巨兵の骸とモフモフ毛玉(作者 坂本ピエロギ)
#巨獣大陸ゴンドワナ
#巨大神像完全回収作戦
#巨大神像
#巨大神像の心臓
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●新宿駅グランドターミナル
「皆、集まってくれて有難う。今回の作戦は、巨獣大陸ゴンドワナが舞台だよ!」
リュカ・アルページュ(人間のサウンドソルジャー・g01327)はそう告げて、復讐者たちに説明を開始した。
獣神王朝エジプト奪還戦の勝利後、ゴンドワナ北部へ漂着した巨大神像の残骸。それらを今回、攻略旅団の提案によって回収する運びになったのだ。
「漂着した神像は全部で5機。うち2機は回収を完了しているから、残る3機の回収を進めて欲しいんだ」
これらの神像は、核となる『心臓』部分がいずれも破損・消失しており、作戦の使用には耐えられない。だが、使用可能な部分を集めれば、何らかの工夫によって再利用できる可能性も出て来るだろう。幸い、最終人類史には神像の『心臓』も保管されており、それを組み込んで新たな体を作る――といったことも可能かもしれない。
「収集した残骸の活用法があれば、攻略旅団で提案を行って欲しい。その為にも、まずは回収を進めて行こう」
ゴンドワナのオベリスクを使用すれば、5機分の残骸を最終人類史へ転送することが出来る。
現場に残された使用可能な残骸を回収、その後オベリスクまで運搬すること――以上が作戦の目的だ。
今回の作戦ではパラドクストレインで現地に向かい、残骸の回収を行うこととなる。
残骸の場所は全て判明している為、探索活動などは不要。到着地点から少し進めば、目的地までは辿り着けるだろう。
「けれど、問題はその後だ。巨大神像は100トンを上回る重量があるから、皆にはそれを何とか工夫してオベリスクのある場所まで運んで欲しい」
神像の残骸は修復機能を含めた全ての機能を停止しており、修復加速で破損個所を回復することは出来ない。
その為、破損の酷い部分は解体して破棄することも可能だが、出来るだけ状態を維持して運ぶことが望ましいとリュカは付け加える。神像の残骸をどのような方法で利用するか、現状では決まっていないからだ。
「分解していない状態の神像はパラドクストレインでは運べないけど、オベリスクなら話は別だ。最終人類史に転移させることも可能だし、今後の選択肢も増やせるはずだよ!」
現地には多数の巨獣が生息しており、作業中には襲撃が起きる可能性もある。
ただし、運搬方法の工夫次第では戦闘は回避できるので、上手くすれば最小の労力で作戦を成功に導けるだろう。
「巨大神像の残骸については、今のところ利用方法が決まっていない状況だ。けれど、多く集めることが出来れば、出来ることは確実に増える筈だよ」
ただ、仮にキングゴンドワナとの戦いに利用する場合は、すでに起動を終えた1~3号機の大阪城攻略が完了した後に、残骸を分解して現地まで運ぶ方が良いだろう。ゴンドワナ北部からヴィクトリア湖までは相当な距離があり、サフィーナ・ミウよりも巨大な神像を移送するのはリスクが大きすぎる為だ。
「もちろん、神像が活躍できる場はゴンドワナだけじゃない。他作戦との兼ね合いも含めて、色々検討してみてね!」
そうしてリュカは説明を終えると、復讐者たちを送り出す。
獣神王朝エジプトより漂着した巨大神像。その残骸が眠る、ゴンドワナ北部の地へと。
「新しい神像がぼくたちの仲間に加わる……そんな未来が来るといいよね。それじゃ皆、気をつけて!」
●巨獣大陸ゴンドワナ北部
鬱蒼と生い茂る木々が続く、ゴンドワナ密林地帯。
その只中に、物言わぬ残骸となって転がる一機の巨兵は存在していた。
頭部と胸部が喪われ、体の随所を蔦に覆われたそれは、かつて巨大神像と呼ばれたクロノ・オブジェクトの成れ果てだ。
『モェェェェェ~……zzz……』
『ニャニャァ!』『ニャストォ!』
だが、そんな過去の経緯など、密林を縄張りに持つ巨獣たちには関係なきこと。
残骸の転がる場所から少し先では、縄張りのヌシである『潤毛羊玉モラリエス』がうつらうつらと舟をこぐ傍ら、子分の『爆裂凶獣ニャストドン』は今日も元気に密林の中を走り回っていた。
ジェネラル級巨獣すら圧倒する神像も、残骸となれば脅威たり得ない。もはや巨獣たちにとって、それは多少変わった形の木石と大差ない物なのだろう。
今は無き獣神王朝エジプトの切札、巨大神像。
その残骸が打ち捨てられたゴンドワナの密林では、今日も巨獣たちが我が世の春を謳歌していた。
リプレイ
月下部・小雪
つ、次で3つめの回収、ですね。
今回の場所はもふもふ巨獣さん達の縄張りの近く、ですか。
わわっ、コダマがやる気を出してますが、今回は悪いもふもふをやっつけるお仕事ではありませんよ。
(しゅっ、しゅっ、しゅっとシャドウボクシングをしているコダマ)
まずはオベリスクまで運ぶためのルートを確保してから巨大神像さんの移送、です。
密林を切り開いて、丸太でころころを準備したら巨大神像さんに絡みついている蔦を外していきましょう。
お昼寝中のモラリエスさんが起きないように大きな音を立てないように注意、です。
【怪力無双】を使ってちょっとだけでも持ち上がれば、巨大神像さんの下にも丸太のコロコロを入れて準備万端です。
ゆっくりゆっくりと巨大神像さんを押して、もふもふさん達の縄張りから運び出して、しまいましょう。
も、もし、モラリエスさんやニャストドンさん達に気付かれてしまったら仕方ありません。
戦闘準備をして迎え撃ちましょう!
