リプレイ
②👾護衛するトループス級『怨讐騎士』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ラ・イルの再臨か
いつか復活した存在に対峙する事もあろうかと思ったが……
復讐の循環を止めねばならないな
今は、奪還戦の前に捕捉できた事を重畳としよう
森林に合わせた迷彩コートを纏い、視認性を僅かでも下げつつ、泥濘や凹凸にも対処できる靴を着用
直属部隊の撃破を
ラ・イルの防衛の思惑は外さず、追い詰めていく
戦況を観察しつつ把握、敵味方の位置や襲いかかる方向等を情報収集
仲間とは声を掛け合い連携
銃にてPD攻撃
狙いを合わせ、倒せそうな敵>消耗の大きい敵の順に攻撃
仲間の死角を狙う個体は優先する
樹々を遮蔽にし、攻撃は防げずとも、敵の進路を予測する一助に
樹々の両側から回り込み攻撃、攻防しながら引いて仲間の方へ誘い込んで挟むなど、仲間と連動して戦場を動き利用する
仲間の死角を補うように立ち回る
敵の動きを看破し、攻防の隙や死角があれば狙い撃つ
先行率アップを添えて早撃ち
反撃には、タワーシールドを構え弾丸を防ぎつつ
Matadorで受け流し力の奪い取りの軽減を
ここが正念場。復讐に染め上げられた部隊を討ち取ろう
②👾護衛するトループス級『怨讐騎士』
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
復讐は巡ると聞いていましたが、ジェネラル級が再生するのを目の当たりにするのは初めてですね
やはり全ての元凶たるジャンヌを抑えるしかありませんが…
今はまず、憤怒を対処しましょう
此方に迫っている怨讐騎士を迎え撃ちます
足音のする方へ駆けつけ、木々などの遮蔽物を利用して囲まれぬように立ち回りつつ攻撃を開始します
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
白骨を鳴らして嗤う死神を喚び、取り巻きから地の底へと引きずり込めと指揮します
仲間と攻撃の機を揃え、一体へ複数人で攻撃することで手早く数を減らします
体力の低いものを優先して攻撃し、囲まれて不意の一撃を貰ってしまうことのないように周囲を警戒
仲間が狙われた場合は声をかけ、崩されるのを未然に防ぎたいです
貴方達を倒しても、憤怒と同じように蘇ってくるのですか?
それは終わらぬ復讐心に灼かれ続けるも同然
苦しそうで、狂いそうだと
ふと思う
反撃には守護の青薔薇を展開して直撃を避けるように受け流します
指さえ動けば演奏は続けられます
憤怒に届くまで奏で続けましょう
②👾護衛するトループス級『怨讐騎士』
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
キマイラウィッチの再誕…、
聞いては居ましたが本当に同じ存在が再び現れるとは…。
以前の記憶も残っているのであれば
ディアボロスに対する復讐心は以前よりも遥かに増しているはず。
再誕を何度も繰り返させてはいけません。
木々に隠れ敵を撃ちます。
逆説連鎖戦とは言え、視認出来ていないのであれば
こちらが先制を取れるはず。
ボクは……。
見えて居なくても当てれますから。
ゴーグル型電脳デバイス『Boeotia』のテンプルをノックして起動
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
『Boeotia』と精神と全武装をリンク
人と機械の力を最大限高め合う『人機一体』の状態へ。
手には蒼き光の灯火、機械魔導弓『ACRO』に番え
必中を念じて術式を込め引き絞り、放ちます。
攻撃後は即座に反撃に備え
『アルヴァーレ』と『シャルダント』から発生する防御壁の【結界術】で敵のエネルギー弾の威力を緩和して耐えましょう。
味方と連携して動き、味方の狙った敵を優先的に攻撃
確実に敵を撃ち落として行きます。
森の中に響き渡る蹄の音と叫び声は『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルと彼に率いられ、同胞を救うべく士気を高める怨讐騎士の物。
ディアボロスに対する憎しみの言葉を惜しげもなくばら撒き近づくその気配から隠れる様に、そして遭遇戦に向かう3人が木々の合間を抜けていく。
「キマイラウィッチの再誕……聞いては居ましたが本当に同じ存在が再び現れるとは……」
「復讐は巡ると聞いていましたが、ジェネラル級が再生するのを目の当たりにするのは初めてですね。やはり全ての元凶たるジャンヌを抑えるしかありませんが……」
「ラ・イルの再臨か。いつか復活した存在に対峙する事もあろうかと思ったが……復讐の循環を止めねばならないな」
かつて倒したジェネラル級キマイラウィッチ、【憤怒】エティエンヌ・ド・ヴィニョルが再誕したという情報。
今までそういったケースは無かったが、今まさにその事態に向き合う事となったレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が言葉を紡げば、その元凶は何か。
復讐心を糧に戦う断片の王を討たねばとソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が返し、両者の言葉を肯定する様にエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も話を続ける。
「この場での猶予はもう無さそうだ。今は、奪還戦の前に捕捉できた事を重畳としよう」
「ええ、今はまず、憤怒を対処しましょう」
木々を避け響く蹄の音が近づく事を察したエトヴァが気持ちを切り替えんと言葉を告げ、ソレイユが同意し散開する。
それと同時、レイもまた頷き機械魔導弓『ACRO』を展開、ゴーグルに地形の情報を映し周囲を確認しながら位置につき。
「以前の記憶も残っているのであればディアボロスに対する復讐心は以前よりも遥かに増しているはず。再誕を何度も繰り返させてはいけません」
指揮官たるラ・ルイに対する警戒と、そして迫る配下の怨讐騎士に痛打を与えるべく3人が木々の合間に身を隠し、攻める機会を伺う中。
マンティコアウィッチを逃がすべく走る軍勢が接近、好機と見えるタイミングであるが。
ディアボロスの追撃を警戒し、されど有効射程に入った筈の怨讐騎士への仕掛けが遅れる、それは敵が如何なる動きで近寄ってくるか読めぬ攻撃機会の決定が敵依存であるという事と。
互いに連携して同一の敵を狙う、しかしならばその最初の標的を如何にして定めるか?
仲間と同一の敵を狙い早期に数を減らす方針は良いだろう、しかし初撃、即ち敵に気付かれぬ中で出鼻を挫く一撃の標的選定が仲間の行動ありきとした者が多いのならば。
自らが能動的に口火を切るか、仲間に合わすかの思考するほんの僅かな暇が生じるのは仕方ない事。
「ッ!? ここだ、いたぞディアボロスだ!」
「見つかりましたか、ですが……勢いあるのは結構、しかし死を、忘ることなかれ」
広がる木の根に躓かぬように飛び跳ねながら進む事にて視点が高くなり、ディアボロスを偶然発見できた怨讐騎士が仲間に向かい大声を張り上げる。
だが攻撃を放つ時間は十分あるとソレイユが虚空に鍵盤を展開、おどろおどろしい音色を奏でながら包囲されまいと後退すれば、彼と入れ替わるようにして死の舞踏。
黒衣を纏った骸骨が示すモノ、それは貴賤の、貧富の、そして重ねた年月の差など関係なくある日訪れる死の概念であり。
キマイラウィッチであっても同様と、軽やかなワルツの如き足取りで近づいた骸骨が伸ばすは白く不気味に染まった骨の腕。
まるで一曲踊りましょうとばかりに怨讐騎士の手を取るも、その踊りは生命力を奪い去る死への誘い。
命そのものを吸い上げながら、救援にと走る怨讐騎士を見つけ骸骨は即座に飛び跳ねそちらの方へと死を振りまく。
「狙いすぎました、か」
「そうかもしれないな、だがまだ主導権は此方にある。回り込んできたのが二人、左側は俺が。反対は任せる」
一気に流れを掴もうと最大戦果を狙ったが逆に敵の算を乱す一撃は仕掛けられず、しかしまだ先手を取れたという事実は覆せぬとレイが告げ。
初手を当てた怨讐騎士とは別、回り込んでディアボロスを叩かんとする敵を認めたエトヴァが警戒するように声を張り上げタワーシールドを地面に叩きつける様に押し立てて。
守りを固め戦線の維持を行う形を作り上げ、ソレイユの攻撃にて怯んだ怨讐騎士を最優先目標とし虚空に手を伸ばせば謎の空間が出現、彼の手を飲み込んでいく。
何をするかと敵が注視する瞬間、引き抜くとそこには一丁の魔法銃、何もない空間から出現し如何なる武器での攻撃か悟られぬ銃撃は森の中へと幾度も轟音を響かせて。
「ぐおっ、ご……クソッ、まだだ、まだこんなもんじゃねぇぞ!」
命を蝕まれた直後に体を抉る銃弾、しかし倒れてなるものかと怨讐騎士は杖を振り上げ雷光を迸らせればそれは後退したソレイユの方向へ。
それと同時、ヘルメットのバイザーから覗く眼光が一際強く輝けばまるで目から光線が撃ち出されたかのように、歪な形をしたエネルギー弾がエトヴァに向かって飛んでいく。
雷光がどうなったか、目で追う余裕はないとエトヴァはタワーシールドを持つ手に力を込めてエネルギー弾を受け止めて。
重たい物がぶつかったかのような金属音が数度響く、それは今まさに集中攻撃で倒さんと狙った怨讐騎士からの反撃に加え、回り込みを仕掛けんと迫りつつある者にも放った銃撃に対する防御を同時に行った証左であり。
「クッ、流石に動きが良いか。だがここが正念場。復讐に染め上げられた部隊を討ち取ろう」
仲間を鼓舞するようにエトヴァが告げれば、次に森の中を飛ぶのは雷光でもエネルギー弾でも、そして銃弾でもなく青き光芒。
一直線に伸びたそれはよろめく怨讐騎士の腹部を穿ち、鮮血を撒き散らした怨讐騎士は体を大きく仰け反らせる。
だが最後の最後、一矢報いてやろうという強き復讐心がそうさせたのだろうか、倒れながらも放たれた紫色のエネルギー弾は青き光が残した軌跡を逆からなぞる様に飛んでいき、その先に在った一本の木に命中。
幹に大きな穴を穿てば、その穴より覗き見える者。
それは再度の攻撃を別標的に向けるべく右の手に宿った青き灯火を矢に変えて、左手の機械魔導弓『ACRO』に番えたレイの姿が。
「最後の攻撃、お見事です」
倒れ消滅を始める怨讐騎士が放った反撃、倒れる直前まで諦めず戦おうとした姿勢を称賛しつつ、レイは弓持つ左手を持ち上げ、肘を曲げて自身の後ろへ矢を向けて。
見つめる先は乱戦となりかける前線を、されど狙いは回り込みを仕掛けた怨讐騎士であり。
「ボクは……見えて居なくても当てれますから」
視界に映らぬ敵、されどその位置は分かっていると放たれた青き光がディアボロスを囲い叩かんとしていた怨讐騎士に命中、咄嗟に防御しようと翳した右腕に小さくないダメージを負ったのだろう、何故正確な位置がわかったと驚き、よろめきながら木々の合間に隠れる様に飛び込んで。
そのまま繁みの中より放たれる紫色のエネルギー弾、飛来するそれを光り輝く防御壁にて衝撃を殺し、されど貫通した弾丸を右腕に受けつつまだ戦闘に支障は無いのを確認するようにレイは右手を二度、三度と握り広げてを繰り返す。
状況としてはディアボロス優位、されど敵も各個撃破で数を減らされながらも一気に崩れる気配はない。
それは単に初動で少々躓いただけではなく、別の要因も含めたものである、それは何か?
「聞こえたか!? 声が届く距離で動いてるぞ、ディアボロスは!」
「ああ、大体の場所も分かったからな!」
ディアボロス同士が互いに死角を補い合い、標的を定める為に声を出して合図を送りあうのなら。
声の届く範囲に集中して潜んでいるという事を相手も知れよう、そして逆説連鎖戦によって攻撃と反撃が同時に行われるが故に、大まかな位置は視界不良の中でも敵味方共に把握できる状況となる。
そこに加え、敵が士気高く、更には指揮官による檄が飛びいつも以上に奮戦するのなら。
平素の戦いでは押し切れたであろう苛烈なディアボロスの攻め、それを受け数を減らしつつも執拗に反撃し、そして同胞を逃がさんと耐える事を可能としていたのであった。
「状況としてはあと一歩、しかし攻めきれなかったか」
「はい、でも確実に数は減っています。あと一息なのは変わりません」
飛び交うエネルギー弾をタワーシールドで受け、エトヴァが残存戦力の回り込みが無いかを警戒すれば背中を預ける形でレイが合流。
魔力の障壁にて飛来したエネルギー弾を打ち払い、青き一矢にて怨讐騎士を穿っていく。
その攻撃が生み出した隙間、残り少なく消耗も見えるが故に包囲される危険は少ないものの、それでも安全確保の為に走るソレイユが怨讐騎士とすれ違う時にふと問うた。
「貴方達を倒しても、憤怒と同じように蘇ってくるのですか? それは終わらぬ復讐心に灼かれ続けるも同然。苦しそうで、狂いそうだと思いますが」
「ハッ! 俺達はお前らを殺せればいいんだよ! お前らが憎い、殺したい、それが果たすまでなら苦しくもねぇし狂うわけがねぇ!」
復讐に身を焦がす生き方、蘇ったとて同じならばそれは一種の責め苦を受け続けるのでは、と浮かんだ疑問。
されど返ってきた言葉は復讐を果たす為ならば、受け入れ糧とするような返答で。
「完全に断ち切らねば奴らは復讐の円環から抜け出せない、ということだな」
「ええ、だからこの戦いと……そしてその先で終わらせましょう」
ソレイユの問いから帰ってきた苛烈な言葉、それを聞いたエトヴァとレイが言葉を交わし、再誕した強敵を、そしてその先の断片の王との戦いにて永久に続く復讐の連鎖を断ち切ると言葉を交わすのであった。
善戦 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1 【アイテムポケット】LV1が発生! 【泥濘の地】LV1が発生! 【現の夢】LV1が発生! 効果2 【先行率アップ】LV1が発生! 【ダメージアップ】LV1が発生! 【ガードアップ】LV1が発生!
②👾護衛するトループス級『怨讐騎士』
ヴィルジニー・フラムヴェールト
わたしは直接戦ったわけじゃないけれど、『ラ・イル』の話は聞いているわ
一度倒した敵なら、逆恨みだとも言えなくなっちゃうわね
全力で返り討ちにするわ!
取り巻きの騎士から倒していくわね
【先行率アップ】で、先制攻撃を狙っていくわね
十字剣≪le Rosaire d'Émeraudes≫に祈りを捧げ、『マーシレスタクティクス』で攻撃よ
人形歩兵の部隊を召喚して、怨讐騎士を囲んで攻撃よ
恨み言を吐くなら、あなた達の位置もわかっちゃうわね
銃弾や砲撃で戦うわ!
仲間が傷つけておいた敵から狙って、他の敵も自由にさせないわ
撃破できそうな敵から順番に倒していくわね
仲間と連携できる場合は、【パラドクス通信】で話すわね
反撃は≪Rosée du matin≫で緑光の盾を形成して、【ガードアップ】も使って雷の魔法を防いでいくわ
仲間を逃がそうとするなんて、他のキマイラウィッチより見所があるって思っちゃうけど、見逃したりしないわ
このくらいで怯んでいちゃ、誰も守れないのよ
アドリブ・連携歓迎よ
激戦続く怨讐騎士との戦場に新たなディアボロス、ヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)が加わり勝負を決す最後のひと押し、それを行わんとしていた。
「わたしは直接戦ったわけじゃないけれど、『ラ・イル』の話は聞いているわ」
木々の合間を抜けつつ仲間とパラドクス通信、少数の残存戦力がどういった形で奮戦しているのかを聞きながら標的の立つ場所を特定し。
「一度倒した敵なら、逆恨みだとも言えなくなっちゃうわね、全力で返り討ちにするわ!」
緑玉の数珠の鎖を揺らす十字剣≪le Rosaire d'Émeraudes≫を手に祈りを捧げ、怨讐騎士を標的として呼び出されるは銃器を手にし、また大砲を引く人形の軍勢で。
相手を上回る数にて包囲、鳴り響く銃声と共に放たれた銃弾は怨讐騎士の体を穿ち、鈍く重たい砲撃音を響かせ放たれた砲弾は隠れ潜もうとした木の幹を打ち据え薙ぎ倒し、そのまま怨讐騎士の体を押し潰す。
「ぐ、があああ! クソッ、こんなもんでやられてたまるかよ!」
「そうだ、まだ俺達はおわっちゃいねえぞ、ディアボロスがぁ!」
先の戦いで消耗した体へダメ押しの一撃、しかし倒れてなるものかと仲間同士で鼓舞し、膝を折りたくなる衝動を抑え込み。
巨大な剣を地面に突き立て支えとしてヴィルジニーを睨み、反撃の雷光を放っていく怨讐騎士達。
咄嗟に翳した左腕、柔らかな光輝くブレスレットが煌めくと共に緑光が広がればそれは光の盾へと変化して放たれた雷光と衝突しはじけ飛ぶ。
目も眩むような光が瞬時に広がり、それが収まるとそこには流れ込んだ電撃の残滓でもあろうか、バチバチと全身から細かに火花を散らすヴィルジニーの姿が在った。
だが、彼女もこの程度で倒れるほどやわではない。
「仲間を逃がそうとするなんて、他のキマイラウィッチより見所があるって思っちゃうけど、見逃したりしないわ」
「何を言いやがる、てめぇら全員ここでぶっ潰してやる!」
体に纏わりつく様に走る電気の余波、それを振り払う様に十字剣を一振り。
人形の軍勢へと攻撃命令を再度下したヴィルジニーに対し、怨讐騎士は恨み言を叫び木々の中へと身を隠し走り出す。
しかしその突進は憎しみによって限界以上に動く最後の煌めきでもあったのだろう、幾度も攻撃を受けたダメージは無視できない物になっていて。
「このくらいで怯んでいちゃ、誰も守れないのよ、それに。恨み言を吐くなら、あなた達の位置もわかっちゃうわね」
突撃と同時に零れた恨み言と荒い息遣い、標的の居場所を知らせるそれに向かって放たれた銃弾を受けた怨讐騎士がよろめき突撃の勢いそのままに地面に向かって投げ出され。
続けざまに飛来した砲弾が命中、押しつぶされると同時にバウンドした砲弾は別の怨讐騎士を巻き込み吹き飛ばし、残存戦力を薙ぎ倒す。
万全な状態であれば耐え、再度反撃に転じれた可能性もあろうが限界を超えた軍勢にそれを跳ね除ける力はなくやがて森の中を突撃する音は消えていき。
「これで全滅、いえ……一番強い怒りの炎が燃えているわね」
壊滅した怨讐騎士ではなく、これだけ離れ交戦していないにも関わらず感じる張り詰めた空気。
凄まじき憤怒の怒りを滾らせディアボロスを狙う『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルの気配を感じ、ヴィルジニーは此処からが本番、更なる激戦が訪れる覚悟をするのであった。
善戦 🔵🔵🔴🔴
効果1 【パラドクス通信】LV1が発生! 効果2 【先行率アップ】がLV2になった!
