リプレイ
風花・波那
世界樹に来るのも4回目かぁ、不思議な距離感よね。
さて、調査するためにも、手土産持っていきつつ挨拶するよ。
ダグザさんこんにちは!調子はいかが?
実は今日はお願いがあって来たの。
あっこれクレープ。皆で食べてね。
前回の訪問でブイさんやダーナさんにも伝えたけど、海から侵略してくる敵の詳しい情報が分かって。
実際に敵の活動範囲が妖精郷に近い海域みたいなの。
ブイさんと妖精郷沿岸部の防衛体制の整備をしたいのと、妖精郷南東部から海を越えて敵拠点の場所までの現地調査を行いたいの。
許可してもらえるかな?
一時は共に戦った仲間だし、また協力しましょう。
それに妖精郷にはエルフの友達もいるから、私自身が妖精郷を守りたいの。
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
どうも、ダグザさん。此度の丁重なお出迎え、深く感謝いたします
カーテシーでご挨拶
早速ですが、今回の訪問の理由をお話ししますね。2点です
前回ダーナさまに様々お話した中で、
沿岸部の防衛について。ご協力したいなと
……改めて件の、ヤ・ウマト。連中がどれほどか情報収集を行ったのですが
支配地域が広範なうえ、どうも妖精郷に隣接しているようだと
強さも僕たちが知る中でかなりのものでした
ですので海に強い彼らへの備えとして、是非にと
それに伴い境界の調査として、
妖精郷南東の探索も一緒に行いたいんです
脅威が何処まで来ているか実際に見聞きし、
不確かな部分を減らせば備えやすいですからね
何卒、お願い致します
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
長老ダグザに挨拶を
丁寧に礼儀をもって接する
もし楽の歓迎あれば、賞賛を
長老ダグザ様、フローラリアの皆様との度重なるご交誼に感謝する
この度の訪問は、前回の訪問の際、仲間がお伝えしていたように……
『冥海機ヤ・ウマト』なる不穏な連中が、海からの侵攻を企んでいる
彼らは好戦的な種族と知れた。侵入を許せば、世界樹まで攻め上がるかもしれない
妖精郷が荒らされる事のないよう、沿岸部の防衛体制の整備に協力させて頂きたく参じた次第
そして、すでに連中の侵攻の気配がないか
妖精郷より南東方向の海に、異変がないか確認させて頂きたい
探索をして、結果はダーナ様に報告を差し上げる
妖精郷での活動を、許可頂けるだろうか
金刺・鞆
(フローラリア……われらに友好的なくろのべーだ。うまく言葉にはできませぬが、一度わが身でも確認しておかねばならぬ。そう思う、のです)
えとえと、わたくしはお初にお目にかかります。鞆と申す、でぃあぼろすの一員にて。
こちらはいぬです。ともの相棒なのですよ。
前回の訪問でお話が出ておりました、海からの侵略者……冥海機、なるものどもとのさらなる接触が叶いましたゆえ、みなさまへの情報共有に参った次第にて。
冥海機はキングアーサーのドラゴンにも引けを取らぬ、野心的に侵略を行う種とみて間違いはないものかと。
七曜の戦、これは妖精郷と世界樹におそらく危機をもたらします。
防衛の備えと境界の調査、お許し願いたく、です!
一里塚・燐寧
ダグザさん、またお会いできて嬉しいです~
失礼にあたらない程度の朗らかさを装って挨拶
今回の訪問の理由なんですけど……
『冥海機ヤ・ウマト』の勢力圏が、ここからそう遠くない島々にあると分かりましてねぇ
侵略の恐れがいよいよ現実的になってきたんですよぉ
だから、フローラリアの皆さん……特に防衛に聡いブイさんと沿岸守備の準備を進めたいんです
妖精郷をどう守るべきかは、ブイさんが一番知っています
そこに僭越ながら、あたし達の海戦の知識を接ぎ木して、最高の策を練ろうかと!
更にスカアハさん監督の下で、敵地の偵察も考えています
これはあたし達主導で、フローラリアの皆さんを危険に晒すことはないです
どうか任せてくれませんか?
ジュダ・シンケル
関連シナリオは『世界樹への再々訪問』のみ参加
長老ダグザに面通りする
忍びは縦社会だ
目上の者には礼を尽くす
敵とは言え、相手が格が高い者であることを念頭に対応
冥海機と呼ばれる敵について情報が幾つか手に入った
俺は戦力等について支障ない範囲の情報を提供
敵は攻撃に秀でた鉄の体を持つ者達だ
連携を得意としており、戦力の増強も容易と見える
対策を講じねば、フローラリアは隣接海から一斉砲火を受けるだろう
強さも…失礼だが今のフローラリアに耐え得るとは考え難い
早急に防衛対策と現状把握を行うべきだ
俺からすると、フローラリアは危機感に欠けているように見える
先んじて行動するに越した事はない
手遅れで悔やむよりはずっと良いはずだ
「世界樹に来るのも4回目かぁ、不思議な距離感よね」
クロノヴェーダは、紛れもない敵である。だが、そんな敵に対する友好的な訪問を、毎月のように続けている。そんな関係性を改めて認識し、風花・波那(夢詠の花果・g00593)は呟きを零す。
そう、4度目だ。ディアボロスはよたび、世界樹を訪れた。
「おや、また来てくれたのだね。ようこそディアボロス達」
「ダグザさんこんにちは! 調子はいかが?」
フローラリアの側からしても、4度も尋ねて来てくれた相手。世界樹の入り口を守る長老ダグザも、慣れた様子だ。
波那の言葉に対し、言葉の代わりに竪琴を奏で出す。それに合わせて花が歌い、葉が踊る――明るく弾むような調べは、こちらを歓迎する証に他ならない。
「良かった、元気そうね。あっ、これクレープ。皆で食べてね」
「これはありがたい。皆も喜ぶだろう」
いつもの手土産を手渡し、ひとまずは友好的な形で対面が始まる。他のディアボロス達も、ダグザへと挨拶を始めた。
「どうも、ダグザさん。此度の丁重なお出迎え、深く感謝いたします」
「長老ダグザ様、フローラリアの皆様との度重なるご交誼に感謝する。見事な楽による歓迎にも、感謝を」
「うむ、歓迎しよう。音楽も気に入って貰えて何よりだ」
ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は、スカートの端を摘んだ優雅なカーテシーを見せた。エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も丁寧に一礼し、さらに音楽への賞賛を付け加える。
そんな礼儀正しい挨拶に対し、ダグザの方もゆったりとした動きで礼を返してくれた。
「ダグザさん、またお会いできて嬉しいです~」
「此度も、よろしくお願いする」
「ああ、こちらこそ。いつでも、遠慮なく来てくれて構わないよ」
さりとて一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の朗らかな挨拶や、ジュダ・シンケル(森を憂う者・g08629)の忍びらしい挨拶にも、気分を損ねる事はない。まさに樹齢を重ねた大木の如く、泰然とした態度で応じて来る。
「えとえと、わたくしはお初にお目にかかります。鞆と申す、でぃあぼろすの一員にて。こちらはいぬです。ともの相棒なのですよ」
「ほうほう。変わった犬だが、可愛らしいな」
金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)の少したどたどしい挨拶にも、愛らしい物を見る目で応じてくる。モーラット・コミュにも興味深そうに視線を向けるダグザを、じっと上目で見つめ、その目に焼き付ける鞆。
(これが、フローラリア……われらに友好的なくろのべーだ)
クロノヴェーダとディアボロスは本来、不倶戴天の敵。だがダグザからは、敵意のような物はまるで感じられない。
その不思議な状況を、己の経験として、心に刻みつけていく。
(うまく言葉にはできませぬが、一度わが身でも確認しておかねばならぬ。そう思った、のです)
だからこそ、ここに来た。ここで感じた事を、自分の物として持ち帰るために。
「それで、今回は何の用かね。もちろんお前たちなら、用がなくても来てくれて構わんが……」
そうして一通りの挨拶が済むと、ダグザはディアボロスを見回してそう言った。そう、ただの楽しい表敬訪問で済ませる訳にはいかない。
ディアボロス達は表情を引き締めると、まずは波那から口火を切って、今回の目的を伝えていく。
「ええ。実は、前回の訪問でブイさんやダーナさんにも伝えたけど、海から侵略してくる敵の詳しい情報が分かって」
「前回の訪問の際、仲間がお伝えしていたように……『冥海機ヤ・ウマト』なる不穏な連中が、海からの侵攻を企んでいる」
「ああ。前回はそのような話が有ったようだね、ブイから聞いているよ」
エトヴァも言葉を重ねると、ダグザはふむ、と顎に手を当てて頷いた。
前回の訪問時の際には、『大戦乱群蟲三国志奪還戦』で僅かに矛を交えただけの相手であった。だがあれから1ヶ月、台湾島の偵察を終え、ディアボロスは本格的なディヴィジョン攻略に乗り出している。
あの時よりももっと、言葉を尽くせるはずだと、ロキシアやジュダは冥海機の脅威を解く。
「支配地域が広範なうえ、どうも妖精郷に隣接しているようだと。強さも僕たちが知る中でかなりのものでした」
「敵は攻撃に秀でた鉄の体を持つ者達だ。連携を得意としており、戦力の増強も容易と見える」
「ふぅむ……」
ただダグザの様子に、いまいち切迫感はない。こちらの言う事を疑ってはいないようだが、さりとて冥海機の脅威を、全く実感出来てはいないようだ。
顎に手をやり、しきりに首をひねるダグザに、鞆やエトヴァも言葉を重ねるが。
「冥海機なるものども、キングアーサーのドラゴンにも引けを取らぬ、野心的に侵略を行う種とみて間違いはないものかと」
「ああ、彼らは好戦的な種族と知れた。侵入を許せば、世界樹まで攻め上がるかもしれない」
「……うむ、まあ話は分かった。それでお前たちは、何をしたいのかな?」
やはり、いまいち響いているようには感じられない。とはいえ逆に、こちらへの反発もないとも言えるか。
ならばとダグザの問いかけに、燐寧は今回の第一の目的を告げていく。
「皆さん……特に防衛に聡いブイさんと、沿岸守備の準備を進めたいんです」
「ふむ。確かにそう言った話は、ブイとするのが良いだろうね」
その申し出はあっさりと、受け入れられた。いろいろ思う所はあるものの、それは良しとして、笑みを浮かべる燐寧。
「ええ、妖精郷をどう守るべきかは、ブイさんが一番知っています。そこに僭越ながらあたし達の海戦の知識を接ぎ木して、最高の策を練ろうかと!」
「対策を講じねば、隣接海から一斉砲火を受けるだろう。強さも……失礼だが今のフローラリアに耐え得るとは考え難い」
だが、ジュダはどうにも納得がいかず、やや強めに言葉をぶつける。いかに前置きした所で、それは相手を怒らせてもおかしくないほどの言葉で、だがそれでも、言わずにはおれず。
「先んじて行動するに越した事はない、手遅れで悔やむよりはずっと良いはずだ」
「ほう、さすがはディアボロス達だ、勇ましくも頼もしい事だね」
そしてそれさえも、ダグザと言う大木を揺さぶる事はない。それどころかまるで親が子の成長を愛でるかの如く、こちらに暖かな視線を向けてくる。そうではない、と言うもどかしさを感じつつ、だが喧嘩を売るつもりはないと口を噤むジュダ。
代わってエトヴァとロキシアが、第二の目的を告げていく。
「もう1つ……すでに連中の侵攻の気配がないか、妖精郷より南東方向の海に、異変がないか確認させて頂きたい」
「脅威が何処まで来ているか実際に見聞きし、不確かな部分を減らせば備えやすいですからね」
「ふむ、海か。まあ構わないよ。だが、そんな所を調べてどうするのかね」
それもまた、やはりあっさりと受け入れられた……かなり疑問混じりの許諾ではあったが。その疑問に応えるべく、燐寧が説明を重ねるが。
「『冥海機ヤ・ウマト』の勢力圏が、ここからそう遠くない島々にあると分かりましてねぇ」
「そもそも、海と言う時点でここから遠いのではないかね?」
これに関してだけは、ダグザの方が正しいだろう。島国・日本の人間である燐寧にはこの距離感は実感が湧きにくいが、世界樹から最寄りの海までは、新宿島から京都の奪還地域よりも離れているのだ。
あるいはダグザの危機感や切迫感のなさも、その距離に起因する所が少なからず有るかもしれない。いや、仮に世界樹と海が近くとも、やはり危機感はなかったかもしれないが。
「まあ調べると言うのなら、好きにすると良い。スカアハに案内させれば良いかな?」
「はい、お許し頂き、ありがとうございます、です!」
とにもかくにも、調査の許可は出た。精一杯頭を下げる鞆といぬに、ダグザは微笑んで頷いた。
「なに、お前たちが必要と言うのなら、そうなのだろう。それにスカアハも、お前たちと冒険ができる事を喜ぶだろうね」
(「そういう、気楽な物ではないのだけど……」)
ロキシアは少し困ったような表情を浮かべるが、まあ、ここでこれ以上ダグザに言葉を尽くしてどうなるものでもないだろう。
あるいはブイならば、もう少し危機感を持って当たってくれるだろうか。スカアハは――あまり期待出来ない気がする。
「探索の結果は、ダーナ様に報告を差し上げる」
「うむ、ではそのようにお伝えしておこう」
エトヴァの言葉に頷くと、アヴァタール級のフローラリアを伝令に向かわせるダグザ。それが帰ってくるまでの間に、波那はダグザを見上げて呼びかける。
「一時は共に戦った仲間だし、また協力しましょう。妖精郷にはエルフの友達もいるから、私自身が妖精郷を守りたいの」
「頼もしい事だね。ああ、我らのこの交わりが、長く続くと良いものだ」
――その言葉が、果たして現実となるのかどうか。
それはまだ、誰にもわからない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV3が発生!
