リプレイ
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
野本・裕樹
ルール地方には個人的に気になる街もあります。
いつか行けるように絶対にこの地を取り戻そう、なんて思いが確かにあります。
ですが今はドイツの未来が掛かっていますからそういった個人的感情は封印…したかったのですが。
『鉄屑兵』、これが味方にする仕打ちですか。
己の栄達の為に必要な犠牲だったとでも言うつもりなのでしょうか。
クロノヴェーダとして目の前に立ち塞がる以上、倒すしかない。
《鉄仙》、もう止まって…お休みなさい。
【光学迷彩】を使って隠れながら数が少ない場所から戦力を削り取っていきます。
【光学迷彩】による隠蔽が完全に破られる前に撤退。
今は届かなくても、ファルケンハインには必ず報いを受けさせます。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
恵野・日和
※連携アドリブ歓迎
TVじゃなんか戦争来るって……
死にたくねぇし。
死なせたくもねぇから。
今の俺、何ができるだろ?
やめて、こないで……かぁ……
助けられなんかしない自分が悔しい。
なら、楽にしてやるしかない__けど
ごめんな、今の俺じゃすぐに楽にしてやれないと思う。
だから、場馴れしてる先輩のサポートに回る。それが今できる事。
契約召喚。スマートフォンデバイス展開、悪魔でも天使でもどっちでもいいや
(全部姉貴に見えるから)
「よろしく頼むぜ!!道を開け、ぶっ放せ閃光!!!」
召喚した朧な天使と悪魔に命ずる。出力全開、霊力の砲弾。今出せる力全部
少しでも当たってりゃいい怯んでくれりゃいい。サーセン先輩達あと頼んます!
●ル-ル無用!
「ここには……。ルール地方には個人的に気になる街もあります。いつか行けるように絶対にこの地を取り戻そう、なんて……」
呟きながら少女は涙を流した。
手に握る刀が何時になく重い。背に流れる汗は……。
『あつい、あつよう。おねえちゃん、あついよう……』
「ごめんなさい。今はこうするしか……。今はドイツの未来が掛かっていますからそういった個人的感情は封印……したかったのですが」
がっが、が、が!!
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の振りかざした呪刀は、壁を崩しながら小さな体へ刃を突き立てた。
思いっきりバウンドし、潰れかかる華奢な体に手を伸ばそうとして……その死角がない事に嘆きと怒りを覚える。
「TVじゃなんか戦争来るって……。死にたくねぇし。死なせたくもねぇから」
恵野・日和(帰り道に迷い道・g07095)はやるせない思いに捕らわれる。
目の前でブンブン手を振り回し、だだっこの様に振り回す爪を片手で受け止めてしまった事を後悔する。
痛む、痛む、体が悲鳴を上げ、心が悲鳴を上げる!
『イタイ痛い! やめて、来ないで。来ないでよう! いたいの、痛いの!』
初期にルールに連れて来られた者たちだろうか? 小さな体で実験を繰り返して生き残った末路。
そんな哀れな子供たちに引導を渡すために、残る片手で日和はデバイスに指を滑らせた。
「ごめんな、今の俺じゃすぐに楽にしてやれないと思う。だから頼むな……姉貴……姉貴?」
今の自分に、何ができるだろ?
助けられなんかしない自分が悔しい。
だから日和は同じ名前をした姉に頼んだ。
ああ、違うか姉ではない。それとも違わないのか? 呼んだのは天使だったか悪魔であったのかすら既に覚えてはいない。
「よろしく頼むぜ!! 道を開け、ぶっ放せ閃光!!!」
召喚した朧なナニカに命じて日和は霊力の砲弾を放たせた。
出力を全開にしてぶっ放し、ありったけの力を注いで、気絶しそうなほど目いっぱい振り絞る。ああ、このまま気絶できればどれだけ幸せだろう。
光に焼かれた敵はその部分を焼かれて転がり落ち、哀れにも腕を伸ばしてこちらに縋りつくような態勢で攻撃してくる。
埋め込まれたパーツと最低限の補助装置は勝手に戦闘を最優先して滅びそうな肉体を行使いていた。
『やめて、やめて、来ないで! 行きたくない。行きたくないのに……どうして腕が動いているの!? 止まってよ、止まってよ! 痛いのは、痛いのはもういやあ!?』
喚き散らす声は心に容易く彼岸を渡らせる。
来ないで? うん、同じことを言いたい。できれば来ないで欲しい。
ああ、ああ。暴力に酔ったバケモノを倒す方がどれだけ簡単であっただろう。怒りをぶつけるだけで良かった日々はここにはもう無い。
「少しでも当たってりゃいい怯んでくれりゃいい。サーセン先輩達あと頼んます!」
「判りました。何とかしておきましょう。覚えておいてください、貴女を無残に殺すこの技の名は『鉄仙』。もう止まって……お休みなさい」
裕樹は井の中がひっくり返って数日前に食べた餅が喉から出そうになるのを感じる。
そんな訳はない。しかしここ数日分の幸せな気持ちが残らず吹っ飛ぶような痛みを覚えた。
肉体の痛みに限界はあるが、心の痛みに限界はないと誰が言ったのだったか?
「これが、これが『鉄屑兵』、これが味方にする仕打ちですか。己の栄達の為に必要な犠牲だったとでも言うつもりなのでしょうか」
「少なくともあんなのを王様にしちゃダメって事ですね」
クロノヴェーダとして目の前に立ち塞がる以上、倒すしかない。
最初は敵から隠れるために使っていた光学迷彩と言う技術。
気が付けばソレを、倒した敵を弔うために浸かっている自分たちを自覚した。
「今は届かなくても、ファルケンハインには必ず報いを受けさせます」
ファルケンハイン……。
その名前は、たった一日で二人にとって忘れられない名前に成ったのかもしれない。
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1 【光学迷彩】LV1が発生! 【友達催眠】LV1が発生! 効果2 【ダブル】LV1が発生! 【ダメージアップ】LV1が発生!
