基本設定
1.奪われた地球
2021年8月、地球の大地は東京都新宿区を残して消滅しました。島になった新宿区、通称「新宿島」にいた約35万人は、発見された『新宿断層碑文』から、この現象が人類史そのものを改竄する禁忌の外法、人類史改竄術式『刻逆』によるものであること、自分達が地球に残された最後の住民となったことを知ります。
2.敵は「歴史侵略者」
地球から大地と歴史を奪った者の名は「歴史侵略者」。彼らは歴史を改竄し、自らに都合の良い「改竄世界史」を生み出し、人類史を分割支配していました。
ですがクロノヴェーダがいるのは過去の『歴史』であり、その支配は覆せないかに思われました。
3.君達は「復讐者」!
ですが、この状況を覆す希望となりうる者達が現れます。
世界を揺るがす超常能力「パラドクス」を操り、時空を越えてクロノヴェーダとの戦いに挑める「復讐者」が、新宿島に流れ着き始め、新宿島の住民からも、ディアボロスに覚醒する者が現れ始めました。
人々の意志から生まれた時空を超える列車「パラドクストレイン」に乗り込み、ディアボロスは幾度もの戦いを経てクロノヴェーダに奪われた歴史と大地を本来の歴史(最終人類史)へと取り戻していきます。
4.《七曜の戦》を越えて
全てのクロノヴェーダが一堂に介する大戦《七曜の戦》。
この戦いに、最終人類史とディアボロス達も参戦を余儀なくされます。ディアボロスはこの戦いで力を示し、オーストラリアをはじめ多くの大地を奪還しました。
ですが、ディアボロスの脅威と力、そして最終人類史の存在は、多くのクロノヴェーダが知るところとなりました。
全ての歴史と大地を取り戻すための戦いは、新たな局面を迎えています。
新宿島と最終人類史
『刻逆』発生当初、現代地球に唯一残されていた大地「新宿島(東京都新宿区)」が、ディアボロスの拠点です。
奪還した地域を合わせ、「最終人類史」とも呼ばれます。
住民は本来の人類史を正しく認識しており、ディアボロスに協力を惜しみません。
新宿島の人々
新宿島の住人、約35万人は、2021年8月15日に新宿区内にいなかった家族や知り合いの全てを、地球の大地と共に奪われてしまいました。
住民達の奪われたものへの思いは『ディアボロスに託す』ことで鎮まっており、パニックなどは起きていません。
ディアボロスがクロノヴェーダと戦い続ける限り、新宿島の住民達はディアボロスを支持し、地球を取り戻す日を目指して協力してくれるでしょう。
パラドクスによる新宿復興
『新宿島』は、ディアボロスが持つ超常の能力『パラドクス』により、2021年8月15日以前に近い生活水準を保つことができています。
奪還した大地でも、最終人類史に『帰還』した人々と協力し、同様に可能な限りの維持を行っています。
➡歴史書(新宿島)
新宿島および最終人類史の住民が、元の歴史と大きく異なる生活を送り続けると、最終人類史は『
改竄世界史』の一つに転落してしまいます。そのため、ディアボロスには旅団の活動を通じ、周辺の人々の生活を支える役割も期待されています。
➡メインと旅団
新宿駅(グランドターミナル)
新宿駅周辺(新宿グランドターミナル)は、覚醒したディアボロスの拠点として機能しています。
一部ホームが、ディヴィジョンや最終人類史の各地へ転移するパラドクストレインの発着場となっている他、ディアボロスからの情報をはじめとした、ありとあらゆるデータを用い、クロノヴェーダとの戦いの準備を整えています。
断層碑文
歴史の消滅時に新宿島の周囲の大地が失われ、露出した断層部を「新宿断層」と呼びます。海岸線となった部分にディアボロスや、ディヴィジョンの品が漂着し続けていました。
その各所で発見された「新宿断層碑文」には、クロノヴェーダの侵略や《七曜の戦》発生に関する情報が記されており、ディアボロス達が《刻逆》発動直後に事態を把握する助けになっていました。
そして《七曜の戦》の後、新たに発見された「断層碑文」には、以下の内容が記されていました。
最終人類史において2025年8月を迎えし時、
揺籃なる刻逆は成就し、戴冠の刻が訪れる。
《戴冠の戦》にて、唯一絶対の全なる王を定めん。
その後、2024年5月にディアボロスによる世界各地で発見された「碑文」に関する調査が行われました。
➡関連シナリオ:
断層碑文は語らない
改竄世界史
ディアボロスの戦いの舞台は、
歴史侵略者に改竄され、支配された過去の歴史、
改竄世界史です。
地球は複数のディヴィジョンに分割され、それぞれが支配されている状況にあります。
