獣神王朝エジプト奪還戦　第1ターン結果

（→開始時の状況）

　新宿は、決戦の朝を迎えた。
　新宿島が時間を越えるのは、これで四度目。
　移動の訓練を重ねている住民達も初めての頃に比べれば、慣れた様子で避難所へ移動を済ませていく。

　新宿島は見送る人々を残し、2022年の冬の東京の地に断面と海を残して転移する。
　およそ4000年以上の時を越え、新宿島は南のエジプトへと転移した。
　新宿島のビルや住宅群を、まばゆい日差しが照らし出す。
　もっとも気象の変化は【熱波の支配者】【冷気の支配者】の力で、即座に普段と同じ程度に保たれていた。

　転移を確認すると、住民達の応援の声を受けながら、ディアボロス達は島の縁に立つ新宿駅からパラドクストレインに乗り、広いアフリカ大陸北部の各所に点在する戦場へと飛び立っていく。

　一方で新宿駅の地下、クロノ・オブジェクトの保管庫そばの部屋には、２つのクロノ・オブジェクトが設置されていた。
　黄金色に輝くエジプト十字形のクロノ・オブジェクト『ラムセスの黄金アンク』。
　巻物型クロノ・オブジェクト『地獄変』。
　いずれもクロノヴェーダから奪取した、強力なクロノ・オブジェクトだ。

「では、お願いします」
「了解」

　獣神王朝エジプト攻略旅団の団長、ファナン・トゥレイス（人間の風塵魔術師・g01406）に促され、クィト・メリトモナカアイス（モナカアイスに愛されし守護者・g00885）が設置された黄金色に輝くエジプト十字形のクロノ・オブジェクト『ラムセスの黄金アンク』の前に立った。
　あまり感情を表に出さない２人の前で、『地獄変』からアンクへと、保存されていた最終人類史の人々の感情エネルギーが流れ込んでいく。
　充分にエネルギーが高まったのを確認し、クィトは宣言する。

「『ラムセスの黄金アンク』起動！！」

　アンクの放つ黄金の輝きはますます強まり、最終人類史の人々の感情エネルギーを吸い上げ、光を放出。
　アンクから放たれたエネルギーは新宿島の各所に施された術式を駆け抜け、新宿島全体を覆う障壁を出現させる。
　新宿島という最大の弱点を守り切るための障壁は、発動を完了した。

「きちんと戦争でも発動できましたね」
「獣神王朝エジプトのファラオが無敵と呼んでいたらしいから、この戦争では突破されることはないはず」

　ハロウィンを通じて蓄えたエネルギーは潤沢。この戦争を通じ、新宿島への攻撃を防ぎ続けてくれるだろう。
　改めて、それを実現させた各攻略旅団の者達の努力を思いつつ、ディアボロス達は駅の階段を駆け上り、ホームへと向かっていった。


●②建設王ラムセス2世
「ウラァァァ」
「我らがプトレマイオス様の為に！」
「命を惜しむな、進め進めっ」
「守れ守れ！　亜人に我らが領土を踏み荒らさせるな」
「無様を晒すな！　我らがファラオ、ラムセス様がご覧になっているぞ」
「ずぉぉぉぉぉ」
「うわぁぁ、壁が破られました、もうだめだぁ」

　建設王ラムセス2世の防衛陣地を巡る、獣神王朝エジプトのマミーとエンネアドと、蹂躙戦記イスカンダルの亜人の争いは、亜人側優勢、ラムセス2世は防戦一方のまま、シナイ半島の西恥であるスエズ海近くまで追い込まれていた。
　もし、ラムセス2世の手に『ラムセスの黄金アンク』があれば、そうでなくても、前面の亜人に全力を尽くせたならば、これほどの醜態は晒す事は無かったかもしれないが、前面の亜人だけでなく、後背からディアボロスの脅威もあっては、如何ともできなかたのだろう。

