リプレイ
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
結局戦争の犠牲になるのは力を持たない人々…
なんて事にはボク達がさせません。
キマイラウィッチの蛮行、必ず止めて見せる。
飛行ユニット『アクロヴァレリア』を点火して【飛翔】を行い
自身が超常の力を持つ存在である事を分かりやすく示します。
村の人達の目に留まりやすい様に上空から声をかけて
広場等に集まって頂きましょう。
私はディアボロスのレイ、皆さんに危機を知らせにやってきました。
この村は現在キマイラウィッチ集団の進軍経路上に存在しています。
そう遠く無いうちに、奴らが此処を通りかかります。
そして必ず皆さんの事を見つけ襲い虐殺していきます。
ですが、今ならまだ間に合います。
ご自身を、愛する人を守る為に
急ぎ準備して避難を行ってください。
人々が避難を開始したら、ボクは混乱が発生しない様に
飛翔状態で俯瞰して人の流れを見て的確に避難指示を行います。
ディヴィジョンで暮らす人々であっても、その生は本物です。
可能な限り平穏無事に過ごして欲しい。
フランスを取り返す戦いに、一般人の犠牲は不要なのです。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
キマイラウィッチの悪辣と残虐無動さは……
絵に描いたよりもわかりやすい災厄だな
今なら阻止できる。行こう
案内人さんの予知からキマイラウィッチの襲来方向を確認しておき
村の様子と合わせて方角を把握
村人に違和感ない服に外套を羽織り、村へ
メガホンと装備の携帯スピーカーにマイクを繋ぎ、驚かせ過ぎない音量で避難を呼び掛け演説しながら
【避難勧告】を発動
キマイラウィッチが来るぞ!
家族や隣人に声を掛けて、一塊の集団を作って逃げるんだ
動きにくい者には、肩や背を貸してやってくれ……助け合って全員で逃げるんだ
動けない方がいれば手伝おう、声を掛けてくれ
逃げたら、静かに隠れていてほしい。奴らが通り過ぎるのをじっと待つんだ
誘導先は、キマイラウィッチが来ない方へ(不明時は、境界の方向で隠れ場所がある所)
隠れる場所があれば尚良い
誘導する仲間とは連携し、手分けを
俺は、動きづらい方に手を貸し、避難を手伝う
背負ったり支えたり、荷車があれば人を運ぶのにも使おう
全員脱出を確認し、キマイラウィッチを村の外で迎撃する態勢へ
「キマイラウィッチの悪辣と残虐非道さは……。絵に描いたよりも判り易い災厄だな」
パラドクストレインから降り立った改竄世界史火刑戦旗ラ・ピュセルの南部地域で、復讐者の一人、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)がぽつりと呟く。
そこに滲み出るのは怒りだった。復讐者が復讐者たらしめる力。それを生み出させているのが、『復讐』をエネルギーとするキマイラウィッチであるのは、何たる皮肉か。
「結局、戦争の犠牲になるのは、力を持たない人々……なんて事にはボク達がさせません」
彼の呟きに、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は力強く否を唱える。
キマイラウィッチが紡ぐ絶望の未来など、訪れさせない。蛮行など、必ず止めてみせる。彼女の決意に、エトヴァは是と首肯する。
「そうだな。今なら阻止できる。行こう」
「はいっ!」
ラ・ピュセルの空に二人の姿が刹那に浮かび、そして消えていった。
目的の村は直ぐに見つける事が出来た。
時先案内人の予知は当然ながら正確であり、そして何より、アクロヴァレリアから噴炎を描きながら、空を駆けるレイの視線がそれを逃す筈も無かった。
(「まだ、大丈夫のようです。ボクはこのまま、警告に移りますね――」)
(「ああ、俺も到着次第、同じ行動に移ろう――」)
地上を歩くエトヴァと頷き合い、そして、レイは村の上空へと飛ぶ。
仲間の後ろ姿を見送ったエトヴァは静かな呼吸の後、パラドクスの軌跡を虚空に向け、放っていた――。
「私はディアボロスのレイ。レイ・シャルダンです! 皆さんに危機を知らせにやってきました!!」
単刀直入な呼び掛けは、驚くほど透き通っており、村の中に響き渡っていく。
野外の者は空飛ぶ彼女に視線を向け、屋内の者に至っても家から飛び出して言葉に耳を傾けていた。
ここは火刑戦旗ラ・ピュセルの中だ。そして、歴史侵略者、キマイラウィッチの脅威は、誰もが知る所なのは、レイ達に良い方向に作用した。
