【《七曜の戦》サフィーナ・ミウ防衛】密林の巨獣群

 このシナリオは《七曜の戦》に関連して発生する特別シナリオ人類史防衛戦の一つです。
 このシナリオでは、ディアボロスの移動拠点の一つ、巨大砂上船「サフィーナ・ミウ」に迫る「巨獣大陸ゴンドワナ」のクロノヴェーダに対して、「迎撃戦」を行ないます。
「迎撃戦」を成功させれば「サフィーナ・ミウ」は破壊されず、今後のアフリカ南部の探索における重要な移動拠点とする事が出来ます。

密林より迫る巨獣の群れ(作者 天木一
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#巨獣大陸ゴンドワナ  #【《七曜の戦》サフィーナ・ミウ防衛】密林の巨獣群  #《七曜の戦》  #人類史防衛戦『サフィーナ・ミウ』 


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#巨獣大陸ゴンドワナ
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#【《七曜の戦》サフィーナ・ミウ防衛】密林の巨獣群
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#《七曜の戦》
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#人類史防衛戦『サフィーナ・ミウ』


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●巨獣の進撃
「グォォオオオオオオオ!!!」
「ガァァアアアアォオオオオオオ!!!!!」
 獰猛な声が鳴り響き、アフリカの密林の木々が薙ぎ倒される。大きな木を容易く踏み潰し、巨獣『剣刃尾アグニルズ』の群れが地面を揺らし、雄叫びを上げて真っ直ぐ進んでいた。
 個々のサイズが20mを超える巨大な獣の群れ。その身体はあまりにも大きく、存在そのものが災害のように全てを破壊する。
「グガァアアアッ!!」
 長く巨大な尻尾が一振りされると、大きな岩も木々もまとめて容易く切り裂かれた。ただ切断されただけではない。切断面を見ればそこは溶けて変形している。高熱の体液を噴射して尻尾に塗りつけ溶断しているのだ。
 その恐ろしい群れの突進を何者も止めることは出来ない。通った道は地形が変わったように大きな足跡で踏み荒らされていた……。

●新宿駅グランドターミナル
「《七曜の戦》が始まったよー。めちゃがんばらないとね」
 音葉・遥風(風は遥か彼方に吹く・g03189)が気合を入れて説明に入る。
「全部のディヴィジョンが『決戦時空』に揃って、世界中で戦いが起こってるよ。みんなには獣神王朝エジプト奪還戦が終わって、巨獣大陸ゴンドワナに漂着していた巨大砂上船『サフィーナ・ミウ』を防衛してほしい」
 巨獣大陸ゴンドワナで迎撃戦が行われる。
「《七曜の戦》が始まったからかわかんないけど、巨獣達がサフィーナ・ミウに向かって大移動を始めてるんだって。このままじゃサフィーナ・ミウが壊されるみたい。だから巨獣の群れを迎撃して防衛する作戦になるよ」
 移動拠点を破壊されれば今後の行動にも支障が出る。巨獣の群れを何としても止めねばならない。
「みんなに戦ってもらうのは『剣刃尾アグニルズ』っていう巨獣の群れだよ。1体1体が20mを超えるようなめちゃ大きな獣なんだって、ヤバイよね。尻尾も刃みたいになってて高熱を帯びてよく切れるんだって、でも切れなくてもめちゃ大きいから当たったら潰されそう。なんとかしてこれを倒さないといけないんだよね。まともに正面から戦ったら巨体のパワーで圧倒されるから、なんかいい感じに大きい敵を倒す方法を工夫していくといいんじゃないかな、たぶん」
 巨獣はあまりにも大きい。その圧倒的質量に正面から戦いを挑むのは無謀だろう。

「ゴンドワナの探索も攻略旅団の方針次第で今後やってくかもしれないし、拠点となるサフィーナ・ミウは守らないとね。それとその近くに新宿島と繋がるオベリスクも存在してるみたい。だからオベリスクの方にも敵を近づかせないようにしよー」
 いざとなれば新宿島のオベリスクを破壊すれば逆侵攻は阻止できる。だがディアボロス側の選択肢を増やす為にオベリスクも確保しておきたい。
「《七曜の戦》の戦いはめちゃ大変だけど、どれも最終人類史の未来を切り開くには大事な戦いばっかだから、みんなの力が頼りだよ。どんなに強い巨獣の群れだって、今までも大きな敵を倒してきたみんななら倒せるはずだよ、絶対」
 今までずっと見てきたディアボロスの力を信じ、遥風は巨獣の群れからサフィーナ・ミウとオベリスクを護る迎撃戦へ向かう頼もしい仲間達を見送った。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【防衛ライン】
2
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ダブル】LV2

