リプレイ
咲樂・神樂
⚰️咲樂
賑やかね
やっぱり宴はこうじゃなきゃ!
気合い入れた桜花魁姿でビシッと仮装したわ
ふふふ、懐かしいでしょう?
桜蘭号もハロウィン仕様なのよ!
祝或ったらまた抱っこしてもらってるの?
しょうがないわねぇ…
祇伐っ?!ほら、気をつけて
前見えてないわね?桜蘭号の後ろにのせてあげる
カラスくんシーツおばけを乗せ、飛翔で空を走る桜蘭号に跨りパレードをするわ!
空飛ぶ花魁馬車(チャリ)よ
瞬く星が美しい
希望の象徴のようね
祇伐の神力の観せる夢は明るく楽しくて
祝或の歌う舞台は希望をくれる
ハロウィン宇宙の星の道を走るように駆け抜ける
トリックオアトリート、いい子にあまーいアイジングクッキーあげるわ!
笑顔が一番のトリートなのよ
咲樂・祝或
👼咲樂
にゃはは!とりくおあとりとー!
お菓子をもらっても悪戯するぞ!
エスメラルダに抱っこしてもらいながらカグラとシキに並んでパレードをする!
カグラ、そういっても今日のわたしは人魚の仮装をしてるんだよ?歩けないもん
シキなんてどうみても妖しいおばけ
転ばないように……前見えてる?
カグラは──花魁かぁ
なんか懐かしい感じするや!
お星様がぴかぴか綺麗だね
カグラ、その格好でチャリ乗って飛ぶの?!
シキ!落ちないようにね
わぁ、綺麗……桜と南瓜の宇宙みたい!
シキが魅せた夢の光景に楽しくなってはしゃいじゃうよ
わたしは歌ってアサを踊らせて盛り上げるよ!
せーの!トリックオアトリート!
笑顔ないい子に、お菓子をあげちゃう!
咲樂・祇伐
🌸咲樂
ふふ!トリックオアトリート!
今日の私はシーツおばけですよ
カラスくんのシーツを被ってるのです
人魚なお姉様も花魁のお兄様も美しくてドキドキしちゃうわ
素敵なはろいんのパレードにしましょうね!
大丈夫ですよ、ちゃんと前も見え……ひゃん!
お、お兄様…ありがとうございます
いつもの様に桜蘭号の後ろに乗って飛翔で空を走る
踊り出したアサにお姉様の歌声
お兄様の花魁道中のようにも見えて頬が緩む
さぁ、咲樂の舞台を描きましょう!
鍵杖ふわりふるって界をハッキングする
現の夢、満天の星空に桜吹雪とともに流れる流星
空飛ぶジャックオーランタンに星蝙蝠達
飴玉のトリートをぽつり、降らせてあげる
皆が明日も明後日も笑顔であるように
●流星と桜の彩
ハロウィンパレードで盛り上がる新宿島。
今日ばかりは普段の憂いや生活を忘れて、思いっきり騒いではしゃぐとき。様々な仮装姿の人々や、たくさんの綺羅びやかな装飾、南瓜のランタンや星の装飾で満たされた通りは煌めいている。
「賑やかね。やっぱり宴はこうじゃなきゃ!」
「にゃはは! とりくおあとりとー! お菓子をもらっても悪戯するぞ!」
「ふふ! トリックオアトリート!」
パレードストリートに顔を出したのは、咲樂・神樂(離一匁・g03059)と咲樂・祝或(『忘却の匣舟』・g00552)、咲樂・祇伐(櫻禍ノ巫・g00791)の兄妹達。
三人の今日の装いはもちろん仮装姿だ。
まず神樂はビシッと気合いを入れた桜花魁姿。祝或は彼を上から下までじっくり観察していき、ふふ、と笑う。
「カグラは花魁かぁ。なんか懐かしい感じするや!」
「ふふふ、懐かしいでしょう? 桜蘭号もハロウィン仕様なのよ!」
そういって愛自転車を示した彼は、桜華絢爛な花魁馬車を得意げに披露した。派手だね、と櫻嵐号を見て可笑しそうに双眸を細めた祝或。彼女の装いは人魚の仮装。
漆黒のベールを纏う黒の人形、エスメラルダに抱っこして貰っている形の祝或は仮装の尾鰭をひらりと揺らす。
「祝或ったらまた抱っこしてもらってるの?」
「今日のわたしは人魚の仮装をしてるんだよ? 歩けないもん」
「しょうがないわねぇ……」
「それにシキなんてどうみても妖しいおばけだよ」
「そうです、今日の私はシーツおばけですよ」
祝或がちらりと見遣った横には、カラスくんのシーツを頭から被っている祇伐がいる。わーっと両手を広げれば翼を広げたように見える仮装だ。
人魚な姉と花魁の兄はどちらも美しい。二人をシーツの隙間から眺めた彼女はドキドキしている。
「今日は素敵なはろいんのパレードにしましょうね!」
「シキ、転ばないように……前見えてる?」
意気込む祇伐を横目に、祝或はエスメラルダに身体をぴったりくっつけて寄りかかった。その様子も素敵だと感じながら、祇伐は一歩を踏み出す。
「大丈夫ですよ、ちゃんと前も見え……ひゃん!」
「祇伐っ!? ほら、気をつけて」
しかし、姉の予想通りに妹はシーツの端っこを踏ん付ける。転びそうになった妹に慌てて駆け寄った神樂がその身体を受け止め、転倒は免れることが出来た。
「お、お兄様……ありがとうございます」
「やっぱり前が見えてないわね? さぁ乗って、桜蘭号の後ろにのせてあげる」
「はい!」
兄に誘われるまま、祇伐はいつものように桜蘭号の後ろに乗った。妹が自分の背から腕を回したことを確かめ、神樂は自転車を漕ぎ出した。ふわりと浮かぶ桜蘭号は花弁を散らしながら宙をゆったりと駆けていく。
「カグラ、その格好でチャリ乗って飛ぶの!? シキ! 落ちないようにね」
「大丈夫です、お姉様!」
空飛ぶ花魁馬車もとい自転車は、沿道の人々の注目を大いに集め始めた。その後ろをエスメラルダと共についていく祝或に向け、祇伐がぱたぱたと小さく手を振る。
「こんな日だし、まぁいっか。お星様がぴかぴかで綺麗だからね」
にゃはは、と笑った祝或はストリートの装飾を見上げる。
そうして、いつしか桜蘭号の前カゴにハロウィンのお菓子が投げ入れられていくようになった。これ貰ってください、俺のも、ボクのもあげる、と神樂達にお菓子を渡す人々。
まるで玉入れ、もといお菓子入れゲームのような状況になっているのは見ていて面白い。
後でカゴの中のお菓子を分けて貰おうと考えながら、祝或はぴるぴると尾鰭を振ってみた。同様に神樂と祇伐も通りに飾られた星々を眺めていく。
「瞬く星が美しいわ。希望の象徴のようね」
「本当ですね。キラキラがたくさんあると、心まで輝いていくようです」
「それじゃあ、もっと美しく飾って煌めかせましょ!」
神樂は勢いをつけ、桜蘭号で一気にストリートを駆け抜けていく準備を整えた。
祇伐もそれに合わせて、鍵杖をふわりと振るった。
「さぁ、咲樂の舞台を描きましょう!」
その言葉と共に、周囲に設置されたライトが明滅しはじめる。
満天の星と流星めいた光の中に、祇伐がパラドクスで振りまく桜吹雪が舞う。頭上には空飛ぶジャックオーランタンや、星蝙蝠達が飛び交ってゆくかのような装飾が揺れていた。
「わぁ、綺麗……桜と南瓜の宇宙みたい!」
夢のような光景に目を細め、祝或は楽しさを声にした。星光と舞う桜。それに合わせて祝或は歌い、子ペンギン人形のアサを踊らせる。祝或が会場を盛り上げる手伝いをしてくれていることで神樂は穏やかに笑んだ。
夢の如き光景は明るくて、歌う舞台は更なる希望をくれる。
ひいらりと黒蝶が舞い踊り、泡沫の幻と共に春暁を宿す桜吹雪も広がった。
神樂はハロウィンコスモとも呼べる星の道を駆け抜け、賑わう通りに優しい光と桜を齎していった。
「お兄様の花魁道中のようですね」
「ふふ、もっと楽しいものにしてみせるわよ。そうよね、祝或」
頬が緩ませた祇伐にウインクを送り、神樂は祝或を呼ぶ。頷きを返した祝或は更にアサをぴょこぴょこと踊らせていき、せーの、と掛け声を響かせた。
「トリックオアトリート! 笑顔ないい子に、お菓子をあげちゃう!」
「いい子にあまーいアイジングクッキーあげるわ!」
咲樂兄妹が配っていくのはハロウィンのための特別なお菓子。祇伐も飴玉のトリート降らせていって――。
「これだと、トリートアンドトリートになるでしょうか!」
お菓子が天から降り注ぐ雨のように広がり、道行く人達が手を広げる。何処を見ても笑顔に溢れている今日という日は、きっと素敵な思い出になるだろう。神樂はくすりと笑み、桜蘭号のハンドルを撫でる。
「笑顔が一番のトリートなのよ!」
「わたしは悪戯もするけどね!」
「まあ、お姉様ったら」
三人が重ねる明るい笑みもまた、ハロウィンを飾るとりどりの星のように輝いていた。
そして、兄妹達はそうっと願う。
明日も明後日も、そのまた次の日も――皆が笑顔でありますように!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ベアトリス・リュウフワ
『お菓子をくれなきゃイタズラをする』。
となりますと、お菓子は必須でしょう。
わたくし、チョコレート菓子が大好物でして、以前は料理人に任せておりました。
しかし、このご時世で召使いなるものはおりません。
なので、わたくしが直々に調理、提供して差し上げます。
様々な方がいらっしゃるのでしょう?
あまり高尚すぎる雰囲気を出してしまいますと近づき難いですわね。
故に、お店の飾り付けは、子供が好きそうなものに留めておきます。
基本のミルクチョコレートをはじめとし、
カカオ成分多めのダークチョコレート、
ナッツやアーモンドの入ったチョコレート、
熊や兎を模したキャラチョコ、
そしてフォンダン・オ・ショコラも提供いたしましょう。
●幸せの甘さ
ハロウィンと星の飾りが光り輝くストリート内。
ベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)は賑わっている店や人々の様子、通りの装飾などを眺め、周囲から聞こえる声に耳を澄ませた。
トリック・オア・トリート!
それは『お菓子をくれなきゃイタズラするぞ』という意味のハロウィンの合言葉。
(「となりますと、お菓子は必須でしょうから――」)
ベアトリスは準備を整えていた。新宿島が賑わい、日々の平穏が続くならばベアトリスとしても嬉しいことだ。
それにベアトリスはチョコレート菓子が大好物。
チョコレートの店があればいいと考え、屋台のひとつをキープしておいたのだ。以前、公爵令嬢だった頃は料理や菓子の用意は料理人に任せていたが、このご時世でベアトリスに召使いはいない。
「なので、わたくしが直々に調理、提供して差し上げます」
というわけでベアトリスのハロウィンチョコレート店が開店した。
ストリートに集まる人々はきっと年齢も性別も好みも様々だ。ベアトリスが好んでいたチョコレートを出すのもいいが、あまり高尚すぎる雰囲気を出してしまうと一般の人々が近付き難くなるかもしれない。
ベアトリスは店のテントの前に回って、飾り付けをチェックしていく。
本物の南瓜を使ったジャック・オー・ランタン。カラフルな輪飾りや可愛いお化けの形に切った飾りなど、子供が興味を抱いてくれそうなものにしている。
基本はミルクチョコレートのシンプルだけれど万人に人気があるもの。それをはじめとして、カカオ成分が多めのダークチョコレートや、ナッツやアーモンドの入ったチョコレート、子供に好かれるクマやウサギを模したキャラクターチョコレートなど準備は万端。
「全て揃っていますね。そして、とっておきはこれです」
おすすめはフォンダン・オ・ショコラ。生地をフォークで割ると溶け出してくるチョコレートは、仕掛けを知らない者からすればちょっとした悪戯のようにも見える。まさにトリックとトリートを併せ持つ一品だ。
「さぁ、いらっしゃませ」
ベアトリスは満を持してお客を待つ。
やがて其処には、甘い香りとお店の可愛らしさに惹かれた新宿島の人々が訪れて――。
子供に女子高生、老夫婦に若い男女とたくさんの人達が笑顔になっていく。その姿を見つめるベアトリスは穏やかな気持ちを抱き、賑わうハロウィンの光景を瞳に映し続けた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
テスラ・クルイーロ
(サポート)
言葉と言葉の間に「・・・」が多い口調のハラペコキャラだよ。
例)「お腹空いた・・・おやつ忘れて来ちゃったんだよ・・・」
いつもお腹を空かせて依頼から依頼を渡り歩いているよ。
非戦闘依頼ではピクニック感覚でごはんを所望して歩くし、戦闘依頼では目の前にご馳走があると銃撃戦の中でも空腹に耐えられなくなるよ。
常にお腹が空いているから、ごはんを食べながら依頼をこなしたり戦ったりすることも日常茶飯事だよ。
たいてい、依頼開始前にお昼ごはんを食べ切ってて、おやつを持ってくるのを忘れたことを後悔しているよ。
戦闘中はご飯のレシピを考えてなんとか耐えきってるよ。
味方に迷惑かけないように連携するよ。アレンジも大歓迎だよ。
ユーク・エメラブリント
(サポート)
『んーと、それならボクは、こっちを担当しますね。任せてください♪』
甘いものとキラキラしたものには目がない、サイボーグ少女。
油断すると、いつもの口調に。
明るく元気で、甘いものは別腹。
お祭りなどの楽しそうなイベントも好きで、わいわいと盛り上がります。
戦いの際は、状況に応じて、メタリックプロミネンスやフリージングミサイルを使います。
冒険や日常で、ヒロイックシンフォニーを補助的に使います。
どちらかというと、後方で皆さんの補助をすることが多いです。
『一緒に頑張りましょうね!』
『甘いものは別腹だよ♪』
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●出会いのトリート
賑わう声と煌めく装飾。ハロウィンの夜は星と月の飾りで彩られている。
星の道と呼ぶに相応しいストリートの一角では、ディアボロスが出店している屋台やキッチンカー、一般の新宿島の人々が配っているクッキーやチョコレートなどのお菓子がたくさん。
「ハッピーハロウィンです!」
通りに明るい声を響かせているのは、ユーク・エメラブリント(サイボーグのガジェッティア・g03498)。片手に大きなバスケットを提げているユークはとても楽しそうに笑っている。
それもそのはず。甘いものが大好きな彼女にとって、このハロウィンの催しは渡りに船のようなもの。
みんなが元気になって、そのうえお菓子もいっぱい貰える。トリックオアトリートと声を掛ければみんながお菓子をくれる夜はまるで、甘い天国のよう。
そんなユークが元気よく駆けていく通りから、少し外れた道の最中。
その片隅からテスラ・クルイーロ(ブラックホール少女・g04486)がひとりで歩いてきた。
尻尾がしょんぼりと下がっているのは、きゅるる、とお腹が鳴っているからだ。
「お腹空いた……おやつ忘れて来ちゃったんだよ……」
でも、と頭を振ったテスラはハロウィンストリートを眺める。ベビーカステラを焼く匂いが漂い、チョコバナナが並ぶ店や南瓜のお菓子を扱っている店が視界に入った。どこかで何か貰おう、と考えて歩き出したテスラだったが――曲がり角を通った瞬間、反対側から誰かが飛び出してきた。
「美味しいお菓子、たっくさん貰えて嬉しっ……わー!?」
「……!」
その人影の正体はユークだ。出会い頭にぶつかってしまった二人は互いにバランスを崩す。テスラは何とか転倒を免れたが、ユークの方はというと、べちんと音を立てて地面に倒れてしまった。
「ううう、痛いです……」
「……大丈夫?」
「怪我はありませんので平気です! はっ、でもお菓子が……!!」
起き上がったユークに、テスラが手を伸ばす。その手を取って立ち上がったユークは、バスケットに入れていたお菓子が周囲に散らばってしまっていることに気付いた。
「お菓子……拾うんだよ……」
「ごめんなさい、お願いします!」
テスラは近くにあった個包装のドーナツを拾いあげ、ユークもクッキーの袋やチョコレートの包みを集めていく。
しかしそのとき、きゅう、とテスラのお腹の虫が鳴いた。
「ひとつ……貰っていい……?」
「ふふ、もちろんです♪ いっぱい貰えたのでお裾分けしますね」
テスラがお菓子をじっと見つめている姿が何だか可愛らしく思え、ユークは快くお菓子を差し出す。ありがとう、と目を細めたテスラはパクパクとドーナツを食べ始めた。
「もうひとつ……ほしいんだよ……」
「はい、どうぞ! 足りないなら、ストリートに戻って一緒にトリックオアトリート、しに行きませんか?」
「お菓子……貰えるんだよね……」
「二人で集めたらもーっとたくさんになりますよ。行きましょう♪」
「うん……出発だよ……」
テスラが興味ありげな反応をしたので、ユークはにっこりと笑った。そうして二人は賑わう通りに歩き出す。
悪戯はしないからお菓子をちょうだい。
思わずそんなふうに言ってしまいそうになるほど、ストリートは甘いお菓子や良い香りに満ちていた。
偶然の出会いから始まったおいしい時間は、楽しく仲良く巡っていく。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【現の夢】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
シエル・エンフィールド
【星パ】
狼のアニマルハットに肉球付きの手袋を身に着けて、気分は狼男。
これが本当の肉食系女子というものですね、狼だけに。がおー。
片手にはお揃いのランタンを提げて参加。
パレード眺める人達へ、悪戯代わりにがおーと威嚇…笑われてる気がします。
良い匂いに釣られて勧められたお菓子を手に取ろうと…む、お菓子が掴みにくい…です。くぅ。
大きくなれるのならクッキーを…でもパイも食べたい。
お言葉に甘えてクッキーぱくり。美味しい。パイも欲しくてじーっと見つめ。
…アシュビーさんも食べさせてもらっては?
…こうして誰かと遊ぶというのは、私みたいなモノには縁が無いと思いましたが。
存外、良いものなのですね。
※呼び方は苗字+さん
山本・メメメ
【星パ】
皆でお出かけわくわくしますねぇ!
黒い蝶翅マントにとんがり帽子の蝶魔女っ子
光を灯したカボチャランタン片手に、かわい子ちゃん勢揃いの星屑パレード、行っきますよー!
あっシーシャさん、また列から離れちゃって、こっちですよー!水晶がキラキラして見つけやすいですねぇ
ステラさんそのクッキーかわいいですねぇ!大きくなったりしませんよね?
これはチャンスですか!?シエルさん、はいあーん!と代わりにクッキーを口元まで
わ〜い!メもあーんされちゃいます!
盛り上がってきた所でワールドハッカーの能力でキラキラ星や蝶々のエフェクトばばーんと!
こんなおかしな世界になってしまいましたが、今は今を楽しんでしまいましょう!
シエルシーシャ・クリスタ
【星パ】
角と腕の質感に合わせた水晶風の装飾をローブと杖に。氷の魔女風。
お揃いのカボチャのランタンを杖から下げて、子供たちに配るお菓子の入った蔓籠を片手にパレード参加。
三人とも可愛い……素敵。
たまにふらっと列を離れて露店で気になったお菓子を皆の分まで買ってきてる。
今回は一つ前の角のお店のパイ。美味しそうで、つい……
クッキー、大きくなる……えーと確か……アリス?だっけ?
「現代」に来て、物語が凄くあるの、驚いた。シエル、パイなら大きくならない。こっちにする?
ふふふ。はい、あーん。メメメとステラも、あーん?
皆の演出や街中の様子、とてもすごい。
夜がこんなに輝いてるなんて、ほんとに星空の中にいるみたい。
ステラ・アシュビー
【星パ】
長い耳を揺らし星空の懐中時計を携えて。時計ウサギの仮装でパレードへ
お揃いのランタンに【Starry Parade】で煌きを添えて出陣!
お菓子を配りながら歩くよ。
ボクたち用のクッキーも買ったよ!…食べたら大きくなれるの?
シーシャもいいもの買ってきたね!そっちも食べたいな…。
あ、シエルあーんされてる!可愛いな…!
え?ボクにもあーんしてくれるの?ふふ、仲良しのしるしみたいで嬉しいな(あーんと口を開け)
パラドクスでめーちゃんの演出に更にキラキラを足せば
本当に夜空を散歩してるみたい!
ボクたちも皆を勇気づけられる希望の星になりたいな!
★呼び方
メメメ:めーちゃん
シエル:シエル
シエルシーシャ:シーシャ
●輝く光と四連星
今宵に巡るのはわくわくとそわそわ。それから、めいっぱいの楽しみ。
夜のキャンバスに描かれた星図のように、連なって光る星の飾りはキラキラと美しく輝いている。
「皆でお出かけ! 歩いているだけでわくわくしますねぇ!」
山本・メメメ(×××・g03041)は星と月の飾りで満たされたストリートを見渡し、仲間達が居る方向に振り返った。そのとき、ふわりと黒い蝶翅のマントととんがり帽子が愛らしく揺れる。
その見た目通り、今日のメメメは蝶の魔女っ子の仮装をしていた。彼女に視線を返したステラ・アシュビー(スターリーパレード・g02155)はこくりと頷く。
「みんなに配るお菓子もあっという間に少なくなっちゃったね」
長い耳を揺らし、星空の懐中時計を携えている時計ウサギ仮装のステラは持ってきたお菓子の籠を見下ろした。ストリートに訪れたときから、一行の可愛い仮装に惹かれた新宿島の住民が集まってきていたのだ。
シエル・エンフィールド(はいいろ・g00369)とシエルシーシャ・クリスタ(鬼人の妖精騎士・g01847)は、四人でお揃いで持ってきたランタンを片手にそっと微笑み合う。
今宵のシエルの様相は、狼のアニマルハットに肉球付きの手袋を身に着けた人狼スタイル。
「これが本当の肉食系女子というものですね、狼だけに。がおー」
「三人とも可愛い……素敵」
シエルシーシャはメメメとステラ、シエルの仮装を眺めて眼福さを感じていた。そんな彼女の仮装は、角と腕の質感に合わせた水晶風の装飾をローブと杖にあしらった、氷の魔女風の衣装だ。
杖から南瓜のランタンを提げているシエルシーシャは、蔓籠から子供たちに配るお菓子の追加分を取り出した。
その最中、ステラはランタンにパラドクスによる煌きを添え、辺りをふんわりと照らす。それを見ていた子供が、わぁ、と声をあげて瞳を輝かせた。
メメメは子供にお菓子を渡し、軽くウインクしてみせる。ありがとう、とお礼を伝えてくれた子供は貰った焼き菓子を大事そうに抱え、母親のもとに駆けていった。
「かわい子ちゃん勢揃いの星屑パレード、まだまだ行っきますよー!」
パレードを練り歩き、お菓子を配る。そうすればたくさんの人々の笑顔が増えていき、楽しい気分がもっともっと嬉しいものになっていく。
四人は明るく笑み、星が輝く通りをゆっくりと進んでいった。
「トリックオアトリートです。がおー!」
シエルは悪戯代わりに、パレードを眺める人達へ可愛らしく威嚇してみせる。笑われている気がしたが、皆が笑顔に鳴っているので悪い気はしなかった。
そんな中でひとり、シエルシーシャはひとりでふらっと列を離れていた。
「わ、カボチャのパイだ。美味しそう……。これください」
離れた理由は露店に気になるお菓子が並べられていたからだ。ちゃっかりと皆の分まで買っているシエルシーシャに気付き、メメメが大きく手を振る。
「あっシーシャさん、また列から離れちゃって、こっちですよー!」
「ごめん、つい……」
「いいんですよ、水晶がキラキラして見つけやすいですからねぇ」
メメメに呼ばれたシエルシーシャは人数分のパイを、はい、と仲間に差し出す。ステラは嬉しそうに受け取り、同時に自分達用に準備していたお菓子を取り出した。
「見て、ボクたち用のとっておきのクッキーも買っておいたよ! シーシャもいいもの買ってきたね!」
「わあ、頂きます。……む、お菓子が掴みにくい……です」
シエルは良い匂いにつられており、パイやクッキーを手に取ろうとする。しかし、肉球付きの手袋のせいでうまく持つことができないでいる。苦戦している様子のシエルがあまりにも可愛らしいので、他の三人が暫し見守る姿勢を取ることを決めたのはちょっとした秘密。
そうして、メメメの興味は焼き菓子に移る。
「ステラさんそのクッキーかわいいですねぇ! 大きくなったりしませんよね?」
「……食べたら大きくなれるの?」
メメメの言葉を聞いて、ステラが首を傾げた。
「クッキー、大きくなる……えーと確か……不思議の国のアリス? だっけ?」
シエルシーシャはふと思い出し、そんなお話もあったと納得する。こうやって現代に来たことで物語がたくさん存在していることを知った。シエルシーシャは静かに目を細め、あの驚きを思い返す。
その間、シエルは四苦八苦していた。
「大きくなれるのならクッキーを……でも肉球おててが。くぅ……」
「これはチャンスですか!? ですよね! シエルさん、はいあーん!」
見守りモードを解除したメメメは目を輝かせ、彼女の代わりにクッキーを口元に運んであげる。もぐもぐと嬉しそうにクッキーを頬張るシエラは満足気だ。その様子を見たステラは和やかな気持ちを抱く。
「あ、シエルあーんされてる! 可愛いな……!」
「アシュビーさんも食べさせてもらっては?」
「シエル、パイは大きくならないけど、まだいっぱいある。こっちも食べる?」
「はい、お言葉に甘えちゃいますね」
「ふふふ。はい、あーん。メメメとステラも、あーん?」
「わ~い! メもあーんされちゃいます!」
「え? ボクにも? ふふ、仲良しのしるしみたいで嬉しいな」
四人は和気藹々とお菓子の食べ比べや、甘い味わいを楽しんでいった。ハロウィンパレードは大いに盛り上がっていき、周囲からも笑い声や話し声が聞こえてきている。
「もっと盛り上げていきますよー!」
「この夜を綺麗に飾っちゃおう」
メメメとステラはパラドクスを使い、周囲の装飾の存在を書き換えたり光を灯したりしていく。キラキラの星や蝶々のエフェクトをばばーんと勢いよく飛ばしたメメメは実に楽しんでいる。
「すごい……。夜がこんなに輝いてるなんて、ほんとに星空の中にいるみたい」
シエルシーシャはぱちぱちと瞼を瞬き、綺羅びやかな夜の光景を瞳に映していく。楽しい驚きばかりの世界は煌めいており、とても素敵なものに思えた。
「夜空の散歩だね。こうやって、ボクたちも皆を勇気づけられる希望の星になりたいな!」
「こんなおかしな世界になってしまいましたが、今は今を楽しんでしまいましょう!」
ステラとメメメは力を巡らせ、更にキラキラな世界を作り出した。
その光景をそっと見つめたシエルは、今まさに幸福が満ちていく瞬間が訪れているのだと実感する。
「こうして誰かと遊ぶというのは、私みたいなモノには縁が無いと思いましたが……存外、良いものなのですね」
星屑たちのパレードが広がっていく景色の中で、シエルは静かに願う。
叶うならば、これからもずっと。
幸せと微笑みを重ねて、希望の未来を紡いでいけるように――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
【無鍵空間】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
カナト・ラウルス
【庭】(全7名)
みんなとのお出かけも、こんなに賑やかなハロウィンも初めてで楽しみ!
