スイス方面に向かう大陸軍

 ブローニュ=シュル=メール練兵所の生き残りを含め、断頭革命グランダルメの自動人形達が、スイス方面に向けて移動を開始しているようです。
 移動の目的地は、断片の王・人形皇帝ナポレオンがいる『ベルン』を含む、スイス方面と想定されます。
 これまで、大軍の移動を行っていなかったのは、『ベルン』の拠点をディアボロスの目から隠す為だったと思われますが、その必要が無くなった為、大軍を呼び寄せようとしているのでしょう。

 この移動途中の大陸軍に襲撃を仕掛け、来るべき断頭革命グランダルメ奪還戦における、敵戦力を減らしていきましょう。
 今回移動している部隊は、精鋭とは言えない『数合わせ』のような集団ですが、『戦いは数』という名言もあるので、撃破しておく事に及くはありません。

※補足
 この事件の成功数に応じ『断頭革命グランダルメ奪還戦』における大陸軍の敵残存率が減少します。
 該当する戦場の敵残存率が、合計で「『この事件の成功本数×10%』÷『大陸軍の戦場数』」だけ減少します。
(例)8シナリオ成功し、大陸軍の戦場が4つであれば「8✕10÷4」で各戦場の敵残存率が20%減少します。

広域妨害作戦(ヴァカンス)を実行せよ!(作者 baron
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#断頭革命グランダルメ  #スイス方面に向かう大陸軍  #スイス  #残留効果強化月間  #通信封鎖中(ヴァカンス中) 


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「フランス全土の大陸軍は、ナポレオンの居場所をディアボロスの目から隠す為に、敢えて、ベルンに集結せずに、各地に留まっていたようだが、この情報をディアボロスが掴んだ事で、その必要が無くなったようだ。現在、フランス各地の大陸軍が、スイスに向けて進軍を開始している」
 アウグスト・エステルブリッツ(人間の思想家・g08506)が説明を始めた。
「大陸軍の中核となる精鋭部隊は、既にスイスに集結しているようなので、動き出した大陸軍は精鋭とはいえない部隊のようだ。
 だが、精鋭では無いと言っても、戦争では数の力は侮れない。来るべき戦争において、敵の戦力を削るためにも、この合流しようとする大陸軍を可能な限り叩いて欲しい」
 そう言ってフランスからスイスへ向かうルートを幾つか提示した。
 かなり広域であるが、どうやら同様の作戦が行われた全域の地図らしい。
 よく見れば色々な案内人のところで見た場所もあるだろう。

「スイスに向かう大陸軍は、行軍速度を優先して周囲への警戒などはほとんど行っていないようだ。パラドクストレインで、先回りする位置に向かい、進軍して来る大陸軍を迎え撃って撃破してくれ。その上で、今回の詳細を説明しよう」
 そう言ってアウグストは何故か物資の要望書を持って来た。
 必要な食料だったりテント・毛布などを書き込めば、常識の範囲で提供してくれることになっている。
 どうやら、今回は物資が必要なのかもしれない。
「知っての通り、諸君らディアボロスの精鋭は連戦連勝だ。だが、全ての敵を撃滅したわけではない。取り零した敵であったり、後から駆けつけている部隊も居る。そこで、今回はそう言った敵を探し出し、再編成を行っている部隊を狙ってもらう。あちらが敗残兵をまとめようとするならば、こちらが始末するのも当然だろう? ただ、長丁場になるので、キャンプしながら料理でも楽しんで来ると良い。チーズを焼いてパンや肉に掛けて食べるだけでも美味い。生ハムは当時から存在しているから、普通に手に入るしな。ついでに食料を増やしても構わない」
 そう言って休息を兼ねて広域偵察の出撃を勧めて来た。

「ああ、それと通信障害は持ってくが良いだろう。向こうは自動人形ならではの方法で通信し、味方を集める気だろう。そこで妨害を掛けて各地で哨戒すれば、おのずと相手を邪魔しながら創作できるという訳だな。敵は撃破された敗残兵を慌てて兵力を集結させようとしているのだろうが、それを許す理由は無い。出来る限り撃滅しておいてくれ」
 そう言ってアウグストは地図と申請書をくれた。


「おお! 生きておったか! ワシに合流せよ。他の部隊を回収して陛下の元へ向かうぞ!」
「は、はい! 何とか立て直して見せます!」
 峡谷や山間を抜けてスイスへ向かっていた敗残兵が、アヴァタール級に回収された。
 何とか士気を取り戻し、敗残兵から取り巻いて集団行動が出来る程度に移行する。
 だが、直属の兵と言うにはまだ遠い。ただ、僅かな間に統制を取り戻せる辺り、指揮官は侮れない相手であろう。
「さて……生き残って居るとしたらやはり山か。可能な限り部隊を再編せねばな」
 その様子を見たアヴァタール級は、次の自動人形を探して山野を駆け巡るのであった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【神速反応】
2
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
7
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【寒冷適応】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV5 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV5 / 【反撃アップ】LV4 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回はスイスへ向かう敵戦力を撃破します。

●流れ。
残留効果強化用、および相談用などを兼ねて、最初の選択肢である①は31日に執筆予定です。
次の選択肢にプレイングがあったとしても、1日以降になるのでご注意ください。
また、念のために付けておりますので、無理に参加さしたり続投する必要はありません。
特に遣いたい残留効果が無ければ、通信障害を用意されると良いかもしれません。

①スイスへの道を塞ぎつつ、ヴァカンスを愉しむ。
キャンプ道具と、常識の範囲で食料その他の物資をくれます。
現地でチーズを掛けたパンや肉(ハンバーグなどを含む)を愉しみながら、キャンプ生活を送ります。
もちろん、他の料理を愉しんだり、訓練もありです。

②再編した部隊
敗残兵 → 取り巻き に指揮統制が回復中です。
その為に強くありませんが、放っておくと直属兵になるので、今のうちに倒しておきましょう。
③または④と同時撃破を狙えなくもありません。

③逃走中の部隊
隠れ潜みながら逃げています。
現時点で、一人では最も倒し難い相手です。
ただ、👑は戦闘力より捜索の問題なので、二人以上で探せば難しくはないでしょう。
(良いアイデアがあれば一人でも倒せなくもありませんが)

④再編部隊の指揮官を倒す。
指揮官を倒したら撤収になります。
128

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


百鬼・運命
【ヨアケ】でキャンプ
アドリブ絡み歓迎

戦争が迫ってあわただしくなっている中だが、時先案内人も勧めているしのんびり行くとしよう

フランスもスイスもチーズで有名だ
テントを張って野営地を確保したら、持ち込んだ食材に本場のいいチーズにワイン、生ハムなんかも手に入れてチーズフォンデュでも楽しむとしようか
確かダッチオーブンでもできたはず
すっかりキャンプを楽しんでいるが…何、油断ではなく余裕という奴だ
通信障害を積んでしっかり妨害の準備をしつつ敵を待とう

そういえばスイスというともう一つ
風の谷や天空の城で有名な巨匠が手掛けた有名なアニメがある
あのオープニングに出てくる巨大ブランコの再現に挑戦してみるとしようか


ナイン・スカーレット
【ヨアケ】で参加。
アドリブ・連携歓迎。

猫変身をして過ごす事の多い昨今?なわたし。
「準備も大事、睡眠も大事。ねこは漢字で書くと寝子」
仲間のお手伝いをしつつ、定期的にのんびりだらだらねこねこしてるよ。

基本的には邪魔をしない毛玉、もふもふされる事の多い猫ならぬ「ねこ」。

平和な日が続くのが一番良いね(キャンプではしっかりごはんを食べつつ、その場の雰囲気に身を任せ、楽しい方へ寄ってくよ。

大きな欠伸と燦々日光を浴びたり、いそいそと戦場に行く用意をするんだ。
余裕は大事。
気を張り過ぎても良い事は無いけど、前方確認よし。をモットーに楽しむんだよ。


アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】から🎵
アドリブ・絡み歓迎

久しぶりの外出ですよー🎵
戦争前でもゆったり英気を養いましょう!
キャンプ用の食器とか飲み水はなるべく持ち込みますかね

テント設営も手伝いますよ!
意外と使う機会少ないですけど、外でのお泊まりみたいでわくわくしますよねー🎵

にゃいんさんの姿を見てるだけでも癒されますね🎵
ついついもふもふなでなでしたくなりますね
ダメですか?

チーズフォンデュいいですね!
現地で買い込んでフランスパンやじゃがいもも刻んでみんなで食べましょう🎵
焚き火で常に熱されてとろっとしてて美味しいです🎵
ほむほむ、ハムの塩味も合いますね!

巨大ブランコですか?
乗ってみたいです!
らーららー🎵
……いや、これ勢いついてくると怖いですね!?

ふー、遊びましたねぇ
通信障害も馴染んできましたし、そしたらそろそろ人形狩りの季節ですかね?
そういうのって中世お貴族様の獣狩りみたいでなんだか面白いですよね


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、絡みok
【ヨアケ】同行

ヴァカンスって何でしたっけ?
と、お約束を入れておいて。
面白そうなので、私もお邪魔しますよ。

一応待ち伏せですし、野営地には見晴らしが良さそうな所が最適ですか?
それに、見晴らしが良ければ夜に星空も見られそうですしね。
戦闘前に見る時間があればですが。

キャンプセットと食料を持ち込んで、テントなどの設営を済ませたら、私も食事の準備を手伝いましょう。
キャンプだとバーベキューが定番な気もしますが、チーズフォンデュも面白そうですね。私も勿論頂きますよ。

ん、フォンデュも良いですが、折角ピクニックみたいな感じになっているので、サンドイッチのセットでも良いと思う私です。
サッパリした物ということで、肉に野菜、卵など、定番の具材を挟んだサンドイッチを準備して、皆に勧めますよ。
あ、飲み物も要りますよね。紅茶かコーヒーか、後は何がありますかね?