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
四葩・ショウ
残念だけどさ
逃がすわけには、いかないんだ
魔女の『お前達』の魔の手が
これ以上誰かを傷つける、その前に
小集団の1つを見定め
全速力で追いかけて
発動圏内なら【泥濘の地】で邪魔をして
逆説連鎖戦を、はじめよう
ネモフィラの聖花の路を
一気に駆け抜け一番近くを貫く
――ほら、つかまえた
わたしと躍ってくれるかな?マンティコアのレディ達
柔く微笑んで、硝子のレイピアで貫く
前脚と爪での狩猟はレイピアを揮って急所を護り
背後から迫るならバトルマントで対処する
足許へ花々を咲かせて、動きを鈍らせてあげる
どれだけ傷付いたって、構わない
4体攻撃を活かし
【泥濘の地】とBabyBlueEyesで動きを鈍らせ
いちばん傷付いた敵から狙い、数を減らす
ダメージが同程度なら
逃げようとする一番遠いその背を、狙う
復讐心で彩られたレディも可憐だけれど
おわりにしよう
1集団を撃破したら仲間が追いつき易いように
近くの集団を追って【泥濘の地】で捉えられないか試すか
逆説連鎖戦を仕掛けて散在的な攻撃で遅滞を狙う
どれだけ呪われたって
わたしは迷わず、すすむだけだ
怨讐騎士がディアボロスと交戦する中、全速力で逃れるマンティコアウィッチ達。
だがその逃亡檄が完遂する事は無いと小集団の前へと四葩・ショウ(After the Rain・g00878)が飛び込んできた。
「ひっ!? ディアボロスがもうきたの!?」
「落ち着くのよ、抑えの合間を無理に抜けたに違いないわ!」
思った以上に速い追撃、されど聞こえる交戦の音から強引に迫ってきたディアボロスと判断したのだろう。
ならば自分達は必要以上に足を止めず逃げに徹すると走るがそうはさせぬ、ここで止めるとショウもまた追い縋る。
「残念だけどさ。逃がすわけには、いかないんだ。魔女の『お前達』の魔の手がこれ以上誰かを傷つける、その前に」
手を振ると同時、逃げる小集団の進路上が突如泥濘へと変化、ほんの僅かな間だが速度が緩んだ隙を逃さずに。
ネモフィラの聖花が地面へと咲き誇り、マンティコアウィッチの進路は阻まれ、逆にショウには進むべき道を指し示す。
一気に両者の距離が縮まり、一歩踏み込み手を伸ばせば掴めるほどの間合いとなればそこからは早いもの、硝子のレイピアが煌めけばひょうと軽やかな音が虚空に響く。
「ほら、つかまえた。わたしと躍ってくれるかな? マンティコアのレディ達」
「うっ、逃げられ……ぐうっ!」
空を切る刃の音、それと同時に赤い花が咲くかのように鮮血が飛び散って。
手近な場所に居たマンティコアウィッチにレイピアの鋭い刺突によって穿たれた穴、そこからは彼女の生きる活力ともなる血液が噴出して。
更には別の個体へと狙いを変えて、まるで踊るような軽やかさで接近、鋭き刃が振るわれ赤い花が次々と咲き誇る。
逃げの一手を選択し、背中を晒していたマンティコアウィッチは対応が遅れつつも反転。
四足獣の半身を立ち上げ、強靭な前足を振り回しこれ以上の接近を阻むべく応戦するがそれも空しい抵抗か。
「おおっと、危ない。復讐心で彩られたレディも可憐だけれどおわりにしよう」
振るわれた獣の腕、それを翻すマントにて絡め取って軌道を逸らし、力を逃がしたその一撃を軽く肩に受けながらも動きは止めず。
応戦した気骨あるマンティコアウィッチ、その命に終わりを告げる様に再び振るうレイピアが胸部を貫き、ぐらりと体がよろめいたことを認めたショウは次なる敵に狙いを定め飛び跳ねて。
こんな場所で戦い続けていられない、早く逃げねばと仲間の死を背に走るマンティコアウィッチの背に容赦ない追撃を繰り出し、絶叫が森の中へと木霊する。
「あ、あああ! どうして、どうして! 逃げれると思ったのに!!」
「こんな、こんなことって! 助けが来たってのに! 憎らしい、憎らしい、お前らなんて殺されてしまえ!」
嘆き、憎み、ラ・イルによる報復が果たされることを望み叫び果てるマンティコアウィッチ。
この小集団は壊滅させた、ならば次なる集団を狙うと標的を変更しショウは再び駆けて行く。
どれだけ呪われようとも迷わず進む、それだけだと自分自身に語り掛け、再び森の中へと広がる泥濘、それは逃走を試みる別集団を阻む一手となっていく。
大成功 🔵🔵🔵🔵
効果1 【泥濘の地】がLV2になった! 効果2 【能力値アップ】LV1が発生!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
護衛の殲滅後に行動
撤退するトループスの追撃に向かっている仲間がいる
ラ・イルの注意はこちらで引こう
久しぶり、と言おうか
貴方の強さは存じている
復讐をただ受けとめるつもりはない。勝負だ
PD通信を併用し、極力仲間と連携を取り、挟み込むような立ち位置へ
相手の動きを観察しつつ、PD攻撃
タワーシールドを構え、Liber(剣)で攻防一体の動き
盾を打ち合わせるように押し込み、敵の攻撃に耐えつつ
敵の盾や剣を引きつけるよう刺突の連打を加えて
自他の攻防の合間や、敵の攻撃動作の隙を看破し貫く
この状況で憤怒ばかりでなく、同胞を気に懸けるのならば、誠の騎士の性質も持ち合わせているのだろうかな
あるいは、憤怒の余りにすべてを顧みぬ戦いなのか
敵の攻撃には、盾を掲げる仕草に合わせ
死角からの攻撃を受けぬよう、精鋭兵に対しなるべく一方向に対峙
切り込みをガードアップものせてシールドで凌ぎつつ、急所への攻撃を避けるように身をかわし、強化コートで負傷を軽減
間違いなく強敵だ。今は攻防を着実に重ね、仲間に繋ごう
倒れ散った怨讐騎士の骸、それを超えディアボロスを血祭りに上げんと突き進む『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルの凄まじき憤怒のオーラ。
離れていても肌をひりつかせるその空気を感じつつ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は撤退するトループスに追撃する仲間の策が成るように敵の気を自分が引きつけると前に出て。
「久しぶり、と言おうか。貴方の強さは存じている、復讐をただ受けとめるつもりはない。勝負だ」
圧倒的な威圧感、それに押しつぶされぬようにタワーシールドを掲げ進むエトヴァ。
再誕前にディアボロスが一度戦った事のある相手、故にかけた久しぶりという言葉を聞き憤怒が、復讐心がより燃え上がったのだろうか。
はたまた配下の部隊が壊滅した事で怒りの炎が燃え上がっていたのだろうか、帰ってきたのは強烈な負の感情が籠った言葉であった。
「ディアボロスがぁ! てめぇら全員、ここで殺してやる! 原型も残さずぐちゃぐちゃにな!」
地面を蹴る蹄が土を巻き上げ瞬時に縮まる両者の距離、相手の動きを観察しながらなどという余裕もないままに接近戦へと持ち込まれたエトヴァは白銀に輝く刀身持ったLiberを見せつける様に掲げ気を引いて。
先に出すは此方、その突進に怯むものかとタワーシールドを前面に押し立て前へと飛び出し、両者の盾がぶつかり合って重く鈍い金属音を鳴り響かせる。
両者の衝突によって互いが一瞬その場に留まり、瞬きする間にエトヴァは手にしたLiberを突き出す事で刺突攻撃を放っていく。
互いの盾をぶつけ合わせた事によって、ラ・イルの左半身に生じた空間、獣の下半身へと右手に持った刃を強引に突き立てる事には成功したが直後、凄まじい衝撃が盾越しに伝わりエトヴァは後方へと跳ね飛ばされる。
そこへ進むはラ・イルの呼び出す精鋭兵の軍勢であり、後背へ背負う位置にて逃げるマンティコアウィッチに近づけさせまいとする意思か、横陣組んだ騎兵が突撃しエトヴァに攻撃を仕掛けていく。
このまま多方向から攻撃を仕掛けられれば不利、故に木を背に下がる事で攻撃方向を限定、正面、左右から迫る精鋭兵の亡霊による斬撃、刺突を手にした盾と剣でいなすも全てを防げ切るのは不可能で。
嵐の如き猛攻を耐えたエトヴァの防刃コートはいたる場所に傷がつき、その下にある彼の体も同様に傷ついていることが容易に想像出来るものであろう。
「あの立ち位置、この状況で憤怒ばかりでなく、同胞を気に懸けるのならば、誠の騎士の性質も持ち合わせているのだろうかな。あるいは、憤怒の余りにすべてを顧みぬ戦いなのか」
大きく息を吸い込んで、ラ・イルの動きを凝視しつつ呼吸を整えるエトヴァ。
同胞を守る様に動くのならばそれを利用できるかも知れぬと考えたが、ただ自分を追撃するディアボロスと逃げる仲間との間に割り込ませて戦う動き。
敗走する仲間を助けるのに庇うのではなく、脅威となる敵を全て完膚なきまで叩き潰せば問題ないとするような、激しい感情の噴出。
「なるほど、間違いなく強敵だ。今は攻防を着実に重ね、後に繋ごう」
復讐心、憤怒の炎に身を焦がし全てを焼き尽くさんとするようなその姿。
憤怒で狂乱する相手には軽率な挑発なども通用せぬか、逆に火に油を注ぐだけになりそうだと感じつつエトヴァは仲間に通信を入れ次なる攻防に備えるのであった。
善戦 🔵🔵🔴🔴
効果1 【託されし願い】LV1が発生! 効果2 【ガードアップ】がLV2になった!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
無二の戦友のために戦うのはこちらも同じ……そして、こちらは無二の戦友と肩を並べて戦える。
お前がいかに強くとも、2人ならば遅れを取りはしません。
火刑戦記ラ・ピュセルと奪還戦を行うことを考えると逃げる敵の殲滅も重要になります。
その前に可能な限りラ・イルの体力は奪っておきましょう。
三相の杖を手に後衛に布陣。
エイレーネに守られながら魔術を詠唱します。
【三界巡る冥府の火】を使用し、三相の杖に冥府の火を灯し、敵に向けて放つことで攻撃を行います。
エイレーネより先に動くなら炎を足元に向けて放ち、たたらを踏ませて行動を阻害、エイレーネの技に繋げ、後に動くなら作った隙を突き、鎧の上から冥府の火で敵を焼きましょう。
反撃の魔剣によってつくられる炎の攻撃はこちらも炎を灯した三相の杖で直撃を受け止め、足元から燃え広がる炎は「守護の青薔薇」の結界でダメージを減らします。
あるいは、キマイラウィッチにとってはお前が英雄だとしても……私たちはお前を越えていきます。
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
ラ・イルの名は、聖女の傍らで戦った『無二の戦友』のものと聞き及んでいます
見せて頂きましょうか。ジャンヌ・ダルクの盾たる者の力を!
挑発や罵倒は危険と判断し敵の立場を讃えます
本来の歴史で聖女と肩を並べた勇士の誇りは、勝利を以て護りましょう
≪神護の輝盾≫を構え前衛を担当
後ろのクロエ様を護ると共に盾とパラドクスの烈光で姿を隠し、術を練る様から敵が攻撃の予兆を読み難く
暗い森の中でも【パラドクス通信】で仲間の動向を把握し連携
木々を敵の視野から一時逃れ意識外から撃つ手段に出来るなら用います
攻撃の機を見出したら『勝利齎す女神の威光』を発動し、≪神護の長槍≫から聖なる光の奔流を放出
クロエ様より先に動くなら、槍を横に振るって馬の脚を光で薙ぎ払い、立ち回りを妨げます
後詰に回る場合はクロエ様の技で生じた隙を突き、槍を真っすぐ向けて光を長く照射し痛打を
反撃で剣が来るならば盾で弾き、突進なら咄嗟に横に跳んで直撃を回避
何という強さ……ですが、退くつもりはありませんよ!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
モリオンさん(g05961)と連携
青き炎の六翼のネメシス化
激しく、煮え滾るような復讐だ
だが、敵が熱ければ此方は冷静に
戦況を観察しつつ把握
PD通信で連携を取り、好機は囁くように合図
タワーシールドを構え、敵の動きに合わせモリオンさんと挟み込むように位置取り
彼の猛攻に合わせ、ラ・イルの攻防動作の隙を狙い銃撃
既につけた傷を深めるように攻撃を重ね
ラ・イルが自分に注意を向ければ、再びシールドで耐え
前回とは違う引きの動きも交えて、敵の復讐心による前のめりさを引き込むようにし
仲間に背を向ける形を作る
燃え盛る復讐心を、ぶつけたくて堪らなそうだな?
