死者の家破壊作戦

 ギザのピラミッドの決戦で、ジェネラル級エンネアド『アヌビス神』の撃破に成功しました。
 最重要クロノ・オブジェクト『死者の書の間』の破壊により、獣神王朝エジプトで、死者が新たなリターナーが蘇る事は無くなったのです。
(※ディヴィジョンの過去から新宿島に漂着する、ディアボロスのリターナーに影響はありません)

 ピラミッドでの魂との会話などから、獣神王朝エジプトの一般人の強固な信仰が『リターナーとして蘇る』事に根差している事が判明しています。新たなリターナーが蘇らなくなった事を示せれば、エンネアドに対する『信仰』は著しく低下する筈です。

 ですが、単に放置した状態では、一般人が死者蘇生の停止に気付いて不信感が高まり、『信仰』が著しく低下するのは、最速でも数カ月先になり、その間にエンネアドが虚偽情報で言い繕えば、数年先にもなりえます。
 エンネアドに虚偽情報を出す隙を与えず、一気に信仰を失わせるには、リターナー化の停止を目に見える形で証明しなくてはなりません。

 その方法として『ミイラが安置された死者の家』を破壊する作戦を行います。
 これまでの調査で得られた情報から、『死者の家』はリターナーを蘇らせる働きを担う、『死者の書の間』と結びついた端末のようなものと推測されており、一般人もここでミイラがリターナーになると理解しています。
 その『死者の家』が脅かされたにも関わらず、リターナーが1体も蘇らないとなれば、獣神王朝エジプトの一般人の信仰が衰え、信仰をエネルギー源とするエンネアドに、大打撃を与えられるでしょう。

死者の家を破壊して(作者 相原きさ
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#獣神王朝エジプト  #死者の家破壊作戦  #死者の家 


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 獣神王朝エジプトの都市では、普通に人々が過ごしていた。何も変わらない日常……なのだが。
「……最近、リターナーとして蘇る人が減った気がしないか?」
「いや、そんなものだろ。以前も少ない頃はあったし」
「それに、死者の家の警備も物々しい感じがする」
「確かに。隣の爺さんが死んで死者の家に運ばれた時にも、それどころでは無いとか言って、引き取りがぞんざいだったとか……」
 彼らの話は尽きない。
「それだけじゃないぞ。ルクソール神殿でも騒ぎがあったそうじゃないか」
「何か悪いことが起こらなければ良いが……」
 と、そこに警備の者達がやってきた。
「お前等、何をくっちゃべっとる。エンネアド様を疑っちゃなんねぇぞ!」
「エンネアド様のご加護で、我らはリターナーとして蘇られるのだ。その御恩を忘れちゃならん」
 その言葉でもって、人々は解散し、先ほどまでの話もそこで途切れたのだった。

「ギザのピラミッド神殿の戦いで、アヌビス神を撃破する事に成功したのは、ご存じだと思います。このアヌビス神の撃破により、これより後、ミイラとされた死者がリターナーとして復活する事が無くなりましたよ! ……というわけで、次は、獣神王朝エジプトの都市に向かっていただきます!」
 そう元気よく告げるのは、ユーク・エメラブリント(サイボーグのガジェッティア・g03498)だ。
「ギザのピラミッドに集められた一般人の魂と接触したディアボロスならば体感していると思いますが、『死後にリターナーとして復活する』という事実は、一般人のエンネアドへの信仰心の強固に支える根幹となっています。この根幹が失われた事で、一般人のエンネアドへの信仰心は崩壊していく筈でしょう。ただ……この信仰心が失われるには数カ月から数年必要になるだろうし、エンネアドが一般人に対して嘘の情報を流せば、信仰心を繋ぎとめてしまうかもしれません」
 だからこそ、ここで何かをする必要があると、ユークは言う。
「それをさせない為にも、『リターナーが生まれなくなったという事実』を、一般人の間に一気に広めて、エンネアドへの信仰を失わせる必要があります。というわけで、皆さんには、獣神王朝エジプトの都市にあるミイラの安置所『死者の家』に向かい、そこを破壊して、街の人々に、リターナーが生まれない事実を証明して欲しいんです!」
 びしっと指を指しながら、ユークはポーズを決めた。

「というわけで、作戦の流れを説明しますね。皆さんにはまず、街に潜入してもらい、街の人々に噂を流すなどして、人々に不信を与えて欲しいんです。勿論、市民達が、噂を頭から信じる事はありません。ですが、皆さんのその後の作戦により、『死者の家が襲撃されて破壊されること』と、『破壊された死者の家からリターナーが1体も蘇らない』という事実が提示された時に、流言飛語が信憑性を持つように、工夫していくと良いと思います」
 ユークは続ける。
「噂の下準備が終わった後は、死者の家への襲撃を行う事になります。死者の家はエンネアド達の拠点となっているようですね。配下のトループス級と指揮官であるアヴァタール級を撃破すれば戦闘は勝利となりますよ」
 ただ、これだけでは終わらない。
「戦闘勝利後は、死者の家の建造物を破壊する事で住民を集めて演説を行い、より強く、リターナーが生まれなくなったという事実を強調し、エンネアドへの信仰心を打ち砕いてください。あ、くれぐれも、戦闘中は危険なので、群衆を集めるのは敵を撃破してからでお願いしますね!」
 そう注意を促して。