「建設王ラムセスね……。偉大なフラオの防御陣といっても、この程度なのか？　この程度ならば、オレのゲイルで吹き飛ばせるぜ。『遊ぶ一吹き、荒ぶ二吹き、弄ぶのは凪の終吹き。』」
　ブランク・ヴァラック（腹黒狐・g05765）は、亜人との戦いで混乱しているラムセスの防御陣に荒ぶる風と共に吶喊して、当たるを幸いと敵を吹き飛ばしていく。
　吹き荒れらる上昇気流は、敵を切り裂き、そして、ラムセス2世への道を切り開く。
「雑魚はオレに任せて。皆はラムセスの元へ！」
　そう叫ぶブランクの言葉に頷き、ディアボロス達は、ラムセスの元へと歩を進めていった。

　そして、ラムセス2世の黄金の肉体を真っ先に確認した、イシュア・アルミゴス（守護星蟲・g00954）が、ラムセスに向けて雷光を放つ。
「強きファラオよ、あなたがどれほど偉大であろうとこうなっちゃ見ていられない。その名を汚す前に武によって終わらせよう 唸れ雷槍!　王朝貫く輝く光となれ!」
　大地を走る雷光は、ラムセスを護ろうとした護衛を貫いて地に伏せさせた。
　この攻撃を端緒に、ディアボロスとラムセス2世との決戦が始まった。

「オジマンディアス……歴史的に名前が通ってる敵とか燃えるよね♪」
　長月・夜永(g03735)は、陰に潜むようにラムセス2世が用意した防御陣を逆に利用するように影に潜むと、雪の結晶にように美しい手裏剣を投擲して攪乱する。
「『瞬神一撃!!』　忍法・影渡りってね♪」
　夜永が影で暗躍する度に、ラムセスの周囲の敵は姿を消しラムセスの黄金の肉体も木津突いていく軍勢はズタズタに引き裂かれてその数を減らしていった……。

　前後からの挟撃に晒されたラムセス2世は、予備選力の殆どを既に投入しており、戦線を立て直す余力などすでにない。
　だが、ラムセス2世は、ただファラオの誇りを支えに、傲然とディアボロスの前に仁王立つ。
「地上の神であるファラオに対して、なんという不遜であるか！　ファラオを崇め信仰せよ」
　だが、ディアボロスがファラオを信仰する等ありえない。
　ハーリス・アルアビド（褪せる事を知らない愛・g04026）はクロノヴェーダでは無い正しい神への信仰を胸に、ラムセス2世に攻撃を仕掛ける……。
「この戦場を制するのは我等ディアボロスでなければなりません。まことの神の御許にこの地を返し、歴史を取り戻すためにも全て薙ぎ払います」
「ディアボロス風情が。この地を統べる我、ジェネラルとの格の差をしらしめてみせる」
　ラムセスの体から溢れ出る黄金の光は、ハーリスが一般人であれば、ひれ伏さざるを得ない圧倒的な黄金の威に満ちていた。
　だが、それが果たしてなんだというのだろうか？

「神々よ、どうか我等にお力添えを」
　ハーリスが信じる神は奇蹟を起こさない。
　だが、その信仰の心は力となり、彼がラムセスを討つ力となるのだ。
　ハーリスのセトへの嘆願！が、ラムセスの黄金の体を穿つ。

「ぐぬぅ。なんという力か、このラムセス2世の黄金の体を穿つとは……！　だが、余は、このような所で死ぬわけにはいかぬ。
　クフ王が敗北した後、獣神王朝エジプトを率いるのは、この建築王ラムセス2世であるのだからな！」
　ラムセス2世は、そう叫ぶと、ひときわ激しく輝くと、永久に輝ける黄金宮殿を生み出して、ハーリスの更なる追撃を遮断してみせた。

「もはや、亜人の侵攻を阻止する事は能わず。だが、この余さえ生き延びていれば、獣神王朝エジプトは永久に不滅なのだ！」
　ラムセスは黄金に輝く宮殿で、そう宣言するが、ディアボロスにとって、この程度の障壁はあってなきがごとし。

「この程度の壁、俺達には効かないよ」
　力づくで宮殿の壁を突破した藤崎・京一（緋色の陰陽師・g06919）が、ラムセスの前に立ったのだ。
「なんと、我が黄金宮殿を力づくで突破したというのか！？」
「まぁ、そんなところだね。それじゃ、そろそろトドメと行こうか！」
「ぐぬぬぬぬ……！！　この不埒なる侵入者め、黄金のファラオの威にて、撃ち滅ぼしてやる！！」
　ラムセスは黄金に輝きつつ、京一を迎え撃つ。
　まばゆいばかりの黄金の光が京一に降り注ぐが、その程度で怯む京一では無い。