攻撃は盾で受けて流し、生じる隙を過たず狙う
両側への攻防で防御が留守になれば、無防備な箇所を撃ち抜く
隙あらば開いた兜の隙間に銃弾を向ける
負傷が偏りすぎぬようにモリオンさんをディフェンス、ただし挟撃は維持
敵の攻撃には、魔剣の一振りに合わせ盾を掲げて業火の嵐を防ぎつつ
強化コートと魔力障壁で身を包み護る
熱いな……
だがラ・ピュセルの人々の受けた痛みは、こんなものではない!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
モリオン・スモーキー
エトヴァ様(g05705)と連携
負傷がどちらかに集中しない様、エトヴァ様にディフェンスを。
PD通信も利用して連携は密に。
……復活してなおも燃え盛る火の如く。ですか。
しかしですが燃えていればこちらは再度消滅させればいい。
消火させればいい。ただ、それだけの事ですね。
冷静に対処してまいりましょうか。
味方とラ・イルを挟むようにポジショニングしつつ、隙を見てPD攻撃。
宝石の魔力を障壁という名の盾にしつつ相手にブレードによる刺突の連打を浴びせましょう。
相手の反撃は切り込みを魔力障壁と武器で切り払いつつ、囲まれない様に対処しましょう。PDの攻撃の突撃の際に囲まれにくい位置取りを気にしつつ戦います。致命傷を避けるためガードアップ等残留効果で対処を。
その後は再度攻撃の突撃を。突撃と攻撃に緩急つけて、避けにくくして確実に相手に一撃を通していきましょう。
ディフェンスの為の距離も気にしつつ戦闘対応していきます。
今回は包囲ではございませんが、挟撃の為の位置取りからずれる事ないように気を付けましょう。
激闘続く『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルと相対するディアボロスはその数を増していき、ラ・イルもまた叩き潰し、屠るべき存在が自らの元へと近づく事を歓迎しているフシがあった。
憤怒の中に見える歓喜、だがその強烈な感情と力に押しつぶされてなる物かと互いを守りあう覚悟でもって望むは前衛を務めるエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)とクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)の二人。
そして挟撃する形を取らんと左右に並び立つエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)である。
「雁首揃えて集まってきやがったなぁ、ディアボロス。ぶっ殺してやるからよぉ!」
全滅させると憤怒のオーラを滾らせ威圧するラ・イル。
ジャンヌ・ダルクの為に、そして逃げる同胞の為に戦うその姿に思う事もあるがそれでも負けはしないと互いを守り合うクロエとエイレーネがチラリと顔を見合わせてからラ・イルの熱を掃うような冷たくも力強き視線を向ける。
「無二の戦友のために戦うのはこちらも同じ……そして、こちらは無二の戦友と肩を並べて戦える。お前がいかに強くとも、2人ならば遅れを取りはしません」
「ラ・イルの名は、聖女の傍らで戦った『無二の戦友』のものと聞き及んでいます。見せて頂きましょうか。ジャンヌ・ダルクの盾たる者の力を!」
誰かの為に戦うのは此方も同じ、強大な力を持ったジェネラル級であろうとも怯まぬと前を見据えて進み出る二人。
強き絆で結ばれた二人とは別に此度の戦場での即席、されど互いの役割、立ち回りを決め挑むエトヴァとモリオンもラ・イルの圧を跳ね除けんと動き出す。
「激しく、煮え滾るような復讐だ。だが、敵が熱ければ此方は冷静に」
「……復活してなおも燃え盛る火の如く。ですか。しかしですが燃えていればこちらは再度消滅させればいい、消火させればいい。ただ、それだけの事ですね」
挟撃を狙う関係上、常に声をかけあえるわけではない。
故にパラドクス通信でやり取りする事を選んだ両者はさりげなく頬を触る様に手をかざし通信を行いやり取りできていることを確認後、左右に。
されどあまりに離れすぎては咄嗟に仲間を守れぬと、何らかの動きがあれば飛び込めるように数メートルの間を空けて飛び出していく。
各々、思惑と意思が宿った立ち回りにて攻め立てんとする中で、ラ・イルはただひたすらに、眼前のディアボロスを殺せればそれで良いと狂戦士が如き雄叫び上げて憤怒のオーラを滾らせて。
迎え撃つべく盾を掲げ剣を振って駆けだせば、その衝突を真正面で受け止め弾くとばかりに先ずはエイレーネが輝く盾を前面に押し立て自らに注意を引きつけんと立ち回る。
不規則に立ち並ぶ木々の影、それらがより濃くなるようにと神護の輝盾を煌めかせ自分に耳目を集めさせることが出来たのならば、挟撃狙いの仲間が攻める好機も生まれよう。
また逆に、自分以外に目が向けば自分が強烈な一撃を見舞える、そういった思惑も込みでの攻め。
そういった策を講じたおかげか、彼女以外の姿は見えていないのかラ・イルは一直線に、翳した盾ごとエイレーネを仕留めんと堆積した落ち葉を巻き上げ突撃を継続する。
「エイレーネしか見えていない、なら。冥府の女神にして魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目をかけて頂けるなら、どうかこの杖に神話の灯火を!」
完全に頭に血が上ったような攻め、好機と見たのはクロエであり標的が自分に向かぬ暇にて詠唱を完了。
三相の杖を一振りすれば、その先端に冥界を連想させる黒き炎が灯り、そのままラ・イルの足元目掛けて飛んでいき。
邪魔だとばかりに巻き上げていた落ち葉、それらに接触すると同時に瞬時に炎上、憤怒に焦げるその体躯をより黒く燃やし尽くすとばかりに攻め立てる。
だが攻撃が飛来した事によって後方から攻め立てたクロエ、その位置を察したのだろうか、ラ・イルは盾をエイレーネに向けたまま、剣を大きく振り上げて。
「しゃらくせぇ! 纏めてぶち殺してやるよ!」
憤怒の叫びと共に一振り、すると強烈な剣圧から放たれた烈風に赤く黒い地獄の業火が宿り、落ち葉を巻き上げ焼き焦がし、そして視界を塞ぐ木々すらを巻き込みながら焼き焦がす炎の嵐が吹き荒れて。
咄嗟に三相の杖を翳し、顔や体に迫る炎を打ち払いつつ足元へ青く輝く薔薇の結界を展開、衝撃を弱めんとしたクロエ。
しかしそれでも業火の勢い凄まじく、結界を容易く焼き払い彼女のローブを焼き焦がし、その体へと炎の責め苦を与えていく。
「くっ、なんて火力……ですがキマイラウィッチにとってはお前が英雄だとしても……私たちはお前を越えていきます」
強烈な反撃、されどそれで自分達は倒れぬ、英雄を超えると告げたクロエ。
その言葉を証明するが如く、今度はラ・イルの翳した盾ごと飲み込み消し去らんばかりの勢いで伸びる光の塊。
それは先ほど、ラ・イルが注視していたエイレーネの一撃、盾とは逆の手に持った神護の長槍を前方に突き出すと同時に穂先より放たれた、神々の威光を宿した光の奔流。
「クロエ様、次はわたしが! 本来の歴史ならば彼は誇りある勇士、ですがこれ以上人々を虐げる魔女に名を穢されぬよう、ここで葬りましょう!」
長時間にわたる光の照射、ラ・イルの体躯を上回る大きさのそれは周囲の木々も同様に破壊し、薙ぎ払い、吹き飛ばす。
だが炎も、そして破壊をもたらす光の奔流でさえも立ち昇る憤怒の炎を消し飛ばし、その突進を止めるには届かない。
光の真っただ中を強引に、盾を構え剣を振るい光を切り裂き赤黒い塊となったラ・イルがエイレーネとの距離を一気に縮め、目にも止まらぬ速さで振り下ろされた剣の一撃。
横に飛ぶか、はたまた受け止めるかと考える余裕すらなく反射で盾を翳したエイレーネの体に凄まじい衝撃が走り、気付けば彼女は刃は受け止めるもそのまま突進の勢いで後方へと跳ね飛ばされていたのであった。
「くっ、何という強さ……ですが、退くつもりはありませんよ!」
大きく後方へと吹き飛ばされながら、瞬時に思考を切り替え受け身を取って着地、膝を付いた体勢から顔を上げたエイレーネ。
だがその決意を砕かんとばかりに、そのまま前へ突撃を敢行したラ・イルの体が迫っていて。
更なる一撃を加えんと振り上げられた剣が見える中、背中から感じるは自分を庇わんと駆けるクロエの気配。
愛する者を守る盾として前衛を担う筈の自分が庇われる状況、それは明らかに前衛後衛と役割を分けた策からは逸脱した状況で。
後衛に注意が向かぬように敵を阻む前衛を守る為に、後衛が前に出れば前衛に護られながら隙を伺う事も、戦場全体を見渡す事も不可能となる悪手。
「クロエ様、下がってください!」
「おせぇよ! 仲良く纏めて……ぐおぁっ!?」
咄嗟にエイレーネが叫ぶと同時、ラ・イルが振るう剣から炎が噴き出したその瞬間。
森の中に鳴り響いた発砲音、そして飛来した銃弾がラ・イルの体に傷を付け、狙いの逸れた炎の嵐はエイレーネとクロエの体全てではなく、一部を焦がすにとどまっていた。
「燃え盛る復讐心を、ぶつけたくて堪らなそうだな?」
銃撃の主、それは背に燃え盛る炎を3対6翼、まるで多くの翼を持つと伝承に伝わる上位の天使の如き形にして背負うエトヴァであり。
手にした魔法銃の銃口をラ・イルに向けて淡々と、精密機械が如く引き金を引く事にて再び響いた発砲音。
それと同時に先の戦いで印象付けた、相手の突撃に対しても引かず前のめりにぶつかる戦いとは違い、銃撃の間合いを保つかのようにふわりと飛んで後方へと飛び退く仕草。
復讐心に燃え、そして追撃の機会を阻まれた、それによって怒りに燃えた相手を引き込まんとした誘いにまんまと乗せられた形となって、ラ・イルが鬼の形相で向きを変えて走り出す。
「ハッ! そうだとも、だがなんだぁ、邪魔する癖にビビったかよ、てめぇ!」
誘い上等、だが先ほどとは違い下がる動きから恐怖でも感じたかと叫び剣を一振り、炎の嵐を放つ事にて後退を許さず焼き尽くさんとするラ・イル。
その炎に飲まれ、衣服を焦がしつつタワーシールドにて頭部や胴部への攻撃を凌ぎつつ、接近するラ・イルをあえて間合いへと引き込んだエトヴァは不敵に笑う。
「どうかな? まあこれも策の一つという事だ」
「ええ、まんまと嵌まってくれたという形です」
自身に接近するラ・イル、そしてその後方、焼け焦げ薙ぎ倒された木々の影から魔力の障壁にて火の粉を散らし接近するモリオンの姿が見えた。
そう、これは自分を囮に挟撃の形を作り上げたエトヴァの誘い、それに乗せられ前進したラ・イルの背を狙い手にしたブレードを煌めかせ、奇襲にもにた一撃を見舞う両者の策。
「憤怒の炎、そのようなモノが燃え続ける事は好ましくないのですよ」
一気に間合いを詰め、手にしたブレードを先ずは一突き。
線ではなく点による回避困難な一撃ではあるが、繰り出すと同時に彼は即座に腕を引き、また繰り出す。
まるでフェンシングの試合で一気呵成に攻め立てるが如く、激しい突きの連打を見舞っていくのであった。
その猛攻、凌ごうと翳す剣と盾でいなし、そして身に纏った鎧にて受け止めた際に金属音を鳴り響かせたラ・イルであったが全てを防ぐことは不可能。
鎧纏わぬ馬の体に突きを受け、鮮血を飛び散らせながらもラ・イルの勢いは減じない。
「ハハハハハ! 面白れぇ! だったらこっちも手数で攻めてやるよ!」
傷つき、されどこの程度で止められぬとばかりに盾を掲げて呼び出されるは数多の亡霊騎士の軍勢、その軍勢を伴いながらの突撃を開始する。
軍勢という圧力を背負っての猛攻、その攻撃から逃れる様に、されどエトヴァと離れ過ぎぬようにまるで衛星が惑星の周りを回る軌道を描くかのように、モリオンはブレードも盾のように扱って一定距離を保とうと試みて。
その意図を察したのだろう、エトヴァもまた彼との距離が離れ過ぎぬよう、そしていつでも守りに入れるようにとタワーシールドを構えつつ相手の突撃、その攻撃によって生じる隙を突く様に銃撃にてダメージを重ねていくがそれでも憤怒の炎は弱まらぬ。
一気に決めるとばかりに加速、そしてモリオンとの衝突に自分が最前線となって飛び出し、斬撃を繰り出すラ・イルの横凪ぎ。
強烈な一撃をブレードで受け止めるが、その膂力にてブレードごと吹き飛ばされ、そこを更に蹂躙せんと配下の軍勢が走り出す中ラ・イルは再び剣を振り回し、炎を巻き上げ救援せんと飛ぶエトヴァに炎の嵐を見舞っていて。
「ぐっ、熱いな……だがラ・ピュセルの人々の受けた痛みは、こんなものではない!」
「ええ、刻まれた傷の痛みも同様に。この程度で済むわけがありませんよ」
大きく息を吐きながら人々の痛みを思い、まだまだ戦えると気炎を上げるエトヴァとモリオン。
そしてこの両者の攻撃の合間に体勢を立て直したエイレーネとクロエもまた、ダメージは受けたが戦えると武器を構え戦線に復帰する構えを見せる。
4人のディアボロスが傷付き、されど互いをフォローし戦う姿を見せる中、ラ・イルもまたそれら全てを焼き尽くさんと赤黒きオーラを滾らせる。
「ククク、いいねいいねぇ。全員ぶち殺せばあいつらを守れる中、こうも纏めて相手にできるたぁ、な」
逃走する戦力を守る為にディアボロスを倒さねばならぬ、そしてそのディアボロスは互いを庇いあえるように近い距離で動いている。
常に仲間を庇えるわけではない、そして庇えたとてディアボロス全体が受けるダメージが劇的に減少する訳ではない中で、相手を全滅させる事だけを考える狂戦士がラ・イルである。
そんな彼からすれば、ディアボロスが庇いあう為に近しい距離で動くのは細かい事を考えず纏めて相手に出来るとなって、逆に好都合だったとは言えないだろうか?
復讐し、殺す標的が集まってくれた、このまま屠ってやると再び憤怒の炎を滾らせて、凄まじい重圧を放ちつつラ・イルは突撃を再開し、ディアボロスとの衝突が続いていく。
善戦 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1 【罪縛りの鎖】LV1が発生! 【隔離眼】LV1が発生! 【平穏結界】LV1が発生! 【託されし願い】がLV2になった! 効果2 【能力値アップ】がLV2になった! 【命中アップ】LV1が発生! 【ガードアップ】がLV4になった!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
四葩・ショウ
救援機動力で戦場へ
はじめまして、ラ・イル
わたしが何をしてきたかなんて
憤怒の魔女にはお見通しかも、ね
……ゆるせないだろう?
でもさ
わたしも『お前達』魔女を
ぜったいに、ゆるしはしない……!
覚悟を胸に
どんなに無様に斃れようともまよわない
一撃を耐え、繋ぐ!
硝子のレイピアを、揺るぎない誓いを携えて
真正面から逆説連鎖戦を、はじめよう
包囲しにくい立ち位置へ
亡霊達が迫るなら
揮うレイピアで軌道を逸らし
白焔の護りとバトルマントの二段構えで防ぎ
せめて急所だけ護る
肌を裂く激痛が
これまでの報いだとしたって
斬りつけられ
たとえ串刺しにされたって
燃え盛る想いは消させない
流した血汐に咲く棘を握りしめ
おかえしだ
わたしの怒りを、あげる――!