ブランコは、私はマッタリと温かい目で見守りモードですね。
乗る余裕があれば乗りますが。

さて、敵の気配がしたら、気持ちを切り替えて臨戦態勢ですね。


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】のみんなと

たまには息抜きも必要よね?

戦いに備えて今は楽しく遊びますかね

運命何か手伝う? 
なんか凄くオシャレなチーズフォンデュね?
チーズフォンデュを楽しんだあとは

おぉ、これが巨大ブランコね?
んー、そうだ!
(乗ってる人たちに内緒でイタズラ心で突然押して速さとかを上げてみる)
楽しいわ♪あ、空いたら記念に私もブランコ乗りたいわね

たまにはこんな賑やかさもいいわよね

遊んだあとはのんびりと自然を味わいながら休憩をしておく



「にゃ~ん♪」
「久しぶりの外出ですよー🎵」
 ディアボロスたちはスイスとの国境沿いに来ていた。
 フランス国内を抜けてナポレオンと合流しようとする自動人形たちを迎撃するためである。
 それはともかく。『ヤッホー♪』的なナニカ。
「戦争前でもゆったり英気を養いましょう! ヴァカンスです🎵」
「確かにな。戦争が迫って慌ただしくなっている中だが、時先案内人も勧めているしのんびり行くとしよう」
 アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)の言葉に百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)は頷いた。
 援軍やら襲撃計画やら色々阻止しまくっていて血走った眼のディアボロスも多い。
 ここは適度に息抜きをすべきだろう。
「ヴァカンスって何でしたっけ?」
「フランスにおける長期休暇だな。昔は二か月くらい取る事もあったそうだが、刻逆前には短くなったそうだ。ちなみに知り合いの居ない所で、ただダラダラするだけで、特に特別な旅行ではないらしい」
 お約束でフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が尋ねると運命は肩をすくめた。
 他国の人間が聞いたらオシャレな旅行をイメージするのだが、そんな事はないのだとか。
 スペインやイタリアあたりの田舎町のコンドミニアムで過ごすのだが、社会党政権時代には南仏などで済ませたそうである。
「たまには息抜きも必要ってことよね? 何か手伝う?」
「ああ、後で高所いに行くから御願いします」
「にゃ~ん♪」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)と運命が話してる所でナイン・スカーレット(ねこの隣人・g07595)は手を挙げた。
 猫の手が借りたいなら貸すよ。というジェスチャーなのだが……。
 なお、今日は猫変身中ではないので肉球グローブだ。実にひさびさの人間形態である(形態ゆうな)。もちろん、もし戦いにも参加することになったら、猫変身を用いると思われた。
「まあそんなところですか。面白そうなので、私もお邪魔しますよ」
 フィーナはそう言いながら周囲の地形を観察した。
 ひとまず任務から離れて休むにしても、どうせなら任務でも役建つ方が良いのは確かだ。
「一応待ち伏せですし、野営地には見晴らしが良さそうな所が最適ですか? それに、見晴らしが良ければ夜に星空も見られそうですしね」
「みっ!」
 フィーナがロケーションと偵察を同時に兼ねようと言うとナインが同意した。
 テントの設営が終わったらダラダラするつもりなので、見晴らしは重要である。
 ちなみに山の天気は変わり易いとも言うが、フランスは日本ほどに変わらないので安心しよう。南仏なら雨降りでも傘が要らないほどらしい(北部からイギリスだとそうでもないので、日本人と同じで天気の話が大好きだが)。
「テント設営も手伝いますよ!」
「よし。そっちを持ってくれ。対角線にピーンと引っ張る」
 アオイはブルーシートの上に荷物を置くと運命指示通りに支柱を持つ。
 テントそのものはお高いテントならスイッチポンで済ませられるが、フライ(運動会の学校テントみたいなやつで、食事を造る場所)はそうはいかない。遮光と雨対策にもなるので、ピーンと張る必要があるのだ。
「意外と使う機会少ないですけど、外でのお泊まりみたいでわくわくしますよねー🎵」
「これでお鍋とかも置けますね。後で薪を採って来ましょうか。見た感じ最近は晴れていたようなので、生木は少ないと思います」
 四角い天井が作られたところで、ブルーシートともどもアオイとフィーナは物資を移動させた。食料だけではなく、飲み水なども新宿から持ち込んでいる。流石に生水は怖いし、汲んでから沸かすのは面倒だからね。
「でもこの機材セットも面白いわね巨大なポリバケツの中に、大鍋・中鍋・小鍋が入ってるわ」
「マトシェリーカみたいですね。隙間に入っているのはダンボール?」
「それは敷物の下に敷くねこ。曲がりなりにも山間部で岩とか多いねこ」
 姫恋とフィーナが機材セットを展開していると、ナインはさっそくやってみた。
 ダンボールを一番下に敷き、その上に敷物、その上に猫のぬいぐるみや猫クッション(無数)や人間を駄目にするベッドを置いて行く。そして一番上に鎮座するのはナインである。
「にゃいんさんの姿を見てるだけでも癒されますね🎵 ついついもふもふなでなでしたくなりますね。ダメですか?」
「構わないねこ。準備も大事、睡眠も大事。ねこは漢字で書くと寝子」
 そんな様子にアオイは思わず微笑んだ。
 ナインが猫クッションに埋もれているのを見ると、つい、いつもの調子に見えてしまう。もしこのキャンプが最終人類史であったら、残留効果を使い放題であったというのもあるだろう。だが、そんなことはないので、この話は此処までにしておこう。
「うふふ。みんなくつろいでいるわね。戦いに備えて今は楽しく遊びますか」
 姫恋は『う~ん』と伸びをしてみんなの楽しそうな姿を見て微笑む。
 戦い続けるディアボロスに、こんなひと時の休息があっても良いだろうと思いながら。

