ナイトアクアリウムイズグッド(作者 Oh-No
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#最終人類史(新宿島)  #最終人類史のクリスマス2022  #クリスマス2022 


「皆さん、おつかれさまでした。無事、獣神王朝エジプト奪還戦に勝利できたわね。アフリカ大陸の北半分という広大な地域も奪還できたことだし、今年の締めとして最高の成果じゃないかしら」
 ルフィナ・スローヴィン(吸血鬼のダークハンター・g07231)は微笑みを浮かべて、ディアボロスたちの活躍を祝う。
「この勝利に最終人類史の人々も盛り上がっているわ。そんなこともあって、今年もクリスマスパーティの手伝いを申し出てくれたの」
 ここで、ルフィナは勿体をつけて言葉を切った。
「――そう、だからわたしがクリスマスパーティを企画させてもらったわ。名付けて、ナイトアクアリウムパーティよ。品川区の運河に面した水族館を一夜、貸してもらえることになりました。きっと素敵な夜にするから、ぜひ参加してくださいね」
 なお、パーティ会場まではパラドクストレインで移動することが出来る。遠く離れたパーティ会場同士であっても自由に行き来できるから、その点の心配は無用だ。

「ナイトアクアリウムパーティに参加するのに準備はいらないわ。大事なことは、薄暗く静謐な空間を壊さないようにすることだけ。普段の水族館とは違う雰囲気をゆっくりと味わっていってね」
 この日のナイトアクアリウムのために館内は普段とは違う照明がされており、絞り込まれた灯りの中で照らされた水槽が浮かび上がっているように見える。
 ペンギンたちは休んでいる子たちもいるだろうし、まだ遊び回っているペンギンもいるだろう。
 館内には特別にクッションが運び込まれ、水槽の近くでゆったりと座って幻想的な雰囲気を眺めていることも出来る。ふわふわとあとでなくさまようクラゲ、ゆっくりと泳ぐイルカ、あるいは隅っこでじっと動かない魚たち。水槽ごとに違う表情を楽しめそうだ。
「ドリンクも色々と用意しているから、遠慮なく注文してもらって構わないわ」
 ドリンクには淡く光るアイスキューブが浮かべられていて、ちょっとした灯り代わりでもある。
「来場して、たくさんの人に楽しんでもらえたら嬉しいわ。わたしもでお手伝いをしているから、もし会ったらよろしくね」


 ルフィナが水族館の入り口をくぐると、すぐそこにクリスマスツリーをイメージした水槽が置かれていた。夜にはこの水槽もクリスマスツリーのようにライトアップされるのだろう、特別な準備が既にされていた。
 お手伝いの人々により、ナイトアクアリウム用ライトアップの準備は今も着々と進められている。
「皆さん、手伝っていただき、本当にありがとうございます」
「ルフィナちゃん、いいってことよ」
 深々と頭を下げるルフィナに、男は気さくに応じた。
「せっかくだから、ディアボロスのみんなには楽しんでいってほしいしな。たいしたことはできねえけど、ゆっくりと出来る空間にはしたつもりだぜ」
「ええ、わたしもとても楽しみにしているの。本番では、じっくりと楽しませてもらいます」
「そりゃあ、ますます頑張らねえと」
 おどけて笑う男と微笑みを交わし、ルフィナは館内奥へと歩みを進めた。
 必要な手配は終わり、あとは館内の準備が少々残っているだけ。
 ナイトアクアリウムの開館はもうすぐだ――。



 新宿島で行われるクリスマスパーティーに参加します。
 時先案内人と新宿島の人々が、ディアボロスへの感謝を込めて、いろいろ準備してくれたようですので、思いっきり楽しみましょう。

 開催されるクリスマスパーティーの内容などは、オープニングの情報を確認してください。


特殊ルール この選択肢には、特殊ルールはありません。
👑60 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【友達催眠】
2
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
3
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【ドレイン】LV3 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

Oh-No
 こんにちは、Oh-Noです。

●水族館について
 水族館全体を借り切っています。
 会場全体が薄暗い照明となっていますので、足元にはお気をつけください。
 食べ物はありませんが、ドリンクは種々用意されています。

●楽しみ方
1.水族館全体を歩き回る
 普段とは違う表情を見せる水族館を楽しみましょう。
2.おちついて観察する
 いつもは人が多い水族館も、今日ばかりは空いています。一箇所に留まって、のんびりするのも悪くないかもしれません。
 自前でクッションやぬいぐるみ等持ち込んでもOKです。
3.談笑する
 淡く光るドリンクを片手に、暗がりでひそひそ話をするのも趣があるでしょう。
4.その他
 騒ぐのは禁止です。あとは常識の範囲内で。

●クライマックスについて
 終わりの時間が近づいたら、最後の締めを行い終了となります。
 締めの挨拶をするもよし、まったり終わるもよし、抱負を語るもよし。

●注意事項
 公序良俗に反する行為はお控えください。

●ほか
 サーヴァントは連れてきて問題ありません。
 ルフィナは水族館内を歩き回っています。声をかけたら、何でも気軽に応じてくれるでしょう。何かありましたら、遠慮なくどうぞ。

 以上、よろしくお願いいたします。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


リノーカ・ヴィエルィリーニャ
水族館って海の生き物が展示されてる場所だよね?
興味はあったんだけれど行く機会も無かったし、静かな場所は好きだから行ってみようかな。

水族館全体を色々と見て回るよ
静かな所だから足音にも気を付けて、他の子達の邪魔をしないようにも
大きな水槽、特に色んな魚が一堂に会している水槽が目に留まる
私はステップ生まれのロシア人だから、水族館がどれだけ本物に近いのかは分からない
でも水の中にも世界があって、それもきっと取り戻さないと行けないんだって分かったよ
ああ、でも強いて言うなら…海って、星空みたいだ
冬祭りの時期ということもあって実際の夜空もとても澄んでいるし
夜空を泳ぐ魚を眺めて。ただ、ただ、この贈り物に感謝をする