めざす心臓に届かなくとも貫いて
晴らせないほど
尽きぬほどに
熾烈な復讐心だとわかってるけど
血汐に仕込んだ血糊を重ね
深手も何もかも利用して
僅かでも復讐心を減らさなくちゃ
『お前』が仲間の復讐を謳うなら
わたしは人類と
大切なもののため、すべて捧げるだけ
もう誰も
傷つかなくていいように
怒りあるかぎり、抗うよ
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
ネメシス化
黒鍵翼のマエストロ姿に変化
復讐の熱に浮かされているとしても、仲間の背を守る覚悟は見事ですね
そういうのは、嫌いではないですよ
私も、背にラ・ピュッセルの人々を守る覚悟でここに立っておりますから
貴方達の復讐の炎で人々の安寧を脅かす事は、許しません
宙に展開した鍵盤で「凱歌」を演奏
ダメージ・命中アップの加護を纏わせた馬上槍を構えた白馬の騎士を喚び
仲間と攻撃の機を合わせ、先行率アップで敵より先んじて突進攻撃を仕掛けます
挟撃になるよう仲間と位置取りを合わせ、復讐の矛先を一つに定めさせはしません
一撃入れたら、即反転し反撃に備えます
反撃には守護の青薔薇にガードアップを展開し、直撃を避けるように受け流します
この炎が貴方の怒りの形だというのなら、甘んじて受けましょう
確かに一度貴方を撃破したのは私達なのですから
強烈な攻撃に膝をつきながらも、視線はラ・イルから逸らさず
ふらつきながらも立ち上がります
倒さなければ怒りが晴れぬというのなら
己の攻撃が宿敵に十分効いているかのように振る舞いましょう
凄まじい威圧感を放つラ・イル。
交戦した仲間を弾き飛ばしたその戦力を前にするが四葩・ショウ(After the Rain・g00878)とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)も引く姿勢は少しも見せぬ。
「はじめまして、ラ・イル。わたしが何をしてきたかなんて憤怒の魔女にはお見通しかも、ね」
「あぁ? 何をしてきたかなんて関係ねぇな、ここで殺すだけだ!」
焼け焦げた落ち葉を踏みしめ、新たに戦いに加わったショウの言葉に荒々しい口調で返すラ・イル。
既に復讐心で全てが塗りつぶされた今、ディアボロスを殺すという目的が彼の思考、ほぼ全てを支配しているのであろうか。
「復讐の熱に浮かされているとしても、仲間の背を守る覚悟は見事ですね。そういうのは、嫌いではないですよ」
「ククク、そうだ。その為にお前らはここで死ぬんだよ!」
「生憎。私も、背にラ・ピュッセルの人々を守る覚悟でここに立っておりますから。貴方達の復讐の炎で人々の安寧を脅かす事は、許しません」
歪んだ形ではあるにせよ、仲間を守る殿を買って出たその心意気、敵ながら見事と称賛するソレイユの言葉を聞き、故にディアボロスを殺すと返すラ・イル。
だがディアボロスも人々の命を守る覚悟を持って戦いに挑む身、故にここで倒すとばかりにショウと共に強大な敵に立ち向かうべく、黒鍵盤の翼を広げ、手元にも鍵盤広げるソレイユ。
その行動に合わせる様にショウは硝子のレイピア構え、ラ・イルに向かい駆けだして。
「……ゆるせないだろう? でもさ。わたしも『お前達』魔女を、ぜったいに、ゆるしはしない……!」
「その為に、この曲を奏でましょう」
走るショウを援護するかのように、ソレイユが演奏するは勝利を告げる際に奏でる凱歌。
その勝利を確実なものとする為に、演奏に合わせて幻想の騎士が虚空より出現、ショウの隣を駆け抜け自分が先に気を引くとばかりにラ・イルと交錯、互いに斬撃を見舞った直後に幻想の騎士が消滅すれば、ラ・イルも馬の体に傷走り、赤い血を流すと同時、炎の嵐が巻き起こる。
耳障りな演奏だ、勝利などあり得ぬとソレイユ目掛け伸びる炎、その炎を身を屈めて避けながら、ショウはラ・イルに急接近。
「『お前』が仲間の復讐を謳うなら。わたしは人類と大切なもののため、すべて捧げるだけ!」
ヒュッと風切る音を響かせ、振るわれたレイピアの一撃。
その一撃を盾で受け、邪魔だとばかりにラ・イルが剣を振り上げれば彼に従う亡霊騎士が地面から湧き上がる様に姿を見せて、ショウに向かって殺到し。
四方八方より迫る凶刃、とてもレイピア一本ではいなせぬその猛攻。
白き焔を揺らめかせ、またその炎と同色なバトルマント、白きシュバリエ翻し。
裏地に映る空の色合いで幻惑させ、一本でも多くの刃を防ぐが限界はある、次々と突き立てられた刃がマントを白から赤に染め、数多の刃が刺さり体に残されたその姿。
傷の数、深さ、地に落ち広がる血だまりから『四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は重傷を負った』事をディアボロス達は察したが、それでも彼女は倒れずに。
「おかえしだ。わたしの怒りを、あげる――!」
相手が滾らす憤怒の炎、それでは飲み込めぬ彼女の中に燃え盛るその感情。
肌裂く激痛がこれまでの報いかもしれぬ、だがそれで倒れてなるものかと血で濡れた掌を地面に向ければ、彼女の足元から落ちた血汐を糧として。
赤くあかく花開く薔薇の花割き、指が触れればそれは即座に真っ赤な薔薇棘のレイピアへと姿を変えて、そして彼女の炎も真っ赤に燃える。
「なっ、てめっ!?」
直後、繰り出す刃はこれまでの攻防で僅かに歪んだが故に防御性能の減じた盾を掠めつつ、ラ・イルの体へ深々と突き刺さりショウとは別の赤き色彩を戦場へと咲かせていく。
だがこれ以上攻撃されてはたまらぬとラ・イルは盾を力任せに一振り、傷ついたショウを弾き飛ばし地面を転がる彼女を完全に葬らんと剣を抱え、地面を蹴って走り出す。
しかしそれより早く、再び戦場に響く凱歌の音色、再び生み出された幻想の騎士はラ・イルの亡霊騎士を跳ね除けそのままラ・イルの進路を阻むような騎馬突撃。
邪魔をするなと怒りのままに、幻影の騎士を打ち倒し炎の嵐を生み出す事で、再びソレイユを焼き払わんとしたが既に彼は倒れたショウの隣へと飛び込んでいた。
「この炎が貴方の怒りの形だというのなら、甘んじて受けましょう。確かに一度貴方を撃破したのは私達なのですから」
体を焼き焦がし、膝を付き大きく息を吸い込んで、呼吸を乱すソレイユ。
相手の復讐心が少しでも弱まればとラ・イルの攻撃が十分に効いているように振舞う心づもりであったが、演技を通り越して守護の青薔薇伴っての障壁を軽く貫通、身を焦がす痛みをそのまま表出させても十分な程であったのだから。
しかし、だからと言ってこのまま倒されるわけには行かぬ、背負う物があるのだと膝を付いた状態から、ショウに肩を貸すような形でふらつきながらも立ちあがるソレイユ。
深手を負ったショウもまた、意識を保ち倒れぬと二人は強き意思を宿した瞳にてラ・イルから視線を逸らさず、憤怒の炎でも焼き尽くせぬものがあるとばかりに口を開いた。
「もう誰も……傷つかなくていいように。怒りあるかぎり、抗うよ」
「ええ、その復讐の炎はここで。必ずや消し止めて見せますから」
「ク、ハハハハハ! いいぜいいぜぇ、お前らも俺達キマイラウィッチを倒したくて仕方ない、やったことを許せない、つまり復讐したいようなもんだろぉ!?」
二人の言葉を聞いたラ・イルはディアボロスの怒りを、そしてラ・ピュセルの人々への行為を許せぬと今まで聞いた言葉を思い出し、ディアボロスもまた復讐の為に戦っている。
ならば似たような者、互いに復讐したくてたまらない、殺す以外ない。
殺し合いらしい場になってきたじゃないかと言わんばかりに大笑いし、どちらの炎がより強く、そして相手を飲み込み燃え上がるのか。
それを証明してみせるとばかりに赤黒き憤怒のオーラを大きく広げ、ディアボロスを倒すべく盾と剣を構えるのであった。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1 【コウモリ変身】LV1が発生! 【勝利の凱歌】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】がLV2になった! 【ガードアップ】がLV5になった!
①『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルとの会話
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
復讐心を弱める事を試みる
火刑戦旗出身者として敗北し、ラ・イルの技が致命傷に至り倒れる演技
蒼白な化粧に、戦闘で受けた負傷のまま、コートに忍ばせた血糊で増量し
包帯を血に染め流れ落ちるように滴らせ
折った体を剣を支えにしてよろめき、満身創痍の演技
肩で息をし、苦痛に眉を顰めながら
ああ、ラ・イル……その名に違わぬ憤怒……
なんという強さ……前に戦った時の比ではない……
復讐でこうも強化されたら、俺達では敵わない……
だが、俺達火刑戦旗のディアボロスは、魔女を狩らねばならなかった……
あなたは、聞かされていないか? 英雄よ
すべてがジャンヌの策略だった。俺達もまんまと騙された……
魔女を狩り続け、結局の所、魔女を強化しているに過ぎなかった
負ける時が来るのも……道理
復讐心を継ぎ、再誕する……とはどんな感覚だろう
俺達にはない感覚だ……人は蘇ったりしないのだから……
ああ……怖い。真っ暗闇の死が……
あなた方は死をも恐れず、復讐を増すばかりだが……
俺は死が恐ろし……い……
混濁した意識に、言葉の途中で失血したように崩れ落ちる
「ぐっ、まさかこれほどとは。ああ、ラ・イル……その名に違わぬ憤怒……なんという強さ……前に戦った時の比ではない……」
激闘続く中、思わず弱音を零し膝を付くエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の姿が在った。
いつの間にかその顔からは血の気が引いて蒼白に、受けたダメージが大きいのか衣服の各所から血が滲んでいた……が、これは化粧と血糊、一種の演技である。
「復讐でこうも強化されたら、俺達では敵わない……だが、俺達火刑戦旗のディアボロスは、魔女を狩らねばならなかった……あなたは、聞かされていないか? 英雄よ」
「おう、なんだぁ? さっきまでの勢いはどうしたよ、オイ」
剣を杖に死何とか立った状態で、他の仲間と激闘を繰り広げたラ・イルに問いかけるエトヴァ。
二度、激しい戦闘をした相手がかなり消耗している姿を見て、その程度で死ぬのかと拍子抜けしたように次の言葉を待っていた。
「すべてがジャンヌの策略だった。俺達もまんまと騙された……魔女を狩り続け、結局の所、魔女を強化しているに過ぎなかった」
呼吸を荒く、膝を付き策略に嵌められたとばかりな演技をしてみせて。
ラ・イルが再誕しこれほどまでの力を見せる、つまりは掌の上で踊らされていたのかと悔し気に下を向く。
「ハハッ、何を言い出す、ディアボロスが。そんな俺達相手でも、どんな形でも狩ろうとするのがお前らだろうが」
ディアボロスはクロノヴェーダ、このディヴィジョンならばキマイラウィッチと漂着したり、魔女化した別種族も容赦なく狩り尽くす勢いで戦うものだろうと笑いながら言葉を返す。
「そうだな、しかしこれでは負ける時が来るのも……道理かもしれぬ。復讐心を継ぎ、再誕する……とはどんな感覚だろう。俺達にはない感覚だ……人は蘇ったりしないのだから……」
体重を預ける剣、それをぐらりと傾けて再誕するキマイラウィッチに問いかけるエトヴァ。
そのまま地面に倒れ伏し、末期の言葉を紡いでいく。
「ああ……怖い。真っ暗闇の死が……あなた方は死をも恐れず、復讐を増すばかりだが……俺は死が恐ろし……い……」
今まさに、目の前で燃え尽きんとするディアボロス。
その姿を見たラ・イルは復讐心を無くしたディアボロスなどゴミとばかりに嘲笑い、その結果強烈な復讐心が弱まるであろう事が予想されたが返ってきた言葉は想定外の物であった。
「オイオイ、俺に挑んできた復讐心はどうした! 恐れるな、復讐の心を消すんじゃねぇ!」
突然飛んできた、恐怖を克服せよと出された檄。
それは自らに果敢に挑んできたディアボロスの心意気を称賛してのようにも聞こえたが。
「復讐の心がある限り、お前も、キマイラウィッチとして蘇る可能性がある。いいや、お前達のディヴィジョンをジャンヌ様が滅ぼせば、きっとそうなる!」
思わぬ勧誘、死しても尚、凄まじい復讐心を持ち続ければ。
ジャンヌによってディアボロスのディヴィジョン、ラ・イルはそれが如何なるものか新宿島の全容は知らぬであろうが、ジャンヌが滅ぼしキマイラウィッチの領域に組み込めば。
これほどまでに強い怒りを、復讐心を持つディアボロスならばキマイラウィッチとなり共に戦う同志となれる、ならばこのまま復讐の炎を絶やすなと勧誘の檄であったのだ。
何か情報を引き出せたという事も無く、復讐心を大きく弱めたという訳でも無い。
だが、ラ・イルの意外な一面が垣間見えたとも言えるやり取りであった。
善戦 🔵🔵🔴🔴
効果1 【一刀両断】LV1が発生! 効果2 【命中アップ】がLV2になった!
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎(🔵10以下の追撃を意図)
追撃側に救援機動力で合流
バイザーを補助に、敵を視認
逃走をダッシュで追跡し、背に見せている隙があらば狙い撃つ
小集団には【防衛ライン】で進路を阻み、崩れた態勢や線を回り込もうとする動きに先んじて立ち塞がりPD攻撃
【泥濘の地】でさらに機動力を奪い逃走を妨害
戦場に嵐を巻き起こし、敵を巻き込んで翻弄
仲間がいればPD通信で連携を取り、別方向から追い立て囲い込む
二度目以降も回り込み、混乱を誘う動きを
こちらに向き直ったり、姿勢や向きの変換、判断の戸惑い等も逃さずに
集団への初手は広範囲に狙いを散らして混乱を誘い、以降は確実に仕留める重視
一番遠く側で逃げようとする敵を優先し
逃がさないよ、もうおしまいだと挑発し
焦りを誘い判断の隙を生む
敵の攻撃には、油断せず
蠍の尾の動きを観察、先の毒針を防ぐようにタワーシールドの面で叩き落とし
なるべく身をかわし、負傷は強化コートで軽減を
撃破後は次の小集団やはぐれた個体を追跡
逃げた者を足跡や双眼鏡で探し出す
ラ・イルとの激闘と暫しの会話、それらが行われる中急ぎ逃げるマンティコアウィッチ達。
その逃走を許さぬと森を駆けるエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は腕を一振り、逃走経路としていた地上に一本の白いラインが出現し見えぬ壁に阻まれたかのようにマンティコアウィッチの足が止まっていた。
「ちょ、何、急に止まらないでよ!」
「違う、この線を越えられなくて!」
「だったら回り込むわよ、越えられないなら!」
急停止から口々に言いあい、防衛ラインとして引かれた白き線を回り込んで逃走を続けんとしたマンティコアウィッチ、しかしその一瞬の足止めが致命的な隙を生む。
「判断は良い、だが悪いな、ここで終わりだ」
迂回する様に動く事で出来た隙、背中を向けたマンティコアウィッチに向けて放たれたのは強烈な突風を伴う凄まじい嵐であり。
落ち葉や土を巻き上げ視界を奪い、マンティコアウィッチの体を引き裂き吹き飛ばし、仲間同士でぶつかり合わせ激しい混乱が逃走部隊に広がるのであった。
「くっ、また追撃部隊が来たわ、急いで!」
「あっちはだめ、こっちは何とかなりそうだから……」
「ちょっとまって、あいつ血塗れよ! もしかしたらここで倒して」
「余計なことを考えないで! 逃げる事だけを考えるのよ!」
あえて広域へ、各個撃破では無く逃走部隊全体に追撃が来たことを知らしめるように、派手さを重視した攻撃を放ったエトヴァ。
追撃されていることを知った者が少数かつ撃破してしまえば同様はその者達だけ、しかし広域に知らしめることが出来たのなら。
正確な状況を知らぬまま、皆が混乱し場合によってはラ・イルの殿を抜け強引に追撃してきたディアボロスを迎撃できるのでは、と思考が統一できぬ形を作れるだろう。
その狙い通り、マンティコアウィッチ達は逃げる事を優先する者や仲間を見捨てる者、あえて戦い退け安全を確保しようとする者などでバラバラになっていて。
「逃がさないよ、もうおしまいだ」
焦り、そしてそれに伴う判断ミス、それらを誘発する様にエトヴァはあえて姿を見せて、そして再び強烈な嵐を巻き起こし。
最も遠くへ、今すぐにでもこの場から逃れようとしているマンティコアウィッチを優先し吹き飛ばし、その命を奪っていく。
その攻撃を受け、果敢にも反撃せんと挑む者も居た、しかし逃走しながら、混乱しまともな統率が取れぬ中でバラバラに。
適切なタイミングもなく傷だらけの相手なら倒すしかない、復讐心を忘れるなと自分を鼓舞して尻尾を伸ばすも、その一撃はエトヴァが翳すタワーシールドに阻まれて。
「言っただろう、もうおしまいだと」
尻尾の毒針を弾き飛ばし、そして突風にて吹き飛ばし、逞しい木に叩きつけて絶命させて手近な敵を壊滅させる。
そのまま彼は双眼鏡を片手に、遠方を探りつつ地面の足跡にも注視して、より遠くに逃げているであろう集団を捕捉、場合によっては仲間の追撃が容易となるよう位置情報を把握すべく追跡。
結果、小集団やはぐれた個体の位置情報と共に大集団の逃げているであろう大まかな場所がディアボロス一同に共有される事となる。
大成功 🔵🔵🔵🔵
効果1 【防衛ライン】LV1が発生! 効果2 【能力値アップ】がLV3になった!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
ヴィルジニー・フラムヴェールト
本物の再誕魔女ね、ラ・イル
ここで、後れを取るわけにはいかないわ
わたしも力を尽くしましょう
復讐の心にこだわりがあるようね……だけど、ラ・ピュセルはあなた達魔女の好きにはさせない!
わたしも、あなたも、それでいいのかもしれないわ
だけど、多くの人は復讐を持たない方が幸せなのよ
周囲の仲間と包囲するように動くわ
十字剣≪le Rosaire d'Émeraudes≫を構えて祈りを捧げ、『Feu d'Émeraude』で攻撃よ
剣で斬り払い、勢いよく突いてバックステップ、大胆な動きで踊るような剣技に緑炎を纏って放つわ
あなたの復讐の炎と、わたしの復讐の炎、どっちが強いかしら!
【パラドクス通信】で仲間と情報共有ね
剣で果敢に斬りかかり、炎を連射して撃ち合いを続けて引きつけるわ
真剣勝負よ
反撃は≪Rosée du matin≫で緑光の盾を形成して、業火の嵐を防ぐわね
体全体を守るようにするわ
地獄の業火も、魂まで焼けはしないわ
遠慮せずにわたしの炎も味わいなさい!
怯まずに反撃や次の手を撃ちだしていくわ
アドリブ・連携歓迎よ
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)と共に戦います
理解できませんね。
これまで亜人どもを多く殺してきましたが、奴らに「蘇って同胞となれ」など思ったことは一度たりともありません。
仮に奴らが「蹂躙戦記イスカンダルを滅ぼした復讐だ」と復讐心に燃えても同じことです。
蘇ったなら何度だろうと殺し尽くす。それが私の復讐です。
冥府の神衣を纏うネメシス形態に変身
至近距離で戦うエイレーネとは離れた位置で戦い、一度に攻撃を受けないように
なぎ倒されたものも含め木の陰に隠れることで攻撃まではこちらの位置を把握されないように。
視界外から攻撃し、敵がこちらを振り向けば防御に徹し、一度に薙ぎ払うこともできない……相手にとってストレスの溜まる戦い方を行いましょう。
攻撃は【ケンタウロス・タクスス】。遠距離より植物の矢を放たせ、穿ちましょう。
業火の嵐のダメージは守護の青薔薇の結界で耐え戦い続けます。
お前にとっての復讐が違うというなら、お前はそれを貫くといいでしょう。ですが……私はお前たちに蘇りを求めない。ただ滅ぼす、それだけです。
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)と共闘
あなたが仇討ちに懸ける想いの強さは認めざるを得ません
ですが、我らが互いに掲げる『復讐』は異なるもの
故に相容れることはありません
――ディアボロスが望むは、虐げられた無辜の民と奪われた歴史へと捧げる『復讐』です!
