リプレイ
黒城・廉也
えっへへ…どこ見ても甘い物ッス
頬が緩んじゃうッスね
大崎さん(g04652)と旅人として街に来たって設定で夢魔の微笑と残留効果の【モブオーラ】を使って話しかけつつ堪能させて貰っちゃうッス!
流れで蜂蜜を持ち帰れるかの交渉と石像について聞いてみるッス
丁度いい時に来たんスね~…蜂蜜パンも漬けられた果物もどれもおいしいッス!
ね、ここの蜂蜜…ちょびっとでいいんで持ち帰らせて欲しいッス!後で自分の宿でもゆっくり味わいたいんスよ~!
あ、そうだ…俺、ここにはウェプワウェト様って偉大な神様がいるって聞いて訪れたんスけど、一介の旅人はお目見え出来ないと思うんで、せめて像が用意された祈りの場とかご存じじゃないッスか?
大崎・朔太郎
つまりマッチポンプをやってる訳ですね。
こういうのを殴っていいのが今なら頑張りますか。
でもまずは腹ごしらえ、
廉也君(g02175)と旅人のフリをして蜂蜜の催しへ。
のんびりと見ながら食べるのはそこそこに、
食べ過ぎるとこの姿になる前のおじさん体型に戻りそうでね。
こういうのを誰かと楽しむのも若返ったおかげかな。
でも蜂蜜漬けはパンで挟んでも美味しいし、
保存食でもあるはずだから持って帰れるかもしれないよ。
僕も神様について聞いてみようかな。
神様の加護はどんな物なんでしょうか?
しかし狼を追い払う、罪人を焼くだけなら強い神官でも出来る気が…。
それで疑心や凄い事をしている場所から神像のヒントが出てくればいいな。
パラドクストレインを降り立った瞬間、肌に感じるのは、熱を帯びた乾いた風。
この地で生活を営む人々は、厚く信仰しているのだという。
古代エジプトの神々を……いや、神々の姿を模したエンネアド、すなわちクロノヴェーダを。
ひと通り時先案内人の話を聞いた大崎・朔太郎(若返りサキュバスアイドル・g04652)は、今回倒すべき敵のやり口を再確認する。
「つまりマッチポンプをやってる訳ですね」
街に現れたウェプワウェトというエンネアドは、民から崇められているという。
突然襲ってきた狼の群れから街を救ったり、罪人を裁いたりする、奇跡を見せつけて。
けれどそれは朔太郎の言う通り、神を模したこのクロノヴェーダ自体が引き起こしていること。
中には、この偽物の獣神に不信感を抱いている者も少数だが存在するようであるというが。
自分達ディアボロスがこれからやることは、至って単純で明確だ。
「こういうのを殴っていいのが今なら頑張りますか」
とはいえ、民がいる街の中でいきなりぶん殴るわけにもいかないし。
それに、何より……でもまずは腹ごしらえ、と。
蜂蜜が振舞われるという街の広場へと、朔太郎は足を向ける。
そんな朔太郎の隣を歩きながら、黒城・廉也(後輩サキュバス・g02175)は、漂う香りにつられるようにきょろり。
「えっへへ……どこ見ても甘い物ッス。頬が緩んじゃうッスね」
広場に並んでいるのは、沢山の瓶。その中はどれも、見るからに濃厚で甘そうな琥珀色の蜜で満たされていて。
赤の視線をぐるりと巡らせれば、思い思いに甘いひとときを楽しむ人たちの姿が。
そんな様子に心躍らせつつも、そっと廉也は蜂蜜を振舞う街の人へと歩み寄って。
「俺達、この街にたまたま来た旅人なんスけど。蜂蜜、美味しそうッスね~!」
にこにこと夢魔の微笑を発動させ、モブオーラを纏いつつも話しかけてみれば。
「あら、旅のお人。貴方達もいかが?」
「僕達にも? 折角だから少しいただきましょうか、廉也君」
「丁度いい時に来たんスね~……勿論、いただくッス!」
目的は街の人からの情報収集ではあるけれど。
でも折角だから、蜂蜜も堪能させて貰います!
そして振舞われたものを早速、はむりと口に運んでみれば。
「蜂蜜パンも漬けられた果物もどれもおいしいッス!」
濃厚だけどしつこくない甘い味わいが、口の中いっぱいに広がって。
持ち帰れないッスかね……と思わず漏れる呟き。
朔太郎ものんびりと周囲の様子見ながらも、控えめに食べつつ廉也へと視線を向ける。
「でも蜂蜜漬けはパンで挟んでも美味しいし、保存食でもあるはずだから持って帰れるかもしれないよ」
いや、確かに蜂蜜は舌が蕩けるほどに美味しいのだけれど。
(「食べ過ぎるとこの姿になる前のおじさん体型に戻りそうでね」)
若返って、そしてアイドルになってしまった身としては、それはちょっと困るから。
朔太郎は食べるのはそこそこにしておくけれど。
でも、美味しそうに蜂蜜パンや果物を頬ばる廉也を見て思うのだった。
……こういうのを誰かと楽しむのも若返ったおかげかな、なんて。
そして廉也は自然な流れで、街の人に訪ねてみる。
「ね、ここの蜂蜜……ちょびっとでいいんで持ち帰らせて欲しいッス! 後で自分の宿でもゆっくり味わいたいんスよ~!」
「あら、旅人さんは宿を営んでいるの?」
「森に囲まれた大きな館ッスよ! 結構安らげる場所なんじゃないッスかね~?」
「そうだね、僕もよく立ち寄らせてもらっていますしね」
そんな雑談を躱しながら、ここで食べたものはこの街で買って帰れるわよ、なんて教えて貰った後。
さり気なく、廉也はこうも訊ねてみる。
「あ、そうだ……俺、ここにはウェプワウェト様って偉大な神様がいるって聞いて訪れたんスけど、一介の旅人はお目見え出来ないと思うんで、せめて像が用意された祈りの場とかご存じじゃないッスか?」
「その神様の加護はどんな物なんでしょうか?」
……僕も神様について聞いてみようかな、と朔太郎も続けば。
「ウェプワウェト様は民にも気さくに接してくださるわ。此方にもいらっしゃるそうだから、声を掛けてみたらどうかしら。像は……あると噂は聞くけれど、どこにあるか知らないわね……。ウェプワウェト様は、街を何度も襲おうとした狼の群れを払ってくださったり、罪人を聖なる炎で裁いたり、奇跡を起こせるの」
そして、そう返ってきた言葉に、そうなんですね、と頷きながらも。
「しかし狼を追い払う、罪人を焼くだけなら強い神官でも出来る気が……」
ぽつりと、朔太郎は呟きを落として。
「え? そう言われれば……」
「ご馳走様ッス~! 色々参考になったッスよ!」
エンネアドに対する疑心を植え付けながらも、土産の蜂蜜を買いにふたり、再び歩き出すのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
レベッカ・ブルーゾイス
【星夜】
甘くかぐわしい魅惑的な香り
匙から零れる黄金色の細滝に心までもが蕩けそう
…そんなに顔に出てます?
しょうがないじゃない…好きなんだもの、蜂蜜
さぁ、この楽園を何処から攻略したものかしら
そのままでも勿論愉しめるけれど
チーズと無花果の組み合わせに勝るものは無いわ
…って言ってる傍から、ここで作るの?本気?
エジプトの厨房でも器用に立ち回る彼に感心
あっという間に生まれ変わった蜂蜜スイーツたち
ひとくちめから広がる幸福の蜜味
……おいひぃ…
ふと、微笑から注がれる視線に瞬き返し
…貴方は食べないんですか?
誰かと一緒に食べる方が美味しいもの
不意に食まれては星瞳が游ぎ
こんな時、どんな貌をしたらいいかわからないわ…
ラファレ・リロード
【星夜】
甘い香りがする
普段は食す事ない甘味
幸せそうな顔で蜂蜜を見つめる彼女に
くすくすと笑って
いいえ、お好きなことは良い事ですよ?
でもそんなにお好きなのですねぇ
蜂蜜を堪能してる彼女を微笑みつつ
台所をお借りしてお菓子を作っていく
蜂蜜たっぷりのカステラやマドレーヌ
紅茶に蜂蜜を入れた甘いミルクティーと共にそっと彼女の前に
彼女が食べるのをにこにこと見つめて
私ですか?
では、レベッカさんが掴んでいたお菓子をそのままパクリ
ん、甘いですね
良い蜂蜜は頂いて彼女の今後のお茶うけに に
熱を孕む乾いた砂漠の風に乗って、ふわりと漂ってくるのは。
(「甘い香りがする」)
そう……ラーの涙とも呼ばれている、心くすぐる甘い蜜の香。
そんな神聖なる雫の如き蜂蜜が潤沢に採れるという、自然の恩恵を受けている街の広場に並ぶのは。
ラファレ・リロード(デーモンのデーモンイーター・g03117)が普段は食す事ない甘味たち。
いや、甘やかなのは、何も蜂蜜だけではない。
そうっとひと匙掬ってみれば、とろりと匙から零れる黄金色の細滝。
美しく煌めく琥珀のいろは、甘くかぐわしい魅惑的な香りを纏っていて……心までもが蕩けそう。
そううっとりと星涙宿す双眸の宵紫に、甘やかな琥珀の彩りを重ねていたレベッカ・ブルーゾイス(嫉みの星魔女・g02252)は。
ふと顔を上げ、彼は誰時の髪をそっと微か揺らしながらも。
自分へと視線向けている彼に気が付き、そして紡ぐ。
「……そんなに顔に出てます?」
そんな彼女を見つめるラファレは、思わずくすくすと笑んでしまう。
だって、あまりにも蜂蜜を見つめるその顔が、幸せそうだったから。
レベッカはちょっぴり照れたように、自分に笑む彼をちらりと見上げて。
「しょうがないじゃない……好きなんだもの、蜂蜜」
「いいえ、お好きなことは良い事ですよ? でもそんなにお好きなのですねぇ」
……さぁ、この楽園を何処から攻略したものかしら、と。
知られてしまえば、もうあとは存分に堪能するだけ。
くるりと星涙の空色を巡らせて、最初から、見つけた最高のコンビに手を伸ばす。
「そのままでも勿論愉しめるけれど、チーズと無花果の組み合わせに勝るものは無いわ」
そしてそれをはむりと口に運べば、その甘やかさと美味しさに、蕩けて頬が落ちてしまいそう。
そんな蜂蜜を心行くまま楽しんでいる彼女の姿に微笑みつつも。
ラファレはふと、街の人が調理するために広場に設置しているガーデンキッチンに目を遣って。
「少し、台所をお借りしてもいいですか?」
快く貸してくれた街の人に礼を言いながらも、作っていくのは蜂蜜を使ったお菓子たち。
「……って、ここで作るの? 本気?」
レベッカは最初こそ、そう瞳をぱちくりと瞬かせるけれど。
エジプトの厨房でも器用に立ち回る彼に感心すると同時に。
紫の色に宿す煌めきを、さらに輝かせる。
だって、あっという間に、琥珀の雫たちが生まれ変わったのだから。
蜂蜜たっぷりのカステラやマドレーヌ、蜂蜜を入れた甘いミルクティー。
そっとラファレは、作ったものたちを彼女の前に並べて。
彼の手にかかり魔法のように姿を変えたお菓子たちを、早速ひとくち、レベッカが口に運んでみれば。
「……おいひぃ……」
瞬間広がる、幸福の蜜味。
そして、思わず緩む頬を両手で、はぅと押さえてしまいながらも。
ふと、にこにこ注がれる視線に星の瞬きを返して、レベッカは彼に問う。
「……貴方は食べないんですか?」
「私ですか?」
今度はラファレが問われたその言葉に一瞬、瞳をぱちりと瞬かせるけれど。
「誰かと一緒に食べる方が美味しいもの」
そんな彼女の声を聞けば、何処か妖艶な双眸を柔く細めた後。
では、と紡ぐと同時に、パクリ。
レベッカの細くしなやかな指が摘まんでいるお菓子を、そのまま食んで。
「ん、甘いですね」
銀の髪をそっとかきあげて、囁く様に呟きを落とせば。
己の舌でも確かめた良質な蜂蜜は頂いていくことにする。彼女の今後のお茶うけに、って。
そして、そんな彼の不意打ちに。
――こんな時、どんな貌をしたらいいかわからないわ……。
そう思わず、星瞳を游がせるレベッカであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
パキラ・ミー
いすみのおにーさん(g00995)と
蜂蜜目的の筈が、一緒に並ぶ色とりどりな食べ物に
うっかりわくわくするのだよ(尻尾ゆらゆら耳ぴこぴこ
暑いからの飲み物を探していたのだがミーは見つけてしまったのだ
蜂蜜漬けフルーツという宝石を!
半分程をそのまま食べ、残りとチーズをパンに挟むという贅沢をしても許されるだろうか?
よし、おにーさんに許されたのだ!
ミーの飲み物もお店の人に見繕って貰いたいのだ
はっお土産!
はちみつパンを少し包んで貰えるだろうか?
蜂蜜泥棒さんの噂を聞いたのだが
あっという間に処刑されてしまったのか
つまり蜂蜜って命と等価なのだなー
…こんなに頂いて良いのだろうか?
強すぎる力というのも怖いものなのだね
一角・實生
ミーさん(g01204)と一緒に
ミーさん、はぐれないよう気を付け……言いかけて揺れる尻尾とぴこぴこ耳に期待度の高さを感じ取る
――俺が気を付けておけば大丈夫か
帽子と耳、あと毛玉に意識を向けておこう
俺はハチミツパンとチーズ辺りを貰おうかな
でも瞳を輝かせるミーさんを見ていると彼女が見ているものにも興味が湧いてくる
うん、こんな時くらい贅沢したって許される
俺も少し蜂蜜漬けのフルーツを貰おう
飲み物は口直しできるさっぱりしたものなら何でもいいか
あとは知り合いへの土産に瓶入りの蜂蜜を買っていけたらと思う
蜂蜜泥棒は敵の力の誇示にうまく使われたって印象だ
ミーさんには「残さず食べれば大丈夫だよ」と答えよう
パラドクストレインを降り立ったそこは、砂漠広がる古代エジプトの世界。
けれど、乾燥していて水利には恵まれないはずのこの地が豊かであるのは、流れる大河の賜物。
そしてこの街ではさらに、太陽神ラーの涙と言われている特産物があるのだという。
それは、とろりと甘い蜂蜜。
そんな蜂蜜が目的……であった、はずなのだけれど。
「ミーさん、はぐれないよう気を付け……」
賑わっている街へと足を踏み入れ、一角・實生(あざよいの鷲・g00995)がそう、連れの彼女へと言いかけた刹那。
……ゆらゆら、ぴこぴこ。
そわりと揺れる尻尾とぴこる垂れ耳、そしてきょろりと巡らされる好奇心に満ちたキラキラの視線。
そんなパキラ・ミー(我楽多の星・g01204)の様子を見遣り、彼女の期待度の高さを感じ取って。
――俺が気を付けておけば大丈夫か。
(「帽子と耳、あと毛玉に意識を向けておこう」)
もきゅっと、やはりくるくる落ち着きのないプーことプミラとセットで。
目に映る様々なものに興味深々なパキラを、實生は迷子にならない程度に見守ることに。
いや、蜂蜜も勿論なのだけれど。うっかり耳尻尾が忙しいほど、ミーはわくわくしてしまうのだ。
琥珀色の蜜と一緒に並ぶ、色とりどりな食べ物たちに。
それに……暑いからと、飲み物を探していたのだけれど。
「……!」
瞬間、お耳がぴこぴこっ。
そう、彼女は見つけてしまったのだ――蜂蜜漬けフルーツという宝石を!
「俺はハチミツパンとチーズ辺りを貰おうかな」
實生は街の人に、そうお願いしながらも。
貰った蜂蜜漬けフルーツに瞳を輝かせているパキラを見ていると、琥珀色を纏う果物達にも興味が湧いてきて。
じいっと甘やかな宝石を見つめる彼女の口から紡がれたのは、こんな呟き。
「……半分程をそのまま食べ、残りとチーズをパンに挟むという贅沢をしても許されるだろうか?」
「うん、こんな時くらい贅沢したって許される」
そうこくりと實生が届いた声に頷けば、ぱっとさらに瞳が煌めいて。
「よし、おにーさんに許されたのだ!」
「俺も少し蜂蜜漬けのフルーツを貰おう」
パンとチーズ、そして甘い果物の実を、ふたり好きな量それぞれ振舞って貰って。
いざ、心躍る実食……の、その前に。
「飲み物は口直しできるさっぱりしたものなら何でもいいか」
「ミーの飲み物もお店の人に見繕って貰いたいのだ」
ここは暑くて乾燥した地、飲み物も忘れてはいません。
「じゃあ、爽やかな酸味のハイビスカスティーはいかがかしら。もしお嬢さんには酸っぱかったら、蜂蜜やミルク、蜂蜜漬けの果物を入れてみてね」
そう街の人から勧めて貰ったハイビスカスティーも一緒に受け取ってから。
實生はふと、ぐるりと周囲を見回して付け加える。
「あとは知り合いへの土産に瓶入りの蜂蜜を買っていけたらと」
「はっお土産!」
パキラはそうまた垂れ気味のお耳をぴこりとさせてから。
「はちみつパンを少し包んで貰えるだろうか?」
實生と一緒に、忙しなくきょろきょろ。
食べてから広場を巡ればきっと、土産の分の蜂蜜やパンも売って貰えそう。
これから美味しく味見して、特に気に入ったものを土産に……なんて、思っていれば。
「おい、聞いたか? また蜂蜜が盗まれたらしいな」
「え、でも犯人のアイツは、ウェプワウェト様に罰せられたはずでは」
「ウェプワウェト様の炎は罪人しか裁かないとおっしゃってたからな……蜂蜜を盗むのは死罪だし、犯人はやっぱりあいつなんじゃないか?」
耳に入って来たのは、街の人達が交わしている噂話。
「蜂蜜泥棒さん、あっという間に処刑されてしまったのか」
……つまり蜂蜜って命と等価なのだなー。
パキラはそう垂れ耳をさらにぺたりとさせながらも、ちょっぴり心配気に紡ぐ。
「……こんなに頂いて良いのだろうか?」
そして、そんな彼女の言の葉と様子に気付いて、無表情なのは相変わらずだけれど。
實生は隣の少女に、こう声を掛けてあげる。
「残さず食べれば大丈夫だよ」
それならば、こんな美味しそうな宝石たちを残す気は元々ないから。
彼の言葉に少しホッとしながらも、パキラはこんな呟きを落とす。
「強すぎる力というのも怖いものなのだね」
その声を聞いた街の人たちは、ハッと言葉を切って顔を合わせる。
罪人しか裁かない、なんて神のフリをするための狂言に決まっているし。
それにウェプワウェトのことを話す街の人たちを見ながらも、實生は思うのだった。
(「蜂蜜泥棒は敵の力の誇示にうまく使われたって印象だ」)
悪しき者を裁く神の力……それは人々にとって、崇めるほどのものであると同時に。
パキラが言うように、恐怖を抱くものでもあるのだろう。
それからふたり、きちんと手を合わせてから。
甘やかな神の涙を纏う宝石をひとくち、有難く口に運んでみるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
一ノ瀬・綾音
蜂蜜かー。甘くていいよね。色々合いそうだし、ぜひ色んなものを味わってみたいな。
とりあえず、【友達催眠】を併用した友達話術でみんなの中に混ざって蜂蜜を味わうよ。
いいよねこの蜂蜜。美味しい感じがするし。
綾音ちゃんもウェプワウェト様に捧げられるようないいものを作りたいんだけど、今一つ納得するものができないんだよね。
ねぇ、みんなはどういう感じにこの蜂蜜を使ってる?
って感じで『演技』も合わせながらみんなに蜂蜜のおいしい味わい方を聞いてみるよ!どの料理に合わせるのがおすすめとか!
ついでにちょっとだけ蜂蜜を譲ってもらえないか聞いてみるよ。もしかしたら新宿区に持ち帰れるかもだしね!
リリィ・ピアッシュムーン
んー、甘くてとってもいい匂いがするのよ!
旅をしている特級厨師として養蜂が盛んだと聞き付け、催しに参加
蜂蜜は色んな料理に使えるからこそ、料理人として質の良い蜂蜜を作ってもらえるのはありがたいのよ
蜂蜜の質の善し悪しは料理の味も左右するのよ
最もらしいことを言いながら蜂蜜料理を堪能
果物の蜂蜜漬けを見つけて
すごくきれいなのよ。これは初めて見るのよ。とーっても美味しそうなのよ!
とベタ褒め
料理を堪能しつつ、街の人と話をして情報収集
旅の加護を賜りたいのだけれどどこかに神殿とかはあるのよ?
ここの神殿なら料理の加護も期待出来そうなのよ
貢物のおすすめはあるのよ?
*語尾は「~のよ」
*アドリブ、連携歓迎
ラルム・グリシーヌ
蜂蜜の香りってふわふわで幸せになれるよね
広場の雰囲気を楽しみながら
硝子の器を満たす真白なヨーグルトに蜂蜜纏った林檎や葡萄を散らす
匙で掬い頬張れば、口の中で溢れる仄かな酸味と優しい甘さに夢心地
ふんわりしっとりとした生地の蜂蜜パンも食めば
更に増す甘い幸せに眦が緩む
料理を運んできた女性に柔く笑んで礼を述べてから
良ければ蜂蜜パンの作り方を教えて貰えるかな?とお願いしてみるよ
このパン、口にする度に幸せな気持ちになれるから
甘いものが大好きな友人にも食べさせてあげたいんだ
交わす会話の合間
自分は巡礼の旅をしていること
是非この地に祀られている神に祈りを捧げたいんだけど
神殿の場所を知ってるかな?と尋ねてみるよ
砂をそっと舞い上げ躍らせる熱風が運んでくる香り。
パラドクストレインを降りて、街へと足を踏み入れれば。
「んー、甘くてとってもいい匂いがするのよ!」
漂う甘やかな香りは、より濃厚なものに。
そんな甘香で街を満たしているのは、リリィ・ピアッシュムーン(天災料理人・g00810)の瞳や髪のような彩りに煌めく――そう、蜂蜜。
「蜂蜜かー。甘くていいよね。色々合いそうだし、ぜひ色んなものを味わってみたいな」
一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)もその甘さは勿論、様々な楽しみ方ができる蜂蜜の味わいに期待大。
緑の髪を踊らせるように足を向けたのは、沢山の人で賑やかな街の広場。
「蜂蜜の香りってふわふわで幸せになれるよね」
ラルム・グリシーヌ(ラメント・g01224)は白藤の髪揺らす砂漠の風が纏う甘やかさに、ペリドットの眸をそっと細めながらも。
蜂蜜を楽しむ人達の声や笑みで満ちる広場の雰囲気を楽しみつつ、神の涙と謳われた琥珀の恵みを味わってみることに。
硝子の器を満たす真白なヨーグルト。それに散らすのは、蜂蜜纏った林檎や葡萄。
そして掬い取ったひと匙を頬張れば、口の中いっぱいに溢れる。思わず夢心地になってしまうような、仄かな酸味と優しい甘さが。
けれど、まだそれだけでは終わりません。
次に手にしたのは、ふんわりしっとりとした生地の焼きたて蜂蜜パン。はむりとひとくち食んでみれば、つい眦が緩むほど、更に増す甘い幸せ。
そんなラルムが緩めた表情が柔くも甘やかであったからか。
「この街でも人気なんですよ、蜂蜜パン」
料理を運んできた街の人がそう声を掛けてきたから。
ラルムは笑みとともに、彼女にお願いしてみる。
「ありがとう、とても美味しいね。良ければ蜂蜜パンの作り方を教えて貰えるかな? このパン、口にする度に幸せな気持ちになれるから」
……甘いものが大好きな友人にも食べさせてあげたいんだ、って。
そして同じく広場にやってきたリリィも、瓶を満たす琥珀色の甘味にぐるり視線を巡らせる。
この街では養蜂が盛んであり、さらには採れた蜂蜜を味わえる、またとない機会だと聞いたから。
旅をしている特級厨師としては、そんな催しに興味をそそられないわけがない。
勿論、そのままいただいても甘くて美味しいのだろうが。
「蜂蜜は色んな料理に使えるからこそ、料理人として質の良い蜂蜜を作ってもらえるのはありがたいのよ」
……蜂蜜の質の善し悪しは料理の味も左右するのよ、って。
はむはむ、最もらしいことを言いながらも蜂蜜料理を堪能中!
それからふと見つけたのは、艶やかな蜂蜜を纏った様々な果物たち。
「果物の蜂蜜漬けも食べてみます?」
「すごくきれいなのよ。これは初めて見るのよ。とーっても美味しそうなのよ!」
声を掛けてきた街の人に、リリィはそうベタ褒めして返せば。
そうでしょう? と向けられたのは、満更でもない嬉しそうな笑顔。
そんなラルムやリリィが、街の人と穏やかに楽しく会話を交わしている同じ時。
「いいよねこの蜂蜜。美味しい感じがするし」
綾音はとりあえず蜂蜜を味わいながら、友達催眠を発動させた友達話術で、皆の会話の中にすっかり溶け込んでいて。
「綾音ちゃんもウェプワウェト様に捧げられるようないいものを作りたいんだけど、今一つ納得するものができないんだよね」
さり気なく演技も合わせながら、会話の中で聞いてみる。
「ねぇ、みんなはどういう感じにこの蜂蜜を使ってる? どの料理に合わせるのがおすすめとか!」
皆の、蜂蜜のおいしい味わい方を。
「そうねぇ、私は果物に限らず、最近は色々なものを蜂蜜に漬けてみてるわ」
「私はやっぱり蜂蜜パンね、ドライフルーツも生地に混ぜてみてるわよ」
「ウェプワウェト様は、ワインに蜂蜜を入れて飲むのがお好きみたいね。まだ私達は飲めないけれど」
綾音は、なるほどねー! なんて大きく頷いてみせながらも。
「この街の蜂蜜、今まで食べたどれよりも美味しいから……よかったちょっとだけ、蜂蜜を譲ってもらえないかな?」
お世辞ではなく、いただいている蜂蜜は濃厚で美味しくて。
ついでにちょっとだけでも新宿区に持ち帰れれば、良いお土産になりそうだから。
そして、沢山欲しいならあそこの店で買えるけど、この小さな瓶のものでいいならどうぞ、と。
仲良く会話していた少女のひとりが小瓶に入った蜂蜜を分けてくれて。
綾音はありがとう! と礼を言いつつも、世間話の体で、情報を聞き出すべく会話を続ける。
リリィもこの街の蜂蜜を褒めまくいながらも、料理人としての料理談議に花を咲かせつつ。
「旅の加護を賜りたいのだけれどどこかに神殿とかはあるのよ?」
……ここの神殿なら料理の加護も期待出来そうなのよ、と。
さり気なく、神殿の場所を聞いてみれば。
「俺は巡礼の旅をしている旅人なんだ。是非この地に祀られている神に祈りを捧げたいんだけど、神殿の場所を知ってるかな?」
ラルムもそう続けて訊ねてみる。
そんな問いに、街の人達は快く教えてくれる。
「ウェプワウェト様の神殿は、この道を真っ直ぐ行った大河のほとりにあるよ。すぐわかるかと」
「でも、神殿にはウェプワウェト様とお付きのものだけしか入れない。部外者は追い返されるよ。旅の加護を賜るなら教会かな」
そしてリリィはさらに、こう続ける。
「貢物のおすすめはあるのよ?」
「そりゃあ、決まってる」
それから街の人たちは声を揃えて答えるのだった――この絶品な神の涙、蜂蜜だよ、と。
実際に教会には、沢山の蜂蜜を献上するんだ、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
【ガードアップ】LV2が発生!
金森・椿
蜂蜜酒ミードとはどのようなお酒なのでしょうか。
大変気になりますので、ご相伴にあずからせていただきます!
これは……とっても甘くて美味しいお酒ですね。
この美味しいミードはどのようにして作るのですか?
なるほど、蜂蜜に水を加えて……しばらく寝かせるわけですか。
国で待つ友人たちにも是非味あわせてあげたいです。
こんな美味しいお酒をもたらしてくれた神様に感謝ですね。
これは感謝の祈りを捧げなくてはいけません。
どちらに伺えばよろしいでしょうか?
