巨大神像の新宿島転送実験

 攻略旅団の提案に従い、ゴンドワナのオベリスクまで運搬した巨大神像を、港区のオベリスクに送り込むための、転送実験を行います。
 港区のオベリスク周辺は交通規制を行い、巨大神像が突然現れても問題無い状態なので、安心して実験を行ってください。
 巨大神像をオベリスクの前まで運び込み、実験を行う事になります。
 実験の余波であるのか、実験後に、オベリスクを破壊しようとする巨獣が出現する事が予測されているので、実験後のオベリスクの防衛も行ってください。

巨大神像転送実験を遂行せよ(作者 天野ハザマ
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#巨獣大陸ゴンドワナ  #巨大神像の新宿島転送実験  #オベリスク  #巨大神像 


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●神像の転送実験
「ゴンドワナで発見された『破損した巨大神像』を、新宿島に持ち込んで修復を試みようという、攻略旅団の提案が行われたな」
 時任・夕弥(人間のガジェッティア・g03228)は集まった面々にそう切り出した。
 巨大神像は、パラドクストレインでは運び込めないので、港区とゴンドワナを繋ぐ、オベリスクを利用した転移実験を行なう事になった。そう、実験である。実験には当然ながら準備が必要になる。
「皆には、発見された巨大神像のうち、オベリスクからの距離が遠すぎず、破損の程度も少なめの巨大神像1体を、ゴンドワナのオベリスクの元まで運び込み、転移実験を行って欲しい」
 オベリスクでの転移により、ディアボロスの行き来は行えるようになっているので、まずは、通常の方法で、転移ができるかどうか確認してみるのがよいだろう。
「転移できれば大成功だし、失敗したとしても、原因を類推できれば準備を整えて再実験を行う事も出来るだろう」

●今回の流れは
「さて、では実際どうすべきかだが……1つずつ確認していこう」
 まずは、巨大神像をオベリスクの元まで運ぶ事になるのだが、巨大神像は全長20m、重量も200トン以上ある。
 複数のディアボロスが【怪力無双】を利用すれば、担ぎ上げる事も不可能では無いが、その状態で、密林の中をオベリスクのある十数キロ先まで運ぶのは、現実的では無いだろう。
「そこで、だ。移動経路の森を切り開いたり、巨大神像の移動に必要な工夫を行って、円滑に移動できるように手配して欲しい」
 森を切り開いて巨大神像を搬送する作業を行なえば、近隣に住む巨獣達の襲撃を受ける事が予測される。
 巨獣の襲撃を排除しつつ、オベリスク迄の移送を行う必要があるだろう。
「転移実験実行後、実験に刺激された巨獣が、オベリスクを破壊しようとしてくるので、実験後のオベリスクの防衛も行って欲しい。実験に成功しても、オベリスクが破壊されてしまえば意味が無いので、防衛は大切……というわけだな」
 なお、付近には『虐殺恐竜ジェノサウルス』とその取り巻きの姿も確認されているという。
「ジェノサウルスは頭に刃のような角と背中に巨大な鋏を持ち、雷撃のブレスを放つ肉食恐竜の巨獣であるらしい。その名の通り非常に狂暴な性質で、目につく者すべてに襲い掛かる危険な存在であるようだ。充分に気をつけてくれ」

●夕弥より
「港区のオベリスク前は、いつ、巨大神像が来てもよいような準備が進められているようだ……巨大ロボットは、科学者の夢なのだろう。新宿の技術者たちも、巨大神像の修復作業に心躍っている者が多いようだ」
 まあ、少しわかる、と。夕弥はそう言うと軽く咳払いする。
「巨大神像のような大質量のものをディヴィジョンを越えて移動させられれば、出来る事は大きく増える筈だ」
 断頭革命グランダルメのナポレオンは、オベリスクを他のディヴィジョンに移動させていたが、その技術も手に入れれば、革新的な戦術なども思いつけるかもしれない。
「つまりは今回の実験は、そういった大きな期待をされているということだな」
 頑張ってほしい、と。夕弥はそう言って微笑むのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
5
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【無鍵空間】
6
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【操作会得】
2
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV6 / 【反撃アップ】LV3 / 【ラストリベンジ】LV2 / 【先行率アップ】LV2 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

天野ハザマ
はい、というわけで素敵な実験始まります!
さてさて、どうなるのでしょうか……皆様のプレイングをお待ちしております!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


クィト・メリトモナカアイス
んーむ。ぜんとたなん。
とはいえ。
運びさえすればそれなりに転移の目はあると思う。
ネフェルタリの取り巻きに同じくらいの大きさの巨獣のミイラがいたし、あれをゴンドワナから運んだか呼び寄せたならきっと行ける。

というわけでやーるぞー。
【怪力無双】と斧を手にえんやこーら。
んむ。木も運搬に使うので丁寧に扱うのだ。
枝を払って丸太にしたのを並べて、その上を巨大神像をゴロゴロと転がす。
というわけで伐採して丸太を転がしやすくしつつ、いい感じに太さが同じ木の枝を払って並べてコロコロ準備。

んむー、順調……なんかきた?
ドシンドシンなんかきたら黄金猫拳打棒で応戦。襲ってくる汝が悪い。
大きく振りかぶってひっさつの「天地鳴動撃」。
天地を揺るがすねこぱんちでこっちを突き刺そうと角を突き出してくる頭部を打撃、狙うはのっくあうと。
せっかく並べた丸太を踏み潰されても困る。というわけで容赦せぬ。

それじゃあコロコロ再開。ゴロゴロ。


月下部・小雪
わわっ、巨大神像を新宿島に持って帰れるのかも、しれないのですね。
お持ち帰りするために、実験頑張りましょう!
まずはオベリスクの近くまで神像を運ぶのをお手伝い、です。

みなさんが木をばっさばっさと切り倒してくれているので、ボク達は移動の邪魔になりそうな切り株をどかしましょう!
ショベルで周りの土を取り除いたら、コダマが「チェーンソーパック」で邪魔な根を切ってくれます。
チェーンソーの先生がいるのでお手本にしちゃいます!
掘り出せそうになったら、【強化外骨格装備型モーラット・コミュ】のコダマと【怪力無双】を使って掘り起こしちゃいます!
ふぅ、なかなかの大仕事、ですね。

空いた穴を埋めてたら、大きな牛さんが攻めて、きました!?
切り株の穴でこけてくれたりすると嬉しいのですが……流石にダメそうですね。
あわあわしてたら、【強化外骨格装備型モーラット・コミュ】を纏ったコダマが相手の顔付近まで飛び上がって、パンチで迎撃してくれます!

※アドリブ連携大歓迎


一里塚・燐寧
みんな忘れてるかもしんないけど、チェーンソーって元々は木を伐る道具なんだよねぇ
この一里塚・燐寧、勝手ながら全国のチェンソニストを代表して、バリバリ伐採しちゃうよぉ!

巨大神像の移動のために【怪力無双】を発動
道中の邪魔な木は≪テンペスト・レイザー≫で伐っていくよぉ
細かい蔦や低木の密集は≪マチェーテ≫で刈り取り、綺麗に道を作っちゃお

頑張れば皆で巨大神像を持ち上げられるだろーけど、それじゃ疲れちゃうねぇ
纏まった量の材木を確保できたら、縄で組み合わせたり釘を打ったりして形を整え、運搬用のソリを作れないか試すよぉ
いわゆる「修羅」ってやつ!
んまぁどーしても無理そーなら、お神輿みたいに皆で運んでこっか

敵が出現したら、ジャンプや木登りで背中に乗ったり、スライディングで脚の間に滑りこむなどして
鋭い角も蹄も届かない束の間の安全圏に飛び込み、そっから『屠竜技:侵襲解放剣』を放つよぉ
分厚い刀身で外皮を砕き、回転鋸刃を食い込ませた上で
≪焼尽の呪炎≫を体内で大爆発させ敵を粉砕!
んー、やっぱチェーンソーは武器かもぉ……


イシュア・アルミゴス
これを じんりきで あそこまで
えーっと、ここは古代エジプトにならって丸太の上にのせて
運ぶやり方で行くぁ。200トンかぁ…。解体して運びたいなぁ
ワンチャン巨獣が手伝ってくれたりしない?こううまい具合に縄とか
ひっかけたら運んでくれたりしない?しないかあ、そっかあ

とりあえず森を切り開いて丸太を用意ししないと始まんないからね
斧を片手にえいやと振るって地道に切って行こうか。
怪力無双の力でえっさほっさっと。この木持ち帰ったらどういう価値なんだろ…
丸太にしたなら神像の下に並べて…重労働!

敵が現れたら速攻撃破。巨獣さんはこんにちは!
こっちに来てもこいつは食えやしないよ。ドーピングするからちょいと待ち!
おーしばっちこい。脳みそさらしな鉄拳制裁!自慢の角をへし折ってやるよ
神像にも丸太にも近づかせないよ。追い払ったなら作業再開
ちゃちゃっと終わらせて労働の後のうまい飯!


イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

第何回かはよく判らないけどオベリスクの転送実験の時間だね。
今回はゴンドワナの巨獣退治とかにも役立つ巨大神像の運搬かな?
取り敢えずは前回見つけた中で一番良さそうな巨大神像を選んで運ばないと・・・『人力』で。
手頃なサイズであまり壊れてない物はどれが良いのやら(物色中)

続いて運搬作業で必須とも言える【怪力無双】を発動させた上で
邪魔になりそうな樹々をイロハの超手刀でバッサリと斬り倒して行こうか。
コロにも使えるからきちんと枝打ちもしておかないとだね、枝が残ってると上手く転がらないし。
この作業に相応しい日本の演歌で木こりの歌があったよーな。

おやおや?歌に釣られたのか何やらケモノの気配が
残念だけどビーフステーキを食べるのにはまだ早い時間なんだよね。
熱烈な突進を華麗なフットワークでかわしつつ
イロハパンチと言う名の【武衛震天戟】をエイヤーとお見舞いしないと。

スタッフで美味しく頂いたかはさておき運搬作業の再開だね。
巨大な神像を運んでるとピラミッドを建設してる人達になった気分だよ。


フルルズン・イスルーン
巨大神像だー! だがロボットと呼ぶのには一石を投じよう!
これはゴーレムであると!
巨大人型構造体の名は譲らぬぞー!

ま、とりあえず寄ってくる巨獣をボコボコにする前に事業計画を立てるぞ、ニュース・ゴーレムくん!

第一に、こんな長距離の運搬なら【パラドクス通信】は欲しいよね。まだ半径1kmしか対応してないとしても。
どうせ色々やってる間に寄ってくるんなら警報周知的な意味でもなおさら。

で、運搬ルート策定。
高低差の少ないなだらかな道が数十キロ続いてる幸運はそうそうないだろうし、予め道は作らないと荷物放り出して戦うのも大変だ。
もしそんな幸運に恵まれたら? それは単に巨獣が通り道にしてて均されてるだけなので余計危険という事さ。
持ち込んだ筆記具用紙に、早業アートでマップ作ってと。
ハイ配布するよー。迷子に自信があるものから受け取りたまへ。

獣が寄ってきたら、ゴーレムくんの放電だだだ!
ん-、ダメージは通るけど火力に難アリ。ヘルプ要請して、手近な仲間にも手伝ってもらおうね。


安藤・優
※アドリブ連携歓迎
巨大神像と聞いて、やってきましたゴンドワナ。
総重量200トン以上とかいう重さの巨大神像をオベリスクの近くに運搬する訳なんだけど…怪力無双で運ぼうにもレベルが低いと大人数になって現実的じゃないよね…何かもっといい運び方無いかな…

……いっそ人力で運ぶ前に、起動テストしてみるのもアリかも?
前回見つけた時は動くかどうかの確認はしてなかったみたいだし、破損の程度が軽ければ起動できれば自力でオベリスクの側まで移動出来るかもしれない

そんな訳で運ぶ予定の巨大神像を選別したら試しに乗り込んで【操作会得】を使ってみるよ
クロノ・オブジェクトとは言え作られた物だ、製作者の残留思念に動かなくなった時の動かし方を聞いてみるだよ

起動できちゃったら絶対巨獣も突っ込んで来るだろうけど……今の巨大神像の破損具合で戦えるかは微妙か……パラドクスが巨大神像で強化できそうならそれで迎撃するけど、それも一度が限界だろうし
無理なら即座に巨大神像から降りて対処しないとだ。
最低限丸太に乗るくらいはできるといいんだけど。


