『神域の守護神』マフデト、テーベ城壁決戦

 百門の都テーベ、ルクソール会戦を短期決戦で勝利したディアボロス達は、待機していた巨大砂上船『サフィーナ・ミウ』をテーベ城門へと突撃させ、突入口を開く事に成功しました。
 テーベの城門の内部では、クフ王の王宮を中心にした巨大な儀式が稼働しており、王宮全体が決戦態勢へと移行しつつあります。
「だが、まだ準備は整っていない!」
「いまならば、アレが動き出す前に突入できる!」
 絶好のチャンスを得たディアボロス達が、王宮への突入作戦を実行しようとしましたが、その前に、一柱のジェネラル級エンネアドが立ちふさがったのです。

「我は断片の王たるクフ王を護る最期の盾『神域の守護神』マフデトである。『太陽の船』が動き出すまで、ここを通すわけにはいかぬ」
 サフィーナ・ミウによって崩されたテーベ城壁で、『神域の守護神』マフデトとの決戦が始まろうとしています。


『神域の守護神』マフデト

テーベ城突入戦!~決戦、クフ王の盾マフデト(作者 沙羅衝
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#獣神王朝エジプト  #『神域の守護神』マフデト、テーベ城壁決戦  #テーベ  #ルクソール  #『神域の守護神』マフデト 


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●突入
 大きな音が、周囲に響き渡った。物と物が単純にぶつかり合った音だ。
 砂塵が舞い上がり、砂の煙が周囲を取り囲む。
 それは、巨大砂上船『サフィーナ・ミウ』が、テーベの城壁に突っ込んだ音だった。
 船首が高い城壁にめり込み、城壁に大穴があいていく。
 テーベの城壁は『クロノ・オブジェクト』であるが、『サフィーナ・ミウ』もまた『クロノ・オブジェクト』であり、破壊は可能である。
 ディアボロス達はサフィーナ・ミウを、城壁に激突させたのだった。
 勢いで空から崩れた城壁が、ドカドカと降ってくる。
 船上に居たディアボロスは、それらを避け、目の前の穴の先を見通そうとし、武器を手にしていった。
 サフィーナ・ミウは、その城壁の破片が瓦礫となり、埋もれ、これ以上の移動は出来ないだろう。
 だが、城壁はうち破った。今が、その時。
「突入するぞ!」
 ディアボロスの一人が砂煙の中で叫ぶと、ディアボロス達は薄れてきた砂煙から飛び出そうとした。
「待って!」
 しかし突如、ディアボロスの数人が叫び、彼らは脚を即座に止めた。
「……まあ、そりゃ、簡単には行かねえよな」
 煙が完全に晴れた時、ディアボロス達の目の前には、複数の部下を引き連れたエンネアドの姿があった。
「良くここまで短期間で来たものだ……」
 そのエンネアドは言う。そして、手元の曲刀を構えた。
「我は断片の王たるクフ王を護る最期の盾『神域の守護神』マフデトである。『太陽の船』が動き出すまで、ここを通すわけにはいかぬ」

●ディアボロスへの依頼
 ここは新宿駅グランドターミナル。
「みんな。緊急要請や!」
 一宮・真綿(妖狐の鬼狩人・g03266)は、ディアボロス達にそう切り出した。
 ディアボロス達は、その言葉を聞いて真綿の前に集う。
「いきなりの話。聞いてくれてありがとう」
 真綿はまずディアボロス達に礼を述べた。
「とりあえず、状況から説明するな」
 といって、一息ついてから話し始めた。
「獣神王朝エジプトの首都の、百門の都テーベを巡る重要な戦い『ルクソール会戦』で、うちらは勝利を得た。しかも、とんでもないスピードでや。これは歴史的勝利っちゅうても過言やない。
 この電光石火の勝利は、エンネアド達も予測する事は出来へんかったやろう。ほんま、みんなすごいで!」
 真綿のいう『ルクソール会戦』はテーベに向かうディアボロス達に対して、クロノヴェーダが打って来た策と、ディアボロスとの戦いの事である。
 それはテーベに向かうサフィーナ・ミウを後方から強襲するというものであったが、幸い、攻略旅団のおかげでそれを事前に察知することが出来た。このため、準備が出来ていたディアボロス達は、快進撃を続けたというわけだ。
「この戦いに勝利したディアボロスは、すぐに、巨大砂上船サフィーナ・ミウを動かして、テーベの城壁に突入、その城壁を打ち崩す事に成功した」
 おお……。という感嘆の声が上がる。それは獣神王朝エジプトの断片の王たる『クフ王』を討つことに直結するからだ。
「ただ、やっぱり、一筋縄ではいかん事がわかった。強大な獣神王朝エジプトってとこやな。
 敵はサフィーナ・ミウが突入して崩壊した城壁に、最大戦力であるジェネラル級を投入する事で、ディアボロスの突入を防ぐっちゅう手段に出てきた。
 現れたのは、『神域の守護神』マフデト。クフ王を守護する、ジェネラル級エンネアドになるわ」
 ジェネラル級を即座に派兵するという決断。流石に、要所をわかっているというところであろうか。
「マフデトやねんけど、テーベの巨大儀式が終了するまで、ディアボロスを足止めしようとするらしい。そんで、足止めが終わればすぐに撤退してしまうっていう状況になっとる」

 状況の説明を一気にした真綿は、ここで全員を見渡した。だが、思案する者こそ居るが、慌てているディアボロスはいない。
「よっしゃ。皆やる気十分やな。
 ほな、マフデトの情報や。マフデトは称号の通り、ディアボロス・ウォーにおいて、クフ王の護る最期の盾として戦場に立ち塞がる強大なジェネラル級になる」
 それ程の敵であるが、一人のディアボロスが、という事は……と気が付く。
「今その彼女を倒す事は、クフ王撃破の障害が一つ消えるという事か……」
 そのディアボロスが言うと、真綿は頷き、言葉をつなげた。
「せや。ピンチやけど、これはチャンスでもある。ルクソール会戦の歴史的勝利で得た、この好機を生かす為にも、是が非でもマフデトの撃破を行って欲しい。
 マフデトは『テーベの儀式が完了した瞬間に撤退する』から、撃破を目指すんやったら、短期決戦しかありえへん。
 でもや、だからといって、彼女に付き従う『鋭槍の守護者』も精鋭や。彼らを放置すれば、マフデトとの戦いが不利になるやろう。
 せやけど、鋭槍の守護者を排除した上で、マフデトを殺し切るのは、非常に困難になるはずや。でも、みんなの力を合わせたら、行ける可能性はある。頑張ってほしい」
 そのあと、真綿は付き従う鋭槍の守護者やマフデトの戦闘能力の説明を付け加える。
 早期決着をつければ、その分ディアボロス・ウォーの戦いが有利になる可能性は高い。ただ、そのまま考えもなく突っ込んだのでは、敗北は必至だろう。
 作戦を成功させるためには、戦略を踏まえた策略や、工夫。そして協力が不可欠となる。何もなければ間に合わない所か、返り討ちにもなり得る。

 そして最後に真綿が言った。
「テーベの崩れた城壁に埋もれて、サフィーナ・ミウは一時的に移動不可能になってるけど、瓦礫を撤去すれば、再稼働は可能やと思う。
 それに、テーベの街の人々は、クフ王の宮殿に向けて祈りを捧げているみたいやねんけど、それによって命の危機などは無いみたいや」
 まとめると、今は他の事は気にしなくてよい、という事なのだが、少し考える仕草をした後、こうぼそりと呟いた。
「クフ王は、ディアボロスとの決戦に勝利して、再び獣神王朝エジプトに君臨する事を望んでるから、自らの信者を無駄に消費する事は避けていんかもしれん。
 でも、この状況で勝利後の事を考えて手段を選ぶ余裕があるっちゅうのは、単なる自信過剰やないんやろな。獣神王朝エジプトに、まだ底力があるってことを示しているんかもしれん。
 ちゅうことは、やっぱりディアボロス・ウォーの勝利を目指すためには、ここは必勝かもしれん。難しくなるけど、頑張ってな。頼んだ!」


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
5
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【泥濘の地】
2
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【植物活性】
2
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイスクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が3mの「氷の立方体」を最大「効果LV×3個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。出現させた氷は通常の氷と同様に溶ける。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV4 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

沙羅衝
 皆さん如何お過ごしでしょうか。沙羅衝です。
 今回の依頼は、ジェネラル級『神域の守護神』マフデトとの決戦シナリオとなっています。
 よろしくお願いします。

 以下詳細です。

●ディヴィジョン
『獣神王朝エジプト』

●作戦概要
 ジェネラル級『神域の守護神』マフデトを期間内に撃破すること。
 期間は『12月8日の朝8時30分』
 期間までに攻略できなければ、マフデトは撤退します。

●選択肢ポイント
 ①👾護衛するトループス級『鋭槍の守護者』
 集団戦です。こちらの敵を排除しない限り、マフデトとの戦いを支援します。
 ただ、気合いが入っている為、通常より強いです。
 こちらに手を取られすぎても、期間内に攻略するのが難しくなります。
 手早く撃破するには、工夫や連携などが必要でしょう。

 ②👿テーベ最期の護り『『神域の守護神』マフデト』
 ボスです。
 ジェネラル級です。
 強いですよ。

 それでは、プレイングのほう、お願いします。頑張ってくださいね。
22

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


フルルズン・イスルーン
大物を相手する時は、遠回りに見えても随伴兵を先に除かないと横槍がね。
んー、戦術が足回りに頼ってるのだ。
相手の連携を乱すのが最優先!