 そして一通りの準備が終わったら食事の準備だ。
 岩を並べて鍋を三つくらい置ける竈を造ったら、網を載せて熱を均一西、薪を中に入れて拾った木々を追加。
 新聞紙に火を点けて着火し、その間に材料のカットを始める。
「ふふふ。フランスもスイスもチーズで有名だ。本場のチーズとワイン、そして生ハムを買ってるから、チーズフォンデュでも楽しむとしようか。それも牛乳を使わない贅沢なタイプだ」
 運命は眼鏡を吊り上げながらクーラーボックスを開いた。
 現代社会で通販で手に入れたら人揃いで十万・二十万は軽く飛ぶ。
 だが現地で買えばそんな事はないし、この時代は知る人ぞ知るので物々交換にお金を追加と言う形も結構あるのである。まあ……ディアボロスの収入なら、そんな事をしなくても普通に買えるのだが。この場合、重要なのは上手くやり遂げたという満足感が重要だとも言える。
「なんか凄くオシャレなチーズフォンデュね?」
「チーズフォンデュっ! いいですね!」
 姫恋やアオイ達に異存はない。
 キャンプで食べる物は何だって美味しく感じられるが、せっかくだから特別な食事の方が良いだろう。
「キャンプだとバーベキューが定番な気もしますが、チーズフォンデュも面白そうですね。私も勿論頂きますよ」
 フィーナはワインの瓶を興味深そうに見た後、お湯を沸かすためにポットを火にかけた。
 昨年までは飲めなかったので、あまり興味をもたなかったのだ。
 コレが良い酒なのか分からないが……旅先で味わう経験というのも楽しいだろう。
「フォンデュも良いですが、折角ピクニックみたいな感じになっているので、サンドイッチのセットを作りますよ。具はなにが良いですか?」
「ツナ」
 フィーナがお茶の用意をしながらパンをカットし始めると、ナインは即答した。
 もちろん肉や野菜以外にも。卵などの定番は揃えてある。
 ツナ缶はお安い事もあり、ニャインの為に皆用意しているだろう。
「蓋。なんで温めてるの?」
「これは鍋じゃなくてダッチオーブンだから。フライパンにもなるし、蓋に戻せば圧力鍋みたいにできるんだ」
 そんな中でふと見ると、石竈で蓋が焼かれているではないか。
 ナインが寝転がったまま尋ねると運命は大鍋の上に蓋を乗せた。
 先ほど見た三つの鍋はキャンプ用品であり、大鍋はカレーで中鍋は味噌汁で小鍋は御飯を焚いたりできる。そして今回はチーズをトロトロに溶かすために、上下から温めるため鍋を焼いているという訳だ。なお今回、その中鍋にはジャガイモがタップリ茹でられていた。
「フランスパンとジャガイモが容易出来ましたよ~。みなさん、自分の小皿を選んでくださーい」
「選ぶと言っても紙皿じゃないの……って、プリントされてるのね。最近の小物は凄いわ」
 アオイがお湯を捨て大皿の上に芋を載せていると、姫恋はピンク色の紙皿を選んだ。
 他にもスカイブルーやミントグリーンなどの様々な色合いの紙皿が揃っている。
 昔は白一色であったが、最近はこういう紙皿も売っているらしい。絵付きなどもあるとかで機に成ったら探してみるのも良いだろう。なお、ディアボロスはオーダーで数万するお皿でも口福の伝道者のついでに増やせるので反則だと思うの。
「あ、飲み物も要りますよね。紅茶かコーヒーは用意してますが、後は何がありますかね?」
「そんなところで良いんじゃないか? 甘いものを食べたら煎茶もいいけど、今回はマシュマロとか用意してないしな。というかその場合はブラックでコーヒーもらうけど。よし、良い感じに溶けたぞ」
 フィーナと運命は適当にコップにティーパックを載せた。
 一回きり使い捨てのやつで、インスタントより美味しいのが特徴だ。
 キャンプで本格的に紅茶を淹れたりコーヒーをドリップするのも面倒だが、ただのインスタントというのも味気ない、そこで多少お高くても良い物を選んだという訳である。
「「「「いただきます」」」」
 こうして一同はそれぞれに好きな物を選んで食べ始じめた。
 大鍋に溶けているチーズを、お玉で載せればそれだけでトロッとする。
「むー」
「熱いの? ちょっと貸してみなさいな。代わりにバゲッドを焙って置いて」
 ナインが舌を出して熱そうにしていると、姫恋はくすっと笑ってフーフー。
 姉貴分に面倒みられて、まんざらでもない調子でナインはパンを回転させた。
 しっかり焼いたパンにチーズをのせても良いし、軽く焙ってチーズに漬けても良いだろう。
「焚き火で常に熱されてとろっとしてて美味しいです🎵」
「牛乳を入れたのもマイルドで良いけど、濃いめのも悪くはないわね」
「ねこは牛乳タップリの方がよいねこ」
 アオイや姫恋は薫り高いチーズの風味を感じ、ナインはピチャピチャと牛乳の入ったマグカップで火傷しそうになった舌を冷やしている(なお、物理法則即破壊があるから火傷しないだけで、熱いのは合う句感じる)。
「生ハムもいいぞ。作り方は基本的に変わってないからな。ここらの産地に合わせた流儀があるくらいで」
「ほむほむ、ハムの塩味も合いますね!」
 運命が産地による生ハムの差を説明し始めると、アオイは右から左にスルーした。
 ミントアイスに一家言ある彼女だが、他は美味しければ良いという塩梅である。
 そういえば最初は嗜好品ではなく、単に保存食なんですっけと相槌を打つ程度であった。
「食べ比べてみると、厚さでの差や熱の差が判りますね。豚の種類や熟成度に関してはまた機会があったら検証しましょう」
 むしろフィーナの方が生ハムの厚さや、チーズを掛けたモノに焼いた物などを食べ比べていた。なお、ワインは試してみる程度なので、軽く飲んだ後はマグカップに少し垂らす程度にしている。とりあえずワインの飲み比べに関しては、今度恋人とやる事にしようと思いながら。
「サンドイッチもいただくわね? バゲッドも良いけど、パンの食べ比べも面白いわ。チーズを付けた時の感覚も違うし。これはフーフーしなくて大丈夫よね?」
「あーん」
 姫恋は卵サンドを食べながら、甘えて来る妹分にツナサンドを食べさせてあげた。
 こっちはイチゴと生クリームのサンドイッチでも帰ったら作ろうかしらね~と思いつつ、この日は賑やかに食事会で終わる。
「星も綺麗ですね。偶にはこういうのも良い感じでだと思います」
「私としてはイベントで出かけるのも好きですけどね。ご当地のお土産がある様に、イベントごとに独自のショップもあったりするので」
 旅慣れたフィーナからすると、一か所に留まってその差を比べるというのは珍しい。
 対してアオイの方は、コスプレ出来るイベントには欠かさず言っていた時期もあり、最近は忙しくてあまり出ない日々も続いたが、また何処かに遊びに行くのも良いかなーとか思い始めた。
(「日も暮れたな……。すっかりキャンプを楽しんでいるが……何、油断ではなく余裕という奴さ。さて、そろそろ哨戒がてらに『次』の準備を始めるか」)
 その日の晩、運命は交代で歩哨に立った。
 まだまだ大丈夫だとは思うが、飛行タイプも居るという。
 警戒は重要だし……それにもう一つ、お楽しみがある。黒一点で神社の子である彼は『基本』真面目なタイプであり、女の子の女子会に参加し難いのもあった。
「ちょっと警戒に出て来る」
「任せる」
 運命はもう一人の歩哨であるナインに声を掛けて出て行った。
 昼間からダラダラしていた彼女は目も冴えているし、夜中に起きている当番としては最適だ。運命が森やら谷間に向かうのを見ながら、ノンビリと周囲を警戒する(寝ころびながら)のである。
「おかえりなさい。例の話よね? 良い場所あった?」
「ああ……ちょっと、位置的にアレだったけど、どうにか設置して来ました」
 やがて朝になって歩哨を後退した姫恋は、疲れた様子で戻って来た運命にお湯で濡らしたタオルを渡して上げた。歩哨の居るキャンプだと薪が燃え切らない炭でも置いて置けるので、ポットで湯を沸かすことは難しくないのだ。
「にゅ~?」
「ふふふスイスというともう一つ。風の谷や天空の城で有名な巨匠が手掛けた有名なアニメがあるんだが、あのオープニングにある巨大ブランコを再現したくなってな」
 寝ぼけまなこで転がっていたナインが誰何の声を上げると、運命は眼鏡の位置を直しながら解説した。よくよく考えれば複数人でやれば良かったと思ったが、丁度良い場所を見つけたのと、既に夜も更けていたのでやり切ったのである。
「と言う訳で、第一陣は誰が行く?」
「巨大ブランコですか? 乗ってみたいです!」
 運命の言葉にイベントスキーのアオイは即座に手を挙げた。
(「ブランコは、私はマッタリと温かい目で見守りモードですね」)
(「ねこは日向ぼっこしながら見張りの続きねこ」)
 その様子をフィーナとナインは静かに見守ることにする。
「おぉ、これが巨大ブランコね? んー、そうだ!」
 もちろん姫恋が悪戯心を出して、抜き足差し足忍び足し始めたのを見たからではない。
「らーららー🎵 ……いや、これ勢いついてくると怖いですね!?」
 最初の頃はヤホホーと単身でいたアオイであるが、少しずつ加速していくので青ざめ始めた。まあ、ディアボロスは落下しても死なないので安心しよう(できませんよ!?)
「なんだか気分は風の谷で、らんららららんらんらんの方なんですけど!? おーたーすーけー」
「楽しいわ♪ あ、空いたら記念に私もブランコ乗りたいわね」
 アオイが叫び始めたのは姫恋の生である。
 ただ絶叫マシーンだと思えばそれほど早くないし、飛翔が無くても翼があるから滑空はできそうだ。多分、きっとメイビーと言う感じで、姫恋の方はポジティブである。
「ふー、遊びましたねぇ。交代しますか?」
「俺は最初にテストした。何度も千切れたよ」
「パス」
 戻って来たアオイが声を掛けると、運命は肩をすくめナインは即答した。
「こんな感じで良いですか?」
「もうちょっと早くてもいーわよー」
 ちなみに押しているのはフィーナで堪能しているのは姫恋ね。
「通信障害も馴染んできましたし、そしたらそろそろ人形狩りの季節ですかね? そういうのって中世お貴族様の獣狩りみたいでなんだか面白いですよね」
「んむ。前方確認ヨシっ。とりあえず、ヨシ。ではないねこ」
 アオイが喉の調子を取り戻すために紅茶を飲んでいると、ナインは拓けた視界を眺めている。さながら猫が空中を眺めているようだが、もしかしたら人間形態でも何か見えるのかもしれない(正しくは、何もいないからまったりしているのだが)。
「まあ、そろそろ来るでしょう。そうなったら気持ちを切り替えて臨戦態勢ですね」
 フィーナはチーズとハムの残りをサンドイッチにしながらその言葉に頷く。
 直ぐに来るとは聞いていないが、予知である程度を察してから来ているのだ。
 そう長い時間が掛かるとも思えないのだ。
「とりあえず、敵は二チーム居るんだったか。見つけ易い方だけ倒して取り逃がさないようにしないとな」
「スケジュール次第だけど……私たちの他に、もう一組居たから大丈夫でしょ」
「まあ、困ったらパラドクス通信を後で設置するねこ。猫変身も」
 なんてことを言いながら、長閑な陽だまりの中でディアボロスたちはゆっくりと時を過ごすのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV5が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)とのんびりキャンプだ

ラズを手伝って、テントを張り……エアマットを膨らませよう
春先だし、毛布もいるかな?

食材の下ごしらえはこんなものでいいか?
地元のチーズいっぱいでわくわく

本格的な焚き火台にニコニコ
ラズの料理楽しみ~
刻んだ具材をスキレットにごろりと並べておこう
チーズのカップごと蒸し焼きにするのか……キャンプらしいや

次は何作るんだい?
アヒージョ………に、丸ごとチーズだ!と目を丸くして
俺は玉ねぎを炒めてスープにし、焼いたフランスパンを浸してチーズをかけて焼く
オニオングラタンスープの出来上がり

はーい。一緒に食べよ
グラスに白ワインを注いで、炭酸割りでスプリッツァーにしよう
キャンプチェアに座り、たき火の傍に並んで
煮える鍋を前に乾杯!
チーズフォンデュに具材をくぐらせて
はふ……あふい
美味しい
このチーズもいいお味
ハーブのヴルストも好き
ラズー、こっちも美味しい
食べてみて

食が進んで、お酒も回り
こんな日もいいなと笑いあい
ああ。本当に……各地を巡っているな
いつしか一緒に毛布にくるまってひと眠り


ラズロル・ロンド
エトヴァ(g05705)とのんびりキャンプー

場所を決めたら新宿島持参のテントを張ってエアマットを設置
昼寝の準備も万端だ
そしたらお楽しみのキャンプ飯タイム
現地のチーズを入手
グリュイエール、エメンタール、ゴーダチーズなどを使い
足りない材料は新宿島のを合わせて作っちゃうぞ

焚き火台の火がいい感じに炭に回ったら
大き目スキレットを置の上にシュラカップを乗せ
チーズに牛乳、コーンスターチを入れ、カップの周りに野菜やソーセージを乗せて蓋をすれば、蒸し焼きにしてチーズフォンデュ!

