リプレイ
一里塚・燐寧
よーやく巨大神像を持ち帰れる時がきたねぇ
戦争の時に新宿島まで運び込むのは無理で心残りだったんだよぉ
無事にこなせるよーに、みんなでがんばろ~
エジプト奪還戦の記録(第7ターンのリプレイ)にも出てくる、恐竜ファラオ型ネメシスを模した着ぐるみを着用
巨大神像転移実験の宣伝大使(?)として活動するよぉ
目立つし、小学生以下の子にウケがいいんじゃないかなって
みんなぁ~、今日は巨大神像を見に来てくれてありがとぉ~
これからあたし達が説明するルールを守って、安全第一で楽しんでねぇ
言うこと聞けない子はザウルスが食べちゃうかも!
【悲劇感知】の歌が聞こえなくなることを基準として、集まった人たちの誘導やブルーシートの移動を実施
あまりにも聞き分けが悪い奴や迷いこんだ動物がいる場合は【傀儡】強制移動
それで悪印象を抱かれたら【友達催眠】もかけてうやむやに
ま、やらなくて済むに越したことはないけどねぇ
移動実施時には【未来予測】を発動しながら待機し、危険な時はすぐに動こう
このときも緊急避難手段として【傀儡】を使うのはアリかなぁ?
●
東京都港区オベリスク前、既にそこには多くの人々が詰めかけておりそれに合わせてディアボロス達は彼らを万一の事故に巻き込まないための動きを始めていた。その中に一人
「はーい離れてねえー」
そのディアボロス……というか謎の着ぐるみを着た一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がいた。恐竜ファラオ型ネメシスとは一体何たるものか良くわからない。これでレースをしたりするんだろうか。ともかく彼女にとっては抱えていたものがでもある。
(「よーやく巨大神像を持ち帰れる時がきたねぇ。戦争の時に新宿島まで運び込むのは無理で心残りだったんだよぉ」)
獣神王朝エジプトで発見し、奪還後巨獣大陸ゴンドワナに流れ着いたものを再発見し、起動実験と転送実験を経てようやくこの日である。蒸し暑いきぐるみの中で感慨もひとしおである。なんか子供に尻尾とか引っ張られてるけど。
「こらこらそんな事しちゃう子はザウルスが食べちゃうぞー!」
両手を上げながら子供を脅す燐寧。そんな事をしながらも安全確保は忘れない。
「これからあたし達が説明するルールを守って、安全第一で楽しんでねぇ。そうしないと本当に食べちゃうからねぇ」
オベリスクに近すぎる人たちをもっと距離を離すように諭す燐寧。それもこれも彼女がディアボロスだからだろう。いやなんか変な着ぐるみ着てるからという線も捨てがたくはあるのだがそれはさておき。ともかくマスコット兼ガードマンとして彼女もまた巨大神像が来るのを心待ちにしているのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
月下部・小雪
つ、ついに巨大神像を新宿島に運んでこれるの、ですね。
みなさん、とっても楽しみにされているみたい、です!
も、もちろんボクとコダマも楽しみにしてます。
それでは受け入れの下準備、です。
えっと、巨大神像は200トンくらいはあるんでしたっけ?
そ、そんな重量に地面は大丈夫でしょうか?陥没したりしない、でしょうか?
分厚い鉄板をいっぱい引き詰めて陥没対策を実施しておきましょう!
神像を支えるように大きなクレーン車を準備できたらよかったのですが、ちょ、ちょっと難しそうでしょうか。
あとは【悲劇感知】を使って、万が一の事故で死傷者が出ないか確認、です。
ぴっぴっぴー、とホイッスルを吹きながら近すぎる人達には遠くで見学するようにお願いします。
わわっ、きゃ、脚立に登ってお写真を撮るのも危ないのでやめてください、です!
※アドリブ連携大歓迎
●
「つ、ついに巨大神像を新宿島に運んでこれるの、ですね。みなさん、とっても楽しみにされているみたい、です!」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)がオベリスク前の活況にそんな印象を抱く。季節ものの、ディアボロスが主導して行うようなイベントではないのにも関わらず多くの人々が集まっておりちょっとしたお祭りのようだ。
「た、楽しみですね」
「もくっ!」
コダマがもうなんか食べてるし。それはともかく彼女はオベリスクの付近に分厚い鉄板を並べていく。巨大神像は200トン以上もあり、自重で膝が砕けたという事もある。今回持ち込むのは損傷の最も少ないものでいきなり倒れるようなことは無いだろうが、地面がどうなるかは分からない。故に陥没対策の補強として敷くことにした。クレーンについて万が一倒れたときに被害が増えるかも知れないのでお休みだ。
「【悲劇感知】……も大丈夫みたいですね」
あまりディヴィジョン内での活動には使われることのない【悲劇感知】だが、最終人類史かつ危険性のあるイベントを行う時には有用だろう。むしろ何か反応があったら問題だし。ともかく一通りの鉄板を敷いた小雪はこの領域に人々が立ち入らないように巡回を始める。
「あ、危ないのでここから先には入らないで下さい! わわっ、きゃ、脚立に登ってお写真を撮るのも危ないのでやめてください、です!」
ホイッスルを鳴らしながらちょこまかと注意や警戒に動き回る小雪とコダマ。最終人類史の人々はディアボロスの言うことならば大体素直に聞いてはくれるものの、巨大神像が転送されるまでまだまだ忙しそうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
イシュア・アルミゴス
エネルギーさえあれば動いてくれるのがオベリスク君の良いところ
悪いところは未だにフルで性能活かせてるか分かんないところ
巨大神像君はどんな感じかな?ワクワクは止めらんないよね
どういう感じで転送されるか分かんないから先ずは人を遠ざけて。
見学は全然してくれちゃって大丈夫だけどあんまり近づきすぎると危ないよ。転送された神像と体が重なっちゃうとかなったら怖いよー。
神像は大きいからね。生きたまま神像の中に埋まるなんて、ね?