●マスターより

天木一
 こんにちは天木一です。とうとう《七曜の戦》が始まりました。
 巨獣大陸ゴンドワナでサフィーナ・ミウの迎撃戦となります。

 護衛対象を戦いに巻き込まないよう、少し離れた位置で迎撃することになります。
 巨獣は大きく正面からぶつかり合うと不利になります。
 巨獣に押され暴れられるとオベリスクにまで被害がいく可能性があります。

 それでは巨獣を打ち破り《七曜の戦》に勝ち抜きましょう!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


レイ・シャルダン
【巨獣発見隊】

はい、巨獣です。
今日中(きょーじゅー)に見つけてやっつけて帰りましょうね。
……コホン!

確かにこのサイズの敵は迫力があります。
とは言え連中もクロノヴェータ、倒す事は可能です。

『Boeotia』を起動して人機接続
各武装と精神のリンクを行い人機一体の機動を発揮
『アクロヴァレリア』を点火して【飛翔】し、
敵の周囲を飛び回って敵をおびき出しましょう。
ねーこさんも援護をお願いします!

つり出した敵に対して最適な攻撃経路を算出し、高速接近
横っ腹から煌剣『シュトライフリヒト』で横薙ぎに一閃を繰り出します。

敵の攻撃は【結界術】による防御壁を展開しつつ
速度を落とさずにアクロバティックな空中機動で回避


宮生・寧琥
【巨獣発見隊】

きょーりゅーを!見に来まし!た!!
んぇ?きょじゅーってゆぅんだっけ??
レイちゃんにはじぃーっと視線向けて

こほん
気を取り直して、巨獣退治だーっ、おー!
うえぇ…デカすぎだし、めっちゃこえぇ~…!!って思わず涙目

やっぱ何匹かずつ引き寄せるのがイイよねぇ
サフィーナ・ミウから引き離す方向で、てきとーな数誘き寄せて戦おーっ
まっかしてぇって、言って
他の復讐者さん達とは別方向に大きい音とか、【飛翔】で目立つ動きして誘導っ

ぴぃ~!!マジで来たぁ…!!
れれれ、レイちゃん、パぁス…っ!!!とか、敵への攻撃プリーズするのだっ
ねーこも【双翼魔弾】で頑張るケドぉ…
うえぇしっぽ怖すぎなんだがぁ!!