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
ラウム・マルファス
ルール炭鉱、せっかくだから行っておこうカナ。イイ思い出はないケド、このルールに来れるのは最後かもしれないしネ。
ドローンを飛ばして周囲の状況を情報収集。もう、中に奴隷はいないのカナ。彼らが成れの果てかも知れないケド。
行き止まりの通路を中心に攻めるヨ。兵は少ないだろうけど不意打ちされてもヤだからネ。
炭鉱なら粉塵は多いからね、通路内の粉塵を増やして着火。通路ごと敵を潰すヨ。坑道全部が崩れないよう威力調整しながら進もウ。
敵が攻撃してきたらトラップ生成でバリケードを作って足止めし、敵周囲だけ粉塵を増やして爆破すル。
万一ジェネラルが来たら即逃げるヨ。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
呉鐘・承李
【連携・アドリブ歓迎】
ようやく訪れた領土奪還のチャンスだ。
お前らにくれてやるパイ生地は欠片たりともない。
完全な状態で、ドイツは返してもらう。
【戦闘】
さて、今回はどちらかが全滅するまで戦う。という訳ではないのならば、俺が取る戦法は一つだ。
できるだけ敵をかく乱し、味方が打撃を与える隙を稼いだ後、味方の打撃でできた敵の隙に自身も打撃を与えて撤退する。
【以下演出】
残火の力を解き放ち、力をある程度抑えた天照を手に敵陣へ突入。
時間稼ぎに徹し、味方を援護する。
味方が十分攻撃する時間を稼いだと判断すれば離脱。その際に、自身の持てる力全てを天照に込めて放つ。
摂氏一億二千万度、天地開闢に等しい熱量の前に散れ
●その戦いに誉はなく
「イイ思い出はないケド、このルールに来れるのは最後かもしれないしネ」
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はドローンを飛ばして通信を中継していた。
その手が途中で止まり、相互共有していた通信が途絶する。
「どうした? ようやく訪れた領土奪還のチャンスだ。ここで退く手はないと思うが」
「うん。それがネ? もう、中に奴隷はいないのカナって探したラ。彼らが成れの果てかも知れないケド。……居るのは子供なんだよ。やり難いな~と思ってさ」
呉鐘・承李(十星連・捌影『剣鬼』・g06193)が首を傾げるとラウムは出来るだけ顔色を変えずに苦笑いを浮かべた。
見つけた敵の身長は低く、華奢で小さい。
ただし体は歪で皮膚の半分以上が鉄で出来ていた。
「他に同様の個体は? ……そうか。俺は此処に来て良かったと、初めて思っている」
「……?」
承李は軽く目を閉じて指先を刀の柄に掛けた。
脳裏によぎるのは気の良い仲間達だ。
少女が居る少年が居る女が居る男が居る。その仲間たちはチームを組んで一気に制圧しようと言っていた。その仲間に先駆けて、一人先行したのだが……。
「やるなら俺たちが、俺たちまでで片付けるべきだ。目に付いた敵は全てここで倒す。後には残さん」
「そっか。うん、そうだね。……行き止まりの通路を中心に攻めるヨ。兵は少ないだろうけど不意打ちされてもヤだからネ。それと、小さいこ……小さい個体を片付けて置けるからネ」
承李の毅然とした言葉に頷いてラウムはドローンを周辺に展開し直した。
不意打ちを避ける意味があるが、それは二重の意味でだ。
小さな個体を倒すまでの間、他の敵へ挟撃されないように。それまでの間に味方が駆けつけた時、何らかの言い訳をして足止め出来るように伝言を残しておいた。
ラウムの口調が一度変化して、途中で戻った事に承李は気が付いたが黙っていた。
代わりに鯉口を切ると、垣間見えた刃から灼熱の吐息が零れて落ちる。
『熱い。熱いんだ。熱いよ……オニイチャン。僕の妹知らない? 熱くて歩けなくて、何処に行ったのかボーっとして判らないんだ』
「……」
承李はここにきて相手の言葉を無視した。
聞いて何になろう? 擬態であろうと本心であろうとどうもできない。
変化させられて間もないならばまだしも、こんな奥深くに居るならば相当前に作成された個体……サンプルか何かだろう。
「俺たちの役目は時間を稼ぐことだ。本隊が全力を尽くすことができるように、可能な事は全てやる。帆かは……ファルケンハインとやらにぶちのめす機会も含めて本隊に任せよう」
承李は火力を抑えて鋭く刃を振った。
熱い熱いと叫ぶ少年……であったナニカに向けて。
『オニ……』
「もう何しゃべるな。摂氏一億二千万度、天地開闢に等しい熱量の前に散れ」
承李は灼熱の刃を振って一瞬だけ力を解き放つ。
熱いと思う間もなく朽ちて行けるように。
「本体が本格的な攻撃をし次第に周辺を吹き飛ばす。異論は?」
「ないよ。炭鉱なら粉塵は多いからね。通路内の粉塵を増やして着火。通路ごと敵を潰すヨ。坑道全部が崩れないよう威力調整しておくから」
彼の言葉にラウムはドローンを操り周辺の光景に細工を始めた。
『やめて、来ないで! もう何もしないで! 一杯掘るから! さぼったりしないから!』
「うん。それはもう良いんだ。お休み」
ラウムは敵の周辺にバリケードを築くと、誰からも見えないように小さなスペースを作る。
その周辺だけを粉塵で覆い、爆発させると同時に埋めていった。
下へ下へ、もっと地下深くへ。誰にも見つからないように……苦しみを忘れて眠れるように。
「作業は終わったヨ。後は不要な場所を埋めて君の本隊だダッケ? そういう人たちが迷わないようにするだけサ」
「了解した。もう遠慮は不要と言うことだな」
ラウムが周辺の組成式を変化させ、手の届かない所へ死体を透過させていく。
そして承李はその周辺。世界から見れば一握りでしかない僅かな空間へ向けて、恐るべき極熱の地獄を出現させた。
天地開闢こそはこの世の地獄の始まりでもある。逆説的に言えば死は生の入り口でもある。
その力を振えば恐るべき痛みが生じよう。しかし承李は微塵も躊躇せずに力を振るって消滅させたのだ。
男が、女が、少年が、少女が……誰も気が付かない内に全てを終わらせるために。
「クロノヴェーダ。お前らにくれてやるパイ生地は欠片たりともない。完全な状態で、ドイツは返してもらう」
成功 🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1 【トラップ生成】LV1が発生! 【避難勧告】LV1が発生! 効果2 【ドレイン】LV1が発生! 【ダメージアップ】がLV2になった!