遍く存在は不備を抱えるものである。証明せよ、ファブリケイト・ゴーレム!

鋭槍の守護者たちを対象に【泥濘の地】発動!
亀のように固まるか、蜘蛛の子のように散って動くか。
どちらにせよお互いを補佐するのが陣形。ならば補佐する動きを鈍くすれば穴はできる!

そして、ゴーレムくんによる溶解粒子放射!
盾を掲げるならば溶かし、避けるならば連携の隙となる。
速攻を目指すなら受け身になってはいけない。
相手に選択を突き付けて、常にこちらの優位を確保して動くのものさ!


クィト・メリトモナカアイス
【埃及】で連携

んおぉ。サフィーナ・ミウが埋もれてしまった。
んむ、お疲れ様。後で掘り出してあげる。けれど今は、我らが頑張ろう。

前衛・後衛に分かれて戦闘。
我は後衛。前衛が暴れてる戦場から離れている敵を狙い、他の復讐者と【パラドクス通信】で連携してパラドクスで撃破していく。
衝撃波は黄金猫拳打棒で受け止める。

離れたところにいる敵を倒したり前衛に引き付けてもらったりで敵を一か所に集めたらパラドクス通信で合図。他の後衛と一斉攻撃。
モナカ突撃型を集団に突撃させて「突撃のキンカロー」。広範囲の放電でいちもうだじん。
もし撃ち漏らしがいたら【ヨアケ】任せ。

共闘もずっとやってきた。
息の合い様なら、我らも負けぬ。


峰谷・恵
「末端まで粒ぞろい、最終防衛ラインだけはある」

可能な限り連携を取る。アドリブOK。
敵の足元にLUSTビームマシンガンの掃射を加えて出鼻を挫きながら敵陣へと踏み込んで地裂衝破を放ち、同時に泥濘の地を発動し敵集団の注意をこちらに引き付けながら移動速度を制限して味方が仕掛けやすい状況を作る。
敵の反撃は横跳びに回避、避けきれないものはLUSTオーラシールドで防御。
その後は可能な限り敵を多く泥濘の地に巻き込んで敵が団子状態になるよう誘導し、味方の攻撃が当たりやすい状況を作る。再使用可能になり次第自分も再度地裂衝破で攻撃。

「時間を稼ぎきられれば負け、突破できれば勝ち。達成は難しくともやることはシンプル」


美空・旭
 良い意味で想定外、ですね。ここまで早くこの地の戦いが進むとは思っていませんでした……私は完全に『私達の力』を見誤っていました。この点は反省し今後に生かそうと思います。
 戦闘では【戦闘知識】元に自分達の戦力を上方修正した【計略】を以て速やかに攻略を進めます。おそらく不要でしょうが、必要なら指揮を執り味方の【統率】も行います。
 敵の視線、視点を【観察】して意識の薄い場所を【看破】。小柄な体躯を生かして滑り込み【不意打ち】でできるだけ多数を巻き込むように青龍水計を使っていきます。
「本当はこういうの嫌なんですけどね……」
低身長のコンプレックスはもう諦めて戦術上の強みだと思うよう自身に言い聞かせます。


相原・相真
【ヨアケ】の皆さんと一緒に参加

なかなか派手にいきましたね
これでようやく敵の喉元に手が届くってとこですか
とはいえ敵の対応もさすが早い、油断せずいかないとですね

百鬼さんの作戦に従い【パラドクス通信】で連絡を取り合いながら行動
人鳥さんの射撃に合わせて敵陣へ接近
魔力の刃を纏った手刀による[斬撃]での攻撃を行い敵陣へと斬りこみます
敵からの攻撃は[残像・フェイント]を活かしての回避で対応

出来るだけ周囲の状況にも注意し、
【埃及】など他の復讐者の誘導などの動きに合わせて行動
連携をとって戦うのはそちらだけじゃない
ここまで来た俺たちの力、なめるなよ…!


ジズ・ユルドゥルム
ようやくたどり着いたんだな、断片の王の膝元に…。
用があるのは貴様らの親玉の女神だ。道をあけてもらおうか。

敵への対処は、個々の戦闘力を削ぐことより、集団としての連携を乱すことを優先する。

「伏根の塒」を起動。
根は地上から露出させず、地面の下を張り巡らせ、
どこから根が伸びて来るか分からない状況を作って敵の足並みを乱す。

敵を締め上げて攻撃するのみならず
根を檻や網のように操って強制的に布陣を変えさせ、
敵を集め、あるいは布陣に穴を作り、敵を殲滅しようとしている味方を支援しよう。

私への反撃の強襲は、【泥濘の地】なども利用し敵を縛り上げて連携を乱し、陣形攻撃の威力を抑えることを狙う。


●精鋭たち
「ここを、通れると思うなよ」
 盾と槍を構えて『鋭槍の守護者』が、マフデトの前、そして大きく空いた城壁をふさぐようにずらりと並んでいく。
 彼らもまた、ここを破られるわけには行かない。その気合は、これまでのトループス級とは一線を画すように思えた。
「末端まで粒ぞろい、最終防衛ラインだけはある」
 峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)はそう言って、腕に装着した『LUSTビームマシンガン』に魔力を込め始めた。
 ディアボロス達が取った作戦は、真っ先にマフデトを攻略するのではなく、取り巻きの護衛を一掃する事だった。
 当然、この敵に時間を取られてしまっては、全てが水の泡だ。
 だが、美空・旭(悪辣軍師・g02138)が眼鏡に手をかけながら、呟く。
「良い意味で想定外、ですね。ここまで早くこの地の戦いが進むとは思っていませんでした。……私は完全に『私達の力』を見誤っていました。この点は反省し今後に生かそうと思います」
 旭の言う通り、ここまでの快進撃は、ディアボロス達の力だ。そして、その力は敵の力を読み、素早く連携して倒していくという事が大きい。
 現にここに到達するまでのパラドクストレインの中で意見がまとめられ、意志が完全に統一できた。
「んおぉ。サフィーナ・ミウが埋もれてしまった。
 んむ、お疲れ様。後で掘り出してあげる。けれど今は、我らが頑張ろう」
 クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は、埋まってしまっている母船を見てそう言うと、浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型を起動させて、敵に放り込んだ。
 バチバチと電気を放出させ、守護者の中心に向かうと、火花が散る。
「ぐあっ!」
「怯むな! 迎え撃て!」
 戦いはこうして開始された。初手のクィトの攻撃で敵の反撃に火が入る。クィトに対し疾走し槍を振るう。
「んおおぉ」
 その槍からは衝撃波が放たれ、クィトを襲うが、何とか黄金猫拳打棒で受け止める事はできた。
『感度良好です。敵は横一線に並んできています、集めてください』
 そこに、クィトの『モナカ』における電撃からの通信を使い、ディアボロス達が一斉に通信を開始した。旭は全員に対して現在の状況を伝達する。
 最初に『モナカ』を放ったのは、パラドクス通信における連携を強固にするためだ。
 数は多いが、こちらも多い。であれば、作戦が活きるはずだ。
『大物を相手する時は、遠回りに見えても随伴兵を先に除かないと横槍がね。んー、戦術が足回りに頼ってるのだ』
 フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)はそう言って、一体のゴーレムを創り出す。
「遍く存在は不備を抱えるものである。証明せよ、ファブリケイト・ゴーレム!」
 両腕に術式を刻まれたゴーレムに対して命令をする。
『"虚空より 見出されし ほつれ"』
 ゴーレムは万能溶解液の作用を抽出した架空元素の粒を掌から発射させた。その直撃をうけて何人かの守護者が倒れるが、そもそも彼女の狙いはそれではない。
『良いですね。続けますか?』
 フルルズンの狙いは、地面の溶解である。これにより、守護者が足を取られて動きが鈍くなる。
「オーケー!」
 旭の言葉に応えたのは恵だ。サフィーナ・ミウの船首から飛び込むと、地面に対してライフルを広範囲に撃ち出したのでる。
『裂ッ!!』
 そしてフルルズンが泥にした地面に脚を打ち込むと、そこから魔力を流し込み、もう一段階泥の地へと変える。
「くそっ!」
「なんだこれは!」
 この攻撃の効果はてきめんであった。力技が多い敵に対して、力を封じ込めていくのだ。
 そうなれば、敵の突撃の攻撃の威力は半減以下となる。
 恵に対してシールドチャージを行おうとするも、その遅さに力が発揮できないのだ。
「用があるのは貴様らの親玉の女神だ。道をあけてもらおうか」
 ジズ・ユルドゥルム(守護者・g02140)が『伏根の塒』を起動させる。
 守護者を泥の地面の中から締め上げ、完全に動きを封じ込める事に成功したのだ。
 その力は、強靭なアカシアの樹の根を大地から生やすというものだが、この状況、つまり泥の地で足元を取られている敵にとって、これは味方の支援になる。
 そしてそれはきっと、次のマフデト戦にも効果を発揮するはずだ。
「おい、そこをどけ!」
「お前こそ!」
 そしてジズは屈強な敵を一点に集め始めた。泥の地の効果もあいまって、一列に並んでいた敵が集まっていくのだ。
「本当はこういうの嫌なんですけどね……」
 その隙に、小柄な身を利用して、旭は自分が有利な位置に難なく辿り着いた。
「本当はこういうの嫌なんですけどね……」
 自分のコンプレックスが、策略の為になっているというのは解っている。それを言い聞かせた。
 旭はまとまっていた敵に突如水源を起こし、膨大な流水を出現させた。
「水!?」
「馬鹿な!!」
 混乱した守護者が、我先にと抜け出そうとするが、泥の地と根がそれを許さない。
 完全に一網打尽である。
『加勢するか?』
 この様子を見ていた他のディアボロスから、通信が入る。まだディアボロス達は何人も控えている。
『んむ。いちもうだじん。きっといらない。みんなは力をためておこう』
 クィトが通信を返すと、他のディアボロス達は注意を怠らず、次に備えていく。
 その時、最後の1体が旭の流水を超えてきた。
「ここを……通すものか……」
 流石は精鋭と言ったところだろう。
 だが、こちらもまた、精鋭なのだ。
『任せて良いか?』
 クィトが冷静に通信を行う。それに応えるのは相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)だった。
『接続、起動。幻光閃撃…!』
 高速のステップを踏み、光の残像を残しながら、敵を手刀で一閃した。
 ドサリと最後の守護者が、膝を付き、倒れた。
「連携をとって戦うのはそちらだけじゃない。ここまで来た俺たちの力、なめるなよ……!」