小神殿の場所を教えてもらえたらお礼を述べ、後ほど伺いますと一言。
(伺うのは神像を壊しに、ですけど)
セリフや動きなどは流れで適当に合わせてください。
月宮・宵
ミードというのも気になるが俺が飲めるのはまだ咲だな
甘い香りに誘われて、あっちへふらふら、こっちへふらふら
気付けば両腕に溢れかえるほどの蜂蜜料理
それらを食べながら住民に像の在処をさりげなく聞く
親友の死の鎮魂のため、旅をしながら各地の像へ祈りを捧げているのだが、こちらにもそのような像はあるのだろうか
これだけ美味しい蜂蜜料理をご馳走になったんだ。出来るなら祈りを捧げていきたい。
あいつ(親友)がいたなら、これらの料理を涙しながら食したかもしれないな…
(美味しいものを食べてはオーバーリアクションだった亡き親友を思いながら)
アドリブ歓迎
ノスリ・アスターゼイン
ミードを片手に催しを堪能
美味そうな品が沢山あるものだから
目移りしてしまうけど
全部味わえば済む話!
果実は特に楽しみだな
パンに挟んだり
蜂蜜酒に浮かべてみるのも絶対に当たりでしょ
時折チーズで味わいを変えてみたなら
甘味と塩気で無限に食せるってわけ
蜂蜜の街だから
やっぱり艶やかな唇をしているもんだな、と
素直な感心で
売り子のお嬢さんと語らったり
明朗快活に
街の人々と乾杯を交わしたり
蜂蜜のとっておきの味わい方を教わったり
交流も楽しみたいね
序でに
加護の許で安寧の日々を送れているなら
俺も感謝の祈りを捧げてみたい、とか
神像の在処も然り気無く聞いてみようかな
これ程に美味い物を楽しめているのだもの
嘯きにも誠が覗くだろうさ
新城・橙花
「甘い食べ物は正義だよねーっ」
平安京でも新宿島でもちょっと甘いものは珍しい感じだったから、この機会は逃さないよっ。
蜂蜜を牛乳に垂らして幸せそうにこくこく。
蜂蜜パンももぐもぐ。
そのままミードへ手を伸ばしかけて…うんっ、ダメだよね、残念。
(エイティーン使えば大丈夫だったかな?もしかして)
「これすっごくおいしいけど、作り方とかになにかコツがあったりするのかなっ?」
せっかくだから聞いておくねー。
パラドクストレインを降りたその瞬間から鼻を擽っていた、どこか甘やかな香り纏う空気。
パンや果物、それに蜂蜜をとろりと纏わせるのもとても美味しそうなのだけれど。
「蜂蜜酒ミードとはどのようなお酒なのでしょうか」
金森・椿(薬売り・g02220)の興味をまず惹いたのは、ミードと呼ばれる蜂蜜の酒。
そして、飲んでみるかい? なんて街の人に声を掛けられれば。
元々は行商、その際に培われた小粋なトークスキルを駆使しつつも。
「大変気になりますので、ご相伴にあずからせていただきます!」
注いで貰ったミードをいざ、ひとくち。
「これは……とっても甘くて美味しいお酒ですね。この美味しいミードはどのようにして作るのですか?」
「作り方は難しくないよ、水と蜂蜜を発酵させるんだ」
「なるほど、蜂蜜に水を加えて……しばらく寝かせるわけですか」
椿はうんうんと頷いてみせつつも、こう続ける。
……国で待つ友人たちにも是非味あわせてあげたいです、と。
そしてこの蜂蜜に満ちた催しを堪能するノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)の手に既にあるのも、勿論ミード。
美味な酒もさることながら、美味そうなものが眼前に並んでいれば、目移りもしてしまうけれど。
でもこういう時、どうすればいいかを、ノスリはよく知っている。
――全部味わえば済む話!
気になるものは全て口にしてみれば、万事解決です!
その中でも、ノスリが気になっているのは。
「果実は特に楽しみだな」
甘やかな琥珀を纏った、宝石のような果物の蜂蜜漬け。
はむりとそのまま口に頬張ってみるのは勿論のこと。
(「パンに挟んだり、蜂蜜酒に浮かべてみるのも絶対に当たりでしょ。時折チーズで味わいを変えてみたなら、甘味と塩気で無限に食せるってわけ」)
様々な種類の果物が漬けてある瓶を見ただけでわくわく広がる、味わい方のバリエーション。
そんな躍る心が、蜂蜜と同じいろをした瞳に現れていたのか。
「ふふ、そこのお兄さん、よかったらいかがかしら。どの果物がお好み?」
声を掛けてきたのは、街の売り子のお嬢さん。
そんなお嬢さんに、ノスリは素直な感心を紡いで返す。
「蜂蜜の街だから、やっぱり艶やかな唇をしているもんだな」
「まぁ、お上手。ふふ、でも蜂蜜は美容にもとてもいいのよ」
そして気を良くしたお嬢さんは、カップがあいているじゃない、もう一杯どうぞ、と。
ノスリの手にあるカップをミードで再び満たしてくれて。
「此処で会ったのも何かの縁。折角だから、みんなで乾杯しましょ」
「いいな、俺も一緒にいいかな」
「こんな時間からミードを飲める、神様に感謝だなぁ!」
周囲の街の人々と、改めて――乾杯!
勿論これは、請けたディアボロスとしての依頼なのだけれど。
でもそれを成す為にも、そしてどうせやらなければならないことならば。
「蜂蜜のとっておきの味わい方があれば教えて欲しいな」
「パンに乗せるのもいいけど、蜂蜜をかけたチーズは酒の肴に最高だ」
「あとはワインに蜂蜜垂らすのもいいぞォ」
「あら、此処にいるのは飲兵衛ばかりね」
何より楽しく、ノスリは明朗快活に街の人達と交流を。
そんな大人たちも楽しそうであるけれど。
「甘い食べ物は正義だよねーっ」
そうお耳をぴこり、尻尾をゆらゆら、わくそわさせながらも。
ぐっと気合を入れて、くまなく広場を見回しているのは、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)。
周囲には沢山の甘い蜂蜜が詰まった瓶や、蜂蜜を使ったスイーツや飲み物が沢山。
ふわりと甘やかな香りが鼻を擽れば、ついお耳もぴこぴこ。
(「平安京でも新宿島でもちょっと甘いものは珍しい感じだったから、この機会は逃さないよっ」)
こんなに甘い空気に満たされている場所は物珍しくて、心躍るままに。
街の人から橙花が受け取るのは、ミルクとパン。
けれど勿論、普通のミルクとパンではありません。
濃厚な乳白色にとろりと垂らすのは、甘い琥珀の蜂蜜。
それをこくこく飲んでみれば、思わず浮かぶのは幸せそうないろ。
生地にぎゅっと蜂蜜が練り込んである焼きたて蜂蜜パンも、美味しくもぐもぐ堪能して。
そのまま手を伸ばしたのは、蜂蜜で作られたミード……といきたいところだけれど。
「……うんっ、ダメだよね、残念」
ミードは蜂蜜からできているけれど正真正銘の酒、大人になってからのお楽しみ。
かわりに、アルコールは当然入っていないけれど、ちょっぴり大人っぽくレモネードを作って貰って。
はむはむと美味しく蜂蜜パンや蜂蜜漬けの果物もいただきながら。
「これすっごくおいしいけど、作り方とかになにかコツがあったりするのかなっ?」
せっかくだから聞いておくねーと街の人に訪ねてみる橙花。
そんな彼女の問いに、えっへん自慢気に街の人は言い切るのだった。
色々あるけど……でも何より一番の美味しさのコツは、この街で採れる濃厚で上質な蜂蜜を使うことさ! って。
そして賑やかな広場で、甘い香りに誘われて。
(「ミードというのも気になるが俺が飲めるのはまだ先だな」)
あっちへふらふら、こっちへふらふらと。
ちょっぴり気になるミードを飲めるようになるのは、まだ数年先だけれど。
月宮・宵(妖狐の王墓守護者・g03926)の両腕には、気付けば溢れかえるほどの蜂蜜料理が。
そんな戦利品を堪能するべく、一見無表情ながらもほくほくと。
すとんと椅子に座って、はむりと大人気であるという蜂蜜パンを食べてみる宵。
ころり甘やかな琥珀を纏う蜂蜜漬けもぱくり、蜂蜜ミルクもいただきながら。
宵は、どうだい美味しいだろ? なんて話しかけてきた街の人と会話を。
「こんな美味しいお酒をもたらしてくれた神様に感謝ですね」
それから蜂蜜を堪能しつつも、さり気なくこう聞いてみる。
「親友の死の鎮魂のため、旅をしながら各地の像へ祈りを捧げているのだが、こちらにもそのような像はあるのだろうか」
人々が崇める神様の……いや、人々を欺くクロノヴェーダの像の在処を。
そんな会話を耳にした椿も、すかさず続いて。
「これは感謝の祈りを捧げなくてはいけません。どちらに伺えばよろしいでしょうか?」
「ウェプワウェト様の像か、俺は見たことないけど……誰か見たことあるって言ってたな」
「神殿は一般人は入れないから、やっぱり祈りを捧げるなら教会じゃないか? 教会も奥の祭壇以外は行きずりの旅人でも入れるし」
「これだけ美味しい蜂蜜料理をご馳走になったんだ。俺も出来るなら祈りを捧げていきたい」
……あいつがいたなら、これらの料理を涙しながら食したかもしれないな……なんて。
もぐもぐ、今度はチーズと蜂蜜をたっぷり乗せたパンを口にして、しみじみと味わいながらも。
宵はふと呟きを落とし、ゆらり尻尾をゆらしつつも思う。オーバーリアクションだった亡き親友のことを。
そして、楽しく飲んで食べていたノスリも。
「加護の許で安寧の日々を送れているなら、俺も感謝の祈りを捧げてみたい。神の像などあれば立ち寄りたいな」
すっかりご機嫌になっている周囲の人たちに、さり気なく訊いてみる。
(「これ程に美味い物を楽しめているのだもの」)
……嘯きにも誠が覗くだろうさ、って。
そんな狙い通りか、饒舌に噂話を口にし始める街の人達。
「像~? そういえば、教会の奥にあるって聞いたことある」
「小神殿にはないのですか? 神殿はどちらに?」
「神殿は、ここから真っ直ぐいったところさ。砂漠の中に立ってるから、すぐわかるよ。教会は広場から東に行ったところさ」
街の人の話によれば、像があるのはどうやらクロノヴェーダがいる小神殿ではないらしいが。
椿は何気に敵の本拠地であると思われる小神殿への道のりを教えて貰ってから。
「ありがとうございます、後ほど伺います」
そう礼を述べ、ひとこと返しながらもそっと思うのだった。
……伺うのは感謝を祈りにいくのではないのですけど、なんて。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【狐変身】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
シルヴァーナ・ガラッシア
は、蜂蜜祭り…!
フルーツのはちみつ漬けは難しいので
もしよろしかったら作り方のコツを聞いてみたいです!
たくさん回る時間が惜しいです…!
ハイビスカスティーのすっぱさで味覚リセットも忘れずに
お土産に買って帰りたいですが…所持アイテムとトレードできないかな?
そうそう、情報収集もするんでした
蜂蜜のすごさを讃えつつ、神への感謝をしたいことを理由に
みんなが知ってるところばかりでなく隠し像ポイントも巡って徳を高めたい……
ということで聞いてみましょうっ
新宿で聞いた『お偏所巡り』のような信仰形態が私の故郷にあるのです、ということにしておきますね
【使い魔使役】で野鳥か猫さんの力を借りて、先行の現地確認もしましょう
逆叉・オルカ
蜂蜜…え、酒もあるのか?蜂蜜の酒は初めて見た
いいな。飲み仲間の友人もいるので、ぜひお土産に持ち帰りたいくらいだ
成人してるけど子供と間違われたら、代わりにフルーツの蜂蜜漬けを貰えないかな
必要なら【看破】や【発明】が使えるので
お礼に道具が壊れてるなら俺が直すよ
と交渉してく
情報収集にもなるし
蜂蜜や相手の事を褒めつつ、必要な情報を集めよう
養蜂が盛んと言うことは、自然に恵まれているからだと聞く。料理も美味しいし、素敵な街だな
神様がいるのか…感謝を伝えたいけれど、どうすればいい?
と旅人を装って聴き込み
像や信仰への不信などが耳に入れば、聞き手に回る
礼を言い別れてから仲間へパラドクス通信で情報共有
アドリブ歓迎
日向・銀河
※連携、アドリブ歓迎
さっすが養蜂が盛んな街だな。
あちこちで濃厚な蜂蜜のいい匂いがするぜ。
街中が甘い物だらけで甘党の俺にはたまらねぇな!
まずは腹ごしらえ!蜂蜜の祭りを楽しむぞ。
チーズを乗せて蜂蜜を垂らした蜂蜜パンや蜂蜜漬けの果物と蜂蜜入りヨーグルトなどの蜂蜜スイーツを食べて蜂蜜入り紅茶を飲む。
この蜂蜜は琥珀みたいに綺麗で濃厚な甘さが最高だし…
それを作り出すこの街の人々も最高だな!と
蜂蜜や街とそこに住む人を誉め讃えながら現地の人と会話して神様についてなどを【情報収集】!
それとお土産用の蜂蜜も確保しなきゃな。
神への不信や疑惑の話題になったら酷くね?と同意しつつ猜疑心を抉るように不安を煽る会話をする。
ラビア・シャーイル
・アドリブ、連携歓迎
失った国に近い食文化、それにまた触れられるのは嬉しいことです
旅人を装い、街の民に近づきます
実際、わたくしもかつては旅の吟遊詩人だったのですけれども
旅の詩人として民と接し、必要とあれば歌を一曲披露して交流致します
料理を振る舞ってもらえれば、喜んでご馳走になります
…ああ、懐かしい味。思わず口元に笑みが溢れてしまいます
よければ食材を融通して貰えないか交渉してみます。お礼は、勇ましき戦士の歌などで如何でしょう?
まあ、ここにも街を守る勇士様がおられるのですか!え?けれども不審な点があると?
まあ、それはさぞ不安でしょう。よろしければその胸の内をこの旅の詩人めに聞かせては頂けませんか?
巳波・空
来た時から甘い匂い、
蜂蜜か!友達がすきだったな。
思い出しながら、匂いにつられハチミツパンがある方へ
「フレンチトーストは、できないかな?アイスと蜂蜜かけて…」
ジン『俺よ、注文多いな。自分であるもので作れば良くないか?果実もあるし…そんなに甘くして大丈夫かよ』
甘過ぎた。けど思い出と一緒に食べるから平気だ。
俺でも逃げないのに、神様ってやつは逃げるんだな。と、情報を探りながら疑問をぽろりしてみようかな?
ミシェル・ロメ
※アドリブ、連携歓迎
心癒す蜂蜜の甘い香り
初めて見るお菓子や果物がたくさん!
見ているだけで心が躍ります
蜂蜜とチーズをたっぷり乗せれば
いつものパンも一番のごちそうに
香り高い紅茶には一匙の蜂蜜と薔薇の花びらを浮かべて
せっかくの機会ですから、現地の方からも
僕がまだ知らないおいしい食べ方を教えてもらいます
新宿島の人々に、そして……いつか故郷のフランスが平和になったら
みんなに教えて、一緒に食べたいな
ウェプワウェト様は罪人を罰することはあっても
病人を癒してはくれないのですね
でもちゃんと治ったってことは、きっと神罰なんかじゃなかったのですよ
大丈夫。美味しい食事と愛情が、何よりの癒しなのですから
パラドクストレインを降りた瞬間、吹き抜ける一陣の風。
その風が運んできたのは、砂漠特有の熱っぽさと乾きと……そして、優しくて甘い香り。
辿り着いた此処はナイル川の大河の恩恵を受け、潤沢に採れる蜂蜜で栄えている、賑やかな街であった。
いや、街の広場に人の姿が多いことには理由があるのだ。
だって今日は、豊富に採れた蜂蜜を訪れた皆に振舞うという催しが行なわれているのだから。
そんな瓶を満たす甘いいろたちを、蜜のような琥珀の双眸できょろりと見回して。
「は、蜂蜜祭り……!」
誰よりもキラキラと瞳を輝かせているのは、シルヴァーナ・ガラッシア(ハニーハンター・g02348)。
何せ、そわりと翅を揺らす彼女にとって、まさに蜜の味は好物なのだから。
そしてシルヴァーナは、琥珀に浸かった果実たちを見つめて。
「フルーツのはちみつ漬けは難しいので、もしよろしかったら作り方のコツを聞いてみたいです!」
「時々瓶を上下逆さまにしてあげることかなぁ、果物から出た水分と蜂蜜が分かれちゃうから。瓶は口が広くて高さが深いものがいいよ」
「混ぜないと分離しちゃうんですね、なるほど……」
「あと、果物の皮を柔らかくしたかったら火を通したらいいよ」
シルヴァーナはそう親切に教えてくれた街の人に、ありがとうございます! とぺこり御礼を言ってから。
忙しなく、わくわくきょろきょろ。
「たくさん回る時間が惜しいです……!」
琥珀色の蜜を纏った甘い果実たちは勿論、蜂蜜を練り込んだり垂らしたりしていただくパンも美味しそうで。
色々な蜜の味を堪能するべく、花から花へと舞い飛ぶ蝶のように広場を巡って。
蜜をできるだけいっぱい口にできるように、爽やかですっぱいハイビスカスティーでの味覚リセットも忘れません。
けれど此処は蜂蜜の街、蜂蜜を使った甘い飲み物も沢山。
しかも、ただの飲み物ではありません。
「蜂蜜……え、酒もあるのか?」
……蜂蜜の酒は初めて見た、と。
クールな子供に見えて、実は中身はお爺ちゃんであるという逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)にとっても、蜂蜜の酒……ミードはなかなか珍しいもの。
そしてきょとりと一瞬小さく首を傾けるも、すぐにオルカは、妙に落ち着いた年相応な仕草でこくりと頷く。
「いいな。飲み仲間の友人もいるので、ぜひお土産に持ち帰りたいくらいだ」
でもとっくに成人してはいるけれど……現在の彼の姿はどうみても、10歳の少年のもの。
それに――君、迷子かい? お母さんは? なんて声まで掛けられたものだから、今回は酒の代わりに。
「フルーツの蜂蜜漬けを貰えないかな」
振舞って貰ったのは、この地で採れる果物を蜂蜜で漬けたものを。
「おつかいかい? 偉いねぇ」
そんな君にはひとつオマケしてあげるね、なんて言われれば、思うところはやはり多少はあるけれど。
素直に、ありがとう、と礼を言ってから。今回は、蜂蜜を纏った果実たちを堪能することに。
そんなオルカにとっては、普段とは違った新鮮な酒や甘味であるけれど。
(「失った国に近い食文化、それにまた触れられるのは嬉しいことです」)
ラビア・シャーイル(風と月を唄う者・g03416)にとっては、懐かしく感じるものばかりで。
「お姉さん、旅人かい?」
そう訊ねられれば、これをきっかけに交流を図らんと。
目深にかぶったフードから唯一見えている口元から紡がれるのは、こんな申し出。
「わたくしは旅の吟遊詩人なのですけれども、よろしければ歌を一曲いかがでしょうか」
「おお、今日は祭りだからね、そりゃあ願ったり叶ったりだ!」
「是非、お願いしていいかな?」
集まった街の人々の前で、一曲披露する。
蜂蜜のように甘やかで、風の如く自由で、月の彩りみたいな優しい歌を。
そんな歌に街の人々はすっかり聞き惚れて……一曲歌い終われば、貰ったのは、讃えるような拍手と。
「素敵な歌の御礼だよ、好きなものを食べて頂戴」
太陽神ラーの涙と謳われた、蜂蜜をたっぷり使った料理たち。
そんな料理を振る舞ってもらえれば、勿論喜んでご馳走になって。
クレオパトラも好んだという、甘い琥珀色纏ったイチジクを挟んだパンとハイビスカスティーをいただけば。
「……ああ、懐かしい味」
見えている口元から溢れてしまうのは、幸せな溜息と笑み。
そんな蜂蜜の街はやっぱり、足を踏み入れた時から甘い匂いで満ちていて。
「蜂蜜か! 友達がすきだったな」
そう思い出しながらも、ふらりと匂いにつられてやって来たのは、巳波・空(幻双のコンビネーション・g04519)。
そしてきょろりと巡らせた視線が捉えたのは、焼きたてのハチミツパン。
友達も好きだった蜂蜜が生地に練り込んであるという一品は、空と同じ年くらいの街の子達にも人気のようで。
そわりと順番待ちをした後、嬉々と受け取りながらも。
ふと、パンを振舞ってくれる街のお姉さんにこう訊ねてみる。
「フレンチトーストは、できないかな? アイスと蜂蜜かけて……」
そんな、ちょっぴり欲張って言ってみた空に。
『俺よ、注文多いな。自分であるもので作れば良くないか? 果実もあるし……そんなに甘くして大丈夫かよ』
待ったをかけたのは、ジン。
蜂蜜漬けの果物もハチミツパンのお供につけて貰っているし、フレンチトーストもできそうではあるのだけれど……確かに、ちょっぴり甘い物だらけ、かも?
でも、つい沢山食べたくなっちゃうのは、空だけでは勿論なく。
心癒す蜂蜜の甘い香りに、思わずそわそわ。
(「初めて見るお菓子や果物がたくさん!」)
……見ているだけで心が躍ります。
そう青の視線をぐるり巡らせている、ミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)だって同じ。
少し塩気のあるクリーミーなチーズをたっぷりと乗せて、甘い蜂蜜を好きなだけとろりと纏わせてみれば――いつものパンだってほら、一番のごちそうに。
そんなパンのお供は、やはり香り高い紅茶。
けれども紅茶もパンと同じように、いつもとは少し違う味わいで。
ひと匙の蜂蜜と薔薇の花びらをゆうらり浮かべてみれば……ひとあじもふたあじも違う、贅沢で幸せな味に。
この街にやって来た目的は、ディアボロスとしての任務のためではあるのだけれど。
「さっすが養蜂が盛んな街だな。あちこちで濃厚な蜂蜜のいい匂いがするぜ」
……街中が甘い物だらけで甘党の俺にはたまらねぇな!
甘党としても、祭りを目一杯楽しまないわけはありません!
日向・銀河(景星鳳凰・g04685)は、漂う甘やかな空気にわくわく心躍らせながらも。
(「まずは腹ごしらえ! 蜂蜜の祭りを楽しむぞ」)
ともあれ、腹が減ってはなんとやら。
早速、銀河が嬉々と貰ってきたのは、まさに蜂蜜尽くしのフルコース!
コクのあるチーズを贅沢に乗せて、存分に琥珀色に煌めく蜂蜜を垂らした蜂蜜パン。
蜂蜜漬けの様々な果物たちに、蜂蜜をたらしたヨーグルト。そんな蜂蜜スイーツも勿論欠かせない。
そんなパンやスイーツをはむりと頬張るお供の飲物は、蜂蜜入り紅茶。
銀河は存分に蜂蜜の味わいをこれでもかと楽しみつつ、簡単の溜息をほうっとついてから。
「この蜂蜜は琥珀みたいに綺麗で濃厚な甘さが最高だし……」
美味しくて甘い蜂蜜を提供してくれた人達をくるりと見回して、声高らかに続ける。
「それを作り出すこの街の人々も最高だな!」
「おや、嬉しいこと言ってくれるねぇ、お兄さん」
「ふふ、この街の蜂蜜は、神様にも気に入られているからね」
そんな、蜂蜜や街とそこに住む人を誉め讃える銀河の言葉に、気を良くした民たちが饒舌に語り出せば。
「神様? この地の神様も蜂蜜が好きなんだな。どんな神様なんだ?」
「ウェプワウェト様っていう、獣神さ。様々な奇跡を起こせるんだ」
現地の人と会話交わしつつ、情報収集も怠りません。
そしてこれも、忘れてはいけない大事なこと。
(「お土産用の蜂蜜も確保しなきゃな」)
こんなに甘くて美味しい蜂蜜、持ち帰る以外の選択はありません。
銀河がそう、土産用の蜂蜜を手に入れるべく、街の人に持ち掛けてみれば。
「よければ食材を融通して貰えませんか?」
「お土産に買って帰りたいですが……」
ラビアやシルヴァーナも、一通り蜂蜜を堪能した後、街の人に訊ねてみる。
けれど、貰うだけとは勿論言いません。
「お礼は、勇ましき戦士の歌などで如何でしょう?」
「わたしの持ち物とトレードできないかな?」
先程披露した歌とはまた雰囲気が違う、伝承詩を元にした勝利の凱歌をラビアが見事に歌いあげる中で。
「蜂蜜のものは沢山あるだろうから……このカスタードたっぷりの蒸しまんじゅうや、いろんな味が楽しめるプチマカロンタワーと交換はどうでしょう?」
シルヴァーナは持っている自前の甘い物を取り出して、いざ交渉!
そしてミシェルは、せっかくの機会ですから、と。
現地の人達から色々と教えて貰うことに。まだ知らない、蜂蜜のおいしい食べ方を。
だってこんなに美味しい蜂蜜、ひとりでじっくり味わうのもたしかに美味しいのだけれど。
でもきっと、もっと嬉しくて美味しいと思うから。
(「新宿島の人々に、そして……いつか故郷のフランスが平和になったら」)
……みんなに教えて、一緒に食べたいな、って。
そんなミシェルに、とっておきの蜂蜜かけ焼きりんごの作り方を教えようとした人々だけれど。
「窯の調子が悪いわね……」
何だか、炭火焼き窯の具合が思わしくなさそう。
だが、そんな困っている人達へと声を掛けるのはオルカ。
「お礼に、壊れてるなら俺が直すよ」
そして看破や発明の技能を駆使しつつ、窯を直しながらも。
「養蜂が盛んと言うことは、自然に恵まれているからだと聞く。料理も美味しいし、素敵な街だな」
「ふふ、そうだろう? それも、ウェプワウェト様……神様のおかげだよ」
「神様がいるのか……旅人の俺もその恩恵に預かったからな。感謝を伝えたいけれど、どうすればいい?」
旅人を装って、さり気なく聴き込みをしてみれば。
(「そうそう、情報収集もするんでした」)
土産分の蜂蜜の交渉も無事に成立、シルヴァーナもオルカの言葉を聞いて、早速彼に続いてみる。
「この街の蜂蜜の美味しさには感激しました。わたしも神への感謝をしたいんですけど……みんなが知ってるところばかりでなく隠し像ポイントも巡って徳を高めたい……私の故郷にそういう風習があるのです」
新宿で聞いた『お偏所巡り』のような、そんな信仰形態が故郷にある、ということに。
「像……はあるらしいけど、俺は見たことがないな。誰かがどこかで見たって話してた気はするけど。ウェプワウェト様はもうすぐ此処にもいらっしゃるみたいだな」
「ウェプワウェト様は、狼の群れから街を守ってくださったんだ」
「まあ、ここにも街を守る勇士様がおられるのですか!」
ラビアはそうすかさず声をあげてみせるけれど。
何だか少し表情が浮かない女性へと声を掛けてみる。
「どうかしました? 何か不審な点でも?」
「いや……私の子供は、身体が弱いのだけど……」
「まあ、それはさぞ不安でしょう。よろしければその胸の内をこの旅の詩人めに聞かせては頂けませんか?」
そんなラビアの言葉に、女性はそっと話し始める。
「ウェプワウェト様は狼の群れを払ったり、罪人を裁いたりする奇跡を起こせる神様だから、お願いしてみたんです。子供の病を治してくださいって。でも、病は神罰だとそうおしゃって……神殿へとそのままお帰りになったことがあって……その時は、体調も回復したからよかったんですけど」
「ウェプワウェト様は罪人を罰することはあっても、病人を癒してはくれないのですね」
「しかも病は神罰とか、酷くね? 子供が病気だったら、ただでさえ不安なのにな」
「俺でも逃げないのに、神様ってやつは逃げるんだな」
ミシェルの言葉に同意する様に頷きながら、銀河と空も、猜疑心を抉るようにそう続ければ。
崇めつつも、何処か少なからず引っかかることはあるのか……信仰する神のこれまでの言動を思い返し始める街の人達。
それから、俯いてしまった女性へとミシェルは歌うように優しくこう声を掛ける。
「でもちゃんと治ったってことは、きっと神罰なんかじゃなかったのですよ」
……大丈夫。美味しい食事と愛情が、何よりの癒しなのですから、って。
そんな彼の声に、ぱっと表情を明るく変えた女性の様子を見遣りながらも。
話の聞き手に回っていたオルカの窯の修理も終わって。
「……甘過ぎた」
そう、呟きを落とす空。
やっぱりジンの言う通り、ちょっと甘い物過多だったかも……?
でも、大丈夫!
(「けど思い出と一緒に食べるから平気だ」)
友達がすきだった蜂蜜。そんな友達との思い出を噛みしめるように。
そして今、こうやって食べていることも、ちょっぴり甘過ぎたことだって……思い出になるから。
像の場所の詳細は知らなかった街の人だけれど、知っている人がいることは分かったし。
何より、人々のウェプワウェトへの不信感を大きくした手応えは十分。
シルヴァーナは先行の現地確認をするべく、使い魔使役で力を借りた野鳥を、熱く乾いた空へとそっと解き放って。
礼を言い、街の広場から少し離れてから。オルカは皆へと、パラドクス通信で情報共有するのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【水源】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
シャムロック・クローバー
蜂蜜の街? 素敵じゃない!