 海に住む生き物が展示されているところ。それがリノーカ・ヴィエルィリーニャ(赤錆びた樹の末裔・g04321)が事前に知っていた水族館のすべてだった。
 案内によると、本来なら閉館している時刻に特別に開館してくれるようで、来客数も少ないらしい。これまで水族館に興味はあれど、訪れる機会はなかった。だが今宵の水族館がリノーカが好きな静かな場所でもあるのならと、気まぐれに訪れてみたのだ。

 足を踏み入れた水族館は静かすぎて、些細な音すら響いてしまいそう。だからリノーカは足音にも気をつけて、館内をゆっくり歩いて見て回った。
 大小様々な水槽、きらびやかな魚たちや、不思議な形をした魚。愛らしい動物たちや、大きな海棲哺乳類。ひとつひとつの水槽の前で足を止めて、生き物たちの挙動に見入った。
 どれもこれも生まれ故郷の広大なステップでは見ることができなかった光景だ。だからリノーカには、これらの水槽がどれだけ実際の環境を再現できているのかなんて、わからない。それでも――。
(「水の中にもいろんな世界があって、それらも奪われてしまったんだ。取り戻さないといけないんだ」)
 そう、理屈ではなく心で理解する。
 いつしかリノーカは、トンネルになっている水槽の只中にいた。四方八方が水の世界で、様々な種類の魚たちが群れをなして泳ぐ。天を振り仰ぐと、遠い水面に光が揺れていた。
「ああ、でも……。海って、星空みたいだ」
 思わず、言葉がこぼれた。悠々と泳ぐ魚たちはまるで、どこまでも澄んだ冬の夜空を泳いでいるかのよう。
 いつか故郷で見た満天の星空とも重なって、ただ、ただ、リノーカはこの贈り物に感謝を捧げた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

喩・嘉
幸児(g03876)と一緒に水族館を楽しむ

水族館に行くのは初めてだから、まずはのんびりと館内を歩いて見て回ろう
特別気になるものがあったら、立ち止まって眺めるのもいいな

暗めの室内で、自分の背よりも高い水槽に囲まれているというのは不思議な気分だ
まるで海の底に沈んでしまったような気分

暗いエリアに入ったら、幸児の手を握っておこう
手を繋いだまま、また一緒に歩く

水の近くというと、なんとなく夏が似合いそうだが、
クリスマスの水族館も素敵だったな

幸児はどこが好きだった?
俺は、クラゲのエリアかな
なんだかちょっと式神っぽいと思った


守都・幸児
喩嘉(g01517)と一緒に水族館を楽しむぞ

俺も水族館って初めてだ、来てみたかったんだよなあっ
ペンギンもイルカも
本物を見るの初めてだ
かわいいなあ、でっかいなあっ
はしゃぎてえとこだが声は抑えて静かに見るぞ

暗いエリアに入ったら、少しだけ身構える
暗闇は苦手なんだ
だが喩嘉が手を握ってくれたら、安心して力を抜く
ここの暗さは暖かくて怖くない
手を繋いで、一緒に歩く

のんびり漂うクラゲを見ながら、夢の中みてえだなあって思う
揺らぐ薄明りに照らされた喩嘉を見て
ああ、すごく素敵で、綺麗だなって笑って

俺もクラゲのとこが気に入ったっ
はは、クラゲを式神にするってのも面白そうだなあ
なんて話しながら
クラゲみたいにのんびり歩こう


「なるほど、これが水族館か」
「お、喩嘉は初めての水族館か? 俺も水族館は初めてでな、来てみたかったんだよなあっ」
 喩・嘉(瑞鳳・g01517)と守都・幸児(祥雲・g03876)は小声で会話を交わしながら、ふたり連れ立って薄暗い水族館を歩く。歓迎してくれたクリスマスツリー風の水槽を皮切りに、のんびりと。時間はたっぷりあるし、立ち止まったままじっくり眺めていても迷惑をかける相手はいない。
「……かわいいなあ、でっかいなあっ」
 幸児はイルカの水槽に張り付くようにして、押し殺した感嘆の声を漏らす。初めて見た本物の姿を前にして、もっとはしゃぎたいのが本音だったけれど、それを抑えるだけの分別は元野生児とて身につけている。
 イルカやペンギンといった水槽ごとにテンションが上がる幸児に対して、嘉は静かに雰囲気を味わっているようだった。ゆったりと視線を巡らせて、足元から天井まである水槽を眺める。
 見ているのは自分か、それとも魚たちのほうか。
 薄っすらと光る水槽の光に照らされて薄闇の中に立っていると、海の底に沈んでしまったような気分にもなる。

 水族館の奥、闇がいっそう深くなるエリアの前で、幸児はわずかに身を固くした。
 どうしても暗闇は苦手だった。ここには危険など何もないのだと理性が理解していても、本能が恐れてしまう。
 そんな相棒の姿を見て、嘉は幸児の横に立ち、ただ手を握った。それ以上、何を言うわけでもなく、何をするわけでもなく、手を握っているだけだった。たったそれだけのことで、幸児は緊張を解いて闇を受け入れることができる。もはや目前の闇に恐怖を感じることはなく、暖かさすら感じるほどに。
 そして二人は暗がりへと足を踏み入れた。
 暗闇の中央では、すこしづつ色調を変化させる淡い照明に照らされて、クラゲが漂っている。それはひどく幻想的な光景だった。幸児はまるで夢の中みたいだと思う。
 相棒とは、変わらず手を繋いだまま。横目で見ると、揺らぐ薄明かりに照らされて浅黒い顔が浮かび上がっていた。
 水槽を見るのも忘れて、自然と微笑みが浮かんでしまう。
 ――ああ、すごく素敵で、とても綺麗だな。

