再び輝く朱を夢見て(作者 離岸
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#天正大戦国  #大和国掃討作戦  #大和国 


 紀伊山地を、必死の形相をした数体のクロノヴェーダが走り続けている。
 その内の一機、トループス『武田機射隊』の視界の隅に動き回る影を見た瞬間、彼は錯乱したように肩のバズーカから光線を放った。
 その個体の視界に入ってしまった哀れな影……何らかの獣だろう。それは何か逃げるための行動を起こすことが出来ず、そのままバズーカの爆発に巻き込まれ一瞬でその命を散らす。
 先頭を走っていた朱色の鎧を纏うアヴァタール『伊東長久』は周囲に響く轟音に思わず声を荒げてしまう。
「余計な物音を立てるな! 音でばれたらどうするつもりだ!」
「で、ですが。ディアボロスは獣を使役する術があると聞いたことがあります! 今俺が殺した獣だってディアボロスに命じられて俺たちのことを探し回ってるに違いないんだ!!」
「やり方を考えろ! 結果的に見つかっちまったら何の意味もねえ、ディアボロスに見つかって殺されたくはねえだろ!」
 そう。こう言っては何だが、己と付いてきたトループスだけであの松永久秀を討ち取ったディアボロスに勝てるとは思えない。伊東長久は現状を今の現状をそう判断する。
 トループスたちともたまたま近くにいたから同道している程度の間柄でしかない。まともな戦闘になる程の連携が取れるとは思っていないし、それを求めるのも酷だ。
「いいか、極力音を立てるな。そして極力樹木の影になってるところを選んで進め。連中は飛行もできる。上から見られてもバレねえように動くんだ」
 場のトループス達に言い含めるように告げ、長久は自身の纏う朱色に泥を塗りなおし、気休め程度にでも誤魔化しを重ねた。
「気を張れよ。俺たちが生き延びる道は、何とかして高野山まで逃げるしかねえんだ」


「まずは松永久秀の撃破、お疲れさまでした」
 天正大戦国へ向かうパラドクストレインに集まったディアボロスたちを前に、綾小路・桜(人間の妖精騎士・g03314)はねぎらうように声を発した。
「これによって大和国は解放されました。人々が虐げられることも減るでしょうし、何よりこの勝利は紀伊国の攻略への足掛かりとなります。
 今回お願いしたいのは、その手始めとなる一歩ですね。松永久秀が撃破されたことによって紀伊国へ逃走しようとしている天魔武者たちを撃破してほしいのです」
 おそらく、松永久秀は自身が撃破されたら紀伊国へ落ち延びるよう指示をしていたのだろう。すでに発生しているパラドクストレインも含め、紀伊山地を伝って移動を続ける天魔武者の数はそれなりにいるらしい。
 彼らをすべて撃破することが出来れば、大和国での戦闘に関わる情報が紀伊国の側へ流出することを防げるだろう。

「紀伊山地の敵が逃走している近くまでは、パラドクストレインで移動することが出来ます。とはいえ、流石に敵の面前に移動することはできませんので、現地についたら敵を捜索するところから始めないといけません」
 勿論、クロノヴェーダの側も死に物狂いで紀伊国へ逃げ延びようとしている。ディアボロスの追跡には神経を尖らせているだろう。
 今回のターゲットとなる一団は、木の影を伝うことで上空からの捜索から隠れたり、ディアボロスが使役する可能性を考慮してか、道中で見かける動物を端から排除しながら移動しているようだ。
 とはいえ、士気が崩壊している相手だ。必死に対策を打ってはいるだろうが、こちらが追跡を続けていればやがてボロを出す。
 一度敵を補足できてしまえば、撃破そのものはさほど難しくはないだろう。
「むしろ気を付けるべきは、紀伊国から派遣されるトループスたちでしょうかね。松永久秀を高野山に迎え入れる為に迎えが派遣されているのですが、どうにも彼らは変わった能力を持っているようなのです。
 残留効果の【防衛ライン】ってありますよね。効果としてはあれに似ていまして、『支配している国と隣接国の国境でしか使用できない』という制限はありますが、地形の状況を問わず強制的に足止めを受けてしまうようです」
 加えて、紀伊国から派遣されたトループスは落ち延びるクロノヴェーダたちをこちらが追撃できないように動くことが予測される。彼らが戦闘に加わればアヴァタール級をはじめとする敵を撃破することは不可能となるだろう。
 幸い、迎えのトループスたちは積極的に仲間を探そうとはしていないようで、あくまで紀伊国の国境を越えたアヴァタールの追跡を阻止するために動くようだ。
「ですので、逃走を続けるクロノヴェーダたちが国境を超える前に敵を捕捉、そして撃破。今回はこれが大事になります」


「紀伊国周辺の動きは、今後の攻略旅団の提案によって変わってきます。特に提案が無いようであれば、このまま紀伊国へ入り、高野山の攻略を目指すことになるかと思われます。
 方針を変えて紀伊国の南部を目指しても良いでしょうし、近江国や丹後国の攻略を開始する事もできるでしょうね……色々と考えてみると面白いかもしれませんよ」
 今回の作戦に絡む話としては、今後取りたい方針の仕込みとして逃げるアヴァタールを見逃すことに意味があるのであれば、あえて敵を追撃せず、紀伊国へ送り込む選択もあるだろう。
 そんな風に桜が語り終えたところで、パラドクストレインの扉が開く。
「出発ですね。それでは、今回もよろしくお願いします。ご武運を」
 一同を見渡し、彼女は最後に深々と頭を下げた。


 紀伊山地、大和と紀伊の国境。
 その場所で、トループス『坊官衆』たちは何やら考え込むような仕草で大和国の方角を見続けていた。
 松永久秀の迎えとして派遣された彼らは、やがて現れるであろう久秀の姿を待ち続けているのだ。
「松永様は、まだ来ぬのか?」
「もしや、松永様ほどのお方が不覚を取ったのでは……?」
「そんなことはあるまい。大方、別の国境へ向かっているのだろう」
「であれば、我らが待つのは伝令か。どちらにせよ松永様が撤退されたと確認できれば、我々も引き上げだろう」
 坊官衆たちはそこで会話を打ち切り、大和国の方角へ視線を向けたままその場に佇み続ける。
 待ち人の代わりに泥にまみれた朱色が現れるのは、もう少しだけ後の話だ。