蜂蜜って甘くて美味しいだけじゃなくて、美容や健康にもいいのよね~。
どうせ崇めるなら、黒い狼より蜜蜂を崇めるべきだわ。
さておき、せっかくだから堪能させてもらいましょう♪
わぁっ、はちみつ漬けもたくさん……!
シロップをドリンクにしても美味しいのよね、漬けたものの風味が溶け出して。
そのまま食べても美味し~い♪
わたしならスコーンとか焼くときに一緒に使いたいなぁ。
……と、街の人と色々お話もしておかなくちゃね。
なるほど、狼たちの様子に疑問が……。
そもそも狼が襲ってくるのがおかしくなぁい?
家畜がいるならともかく、ここは養蜂の街でしょう?
それにウェプワウェト様だって黒い狼……(ボソッ)
ナビィ・アルラーニア
蜂蜜の街に溶け込むためにも、まずは心から催しを楽しみます。
わたしが気になっているのは、やはりハチミツパンでしょうか。あとはハイビスティーにも興味があります!
クロヤギさんは何が気になりますか?
……ふむふむ、ヨーグルト?
では、それも一緒に頂きましょう!
広場にたくさん並んでいるフルーツの瓶詰めを眺めるだけでも楽しそうですよね。
ふらりふらりと歩き回りながら、街の方たちのお話にも耳をそばたてます。
仄かな疑惑を抱える方と会えたら、疑惑を否定することなく、同意を示すことで不安を煽ります。
どんな疑惑であっても、このとき否定はしません。
はじめは小さな疑惑も、さざ波のように広がることを願って。
(アドリブ歓迎)
紀・雪名
料理と聞けば参加せざるおえませんね。
蜂蜜とはまた贅沢な品を振る舞っていただけるなら端から端まで全ていただきます。いえ、一つずつでなく十…もう少し頂いても
甘いものにはめがありませんが、無花果漬けとお酒はいくら飲んでも食べても飽きませんね。
「おや、おりーぶ とやらもなかなか…」
ひよろながな見た目、にもかかわらず誰か仲間か止められるまで思いの限り蜂蜜を堪能しましょう。好き嫌いもありませんので何でも、進められるまま喜んでいただきます。
満たされた分だけ仕事はこなしますよ?
でないと僕も処刑されてしまうかもしれませんからね。嗚呼、恐い恐い。
琥珀色の甘やかな雫は、太陽神が落とした涙のようだと謳われて。
そんな自然の育みと大河の恵みが、砂漠広がる地にあっても、この街に繁栄をもたらしている。
「蜂蜜の街? 素敵じゃない!」
赴いた賑やかな街の広場で、巡らせた森の彩りに甘やかな琥珀を重ねて。
シャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)は、ふふと笑み零し続ける。
「蜂蜜って甘くて美味しいだけじゃなくて、美容や健康にもいいのよね~」
絶世の美女と謳われた古代エジプトの女王も美容のために蜂蜜を使っていたと言われているくらいだ。
それに栄養価も高く、蕩けるように甘やかで美味。
シャムロックは漂う甘香に瞳を細めながらも、そっと呟きを落とす。
……どうせ崇めるなら、黒い狼より蜜蜂を崇めるべきだわ、なんて。
けれどまだ、そんな黒狼の姿は此処にはないようだし。
「さておき、せっかくだから堪能させてもらいましょう♪」
軽やかな足取りで、蜂蜜の振舞いを受けるべく歩みを勧めれば。
「わぁっ、はちみつ漬けもたくさん……! シロップをドリンクにしても美味しいのよね、漬けたものの風味が溶け出して」
器に盛って貰ったのは、琥珀の蜜纏った宝石のような果物たち。
まずは美貌の女王も好んだという、艶やかに煌めくイチジクをひとつ摘まんで。はむりと口に運んでみれば。
「そのまま食べても美味し~い♪」
噛めば広がる上品な甘さはふわりと優しく、柔らかでプチプチとした食感がまた良い感じ。
そして果物を漬ける食べ方もとても美味しいけれど。
蜂蜜を使った様々な品をぐるりと見回して、シャムロックはとろりと滴る雫を見つめ思い巡らせる。
「わたしならスコーンとか焼くときに一緒に使いたいなぁ」
伝統的な魔女の暮らしにもきっと、自然の甘やかな恵みは大活躍だろうから。
そんな蜂蜜はそのままでも十分に美味しいけれど、お菓子に料理にと、万能の甘味料にも。
「料理と聞けば参加せざるおえませんね」
そう密かなる気合いも十分に、広場へとやって来たのは、紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)。
左額に氷水晶の双小角を生やした彼は、一見するとすらりとした細身であるのだが。
蜂蜜とはまた贅沢な品を、と。ぐるり嬉々と見回していれば、どれを食べるかい? と街の人に声を掛けられて。
振る舞っていただけるならと、雪名は返す。
「端から端まで全ていただきます」
「全部!? そりゃ嬉しいいい食べっぷりだねぇ。じゃあ、全部をひとつずつ……」
「いえ、一つずつでなく十……もう少し頂いても」
丁寧に穏やかにお願いするのは、全部×10個……!? いえ、それ以上いただきます!
そう、雪名は現在の見た目の印象からは想像つかないくらいの大食いな上に。
「甘いものにはめがありませんが、無花果漬けとお酒はいくら飲んでも食べても飽きませんね」
さらに甘党で、酒だっていける口でもあるのです。
どんどん消えていく無花果漬けと酒に、街の民も周囲の人たちも瞳を瞬かせるほどだけれど。
「おや、おりーぶ とやらもなかなか……」
ぱくりと口にしてみたオリーブの蜂蜜漬けも、無花果とはまた違ったほろ苦い甘さが大人の味わいで。
いわゆる味変にもなって、食も酒もますます進みます……!?
好き嫌いも特にないので何でも美味しくいただけるため、勧められるまま喜んでひたすら涼し気な顔で口に運び続ける雪名に。
「その身体に、よくそんなに……そろそろやめておいた方が」
流石に、ストップの声が……?
見た目がひょろなが体型というギャップが、ますます周囲を驚かせた模様。
そんな黙々と雪名がひたすら蜂蜜の振舞いを受けている中。
(「蜂蜜の街に溶け込むためにも、まずは心から催しを楽しみます」)
わくわくと広場をあちこち見て回っているのは、ナビィ・アルラーニア(タイムカプセルミミック・g00063)。
どれもこれも、全部美味しそうなのだけれど。
「わたしが気になっているのは、やはりハチミツパンでしょうか。あとはハイビスティーにも興味があります!」
やはり人気だと聞いたハチミツパンは食べておきたいし、美しい古代エジプトの女王も飲んでいたというハイビスティーも気になるところ。
ナビィは色々と目映りしながらも、一緒に蜂蜜の香りする広場を巡るクロヤギさんへと目を遣って。
「クロヤギさんは何が気になりますか?」
そう訊ねてみれば……何ていったって、クロヤギさんは道案内がとっても上手。
こっちこっち、と言わんばかりの様子について行ってみれば。
「……ふむふむ、ヨーグルト? では、それも一緒に頂きましょう!」
クロヤギさんご所望のヨーグルトは勿論、ハチミツパンやハイビスティーも発見。
沢山の美味しいものを前に、迷える仔羊状態になるも楽しいけれど。
「広場にたくさん並んでいるフルーツの瓶詰めを眺めるだけでも楽しそうですよね」
時間はちっとも待ってはくれないから、あれもこれもと、欲張って見て回ります!
そしてふらりふらりと歩き回りながらも、ふと。聞こえてきた話に、耳をそばだててみれば。
(「……と、街の人と色々お話もしておかなくちゃね」)
「この街の神様は、ウェプワウェト様、でしたっけ」
そう丁度、街の人に話題を振ってみたシャムロックの声。
「ああ、ウェプワウェト様は黒狼の獣神様さ。いきなり街を襲った狼の群れも、何度も奇跡の力で諫め追い払ったんだ」
「それに、ウェプワウェト様の青き炎は罪人を裁く炎なんだ」
「なるほど、狼たちの様子に疑問が……」
シャムロックはそう街の人達が語るウェプワウェトの話に耳を傾けながらも。
大きくこてりと首を傾け、こう続けるのだった。
「そもそも狼が襲ってくるのがおかしくなぁい? 家畜がいるならともかく、ここは養蜂の街でしょう?」
「狼の襲撃は怖いですね……でも確かに、何で狼はこの街を何度も襲ったのでしょうか?」
シャムロックの言葉に同意するように、通りかかったナビィもそう続けて。
「え? 言われてみれば……」
「家畜がいる村も、そういえばすぐ近くにはあるのにな」
「そちらは襲われてないんですよね? 不思議ですよね」
ナビィは街の人達の心に生じた疑惑を否定することなく、同意を示すことで不安をさり気なく煽って。
シャムロックはすかさず、ボソッと呟きを落とすかの様に紡ぐ。
「それにウェプワウェト様だって黒い狼……」
それは皆、頭のどこかで考えていたことであったのだろうか。
誰も彼女を言葉を否定することなく、周囲の様子を窺いつつも街の人同士顔を見合わせている。
そんな人たちの姿を、クロヤギさんと一緒にそっと見守るナビィ。
はじめは小さな疑惑も、さざ波のように広がることを願って。
人々は奇跡の力があるという神を崇めていると同時に、畏れてもいるのだ。
いくら罪人であったとしても、蒼の炎で人を焼く姿などを何度も見せられれば。
そして、まだ腹八分目くらいではあるけれど。
「満たされた分だけ仕事はこなしますよ?」
そう御馳走様でしたと手を合わせた雪名が、街の人達の疑惑に拍車をかける。
「でないと僕も処刑されてしまうかもしれませんからね」
肩を竦めてみせながら――嗚呼、恐い恐い、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】がLV2になった!
【強運の加護】がLV2になった!
【エイティーン】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【リザレクション】がLV2になった!
宵刻・紡
【宵星月】
広場に満ちる甘い匂いと賑わい
言葉にならない感動で瞳を輝かせ
すごい…!
すきなもの、…憶えてないんだ
しゅんと眉が下がりかけたけど
…優しい、甘さ
セイがくれた一粒ですぐに元通り
ふふ、なあに、その隊
ハクが隊長、かっこいいね
おれのすきなもの、二人とならたくさん見つけられそう
みんなで少しずつ色んな物を
二人がくれるあれもこれも
どれも美味しくって頬が蕩けそう
こんなに幸せなのは、きっと蜂蜜が美味しいからって理由だけじゃない
おれの、すき…
あのね
こんなの答えにならないかも、だけど
今日、二人と食べたもの…どれも甘くって、心がぽかぽかして、全部だいすき!
情報収集は後でちゃんと
今はただ、甘い時間に揺蕩っていたい
緋月・ハク
【宵星月】
セイ、ツムギ!はちみつだって!
どれ食べようっていっぱい目移りしちゃう
ツムギはどれがすき?
…あって、しゅんとするけど
ふわ、セイかっこいー!
飴、僕にも!って飛び跳ねる
そうだ、たくさんが初めてなのは素敵!
今日はツムギのすき探し隊ね
セイと目配せして隊長ハク、がんばるぞ~
ふたりにはちみつミルクを差し出して
三人で分けたら色んな味を食べれるよって名案の顔
はちみつとチーズのパンおいしいって瞳きらきらで差し出そ
あれ僕にもセイのオススメがいっぱいだ
えへへ、三人で食べるのしあわせだね
ねぇツムギ、きみのすきはあった?
あっは、一番あまくて、ぽかぽかな答えだ
僕もだいすき!
おいしくて、しあわせだから
情報は、あとで
鬼灯・董星
【宵星月】
蜂蜜、か
太陽神の涙は随分甘やかなもので喩えたんだな
燥いで目移りの二人にそっと眦を緩め
ツムギ、こっち向け
ぽいと口の中へ、蜂蜜飴
落ち込まずとも佳い
憶えてないならまた色々な味が初めてに成るんだ
こんな愉しいことは無いだろう?
なあ、ハク隊長?としたり貌で目配せ
跳ねる隊長にも飴ひとつ
お勧めに己も舌鼓
パンにアイス乗せて、蜂蜜垂らしても美味そうだな
二人にもっと食えと言わんばかりにあれこれ差し出し
噫、心がぽかぽか、する。するな。
口の中で蕩ける蜜に、溶けてゆく心、寄り添う三人の温度
想い出ごと、甘さは残ってゆくから
俺もいっとう好きになる
片隅で情報を拾うのはもう暫し後か、と小さく微笑み
機嫌良さげに尾を揺らす
パラドクストレインでやって来た、時の先……そこは、乾いた空に熱宿す風が吹き抜ける砂漠の地。
けれど肌を撫でる風が運んでくるのは、暑さ感じる熱だけではなくて。
「すごい……!」
「セイ、ツムギ! はちみつだって!」
街の広場に満ちる、甘い匂いと人々の賑わい。
ふたり並んではしゃいではきょろりと目移りしている、そんな宵刻・紡(薄紅の約束・g04900)と緋月・ハク(竜の揺り籠・g04846)の姿に。
鬼灯・董星(暉血・g04849)はそっと赫を讃える眦を緩め、ふたりが見つめる琥珀を、己の輝血の如きいろにも重ね紡ぐ。
「蜂蜜、か。太陽神の涙は随分甘やかなもので喩えたんだな」
この街が誇る自慢の逸品は、神の涙と謳われるほどの甘き自然の恵み……そう、蜂蜜。
そんな濃厚な蜂蜜や、蜂蜜を使った美味しそうな品々を見回して、どれ食べよう、って。
いっぱい目移りしながらも、言葉にならない感動で瞳を輝かせている連れに、ハクは訊いてみる。
「ツムギはどれがすき?」
その言葉に、紡は少しだけ考えてから。
「すきなもの、……憶えてないんだ」
考えてみても思い浮かんでこない「すき」に、しゅんと眉が下がりかけて。
そんな紡の様子に……あって、ハクもしゅんとしちゃいそうになるけれど。
「ツムギ、こっち向け」
ふいに届いた声に、顔をひょこりと上げれば。
「……優しい、甘さ」
ぽいと口の中へ放られたのは、甘く優しいひと粒。
「ふわ、セイかっこいー!」
ハクもつられて顔をあげて、ぱっと表情を輝かせながらも。
……飴、僕にも!
お強請りしてぴょこぴょこ飛び跳ねれば、彼の口にも蜂蜜飴をひとつ。
そして董星は、ほこほこ甘い味を堪能している紡へと告げる。
「落ち込まずとも佳い。憶えてないならまた色々な味が初めてに成るんだ。こんな愉しいことは無いだろう?」
……なあ、ハク隊長?
そうしたり貌で隊長へと目配せすれば。
「そうだ、たくさんが初めてなのは素敵! 今日はツムギのすき探し隊ね」
……隊長ハク、がんばるぞ~。
向けられた目配せに、目配せして返して……隊長のやる気も満々!
そんなふたりの言葉に、紡は思わず笑っちゃって。
「ふふ、なあに、その隊。ハクが隊長、かっこいいね」
頼もしい隊長と副隊長を交互に見つめながら、ほわりと笑んで返す。
……おれのすきなもの、二人とならたくさん見つけられそう、って。
ということで早速、すき探しの始まりです!
ハクがふたりに差し出すのは、とろり甘い琥珀を溶かしたはちみつミルク。
そして、さすがは隊長。
「三人で分けたら色んな味を食べれるよ」
……はちみつとチーズのパンおいしい、って。
瞳きらきら名案の顔で、ふたりにもお裾分け。
董星はそんな隊長のお勧めに舌鼓を打ちながらも。
「パンにアイス乗せて、蜂蜜垂らしても美味そうだな」
もっと食えと言わんばかりに、ふたりへとあれこれ差し出して。
「あれ僕にもセイのオススメがいっぱいだ」
オススメしていたはずが、気が付けば……ハクの目の前も、オススメされたものでいっぱいに。
紡も、皆と少しずつ色んな物を楽しみながら。
ふたりがくれるあれもこれも、はむりと口に運んでみれば。
「どれも美味しくって頬が蕩けそう」
思わず落ちそうなほっぺをおさえつつも、思う。
……こんなに幸せなのは、きっと蜂蜜が美味しいからって理由だけじゃない、って。
「えへへ、三人で食べるのしあわせだね」
ハクも幸せそうにそう笑ってから。
ほっこりと「おいしい」を堪能している紡へと訊いてみる。
「ねぇツムギ、きみのすきはあった?」
「おれの、すき……」
紡はぐるり、眼前に並んだ甘やかなお勧め達を見回した後。
「あのね、こんなの答えにならないかも、だけど」
ふたりへと瞳を向けて、そっと口を開く。
「今日、二人と食べたもの……どれも甘くって、心がぽかぽかして、全部だいすき!」
今日ふたりと一緒にみつけた――ぽかぽかな「だいすき」を。
でも、ぽかぽかしているのは、紡だけじゃなくて。
「あっは、一番あまくて、ぽかぽかな答えだ。僕もだいすき!」
「噫、心がぽかぽか、する。するな」
ハクと董星だって、同じ。
口の中で蕩ける蜜に、溶けてゆく心、寄り添う三人の温度。
(「想い出ごと、甘さは残ってゆくから」)
だから董星はこう思わずにはいられない……俺もいっとう好きになる、って。
そんな、みんなのすき探し隊は、大成功の絶好調!
いえ、まだまだ沢山、もう少しだけ、だいすきを探したいから。
「片隅で情報を拾うのはもう暫し後か」
きちんとやるべきことも勿論、頑張るけれど。
小さく微笑み、機嫌良さげにゆうらり尾を揺らす董星に、こくりとハクと紡は頷く。
「情報は、あとで」
「情報収集は後でちゃんと」
だって……おいしくて、しあわせで。
今はただ、甘い時間に揺蕩っていたいって、そう思うから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【狐変身】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
咲樂・神樂
⚰️爺とオネェ
賑やかねぇ!
蜂蜜のあまーい香りも堪らないわ……て、常世!
一人でふらふら行かないの!
迷子になったらどうするのよ!
……は?義兄?次に呼んだらあんたを蜂蜜につけてやるわ
と、ほら見て!
これは果物を蜂蜜につけたものね
蕩けるような香り…あたしは柘榴と桃を買っていこうかしら
常世は?
噫、それはパンよ!
みてて、こうしてチーズと蜂蜜をかけると…たまらなく美味しいのよう!
食べてご覧なさい
でしょう?気に入ったかしら!
折角だから異文化を存分に楽しめばいいわ
だから義兄ではない
刺すぞ
ま、あたしにとっての神はお父様だけだけど……なんて言ったら怒られるかしらね?
どんな神様がこの恵をくれてるのか話でも聞いてみましょ
暁月・常世
🌙爺とオネェ
ほー!こりゃあすごいの
わしはこんな市は初めてじゃ!
蜂蜜の甘い香りに誘われるように好奇心のままにあちらこちらに顔を覗かせる
すまんな
神樂……流石、未来のわしの義兄じゃの
おお怖や
軽口を叩きながら市を見てまわる
果実と蜂蜜、とな?
わしはこれがいい無花果じゃ
牛乳に蜂蜜が入ってるのもよいの
あとこれじゃ!ふわふわした小麦を練って焼いたもの!食べてみとうてな
ぱん、成程
手際の良さに感心しつつ差し出された蜂蜜チーズぱんを食べれば─おお、と瞳が煌めく
こりゃあ美味い!
楽しんでおるぞ!義兄は物知りじゃの!
この恵も神のお陰、か?
信仰があるなら像もあるじゃろ
一つ拝みたいものじゃ
こんな美味に出逢えたのじゃからな!
ひいらりふわり、乾いた砂漠の空に梔子薫る袖を游ぐようにあそばせながら。
咲樂・神樂(絢爛朽桜・g03059)は歌うようにキャッキャ、はしゃいだ声で紡ぐ。
「賑やかねぇ! 蜂蜜のあまーい香りも堪らないわ」
あまやかなものは、好き。
熱さ纏う風が届けてくれるのは、とろり蕩ける様な琥珀色の蜜の香。
……いや、神樂に負けぬ程、はしゃいでいるのは。
「ほー! こりゃあすごいの。わしはこんな市は初めてじゃ!」
「……て、常世!」
蜂蜜の甘い香りに誘われるように、好奇心のまま。
あちらこちらにひょこりと顔を覗かせんとちょろちょろするのは、暁月・常世(星辰月詠・g04709)。
そんな熱無き月灯の金瞳に、わくわくしたいろを宿す自称・爺に。
「一人でふらふら行かないの! 迷子になったらどうするのよ!」
神樂は迷子にならないように、よーく言って聞かせれば。
……すまんな、なんて首を竦めながらも。
常世はうんうん頷いて続ける。
「神樂……流石、未来のわしの義兄じゃの」
「……は? 義兄?」
そんな耳に届いた言葉にぴくりと秒で反応して、神樂はすかさず返す。
「次に呼んだらあんたを蜂蜜につけてやるわ」
そして……おお怖や、と軽口を叩き、呟き零す常世を後目に。
神樂は、逢魔が時の空の双眸をキラキラと輝かせて、琥珀纏う宝石の如き果実たちを見つめ紡ぐ。
「と、ほら見て! これは果物を蜂蜜につけたものね」
「果実と蜂蜜、とな?」
「蕩けるような香り……あたしは柘榴と桃を買っていこうかしら。常世は?」
「わしはこれがいい無花果じゃ。牛乳に蜂蜜が入ってるのもよいの」
じっくり漬けられた瓶の中の果物達は、黄金の蜜の彩と甘やかな味や香りを纏わせて。
柘榴と桃、無花果の宝石をころんと取り分けて貰った後、常世の興味をそそった蜂蜜ミルクも一緒に。
けれど、そわりとする彼が気になっているのは、それだけではなくて。
くるり巡らせた瞳にお目当てのものを見つければ、はしゃぐように付け加える。
「あとこれじゃ! ふわふわした小麦を練って焼いたもの! 食べてみとうてな」
「噫、それはパンよ!」
「ぱん、成程」
「みてて、こうしてチーズと蜂蜜をかけると……たまらなく美味しいのよう!」
神樂はそうささっと、焼きたてパンにたっぷりチーズをのせて、蜂蜜をとろりと上からかけて。
――食べてご覧なさい。
そうずずいっと、彼の前へと差し出す。
そして、覚えたての言葉を使いたがるお年頃な爺は、ぱん、ともう一度だけ復唱してから。
彼の手際の良さに感心しつつも、はむっと蜂蜜チーズぱんを食べてみれば。
「――おお」
瞳をキラキラ煌めかせて、感嘆のひとこと。
「こりゃあ美味い!」
「でしょう? 気に入ったかしら!」
ふふ、と桜の如き淡い笑みを咲かせながら、神樂は常世へとこう続けるけれど。
「折角だから異文化を存分に楽しめばいいわ」
「楽しんでおるぞ! 義兄は物知りじゃの!」
「だから義兄ではない。刺すぞ」
義弟とは、刺したりチャリで轢いたりするくらいの勢いで、決して認めません。
そんなやたら低い声色で紡がれた言の葉にも、ひらり花灯のように優しく好々と笑って。
「この恵も神のお陰、か? 信仰があるなら像もあるじゃろ。一つ拝みたいものじゃ」
……こんな美味に出逢えたのじゃからな! なんて。
ぱんのおかわりをと持ってきた街の娘に、そうさり気なく常世が訊ねてみれば。
「像はあるみたいだけど、普通の人が入れない教会の奥にあるから、私もみたことないの」
「ほう、人目に触れぬところに……」
常世はそう呟くと同時に、ぱんのおかわりもちゃっかり貰って。
「どんな神様がこの恵をくれてるのかしら?」
神樂は再び、わくわく待つ常世に蜂蜜チーズぱんを作ってあげてから。
爛漫に咲かせた櫻の如き微笑みを絶やさずに、艶やかな朱砂に熟れた柘榴を食んで。
街娘の「神」の話に相槌を打ってあげながらも、心の中で、そっと歌うように紡ぐ。
(「――ま、あたしにとっての神はお父様だけだけど……」)
……なんて言ったら怒られるかしらね? なんて。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
エーブリム・ボウマン
【奴崎組】の仲間と広場近い酒場でミード祭り
HAHAHA、おかわり!
女子組は砂漠出身だっけ
ミードに合うつまみ、教えてくれよ
暑い分、飲み物がさらに美味いな
ウィリアムは暑くね?その格好
オレは暑い!だからもっと飲もうぜ、ファラオ組長の奢りで
よ、太っ腹!乾杯!
サンドの甘味もいいが胡椒の辛さも合うな、キリバラ!
旅の途中にココに寄ったんだが
この辺の観光地とか…後、逆に入っちゃダメと神様に言われてる場所も教えてくれねえ?知らずに入ったら怖いし
と人が遠ざけられてる場所を聞くぜ
で、カルン嬢ちゃんに耳打ち
この手の偽神様は人気の無い場所に神像や財宝を置いてるのがお約束だよな
オレ達の(未来に強奪する)財宝にかんぱーい!
ウィリアム・エナード
【奴崎組】
俺、お酒ってエールしか飲んだこと無いから楽しみだぜ
ドンパチやる前の景気づけだ、目一杯楽しもうぜ!
蜂蜜漬けの果物を蜂蜜パンで挟んだフルーツサンドを食べつつ、ミードを頂くぜ
暑くないかって?魔術で冷気出してるんで大丈夫……あぁいや、やっぱ暑いし蕩々ちゃん奢ってくんね?
うわ、超美味ぇじゃんこれ。新宿島に持ち帰りてぇな
ってワケで現地民から蜂蜜を多めに買っておくぜ
ついでに聞き込みしておこっか
ちょっと拝んでいきたいし像の場所教えてくんない?って【情報収集】するぜ
別に止めなくていいんじゃない?もしかしたら信仰を奪えるかもだし
実は俺も財宝には興味あるんだよね……珍しい魔導書とかねぇかなー
アドリブ等歓迎
カルン・ティミド
【奴崎組】
黄金に輝く蜂蜜!素敵です!見て味わって楽しみます。
ミードにはチーズや果物ですよ!いっぱい呑みましょう!
チーズや果実に蜂蜜たっぷり垂らして金ぴかにしちゃいます。
このまま持ち帰って飾りたいくらいですが…一口でぱくりです。
ふふ…幸せです…っ。ミードを飲むのが止まらなくなっちゃいますね。
エジプトの暑さには慣れてましたが…この体だと熱いですね…。
少しだけウィリアムさんに近づいて涼ませてもらいます。
え、愛々様が奢ってくれるんですか…!さすが王の中の王です!崇めます!(尊敬&酔っぱらいテンション
(耳打ちされて悪い笑顔)
それは!奪…壊しに行かないとですね!
信仰を無くすために…ふふふ…
財宝に乾杯です!
蕩々・愛々
【奴崎組】
とりあえずミード!ミード!
うん美味しい!ファラオ感激!
つまみ?そだなー、現代ニホンでいうオツマミみたいなのそんな無かったからなー。パンとかチーズとかでいいんじゃない?これも美味しいし
ってあれ?いやなんで我が……えーい我もファラオだ!どんどん奢ってやるから飲めー!!!!かんぱーい!
ミードを飲みながらパンとか果物とかいっぱいつまんでいく
ついでに住民からなんかいい感じの情報貰えないかなー
酔ってる人間の口の軽さは信頼してるよ
エーブリムさんとカルンちゃんの悪巧みを聞きつつウィリアムさんに耳打ちする
これさー、止めた方がいいと思う?
……あー、まーそれもそうか。ピラミッド荒らすわけじゃないしいいのか
霧原・瑶蓮
【奴崎組】
おお、右を向いても左を向いても蜂蜜の甘い匂い。ミードを飲みつつこれはちょっとアレンジしたくなるよな!
取り出すのはトレイン乗車前にポケットに突っ込んでおいたミル付黒胡椒。
パンとチーズがあるならこれでハニーピザができるぞ。
現地人の皆さんに窯を借りて生地とチーズで焼き上げよう。
ここに蜂蜜をたっぷりかけて仕上げに黒胡椒をぱらぱらり。
蜂蜜の甘さに挽きたて黒胡椒の豊かな香りと刺激が合うんだこれが。
アレンジしたものをみんなに振舞いつつ現地人の皆さんにも試してもらおう。
よそ者への警戒が低減すれば【友達催眠】の効果も上がって、情報収集もしやすくなるだろうよ。
案内された時先は、古代エジプトの神々を模した獣神の王朝。
パラドクストレインから降りその地へと立てば、感じるのは暑さと乾いた空気。
そして熱を帯びた風と共に、ふわりと運ばれてくるのは。
「おお、右を向いても左を向いても蜂蜜の甘い匂い」
黒の瞳を巡らせる霧原・瑶蓮(無銘の拳士・g04575)が言うように、街を満たす甘やかな香り。
それから皆で足を向けるのは、蜂蜜が振舞われているという賑やかな広場からほど近い酒場。
酒場を訪れた目的はそう、言わずもがな!