そうなったら、ね?多分痛いよ?もうちょっと離れねー。はいOK
一般人を安全そうな場所まで下がらせたら残留効果のフル活用だ。
未来予測と神速反応を使って巨大神像が安全に転送されるか警戒。
万一倒れても飛翔と怪力無双で素早く対応出来るように。
鉄骨を組み合わせておっきい囲いを組めたらそれを建造物復元で強化して
警戒できるんだけどねえ。どこに出るか分かんないから安全な範囲が難しいんだよねえ
んじゃま、いっちょ盛り上がって出迎えてやりましょうか!
●
「エネルギーさえあれば動いてくれるのがオベリスク君の良いところ。悪いところは未だにフルで性能活かせてるか分かんないところ。……巨大神像君はどんな感じかな? ワクワクは止めらんないよね」
時折オベリスクの方を見上げつつも見物人を安全距離にまで押し留めてイシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は呟く。少なくとも今回の巨大神像転送では、地獄変エネルギーを1000ほど使う予定である。これがオベリスクの最大出力かどうかは分からないが、体高20メートル程のクロノオブジェクトが対象である以上、これ以上のものを運ぶ機会がない限り問われないかも知れない。
「見学は全然してくれちゃって大丈夫だけどあんまり近づきすぎると危ないよ。転送された神像と体が重なっちゃうとかなったら怖いよー。神像は大きいからね。生きたまま神像の中に埋まるなんて、ね?」
その展開はSFの創作などではよくあるものではある、もっとも多くのディアボロスが安全管理しており、各種の残留効果で危険な反応もない。まずもって大きな影響はないと考えていいだろう。だからといってオベリスクから距離を取るように働きかけるのは必要ではある、今後もオベリスクを通じて色々何かを行う可能性もあるし。
「そうなったら、ね? 多分痛いよ? もうちょっと離れてねー。……はいOK」
もし神像が出現した瞬間に倒れたりでもしたらそうならないようにする必要はあるのだけれど。どうも見物人の数も増え始めているようだ。イシュアは彼らも含めて巨大神像が現れるまでの間に場を暖め始める。
「神像が来たらみんなで拍手で出迎えてあげよう!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
レオアリア・フォルシオン
いらっしゃいいらっしゃい!
わたくしはフォルシオン王国正統後継者兼厚生労働省特別兵站参事官レオアリア・フォルシオンよ!
皆、美味しい食事を食べられている?
それならよかった!
けど、今回の実験では巨獣……特撮怪獣の様なクロノヴェーダが襲ってくる可能性も否めないの!
だから、皆は安全な場所から待機してこの実験が成功するのを見守っていて頂戴!
この実験が成功すれば、最終人類史は神像の確保で攻防を強化出来、更に多くの食料や文化のある大地を奪還出来る様になるわ!
だから、皆の為にも安全な場所で見守っていて頂戴!
……わたくしは、大切な民も、家族も、臣下も守れなかった
だからこそ、最終人類史の皆は一人も失わない
いっしょに、ご飯を食べられる世界を脅かさせはしない!
だから、お願い……皆が無事でいる事がわたくしにとっての何よりの幸いなの!