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POW  功徳の一撃

技能:戦闘知識/看破/記憶術 (各13LV)

相手を正し、徳を積むという強い意志を込め、錫杖による一撃を見舞う。歴戦の経験を経たその一撃は容易に避けられるものではない。
(元パラドクス:達人撃)

SPD  此岸彼岸

技能:激励/突撃/攻城戦 (各13LV)

進む先は彼岸であるという強い意志の下、他の僧兵やその幻を召喚し、足並みを揃えて恐れることなく進む技。遮る者を自らのあらゆる戦の技を以て打ちのめす。
(元パラドクス:家臣団突撃)

WIZ  往生極楽ビーム

技能:誘導弾/記憶術/演説 (各13LV)

仏敵に対して往生極楽の教えを説き、救いを与える慈悲の心を込めてビームを放つ技。食らった相手は仏の慈悲に感謝の意を示したくなる。
(元パラドクス:アヌビスウィスプ)

特殊ルール 【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。
👑9

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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV2

●マスターより

離岸
 離岸です。今回は天正大戦国よりお送りいたします。
 向こうも生き延びるに必死ですが、それに遠慮する必要は何一つありません。ガンガン行っちゃいましょう。
 以下、簡単に捕捉です。
 シナリオ選択肢は①→②・④(→③)を想定しています。
 敵を捜索し、撃破するシナリオです。捜索に時間がかかった、あるいはあえて敵を見逃す選択をした場合はアヴァタール級が逃亡、迎えのトループスと交戦することになります。

 ①について:
 敵を探し、山中を捜索する選択肢となります。紀伊国への方角へ向かって逃走していることから方角の絞り込みは容易です。ただ、ディアボロスとの交戦を避けようと可能な限り慎重に立ち回っているようですので残留効果に任せた捜索では中々尻尾は出さないかもしれませんが、統制が取れていない一団であるため、いつかはボロを出す瞬間があるでしょう。
 本選択肢での赤丸が一定数を超えた状態で選択肢をクリアすると、アヴァタール級はすでに紀伊国の国境を越えたとみなされます。(この場合、【防衛ライン】に似た効果と迎えのトループスが立ちふさがることにより、アヴァタール級の追撃・撃破は不可能となります)
 また、ここで「あえてアヴァタール級を見逃す」ことも可能です。(その影響は③の解説を参照)

 ②・④について:
 逃走するクロノヴェーダとの戦闘です。トループスは士気も何もあったものではない状態なので、戦闘時はかなり有利な判定が行われます。ただし死に物狂いで抵抗してくるので油断は禁物です。
 アヴァタール級にしても状況はほぼ同じですが、追い込まれれば腹を括ってくるでしょう。

 ③について:
 選択肢①の赤丸が一定数以上、あるいは選択肢①(④で宣言することも可能とします)で「アヴァタール級をあえて見逃す」プレイングを採用すると判定された場合、アヴァタール級が紀伊国へ逃走し、選択肢④の執筆が行われなくなります。
 この場合、本選択肢にて立ちふさがるトループス達を撃破することで、シナリオがクリアとなります。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎

やっとあの松永久秀を倒したってのに
まだ山を荒らす気かよ

【光学迷彩】で見つからねえように樹木に紛れながら
山の中を捜索するぞ
連中は山の獣たちを殺しながら移動してるみてえだからな
…獣たちの亡骸や砲撃の跡を辿れば
連中が向かった凡その方角はわかるだろう
酷えことしやがる
武田機射隊の独特の形の蹄の跡や
逃げる途中で敵の体に折られた木の枝
俺は山育ちだから
【植物知識】も活かしてそれらの痕跡を探し【追跡】するぞ

だいたいの範囲がわかったら
喩嘉の騎馬に追い込んでもらい
さらに連中の位置を絞る
泥に塗れてようが山で朱色は目立つはずだ
動くその色を探し、見逃さねえ

これ以上、この山をあいつらに荒らさせやしねえぞ


喩・嘉
※アドリブ、連携歓迎

先回りすると敵を近づけることになってしまうので、追いかける形で迅速に捕捉しよう。

敵は俺たちに怯えて最大限の警戒をしている。
であれば、俺が目立てばこちらに近づいてこようとはしてこないというわけだ。
一計を案じれば、自ずと奴らがいる場所が絞られるのではないかな
この策は仲間に共有。
俺のいる場所とは別の場所にいてもらい、効率的に敵の捜索に努めよう

羽扇を振るい「炎馬騎行」を使用。
仲間のいる方向は避けて、誘い込むようにして、あえて目立つように大量の騎馬を山の中に走らせる
「騎馬隊よ、一刻も早く奴らを見つけだせ!」などと声もあげてみようか
さて、引っ掛かるかな


獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

敵も生き延びることに必死か。当然、と言えば当然のことか。

だからといって逃がすわけにはいかないからな。
どれだけ音を立てないように逃げても相手は機械だし、急いでいるんだ。森の中だとあり得ない駆動音を聞き逃さないように探せばいい。
双眼鏡を手に、金属の光沢と目立つ朱を目印にする。相手も自分が目立つことはわかっているだろうが、完全に隠すことは出来ないだろう。