(「……排斥力によっては、もしかしたら、でしたが」)
レイの呟きは半分当たりで半分外れ。そして、それは彼女自身も認識している。
排斥力によって、村の人々はレイのことを初見と思っているだろう。復讐者の存在を知らないと思い込んでいる者も多々だろう。だからこそ、物珍しさな視線が、地表から上空のレイへと注がれている。
その一方で、魂に刻まれた情報はおいそれと消えない。復讐者がこの地で人々をキマイラウイッチ達から守ったと言う歴史そのものは消えても、その想いは残されている。だからこそ、彼らの視線は好奇で、そして信頼の色を帯びているのだ。
「この村は現在キマイラウィッチ集団の進軍経路上に存在しています! そう遠く無い内に、奴らが此処を通りかかり、そして必ず皆さんの事を見つけ襲い虐殺してくるでしょう!!」
レイの鳴らす警鐘に、人々は表情を曇らせ、互いに顔を見合わせる。
疑念の余地を挟むこと無く、レイは言葉を続けた。
「ですが、今ならまだ間に合います! ご自身を、愛する人を守る為に、急ぎ準備して、避難を行って下さい!」
「……キマイラウィッチだ……」
「とうとう、この村も……」
「キマイラウィッチがっ。キマイラウィッチが来るぞ!」
レイの言葉を受け、村人達が声を上げた。
怯え、恐怖、そして畏怖と困惑。様々な声の中、最後に上がったのは頼もしい青年の叫び声だった。
――まぁ、それが村人に扮したエトヴァが上げた声なのは、上空からのレイの目からは明白だったが、それは黙殺。
「この村を犠牲にしない! 家族や隣人に声を掛けて、一塊の集団を作って逃げるんだ! 動きにくい者には、肩や背を貸してやってくれ! 動けない方がいれば手伝おう、声を掛けてくれ!」
一塊の集団となり、逃げろの叫びに、村人達は是と頷く。
何時しか、村全体には赤い光が明滅し、唸り声に似た甲高い音が響き渡っていた。村人達の心を騒がせるそれが、エトヴァの用いた【避難勧告】の効果なのは当然であったが、村人達にそれを看過する力は無い。
「大丈夫です。今は未だ、キマイラウィッチの姿はありません! 落ち着いて、冷静に、そして可能な限り早く逃げてください」
「確かこの先に洞窟があった筈だ。そこに逃げよう」
残留効果の力だろうか。それとも信頼の表れだろうか。人々は混乱を来すこと無く、即座に準備を整えると、レイやエトヴァの先導の元、移動を開始する。
中には着の身着のままで飛び出す者もいたが、それは村人全体でカバーしてくれるだろう。今はそれを信じるしかなかった。
(「……大丈夫です。直ぐに決着を付けます」)
直ぐに平穏な生活を取り戻してみせる、とレイは決意を新たにする。
如何に改竄世界史と言え、そこにある人々の生は本物。フランスを奪還する戦いに、一般人の犠牲は不要。それが彼女の想いだった。
「――ああ、少し不自由をお願いするが……きっと、全て取り戻してみせる」
それは火刑戦旗ラ・ピュセルそのもの取り戻す為の決意。
人々の避難を見守り、そしてエトヴァは踵を返す。
彼の足が向かうのは反対側――村の郊外であり、その方向こそが、時先案内人の予知したキマイラウィッチ達の侵入経路でもあった。
村を犠牲にしない。
二人の紡いだ決意の対象は、村人達の命のみでは無かった。村そのものもまた、犠牲にするつもりはなかった。
村は、村人達が還る場所だ。そこを戦火に晒せば、彼らの平穏な生き方を奪ってしまう。それはレイの決意とは真逆の結果となり得る物だ。
だからこそ、村の外で戦うのだと、二人は断じ、身構える。
「ふしゃぁぁぁぁ」
パキリと小枝を踏み割る音と、獣の排気音は同時に紡がれていた。
刹那に二人は悟る。災厄の到来を。村人達を惨殺し、戦争へと至る百鬼夜行の群れが、ついぞ、ここに出現したのだ、と。
災厄の名は、キマイラウィッチ。
その先陣を切るトループス級キマイラウィッチ『怨讐騎士』の姿は、その名に相応しく、禍々しい怨念に包まれていた――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
金刺・鞆
グランダルメとの決戦も近く……隣接したラ・ピュセルのキマイラウィッチたちもいくさ備えをはじめている、のですね。
わたくしがこの地に赴くのは七曜以来。
あまり趨勢に明るくはないですが、力を蓄えるのをむざむざと見過ごす手などないのです。
村そのものも戦火から救う……よき決意にございます。
ねこの手ともの手いぬの肢! われらもご助力いたしますとも。むん!