●巨獣狩り
「グガァアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
 巨獣が咆え、全てを更地にする勢いで駆ける。その先にあるのはディアボロスが乗って来た巨大砂上船『サフィーナ・ミウ』があった。
「きょーりゅーを! 見に来まし! た!!」
「はい、巨獣です。今日中(きょーじゅー)に見つけてやっつけて帰りましょうね」
 元気いっぱいの宮生・寧琥(チェネレントラ・g02105)が列車から降りると、レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)が駄洒落を飛ばす。
「んぇ? きょじゅーってゆぅんだっけ??」
「……コホン!」
 寧琥が純粋な目でじーっと視線を向けて首を傾げると、レイは咳払いで誤魔化して話題を巨獣退治に戻す。
「こほん。気を取り直して、巨獣退治だーっ、おー! うえぇ……デカすぎだし、めっちゃこえぇ~……!!」
 真似して寧琥も咳払いしてドシンドシンと重々しい音のする方向へ視線を向ける。そこには木々から顔を出すような巨大な巨獣の群れが見え、地面を平らにして進む様に思わず涙目になって弱気になってしまう。
「確かにこのサイズの敵は迫力があります。とは言え連中もクロノヴェータ、倒す事は可能です」
「……うん!」
 レイが大丈夫と自信に満ちた笑みを浮かべると、寧琥も落ち着いて元気を取り戻した。
「やっぱ何匹かずつ引き寄せるのがイイよねぇ」
「敵の周囲を飛び回って敵をおびき出しましょう。ねーこさんも援護をお願いします!」
「まっかしてぇ!」
 寧琥の言葉に頷いたレイがゴーグル型のデバイス〈Boeotia〉を起動してルートを選択し、フライトデバイス〈アクロヴァレリア〉を点火して【飛翔】すると密集する木々の上に飛び上がり敵の周囲を飛び回って引き付けようとする。
「ガァアアアアアアアア!!!」
 邪魔な羽虫でも叩き落とすように、アグニルズがレイに狙いを付けた。
「こっちにもいるよぉー!!」
 そこへ寧琥も【飛翔】して声を上げ、共に誰も居ない方向へと誘導するように木々の上を真っ直ぐ飛んだ。
「グゥォオオオオオオ!!!!」
「ガゥォオオオオオオアアア!!!!」
 苛立った数体のアグニルズ達が咆えると、パラドクスを使い一気に加速して木々を薙ぎ払い追いつい尻尾を大きく振りかぶった。
「ぴぃ~!! マジで来たぁ……!! れれれ、レイちゃん、パぁス……っ!!!」
「攻撃を防ぎましょう」
 その圧倒的な巨体の迫力に寧琥がビビると、レイは逃げきれないと回避行動を取りながら振り返り〈シャルダント〉から結界を展開して振り抜かれる尻尾の一撃を受け止める。その衝撃に結界が吹っ飛び身体も大きく飛ばされた。
「レイちゃん!? こ、このぉっ!!」
 寧琥がパラドクス『双翼魔弾』を発動して魔力の弾丸をばら撒きアグニルズ達に浴びせ、巨体な穴を穿っていった。
「グァォオオオオオオ!!!!」
 血を流し怒ったアグニルズ達が寧琥を睨みつけて凶悪な尻尾を揺らした。
「うえぇしっぽ怖すぎなんだがぁ!!」
 慌てて寧琥は魔弾を放ちながら距離を取ろうとする。だが長大な尻尾の一振りはその距離をあっという間にゼロにしてしまう。
「させません」
 そこへ舞い戻ったレイがパラドクス『人機一体:瞬断撃(ホライゾンディバイド)』を発動して最適な攻撃経路を算出し、高速接近すると横っ腹から煌剣〈シュトライフリヒト〉を横薙ぎに一閃して腹部を深々と斬り裂いた。
「ガアァッ!!! ガゥウウウアアアア!!!!」
 大量の血が堰を切ったように流れ、下半身を真っ赤に染めてアグニルズが崩れ落ちる。
「グァアアアアオオオオオ!!」
「ねーこも頑張る!」
 そこへ近くのアグニルズが尻尾を振り上げるが、寧琥が魔弾を叩き込んで全身を穴だらけにして血のシャワーを噴き出させた。
「アッアアアガァァアアアアア……!!!」
 それでもタフなアグニルズは死ぬ間際に倒れ込むように尻尾を振り下ろし、地面に叩きつけると激しい衝撃波が放たれ寧琥を高々と宙に飛ばした。
「ぴゃ~!! 他にもいっぱい来てるんだケドぉ!!」
 その姿が目立ち、アグニルズ達が近づいてきていた。
「丁度良いです。引き付けて減らしていきましょう」
 レイが空中で寧琥をキャッチすると、敵を引き付けて迎撃を継続した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

ハーリス・アルアビド
獣神王朝での鹵獲以来、ミウ・ウルには様々な方面で助けてもらっています。失えば戦略のためだけでなく、戦友を失うと言う相当の痛手になるでしょう。

大地の神ゲブよ、お力添えを。我等の戦友を守り敵を退けるための力をお貸し下さい。【ゲブへの嘆願】により迸る砂礫で大群の一部を飲み込み分断。足並みを乱します。
【衝撃波】と共に迸る砂礫の【強打】で音による連携を断ち、砂礫と共に舞い上がる砂埃を【砂使い】でより巧みに操り視覚での連携も断ちます。

足並みが乱れれば巨体と狂暴な性質は仇になります。巨体同士がぶつかり進軍を阻害されれば苛立ち注意が逸るでしょう。その隙を狙い味方と共に仕掛けます。


フィーア・オルリア
…でっかい
これだけ大きいととても目立つ
とりあえず、サフィーナ・ミウから注意を逸らそう

敵の侵攻音と姿が見えるなら目視して位置を確認
密林に紛れて、敵の背後を取れるように移動するよ
何とかやり過ごして良い位置を取れたら、戦闘準備だ
…そうだ、あれあんまり頭良く無さそうだけどこれにはどんな反応するかな?
フライトドローン起動
目の前をスーって飛ばしたら反応して壊しに来ないかな?
ま、やるだけやってみよ