「とりあえずミード! ミード!」
「俺、お酒ってエールしか飲んだこと無いから楽しみだぜ」
蜂蜜から作られた酒・ミード。酒です!
ファラオだってお酒大好き。蕩々・愛々(顔の無いファラオ・g01218)が嬉々と蜂蜜の如き金の瞳を輝かせれば。
まずはエールの一杯というのも良いのだけれど。ウィリアム・エナード(火薬塗れの付与術師・g01240)が皆と楽しむ今日の酒は、初めて口にする甘やかな酒。
「ドンパチやる前の景気づけだ、目一杯楽しもうぜ!」
そして皆で早速、ミードで満たされたグラスを掲げて――乾杯!
「うん美味しい! ファラオ感激!」
「HAHAHA、おかわり!」
ファラオも感激する程の美味しさに、ぐびっと景気よく一杯飲み干したエーブリム・ボウマン(人間の映画俳優・g01569)は、早速おかわり!
そんなミードや瓶を満たす濃厚な蜂蜜たちは、艶やかな煌めきを纏っていて。
「黄金に輝く蜂蜜! 素敵です!」
その宝石の如き輝きに、カルン・ティミド(略奪竜カルン・g00001)の心が弾んでしまうのも当然のこと。
ラーの涙と謳われた黄金のいろをうっとりと愛で、その甘やかさをじっくり味わって楽しんでいれば。
エーブリムはおかわりのミードを手に、愛々とカルンへと視線を向けて。
「女子組は砂漠出身だっけ。ミードに合うつまみ、教えてくれよ」
やはり酒にはつまみは必須。良い酒の肴がないかと訊ねてみれば。
「つまみ? そだなー、現代ニホンでいうオツマミみたいなのそんな無かったからなー。パンとかチーズとかでいいんじゃない? これも美味しいし」
「ミードにはチーズや果物ですよ! いっぱい呑みましょう!」
枝豆や揚げ物、スナックこそないけれど……蜂蜜を纏わせたチーズや果物やパンも、酒のあてにぴったり。
カルンはまるで宝石のような果実や濃厚なチーズに、蜂蜜をたっぷりと垂らして、まるで財宝かの如く金ぴかに。
「このまま持ち帰って飾りたいくらいですが……」
けれどここはやはり、一口でぱくり!
「ふふ……幸せです……っ。ミードを飲むのが止まらなくなっちゃいますね」
「暑い分、飲み物がさらに美味いな」
幸せそうに笑むカルンの言葉に、こくりとエーブリムは頷いてから。
ふと次に視線を向けるのは、蜂蜜漬けの果物を蜂蜜パンで挟んだフルーツサンドとミードを堪能しているウィリアムの姿。
「ウィリアムは暑くね? その格好」
パンク系の服に身を包む彼に、そう訊ねてみるエーブリム。
瑶蓮もいつも通り長袖ではあるが、何となく軽薄そうな見目をしているウィリアムは暑そうな印象だから。
けれど、心配無用。
「暑くないかって? 魔術で冷気出してるんで大丈夫……」
魔力を編んで出している自前の冷気があるから、全然暑くは――。
「オレは暑い! だからもっと飲もうぜ、ファラオ組長の奢りで」
「あぁいや、やっぱ暑いし蕩々ちゃん奢ってくんね?」
やっぱり暑いです、奢って貰わないといけないくらい暑いです!
そんな、突然振ってきたエーブリムとウィリアムの声に。
「ってあれ? いやなんで我が……」
愛々は思わず、瞳をぱちくりさせるけれど。
「えーい我もファラオだ! どんどん奢ってやるから飲めー!!!! かんぱーい!」
「よ、太っ腹! 乾杯!」
「さすが蕩々ちゃん! 目一杯呑もうぜ!」
「おお、俺もいただこう。乾杯!」
「え、愛々様が奢ってくれるんですか……! さすが王の中の王です! 崇めます!」
改めて皆で、愛々の奢りでもう一度――かんぱーい!!
だって彼女は、偉大なるファラオだから!
そんな色々な意味で神な彼女へと尊敬の意を示しつつ、酔っぱらいテンションできゃっきゃとはしゃげば。
「エジプトの暑さには慣れてましたが……この体だと熱いですね……」
カルンはそう、ふうっと息を吐いてから。
少しだけ近づいて涼ませてもらうのは、魔術の冷気を生み出すウィリアムの傍。
そして瑶蓮は、何気にちょっぴりそわり。
口にするミードや蜂蜜はとても濃厚で美味だから。
「これはちょっとアレンジしたくなるよな!」
そしてすかさず取り出すのは、パラドクストレイン乗車前にポケットに突っ込んでおいた秘密兵器――ミル付黒胡椒。
「パンとチーズがあるならこれでハニーピザができるぞ」
それ、絶対酒に合うに決まっているやつです……!
ということで早速、街の人にお願いして窯を借りてから。
生地とチーズで焼き上げれば、こんがりいい塩梅に。
でも勿論、それだけではありません。
「蜂蜜の甘さに挽きたて黒胡椒の豊かな香りと刺激が合うんだこれが」
瑶蓮は、焼き上がったその上から蜂蜜をたっぷりとかけて、仕上げに黒胡椒をぱらぱらり。
アレンジしたものを皆に振舞いつつも、現地人の皆さんにも試してもらうべくお裾分け。
「おお……これは美味しいな!」
「この黒胡椒がまたいい味を出している……」
街の人たちもハニーピザの美味しさに、ほこほこご満悦。
瑶蓮のアレンジ蜂蜜料理は、よそ者への警戒を低減させて。
信義の詠いをもって友好的に働きかけ積極的な気遣いをみせれば、同時に発動した友達催眠も相俟って、さらに信頼関係が築かれて和気藹々。
いえ、勿論、街の人だけでなく。
「サンドの甘味もいいが胡椒の辛さも合うな、キリバラ!」
おかわり! と、ますますエーブリムの酒も進みます!
ウィリアムも、フルーツサンドやハニーピザを頬張り、ミードを口にしながらも。
「うわ、超美味ぇじゃんこれ。新宿島に持ち帰りてぇな」
街の人に頼んで、蜂蜜を多めに買っておくことに。
愛々もミードを飲みながら、パンや果物やピザをいっぱいつまんで。
「どれも美味しい! ファラオもお墨付きの美味しさだよ! こんなに美味しい蜂蜜が採れるなんて、この地の神様も喜んでるんじゃない?」
(「ついでに住民からなんかいい感じの情報貰えないかなー」)
蜂蜜料理を褒めつつも、さり気なく神様のことを口にしてみる。
……酔ってる人間の口の軽さは信頼してるよ、って。
「神様……ウェプワウェト様もこの街の蜂蜜は気に入っていらっしゃるね」
そしてクロノヴェーダの名を口にした街の人に、エーブリムは自然な雑談を装い訊いてみる。
「旅の途中にココに寄ったんだが。この辺の観光地とか……後、逆に入っちゃダメと神様に言われてる場所も教えてくれねえ? 知らずに入ったら怖いし」
「ちょっと拝んでいきたいし、あったら像の場所とか教えてくんない?」
……ついでに聞き込みしておこっか、と。
ウィリアムもそっと思いつつ、さらりと像の在り処を聞き出すべく続けている間に。
エーブリムはふいにカルンへとそっと耳打ちし、こんな内緒話を。
「で、この手の偽神様は人気の無い場所に神像や財宝を置いてるのがお約束だよな」
耳を擽る彼の言葉に、カルンの輝く刃尾もぴこりっ。
そして、刹那浮かぶは悪い笑顔……!?
「それは! 奪……壊しに行かないとですね! 信仰を無くすために……ふふふ……」
あくまで、民の信頼をなくす目的ですよ、ええ!
そんなふたりの悪巧みを聞きつつも、愛々は隣にいるウィリアムにこそり耳打ち。
「これさー、止めた方がいいと思う?」
「別に止めなくていいんじゃない? もしかしたら信仰を奪えるかもだし」
「……あー、まーそれもそうか。ピラミッド荒らすわけじゃないしいいのか」
王の墓場を荒らして財宝ゲット、ならば止めるところだけれど。
人々を欺いている偽物の神様のものならば、信仰も奪えて一石二鳥も三鳥にもなるかも?
さくっとすぐに返って来た彼の答えに、愛々も納得した様にこくりとひとつ頷いて。
それに、やっぱり。
「実は俺も財宝には興味あるんだよね……」
……珍しい魔導書とかねぇかなー、なんて。
ウィリアムも何気にそわりと、そう財宝に夢を馳せれば。
意気揚々と、もう何杯目になるか分からないミードのグラスを掲げながら、エーブリムはいい笑顔。
「オレ達の財宝にかんぱーい!」
未来に強奪するお宝に……さぁ、前もって景気よく祝杯です!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【強運の加護】がLV3になった!
【友達催眠】がLV4になった!
効果2【リザレクション】がLV3(最大)になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
レオアリア・フォルシオン
【博物館】
蜂蜜…新宿では様々な甘味が味わえたけど、やはり古代の出身としては蜂蜜に強い思い入れがあるわね
まず、紅茶を頂いてそこに蜂蜜を入れて味わうわ蜂蜜パンとやらも美味しそうね
後はブリテンでは味わったことのない南方の果実を新鮮なうちに味わうとしましょうか
スイカは新宿でも味わったけど、瑞々しい甘さが特徴的よね
後は…厨房を借りれるならりんごと蜂蜜を活かしてアップルパイでも振る舞いましょうか
わたくしもこのアップルパイは食べた時は夢中になったものよ
…後々、エンネアドの化けの皮を剥ぐにも使えるしね
シル・ウィンディア
【博物館】でご一緒!
へー、蜂蜜かぁ。
結構貴重なイメージだけど、そういうお祭りがあるんだね。
よし、せっかくだから楽しもー♪
ヨーグルトにいれるの、楽しみかもっ♪
ちょっと酸味があるヨーグルトに、さっぱりした甘さの蜂蜜…
はわぁ、いいなー
あと、バケットに垂らすのもおいしいよー♪
レオアリアさん、蜂蜜ヨーグルト、おいしいからおすすめだよー♪
これ癖になりそうなのー♪
イツカさん、それなに?
蜂蜜のお酒かぁ
そういうのもあるんだ。
…気になるけど、わたしは飲めないから、どんな感じか教えてねっ♪
蜂蜜を満喫しつつ、それとなく神様のお話を聞いてみるかな?
蜂蜜って、神様へささげるものなの?
甘いもの好きな神様、どんな神様だろ?
イツカ・ユメ
【博物館】の皆と
事件を解決する為にもまずは現地の様子を探らないと。
わぉ、シルちゃん見て見て!採れたての蜂蜜だって。これは美味しく頂くしかないわね!
紅茶に入れても美味しそうだし、ヨーグルトとも相性良さそうだし。
レオアリアちゃんならどうやって蜂蜜を味わう?
アップルパイかぁ……美味しそう!(じゅるり)
蜂蜜漬けの果物はお土産に良さそうだよね。
博物館に買って帰る?
ん?蜂蜜のお酒なんてのもあるの?
ふふー、これはオトナなわたしが堪能するしかないわね!
やーん、甘くて蕩けちゃうやばーい!
…観光のついでにウェプワウェトに関する【情報収集】もしておきたいけれど。
べろんべろんに酔っ払って役に立たなかったらごめんねっ
パラドクストレインを降りて、大好きな空をふと見上げてみれば。
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)の円らな青の瞳に映るのは、もうどれくらい雨が降っていないのか。
熱を帯びた風が吹き抜ける、乾いた砂漠広がる世界の晴れ空。
そんな時先の列車に乗ってやって来た、獣神王朝エジプトの街の風景をぐるりと見回して。
「事件を解決する為にもまずは現地の様子を探らないと」
イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は、話に聞いた事件を解決するべく気合いを入れながらも。
訪れた広場に並ぶ、甘やかな琥珀色の瓶たちに目を奪われる。
「わぉ、シルちゃん見て見て! 採れたての蜂蜜だって」
「へー、蜂蜜かぁ。結構貴重なイメージだけど、そういうお祭りがあるんだね」
そう……それは、この街の特産物だという蜂蜜。
空から広場の景色に視線映したシルも、今ちょうど催されているという祭りに興味を示して。
「蜂蜜……新宿では様々な甘味が味わえたけど、やはり古代の出身としては蜂蜜に強い思い入れがあるわね」
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は、そう思い返す様に赤の瞳を細める。
シルの言う様に、蜂蜜は古代エジプトにおいて、太陽神ラーの涙と謳われるほど神聖で貴重なものであったというが。
この街では豊富に採れたその恵みに感謝して、自慢の蜂蜜を訪れた者に振舞うのだという。
それに蜂蜜は、古代エジプトの絶世の美女と言われた女王も好んだもの。
古代の高貴な姫騎士であるレオアリアにとっても、新宿島にあるものとはまた違った、思い入れがある味というのも頷ける。
そして、何よりも。
「これは美味しく頂くしかないわね!」
「よし、せっかくだから楽しもー♪」
街の調査のためにも、怪しまれないように思い切り美味しく楽しみます!
とはいえ、蜂蜜とひとことに言っても、その味わい方は様々。
「紅茶に入れても美味しそうだし、ヨーグルトとも相性良さそうだし」
「ヨーグルトにいれるの、楽しみかもっ♪」
悩むように言ったイツカの言葉に、シルはぱっと瞳を輝かせて。
早速、貰ってきたヨーグルトに蜂蜜をとろりと垂らして。ひと匙掬って、はむりと口にしてみれば。
「ちょっと酸味があるヨーグルトに、さっぱりした甘さの蜂蜜……はわぁ、いいなー」
蕩けるような味わいに、感嘆の溜息を漏らして。
「あと、バケットに垂らすのもおいしいよー♪」
試しに蜂蜜をつけて食べてみたバケットも、とても美味しくておすすめ。
イツカはそんな蜂蜜ヨーグルトや蜂蜜バケットにも心惹かれながら、レオアリアへと視線を向けて。
「レオアリアちゃんならどうやって蜂蜜を味わう?」
「レオアリアさん、蜂蜜ヨーグルト、おいしいからおすすめだよー♪ これ癖になりそうなのー♪」
ふたりの言葉を聞きつつも、レオアリアが味わってみるのは。
「まず、紅茶を頂いてそこに蜂蜜を入れて味わうわ。蜂蜜ヨーグルトや蜂蜜パンとやらも美味しそうね」
蜂蜜の優しい甘さとコクを加えた、蜂蜜ティーを。
そして、甘やかな紅茶のお供に添えるのは。
「後はブリテンでは味わったことのない南方の果実を新鮮なうちに味わうとしましょうか」
琥珀を纏った宝石のような果物たち。
そんな、沢山瓶に漬けられている実の中から。
「スイカは新宿でも味わったけど、瑞々しい甘さが特徴的よね」
レオアリアが選んでみるのは、故郷ではあまり見られないものをいくつか。
イツカは艶やかな甘さに煌めく果物達を見つめて。
「蜂蜜漬けの果物はお土産に良さそうだよね。博物館に買って帰る?」
いくつか見繕って、土産に持ち帰る提案を。
そして帰ってからの楽しみもゲットすれば。
レオアリアは広場に設置してあるガーデンキッチンに目を遣って。
「後は……厨房を借りれるならりんごと蜂蜜を活かしてアップルパイでも振る舞いましょうか」
この街自慢の濃厚な蜂蜜と新鮮な林檎を使った、アップルパイを作ってみることに。
「アップルパイかぁ……美味しそう!」
「わたくしもこのアップルパイは食べた時は夢中になったものよ」
じゅるりと期待に満ち満ちたイツカに、レオアリアは借りたキッチンで作業を始めながらも瞳を細めてから。
そっと、こう呟きを落とすように紡ぐ。
……後々、エンネアドの化けの皮を剥ぐにも使えるしね、って。
そして、レオアリアのアップルパイの完成をわくわく待ちながらも。
「ん? 蜂蜜のお酒なんてのもあるの?」
ふと見つけたのは、蜂蜜で作られた酒・ミード。
それを試しに1杯、貰ってみて。
「イツカさん、それなに?」
「蜂蜜のお酒だって。ふふー、これはオトナなわたしが堪能するしかないわね!」
「そういうのもあるんだ。……気になるけど、わたしは飲めないから、どんな感じか教えてねっ♪」
イツカはシルの言葉にこくりと頷きつつも、そうっとひとくち、ミードを口にしてみれば。
思わず尻尾がゆうらり、青の瞳を大きく見開いてしまう。
「やーん、甘くて蕩けちゃうやばーい!」
ほっぺたが落ちそうなくらい、甘やかで美味しい酒の味に。
そしてついつい、ぐびぐびと飲んでしまいそうになりながらも。
念のため、イツカはシルに言っておく。
「……観光のついでにウェプワウェトに関する情報収集もしておきたいけれど」
……べろんべろんに酔っ払って役に立たなかったらごめんねっ、なんて。
さらにレオアリアの絶品焼きたてアップルパイが運ばれてくれば、お酒ももっと進んじゃいそう。
ミードは飲めないけれど、シルもふたりと目一杯蜂蜜を堪能しつつも。
「蜂蜜って、神様へささげるものなの?」
さり気なく、街の人に神様の話を聞いてみれば。
「そうだよ、蜂蜜はウェプワウェト様への貢ぎ物さ。正確に言えば、まずは教会の奥にある石像に捧げるんだよ」
蜂蜜を運ぶ役を担う人しかそこには入れないんだけどね、なんて。
親切に教えてくれた街の人の言葉に、シルはこてりと首を傾ける。
……甘いもの好きな神様、どんな神様だろ? って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
【エアライド】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV4になった!
坂登・悠日理
惺音g03409と
蜂蜜だって
甘い物いいよな
疲れが取れるし頭脳労働には欠かせない
早速ひと匙貰い
甘くてすごく美味しいな
だよなー
惺音の喉は大事にしないと
あっ飲み物とか貰う?
ハイビスカスだってさ
酒もあるけど…どうする?
待って惺音…
パンにチーズに蜂蜜とか…
最っ高じゃん!
あちこちきょろきょろ落ち着かなげ
あっはぐれるなよ惺音
自分を棚に上げ
家にも欲しいなこれ
って瓶がある
持って帰れるのかな?
うーん…色んな果物があるな…
惺音の欲しい果物はある?
二人で食べるんだからお互いに好きな物の方がいいかなって
ちな俺は葡萄だ
食べ比べてもいいけど
林檎もいいね
そういや聞いた事なかったな
惺音は蜂蜜好き?
よかった
自作か
檸檬とかどう?
森瀧・惺音
ゆぅ君(g04140)と
蜂蜜…
お砂糖の代わりにもなるし、何より美味しいよね
ゆぅ君に続いて私もひと匙
うん、美味しい…喉にも良さそう
ハイビスカスってお花だよね
紅茶にもあるんだ
ミード酒は聞いた事はあるよ、神々の飲むお酒だっけ?
味は気になるけど、私お酒強く無いから…
帰りにしよう?
え?
あ、うん
私も興味はあるし楽しいけれど
ゆぅ君の様子に和む
そうだね、朝食にも良さそう
持って帰る用じゃないなら買える所を訊くね
私?
私は…林檎が良いかな
紅茶にもカレーにも合いそうで
あ、葡萄も美味しそう
他には柑橘類もあるのかなぁ
うん、好きだよ
簡単な物ならお砂糖より蜂蜜使うと思う
ホットミルクとか
帰ったら、自分達でも何か漬けても良いよね
街を吹き抜ける、熱を帯びた乾いた砂漠の風。
砂塵とともにそんな風が運んでくるのは、優しく甘やかな香り。
この日の街には、普段よりも沢山満ちている。
賑やかな人々の声と、街自慢の琥珀色をした蜂蜜が。
「蜂蜜だって。甘い物いいよな、疲れが取れるし頭脳労働には欠かせない」
研究をしている時、糖分補給として甘いものを口にしていた事を、ちょっとだけ、そっと思い返すけれど。
坂登・悠日理(叡智の眼・g04140)はすぐに、広場の喧騒に意識を戻して。
「蜂蜜……お砂糖の代わりにもなるし、何より美味しいよね」
こくりと頷く森瀧・惺音(眠れる森の魔女・g03409)の隣で、早速ひと匙。
貰った蜂蜜を、はむりと口に運んでみれば。
「甘くてすごく美味しいな」
とろり濃厚で甘い味わいに、そう瞳をぱちり。
そんな彼に続いて惺音もそうっとひと匙、蜂蜜を口にすれば。
「うん、美味しい……喉にも良さそう」
「だよなー。惺音の喉は大事にしないと」
ちょっぴり眠そうだけど、ほわりと細められた緑色の瞳は、甘い美味しさにキラキラ。
そんな幼馴染みの様子に、悠日理もうんうんと頷いてから。
「あっ飲み物とか貰う? ハイビスカスだってさ」
「ハイビスカスってお花だよね。紅茶にもあるんだ」
古代エジプトの美貌の女王も愛飲していたという紅茶を、ふたり並んでじいっと見つめてみる。
見るものどれも、何だか新鮮で。
「酒もあるけど……どうする?」
悠日理が見つけたのは、蜂蜜で作られた酒・ミード。
蜂蜜自体、古代エジプトでは太陽神ラーの涙と謳われていたと聞いたし。
「ミード酒は聞いた事はあるよ、神々の飲むお酒だっけ?」
やはりそんな神聖なる雫で作った酒を神々は好むと、そう聞いたことがある気がする。
そして、ちらりと向けられた視線に、惺音は少しだけ考えてから。
「味は気になるけど、私お酒強く無いから……帰りにしよう?」
飲んでみたいけれど、きっともっと眠くなってしまうだろうから。
全部終わった後の、帰る時のお楽しみに。
それから、そうだな、と彼女へと短く言葉を返した悠日理であったが。
「待って惺音……」
ふと巡らせた瞳で、見つけてしまったのだ。
「パンにチーズに蜂蜜とか……最っ高じゃん!」
焼きたてパンにコクのあるチーズをたっぷりのせて、その上から好きなだけとろりと蜂蜜をかけて食べる。
そんな幸せすぎる、蜂蜜の食べ方を……!
他にも、心躍る料理やスイーツでいっぱいだから。
悠日理はそわり、あちこちきょろきょろと落ち着かなげ。
それから、ゆるりと広場を眺めている惺音へと視線を戻して。
「あっはぐれるなよ惺音」
迷子にならないよう、声を掛ける。
自分のことは棚に上げて。
そんな彼の声に、ぱちくりと瞳を瞬かせてから。
「え? あ、うん」
素直に小さく頷いた後、惺音は、すげーとかうまそうーとか忙しなく楽しそうなその姿を見つめ、ほわほわ思う。
(「私も興味はあるし楽しいけれど」)
……ゆぅ君の様子に和む、って。
悠日理は、幼馴染の視線が自分にあることなど露知らずに。
家にも欲しいなこれ……そう呟きを落とせば。
「って瓶がある。持って帰れるのかな?」
「そうだね、朝食にも良さそう」
大きな瓶だけでなく、持ち帰りに手頃な大きさの蜂蜜瓶も見つけて。
惺音は通りかかった街の人に訪ねてみる。
「あ……この瓶の蜂蜜、持って帰れますか? 買える所とか、あったら教えてください」
「勿論、持って帰れるし買えるよ。ひと瓶はサービスしとくから、足りなかったらあそこの店で買って帰ればいい」
甘い琥珀で満たされた小さな瓶をサービスして貰えて、やった、なんて。
笑む彼と一緒に、惺音はぺこりと街の人にお礼を言ってから。
次に見つけたのは、大き目な瓶に漬けられた果物たち。
そしてまた、悩まし気に悠日理は首を捻りながらも。
「うーん……色んな果物があるな……惺音の欲しい果物はある?」
そう惺音に訊きつつも続ける。
「二人で食べるんだからお互いに好きな物の方がいいかなって」
「私? 私は……林檎が良いかな。紅茶にもカレーにも合いそうで」
惺音が選んだのは、蜂蜜林檎。
そして悠日理も、もう心に決めています。
「ちな俺は葡萄だ」
「あ、葡萄も美味しそう」
「惺音の林檎もいいね」
……食べ比べてもいいけど、なんて。
やっぱりきょろり、目移りしながらも。
「他には柑橘類もあるのかなぁ」
蜂蜜に合わせたらきっと美味しい柑橘類の蜂蜜漬けも探してみる惺音に、そういや聞いた事なかったな、と。
ふと、悠日理は今更だけれど、訊いてみる。
「惺音は蜂蜜好き?」
「うん、好きだよ。簡単な物ならお砂糖より蜂蜜使うと思う。ホットミルクとか」
そして返ってきた答えに、よかった、と呟きを落としながらも。
「帰ったら、自分達でも何か漬けても良いよね」
「ホットミルクもいいな。それに、自作か」
はむりと琥珀纏った葡萄を頬張りつつも、さっき彼女が言っていたことを思い出して。
悠日理はこう、提案してみる――檸檬とかどう? って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!
鵙目・隆尋
ぎいち(g02950)と
色々あるね、ぎいち
果実の蜜漬けならお土産に出来そう?
え?だって……あの人達、好きそうじゃない?
旅団の大人達を思いながらそんな遣り取りを
そうだね、お土産は後でもいいよね
折角だもの美味しいものを食べよう?
俺はチーズとたっぷりの蜂蜜を乗せたパンにしよう
ぎいち、それは食べ過ぎ……
凄いね、と街の賑わいを褒めて
神様の話になったら
見てみたいね!なんて言ってみようかな
え?本物に逢えるの?
でも、直接会うのは緊張しちゃいそう……
あ!ねぇ!神様って像になってたりしないの?
あるなら像に逢ってこよう?
像なら緊張しないで良さそうだもの
そんな感じで像について聞き出そう
上手く聞き出せたらいいのだけどね
達曽部・義一
隆尋(g00735)と!
どれも美味そうだな!それに良い香りだ……
蜂蜜は色々使えるし、長持ちするから沢山買って行こうぜ!
果実の蜜漬け?持ち帰るには良いんじゃないか
ははは、なるほどな!確かにあの二人は好きそうだ
旅団に持ち帰って、皆が食べられるようにしよう
他にも持ち帰れる物はあるだろうしさ
まずは俺達が頂いて楽しまなきゃだ!
俺はパンにバターと蜂蜜、あと蜂蜜入りヨーグルト
蜂蜜の風味がどれもバッチリ効いて美味い!一瓶いけちゃいそうだな!
感想を語り合いながら神様とやらの話題にはすぐに反応して
本物の神様に会えるってご利益ありそうだ
でも知識無いから無礼なことしたら罰当たりそう
像なら大丈夫かな?教えてくんない?