※アドリブ連携大歓迎
イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎
巨大神像の残骸の回収も順調順調
具体的な使い道は攻略旅団とかで考える必要があるけどね
えっと、今日の縄張りはコダマ君ではなくて・・・モラリエスとかのモフモフ巨獣がいるんだね
本音を言えばちょっとだけモフモフしたりして気分転換をしたいけど
回収すべき神像が更に崩壊しちゃうと困るから出来るだけ刺激しない様に作業しようか
今までの経験で判ったのは如何に効率的かつ安全にオベリスクまで残骸を輸送するか、だね
パラドクストレインの貨物車両を使って重機も持ち込み
【アイテムポケット】ででチェーンソーや鉈、ロープや測量器具等の資材を準備して
オベリスクまでの輸送経路を確保しようか
方位磁石使ってオベリスクまでの方角を
測量機器で土地の起伏を確認した上で目印となる様に最短経路でロープを張ろう
その上でチェーンソーや重機で障害となる樹々を切り倒すよ
【怪力無双】の効果も借り超重量級の神像を
切り倒した樹々を加工した丸太の上をコロコロ転がして運んでいこう
ピラミッドの石材もこんな感じに石切り場から輸送したんだろうね
獣神王朝エジプトの旧境界に程近いゴンドワナ北部、その一角に広がる密林地帯。
生命力あふれる緑の大地に漂着した巨大神像の残骸を、二人の復讐者たちは見上げていた。
「は、発見、です! これで3つめの回収、ですね!」
辿り着いた先の密林に打ち捨てられていたのは、探し求める5機の1つ。月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は期待に目を輝かせながら、さっそく神像の状態を確認し始めた。
動力源である心臓はとうに失われ、特に損壊の著しい頭部と胸部は、もはや原形すら留めていない。巨体の随所には深い傷が幾重にも走っていることから、どうやら一帯を縄張りとするニャストドンたちの爪研ぎに使われているようだ。
「今回の場所はもふもふ巨獣さんたちの縄張りの近く、ですか……わわっ!?」
「もきゅきゅー!」
「コ、コダマ! 今回は悪いもふもふをやっつけるお仕事ではありませんよ!」
やる気全開でシャドウボクシングを始めるモーラット・コミュを、小雪が慌てて制止する。そんな彼女の横で作業資材を手際よく並べながら、イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)クスリと笑った。
「えっと、今日の縄張りはコダマ君ではなくて……モラリエスとかのモフモフ巨獣なんだね。出来るだけ刺激しないように作業しようか」
ボスも手下もモフモフな巨獣と戯れたい気分を我慢しつつ、イロハは作業の支度を終えた。縄張りの主たる巨獣は手下のニャストドンともども現れる気配を見せていない状況だ。いつ襲撃を受けても対応できるよう、作戦行動中の警戒は必須となるだろう。
「回収すべき神像が更に崩壊しちゃうと困るからね。さ、始めようか」
「そうしましょう。レッツスタート、です!」
「もっきゅ!」
気を取り直し、作戦成功に意欲を燃やす小雪とコダマ。
モフモフ巨獣たちが居座る密林を舞台に、こうして神像の残骸回収は幕を開けた。
モフモフたちの縄張りである密林を、イロハと小雪は息を合わせて切り拓いていく。
最初に取り組んだのは、運搬ルートの確保だ。20mにも及ぶ大きさと、100tを上回る超重量を誇る神像は、周到な準備無しで歯が立つ代物ではない。イロハが測量器具を利用して道を設定する傍らで、小雪はチェーンソーを振るいながら木々の伐採を淡々と進めていった。
「モフモフ巨獣さんたちも、気づいた様子はないですし……もう一息、ですね!」
「そうだね。この調子で進めて行こう」
過去にも開拓の経験を積んでいる二人だけに、その動きには迷いがない。
小雪が切り倒した木々を怪力無双で担ぎ上げると、イロハは慣れた手つきでそれらを丸太に加工していく。この後の運搬作業を行う上で、丸太は絶対に欠かせない資材なのだ。
「よし、加工はこんなものかな。次は……おっと」
程なくして加工が一段落し、方位磁石を使ってオベリスクまでの方角を測っていると、遠方に感じた巨獣の気配にイロハは足を止めた。果たして視線の先には、大地に寝転がったモラリエスと、毛玉に埋まって寝息を立てるニャストドンたちの姿が見える。