「歴史に残るファラオとして、せめて、誇りをもって死ぬんだな。お前は結界に逃げ込むのが好きなようだから、特別に俺の結界を上乗せしてやろう」
　京一は印を結び攻性式神結界を素早く展開すると、ラムセスの体をその中に封じ込め、結界内に多数の式神を放ってみせた。
「ディアボロスがこれほどの力を持つ筈が……、そうか、この結界は、我が黄金アンクの力を奪ったものなのか！！」
「そんなわけがないだろう」
　恭一は、都合よくディアボロスの力が自分の力であるように誤解したラムセスを冷たく突き放すと、式神のコントロールを更に強くしていく。
　そして遂に、式神に喰いつくされた、ラムセスの体は、黄金の塵となって消えた。
　それが、古代エジプト史に燦然と輝く偉大なファラオの名を奪ったクロノヴェーダの最期の姿であった。

●⑤黒翼公パロミデス
　円卓の騎士『黒翼公パロミデス』の軍勢は、首都テーベ方面に辿り着くより早く、その戦力を大きく削られていた。
　だがそれは事前に予想していたようなマミーやエンネアド相手による迎撃ではなく、ディアボロスが行った襲撃によるものだ。

「故に、獣神王朝エジプトが、ディアボロスに制圧されつつある事態は推測できていました。ですが……驚きましたね」

　建造物型クロノ・オブジェクトの調査中、ディアボロスによる強襲（ファーストアタック）を受けながらも、首都テーベ方面の様子を伺っていた黒翼公パロミデスの部隊は、そこに思わぬ光景を目にしていた。
　首都テーベの上空に浮かぶ、巨大な空に浮かぶ島。
　飛行可能なエンネアドやマミー達がそこに攻撃を仕掛けているのを見れば、その島が獣神王朝エジプトに攻め入って来た勢力のものであろうことは推測できた。
「巨大な浮遊する島、いや要塞……？　明らかに時代の違う文明ですが、ディアボロスの決戦兵器でしょうか」
　彼の知識では、さすがに21世紀の新宿であるとまでは分からないものの、奇妙な力の高まりと、トループス級達の増加を、浮遊島の出現と結びつけるのは難しくない。
『新宿島』という存在が、いわばディアボロスの本拠地であり、クロノ・オブジェクトとはまた違うのだが、その事実をパロミデスが知る由もなかった。

「全隊、移動停止。敵戦力の観察を……」

　パロミデスは配下の軍勢に指示を出す。
　だが、彼らが行軍を止めるのを狙ったかのように、ディアボロス達は不意に姿を現した。

「Sesam öffne dich！」
　一番槍で突入してきたサーヴァントの『お嬢様』と共に、ヒュー・ハルウェル(g04975)の古びた革製のトランクから、ありえないような数の銃器が展開され、配下達を撃つ。
　その攻撃に対し、満足に反撃を行えたのはパロミデスだけだ。
「敵襲……！」
　遮蔽物のない砂漠の上で、幻想竜域キングアーサーの勢力とディアボロス達は激突した。個々の質において、
「なんでエンネアドやマミーもいるんだ？」
「ジェネラル級に命じられると、アヴァタール級やトループス級は逆らえないからでしょう」
　神山・刹那(g00162)の疑問に、レオアリア・フォルシオン（フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492） がそう応じる。
　この、上位のクロノヴェーダから下位のクロノヴェーダへの命令の強制力は、種族を問わない。
　故に、断片の王同士での戦いは、ジェネラル級以上の数が物を言うのだ。
「だったら、有象無象に意味はねぇな！」
　刹那は周囲に群がる敵を払い除け、一息にパロミデスへと飛んだ。
　大上段に振りかぶった日本刀『覇龍』を、パロミデスへと振り下ろす。
　勢いのまま、大きく切り裂かれていく黒翼は、しかし断たれることなく輝きを放つ。
　無数の輝く羽が、刹那の全身を貫いた。白い戦闘服が血まみれになり、そのまま彼は砂漠へと墜落していく。
「ちっ……！　流石に円卓の騎士ってとこか。だが、ここで墜ちろ！！」
　獅子堂・崇（破界拳・g06749）の飛び蹴りが、追撃を放とうとしていたパロミデスの体を揺るがせる。