「……幸児はどこが好きだった? 俺は、クラゲのエリアかな」
「俺もクラゲのとこが気に入ったっ」
「クラゲは、なんだかちょっと式神っぽいと思った」
「はは、クラゲを式神にするってのも面白そうだなあ」
 館内を一通り巡った感想を交換しながら、帰り道をゆっくりと歩く。
 外へ出てから、嘉は名残を惜しむように、夜空の下に佇む水族館を振り返った。
(「水の近くというと、なんとなく夏が似合いそうだが――」)
 初めての水族館は、静謐な聖夜の下で煌めいている。
(「クリスマスの水族館も素敵だったな」)
 嘉にとっても、今宵は特別な一夜になりそうだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

鳴海・龍彦
水族館、か。新宿島もずいぶん賑やかになりましたね
こんなことでもないと来なかったでしょう
ルフィナ嬢を見かけたらお礼言っときましょう

とりあえずジンジャエール片手にぶらぶらしますか。明かりにもなるとは洒落てますね
水槽が明るいのは不思議な感じです。鰯とか海月とか照明が変わると雰囲気まで変わるもんなんですね
美味しそ…いややめとこう
さていい加減どこかで座ってのんびりしますか
のんびり眺めるなら珊瑚礁エリアがいいですね。花園みたいで俺は好きです

ここは薄暗いし、クッションは柔らかいし、水の音がして何だか眠くなります。気を張りすぎてたのかもしれない
皆が無事でよかったです、本当に


 奪われた土地を取り戻してきたことで、新宿島もずいぶん賑やかになった。その感謝を込めての催しは、鳴海・龍彦(紫陽花憑き・g01183)にとって、普段訪れないような場所に行く丁度いいきっかけになっていた。
「水族館、か」
 こんなことでもないと来なかっただろうと思う。企画したルフィナと館内ですれ違ったときに、そう礼を言ったら、彼女は嬉しそうに微笑んでいた。
 手の中のコップには辛めのジンジャエールが淡く光っている。単なる炭酸の泡でさえも、コップに沈んだ明かりに照らされると妙に綺麗に見えるから不思議だ。これを明かり代わりにもするとは洒落た趣向だと感心する。
 そうやって歩く暗い館内に明るく浮かび上がる水槽は不思議な感じがしたし、鰯や海月なんて見慣れたものさえ雰囲気を違えていた。
「美味しそ……、っと、やめとこう」
 雰囲気に酔うのではなく、分析的な視点で眺めているうちに、ついそんな本音も漏れそうになる。でも、それを偶々聞いた来訪者が気分を悪くしないとも限らない。
 だから龍彦は自重して、どこかに腰を落ち着けてのんびりすることにした。

(「のんびり眺めるなら、珊瑚礁エリアがいいですね。花園みたいで俺は好きです」)
 目当ての場所は、すでに決めていた。柔らかいクッションに身を沈め、宝石箱のようとも形容される熱帯の海を眺める。
 時折、人が通り過ぎていくほかは、水の音が聞こえる程度。遠くに聞こえるポンプらしき規則正しい音にも眠気を誘われて、次第にうとうとし始めた。
(「気を張りすぎてたのかもしれない。……皆が無事で良かったです、本当に」)
 水槽の中を横切っていく魚の群れをぼうっと見ていると、背負ったものを束の間忘れて、気が楽になっていく。
 それは戦い続けたものに与えられた、一時の休息だった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

リドリー・バーディ
友達の鼎(g08304)と一緒に
鼎は水族館初めてなんだ? じゃあ、いい思い出にしなきゃだね!

鼎の歩調と興味に合わせて、あっちもこっちも見に行こう
ライトアップされて煌めくクラゲは夜空の星みたいだね
鼎が見入ってるのを見守りつつ、大量発生してビビらせてやろうかな〜、なんてアテレコする遊び心も

あっ、見て見て、ウミガメが岩場に挟まって寝てる!
あの賢そうなのに何も考えてなさそうな顔、可愛くない?
ひそひそお喋りは内緒話してるみたいで楽しい
タカ……アシガニのネタ振りには腹筋総動員!
危ない、うっかり爆笑するところだった
あの貝、タカ……ラガイって言うみたいだよ
って不意打ちでお返ししようかな!


千葉・鼎
友達のリドリーさん(g08402)と

口調・性格:
私、~さん、ですます口調
「…」多用。「!」不使用
ぼんやり顔でボケるが迷惑行為は絶対しない

気持ち:
友達と出掛けるのは、初めてです…。
水族館も初めてなので…一粒で二度美味しい、ですね。

行動:
興味深そうにふらふら
カニやクラゲが好き、ぼんやりして見えるから
その前や水槽のライトアップにぼんやり顔のまま目をキラキラ
会話は相槌が多いが話好きなので楽しげ
彼が好きな生き物について話す時は視線を彼に移してほんのり微笑む
今回はひそひそ話という余り無い経験も楽しんでいる
「立派なタカ……アシガニですね」
此処では二人にしか分からないネタを呟いてふふっと笑い、反撃にも楽しげに


「ねえ、鼎は水族館に来るのは初めて?」
「はい、水族館は初めてです……」
 リドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)の問いに、千葉・鼎(閃刃よ叶え・g08304)は穏やかな声で答えた。
 でも、鼎にとって初めてなのは水族館だけではない。
(「友達とのお出掛けも初めてです……。一粒で二度美味しい、ですね」)
 鼎の答えを聞いたリドリーは、はつらつとした顔で意気込んでいる。
「じゃあ、いい思い出にしなきゃだね!」
 そんな友達の心遣いが嬉しくて、鼎は大きく頷いたのだった。