●巨大神像を運べ
「巨大神像だー! だがロボットと呼ぶのには一石を投じよう! これはゴーレムであると! 巨大人型構造体の名は譲らぬぞー!」
 フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)がそんなことを叫ぶ中で、 安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は、『破損した巨大神像』を見上げていた。
 ゴンドワナに存在するこれらの神像の破損度は様々だが、破損度が比較的低いものも、当然ながらある。
 今回の実験が成功するにせよしないにせよ、修理が必要である以上は可能な限り破損度が低いものがいいことは間違いない。
「第何回かはよく判らないけどオベリスクの転送実験の時間だね。今回はゴンドワナの巨獣退治とかにも役立つ巨大神像の運搬かな? 取り敢えずは前回見つけた中で一番良さそうな巨大神像を選んで運ばないと……『人力』で。手頃なサイズであまり壊れてない物はどれが良いのやら」
 イロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)もそう言いながら、巨大神像を物色していく。
 勿論距離も大事だ……あまり遠いものを選んでも運ぶのが大変だからだ。
 そうして、その選別は全員でやったが……可能な限り破損していないものを選べた、はずだ。
 はずだが、やはり大きい。そして重そうだ。これを運ぶのは、中々にしんどいことだ。
「巨大神像と聞いて、やってきましたゴンドワナ。総重量200トン以上とかいう重さの巨大神像をオベリスクの近くに運搬する訳なんだけど……怪力無双で運ぼうにもレベルが低いと大人数になって現実的じゃないよね……何かもっといい運び方無いかな……」
 そんなことを言いながら神像を見上げていた優だが、ふと思いついたような表情になる。
「……いっそ人力で運ぶ前に、起動テストしてみるのもアリかも? 前回見つけた時は動くかどうかの確認はしてなかったみたいだし、破損の程度が軽ければ起動できれば自力でオベリスクの側まで移動出来るかもしれない」
 そんなことを考えた優だが、やはり破損しているせいか起動することは出来ない。新宿島で修復できる事を祈るしかない、といったところだろうか。
「ま、仕方ないか。当初の予定通りに行くしかない」
「んーむ。ぜんとたなん」
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)も言いながら神像を見上げる。
「とはいえ。運びさえすればそれなりに転移の目はあると思う。ネフェルタリの取り巻きに同じくらいの大きさの巨獣のミイラがいたし、あれをゴンドワナから運んだか呼び寄せたならきっと行ける」
 実際、中々の重労働であること自体は間違いないが……やろうと思えば充分にいけるだろう。とはいえ、幾つかの手段を講じる必要はあるだろうとイシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)は思う。
「これを じんりきで あそこまで」
 ちょっと目が遠くなっていたが、そこは流石にイシュアだ。すぐに現実的な回答を導き出し始める。
「えーっと、ここは古代エジプトにならって丸太の上にのせて運ぶやり方で行くぁ。200トンかぁ……。解体して運びたいなぁ。ワンチャン巨獣が手伝ってくれたりしない? こううまい具合に縄とかひっかけたら運んでくれたりしない?しないかあ、そっかあ」
 それが出来たら楽なのだろうが解体するわけにもいかないし、巨獣は絶対に運んでなどくれないだろう。丸太は非常に無難で確実だ。
 だからこそフルルズンも、これを運ぶ計画をしっかりと考えていた。
「ま、とりあえず寄ってくる巨獣をボコボコにする前に事業計画を立てるぞ、ニュース・ゴーレムくん! 第一に、こんな長距離の運搬なら【パラドクス通信】は欲しいよね。まだ半径1kmしか対応してないとしても。どうせ色々やってる間に寄ってくるんなら警報周知的な意味でもなおさら」
 巨獣は必ず襲ってくる。それを前提にやっていかなければならないが、そのためにも色々と事前に決めておかねばならない。
「で、運搬ルート策定。高低差の少ないなだらかな道が数十キロ続いてる幸運はそうそうないだろうし、予め道は作らないと荷物放り出して戦うのも大変だ。もしそんな幸運に恵まれたら? それは単に巨獣が通り道にしてて均されてるだけなので余計危険という事さ。持ち込んだ筆記具用紙に、早業アートでマップ作ってと。ハイ配布するよー。迷子に自信があるものから受け取りたまへ」
 そんなわけで、フルルズンの素敵な計画も整ったところで作業開始である。
「というわけでやーるぞー」
 クィトは【怪力無双】と斧を手にえんやこーらと木を切り出す。
「んむ。木も運搬に使うので丁寧に扱うのだ」
 枝を払って丸太にしたのを並べて、その上を巨大神像をゴロゴロと転がそうというのだ。
「というわけで伐採して丸太を転がしやすくしつつ、いい感じに太さが同じ木の枝を払って並べてコロコロ準備していくよ」
「わわっ、巨大神像を新宿島に持って帰れるのかも、しれないのですね。お持ち帰りするために、実験頑張りましょう!まずはオベリスクの近くまで神像を運ぶのをお手伝い、です」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)もそう言いながら作業を進めていく。
「みなさんが木をばっさばっさと切り倒してくれているので、ボク達は移動の邪魔になりそうな切り株をどかしましょう!」
 そう、木を切っても切り株が残ったままでは丸太を転がすことはできない。これもまた大切な作業だ。
「ショベルで周りの土を取り除いたら、コダマが「チェーンソーパック」で邪魔な根を切ってくれます。 チェーンソーの先生がいるのでお手本にしちゃいます!」
 掘り出せそうになったら、【強化外骨格装備型モーラット・コミュ】のコダマと【怪力無双】を使って掘り起こすことで邪魔な切り株をどうにかできるというわけだ。
 しかし勿論、それはかなりの労力のかかるものであるのは間違いない。
「ふぅ、なかなかの大仕事、ですね」
 ちなみに小雪の言うチェーンソーの先生とは誰なのか?
 それは一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)のことであったりする。
「ゼロ距離取ったぁ、消し飛んじゃえっ!」
 襲ってきた撃森牛フォルノクスにスライディングで脚の間に滑りここみながら燐寧は『屠竜技:侵襲解放剣』を放つ。
「んー、やっぱチェーンソーは武器かもぉ……」
 そんなことを言っているが、さておいて。やはり運搬作業をしていると巨獣が襲い掛かってくるようで、作業をその度に中断しながら戦っている状況ではある。
 巨大神像を壊されてはどうしようもないので仕方ないとはいえ、中々むず痒いものだ。
「さて! では気を取り直して!」
 言いながら燐寧は伐採を再開していく。目的地につくまでは、まだ伐採を続けなければならないからだ。
「みんな忘れてるかもしんないけど、チェーンソーって元々は木を伐る道具なんだよねぇ。この一里塚・燐寧、勝手ながら全国のチェンソニストを代表して、バリバリ伐採しちゃうよぉ!」
 巨大神像の移動のために【怪力無双】を発動しながら、燐寧は道中の邪魔な木を≪テンペスト・レイザー≫で伐っていく。
「細かい蔦や低木の密集は≪マチェーテ≫で刈り取り、綺麗に道を作っちゃお」
 とはいえ、燐寧には1つの懸念もあった。それはやはり、これが相応の重労働であるということだった。
「頑張れば皆で巨大神像を持ち上げられるだろーけど、それじゃ疲れちゃうねぇ纏まった量の材木を確保できたら、縄で組み合わせたり釘を打ったりして形を整え、運搬用のソリを作れないか試すよぉ。いわゆる「修羅」ってやつ! んまぁどーしても無理そーなら、お神輿みたいに皆で運んでこっか」
 まあ、巨獣の襲撃も頻発しているので色々と妥協したものにはなるだろうが……それでも完成すれば、ある程度の速度の増加は見込めそうだ。
「んむー、順調……なんかきた?」
 そう、今この瞬間も撃森牛フォルノクスが襲撃してくるのをクィトは感じていた。
 ドシンドシン、と響く音は中々に強烈で、こうして巨大神像を運んでいる最中だというのに実に迷惑だ。
 だからこそクィトは黄金猫拳打棒を振るい天地鳴動撃を放つ。
「襲ってくる汝が悪い。狙うはのっくあうと。せっかく並べた丸太を踏み潰されても困る。というわけで容赦せぬ」
「空いた穴を埋めてたら、大きな牛さんが攻めて、きました!? 切り株の穴でこけてくれたりすると嬉しいのですが……流石にダメそうですね」
 何しろ相手は巨獣だ。そんな切り株を掘り起こした後の穴に嵌まってなどくれはしない。
 小雪はあわあわと慌ててしまうが……すぐに傍らのモーラット・コミュ『コダマ』の存在を思い出す。
「コダマ、すごいパンチで敵を粉砕しちゃって、ください!」
 パラドクス「強化外骨格装備型モーラット・コミュ」が発動し、そうして巨獣を再び撃退するが……本当に重労働だ。
 片方だけでも相当なのに、両方やらなければならないのだ。
 やることが多い。一言でいえば、まさにそんな感じだ。
「また出た!」
 イシュアも別方向から襲ってきた撃森牛フォルノクスにそんな声をあげてしまう。
 本当に忙しい重労働だ。しかし戦わないという選択肢は当然存在しない。
「敵が現れたら速攻撃破ってね。巨獣さんはこんにちは! こっちに来てもこいつは食えやしないよ。ドーピングするからちょいと待ち!」
 パラドクス「ベルセルクエリクサー」。自分専用に調合した「狂戦士化薬」を飲み干すことで力を高め、敵に突撃するパラドクスだ。
「おーしばっちこい。脳みそさらしな鉄拳制裁! 自慢の角をへし折ってやるよ。神像にも丸太にも近づかせないよ!」
「おやおや? 歌に釣られたのか何やらケモノの気配が。残念だけどビーフステーキを食べるのにはまだ早い時間なんだよね。イロハパンチと言う名の【武衛震天戟】をエイヤーとお見舞いしないと」
 イロハもそう言いながら武衛震天戟を叩き込んでいくが……そうして戦闘を終えれば、また巨大神像運びの再開だ。
「スタッフで美味しく頂いたかはさておき運搬作業の再開だね。巨大な神像を運んでるとピラミッドを建設してる人達になった気分だよ」
 まあ、確かに運び方を含め似ているが……鞭で叩く現場監督はいないし、成功すれば確かな利益があるのはいいところだろうか。
 だからこそイロハは【怪力無双】を発動させた上で邪魔になりそうな樹々をバッサリと斬り倒していく。
「コロにも使えるからきちんと枝打ちもしておかないとだね、枝が残ってると上手く転がらないし。この作業に相応しい日本の演歌で木こりの歌があったよーな」
 そうこうしているうちに見えてくるオベリスクは、ひとまずのゴールだ。
 しかしある意味では、此処からがスタートだ。今回の最大の目的である実験が待っているのだから……!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV5が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ダブル】LV3が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

結構人員が居て【怪力無双】も使ったのに巨大神像輸送は中々の重労働だったね。
だけど無事にゴンドワナのオベリスクに運ぶことが出来たから本命の転送実験だね。
巨大神像の転送に成功すればコンテナサイズの物資の輸送が可能かも判るしね。
差し当たっては前に来た時からあまり日にちは経ってないけど
一通り破損や異常が無いかオベリスクの確認をしてから
段取りに従って【無鍵空間】を発動させながら起動させようか。
オベリスクは獣神王朝由来のクロノオブジェクトだから
『信仰』パワー的なものでより出力が上がる様に、実験が成功する様に真摯に祈りを捧げ続けるよ。

もしも失敗する可能性があるとしたら重量とかサイズが怪しいと思うんだよね。
通れる上限がオベリスクの高さや重さまでと決まってると言うのはありがちだよね。
それを踏まえた上で巨大神像の大きさは大丈夫か確認しようか?
重量は兎も角、サイズがちょっとだけ超えてるぐらいなら後で直し易い様に
敢えて壊して分割した上で再起動かけるのもありだと思うんだけど・・・


月下部・小雪
ふぅ、なんとかオベリスクの前まで、運べましたね。こ、ここからが実験の本番、です!
も、もし転送できたらお台場のロボットの横で修復作業とかしてもいいかも、です。

コダマと一緒にオベリスク周辺を安全ヨシ!と確認してから転送実験のスタート、です。
ボク達も【無鍵空間】を使ってオベリスクの起動を手伝いましょう。

……きちんと転送できるといいのですが、ダメだったら考察タイム、です。
ダメなのはやっぱりイロハさんのおっしゃるように重量や大きさ、でしょうか?
現時点でどれくらいなら転送できるのか、周りのものを使って実験できるといいのですが……
とりあえず、転がすのに使った木材とか転送してみます?

も、もし、オベリスクのパワー不足とかなら、同じようなオベリスクを見つけてきたら転送できるよういなるかも、しれません?
ぷしゅー、か、考えることがいっぱいで大変、です。

※アドリブ連携大歓迎


イシュア・アルミゴス
運べるもんだね、ホントに。これぞインテリジェンスパワー…!
エジプトの叡智が後押ししてくれている

てなわけでこっからが本題だ
いつもの無鍵空間でサクっとやっちゃて信仰パワーでちゃちゃっと起動!
オベリスク君張り切っていこうか。巨大神像をソイヤと送ろう。

失敗したら考察タイム。
ーつ。大きさ。二つ。重さ。
これはここで検証可能だ。丸太ならそこにある。繋げれば200tは無理でも
20mと結構な重さになるでしょ。何だったら巨獣の死体だってつけちゃおうか。それじゃあ転送!

