【獣神王朝エジプト奪還戦】赤き砂塵のファラオ
このシナリオは【獣神王朝エジプト奪還戦】に関連する特別シナリオです。
獣神王朝エジプトのジェネラル級及び、排斥力の低下した獣神王朝エジプトに攻め込んできた、幻想竜域キングアーサー、断頭革命グランダルメ、蹂躙戦記イスカンダル、巨獣大陸ゴンドワナの4ディヴィジョンの軍勢に対して、戦闘を仕掛けます。
この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。
このシナリオの攻撃対象は、断頭革命グランダルメからの侵略者と相対する事になったファラオの一体『赤き砂塵のファラオ』の軍勢です。
『クリスタルスカル』と戦闘を行います。
「成功したシナリオ数×5%」だけ、「⑳赤き砂塵のファラオ」の敵残存率を低下させます。
【獣神王朝エジプト奪還戦】燃ゆる水晶髑髏(作者 柊透胡)
#獣神王朝エジプト
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#獣神王朝エジプト奪還戦
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「オアシス制圧に向かった軍団が、断頭革命グランダルメの自動人形相手に壊滅しただと!」
獣神王朝エジプト北西部――砂漠に設営された豪奢な天幕の前に立ち、ジェネラル級マミー『赤き砂塵のファラオ』は怒りに打ち震えんばかり。
「砂漠の民を血祭りに上げ、この砂漠を赤く染め上げるという我が野望を邪魔するとは……何たる不遜! 許すまじっ!」
紅き砂塵のファラオの怒声に、虹色や七色に光る怪しげな水晶髑髏――トループス級『クリスタルスカル』らは、怯えた風に炎を揺らめかせる。
「直ちに軍勢を集めよ! 断頭革命グランダルメなどに、我が王国の地を一片たりとも奪われて堪るものか!」
ジェネラル級の命令に従い、クリスタルスカルは続々と集まってくる。怪しげな水晶髑髏共は何れも13体で編成され、粛々と整列する様は、秩序と混沌が入り混じったような奇妙な光景であった。
「台東区に出現した断層碑文により、獣神王朝エジプトの『歴史の奪還戦(ディアボロス・ウォー)』の刻が、告げられました」
新宿駅グランドターミナル――そのプラットホームに出現したパラドクストレインの1号車の傍らに立ち、篁・弧珀(陽炎う陰陽射手・g03309)は感慨深げに歴史書に目を落とす。
「獣神王朝エジプトは、一般人のリターナー化による『見せかけの死者の復活』を利用し、絶大な信仰のエネルギーを収奪していました。そして、信仰のエネルギーから強力なクロノ・オブジェクトを造り出し、『七曜の戦い』に備えて盤石の態勢を整えていたのです」
だが、強大なクロノ・オブジェクトを造り手であったジェネラル級エンネアド『大いなるトート』の撃破を始め、『巨大砂上船スフィンクスの奪取』『アスワン大城壁の破壊』『トループス級エンネアドの生産地であったナセル湖の機能停止』、更には、信仰の礎であった『死者の書の破壊』により、クロノ・オブジェクトの有意性と人々の信仰は喪われる事となる。
「この機を逃さず、我々ディアボロスは百門の都テーベを攻め、ルクソール会戦に勝利して、テーベの城壁を破壊。クフ王の守護の一角、『神域の守護神』マフデトも撃破せしめました」
追い詰められた『クフ王』は、本来、七曜の戦いに向けて準備していた『太陽の船』を始め、歴代のファラオたるジェネラル級マミーを解き放ったのだ。
「今回の決戦に乗じて、排斥力の弱まった獣神王朝エジプトには、幻想竜域キングアーサーのドラゴン、断頭革命グランダルメの自動人形も介入しています」
更に、南方から『巨獣大陸ゴンドワナ』の巨獣の群れが、東のシナイ半島からは『蹂躙戦記イスカンダル』のジェネラル級ディアドコイ『救済者プトレマイオス』が多数の亜人を率いて、攻め寄せてきている。
「獣神王朝エジプト奪還戦では、エンネアドやマミーに加えて、4勢力のクロノヴェーダとも戦う事になるでしょう」
敵の数は多い。だが、戦争直前の攻撃、即ち『ファーストアタック』でクロノヴェーダの戦力を削れば、戦争の機先を制する事が可能となる。