≪神威の聖鎧≫を纏うネメシス形態を解放
先程の戦訓を踏まえ、敵に肉薄して注目を浴び、張り付いての猛攻で自由に動かさせないことで間接的にクロエ様を護ります
至近距離での激闘に敵の眼を吸い寄せ、木々の間にクロエ様の怪物が放つ矢が直撃しやすい状況の確立を
【パラドクス通信】で敵の動きや攻撃の好機を伝える時は小声で盗み聞きを防ぎます
≪神護の輝盾≫を構えて敵に突撃し『城市護りし女神の盾』を発動
敵の眼前に眩い光の障壁を広げて強く押し付け、鎧や盾を削り落として後続の痛撃の布石に
敵に向けた盾はそのまま反撃への備えとし、猛攻に抗いながら挑発し白兵戦への没入を煽ります
憤怒の名を戴く者よ!
英雄たらんと欲するなら、眼前の『怪物』を討ち果たして仲間の下に辿り着いてみせるのですね!
「理解できませんね。これまで亜人どもを多く殺してきましたが、奴らに「蘇って同胞となれ」など思ったことは一度たりともありません」
戦いの余波で葉を落とし、焼け焦げ倒れた木々を踏み付け前に出たクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)がラ・イルの語った、仲間の勧誘を否定する。
その姿は先ほどまでのマントを纏った魔女のような姿から一転、威厳ある黄金の装飾品を煌めかせる正に冥府の支配者とも言える姿に変じていて。
「ええ、あなたが仇討ちに懸ける想いの強さは認めざるを得ません。ですが、我らが互いに掲げる『復讐』は異なるもの、故に相容れることはありません」
此方も同じく姿を変異、黄金の鎧を煌めかせ巨大な翼を広げ、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が単語は同じ、されど内包する意味は違うとラ・イルの復讐を否定する。
「復讐の心にこだわりがあるようね……だけど、ラ・ピュセルはあなた達魔女の好きにはさせない!」
そんな二人に続き、別方向からもヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)が十字剣を手に姿を見せて、一度の死、そして再誕した本物の再誕魔女、と評した強敵。
されど遅れは取らぬ、力を尽くしここで止めて見せると傷ついた仲間と共に倒すべくラ・イルを睨みつけていた。
「ククク、そうか、そう言うか」
「仮に奴らが「蹂躙戦記イスカンダルを滅ぼした復讐だ」と復讐心に燃えても同じことです。蘇ったなら何度だろうと殺し尽くす。それが私の復讐です」
「わたし達――ディアボロスが望むは、虐げられた無辜の民と奪われた歴史へと捧げる『復讐』です!」
先の会話で零したラ・イルの言葉、同じく復讐という言葉を使い、片方は同胞になれと勧誘し。
片方はまるで別物、如何によみがえろうと殺し尽くし、奪われ虐げられた民から歴史を取り戻す為の復讐であり別物だとの宣言をクロエとエイレーネが告げていて。
「わたしも、あなたも、それでいいのかもしれないわ。だけど、多くの人は復讐を持たない方が幸せなのよ」
「そうかい、てめぇらはそう言うのか。ならなぁ、どっちが正しいか勝ち負けで決めるしかねぇよなぁ!」
ヴィルジニーによる否定の言葉、その言葉を飲み込みながら。
どちらの主張が正しいものか、証明する方法はディアボロスとクロノヴェーダ、ならば戦いの中で、勝者と敗者として示す以外に道は無い。
叫ぶと同時、ラ・イルが焼け落ち灰になった木々の残骸を蹴り上げ突撃、その突撃に対し真正面にはエイレーネ、ラ・イルを側面から叩けるようにヴィルジニー、そしてそんな二人から離れ遠距離より攻める形を取ったクロエという布陣にてディアボロスは迎撃する。
その形の通り、まず衝突したのは輝盾を翳し槍を振り上げたエイレーネ。
「憤怒の名を戴く者よ! 英雄たらんと欲するなら、眼前の『怪物』を討ち果たして仲間の下に辿り着いてみせるのですね!」
「ハッ、言うねぇ! だったらその通りにしてやるよ! おらぁあああああああ!!」
真正面から衝突する両者、双方共に右手に武器を、左手に盾を持つスタイル故に向かい合った両者の刃は互いの盾にて防がれて、火花を散らし金属音を響かせる。
だがエイレーネが攻撃にて真に狙ったのは槍の一撃にあらず、自らが盾として。
そしてその際に生ずる障壁の力にて相手の装備を打ち砕き、後続に続ける事が目的、故に彼女の手にした盾はラ・イルの剣を受け止めながらその輝きを増し、光りの障壁を生み出しそのまま障壁の圧力にてラ・イルの装備だけでなく、存在そのものを消し去らんと押し込んでいく。
「アテーナー様、その加護を受けた障壁、あなたはここで動けず消滅するのです!」
障壁で相手を抑え叫ぶエイレーネ、パラドクス通信にて小声で好機を伝える予定であったがラ・イルの絶叫伴う突撃故に囁くような通信が聞こえぬ可能性が出た。
故に止む無く、相手の絶叫に被せる様に叫び、抑え込んでいることを後方や側面の仲間に伝えた直後、見えたのは先ほど障壁にて押し込んだが既にそれを切り裂き、身を焦がしながらも眼前に迫り剣を振り上げたラ・イルの姿であり。
振り下ろされた刃を盾にて受けるが、その刃は盾の守りを突き破り、歪めエイレーネの体にまで到達、肩や腕が鎧も無視して切り裂かれ、赤い血が飛び散るが意識は全てエイレーネに向いていることを彼女は確信。
「やりますね、ですがそれで終わりですか!?」
「言ってくれるな、だったら望み通り殺してやるよ!」
そのまま敵の耳目を自分に引き付け続ける事、激高し手近な存在から屠りたいと狙う相手ならば、不用意に庇いあうような動きよりもそうする事で仲間を守れると読んだ彼女の考えは正解で。
周りへの注意無し、目の間に立つ邪魔な壁を徹底的に叩くと言わんばかりに、剣を無茶苦茶に振り回し、盾の殴打という倒した相手の原型止めぬ残虐非道な猛攻を仕掛けてきたラ・イル。
その猛攻を一身に受け、これまでの傷の蓄積も相まって『エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は重傷を負った』がそれでも尚、槍を杖にし踏みとどまり。
「エイレーネ……後は私が引きつけます。種子に宿るは我が哀傷、芽吹け『ケンタウロス・タクスス』!」
「そうね、横も後ろも隙だらけ、だわ」
頭に血が上り、周囲に散ったディアボロスへの対処が出来なくなった好機を逃さずクロエが杖を一振り、先端より飛んだイチイの種が地面に落ちれば瞬時に成長、伸びる蔦がラ・イルに似た人馬一体の怪物、ケンタウロスの形へと変貌。
弓の形をした蔦に、捩じり絡み合った矢の形状をした蔦を番えて走り出すと同時、前線を支えるエイレーネとは逆方向、即ち後方へ回り込んだ形でヴィルジニーが十字剣に祈りを捧げて突撃。
祈りは奇跡を引き起こし、彼女の持つ十字剣にはエメラルド色の炎が宿り、二人の攻めに気付けた時には既に手遅れ。
「来やがったか、だったら纏めて……ぐぅ!!」
飛来するは強靭なる蔦が絡まり、鋭き鏃を形成した蔦の矢。
神話のケンタウロスがそうであったように、狙い定めた一矢が盾の守りを掻い潜り、鎧を刺し貫きラ・イルの体に突き刺さり苦悶の声を上げるがそれだけでは終わらない。
急接近したヴィルジニーが先ずは鋭き刺突を放ち、剣でいなされればそのまま振り回し、そして後方へと飛び退きながら十字剣を振り回せば纏った炎が飛び、ラ・イルの体を炎上させる。
ここが好機、クロエが使役すケンタウロスが一気に戦況を傾けんと矢を番え、再び放つ。
しかしラ・イルも力を増して再誕したキマイラウィッチ、このまま倒されるものかと剣を振るい、焼け焦げた木々の残骸巻き上げながら地獄の業火が嵐となって吹き荒れ、蔦で出来たケンタウロスを焼き尽くし、そして青き薔薇の結界超えてクロエの体をも焼き焦がし。
更には飛び退いたヴィルジニーに向けても剣を一振り、此方は彼女の纏うエメラルド色の炎を飲み込む獣の顎が如く、左右から挟み込むように赤黒い地獄の業火が迫っていく。
互いに譲らぬ攻防の中、再び動きを見せたのはクロエであり。
「お前にとっての復讐が違うというなら、お前はそれを貫くといいでしょう。ですが……私はお前たちに蘇りを求めない。ただ滅ぼす、それだけです」
再度振るった三相の杖、その先端から飛んだ種が焼け焦げた地面に根付き、再び蔦のケンタウロスとなって走りながら矢を射かける。
その攻撃に反応、馬の体を射抜かれながらもラ・イルは力強く地面を蹴って、剣を構え盾を掲げて二射、三射と放たれた矢を防ぎながら剣を一振り。
纏めて同時に焼き払えぬ、仲間と直線上に近しい位置取りをせぬように、ラ・イルの側面に回り込む様に移動するクロエに苛立ちながらも再び周囲を焼き払う、凄まじい炎の嵐が吹き荒れて。
青い薔薇の結界が焼け落ち、衣服も装飾品も焼き焦がした結果『クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は重傷を負った』がそれでも相手に十分な傷を与え攻撃の時を生み出したのは事実。
「クソッ! ふざけた真似をしやがって。このまま焼き尽くし……!?」
「あなたの復讐の炎と、わたしの復讐の炎、どっちが強いかしら!」
激昂したラ・イル、そこへ再び踏み込んだヴィルジニーの叫び。
焼け焦げた衣服が崩れ落ちるのを気にも留めずに一気に間合いを詰め、振るわれた斬撃はラ・イルの背中に深々と傷を付け、噴き出すエメラルド色の炎がその傷跡を焼き焦がし更なるダメージを与えていて。
ぐらりとよろめくその体躯、だがしかしここで倒れてなるものかとラ・イルは地面に向けて盾の先端を突き出し、打ち付ける反動にて体を起こしその勢いのまま剣を一振り。
今まで受けた傷の痛みを、そして葬られた同胞の憎しみを、復讐心を宿した黒き地獄の炎を巻き起こし、ヴィルジニーの体を飲み込まんとした瞬間。
彼女は緑色、剣に宿った炎と同色の光を前面に展開、光りの盾とし炎の嵐、それより生じた勢いを殺すも全ての炎を防ぐ事は出来ない。
盾の縁から崩壊が始まり、やがて崩れそのまま黒い炎に飲まれるも、彼女は焼き尽くされる事は無く手にした十字剣を一振り、エメラルド色の炎にて黒き炎を切り裂き衣服が焼け落ち、見える皮膚に重度の火傷が見て取れる。
されど倒れず、まだ戦えると継戦の意志示す姿をラ・イルの前へと晒していたのであった。
「地獄の業火も、魂まで焼けはしないわ。遠慮せずにわたしの炎も味わいなさい!」
「ハハハッ! いいぜいいぜぇ、これだ、これだぜ! 小賢しい動きとかは無しの、復讐心を存分に晒して全力での殺し合い、良い顔を見せるじゃねぇか!」
ラ・イルが放つ炎、しかしそれではディアボロスの宿す魂の炎を飲み込み焼き尽くす事などできはしない。
その強き衝動が放つ炎を更に受けて見よ、とヴィルジニーが告げればその復讐心を、許せぬという感情を隠さず晒し、ぶつけてきた戦いをするディアボロスを称賛し、その顔を見て何か感じる事があったのだろうか。
賞賛し、歓喜し、されど憤怒の感情を力とし、武具を構え突撃するラ・イル。
その突撃は仲間が下がる暇を稼ぐヴィルジニーの誘いであり、彼女が再度の衝突から剣戟、そして炎による攻防で大きく消耗する最中、エイレーネとクロエは後退を完了していた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1 【パラドクス通信】がLV2になった! 【完全視界】LV1が発生! 【飛翔】LV1が発生! 効果2 【ダメージアップ】がLV3になった! 【命中アップ】がLV4になった!
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
レイラ・イグラーナ
個人戦力も相当のものですね。
復讐心を増せば更に強敵となり立ち塞がるでしょう。
ですが……ラ・ピュセル奪還戦の趨勢を決めるこの戦いも、落とすわけには参りません。
ここから先へは通しません。お覚悟を。
数が非常に多いですし、小集団でバラバラに逃げている者もいるようです。
他の方と別れて三々五々に逃げる者を狙います。
【パラドクス通信】で遠距離の方と連絡を取り、遭遇した敵が分散して逃げる場合などでもフォローし合って取りこぼしがないように。
魔術を込めた針を手に、敵集団の前に立ちふさがりましょう。
突き刺さると同時に雷の魔術を発動させる【既成奉仕・雷】。針を投擲しマンティコアウィッチを感電させ撃破していきます。
数多く倒すには早期の撃破が必要……ですが焦りは禁物。むしろあちらに焦ってもらいましょう。
当然ですが、私は1人で貴女たちを倒しに来たのではございません。時間を稼げば援軍が来るのはこちらです。
遠距離で戦い、深追いしないようにしながら援軍を仄めかせ、敵が決着を焦ったところを攻撃していきます。
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
一里塚・燐寧
うひゃー、随分と数が多いじゃんね
七曜の戦とかグランダルメ奪還戦でやりあった時にわかったけど、キマイラウィッチで一番面倒なのは雑魚もけっこー骨があるとこだよぉ
今のうちにあいつらを片付けとけば、限られた時間で強い雑魚を削ってく苦労が減る……やらない手はないよねぇ?
【泥濘の地】のレベルを更に高めて敵の移動を遅れさせるよぉ
で、あたしが持ち込んだのは二体攻撃だから沢山の敵を倒すのにはちょっと不向き
だから遊撃的に走り回って小集団を探し、一人や近場の面子だけで倒せそうなら即撃破しつつ……
応援を呼んだ方がいい大きめ集団を見つけた時は、【パラドクス通信】で救援を呼ぶねぇ
もし敵が進む方向ばっか気にしてたり、枝葉を隠れるのに使えて高い所にいても安全なら、【飛翔】で木の上に登って高所から索敵するのもいいかもぉ?
戦闘時は『呪式:爛離骨廃』を使い、《テンペスト・レイザー》から飛び散る呪詛で脆くした身体を回転鋸刃でぶった斬る!
花びらは得物を振り回して吹き飛ばすか斬り払い、炎の直撃を防ぐねぇ
ほらほらぁ、逃がさないよぉ!