 こうして、精鋭の『鋭槍の守護者』はディアボロス達によって一掃された。精鋭だったはずだ。
「ふははっ! 強いなあ!」
 その部下たちが倒れた様をみて、マフデトは楽しそうに笑った。
「だが、我はまだここに立っているぞ、どうする?」
 そうして、曲刀を光らせる。
『油断、出来ませんね』
 相真がマフデトの姿と自信をみて、強さを感じ取る。
「お前達は強き戦士である事を我に示した。であるならば、その強さに敬意を表し、無慈悲に確実に、お前達に死を与えよう」
 ディアボロス達はマフデトを囲んでいるが、マフデトの言葉はハッタリではない。そう簡単に行く敵ではない事は、すぐにわかった。
「お前達に出来る事は、力の限り足掻き、我を楽しませる事だけだ。行くぞ!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV2が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で参加

さて今の所攻略は順調
とはいえ敵は時間を稼げばいいだけだ
敵のブラフなんかに注意しつつ油断せずに仕留めに行こう

【ヨアケ】や他の参加者達と連携攻撃
火力を集中し短期決戦を心掛ける
その為にもダメージや命中アップの残留効果を重ねていこう

パラドクスは悪鬼粉砕撃を使用
【泥濘の地】で敵の攻撃や動きを鈍らせ
まずは正面から金拵で打ちかかる

狙いは重い攻撃で敵を止め、味方の攻撃が当てやすく(命中アップ)
【パラドクス通信】で味方との連携は密にしたい所だな

敵のPOW攻撃は範囲攻撃だけに一撃は比較的軽め
【泥濘の地】で鈍らせたら防御回避は最小限
喰らうとわかれば覚悟は決まる
攻撃を優先して行こう


桜・姫恋
絡み・連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】で参加

さて、あとはあなたを倒すだけになったと思うのだけど?

あなたを逃がすわけにはいかないからね!

短期決戦を心掛け最初から全力で攻撃を仕掛けていく

《殺気》を放ちながら己の怒りを攻撃に乗せた【終怒波】を打っていく
《早業》で早くしたりして、敵を撹乱させながら仲間たちの攻撃が決まりやすいように敵の注意を引きつつ【未来予測】にて、少しでも相手の動きを読み取って動けるようにしていく。

これが私達の戦い方よ!
マフデト!あなたはもう終わりよ?
さっさと諦めてくたばりなさい!


メルキディア・セデクリエル
【ヨアケ】の援護組として参加
アドリブ・連携大歓迎

エジプトの断片の王へたどり着くために、ここは押し通らせてもらうわマフデト!

短期決戦を決める為に、放つは全力全開の一撃!
姫恋さん達を始めとした砲撃系を放つ仲間に合わせてエーテリア・ブラスターを放つ!

神々を悪より護りし者よ、なれば神々が悪であらば如何とする?
敢えて言いましょう。我等はディアボロス。
あるべき歴史を奪った悪しき神を討つもの也ッ!


●『神域の守護神』マフデト
 ディアボロス達は、目の前にいる『神域の守護神』マフデトを取り囲む。1体多数。
 如何なる強敵と言えど、この数を目の前にすると、通常は怯み、恐れがあると考える。だが、彼女はそれとはまったく違っていた。
「さあ、どうした?」
 不敵な笑みを浮かべ、取り囲んでいるディアボロス達を見渡し、曲刀を構える。
「さて、あとはあなたを倒すだけになったと思うのだけど?」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)は一歩前に出て言う。
「あなたを逃がすわけにはいかないからね!」
 桜色のバスターライフル『桜光』をクルリと一回転させて、そう付け加えておいた。
 マフデトはその言葉に反応したのか、姫恋に向けて右脚を一歩向ける。
(「只者じゃ……ないわ」)
 メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)は、目の前に居るマフデトの強さを即座に感じ取った。
 つ……と額から汗が流れ落ちる。
「エジプトの断片の王へたどり着くために、ここは押し通らせてもらうわマフデト!」
 メルキディアはその心の中の不安をかき消そうと、あえて声に出した。
「やってみろ!」
 マフデトがそう言った時、戦闘は開始された。
『連携していこう。敵は時間を稼げばいいだけだ、敵のブラフなんかに注意しつつ油断せずに仕留めに行こう』
 百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はパラドクス通信でそう呼びかけ、自らは大金棒『金拵』を担ぎ上げ、マフデトに正面から振りかぶり、飛び込んでいく。
『この怒り受けてみなさい』
 そこに姫恋が、感情の波を魔力にした波動を送り込む。その感情は、殺気だ。
『我が身に宿りし正義の天使よ。その力、お借りします! エーテリアブラスタァァァッ!』
 さらにメルキディアが姫恋の波動にあわせて、正義の大天使の力を解放する。腕をクロスさせ、腕から必殺光線がはじき出された。
 3人の連携の攻撃。息の合った動きにマフデトは目を細め、口角を上げた。
 運命がマフデトに接敵し、金棒を振り下ろす。
 ゴッ!
 金棒と曲刀がぶつかり合う音が響く。
「なに……!?」
 運命は驚愕の表情を浮かべた。重量からして、この金棒の攻撃は曲刀とは比べ物にならない力を発揮するはずなのである。
 だが、打ち込んだ金棒は、何か壁にでも当てたのかと思う程、ピクリとも動かなかったのである。
 すぐさま真横に飛び、仲間の砲撃がヒットするように誘導する。それは先ほどの戦闘で発生させた泥の地へと。
 どぉおおおおお!!
 姫恋の波動とメルキディアの光線が、マフデトを直撃した。運命の誘導による効果もあったはずだ。
「やっ……た?」
 メルキディアがぼそりと呟くが、次の瞬間信じられない光景を見た。
 直撃したはずだ。
 力はあったはずだ。
 だがそこには、まるで何事もなかったかのように立つマフデトの姿があったのだ。
「良い連携だ。こうでなくてはな!」
 マフデトはそう言うと、す……と左腕を上げ、行け、と命令した。
「ぐ……あ……?」
 運命は強烈な痛みの原因が、一瞬何かわからなかった。膝を付き、痛みの箇所をみると無数の蠍が自分の左足の踝までを覆っており、尾の毒針を突き刺していたのだ。
 蠍を払おうと脚に力をいれようとするが、今度は右足に蛇がまとわりつき、動けない。
「運命!」
 運命の異変に姫恋が声を上げ、駆けだそうとする。
「何処を見ている?」
 しかし、目の前に現れたのはマフデトの体そのものだった。
 ドッ!
 鈍い音を上げ、姫恋、そしてメルキディアもろともが吹き飛ばされる。そして、単純な体当たり。だがその速度はディアボロス達の想定を上回っていた。
 運命は蠍が全身を覆っていく様子を見守るしかなかった。そのたびに毒が注入され、とうとう意識を失ったのだった。
 吹き飛ばされた二人は、強く地面に体を打ち付けられ、もうろうとしながら、何とか立ち上がった。
(「強い……でも。負けたくない」)
 姫恋の想いを振りかぶり、気力を振り絞った。
 それはメルキディアも同じだった。
「神々を悪より護りし者よ、なれば神々が悪であらば如何とする?」
 メルキディアはそう尋ねた。
「戯言だな。我にとっては戦いが全て」
 切り捨てられた言葉を聞き、メルキディアは唇をかみしめて、心を目の前に打ち出した。
「私達は止まらねぇぞ!」
 ガツと地面を振り絞り、言葉を発した。
「敢えて言いましょう。我等はディアボロス。あるべき歴史を奪った悪しき神を討つもの也ッ!」

