リプレイ
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
もうその声だけで何が待ち構えているのか分かりますね。
隠れる気が全く無さそうなのが実に彼ららしいと言いますか…
退く気が無いなら全力で相手しましょう。
声のせいで発見に苦労は無いとは思いますが【完全視界】も付けてより盤石にしましょう。
居場所を教えてくれるのですから先手は確実に取りたいですね。
声を出すのは囮という可能性もありますし、念の為に伏兵も警戒しておきます。
【完全視界】による視界の差がそのまま互いの命中精度の差になる事を期待して遠距離から斬撃を飛ばします。
攻撃の間にも移動を続けて可能な限り直撃を受けないような立ち回りを試みましょう。
忘れたくても忘れられないですよアナタ達は。
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
素意屋衆、その意気やよし。と言っておこうか。男としてお前達の覚悟は受け取った。
【完全視界】を使って、周囲を見渡せるようにして【偵察】で筋肉神輿を見つけ出す。そこまでしなくても見つかりそうだけどな。
素意屋衆に向かって【突撃】する。【連撃】を叩き込んで、敵を打ち倒し、腰を落として相撲の構えを取り、【忍耐力】で突進を体を張って受け止める。
百年続くかわからないが、お前達のことはしばらく忘れないと思う。
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
生き汚く足掻くのではなく、一花咲かせて散ろうというのか……。その心意気や良し。
武士に非ずとも、武士道は確かにここにある。
……とは言ったものの、その見た目と暑苦しさは何とかならなかったの?
●行動
【飛翔】し航空偵察を実施。
【偵察】技能に加えて、残留効果が残されていれば【完全視界】も併用。
【戦闘知識】と【地形の利用】から敵の進軍ルートと戦場の地形を把握し、味方へ伝達。
敵を包囲殲滅し易い場所に先回りして先手を打つ。
【空中戦】からの急降下で、敵の足を止める様に【制圧射撃】。
そのまま地上の味方の攻勢に呼応してダイブアンドズームに移行。
……これが『ソイヤ』。確かに恐ろしい相手だったわ。
今日において奈良県南部における追討戦、その一つの記録がまた新たに記された。
公式記録には、少数の妖怪が十名近いディアボロスに対して逆行して来たという。
多勢に無勢、他愛なく鎧袖一触であったとだけ記載されている。
だがディアボロスには、まことしやかに噂されている存在であった。
『ソイヤー!』
『ソイヤソイヤ!!』
『ソイヤソイヤソイヤ!!!』
ソイヤの物語を知る者は幸せである。この先の結果に驚かないで居られるから。
さて、現地に派遣された我々、大和地方調査団の記録を紐解こうではないか。
●
『ソイヤー!』
『ソイヤソイヤソイヤ!』
そこは霧深い場所であった。
だがその事に恐れる者はいない。
しかし同時に、この先で待ち受ける存在に油断している者は誰一人として居なかった。
「もう、その声だけで何が待ち構えているのか分かりますね」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は思わず微妙な顔を浮かべる。
既に脳内に結ばれる映像は、確かとしたド派手な存在であった。
「隠れる気が全く無さそうなのが実に彼ららしいと言いますか……。退く気が無いなら全力で相手しましょう」
「素意屋衆、その意気やよし。と言っておこうか」
苦虫をまとめて噛みつぶしたような裕樹と違い、獅子堂・崇(破界拳・g06749)は実に清々しい顔であった。
なんというか判り易い相手は嫌いではない。
陰謀を駆使し、あるいは関わったことを後悔する嫌らしい存在よりは余程マシであろう。
「男としてお前達の覚悟は受け取った。だが……このままぶつかるのも旨くはないな」
「そうね。たとえ声で居場所が判ろうとも、念の為に偵察して置くのは戦術として必須よ」
崇の提案に頷き、生真面目なエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)は常識論を解いた。
例え脳筋であろうと油断は禁物だと告げる。
「ソウデスネー。居場所を教えてくれるのですから先手は確実に取りたいですね」
もちろん裕樹としては苦笑する相手ではあるが、仲間の提言を止める程ではない。
完全視界を用意するつもりはあったが、まあ偵察が重要というのは常識論では当然の事なのだから。
そして二人を偵察として派遣し、残りのメンバーはゆっくりと警戒しながら進んでいく。
『ソイヤソイヤソイヤ!』
その間も鳴りやまない響き。
ドンドコドンドコという音は、右足の足踏み、左足の足踏み。
そして腕を組んで作った筋肉神輿の上に乗る、彼らの統領が奏でる筋肉の脈動であることが判って居た。知りたくも無かったな……とは夢見る乙女たちの感想である。
「そこまでしなくても見つかりそうだけどな……上も発見したか」
崇は警戒しながら進むと、霧の向こうに足踏みしている男たちを見た。
一人の右腕ともう一人の左腕を組み、同時に右足の足踏み。
次なるタイミングで同時に左足、そして真ん中の男が奇声をあげてうねっているのが見えた。
「生き汚く足掻くのではなく、一花咲かせて散ろうというのか……。その心意気や良し。武士に非ずとも、武士道は確かにここにある」
少しも隠れていない彼らに、エリザベータは心意気だけは認めていた。
しかし躍動する筋肉と奇声だけは勘弁して欲しいと思う。
だがそれでも空中の彼女は幸いだ。上下に揺れる彼らの下半身を見る機会が無かったのだから。
……その見た目と暑苦しさは何とかならなかったの? と彼女が漏らした感想はピュアであった事が後に判明する。
「あいつら……。最初の報告だとフンドシじゃなかったか? 今見ると破れたフンドシを腰に巻き付け、代わりに鬼や河童の腰巻を付けてるんだが」
「知りたくなかった……そんな事実」
地上から見る崇の報告にエリザベータは頭を抱えた。
先に行っておくが、裕樹の反応は先ほどから全くない。
完全視界が災いして、色々とソイヤのソイヤを見てしまったのかもしれない。
「と、ともあれ所定の位置で戦いましょう。殲滅し易い場所で戦えば逃げられることもないはずよ」
「ソウデスネ……」
エリザベータの言葉に裕樹が再起動した。
戦いの予感に難とか戻って来られたのかもしれない。
あるいは彼女の脳内で宿敵(ぼいんぼいん)が『お子様ね』とか言ってブチ切れて復帰したのかも。
「よし、みんな位置に着いたな? ここは俺から行くぞ!」
崇は味方が配置に着くと、率先して筋肉たちに突撃する事にした。
敵が何時までも同じ位置に留まっているとも限るまい。
機先を制してその場に縫い留める算段である。
「これを受けてみろ!」
『来たか! 我らの死よ! ソイヤー!』
崇は肘内で飛び込むと、そのまま回転して裏拳を放った。
だが筋肉が上限する振動に弾かれ、咄嗟に両拳を組んで振り下ろしたのだ。
パワーに対してスピードで押し込むのは定番だが、力負けする気はない。そのまま空いた隙間に体当たり、もし避けられた場合は膝蹴りの連打を浴びせる事にする。
『ソイヤ! ソイヤソイヤ!』
だが敵はそのままスクワット。
ガシリと筋肉が手足を受け止める鈍い音がして、反動で仲間が後退。
瞬時に繰り出される連続攻撃を、厚い胸板で防いでいるのが見えた。
「その花は示した、視えるからこそ選べる道があると……これが私の答えです!」
裕樹は途方に暮れるのではなく、この短い時間に最適解を生み出していた。
もしかしたらソイヤに慣れて態勢が出来ていたのかもしれない。
欲しくなかったこんなレジストスキル……と思いつつ、呪毒を飛ばして敵の腹から上に斬撃を浴びせたのだ。そう……腹から血を流して居れば、たとえ見えてしまっても安心!?
