リプレイ
リブシェ・レッドスケイル
空に浮く蛇に……。亀に、ゾウ? またトンチキな世界ですこと。
しかしやっかいな鳥ども……。
神々しいのも腹立たしい。まとめて罠にかけてしまいましょう。
ま、鳥刺しの真似事ねえ。
まずは空中に張った罠に誘い込みましょ。引っかかってしまえばいくら空中を自在に動けてもどうしようもない。
そして、その勢いで戦場に遮蔽物となる鏡の罠を大量設置。
光ったらあなた方もまぶしくて動けなくなってよ。
そんなことしたら、隙だらけになるわよねえ。もちろん。
というわけで、後は任せましたわ、皆様。
戦場構築は、おまかせあれ。
鉄穴守・小鈴
どんなに神々しい出立ちをされていても、他人のものを奪おうとするような方々は、ただちにご退場、願い、ます。
私の神様は……生まれた時から、おじいちゃんだけ、です…!
敵を1人も見逃さない、よう、見晴らしのいい空中、へ。
集中攻撃を受けないよう【飛翔】【エアライド】で縦横無尽に飛び回り、敵を撹乱しつつ、パラドクスで攻撃。
鮮やかな色味がとても、的に向いています、ね。
特製の十字架で射抜かせて、いただき、ます…!
【未来予測】で敵が光り始めるようでしたら、敵の攻撃開始の可能性を考慮し、致命傷は避けられるよう(六文銭)の盾を手に身構え、ます。
皆さんで奪い返した、雲南省、二度と、奪わせま、せん…!
アドリブ連携歓迎
凍雲・雪那
ガルダ。金翅鳥……ん、ちょっと知ってる雰囲気?
友達に、似た力の人、いたのかな……まあ、いいや。
あれは敵。侵略者。
ぶっ潰す以外の、選択肢は無い。
さて。相手が神様なら、こっちも神様の力でいこうかな。
こっちの神様、ちょっと邪悪だけど……まあ、大した違いはないね。
さ、おいでアフーム=ザー。黄金の光を、灰色の火で焼いてやろう。
【飛翔】で空を飛び、パラドクス発動。
灰色の焔を侍らせ、空を舞うガルーダに浴びせかける、よ。
こっちは普通の焔じゃない、熱を焼いて冷却する理外の火。
お前如きの熱量じゃ、話にならないね。
さあ、地に落ちろ紛い物の神。
金鳥に代わって言ってあげる。不遜だよ、お前ら。
ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎
エトヴァ(g05705)とは息の合った連携を
まさかとは思ってたけど…本当に蛇亀宇宙がそこにあったか…
蛇デカ…と少し身震いする蛇嫌い狐
亀も象もデカイけど
しかし、この地は絶対守る
迎撃だ!
【飛翔】を使い空に躍り出れば
パラドクスで小さな嵐をいくつも作りガルーダに向けて放ち
前後不覚のもみくちゃにしていこう
反撃の金翅鳥の光は魔障壁で遮り
ダメージ軽減を狙う
飛翔で追いつけないスピードでの翻弄
パラドクスでの絶え間ない攻撃でこの地は立って踏ませないぞ
エトヴァとは背を守り合い攻撃のタイミングを合わせ
より多くの敵を屠っていこう
P通信で情報共有し戦況に合わせた行動を
全て漏れなく返討ちだ
ジズ・ユルドゥルム
アーディティヤ…多神教の神々を騙る改竄者か。
エンネアドを思い出すな。別に奴らは絶滅したわけじゃないが、なんだか懐かしいような気分だ。
まずは敵がどんな連中なのか、
尖兵達に身をもって教えてもらおうか。
「人鷹一体・嵐」を起動。
【飛翔】で敵の一集団へ接近しながら、生命力の炎を素早く撃ち放って敵集団を薙ぎ払う。
強化した膂力でもって蹴撃を喰らわせ、敵に敵をぶつけて連携をかき乱してやろう。蹴り飛ばすのは火の点いた敵なら尚良いな。
反撃で放つ熱は、こちらも炎の壁を作り、熱には熱で防御を試みる。
エンネアドは化けの皮一枚剥げばボロが出るような連中だった。
貴様らも奴らと同じか?なぁ。
確かめさせてくれ。