 倒れた運命を他のディアボロスが安全なところに運び込む。
 マフデトの力は解った。
 強く、速い。そして戦闘に特化した思考を持っている。
 与えられたダメージは少し。だが、完全に無傷であるというわけではない。
 きっと、打つ手はあるはずだ。
 ディアボロス達は再び戦闘態勢を取った。まだ、始まったばかりだ。
 この地を奪還する。そう決意する。
 諦めるという言葉は、今にふさわしくないからだ。

『百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は重傷を負った』
苦戦🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

御門・風花
【ヨアケ】
連携やアドリブ歓迎します。

パラドクス発動。銀髪青眼の姿に変化。
「ミセリコルデ、全力でお相手します」
敵の殺気を感じたと同時に、破壊の氷牙を上に投げ、身軽な格闘術で迎え撃つ。
近づいてきた敵の動きが静止のオーラで一瞬鈍った瞬間に、ナイフを持った手首を掴み、敵の動きを利用して背後に回り込みながら、闘気を込めた掌底や肘打ちで体勢を崩したり、地面に叩き付けます。【グラップル】【破壊】【地形の利用】
「あなた、殺気が漏れすぎですよ?」
敵の攻撃を受けた場合は、体を切り裂いたナイフ伝いにオーラを、凍結の波動を敵の手に流し込みナイフや敵の手を凍らせたり、正面から【捨て身の一撃】で掌底を叩き込む。
「今です」


眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で行く

護衛排除、突入成功といい流れだ
後は余裕ブッこいてる野郎を叩き潰せば完璧

パラドクス通信で連携を密に
畳み掛ける!一点突破は解りやすくていいねェ

いかに硬かろうが相手は一人、連携してあたれば必ず崩せる。そうやって勝ってきたんだ

味方の砲撃に合わせて動きを観察しながら
地形を利用して回り込むぜ、神速反応で意識の外からの不意打を狙う
その矛盾、暴かせて貰うッ!天魔の魔眼にて現時点で一番脆い箇所を看破し
パラドクスによる全力の拳を叩き込もう

神の使いを語るヤツはぶっ潰すって決めてんだよ
うるせえ、こっちも覚悟なら出来てんだ、覚悟バトルと行こうぜ
そのニヤケ面ごと叩き割ってやらァ!!


アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】から!
アドリブ、連携歓迎

言うだけあってとても強そうですね
でも、それで退くならここまで来ていません!

【勝利の凱歌】も使って、どれ程強大な相手でも、戦意だけは挫けません!
私の歌でみんなの背中を押してあげます🎵

速攻が必要なんです
私の、みんなの高めたありったけの熱量、全部言霊にしてくれてやります!
正義をなす清き熱、復讐を誓う暗き熱、その全部まとめて……受け止めて下さい!

荒御魂は鎮められ邪神は祓われる
邪教の行き着く先に栄光なし!
人が人として生きるために、神の終わりを肯定します!


相原・相真
【ヨアケ】の皆さんと一緒に参加
残留効果2は全て使用し全力で挑みます

…貴女が楽しめるかはわかりませんけどね
足掻きますよ、全力で
貴女を越えてこの先へ進むために!

敵の懐に飛び込んでの接近戦
拳や掌打での攻撃を行いながら、
冷静に相手の攻撃を見て、捌き、返していきます
可能であれば他の方のディフェンスなども行いましょう

短期戦が必要ではありますが相手は格上
必要以上に捨て身にならず、確実にダメージを入れていきます

貴女が神を守るなら、俺たちは人を守る
そして俺たちの世界を取り戻します!

アドリブ・連携歓迎です


(「いかに硬かろうが相手は一人、連携してあたれば必ず崩せる。そうやって勝ってきたんだ」)
 倒れた仲間を見て、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が前に出る。敵の力は強大だ。であれば、一人の力ではまず太刀打ちできないだろう。
『皆、連携していくぜ。畳み掛ける! 行けるか?』
 人鳥はパラドクス通信で、仲間に声をかける。
『言うだけあってとても強そうですね。でも、それで退くならここまで来ていません!』
 人鳥の言葉にアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)がそう応えた。敵の力に怯むことは無い。
「ミセリコルデ、全力でお相手します」
 すると、御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)が『破壊の氷牙-ヴァナルガンド-』を持って前に出た。
「……貴女が楽しめるかはわかりませんけどね」
 そして、相原・相真(人間のガジェッティア・g01549)もまた風花と並列に並ぶ。
 じわじわと距離マフデトとの距離を縮める。マフデトは、次の相手はお前たちかと、ナイフの切っ先を向けた。
 その時、風花と相真が同時に動いた。
 相真が一瞬でマフデトの懐に飛び込み、機構腕の能力をアクティブにする。
『接続、起動。掌上戦技…!』
 飛び込んだ勢いを殺さずに、右の拳を突きあげる。
「生きが良いな」
 だが、突き上げた拳を最小限の動きで避けるマフデト。しかし、相真の攻撃はこれだけではない。
 次は左腕をフック気味に動かし、掌底を打ち込もうとする。
 パンという破裂音に似た音が広がる。
「その速さは、なかなかのものだ。だが、我には通じないぞ」
 相真の掌底はマフデトの左腕によって捌かれていた。
「そして、お前たちの連携もまた、我を楽しませてくれる。……実に良い」
 相真の掌底を払った体制をそのままに、マフデトは視線をチラリと送る。後ろに回り込んでいた風花に投げつけたのだ。
 気付かれたと思った風花だが、そのまま作戦を押し通す。クダギツネの『琥珀』と融合していた風花の姿は、銀髪青眼の姿となっている。
『いきますよ、琥珀。魔機解放!』
 氷の呪詛と闘気が融合したオーラを纏い、まずは右からの回し蹴りを敢行する。
「うむ、お前もまた、良いな」
 マフデトは回し蹴りの軌道を読み、頭部への一撃をダッキングで避ける。
「まだ!」
 だが、風花の勢いは止まらない。避けられた蹴りの反動を利用し、空中で一回転して、体全体を浴びせるような蹴りに変化させる。
 それを今度はバックステップで躱すマフデト。そのまま殺気を風花にぶつけ、急接近する。
 その凄まじい殺気が、ほんのわずかに風花の動きを止める。
 マフデトはナイフを風花に突き刺そうとする。
「あなた、殺気が漏れすぎですよ?」
 風花の狙いはここだった。ナイフそのものを動かす手首を捉えてしまえば、敵の攻撃は怖くないはずだ。
 マフデトが突き出したナイフを、ほんの一瞬躱すことに成功する。そして手首をつかもうと腕を伸ばした。
「な!?」
 だが、風花の腕は空を切った。そして、一瞬にして風花を切り裂いていた。
「狙いは良かったが、もう少し速度が足りなかったようだな」
 マフデトは風花を見下ろしながら、満足そうに言った。
「うるせえ、こっちも覚悟なら出来てんだ、覚悟バトルと行こうぜ。そのニヤケ面ごと叩き割ってやらァ!!」
 風花の状態は気になった、だが、ここで臆することはできない。人鳥が悪魔の魔力を込めた視線を飛ばし、限界まで凝縮た闇の魔力を拳に集める。
『今です』
 風花は倒れ際に、仲間に合図を送る。
『歌い上げるは勇気の旋律、希望の凱歌、熱し迸る情熱を受け止められますか?』
 すると、アオイが赤い波動の歌を、激情の熱に乗せて叫んだ。
(「私の、みんなの高めたありったけの熱量、全部言霊にしてくれてやります! 正義をなす清き熱、復讐を誓う暗き熱、その全部まとめて……受け止めて下さい!」)
 熱量に押されたように、そして支えられたように、人鳥の拳がマフデトの腹に撃ち込まれた。
 ドゴ!
 鈍い音を立てて打ち込まれた拳。
 手ごたえはあった。だがそれでも、マフデトは倒れずに受け止め切った。
「良い拳だ。そして、支援の歌も心地よい。だが、まだお前たちは届かない。さあ、力の限り足掻いてみせろ!」
 マフデトは、その言葉を発しながら目の前の人鳥、相真そしてアオイ気迫そのものを飛ばし、地面に叩きつけた。
「なんて、力……」
 吹き飛ばされたアオイが膝をつく。そして、上空から風花の破壊の氷牙が空から落ち、地面に突き刺さった。
 強さ、速さ。気迫。戦闘面において、マフデトは全てを兼ねそなえているかのように思えた。
 それでも、前に進む。
「足掻きますよ、全力で。貴女を越えてこの先へ進むために!」
 相真がよろよろと立ち上がり、決意を言う。
 それは、ディアボロス達の決意そのものなのだから。