●そして戦鬼たちが現れる
ディアボロスは一人一人が一個小隊に匹敵し、そのグループは旅団にすら及ぶと言われている。
ゆえに今宵の作戦は、経った十四人で二個大隊にも及ぼう。
右翼大隊には工房より派遣されたる七名、左翼大隊として同じく七名が傭兵会社より選ばれ送り込まれていた。
全ては今宵でルールの悪夢を最後にする為にと祈りを込めて。
実際にはまだまだ攻略には時間が掛かろう。だがしかし、その怒りを胸に……。
今宵だけは限界を超えて、ディアボロスは牙持たぬ人々の為に戦う不退転の戦鬼と化した!
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【ルール攻略隊】
連携アドリブ歓迎
戦闘中、Siegesliedのスピーカーを仲間と共有し
大音量でファルケンハインを全力挑発
教えてやろう
自慢のルール炭鉱も、首都への増援も「俺達」が尽く、潰したよ
無様だな……
さあ、恨むなら俺を恨め、ここにいる
黙っていたら逃げ道がなくなるぞ
……利用された者の痛みを知れ
戦況を偵察、観察。敵の布陣を把握
味方への連携促進の伝達を行い、統率
皆が狙いやすい一部隊を標的に集中攻撃
狙いを合わせ、迅速に戦力を削る
坑道の多方向をパラの爆破で巻き込み、振動と崩落を誘う
但し退路と味方の安全は確保
反撃は魔力障壁とフェイントで回避
程よく戦力削減、包囲など危機の気配、味方が深手を追う前に撤退合図
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
月下部・小雪
【工房】で出撃、です。
ルールです。きちんとルール炭鉱を取り戻すためにも、悪いおじさんの守りを削りましょう。
うぅぅ、敵だけど、すごく苦しそうです。ひ、ひどいです。
こんなひどいことして、遊里お兄ちゃんが怒るのも当然、です。
せ、せめて苦しまないように一撃でやっつけてください、コダマ!
【重装甲高火力型モーラット・コミュ】になったコダマからのミサイルが鉄屑兵さんに降り注ぎます。
こんなひどいことばっかりするクロノヴェーダはやっぱり許せませんっ!
ルールの奥に引きこもってるファルケンハインさんも絶対にやっつけて、ボク達の過去の歴史を取り返します!
※アドリブや連携も大歓迎
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
レイ・シャルダン
【ルール攻略隊】で参加
連携・アドリブ歓迎です。
コードネーム:スカイレイダー
ルール攻略隊として、最後のミッションになるかもしれませんね。
この仲間達と一緒にここまで来れた事何より誇りに思います。
それにしても、敵の大将のなんと無様な事
戦力は失敗作品ばっかりじゃないですか
どんだけ失敗してるんですか?無能ですか?ざぁこ💕
仲間のマイクを借りて、カンペを読みながら悪口言うかもしれません。
何てハシタナイ…。
鉄屑兵を少しでも早く解放するため
全武装を一斉に起動"空中戦"をしかけ
砲台、パラドクスを含めた全火力で攻撃します。
この戦いもここで終わりにします。
貴方達が、元の世界の過去で笑顔で人生を全うした事を願います。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
安藤・優
【ルール攻略隊】で参加
※アドリブ連携歓迎
ファルケンハインをルール炭鉱の奥底から引き摺り出す為に仲間のスピーカーなんかも活用して【大声】で【罵詈雑言】による【挑発】を行うよ。
(以下挑発)
『ドイツ最後の時までルール炭鉱の奥で鉄屑兵達とハーレム作ってキャッキャッウフフしてるとか頭の中錆び付いた鉄屑でギッチギチなんじゃないですかー!?物理的にぃー!!
援軍すらまともに送れない無能の分際でジェネラル名乗ってるとか、そんなんだから炭鉱一つ碌に守れないんだよざぁーこ!
悔しかったら砲撃くらいしてみせろ脳錆鉄屑将軍のハルケンフリッターさんよー!(わざと名前を間違えてる)』
鉄屑兵も巻き込まれればいいのだけれど。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
【工房】
私としても彼らをこれ以上苦しめる事は不本意です。
微力ではありますが、力になりましょう。
敵陣へ【ダッシュ】で飛び込み一気に攻撃を仕掛けます
後方の味方が攻撃に専念できるよう前線で敵を引きつけながら立ち回り
剣刃で斬りつけると同時にパラドクスを撃ち込み【爆破】し確実に殲滅を狙いましょう
彼らの叫びは【勇気】を持って正面から受け止めます
彼らを少しでも早く解放するため、攻撃の手は緩めません
頃合いを見て槍刃を放ち【制圧射撃】で包囲されないよう牽制、殿から味方へ撤退を促しましょう
今は退きますが、
何処へ隠れようと必ず太陽の下へ引き摺り出す。
覚悟しておきなさい。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
メルキディア・セデクリエル
【ルール攻略隊】&【工房】のサポートとして参加。
コードネーム:アイオーン
他の人とのアドリブ・連携大歓迎
攻略戦に参加できなかったので折角だから行きましょうか、ルール!