仲間に策があるのなら、それに乗って探索範囲を狭めていこう。



 紀伊国の方角へ向けて少し歩いていくだけで、周囲に転がる獣の死骸はあちらこちらで見ることとなった。
「酷えことしやがる」
 レーザーに撃ち抜かれたか、毛皮を焼き焦がし眼を見開いたまま地面に伏す熊の瞼を弔うように閉じてやりながら、守都・幸児(祥雲・g03876)はそう呟いた。
(「敵も生き延びることに必死か」)
 だがそれも当然と言えば当然のことか。幸児の傍らに立ち、獅子堂・崇(破界拳・g06749)はクロノヴェーダによる蛮行の結果にそんな感想を漏らす。
 クロノヴェーダとて死にたくはない。追い詰められればどんな存在とて追い詰められたなりの余裕のなさを発露する。今回の場合は、それが獣に向けられただけだ。
 だからと言って敵を逃がすわけにはいかない。
 そう思うのは場にいる全てのディアボロスに共通していることだ。
 ゆっくりと立ち上がり、周囲へ視線を巡らせる幸児に続くように崇も周囲を見渡す。
 山中を全方位に渡って探さねばならないのであれば骨も折れるであろうが、今回に限れば紀伊国というクロノヴェーダの目指す方角は分かっている。それだけで大幅に捜索範囲を絞り込むことはできるだろう。
「連中は山の獣たちを殺しながら移動してるみてえだし、蹄の跡や逃げる途中で身体に折られた木の枝なんかが連中の痕跡として残っているはずだ」
「成程。それに、どれだけ音を立てないように逃げても相手は急いでいるんだ。森の中だとあり得ない音を聞き逃さないように探せばいいんだろうな」
 幸児の推論、敵の状況から推測される崇が想定する敵への道しるべ。どちらも捜索の指針として外れてはいないだろう。
 とはいえ広い山の中で敵の姿を捉えるにはもう一手欲しいのも事実か。
「敵は俺たちに怯えて最大限の警戒をしている。であれば、俺が目立てばこちらに近づいてこようとはしてこないというわけだ」
 その一手を、喩・嘉(瑞鳳・g01517)が埋めた。
「つまり?」
 そう問う崇へ喩嘉は片手に持つ羽扇を広げ、口元を隠すようにして表情を笑みの形に歪めた。
「一計を案じれば、自ずと奴らがいる場所が絞られるのではないかな、と。そういう話だな」


「!」
 背後に迫る何らかの存在の気配に、逃走を続けるクロノヴェーダたちの表情に緊張が走った。
 もう追手が来たか。半ば絶望にも似た表情で思い切って後ろを振り返り……違う。
 厳密にはまだ安心できないが、追い立てるように走ってくるのは炎の身体を持つ駿馬。それがパラドクス由来の存在であることはクロノヴェーダには一目で理解できたが、それを操るディアボロスの姿はまだ視認できない。
 駿馬の進む軌道を避けるようにクロノヴェーダたちは左へ飛び退る。そのまま突き進んでいく炎の馬を撃ち払おうとトループスが砲を構えようとするのを長久は素早く制止。
「やめろ、もうディアボロスが近くにいる。これ以上余計な物音を立てるな」
「へ、へい……」
「ああも愚直に追っかけてくれるなら、それはそれで都合がいいぞ。奴ら、紀伊国への最短距離を選んで追いかけているようだ」
「それじゃあ」
「ああ。俺たちはこのまま左回りに迂回して国境を超える。これは生き残る目も出てきたかもしれないな」
 そのままクロノヴェーダたちは左へ進路を変更。当初の方針通りに上空から見られにくいだろう樹木の影を選びながら逃走を続ける。
「騎馬隊よ、一刻も早く奴らを見つけだせ!」
 後方から響いてくる声に、その手には乗ってやるものかと長久は獰猛な笑みを浮かべる。
 見つけろ、などと叫んでいるが、パラドクスで生み出された馬はあくまで馬の姿をした力の塊でしかない。自分たちを追い抜いていった馬が声の主に情報を渡せるはずがないのだ。
 つまり、向こうはこちらが尻尾を出すのを待っていると考えるのが妥当だ。
(「精々馬鹿正直に最短距離を突っ切っていけばいいさ」)
 そう嘲るような思考を残し、クロノヴェーダの一団がその場を去ったわずかな後。
 騎馬を模したパラドクスを操っていた人物こと喩嘉は、先程までクロノヴェーダが居た地点までたどり着くと、左右をゆっくりと見渡した。
「さて、引っ掛かるかな」

 ――もう少し冷静に物を考える余地があれば、伊東長久とてそれに気付くことは出来ただろう。

 喩嘉の言動には、あえて目立つように立ち振る舞う意図があった、と。
 それは捜索範囲を察知すれば敵はそれを避けるルートを取るだろうという推測の元の行動であり、クロノヴェーダの側はいっそ分かりやすいくらいにその意図通りの行動をとった。
 彼がクロノヴェーダを追跡するよりも早く、崇と幸児、二人の仲間は左右に散開して敵の追跡を始めている。
 紀伊国への最短距離を突っ切るように索敵を行う意図を見せれば、クロノヴェーダは左右どちらかを迂回するようにルートを取ることは容易に想像がつく。
 後は左右に散った二人のどちらかが逃げる敵の姿を捉えればそれで話はおしまいだ。


(「狙い通り、って所だな」)
 かくして。クロノヴェーダ達が舵を切った左手側の方角で張っていた崇は、木陰の中からのぞき込む双眼鏡のレンズに機械の身体を持つ一団の姿を間違いなく捉えていた。
 己と同様に右手側で張っているだろう幸児と共有していた敵を見逃さないポイントはいくつもある。
 そのいずれもが逃走を続けるクロノヴェーダを捉える指針として十分なものであるが、何よりも。
(「その目立つ朱色は目印としては決定的だぜ」)
 そう。鎧に泥を塗りこんだ形跡を見れば、伊東長久自身も自覚していただろう。彼が誇る朱色の鎧は泥にまみれて尚、山中という場において悪目立ちが過ぎる。
 どれだけクロノヴェーダの側が慎重に立ち回ろうと、動き回るその朱色をディアボロスが見逃すことなどあるはずはないのだ。

 一度その姿を捉えたならば、あとは喰いちぎるだけだ。一度敵を捕捉すれば、救援機動力によって仲間たちも次々にこの場に現れるだろう。
 故に。周囲に敵が潜んでいるかを探る余裕もないのか、遮二無二逃走を続けるクロノヴェーダたちを見失わないよう追跡を続けながら、崇は機を待ち続けた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

喩・嘉
※アドリブ、連携歓迎

見つけたのならあとは殲滅するだけだな
機動力も遠距離攻撃もある相手だからな
油断だけはしないように気をつけて立ち回ろうか

羽扇を振るい「青龍水計」を使用
膨大な水の流れで敵の群れを押し流し、接近されないように距離をとる

一歩引いたところから全体を眺め、
敵の逃走やふいをついた接近などがあれば仲間に随時共有する

水を盾のようにして使い敵の攻撃を軽減するようにするぞ


守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎

馬によく似た体をしちゃあいるが、あいつらは獣じゃねえ
この山からとっとと失せてもらうぞ

俺の使う技は「成」
闇から棘を生やす技だ
連中が突撃してくるのに合わせて
木々の影の闇から無数の棘を生やしてやる
上手くいきゃその勢いのまま串刺しに
そこまでいかずとも棘の中じゃ突撃の勢いも半減するだろうよ
喩嘉が水計を使うなら
その流れの先にも棘を生やして押し流された敵を刺し貫いてやろう