別のスキレットにはたっぷりのオリーブオイルにスパイス、ニンニクも入れ
マッシュルーム、ブロッコリーにエビ
更にチーズの塊をドボン

パンも炙って少し待つ〜
エトヴァ食べよー。乾杯!

キャンプチェアに座って
チーズを食材で掬ってフゥフゥあーむっ
流石は本場、チーズの味が違う
オニオンスープも温まる
こっちも美味しいよ
あ〜んしたり
食事を楽しみお酒も飲んで
二人でのんびりするのも久しぶりな気がする
ダルメも色んな所を巡ったね
思い出を胸にすこーし一眠り
スヤァ



「この辺りかな? 少し下がゴツゴツしてるのが気になるが」
「やっぱり砂漠とは違うね。でもまあ、エアマットを膨らませれば問題ないでしょ」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)とラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)は開けた場所やってきた。
 グランダルメのフランス残党軍がスイスに居るナポレオンと合流するのを阻止するためだが……時間的に余裕があるのでキャンプすることにしたのだ。
「しかし新宿は本当に便利だなあ。テントだけなら一瞬だなんて」
「俺達の時代の天幕とは随分違うな。これ以上になると……モンゴルのゲルくらいか。もっとも、アルタン・ウルクに住処はなさそうだが」
 二人はテントを簡単に設置すると、その脇にフライ(キッチン用の天幕)を立てた。
 石竈を用意して網を張り、熱量を均一にしたら上にポットやら鍋やら色々と載せていく。
「春先なのもあるが、流石にスイスとの国境沿いは寒いな。毛布を並べておこう」
「ありがとう。僕は寒いのが苦手だからね。これで昼寝の準備も万端だ」
 東欧出のエトヴァは寒いのが気にならない事も多い。
 対してラズロルは砂漠の出身である。ラズロルは恋人のさりげない気遣いに嬉しくなった。
「さて、お楽しみのキャンプ飯タイムだよ。はしたなく摘まみ食いしながらつくっちゃおう」
 ラズロルは組み立てたテーブルの上に食材を並べて腕まくりした。
 現地のチーズを始めとして、新宿で手に入れて来た肉やら野菜やら。
 グリュイエール、エメンタール、ゴーダチーズなど様々なチーズを大皿に並べ一部を削いでおく。青野菜をむしって添えれば、最低限のおつまみは十分だろう。
「食材の下ごしらえはこんなものでいいか? ……おお、一杯見つけて来たな」
「一部は新宿で手に入れたのだけどね。蜂蜜やキノコなんかとも合うのがあるよ」
 エトヴァは様々がチーズにわくわくしていると、ラズロルはウインクして大皿に載ってるのから一切れ摘まんでエトヴァに食べさせてあげた。そして大きなスキレット(分厚く素材が異なるフライパン)に金属製のカップを載せ、チーズに牛乳やコーンスターチを入れ温めを開始する。
「よし、ある程度温まって来た。野菜とソーセージを入れて蒸し焼きにしたらチーズフォンデュになるよ」
「チーズのカップごと蒸し焼きにするのか……キャンプらしいや」
 ラズロルはそのままスキレットを放置すると、別のスキレットを取り出す。
 エトヴァはスキレットの特徴として分厚いだけではなく、ゆっくりじっくり熱が伝わるのを知っている。だからこの後の行動もおおよそ理解できた。
「次は何作るんだい?」
「フフ。見ててよ。直ぐに出来上がるからね」
 そう、ラズロルは同時にもう一品用意するつもりだったのだ。
 最初に用意したアミューズグール(突き出し)も合わせて実に三品である。
「たっぷりのオリーブオイルにニンニクとスパイス……アヒージョか!」
「さて、どうかな? そーれっと」
「丸ごとチーズだと!?」
 みたいなやり取りで、チーズと言う味わいは同じながら風味も味付けも違っている。
 ラズロルの魔法のような手腕にエトヴァは目を丸くした。
「俺も負けてはいられないな。……といっても、ただのスープなんだが」
「オニオングラタンスープだね。これ優しい味だから好きなんだ」
 エトヴァは玉ねぎをじっくり炒めて中から出てきた水分を中心にスープにすると、焼いたバゲットとチーズを載せる。するとトロトロになったチーズが溶けだして蓋をして、グラタン風のスープが出来上がるのだ。
「さー出来たぞー! エトヴァ食べよー。乾杯!」
「はーい。一緒に食べよう。乾杯」
 パンを程よく焙りながら、大皿を用意して一時避難所を造る。
 後は好みに合わせてカリカリにしたり、柔らかめでも良いだろう。
 キャンプチェアに座りグラスに白ワインを注ぐと、炭酸で割ってオシャレなスプリッツアーの出来上がりだ。
「フゥフゥあーむっ。流石は本場、チーズの味が違う。さっきつまみ食いしたのと風味も変わるね」
「さっきのは単独で食べ比べたくらいだからな。はふ……あふい。美味しいな」
 ラズロルとエトヴァは避難皿に載せた食材をつまむと、そのままチーズを掬って口に入れる。任務でも食べる干し肉なども、こうなっては美味しい食材に早変わりだ。生ハムをナイフでカットしたり、堅いとされる土台の部分を削って肉として焙ったり。
「このチーズもいいお味だ。ハーブのヴルストも好きだな。新宿のも悪くはないが、万人に寄せたぶんどうしても平坦になる」
 エトヴァは癖の強いソーセージを楽しそうに味わった。
 新宿だと一般受けしないので、一部のディアボロスが肉を手に入れて作っている分くらいだ。
「そうだっ! ラズー、こっちも美味しい。食べてみて」
「わわっ、焼いたナイフで! 凄いや」
 エトヴァはナイフを火にかけると、塊のチーズを切裂いた。
 それ上の方からドロドロになるのを見ながら、ラズロルは笑顔で肉を食べてみた。
「オニオンスープも温まるね。こっちも美味しいよ。あーん?」
「あーん。チーズは不思議だな。まるで人の文化の結晶の様だ」
 ラズロルがオニオンスープを食べながらアヒージョにスプーンを入れると、そのままエトヴァに食べさせてあげる。流石に第三者が見て居たら出来ない事だが、ここには恋人たち以外居ないので、こんなことも問題ない。

 口直しに酒を飲むのか、それとも話を滑らかにするためにお酒を飲むのか。
 チーズ主体なのでそれほど胃にたまらない筈なのだが、二人で居るからこそ楽しくお腹いっぱいになっていった。
「二人でのんびりするのも久しぶりな気がする。ダルメも色んな所を巡ったね」
「ああ。本当に……各地を巡っているな。しかし、偶にはこんな日もいいな」
 食が進んで、お酒も回り。
 時計の針も笑顔でクルクルと動いて行った。
 いつしか一緒に毛布にくるまってひと眠り。
 思い出を胸にすこーし、ひと眠り。
 スヤァと二人は眠るのであった。

 こうしてディアボロスたちは楽しく余暇を過ごしたのである。
 敵が駆けつけて戦いとなるのはもう少し、あとちょっとだけ僅かな休息を過ごすとしよう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】がLV7になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!


「隊長。味方の反応を発見しましたが、途中で途切れてしまいました」
「むむ。いかんな。損傷しておるのか、通信をしない方が良い程に追い詰められておるのやもしれん。急ぐぞ!」
 敵部隊は逃走中の自動人形の反応を追っていた。
 だが、あるところで突如としてその反応が消えてしまったのだ。
 通信障害という残留効果を知らないのかもしれないし、あるいはそんな余裕がない程に戦っているのかと判断した。
「最悪の場合、ワシだけで突入する。お前たちは生き残ることを優先せよ!」
「そんな……いえ、承知しました! 御武運を!」
 アヴァタール級が命を懸けて自分たちのような残存部隊を拾おうとする。
 その行為に胸を打たれ、部下たちも少しずつ統制を取り戻していったのだ。
 そして敵部隊は山間にある、とある谷を目指した。
 その姿を、ディアボロスたちが見ているとも知らずに。
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
【ヨアケ】同行

流石に通信妨害されては、お互いの連絡は取り難いみたいですね。
各個撃破と行きたいですが、山中に隠れている敵部隊の方は、探すのに一苦労しそうです。
ならば此方は、他の仲間と手分けして、面単位で炙り出しますか。

まずは『陽炎』で光の精霊達を召喚。敵の捜索と周辺地形の把握を手伝って貰います。
山中の谷間となると、木々や茂みの他、斜面や窪みも多そうですね。完全視界も利用して、地形に同化している敵や隠れている敵が居ないか警戒します。
怪しい箇所があれば、光の精霊達に依る広範囲射撃で炙り出しましょう。
流石に攻撃されれば反撃してくると思いますが、さて?