『御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)は重傷を負った』
苦戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

峰谷・恵
「(ジェネラル級相手なら全てを注ぎ込んでようやく一手になるか否か。ならボクが打てる手は)」

可能な限り連携を取る。アドリブOK。
パラドクスの不可視誘導魔弾を上方向から太陽を背にして敵に突っ込むように放ち、同時にLUSTビームマシンガンの掃射を敵の足元に撃ち込んで敵の注意をこちらに向けさせる。
パラドクスの魔弾が敵に当たる瞬間に竜骸剣とLUSTオーラシールドと魔闘気で防御を固めて泥濘の地を展開、敵が反撃で急接近したら泥濘の地に足を踏み入れるように誘導し、敵の反撃は固めた防御で受け止め、敵が泥濘の地の中で一瞬でも足が止まる状況に持ち込み味方が攻撃する機会を作る

「ラーの光を借りてこの程度と嗤うが良いさ」


ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に

きみの主の判断力も、きみの力も流石ってところか
悪いけど油断はしないよ。急ぎだから時間を稼がせもしないけど!
ロキシア・グロスビーク、行くよ!

“魔槍”の穂を地へ向けた特有の構えをとり
相手を油断なく見据え【観察】しつつ
5種、伝承開放!
穂に剣呑なオーラを灯し

――ああ、勿論。ここが隙だろうね
【泥濘の地】で少しでも敵の速度を刃に乗せまいと試み
同時。服下に這わせたMoon-Childを外骨格化させる【早業】で出来る限り軽減に努め
ナイフが来るって分かってるなら、対策もするさ……!

裁くなら、僕が世界を冒険し終えるまで、待ってて欲しいな!
禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!
放つは必殺の槍撃!


●連携の更なる奥へ
(「ジェネラル級相手なら全てを注ぎ込んでようやく一手になるか否か。ならボクが打てる手は」)
 峰谷・恵(フェロモン強化実験体サキュバス・g01103)は、倒れた仲間たちを見ながらも、冷静な判断をしていた。
 敵は強い。これは、間違いない。
 連携もできているが、確実なダメージ、特に状況をひっくり返す一手が必要だ。恵はそう思った。
『少し、やってみたいことがあるんだ。このままじゃ、じり貧だと思うしね』
 その時、ロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)は全員にパラドクス通信を行う。
『ボクもそう思う。じゃあ、ボクが飛び込むよ』
 すると恵がそう返して、『LUSTビームマシンガン』に魔力を装填して前に出た。
「今度はボクが相手をするよ」
 そう言って、地を蹴りマフデトの周囲に回り込もうとする。
「威勢がいいのは、嫌いじゃないが、お前は我を楽しませてくれるのか?」
「ああ、勿論、そのつもり」
 恵がマシンガンを連射する。だが、マフデトはその軌道を読み、正しく弾道を避ける。
(「何処だ……。何処かに隙があるはずだ。絶対に」)
 恵が動き、マフデトがそれを負う。
 恵の動きは、正直言って良く動けていると言っていいだろう。
 そして、恵が極めて視認し難い魔力の弾丸を撃った。するとマフデトは、一瞬、ほんの一瞬だが対応が遅れて、弾丸を腕に掠めていた。
(「成る程、あの弾丸は、虚を突いている。つまり、鍵は……」)
「ロキシア・グロスビーク、行くよ!」
 ロキシアは地に向けていた槍をすっと持ち上げて、狙うタイミングを測った。
(「ここだ!」)
 恵がナイフに切り裂かれていた瞬間に、槍にパラドクスを込め、少し浮遊する。
『5種、伝承開放!』
 狙うのは、恵とマフデトの対角線上。そこ地点に即座に動いた。
『恵くん、有難う』
 ロキシアはす……と目を細めて、槍に力を込める。
『禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)ッ!』
 目の前には既にマフデトがこちらに気が付き、ナイフを構えて突っ込んでいる姿が見えた。
「!?」
 だがその時、マフデトが何かに足を取られ、動きが鈍った。
「ナイフが来るって分かってるなら、対策もするさ……!」
 マフデトの肩口に、槍が食い込み、腕を貫いた。
 だが同時に、ロキシアの体にもマフデトの刃が届いていた。
 すぐに飛び退る両者。
 明らかなるダメージに、マフデトは驚いた。
「……ほう」
 血が流れている腕をみて、本当に感心している表情が、そこにはあった。
「裁くなら、僕が世界を冒険し終えるまで、待ってて欲しいな!」
 ロキシアにもかなりのダメージが入ったが、倒れるまでには到達していない。そして、恵は何とか急所を外していたようで、こちらもまた、意識はあった。
 先程のマフデトの一瞬の動きの停止は、泥の地へとうまく誘導したからだった。
 それには連携と、そしてタイミング、そしてそれに合わせた戦略が重要になる。それがはっきりしたのだ。
 まだダメージはほんの少しではあったが、攻略の意図口となる重要な攻防となったのだった。
苦戦🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

ジズ・ユルドゥルム
この状況でなお哄笑する狂人…というわけでは無さそうだ
侮らずにかかろう

「祈りの樹」を起動。
敵は先程、私の根が部下を絡め取るのを見ただろうか。
同じように枝根を伸ばし、仲間の攻撃が急所に命中するよう支援しつつ、
枝根による妨害が狙いだと誤認させ、盾と化した敵の肉体で防御させたい。

枝根は囮だ。
この樹が少しでも長く戦場に立ち続けることが本懐。
敵と同じ土俵には乗らない。
枝根に対処させているうちに、存在否定により淡々と生命力を削り続けよう。

反撃は、祈りと結界術によって樹皮を硬化させた枝根を壁状に編み、防御を試みる。

敵の気迫と覚悟は見事。
だが、私もとうの昔に覚悟を決めている
侵略者として、死人を死人に戻す覚悟をな


伏見・逸
(連携アドリブ歓迎・残留効果はできるだけ利用する)
楽しませろ、か。その言葉そのまま返してやるよ
喧嘩、楽しませてくれるんだろうな?

周囲のディアボロスの隙や死角をカバーするよう意識して動く
敵を観察し、動きの癖等の情報を共有

【飛翔】から長ドスを抜き【狙い撃つ災禍】使用
距離を一気に詰めて、武器も四肢も尻尾も全て使って攻撃をねじ込む、型や作法とは無縁の喧嘩殺法
(向こうから近付いてくるなら、一つ手間が省けるってだけの話だ
カウンターで一発叩き込んでやらあ)

てめえの罪人認定なんざ、知ったこっちゃねえ
…俺は物心ついた頃から悪党でな
そのうち報いの一つや二つや三つ受けるんだろうが、それはてめえの仕事じゃねえよ


一・百
【百夜】
アドリブ連携歓迎
周りと情報共有把握は常に
シャムスとの連携は積極的に

王の盾か…盾と言う割には好戦的だな…
だが強さで語るのは嫌いではない…
だが貴方はここまでだ…通してもらおう…

紅玉姫を抜きシャムスと息を合わせPDで攻撃
不可視の氷刃を四方八方より急所を狙い放つ
相手の殺気を読み急接近したところ死角に回り込み
PDを帯びた刃で、氷刃の華を咲かせた胸に背後より貫き通す。
肉薄したあとは刀の間合いから離れないように追撃を
攻撃を避けるのが間に合わない際はジンがエネルギー体そのままの姿で飛び出してでも直撃を逸らす

シャムスは大切な人
彼へのSPD攻撃はディフェンス
蛇や蠍には氷刃を飛ばし凍らせ結界を張るよう妨害を


シャムス・ライラ
【百夜】
仲間と情報共有、連携
百とは特に息の合った連携を

ここまで来たのならもう一息
力を合わせ敵を攻め落とすのみ
その盾砕かせていただく

地形の利用、情報収集で戦場の概要を把握
城壁の瓦礫の影に潜み
無音で咆砲を密かに放つ
可能なら連射
後は動き回り敵が焦点を定めきれぬよう攪乱
意表をつき逃れえぬ一撃が敵を襲う
隙が出来、味方攻撃の呼び水となれば幸い
今が好機!