「援護するわ! 一度下がって!」
「了解です!」
「無理はするなよ!」
エリザベータが降下しながら射撃を行った事で、乙女である裕樹は脱兎になった。
男の崇の方は少し下がっただけで、特に気にしてないので仕切り直しただけである。
『ソイヤ!』
「はああ!」
エリザベータの攻撃に対して敵はむしろ向かって来た。
サブマシンガンではパンチ不足かと思った彼女は……。
『ソイヤソイヤソイヤ!』
ライフルを選ぶべきかロケットランチャーを選ぶべきか。
それとも火炎放射器でも借りて来るべきかと思いつつ一撃離脱を継続する。
「……これが『ソイヤ』。確かに恐ろしい相手だったわ」
「忘れたくても忘れられないですよアナタ達は」
エリザベータと裕樹、二人の乙女たちは目と目で会話しながら暫く戦いたくないねと理解し合った。
「まあカラリヤパットよりはマシだぜ。……まあ百年続くかわからないが、お前達のことはしばらく忘れないと思う」
なお世界中で旅して男たちと拳で語り合った崇の方は、経験があったので涼しい顔をしていたという。
こうして調査団は恐るべきソイヤの魔の手に差し掛かったのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
一里塚・燐寧
アドリブ連携歓迎
妖怪が戦国に落ち延びたってゆーのはつまり、こいつらもいるってことだよねぇ……
わかっちゃいたのに、いざ目にすると脳が痛くなってきたよぉ
トループス級とはいえ、ソイヤのパワーは侮れない
二人しかいないのも、こいつらが特別強いから生き延びたって話だろーしねぇ
《テンペスト・レイザー》の刃を前方に向けて牽制しつつ、ジリジリと距離を詰めるよぉ
敵の筋肉の動きを【観察】して出方を読み、機を見計らって均衡を破るように攻撃を仕掛けるねぇ
【先行率アップ】を帯びた『屠竜技:竜叫の勢』──これで出鼻を挫く
敵の絶叫にも負けない、猿叫ならぬ竜叫を上げながら一閃
これが最後かはともかく……ありったけを込めるよぉ!
神坂・樟葉
連携アドリブばっちこい。
……相も変わらず、その、いろいろと元気な連中じゃのう。
深編笠で見えぬが、この二人組、頭に穴が空いておりはせぬじゃろうな。
いや何となくそんな気がして。そんな事ないよな。
まあよい。筋肉には筋肉をぶつけるだけじゃ。
……以前もこうやって筋肉をあてがって相手を喜ばせたような……。
とにかくゆけ、喰界。筋肉神輿とやらをブチ壊せい!
……無事に神輿を倒せたら、餞になるか分からんが一つ話をしてやろう。
己の体を肉の鋼と化した妖が居る事は、それはもう広く伝わっておる。
何故ってこんなん忘れるの無理じゃろ。
ともかくお主らの筋肉は語り継がれるじゃろう。良くも悪くもな。
十野・樞
アドリブ連携歓迎
今さら意気込まねえでも、既に俺達の心に刻まれた存在になっちまってると思うがね?
ほんとうに色んな意味で。
しかし、こいつらが天正大戦国に行ったら
超合金・素意屋組とかになって、編隊飛行やら変形合体をし始めるかも知れねえな
その(個人的)恐れを払拭するためにも、ここで倒してしまわねえとな……
有益な残留効果はありがたく使用
あちらは隠れる気は毛頭ねえようだが
こちらは霧に紛れソイヤと叫ぶ筋肉塊めがけパラドクス展開
秘伝の香と精神系魔導によりIFの幻を見せ惑わせ
致命の一撃を放つ
今どれ程の覚悟で立っていようとも
武士になれぬ慚愧で妖怪に変じたというのなら
その存在理由そのものに付け入る隙はあるだろうさ
九十九・静梨
自ら殿を買って出て最後に筋肉の花を咲かせようという意気、とても素晴らしいですわ!
これが最後のソイヤになるかもしれませんし、派手に筋肉させて頂きましょう!
パラドクスで全身の筋肉を強化し変異(◆肉体改造)
霧の向こうからの筋肉の声と熱と◆殺気を感じ取り
攻撃を迎え撃ち肉弾戦しますわ
妖怪だとしてもその素晴らしい筋肉はここで出会えてよかったと思っております
例えこの世界が消えたとしても、わたくしは絶対にあなた方の筋肉とその魂の掛け声は忘れることはないでしょう
ですのでその筋肉にも全霊の筋肉で答えますわ!!
◆グラップルでのつかみや投げ
拳や蹴りでの◆強打
こちらも負けじと◆大声の気勢を上げて◆情熱と共に攻撃しますわ
ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)
ソイヤソイヤと聴こえたら
構ったげるのが世の情け
眉間に鉛をぶち込んで
さっさと黄泉路へご案内
お客様!どなたかお客様の中に婆蘭様は居られませんか!居ませんね!