衣装は憧れの魔法使い。
黒いローブにとんがり帽子、一度着てみたかったんだよね。
みんなの仮装も似合ってるね。
南瓜頭は誰かと思ったらクイニーなの!?
…重くない?大丈夫?
みんなはお菓子を配るんだね。
じゃあ僕はお庭で咲いたお花を配って歩こうか。
リゲルもお手伝いよろしくね。
杖を一振りしてお花をポンっと出してみたら魔法使いっぽいかな?
雪夜ってば、僕がお菓子を持ってないこと知ってるでしょ?
なんて冗談混じりに笑いながらパレードを進む。
キラキラした星の世界。
みんなの笑顔。
今日のこと、しっかり記憶しておくよ。
ハッピーハロウィン、だね。
星・瑠璃
【庭】の皆さんと
こうした催しへの参加は初めてで、全てが新鮮に感じられます
私は黒と青のキョンシー衣装を。む、札が少し邪魔ですね…帽子を少しずらして被りましょう
ゲイルさんがはぐれないよう後ろから補助を。後で南瓜をどう調理しようかと思案しつつ
夜空を歩いているような、幻想的で良い雰囲気ですね
各々を微笑ましく見ながら、ラッピングに花を挿した自作のクッキーを渡していきます
花は押し花にしたり、そのまま飾ったり…お好きなようにどうぞ?
わ、空から花が…と思ったらネアさんでしたか
更に幻想的な雰囲気が増した気がします
古城さんとラウルスさんの光景にクスリと笑い
ふふ、ハッピーハロウィン、ですね
古城・雪夜
庭】の方々と
ペンタスを閉じ込めたステンドグラスクッキーをたくさん籠に入れ
漆黒の衣裳に身を包んだ俺の仮装は、吸血鬼クドラク
クドラクが希望を入れた籠を持つなんて滑稽だけど
お祭りですし、構いませんよね
思い思いの様子眺めて懐かしく思う
複数人で祭りを楽しむなんて、いつぶりだろうって
皆の後方を歩きつつ、其々の笑顔をカメラに収めます
永劫の保証のない貴重な幸福を、先へ繋ぐ気持ちで
一般の方々へは籠の中からクッキーを
死者が戻るように、失われた刻が戻るよう
ペンタスの花に願いを込めて
最後に【庭】の皆さんへ
Trick or Treat
さあ、お菓子を差し出せない人には、どんな悪戯してやりましょうか?
可惜夜・凛々
【庭】
皆様とパレードに参加です
私はうさ耳を付けた赤ずきん…ならぬ青ずきんの仮装
夜空を歩いているかのような綺麗な景色を楽しみながらも、皆様の仮装が気になります
可愛い、格好良い、面白い…ふふ、とっても似合っています
カメラに収める、良いアイデアですね…!もちろん雪夜様の姿も、ですよね?とスマホを片手に
ピクニックバスケットには、キャンディバッグにお庭で咲いていた花を添えた物を沢山詰めて
子どもたち中心に配ろうかと思います
…お腹を空かせたクイニー様にも、こっそりと
ええ、お揃いの猫耳が可愛らしいリゲル様とネア様にも、もちろん
今日は辛いことも忘れられるくらい、めいっぱい楽しみましょう
ハッピーハロウィン、です!
クイニー・ゲイル
【庭】でパレードしにきたわ!
あたいの仮装はカボチャ。カボチャ頭をかぶるの。
くり抜いて作った手作り!
ものすごいカボチャ臭!
ちょっと重いのは秘密さ。
視界が悪いのは誤算。ありがたく瑠璃にぴったり付いていくのよ。
そして待望の·····リゲルと声を合わせてトリックオアトリート!
紅花くすぐる?くすぐっちゃおうかしら!
あたい実は腹ぺこり。
青ずきんな凛々からこっそりもらうのよ。うまうま!
お菓子のほかに、お花も大歓迎!
カナトはお花の魔法使いさ?
カボチャ頭に飾るわ。華やかな顔立ちになったかしらん。
雪夜まさかのトリックオアトリート返し···!?
お菓子は食べ尽くしたのよ····カボチャはお菓子に入るさ··?
緋薙・紅花
【庭】
おおー盛大ですねー
慌ただしい日々でもこういう日は忘れないようにしたいですね♪
それにしても皆さんの仮装が多彩?!
わたしどうしよう?と悩んだ結果バンシーになりました
白いカクテルドレスに返り血とかボロボロ感とか少しホラー要素を入れまして
「トリック・オア・トリートです!」
一般人の人も積極的に絡んでいきましょう
どちらを選んでも後の対応は皆さんを頼ります
わたし準備してませんので(てへぺろ)
でもトリックは超くすぐりの刑がいいと思います
あら、こっちにもトリック・オア・トリートですか?
ふっこんなこともあろうかと皆さんに配るクッキーを焼いてきたのです!
いえ、単に暇だっただけです
さぁどうぞ
結構自信作です!
リゲル・ルッタ
【庭】
お庭のみんなと、お出掛け、嬉しい
僕は、黒猫になる(猫耳フード・猫しっぽつきマント
いつもと違うみんなに格好にも、わくわく、する
これは、お菓子とお花を配る、お祭り?
僕はリォウリィさんたちみたいに自作はできない、から
カナトさんと一緒に、お花を配る、よ
……リリさん、僕も、欲しい
カナトさんの魔法には、普通に、目がきらきら
わあ、すごい、すごい!
あ、配るときにはとりっくおあとりーと、って言う、の?(クイニーさん見習って
ネアにお願いして、空からもお花を降らしてしまおうか、な?
ユキヤさんとコーカさんを見て、呪文の真意を知る
あ、えっと、悪戯選ばれたら……なにしよ
と、とりーとの刑!(花まみれにしてしまおう!)
●花とお菓子と幸せの時間
今日は楽しくて愉快なハロウィンの日。
ディアボロス達は綺羅びやかに飾り付けられたストリートを歩いていく。忘却の庭――世界改竄によって人々の記憶から消えてしまった庭園に集う者達は、それぞれの仮装に身を包んでいる。
みんなとのお出かけも、こんなに賑やかなハロウィンも初めてだ。行列の先頭を行くカナト・ラウルス(桜華狂咲・g00321)はわくわくした気持ちを抱き、仲間達に視線を向ける。
「これ、一度着てみたかったんだよね。みんなの仮装も似合ってるね」
カナトの今日の格好は、黒いローブにとんがり帽子を合わせた憧れの魔法使いの仮装。
「可愛い、格好良い、面白い……。ふふ、とっても似合っています」
その後ろを歩く可惜夜・凛々(静穏の夜想曲・g00993)は、うさ耳を付けた赤ずきんならぬ青ずきんを被っている。星の装飾が煌めくストリートは、まるで夜空を歩いているかのよう。
綺麗な景色を楽しみながら皆の仮装を眺める凛々は楽しげだ。周囲を見渡す凛々と一緒に、緋薙・紅花(サージェナイト・g03888)も行き交う人々を見つめる。
「おおー盛大ですねー。慌ただしい日々でもこういう日は忘れないようにしたいですね♪」
紅花はどうしようかと悩んだ結果、バンシーの衣装になった。白いカクテルドレスには返り血に見立てた赤い跡があり、裾をわざと破ってボロボロな雰囲気を出しているという、ホラー要素入り仮装だ。
「すごいです……。すべてが輝いて見えます」
黒と青のキョンシー衣装を纏う星・瑠璃(蒼星・g05394)は、こうした催しへの参加は初めて。目に映るものが新鮮に感じられるから不思議に思える。
その近くを歩く古城・雪夜(黒帝・g01145)は漆黒の衣裳を纏った吸血鬼。クドラクと呼ばれる、スラブ地方に伝わるクルースニクの敵対者としての悪鬼だ。
雪夜の持つ籠にはペンタスを閉じ込めたステンドグラスクッキーが入れられている。
「クドラクが希望を入れた籠を持つなんて滑稽だけど……お祭りですし、構いませんよね」
そんな雪夜の横にはリゲル・ルッタ(墓守・g03709)がきょろきょろと周囲を見渡していた。星のライトや、並ぶ店、何処からか漂ってくる良い香りに興味津々。
「みんなと、お出掛け、嬉しい。わくわく、する」
リゲルの格好は猫耳フードと猫しっぽつきのマントを纏った黒猫の仮装。いつもと違う雰囲気と皆の服装にそっと心を踊らせているリゲルの尻尾が風に揺れている。
そして、クイニー・ゲイル(The Pumpkin Filly・g02658)はというと――。
「南瓜頭は誰かと思ったらクイニーなの!?」
「パレードだからね! 気合いを入れてきたのよ!」
カナトが驚いているのは、カボチャ頭を被っている人が仲間だとは思っていなかったからだ。カボチャヘッドはクイニーが自らくり抜いて作った手作り。ちなみに内部はものすごいカボチャ臭に溢れている。
「……重くない? 大丈夫?」
「ちょっと重いのは秘密さ」
「秘密になっていないような……?」
「とにかく重いのは間違いないんですね」
カナトの問い掛けにクイニーが人差し指を立てて答え、凛々と紅花が何となく納得する。瑠璃もカボチャ頭を眺めようとしたが、キョンシーのお札が視界を塞いでいた。
「む、札が少し邪魔ですね……。ゲイルさんも視界が悪いでしょうから、はぐれないようにしましょうね」
瑠璃は帽子を少しずらして被り直り、クイニーの状況を察する。
「助かったわ、瑠璃」
クイニーも視界のことは誤算だった。ありがたさを感じた瑠璃にぴったりと付いていく。彼女が迷子にならないよう後ろから補助しつつも、瑠璃はこの南瓜をどう調理しようかと思案していた。
賑やかな様子に目を細めた雪夜は、思い思いの様子眺めて懐かしさを感じている。
「こうやって複数人で祭りを楽しむなんて――」
いつぶりだろう、と小さく言葉にした彼の口元には穏やかな笑みが宿っていた。雪夜はそっと皆の後方を歩きつつ、其々の笑顔をカメラに収めていく。
「今日の出来事を写真に収める、良いアイデアですね……!」
「ええ、記憶だけに留めておくのはもったいないですから」
「もちろん雪夜様の姿も、ですよね?」
「それは……その通りですね」
スマートフォンを構えた凛々に対し、雪夜は頷いた。
過去が改竄されて壊された以上、今という時にだって永劫の保証はない。それゆえに貴重な幸福を、先へ繋ぐ気持ちで。
そうして雪夜は籠の中からクッキーを取り出し、一般の人々に配っていく。
死者が戻るように、失われた刻が戻るよう、ペンタスの花に願いを込めて――。
それに合わせて瑠璃も、ラッピングに花を挿した自作のクッキーを通りすがりの人に渡していく。凛々もピクニックバスケットに詰め込んでいたキャンディバッグを取り出して配る。そこに庭で咲いていた花を添えた物をたくさん詰めてきたので、受け取った子供達は大いに喜んでいた。
「はい、どうぞ」
「花は押し花にしたり、そのまま飾ったり……お好きなようにどうぞ?」
凛々と瑠璃は駆けていく子供に手を振り、その背を見送る。仲間の様子を見ていたリゲルはきょとりと首を傾げ、カナトに問いかけてみた。
「これは、お菓子とお花を配る、お祭り?」
「お菓子が一般的かな。じゃあ僕達もお庭で咲いたお花を配って歩こうか。リゲルもお手伝いよろしくね」
カナトは花をリゲルに渡して微笑む。
「うん、わかった、よ」
「それじゃあ、声を合わせて! トリックオアトリート!」
「配るときにはとりっくおあとりーと、って言う、の? とりーとー!」
「トリックオアトリートです!」
クイニーはリゲルを誘い、其処に紅花も声を重ねる。
紅花は新宿島の人々にも積極的に絡んでいき、掛けられるだけ声を掛けていく。実はというと紅花は渡すためのお菓子も花も準備していないので、後は皆任せだ。てへぺろと舌を出した紅花はトリックだけは準備万端。
「わたしのトリックは超くすぐりの刑です!」
「紅花くすぐる? くすぐっちゃおうかしら! それにしてもいい匂い……あたい実は腹ぺこり!」
「お腹を空かせた狼さん、もといクイニー様だったのですね。では、こちらをどうぞ」
「……リリさん、僕も、欲しい」
紅花のトリックに大いに乗るクイニー。彼女にお菓子を渡す凛々に、こっそりネアの分までお願いするリゲル。その様子を瑠璃と雪夜が優しく見守っている。
勿論、今の場面も雪夜がしっかりとカメラに収めていた。
「良い写真が撮れましたね」
「後で見せてね、雪夜。じゃあ僕は魔法使いらしく振る舞ってみようかな」
カナトは手にした杖を軽く振る。
その瞬間、ポンっと可愛らしい音が響き、花が現れた。そのひとつが偶然にもクイニーのカボチャに乗ったことで、周りの人々も微笑ましさを感じていた
「カナトはお花の魔法使いさ? カボチャ頭も華やかな顔立ちになったかしらん」
花の角度を直したクイニーは軽くポーズを取ってみた。
瞳を輝かせたリゲルは、カナトの魔法とカボチャ頭が可愛くなったことに楽しさを感じている。
「わあ、すごい、すごい! ネア、僕達もお手伝い、しよう」
「わ、空から花が……」
リゲルはネアに願い、空から花を降らせていく。ふわりと舞い降りてきた花に手を伸ばした瑠璃が微笑む。更に幻想的な雰囲気が増した気がして、瑠璃達は穏やかな思いを抱いた。
パレードは楽しく賑やかに進む。
お菓子も花も配り終わったが、まだまだハロウィンの時間は終わらない。
雪夜は少し悪戯っぽく笑って皆に呼び掛けていく。
「Trick or Treat――さあ、お菓子を差し出せない人には、どんな悪戯してやりましょうか?」
それはつまり、お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ、ということ。現状の不利さに気付いたクイニーが雪夜に驚いた表情を見せ、わたわたと慌て始める。
「まさかのトリックオアトリート返し……!?」
「雪夜ってば、僕達がお菓子を持ってないこと知ってるでしょ?」
「お菓子は食べ尽くしたのよ……カボチャはお菓子に入るさ……?」
カナトは冗談混じりに笑い、クイニーは仮装を外して渡すかどうかを悩んでいる。何処かにお菓子の残りがないか探していくリゲルも呪文の真意に気が付き、どうしよう、と迷い始めた。
「あ、えっと、悪戯……なにしよ。と、とりーとの刑!」
残っていた花を広げたリゲルは、こんなやりとりもまた楽しいかも、と感じていた。
そんな中で紅花は余裕を保っている。
「ふっ……こんなこともあろうかと皆さんに配る専用のクッキーを焼いてきたのです!」
「まさか、このことを予見してきたのですか?」
「私達の分まで?」
紅花が得意げにクッキーを取り出したのを見て、凛々と瑠璃が感心する。すると紅花は首を横に振った。
「いえ、単に暇だっただけです。さぁどうぞ、結構自信作です!」
「ふふ、ハッピーハロウィン、ですね」
「ハッピーハロウィン、です!」
瑠璃はくすりと笑い、凛々も目の前で繰り広げられるトリックとトリートの光景に双眸を細める。
今日は辛いことも忘れられるくらい、めいっぱいに楽しめる日。
カナトもキラキラした星の世界を瞳に映す。皆の笑顔が輝いていて、それもまた煌めきのように見えた。そして、カナトは大切な時間をいとおしく想う。
「今日のこと、しっかり記憶しておくよ」
――ハッピーハロウィンとトリック・オア・トリート。
お祝いの声と不思議な呪文。それはきっと、花のような笑顔を咲かせる特別な言の葉。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【現の夢】がLV3になった!
【落下耐性】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
レベッカ・ブルーゾイス
【星夜】
ヒトの手に依りつくられた星海
そのうつくしさと云ったなら
黄金の冠より揺蕩う月長石を額に
純白のドレスと星灯のヴェールを靡かせて
今宵の魔女は月の女神へと成り変わる
…仮装なんてはじめて
ラファレさんも
なかなか様になってるんじゃない?
…嘘。他の誰より
視線を惹きつけられてしまう
まばゆさに喧騒
道行く人々の愉し気な様子に
次第に中てられ
左手には五芒星を抱くランタン
右手には彼の温もり
サウィンのサバトがこんな進化を遂げているなんて…
誰知らぬ異国の地で
別のカタチとなっても
願う先はおなじ“しあわせ”
貴方に告げられ我を知る
見つけるのが得意なのかしら
わたしの“しあわせ”
それはきっと
わたしだけの“特別”を手に入れること
ラファレ・リロード
【星夜】
星の海、確かに美しいですね
ふふっ、でも貴女の方が美しいですよ
黒き騎士を思わせる黒い軍服に剣を収めて
今宵月の女神を護り独り占め出来るのは私だけ
えぇ、仮装などと思ってましたがこんな貴女が見れるのなら良きモノですね
彼女の視線を感じににこりと微笑んで
行きましょうか、女神様?
彼女の手をそっと取り
歩いていく、彼女の光と共に護る騎士として
幸せ?
そうですね、どんな場所になっても人々幸せを探し出す
レベッカさんが願う幸せはどんなでしょうかと
『特別』それは素敵な幸せですね
私もいつか貴女からの『特別』を欲してます
●女神と騎士の星路行
夜を飾る星の海。
二人で歩く路は今宵、そのように呼ぶのが相応しい彩りに満ちていた。
レベッカ・ブルーゾイス(嫉みの星魔女・g02252)とラファレ・リロード(デーモンのデーモンイーター・g03117)は頭上の星を振り仰ぎ、互いに双眸を細める。
「ヒトの手に依りつくられた星海。そのうつくしさと云ったなら――」
「星の海、確かに美しいですね」
二人は今宵、普段とは違う衣装に身を包んでいた。
レベッカは黄金の冠より揺蕩う月長石を額に添え、純白のドレスと星灯のヴェールを靡かせている。今宵の星魔女は、月の女神へと成り変わっている。
「仮装なんてはじめて。ラファレさんもなかなか様になっているんじゃない?」
「ふふっ、貴女の方が美しいですよ」
ラファレの格好は黒き騎士を思わせる軍服。其処に剣を収めている彼は今宵、月の女神を護り、密かに独り占め出来る唯一の騎士だ。
「仮装などと思っていましたが、こんな貴女が見られるのなら良きモノですね」
ラファレはレベッカからの視線を感じ取り、にこりと微笑んだ。なかなか、と先程に評したレベッカだったが、それは本心を隠した言葉でもあった。
(「……嘘。他の誰より、あなたに視線を惹きつけられてしまう」)
ラファレばかりを見つめていてはいけないと感じたレベッカは、ストリートに目を向けた。まばゆさと喧騒と、道行く人々の愉し気な様子。次第に雰囲気にあてられたレベッカは、ゆっくりと歩き出す。
「行きましょうか、女神様?」
「ゆるりと巡りましょう、騎士様」
ラファレは彼女の手をそっと取り、共に歩いていく。彼女の光と共に。女神を護る騎士として。左手には五芒星を抱くランタンを、右手には繋いだ彼手の温もりを感じながら、レベッカは興味深く呟く。
「サウィンのサバトがこんな進化を遂げているなんて……」
揺れるカボチャのランタン。
キラキラと光っている星と月の装飾やライト。トリックオアトリート、とはしゃいでまわる子供達。その様子を優しく見守る大人達。どれもが煌めいて見え、レベッカは思いを声にした。
「誰知らぬ異国の地で、別のカタチとなっても――願う先はおなじ『しあわせ』なのね」
「幸せ?」
「ええ、ここには幸福があるわ」
ふとラファレが問い返すと、レベッカは遠い目をしてハロウィンの光景を眺めた。
近くにあるはずの光景を、そうやって眺めるレベッカの瞳は不思議ないろを宿している。自分だけがその幸福の輪に入れないのだと感じているかのような眼差しだ。
ラファレは繋いでいる手を強く握り、子供達が楽しげに掛けていく様を見送った。
やはり、この場所にはたくさんの幸がある。こんな世界に生きている以上、誰しもが何かを失って、何らかの悲しみや失望、不安を抱えているはずだ。
けれども、こうやって日々を楽しむ力も人間には備わっている。
「そうですね、どんな場所になっても人々は幸せを探し出す。心の強さを持っています」
「……そうね」
「レベッカさんが願う幸せはどんなものでしょうか」
ラファレから問い掛けられたことでレベッカはハッとして我を取り戻す。そういったことを見つけるのが得意なのかしら、と感じたレベッカはラファレをそうっと見上げた。
「わたしのしあわせ……それはきっと、」
――わたしだけの『特別』を手に入れること。
そうっとレベッカが語った言の葉を聞き、ラファレは静かに頷きを返す。そして、ラファレは自分が抱く思いを偽ることなくレベッカに伝えていく。
「素敵な幸せですね。私もいつか貴女からの『特別』にして貰えるよう、欲しています」
「それは仮初めの女神に向ける、騎士様としての言葉でしょう?」
「どう思うかは貴女の自由です」
いつかの遊園地で告げた言葉がそっくり返ってきたようだった。
今だけは月の女神になりきろうと決めたレベッカは、これは今宵限りの黒騎士からの言葉だと思うことにする。されど、その手は繋いだままで――二人は暫し、賑わう星の路を眺めていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
月見山・伊吹
【月日夫妻】
※月見里・千隼のみと同行。
千隼以外との連携NG。
千隼!星や月の装飾がとても綺麗だね!