【口福の伝道者】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ガードアップ】LV3が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
「沿岸部を調査したいの? 良いわ、行きましょう」
ダグザからの知らせを受け、妖精郷の入り口へとやって来たブイ。彼女はディアボロスの申し出を受け入れ、沿岸部への案内を買って出る。
防衛担当と言う役職柄、ディアボロスへの警戒心は一番強い彼女だが……それでも、沿岸部の視察や防衛計画について共に考えてくれる程度には、こちらに心を許してくれたのだろうか。
ともかく彼女と共に沿岸部に向かい、その状況を確かめるとしよう。何か質問や意見があれば、彼女にぶつけて見ると良いだろう。
レオアリア・フォルシオン
アンタがブイね
わたくしの事はスカアハから聞いたかしら?
そう言いながらお土産のお菓子を渡してブイとともに防衛体制の話を
ともあれ、防衛戦については妖精郷を北西から南東方面にかけて防衛ラインを敷けるといいのだけれど
ちなみに冥海機は海上線を得意とするクロノヴェーダ
湾岸地区から侵攻してくるわ
海上に佇む敵からの侵攻…
わたくし達ディアボロスが剣となり、アンタ達は盾となる
冥海機は船を沈めたら逆に強化される
故に攻撃はわたくし達に任せ、防衛はアンタ達に任せたいの
わたくし達は既に冥海機と交戦しているからね
そこから情報の手土産として、ヤ・ウマトで運用されている戦艦の情報を伝えるわ
風花・波那
ブイさんもお久しぶり!視察の案内よろしくね。
早速だけど敵は海から来るから、特に接岸されやすい地形の所を重点的に防衛したほうが良いと思うわ。
特に太平洋に面してる所やニュージーランド側が可能性高いかも。
ブイと共に地形を観察し、敵の進軍ルートを予測して防衛線の検討。
フローラリアを強化する樹木砦って作るの時間かかるよね。敵が来てからじゃ間に合わないから早めに準備しないと。
敵……冥海機は空を飛べないはずよ。森の結界も効果は期待出来ると思う。
他にも使えそうな防衛技術はある?植物を利用した罠とか。
妖精郷の守り手なんでしょ?
妖精郷の人達にも被害出ないように本気でやるよ!
まあ、貴方がやらなくても私が守るけどね。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ブイの案内を得て視察
彼女にも挨拶を
この度も、よろしく頼む
可能なら飛翔し、双眼鏡も用いて沿岸部を広範囲に偵察、情報収集
地図とコンパスを持参し、地形の特徴や距離などから、世界樹と視察を行った沿岸部の位置を割り出す
沿岸部の防衛状況を調査
ヤ・ウマトの侵攻に耐えられる防衛が可能か
防衛設備があれば、詳細な観察を行う
構造や配備など不明な点はブイに尋ねよう
近頃、海のほうで異変を感じなかったかい?
もし、ヤ・ウマトや他国の連中が、海から攻めてくるとして……
ブイ、貴女ならどう守りの手を打つ?
仲間の伝える戦略への反応も見つつ
ヤ・ウマトは海戦に秀でた連中だ
沿岸部は真っ先に狙われる箇所となるだろう
ジュダ・シンケル
俺とは初対面になるな
宜しく頼む、ブイ
(今は協力しているとはいえ、俺達は即敵対も有り得る存在同士だ
俺としては、警戒心のある彼女ぐらいの方が当然だと思っている)
敵は主砲・副砲等による攻撃を得意としている
砲撃対策は重要だろう
火等に対する備えはあるか?
時間は必要だが防壁を二重にする等はどうだ?
合わせて彼女にフローラリア視点での意見を聞きたい
二度しか会っていない俺から見ても、貴兄らの危機感は薄いように見える
その理由は何だ?
俺達が幾ら進言しようと、当事者たる貴兄等が柳に風、暖簾に腕押しというようでは防衛は叶わないだろう
何か安全策がある、或いは種族的なものか
答えられる範囲で構わない
言える様なら聞かせてくれ
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
どうもブイさん。あなたともご一緒できればと思ってました
本日はよろしくお願いしますねっ
妖精郷の沿岸部、見たことないから気になるね
遊びじゃないのは分かってるけれど、興味はあるから
沿岸部にどの程度備えがあるか注意深く目を向けて
ああ、敵ですか?冥海機と防衛戦をするなら水際作戦ですね
上陸したところを狙うほうがよいでしょう
連中は強大ですが、地上では浮遊。ドラゴンほど陸上では速くないので
そういえば。フローラリアの皆さんは……
生贄砲や樹木砦以外に防衛に使えるもの、何か持ってますか?
あ、いえ。機動力を上げるものがあれば何かと便利ですよ
浮かびませんか?植物なら例えばタンブルウィードのような……
一里塚・燐寧
お久しぶりだねぇ、ブイさん
あなたの防衛担当としての知恵と力、とっても信頼してるよぉ
ブイに史実のオーストラリアと今までの依頼で得た知見を合わせた、妖精郷の地図を見せながら会話
史実と妖精郷で地形が違うとこは適宜修正をお願いするよぉ
敵は良港を狙って来る傾向があってねぇ
しかも妖精郷の北側と南東側、両方に拠点の島を持ってる
あたしの見立てだと……例えば、ここらへんに来るんじゃないかな
と、南東側の主要都市シドニーやメルボルン、北部で日本軍の大空襲があったダーウィン等がある位置を示すよぉ
敵は海から砲撃するし、空飛ぶ使い魔から爆弾を落として来たりもするの
ブイさんなら、樹木砦やフローラリアの能力をどう使って抗う?
金刺・鞆
あなたが防衛の担当者、ですね。よろしくお願いいたします。
わたくしは、正史にて大きな港があったあたりの地形を重点的に見て回ろうかと。
先の大いくさで、やつらは良港となる場を探していたとも聞き及んでおりますし。……一般人に艦船を運用させる性質上、此度もそうした土地を奪ってゆく算段を立てているやも、です。
ヤ・ウマトの今判明している情報は積極的に共有いたしましょう。フローラリアは七曜の戦、その法則についてどこまで理解していたのでしたっけ……?