パラドクストレインが導く、時の先――今回降り立った地は、獣神王朝エジプト。
話に聞いた街へと降り立って、広場までの道のりを歩きながら。
「色々あるね、ぎいち」
「どれも美味そうだな! それに良い香りだ……」
まだちょっぴり慣れない3本の尻尾についた砂をふりふり何気に払いながらも。
鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)の声に、達曽部・義一(まだ三分の一・g02950)は大きく頷いて。
「蜂蜜は色々使えるし、長持ちするから沢山買って行こうぜ!」
甘やかな香りに耳をわくわくぴこり、視線を巡らせて。
隆尋はふと見つけた大きな瓶に目を遣って、小さくこてんと首を傾け紡ぐ。
「果実の蜜漬けならお土産に出来そう?」
「果実の蜜漬け? 持ち帰るには良いんじゃないか」
隆尋の視線を追った義一も、つられて首をこてり。
そんな隣の彼の様子に、隆尋はこう続ける。
「え? だって……あの人達、好きそうじゃない?」
隆尋の言う、あの人達。
旅団の大人達のその顔を思い浮かべながらも、この甘やかな果物を渡したらどんな反応をするか……。
なんて、考えるまでもなく。
「ははは、なるほどな! 確かにあの二人は好きそうだ」
義一は笑って、隆尋の言葉に全面同意。
「旅団に持ち帰って、皆が食べられるようにしよう」
そうまず最初に、土産を買うことが決定したけれど。
改めて、賑やかな広場をぐるりと見回してから。
義一は隆尋へと、こう告げる。
「他にも持ち帰れる物はあるだろうしさ」
……まずは俺達が頂いて楽しまなきゃだ! って。
「そうだね、お土産は後でもいいよね。折角だもの美味しいものを食べよう?」
ということでいざ、街の人にお願いして、ふたりそれぞれ、気になったものを選んで。
「俺はチーズとたっぷりの蜂蜜を乗せたパンにしよう」
「俺はパンにバターと蜂蜜、あと蜂蜜入りヨーグルト」
早速、いただきます! と、義一がはむはむそれらを口にすれば。
刹那、お耳もぴこん、尻尾もゆらゆらゆうらり。
「蜂蜜の風味がどれもバッチリ効いて美味い!」
ぱっと瞳を輝かせ、義一はその甘やかでコクのある美味しさにこう続ける。
「一瓶いけちゃいそうだな!」
「ぎいち、それは食べ過ぎ……」
本当にひと瓶飲み干しかねない勢いの彼に、隆尋はそうツッコんでから。
「それにしても、この街の賑わいは凄いね」
さらっとさり気なく褒め言葉を紡げば。
「そりゃそうさ、この街にはウェプワウェト様っていう神様の御加護があるからね!」
「奇跡の力で街を救ってくださるんだ」
街の人たちの口から出た「神様」の話題に、そっとふたり視線を合わせてから。
「そんな凄い神様、見てみたいね!」
「本物の神様にもし会えたらご利益ありそうだ」
すぐに反応して、そう続ければ。
「ウェプワウェト様は民にも気さくに接してくださる神様だからな」
「もうすぐ広場にいらっしゃるんじゃないか?」
「え? 本物に逢えるの?」
隆尋は、ぱちくりと瞳を大きく瞬いて、上手に驚いてみせてから。
「でも、直接会うのは緊張しちゃいそう……」
「知識無いから無礼なことしたら罰当たりそう」
義一と顔を見合わせて、肩を竦めてみせる。
けれどすぐに、名案を思い付いたといわんばかりに、再び街の人に訊いてみる。
「あ! ねぇ! 神様って像になってたりしないの? あるなら像に逢ってこよう? 像なら緊張しないで良さそうだもの」
「像なら大丈夫かな? 教えてくんない?」
ウェプワウェトという偽物の神の……クロノヴェーダの力になっているという像の在り処を。
(「上手く聞き出せたらいいのだけどね」)
隆尋は義一と一緒に、誘導するように会話を交わしてみれば。
「像は街の教会にあるみたいだけど、一般人はなかなか拝めないな」
「蜂蜜を奉納する役割を買って出れば、見れるって聞いたけど」
でも像でなくても本物が直にいらっしゃるからな、なんて話す街の人たちの声に相槌を打ちながらも。
ふたりそっと、視線を合わせて小さく頷くのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
アシュラフ・シハーヴ
【砂夜】
太陽神の涙…蜂蜜か
甘く好い馨がするというのに
素直に喜べないのは何とも
そうだな、洒落ている
返す音はいつもより静かな響
情報収集に甘い物は効率的だな
などと謂うと味気ないと怒られそうだが
噫、食べたいものはお前と同じだ、アスル
好みは矢張り似る、か
蜂蜜漬けの果物は無花果が気になるな
答えた後に気づいた視線は満足そうだから
なら良かったと笑みを零す
…全く、お見通しだな
ミードの響きに小さく口許に笑み置いて
乾杯は勿論だ
そうだな、土産にも
家でも味わいたいと慾と目論見を
会話はアスルに任せて
代わりに聞こえてくる噂や会話に耳を欹て静かに情報収集を
パピルスに綴るは街の様子と言う名の情報
甘さの中で
少しずつ神を暴き之こう
アストゥル・シハーヴ
【砂夜】
ん、甘い馨りが沢山だ
洒落てんね、この街
何処か、歪なのが残念だけど
蜂蜜堪能して、頭働かせて
まあ、序に情報貰えたら良いよな
広場へ向かう足は自然早くなり
俺、パンとチーズに蜂蜜かけたやつが良い
蜂蜜漬けのリンゴ乗せても美味そうだなあ
アシュは何か気になるもんある?
果物違うの二個にして半分にしたら二度美味い…
じい、と兄へ視線送るけど返る音に満足げ
無花果俺も気になってたよ
んで、やっぱり、ミード。だよな?
乾杯でもしとく?
お土産に出来るなら持って帰りたいし
店主へ世間話がてら朗らかに
なあ、ウェプワウェト様ってさ、お気に入りの蜂蜜あります?
よく通り掛かる店とか
だって気になるじゃないですか、神様が何を好むのか
熱を帯びた乾いた風が、同じ黒曜石の彩をそれぞれそっと揺らして。
ひとつの眸の中を彩る砂漠のオアシスに映り重なる色は、蕩けるように甘やかな琥珀。
それは、神聖なる雫と謳われた神からの賜り物。
「太陽神の涙……蜂蜜か」
砂漠の中にあってもこの街が繁栄しているのは、大河の水と潤沢に採れる蜂蜜の恵みのおかげか。
けれどアシュラフ・シハーヴ(白雪の罰・g01957)は、賑やかにみえる街の風景を映す右の瞳をそっと細め、続ける。
……甘く好い馨がするというのに、素直に喜べないのは何とも、と。
そんな街に潜む不穏ないろを感じ取っているのは、弟のアストゥル・シハーヴ(黒雨の罪・g01958)も同じ。
「ん、甘い馨りが沢山だ。洒落てんね、この街」
豪華ではなくともそれなりに整備された道や建造物に、人々が集う広場。
それは彼の言う様に、洒落ているのだけれど。
ぽつりと呟きを落とす様にアストゥルも紡ぐ。
……何処か、歪なのが残念だけど、って。
そんな弟へと、アシュラフは右のオアシスの彩りをふと向けて。
「そうだな、洒落ている」
ただ、それだけ返す。いつもより静かな響きを纏った音で。
そして今回、蜂蜜の甘い香りに満ちたこの街を訪れた目的。
それは、振舞われるこの街自慢の蜂蜜を味わいながら。
「情報収集に甘い物は効率的だな、などと謂うと味気ないと怒られそうだが」
「蜂蜜堪能して、頭働かせて。まあ、序に情報貰えたら良いよな」
不穏な影の正体……クロノヴェーダの尻尾を掴むべく、歩みを進める。
いや、街の広場へと向かうその足が、つい自然と早くなってしまうのは。
「俺、パンとチーズに蜂蜜かけたやつが良い。蜂蜜漬けのリンゴ乗せても美味そうだなあ」
甘くて美味なものに、やはりどうしても心弾んでしまうから。
それからアストゥルは兄へと目を向け、訊いてみれば。
「アシュは何か気になるもんある?」
「噫、食べたいものはお前と同じだ、アスル」
……好みは矢張り似る、か。
そう改めて感じながらも呟きを落とした兄へと。
(「果物違うの二個にして半分にしたら二度美味い……」)
じい、とアストゥルは視線送るけれど。
アシュラフは、ふと見つけたそれを音で紡ぐ。
「蜂蜜漬けの果物は無花果が気になるな」
そしてそれを聞いたアストゥルは、満足気にこう返すのだった。
「無花果俺も気になってたよ」
そんな声に、アシュラフはようやく向けられていた眼差しに気付くけれど。
それはとても満足そうないろをしていたから。
そっと、笑みと呟きを零す……なら良かった、と。
けれど弟が紡ぐさらなる響きに、やはり口許に置くのは小さく笑み。
「んで、やっぱり、ミード。だよな? 乾杯でもしとく?」
「……全く、お見通しだな。乾杯は勿論だ」
まだその距離を縮める足取りはちょっぴりたどたどしく、歩みもゆっくりかもしれないけれど。
――乾杯。
そう琥珀に満ちた杯を合わせるふたりが進みゆく先は、少しずつでも、共に前へ。
口に含む甘やかな酒の味わいは、神の涙というに相応しい甘やかさを湛えていて。
「お土産に出来るなら持って帰りたいし」
「そうだな、土産にも」
ふたりが顔を見合せ共に抱くのは、慾と目論見――家でも味わいたいと。
それからアストゥルは、ミードを注いでくれた店主へ世間話がてら、朗らかに声を掛けてみる。
「なあ、ウェプワウェト様ってさ、お気に入りの蜂蜜あります? よく通り掛かる店とか」
「ウェプワウェト様のことに興味があるのかい?」
「だって気になるじゃないですか、神様が何を好むのか」
そう笑ってみせるアストゥルの声に、なるほどな、と店主も納得して。
「ウェプワウェト様は上質な蜂蜜をそのまま、がお好きだねぇ。店……は分からないけれど、蜂蜜が奉納される教会にはよく立ち寄られているかな」
色々と教えてくれる店主との会話は、一見すると人当たり良い笑み宿しているアストゥルに任せて。
アシュラフは聞こえてくる噂や会話に耳を欹て、静かにパピルスに筆をはしらせ書き綴る。
街の様子と言う名の情報を、漏らさず確りと。
そして洒落たこの街とは違って、ウェプワウェトの小神殿はやたら豪勢な造りだと店主は語る。
きっとその神もどきが素の蜂蜜が好きな理由は、その甘やかさではないようだ。
街の人へと紡がれているという都合の良いウェプワウェトの甘言を聞き、書き留めながらも。
アシュラフは漂う琥珀の甘さの中で思うのだった。
――少しずつ神を暴き之こう、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】がLV2になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
咲樂・祇伐
【送櫻館】
見てください!
蜂蜜です
此方の蜜はどんなお味?
パンに塗るのもいいですしそのままも
花蜜に誘われる蝶の如くふらふら
蜂蜜ミルク片手にご機嫌
果実の蜜漬けは朝も便利で、美味しくて幸せになれそうです禊さん
合わせにこっと笑う
千景さんのパンも堪らない
私は蜂蜜漬けの柘榴にしたの
弐珀さんは蜜の絵だって描きたそうね
気になる料理はありますか?
唯桃さん
その蜜漬けお土産にしませんか?
屋敷に戻ってからも楽しめるわ
雪璃さん…なるほど
恵みを下さった神様に私も感謝したいわ
と臨機応変に話を合わせます
皆と楽しむ一時は何より甘い
信仰は神の力になる
…お父様
私の信ずる神は何時だって
あなただけ
蜜漬け柘榴を飲み込み
甘い苦味をかみしめる
紫空・千景
【送櫻館】
まるで甘い馨が手招いている様だ
さて、導かれる侭に
唯桃と弐珀が話す酒は私には早い
だから想い馳せ
私は蜂蜜ミルクを
蜂蜜チーズのパンに蜂蜜林檎は蕩ける心地
林檎混ざりでも良ければ少し交換してくれるか唯桃
噫、祇伐は蜂蜜漬けの柘榴にしたんだな
私は林檎だが今なら極上スイーツだぞ
食べてみるかと聞けば他からも視線ひとつ
ふっ、雪璃も如何だ?
代わりに苺を分けてくれ
うむ、漬け方も聞きたい
振る舞いたい者が居ると世間話の中で
此処の神を祀る物や場所は無いか?
佳き甘さとの出会いに感謝したくてな
土産を交渉する禊の姿につい魅入る
突然の振りにはわら…えたと思いたい
誰も逸れては居ないな
堪能し終える頃には像の見当も付くと良いが
花骨牌・唯桃
【送櫻館】
蜂蜜の街、俺にとっては
凄く魅惑的な馨りがそこら中に
先ずは蜂蜜ミルクで一息、皆で乾杯しちゃおっかな
ミードも気になるけれど…
弐珀も?お土産に出来るか聞いてみようよ
他にも蜂蜜系の帰ってからの余韻にね
行くぞ―雪璃!
千景のチーズと一緒のパン美味しそう
俺のハチミツパンも食べてみる?
蜂蜜漬けの果物はどれも気になるから
お、祇伐は柘榴にしたのか
俺は無花果にしようかな
ぜーんぶ、なんて、駄目?欲張りセット。
お、楔は交渉上手だ、
きみも可愛いからにこーっとしようぜ
へえ、そんな目印になりそうな
像があるなら安心だ
集まってる人も多そうだね
神様ってどんな御人?なんてさり気なく
蜜を楽しみながら、聴き込みもしてみよう
茜來・雪璃
【送桜館】
んー!あまぁい、いい匂い!
みんな美味しいに決まってる
ぁ、おじさーん
はぐれた時の目印になりそうな大きな何かってある?
ほら、私達人数多いしさ?
蜂蜜漬けのフルーツ!
ね、ね
苺の蜂蜜漬けはある?
あとおすすめも欲しいなあ
あ、千景のも美味しそう
ひとくち…だめ?交換こでも…!
やった!ふふふ、甘いしあわせ
甘い物に目がなく、彼方此方ふらふら
弐珀は…蜂蜜の絵?
あや、違う?
お土産!
この蜂蜜で作った物なら帰っても食べたいな
唯桃、私も探すー
おー!
禊は?
何か良いの見つかった?
んふふ、おいし
ふわっとする花の香りがいいね
美味しい蜂蜜に出会えたのは神様のおかげかな?
感謝、感謝
信仰か…
ま、色んな神様いるもんね
来栖・禊
【送櫻館】
皆のことは『名字+ちゃん』呼び
祇伐ちゃんは『名前+ちゃん』
誰かと過ごす休日なんて久し振りだよ
久し振り過ぎて何をしようか迷っちゃうね
皆はもう決まった?
僕は蜂蜜漬けの果物があるって聞いた時、忙しい時でもさっと食べられそうな手軽さがいいなって思ったんだよね
お土産にいくつか買うからおまけしてくれない?
ほら、うちの仲間は皆可愛いでしょ?
僕?僕は格好いい担当だから
彼らと彼女達を喜ばせると思ってさ
皆もにこーって笑って!
迷子になった時の合流場所として像の場所も探ってみよっか
もし本当に誰か迷子になったとしてもこれで大丈夫だね
然り気無く観察しながらトラブルに巻き込まれないよう注意もするけど気を付けてよ?
灯楼・弐珀
【送櫻館】
良い匂いですねぇ…心躍るとは此の事でしょう
ふふふ、蜂蜜そのものも料理も色々と描きたいけれど…
流石にこの場で全てを描く訳にはいきませんからね
おにいさんはこの蜂蜜漬けの林檎ですね
…ただ、皆さんのも大変美味しそうですから、全部頂きたくもありますねぇ
蜂蜜酒も少々気になりますが…今飲むと酔いかねませんし
…お酒や他の品々含め、持ち帰れますかね?
食べながらも聞き込みはしましょうか
神を祭る場所や神の事を世間話を振る様に
おにいさん、実は絵描きでして
可能ならお姿を描いてみたく
もし良ければ教えていただけますか?
大丈夫ですよ
(まだ)迷子になってませんとも
…そう言えば実在の神の姿は描いた事在りませんでしたね…
パラドクストレインが向かう目的地は、獣神王朝エジプト。
その先で起きているというのは勿論、クロノヴェーダの暗躍する事件であるが。
けれど、いきなり敵陣へと乗り込むのは無謀、なのでまずは現地の様子や敵を知ることが先決。
丁度、訪れる街の広場では、この地の特産品が振舞われているのだという。
だから、敵は勿論、街の人にも気取られぬように。
「誰かと過ごす休日なんて久し振りだよ。久し振り過ぎて何をしようか迷っちゃうね」
時の列車を降りた復讐者達は、この街を訪れた旅人として振舞い、甘やかなひとときを楽しむ。
これが今、まずやるべきことなのである。
いや、これも復讐者としての仕事には違いないが。
色々働き詰めであった来栖・禊(MAD RAT・g01033)にとっては、現地の人達へのフェイクなだけでなく、誰かとこうやって楽しむなんてことは一体いつぶりか。
けれど、今回は何をしようかという彼の悩みはすぐに解消される。
「見てください! 蜂蜜です」
咲樂・祇伐(櫻禍ノ巫・g00791)の花霞纏う柘榴如き朱砂の彩が重ねたのは、蕩けるような琥珀のいろ。
この地特有の乾いた熱い風が吹けば、ふわり鼻を擽る甘やかな香り。
「良い匂いですねぇ……」
……心躍るとは此の事でしょう、と。
灯楼・弐珀(絵師お兄さん・g00011)が紡ぐ隣で、花骨牌・唯桃(華燭・g00538)も穏やかな金春色の眸を遊ばせる。
だって、何せ此処は蜂蜜の街。
(「俺にとっては、凄く魅惑的な馨りがそこら中に」)
花から花へとひらり、甘い香りに誘われて目移りしてしまうのは仕方ないこと。
いや、勿論それは彼らに限ったことではない。
「んー! あまぁい、いい匂い!」
「まるで甘い馨が手招いている様だ」
……みんな美味しいに決まってる、なんて。
ゆるゆら二尾揺らす茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)の声に、紫空・千景(暁閃・g01765)も高く結った髪をこくりと揺らして。
……さて、導かれる侭に。
凛とした武士たる紅と紫の眼差しの内に垣間見えるのは、やはり楽し気ないろ。
「此方の蜜はどんなお味? パンに塗るのもいいですしそのままも」
祇伐も花蜜に誘われる蝶の如くふらふら、その甘やかさをどう味わうか、迷ってしまうけれど。
「先ずは蜂蜜ミルクで一息、皆で乾杯しちゃおっか」
濃厚な蜂蜜をとろりと垂らしたミルクで、乾杯を!
けれどふと瞳に飛び込んできた魅惑的な琥珀色の飲物を、唯桃はじいっと見つめて。
「ミードも気になるけれど……」
そうぽつりと呟きを落とせば。
「蜂蜜酒も少々気になりますが……今飲むと酔いかねませんし……お酒や他の品々含め、持ち帰れますかね?」
「弐珀も? お土産に出来るか聞いてみようよ。他にも蜂蜜系の帰ってからの余韻にね」
同じく、蜂蜜で作られた酒・ミードが気になっていた弐珀と、早速お持ち帰りの相談を。
それは彼らが言うように、蜂蜜酒に限らず。
「お土産! この蜂蜜で作った物なら帰っても食べたいな」
雪璃もお耳をぴこり、蜂蜜が溶けたミルクのような色をした尻尾をゆらりと揺らして、大賛成!
ということで。
「唯桃、私も探すー」
「行くぞ――雪璃!」
「おー!」
張り切って土産も探します!
そんな気合い十分な声を聞きながらも。
(「唯桃と弐珀が話す酒は私には早い」)
今はまだ、想い馳せるだけにして。
蜂蜜垂らしたカップ片手にご機嫌な祇伐と同じ、蜂蜜ミルクを手にしてから。
皆で、まずは――乾杯!
そして揃って、ほわりと濃厚な甘やかさが溶けたミルクの味に幸せ気分になるけれど。
蜂蜜の美味しさを味わうのは、まだまだこれから。
「皆はもう決まった?」
広場に並んでいるのは、蜂蜜を使った色々な食べ物。
周囲をぐるりと見回した後、禊はそう皆に訪ねてみるけれど。
「禊は? 何か良いの見つかった?」
逆に雪璃に訊かれれば、気になっているものを紡ぐ。
「僕は蜂蜜漬けの果物があるって聞いた時、忙しい時でもさっと食べられそうな手軽さがいいなって思ったんだよね」
「果実の蜜漬けは朝も便利で、美味しくて幸せになれそうです禊さん」
禊の言葉に合わせ、祇伐もにこっと笑んで。
「蜂蜜漬けのフルーツ! ね、ね。苺の蜂蜜漬けはある? あとおすすめも欲しいなあ」
お菓子を常備しているほど甘いもの好きな雪璃も青の瞳を輝かせて、わくわくそわり。
そして皆それぞれ、気になる果物の蜂蜜漬けを選んでみることに。
……蜂蜜漬けの果物はどれも気になるから、なんて。
唯桃はやっぱり迷ってしまうけれど。
「俺は無花果にしようかな」
――ぜーんぶ、なんて、駄目?
そう所望するのは、欲張りセット。
「おにいさんはこの蜂蜜漬けの林檎ですね」
弐珀も、林檎を選んでみたものの。
「……ただ、皆さんのも大変美味しそうですから、全部頂きたくもありますねぇ」
やっぱり同じく、欲張りセット?
そんなちょっぴり欲張りさん達の声に、祇伐はこんな提案を。
「その蜜漬けお土産にしませんか? 屋敷に戻ってからも楽しめるわ」
そしたらまた皆で、しかも全部楽しめます!
でもまずは現地で、それぞれ気になった果物の味見を。
「私は蜂蜜漬けの柘榴にしたの」
「お、祇伐は柘榴にしたのか」
祇伐が選んだのは、見つめる瞳の色と同じ、大好きな柘榴。
そんな彼女に、千景は目を向けて。
「噫、祇伐は蜂蜜漬けの柘榴にしたんだな。私は林檎だが今なら極上スイーツだぞ」
食べてみるかと、そう聞けば。
「あ、千景のも美味しそう」
じいっと他からも視線ひとつ。
「……ひとくち……だめ? 交換こでも……!」
「ふっ、雪璃も如何だ? 代わりに苺を分けてくれ」
千景はそんなお願いに応じて、林檎と苺を交換こ。
雪璃は差し出された蜂蜜林檎に、やった! と声を上げて。
はむりと口に運んでみれば……ふふふ、と笑みが漏れる程の、甘いしあわせ。
彼方此方をふらふらしてしまうのも、甘い物に目がないから。
けれど勿論、味わうのは蜂蜜果実だけではありません。
千景さんのパンも堪らない、と祇伐が思わず目を向けるのは、贅沢な組み合わせ。
蜂蜜チーズのパンに蜂蜜林檎を乗せて。一緒に口へと運べば、頬が落ちそうなほど蕩ける心地に。
そしてここでも、美味しい交換こが成立。
「千景のチーズと一緒のパン美味しそう。俺のハチミツパンも食べてみる?」
「林檎混ざりでも良ければ少し交換してくれるか唯桃」
そんな幸せいっぱいのトレードで、色々な味をそれぞれ堪能する中で。
「弐珀さんは蜜の絵だって描きたそうね。気になる料理はありますか?」
「弐珀は……蜂蜜の絵?」
弐珀へと向けられた祇伐の言葉に、雪璃も瞳をぱちくり。
そんなふたりに、弐珀は笑んで返して。
「ふふふ、蜂蜜そのものも料理も色々と描きたいけれど……流石にこの場で全てを描く訳にはいきませんからね」
「あや、違う?」
きょとりと雪璃が首を傾けた、その時。
「お土産にいくつか買うからおまけしてくれない? ほら、うちの仲間は皆可愛いでしょ?」
すかさず街の人にそう交渉し始めるのは、禊。
「確かに皆、可愛らしいねぇ。そういうお兄さんは?」
「僕? 僕は格好いい担当だから」
禊はそう、ミステリアスなガスマスクの奥の瞳を細めてから。
「彼らと彼女達を喜ばせると思ってさ」
街の人にそう紡ぎつつも、自慢の可愛い子達へとぐるり視線を向ける。
――皆もにこーって笑って! って。
唯桃はそんな彼の言葉に笑いながら。
「お、楔は交渉上手だ、きみも可愛いからにこーっとしようぜ」
「に、にこ……?」
土産を交渉する禊の姿につい魅入っていた千景は、突然の振りに、思わず瞳をぱちくりさせるけれど。
皆と一緒に、わら……えたと思いたい。
そんな巧みな禊の交渉と、皆のにこーの甲斐があって、これでもかと沢山おまけして貰ってから。
「んふふ、おいし。ふわっとする花の香りがいいね」
ご機嫌にお耳と尻尾を揺らしながらも、雪璃はさり気なくこう続ける。
「美味しい蜂蜜に出会えたのは神様のおかげかな? 感謝、感謝」
(「雪璃さん……なるほど」)
祇伐はちらりと雪璃を見た後、彼女に続いて微笑む。
「恵みを下さった神様に私も感謝したいわ」
「うむ、振る舞いたい者が居るので蜂蜜への漬け方も聞きたい。それに私も、佳き甘さとの出会いに感謝したくてな。此処の神を祀る物や場所は無いか?」
お菓子作りが得意な千景にとって、蜂蜜漬けに興味があるのは勿論のこと。
ふたりに続いて、石像の在り処を探るべく、そう切り出してみれば。
弐珀もはむりと蜂蜜料理を食べつつ、世間話を振る様に訊ねてみる。
「おにいさん、実は絵描きでして。可能ならお姿を描いてみたく。もし良ければ教えていただけますか?」
「此処の神といえば、ウェプワウェト様だけど……」
そう首を傾ける街の人に、さらに雪璃は訊いてみる。
「ぁ、おじさーん。はぐれた時の目印になりそうな大きな何かってある? ほら、私達人数多いしさ?」
「そのウェプワウェト様? 迷子になった時の合流場所として目印になりそうな、その神様の像とかさ」
「へえ、そんな目印になりそうな像がもしあるなら安心だ。集まってる人も多そうだね。その神様ってどんな御人?」
禊と唯桃も話を合わせるように、石像のある場所を聞き出さんと続けば。
「ウェプワウェト様は街を救ったり、罪人を裁く奇跡の力をお持ちなんだ。だから、石像もあるにはあるけど……でも、目印にはならないかもなぁ」
そして、街の人はこう続けるのだった。
「その石像、街の教会の中にあるんだよ。しかも、普通の人が入れない奥の祭壇に」
「どんな人がその奥の祭壇に入れるの?」
「ウェプワウェト様の石像に、蜂蜜を奉納する人だけだな。特に運び手は決まってないから、頼んだらもしかしたら拝めるかもだが」
そんな情報に、全員でそっと顔を見合わせてから。
有難うと礼を言い、仕事に戻る街の人を見送った後。
千景はふと、きょろりと皆を見回して呟きを落とす。
「誰も逸れては居ないな」
「大丈夫ですよ。迷子になってませんとも」
弐珀はその問いに、こくりと頷いて返す。まだ、という言葉は敢えて言わずに。
「もし本当に誰か迷子になったとしてもこれで大丈夫だね」
万が一迷子になった場合の待ち合わせ場所も、とりあえず街の教会に決まり。
そして禊はそれから、にこーで沢山おまけして貰えるような可愛い子たちへと、確り言って聞かせる。
「然り気無く観察しながらトラブルに巻き込まれないよう注意もするけど気を付けてよ?」
この街の人に崇められている神様、ウェプワウェト。
彼が偽物の神様で、倒すべきクロノヴェーダであることは間違いないのだけれど。
弐珀は神様と聞いて、ぽつりと呟きを零す。
「……そう言えば実在の神の姿は描いた事在りませんでしたね……」
「信仰か……」
雪璃は、ウェプワウェトのことを本当の神様と信じている街の人の様子を思い返しつつも、続ける。
……ま、色んな神様いるもんね、と。
そして祇伐は、よく知っている。
――皆と楽しむ一時は何より甘い、って。
同時に、信仰は神の力になるということも。
それからそっと、祇伐は想い馳せる……お父様、と。
(「私の信ずる神は何時だって、あなただけ」)
そして蜜漬け柘榴を飲み込み、かみしめる……その甘い苦味を。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV5になった!
【光学迷彩】がLV4になった!
【過去視の道案内】がLV3になった!
【腐食】がLV2になった!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【ダブル】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
諷和・もこ
やちよお兄さん(g00584)と
やちよお兄さんの言葉に真面目に頷いて
うん、がんばるんだよ!
チーズを乗せたパンにたっぷり蜂蜜
現地の採れ立て果物のジュース
蜂蜜の美味しさを沢山堪能するんだよ
せっかくだから、お互いが買った物を半分こ、する?
そうしたら食べれる種類も美味しさも倍になるんだよ!
人混みではぐれないように
鬼の力で傷つけないように気を付けながら、そっと手を繋いで
味の感想を言い合ったりしながらお店巡り
お土産を沢山買っても【怪力無双】で運べるから大丈夫!
買う前に味見もちゃんとするんだよ
美味しかったらこれもやちよお兄さんと半分こ
聞き込みも忘れないんだよ
例えば
クロノヴェーダが街を巡回する時間や場所とか
四十万・八千代
もこ(g01739)と
今日は大事な事が二つある
情報収集と
俺達の胃袋の容量には限りがあるという事だ
本当は全て食べたいが保存が出来そうなものは後回し
焼きたて蜂蜜パンや蜂蜜入れたヨーグルトとか
甘い香りや蜜色に魅せられあちこちふらつきそうだ
(俺が)逸れない様に手を繋いでおくか
半分ずつ食べるのはいいな、沢山種類食べれるの最高だよな!