「皆さんに向かって頂くのは、獣神王朝エジプト北西部……断頭革命グランダルメの軍勢と対峙しているジェネラル級マミー『赤き砂塵のファラオ』の拠点です」
敵は、『赤き砂塵のファラオ』麾下のトループス級『クリスタルスカル』の大群となる。
「敵は大戦力です。引き際を間違えず、充分な打撃を与えたらすぐに撤退して下さい」
純朴な古代人の絶大な信仰のエネルギーに支えられてきた獣神王朝エジプトに奪還戦を挑む事が出来たのは、攻略旅団の功績が大きい。
「大いなるトートの撃破も、巨大砂上船サフィーナ・ミウの奪取も、アスワン大城壁の破壊も、攻略旅団の提案が無ければ、実現は不可能でしょう」
これまでのディアボロスとの戦いにより、敵は大きく弱体化していると考えて間違いは無い。
「しかし……これまでの奪還戦と異なり、獣神王朝エジプトの断片の王である『クフ王』は健在です」
かつての奪還戦は、断片の王が不在の『TOKYOエゼキエル戦争』、直前の決戦で断片の王を撃破した『機械化ドイツ帝国』、断片の王が隣接ディヴィジョンへの降伏を目論んだ『平安鬼妖地獄変』が相手であった。状況を鑑みるに、今回の決戦は、決して侮る事は出来ないだろう。
「時は来たれり。仇讐の輩に一矢報いん――獣神王朝エジプト奪還戦に先駆け、戦況を少しでも利する為にも。是非、皆さんの力をお貸し下さい」
リプレイ
アーリィ・ウォンマー
POW アドリブ連携◎
●心情
攻略旅団の皆がせっかく作ってくれた機会
ここで私が削っておかなきゃ…覚悟!!
●行動
シルバーブレイド「銀血の鋭刃」を構えて接敵
パラドクス「Radieren」と共に「斬撃」でその頭蓋骨を消滅させる
雹は「結界術」で防ぐ
「光学迷彩」が上手く発動出来たら、それと他参加者の残留効果を使用させてもらって隠れたり避ける事によって回避
(例えば「飛翔」するなど)
深追いはせず一定の戦果が挙げられたら撤退する
「その巨大な骨ごと殲滅してやるわ」
ラウム・マルファス
フライトドローンに乗って敵を観察するヨ
ドクロ怖いナァ
ウーン、結構統率されてそうカナ
囲まれないよう気を付けつつ、一団ずつ確実に倒していこウ
カラス型ドローンに爆薬搭載
敵を爆破しつつ砂を巻き上げるヨ
少しでも光を遮って、敵の攻撃に備えるヨ
地上にだけ効果のある現象ならフライトドローンで上空へ逃れル
空中も効果があるならフライトドローンで後退しつつ、ナノマシンをドーム状に固めて身を守ろウ
カラスは自律機構だから、ボクが敵を視認できなくても自爆攻撃くらいはできるからネ
敵が集まってきたら対処できなくなる前に逃げるヨ
獣神王朝エジプト北西部――広大なる砂漠を、虹色に光る怪しげなトループス級『クリスタルスカル』の大群が往く。
「ドクロ怖いナァ」
大きな砂丘の上から、こっそり敵群を窺っているのはラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。
「ウーン、結構統率されてそうカナ」
「深追いは危険だな」
その隣で、アーリィ・ウォンマー(元一般人・現吸血の復讐鬼・g08274)は、好戦的に血色の双眸を眇める。
(「攻略旅団の皆がせっかく作ってくれた機会。ここで私が削っておかなきゃ……」)
2人共、フライトドローンに乗って砂丘の上からの偵察だ。
飛行手段は残留効果にも幾つかあるが、大っぴらな飛行は即ち『ディアボロス此処に在り』と喧伝するも同然。特に、数多出現するフライトドローンで命令出来るのは1機のみであり、遠目からでも非常に目立つ。
殊、遮蔽物の少ない砂漠で不用意に接近すれば、発見される率も跳ね上がる。アーリィが持ち込んだ残留効果『光学迷彩』により、砂丘も利用してそこそこ近付けたのは僥倖であったが……『光学迷彩』の発動対象は『隠れたディアボロス』だ。確実に発見される状況となれば意味が無い。
「ヨシ、囲まれないよう気を付けつつ、一団ずつ確実に倒していこウ」
大群のど真ん中に突撃するのではなく、端から順々に削っていく――偵察によって、行軍の状況を確認出来たからこその作戦だ。
狙いを定めつつ、ラウムはカラス型ドローンに爆薬を搭載する。
「……換装完了。さァ、行っておいデ」
数多のフライトドローンがラウムの周囲に出現すると同時――その間を縫うように、爆災運ぶ自律機構は一直線に突撃する!