じゃあやっちまいましょ
《改変:多重起動》を発動してぶった斬りに行きますね〜
手負のなんたらは危険が危ないので油断はせずに
繰り出される打撃をショットガンぶっぱで相殺、軌道を逸らし躱してみますか
隙あらば死角へ回り込んでからの【不意打ち】も狙っちゃいますよ〜
斬れるチャンスは逃さず攻めますねぇ
その心意気や良し!一思いに介錯してしんぜよう〜
●
『ソイヤ!』
そこに筋肉があった。
脈動するソレは逞しさを越えて暑苦しい。
『ソイヤ!』
荒れ狂う声は、そのまま筋肉の脈動を示している。
傷みに耐えているはずなのに、ディアボロスの線登録を知っている筈なのに……。
彼らは己の死地を死守しているのだ。その存在感は、ソイヤという言葉と共に表されていた。
「自ら殿を買って出て最後に筋肉の花を咲かせようという意気、とても素晴らしいですわ!」
その姿に九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)は感動していた。
彼女もまた乙女ではあるが……その目の付け所が違う!
「これが最後のソイヤになるかもしれませんし、派手に筋肉させて頂きましょう!」
めきめきと音を立てて改造されていく彼女の肉体。
弾け飛ぶソフトな下着の中から、非常用のハードな下着がスタンバイ!
筋肉祭に相応しい装束へとビルドアップされていく。
「今さら意気込まねえでも、既に俺達の心に刻まれた存在になっちまってると思うがね?」
「ソレとコレとは違いますわ。今ここに奮い立つべし。今まさに全ての筋肉は立つべきなのですわ!」
十野・樞(division by zero・g03155)は静梨の言葉に注目した。
これまでソイヤ達に呆れる物が多数で、途中で認めざるを得ない状況が主体だ。
しかしここで逆転の発想をしたらどうかと、筋肉を認める筋肉に着目したのである。
「このままだと心に刻まれちまうぞ……ほんとうに色んな意味で」
樞は脳裏に浮かんだ計略を整理しようとして……。
ソイヤの声と筋肉を思い出して、頭を抱えるのであった。
彼の策とは一体……お酒抜きで彼の理性が復活するのをお待ちください。
『ソイヤソイヤソイヤ!』
「妖怪が戦国に落ち延びたってゆーのはつまり、こいつらもいるってことだよねぇ……」
霧が風の向きで変わると、その姿を見て一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は頭を抱えた。
その存在感はいかなるエネンアドにも劣らず、一部のファラオの筋肉にも匹敵しよう。
その上で暑苦しさでは上回って居た。
「戦国に逃れてたら……? もう一回遊べるドドーンンンン!」
その言葉を聞いたライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)はにこやかにシュミレートしてみた。
灰色の脳細胞がいかに計算しても、一体観たら三十体居る景色になりかねない。
頭を抱える光景が見えたので、ライカの優れた頭脳はあらゆる葛藤をスルーしておくことにした。
「何度でも蘇るさ! そう、アイルビーバックと言い続ける限りねっ!」
「わかっちゃいたのに、いざ目にすると脳が痛くなってきたよぉ」
あくまで他人ごとの様に笑うライカの姿に、燐寧は二人分苦笑するのであった。
もう一人はライカの分かって? 違うよぉ。初めて宇宙を見た猫さんみたいな顔をしている(一回休み中)恋人とそのパパ上さんだよ。
「……相も変わらず、その、いろいろと元気な連中じゃのう」
神坂・樟葉(自称超特級厨陰陽師・g03706)は筋肉神輿を組んでスクワッタオするツワモノたちを眺めた。
そこまでやって態勢が崩れていないのは、いっそ見事だと評するべきか悩んだ位だ。
「深編笠で見えぬが、この二人組、頭に穴が空いておりはせぬじゃろうな。いや何となくそんな気がして。そんな事ないよな」
「無ければ開けるんだよー! ソイヤソイヤと聴こえたら構ったげるのが世の情け。眉間に鉛をぶち込んでさっさと黄泉路へご案内ってね♪」
樟葉の懸念にライカはノータイムで応えた。
考えても仕方がない、奴らは倒すと肉を残さずに消える事が多いので、シュレイディンガーのソイヤだからだ。
中身がどんな奴らか悩むくらいならば、さっさと大口径の徹甲弾でも撃ち込んでしまう方が良いだろう。
「まあよい。筋肉には筋肉をぶつけるだけじゃ」
樟葉は目には目を、歯には歯を、筋肉には筋肉をぶつける事にした。
だがしかし、ハタと気が付けば取り返しがつかないくらいまで伝染してしまった気がしないでもない。
「それには賛成ですわ! ナイスアイデアですわ! 妖怪だとしてもその素晴らしい筋肉はここで出会えてよかったと思っております。筋肉を持って筋肉を成仏させるのですわ!」
「……以前もこうやって筋肉をあてがって相手を喜ばせたような……」
静梨の賛同を見て、樟葉は当時の記憶を思い出していた。
あの時も筋肉が……いや、もうやめよう。思い出が美しいどころか筋肉で溢れて来た。
「しかし、こいつらが天正大戦国に行ったら、超合金・素意屋組とかになって、編隊飛行やら変形合体をし始めるかも知れねえな。その(個人的)恐れを払拭するためにも、ここで倒してしまわねえとな……」
「いーですねーそれ。面白そうです」
気が付けば樞の予測する恐ろしい世界まで想像してしまったではないか!
ライカは耐性があるのかケラケラと笑っているが、残りのメンバーはグロッキー状態だ(筋肉スキーの静梨は考えない者とする)。
「もうよい……。とにかくゆけ、喰界。筋肉神輿とやらをブチ壊せい!」
樟葉は脳内から筋肉を追い出すために式神を呼び出すことにした。
グルメな式神だが、タコ足食いして自分は食わない大鬼なので、ここで使い倒してしまおうと誓った。
「とっとと戦闘するのは良いけど、トループス級とはいえ、ソイヤのパワーは侮れないと思うよぉ。だってさ、二人しかいないのも、こいつらが特別強いから生き延びたって話だろーしねぇ」
此処にいるトループス級は二体しかいない。
燐寧はその事実を噛みしめ、その存在感から何も口にしていないのに肉の味がする気がした。
味覚の無い彼女が思い浮かべる程のインパクトである。いかほどか判ってくれるだろうか?
そして一同は気を取り直すと、戦いを挑んでさっさと倒すことにした。
思い悩んで逡巡するくらいにはアレな相手だが、戦えば一瞬で終わらせらえる……はずだ!
「例えこの世界が消えたとしても、わたくしは絶対にあなた方の筋肉とその魂の掛け声は忘れることはないでしょう……ですのでその筋肉にも全霊の筋肉で答えますわ!!」
こいやオラ!