大まかには攻略に参加した事ある人たちの援護に回る感じで立ち回りつつ、退路や居場所が崩れないようにイオスラッガーの刀身に術式を展開して敵を突き刺し内部から凍らせる形で鉄屑兵を倒す。
なるべく鉄屑兵を苦しませず介錯する気持ちで動力部などの急所にイオスラッガーを突き立てるわ。
ファルケンハインに言いたいことは炭鉱攻略した人達に任せましょう……私に出来るのは鉄屑兵たちを止めること。そして奴が出て来たら撤退の為に仲間をかばえる様にしておくことね。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
ノイン・クリーガー
【ルール攻略隊】で参加。
偽の勧告を行い、ファルケンハインを誘き出す為、コートとヘルメットでゾルダートを装い、
持って来た拡声器に向かって【大声】で叫ぶ。
『エーリッヒ・フォン・ファルケンハインに告ぐ。
貴官はベルリン王宮に送るべき増援兵力を自身の保身の為に温存した挙げ句、亡き皇帝陛下の命に背き、現在も籠城を続けている。
これを重大な反逆行為と見なし、現職を解任処分とする。
よって速やかに軍法会議に出頭せよ。
これはルーデンドルフ陸軍大将のご命令である。
応じられぬ場合は実力行使の用意がある』
その後はMk45/Sと手榴弾で鉄屑兵と戦い、仲間とタイミングを合わせて撤退する。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
百鬼・運命
【工房】で参加
心情
飛鳥さんはじめ、敵指揮官に一言申したい味方が多いようだ。普段世話になっているし、出来れば手伝いたい所だな
目的
敵戦力の削減。可能なら指揮官を誘い出す
行動
偽装に機械化ドイツ帝国紋章を描いた大型動力甲冑に搭乗。派手に攻撃して敵を蹴散らしていこう。
敵のありように同情がなくもないが後もつかえている。まあ容赦は無しだ。
また敵指揮官の誘い出しも兼ね、並行して監視カメラ等外部観測機器を徹底的に破壊と【通信障害】使用。
自国の紋章をつけた機体からの攻撃や外部の様子が分からなければ自身で確認せざるをえまい。
まあ本来の任務もあるし出てこないならそれで良し
撤退時は煙幕を使おう
アドリブ絡み◎
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情及び口上
いつ如何なる時も己の祖国に忠義を尽くすのが軍人だ。
皇帝の命に叛いたばかりか帝国の兵を私物化し、あまつさえ自分だけ生き残ろうと敵に背を向けるか!
貴様が散々馬鹿にしていた二重帝国のフランツ・コンラート・フォン・ヘッツェンドルフは立派に戦ったわ!
貴様など彼の足元にも及ばない!恥を知れ、愚将ファルケンハイン!
●行動
【ルール攻略隊】
コールサイン:ユサール
味方との連携を最優先。
ファルケンハインを罵倒し誘き出す。
【飛翔】し上空より敵軍の配置と周囲の地形を【偵察】し地上に伝達。
【戦闘知識】【地形の利用】を活用し精度の高い観測を。
以後【空中戦】【一撃離脱】を駆使した急降下攻撃で近接航空支援を実施。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
白水・蛍
【ルール攻略隊】
アドリブ・連携歓迎
コードネーム:エレメントス
閉じこもりのカメさんを表に引きずりだしてあげましょうね。
≪言霊拡声術符≫+各種装備を使って、音の力を増幅・拡散。
周囲に<大声>で叫んでファルケンハインに相手に指さしかつガンと足を踏み鳴らして<挑発>。
以下挑発台詞(アレンジ可)
「愚将、凡将、役立たずのファルケン何とか!前線に出てきませんの!女や子供の方がよっぽど勇敢ですわよ!ドイツ兵士の勇敢さは何処へ行きましたか!この首を討ち取る勇気もございませんの?」
半分囮のつもりです。
敵並びに挑発に乗って出てきた大ボスには【パラドクス】で攻撃します。
防御は符陣図と奏刀で二重魔力障壁を張り防ぎます。
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
シル・ウィンディア
【工房】で連携希望
遊里さんが悲しそう…
でも、わたし達にできることって…
うん、だからこそ、しっかり終わらせてあげないとっ!
左手に創世の小剣を持って、ダッシュで接敵してから斬撃っ!
接敵は、味方の準備が整うまでのつなぎだね
味方の攻撃準備が整ったら、離脱して高速詠唱
右手に世界樹の翼type.Aをもってから、敵陣を杖で指してから
乱撃精霊砲っ!
纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!
ごめんね、こんなことしかできなくて
ファルケンハインが出てきたら撤退を行うよ
……
人を、命を…
弄ぶんじゃないっ!今はかなわなくても、絶対に後悔させてやるっ!
だから、今は退いてあげるよ
心は熱く、でも、頭は冷静に動かすよ
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
飛鳥・遊里
【工房】
俺も機械屋の端くれだ。【彼ら】の身体がどんな状態か見れば大体わかる
だから、余計な苦しみは与えない。【プラズマ・パワーセル】を起動、彼らの身体の動力伝達経路を見極め、プラズマキューブを炸裂させて速やかに焼き切る
…俺の機械知識を、こんな悲しいことに使いたくなかったけどな…
さて、ファルケンハインとやら。聞こえてるだろ?
鉄屑兵のセンサー類を通して情報を得るぐらいわけないはずだ
仕事ってのは、自分に誇りをもってするものだ
腐って、果たすべき義務すら放棄して、自身の立場を嘆くだけのお前に栄達なんかない
俺たちは違う
彼らの無念も何もかも背負って、お前を解体する業務を請け負う
安心しな、俺たちは納期は守るさ
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
瀧夜盛・五月姫
【工房】、だよ。
10月から苦節半年。……さんざんさんざんさんざんっ!
ルール炭鉱、辛酸を舐めさせ続け、られた。
気にかける、それは至極、当たり前。
……ちがうよ、飛鳥さん。
知識、あるが故に、独逸の人たちを、ゾルダートへと改造してきた、“機械化ドイツ帝国”の下から、あれらを解放、できる。
悲しいけれど、それは、幸運なこと。救えぬ最悪を、避けられる。
踏み込んで、目の前のクロノヴェーダと、“機械化ドイツ帝国”との悪“縁”を断つ、よ。
そして、この戦争は、最終人類史と、ゾルダートとの“縁”切りが為。
禄に現状打破するでなく、自らの“お山”に、引きこもる、哀れなお猿さん。
姫たちお手製、“辛酸”の味は、どう、かな?