「死者が蘇るという奇跡は、一般人に強い信仰を持たせる理由になります。その死者の蘇りが全ての人間に与えられる事で、強固な信仰心を得ていたんでしょうね。人々をエンネアドの偽りの信仰から救う為にも、皆さんの活躍に期待してます!」
 そういって、ユークはディアボロス達を現地へと向かうパラドクストレインへと案内するのであった。

●警備するクロノヴェーダ達は
 この区画の死者の家を警備するのは、オジマンディアスとその部下であるマミー屑人兵である。
「いいか。死者の家の異変を市民に知られるわけにはいかない」
 神妙な顔でオジマンディアスは、部下らに声をかけていく。
「もし、この近くに市民がやってくるようなら、さっさと追い払うように。それと……」
 そこで言葉を区切る。
「ここも襲撃されるかもしれない。警戒を厳重にせよ」
 そう言ってオジマンディアスは、マミー屑人兵を再度、外に配置したのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
4
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【書物解読】
1
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV4 / 【反撃アップ】LV3 / 【アクティベイト】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

相原きさ
 どうも、こんにちは。相原きさです。
 今回も獣神王朝エジプトが舞台となります。都市にある死者の家を襲撃して、人々に本当のことを知らしめるのが、今回の作戦となります。

 流れとしては、まず①流言飛語にて、都市に住む人々に噂を流すなどして、人々に不信を与えることになります。その後、死者の家への襲撃し、警備している③👾護衛するトループス級『マミー屑人兵』と④👿アヴァタール級との戦闘『オジマンディアス』を倒した後、②エンネアドへの信仰を失わせる演説をして、人々に知らしめることとなります。
 現地の人達の洗脳を解くためにも、真実を見せつけてくださいね。

 それでは、熱い皆さんのプレイング、お待ちしていますね!
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

陽射しと砂塵よけのローブに翼を隠し、井戸や広場など人の集まる場所へ
談話の輪に混ざろう
友達催眠使用

旅人を装い、水を一杯求める
お礼にと、干した果実を差し出そう

……助かったよ
東から旅をしてきたんだけど……

こっちの死者の家は無事かい?
こっちでも様子がおかしいのか……うちの村と同じだ

死者の家に誰も近寄れなくなって
敬虔な信者でもミイラに会わせてもらえなかった……
そんな時に、死者の家が襲われて、壊されたんだ
それはもう驚いたし……だけど
あれだけミイラ達がいたのに、リターナーに蘇った者は一体もなかったんだ
死者の家は、見捨てられたみたいだった
エンネアド様たちは、もう蘇りをやめてしまったのかな……?


一里塚・燐寧
信仰をへし折る最後の一押し……あたし達の手でやっちゃお
蘇りがなくなれば問題が起きるのは目に見えてた
毒を喰らわば皿までってねぇ、この状況すら利用したげるよぉ

旅芸人を装い、復讐者の身体能力を活かした曲芸で若者の目を惹こう
逆立ち歩きとか高低差を使ったパルクールみたいなアクロバットなら
道具使わないし排斥力の邪魔も入らないでしょ

人が集まったら【友達催眠】をかけ噂を流すよぉ
みんな、見てくれてありがとー
今も蘇りが続いてる町を探して旅芸人やってるんだ
ここに来るまで全滅でさ……え、ここもそうなのぉ?
まずいなぁ。もう上下エジプトを縦断しちゃう勢いなんだけど
あれ、じゃあ……世界のどこでも蘇りは起きてないのかも……?


クィト・メリトモナカアイス
んむ。こうして噂を流すのも何度目になるか。
今日もないことないこと言おう。

立ち話をしている若い人とか噂好きっぽい人たちの話に【友達催眠】を使ってしれっと紛れ込む。
そういえば最近騒がしいルクソール神殿なのだけれど。
エンネアド様は何者かと戦っているらしい。
しかも……エンネアド様の方が劣勢で、テーベにまで何者かが攻め込んでいきそうだとか。
エンネアド様の加護があれば生きていけるっていうけれど。何者かも分からない相手に負けてるって……大丈夫なのだろうか。
最近は死者も蘇らないし……死者も蘇らない、守ってもくれないんじゃ、従っている意味が……

んーむ、ないことないこと言うつもりが。
本当のことだけでも十分だった。


●こっそり潜入、こっそり噂を
 日差しと砂塵除けのローブを纏った旅人が、その都市にやってきた。
「もし……すまないが、水を一杯、いただけないか?」
 ちなみにこの旅人、翼をローブで隠したエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)だったりする。
「おやまあ、旅の人かい? さあ、これをお飲み」
 人の好い夫人が一杯の水を持ってきてくれた。
「ありがとう。……お礼には足りないかもしれないが」
「まあまあ、いいのに。でも受け取ってくよ」
 エトヴァが差し出した干した果実を夫人は、物珍しそうに受け取ってくれた。
「……本当に助かったよ。ところで東から旅をしてきたんだけど……」
 そこで言葉を区切り、夫人に尋ねる。
「こっちの死者の家は無事かい?」
「無事? いや、無事だけど……そうだね、ちょっと様子がおかしい気がするよ」
「……こっちでも様子がおかしいのか。うちの村と同じだ」
 そのエトヴァの様子に夫人は、何か知っているのかいと逆に質問してきた。その様子にエトヴァは内心、喜びながらも。
「死者の家に誰も近寄れなくなって、敬虔な信者でもミイラに会わせてもらえなかった……。そんな時に、死者の家が襲われて、壊されたんだ。それはもう驚いたし……だけど、あれだけミイラ達がいたのに、リターナーに蘇った者は一体もなかったんだ。死者の家は、見捨てられたみたいだった。エンネアド様たちは、もう蘇りをやめてしまったのかな……?」
「そ、そうなのかい!?」
 エトヴァの言葉に驚きながらも、夫人は噂好きらしく、近しい者達にもエトヴァから聞いた話を言いふらしていた。