――――!!
オーラの光の凝縮と爆炎が上がったのはどちらが先か。数えて2つの髑髏が、爆風が巻き上げた砂塵に吞まれた。
「……っ」
フライトドローンの移動速度に任せては間に合わない。咄嗟に跳躍し、飛び石を渡る要領でフライトドローンの上を次々と移動するラウム。それでも、逆説連鎖戦のパラドクスの交錯は同時であれば。鬼火の如きオーラの光弾が、ラウムをフライトドローンから叩き落さんと爆ぜた。ナノマシンを防御に回すが、逆説連鎖戦に彼我の距離は関係ない。標的となれば、装備頼みでは凌ぎ切れないだろう。
「集中攻撃され続けると、流石にもたないヨ」
「了解……覚悟!!」
ラウムの爆撃に敵の注意が集中した瞬間。銀血の鋭刃を手に、アーリィは飛び出す。
「消え失せろ!」
殺気も露な叫び声が響き渡る。カラス型ドローンの爆撃地点の先へと踏み込み、左右の水晶髑髏目掛けて、増幅させた『消滅』の意思の力を以て斬り付ける。
――――。
其は第七の災い――髑髏から迸った雹が、アーリィに浴びせられる。反射的に結界を張るも、忽ち凍り付き破砕した。それでも、無防備に喰らうよりはマシだった筈だ。少なくとも、アーリィの戦意はまだ損なわれていない。
「何体いようと殲滅してやるわ」
「取り敢えず、編成単位の13体は確実にネ……1体でも残すと再生するカラ」
かつて、スフィンクス2号機の撃退の際、ラウムは『クリスタルスカル』と戦った。
「だからサ、敵が集まってきて対処できなくなる前に逃げるヨ」
混戦状態になれば、どれが隊を組んでいるか判らなくなる。再生を繰り返される事態に陥ればじり貧だ。
「……」
面倒そうに顔を顰めながらも、アーリィに否やは無い。復讐し続けるには、生き抜かなければならないのだから。
「一定の戦果を挙げたら撤退する」
「ハイハイ」
再び、爆風荒ぶ中、銀の刃が奔った。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
渕上・澪乃
※アドリブ歓迎
周囲に味方がいる場合、連携を取りつつ動き回るのを心がける
僕も氷使いだから寒さは得意なんだ。全力で行かせてもらうよ
【飛翔】を使って相手の攻撃を避けつつ飛び回るよ
壁以外に空中へ氷の足場も作ってこっちも相手を攪乱するように動きたいね
【雨月】で中距離から氷の弾丸を飛ばして攻撃していこうかな
敵が隙を見せたら急接近して勢いをつけたまま「蒼月」で斬りつけようか
一体ずつ確実に、ある程度倒せたら無理せず撤退するよ
一里塚・燐寧
はぁ~、クリスタルスカルかぁ
こいつが出てくるたびに「それは中南米でしょ」とか「しかも捏造の発掘品だし!」って突っ込んでる気がするよぉ
ある意味、クロノヴェーダの嘘の象徴みたいな敵だったねぇ?