ディアボロスはディヴィジョンを攻略し、歴史と大地を取り戻しつつあります。
世界の状況(24/08/21更新)
- 画像をクリックすると大きく表示されます。
- 緑色の部分が最終人類史に奪還した地域です。
- ディヴィジョンの境界は、推測を含んでいます。
ディヴィジョン一覧
現在、ディアボロスが存在を確認しているディヴィジョンの一覧は、「
ターミナル」下部の「歴史書」で確認できます。
ディヴィジョンの成り立ち
クロノヴェーダは、『ある地域のある瞬間』の歴史を都合の良い形に改竄し、ディヴィジョンの創造を行いました。
この改竄に人類史が対抗したかのように、ディヴィジョン内の過去(最大数十年程度)に、改竄の危機を悟り、阻止せんとディアボロスに覚醒する者達が現れます。
ですが、クロノヴェーダはこれに対し、
クロノス級クロノヴェーダによる未来からの襲撃を仕掛けます。
最終的に、ディヴィジョンに現れた全てのディアボロスは敗北。ディヴィジョンの歴史は「ディアボロスなど存在しなかった」と改竄されてしまいました。
ディヴィジョンの歴史
ディヴィジョンは、過去から辻褄を合わせる形で歴史を改竄されており、一般人はクロノヴェーダに支配されている状況を疑うことすらありません。現実の歴史には実在しない技術などが存在し、公に認知されている場合もあります。
ディヴィジョンでの事件
ディヴィジョンを成立させたクロノヴェーダは、
他のクロノヴェーダ種族との戦いに勝利する為、自種族の戦力を強化しようとします。
クロノヴェーダは、支配下にある人間の『生命』や『特定の感情』をエネルギーに変える能力を持ち、多くの場合、人間を苦しめます。
ディヴィジョンの排斥力
クロノヴェーダは、新宿島のディアボロスによる「未来からの攻撃」を事前に予測できず、有効な迎撃が困難です。
ですがディヴィジョンには、支配者であるクロノヴェーダにとって邪魔な異物を取り除く、『排斥力』が働いています。そのため、クロノヴェーダの支配を打ち破るには、一定期間内に『排斥力』を上回る影響を与えられる数の事件を解決しなければなりません。
『排斥力』はディアボロスだけでなく「他ディヴィジョンからの侵攻を阻止する」という重要な機能があるようです。
また排斥力が働く状況では「ディアボロスが去った後、ディヴィジョン内に無いはずの物品、植物等が急激に劣化し機能しなくなる」「ディアボロスが去った後、関わった人がディアボロスの記憶を忘れる(再度別のディアボロスと接触すると思い出す)」といった影響が生じる例も確認されています。
ディヴィジョンの住人と抵抗勢力
ディヴィジョン内の一般人は、クロノヴェーダにとっては『感情や命』によって、自分達の力を増すための存在です。
しかし、一部の住人達は、クロノヴェーダへの抵抗活動を行っています。
抵抗活動自体が、クロノヴェーダの策略によるものという場合もあるようです。
ディヴィジョンの人名
全ディヴィジョンで、人名は『姓・名』または『名・姓』に改竄されています。
例えばフルネームが「平朝臣織田上総介三郎信長」なら、織田・信長となっており、「信長様」のように呼ばれます。『クフ王』等のように、姓や名以外の呼称が使われることもあります。
境界の霧
最終人類史やディヴィジョン内で「他のディヴィジョンがあるはずの場所」に行っても、通常は海しかありません。
ですが「本来は大地や海で隣接するディヴィジョン」との境界には『境界の霧』が発生することがあります。この『霧』を通り抜ければ隣接ディヴィジョンに移動できます。
※境界の霧は『排斥力』が弱いほど発生しやすいようです。
※【完全視界】でもこの霧は見通せません。霧自体に一種の『時空転移』機能がある(霧の向こうの時代が違う=単純な空間的連続性がない)ためと推測されています。
パラドクストレイン
パラドクストレインとは
ディアボロスと新宿島民の『地球の大地と歴史を取り戻す』という願いが具現化した、「時空間移動用・列車型パラドクス」。それが最終人類史と改竄世界史を結ぶ「パラドクストレイン」です。
パラドクストレインは、JR山手線の車両に似た外観をしています。これは当初唯一地球に残された新宿島の人々が持っていた『移動手段』に関するイメージが影響している模様です。
事件別に複数のパラドクストレインが具現化し、それぞれ異なる時代(ディヴィジョン)と場所へディアボロスを運びます。
パラドクストレインには、ディアボロス(とそのサーヴァント)以外の生物は乗り込めません。
ディアボロスだけが、地球の大地を取り戻すために戦える存在なのです。
✒時先案内人