「信仰をへし折る最後の一押し……あたし達の手でやっちゃお。蘇りがなくなれば問題が起きるのは目に見えてたし、毒を喰らわば皿までってねぇ。この状況すら利用したげるよぉ」
 今度は、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が都市へと侵入。
 旅芸人を装い、燐寧は、自身の身体能力を使った曲芸で若者をターゲットに見せていく。披露するのは、主に逆立ち歩きや高低差を使った、パルクールみたいなアクロバットである。
(「道具使わないし、排斥力の邪魔も入らないでしょ」)
 その狙い通り、邪魔する者はなく、最初は一人二人だったのが、長く披露していたお陰か、いつしか多くの者達が燐寧の芸に釘付けになっていた。
 集まった若者達を見て、こっそり友達催眠をかけた上で、燐寧は話始める。
「みんな、見てくれてありがとー! 今も蘇りが続いてる町を探して旅芸人やってるんだ。ここに来るまで全滅でさ」
 その言葉に若者達は顔を見合わせる。
「そういえば……蘇って来ないよな?」
「時間がかかってるのかな」
 不安そうに声を上げる若者達を畳み込むように。
「え、ここもそうなのぉ? まずいなぁ。もう上下エジプトを縦断しちゃう勢いなんだけど。あれ、じゃあ……世界のどこでも蘇りは起きてないのかも……?」
 そう燐寧が声を上げれば、若者達は不安そうな言葉を発して、その事について議論を始めたのだった。

「んむ。こうして噂を流すのも何度目になるか。今日もないことないこと言おう」
 そうやってきたのは、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
 丁度、井戸端会議をしている夫人らを見つけたので、友達催眠を使って、しれっとその輪に紛れ込む。
「最近なんだか物騒よね……」
 そういう夫人にこれ幸いとクィトが加わった。
「そういえば最近騒がしいルクソール神殿なのだけれど。エンネアド様は何者かと戦っているらしい。しかも……エンネアド様の方が劣勢で、テーベにまで何者かが攻め込んでいきそうだとか」
「まあ、怖いわねぇ」
「エンネアド様の加護があれば生きていけるっていうけれど。何者かも分からない相手に負けてるって……大丈夫なのだろうか。最近は死者も蘇らないし……死者も蘇らない、守ってもくれないんじゃ、従っている意味が……」
「本当、それもそうよね……」
「一体、どうしちゃったのかしら……」
 不信を抱く夫人らにクィトは、心の中で呟く。
(「んーむ、ないことないこと言うつもりが。本当のことだけでも十分だった」)
 満足そうにクィトもまた、夫人らに気づかれないようその場を後にしたのだった。

 さあ、襲撃の準備は整った。
 このまま合流し、死者の家を襲ってもかまわないし、単独で立ち向かっても問題はないだろう。
 この都市の人々に気づかれるような、派手な戦いが幕を開けようとしていたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV3が発生!
効果2【アクティベイト】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

ウィリディス・ファラエナ
思ったより乾いてるな。これは俺の毒がよく広がりそうだ
殺してはならない人間がいればまずい環境だが、敵しかいないならこの環境は好都合。存分に俺の毒に侵されてくれ
毒を含んだ闇を広げて敵全体を包み込み毒闇の中で敵の間を縫って人影から、闇の中から暗殺を繰り返す
群がってきた所悪いんだが、それは本当に俺か?残像に騙されて味方に喰らいついてないか?
そら、ぼんやりしていると俺の毒が回ってますます動けなくなるぞ。俺の毒で死ぬか、血喰鳥に喰われるか、どちらがいい?


クィト・メリトモナカアイス
んむ。よーしそれでは派手に。いっくぞー。

おっきなモナカ突撃型を呼び出して騎乗。「突撃のラガマフィン」。
もんどーむよー。がーっと行ってどーんとぶつかって警備中のマミー屑人兵を跳ね飛ばす。
跳ね飛ばした後も勢いと速度を落とさず、そのまま走り抜けて群がられぬように。敵集団を抜けたところでUターンし、再度突撃。
もういっかーい、いくぞー。

汝らももしかしたら。この死者の家で蘇ったリターナーだったのかもしれぬ。
汝らに罪はないけれど。
汝らのようなものを出さないため……吹っ飛ばす。


一里塚・燐寧
マミー屑人兵、どこにでもいるねぇ。今日までに何度見てきたことやら
このボロボロの姿と、失われた心が蘇りの行きつく先なんだ
いやー、やりきれない話なもんで……今、あたし達が終わらせたげるよぉ

≪DCブラスター≫を構え敵群に狙いをつける
派手にやって注目を集めた方がいいんだよねぇ?
だったら、がっつりパワーを溜めてどかーんとやるべきだねぇ

「復讐を果たす」契約の下に、クロノヴェーダの犠牲者たちの怨念から力を貰い
そのエネルギーを蓄積する工程を、高速詠唱で加速
満タンまで溜まったら『闇雷収束咆・怨響波』をブッ放す!
近づかれる前に魔石を撃ち抜き、出来るだけ自爆攻撃を赦さず斃そう
そーれ、死者の家は今日で店じまいだよぉ!