…何か楽しんで貰おうと誘ったのに俺が浮かれ過ぎてる…
蜂蜜漬けの果実とか瓶ごと持ち帰りたい
寧ろ蜂ごと持ち帰りたい
エジプトいいな、砂ばっかのとこだと思ってた
こういう最上級の美味い物ってやっぱり奉納したりするのかね
例えば神像みたいなものにとか…
と、提供している奴に買う度聞いてみるよ
新宿駅を発車した列車が導く、時の先。
乾いた空と熱を帯びた風、踏みしめた砂の感触を確かめるのもそれなりに。
いつもはちょっとどこか気だるげな四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)は、きりりと真剣な表情を向けて。
「今日は大事な事が二つある」
自分をじぃと見上げている諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)へと告げる。
とても大事なふたつのこと、それは。
「情報収集と、俺達の胃袋の容量には限りがあるという事だ」
もこはそんな告げられた大事なことに、真面目にこくりと頷いて。
ふわふわ綿菓子のような長い髪を甘やかな香りがする風に躍らせながら、ぐっと気合いを入れるように大きく頷く。
「うん、がんばるんだよ!」
ということで、大事なことを確りとその心に留め置きながらも。
いざ向かうは、蜂蜜が振舞われているという、賑やかな街の広場!
八千代は藍色の視線をぐるりと巡らせ、そして慎重に作戦を立てる。
「本当は全て食べたいが保存が出来そうなものは後回し」
何せ、胃袋の容量には限りがあるのですから……!
ということで、焼きたてふかふかな蜂蜜パンや、とろりと蜂蜜を入れたヨーグルトなんかに目星をつけて。
……甘い香りや蜜色に魅せられあちこちふらつきそうだ。
そう、隣を歩くもこへとふと差し出したのは、大きな掌。
「逸れない様に手を繋いでおくか」
何気にうっきうきな自分が、逸れないように。
もこは眼前の手を見つめて……人混みではぐれないように。
そして、優しい大きなその手を、鬼の力で傷つけないようにと。
気を付けながらも、小さな掌を重ねて。そうっと、彼と手を繋げば。
「蜂蜜の美味しさを沢山堪能するんだよ」
コクの深いチーズを乗せたパンにたっぷり贅沢に蜂蜜を垂らして。
現地の採れ立て果物のジュースで、こくこくと喉を潤す。
ふわほわ、口の中に広がる甘さに笑み宿しつつも。ちゃんと言われた通り、胃袋の容量のことも忘れません。
でも色々な店を巡っていれば、あれもこれも食べたくなるから。
もこは八千代へと、こんな提案を。
「せっかくだから、お互いが買った物を半分こ、する?」
……そうしたら食べれる種類も美味しさも倍になるんだよ! って。
八千代はそんな名案すぎる申し出に、思わず瞳を輝かせて。
「半分ずつ食べるのはいいな、沢山種類食べれるの最高だよな!」
弾む声で返した後、我ながら思うのだった。
(「……何か楽しんで貰おうと誘ったのに俺が浮かれ過ぎてる……」)
――けれど。
「買う前に味見もちゃんとするんだよ」
はむりと食べてみた、蜂蜜漬けの果物たちが美味しくて。
これもと、もこは八千代と半分こ。
そして差し出されたそれを、はむりと食べてみれば。
「蜂蜜漬けの果実とか瓶ごと持ち帰りたい。寧ろ蜂ごと持ち帰りたい」
浮かれすぎてるなんて思ったことも、秒で忘れて。
「エジプトいいな、砂ばっかのとこだと思ってた」
心からエジプトを讃える八千代。砂ばかりじゃなかった。
そんな、蜂蜜漬けの果実を瓶ごと、いや何なら蜂ごとお持ち帰りしたいと、意外と本気で思っているグルメな彼に。
「お土産を沢山買っても、怪力無双で運べるから大丈夫!」
もこはふわふわ笑顔で、そう頼もしく告げながらも。
蜂蜜漬けの果物をくれた街の人に、こう訊いてみる。
「この街の神様に会ってみたいんだよ。この広場にも、くる?」
「ああ、ウェプワウェト様はもうすぐ此処にもお見えになるんじゃないかな」
「こういう最上級の美味い物ってやっぱり奉納したりするのかね」
八千代も、もぐもぐと甘やかな果実を口に運びながらも。
さり気なく、こう続けて訊ねる。
――例えば神像みたいなものにとか……、と。
そんな彼の言葉に、街の人は大きく頷いて。
「ああ、その通りさ。教会にあるウェプワウェト様の像に蜂蜜を奉納するんだ。一般人は像がある奥の祭壇には入れないんだけど……街の長に蜂蜜の運搬役を申し出れば、誰でも拝めるね」
八千代ともこは聞いた話に、そっと視線を合わせてから。
胃袋の容量を巧みに計算しつつ、存分に美味なひとときを楽しみながらも。
もうひとつの大事なこと……情報収集にも勿論、抜かりはないのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
●偽りの神
街の広場に満ちる、甘やかな美味しさと賑やかな声。
そしてディアボロス達も存分にその恩恵にあずかり、おなかも心も満たされた――その時だった。
ざわりと、一瞬広場に上がる声。そして街の人々は、現れた彼の神の名を口にする。
「ウェプワウェト様……!」
「ご機嫌いかがでしょうか、ウェプワウェト」
『うむ、祭りは賑やかで盛況だな』
それから、とってつけたような微笑みでこう続ける。
『ふふ、この調子で神に日々感謝し篤い信仰心を示せば、豊かな恵みがこの街にもたらされるだろう』
けれど――そんな、偽物の神はまだ知らない。
この広場に、沢山のディアボロス……復讐者がいることを。
だがこの場には一般人も沢山いるし、今のままではウェプワウェトの力は強大だ。
まずは、ウェプワウェトへと声を掛け、その化けの皮を剥がし、人々の疑心を煽って。
小神殿へと追い返した直後が、敵が油断をみせる襲撃の機会。
これまでも、ディアボロス達が街の人の信仰心を揺るがす言動を行なってくれたので。
あとは、数人が直接ウェプワウェトと話し、彼が偽の神であるという疑いを人々に植え付ければ十分だろう。
そしてウェプワウェトの力を増強する像は、皆の十分過ぎる調査の成果により、教会にあることがわかった。
ただ、教会の像へと近づくには、奉納する蜂蜜の運搬役を担う必要があるのだという。
幸い、街の長に申し出れば誰でもその役にはつけるということで、その手配は済ませてある。
だが大勢で向かえば怪しまれるので、少ない人数で向かって貰う事になる。
なのでまずは、像のある教会の奥へと辿り着くまでは、蜂蜜を運搬する役目の者を装って。
怪しまれぬよう像の前へと辿りつけば、それをきっちりと破壊して欲しい。
そして像を仲間が壊しに向かうと同時に、場所が判明している小神殿へと乗り込んで。
ウェプワウェトとその配下の雌獅子神群を倒して欲しい。
像が壊されようとしているのを察すれば、クロノヴェーダたちの邪魔が入るかもしれないし。
ウェプワウェトと雌獅子神群を同時に相手取るのは、かなり厳しい戦いとなりそうなので。
像を壊す者・雌獅子神群を倒す者・ウェプワウェトを討つ者――うまく人数を分担するべきだろう。
だが襲撃に関しても、あまり大勢で向かいすぎても気付かれてしまう可能性が高いので。
討伐に向かう者も、敵を討つべく最適な人数のみになるだろうが。
一般人が沢山いる街に大勢のディアボロスがいれば安心であるので。
作戦に動かぬ皆も、引き続き街に残って祭りを何食わぬ顔で楽しんで欲しい。
祭りを楽しむこと――それも仲間への大きな力となる、それこそがディアボロスの強みなのだから。
ミシェル・ロメ
あなたがウェプワウェト様ですね。
この街を黒い狼の脅威から何度も救ってくださった名高き戦神だとか。
だけど、あなたが何度退けても、黒狼の襲撃は止むことは無い。
何故でしょう?
戦を司る神ならば、獣狩りを志願する者に武芸を授け討伐隊を作らせることも、罠を仕掛ける技術を授けることも出来たでしょう。
でもあなたはそのどちらもしなかった。
戦神ならば民に強くあれと教え、祖国を守る力を求める者を祝福するはず。
民に武力を与えれば反乱を起こすから?
あなたほどの力があれば暴徒を抑えるなど容易いこと。
それに、本当に民の信頼を得ているなら、反乱を起こされる心配など無用のはずです。
そう、本当に民を信じるなら……
巳波・空
なんだかおかしいよな。
狼の群れを追い払うことはできても、何度も襲撃は来るし…倒したとかは聞かないぜ。
それに、罪人を裁く青い炎?
だったか、それで人は裁き、挙句には病は罰?
心底人には厳しいとお見受けするが…できない事には一切手を出さずお帰りになる、と。
人に寄り添えない神など言語道断!
恐怖で縛り付けているだけの、偽りの神だと俺は思うぜ。
甘いのは蜂蜜だけで結構だ。
一つ一つの矛盾を例に挙げ、疑惑や不信を煽った後
答え次第では罠を仕掛け【臨機応変】に対応するつもりだ。
新城・橙花
「ええっと黒いほくろが右の頬にあったのが証拠だっけ?」
ということでとりだしたるはつけホクロ。
それを右の頬につけてみて
「こんな感じでいくらでも化けられるみたいだけど、随分いい加減じゃないかなー?」
これで周りの人にクエスチョンを提示したところで今度は神さまとしての力に疑問を呈するね。
「神様だよね?だったらもっとはっきりした証拠とか出せるんじゃないのかなっ?」
というより。
「どうして神さまともあろうお方が事前に犯罪を予防できないのかなっ?」
と純朴子供の質問攻撃で追撃するね。
アンダルシア・ノォヴェント
あらあら?
神罰と申されますのに、罪人を見付けるのは信徒に任せるのですか?
正に神罰とあらば、人の手を借りずとも、
ましてや人の目に見せずとも、その身を焼かれてしまうのでは?
神様がわざわざ、人の手を借りて、人の目を通して、罰を下すのですか?
随分と自己顕示欲の高い神様がいたものですね?
真の神とは人の心にそのような恐怖を与えず、
人知れず、罪人を神隠しに落とし、平和を維持するものでは?
少なくとも、声高に信仰を求めるような徳の低い神様を、
この地域の方々が求めているのかしら?
ええ、私は魔女ですが?
ゆえにこそ、似たことが解るのですが?
そう、貴方のやり方はただの「魔女狩り」の様ですね?
神様がやることかしら?
神という存在は、民にとって心の拠り所であると同時に。
どこか畏れを抱くような存在であるかもしれない。
「ウェプワウェト様がいらっしゃった……!」
この街が信仰するという神……ウェプワウェトが現れた瞬間。
街の人々に垣間見えるのは、畏敬の念……いや、畏怖の念といった方が正しいか。
敬い崇めると同時に、落ち着かぬ様子が見受けられる。
『賑わっていてよろしい。神への信仰を怠らなければ、この街はさらに繁栄するだろう』
ウェプワウェトは尊大な態度でそれらしいことを言い放ちながらも、ぐるりと広場を巡り始める。
だが……この街の「神」へと声を掛けたのは、ひとりの少年であった。
「あなたがウェプワウェト様ですね。この街を黒い狼の脅威から何度も救ってくださった名高き戦神だとか」
ミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)の言葉に、満更でもない様子で頷くウェプワウェト。
『ああ、我がウェプワウェトだ。黒き狼をもう何度追い払ったか』
だがそんな自慢気な神に、ミシェルは大きく首を傾けてみせて、こう続ける。
「だけど、あなたが何度退けても、黒狼の襲撃は止むことは無い。何故でしょう?」
「なんだかおかしいよな。狼の群れを追い払うことはできても、何度も襲撃は来るし……倒したとかは聞かないぜ」
すかさずミシェルに続くのは、巳波・空(幻双のコンビネーション・g04519)。
そんなふたりの少年達の言葉に、周囲の人々は少しハラハラした様子であるが。
『人も黒狼も、かわらぬひとつの命。無闇な殺生はせず、また襲撃してくるならば払うまでだよ、少年達よ』
逆に諭すように言いくるめ、また街の人の信仰心を上げようと、そう口にするウェプワウェト。
けれど勿論、そんな口先だけの戯言に頷くわけはない。
無闇な殺生はしない、などと、慈悲の心を持った素振りで眼前の神は紡ぐけれど。
「それに、罪人を裁く青い炎? だったか、それで人は裁き、挙句には病は罰?」
誰でもない、人の命を奪ったり見放してきているのは、ウェプワウェト本人であるのだ。
だが、そんな空の言葉にも、とってつけたように彼は返す。
『それは……罪人は、裁かねばならない存在だ。病は……そう、神が人に課す試練。乗り越えられぬものであれば、それは神が与えた何らかの罰だ。神罰が下ると決まれば、それは絶対だ』
どこかたどたどしくも、先程より強い語気で言い放たれる声。
けれど、臆することも怯むこともなく。ふるりと首を横に振って、空は続ける。
「心底人には厳しいとお見受けするが……できない事には一切手を出さずお帰りになる、と」
『いや……いや、そんなことは、断じて……』
「ええっと黒いほくろが右の頬にあったのが証拠だっけ?」
そしてさらに、思わず口ごもる神へと声を向けるのは、新城・橙花(呪刀の裁定者・g01637)。
それから橙花が、自らの右の頬にぺたりとつけたのは……取り出したつけホクロ。
右の頬にほくろがあるというだけで、蜂蜜泥棒の疑いを掛けられて。
ウェプワウェトの蒼き炎の裁きを受けたという、街の男の話を聞いたが。
「こんな感じでいくらでも化けられるみたいだけど、随分いい加減じゃないかなー?」
ほくろだけで泥棒だと決めつけるのは、性急すぎるのではないかと。
橙花は、周りの人へとそんな疑惑を提示してから。
今度は「神」としてのその力に疑問を呈する。
「神様だよね? だったらもっとはっきりした証拠とか出せるんじゃないのかなっ?」
『しょ、証拠……ああ、証拠というならば、あるぞ? 我の蒼き裁きの炎は、罪人しか焼かない。故に、焼け焦げたあの者は、蜂蜜泥棒である盗人に違いない、のだ』
彼の蒼い炎が罪人だけを焼く……それは十中八九、口から出まかせであるだろう。
神としての設定が、そもそも甘いウェプワウェト。
そんな彼へと、橙花は容赦なく追撃する。
「というより、どうして神さまともあろうお方が事前に犯罪を予防できないのかなっ?」
大人だとなかなか言えないだろう、純朴な子供の質問攻撃で。
『神であろうとも、我は預言者ではない。事前に犯罪を予防など……』
「あらあら? 神罰と申されますのに、罪人を見付けるのは信徒に任せるのですか?」
言い訳がましく言うウェプワウェトへとそう声を紡ぐのは、目元が見えないほど帽子を深く被った魔女。
アンダルシア・ノォヴェント(アンダルシアの魔女・g05231)は自分へと視線向けた獣神に、さらに問う口調で言葉を投げる。
「正に神罰とあらば、人の手を借りずとも、ましてや人の目に見せずとも、その身を焼かれてしまうのでは?」
……神様がわざわざ、人の手を借りて、人の目を通して、罰を下すのですか? と。
そう首を傾げてみせるアンダルシアに、ウェプワウェトはまたそれらしいことを返さんとするけれど。
『罪を犯せば神罰が下ると……そう我は、この街の民に教えているのだ』
「随分と自己顕示欲の高い神様がいたものですね?」
この広場に彼が現れた時の、街の人達から感じられた緊張。
そして神たる存在を崇めると同時に、どこか畏れているような緊張感が今も漂っている。
無礼を働けば、蒼い炎で罰せられるのではないか……と。
だがそれは神と名乗る者として、あるまじきこと。
「真の神とは人の心にそのような恐怖を与えず、人知れず、罪人を神隠しに落とし、平和を維持するものでは?」
アンダルシアは、彼の「神」としての在り方に、そう疑問を投げかける。
『う……いや、長けているものが神によって違うからな。我は裁きの神ではなく、戦いの神だ』
「戦を司る神ならば、獣狩りを志願する者に武芸を授け討伐隊を作らせることも、罠を仕掛ける技術を授けることも出来たでしょう。でもあなたはそのどちらもしなかった」
ウェプワウェトは先程、自分は預言者ではないと言ったが。
未来が読めなくても予防はできると、ミシェルは指摘して。
そしてこう、はっきりと言い切る。
「戦神ならば民に強くあれと教え、祖国を守る力を求める者を祝福するはず」
『それは……民が傷つくことを、我が良しとしないからだな』
まだ懲りずに街の人の好感度をあわよくば上げたいと、丸わかりなことを口にするウェプワウェト。
だがミシェルは、確信をつくように続ける。
「民に武力を与えれば反乱を起こすから?」
響いた彼の声に、街の人達も思わず瞳を見開き、顔を見合わせて。
「あなたほどの力があれば暴徒を抑えるなど容易いこと。それに、本当に民の信頼を得ているなら、反乱を起こされる心配など無用のはずです」
――そう、本当に民を信じるなら……。
そんなミシェルの言葉を受け、信じてきた自分達の神が何と答えるのかと……神の、次の声を待つ民。
信仰してきた対象を、見極めるために。
けれど、ウェプワウェトが神たる存在かどうかなんて、最初からわかり切っていること。
『う……余所者の君達には、理解ができないことなのだよ』
論破できないと判断したのか、強引に話を終わらせんとするウェプワウェト。
けれど勿論、そんな焦りをみせる神を追い詰める様に。
アンダルシアは帽子に隠れ相手からは見えない視線を、ぐるりと周囲の人々へと巡らせた後。
「少なくとも、声高に信仰を求めるような徳の低い神様を、この地域の方々が求めているのかしら?」
『……さっきも言ったが、貴女は余所者だ。それに神でもない。なので、分からないのだろうな』
「ええ、私は魔女ですが?」
ウェプワウェトの言う様に、余所者であるし、神なんかでも勿論ない。
けれど、彼女にはわかるのだ。魔女ゆえにこそ、似たことを知っているから。
「そう、貴方のやり方はただの「魔女狩り」の様ですね?」
……神様がやることかしら? って。
見えている艶やかな口元に微笑み宿し、街の民へと疑惑の種を撒いては芽吹かせる。
そんなディアボロス達が次々と上げた声に、最早言い返すことができずに。
バツが悪そうな顔をして、ウェプワウェトはこう続けるのだった。
『では、今日はこの辺で。我は祭事があるので……神殿に戻る』
そしてそそくさと退散するその背に、声を投げる空。
「人に寄り添えない神など言語道断! 恐怖で縛り付けているだけの、偽りの神だと俺は思うぜ」
――甘いのは蜂蜜だけで結構だ、と。
そんな一つ一つの矛盾を例に挙げ、疑惑や不信を煽ったディアボロス達の言葉は、どうやら街の人達にも影響を与えたようで。
「ウェプワウェト様は、本当に我らの神なのか……?」
「言われてみれば……矛盾だらけな気がする」
ウェプワウェトが去った広場に響くのは、人々のざわめき。
いや、薄々心のどこかで、疑惑の念があったのかもしれないが。
でも、投げ掛けられる疑問に、ウェプワウェトは納得するような答えを返せなかった。
それだけで……十分に今、人々の信仰心は大きく揺らいでいるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【プラチナチケット】がLV2になった!
【光学迷彩】がLV5になった!
【腐食】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV4になった!
紀・雪名
親切な街の方々のおかげで仲間たちと有意義な時間を過ごせました。
満たされた分、仕事はこなすと公言しましたので像の確認&破壊へ向かいましょう。
その為に情報共有し、誰かの助けもお願いしたいですね…(アドリブ・連携等歓迎)
奉納する蜂蜜を運搬の手を担おうと、街の長に感謝の言葉と共に名乗り出
「先ほど、皆様にご馳走を沢山頂き心が満たされました。
お礼と言ってはなんですが良ければ奉納に参りましょうかい?重いものでも大丈夫」
【怪力無双】軽々と持ち、教会へ蜂蜜を献上し像を破壊…は膂力でいけますかね。遠慮なくぶち壊せそうですが、壊す瞬間は慎重に考えて手を出しましょう。
エーブリム・ボウマン
【奴崎組】
HAHAHA、酔っ払いが像に悪戯って多分万国共通だよな?
ヘヘヘ、まさか運搬されるミード樽に隠れた侵入者がいるとは神様もおもうまい(酔っ払った勢い)
…あ、結構この体勢無理が…狐にでも変身すっかな
人が行く場所とはいえ神像の直近周りは罠がある可能性があるな
気をつけていこう
あと、財宝とか隠されてないかチェックも
ノリで話したけど、オレは財宝興味ないし皆にあげるぜ
…無かったり金ピカ蜂蜜だけの場合はカルン嬢ちゃんの殺意がMAXるのをゲラゲラ眺めてよっと
神像破壊はパラドクス通信で仲間の論破が終わったのを聞いてから開始
おう、ご利益きっとあるある
むしろ根元折って頭から上持って帰る?
あ、撤去もったいねーっ
カルン・ティミド
【奴崎組】
略奪!…じゃなくてお仕事です。
運搬役に変装して蜂蜜を運びながら侵入【モブオーラ】
樽に隠れたらいい匂いになっちゃいそうですね。
財宝と神像はどこですか!光るものは絶対に見逃さないようにしながら奥を目指しましょう。怪しい扉や箱は全部無鍵空間でオープンです!
財宝があればご機嫌で略奪
信仰を無くすためですからね!全部奪っちゃいましょう!
持てるだけ集めて身につけて
ふふふ…金ぴかになっちゃいます。
無かったら勝手に憤慨
なんで…神様なのになんでなにもないんですか!
許せません!直接文句言いに行かないとです!
像が綺麗だったら壊すのもったいないです…。
壊さないとダメですか?ダメですよね…。
ウィリアム・エナード
【奴崎組】
街の人から聞いた場所に乗り込むぜ!
ミード樽の運搬役に変装して潜入するぜ
【友達催眠】使えば怪しまれる可能性は低くなるかな…
罠に警戒しつつ、魔導書とかないかそれとなく探しながら歩いていくぜ
ついでにポケットに入るくらいの宝石とかないかなー
あったらくすねていくし、無かったらカルンちゃんをなだめつつ奥に進んでいくぜ
破壊のタイミングは皆に合わせつつ、パラドクスで攻撃を仕掛けるぜ。
神様の像を壊すなんて罰当たりな感じ…いや、偽物だし逆にご利益あったりして?
蕩々・愛々
【奴崎組】
モブオーラを引き立たせる為にも【プラチナチケット】で関係者面
樽の運搬役の前に立ち、代表者みたいな感じで潜入する
他のみんなが財宝とかを探す隙のために自分はプラチナチケットで関係者のフリをして進んでいく
この段階になって(いやでもファラオ的にこういう場所に対しての略奪ってどうかなー。いやでもクロノヴェーダが相手だしなー)と悩んでいる
別にとめないけど。あー本当に財宝とかあったんだ。すげーくらいで見てる
無かったらカルンちゃんを慰めてあげる。よしよし。しょうが無いよ。またどっか別のとこからパクろ?
神像は他の仲間と同じタイミングで
泥の塊を影から出して拳の形で殴りつける
はいはい、撤去撤去~
緋月・ハク
【宵星月】
甘さはまだ口にも心にも残ったまま
でもお仕事は後って甘えたから
中に入るには、はちみつを運ぶ役をするんだよね?
街の長さんに手を上げて僕たち行きますって
ツムギもハクも僕より大きいしきっと大丈夫!
力は僕もあるし怪力無双も使っとく?
油断もしない
気も抜かない
それは敵よりも怖い敵だから
…誰の言葉だっけと零す無意識
ふたりの聲に首傾ぐけど
へへ、大丈夫だよ
ふたりの頼もしさは僕がいちばん知ってるもん
何でも出来るのは僕も同じ
それに三人いっしょだからね
柔く笑う
像に辿り着いたら真っ直ぐ緋に映し
あんなの、要らない
みんなに目配せして
飛翔でそっと上で待機
準備が整ったら
――せーの!と合図
竜翼翔派で跡形も残さない
突撃ッ!
宵刻・紡
【宵星月】
甘やかな余韻に浸りつつ
今度はきちんと、お仕事!
はちみつって結構重い…よね
力仕事は得意じゃないけど
一緒なら頑張れる……!
ハクの隣で挙手して、頑張りますと意気込み一つ
……?
ハク、どうしたの
ね、もしかして、緊張してる?
大丈夫だよ
ハクがもしちょっと油断したり失敗しちゃっても、おれとセイがカバーするよ
ふわりと柔く笑む
ほら、セイもおんなじ気持ちだ
触れられた背がこんなにあたたかい
おれの「すき」をたくさん見付けてくれた優しい二人のためなら
おれ、何だってできるよ
これが、街の人を苦しめている像……
目配せに頷く
合図がきたら、リピートベインで、仲間の攻撃を借りて
街のため、皆のために
こんな像は、残させない!
鬼灯・董星
【宵星月】
未だふわりと甘い馨の余韻は名残惜しく
けれど、此処からは大事な任務、だな
二人がやる気に満ちているから
連られ、しゅっと手を挙げて
ん、蜂蜜な。大丈夫、力仕事は任せろ
持てない分は俺が引き受けよう
…ハク、気を引き締めるのは大事、だが
無理は禁物だ。
ツムギも言っているが、俺達は三人だ
フォローし合えるし、俺も二人を信じている
なあに、ひとりじゃないということは
こんなにも、心強いことよ
そっと二人の背をぽん、と支えるように
像の前では其れを靜かに睨めつけて
目配せに、待機する仲間と共に
呼吸を合わせ
――行くぞ、
合図に思い切り、悪鬼粉砕撃を繰り出し
歪んだ信仰を止めるために
跡形も無く壊してしまおう
賑やかな広場に満ちるのは、甘やかな香りと人々の幸せそうな笑顔。
その空気感に浸り、未だふわりと交わし合った甘い馨の余韻は、名残惜しくもあるけれど。
「此処からは大事な任務、だな」
「今度はきちんと、お仕事!」
そっと紡いだ鬼灯・董星(暉血・g04849)の言葉に、宵刻・紡(薄紅の約束・g04900)もこくりと頷いて。
緋月・ハク(竜の揺り籠・g04846)も勿論、やるべきことは忘れてはいない。
楽しくて優しくて嬉しい甘さ、それまだ残ったまま。口にも、心にも。
(「でもお仕事は後って甘えたから」)
だから今度は、きっちりとお仕事。董星と紡と、一緒に。
「親切な街の方々のおかげで仲間たちと有意義な時間を過ごせました」
その細身のどこにそんなに入るのかと驚かれはしたし、まだ正直いくらでも食べられるのだけれど。
それでも十分に蜂蜜を堪能させて貰い、祭り自体も楽しんだから。
紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)も賑やかな広場を歩き出す。
(「満たされた分、仕事はこなすと公言しましたので像の確認や破壊へ向かいましょう」)
ディアボロスとしての仕事……ウェプワウェトの像を破壊し、その力を削ぐために。
その為に情報共有し、誰かの助けもお願いしたいですね……などと思っていれば。
眼前にふと現れたのは、ディアボロス専用の小型通信機。
「成程、奉納する蜂蜜を。まずは街の長に会いに行きましょう」
残留効果で発動したパラドクス通信により、周囲にいる全てのディアボロスにそれぞれが得た情報が共有されて。使い魔使役で仲間たちが解き放った鳥たちが、こっちだと言わんばかりに囀り、道案内をしてくれる。
そして街の役場へと辿り着けば、長、と周囲の人達に呼ばれている人物が。
そんな街の長に、雪名は名乗り出る。
「先ほど、皆様にご馳走を沢山頂き心が満たされました。お礼と言ってはなんですが良ければ蜂蜜の奉納に参りましょうかい? 重いものでも大丈夫」
奉納する蜂蜜を運搬の手を担おうと、感謝の言葉と共に。
「え、行ってくれるのか?」
雪名の申し出に、瞳を瞬かせる街の長。
「像がある神殿の中に入るには、はちみつを運ぶ役をするんだよね?」
「はちみつって結構重い……よね」
そうそっと自分達しか聞こえない内緒話で会話を交わしながらやってきた、ハクと紡も。
(「ツムギもセイも僕より大きいしきっと大丈夫!」)
(「力仕事は得意じゃないけど」)
「僕たちも行きます」
「頑張ります」
すかさず、しゅしゅっと隣同士、手を挙げて。
「ん、蜂蜜な。大丈夫、力仕事は任せろ」
連られて、しゅっと手を挙げる董星。二人がやる気に満ちているから。
「おお、助かるよ、旅の人達。なかなか蜂蜜を奉納する役の引き受け手がなくてねぇ」
街の長曰く、報酬は出ないのに重い蜂蜜を運ぶこの役を、あまり街の人はやりたがらないのだとか。
信仰の面でも、ウェプワウェト本人が街に顔を出すので、神像ではなくとも本物を拝めばいい話で。
大抵、仕方なく毎回役人達が運んでいるのだとか。
なので、ディアボロス達の申し出は、街の長にとっても願ったり叶ったりで。
「力は僕もあるし怪力無双も使っとく?」
「持てない分は俺が引き受けよう」
「一緒なら頑張れる……!」
難なく奉納役を任されて、気合を入れる3人。
だが今回は祭りということもあり、いつもより奉納品も多いらしく。
「もう少し人手があったら有難いなぁ」
そうきょろりと長が周囲を見回した刹那。
「HAHAHA、オレ達も奉納に行くぜ」
「ちょっと神様拝んでいきたいしな」
「まー、我もファラオだからね」
丁度いいタイミングでやって来たのは、陽気な酔っ払い達……もとい、ある意味沢山神の恵みの恩恵を受けた大人たち。
そんなエーブリム・ボウマン(人間の映画俳優・g01569)やウィリアム・エナード(火薬塗れの付与術師・g01240)、蕩々・愛々(顔の無いファラオ・g01218)の申し出に、街の長はむしろ感謝する勢いで了承して。
カルン・ティミド(略奪竜カルン・g00001)は並々ならぬ気合いで、声高らかに言い放つ。
「略奪! ……じゃなくてお仕事です」
いざ、財宝略奪! ……いえいえ、お仕事に出発です!!