愛する旦那の千隼と手を繋ぎ
魔力の翼をぱたぱたと動かして
目を輝かせて煌めく綺羅星や月やハロウィンの飾りを眺める。
途中で千隼のファン達に遭遇して彼がファンサするのを眺めてヤキモチ妬くけど、
ファンの1人が千隼と一緒に頑張ってください!月見里夫妻は競馬を愛する俺達の最後の希望っす!と言われて頑張らなきゃと思う。
お礼を言うファン達を見送りまた2人に。
ゆっくりと煌びやかな装飾の道を2人で歩くが
屋台を見つけて幸せそうにチーズボールや
アイス入り焼きマシュマロやお洒落なバブルワッフルやカラフルな綿飴を食べる。
月見里・千隼
【月日夫妻】
※妻の月見山・伊吹のみと同行。伊吹以外の方との連携NG。
妻の伊吹と手を繋ぎイルミネーション輝く道をゆっくり歩くき装飾を眺める。
背中に綺麗な魔力の翼を持つデーモンと化した伊吹の笑顔と天真爛漫さは人間の頃から変わらない。
デートの途中で騎手としての千隼のファンである競馬好きの一般人達に遭遇する。
仏頂面のまま色紙にサインしてお菓子を配り記念撮影したりと軽くファンサもする。
名騎手や名馬を…俺達の競馬を取り戻してくれ!と応援されてファン達と別れる。
他の騎手の生存、および復讐者になった話はまだ聞いたことがない。
大きな月の装飾の前で屋台のデザートを笑顔で食べる伊吹を見て愛する妻を守ると心に誓う。
●見守る月と傍らの光
煌めく星と月の下、ハロウィンの時間は賑やかに巡る。
綺羅びやかに飾られた街の一角は、目映くて心地好い輝きに包まれていた。
月見山・伊吹(小春日和・g04125)は愛する旦那様の手を引き、頭上の煌めきに視線を向ける。
「千隼! 星や月の装飾がとても綺麗だね!」
嬉しそうな声と共に魔力の翼が愛らしく揺れていた。その笑顔がイルミネーションの光に照らされている様子を、特等席――つまりすぐ隣で見られるのは、夫である月見里・千隼(清風明月・g03438)の特権。
「ああ、綺麗だ」
千隼は伊吹の手を握り返し、月と星が輝く道をゆっくりと歩いていく。
あの日から、世界は全てが変わってしまった。
けれども伊吹の笑顔と天真爛漫さは変わらない。今の彼女の背中に生えている魔力の翼はデーモンとしてのもの。されどその翼はとても綺麗だと思えた。
消されたものがあり、変わったことがあっても、千隼と伊吹は今を受け入れている。
こうしてハロウィンを楽しむことができるのもお互いの存在があってこそだ。
伊吹は周囲を見渡しながら目を輝かせ、煌めく綺羅星や月やハロウィンの飾りをひとつずつ確かめていく。そんな中、千隼が不意に一般人に話しかけられた。
「もしかして月見里さんっすか?」
「そうだ」
「やっぱり!」
声を掛けてきたのはどうやら千隼のファンらしい。彼は仏頂面のまま答えたが、ファン達は何も気にしておらず、むしろそれでこそ月見里さんらしいと喜んでいるようだ。ディアボロスとしての人気もあるので周囲もざわめいている。
「お願いします、握手と……それからサインをください!」
「わかった。それからこれはハロウィンの菓子だ」
「いいんすか? ありがとうございます!」
静かに承諾した千隼は表情を変えぬままサインをしてやり、ハロウィンの為に用意していた菓子を配っていく。求められたならファンと一緒に記念撮影をしたり、握手にも応えていた。
当然、その間は伊吹とは手を繋げない。
顔には出さないが、伊吹は少しばかりヤキモチを焼いていた。こんな世の中であるゆえファンとのふれあいや交流も必要だと分かっていたが、彼が好きなのだからこんな気持ちを抱くのも致し方ない。
しかし、ふとしたときファンの一人が伊吹にも声を掛けてきた。
「月見里さんと一緒に頑張ってください! 月見里夫妻は競馬を愛する俺達の最後の希望っす!」
「うん、ありがとう」
彼のファンはとても明るく笑ってくれた。お礼を返した伊吹は、頑張らなきゃ、と密かに意気込む。
世界が新宿島だけになってしまった現状、以前のような全国的な競馬は開催されていない。千隼個人の耳には、かつての騎手の生存や、復讐者になったという話は届いていない。
いつかは誰かが覚醒したり、出会うこともあるのかもしれないが――未来のことはわからない。
それゆえに千隼達はファンの期待を一身に背負う者となっている。
俺達の競馬を取り戻してくれ。
そういって手を振って行ったファン達を見送り、千隼は静かな決意を抱いた。手を振り返す伊吹も彼らに礼を告げ、千隼をそっと見上げた。
「頑張ろうね、千隼」
「託されたものは大きいな」
「大丈夫、千隼なら出来るよ! 私も一緒にいるからねぇ」
伊吹が再び天真爛漫に明るく笑ったので、千隼もそっと頷く。
そうして、また二人になった夫妻はデートを再開していった。手を繋いで巡るのは様々な屋台やキッチンカーが出ている通りだ。甘い香りや食欲をそそる匂いが漂うその場所もまた、電飾や装飾の煌めきに満ちていた。
「千隼、見て!」
伊吹が見つけたのは香ばしい香りのチーズボール屋台。何か食べよう、と手を引く彼女は幸せそうに微笑んでいる。
「向こうにも色々あるみたいだな」
「本当だね。アイス入り焼きマシュマロとバブルワッフルと、綺麗な綿飴もあるみたい!」
「どれでも好きなものを食べるといい」
「じゃあ、まずはあれがいいな!」
千隼が双眸をゆるく細めると、伊吹は最初の屋台の方に向かっていった。
それから、千隼達は大きな月の装飾の前でデザートを食すことにした。とても良い笑顔でマシュマロやワッフルを食べる伊吹は本当に幸福そうだ。
この世界を――そして、愛する妻を守る。
密かに心に誓った千隼は、周囲をきらめかせている綺羅びやかな月飾りを仰ぐ。
その向こう側には、此方を見守ってくれているかのような本物の月が静かに浮かんでいた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
乂八・南
【天泣】
じゃーん!みてみて
ふふー、シーツおばけじゃないよ
これはてるてる坊主の仮装!
きゅっと首元のリボンを見せながら得意げに
ピカピカの星空を護るのは晴れ男の仕事でしょ?
廻くんの仮装は――
前掛け?
わあっ。すげー、狐だー!
付ければいいの?はい!
本当に星空んなかにいるみたい
な、俺らも魔法の言葉を唱えちゃおうよ
だってお菓子欲しいもん
怖い雰囲気じゃないし、きっと平気だよ
ほら、ね?
トリックオアトリート!
お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ
すげーいっぱい貰っちゃった
お返しはディアボロスの仕事できっと返すよ
早速食べちゃう?お腹空いた
廻くんの好きなお菓子あるかな?
しょっぱいのはー…これは?
南瓜のおばけのお煎餅だって
雨夜・廻
【天泣】
おー、カッコええてるてる坊主やんね
きっと天候や周りまでも晴れそうやわ
得意げにする彼にそっと赤い前掛けを渡して
乂八くんの前で初めての狐チャレンジ
――ポンッ!
なんとか狐になれたわ…
僕の仮装はお稲荷様って事で――渡した奴付けてください
パレード言うだけあってキラキラしとって眩しいわぁ…
ほんま星空んなか居るみたいやね、皆楽しそうでええね
んー、この姿で菓子強請って驚かせんやろか…
それもそれでオツなもんかな?
えっと、トリックオアトリート
菓子くれんと悪戯は肉球スタンプの刑です
菓子は乂八くんに持ってもろて
いっぱいの菓子に喜ぶのを見て揺れる尾
腹空いてるなら食べましょか
僕しょっぱい系な気分やけどあります?
●晴れ色とお菓子の雨
今夜、巡っていくのは賑やかに続いていく秋のお祭り。
星が煌めき、月が耀く。綺羅びやかに飾られたハロウィンストリートの最中。
「じゃーん! みてみて」
くるりとその場で回ってみせた乂八・南(WONDERFUL LIFE・g00139)が被った白い布がふわりと揺れた。その姿を見た雨夜・廻(雨垂れアスター・g01340)は瞳を細める。
「おー、なかなか様になってる」
「ふふー、シーツおばけじゃないよ。これはてるてる坊主の仮装!」
「カッコええてるてる坊主やんね」
南はきゅっと首元のリボンを見せながら得意げに胸を張る。
周囲で光るカボチャのランタンが、南の姿を淡く照らしている様は見ていて何だか愛らしい。
「ピカピカの星空を護るのは晴れ男の仕事でしょ?」
「きっと天候や周りまでも晴れそうやわ」
「ところで廻くんの仮装は――」
南が問いかけようとすると、廻は答えの代わりに或るものを手渡した。
「ちょっとこれ、持ってて」
「これって前掛け?」
南が受け取った赤い布を不思議そうに見つめていると、廻が力を巡らせ始める。それは変化の術。南の前で初めて披露する狐チャレンジのはじまりだ。
――ポンッ!
軽快な音が響いたかと思うと、廻の身体が狐のそれに変わった。
「なんとか狐になれたわ……」
「わあっ。すげー、狐だー!」
「僕の仮装はお稲荷様って事で、渡した奴付けてください」
「付ければいいの? はい!」
南は前掛けを狐廻に装着してやり、自分と同じようにきゅっと首元でリボン結びにする。少しだけお揃い気分で繰り出すストリートは、きらきらとした光に満ちていた。
「パレード言うだけあってキラキラしとって眩しいわぁ……」
「本当に星空んなかにいるみたい」
「ほんまそうやね、皆楽しそうでええね」
二人はのんびりとハロウィン色の通りを歩き、賑わいを眺めていく。辺りでは子供達がお菓子を貰ったらしくはしゃぎながら駆けていった。その様子を眺めた南は廻を呼び、お菓子を配っている人達の方を指差す。
「な、俺らも魔法の言葉を唱えちゃおうよ」
「んー、この姿で菓子強請って驚かせんやろか」
「だってお菓子欲しいもん。怖い雰囲気じゃないし、きっと平気だよ」
「それもそれでオツなもんかな?」
「ほら、ね?」
わくわくしている様子の南に連れられ、廻もハロウィンならではの行動に出ることにした。
そして、二人は声を合わせていく。
「トリックオアトリート! お菓子くれなきゃ悪戯しちゃうぞ」
「えっと、トリックオアトリート。菓子くれんと悪戯は肉球スタンプの刑です」
「あはは、なにこの子かわいー!」
「なになに、お狐様?」
「霊験あらたかそーじゃん!」
二人が声を掛けたのは女子高生の集団。可愛い、すごい、と集まってきた女子達は南と廻にたくさんのお菓子を渡してくれた。手作りクッキーにチョコレート菓子、ビスケットやキャンディ、キャラメルと種類も様々。
楽しそうに去っていく彼女達を見送り、南は手を振る。
廻はというと女子高生によって背中に装着されたちいさなカゴにお菓子をいっぱい背負っていた。
「すげーいっぱい貰っちゃった」
「何や背中が重いけど、これも思いの証やね」
このお礼とお返しはディアボロスとしての活動できっと返す。南がそっと意気込む中、廻もいい気分で尻尾を振った。
「早速食べちゃう?」
「腹空いてるなら食べましょか」
お腹が空いたと話した南を誘い、廻は近くにあったベンチにひょいっと飛び乗る。その隣に南も腰を下ろし、袋に詰められたお菓子をごそごそと探っていった。それから彼は廻のお菓子カゴを取ってやり、どれがいいかな、と問う。
「廻くんの好きなお菓子あるかな?」
「僕しょっぱい系な気分やけどあります?」
「しょっぱいのはー……これは? 南瓜のおばけのお煎餅だって」
「それにしよかな」
「じゃあ開けるね。二枚入りだからまずは半分こ!」
南は狐状態の廻のために袋を割いてやり、煎餅を一枚ずつに分けた。ぱくりと齧り付く廻は他にも何か美味しいものがないかとカゴの中を見遣る。南もぱりぱりと煎餅を食べて、双眸を緩やかに細めた。
いっぱいのお菓子とあふれる笑顔。ぱたぱたと揺れる狐の尾は、今の楽しさをあらわしていて――。
きらきらと耀く星の光は、そんな二人を優しく照らしていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
梵・夜華
【まのもの】
◆同行&呼称◆
タオタオ・ザラ→タオ
サアシャ・マルガリタ→サアシャ
◆心情&方針◆
吸血鬼の仮装
娯楽奉仕もいいけど、……私も食べたい。とても美味しそう。パーティ、楽しまなきゃ損。だけど知らないことは勧められない。そう、抜け出すのは知見を広める為、仕方ない。
同じくパレードから抜け出したであろうサアシャにこっそり付いていき、配布中のカボチャバケツを貰い、食べ歩きの旅へ。道すがら、タオにトリックオアトリートという名の突撃。その後は3人で各所を巡って、ハロウィンを目一杯楽しむ。
パラドクスは味方や市民に被害を及ぼさない賑やかし魔法として使う。抜け出す為の目くらまし。余興の一環。秘密設定参照。
タオタオ・ザラ
【まのもの】サアシャと夜華と
タオは仮装なんかしなくても充分だろう
見ろよこの装飾品の数々、もはや仮装だろ
賑やかだねェ、いいことだ
リンゴ飴をがりがり齧りながら、街の喧騒を眺めていたら夜華の突撃
なんだ、渡せる菓子なんか持ってないぞ
……ア?悪戯? ……仕方ない何か買ってやる
そこでうずうずしているサアシャも、欲しいもんあるのか?
悪戯する気はないが、貰えるものは貰う主義
勝手にたこ焼きをぱくり
これひとつじゃあ腹が膨れんなァ
よし、他にも何か探すとするか
…………で?
お菓子も貰った上に悪戯もしようとしている悪い子は誰だ?
くははは、手ぇ塞がってる奴なんか相手じゃねェなあ!
サアシャの狐耳をぐにぐに引っ張り引っ張り
サアシャ・マルガリタ
【まのもの】
呼び
タオタオ・ザラ→タオ
梵・夜華→夜華
ローブを羽織った魔女さんの仮装です!
しかし、仮装は楽しいですがサアシャはパレードよりも食べ物のにおいに心惹かれるですよ…いえ、心よりお腹の方が惹かれてるみたいです(腹の虫)
というわけで、パレードから抜け出して屋台の食べ物を両手いっぱいに買い漁るです!……手が塞がって食べられないので、ばったり出くわしたふたりが例の呪文を唱えてきたらたこ焼きをお裾分けするですよ。
あ、風船も欲しいです!
大変です、目移りするですよう…!
タオに夜華が突撃してるの見てたらサアシャもうずうずしてきました。後でこっそりタオの背中にキンキラシールを貼っ…な、何をするーですぅー!
●悪戯とお菓子と星の欠片
ハロウィンパーティーとパレード会場は大いに盛り上がっている。
辺りの賑わいを見渡しながらゆっくりと歩いているのは、サアシャ・マルガリタ(敵はちょっと囓ってみて、ダメそうだったら尻尾を巻く・g05223)だ。
今宵の彼女の装いはローブを羽織った魔女の仮装。その頭の上にはとんがり帽子が揺れている。
パレードは盛大で、様々な仮装をした人々が行き交っていた。
「サアシャはパレードよりも食べ物のにおいに心惹かれるですよ……いえ、心よりお腹の方が惹かれてるみたいです」
きゅるる、と腹の虫が鳴いたことでサアシャの意識は完全に屋台に向いていく。
仮装は楽しいけれど、やはり楽しむならば此方がいい。サアシャはパレードの列を抜け出し、美味しそうな香りが漂う屋台通りに繰り出していった。
其処から少し離れた所にいるのは梵・夜華(半醒半睡・g00551)。
夜華の仮装は吸血鬼をイメージしたシックな服装。暫し周囲を眺めていた彼女は、眠たげな瞳を瞬く。その視線の先には美味しそうな食べ物を並べている屋台がある。
「……私も食べたい。とても美味しそう」
娯楽奉仕もいいけど、と言葉にした夜華は思いを巡らせた。
パーティーは楽しまなければ損というもの。だけど、知らないことは勧められない――ということで、そう。抜け出すのは知見を広める為であり仕方ない。
そのように考えた夜華は同じくパレードから抜け出したであろうサアシャにこっそり付いていった。街角で配布中だったカボチャ型のバケツをちゃっかりと貰い、食べ歩きの旅へいざ往かん。
そんな二人の前方には、普段そのままの格好で歩くタオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)がいた。
自分は仮装なんかしなくても充分だというのが彼の考えだ。タオタオが纏う装飾品の数々は、周囲の星や月の飾りから溢れる光を受け、きらきらと輝いていた。
もはやこれこそが仮装。タオタオは己の姿を誇り、パレードストリートを楽しんでいた。
「賑やかだねェ、いいことだ」
誰もが今という時を謳歌している。心の何処かにある不安や悲しみ、懸念などは見えない。きっと今日ばかりはそういったものを忘れて楽しもうとしているのだろう。
タオタオはリンゴ飴をがりがりと齧りながら、街の喧騒を眺めていく。すると後ろから夜華があらわれた。
「トリックオアトリート、タオ」
「なんだ、渡せる菓子なんか持ってないぞ」
呪文という名の突撃を受けたタオタオは首を横に振る。しかし、今日はお菓子をあげられないのならば悪戯をされてしまう日だ。更に其処へ、屋台の食べ物を両手いっぱいに抱えたサアシャが訪れた。
「サアシャ、トリックオアトリート」
「はい、トリックオアトリートです。……はっ、手が塞がっていて差し上げられませんです。お裾分けするのでたこ焼きをとってください」
腕の中の容器を示したサアシャに頷き、夜華はさっそくお裾分けを貰う。その代わりに配っていたお菓子のひとつをサアシャに渡し返した。そうなれば次はタオタオの番だ。
じっと見つめる夜華と、期待の眼差しを向けるサアシャ。二人の視線を受けて一歩後ろに下がってしまったタオタオは軽い溜息をつき、近くの屋台に目を向けた。
「……ア? このままじゃ悪戯されるのか。……仕方ないな、何か買ってやる」
「じゃあ、あれがいい。あのキャラメルクッキー」
夜華が遠慮なく屋台を示して願う中、タオタオはサアシャにも問い掛けてやった。
「ほら、そこでうずうずしているサアシャも、欲しいもんあるのか?」
「カボチャのお菓子が……あ、風船も欲しいです! 大変です、目移りするですよう……!」
「時間はあるから好きに選んでいいぞ」
タオタオは悪戯をする気はないが、貰えるものは貰う主義だ。たこ焼きをぱくりと頬張りながら、その味わいを楽しんでいった。しかし、これだけでは物足りないというもの。
「これひとつじゃあ腹が膨れんなァ。よし、他にも何か探すとするか」
「サアシャも探しますね。行きましょう、夜華」
「うん。ストリートの探検もしよう」
そうして、三人は一緒に各所を巡っていく。屋台やキッチンカー、お菓子を配っている一角。
何処にも笑顔があり、楽しげな笑い声が聞こえる。そんな中に夜華がこっそりと飛ばしたのはパラドクスで生み出したちいさな星の欠片だ。
何かに当たれば泡のように弾けて消える光の欠片は、特別な夜を彩る仕掛けとなって煌めく。
「これでみんな楽しんでくれるかな」
「きっと嬉しいって思ってくれますよ!」
夜華の言葉にサアシャが頷き、和やかな雰囲気が満ちていった。
しかし、ハロウィンといえばトリートだけではなくトリックも必要だ。サアシャは或る計画を発動しようと決め、そっとタオタオの後ろに回り込んだ。だが――。
「…………で?」
タオタオにはその気配などお見通し。サアシャは見事に彼に捕まってしまった。
「ひゃっ」
「お菓子も貰った上に悪戯もしようとしている悪い子は誰だ?」
「そんな、タオの背中にキンキラシールを貼ろうとしたことがバレて……!? な、何をするーですぅー!」
「くははは、手ぇ塞がってる奴なんか相手じゃねェなあ!」
タオタオはサアシャの悪巧みに気付き、狐耳をぐにぐに引っ張ることでお返しとする。サアシャの悲鳴が響き渡っていく中で、夜華が飛ばしていく星の欠片がきらきらと輝いていた。
きっと、たまにはこんな夜も良い。
楽しくて賑やかで愉快な時間は、まだまだ続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【狐変身】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV7になった!
ラト・ラ
【箱】
同旅団の皆と煌めく綺羅星の路へ
星や月を象る幻想的なイルミネーション
夜空に比べるととても賑やか
はしゃいで駆けていく子供たちの姿を
どこか懐かしい気持ちで眺めながら
マティアスはおばけが嫌いなの?
それは覚えておかなければ
メロネアの事前調査は完璧ね
何にすればいいか迷ってしまうから助かります
おすすめで買ったはじめてのリンゴ飴
お揃い、と傍のイーディスに笑いかけ
それにしてもどうやって食べるのかしら
随分と大きい
まあ、すてき!
宙を浮遊する小さな星に控えめな拍手
これは悪戯というより粋なサプライズだわ
…この世界でこんな気持ちになれるだなんて
平穏なひとときにそっと感謝を
マティアス・シュトローマー
【箱】
旅団の皆で綺羅星の路へ
メロネアに聞いたお勧めの林檎飴を片手に
大きな口を開けてパキッと噛めば広がる爽やかさに思わず目が輝く
日本にこんなイベントがあったなんて
どこを見てもおばけ、お菓子、悪戯……最初の一つ以外は俺の好きなものばかり!
……ラトはそれ、秘密にしといてね?
制服の上にローブを着ただけの仮装だけど、それらしく魔法の言葉を唱えてみよう
イーディスも一緒にどう?
トリック・オア・トリート!
お菓子が貰えても貰えなくても、俺のとっておきの悪戯をお見せするよ
(パラドクスのメテオールで作った小さな星を俺達の周りに漂わせる)
可愛くない悪戯はラトに怒られるからね
……でもこれなら文句無いだろ?
イーディス・レヴェリー
【箱】
皆で綺羅星の路へ!
お祭りはこの島もわたしの知るのと同じ、賑やかで楽しい雰囲気ね!
でも玩具やお菓子は見たこと無いものばかりであちこちに視線が奪われてしまうわ。どこに行こうか迷ってしまうわね……まずはわたしもラトおねーさんと一緒にメロネアおにーさんおすすめの素敵なりんごの飴を買って……確かにどう食べるのかしら?端から少しずつ?
マティアスおにーさんの星々は綺麗でとっても素敵だわ……!
そっと手で覆ったら、持って帰れたりしないかしら?
菓子を配ってそうな人を見かけたらおにーさんや、肩や翼にしがみつきながらアピールするように操作したお人形さんと一緒に声をかけるわ
もちろん──トリック・オア・トリートよ!