静梨の全身がそう主張していた。
かつての女子プロレスにはハードな肉体派以外に、冗談を繰り返すへなちょこ派も偶にはいた。
「九十九家家訓!『時には荒れ狂う勢いも必要!』我が筋肉よ狂気の嵐を巻き起こせ!」
しかしそんなイメージは一切なく、静梨の筋肉が真っ向勝負を求めている!
爆走する静梨の筋肉は、狂気なまでに愚直であった。
鍛え上げたパワーとスピードはこの日の為に! キャッチアズキャンか、それともパンクラチオンか!
「そいやー!」
『ソイヤ!』
ぶつかり合う筋肉と筋肉!
弾け合う汗は眩しく煌いて、その延ばす拳は未来永劫に語り継がれよう!
投げが通じぬならば蹴れ、殴れ! 華麗さなどは所詮マヤカシよ! 最終筋肉は打撃にこそ華がある!
「いまじゃ! 喰界! ブン殴れぇい!!」
ここで樟葉の式神が体当たりを掛けた。
チャージから来るランペイジ!
怒涛の勢いでぶつかるブチかまし! 4mの大鬼は筋肉の津波となってぶつかっていったのだ!
『来い、ソイヤー!』
『ソイヤソイヤ!』
これに対し、なんとソイヤ達は真っ向から受けた!
グラリと揺らいだのもつかの間だ!
ダメージこそ受けたが、最後まで奴らは立っていると決めている!
例えでそれで寿命を縮めようとも、奴らには退路などありはしない! 寿命ごと燃え盛る勢いでぶつかり合った!
「De omnibus dubitandum ――もうちょっと時間が掛かりそうだ。何とかなるか?」
樞が秘伝の香と精神系の魔導で誘導を始めると、即座には掛からぬと反応が返って来た。
思い込みの激しい相手には催眠術の類は効き難いものだ。
「思いを張らさせれば良いんでしょ? おっけー! これが最後かはともかく……ありったけを込めるよぉ!」
燐寧は意識のリミッターを解除すると、徐々に剛力を発揮しながら突撃を掛けた。
チェンソー状の大剣を振りかざし、敵の絶叫にも負けない、猿叫ならぬ竜叫を上げながら一閃する!
「これで一気に決めるよぉ! でぃやぁぁぁぁぁっ!!」
『ソイヤアアア!!!』
怖ろしい事に、燐寧の振りかざす攻撃を筋肉で白羽取りを敢行した!
そんなのアリィ? と驚くことはない。
燐寧はそんな気がしたんだよねーと突撃したまま、一歩ずつ押し込んでいく。先ほど外したリミッターはこのため、この程度でソイヤが倒れるとは思っても居ないからだ。
「そうだ。そのまま首を取っちまえ。武士は相手の武士の首を狩るんだろ?」
『何?』
ここで樞は思わぬ声を掛けた。
決してソイヤは武士ではないというのに……。
『ワシらが……武士……』
「現の世は夢、夜の夢こそまこと――。そうだ。今どれ程の覚悟で立っていようとも。武士になれぬ慚愧で妖怪に変じたというのなら、その存在理由そのものに付け入る隙はあるだろうさ」
樞の駆けた術は、要するに仮想現実を体験させるものである。
催眠術や香りに精神操作系の魔導を駆使し、『こんなことがあった』と記憶だけではなく実感を持たせてしまうのだ。
そして奴らが武士に成れないから意地を持つのであれば、その意地を解体してしまえばよいと一時の夢を見せてやったのだ。
『ははは。ワシらが、武士……か』
「……崩れたか。餞になるか分からんが一つ話をしてやろう。己の体を肉の鋼と化した妖が居る事は、それはもう広く伝わっておる。
ソイヤの片方が倒れ、見守っていた頭目は離れた位置に大ジャンプ。樟葉はこの機を逃さず語り掛けた。
敵が抱いた意地は、その心意気は既に叶っているというのだ。
「何故ってこんなん忘れるの無理じゃろ。ともかくお主らの筋肉は語り継がれるじゃろう。良くも悪くもな」
『……』
樟葉はしみじみとそう語る。
倒すよりも此処は成仏させるべきだろう。
筋肉って成仏するの? 筋肉浄土があるのかとか思ってはいけない。
そして、この瞬間を待っていた。
いや、最初から気にして居なかった者が動き出す。
「お客様! どなたかお客様の中に婆蘭様は居られませんか! 居ませんね!」
『兄者? 兄者ならば……我らを守って討ち死にを……』
ライカはニパっと笑って手に持つ片手半剣に着いた紐を握った。
そんな名前のソイヤが居るかは別として、第三のソイヤが動かぬことを察し……。
「じゃあやっちまいましょ。その心意気や良し! 一思いに介錯してしんぜよう~」
ライカはこの時を、隙だらけになるこの瞬間を待っていた。
ジャンプしながら様子を伺い、あるいは飛び跳ねて死角へ潜りながらきれるチャンスをじっと待っていたのだ!
「派手に行きますよ?! 筋肉……大・往・生!」
ショットガンを奴らの深編笠に浴びせつつ、片手半剣のチェンソーを大回転!
残った一人をぶった切り、成仏した精神状態のまま介錯したのであった。
だがこれで最後の筋肉が破れたわけではない!
ここにはまだ、奴らの頭目であるルチャドール……ではなく道柳が居るのだ!
負けるなディアボロス、立ち向かえディアボロス!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
御森・白露
アドリブ連携歓迎
はぁ、るちゃ、ど……?
……頭が痛くなってきた。
そうじゃな、忘れようにも忘れられまいて斯様な筋肉は……
記憶には残してやる。故に現世からは消え失せよ。頼むから。
弦月・裂帛。疾走し残影と共に狙いを翻弄しながら接敵、敢えて分身の方を鋏投げに捉えさせ、投げ飛ばした隙を狙って斬りかかるぞ。
いや、ある意味で奴らを此処で倒せたのは良かったかもしれぬ。
天正大戦国でこのソイヤ共が出てきたのなら、泡を吹いて倒れかねんからのう。
敵地ではなく、霧の狭間なのもまだマシであったな……
獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎
残るは大将ただ一人。仲間が倒れるの最後まで見届けるか。見上げた相手だ。こっちも相応の覚悟で挑もう。
上着を脱ぎ捨て、上半身裸で立ち向かう。(ネメシス形態ではなく、脱いだだけ)
パンクラチオンでもルチャでもいいが、素意屋組は知らないだろうから、いつも通りに戦おう。
正面からぶつかって、【グラップル】で掴み合い、殴り合う。
【強打】の一撃に【連撃】でのラッシュ。
止めの飛び蹴りを叩き込んで沈めてみせる。
いい戦いだった。よくも悪くも忘れられそうにない奴等もいるし、お前達の願いは叶ったんじゃないか?