そう言って口福の伝道者で屋台の食事を増やして平等に分け与えていき、住民を納得させて頂きますわ
●
「いらっしゃいいらっしゃい! わたくしはフォルシオン王国正統後継者兼厚生労働省特別兵站参事官レオアリア・フォルシオンよ!」
オベリスク前でやたら長い肩書を含めった自己紹介をするレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)。彼女は巨大神像をそれぞれの時間を過ごしながら待つ人々に明るく声をかけている。
「皆、美味しい食事を食べられている? ……それなら良かった!」
オーストラリアの帰還でぐっと食糧事情が良くなったのは大きい。ディアボロスの活動が最終人類史の人々にプラスの影響を与えているのを確かめつつ、注意点を述べる。
「けど、今回の実験では巨獣……特撮怪獣の様なクロノヴェーダが襲ってくる可能性も否めないの! だから、皆は安全な場所から待機してこの実験が成功するのを見守っていて頂戴!」
時先案内人からはそのような可能性は提示されていないのでまずそのようなことは無いだろうが、念には念を入れてだ。……というかディアボロスが対処する限り、割と見たがる人間がいそうな気もしなくもない。
「この実験が成功すれば、最終人類史は神像の確保で攻防を強化出来、更に多くの食料や文化のある大地を奪還出来る様になるわ!」
実際には研究の指針と攻略旅団での提案次第となるだろう。
「だから、皆の為にも安全な場所で見守っていて頂戴! ……わたくしは、大切な民も、家族も、臣下も守れなかった。だからこそ、最終人類史の皆は一人も失わない。いっしょに、ご飯を食べられる世界を脅かさせはしない!」
テンションを上げながらも安全の確保をするレオアリア。彼女が人々の為に力を尽くそうというのは偽らざる本音なのだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
フルルズン・イスルーン
ゴーレムの時間だー!!! ロボ? あーあーキコエナーイ!
僕がゴーレムったらゴーレム!
ま、搬入の基本は受け入れ側の場所を先に設けることだよね。
というわけで安全性と計画策定だ!
効果が使える最大の利点は【悲劇感知】で大体の危険信号は事前にキャッチできることなのだ。
向こう見ずな侵入での事故はだいたい含まれるだろうし、10時間前に聴けるなら立入禁止区域の見直しも充分。
【未来予測】と【怪力無双】で緊急時の対応も用意しつつ【セルフクラフト】で運搬予定地点の固定具兼、転がり防止のコンクリ塀もつけよう。
高さ1mくらいなら観客との間においても見えないという文句もないでしょ。侵入禁止区域表示の代わりにもなるね。黄色と黒の帯ペンキで塗って分かりやすくしようか。
後、重要なのは"門"がどこに開いてるかの確認もだ。
過去の実験から大体わかるだろうけど、観客に向けて搬出されてるとかあったら笑えないからね。
スムーズに済ませようじゃないか。
あ、ゴーレムくんは厳かな雰囲気の山車ひいといてねー。
信仰エネルギーの足しにするのだ。
●
「ゴーレムの時間だー!!! ……ロボ? あーあーキコエナーイ!」
人々の巨大神像に対する会話に混じるロボットという言葉にフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は耳を塞ぐ。ロボットも神像もゴーレムも動く人形という点においては大して変わりがないのではなかろうか(暴言)。
「僕がゴーレムったらゴーレム!」
どっかに『真実』とでも刻まれてたらまあそうかも知れないが。ともかく彼女は運搬先としてオベリスクからちょっと離れた空き地に移動した。単に見物人から逃げただけのような気もしなくもないが。
「……ふむ、この辺りなら問題無さそうだね」
なんやかんやで【悲劇感知】で安全に研究できそうな場所を探していたらしい。果たしてこの残留効果がこんなに輝く機会があっただろうか。ともかく受け入れ地点に即席の壁を用意しておく。しっかりしたのは落ち着いてからでも問題はないし。でも念の為壁には黄色と黒の警戒をもたらすペンキを塗っておく。
「そう言えばオベリスク側の方はどうなんだろうか」
そちらは別のディアボロスがやはり【悲劇感知】を利用して安全を確認しているので、問題は無いだろう。
「あ、あ、ゴーレムくんは厳かな雰囲気の山車ひいといてねー。信仰エネルギーの足しにするのだ」
そんな事を言いながら受け入れ準備を進めるフルルズン。巨大神像が何を彼女にもたらしてくれるのか、それはまだ分からないが期待するだけの価値はありそうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
冰室・冷桜
巨大神像……ロボかぁ……
最終人類史のとんでも具合も来るとこまで来たわねって感じだわ……今更だけど
とりま、野次馬対処をメインに動いていきますか
はいはーい、気になるでしょうけれど、危ないですからねー
一般の方は下がってー下がってー
ホイッスルとか鳴らしつつ、三角コーンや黄色のバリケードテープで作業エリアと一般人を区切っていきましょうね
【悲劇感知】が反応する、しないを絶対の基準にしつつ、反応した時には最優先で対処
【未来予測】も発動して周囲に気を配りつつー……悲劇ってどっからどういう具合まで引っかかるのか分からんしね、大怪我とかは引っかかるでしょうけど
子供が躓いて少し膝を擦りむきましたーとか、ちょっと人が逸れましたーとか、悲劇って言っていいのか分からんし、トラブルではあるだろうけど