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎・残留効果はできるだけ有効活用する)
浮いてる地面に、そっから降りて来る敵…随分豪快だな
そういうのも嫌いじゃねえよ。どうあれ叩き落とすが
辺りを気にしなくていいなら好都合、暴れさせて貰うぜ
…さあ。この禍、殺せるもんなら殺してみろ
出来なきゃてめえらが潰れるだけだがな
【飛翔】し敵を迎え撃つ
周囲のディアボロスとは戦闘開始・撤収のタイミングを合わせ、互いの隙や死角をなるべく減らすように意識して動く
戦いながら敵や浮遊する大陸を観察し、情報をできるだけ持ち帰る
【竜翼翔破】使用。長ドスや蹴り、尻尾を叩き込む
敵に掴まれたら、その足に長ドスを突き立てて脱出を試みる
基本、自分の負傷は気にせず攻撃優先
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ラズ(g01587)とは特に密な連携を
モルジブで見上げたのと、また角度が違うな
ラズ、蛇……苦手だったよな
いつか串焼きにすると思っておけばいい
ああ、この地を護り抜こう
襲撃に備え防空体制しつつ接近方向を把握
飛翔で翔け上がり空中戦で迎撃
戦況は常に偵察、観察し把握
速度に緩急のフェイントかけつつ、変則軌道を描き飛び回り
急上昇や螺旋を描き翻弄
軌道にPDの糸を空に描き、ガルーダを絡めとり攻撃
ラズの死角に回る敵を攻撃、守りあい
ラズや味方が作った隙を逃さず
狙いを合わせて、着実に数を撃破
反撃には魔力障壁で防御
金色の光の片鱗を見たら、盾を掲げ熱を防ぐ
留まらずに飛びエアライドを交え、照準を絞らせない
天を閉ざすかのような巨大な影。あまりにも大きすぎて、その全容をとらえることは困難だが、ディアボロスたちは、時先案内人の予知と、各地の秘境からの偵察報告をすでに聞き及んでいた。
「空に浮く蛇に……。亀に、ゾウ? またトンチキな世界ですこと」
リブシェ・レッドスケイル(愚者の緋金・g09919)は、天空に浮かぶ未知なるディヴィジョン『蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ』を見上げて、そう呟いた。
「しかしやっかいな鳥ども……」
今まさに、蛇亀宇宙からの尖兵たる、翼あるものたちが、大挙して姿をあらわしつつあった。
トループス級アーディティヤ、ガルーダの群れは、降下地点付近にディアボロスがいることに気づいたようだった。
だが数の上ではアーディティヤが勝る。このままディアボロスもろとも、中国雲南省を制圧するつもりで、悠然と降下してきていたのだったが。
「!?」
ガルーダたちが、あちこちで声をあげた。
地上まで数百メートル、というところで、かれらの降下を妨げるものがあったのだ。
それは空中に張り巡らされた金属製の糸。そして、多量の鏡が出現し、光を反射してかれらの目をくらませる。
それは数キロにわたる広大な空間が、残留効果【トラップ生成】によって変化した空中の罠地帯であった。むろん、パラドクス攻撃でないトラップはクロノヴェーダにダメージを与えるまでには至らない。だが大勢のクロノヴェーダが、一瞬でも気を逸らされ、隙を見せたとするなら、それで十分だったのだ。
ディアボロスたちが一斉に飛び出し、【飛翔】能力で駆け上がる。
中国雲南省は最終人類史奪還地域であるため、【飛翔】効果は最初から10レベルで発動しており、ディアボロスたちの飛行速度は実に900キロメートルに達していた。
「わたくしたちの戦場へようこそ。……さぁ、鳥刺しにされる覚悟はよろしいかしら」
金属の糸がガルーダに絡みつき、締め上げる。
通常の罠のなかに混じっていたが、それはリブシェのパラドクスだ。細く鋭く錬成された糸は、クロノヴェーダの肉体をもたやすく切り裂いてゆく。