これが転送出来れば次。
三つ。出力不足。実際よく分かってないし可能性としては有力。
四つ。神像側の問題。認識装置とか補助とかそういうのがあるのかもしれない。
オベリスクだったら何時ものエネルギー供給でなんとかなる、といいなあ
向こうにはオベリスクが七本もあったし可能性はある。
神像側だとここで調査と修理…。出来るかなあ。

五つ。クロノオブジェクトは送るしか出来ない一方通行。ここ笑いどころ?
こんなとこかな。それじゃあお客さんの歓迎と行こうか。


トロワ・パルティシオン
あの大質量が本当にここまで……昔の人はこれを怪力無双なしでやっていたって言うんだからすごいよね。

オベリスク自体をどう運び出すかって問題は残ってるけど、それでもこの実験が上手くいけば出来ること、やりたいことはぐっと広がるね。
早速オベリスクを起動して実験を始めるとしよう。
……手順はもう分かってるわけだし、この無鍵空間のあれこれもいずれ簡略化したいな。

さて。
実際の転送は霧の中を進むわけだけど、ここは一度、境界に開けた穴を通るようなものだと捉えてみようか。
通れないということは、大きすぎて穴につっかえているわけだ。
それなら通す向き次第で上手くいくかもしれないな。

穴に対する断面積を小さくするため、神像を横倒しにして、足の方を前に向けて進んでみよう。

それでも通れないなら、切り倒された木々を使ってどの程度までならいけるのか調べておくよ。
オベリスクの出力を上げることができれば穴も広がるんだろうか。


一里塚・燐寧
ふー、これで人心地ついて実験できそうかなぁ?
次のお客さんが来るまでに、さっさと片をつけちゃいたいねぇ
……ま、そんな簡単に行くかはわかんないけどぉ

オベリスク起動のため【無鍵空間】を重ねるよぉ
このわくわく動物ランドのど真ん中で、レベル1だと60分待たなきゃいけないのはヤバイじゃんね

昔の人たちが抱いてた、ガチの信仰と同じとは言えないけど……
エジプト神話や古代エジプトに対して感じる、熱いロマンで胸をいっぱいにしながら巨像の転送にチャレンジ
送り先のイメージが正確な方がいいだろうから、港区のオベリスクが置かれてる場所の写真を見ながらやろうと思うよぉ

うまく行かなかったらちょっと考えるねぇ……
大きさの問題で、より小さなものなら転送できそうなら
《テンペスト・レイザー》で神像をいくつかのパーツに切り分けて港区に送り、後で修復することを提案するよぉ

あとは、港区側のオベリスクと同じような加工を施す必要がある可能性も否めないかなぁ?
表面を削ったり、絵文字や刻印を足す必要があるときのため、彫刻具を用意しておくねぇ


フルルズン・イスルーン
物を移動する時の基本は、場所の確保だ!
倉庫整理なんかでも移動先が空いてなければ身動き取れぬぞよ。

んじゃま、知恵の輪解いていこうか。リング・ゴーレムくん。

こういう時は巨大神像を運用してた先例に倣う物。
この場合はエジプトにあった7本のオベリスクの円陣だね。直系数百mのやつ。
あれはだいぶ余裕見てたんだろうけど、大物を移動させるなら相応の陣地が必要ってことだったんだろうさ。

でもオベリスク7本どころか片方1本ずつしかない。
ここで、以前新宿島でオベリスクの起動実験してた時に、ボクが増設した簡易神殿でも起動に反応した事を思い出そう。
もしアレでオベリスクの機能補助が出来てたと仮定するなら、似たような簡易神殿で囲って巨大神像をスッポリ入れる程度の陣をオベリスク含めて築けば機能するかもなのだ!
前はゴンドワナに繋がった後の安全確保出来てなかったからね。以前の調査データを突き合わせて実証してゆこう!

理論武装よし! これで趣味で作げふんげふん。
簡易神殿作るぞー!


クィト・メリトモナカアイス
見慣れたオベリスク。今日もやるべし
そういや前回、あっち側からオベリスクを起動させたらこっち側からも行けるようになったっけ。
ん-む、こっちからタイミングを伝える手段があれば。

皆の【無鍵開錠】を借りつつ、いつものように文字を掘ったりミニ神殿を築いたり。最後になむなむとお祈りをして最終人類史への霧を開く。
右よし、左よし、もっかい右よし。巨獣が入ってきたら大変。いないことの確認大事。

神像が普通に移動させられたらそれで終わりなので、できなかった想定で……
ネフェルタリの巨獣はミイラになってたっけ。
例えばあれがあることで、巨獣の死骸が「獣神王朝エジプトに縁のあるもの」と判定されていたから、獣神王朝エジプトに持って帰れたとか?
ならば手はこれ。【アイテムポケット】で最終人類史から持ち込んだ色んなもの……パーティグッズとかクリスマスのかざりとかハロウィンの飾りとかを取り出す。とりあえず安くて目についたものを持ってきた。
これで巨大神像を……デコる……!
最終人類史に縁のあるものとされれば運べる……かも?


