中野区ハロウィン事件

 アークデーモン『秘密を弄ぶ者プルソン』が支配する中野区では、ハロウィンを一大イベントとして、10月13日から10月31日まで連日盛大なパーティーが開かれています。
 勿論、アークデーモンが行うパーティーが、ただのパーティのはずがありません。
 トループス級アークデーモンの『パリピ団』が大音響を鳴らしてハロウィンを盛り上げ、パーティー会場に現れたアヴァタール級アークデーモン『チョコミントモドキ』が、自分の体を千切ったお菓子を食べさせ、一般人をトループス級へ覚醒させてしまうのです。
 これは、中野区に所属するジェネラル級アークデーモン『怠惰なるベリアル』による戦力増強計画の一環のようです。

 攻略旅団の提案により、この邪悪なハロウィンパーティーを阻止するチャンスを得られました。
 敵は『ハロウィンのイベント』が盛り上がっている場所に出現しますので、ディアボロス達が勝手にイベントを盛り上げ、自分達の元に誘導してしまってください。
 会場に到着した『チョコミントモドキ』は、会場の一般人をトループス級に覚醒させてしまうので、覚醒してしまった者達を元に戻しつつ、撃破できると良いでしょう。

 中野区のハロウィンは多くのトループス級を生み出し、アークデーモン大同盟による戦力増強の鍵を握っています。
 ベリアルの計画を食い止め、大同盟の戦力増強を阻止してください。

秘密を弄ぶ者プルソン

怠惰なるベリアル

ホーンテッド・ハロウィンフェスタ!(作者 志稲愛海
26


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 ハロウィンといえばイベント、イベントといえば沢山の人が集まるもの、だから。
『ハロウィンは、沢山のアークデーモンを生み出す最大のチャンスなのよ』
 そんなイベントを利用しようと動き出したのは、『怠惰なるベリアル』であった。
 これまでは引き籠っていたが「このまま引き籠っていても滅ぼされる!」と悟り、自ら作戦を立てて動き出したのだ。
 ハロウィンで戦力を増やして数で押せば、自分は安全にディアボロスを倒せるのでは、と。
 だが、中野区のハロウィンイベント会場はどこもイマイチ盛り上がりに欠けていた。
 何せ、パーティーを盛り上げる才能のあるイベント系の人材が今年はいないし。
『イベント内容? 適当にパリピを気取っている者に例年通り任せておけばいいわ。去年よりも期間も延ばしたから、その分だけトループス級が増える筈ね』
 ベリアル自身はそんなことを言うような、引き籠りなのだから。
 けれどそのような状況ではあるものの。
 中野区の高層ビルのオフィスフロアの一角で『怠惰なるベリアル』は、集めた『チョコミントモドキ』にこう指示する。
『ディアボロスと戦うには、とにかく戦力が必要よ。私の安全の為に、たくさん肉盾を集めて来なさい』
 ――とにかく、戦いは、数なのよ、と。
 より多く人で盛り上がっている会場へと赴いて、一般人をトループス級にするようにと。

●中野区ハロウィン
「みなさま、はじめましてなの! ヒルコのコノカっていうの。新宿島にきたばかりで、しらないことばかりでびっくりなのだけれど……でも、たのしいことたくさんですごくわくわくしているの! もうすぐ新宿島でも、かぼちゃのお祭りがあるってお話もね、コノカ聞いたの」
 花宮・小乃香(ヒルコの修験覚者・g08451)は小さな身体で元気いっぱい、ディアボロス達にそう挨拶してから。
 起こっていると察知された事件を語り始める。
「でも、このかぼちゃのお祭りを悪用する歴史侵略者もいるみたいなの。攻略旅団のみなさまの提案によって判った事なのだけれど、TOKYOエゼキエル戦争の中野区ではこのかぼちゃのお祭り『ハロウィンパーティー』を利用して、戦力を増強しようとしているようなの」
 この歴史侵略者達は、ハロウィンで盛り上がる会場に乱入して、次々と一般人をトループス級にしてしまうらしい。
 なので急ぎ、中野区に向かい、ハロウィンパーティーに参加している人を救って、クロノヴェーダを撃破して欲しい。

「そして、今回みなさまに向かってもらうお祭り会場は、ここなの」
 そう小乃香がディアボロスの皆に見せるのは、1枚のチラシであった。
 それは、中野区にある学校のキャンパス内で催されているハロウィンイベントのもの。
 中野区は今年は全区をあげ、2週間以上のロングランハロウィンパーティーを開催しているようである。
 期間を長くすれば、それだけ多くのトループス級を生み出せるという算段なのだろう。
 だが幸い、期間が長引いた事やイベントの手際が悪い事で、パーティーはイマイチ盛り上がっていない。
 故に、トループス級にされる一般人はかなり少なくなっているようだ。
「敵は、周辺でいちばん盛り上がっている会場を目指してやってくると思われるの。だからまずは、復讐者のみなさまが会場に潜り込み、かぼちゃのお祭りを盛り上げて、敵を自分達の会場に誘導して欲しいの。そうする事で、被害を最小限にする事が出来るはずなの」
 このイベントは元々、毎年有志によって開かれているもので。
 サブカルの聖地・中野区民が本気を出した、最凶とゆるかわの2種類のおばけ屋敷に。
 おばけたちが営む、モンスターモチーフの食べ物屋や飲み物屋が並ぶハロウィン露店。
 好きなおばけモチーフでカスタムできるハロウィンパフェが楽しめるおばけ喫茶。
 そして、自称中野区の鬼ごっこチャンピオン・パンプキンガーの登場……等々。
 そんな企画自体は一応例年通りされており、人もそれなりには集まってはいるが。
 前述通り、盛り上げる才能のあるイベント系の人材がおらず、そのうえ下手に長期間にしてしまったゆえに、全く盛り上がっていない現状だ。
 なので皆でイベントを盛り上げ、クロノヴェーダをおびき出して欲しい。
「お祭りが盛り上がったら現れるのは、アヴァタール級の『チョコミントモドキ』とトループス級の『パリピ団』のようなの。チョコミントモドキは、自分の体の一部を一般人に向けて投げつけて食べさせて、人々をトループス級にしてしまうの。でも、歴史侵略者に覚醒したばかりの一般の人々は、説得しつつ撃破する事で元に戻す事ができるので、なんとか助けてあげて欲しいの」
 そしてあとは、襲ってきたクロノヴェーダを撃破して撤退する、これが今回の任務である。

 そこまで説明した小乃香が改めてじいと見つめるのは、イベントのチラシ。
「このお祭り自体はとっても楽しそうなの。妖怪の格好をするのもどきどきするし、美味な甘味も面白く珍しくてすごいの」
 なので、盛り上げ役さえ存在すれば、クロノヴェーダの目につくほど賑やかなイベントになるだろうが。
 小乃香はこてりと首を傾けながらも、こう続ける。
「こんなにたやすく一般の方たちを歴史侵略者にすることなど、本来はできないと思うの……だから、このかぼちゃのお祭りのハロウィンとやらは、アークデーモンにとってきっと特別なものなのね。でもだからこそ、歴史侵略者の思惑を阻止すれば、戦力が低下した敵にたいして攻勢に出られるかもしれないの」
 それにやっぱりお祭りはたのしみたいの! と、うんうん頷きつつも付け加えてから。
 小乃香は、パラドクストレインへとディアボロスの皆を案内する。
 今のところ全く盛り上がっていないハロウィンイベントが催されている、TOKYOエゼキエル戦争の中野区へと向かうべく。

●ホーンテッドハロウィンキャンパス
 というわけで場所は、沢山の人が集まっても問題のない中野区にある学校。
 例年と同じように、今年もこの場所ではハロウィンイベントが開催されているのだが。
「なんだか今年のイベントおかしくね? やる気が感じられないっつーか」
「去年まで盛り上げる演出や宣伝してくれてた、あのセンパイがいれば盛り上がったんだろうけど」
「センパイは、去年のハロウィンでプルソン様に気に入られて出世したから、パーティーどころじゃないっしょ」
「準備だけはすっげー去年通り万全なんすっけどね……」
 人々は会場に集まりながらも、盛り上がらないままだらだらしていた。

 夜の学校の広い校舎内は、ただでさえ雰囲気抜群な上に。
 今宵は、サブカルの聖地・中野区民が本気を出した、最凶とゆるかわの2種類のおばけ屋敷になっていて。
 ジャックオランタンのモチーフのランタンを入り口で渡され、それを手に、校内の順路を回ってゴールまで進むのだが。
 サブカルの聖地としてメイクや演出などに拘りまくり、来場者を驚かすことに全力を注ぐおばけ役たちが犇めくこのお化け屋敷は最凶と謳われていて、これまでの年は大盛り上がりで。こわすぎるのは無理だという人用にも、キュートなおばけがぽよんっと出てくるような、ゆるかわコースまで用意しているというのに。
 けれどそんな毎年恒例のお化け屋敷も、何だか今年は全然盛り上がっておらず。
 学校のキャンパス内にはおばけたちが営む、モンスターモチーフの食べ物や飲み物が並ぶハロウィン露店が並んでいて。
 目玉型の串団子に、パンプキン味や黒キャラメル味のハロウィンポップコーン、ドクロチョコが乗ったソフトクリーム、真っ黒なイカスミ焼きそばにオバケイカのイカ焼きやビッグたこ焼きなどの食べ物をはじめ。試験官グラスに入った血のように真っ赤なベリーのジュースや、ピカピカ妖しく光る電球サイダーなどの飲み物も、去年と同じようにハロウィンっぽい食べ物や飲み物も用意したのに……そんな凝ったものが売っていることすら盛り上がっていない故に知れ渡ってないため、売り上げも微妙で。
 学食では、好きなおばけモチーフでカスタムできるハロウィンパフェが楽しめる『おばけ喫茶』も開かれているというが……同じくである。
 そして、構内にいる自称中野区の鬼ごっこチャンピオン・南瓜頭が目印の逃亡の達人『パンプキンガー』を見つけて掴まえれば、お菓子の景品がもらえるということになっているのだが。今のところ誰も挑戦していないようで、これまた盛り上がっていない。
 そして盛り上がらないイベントがだらだら長期にわたって続くとなれば。
「あ、入場者は一応仮装してくださいー。そこに猫耳とか光る耳や角カチューシャとかもいっぱいあるんで、それ適当に選んでつけるだけでおっけーですー」
 余計に、人々の気分もだらだら惰性になってしまっている。

 けれどこの場所に集まっている人々は、だらだらしながらもこう思っているのだ。
 ……誰か、イベントを盛り上げてくれれば良いのに! と。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
4
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【水源】
2
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
6
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【狐変身】
1
周囲が、ディアボロスが狐に変身できる世界に変わる。変身した狐は通常の狐の「効果LV倍」までの重量のものを運べるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【怪力無双】
3
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
3
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【強運の加護】
4
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
5
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【託されし願い】
2
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
2
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【熱波の支配者】
2
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【モブオーラ】
1
ディアボロスの行動が周囲の耳目を集めないという世界法則を発生させる。注目されたり話しかけられる確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
2
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV10(最大) / 【ガードアップ】LV3 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【アクティベイト】LV2 / 【リザレクション】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV6 / 【ドレイン】LV5(最大) / 【アヴォイド】LV2 / 【ダブル】LV4 / 【ロストエナジー】LV8 / 【グロリアス】LV3

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 ①→③→②→④の順で進行予定です。
 ②の日常は採用人数に制限は設けません。受付長めの予定です、何名様ででもどうぞ!
 他の選択肢は成功見込みが立ち次第進行します。

①レッツハロウィンパーリー(中野区)
 敵を誘い出す為にハロウィンイベントに参加して盛り上げてください!
 場所は中野区の学校で、時間は夜、学園祭みたいな雰囲気のハロウィンイベントです。
 サブカルの聖地・中野区民が本気を出した、最凶とゆるかわの2種類のおばけ屋敷や。
 モンスターモチーフの食べ物屋や飲み物屋が並ぶハロウィン露店。
 好きなおばけモチーフでカスタムできるハロウィンパフェが楽しめるおばけ喫茶。
 自称中野区の鬼ごっこ逃走チャンピオン・パンプキンガーを捕まえてお菓子ゲット……等。
 そんなOPに詳細記あるようなハロウィンな催しも盛り上がっていませんので、参加して楽しんで盛り上げて下さい!
 仮装推奨のようですが、自前でも、貸出されている各種ケモ耳や角や光るカチューシャ等をつける程度でOKです。
 OPにないものやないことでも、ありそうできそうでしたらご自由にどうぞ!
 お化け屋敷のおばけにもお菓子をねだれば貰えるみたいですが、最凶はガチで驚かせてくるようです。
 わいわい、のんびり、カオス等……お好みでお気軽にどうぞ!

③👾覚醒直後のトループス級『対魔法少女戦闘員イワビィ』
 元一般人で、パリピイベントになんらかの感情を持つ人々がクロノヴェーダにされています。
 イベントが楽しいことを説得し心を動かした後に撃破すれば彼らを一般人に戻せます。
 楽し気にイベントに誘ったりしてみてください。
 魔法少女の仮装をしていると意識が向き易いかも、です。
 クリア必須ではないですが、説得と撃破をしなかった場合、彼らは完全にクロノヴェーダ化します。

②👾一般人を襲うトループス級『パリピ団』
 戦闘選択肢です。アヴァタール級とは別行動です。

④👿アヴァタール級との決戦『チョコミンモドキ』
 勝利すればシナリオ成功となります。

●他
 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
 公序良俗に反する事、他人への迷惑行為、20歳未満の飲酒喫煙は厳禁です。
 20歳以上でも明らかに未成年に見える姿の方の飲酒喫煙はマスタリングする場合もあります。

 皆様のご参加をお待ちしています!
208

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


一里塚・燐寧
【燐五】

へぇー、お化け屋敷だって
これってあたし達の得意分野じゃない?
何せ本物の蘇った死体と、お化け使いのカップルだもん!

五月姫ちゃんと二つのお化け屋敷を支援
どっちも盛り上げちゃうよぉ

最凶の方ではパラドクスで本物の鬼火を呼び出す
更に不気味な革のお面と血染めのエプロンをつけ、≪テンペスト・レイザー≫を手に
殺人鬼に扮してお客さんを驚かせるよぉ

ゆるかわでは、新宿島で集めた雑貨でポップな飾りつけをしたり
恐竜着ぐるみでバタバタ走りお客さんを追いかけたり
ファンシーな感じで頑張る!

お仕事後は二人で飲食を満喫
味覚の弱いあたしでも、五月姫ちゃんと一緒なら美味しく感じちゃう
……食べさせあいっことか、しちゃおっかな


瀧夜盛・五月姫
【燐五】

お化け屋敷。姫、忘れたら、困る。
ん、そうだね。本物の“丑の刻参り”、見せて、あげる。ふふ、ふふふふふ。

ゆるふわ? は鳥獣戯画。
動物たち、召喚して、走り回って、もらおう。
現代(とはいってもTOKYO年代だけれども)、みんなこういうの、かわいいって、いう。
うん、きっと。

そして最凶。これこそ姫の、得意分野。
白装束に鉄輪、そして、蝋燭。
カツーン、カツーン。小気味よく五寸釘、打ち込む。
ああ、憎し。ああ、恨めし。
カツーン、カツーン、カツーン、カツーン。
……あは、見タネ。逃サ、ナイ、ヨ。

ふう、みんななかなか、すばしっこい。疲れた。
でも頑張った後、甘いスイーツ。おいしい。
燐さん、こっちも食べてみない?


 一応ハロウィンっぽい飾りがしてある校門を潜れば、適当に手渡されるイベント案内パンフレット。
 いや、ここはサブカルの聖地と言われている中野区。
 門の造形もパンフレットも、作り手の拘りこそ見える出来であるが。
 何せ盛り上げる才能のあるスタッフが不在、その上『怠惰なるベリアル』が下手に長期間にしてしまったため、正直全く盛り上がっていない。
 そんな、ハロウィン色ではあるがイマイチ盛り上がりに欠けるキャンパス内を仲良く並んで歩きながらも。
 手元のパンフレットを眺めていた一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)が目を留めたのは。
「へぇー、お化け屋敷だって」
 このイベントのウリのひとつ……らしい、お化け屋敷。
 最凶とゆるふわ、2種類のお化け屋敷が用意されているというが。
 ひょこりと燐寧のパンフを覗き込みながら、瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は紡ぐ。
「お化け屋敷。姫、忘れたら、困る」
 だって――お化け屋敷、だなんて。
「これってあたし達の得意分野じゃない?」
「ん、そうだね」
 ふたりは顔を見合わせ、こくりと大きく頷いて笑み合う。
 ――何せ本物の蘇った死体と、お化け使いのカップルだもん!
 ――本物の“丑の刻参り”、見せて、あげる。ふふ、ふふふふふ。
 自分達の真価が遺憾なく発揮できる、お誂え向きすぎるシチュエーションなのだから!
 ということで、どっちも盛り上げちゃうよぉ、と。
 ふたつのお化け屋敷を支援します!
 まずは、あまり怖くないゆるふわの方から。
 燐寧が新宿島で集めた雑貨でポップな飾りつけをすれば、五月姫が喚び出す動物たち。
 でも動物は動物でも、ただ普通の動物さんではなく。
「現代、みんなこういうの、かわいいって、いう」
 現代とはいってもTOKYOエゼキエル戦争のディヴィジョン年代だけれども……うん、きっと、と。
 そう五月姫が頷きつつも走り回らせるのは、鳥獣戯画の動物たち。
 そして五月姫はふりふりと振り始める。
 ――蛙の、音楽隊。指揮は、姫、だよ?
 雅楽楽団の蛙たちの演奏を指揮するべく、ぴょこりウサギさんの格好で笹の指揮棒を。
 そんなポップな装飾や美しい演奏に誘われて、人々も集まって来て。
 燐寧も、ファンシーな感じで頑張る! と。
「チェーンソーザウルスだよぉ、チェーンソーザウルスのクッキーいる?」
「あっ、すげー! 尻尾がちゅいーんってなってる!」
「わー怪獣だ! 逃げろ~!」
 演奏では気を引けなさそうなヤンチャな子たちと、ファンシーな恐竜着ぐるみでバタバタ追いかけっこ!?
 そしてゆるふわの方が存分に盛り上がりをみせた後。
「最凶って言っても大したことないな」
 最凶お化け屋敷を進みながらもそう言っていた客の足が、ふいに止まる。
 ――カツーン、カツーン。
 小気味よく打ち込まれる五寸釘の音に気が付いて。
 いや、それだけでなく。
「――ああ、憎し。ああ、恨めし」
「!?」
 白装束に鉄輪、そして、蝋燭……ぼう、と浮かび上がるその姿はそう、まさに大怨霊。
 ――カツーン、カツーン、カツーン、カツーン。
 そして、休まず打ち込まれていたその音がぴたりと止まれば。
「……あは、見タネ。逃サ、ナイ、ヨ」
「ひいっ!!」
 刹那繰り広げられるのは、最怖最凶の追いかけっこ!?
 ゆるふわもいい感じに盛り上げられたけれど。
 来場客を追いかけ回しながらも、大怨霊こと五月姫は得意げに頷く。
 ……そして最凶。これこそ姫の、得意分野、って。
 それから五寸釘の怨霊からようやく逃れられたとほっとしている来場客であったが。
 ――ブゥンッ、チュイーン、ギャィィィン!!
「!? ぎゃあっ!」
「下手に動かなければ、すぐ楽になれるよぉ」
 次に出てきたのは、鬼火に照らされた殺人鬼!?
 不気味な革のお面と血染めのエプロンをつけ、チェーンソーの刃を持つ大剣を手にしたその姿を見れば、驚かない客はいません。
 ちなみにパラドクスはシャレコウベちゃんたちの鬼火の演出だけです、台詞はつい癖で……?
 そんな、来る客を散々ふたりで驚かしまくった後。
「ふう、みんななかなか、すばしっこい。疲れた」
 ……でも頑張った後、甘いスイーツ。おいしい、と。
 はむりと五寸釘チョコが刺さった丑の刻マカロンを頬張る五月姫に、燐寧も頷く。
 ベリーソースがべったりついた、このフルフェイスなホッケーマスク型プチケーキだって。
(「味覚の弱いあたしでも、五月姫ちゃんと一緒なら美味しく感じちゃう」)
 ふたりでこうやって食べれば、美味しいって思えるし。
 それに……もっともっと、すごく美味しくて甘いって、思えるものにだってなるのだ。
「燐さん、こっちも食べてみない?」
 そう五月姫にマカロンを差し出されれば、プチケーキをひとつ摘まんで差し出し返す燐寧。
 ……食べさせあいっことか、しちゃおっかな、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!

神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴
狼の仮装で参加

緊張している莉緒の隣に立って
目の前にはお化け屋敷の入り口

莉緒は怖いのダメだろ、ゆるかわな方にするか?と

が、復讐者だからという理由で却下され

本当に大丈夫かと一抹の不満を抱きつつ
まあ莉緒が言うなら、と

ランタンを受け取ると
入る前から莉緒から腕を組んできて

かなり暗いな……

オバケが飛び出すたびに莉緒の絶叫が耳元で木霊し
腕が痛くなるぐらい抱き付かれ

反撃はダメだろ、怒られる上に出禁にされるぞ

無理ー!の叫びも聞き慣れてきた頃
出口の灯りが見えて

出てすぐ項垂れる莉緒に半泣きで腕にしがみつかれ

それじゃあ次は色々お店やってるからそっちを回るか
しかし楽しかったな

と余裕の笑顔で


如月・莉緒
総二さん(g06384)と
赤ずきんの仮装で参加

既に緊張で心臓が出そう…

そう呟きながら向かうのはお化け屋敷
ゆるかわな方にするかという総二さんの提案には首を横に振って

復讐者だもん。最凶の方にしよ

と怖がりな癖に無駄に強がる

ランタンを受け取り、総二さんと腕を組んで進む
多分、くっつきすぎて歩きにくいかもしれない

よ、予想以上に暗い…

もう暗いだけで怖くて出てくるお化け全てに驚く始末

や、もう無理!ほんっと無理!
お化け屋敷って反撃していいんだっけ!?

とやけくそなことを言いながらゴールして

……美味しい物食べたい

怖さの余韻に半泣きになりながら強請る

ん、そっち行く
楽しかったけど怖かったよ!?

余裕の表情に悔しそうにして


 最凶とゆるかわ――さぁ、どちらに入る? と。
 ある意味分岐点であるお化け屋敷の入り口に立つだけで。
「既に緊張で心臓が出そう……」
 ぷるぷるしているのは、赤ずきんちゃん。
 そして緊張している彼女の隣に立っているのは狼さん……?
「莉緒は怖いのダメだろ、ゆるかわな方にするか?」
 ――に扮している、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)と神刀・総二(闘神・g06384)である。
 そんな総二のゆるかわコース選択の提案に、ふるりと首を横に振って。
「復讐者だもん。最凶の方にしよ」
 怖がりなのだけれど、でもそれ以上に無駄に強がってそう返す莉緒。
 総二はそんな彼女の姿を見遣りながらも。
(「本当に大丈夫か」)
 一抹の不安を抱くも……まあ莉緒が言うなら、と。
 最凶コースの方の入り口でランタンを受け取る。
 ゆるかわな方でもいいと言っても何気に負けず嫌いな彼女が頷かないことは、分かっているから。
 ということで、いざ最凶コースのお化け屋敷に出発! ……するも。
 入る前から、ぎゅうっと腕を組むというよりもむしろ彼の腕にしがみついてしまう莉緒。
 多分、くっつきすぎて歩きにくいかもしれないくらいに。
 とはいえ、もう後戻りもできないから。腕をしっかりと組んだままふたり歩き出す。
「かなり暗いな……」
「よ、予想以上に暗い……」
 サブカルの聖地と言われている中野区の人たちが拘っただけあって、最凶な雰囲気は抜群。
 さらに、もう暗いだけで莉緒にとっては怖すぎるのに。
「……ばぁっ!」
「!! わっ!?」
「う~らめしや~待てェェ」
「お、追いかけてくるんだけどっ!? ……きゃあっ!!」
 急に出てきた特殊メイクばりばりのおばけに驚き、おどろおどろしい亡霊役のスタッフに追いかけられ、飛び出した仕掛けに悲鳴を上げて。
 驚かされてはその全てにびっくりして、大きなリアクションを取ってしまう始末。
 その度に、彼女の絶叫が耳元で木霊し、腕が痛くなるぐらい抱き付かれる総二であるが。
「や、もう無理! ほんっと無理! お化け屋敷って反撃していいんだっけ!?」
「反撃はダメだろ、怒られる上に出禁にされるぞ」
 やけくそなことを言う赤ずきんを宥める狼さん。
「出口どこ……って、無理ー!!」
 瞬間、ぺろーんと急に舌を出してきたお化け提灯に再び莉緒の声が響くけれど。
 以降も上がり続ける彼女の叫びも聞き慣れてきた頃。
 総二はふと眼前に見える灯火に気付いて。
「あれ、出口の灯りじゃないか?」
「え? や、やっと……って、ほんっと無理!!」
 最後に景気良く飛び出してきた血まみれゾンビの群れに、むぎゅっと総二の腕を掴んだまま莉緒は猛ダッシュ!
 何とかゾンビたちに温かい目で見送られつつゴールすれば、振り絞るようにひとこと。
「……美味しい物食べたい」
 怖さの余韻に半泣きになりながらもお強請りを。
 そんな項垂れ腕にしがみつく彼女の言葉に、総二は貰っていたパンフレットを取り出しつつも。
「それじゃあ次は色々お店やってるからそっちを回るか」
「ん、そっち行く」
 心底ほっとした表情をみせる莉緒へと、こう続ける。
「しかし楽しかったな」
 その言葉通り楽し気な、余裕の笑顔で。
 いや、お化け屋敷自体も楽しかったのだけれど。
「楽しかったけど怖かったよ!?」
 自分の余裕の表情に悔しそうにしている彼女の反応を見ているのも、楽しかったし。
 あれだけ悲鳴が轟けば、きっと他の客の興味も十分に引けただろうから。
 その功労者である赤ずきん御所望の美味しいものを食べに、次はふたりで露店巡りへ出発です。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!