●
『もう、ダメだと泣き言を漏らすかと思ったが……最後までやり抜いたか。見事』
敵の大将が緊急避難した木の上から飛び立った。
クルンと一回転して降り立つ姿はムーンサルト。
『良き益荒男の皆! 我が名は、琉茶道柳!』
名乗りを上げる敵大将。
その雄々しき姿の前に、先ほど倒した敵が控えているかのような威容であった。
ソイヤは死して筋肉のイメージを残す!
「はぁ、るちゃ、ど……?」
『琉茶道柳と申す。短い間であるがよしなにな』
大音声が耳に直撃し、聞き逃した御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)へ敵将はもう一度繰り返した。
適正なトーンであるが、先ほどのイメージから強烈さがなかなか抜けない。
「……頭が痛くなってきた。そうじゃな、忘れようにも忘れられまいて斯様な筋肉は……」
白露は宇宙を始めてみた猫の様にポカーンとした表情であった。
だがしかし、戦いの気配に、これではいかんと気合を引き締め倒したのである。
『カカカ。あ奴らも満足して逝ったであろう。礼を言おうぞ』
「残るは大将ただ一人。仲間が倒れるの最後まで見届けるか。見上げた相手だ。こっちも相応の覚悟で挑もう」
付き合いの良い獅子堂・崇(破界拳・g06749)は笑って上着を脱ぎ捨てた。
上半身裸であるが、別にネメシスモードではない。
この手の男たちと付き合う時には、裸の付き合いというか、ガチンコ勝負で暴れまわるのが一番だ!
「パンクラチオンでもルチャでもいいが、素意屋組は知らんだろう。ここは、いつも通りに戦うとするか」
「……ぱんく? まあいい。相撲人(すまいびと)の一種であろう。油断はせぬぞ」
崇は世界中を旅して培った経験を活かし、白露は伝説的な格闘家である武内宿禰を例に敵の戦闘力を図った。
敵は重厚なレスリング的な動きと、飛び回るルチャをベースにしているかのような動きだ。
『まずは挨拶と行こうか!』
「幾らでも付き合ってやるぜ!」
琉茶道柳は足を止め、パラドクスでもなんでもない鉄拳を崇に浴びせた。
崇もまたパンチを食らったままのけぞりもせずに、意味もないはずなのに拳で殴り返したのである。
互いに右の顔を殴ったら左の顔! ラッシュラッシュ!
次はボディと男くさい挨拶を交わした後で、改めて仕切り直す!
足早き者ならば三歩、常なる者ならば五歩か六歩の距離に飛びのき睨み合うと……。
「蹴り貫く!」
崇は空中高く飛び上がると、高さをさらなる助走に変えた。
急降下の蹴りを浴びせ、さらに念動力で足に集めた力を爆発させる!
『ソイヤー!』
念動力で造られた、赤い光は錐の様に敵を貫いた!
だがしかし、奴は胴で受け止めると、その反動で一回転!!
崇の首に胴回し回転蹴り! そして気が付いた時にはもう一方の足で挟んで投げ飛ばしていたのであった!
「ぬ。今の一瞬で頭を挟んで投げたじゃと?」
「あー。どっちかと言えばそれは俺に付き合ってくれた感じだろうな。本来は投げの方だ」
白露が片目を見開くと、崇は頭を押さえながら立ち上がった。
咄嗟に受け身を取って首がへし折れるのは防げたが、畳でもない地面に投げ飛ばされては全てを防ぐのは難しい。
「さよか。訓練相手には気持ちの良い相手なのかもしれんが……記憶には残してやる。故に現世からは消え失せよ。頼むから」
白露は思わず苦笑を浮かべる。
理解できない。外道よりはマシかと思う程度だ。
「だが……ま、やり方は理解したぞ。他にも技はあろうが、あえて先ほどの技に挑戦してくれようぞ」
『ふむ。仲間の敵討ちか? 良かろう!』
白露は『別に死んでおらんぞ』と軽口を叩きながら抜刀した。
己の半身たる妖刀を抜き、斜め右下に構えると突進する。
速い速い、僅かな動きで残像を作り上げる程だが……しかしいかなることか、残像をまとめて一か所から飛び掛かったのだ。常ならば左右に散らすものを。
『ほほう。これは罠と見た。だが、受けてたとうぞ! ソイヤー!』
「……うぬが確かに捉えたは分け身の方よ!」
頭を挟み込む攻撃が、白露数体をまとめて挟み込んだ。
そのまま捻って投げ飛ばすのだが、消え失せて行く残像の中で、白露は軽い受け身だけで立ちあがっていたのだ。
「揺れ惑え、幽玄」
『カカカ。ソイヤソイヤソイヤ!』
白露が間髪入れずに放つ斬撃は、幻を含めた虚実の剣。
その全てに対して、敵は回避ではなく防御……筋肉の厚みだけで立ち向かったのだ!
「いや、ある意味で奴らを此処で倒せたのは良かったかもしれぬ。天正大戦国でこのソイヤ共が出てきたのなら、泡を吹いて倒れかねんからのう」
「いい戦いだった。よくも悪くも忘れられそうにない奴等もいるし、お前達の願いは叶ったんじゃないか?」
白露が吐き捨て、崇は笑って琉茶道柳に向かい合った。
『そうはいかぬな!』
しかし千切れ跳んだ褌の代わりに、部下たちが妖怪からもらった腰巻を結び直して意気軒高。
敵地ではなく、霧の狭間なのもまだマシであったな……とはソイヤのソイヤを拝んでしまった白露の言葉である。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
瀧夜盛・五月姫
(怨霊に憑かれています)
やあやあ、ソイヤソイヤと喧しいお主らは一体何者ぞ。
倭は国のまほろば――とはいうが、さしずめ吾らは小碓命。
貴様らクロノヴェーダは熊襲か蝦夷か。
尤も、白鳥陵はここよりさらに南、そして吾がその戯れを言えた立場ではないのはわかっているのだが、な。
ほうら、草薙とは言わんが炎をくべてやろう。
地獄の焦熱よ。蛇炎に捲かれて精々灰となるがよい。
ところで、なんぞ彼奴らは。
……ああ、すまぬ。先刻も聞いたのか。
千と幾らかも死んでおると物忘れが酷くてな。
些事など年どころか、秒も覚えてやれんわ。
飛鳥・遊里
この期に及んで、なおも猛り狂うその筋肉と心意気…俺は別に武士道だとか騎士道だとかそういうのは微塵も持ち合わせていないが、今回ばかりは真正面から応えてやろうじゃないか。遠慮はいらない、冥途の土産だ、出し惜しみは一切なしだ!