棘は防壁代わりにも使うぞ
逃げようとする敵がいればその進路に杭のように棘を生やして逃走を防ぐ
あんまり走り回ってこれ以上山を荒らされたくねえしな

こいつはてめえらが殺した獣たちのぶんだ
ちょいと足りねえかもしれねえが、受け取れよ


伏見・萬
(連携アドリブ歓迎・残留効果はできるだけ有効活用する)
手伝うぜ。喰い残しに逃げられるなんざ気分が悪いからなァ

てめェらの行き先は、もっと暗くて冷てェ所だ
残さず全員案内してやっから、安心しろや

周囲の仲間と声を掛け合い、連携と情報共有を行う
味方の隙や死角を減らし、敵の逃げ道を塞ぐように立ち位置と動きを意識する
【凶獣の亡霊】使用、呪詛を飲み下して自己強化し、獣の如く敵に喰らいつく
弱った個体を優先して狙い、迅速かつ確実に数を減らす
(短期決戦を狙う事で、できるだけ呪詛による消耗を抑える)
敵の突撃は「あっちから近付いてくるならむしろ好都合、受け止めて喰ってやる」という姿勢


獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

悪いが、これ以上進ませるわけにはいかないな。俺の仲間も来ている。お前たちにはもう逃げ場はないぞ。

敵の前に立って行く手を阻む。
敵が遭遇に慌ててくれるなら、その隙をついて先陣を切って突っ込むぞ。
【泥濘の地】でわずかでも動きが鈍った所に六連撃を叩き込んで数を減らす。

放たれるビームは念動力を通したバンデージで防御を試みる。



 次の瞬間、必死で先を急ぐクロノヴェーダたちを嘲笑うように、横合いから生まれた津波のように圧倒的な量の水が数体のトループス『武田機射隊』を呑み込んでいった。
「!?」
 呑み込まれた機射隊たちも、幸運にも水のうねる軌道から外れた他の天魔武者たちも、その現象に思わず目を見開く。
(「もう嗅ぎつけてきやがったか!?」)
 突如生じた現象を前に、アヴァタール『伊東長久』はディアボロスに捕捉されたことを悟った。だが早すぎる。目指す紀伊国の国境へはまだまだ距離がある。
 絶望的ともいえる状況をどう打開すべきか、焦りに満ちた頭を回転させながら長久はディアボロスの姿を探るべく周囲に視線を巡らせて……居た。流水が溢れてきた方角からこちらへ歩み寄ってくる喩・嘉(瑞鳳・g01517)の姿。
「見つけたのならあとは殲滅するだけだな」
 こともなげに喩嘉はそう言ってのけ、直後、自身の周囲に水を展開。
 水の中に呑み込んだ機射隊の一体が、水に押し流されながらも素早く攻撃手である喩嘉へ右手を向けているのを即座に察知したからだ。
 ちか、と水の中で何かが光り、次の瞬間、わずかに身体を左へ傾けた喩嘉の首筋を光線がかすめていく。
 それは生き延びたいという必死さ故か。盾とした水を易々とぶち抜いてくる攻撃力と、混乱の中であっても即座に反撃に出る妙な肝の座り方。
 雑兵とは言え油断はすべきでないと改めて意識を律し、他の敵からの反撃が飛ぶよりも早く、喩嘉は羽扇を振るった。
 水は更にうねり、青龍が如く自在に山中を駆け巡っていたが、やがてひときわ大きな樹木に突っ込んでいくような軌道を取って動き始める。
 呑み込まれた機射隊たちは、その挙動に水ごと木に叩きつけようという意図を見る。ならばあえてそれに乗って、木の幹を足場に体勢を整えることでこの水の中から脱出しようと次の行動を定めたようだ。
 その意図は、喩嘉にも読み取れた。しかし彼は水の制御をそのままに機射隊たちを木の方角へと流していく。
 目論み通り機射隊たちは水塊の中で木の幹を踏みしめる。けれど水の中から脱出すべく四足を蹴るよりも早く、枝の上方から声が降ってきた。
「喩嘉、誘導ありがとな! ……研げよ、棘よ、成し遂げろ」
「……がっ!!?」
 声が耳を叩いた直後。枝葉が光を遮り作り出していた闇の中から突如伸びてきた棘に、彼らの身体は易々と貫かれた。
 目を見開き、伸びてきた棘の方へ視線を向ける。
 闇を怜悧な刃と成してこちらを刺し貫いてきた。攻撃の正体はクロノヴェーダであれば理解しやすいシンプルなものであったが、喩嘉とは異なる襲撃者がいるという事実は場の天魔武者たちに絶望感を与えるには十分すぎる。
 言葉から察するに喩嘉が水塊で機射隊たちを樹木へ押し流すのは織り込み済みだったのだろう。襲撃者――守都・幸児(祥雲・g03876)は潜んでいた木の枝から飛び降りると、闇の棘に串刺しにされたままの敵を油断なく見据えながら、静かに言い放つ。
「こいつはてめえらが殺した獣たちのぶんだ。ちょいと足りねえかもしれねえが、受け取れよ」
「おの、れ……!」
 棘に貫かれた機射隊たちの傷は端から見ても重傷だ。それでも、最後に一矢報いなければ気が済まなかったのだろう。
 渾身の力で棘から抜け出し、最後の力を振り絞り幸児へ向けて突撃していくが、その意図は一手届かない。
「馬によく似た体をしちゃあいるが、てめぇらは獣じゃねえ。この山からとっとと失せてもらうぞ」
 機射隊と幸児を結ぶ直線上の周囲には、木々の影によって作られる、無数の闇がある。
 重傷の中でもなお神速と呼んで差支えのない速度を機射隊の四足は生んだ。けれど、それが幸児の元へと届くよりも早く、周囲の闇から生まれる無数の棘は敵の全身を容赦なく貫いて。
「……ひっ!」
「迂闊に逃げるな! もうそれが通じる状況じゃねえ!」
 長久が素早く制止の声を発するが、それを聞き入れることなく喩嘉や幸児がいない方角へと駆けだしていくトループスたち。
 刺し貫かれた仲間がうめき声と共に倒れていく姿に、他の機射隊たちの恐怖心もピークに達したのだろう。
 しかし、それを見逃すディアボロスではない。
「右手側だ。逃さないでくれ」
 後方から響く喩嘉の声に呼応するように眼前に現れた獅子堂・崇(破界拳・g06749)と伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)を前に、仮面の奥の表情が引き攣った気配。
「悪いが、これ以上進ませるわけにはいかないな。お前たちにはもう逃げ場はないぞ」
 崇の宣言は、逃げを打ちたい機射隊たちに明確な王手として周囲に響き渡るが、それでも命という名の玉を取られるまではそれを認めたくはないのだろう。恐怖と焦燥と混乱がないまぜになった気配の中、機射隊たちは強行突破を選んだ。
「邪魔を、するなぁああああああッッ!!」
 咆哮と共に馬を思わせる四足は加速。進路上にある合切を蹴散らしながら直進しようと一瞬の間の内に最高速まで達した勢いを迎撃するように萬が幽鬼のごとく立ちふさがる。
「てめェらの行き先は、もっと暗くて冷てェ所だ。残さず全員案内してやっから、安心しろや」
「ほざけぇえええ!!」
 目の前の男が何かを飲み下した。獣が如き咆哮と共に突き進む機射隊たちに、それは見えた。
 直後、萬の挙動を視認するとトループスたちに返ってきたのは、敵の喉からひり出されたこれもまた狂獣が如き咆哮。
 男の身体から立ち上る爆発的な力の奔流に威圧されたか、機射隊たちは自身の足が鈍る感触を覚える。
(「違う」)
 視線を下へやり、機射隊たちは己の感触を否定する。速度が鈍っているのは確かだ。けれど、それは眼前の男から発せられる圧によるものではない。
 続けて視線を後方、崇の方へ。「気付いたか?」と言わんばかりの表情を返す彼の獰猛な笑み。
 ディアボロスの側から見れば手品の種は単純明快。崇が生んだ泥濘の地が機射隊たちの突撃速度を奪っているのだ。
 そして、十全の速度を持つことが出来ないまま近づいてくる敵の姿は、萬にとっては好都合でしかない。
「受け止めて――喰ってやる」
 目深に下ろされた黒髪の向こう、萬の意識が呪詛に染まる。
 トップスピードに乗れない歩みで進むか退くか、突きつけられた選択を決めきれないままの機射隊にとって、本物の獣を思わせる獰猛さと容赦のなさを内包する萬の一撃は到底受け止められるものではない。
 一瞬で肉薄。それに反応を返すよりも早く飛んできた強烈な拳の一撃は易々と鎧を破砕し、体中を駆け巡る衝撃は機射隊へ抵抗を許さず彼らを易々と地面へ叩き伏せ。
「……残りは頼んだぜ。喰い残しに逃げられるなんざ気分が悪いからなァ」
「ああ」
 彼らが素早く起き上がり体勢を整えるよりも早く、今度は崇の姿が迫って来ていた。
 迫る男を迎撃するように機射隊が慌ててバズーカを構えようとするが、継がれた追撃に対する構えとしては、何もかもが手遅れだ。
「受けてみろ!」
 念動力を纏う両の拳が防御の姿勢を取るよりも早く攻勢色に染まる。
 瞬間、機射隊たちの身体を六つの衝撃が叩く。崇が振るう高速の六連撃は人体における急所を正確に捉えており、そしてトループス『武田機射隊』たちはその衝撃に耐えうる術を、知らなかった。
「……!!」
 仮面の奥で、何かうめき声が漏れたような気配。それをこの一瞬の決着と見なし、崇は静かに残心。
 ぐらりとその場に崩れ落ちるトループスたちの姿に気を緩めぬまま、彼は残ったアヴァタール『伊東長久』へ視線を向けた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ダブル】LV2が発生!