レイ・シャルダン
宵子お姉ちゃん(g00434)と一緒に参加。

ハロウィン盛り上げの為に最凶の方に行きましょう!
※ちなみにお化けは怖くないタイプの人間ですがビックリ系には弱いです。
血濡れのクマちゃん着ぐるみ(顔は出るタイプ)で参戦!

お姉ちゃん…
怖がってるのを必死に隠してる…。
可愛い…。
(ぴとって寄り添うお姉ちゃんにひっついて一緒にすたすた前進します。)

余裕たっぷりですが、ジャンプスケア系には普通にびっくりします。
キャーーーー!!!!

……

こほん。

こ…これも盛り上げの為の演出です。
人差し指をピッと上げて説明です。

でも…ほげー?
お姉ちゃん、もうちょっと可愛い悲鳴を…。
まっいっか♪
さぁ先に…

ってキャーーーーーーー!!!!


暮町・宵子
妹のレイ(g00999)と一緒に遊ぶわ!
仮装は魔女コスね!こういうのはコテコテなのがイイのよ!
えっ、お化け屋敷?コワイやつ?
へ、へぇ…?ま、まあ、盛り上げにきたワケだし?中野区の実力がどれほどのものかお手並み拝見ってゆーか?

(レイの服の裾を掴んで怯える姉)
(妹にイイ格好見せようとして虚勢で先頭をいく姉)
(直後ビビらされて暗がりなのをいいことに涙目になる姉。悲鳴は「ぎゃー!!」「ホゲーッ!!」等)

こほん…。ま、まあ、なかなかやるじゃない?
思ったよりコワ、イヤ面白かったわよ?ウン。(涙拭いた跡)

レイ、露店で甘いもの食べて気持ちを落ち着けましょ。ううん、怖くはなかったケドね!?(腕組みぎゅっ)


 イマイチ盛り上がっていないハロウィンイベント会場に、満を持して足を踏み入れたのは。
「こういうのはコテコテなのがイイのよ!」
 ばっちり外さない王道の魔女の仮装をした暮町・宵子(うっかりちょろくのいち・g00434)と。
「ハロウィン盛り上げの為に最凶の方のお化け屋敷に行きましょう!」
 顔を出すタイプの血濡れクマちゃん着ぐるみ姿のレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)である。
 そんなレイの言葉に、お耳をぴこり。
「えっ、お化け屋敷? コワイやつ?」
 思わず瞳をぱちりと瞬かせる宵子であったが。
 何せ、自分の方が姉なのだから。
「へ、へぇ……? ま、まあ、盛り上げにきたワケだし? 中野区の実力がどれほどのものかお手並み拝見ってゆーか?」
「お姉ちゃん……」
 言葉ではそう言いつつも、妹の服の裾を掴んでぷるぷる怯える姉。
 そして、そんな宵子の姿を見つめながら。
(「怖がってるのを必死に隠してる……」)
 可愛い……なんてそう思いつつ、ぴとっと寄り添う姉にひっついて。
 一緒にすたすた前進するレイは、お化けは怖くないタイプの妹である。
 ということで、ふたりが入るのは勿論、最凶コースのお化け屋敷!
 最凶と謳われているだけあって、何もまだ出てきていないのにおどろおどろしさ満点。
 けれど、やはり姉ですから! 先頭を行くのは宵子。
 ええ……妹にイイ格好見せようとして、虚勢で進んでいます。
 とはいえ、ほんの数歩進んだ直後。
「!? ぎゃーーー!!!!」
 ぼうっと浮かび上がった怨霊の姿を目にした瞬間、早速絶叫して。
 お耳も尻尾もすっかりぺたり、ひしっとさらに必死に妹にしがみつく姉。暗がりなのをいいことに涙目なのは秘密です。
 そんな宵子とは逆に、余裕たっぷりで歩くレイだけれど。
 いかにも何か出てきそうだと思った角を曲がれば。
「あれ、何も出てきませんね……キャーーーー!!!!」
 ふと首を傾けた瞬間、思わぬ方向からフェイントで飛び出てきた生首に、普通にびっくりして。
「!!? ホゲーーーッ!!!!」
 勿論、隣の宵子も仲良く絶叫です!
 そして、まだドキドキしている胸をそっと押さえながらも。
「…………」
 ……こほん、とひとつ咳払いをした後。
 レイは人差し指をピッと上げて。
「こ……これも盛り上げの為の演出です」
 ぷるぷる腰を抜かす勢いでしがみついている宵子へと言い訳……いえ、説明を。
 それからふと、隣の姉へとこう続けようとするも。
「でも……ほげー? お姉ちゃん、もうちょっと可愛い悲鳴を……」
 涙目になりつつも怖いのを必死にまだ隠そうとしているその姿を見れば、まっいっか♪ と思わずにこにこ。
 そしてふたりで、改めて先へと進まんとした瞬間。
 ――ばぁッ!!
「ってキャーーーーーーー!!!!」
「ほげっ!? ぎゃーーーーーーー!!!!」
 急に出てきて驚かすゾンビに、再びふたり一緒に大絶叫!
 そしてその後も、終始全てに叫んでいた宵子と、フェイントのビックリ系にはどうしても驚いてしまうレイであったが。
 何とかふたり出口に辿り着いて。
「こほん……。ま、まあ、なかなかやるじゃない?」
 何気にもうお化けがいないことをそっと確認した後、宵子は尻尾をゆらゆら、続ける。
「思ったよりコワ、イヤ面白かったわよ? ウン」
 ……涙を拭いた跡?? ええ、きっと気のせいです!
 レイも同じようにもう一度咳払いをして、気を取り直して。
「……盛り上げる演出として、あれくらいの悲鳴で十分でしょう」
 あくまで悲鳴は盛り上げの為の演出ですよ?? ええ!
 そんな、きっちりと盛り上げ役の任務を果たせば。
「レイ、露店で甘いもの食べて気持ちを落ち着けましょ」
 宵子はそう言った後、ハッとして。
 ……ううん、怖くはなかったケドね!?
 慌てて言い直しつつも、ぎゅっと。レイと腕を組みながら、一緒に今度は甘いおばけスイーツ探しに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

マティアス・シュトローマー
【🔫🦊】
今日は俺がカラに正しいハロウィンの楽しみ方をレクチャーするよ

仮装は外せないよなー
薬品に染まった白衣にフラスコを装備!
頭にゴーグルをのせたら…ふふん、マッドサイエンティストの完成
カラの仮装もいいね、大きなツノがカッコいい!

それじゃ屋台を巡ろうか
この串団子、本物の目玉じゃないよな?
そうそう、映える電球ソーダはマスト!
気になるものは一通り買ったし…屋上で食べようよ

去年は花火を上げて会場を盛り上げたんだ——ほら、こんな風に!
パラドクスで放つ花火はド派手なスターマイン
以上が今日の特別授業、なんてね
Trick or Treat !

カラの背中にハロウィンマスターの名札を貼ったのは、ここだけの秘密


カラタチ・リッカ
【🔫🦊】
自前の狐耳もあるけど仮装もするよぅ
カッコいい角とか良いなぁと思っててね
トナカイとかヘラジカみたいなやつ〜
マティ君のはどんな仮装?白衣の…お医者さんじゃない方!
本番ハロウィンも楽しみにー

屋台も種類が多くて目移りしちゃうね
俺様は黒キャラメル味とかのポップコーンが気になって
電球ソーダもピカピカ綺麗だから
ふたつ並べたらもっと映えそうじゃない?
戦利品がいっぱいだー…と屋上行って食べよ食べよう

仮装とお菓子と、学校の屋上と…
花火も上がるとお祭りって感じがするね
ハロウィン先輩のマティ君のおかげで勉強になった〜
…けど、吃驚なイタズラが無かった気もするから
当日の俺様も楽しみにしておいてねぇ

アドリブ歓迎


 イマイチ盛り上がっていないハロウィンイベントを盛り上げることは勿論だけれど。
 中野区のハロウィンイベント会場へと満を持してやって来たのは。
「今日は俺がカラに正しいハロウィンの楽しみ方をレクチャーするよ」
 頼もしきハロウィン先輩、マティアス・シュトローマー(Trickster・g00097)である。
 そしてやはり、ハロウィンといえばまずはこれ。
「仮装は外せないよなー」
 ええ、仮装です!
 そんなマティアスの声に、銀色のお耳をぴこり。
「自前の狐耳もあるけど仮装もするよぅ」
 カラタチ・リッカ(空言・g05558)もマティアスに倣って仮装に挑戦です。
 そしてきょろりと沢山の衣装を見回しながらも。
「マティ君のはどんな仮装?」
 早速いそいそと仮装に勤しむ隣の彼を見遣れば。
 まず纏うのは、薬品に染まった白衣。そんな白衣に腕を通した後、フラスコを装着!
 仕上げに、頭の上にすちゃとゴーグルを乗せれば完成!
 ……ふふん、と得意げに笑むマティアスの姿はそう。
「白衣の……お医者さんじゃない方!」
 マッドサイエンティストです!
 そしてマッドサイエンティストに早変わりした彼に続いて。
 カラタチも、手にしたカチューシャを装着してみれば。
「カラの仮装もいいね、大きなツノがカッコいい!」
「カッコいい角とか良いなぁと思っててね。トナカイとかヘラジカみたいなやつ〜」
 ……本番ハロウィンも楽しみにー、なんて。
 銀の尻尾を楽し気にふるり揺らす今日のカラタチは、銀色狐のおにいさんではなく、立派な角の鹿さんです!
 そんな仮装もばっちり完了すれば。
「それじゃ屋台を巡ろうか」
「屋台も種類が多くて目移りしちゃうね」
 足を運んでみるのは、おばけたちが営む沢山のハロウィン屋台。
 ずらり並ぶ店には、美味しそうなものからちょっぴり変わったものまで、面白怖いハロウィンスイーツや飲み物がいっぱい。
 そしてひとつ買ってみたマティアスは、思わずじいっと見つめ合う。
「この串団子、本物の目玉じゃないよな?」
 ぎょろりとやけにリアルな、目玉串団子たちと。
 カラタチも、コウモリが飛び交う夜みたいに真っ黒なそれを受け取って。
「俺様は黒キャラメル味とかのポップコーンが気になって」
 はむりと口に運んでみれば、悪魔的にやみつきになる甘さ。
 それからふと目を向けたのは、ひときわ派手な屋台。
「電球ソーダもピカピカ綺麗だから、ふたつ並べたらもっと映えそうじゃない?」
「そうそう、映える電球ソーダはマスト!」
 ということで、ピカピカ映える電球ソーダも追加で勿論ゲットです!
 そしてふたりでピカピカ光る電球ソーダ片手に、あそこもここも、気になる屋台をぐるりと巡ってみて。
「気になるものは一通り買ったし……屋上で食べようよ」 
「戦利品がいっぱいだー……と屋上行って食べよ食べよう」
 気付けば戦利品もいっぱい、色々回っておなかもちょっぴりすいたから。
 見晴らしのいい屋上でわいわい食べることに。
 訪れた当初は全く盛り上がってなかったイベントだけれど。
 自分達や他の復讐者達も楽しんでいるからか、屋上から見る限り、活気も出てきている気がするから。
 マティアスは盛り上がってきた雰囲気に、さらに景気良く花を添える。
「去年は花火を上げて会場を盛り上げたんだ」
 ――ほら、こんな風に! 
 そう銃に見立てた人差し指で天を撃てば……ひゅるひゅる、どーん!
 夜空を彩るのは色鮮やかな大輪の花、ド派手なスターマイン!
 そんなふいに空に上がった刹那の輝きに、人々の大きな歓声も聞こえて。
「仮装とお菓子と、学校の屋上と……花火も上がるとお祭りって感じがするね」
 カラタチはしゅわしゅわピカピカな電球ソーダを飲みながら、空を見上げてほわり。
 マティアスも上げた花火を眺め、一緒にその目に焼き付けつつも。
「以上が今日の特別授業、なんてね」
 隣のカラタチの背中にぽんっと触れながら告げる――Trick or Treat ! って。
 そして本日の楽しい特別授業に、カラタチも尻尾をゆうらり揺らしながらも。
「ハロウィン先輩のマティ君のおかげで勉強になった〜」
 ちょっぴりこてりと首を傾けつつ、続ける。
「……けど、吃驚なイタズラが無かった気もするから。当日の俺様も楽しみにしておいてねぇ」
 でも何気に、ハロウィン先輩は抜かりがないから。
 これも特別授業のひとつ。カラタチに仕掛けた悪戯は、ここだけの秘密――その背中に『ハロウィンマスター』の名札を貼ったのは。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

一角・實生
【鳥猫】
魔法少女を狙うヴィランの仮装
いつもの制服に似た黒い衣装に黒い外套

とりあえずスマホでヴォロンテさんを撮影しまくる
最後は自分も一緒に
うん、うまく撮れてる
え? そんなの可愛いからに決まっているだろ

――成程
では俺は魔法少女と南瓜頭を最後尾から追うとしよう
外套を翻し障害物を飛び越えたりジャンプしたりと派手なパフォーマンス
翼を大きく広げ飛翔もいいな
人々には手を振り余裕の悪を演出

なあ、ヴォロンテさん
きみが楽しんでいるから皆も楽しそうだよ
歓声が聞こえる?

でもあの人を捕まえてお菓子は貰わないと
だって次に追われるのはきみだ

Süßes oder Saures!
今の俺は魔法少女を狙うヴィランだと言っただろう?


シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
魔法少女の仮装。
ヒラヒラの装飾ダラケなのに肩トカ臍は出てル所謂『萌え』仕様ナ。
コユのノ方がパリピのノリに弾カれル奴らニャ合うダロ。多分ナ。

…所でミショー、何で激写しテンの?
イヤ、別にイイけどモ…

エート…コホン

サ!
パンプキンガー追っかケンぞ!
作戦?イラン。
小細工無用!タダ全力で走ルンダヨ!
勿論全力は尽くスが目的は捕まえル事じゃネー
ガチ仮装の目立つ小娘がどったんバッタン大騒ぎしナガラ追いカケ回シテルんダ。
興味引くシ盛り上がるダロ。多分ナ。

オレも楽しマネーとだしナ。
イイ加減、『祭り』への苦手意識は上書きセにゃダ。
…ンン、歓声……ナア(少しだけ困った様に笑う)

エ、まさかオニ役交代式なんカ!?


 盛り上がっていないハロウィン会場に降り立ったのは、ひとりの魔法少女。
 だが、ただの魔法少女ではない。
 ふんだんにヒラヒラしているのに肩やおへそは出ているようなデザインの装い、つまりは。
「所謂『萌え』仕様ナ。コユのノ方がパリピのノリに弾カれル奴らニャ合うダロ。多分ナ」
 そう……シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)の仮装は、萌え仕様な魔法少女である。
 そして、そんな魔法少女を狙うヴィランの姿も。
 いつもの制服に似た黒い衣装に、同じく黒い外套をばさぁっと靡かせて。
 ヴィランな彼、一角・實生(深潭鷲・g00995)はまさに魔法少女な彼女を狙っているところであった。
「……所でミショー、何で激写しテンの?」
 魔法少女なシャトンを、とりあえずスマホでぱしゃぱしゃと撮影しまくっているのである。
 そして、ぱしゃぱしゃーっと連写モードで撮影しながらも、實生はシャトンの問いに当然のように答える。
「え? そんなの可愛いからに決まっているだろ」
 可愛いからに決まっています、ええ!
 その言葉に一瞬だけシャトンは瞳を見開くも。
「イヤ、別にイイけどモ……」
 特に拒否するほどのことでもないし。
「ヴォロンテさん、一緒に撮ろう。ほら、撮るよ」
 最後はふたりで、ハイポーズ?
 そしてツーショットで撮った画像を確認すれば、大きな翼もばさり。
「うん、うまく撮れてる」
 大満足の1枚が撮れました!
 そんな何気に嬉しそうに翼をぴこらせている彼の様子に、エート……コホン、と。
 ひとつ咳払いした後、シャトンは気を取り直してビシッと言い放つ。
「サ! パンプキンガー追っかケンぞ!」
 パンプキンガー、彼はこの中野区に君臨する鬼ごっこチャンピオン……らしい。
 そしてそんなパンプキンガーを捕まえてお菓子を貰おう! というのも、このハロウィンイベントの催しの一つだというので。
 ここは慎重に、綿密な計画を――。
「作戦? イラン。小細工無用! タダ全力で走ルンダヨ!」
 ――立てません!
 全力で走って追いかけて捕まえます!
 いや、だがそれは、無策では決してないのだ。
「勿論全力は尽くスが目的は捕まえル事じゃネー。ガチ仮装の目立つ小娘がどったんバッタン大騒ぎしナガラ追いカケ回シテルんダ」
 ……興味引くシ盛り上がるダロ。多分ナ、と。
 此処に赴いた本来の目的、ハロウィンイベントを盛り上げるためなのである。
 ということで。
「アノ南瓜頭がそうダロ、追っかケンぞ!」
「……!」
 早速見つけた南瓜頭へと目掛け駆け出すシャトンと、そんなシャトンに気付いて逃げる南瓜頭。
 そして萌え衣装をヒラヒラ靡かせながら猛ダッシュする彼女に続いて。
「――成程。では俺は魔法少女と南瓜頭を最後尾から追うとしよう」
 こくりと納得した様に頷いた實生も、ばさりと再び外套を翻してジャンプ!
 障害物を飛び越え、大きな翼を広げて天を翔ければ、全力で駆けだした魔法少女と合わせて注目度も抜群。
 さらに、おおっと声を上げる周囲の人達に手を振って返すその姿は、まさに余裕の悪である。
「……フム? アノ南瓜頭、意外と逃げ足早いナ」
 シャトンは巧みに人混みをすり抜けていくパンプキンガーの姿を見遣りつつ、目標を見失わぬよう視線で引き続き追いながらも。
 ヒラヒラするスカートを動き易い程度に捲し上げ、本格的に追いかけんとしながらもこう口にする。
「オレも楽しマネーとだしナ。イイ加減、『祭り』への苦手意識は上書きセにゃダ」
 そんな言葉に、實生はくるりと周囲を一度見回した後。
 彼女へと緑金の瞳を向けて紡ぐ。
「なあ、ヴォロンテさん。きみが楽しんでいるから皆も楽しそうだよ」
 ……歓声が聞こえる? って。
 逃亡チャンピオンの南瓜頭を全力で追いかける魔法少女。
 その勝負の行方を見守るギャラリーがいつの間にかできていて、やいのやいのと盛り上がりをみせている。
 そう人々の興味を引くことは、まさに狙った通りではあるのだけれど。
「……ンン、歓声……ナア」
 少しだけ困った様に笑うシャトン。
 そしてそんな彼女に向けた瞳を細め、實生は告げる。
「でもあの人を捕まえてお菓子は貰わないと」
 ――だって次に追われるのはきみだ、って。
 そう笑む眼前のヴィランの宣言に、思わず瞳をぱちりと瞬かせる魔法少女。
「エ、まさかオニ役交代式なんカ!?」
「今の俺は魔法少女を狙うヴィランだと言っただろう?」
 魔法少女が南瓜頭を捕まえれば、今度はヴィランが魔法少女を捕まえる番。
 彼女を捕まえるのは、誰でもない自分だから。
 悪戯なヴィランは可愛い魔法少女へと笑んで紡ぐ――Süßes oder Saures! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

ミハイル・モーリェ
【仮装】
オーソドックスなドラキュラ伯爵に扮して参加するであります。
ただ、本職が仮装をするのは、反則でありましょうか?(首傾げ

【盛り上げ方】
「バッドストーム」で、大量のコウモリ型オーラを飛ばして、編隊飛行であります。
どうせなら周りにいる一般人をいっぱい巻き込むのがよさそうでありますな。
四方八方に散会させて、一般人を追い立て、誘導し、
ある程度集まったところで、開演であります。

ところで、まほうしょうじょ、とは何でありますか?
その世界線(幼少期の意)は通ってきていないなので、
よくわからないでありますが…。

まぁでも、ひとまずは、目の前の任務に集中するであります。


 それほど盛り上がっていないハロウィンイベント会場を歩くのは、小さな吸血鬼の少女。
 けれど、不思議と物凄く様になっている気がするのは、気のせいではないだろう。
 何せ、オーソドックスなドラキュラ伯爵に扮して参加しているミハイル・モーリェ(琥珀眼のミカエル・g08438)は。
(「本職が仮装をするのは、反則でありましょうか?」)
 そう……仮装というより、むしろ本物の吸血鬼なのだから。
 そしてそうこてりと首を傾げつつも、くるりと琥珀の瞳を周囲に巡らせて。
 ミハイルが編隊飛行で飛ばすのは、大量のコウモリ型オーラ。
「えっ、コウモリ!?」
「わ、すごい本格的な演出!」
 どうせなら周りにいる一般人をいっぱい巻き込むのがよさそうだとも思ったけれど。
 バットストームを人々に向けるのはちょっと危険かもしれないから、天に向けてバサバサッと飛ばしてみて。
 影響がない程度に四方八方に散会させ、ハロウィンのすごい演出だと注目する人々の誘導を試みるミハイル。
 その効果は抜群で、本格的なまさにハロウィン演出に人々も集まって来て。
(「ある程度集まったところで、開演であります」)
 今までは点在していた客が集まったところで、改めてハロウィンイベントの開演です!
 そして集まった人々をふと見てみれば、色々な仮装に身を包んでいて。
 ミハイルはもう一度、こてんと首を傾ける。
 ……ところで、まほうしょうじょ、とは何でありますか? と。
 その存在のことはただ、新宿駅で話を聞いただけであるし。
「その世界線は通ってきていないなので、よくわからないでありますが……」
 幼少期に馴染みもなかったから、見たことのない衣装を纏った少女達がそうなのか、それすらも分からないけれど。
 活気が出てきた会場をとことこと歩き、盛り上がっていない別の場所へと移動してから。
 再び空へ向けてコウモリ型オーラを飛ばしてみながら、ミハイルは気を取り直しつつも思うのだった。
 ……まぁでも、ひとまずは、目の前の任務に集中するであります、と。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

長月・夜永
【仮装】
血まみれのゾンビメイクで参加

【盛り上げ/キャスト側】
へーへぇーーー
マジで来場者を驚かすことに全力を注いで良いんだ?
良いじゃん【最凶】その響き大好きだよ
(すっごい悪い顔)

じゃぁボクから提案なんだけど
直ぐに渡せるようにポロライドカメラを準備して、ゴールした人たちに記念撮影のサービスを提供しようよ

でさ、たまに心霊写真風に映り込んどくから

えっ?知らない
あっ、また?