 鼎はどの水槽にも心を惹かれているようで、ふらふら歩いてはじっと見つめ、またふらふらと歩きだしては止まることを繰り返している。リドリーはその後ろで歩調を合わせて、鼎が興味を持ったものを一緒に眺めていた。
「クラゲ……」
「夜空の星みたいに煌めいているね」
「……はい」
 鼎はカニやクラゲといった、ゆったりと動いている動物たちをぼんやりと眺めているのが好きなようだった。ライトアップに照らされて、虹色に変化するクラゲを目を輝かせて見つめている。
「――大量発生してビビらせてやろうかな~」
 リドリーは鼎の耳に口を寄せて、低い声でクラゲの気持ちをアテレコしてみた。
「……のんびり漂いながら……そんなことを……?」
「ほんとにのんびりしてるのか、わからないよ~?」
 振り返った鼎とそんなことを言って、楽しそうに笑い合う。

「あっ、見て見て、ウミガメが岩場に挟まって寝てる! あの賢そうなのに何も考えてなさそうな顔、可愛くない?」
「そう……ですね」
 リドリーがウミガメについて語る横顔を見て、鼎はほんのりと微笑んだ。
 自分に付き添うだけでなく、リドリー自身も水族館を楽しんでくれているようで、それが自分のことのように嬉しかった。薄暗い館内で、静寂を壊さないようにひそひそと話すのも、なんだか秘密を共有しているようで楽しい。
 リドリーも同様に、ひそひそお喋りが内緒話みたいで楽しかった。
「立派なタカ……アシガニですね」
「――っ。ちょっと、やめてよね、爆笑するところだったよ」
 二人の間でしか通じないネタを鼎に振られ、怒ってるんだぞとわざとらしいしかめ面を見せてから、声を殺して笑いあう。
 忘れた頃に不意打ちで、
「あの貝、タカ……ラガイって言うみたいだよ」
 なんてお返ししては、また笑う。
 ――こんなに楽しい夜だもの、きっとふたりの間で煌めく思い出になることだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

紅羽・ハギト
良空君(g05874)と

私は泳げないので海とは相性が悪いのですが…。
はあ…?泳げる顔とはどんな顔やら…。
そうですね、案内通りに進むとしましょうか。

ふむ、私も初めて来ましたがこのような形で水の中を見学できるとは…悪くないです。
これならば溺れる心配もないですし、魚は案外優雅なのですね。

ペンギン?魚だけでなく鳥類までいるのですか…?
飛べない鳥など私は認めな……これは愛らしい、認めます。

イルカは…なるほど、日中は芸をするのですね。
宜しければ芸をする姿もまた見に来ませんか?

私は…これですね。チンアナゴ。
…地味すぎて不思議と目が離せません。
…あ、良空君、もう少しこの水槽の前に居ても良いですか…?


印歌・良空
ハギト君(g00932)と

念願の水族館です…!
ハギト君その顔で泳げへんのですか
ふふ、良い事を聞きました

順路、って書いてあります
この案内に沿って行けばいいんですね

食わず嫌いせずに来てみてよかったでしょう?
……!ハギト君見てください
ペンギンさんが泳いではります……!

ひゃぁぁ、本物のペンギンさん初めて見ました
泳ぐんがお上手やねぇ

あっちにはイルカさんもおるんですか
ハギト君、行きましょうっ
おや、またご一緒してくださるんです?

ハギト君は気になるお魚さんおりましたか?
ぱんふれっとによると金色の熱帯魚さんもおるそうですよ

チンアナゴですか
小さくてにょろにょろやわぁ
急ぐもんでもありませんしゆっくり見ていきましょう


「念願の水族館です……!」
「はぁ」
 ぐっと手を握る印歌・良空(沙羅双樹の夜想詠・g05874)と比べるまでもなく、紅羽・ハギト(秋風一葉・g00932)のテンションは地を這うように低い。
「私は泳げないので、海とは相性が悪いのですが……」
 ハギトはあからさまに乗り気でない雰囲気で、ぶつくさと文句を言う。その文句を聞いて、良空はにんまりと微笑んだ。
「ハギト君、その顔で泳げへんのですか。ふふ、それは良いことを聞きました」
「はあ……? 泳げる顔とはどんな顔やら……。ともあれ、お手柔らかにお願いしますね」
「ええ、行きましょうか」
 とりあえず、いきなり水の中に連れ込まれるわけではないらしい。陸続きの館内に少し安堵しながら、ハギトは良空と連れだって館内に足を踏み入れた。
「ほら、あそこに『順路』って書いてあります。この案内に沿って進めばいいんですね」
「そうですね、案内通りに進むとしましょうか」
 水族館が初めて同士のふたりには、今ひとつ勝手がわからない。だから素直に案内に従うことにして、薄暗い館内を巡り始めた。

 見学を始めてすぐに、ハギトは心配が杞憂だったことを理解した。泳げる必要なんてないとわかった途端、足取りが軽くなった姿を見て、良空はまた笑う。
「食わず嫌いせずに来てみてよかったでしょう?」
「ふむ、このような形で水の中を見学できるとは……悪くないです。これならば溺れる心配もないですし。魚は案外優雅に泳ぐものですね――」
 先ほどまでの嫌がり方はなんだったのかとばかりに語り始めたが、良空はもう聞いていなかった。
「……! ハギト君、見てください。ペンギンさんが泳いではります……!」
「ペンギン? 魚でなく、鳥類までいるのですか……?」
 新たに見えた水槽に目を奪われて、そちらに夢中になっていたからだ。急ぎ足で進む良空の後を追いながら、ハギトはぼやく。
「ひゃぁぁ、本物のペンギンさん、初めて見ました。泳ぐんがお上手やねぇ」
「飛べない鳥など私は認めな……これは愛らしい。認めます」
 水槽を覗き込む良空の前を、ペンギンがスーッと通り過ぎていった。ハギトはハギトで陸で寄り添うペンギンの親子を見て、目を細めている。
 知識で知っていても、目の前で動く動物たちの愛らしさは衝撃だった。
「あっちには、イルカさんもおるんですか。ハギト君、行きましょうっ」
「イルカは……なるほど、日中は芸を見せてくれるのですね。宜しければ、芸をする姿もまた見に来ませんか?」
「おや、またご一緒してくださるんです?」
 良空の切り返しにハギトは一瞬バツが悪そうな表情を浮かべたものの、すぐに澄ました顔で頷く。