●転送実験開始
 巨大神像を運ぶのは一苦労だった。巨獣たちの襲撃と、何よりも巨大神像そのものの大きさ。
 数々の工夫で此処まで運ぶことはできたが、本当に……本当に苦労した。
 これからが実験だというのに、一仕事やりきった達成感で満たされているほどだ。
 だからだろうか、此処で再度気合を入れ直す者の姿も多い。
「ふぅ、なんとかオベリスクの前まで、運べましたね。こ、ここからが実験の本番、です!」
「結構人員が居て【怪力無双】も使ったのに巨大神像輸送は中々の重労働だったね。だけど無事にゴンドワナのオベリスクに運ぶことが出来たから本命の転送実験だね」
「も、もし転送できたらお台場のロボットの横で修復作業とかしてもいいかも、です」
「そうだね。巨大神像の転送に成功すればコンテナサイズの物資の輸送が可能かも判るしね」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)とイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)がそんな会話をする。
 オベリスクのところまで運んでこれた巨大神像だが、まさにこれから転送実験を行おうというのだ。
「運べるもんだね、ホントに。これぞインテリジェンスパワー……! エジプトの叡智が後押ししてくれている」
「あの大質量が本当にここまで……昔の人はこれを怪力無双なしでやっていたって言うんだからすごいよね」
 イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)にトロワ・パルティシオン(迷子のコッペリア・g02982)もそう頷く。
「オベリスク自体をどう運び出すかって問題は残ってるけど、それでもこの実験が上手くいけば出来ること、やりたいことはぐっと広がるね。早速オベリスクを起動して実験を始めるとしよう。……手順はもう分かってるわけだし、この無鍵空間のあれこれもいずれ簡略化したいな」
「ふー、これで人心地ついて実験できそうかなぁ? 次のお客さんが来るまでに、さっさと片をつけちゃいたいねぇ ……ま、そんな簡単に行くかはわかんないけどぉ、このわくわく動物ランドのど真ん中で長時間待つのはヤバイじゃんね」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)の言う通り、巨獣たちはいつやってきてもおかしくはない。
「物を移動する時の基本は、場所の確保だ! 倉庫整理なんかでも移動先が空いてなければ身動き取れぬぞよ」
 フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)もそんなことを言っているが、ひとまず周囲に邪魔なものはない。まずは良し、といったところだろうか。
「見慣れたオベリスク。今日もやるべし」
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)も準備を始めているが……何をしようというのか?
「そういや前回、あっち側からオベリスクを起動させたらこっち側からも行けるようになったっけ。ん-む、こっちからタイミングを伝える手段があれば」
 なるほど、色々と考えているようだが……。
「いつものように文字を掘ったりミニ神殿を築いたり。最後になむなむとお祈りをして最終人類史への霧を開くことが出来れば……?」
 手順の確認は大事だ。実験前に悩むのも悪くはないだろう。
「神像が普通に移動させられたらそれで終わりなので、できなかった想定で……ネフェルタリの巨獣はミイラになってたっけ。例えばあれがあることで、巨獣の死骸が「獣神王朝エジプトに縁のあるもの」と判定されていたから、獣神王朝エジプトに持って帰れたとか?
ならば手はこれ。【アイテムポケット】で最終人類史から持ち込んだ色んなもの……パーティグッズとかクリスマスのかざりとかハロウィンの飾りとかを取り出す。とりあえず安くて目についたものを持ってきた。これで巨大神像を……デコる……! 最終人類史に縁のあるものとされれば運べる……かも?」
 どうだろう。まあ、どのみち特別な手順は必要ないはずだ。イロハも準備は万端だ。
「差し当たっては前に来た時からあまり日にちは経ってないけど一通り破損や異常が無いかオベリスクの確認をしてから段取りに従って【無鍵空間】を発動させながら起動させようか」
「安全ヨシ! コダマとのダブルチェックも出来ました!」
 小雪もそう声をあげれば、イロハが「ありがとう」とお礼を言う。
 オベリスクは獣神王朝由来のクロノオブジェクトだから、とイロハは『信仰』パワー的なものでより出力が上がる様に、実験が成功する様に真摯に祈りを捧げ始める。
「昔の人たちが抱いてた、ガチの信仰と同じとは言えないけど……エジプト神話や古代エジプトに対して感じる、熱いロマンで胸をいっぱいにしながら巨像の転送にチャレンジしようかぁ。送り先のイメージが正確な方がいいだろうから、港区のオベリスクが置かれてる場所の写真を見ながらやろうと思うよぉ」
 そうして燐寧も祈りを捧げ……そうして全員がイロハと燐寧に倣って祈りを捧げ始める。
 その瞬間……巨大神像を転移させようと、オベリスクが動き始める。
 転移を始めようとしている合図だ……もしや、このまま成功するというのだろうか?
 動き始めたオベリスクを全員が期待の目で見つめ、巨大神像と交互に視線を行き来させる。
「これは……成功……?」
 小雪が期待に満ちた声をあげるが、何故だろうか……肝心の転移がまだ始まらない。
 オベリスクは動いている。だが巨大神像の転移が始まっていないのだ。
 それは質量がある為なのか、期待した転移が始まらず、オベリスクの力が高まっていく。
 転移させようとしているのだろう、そのエネルギーの高まりには再度期待の視線が向けられて。
 そのエネルギーの高まりが3分程度続いた後、オベリスクが停止してしまう。
 巨大神像の転移は……行われていない。失敗だ。失敗ではあるが……これは意味のある失敗だと言えるだろう。
 何故なら、転移が行えるような予兆はあったのだから。
「失敗した可能性を考えるとしたら重量とかサイズが怪しいと思うんだよね。通れる上限がオベリスクの高さや重さまでと決まってると言うのはありがちだよね」
 それを踏まえた上で巨大神像の大きさは大丈夫か確認しようか、ともイロハは考えるが……しかし転移は行われようとしていた。となるとサイズは問題ない。
「重量は兎も角、サイズがちょっとだけ超えてるぐらいなら後で直し易い様に敢えて壊して分割した上で再起動かけるのもありだと思うんだけど……これは……」
 どちらかというと重量……なのだろうか? そこはなんとも判別しがたい。小雪もしっかりと考察を始めていた。
「ダメなのはやっぱりイロハさんのおっしゃるように重量や大きさ、でしょうか? 現時点でどれくらいなら転送できるのか、周りのものを使って実験できるといいのですが……とりあえず、転がすのに使った木材とか転送してみます?」
 それもアリだろうが、やはり「転移させようとしていた」というのは大きいだろう。
「も、もし、オベリスクのパワー不足とかなら、同じようなオベリスクを見つけてきたら転送できるよういなるかも、しれません? ぷしゅー、か、考えることがいっぱいで大変、です」
「ーつ。大きさ。二つ。重さ。これはここで検証可能だ。丸太ならそこにある。繋げれば200tは無理でも20mと結構な重さになるでしょ。何だったら巨獣の死体だってつけちゃおうか」
 イシュアはそんな検証方法をも考え出す。
「三つ。出力不足。実際よく分かってないし可能性としては有力。四つ。神像側の問題。認識装置とか補助とかそういうのがあるのかもしれない。オベリスクだったら何時ものエネルギー供給でなんとかなる、といいなあ。向こうにはオベリスクが七本もあったし可能性はある。神像側だとここで調査と修理……。出来るかなあ。五つ。クロノオブジェクトは送るしか出来ない一方通行。ここ笑いどころ?」
 この一方通行説は、イシュア本人が笑いどころと言ったように否定できる。何故なら転移させようとしていたからだ。
 そして出力も上げていっていた。それを考えながらフルルズンも頷く。
「んじゃま、知恵の輪解いていこうか。リング・ゴーレムくん。こういう時は巨大神像を運用してた先例に倣う物。この場合はエジプトにあった7本のオベリスクの円陣だね。直系数百mのやつ。あれはだいぶ余裕見てたんだろうけど、大物を移動させるなら相応の陣地が必要ってことだったという可能性もある。でもオベリスク7本どころか片方1本ずつしかない。ここで、以前新宿島でオベリスクの起動実験してた時に、ボクが増設した簡易神殿でも起動に反応した事を思い出そう。もしアレでオベリスクの機能補助が出来てたと仮定するなら、似たような簡易神殿で囲って巨大神像をスッポリ入れる程度の陣をオベリスク含めて築けば機能するかもなのだ! 前はゴンドワナに繋がった後の安全確保出来てなかったからね。以前の調査データを突き合わせて実証してゆこう!」
「オベリスクの出力を上げることができれば……ってことだよな」
「あとは、港区側のオベリスクと同じような加工を施す必要がある可能性も否めないかなぁ?」
 トロワと燐寧もそう呟き、考える。そんな意見をまとめ、イロハは考える。
 やはりオベリスクが万全ならば、移動は可能であったと思えるのだ。
 先程の実験の反応と、皆の考察を合わせるに……そう考えるのが自然だ。
 となれば……原因は、おそらく、エネルギー不足であるだろう。
 しかしそれにはどうすればいいのか? 意見に出たように他のオベリスクを見つけてくる?
「地獄変のエネルギー……」
 その言葉に、全員がハッとする。そう、エネルギーが必要なのであれば用意してやればいい。
 地獄変のエネルギーをつぎ込めば、成功する可能性は高いだろう。
 攻略旅団の方針が決まれば、地獄変のエネルギーを利用しての再実験を行えるかもしれない。
 となると、まずはそちらの方針の決定を待たねばならないが……。
「それじゃあお客さんの歓迎と行こうか」
 どうやら実験の影響……そう、恐らくはオベリスクのエネルギーが一時的に高まった影響だろう。
 刺激された巨獣たちが集まってきたようだ……!
 これを倒さなければ、折角運んできた巨大神像が壊されてしまうかもしれない!
 いや、オベリスクそのものを破壊しようとしている気配すら感じる。
 そんなことは、絶対にさせるわけにはいかないのだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV6が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

クィト・メリトモナカアイス
うーん……時期が悪い。というより。時期も悪い。
キングアーサーで近く奪還戦が起きそうな気配。
少なくとも来月に地獄変のエネルギーを使うことはできぬ。最終人類史に帰還している人も増えてるし、ハロウィンで得られるエネルギーも増えてるとは思うけど……もう一声欲しい。
んーむ、奪還戦で巨獣と戦いにならねばよいのだけれど。

んむ、考えるのはとりあえず後にしよう。
モナカ斬撃型、ひみつへいき起動。
「斬撃のデボンレックス」でモナカ斬撃型から生やした刃でカルジネスをずんばらりん。
秘密兵器の前では骨の鎧も効かぬ。
腐食性の酸で骨を溶かし、カルジネスの身体を切り裂かせる。
反撃の突進と骨の棘は黄金猫拳打棒で受け止めつつ、自分から吹き飛ばされることで衝撃を吸収、大きな隙を晒さぬように。
大きかろうとみんなで戦えば怖くない。
カルルルルとももうそろそろ1年くらい戦ってるし。

んむ、これであとはおっきいのだけ。


一里塚・燐寧
ちぇっ、めんどくさいことになっちゃったなぁ
なるべく早めにオベリスクを動かしたいなら、円卓の間で何か拾ってくるしかないかも
地獄変の代わりになったり、もしくは地獄変にエネルギーを急速充電できるよーなクロノ・オブジェクトをねぇ

ま、今の時点じゃ捕らぬ狸の皮算用かな
まずは目の前のこいつらを狩って、次の機会を作ろっか

≪テンペスト・レイザー≫で地を擦るように斬り上げて、『屠竜技:地砕きの剛剣』を発動
骨の装甲が薄い肋骨の間やお腹部分を狙って、直接の斬撃やその勢いで発生する衝撃波を浴びせていくよぉ
回転鋸刃と鋭く尖った砂礫で柔らかな肉を削り尽くし、深い傷を負わせちゃおう
そーれっ! 次に生まれてくるときは、もっと骨のある奴になるんだねぇ

反撃の槍に対しては、衝突直前に地面を転がって回避し、狙いのズレた切っ先が背後へと流れていくようにしよう
その後、敵が首を引いて次の刺突を放つまでのタイムラグが発生するとこを見計らい、再び攻勢を仕掛けていくねぇ
あたしも化け物とやり合ってきた年数は長いんだよぉ
八割ぐらいゲームだけどっ


イシュア・アルミゴス
まーだろうね。エネルギー問題は永遠に解決しないや。
もう少ししたらキングアーサーで奪還戦始まるだろうし…
これはまた放置?こっちで時間かかっても少しでも修理しておくぐらいしか無い?
ままならないもんだんね

さて分かったところでこっからは得意分野だ
ふれあいタイムだよ。骨が危ないねえ。粉々に砕いてあげる!
こっちに向かって来てくれるなんて好都合。
セルケトクロウを敵の鼻先に打ち下ろす様に叩きつけて牽制
ビックリドッキリ冷気を射出!もいっちょ振るって粉・裁・断!
冷やして凍えてバラバラに!硬そうな見た目しちゃってさあ!
冷やし骨せんべいにしてあげるよ。

突進は近くの木にセルケトクロウを射出し自分を引き寄せオベリスクや巨像と
反対方向に撤退。近寄らせないし壊させないよ!