ディアボロスとラ・イルの激闘続く中、逃走を続けるマンティコアウィッチ達。
幾度かの襲撃を受け数を減らし、逃走経路を予測された集団へ更なる追撃を仕掛けるべくディアボロスが迫っていた。
「うひゃー、随分と数が多いじゃんね。七曜の戦とかグランダルメ奪還戦でやりあった時にわかったけど、キマイラウィッチで一番面倒なのは雑魚もけっこー骨があるとこだよぉ」
「ええ、個人戦力も相当のものですね。復讐心を増せば更に強敵となり立ち塞がるでしょう」
護衛であった怨讐騎士の奮戦、更にはラ・イルの高い戦闘力による多数の負傷者発生の報を聞き、末端の兵ですら場合によっては驚異的だと漏らす一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)にレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)が同意を示す。
だが今は追撃戦にて優位を取り、一気に叩く好機。
故に混乱に乗じ、その実力を発揮させぬ間に数を減らさんと森を進み、仲間より報告受けた小集団を発見した二人の動きは速い。
「げっ!? 新手が来たわ!」
「ここから先へは通しません。お覚悟を」
「ふふふ、今のうちにあんたらを片付けとけば、限られた時間で強い雑魚を削ってく苦労が減る……やらない手はないよねぇ?」
逃げる敵の進路上に回り込んだレイラが長き三本の銀針、親指を除いた残り四指の間にそれぞれ一本ずつ挟み込み、爪のようにも見える形で構えマンティコアウィッチを威圧して。
行く手を阻まれ迂回しようとした瞬間、その背後からは燐寧が逃がさぬと宣言しつつ唸るチェーンソーを構え、その大音量にてプレッシャーを与えていた。
こうなれば抵抗し押し通る、戦い突破口を開かねばと思考を切り替えたが最初から戦うつもりであったディアボロスに対し、心構えの面で遅れていたのならば姿を認めたとてそれは奇襲を受けたに等しい状態。
身構えた瞬間には既にレイラがマンティコアウィッチの懐へと入り込み、握りこんだ銀の針をその胸元へと突き刺していたのであった。
「なっ、あああああ!?」
刺さった瞬間、体に走る電撃に絶叫するマンティコアウィッチであったがレイラは追撃を燐寧に任せ、戦うつもりでもあるが場合によっては自分だけでも逃げようと離れていた個体を標的に。
人差し指のみ力を緩めて腕引けば、一本だけ針を残して電流による攻撃を与え続け残る二本は続けて攻撃に使用可能な状態で。
そのまま腰を捻りつつ腕を振り、指の力を緩めれば引き抜いた銀の針は別方向へと飛翔、逃げようとしていたマンティコアウィッチ二体にそれぞれ突き刺さり、初手で電撃受けた者と同じく刺突からの電撃を与えていたのであった。
「痺れてるところ悪いけど。ほらほらぁ、逃がさないよぉ!」
その猛撃に合わせる形で迫るは燐寧、電撃に見舞われながらも自分への初撃から見向きもせず仲間を止めんとしたレイラに反撃しようと蠍の尾を持ち上げたマンティコアウィッチの背後から迫り、その尾に振り下ろされた回転鋸刃が食い込んで。
ブチブチと肉を断つ音と共に尾が切断、そしてそのままマンティコアウィッチの背中へと刃が食い込み、血肉をぶちまけながら体が両断されていく。
悲鳴をあげようにも電撃で声が出ず、恐怖と絶望に染まった表情のままにその体は無残にも二つに分かれ、崩れ落ちて絶命すれば燐寧は次なる標的を見定め跳躍、足場の悪い場所を無視して空中を飛び、そのまま逃げか応戦か逡巡するマンティコアウィッチに急降下。
「さーて、これでドロドロのバラバラだよぉ」
「くっ、しまっ……!? ああああああ!!」
接近させまいとマンティコアウィッチが周囲に展開した燃える花びら、それらを手にしたテンペスト・レイザーで振り払いながら間合いへと飛び込んで。
咄嗟に構えた杖に刃を噛ませ、回転する鋸刃が食い込みねじ切り体へと迫っていく。
間に合わぬと察した時には既にマンティコアウィッチの肩口から胸元へ、肉を抉り呪詛に犯されズタズタに引き裂かれた傷が生じ、絶叫と共に飛び退くも既に逃げる事は不可能であることは明確であったのだ。
「ラ・ピュセル奪還戦の趨勢を決めるこの戦いも、落とすわけには参りません。故に」
「そーそー、ここだけじゃなくバラバラに逃げてるなら即座に、ねぇ?」
まともに応戦できず損害受けたマンティコアウィッチに、そして周囲でこの追撃に気付いたであろう者達に知らしめるようにして。
あえて自分達の存在を曝け出すように言葉を紡ぎ、重圧をかけていくレイラと燐寧。
多くの敵を倒すには早期の撃破が必要、だが焦れば逆効果となるが、時間をかければ援軍が到着しより優位になるのはディアボロス。
ならば、相手が焦る様に仲間がまだまだ迫っていると情報を流せば良いと更に二人が口を開いた。
「当然ですが、私達は2人で貴女たちを倒しに来たのではございません。時間を稼げば援軍が来るのはこちらです」
「おっとお、あっちに沢山逃げてる奴がいるのかなぁ? 仲間を呼ぼうかなぁ?」
「く、うううう……!」
援軍の到着を、近場の仲間との合流もあり得ると言葉を発せば既に発見済みで追い込まれつつあるマンティコアウィッチは苦悶の声を絞り出し、この戦いの様子を知った逃走中の者もまた、危機的状況に肝を冷やし焦りが更なる判断ミスを誘発する。
その間にレイラは追撃として針を放ち、燐寧は木々の合間を縫う様に飛翔、逃げる敵を探索し仲間へと連絡し、更なる追撃の呼び水とするのであった。
大成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1 【パラドクス通信】がLV3になった! 【泥濘の地】がLV3になった! 効果2 【命中アップ】がLV5(最大)になった! 【ダメージアップ】がLV4になった!
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
ルチル・クォンタム
アドリブその他諸々歓迎
他の人に引き続き、敵を追いかけ追いかけ逃がさない。
防衛ラインで進路を阻み、PD通信で他の人と連携を取って、追い込むよ。
ラインを回り込もうとする敵に対してPD攻撃で突撃。
エアライドで上から飛び込んで奇襲めいた攻撃もしかけて混乱させれるなら混乱させる。
更に逃げ足を遅らせる為に泥濘の地で行動速度を遅らせる。
相手の攻撃はガードアップや自分が纏ってる魔力(aura de lumière et d'obscurité)や針水晶の籠手等の装備を以て魔力障壁を張り致命傷にならないようにして少しでもダメージを減らして耐える。毒に関しても耐えてる。
それ位で僕らは退かない。
どれ程逃げようとも僕らは追いかける。絶対に逃がしはしないよ!
飛翔も使いつつ1体1体見かけた敵は回り込んだり都度防衛ライン&泥濘の地でとらえて攻撃して倒していくよ!
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
キマイラウィッチに護ると言う概念があるとは。
逃げる背中を射る趣味はございませんが
来るべき決戦に向けて、敵は一体でも多く撃ち落とします。
何処に逃げようがこの眼は既に貴方達を捉えています。
どうかお覚悟を。
手に灯すは蒼き粒子の灯火、機械魔導弓『ACRO』に番え
必中の念と【命中アップ】【ダメージアップ】の加護を込めて引き絞り
空を仰いで蒼光の矢を放ちます。
花火の様に空で散らばった全ての矢を『Boeotia』の超演算で制御して
決して逃さない追跡者へと変えましょう。
派手な演出かもしれませんが、敵を更に混乱させるのには良いかもですね。
矢を放った後は即座に反撃への備え、2重の防御壁の『結界術』で威力を殺します。
来るものだと分かっているから痛みへの覚悟は出来ています。
一体でも多く仕留める為に、すかさず次の一矢を放ちましょう。
決して気持ちの良い戦いではありません。
ですが、この世界の人々の為に、もう少し頑張って前に進みましょう。
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ここが正念場だな
たとえラ・イルを強化する事になっても
ラ・ピュセル奪還戦のため、戦力を削ぎ落そう
パラドクス通信を駆使し周囲の味方と連携
先に共有した位置情報をもとに追跡
他の仲間と協力し、大集団を囲い込むように狙う
戦況を観察しつつ、両手の銃でPD攻撃
煙幕弾に不安を掻き立てつつ、過たず狙い撃つ
基本は仲間と狙いを合わせ
遠方へ逃げようとする敵を優先し狙いつつ
一撃で倒せる敵>負傷の大きい敵から狙い速やかに数を減らし
残りのものの逃走を阻止するよう立ち塞がる
敵の攻撃に対し、観察しつつ
両手のSegenに展開した魔力盾で、燃え上がる花びらを振り払い
魔力障壁と合わせて身を包むように護り
その間に身をかわしつつ、強化コートで軽減を
手は休めずに倒し切り
一集団を倒せば仲間と情報共有しつつ次へ
双眼鏡も駆使しつつ捕捉
小集団も同様に囲い込み、はぐれた個体も逃さず追撃しきろう
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
引き続きネメシス化
流石はラ・イル、強敵ですね…
ここからはスピード勝負
一旦、救援機動力で撤退する魔女達を追撃します
この軍団を撤退させさえすれば、倒されたとしてもラ・イルが目的を達して勝利したも同義
勝ち逃げなんて、させませんよ
完全視界で森の中の視野を確保しつつ
仲間とパラドクス通信で連絡を取り合い、森の中で索敵方向を分担します
撤退する足音や話し声に耳をすませ、異変を感じれば急行
姿を捉えれば泥濘の地を発動し、足元を乱します
憎いディアボロスと相対しても逃走を選ぶなんて
とんだ腰抜けキマイラウィッチも居たものですね
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
ダメージ・命中アップの加護を宿した黒衣の死神を喚び、足元から地の底へと引きずり込んでやりましょう
体力の低い者から優先して狙い、各個撃破で数を減らします
仲間がいれば攻撃対象を揃え
迅速に撃破が叶えば次の集団を追跡
反撃には守護の青薔薇とガードアップを展開して急所を避けます
1体でも残せは熾された復讐心は人々を脅かします
仲良く全員倒してやりましょう
③👾撤退するキマイラウィッチの追撃『マンティコアウィッチ』
ヴィルジニー・フラムヴェールト
ラ・ピュセルの解放はわたし達の悲願よ
哀れな魔女達も、見逃せば人間に災いを齎すでしょう
逃さないわ
ネメシス形態で半獣の魔女の姿になるわ
一番は、大集団を殲滅ね
位置情報をもとに追いかけて、周囲の仲間と包囲できるように動くわ
十字剣≪le Rosaire d'Émeraudes≫を構えて祈りを捧げ、『Le sanctuaire』で攻撃よ
マンティコアウィッチ達を無数の植物の蔓で縛めて、動きを止めるわ
【泥濘の地】で移動速度を落として邪魔するわ
その間に一気に囲んで倒してしまいましょう冷静さを奪うように、周囲から追い立てましょう
包囲にも逃げられそうに見せかけた場所を作って、そこにウィッチ達が向かったら塞いでしまうわ
狙いを合わせて攻撃し個体数を減らして囲みやすくするわ
攻撃が届かない場所へ逃げる敵は優先ね
逃げる力を奪うわ!
反撃は≪Rosée du matin≫で緑光の盾を形成して、舞い散る花びらが直接触れないようにするわ
【パラドクス通信】で状況を伝えあって連携し、残りもすぐに追いかけるわよ
アドリブ・連携歓迎よ
「くっ、こうなったら! やるしか無いわよ、みんな!」
「ええ、増援も無傷じゃない……やってやるわよ! そして逃げきるのよ、うああああああ!」
ディアボロスの猛追を受け、小集団が次々と脱落するマンティコアウィッチ達。
このまま逃げる様に走ったとてそれは不可能、そして追撃してきたディアボロスが傷付いている事に気付き、ラ・イルとの戦いの末、抑えきれずに追ってきた、ならばなんとか突破口は開けるかもと自分達を奮い立たせ、迫る面々に対抗せんとしていたのだ。
「なるほど。けどラ・ピュセルの解放はわたし達の悲願よ。哀れな魔女達も、見逃せば人間に災いを齎すでしょう……逃さないわ」
「そうですね。この軍団を撤退させさえすれば、倒されたとしてもラ・イルが目的を達して勝利したも同義。勝ち逃げなんて、させませんよ」
その抵抗を叩き潰すとばかりにヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が大集団の前に姿を見せ、ヴィルジニーは獣の特徴を宿した姿へ。
ソレイユは先にラ・イルと交戦した時のまま、黒き鍵盤の翼を後方へと広げつつ傷ついた体を晒していた。
大丈夫だ、二人だけなら数に任せて押し切ってなんとか、少しでも逃げ切ってみせると抵抗の構えを見せたマンティコアウィッチ、しかしその抵抗する心を圧し折るように、この場に大集団がいる事はディアボロス達には知られていて。
「ここが正念場だな。たとえラ・イルを強化する事になってもラ・ピュセル奪還戦のため、戦力を削ぎ落そう」
「逃げる背中を射る趣味はございませんが、来るべき決戦に向けて、敵は一体でも多く撃ち落とします」
「ああ、どれ程逃げようとも僕らは追いかける。絶対に逃がしはしないよ!」
それぞれ別の方向から、両の手に銃を構えたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)がラ・イルの復讐心が高まる事となろうともこの集団を倒すと宣言し。
隠れ潜み、姿を見せず。されどその状況でも見えているとばかりにレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が告げ、逃がす事はないとルチル・クォンタム(加護の外に出た守り人・g10515)も包囲する様に動き、その姿を晒していたのだ。
如何なる方向に逃げようともディアボロスの追撃があり得る状況、囮のような形で各所に散った小集団は逃げ切れたのか安否は不明、もしかしたらごくわずかに逃げれたかもしれぬが彼女らにディアボロスの気が取られ、此方への攻勢が弱まるなどという事はあり得ない。
こうなれば強行突破しかないと杖を構え尾を振り上げ、死中に活を求める様に走り出したマンティコアウィッチ、しかしそれは許せぬとディアボロスの猛攻が始まっていた。
「生命芽吹く森は、邪なる侵入者を赦さないわ。だからあなた達もここで終わりよ」
十字剣を掲げ祈りを捧げるヴィルジニー、すると彼女が持つ十字剣より黄金の種子が撒き散らされマンティコアウィッチの足元に落下、そして祈りに呼応する様に森の木々が揺れ同時に落ちた種子より数多の蔦が四方八方に伸びていく。
地面より発生した突然の拘束攻撃、それに縛られながらも蔦ごと焼き払ってやるとばかりにマンティコアウィッチは燃え盛る花びらを周囲にばら撒き、一部を焼くも既に絡み付いた蔦の量は膨大で。
逃走する力を奪う様に生命力を収奪、何とか杖を地面に突き立て倒れる事は防ぐが走る気力も失えば、直後に地面がぬかるみその動きを阻害していくのであった。
「ぐっ、もうだめ、けど……逃げ道を作るぐらいはっ!」
次々と絡め取られ、されど仲間の為に突破口を開こうとしたのだろう、燃える花びらを集中させ蔦を焼き、ヴィルジニーの身を焦がすダメージを与えそこから何とか抜け出せないかと試みたが、綻びがある様に見せかけるのはディアボロスの策の内。
圧に負け包囲しきれないとばかりにヴィルジニーが一時後退、攻撃を仕掛けつつ突破を図った集団が出たがその逃走を阻止する様に蒼き光が飛来する。
「何処に逃げようがこの眼は既に貴方達を捉えています。どうかお覚悟を」
空中から飛来した蒼き灯火、雨のように降り注ぐそれは木々の影に潜みつつ動きを全て見通したレイによる物。
燃え盛る火矢の如くマンティコアウィッチの体に突き刺さり、その身を焼き焦がし何処から攻撃されたのだと周囲を見渡す中で既にレイは右の手に第二の矢となる蒼き炎を宿していて。
矢の形に変え左腕の機械魔導弓『ACRO』に番え、天を仰ぎ放たれた蒼矢は空中にて爆ぜ、再び細かな矢となり降り注ぐ。
敵の耳目を引く派手な攻撃、綻び見つけたとてそこに殺到すればこうなると見せつける様に。
混乱を誘発する目的も含んだ攻撃にて走るマンティコアウィッチの集団は混乱状態に陥るが、その中でも倒れず矢の軌跡からレイの隠れ潜む場所を瞬時に把握、一気に距離を詰めた者も居て。
「お前、お前ぇええええ! この、このぉ!」
絶叫しつつ尾を振り上げ、レイの体に突きさすマンティコアウィッチ。
攻撃が届く直前に展開した魔力の障壁で威力は減じた物の、突き刺した感触が確かに伝わりこのままレイを押し切ろうと他のマンティコアウィッチ達も到来、追い込まれた中での混乱状態によって全体を見る目は既に奪われた状況となっていた。
ならば更にその混乱を拡大させる、攻撃が来る際の痛みは想定の範囲内、故にまだ引き付けられると再び蒼き炎を矢と変えて、今からもう一矢放つと見せつける様に弓へと番えたレイ。
そうはさせるかと遠方から、ここを強行突破だと別のマンティコアウィッチが走る中で突如周囲に広がる煙幕、それはエトヴァが投げつけた煙幕弾であり、一瞬だけ注意を引いた隙にレイは仲間の射線から逃れる様に後退し。
「――紫闇に、惑え」
淡々と告げられるエトヴァの言葉、その言葉と共に彼が両の手に持つ銃が算を乱したマンティコアウィッチに向けられて、如何なる方向へ逃げようとも逃がさぬと引き金が引かれれば。
広がる煙幕の合間を縫って紫色の銃弾が飛来、マンティコアウィッチ達の体へと銃創を刻みつけ、同時に着弾地点から濃い紫の煙が一気に広がり視界を奪い、ここに敵がいるとディアボロス同士に伝える目印の役割を果たしていく。
このままではまとまってやられるだけ、何とか逃げるべく煙をかき分け燃え盛る花びらを周囲に撒き散らし、ディアボロスへの反撃と牽制を行いながら倒れた仲間の屍越えて逃れる道を探るマンティコアウィッチ達。
だがその逃走は許さぬとエトヴァが背中の翼を大きく広げ、纏わりつく花びらでコートを焦がしながら飛び上がり、進路上に立ち塞がる様に着地して。
「ここは通れないぞ、まあ。押し通るならそれ相応の出血も覚悟するんだな」
これまでの戦いでかなりの消耗を強いられたエトヴァであったが、そんな彼を倒し通る事も難しい、そう告げた理由はすぐに分かろう。
何故ならば、進路を塞ぎ一瞬でも気を引いたその瞬間、戦場には不釣り合いなピアノの音色が、されど死へと誘う舞踏曲ならば今まさに、死が目前に迫るマンティコアウィッチにはおあつらえ向けの曲やも知れぬ。
その舞踏曲を奏でるはソレイユ、空中に浮かぶ鍵盤を叩けば黒衣纏った骨の死神が躍るような足さばきで逃げ場を失ったマンティコアウィッチに迫っていて。
「憎いディアボロスと相対しても逃走を選ぶなんて。とんだ腰抜けキマイラウィッチも居たものですね。それとも、死を恐れましたか?」
挑発的な言葉を投げかけ怒りと復讐心を刺激し、判断力を奪わんとしたソレイユの言葉。
カッとなった者、ただの挑発だからと仲間を諫める者、どちらに従うか逡巡する者、様々な反応を引き出したその言葉は彼の狙い通りに更に混乱を拡大させる物となる。
「ふ、ふざけるな! 殺す、殺してやる! そして合流して、それからお前らを皆殺しにしてやるからな!」
手始めに激高したマンティコアウィッチが叫び、燃え盛る花びらを飛ばし木々ごとソレイユの体を燃え上がらせる。
だが怒りにて視野が狭くなったのが命取り、カタカタと顎を鳴らし、木々の影から影へと踊りながら移動していた死神の接近に対応できず骸骨の腕がマンティコアウィッチの肩を掴んでいて。
「ヒッ!? しまっ……!」
恐怖に顔を引きつらせた時には既に手遅れ、白き骨はもう離さぬとばかりに力強く肩を掴んだまま、地中へ、即ち死者の国たる冥界へ引きずり込むように沈んでいけば、同時に捕まったマンティコアウィッチも地中へと消えていく。
次に骸骨の死神が地中より姿を見せればそれは始末が済んだ証、そのまま新たなる犠牲者を求め再び影へと姿を隠し、演奏に合わせ骨を鳴らして何時襲われるか分からぬ恐怖を振りまいていくのであった。
「立ち向かえばこうなりますよ、まあ逃げようとしても無駄ですが」
舞踏曲を演奏しつつ、如何なる末路が待ち受けるかと示す様に告げたソレイユ。
応戦すれば無残な死を、逃げても無駄というのはどういうことか、それを証明する様に空中に見えた一つの影が足を泥濘に取られ動きの鈍った集団にむけて急降下。
それは奇襲的な動きで統率が戻りつつある集団を突き崩す、そう動いていたルチルであり。
ソレイユの操る骨の死神が黒衣を翻し迫るのならば、死神が持つ獲物を連想させる大鎌を振り上げ生ける肉体持った死神が奇襲した、とも見える猛攻を仕掛けていく。
「どれ程逃げようとも僕らは追いかける。絶対に逃がしはしないよ!」
着地と同時、泥濘を踏み抜き泥を撒き散らしながら大鎌を渾身の力で振りぬくルチル。
飛び散る泥が彼女の足元を汚し、またマンティコアウィッチにかかると同時にその体へは巨大な鎌の刃が突き刺さり、そして振りぬく際に発生した衝撃波が針のように細い形に変化しその体へ無数の小さい穴を空けていく。
苦痛に顔を歪めつつ、だがこの距離ならば自分の尾も届くとばかりに最後の力を振り絞って伸びた蠍の尾、その尾が迫る中でルチルは針水晶の籠手翳し、ほんの僅かに軌道を逸らす事にて急所への直撃を回避。
鋭い尾の一撃と流れ込む毒による苦痛に顔を一瞬歪ませるがこれも必要経費と割り切り、突き刺さったままの大鎌に防御に翳した腕を戻し、再び力を込めていく。
「やってくれたね、けどそれ位で僕らは退かない」
ルチルが力を込めればそのまま刃の根元まで突き刺さり、さすがに生命力が尽きたのだろうか?