ジズ・ユルドゥルム
街への潜入は終わったみたいだな。助かるよ。私はどうも演技は苦手で…。
だが、破壊と戦いなら力になれる。

死者の家に屑人兵が詰めているとはな。連中は人手不足なのか?適材適所とは言えなさそうだが。
いや、余計なことを喋らない分、適してはいるのか。
…すぐに死者の家は無くなるし、考えても詮無いことか。

さて、始めよう。
「地躍」を起動。岩を飛ばしたり隆起させるだけの単純な攻撃だが、
陣形を組むわけでもない屑人兵にはおあつらえ向きだ。
奴らは手足がちぎれ飛んでも向かってくるかもしれないが、岩で頭を潰せばどうだ。
静かな攻撃ではないし、
物音で市民たちに異常を知らせることができればなお良し。


●死者の家を襲撃せよ!
 時は満ちた。数名のディアボロスはさっそく、死者の家の破壊のため、周囲にいる護衛のトループス級、マミー屑人兵を始末しにやってきた。
「マミー屑人兵、どこにでもいるねぇ。今日までに何度見てきたことやら……このボロボロの姿と、失われた心が蘇りの行きつく先なんだ」
 少し悲しげな様子で敵を見るのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。でもそれは一時の事。
「いやー、やりきれない話なもんで……今、あたし達が終わらせたげるよぉ」
 すぐに気持ちを切り替え、愛用のDCブラスターをガチャリと構える。
「派手にやって注目を集めた方がいいんだよねぇ? だったら、がっつりパワーを溜めて、どかーんとやるべきだねぇ」
 そして放つべく、燐寧は、その手元のブラスターへと、力を蓄え込んでいく。
「怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え。汝ら、寄る磯なき細波にあらず。津波と化して仇を呑まん……そーれ、死者の家は今日で店じまいだよぉ!」
 闇雷収束咆・怨響波(プラズマ・ダーク・ハウリング・ウェイブ)だ。ため込んだ力を広域に拡散する無数の波状プラズマ弾として放ったのだ。
「ギャアアアアア!!!」
 数体のマミー屑人兵が巻き込まれ、叫び声をあげた。そのことにより、新たなマミー屑人兵も集まってくる。

「んむ。よーし、それでは派手に。いっくぞー」
 次に動き出したのは、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)。
 さっそく、人が乗れそうな大型の浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型を呼び出し、華麗にそのガジェットに跨ると。
「『モナカ』突撃型、行くぞー」
 クィトの突撃のラガマフィン(トツゲキノラガマフィン)が炸裂! 一気に2体のマミー屑人兵がぶっ飛ばされた。
「あああああ……!!」
 マミー屑人兵達もそれに対応すべく、噛みついてくるが。
「もんどーむよー」
 どうやら、『モナカ』突撃型の方が早いらしく、なかなか攻撃が当たらない様子。
(「汝らも、もしかしたら。この死者の家で蘇ったリターナーだったのかもしれぬ。汝らに罪はないけれど。汝らのようなものを出さないため……」)
 クィトは顔を引き締め、告げた。
「もういっかーい、いくぞー」
 再び、敵を跳ね飛ばす突撃攻撃を加えるためにも、容赦なく一気に飛び込むように。

「街への潜入は終わったみたいだな。助かるよ。私はどうも演技は苦手で……。だが、破壊と戦いなら力になれる」
 そう後で駆けつけてきたのは、ジズ・ユルドゥルム(守護者・g02140)だ。
 向こうで仲間達が戦っている様子が伺える。死者の家から、新たなマミー屑人兵が出てくるのを確認しながら。
(「死者の家に屑人兵が詰めているとはな。連中は人手不足なのか? 適材適所とは言えなさそうだが。いや、余計なことを喋らない分、適してはいるのか。……すぐに死者の家は無くなるし、考えても詮無いことか」)
 クロノヴェーダ達があの兵を使っている意図は、ここでは掴み切れないが、まずはとジズは動いた。
 狙いは先ほど家から出てきたばかりのマミー屑人兵達だ。しかもジズの姿に気づいていないらしく。
「陣形を組むわけでもない屑人兵には、おあつらえ向きだ」
 ふっと笑みを浮かべると。
「大地よ躍れ。跳ねよ、地の礫たち!」
 地躍(チオドリ)を発動させ、周囲の地面を岩石状に硬化し、瞬時に隆起させることで、複数の敵を打撃や鋭利な岩石による刺突で攻撃していく。
「ぐあああああ……」
 まだ襲ってくる敵へと、ジズはすぐさまその頭部に狙い付け、岩石状の硬い土塊を投石器の如く飛ばして、止めを差していったのだった。