ま、そんな感じでトラブルはなるたけ未然に防げるように努力していきましょ
さーてさて、大きなトラブルが起きずに終わるといいんですけどね
●
「巨大神像……ロボかぁ……」
冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)が眼鏡の奥で目を細める。
「終人類史のとんでも具合も来るとこまで来たわねって感じだわ……今更だけど」
彼女の言うことも尤もではあるがそもそも各ディヴィジョンも大概なのでどっこいどっこいではある。まあ最終人類史に持ち込まれる巨大神像も元はディヴィジョン産だし。……最終人類史で作り始めたらもう分からないが。ガジェッティアとかいるし。ともかく今後のことはさて置くとしてまずは転送先となるオベリスク周辺の安全の確保が重要だろう。
「はいはーい、気になるでしょうけれど、危ないですからねー。一般の方は下がってー下がってー」
他のディアボロスが人払いしたところにカラーコーンとパーティションを置いていく冷桜。いくらディアボロスがいたとしても常に見ているわけにもいかないし、やはり乗り気だと自然に身体は前に出てしまうものなので、物理的に見えるように区切るというのは安全確保のためには重要な事である。
「……おっと」
彼女の【未来予測】が持っていたソフトクリームを落として泣く姿を認めた。足早に彼女は近づいて、子供のてからコーンが離れた瞬間に掴み取った。
「はい、今度は落とさないでね」
無事に助け出したソフトクリームを持ち主の子供に返すと、手を振りながら業務へと戻る。
「ま、この程度のトラブルなら大したことは無いけどね。……さーてさて、大きなトラブルが起きずに終わるといいんですけどね」
不安をにじませながらも仕事を続ける冷桜。それでもつつがなく時は過ぎていく。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
クィト・メリトモナカアイス
獣神王朝エジプトとの歴史の奪還戦での勝利、そして港区へのオベリスクの漂着と巨獣大陸ゴンドワナへの繋がりができてから早一年。
オーストラリアの帰還など、以前の生活をある程度取り戻し始めた復讐者たちが新たに始めたこと。それは――巨大ロボである。
というわけで、たぶん第六回!
オベリスク恒例、でぃあぼろすちゃんねるー!わーわー。
んむ、本日は観客もたくさん。みんなロボが好き。
配信もどんどんしてよいぞ。
今日は今から巨大ロボを運んでくる……のだけれど。
ぴぴー、そこ、もうちょっと離れるのだ。
巨大ロボはとても大きいのでー、近づきすぎると逆に全身が見えなくて悲しいことになる。あと倒れた時につぶれる。
というわけで余裕を持ってオベリスクの半径40mくらいまで離れさせたらロープで囲んでそれ以上近づけぬように。従わぬ者がいても緊急というわけでもないし、【避難勧告】じゃなく【プラチナチケット】と【友達催眠】で説得。
【悲劇感知】で事故が起きないことを確認できたら接続開始。
んむー、それではこれより転送実験を始める。
●
「獣神王朝エジプトとの歴史の奪還戦での勝利、そして港区へのオベリスクの漂着と巨獣大陸ゴンドワナへの繋がりができてから早一年」
スピーカーを通してクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)の言葉がオベリスク周辺に響き渡る。
「オーストラリアの帰還など、以前の生活をある程度取り戻し始めた復讐者たちが新たに始めたこと。それは――巨大ロボである」
彼女の放送が始まると同時に周囲が何故か静かになっている。
「というわけで、たぶん第六回! オベリスク恒例、でぃあぼろすちゃんねるー! はくしゅ!」
今まで本当に放送してたのかとかそういう事は全くわからないが、ともかくそれに合わせて拍手が巻き起こる。ノリが良いな。
「んむ、本日は観客もたくさん。みんなロボが好き。配信もどんどんしてよいぞ」
観客席から「俺も好きー!」とか「私もー!」とか聞こえてくる。何気に刻逆前程ではないが通信網もある程度回復してきているので、中継していたりもするのかも知れない。
「ぴぴー、そこ身を乗り出さない、もうちょっと大人しくするのだ」
仕切りから身体を乗り出して少しでも近くで見ようとする人々を制するクィト。
「巨大ロボはとても大きいのでー、近づきすぎると逆に全身が見えなくて悲しいことになる。あと倒れた時につぶれる」
実際この手のイベントを見たことのある……いや元々これがあったディヴィジョン出身者だから見たことがあるのかも知れない。放送ブースからそんな注意を挟みつつ、これまでの巨大神像にまつわる経緯を説明しつつ場を保たせるクィト。準備ができたのを見計らって説明を終えて宣言する。
「んむー、それでは準備ができたようなのでこれより転送実験を始める。……刮目!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
月下部・小雪
そ、そろそろ準備万端、でしょうか?
お待ちかねの巨大ロボの転送、開始です!
まずはゴンドワナ側に転送してもらって、あっち側の安全確認です。
きょ、巨獣さんが一緒に転送なんかされちゃったら大惨事、ですからね。
前回運んでおいた巨大神像に異常がないかチェックしつつ、オベリスクが起動するのを待ちます。
時間がありそうなら【クリーニング】を使って巨大神像さんをピカピカ綺麗しちゃいましょう!
