リプレイ
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
霧の境界を突破される前に何とか間に合う事は出来た。
状況は進んでいるだろうとは思ってはいたけど、
成程、兵器工廠で作っていた試作品が実戦配備されるに至ったか。
だがこんなもの、絶対に使わせる訳にはいかない。
確実に破壊していこう。
海側へは仲間が向かってくれている。
ならば此方は陸側の敵の対処へと向かわせて貰おう。
木や岩の陰に潜みつつ、【パラドクス通信】で仲間と連携し、
海側の奇襲にタイミングを合わせ、陸側からも挟む形で奇襲する。
『幽玄の霧』のパラドクスを使用。
有明月の名の竜笛を吹き鳴らし、幻で敵を惑わせて【命中アップ】。
奇襲に気付いて意識が此方へと向く前に、
パラドクスの力を宿した刀で斬る。
だが奇襲で先手を取れたとしても、敵は多数だ。
伸び縮みする腕の反撃もあるが、
パラドクスの幻で油断なく敵の動きを誘導しつつ、
敵の連携を断ちながら、素早く倒していこう。
戦闘後は仲間と合流し、足跡を辿る形で敵の本拠地を捜索する。
奇襲の報はどの範囲まで伝わっただろうか。
状況読みつつ作戦は隠密行動で行いたい。
野本・裕樹
大量破壊兵器の開発は続けているだろうと思っていましたが、またしても一般人のみを標的とした兵器なのですね。
完成度としては未だ不完全そうな兵器でありながら一般人に対する危険度は着実に増している……最終人類史の人々を護るためにも境界の霧を越えさせはしません。
【水面走行】を使用し観測部隊へと仕掛けましょう。
使う刀は《飛妖刀『霊花』》です、パラドクスで発生させた渦に引きずり込むことで『水陸両用天魔武者・壁進』と戦います。
敵の本隊の場所を突き止めるため、海の中の敵から先に撃破を狙いましょう。
予知にあった砦にはおそらく海より地上の方が近いかと思います、伝令などで退かせる隙は敢えて残しておきたいと思います。
討ち取れそうな相手を優先して狙い敵の数を減らすことを重視し立ち回ります、数を減らすことで不利を悟らせ本隊の場所へと退くことを意識させたいですね。
圧し潰しを真面に受けない様に海上を走り続けましょう、相手の突進する進路を見極めパラドクスの渦に自ら飛び込むように誘導することで反撃も狙ってみます。
●陸と海への同時奇襲
文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)と野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は共に兵器工廠跡の調査に参加していた。天魔武者が最終人類史の一般人を狙っているという情報を知っていただけにパラドクストレインに揺られながらもその表情は歯痒げだ。
「大量破壊兵器の開発は続けているだろうと思っていましたが、またしても一般人のみを標的とした兵器なのですね。完成度としては未だ不完全そうな兵器でありながら一般人に対する危険度は着実に増している」
最終人類史の人々を想い裕樹は緑の瞳を鋭くした。
雪人は敵の暴挙に憤りを感じながらも努めて冷静に同意する。
「ああ。幸い霧の境界を突破される前に何とか間に合う事は出来た。こんなもの、絶対に使わせる訳にはいかない。確実に破壊していこう」
彼の決意の込められた青い瞳を見返して裕樹も静かにうなずいた。
「ええ、最終人類史の人々を護るためにも境界の霧を越えさせはしません」
現地に着いた二人は陸と海の二手に別れる。木や岩の陰に隠れながら陸と海で霧が現れるのを持っている『水陸両用天魔武者・壁進』にギリギリまで近づく。そして残留効果【パラドクス通信】で連絡を取り合い同時に攻撃を開始した。
裕樹は【水面走行】で海上を走り敵に肉薄。パラドクスを込めた『飛妖刀『霊花』』の卍型の刀身を円盤のように回転させる。すると彼女の足元の海中に潜っている壁進を刀の回転に合わせて生じた渦が飲み込み無数の斬撃がその身を切り裂く。
陸側の雪人は物陰に隠れたまま竜笛『有明月』の澄んだ音色にパラドクスの力を乗せて演奏。それにより三体の敵の周囲を幽玄の霧が包み込む。
「霧だ! ようやく霧が出たぞ!」