「ハギト君は気になるお魚さんおりましたか? ぱんふれっとによると金色の熱帯魚さんもおるそうですよ」
「私は……これですね。チンアナゴ。……地味すぎて、不思議と目を離せません」
 ペンギンやイルカを見た興奮も一段落して、ここまでの感想を問う良空に、ハギトはちょうど目の前にある水槽を指さした。
 チンアナゴは、砂から突き出した黒ぶちの身体をゆらゆらと揺らしている。チンアナゴに入り混じって、ボーダー柄のニシキアナゴも一緒にゆらゆら、ゆらゆら。
「チンアナゴですか。小さくてにょろにょろやわぁ」
「……あ、良空君、もう少しこの水槽の前に居ても良いですか……?」
「急ぐもんでもありませんし、ゆっくり見ていきましょう」
 よほど気に入ったのか、ハギトは脇目も振らず、じっくりとその姿に見入っていた。
 こうして二人の夜はクリスマスの喧騒から離れ、静寂の水族館でゆっくりと更けていく――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!

瀬良・要
【暁降】

水族館デートしてみたかったんだよなァ…
雰囲気に吞まれてんのかね、柄にもなくドキドキするわァ

へェ。入ってすぐクリスマスツリーなんていいじゃん?
いかにもクリスマスって感じ

しかし夜の水族館ってこんな綺麗なんだな
昼間しか来たことなかったから賑やかなのしか知らねェんだけど……
静謐っつーか、幻想的ってか……。なんか、こんなのもイイな

ん? え? すげー、このドリンク光ってんじゃん、
折角だから飲もうぜ。んで、向こうの大水槽とかも見ようぜ
暗がりなら、いいよな? 恋人つなぎで手を繋いで

ゆっくり、ゆらりゆらりと泳ぐ水槽の中の魚や鮫などを眺めて
まだ戦いは続くが、たまには……
こんなゆっくりした愛しい時間を


シャナオウ・ナラシャ
◇暁降

心境
水族館なんて当然初めて
歴史より遥か彼方の砂漠で育った俺にとっては摩訶不思議な空間だった
隣ではしゃぐ要を横目に俺自身もいい年して心の中は踊っていた

クリスマスツリーをイメージした水槽は配置が大層大変だったのではなかろうか?
思わず頭を下げたくなった

あ、ああ…そうだな
俺は水族館自体が初めてだからな、比較が分からんが
確かに、静謐な感じでは…あるな幻想的ってのも…な

へぇ、光るドリンクってのは…
この浮かんでいる氷のキューブに秘密がありそうだ…ふふ♪
歩きながらとか行儀が悪そうだが…

ん?触れてきた手に気付き、腕を通して指を絡めて寄り添い
――そうだな、こんな穏やかで…緩やかな時間も偶にはいいんじゃないか


「ヘェ。入ってすぐクリスマスツリーなんていいじゃん? いかにもクリスマスって感じ」
「この水槽は、配置が大層大変だったのではなかろうか? 担当したものに感謝を伝えたいところだな」
 水族館の入り口に飾られた水槽の前に足を止めて見入る二人組は、どことなく浮ついていた。
(「水族館デートしてみたかったんだよなァ……。雰囲気に吞まれてんのかね、柄にもなくドキドキするわァ」)
 そんなことを考える瀬良・要(死は我が踊り手・g00797)は、普段は味わえない雰囲気の下で、シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)といる事自体に緊張していたし。
 シャナオウはシャナオウで、はしゃぐ要を横目に、いい年をして心を躍らせている自分自身を自覚していた。とはいえ、シャナオウが生きた時代に水族館などなかったのだから、新たな経験に刺激を受けるのは当然のことだったろう。
「しかし、夜の水族館ってこんなに綺麗なんだな」
「あ、ああ……そうだな」
「昼間しか来たことなかったから、賑やかなのしか知らねェんだけど……。静謐っつーか、幻想的ってか……。なんか、こんなのもイイな」
「俺は水族館自体が初めてだから、比較対象がわからんが。確かに、静謐な感じではあるな。幻想的ってのも……な」
 要は照明が絞られた館内を見渡して作り上げられた雰囲気に感心していたが、シャナオウにしてみれば、雰囲気以前に巨大な水槽を泳ぐ魚たちを見ているだけで摩訶不思議な気分になって、圧倒されてしまう。
 ただ、この雰囲気は嫌いではない。
「ん? え? すげー、このドリンク光ってんじゃん」
 シャナオウが水槽に見入っている間にも、周囲を見て回っていた要は淡く光っているグラスを取り上げて、しげしげと眺めた。
「へぇ、光るドリンクってのは……。この浮かんでいる氷のキューブに秘密がありそうだ……ふふ♪」
 光っているドリンクには、シャナオウも興味を惹かれるところだ。からん、と氷を揺らし、満足気に微笑む。
「せっかくだから飲もうぜ。んで、向こうの大水槽とかも見ようぜ」
「歩きながらとか行儀が悪そうだが……」
 言うが早いか、要はグラスを手にして既に歩き出していた。
(「暗がりなら、いいよな?」)
 しかたなく追ってきたシャナオウが横に並んだ時、要はシャナオウの空いている手に手を伸ばした。
(「ん?」)
 シャナオウは触れてきた指に気づいて、何を言わず腕を通し、指を絡める。
 要もしっかりと握り返して、寄り添ったふたりはゆっくりと通路を進む。
 暗がりに浮かび上がる水槽の中で、魚たちも気ままにゆらりゆらりと泳いでいた。いまこの空間だけは、現実から切り離されて時間がゆっくりと流れているような気もして。
「まだ戦いは続くが、偶には……、こんなゆっくりした愛しい時間を」
「――そうだな、こんな穏やかで……緩やかな時間も偶にはいいんじゃないか」
 言葉を静かに交わし、ふたりは静けさの中に消えていく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【修復加速】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!