糸の中央に座すリブシェは、さながら蜘蛛の女王か、それとも、運命の糸を紡ぐ女神か。
いずれにせよ、彼女の攻撃が罠に嵌まったガルーダの命運を握っていたことは間違いない。
カッ、と反撃の熱光線が放たれるも、それはもはや断末魔の、滅びゆく星の爆発のようなものであった。
リブシェは、仲間のディアボロスたちが、彼女が織りあげた戦場のなかへ、高速の飛翔でガルーダたちに向かっていくさまを満足げに見渡した。
舞台は整った。ゆっくりと鑑賞させてもらうとしよう。
●
(「ガルダ。金翅鳥……ん、ちょっと知ってる雰囲気? 友達に、似た力の人、いたのかな……」)
凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)が小首を傾げる。
座禅のような格好でゆっくりと降下してきていたガルーダたちは、ディアボロスとの戦闘に突入すると、その姿勢を解き、腕の翼をもって、高速で飛行をはじめた。
雪那は思い直す。あれは敵。侵略者だ。
その思いは、鉄穴守・小鈴(その日暮らし系女子・g09404)にとっても同じだった。
「どんなに神々しい出立ちをされていても、他人のものを奪おうとするような方々は、ただちにご退場、願い、ます。私の神様は……生まれた時から、おじいちゃんだけ、です……!」
小鈴と雪那、少女たちは雲南省の空を鳥のように舞う。
威嚇するような、奇怪な声をあげて飛び回る、クロノヴェーダの群れ。その合間をかいくぐるようにして、自由な鳥のように、しかし、ジェット機並みのスピードで飛翔しながら、その狙いを定めてゆく。
ガルーダたちの青い肌や豪奢な装飾品はよく目立ち、的には最適だ――。
小鈴の祈りに応えて中空に浮かび上がる十字架型の後光。放たれる裁きの光が、クロノヴェーダめがけて奔り、ガルーダを次々と射抜いてゆく。
「特製の、十字架です。神様のふりをしても、だめですよ……!」
インド神話の神々のすがたをしたクロノヴェーダ、アーディティヤ。むろん真に神でなどあるはずもない。ただ人類史の歴史に紡がれた神の姿を簒奪したにすぎないものたちなのだ。
「さ、おいでアフーム=ザー。黄金の光を、灰色の火で焼いてやろう」
雪那の傍らに侍るのは、灰色の焔。荒涼たる笛の音とともに出現したそれは、知られざる神の力であるという。敵が神を騙るなら、神の力で滅ぼす。
「こっちの神様、ちょっと邪悪だけど……まあ、大した違いはないね」
高速で飛翔し、すれ違いざま放たれた灰色の焔が、ガルーダを包み込む。
その火は熱を発していない。
むしろ熱をも焼き尽くし、冷却する理外の火だ。
「さあ、地に落ちろ紛い物の神。金鳥に代わって言ってあげる。不遜だよ、お前ら」
翼を冷たく焼かれ、墜落してゆくガルーダを見送り、雪那は言った。
同時に、反撃の熱光線が降りかかってくるが、それが雪那を傷つけることはない。
最大レベルで発生している【アヴォイド】の効果が反撃ダメージを無効化したのだ。あるいは雪那が言ったとおり「お前如きの熱量じゃ、話にならないね」ということだったのかもしれないが。
小鈴も、パラドクスで撃ち抜き、撃墜した複数のガルーダから一斉に反撃を浴びたが、まるで予測していたような動きで、六文銭の盾でその熱光線を受け止め、いなし、あるいは回避する。
攻撃にも防御にも、残留効果の大きな後押しを受けているのを、小鈴は感じる。これこそ、最終人類史を舞台に戦うことの、ディアボロスのアドバンテージであり、すなわち、大地を奪還したことの成果と誇りがかたちをなしたものと言えたかもしれない。
だからこそ、小鈴は決意をあらたに、力強く宣言してみせるのだ。
「皆さんで奪い返した、雲南省、二度と、奪わせま、せん……!」