パラドクストレインの具現化と共に、『パラドクストレインの行く先のディヴィジョンで起こる事件の情報』を感知できるディアボロスが現れました。
彼らは『時先案内人』と呼ばれます。
パラドクストレインは、ひとりでに新宿駅に現れます。
すると、時先案内人のうちの一人が、そのパラドクストレインの行く先で起こる事件の情報を感知できるのです。
時先案内人は、事件の情報を、他のディアボロス達に伝えます。
この説明を受けて『赦せない』と感じ、事件解決の意志を抱いたディアボロスは、情報に対応するパラドクストレインに乗り込めるようになります。
ただし時先案内人の情報の感知は、ディヴィジョンへの侵入能力を代償としており、自身が感知した事件には直接関与できません(それ以外の事件で戦うことはあります)。
名前の前に✒があるキャラクターは、時先案内人NPC(マスターの動かすキャラクター)です。
時空間移動
ディアボロスを乗せて新宿駅を発車したパラドクストレインは、時空を越えてディヴィジョンへ移動し、ディヴィジョン住人に目撃されないような場所に停車します。
以降、事件解決まで、ひとりでに新宿駅とディヴィジョンを往復し続けます。
事件解決後は、パラドクストレインはディアボロスを新宿駅に帰還させ、消失します。
●ディヴィジョン内の「拠点」への移動
通常、パラドクストレインでの移動先は「ディヴィジョン内の事件が起きる場所の近く」もしくは「最終人類史内の任意の地点」に限られていました。
ですがディアボロスの活動の結果、ディアボロスが常駐している「拠点」とも往還が可能となりました。
「拠点」として利用できるものには以下のような例が確認されています。
・クロノヴェーダを完全に排除し、ディアボロスが常駐している
・移動する大型クロノ・オブジェクト(船舶型など大人数が乗れて一定以上の大きさが必要)
・ディアボロスが『拠点』として築いた新規の建造物
基準時間軸
現在のところ、新宿島が「
」なら、出現したパラドクストレインが到着する先は、ディヴィジョンごとの年の「
」です。
新宿島の時間が経つにつれ、この日付以前に向かう列車は現れなくなります。
この、全ディヴィジョンで並行して進む時間軸を「基準時間軸」と呼んでいます。
車内での相談
パラドクストレインは、時空を超えて目的の時間軸に移動する為、外からは一瞬で目的地に現れたように見えます。
しかし、実際に移動するディアボロスは、ディヴィジョンへの移動の為に、パラドクストレインの車内で一定の時間を過ごす必要があります。
この乗車時間を使い、ディアボロス達は事件に関する相談を行う事が多いようです。
一度現場に移動したディアボロスも、降車した場所に戻れば、パラドクストレインに再度乗り込めます。
奪還した地域への移動
ディアボロスが
改竄世界史に奪われていた大地を最終人類史に奪還すると、その土地に向かうパラドクストレインが新宿島に定期的に現れるようになります。
ディアボロスはこれに乗ることで、新宿島と奪還した地域を任意に一瞬のうちに移動できます。
大地の奪還
ディアボロスは一定の条件を満たすことで、奪われた大地をディヴィジョンから最終人類史に奪還できます。
奪還条件は地域によって異なり、「特定の強力なクロノヴェーダの撃破」「特定地域の制圧」などが確認されています。
奪還地域への住民の『帰還』
奪還したばかりの地域は、最終人類史における「2021年8月15日」の状況で時間を止められたように停止しています。
自然や建造物、人間以外の動植物は全て、この状態で保存されていますが、本来いたはずの人々の姿は見当たりません。
この地域でディアボロスが【勝利の凱歌】を響かせると、時間は再び動き出し、人々が最終人類史に『帰還』します。
『帰還』する人々は、瞬間移動したかのように、元いた場所、もしくはディアボロスの近くに現れます。
最終人類史に『帰還』する人々
「2021年8月15日に、最終人類史の奪還地域にいた人」
必ず『帰還』します。
「奪還時に改竄世界史の奪還地域にいた人」で、最終人類史では既に死んでいる、あるいは元々存在しない人
基本的に『帰還』しませんが、ごく稀に、最終人類史に「改竄世界史での姿」で現れることがあります。
ディアボロスに好意的で、強い関わりのある人ほど、最終人類史に現れる可能性が増します。
本来の歴史では生まれなかった人、異種族の一般人等も可能性があります。
このような形で現れた人は、ディアボロスに覚醒しやすいようです。
【平安鬼妖地獄変においてディアボロスの協力者だった蘆屋・道満は、