ノーパソ君、戦術術式03起動
後方又は側面より風の塊をシュート
と同時に『一撃離脱』
場所を移動し密林の木々を利用して隠れる
体液も木があれば、少しは阻害出来るかな?
まあ、ノーパソ君を守って痛打にならないようにしよう


「ガァアアアアアアアアアア!!!!」
 巨獣の群れは多少妨害を受けても止まらず。倒れた仲間を踏み潰しサフィーナ・ミウへと進撃を続けていた。
「……でっかい。これだけ大きいととても目立つ。とりあえず、サフィーナ・ミウから注意を逸らそう」
 フィーア・オルリア(大流行・g05428)は何とかして敵の進撃を止めようと、木々から頭が飛び出ている巨獣の位置を確認しながら密林に隠れて移動する。
「獣神王朝での鹵獲以来、サフィーナ・ミウには様々な方面で助けてもらっています。失えば戦略のためだけでなく、戦友を失うと言う相当の痛手になるでしょう」
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は守るべき船を背後に、決して巨獣の群れを通しはしないと前に出る。
「大地の神ゲブよ、お力添えを。我等の戦友を守り敵を退けるための力をお貸し下さい」
 パラドクス『ゲブへの嘆願』を発動し、獣爪籠手〈アヌビスの爪〉を装着した拳を地面に打ち込む。すると衝撃が広がり大地が波打って迸る砂礫が巨獣の群れに襲い掛かる。
「グベッ! グガァッガヴゥォッ」
 砂礫が身体中にぶつかって皮膚を破り、目や口の中にまで突っ込んでアグニルズが怯み進行が乱れ巨体同士が荒々しくぶつかり合う。
「足並みが乱れれば巨体と狂暴な性質は仇になります。巨体同士がぶつかり進軍を阻害されれば苛立ち注意が逸るでしょう」
「グォオオオッ!!」
「ガゥアアアアアア!!」
 巨獣同士が身体をぶつけ合い速度を落としながらも、目標であるサフィーナ・ミウへの進撃は止めない。
「今が仕掛ける好機です」
 ハーリスは仲間に呼びかけ、自分もまた駆け出して砂礫と共にアヌビスの爪で脚を斬り裂いた。

「脚が遅くなった。こちらも仕掛けるとしよう」
 隠れ背後に回り込んだフィーアが戦闘を開始しようと姿を見せる。
「……そうだ、あれあんまり頭良く無さそうだけどこれにはどんな反応するかな?」
 思いついたことを試そうと、【フライトドローン】を起動して敵の目の前を横切るように飛ばすことにした。
「反応して壊しに来ないかな? ま、やるだけやってみよ」
 損にはならないだろうとドローンを飛ばす。
「グガァッ!!!!」
 ドローンが視界に入った瞬間、アグニルズは加速すると尻尾を薙ぎ払って叩き落としてしまった。
「反応はするけど正面はダメそう。やっぱり背後から攻めるのが正解か――ノーパソ君、戦術術式03起動」
 一瞬にして破壊されてしまったドローンを見て、フィーアは〈ノーパソくん〉を開いてパラドクス『戦術術式03(センジュツジュツシキ・ゼロスリー)』を発動する。
「背後からの直撃を食らえ」
 放つ2つの風の塊がアグニルズ達の背中に命中し、分厚い皮膚が裂け風の塊が内部に入り込んで肉をぐちゃぐちゃにかき混ぜていく。
「グギギギィアアアアアア!!!!」
 悲鳴を上げてアグニルズが血を吐くと顔から地面に突っ込んで動かなくなった。
「ガァアアアアッ!!!」
 その隣のアグニルズも風の塊を背中に受けて肉が大きく抉られ、苦痛に歪む顔で振り返るが、攻撃と同時に木々に隠れたフィーアの姿は見つからない。
「グォオアアアアアアアア!!!!!」
 手負いとなったアグニルズは怒りのままに体から生える鋭い棘に高熱の体液を塗りつけて一斉に飛ばした。それが木々を薙ぎ払いフィーアの姿を曝け出すと襲い掛かる。
「木じゃ盾にもならないね。ノーパソ君を守ってなんとかしのごう」
 ノーパソ君を胸に抱くと〈ウィンドオーラ〉で身を守り、迫る棘を受け止めるが焼けるような熱気と激しい衝撃に吹き飛ばされた。
「手負いを仕留めます」
 フィーアを攻撃した直後のアグニルズに、ハーリスが突っ込んで血をどくどくと流す背中に向けて砂礫を飛ばし、追いかけるように跳躍するとアヌビスの爪を突き入れて深々とめり込ませ、中をかき混ぜると引き抜き血を噴出させた。
「ガ……ガァアアアア…………」
 下半身を真っ赤に染めたアグニルズは崩れ落ちるように倒れた。
「グガァアアアアアア!!!!」
 そんなハーリスに向かって新たなアグニルズの尻尾が振り下ろされ、飛び退きながらアヌビスの爪で身を守るが、トラックに衝突したような衝撃に大きく飛ばされた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【動物の友】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!