そちらが鋼の筋肉なら、こっちは鋼のアクチュエーターだ!【ギガントマキア・オーバーパワー】!
武器?作戦?そんなもの必要あるのか?漢なら、拳一つで勝負!足を止めての殴り合い、一歩たりとも退かぬ媚びぬ顧みぬだ!余計なことを何一つ考えない、ステゴロ勝負の中でこそ輝くものが有る、そうだろう?
エンジンがうなりを上げる、鉄の拳が地響きを立てる、今この時、この瞬間こそが漢の世界だ!
一里塚・燐寧
FINALとか言ってるやつに限って続編出るって、相場が決まってるよねぇ
ソイヤもどーせ、戦国でまた時々湧いてくるんでしょ?
とゆーかクロノス級ブッ殺してないし!
ま、こいつの前でぐらいは、シリアスな最終決戦の空気出したげよっか……
血と汗にまみれてイイ具合に温まった≪テンペスト・レイザー≫
フルスロットルで唸らせ、脳天目掛けてパラドクスを込め振り下ろす!
どんだけ筋肉をつけても、頭には鍛えられるとこはほぼ無いでしょ
ついでに、その虚無僧スタイルの中身も気になっててねぇ──ここでいっちょ拝んでやるっ!
反撃には、相手の跳躍時の着地に合わせ【セルフクラフト】を使用
ブロックを転び石にして動きを妨害し、回避を狙うねぇ
●ファイヤーソイヤ!
「やあやあ、ソイヤソイヤと喧しいお主らは一体何者ぞ」
宇宙を始めて見た猫の様にポカンとしていた瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は再起動した。
ソイヤそれに答えて曰く。
『良き益荒男の皆! 我が名は、琉茶道柳!』
男は躊躇せず、先ほどの呼びかけと同じ挨拶を返した。
その厚き胸板は筋肉。
座れば筋肉、立っても筋肉、歩く姿もまた筋肉である!
「この期に及んで、なおも猛り狂うその筋肉と心意気……」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は暑苦しくなる前に、自ら暑苦しくなって対抗した。
コード・ギガントマキア、アクティブ!
動力甲冑ベースの可変装甲に、追加パーツと合体してパワーローダーになったのだ。もちろん機密だから暑い(クーラー入れるとバッテリー管理が!?)。
「俺は別に武士道だとか騎士道だとかそういうのは微塵も持ち合わせていないが、今回ばかりは真正面から応えてやろうじゃないか。遠慮はいらない、冥途の土産だ、出し惜しみは一切なしだ!」
そちらが鋼の筋肉なら、こっちは鋼のアクチュエーターだ!
行くぞ、奔れ、燃えろ! 我が装甲、我が肉体、ギガントマキア・オーバーパワー
!!!!!!
「遊里くん。そうはいっても相手はあのソイヤだよ。何かいい作戦あんの? 秘密兵器とかさぁ」
「武器? 作戦? そんなもの必要あるのか? 漢なら、拳一つで勝負! 足を止めての殴り合い、一歩たりとも退かぬ媚びぬ顧みぬだ! 余計なことを何一つ考えない、ステゴロ勝負の中でこそ輝くものが有る、そうだろう?」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は遊里の返事を聞いてこう思った。
汚染された……!?
ここで止めるべきか、それとも感染しないように隔離するべきか。
「FINALとか言ってるやつに限って続編出るって、相場が決まってるよねぇ。ソイヤもどーせ、戦国でまた時々湧いてくるんでしょ?」
右見る、左を見る。
パパ上は居るが恋人はいない……。サミシイ。
ため息を吐いてモラルと共に対処を投げ捨てる事にした。後でのほほんさんに回収してもらおう。
『ワシは……な。あ奴らに合わせていただけで、そこまで武名など気にはしておらんのだ。そも、その名はワシの物ではなかろうに。妖怪としてのワシにとっては意味があろうが……ワシに取ってはワシの満足が重要よ』
(「あれ、こいつクロノス級について知ってる? とゆーかクロノス級ブッ殺してないし!」)
燐寧はここで倒しても、クロノス級を倒さない限り第二・第三のソイヤが現れることを理解した。
一体観たら三十居ると思えがアヴァタール級の鉄則だ。
何処かのレジェンドウイザードの宿敵みたいに、何十体も出て来た奴もいる(親衛隊は強敵でしたね)。
「倭は国のまほろば――とはいうが、さしずめ吾らは小碓命。貴様らクロノヴェーダは熊襲か蝦夷か。尤も、白鳥陵はここよりさらに南だがな」
『知らぬ! ワシはワシよ。例え同じ姿の妖怪が幾ら居ようと、ワシはワシのために戦う!』
土蜘蛛でも両面宿儺でもない。
アテルイでも悪路王でもない。
ここに居るのはソイヤであり、琉茶道柳の中でも『この』道柳だと言い放ったのだ。
「左様か……。吾がその戯れを言えた立場ではないのはわかっているのだが、な」
パパ上は敵の口上を聞いてクスリと笑った。
そういう自分は何者なのだろうか?
娘に取り付いた怨念か、脳裏に焼き付いた演算パターンなのか、それとも五月姫の第二の人格が父親を演じているだけなのか……。その区別など出来ないのだ(記憶の連続性から一つ目だと判断しているのだが)。
それらの言葉に対して男が抱く言葉はただ一つ。
『能書きは良い。掛かって来い!』
ソイヤソイヤソイヤ!
全身の筋肉がそう告げている。
戦え、叫べ! 俺より強い奴へソイヤと叫んで挑むべしと!
「ククク。ほうら、草薙とは言わんが炎をくべてやろう。地獄の焦熱よ。蛇炎に捲かれて精々灰となるがよい」
呪詛にまみれた業火を蛇のように放った。
シャっと大地を焼きながら進軍し、焦熱地獄の様な熱さで茹るどころか蒸発しかねない。
しかし炎が走り抜けた後は、焼いていたはずなのに何処も焦げてなどいないのだ。それは呪いであるが故に!