メロネア・アーゲインスト
【箱】
仲間達と参加
祭りの賑わいはいつ味わっても良いものだな。
しかし相変わらず露店は価格が高くていけないな。
質が良く安価なものは事前に聞き込み調査済みだ。
仲間にはそれを買う事を薦めておこう。
ケチではない。性分だよ。
■煌めく綺羅星の路
見事な装飾には素直に驚く。
生き延びた人の意思はかくも美しいものを生み出せる、というところか。
マティアスの美しい技も、それに喜ぶラトも、微笑ましい限りだ。
目立てば子供達も寄ってくるだろう。
おや、イーディス。君もお菓子が欲しいようだね。
おぉ、悪戯は怖い怖い。なのでチョコレートと言葉を送ろう。
Genieße die Halloween-Nacht、良い夜を。
●ハロウィンの箱庭
今宵に往く路を照らしているのは、星や月を象る幻想的なイルミネーション。
きらきらと明滅している光を辿って進む路には笑い声や楽しい笑顔に溢れている。振り仰いだ頭上にはいつもよりも近い月の光と、本当の夜空と比べてとても明るい星が瞬いていた。
「賑やかね」
ラト・ラ(*☽・g00020)は、お菓子を貰ってはしゃいで駆けていく子供達の姿を見つめている。
裡に抱いているのはどこか懐かしい気持ち。世界が変化した今は不安定なことばかりだけれど、今宵はそんなことなど気にせずに楽しめる時間だ。
日本にこんなイベントがあったなんて、と感心するマティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)もラトと同じように綺羅星の路を見つめていた。その手には、メロネア・アーゲインスト(白紙のメロネア・g02661)からお勧めだと聞いた林檎飴が握られている。
「ああ、綺麗だね」
「成程。まさに煌めく綺羅星の路だ。祭りの賑わいはいつ味わっても良いものだな」
マティアスの隣で、メロネアも見事な装飾に素直に驚いていた。生き延びた人の意思はかくも美しいものを生み出せる、というところだろうか。周囲を見渡すメロネアは考えを巡らせた。
ラトに続いたイーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)は、わくわくとした様子で祭りの様子を見つめている。
「賑やかで楽しい雰囲気ね!」
この楽しさはイーディスも知っている。お祭りとは特別な日のこと。
けれども玩具やお菓子、装飾はイーディスにとって見たことのないものばかり。賑わいのあちこちに視線が奪われてしまうので、イーディスの瞳は大忙し。
その様子を微笑ましく感じながら、ラトとマティアスは和やかな気持ちを抱く。
そんな中でメロネアは露店の様子を見ていた。世界がこんな状況になった今、貨幣制度は暫し安定しなかった。されどディアボロスの提案や人々の努力により、新宿島内で流通する通貨としての新円が電子通貨として発行されている。
どの品物が何処で、どういった形で並べられているか。そして、どの店のものが良質なものか。そういった事情を鑑みて、メロネアがマティアス達に勧めたのがあの林檎飴だったというわけだ。
「メロネアの事前調査は完璧ね。何にすればいいか迷ってしまうから助かります」
「礼には及ばない。これが性分だよ」
ケチではないからな、と付け加えたメロネアにラトが微笑みを向けた。それから、お揃い、と傍のイーディスに笑いかけたラトは林檎飴の食べ方を模索していく。
「それにしてもどうやって食べるのかしら。随分と大きいわ」
「確かにどう食べるのかしら? 端から少しずつ?」
何せ彼女達にとってはじめての林檎飴だ。少しばかり慎重になるというもの。
「こうじゃないかな?」
すると、マティアスが大きな口を開けてパキッと飴を噛む。途端に広がっていく爽やかさと甘みが快くて、マティアスの目が輝いた。イーディスもそれに倣い、控えめに林檎を齧ってみる。
「おいしい!」
「わたしもいただきます」
イーディスは笑みを浮かべ、ラトも林檎飴を味わう。その様子をメロネアが静かに見守っていく。マティアスは大いにこの催しが気に入ったらしく、穏やかに笑った。
「どこを見てもおばけ、お菓子、悪戯……最初の一つ以外は俺の好きなものばかり!」
「マティアスはおばけが嫌いなの?」
それは覚えておかなければ。そんな風にラトが言葉にしたことに気付いたマティアスは、困ったように眉を下げる。
「……ラトはそれ、秘密にしといてね?」
「メロネアおにーさん、あっちのお店に並んでいるのは何?」
「あれはたこ焼きだ。食べてみるか?」
「いいの? 嬉しいわ!」
その横では屋台に興味を示すイーディスと、あれもお勧めのうちだと語ったメロネアが話している。香ばしい匂いや甘い香りがする通り、お菓子が配られている一角など、ハロウィンの時間は楽しく、賑やかに進んでいく。
そうして、マティアスは制服の上に羽織ったローブを整え、それらしく魔法の言葉を唱えてみた。
――トリック・オア・トリート。
たとえお菓子が貰えても貰えなくても、マティアスはとっておきの悪戯をすることを決めている。彼の言葉と同時にパラドクスの優しい力が巡っていった。
彼の近くに生まれ落ちた小さな星が、くるくると回って周囲を彩る。
「まあ、すてき!」
ラトは宙を浮遊する小さな星に控えめな拍手を送り、イーディスもぱちぱちと瞳を瞬いた。
「マティアスおにーさん、すごいわ。綺麗でとっても素敵……!」
そっと手で覆ったら、持って帰れたりはしないかしら。そんなことを考えたイーディスははしゃぎながら腕を伸ばしてみる。メロネアも目を細め、喜ぶラトとイーディス、星を巡らせるマティアスを見つめた。
「微笑ましい限りだ。目立てば子供達も寄ってくるだろうな」
「これは悪戯というより粋なサプライズだわ」
「可愛くない悪戯はラトに怒られるからね。でも、これなら文句無いだろ?」
「そうね。この世界でこんな気持ちになれるだなんて……」
ラトは楽しさに浸り、平穏なひとときにそっと感謝を送る。
マティアスは皆が喜んでくれたことを嬉しく思い、イーディスに手を伸ばした。そうすることで星が彼女の傍でくるり、くるりと廻っていく。
「イーディスも一緒にどう? トリック・オア・トリート!」
「もちろん――トリック・オア・トリートよ!」
イーディスが快く頷く。そして、肩や翼にしがみつきながらアピールするように操作した人形と一緒に、周囲にお菓子と悪戯の呪文を響かせていった。
「おや、イーディス。君もお菓子が欲しいようだね」
「ねぇメロネア。わたしも! トリック・オア・トリート!」
「おぉ、悪戯は怖い怖い」
メロネアはラトからの呪文にもそっと答え、皆にチョコレートと言葉を送っていく。
――Genieße die Halloween-Nacht.
良い夜を。
その願いと言の葉通りに、今宵は楽しく良き日になっていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV6になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
ルリラ・ラプソディア
エレノアさん(g00058)と
シンデレラの仮装
新宿のはろうぃーん
…歴史がいくら変わろうとしても
賑やかさは延々と変わらない…
さすがは都会
みんなで楽しいはろうぃーん
どきどきと、わくわく…ね
おどる…
エレノアさんがおどるなら
わたしは唄も添える
このお祭りとあなたを彩る夜の刻を
差し出された手を取って
ふんわり…灯る様に笑み
美しい魔女さん、よろこんで
ならばと
自由に輝く星のように
夜を流るる流星のように
あなたの優しき炎に唄の光粒を添えて
くるりと踊る
わたしが唄い
あなたが舞えば
祭りに煌き2つ添えるだろう
みんなも一緒に踊ろう
唄声は街の人達に夢を魅せるように
夜の街に光降らす
シンデレラが一夜の魔法にかかったようにも似た――
エレノア・グローア
ルリラ(g00784)と共に
魔女の仮装
わあ、この世界のお祭りなのね!
ハロウィーンは知っているけど
こんなにたくさんの人が仮装してる姿を見るの初めてよ
楽しそうでドキドキしてくるわね
わたしも踊っていいのかしら、いいわよね!
くるりとローブを翻し小さく唱えれば満ちる
光の粒子が如く害のない焔を舞わせ
指先で周囲に魔法を宿していくように
軽やかにステップを踏んでいく
魅せて、光を集めて
空に浮かぶものたちに負けないぐらい
さぁお姫様、お手をどうぞ
ステップは適当でいいの
キミの心のままに
いまの気持ちを見せてほしいわ
ルリラの唄は見失うことがない星のよう
人々を見守る慈愛の光よ
煌めく数多の星と月
わたしたちだけの光を彩りましょう
●唄と光
ハロウィンの夜は大いに賑わっている。
辺りには人々の楽しげな笑い声が響いていて、誰かがストリートを駆けていく足音も何だか弾んでいる。なんていったって今日は特別なお祭りの日。気持ちが浮き立ち、燥ぐのも当然というもの。
明るい光に彩られた路を往くのは、魔女とシンデレラの仮装をした二人。
エレノア・グローア(ソレイユ・g00058)とルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)は人々の笑顔でいっぱいの周囲を見渡してから、視線を重ねた。
「わあ、これがこの世界のお祭りなのね!」
「さすがは都会。みんなで楽しいはろうぃーん、すごい……」
歴史が改竄され、現代の世界がこの新宿島だけになろうとも、祭りの賑わいはいつだって変わらない。行き交う人々は思い思いの仮装に身を包んでいて、カラフルな色彩は見るだけでも楽しい。
「こんなにたくさんの人が仮装してる姿を見るのは初めてよ。楽しそうでドキドキしてくるわね」
「どきどきと、わくわく……ね」
エレノアは楽しげに笑い、ルリラは瞳に賑わいを映す。
パレードは始まったばかり。何処からか軽快な音楽が響いてきたことで、辺りは盛り上がっていく。子供達が音楽に合わせてぴょんぴょんと飛び跳ね始めた姿を見て、エレノアはそっと口許を緩めた。
「わたしも踊っていいのかしら、いいわよね!」
「おどる……」
楽しくなってきたエレノアは返事を聞く前に音楽の中心に駆け出す。お姉さんもおいでよ、と子供が誘ってくれていたので、エレノアは笑顔で応えながらくるりとローブを翻していった。
そして、小さく唱えるのは優しい呪文。
エレノアの周囲には光の粒子が如くきらきらと光る焔が舞っていく。誰にも害を及ぼさない焔の欠片は今日という日を彩る色彩のひとつになっていった。
「エレノアさんがおどるなら、わたしは唄を添えるわ」
――このお祭りと、あなたを彩る夜の刻を。
ルリラはそうっと口をひらき、音楽に合わせた歌を紡いでいく。エレノアはその歌に重ねるようにして指先で周囲に魔法を宿していき、軽やかにステップを踏む。
魅せて、光を集めて。空に浮かぶものたちに負けないぐらいの目映さを。
それからエレノアはルリラに手を差し出す。
「さぁお姫様、お手をどうぞ」
「美しい魔女さん、よろこんで」
ルリラはその手を取り、ふんわりと明かりが灯るように微笑んだ。
そうして、ルリラはお返しの力を紡いでいく。自由に輝く星のように、夜を流るる流星のように。エレノアが舞わせていく優しき炎に、自分が奏でる唄の光粒を添えて――。
くるり、ふわりと踊れば、新たなステップが刻まれる。
今宵は作法に則っていなくたっていい。思いのままに、楽しいという気持ちそのままに踊ればいい。
「キミの心のままに、いまの気持ちを見せてほしいわ」
「ええ……」
二人は頷きを交わし、星と月に囲まれた舞踏会のひとときに身を委ねる。
わたしが唄って、あなたが舞う。
今の光景を見て、歌うことで楽しんでいくルリラは夜の彩りを嬉しく思っていた。きっと、この歌と光は今宵に煌きをふたつ添えるだろうから。
エレノアはルリラの手を決して離さないように優しくエスコートしていた。
彼女の唄はまるで、見失うことがない星のように思える。エレノアにとっての今日の一番星はルリラだ。更に譬えるならば、ルリラの声は人々を見守る慈愛の光のよう。
ルリラはエレノアから向けられる眼差しを受け止め、心のままに笑む。二人はくるりと回り、溢れる笑顔と一緒に未来への希望を灯す光を振り撒いた。子供達が自分を見ていると気付いたルリラは、そちらに片手を差し出す。
「みんなも一緒に踊ろう」
響かせる唄声は、街の人達に夢を魅せるように謳い上げられてゆく。
エレノアも煌めく数多の星と月を振り仰ぎ、蜂蜜色の瞳を甘く緩めた。世界を照らす太陽も素敵だけれど、月だって同じくらいに優しい光を宿しているから。
「わたしたちだけの光を彩りましょう」
楽しさが満ちる夜の街。
其処に降らせる光はさながら、シンデレラが一夜の魔法にかかったようにも想えて――。
まだまだ楽しい時間は終わらない。
魔女と姫君のダンスは穏やかに続き、今宵限りの特別なひとときとなっていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【熱波の支配者】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ロストエナジー】がLV7になった!
御縁・榊
【幽霊花】
未霊の赤頭巾に合わせ狼の仮装
あんまり、ディアボロスさま、なんて柄じゃないし
パレードを抜け出し、未霊と屋台巡り
……とは言っても、あの子、カメラを覗くのに夢中なんだけどねぇ
嗚呼ほら、前見て歩かないと危ないよ、未霊
仕方のない子だなぁ……
長い尾を未霊の腰に巻き付け、腕の中に引き寄せる
そのまま翼で囲ってカメラの邪魔をし、身を屈めるように耳元で
ね、未霊。カメラ越しじゃなくて、ちゃんとこっち向いて?
折角のデートなんだからさ、君がカメラにばっかり夢中なのは俺が淋しい
ふふ、そうだね
美味しい物を探そうか
君が手を繋いでくれたから、一緒に歩こう
結局こっちを見なくなってしまったのは、そっとしておいてあげるよ
徒野・未霊
【幽霊花】
お兄さんに合わせて赤ずきんの仮装で参加するよ
ぼくは可愛いからなんでも似合っちゃうな~なんてね
ふふ、それにしても
これだけ仮装してる人がいたら
本物のお化けも混じってるかもしれないよね…!
そう思ったらビデオカメラが手放せず
ん~?なんか動画映えするようなことでもあった?
カメラ越しに返事をしていれば
わわっ!ちょ、ちょっと邪魔しないでよ!
悪戯するなら決まり文句言ってからがマナーなんじゃないの?
うっ…それ狡くない?
これじゃカップルチャンネルみたいじゃん…なんでもない!
観念するようにバスケットにカメラを仕舞う
デートっていうなら甘いもの食べたいな
いいでしょ?と手を取ってみる
恥ずかしくて顔は見れないけど
●君と二人で
今宵、二人が身を包むのは揃いで合わせた仮装。
ハロウィンパレードを抜け出した御縁・榊(天花・g00068)と徒野・未霊(縺阪∩縺ョ蠕後m・g01844)は狼と赤頭巾の服装でストリートを歩いている。
「パレード、あれで終わってよかったの?」
「あんまり、ディアボロスさま、なんて柄じゃないからね」
赤頭巾のフードを軽く被り直した未霊が問いかけると、榊も狼の耳に片手で触れた。そっか、と答えて納得した未霊はすぐに手にしているビデオカメラに視線を向ける。インカメラにしてから自分の仮装が乱れていないかを確認した未霊は、うん、と満足そうに頷く。
「ぼくは可愛いからなんでも似合っちゃうな~なんてね」
「……相変わらず、カメラを覗くのに夢中なんだねぇ」
隣を歩く榊はいつも通りの未霊の様子を見守っていた。行き交う人々はディアボロスも一般人も関係なく、それぞれの仮装を身に纏っている。シーツお化けに南瓜頭、ヴァンパイアやウサギ、妖怪など衣装も様々。
「ふふ、それにしてもこれだけ仮装してる人がいたら、本物のお化けも混じってるかもしれないよね……!」
そう思えば、やはりビデオカメラが手放せない。
今回の動画は霊界FILMのハロウィン特別編に成り得るかもしれないからだ。
未霊の着ている赤頭巾が楽しげに揺れている様を眺め、榊はさりげなく彼を守る体勢に入った。たとえば道行く人とぶつからないように人よけになってやったり、障害物があれば自分が先にそちらに回り込むといった形だ。
「嗚呼ほら、前見て歩かないと危ないよ、未霊」
「待って、今いい場面が撮れそう!」
榊の気遣いに気付かぬまま、未霊は動画を撮影していく。ジャック・オー・ランタンの上にきらきらと輝く星と月の装飾が施されている一角などは他と比べて実に映えるスポットだ。
「未霊、そっちに足を引っ掛けないようにね」
「ん~? なんか動画映えするようなことでもあった?」
榊が再びちいさな注意を促したが、未霊の視線はカメラに向けられたまま。その返事もこれまたカメラ越しだ。これはいけないと感じた榊は未霊の後ろにそっと立つ。
「仕方のない子だなぁ……」
榊はそのまま長い尾を未霊の腰に巻き付けていき、自分の腕の中に引き寄せる。
「わわっ! ちょ、ちょっと邪魔しないでよ!」
驚いた未霊を己の翼で囲った榊はわざと撮影の邪魔をしている。今、画面には榊と未霊しか映っていない。そして榊はゆっくりと身を屈め、未霊の耳元で囁いた。
「ね、未霊。カメラ越しじゃなくて、ちゃんとこっち向いて?」
「悪戯するなら決まり文句言ってからがマナーなんじゃないの?」
動画映えを狙うなら、トリック・オア・トリートの言葉が必要だ。そんな風に主張する未霊に対して、榊は本当に寂しそうな口調で告げていく。
「折角のデートなんだからさ、君がカメラにばっかり夢中なのは俺が淋しい」
だから、ねぇ。
耳元で懇願される声はどきりとするような一言だった。
「うっ……それ狡くない?」
思わず俯いてしまった未霊は、これじゃカップルチャンネルみたいじゃん、と呟く。
「どうかした?」
「……なんでもない!」
本当は呟きが聞こえていたのかもしれないが、榊はそっと問い掛けた。慌てて首を横に振った未霊は観念するようにバスケットにカメラを仕舞い込む。それでいいと頷いた榊は悪戯っぽい表情を浮かべていた。
そして、二人は屋台で賑わうストリートに踏み出していく。
「デートっていうなら甘いもの食べたいな」
いいでしょ、と少しの我儘を伝えた未霊は榊に手を伸ばし、彼の掌を握った。その手が優しく握り返されたことで未霊は微笑む。榊は甘い香りがする方向を示し、こっち、と未霊を先導していく。
「ふふ、そうだね。美味しい物を探そうか」
君が手を繋いでくれたから、先程までの寂しさも何処かに消えてしまった。手を繋いで一緒に歩く最中、未霊は赤頭巾のフードに顔を埋める。今更に恥ずかしくなってしまい、榊の顔が見られないでいるようだ。
そのことに気付いた榊は、敢えて未霊をそっとしておく。
けれどもきっと、屋台の林檎飴やパンプキンパイを食べる時は未霊の笑顔が見られるはず。
そのときが訪れることを楽しみにしながら榊は進む。未霊は顔が隠せるこの仮装をしてきてよかったと感じながら、僅かに紅く染まった頬を片手で押さえた。
そんな二人を見ていたらしき黒い人影が、いつの間にかすぅっと消えていった。しかしその影には誰も気付いておらず、何か騒ぎになるようなこともなく――。
そうして、二人で過ごすハロウィンの時間は和やかに続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV8になった!
金刺・鞆
朱さま(g01442)と。
仮装は、京の姫君、です。いぬにも烏帽子を着けましょうね。
お菓子もさまざま持って参りました、ゆえ。あの呪文を唱えられても平気、ですよ!
なれど、お菓子を渡すうちにはぐれぬよう、気をつける、です。むん。
りんご飴、綿飴、鼈甲飴、飴ひとつでもこれほどに!
はろうぃん、とは。とても賑やかで、きらびやかな祭りなのですね。
朱さまは、どこかにはろうぃんの記憶を置いてきてしまった、でしょうか。なれば、今日この時は、ともと同じくはろうぃん初心者、です?
灯り……南瓜の顔から光が差す、これなど実にはろうぃん風味、かと! 顔つきの南瓜とは、魔除けなのですかね?
むん。では、失礼して……似合う、です?
朱・吉鷹
鞆/g03964
いいね。星と月っちゃあ何処の魔術にも付き物だ。
物作りの刺激にもなる。見て回ろう。
仮装の類の用意はないが、大人は子どもに菓子をやるんだろ。鼈甲飴を持ってきた。
ハロウィンての、知識としちゃ分かるが遊んだ記憶は無い。
だからそうだ、初心者だな。同じさ。
はぐれんなよ。おまえさん小さいからすぐ見失っちまう。
その格好なら見つけやすかろうが、迷子ってのはいいモンじゃねえからな。
夜に見てこそって話なら灯火の店か。
今日みたいな日なら物珍しいものもあるだろう。
南瓜の灯りを一つ買う。祭りには乗る質でね。暫く工房に置いておくか――鞆、持つか?これ。
荷物は任せな。おまえさんの方が余程似合うだろうよ。
●燈灯と笑顔
ゆらりと揺らめく烏帽子を頭に乗せ、ストリートを楽しげに進むのは――いぬ。
烏帽子を落とさないようにしているモーラット・コミュがはぐれないよう、その後をしずしずとついていくのは京の姫君のような十二単衣を纏った金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)だ。
「いぬ、あまり先に行ってはいけませんよ」
「おまえさんは小さいから、単体で迷子になったら探せないぞ」
其処に言葉を続けたのは朱・吉鷹(狩人・g01442)。はっとした様子のいぬは慌てて鞆の元に戻り、迷子にはならないといった様子で胸を張る。
いい子だと告げた吉鷹は頷き、それから周囲を見渡してみた。
「いいね。星と月っちゃあ何処の魔術にも付き物だ」
ハロウィンの飾り付けがされた通りには、煌めく光の装飾がたくさん施されている。ペーパームーンにラッキーウィッシュスター、おまけに南瓜のお化けまで。夜を彩る飾りは様々だ。
きっと物作りの刺激にもなるだろうと感じた吉鷹は、じっくりと装飾を眺めていく。
その隣では、小振りの籠を持った鞆が意気込んでいた。
「お菓子もさまざま持って参りました、ゆえ。あの呪文を唱えられても平気、ですよ!」
「トリックオアトリート、だったか」
「はい! なれど、お菓子を渡すうちにはぐれぬよう、気をつける、です」
むん、と気合いを入れている鞆はとても可愛らしい。まずは彼女にお菓子を与えてやりたいと感じた吉鷹は、持参してきた鼈甲飴を鞆に手渡してやった。
「大人は子どもに菓子をやるんだろ。ほら」
「ありがとうございます。大事に致します、ね」
りんご飴に綿飴、鼈甲飴。飴と名がつくものだけひとつでも、これほどに種類があることが鞆にとってはすごいことだ。どうやって食べようか、どうすれば大切に出来るかと考えるだけでも楽しかった。
トリート、と声を掛ければお菓子を配り、こちらからも呪文を告げ返すとお菓子が貰える。本当に魔法の呪文を唱えているかのようだと思え、鞆は微笑んだ。
「はろうぃん、とは。とても賑やかで、きらびやかな祭りなのですね」
「これがハロウィンの習わしなんだよな。知識としちゃ分かるが、こういう遊び方で合ってるのか?」
自分が遊んだ記憶は無いと語る吉鷹に対し、鞆がきょとんとした表情を見せる。
「朱さまは、どこかにはろうぃんの記憶を置いてきてしまった、でしょうか。なれば、今日この時は、ともと同じくはろうぃん初心者、です?」
「だからそうだ、初心者だな。同じさ」
「それでしたら、朱さまもとりっくおあとりーとを、しましょう。たのしいですよ」
「そうだな、折角だ」
鞆に誘われ、吉鷹も控えめに催しに参加していく。貰ったお菓子は小さな籠に入れていぬにも背負わせてやった。彼女達なりにはしゃいでいる鞆といぬは、あっちこっちを楽しそうに巡っていた。
「はぐれんなよ。その格好なら見つけやすかろうが、迷子ってのはいいモンじゃねえからな」
「はい、こころえております」
十二単衣がぱたぱたと揺れる様は愛らしくて見失うことはないだろうが、吉鷹も一応は保護者的な立ち位置にあたる。そっと注意を呼びかける彼に対して鞆はこくりと頷き、いぬもきゅっと鳴いて答えた。
暫し、二人と一匹は夜を照らす光を楽しむ。
そうしていると吉鷹の瞳に、南瓜で作ったランタンやランプを並べている店が映った。今日みたいな日だからこそ物珍しいものもあるだろうと考え、彼は鞆を呼んだ。
「見ろよ、夜に見てこそって話ならあの灯火の店だ」
「灯り……南瓜の顔から光が差す、これなど実にはろうぃん風味、かと!」
「どれかひとつ貰っていくか」
「どれもこれも変わっておりますね」
店先を眺める鞆に、吉鷹は薄く笑ってみせる。いぬもぴかぴかと光るランタンに興味津々だ。
「祭りには乗る質でね。暫く工房に置いておこうかと思ってな」
「では、すてきなものを選びましょう。顔つきの南瓜とは、魔除けなのですかね?」
あちらもいいが、こちらも捨てがたい。
怒った顔をしているものや、何故か悲しげな顔になっているもの。にこにこと笑っているものなど、種類は多い。二人で大いに悩みながら選んだものは――。
「この青いリボンのにするか。笑ってるのも興がある」
笑顔の南瓜ならば、笑っても顔が怖い自分の代わりに工房を賑わせてくれる一員になってくれるだろう。
「はい! とてもかわいらしくていいと思いますゆえ」
「――鞆、持つか? これ」
鞆も気に入ったようなので、吉鷹は南瓜の灯りをそっと渡してやった。これまでに貰っていた菓子類を代わりに持ってやった吉鷹は、灯を受け取った彼女を見つめる。少しばかり重みのある燈灯をしっかりと構えた鞆も彼を見上げた。
「むん。では、失礼して……似合う、です?」
「やっぱり、おまえさんの方が似合うな」
二人の間に笑みが咲き、明るくて優しい光がふわりと揺れる。
その灯は幽かだったが、まるで――此処から続いていく未来を照らし出すような、淡いあたたかさを宿していた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
咲樂・神樂
⚰️送櫻館
桜花魁の仮装
祇伐、カラスハーピィな姿も天使のようでかぁいいわ…さすがあたしの妹よ
む!常世!
駄目よ!祇伐に近づかないで頂戴!って
義兄じゃないわ!
桜蘭号を割り込ませ唇を尖らせる
迷子なの?あなたまだ慣れてないものね
しょうがないわ、手伝って頂戴!