「親員様に報せなければ!」
喜ぶ三体の壁進たちに素早く駆け寄り彼らから認識される前に日本刀『雪月花』の白銀の刃で薙ぎ払った。
「復讐者だと!?」
「おのれ、作戦の邪魔をするな!」
ようやくこちらに気が付いた天魔武者たちも反撃に出る。
裕樹には二体の壁進が水中から挟み込むように突進。二体の体と体で押し潰そうとする。
それを裕樹は水上を走って振り切ろうとした。しかし挟み撃ちでは逃げ切れないとすぐに察する。そこで発生させていたパラドクスの渦の方へと誘導するように走り渦の影響で相手の勢いを弱めてわずかにダメージを軽減させる。
陸の雪人へは三体の壁進が取り囲み腕を伸び縮みさせて襲いかかった。
雪人は発生させていた霧の中へと敵を誘導。視界不良を起こさせ浅い攻撃で済ませた。
「敵襲ー! 復讐者の奇襲ありー!」
その間に陸側の壁進の内の一体が海辺を離れ林の中へと駆け込む。
「やはり陸側の天魔武者は伝令用だったみたいですね」
海側の敵をすべて渦で切り裂いた裕樹が陸へと戻ってくる。
「そうみたいだね。彼に案内してもらう方が足跡をたどるよりも速そうだ」
残った陸側も雪人が手早く片付ける。
そして最後の壁進を追って復讐者たちは林の中へと入った。
幸い相手は大声で叫びながら移動している。おかげで見失う心配はなかった。壁進に追いつく頃には木々の間から木造の小さな砦が目に入る。
敵拠点の場所がわかった今壁進を攻撃しない理由はない。本体と合流する前に素早く処理して小さな砦に乗り込もう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
鈍・長巻
※アドリブ連携歓迎
一般人を狙った兵器の開発か、
天使や悪魔の伝えるものは、技術も策も全くもって碌なもんじゃない。
これ以上実績何て積ませてやるものか、使われる前に破壊してやるまでだ。
【パラドクス通信】で仲間と連携を。
敵の本拠地が見つかれば案内役の役目は終わる、
ならその後始末は俺が引き受けよう。
さて伝令の叫び声はどこまで伝わっただろうか、
わざわざ陸側に伝令役を配置していたという事は、
壁進共は音波の発生には長けていても、
遠隔地との通信機能までは持ち合わせてはいないらしい。
あの大声は厄介だが、一体で逃走しながらの行動だ。
仮に本拠地の連中に襲撃の事実は知られても、
それ以上の詳細な情報を伝える事は困難だろう。
合流される前にさっさと倒してしまうのが良さそうだ。
【平穏結界】を使用しながら逃走する敵を追跡し、
なるべく壁進の声や戦闘音が本拠地の敵まで届かぬように留意しつつ、
本拠地との距離が縮まる前に、【命中アップ】で背後から襲撃する。
破壊音波の反撃を【ガードアップ】で凌ぎつつ、
速やかに攻撃を重ねて撃破したい。
●追走戦
鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)は【パラドクス通信】で仲間と敵の位置を確認した。
(「一般人を狙った兵器の開発か。天使や悪魔の伝えるものは、技術も策も全くもって碌なもんじゃない。これ以上実績何て積ませてやるものか、使われる前に破壊してやるまでだ」)
そう考えながら林の中を駆け雪人と裕樹とは別方向から伝令の壁進に迫る。
(「敵の本拠地が見つかれば案内役の役目は終わる、なら――」)
「その後始末は俺が引き受けよう」
すでに砦は見える距離にあるので伝令の声が届いているかもしれない。そのため効果があるかは微妙だが念のために【平穏結界】を使用し本拠地の敵にこちらの存在を気取られにくくする。そして灰色の髪をなびかせ使い手の命を糧とする『妖刀』を抜き放ち敵の背後に接近。体に染みついた戦闘知識をパラドクスにより引き出し無駄のない体さばきで相手の胴へと妖刀の刃を突き出す。
「敵襲
……!?」
だが壁進も長巻の殺気に気づきすぐに戦闘態勢へと移行した。刃が届く前に胴体の音波発生器から破壊音波を発する。
「っそこだ!」
長巻はとっさの判断で内に秘めた魔力により『魔力障壁』を発生させ【ガードアップ】の効果も重ねて音波の威力を軽減。ダメージを受けながらも踏みとどまり刃を敵の胴体へと届かせた。
「敵……襲……」