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「モルジブで見上げたのと、また角度が違うな」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は言った。
先の秘境での強行偵察では、インド洋から北の空にあれを見た。今回は西の方角にリグ・ヴェーダを見る格好になる。いずれにせよ、それはあまりにも巨大で……。
「蛇デカ……」
ぽつり、とつぶやき、身震いを見せるラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)を、「ラズ、蛇……苦手だったよな」と気遣う。
「いつか串焼きにすると思っておけばいい」
「何人前になるんだろう。……亀も象もデカイけど。でも、この地は絶対守る」
「ああ、護り抜こう」
そして、ふたりは敵のひしめく空へと翔け上がってゆく。
すでに、雲南省の空はディアボロスとアーディティヤの激しい戦場となっていた。
そのなかにジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)もいる。
(「多神教の神々を騙る改竄者か。エンネアドを思い出すな。別に奴らは絶滅したわけじゃないが、なんだか懐かしいような気分だ」)
長らく獣神王朝エジプトで戦ってきたジズは、そんなことを思う。
ジズに付き従っていた鷹型のジンが、彼女と融合し、ジズは翼ある半人半鳥の鳥人の姿となる。
奇しくもガルーダたちに似ていなくもない。その怪鳥の群れへと、ジズは豪速で飛び込んでいった。
ラズロルたちも、高レベルの【飛翔】効果によって、ガルーダたちを攪乱するように戦場を飛び回っていた。
速度に緩急をつけたり、急旋回したりしてフェイントを仕掛け、追ってくるガルーダたちを振り回す。
そして、ガルーダが気づいたときには――エトヴァがその飛翔の軌跡に残したパラドクスの糸に、その身をとらえられていた。
く、くん――、と、巧みに十指を操れば、張り巡らされた銀糸が収斂し、ガルーダを締め上げ、やがてバターのように肉体を裂いてしまう。
むろんただちに反撃は生じるが、盾と魔力障壁で、放たれた高熱の光を防御しつつ、中空を蹴って距離をとる。
その際、死角となる背後には、すぐさま、ラズロルが回り込んで背中合わせのポジションをとり、敵の追撃に備えた。
その傍らを、火に焼かれたガルーダが墜ちてゆく。
ラズロルが見上げれば、ジズだ。
ジンと融合し、生命力の炎を放つ力を得たジズが、敵集団のなかに突撃している。
「エンネアドは化けの皮一枚剥げばボロが出るような連中だった。貴様らも奴らと同じか? なぁ。確かめさせてくれ」
神の姿をしたアーディティヤが、リグ・ヴェーダをどのような手段で支配しているのかはまだ不明だが、クロノヴェーダが邪悪であることは動かぬ事実。
ジズのなかから沸き上がるディアボロスとしての本能的な怒りが、彼女の生命を滾らせ、炎となってクロノヴェーダに襲い掛かる。
翼を焼かれ、空中にとどまることができずに墜ちてゆこうとするガールダを、墜落するよりはやく、ジズが蹴り飛ばす。増強した膂力から放たれたひと蹴りは、サッカーのゴールを狙った鋭いシュートのように、ガルーダの身体を、敵集団のただなかへと飛ばす格好となった。
燃え盛る炎に包まれた仲間の激突で態勢を崩したガルーダたちへ、間髪入れずジズは躍りかかり、炎をまとった攻撃をさらに叩きこむのだ。
カッ、と金色の光が閃き、高熱がジズを炙る。
ガルーダたちの反撃だ。しかしジズを彼女の炎が護る。熱には熱で防御を。瞬時に超高熱が生じた空に、陽炎がゆらめき、上昇気流が巻き起こった。
風が、さらに勢いを増したようだ。
ジズは、上昇気流のなかに浮かび上がるラズロルを見た。