「……、そうかい。最早ここまでか。だが、一人じゃ死んでやれねえな」
 向けられた視線に、最早起き上がってくることのないトループスたちに。長久は覚悟を決めたようにディアボロスへ向けて一歩、前へ。
 泥まみれの朱色が木陰から日向へと出たことで、わずかに鈍く輝いた。
「『編笠清蔵』がお相手させてもらおうか。かかってきな、ディアボロス。地獄への道連れは多けりゃ多い方がいい」
 伊東長久。兜をかぶる暇もなく、編笠を被ったまま奮戦したという逸話を持つ名前。
 誇る名前をそのままに、アヴァタールは静かに戦意を高めていく。

 紀伊山地での戦いにおける決着は――近い。
伏見・萬
(連携アドリブ歓迎・残留効果はできるだけ有効活用する)
道連れが欲しいか。欲張るねェ
だが生憎、俺ァまだ地獄に戻る気はなくてなァ
(俺がいたあの暗闇が地獄だったのかは知らねェが、少なくとも天国ではないだろう)
…まァ、その覚悟は嫌いじゃねェな

周囲の仲間と声を掛け合い、連携と情報共有
隙や死角を互いにカバーするように動く
攻撃には【魔骸連刃】使用
捕まえに来るって事は、向こうから来てくれるって事だろう
相手の爪に捕まったところで、四肢や胴から青黒い鉱石の刃を生やして
相手の顔面や装甲の継ぎ目等を狙いぶち抜く
負傷は気にせず【ドレイン】で耐える

地獄まで付き合ってはやれねェが、案内はしてやるよ


獅子堂・崇
アドリブ連携歓迎

悪いが、付き合うわけにはいかないな。地獄へは機射隊と共に行ってくれ。

空を飛べる相手となれば厄介相手だが、なんとかするとしよう。
攻撃が近接特化なのなら、近づいてきたところを狙えばいい。
長久が突っ込んできたところで俺の最速の拳を叩き込む。
一撃もらうのは覚悟のうえだ。耐えきってみせるさ。