そして最後の壁進も活動を停止する。
それを確認して一息ついたところで他の仲間たちも追いついた。彼らと共に長巻はなるべく音を立てないように林の中から敵の本拠地である小さな砦に近づいていく。木造の建物の全貌が見えた時。
「騒がしいと思えば……貴様らか、復讐者」
忌々し気な声を上げながら砦の中からアヴァタール級天魔武者『鹿子木親員』が現れた。傍らには物言わぬトループス級天魔武者『形代兵』が控えている。
親員は頭部にある緑のセンサーをこちらに向けてため息をつく。
「こんなところで終わる訳にはゆかぬ。奴らを排除しろ!」
主の命令に従い形代兵たちが親員の前に出た。
やはり護衛である形代兵を討たねば大量破壊兵器を内蔵している親員には挑めないようだ。復讐者たちは形代兵と対峙した。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
ディヴィジョンへの出入りが多くなると、ディヴィジョン間の綻びが広がるかも、って話もあったけど、どれくらいの影響があるんだろうネ?
まぁ確かに、やるしかないんだけどサ。
ここまで来たら正面突破だネ。カラス型ドローンに爆薬搭載。なるべく上空から、形代兵へ突撃させて、爆破攻撃するヨ。上と下を同時に注意するのは難しいだろうからネ、ソラの攻撃の支援にもなるカモ。
反撃のビームはフライトドローンを召喚して囮にしつつ、ナノマシンで魔力を纏った盾を作って可能な限り防ぐヨ。
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
まぁ何にせよ、戦わないわけにはいかんだろう。一番遅くとも奪還戦か戴冠の戦のどちらかでは、境界は消えるんだろうしな。
それに、その兵器がこのディヴィジョンの一般人に向かないとも限らんだろう。圧政が目的なら、見せしめや武力での脅しってのは有効だろうさ。
大剣に風を纏い、正面から斬りかかるぜ。敵が浮いているようならフライトドローンを足場にしよう。トリッキーな動きをする連中のようだからな、確実に1体ずつ仕留めるとしよう。
敵の攻撃は、なるべく大剣の腹で受け止めるぜ。弾かれるようなら無理に抵抗せず、退いて威力を殺しつつ受け流そう。
●兄弟の連携
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は天魔武者が最終人類史への侵入を試みようとしていると聞いて顎に手を当て首を傾げた。一緒に彼の銀髪も揺れる。
「ディヴィジョンへの出入りが多くなると、ディヴィジョン間の綻びが広がるかも、って話もあったけど、どれくらいの影響があるんだろうネ?」
兄の疑問にソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は首を横に振って答えた。
「わからんが何にせよ、戦わないわけにはいかんだろう。一番遅くとも奪還戦か戴冠の戦のどちらかでは、境界は消えるんだろうしな。それにないとは思うが、その兵器がこのディヴィジョンの一般人に向く可能性もゼロではないだろう」
天魔武者が内蔵しているのはただの兵器ではなく大量破壊兵器だ。圧政のために使えばその対象である村がこのディヴィジョンから消滅する事になる。圧をかける相手がいなくなってしまうのだから一般人への脅しには使えないだろう。
ただしこちらへの脅しにはなり得る。復讐者には無辜の民の犠牲を許せない者が多いのだから。
弟の言葉にラウムは苦笑で返した。
「まぁ確かに、やるしかないんだけどサ」
そんな事を話しながらデーモンと天使の兄弟も現地へと到着した。そしてトループス級天魔武者『形代兵』と対峙する。
「ここまで来たら正面突破だネ」
ラウムはいたずらっぽく笑うと悪魔の魔法が宿った眼鏡『Rewriter』越しに青い瞳で敵を見据えた。そのままパラドクスにより爆薬を積んだカラス型フライトドローンを呼び出し二体の形代兵へと爆薬の雨を降らせる。
その二体はあっけなく爆発四散した。
「今だヨ、ソラ!」
「おう!」
さらに間髪入れずソラスが金髪を揺らし赤い瞳で敵をにらみつけながら肉薄。天使の力を奪った際に呪われた『呪詛の大剣』にパラドクスの力で旋風をまとわせる。それを大剣ごと手近な一体に叩きつけた。