敵攻撃は蠍と蛇
泥濘の地で敵攻撃の動きを鈍らせ
追いすがる敵は閃と揺の二刀で打ち払いつつ
ジャンプ等で間合いを取り可能な限り損害を減らす

百へのPOW攻撃はディフェンス
敵足元までも泥濘の地で覆い
踏ん張りがきかぬように

その他有効そうな残留効果は全て使用

アドリブ等歓迎


●突破口
「てめえの罪人認定なんざ、知ったこっちゃねえ。……俺は物心ついた頃から悪党でな」
 すると、伏見・逸(死にぞこないの禍竜・g00248)が前に立った。そう言いながら、チラリと周囲の情報、現在の状況を正しく把握していく。相手にこちらのパラドクスの効果はあまり働いていない。であれば、突破口を創り出す為の一手が必要だ。
「楽しませろ、か。その言葉そのまま返してやるよ。喧嘩、楽しませてくれるんだろうな?」
「そうだな。だがそれは、お前の力がどうだかによるだろう?」
 静かに対峙するマフデトと逸。その隙に、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)が『祈りの樹』を起動させる。
 すっと翼を広げて飛翔し、長ドスを抜き去る。
「空中戦か。だが、我の跳躍力の前ではそれも無意味だぞ!」
 激しく空中で交差するマフデトと逸。
 だが、翼のある者と、足場が必要な者では、機動力に差が出るのは明白だった。
 マフデトは速いが、ほんの少し、ズレが生じていく。
「ん? なんだ??」
 その時、マフデトが己の異変に気が付いた。血を蹴るごとに、体力がほんの少しずつ削られているのだ。
 そう、それは、ジズにおける樹の力。相手の体力を奪い、こちらのものとする樹の力だ。枝根による妨害と思ったマフデトは、ほんの少し足場を気に駆けた。
「もらったぜ」
 そのタイミングで、距離を一気に詰めた逸がマフデトの死角から飛び込んだ。
「……良いな。実に楽しいものだ」
 逸の長ドスがマフデトの腹を貫き、マフデトのナイフもまた、逸の腹に突き刺さっていた。
「そのうち報いの一つや二つや三つ受けるんだろうが、それはてめえの仕事じゃねえよ」
 にやりと笑う逸。それは、マフデトのナイフに受けた傷が、少しずつふさがっていく事を感じたからだ。
 ジズの樹により、マフデトの体力が、逸に流れ込んでいくのだ。
 そして、ディアボロス達は単体で戦っているわけではない。
『舞え、紅玉姫…』
『喰らいつけ』
 妖刀『紅玉姫』を抜いた一・百(気まぐれな狐・g04201)が飛び込むと、シャムス・ライラ(極夜・g04075)が不思議な弾道をの金属を生成し、撃ち放った。
 紅玉姫を振る百。1合、2合と切り結ぶが、周囲から氷の華のような刃が追撃した。
 そしてシャムスによる、無音の砲撃がマフデトの体を一瞬崩し、百が紅玉姫をその右肩を切りつけたのだった。
「どうやら、お前達の強さを見誤っていたようだな。謝罪しよう」
 肩から血が噴き出すマフデト。
 しかし、その戦意は衰えない所か、実に楽しそうに笑うのだ。
「楽しいなあ。だが、我はまだ立っているぞ!」
 ナイフを百に突き刺すマフデト。その動きには何の迷いもなく、ただ効率的に相手に致命傷を負わせるためだけの突き。
 百の喉元にナイフが届こうとした時、素早い動きでシャムスへの刃を己の体で受けた。
「シャムス!」
「大丈夫!」
 百の言葉に即座に返すシャムス。シャムスはナイフを持つ腕を掴み、その勢いを殺したのだ。
 そして、ここでもまたジズの樹の力が効果を発揮する。
 もともと彼女の目的は、この樹がこの戦場に少しでも長くとどまらせる為のものなのだ。
「王の盾か……盾と言う割には好戦的だな……」
「そうか? 我はただ高揚が包んでいるだけだ。お前たちもそうであろう?」
 血を流しながら言う百に対して、マフデトはそう尋ねた。
「強さで語るのは嫌いではない……。だが貴方はここまでだ……通してもらおう……」
 百はそう言って、真横に飛んで、また体制を整えた。
「お前達の刃は、この我に届くほどに鋭く強い。ならば、ここからは互いの命を懸けた決戦だ」
 自らの血をみて、マフデトはそう言った。
 百の言う通り、盾という感じではない。戦闘そのものが、彼女の存在意義なのかもしれない。
「気迫と覚悟は見事。
 だが、私もとうの昔に覚悟を決めている、侵略者として、死人を死人に戻す覚悟をな」
 するとジズがマフデトにこちらの覚悟そのものを説明する。
 こちらの目的は、この地を奪還する事だ。それが彼女に届くとは思えない。
 そもそも価値観が違うのだ。。
「そうか。では、我の全てを賭けて、お前達に死を与えよう」
 そしてマフデトはまた、ナイフを構えたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!

フルルズン・イスルーン
決死の時間稼ぎ。というには自分の強さへの自負があるのだ
そんなに強いなら、この氷のゴーレムくんで迎え撃つまでさ!

この灼熱の地に、極寒の凍土をもたらせ! グレイシャー・ゴーレム!

さて、こっちはエンネアド。飛べると足回りの妨害は微妙かな。
という事で【アイスクラフト】で空間戦術の用意!
単純に人数で囲めるならいいけど、当然すり抜けて掻き乱してくるだろうね。
なので、ゴーレムくんの足場兼、背氷の陣として氷の壁設置!
簡単に背後に抜けられないように、また頭上の有利を取られにくいようにするのだ!

そして、氷の盾で制圧してしぶとく切り結び続ける!
結局はみんなで殴れる状態を維持出来れば、強敵も確実に倒せるのだ!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【陽翠】
内外連携・アドリブ歓迎

ルクソールの敵は手応えがなかったな
貴女は楽しませてくれるか?

強者とは重々承知の挑発だ
百門の都、最後の盾。崩してみせよう

仲間と敵を包囲し、PD通信し連携、WIZでディフェンス
ラズ(g01587)とチーム内連携
俺は【飛翔】し空中戦
戦況を偵察、相手の動きを観察
全力で空中戦、戦闘の隙を看破し頭上から強襲
霰と銃弾を撃ち
飛行軌道にフェイントかけつつ撹乱
上へ注意を惹いて全弾連射

神よ、戦うのが好きか。俺も好きだ
マフデトが戦いに乗り俺に攻撃する隙に、ラズが渾身の追撃を

反撃には魔力障壁を展開し
観察を続けて攻撃動作を看破、飛翔で飛び退く
この国の信仰を揺るがせてきたんだ。覚悟では負けない


ナディア・ベズヴィルド
【陽翠】
仲間と囲い連携攻撃
PD通信で情報共有をしながら
近場の仲間にWIZ攻撃があればディフェンス

断片の王の最後の盾。後にも先にも残るは貴様だけか?
強き者と認められるは悦ばしいな
我らは進まねばならぬ。貴様は護らねばならぬ
互いに譲れぬ物があるのだ
なれば遠慮なく殺り合おうではないか!
いざ参ろうぞ!マフデト!

相手の動きの注視しながら仲間の支援で出来た隙を見逃さず高速詠唱、全力魔法を以て攻撃を放つ

神々の脅威を穿つだと?
上等だ、全てのクロノヴェーダは我が怨敵!
貴様らの野望は悉く邪魔をしてやろう、阻んでやろう、引導を渡してやろう
気迫ならこちらだって負けていない

未来予測、飛翔を用いて回避を試みる


不知火・紘希
【陽翠】の皆と連携!
仲間で囲むように行動、残留効果は使えるものを優先
相互ディフェンスできる人がいたら積極的に組むね

楽しそうだね!本当に強いからこその余裕かな。
でも僕たちも負けないよ。お互い真剣勝負でなきゃ、何も守れない。
クフ王を護るために全てを懸けて護るなら。
僕は、未来のために全部を懸けてその先へ進む!

使うのはリアライズペイント。
攻撃まではサンライトブレイザーを構えながら走り回って、
仲間の援護をしつつ、タイミングを伺ってる様子を見せるよ。
敵の攻撃は光の剣で防御、観察力もフルに活かすよ

充分に観られたら戦闘姿までそっくりのマフデト神を描き出そう
さぁ、無二の盾と矛で勝負だよ!仲間に繋げる一大作品だ!


ラズロル・ロンド
アドリブ外部連携も歓迎

【陽翠】に参加
仲間と囲い連携攻撃
エトヴァ(g05705)とチーム内連携

ここまで長い道程だった
その分多くの首も上げた
そして君もだ。百門だろうと全てこじ開けて
クフ王を引きずり出す!