「思ったより乾いてるな。これは俺の毒がよく広がりそうだ。殺してはならない人間がいれば、まずい環境だが、敵しかいないならこの環境は好都合。存分に俺の毒に侵されてくれ」
 仲間達がいない、敵部隊のみがいる場所で、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)もまた、敵の殲滅に動いていた。
 周囲には巻き込みそうな一般人もいない。今なら好都合だ。建物の影から影へと移動し、そして。
「ぎゃっ!?」
 敵の声が響く。声を上げたマミー屑人兵は息絶えている様子。しかし、敵の……いや、ウィリディスの姿は捉えられない。なぜならもう、他の敵……マミー屑人兵を相手にしているのだから。あああと唸りながら、周囲を警戒する敵達。と、ようやくマミー屑人兵がウィリディスの姿を捉えた……はずだった。
「群がってきた所悪いんだが、それは本当に俺か? 残像に騙されて、味方に喰らいついてないか?」
「あががが……」
 指摘されて動きが鈍るマミー屑人兵。だがそれも、ウィリディスの思惑通り。
「そら、ぼんやりしていると俺の毒が回ってますます動けなくなるぞ。俺の毒で死ぬか、血喰鳥に喰われるか、どちらがいい?」
 ウィリディスは、腕に付けた手甲鉤の血喰鳥を光らせながら、一気に距離を詰め、暗夜の一撃を放ったのだった。

 ディアボロス達の活躍により、死者の家や周囲にいたマミー屑人兵は、全て殲滅させられた。
「うるさいと思ったら……思った通り、来たか! ディアボロスよっ!!」
 そこに姿をあらわしたのは、アヴァタール級のオジマンディアスだ。自身の筋肉を見せつけながら、ゆっくりとディアボロス達へと迫っていくのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!

一里塚・燐寧
いやー、このマッチョなファラオのおっさんさぁ、何度見ても笑っちゃうんだよねぇ
なぜかオジマンディアスなのもポイント高いや
クロノヴェーダも侵略なんかやめて、コメディアンでもやりゃいいのにねぇ?

ま、面白い奴だからって油断は禁物~
≪DCブラスター≫を槍のように構え直し
敵の攻撃にいつでも切り返せるようにして接近してくよぉ

ある程度距離を詰めたら、肉体改造で高めた脚力を使って踏み込むっ
たった一歩で一気に数歩分の距離を詰め『呪式:襲風炸爆』を発動!
回転鋸刃で筋肉の鎧を解体し、刃を深々と突き込んで捕縛
体内をガリガリ削った挙句、至近距離鬼火爆破でフィニッシュだよぉ!

復讐心の浄化には記憶術で恨みを思い出し耐えるねぇ


クィト・メリトモナカアイス
「お笑い」の感情でエネルギーを得るクロノヴェーダがいたらいくら我でもどうしていいかわからぬ。
コメディアンの汝的にはどうするのがよいかな?
コメディアンではない? そうだったっけ……?

んむ、今日の我にも油断はない。
「災いたれ守護の血河」。パワー重視のオジマンディアスに対してスピードで勝負。一気に接近しては黄金猫拳打棒で殴り、敵の反撃が来る前に離れるヒット&アウェー。味方の攻撃や我の殴打で相手がふらついたりして隙ができたら相手が破壊した地形も利用してジャンプからの急降下叩きつけで粉砕。

少なくとも。
こんなところでお留守番やってる汝に王の威光なし。


●敵はマッチョなコメディアン?
 いよいよ、アヴァタール級オジマンディアスとの戦いが始まろうとしていた。
「『お笑い』の感情でエネルギーを得るクロノヴェーダがいたら、いくら我でもどうしていいかわからぬ。コメディアンの汝的にはどうするのがよいかな?」
 そう尋ねるのは、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
 確かオジマンディアスとは、古代エジプトのファラオの一人、ラムセス2世の別名なのだが……容姿やその使う技がコメディアンっぽいといえば、それっぽいのかもしれない。
「お笑いなんぞ、関係ない! 貴様らを殺す!!」
「コメディアンではない? そうだったっけ……?」
 どうやら、相手を怒らせてしまったようだ。クィトは首を傾げながらも、敵の放つ体を強化した一撃を颯爽と躱して見せた。
「おのれっ!!」
「んむ、今日の我にも油断はない」
 パワー重視の相手に、クィトはスピードで勝負を挑む。選ぶのは。
「この地を乱す者は許さぬ」
 災いたれ守護の血河(ワザワイタレシュゴノケツガ)だ。地形や障害物を利用し、軽快に跳び回りながら、黄金猫拳打棒による殴打を放つ。
「ぐおっ!!」
 最後の一撃は避けられてしまったが、それでも強烈な一撃を与えることが出来た。

「いやー、このマッチョなファラオのおっさんさぁ、何度見ても笑っちゃうんだよねぇ。なぜかオジマンディアスなのもポイント高いや。クロノヴェーダも侵略なんかやめて、コメディアンでもやりゃいいのにねぇ?」
 そう言い放つのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。
「うるさいうるさい!! 人をコケにしてっ!!」
 オジマンディアスは、ポージングによってディアボロスの復讐心を浄化し、その能力を一時的に無効化しようとしたのだが、それを予測していた燐寧は、記憶術で恨みを思い出し耐えきって見せた。
「……ま、面白い奴だからって油断は禁物~」
 今度は燐寧の番だ。DCブラスターを槍のように構え直し、敵との距離を一気に詰めていく。
「ぶった斬るだけじゃ足りないや、完膚なきまでに消し飛ばしたげるよぉ!」
 呪式:襲風炸爆(ヘクスアーツ・コープスエクスプロージョン)だ。紫色の鬼火を武器に纏わせ、何度も敵に斬りつけていく。それだけではない。
「ぐおおあああああ!!」
 止めの鬼火の炸裂に巻き込まれながらも、オジマンディアスはまだ立っていた。
「そんな攻撃だけでは、俺は倒せんっ!!」
 しかし、その体には、二人の攻撃を受けた傷が生々しく刻まれていたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