如月・莉緒
総二さん(g06384)と

ペンギンいるからどうしても行きたくて
総二さんも誘って、サーヴァントも一緒に

ふふ、私も楽しみ♪

わくわくと足を踏み入れ

綺麗…

静謐な雰囲気に言葉を零す

向かうはペンギンたちのいるところ
クッションもあるからゆっくり見たいなー

休んでる子も遊んでる子も可愛いなぁ、と見つめていたら
サーヴァントの子も興味津々でペンギンたちを見つめて

ふふ、みんな可愛いけど
あなたが一番可愛いよ?

とサーヴァントの子をぎゅっと抱き締めて

総二さんはどの子が好き?

総二さんにそう聞き、こちらも身を寄せる
返ってきた言葉にドキドキしながら

ペンギンの話だよ!?

と。自分のサーヴァントと返されたことで

可愛いって

と話を逸らして


神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

莉緒に誘われてナイトアクアリウムへ
夜の水族館か……夜に行くことないから楽しみだな

普段と違う雰囲気と水に合わせて揺らぐ照明が幻想的で
思わず魅入りながら

莉緒の足の向く先へついて歩き

予想はしていたけど、ペンギンの所だった

用意されていたクッションに莉緒と二人並んで座り
立ったまま首を傾げて寝ていたり、お腹をつけて寝ていたり
まだまだ動き回るペンギン達の色々な姿に、思わず微笑みが零れて

ふとサーバントを抱きしめる莉緒を見て

なんとなく、少しでも近くにいたくて身を寄せて

どの子が好き?と聞かれて思わず
莉緒、と答えて

あ、ペンギンの事か
莉緒のサーバントだな、と言い直し


「ナイトアクアリウムに行こうよ。ペンギンがいるから、どうしても行きたくて」
「お、行くか。夜の水族館か……。夜に行くことはないから、楽しみだな」
「ふふ、私も楽しみ♪」
 言い出したのは如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)だったが、神刀・総二(闘神・g06384)も一も二もなく話に乗って、夜の水族館へ行くことに。
「わぁ、綺麗……」
 人影もまばらな夜の水族館に一歩足を踏み入れて、莉緒は息を呑んだ。
 最低限に抑えられた照明のなかに、水槽がライトアップされて浮かび上がっている。揺れる水面に合わせて、不安定に揺れる明かりが幻想的で、総二も思わず魅入られてしまった。
「っと、どこから行く……?」
 我に返った総二が問うが、莉緒はすでに迷いなく動き出していた。
「そうだよな、ペンギンのところだよな」
 ついていった先は案の定、予想していたとおりである。
「クッションもあるから、ゆっくり座ってみよう?」
「おう、そうだな」
 用意されていたクッションに仲良く並んで座り、水槽の中へと視線を向けた。
 暗い館内で、そこだけほんのりと照らし出された水槽は、いつも以上にペンギンたちが主役だった。観客も少ないから、ペンギンたちも思い思いに好きなことをしているのかもしれない。
 陸地の片隅で寝ているペンギンも、首を傾げて立ったまま寝ていたり、お腹を付けて寝ていたりと個性がある。
 まだまだ元気に水の中を泳いでいるペンギンや、よたよたと歩いているペンギン。それぞれのペンギンの挙動に着目してみていると、飽きることがない。
 ペンギンたちの愛らしい姿を見ていると、思わず微笑みがこぼれた。
「休んでる子も、遊んでる子も可愛いなぁ。……?」
 莉緒が目を細めてペンギンたちを眺めていると、サーヴァントのダンジョンペンギンも自分の横で、じっとペンギンたちを見つめていることに気づいた。
「ふふ、みんな可愛いけど、あなたが一番可愛いよ」
 莉緒は棒立ちになっているサーヴァントを胸元に招き入れ、ぎゅっと抱きしめてささやく。
 総二はサーヴァントを抱きしめる莉緒を見て、どうしてか自分も少しでも近くにいたくなって、彼女に身を寄せる。
「ねえ、総二さんはどの子が好き?」
「……莉緒」
 莉緒のほうからも身を寄せてきて、不意打ちで質問をされたものだから、総二は無防備な答えを口にしてしまった。
「――っ、ペンギンの話だよ!?」
 莉緒の言葉には少し慌てたような色がある。寄り添う身体からも鼓動が伝わって来た気がして、顔を向けることもためらわれた。
「あ、ペンギンのことか。なら、莉緒のサーヴァントだな」
「……総二さんもあなたが可愛いって」
 莉緒はペンギンの背に顔を埋めて、ささやく。
 それからしばらく二人は無言になってしまったけれど、寄り添う身体はそのままで。
 ずっとそうしていると、ふたりの体温が混じり合った気がした。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)とナイト水族館デート

二人、指を絡めてしっかり手を繋いで
夜の水族館を探検しよう
いつもより暗いのだな……
ラズ、足元気をつけて

ワクワクするよ
水槽の光に吸い寄せられるように手を引き合って
見て……ラズ。大きな水槽に……エイが泳いでる
ラズは初めてかな?
海から海へ
まるで絵画の中を歩くよう
わあ、見て……サンゴ礁に熱帯魚………
小魚もキラキラしていて、綺麗だな
鮮やかな色彩に見惚れてしまう
え、何これ……逆さまで泳いでる
ヘコアユに、顔見合わせて笑って