僕は狙いを澄ませここぞという瞬間を待つ
獣が得物を狩る如く渾身の一撃を研ぎ澄ませ
エトヴァの空中戦の一撃に合わせて
タグィエルラムルの近距離風砲撃をぶち込む

楽しそうじゃないか…僕も楽しいんだぜ!
反撃の無二の盾に鉾とは押しきればもはや無二じゃない
直観で飛び退き回避を
強敵に判断が追い付くとは思わない
油断無く全力で対峙しよう

近い人にディフェンスを
大ダメージを負った者は下がらせ穴を埋めるように包囲を狭める


美空・旭
 やっと来ましたが、私の役割は明確です。ここまでくれば本当に余計な指示、【統率】は不要でしょう……伝えるとすれば1つです。

「【計略】と言うのもおこがましいですが、好きなだけ暴れてください。私は皆さんがやりやすいように最大限のサポートを行うだけです」

 そして、言葉通り基本的に支援に徹します。

「正面から戦う? バカな事を……私は本来後方に控える軍師です」

 軍師が自ら前に出るならともかく、引きずり出されたら負け戦ですよね。

 軌道を調整して前衛の邪魔にならないよう攻撃できる自在光輪で【飛翔】を付加して他の方の立ち回りを補助します。

その他にも使用できそうな技能は全て使用。
アドリブ、絡み、連携歓迎です。


●気迫
 対峙するディアボロスとマフデト。両者が睨み合い、次の一手を探り合う。
『来ました。皆さん、ここが勝負所です』
 そこに美空・旭(悪辣軍師・g02138)がパラドクス通信を行う。状況はまだ五分にはまだ少し届かない。起死回生の一手が必要だ。
 幸い、ジズらのパラドクスが効き始めた。動くなら今しかない。
『計略と言うのもおこがましいですが、好きなだけ暴れてください。私は皆さんがやりやすいように最大限のサポートを行うだけです』
 すると、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)もまた、通信を使って返す。
『サポートならこっちも考えがあるのだ』
『では、こういう策はどうでしょう?』
 フルルズンの言葉に、旭が頷き、計略の案を提案する。
『おーけー』
 フルルズンは旭の言葉に同意を行う。すると、その二人の話を聞いていたエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が策を瞬時に理解し、自らの役割を話す。
『では俺たちの仕事は、それまで引き付ける事だな。任せろ』
 そう言ってエトヴァはマフデトの正面に立った。バサリと大きな翼を広げる。
「ルクソールの敵は手応えがなかったな。貴女は楽しませてくれるか?」
 挑発だ。だが、今の状態のマフデトには、それが罠であったとしても、躊躇なく踏み込んでくるだろう。
「そうだな。少なくとも我は楽しい。戦闘とはこうでなくてはな」
 マフデトはエトヴァにそう応える。
「楽しそうだね! 本当に強いからこその余裕かな。
 でも僕たちも負けないよ。お互い真剣勝負でなきゃ、何も守れない。
 クフ王を護るために全てを懸けて護るなら。僕は、未来のために全部を懸けてその先へ進む!」
 不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)もまた、その言葉に乗って言葉を話す。
「いくぞ」
 バサリと翼をはためかせ、エトヴァが飛び立ち、紘希はビームセイバー『サンライトブレイザー』を構えながら、マフデトの周囲を伺うように走り始めた。
 エトヴァは両手で銃を構え、空中を舞う。
 ダンダン!
 散弾を撃ち放ち、まずはけん制を入れる。
「なかなかの広範囲への散弾だな。だが、銃撃など避ければ次の手はやりにくかろう!」
 そう言って地を蹴り、ステップを踏みながらエトヴァの攻撃を避けるマフデト。だが、ちらりと紘希の姿がちらつく。
「良い連携だな。なかなか気に障る」
 紘希はマフデトの飛び込みがギリギリ届かない位置を保ち、更に周囲を回る。
 ダンダン!
 同じペースで上空からエトヴァの散弾がもう一度発射される。
「よし、お前からだ!」
 意を決したマフデトは大きく跳躍し、一気にエトヴァの至近距離に近付いた。
『ラズ!』
『風触れし者 我が手触れし者 砂塵と化せ』
 エトヴァの合図とラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)の意志が一致する。
 手元の瓦礫を砂に変え、暴風ともいえる風を起こし、混ぜる。
「なに!?」
 突然ラズロルが放った風に、マフデトが巻き込まれると、渦を巻いて更なる上空に打ち上げた。
『――Sei frei.』
 ここでエトヴァが狙いすませた狙撃を行うと、マフデトに散弾が直撃した。
『"凍てついたる 氷河の 闘争"』
 ここで旭の策略が発動する。フルルズンが創り出したグレイシャー・ゴーレムが突如として立ち上がり、氷の剣でマフデトに撃ち込む。そしてその周囲に氷の壁と、足場を築く。
『変幻自在の光の刃、その切れ味を受けてもらいましょう』
 そして旭の光の輪が、フルルズンのゴーレムによる氷の剣を食らったマフデトが地に叩きつけられる前に、さらなるダメージを追加する。
 そしてその光の輪は、味方へは自由な飛翔の力を付与するのだ。
 旭の策はサポートである。ただ、敵は飛翔を持たない。それを補う程の跳躍力はあるが、空中で自由に動けるわけではないのだ。
「やるな……!?」
 全身血まみれになりつつも、マフデトはまだ立ち上がる。その目の前にマフデトそっくりな絵が現れたのだ。
 それは紘希によるリアライズペイント。
 思ってもみなかった状況に、マフデトの動きが止まる。そして、ぶつかり合うマフデトと、リアライズペイント。気合いの肉弾戦が繰り広げられるが、当然紘希自身も無傷ではいられない。
 だが、旭の光の輪が致命傷を肩代わりする。
「ははっ! 何という、何という事だ!」
 だがそれでも、マフデトは笑っていた。
「楽しいか?」
 そこにナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)が、尋ねた。
「ああ。武人とは、こうでなくてはならない! 互いの命を懸け、戦う」
「そうか。私たちは強いか?」
「強いな」
 にやりと笑うマフデト。するとナディアはこう返した。
「強き者と認められるは悦ばしいな。
 だが、我らは進まねばならぬ。貴様は護らねばならぬ。互いに譲れぬ物があるのだ」
「やってみろ!」
「なれば遠慮なく殺り合おうではないか! いざ参ろうぞ!マフデト!」
 言葉の応酬の先には、互いの力と力の戦い。
 マフデトは気迫で押し切ろうとする。だが、ナディアの高速詠唱が一歩速く完成する。
『天光の満ところに我はあり 黄泉の門開く所に汝あり 雷竜の雄叫び 轟け咆哮!我が敵を貫き滅せよ!』
 ドォン!
 上空から突如と出現する雷光が、マフデトを直撃する。
「気迫ならこちらだって負けていない!」
 ナディアが吼える。だが、雷光の中からマフデトが飛び込んでくる。
「ああ、とても誇らしい!」
 拳による打撃。単純だが、その勢いを完全に殺すことができないナディアは、吹き飛び、地面にたたきつけられた。
 油断なくナディアとマフデトの間に、ラズロルが入り込む。ナディアはダメージを負ったが、致命傷には至っていない。
「楽しそうじゃないか……」
 ラズロルは傷を受けながらも、何度でも立ち上がり、気迫が切れる事もないマフデトにそう言った。
「ああ。楽しいなあ」
「そうか、僕も楽しいんだぜ!」
 武人のそれだろうか。
 そこに死に場所があって、初めて自分の存在意義が満たされる。
 マフデトはそんな自らを体現するように、また、笑みを浮かべながらナイフを構える。
「さあ、どうした? 我はまだ、立っているぞ」
 満身創痍であることはあきらかだ。だが、目は死んでいない。
 どれだけタフなのか。ディアボロス達はそう思ったが、その意志の力こそが、王の盾と呼ばれる所以なのかもしれない。
「貴様らの野望は悉く邪魔をしてやろう、阻んでやろう、引導を渡してやろう」
 それでも、互いに諦めない。ナディアがディアボロス達の言葉を代弁した。
「気迫ならこちらだって負けていない!」
 時間ももうそれ程猶予はないであろう。お互いにボロボロであり、勝負は最後まで分からない状況になった。
 そして次が最後の攻防であることも、両者にはわかった。
 力は出した。そして、策も諮った。
 あとは、気迫の勝負だけになったのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
【クリーニング】がLV2になった!
【液体錬成】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

ネリリ・ラヴラン
【陽翠】で一緒だよ
単独行動は控えて近くの人へのWIZ攻撃にディフェンス

もう一つ、できることもあるんじゃないかな
力の限り足掻いて、全力でその盾を砕いて進む未来への道だよ

撤退の気配が無い内に
周りを囲めるように動きつつPDを【高速詠唱】するね

連続発射される蝙蝠達で釘付けにして
皆が動き始めるまでの時間を稼ぎながら【未来予測】を発動
一歩だけ先を見据えながら反撃を避ける
包囲を続けられるように【連続魔法】で追撃も狙うよ

王様を守る盾…簡単には壊させて貰えないのね
でも、お楽しみはまだまだこれからなんだよっ

アドリブや連携は歓迎ね!


一里塚・燐寧
【陽翠】

きみがテーベを護る最強の盾なんだねぇ
だったらあたし達は──最強の矛を突き込むまでだよぉ
どっちが勝つか試してみよっか?

クィトちゃん(g00885)をディフェンス
仲間と敵を包囲し動くよぉ
≪DCブラスター≫で牽制砲撃を行い敵の逃げ道を狭める
反撃誘発を防ぐため弾は当てず
暫く「次はパラドクスが来るかも?」って脅威をチラつかせるねぇ

連携攻撃で敵の護りが乱れた所に
すかさず全速力の突撃を仕掛け『呪式:粉骨砕神』を発動!
≪DCブラスター≫を槍の如く振るい、二連鋸刃で解体狙いブッた斬るよぉ!
きみはただ一枚の盾……だけどあたし達は、束ねられた折れない矛だっ!