ウィリディス・ファラエナ
これはまた血の気の多そうな奴が来たな。そう言う奴は好きだぞ。たっぷり血を流してくれるからな
闇を使って周りに散布する。見た目が明るい場所で使うと非常に目立つが、ここにいるぞと見せ掛けるにはいいんだ
光学迷彩と組み合わせてどこの闇に潜んでいるか撹乱してひそりと忍び寄る
すぐにはやらん。残像に騙されて攻撃した隙に不意打ちする
そして潜伏と暗殺による不意打ちでじわじわと傷を作って行こう
傷が増えるほど俺の毒も侵攻して行く。どこまで耐えられるかな


ジズ・ユルドゥルム
え?なんだ?筋肉語で話した方がいいのか?
すまない、その言語は習得していないんだ…。

しかしあの筋肉を見て自分の精神が浄化されてしまうのは、普通に殴られるより遥かに嫌だな。
というわけで私の代わりに、最近編み出した「暴虐の樹」に戦ってもらおう。

さぁ行け暴虐の樹!相手が丸太のように太い腕なら、君は比喩じゃなく本物の丸太だ!!
ガッチガチの丸太の威力を見せてやれ!!
…などと声を掛けつつ、暴虐の樹をオジマンディアスへけしかけよう。

敵のポージングは樹に花びらやら花粉やらを撒いてもらって、視界に入れない。

この樹の暴れようは、貴様らに改竄され切り取られた大地の怒りの表れだ。たぶん。
甘んじて受けるがいい。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

ご挨拶は
ナイスマッスル………でいいのかな
翻訳が働くだろう……たぶん
俺も筋肉語、話せているだろうか

戦場を偵察、味方と連携
オジマンの姿をよく観察して、敵の姿を絵筆で宙に描き出し
描いた分身をぶつけよう
筋肉と筋肉のぶつかりあい……
オリュンピアを思わせるな

反撃には魔力障壁を展開し防御し
直視を避けよう
いい筋肉だな……
いや、見惚れるけど
気を確かにもとう
浄化というより、やはり描きたい衝動が勝る

悪いな
オジマンディアス……
あなた方の王は……真に民を想ったろうか……
信仰を利用すること……
真実を伝えぬこと……
この状況を隠し続けることが、彼らのためになるのだろうか?
今、民が知りたがるならば、伝えればいい


●拳で語り合った先に
 ディアボロス達の攻撃は、留まることを知らない。
「これはまた、血の気の多そうな奴が来たな」
 そう呟くのは、ウィリディス・ファラエナ(毒虫・g08713)だ。建物の影に身を潜み、攻撃のチャンスを伺っている様子。
「そう言う奴は好きだぞ……たっぷり血を流してくれるからな」
 ウィリディスは、そう告げて、持っている暗器から毒薬を選び、それを散布する。
「むっ!? 敵か!!」
 身構えるオジマンディアスに、ウィリディスは光学迷彩を纏い、影から影へと移動しながら、毒薬を撒いていった。
 色のついている毒薬なので、すぐに分かる。
「そんなものでは、俺を倒すことはできぬっ!!」
 強化したその拳で、ウィリディスを潰しにかかるが、それは彼の残像だった。
「ぐあっ!?」
 その敵の攻撃により生まれた隙を、ウィリディスは見逃さない。その腕の血喰鳥の毒が仕込まれた爪が、オジマンディアスの体を抉る。
「こ、これは……!!」
「傷が増えるほど、俺の毒も侵攻して行く。どこまで耐えられるかな?」
 ウィリディスのいる方へと睨みつけながら、オジマンディアスは再び、その強化した拳を振るったのだった。

「え? なんだ? 筋肉語で話した方がいいのか? すまない、その言語は習得していないんだ……」
 そう頭を下げる、ジズ・ユルドゥルム(守護者・g02140)に。
「そんなものあるかっ!!」
 オジマンディアスは、忌々しそうに怒鳴り散らしてきた。
「しかし、あの筋肉を見て自分の精神が浄化されてしまうのは、普通に殴られるより遥かに嫌だな。というわけで……」
 ジズが発動させたのは、暴虐の樹(スゴイヤバイキ)だ。聖なるアカシアの樹を生やそうとして失敗した……という力なのだが、その生み出された暴れる樹の現実離れした力は、見たディアボロス達を浮遊させる力を持つのだ。
「さぁ行け! 暴虐の樹! 相手が丸太のように太い腕なら、君は比喩じゃなく本物の丸太だ!! ガッチガチの丸太の威力を見せてやれ!!」
「ウガアアアア!!!」
 ジズの声掛けに応えるかのように、その暴れ樹の太い幹が、オジマンディアスへと何度も叩きつけられる。
「おのれ……貴様には、これがお似合いだっ!!」
 と、オジマンディアスがジズへと、ポージングによるディアボロスの復讐心の浄化を試みる。だがそれもジズにはお見通した。
「なに!?」
 暴れ樹が花びらや木の葉、花粉でもって、ジズの視界を覆ったのだ。
「この樹の暴れようは、貴様らに改竄され切り取られた大地の怒りの表れだ。たぶん。甘んじて受けるがいい!!」
「ぬおおおおっ!!」
 暴れ樹の攻撃を耐えながら、オジマンディアスは一時、後退していくのだった。