防衛の重要性を理解していただくにあたり、必要であればこちらも説明を交えたほうがよいのでしょうか。
これに関しては仲間との認識を擦り合わせつつです。ともの一存だけでは。
「どうもブイさん。あなたともご一緒できればと思ってました。本日はよろしくお願いしますねっ」
「あなたが防衛の担当者、ですね。よろしくお願いいたします」
「ええ、こちらこそよろしく」
初対面のロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)や金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)をはじめとして、口々にブイへと挨拶するディアボロス達。早速彼女と共に、沿岸部へと向かう。
「アンタがブイね。わたくしの事はスカアハから聞いたかしら?」
「……そうね、仕事だから。世界樹にやって来た相手の事は把握しているわ」
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)の不躾とも言える態度にはやや眉を跳ねさせるが、それで態度を変える事もなく、問いにも冷静に答えを返す。
仕事だから、と言う言葉に偽りなく、彼女は『妖精郷の守り手』と言う職務に忠実だ。逆に言えば、スカアハのように過度に親しくもしてこないが。お土産を渡せば受け取っては貰えるが、それで態度を変える事はない。
(「今は協力しているとはいえ、俺達は即敵対も有り得る存在同士だ。そのくらいの方が当然だな」)
まあジュダ・シンケル(森を憂う者・g08629)としては、長老ダグザのような柳に風よりもこちらの方がやりやすい。特に今回の視察は、防衛と言う実戦的な話だ。
「あなたの防衛担当としての知恵と力、とっても信頼してるよぉ」
「ありがとう。それで、沿岸部の視察と言う事だけど……具体的にはどうしたいのかしら?」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の言葉に、ブイは頷きつつもそう問うてくる。
待ってましたとばかりに、燐寧は新宿島から持ち込んだ、オーストラリアの地図を取り出した。
「敵は良港を狙って来る傾向があってねぇ。しかも妖精郷の北側と南東側、両方に拠点の島を持ってる」
「先の大いくさでもそうでした。一般人に艦船を運用させる性質上、此度もそうした算段を立てているやも、です」
鞆も同じ地図を覗き込み、ブイに対してそれを主張する。燐寧は地図上の主要都市や主要港を指し示し、自分の予想を伝えて。
「あたしの見立てだと……例えば、ここらへんに来るんじゃないかな」
「……そんな所に港はないわよ?」
だがブイは、そんな見立てに怪訝そうに首をひねる。彼女の知る妖精郷は、この時代、この世界の妖精郷だ。港を狙われると言われても、当然の反応だろう。
「フローラリアの皆さんは七曜の戦、その法則についてどこまで理解していたのでしたっけ……?」
「『冥海機ヤ・ウマト』、とか言う敵が攻めてくるんでしょう?」
鞆の問いかけには、ブイは簡潔に自身の知識を答えてくる。前回の訪問時、ディアボロスが説明したのはそれだけだ。
七曜の戦で土地を占領されれば、そこは奪われ、相手のディヴィジョンとなる――先日、劉備から聞いたその法則は、ブイにもダーナにもまだ一切伝えていない。
彼女からすれば、そこは『ごく一般的な妖精郷の沿岸部』でしかなく、『奪われたら相手のディヴィジョンの港となる、重要な場所』ではないのだ。
(「むむ……こちらも説明を交えたほうがよいのでしょうか。ともの一存ではなんとも……」)
だが、果たしてそれをここで伝えて良いのかどうか。他のディアボロスに視線を向けるが、ブイへの説明を考えていた者はいない。一人での決断は手に余ると、口を噤む鞆。
「まあとにかく、冥海機はそこから侵攻してくるわ。北西から南東方面にかけて防衛ラインを敷けるといいのだけれど」
「接岸されやすい地形の所を重点的に防衛したほうが良いわね。特に太平洋に面してる所やニュージーランド側とか」
気を取り直し、レオアリアや風花・波那(夢詠の花果・g00593)が防衛の案を伝える。だが、それに対するブイの反応も、いまいち芳しくない。
「妖精郷の守り手なんでしょ? 妖精郷の人達にも被害出ないように本気でやるよ!」
「言われずとも、当然よ」
だが、波那の発破をかけるような言葉に対しては、守り手としての誇りを見せてそう返す。つまり少なくとも彼女は、やる気がない訳ではない。
何か、ボタンを掛け違えているような感覚。だが、それが何かは、まだわからない。
「……とにかくその冥海機、って奴らについて、新しく分かった事があれば教えて欲しいわね」
「ああ、分かった。ヤ・ウマトは海戦に秀でた連中だ。沿岸部は真っ先に狙われる箇所となるだろう」
その、妙な気持ち悪さをひとまずは呑み込み、ブイの問いかけに答えるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)。
前回の訪問から1ヶ月の間に、ディアボロスはヤ・ウマトの本格的な攻略を開始した。新たに伝えられる情報は多い。
「近頃、海のほうで異変を感じなかったかい?」
「いいえ。まあ完全に把握している訳ではないけど、報告は上がって来ていないわね」
一方で逆に問いかければ、ブイは首を横に振る。今の所、侵攻の兆候は把握されていないようだ。
「冥海機と防衛戦をするなら水際作戦ですね。上陸したところを狙うほうがよいでしょう」
「ふむ、なるほど。それは何故?」
ロキシアが具体的な攻略の方法を伝えれば、ブイは真剣な表情で耳を傾け、頷く。先を促すように問い返されれば、こちらもさらに説明を続けて。
「連中は強大ですが、地上では浮遊。ドラゴンほど陸上では速くないので」
「それに、冥海機は船を沈めたら逆に強化される。故に攻撃はわたくし達に任せ、防衛はアンタ達に任せたいの」
レオアリアも冥海機の特性について教えると共に、役割分担を提案する。仮に一般人の乗艦をフローラリアが沈めてしまえば、そこから新たな冥海機が生まれてしまいかねない。
いや、もちろん戦力の問題を抜きにしても、一般人を殺させる訳にはいかないだろう。
「敵は主砲・副砲等による攻撃を得意としている。砲撃対策は重要だろう……火等に対する備えはあるか?」
「世界樹や植物砦はクロノ・オブジェクトだから、通常の炎では燃えないけれど……」
ジュダの情報と提案には、難しそうに考え込むブイ。クロノ・オブジェクトは一般法則の外にある。植物だからと言って、燃えやすいと言う事はない。
だが、逆に相手側が『植物によく効く炎』を持っている可能性は当然ある。そうなれば、話は別だ。
「一応、スクーグスローにも聞いてみるけど。そもそも出来る限りの対策は、ドラゴンの時にやっているわ」
「なるほど。確かに、奴らも炎は吐くからな……」
防壁を二重にするなどの提案もしてみたが、手間をかけるに見合う効果は難しいだろう。協力して防衛するならば、そうした相手にもディアボロスが優先して当たるしかなさそうだ。
「そういえば。フローラリアの皆さんは……生贄砲や樹木砦以外に防衛に使えるもの、何か持ってますか?」
「そうね、例えば植物を利用した罠とか。何かあると良いんだけど」
ロキシアや波那がそう問いかけるが、そちらの反応も芳しくない。全く備えがない、と言う訳ではないだろうが。
「生贄砲を除くなら、防衛の中心はアヴァタール級とトループス級よ。備えるなら、その増強が最優先ね」
「なら、その機動力を上げるような何かはありませんか? 植物なら例えばタンブルウィードのような……」
ロキシアは期待を篭めてそんな問いかけもするが、劇的な効果を発揮する物はないようだ。ディアボロスも使う、武具や装飾品のような物がせいぜいと言う所か。
……と、ここまでの質疑応答を終え、ディアボロス達は考え込む。
(「全くやる気がない、訳ではないようだけど。でも、特別な備えは無いの……?」)
波那が受けた印象の通り、現状聞いた限りでは、冥海機から妖精郷を守るための手段があるように見えない。だが、防衛を放棄していると言う訳でもないように感じられる。
やはり、何かがズレているような、そんな感覚。
「敵は海から砲撃するし、空飛ぶ使い魔から爆弾を落として来たりもするの。ブイさんなら、どう抗う?」
「それは……そうね、まずは沿岸部を見てもらいましょう」
燐寧の問いかけに、ブイはそう答え。ディアボロスは、抱いた疑問の答え合わせに向かう――。
「これは……何もない、ねぇ」
「と言うか、誰もいない、ですね……」
そうして。何ひとつ防衛の備えを持たない沿岸部を前に、燐寧とロキシアは顔を見合わせた。
いや、防衛設備だけではない。エルフも人間も、知恵ある植物もいない。唯一あるのはドラゴンに焼かれたと思しき森や集落だけで、そしてそれは一切、復興の手をつけられていない。
「近くを見て回ったが、似たようなものだな」
「これは……どうなってるの?」
【飛翔】によって周辺を偵察して来たエトヴァが、確認した事実を仲間達に伝える。レオアリアや他のディアボロスからの疑問の声に、ブイは頷き答える。
「皆、ドラゴンに襲われてかなり数を減らしたの。生き残りは、世界樹周辺に移住させたわ」
ドラゴンが妖精郷にもたらした被害は、甚大な物だった。そこから立ち直るにはまだ時間も経っていない。そして世界樹周辺で賄えるなら、すぐに復興に着手する必要も薄い。
ましてや敵が海から攻めてくるだから、守るべき者達を海から遠ざけるのは理に適っている。そこまでは、良い。
「私は、沿岸部を防衛するつもりはないの。防衛ラインは世界樹周辺に引くつもりよ」
だが、守るべき物が沿岸部にないなら。当然、そういう結論に達しても、おかしくはない。
(「そうか。そもそも、前提条件が違う……」)
(「フローラリアにとって、沿岸部は死守すべき土地じゃない……!」)
フローラリアの緊張感の無さを疑問に思っていたジュダや波那は、その理由に思い当たり、内心で呻く。先程、燐寧が地図を見せた時に感じた、違和感の1つ目。
ディアボロスにとってオーストラリアの港は、ヤ・ウマトの強化に繋がってしまう要地であり、最終人類史では多くの人が住んでいた場所だ。
だがフローラリアにとっては、制圧されても影響の薄い広大な妖精郷のごく一部であり、無人の土地に過ぎない。
(「それにヤ・ウマトより妖精郷に属していた方が、奪還しやすい……などと言うのは、こちらの都合だからな……」)
(「奪還に向けた世界樹の兵力移動が狙い……なんてのも、絶対伝える訳にはいかないよねぇ」)
エトヴァや燐寧もまた、決して口に出せない言葉を心の中で呟く。妖精郷の奪還――それは断片の王、ダーナを倒すと言う事。それを前提とした事情など、ブイに伝える訳にはいかないのは当然だ。
攻略旅団に今回の計画を提案した燐寧にとっては特に、なんとも歯がゆい話だが。
「それに。沿岸部に防衛ラインを敷くなんて、無理なのよ」
動揺を押し隠すディアボロスに対し、ブイはさらにもう1つの違和感の正体を告げる。彼女はレオアリアに視線を向け、肩を竦めて呟いた。
「さっき、北西から南東方面にかけて防衛ラインを敷く……と言ったわよね。それはいくらなんでも、長すぎるわ」
「それ、は……そう、ね」
オーストラリアは、広い。一言で『北西から南東』と言った所で、その距離はあまりに長い。
大戦乱群蟲三国志の、蟲将ほどの物量があれば。あるいは獣神王朝エジプトのように、強力なクロノ・オブジェクトがあり強大なファラオがいれば。あるいは、その防衛も叶うだろう。だがフローラリアはその広大な土地に比して、あまりに弱小勢力。長い長い防衛線を成立させる事は、不可能なのだ。
ディアボロスならば予知とパラドクストレインによる即時迎撃が可能だが、もちろんそれは例外中の例外である。
「あなたも、分かるでしょう?」
「……はい、分かります」
視線を向けられ、頷かざるを得ない鞆。彼女はここに来るまで、『大きな港があった地形を見て回ろう』と考えていた。
だがそう、例えば、シドニーからメルボルンへの直線距離は700km以上。現在発生している5レベルの【飛翔】ですら、片道で1時間半以上かかると断念せざるを得なかった。その距離を理解してしまえば、守りきれるなどとは到底言えない。
「それに冥海機って言うのは、海戦を得意とするのでしょう? だったら、海の近くで相手をする必要はないわよね」
「いや、それは……そう、ですね。その通りです」
さらにブイは、ロキシアにもそう問うた。他ならぬ自分が伝えた情報だ、否定する訳にもいかず、こちらも頷かざるを得ない。もちろん彼が、そして他のディアボロス達が冥海機の情報を教えていなくても、ブイは同じ結論に達していただろうが。
「と、まあこちらの計画はそんな所ね」
(「……理に適っている、な。どうしたものか」)
ブイの防衛計画は妖精郷の現状に即した、現実的な物だ。エトヴァが彼女の立場でも、そうしたかもしれない。
だが、ディアボロスにとっては――フローラリアと協力してオーストラリアを守るにせよ、世界樹を攻めてオーストラリアを奪還するにせよ、どちらにとっても都合の悪い物である。
「この計画は、ダーナ様にも承認いただいた物よ。何か意見があるなら、ダーナ様に進言なさると良いわ」
そんなディアボロスの内心を知ってか知らずか。ブイはそんな言葉で、視察を締めくくった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV6になった!
【飛翔】がLV5になった!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
【グロリアス】がLV2になった!