 死を覚悟したアヴァタール『伊東長久』の気配に弱気の色はなかった。
 油断なくディアボロスとの距離を詰めてくる姿を認め、伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)はその覚悟は嫌いではないと評価を下す。
「道連れが欲しいか。欲張るねェ」
「悪いが、付き合うわけにはいかないな。地獄へは機射隊と共に行ってくれ」
 けれど。隣で身構える獅子堂・崇(破界拳・g06749)の言葉が全てだ。地獄へ続く敵の末路へわざわざ付いていくようでは体がいくつあっても足りないし、そもそも付き合う義理も理由もない。
 一蹴された宣誓に、長久は「だろうな」と喉の奥で笑ったような声を漏らす。
「だが付き合ってもらうぞ。地獄への手土産は敵の首と相場が決まっている」
 言葉と共に長久の身体が宙に浮き、地面から30cm程の高さを保ったまま脚部の構造を戦闘に適した形に変形させる。
 天魔武者流の抜刀が、戦闘開始の合図だった。
「!」
 瞬間。長久の身体が崇の視界からかき消える。かと思えば、右手の側を何かが通り抜けていく風の気配と頬をかすめる刃の感触。
 長久が速度に任せて通り抜けざま頬を切ってのけたのだろう。走る刃が頬をかすめるに留めたのは速度に任せこちらを攪乱することで隙を作り出そうという意図が見える。
(「飛べる相手となれば厄介だが、なんとかするとしよう」)
 推論の通り、こちらをいたぶるように四方を駆け抜ける風に取り囲まれながら、崇は慌てることなく精神を研ぎ澄ませる。
 初手に攪乱を選んだ以上、相手はどこかで必ず仕留めるための一撃を切ってくる。相手の刃が爪先のクローによる一撃であるのならば、その瞬間、必ず長久は己の拳が届く場所に存在する。
 その考えを証明するように、赤い風が崇の体勢を崩すためか背後から強かに肩を押すようにする挙動と共に、反転。見栄を切るようにかちんとクローの先端を鳴らし、一瞬で距離を詰めてきた。
(「一撃もらうのは覚悟のうえだ」)
 耐えきってみせる。その意思で体勢を崩された体を即座に律し、鋭く長久を睨みながら拳を固めて。

 直後、崇から生まれた風が、赤い風と衝突する。

 風の正体は、最小限の動作と力強い踏み込みと共に振るわれた刻み突きに似た拳。我流の拳とはいえ彼自身が最速と認識するその技は、長久が距離を詰め切り身体を切り裂く挙動に易々と割り込んだのだ。
 鈍い音が、森の中に響く。交錯の結果は痛み分けに近いか。
 腹部を深々と抉られ地面に多量の血を溢す崇。そして受けた拳の衝撃で歪んだ赤い鎧の内部から火花を散らせる長久。
「まだだ……!」
 呻くような声と共に長久は即座に反転。崇が再度身構えるよりも早くその背に刃を突き立てようと再度加速して。
「崇も言っていただろう。生憎、俺ァまだ地獄に戻る気はなくてなァ」
 けれど、崇の隙をカバーするように今度は萬が割って入る。
 編笠の奥、長久が舌打ちせんばかりの苛立ちを見せた気配。即座に狙うべき対象を目の前の萬へ切り替えると、突っ込む速度をそのままに四肢のクローを展開。そのまま鉄格子がごとき黒髪の男の四肢を抑え込んで拘束。
 それによって敵の動きを奪うと、編笠のような形状をした頭部の丸鋸を高速回転させた。
「戻る気が無かろうが、連れてくつってんだよ! 覚悟決めな!!」
(「俺がいたあの暗闇が地獄だったのかは知らねェが、少なくとも天国ではないだろう」)
 組み付かれた状態のまま、萬は唸る丸鋸の接近を拒むように四肢に力を込めて抵抗。
 それでも徐々に迫ってくる刃を前に、目深に伸びた髪の奥、金の瞳が何かを思い出すように小さく揺れる。
 だが、それも一瞬のことだった。
「地獄まで付き合ってはやれねェが、案内はしてやるよ」
 今は目の前の敵だ。わずかに浮かんだ物思いを即座に頭から蹴り出すと、蹴り出された思考に乗じるように彼の四肢から青黒い刃が生まれた。
「!?」
 突如萬から生成された刃がクローを貫いた感触に、長久の動揺したような息遣いを感じ取る。
 生まれた動揺により作られた虚を突くように拘束を振り払い、萬はそのまま長久の顔面を貫かんと右腕の刃を突き出す。
「この……!」
 それを、長久は回転を続ける頭部の編笠で受けた。
 突き出された刃の先端と回転する丸鋸とが激しくぶつかり合い、スパークするように周囲に火花が散る。
 拮抗は一瞬。二者の間に生まれた衝撃が逃げ場を求め、萬と長久は互いが示し合わせたように同じタイミングで地面を蹴って後退。
「どうしてくれんだよ。回転軸が歪んじまったじゃねえか」
 毒づく長久に、知ったことかと言わんばかり、萬は返事を返さない。

 目の前のアヴァタールの攻撃一つ一つは苛烈だが、けっして付いていけない物ではない。
 着実に攻撃を積み重ねていけば場を制することは可能だろう。
 崇と萬が長久との間で繰り広げた攻防は、それをディアボロスに確信させるには十分なものだ。
 故に。
 相手に休ませる時間を与えるものかとばかり、二人は再び長久へ攻勢をかけるのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

守都・幸児
※アドリブ、連携歓迎

配下は迷惑な連中だったが、大将はなかなか肝の据わったやつじゃねえか
せっかく名乗ってもらったんだ、俺も名乗らねえとな
守都の幸児
てめえを倒す

武器の藍鬼拐を手に、直接やり合うぞ
俺の使う技は「瞑」
武器の物理攻撃をパラドクスに変換する技だ
しかし四肢の爪に加えて編み笠の回転丸鋸まであるのは厄介だなあ
俺の腕は二本しかねえ
てなわけで、俺もある武器は全部使う
もう一つの武器は式鳥符
鳥の姿をした式に変じる符だ
爪を拐で受け止めて
敵が編み笠を使おうとしたら、顔面に式の鳥をぶち込んでやる
飛ばれたら【飛翔】で追いかけるぞ