転送が開始されたら、今後の参考になるかも、しれません。
ビデオカメラを回して転送の様子を記録しておきます。
転送が終わりそうになったら、ボクとコダマも置いてかれないように一緒に転移、です。
一緒に転移されて、巨大神像の上に出ちゃったら、め、め、目立っちゃって恥ずかしい、です。
コダマを前面に押し出してボクは急いで隠れちゃいますね。
※アドリブ連携大歓迎
イシュア・アルミゴス
安全確認よーし!準備完了、盛り上げ好調!
やって行こうか、お出迎え!
というわけでいつもの流れでエネルギー供給からのオベリスク起動。
ゴンドワナ側に巨獣が居る、なんてことはないか念のため確認したら
いよいよ本命だ。オベリスクによる転移がどんなものかの記録を
取りながら神像と一緒に転移開始。神像の上の方に乗ってたら
一緒に転移されるかな?これで神像だけ向こうに転移されたら…
ちょっと痛そうだ。
転移が完了したら起動しっぱなしも怖いからオベリスクへの
エネルギー供給と起動を終了。クリーニングで見た目を綺麗にして
やればそこにはきれいになった巨大神像が!
ちょっとでも動かせれば最高なんだけど状態の確認も微妙だからね。
観客の混乱が起きないよう注意しながらしばらくお披露目会といこうか!
●
「安全確認よーし! 準備完了、盛り上げ好調!」
「そ、そろそろ準備万端、でしょうか?」
オベリスクを中心に人々が見守る中、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)と月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)がそろそろと動き出す。転送自体にはそれ程の人手は必要はなく、呼び出す二人以外は何かあった時に合わせて待機している。前回の転送実験では純粋にエネルギー不足という原因まで絞り込めており、最終人類史の地獄変エネルギーを使えばその問題も解消されるはずだ。
「やって行こうか、お出迎え!」
「お待ちかねの巨大ロボの転送、開始です!」
その言葉を受けた人々はわっと沸き立つ。まずはそのために二人は一旦、巨獣大陸ゴンドワナの方へとオベリスクを通して移動し、現地での安全を確認する。わざわざここにまで来て破壊しに来る巨獣はいないらしい。
「近くに巨獣さんたちは……」
「いないようだな、よし今のうちに……」
「ちょ、ちょっと待ってください」
イシュアが祈りを始める前に小雪が止める、なぜかと彼が問う前に小雪が言う。
「巨大神像さん、大分汚れちゃっていますので、綺麗にしてあげましょう!」
「……確かにそうだな、前より大分汚れてるし。出てきたこれが汚れてるんじゃ気分も盛り下がるだろうしね」
獣神王朝エジプトにあった頃ならばいざ知らず、ゴンドワナは人間もいない自然が豊かすぎるディヴィジョンだ。自然時間が経てばずいぶんと汚れてしまう。
「です。というわけでクリーニングしましょう!」
小雪は残留効果を使用し巨大神像を綺麗にする。泥や葉はすぐに拭われ、これなら人の目に出しても恥ずかしくないだろう。
「きれいになったな」
「ピカピカです! これで大丈夫ですね!」
【クリーニング】の効果は一瞬だ。イシュアは【浮遊】で飛び上がると数ヶ月管理されなった巨大神像の周囲をぐるりと回り確かめ、その巨体の肩の上に乗る。
「よし、上の方も大丈夫だ。さあ今度こそ転送だ!」
小雪とイシュアが祈りを念じると、オベリスクを通じた地獄変エネルギーがこの質量を運ぶ力となり巨大神像と二人の姿が光に包まれる。次の瞬間には最終人類史に神像ごと二人は戻っていた。
「「「「「おおおおおおお!!!!!」」」」」」
巨大神像と二人を迎えたのは大きな人々の声だった。そのあまりの大きさと人々の熱量に押された小雪はコダマを盾代わりにしてその場をそそくさと恥ずかしそうに離れ、逆にイシュアは神像の上で手を振っている。巨大神像に向けてシャッターが切られる音が鳴り響いたり、興奮冷めやらぬ歓声が上がる中、しばらくの間お披露目会となる。
――この後は保管や都合のいい場所を決めて巨大神像をその場所にまで移動させ、技術者たちに引き渡し研究が始まることになる。今後の巨大神像の一旦の調査方針もここで定まるので、重点的に調べて欲しい要素があればここで伝えておくといいだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
フルルズン・イスルーン
ゴーレム! ゴーレム! ゴーレム!(なんかの鳴き声)
さて、運び込む場所はボートに載せて河川経由で台場を提案するのだ。
交通アクセスヨシ! 科学系の設備集中ヨシ! 雑貨量販品店や流通充実ヨシ!