とか思わせぶりな態度で
適当に相づち打っといてよ

※撮影のフラッシュの瞬間
『早業』【忍法・影渡り】の応用

影から手だけだして
服を掴んでる血まみれの手を演出

カメラの方には仕掛けがないのでバレないだろうなぁ
心霊写真が撮れる噂が立てば大成功(笑)


ナイン・スカーレット
アドリブ歓迎
裏方兼スタッフでホラー演出の手伝いでもしよう。

いろんな所に「魔性の軍勢」で出した猫を配置して鳴いてもらったり、気配を出して数匹がじっと見ている、、がその先は出入り口の無い場所で猫は何処に消えたのか?的なホラー演出をします。

本体は
ぼろぼろのキャミソールワンピースを着て、薄汚れた猫のぬいぐるみ持って裸足でぺたぺた歩いて来て。
(髪で表情を隠して)「ねこさん、見なかった?」と一言発し、後ろには大量の猫がいる状態を一瞬作り、すぐに駆け出し、その先には何もない状況を作ります。
隠れる際、駆け出す際はディアボロスの身体能力を用いて隠れる様にします。


鳴・蛇
【仮装?】
『鬼仙雠愤』を発動し、自身の魂を肉体から離脱させて、本物の霊体になる

【盛り上げ/キャスト側】
「仮装ではなく、本物の幽霊として参るぞ!【最凶】の名は鄙人が頂く」

おばけ屋敷の壁の中に潜んで、「スーー」と蛇のような鳴き声を出しながら、来たお客様をついて行く
どこまでも、背後で蛇の鳴き声が聞こえる、振り返って探しても何も見つからない、探すのをやめ、振り返ると蛇の頭が目の前に…そうよう感じでどう?

最後は長月さんの心霊写真作戦を協力する
お客様が記念撮影を撮る時、撮影のフラッシュの瞬間
口を開け、天井から人を喰う大蛇のような姿を出す
「找到你了!美味的小孩!(美味しい子!見つかった!の意味)」


 あまり盛り上がっていないハロウィンイベントも、他の仲間達の盛り上げでそれなりに盛り上がり始めていて。
 客もそこそこ来始めたのは、その造形は気合の入ったお化け屋敷。
 それをさらに盛り上げようと、キャスト側で協力しようとしているのは……血まみれのゾンビ!?
「へーへぇーーーマジで来場者を驚かすことに全力を注いで良いんだ」
 その仮装だけでも十分に怖い、ゾンビメイクをした長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)であるが。
 ふたつあるお化け屋敷で、夜永が手伝うのは勿論。
「良いじゃん【最凶】その響き大好きだよ」
 最凶のお化け屋敷の方です!
 そして、すっごい悪い顔で言った血まみれゾンビ少女も、ある意味わくわくやる気満々だけれど。
「仮装ではなく、本物の幽霊として参るぞ! 【最凶】の名は鄙人が頂く」
 むしろガチの本物!?
 ――復仇以死敗為榮!
 刹那、魂を肉体から離脱させて本物の霊体になるのは鳴・蛇(不吉な龍蛇・g05934)。
 そんな本物の幽霊になってお化け屋敷内にスタンバる蛇にぺたぺたと続くのは。
 ぼろぼろのキャミソールワンピース姿の、薄汚れた猫のぬいぐるみを抱えた裸足の少女。
(「裏方兼スタッフでホラー演出の手伝いでもしよう」)
 最凶に相応しい演出でお化け屋敷を盛り上げんとやって来たナイン・スカーレット(CathPalug・g07595)である。
 そんな、もう見た目から最凶感溢れる3人であるけれど。
「じゃぁボクから提案なんだけど」
 夜永は、お化け屋敷のキャスト達にある提案をする。
 そんな、より最凶な演出のアイディアに、成程、と頷きつつ。
「えっ? 知らない。あっ、また? とか思わせぶりな態度で、適当に相づち打っといてよ」
 これまではやる気があまりなさそうだったキャスト達も、分かった! とやる気に。
 そうこう言っているうちにやって来たのは、二人組の客。
「最凶? 大袈裟じゃね」
「逆にお化けを驚かそうぜ」
 あまりイベント自体盛り上がっていないので、油断しまくりの様子だ。
 そして入る前こそ、いきがっていた客だが。
「……なんかすごい暗くね?」
 予想以上におどろおどろしい空気にびびりつつ、順路を進んでいれば。
 ……スーー。
「!? な、何か聞こえる!?」
 ……スーー、スーー。
「えっ、つ、ついてきてないか!?」
 背後から聞こえるのは、蛇のような鳴き声。
 振り返ったり周囲を見回しても何も見つからないのに、ずっとついてくる鳴き声。
「何もいない、よな」
「な、なんかの音声流してるだけだよ、な」
 そして客たちがそう探すのをやめて、向き直れば――。
「!? うわぁぁぁあ!!?」
「えっ、ぎゃあっ!!」
 刹那目の前に現れたのは、蛇の頭!
(「……こういう感じでどう?」)
 客が猛ダッシュで悲鳴を上げて逃げるのも無理はない。
 今の蛇はなんていったって、『鬼仙雠愤』を発動した本物のおばけなのだから。
 そして逃げた客たちは涙目になりながらも。
「……もうついてきてないか?」
 聞こえなくなった蛇の鳴き声にようやくホッとして。
 ――依り代に封ぜられし軍勢よ、問いかけに応えよ、我が力となるのなら顕現せよ。我らは軍勢。
 そっと紡がれた詠唱には気付かずに、再び出口へと向かう客たちであったが。
 鳴き声は鳴き声でも、瞬間耳に響いたのは。
 ……にゃーん。
「猫?」
 そう、猫のものであった。
 そして猫の鳴き声がする部屋をふと開けてみれば。
「えっ!?」
 確かに沢山の猫がいる気配もするし、視線も感じるし。
 ……にゃあー。
 鳴き声だってするのに――その先に、出入り口は無かったのである。
 そして、何処に消えたのか……ときょろり猫を探している客へとぺたぺたと歩み寄り、ふいに声を掛けたのは。
「――ねこさん、見なかった?」
「え、ふぎゃっ!!」
「うわあっ、出たぁ!!」
 猫を探す、ボロボロな装いのおばけの少女!?
 さらに髪で表情が見えない彼女の後ろには、いつの間にか大量の猫が。
 そして恐れおののいている客たちの横を、タタタッと少女が駆け出したかと思えば。
「あれ!? い、いない!?」
「この先に確かに走って行ったよな……」
 気が付けば忽然と少女と猫の大群は消え失せているのだった。
 そう、その猫さんを探すお化けな少女はナイン。ディアボロスの身体能力を用いて隠れた彼女の演出も大成功である。
 そして数々の恐怖体験に青褪めながらも、何とか出口まで辿り着いた客は、心から安堵しつつ。
 最後に、ゴールした人たちへのサービスだというポロライドカメラの記念撮影を。
 ということで、フラッシュをたいてぱしゃりと。
 シャッターが切られ、すぐに浮かび上がってきた写真を確認した……その時だった。
「!!? えっ、これっ!」
「あ、あわわっ」
 ふたりの客は、思わず腰を抜かしてしまう。
 ひとりの服をぎゅっと掴んでいるのは、おどろおどろしい血まみれの手。
 そしてもうひとりの頭上には――找到你了! 美味的小孩!
 ……美味しい子! 見つかった! なんて、天井から人を喰うかのように口を開け大蛇のような姿が。
 そう、それは夜永が先程こう提案したもの。
「直ぐに渡せるようにポロライドカメラを準備して、ゴールした人たちに記念撮影のサービスを提供しようよ。でさ、たまに心霊写真風に映り込んどくから」
 写真撮影のフラッシュの瞬間、まさに瞬神一撃!? 早業を用いた夜永が素早く影から出した手で客の服を掴んで
 さらに、そんな彼女の心霊写真作戦に協力した蛇の仕業である。
 キャストは言われていた通り、何を聞かれても素知らぬ顔をして。
 ポラロイドカメラを涙目で調べる客の姿をそっと物陰から見遣る夜永。
(「カメラの方には仕掛けがないのでバレないだろうなぁ」)
 そして同じ様に何組もの客をこれでもかと驚かせば、お化け屋敷はいつの間にか大盛況。
 最凶の名前の通り超絶怖くて、心霊写真まで撮れると――そんな噂を耳にしたという人達でいっぱいに。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

エラ・パーカー
【築土夫妻】

かわいいけどボロボロでちょっぴりホラーなシスターの仮装で
旦那さまとハロウィンデートを楽しんで盛り上げるの♪

わ、このカフェ好きなおばけのパフェ作ってくれるみたい!
ここ入ろ?

キラキラした目で游くんの腕に抱きついておねだりするの

席についたらエラのは吸血鬼モチーフのと、游くんのパフェを店員さんに注文

はわぁ…すっごくかわいい!
それにとってもおいしいの♪

かわいいさと甘さにうっとりしながら
游くんもどうぞ♪とあーんして…にんまり笑ってわざとお口にクリームつけちゃう

ここついてるよ、なんて言うのと同時にちゅっとキス
んふふ、Trick and Treatなの♪


築土・游
【築土夫妻】
オルードスクールな吸血鬼の仮装で
ホラーが苦手なのでちょっとおっかなびっくり、でもエラとのデートを楽しもうと!

パフェ?うん、美味しそう♪せっかくだから食べようか♪

お化け屋敷じゃなくて良かったと内心喜ぶ

腕に抱きついて魅了してくるエラに今日もめろめろ

教会モチーフは吸血鬼に良くないよなとか、でも合わせたいなとか、優柔不断に考えて…エラに合わせるように教会モチーフのを頼んでもらって

すごく美味しい♪とっても可愛いし♪
夢中で食べていたら、エラがあーんしてくれたのでパクリと
付いちゃった…と思ったらキスして食べられて

イタズラ心に火がつき自分の分を食べてから彼女の唇を奪う
トリート出来たかな?とウインク


 サブカルの聖地と言われるだけあり、その造形や拘りは上々。
 けれど盛り上げ役の不在と下手に長期化させたことで、あまり盛り上がっていないハロウィンイベント。
 そんな会場にやって来たのは、まさにハロウィンに相応しいシスターと吸血鬼。
 かわいいけれど、ボロボロでちょっぴりホラーテイスト。そんなシスターの衣装で臨むのは、エラ・パーカー(adore song・g03253)。
(「旦那さまとハロウィンデートを楽しんで盛り上げるの♪」)
 そううきうきと心弾ませるエラと並ぶ旦那さまは、オルードスクールな吸血鬼の仮装をした築土・游(アトミックハーツ・g00727)。
 イマイチ盛り上がってないとはいえ、飾りや雰囲気は結構本格的。
 だから、実はホラーが苦手な游はちょっとおっかなびっくりだけれど。
 楽しそうで可愛らしい彼女の姿を見れば、思うから……でもエラとのデートを楽しもう、と!
 そしてふたり並んでハロウィンデートを楽しむべく歩いてみれば。
 エラのモルガナイトの如き宝石の瞳が、より一層キラキラ。
「わ、このカフェ好きなおばけのパフェ作ってくれるみたい!」
 その瞳に映るのは、甘くて可愛くて美味しそうなカスタムパフェが食べられるという、おばけ喫茶の看板。
 それからエラは、游の腕にぎゅうと抱きついておねだりを。
 ……ここ入ろ? って。
 そんなキラキラ瞳を向けられた游も、彼女が熱い視線を向けていた看板を見て。
「パフェ? うん、美味しそう♪ せっかくだから食べようか♪」
 可愛いシスターのご所望通り、おばけ喫茶の扉を開く。
 内心、お化け屋敷じゃなくて良かった……なんてこっそり喜びながらも。
 腕にぎゅっと抱きついてキラキラ魅了してくるエラに今日もめろめろな旦那さまである。
 ということで、ゾンビメイドさんに案内された席について、墓石のかたちをしたメニューをぱらりと捲りながら。
「エラのパフェは吸血鬼モチーフにするの♪」
 エラは大好きな旦那さまの今日の装いに合わせた、吸血鬼モチーフのパフェに。
 そして一方、游は。
「教会モチーフは吸血鬼に良くないよな、でも合わせたいな……」
 ホラーは苦手だけれど、何気に自分の装いや設定に添うべきかと真面目に悩んでしまって。
 暫く優柔不断に考えて……でも決めたのは、やっぱり。
「エラのは吸血鬼モチーフの、游くんのは教会モチーフで♪」
 エラに合わせるように教会モチーフのものを頼んで貰うことに。
 そしてそれぞれ選んだパフェが運ばれてくれば。
「はわぁ……すっごくかわいい!」
 ところどころお揃いのモチーフや色合いをした、可愛い合わせパフェが。
 エラは早速、可愛いコウモリさんチョコをアイスと一緒に掬って、はむり。
「それにとってもおいしいの♪」
「すごく美味しい♪ とっても可愛いし♪」
 ちょっぴり迷ったけれど、教会モチーフで大正解! 游も夢中でぱくりとパフェを口に運んでいれば。
 エラは血のように真っ赤なベリーソースがついたアイスをひと掬いして。
「游くんもどうぞ♪」
 吸血鬼さんに、あーんとお裾分け。
 けれど、なんていったってハロウィンだから。
 悪戯っ子なシスターは、にんまり笑って。あーんした彼の口に、わざとクリームをつけちゃえば。
 付いちゃった……なんて思っている彼に、ここついてるよ、なんて言うのと同時に――ちゅっと、キスを。
「んふふ、Trick and Treatなの♪」
 そんなイタズラなキスは、甘くて美味しいベリーソース味。
 けれど游だって、今日は吸血鬼なのだから。
 自分の分を食べてから、イタズラ心に火がついた彼が、お返しにと。ちゅっと奪うのは、彼女の柔らかな唇。
 そして、游はぱちりとエラにウインクしてみせる――トリート出来たかな? って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!

セフィー・ステラ
初めてのハロウィンでドキドキ!
仮装して一緒に盛り上げればいいのかな?
えっと…ボクとアンで盛り上げれそうなことといえば、音楽かな?
とりあえず、露店に行ってみて音楽を奏でてて盛り上げてみようかな?
アンも一緒に盛り上げようね!

仮装はとりあえず、この貸出されている動物の耳をつけてみようかな?
わぁ!ネコさんだにゃ!

動物音楽隊として、アンと一緒に盛り上げに来たにゃ!
面白そうな食べ物や飲み物がたくさんだにゃ!
(なのに、何であんまり盛り上がってないんだろう?)

ボクたちがもっと盛り上がれるよう演奏とかしてもいいかにゃ?
パラドクスで露店が盛り上がれるように協力するにゃ♪
(演奏後余裕があったら露店巡りもしてみよ!)


 あまり盛り上がっていないとはいえ、足を踏み入れた会場はハロウィン一色。
 星空のような藍色の瞳をキラキラ輝かせながら、セフィー・ステラ(星の魔力をもつエルフの小さき演奏家・g06416)は周囲をきょろり。
「仮装して一緒に盛り上げればいいのかな?」
 そんなセフィーにとって、何せこれが初めてのハロウィン。
 ドキドキしながらも、アンジェリカと顔を見合わせて。
「えっと……ボクとアンで盛り上げれそうなことといえば、音楽かな?」
 こくりとふたり、頷き合えば。
「とりあえず、露店に行ってみて音楽を奏でてて盛り上げてみようかな?」
 ……アンも一緒に盛り上げようね! って。
 向かうのは沢山の屋台が並ぶ会場。
 でも、その前に。
「仮装はとりあえず、この貸出されている動物の耳をつけてみようかな?」
 ハロウィンに欠かせないのは、そう仮装!
 とりあえず受け取った付け耳を、アンジェリカと一緒にすちゃっと着けてみれば。
「わぁ! ネコさんだにゃ!」
 お揃いでネコさんに早変わり!
 ということで早速、にゃんにゃんと。
「動物音楽隊として、アンと一緒に盛り上げに来たにゃ!」
 やって来たのは、おばけたちが営む沢山の露店が並ぶ場所。
 そしてくるりと見回してみれば。
「面白そうな食べ物や飲み物がたくさんだにゃ!」
 目玉串団子にドクロソフト、試験官ベリージュースに光る電球ソーダ。
 セフィーはそれらを眺めつつ、こてりと首を傾ける。
(「なのに、何であんまり盛り上がってないんだろう?」)
 それはそもそも、こういうメニューが売っていることすら知られていないから。
 だからまずは人を呼び寄せて、興味を持って貰えるように。
「ボクたちがもっと盛り上がれるよう演奏とかしてもいいかにゃ?」
 ――アンと一緒の演奏とダンスをどうぞご覧あれ♪
 セフィーがアンジェリカと披露するのは、光輝く演奏とダンス!
「おおっ、すごく素敵な演奏やダンスだな!」
「うお、この心のときめき……猫ちゃんかわいい!」
 ルミナスエヴァンジェル――心をとらえられた人々は、セフィーとアンジェリカのファンになるのだ。
 そして次々と人々を集めつつ、動物音楽隊として演奏とダンスをにゃんにゃんくるりと引き続き披露しながらも。
 セフィーは賑やかになりはじめた露店へと、ふと視線を向けつつ思うのだった。
 ……演奏後余裕があったら露店巡りもしてみよ! って。
 客を盛り上げることは勿論だけれど。自分達も、初めてのハロウィンを目一杯楽しみたいから!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!

冰室・冷桜
おーおー、気合いが入ってる割にはって感じが出てますわねー
折角頑張ってる人らも居ることですし、ちっとは貢献してあげますかー

とは言うものの、ガチめのお化け屋敷やら逃げてる南瓜を捕まえるとかーは向いてませんし
大量に買い食いしまくるのも乙女的にはちょっと……
というわけで、パフェをカスタムできるってーおばけ喫茶にお邪魔しましょうか
ハロウィンっぽい感じの魔女っ子な衣装に猫耳つけましてーっと、いざ出陣

喫茶で注文するハロウィンパフェは仮装に合わせて猫ちゃん魔女
とびっきり可愛い感じにカスタムしたのができましたら、スマホでぱしゃり
そのままSNSやら掲示板に投稿して拡散
めっちゃ美味しくて可愛い~♥みたいな感じでね


 あまり盛り上がっていないというハロウィンイベント会場に足を踏み入れ、くるりと見回してみれば。
「おーおー、気合いが入ってる割にはって感じが出てますわねー」
 確かに盛り上がりには欠けるが、装飾は結構本格的でなかなかの出来であるし、ホラーっぽい雰囲気も出ている。
 ただやはり、盛り上げ役の不在と長期間にしたことが原因で、惰性的になっていることは否めないから。
「折角頑張ってる人らも居ることですし、ちっとは貢献してあげますかー」
 ハロウィンを盛り上げるために、冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)はもう一度、会場に視線を巡らせてみるけれど。
(「とは言うものの、ガチめのお化け屋敷やら逃げてる南瓜を捕まえるとかーは向いてませんし。大量に買い食いしまくるのも乙女的にはちょっと……」)
 どうやって場を盛り上げるか、ふと暫し思案しつつも。
 まずは、やはりハロウィンに外せないものといえば、これ。
(「ハロウィンっぽい感じの魔女っ子な衣装に猫耳つけましてーっと」)
 そう、仮装です!
 そしてすちゃりと猫耳魔女っ子に仮装すれば――いざ出陣。
 というわけで、冷桜が向かうのは。
「パフェをカスタムできるってーおばけ喫茶にお邪魔しましょうか」
 映えること間違いなしな、ハロウィンカスタムパフェがいただけるというお化け喫茶へ。
 ミイラ男に案内された席に着いて、棺桶型のメニューをぱらりと開き注文を済ませた後。
 暫し待てば、テーブルに運ばれてくるのは――仮装に合わせた、猫ちゃん魔女パフェ。
 チョコレートの三角帽子にココナッツチュイルの三日月、キュートな黒猫やジャックオランタンのクッキーが乗せられていて。
 グラスの中には、南瓜と紅芋をメインにしたハロウィンカラーのアイスやクリームが。
 そんなとびっきり可愛い感じにカスタムできたパフェを、スマホでぱしゃりと激写して。
 冷桜は撮れた映え画像をSNSやら掲示板に投稿、すかさずそのまま拡散する。
「めっちゃ美味しくて可愛い~♥ みたいな感じでね」
 これぞまさに、女子中学生らしい有効的な盛り上げ方である。
 そして早速沢山ついた、いいね! やコメントを見れば、成果は上々のようだから。
 違う角度から何枚か写真を撮った後、その美味しさをレポするべく――猫ちゃん魔女パフェを、いただきます!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

ギィース・エレクレ
【CANVAS】

最凶のお化け屋敷!
レジーナちゃん張り切ってるけどお化け屋敷大丈夫?

本当に凝ってるお化け屋敷だねぇ

リアルな髑髏だね
震えてあたたかい
どんな仕組みだろ?電池?それとも何か生き物?
これ売れるかなぁ?と髑髏を色んな角度で眺めて
ん?意外と売れんだよ
おぉ!壁から出てきた!!
リアルだね、特殊メイク?
あはははっ、追っかけて来たよー!
ほら逃げろー
彼女の手を掴んであっちへこっちへと逃げる

楽しかったねぇ
大丈夫?ホラーゲーム好きなの?
ほら作り物だし
それに悪い人間の方が怖いからねぇ


しゃがんでぐったりしてる彼女を見ながら
ふふっ、怖がってるレジーナちゃん可愛かった
はーい!
叫んで喉渇いたでしょ?何か飲もうか?


レジーナ・ネイサン
【CANVAS】
お化け屋敷といったら最凶の方でしょう
よっしゃ行くよギィース

ふ…ふん、中々雰囲気あるじゃないの

え、この髑髏、持ってないとダメなの?
めちゃくちゃ震えてるんですけど!?あたたかいし!
生き物って。恐ろしい事言わないで…
売れてもハロウィン限定じゃない?
って壁ぶち破って何か出てきたが!?
うわ追っかけてきた
最近のゾンビはアグレッシヴだなああ!?
手を引かれて脱兎

ぜえ、はあ…
ホラーゲームは割と平気なんだけど
違う怖さや驚きがあるな、最凶お化け屋敷
ギィースは…平気そうだね
…ばぁか
それを忘れて
怖いって叫ぶのがお化け屋敷の楽しみ方だろ?

何か言ってるような気もするけど
あー喉疲れた
膝笑ってるんで手、貸して?


 あまり盛り上がっていないというハロウィンイベントも、少し活気が出てきた気がするから。
 それをさらに盛り上げるために、会場を歩むふたりが向かうのは。
「お化け屋敷といったら最凶の方でしょう」
 そう、お化け屋敷……しかも最凶だと謳われている方です!
 そんな意気揚々と最凶お化け屋敷へ向かうレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)と並んで歩きながら。
「最凶のお化け屋敷! レジーナちゃん張り切ってるけどお化け屋敷大丈夫?」
 ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)はそうふと訊いてみるけれど。
 こくりと大きく頷いてみせるレジーナに迷いはない。
 ということで!
「よっしゃ行くよギィース」
 早速、いざ最凶お化け屋敷の中へ! ……入ったものの。
「ふ……ふん、中々雰囲気あるじゃないの」
「本当に凝ってるお化け屋敷だねぇ」
 思いのほか暗く、予想以上におどろおどろしくて。
 そろりと周囲を見回すレジーナに、ギィースは見つけたあるものを手渡す。
「ん? ひとりひとつずつ持って行け、だって。はい、レジーナちゃん」
「え、この髑髏、持ってないとダメなの?」
「リアルな髑髏だね」
 やたら良く出来ている髑髏を。
 しかも刹那――カタカタカタ、と。
「めちゃくちゃ震えてるんですけど!? あたたかいし!」
「震えてあたたかい。どんな仕組みだろ? 電池? それとも何か生き物?」
 音を立ててものすごく震えはじめる、何だか生暖かい髑髏。
 そんな髑髏を興味深く見つめつつも言ったギィースに、思わずふるりと首を振るレジーナ。
「生き物って。恐ろしい事言わないで……」
「これ売れるかなぁ?」
 そしてギィースはくるくる、カタカタいっている骸骨を色んな角度から眺めてみて。
「売れてもハロウィン限定じゃない?」
「ん? 意外と売れるんだよ」
 そうじいっと引き続き、骸骨を品定め……していたら。
 ――ガアアアッ!
「おぉ! 壁から出てきた!!」
「って壁ぶち破って何か出てきたが!?」
 ふたり同時に声を上げ、ぶち破られた壁へと視線を向ければ。
「リアルだね、特殊メイク?」
 勢いよく飛び出してきたのは、これまた超リアルなゾンビ!
 しかも、ただ出てきただけではありません。
「うわ追っかけてきた!」
「あはははっ、追っかけて来たよー!」
「最近のゾンビはアグレッシヴだなああ!?」
 グアアァ! と唸りながらも、めっちゃ追いかけてきます!?
 そんな迫るゾンビを後目に、ほら逃げろーって。
 ギィースはレジーナの手を掴んで、あっちへこっちへと。
 本気で追いかけてくるゾンビから、キャッキャ全力で逃げます!
 そして何とか、ゾンビに捕まらず無事に逃げきれば。
「楽しかったねぇ」
 そう笑むギィースに手を引かれたまま、ぜえ、はあ……と。
 肩で息をしながらも、レジーナは大きく息を吐いて。
「ホラーゲームは割と平気なんだけど。違う怖さや驚きがあるな、最凶お化け屋敷」
「大丈夫? ホラーゲーム好きなの?」
 自分の顔をひょこりと覗き込む彼をちらり。
「ギィースは……平気そうだね」
 まだ少しドキドキしている胸を落ち着かせながらも、普段と何ら変わりない様子にそう呟きを落とせば。
 小さく首を傾けつつ、やっぱりいつもと同じように笑って返すギィース。
「ほら作り物だし」
 ……それに悪い人間の方が怖いからねぇ、って。
 そんな彼の言葉に……ばぁか、と。
 レジーナは大きく息をついてから、続ける。
「それを忘れて、怖いって叫ぶのがお化け屋敷の楽しみ方だろ?」
 ぺたんとしゃがんで、ぐったりとしながらも。
 いや、ギィースはギィースなりに。
「ふふっ、怖がってるレジーナちゃん可愛かった」
 この最凶なお化け屋敷を、ある意味とても満喫しているのである。
 そんな彼に……何か言ってるような気もするけど、なんて。
 にこにこ自分を見つめているギィースの呟きも、ろくに聞こえないくらいに。
 レジーナは心身共に大きな疲労感を覚えながらも。
「あー喉疲れた」
 わーきゃー沢山叫んで喉も枯れ気味だし。
 ゾンビから逃げる為に、全力ダッシュもしたから。
 ……膝笑ってるんで手、貸して?
 そうギィースに手を伸ばせば。
 ……はーい! と再び彼に手を引かれて。
「叫んで喉渇いたでしょ? 何か飲もうか?」
「そうだね……ってまた!?」
 振り切ったと思ったゾンビがまた追いかけてきます!?
 ということで、ハロウィンドリンクで喉を潤すために、再びゴール目指して猛ダッシュです!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】がLV2になった!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!