敵を発見したら他の仲間にすぐ連絡し、私は敵の逃走阻止に努めます。
光の精霊達と共に敵を包囲して、光の矢による全方位攻撃に面制圧射撃を混ぜて、逃走の余地を消しましょう。
最優先は逃走を試みる敵、次いで弱った敵。この場からは誰1人逃がしませんよ。

敵の高速飛行や急降下突撃には、光の精霊達で進路妨害しつつ、突撃を受け流し、地面に激突させます。


百鬼・運命
【ヨアケ】
心情
さてと英気も十分を養ったし、仕事の時間だ
まずは【ヨアケ】の皆と逃走するトループス級を掃討しよう

作戦
作戦前にみんなで作戦確認

敵を捜索して炙り出す側と、逃走した敵を待ち伏せる側に分かれ、敵が逃走するなら追い込み漁の要領で行動し、炙り出しに反撃するなら待ち伏せ側が背後を突く挟み撃ち作戦に移行しよう

捜索場所や敵位置が分かりやすいように地図にグリッド線を引いて縦横にエ英数字を振って区分けし、【スーパーGPS】で位置確認
【パラドクス通信】でしっかり連携しよう

行動
炙り出し側で行動
敵の目的地も分かっているし、山岳地帯なのでルートも絞り込める
『地形の利用』『追跡』技能で予想した担当区域の敵の逃走ルートを中心に【完全視界】や【使い魔使役】した鳥で上空から敵を捜索

敵を発見したら、皆に連絡をしつつ『追跡』
気がつかれないなら皆が集合するまで追跡を続けるが、気がつかれたら【群鳥】で攻撃
反撃するようなら足止めをおこない、逃走するなら上空から使い魔で追跡しつつ、追撃を入れて敵を待ち伏せ班側に誘導していこう


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】のみんなと

さて、ただ遊んでたわけじゃないことを分からせて上げるお時間が来たわね

待ち伏せ班として潜んでおきますかね
念の為【完全視界】で視界は確保しておく。

【通信障害】で相手の連携は取れないようにしつつ
【パラドクス通信】で炙り出し班と常に状況は共有しつつ【スーパーGPS】も活用しておく

炙り出し班が誘導してきた敵を【桜蝕毒】にて桜の花びらと共に迎え撃ち毒を与え確実に倒していく

合流なんて絶対させないわ
ここでお前らは倒す!

逃走しようとするやつには【ダメージアップ】で威力の増したより強力な一撃を与える。

逃げようなんて甘い考え許すわけないじゃない。

罠にはまった時点でお前たちの負けは決まったようなものなのよ。


ナイン・スカーレット
【ヨアケ】
アドリブ・連携歓迎

事前準備
作戦は皆に合わせて動くので、遊撃と援護を担当するよ。長距離からのパラドクスは威力が落ちるから射程範囲に入ったタイミングで放てたら放つ感じで考えてるけど、作戦があればそれに乗っかります。


「よし、本気モード」とシャランラと装備換装。
神弓ヴィジャヤを構えて移動や黄金の鎧と追従型の兵装を装着。

先行しているフィーナの【完全視界】を使用させて貰って見えない相手からの恐怖を与えるよ。狙撃は一番怖いからね。

「創造神の一撃を喰らえ!……幻解・神ノ矢」

視界を確保してる側からすればとってもいい感じだと思う。
敵が逃げる数を最小限に止める為に行動を優先したり、援護に回ったりとマルチタスクに行動を行います。

本気のねこは狩猟本能を全開で行くのだ。
※今回はでっかい猫にはならずに、真面目モードで元王族のカリスマ?が光ったら良いなって思っています。

基本的に仲間の邪魔はせず、適切な行動を取ります。
非協力的な対応等はしないです。


アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】
アドリブ・連携歓迎

ふふ、遊んでても作戦は進んでるんだから楽なものですね
仕掛けは上々、あとは仕上げを御覧じろ、といった所ですか
とはいえゲリラじみた部隊は面倒ですね
残念ですが誰一人逃がす気はありません

私は待ち伏せ班ですかね
【パラドクス通信】で連携を取りつつ、想定されるルートに先回りする形で潜伏しますよ
一応カモフラージュ用の葉っぱ迷彩マントくらいは被っておきましょう
【完全視界】で周囲を確認しつつ、現れた部隊を雷撃の矢で一網打尽にしてやりましょう
当然【通信障害】でまともな連携は通しません
飛んだり離脱しようとする敵は優先して排除です

攻撃して来たら、あちらの攻撃に矢を合わせて相打ち狙いで!
あまり時間をかけたくはないので包囲を崩さない程度に攻めの気持ちで行きましょう

ディアボロスの罠、気に入ってくれました?
回収されるのは不都合ですので、ここで散っていって下さい



「さてと英気も十分を養ったし、仕事の時間だ。まずは作戦の確認かな」
 百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)が率先して作戦会議を始めた。
 山岳で敵を探しながら戦うので、見つけられるかが問題である。
「さて、ただ遊んでたわけじゃないことを分からせて上げるお時間が来たわね」
「ふふ、遊んでても作戦は進んでるんだから楽なものですね。仕掛けは上々、あとは仕上げを御覧じろ、といった所ですか」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)の言葉にアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)が頷く。仲間達でこの辺り一帯に通信障害を仕掛けていたのだ。
「流石に通信を妨害されては、お互いの連絡は取り難いみたいですね」
「うむ。上手く対応するべきだな」
 フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が現状を説明するとナイン・スカーレット(ねこの隣人・g07595)がいつになく真面目な顔で答えた。今日は本気モードで行くぞと、シャランラ変身、装備を換装して猫ねこした姿から、カリスマ性溢れた姿になる。
「各個撃破と行きたいですが、山中に隠れている敵部隊の方は、探すのに一苦労しそうです」
 フィーナは敵部隊の動きに難色を示す。
 山間部を逃げている部隊と、それに合流しようとする部隊が居るのだ。
「特にゲリラじみた部隊は面倒ですね」
「ならば此方は、他の仲間と手分けして、面単位で炙り出しますか。パラドクス通信を用意しておきます」
 アオイが逃げている敵を見つける困難さに指摘すると、フィーナは作戦を提示する。
 合流する敵の足止めを他のチームに任せ、自分たちは逃げている敵を紹介網で確実に捉えるべきだと主張したのだ。
「ということは敵を捜索して炙り出す側と、逃走した敵を待ち伏せる側に分かれ、敵が逃走するなら追い込み漁の要領で行動しよう。炙り出しに反撃するなら待ち伏せ側が背後を突く挟み撃ち作戦に移行するんだ」
 運命は地面に軽く地図を描きながら説明する。
 U字を幅広くした感じの網を描き、そこへ矢印を向けた。
 広範囲を面制圧するという意見を取り入れ、アレンジした格好だ。
「なる私は遊撃担当を担おう。基本は網側に居るが、状況に合わせてカットインや防御シフトへ協力する」
 この流れでナインは積極的に作戦への参加をすることにした。
 寝て待つような何時もの動きではなく、状況に合わせて狩りに出る心算だ。
「なら私たちは待ち伏せ班として潜んでおきますかね。慣れてない場所だし念のためにGPSを用意しておくわね」
「逃げる相手は可哀そうですが、残念ですが誰一人逃がす気はありませんからね。パラドクス通信も用意しておきますよ!」
 姫恋が網側の絵をトントンすると、アオイも同行することにした。
 そして周囲に在る木々から枝を見ながら、葉っぱ柄の迷彩マントを被る。
 もちろんコスプレではなく、カモフラージュ用の姿なんだからね!
「OK。こんな感じでで英数字を割り振るから、確認よろしく」
「ふーん。だいたいこんな感じね。了解したわー」
 運命はみんなが納得した所で、地面の絵に格子模様を描いた。
 そこにアルファベットと数字を書き込みA1・A2と添えていくのを見て、姫恋が代表して了承の言葉を返した。
「群鳥ノ簇ガリテ鶉如セ」
 運命は式神を山鳥に憑け、その意思を自らに寄り添わせて捜索命令を出した。
 こうしてディアボロスたちは行動を開始。