　その後もディアボロス達による攻撃を受けながらも、パロミデス率いる軍勢は、なんとかディアボロスの攻撃を凌ぎきった。
　だが、もはや満身創痍というべき有様だ。
「やむをえませんね……ここは退くしかありません」
　これ以上の戦闘は不可能だと判断したパロミデスは、即座に高度を上げ、獣神王朝エジプトからの脱出を決断する。
　ついて来れないものは置いていく姿勢だ。
　ディアボロスという恐るべき敵は、キャメロットにまで侵入するなど、幻想竜域キングアーサーにおいても日増しに存在感を増しつつある。
「当初の目的は果たせませんでしたが、あの浮遊島の存在だけは陛下にお伝えせねば……！　アイアンサイド卿も、適度なところで見切りをつけてくれれば良いのですが」

●㉒『竜騎皇妃』ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
　アフリカ北端チュニス近郊。
　主戦場とは遠く離れたこの地に、ディアボロスの主力というべき戦力が集結していた。
「己の失態を挽回しようともそう易々と許す我らと思うな 更なる赤っ恥をかかせてやろうぞ 」
　ナディア・ベズヴィルド（黄昏のグランデヴィナ・g00246）は、その決意を顕わすると、強烈な旋風と共に先陣を切り、『竜騎皇妃』ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの陣へと攻め込んだ。
「ブラストウインドっ」
　ナディアは踊るような華麗な風裁きで解体少女を始め３体の敵を一気に屠ると、敵陣を抉り取る様に前進していく。

「ディアボロスはクフ王と決戦中の筈では？」
「私達の敵は、ファラオであった筈では？」
　自動人形達は、突然のディアボロスの大軍勢に困惑しながらも、健気に防衛線を展開するも、ディアボロスの大軍勢の前に、その抵抗は儚く消え、遂に、ディアボロスという矢はジョゼフィーヌへと到達する。

「あなた達ディアボロスは、人の嫌がる事ばかりするのね」
　ジョゼフィーヌは、ディアボロスの軍勢の前に、自失しつつも、竜騎人形の背の上で、『竜騎皇妃』ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネは、これ以上は無いと言うほどの渋面を先頭に立つナディアたちに見せる。

「エジプトの地に貴様らは不要の存在、盗人は早々にお帰り願おう」
「メカでドラゴンとか男の子の夢みてーな下半身だな、皇妃サマ!?」
　その渋面のジョゼフィーヌに、武器を向けて挑発するナディアと、八栄・玄才（井の中の雷魔・g00563）。

　玄才は、素早くジョゼフィーヌの周囲を確認するが、そこにはマミーやエンネアドの姿は無かった。。
　既に後方に下げられたのか、或いは、ディアボロスの襲撃に勝ち目がないとして、ジョゼフィーヌを見限ったのか……。

「夜奏のルドヴィカは、いけすかない女ではあったけれど、淫魔の最高傑作だったわ。そう、私の代理を務められるくらいの……」
　それを、お前達は殺したのだと、ジョゼフィーヌは怒りの瞳で玄才を見やる。
「それは、狙い通りだよ」
　玄才はそう言うと、得意の三連撃をジョゼフィーヌ叩き込む。
　ジョゼフィーヌは、その玄才の攻撃を竜騎人形の身を挺して受けると、召喚した自動人形達を突撃させ、玄才との間に距離を取ると、傷ついた竜騎人形を疾駆させて後方へ下がろうと試みた。
　このディアボロスの大軍勢相手では、チュニスの陥落は免れない。
　ジョゼフィーヌは、自らが後方に向かうとともに、退路を確保すべく配下の自動人形達に最終命令を下す。