九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加

子供同然の子供達の世界をもっと良く知る為にハロウィンイベントを楽しんで見ようかね。西洋の魔女風のローブに光るカチューシャを装着。

エアハルト、お化け喫茶入ろうか。故郷が妖怪だらけだったので、目玉型の団子とかお化けイカの焼きイカは良く出来てると感心。エアハルトは少々目を丸くしてるが。試験管のベリージュース・・・勇気いるけど飲んでみるかい?

地元の人達が気合い入れて作ってくれた食事を頂きながら、お化け屋敷から聞こえてくる悲鳴や南瓜頭の追いかけっこで楽しそうな人達を見て微笑む。

ああ、皆楽しそうだねえ。こういう時間こそ大事だ。エアハルトもそう思うだろ?


エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加

この世界を故郷としている子供の様に思っている若者達によると、ハロウィンは盛り上がるとか。魔法使いのローブで雅と参加しましょう。

ふむ、お化けが経営するお化け喫茶。目玉型の串団子や真っ黒になったイカ墨パスタに目を白黒。良く出来てますね。普通に美味しく食べれるのが凄い。試験管グラスに入ったベリージュースですか?案外平気ですよ。雅はこういうのに驚くんですね。意外です。

私達と同じ復讐者の方達も多く来ているようで、お化け屋敷も盛り上がってますね。何か向こうで追いかけっこもしているようで。

ええ、こういう催しは盛り上がるのが一番です。私も笑顔になりますし。


 ハロウィンというイベントのことは、聞いた話としては知っている。
「この世界を故郷としている子供の様に思っている若者達によると、ハロウィンは盛り上がるとか」
 毎年このディヴィジョンや新宿島でこの時期、大変盛り上がりをみせるというハロウィンであるが。
 エアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)がぐるりと視線を巡らせてみるこの会場は人の姿こそ沢山あるものの、イマイチ盛り上がってない様子。
 それは、盛り上げ役が不在なことと怠惰なるベリアルが下手に長期間にしたせいで、スタッフ達がだらけてしまっているようだ。
 とはいえ、イベント自体はなかなか趣向が凝らされており、雰囲気は抜群。
 あとは盛り上げる人がいれば、きっと人も集まって、本来の盛り上がりを取り戻すだろうから。
「子供同然の子供達の世界をもっと良く知る為にハロウィンイベントを楽しんで見ようかね」
 九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)もエアハルトと共に、ハロウィン会場へと足を踏み入れてみる。
 そして郷に入っては郷に従え、ともいうから。
 エアハルトは魔法使いのローブを、雅は西洋の魔女風のローブに光るカチューシャを装着して。
 周囲の皆に倣って、ふたりもばっちり仮装して臨みます!
 そして今日は魔法使いと魔女に変身したふたりが向かってみるのは。
「エアハルト、お化け喫茶入ろうか」
「ふむ、お化けが経営するお化け喫茶」
 色々なハロウィンスイーツが楽しめるという、おばけ喫茶。
 特殊メイクをしたゾンビ店員に席を案内され、気になるものをそれぞれいくつか見繕ってみれば。
 雅は運ばれてきた甘味をじいと見つめ、思わず感心してしまう。
 さすがサブカルの聖地、目玉型の団子もお化けイカの焼きイカも、故郷が妖怪だらけだったという彼女が良く出来ていると思うほどの出来である。
 そしてエアハルトも、運ばれてきたメニューを眺めてみるけれど。
「良く出来てますね。普通に美味しく食べれるのが凄い」
 そう紡ぐ彼を、雅はちらり。
 言葉通り、自分と同じくその出来に感心している様子であるものの。
(「エアハルトは少々目を丸くしてるが」)
 隣の相棒は、やたらリアルな目玉型の串団子や真っ黒になったイカ墨パスタに、目を白黒。
 そんな彼の様子を見遣りながらも、雅はふと首を小さく傾けて。
 次に目を向けたのは、試験官に入った、まるで血の様に真っ赤な液体。
「試験管のベリージュース……勇気いるけど飲んでみるかい?」
 そうちょっぴりおそるおそる手に取る彼女に、今度はエアハルトが瞳を細めて。
「試験管グラスに入ったベリージュースですか? 案外平気ですよ」
 ……雅はこういうのに驚くんですね。意外です、なんて。
 試験管グラスを手に取って、カチリと彼女と乾杯を。
 そしてふたり揃って飲んでみれば、口に広がる甘酸っぱくて濃厚な味わい。
 それから、目玉団子や焼きイカにイカ墨パスタ、中野区の人たちが拘りと気合いを入れて作ってくれた食事をいただきながらも。
 賑やかになってきたハロウィンイベントの風景を眺め、微笑むふたり。
「私達と同じ復讐者の方達も多く来ているようで、お化け屋敷も盛り上がってますね。何か向こうで追いかけっこもしているようで」
「ああ、皆楽しそうだねえ。こういう時間こそ大事だ。エアハルトもそう思うだろ?」
 お化け屋敷から聞こえてくる悲鳴や南瓜頭の追いかけっこをする人達は、見ていてとても楽しそうで。
 そして雅の問いに、エアハルトもこくりと頷いて返す。
「ええ、こういう催しは盛り上がるのが一番です」
 ……私も笑顔になりますし、と。
 自分達も今、こうやってハロウィンを一緒に楽しんでいるのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!

帷・カラス
【鴉と姫】

さて、ここが学園か!
はは!ハロウィンどころか葬式みたいな空気になってるぜ
盛り上げて行かねぇとなぁ
桃ちゃんよ!
俺達は最恐お化け屋敷にいくぜ
勿論一番怖いコース

おや?もしかして桃ちゃん…怖いのか?
なんて、どうみても怖がってる小さな姫さんをからかうと可愛くて…ふるふる震える姿は、まさに兎だな
そんな俺は帽子屋だよ

さくさくと先に進んでいく
ちらっと横目でみれば、ちょっとした事で桃ちゃんが飛び跳ねたり悲鳴をあげたり…こりゃあ可愛いな
怖がる人がいれば、やる気もでてくるか?
抱えたくなるが敢えてここは…我慢だ
俺も思わず笑っちまうが楽しんで驚いていこう

出口まで辿り着いたら、小さい口に甘い目玉飴を
ほら
ご褒美だ


上巳・桃々姫
【鴉と姫】

ここが学び舎ですのね
わたくし初めてですわ
おどろおどろしい

お、お化け屋敷など恐るるに足らずですわ
カラス殿!何勝手に最恐こーすを選択しているのですの?!

こ、怖くないですわ
雪兎の仮装のわたくし
付けしっぽがぶるぶるしているのは
まだバレてはいないはずでしてよ
まぁカラス殿のこと
きっとわたくしを直ぐに抱えあげ──待つですの!
さっさと一人で先に進むのは紳士ではありませんわ

飛び出してくるお化けに
悲鳴あげ飛び跳ねるも咳払いして誤魔化して進む
涙目になってるのは欠伸でしてよ

悲鳴を上げる度にカラス殿が面白がっているような

ひゃ?!
息も絶え絶えで館からでれば
甘い、お菓子のご褒美が

……ん、トリックオアトリートですの


 何となく、お互いにふんわりとは知っている。けれど、ふたりとも知らぬも同然の場所。
「さて、ここが学園か!」
 そう……帷・カラス(神遣・g08316)の言う通り、やって来たのは中野区にある学校。
 けれど、学校は学校でも、ただの学校ではない。
 上巳・桃々姫(ひいな・g08464)もきょろりと周囲を見回してみて。
「ここが学び舎ですのね。わたくし初めてですわ」
 珍妙な南瓜や不気味なお化けの飾りを見れば、春色抱く桃の瞳を思わずぱちくり。
 ……おどろおどろしい、って。
 そんな、そろりと様子を窺うような桃々姫にカラスは笑って。
「はは! ハロウィンどころか葬式みたいな空気になってるぜ。盛り上げて行かねぇとなぁ」
 今だけのおばけの学校を盛り上げるべくこれから行く場所を口にする。
「桃ちゃんよ! 俺達は最恐お化け屋敷にいくぜ」
 ええ、いざ向かうはお化け屋敷!
 そしてカラスの言葉に、一瞬固まる桃々姫だけれど。
「お、お化け屋敷など恐るるに足らずですわ」
「勿論一番怖いコース」
「カラス殿! 何勝手に最恐こーすを選択しているのですの!?」
 ちょっぴり強がってみせるも、思わずすぐに声を上げてしまう。
 カラスはそんな桃々姫に、大きく首を傾けてみせて。
「おや? もしかして桃ちゃん……怖いのか?」
「こ、怖くないですわ」
 桃々姫は咄嗟に彼へとそう返すも……仮装でちょこりと付けている雪兎の付けしっぽがぶるぶる。
 いや、でもしっぽが震えているなんてこと、きっとまだカラスにはバレてはいないはず――。
(「……ふるふる震える姿は、まさに兎だな」)
 普通にバレています。
 いえ、どうみても怖がっている小さな姫さんをからかうと可愛くて。
 ぷるぷるしている雪兎さんを楽し気に眺めるそんな今の彼は、帽子屋です。
 そして一番怖いお化け屋敷へといざ足を踏み入れつつも。
 でも、桃々姫には分かっているから。
(「まぁカラス殿のこと。きっとわたくしを直ぐに抱えあげ――」)
 いつでも抱えられる態勢をそうっと取った矢先。
「!? 待つですの!」
 さくさくと先に進んでいくカラス。
 そんな彼に慌ててついていきながらも。
「さっさと一人で先に進むのは紳士ではありませんわ……ひゃあっ!?」
 びょんっと飛び出してきたおばけに、早速悲鳴を上げる桃々姫。
 けれど自分を見ている彼に気が付けば、こほんとひとつ咳払いして。
「涙目になってるのは欠伸でしてよ……きゃっ!」
 誤魔化そうとした刹那、今度はガタガタッと急に聞こえた物音にびっくりして、ぴやっと飛び跳ねる。
 そんな姿をちらっと横目でみていれば。
 ……こりゃあ可愛いな、って。
 いちいち些細なことで大きなリアクションを取る姿に、ほこほこ。
 いや、彼女が期待していたように、抱えて歩いても構わないのだけれど。
 今回の目的は、ハロウィンイベントを盛り上げることだから。
(「怖がる人がいれば、やる気もでてくるか?」)
 ……抱えたくなるが敢えてここは……我慢だ、と。
「わ、ひゃあっ!」
 心を鬼にしてその様子を見守れば、再び上がった悲鳴に思わず笑ってしまう。
 というわけで、楽しんで驚いていこう、と。
 置いて行かない程度に、でも引き続きさくさくと進むカラス。
 そんな彼に懸命についていきながらも、桃々姫はちらり。
(「悲鳴を上げる度にカラス殿が面白がっているような」)
 そうは思うも……でもとにかく、出口まで辿り着くことに必死な桃々姫であった。
 そして息も絶え絶え、何とかゴールすれば。
「ほら、ご褒美だ」
「ひゃ!?」
 小さい口にころり、そっと放られたのは甘い目玉飴。
 そんなカラスからご褒美を貰った桃々姫は、ちゃんと知っているから。
 ……ん、トリックオアトリートですの、って。
 ハロウィンに唱える魔法の呪文を。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV4になった!
【ドレイン】がLV3になった!

タオタオ・ザラ
【まのもの】
仮装は西部劇のカウボーイ
こんなガラの悪いカウボーイ居るか
バンディットじゃねえかタオの場合
拳銃型クラッカーは、なんだこれと紐を引っ張り自滅
思わず目をぱちくり、なんだこれ

それにしても
チャンピオンたって中野区限定かつ自称なんじゃろ
どんだけ凄いんかね、と言いつつも
どちらかというと勝るのは好奇心より食欲

目に付いたハロウィンスイーツは片っ端から逮捕、胃袋に収容
クラッカーの音と、賑やかで楽しそうな声が聞こえたら
ン?ぱんぷきんナントカ居たー?
こっちに逃げてきたら足引っ掛けようとするくらいのゆるい援護
殺る気がない?
すまんな、あっちこっちのスイーツがタオのこと誘うもんで!
ほれ一個分けてやろう、あーん


サアシャ・マルガリタ
【まのもの】
西部劇のカウボーイ風仮装です!
ウェスタンハットに革のベスト、赤いスカーフでバッチリ決めるですよう!
記念撮影? わーい撮る撮るー!

食べ物の屋台もいっぱいあるですねぇ。んふふ、見た目アヤシイですけど匂いはおいしそう…
はっ、南瓜頭発見の合図!?(リドリーのクラッカー音に振り返る)
トリックオアトリート! 神妙にお縄につけです!(腰に下げていた捕縛縄を近くの柱に引っかけ通せんぼ作戦)
懸賞金(お菓子)はサアシャが頂きーですよーう!(他の面子の妨害を横目に全力ダッシュ)

…アリア、ヒールでパルクールしてるですつよい…!
タオちゃん、もっと殺る気出して!
え、一個くれるです?…仕方ないですねぇ、あーん!


リドリー・バーディ
【まのもの】
カウボーイファッションに拳銃型クラッカーを二挺
赤いハットで格好良くキメるよ!
集合写真撮ろ! カウボーイ軍団参上!皆カッコいい!
あは、拳銃は自分に向けちゃダメだよ、タオタオ!

鬼ごっこチャンピオン捜索ついでに露店見て回ろう!
吸血鬼が売ってる赤いジュースとか魔女が作った食べ物とか絶対ヤバいやつなんだけど!
あっ僕あれがいい!電球サイダー! 何これ超光ってる!でも美味しい!ウケる!!
ノスリの悪戯に笑いつつ、目玉を齧る良空に目をぱちくり

南瓜頭を見つけたら拳銃クラッカーを天に向けて発射!
いたよ皆! 今めっちゃ早撃ちだったよね、僕!
サアシャもアリアも反応が早い!
優しく!優しく捕まえてあげて!


印歌・良空
【まのもの】の皆さんと

ポンチョを羽織ったカウボーイ風の仮装で参戦です
いつものお洋服より動きやすいわぁ
お写真は賛成です、リドリー君の所に集まりましょう

南瓜頭さんが来るまではウチも食べ物を楽しみたいです
電球に試験管…けったいな飲み物がたくさんやねぇ
ウチ、目玉の形の串団子が食べたいわぁ
ノスリ君のお目目が…?!あ、お団子ですか…吃驚したわぁ

おや?クラッカーっちことは南瓜頭さん見つかりました?
なんや皆さんやる気ですね
ウチも邪魔するくらいならできるやろか

持ってきた縄を使って逃げ道を絞られへんか試してみます
あとは皆さんが追いかけてくださってるんでウチは奇襲をかけてみましょう

物陰からクラッカー発射です……!


ノスリ・アスターゼイン
【まのもの】

西部劇の保安官
ウェスタンハットにベスト
拳銃型クラッカーは撃つとキラキラ、ラメの星が舞う

パンプキンガ―の捕り物劇に意気揚々
揃いの仮装が気合いの証!

良いねぇ
似合うじゃない、皆

くるくる
指で拳銃を回し
構える仕草で狙いを定めたのは南瓜頭――ではなく
出店の品々

端から端まで楽しまなくてはね!

色鮮やかだったり
味の想像がつかなかったり
眼玉風の菓子を目元から落とすお約束をしてみたり
電球サイダーを頭上に掲げて閃きごっこをしたり
ハロウィンスイーツの奇抜さと美味さに終始ご満悦

おー、早撃ち!

格好良いよと片目を瞑る間にも
パンプキンガーを追い掛けて
さぁさ皆で挟み撃ち
囲んじゃおう

捕獲後は拳銃を天に
祝砲一発
景気良く!


アリア・パーハーツ
【まのもの】の皆と!

保安官イメージの衣装、黒尽くめに赤いルージュ
高めのヒールでなんかちょっと間違ってる?仮装だもん!
あは、皆格好いいね!
お、写真いいねえ(リドリー君を中心に集合)

おお、美味しそうなのいっぱい
電球サイダーなにそれおもしろ…おいしい?
試験管にジュース入ってる!あれ飲もうっと!
……ららさんがおめめたべてる(きょとん)

南瓜頭、……ってあれじゃん!(クラッカーの音に振り返る)

待てーぃ!
ヒールだからって遅いと思うなよ!(パルクールもお手の物)

持ってきた縄を張り巡らせて
こっそり「蜘蛛の糸」で爆竹を鳴らすトラップを仕込む
追い込み漁みたいだね?

もう逃げ場なんてないのだぜ!(皆で協力して確保!)


 何だか惰性的になっていて、盛り上がりに欠けるハロウィンイベントであったが。
 そんな中、人々の目が自然といってしまうほど目立つ面々が満を持して会場に降り立つ。
 それは西部劇の世界から飛び出してきたような、それぞれの個性が光る保安官やカウボーイ達である。
 サアシャ・マルガリタ(えいえいお!・g05223)の本日の装いはウェスタンハットに革のベスト、首元にくるりと赤いスカーフもバッチリ決まっている王道のカウボーイ風。
「いつものお洋服より動きやすいわぁ」
 印歌・良空(沙羅双樹の夜想詠・g05874)は同じカウボーイでも、ひらり揺れるポンチョを羽織ったメキシカンスタイル。
 そしてアリア・パーハーツ(狂酔・g00278)も保安官に扮してみたけれど。
「なんかちょっと間違ってる?」
 でもすぐに……仮装だもん! と気にしない。
 高めのヒールに黒尽くめの衣装、赤いルージュが大人っぽくてよく似合っています!
 そんな女性陣に、男性陣も勿論負けてはいません。
 ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)もアリアと同じ、西部劇の保安官。ウェスタンハットにベスト姿は、逮捕されたい人が後を絶たなそうで。
 赤いハットがまた格好良く決まっているリドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)はカウボーイファッション。その手にすちゃりと握られているのは二挺の拳銃。二丁拳銃のガンマンです!
 そしてじゃらりと装飾をつけてみたタオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)も流石完璧に着こなしている。
「こんなガラの悪いカウボーイ居るか」
 ……バンディットじゃねえかタオの場合、なんて。
 本人も認めるほどの見事なバンディット――ではなく、西部劇のカウボーイなのです!
 そんな、それぞれ個性溢れる衣装だけれど、でもコンセプトは同じのお揃いで。
 ……揃いの仮装が気合いの証!
 大きく頷くノスリは皆と共に意気揚々。
 だってこれから繰り広げられるのはそう――イベントのお尋ね者・パンプキンガ―の捕り物劇!
 けれど、その前に。
「良いねぇ。似合うじゃない、皆」
「集合写真撮ろ!」
「あは、皆格好いいね! お、写真いいねえ」
「記念撮影? わーい撮る撮るー!」
「お写真は賛成です、リドリー君の所に集まりましょう」
 皆で大集合、記念撮影タイムです!
 というわけで、カメラを構えるリドリーの元へと集まって寄り添って。
 ……カウボーイ軍団参上! 皆カッコいい!
 そうセットしたセルフタイマーがカウントダウンをはじめて、はいポーズ……となる直前であった。
「……なんだこれ」
 タオタオは揃いで渡されている拳銃型クラッカーから垂れている謎の紐にふと気付いて。
 何気に引っ張ってみれば――パーン!!
「! なんだこれ」
 二度目のなんだこれと共に、思わず目をぱちくり。
 同時にシャッターがぱしゃりと切られれば、キラキラなラメの星が舞う、びっくり顔なみんなの基調ショットが。
「あは、拳銃は自分に向けちゃダメだよ、タオタオ!」
 けれどそんな自滅したタオタオに笑いながら、リドリーは気を取り直して。
 次の1枚は皆でばっちり決めポーズ!
 そして記念撮影も終われば、くるくると指で拳銃を回して。
 すちゃりと構える仕草でノスリが狙いを定めるのは、早速発見したターゲット。
 そう、例の南瓜頭――ではなく。
「端から端まで楽しまなくてはね!」
「鬼ごっこチャンピオン捜索ついでに露店見て回ろう!」
 盛り上げ役がいないためイマイチ繁盛はしていないが、見ればどれもこれも逮捕して確保したくなるようなハロウィン屋台の品々です!
 ある意味やる気満々なノスリの声に、リドリーも勿論賛成して。
 そんなリドリーの言葉を聞いて、ふと首を首を傾けるタオタオ。
「それにしても、チャンピオンたって中野区限定かつ自称なんじゃろ」
 ……どんだけ凄いんかね、なんて言いつつも。
 彼の興味もやはり、南瓜頭の自称チャンピオンへの好奇心よりも、どちらかというと勝るのは断然食欲です!
「南瓜頭さんが来るまではウチも食べ物を楽しみたいです」
「食べ物の屋台もいっぱいあるですねぇ」
 そうほわほわ笑む良空に、サアシャもきょろきょろ。
 屋台グルメというだけで心躍るのに、なんていったってこれはハロウィンイベントなのだから。
「吸血鬼が売ってる赤いジュースとか魔女が作った食べ物とか絶対ヤバいやつなんだけど!」
「んふふ、見た目アヤシイですけど匂いはおいしそう……」
 サブカルの聖地の住民が本気を出した、凝ったホラーテイストのものがずらり。
 リドリーはそんな吸血鬼や魔女の売る妖しい食べ物や飲み物をぐるりと見遣りながらも。
「あっ僕あれがいい! 電球サイダー!」
 特に目を引かれた屋台へと駆け寄って、早速確保!
 しゅわしゅわでピカピカな、電球サイダーを。
「何これ超光ってる! でも美味しい! ウケる!!」
 そうリドリーがきゃっきゃ電球サイダーを味わっているその隣で、ノスリも何気にひとつ受け取れば。
 ――ピカーン!
 電球サイダーを頭上に掲げて、閃きごっこ??
 そんなピカピカサイダーを飲んでみるリドリーや、頭上がピカンピカンしているノスリを見遣って。
「おお、美味しそうなのいっぱい。電球サイダーなにそれおもしろ……おいしい?」
 アリアはそう首を傾けるけれど。
 吸血鬼が売っている血のように真っ赤なドリンクを見つけて。
「試験管にジュース入ってる! あれ飲もうっと!」
 試験官グラスに注がれたベリージュースを飲む姿は、なんだかとても様になっている。
 そんな沢山のハロウィンメニューを次々と確保する皆をくるりと見回しながらも。
「電球に試験管……けったいな飲み物がたくさんやねぇ」
 マイペースにとてとて良空が向かった屋台で買ってみたのは。
「ウチ、目玉の形の串団子が食べたいわぁ」
 何気に一番ハードルが高そうな、やけにリアルな目玉型串団子。
 そして受け取った目玉団子と暫しお見合いしていれば、ふと視線の端で――ぽろりっ。
「……おっと」
「ノスリ君のお目目が……!?」
 ノスリの目玉がついうっかり零れ落ちちゃいました!?
 そんな衝撃的な出来事に、思わず琥珀色の瞳を見開いてぱちりと瞬きする良空だけれど。
「なーんてね」
「あ、お団子ですか……吃驚したわぁ」
 そうホッとすれば、自分の手元の目玉団子をぱくり。
 ノスリの悪戯に笑いつつも、躊躇なくほわりと目玉を齧る良空に今度はリドリーが目をぱちくり。
「……ららさんがおめめたべてる」
 アリアもはむはむ目玉を美味しそうに食べるその姿に、きょとん。
 そんな色鮮やかだったり、味の想像がつかなかったり、奇抜だったりするハロウィンスイーツやドリンクの面白さや美味さに終始ご満悦の皆であったが。
 刹那、ハッといち早く反応を示したのは、リドリー。
 そして――パァンッ! と天へと向けて発射されるのは、拳銃クラッカー。
 ちょっとフライングで自爆しちゃったりもしたけれど、これは予め皆で決めていたサイン。
 南瓜頭を見つけたという合図である!
 というか。
「いたよ皆! 今めっちゃ早撃ちだったよね、僕!」
「おー、早撃ち!」
 さすがは二丁拳銃のガンマン、めっちゃ早撃ちでした!
 そんなリドリーに、格好良いよとぱちりノスリが片目を瞑る間にも。
「南瓜頭、……ってあれじゃん!」
「はっ、南瓜頭発見の合図!?」
 瞬時にクラッカーの音に反応して振り返るアリアとサアシャ。
 目に付いたハロウィンスイーツを片っ端から逮捕して、胃袋に収容していたタオタオも。
 はむはむドクロソフトクリームを堪能しながらも、クラッカーの音と賑やかで楽しそうな声に気付いて。
「ン? ぱんぷきんナントカ居たー?」
「おや? クラッカーっちことは南瓜頭さん見つかりました?」
 目玉団子を美味しくいただいた良空も、いち早く駆け出した面々が向かう方へと視線を。
「トリックオアトリート! 神妙にお縄につけです!」
「さぁさ皆で挟み撃ち。囲んじゃおう」
「……!!?」
 そんなすごい勢いで追ってくるカウボーイや保安官に気付いて、慌てて逃げ出す南瓜頭。
 けれど、お尋ね者の追跡もお手の物!?
「待てーぃ! ヒールだからって遅いと思うなよ!」
「……アリア、ヒールでパルクールしてるですつよい……!」
 高いヒールでエクストリーム追跡するアリアに、サアシャは瞳を瞬かせるも。
 すかさず腰に下げていた捕縛縄を近くの柱にぐるぐると引っかけ、通せんぼ作戦!
「サアシャもアリアも反応が早い!」
「なんや皆さんやる気ですね。ウチも邪魔するくらいならできるやろか」
 リドリーと良空もすばしっこく逃げる南瓜頭を確保するべく、先行した皆に続いて。
 タオタオも一応、こっちに逃げてきたら足引っ掛けようとするくらいのゆるーい援護はするつもりだけれど。
「タオちゃん、もっと殺る気出して!」
「殺る気がない? すまんな、あっちこっちのスイーツがタオのこと誘うもんで!」
 そして甘くて美味しい戦利品をひとつ摘まんで。
「ほれ一個分けてやろう、あーん」
「え、一個くれるです? ……仕方ないですねぇ、あーん!」
 可愛いカウボーイをスイーツで買収??
 逃げるパンプキンガーは流石はチャンピオン、人混みを利用してちょろちょろ逃げ回っているけれど。
 何せこちとら、エクストリーム保安官やカウボーイ。
 サアシャが仕掛けた捕縛縄を何とか潜り抜けようとした南瓜頭は、ハッと気付いて方向転換。
 良空が仕掛けてみた縄の存在に気が付いて。
 けれどそれは……逃げ道を絞られへんか試してみます、と。お尋ね者の進む道を限定させるために張られたもの。
 さらに、蜘蛛が獲物を捕らえるが如く。
「追い込み漁みたいだね?」
 ――パパパパーン!
「!!?」
 こっそりアリアが『蜘蛛の糸』で仕込んでおいた爆竹を鳴らすトラップが発動!
 そして確保まであともう少し、というところでダメ押し!
 ――パーン!
 追いかけている皆に気を取られている南瓜頭へと、良空が物陰から拳銃クラッカー発射で奇襲です……!
「!! わっ!?」
 そして完全にびびったパンプキンガーの前へとすかさずアリアが立ち塞がれば。
「もう逃げ場なんてないのだぜ!」
「懸賞金はサアシャが頂きーですよーう!」
 お菓子の懸賞金をいざゲットするべく、他の面子の妨害を横目にサアシャも全力ダッシュ!
 そして、ついに。
「優しく! 優しく捕まえてあげて!」
「なっ、チャンピオンの私がまさか……ふぐっ!?」
 めっちゃガチな面々にリドリーがそう咄嗟に声を掛けた瞬間――皆で協力して、ついにお尋ね者確保!
 刹那、パァンッと景気良く天に響くのは、ノスリが放つ祝砲一発!
 そしてこれまであまり盛り上がっていなかった周囲も、わあっと大きな歓声に沸いて。
 健闘を讃え合い、捕まえたパンプキンガーとも何気に一緒に記念撮影した後。
 お手柄なカウボーイや保安官に渡された、わくわくの懸賞金は。
 パンプキンガーヘッド型キャンディーポットいっぱいに詰まった、宝石や金貨のようなキラキラお宝スイーツ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV2になった!
【未来予測】がLV3になった!
【飛翔】がLV3になった!
【クリーニング】がLV2になった!
【強運の加護】がLV2になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【リザレクション】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【ドレイン】がLV4になった!