屋外に置いておくにしても後で研究家屋で囲むにしても公園など空き地があるし、各種エネルギーを念頭に置いた観光資源にもなる。
個人的には例の白いのがある所は気になる所だけどねぇ(しぶしぶ)
で、申し送りとしては、動力源は搭乗者ディアボロスorクロノヴェーダの感情。ピラミッド型鍵で起動。各機体ワンオフ。前回エジプト戦争で補修に使った工具と部品アリ。
特に工具が魔術的だけど、割と新宿島文明的な機械的仕掛けで解ける部分もあるっぽい?
ボク専門が魔術で機械は門外だからねぇ。
研究の方向としては解析してディアボロス専用機体を! と皆も思ってるだろうから。
ボク個人としてはエネルギーの供給と蓄積機構の分析とかかな。信仰や恐怖以外も幅広く収集して利用できるようにね。
クィト・メリトモナカアイス
んむ、おーらい、おーらーい。
運び込む場所はー、できるだけ近くで、なんか広くて、研究に使えるところ。前に見た感じだと特に必要な技術者はー……回路設計とか、構造、建築設計のできる人?
港区にある芝浦の方はそういうのに強い会社とか学校が多そうだし、場所は芝浦の公園とか学校のグラウンドを使わせてもらうのはどうだろう。
場所が決まったら研究のお話。
んむ、サソリ型テスターとか死者の腕型ドライバーとか……そういうのがあった。動力回路を上手く繋げるのは大事になりそう。実際の起動実験はたぶん我らの感情ぱわーが必要になるのでー、我らも協力しよう。
で、これからなのだけど。
将来的には巨大神像をたくさん用意できると嬉しい。けれど今回みたいな大移動を何度もするにはエネルギーが足りぬ。
というわけで。重点的に調べて欲しいこととして「最終人類史で代替が用意できるパーツと、用意できないためゴンドワナから持ち帰って欲しいパーツの切り分け」を要望する。
それができれば必須パーツだけをパラドクストレインで持って帰って来よう。
一里塚・燐寧
よっし、お披露目会もつつがなく終わったねぇ
ザウルス着ぐるみを脱いでちょっと汗ばんだ生身を晒すよぉ
巨大神像の運搬先は、港区内だと……品川とかどう?
東京貨物ターミナル駅や埠頭なんかがあって、こーゆー大荷物を預かってくれそうな場所も見付けやすいかなって
後で本格的な研究を行う場所が決まった時も、輸送がしやすいんじゃないかなぁ
研究者さんに伝えることは……まず獣神王朝があった頃の『巨大神像の再稼働実験』の報告書について案内しとこう
そして巨大神像のパーツやインターフェースは見た目は変だけど規格化された機械で、パーツの組み立ても工業的手法で出来ることを伝えるよぉ
そんでねぇ、あたし達は巨大神像のエネルギー補充のために円卓の間の力を使いたいんだ
毎月補充されるのに、現状だと継続的な使い道がないからねぇ
ただイギリスまで神像を全部持ち運ぶのはかなり骨が折れる……
だから、「分解と再組み立てが可能か、またエネルギーを注ぐ動力源やバッテリー的な部分を安全に取り出せるか」の調査をお願いするねぇ
んふふ、頼りにしてるよぉ?
月下部・小雪
えへへ、無事、転送成功ですね。
お次は巨大神像さんを修理するための研究、です!
保管場所ですが、ボ、ボクは羽田空港がいいんじゃないかなって、思います。
飛行機の格納庫とかが流用、できそうな気がします。
それに、空港くらいの広さがあれば、起動した後の動作確認とかも捗りそう、です。
巨大神像さんのことは、ほ、ほかの人の方が詳しそう、ですね。
ボ、ボクも再稼働実験の報告書を読んでお勉強しなきゃ、です。
研究内容ですが、ゴンドワナで直接修理できるようなノウハウを貯めて、ほしいです。
ゴンドワナの断片の王はとっても大きかった、です。
き、きっと、巨大神像さん達の力が必要なので、向こうでも修理できるようにしておきたい、です!
外装は……や、やっぱりスーパーロボット、です。
お胸にライオンさんとかサーヴァントさんのお顔を付けるとかどう、でしょう?
※アドリブ連携大歓迎
イシュア・アルミゴス
オッケーオッケー転移成功盛り上がり好調。
ようこそ最終人類史へ、今日からここが君の家だよ。
今からちょっとお色直しの時間だから。力を見せてもらうのはまた今度ね。
さてと、保管場所か。ある程度の広さとかあって研究しやすい場所かー。
んー?お台場の巨大ロボがある場所が真っ先に思い浮かぶのは現代に馴染んだ証拠かな?
まー、皆が案を上げてるし空港とか港とか海が違い場所が物資の搬入とかで便利そうだねよね
前に巨大神像動かした時は起動キーとか専用工具とか必要だったけど
修理自体は現地でも出来たし難しい手間とか必要なかったんだよねえ。
その辺りのノウハウは前回の経験と一緒に伝えておこう。
んでだ、敵の見た目そのままってのもなんだしここは一つ現代らしく
ロボ方向に行っちゃおうか!実用性は無くてもヒーローっぽいってのは
色んな感情を刺激するからね!…ところで専用武装なんて出来そう?