①👾大群のトループス級『鉄屑兵』
一里塚・燐寧
【工房】
今日の遊里くんはブチギレモードみたいだねぇ?
どんどん暴れちゃいなよぉ。フォローはするからさぁ
きみがくれたゴキゲンな矛と盾でねぇ!
右手に≪ハリケーン・チョッパー≫
左手に≪ウォール・オヴ・モウニング≫を持ち戦うよぉ
遊里くんに作ってもらった新兵器なんだよねぇ
仲間の死角をカバーするよう『呪式:燐鬼火玉』で攻めるねぇ
銃から鬼火の【誘導弾】を撒き散らし敵群の中で【爆破】!
纏めて【粉砕】を狙うよぉ!
反撃の超高熱波動は左手の盾で防ぐねぇ
耐熱性を持つよう【武器改造】されてるよぉ!
あ、戦いながら【避難勧告】使うねぇ
そしたらこの「危険」な炭鉱に絶えず光が瞬きサイレンが唸り
敵の親玉を苛立たせちゃえるでしょ?
●
「きちんとルール炭鉱を取り戻すためにも、悪いおじさんの守りを削りましょう」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は最初だけは元気で居られた。
少女の心を大人たちが守ったからだ。
右翼を務める工房チームはこの辺りの主要なエリアを突き進んでいった。
「どうかしたんですか?」
「いや、な」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は順調に倒しているはずの敵に目を泳がせていた。
最初はチラリと眺めているだけだったのだ。
ただの流し目から浮き始めるのは何時であったか。
「何か懸案でも? 俺で良ければ相談に乗るけど」
「俺も機械屋の端くれだ。【彼ら】の身体がどんな状態か見れば大体判る。それだけの事だよ。ああ、用が済んだら通信妨害してくれるとありがたいな」
百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)が通信でボソリと声を掛けるが遊里は首を振る。
こんな事を共有する必要はあるまい。
敵の体を見ればどんな扱いを受けたか判ろうものだし、先ほど掻き消えた通信ログを漁れば先行した仲間が何をやっていたかも彼にはお見通しであった。ソレを手伝うためにカメラ画像を後で潰して回ろうかと思うくらいだ。
(「……ふむ。飛鳥さんはじめ、敵指揮官に一言申したい味方が多いようだ。普段世話になっているし、出来れば手伝いたい所だな」)
運命は大型甲冑を出来るだけ静かに操りつつ頭の中で思考を巡らせていく。
偽装に施した機械化ドイツ帝国紋章を見せつける為、監視カメラが有りそうな場所に紋章を向けつつ……。
『熱い、くるし……』
「そのありように同情がなくもないが後もつかえている。まあ容赦は無しだ……記録画像は送ったころかな? じゃあ妨害を始めるよ」
運命は炎の先例に対抗して符をばらまくと、周辺に雷光を降らせた。
それぞれの紙片が雷光を結び、あるいは弾けて通信を妨害し始める。
敵を倒すための浮遊機雷ではあるが、この状況では電波妨害の方に意味が多いだろう。
『やめてくれ。俺は悪くない。病気に成っただけで……』
「実験用の内臓を取り換えられたんだな? ああ、判るさ。それともう苦しむ必要はないさ」
遊里は仲間が放った雷撃に便乗して、ソレらの中からプラズマを取り出した。
ビリビリと震える空間の中に放電現象がその場にいる敵を焼き払いつつ、収束したソレを弾丸として解き放つ!
軽快な一撃が決まり、踊る様に敵は倒れるがまるで気乗りはしない。
「……俺の機械知識を、こんな悲しいことに使いたくなかったけどな……」
遊里の放った雷撃は、プラズマの弾丸は敵の体にあるセンサーをショートさせていく。
それは体を動かすだけで痛みを覚える伝達系を焼き切り、少しでも苦しまぬようにする為だ。
慣れたように敵を撃ち払い朽ちる体を加速させていくが、効率が良いのにちっとも嬉しくはなかった。
そして……カメラを止めておいてくれと言った割りに、チラリと視線を倒れた敵兵に向けている。
先ほど同じ所作に見えるが、その重さと感情は違って見えた。
「今日の遊里くんはブチギレモードみたいだねぇ?」
「ううん。違うと思う……。遊里さんが悲しそう……? でも、わたし達にできることって……」
その反応を見て二人の少女は別々の思いを抱いた。
一人は荒れ狂う怒りのように感じ、もう一人は沈み行く心の痛みに感じ取る。
もちろん人の心根である。人間の心とは複雑なものだ。だからこそやるせなく、時として暴発するのかもしれない。
「どっちだとしても心残りは此処に置いて行かないとねぇ? だからさ。どんどん暴れちゃいなよぉ。フォローはするからさぁ。きみがくれたゴキゲンな矛と盾でねぇ!」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)はあっけらかんと笑ってその怒りを指示した。
人生は一期一会。ならば既に覚悟を完了した彼女にとっては、心の頃は出来るだけ置いていくものだ。
愛も、怒りも、憎しみも……それは生者だけの特権であり、荒れる頃は好きにさせてあげようという。
そして彼を助けようとする彼女の力は、彼自身が造った物。情けは人の為ならず、巡り巡って己の為と言うではないか。
「熱い、苦しい? ううん違うよ! 火を灯すのはアタシ! ほーらほら! 逃げないと燃やされちゃうよぉ!」
燐寧は鬼火を放つ特殊なライフルで敵を牽制し、あるいは刃の部分で切り倒していく。
あるいは身の丈よりも大きな盾でブン殴り、刃で一気に押し潰していった。
そして倒れた敵は即座に爆破し、苦しまないようにしていく。
「うん、だからこそ、しっかり終わらせてあげないとっ!」
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は愛する人の悲しみを終わらる為にこそ剣を取った。
敵の爪を切り払い、何時でも杖を取れるようにして相手の動きを止める。
「……ちがうよ、飛鳥さん」
それは違うと、青年の抱える苦しみに瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は異論を唱えた。
「知識、あるが故に、独逸の人たちを、ゾルダートへと改造してきた、"機械化ドイツ帝国"の下から、あれらを解放、できる」
悲しいけれど、それは、幸運なこと。
救えぬ最悪を、避けられる。
姫は苦しい表情で首を振り、彼だけが苦しむ必要はないのだと告げた。
「踏み込んで、目の前のクロノヴェーダと、"機械化ドイツ帝国"との悪"縁"を断つ、よ」
そしてこの戦争は、最終人類史とゾルダートとの"縁"切りの為。
姫にも言いたいことはある。本当は心から目いっぱい叫びたい! しかしソレは違う気がするのだ。今苦しむ彼らの為に涙を流すのは安く、同情して怒るのはやはりおかしい。
(「10月から苦節半年。……さんざんさんざんさんざんっ! ルール炭鉱、辛酸を舐めさせ続け、られた。気にかける、それは至極、当たり前、当たり前、当たり前!」)
だから姫はあくまで自分自身の為に怒る心に火を灯し……。
大切な友人が言う様に此処で怒りの全てを置いていくことにした。
ムッカー! ムッキー! ムシャクシャの四段活用!