『ソイヤー!』
これに対して男は腕一本で相対した。
そう、炎に対して受けも避けもしない!
燃え尽きる? それは何時だ。焼き尽くされる? 良かろう! だが、それは今ではない!
「ところで、なんぞ彼奴らは。……ああ、すまぬ。先刻も聞いたのか」
『もはや語る言葉は無し! 好きに呼べい!』
奴はファイヤーソイヤとなって、琉茶道柳は荒れ狂っていた!!
これにはパパ上も苦笑い。
「千と幾らかも死んでおると物忘れが酷くてな。地獄には貴様のような奴が山ほど居る。些事など年どころか、秒も覚えてやれんわ」
そう言って静かに最後まで見守ることにした。
では、ここで奴は死ぬのか?
何もできずに死ぬのか? 否!
「どうしよっか。ほっといても死ぬと思うけど」
「もちろん行くぜ! ここで逃げたらそれこそチキン野郎だろ?」
苦笑する燐寧に遊里は笑って死地に向かった。
放っておけばもだえ苦しんで死ぬというのに、その前に倒してやるのが情けだと突撃したのだ。
「ま、こいつの前でぐらいは、シリアスな最終決戦の空気出したげよっか……」
何のかんのと言いつつも、燐寧は哀れな傀儡に向き合ってやることにした。
操り人形が糸を切り、自分の意思で立とうというならば……叩き潰して現実を分からせてやるのが務めというモノ。
彼女もまたチェンソー剣を握り締め、ブウンと唸らせ戦列に加わったのである。
「うおおおおお!」
『カカカ。ソイヤソイヤソイヤ!』
鋼鉄の巨人と筋肉男が殴り合う。
終末の光景と言うよりは、週末に土曜の川辺で殴り合う番長漫画の様だ。
モーターが、歯車が、動力の全てが奴を叩き潰せと唸っている!
「一騎打ちって訳でもないし、割り込ませてもらうねぇ! どんだけ筋肉をつけても、頭には鍛えられるとこはほぼ無いでしょ。ついでに、その虚無僧スタイルの中身も気になっててねぇ──ここでいっちょ拝んでやるっ!」
戦闘中にセルフクラフトは間に合わない。
そう判断した燐寧は遊里がぶつかっている間に起動した。
発現してそろそろ現れるという直前に飛び出し、跳躍して斬り掛かったのである!
『うおおお! これ、で、勝った、と……。思うんじゃねえぞおおお
!!!!!』
奴は頭を割られ、深編笠が斬り裂かれたところで腹に巻いていた布の様なナニカでキュっと縛った。
大丈夫、下半身には鬼の腰巻が燃えている!
邪魔した甲斐もあって運よく燐寧は反撃を逃れたが、それでも倒すことはできなかったようだ。
『ワシが攻撃を外すとはな。二割以下のはずだが……まあ良い。残り僅かな瞬間まで、戦い抜くと使用ではないか!』
その時、死を覚悟した琉茶道柳は笑って身構えるディアボロスの元へ向かった。
死ぬ? だからどうした!
その瞬間まで叫び、戦うだけの事よ!
ソイヤソイヤソイヤ!!!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【熱波の支配者】がLV2になった!
【断末魔動画】がLV2になった!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
十野・樞
アドリブ連携歓迎
ここまで来りゃ小細工もなしだ
正面から向き合うさ
先にも言ったがな、お前らの存在は、確かに俺達の記憶と心に消えねえ爪痕を残した
すべて終わったあとでも、ひょっとしたら都市伝説として残るかも知れねえほどにな
ゆえにその凄まじき存在感を誇り――永の眠りを眠れ
(そして超合金にはならねえでくれ
飛翔にて高度を取り
周囲の水源から水使いで水を操る事により敵パラドクスの展妨害しつつ
パラドクスを打ち込む
こいつは流石に『崩れねえ』だろうな
ならば、奴らの技も妄念も慚愧も、すべてを『彼方』に押し流し、浄化するのみ
こいつらの事を思えば筋肉浄土があればいいんだろうが……
世間一般的には、果たして良いのかね?
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
――鏡が都合よく綺麗な物だけを写し出す道具ではないように。
【完全視界】にも罠があったのですね。
見る事、認識する事が引き金となる術は存在するでしょうし、そういった警戒もこの先必要ですか。
いい勉強に…
なったとは言いたくないですね!?
【完全視界】の弊害や可能性云々に関して考えるのは後にして、残留効果は引き続き使用。
今はソイヤを撃破する事に専心します。
【エイティーン】を使用し巨刀『曼殊沙華』を扱いやすく、ついでに視線を高く。
曼殊沙華の名の通り武士に成れずクロノヴェーダと成った悪業、ここで断ち切ります。
征くは天正大戦国、もう地獄ではなくなった平安からは私も撤退しましょう。
ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)
婆蘭……はともかく、敵ながら惜しい男達を亡くしました。
次の出番が待ち遠しいっすね?
さーて、いよいよ大一番ですねぇ
ルチャドール……じゃなかった、組長の底力でも見せてもらいましょ
やっとエンジンのコイル(?)が暖まってきた所だぜ!
《特殊戦技:紅血猟犬》を繰り出して、こっちも全開で行きますよ〜!!
むこうが腕を振りかぶった瞬間に【ダッシュ】で加速
被弾のタイミングをずらして懐に飛び込み【捨て身の一撃】をぶち込んでやりましょ!
わたしがぶっ飛ばされるかそっちがバラバラに解体されるか、真っ向勝負と洒落込みましょうね〜
●ソイヤよ、永遠なれ!
向かって来る男を表現するならば、満身創痍の四文字であった。
男は傷だらけでありながら、少しの弱さも感じさせない。
訂正しよう、この男を表す言葉はただ一つ……。
『ソイヤ!』
溢れんばかりの筋肉で、体中の傷口を止血した。
燃え盛る炎で痛む体を無視して、ヨタヨタと情けなく歩くのではなく……。
ソイヤソイヤと荒ぶる筋肉を持て余しながらやって来る!