ふわふわ泳ぐクラゲに見入っていたら
手を引っ張られ、顔を寄せたところへ触れる唇
……わ
赤くなって、はにかみ笑って
うん、行こう
手を引かれて、新たな海の世界へ


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)とナイト水族館デート
手を繋ぐエトヴァにエヘヘと照れ笑いしながら指を絡め
薄暗い水の世界へ冒険だ
へぇぇ~、世界にはこんな形の魚も居るのか~
と雄大泳ぐ魚たちの姿にあっけに取られて見上げる狐は古代エジプト人
知ってる魚はナイルパーチやナマズなどの淡水魚
サンゴ礁や色とりどりの魚が泳ぐ大きな水槽は綺麗で見入ってしまう
指を指されるままに見ては目をキラキラさせて目で追ってしまう
ん?何?あれも魚??
と縦に泳ぐヘコアユに顔を見合わせ笑おう

ゆったり泳ぐクラゲをはゎゎと見上げれば
隣で同じ顔のエトヴァが視界に入り
思わず手を引っ張れば背伸びして静かに頬に唇を寄せて
あっちもキレイだよと先に進もう


 水族館の入り口を抜けた後、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は自然な振る舞いでラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)の手を取り、堂々と指を絡めて手を繋ぐ。
 ラズロルは照れ笑いを浮かべながら、応じて受け入れた。
「よし、薄暗い水の世界へ冒険だ」
「ラズ、足元に気をつけて」
 そしてふたりは連れ立って、夜の水族館を巡る探検に旅立つ。

 暗闇に浮かんでみえる数々の水槽に誘われるように、エトヴァたちは館内を巡る。
「見て、ラズ……。大きな水槽に……エイが泳いでる」
 エトヴァに手を引かれて見た大水槽。ラズロルの目前を、大きなエイがヒレを揺らしてゆったりと通り過ぎていった。
「へぇぇ~、世界にはこんな形の魚もいるのか~」
 その平べったい身体と長い尾があまりにも、知っている魚と姿が異なっていて、ラズロルは目を大きく見開いた。
「ラズは初めてかな?」
「そりゃ、ナイルにはいなかったからな」
 古代エジプト出身のラズロルにとっては、初めて目にする魚ばかり。違うコンセプトでまとめられた水槽を覗き込むたびに、新たな刺激を受けている。
 とくに熱帯の海を再現した水槽には、強く惹きつけられるものがあった。
「わあ、見て……。サンゴ礁に熱帯魚……」
「こんなに色とりどりの魚がいるんだな」
 エトヴァが指差す先を素直に追って、ラズロルは目を輝かせている。エトヴァ自身も、派手な縞模様の魚が群れをなして鮮やかなサンゴ礁を泳ぐ姿を見て、その美しさに見とれた。
 その光景は次々と様相を変えていく絵画にも見えて、いつまでも飽きずに眺めていられる。
 ほかにも頭を下に向けたままゆっくりと泳ぐ魚なんてものもいて。
「ん? 何? あれも魚?」
「え、なにこれ……逆さまに泳いでる」
 その変わった姿を見て、ふたりは思わず顔を見合わせて笑いあった。

 館内を巡るうちに、やがてふたりはクラゲ水槽にたどり着く。
 透明なクラゲは色を変えていく照明に照らされて種々に輝き、けれどクラゲ自体はふわふわと漂っているばかり。
 ラズロルが気ままなクラゲの姿に見入っていると、水槽の表面に映り込んだエトヴァも、自分の同じような顔をして見入っていることに気づいた。思わず彼の手を引いて、降りてきた頬に背伸びして唇を寄せる。
「……」
「……」
 ふたりは一瞬見つめ合い、はにかんで笑った。
「……あっちもキレイだよ」
 崩したのはラズロルから。
「うん、行こう」
 手を引くラズロルの後を追い、エトヴァたちは新たな海の世界へと踏み出した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV3になった!

ヴェルチ・アリ
シエル(g01847)と共に参加。

…静かだ。まるで、文字通り海の中にいるかの様。
一面の蒼。青。碧。隣を歩く少女をどうあがいても連想させて来るその色に、ふとシエルを見てしまったり。

え、あ、えーと。シエルって、なんか好きな魚とかいるんです?それかペンギンとか?
僕?僕はぁ…マグロとか?いや食べ物ではなく。美味しいけど!寿司いいけどそうじゃなく!
…泳ぎ続けないといけない回遊魚。その在り方が、燃え続けないといけない自分にちょっと被っただけですよ。

…知らない事、お互い一杯なんですね。もっと、知っていけたらって、思います。
あ、冷えます?なんだったら、僕の手でも握りますか?
大丈夫。うちなんて機械ですし?