今回の奉納品は、ミード10樽、蜂蜜8壺、蜂蜜の果物漬けが4瓶。
いずれも大小いいサイズの台車を貸して貰えるというので、まずは荷支度から……なのだけれど。
「HAHAHA、酔っ払いが像に悪戯って多分万国共通だよな?」
蜂蜜壺を台車に乗せながらも陽気に笑うエーブリムには、とっておきの秘策が……!?
「ヘヘヘ、まさか運搬されるミード樽に隠れた侵入者がいるとは神様もおもうまい」
そんな映画みたいな展開、神様だって予想できないはず!
ということで。
酔った勢いで、ミード樽に隠れんとしてみるエーブリムだけれど。
「……あ、結構この体勢無理が……」
明らかに、サイズ感的に無理が。
……狐にでも変身すっかな、なんて。
意外と真剣に首を捻る酔っ払いに、一緒に首を傾けるカルン。
「樽に隠れたらいい匂いになっちゃいそうですね」
甘い香りは勿論のこと、金ぴかの蜂蜜漬けになってしまいそう。
そして、どうやったら上手く樽に隠れられるかを思案するその様子を見て。
「よく考えたら、別に樽に隠れなくてもいいんじゃね?」
一番軽薄にみえて、尤もなことを口にするウィリアム。
確かに、ちゃんと長に許可を取ったんだから隠れる必要はありません、ええ。
ということで、普通に堂々と行くことにします!
「貴様ら、準備はいい?」
愛々はファラオたる威厳とモブオーラを引き立たせるプラチナチケット発動で、ばっちり関係者面。
樽の運搬役の前に立ち、代表者風を装い、準備のできた皆を先導して。
「街の人から聞いた教会に乗り込むぜ!」
運搬役に変装して蜂蜜を運びながらも、抜かりないウィリアム。
(「友達催眠を使えば怪しまれる可能性は低くなるかな……」)
カルンもモブオーラを纏い、皆と共にいざ教会へ。
蜂蜜の果物漬け4瓶をひとりで担うという細身の雪名に、街の長は最初、誰か街の役人もつけようかと申し出てきたが。
怪力無双でひょいひょいっと軽々と瓶を持ち上げ台車に運ぶ彼に驚きながらも、頼もしいと太鼓判。
そんな彼が、心の中ではこう思い巡らせていることを、街の長は知らない。
(「教会へ蜂蜜を献上し像を破壊……は膂力でいけますかね」)
そう……雪名をはじめ、手を挙げたディアボロスたちの目的は、神像の破壊。
この像を破壊すれば、ウェプワウェトの戦力を大きく下げることができるというが。
もしも破壊できなければ、敵地へ乗り込んだ仲間が強敵と対峙しなければならない。
かなり重たい蜂蜜瓶を荷台に詰め終わって、教会へと出発しながらも。
(「油断もしない、気も抜かない。それは敵よりも怖い敵だから」)
……誰の言葉だっけ、と。
ハクが零す無意識。
それに気付いた紡はこてりと首を傾けながらも、どこか表情の硬いハクへと声を掛ける。
「……? ハク、どうしたの。ね、もしかして、緊張してる?」
そして自分を映した林檎飴の緋色に、ふわりと柔く笑んで続ける。
「大丈夫だよ。ハクがもしちょっと油断したり失敗しちゃっても、おれとセイがカバーするよ」
「……ハク、気を引き締めるのは大事、だが無理は禁物だ」
後ろでやわく結わえた濡れ羽色を揺らしながら、董星も蜂蜜の荷台を引き歩む足は止めぬままに。
ハクと、そして紡にも瞳を向けて告げる。
「ツムギも言っているが、俺達は三人だ。フォローし合えるし、俺も二人を信じている」
神像の破壊を成さねば、仲間が危険に陥るかもしれない。
けれどそれを成すために一緒に赴くのは、甘やかで楽しい時間を共に過ごした三人でなのだから。
「なあに、ひとりじゃないということはこんなにも、心強いことよ」
優しい董星の掌が、そっと二人の背をぽん、と支えるように押して。
「ほら、セイもおんなじ気持ちだ」
自分も一緒に励まされているような掌に、紡も嬉しくなる。
触れられた背がこんなにあたたかいのだから。
さっきは、しゅんとしてしまった自分をふたりが元気にしてくれたし。
ハクはすき探し隊の隊長として頑張ってくれたし、董星もいっぱいすきを教えてくれて甘いひと粒の魔法で笑顔にしてくれた。
だから、紡だって頑張りたいってそう思うのだ。
「おれの「すき」をたくさん見付けてくれた優しい二人のためなら。おれ、何だってできるよ」
ふたりのためなら、何だって。そして一緒ならば、百人力の怖いものなしだって。
そんな交互に届いた聲に、ハクはぱちくりと最初こそ首傾ぐけれど。
「へへ、大丈夫だよ。ふたりの頼もしさは僕がいちばん知ってるもん」
硬かった表情もいつの間にか、いつも通り。
「何でも出来るのは僕も同じ、それに三人いっしょだからね」
いや、いつもよりももっと張り切って、八重歯をみせてハクは柔く笑う。
何せ今日は、ハク隊長。今度は三人で、神像絶対破壊する隊!
そして蜂蜜を楽しむ仲間が発動させた過去視の道案内に従って少し歩けば、目的の教会には難なく辿り着いて。
蜂蜜を奉納しに来たと神父に告げれば、すんなり奥の祭壇へと続く扉を開いてくれる。
まさか神像の破壊を目論んでいるだなんて、神父だって思いもしないのだろう。
特に見張りについてくることもなく、この奥を暫く進めば神像があるから、そこに奉納してくれと言われたのみ。
……いや、画策しているのは何も、神像の破壊だけではなく。
「貴様ら、足元気を付けてね。樽や壺を落としたら大変だし、焦らず行こう~」
そう引き続き愛々は関係者のフリをしつつ、皆に声を掛ける。
他のみんなが探せる隙を作るために。
「財宝と神像はどこですか!」
神像とか、財宝とか財宝とかお宝とかを!
普段はちょっぴりビビリだけれど、財宝のためなら神の涙と謳われる蜂蜜よりも瞳キラキラ。
輝く刃尾をそわそわピコピコ、やる気を漲らせまくるカルンは、怪しい扉や箱は全部無鍵空間でオープン!
「人が行く場所とはいえ神像の直近周りは罠がある可能性があるな。気をつけていこう」
結局樽に入るのは諦め、少しだけ酔いもようやく覚めてきたエーブリムはそう慎重に周囲を見回しながらも。
「あと、財宝とか隠されてないかチェックもしないとな!」
やはり、お宝がないかチェック!
ウィリアムも罠に警戒しつつ、書物っぽいものがあれば手を伸ばしてみて。
「魔導書とか、ついでにポケットに入るくらいの宝石とかないかなー」
「見つけたらポケットと言わず、持てるだけ集めて身につけちゃいましょう。ふふふ……金ぴかになっちゃいます」
……信仰を無くすためですからね! 全部奪っちゃいましょう!
そう、ぐっと並々ならぬ気合いで、財宝をゲットした妄想を早速しつつも、カルンはご機嫌に笑み零して。
光るものは絶対に見逃さないようにしながらも、重い台車を押して奥を目指す。
そんな、財宝を略奪する気満々な仲間達の様子を愛々は見遣りながら。
(「いやでもファラオ的にこういう場所に対しての略奪ってどうかなー。いやでもクロノヴェーダが相手だしなー」)
……いや、ファラオが墓荒らしってどうよ。いやいや、そもそもここ墓じゃないし。いやでもファラオとして……みたいな。
この段階になっても何気にまだ、実は悩んでいるけれど。
かといって、別にとめないし。たとえ財宝が見つかっても、あー本当に財宝とかあったんだ。すげーくらいで見ているだろうけれど。
でも我はファラオ……そんなひとり堂々巡りを、密かに愛々は繰り広げていた。
けれど――その悩みは、全くの杞憂に終わる。
「なんで……神様なのになんでなにもないんですか!」
「魔導書もないな、書物もこれ全部、聖書ばっかりだぜ」
そう、よーく考えてみれば。
此処は石像こそあるし、奥の祭壇には誰でも入れないとはいえ、こんなにもすんなり通されるくらいの、ただの街の教会なのだ。
建物の装飾は凝っていて豪華ではあるが、熱心に人々が祈りを捧げる場所。
ビックリするくらい金目のものが何もない。むしろ一番ピカピカしているのは、何気に運んでいる蜂蜜である。
むしろもしかして、敵の本拠地の方が、ワンチャン財宝あるんじゃね……?
「許せません! 直接文句言いに行かないとです!」
それに今更薄々気付いてしまったカルンは、目の前の現実にぷんすか。
(「ノリで話したけど、オレは財宝興味ないし。見つかっても皆にあげようと思ってたんだが」)
いや、彼女に財宝のことを耳打ちしたり、財宝に乾杯して士気を高めたのは誰でもない自分であるのだけれど。
「笑うくらい何にもないな!」
こんなはずじゃなかったと殺意がMAXるカルンを、ゲラゲラ愉快に眺めるエーブリム。
「よしよし。しょうが無いよ。またどっか別のとこからパクろ?」
「ま、魔導書や宝石とか、お宝がないのは残念だけどな。また終わったら飲もうぜ」
愛々とウィリアムも、怒ったりしゅんとしたり殺意漲らせたりと色々忙しいカルンを、そっと慰めてあげながら進むのだった。
けれど――道中いくつもあった扉を潜った後。
「あの奥が、神像が飾られた祭壇がある部屋でしょうか」
きっとこれが最後だろうと。
眼前には、そう分かる様な、今までとは違う豪勢な扉。
雪名は涼し気な顔で、軽々と蜂蜜漬けが乗った重い台車をガラガラ引きながらも。
いかにも重そうな扉を、トンと伸ばした手で軽く押したように……見えたが。
難なく開いた豪華な扉に加わえられたのは、細身な雪名の見目からは想像もつかないほどの膂力。
そして問題なく扉が開けば……そこには。
「!! お宝……!?」
此処に来る間に、情緒がすっかり疲れていたカルンの瞳が再び輝く。
教会の最奥の祭壇にあったのは、ウェプワウェトの姿を模した、ピッカピカな金の巨大神像であったのだ。
「これが、街の人を苦しめている像……」
そう、ぱちくりと巨大な神像を見上げ呟きを落とす紡の隣で、それを靜かに睨めつける董星。
ちょっと趣味が悪いのではくらい金ピカすぎな神像は、幸せな甘さを与えてくれた蜂蜜から得た財力で作られたものに違いないから。
だからハクも、真っ直ぐ緋にそれを映して。
「あんなの、要らない」
みんなに目配せしてから飛翔で空へと舞い、宙空で待機する。
雪名も、金ぴかなウェプワウェトの像を見上げて。
「遠慮なくぶち壊せそうですが、壊す瞬間は慎重に考えて手を出しましょう」
「神像の破壊は、広場の仲間の論破が終わったのを聞いてからがいいよな」
エーブリムはパラドクス通信で、ウェプワウェトを論破し追い込む広場の様子を窺いつつ、機を窺う。
神像は思ったよりも巨大であったけれど。
街の人々の信仰心が大きく揺らげば、破壊はさらにしやすくなるようだから。
そんな金ぴかの神像に、一瞬テンションがだだ上がりしたカルンであったが。
「壊すのもったいないです……。壊さないとダメですか? ダメですよね……」
此処に来た目的は、神像の破壊。それはよく分かっているけれど、やはり心の中の葛藤で忙しい。
ウィリアムも、神像を見上げてぽつり。
「神様の像を壊すなんて罰当たりな感じ……」
軽薄そうな見た目ではあるが、何気に真面目にそう紡ぐも。
「……いや、偽物だし逆にご利益あったりして?」
「おう、ご利益きっとあるある。むしろ根元折って頭から上持って帰る?」
「それ、いい考えですね……! せめて少しくらいは……」
「何気に罰当たり感半端ないね、それ……。でも本当の神様じゃなくてクロノヴェーダだからいっか」
そう、金ぴかの像を持ち帰る妥協案を算段していれば。
「……!」
何だかいきなり、ぴかぴか度が落ちた神像。
同時に、広場の仲間がウェプワウェトを言い負かし、彼を神殿へ撤退させたことを知って。
街の人々の信仰心がガタ落ちした、瞬間。
「――行くぞ」
「街のため、皆のために。こんな像は、残させない!」
「せーの!」
――突撃ッ!
合図を送ったハクの竜翼翔破が繰り出されると同時に、董星も全力をもって悪鬼粉砕撃を繰り出す。
歪んだ信仰を止めるために。
そして紡もリピートベインを発動させ、仲間の攻撃を借りて、ふたりと共に神像へと攻撃をお見舞いする。
「では、仕事に取り掛かりましょうか」
雪名も遠慮なく神像をぶち壊さんと、その怪力を存分に振るって。
「ってワケで、破壊しようぜ!」
さらに像へと向かっていくのは、空気との摩擦熱によって発火し炎纏ったウィリアムの超高速の弾丸。
愛々も全員とタイミングを合わせ、影から出した泥の拳の形で容赦なく殴りつければ。
「はいはい、撤去撤去~」
「あ、撤去もったいねーっ」
「財宝を、持ち帰れる大きさに壊します!」
エーブリムとカルンも、ダメ押しの一撃を神像へと叩きつける。
……そして。
「え、あれっ!?」
あれだけ金ぴかだった巨大神像が皆の手によって破壊された瞬間、真っ黒に変色して。
これで――任務完了!
ウェプワウェトに力を与えていた神像は、無情にも跡形なく……財宝の夢とともに。
復讐者達の手によって、ぼろぼろと崩れ落ちたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【強運の加護】がLV4になった!
【無鍵空間】がLV3になった!
【おいしくなあれ】がLV2になった!
【建物復元】LV1が発生!
【飛翔】がLV6になった!
【過去視の道案内】がLV4になった!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
【アヴォイド】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV5になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
逆叉・オルカ
※連携、アドリブ歓迎
……この街の人は、優しい人たちなんだな。
そう思うと、仮初の幸せとはいえ神様に守られる安心感を奪うようで申し訳ないが…
その先に本当の幸せがあると信じて、俺は戦ってこよう。
人が騙されるのを、見捨ててはおけない。
【モブオーラ】や【光学迷彩】で存在感を薄くしながら小神殿へむかう
仲間と連絡をとりながら、奇襲で不意を突いてやりたい
タイミング見て先手必勝で引き金を引く
敵を奇襲で驚かし、パラドクスで凍らせる。
例えそれが一瞬の拘束だったとしても、あとは仲間が攻撃の連鎖をつなげてくれるはずだ。
さあ、悪事は全てバレたんだ。
大人しく、あんたらには御退場頂こう。
シャムロック・クローバー
盛況なお祭りだったわね!
残留効果もすごいことに……!!
よぉーし、積み上がったこの威力を、まるっとクロノヴェーダにぶちかますわよ!
じゃあわたしは、取り巻きの雌ライオンを担当するわ。
偽物の神様を、じわじわ追い詰めてやりましょ!
わたしお得意の【泥団子投擲】で、1匹ずつ確実に仕留めてあげる。
大きく振りかぶって……受け止めなさい!
わたし渾身の必殺ストレート球!!
その曲刀で打ち返すことができるかしら?
いいえ、ガオガオ吠えてるその口の中にぶちこんで、何も言えなくさせてやるんだから!
ラビア・シャーイル
・アドリブ、連携歓迎
偽りの神とはいえ人々を助けるならばそれは救いとなるでしょう
ですが己が益の為に何の罪もなき民を脅かし、戯れに命を奪い、助けを求める声に応えぬならば、それは排されるべきでございます
…ええ、ここは皆優しく、とても良き街でございました
であればこそ、クロノヴェータ共のいいように利用される訳には参りません
消えよ神を名乗る不届き者。貴様らにこの地を侵させはしない!
奇襲の合図に従って敵陣を襲撃
【勝利の凱歌】で味方を鼓舞しつつ雌獅子神群に斬りかかります
わたくしの信ずるお方ならば、決してこんな姑息な真似は致しませぬ
真の勇士を模したこの一撃、受けてみよ!
鵙目・隆尋
ぎいち(g02950)と
あいつら相手に効果あるか判らないけど
念の為、光学迷彩も使って身を隠しながら小神殿へ
配下の雌獅子神群の数を確認したら出来るだけ死角に回り込むよ
敵が戦闘態勢を整える前に
契約召喚で召喚したアークデーモンに
足元を狙うように指示して放つ
同時に、俺も天の廻りを放って斬撃と攪乱
ぎいちが立ち回りやすいように死角はフォローしていく
接近されたら魔晶剣で貫攻撃からの解体を狙ってく
華麗な動きを封じるのに足元を狙っていくよ
倒せそうな敵から順に、出来るだけぎいちと同一対象を狙っていく
うぇぷわうぇと、の動きは常に警戒しておこう
異変があるようなら皆に注意喚起して対処
敵の攻撃はガードアップも利用して対応
達曽部・義一
隆尋(g00735)と
俺は狐変身で体をコンパクトになりつつ隆尋の後を付いて行くぞ
なるほどなるほど、敵の数を確認してから奇襲ってことだな
隆尋の様子から察して頷いた後に戦いの準備だ
攻性式神結界を展開
隆尋のデーモンも居れば、そこそこの敵は囲えるだろう
囲った敵を式神に襲わせつつ俺も続いて追い打ちだ
浄化効果はあるとして、陰陽符を飛ばして気を逸らしつつ攻撃
踊りながら攻撃してくるんなら妨害にはなるだろう
あとは拳を打ち込むのみ!
本職はこっちなもんでな、ガンガンやるぜ
狙う敵は隆尋と同じ、各個撃破で数を減らしていこう
敵からの攻撃は目視で回避する他、地面を殴りつけた衝撃波で勢いを相殺
日向・銀河
※連携、アドリブ歓迎だぜ!
蜂蜜祭り楽しかったし凄かったぜ…沢山の復讐者が参加してて大盛り上がりだったな!
何よりも蜂蜜は濃厚で蜂蜜デザートは本当に甘くて…とても美味かった…
よし、蜂蜜フルコースを堪能した事だし…復讐者の仕事頑張るか!
蜂蜜の美味いし現地の人も優しかったな。
これ以上、善良な人々が悪ーい偽物の神様に騙され続けるのはほっとけねぇぜ。
【パラドクス通信】で状況を確認後に小神殿へ突撃!
まずは雌獅子どもを一掃してやらぁ!
他の復讐者と連携をしながら
【薙ぎ払い】【斬撃】と尻尾の先の刀みたいな部位で攻撃をいなしつつも、
パラドクス『破軍星』で先陣を切ってジンが宿る七星剣で敵を薙ぎ倒し続ける。
まだまだ蜂蜜の香りで満ちた広場は、人の姿でいっぱいだけれど。
その喧騒からそっと抜け出し、広場から背を向ける者達の姿もちらほら。
ある者達は、教会へ蜂蜜を奉納する役割を担うべく、街の長のいる役場へ。
そして仲間の論破によって人々の信仰心を低下させられ、街の広場を後にしたウェプワウェト。
その戻る先は、敵の本拠地である小神殿。
そんな小神殿はウェプワウェトの側近しか入れないようだが、場所はばっちりと街の人から聞き出しているし。
皆で役割を分担し、手分けしながらも、ディアボロス達は着々と手筈を整えてきたから。
敵に気取られぬよう、広場を離れた数名のディアボロス達はいざ向かう。討つべき敵のいる、小神殿へと。
「盛況なお祭りだったわね!」
「蜂蜜祭り楽しかったし凄かったぜ……沢山の復讐者も参加してて大盛り上がりだったな!」
その道中、シャムロック・クローバー(森の魔女(自称)・g00876)の言葉に、こくりとすぐに頷く日向・銀河(景星鳳凰・g04685)。
祭りに参加した目的は、街の人たちの様子を探ったり情報を得ることではあったけれど。
勿論、それも十分すぎるほど大成功であったし。
「何よりも蜂蜜は濃厚で蜂蜜デザートは本当に甘くて……とても美味かった……」
銀河は、存分に堪能した蜂蜜スイーツたちの甘さや美味しさを思い出しては、思わずほうっと溜息をついて。
シャムロックもじっくりと味わった宝石のように艶やかな蜂蜜漬けの甘やかさに、蜂蜜の如き甘く金の瞳を細め笑み零す。
だから、たくさん美味しい蜂蜜は楽しめたから。
「よし、蜂蜜フルコースを堪能した事だし……復讐者の仕事頑張るか!」
銀河はそう気合いを入れて、砂の大地を踏みしめて。
街からさほど遠くないと聞いた、小神殿を一路目指す。
「……この街の人は、優しい人たちなんだな」
そう皆と砂漠の道を歩きながら紡ぐのは、逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)。
オルカが思い返すのも、祭りの時のこと。
見た目子供の自分にも、街の人は良くしてくれた。本当は子供ではないというのは、まぁ置いておいて。
だから同時に、少しだけ複雑でもあるのだ。
「そう思うと、仮初の幸せとはいえ神様に守られる安心感を奪うようで申し訳ないが……」
ウェプワウェトは自分達からすれば、見るからに胡散臭いし、疑惑を持つ街の人も確かにいたが。
けれど、騙されているとはいえ、この街には神の加護があると、心から信じて安心していた人も多いだろう。
だからといって、偽神を討つという目的に揺るぎはないのだけれど。
人々の優しさに触れたからこそ、オルカは神と思っていた存在がいなくなってしまった後の街の人のことを、少しだけ思ってしまう。
「偽りの神とはいえ人々を助けるならばそれは救いとなるでしょう」
そう紡いだ、目深にかぶったフードから唯一見える口元はやはり柔らかく笑んでいるけれど。
ラビア・シャーイル(風と月を唄う者・g03416)はこう続ける。
「ですが己が益の為に何の罪もなき民を脅かし、戯れに命を奪い、助けを求める声に応えぬならば、それは排されるべきでございます」
ラビアもまた、クロノヴェーダに奪われたから。大切なものを、夢見た全てを。
そして奪われたものは違っても、それは勿論オルカも、ディアボロスとして在る皆同じだから。
「ああ。その先に本当の幸せがあると信じて、俺は戦ってこよう。人が騙されるのを、見捨ててはおけない」
優しい街の人達の本当に大切なものを、奪わせるわけにはいかない。
オルカの言葉に、銀河もこくりと大きく頷いて。
「蜂蜜も美味いし現地の人も優しかったな。これ以上、善良な人々が悪ーい偽物の神様に騙され続けるのはほっとけねぇぜ」
「……ええ、ここは皆優しく、とても良き街でございました。であればこそ、クロノヴェータ共のいいように利用される訳には参りません」
失った国に近い食文化、懐かしい味、食材を快く融通してくれた人達。
ラビアも改めて、歩みを進める。それを奪わせないために。
偽神ではあるが、これから討つべきクロノヴェーダは強敵。
でもこれまで、ディアボロス達は皆で積み上げてきた。
「残留効果もすごいことに……!!」
シャムロックが強く感じる、ディアボロスだからこそ得られる力。
それは沢山の仲間が集い、刻と場所を超えて、街で楽しく過ごせたから。
「よぉーし、積み上がったこの威力を、まるっとクロノヴェーダにぶちかますわよ!」
気力も体力も臨む気持ちも十分、シャムロックの声に皆も再度頷いて。
眼前に見え始めた小神殿へと意識を向ける。
「あいつら相手に効果あるか判らないけど、念の為」
光学迷彩を使って砂の世界に身を隠しながら新調に進む、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)の後を。
てくてくと付いて行くのは、3本の尾をゆらゆら揺らす狐さん……?
いや、狐は狐でもその狐は、狐変身で体をコンパクトにして神殿へと向かう達曽部・義一(まだ三分の一・g02950)。
隆尋と義一もまた、美味しく蜂蜜をいただいたし、旅団の大人達への土産もばっちり確保したから。
あとは皆と一緒に、クロノヴェーダ達を倒すだけ。
その権力を誇示するためか、小神殿は探すまでもなく、教えて貰った通りの分かりやすい場所にあった。
そして、それと分かるほど豪勢な装飾で。
養蜂で豊かな街からの奉納されている蜂蜜で私腹を肥やしていることが容易にわかる。
街の人には入るなと言ってあるからか、外に見張りはいないようだが。
慎重に身を隠しつつ神殿内に足を踏み入れば……そこには、警備にあたる雌獅子神群の姿が。
ディアボロス達はモブオーラや光学迷彩を駆使し散開しながらも、連絡を取り合って機を窺う。
そんなに大きな神殿ではないので、エントランスの奥に見える豪華な装飾の扉。
恐らく、姿の見えないウェプワウェトはその先にいるのだろう。
強敵であるウェプワウェトを集中して叩けるよう、警備にあたっている雌獅子神群達とはできるだけ離して別に対処しておきたい。
雌獅子神群も目視できている数よりも奥の間にもう少しいるかもしれないが、大体の数の予想はつく。
「じゃあわたしは、取り巻きの雌ライオンを担当するわ」
「では、俺も獅子神を。入口付近にいるのは5体ほどだろうか。扉の近くにも数体いるみたいだな」
「見た感じ、奥に続く扉の前も同じくらいの数かな」
(「なるほどなるほど、敵の数を確認してから奇襲ってことだな」)
狐姿のまま、仲間とパラドクス通信でやり取りする隆尋の様子からそう察しつつ。
義一はお耳をぴこり、こくこくと頷いてから。
大体の敵の数を把握すれば、出来るだけ死角に回り込む隆尋に続いて移動し、戦いへ向けて万全に準備を整える。
そして、ウェプワウェトを叩きにいく仲間よりも先行して。
(「奇襲で不意を突いてやりたい」)
オルカは同じ雌獅子神群の対処にあたる仲間達と、奇襲を仕掛けるタイミングを合わせてから。
奥の間に行く仲間の動向を気取られぬよう、雌獅子神達の気を引くように。
「消えよ神を名乗る不届き者。貴様らにこの地を侵させはしない!」
「まずは雌獅子どもを一掃してやらぁ!」
「偽物の神様を、じわじわ追い詰めてやりましょ!」
ラビアと銀河、シャムロックが高らかに声を上げ、身を隠していた場所から飛び出せば。
『! なっ、敵襲!?』
「敵の足元を狙って。お願いね」
敵が戦闘態勢を整える前に、召喚したアークデーモンへと指示を出して放つ隆尋。
そしてまさに先手必勝、戦いの火蓋を切るように。
「データ粒子、具現化完了。装着確認。ターゲット補足、演算完了!」
3、2、1とカウントダウンの後。
――インパクト、発射!