「――鏡が都合よく綺麗な物だけを写し出す道具ではないように。完全視界にも罠があったのですね」
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は両手で視界を覆っていた。
指の間が少し空いて居ないのは、完全視界があるから敵を見る必要がないからだ。
しかし、だからこそソイヤのソイヤを見てしまっている。
「見る事、認識する事が引き金となる術は存在するでしょうし、そういった警戒もこの先必要ですか」
「いい勉強に……」
「なったとは言いたくないですね!?」
裕樹の乙女にして純情なる思いが何処かへ吹っ飛んだ。
幸いにも男の友人たちを見て、あの筋肉とソイヤのソイヤを思い浮かべることはない。
うん、まだ致命傷ではない筈だ。
「婆蘭……はともかく、敵ながら惜しい男達を亡くしました」
ライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)は神妙な顔で頷き、仲間の心情を慮った。
同じ乙女として思う事はあろう。
そして……。
「次の出番が待ち遠しいっすね?」
「要りません!?」
ライカは裕樹の肩をポンと叩いた。
どんな気分っすか? とは言わない。
嫌な物を見たことは判ってるからね。それはそれとして、そんなポーズを取りたい気分だったのだ。
「それはともかく……。さーて、いよいよ大一番ですねぇ。大事と比べて一字違いっすが、まあそこんところだけは認めてあげようと思うっす」
これはソイヤの晴れ舞台。そこは認めよう。
だが大事件でもないし、大活躍でもない。そこに丸印を付けておこう。
要するにどうでも良い事件だからこそ、ソイヤはソイヤ足り得るのだろう。
よく考えて欲しい……安倍晴明とか地獄変の護衛がソイヤであった日の事を。
それで参加する有志の数が激減した時のことを。
「ここまで来りゃ小細工もなしだ」
十野・樞(division by zero・g03155)は黄昏ていた。
煤けていたとも言う……が、つまりは考えてしまったのだ。
和歌を詠みながらソイヤと戦っていた可能性、そして呪刃に耐えながらソイヤを凌いでいた可能性を。危ない所だった。
「ま、あの傷じゃあ後一・二分ってとこだろう。なら正面から向き合うさ」
樞はソイヤが残した爪痕を振り返った。
思わず『良いこのみんな!』と、見たこともない記憶が捏造されそうになってしまったので、心を強く持った。
裕樹にも心を強く持ってほしいと思ったが、とりあえず秋祭りで良い思い出でも期待しておこう(そして自分は酒を呑んで忘れる)。
「先にも言ったがな、お前らの存在は、確かに俺達の記憶と心に消えねえ爪痕を残した。すべて終わったあとでも、ひょっとしたら都市伝説として残るかも知れねえほどにな」
樞は書物の栞にソイヤが出てくる光景を思い浮かべてしまった。
だが、酒を呑む時の肴にソイヤという言葉が木霊しないのでホっとした。
ならば良かろうと、割り切る覚悟と手段が彼にはあった。今度、まとめて悲願の彼方に送り込んで消しさっておこう。それでもソイヤはまた現れるさ。
「ゆえにその凄まじき存在感を誇り――永の眠りを眠れ(そして超合金にはならねえでくれ)。行くぞ!」
樞はそう言いながら空を飛ぶ。
決して逃げようとしたのでもない、ソイヤを侮らずに高度を取って万全の態勢を整えただけだ。
『馬鹿め。ワシはワシ一人だけ! 最後まで、自分勝手にあらぶって見せようぞ! ソイヤー!』
「ルチャドール……じゃなかった、組長の底力でも見せてもらいましょ。へいへーい!」
ライカの胸のエンジン(?)は燃えていた。
やっとエンジンのコイル(?)が暖まってきた所だぜ!
グズグズするなよ、一足お先にわたしはここだぜとジャンプする。光の速さで明後日の位置で、空飛ぶ敵を待ち構えていた!
『ソイヤソイヤソイヤ!』
「先手必勝! 噛み砕け……鐵喰!」
裕樹はエイティーンで目線の位置を高くすると、そのまま大きくなった体形で振り切った。
呪刀の思い衝撃が、ソイヤの筋肉を抉る感触を伝えてくれる。
「曼殊沙華の名の通り武士に成れずクロノヴェーダと成った悪業、ここで断ち切ります!」
『まだまだ!』
呪刀とラリアットの応酬!
刃であるはずの強みに、ただの筋肉が追い付くこの理不尽!
だが裕樹は諦めない。もっと地獄は見て来た! もっとアレな物も見て来た! ならばここで引くなどあり得まい!
「こいつは流石に『崩れねえ』だろうな。ならば、奴らの技も妄念も慚愧も、すべてを『彼方』に押し流し、浄化するのみ」
樞は洋の東西を問わず、地獄に流れる川の力を借りた。
それはこの世の理に囚われず、死後の世界で記憶を浄化して次なる世界や、あるいは地獄での清算を行うための力である。
「Mors certa, hora incerta――」
あらゆるモノを彼岸の彼方に押しやる浄化、あるいは忘却の力。
その濁流は槍よりも鋭く、恐ろしい絶望の力だ。
『何度でも言おう! ワシはワシだ! 命ある限り荒ぶろうぞ! ソイヤ!』
琉茶道柳は死の川を渡って来た。
非常識にも、筋肉が蓄えた修練から自分が為すべき技を思い出す。
これには渡し守のカロンも、奪衣婆も苦笑いを浮かべるしかあるまい。来るかスープレックス? それとも!?
「わたしがぶっ飛ばされるかそっちがバラバラに解体されるか、真っ向勝負と洒落込みましょうね~。アイネ●ナイネ……ナハト……ム、ジーク!」
ここで待ち構えたライカが動き出し、チェンソー剣を振り切った時、唐突に曲が思い浮かんだ。
しかし彼女の事、別にレクイエムを思い浮かべたわけではない。
静かな夜に聞くべき曲でありながら、賑やかな替え歌にされる曲が思い浮かんだのである。
ソーイヤソーイヤ、ソソソイヤソイソイ♪ 唄っている間にソイヤが燃え尽きる。真っ二つになって、その上燃え尽きて行ったのだ。最後の最後まで、実に存在感が大きかったと言えるだろう。
「こいつらの事を思えば筋肉浄土があればいいんだろうが……世間一般的には、果たして良いのかね?」
樞はその替え歌を聞きながらシュールな気持ちで筋肉浄土を思い浮かべた。
どうせ針山の中でも筋肉で暴れまわるに違いない。
「もういいんです、忘れましょう。我が征くは天正大戦国、もうソイヤ……じゃなくて地獄ではなくなった平安からは私たちも撤退しましょう」
「そうだな。こういう日はとっとと帰って酒飲んで寝るに限る」
「夢見は気を付けた方が良いですね。ソイヤは蘇るさ。永遠にな! とかなりかねないので」
そんなことをいいながら、ディアボロス達は帰還したのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【水源】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!