戦闘となればいぬのパラドクスを展開、です。
呼び出されるのは幻影のつわものたち。
味方と連携し、弱っている敵を優先しながら標的を揃えてゆきたいですね。
幻影兵のみなはわたくしにつづいて。いぬは後方でパラドクスの発動を維持!
一匹たりとも討ち漏らしてはなりませぬ!
逃した敵は別の村を襲い、あらたな戦火を生み出す災禍となるのでしょう。
かならずここで討ち取る、です!
敵の攻撃の兆候は片手の杖による動作、でしょうか。
仕掛け扇を武器に牽制し、攻勢でも反撃でもより優位な状態をとりたいところですが……。
ディフェンスが有効な味方がいれば、守備の面でも連携してゆきたいですね。
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
そもそも――
貴方たちの狙いはボク達ディアボロスなんだろう?
変な事を企まずに直接くればいいのに、
余りに遅いからこっちから来ちゃいましたよ。
ゴーグル型電脳デバイス『Boeotia』のテンプルをノックして起動
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
『Boeotia』と精神と全武装をリンクさせ
人と機械が互いを補い合い、相乗効果を発揮した『人機一体』の状態へ。
右手には煌剣『シュトライフリヒト』
剣礼を行い、剣を持つ右手に口づけして勝利を誓う
「――Klar, blau, blau」
飛行ユニット『アクロヴァレリア』の推進力で加速を行い、一瞬で敵に肉薄します。
透き通る様な蒼き光の刀身で敵を貫き、フォトンエネルギーを流し込み内側から敵を破壊
反撃のエネルギー弾は『シャルダント』から発生する【結界術】の防御壁でガードしわずかにでも方向をずらして直撃を防ぎます。
此処は彼らの帰ってくる場所。
奪わせはしません。
次は貴方だ。
「ふしゃぁぁぁぁ」
獣の排気音は、どす黒い瘴気と共に紡がれていた。
トループス級キマイラウィッチ『怨讐騎士』の出現に、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は整った顔を歪め、怒りを口にする。
「そもそも――貴方たちの狙いはボク達ディアボロスなんだろう? 変な事を企まずに直接くればいいのに」
回りくどい策はもう沢山だ。直接狙ってこい。
そんな挑発に、しかし、怨讐騎士から零れたのは失笑であった。
「お前達は殺す。時満ちれば殺す。殺してやる。それが我らの復讐――だが……」
「戦いの為に力を得ることは、どの勢力もしているだろう? 何を非難する?」
クケケケと響く笑いに、レイは頭を振った。
例えば信仰。例えば圧政。例えば断頭。例えば蹂躙。例えば……。
戦いに備え、各々の勢力がそれぞれの理屈によって自身等を強化していることは周知の事実だ。その行為だけを見れば、地獄変のエネルギーを溜めたり、改竄世界史化を防ぐために尽力したりする復讐者達の行いも他人事とは言えない。
だけれど、と内心反証する。ならば、その阻害もまた、正統な権利だ、と。
「そうです。力を蓄えるのをむざむざと見過ごす手などないのです」
敵が力を蓄えるなら、それを邪魔することは当然の行為だと、金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)はレイの言葉を肯定する。
「ラ・ピュセルのキマイラウィッチたちもいくさ備えをはじめている。そして、その備えが虐殺ならば、わたくし達がそれを防ぐのに、何の瑕疵がありましょう」
村そのものも戦火から救う……よき決意にございます。
そう呟いた彼女は、己がサーヴァントである『いぬ』と共に、得物を構え、そして、気合いの声を放った。
「ねこの手ともの手いぬの肢! われらもご助力いたしますとも。むん!」
「こんな悍ましい戦い。ボク達の手で止めます! ――Klar, blau, blau」