 山間部にある谷間で、敵部隊を補足したのである。
 相手はフランス側からスイスを目指しているし山間部で隠れ易い位置を移動するから、おおよそのあたりが付け易いのだ。
「やはり飛行せずに木々の中を抜けていくのですかね……あ、居ました。精霊たちが発見しました」
「こちらでも使い魔が見つけた。……こちら運命。敵部隊を発見、もう片方のチームにも連絡を入れたよ」
 完全視界で見つけたフィーナの連絡に、運命は敵部隊の動きを断定した。
 双方で確認することで、より詳しい流れを把握したのだ。
「じゃあ、こっちでお出迎えねー。援軍待ってるわー」
「急行する。暫く耐えていてほしい」
 その通信を受けて姫恋が迎撃準備を始めると、ナインは包囲網を縮めるために動き出した。別動チームも足止めに向かったとの事で、このまま上手く行けば囲めるだろう。
「一網打尽にしてやりましょう。飛んで逃げようとする相手を、優先してやりますよ!」
 アオイは鏃に言魂の魔力を封じ、その矢を引き絞った。
 込める魔力は雷、まだ効果は発揮しないが想定位置まで飛べばその威力を示すであろう。
「合流なんて絶対させないわ。ここでお前らは倒す!」
 姫恋は自らの体に桜の紋章を浮かび上がらせる。
 それを媒介に花弁の様な魔力を放ち、敵を巻き込んでいった。
『見つかった!? 散開しなさい……! 私はここで迎え討ちます!』
「良い覚悟ね、分隊長頭? でも逃げようなんて甘い考え許すわけないじゃない。罠にはまった時点でお前たちの負けは決まったようなものなのよ」
 敵は窮地に陥って尚、不死鳥のような闘志により重火力で迎え撃つ。
 だが姫恋の魔力は既放たれており、浸食するペースは相殺するよりも早いのだ。
 そして!
「電流、雷、電光稲妻落雷雷鳴感電痺れろ! それじゃあ、いっけー!」
 そこへアオイの放った矢が飛来!
 指定位置に達すると、ビリビリと電撃を放ち始める。
「ディアボロスの罠、気に入ってくれました? 回収されるのは不都合ですので、ここで散っていって下さい」
『や、やらせはしません。せめて相打ちで、仲間達を!』
 鏃から迸る雷電が敵を焼き焦がす。
 ソレ単独では倒せなかっただろうが、姫恋の桜と共に密集させたことで敵の分隊長を撃ち落とす。しかし、敵もまた、命を懸けて突っ込んで来たのである!
「くっ! ですが、ここは攻め攻めでいきましょう。このー!」
 アオイはその攻撃に対し、矢を放って相殺を狙いつつ防御に入った。
 怪我を負うのは仕方がない、ここは包囲網を崩さず、そして重傷では無ければヨシ! の気構えである。
『急げ、急げ! このまま倒される訳にはいかない!』
(「予定通り……創造神の一撃を喰らえ! ……幻解・神ノ矢」)
 なんとか逃げ出そうとするところへ、駆けつけたナインが弓を引き絞る。
 そう、先ほどのアオイの言葉は、ナインにカバーは不要だと告げる意味もあったのだ。
 彼女は森の木々に隠れ、完全視界越しに狙撃した!
『っ!?』
「この幻想に眠るは神々の祝福、つがえた矢に祝福と力を与え賜え、神の力を知るが良い」
 ナインはあえて範囲攻撃に巻き込まれ、負傷していた敵は狙わなかった。
 むしろ逃げ出し易い位置に居る敵を穿つ!
 傷打ち立て器など何時でも討てる、絶対に逃がさぬという意思表示であった。
『円陣! 狙撃されるままでは窮地です。ここは軽くたたいてから撤退を……』
「うむ。良き判断だ。それが……私達だけならば、な!」
 敵は陣形を整えて防御態勢を敷き、ナインを攻撃しながら逃げようとした。
 これは相手の思考を誘導し、『ここには他に援軍が来ないから、逃げ易い者を狙った』と思わせたのだ。実際には捜索していたメンバーが駆けつけるのだから! 機関砲に対して矢を放って応戦し、その弓が持つ『勝利』の言葉を確実にするために戦い続ける!
「作戦が上手く行きましたね。ここは逃走の余地を消しましょう。この場からは誰1人逃がしませんよ」
 フィーナは召喚した精霊たちに魔力を放たせた。
 光り輝く光景が周囲を照らし出し、広範囲を焼き始める。
『目が?! ですが、まだまだいけ……ます』
「いいえ。ここまでです。精霊達よ、我が元に集って踊れ。迷える者達のため、光の道標を指し示せ……!」
 相手の防御陣形を光が覆い尽くした。
 その内の一体がフィーナを倒して血路を拓こうと飛び込んでくるが、慌てずに光の精霊で視界を塞ぎつつ、自らは受け流して防御するのであった。
「これで終わりだ」
 運恵美は周囲に集った小鳥たちを突撃させた。
 それは敵の攻撃で撃ち落とされていくが、そのまま呪符に還って敵へと張り付いて行く。
 到達した段階で手遅れであり、あとはみんなで確実にトドメを刺すだけである。
「これで全部ですかねー♪」
「みたいよー。食べた分のカロリーは使ったかしらね」
「時間を使って待ち伏せを行った甲斐がありましたね」
「うむ。後は敵の指揮官と向こうの部隊だな」
「それなら今、仲間が足止めを掛けているそうだ」
 やがて敵部隊を倒したところで、周辺を軽く見渡した。
 本当は捜索喰らいはしたいところだが、もうチームが戦っているのでそうもいかない。
「なら余裕のある者が中心に敵指揮官を倒すとしよう。無理は禁物だがな」
 最後にナインがそう締めくくり、メンバーの中で余裕がある者を募って指揮官を倒しに向かったのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ダブル】LV1が発生!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

ちょっと飲み過ぎた? ……問題ない
狐さんを寝かせておいてやりたいので
静かに行動開始だ

悪いが、スイスに合流はさせないよ

通信障害を使用し撹乱
迷彩コートを羽織って待ち伏せし
合流した本隊を偵察発見し、好機を狙い仕掛けよう
飛んでいる姿が見つかるだろうか

PD通信あれば使用し、仲間がいれば連携を
まずは取り巻きから……
多数を相手取るため、威力を高めつつ一撃の手間を省く

戦況を観察しつつ、敵の位置や動きを把握
チェロSerarhimを演奏し、PD攻撃
奏でる生命讃歌に光を呼び、彼女たちの主張ごとかき消そう

狙う順は
死角を狙ってくる敵、一見で倒せる敵>消耗した敵を目安に優先

敵の攻撃には、後光を察して直視を避けつつ
魔力障壁を展開して身を護りつつ、腕のタワーシールドを正面に掲げて、衝撃波を防ぐ
殺人的音痴な歌には、演奏を続け対抗しよう
反撃をきっちり返し、高威力で倒していこう

さあ、次は指揮官殿、お相手願おうか



 これは少し前の事。
 ディアボロスたちは敵集団を確認。
 その動きから、隠れて逃げる他のクロノヴェーダを補足する。
「ちょっと飲み過ぎた? ……問題ない」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は目を覚ますと静かに行動する。
 出来るだけ毎朝の調子と変わらない様に歩き、一緒に寝ていた『狐』を起こさないようにする。
「悪いが、スイスに合流はさせないよ」
 エトヴァは通信障害の残留効果を使って敵を撹乱することにした。
 敵は複数の部隊が一つにまとまり、そこからスイスに合流しようとしている。
 そこで第一にスイス行きを阻止して、もう一つの部隊捜索を仲間に委ね、彼自身は足止めに向かっているのだ。
「なるほど、終点と起点か。すると位置は……」
 エトヴァは仲間からの連絡で、どのような捜索をしているのか確認した。
 そして敵ルートを把握し、合流しようとするところを脇から襲い掛かることにする。
『見つけたぞ。よし、このまま合流を目指す。ワシが先行するゆえ、お前たちも着いて来い!』
『はい!』
 危険地帯に指揮官率先で飛び込み合流を目指しているようだ。
 そこに割って入るのではなく、隠れて後ろの部隊を狙う。
(「アヴァタール級が離れたな。まずは取り巻きから……」)
 迷彩服を着て隠れていたエトヴァは、このタイミングで襲い掛かった。

 手に持つのはチェロ、奏でるのが人間の賛歌。
 苦難に満ちた時を生き、災害に戦争に負けぬように生きていった最終人類史の人々へ捧げる曲である。
『この音は……』
(「遅いな」」
 気高く光降り注ぐような旋律が山間に満ち始める。
 この青き星で暮らし、良い世界にしようと励む人々の息吹を感じさせる曲である。
『まさかディアボロスが!? いけませんわ! 自由、平等、処刑の精神で立ち向かわなければ』
 隠れてからの奇襲だが、逆連鎖戦ではそうもいかない。
 ほげー! と調子はずれな歌を歌い始め、そして強烈な後光で対抗し始めた。
『ここで倒される訳にも参りません。集中していきますわよ!』
(「隊伍を組んだのか? そこまで連携を取り戻しているとはな。だが、好都合だ」)
 敵は分かれて四方から迫るのではなく、チームで同時攻撃を掛けた。
 まるで合唱曲を謡うような姿だが、エトヴァが警戒していたように死角へは回り込まなかったのだ。
「Da ist Musik drin」
 体を横に向けて腕の大盾で後光のまばゆさを遮り直視せず、衝撃波に絶えながらチェロを弾き続けた。調和する音と調子外れな音との対決、そして周囲に満ちる気高い光と強烈な後光とがぶつかり合っていったのだ。
「さあ、次は指揮官殿、お相手願おうか」
『しまった! ワシとしたが事が……おのれい!』
 そして敵部隊を蹴散らしたところで、気が付いた指揮官と相対するのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

美味い飯は活力だな
馬刺しには見えないのが残念だ

さあ、指揮官殿
風光明媚な地に戦乱を振りまくのは頂けないな
スイスへは行かせないよ

戦況を観察しつつ、敵味方の位置と動きを把握
なるべくパラドクス通信で仲間と連携を取り、包囲や攻撃を散らせる位置取りへ

両手の銃でPDの銃撃
味方との攻防の合間や、攻撃直後などの隙を看破し、的確に狙い澄ました弾丸を穿つ
焦りや負傷の乱れ、駆け出しの隙があれば看破し、銃弾を連射し叩き込もう
十字を描く弾丸は、多腕の付け根や胴、頭部を狙い
ダメージアップを重ね、必中の一弾を穿つ

敵の攻撃には、観察し加速動作から看破し
荊の魔力障壁で身を護りつつ、腕のタワーシールドを頭上へ掲げて銃弾を防ぎ、防弾コートで軽減を
隙を逃さず反撃を撃とう

味方と隙を作りあえれば
連射でこじ開けた隙に、過たず放つ最後の一弾は急所へ撃ち込む

長い長い戦いにも、じきに終わりが来るだろう
断片の王ナポレオンにも後を追わせよう


マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎

完全に理解したの
マリアがチーズもりもりピザを食べそこなったのはベーダが原因だったんだって!

復讐!復讐!!
食べ物の恨みプロトコルでパワーアップしたつもりになるよ
お人形な貴方には分かんないかもだけど
みんな「昨日のキャンプご飯美味しかったね」って満足げなんだよ?
貴方だけは絶対許さないから!

そしたらそれワシのせいじゃないもんって言い逃れするために
弾幕でごまかしたり刀剣で無かった事にしようとするでしょ?
そんなので水に流してあげないよ!
フルパワーの【怪力無双】プロトコルでダメージを受けつつも突進を受け止めたら
ベーダが構造的に劣っているって教えてあげるね

いい?
腕が4本あるということ
足も4本あるということ
それは脇の下も足の裏も4つずつあるということ
つまりくすぐったい場所が常人の2倍もあるという事なの!

それがどうしたって嘲るベーダに
プロトコルに基づいたこちょこちょパラドクスして
どういうことなのかをプロトコルしてあげるから覚悟しなさいなの!