二人の空と地上からの見事な連携攻撃であっという間に三体の形代兵が倒れた。だがそれを全く意に介さず天魔武者たちは反撃に出る。
ラウムを挟み撃ちにした二体の形代兵。彼らは自身の頭部に魔力を集め強力な光線を放った。
それをラウムは魔力で動く極小サイズの機械群『ナノマシン』で盾を形成し防ごうと試みる。しかし即席の盾では防ぎきれず機械と機械の隙間を光が貫通して彼もダメージを受けた。とはいえ。
「うん、この程度ならかすり傷だネ」
すでに発生していた【ガードアップ】の残留効果も相まって数多の戦場を戦い抜いたラウムにとってそれは大したダメージではなかった。
一方ソラスには一体の形代兵が一瞬で距離を詰め高速回転しながら体当たりする。
ソラスは大剣でそれを受け止め後方に飛び退く事でダメージをうまく軽減した。
「それじゃあ、またこっちの番だな!」
そして二人は再び攻撃へと転じた。
手練れのラウムとソラスのおかげで戦況は復讐者優勢となっている。大量破壊兵器を内蔵している鹿子木親員に挑めるようにこのまま護衛の形代兵をすべて倒してしまおう。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
野本・裕樹
護衛との戦いは仲間のおかげで優勢、このまま押し切らせてもらいましょう。
ここで終わる訳にいかないのはこちらも同じ、排除されるのは貴方がたの方です。
使う刀は《雷光刀『雷花』》です、雷光の刃で残る『形代兵』を薙ぎ払いましょう。
体当たりを仕掛けて来るなら自然と距離は近くなる筈、刀の届く間合いならばこちらも負けていません。
完全に囲まれないように動き回りながら刀の間合いで立ち回り、倒せそうな相手から狙い確実に数を減らす事を第一に戦っていきます。
体当たりは刀で受け流す事で直撃を避け、【グロリアス】の癒しで受けたダメージを少しでも相殺していきましょう。
●栄光の花
兄弟の活躍を緑の瞳に映した野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は飛妖刀『霊花』から『雷光刀『雷花』』に持ち替える。
(「護衛との戦いは仲間のおかげで優勢、このまま押し切らせてもらいましょう」)
「ここで終わる訳にいかないのはこちらも同じ、排除されるのはあなたがたの方です」
敵将の言葉にそう返しながら彼を守る陣形を組んでいる形代兵に駆け寄る。手にした雷花の刃に自身の妖気を糧に雷光をまとわせ横に振りかぶる。
「燃え上れ、百合車」
パラドクスにより雷光が刀身を延長させそれを横なぎに振り抜く。その刃は四体の敵に当たり炎の花を咲かせ体を両断した。
それでもやはり形代兵たちに動揺した様子は一切ない。躊躇なく四体の天魔武者が高速回転しながら裕樹へと体当たりを見舞う。
裕樹はそれを刀で受け流そうとした。しかし四体からの連撃をすべて防ぐのは難しい。急所は何とか避けたがダメージを受けた。
「――近づきましたね」
それでも彼女はすぐに体勢を立て直した。
敵がわざわざ体当たりでこちらの間合いに入ってくれたのだ。この隙を逃す事などできない。
裕樹は再び雷花で敵を薙ぎ払った。そして【グロリアス】の残留効果で受けたダメージのほとんどを回復したのだった。
護衛である形代兵をすべて倒されるという状況にアヴァタール級天魔武者『鹿子木親員』は頭部の緑のセンサーを消灯させため息をつく。
「よもや、この様な事になろうとはな。貴様らのディヴィジョンを攻められなかったのは無念だが、元より復讐者と戦う覚悟はしていた。貴様らを討ち、改めて貴様らのディヴィジョンを攻めよう」
そう言うと敵将は再び緑のセンサーを点灯させ油断なくこちらを見据えた。
親員を倒す事ができれば最終人類史を守る事ができる。倒すと同時に内蔵された大量破壊兵器が爆発するがこちらはダメージを受けないし付近に一般人もいない。討伐しても問題ないだろう。
そう考えた復讐者たちは親員との最終決戦に挑む。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
野本・裕樹
もう一度攻める機会を与えると思いますか?