屋台…そうねぇ
あなたの好きなものの屋台がいいんじゃないかしら
大福…そうね、大好きだものね
いらっしゃいと明るくお客様を迎えるわ!
かぁいい練り切りもあるのよ
御言……中々いい鳴き声してるわ
ハウスキーパーの守護霊を祇伐の桜の森にふわり舞わせて少しホラーに彩って
祇伐ったら楽しそう
よかった
常世もまぁ、盛り上げてくれるならいいけど…
常世!
速攻で負けてるじゃないの!
暁月・常世
🌟送櫻館
月の魔法使いの仮装
何たる人出
いかん……迷ったのじゃ…ここは何処かの?
おお!わしの女神がおったわ!
祇伐!斯様な場所で何を?
わしは迷っておった!
今宵のそなたは天使よりもめんこく美しいのう!
義兄もおったか
ははは!神樂な知っておる!
屋台とは良いな
そなたの好きな大福の屋台か
月星の宴に大福、よいな
わしも月蝶を舞わせて彩ってやろう
そなたが笑うと世界が明るくなるようじゃからな
大福とは福を呼ぶ菓子
練り切りも可愛らしくて堪らんわ
餡子にさつま芋に、南瓜に…どれも美味じゃろう
神樂は手際が良いのう
わしが祇伐に寄ると直ぐ防御しよるわ
とりっくおあとりと
そうじゃな
わしに腕相撲でかったらもう一つ大福のさぁびすじゃ!
咲樂・祇伐
🌸送櫻館
桜カラスなハーピィの仮装
むう……カラスくんシーツお化けが思いのほか動きにくくてお着替えです
ふふ!カラスハーピィなのです
お兄様
どんな屋台をつくりましょう?
あら!常世さん
迷子ですか?丁度良かったわ
一緒に出店をしましょう
あらあら、嬉しいわ
常世さんの魔法使い姿も素敵ですよ
どんな魔法を使ってくださるのかしら
お兄様、落ち着いて…!
屋台です!
フルーツ大福の屋台にしようと思って
うさぎに猫に、カラスくんに桜に
色んな形の大福とはろいんモチーフの練り切りをずらっと並べ
さぁ召し上がれ!
月蝶に合わせ、桜吹雪を舞わせて
美しく妖しい夜桜の屋台を現に投影するわ
常世さんとお兄様は仲良しですね
こんな一時がとても楽しいわ
●楽しい幸せ
煌めきに満ちたパレードを抜けて、訪れたのは様々な店が並ぶストリート。
桜花魁姿の咲樂・神樂(離一匁・g03059)と、お化けシーツから桜カラスなハーピィの仮装に着替えた咲樂・祇伐(櫻禍ノ巫・g00791)は、皆をもてなす屋台を出すために張り切っていた。
「ふふ! カラスハーピィなのです」
「祇伐、その姿も天使のようでかぁいいわ。さすがあたしの妹よ」
ふわふわの翼を広げてみせた祇伐は、神樂と共に屋台の準備に取り掛かっていく。
その付近にふらりと現れた人影。それは月の魔法使いの仮装に身を包んだ暁月・常世(星辰月詠・g04709)だ。何たる人出じゃ、と驚いている常世は賑わう人波に押されるようにして此処まで辿り着いたらしい。
「いかん……迷ったのじゃ。……ここは何処かの?」
きょろきょろと周囲を確かめている常世の姿に気付き、祇伐がぱたぱたと翼を振る。
「あら! 常世さん」
「む! 常世!」
その声に反応した神樂は素早く身構えた。何せ彼は――ほぼ一方的ではあるが、神樂がライバル視している相手。神樂のことを然程気にはしていない様子の常世は、祇伐に手を振り返した。
「おお! わしの女神がおったわ!」
「迷子ですか?」
「うむ、わしは迷っておった!。祇伐、斯様な場所で何を?」
「丁度良かったわ、一緒に出店をしましょう」
彼を快く迎えた祇伐は手招く。常世もそれはいいと承諾しながら。屋台の中にするりと潜り込んできた。
「手伝えるのならば光栄じゃ。今宵のそなたは天使よりもめんこく美しいのう!」
「あらあら、嬉しいわ。常世さんの魔法使い姿も素敵で――」
どんな魔法を使ってくださるのかしら、と祇伐が語りかけようとしたとき、神樂が妹の前に立ち塞がる。
「駄目よ! 祇伐に近づかないで頂戴!」
「お兄様、落ち着いて……!」
「義兄もおったか」
「何よ、迷子爺。義兄じゃないわ!」
慌てて止めようとする祇伐の前に桜蘭号ガードを作った神樂は唇を尖らせる。
「ははは! 神樂な、知っておる!」
「でも……あなたまだこの辺に慣れてないものね。しょうがないわ、手伝って頂戴!」
常世は本当に何も気にすることなく明るく笑っていた。毒気を抜かれて溜め息をついた神樂は、彼の手伝いを受け入れることにする。されど、桜蘭号によるバリケードは解かないままだ。
「して、どんな屋台をやるのじゃ?」
「祇伐が考えたお店がとてもいいと思って、準備してきたのよ」
「フルーツ大福の屋台です!」
「大福は祇伐が大好きなものだから、新宿島の皆にもお裾分けするの」
兄妹達は用意してきた材料を常世に見せていく。常世は感心した様子で頷いている。
「そなたの好きな大福の屋台か。月星の宴に大福、よいな」
「はいっ!」
祇伐は店先にうさぎや猫にカラスくん、桜などの花の形をした様々な大福と、ハロウィンをモチーフにした練り切りをずらりと並べていく。使っているフルーツも蜜柑に苺、マスカットにピーチと色とりどり。カラスくんには餡子で、うさぎには桃といったように形に合った味を合わせていた。
大福とは、その名のとおりに大きな福を呼ぶ菓子だとされている。
隣に並べられていった練り切りもとても愛らしく思えて、常世は穏やかな気持ちを抱いた。
「うむ、愛らしくて堪らんわ。餡子にさつま芋に、南瓜に……どれも美味じゃろう」
そのカラフルさにつられてきたのは無邪気な子供達だ。あれはなんだろう、と興味を持ってきてくれたらしい。
兄妹は笑顔で最初のお客を出迎え、明るく呼びかける。
「いらっしゃい、大福は如何かしら? かぁいい練り切りもあるのよ」
「さぁ召し上がれ!」
「これ、すごくかわいいね! カラスちゃんすき!」
「貰っていいの? いただきます!」
子供達が喜んでくれている姿を見て、常世は和やかな気持ちを抱いた。何か自分にも笑顔を咲かせる手伝いは出来ないかと考えていた彼は、名案を思いついたようだ。
「どれ、わしも月蝶を舞わせてこの場を彩ってやろう」
常世が解き放っていったのは護符が変じた宵舞う月蝶の舞。
わあ、と瞳を輝かせた祇伐は月の蝶に合わせ、ふわりと桜吹雪を重ねていった。静かに微笑んだ神樂も、祇伐の桜に自分の力を繋げる。そして、店は美しくも妖しい雰囲気になった。
そうして、夜桜の屋台はハロウィンという日にぴったりの様相になっていく。
「ふふ……ありがとうございます、常世さん」
「そなたが笑うと世界が明るくなるようじゃからな」
さらりと祇伐を口説くような台詞が聞こえたが、神樂は次々と訪れる客の相手をしているので手が回らない。むむっとしながらも接客を終えた神樂は不服そうな視線を常世に向けた。
「さりげなく妹を誑かさないで頂戴!」
「神樂は手際が良いのう」
わしが祇伐に寄ると直ぐ防御しよるが、と笑った常世は楽しげだ。そんな二人を見ていた祇伐はくすりと微笑む。こういったひとときが楽しいと思えるのは二人が傍に居てくれるからだ。
「常世さんとお兄様は仲良しですね」
「仲良しじゃないわ! でも、祇伐ったら楽しそう」
よかった、と双眸を細めた神樂は今だけは常世の存在を許そうと考えた。そうしていると常世が次の手伝い方法を考えついたらしく、すくっと店先に立つ。
「とりっくおあとりと。悪戯が必要なら……そうじゃな」
「常世さん?」
「ハロウィンらしいことをしてくれるなら大歓迎だけど、何かしら?」
祇伐と神樂は彼が何をするのか見守っている。そして、客引きとトリックを両立した常世の提案が言葉にされる。
「わしに腕相撲でかったらもう一つ大福のさぁびすじゃ!」
「わー! ほんと?」
「じゃあ俺が挑戦する。いざ勝負だ!」
その声を聞いた子供や、やんちゃな青年達が屋台に集まってきた。掴みは上々のようだ。祇伐はそわそわと、神樂は心配そうにその様子を眺めていた。
「常世もまぁ、盛り上げてくれるならいいけど……」
「ぐわー」
「って常世! 速攻で負けてるじゃないの!」
「常世さんの腕が、めきって……!?」
「はは、問題ない」
飛ぶように貰われていく大福を配るしかない神樂と、常世の心配をして慌てる祇伐。大丈夫じゃ、と言いながらもまだ十数人の挑戦者を相手取らなければならないことを悟った常世。
三者三様で屋台は大わらわ。
けれども店としては大成功で――大きな福を呼ぶ屋台は大いに賑わい、人々に笑顔と幸福を与えていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
【怪力無双】がLV2になった!
【現の夢】がLV4になった!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【ロストエナジー】がLV9になった!
ジズ・ユルドゥルム
バースィル(g02196)と
仮装:男性用白軍服
バースィル見ろ屋台があるぞ屋台!
文献(観光ガイド本)で目にしたものが全部ある…!
この飲み物に入った黒い粒、モチモチして美味いな
くっ!最後の一粒が吸えん!
君だって真剣な顔でじゃんけんしてたろう…!
ふと、人混みで立ち尽くす子供に目が留まる
目線を合わせて話しかけよう
どうした、迷子になったか?
大丈夫だ、このおじ…お兄さんは悪い人じゃない
バースィル、私はこの子の親を探してくるから、君は…
(ひょいと子供が肩車され)
…来てくれるのか?…助かる。
「過去視の道案内」で保護者を捜索して引渡そう
頼る、か
どうにも難しいな、人を頼ることは。
…だが、慣れていくさ、少しずつな。
バースィル・アシュラフ
ジズ・ユルドゥルム(g02140)と参加しよう。
仮装:黒色の軍服
我はあのチョコバナナというものを食べてみたいぞ!
じゃんけんで勝てば2本貰えるそうだ。
太っ腹な店主だな。
くくっ、存外にはしゃぐ姿は見ていて飽きぬな。
年下らしい一面だな?ジズよ。
む?どうした?
迷子か、なるほどな。
…今余計な一言が聞こえた気がするが、問い詰めるのは後だな。
そら、泣くでない。肩車をしてやろう。
其方を一人にするわけあるまい?
王の肩を貸してやるのだ、遠くまでよく見えるであろう?
そうだ、笑っておれ。
我は遍く民の庇護者、笑顔も守るものの一つよ。
もちろん、ジズ、其方も守りたい存在の一つゆえ、遠慮なく頼るが良いぞ。
アドリブ歓迎
絡み歓迎
●ひとりではないから
白と黒、それぞれの装いに身を包む二人はストリートを往く。
ジズ・ユルドゥルム(一つ星・g02140)は清廉な印象を与える白。バースィル・アシュラフ(焔陽の獅子王・g02196)はよりいっそうの凛々しさを感じさせる黒の軍服だ。
「バースィル見ろ、屋台があるぞ屋台!」
ジズは新宿島の図書館に残っていた文献、もとい観光ガイドの本を思い出す。そのページの中で目にしたものがほとんど全てあるのではないかと思うほど、通りは賑わいに満ちていた。
日本ならではの焼きそばやたこ焼き。綿あめに林檎飴。ハロウィンらしい南瓜を使ったお菓子や料理などもあり、グルメには事欠かない様子だ。
「我はあのチョコバナナというものを食べてみたいぞ!」
バースィルは別の店を眺め、興味を示している。どうやらその店ではじゃんけんに勝つことでチョコバナナが二本も貰えるそうだ。太っ腹な店主だな、と感心するバースィルも大いに祭りを楽しんでいる。
何せ今日は特別な祭りの日。今という時間を楽しむことがきっと明るい未来を作っていく。
「この飲み物に入った黒い粒、モチモチして美味いな」
「そちらはタピオカ、だったか」
途中で購入したタピオカミルクティーを楽しむジズは満足気だ。バースィルは普通の抹茶ラテを飲んでおり、興味深そうにジズを見遣る。どうやらジズはカップに残ったタピオカに苦戦しているようだ。
「くっ! 最後の一粒が吸えん!」
「くくっ、存外にはしゃぐ姿は見ていて飽きぬな。何とも年下らしい一面だな?」
なぁジズよ、と語りかけたバースィルは明らかに此方を揶揄っている。バースィルの物言いが気になったジズはタピオカを何とか食べきった後、先程のチョコバナナの店でのことを指摘する。
「君だって真剣な顔でじゃんけんしてたろう……!」
「さぁ、どうだったろうな」
誤魔化そうとするバースィルはずるい。
そう感じたジズが更に言い返そうとしたとき――不意にその動きが止まった。バースィルは不思議に思い、チョコバナナの最後の一口を飲み込んだ後に問い掛けてみる。
「む? どうした?」
「向こうの子供が泣いているようでな」
「迷子か、なるほどな」
ジズが見つけたのは人混みの中で立ち尽くしている少年だった。迷わずにそちらに歩いていったジズは子供と目線を合わせ、優しく話しかけていく。
「どうした、迷子になったか?」
「うん……おとうさんとおかあさんがいなくなっちゃった……」
「そうか、それは大変だ」
ジズの後ろからバースィルが現れたことで、子供の身体がびくっと強張った。ひとりきりで心細いところに知らない人が訪れれば驚くのも無理はないだろう。
「大丈夫だ、このおじ……お兄さんは悪い人じゃない」
「……今、余計な一言が聞こえた気がするが、問い詰めるのは後だな」
「こわい人じゃないの? よかった」
バースィル的に気になることはあったが、今は迷子の方が大事だ。少し安心した様子の子供の頭を撫でたジズは、ひとまず親を探すことにした。
「バースィル、私はこの子の親を探してくるから、君は……」
「そら、泣くでない。肩車をしてやろう」
「わあっ!」
ジズが願う前に、ひょいと子供が肩車された。びっくりしながらもバースィルの肩車に喜んでいる様子の子供。その頬に伝っていた涙はいつの間にか止まっていた。
「来てくれるのか?」
「其方を一人にするわけあるまい?」
「……助かる」
ジズが問いかけると、バースィルは当たり前のように答える。小さく頷いたジズは過去視の道案内をつかって保護者を捜索しようとしたが――少年もジズも親が進んだ目的地を知らなかったので何も現れなかった。
困ったな、とジズが悩んでいるとバースィルが問題ないと話す。
「地道に探せばいい。それ、王の肩を貸してやるのだ、遠くまでよく見えるであろう?」
「うん!」
バースィルが言いたいのは、自分の力だけに頼らずとも解決の路はあるということだ。少年はいつもより高い視点から両親を探せる。それに親からも子供がよく見えるので、きっとすぐに見つかるはずだ。
少年はいつしか楽しそうに笑っていた。
「そうだ、笑っておれ」
バースィルは遍く民の庇護者として此処に居る。こうした笑顔もまた、守るべきものひとつだ。そのように語ったバースィルはジズにも声を掛けた。
「もちろん、ジズ、其方も守りたい存在の一つゆえ、遠慮なく頼るが良いぞ」
「……頼る、か。どうにも難しいな」
先程も人を頼らずに動こうとしてしまった。ジズは少しばかりばつの悪さを感じながらも、バースィルの言葉と思いに感謝を抱いていた。難しくはあるが、慣れていくしかない。
「――少しずつ、な」
そして、ジズとバースィルはハロウィンストリートを進んでいく。
それから暫し後、少年は両親を無事に見つけることが出来た。告げれられるお礼の言葉は快く、更なる笑顔が生まれたことを嬉しく思いながら、二人は視線を交わしあった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【温熱適応】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
【命中アップ】がLV4になった!
瑚雛・凛櫻
優季さん(g03015)と一緒に
私は魔女の衣装
「どうかしら?」
くるっと一周回って優季さんにお披露目
「その妖狐さんの衣装はやっぱり手作りなのかしら?」
幼いながらにもオーダーメイドの店長さんを務めている彼の仮装に興味を持たないわけがないわよね
「うん、凄く似合ってて可愛いわ!最高ね!」
優季さんはパレードにはトランペット吹くのかしら?
発明した『人も載せて歩ける拡張機(ボリューム調整機能付)』に乗ってみたりとかしない?少しでも優季さんの音色が響き渡れば良いなって
私は傍で音楽に合わせて踊りながらお菓子をばら撒くわ
パレード後に事前に作って来たクッキーを彼に渡して
「はい、優季さん!お疲れ様トリトリ~♪」
穏春・優季
凛櫻さん(g00518)と一緒に参加します
あっ、凛櫻さんは魔女の仮装にしたんですね。
普段の機械や科学的なイメージと違って面白いです!
僕は妖狐の恰好をしてみましたがどうでしょうか?
平安鬼妖地獄変ディビジョンっぽい服装を自分で仕立ててみました。
付け耳と付け尻尾も自作してみましたが…に、似合いますか…?
はい、折角のお祭りなので僕もトランペットを吹いてみようかなと…
本職の方々ほど上手ではありませんが拡張機の上で頑張ってみます!
お菓子をありがとうございます!上手く吹けたご褒美でしょうか?
凛櫻さんも踊った後なのでしっかりと水分を摂ってくださいね。
(自作で用意してきたハロウィン特製ジュースをお渡しします)
●演奏とダンスと星の光
賑わい続けるハロウィンパレード。
星と月の煌めきに満ちた通りに一緒に訪れたのは、瑚雛・凛櫻(滅びの箱庭、綻びの記憶・g00518)と穏春・優季(お人好しで照れ屋な砲撃手・g03015)の二人だ。
今日は特別なイベントの日。それにちなんで二人ともハロウィンならではの仮装姿になっている。
「あっ、凛櫻さんは魔女の仮装にしたんですね」
「どうかしら?」
くるりとその場で回ってみせた凛櫻を見て、優季は淡く笑む。実に似合っていると返した彼は、凛櫻が普段に着ている服装を思いながら、今の魔術的な衣装と見比べてみた。
「普段の機械や科学的なイメージと違って面白いです!」
「ありがとう。その妖狐さんの衣装はやっぱり手作りなのかしら?」
「はい、平安時代っぽい服装を自分で仕立ててみました」
凛櫻は優季の頭と背に飾られている付け耳と付け尻尾をじっと見つめる。幼いながらもオーダーメイドの店長を務めているという彼だ。こういった機会の仮装に興味を持たないわけがない。それゆえにきっと、この耳と尻尾もこだわりが詰まったものなのだろうと判断できた。
「本当にふわっふわね」
「どうでしょうか。に、似合いますか……?」
じっくりと妖狐姿を見つめた凛櫻はぐっとサムズアップしてみせた。
「うん、凄く似合ってて可愛いわ! 最高ね!」
「よかった……!」
嬉しそうな優季を見ると、凛櫻まで何だか楽しくなってくる。行きましょ、と彼を誘った凛櫻は人々で賑わっているパレードストリートに踏み出していった。
「優季さんはパレードでトランペットを吹くのかしら?」
「はい、折角のお祭りなので僕もトランペットを吹いてみようかなと……」
優季は持参してきた楽器を示し、本職の方々ほど上手ではありませんが、と語る。すると凛櫻はここぞとばかりに用意してきた拡張機という名の発明品を紹介した。
「今日のために発明したの。どうかしら、これに乗ってみたりとかしない?」
「これは、スピーカー……みたいなものですか?」
首を傾げた優季は彼女の発明品を興味深く見つめていく。どうやら人も乗れるらしく、パレードをするには持ってこいの発明品なのだろう。
「そう、少しでも優季さんの音色が響き渡れば良いなって」
「分かりました、頑張ってみます!」
優季は彼女の提案に乗り、パレードルートでトランペットの演奏を始めていく。
進む度に音楽を聴いてくれる人は増え、はしゃぐ子供や穏やかな老人達が笑顔で手を振ってくれる。どんどん楽しさが溢れていくと感じながら、優季は演奏に力を入れた。
「ハッピーハロウィーン!」
凛櫻はというと、優季の傍で音楽に合わせて踊っている。掛け声と同時にお菓子をばら撒いていけば、子供達から喜びの声があがっていった。
響き渡る音色は高らかに、今日という日をもっと楽しい時間に変える。
響くトランペット。湧く歓声。キラキラと光る星の装飾と、振りまかれていく数々のお菓子。
すべてが輝きの中にあるかのようだった。
やがて二人のパレードは終わりを迎え、軽い打ち上げの時間が訪れる。他にもまだパレードを行っているディアボロスもいるが、ひとまずの休憩だ。
「はい、優季さん! お疲れ様トリトリ~♪」
「ありがとうございます! 上手く吹けたご褒美でしょうか?」
「手作りのクッキーよ。はい、どうぞ!」
凛櫻から渡されたのはハロウィン仕様のクッキーだ。頑張ってよかったと微笑んだ優季は快くお菓子を受け取る。そして、その代わりに凛櫻に特製ジュースを渡し返した。
「凛櫻さんも踊った後なのでしっかりと水分を摂ってくださいね」
それもまたハロウィン用に作ってきた特別なジュースだ。互いにお礼を伝えあい、笑いあった二人はハロウィンのひとときを彼らなりに楽しんだ。
そんな二人を見守り、照らすようにして月と星の装飾が輝いている。
ハロウィンの夜はまだまだ終わらない。未来を明るく煌めかせるのは、きっとこういった明るい気持ちだ。
だからこそもっと楽しもうと決め、二人はめいっぱいの嬉しさを抱いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
花骨牌・唯桃
【花匣】
仮装:吸血鬼
はっぴーはろうぃん!
今宵にぴったりの彩りの花を
出張花屋、ハニービーへようこそ!
飾れるハロウィンリースやブーケは如何?
やあ、テオ。愉快で好い夜だね
良かったら俺の花、また貰ってくれる?
ジャック・オー・ランタン見立てた鉢植えに
オレンジのガーベラ、月と星と黒猫のプレート装飾
花言葉は神秘と冒険さ
悪戯に微笑み
ふふ、俺の店のお代はもう識っているよね?
とりっくおあとりーとだー!
今夜は甘いものが欲しいなあ
じゃあ遠慮なく
何も無いなら悪戯しちゃお
血を頂こうか、ね?神父様?
赫い薔薇をきみの口元へ寄せ
差し出された花からの飴にきょとり
ふは、もう。さすがテオ
準備良いんだから
飴をくわえれば屹度とびきり甘い
テオ・ヴェール
【花匣】
仮装:神父。ゼラニウムの花を胸元に
Bonsoir
唯桃さんの出張花屋と聞いて逢いに来ました
いつ見ても彩り豊かですね
真心籠めて育てた花だから猶更
最も綺麗に咲き開く花は…言わずもがなでしょうが(彼を見て片目瞑り
勿論、そのつもりでしたよ
唯桃さんの好きなように包んでいただければ(美事な鉢植えに目見開く
これは…すごい
花言葉は何です?
お代は…あぁ、今日はハロウィンですもんね
でも生憎と”今は”何も持っておらず
悪戯、してくれません?なんて
!…神父の血はあなたにとっては甘美な蜜なのか毒なのか
花弁舞う
薔薇受け取った後、胸元の花を一瞬でロリポップに変えて渡す
俺、欲張りなんですよ
悪戯も花も攫って
礼に飴の雨を彼へ
●甘美なる飴と優しい花
「――はっぴーはろうぃん!」
月の輝きと星の煌めきが混ざりあい、淡い光となって満ちていく街の通り。
其処に響いていくのは、この夜を祝う明るい言の葉。
黒のシックなスーツにマントを羽織った吸血鬼の仮装で屋台の店先に立つ、花骨牌・唯桃(華燭・g00538)。彼は道行く人々に花と微笑みを差し出して、幸福の欠片を配っていた。
「今宵にぴったりの彩りの花を。出張花屋、ハニービーへようこそ!」
飾れるハロウィンリースやブーケは如何?