よっしゃ残るお客さんは一匹だけ。バリバリやっていこうか!


イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

オベリスクの転送実験が上手く行かなかった理由は判明したけど
その事にモヤモヤしてない訳じゃないんだよね。
うん、つまりはノコノコとやって来たキミ達に八つ当たりをさせて貰おうか。

キミ達カルネジスはゴンドワナでもよく見かけるから手の内は充分に知れたもの。
20m越えの巨体を相手に正面から馬鹿正直に挑むつもりはないから
文字通りに足を使ってフットワークを活用して挑むとするよ。
巨獣は体の大きさ比例し攻撃の予備動作が他のクロノヴェーダよりも見易いんだよね。
筋肉こそないけれど全身の外骨格が前もって動きを見せるしね。
無策で近寄れば振り払われたり、弾き飛ばされてしまうから
死角へと回り込むように動き続けて攻撃の手は休めないよ。
確かにキミの外骨格の角は大きさと質量共に脅威だと思うよ。
でもさ・・・己より大きなものに挑む勇猛さに戦術を駆使する臨機応変さ
信念を貫き通す一撃・・・イロハの【ゲオルギウスの聖槍】はその全てでキミ達を上回っているんだよ。

此処なら樹々に埋もれて骸が骨になるのは早そうだね。


フルルズン・イスルーン
んむ、量をエネルギーが賄うというのも発見かな。キングアーサーで何かなければ地獄変頼みで半年はストップだろうけど。あれも使う宛てが多すぎるのだ。
というか、だ。やっぱりオベリスクそのものを作れるようになれば、だよ。替えが効かないのが一番困る。巨大神像よりこっちの技術の方が戦略的に価値は大きいのだ。
作り方に関してはエジプトでやってはいたけど、資料にならないかなーと。

戦略とロマンは別物というお話さ。ニュース・ゴーレム。

【パラドクス通信】回線オープン! ヘイトが向いているのは誰かの連絡を密にせよ!
大きいとどーしても相手の反応が分かり難くなるからね。大物複数は事故が怖いぞー。囲まれて袋叩きにされないように相対位置の把握をモットーとしよう。

そしてボクは巨獣が見えてないところから電撃バチバチ作戦である。
ニュース・ゴーレムくん、ゲインヴォルテージ!
威力低めでも脛をこん棒をぶん殴る程度のダメージを与えていこうね。
そして派手で音もバチバチ大きめなのでヘイトが向きやすい。
のでこっち見たら回避に専念だ!


月下部・小雪
うぅ、転送できなくて残念、ですね。
オベリスクさんもエネルギーいっぱい、お腹いっぱいじゃないと大きなものは運べないの、ですね。
新宿島に戻ったらオベリスクの台所事情も色々考えなきゃ、です。

そ、その前に、まずは襲い掛かってくる巨獣さんからオベリスクを守らなきゃ、ですね。
【巨大戦鎚装備型モーラット・コミュ】になったコダマが近寄ってくるカルジネスさんをどかーんと吹っ飛ばします!
【泥濘の地】も使って移動速度を落として迎え撃つ時間を稼ぎますね。
反撃の骨骨の槍は「魔力障壁」を斜めに張って、直撃をそらして防御、です。

な、なるべく倒せるだけ倒して、オベリスク周辺の安全を確保、しちゃいましょう!

※アドリブ連携大歓迎


●迎え撃て、『骨鎧獣カルジネス』
 ズシンズシン。ズシンズシン。
 巨獣たちの足音が響く。何処か高揚したような雰囲気さえ感じさせる巨獣は1体ではない。
 あのボスと思われる巨獣は……『虐殺恐竜ジェノサウルス』と呼ばれる個体だろう。
 そのジェノサウルスを護衛するように複数の巨獣が囲んでいる。
 その向かう先は、間違いなくこちらだ。切り拓いた道も目印になって……いるわけではなさそうだが、それでも真っすぐ直進してきている。
 やはりオベリスクが巨大神像を転送しようと強いエネルギーを放ったのが原因なのだろう。
 その巨獣たちの足取りには一切迷いがなく、視線はオベリスクへとしっかり向いている。
 このまま放っておけばオベリスクが破壊されるのは間違いがない……そう思えるだけの数がこちらに迫ってくる。
 迫る。巨獣たちが、迫りくる。こちらに向かってくる巨獣の取り巻きは、どうやら『骨鎧獣カルジネス』であるようだ。
 その全身が硬い骨に覆われたその巨獣は、ズシンズシンと真っすぐクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)たちへと向かってきている。
「うーん……時期が悪い。というより。時期も悪い。キングアーサーで近く奪還戦が起きそうな気配。少なくとも来月に地獄変のエネルギーを使うことはできぬ。最終人類史に帰還している人も増えてるし、ハロウィンで得られるエネルギーも増えてるとは思うけど……もう一声欲しい。んーむ、奪還戦で巨獣と戦いにならねばよいのだけれど」
「ちぇっ、めんどくさいことになっちゃったなぁなるべく早めにオベリスクを動かしたいなら、円卓の間で何か拾ってくるしかないかも。地獄変の代わりになったり、もしくは地獄変にエネルギーを急速充電できるよーなクロノ・オブジェクトをねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)もそう言いながら、武器をしっかりと構える。
「ま、今の時点じゃ捕らぬ狸の皮算用かな。まずは目の前のこいつらを狩って、次の機会を作ろっか」
「んむ、考えるのはとりあえず後にしよう」
 燐寧とクィトはそう頷きあい、迎撃の準備を整える。
「モナカ斬撃型、ひみつへいき起動」
 発動させるパラドクスは「斬撃のデボンレックス」。浮遊球形ガジェット『モナカ』斬撃型」の側面から耐腐食性の刃が飛び出し、その状態で突進することで敵を切り裂くそのパラドクスをもって、クィトは骨鎧獣カルジネスへと襲い掛かる。
「秘密兵器の前では骨の鎧も効かぬ。ずんばらりん」
 骨鎧獣カルジネスのボーンニードルクラッシュは黄金猫拳打棒で受け止めつつ、自分から吹き飛ばされることで衝撃を吸収、大きな隙を晒さないようにしようとする。
「大きかろうとみんなで戦えば怖くない。カルルルルとももうそろそろ1年くらい戦ってるし」
「あたしも化け物とやり合ってきた年数は長いんだよぉ。八割ぐらいゲームだけどっ」
 燐寧も冗談めかしてそんなことを言うが、戦闘は本気である。
「でっかい武器にはこういう使い方もあるんだよ~」
 燐寧は≪テンペスト・レイザー≫で地を擦るように斬り上げて、パラドクス『屠竜技:地砕きの剛剣』を発動させていく。
 骨の装甲が薄い肋骨の間やお腹部分を狙って、直接の斬撃やその勢いで発生する衝撃波を浴びせていこうというのだ。
「そーれっ! 次に生まれてくるときは、もっと骨のある奴になるんだねぇ」
 そんな中、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)も戦いながら実験結果を思い返していた。
「まーだろうね。エネルギー問題は永遠に解決しないや。もう少ししたらキングアーサーで奪還戦始まるだろうし……これはまた放置? こっちで時間かかっても少しでも修理しておくぐらいしか無い? ままならないもんだんね」
「んむ、量をエネルギーが賄うというのも発見かな。キングアーサーで何かなければ地獄変頼みで半年はストップだろうけど。あれも使う宛てが多すぎるのだ」
 フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)もそうイシュアに頷く。
「というか、だ。やっぱりオベリスクそのものを作れるようになれば、だよ。替えが効かないのが一番困る。巨大神像よりこっちの技術の方が戦略的に価値は大きいのだ。作り方に関してはエジプトでやってはいたけど、資料にならないかなーと。戦略とロマンは別物というお話さ。ニュース・ゴーレム」
 イシュアはそんなフルルズンに小さく微笑むと戦闘態勢に入る。
「さて分かったところでこっからは得意分野だふれあいタイムだよ。骨が危ないねえ。粉々に砕いてあげる! こっちに向かって来てくれるなんて好都合!」
 セルケトクロウを敵の鼻先に打ち下ろす様に叩きつけて牽制するとイシュアはパラドクス「身を震わせる守護者の鋏」を発動させていく。
「王墓を守る蠍の鋏はちょっと特別らしいよ……ビックリドッキリ冷気を射出!もいっちょ振るって粉・裁・断! 冷やして凍えてバラバラに!硬そうな見た目しちゃってさあ! 冷やし骨せんべいにしてあげるよ」
 オベリスクを壊させはしない。そんなイシュアの決意が、自然と言葉になって出てくる。
「近寄らせないし壊させないよ!」
「【パラドクス通信】回線オープン! ヘイトが向いているのは誰かの連絡を密にせよ! 大きいとどーしても相手の反応が分かり難くなるからね。大物複数は事故が怖いぞー。囲まれて袋叩きにされないように相対位置の把握をモットーとしよう」
 フルルズンもそう声をあげながらニュース・ゴーレムをなれた様子で動かしていく。
「そしてボクは巨獣が見えてないところから電撃バチバチ作戦である。ニュース・ゴーレムくん、ゲインヴォルテージ!」
 威力が低かろうと、音の大きさで目立つ自信はある。とにかくオベリスクではなく自分にヘイトを向けさせようとフルルズンはしているのだ。
 そして月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)とイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)もまた、協力し合いながら戦闘に臨んでいた。
「うぅ、転送できなくて残念、ですね。オベリスクさんもエネルギーいっぱい、お腹いっぱいじゃないと大きなものは運べないの、ですね。新宿島に戻ったらオベリスクの台所事情も色々考えなきゃ、です」
「そうだね。オベリスクの転送実験が上手く行かなかった理由は判明したけどその事にモヤモヤしてない訳じゃないんだよね。うん、つまりはノコノコとやって来たキミ達に八つ当たりをさせて貰おうか」
「そ、そうですね、まずは襲い掛かってくる巨獣さんからオベリスクを守らなきゃ、ですね」
 小雪はイロハに頷くと、【巨大戦鎚装備型モーラット・コミュ】になったコダマが近寄ってくるカルジネスへと攻撃していく。
 【泥濘の地】も使って移動速度を落として迎え撃つ時間を稼ごうとしているが、まさに戦闘に慣れている動きである。
「な、なるべく倒せるだけ倒して、オベリスク周辺の安全を確保、しちゃいましょう!」
 そんな小雪にイロハも頷くが、実際これは勝算の高い戦いだとイロハは思っていた。
「キミ達カルネジスはゴンドワナでもよく見かけるから手の内は充分に知れたもの」
 そう、だからこそイロハは落ち着いて戦えるのだ。
 20m越えの巨体を相手に正面から馬鹿正直に挑むつもりはないからと、イロハは文字通りに足を使ってフットワークを活用して挑んでいく。
「巨獣は体の大きさ比例し攻撃の予備動作が他のクロノヴェーダよりも見易いんだよね。筋肉こそないけれど全身の外骨格が前もって動きを見せるしね」
 無策で近寄れば振り払われたり、弾き飛ばされてしまうからと、イロハは死角へと回り込むように動き続けて攻撃の手は休めない。
「確かにキミの外骨格の角は大きさと質量共に脅威だと思うよ。でもさ……己より大きなものに挑む勇猛さに戦術を駆使する臨機応変さ。信念を貫き通す一撃……イロハの【ゲオルギウスの聖槍】はその全てでキミ達を上回っているんだよ」
 そうしてイロハはゲオルギウスの聖槍を発動させていく。
「聖なるかな。あなたが創造なさったすべて、地、空、海、あなたの御名を讃美します」
 次々と倒れていく骨鎧獣カルジネスが倒れていくと、イロハはふうと息を吐く。
「此処なら樹々に埋もれて骸が骨になるのは早そうだね」
 だが……戦いはこれで終わりではない。骨鎧獣カルジネスを連れてきた首魁が、まさにこちらに迫ってきているのだから……!
 だが、それでも全員の瞳には確かな戦意が宿っている。
「んむ、これであとはおっきいのだけ」
「よっしゃ残るお客さんは一匹だけ。バリバリやっていこうか!」
 クィトが、イシュアが……そう気合を入れ直す。
 敵の首魁たる巨獣の咆哮が響き、ズシンズシンと地響きを立てながらこちらに向かってくる。
 戦いはこれからが本番。しかし、負ける気はない……!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【腐食】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダブル】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV6になった!