てめえの朱色は
山にはちょいと鮮やかすぎたな
だが、泥に濡れたその色も
俺は嫌いじゃねえぞ


喩・嘉
※アドリブ、連携歓迎

一人になってようやく肝が据わったか
その気になったのなら、正面から行かせてもらおう

お前も連撃が得意か。では、俺とどちらが早いかな

「蓮弁散華脚」を使用。
玄武時を操り時を操作すると、目にも止まらぬ速度の蹴りを叩き込む
弱点だろうと思われる関節を集中して狙い、
仲間の攻撃を叩き込む隙を作るぞ

お前自身の仲間以外は、誰も共をしねぇってよ
安心しな。後からもっとたくさん、地獄に送ってやるよ


シャムス・ライラ
仲間と情報共有、連携

腹を括ったか
では此方も油断なく

地形の利用、情報収集で戦闘知識や光学迷彩も利用し
敵の目を盗む戦闘に有利な位置取り

忍び足で樹間に潜みつつ、機を見て【変化】を使用
周囲の土から強靭な大剣を錬成し
仲間とタイミングを合わせ、速やかに接敵
横回転飛行に熱を帯びた一撃を叩きつけ機動力を奪ってやろう
攻撃後は一撃離脱

変化(タグイェル)
山の土よ
この地の獣たちの血を吸ったその身を武器に変え
仇を討つがいい

敵攻撃は錬成した大剣で防ぎつつ間合いを取り
可能な限り損害を減らす

なぁ、お前が纏ったその泥にも
山の心は宿っているのやもしれぬ
山は荒らす者を許さぬもの

その他有効な残留効果は使用

アドリブ等歓迎


 二度、三度と崇と萬は長久と攻防を繰り返し、それにより積み上がっていく傷に朱鎧のアヴァタールは舌打ち一つと共に一度大きく距離を取った。
 が。それで息がつけると思うのならば見込みが甘すぎる。長久の首を狙うディアボロスは彼ら二人だけではない。
「一人になってようやく肝が据わったか。その気になったのなら、正面から行かせてもらおう」
 トループスの動きが完全に潰えたことを確認し、喩・嘉(瑞鳳・g01517)が真正面から距離を詰めてくる。
「ハ、頭のおよろしそうな奴かと思えば案外武闘派じゃねえか」
「連撃が得意なようだが、俺とどちらが早いかな」
 挑発めいた言葉と共に、周囲に蓮弁が散り始める。それに呼応するように周囲の時空が歪む感触に、長久の機械の表情がニィ、と獰猛に歪む気配。
 腹を括ったが故に、長久にはその挑発に乗らぬ選択肢はない。
 喩嘉が首元に下げた砂時計をくるりと返す。瞬間、周囲に流れる時間が鈍化。沼の中を泳いでいるような感覚に包まれた長久の視界の中、目の前の敵が振り上げた脚が、百に、千に、万に裂けた。
「頭でっかちなだけじゃねえってか……!」
 飛来する数多の強烈な蹴撃が、全く同じタイミングで長久に着弾。防御を固めるべく身構えた両腕を嘲笑うように肘や肩、膝といった関節部へ一気に負荷が生まれ、瞬く間にガタの生じる身体に無理を命じて今すぐこの場で倒れる無様を避ける。
 ぎちりと軋む己の身体。まだ倒れてやるわけにはいかないと、からくり仕掛けらしからぬ根性が鋭く喩嘉を見据えながらもう一度浮遊。
 速さ比べを挑まれたのだ。今度はこちらの番だ。
 その意図は、視線で射抜かれた喩嘉にも見えた。けれど繰り返そう。乗ってやる理由がない。瞬間移動めいた異常な速度で横転飛行しながらこちらに仕掛けてくる長久を前に、喩嘉の発した声は鋭く、そして冷ややかだ。
「お前自身の仲間以外は、誰も共をしねぇってよ」
「あァ?」
 投げかけられた声に長久が怪訝な声を貸し、直後背中が凍り付いたような錯覚。そしてその感覚が間違ったものではないと証明するように、背面、響く声と共に何かが振るわれる音。
「山の土よ。この地の獣たちの血を吸ったその身を武器に変え仇を討つがいい」
 ご、と。鈍い音が脳裏に響く感触と共に、長久の身体に自身が生んだ横転の勢い以上の力が加わり、アヴァタールの身体は喩嘉を捉えるよりも早く地面へ叩きつけられていた。
(「まだ居やがったか」)
 強かに地面に打ち付けられた顔面から土を払うように首を左右に何度か振るい、長久は状況を確かめる。
 こちらが反撃に転じるよりも早く喩嘉の隣へ飛び退り、油断なく敵の様子をうかがうシャムス・ライラ(極夜・g04075)の姿。
 おそらくはパラドクス由来の何らかの力を使い姿を消し、周囲の樹間に潜んでいたのだろう。
「なぁ、お前が纏ったその泥にも山の心は宿っているのやもしれぬ。山は荒らす者を許さぬものだ」
「てめえの物でもねえだろうに。持ってるその武器を作る行為は山を荒らすとは見なされねえのか?」
 シャムスが構える大剣に視線をやり、長久は笑った。周囲の土を収束・錬成し魔力で固めたその獲物がパラドクスに由来する即興の武器であることくらいは、クロノヴェーダには分かる。
 とはいえ、揶揄するような言葉は売り言葉に買い言葉の類だ。山が何を思おうがアヴァタールにとってはどうでもいい。
 肝心なのは。
(「二対一ですでにキツイってことだな……!」)
 横転飛行の勢いで繰り出す四肢のクローによる流れるような連撃は、けれど手数に優れる喩嘉の連脚も、威力に優れるシャムスの大剣も突破することが出来ない。
 それが崇や萬との交戦で積み上がっているダメージのせいであったとしても、目の前の敵を突破できない言い訳にはならない。万全の態勢で戦いに挑めるシチュエーションなど指で数えるほども存在しない。当然の話だ。
「安心しな。お前の仲間は後からもっとたくさん、地獄に送ってやるよ」
 捨て鉢めいた突進をシャムスの大剣に止められ、直後放たれた喩嘉による華麗な連撃に穿たれ、長久は吹き飛ばされる勢いをそのままに樹木へ激突。
「俺は……てめえらを! 地獄へ付き合わせてえんだよ!!」
 けれど、タダでは死んでやれないのだと、長久は吼えた。
 人間の常識を無視するような軌道でその体躯を宙に浮かべ、せめて一矢と横回転の勢いをそのままに、守りを捨てたような勢いでシャムスたちへと吶喊し。
「配下は迷惑な連中だったが、大将はなかなか肝の据わったやつじゃねえか」
 けれど、相打ち覚悟のその一撃は、割って入った守都・幸児(祥雲・g03876)によって受け止められた。
「せっかく名乗ってもらったんだ、俺も名乗らねえとな。守都の幸児……てめえを倒す」
「何度でも言ってやるよ! 『編笠清蔵』、伊東長久ァ! てめえらを地獄へ連れていく!!」
 邪魔をしやがって、と。伊東長久の全てが幸児へ敵意を叩きつけ、幸児が敵を弾き飛ばし距離を取るよりも早く長久は四肢のクローで眼前の敵を拘束。
 最早一刻の猶予もないと。長久は歪んだ回転軸をそのままに編笠形の丸鋸を強引に回転させて幸児の喉笛を掻っ切るべく、頭突きに似た勢いで頭部を振り下ろす。
(「四肢の爪に加えて編み笠の回転丸鋸まであるのは厄介だな」)
 刻一刻と喉元へ迫る刃を前に、けれど幸児の瞳に焦りの色はない。
 信頼できる仲間たちがここまで敵を追い込んでくれている状況だ。逸って勝機を逃す無様は起こさない。
「俺もある武器は全部使わせてもらうぞ」
 宣誓と共に、幸児の懐からひらりと紙符がこぼれ、それが瞬く間に白い鳥の形を作った。
 本家本元の陰陽師が編む札からすれば稚拙もいい所だろうその符はけれど、この瞬間は間違うことなく彼の身を守る盾となった。
 鳥の形をした式は刃が幸児を裂くよりも早く長久の顔面に衝突。不意打ちに近いその衝撃はパラドクス由来の物でなくとも長久に隙を強いるには十分。
 即座、幸児は緩んだ拘束から脱出。名残惜しむように振り下ろされた頭突きのような刃を拐で受け止めて。
「てめえの朱色は山にはちょいと鮮やかすぎたな」
 決着だ、とその声が告げていた。度重なるダメージは長久に拮抗を許さず、幸児の思い描くままに編笠の刃は弾かれぐらりとアヴァタールの頭部は後ろへ傾いだ。