【凌駕率アップ】がLV3(最大)になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
「ブイとの話は終わったのか? なら、次は私の番だな!」
何とも言い難い沿岸部の視察を終えたディアボロス達の元に、勇んで現れた『薔薇の戦士スカアハ』。ディアボロスと最も関係が深く、この友好関係の直接的な引き金でもある彼女は、過剰なほどの好意をこちらにぶつけてくる。
「どこかに探検にいくらしいな。良いぞ、どこにいくんだ? 私が案内しよう」
大型犬が尻尾を振る姿を幻視するほどに、ウキウキと弾んだ声で告げるスカアハ。今回の目的は、ニュージーランド方面の偵察だ。別にそんな楽しい物ではないのだが。そもそも【飛翔】の残留効果を受けられない彼女を、一緒に連れていく事はできない。
だが、せっかくこちらに好感を持ってくれているジェネラル級を、わざわざがっかりさせるのは上手くない。当初の予定通り【飛翔】して探索する役と、スカアハと一緒に遊ぶ役に分かれて行動すると良いだろう。
アンゼリカ・レンブラント
スカアハへ相手をする一員として参加だよ
探検、海にまで近づいたら
スカアハ、泳ごう!
って声をかけて水着になって海で遊ぼう
(着る習慣がない場合を考え、
彼女くらいのサイズの水着も持参しておこう)
スカアハにどちらが遠くまで
あるいはどちらが速く泳げるか競ったりするのもきっと楽しいけど
きっとビーチバレーで勝負するの、熱くなってくれるよね
ふふ。何気に私、武術鍛錬の時も
世界樹での一緒の鍛錬の時も勝ってるからね
今回も勝っちゃうかも!なんて挑発して熱く勝負するぞ!
そして楽しむんだー!
…
彼女への失望を先日世界樹で心に深く感じたのだけれど
ずっと「私」を演じ続けている私だ
スカアハの友達を演じることくらい
――造作も、ない。
シル・ウィンディア
スカアハさんのお相手をする一員としていきますっ!
夏だ、海だーっ!
そういえば、フローラリア達って海で泳いでも大丈夫なんだろうか…。
せっかくだから対戦することで交流を深めるのもいいかな。
ビーチバレーとかする人もいるみたいだし、ボールを持ち込み
ね、これで勝負してみない?
といって、スカアハを誘ってみるよ。
ルールはボールを打ち合っていくだけ。
ボールを落としたり拾えなかったりしたら相手に得点。
ん-、まぁ、勝ち星が一つ着くってことだから。
それを3回先に取ったら勝ちで行こうか?
本気でいっても相手の方が上。でも、全力で真正面から打ち合うよ。
さぁ、勝負しようかっ!!
終わったら、冷たい飲み物をみんなにプレゼントだね
諷和・もこ
スカアハさんと一緒に過ごすんだよ!
スカアハさん、こんにちは!
えと、先日はホーモンのゴカンタイありがとうございますなんだよ
と、前回の会談でよくしてもらったお礼を告げて
あのね、前に模擬戦でお稽古してもらった時に「上からの攻撃に弱い」って指摘されたから、ボク、対空技考えたんだよ!
そうしたら、前よりもお怪我をすることが少なくなったの!
ありがとうなんだよ
えへへ、ずっとこのお礼を言いたかったんだよ
ビーチバレーのルールをスカアハさんと一緒に教えてもらって
ボクも参加させてもらっちゃうんだよ
まくら投げで鍛えた反射神経見せちゃうんだよ
ひと試合終わったらスイカなんてどう?
せっかくだからスイカ割りしてみてもいいかも
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
スカアハさん、またお会い出来て嬉しいです
今回はよろしくお願いしますね!
ここからは翔べる仲間にお任せして水着に着替えるよ
探索組には申し訳なさもあるけれど……こ、これもお役目ですし!
遊びましょう、スカアハさん!
仲間の提案に付き合ってビーチバレーに参加したり
ふふ。運動神経なら僕、ちょっとしたものだよ
僕からは海騎馬戦でも提案してみようか
(それにしても)
(鍛錬だ外交だって気にする機会がなかったからというのもあるけれど)
(スカアハさん、色々とすごいな)ドキドキしたり
はっ、いけない。ちゃんとおもてなししないとね
【アイテムポケット】から海っぽい食べ物でも用意しようかな
焼きとうもろこしとか?
金刺・鞆
スカアハ……さま? むむん、なんとも……口に馴染まぬ響き。
くろのべーだに敬称をつける違和感はまあおいておくとしまして。
遊ぶならば、とことん楽しむべし、です!
びーちぼーるは未経験ですががんばります。むん。
休憩などで話をする機会があれば、二三言葉を交わしてみたく。
あなたは、なぜそこまでわれらでぃあぼろすを信頼できるのですか。
われらが強いから? なれど、一対一の戦闘となった場合、個人としてのちからはくろのべーだ……あばたーる級にも及ばぬということは、フローラリアを戦士として鍛える立場にあるあなたであればわかることではないのですか。
あなたはわれらのなににそこまでして惹かれるというのでしょうか。むむん。
レオアリア・フォルシオン
スカアハと交流するわ
水着に着替えて交流し、楽しんだ後は軽く戦術や戦略について打ち合わせを
アンタは槍捌きが得意だし、前に出て槍を振るうのかしら?
なら、こちらでも重点的に防衛ラインを設ける地点を見出す予定だから、そこで戦う……という事になるかもね
後は持ち運んだ生ハムサラダとカプレーゼを食べ、口福の伝道者で増やしていくわ
結構いけるわよ
食べれない物があったら言ってちょうだい
そう言ってスカアハとの記憶を作る
たとえどんな結末になろうとも、後悔だけはしたくないからね
「夏だ、海だーっ! ……夏?」
目の前に広がる海に、大声で叫ぶシル・ウィンディア(虹霓の砂時計を携えし精霊術師・g01415)。
――ちなみに妖精郷は南半球・オーストラリアに位置するディヴィジョンであり、6月は冬の入りである。なんだかいきなり出鼻を挫かれた気もするが、まあディアボロスなので、一般人よりも気候や気温の変化には強い。
「……と、とにかく。フローラリア達って、海で泳いでも大丈夫なの?」
「ああ、問題ないぞ!」
フローラリアの方も、植物由来とはいえクロノヴェーダだ、塩分やこの程度の寒さで、枯れたりはしない。
むしろ海を前にして――いや、おそらくはディアボロスと共にいると言う事に対して、ウキウキと心を弾ませている。
「それじゃあスカアハ、泳ごう! ……ところで、水着はないの?」
「水泳専用の服? ディアボロスにはそのような物があるのだな」
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)の問いかけには、首を傾げるスカアハ。『水着』と言う言葉も、自動翻訳されて伝わっているかもしれない。鎧のまま泳ぐつもりで、全裸になったりはしないようだが。
「一応、スカアハの分も持ってきたのだけど」
「む……分かった。なら、着替えよう。構わないか?」
水着の意味をどれだけ理解しているのかは分からないが、ディアボロスからの親愛の証を喜び、水着に着替えていくスカアハ。……その背中を、アンゼリカは冷たく見つめる。
(「ずっと『私』を演じ続けている私だ。スカアハの友達を演じることくらい――造作も、ない」)
すでに彼女は、フローラリアとの戦いを覚悟している。そう、どれほど親しくなろうとも、いずれ敵となる、それがディアボロスと、クロノヴェーダだ。
だがそうであったとしても、今スカアハを敵に回す理由はない。それが敵とでも心を通じ合う為か、敵をいずれ欺くためかは、各々のディアボロスで意識の差があるが。
「スカアハさん、またお会い出来て嬉しいです」
「ああ、ロキシア。こちらもだ、また会えて嬉しい」
水着に着替え終わったスカアハは、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)の挨拶に対して満面の笑みで返してくる。そんなスカアハを見つめ返し……視線がその顔から、少し下に降りて。
(「それにしても。鍛錬だ外交だって気にする機会がなかったから、というのもあるけれど」)
そこに実った豊かな2つの果実を見て、思わず息を呑む。普段もかなり凄い格好をしているが、水着姿だとまた違った意味で意識してしまう。
女性のような格好をしていても、ロキシアは男だ。なんだかドキドキして来るのを、不思議そうに覗き込むスカアハ。
「……どうした? 大丈夫か?」
「はっ。い、いえ、平気です」
慌てて我に返り、ぶんぶんと首を振って熱を払う。それを不思議そうに見つめるスカアハだが、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)が挨拶する。
「スカアハさん、こんにちは! えと、先日はホーモンのゴカンタイありがとうございますなんだよ」
「ああ、気にするな、もこ。ディアボロスには恩と友誼があるからな」
すぐにそちらに注意を移し、微笑むスカアハ。そんな彼女に、もこも嬉しそうに顔を綻ばせて。
「あのね、前にお稽古してもらった時に『上からの攻撃に弱い』って指摘されたから、ボク、対空技考えたんだよ!」
以前のエルフの集落での模擬戦。そこで受けたアドバイスを思い出し、ずっとお礼が言いたかったと頭を下げる。
「そうしたら、前よりもお怪我をすることが少なくなったの! ありがとうなんだよ」
「どういたしまして、と言っておくか。だが、いかに水をやろうも、咲き誇るかはその花次第だ」
だから強くなったのは、自分の努力によるものだ、と。褒められたもこは、えへへと照れたように笑う。
「それじゃあよろしく、スカアハ」
「スカアハ……さま? むむん。よろしく、です」
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)や金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)も、スカアハと挨拶を交わす。鞆は北欧系の名前の響きがいまいち口に馴染まぬようで、舌の上で何度も転がしているが。
(「くろのべーだに敬称をつける違和感は、まあおいておくとしまして」)
(「探索組には申し訳なさもあるけれど……こ、これもお役目ですし!」)