安藤・優
巨大な敵の群れ……今までも自分よりデカイ敵群とは何度も対峙しては来たよ?あるたんも相当デカかったし。
……けれど流石に今回はデカすぎるよね、あんまり複数を同時に相手にはしたくないや。巨大神像でも有れば別だけど!

密林である以上身を隠すのには困らないからね、光学迷彩も使って隠れて不意打ち。懐に潜り込んだら脚を二刃陽炎で力一杯斬り付け転ばせる急所になり得る部位を集中攻撃して確実に仕留めて行こう。

反撃の尻尾は鉄塊剣で受け軌道を逸らし直撃を防ぐよ
巨体ってのはそれだけで脅威だけど、同時に巨体である事が弱点にもなるんだから。巨体の懐は死角になるんだよ。


ネフェリア・フリート
いや、いやいやいや
でっけえなこいつ等!
全く、巨獣を狩るゲームじゃねーんだ
大概にしろよ
……だが、敵が強いほどやりがいはあるってな
さあ、やろうぜ?

密林に身を隠し、地響きを聞く
大体の位置が分かったら正面は避け側面を取れる位置まで移動だ
移動完了後は飛翔!
最大加速、側面…更に空からの攻撃だ
これならこいつともやり合える!
WC:Wing Booster!
敵に対応される前に速攻で顔面をぶん殴る!
どれだけ巨体だろうと…顔への強襲は効くだろう?
攻撃後は回避行動
尾を振り下ろすなら、横へ飛び叩き付け溶断されないように動くぜ
衝撃波にダメージも来るだろうが…真っ二つになるよりはマシだ!
後はこっちに興味を引くよう立ち回るぜ


弔焼月・咲菜
*アドリブ・連携歓迎

規模が違いすぎて遠近感がバグりそうだ…。だがまあ、でかくて頑丈な方が、真っ二つにしがいがあるってものさね。

【防衛ライン】を発動して進軍を足止め。流石にこの規模のやつら相手じゃ、1人だとさしたる障害にもならないだろうが、ほんの僅かにでも足止めする。
的はデカくて助かるよ。関節などの柔らかい部分一点を集中攻撃して破壊する。

尻尾を武器みたいに使うとは、知性が無い割に味な真似をするじゃねぇか。
尻尾での攻撃は妖刀で受け止めるまたはいなし、返す刀で身体を真っ二つに切断する。


ブロス・ブラッドハート
おわっ、めっちゃくちゃな奴らだなっ
でもデッケーおかげで敵が来る方向はわかりそーだぜ
先回りしていくぜ

動く時は仲間との連携を重視
たった10mの線でもやりようはあるはず…!
【防衛ライン】を引いて敵の速度を殺したら、相手の出かたで二つの動きに
飛び越えようとしてくる奴は一旦放置で他の仲間と戦ってる敵を集中攻撃
迂回してくる奴だったらそこを狙って一気に仕掛けてく

残像に先行させて意識を逸らしたら横合いから殴り込みだ!
連続攻撃で体勢を崩して、相棒(大剣)の一撃で横倒しにしてやんぜ
そーすりゃ柔らかそーな腹がガラ空きってな!

アドリブ連携歓迎だ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

エジプトでよく働いてくれたサフィーナ・ミウ
新たに、この地を奪還するための希望だ
オベリスクの研究も重ねてきた
獣にはお帰り願おうか

……七曜で何者か目覚めたのか?