「だが、泥に濡れたその色も俺は嫌いじゃねえぞ」
「……てめえに好かれたって仕方ねえんだよ、馬鹿野郎」

 それが、アヴァタール『伊東長久』の最後の言葉だった。
 幸児の両腕に闇が宿る。パラドクスによって生まれたそれら全てを拐へ収束させ、幸児は無造作に構えた武器を一閃。
 甲高い打撃音が、山中に響く。
 その音が消えるのと、首を異様な方向へ軋ませた、長久だった機械の身体が山中に転がるのは、ほぼ同じタイミングだった。
 少しの間、警戒するように幸児は長久だった骸をしばし見下ろして。

 そして、もう周囲に敵が存在しないことを確信すると、喩嘉たちへ右手を上げ、この場の戦闘は終わったのだと意志を示した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2023年05月01日

大和国掃討作戦

 ディアボロスの活躍により、天正大戦国の令制国の一つ『大和国』の『荒神岳城』を制圧し、ジェネラル級天魔武者『松永久秀』の撃破に成功しました。
 これにより、松永久秀が逃亡しようとした紀伊国の攻略ができそうです。
 まずは、紀伊国に脱出しようとする大和国の残党を撃破しつつ、紀伊国との国境までの大和国内を平定しましょう。

!紀伊国の攻略について!
 紀伊国の本格的な攻略方針は、5月の攻略旅団の提案によって決定されます。
 提案が無かった場合は、松永久秀が逃げ込もうとした紀伊国『高野山』の攻略を行います。
 その他の提案があれば、紀伊国で人が多く住む南側の探索などを行う事も可能です。
 また、紀伊国の攻略を後回しにし、攻略可能だが攻略を開始していない『近江国』や『丹後国』などを探索する提案を行う事も可能です。


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#天正大戦国
🔒
#大和国掃討作戦
🔒
#大和国


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選択肢『紀伊山地の捜索活動』のルール

 大和国側の紀伊山地で、紀伊国に抜けようとするクロノヴェーダの一団を捜索します。
 敵がいる場所の近くまでは、パラドクストレインで移動する事が出来ますので、周囲を探索して、敵の居場所を探りましょう。
 敵が移動しようとしている場所が判っている為、先回りして捜索する事が可能です。
 捜索に時間が掛かったり、先回りをした場合は、敵がその分紀伊国側に近づくため🔴判定が出やすくなります。
 この選択肢がクリアされた時点で、🔴が7つ以上あった場合、アヴァタール級が紀伊国側の国境に近づいた(紀伊国からの迎えが登場)状態で、戦闘を開始する事になります。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは👿のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾烏合のトループス級『武田機射隊』のルール

 なんらかの理由で統制を失ない、烏合の衆となっているトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 統制を取り戻す前に撃破したり、統制を失っている間に強行突破して目的地に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾紀伊国からの迎え『坊官衆』のルール

 撤退するアヴァタール級が『紀伊国』の国境に近づくと、紀伊国のトループス級である『坊官衆』が現れます。
 『坊官衆』は、国境に線を引くと、逃走するアヴァタール級に『このラインを自力で超えたならば、必ず助ける』と宣言しますが、アヴァタール級が国境を越えるまでは戦闘に参加しません(ディアボロスが攻撃してくれば応戦します)

 アヴァタール級が線を越えた場合、アヴァタール級を撤退させながらディアボロスと戦闘を行います。
 『坊官衆』は、条件を満たしたアヴァタール級を庇ってディアボロスの攻撃を受け、逃走を補助します。
 また、なんらかの方法により【防衛ライン】に似た効果を発揮する為『坊官衆』を撃破するまで、突破してアヴァタール級を追う事も出来なくなります。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『伊東長久』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「エリザベータ・シゲトヴァール」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。