とにかく、今日は――こちらは、スカアハと親交を深めるのが目的だ。ロキシアはニュージーランド方面への探索に向かうディアボロス達を少し気にするが、実際これも立派なディアボロスの任務。
「遊ぶならば、とことん楽しむべし、です!」
「ね、これで勝負してみない?」
鞆の言葉に同意して、シルが見せるのはボール。それをスカアハは、興味深そうに見つめる。
「ふむ、これは?」
「ビーチバレーのボールだよ。ルールは……」
そうしてルールを説明するのを、スカアハのみならずもこや鞆も興味深そうに聞いて。ネットもないのでただ打ち合っていくだけの簡易的な物では有るが、早速2チームに分かれて試合をしてみる。
「とりあえず、3点先取でやってみよう!」
「ああ。ではいくぞ!」
砂浜に足で線を引いたコートの上で、ボールを打ち合う。スカアハはそのコート狭しと、びゅんびゅんと跳び回り、鞆は同じチームながら目を回しそうだ。
「あわわ、は、早いのです」
「さすがなんだよ……でもボクも、まくら投げで鍛えた反射神経見せちゃうんだよ!」
経験者のシルと、身体能力に優れるスカアハを中心とした、激しい打ち合い。そのスピードに、懸命についていき、一生懸命ボールを打ち上げていくもこ。
だが、やはりスカアハの身体能力は凄まじい。経験不足を強引に補い、相手コートにボールを打ち込んでいく。最後は、シルの動きを見様見真似で模倣したアタックが炸裂し、砂浜に深く突き刺さった。
「よし、私達の勝ちだ!」
「はぁ、はぁ、流石はジェネラル級……」
堂々と勝ち誇るスカアハと、息を切らすシル。呑気そうに見えてもやはり強いと、スカアハへの認識を新たにする。ビーチバレー初体験でスカアハの相手をしたもこは、汗だくで息を切らしている程だ。チームだった鞆も砂浜に倒れ、モーラット・コミュの『いぬ』に心配されている。
「じゃあ次は僕も参加させてもらおうかな。ふふ。運動神経なら僕、ちょっとしたものだよ」
「私も! 負けないよ、スカアハ!」
その代わりに今度は、ロキシアとアンゼリカが参戦する。どちらも自信ありげな2人を見れば、すっかり熱くなったスカアハは、堂々と胸を張って。
「良いだろう。お前たちにも、負けるものか!」
「なら、わたくしはこちらかしら」
闘志を燃やす3人を見れば、スカアハのチームにはレオアリアが入る。先程よりもますます激しく、コート狭しと駆け回ってはボールを打ち合う試合の結果は――。
「す、すまない……なんと詫びればいいか……」
「まあ、良いよ。なんとなく有るかもな、って予想はしてたし……」
熱くなりすぎて全力でビーチバレーを叩き破壊したスカアハが、シルに深く頭を下げる事になった。
「ふふ。何気に私、武術鍛錬の時も、世界樹での一緒の鍛錬の時も勝ってるからね。今回も勝っちゃうかも!」
「そうだったな。だが、負けるつもりはないぞ、アンゼリカ!」
その後も、ロキシアの提案した海騎馬戦をやってみたり、アンゼリカと遠泳対決したり。疲れ知らずのハイテンションで海を満喫していくスカアハ。
ちなみに、普段は内陸の世界樹で暮らしているせいか、海での泳ぎはそこまで得意ではなく、アンゼリカが先んじた。
「くっ、湖での勝負ならばもっと……いや、言い訳はすまい……!」
「2人とも元気だねぇ……はい、これ」
海から上がって来た2人に、シルは飲み物を渡していく。流石に遊び疲れた事もあり、一休みだ。ロキシアも【アイテムポケット】から取り出したとうもろこしを焼き、スカアハに差し出す。
「海っぽい食べ物を持ってきたよ、どうかな?」
「ああ、頂こう……ふむ、香ばしい匂いだな。それに美味い」
焦げた醤油の匂いを吸い込み、微笑むスカアハ。丁寧にそれを味わい、感想を述べていく。レオアリアも生ハムのサラダと、カプレーゼを提供し――。
「……味がしないぞ?」
「いや、それはトマトと一緒に食べるのよ」
チーズだけ食べて、首を傾げる一幕もあったりはした。まあ食べ方を抜きにしても、生ハムやチーズより野菜類の方が気に入ったようだが。
「……まあ良いわ。ところでアンタは槍捌きが得意だし、前に出て槍を振るうのかしら?」
「そうだな。戦いとなればそうなるだろう」
そんなスカアハへ雑談とばかりに話題を振るレオアリア。戦いの事となれば、とスカアハは真面目に返答する。
「なら、こちらでも重点的に防衛ラインを設ける地点を見出す予定だから、そこで戦う……という事になるかもね」
「ああ、敵が妖精郷に根を伸ばすのは好ましくないが、また肩を並べて戦えれば嬉しいな!」
帰って来る言葉は、彼女にとって本音だろう。混じり気なしの真っ直ぐな好意を感じ取るレオアリア。
「あなたは、なぜそこまでわれらでぃあぼろすを信頼できるのですか。われらが強いから?」
「ふむ?」
だがそんなスカアハの好意に、鞆は疑問を抱く。ディアボロスは一対一では、スカアハどころかアヴァタール級にすら及ばない。
「あなたはわれらのなににそこまでして惹かれるというのでしょうか。むむん」
「ふむ。一本の木は、いかに強く逞しくとも、それだけに過ぎぬ。もちろん世界樹は別としてだが」
その疑問に、スカアハは誠意を持って応える。確かに個々のディアボロスは決して強いとは言えないが――ディアボロスと言う集団はどのようなクロノヴェーダにとっても、侮れる存在ではない。
「卑下する事はない。お前達はドラゴンの侵略を阻める程に、強く、猛き森だ」
「……なるほど。ありがとうございます、です」
その返答を受け、考え込む鞆。話題が切れた所で、もこがスイカを取り出して頭上に掲げ。
「ねぇ、せっかくだからスイカ割りとかどう?」
「ほう、なんだか楽しそうだな!」
立ち上がり、勇んでそちらへ向かうスカアハ。そんな楽しそうな彼女の背を、レオアリアはじっと見つめ。
(「たとえどんな結末になろうとも、後悔だけはしたくないからね」)
今この時の記憶を、しっかりと、胸に刻みつけていく――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建物復元】LV1が発生!
【飛翔】がLV6になった!
【隔離眼】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV8になった!
効果2【ガードアップ】がLV9になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
風花・波那
世界樹から沿岸に向かう際、最高高度で飛翔移動。世界樹がオーストラリアのどこにあるか正確な位置を確認。
さて、次はニュージーランド方面の調査ね!張り切って行くわよ皆!
……あれ?皆スカアハと遊ぶの?
いいわよいいわよ私だけでも行くから!
ちょっぴりいじけつつ最高速度で飛翔!
いい風だな〜。仰向け大の字飛び。
と、ちゃんと調査もしないとね。
最高高度で飛ぶ。水平線までの見える距離増えるしね!
前方の様子は望遠鏡でこまめに観察。
上空や海面にも異常がないか確認。
自分の位置はコンパスも飛翔速度と時間から割り出し記録。
霧があったら可能な限り並行して飛んで範囲を確認。
敵が居たら見た目を観察よ!
危険そうな場合は全速力で撤収!
アイネリス・レナリィ
スカアハの相手はお任せして、こちらは探索へ向かいましょうか
【飛翔】しニュージーランドを目指します
道中は地図と【スーパーGPS】を利用し
方向や現在位置を確認しながら全速で進行
目印の少ない海上ですから、迷わないよう位置の把握は確実にしておかなければ
ニュージーランド付近へ到着以降は速度を落とし、周囲の索敵と警戒を行いながら慎重に進んでいきます
霧の発生や航跡波が無いか、可能であれば敵の姿も確認しておきたいですが……無理はしないでおきましょう
レイ・シャルダン
波那さん、お待ちください。
ボクも同行します。
ふふ、次に会うのが最後の機会になるかもしれない。
そんな世界ですから、思い入れがある人との時間を過ごしたくなるのは仕方の無い事でしょう。
『Boeotia』を起動し、【完全視界】とその超視覚を用いて周囲を【観察】し、常に【情報収集】を行います。
『アクロヴァレリア』の推進力を持って【飛翔】ニュージーランドに向けて飛び立ちます。
知らない空と知らない海、初めて見る景色
そんな環境での飛行はとても気持ちがいいですね。
ヤ・ウマトの敵探知能力は相当との事です。
飛翔5m以上の場合一方的に攻撃されると報告もあります。
危険を感じたら低空飛翔に切り替えての撤退しましょう。
一里塚・燐寧
波那ちゃ~ん、一人で行こうとするなんて水くさいよぉ
スカアハ接待はプロ集団に任せて、一緒に調査しよ~?
みんなで重ねた【飛翔】で飛んでくよぉ
途中までは全速力で行けばいいと思うけど、ある程度ニュージーランドに近づいたら警戒が必要かなぁ?
地図を用意し、飛行時間をしっかり計測して、どれぐらい進んだかを確かめながら進んでこ~
ニュージーランドに近づいたら双眼鏡を手に偵察飛行
敵の出現の兆候となる霧や、冥海機あるいは本物の艦船の移動によるものと思われる不審な波がないか確認
目的は飽くまでも探索だし、敵に発見されたり正面衝突するのは避けたいねぇ
他ディヴィジョンの気配を感じ取れたら見つかる前に撤退、の気構えで行くよぉ
ジュダ・シンケル
クロノヴェーダと楽しく……というのは俺には難しい
そういう事は他の希望する者達に任せよう
スカアハには一言挨拶のみ交わしてから、【飛翔】による調査に赴く
古式ゆかしい忍者たる俺は空を飛ぶことは少ない
……怖くはない、俺は忍者だぞ?何故恐怖など感じよう
任務とあらば、何でもこなしてみせるうわ浮いた
他の調査に赴く面々を手本に【飛翔】を行い、ニュージーランド方面を目指す
一人で360度見ておくのは大変なので、方角を分担等出来ると良いか
霧や何か不審な事象、物体を発見した場合は速やかに仲間と情報共有を行おう
今回は視察であり、戦闘行為は避けたい
危険、或いは敵を発見する等、視察の目的を達成したら直に帰投する
白尾・真狐
うおー!飛ぶぞ飛ぶぞー!波那ちゃん達と一緒に踏査だー♪
最近対空とか海戦とかで全力で空飛べる機会なかったから
今日こそはいっぱい風切って飛んじゃうよー!
え、こっからニュージーランドって2500kmもあるんだ……
でも空さえ飛べればひとっとびだよね!……多分!