『モェェェ……zzz……』
『ブニャアァァ……』『ニャニャァ……』
(「あれは……完全に寝ているようだね」)
(「そうみたい、です。こっそり、作業を進めましょう!」)
復讐者の存在に気づくことなく、熟睡する巨獣たち。それを遠巻きに眺めつつ、イロハと小雪は伐採器具を鉈に持ち替えて、静かに道を切り拓いていった。
それから暫しの時間を経て、運搬ルートは無事に開通した。
後は巨獣の目が覚めないうちに、残骸をオベリスクの元まで運ぶのみ。小雪は神像に絡みついた蔦を綺麗に取り除くと、周囲を警戒するイロハに合図を送る。
「準備オッケー、です。行きましょう!」
「了解だ。コロコロ転がして運んでいこう」
そうしてイロハと小雪は、息を合わせて神像の残骸を動かし始めた。
運んでいったのは、二人が切り開いた道の真ん中である。そこには伐採で加工した丸太が、電車用レールの枕木のように規則正しく並べられていた。残骸の並外れた重量という問題を、丸太の上を転がすことで解決する――それが二人の考えた秘策であった。
「そっちはいいかい、小雪君?」
「大丈夫、です。一緒に持ち上げましょう! せーの……」
「それっ! ……よし、乗った!」
怪力無双を発動した二人の手によって、ゴトンと重々しい音と共に巨大な両足が丸太に乗せられる。
程なくして残骸が完全に乗ると、そこから先の運搬は非常に楽なものとなった。加工された丸太の上を滑るように転がしながら、イロハと小雪はオベリスクの待つ場所へ残骸を運んでいく。
「よしよし、上手く行って何よりだ。ピラミッドの石材もこんな感じに、石切り場から輸送したんだろうね」
「もう少しで、もふもふさんたちの寝床、ですね。そこを越えれば、目標地点は目前――」
目と鼻の先に迫ったゴールに気持ちを弾ませ、ふと小雪が遠方を見遣る。
序盤の作業の際、切り拓く道を少し離れ、モラリエスたちが寝息を立てていた場所。だがその場所に、モフモフ巨獣たちの姿はひとつも無い。顔から血の気が引くのを感じつつ、小雪は恐る恐る言葉を紡ぐ。
「イ、イロハさん……?」
「……ああ。ちょっと拙そうだね、これは」
目覚めたモフモフたちは、一体どこに行ったのか――幸か不幸か、二人のそんな疑念はすぐに氷解した。
『……ニャニャー
!』『……ニャストォ!』
「小雪君、この鳴き声……」
「う、後ろの方から、です!」
果たして二人が振り返った先、後方の彼方では丸太を玩具に遊ぶニャストドンたちの姿が見えた。
見ず知らずの玩具を見つけた子猫のように、無我夢中で遊ぶ猫型巨獣たち。その後方には、寝ぼけ眼のモラリエスの姿も見て取れる。幸いにして巨獣たちは丸太に夢中だが、このままでは興味の対象が復讐者に移るのは時間の問題だろう。小雪とイロハは頷きを交わし合い、急ぎ残骸を運び出す。
「残りの道は直線だ。急ごう!」
「ダ、ダッシュです、コダマ!」
「もきゅー!」
残骸を押す手にあらん限りの力を籠めると、二人は全速力で密林を離れていった。
祈るような気持ちで走る背後の彼方、モフモフ巨獣たちの気配が次第に遠ざかっていく。イロハと小雪が残骸の運び出しに成功したのは、それから程なくのことであった。
それから更に運搬を続けること暫し、前方にオベリスクが見えたところで二人は深々と安堵の吐息をついた。
回収できた残骸を集積ポイントまで運び終えると、作戦成功の実感と共に、どっと疲労が押し寄せる。イロハは緊張感を解放するように深呼吸をひとつ。作戦を共に乗り越えた小雪へ、笑顔で労いの言葉を送った。
「ふーっ……間一髪だったね。怪我は無いかい、小雪君」
「だ、大丈夫、です。危ないところ、でしたね……!」
達成感と共に額の汗をぬぐい、小雪もまたイロハに笑顔を返す。
少々予想外のアクシデントにも見舞われたが、これで3機目の回収も無事に完了だ。一連の作戦を完全成功させた暁に、復讐者たちが如何なる形で5機のパーツを用いるのか、それが判明するのはもう少し先の話となるだろう。達成への道程を着実に歩む手応えを胸に、小雪とイロハはサムズアップを交わし合った。
「完全回収まで、もう一息、ですね!」
「ああ、このペースで頑張っていこう。お疲れ様!」
残る残骸は、あと2つ。
完全成功への決意を胸に秘めて、二人の復讐者は最終人類史へと帰還していくのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!