突き刺した尾が緩み、抜けると同時にマンティコアウィッチの体も吹き飛びながら鎌より抜けて力なく地面を転がりピクリとも動かない。
被弾しながらも十分に、集団に当たるディアボロス達は各々の攻め方でマンティコアウィッチを確実に減らし、進路を塞ぎ、包囲を狭め攻め立てていく。
「こ、こんな、こんなことってないわよ!」
「あいつら、どんな手を使ってでも皆殺しにするつもりよ!」
逃げ場を失い、仲間を次々と討たれる中で悲嘆し、絶望の言葉を紡いでいくマンティコアウィッチ。
容赦なく攻めるディアボロスであったが、敗残兵を駆り立てるような戦故に思う事がある者も居たのだろう。
「決して気持ちの良い戦いではありません。ですが、この世界の人々の為に、もう少し頑張って前に進みましょう」
ほとんど一方的な蹂躙に近い戦闘、その戦いにポツリとレイが言葉を零すが彼女が言った、人々をキマイラウィッチによる惨劇から救う為という言葉。
その言葉を実現する為に、仲間だけでなく自分自身も鼓舞し矢を放つのであった。
「そう感じる戦いなのは否定しません、しかし1体でも残せは熾された復讐心は人々を脅かします。仲良く全員倒してやりましょう」
そんなレイの言葉に応じたのはソレイユ。
しかし、復讐心を悪意ある形で利用させ人々を苦しめる訳にはいかないと手心加える事無く猛追すれば、空中飛ぶルチルが一瞬の隙を突き包囲を掻い潜らんとした者を飛び越え回り込み、大鎌振るってその命を刈り取っていく。
「残りは少ない、隠れてるのもいるけど各個撃破していこう」
「そうだな、攻撃で分断して小集団に分かれたようだが……はぐれた個体も逃さず追撃しきろう」
猛攻で数を減らし、散り散りになった集団。
故に隠れ潜んだ者も居よう、だが残さず倒すとルチルが言えばその状況を分析、はぐれた個体を探すエトヴァの姿も見えて。
「じゃあ私は今の戦いで上手く逃げたのがいないか探してみるわ、見つけたらすぐに連絡を」
そんな追撃を行う仲間に逃走した敵の有無を確認するように、ヴィルジニーが告げ残存戦力の掃討戦に移行するディアボロス。
やがて、散発的な衝突が幾度か起こり多少の反抗はあったものの隠れ潜み、逃げようと試みた集団は殲滅され、ここに合流を果たさんと逃走したキマイラウィッチの集団は壊滅し、大きな戦力がラ・ピュセルの軍勢より脱落する事となっていた。
成功 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1 【エアライド】LV1が発生! 【飛翔】がLV2になった! 【コウモリ変身】がLV2になった! 【泥濘の地】がLV4になった! 【防空体制】LV1が発生! 効果2 【ガードアップ】がLV7になった! 【ダメージアップ】がLV6になった! 【先行率アップ】がLV3になった!
「…………!!」
ディアボロスを足止めし、倒す事で仲間を逃がす為に奮戦していた『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルは自らに流れ込んできた凄まじい感情。
後ろから撃たれた無念が、無残にも殺された事による復讐心から殿勤め、逃がし、守る筈だったマンティコアウィッチの壊滅を察したのであった。
「ぐ、ぐおおおおおおお!! ディアボロスゥ! 分かるぞ、お前らが!!」
咆哮し、倒れた木々に剣を打ち付け叩き斬り、赤黒い怒りのオーラを噴出させるラ・イル。
元から凄まじかった憤怒の感情、それがより強化され同時に彼自身の戦闘力も、そして執拗な攻撃性をも強化したのであろう、自分でも抑えきれぬ程の激情に染まっている事が見て取れた。
そのまま蹄で地面をかいて土を跳ね、より一層強大となった感情をぶちまけるように口を開いたのはその時であった。
「お前たちに殺された、奴らの感情が流れ込んできやがった。ククク……敗走中で真っ当に抵抗できないまま後ろからやられた無念が、復讐心がよぉ!!」
絶対に許さない、効率など一切関係なく、殺せそうならば執拗に。
無駄であろうが残虐に、躯を晒させる為なら徹底的にやってやると言わんばかりに剣を振るい、吠えるラ・イル。
「俺達が人間を脅威にさらすだぁ? 虐げるだぁ? ハハッ! まともに抵抗できない連中を容赦なく殺すお前らも一緒だろうが!」
まともに戦えぬ、抵抗ままならぬ敗残兵を討ち取ったディアボロスの追撃戦、それはキマイラウィッチが目的の為に人々を苦しめ復讐心を燃やす為に蹂躙した行為。
それらと本質は変わらぬだろうと糾弾する言葉を吐きつつ、そんな同胞の無念を背負いそれを晴らす為に戦うと剣と盾を構え、迫るディアボロスに相対する、
完全に激高した状況、こうも感情が燃え盛れば会話になる可能性も極端に低まって、また苛烈な攻めを前に果敢に戦えばそれだけ深手を負うリスクも高まった状況と言えるだろう。
追い詰めた、されど燃え盛る憤怒の感情、それを振りまきより強力な敵となった『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルを討ち果たすべく、最後の攻めが始まろうとしていた。
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
引き続きネメシス形態
魔女には魔女の、ディアボロスにはディアボロスの理屈があります
それらはどうあっても交わることは無い
ならば、私達に出来ることは戦い、勝利する事のみです
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
ダメージ・命中アップの加護を宿した聖光を束ね聖剣と成し、周囲に複数展開
怒り狂える魔女を貫けと射出します
既にある傷を更に深く刺し、激しく躍動するラ・イルの心の臓を捉えるイメージを研ぎ澄ませましょう
相手が獣の如く復讐に狂うとしても、それに引きずられる義理はありません
冷静に指を鍵盤に添わせ、音を紡ぎます
仲間と攻撃タイミングを揃え
複数方向から挟撃できるよう立ち位置を調整
ラ・イルの攻撃が誰か一人に集中するのは避けたいです
反撃には守護の青薔薇とガードアップを展開して直撃だけは避けるように受け流します
トドメになりそうな場合は相打ちの演技
と言っても、此方も十分ボロボロですけど
こんな、ところ、で…
と、炎に巻かれ力尽きたように倒れます
終わりなき復讐の円環にピリオドを打つ為
奪還戦でジャンヌを討ちます
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ヴィルジニーさん(g09648)と連携
青き炎の六翼を帯び、極限に積み重ねたネメシスで大幅強化を
人々の負わされた怒りも悲嘆もこの身に燃え上がれ
憤怒の名を持つ者よ
貴方が背負うように、俺達も背負っているんだ
貴方たちが復讐を騙り蹂躙した無辜の人々の想いを、怒りを、願いを
それこそが俺達の復讐の炎
ここで終わらせる
――勝負
息を合わせ、ヴィルジニーさんと挟み込むように位置取り
タワーシールドに、Liberの剣を構え、攻防一体の構え
PDの炎纏う剣で斬り込み、敵の剣を剣、盾で受け止め応酬
ダメージ・命中アップで研ぎ澄ました一撃
斬り込みながら敵を観察、僅かな乱れや彼女の作った隙を逃さず貫く
俺が攻撃を受けきれば彼女が決めてくれる
敵の亡霊の切り込みは、プロテクターとコートで急所を守り
シールドに重ねたガードアップで受けて耐えてみせる
全力で打ちあわねば憤怒は満足するまい
踏み込んで渾身の一撃
この身に宿る、力も怒りも復讐も、認めさせよう
巡る因果を、復讐の根源を断ち切る
切り結べば力尽き、崩れ落ちて絶命する演技
戦い抜いて相打ちを
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
ヴィルジニー・フラムヴェールト
エトヴァさん(g05705)と連携ね
半獣の魔女のネメシス姿に変身するわ
エトヴァさんと敵を挟み込むように対峙し、動きに息を合わせるわ
愛用の十字剣に祈りを捧げ、刀身に守護の炎をまとって『Flamme d'Émeraude』で攻撃よ
エトヴァさんと別方向から斬りかかり、睨みあって真剣勝負
『ラ・イル』、あなたの怒りは罪なきひとを蹂躙する力だったわ
だけど、守るべきものを守れなかった悔しさ、無念、わたしにもわかる
憐れんだりはしないわ
あなたとわたしは敵同士。怒りの炎を燃やして戦うだけよ!
わたしの炎は、信仰に捧げる力
信仰とは、民の暮らしと心を守る祈りよ
力なき民の寄る辺となるために、神の力を!
エトヴァさんの作った隙には、剣の突きで加速した炎を放って焼くわ
隙がなければ作ってみせる
捨て身の一撃で貫いて、わたしから注意を逸らさせない
さあ、今よ
反撃は魔剣一振りの業火の嵐を≪Rosée du matin≫の魔法の盾で退け、奇蹟の加護のコートで和らげるわ
耐え続けてチャンスを作り出す
わたし達の復讐、あなたには負けないわ!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
ルチル・クォンタム
アドリブその他歓迎します
それを言ったら同じように貴方達に殺された人々の怒りが僕らにはある。
そうだよ。僕らはお前らと同じ復讐者だ。
でも、だからどうした。それしかないお前達とそれ以外もある僕達。
強さは、僕達の方が上だ! 台詞の後騎士の姿のネメシスになって、相手と戦います。
PD通信で味方とタイミングを合わせて攻撃。
そして機を見て、相手にPDを使います。味方と攻撃を合わせる。味方から目を反らす為といったタイミングが好ましいかな。
その怒りの炎、全部全部押し流してあげる!女神様、力をお借りします。
『押し流す水の威(スルース・ニードル)』!
相手の反撃はガードアップや自分が纏ってる魔力(aura de lumière et d'obscurité)や針水晶の籠手等の装備を以て魔力障壁を張り致命傷にならない様少しでもダメージを減らして耐える。そんな攻撃、屁でもないよ。どんな攻撃だって僕らはひるまない。ひるむものか!
そうして相手の攻撃を耐えてこっちも再度攻撃!最後まで諦めない。お前を倒すのは僕らだ!!
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
モリオン・スモーキー
アドリブその他諸々歓迎
何を言われようとも何も言い返す気はございませんね。
だって倒される相手に何を言われようとも構いはしませんので。
我々は貴方の亡骸を乗り越えて、貴方の主君を倒しに行きますので。
ええ、ですから問題はないのですよ。何も。
これ以上の言葉はいらないとネメシスを。黒い影の獣を身に纏い、どちらかが倒れる迄戦い抜きます。
相手に対して獣の様な唸り声を上げつつ、隙を見てPD攻撃。
相手の心臓もしくは首狙って弾丸をぶちこみます。
相手の反撃は切り込みを魔力障壁と武器で切り払いつつ、囲まれない様に対処しましょう。PDの攻撃の突撃の際に囲まれにくい位置取りを気にしつつ戦います。致命傷を避けるためガードアップ等残留効果で対処を。
反撃終わればこちらの攻撃。再度狙って放ちます。
最後まで油断はせずにその命を取るまで終わりません。
相打ちになったとしても、その命を取る事を最後まで諦めません。
お前は此処で倒れて――ジャンヌが倒されて復活できぬことを嘆きながら逝きなさい。
④👿ブルゴーニュの森、憤怒決戦『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
一緒な訳ないでしょう…。
と内心思いつつ。
ラ・イルを倒す、そこに集中します。
彼の戦闘能力値が大幅に増強しているのを感じます。
手の甲にキスを、全武装の機能制限解除を『Boeotia』に告げ、ネメシス化を行います。
その姿は宇宙船を模した全身甲冑姿
《SKYRAIDER:NAUT》を着装し決戦に臨みます
再誕してまでディアボロスに復讐を為そうとするその執念は本当に恐ろしい。
だけど、この国に生きる人々はその恐怖に打ち勝ちました。
ディアボロスを、明日への希望を信じてくれました。
ボクはその希望の心を持って戦います、暖かい力だ。
人機一体の極致、超視界から算出した敵への最短経路
『アクロヴァレリア』の推進力をもって一気に加速し敵との距離を零に、
煌剣『シュトライフリヒト』を振りぬき
地と空、生と死、その境界線を諸共分断するかの如き横薙ぎの蒼き一閃『ホライゾンディバイド』を放ちます。
貴方の復讐心、ここで断ち切ります。
敵の反撃は武装の防御力によるガードを信じ耐えます。
あと少し、ここは根性!!