別に思い合う恋人たちを眺めて嫉妬しているわけではない! 嫉妬の心は水から来ると言われているが、どうだろう? 橋姫とかとメル友にでもなれば良いのかなと思う姫であった。とりあえず、苦しみを終わらせるために縁を切り裂いていこう!
仲間たちの奮戦を見た男は思わず苦笑した。
「みんな無茶しやがって。まあいいか。なら、みんなの力を貸してくれ。ファルケンハインに出逢ったら、是非に言いたいことがあるからな」
「「「了解!」」」
「おっけ!」
「喜んで!」
遊里は笑って文面を考え始めた。
通信は断絶している? 相手が出て来たら?
いや、まあ。彼には他に当てがあった。そもそもファルケインハインが出てくる事には期待して居ない。
だが彼に言葉を伝える宛てはあるような気がしたのだ。何しろ彼は技術屋だからね。
「うぅぅ、敵だけど、すごく苦しそうです。ひ、ひどいです」
「私としても彼らをこれ以上苦しめる事は不本意です」
そんな中で、そろそろ限界に達し始めた小雪にアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は優しく声を掛けた。
そして彼女自身ではなく、その前で膨れて唸っている毛玉に声を掛けた。
「さあ行きなさい。微力ではありますが、力になりましょう」
「……」
アイネリスが声を掛けると、唸っている毛玉は頷いたような気がする。
その時、ただの毛玉からモーラットへとコダマさんは復帰を果たした。
「そうですよね! こんなひどいことして、遊里お兄ちゃんが怒るのも当然、です。せ、せめて苦しまないように一撃でやっつけてください、コダマ!」
モーラットのコダマさんは主人である小雪を見上げた。
行こうよと声を掛けられて、少女は今だけ大人になる。
……悪夢を見ましょう……と女神が降り立ったような気がした。
「こんなひどいことばっかりするクロノヴェーダはやっぱり許せませんっ!」
無数のミサイルがモーラットより射出され、それらは全てが誘導されてサーカスの様に踊り始める。
そして多くの敵を巻き込むように、超信地旋回から放たれるロングレンジキャノンが火を噴いた!
その衝撃に耐えるべくブースターが体を支え、ギュンギュンギュンと音を立てて敵中へ飛び込んでいったのだ。
『もうやめてくれ。ワシのまご……』
「貫き、爆ぜろ!」
アイネリスは敵の唇の動きを呼んで、あえて敵を大爆発させてた。
槍刃で貫きその内側から弾けさせ、センサーが痛みを覚える前に爆発させる。
その間も剣刃を作り出して攻撃から自身を、味方を守りながら震える心に蓋をした。
「ごめんね、こんなことしかできなくて」
「彼らを少しでも早く解放するため、攻撃の手は緩めません。いいえ、ならないのです」
シルが、あんな小さな少女までが戦っているのだ。ここで自分が弱音を吐くわけにはいかない。
ただ、傍にぬくもりが欲しい……そう思いつつも、『彼』の事を思う事で勇気を別けて貰って戦い続ける。
新手が現れれば槍刃を掲げ、仲間に見せつけてから巻き込まないようにして大爆発を起こす。
「人を、命を……」
言葉が詰まりそうになる。
だけど、止まってはいられない!
「弄ぶんじゃないっ!今はかなわなくても、絶対に後悔させてやるっ! その傷み! その心! その運命! 纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!」
シルの放った光は、周囲に跳ね飛んで連鎖した。
彼女の恋人である遊里の元へ、友人たちである燐寧や小雪にアイネリス、あるいは運命や五月姫の元へ!
それらは仲間たちの可能性の元で増幅されて跳ね返り、精霊たちが踊りながら周辺を焦がして……いや、解き放っていくのだ!
傷みを止めるために、苦しみを止めるために。
刃が、魔法が、プラズマが、呪力が。
全てを重ね合わせ、力を合わせて工房に所属する皆は力を合わせた。
一人は勝利の為に、みんなで勝利のために。今こそ『one for all, all for one』と言う言葉の本来の意味を用いよう。
そして、その勝利とは何のために?
牙持たぬ人が幸せに暮らす、かけがえのない未来のために!