「ご挨拶は、ナイスマッスル………でいいのかな」
 そう声をかけたのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)だ。
「翻訳が働くだろう……たぶん。俺も筋肉語、話せているだろうか」
 不安げにそう呟くエトヴァにオジマンディアスは。
「そんなものどうでもいい!! 貴様ら、俺をおちょくってるのか!!」
 エトヴァを浄化すべく、見事なポージングを見せてくる。それをエトヴァは華麗に避けながらも、彼の体をしっかりと観察。そして。
「いい筋肉だな……いや、見惚れるけど、気を確かにもとう」
 一瞬、浄化されながらも、エトヴァはその筆を止めない。見事、それを描き切った。
「むっ!? もう一人の俺、だと!?」
 エトヴァの描き出したもう一人のオジマンディアスが、本物のオジマンディアスへと組みかかっていった。
「筋肉と筋肉のぶつかりあい……オリュンピアを思わせるな」
「うるさいうるさい、黙れ、黙れっ!!」
 しかし、度重なる攻撃に、ウィリディスの毒が良い仕事をしてくれている。足元の覚束ない敵が体勢を崩したのを、エトヴァの描いたオジマンディアスは、許すことはない。
「悪いな、オジマンディアス……」
「ぐおおおおおおおおっ!!!」
 描いたオジマンディアスの強烈な拳が、敵であるオジマンディアスの顔をしっかり捉えたのだった。

 ずうううんと重い音を立てて、オジマンディアスが倒れた。
「あなた方の王は……真に民を想ったろうか……。信仰を利用すること……真実を伝えぬこと……この状況を隠し続けることが、彼らのためになるのだろうか? 今、民が知りたがるならば、伝えればいい」
 エトヴァはもう動かないオジマンディアスを見下ろしながら、自ら描いたオジマンディアスを消し去る。
 ディアボロス達は、死者の家の壁の一部を内側から破壊して、大きな穴をあけた。そこから眠るミイラの状況を見ることが出来るように。
 いよいよ、この戦いも最後の総仕上げに入る。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV3になった!

 後は、この死者の家の近くで演説をするだけだ。
 中にいるミイラを守るために内側から外へと、一部の壁を壊して見せた。
 更に壊してもいいし、さっそく演説を行ってもいいだろう。
 民衆達に、真実を知らしめるためにも、ディアボロス達はさっそく、動き始めたのだった。
 
クィト・メリトモナカアイス
うーん、こんなところかな……もうちょっとこのあたりも削ろう。
死者の家が倒壊しない程度にボロボロにして無残な姿に変えつつ、破壊音で人を集める。

よく集まってくれた。
死者の家とここを守っていた自称ファラオは見ての通り。
見ての通りなのだけれど、言葉にもすると。
自称ファラオは死に、死者の家は滅んだ。
中のミイラを見て欲しい。このミイラの中に魂はなく、もう蘇ることはなし。

死した者の魂はここにはなく。けれど消滅したわけではない。
ならば魂はどこへ行ったのか。
魂は今、偽神の束縛から離れ、死者の国へ向かっている。
そこで審判を受け、アァルにて死者は蘇る。
リターナーとして蘇らぬことは、死が全ての終わりと等しくはない。


一里塚・燐寧
いやー、凄かったねぇ。ファラオのおっさんの取っ組み合い!
ちょー面白かったし、ボスも倒したし大満足で解散……とは行かないんだよねぇ
さーて、もう一仕事してこっか~

【怪力無双】で邪魔な瓦礫をどかし
ミイラが見えやすいよう場を整えるよぉ
皆が来たところで演説開始~

驚くのは分かるけど、落ち着いて~
あたし達がこんなことしたのは、死者が蘇らないのを確かめるためなの
見て、この微動だにしてないご先祖たちを
死者の家が壊されてるのに立ち上がらなかったんだよぉ

エンネアドは……蘇りの終わりを今まで隠してた
伝えたら皆からの信仰がなくなっちゃうからねぇ
問題をひた隠しにして、甘い蜜だけ吸う連中
それって信じるべき相手じゃないっしょ


不知火・紘希
真実を伝えるのは心が痛むけど。
幸福の世界のために僕ができる言葉を考えよう

中のマミーは大切に扱うね。

「ここの神さまも死者の家を護ってくれなかったんだね」 
通りすがった旅人みたいにして一般人に話しかけるよ。

エンネアドたちはここでも、他のところでも、ほんとは大切な人たちのマミーを使って酷いことして、あげくに死者の家のケアをしなかったみたいだよ。蘇らせる力がなくなってしまったから。

信じ難いかもしれないけど、僕は見たし聞いたんだ。

エンネアドたちは魂を間違った神の元へ送り続けてた。マミーにして死者を弔う君達の心を使って……

もう蘇らないけど、これからはカーは正しい神様のもとへいくよ
僕は彼ら魂の幸せを祈るよ。


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

死者の家の前で
旅人のローブを纏い【友達催眠】を用いて人々へ演説を

静かだ……
ああ、やっぱり……そうなんだ
ミイラ達は、誰一人としてよみがえらない

死者の家はエンネアドに見捨てられ、ただの建物になった
エンネアドは、もう民を蘇らせる事はない……
その事実を隠そうとしたんだ

我らが信仰を捧げたのは、蘇りあってこそだ
蘇りなくして、何の為に祈る?