煌剣を抜き、剣礼を行ったレイは、その決意と共に飛行ユニットを点火。青白い推進炎を描きながら、空へと【飛翔】した――。
「一条の光がボクを導く、――見極めたよ、その守り……貫く!」
「いぬ!」
宙を舞う青白い軌跡はレイ自身による【飛翔】。そして、地を奔る無数の群れは、いぬによって召喚された無数の幻影兵だった。
それらが津波の如く怨讐騎士へと殺到。青白い炎と光が薙がれ、傷付いた怨讐騎士へ、更なる幻影の吶喊が強襲し、その傷口を抉り広げていく。
「一匹たりとも討ち漏らしてはなりませぬ!」
幻影の中、白木の扇を振るう鞆は、凜とした声を上げる。
「逃した敵は別の村を襲い、あらたな戦火を生み出す災禍となるのでしょう。かならずここで討ち取る、です!」
「ええっ。元よりそのつもりです――」
闇色のエネルギー弾を掻い潜ったレイは、鎧と鎧の繋ぎ目に煌剣の切っ先を潜り込ませた。そして、悲鳴を上げさせる暇も無く、切っ先に力を注ぎ込む。レイの意志に従い、切っ先から放出されたフォトンはそのまま傷口そのものを喰らい、怨讐騎士の身体を喰らい、光溢れさせていく。
「ディア、ボ、ロ、スゥゥッ!」
怨念と共に繰り出される剣戟は、しかし、レイの身体を捕らえきれない。
即座に張った防御壁によって威力を減じられたそれは、レイの鎧のみを切り裂き、黒い残滓を残すに留まった。
だが、怨讐の攻撃はそれに終わらない。一刀が外れれば第二刀が。それも外れれば第三刀がレイを襲う。トループス級の冠は伊達では無かった。
剣戟が、闇弾が、そして雷の魔術が復讐者達を襲う。多重に放たれたそれらは復讐者を斬り裂き、打ち砕き、焼き尽くす。幾多の攻撃を放った怨讐騎士達はその光景を想起し、げへらと下卑た笑みを浮かべた。
「今でも脅威な彼らが、更なる復讐のエネルギーを得たらどうなるか……と言った処でございましょうか」
「だからこそ、虐殺なんてさせません!」
雷撃を自身のパラドクスで相殺した鞆の言葉に、防壁を巡らせたレイの言葉が重なる。
「馬鹿なっ! あの攻撃を防ぎきっただと……ッ?!」
「化け物めッ!」
唾棄とばかりに放たれる唸り声は、しかし、二人には届かない。
互いに頷き合った二人は、再びパラドクスを展開。青白いの炎が舞い、モーラット・コミュに召喚された幻影兵と共に、白き軌跡が地を駆ける。
「ここは彼らの帰ってくる場所。奪わせません!」
「これがとも達の決意。とも達の願い。……それを邪魔する以上、覚悟を決めて下さい」
蒼炎と白舞の奔光は闇を斬り裂き、そして、その途中にあるキマイラウィッチ達をも斬り裂いていった――。
「……くっ」
目の前で沈められていく部下達を見やり、アヴァタール級キマイラウィッチ『オクトパス・ウィッチ』は呻き声を上げる。
どうしてこうなった、と内心で焦燥の声が浮かんでは消えていった。
復讐者との衝突は彼女達の望むところ。だが、それは今ではない。数日先のそれに備え、彼女達は進路にある村を襲おうとした。ただそれだけなのだ。
なのに何故、都合良く復讐者が現れるのか。
何故、彼女達の行いを邪魔してくるのか。
「――ッ」
だが、目前の現実を否定する要素はない。そして、復讐こそがキマイラウィッチの原動力ならば、今こそ、それを果たすときだ。
思わず浮かべた哄笑に、復讐者の一人――鞆が訝しげな表情を浮かべた。
「どうやら、開き直った様子、です」
恐慌状態のまま仕留められれば楽だったが、そうも言っていられないと鞆は嘆息する。
「それでも構いません。そもそも、楽に倒せるなどと虫の良い展望など持ち合わせていませんから」
全ての怨讐騎士を斬り裂いたレイは、そのまま、オクトパス・ウィッチへと煌剣を突き付ける。その表情には、決意の色が浮かんでいた。
「次は貴方だ」
挑発とも、決意の表明とも取れる宣言に、オクトパス・ウィッチからは歯噛みの音が鳴り響いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
ボク達を殺したくて仕方がないのでしょう?