エルフリーデ・エーレンフリート
【黒鷲】
★アドリブ歓迎
※身内と一緒なので女性口調

ハロウィン、ね。
元はケルトのお祭りと聞いてたけど、日本だとこうなるのね。

で、この服装は…待ってなにこのフリフリー!?
(宝石イメージのエメラルドな魔法少女姿)
い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
(真っ赤になって顔覆い)

もうオバケなんて視界に入ってない。
なんならオバケもびっくりな叫びっぷり
シャーリーにハグされても叫んでるかもしれない


シャーリー・ラフォルス
【黒鷲】
★アドリブ歓迎

いえーい!!
ご主人様達とハロウィーン!!
「ぐへへ、どんな仮装で……はうっ!!」
わたくしは着替えていたら何故かゴリラの着ぐるみ……あれぇ??
エルフィ様の仮装姿を見て、そんな事は土星までぶっ飛んで忘れてしまう
「ぐへへ……お化け屋敷で、悲鳴をあげて貰うぜでございます」
とりあえずおばけ屋敷へGO!
最凶とゆるかわなんて意味が分からないけど、なんとなく最凶へ
そうえば、軍人×3+元暗殺者1なので耐性がバリバリある事もぶっ飛んで(以下略
「あーエルフィ様ぁーこーわーいー」
ドラミングしながらハグを
「あぁ、エルフィ様~はぁん♥️柔らかいし、甘くて芳醇な香りがして……生きてて良かった!!」


ロイド・テスタメント
【黒鷲】
★アドリブ歓迎

「……ふっ」
あのメイドが用意していた仮装をゴリラの着ぐるみと入れ換えておいて正解でしたね
私は……元から仮装した様にしか見えないので着替えません
(あ、あの表情は……興奮して何もかもがぶっ飛んだ顔ですね。エルフィ様も主様もお似合いですね)
エルフィ様と主、2人の後ろを歩きます
「おばけ屋敷ですか……幽霊とかその土地の精霊が出てくるアトラクションだと」
この地ですと主に映画によくありますね
残念ながら本物より越えないので平気です
「……エルフィ様、失礼します」
バナナ型のクッションをゴリラ(シャーリー)に押し付ける
「皆様、お見苦しいモノを見せてしまい申し訳ございません」
首根っこ掴んで外へ


ヴァイスハイト・エーレンフリート
【黒鷲】
★アドリブ歓迎

「そうですね。カブが元だとか、別の行事ですと白い仮面だとか色々ですね」
そうえば、下の姉様から衣装が……(宝石のサファイアイメージの魔法少女服)
「とても可愛らしい衣装ですね」
着替えて、ロイドにばっちり化粧も髪型もセットして貰いましたが……エルフィの様子が変ですね?
「シャーリーが変なのは元々ですが、エルフィ?大丈夫ですか?」
おばけなんて置いてけぼりにして、悲鳴を上げるエルフィに持っていたコートを着せる
「エルフィ、無理していたのですね」
そうえば苦手だった事を思い出して、暴れるゴリラはロイドに任せて連れ出します
「ほら、ハッピーハロウィーン」
ランタンや黒猫のクッキーを渡します


 あまり盛り上がりをみせていないとはいえ、盛り上げ役が不在なだけでイベントの雰囲気は上々。
 そして同じハロウィンという行事でも、場所や時代が変われば、その内容にも結構な違いがあらわれるもので。
 エルフリーデ・エーレンフリート(蒼銀の砲撃軍人令嬢・g01663)は訪れた会場に興味深く視線を巡らせて。
「ハロウィン、ね。元はケルトのお祭りと聞いてたけど、日本だとこうなるのね」
「そうですね。カブが元だとか、別の行事ですと白い仮面だとか色々ですね」
 ヴァイスハイト・エーレンフリート(死を恐れぬ魔術師・g00112)も、こくりと頷いて瞳を細める。
 そんな主達に付き従いながらも。
 ――いえーい!! ご主人様達とハロウィーン!!
 半端なく滾って最初からクライマックスに盛り上がっているのは、シャーリー・ラフォルス(軍人メイド長・g05277)。
 それもそのはず、だってハロウィンといえばやはりこれ。
「ぐへへ、どんな仮装で……はうっ!!」
 そう仮装です!
 そしてご主人様の仮装姿を妄想しながらも、手に取った衣装に身を包んだシャーリーはハッと気が付く。
 妄想しながら着替えていたから、着終わるまで全く気付かなかったけれど。
 ウホ? と思わず首を傾げてしまう。
(「何故かゴリラの着ぐるみ……あれぇ??」)
 謎にゴリラの着ぐるみを纏っていたから。
 そんな様子を見遣りながらも。
「……ふっ」
 ロイド・テスタメント(元無へ帰す暗殺者・g00322)は小さく笑みを漏らす……計画通り、と。
(「あのメイドが用意していた仮装をゴリラの着ぐるみと入れ換えておいて正解でしたね」)
 ゴリラが爆誕したのはそう、ロイドの策略である。
 そしてそんな己自身の仮装はといえば。
(「私は……元から仮装した様にしか見えないので着替えません」)
 そのままです、ええ。
 けれど確かに、仮装してますって言った方が自然なまである格好。無問題です!
 そしてヴァイスハイトは、ウホウホ言っているゴリラを見遣り、ふと思い出す。
「そういえば、下の姉様から衣装が……」
 ハロウィンといえば、まずは仮装。なので下の姉様が衣装を用意してくれたのだ。
 ということで、ヴァイスハイトとエルフリーデも仮装に着替えてみることにして。
「とても可愛らしい衣装ですね」
 ヴァイスハイトは着てみた衣装姿でくるり、淑やかに回ってみせる。
 キラキラひらひらした、宝石のサファイアイメージの魔法少女服を身に纏って。
 そして、エルフリーデも着替えてみたのだけれど。
「で、この服装は……待ってなにこのフリフリー!?」
 ヴァイスハイトがサファイアならば、彼女は同じく宝石のエメラルド。
 そう、宝石イメージのエメラルドな魔法少女姿である!
 いくら身内と一緒でいつものお堅い口調も少し柔らかくなっているとはいえ。
「い、いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
 容姿端麗な令嬢のはずが、いかにもな軍人気質に育ってしまったエルフリーデにとって。
 自分が着飾る事には免疫皆無、真っ赤になって顔を覆ってしまう。
 そんなぴやっと完全にテンパッている彼女の姿に首を傾けながらも。
「……エルフィの様子が変ですね?」
 ロイドにばっちり化粧も髪型もセットして貰ったヴァイスハイトは、ますますキラキラに。
 そして最初は入れ替えられたゴリラ着ぐるみに疑問を抱いていたシャーリーであるが。
 魔法少女姿で恥じらうご主人様を見れば、己がゴリラであるなんて些細過ぎること。
 そんな事はウッホウホ土星までぶっ飛んで忘れてしまうのであった。
 そしてロイドはそんな彼女を見て察しつつも。
(「あ、あの表情は……興奮して何もかもがぶっ飛んだ顔ですね。エルフィ様も主様もお似合いですね」)
 エルフリーデと主のヴァイスハイト、ふたりの後ろを歩き出す。
 でも、ご主人様の仮装姿だけでも最高に滾るシャーリーなのだけれど。
「ぐへへ……お化け屋敷で、悲鳴をあげて貰うぜでございます」
 悲鳴をあげて怖がる魔法少女なご主人様なんてみたら、冥王星までぶっ飛ぶほど興奮すること間違いなしだから。
 とりあえず4人で、おばけ屋敷へGO!
 お化け屋敷は2種類あるらしく、最凶とゆるかわなんて意味が分からないけど。
 なんとなく入ったのは、最凶の方。
 とはいえ、サブカルの聖地であるという中野区民が拘って作り上げた最凶であるものの。
「おばけ屋敷ですか……幽霊とかその土地の精霊が出てくるアトラクションだと」
 ……この地ですと主に映画によくありますね、なんて。
 残念ながら本物より越えないので平気です、とお化け泣かせすぎるロイドに。
 どこまでも淑やかなサファイアの魔法少女と、違う意味でぷるぷるしているエメラルドの魔法少女、そしてゴリラ。
 何気に軍人3人に元暗殺者1人なので耐性がバリバリであるのだけれど。
「ガアアァ! 可愛い魔法少女をゾンビにしてやる~~」
「……!!」
 急に飛び出してきたゾンビの言葉に、いやあぁぁぁぁぁ!! と再び悲鳴を上げるエルフリーデ。
 可愛い魔法少女だなんて呼ばれて、この姿をゾンビさんに見られたことが、恥ずかしすぎて。
 それからはもう、オバケなんて視界に入っておらず。
 自分の今の姿を思い出すたびに、なんならオバケもびっくりな叫びっぷり。
 そんな、違う意味で絶叫するご主人様に。
「あーエルフィ様ぁーこーわーいー」
 甘えるようにウッホウホと、ドラミングしながらしれっとハグをするゴリラメイド。
「あぁ、エルフィ様~はぁん♥️ 柔らかいし、甘くて芳醇な香りがして……生きてて良かった!!」
 そんなシャーリーにハグされてもまだ叫んでいるエルフリーデ。
 そして完全におばけなんて置いてけぼりにしてぷるぷるしている彼女の様子に、ヴァイスハイトは首を傾けつつも。
「シャーリーが変なのは元々ですが、エルフィ? 大丈夫ですか?」
 悲鳴を上げるエルフリーデに、持っていたコートをそっと着せれば。
「……エルフィ様、失礼します」
「はぁっ、エルフィ様~……ウホッ!?」
 ロイドがぼふっとゴリラに押し付けるのは、バナナ型のクッション。
 そしてその首根っこをむんずと掴んで。
「皆様、お見苦しいモノを見せてしまい申し訳ございません」
 荒ぶるゴリラは、外へと強制退場です……!?
 そんな暴れるゴリラのことはロイドに任せて。
「エルフィ、無理していたのですね」
 そういえば苦手だった事を思い出して、ヴァイスハイトは涙目な彼女へとそっと手渡す。
「ほら、ハッピーハロウィーン」
 やっぱりお化けはそっちのけで――可愛らしいランタンや黒猫のハロウィンクッキーを。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV3になった!
【現の夢】がLV3になった!
【神速反応】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV2になった!

紀・雪名
【なんきょく】 ※アドリブ歓迎
仮装:スーツ+付け八重歯、簡単吸血鬼

意外と手の込んだこともしていますが、人が少ないのはなんとなくが原因でしょうし
手当たり次第、もいいですがやはり僕らだと露店の制覇しながら
いろんな種類を見せつけていけば人も来るのでは…なんて

ぽっぷこーん?…コーンが爆発したやつとは不思議です。
目玉のお団子を赤いベリーのジュースに浮かべたら、もっとそれっぽくなりますね。
真っ黒い食べ物ください…嗚呼、お菓子もいいですね(幾つか【アイテムポケット】へ

意外な一面も見えたりしそうな仲間を激写できたり?
そうですね、お決まりの集合写真は欠かせません
しっかり仮装の役になりきって写ってみせましょう


ガーデニア・ラディーチェ
【なんきょく】
仮装:ヘンゼルとグレーテル

お菓子くれないと、悪戯しちゃうわよ!
どんな悪戯がお好み?
おかしな?お菓子な?
かまどに突き落とす様な、ちょっと刺激的なもの?
うふふ。悪戯とお菓子がわたし達を待っているわね

ソフトクリームに、ベリージュースに
どれも美味しいわ

あら、人鳥さん食べるの躊躇っているの?
見た目がホラーでも、美味しいことには違いがないわよ?
ほら、わたしもロズも元は死体だもの
怖くないわ

のぞみさんと雪名さんが食べてる、目玉のお団子も気になるわね
手が二本じゃ足りないわ
ロズ、持っていてくれないかしら?
(料理を幾つか人形へ)
お土産も忘れずに

恒例の記念写真もにっこり笑顔で
ハッピーハロウィン、なの


箱庭・のぞみ
【なんきょく】
アドリブ歓迎
ピカピカ光る猫耳を装着

学祭に近い雰囲気かと思ったけど、コレは何となくやってる雰囲気がビンビンね。準備はしっかり出来てるのだからあとはノリよね

ハロウィン露店を端から端まで制覇するチャレンジ!私一人じゃ流石に不安だから手伝っては貰うけどね
眉立様はまんじゅう怖いっていうやつ?食べ物だって分かってるなら美味しい食べるだけじゃない?
コレは目玉を模したお団子かしら。正にハロウィンイベントの目玉って言うやつね…!
お店の前で美味しそうに食べればそれだけで集客力あるってものよ。あ、お土産でポップコーン二種類とも追加で!

露店の前で食べ物と一緒に撮影撮影。楽しい雰囲気伝わったかしら?


眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【なんきょく】で行く

ピカ猫耳とつけ髭

うお……何か妙に本格的だな今回の飯、子供泣くんじゃねえのこれ……
え?だって、すんごいリアル……ってそういえばニアちゃん
ホラー余裕で平気だったね
のぞみんと紀も普通に食う感じじゃん
ま、まあ?別に平気ですけどね、俺も

こうなったらノッてやるぜ!大体端から端までコンプするのが
俺達の流儀だからなァ〜〜〜〜
しかし元気がねぇな、なんか盛り上がる事……
ハロウィン露店に協力して貰って大食い大会でもする??
参加賞は希望なんきょくメンバーとインスタントカメラでの撮影とか

うまく盛り上がったら最後は全員で記念撮影すっか


 きっと、初日あたりはまだ少しくらい盛り上がっていたのかもしれないけれど。
 訪れたハロウィンイベント会場の空気は、まさにぐだぐだ。
 いや、装飾のジャックオランタンはよく出来ているし、特殊メイクもなかなかのもの。
 サブカルの聖地である中野区民が手掛けた拘りは、そこかしこから伝わるのだけれど。
 箱庭・のぞみ(サンドボックス・g00611)は今回のイベント会場である学校へと足を踏み入れ、くるりと周囲を見回してみて。
「学祭に近い雰囲気かと思ったけど、コレは何となくやってる雰囲気がビンビンね」
 学園祭とはほど遠い、惰性感溢れる空気に首を傾ける。
 気合の入った学園祭であったとしても、考えなしに長期間にされれば、だらけるのも当然で。
「準備はしっかり出来てるのだからあとはノリよね」
 折角なかなかいい感じの雰囲気は出ているのに、盛り上げ役がいないとなると、拘りの出来を客がまず知ることすらないのである。
 紀・雪名(雪鬼・g04376)もそんなのぞみの声にこくりと頷いて。
「意外と手の込んだこともしていますが、人が少ないのはなんとなくが原因でしょうし」
 イベントを盛り上げるために自分達ができる最良のことを考えてみれば。
 やっぱり、思い当たるのはこれ。
「手当たり次第、もいいですがやはり僕らだと露店の制覇しながら、いろんな種類を見せつけていけば人も来るのでは……なんて」
 そう、人々に何があるのかを知って貰うために、自分達が露店を楽しく回って制覇すること!
 ということで――ハロウィン露店を端から端まで制覇するチャレンジ!
「私一人じゃ流石に不安だから手伝っては貰うけどね」
 そう言いながらも、のぞみがすかさず装着するのは、ピカピカ光る猫耳!
 だって何せこのイベントはハロウィン、盛り上げるのにはきっと仮装は必須。
 雪名も今日は、スーツ姿に付け八重歯の吸血鬼。
 そして、のぞみと色違いのピカピカ光る猫耳につけ髭をちょろりと付けた眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)も、露店制覇チャレンジには異論はないものの。
「うお……何か妙に本格的だな今回の飯、子供泣くんじゃねえのこれ……」
 やたら強い拘りや気合を感じる造形のホラーなスイーツやドリンクに、そう呟きを落とす。
 そんなおどおろおどろしさが良く出ている雰囲気の中。
「お菓子くれないと、悪戯しちゃうわよ! どんな悪戯がお好み?」
 ……おかしな? お菓子な?
 ……かまどに突き落とす様な、ちょっと刺激的なもの?
「うふふ。悪戯とお菓子がわたし達を待っているわね」
 ちょっぴり雰囲気にたじろぐ人鳥とは逆に、ロズリエルと仲良くヘンゼルとグレーテルに扮したガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)は心躍らせつつも、早速露店を見回してみて。
 手にしてみたのは、ドクロチョコが乗ったソフトクリームに試験官グラスに注がれた血の様に真っ赤なベリージュース。
 溶ける前にそれをはむりと口にして、とろり濃厚なジュースもごくりと飲み干せば。
「どれも美味しいわ」
 口に広がる美味しさに、ほわり。
 けれど、何気に難易度高そうな目玉型団子と、じいとお見合いしている人鳥にガーデニアは気付いて。
「? あら、人鳥さん食べるの躊躇っているの?」
「え? だって、すんごいリアル…… ってそういえばニアちゃん、ホラー余裕で平気だったね」
 まだ食べる勇気がちょっと出ない彼に、ガーデニアは笑んで返す。
「見た目がホラーでも、美味しいことには違いがないわよ? ほら、わたしもロズも元は死体だもの」
 ……怖くないわ、って。
 何せニセモノではなくいわば本物だったのだから。
 けれど、平気そうなのは何もガーデニアだけではなく。
「ぽっぷこーん? ……コーンが爆発したやつとは不思議です」
 ポップコーン屋さんのやたら血まみれメイクのゾンビよりも、ぽぽぽーんっと弾けるコーンに興味深々な雪名。
「眉立様はまんじゅう怖いっていうやつ? 食べ物だって分かってるなら美味しい食べるだけじゃない?」
 のぞみも、どこからどう見ても見つめられている気がする目玉を食べるのを躊躇する人鳥の様子に首を傾けた後。
 同じものをひょいっと手にして、同じようにじっと見つめるけれど。
「コレは目玉を模したお団子かしら。正にハロウィンイベントの目玉って言うやつね……!」
 むしろ興味津々、ハロウィンイベントの目玉な目玉に、そう関心したように頷けば。
 試験官グラスのベリージュースと目玉型の串団子を買った雪名は、ひとつ目玉を摘まんでみて。
 ――ぽちゃんっ、ぷかー。
「目玉のお団子を赤いベリーのジュースに浮かべたら、もっとそれっぽくなりますね」
 さらにホラー度ましましです!?
 それから、きょろりと周囲を見回した後。
「真っ黒い食べ物ください……嗚呼、お菓子もいいですね」
 ひとりでさらっと全制覇する勢いです!
 燃費が悪いのでいっぱい食べないとなのです。
 そしてちらり、目玉団子をはむりと普通に口にするのぞみや雪名を見遣って。
「のぞみんと紀も普通に食う感じじゃん」
 ……ま、まあ? 別に平気ですけどね、俺も、なんて。
 まだ自分をガン見している気がする目玉団子から、さり気なくそっと視線を逸らす人鳥であった。
 けれどそんな串団子に興味を示すガーデニア。
「のぞみさんと雪名さんが食べてる、目玉のお団子も気になるわね」
 でも、ソフトクリームや試験官ベリージュースで両手が塞がってしまっているから。
「ロズ、持っていてくれないかしら?」
 料理を幾つか彼にお任せして。
 気になる目玉団子にピカピカ電球ソーダ、お土産も忘れずに調達して。
「お店の前で美味しそうに食べればそれだけで集客力あるってものよ」
 ホラーなスイーツを抵抗なくもぐもぐと口に運びながら、のぞみもゾンビ店員に告げる。
「あ、お土産でポップコーン二種類とも追加で!」
 元々のスイーツの造形もインパクトがあるだけあり、さらにそれを豪快に美味しそうに買っては食べる人たちがいるとなれば。
 自然と人々からも注目され、自分も買ってみようかな、という人もでてきている。
 そんな周囲の様子を見回し、人鳥は腹を括る。
「こうなったらノッてやるぜ! 大体端から端までコンプするのが、俺達の流儀だからなァ〜〜〜〜」
 ということで……目が合わないように、目玉団子だってぱくり!
 食べてしまえば、なかなか美味な味です。
 そして男に二言はないと、端から端まで食べ歩きながらも。
「しかし元気がねぇな、なんか盛り上がる事……」
 屋台に興味を持ち始める人は増えているが、こう、どかんと盛り上がるような感じではまだないから。
 暫し考えて、こう提案してみる人鳥。
「ハロウィン露店に協力して貰って大食い大会でもする??」
 ……参加賞は希望なんきょくメンバーとインスタントカメラでの撮影とか、なんて。
 ということで始まるのは、なんきょくメンバーチェキ会が参加特典の、チキチキ大食いハロウィン大会!?
「意外な一面も見えたりしそうな仲間を激写できたり?」
 そうこてりと首を傾けつつ雪名も言えば。
「うまく盛り上がったら最後は全員で記念撮影すっか」
「そうですね、お決まりの集合写真は欠かせません。しっかり仮装の役になりきって写ってみせましょう」
 仮装という折角のレアな姿。参加賞ではなくても、皆で記念写真は外せません!
 というか、客寄せのためにまずは、試しに1枚。
 カメラを向けられれば、にっこり笑顔でガーデニアは紡ぐ――ハッピーハロウィン、なの、って。
 そんな楽し気な様子につられてか、大食い大会にエントリーする人々も現れはじめて。
 のぞみは先程撮った写真を見た後、猫耳をピカピカ光らせながらそっと瞳を細める。
(「露店の前で食べ物と一緒に撮影撮影」)
 ……楽しい雰囲気伝わったかしら? って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV3になった!