戦況を常に偵察、観察し把握
森林迷彩に身を包み
地形の利用し、密林の影に潜みつつ攻撃

双眼鏡で進軍の方向を把握
泥濘の地で突如動きを鈍らせ、バランスが崩れた隙を狙って逆側から倒すようPDの銃撃連射
隙を作らせ味方の攻撃に繋げる

敵を観察、弱点を看破し共有
攻撃後は場所を移動
味方と連携し、確実に一体ずつ仕留める
尻尾をかわし、尾を振り回す時の重心の移動をみて弱点を突こう

反撃には魔力障壁を展開
棘に体液を塗る動作に合わせ盾を掲げ、身を護り受け流す


「グォオオオオオオオオ!!!!!」
 数を減らしながらも巨獣は脚を止めない。真っ直ぐ木々を踏み潰して迫っていた。
「いや、いやいやいや」
 木々を押し倒して進む敵の姿を遠目に捉えたネフェリア・フリート(剛腕粉砕・g05427)が思わず首を横に振った。
「でっけえなこいつ等! 全く、巨獣を狩るゲームじゃねーんだ。大概にしろよ」
 辺りに生える大きな木々から20mもある巨獣の顔の方が高くはっきりと姿が見えている。その彼我の差にゲームのモンスターを思い浮かべた。
「……だが、敵が強いほどやりがいはあるってな。さあ、やろうぜ?」
 難易度が高い程クリアした時の達成感は高いと、闘争心を高めて近付く敵を待ち構えるべく密林に身を隠した。
「巨大な敵の群れ……今までも自分よりデカイ敵群とは何度も対峙しては来たよ? あるたんも相当デカかったし……けれど流石に今回はデカすぎるよね、あんまり複数を同時に相手にはしたくないや。巨大神像でも有れば別だけど!」
 20mを超える剣刃尾アグニルズの群れに、安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)はまともにやり合うのは危険だと【光学迷彩】を使って木々に紛れて身を隠した。
「エジプトでよく働いてくれたサフィーナ・ミウ。新たに、この地を奪還するための希望だ」
 森林迷彩のコートを纏うエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は希望を守らなくてはならないと背後の船に視線を向ける。
「オベリスクの研究も重ねてきた。獣にはお帰り願おうか」
 そして正面に視線を戻すと双眼鏡で地形や敵の状況を観察し、密林の影に潜む。
「……七曜で何者か目覚めたのか?」
 巨獣の突然の動きを疑問に思いながらも、意識を戦いへと集中させた。

「グォオオオオオオオ!!!」
「……来たな」
 伏せて草木に隠れたネフェリアは騒がしい雄叫びと地響きの音から敵の位置を探り、敵の側面を取れる位置に移動していた。
「仕掛ける」
 巨獣が迫ると同じく潜んでいたエトヴァは【泥濘の地】を使って周囲を泥濘に変える。そこへアグニルズが脚を踏み入れ少し速度を落とした。
「ガアァゥッ!!」
 そんな泥など気にもせずにアグニルズは強靭な脚で前進を続ける。
「この巨体を止めるには足りないか。ではこれはどうだ」
 エトヴァは巨大な脚が泥を踏みしめて進むのを見て、グレネードランチャーとクロスボウを一体化した銃〈»Paradiesvogel«〉を構えパラドクス『混沌の黒(ケイオス・ブラック)』を発動し、グレネードを連射して撃ち込み炸裂させ、漆黒の塗料で塗り潰して侵食していく。
「アギャアアア!!」
 味わったことのない痛みにアグニルズがもがき苦しんで態勢を崩す。
「チャンス!」
 そこへネフェリアが【飛翔】して飛び上がると真っ直ぐ突撃する。
「最大加速、側面……更に空からの攻撃だ。これならこいつともやり合える! WC:Wing Booster!」
 射程距離に入るとパラドクス『WC:Wing Booster(ウェポンチェンジ・ウィングブースター)』を発動し、グリーブ内に格納された飛行用ブースターを展開して加速し、一気に接近すると〈デストロイガントレット〉を嵌めた拳を握って思い切りアグニルズの顔をぶん殴った。
「ギァゥウゥ!! ガゥァアアアアアアアア!!!!」
 悲鳴のような声を上げ、アグニルズの巨体が倒れ込み地面を揺らす。鋭い牙が折れ、口から血が流れ出る。そのまま拳を押し込むように巨大な顔を地面に叩きつけぐちゃりと潰した。
「ウゥガアアアアアアア!!!」
 巨体をバタバタと暴れさせるが、やがてアグニルズは動かなくなった。
「グァオオオオオ!!」
 息つく暇もなく、アグニルズの群れはすぐに迫って来る。
「凄い迫力だね。だけど止めてみせるよ」
 優はどんどんと近づくほどに強烈な地響きと咆哮のプレッシャーを感じながら、木の陰から飛び出して敵の懐に飛び込む。
「揺らぎ、虚ろえ、炎天の刃」
 そしてパラドクス『双刃陽炎(フタバカゲロウ)』を発動して煉獄の焔を纏い、蜃気楼を発生させ緩急を付けて素早い動きが残像を生み出して敵を惑わす。
「グォオオオッ!!!!」
 勢いのまま踏み潰そうとした巨獣の前脚が外れ、その足に向けて鉄塊剣を振り抜き大きく斬り裂いた。
「ガゥウァッ!!」
 斬られた脚で強く踏み込んだ為に体勢を崩し、アグニルズは横倒しになる。
「この機に確実に仕留める!」
「ギゥウウァァアアアア!!!!!」
 それを見逃さず、優は胸に向けて全力で刃を振り下ろし心臓を狙って傷を刻む。傷口が焼けて煙を上げアグニルズは断末魔を上げた。