海上で霧といえばヤ・ウマトの方でもそんな話聞いたけど
こっちの方にもちょっかい出してきてるとなると手広くやってるんだねぇ
味方との連携やアドリブも歓迎だよー♪
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
波那さん達と【飛翔】しニュージーランド方面へ
状況を知りたい
PD通信で意思疎通を円滑に
周囲を警戒しつつ偵察飛行、情報収集
仲間達と連携、警戒や偵察方面は可能なら分担を
風を切り飛ぼう
事前に大陸からの地理関係を予習
コンパスで出発地点からの方角を確認し調整
こちらは冬か
防寒し上空の気温や天候の乱れ対策もしておこう
双眼鏡も併用し、周囲を偵察
異変の発見時は詳細を観察
なるべく一定速度で飛翔し、距離と時間を記録
ディヴィジョンの境界線の位置を把握する
霧は出ているか、敵影はあるか
異変の発見時は海面スレスレの飛行に切替
島や人工物・漂流物がないか等も
ロード・ハウ島群の上空を通る場合は偵察を
危険時は即時撤退
「……あれ? 皆スカアハと遊ぶの?」
――そんな交流から、時計の針を少し戻す。
ニュージーランドへの探索へ出発しようとした風花・波那(夢詠の花果・g00593)は、スカアハの方へ向かう仲間を見て、拗ねたような表情を浮かべる。
「いいわよいいわよ、私だけでも行くから!」
「波那さん、お待ちください」
今にも一人で飛び立ちそうな彼女を、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が慌てて制止した。一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)も、その横に並ぶ。
「一人で行こうとするなんて水くさいよぉ」
「良いの? 2人はスカアハと遊ばなくて」
まだちょっと拗ねを引きずる波那。そんな様子に、燐寧は笑って――スカアハの方に向ける視線は、少しだけ皮肉げに。
「スカアハ接待は、プロ集団に任せれば良いよ~」
「ふふ、次に会うのが最後の機会になるかもしれない。そんな世界ですから」
レイの方はもう少し素直に、そちらに理解を示す。実際ディアボロスの選択によっては、次に会う時は敵となるかもしれない。
もちろん選択によっては、この関係が長く続く事もあり得る。だが、それが永遠でない事だけは、絶対だ。
「思い入れがある人との時間を過ごしたくなるのは仕方の無い事でしょう」
――あるいはディアボロスの中には、グランダルメのとある男を思い出した者もいるだろう。まああちらの関係は、最初から随分と剣呑な物ではあったが。
「まあその辺りの事情はともかく、私も探索ですね」
「そうだな、クロノヴェーダと楽しく……というのは俺には難しい」
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)やジュダ・シンケル(森を憂う者・g08629)も、探索への参加を表明する。ただジュダの場合は、探索に参加する事を躊躇う、別の理由があったりはするが。
「古式ゆかしい忍者たる俺は空を飛ぶことは少ない……だが、怖くはない、俺は忍者だぞ?」
「……大丈夫ですか?」
【飛翔】を警戒して身体を強張らせるジュダを、アイネリスが気遣う。それにジュダは、平然とした顔を取り繕って――いるつもりで、強張った顔で頷いて。
「任務とあらば、何でもこなしてみせるうわ浮いた」
「……大丈夫でしょうか」
変化に乏しい表情の中で、ちょっと心配だなぁ、と言う視線を向けるアイネリス。まあディアボロスなので、最悪墜落しても死にはしないし良しとする。
「うおー! 飛ぶぞ飛ぶぞー! 波那ちゃん達と一緒に踏査だー♪」
「よろしく頼むよ、波那さん」
白尾・真狐(まったり狐娘・g05562)やエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も、そんな空の旅への参加を表明する。特に真狐の方は、調査よりも空を飛ぶ事が楽しみなようだ。
「最近対空とか海戦とかで全力で空飛べる機会なかったから、今日こそはいっぱい風切って飛んじゃうよー!」
実際、【飛翔】と言う残留効果は便利なようで、なかなか使い所を選ぶ効果ではある。パラドクスが射程無限・原則必中であるため、逆説連鎖戦で飛ぶ事によるデメリットはメリットを上回りやすい。
「まあこのあたりは安全だが……不用意に空を飛ぶのは危ないからやめておいた方が良いぞ?」
出発前に一応の挨拶に向かったディアボロス達に、スカアハも親身になって忠告して来る。それでも向かうと言えば、しきりに首を傾げて。
「しかし、ディアボロスはおかしな事を気にするのだな」
(「外敵への警戒は、おかしな事、じゃ済まないんだけどなぁ……」)
スカアハの疑問に、内心でそんな呟きを漏らす燐寧。一応は防衛計画を真剣に練っていたブイと違い、彼女に緊張感と言う物は見当たらない。
(「これは警戒してないって言うより、『ディアボロスと共に戦えば、どんな敵も恐れるに足りない!』って所かなぁ」)
同行者が増えて機嫌を直した波那は、そんなスカアハの内心を感じ取る。まあ楽観的な事に代わりはないし、何より、ディアボロスを全く警戒していないのが問題とは言えるが。
「さて、出発前にこれを」
エトヴァは【パラドクス通信】を発動し、仲間達の手元に通信機を出現させる。今の所離れて行動する予定はないが、何しろ音速以上で飛ぶのだから、意思疎通を円滑にする手段は有って困るものではない。
それが全員に行き渡ったのを確認すると、【飛翔】によって宙へと舞い上がる。
「さあ、出発しようか。ニュージーランド方面の状況を知れれば良いんだが…」
その言葉に、ディアボロス達は頷き。スカアハへの挨拶を終え、海岸から飛び立った。
「うーん。本当広いよねぇ、オーストラリアって」
最高高度まで【飛翔】して現在位置を確認し、改めてそれを確かめる波那。海岸線から北西に500kmで世界樹。そしてここから南西に2000kmでニュージーランド。日本人には、少し理解しにくい距離感だ。
「で、でも空さえ飛べればひとっとびだよね! ……多分!」
その距離を聞いて不安そうな表情を浮かべる真狐。だが実際、【飛翔】は9レベル……先日行われた強化もあり、実に時速810kmに到達している。直線距離で進めば2時間半前後で到着するのだから、その速度は凄まじい。
「お、おぉぉ……た、高い……速い……」
高度の方も、450m。本格的な【飛翔】が初めてなジュダにとっては、ちょっと酷な空旅ではある。他の味方の飛び方を真似するべく、緊張しつつも視線を周囲に向けて。
「……速度はともかく、高度の方は、もう少し落とせないのか?」
「海の上は、目印がありませんからね。少しでも視界を確保しておかなくては」
そんな疑問に答えつつ、地図に目を落とすアイネリス。だがその地図は、あくまで新宿島から持ち込んだ物。歴史が奪われる前がどうであれ、最終人類史と妖精郷が別の世界である以上、【スーパーGPS】は発揮されず役に立たない。
「まっすぐ言ってるつもりで曲がってる、とか無いように、注意しないとねぇ」
「ええ。位置の把握は確実にしておかなければ……と言う事で、やはり高度は確保したいですね」
燐寧の言葉に頷くと、ジュダの問いにそう結論を出す。そうなればジュダの方も、意を決して覚悟を決める。
「分かった。任務だからな……忍者として、任務は最善にこなさなければ」
「まあとはいえ、知らない空と知らない海、初めて見る景色……とても気持ちがいいですね」
そちらとは対照的に、レイは空の旅を満喫する。妖精郷の文明レベルでは、大気汚染も海洋汚染も存在しない。
どこまでも澄み渡る空、そして海。その爽快感と解放感は、筆舌に尽くし難い。
「うん、いい風だよね~。って、もちろんちゃんと調査もしないとだけど」
「ええ、忘れてはいません。ヤ・ウマトの敵探知能力は相当との事です、気をつけないと」
波那も仰向け大の字の【飛翔】で爽快感を味わいつつも、すぐに気を取り直して周囲に視線を向ける。レイもゴーグル越しに、周囲を油断なく見回し……パラドクスはあくまで戦闘以上の効果を持たないが、何も見落とすまいと気を張る。
「それにしても、やはり冷えるな……【寒冷適応】でもあれば良かったか?」
飛びながらも肌寒さを感じ、身体を震わせるエトヴァ。南半球は冬。高度による気温の低下。風を切って進む事による体感温度の低下。三重の冷たさがディアボロスを襲う。エトヴァは防寒対策をしているが、そうでない者にとっては少々キツい寒さではある。
とはいえまあディアボロスならば多少寒くても活動に支障はないし、【パラドクス通信】を持ってきた事も、後悔はしていない。今回は【飛翔】のレベルも高めたかったし、攻略旅団の残留効果強化にも協力したいし――欲しい残留効果を全て用意するのはなかなか難しい話だ。
「とはいえ、ここから2時間半か。後半は大分、辛くなりそうではあるが――」
と、幸か不幸か。エトヴァのそんな不安が、現実の物となる事はなかった。
出発から程なくして、ディアボロスは、海上に異変を確認する。
「およそ15分……となると、沿岸部から200km地点って所かな? まあ、そんな可能性も予想はしてたけどねぇ」
時計を見つつ眉を寄せ、ぼやくように呟く燐寧。見つけた異変とは――海の色の変化。それに、真狐は不思議そうに首を傾げて。
「海上に霧が出てる、って話じゃなかったっけ?」
「それは、境界が曖昧になっている場合だな」
だが、ディヴィジョン調査に積極的に参加しているディアボロスなら、これは既知の現象だろう。例えばそう、1年前のTOKYOエゼキエル戦争。あの神奈川海底の調査には、エトヴァも燐寧と参加していた。
海の不自然な境界。それはこのラインが、ディヴィジョンの境界として確立している事を示しているのだ。
「では、ヤ・ウマトが侵入はしていない、と言う事でしょうか」
「その可能性は、高いだろうねぇ。海底を詳しく調べれば、もっとはっきりと……ん?」
そこまで口にして、ふと言葉を止める燐寧。そして他のディアボロスを見回して。
「【水中適応】とか【イルカ変身】とか、持ってきてた?」
「あー……」
その言葉にディアボロスは顔を見合わせ、誰からともなく、なんとも言えぬ呻きが零れた。今回、その残留効果を用意した者は一人もいない。
海の調査であるならば、当然持ってくるべきだったか。場合によっては、冥海機との遭遇すらも想定していたのだし。
「まあ、海の中の調査が必要なら、息を止めて潜れば問題はないか。侵入の兆候はないのだろう?」
「……そうですね。海中戦闘は厳しいですが、素潜りならばなんとか……」
とはいえ、ジュダが言うように、今回はその遭遇や戦闘はなさそうだ。ただ海底を見て来るだけならディアボロスの身体能力任せでなんとか出来ると、気を取り直して頷くレイ。
ジュダとしても、空を高速で飛ぶよりは大分忍者らしいので、気が楽だ。
「じゃあ、潜るよ。せーの!」
一応何らかの危険を考えて、波那の合図に合わせて一斉に海へと潜るディアボロス達。一応、レイの【完全視界】で見通しも良くした上で、海底へと進んでいく。
澄み切った海の水は美しく、こんな時でなければ存分に海水浴を楽しみたい、そんなオーストラリアの海。だが、境界から一歩でも外に出れば、そこに生物は存在しない。
そんな不自然な海を見ながら、そのまま海底に到着して。
(「これは……海底が、ない」)
そこに広がる光景を見て、軽く目を見開くアイネリス。これも人によっては見た事がある光景だが……海底は、大陸棚までで、スパンと途切れている。境界から向こうには、海底と呼べる物が存在しない。覗き込めば、どこまでも深く続いていそうだ。
それ以外の手がかりが何もない事を確認すると、ディアボロス達は海面へと上がり、顔を出すと大きく息を吸い込んだ。
「ふぅっ……! やはり、海底には何もなかったか。ヤ・ウマトは、妖精郷には手を出していないようだ」
「手広くやってるかと思ったけど、そうでもないんだねぇ」
呼吸を整えつつ、そんな感想を零すジュダや真狐。少なくとも、その痕跡は、一切見当たらなかった。
「一応、この近くをもう少し調べてみよっか」
そんな波那の提案で南北に場所を変えて調べたが、やはり結果は同様だった。ディヴィジョンの境界は、この200km地点ではっきりと確立されている。他ディヴィジョンの侵攻は、現段階では確認出来ない。
「ニュージーランドの様子が分かれば良かったのですが……喫緊の危険がない事が分かっただけでも、良しとすべきですか」
「まあ七曜の戦になれば、流石に攻めてくる可能性は高そうだけどねぇ……」
調査の成果をアイネリスが口にして、燐寧がそれを補足するように重ねる。これが良い結果か悪い結果かは、なんとも言い難い所だ。
「ともあれ、調査はここまでだな。日が落ちる前に戻るとしよう」
「……帰りこそは、飛ぶ事に慣れてみせねば……」
エトヴァがそう言って、ディアボロスは沿岸部への帰路につき。ジュダは、特に調査とは関係ない決意を固めるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV9になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
【反撃アップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
沿岸部の防衛状態調査と、ニュージーランド方面の調査。行うべき2つの調査を終えて、ディアボロス達は世界樹へ戻ってきた。
今回の活動に同行したブイとスカアハと共に、世界樹の中心へと向かったディアボロス達。広間へと入ると、2人のジェネラル級はすぐに、すでに訪れていたスクーグスローと共に脇に跪き控える。
その広間の中心に咲き誇る、一輪の大華。それこそがフローラリアの断片の王、ダーナである。
華麗で、可憐で、妖艶で。断片の王としての強い存在感を讃えた、その美しき女王は――。
「何やら報告があるようですね。どうぞ、語りたい事があればおっしゃってください」
ディアボロスへの礼こそ欠かさぬ物の。明らかに興味がなさそうな雰囲気でそう言った。
金刺・鞆
お初にお目にかかります、フローラリアの女王、ダーナ。
わたくしは鞆と申すもの。でぃあぼろすの一員にございます。
此度は訪問、そして調査の許可をいただき誠に感謝しております。
(なんとも危機感に欠ける様子……これまでの報告書でもうかがってはおりましたが、よもやこれほどとは)
まずはヤ・ウマトについての情報を、ダーナにも改めて共有を。
その上で、『われらも敵の能力すべてを把握しているわけではなく、領土拡大のための未知の力がある可能性がある』と、七曜の陣取りによる未来をそれとなく示唆してみます。
(七曜でわれらが領土の一部を奪還した場合等、それをヤ・ウマトの攻撃によるものと誤認させる布石にできたらよいのですが)
ジュダ・シンケル
※他参加者の方針との行き違い・矛盾があった場合、他復讐者の方針に準ずる
再びお目にかかれて光栄だ、ダーナ殿
まずは此方の認識違いから、今まで嚙み合わない提案をしていた事を詫びよう
手数をおかけした
その上で改めて報告と提案を行いたい
沿岸部について、護りを要しない理由を承知した
確かに妖精郷の現状からすれば、重要地中心に護りを固めるのが理に適っている
だが、であれば
其方の手を借りず、我々が志願して妖精郷が護らない地域に防衛線を敷く事は許可を頂けるだろうか?