このエジプトでは
兵に取られ、帰ってこなかったリターナーも多くいる
神は信仰を理由に、生贄を求めてきた
そもそもが理不尽な信仰だった
蘇りという恩寵がなくなれば、あるのは犠牲ばかりだ

……自分で考えるんだ
何が真実で、何を信じるのかを
もうエンネアドを信仰する理由はない


●真実を伝えるために
 がしゃーん、がしゃーん……。大きな音を立てて、死者の家が更に破壊されていく。
「うーん、こんなところかな……もうちょっとこのあたりも削ろう」
 そう呟きながら、家を壊し人々を呼び寄せるのは、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。無残な建物を見せることにより、今回の説得をより効果的にするつもりのようだ。思惑通り、人々が物音を聞きつけて、集まってきている。
「よく集まってくれた。死者の家とここを守っていた自称ファラオは見ての通り」
「えっ……?」
 クィトに言われて、人々は思わず、壊れた家を見た。
「見ての通りなのだけれど、言葉にもすると。自称ファラオは死に、死者の家は滅んだ」
 その言葉に人々は、息を飲む。
「中のミイラを見て欲しい。このミイラの中に魂はなく、もう蘇ることはなし」
 黙る人々にクィトは、続ける。
「死した者の魂はここにはなく。けれど消滅したわけではない。ならば魂はどこへ行ったのか。魂は今、偽神の束縛から離れ、死者の国へ向かっている。そこで審判を受け、アァルにて死者は蘇る。リターナーとして蘇らぬことは、死が全ての終わりと等しくはない」
 そう、真実を告げたのだった。

 もちろん、クィトだけではない。
「いやー、凄かったねぇ。ファラオのおっさんの取っ組み合い! ちょー面白かったし、ボスも倒したし大満足で解散……とは行かないんだよねぇ。さーて、もう一仕事してこっか~」
 人々の見えないところで小さく呟くのは、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)だ。
 燐寧は、ミイラが見やすいように、落ちていた瓦礫を避けたり、顔の部分にかかった砂をそっと拭ってやったりと、その場を整えていた。
「こ、これは……いったい……」
 この場を見て驚く人々に気づき、燐寧はさっそく話しかける。
「驚くのは分かるけど、落ち着いて~。あたし達がこんなことしたのは、死者が蘇らないのを確かめるためなの。見て、この微動だにしてないご先祖たちを。死者の家が壊されてるのに、立ち上がらなかったんだよぉ」
 言われてみれば、こんなに破壊されているのに、ちっとも立ち上がっていない。ただ、そこに眠っているだけだ。
「エンネアドは……蘇りの終わりを今まで隠してた。伝えたら皆からの信仰がなくなっちゃうからねぇ。問題をひた隠しにして、甘い蜜だけ吸う連中。それって信じるべき相手じゃないっしょ」
 その燐寧の言葉に、人々はざわざわと話し始めた。

(「真実を伝えるのは心が痛むけど……幸福の世界のために、僕ができる言葉を考えよう」)
 胸を押さえながら、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)は神妙な面持ちで、彼もまたここに来た。
「ここの神さまも、死者の家を護ってくれなかったんだね」
 通り縋った旅人を装いながら、紘希は声をかけた。
「それはどういう……?」
 困惑する人々に紘希は、しばし間をあけた後。
「エンネアドたちはここでも、他のところでも、ほんとは大切な人たちのマミーを使って酷いことして、あげくに死者の家のケアをしなかったみたいだよ。蘇らせる力がなくなってしまったから」
「そ、そんな……」
「信じ難いかもしれないけど、僕は見たし聞いたんだ。エンネアドたちは魂を間違った神の元へ送り続けてた。マミーにして死者を弔う君達の心を使って……」
 悲しげな表情を浮かべながらも、紘希は続ける。
「もう蘇らないけど、これからはバーは正しい神様のもとへいくよ。僕は彼ら魂の幸せを祈るよ」
 そういって、やっと笑顔を見せたのだった。

「静かだ……ああ、やっぱり……そうなんだ。ミイラ達は、誰一人としてよみがえらない」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)もまた、旅人のようなローブを纏い、紘希と同じように旅人の振りして語り始める。
「もしや、あなたも?」
 その人々の言葉にエトヴァは頷きながらも。
「死者の家はエンネアドに見捨てられ、ただの建物になった。エンネアドは、もう民を蘇らせる事はない……その事実を隠そうとしたんだ」
 エトヴァは続ける。
「我らが信仰を捧げたのは、蘇りあってこそだ。蘇りなくして、何の為に祈る?」
「そ、それは……」
 言葉を濁す人々にエトヴァは言う。
「このエジプトでは、兵に取られ、帰ってこなかったリターナーも多くいる。神は信仰を理由に、生贄を求めてきた。そもそもが理不尽な信仰だった。蘇りという恩寵がなくなれば、あるのは犠牲ばかりだ」
 そうだろうと言わんばかりに。
「……自分で考えるんだ。何が真実で、何を信じるのかを……もうエンネアドを信仰する理由はない」
 そのエトヴァの言葉に、人々は、何かに目覚めたかのように叫び始めた。
「俺達は死んでも蘇る事ができないのか?」
「神(エンネアド)の言っていた事は全部嘘なのか?」
「そんな事、絶対に、許されない!」
「俺達を騙した神(エンネアド)は、敵だ!」
 人々の憤りは留まることを知らない。
 ディアボロス達の演説は上手く行ったようだ。真実を知り、人々は目覚め始めている。
 このまま進めばきっと……。
 その様子を見届けて、ディアボロス達はそっと変化の起きた街を後にしたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【友達催眠】がLV4になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年11月26日