もし、空気の流れを目で見ることができるものがいたならば、ラズロルの周囲に小さな気流の渦がいくつも生じたのを見ただろう。いわば小サイズの竜巻か台風かといったところだが、それらが一斉にラズのもとから射出された。
それぞれが異なる弧の軌道を描き、嵐はホーミングミサイルのごとくガルーダたちに到達する。
着弾したミサイルが爆発するように、圧縮されていた気流の渦が広がってガルーダを包み込み、その領域内を凄まじい嵐が荒れ狂う乱気流の檻に変えて、ガルーダを翻弄した。おそらく洗濯機にでも放り込まれたような感覚に陥ったことだろう。
反撃の光を予測し、魔力障壁を展開しながら、ラズロルはさらに飛ぶ。
エトヴァの頼もしい姿が、すぐに寄り添うように並走するのへ、微笑を返し、反撃をいなしながらも、ラズロルは次の標的へと意識を向けた。
●
次々と――ガルーダたちが墜ちてゆく。
空中での乱戦は、ディアボロスたちが制しつつあるようだった。
それでも、アーディティヤの軍勢はまだ諦めたわけではなさそうだ。いまだ健在なガルーダは、縦横無尽に飛空しながら、ディアボロスたちへ獰猛に襲いかかってくる。
「おっと、やらせねぇぜ」
割り込んできたのは伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)だ。
竜翼で飛翔し、仲間の隙や死角をカバーするように立ち回っていた。
そうした援護的な戦いを演じつつも、逸自身、勇猛な戦士であった。
敵を蹴りつけ、抜き放った長ドスで切りつける。背後をとられれば、振り向きざま、ドラコニアンの尾をしたたかに叩きこむなど、荒々しいケンカ殺法で、多数のクロノヴェーダを相手に一歩も退かぬ奮戦ぶりを見せていたのである。
「……さあ。この禍、殺せるもんなら殺してみろ。出来なきゃてめえらが潰れるだけだがな」
にやりと笑った疵面が醸す凄みを、クロノヴェーダが理解したとは思えぬが、その気迫に圧されはしたのだろう。
竜翼で空を翔け、急加速で襲いかかる長ドスの斬撃を避けられるものはいなかった。
血しぶきの尾を引いて、墜落してゆくガルーダに重なって、逆説連鎖戦の反撃が生じる。ガルーダの猛禽の爪が逸をとらえ、そのまま空高く舞い上がっていった。
鋭い爪が喰い込んで血が流れるのも気にせず、逸はガルーダの脚に長ドスを突き立てて脱出。
すぐそばまで迫っていた別のガルーダの鼻づらを踏みつけて、間合いをとった。
逸を取り囲もうとしていたガルーダたちだが、その振る舞いに躊躇が見せる。
(「こいつら、びびってやがるな」)
逸の、闘争慣れした嗅覚が敏感に感じ取る。
大戦乱群蟲三国志奪還戦のあと、はじめて接するリグ・ヴェーダ軍だ。戦いながらも、浮遊大陸や、アーディティヤについて、なにかわかることはないかと観察を続けていた逸だった。
わかったことは、ディアボロス側が最大レベルの残留効果で迎え撃てば、トループス級のアーディティヤとは十分有利に戦えるということ……そして、敵がこの状況を予測していなかったようだということである。
戦いは、決しようとしていた。
むろん、ディアボロスの勝利でだ。
逸は、天空を覆う大陸を見上げる。
「地面ごと浮かべちまうたぁ、ずいぶん豪快だ。そういうのも嫌いじゃねえよ。……けどいずれ、あの大亀も、こいつらどうよう、叩き落してやるからな。覚悟しな」
その声が、天空の浮遊大陸を統べるものたちに、届いただろうか――。
中国雲南省での、アーディティヤ対空戦は、そのひとつの顛末を、ディアボロスの勝ち星として記録されることとなったのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【飛翔】LV3が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!