来栖・禊
【送櫻館】の皆と

いつものガスマスクでも自然に溶け込めるだろうけど、ハロウィンは特別
スーツにジャック・オー・ランタンの頭をゆらゆら揺らして『Boo!』

ハロウィン露店のお菓子を目当てに『Trick or Treat!』
悪戯されたくなかったら──わかるよね?

え、茜來ちゃんのチェシャ尻尾?
知らないよ
本物に悪戯されたんじゃない??

神樂ちゃんは祇伐ちゃんに食べさせてもらうの?
いいなー
僕にもあーんしてよ

彗藍ちゃんはお兄ちゃんにお土産買った?
とびっきり不気味なやつ選んで、吃驚させてやろう

あっ、今君の後ろに!
……いや、僕の気のせいかも
白い手が肩にのってたなんて、ハロウィンだからって捻りもなくてつまんないよね!


咲樂・神樂
送櫻館

Boo!はろはろはろうぃーんよ
こういう宴は気分を盛り上げていかなきゃ!
私は学校は通ったことはないから…制服にしてみたけど普通すぎたかな?
和風の学ランの仮装よ
皆の仮装も凝ってるわね!
禊、一瞬誰だかわからなかったわ
南瓜頭の似合うこと
雪璃のしっぽが!と思ったらチェシャ猫なのね
ふふふきっとお化けの仕業ね

祇伐ー!いいわよ
あなたの隣はあたしの定位置ね
写真を四方八方から撮る

トリックオアトリートは魔法の呪文
色んなお菓子を食べましょう

目玉団子をぱくりと食べて
祇伐、あーん食べさせて頂戴

彗藍はお土産探し?
あの水晶の髑髏はどう?

試験管ジュースで乾杯して皆の様子に笑う
そうねぇ
あなたの後ろに首のない女がいるわ

なんて


咲樂・祇伐
送櫻館

わぁーい!ハロウィンパーティーですよ!
南瓜の宴はいつだって心が踊ります
ふふふー、今日の私の仮装はこれ
ハロウィンの国のアリスです!
南瓜色と黒のアリスドレスにチョコレート蝙蝠、何時もの桜も飾ります
チェシャ猫な雪璃さんの隣でにっこりと

皆さんもよく似合っていて……お写真撮ってもいいかしら!

禊さんの真似をして、Boo!とポーズ
あちらこちらと見渡して気になるものを買っていく
この真っ黒の焼きそば…?
わぁ!目玉団子はムードありますよ!

魔女の毒林檎飴を齧り──あら、お兄様?
食べたいなら食べさせて差し上げますよ

試験管のベリージュースを買ったなら乾杯を

蝙蝠の首飾りはお土産に…え?!お兄様、怖い事を言わないでっ


茜來・雪璃
送櫻館

ハロウィンパーティーだー!
私は…これにしよ
縞々カバーをすっぽりと
みてみてー、チシャ猫ー…Boo!

みんな仮装よく似合ってる!
祇伐のアリスドレスすごい可愛いし、彗の帽子屋さんはオシャレ!
神樂の学ランはなんか新鮮だね
禊は…それ、頭重くない?

写真も沢山撮ろー!
神樂めっちゃ撮ってるね!?

わ、焼きそばが!
目玉団子は地味にりある…ぅわ!?
ちょっと、禊今尻尾つついたでしょ!え?違う?

たこ焼き食べよー…でっかい!みんなでわけっこしない?
彗ありがと!目玉団子、確かに美味しい…!
ぁ、試験管のベリージュースで乾杯しよー

お土産は…
よし、チシャ猫のキーホルダーにしよ!

あは、神樂も禊も演技が上手だよねえ…演技だよね?


朔・彗藍
送櫻館

ハロウィンなら、仮装も楽しみたいですよね!
Boo!なのです!
私はハロウィンカラーの帽子屋さん
チシャ猫とアリスとお揃いです
妖しいお茶会は如何が、なんて
禊……?頭が南瓜!でも似合いますね……

祇伐、名案です
写真撮りましょう……!
ほら、アリス、こっち向いて?

不思議な見た目の食べものがたくさん……
目玉団子、見た目はあれですが美味しいです(もぐもぐ)
たこやき!雪璃!一緒に食べましょう

兄様にお土産、何が良いかなぁ……
水晶の髑髏、綺麗ですね
これにします!
喜んでくれるかな

真っ赤なベリージュースで乾杯したなら甘美な味にちらと舌を出して微笑んで見せて

……ぴえ。神樂、冗談ですよね?
鳥肌立っちゃいました


 最初に足を踏み入れた時は、正直全然盛り上がっていなかったけれど。
 盛り上げ役を担ったディアボロスのおかげで、活気が戻ってきたイベント会場。
 さらに、そんな雰囲気をもっと盛り上げるには、やはりまずは自分達が目一杯楽しまないと始まらない。
 けれど無理に楽しもうとしなくったって、全然大丈夫。
「わぁーい! ハロウィンパーティーですよ!」
 だって南瓜の宴はいつだって、咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)の心をわくわく躍らせるのだから。
 そしてハロウィンといえば、まずは外せないもの。
「ふふふー、今日の私の仮装はこれ。ハロウィンの国のアリスです!」
 それは、仮装!
 今日の祇伐が纏うのは、南瓜色と黒のアリスドレスにチョコレート蝙蝠、勿論何時もの桜も咲かせて飾って。
 南瓜の宴仕様のアリスに変身。
 そして祇伐と同じくらいうきうきと二尾をゆうらり揺らしながらも。
「ハロウィンパーティーだー! 私は……これにしよ」
 茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)はすっぽりと被せるのは、縞々カバー?
 そう、今日の雪璃は狐さんではなくて。
「みてみてー、チシャ猫ー……Boo!」
 ハロウィンの国のチシャ猫なのです。
 そしてチェシャ猫雪璃とアリス祇伐と一緒に。
「ハロウィンなら、仮装も楽しみたいですよね!」
 ……Boo! なのです! と。
 にっこりにこにこ並ぶのは、朔・彗藍(ベガ・g00192)。
「チシャ猫とアリスとお揃いです」
 いえ、今の彼女は……妖しいお茶会は如何が、なんて。
 ハロウィンカラーの帽子屋さんなのです!
「みんな仮装よく似合ってる! 祇伐のアリスドレスすごい可愛いし、彗の帽子屋さんはオシャレ!」
 そんな揃いの衣装でキャッキャ臨む女子達の仮装は勿論、男子だって負けてはいません。
「Boo! はろはろはろうぃーんよ。こういう宴は気分を盛り上げていかなきゃ!」
 咲樂・神樂(離一匁・g03059)が纏うのは、イベント会場が学校だと聞いたから、こんなチョイスに。
「私は学校は通ったことはないから……制服にしてみたけど普通すぎたかな? 和風の学ランの仮装よ」
「神樂の学ランはなんか新鮮だね」
 ふと首を傾ける神樂の和風姿は確かに見慣れているけれど、雪璃の言う様にそれが学ランとなればとても新鮮で。
「皆の仮装も凝ってるわね! 雪璃のしっぽが! と思ったらチェシャ猫なのね」
 もふもふなのはいつも通りだけれど、いつもとは違う縞々模様な彼女の尻尾に神樂は目をみはった後。
「いつものガスマスクでも自然に溶け込めるだろうけど、ハロウィンは特別」
 そう彼曰く『特別』な格好をしている姿を、思わず見遣る雪璃と彗藍。
 だって、いつものガスマスクのかわりに、来栖・禊(error・g01033)の顔を今覆っているのは。
「禊……? 頭が南瓜!」
「禊は……それ、頭重くない?」
 南瓜頭です!
 スーツにジャック・オー・ランタンの頭をゆらゆら揺らして――『Boo!』
「禊、一瞬誰だかわからなかったわ」
 神樂はそう瞳を瞬かせた後、くすりと笑んで続ける。
 ……南瓜頭の似合うこと、なんて。
 お揃いキュートなハロウィンの国の女子達に、和風学ランが様になっている神樂、さらにはインパクトすごい南瓜頭の禊が一緒にわいわいと歩いていれば、人々の注目を集めないわけはなく。
 その楽しそうな姿を見れば、だらだら惰性でイベントに参加していた人たちも重かった腰を上げ始める。
 そして折角いつもとは違った格好を皆でしているのだから。
「皆さんもよく似合っていて……お写真撮ってもいいかしら!」
「祇伐、名案です。写真撮りましょう……! ほら、アリス、こっち向いて?」
「写真も沢山撮ろー!」
 ハロウィンの国の皆で、まずはぱしゃり!
 神樂もはしゃぐようにカメラをすかさず構えて。
「祇伐ー! いいわよ。あなたの隣はあたしの定位置ね」
 瞬間――ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃーっ。
「神樂めっちゃ撮ってるね!?」
 四方八方から妹を激写しまくります!
 そして勿論、全員で並んで。
 ハイチーズ、のかわりに――Boo! のポーズ!
 そんな皆でいっぱい写真も撮りまくれば、次は会場を皆で巡ってみて。
 足を向けたのはそう、お菓子を目当てに『Trick or Treat!』
「悪戯されたくなかったら──わかるよね?」
「トリックオアトリートは魔法の呪文。色んなお菓子を食べましょう」
 ふふっと南瓜頭の下で笑んでいる禊と神樂が目にするのは、美味しそうなものが沢山並ぶハロウィン露店。
 けれど、ただの屋台ではなくて。 
「不思議な見た目の食べものがたくさん……」
「この真っ黒の焼きそば……?」
「わ、焼きそばが!」
 真っ黒イカスミ悪魔焼きそばにオバケイカのイカ焼き、黒キャラメル味のハロウィンポップコーン等々、どれもハロウィン仕様。
 そしてサブカルの聖地である中野区の皆が拘った珠玉のホラースイーツたち。
「わぁ! 目玉団子はムードありますよ!」
「目玉団子は地味にりある……」
 祇伐が見つけたやけにリアルな目玉串団子をじいと見つめる雪璃であったが。
「……ぅわ!? ちょっと、禊今尻尾つついたでしょ!」
 くるりと振り返って、傍にいた禊を見上げるけれど。
 当の彼は、南瓜頭をこてりと傾けて、きょとり。
「え、茜來ちゃんのチェシャ尻尾? 知らないよ」
「え? 違う?」
 そんな返って来た言葉に、今度は雪璃が瞳をぱちくりさせるけれど。
 くすりと男性陣は、不思議そうに尻尾をぴこらせる彼女に続ける。
「本物に悪戯されたんじゃない??」
「ふふふきっとお化けの仕業ね」
 もしかしたら……お化けの悪戯??
 そしてきょろりと周囲を見回してみる雪璃の隣で。
「目玉団子、見た目はあれですが美味しいです」
 ちょっぴりおどろおどろしい見目のなんのその、もぐもぐと早速幸せそうに目玉団子を口に運ぶ彗藍。
 雪璃も気を取り直して、買ったものをどどーん。
「たこ焼き食べよー……でっかい! みんなでわけっこしない?」
「たこやき! 雪璃! 一緒に食べましょう」
「彗ありがと!」
 彗藍とふたりで挑むは、ビッグたこ焼き!
 何気に出来立て熱々なので、少々手強い予感……?
 そして雪璃も、気になっていた目玉串団子をはむりと食べてみれば。
「目玉団子、確かに美味しい……!」
 口に入れてしまえば、美味しいお団子です。
 神樂も、リアルな目玉の造形をした団子を難なくぱくりと食べてから。
「祇伐、あーん食べさせて頂戴」
 魔女の毒林檎飴を齧っている祇伐に笑んで、お口をぱかり。
 そんな姿に祇伐は桜彩纏う柘榴の双眸を細めて。
「――あら、お兄様? 食べたいなら食べさせて差し上げますよ」
 艶やかで妖しい毒林檎を、あーんとお裾分け。
 そしてふたりの様子を見ていた禊も。
「神樂ちゃんは祇伐ちゃんに食べさせてもらうの? いいなー」
 ……僕にもあーんしてよ、なんて。
 そうお強請りしてみるけれど……南瓜頭の口に、果たして毒林檎飴が入るのかどうか??
 それから美味しい戦利品もいっぱいゲットしたけれど。
 彗藍は可愛いものから妖しいものまで、様々な雑貨が並ぶおばけ万屋の屋台にも立ち寄って。
「兄様にお土産、何が良いかなぁ……」
「彗藍ちゃんはお兄ちゃんにお土産買った?」
 ……とびっきり不気味なやつ選んで、吃驚させてやろう、って。
 悪戯っ子な禊オーランタン。
 手首チョコも不気味だし、光る脳みそも面白いし、絶叫アラーム目覚まし時計も或る意味吃驚するかもしれないけれど。
「彗藍はお土産探し? あの水晶の髑髏はどう?」
 神樂が見つけて指したのは、水晶の髑髏。
 造形も凝っているし、透き通った輝きが印象的だから。
「水晶の髑髏、綺麗ですね。これにします!」
 ……喜んでくれるかな、ってお土産にお買い上げです!
 そして彗藍と一緒に瞳を巡らせていた雪璃も。
「お土産は……よし、チシャ猫のキーホルダーにしよ!」
 今の自分とお揃いな、ゆうらり尻尾が揺れるチシャ猫のキーホルダーを購入。
 それから沢山並ぶ露店を、隅から隅まで見て歩いたから。
 休憩がてら落ち着いて皆で座って、戦利品を並べた後。
「ぁ、試験管のベリージュースで乾杯しよー」
 血の様に真っ赤なベリージュースが入った試験官グラスを掲げて――乾杯!
 そしてこくりと飲めば、とろり濃厚な赤の味わいが口に広がって。
 その甘美な味にちらと舌を出して、微笑んで見せる彗藍。
 そんな妖しい赤に染まった舌を見せ合い子する皆の様子に笑いながらも。
 神樂は人差し指をそっと口元に添えて告げるのだった。
「そうねぇ、あなたの後ろに首のない女がいるわ」
 ……なんて、って。
 そんな陰陽師である彼が言えば何だか物凄く信憑性がある気がして、皆顔を見合わせて。
「……え!? お兄様、怖い事を言わないでっ」
「……ぴえ。神樂、冗談ですよね?」
 しゃらりとお土産に買った桜蝙蝠の首飾りを見ていた祇伐は、兄へと視線を投げて。
 彗藍も、腕を擦って……鳥肌立っちゃいました、って。
 いや、『何か』が見えたのは神樂だけではなく。
「あっ、今君の後ろに!」
 南瓜頭の奥の瞳を凝らした禊も、思わず声を上げるけれど。
 皆を見回して、こう続けるのだった。
「ハロウィンだからって捻りもなくてつまんないよね!」
 ……白い手が肩にのってたなんて、と。
 そんなふたりの言葉に、雪璃のチシャ猫尻尾がぴこり。
 さっき、誰かに尻尾を掴まれた感覚を思い出しながらも、そろり。
「あは、神樂も禊も演技が上手だよねえ……演技だよね?」
 とても切実に、演技であって欲しいです。
 けれどもしかしたら――本物のおばけも呼んじゃったかもしれない。
 だって、あれだけ盛り上がりに欠けていたハロウィン会場も、いつの間にかとても賑やかになっているのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【強運の加護】がLV4になった!
【光学迷彩】がLV2になった!
【現の夢】がLV4になった!
【腐食】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダブル】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

●招かれざる客
 お化け屋敷からは、キャーッと絶叫が絶え間なく轟いて。
 映えるハロウィンカスタムパフェや、中野区民本気のハロウィン屋台は、途端にSNSでは万バズ状態。
 そしてパンプキンガーを追いかける人々で、やいのやいのと大盛り上がり。
 何があるのかこれまではさっぱりわからず、折角の凝った企画や装飾やメニューも全く知られていなかったが。
 ディアボロスのおかげで情報が出回り、興味を持った人達が訪れれば。
 だらけていたスタッフ達もやる気をみせて大忙し。
 そんな活気溢れるハロウィン会場であるが。
『パリピイベントの気配がビンビンするぜ!』
『俺のパリピソングを聞かせてやろう!!』
 楽しそうな声に誘われてやってきたのは、そう――『パリピ団』。
 いや、パリピなクロノヴェーダだけではない。
『魔法少女、複数発見!』
 何故か魔法少女を撲滅せんとする、元・一般人の『対魔法少女戦闘員イワビィ』の姿も。
 そして彼らへと指示を出したのは。
『さあ、たんとお食べなさい?』
 対魔法少女戦闘員イワビィのように、ハロウィンを楽しむ人々をクロノヴェーダに変えんとやって来た『チョコミンモドキ』である。
 思惑通り、まんまと『怠惰なるベリアル』の命令で現れたクロノヴェーダの群れである。
 そして『パリピ団』に『対魔法少女戦闘員イワビィ』、『チョコミンモドキ』は盛り上がっているハロウィン会場へとそれぞれ乱入せんとしている。
 会場にはイベントを楽しむ一般人も多い、手分けして散らばっているそれぞれの敵の群れを倒す。
 これが、この場所に赴いたディアボロス達の真の目的だ。
 さらにクロノヴェーダにされたての『対魔法少女戦闘員イワビィ』は、イベントが楽しいと説得してから撃破すれば、一般人に戻る可能性もあるのだという。
 とはいえ、現場の指揮を執る『チョコミンモドキ』さえ倒せば、敵の戦力にはなってしまうものの『パリピ団』と『対魔法少女戦闘員イワビィ』は撤退するのだという。
 全ての敵の殲滅を目指すも良し、一般人を元に戻す試みをしてみるも良し、シンプルに『チョコミンモドキ』のみを狙うも良し。
 どう現れた敵に対処するかは、赴いたディアボロスに任せられている。
 一般人も沢山いる会場の中、そう戦闘を長引かせるわけにもいかない。
 これ以上クロノヴェーダにされる一般人が出ないよう、誘き出した敵を倒すべく。
 ディアボロス達はそれぞれ、行動に移すのだった。


●マスターより 
 ③👾覚醒直後のトループス級『対魔法少女戦闘員イワビィ』
 ②👾一般人を襲うトループス級『パリピ団』
 ④👿アヴァタール級との決戦『チョコミンモドキ』
 上記選択肢、同時受付となります。各所に散らばって暴れんとしているこれらの敵への対処をお願いしますが。
 ④の『チョコミンモドキ』を撃破すれば依頼は成功、シナリオ完結となります。

 選択肢③と②は攻略必須ではありません。
 が、③②が達成されなかった場合、今後戦うことになるだろう敵の軍勢に合流し戦力が増えることになります。
 また、③『対魔法少女戦闘員イワビィ』は、イベントの楽しさを説き、その楽しさを納得させて撃破すれば元の一般人に戻ります。説得せずに倒すことも可能です。その場合は一般人には戻らずに彼らは倒されたままになります。

 受付は同時進行ですが、リプレイのお届け順は③→②→④となります。
 10/30(日)朝8:29までに③及び②が成功見込みに達しなかった場合は、未達成のまま進行いたします。
 勿論、複数選択肢のご参加歓迎ですが、プレイングは1日ひとつの選択肢にしか送れない点、ご注意下さい。
 ③と②に関してはその前に成功見込みが立った場合、早期に受付締切になる場合もあります。
 ④は10/31(月)朝8:29まで受付、成功見込みが立たない場合はサポートの方に手伝っていただき完結いたします。

 進行や受付状況等は都度、マスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
ミハイル・モーリェ
まずはコソコソと敵の後ろに回り込んで、
敵幹部的なムーブでけしかけるであります。

魔法少女達よ、今日が年貢の納め時。
僕たちよ、行くでありますっ。

バレなければ、後ろからこっそり、
始末していくであります。

ばれてしまったら仕方がないでありますな。

ゎゎっ、敵はこっちじゃないであります。
く、くそぅ。かくなるうえは、貴様らも敵であります!

味方に裏切られて魔法少女に味方する幹部ムーブで
闇に潜みながら、やっつけるでありますよ。

それにしても、他に人がいなければ痛い子でありますな…。

ま、まぁパーティらしく盛り上げれれば
いいでありますよ。


リドリー・バーディ
はっ、厄介ごとの気配!
戦闘員のところへカウボーイ急行!

お待ちかねの魔法少女じゃなくてごめんね!
期待してたのにがっかり? 魔法少女が来るまで待つ?
でもさ、それってすごく退屈じゃない?
いるかどうかわからない、来るかどうかもわからない
待ち続けて会えなかったらどうするの?
折角お祭り盛り上がってきてるのに、待ってる間に終わっちゃうよ!
『甘い苦言』でやんわりじわじわ、無意味かもって思わせる

見て見て、パンプキンガー捕まえた報酬!
いいでしょ、お菓子いっぱい貰えるんだよ!
捕まえるのは魔法少女じゃなくてパンプキンガー!これ常識!
ほら、一緒に行こう! 君達のお祭りはこれからだ!


セフィー・ステラ
アン、さっきは楽しかったね♪

クロノヴェーダ化を止めるためにがんばらないと!

仮装を魔法少女にチェンジして…
花と音楽そして、流星の魔法少女セフィー参上☆

えっと…ペンギンの仮装かな?(不気味だけど)
一緒にイベントを盛り上げよ!楽しいよ!

きゃっ!?縄で捕縛されちゃった!?
ひゃあっ!この縄うねうねしてる!?
うぅ…脱出したいのに動きづらくてピンチだよ…
(もしかして、これひーろーしょーってやつかな?それなら!)

みんな、応援して力をちょうだい!

