平安鬼妖地獄変

鬼

　日本の伝承に伝わる「鬼」のような姿のクロノヴェーダで、『恐怖』の感情をエネルギーとします。力を見せつけ、敵を恐怖させて打ち倒す事を美徳とし、暴力的かつ威圧的な言動を好みます。
『〇〇鬼』『〇〇童子』といった鬼の名前を名乗る事が多いようですが、当時の人名を名乗る者もいます。

妖怪

　日本の伝承に伝わる「妖怪」の姿のクロノヴェーダで、『忌み嫌われる』ことでエネルギーを得ます。多くの妖怪は、自分の領域で狩りを行い、その恐ろしさを人に知らしめんとします。現代に存在が伝わっていないものも含め、様々な妖怪がいますが、西洋由来の妖怪（ヴァンパイア等）や現代風の妖怪（トイレの花子さん等）は存在しません。妖怪は、名は体を表す傾向が強く、見た目から推測されるような能力、性格をしています。

　京の都の、とある貴族の関係者が連続猟奇殺人事件により殺害されており、その事件を伝え聞いた人々の恐怖を誘っています。
　連続殺人事件は、その家に伝わる『数え歌』に倣って行われており、この数え歌をうまく解読することが出来れば、次に起こる事件の現場に先回りして、クロノヴェーダを迎え撃ってください。
　『数え歌』の内容や、狙われている貴族の関係者の情報は、事件が広まる事で人々が畏れを持つように、クロノヴェーダによって敢えて広められているようです。

【！期限延長により状況が困難になっています！】
　ディアボロスの活躍により、京の都を騒がせていた『数え歌殺人事件』は無事に解決する事が出来ました。
　しかし地獄変の事件はまだ終わりではありません。
　京の都では『この歌を送られた相手は、３日以内に返歌を作って、別人に送らなければ呪われて死ぬ』という、『呪われた連歌』事件が耳目を集め始めています。
　３日以内に返歌を送らなかった場合、或いは、既に、この呪いの歌を送った事がある相手に歌を送ってしまうと、体が腐り落ちて死んでしまうというのです。

　歌会などを通じて、呪いの歌を受け取ってしまった被害者に接触し、ディアボロス宛に返歌を送ってもらっいましょう。
　ディアボロスが歌の返歌を『事件を起こしているクロノヴェーダ』に送り付けて撃破する事が出来れば、『呪われた連歌』の呪いを打ち破ることが出来るでしょう。

　ディアボロスにより、地獄変第二幕『呪われた連歌』は解決されました。
　更に、攻略旅団の調査・探索により、地獄変の第三幕についての情報を得る事が出来たのです。

　情報によれば、藤原氏の本家である『藤原伊尹ふじわらのこれただ』が、京の穢れを払うために『追儺ついな』の儀式を行うというのです。
　しかし、この追儺の儀式こそ、集められた貧民達を、京の市民が『追儺』の鬼として、迫害する事で、本当の鬼を生み出す『地獄変』の第三幕なのです。
　追儺の鬼となった貧民達を助け、追儺の鬼を迫害する人々を操る、ジェネラル級妖怪『青行燈あおあんどん』の野望を食い止めましょう。

　地獄変の事件を起こしていたジェネラル級クロノヴェーダ『青行燈』が、地獄変の第四幕として『将門公の大怨霊』によるものと称した『貴族の惨殺』を執行し、京の都を恐怖に染め上げようとしています。
　藤原氏のような上位の貴族が『青行燈』が放ったトループス級によって追い立てられ殺されようとしているので、救援に向かってください。
　この貴族を救出する事で、様々な情報が得られるかもしれません。

※情報の取り扱いについて
　このシナリオで、得られた情報は、リプレイでの描写では無く、毎月２日頃に公開される『攻略旅団』の『断片の王および、敵幹部、重要施設に関する情報』で随時公開されます。

　地獄変の事件を起こしていたジェネラル級妖怪『青行燈あおあんどん』が、怖気づいて逃げ出した藤原伊尹ふじわらの・これただを追って、京の町に姿を現したようです。
『青行燈』は、藤原伊尹が逃げ出した事を利用して、最大の恐怖を京の都にまき散らそうとしています。
　まず、藤原伊尹が『青行燈』が放ったトループス級によって追い立てられ命を脅かされているので、救援に向かってください。
　藤原伊尹の救援に成功すると、『青行燈』との決戦に挑めます。
『青行燈』は、理由は不明ですが、逃走する様子が無い為、勝利するにせよ敗北するにせよ必ず決着をつける事が可能です。