奪還後の『帰還』中に最終人類史に出現。ディアボロスに覚醒した。】
『帰還』した人々の記憶
『帰還』した人々は、自分が育った歴史における記憶を持ちます。
例えば最終人類史の人類であれば、本来の歴史における「2021年8月15日」時点までの記憶を持っています。
改竄世界史での姿で現れた人は、
改竄世界史において地域が奪還されるまでの記憶を持ちます。
また、以下のような特殊な事例が発生する場合があります。
- 「改竄世界史においてディアボロスに好意的で、関わりが強かった人物」の最終人類史における子孫が、先祖の記憶を自分が経験したかのように得る。
- 改竄世界史でディアボロスと関わりの深かった人物が、歴史改竄が修復された後もディアボロスに関する記憶を留めていた場合、その人物が人類史の過去で遺した手紙や遺品が出現する。
- 形に残らない『先祖からの遺言』などの形で、ディアボロスに関して情報が伝承されていたことになる。
「2021年8月15日に奪還地域にいた人」で、かつ「
TOKYOエゼキエル戦争にもいた人」は、『帰還』時に本来の歴史の記憶と
TOKYOエゼキエル戦争での記憶(の一部)の両方を持ちます。
TOKYOエゼキエル戦争でディアボロスに好意的で、強い関わりがあった人ほど、記憶が強く残っています。
特に強く記憶が残ると、『帰還』時にTOKYOエゼキエル戦争での姿(異種族含む)になる場合もあるようです。
クロノヴェーダのディアボロス対策
《七曜の戦》の結果、全てのクロノヴェーダは「ディアボロスの脅威が非常に大きい」事を認識し、ディアボロス対策を講じるようになりました。
この対策の裏には、
TOKYOエゼキエル戦争から各ディヴィジョンに散った
『ヘルヴィム直属軍』の存在もあるようです。
『ヘルヴィム直属軍』は、各ディヴィジョンのクロノヴェーダの力を利用して、ディアボロスの力を削ぎ、決戦でディアボロスを敗北させ、その隙をついて新宿島を強奪する事を目論んでいます。
対策の内容
対策の多くは、従来から一部で行われていた『ディアボロス対策』をより徹底したものとなっています。ご確認ください。
(1)高空からの周辺探索への対策
【飛翔】などで空を飛び、高空から周囲の情報を得る行為への対策が強化されました。
探索範囲にクロノヴェーダが存在する地域で、高空からの調査を行った場合、高確率で撃破され、情報を得る事ができなくなります(プレイングが不採用になります)。
(2)拠点への潜入対策
ディアボロスが【動物の友】【使い魔使役】【〇〇変身】といった残留効果を使用する事が周知され、敵の警戒区域では、動物が一掃されるようになりました。
その為、敵の警戒区域で【動物の友】【使い魔使役】で得られる情報が極端に減少し、【〇〇変身】での行動時に、攻撃を受ける可能性が高まっています(プレイングが不採用になります)。
(3)排斥力によるディアボロス対策
《七曜の戦》以前、隣接ディヴィジョンからの侵入を防ぐ為に振り向けられていた排斥力が、ディアボロス対策にも振り向けられました。
従来も、事件と関係の無い場所への長距離移動などは排斥されていましたが、その制限がより強まっています。
事件と関わりの無い場所への移動を行おうとすると、ディヴィジョンから排斥され、新宿島に漂着してしまいます(プレイングが不採用になります)。
(4)クロノヴェーダからの情報収集への対策
クロノヴェーダがディアボロスを強敵であると認識し、ディアボロスに対する情報戦を仕掛けてくるようになりました。
ディアボロスにわざと嘘の情報を与えるような行動を行ってくる為、戦闘中に情報収集を目的とした会話を行った場合に、得られる情報の信頼性が大きく下がります(プレイングが不採用になります)。
専用選択肢での情報収集については、これまで通り行う事が出来ます。
(5)一般人からの情報収集への対策
これまで、クロノヴェーダは一般人を軽視してきました。ですが、一般人からの情報が『ディアボロスの重要な情報源』である事を理解したため、その対策を行ないました。そのため、一般人は『クロノヴェーダに関する重要な情報』ほど、『記憶が曖昧になり、正しく認識できなく』なったようです。
専用選択肢での情報収集については、これまで通り行う事が出来ます。
ですが、それ以外の選択肢で一般人に対して断片の王の名前を聞いたり、地域を支配するジェネラル級の情報を得る事が難しくなりました(プレイングが不採用になります)。
ただし『村を直接支配するアヴァタール級』といった、一般人の生活に密着するような情報には効果が薄く、正しく認識されるようです。