吼えたラ・イルに対し、ディアボロスもまた自分達の譲れぬ思い、信念がある。
「それを言ったら同じように貴方達に殺された人々の怒りが僕らにはある。そうだよ。僕らはお前らと同じ復讐者だ。でも、だからどうした。それしかないお前達とそれ以外もある僕達。強さは、僕達の方が上だ!」
「ええ、魔女には魔女の、ディアボロスにはディアボロスの理屈があります。それらはどうあっても交わることは無い……ならば、私達に出来ることは戦い、勝利する事のみです」
ルチル・クォンタム(加護の外に出た守り人・g10515)が力強く叫び騎士の姿へと変容すれば、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)も同意を示し黒き鍵盤の翼を広げ傍らに立つ、ラ・イルを睨みつけていた。
相手が生の感情を剥き出しにしてきた中、それに真っ向からぶつかる姿勢を見せた二人。
そんな二人とは対照的に、自分達の感情を表出させずラ・イルを見るのはレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)とモリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)である。
レイはディアボロスもキマイラウィッチも同じだという言葉を前に、一緒な訳ないでしょう、と思いつつ冷ややかな目を向けていて。
モリオンもまた、思想に対し言い返す気は無い、倒される相手に何を言われようが気にならぬ、故にこう宣告しようと淡々と口を開く。
「我々は貴方の亡骸を乗り越えて、貴方の主君を倒しに行きますので。ええ、ですから問題はないのですよ。何も」
「ハハハッ、そうかいそうかい、なら殺して証明してみな、こっちはてめぇらの二枚舌でも切り取ってやるからよぉ!」
冷め切った二人に対し、燃え盛る憤怒の感情を曝け出し、戦う中で自分達に都合の良い言い換えや綺麗ごとを吐く口から二枚舌を切ってやるとラ・イルが叫ぶ。
悍ましき負の感情をぶちまけて、命を全て刈り取ってやるとばかりに武具構える強敵だが、ここまで追い込んだディアボロスは怯む事は無い。
「憤怒の名を持つ者よ。貴方が背負うように、俺達も背負っているんだ、貴方たちが復讐を騙り蹂躙した無辜の人々の想いを、怒りを、願いを。それこそが俺達の復讐の炎」
「『ラ・イル』、あなたの怒りは罪なきひとを蹂躙する力だったわ。だけど、守るべきものを守れなかった悔しさ、無念、わたしにもわかる」
青き焔にて生み出された6枚の翼を背に、先ほど倒れた様に見せていたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が情念の、キマイラウィッチに虐げられた人々の苦しみ、怒り、悲嘆を力としたかのようにより強く燃え上がらせる。
そこから少し離れつつ、並び立つヴィルジニー・フラムヴェールト(緑焔の奇蹟・g09648)はキマイラウィッチのような半獣の魔女と言った風貌へと変異。
相手の持つ怒り、されど同胞を救えず憤怒の感情をより強まらせる衝動、無念には理解を示し、されどそれとは別の物があるとばかりに力強い眼差しで見つめていた。
「へぇ、どさくさ紛れに逃げたと思ったが……いいぜぇ、面白れぇ、何もかも投げ捨ててかかってきな!」
「そうくるのね、ならばなおさら、憐れんだりはしないわ。あなたとわたしは敵同士。怒りの炎を燃やして戦うだけよ!」
相対するディアボロスの思い、それを聞きこれ以上言葉を交わすは無粋を思ったか、はたまた怒りの感情で癇癪を起したか。
真意は分からぬ物の、後は互いの力で全てが分かると地を蹴り飛び出したラ・イルに対し、ヴィルジニーも応じる様に叫んだのが合図となり6人のディアボロス達は散開、各々が得意とし、そしてラ・イルを屠る為の最善を繰り出す様に飛び出し勝負を決める攻防が始まっていた。
その中で、真っ先にラ・イルに向け攻撃を始めたモリオンであり、その身に黒き獣の如き影纏い、唸りを上げて焼け焦げ倒れた木々を足場に飛び回る。
同時にルチルが駆け、地に落ちた細かい枝葉を大鎌にて跳ね上げ注意を引きつつ近接戦闘を仕掛けんと見せかけた。
ブラフか、はたまた真実か、どちらであろうが粉砕するとばかりにラ・イルは数多の亡霊兵士を呼び出し自らを先頭に突撃を実行、だがその突撃を阻むかのようにモリオンが一際強い唸りを上げ、右腕引けばその中には赤き液体滾らせて。
腕そのものを射出装置のように突き出すと同時、その赤い液体は弾丸の形を成してラ・イルに向けて飛翔、咄嗟に翳した盾を貫きそのまま胴の鎧に撃ち込まれ、ぐらりと態勢を崩しながらもラ・イルは怒りに任せ突撃を継続する。
「その怒りの炎、全部全部押し流してあげる! 女神様、力をお借りします」
だがその突撃は成立させない、そう示さんと阻むように大鎌を振るうはルチル。
近接戦闘武器を掲げつつ、されどそれをフェイクとし、自身の周囲に自らのエネルギーを放出。
そして大鎌を一振りすれば、漂うエネルギーは針の形状へと変化して相手を押し流すかのような奔流となり、針の波が一気にラ・イルと亡霊兵士達へと襲い掛かっていくのであった。
近接戦に応じると見せての遠距離攻撃、体中を撃ち抜く猛攻を受け一気に崩れるかに見えたラ・イルとその軍勢、されどより強化された憤怒の感情とそれより生じた力は残留効果を積み上げたディアボロスの猛攻をも弾き返す程の力があり、満身創痍となりながらもラ・イルは針の奔流の中から上空へと跳躍する事で脱出。
そのまま一気に急降下、ルチルとの距離を縮める中で亡霊兵士達は針に射抜かれよろめく仲間を盾として突撃を継続、狙いはモリオンとし最前線が崩れるも突撃の陣形を維持して走り抜けていく。
「くたばれ、ディアボロスがぁ!」
上空に体を晒し、無防備になりながらも落下の勢いを加えた重たい一撃を見舞わんと剣を振り上げるラ・イルの強襲。
そして突撃の圧力でもって、一気にモリオンを蹂躙せんとする亡霊兵士の猛反撃、それらが一気に繰り出される中、ルチルは大鎌を翳し防御態勢を取り、モリオンも腕を交差し守りを固める。
「ぐぅ、このっ! そんな攻撃、屁でもないよ。どんな攻撃だって僕らはひるまない。ひるむものか!」
「やりますね、しかし。相打ちになったとしても、その命を取る事を最後まで諦めません」
強烈な斬撃と集団による突撃、それらを受けたルチルとモリオンもこの攻撃では倒れぬと衝撃にて後退しつつ、再度攻撃を仕掛けると痛む体に鞭打って構えを取る。
そのままルチルは大鎌を大きく振るい、モリオンもまた血液の弾丸を生成しての射出を再開。
既に見切られた攻撃、故にラ・イルとその配下である亡霊兵士も容赦なく、二人に向かい強烈な反撃を見舞っていくがこれは二人が後続の仲間へ残した敵の耳目を引く一手。
倒れはせぬ、最後まであきらめず、お前を倒すのは自分達だと己を奮い立たせたルチルが斬撃を受け、鮮血を散らしながら宙を舞い意識が遠のく中で見た者は、同じく猛反撃を受け数多の兵に飲まれるモリオンの姿。
そのまま吹き飛ばされた勢いで反転する視界の中に、自分達への猛攻を選択したラ・イルに迫る仲間の姿を認めたルチルが完全に意識を手放した直後、兵の蹂躙を受け黒き影の上から数多の剣や槍を突き立てられ、血を吹き出しながらもモリオンが不敵に笑う。
「お前は此処で倒れて――ジャンヌが倒されて復活できぬことを嘆きながら逝きなさい」
淡々と告げたモリオンの言葉、膝を付きながらも放たれたそれは自分達への攻撃に注視しすぎたラ・イルに対する仲間の攻撃、それを確実に、そして有効打としてぶつける呼び水としての役割が果たせたことを実感してのもの。
ハッとしたラ・イルが首を回せばそこに見えるは剣と盾を構え、背の翅を羽ばたかせ迫るエトヴァの姿。
手にした剣に炎を纏わせ、地上を跳ねまわるかのように飛び一気に距離が縮まる中で、先ずはタワーシールドでの殴打を見舞うエトヴァ。
先の戦いでシールドを主とした攻めを見せた彼は、此度も同様の攻撃に見せかけ、されど敵の動きを分析し誘うように仕掛ければ、ラ・イルもその盾の殴打を己の盾で受け止め払いのけ、エトヴァに強い殺意を向けたその瞬間。
「わたしの炎は、信仰に捧げる力。信仰とは、民の暮らしと心を守る祈りよ! 力なき民の寄る辺となるために、神の力を!」
十字剣を掲げ祈りを捧げ、刀身へエメラルド色の炎を纏う奇跡を発現させたヴィルジニーの叫び。
エトヴァが力任せに抑え込む中、反対側から一気にヴィルジニーが迫る形を作られたラ・イルは状況打破をすべく亡霊兵士の軍勢を再度招集、攻める形を作るが出現と同時にエトヴァが好機を見出して。
「この身に宿る、力も怒りも復讐も、認めさせよう。巡る因果を、復讐の根源を断ち切る」
ヴィルジニーの接近に対応せんとラ・イルが剣を向けた瞬間、盾を己がタワーシールドで押し込み僅かな空間を見出して、すかさずそこへ点の一撃、強烈な刺突を見舞えば鎧の合間を縫って刃がラ・イルの体へ突き刺さる。
そこへ一気に接近したヴィルジニーも、炎を纏った突きを繰り出しラ・イルの体へ突き立てて、凄まじい炎がその身を炎上させていくがこれでもまだ倒れぬラ・イル。
「ぐ、ぅうおおおお! これだ、これだ! この痛みが、俺により力を、怒りを滾らせてくれる!」
傷つき追い込まれる中でこそ、より憤怒の感情が高まると叫びつつ。
先ずは自らに剣を突き立てたヴィルジニーを標的として手にした魔剣を渾身の力で振り回す。
咄嗟に翳す魔力のシールド、そして彼女自身を包むコートも纏めて焼き焦がし、その身に新たな火傷を刻みつつ剣の殴打も加わり跳ね飛ばされた衝撃でラ・イルに突き刺さった剣が抜ける。
そこから上半身を反転、そしてエトヴァに狙いを定め後方から到着した亡霊兵士の軍勢と共に凄まじい圧力での突撃。
「やるな、だが……」
タワーシールドを翳し、その猛突撃を真正面から受け止めて。
自らの周囲を駆け抜けながら、斬撃と刺突を見舞う亡霊兵士の攻撃に傷つきながらもエトヴァの目はその兵ではなく、真正面に迫り剣を振り上げたラ・イルに向けられたままであり。
相手の憤怒、真正面から打ち合わねば満足できないだろうと体中より血を吹き出しながらそのまま前へと飛び出し互いの剣をぶつけ合い、火花を散らし打ち合って。
二度、三度と金属音を鳴り響かせて、そして双方が一気に勝負をつけると振るった一撃は互いの体を切り裂きながら両者はすれ違う形で距離が離れる。
「くっ、流石、だな……」
胸を抑え、その手に流れ出る熱を感じつつ崩れ落ちるエトヴァ。
力尽き絶命する演技でも、と考えていた彼であったがこれまでの激戦で受けた傷は思った以上に彼を蝕んでいたのだろう、演技ではなく本当に、限界迎えた体から力が抜けて倒れ伏す。
しかし、エトヴァと打ち合ったが故に生まれた再度の好機、それを逃さぬようにと戦場に響き渡るピアノの音色、それはソレイユの奏でる福音齎す音色であり。
その音に合わせ、レイが手の甲にキスをし飛び上がればその体に宇宙船を思わせる装甲を展開、全ての武装制限を解除した彼女は空中を駆け煌剣『シュトライフリヒト』を引き抜き近接戦闘の構えを取る。
「光の剣よ、怒り狂える魔女を貫け!」
飛び出すレイ、その一撃を援護するかのように空中に展開する鍵盤を叩き音を奏で続けるソレイユ。
その音はやがて光を生み出し、打ち鳴らされる音は鐘の如き音へと変化し光は数多の剣となり、やがて一つの巨大な剣へと集束し。
鍵盤叩く指の力を一際強く、フォルティッシシモの記号が在るかのように叩くと同時、光りの剣は引き絞られた弦から矢が放たれるかのような勢いで空中を飛び、ラ・イルの心の臓、それを穿つべく飛翔する。
輝く軌跡を残しつつ一直線に飛ぶそれを認識、されどその速度に勝るとも劣らぬ速度で飛翔し近づくレイ。
二つの飛来物に同時に対応せねばならぬ状況を生み出されたラ・イルは盾を翳すも、飛来した光の剣はこれまでの戦いで傷つき歪んだ盾では衝撃を受け流す事は出来ず、貫通し鎧を歪ませ、その体へ深々と突き刺さる。
その着弾の直後、一気に間合いを詰めたレイ、ゴーグルに映し出されるはラ・イルを断ち切るに最適な場所を示す刃の軌道であり。
再誕してまでディアボロスに復讐を成さんとした凄まじき執念、だがそれに。
恐怖に打ち勝ったこの世界の人々がディアボロスを、明日への希望を信じてくれたのならば自分達はそれを成すだけと右腕に力を込める。
「ボクはその希望の心を持って戦います、暖かい力だ。だから貴方の復讐心、ここで断ち切ります」
地と空、生と死、境界線を断ち切るがごとき鋭き一撃は真一文字に走る蒼き軌跡によって放たれた事を皆に告げ、ラ・イルの鎧に蒼き筋が刻まれその下からは赤黒い瘴気と共に、鮮血が噴出した。
だが、まだだ、これでも復讐は止められぬとラ・イルはボロボロになった盾を掲げ、魔剣を振るい炎の嵐を巻き起こせばその炎の渦は遠方、演奏続けるソレイユが展開する薔薇の結界もろとも彼の飲み込み、そしてラ・イルは自らに致命的な一撃加えたレイを睨み、鋭き刺突を繰り出して。
身を守る装甲を容易く貫き、そのまま刃はレイの腹部に突き刺さる。
「く、ふっ!?」
残留効果を、そして装備の装甲を信じ、あとは根性で耐えると覚悟を決めたレイであったが刺突の一撃は想像以上。
体内を駆け巡るような熱、そして同時に亡霊兵が走り抜けつつ彼女の体を斬りつけ装甲を砕き、跳ね飛ばしていく中で意識が遠のき目の焦点がぼやけ視界が朧になっていく。
「ハ、ハハハハハ! このままこのまま殺し……!?」
致命的な一撃には致命的な一撃を、復讐が出来るとばかりに立った今、剣に刺さったままのレイを見せつけるかのように掲げた瞬間、ラ・イルの表情は一変。
止めを刺すとばかりに目の光を失っていたレイに視線を向けたその瞬間、歯を食いしばり左右の眼球を不規則に揺らしつつ、多重に見えるラ・イルを睨みつけるレイの顔。
そこには今から死ぬなどという空気は一切なく、そして焦点定まらぬままに、されど突き出した刃はラ・イルの右目に突き刺さる。
「ぐ、おおおおおおお!!」
ここで仕留めると狙った相手から想定外の攻撃、その攻撃をもろに受け、痛みに叫び剣を振って弾き飛ばしたレイは地上を跳ねて転がって。
うつ伏せになり体中から血を流しつつも、歯軋りしつつ顔を上げた彼女の眼は焦点合わずともラ・イルのいる方向を睨みつけ、憤怒の中にほんの小さな、怖気を混ぜる形となり。
「なるほど……理性を見せた、なら。相手が再び獣の如く復讐に狂う前、終わりなき復讐の円環にピリオドを打ちましょう」
この戦いで勝利を収め、奪還戦にてジャンヌを討つ。
ならばこのまま炎に焼かれて倒れる訳にはいかぬとソレイユが鍵盤の翼を広げ、纏わりつく炎を跳ね除け再び演奏、光りの剣を射出すると同時。
「ぐ、くそがぁあああ! 殺してやる、ディアボロス、殺してやる!」
一瞬でも感じた怖気、そんなものはあり得ないと自分自身を再び憤怒で塗りつぶし、ディアボロスを跳ね除けてやると吼えたラ・イル。
飛来した光の剣に馬の部位が貫かれるも、それで終わりではないと地を蹴り跳ねて手にした魔剣を一振りし。
空中から地表を焼き払うかのように放たれる炎の嵐、その炎にソレイユが再び包まれ、その炎が収まれば衣服を焦がし、鍵盤の翼を崩れ落としながらソレイユが倒れ伏す。
「こんな、ところ、で……」
彼もまた相打ちの演技を考えていた身、されど度重なる戦いで此方も十分ボロボロと認識していたソレイユにとって、演技でない可能性も想定内。
何とか立てれば、もう一撃加えられればと歯がゆさを感じつつ、倒れながらラ・イルに目線を向けたその瞬間。
自分達への攻撃に集中していたが故に、先ほど跳ね飛ばしただけで行動不能までは追い込んでいなかった、ヴィルジニーがその背に向かい走る姿が見えていた。
「あなたの力、凄まじいものだったわ。けれどわたし達の復讐、あなたには負けないわ!」
背後より迫る気配、それに気づき反転しようとしたラ・イルであったが既に炎を纏った刃は馬の体に突き刺さり、再びエメラルド色の炎が憤怒の赤黒きオーラを焼き払わんと包み込む。
痛み、熱、体を蝕むディアボロスの攻撃から逃れようと盾を振るい、再度ヴィルジニーを跳ね除け剣を一振り、更には馬の四肢を屈め跳躍、炎を払い除け着地したラ・イル。
だが、そこから反撃を行う事は無く、また倒れたディアボロスに目を向ける事もなくゆっくりと歩き出す。
「ク、ハハハ……すまねぇな、イザベル・ロメ。逃げる奴らは守れず、ディアボロスの死体も持って帰れなさそうだ」
再開を約束した同胞、イザベル・ロメにそれは叶わぬと届かぬ言葉を紡ぎつつ、ラ・イルは南に向け歩みを続ける。
その体からは、崩れた甲冑の隙間からは赤黒き憤怒のオーラが噴き出すがこれまでのような威圧する物ではなく、生命力が漏れ出しているかのような形であった。
「ジャンヌ様、ディアボロスへの、復讐の機会……生かせず、申し訳……今一度、奴らに、復讐をっ!!」
断片の王へ悔悟の言葉、そして凄まじき復讐心を口にして。
もう一度、再誕して復讐したい、その凄まじい執念を叫んだ直後ラ・イルは崩れる様に膝を折り、そして全身が赤黒い粒子となって空中へと霧散する。
ブルゴーニュの森に姿を見せた強力なジェネラル級キマイラウィッチ、『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョルと火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦にいて障害となる数多のキマイラウィッチ。
大きな戦い向けての大きな戦果、双方の消滅が確定した瞬間であった。
苦戦 🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
最終結果:成功
完成日 2025年04月17日
宿敵
『『ラ・イル』エティエンヌ・ド・ヴィニョル』を撃破!