※藤原伊尹から得られる情報について
　藤原伊尹は、平安鬼妖地獄変の都における権力者の一人で、京の都の中枢に迫りうる、様々な情報を持っています。
　彼を保護した後は、攻略旅団でそうした情報について「情報収集を行う」という調査・探索提案が必要なくなりますので、情報を6月中に得られるという前提で提案を行うと成果を上げやすいでしょう。
　ただし伊尹も、クロノヴェーダの能力や、クロノヴェーダが隠している情報等は知りません。

　ジェネラル級クロノヴェーダ『青行灯』を撃破して、藤原伊尹を救出した事で、藤原氏に伝わるという『地獄変』の所在が明らかになりました。
　作成した地図を元に、藤原氏の邸宅に向かい、伊尹から教えられた秘密の部屋に隠された地獄変を手に入れてください。
　秘密の部屋の場所などは、全て情報を得ているので、手に入れる事は難しくはありません。
　しかし、青行灯の地位を襲ったジェネラル級『滝夜叉姫』も、地獄変を手に入れようとしている為、地獄変を手に入れた後は、彼女に地獄変を奪われないように急ぎ脱出する必要があるでしょう。

　青行燈の撃破、藤原伊尹の保護、藤原邸に隠されていた『地獄変』の奪取。
　ディアボロスの活躍により、平安京はクロノヴェーダの意図した状況から大きく外れて来ています。
　新たな京の支配者となろうとしていたジェネラル級の鬼『瀧夜叉姫』は、地獄変をディアボロスに奪われた事で、平安京を掌握できていません。
　この機を逃さず、敵の重要拠点である『陰陽寮』に攻め込み制圧すれば、平安京をクロノヴェーダから解放できるかもしれません。

『陰陽寮』は史実と異なり、鬼や妖怪に対抗する役所として、平安京内に幾つもの拠点を設けています。
　ですが、実はそれぞれの拠点に、平安京を掌握するためのクロノ・オブジェクトが配置され、クロノヴェーダのエネルギーとなる感情を拡大する働きを担っていることが判明しました。
　そこで、ディアボロスが襲撃を仕掛け、全ての『陰陽寮』の建物を制圧します。

『陰陽寮』には、クロノヴェーダから力を与えられた一般人であり、人々に偽りの希望を与えるのに利用されている『陰陽師』達も多くいます。
　パラドクスを使えないため、ディアボロスの障害にはなりませんが、一般人にとっては大きな脅威となりえるので、彼らの対策も必要かもしれません。

　この作戦には、芦屋道満をはじめとする長岡京の正義の陰陽師達や、藤原伊尹をはじめとする貴族達も、情報提供や周辺の封鎖、邪魔が入らないような根回しといった形で協力してくれています。
　そのため、陰陽寮内にいる者達以外の邪魔は一切入りません。

※特別ルール

　このシナリオタイプは、攻略旅団の「期限延長」提案の対象になりません。

　ディアボロスによって鬼や妖怪の恐怖から解放された平安京の人々を殺害しようと、ジェネラル級の鬼『瀧夜叉姫』の配下の鬼・妖怪の軍勢が、平安京に攻め込んできました。
　ディアボロスに奪われるくらいなら、平安京の人間を全て殺し、エネルギーを奪いつくそうというのでしょう。

　もし、この一般人が殺害されることでエネルギーを奪われ、それを瀧夜叉姫に利用されれば、瀧夜叉姫を撃破するのは難しくなります。
　瀧夜叉姫と戦うディアボロスを支援する為にも、平安京に住む一般人達を守り、クロノヴェーダを撃退してください。

　トループス級に襲われた平安京の人々は、世情への不安から暴動を起こす危険性が高まっているようです。
　正義の陰陽師達やディアボロスに救われた貴族達も、人々を落ち着かせようと協力してくれてはいますが、暴動が起これば無用な被害が出るかもしれません。
　一般人をクロノヴェーダから救うとともに、ディアボロスの戦いによって一般人を鼓舞する事で、以降の暴動などの発生を阻止できるかもしれません。

　この事件は、攻略旅団による『期限延長』の対象になりません。