「ガァアアアアアアアア!!!!」
 仲間を殺した者を叩き潰そうと新手のアグニルズが突っ込む。
「休む間はない。迎撃を続けよう」
 周囲に視線を向けていたエトヴァがグレネードを撃ち込み、敵の頭部を暗黒に染めた。
「ギャゥォオオオッ!!」
 苦しみながらアグニルズが棘に体液を塗って放とうとする。
「何体でもぶん殴ってやる!」
 その隙を見逃さずネフェリアが飛び込んで殴り倒した。
「グァォオオッ!!!」
 倒れながらアグニルズは巨大な刃の如き尻尾を空に伸ばし振り下ろす。
「溶断だけは避ける! 衝撃波にダメージも来るだろうが……真っ二つになるよりはマシだ!」
 ネフェリアが横に飛んで尾の直撃を避ける。だがその巨大な一振りは辺りに衝撃波を放った。それに巻き込まれネフェリアは吹き飛んだ。
「まだ動けるか。確実に仕留めるまで油断はできないな」
 エトヴァが倒れた敵の胴体にグレネードを撃ち込み追撃する。
「グォオオオオオオッ!!!」
 噴水のように大量の血を流すアグニルズの懐に優が飛び込むと、倒れながらも巨大な刃のような尻尾を動かして優を狙う。それを優は巨獣の胸に背を預けるようにして鉄塊剣で受け止めた。
「巨体ってのはそれだけで脅威だけど、同時に巨体である事が弱点にもなるんだから。巨体の懐は死角になるんだよ」
 密接している為に尻尾による攻撃も当て難い、一撃を凌いだ優はグレネードで黒く染まって抉れた傷口に体当たりするように鉄塊剣を突き入れ、押し込み腕を伸ばして焼けるような熱を持った刃を心臓まで届かせた。
「ガフッ! グゥガァアアアア!!! グガァ…………」
 アグニルズの動きが緩慢になり、やがて動かなくなると息絶える。
「よし、大きくても倒せるね。この調子で数を減らしていこう」
 返り血で真っ赤になりながら優は仲間と共に次の巨獣を迎え撃つ。