させませんよ、討たれるのは貴方の方です。
爆発への対策が不要ならば、アヴァタール級の実力に気を付けるだけで大丈夫ですね。
使う刀は《妖刀『鐵喰』》です。
パラドクスの動きで『鹿子木親員』へ複雑な軌道を描きながら接近、的を絞らせずに一気に踏み込み一太刀浴びせようとします。
石垣を模した防壁はよじ登ろうとするなら大変ですが、【飛翔】で昇るならばまた違ってくるでしょう。
上に位置取る事で防壁を崩された時も【反撃アップ】で反応し後退する事で圧し潰そうとする物量を減らそうとします。
凌いだ後は再び防壁を作られる前に一撃離脱の攻撃を。
敵地で高度を取る意味は理解しているつもりです、しかし『鹿子木親員』とて体内に破壊兵器を組み込んでいます。
命を賭した相手に勝つ為に私もまたリスクを背負いましょう。
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
大量破壊兵器でも無効化できるとは、一般法則破壊ってのはすごいもんだな。まぁ、大丈夫だと分かっていても巻き込まれたくはねぇし、そもそも目の前の相手を倒さないとな。
「自己犠牲を否定するつもりはないが、その力を弱い者に向けるのはいただけねぇな。どの程度効果があるかわからん、嫌がらせみたいな作戦ともなればなおさらだ。武者というからには矜持があると思ったが、随分情けない連中だな」
挑発し、注意を引き付けるぜ。
大剣に風を纏い、味方と連携しながら、攻撃を仕掛けよう。石垣はリストバンドの仕込みワイヤーを上に掛け、一気に飛び上がって敵の上か後ろを取るぜ。途中で崩されたら、空輝石で突風を起こし、風に乗って体勢を崩さないよう立ち回ろう。
倒した後の爆発は、空輝石で上昇気流を起こし、少しでも破片や爆風が周囲に被害を出さないよう対応するぜ。
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
そういえば大量破壊兵器って具体的に何なんダロ。周辺の集落までは影響がなくて、後の影響気にしなくて良いなら、小型の爆弾くらいなのカナ。倒したら爆発するらしいから、気をつけないとネ。
爆発物の大半は、低温になった方が爆発しにくくなるはずダ。太極扇を開いて振るい、凍気で出来た黒い鳳凰を飛ばすヨ。
伏兵が出たら敵の動きを観察。鹿子木親員を護るように動くなら、フェイントを仕掛けて鳳凰を上空へ飛ばし、真上から攻撃を仕掛けよウ。ボクへ攻撃を仕掛けてくるなら、フライトドローンを飛び移りながら攻撃を回避。とはいえ沢山出てくるだろうから、直撃しなければオッケーサ。
倒した後は、凍結剤やパラドクスで爆発を止められないか試すヨ。無理そうならフライトドローンごと爆風に流されよウ。
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎。
鹿子木親員、体内に爆弾を抱えたアヴァタール級か。
敵地で倒される事が前提の特攻任務、
元より拒否権も無いのだろうが、覚悟は相当のものだろう。
仲間と連携し油断なく挑みたい。
【反撃アップ】で敵の動きを読みながら、
『ダーナブロッサム』のパラドクスを使用する。
目には目を、歯には歯を、花には花を。
呪符を放って具現化するのは、白く巨大な薔薇の花。
藤の花の随兵ごと、敵を伸びる蔦で捕縛して【命中アップ】、
鋭い棘で貫き命を奪い、葬送の花を咲かせよう。
拠点構築に優れた相手だが、
蔦の捕縛で動きを阻害しながら戦う事で、仲間の攻撃も当て易くなるだろうか。