クィト・メリトモナカアイス
これは……カニ!
なぜカニが陸地に……?
ハサミがあるのでこれはカニ。我はくわしい。

カニのくせに雷ビームとか生意気な……!
んむ、我も負けぬ。
あたりの木に隠れたり顔を出したりで雷ビームを回避しつつ、手当たり次第に打たれてオベリスクが壊されるのは避ける。

回避したらモナカ爆撃型を呼び出し、空から爆弾を降らせる「爆撃のマンクス」。
オベリスクと巨大神像は巻き込まぬようにせねば。
それはそれとしてお家に帰る前にどかーんとやってから帰る。
どかーん。

んむー、ちょうど今戦いがあってる、円卓の間の効果が切れたらゴンドワナとのつながりがどうなるかも気になる所。
大丈夫とは思うけど……排斥力が回復して、パラドクストレインが着けなくなったら大変。


一里塚・燐寧
ひゅー、こりゃ中々イケてるデザインの巨獣だねぇ
大人しくしてたらスケッチでも取っておきたいぐらいだよぉ
色合いもなんかソフビの怪獣みたいで、こう、懐かしさがあるじゃん……

ま、あたし達の邪魔をする以上は容赦しないけどねぇ

≪テンペスト・レイザー≫を手に、敵の股下に張り付くようにして戦うよぉ
角、牙、背中のハサミ……相手の攻撃手段は上半身に偏ってる
そーなると、結局足下ちょろちょろ戦法になっちゃうんだよねぇ

【泥濘の地】で敵の速度を鈍らせつつ、【パラドクス通信】で仲間と連携
足下にいても敵の身体全体の動きを仲間と一緒に把握できるように
そして敵の動きの隙を突いて『闇雷収束咆・荒竜爪』をブチこんじゃおう!
≪焼尽の呪炎≫を纏わせた得物を突き込み、回転鋸刃で外皮を破壊し、体内まで深く抉り込むよぉ
そして刃に纏わせた呪炎を爆発させ、敵を内側から粉砕!
こーゆー化け物の散りざまは、爆発四散って相場が決まってるんだよねぇ!

ふぃー、収穫はあったけど……神像の再稼働まで先は長そうだねぇ
それでも、一手ずつ進めてくっきゃないかなぁ


月下部・小雪
ほえ?こ、この巨獣さんは蟹さんだったの、ですね。
な、なるほど。ハサミがあるので確かに蟹さん、です!
た、たしか日本の昔の小説に「蟹光線」という本があったので、蟹がビームを撃ててもおかしくないのかも、しれないです。

ビームを警戒していたら背中のハサミで挟まれそうになりました。
あわわ、あんなので挟まれたら真っ二つになってしまいます。
オベリスクや運んだ神像も真っ二つにされてしまうかもしれません。

今のうちにやっつけなきゃっと、ハサミが届かないお腹に潜り込んで……【毛玉拳法奥義・モフ発勁】です!
チョキにはグーで対抗、です!
コダマのモフモフパワーで爆発四散、しちゃってください!

あれ?お腹に回り込んで思い出しましたが、そういえば蟹さんは足が10本じゃなかった、でしょうか?

※アドリブ連携大歓迎


イシュア・アルミゴス
さて、君で最後だ。随分とまあ食事には不便そうな鋏だけど
君らの生態を考えるだけど半日潰せそうだよ。攻撃に偏り過ぎじゃない?

恐竜が火の扱いを覚える前に電気の力を身に付けちゃってさ!
進化の段階三段飛ばしで進んでるねえ!そんな君に叡智を見せてあげる
電気の力ってのは鋭く速く研ぎ澄まし、気づかせない程…一瞬で開放される絶大な一撃!
でもオベリスクと巨像に被害が及ばないようにね。

槍を構え敵の突進を引き付けて、速い一撃だとしても突進だったら予測は
可能。獲物が真正面に立っているんだ。真っすぐ来るしかないよね?
こちらも突進し槍で一気に一突き!刺した槍は勢いよく捻る
そいつはちょっと貸しといてあげる。体の中に刺激をひとつ!
勢いよく電撃を発生させ敵を内部から焼いてあげる。

またしばらくここは置いておくことになりそうかな?
それじゃあまたね、巨像くん。次はこっちに来てもらうからね
…そういや起動するたび巨獣寄ってくるって事はエジプトも巨獣集め的な
使い方してたってことなのかもね