※プロトコルと言っておけば強くなると思っているらしい



 スイスへ向かいクロノヴェーダを倒していたディアボロスたち。
 その戦いはアヴァタール級を残すのみで、せめてもの力になればと増援に駆けつける者も居た。
「美味い飯は活力だな」
「……?」
 アヴァタール級の姿を見たエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)に増援としてやって来たマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は首を傾げる。
「馬刺しには見えないのが残念だ」
「完全に理解したの。マリアがチーズもりもりピザを食べそこなったのはベーダが原因だったんだって!」
 敵の姿はケンタウルスタイプで四つ足だ。
 確かにお馬さんだよね……と思ったマリアラーラだが、ピンと来た。
 増援用のパラドクストレインに張ってあった、『ヴァカンスでチーズを食べようツアー』の文字。ただの巡り合わせ偽ぎないのだが、もし関心を抱くタイミングがズレていたら、マリアラーラも食べられたはずだろう(残ってないかな?)。
「さあ、指揮官殿。風光明媚な地に戦乱を振りまくのは頂けないな。スイスへは行かせないよ」
 長閑で自然豊かなスイスは、何も無いがヴァカンスには丁度良い。
 冬の寒さは厳しいが、春から秋にかけては風光明媚である。
 アニメで見たチーズを食べたりするのは美味しかったよね。
「復讐! 復讐!!」
 食べ物の恨みプロトコルでパワーアップしたつもりになるよ。
 ハングリーなプロコトル。いいや、ちょっと違うよね。
 メシテロ・プロコトルが発動した! もしかしたらスイスでマリアラーラが戦っている間に移ってしまったのかもしれない。
『何を言うか! グランダルメの浮沈が掛かって居るのだ! 全ては些末な事よ! ワシらの命ですらもな!』
 軍人として為すべきことを言った敵はマジレスだ。
 だがマリアラーラはこうも思うのだ。
 あちらにグランダルメの理屈があるならば、こちらにはディアボロスの理屈がある!
「お人形な貴方には分かんないかもだけど。みんな『昨日のキャンプご飯美味しかったね』って満足げなんだよ? 貴方だけは絶対許さないから!」
 とんだトバッチリである。
 数日前までは、忙しいし、そこまでは良いかな~。
 とか思っていたのだが、みんなが美味しそうに語ると食べたくなるよね。『さっきパン食べたから昼食は要らない』とか言ってた子が、家族やお友達が食べてると食べたくなる者なのさ。
『何を言っておるか! 意味が分からんぞ! 戦いに集中せい!』
「やっぱりワシのせいじゃないもんって言い逃れしたね! 次は弾幕でごまかしたり刀剣で無かった事にしようとするでしょ? そんなので水に流してあげないよ!」
 理不尽である。アヴァタール級は別におかしな事を言ってはいない。
 だが、マリアラーラの基準から見ればお冠(おこなの?)に値する。
「意見と陣営の対立にありがちな事だな。さて、残る味方も駆けつけて居るようだ。ここは逃がさないようにしようか」
 そんな光景をエトヴァは微笑ましい表情で見ていた。
 歴史の上では陣営ごとの正義が違うこともあるが、ここでは食事と観光に対する認識の差なのか?

 ともあれパラドクス通信も交え、戦況を観察して判った事がある。
 ここは相手を抑え、確実に倒すべき時であると!
「ベーダが構造的に劣っているって教えてあげるね」
『なに!?』
 そう言ってマリアラーラは走り始めた。
 体は華奢であるが、これでも歴戦のディアボロスである。
 敵は四本の腕で銃を放ちつつ剣を振り上げているが、体を低くして射撃を掻い潜りつつ斬撃を避け……そして!
「いい?」
「腕が4本あるということ」
「足も4本あるということ」
 マリアラーラは解説した。
 マリアラーラは力説した。
 マリアラーラは説得した。
「それは脇の下も足の裏も4つずつあるということ。つまりくすぐったい場所が常人の2倍もあるという事なの!」
『それがどうしたか!』
 マリアラーラは踏み潰さんとする敵に向かい合った。
 そして重量を掛けて来る敵に、こちらからも攻撃して相殺!
「泣いて謝っても許してあげないの」
 メシテロ・プロコトルにより強化された状態(当社比)で!
 どういうことなのかをプロトコルしてあげるから覚悟しなさいなの!
 何をやっているかと言うと、足の裏や脇の下をコチョコチョコチョコチョ!
『ふわっふわっふわ。こそばゆわ! はっ!? いかん、これはワシの関節を外しておるということなのか!』
(「ああ、あながち間違ってはいないな。気の緩みは体の緩みにつながるという事なのか? パラドクスということは、見えていない足の裏や脇の下にも攻撃が行っていると……ふむ」)
 歴戦のディアボロスの中でも歴戦のエトヴァはその様子を冷静に眺めていた。
 第三者から見ると、『解説のお兄さんありがとう』ということであろう。
 超高速のパラドクスを他人は分からないことが多いからね。なお、マリアラーラは超必殺技であると力説している。
「ともあれ、だ。焦りや負傷……その乱れ、その隙を見させてもらったぞ!」
『おのれ!』
 とりあえず、その隙をエトヴァは見逃さなかったという事で!
 両手に銃を構え、すかさず連射。しかもただ撃つわけではない!
「多重関節は必ずしも利点ばかりとは限らない。迂闊だったな! ――結束を力と成せ」
 エトヴァはそれぞれの弾丸を関節へと撃ち込んでいた。
 両肩や腰、最後に鳩尾へ撃ち込み弾痕で十字を描いて行く!
『ぬおお!! こんなところで 死ねぬ! 全ては陛下の為に! この先に居る筈の仲間だけでも!』
「流石だな。しかし、逃がしはしない!」
 敵はジャンプしてエトヴァ達の包囲を飛び越えようとした。
 そのまま銃を放って彼を牽制するのだが、魔力障壁で茨を発生させて防ぐ。
 そして急所へと撃ち込むことで、残りの体力を大きくすり減らしたのである。
「長い長い戦いにも、じきに終わりが来るだろう。断片の王ナポレオンにも後を追わせよう」
 飛び跳ねた時に敵の馬側にも弾丸を十字に当てている。
 そこから流れ出るオイルの領を見て、長くはないな……と判断してエトヴァは弔いの言葉を敵が去って行った方向へ送るのであった。
「ふっふっふ。正義は勝つ! プロコトルに成功! あ、そう言えばチーズ残ってない?」
「ああ、そうだ。そちらへ向かったが、少し進路を変更してもらえると確実だろう……ああ、確かに案内人が用意してくれたものがあるはずだ。俺たちは自前で用意したからな」
 どうやらマリアラーラは勝つための流れ、戦術に関してプロコトルと解釈した様だ。
 パラドクス通信を終えたエトヴァは、その言葉は『手順や規定などの、作られたルール』であると説明してあげたという。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】

逃げようとしてたやつは始末したわ
後はお前だけ。
その指揮能力の高さここで逃したら面倒くさそうだもの
倒させてもらうわよ

紡ぐ言葉を桜の花びら型の刃へと変えて敵に向かって放っていく

桜の花びらに切り刻まれなさい!

仲間たちとの連携を密に取りつつ確実に仕留めにかかる

ジャンプで避けれると思わないことね?
相手がジャンプし始めたら《風使い》と《オーラ操作》にて桜の花びらたちで周りを囲みジャンプしにくい状況を作りながらも切りつけていく


百鬼・運命
【ヨアケ】で参加

心情
さてと逃走する敵の掃討も無事完了
残るはアヴァタール級のみだ
スイスの本隊に合流させるわけにはいかない
此処できっちり仕留めてしまおう

行動
まずは先に再編した部隊に接敵していた部隊に救援機動力を用いて速やかに合流
敵の意識は先に接敵した部隊に向いているだろうし、【混元一気の陣】で連携しながら奇襲を行い、痛烈な一撃を加えよう

戦闘では主にアンカー付マシンピストルと呪術符をグレネードの様に使用して攻撃
【混元一気の陣】によりマシンピストルの銃弾を牽制に呪術符を決め手として攻撃しつつ、呪術符の攻撃に紛れさせてワイヤーを敵に搦めて敵の動きを封じたり、ジャンプする敵の動きを封じたりして味方の攻撃に繋げよう


アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】
アドリブ・連携歓迎

遅かったですね、後はあなただけですよ
決戦前に数は減らしておきたいんです、悪く思わないでくださいね

縦横無尽に駆ける様は厄介ではありますが、それならこちらも銃を使うまで
ビジュアルレイヤーでスタイルチェンジです🎵
文字通り音速の弾、あまり舐めないでくださいね?
距離がアドバンテージになると思ったら大間違いです
――咲き誇れ、氷の大輪!
腕辺りを撃ち抜いてそちら側を機能不全に出来れば最高なんですけどね
まぁ、一発と言わず朽ちるまで花を咲かせてあげますよ

あちらの攻撃は木々を遮蔽にしたり転がったりで凌ぐしかなさそうですね
なぁに、その前に銃を氷漬けにしてやればいいだけです!