でも、その割に、ディアボロスの事を何もわかっちゃいないですね。
貴方達の作戦はどれもこれもディアボロスを怒らせるだけ
復讐がしたいなら、もっと頭を使いなよ。
動揺から立ち直ったと言っても無理しているのではないですか
敵の心をかき乱す様に煽り、冷静さを失わせましょう。
煌剣『シュトライフリヒト』を構築している
ナノマシン『ナノマギア』の分子配列の構成を組み換え、
機械魔導弓『ACRO』を形成します。
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
その超視界による【観察】からの【情報収集】で最適な攻撃経路を算出
手には蒼き魔力の灯火、機械魔導弓『ACRO』に番え
必中を念じて引き絞りパラドクスを発動します。
清浄なる蒼き矢よ、悲劇を生みだす醜き復讐の心を撃ち貫け!
敵の反撃は人機一体の知覚で見切ります。
『シャルダント』『アルヴァーレ』から発生する
防御壁の【結界術】を刺突攻撃への緩衝材として使用し
被害を最小限に止めて耐えきります。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
元より、相容れぬのがキマイラウィッチだ
人々を強化の糧としか見られないのなら……亜人どもと変わるまい
――感覚を研ぎ澄ませ
戦況を観察しつつ把握
味方と挟撃を取れる立ち位置を取りつつ、多方向から攻撃を仕掛ける
PDで攻撃、ダメージアップで威力増強
敵の足元から囲うように、超高熱の砂嵐でもって水分を蒸発させ、粘液に砂塵を絡めて身動きを妨害し、体力を削ぎ落していく
敵の攻撃には、掛け声に応じて魔力障壁で全身を包むように護り
タワーシールドを掲げて、渦に対し顔と前面を護り、呼吸の余地を保とう
粘液まみれか………
……「悪くない」と言っておこう
ガードアップ添え、冗談が言えるくらいの戦意は保っておこう
大渦巻に対抗し
砂嵐の勢いを増し、荒れ狂うように熱し削り跡形も残さぬように
貴女がたは、どれほど虐げてきたんだろう
もう人も、そこにある暮らしも、何一つ踏み躙らせはしない
ラ・ピュセルも、グランダルメも、この手で護る
塵に還りたまえ、異形の魔女よ
討伐を完了し、余裕があれば避難した人々を飛翔し呼びに行こう
金刺・鞆
……復讐。仇討ち、仕返し。
おまえたちののたまう『復讐』は、どれもおかしな話です。
民たちの痛苦や憤怒はおまえたちが仇を受けるべきもの。
キマイラウィッチの復讐は、元を正せば断片の王による策略ではないですか。
われらディアボロスは、復讐を受けるいわれなどない。
おまえたちが振り翳す『復讐』は、うすらいの如くありますね。
もっと、己自身のちからにて、いくさばに立つ覚悟をお決めなさいませ。
引き続き、仲間と連携してまいりましょう。守備の面ではわたくしはあまりお役に立たぬやもしれませぬゆえ、牽制や搦め手でもって攻める好機をつくりたいところ、です。
用いるパラドクスは『雪弓』。
朱塗りの弓を構え、蔓を引いて放つのは視え難き氷の矢。
曲射、直射、ときには普通の矢に交えて射れば、『本命』がどこを狙っているのか……多少の撹乱になるのでは。
復讐というものについて、妙に考えてしまうのはやはり竜域の王のことばのせいでしょうか。
われらの行いは、想いは、けして過去にのみ囚われたものではない。
証明するのは、これから……ですね。
「……復讐。仇討ち、仕返し。おまえたちののたまう『復讐』は、どれもおかしな話です」
対峙したアヴァタール級キマイラウィッチ『オクトパス・ウィッチ』に金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)が吐き捨てた言葉は、怒りに塗れていた。