色とりどりの花を飾って、心と気持ちにも彩りを。
皆に呼び掛けていく唯桃が扱う花はどれも愛らしく、よく手が掛けられているとわかるものばかり。丸いリースは廻る命の輪廻を表していて、ブーケには魔除けの意味合いがある。トリックとトリートに満ちた今宵にぴったりの品物だ。
「唯桃さん、こんばんは」
「やあ、テオ」
「出張花屋と聞いて逢いに来ました。いつ見ても彩り豊かですね」
其処に顔を出したのはテオ・ヴェール(神の恩寵・g01869)。彼の今宵の服装は神父風の装いだ。ゼラニウムの花を胸元に挿しているテオは、Bonsoir、と挨拶をする。
花屋に並ぶのは真心籠めて育てられた花。だからだろうか、猶更に美しく見える。最も綺麗に咲き開く花は――言わずもがななので、テオは唯桃に向けて片目を瞑ってみせた。彼に笑顔で答えた唯桃は花々を示す。
「愉快で好い夜だね。良かったら俺の花、また貰ってくれる?」
「勿論、そのつもりでしたよ」
「じゃあどんなものにしようか」
「唯桃さんの好きなように包んでいただければ」
テオからの注文に頷きを返し、唯桃は花の用意を始めていく。まずはジャック・オー・ランタン見立てた鉢植えにオレンジのガーベラを。そして、月と星と黒猫のプレート装飾を施せばテオへの花の出来上がり。
テオは手際よく用意された鉢植えに目を見開き、静かに笑む。
「これは……すごい。花言葉は何です?」
「花言葉は神秘と冒険さ」
唯桃は悪戯に微笑み、テオに鉢植えをそっと手渡した。
南瓜の色のようなガーベラは周囲の優しい照明を受け、淡く輝いているようにも見えた。月と星と黒猫が戯れているように見える様も愛らしく、テオは暫し鉢植えを眺めていく。
喜んでくれたようだと感じた唯桃は、テオに悪戯っぽく問いかける。
「ふふ、俺の店のお代はもう識っているよね?」
普段から彼が掲げている報酬は、『あなたが持つもの何かひとつ』を渡して欲しいというもの。
それに今日は特別な夜。テオも察したらしく、ええ、と頷く。
「お代は……あぁ、今日はハロウィンですもんね」
「とりっくおあとりーとだー! 今夜は甘いものが欲しいなあ」
唯桃は吸血鬼の衣装をくるりと翻し、今宵限りの呪文とお願いを言葉にした。しかし、テオもまた悪戯な笑みを浮かべている。彼の意図も願いも叶えてやりたいが、せっかくの夜だ。
「でも生憎と、“今は”何も持っておらず――」
「そうなの?」
一部の言葉を強調したテオはもう一度、片目を閉じてみせる。その代わりに、と紡がれたのは大胆な願い。
「悪戯、してくれません? なんて」
「じゃあ遠慮なく。何も無いなら悪戯しちゃお」
唯桃は暫し考えた後、店の奥から一輪の花を取り出してきた。ふわりとテオに歩み寄った唯桃は口の端を緩め、そうっと指先を伸ばした。
「血を頂こうか。――ね? 神父様?」
赫い薔薇をテオの口元へ寄せれば、吸血鬼の瞳が妖しく輝く。神に仕える聖職者と、神など信じぬ吸血鬼。そんな仮装の二人が対峙している様は美しくもあった。
「! ……神父の血はあなたにとっては甘美な蜜なのか毒なのか」
幾度か瞼を瞬かせたテオは、少しばかり驚きながらも差し出された薔薇に手を伸ばす。
その瞬間、花弁が舞った。
テオが薔薇を受け取った直後、胸元の花が一瞬でロリポップに変じた。お返しに、と飴を渡し返したテオもまた、唯桃に悪戯という名のトリート、つまりお代を支払ったというわけだ。
差し出された飴にきょとりとしていた唯桃は、すぐに笑い出した。
「ふは、もう。さすがテオ」
準備が良いんだから、と微笑んだ唯桃はそのままロリポップキャンディを口にくわえる。広がっていく甘い味わいは、血なんかよりも素晴らしいもののはず。
「俺、欲張りなんですよ」
悪戯かお菓子か、どちらかではなく悪戯もお菓子も一緒に。
テオは薄く笑み、悪戯も花も攫って――飴の雨を唯桃に降り注がせた。
甘くて楽しいハロウィンの夜。巡っていく気持ちはきっと、とびきりの口福と幸福に満ちたものだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【植物活性】がLV2になった!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
クロスタール・ガイゼル
【コンステラション・ヴィラ】の皆様と参加
呼び方は洋名→名+さん、和名→苗字+さん
幽霊の仮装をしてパレードに参加です。
ヒューさんと共に【飛翔】を利用してひっそりと上空へ向かいます。
ヒューさんとタイミングを合わせて行動開始。
「Happy Halloween!!皆様、楽しんでおられますか!」
自身が契約する光の精霊にお願いし、煌びやかな装飾を一層輝かせましょう。
もし、僕に手を振ったりして反応してくれる子供がいれば、その子の近くにまで降りていき、お菓子を渡します。
パレードを楽しんでいるヴィラの皆様にも手を振ります。
ヒューさんが退散するのを確認すれば、僕も【残像】を使いその場から消えたように退場します。
一角・實生
【コンステラション・ヴィラ】
※対象の呼び方は苗字+さん
顔に数か所縫い目や継ぎ接ぎのペイントを施し怪物姿に
首にはパーティグッズのネジを使い貫通状態を演出
夜空に浮かび上がる輝く星や月達
幻想的な光景に密かに心躍る
一般の人達にも沢山楽しんで貰いたい
明日も頑張ろうと思えるように
包帯を無造作に巻いた≪パニッシャー≫に魔力を込め花火を生成、数発空に打ちあげよう
ハルウェルさんとガイゼルさんの移動を見届けたら一旦打ち上げは中止
その後は人々が手を伸ばせば届きそうな位置へ
零れ落ちる星屑のような効果を込め小規模なものを打ち上げる
旅団ではぐれた人がいないか注意もしておく
人々には軽く手を振りつつ一夜限りの星空を楽しむよ
ヒュー・ハルウェル
【コンステラション・ヴィラ】で参加
アレンジ・絡み歓迎
(呼び方は名前+様or嬢)
私はパレードに参加させていただきます。
この身体ではできることも限られますな。竜の髑髏を被っておきましょうか。
(首から下は執事のまま)
實生様の花火に紛れて、クロスタール様と共に上空へ。
花火の残滓が消えたタイミングで声を上げます。
Lady’s and Gentleman!
Happy Halloween!
トランクを開くと、中から大量の小さなオバケが飛び出します。
オバケが皆様の手に収まると、いつの間にかオバケ型のジンジャークッキーに変わっています。
それでは皆様、楽しい一日を!
お嬢様とともに一礼し、その場を飛び去ります。
一里塚・燐寧
【コンステラション・ヴィラ】各位と
二人称は男性:名前+くん、女性:名前+ちゃん
パレードに参加するよぉ。
格好は牛の頭のマスクをつけて、≪テンペスト・レイザー≫を持って、血痕つきのエプロンを着た殺人鬼スタイル!
今日は本気でビックリさせちゃうぞ~。
練り歩きながら、『呪式:荒漠怨砂』の応用で、橙色に光る温かくて無害な粒子を周囲に撒いていくよぉ。
剣に宿る死者の想いはいつも復讐に燃えているけれど、こうやって静かに正しい時間の中に帰っていきたい子も、中にはいるんだよねぇ。
途中で子供やヴィラの住人に会ったらお菓子をあげたり、本気でビビられたらマスクを脱いでネタバラシしたり。
状況に合わせて楽しんでいくよぉ。
斑鳩・燈子
【コンステラション・ヴィラ】
ハロウィン、だね
ちゃんと参加するのははじめてかも
…たのしみ
仮装はカボチャのお化け
頭に耳を出せるようにしたカボチャをかぶり
南瓜飾りを付けた黒いローブ
南瓜のかごに南瓜のカップケーキを入れていく
ふさふさ、尻尾を揺らしながらパレードに参加
可能なら【浮遊】で少しだけ浮きながら
近くの子にケーキを上げたり、お菓子を持っている人には逆にトリックオアトリート、しにいくよ
もらうのも上げるのも楽しくて、尻尾がふわふわしちゃう
みんなの出し物もしっかり見るよ
飾りも合わさって、きれいだね
月も星もきれい。…また来年も、見れるかな
楽しいって積極的に声に出していくね
みんなに気持ち、伝えていきたいな
橘樹・六華
【コンステラション・ヴィラ】のみんなと
呼び方は基本、名前に年上ならさん付け、年下ならちゃん・君付け
簡単だけど白毛の猫耳猫尻尾と猫グローブ、さらにレッグウォーマでもふもふましましの一応白猫獣人の仮装。寒さ対策もできてるよ!
本当は三毛猫も虎猫も好きだから合わせた錆虎柄が好きなんだけど、試したら髪色と合わなかった。哀しい。
うわぁ、綺麗…。ぽかんとした顔で上ばっかり見ちゃうよ。すごいねぇ…。
なんだかさっきから同じことばっかり言ってる気がする。でもしょうがないね、すごい綺麗なんだもん。
って、はぐれたら大変。慌てて皆を探して追いかけるよ。
●煌めくパレード
今宵はハロウィン。楽しさと可笑しさ、妖しさが共存する素敵な夜。
夜空に浮かび上がる輝く星や月達は美しく輝いている。幻想的な光景を見て、密かに心躍らせた一角・實生(あざよいの鷲・g00995)は賑わう通りを眺める。
彼の今日の装いは、顔に数か所の縫い目や継ぎ接ぎのペイントを施した怪物風の姿。首にはパーティグッズのネジを使って、本当に貫通しているような演出を行っていた。
その近くにいるのはカボチャのお化けの仮装をした斑鳩・燈子(行先照らすランタン・g01965)だ。
「ハロウィン、だね」
「見事なハロウィン模様だね」
「ちゃんと参加するのははじめてかも。……たのしみ」
燈子は耳を出せるようにしたカボチャを被り、小さなカボチャ飾りを付けた黒のローブを身に纏っている。
腕に提げられているのはカボチャ型のカゴで、更にその中にはカボチャのカップケーキを入れているという、まさにカボチャ尽くしの様相だ。その姿を微笑ましく感じた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)もまた、パレードに全力で参加する気満々だ。
「今日は本気でビックリさせちゃうぞ~」
燐寧の格好は牛の頭のマスクをつけ、巨大鎖鋸剣のテンペスト・レイザーを携えた姿。血痕つきのエプロンを着た殺人鬼スタイルの仮装はとても迫力がある。
實生は仲間の格好に感心しながら、賑わいに満ちた通りを見渡した。
既に一行は目立っており、一般の新宿島民から注目されている。島の人達にもたくさん楽しんで貰いたいと考えている實生は、此方を見ている人々に手を振った。
どうか、楽しい時間を。
明日も、明後日も、その次の日々も頑張ろうと思えるように。
「さて、やろうか」
「いくよぉ」
實生は包帯を無造作に巻いたパニッシャーに魔力を込め、花火を生成していく。数発の光が空に打ちあげられていく中、燐寧もパレードを練り歩く。そして、燐寧は荒漠怨砂を応用した力を解き放った。
途端に橙色に光るあたたかな粒子が周囲に撒かれていく。
「剣に宿る死者の想いはいつも復讐に燃えているけれど、こうやって静かに正しい時間の中に帰っていきたい子も、中にはいるんだよねぇ」
燐寧は橙色の光を見送り、燈子もその様子に目を細めた。
ふさふさと尻尾を揺らしながらパレードを巡る燈子は、浮遊の力を使ってふわふわと浮いている。
燐寧や實生が夜を彩っていく様を見つめながら、燈子は近くを歩いている子供達にケーキを配っていった。お菓子を持っている大人達に対しては、逆にトリックオアトリートの呪文を唱えていく。
「とっても、楽しい」
お菓子を貰うのもあげるのも嬉しくて、燈子の尻尾と気持ちはふんわりと揺れていた。
大切な思いが紡がれていく中、橘樹・六華(常葉雪片・g03430)は星の装飾を眺めている。
その格好は、簡単な白毛の猫耳と猫尻尾と猫グローブを装着したもの。更にレッグウォーマでもふもふをましましにした、白猫獣人の仮装だ。
「ふふ、寒さ対策もできてるよ! でも本当は三毛猫も虎猫も好きだから合わせた錆虎柄が好きなんだけど、試したら髪色と合わなかったんだよね……。哀しい」
少しの悔しさを言葉にした六華は、首を振って残念さを吹き飛ばした。
そうして、先程からこうやってパレードストリートを飾る光を眺めているというわけだ。
「うわぁ、綺麗……」
ぽかんとした顔で、六華は頭上を見つめ続ける。すごいねぇ、と言葉にした六華は先程から自分が同じことばかりを言っていると気が付いた。
「でもしょうがないね、すごい綺麗なんだもん。……って、はぐれたら大変」
はっとした六華はいつの間にか自分がひとりになっていることに気付き、慌てて皆を探して追いかけていった。
そんな中、クロスタール・ガイゼル(良い狐・g01139)とヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)は飛翔の力を用いることでひっそりと上空に向かっていた。
クロスタールは幽霊の仮装を、ヒューは竜の髑髏を被った状態で、首から下は執事のままのスタイルだ。
「この身体ではできることも限られますが、協力すれば――」
「はい、皆様に驚きと楽しさを披露しましょう」
天高く登ったクロスタールとヒューは頷きを交わし、タイミングを合わせて行動を開始した。實生の花火に紛れていた二人は、その光と音の残滓が消えたタイミングで声をあげていく。
「Ladies and gentlemen! Happy Halloween!」
「Happy Halloween!! 皆様、楽しんでおられますか!」
ヒューがトランクを開くと、その中から大量の小さなオバケが飛び出していった。クロスタールも自身が契約する光の精霊に願い、煌びやかな装飾をより一層輝かせていく。
その光とオバケに気付いた子供や女子高生、大人達が頭上を見上げた。
「わあー!」
「すごいすごい、ディアボロスのひとだ!」
それに合わせて實生は花火の力を弱めた。人々が手を伸ばせば届きそうな位置へ、零れ落ちる星屑を散らす彼は静かに微笑んでいる。すると其処へ、ヒューがばら撒いたオバケが地上に到達した。
人々の手に収まったそれらは、いつの間にかオバケ型のジンジャークッキーに変わっている。
「どうですかな?」
「ありがとー、執事のひと!」
「さぁ、まだまだお菓子はありますよ」
驚きながらも頭上を振り仰いだ子供が、ヒューやクロスタールに手を振ってくれた。それに気付いたクロスタールはふわりと地上に降りていき、新たなお菓子を配っていった。
燐寧もちゃっかりオバケのクッキーを受け取っており、マスクの下で明るく笑う。その隣では燈子もほわほわとした気持ちでハロウィンの様子を楽しんでいた。
「本気でビビる人もいないし、ハロウィンってほんとに愉快だよねぇ」
「うん、月も星もきれいで楽しい。……また来年も、見れるかな」
「見れるよ、きっと。あれ、はぐれた人がいるみたいだね」
迷子に注意していた實生は迷っていた六華を見つけた。仲間が合流したことにほっとした燈子も、良かった、と素直な思いを言葉にする。ごめんなさいと謝る六華を快く迎え入れた一行は、再び空を見上げた。
其処には華麗に空を舞うヒューとクロスタールの姿がある。
大いに湧いたパレードストリートを見下ろした二人は、観客に向かって大きく手を振った。
「それでは皆様、楽しい一日を!」
「また来年も、こうして楽しい時間が過ごせますように!」
ヒューがお嬢様とともに一礼して、その場から飛び去ったと同時にクロスタールも夜空を翔ける。残像を纏いながら、その場から消えたように退場していくクロスタール達は宛ら魔法のように消えていく。
まるでマジックのようだった、と喜ぶ人々はみんな笑顔だ。
その様子を見つめている一行は楽しい気持ちを抱き、パレードの大成功を祝いあった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【口福の伝道者】がLV2になった!
【照明】がLV2になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【ハウスキーパー】がLV3になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
恒星・沙織
【コンステラション・ヴィラ】
黒と橙のハロウィン魔女の仮装で参加
面倒見とノリが良い明るいお姉さん
甘い物が好物で特にチョコレートが好き
手作りのハロウィンアイシングクッキーを
持参して皆さんへ配ったり交換します
参加グループ以外のディアボロスとも
機会があればお菓子交換をしたいですね
一般人のパレード参加者への交換は
【アイテムポケット】からクッキーを取り出し
素敵な思い出も共に渡せたらと思います
自分や仲間が楽しむ事も勿論
退屈そうにしていたり困っている子には
率先して声をかけに向かいます
悩んだり困ったり手伝ったりと
一緒になってパレードを過ごします
グループ皆さんにも積極的に絡んでいき
もこちゃんのお店にも寄りましょう
四十万・八千代
【コンステラション・ヴィラ】
皆の可愛い仮装が見れて眼福だね。
口福も期待したいところ。
自分は大きな白い布を被って俗に言う「シーツお化け」の仮装。
顔が隠れる仮装はいいな、目付きの鋭さ気にしないで済む。
パンプキンシードを使って作った簡単パウンドケーキを配れるように包装んできた。
箱に入れて持ち運ぶ。
【浮遊】の効果を使ってふわふわと皆の近くを飛びつつ、出店を見て回る。
もちろんもこが出してる店にも顔を出すぞ。
一般の子供等から「トリックオアトリート」されたらそいつ等に混じってヴィラの皆に菓子を要求。
……皆の持ってる菓子も食べてみたいじゃないか。何回目まで要求が許されるか挑戦。
俺の菓子もやるから許して。
来栖・禊
【コンステラション・ヴィラ】
アドリブ、絡み歓迎
ガスマスクをジャック・オー・ランタンに変えて
いつものスーツでも雰囲気あるでしょ?
魔法使いのおもちと一緒にTrick or Treat!
みんなの仮装も凝ってるね。似合ってるよ
僕にTrick or Treatする子はいるのかな?
もしいたら、カボチャと魔法使いのマカロンをあげるよ
その代わりパラドクスを使って、ビックリさせちゃうけどね!
一般人でも、ヴィラや他のディアボロスが相手でも変わらず対応
大人だからって、悪戯しないとは限らないでしょ?
だって、今日は楽しんだもの勝ちだから
鳳・四葉
【コンステラション・ヴィラ】で参加
呼び方は名+さん、アレンジ歓迎、絡み歓迎
吸血鬼の仮装をして参加します
ちゃっかりと戦利品回収用の籠を用意
相棒である鳥型の大悪魔ユーカリプタスは籠の中で待機
子どもの特権を活用しましょう。
トリックオアトリート!といつも通りの仏頂面で言いながらお菓子を回収です。
悪戯は焔の幻影を手のひらから出します
吸血鬼っぽくない?まあ、悪魔ですしね、ボク
お菓子をもらったり出店をしながら戦利品を回収し終えたらみんなに合流します。
「中々の成果でした…って、何勝手に食べているのですか、貴女」
籠の中のお菓子を勝ってに摘まむ悪魔に飽きれつつ、ハロウィンを楽しむ
九七式・千八
【コンステラション・ヴィラ】で参加っす!
ハロウィンっすねーっ!僕はキョンシーの姿で練り歩くっすよーっ!
あ、お菓子が欲しい子供には、僕が持っている駄菓子をプレゼントっす!
一杯、食べるっすよーっ!あ、四十万さんにはあげないっすよ?
お菓子が無くなったら、出店で色々と食べるっすかね!
お好み焼きにたこ焼き……ああ……なんでもあるっす!最高っすよ!
もう、両手に抱えて沢山食べるっす!
食べ過ぎ?体重……?いやいやいや、ディアボロスやってたら、そんなの気にならないっすよ!!
こういう時はいつまで続くか分からないっすから、今のうちにガンガン楽しむっす!
皆も、めっちゃ楽しむっすよ!!
リリーツェル・ルルーチェ
【コンステラション・ヴィラ】で参加
人数が多いのでパレード組と出店組に分かれる事になりました。
私は仮装が思いつかなかった為、沙織さまをまねて魔女になってみました。
普段明るい色の服を選びがちなので、黒一色というだけでもなんだか新鮮な気持ちです。
ぺろぺろキャンディーをリュックに詰めて背負い、出店を楽しみます。
お客として参加するのは初めてのお祭り、おいしそうなお店が有れば目をひかれますね。
自分でカフェをやっているので、ケーキや野菜を使ったお菓子なんかには特に目がいくでしょうか?
ご一緒する皆様が進めてくれるものが有れば、率先して口にしたいと思います。
お菓子を欲しがる人には交換をお願いします(飴差し出し)
エヴァ・フルトクヴィスト
【コンステラション・ヴィラ】の皆さんと一緒に。
ハロウィン、楽しませて、楽しみますよ!
折角の仮装なので二ホンの和装を着たかったというのもあって雪女の仮装ですよ!
妖精さん達も召喚して魔女感も。
皆さんの仮装、どれも素敵です!と褒めながら、
ハロウィンでの合言葉であるトリックオアトリート!
旅団の皆さんとしたり、
一般の方にも積極的に応えたり、尋ねたりと楽しんで貰います!
お渡しするのはこの日の為に作ってきたミニカップケーキ。
一口サイズのものを個包装して籠から取っていただいきます。
新宿島の人々は不安を、ディアボロス達はどこか怒りを抱えた日々ですが。
こういった心から楽しめる催しで、楽しんで貰いたいですね……。
宮武・玄
【コンステラション・ヴィラ】で参加
呼び方は名+さん、アレンジ歓迎、絡み歓迎
ボクはお店を見て回る組で一緒に行くよ
西洋の吟遊詩人の仮装をして見て回るの
とんがり帽子をかぶるところは似てるけど魔女と趣が違っててボクは好き
要望があったら演奏を披露したり
カバンには金平糖を入れた包みをいくつか持って入れておく
これ形がお星様みたいで可愛いよね
お店にもあるかもなの
出会った他のディアボロスや子どもたちに渡してみたいな
部屋に置いておくものやおいしいお菓子を見て回りたい
もこさんのお店にも顔を出したいな
刺激物が苦手だからはわわ~ってしそうだけどそれも楽しい
ボクは星が好きだから街の飾りを見るだけでもすっごく楽しい
諷和・もこ
【コンステラション・ヴィラ】
呼び方は名+さん(八千代さんのみ「やちよお兄さん」呼び)
アレンジ歓迎、絡み歓迎
ボクはお店を出店側で参加
香りのいいハーブや薬草を沢山持ってるから
それを使ったハーブのキャンディを作って配っちゃうんだよ
水飴にハーブで香りづけして固めただけの簡単な物だけど美味しいんだよ
お店には沙織さんの魔法の砂や
ヴィラの皆が作った物も一緒に並べるんだよ
黒いフードを目深にかぶって
今日のボクは悪い魔女さんなんだよ
だから、このキャンディにもイタズラがしてあるの
5個に1個の割合で、とってもピリピリする強いハッカの飴が混じってるんだよ
トリック・イズ・トリート!
えへへ…ドキドキのスリル、楽しんでね!
カズネ・ヤーセル
【コンステラション・ヴィラ】で参加するよ。
元気にみんなと遊べればいいな!
私は箒と三角帽子でゆるく魔女風。【浮遊】を使ってふわふわしてるよ。
それで出店回ったりみんなの仮装見たり。
仮装は少なめだけど、そのぶん箒に乗ってみんなのとこをふわふわり。
やー、みんなふだんと違って楽しいねー!
それでトリックオアトリート言われたらトリート返すよ!
黒猫のドーナツ。買ってきたのだけどね。
面白そうな人にはトリックされてみようかな?なんて。
みんなの出店ももちろん顔出して。
みんなの見て回ってるけど、美味しかったらもう一個!とかしたいなー。
そんなことしてたらトリックされちゃうかな?