●巨獣撃退
「ガァォオオオオオオオ!!!!」
 攻撃を受け散り散りとなったアグニルズは去るものも出始めていたが、まだ勢いのある一部が進撃を続けていた。
「おわっ、めっちゃくちゃな奴らだなっ」
 ブロス・ブラッドハート(深紅の稲妻・g03342)は木々を薙ぎ倒し、離れていても聞こえる地鳴りの迫力に驚く。
「でもデッケーおかげで敵が来る方向はわかりそーだぜ。先回りしていくぜ」
 敵が来る場所へと移動して待ち構え迎撃の準備に入る。
「規模が違いすぎて遠近感がバグりそうだ……。だがまあ、でかくて頑丈な方が、真っ二つにしがいがあるってものさね」
 同じ場所に陣取った弔焼月・咲菜(葬不送動の報復者・g01723)は、ビルのようなサイズの巨獣を見てそのあまりにも大きな巨体に驚きながらも不敵な笑みを浮かべ、【防衛ライン】を使い敵の進路上に白線を描く。
「たった20mの線でもやりようはあるはず……!」
 ブロスも同時に【防衛ライン】を使い20mの白線が引かれる。
「流石にこの規模のやつら相手じゃ、さしたる障害にもならないだろうが、ほんの僅かにでも足止めできればいい」
「その一瞬の隙を突いてやるっ」
 咲菜とブロスは人など簡単に踏み潰してしまう巨獣の突撃を待ち構える。

「グゥォオオオオアアアアアアア!!!!!」
 雄叫びを上げ踏み潰してしまおうと速度を緩めずにアグニルズが突撃してくる。だがその脚が白線を踏み越えようとするが、叶わず見えない壁にぶつかったようにぶつかって止まり、そこに後続が突っ込んで衝突した。
「的はデカくて助かるよ」
 追突され態勢を崩したところに咲菜がパラドクス『不倶戴天:破減夢刻(フグタイテン・ハゲンムコク)』を発動し、絶対起動:祟神インストールを起動し〈絶刀:狩流刃討雛〉を振るう。すると無限の斬撃が巨体の柔らかそうな腹を破り、さらに奥深くへと斬り込んで心臓にまで達した。
「アゥガッガァアアアアアアアアア!!!!!」
 大量の血を噴射してアグニルズは苦しそうに叫びよろめいて横に倒れた。
「グウゥゥォオオオオオ!!!!」
 後続のアグニルズが大きく足を踏み出し、白線の横から回り込もうとする。
「迂回するなら隙だらけだぜ!」
 ブロスがパラドクス『七影斬』を発動し、七つの残像を生み出すと先行させて敵の正面や反対方向に向かわせる。
「グガァアアアッ!!」
 それにアグニルズが襲い掛かろうと顎を大きく開いた。
「殴り込みだ!」
 意識が逸れたところにブロスが横合いから突撃し相棒の〈紅角刀〉を叩き込んで巨獣を横倒しにする。
「アギャゥウウッ」
 不意打ちを受けてアグニルズが横に倒れ込んで地を揺らした。
「こーすりゃ柔らかそーな腹がガラ空きってな!」
 隙だらけになった腹に相棒を振り下ろし、ざっくりと入った刃が肉を裂き内臓にまで届いた。
「ギィゥウアアアアアァァッ!!!」
「ゥウウガアアアアアッ!!!!」
 2頭の巨獣は致命傷を受けながらも、巨大なだけに生命力が高く、命が尽きる前に大きな刃のような尻尾を叩きつける。
「巻き込まれたらやべーな!」
 横に飛んだブロスは相棒を盾にして掠める尻尾を受け、押し流されながらも空中で回転して受け身を取った。
「尻尾を武器みたいに使うとは、知性が無い割に味な真似をするじゃねぇか」
 その往生際の一撃を咲菜は妖刀でいなし、尻尾が地面を叩きつける衝撃で跳び上がると、返す刀で動けなくなったアグニルズの身体を真っ二つに両断した。
「ガ、ガァ…………」
 とうとうアグニルズは力尽き身体を地面にめり込ませるように絶命した。
「デッケー相手でもやりようはあるってな!」
「グガァ……………」
 同時にブロスもまた分身を囮にして傷口にもう一撃叩き込んで止めを刺していた。
「次は……いねぇな。どうやら俺らの仕事はこれで終わりさね」
 咲菜が辺りを見回すと、周辺の巨獣が居なくなっていた。
「お帰りいただけたようだな」
「勝てたんだ……よかった」
 エトヴァは傷つき諦めて散り散りに撤退していく巨獣の背中を見つけ、優は安堵してほっと息を吐いた。
「おれたちディアボロスの勝利だなっ!」
「でっけえだけあって、やりがいのある戦いだったぜ!」
 ブロスとネフェリアが勝利を喜び大剣と拳を空に掲げ、ディアボロス達は巨獣の群れの撃退に見事成功した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【防衛ライン】LV2が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2023年08月18日