「おまえたちが民たちに痛苦を与え、憤怒を喚ぶなら、それはおまえたちが仇を受けるべきもの。われらディアボロスは、復讐を受けるいわれなどない」
「ふふ。ディアボロスは感情エネルギーについて、今ひとつ理解していないようね」
対するオクトパス・ウィッチは、先程の怒りはどこへやら。涼しい顔を形成した後、鞆の非難を鼻で笑う。
「私達が欲するのは『復讐』。方向性に意味など無いこと、貴方達も知っているのでは無くて?」
「……ッ」
キマイラウィッチの求める復讐は、己に対する復讐心、或いは己がする復讐行為を糧としている。それだけを切り取れば、確かに『誰に対する復讐か』は二の次なのだ。
「生憎、ディアボロスを理解していないのは、貴方も一緒だ」
鞆の言葉を引き継ぐよう、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が唾棄と共に歩を進めた。
「貴方達はボク達を殺したくて仕方がない。でも、貴方達の作戦はどれもこれもディアボロスを怒らせるだけ。――もっと頭を使いなよ」
「あら? 他のディヴィジョンに首を突っ込んで、勝手に怒っているのは貴方達でしょう? それとも……『怒り』を溜めるための捕食行為かしら?」
浮かび上がる其れは醜悪な笑みだった。
その笑いで、レイは悟る。
オクトパス・ウィッチはこう言っているのだ。
感情エネルギーの収穫に勤しむお前もまた、同じ穴の狢だ、と。
「元より、相容れぬのがキマイラウィッチだ。人々を強化の糧としか見られないのなら……亜人どもと変わるまい」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は首を振り、睥睨を叩き付ける。そこには憤怒があった。嫌悪があった。憎悪があった。
その全てを受け止め、オクトパス・ウィッチは恍惚と笑う。
「ふふ。ご飯だけなんて思っていないわ。復讐を搾り取るその最後まで、遊び尽くしてあげる。……ええ。貴方達もね」
「ともあれ、お前達の振りかざす復讐はうすらいの如く消え去りました。もっと、己自身のちからにて、いくさばに立つ覚悟をお決めなさいませ。――参ります!」
自身の周囲に氷の矢を浮かべ、鞆は嘆息と共に言葉を紡ぐ。
刹那に浮かんだ裂帛の気合いが、戦いの到来を告げる音となった。
「……いま」
無数の氷片が舞い、氷の矢がオクトパス・ウィッチの身体を強襲する。その大半はタコの体表を滑り、明後日の方向へと逸れていったが、だが、それが全てでは無かった。
「――ッ」
「凍れ」
柔肌が故か。それとも鞆の執念か。身体に食い込んだ矢はオクトパス・ウィッチの身体を斬り裂き、ぱっと体液を天に散らした。
「敵への航路、算出完了! 轟け雷霆の矢嵐!」
そこに連なるのはレイの紡ぐ矢の嵐であった。
光の粒子、そして魔術によって形成された矢を無数に召喚したレイは、それをそのままオクトパス・ウィッチへと解き放つ。
弧を描く三つ叉杖がその幾らかを叩き落とすが、しかし、オクトパス・ウィッチの防御はそれで限界だった。杖の旋回をすり抜けた矢は彼女の身体を斬り裂き、焦げた臭いを放つ。
(「動揺から立ち直る暇は、与えません!」)
如何に冷静を装おうとも、作戦は失敗。そして部下を失ったのだ。その内心には焦燥が溢れているはず、とレイは光の矢を紡ぐ。
詠唱が響く。
詠唱が響く。
鞆の氷矢。レイの光の矢。呪と魔科学によって支えられたそれが、まるで機関銃の如くオクトパス・ウィッチへと叩き付けられていく。
「この、程、度!」