「さて、ファルケンハインとやら。聞こえてるだろ?」
今回の襲撃で右翼大隊を務める工房のリーダーは最後に言葉を残した。
「鉄屑兵のセンサー類を通して情報を得るぐらいわけないはずだ」
「仕事ってのは、自分に誇りをもってするものだ」
「腐って、果たすべき義務すら放棄して、自身の立場を嘆くだけのお前に栄達なんかない」
「だが俺たちは違う」
「彼らの無念も何もかも背負って、お前を解体する業務を請け負う」
安心しな、俺たちは納期は守るさ。
●幻影の騎士か、それとも地獄からの死者か
ザラザラと通信が途絶し、電波障害が起き始める。
ここぞとばかりに左翼大隊を攻勢する傭兵会社CCTSは作戦を開始した。
「こちらアイオーン。右翼大隊の『工房』がこの区画の主要エリアを制圧し始めした。いつでも状況を開始できます」
「りょーかい! ええと、こちらなんだっけ? あ、ブレイズだブレイズ。ファルケンパンチとかに思い知らせてやろうぜ!」
メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)は他の友人たちとの間で連絡を取り合い、連携を中継しながら戦っていた。
元気な仲間の声に励まされながら、途中で出逢った敵兵への思いを断ち切る。
「こちらゴースト。戦闘行動は順調。これより攪乱作業を開始する」
サブ区画へ最初に忍び込んだ男は、機械化ドイツ帝国のコートとヘルメットで姿を覆っていた。
ゾルダートを装いながら敵兵を始末し、拡声器を使って呼びかけ始める。
左翼大隊の役目は主要区画を進んでいく事ではない。
『エーリッヒ・フォン・ファルケンハインに告ぐ』
くぐもった声が鳴り響き、地下施設へ木霊していく。
主要区画を進んではこういった芸当は出来まい。
また右翼が行った通信攪乱も、こうやって拡声器を持ち込めばまるで問題などなかった。
『貴官はベルリン王宮に送るべき増援兵力を自身の保身の為に温存した挙げ句、亡き皇帝陛下の命に背き、現在も籠城を続けている』
ゴーストことノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)はまるでゾルダートの様に淡々と説明を繰り返す。
『これを重大な反逆行為と見なし、現職を解任処分とする』
その内容は『見えている』状況を羅列しただけだ。
別にファルケンハインは援軍を送らなかったわけではない。
しかし彼自身が部下がどうなったかも分からない状況で、傍目から見ればどう見えるか? その混乱を利用しての攪乱作戦である。
『よって速やかに軍法会議に出頭せよ』
『これはルーデンドルフ陸軍大将のご命令である』
『応じられぬ場合は実力行使の用意がある』
ノインは立て板に水を流すように放送すると、向かってきた敵兵に手榴弾を投げ込み、サブマシンガンで薙ぎ払いながら同じ放送を繰り返した。
その放送が繰り返される中、CCTSの仲間たちは最後の調整を行っている。
「シャッチョーも景気良さそうだな。そろそろ動こうぜ」
「そうだな。我々はこれより支道をそれぞれ制圧していく。タイミングはゴーストの攪乱がある程度を終えてから。マイクはこちらで調整してある」
安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)がコードネームをすっかり忘れているのに苦笑しながら、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は丁寧に説明を行った。
仲間達の顔を眺めると、それぞれに頷いて齟齬はないように思われた。
「ルール攻略隊として、最後のミッションになるかもしれませんね。この仲間達と一緒にここまで来れた事何より誇りに思います」
「閉じこもりのカメさんを表に引きずりだしてあげましょうね」
レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)の言葉に白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は静かに頷いた。
これまでの長い戦いを思い起こせばその苦境はいかばかりか。
ディアボロスは……特にCCTSは専門チームであるルール攻略隊を結成して最前線で戦ってきたのだ!
「ひとまず私は特に言いたいことはないので、みなさんにお任せしますね。基本的にはサポートに回ります」
「了解した。アイオーンの援護を我々の手隙のメンバーが補おう」
メルキディアがサっと手を挙げると、エトヴァは頷いてしゃべり続けているノインの方を確認した。
CCTSの社長である彼はまず率先して行動を起こしており、最も整合性のある話を切り出している。
エトヴァ達はその支援であり、思い思いに伝えたいことを喋る手はずであった。
「そろそろかな? では二番手はエレメントス。順次入れ替わりながら、最後はユサールで」
「「了解」」
そして一同は行動を開始した。
放送を行う手はずを整えやって来る敵兵を抑えていく。
「アイオーン。目標、クリア」
メルキディアは光線剣を振い内側から術式を展開した。
敵兵の動力部に刃を憂き縦、水・風・雪の天使術式を組み合わせたのだ。
雪崩を起こすように内部が弾け、爆発するよりも先に凍り付いていく。
「……愚将、凡将、役立たずのファルケン何とか! 前線に出てきませんの! 女や子供の方がよっぽど勇敢ですわよ! ドイツ兵士の勇敢さは何処へ行きましたか! この首を討ち取る勇気もございませんの?」
「やーい、ウェルダンの骨ミキサー、血のソーセージー」
蛍は護符替わりでもある言葉を拡大する術式を起動し、仲間の使って居る拡声器やマイクの音声を拡大し反響をクリアに整えた。
罵詈雑言で始まる内容だが、彼女としては囮のつもりなので問題はない。
もしファルケンハインが激高してやって来ても、待ち構えている分だけ余裕があるし、仲間が適切に振舞ってくれるはずだと信じて居た。あ、優もついでに何か言ってるけど、気にしないでね。
「エレメントス、行動を終了。スイッチしてカバーに回ります」
「スカイレイダー了解。交代して……あったありました」
蛍は迫る炎を無数の符による防御で防ぎながら、穴の開いた刀を振るって突撃を食い止める為に動いた。
そして変わってマイクを握るのはレイちゃん、カンペもばっちりです。
「それにしても、敵の大将のなんと無様な事。戦力は失敗作品ばっかりじゃないですか。もしかして強化ゾルダートを指揮してたのも貴方ですか? どんだけ失敗してるんですか?無能ですか? ざぁこざぁこ❤」
レイは赤面する己を自覚しつつ、我慢してマイクに向かい続けた。
何しろこの間、参考にした文献が危険で危なかった。
どうして参考にしてしまったのかと思うと、何てハシタナイ……。
「も、もう限界です。後はお願いしますね。私は鉄屑兵を少しでも早く解放するために頑張りますから!」
「ほーい」
レイは真っ赤になってのぼせる頭を振って冷静さを取り戻すと、魔導機構を全開に上げて弓を放ち続ける。
空を飛びながら空中から援護し、支道のあちこちに潜む敵兵へと弾幕を構成したのだ。
貴方達が、元の世界の過去で笑顔で人生を全うした事を願います……そんな思いを込めて……明日へと無数の矢を放つ!