天原・真人
【コンステラション・ヴィラ】の皆と
アドリブ歓迎
サイズが明らかに多きいパンプキンマスクで仮装。
ぐらぐら揺れてるような気もするが気にしない。
もこさんの店に行ってお菓子をもらったり、他の露天を覗いたり
見るもの、聞くもの、全てのものが珍しく、子供のようにあっちにうろうろこっちにうろうろ。
出会う人には『トリック・オア・トリート!』の合言葉。
言われたら小さな袋に入ったお菓子の詰め合わせを、こちらが言った場合はお菓子を要求して
くれないようなら小さなパイを投げつけるなどパラドクスで悪戯を。
記憶が無い、思い出も無い、でも今日はきっといい日だ。
何も無い俺にも、それぐらいは解る。
●耀くストリート
花火やオバケ、光が舞うパレードが行われている最中。
屋台通りは甘やかな香りや、香ばしい匂いでいっぱいになっていた。ストリートには恒星・沙織(砂に想いをこめて・g01008)をはじめとしたコンステラション・ヴィラの面々が集っている。
それぞれが思い思いの仮装に身を包み、ハロウィンの時間を楽しんでいるようだ。
「ハッピーハロウィン!」
明るく笑って今日を祝う沙織の仮装は、黒と橙の色彩が美しいハロウィン風の魔女。そんな彼女と似た服装で纏めているのはリリーツェル・ルルーチェ(揺蕩ふ・g04066)だ。
「普段は明るい色の服を選びがちなので、黒一色というだけでもなんだか新鮮な気持ちです」
リリーツェルは仮装が思いつかなかったので、沙織を真似て黒の魔女になっている。その隣では、魔女達と少しばかり似たとんがり帽子が揺れていた。それは宮武・玄(冷光のシグナル・g00677)が身に纏う西洋の吟遊詩人の仮装のもの。
「賑やかでいいね」
とんがり帽子を被るところは似ていても、魔女とは趣が違う吟遊詩人は玄のお気に入り。魔女の帽子といえばエヴァ・フルトクヴィスト(星鏡のヴォルヴァ・g01561)だが、今日の彼女の服装はいつもと違っている。
「皆さんの仮装、どれも素敵です! ハロウィンも、楽しませて、楽しみますよ!」
折角の仮装なので和装を着てみたかったというエヴァは、雪女の仮装をしていた。周囲には妖精達も召喚しているので、いつものような魔女感もある。
四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)もエヴァに頷きながら、ストリートを見渡す。
「皆の可愛い仮装が見れて眼福だね」
口福も期待したいところだと語った八千代は、大きな白い布を被っていた。それは俗にいうシーツお化けの仮装。八千代としては顔が隠れる仮装はいいものだ。何故なら目付きの鋭さを気にしないで済むから。
そして、顔が隠れているといえば――ハロウィンらしいカボチャ頭の仮装。
「ぐらぐらするけど、まぁいいか」
天原・真人(Unknown Apollon・g03172)はサイズが明らかに大きいパンプキンマスク姿。来栖・禊(MAD RAT・g01033)はいつものガスマスクをジャック・オー・ランタンに変えている、普段と同じスーツ姿だ。
しかし、頭を変えるだけでも随分と雰囲気がある。
「みんなの仮装も凝ってるね。似合ってるよ。Trick or Treat!」
禊は魔法使い姿になっているおもちと一緒に、ハロウィンの呪文を唱えた。揺れるカボチャを押さえた真人も、マスクの中から賑わいの光景を眺めた。
「やー、みんなふだんと違って楽しいねー!」
その様子を、浮遊させた箒に乗っているカズネ・ヤーセル(宝飾ビハイル・g03152)が楽しげに見つめている。
三角帽子を被ったゆるい魔女風の仮装をしているカズネは、ふわふわと周囲を飛び回った。出店を回り、みんなの仮装を見るにはこのスタイルが一番だ。ふわふわりと箒を操作していく彼女の視線の先には、九七式・千八(SPIRIT OF CHI-HA・g05092)と鳳・四葉(アンラッキー・クローバー・g02129)の姿がある。
「ハロウィンっすねーっ! お菓子が欲しい子はいないっすかー!」
キョンシーの姿で練り歩き、駄菓子を配っていく千八。その横には、吸血鬼の仮装をした四葉がいる。ちゃっかりと戦利品回収用の籠を用意している四葉は、その中を覗き込む。其処にいるのは相棒である鳥型の大悪魔ユーカリプタス。
「お菓子か悪戯か。そんなのもちろん、お菓子一択です」
四葉は千八から駄菓子を貰い、ユーカリプタスの横にそっと入れていく。
諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)はというと、屋台の中にいた。黒いフードを目深に被っている魔女仮装のもこのお店は、ハーブキャンディを並べたもの。
屋台に近付くと、ふんわりとした香りを感じることが出来る。
「いらっしゃいませなんだよ」
扱っているのは水飴にハーブで香りづけして固めただの簡単なキャンディ。しかし、簡単だからといって甘く見てはいけない。とっても美味しいんだよ、と品物を勧めていくもこの自信作だ。
お店にはそれ以外にも、沙織が委託している魔法の砂や、ヴィラの仲間が作った物も一緒に並べられている。
仮装や楽しみ方は十人十色で様々。
それぞれに好きな場所に向かっていった仲間達は、たくさんの楽しみを味わっていく。
沙織が周囲の一般人や、仲間に配っていったのは手作りのアイシングクッキー。カボチャオバケやコウモリなどのハロウィンらしい絵柄が愛らしい一品だ。
「はい、どうぞ。今夜を楽しんでくださいね」
沙織は道行く人々にクッキーを手渡していく。その中には他のグループのディアボロス達もいたので、なかなかに楽しい交流ができた。もちろん、パレードに参加している仲間達に差し入れをすることも忘れていない。
それに加えて、沙織はアイテムポケットからたくさんのクッキーを取り出すという演出を行った。それは周りの人に驚きと楽しさという素敵な思い出も共に渡せたら、という思いからの行動だ。
その近くでは、要望を受けた玄が演奏を披露していた。
何せ今日の玄は吟遊詩人だ。カバンには金平糖を入れた包みをいくつか入れておいたので、演奏を聞きに来てくれた子供達に、トリートとして配っていく。
「これ、形がお星様みたいで可愛いよね」
「うん! ありがとう!」
玄から金平糖を受け取った子供がお礼を言いながら笑顔を浮かべた。もっとたくさんの人や、出会った他のディアボロス達にも渡してみたいと考えながら、玄は演奏を続けていく。
この一曲が終わったら、もこがやっている店に顔を出してもいいだろう。何やら先程から、屋台の方から賑やかな声が聞こえてきているからだ。部屋に置いておくものや、おいしいお菓子を見て回るのもいいし、悪戯を味わうのもよい。
そんな中で、八千代や千八は一足先にもこの元に向かっていた。
八千代はパンプキンシードを使って作ったパウンドケーキを包装してきており、箱に入れて持ち運んでいる。
浮遊しながらふわふわと皆の近くを飛びつつ、トリック・オア・トリートと声を掛けられればパウンドケーキを渡す。その最中、八千代はふと気付いた。
「……そうだ」
この子供達に混じって、ヴィラの皆にお菓子を要求すれば永遠のお菓子パーティーが出来るかもしれない。
さっそく作戦を実行してみようとした八千代は、千八に狙いを定めた。そう、何回目まで要求が許されるかの挑戦だ。
「トリック・オア・トリート」
「はい、トリート……って、四十万さん何回目っすか? もうあげないっすよ!?」
「えー……俺の菓子もやるから許して」
さすがの千八も数回目には気付き、もうだめっす、と首を横に振る。その様子を可笑しそうに眺めていたカズネは、皆に黒猫のドーナツを渡していった。
「トリック・オア・トリート、どちらかだったらやっぱりトリートを返さなきゃね!」
けれども、カズネはふと思う。
面白そうな人にはトリックされてみようかな、と。そんなことを考えるのもまた楽しい。そうして、カズネ達はもこの店に向かっていった。皆の来店に気付いたもこは、いらっしゃいませ、とお辞儀をする。
「あ……やちよお兄さんたち。今日のボクは悪い魔女さんなんだよ」
だから、と語られたのは今日の特別なトリックのこと。
店先に並べられたキャンディには悪戯がしてある。なんと五個に一個の割合で、とてもピリピリする刺激の強いハッカ飴が混じっているのだという。
「トリック・イズ・トリート! えへへ……ドキドキのスリル、楽しんでね!」
「あ、これは美味しい。もう一個!」
「うん、どうぞ」
「でも五個に一個なら、すぐにトリックされちゃうかな?」
カズネはまず当たりを引いたらしく、別の味のキャンディを所望する。だが、もこの言う通りにドキドキするスリルもまた悪くはないものだ。
するとそのとき、玄が驚いた声をあげた。
「はわわ~」
「大丈夫でしたか?」
どうやら一発目で外れにあたってしまったらしい。ピリピリする口許を押さえた玄に沙織が水を渡してやり、もこも口直しの甘いキャンディをあげた。そんなやり取りも楽しくて、八千代やカズネも仲間達との時間を楽しんだ。
周囲に光る星の装飾は、皆を明るく照らしている。
街の飾りがきらきらと輝く中で、千八は新たな屋台に繰り出していく。
「お菓子が無くなったっすね。じゃあ次は出店で色々と食べる時間っすかね!」
意気揚々と進む千八は、お好み焼きやたこ焼きの屋台を見て瞳を輝かせた。最高っすよ、と感激した千八は全てを食べ歩く気概で、美味しいものを両手に抱える。
「食べ過ぎ? 体重……? いやいやいや、ディアボロスやってたら、そんなの気にならないっすよ!!」
自分に言い聞かせるように何度も頷いた千八。
何せ、こういう時はいつまで続くか分からない。懸念など何も抱かずに、今のうちにガンガン楽しむのが吉。
「皆も、めっちゃ楽しむっすよ!!」
千八が呼び掛けていったことで、周囲に明るい笑顔が咲いてゆく。
別の一角では、四葉や真人、リリーツェルがお菓子巡りをしていた。
その一団にはエヴァや禊の姿も見える。彼女達はマカロンやカップケーキを配っていて、やんちゃな子供や穏やかな女性たちに囲まれている。わいわいとした様子のストリートは実に楽しげだ。
子供の特権を活用しようと決めた四葉は、ディアボロスだけではなく一般の人達にも呪文を唱えていく。
「トリック・オア・トリート!」
掛け声ははきはきと、けれどもいつも通りの仏頂面で語りながら、四葉はお菓子を回収していた。もしトリートが貰えなくても、ちゃんとトリックも用意している。
焔の幻影を手のひらから出した四葉は、悪戯の炎で人々を驚かせていった。
「あれ、吸血鬼っぽくない? まあ、悪魔ですしね、ボク」
ふとしたことに気付いた四葉は軽く首を傾げたが、すぐに自分で納得した。そうしてお菓子をもらったり、出店を巡ったりしていく四葉はカゴの中をもう一度覗き込む。
「中々の成果でした……って、何勝手に食べているのですか、貴女」
籠の中のお菓子を勝手に摘まむ悪魔に呆れつつも、四葉はハロウィンを楽しんでいく。
巡る楽しさはかけがえのないもの。
真人ももこの店でキャンディを貰い、一緒にドーナツやパウンドケーキも受け取っていた。
彼にとっては見るもの、聞くもの、全てのものがめずらしい。まるで子供のようにあっちに行ったり、こっちに向かったりと大忙しだ。
「トリック・オア・トリート! だよ」
出会う人に今日の特別な合言葉を掛けていく真人は、ハロウィンの時間を満喫していた。向こうから合言葉を掛けられたならば、小さな袋に入ったお菓子の詰め合わせを渡す。
もちろん、真人が言った場合はお菓子を要求していく方向だ。相手がお菓子をくれないようなら、小さなパイを投げつけたり、パラドクスで悪戯をすることもあった。
真人は彼なりにこの時間を楽しみながら、しみじみとした思いを抱いた。
自分には記憶が無いし、思い出も無い。
でも、今日はきっといい日だ。何故なら新しい記憶が紡がれていて、此処では皆が笑っている。
「何も無い俺にも、それぐらいは解るから――」
賑わいと輝きが満ちる光景を瞳に映した彼は、良き日の記憶を胸に刻んでいく。
嬉しい気持ちがいっぱいに広がる中で、リリーツェルもストリートを楽しく巡っていた。リリーツェルとしても、こうやって客として祭りに参加するのは初めてだ。
「わあ……どれもこれも、素敵で目をひかれますね」
キャンディをリュックに詰めて背負っているリリーツェルは、主に子供達にお菓子を配り歩いていた。そうして彼女は屋台の並びを確かめていく。
自分でもカフェをやっているので、特にケーキや野菜を使ったお菓子を扱っている店に意識が向いた。
どんな工夫やアレンジをしているのか、実際の味はどんなものか。
「お嬢さん、うちのクッキーはどう?」
「こっちのプレッツェルもおいしくできてるよ!」
「ありがとうございます」
屋台をやっている一般人からもお誘いが掛かり、リリーツェルは快く味見を引き受ける。其処に真人と四葉も訪れ、エヴァや禊も興味を持ってやってきた。
「これ、とても美味しいですよ」
「本当だね、甘さが控えめなのがいいな」
「俺も貰っていいか」
リリーツェルが勧めたものを四葉が口にしていき、真人もひょいと手を伸ばす。
「平和だなぁ」
「ふふ、本当にほのぼのしていますね!」
禊はその光景を見守り、エヴァも控えめながらも屋台の出し物を味わっていった。
そうしていると、禊を見つけた子供達がわあっと声をあげて走ってきた。意外に禊の仮装は受け入れやすいらしく、すごい人がいるという話を聞きつけた少年達に大いに人気らしい。
「カボチャのおにーさん、お菓子くれるんでしょ!」
「ぼくたちにもください! とりっくおあとりーと!」
「もちろんだよ。ほら、カボチャと魔法使いのマカロンをあげるよ」
「やったー!」
禊はおもちの前足に包装したマカロンを置き、子供達に渡していった。しかし、禊には少年らがお菓子だけを期待しているのではないことも分かっている。
お菓子を渡し終えたと同時に、禊はパラドクスを発動させた。すると途端に、子供達が持つマカロンの袋が弾性を持つ不思議な触感に変わっていった。
「わ!」
「どうかな、ビックリした?」
「あはは、なんだこれ面白いぞ!」
「大人だからって、悪戯しないとは限らないでしょ?」
だって、今日は楽しんだもの勝ちだから。
ジャック・オー・ランタンの下で笑っている禊は、心からの思いを胸に抱いていた。
そうして、エヴァもハロウィンのひとときを賑やかに彩っていく。
「トリック・オア・トリート!」
雪女としてひらりと着物をなびかせたエヴァは、舞う妖精達と一緒にカップケーキを渡していた。この日のために作ってきたちいさなお菓子は食べやすい一口サイズ。
籠を差し出せば、周囲の人達に笑顔の花が咲いていった。お菓子を配る度に幸せも増えていくかのようで、エヴァもどんどん嬉しくなってくる。
「君たちを見ていると、何だか元気が湧いてくるよ」
「うん、カップケーキもおいしいし!」
「本当ですか? 頑張って作ってきた甲斐があります」
通りすがりの人々もエヴァ達に優しい言葉を掛けてくれる。やはり今日ばかりは皆、不安や懸念を忘れて楽しんでくれているようだ。エヴァは皆にお礼を告げ、もっとどうぞ、と籠を差し出していく。
新宿島の人々は不安を、ディアボロス達は心の何処かに怒りを抱えた日々が続いている。
しかし、今だけは違う。
「こういった心から楽しめる催しで、思いきり楽しんで貰いたいですね……」
静かに語ったエヴァは未来への思いを抱く。
見上げた星と月の輝きはきっと、明るい未来を照らす兆しのようなもの。この幸福を繋げていくためにも平和な時間を大切にしていきたい。
エヴァは双眸を細め、賑わいと光に満ちたストリートを眺めた。
それからもお祭りのひとときは続いていった。
沙織は自分や仲間が楽しむために色んな人に声を掛けていき、真人と八千代は一緒にお菓子を集めていく。禊はトリックとトリートを同時に披露して、四葉は相棒の悪魔と一緒にパレードを見つめた。
千八は食べ歩きを続行していて、リリーツェルも様々な屋台を巡る。エヴァと玄は、忙しくなり始めたもこの店を手伝いにいき、カズネも客を呼ぶことで貢献していく。
他にもたくさんの出来事が起こり、多くの楽しさが広がっていた。
仲間達と過ごす時間はとても大切なもの。
そうして――特別な時間とハロウィンの夜は最高に盛り上がり、幸せと共に巡っていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】がLV3になった!
【無鍵空間】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
【水面歩行】LV1が発生!
【浮遊】がLV3になった!
【勝利の凱歌】がLV3になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【操作会得】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ガードアップ】がLV5になった!
不知火・紘希
【遊び場】旅団でお店を出すよ
キッチンカーのスイーツ&軽食やさんだよ!
僕はキョウちゃん(兄)と一緒にお客さん対応するよ
まず【液体錬成】で増やしたかぼちゃジュースを配って宣伝
お店のお菓子と合うから試してみてね。蜜充ちゃんのすごくおいしいんだから!
僕のおすすめはかぼちゃケーキとグラタン。
クラマくんのグラタン器は遊び場特製だよ!お土産にしてね。
忙しいけど、皆と何か一緒にできるのは楽しいなぁ!
こんなにたくさんの人と会えることもないから、いっぱいお話したいな。もちろん、トリックオアトリートも忘れないよ。
えへへ、お菓子の交換っこしたり、他のお店見たりするんだ。
あ、お仕事だって頑張るからね!
甘花・蜜充
【遊び場】
ハロウィン、とっても楽しそうね!
クラマのキッチンカーでお菓子を作るわ。
カボチャの馬車ほどかわいくはないけど、まあまあいいんじゃないかしら。
カボチャのフレークと種を練り込んだカップケーキに
バタークリーム、アイシング、フォンダントでハロウィンっぽく飾り付け
パンプキンクリームを挟んだアイシングクッキーはストリートの装飾に合わせてかわいいお星様とお月様。
見た目はもちろん、味だって保証するわ。
当然でしょ?
みつみは天才パティシエールだもの。
【口福の伝道者】を使ってコーキに食べてもらえば大盛況でも問題ないわね。
コーキ、キョーヤ、お客さんをたくさん呼んでね。
大和・恭弥
【遊び場】キッチンカーで出店
弟の紘希と呼び込みや注文受付を担当。
管狐の晴彦と協力して傀儡の糸を使って、浮いてるような演出で道行く人の気を惹いてみようか。
一般人も宙を浮く体験させてあげられるかもな。ついでに、お店に寄って行ってみないか?
俺のおススメは…そうだな、甘さが苦手な人はグラタンかな。季節的にも温まるし。お菓子も程よい甘さだから食べられると思う。
あとは、星と月のお菓子とか…(と厨房班に商品を聞く)
全部うちの店員が味見してるから、味は保証するよ。
ハロウィンは一説だと日本のお盆みたいにご先祖をもてなす祭りらしい。
たまには復讐を忘れて、大切な人のことを思いだす、いい機会になるといいよな。
クラマ・レインコート
【遊び場】
旅団の連中と参加。
俺の愛車のキッチンカーを貸してハロウィン限定の屋台をやる。
キッチンカーはハロウィン仕様、さながらカボチャの馬車だな。
俺達は灰かぶりを彩る魔法使いってとこかね?
俺は、みつみの嬢ちゃんと厨房で料理作り。
へぇ…結構料理できるじゃねぇかい。
かははっ!正直お前さんを子供と見くびってたわ。悪い悪い。
はいよ、当店特製のミニグラタン入りのジャック・オー・ランタンだ。
陶器の器は持ち帰って洗ってくれりゃあ小物入れにもできるぜ?
いつもと変わらないキッチンカーの仕事。
ただいつもと違うのは一緒に売る連中がいるところ。
ガキ共も楽しめたみたいだし…ま、たまにはこういうのも悪くはねぇかな。
●キッチンカーで賑わいを
星や月の飾りが煌めき、人々が行き交うストリート。
其処に現れたのは、クラマ・レインコート(雨合羽の運び屋・g04916)の愛車。
今日は仲間みんなでハロウィン限定の屋台を出す日。いつもとは違うハロウィン仕様のキッチンカーは賑やかだ。
「さながらカボチャの馬車だな。俺達は灰かぶりを彩る魔法使いってとこかね?
「ハロウィン、とっても楽しそうね! カボチャの馬車ほどかわいくはないけど、まあまあいいんじゃないかしら」
クラマの言葉に答えた甘花・蜜充(ドリームキャンディ・g05453)は周囲の様子を眺める。そして、これまで作っていたお菓子を並べる準備をしていく。
蜜充が用意していたのは、カボチャのフレークと種を練り込んだカップケーキ。
それをバタークリームやアイシング、フォンダントでハロウィンらしさいっぱいに飾り付けしたものだ。更にパンプキンクリームを挟んだアイシングクッキーは、このストリートの装飾に合わせてかわいいお星様とお月様が添えられている。
それらを覗き込んだクラマはとても感心した様子。
「へぇ……結構料理できるじゃねぇかい」
「見た目はもちろん、味だって保証するわ」
「かははっ! 正直お前さんを子供と見くびってたわ。悪い悪い」
「当然でしょ? みつみは天才パティシエールだもの」
クラマと蜜充は笑みを浮かべあい、いつでも料理やお菓子を出せるようにしていく。
そんなキッチンカーの前に立っているのは、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)と不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)の二人。
恭弥と紘希、彼らの今宵の担当は呼び込みだ。
「いらっしゃいませー! キッチンカーのスイーツ&軽食やさんだよ!」
「色々揃ってるよ」
紘希が元気よく客引きをしていく中、恭弥はクダギツネの晴彦と協力しながら傀儡の糸を操った。まるで晴彦が浮いているような演出で道行く人の気を惹き、キッチンカーにも興味を持ってもらう作戦だ。
わあ、と声をあげた子供が晴彦を見つめていることに気付き、二人は接客に移った。
「ついでに、お店に寄って行ってみないか?」
「試飲のかぼちゃジュースもどうぞ。お店のお菓子と合うから試してみてね。蜜充ちゃんのすごくおいしいんだから!」
「ほんとだ、おいしい」
「お菓子もあるんだね。どうしようかな」
通り掛かった人々が興味を抱いているところへ、紘希と恭弥が今日のお勧め品を紹介していく。
「僕のおすすめはかぼちゃケーキ!」
「俺のは……そうだな、甘さが苦手な人はグラタンかな。体も温まるし。お菓子も程よい甘さだから食べられるよ」
きっと色んな好みの客がいるだろう。
そう考えて、集まってきている人々に説明をしていく二人は明るく語っていく。
「そうだ、僕としてもグラタンがおすすめ! クラマくんのグラタン器は遊び場特製だよ!」
お土産にしてね、と話した紘希の言葉を聞き客がわっと押し寄せてきた。可愛い、素敵、という声が聞こえたことでキッチンカー内にいる蜜充とクラマも嬉しそうに笑む。
「コーキ、キョーヤ、その調子でお客さんをたくさん呼んでね」
蜜充が二人に願う中、他の客が違うおすすめはないのかと問い掛けてきた。客に返事をした恭弥は店に並べられている品々をちらりと眺めつつ、厨房班に他に何があるかを視線で問いかける。
「あとは、星と月のお菓子とか……?」
「カップケーキをおすすめしておいて」
蜜充がさっと助け舟を出したことで、恭弥も頷いた。
「そうだ、カップケーキ。全部うちの店員が味見してるから、味は保証するよ」
「注文が入ったよ。グラタンみっつ!」
恭弥が接客を続けていく中、紘希がクラマに呼びかける。さっそくの注文を嬉しく感じたクラマはてきぱきと提供の用意をしていき、紘希に渡した。
「はいよ、当店特製のミニグラタン入りのジャック・オー・ランタンだ。さっき話してた通り、陶器の器は持ち帰って洗ってくれりゃあ小物入れにもできるぜ?」
「すごい!
「わぁ……ありがとうございます!」
「大切にしますね」
クラマが明るく客に告げると向こうからも嬉しげな笑顔が返ってくる。どうやら器は特に女性に人気らしく、道行く女性客がどんどん興味を持ってくれているようだ。
これは忙しくなると感じたクラマと蜜充はせっせと厨房作業を回していった。恭弥と紘希も注文を聞いたり、客を集めたりと大忙しだ。評判が更なる評判を呼んだことで客足は徐々に増えていた。それに比例してキッチンカーの仕事も増えていったが、皆が一生懸命に接客や調理を担当することで上手く巡っていく。
「忙しいけど、皆と何か一緒にできるのは楽しいなぁ!」
「口福の伝道者もあるし、コーキに食べてもらえば大盛況でも問題ないわね」
紘希が心からの言葉を紡ぐ中、蜜充はまだまだやる気いっぱいの様子をみせた。一度にこれほどにたくさんの人と会える機会は、こういったお祭りの日くらい。それゆえに多くの人といっぱい話をしたいと考え、紘希はトリック・オア・トリートの言葉も交えながら接客を続けていった。
「えへへ、お菓子の交換っこができたよ。あとで他のお店も見たいな」
「そうしようか」
「あ、お仕事だって頑張るからね!」
「そういえば……ハロウィンは一説だと日本のお盆みたいにご先祖をもてなす祭りらしい」
「へぇ、そうだったの」
紘希と恭弥が話していると、その声を聞きつけた蜜充が興味を示した。
「たまには復讐を忘れて、大切な人のことを思いだす、いい機会になるといいよな」
「あぁ、楽しいことも大事だからな」
恭弥の思いにクラマも深く頷き、賑わっているストリートを改めて眺める。
客が訪れ、料理を提供するといういつもと変わらないキッチンカーの仕事。ただ、いつもと違うのは――こうして一緒に働く仲間がいるということだ。
「ガキ共も楽しめたみたいだし……ま、たまにはこういうのも悪くはねぇかな」
クラマは仲間を見て目を細める。
一夜限りのカボチャの馬車から振り撒かれる魔法は、皆に掛かっただろうか。
願わくは――楽しいや嬉しいという気持ちがこれからもずっと続くように。ふんわりとした甘くて優しい香りと共に、ちいさな思いが紡がれていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV3になった!