―ありがとう♪
みんなとアンの応援で力が湧いてきたよ!
パラドクス(魔法)発動!(拘束からも抜けて)

ボクの魔法はどうだった?盛り上がったかな?
ペンギンさんたち楽しかったね♪


 全く盛り上がっていなかったハロウィン会場に今響いているのは、賑やかな人々の声。
 盛り上げ役としてイベントに参加したディアボロス達の楽しそうな様子に、周囲の来場客やスタッフも触発されて。
 お化け屋敷も露店もカフェも、どこも見違えるほど活気に溢れている。
 そんなすっかり楽し気な雰囲気に変わったイベントを満喫していたリドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)であったが。
『魔法少女、滅ぶべしィ!』
 突如会場にやって来た輩を見つけ、赤いハットをぐっとかぶり直してから。
 二丁クラッカー拳銃をくるくる、ペンギンのような恰好をした戦闘員のところへカウボーイ急行!
 イベント会場の治安はカウボーイが守ります!
 そして、セフィー・ステラ(星の魔力をもつエルフの小さき演奏家・g06416)もアンジェリカとお揃いの付け猫耳をぴこり。
「アン、さっきは楽しかったね♪」
 動物音楽隊の音楽会も大成功、露店もその後ばっちりと巡って、美味しくて面白いハロウィンメニューも沢山買えて大満足したから。
 やって来たペンギンっぽい戦闘員『対魔法少女戦闘員イワビィ』の姿を見つければ。
「クロノヴェーダから戻せる可能性があるならがんばらないとだね!」
 今度はディアボロスのお仕事です!
 そして事前に、イワビィ達の情報は聞いているから。
 仮装を猫さんからチェンジするべく、さっと着替えられる場所へ。
 同じ時、すかさずイワビィたちの元へと駆けつけたリドリーは。
『む、魔法少女か!?』
「お待ちかねの魔法少女じゃなくてごめんね!」
 魔法少女を探す戦闘員たちへとそう声を掛けた後、首を傾けてみせつつ続ける。
「期待してたのにがっかり? 魔法少女が来るまで待つ?」
 ……でもさ、それってすごく退屈じゃない? って。
「いるかどうかわからない、来るかどうかもわからない。待ち続けて会えなかったらどうするの?」
『確かに……言われてみれば』
「折角お祭り盛り上がってきてるのに、待ってる間に終わっちゃうよ!」
『う、それは寂しい!』
 やんわりじわじわ、リドリーがイワビィたちへと向けるのは――まさに『甘い苦言』。
 一見すると優しく明るい響きで、リドリーは戦闘員たちへと説いていく。
 その理想は幻想、 諦めることだって勇気……そう少しずつ、少しだけ、彼らを挫く、ほろ苦さを密かに孕む言の葉を。
 自分達が今やらんとしていることが無意味かもしれないって、そう思わせるように。
 そして、そうだな……と諭され口にするイワビィたちの背後から、突然発せられた高らかな声。
「魔法少女達よ、今日が年貢の納め時。僕たちよ、行くでありますっ」
『魔法少女!? しかし魔法少女を倒すことに意味があるのか?』
『てか魔法少女などいないぞ、やはり無駄なことなのか……ぎゃあっ!?』
 コソコソと自分が背後に回り込んでいることにまだ気づいていない、仲間に説得されて心動かされているイワビィを狙って。
 敵幹部的なムーブでけしかけつつも闇に紛れ忍び寄り、敵の急所への鋭い一撃をお見舞いしてしれっと始末していくのは、ミハイル・モーリェ(琥珀眼のミカエル・g08438)。
 リドリーの『甘い苦言』によって心も身体も知らぬ間に衝撃を負った敵へと攻撃を向けていく。
 説得で心揺れるイワビィを倒せば、一般人に戻る可能性があるという話だから。
 現に仕留めたイワビィたちは一般人に戻っているようで。ハロウィンイベントを謳歌するべく、戦線離脱していく。
 そんな、リドリーが説得という狙い撃ちをする手練れのカウボーイ、ミハイルがしれっと裏切り行為を働く敵幹部的なポジションならば。
 ――花と音楽そして、流星の魔法少女セフィー参上☆
 ついにイワビィお待ちかねの魔法少女が登場!?
 魔法少女の仮装に着替えてきたセフィーは、すちゃっとアンジェリカとお揃いの決めポーズをした後。
「えっと、ペンギンの仮装かな?」
 魔法少女登場でざわざわしているイワビィたちをくるりと見回して。
 ……少し不気味だけど、なんて思ったことはナイショにしておきつつも。
「一緒にイベントを盛り上げよ! 楽しいよ!」
 ハロウィンイベントを彼らにも楽しんで貰ってさらに盛り上げるべく、声を掛けてみる。
 そしてその声に反応し、イワビィがすかさず放ったのは、そう!
「縄で捕縛されちゃった!? うぅ……動けなくてピンチだよ……」
 魔法少女を名乗る者がピンチになる捕縛術!
 けれどセフィーは縛られつつも気付くのだった。
(「もしかして、これヒーローショーってやつかな?」)
 いつの間にかショーと思って集まった人たちが、周囲に沢山いることに。
 イワビィも説得されたからか、魔法少女を倒すことよりも、ギャラリーが沢山いることにちょっぴり気を良くしているようだから。
(「それなら!」)
 セフィーは観客たちにすかさずこう紡ぐ。
 ――みんな、ボクを応援して力をちょうだい! って。
 まさに、魔法少女ものの王道展開!
 けれど王道展開の裏では、敵幹部として暗躍するミハイルの姿が。
 とはいえ、こっそり攻撃していたのもさすがにちょっとバレてきたみたいだから。
「ばれてしまったら仕方がないでありますな」
『く、裏切者め……!』
「ゎゎっ、敵はこっちじゃないであります」
 魔法少女ではない彼女にとってはごく普通の縄による捕縛攻撃の反撃を、びしっと繰り出してくるイワビィ。
 そんな戦闘員たちへと敵幹部ミハイルは言い放つ。
「く、くそぅ。かくなるうえは、貴様らも敵であります!」
 そう……味方に裏切られて魔法少女に味方する幹部ムーブ!
 ということで、流星の魔法少女セフィーの仲間となり吸血鬼らしく闇に潜みながらも。
 リドリーに説得されたことで楽しくショーの戦闘員として立ち回るイワビィたちを、やはりしれっとやっつけていくミハイル。
 そして捕縛されてピンチであった魔法少女セフィーだけれど。
「――ありがとう♪ みんなとアンの応援で力が湧いてきたよ!」
 周囲の応援もあり、敵幹部も仲間になったことであるし。
 美しき流星の如く舞うセフィーは、満を持してパラドクス発動!
 するりと拘束を抜けて、魔法少女らしく流星の如き魔法の矢を縦横無尽に解き放つ。
 それからやはり、戦闘員の様式美といえば。
『うおっ、や~られた~!』
 ドォン! と中野区民の職人的な音響さんによる、派手な音を鳴らす爆散の演出です!
 そして大きな歓声が上がれば、お約束の爆発四散っぽく倒れされたイワビィも満足気に一般人へと戻って。
「ボクのとっておきはどうだった?」
 セフィーはそう訊ねてみながらも思う。
(「一緒に盛り上げられたかな? 敵役の人たちも楽しんでくれたかな?」)
 でも彼らがイワビィから普通の人々に戻っている姿を見れば、答えを聞くまでもないだろう。
 リドリーに説得されて魔法少女を排除することが無意味だと痛感した彼らは、ショーの一員として楽しく魔法少女と相対し散ったのだから。
「それにしても、他に人がいなければ痛い子でありますな……」
 今はギャラリーも大喜びで、他の皆も一緒だからいいものの。
 ミハイルが思わず呟きを零した通り、これがひとりだったらある意味正直色々とつらいものがあっただろう。
 けれど、折角盛り上がっているハロウィンイベントだから。
 ……ま、まぁパーティらしく盛り上げれれば、いいでありますよ、なんて。
 魔法少女セフィーに味方する幹部ムーブを続けて、ショーだと思っている観客の声に応えるミハイル。
 そしてまだ説得をしていない新たなるイワビィが、そんな楽しいヒーローショーの邪魔をするべくやってくれば。
「見て見て、パンプキンガー捕まえた報酬! いいでしょ、お菓子いっぱい貰えるんだよ!」
 すかさず楽し気に、じゃーんっとお菓子がいっぱい詰まったパンプキンが―ヘッド型のお菓子ポットを見せるリドリー。
 その声に、思わずイワビィは瞳を瞬かせて。
『! あのパンプキンガー捕まえただと!?』
『南瓜頭にお菓子がめっちゃ詰まってていいな、それ欲しい……』
 敵の興味を大きく引くようにリドリーは続けてびしっと言い放つ。
「捕まえるのは魔法少女じゃなくてパンプキンガー! これ常識!」
 そして再び『甘い苦言』でじわじわと何気に新手の敵に衝撃を与えつつも。
 完全に彼らを一般人に戻すために、イワビィへと楽しい誘いの言葉を投げるのだった。
 ――ほら、一緒に行こう! 君達のお祭りはこれからだ! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【士気高揚】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV6になった!

神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

最凶のお化け屋敷を抜けた後
約束通り露店を巡りハロウィンパフェなど美味しいもので癒されて

どうやら来たみたいだが
あれはペンギンの仮装に含まれると思うか?
と、ペンギン好きの莉緒に意見を求めてみて

予想はしていたがダメか
まあ着ぐるみパジャマを着る方が可愛く見えそうだからな

どちらにせよ、一般人の彼らを元に戻してやらないとな

そうだなペンギンの散歩みたいで可愛いと思うぞ
あの仮装はどうにかした方が良いと思うが

残念ながら魔法も使わなければ少女でもないんでな
【ダッシュ】で駆け抜けて【気絶攻撃】の【天破雷神槍】で一人ずつ確実に仕留めて

悪いな、少し痛いかもしれんが元に戻す為だ我慢してくれよ?


如月・莉緒
総二さん(g06384)と

お化け屋敷は怖かったけどハロウィンパフェは美味しかったー♪

ん?あれが被害にあった一般の人たち?
…うーん、想像してたのと違ったかも

まじまじと姿を見つめ

ペンギンの仮装とは認めたくないかなぁ

可愛さが足りない!なんて厳しめにジャッジ
でも、元に戻さなきゃだから

ねーねー、せっかくペンギンの仮装してるならパレードしない?
ペンギンのお散歩みたいになって可愛いと思うんだよね

魔法少女倒すより、まずはハロウィン楽しまない?って誘いを出して
その誘いに乗ってくれたら

じゃあ、ペンギンっぽさを出すお手伝いするね

と【高速詠唱】で【雪片】を舞わせて
雰囲気作りをしつつ、一般人に戻ってくれたならと期待して


 これでもかというほど悲鳴を響かせて、人々に最凶お化け屋敷への興味を持たせることができたし。
 その後約束通りふたりで露店巡りも存分に楽しんで、おばけカフェで赤ずきんと狼さんとおばけモチーフのパフェも食べたし。
「お化け屋敷は怖かったけどハロウィンパフェは美味しかったー♪」
 半泣きになって神刀・総二(闘神・g06384)の腕にしがみつきまくっていた姿はどこへやら。
 美味しい露店スイーツや可愛いハロウィンパフェに大満足な如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)。
 そんなすっかりご機嫌な彼女の様子を、瞳を細め見遣っていた総二であったが。
『魔法少女は撲滅ゥゥ!!』
 まんまと盛り上がっている楽しい雰囲気に誘われて、招かれざる輩どもがやって来たことを確認しつつも。
「ん? あれが被害にあった一般の人たち?」
 ……うーん、想像してたのと違ったかも、なんて。
 同じくイベント会場に姿をみせた彼らに気付き、そう首を傾ける莉緒へと一応意見を求めてみる。
「どうやら来たみたいだが、あれはペンギンの仮装に含まれると思うか?」
 何せ彼女は無類のペンギン好きなのだから。
 いや、聞くまでもないかとは思ってはいたが。
 莉緒は現れた『対魔法少女戦闘員イワビィ』 たちをまじまじと見つめてから。
「ペンギンの仮装とは認めたくないかなぁ」
「予想はしていたがダメか」
「可愛さが足りない!」
「まあ着ぐるみパジャマを着る方が可愛く見えそうだからな」
 即、ナシ判定です!
 そんな厳しめなジャッジを下しながらも。
『魔法少女はどこだァ!』
「でも、元に戻さなきゃだから」
「どちらにせよ、一般人の彼らを元に戻してやらないとな」
 彼らはクロノヴェーダになりたての元・一般人。
 魔法少女への謎の憎悪よりも、楽しいという気分にさせて撃破すれば、一般人に戻るかもしれないということだから。
 莉緒はまず、可愛さが足りないペンギン風戦闘員たちへと声を掛けてみる。
「ねーねー、せっかくペンギンの仮装してるならパレードしない? ペンギンのお散歩みたいになって可愛いと思うんだよね」
「そうだなペンギンの散歩みたいで可愛いと思うぞ」
 ……あの仮装はどうにかした方が良いと思うが、なんてそっと苦笑しつつも総二もそう続ければ。
『! ペンギンパレード、パリピっぽい!』
『俺達のような魔法少女を憎む戦闘員でも参加してもいいのか?』
 思いがけないお誘いに、そわそわし始めるイワビィたち。
 そんな彼らに、莉緒はこくりと頷いてみせて。
「魔法少女倒すより、まずはハロウィン楽しまない?」
 改めてそう誘えば、じゃあパレードしてみるか、と何気に誘いに乗って来るイワビィたち。
 その姿は、やはりちょっとお世辞にも可愛いとは言えないが。
 並んで歩くすがたは、色々な意味で人目をひいているし。そんな注目されていることに、イワビィたちもすっかり楽し気でご満悦そう。
 そして魔法少女のことなど忘れているような彼らに。
「じゃあ、ペンギンっぽさを出すお手伝いするね」
 莉緒は高速詠唱しひらりとペンギン風戦闘員たちの上にさり気なく降らせる。
『おお、綺麗だ……、ッ!?』
 説得されてすっかりパリピ気分になっているイワビィを一般人へと戻すために撃破するべく、見蕩れるほど美しく輝き舞う雪片の衝撃を。
 雰囲気作りをしつつ、一般人に戻ってくれたならと期待しながらも。
 そしてその雪片にパタリと倒れるイワビィであったけれど。
「? 何でこんな変な格好しているんだ?」
 どうやら一般人へと戻っているようだ。
 それから何気に魔法少女がピンチになる怪光線により反撃や、魔法少女がピンチになる捕縛術をパレードをしつつも放ってくるイワビィだけれど。
「残念ながら魔法も使わなければ少女でもないんでな」
『な、何だと……ぐはァッ!』
 総二は素早くダッシュで駆け抜け、気絶を伴う紫電放つ闘気纏いし超高速の貫手突きを繰り出して。
「悪いな、少し痛いかもしれんが元に戻す為だ我慢してくれよ?」
 ペンギンパレードを楽しむ戦闘員たちを元の一般人に戻すべく、一人ずつ確実に仕留めていく。
 総二にとって彼らの攻撃は、ごく普通のビーム攻撃や捕縛攻撃でしかないのだ。
 何せ彼はイワビィたちご所望の魔法少女ではなく、むしろ真逆な属性の格闘青年なのだから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【託されし願い】がLV2になった!
【飛翔】がLV5になった!
効果2【グロリアス】がLV3になった!

一角・實生
【鳥猫】
普段と随分違うヴォロンテさんに驚く
スマホに手が伸びそうになるけど我慢

敵幹部……あ、俺か
アドウェナを手にスピンコックのモーションで同意――しながらヴォロンテさんにこっそり耳打ち
ちょっと。俺、腹に力入れていないと笑いそうだよ
個性的なのはいいけど……うわ
ヴォロンテさん衣装が
え、敵の攻撃?
俺には普通に痛いんだけど

ヴォロンテさんの説得に頷き続ける
一話で完結する魔法少女の物語なんて滅多にないよ
何度もやり合って、敵同士なのに不思議な絆が生まれたりとか
いざいなくなってしまえば寂しいとか
――なあ、シャトン?

説得がうまくいったらパラドクスで白鷲と黒鷲を喚ぶ
いいかい、突っつく程度であまり酷くしちゃ駄目だ


シャトン・ヴォロンテ
【鳥猫】
世に仇為すイワビィ達を磨り潰す!
魔法少女コンダネ・シャトン!推参ですわ!(ポーズ)

マジカル癲妄怪々!
マジカル怪電波洗脳した敵幹部も戦わせます!
…え?
変じゃないですわよドギツく癖の強い魔法少女が当時既に流行ってたって聞きましたもの。

ギャー何ですのこのビーム服が!服が!?

・説得
戻って来なさい。
見ての通りイベントは大盛況。
けれど一番なのは今此処ですわ!
魔法少女と戦い追い詰めピンチにしたり逆転されたり、こんなの盛り上がるし楽しいに決まってます!
でしょ?
それが今回一回だけ…

でも戻って来れば次がある。
だから、ね
戻って来てアタシとまた遊びましょ?

名前呼びに一瞬ビクッとしたケド、設定的にソリャそーカ…


 あの鬼ごっこチャンピオン・パンプキンガーと渡り合って見事捕まえた少女とヴィランがいる、だなんて。
 そんな噂も拡散もされ、中野区界隈の話題のトレンドにもなったらしいが。
 盛り上がってきたハロウィンイベントにやって来たのは、歓迎できない客たち。
『魔法少女、滅殺ゥゥゥ!』
 確かにある意味この場所は、魔法少女の格好をした少女の人口が格段に高いかもしれないが。
 みすみす、現れた『対魔法少女戦闘員イワビィ』に滅殺されるような魔法少女ではない。
 ということで!
「世に仇為すイワビィ達を磨り潰す!」
 ――魔法少女コンダネ・シャトン! 推参ですわ!
 しゃきーんとポーズもばっちり決まったのは、シャトン・ヴォロンテ(enfant perdu・g04732)……いや、魔法少女コンダネ・シャトン。
 そして可愛すぎる完璧な魔法少女ポーズな彼女の、普段とは随分違う姿に、一角・實生(深潭鷲・g00995)は瞳をぱちくり驚いてしまうけれど。
 すかさずスマートフォンを取り出して連写……したくなるのは、とりあえず今は我慢して。
 事が終わったらまた撮影会のお願いでもしてみようか、なんて大きな翼をそわり揺らしつつ思っていたら。
『魔法少女発見!! 排除する!!』
「マジカル癲妄怪々! マジカル怪電波洗脳した敵幹部も戦わせます!」
「敵幹部……あ、俺か」
 とてもマジカルでリリカルな、みにくくゆがんだ影の大群を染み出させて荒れ狂わせるシャトンの言葉に一瞬きょとりとしたものの。
 レバーアクション式のソードオフショットガン、アドウェナのレバーに指をかけて手にくるり。
 回転させリロードを完了させるスピンコックのモーションで同意しながら。
 洗脳された敵幹部として真面目に頑張りつつも、聴くに耐えぬ嘲笑を響き渡らせる影の大群を解き放つ魔法少女にこっそり耳打ち。
「ちょっと。俺、腹に力入れていないと笑いそうだよ」
「……え? 変じゃないですわよ。ドギツく癖の強い魔法少女が当時既に流行ってたって聞きましたもの」
 シャトンはそう言ってのけるけれど、でもやっぱりどうしても笑ってしまいそうで。
 それに、ちょっぴり嬉しくもなる。また違った彼女の一面をこうやって知れることが楽しくて。
 そして自身にも襲い掛かかる影の大群に微か顔を顰めつつも、真剣に魔法少女ムーブを決めるシャトンであったが。
『く、魔法少女め! 魔法少女がピンチになる怪光線をくらえ!』
 ビビビィーッとイワビィから放たれるのは、なんと魔法少女を名乗る者に当たるといい感じにピンチになる怪光線……!
 さすが、対魔法少女戦闘員というだけのことはある、かもしれない??
 そしてその怪光線に当たってしまった魔法少女コンダネ・シャトンは。
「ギャー何ですのこのビーム服が! 服が!?」
 魔法少女ものにありがちな、ピンチタイム!
 というかむしろ。
「個性的なのはいいけど……うわ、ヴォロンテさん衣装が」
 傍に居る實生の方が、ビームで変わり果てたシャトンの衣装に慌ててしまったり。
 そしてちなみに。
「え、敵の攻撃? 俺には普通に痛いんだけど」
 魔法少女ではない彼の衣装には変化なし、ただの痛いビームです。
 けれどピンチになっても、魔法少女たるもの諦めはしません。
 魔法少女コンダネ・シャトンは、戦闘員たちに語り掛ける。
「戻って来なさい。見ての通りイベントは大盛況。けれど一番なのは今此処ですわ!」
 ……魔法少女と戦い追い詰めピンチにしたり逆転されたり、こんなの盛り上がるし楽しいに決まってます! って。
 その言葉に、ハッとするイワビィたち。
『確かに……今物凄く楽しい!』
『こんなに観客もいる中で魔法少女との戦闘だなんて、気持ちいいよな……』
 魔法少女ショーなのかと、気が付けば周囲に人々も集まり、いつの間にか盛り上がっている。
 それに気づいて楽しい気分になっている彼らに、シャトンは続ける。
「でしょ? それが今回一回だけ……でも戻って来れば次がある」
『……次、か』
 このままでは、魔法少女に倒されて爆散して終了の使い捨て戦闘員。
 けれど一般人に戻ることが出来れば、次があるのだから。
 シャトンは考えるような仕草をするイワビィたちへと、こう告げるのだった。
「だから、ね。戻って来てアタシとまた遊びましょ?」
「一話で完結する魔法少女の物語なんて滅多にないよ」
 實生もシャトンの説得に頷き、続いて。
「何度もやり合って、敵同士なのに不思議な絆が生まれたりとか、いざいなくなってしまえば寂しいとか」
 緑金の瞳に彼女の姿を映しながら、口にする――なあ、シャトン? って。
 そんな不意打ちの名前呼びに、一瞬瞳を見開いてしまって、ビクッとしたシャトンだけれど。
 設定的にソリャそーカ……なんて、気を取り直せば。
『ま、魔法少女と敵幹部の関係は……!?』
 自分達をきょろきょろそわそわ見比べる野暮な戦闘員たち。
 そんな、完全に魔法少女滅殺の任務も忘れて楽しんでいる感満載のイワビィたちに。
『そういう設定もエモい! って、ぎゃあ!?』
 ――おいで。力を貸してくれ。
「いいかい、突っつく程度であまり酷くしちゃ駄目だ」
 實生が喚び出した白鷲と黒鷲が空を駆り、紺青と発光する白い炎鳥となってツンツン!
 容赦なく突かれたイワビィは様式美に従って、一度は爆散した風に倒れるも。
「ファンになりました! サ、サインくださいっ!」
 無事に一般人に戻り、そして魔法少女コンダネ・シャトンと敵幹部の熱狂的なファンになった……みたい?
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【士気高揚】がLV4になった!
【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!

ガーデニア・ラディーチェ
【なんきょく】

何処かで見た覚えのあるペンギン?さんなの
お久しぶり、ね
夏以来かしら?

まほーしょーじょ?はよく分からないけど
冬も近いのに、薄い衣装一枚で過ごさないといけないなんて……
とんでもなくぶらっく?(っていうのだったかしら?)なところなのね……
イベントの日まで働かされた挙句、使い潰されちゃうなんて(憐れみの視線)

人生、楽しんだ者勝ちよ?
イベントを楽しんでいるあの人達みたいに
あら。どこでって、ニホンの本で覚えたわ!

……あら、シャーリーさんはゴリラの着ぐるみ、ね?
なんだかすごい、の

人鳥さんやのぞみさんのタイミングを見て
ハロウィンの盛り上げも兼ねて
薔薇の雨を降らしつつ、ついでに敵さんも浄化よ


眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【なんきょく】で行く

うお、またスゲェの着てきたなシャーリーは、写真撮ろうぜ
ってニアちゃん手厳しいのね……どこでそんな言葉覚えてきたの
(ハロウィンニアさんは意外とSっ気が強いな……)

いい事言うじゃねえか、のぞみん
この空気や思い出、感情はこの一瞬にしか手に入らねぇもんだ
それが良いんだよな

っしゃ、ガールズに負けちゃいられねェ
俺も働くとしますかァ!
ハレーション、ハロウィンバージョンだ
魔力で形成した翼竜におまけでかぼちゃやコウモリの意匠をつけて
敵陣にシュート!派手に爆発させてやらァ

薔薇と光と爆発、ついでにゴリラだ
クライマックスに向けて良い演出だろ?
お前達も遠慮せず楽しんでけよ


箱庭・のぞみ
【なんきょく】
アドリブ歓迎

コスプレ用に着替える場所があったから装備付けれたわ、良い事ね。それじゃ食後の運動をしましょ。

イベントって言うのはね、楽しい事はもちろん最後にちょっとお金使いすぎちゃったなっていう後悔までがワンセット。それが楽しいのよ、良い事も悪い事も含めて思い出になってそれが楽しいの!だから、貴方達の邪魔さえ私は楽しんで思い出にしちゃうわ。貴方達はどうかしらね?