「ドイツ最後の時までルール炭鉱の奥で鉄屑兵達とハーレム作ってキャッキャッウフフしてるとか頭の中錆び付いた鉄屑でギッチギチなんじゃないですかー!? 物理的にぃー!!」
そんな彼女の気も知らず、優は延々と罵詈雑言を流し続けた。
まるでカラオケの様に言葉が流れ続け、ペラペラかくかくしかじかと言葉のマシンガンは絶好調!
「援軍すらまともに送れない無能の分際でジェネラル名乗ってるとか、そんなんだから炭鉱一つ碌に守れないんだよざぁーこ! 悔しかったら砲撃くらいしてみせろ脳錆鉄屑将軍のハルケンフリッターさんよー!」
「ファルケンハインです。エーリッヒ・フォン……」
「あ、判ってる判ってる。ワザとだから」
優の何度目かの間違いにエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)は思わず訂正しようとした。
しかし何という事でしょう! 彼は平然と人様の名前を間違え、憤死を誘っていたのです!
その言葉は間接的に兵士たちに向いているのですが、どこ吹く風。
どうせ戦うなら遠慮は不要でしょとか割り切っているし、憤死して心が死ぬならもう痛くないよね? とすら思っていたかもしれない。
「……大丈夫かユサール?」
「問題ありません。フェーデル。貴方のバックアップで苦労はそろそろ打ち止めでしょうしね」
集中攻撃の指揮を執っていたエトヴァが念の為に尋ねると、エリザベータはズキズキする頭を押さえながら空中で援護を行っていた。
心配しても良いのだが、ここまで来たらさっさと話しをまとめる方が良いだろうと彼もマイクを握る事にする。
「教えてやろう。自慢のルール炭鉱も、首都への増援も『俺達』が尽く、潰したよ。もちろん強化ゾルダート計画もだ」
エトヴァはクロスボウでの射撃や爆破を中断し、マイクに向かって状況を説明していく。
もしノインの言葉が『見えている状況』であるとするならば、彼の言葉はディアボロスの関与についてである。
「無様だな……。さあ、恨むなら俺を恨め、ここにいる。黙っていたら逃げ道がなくなるぞ」
そう言って自らを囮にしつつ戦況を観察し、隠れている敵がいないかを確認し始めた。
そして最後にもう一言。
「……利用された者の痛みを知れ」
そう言ってエトヴァはマイクを渡し、自らもまた援護の為にクロスボウを構え直した。
今のところ動ける敵は全て倒したはずだが……相手は伏兵を置いているかもしれないし、そもそも将軍であるファルケンハインが出て来たら戦況など容易くひっくり返るのだ。ここで油断など出来る筈もあるまい。
「いつ如何なる時も己の祖国に忠義を尽くすのが軍人だ」
「皇帝の命に叛いたばかりか帝国の兵を私物化し、あまつさえ自分だけ生き残ろうと敵に背を向けるか!」
エリザベータは背筋を伸ばし滔々と語り始めた。
凛とした声が周囲に鳴り響き、支道へ、いやメイン区画を含めた坑道全体へと鳴り響いていく。
どうやら通信妨害が終わったのだろうか?
「貴様が散々馬鹿にしていた二重帝国のフランツ・コンラート・フォン・ヘッツェンドルフは立派に戦ったわ!」
「貴様など彼の足元にも及ばない! 恥を知れ、愚将ファルケンハイン!」
エリザベータは何時だって叫びたかった。
故郷の帝国は既にない。彼女にとっての故郷、二重帝国はドイツに喰われてしまった。
その将であり、歴史においても飲み込まれたコンラートは、この時間軸でも下風に立たされていた。
しかしそれでも死地に敢然と立ち向かい、最後まで立派であった。
(「そも、同じジェネラルでもリヒトフホーフェンを始めとして他の連中は出張って居るというのに……どうして出て来ないの!?」)
高速機動を得意とするリヒトホーヘンは数多く窮地に駆けつけ、何度も敵軍撃滅を邪魔された。
それでも己の命とプライドを掛け、正面から圧倒する彼にはむしろ好ましいものを感じた。
己の命を懸けて打倒する価値のある相手だと確信できすらした。なのに……ファルケンハインは影も形も見えなかったのだ。
なお、彼女はあずかり知らぬことだが、科学者であり軍人ではないハーバー・ボッシュですら出撃したことがあるらしい。後にその事を知ったエリザベータは、これほど挑発しても出てこなかったファルケンハインに怒りが湧いたという。
「終わった終わったー。帰ったら焼肉食おうぜー。社長のおごりで―」
「あれ、ステーキじゃなかったです? ちょっと胃がむかむかしてお肉は厳しいから無くても構いませんが」
「驕りなのは決定してるんですね」
「おいおい勘弁してくれ。弁護人を要求する」
「ルール攻略隊の打ち上げだしね。まあつまみとビール代くらいは持とう」
「ビールってお酒飲む人限られてません? まあ私は遠慮しておきますが」
「……仕方ない。また力を借りることもあるだろう」
「そんな事を言っても良いんですか? 工房の人たちも来そうな気が……。いえ、此処で話は止めておきますね」
こうしてルール鉱山にあるダンジョンの一つが陥落した。
CCTSのメンバーも引き上げる事にしたが、徒労ばかりで成果は普通。
しかしルール解放をやり遂げ、清々しい顔で帰還していったという。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1 【フライトドローン】LV4が発生! 【託されし願い】LV3が発生! 【飛翔】LV2が発生! 【通信障害】LV1が発生! 【ハウスキーパー】LV1が発生! 【パラドクス通信】LV1が発生! 【隔離眼】LV1が発生! 【避難勧告】がLV2になった! 効果2 【命中アップ】LV4が発生! 【先行率アップ】LV2が発生! 【凌駕率アップ】LV2が発生! 【グロリアス】LV2が発生! 【ダメージアップ】がLV3になった! 【アヴォイド】LV1が発生! 【能力値アップ】LV1が発生! 【アクティベイト】LV1が発生!