【傀儡】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
狗尾・黑猫
【猫星】
屋台の出店を
折角ですし、皆様に笑顔をお届けしましょう
経営しているカフェバーの常連に手伝いをお願いして
…仮装?普段着(執事服)で十分では?
屋台といえば綿飴、そして食べ歩きやすいロリポップチョコ
意外と商才がありそうな紬君の意見を取り入れて
ふわふわ南瓜お化けの綿飴も、黒猫のチョコも、実に愛らしい
我ながら良い出来です
案出しに免じて摘み食いは見逃しましょう
他の形もできますが、萱君作ってみますか?簡単ですよ
自作の物が売れると、より楽しいんじゃないですかね
ショウさんの接客は実にお見事
とても助かります
ですが、疲れたらいつでも休んでくださいね
無事終わったら、チョコフォンデュパーティでもしましょうか
織乃・紬
【猫星】
祭てエのは、胸躍るねエ
出店側で眺めりゃア猶更で
手伝いも吝かでないッてね
魔法使に包帯男に執事男
あらまア装いも華やかで!
俺も賑やかして客呼びすッか
南瓜頭被れば、やいの、手振り
合間摘まむチョコは密か食んで
頭下なら味見もバレねエ寸法よ
アッ――おウ、内緒よ標葉ちゃん!
いッそ共犯になるかと頭揺らせば
穴から覗く並びは確かに愛らしく
案出した身とすりゃ満足が過ぎる
いやア俺は口に限ッた才だからさア
狗尾ちゃんがイ~イ具合に形にして
四葩ちゃんが『魔法』掛けてこそよ
珍しい賛辞に僅か調子付き乍らも
新たに増える蝙蝠に楽し気に笑い
そンな簡単なら俺も何か作ッか
……パーティーやンのお!?
よッしゃ、俺も味見で満ちた腹空けよ
四葩・ショウ
【猫星】
ふわふわの綿飴、かわいいお菓子
こういうの、なんだか久しぶりで
……懐かしいな
帽子には、黒猫こねこのぬいぐるみ
シンプルな魔法使いの格好をして
わたしは接客のお手伝い
ハッピーハロウィーン!
おひとついかが?
小さい子の相手ならまかせて
ほら。みててね、と披露する『魔法』は
砕いたパチパチキャンディーのトリック
綿飴のうえに降らせ
ほんと、紬さんのアイデア、人気ですね
わ、萱さんの蝙蝠チョコもすごい!
皆器用ですね!と感嘆溢し
気遣う声に
有難うございます、店長(黑猫)さん
楽しいからまだまだ働けますよ
チョコフォンデュパーティー
魅惑の響きに
それならたくさんお腹を空かせなきゃ、と笑って
標葉・萱
【猫星】
居並ぶ祭りの手伝いで
おばけに南瓜と連ねれば
幾分童心に帰る心地
斑な包帯の仮装を添えて
お似合いの魔法使に――何方かと思った南瓜頭
普段着では仮装ではないのではと傾げつつ
衣装めくのも確かなもので
摘まみ食いしたいくらいにかわいらしい
織乃さんは内緒にしてくださるでしょう?
今宵ばかりの共犯を約して
すっかり店の二枚看板、と
四葩さんに狗尾さんの並びに目細めて
閃く手元は本当に、魔法のようだこと
掛かる声には不慣れながらの蝙蝠チョコでお手伝い
賑やかしにどうぞと添えたなら
あっというまの盛況に瞬いて
パーティーの続きがあるのなら
どうぞ、私の分の黒猫もそろえてくださいね
●弾ける星と甘い猫
「祭てエのは、胸躍るねエ」
賑わいと煌めきに満ちたハロウィンストリートは大盛況。
織乃・紬(翌る紐・g01055)は出店側から、人々の流れを眺めていく。落ち着いて人波を見ることが出来るのならば猶更、賑わいのあたたかさや優しさが感じられた。
「こりゃ手伝いも吝かでないッてね。それにあらまア装いも華やかで!」
そんな紬の傍にいるのは魔法使いに包帯男に執事男。となれば、と考えた紬は南瓜頭の仮装を被った。
包帯男たる標葉・萱(儘言・g01730)は、ふと紬に気付く。居並ぶ祭りの手伝いに幾分か童心に帰る心地だったのだが、いつの間にか隣にも南瓜が出現していたので些か驚いた。
「――何方かと思ったら、その南瓜頭は織乃さんでしたか」
斑な包帯をひらりと揺らした萱は、次に魔法使いと執事に目を向ける。
帽子に黒猫こねこのぬいぐるみを飾っている魔法使いは四葩・ショウ(Leaden heart・g00878)だ。そして、普段着では仮装ではないのでは、とも感じる執事はもちろん狗尾・黑猫(シルバーナイフ・g00645)だ。されど、彼の様相が衣装めくのも確かなものだと思い、萱は可笑しさを覚えた。
ショウは帽子をゆらりと揺らし、出店を見遣っていく。
ふわふわの綿飴にかわいいお菓子。まるで色とりどりの世界が広がっているかのよう。
「こういうの、なんだか久しぶりで……懐かしいな」
ショウが双眸を緩めたことで、黑猫も和やかな気持ちを抱いた。
「折角ですし、皆様に笑顔をお届けしましょう」
彼が何故に普段と同じ格好をしているかというと、普段着の執事服で十分にこの雰囲気に溶け込めると判断したからだ。そんなわけで四人は今、人々に幸福と楽しさを与える屋台をひらいていた。
屋台といえば綿飴。
そして、食べ歩きしやすいロリポップチョコがいい。
黑猫は意外と商才がありそうだった紬の意見を取り入れ、ふわふわした南瓜お化けの綿飴や黒猫のチョコレートを用意していた。実に愛らしいそれらは出した瞬間から子供の視線を集めていた。
「我ながら良い出来です」
「俺も賑やかして客呼びすッか」
黑猫が何度か頷く中、南瓜頭の紬が大きく手を振る。いらっしゃい、と響く声が人々に明るく投げかけられていった。
ショウも接客の手伝いに周り、道往く人々に笑顔を向ける。
「ハッピーハロウィーン! おひとついかが?」
特に小さい子の相手ならばショウが得意とするところだ。今宵の魔法使いの仮装の通り、ショウが見せていくのはとびきりの可愛い悪戯。なんだろう、と興味を惹かれた子供がショウの周りに集まってくる。
「ほら。みててね」
披露していく魔法は、砕いたパチパチキャンディーのトリック。
綿飴のうえに降らせれば軽快な音を響かせて、ぱちりと小さな星が咲いていくかのよう。わあっと子供達から歓声があがる最中、萱は屋台の甘味を見つめていた。
「摘まみ食いしたいくらいにかわいらしい」
そういって萱は、そのなかのひとつを摘んだ。それに気付いたらしい紬の視線を受け、萱は片目を瞑ってみせた。
「織乃さんは内緒にしてくださるでしょう? 寧ろ共犯のような――」
「内緒よ標葉ちゃん!」
実はといえば紬もカボチャ頭の下でチョコレートを密かに食んでいたようだ。萱が今宵ばかりの共犯を約せば、ほっとした様子の紬が見られた。されど、そんな様子も黑猫にはお見通し。
「案出しに免じて摘み食いは見逃しましょう」
「アッ――おウ!」
「見破られていましたか」
黑猫の言葉を聞き、紬と萱は肩を申し訳無さそうに竦めた。その間にもショウが次々とトリックを披露していき、見事な客引きを行っていく。紬も呼び込みに戻り、屋台の看板になっていた。
「すっかり店の二枚看板ですね」
二人の並びに萱が目を細め、明るい声と魔法のような閃きに感心する。
そうしている間にも最初に用意していた黒猫のチョコレートが少なくなってきた。
「おや、在庫が……。他の形もできますが、萱君作ってみますか?」
「私が?」
「簡単ですよ。自作の物が売れると、より楽しいんじゃないですかね」
「でしたら、不慣れながら私も。賑やかしにどうぞ」
蝙蝠型のチョコレートを作ることで手伝いに回った萱は、新たな品を店先に置いていく。黑猫が紬もどうかと誘ってみたが、彼は南瓜の頭を横に振った。
「いやア俺は口に限ッた才だからさア、狗尾ちゃんがイ~イ具合に形にして、四葩ちゃんが『魔法』掛けてこそよ。……ッと思ったが、標葉ちゃんが楽しそうだ」
調子付きつつ、新たに増えた蝙蝠を見た紬は楽し気に笑った。
「そンな簡単なら俺も何か作ッか」
「ほんと、紬さんのアイデア、人気ですね。わ、萱さんの蝙蝠チョコもたくさん欲しいって人がきましたよ!」
皆が器用だと感嘆を溢しながら、ショウはチョコレートを求める人の接客をしていく。あっというまの盛況に萱も瞬き、売り子の手伝いに回っていった。
「皆さんのお手伝い、とても助かります。ですが、疲れたらいつでも休んでくださいね」
「有難うございます、店長さん。楽しいからまだまだ働けますよ」
黑猫からの呼びかけと気遣いにショウが穏やかに答え、ふわりと微笑む。少しばかり疲れがあったとしても、たくさんの人達が笑顔と嬉しい気持ちを向けてくれる。それだけで元気が貰える気がした。
そうして、四人が切り盛りする甘い屋台は賑わっていく。
客足が落ち着いた頃、黑猫は店に並べたチョコレートと綿飴をそっと眺めた。チョコレートにはまだ余裕があり、トリートとして客から渡されたマシュマロやクッキーなどもたくさん集まっている。
「無事終わったら、チョコフォンデュパーティでもしましょうか」
「チョコフォンデュパーティー?」
「……パーティーやンのお!?」
ショウと紬は魅惑の響きを聞き、それぞれの反応を見せた。萱もパーティーの続きがあるのなら、それはとても楽しいことだと感じて笑む。
「どうぞ、私の分の黒猫もそろえてくださいね」
「勿論です」
「それならたくさんお腹を空かせなきゃ」
「よッしゃ、俺も味見で満ちた腹空けよ」
もっと楽しい時間の為に、看板役の二人が更なる呼び込みと接客を行い始める。その姿をそっと見守りながら萱と黑猫が屋台内に綿飴とチョコレートを用意していった。
それは甘い幸せのかたち。
まだまだ続いていく今宵の思い出はきっと、大切なもののひとつになっていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】がLV4になった!
【強運の加護】がLV2になった!
【託されし願い】がLV2になった!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV7になった!
【アヴォイド】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV10(最大)になった!
末枯野・カラス
【酔鯨堂】
仮装に身を包み
行列と屋台を楽しみに行きましょう
あたしは占星術師の仮装に星を纏って
チェスラフさんも素敵なお姿ですね
坊ちゃんもよくお似合いで
何処も彼処も星いっぱいで綺麗ですねぇ
都会じゃ見えないなんて言いますが
今夜は天の川にいるみたいだ
屋台も見たこと無いのばっかで目移りしちまいますね
見た目もハロウィンらしくていい
色々買って分けません?
あたしはたこ焼きにしようかな…
トリック・オア・トリートの声が聞こえりゃ
キャンディボンボンを配りましょ
色も秋めく葡萄とキャラメルアップルを
チェスラフさんもどうぞ
わはは、悪戯でも構やしませんよ
そういや坊ちゃんは何方に…こりゃ大漁だ
目いっぱい楽しめたようで何よりです
チェスラフ・チェルニー
【酔鯨堂】
坊ちゃんと末枯野様(g05444)と
坊ちゃんは羽と尾で悪魔風
私はキョンシーの仮装で
末枯野様もお似合いですね
思えば星をゆっくり見る間も無かった気がします
美しく愛らしいですね
ロマンチックな事を仰るのですね
末枯野様でも見たことが無い物が?
確かに絞るとなると悩ましく…そういたしましょう
では私達はジャック・オー・ランタンのカステラを
坊ちゃんは喜び過ぎて騒ぎすぎです
末枯野様もどうぞ
そちらはどんな味なのでしょう…
私に?
これでは末枯野様に悪戯出来なくなりますね
本日の坊ちゃんはお菓子の気分の様で…ふふ、お菓子両手に菓子を持って戻ってきました
おかえりなさいませ
●お菓子に込めた気持ち
今宵は普段と違う装いに身を包む特別な時。
南瓜と星と月に彩られた仮装行列が続く中、様々な屋台から美味しい香りが漂っている。
まっしろな毛並みをふわふわと揺らしているモーラット・コミュの坊っちゃんは、悪魔風の羽と尾を装着していた。
その後ろ姿を微笑ましく見つめながら、末枯野・カラス(千三つ・g05444)はチェスラフ・チェルニー(彷徨う幻香・g01309)に声を掛ける。
「チェスラフさんも素敵なお姿ですね」
占星術師の仮装に星を纏わせた姿をしているカラスは、坊ちゃんもよくお似合いで、と付け加えた。チェスラフはキョンシーの仮装で、帽子に貼られた御札がゆらりと揺れている。
「末枯野様もお似合いですね」
チェスラフは穏やかな笑みを返し、まさに占星術師らしい星を見遣った。
その背に見えるのはストリートに施された星のライト。きらきらと煌めいている装飾がチェスラフの瞳に映っていることに気付き、カラスも頭上を振り仰いだ。
「何処も彼処も星いっぱいで綺麗ですねぇ」
「思えば星をゆっくり見る間も無かった気がします。美しくて愛らしいですね」
本当の星もほんの少しではあるが、夜空に瞬いている。本物だけでは寂しくも感じられる幽かな光だが、今夜だけはたくさんの星が人々の上に輝いていた。
「都会じゃ見えないなんて言いますが、今夜は天の川にいるみたいだ」
「ロマンチックな事を仰るのですね」
星を眺めるカラスの言葉を受け、チェスラフは静かに微笑んだ。きっと、この光は未来を照らす灯火だ。そんな風に感じながら、二人と一匹はストリートを歩く。
「屋台も見たこと無いのばっかで目移りしちまいますね」
「末枯野様でも見たことが無い物が?」
カラスが見ていたのは可愛らしいお化けのように飾られた綿飴を持って走っていく子供達。チェスラフが視線を巡らせてみると、南瓜のスープのようなものを扱っている店もあった。
「工夫を凝らした店もあるみたいですからね。どれも見た目がハロウィンらしくていいです」
カラスは感心を抱き、暫しぐるりと辺りを見渡してみる。
どれもこれも美味しそうで興味を惹かれるものばかりだ。しかし、すべてを食べきるのはきっと難しい。そこでカラスが考えたのはそんな悩みを解消する名案だ。
「色々買って分けません?」
「確かに絞るとなると悩ましく……そういたしましょう」
チェスラフも同じことを思っていたらしく、快く承諾した。そうして彼らは何を食べたいか、どれを選ぶべきかと大いに悩み、それぞれの答えを出す。
「あたしはたこ焼きにしようかな」
「では私達はジャック・オー・ランタンのカステラを」
各自で好きなものを買ってきた二人は、それらを分け合って味わっていく。特に坊っちゃんは二人に先んじて両方をつまみ、どちらも美味しいというようにはしゃいでいた。
「坊ちゃん。喜び過ぎて騒ぎすぎです。末枯野様もどうぞ」
そちらはどんな味なのでしょうか、とチェスラフが興味を示したのでカラスはたこ焼きを差し出す。
代わりにカステラがカラスに手渡され、二人の間に笑みが咲いた。
――トリック・オア・トリート!
そんな中で子供達が紡ぐ賑やかな呪文が聞こえてくる。
カラスは彼らを片手で手招き、おいでおいでと声を掛けた。集まってきた子供達に手を差し伸べたカラスは、キャンディボンボンを配っていく。
「ほら、持っておいきなさいな」
それらは色も秋めく葡萄とキャラメルアップル。ありがとう、と礼を告げた子供達はカラスに手を振りながら違うところへ駆けていった。そして、カラスはチェスラフにもキャンディボンボンを渡す。
「チェスラフさんもどうぞ」
「私に? ありがとうございます。これでは末枯野様に悪戯出来なくなりますね」
「わはは、悪戯でも構やしませんよ」
冗談と快い視線を交わしながら、チェスラフとカラスは楽しげに笑いあった。
そんな中、暫し坊っちゃんの姿が見えなくなっていた。おそらく先程の子供達についていっていたようだ。ほくほくした様子で帰ってきたモーラットにチェスラフが気付き、カラスは首を傾げる。
「そういや坊ちゃんは何方に……」
「ほら、あそこに。本日の坊ちゃんはお菓子の気分の様で……ふふ」
見てください、とチェスラフが指差したところにはクッキーやビスケット、キャンディやチョコレートがいっぱいに詰まった籠を提げた坊っちゃんがいた。きっと子供達の誰かが籠を分け与えてくれたに違いない。
「こりゃ大漁だ」
「おかえりなさいませ。目いっぱい楽しめたようで何よりです」
坊っちゃんを迎えたカラスとチェスラフは、更に楽しい気持ちを覚えた。坊っちゃんはどうやら二人の分も一緒に貰ってきたらしく、籠からクッキーやチョコレートを取り出していく。
それらを受け取れば、和やかな思いが巡っていった。
お菓子を分け合い、楽しみを分かち合う今日という夜は、きっと――ささやかながらも最高の幸せが巡る日だ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
パキラ・ミー
ゆあん姉さま(g04457)と
仮装はねえさまお手製なのだ!
ミーの用意したお花のキャンディーを入れた籠もお揃い
幸せに準備が出来たらお手々を繋いで行くのだ
あったかくて逸れないし、怖くもないのだね
あれこれ楽しくお店を見てて
食べたい!って思ったのは特製のクレープ
怖デコなものが多いのだねえ
ミーは南瓜クリームに紫芋餡の!
防寒ばっちりなのでアイスも…(ちら
食べる!ねえさまにもミーのを食べて欲しいのだ!
きらきらした歩道は、怖い飾りがあっても輝いて見えるのだね
以前のこの世界は知らないけれど、豊かで楽しいところだったのだねえ
取り戻したら、もっとすごいことになるのだろうか?
ねえさまと来年も一緒に見届けたいのだねえ
弦・円
パキラちゃん(g01204)と
仮装は手作り赤ずきん
もこもこ素材もつけてみました!
籠を下げて手を繋いだらばっちりね~
ハロウィン屋台、目移りのパレード…!
見た目はびっくりするけれど
不思議なものほど食べたくなっちゃうのよね
じゃあ一緒にクレープにしましょう!
わけあいができるようにスプーンも頂きましょうか
私はオバケのマシュマロにイチゴクリームが乗ったもの
今日はいっぱい贅沢をしてもいい日だから
アイスもトッピングしちゃいましょ~
ふふ、パキラちゃんも食べる?
ほんとうきれいね~
知らない道は怖かったけれど今はそんなことないわ
パキラちゃんのあったかい笑顔をみているとそう思うの
ええ、来年も一緒に見ましょうね!
●赤頭巾と花の飴
仲良く並んで歩く二人が、今宵に纏う装いはお揃い。
弦・円(かえるところ・g04457)とパキラ・ミー(我楽多の星・g01204)が着ているのは、手作りの温かみが感じられる赤ずきんの仮装だ。フードの裾や袖口はもこもこの素材で彩られ、見た目も可愛らしい。
「ハロウィン、ハロウィンなのだ!」
「ハッピーハロウィンね!」
パキラは円が用意してくれた衣装に喜び、楽しそうに笑っている。その腕には、パキラお手製の花のキャンディを入れた籠がお揃いで提げられていた。ねえさま、とパキラが声を掛ければ円がそっと手を差し出す。
手を繋いだ二人はご機嫌にハロウィンストリートを歩いていく。
これで幸せを配る準備は万端。
「あったかくて逸れないし、怖くもないのだね」
「そうね、とってもあったかいわ」
微笑みを重ねた二人は心地良さを抱き、ハロウィン仕様の屋台や、目移りするほどに賑やかなパレードを楽しむ。
二人はトリック・オア・トリートと声を掛けてくる子供達にはキャンディを配り、時にはトリートを求めないトリックだけのちいさな悪戯も甘んじて受けた。
子供が鳴らしたクラッカーの音にびっくりもしたが、どれも愛らしくて楽しいものだ。
特に女の子はパキラのキャンディをとても喜んでくれた。貰った飴の花以外に、他のお花もあるのかと聞いてきた少女に籠の中をみせてあげると、まるで宝石を眺めるようにうっとりしてくれた。
特別に二つ目をあげれば、少女はパキラに何度もお辞儀をしてお礼をしていた。
幸せのお裾分けは大成功。
悪戯をしながら仲良く駆けていく少年達の姿を微笑ましく思いながら、円もハロウィンの夜を満喫した。
屋台に並ぶものも様々。
目を引いたのは真っ黒な毒林檎のような林檎飴や、南瓜の怖い顔が海苔で表現されているライスボール。ぱちぱちと弾ける飴が入っているトリック風の綿飴などなど。
「見た目はびっくりするけれど、不思議なものほど食べたくなっちゃうのよね」
「どれにしようか。あっ、あれ食べたい!」
迷うわね、と語った円がふわりと笑む中、パキラが或るものに目を奪われた。それは特製のクレープで、様々なデコレーションが売りの品物のようだ。
「じゃあ一緒にクレープにしましょう!」
「怖デコなものが多いのだねえ」
「私はそうね、これなんかいいかしら」
まず円が選んだのは、オバケのマシュマロにイチゴクリームが乗ったもの。パキラも並ぶメニューをじっと見つめ、あれもいい、これもいいと悩んでいく。そうして決めたのは――。
「ミーは南瓜クリームに紫芋餡の! 防寒ばっちりなのでアイスも……」
パキラがちらりと円を見遣ると、彼女は優しく答える。
「今日はいっぱい贅沢をしてもいい日だからアイスもトッピングしちゃいましょ~」
「いいの?」
「ふふ、パキラちゃんも食べる?」
「食べる! ねえさまにもミーのを食べて欲しいのだ!」
わけあいができるようにスプーンをふたつ貰い、二人は近くのベンチに歩いていった。其処からはパレードもばっちり見えるので一石二鳥。それぞれのクレープを分け合ったパキラと円は、周囲の賑わいを改めて見つめる。
「ほんとうきれいね~」
「きらきらした歩道は、怖い飾りがあっても輝いて見えるのだね」
「知らない道は怖かったけれど今はそんなことないわ。パキラちゃんのあったかい笑顔をみているとそう思うの」
ひとりきりでは上手く踏み出せなかったかもしれない。
けれども二人で手を繋いで進む道ならば怖くもなんともなかった。今は独りではないということをパキラの明るい笑顔が教えてくれたからだ。
円がお礼を伝えると、パキラは満面の笑みを浮かべた。
「以前のこの世界は知らないけれど、豊かで楽しいところだったのだねえ」
「これ以上に盛り上がっている場所もあったのかしら?」
「ね! 世界を取り戻したら、もっとすごいことになるのだろうか?」
二人はかつてあったはずの煌めきや賑わいを思い、想像を巡らせていく。まだ未来のことや、改竄されてしまった過去のことはわからないけれど――それでも、ひとつだけ確かな思いがあった。
それは、この楽しさは嘘ではないということ。
パキラはパレードが進んでいく様子を真っ直ぐに見つめながら、心からの思いを言の葉に乗せた。
「ねえさまと来年も一緒に見届けたいのだねえ」
「ええ、来年も一緒に見ましょうね!」
円も快く頷き、嘘偽りのない笑顔で答える。
来年も再来年も、そのまた次の年も。命と時が続いていく限り、ずっとこの平穏を眺めていきたい。
そうして二人は、同じ星と月の輝きを瞳に映した。
●Twinkle Little Halloween!
こうして、ハロウィンの夜は楽しく巡った。
お菓子と悪戯、幸福に満ちたひとときには笑顔が溢れている。今日という日の思い出は、夜を照らす月と星のようにひそやかに――けれども、確かな光となっていくはず。
明るい未来と今を繋ぐための一歩。それは確かに、此処に刻まれている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【口福の伝道者】がLV5になった!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV8になった!