【パラドクス通信】で連携し、タイミングを合わせていこう。
最後の爆発はどれ程のものだろう。
パラドクスでなく通常の爆発ならば、対処の仕方もあるかもしれない。
可能なら撃破時は【トラップ生成】の落とし穴に落とした状態で、
なるべく爆発の影響が広がらない様に抑えられないかも試せればと思う。
こんなもの、人々相手に使わせてなるものか。
確実に爆破処理を進めていこう。
●矜持
野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が緑の瞳でアヴァタール級天魔武者『鹿子木親員』をにらみ据えた。
「もう一度攻める機会を与えると思いますか? させませんよ、討たれるのはあなたの方です」
言いながら雷光刀『雷花』から全長約六尺の『妖刀『鐵喰』』に持ち替える。
ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)は彼女の隣に並び立ち赤い瞳を細めて敵を挑発する。
「自己犠牲を否定するつもりはないが、その力を弱い者に向けるのはいただけねぇな。どの程度効果があるかわからん、嫌がらせみたいな作戦ともなればなおさらだ。武者というからには矜持があると思ったが、随分情けない連中だな」
しかし親員はあきれたようにため息をついただけだった。
「なめられたものだな。その程度の挑発に乗ると思われているとは」
ソラスは内心で舌打ちした。
そんな弟の肩をラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がポンと叩く。
「挑発に失敗しただけだヨ。やる事は変わらないサ」
「ああ、わかってる」
仲間と親員のやり取りを青い瞳で見て文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は頭の中で状況を整理する。
(「鹿子木親員、体内に爆弾を抱えたアヴァタール級か。敵地で倒される事が前提の特攻任務、元より拒否権も無いのだろうが、覚悟は相当のものだろう。仲間と連携し油断なく挑みたい」)
そこで雪人が最初に仕掛けた。彼は陰陽五行のことわりを記した『陰陽符』を放つ。それはパラドクスの力で巨大な白薔薇へと変じ敵を捕縛しようと蔦を伸ばす。
「随兵よ!」
親員が笏を振るえば彼を守るように藤の花をあしらった装甲を持つ随兵が現れた。彼らはその身を盾にして親員を蔦から守ろうとする。
(「それは想定内だ」)
雪人は随兵ごと親員を蔦で縛る。鋭い棘が敵の装甲に傷を作った。
天魔武者が捕縛されるのを青い瞳で見て間髪入れずラウムも動いた。
「押し留め、切り開ク」
親骨が鉄製の『太極扇・瑞鳥示現』を開き振るう。するとそれに描かれた鳳凰がパラドクスにより実体化。その黒い鳥はフェイントで下降してから一気に上昇し上空から敵に凍気でダメージを与えた。
それでも親員は全く怯んだ様子を見せない。
「行け!」
蔦を引きちぎった将に命じられ随兵たちは陣形を組み雪人とラウムへと一斉に斬りかかる。
雪人はそれを【ガードアップ】と銃弾にも対応できる丈夫な和傘『狐雨』でわずかにダメージを軽減した。だがそれだけでは防ぎきれず随兵の刃にその身を切り裂かれる。
一方ラウムは【フライトドローン】を足場にしていくつかの刃を回避した。当たった斬撃もあるが重傷には至らない。
その間に裕樹とソラスが左右に別れて敵を挟み込むように肉薄していた。
「ここです――」
「風纏い――」
「させぬ!」