剣でも槍でもミサイルポッドでもいいんだけどロマン武装というものを…
期待しちゃったりしてるんだけども。いや、可能であればでいいんだけどね?ね?
●まずはどこに持っていこう?
「ゴーレム! ゴーレム! ゴーレム!」
妙に甲高い声でパトスを奇妙な鳴き声に変換しているフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)のテンションがおかしい。
「……さて。運び込む場所を決めるとしよう。ボクは台場が良いと思う」
急に正気に戻るな。彼女の切り出した議題にクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がまずは応える。
「んむ。まず必要なのはここから近くて、なんか広くて研究に使えるところ。芝浦の方はどうだろう。公園とか学校のグラウンドを使わせてもらうとか前に見た感じだと特に必要な技術者はー……回路設計とか、構造、建築設計のできる人? 港区にある芝浦の方はそういうのに強い会社とか学校が多そうだし」
「んー、私はここからなら品川とかどうかなって」
着ぐるみを脱いでTシャツ状態の一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が言う。
「東京貨物ターミナル駅や埠頭なんかがあって、こーゆー大荷物を預かってくれそうな場所も見付けやすいかなって。後で本格的な研究を行う場所が決まった時も、輸送がしやすいんじゃないかなぁ」
ただ品川区の海沿いと言っても広いは広い、もっと絞り込んだ方が無難かも知れない。なまじディヴィジョンでの活動が活発だと、東京の人口密度が高すぎて尺度が狂う感じはあるのかも知れない。大抵のデヴィジョンだと人口密集地帯はもっと互いに離れてるし。
「ボ、ボクは羽田空港がいいんじゃないなって、思います。飛行機の格納庫とかが流用、できそうな気がします。それに、空港くらいの広さがあれば、起動した後の動作確認とかも捗りそう、です」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)の案は品川区よりももっと南の大田区である。それなりの地域を奪還はできているが飛行機を動かす機会はまだまだ少ない。そういう意味でも空き地利用としても有りな選択肢ではある。結局のところ必要なのは土地の面積と資材の準備のしやすさ、そして技術者の集めやすさという所である。そういう意味であればどの地点も甲乙つけ難い。彼女たちの相談している中、意見を言わずに巨大神像の方に向いていたイシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)の方に視線が注がれている。
「オッケーオッケー転移成功盛り上がり好調。ようこそ最終人類史へ、今日からここが君の家だよ。今からちょっとお色直しの時間だから。力を見せてもらうのはまた今度ね。……ん?」
自分もまた意見を求められている事に気づいた白一点のイシュアは腕をこまねいた。
「まー、皆が案を上げてるし空港とか港とか海が違い場所が物資の搬入とかで便利そうだよね」
どうもそこまで強い案が無かったらしき彼は曖昧に返す。が、彼女たちの視線は動かない。あ、これ、自分が決めなきゃいけなさそうな流れだって気付いた時には口が動いていた。
「んー? ……お台場の巨大ロボがある場所が真っ先に思い浮かぶのは現代に馴染んだ証拠かな、なんて」
ここでガッツポーズを決めるフルルズン。
「交通アクセスヨシ! 科学系の設備集中ヨシ! 雑貨量販品店や流通充実ヨシ! 屋外に置いておくにしても後で研究家屋で囲むにしても公園など空き地があるし、各種エネルギーを念頭に置いた観光資源にもなる。いい判断。……例の白いののおかげなのは癪だけどねぇ」
まあ白いのは悪魔の異名もあるし、ディアボロス的にも悪くない、というところで一つ。
●さて、どうしようか?