敵は大量……囲まれちゃうとヤバそうだねぇ
大技を決めて吹き飛ばして、包囲される前に離脱する感じで行くよぉ
戦域の中で高台にあたる丘や廃墟を探して上に登り、敵陣を観察するよぉ
≪DCブラスター≫を砲撃モードで構え、高速詠唱で迅速にエネルギー蓄積
最小限の隙で『闇雷収束咆・怨響波』発射!
情報収集を基に多くの敵編隊を撒き込めるようにブッ放すねぇ
偽物は全部廃棄処分だよぉ!
反撃の超常現象に対しては急所を護りながら逃げていくよぉ
「はぁ~、クリスタルスカルかぁ」
先陣を切ったディアボロス達がいたのとはまた別の砂丘の上で、何だかうんざりした面持ちの一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。
「こいつが出てくるたびに、『それは中南米でしょ』とか『しかも捏造の発掘品だし!』って突っ込んでる気がするよぉ」
「そうなんだね……」
渕上・澪乃(月の番人・g00427)の口数少ない相槌に、少女は軽薄を装いヘラリと笑う。
「ある意味、クロノヴェーダの嘘の象徴みたいな敵だねぇ?」
嘘、大袈裟、紛らわしい敵は、1匹残らずバラバラにするに限るけれど。
(「敵は大量……囲まれちゃうとヤバそうだねぇ」)
「……よし、大技を決めて吹き飛ばして、包囲される前に離脱する感じで行くよぉ」
「判った。こっちは飛び回りながら、攪乱するように動くね」
残留効果『飛翔』を発動し、澪乃はデーモンの翼を広げる。
逆説連鎖戦のパラドクスの交錯に、彼我の距離は関係ない。無暗と飛翔して目立てば、格好の標的となってしまう。故に、味方との連携は必須だが、燐寧は澪乃も住まう賃貸マンションの住人だ。全くの初対面よりきっと頼もしい。
「それじゃ、よろしくぅ」
砂丘の上で、燐寧が構えたのはDCブラスター――2枚の回転鋸刃が銃剣の如く突き出した異形なる巨砲に、エネルギーを蓄積していく。
――怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え……。
その充填速度は決して遅くないが、敵に気付かれても厄介だ。
「なら、僕は砂漠に『雨』を降らせようか」
月の魔力が込められた愛剣『蒼月』を手に、思い切りよく、飛び立つ澪乃。
「全力で行かせてもらうよ」
生憎と、氷の足場を作るのはまた別のパラドクスだ。けれど、あちこちに浮かぶフライトドローンで代用出来よう。
――この雨はどこまでも降り続けるよ。
クリスタルスカルへ、氷の弾丸が降る。魔力帯びた氷弾は、敵をどこまでも追い掛けていく。
――――!!
同時、左右に散開した2体のクリスタルスカルが雹を吐いた。災いを模るパラドクスは、澪乃の『雨月』と同様に、フライトドローンを飛び渡る長身に追い縋る。
「僕も氷使いだから、寒さは得意なんだ」
強気を呟き、一転、肉迫した澪乃は水晶髑髏に斬り付ける、と見せ掛けて、逆手から氷の弾丸を浴びせた次の瞬間。
「汝ら、寄る磯なき細波にあらず。津波と化して仇を呑まん……な~んてね、ダババーっていくよぉ!」
少年が砂地を蹴って飛翔する暇こそあれ、満を持して燐寧は『闇雷収束咆・怨響波』を発射!
――――!!!!
広域に拡散する無数の波状プラズマ弾が、大群の外縁を削り取る。
「偽物は、全部廃棄処分だよぉ!」
敵の反撃を避けて砂丘を転がるように滑り下りれば、押し寄せんとする水晶髑髏を前に、燐寧は再度DCブラスターを構え直す。
――――!!!!