親員の鋭い声が響く。するとパラドクスを発動させた二人の眼前に突如石垣を模した防壁が現れる。
それは即座に二人の方へと崩れ数多の石が襲い来る。
「チッ!」
ソラスは『リストバンド(仕込みワイヤー入り)』の丈夫なワイヤーをとっさに木の枝に巻き付け上空へと回避を試みた。
裕樹は【飛翔】でソラスよりもさらに上空へと退避する。
幸い二人とも体のあちこちに石がかすった程度で大きなダメージはなかった。
しかし飛翔はクロノヴェーダから最も警戒されている残留効果の1つである。大量破壊兵器で新宿島を狙っているのはこの部隊だけではない。目立つ飛翔など使えば他の部隊に発見され集中砲火を浴びる可能性が高いのだ。
(「しかし『鹿子木親員』とて体内に破壊兵器を組み込んでいます。命を賭した相手に勝つ為に私もまたリスクを背負いましょう」)
そうでもしなければ勝てない相手だと裕樹は判断したのだ。
「龍爪!」
幸運にも今回他部隊に発見されなかった彼女は時速九十キロメートルで急降下。妖刀に全体重とパラドクスを乗せた重い一撃を親員の頭部に叩き込む。
「旋風!」
ワイヤーアクションで敵の背後に回ったソラスも『呪詛の大剣』の刃をそれにまとわせた旋風ごと背部へと叩きつける。
妖刀と大剣の重い攻撃をまともに食らい親員は体勢を崩した。
「まだ、だ」
それでも強靭な精神力で踏みとどまり再び随兵を呼び出す。
「まだ……終わらぬぞお!」
気迫のこもった叫び声を上げ随兵に陣形を組ませて攻撃を仕掛けてくる。
「いや、もう終わりだヨ」
フライトドローンを飛び移り攻撃を避けながらラウムが鳳凰を放つ。
それと同時に雪人が【トラップ生成】で敵の足元に落とし穴を作る。
親員は成す術なく穴に落ちながら凍気でダメージを受けた。
「主の命に、殉じる事こそ……武士の本懐であり、矜持だ……」
どさりと天魔武者の体が穴の底に落ちた瞬間だった。
轟音が辺りに響き激しい爆風で復讐者たちは目も開けていられなくなる。その熱さと激しさに体勢を崩しそうになりながらそれが落ち着くのを待った。爆風が収まり再び目を開けばそこにあったはずの敵の簡易拠点がなくなっていた。それだけではなく周囲の木々も草の生い茂っていた地面も深くえぐれて消失している。
復讐者たちだけが何事もなかったようにそこに立っていた。
「皆さん、無事ですか?」
いち早く我に返った裕樹が仲間たちを振り返る。
念のために自分の体を確認してからソラスがうなずいた。
「ああ。大量破壊兵器でも無効化できるとは、一般法則破壊ってのはすごいもんだな。まぁ、大丈夫だとわかっていても生きた心地はしなかったが」
ラウムも苦笑して肩をすくめる。
「だネ。爆発を止められないかいろいろ試したかったけど、そんな時間なかったヨ。大量破壊兵器って結局爆弾だったのかナ?」
そう言って爆発の中心地である穴の中へ視線を向ける。兵器は天魔武者ごと跡形もなくなっているため確認のしようがなかった。
爆発の影響を抑えようと敵を落とし穴に落とした雪人は兵器の威力を目の当たりにして拳を固く握りしめた。
「こんなもの、人々相手に使わせてなるものか。確実に爆破処理を進めていこう」
大量破壊兵器は未だ天魔武者の手中にあるのだ。今回は目の前の危機に対処しただけである。相模国を支配する天魔武者を討たない限り完全に新宿島を守る事ができたとは言い難い。
雪人の言葉に三人も力強くうなずいた。
決意も新たに復讐者たちは新宿島へと帰還したのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV4になった!