不要の地域とはいえ、敵が来る可能性がゼロと言えない以上、手放しにするは心許ない
其方の手を取らせる事は無く、あくまで此方の万一への備えとして
如何だろうか?
風花・波那
こんにちは、ダーナさん。今回はブイさんとスカアハさんの同行許可ありがとう!
おかげでフローラリアの防衛とか周辺の状況もよくわかったよ。
ブイさんも言ってたけどフローラリアは世界樹周辺で防衛ラインを引くみたいだね。理にかなってると思う!
ただ七曜の戦で敵の襲撃が無いとも限らないから、私達も外周防衛のお手伝いはさせてもらいたいわ。妖精郷の人達守りたいし。
地形の知識や戦術の相談するためにも、またジェネラルの人達に案内とかお願い出来ると助かるよ!
それと交流も長いことだし、もっと気軽に世界樹出入りしたいけど無理かな……?
こっちとしても世界樹に慣れておいたほうが、ディアボロスの住居に住むきっかけになるかもだし。
一里塚・燐寧
当初の狙い通りの本格支援を取り付けるのは、しょーじき難しそう
……沿岸はあたし達で拠点化、七曜終了時に奪還した方がいいかも
奪還ルール、妖精郷勢は知らないはずだし
ダーナさん、またお会いできて光栄です
今回の調査結果を踏まえると、沿岸防衛はディアボロスを主軸にした方がよいと思われます
あと一ヶ月で、敵の上陸地点を予想して下準備を整えておこうかと
ただ、フローラリアの皆さんにしかわからない護りの勘所もあります
必要に応じて、今回のお二人やクロノ・オブジェクトの活用が得意なスクーグスローさんにも、視察に来て頂けると幸いです
(視察名目で引きずり出して、ダーナ暗殺する可能性もあるしさ)
……何卒、よろしくお願いします
アンゼリカ・レンブラント
こんにちは、ダーナさん。またお会いできて光栄です
スカアハとまた楽しい時間を過ごすことができました
おかげ様で沿岸部の防衛状態等も
仲間が把握できたようです
世界樹を中心に護りを固めるというのは、冥海機の特性を考えるに
確かに納得です
おそらく世界樹の守りは十分かと
とはいえ冥海機を野放しにするのも不安
そこでひとつ提案なのですが、重要地ではない場所の防衛は
私たちの有志で自由に行っても宜しいでしょうか?
先日も申しました通り
私たちはこの美しい妖精郷を好ましく思っています
「愚直なほどに約束を守る」
それが私たちです、信じてくれた貴方達の住まう地を
重要地でなくても侵略者に渡したくないのです
※論旨に齟齬あれば仲間に準拠
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ダーナ様、この度は視察の許可に感謝を
報告を申し上げる
南東方面の海にいまだ異常はなかったが、大戦となれば、敵は妨げなく侵入して来るだろう
……ヤ・ウマトばかりではなく
未知の勢力も、妖精郷の平和を脅かしに来る危険がある
できる事なら、全方位への防衛を勧めるが……
視察の結果、沿岸部には有効な防衛策は見受けられなかった
ディアボロスに、手薄な地域の防衛を行う許可を頂けるだろうか
俺達は、空を駆け移動する事ができる……
要所に拠点を設け、態勢を整えられれば、広範囲で迎撃も可能となるだろう
ジェネラル級の方々にも、防衛の協力を願いたい
引き続き、各地の視察や兵の訓練や派遣
効果的な防衛のための兵器などを
※齟齬は臨機応変に
諷和・もこ
ダーナさん、こんにちは
お久しぶりなんだよ
すごいね!すごいんだよ、スカアハさん!
スマッシュをスパーン!って決めてね、分身みたいにシャシャー!って動いてね!
ボールをパーンってね!(大興奮)
…こほん
えと、スカアハさんの強さをサイニンシキしたんだよ
とっても心強いんだよ!
まだ敵は来てなかったけど、安心はできないかな
世界樹を守るのはとっても大事
でも、世界樹の近くで戦いが起こったら
周りの生態系とかにも影響が出て、最終的に世界樹も大変になっちゃうと思うんだよ
だから、世界樹まで敵がたどり着けない対策をとるのも必要かなって思ったんだよ
だから、そのお手伝いをボクたちにさせてほしいし
戦力強化の協力をお願いしたいんだよ
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
ダーナさま、此度も訪問をお受け頂き感謝の至りにございます
実り多き時間を再び共有出来たことは誠に嬉しく
防衛に関して認識のすり合わせも出来たのは、
足並みを揃えるにも役立つでしょう
それで、今後の事なのですが
他メンバーに同じく、沿岸防衛などの提案には同意するとして
僕からはダンジョンですかね。ドラゴンから取り戻すとなると、
防衛戦力から融通せねばなので大変だと思われます
僕たちで進めても宜しいでしょうか
元はフローラリアの皆様が有していたとなれば、
下賜頂けた品々であなた方の技術には理解を進めておりますので
我々で環境を整えることも可能です
豊穣の時を共に迎えられれば。そう思ってのご提案です
「こんにちは、ダーナさん。またお会いできて光栄です。スカアハとまた楽しい時間を過ごすことができました」
「そうですか、それは良かった」
明らかに気怠げで、こちらの話を真剣に聞く気のないダーナ。まずは空気を変えるべく世間話からと、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が挨拶と礼を告げる。
「すごいね! すごいんだよ、スカアハさん! スマッシュをスパーン! って決めてね!」
諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)は身振り手振りを交え、興奮した様子でそれを伝える。そんな彼女を、微笑ましげに見守るダーナ。
「分身みたいにシャシャー!って動いてね! ボールをパーンってね! ……こほん。しつれいしました」
「いえ、花も人も、可愛らしいことは良いことです。楽しんだようで何よりですよ」
我に返って顔を赤くし、咳払いで取り繕うもこだが、ダーナは好意的に頷いた。これで少しは空気も解れたかと、歩み出るロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)。
「ダーナさま、此度も訪問をお受け頂き感謝の至りにございます。実り多き時間を再び共有出来たことは、誠に嬉しく」
「そうですか。実りがあったのならば何よりです」
もっともその話を始めた瞬間、途端に気怠げな様子となってしまうが。加えてその言葉には言外に、実りが有ったのはあくまでディアボロスのみだ、と言う意味合いも感じさせる。
実際フローラリアの立場から見れば、沿岸部を見せてから海水浴をしただけだ。ダーナのやる気の無さを抜きにしても、成果があったとは、なかなか言い難い。
「此方の認識違いから、今まで嚙み合わない提案をしていた事を詫びよう。手数をおかけした」
「防衛に関して認識のすり合わせも出来たのは、足並みを揃えるにも役立つでしょう」
あくまで今回の事は互いにとっての事だったと伝えるように、頭を下げるジュダ・シンケル(森を憂う者・g08629)。ロキシアもそれに同意して、言葉を重ねるが。
「まあ、気にする事はありません。咲く土地によって花の色は違う物です」
(なんとも危機感に欠ける様子……これまでの報告書でもうかがってはおりましたが、よもやこれほどとは)
その言葉はディアボロスを気遣うようで、フローラリアには関係ない事と言う壁も感じる。こちらの話を聞いているのは、友好関係を維持したいからに過ぎないと言った空気を感じながら、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)が歩み出る。
「お初にお目にかかります、フローラリアの女王、ダーナ。わたくしは鞆と申すもの。でぃあぼろすの一員にございます」
「ええ、はじめまして、可愛らしいディアボロス」
ダーナは鞆に、小さな子を愛でるような視線を向ける。これから真剣な話をするとは、到底思えぬ態度。
「此度は訪問、そして調査の許可をいただき誠に感謝しております。わたくしからヤ・ウマトについて説明させて頂きたく」
「そうですか」
実際、鞆がそう口にすれば、明らかに気のない返事が帰ってくる。それにも構わず、ブイにも伝えたような冥海機の情報を告げていく……が、やはり興味はなさそうだ。こちらの情報に、特に何かを問い返してくる事もない。
「南東方面の海にいまだ異常はなかったが、大戦となれば、敵は妨げなく侵入して来るだろう」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)がその危険性を告げても、ダーナはその花弁を揺らす事はない。海から敵が侵入する、だから何だと言わんばかり。
「……ヤ・ウマトばかりではなく未知の勢力も、妖精郷の平和を脅かしに来る危険がある」
「未知の勢力ですか。なるほど」
そう言われても全く実感が沸かないのか、首すら傾げて見せる。徹頭徹尾、危機感とやる気に欠ける応対に、内心で唸る一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。
(「当初の狙い通りの本格支援を取り付けるのは、しょーじき難しそうだねぇ」)
七曜の戦いにおいて、フローラリアの協力を受けるのは難しい。それが、彼女を含むディアボロスの出した結論だ。もちろん世界樹付近まで攻め込まれれば共闘も可能だろうが、そこまで攻め込まれたくないと言うのが実情である。
だが、それならば次の策を取るまでだ。ちらりとエトヴァに視線を送れば、気づいた彼はさらなる言葉を紡ぎ。
「できる事なら、全方位への防衛を勧めるが……視察の結果、沿岸部には有効な防衛策は見受けられなかった」
「ふむ、それは……」
ダーナがチラとブイに視線を向ければ、ブイは『説明しただろう』とばかりの視線をエトヴァに向ける。もちろんその反応は、予想済みだ。
「ええ、ブイさんも言ってたけど、フローラリアは世界樹周辺で防衛ラインを引くみたいだね。理にかなってると思う!」
「確かに妖精郷の現状からすれば、重要地中心に護りを固めるべきだろう」
その流れで風花・波那(夢詠の花果・g00593)やジュダが、ブイの防衛策を支持する。フローラリアは世界樹数編だけを守る、それは良い。ならば。
「今回の調査結果を踏まえると、沿岸防衛はディアボロスを主軸にした方がよいと思われます」