仲間の近接攻撃の隙間を縫って、近接と遠隔の波状攻撃をお見舞いしてやりましょう🎵

失策の責任は上官が請け負う。この状況に至った時点で結果は見えていましたね
……ぶっちゃけ天空ブランコの方がスリルありましたねぇ


フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
【ヨアケ】同行

残るは敵将ただ1人。
部隊の混乱を収拾出来る程に指揮能力が高いとあらば、ここで逃がせばまた戦力を集められてしまいます。
申し訳ありませんが、貴方もここから逃がす訳にはいきません。
お覚悟を。

まず『氷槍』を発動し精霊達の力を氷槍として具現化。
また、雪の衣を纏い、敵の攻撃に備えます。

初手は他の味方と攻撃の機会を合わせて氷槍を投擲。
敵を足止め出来れば他の味方も攻撃し易いでしょうが、それ以上に、踏み込みのタイミングを狙って敵の足を貫き、敵の跳躍を妨害出来れば尚良しですね。
投擲後は、再度『氷槍』を手元に具現化しつつ突撃し刺突の一撃、そのまま接近戦に移行です。
敵が加速出来ないように接近戦を強いれば、それだけで勢いは殺げましょうが、頭上を取って跳躍まで妨害出来るのが理想ですね。

敵の銃撃に対しては、絶えず移動して直撃を回避しつつ、雪の衣や氷雪の膜で直撃弾を防御、機を見て此方も跳躍し、敵の頭上を取ります。
跳躍の際は射線から逸れるように飛びますが、太陽を背にしても良さそうですね。


ナイン・スカーレット
【ヨアケ】
アドリブ&連携歓迎

残ったのは指揮出来るのが残ったら後は雑兵ってわけじゃないから、ちゃんと片付けて行くよ。

皆と連携しつつ、敵の大技や一瞬の隙を付いて攻撃を放つ。

「幻解・神ノ矢」
創造神の一撃を喰らえ!

詠唱込みの完全な一閃?(通常攻撃は一切行わずパラドクスのみの重い一撃)
を入れます。

立ち位置はしっかりと確保したいので、遊撃と距離感をしっかりして威力の落ちない距離で常に移動しつつ、時には大胆に姿を見せて他のメンバーと連携を取ってくよ。

何処に隠れていても見つけるし、狙って撃ち落す。

※作戦があれば完全に乗って戦い、基本邪魔や不利になる行動はせず、皆と協力する戦いを好んで行います。



 山間部を逃走している敵集団を、ディアボロスが探し出して倒した。
 その間に別銅版画指揮官とその部下を足止めしていたのだが……。
「さてと逃走する敵の掃討も無事完了。今しがた、仲間からパラドクス通信が入った。ここに来るらしい」
 百鬼・運命(ヨアケの魔法使い・g03078)パラドクス通信での内容を説明した。
 こちらに居る筈のトループス級と合流しようとしたらしい。
「残るはアヴァタール級のみだ。スイスの本隊に合流させるわけにはいかない。此処できっちり仕留めてしまおう」
 だが、既に運命たちは敵部隊を倒してしまっているのだ。
 ディアボロス達は二手に分かれて行動し、互いに補い合っていたことを、敵の指揮官は知らないのだろう。
「残ったのは指揮出来るのだよね? 雑兵ってわけじゃないから、ちゃんと片付けて行くよ」
「部隊の混乱を収拾出来る程に指揮能力が高いとあらば、ここで逃がせばまた戦力を集められてしまいますからね」
 ナイン・スカーレット(ねこの隣人・g07595)の言葉にフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が頷いた。
 ただ強いだけの奴でも厄介だが、今回の敵は指揮能力が高い。
 敗残兵をまとめて部隊に再編できる様な奴だ。ここで逃がす訳にはいかないのだろう。
「じゃあみんなでパーッと倒して凱旋しちゃおうかしら」
「良いですね。せっかくヴァカンスに来たんです。最後まで楽しく行っちゃいましょー♪」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)やアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)が反対する訳でもなく、五人は共同で敵に対処する事にした。やはり連携してのディアボロスであり、ここは油断なく行こう。
「それはそれとして、今回はどんな感じで行きますかね?」
「敵は仲間が隠れながら移動しているのを知っている筈ですし、隠れ易い場所を探すでしょう。おそらくあの辺りに向かうかと。普通ならば視界が遮断されますし、岩道なので足跡が残り難いかと」
 アオイが簡単な作戦を確認するとフィーナは事前情報を思い出した。
 同流を目指すという前提は変わっておらず、その途中でこちらが捕捉して同時襲撃を掛けただけなのだ。
 おそらくコースも変わっていない筈。ならばその動きを利用すれば有利に戦えるものだと思われる。
「なら、その向こうに隠れて大技の準備かな? 連携して攻撃すれば確実に倒せるはず」
「完全視界もあるし、そんな所かしらね。こっちが見つからないなら、幾らでも方法はあるわ~」
 ナインが自分が先ほどやった作戦を改めて提案すると、姫恋は頷いて一同は移動し始めた。

 やがて敵がやって来たところで配置に付き……。
 居るかもしれないトループス級を探そうとする一瞬を突くことにしたのだ。
『誰か居るならば急げ! ディアボロスが居るゆえ即座に脱出するぞ!』
 敵アヴァタール級は躊躇しなかった。
 何時までも居残っていては、自分は無駄死に、また仲間がいる場合でも囮になる気なのだろう。
 そして移動するべく、オイルが漏れる足を動かし始めた時……。
「悪いが、ここで死んで貰う!」
『むっ!?』
 そこに居るかもしれない敵部隊へ意識が向いた一瞬。
 その隙を逃さず、運命たちは攻撃を仕掛け始めた。
 ギミック付きの銃を構え銃弾を放つと、相手の回避に合わせて足元へ呪符をバラまいたのだ!
「肉体が優れた奴の欠点だな。足元が御留守だぞ! このまま畳みかける!」
「申し訳ありませんが、貴方もここから逃がす訳にはいきません。お覚悟を」
 運命は敵が放つ弾をジャケットで防御しつつワイヤーと呪符で動きを止めに掛かる。
 そこへフィーナは氷の槍を投げつけ、先んじてジャンプしながら槍を再度作成した。
「上を取せていただきますよ!」
 フィーナは敵がジャンプして抜けようとするのを氷の槍で抑えに掛かる。
 太陽を背にすることで敵の反撃を防ぐのではなく、上からの逃走を抑えたのだ。弾丸自体は雪の衣で防ぎ、剣は槍で打ち払っていく。
「……この幻想に眠るは神々の祝福、つがえた矢に祝福と力を与え賜え、神の力を知るが良い」
 その攻防の間、ナインは精神を集中して呪文を詠唱していた。
 仲間たちが足止めしてくれると信じ、更に等々の余裕を奪うべく強烈な一撃を放つ。
 ゆえに牽制など不要、ただ強烈なるパラドクスの一撃を放った!
「創造神の一撃を喰らえ!」
『ぬお! おのれ、我らが動き……読まれておっ……たか! それ……とも……』
 その一撃は敵の右半身を砕いた。
 体重の変化で足の一本が機能しなくなったのを見て、逃走を塞ぎに回り込む。反撃として繰り出された剣を防御しながら、油断せずにもう一度弓を構えて、残心を行った。
「遅かったですね、後はあなただけですよ」
「逃げようとしてたやつは始末したわ。後はお前だけ」
 アオイと姫恋は相手が知りたかった情報を告げつつ最後の攻撃を始めた。
 奇しくも、先ほど敵部隊を追い込んだ態勢と同様である。
 違ったのは追い込み班が先に攻撃し、包囲網の側の二人が最後になった事か。
「その指揮能力の高さ。ここで逃したら、面倒くさそうだもの倒させてもらうわよ。桜、桜、舞散って刃となれ」
 姫恋はその言葉と共に桜の花びらを周囲に漂わせた。
 花びら自体が刃となり、逃がさないように刃の檻となるのだ。
「その檻は破れない。逃げても無駄よ。桜の花びらに切り刻まれなさい!」
『くっ! おおお!!』
 敵が腕を盾にしてジャンプして抜けようとしても、桜の花びらはそれを許さない。姫恋は相手の斬撃をイチゴの蔦で防ぎながら、トドメを仲間に任せた。
「今よ、トドメを!」
「――咲き誇れ、氷の大輪!」
 姫恋の言葉と共にアオイは銃を構えた。
 姿をガンマン風に変えており、銃撃戦で相手の銃と直接対決だ!
「決戦前に数は減らしておきたいんです、悪く思わないでくださいね。まぁ、一発と言わず朽ちるまで花を咲かせてあげますよ」
 文字通り音速の弾、あまり舐めないでくださいね?
 とアオイは声を封じた弾丸によって狙撃した。
 当たった瞬間に敵の全身が凍り始め、盾にした腕もその顔も、下半身ですら凍り付いて行く。
「失策の責任は上官が請け負う。この状況に至った時点で結果は見えていましたね」
「むむ。何処かのランチャーを思わせる出来。やるな!」
 アオイが『ふっ』と銃口に息を吹きかけると(声弾なので煙は出ない)、敵の姿が全て砕け散って行く。
 その様子にナインは敵を消滅させるディアボロスを思い出した。
「……ぶっちゃけ天空ブランコの方がスリルありましたねぇ。みなさん、今からでもどうです?」
「私は遠慮しておきますね。それよりも、食べなかった分のチーズが余っているので、分配しましょうか」
 アオイが道連れを探そうとするとフィーナはマイペースにスルーした。
 そして案内人が用意したが、自分たちでもチーズを買って来たので余った物資の事を説明する。
「なら持って帰って皆で食べるのも良いわねー」
「その時は……あんまり熱くないのを御願い」
 姫恋が戻ってまたパーティしようと告げるとナインはリクエスト。
 新宿に戻ったらまた猫生活なのかもしれない。
「ではこれで撤収かな? 向こうのメンバーにも倒したと連絡しておくよ」
「お疲れさま~」
 運命はアヴァタール級を倒したことで、任務の終了を宣言。
 仲間たちと共に帰還することにしたのだ。

 こうしてスイスへ向かう大陸軍がまた一つ滅んだ。
 とはいえ敵は予め精鋭部隊を手元に残していたはずなので、それでも残って入るだろう。
 だが、フランスの奪還がまた一歩近づいたのは間違いがない。
 ならば一歩ずつ進むまでだと、ディアボロスたちは新宿へと凱旋して行った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【寒冷適応】LV2が発生!
【神速反応】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV4になった!
【命中アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!

最終結果:成功

完成日2024年04月04日