シエルシーシャ・クリスタ
ヴェルチ(g03614)と一緒。

表情に動きは少ないけど、目に興味の光を湛えて水槽の中を見つめてる。

え?うーん、好きな魚はまだよく分からないかな。食べ慣れてたのはあるけど……
馴染みがあるのならアザラシだね。よく小島とか岩礁でのんびりしてた。

……海の中、こんなにいろいろ居たんだなーって。
新宿島に来て、本で色々知ったつもりになってたけどまだまだ全然だったなぁ。
故郷の海にも知らない生き物、一杯居たのかなって思うと不思議な気分。
ヴェルチはマグロかぁ。まっすぐ突き進む感じは、確かに合ってるかも。

ん……今は冷たいのには強くなったけど、温かいのは嫌いじゃない。
でも、大丈夫?私の手、結構冷たいよ?(鉱石だから)


 静かだった。
 水の世界を眺めているふたりの邪魔をするような雑音なんて、この場にはない。文字通り海の中にいるような気持ちにすらなる。
 でも眼前に広がる青い世界が、あまりにも隣を歩く少女を想起させるものだから、ヴェルチ・アリ(火日饗凶・g03614)は水の世界に集中することもできない。
 思わず、隣に立つシエルシーシャ・クリスタ(水妖の巫・g01847)をまじまじと見てしまった。彼女は表情の動きは少ないながらも、興味の光を目に湛えて、泳ぐ魚たちを見つめていた。
 だがシエルシーシャはすぐにヴェルチが自分を見たことに気づいて視線を返し、小首を傾げた。何も考えていなかったヴェルチは、その仕草を見てうろたえる。
「え、あ、えーと。シエルって、なんか好きな魚とかいるんです? それかペンギンとか?」
 あからさまに取ってつけたような質問だったが、シエルシーシャは考え込む。
「え? うーん、好きな魚はまだ良く分からないかな。食べ慣れてた魚はあるけど……。馴染みがあるのならアザラシだね。よく小島とか岩礁でのんびりしてた」
 シエルシーシャは遠くを見るような目をしていた。いつかの故郷の海を思い出しているのだろうか。
「……海の中、こんなにいろいろ居たんだなーって。新宿島に来て、本で色々知ったつもりになってたけど、まだまだ全然だったなぁ」
 彼女の視線が水槽に向けられて、それから再びヴェルチの顔に焦点を結ぶ。
「故郷の海にも知らない生き物、いっぱい居たのかなって思うと不思議な気分」
 そこで言葉を止めて、じっとヴェルチを見つめる彼女の視線が、君は? と問うていた。
「僕? 僕はぁ……マグロとか? いや食べ物ではなく。美味しいけど! 寿司ネタとしていいけど、そうじゃなく!」
「ヴェルチはマグロかぁ。まっすぐ突き進む感じは、確かに合ってるかも」
 小さく、ほんとに少しだけ笑った彼女の表情に、目が惹きつけられてしまって。
「……知らないこと、お互いにいっぱいなんですね。もっと、知っていけたらって、思います」
 ようやく、それだけの言葉を絞り出す。
 ヴェルチはちょっとだけ余裕を取り戻し、シエルシーシャが少し寒そうなことに気がついた。
「あ、冷えます? なんだったら、僕の手でも握りますか?」
「ん……今は冷たいのには強くなったけど、温かいのは嫌いじゃない。でも、大丈夫? 私の手、結構冷たいよ?」
「大丈夫。うちなんて、機械の手ですし?」
 カチャカチャと、わざと機械っぽく指を動かして見せてから、手を伸ばす。
 そしてふたりは手をつなぎ合って、水族館の奥へと進むのだった。

 ――クリスマスの特別なナイトアクアリウムはこれにて営業終了。
 ディアボロスたちが素敵な思い出を紡ぐことができたなら、準備に携わったものたちも報われるだろう。
 水族館のライトアップも落とされて、明日からはまた戦いの日常が始まる――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年12月25日

最終人類史のクリスマス2022

 ディアボロスが獣神王朝エジプト奪還戦に勝利したことで、新宿島をはじめ、最終人類史の人々は大きく盛り上がっています。
 奪還した地域の人々の『帰還』は、すぐには行えませんが、アフリカ大陸の北半分という広大な地域の奪還は、人々に「地球の全ての大地の奪還」が夢物語でないと改めて期待させるのに相応しい成果だったのでしょう。
 更に、『地獄変』と『ラムセスの黄金アンク』というクロノ・オブジェクトの効果で新宿島が守られた事も、人々の熱狂に拍車をかけています。

 この人々の熱狂に応える為、時先案内人達が様々なクリスマスパーティを企画しています。
 様々な趣向をこらしたクリスマスパーティに参加して、素晴らしい聖夜を過ごしましょう。
 最終人類史の住民達は、時先案内人と共に、ディアボロスを楽しませる為のパーティの準備を手伝ってくれています。
 彼らは自分が楽しむのでは無く、ディアボロスを楽しませる事を希望してくれましたので、彼らの心意気を無駄にしないように、全力で楽しみましょう。

 その上で、新宿島の人達を楽しませる余興をするのも良いかもしれません。

※地獄変について
 今回のクリスマスイベントでは、奪還戦で使い切った地獄変のエネルギーの補充を実験的に行います。
 ハロウィンで『鬼や妖怪、お化けなどが根底にある、多くの人々に希望や喜びの感情を抱かせるイベント』であれば、地獄変にエネルギーを充填する事が出来る事が判明しています。
 クリスマスは、上記の条件に完全に当てはまってはいませんが『夜空をソリで移動してプレゼントを配るサンタクロース』は(由来は聖人ですが)広義で考えれば妖怪のたぐいと言えなくもないので、ハロウィン程の効果は無いとしても、ある程度のエネルギーの補充は期待できるかもしれません。

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#最終人類史(新宿島)
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#最終人類史のクリスマス2022
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#クリスマス2022


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選択肢『新宿島のクリスマス』のルール

 新宿島で行われるクリスマスパーティーに参加します。
 時先案内人と新宿島の人々が、ディアボロスへの感謝を込めて、いろいろ準備してくれたようですので、思いっきり楽しみましょう。

 開催されるクリスマスパーティーの内容などは、オープニングの情報を確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『クリスマス・クライマックス!』のルール

 楽しかった新宿島のクリスマスパーティが、クライマックスを迎えます。

 クリスマスパーティを締めくくる挨拶やイベント等を行って、パーティを締めくくりましょう!
 最後に、ディアボロスからパーティの準備をしてくれた新宿島の人々に感謝を込めたイベントなどを行っても良いかもしれませんね。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。
 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。