千切れ飛ぶ我が身を省みず、蝕腕を動かし杖を振るおうとするオクトパス・ウィッチは、しかし、その刹那に言葉を失い、身体を強張らせる。
復讐者は三名。内二人による集中砲火は、確かに彼女の動きを阻害し、そして、もう一人は――。
「生憎、時間が無くてね。速攻で倒させて貰おう」
粘液と共に噴き出す筈の大渦巻は、しかし、エトヴァの喚ぶ熱砂の砂嵐によって上書きされていく。ジュッ……と響く音は砂が弾ける音か、それとも渦が水泡に帰す音か。それは判らない。だが、押し切るとエトヴァは己が言葉に力を込めた。
「貴女がたは、どれ程虐げてきたんだろうな」
彼は知っている。これまで、キマイラウィッチ達が人々を虐殺し、その当たり前の生活を踏み躙って来たことを。
復讐者達は知っている。その蹂躙は今までではない。これからも未来永劫、続くのだと。キマイラウィッチが存在する限り、彼らが平穏な未来を掴む事は無いだろう。
だから、それが赦せない。
そんな世界を、改竄された歴史を否定する。それが、復讐者達の、そしてエトヴァの有様だった。
「ラ・ピュセルも、グランダルメも、この手で護る。――塵に還りたまえ、異形の魔女よ」
熱砂は葬送の水先案内人だと、言葉を叩き付けた。
「清浄なる蒼き矢よ、悲劇を生みだす醜き復讐の心を撃ち貫け!」
熱砂によって封じられた視界を、光が斬り裂く。迸るレイの光は青い蝕腕を斬り裂き、衣服を、白い肌すら切り裂いていく。返す刀と放つ刺突は、しかし、空を切るのみ。背中から魔力の蒼炎を吹き出し、戦場を絶えず駆け回るレイの姿を、魔女の杖は捕らえることが叶わなかった。
「われらの行いは、想いは、けして過去にのみ囚われたものではない」
竜域の王の言葉を想起し、鞆は呟く。
復讐者達は、そして最終人類史の人々は歴史侵略者によって歴史を奪われた者達だ。簒奪者への憎悪もある。怒りもある。だが、それだけではない。人間を糧にしかしない歴史侵略者達の行いは誤りで、そんな未来を払拭する為、鞆は戦う。
青い瞳の見つめる先は過去では無い。未来なのだ。
「それを、証明して見せます」
朱塗りの弓を構え、蔓を引く。つがえた氷の矢は鞆の意図通り飛翔。視線が射貫く先を正確に貫く。
それは、オクトパス・ウィッチの腹部。人に例えるならば、心臓が在るべき場所であった。
「まさか、タコと同じく、三つ有しているとは言いませんよね?」
「であれば――」
「ボク達もまた、貫くまで!」
氷の矢に続き、光の矢が、そして熱砂を纏った一刺しが次々とオクトパス・ウィッチを貫く。触手の殴打も、三つ叉杖の防御も間に合わない。逆に急接近する復讐者の足場とされ、無防備な身体への道を形成してしまう。
響いた音は二度。一つは肉を穿つ鈍い破壊の音。二者によるパラドクスはほぼ同時に彼女を貫き、一つの音のみを奏でていた。
そして続く音は、オクトパス・ウィッチが発した金切り音――断末魔の悲鳴だった。
長く尾を引く悲鳴は、しかし、永遠に響かない。
「おのれっ。ディアボロス。だが、この復讐は何れ――」
如何なる原理なのだろうか。
呪詛の言葉と共に、オクトパス・ウィッチは燃え上がり、青白い炎へと包まれていく。一歩と距離を置いた復讐者達の眼前で、炎は激しく燃えさかると、刹那の時を経て消失する。
そこに、何も残っていなかった。
「――終わりました」
レイの言葉に鞆はこくりと頷き、エトヴァは「そうだな」と安堵の微笑を零した。
「……それじゃあ、村人を迎えに行かないとな」
吉報を届ける。
その喜びを胸に、復讐者達は戦場に背を向け、空を駆けていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!