その実、発動まで溜めは必要だが詠唱不要の魔砲パラドクスが、もう1度ぶっぱされ、すかさず澪乃の氷弾が確と敵に引導を渡していく。
「ある程度倒せたら、無理せず撤退するよ」
「りょーかいだよぉ」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
ソル・スクルド
威勢がいいのは良いことなのじゃろうが、所詮はあのファラオもクリスタルスカルの群も放っておいたらグランダルメの自動人形共の生贄じゃろうな。
奴らが今後、戦力を上げてしまうのを見逃す事が出来ない以上、こ奴らには滅びて貰うとしようかの!
まるで亡者の群じゃな。13体編成か…それなりに纏まっているならば無理に攻めたててはこちらの不利は免れぬ。此処は、味方と連携してできる限り数を減らしておくとするかの。勿論、撤退路も確保じゃ。妾の大魔法《九尾式魔術:遍く照らす天の花嫁》にて邪悪な骸どもを残らず浄化してくれようぞ!
頃合いを見て撤退。
アドリブ連携歓迎
藤原・東子
気だるいダウナー系で慇懃無礼な一面のある、平安時代の京都に生きた貴族の娘です。
口調はステータスシートの「~ございます」の他に「~に(で)ござりまする」など
古風な言い回しを好んで使います。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず(口ではあまり気が向かないようなことを言いつつ)積極的に行動します。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします
「……皆様、血気盛んにござりまする」
淡々と呟き、気だるそうに紅眼を眇める藤原・東子(水鏡に語られし・g08398)。
「血も通わぬしゃれこうべなぞ無粋の極み。こんなものを相手にするなんて、気の進まぬこと」
「まあ、そう言うな。敵も味方も、威勢がいいのは良いことじゃろう」
応じたソル・スクルド(御狐魔法少女ソル・クロノレジェンディア・g02818)は、ぞんざいに肩を竦めてみせる。
(「所詮、あのファラオもクリスタルスカルの群も、このままではグランダルメの自動人形共の生贄じゃし」)
見す見す放置して、グランダルメの連中に塩を贈るのも業腹な話だ。
「ま、あやつらには、ここらで滅びて貰うとしようかの!」
煌陽杖ソルヴァテインを勢いよく振り回し、ソルはハイテンションに言い放つ。
「……然様でございますか」
嘆息する東子だが、言葉通りに本当に気が向かないのなら、そもそもパラドクストレインに乗車していない。
(「うむ、味方と連携して、できる限り数を減らしておくとするかの」)
渋々の呈で、吸血コウモリ模るオーラを操る東子を横目に、ソルは虚空に陽光宿す八つの魔方陣を八卦の如く配置する。
「ナインテイルマジック! 集え日輪の陽、拡散せよ裁定の光よ――」
カタカタと歯を剥いて押し寄せる様は、正しく亡者の群。1小隊数えて13体編成は、それなりに纏まっている。
(「無理に攻め立てては、こちらの不利は免れぬ」)
故に、ソルは東子がバットストームを放つタイミングに合わせて、自らのパラドクスを発動する。
――ソル・フリズスキャールヴ!
無数の吸血コウモリが直截クリスタルスカルの生命力を奪った直後、悪しき存在を抹消する裁きの光が容赦なく浴びせられる。
「妾は、暗黒太陽神の末裔にして魔法少女ソル! さあさあ! 妾の大魔法を以て、邪悪な骸どもを残らず浄化してくれようぞ!」
「……」
自信に満ち溢れた言葉に、東子はソルを一瞥するも特に何も言わなかった。元より無口な少女であるが、彼女が単に大見得を切っているのではなく、きちんと撤退ルートを定めて確保しているのを見て取ったからだろう。
(「暗黒太陽神……」)
矛盾し倒している語感に、内心で突っ込みを入れつつも……。
そうして、紫のオーラに生命力を奪い返されたり、凝縮したオーラの光弾にベシベシされたり、各々クリスタルスカルの反撃をいなしながら、その悪趣味な造形を着々と叩き割っていった。
――斯くて、クリスタルスカルを13体単位で掃討していったディアボロス達は、頃合いを見て撤退する。
赤き砂塵のファラオの姿は最後まで確認出来なかったが、遠からず見える刻も来るだろう。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【照明】LV1が発生!
【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!