イロハ・アプリルシェルツ
※連携&アドリブ歓迎

恐竜にしては随分と異形な気もするけど……蟹なの?
言われてみれば大きな鋏もあるし、青みがかった体色も南国の蟹っぽいね。水棲生物にはナマズやウナギみたいに電気っぽいのを放電するのも居るし、恐竜が放電するよりは蟹の方が道理が通るよね(納得)
まぁ、自在に暴れ回られても困るから【泥濘の地】を発動して機敏さを真っ先に奪おうか。猪突猛進なキミ達よりも、こう言う知恵と臨機応変さは人間の方が上なんだよ。
蟹の甲羅よりは柔らかい気がしなくもないけど鍛え上げたイロハの鉄拳、【ペトロの殉教】で巨獣の身体、特に関節部位を思いっきり打ち据え続けるよ。
煩わしさで電撃のみならず爪やで反撃してくるかもしれないけれど、その時は勇気を出して一歩前に進んで身体の内側に飛び込んで間合いを外すよ。キミ達の巨体は優れた武器であるけれど諸刃の刃でもあるんだよ。

ノコノコやって来た自分の愚かさを呪うんだよ、来世ではもう少し違う生き物になれると良いね。電気ナマズとか良いと思うんだ。


●決着、虐殺恐竜ジェノサウルス
 ズシン、ズシン、と。虐殺恐竜ジェノサウルスの足音が響く。
 頭に刃のような角と背中に巨大な鋏を持ち、雷撃のブレスを放つ肉食恐竜の巨獣。
 その恐ろしげな姿を見て、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は「カニ……」と呟く。
「これは……カニ! なぜカニが陸地に……? ハサミがあるのでこれはカニ。我はくわしい」
「ほえ?こ、この巨獣さんは蟹さんだったの、ですね。な、なるほど。ハサミがあるので確かに蟹さん、です!」
「恐竜にしては随分と異形な気もするけど……蟹なの? 言われてみれば大きな鋏もあるし、青みがかった体色も南国の蟹っぽいね。水棲生物にはナマズやウナギみたいに電気っぽいのを放電するのも居るし、恐竜が放電するよりは蟹の方が道理が通るよね」
「カニのくせに雷ビームとか生意気な……!」
「た、たしか日本の昔の小説に「蟹光線」という本があったので、蟹がビームを撃ててもおかしくないのかも、しれないです」
「んむ、我も負けぬ」
 月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)、そしてイロハ・アプリルシェルツ(神聖ならざる銀・g05555)も加わってクィトとボケ倒しているが、それもまた余裕の表れだろうか?
「ひゅー、こりゃ中々イケてるデザインの巨獣だねぇ。大人しくしてたらスケッチでも取っておきたいぐらいだよぉ。色合いもなんかソフビの怪獣みたいで、こう、懐かしさがあるじゃん……ま、あたし達の邪魔をする以上は容赦しないけどねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がそう言えば、イシュア・アルミゴス(守護星蟲・g00954)もしっかりとジェノサウルスを見据える。
「さて、君で最後だ。随分とまあ食事には不便そうな鋏だけど君らの生態を考えるだけど半日潰せそうだよ。攻撃に偏り過ぎじゃない?」
 あるいはそれがジェノサウルスという生き物の意味であるのか。その辺りはイシュアの言う通り考えるだけで半日潰せそうではあるが……此処で半日使っている暇は残念ながら、ない。
 ジェノサウルスの狙いはオベリスクであり、それを破壊させるわけにはいかないからだ。
「まぁ、自在に暴れ回られても困るから【泥濘の地】を発動して機敏さを真っ先に奪おうか。猪突猛進なキミ達よりも、こう言う知恵と臨機応変さは人間の方が上なんだよ」
 イロハもそう宣言して。だからこそクィトは「爆撃のマンクス」を発動させる。
「『モナカ』爆撃型、ふれー、ふれー」
 上空に巨大な「浮遊球形ガジェット『モナカ』爆撃型」が現れ、集中豪雨のように大量の爆弾を投下していくのを見ながらクィトは思う。
「オベリスクと巨大神像は巻き込まぬようにせねば。それはそれとしてお家に帰る前にどかーんとやってから帰る。どかーん」
 放たれる虐殺恐竜ジェノサウルスのジェノサイド・ライトニングも、クィトを止める理由になりはしない。
「んむー、ちょうど今戦いがある、円卓の間の効果が切れたらゴンドワナとのつながりがどうなるかも気になる所。大丈夫とは思うけど……排斥力が回復して、パラドクストレインが着けなくなったら大変」
 その辺りに関しては、実際そのときになってみないと分からないだろう。しかし、そうやって備えること自体は大事なことだ。
 燐寧もそれを分かっているだろうが、目の前のことに集中していく。【泥濘の地】でジェノサウルスの速度を鈍らせつつ、【パラドクス通信】で仲間と連携することで、より的確な動きが出来るようにするのは基本だ。
 ≪テンペスト・レイザー≫を手に、敵の股下に張り付くようにして戦うのが今日の燐寧の基本戦法だ。
「角、牙、背中のハサミ……相手の攻撃手段は上半身に偏ってる。そーなると、結局足下ちょろちょろ戦法になっちゃうんだよねぇ」
 足下にいても敵の身体全体の動きを仲間と一緒に把握できるようにそして敵の動きの隙を突いて叩き込むのはパラドクス『闇雷収束咆・荒竜爪』だ。
「きみをブッ殺すのは、あたしの怒りだけじゃない……消えて行った人たち皆の痛み、その身で味わいなよぉ!」
 ≪焼尽の呪炎≫を纏わせた得物を突き込み、回転鋸刃で外皮を破壊し、体内まで深く抉り込み、刃に纏わせた呪炎を爆発させ、敵を内側から粉砕しようというのだ。
「今のうちにやっつけなきゃっと、ハサミが届かないお腹に潜り込んで……」
 小雪もその燐寧の攻撃に合わせて一気に距離を詰めていく。
「毛玉拳法奥義・モフ発勁です! 相手は爆発四散、です!」
 小雪もパラドクス「毛玉拳法奥義・モフ発勁」をハサミが届かないお腹に潜り込んで発動させていく。
「チョキにはグーで対抗、です! コダマのモフモフパワーで爆発四散、しちゃってください! ……あれ? お腹に回り込んで思い出しましたが、そういえば蟹さんは足が10本じゃなかった、でしょうか?」
 そんなことを言っていると、虐殺恐竜ジェノサウルスのジェノサイド・シザースが小雪に炸裂する。
「あわわ、あんなので挟まれたら真っ二つになってしまいます。オベリスクや運んだ神像も真っ二つにされてしまうかもしれません」
 勿論、そんなことはさせはしない。イシュアはパラドクス「王墓を守る蠍の一刺し」を発動させていく。
「恐竜が火の扱いを覚える前に電気の力を身に付けちゃってさ! 進化の段階三段飛ばしで進んでるねえ!そんな君に叡智を見せてあげる。電気の力ってのは鋭く速く研ぎ澄まし、気づかせない程……一瞬で開放される絶大な一撃!」
 そう、それこそが王墓を守る蠍の一刺し。
 装備している対物貫通生体槍尾『セルケトテイル』による神速の一撃で敵の装甲を無視して一刺しにして、刺したあとに電撃を発生させ追加攻撃を行うイシュアのパラドクスなのだ。
「速い一撃だとしても突進だったら予測は可能。獲物が真正面に立っているんだ。真っすぐ来るしかないよね?」
 虐殺恐竜ジェノサウルスのジェノサイド・ランページを受けながらも、イシュアにはまだまだ余裕がありそうだ。
「蟹の甲羅よりは柔らかい気がしなくもないけど鍛え上げたイロハの鉄拳、【ペトロの殉教】で打ち据えてあげるよ。特に関節部位を思いっきりね!」
 そう、イロハの放つパラドクスはペトロの殉教。
「聖なるかな。海に金の冠を投げ捨て すべての聖徒はあなたを崇めます」
 強大なる神敵に立ち向かった聖人の様に勇気を奮い起こし放つ、信仰によって強化された聖なる一撃は確かにジェノサウルスを打ちぬいて。
「キミ達の巨体は優れた武器であるけれど諸刃の刃でもあるんだよ。ノコノコやって来た自分の愚かさを呪うんだよ、来世ではもう少し違う生き物になれると良いね。電気ナマズとか良いと思うんだ」
 そして最後に、燐寧の一撃がジェノサウルスを打ち倒して。
「ふぃー、収穫はあったけど……神像の再稼働まで先は長そうだねぇ。それでも、一手ずつ進めてくっきゃないかなぁ」
 確かに、まだまだ先は長そうだ。イシュアも巨像を見上げ、ふうと息を吐く。それは、確かな成果だ。
 転送実験は成功こそしなかったが、次につながる確信を手に入れた。
「またしばらくここは置いておくことになりそうかな? それじゃあまたね、巨像くん。次はこっちに来てもらうからね……そういや起動するたび巨獣寄ってくるって事はエジプトも巨獣集め的な使い方してたってことなのかもね」
 何はともあれ……次に来るときは、きっと転送も成功させることができるかもしれない。
 そのときには、新たな道が……拓けるのかもしれない。それはなんとも素晴らしい未来予想図であった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【操作会得】がLV2になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【先行率アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年11月21日