反撃は【神速反応】で身を躱し急所への傷を避けるねぇ


プターハ・カデューシアス
【陽翠】で仲間と囲い連携攻撃
残存・技能は適宜利用
チーム外連携・アドリブ歓迎

私は仲間の支援を主軸に戦います
ジュエラー(モリオン:g05961のCN呼び)とタッグ組み
相互ディフェンスし綿密な連携を意識

竜翼翔破で【飛翔】し一撃離脱戦
上空からの逃走に注意
俯瞰から冷静に状況を読み仲間と共有

飛び立った時には抑えに入り皆の元に叩き落とす

反撃の蛇や蠍は空中で払い落とし
多少の毒は受けるかもしれませんが構っては居られぬ
毒をくらわば皿まで
この体、動く限り包囲網は崩させない

マフデト、自ら前線に立つ守護者の矜持はお見事
しかし、我らも
引くわけにも逃すわけにも行きません
必ず貴方を乗り越え、王の首に刃を突きつけてみせます!


クィト・メリトモナカアイス
燐寧(g04979)をディフェンス
【陽翠】

守るものは違うけれど、この国の守護者として分かることがある。
汝は勝つつもりだし、死なぬつもりだけれど。
汝にとって勝つことと死なぬことは等しくないし、必要があればきっと死を躊躇せぬ。
汝と我は敵。その覚悟を讃えるのは我の役ではない。
けれど。生半可はせぬ。

「天河顕現」を使用し黄金猫拳打棒で戦闘。
んむ。ネフェルタリにも使わなかった、我のとっておき。
包囲して戦闘。攻撃に移る際の隙を突かれぬよう、敵の注意がこちらに向いている時はナイフの防御を優先し味方に注意が向いている時に攻撃、隙が出来たら全力の強打。
この呪いが我の意志。蘇りを否定し、神を滅ぼすためのもの!


モリオン・スモーキー
アドリブ・タグ外連携歓迎
【陽翠】で参加
【パラドクス通信】も使い、仲間と囲い連携攻撃。
メヘン(プターハ:g03560のCN呼び)とタッグを組み相互でディフェンス。


【飛翔】で空中から敵の動きを監視。上空からの逃走に注意するためですね。
相手が飛び立った場合は抑えに入り、地上に叩き落します。
相手のナイフはこちらの武器で叩き落とすつもり参りましょう。
相手も本気ならこちらも本気。逃がす気は毛頭ございません。

あなたは此処で倒れるのです。
我々は先に進みます。


●強者。そして
 マフデトはかなりのダメージを受けていた。だが、ディアボロスもまた、ダメージを負っていた。そして、時間ももうないだろう。
「きみがテーベを護る最強の盾なんだねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)はマフデトにそう切り出した。
「そうだ。だったらどうする? このまま逃げるか?」
 マフデトの言葉は、期待が込められている。この者たちが逃げるはずがない、と本気で思っているのだ。
「まさか? 解って言ってるよねぇ」
 燐寧は銃剣のように二枚の刃、しかも回転鋸刃がついた『DCブラスター』を構えた。
「そうだな。そして我もまた、逃げぬ」
「だったらあたし達は──最強の矛を突き込むまでだよぉ。
 どっちが勝つか試してみよっか?」
 燐寧とマフデトがにじり寄りながら、お互いの距離を測る。
 ダッ!
 一瞬の沈黙を経て、燐寧が『DCブラスター』を撃ちながら、マフデトに対して回り込む。
「どうした? それでは当たらないぞ」
 マフデトは燐寧の弾丸をすぐに見極めた。元からこの弾丸は当てるつもりがない。
 そこへ、プターハ・カデューシアス(エジプトの龍人・g03560)が竜の翼を使って、一気に下降した。
 ガツ!!
 勢いをつけたプターハが杖で、マフデトを急襲したのだ。
「なかなかの打撃だが、これしきでは我は倒れんぞ!」
 マフデトはプターハの杖をナイフで弾き飛ばしながら叫んだ。
「マフデト、自ら前線に立つ守護者の矜持はお見事。
 しかし、我らも引くわけにも逃すわけにも行きません」
 プターハは一撃を加えた後に、そのままの速度を保ったまま、また空中に離脱する。
『風の宝石。解放。風と共に我は舞う。刃は残り、共に舞う。』
 モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)が、風の宝石に込めた魔力を解放して、プターハを追おうとするマフデトにけん制を入れた。
「まだ……まだあ!!」
 すると蛇と蠍を召喚し、プターハに向けて撃ち放つ。プターハはどこからともなく出現する蛇にからめとられそうになる。
 そして、頸筋にピタリと張り付く蠍。
「メヘン! 動かないでください!」
 するとモリオンがプターハの蠍払い飛ばした。だがここでマフデトの攻撃は止まない。
 モリオンの目の前に、一瞬で出現すると、ナイフでモリオンを切り裂く。
 ガツン!
 鈍い音が空中で響く。今度はプターハが状でその攻撃を受け止めた。
 だが二人とも、無傷ではいられなかった。気が付くと体中から血が噴き出している。
 ここに来て、何という強さだろうか。二人の連携が無ければ、ひょっとすると完全にマフデトに勢いが傾いている所だ。
「王様を守る盾……簡単には壊させて貰えないのね」
 ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)がそれを見て、注意を自分に向ける。
『みんな、逃がすな~♪』
 プターハとモリオンへの攻撃を見て、すぐにネリリは行動に移した。魔力によって生み出された、小型の蝙蝠群である。
 そしてその蝙蝠を見た燐寧が地を爆ぜさせた。
『クィトちゃん!』
 そして密かに、ネリリが合図を送る。
 燐寧の爆発音は高速の踏み込みである。空中で回転し、『DCブラスター』の回転鋸刃を遠心力を加えて叩きつけた。
 ガガガガガガガガ!!!
 燐寧の刃をマフデトのナイフが受け止めると、激しい火花を上げて両者はこの一瞬のみ停止する。
 ドゥン!
 そして爆発するネリリの蝙蝠。
 それが完全にマフデトの隙を生んだ。
 吹き飛ばされそうになる体を支えると、ナイフへの力は弱まった。
『一気にけりをつける──これで、決まりだよぉっ!!』
 右の肩口から一直線に燐寧の刃が切り裂いた。
『汝の名は語られず、刻まれず。汝の身はここで朽ち、その霊魂もまた滅ぶべし。例え神が許しても、我は許さぬ。』
 そして最後に、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が、光り輝く『黄金猫拳打棒』をマフデトに打ち込んだのだった。
 地面に叩きつけられる、マフデト。
「……おお。すばら……しいな。我は、ここまで……か」
 そしてマフデトは自分の最期を悟ったのか、そう呟いた。
「守るものは違うけれど、この国の守護者として分かることがある。
 汝は勝つつもりだし、死なぬつもりだけれど。
 汝にとって勝つことと死なぬことは等しくないし、必要があればきっと死を躊躇せぬ。汝と我は敵。その覚悟を讃えるのは我の役ではない。
 けれど。生半可はせぬ」
 クィトはもう事切れそうな王の盾をみて、自らの決意を述べた。
「ああ……。それで良い。
 良い戦いだった、我の最期の戦いが、この戦場であった事を、我が誇りとしよう」
 満足そうに言うマフデト。マフデトの体には、クィトがつけた光の殴打痕が残っていた。そしてその光が、マフデトの体を侵食し、ボロボロと崩れ落ちさせていっていた。
「だが、我はただで敗北したわけでは無い」
 満足そうに呟くマフデトは、後方のテーベ城の方向を見て、頷いていた。
「見よ、太陽の船が今、飛びたつ。
 太陽の船に座す、クフ王は絶対不可侵となる。残念だったな、お前達の戦いはここで終わりだ」
 クフ王の盾。彼女は彼女なりの方法で、盾としての仕事を全うしたのかもしれない。
「きみはただ一枚の盾……だけどあたし達は、束ねられた折れない矛だ」
 燐寧はそう決意する。それを聞いたうえで、マフデトは最後にこう言い、光と共に消えていったのだった。
「我を滅ぼした偉大なる戦果を誇り、疾くと去るが良い」と。

 こうして、テーベ城壁で行われた、マフデトとの決戦が終わる。
 かなりの強敵であり、一歩間違えばこちらのほうがやられていた可能性は、否定できない。
 ギリギリの攻防が続いたが、最後に勝ったのはディアボロス達であった。
「いよいよ……です」
 プターハは目の前にあるテーベ城を見て言った。
 断片の王であるクフ王を倒し、獣神王朝エジプトを奪還する為の、最後の戦いが始まるのである。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【未来予測】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【飛翔】がLV5になった!
【植物活性】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年12月06日
宿敵 『『神域の守護神』マフデト』を撃破!