「皇妃親衛隊全軍に告げます。この私、『竜騎皇妃』ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの撤退を支援しなさい。
　最後の一兵まで、ディアボロスに縋りつき、命尽きるまで戦い抜くのです」
　ジェネラル級である自分のグランダルメへの帰還を最優先する。
　配下の軍勢を一人でも多く……など、欲をかいては逃げ切る事は出来ない。
　その、ジョゼフィーヌの決断に、自動人形達は自らの役目を果たさんとディアボロスの前に立ち塞がる。
　ディアボロスの大攻勢によって戦線はズタズタに引き裂かれていたが、それでも尚、必死に食らいついてくる忠誠心は、皇妃への忠誠故であろうか。

「残念、逃がさないんだよねぇ！」
　しかし、疾駆するジョゼフィーヌの前を塞ぐように、新たなディアボロスの集団が姿を見せた。
「あなたが逃げようとするくらい、予測できるんだから」
　杏・紅花(g00365)がそう言うと針を巡らせてジョゼフィーヌを牽制する。
　ジョゼフィーヌは、その攻撃を手にしたマスケット銃で受けるが、その勢いに大きく態勢を崩された。
「竜騎皇妃って名前、かぁっこいいねえ！　でも、逃げ出すなんて恥じないかな！」
　そこに繰り出された紅花の美しい蹴りにより、傷ついていたジョゼフィーヌの下半身、竜騎人形が耐えられずに、ドゥっと横倒しになった。
　逆説連鎖戦である以上、どのような態勢であろうと、戦闘は可能であるし、反撃もできるだろう。
　しかし、この絶対的有利な状況は、その攻撃結果の天秤を、紅花に大きく傾けるに充分であった。
　紅花は大きく息を吸い呼吸を整えると、可能な限りの功夫を体に巡らせると、ジョゼフィーヌに叩きつける。
「これが、あたしの功夫だよっ」
　紅花の攻撃は華麗に空を舞い、そして、ジョゼフィーヌをその爪の餌食とする。
　ジョゼフィーヌも、横倒しになった姿勢のまま紅花に対して薔薇の装飾のマスケット銃を撃ち放とうとするが……その弾丸は有効打とはなりえない。
　ジョゼフィーヌは、迫りくる紅花の艶姿を見上げ、諦めたように目を瞑った。

「ランヌ元帥、貴方は逃げなさい。そして、陛下に……戦線を縮小して護りを固めるように伝言を……。ディアボロスの力は、想定を……」

　紅花の斬撃で切断されたジョゼフィーヌの頭部は、最後まで言葉を紡ぐことなく宙に舞い地に落ちた。
　淫魔勢力を率いて、断頭革命グランダルメを支えた皇妃、ジョゼフィーヌは異境の地でその命を散らす。
　これは、断頭革命グランダルメにとって、大きな……大き過ぎる損失となるだろう。

　紅花らディアボロスは、勝利の余韻を噛み締めながら、チュニスの戦場を後にした。

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→有力敵一覧
→②建設王ラムセス2世（有力敵HP950000→0 / 制圧完了！）
→③隼の神ソペド（有力敵HP1000000→603375 / 敵残存率75%→64%）
→④断片の王『クフ王』（有力敵HP24000000→23991176 / 敵残存率100%→100%）
→⑤黒翼公パロミデス（有力敵HP2600000→1258437 / 敵残存率55%→19%）
→⑥統一王ナルメル（有力敵HP900000→837827 / 敵残存率80%→78%）
→⑦セケンエンラー・タア（有力敵HP950000→925147 / 敵残存率80%→80%）
→⑬筋獣のゼグマアト（有力敵HP1000000→997225 / 敵残存率80%→80%）
→⑭滅炎の獅子神『セクメト』（有力敵HP1050000→1023594 / 敵残存率80%→79%）
→⑮女神セルケト（有力敵HP1100000→1051429 / 敵残存率70%→69%）
→⑳赤き砂塵のファラオ（有力敵HP1100000→1097036 / 敵残存率75%→75%）
→㉑『竜騎皇妃』ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ（有力敵HP1700000→0 / 制圧完了！）
→㉔緑雷冠ボルレオニス（有力敵HP2100000→2034727 / 敵残存率60%→58%）
→㉕紅鉄のアイアンサイド卿（有力敵HP2700000→2631103 / 敵残存率70%→68%）
→重傷復活者一覧