引き金が引かれるのは、オルカの鯱印の拳銃型ガジェット。
データ粒子化していたガジェットを、ライフルへと一瞬にして具現化させて。
銀の円環光る手で颯爽と握り、狙い澄ましオルカが発射したのは、神を貫く氷の弾丸。
『えっ、敵襲……くっ!』
広い範囲を凍らせる冷気纏いしビームが、敵を奇襲で驚かし、その身を凍らせて。
完全に油断していた雌獅子達に反撃を許さぬほど、的確に撃ち出されれば。
「わたくしの信ずるお方ならば、決してこんな姑息な真似は致しませぬ」
戦場に響くのは、聞く仲間を鼓舞するような勝利の凱歌。
勇ましきサーガを元にした楽曲を歌いあげながらもラビアが閃かせるは、イサール・ガナーの竪琴の歌。
反り返った刃から繰り出される華麗な一撃が、竜巻の如く敵を巻き込み切り裂いて。
「お前らのダンスも、俺のこのジンが宿った七剣星で薙ぎ払ってやらぁ!!」
踊るが如く、超高速の斬撃を繰り出してくる雌獅子達の攻撃を、銀河は刀の如き尻尾の先でぶんぶんといなしながらも。
振るう反撃の刃は、刀身に北斗七星が描かれた荒々しい大剣。
握る七剣星を豪快に振るい、銀河が敵群を巨大な魔力で薙ぎ払っていけば。
「1匹ずつ確実に仕留めてあげる」
互いに連携をはかるように立ち回りつつも、シャムロックがどこからともなく取り出したのは泥団子。
「わたし渾身の必殺ストレート球!! その曲刀で打ち返すことができるかしら?」
そう……彼女が雌獅子神へと投じんとするのは、お得意の泥団子投擲!
けれどその狙いは、ストライクゾーンではなくて。
『く、そんな球、打ち返してあげるわ……ふがっ!?』
「いいえ、ガオガオ吠えてるその口の中にぶちこんで、何も言えなくさせてやるんだから!」
コントロールも抜群、敵の口の中へと泥団子の剛速球をお見舞いします!
そして、狐姿から人型へとすかさず戻った義一が張り巡らせるのは、展開した攻性式神結界。
(「隆尋のデーモンも居れば、そこそこの敵は囲えるだろう」)
解き放たれたアークデーモンが言われた通り足元を狙い、魔法をぶっ放せば。
結界で囲った敵へと襲い掛かるは、放たれた式神。
そしてアークデーモンを放つと同時に、隆尋が手にするのはバックに天秤が描かれた古いカードたち。
だがこのカード……天の廻りがよく当てるのは、何も占いだけではない。
『……!?』
隆尋の手を離れたカードたちが敵を攪乱する斬撃となって。
義一が立ち回りやすいように死角のフォローをしていきつつも。
『くらいなさい!』
華麗な舞の如き素早い斬撃を放ってくる雌獅子神達の斬撃には、握る魔晶剣を振るって。
アークデーモンの反撃が繰り出されると同時に、やはり隆尋が狙うは足元。
刹那、陰陽五行のことわりを記した護符の束が戦場に舞えば、さらに獅子神達のダンスの妨害となって。
――あとは拳を打ち込むのみ!
『……ぐっ!』
「本職はこっちなもんでな、ガンガンやるぜ」
隆尋の貫攻撃からの解体を狙った攻撃と共に、同じ敵へと、握りしめた義一の拳が捩じ込まれぶちこまれる。
そして囲った敵へと、式神の攻撃に続いて次々と追い打ちの拳を叩き込んでいく義一の死角をフォローしながらも。
(「うぇぷわうぇと、の動きは常に警戒しておこう」)
隆尋は異変があるようなら皆に注意喚起をと、奥へと続く扉へと目を向ければ。
自分達に気を取られている雌獅子神群を間隙を縫って、ウェプワウェトを討つべく動く仲間達の姿が。
『! ウェプワウェト様!』
そんなウェプワウェトの増援になど、1体たりともいかせぬようにと。
「行くぜ、稽古の成果を見せる時! どこからでもかかって来い! ってな」
「奥に行かせるわけにはいかなんだ、ごめんね?」
挑発する様に三尾の尻尾をゆらゆら、怯まず敵を拳で殴る義一と呼吸を合わせ、アークデーモンと共に隆尋も容赦なく敵を貫いていく。
雌獅子神達も、炎を噴き出し、戦場を舞うように刃を繰り出し、神々を讃える歌を口にしながら反撃してくるものの。
十分すぎる残留効果も相まって、戦いが進むにつれ、ディアボロス達の攻勢は揺るがぬものになって。
「さあ、悪事は全てバレたんだ。大人しく、あんたらには御退場頂こう」
『……!』
敵達の動きを封じるのは、オルカが撃ち出した冷気纏うビーム。
(「例えこれが一瞬の拘束だったとしても」)
――あとは仲間が攻撃の連鎖をつなげてくれるはずだ。
オルカがそう、仲間とのチェインを繋げるべく再び引き金を引けば。
「薙ぎ払え!!」
「大きく振りかぶって……受け止めなさい!」
敵の群れが凍った刹那、先陣を切って踏み込んだ銀河の荒々しき七剣星が敵を容赦なく敵を薙いで。
シャムロックの投擲した泥団子がまた1体、ぶちかました敵を仕留めて。
『く! ウェプワウェト様に大人しく従っていればいいものを……!』
ラビアは最後に残った雌獅子神へと、その身をもって教えてあげる。
「真の勇士を模したこの一撃、受けてみよ!」
『なっ……が、はぁ!!』
神を偽り、優しき街の人の平和を脅かす罪の重さを。伝承詩の勇士の如き、華麗な一撃をもって。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【友達催眠】がLV6になった!
【ハウスキーパー】がLV2になった!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV2が発生!
【ガードアップ】がLV6になった!
シル・ウィンディア
さて、おいしいもの食べたし、あとは、お仕事のお時間だねっ!!
神様、あなたの思い通りにはさせないからね。
さぁ、神殺しをさせてもらうよっ!!
飛翔で上空へ飛んでからの空中戦!
世界樹の翼type.Cで上空から誘導弾を連射して攻撃だね
狙いは牽制と、味方を狙おうとしている所への追撃阻止だね。
簡単に行くとは思わないでね?
射撃牽制しつつ、頃合いを見計らって急速接近!
左手に持った精霊剣で斬り抜けを行うよ!
遠距離型って思った?それは思い込みだよっ!!
敵から離脱するときは、エアライドで空を蹴って、水平方向から急速転換で上空へ移動しつつ
高速詠唱で隙を減らした
全力魔法の精霊収束砲っ!
わたしの全部、遠慮せずにもらってねっ
ラルム・グリシーヌ
自身の力を誇示する為だけに
神罰と称して誰かの命を奪うなんて…
随分と好き勝手してきたようだけど、それもここまでだね
偽りの神が居なくても、此処に生きる人々は
明日を生きて行ける優しさと強さを持っているよ
爪弾く弦音に、紡ぐ聲に凍つる氷を纏わせて
命の音を毀つ冱花を数多咲かせ
偽りの神の最期を彩る様に響き渡らせる
…無駄だよ。君はもう何も奪えない
仲間とパラドクス通信で連携取りつつ
敵攻撃の癖、次に打つ手の兆し、誰を狙おうとしているか
戦局を観察・周知して反撃や回避に活かすよ
武器構える腕を氷雪で凍らせ捕縛を狙い
青い炎や黒狼は吹き飛ばしで軌道を逸らして受け捌いたり、飛翔で回避を試みる
仲間のフォローに回れるようにも留意
一ノ瀬・綾音
せっかくいい蜂蜜手に入れたんだし、これを君みたいなのに渡すのは勿体ないと思うな。
というわけで、君を倒して蜂蜜テイクアウトさせてもらうよ!
【モブオーラ】【光学迷彩】で姿を隠しながら『高速詠唱』していつでも魔法を使えるようにしつつ接近。ウェプワウェトを確認したらロングレンジから【水魔法】を発動、青い炎をかき消しながら攻撃しようとしてみるよ!意志の力を持つ炎とはいえ、水にやられたら掻き消えるんじゃない?
さらに【飛翔】【エアライド】も使って空中アドを取って万が一消しそびれても逃げ続けられるかも!
悪く思わないでねウェプワウェト?
蜂蜜、ゴチになりまーす!
甘やかな香り漂う街の広場では、まだ人々が蜂蜜を存分に楽しんでいるけれど。
ウェプワウェトが逃げるように広場を去った後、街の人々と共に祭りを楽しんでいたディアボロス達は密かに動き出す。
いや、全員で動き出せば目立って敵に気付かれてしまうかもしれないから。
街の人と引き続き祭りを楽しむべく、広場へと残る役割。
広場をあとにして動き出したディアボロスも役割分担し、それぞれが行動を開始する。
偽物の神、ウェプワウェトを倒すべく。
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が仲間達と共にやって来たのは、敵の本拠地……ウェプワウェトの小神殿。
ウェプワウェトは神殿の奥の部屋にいるようであるが、その前には警備にあたる雌獅子神の群れが。
だが他の仲間達が、その雌獅子達の気を引いてくれ、対処してくれている間に。
「さて、おいしいもの食べたし、あとは、お仕事のお時間だねっ!!」
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、仲間達と雌獅子神群の戦闘の間隙を縫い、奥の扉を開いて。
『何を騒いでいる、雌獅子神……、っ!?』
共にウェプワウェトを倒すべき仲間と一緒に、奥の間に踏み込む。
ミードを口にし、蜂蜜漬けを頬張っていたウェプワウェトは、ようやく敵襲にあっている事に気付くも。
ディアボロス達を迎え撃つべく玉座の如き装飾の椅子から立ち上がり、偉そうな態度で紡ぐ。
『侵入者か? だが民の信仰心が強い限り、神である我の力は偉大……』
けれど、その言葉が終わる前に。
『……な、何!?』
ウェプワウェトは驚いた様に瞳を見開く。
まさに神の如く、強い力を誇示していた彼が纏う光が、目に見えるほどに輝きを失っていったからである。
それは、増長されていた力が失われた証拠……街の人々の信仰心が揺らぎ、教会にあった神像が破壊されたのだ。
勿論それは全て、ディアボロス達の力をもって。
そして像が破壊されたことで弱体化したウェプワウェトへと、春めく橄欖石の彩りを向けて。
ラルム・グリシーヌ(ラメント・g01224)は告げる。
「自身の力を誇示する為だけに、神罰と称して誰かの命を奪うなんて……随分と好き勝手してきたようだけど、それもここまでだね」
『随分な言われようだな。力ある者に、人というものは縋りたがるだろう? 我の存在が、民どもの心の平穏だ』
そう自信満々な態度で返して来たウェプワウェトに、さらに紡ぐラルム。
「偽りの神が居なくても、此処に生きる人々は、明日を生きて行ける優しさと強さを持っているよ」
甘やかで穏やかな広場の風景、親切に蜂蜜パンの作り方を教えてくれた人々。
街を豊かにしているのは、ウェプワウェトのおかげなんかではない。
蜂蜜を採って働き、加工して提供している、街の人たち自身の力なのだ。
「せっかくいい蜂蜜手に入れたんだし、これを君みたいなのに渡すのは勿体ないと思うな」
一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)も、蜂蜜の恩恵にあずかったひとり。
味わったものはどれも甘くて美味で、持ち帰り用の蜂蜜も譲って貰えたけれど。
神の涙と謳われている蜂蜜は、神として振舞う偽物のウェプワウェトには、勿体無い代物。
だから、綾音はびしっと、眼前の黒いオオカミ頭へと言い放つ。
「というわけで、君を倒して蜂蜜テイクアウトさせてもらうよ!」
『我を倒す? 像は壊されたようだが、神と崇められている我を、お前達がか?』
「神様、あなたの思い通りにはさせないからね」
……さぁ、神殺しをさせてもらうよっ!!
そう颯爽と宣言するやいなや、シルは飛翔の残留効果を利用して上空へと飛んで。
世界樹の翼の魔力銃モード・世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』type.Cを展開し、挑むは空中戦!
『我に楯突くとはな、青い炎の神罰が下る……っ!?』
「簡単に行くとは思わないでね?」
刹那、シルがウェプワウェトへと連射されるは、魔力弾の発射機構を組入れた誘導弾。
それは牽制と、味方を狙おうとしている敵への追撃を阻止するべく撃ち出されたもの。
そして戦場に響くのは、詠じられる古謡。白き泡沫の花が咲き生まれる音たち。
ラルムは淡やかな菫重ねた己の白を飾る、清い白の藤の花をしゃらりと鳴らしながら。
白藤咲き零れる花紡ぎを爪弾き、凍つる氷を纏わせた聲を紡いで。
「……無駄だよ。君はもう何も奪えない」
数多重鳴り咲かせるは、命の音を毀つ冱花――終幕を告げる調べ。
その氷唄の抱擁は、醒めぬ睡りの淵へと導かん響き渡る。偽りの神の最期を彩る様に。
それは同時に勇気を奮い起こす勝利の凱歌となり、共に戦場に立つ仲間に守りの加護を施して。
向けられる攻撃へと反撃する一方であったウェプワウェトが、その掌に青き炎を滾らせる。
『く、罰当たりどもめ……青き炎の神罰を執行する』
けれど、神の罰たる青き炎に反撃するのは、モブオーラや光学迷彩でさり気なく姿を隠していた綾音。
「意志の力を持つ炎とはいえ、水にやられたら掻き消えるんじゃない?」
高速詠唱していつでも魔法を使えるようにしつつ接近していた綾音は、すかさずロングレンジから発動する。
魔力宿す煌めきの羽ペンをさらりと天へと走らせて。青い炎をかき消し、逆に攻撃せんと編み上げた水魔法を。
『小賢しい! 神の炎の前に焼け落ちるがいい』
「気を付けて、次は空へと青い炎が向かうようだよ」
敵攻撃の癖、次に打つ手の兆し、誰を狙おうとしているか。
ラルムは戦局を確りと観察し周知して、仲間とパラドクス通信で連携取りつつ、そうすかさず声を掛ければ。
シルは襲いくる青き炎を射撃牽制しつつ、頃合いを見計らって。
「遠距離型って思った? それは思い込みだよっ!!」
『……!』
ウェプワウェトへと、急速接近!
斬り抜けし見舞うのは、左手に持った精霊剣『エレメンティア』の淡き青纏う刃。
そしてかわりに綾音が飛翔とエアライドを駆使し、天を駆けて。
消しそびれた炎から逃げ続けられるようにと、空中においてアドバンテージを取る。
そんな綾音を狙い、得物を振るわんとするウェプワウェトであるけれど。
『くっ!』
「言ったよね、もう何も奪えない、って」
得物握るその腕を狙い捕縛するのは、凍てつかせるラルムの氷雪。
繰り出される神罰の炎も、吹き飛ばして軌道を逸らし受け捌いて凌ぐ。
瞬間、精霊剣で反撃の一撃をお見舞いしたシルは、エアライドで大きく空を蹴って。水平方向から急速転換で上空へ移動しつつ、敵から離脱をはかるけれど。
――闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……。
1対の青白い魔力翼が展開すると同時に、すかさず紡ぎ、ウェプワウェトへと放つのは。
「混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
高速詠唱で隙を減らした、全力魔法の精霊収束砲!
それは複数の属性エネルギーを一点に収束させて放つ、高出力砲撃系精霊魔術であるとともに。周りの空間の治癒効果を高める複合精霊魔法でもあり。
「わたしの全部、遠慮せずにもらってねっ」
『う、ぐ……このっ!』
仲間のフォローに回れるようにも留意しつつも、あえかな花を綻ばせるラルムの氷唄が響く中。
「悪く思わないでねウェプワウェト?」
攻撃をくらって大きく揺らいだ偽神へと、綾音は颯爽とこう続ける。
……蜂蜜、ゴチになりまーす! って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV4になった!
【勝利の凱歌】がLV3になった!
効果2【ドレイン】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV7になった!
ラファレ・リロード
【星夜】
ここがボスの……
ある程アレがエジプトの神ですか
神…人々を無償で救い癒すモノ?
それこそ胡散臭いですねぇ
神程、信用ならないモノは無い
嗚呼、レベッカさんは天使。今は違うかもしれませんが嫉妬していまいそうですねぇ。
まぁ、私には関係無いのですが
でも今回は少し許せませんね
せっかくのレベッカさんの楽しみの時間
それを奪うのは例え、王だろうが神だろうが万死に値します
ふふっ、懲らしめましょうね。レベッカさん
彼女の手を取り
片手で【魔弾】を放ち連撃しつつ火の弾を彼女の炎に追加
双翼魔弾
攻撃があれば彼女を自分の方へと寄せ飛びながら更に攻撃を加える
帰ったら蜂蜜のデザート頂きましょうね
レベッカ・ブルーゾイス
【星夜】
信仰により救われるヒトも勿論居るでしょうけれど
そもそもが偽りなのだとしたら
…御話にならないわね
青き炎のゆらめきに囚われ
魔女を模した幻蝶は霧散
…危うかった
あと少しで燃やされてしまうところだった
残像と擬装が偽りの神罰に灼かれてゆく
さあ、次はこちらの番
どちらが熱いかしら?
魔女の胸底にひずむ嫉妬と云う名の炎に
おまえの欲望は勝るかしら
呪詛を織り交ぜし紫焔の雨を降らせましょう
神は無償で救い癒す…
ええ、そうね
けれどそんな都合の良い存在は いないのよ
本物ですら、ね
ラファレさんにまもられる最中
開け放つ紫水晶の小瓶
場に満ちる燦めきと香りが
邪なるチカラを奪います
そうね…こんどは
ラング・ド・シャが食べたいわ
小規模ながらも、神たる威厳を示す為か。足を踏み入れた小神殿の装飾は豪勢で。
これはきっと、甘やかな街の蜜を吸い上げて造られたもの。
そして、先陣を切って飛び出した仲間達が警護にあたる雌獅子神たちを引きつけ、討伐してくれている隙に。
「ここがボスの……」
奥の扉が開け放たれれば、さらに華美な神の間へと至る。
けれど、眼前に在るのは、神は神でも。
「なる程アレがエジプトの神ですか」
「信仰により救われるヒトも勿論居るでしょうけれど」
ラファレ・リロード(デーモンのデーモンイーター・g03117)の金の視線を追って、レベッカ・ブルーゾイス(嫉みの星魔女・g02252)がふと星涙宿す双眸に映した神。
いや、正確に言えば、神と自称する黒狼。
その姿をじぃと見つめていたレベッカは、ふるりと首を横に微か振り、彼は誰時のいろを揺らす。
「そもそもが偽りなのだとしたら……御話にならないわね」
そんな言の葉に、ウェプワウェトは笑う。
『民が、我を神だと崇めているのだ。無償で救い癒してくれる、人々の心の拠り所。それが神たる我だ』
偽りも何も、それが何よりの現実、と。
「神は無償で救い癒す……ええ、そうね」
かみさま。それは人々へと慈しみを与え、救い癒す存在。
祈りを捧げ、日々信仰すれば救われる。
ひとの心はそんな神に縋ってしまうものであることは、分かっているけれど。
レベッカは星涙宿す紫の眸を向け、真の現実を告げる。
「けれどそんな都合の良い存在は いないのよ」
……本物ですら、ね、って。
ラファレは煌めく銀の髪をそっと揺らし、妖艶に輝く金色の瞳を細めて。
「神……人々を無償で救い癒すモノ? それこそ胡散臭いですねぇ」
……神程、信用ならないモノは無い。
そう紡いだ後、隣に在る彼女を見つめ、続ける。
「嗚呼、レベッカさんは天使。今は違うかもしれませんが嫉妬していまいそうですねぇ」
ただでさえ、神は決して都合の良い存在ではないのに。
眼前の神は、神を騙るモノ。
『神は民にとって都合良くもあり、畏れを抱く存在でもあると、そう思わせておけばいい。真実を知らぬ民は、ある意味幸せで救われているだろう?』
「まぁ、私には関係無いのですが。でも今回は少し許せませんね」
ラファレは饒舌に喋るウェプワウェトの言葉を遮るようにそう言ってから。
微笑む笑顔はそのままに、神を名乗るそれに宣告する。
「せっかくのレベッカさんの楽しみの時間。それを奪うのは例え、王だろうが神だろうが万死に値します」
『青き炎の神罰を受けて死すのは、神に楯突く汝らの方であろう?』
刹那、ウェプワウェトが生み出した青き炎のゆらめきに囚われるのは……レベッカ。
いや、青の炎に包まれ霧散したそれは、魔女を模した幻蝶。
「……危うかった。あと少しで燃やされてしまうところだった」
偽りの神罰に灼かれ落ちてゆく、残像と擬装。
『何……っ』
「さあ、次はこちらの番。どちらが熱いかしら?」
――魔女の胸底にひずむ嫉妬と云う名の炎に、おまえの欲望は勝るかしら。
そう微笑むレベッカの、細くしなやかなその手を取って。
「ふふっ、懲らしめましょうね。レベッカさん」
戦場に降る呪詛織り交ぜし紫焔の雨に、ラファレはさらなる炎を添える。
片手で、懐に隠された銃……魔弾の引き金を引いて。
逃す事無く確実に偽神を仕留めるべく連撃しつつ、火の弾を放つ。
そして青炎から守るべく、彼女を自分の方へと寄せれば。
ばさりと悪魔の翼を羽ばたかせ、天へと飛翔しながら、敵を追従する魔力の弾丸をさらに撃ち出して。
神の罰に抗うが如く、むしろ偽神を懲らしめるかのように、反撃の炎弾を見舞う。
そんな彼にまもられる最中、魔女たるレベッカは開け放つ。
祈癒星屑、紫水晶の小瓶を――その邪なるチカラを奪う魔香水の燦めきと香りで、戦場を満たさんと。
『ぐっ! 我は神だ、何という罰当たりを……っ』
そう思わず顔を顰め呻くウェプワウェトを後目に。
ラファレは柔い微笑みを彼女へと向け、そして紡ぐ。
「帰ったら蜂蜜のデザート頂きましょうね」
そんな言葉に、そうね……と小さく首を傾けてから。
レベッカは彼へと咲って返す。
――こんどは、ラング・ド・シャが食べたいわ、って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV7になった!
【活性治癒】がLV5になった!
効果2【ドレイン】がLV5(最大)になった!
アストゥル・シハーヴ
【砂夜】
やっと、お出ましだ
ウェプワウェト様だっけ
街は甘い匂いに盈ちているのに
アンタは…随分とキナ臭い
俺に信仰心とやらは無い
結局、信じられるのは己と…
アシュの方へ見遣り
唯一無二の血を分けたお前だけ
きっと、今迄も。これからも。
小さく残した言葉、同じ音で返る言葉
兄の気持ちにじわりと胸が熱い
敵の視界を覆うのは砂音、兄が生み出す盾の影から
不意打ち狙いで神蝕呪刃を叩き込む
飛翔も使用し衝撃波からは回避を
神を、呪う刃の味はどう?
呪詛に包まれ、偽りの神を堕とすのは
ある意味、蜂蜜よりも俺にとっては甘美だ
一番信じていたかったものに裏切られたなら
もう一度、縋るのは怖いけど
隣の確かな存在だけが
俺を確かに前に動かすから
アシュラフ・シハーヴ
【砂夜】
街の甘さに反して、
お前は下衆と鉄錆の臭いしかしないのだな
偽神の名は悪いがもう、忘れた
神官なれど俺が信じる神は…今は居ない
けれど、とアスルを見遣り
血を分けた唯一無二のお前だけは、
神より何より信じている
届いた音に素直に乗せた心
噫、お前を一番近くに感じる時ならこうして謂えるのにと
日常に零せない音をお前に
砂神を呼び砂嵐を起こし
風の力で思うが儘に相手の視界を遮り
仕掛ける弟の刃の後には砂が襲う
母なる大地に抉られる心地はどんな心地なのだろうな
蜜より深い甘さを啜ったのだろう?
ならば代償も又、深き物だ
縋れぬなら寄り掛かれる様、隣に
神など要らない
アスル、お前が生きていれば
光宿さぬ左眸が痛んでも
俺は、其れで
罪人は、神罰の青い炎に身を焼かれる。
それは誰でもない、眼前の神が口にしていた言の葉であるが。
『く……このっ、罰当たり者どもめ……っ』
神を騙る黒狼のその身は今、大きく揺らいでいた。
復讐者の怒りという炎に焼かれるかのように。
「やっと、お出ましだ。ウェプワウェト様だっけ」
アストゥル・シハーヴ(黒雨の罪・g01958)はそう、目の前のソレを見遣ってから。
まるで、金の砂漠に湧いたような青は恵みの水の如き。向ける砂漠のオアシスのいろを細め、紡ぐ。
「街は甘い匂いに盈ちているのに。アンタは……随分とキナ臭い」
いや、甘やかさに潜み蝕むそれを感じているのはアストゥルだけでなく。
「街の甘さに反して、お前は下衆と鉄錆の臭いしかしないのだな」
……偽神の名は悪いがもう、忘れた、と。
その名すら覚えるに値しない神もどきに、アシュラフ・シハーヴ(白雪の罰・g01957)も黒曜に秘されていない弟と同じ右のいろを向けて言い捨てる。
『は、街の民が我を神だと崇めるのだ。愚かなあの街の人間にとっては、我は神以外のなにものでもない』
神たる振る舞いをし、畏れを抱かせ、街に加護を与えている素振りをしてきたウェプワウェト。
確かにそんな彼を、街の人々は信仰し、心の拠り所にしていた者だっていたかもしれない。
けれどやはり、ウェプワウェトは所詮、神を騙るモノ。
それにそもそも、アストゥルにとっては。
「俺に信仰心とやらは無い」
神という存在に祈り願うような心は、持ち合わせてなどいないのだ。
そう、アストゥルにとっては、神なんかよりも。
「結局、信じられるのは己と……」
紡ぎながら見遣るのは、すぐ傍に在るアシュラフの姿。
そしてアストゥルは兄へと続け告げる。
――唯一無二の血を分けたお前だけ。
きっと、今迄も。これからも、と。
一方アシュラフは、本来ならば神に仕える身。
だが彼もまた、アストゥルと同じように。
「神官なれど俺が信じる神は……今は居ない」
その心に、信じる神の存在はない。
だが……けれど、と。
アストゥルを見遣り、アシュラフは届いた音に、素直に乗せた心を紡ぎ返す。
「血を分けた唯一無二のお前だけは、神より何より信じている」
……噫、お前を一番近くに感じる時ならこうして謂えるのに、と。
(「日常に零せない音をお前に」)
でも、小さく残した言葉、同じ音で返したその言葉は、アストゥルの心に熱を灯すには十分で。
兄の気持ちに、じわりと胸が熱くなるのを感じる。
だから、アストゥルは何の迷いもなく握る刃を振るえるのだ。
――砂神よ、暫し砂時計の契約にて力を。
刹那、アシュラフが戦場に呼ぶは砂神。
『……く、邪魔な!』
風の力で思うが儘に巻き起こる砂嵐が、敵の視界を遮って。
その砂音を聞き、アストゥルは兄が生み出す盾の影からウェプワウェトへと叩き込む。
「神を、呪う刃の味はどう?」
不意打ちを狙い解放した呪いを乗せた、神蝕呪刃の一閃を。
その斬撃を受け、呪詛に蝕まれ、ウェプワウェトはさらに大きく上体を揺らしながらも。
『我は……我は、ひとに崇められる神であるぞ!!』
轟かせるのは、神の……いや、神を騙る獣の咆哮。
繰り出された戦神衝波が、強烈な衝撃となって唸りを上げるも。
アストゥルは、これまで皆で積み重ねてきた復讐者にだけ与えられる恩恵を受け、天へと飛翔して。
身を躱した弟の刃の後に牙を剥くのは、まるで砂神による神罰かの如き砂の刃。
『……なっ、神たる我が、馬鹿な……ぐ、はっ!』
「母なる大地に抉られるのはどんな心地なのだろうな」
命を削がれ、吸い啜られ――そしてついに、倒れゆく偽神。
「蜜より深い甘さを啜ったのだろう? ならば代償も又、深き物だ」
そうアシュラフが紡ぐ声を聞き、崩れ落ち果てる偽神を見遣りながらも。
アストゥルは密かに酔い痴れる。
(「呪詛に包まれ、偽りの神を堕とすのは」)
……ある意味、蜂蜜よりも俺にとっては甘美だ、と。
それから金と青のオアシスに映すのは、兄の姿。
「一番信じていたかったものに裏切られたなら、もう一度、縋るのは怖いけど」
ふいに届いたそんな声に、アシュラフは弟の隣へと寄り添う。
縋るのが怖いのならば、縋らずともいいと。
隣に在るのは……縋れぬなら寄り掛かれる様、と。
そしてアシュラフは弟と同じ音で、心にあるままの思いを紡ぐ。
「神など要らない。アスル、お前が生きていれば」
――光宿さぬ左眸が痛んでも俺は、其れで、と。
そしてアストゥルにとって、すぐ隣にある確かな存在、それだけが。
(「俺を確かに前に動かすから」)
●刻の先へ
街の人々が信仰する神は、倒れた。
けれど、偽神から解放された街の民は、神に頼らずとも自分達で道を切り拓いていけるだろう。
暫し混乱もあるかもしれないし、困難が待ち構えているかもしれない。
けれどディアボロス達は彼らを信じて、刻の列車に再び乗り込む。
だって、自分達を楽しませてくれた街を満たす香りや人々の心は、とても甘やかで優しかったから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】がLV4になった!
【土壌改良】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!