「ディアボロスに?」
燐寧の告げた提案。これが、今回、ディアボロスが考えた策だ。七曜の戦いによる領土奪取のルール――劉備の言が正しければ、こちらが沿岸部を拠点化し守りきれれば、その地は奪還出来るはず。
そしてフローラリアには、そのルールを告げていない。もし妖精郷の土地が失われても、それをディアボロスの仕業とは思わないだろう――そんな意図によるものである。
(沿岸部を抑えておけば、七曜の戦いの後の奪還もスムーズに行きそうだしさ)
「不要の地域とはいえ、敵が来る可能性がゼロと言えない以上、手放しにするは心許ない」
ジュダもさらに言葉を重ね、世界樹以外を放置する危険性を訴える。もこも精一杯に、ダーナに伝わるようにと身を乗り出して言葉を紡ぎ。
「世界樹の近くで戦いが起こったら、周りの生態系とかにも影響が出て、最終的に世界樹も大変になっちゃうと思うんだよ」
「其方の手を取らせる事は無く、あくまで此方の万一への備えとして。如何だろうか?」
その提案には流石に、僅かに考え込むような素振りを見せるダーナ。いくらやる気がないとはいえ、全く防衛について考えていない訳ではないらしい。
「先日も申しました通り、私たちはこの美しい妖精郷を好ましく思っています」
そんなダーナの前に再び歩み出て、アンゼリカは心に訴えかけるように真摯に言葉を紡ぐ。
――実際は、これも策のうち。相手を欺こうとしていると言う事実を、その胸の奥にしまい込んで。
「『愚直なほどに約束を守る』――それが私たちです。信じてくれた貴方達の住まう地を重要地でなくても、侵略者に渡したくないのです」
「ふむ。まあ、良いでしょう。どうぞ、ご自由に」
その表向きの想いがどこまで届いたのか、ダーナは鷹揚に頷いた。説得に胸打たれた……と言うよりは、ディアボロスに沿岸部を任せても特に損はない、と言う判断だろうか。
そこからさらに布石を打つべく、鞆が情報を付け加える。
「われらも敵の能力すべてを把握しているわけではなく。領土拡大のための、未知の力がある可能性があります」
「未知の力ですか。まあ覚えておきましょう」
そのような力は冥海機にない、と言う保証はないが、ある可能性も全く掴んでいない。にも関わらずそう告げたのは、ディアボロスが沿岸部を奪還した際に、それをヤ・ウマトよるものと誤認させる為の布石である。
ダーナはあまり興味なさそうに、気のない様子で頷く。だが伝えておくだけで、目的は達していると言えるだろう。
「ともかく、許可してくれてありがとう。私達も妖精郷の人達、守りたいしね」
「あなた方が、妖精郷とその民を好いてくれている事。嬉しく思います」
これで、独自の沿岸部防衛計画――それにかこつけた奪還の目処は立った。まずは一段階目、と胸をなでおろしつつ、感謝を述べる波那。ダーナもそれに微笑み、ディアボロスに礼を告げた。
あまりやる気がないとはいえ、ディアボロスへ好意は持ってくれている。それを確認し、さらに新たな要求を伝えていく。
「地形の知識や戦術の相談するためにも、またジェネラルの人達に案内とかお願い出来ると助かるよ!」
「各地の視察や兵の訓練や派遣、効果的な防衛のための兵器など。協力願えれば助かる」
エトヴァもそれに言葉を重ねていく……が、その要求もまた、言葉通りではない。実際の所、単独での沿岸防衛計画はあくまでこの場にいるディアボロスの考えた案に過ぎず。
(視察名目で引きずり出して、ダーナ暗殺する可能性もあるしさ)
燐寧が内心で呟くように、最終決定を行う攻略旅団の対フローラリア方針は、月末を前にして揺蕩っている。どういった未来を目指すかは、決まっていない。
どちらの目を出すにせよ、その時の優位を得たい。そんな意図からの意見、であったが。
「……何故でしょう? ディアボロスはフローラリアとは無関係に、防衛を計画しているのではないのですか?」
それにダーナは不思議そうに首を傾げ、全く気乗りしない様子で、疑問を口にする。フローラリアの方針は、あくまで世界樹周辺の防衛。ディアボロスに沿岸部の防衛を許可したのは『勝手にやれ』以上のものではない。
「それは……フローラリアの皆さんにしかわからない護りの勘所もありますし、助言を頂きたいのです」
「そう、ボク達が妖精郷の防衛をお手伝いするから、フローラリアには戦力強化の協力をお願いしたいんだよ!」
燐寧やもこが理由を告げて願い出るが、ダーナに納得した様子はない。そもそも、ジェネラル級を視察に出す有用性が良く分からない、と言った様子だ。
ましてやそれ以上の積極的な協力や戦力提供などに至っては、世界樹の防衛を疎かにする、完全に本末転倒な提案である。
「と言う事ですが、どう思いますか?」
「ディアボロスにはディアボロスの守り方があるでしょうし、私が助言出来る事はないかと」
脇に控えるジェネラル達に視線を向けて発言を求めるダーナに対し、ブイも首を横に振って否定する。彼女はディアボロスに対する不信を完全に捨ててはいないが、これに関しては混じり気なしの本音だろう。
「スカアハ、あなたもそうね?」
「……うむ、そうだな」
実際、ディアボロスに対して好意的なスカアハさえ、ブイの意見を支持する。個人としてはディアボロスともっと交流したい、と言う様子を隠していないが、将としては視察の意味がない、との判断だ。スクーグスローに至っては、言葉にする必要すら感じていないように見える。
そもそもジェネラル級への視察要求は、あくまで裏の目的有っての事。ディアボロスとしても彼女達が視察に来て役に立つかと言えば、言葉に詰まる所ではあるだろう。
「ふむ、そうですね。ですがせっかく妖精郷を守ってくれると言うのに、何も出来ないと言うのも確かに悪いですね」
ただ、ディアボロスの多くが求めるその協力要請を、全否定するのも気が引けたのだろう。ダーナは一つ頷き、ディアボロスを見回して。
「やはり、生贄砲の量産体制を進めたい所ですね。不要なディアボロスはいつ譲渡して頂けるのですか?」
「いや、待ってくれ。前にも言ったが、ディアボロスは同胞を生贄にするつもりはないんだ」
その、あくまで好意からの提案は、当然受け入れられるものではない。エトヴァが慌てて首を振れば、ダーナは疑問と不本意さの滲んだ表情を見せる。
「何故でしょう。どのみち戦いとなれば犠牲が出るのです。ならば剪定を行い、多くの収穫を目指すのは当然では?」
(「まあ、フローラリアの立場から言えばそうなるか……」)
僅かな犠牲をも良しとしない、それはディアボロスが犠牲を払わず戦う事が可能だから、と言う面は否定出来ない。フローラリアにしてみれば、どのような作戦を取ろうとも戦力を摩耗するのが当然だと、ダーナの判断に内心である程度の理解を示すジュダ。
もちろん、理解と同意は全く異なる話、受け入れられない事に代わりはないが。それに『剪定』という言葉を使い、犠牲を当然の物として受け入れるのは、やはりクロノヴェーダ――特に、植物であるフローラリアならではの考え方だろう。
(「やっぱり、クロノヴェーダは、私達とは違う……」)
そんな認識の差を改めて認識し、心の中で呟くアンゼリカ。それを、表に出す事はないが。
「そうですか。生贄砲による防衛力強化は、あなた方の意にも叶うと思うのですが……」
ディアボロスの同意を得られないと見たダーナは、残念そうに首を振った。ともあれ、ジェネラル級に沿岸防衛の視察を要求するのは、難しいと言わざるを得ないだろう。
これ以上は生贄砲の是非にさらに踏み込む事になる。どこに藪蛇が潜んでいるか、分かった物ではない。
「まあ、良いでしょう。他に何か、言いたい事はありますか?」
「では、僕からはダンジョンですね。ドラゴンから取り戻すとなると、防衛戦力から融通せねばなので大変だと思われます」
話題が転換されると、ロキシアも一つ要望を口にする。各地の秘境ダンジョンはすでにディアボロスが奪還しているが、フローラリアはそれを知らない。
「僕たちで進めても宜しいでしょうか。豊穣の時を共に迎えられれば。そう思ってのご提案です」
「手伝いは歓迎します。ですがダンジョンは世界樹の一部であるので、ディアボロスがどうこうできるものではありません」
――そう、全く知らないのだ。それどころか、ディアボロスがダンジョンを奪還出来るなど、夢にすら思っていない。ダーナは真実を一切知らぬまま、首を横に振り、ロキシアに微笑むダーナ。
「申し出は嬉しいですよ。その時がくれば、是非協力してください」
「……ええ。その時は是非」
どうやら、奪還した事はバレそうにない。この点については、よほどの事がなければ心配する必要はなさそうだ。
「それじゃあ私からも。交流も長いことだし、もっと気軽に世界樹出入りしたいけど無理かな……?」
次に要望を口にするのは波那だ。ダーナの反応を伺いながら、より深い交流をと願い出て。
「こっちとしても世界樹に慣れておいたほうが、ディアボロスの住居に住むきっかけになるかもだし」
「もちろん歓迎しますよ。いつでも、気軽に尋ねて来てください」
それに対してダーナは、心からの歓迎の意を示した。フローラリアにディアボロスを拒む気持ちはなく、深く友好関係を望んでいる、それは、紛れもない事実だ。こちらがその気になれば――すなわち攻略旅団の決定次第では、フローラリアともっと深い交流も可能となるだろう。
もちろん、その逆も――。
「……他には? 何かありますか? ……では、ここまでですね」
ディアボロスが未来の不確定さを感じる一方で、ダーナは繁栄を疑わぬまま、こちらを見回した。そしてもう議題がない事を確認すると、会談の終了を告げる。
「しかし、よくわからぬ話でしたね。次はもっと、実のある話を持ってきて欲しいものです」
最後まで、身の入らぬままに。
そうしてディアボロスはフローラリア達に別れを告げ、世界樹を後にした。
七曜の戦を8月に控え、戦前に大きな行動を取れる機会は限られている。来月に何を行うかが、フローラリアとの関係性を大きく左右する事になるだろうか。
果たして攻略旅団は、どのような採決を下すのか。
未来は、ディアボロスの選択に委ねられている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV13になった!
【土壌改良】がLV2になった!
【液体錬成】LV1が発生!
【建物復元】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV10(最大)になった!