お台場の適当な空き地にまで巨大神像を運び入れたディアボロス達、スタンバイしていた技術者達もそぞろに集まってくる中で、どういう方向で研究をしてもらうかという議題について意見を交わし始める。
「んむ。手段として、サソリ型テスターとか死者の腕型ドライバーとか……そういうのがあった。動力回路を上手く繋げるのは大事になりそう」
「でも巨大神像のパーツやインターフェースは見た目は変だけど規格化された機械で、パーツの組み立ても工業的手法で出来たよねぇ」
「前に巨大神像動かした時は起動キーとか専用工具とか必要だったけど、修理自体は現地でも出来たし難しい手間とか必要なかったんだよねえ」
エジプトかゴンドワナでの調査の中でも随分と分かっている事もある。そういう意味で言えば技術者たちの介入できる箇所も多くはあるだろう。
「ボ、ボクも再稼働実験の報告書を読んでお勉強しなきゃ、です」
巨大神像のキーワードで資料を探せば小雪の求めるものも見つかるだろう。
「あと動力源は搭乗者ディアボロスorクロノヴェーダの感情。ピラミッド型鍵で起動。各機体ワンオフ」
搭乗して動かすとすごく疲れたという実験結果も得られている。まあ当時は外部のエネルギー源が無かったからという説もある。元はクロノオブジェクトである以上、感情エネルギー供給があって扱えそうではあるが。元は同郷の新宿島のオベリスクも地獄変エネルギーで動いているわけだし。
「でも巨大神像のエネルギー補充のために円卓の間の力を使いたいんだよねえ。毎月補充されるのに、現状だと継続的な使い道がないからねぇ」
円卓の間は幻想竜域キングアーサーで手に入れたクロノブジェクトだ。毎月かなりの信仰エネルギーを溜め込める装置ではあるのだが、上限以上には溜め込めないし現状の用途がないのは確かだ。
「でもわざわざイギリスまで持ってくの手間じゃないかい?」
フルルズンが燐寧の意見に疑問を投げかけると彼女もそれを理解していたのか頷く。
「イギリスまで神像を全部持ち運ぶのはかなり骨が折れる……。だから、『分解と再組み立てが可能か、またエネルギーを注ぐ動力源やバッテリー的な部分を安全に取り出せるか』をお願いしたいかなって」
燐寧のその言葉を聞いて小雪とクィトが一緒に手を挙げる、クィトはなんとなく先に手を下ろし小雪に話を譲る。
「んむ、先に。我は後で」
「ボ、ボクも神像の移動についての意見なんですけど、『ゴンドワナで直接修理できるようなノウハウを貯めて』、ほしいです」
「巨獣が大きいから?」
実際獣神王朝エジプト奪還戦では巨獣相手に運用した実績もある。フルルズンのその問いかけに頷きながらも小雪は言葉を続ける。
「そ、それもありますけど、ゴンドワナの断片の王はとっても大きかった、です。き、きっと、巨大神像さん達の力が必要なので、向こうでも修理できるようにしておきたい、です!」
ここでフルルズン以外のメンバーから納得の吐息が漏れる。
「……そんなに大きかったんだ」
巨獣大陸ゴンドワナの断片の王キングゴンドワナについては体高300メートルという、凄まじい大きさと分かっている。
「んむ、あれはデカかった。将来的には我も巨大神像をたくさん用意してああいうのに対抗したい。けれど今回みたいな大移動を何度もするにはエネルギーが足りぬ。というわけで。重点的に調べて欲しいこととして『最終人類史で代替が用意できるパーツと、用意できないためゴンドワナから持ち帰って欲しいパーツの切り分け』を要望する。小雪のそれと合わせば修理も簡単になる」
巨大神像はそれ自体の大きさによる強力さの裏返しとして、とかく取り回しの悪さが目立つのは事実である。三人の意見の根底にあるのはその軽減だ。まとめるなら『修理・運搬・生産などの運用効率化のための巨大神像のブラックボックス部分の研究』と言った所だろう。
「量産か……胸が踊るね。いずれディアボロス専用機体を! と皆も思ってるだろうし」
フルルズンがその可能性に深く首肯する。夢が広がる話だ。
「専用化か……敵の見た目そのままってのもなんだしここは一つ現代らしくロボ方向に行っちゃおうか! 実用性は無くてもヒーローっぽいってのは色んな感情を刺激するからね!」
ロボっぽい、という言葉に反応してフルルズンがイシュアを睨む。しかし見た人の感情を刺激する事は彼女の考える信仰や恐怖以外の感情をエネルギー化して供給と蓄積につながるかも知れないので、目を動かす程度に留まった。
「……やっぱり、スーパーロボット、です。お胸にライオンさんとかサーヴァントさんのお顔を付けるとかどう、でしょう?」
胸の辺りにコダマを寄せて小雪が妙にハッキリと言う。欲しいのか、欲しいんだろうな。
「……そこら辺も専用化の範疇か? ……専用武装なんて出来そう? 剣でも槍でもミサイルポッドでもいいんだけどロマン武装というものを……期待してもいいのかな」
そもそもエジプトの時点で武器を持ったアヴァタール級の姿を模していたのだ、可能性はあるだろう。
「……んむ、まとまったようだな」
座って両指を絡めて組んでいたクィトが重々しくが口を開く。その脇に立っていた燐寧が概要をまとめた言葉を放つ。
「申し送りは概ね二つ。一つは『修理・運搬・生産などの運用効率化のための巨大神像のブラックボックス部分の研究』。もう一つは『巨大神像の外装や武装の研究』……と言った所かな」
話し合っているうちに技術者達も揃ったようだ。ディアボロス達は纏まった案を携えて彼らに伝えに行く。
「んふふ、頼りにしてるよぉ?」
「ロマン武装も……いや可能であればいいんだけどね? ね?」
燐寧とイシュアの言葉に技術者の代表者が応える。
「なるべくご期待に答えられるよう頑張ります。……では」
技術者達側のミーティングを始めるために代表者も足早に去っていく。果たしてこれが将来どのような形となってディアボロスの前に結実するのか。新たな力を楽しみにしながら、ディアボロス達も次の戦いに備えるために巨大神像のから離れるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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