『Pb04-Tp』をクルクル回して、『仮想 龍域砲口』発射準備。
広く浅く【制圧射撃】ね。元に戻せるならそれに越した事ないもの。
周りの皆と【臨機応変】に協力して倒していくわ。


シャーリー・ラフォルス
【なんきょく】
★アドリブ歓迎

「いえ、その前に戦闘員という下級の敵役でございます。夢がある者達であっても、魔法少女を輝かせる影の立役者でございますよ?」
そう、つまり?
「寒くても、熱意で体はHOTでございますぅ!!」
ゴリラの着ぐるみに電飾でピカピカ
「いやぁ、美味しい思いをしたわたくしは無★敵でございます」
いいんだよ、パラドクスでも推しの活躍を見れるのは最&高!
Fooo!
「うほうほうほほ!(皆様を守るのもメイドの役目!)」
この身一つ(盾を持って)【勇気】と【忍耐力】そして、推しへの愛(Love♥️)……うほー!やっぱりハロウィーン背景は最高ンゴねぇ!!(スマホの動画機能で録画しているヲタク)


 企画した大食い大会や捨身撮影も大成功、沢山の人の興味も惹くことができたし。
 自分達も、他の客に存分にアピールできるくらい、食べて食べて食べまくって露店制覇も果たせて。
 ノリがイマイチだった会場も、盛り上げることができた……と思った矢先に。
『魔法少女、滅ぶべしィ!』
 ビィッ! といかにもな戦闘員ボイスで会場に現れたのは、招かれざる客。
 盛り上がっているハロウィン会場にいる人々を堕とすべく現れたクロノヴェーダの群れであった。
 いや……むしろディアボロス達にとっては、これも計画通り。
「コスプレ用に着替える場所があったから装備付けれたわ、良い事ね」
 ……それじゃ食後の運動をしましょ、と。
 ばっちりと空戦軽機甲スーツ『Alma』に身を包んで待ち構えていた箱庭・のぞみ(サンドボックス・g00611)が、現れた『対魔法少女戦闘員イワビィ』 を迎え撃たんとその姿を見遣れば。
 ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)は、じいと敵の姿を見つつも。
「何処かで見た覚えのあるペンギン? さんなの」
 記憶の糸を辿ってみれば、ふと思い出したのは、なんきょくの皆と赴いたあの日。
「お久しぶり、ね。夏以来かしら?」
 そう、ガーデニアが彼ら『対魔法少女戦闘員イワビィ』 と対面するのはこれが初めてではない。
 その時に、こうも教えて貰ったのだ。
 度重なる炎上により打ち切られた伝説の魔法少女映像作品、第1巻、第1話。
 対魔法少女戦闘員イワビィは、そんな「青春全部費やして修行したら魔法少女になっちゃったんだよ!」の12分22秒から登場する、特に魔法少女という存在に並々ならぬ敵意を持つ戦闘員なのである!
 いや、眼前のイワビィは元一般人、あくまでそんな伝説の魔法少女映像作品に登場する存在を模したクロノヴェーダであるのだが。
 思えばその時は、ガーデニアも戦闘に慣れていなかったのだけれど。
 じいとやっぱりイワビィたちを見つめつつ、ガーデニアは紡ぐ。
「まほーしょーじょ? はよく分からないけど。冬も近いのに、薄い衣装一枚で過ごさないといけないなんて……とんでもなくぶらっく? なところなのね……」
 そう、彼女は知っている。ちょっとあやふやだけれど……そういうのを確か、ぶらっく、というのだということを。
 そして憐れみの視線を向けて続けるのだった。
「イベントの日まで働かされた挙句、使い潰されちゃうなんて」
「ってニアちゃん手厳しいのね……どこでそんな言葉覚えてきたの」
 イワビィと対峙したあの夏に比べて、随分色々逞しくなっている彼女へと、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は視線をちらり。
(「ハロウィンニアさんは意外とSっ気が強いな……」)
 だが、Sっ気ハロウィンニアさん、それもまた良き。
 なんてことを思っていれば。
「あら。どこでって、ニホンの本で覚えたわ!」
 そうにこりと笑顔で答えるハロウィンニアさん。
 そんな天然Sっ気感溢れる言葉に、ウッと言葉を詰まらせるイワビィたち。
『確かに……ハロウィンなのに、なんでこんな俺達働かされてるんだ?』
『頑張ってもどうせ、戦闘員は爆散してなんぼだしな……割に合わないよなぁ』
 やはり相当なブラックなのか、愚痴りだした戦闘員たちにガーデニアは紡ぐ。
「人生、楽しんだ者勝ちよ? イベントを楽しんでいるあの人達みたいに」
 ぐるりと見回せば、ハロウィンイベントを満喫している人たちの姿。
 いや、むしろすぐ傍に――誰よりもこのイベントを楽しみまくっている存在があるのだ。
 そんな彼女は、対魔法少女戦闘員たちをぐるりと見回しつつも。
「いえ、その前に戦闘員という下級の敵役でございます。夢がある者達であっても、魔法少女を輝かせる影の立役者でございますよ?」
 ――そう、つまり?
「寒くても、熱意で体はHOTでございますぅ!!」
 先程まではただのゴリラであったのに、いつの間にか電飾ピカピカなゴリラにバージョンアップしているシャーリー・ラフォルス(軍人メイド長・g05277)である!
 魔法少女の格好に恥じらい、柔らかくて甘くて芳醇な香りのご主人様を存分に堪能できたシャーリーは。
「いやぁ、美味しい思いをしたわたくしは無★敵でございます」
 思い出すだけで銀河系を突き抜けるほどぶっ飛んでしまうくらい、ドラミングも絶好調なご機嫌ゴリラなのである。
「うお、またスゲェの着てきたなシャーリーは、写真撮ろうぜ」
「……あら、シャーリーさんはゴリラの着ぐるみ、ね? なんだかすごい、の」
 人鳥はそんなピカピカゴリラな彼女とも記念写真を撮るべく、皆を手招きして。
 ぱちりと眩いゴリラに瞳を瞬かせながらも、ガーデニアも身を寄せて。
「あ、ちょっとそこのイワビィ、写真撮ってくれる?」
『よーし撮るぞ……はい、イワビィ!』
 さすがはぶらっく企業戦闘員、人に使われ慣れている感じで、人鳥から受け取ったスマホで集合写真を撮ってあげて。
 上手に撮れたことを確認した後、ハッと気を取り直す。
『って、どうせ俺たちは写真撮影係ですよ!!』
 一緒にちょっと撮りたかったらしい?
 そして色々と心揺れつつも、魔法少女を滅ぼさんと本来の目的を果たさんとするイワビィにのぞみは言葉を向ける。
「イベントって言うのはね、楽しい事はもちろん最後にちょっとお金使いすぎちゃったなっていう後悔までがワンセット。それが楽しいのよ、良い事も悪い事も含めて思い出になってそれが楽しいの!」
 ちょっと羽目を外しちゃったり、うっかり財布の紐がゆるゆるになってしまったり、調子に乗って食べ過ぎて動けなくなったり。
 そんなちょっぴり失敗したことも全部ひっくるめて楽しくて、良き思い出というものになるのだ。
 そして、今のこのひとときだって。
「だから、貴方達の邪魔さえ私は楽しんで思い出にしちゃうわ」
 のぞみは楽しんで、そして後で思い返しては楽しかったなって思えるようにしたいと思うから。
 皆とともに今、『対魔法少女戦闘員イワビィ』の前に立ち塞がるのだ。
 それからのぞみは、イワビィたちにも問う――貴方達はどうかしらね? って。
「いい事言うじゃねえか、のぞみん。この空気や思い出、感情はこの一瞬にしか手に入らねぇもんだ」
 人鳥ものぞみの言葉に、うんうんと大きく頷く。
 ……それが良いんだよな、と。
 ピカ猫耳とつけ髭を揺らしながら。
 イワビィたちはそんな楽し気な皆の様子や説得力のある声に、ブラックな環境に身を置いている今に、完全に迷いが生じているようで。
『う……確かに見てて、すごい楽しそうだしな』
『ゴリラだってめちゃ満喫してるっていうのに、俺達は……』
「うほうほうほほ!」
 ――皆様を守るのもメイドの役目! と。
「いいんだよ、パラドクスでも推しの活躍を見れるのは最&高!」
 ……Fooo! 
 まさに無★敵状態なシャーリーは、さらなる萌えと興奮を得るために創造する。
「3D化した推しと萌えは世界を救うのでございます!! ぐふっ、おふっ……最ッ高ォでごさいますね」
 先程目に焼き付けまくったエメラルドな魔法少女なご主人様を、まさにBIG♥️LOVEをもって描き上げて。
 疑似的にその勇姿見たいだけのヲタクの夢をノリノリ自力で叶える。
『って、魔法少女!? ……ふぎゃあ!』
 そんな推しに萌えるゴリラが創り出した魔法少女が、華麗に戦闘員たちを打ち倒して。
 のぞみも、『Pb04-Tp』の刻印が入った巨大な黒と金の双刀『Rigil Toliman』をクルクルと回してから。
「元に戻せるならそれに越した事ないもの」
 広く浅く制圧射撃するべく、『仮想 龍域砲口』の発射準備を。
 各武装の形態を変化させ、エネルギーを物質化し足りない部分に一時固定し装甲やフレームに転化させれば。
『魔法少女は滅び……うぎゃあっ!』
 周りの皆と臨機応変に協力しつつ、自分達の言葉に説得された様子のイワビィから倒していって。
 ――くちなしの薔薇の夢を、魅せてちょうだい。
「ついでに敵さんも浄化よ」
 ガーデニアも皆とタイミングを合わせ、ハロウィンの盛り上げも兼ねてひらりと降らせる。
 紅白の薔薇の花弁を、雨の様に。
 そしてイワビィたちを次々と打ち倒し、一般人へと戻していく皆を見遣りながら。
「っしゃ、ガールズに負けちゃいられねェ。俺も働くとしますかァ!」
 ――存在呑み込む光の演目、特等席で楽しみな! ハレーション、ハロウィンバージョンだ。
 魔力で形成した翼竜におまけでかぼちゃやコウモリの意匠をつけて、ハッピーハロウィン!
 派手に爆発させてやらァ、と……敵陣にシュート!!
『く……ふぎゃあッ!』
 まさに戦闘員の鑑、大爆発を起こして散るイワビィ。
 だが戦闘員としての在り方に疑問を持ち、ハロウィンを自分も楽しみたいという気持ちが、彼らを一般人へと戻して。
「……うほー! やっぱりハロウィーン背景は最高ンゴねぇ!!」
 盾は持っているけれどこの身一つ。勇気と忍耐力とそして何より、推しへの愛――Love♥️ を胸に。
 スマホの動画機能で録画している、やはりハロウィンをエンジョイしまくっているヲタクの姿を見遣りながらも。
「薔薇と光と爆発、ついでにゴリラだ。クライマックスに向けて良い演出だろ?」
 人鳥はすっかり全て倒されたイワビィ……いや、イワビィだった元・一般人達に告げるのだった。
 ――お前達も遠慮せず楽しんでけよ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】がLV2になった!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【現の夢】がLV5になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV5になった!
【ロストエナジー】がLV7になった!

如月・莉緒
総二さん(g06384)と

確かにさっき私もお化け屋敷で騒いだけど
それとこれとは違う気がするんだよね

美味しい物を食べて怖かった気持ちを回復させて、一般人の人たちも助けたけど
さすがにこの騒音はうるさすぎるわ

総二さんと【臨機応変】に連携するべく、後を追って
パリピになりたくなる光線なんて当たりたくないので
【高速詠唱】で【滝落雨】を唱えて
【地形の利用】で多数の魔機が狙うのはパリピたちとその光線
【弾幕】のように放てば【蹂躙】するにもじゅうぶんかな

盛り上げるのと騒ぐのは似てるようで全然違うからね!?
ここはハロウィンを楽しむ人たちが盛り上がる場所だから
ただ騒ぐだけの人は迷惑だよ?

と楽しくない理由を淡々と告げて


神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

美味しいもので回復した莉緒と共に
一般人を助けた後、さらにイベント会場を眺め
無駄に目立つパリピ集団をすぐに見つけて

さてと、次はあっちだな……

お化け屋敷や露店でもイベントらしく賑やかにしてはいるが
騒音はお断りだぞ、楽しむならともかく迷惑をかけるだけなら退場願おうか

構えをとり【ダッシュ】で敵に向けて駆けるのを合図に
莉緒と連携しつつ【臨機応変】にパリピ達へ
【強打】【気絶攻撃】を乗せた【激震掌】を叩きこんでいき

ハロウィンイベントも途中、まだまだ楽しみも残ってるんだ
騒がしくされても迷惑なんでさっさと静かにして貰うぞ!


 美味しいもので絶叫しまくって疲労した連れの彼女の心も回復して、不気味なペンギン戦闘員も無事に一般人へと戻せて。
 一息つく……間もなく、神刀・総二(闘神・g06384)がイベント会場の中に見つけたのは。
『パリピ最高! アガる~!』
『みんなパリピになっちゃおうぜ!!』
 無駄に目立つ、やかましい存在たち。
 そう、爆音を鳴らしながらアゲアゲでやって来た『パリピ団』である。
「さてと、次はあっちだな……」
 その煩さに思わず小さく嘆息しつつも言った総二に頷きながら、如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は声を張り上げるパリピ団を見遣って。
「確かにさっき私もお化け屋敷で騒いだけど、それとこれとは違う気がするんだよね」
 ふるふると首を横に振り、決して同じではないと否定する。
 お化け屋敷で絶叫しちゃうことと、音痴なパリピソングを爆音で鳴らし歌うのは、大きな声を出すことでも全く違います!
 そんな莉緒は、怖かった気持ちも美味しいものですっかり全快、一般人たちも助けることができてホッとしていたというのに。
「さすがにこの騒音はうるさすぎるわ」
 不快感しかないパリピたちの騒音にうんざりしてしまって。
「お化け屋敷や露店でもイベントらしく賑やかにしてはいるが、騒音はお断りだぞ」
 総二も賑やかとは全く違う、ただ煩くて迷惑でしかない爆音にそう苦言を呈するも。
 勿論、言って素直に聞くパリピ団ではないから。
「楽しむならともかく迷惑をかけるだけなら退場願おうか」
 ただやかましく自分勝手に騒ぎたいだけの輩どもへと視線を向ければ。
 構えを取った刹那、大きく地を蹴って一気に駆ける総二。
 そしてそれを合図に、莉緒も後を追って。
『お前もパリピになっちゃえ……ふがっ!?』
『陽気に歌えば気分もアゲアゲ……うぐゥッ!!』
「この拳で打ち砕く!!」
「パリピになりたくなる光線なんて当たりたくないから!」
 ふたりで連携をはかりつつ、パリピ野郎たちにぶちかます。
 凄まじい衝撃と振動を与える撃震掌の一撃と、戦場に喚んだ多数の魔機から放たれる無数の魔弾を。
 総二が繰り出した気絶しそうなほどの強打を叩き込まれ、派手にパリピがぶっ飛べば。
 高速詠唱した滝落雨をもって、地形の利用をしつつまるで弾幕のように放った莉緒の魔弾が蹂躙するように敵へと降り注いで。
『コンポ爆弾で派手に爆発しちゃえよ!』
『お前も今日からパリピだろ?』
 コンポによる大音量爆弾やパリピ団の仲間になりたくなる光線で懲りずに反撃してくるパリピ団だけれど。
 そんな傍迷惑なパリピになど、決してなりたくもなければ、此処に居て貰いたくもないから。
「盛り上げるのと騒ぐのは似てるようで全然違うからね!? ここはハロウィンを楽しむ人たちが盛り上がる場所だから、ただ騒ぐだけの人は迷惑だよ?」
「ハロウィンイベントも途中、まだまだ楽しみも残ってるんだ。騒がしくされても迷惑なんでさっさと静かにして貰うぞ!」
 そう楽しいのは自分達だけであって、他の人にとっては迷惑でしかないと淡々と告げながらも。
 ふたりで連携してぶちのめす。全く言っても分からないパリピたちを、楽しいハロウィン会場から叩き出すべく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV4になった!

九条・雅
相棒のエアハルト(g03594)と参加

まあ、騒ぎたい気持ちは分からないでもないが、最早騒音公害になってるね。あ、エアハルトが静かに怒ってるよ。まあ、音楽家のエアハルトにとってはこういう奴らは許さないだろうね。

飛んでくる爆弾の対応はエアハルトに任せて、アタシは【飛翔】【エアライド】で【ダッシュ】して直接パリピ団をぶちのめす方に回ろうかね。

まあ、どんな音楽を奏でようと個人の自由だが、アンタらのはただの騒音
だ。【強打】【怪力無双】【薙ぎ払い】で破軍衝。一気にパリピ団を薙ぎ払うよ!!


エアハルト・ヴィオレ
相棒の雅(g03417)と参加

・・・・音楽家は沢山います。私のようにクラシック専門もいますし、ラップのプロもいることは知っています。

でも、流石にこれは。ただ騒いでいるだけで音楽のかけらもありません。音楽を騒音公害にする輩は許せませんね。即急に消し去りましょう。

【戦闘知識】【地形知識】【観察】で一般人を巻き込まない位置にイマジナリキャノンで兵士を配置。兵士の攻撃と【電撃使い】【貫通撃】【薙ぎ払い】で一気に薙ぎ払います。

爆弾の反撃は受けると思いますので、【残像】でいつでも回避できる準備はしておきます。

騒ぐのは自由かと思いますが、度が過ぎると迷惑にしかなりませんので。いい手本ですね。


 盛り上がって楽しすぎて、ちょっとはしゃいでしまうことはあるし。
 それが賑やかというレベルのものであるのならば、ハロウィンイベントという場所的にも問題はないだろう。
 けれど……爆音とともに現れた眼前の無駄に派手な輩達は、あきらかに賑やかではなく煩い。
「まあ、騒ぎたい気持ちは分からないでもないが、最早騒音公害になってるね」
 耳障りすぎる音を鳴らすパリピ団に、九条・雅(赫焉のパシオン・g03417)は呆れたようにそう言った後。
「……音楽家は沢山います。私のようにクラシック専門もいますし、ラップのプロもいることは知っています」
 ……でも、流石にこれは、と。
 そう呟きを落とす隣のエアハルト・ヴィオレ(天籟のエヴァンジル・g03594)を見遣り、そして思う。
(「あ、エアハルトが静かに怒ってるよ」)
 その物腰はあくまで上品な紳士であるが。
 相棒が憤りを感じているということが、雅には分かったし。
(「まあ、音楽家のエアハルトにとってはこういう奴らは許さないだろうね」)
 やかましく響く音痴なパリピソングは、音楽家である彼だけでなく、雅が聞いても酷いとしか言いようがない。
 なので音楽に精通しているエアハルトにとっては特に聞くに堪えられないものであることもよく分かるのだ。
 そしてやはり、雅が思っている通りに。
「ただ騒いでいるだけで音楽のかけらもありません。音楽を騒音公害にする輩は許せませんね」
 エアハルトは不快な爆音を鳴らすパリピ団へと視線を向け、こう静かに言の葉を向ける。
 ……即急に消し去りましょう、と。
 けれど勿論、怒りのままパリピに攻撃するなんてことはしない。
 パリピたちの攻撃手段は既に把握済であるから。
 エアハルトはその戦闘や地形に関する知識をもって、敵を確りと観察して。
 一般人を巻き込まない位置に的確に配置するのは、正しき歴史と共に消えた砲兵達の幻影。
 そして配置した兵士たちの一斉砲撃と電撃を帯びた貫通するような衝撃で、コンポ爆弾を繰り出さんとする敵を一気に薙ぎ払いにかかりつつも。
 パリピからの反撃も見越して、エアハルトは抜かりなく残像を用いて回避できるよう敵の動きに注視も忘れない。
 そんな飛んでくるコンポ爆弾の対応は相棒に任せて。
 天へと飛び上がり翔け、空中において最適な移動経路を見出しつつも。
 勢いよくパリピ団目掛けて駆けた雅は、直接敵をぶちのめすべく拳を振るう。
『俺の歌を聞いていけぇー!!!! って!?』
「まあ、どんな音楽を奏でようと個人の自由だが、アンタらのはただの騒音」
 怪力無双を駆使した拳の強打と共に強大な衝撃波を打ち出して。
『なっ、俺の刻んだパリピラップを聞かないなんて……ぐあっ!?』
 容赦なく繰り出した破軍衝で、一気に騒がしいパリピ団を薙ぎ払っていく。
 音楽には、荘厳なクラシックから陽気なポップスやラップなど様々なジャンルがあり、そのどれも勿論尊重しているエアハルトであるが。
 最早音楽ではない、迷惑行為でしかない爆音を懲りずに鳴らすパリピたちを雅と連携して倒していきつつも、エアハルトは紡ぐ。
「騒ぐのは自由かと思いますが、度が過ぎると迷惑にしかなりませんので」
 ……いい手本ですね、と。
 そしてこのハロウィン会場からお帰り願うのだった。騒音公害を撒き散らすパリピな輩を1体残らず。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【先行率アップ】がLV6になった!

リドリー・バーディ
【まのもの】
引き続きのカウボーイファッションで!
拳銃型クラッカーを補充して行こうね!

ねぇねぇ皆、チョコミント好き?
僕はあのカラーリングが好き!可愛いよね!
味も割と好きだよ、ハーブ感の主張が潔い!
でも悪者のモドキは好きになっちゃいけないやつ!

クラッカーをぽぽんと鳴らして注意を引くよ!
君、楽しいことに水を差すのは野暮だって知らない?
人に悪いことをさせたらいけないんだって知らない?
デーモン宿る髪の矢で敵を貫く
うわ、触ったらべたべたになっちゃいそう!
庇ってくれるタオタオの背中に避難!
アリアの豪快な水芸にやんやの喝采!

舌出すタオタオを見て敵に忠告
ほら、この人、齧る気満々だよ!
早く観念しちゃってね!


タオタオ・ザラ
【まのもの】
リドリー、チョコミント好きなの?
タオはそこまで好きではないにゃあ
……なんだろ、ほら、薬みたいな味がせんか

にゃはは、水を差すどころか仮装として盛り上がりそうじゃけど
残念だったなあ、タオたち復讐者なもんで
美味いもん喰ったら運動、ってことで手合わせ願うよ

べたべたを嫌がるリドリーを気に掛けつつ
庇ってべったりになったら嫌な顔
うぇ、チョコミントの味するぅ……
でも大丈夫だ元から美味くねえから!!
多少汚れようともアリアも洗い流してくれそうだしな
これ幸いと近距離からの魔骸連刃

甘く見ると痛い目見るんデスヨ
んべっと舌を出して挑発
……って、いや待て喰わんぞ!
美味くないもん…、いやデーモンだから喰えるか…?


アリア・パーハーツ
【まのもの】
ボク様も引き続き保安官スタイル
チョコミントはターコイズみたいで眺めるのが好き
味は、うん、薬っぽいのわかる…ので苦手…

あ、でもキミは嫌いじゃないよ、可愛いカラーリングだもん

うわあベタベタ!!そして冷たい!!
リドリー君の軽やかなクラッカーに重ねて、青い手榴弾をぽいぽい
全部洗い流してやるのだぜ
アイスだ、水でも溶けるでしょ!綺麗になって一石二鳥!
いやぁ二人ともよく接近戦を選んだ

味方の援護をするように水流を操作、手榴弾を追加
べっちょりアイスの攻撃を防ぐのにも利用

はい、お家に帰りな、皆の楽しみ邪魔しちゃだーめ

え、あれ美味しい?
お腹壊さない?
ボク様元デーモンイーターだけど遠慮しとく(見守る)


 どうやら『対魔法少女戦闘員イワビィ』に一度は堕ちた人たちも一般人に戻ったようであるし、煩い『パリピ団』も仲間が倒してくれたようだ。
 けれど彼らは配下、まだ倒すべき真打の敵がいるから。
 赤いハットをかぶったカウボーイ、リドリー・バーディ(chitter-chatter・g08402)は次の現場へと急行する。
 確りとその手に携える二丁の拳銃型クラッカーもばっちり補充して。
 そして再び皆と合流すれば、ふとこう訊ねてみる。
「ねぇねぇ皆、チョコミント好き? 僕はあのカラーリングが好き! 可愛いよね!」
「チョコミントはターコイズみたいで眺めるのが好き」
 そんな彼の言葉に返すのは、高いヒールを鳴らす保安官・アリア・パーハーツ(狂酔・g00278)。
 爽やかなミントグリーンにチョコレート色、その配色は確かに可愛らしいが。
 逆にちらりとリドリーへと視線を向けつつ問い返すのは、タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)。
「リドリー、チョコミント好きなの? タオはそこまで好きではないにゃあ」
 ……なんだろ、ほら、薬みたいな味がせんか、なんて続けて。
 そのタオタオの声に、こくりと頷くのはアリア。
「味は、うん、薬っぽいのわかる……ので苦手……」
 先程も言ったように、チョコミントは見る分には好きなのだが。
 歯磨き粉とか薬とかみたいな……そんな味わいが、実は苦手だというふたり。
 チョコミント味は苦手な人もそれなりにいる味ではあるのだが。
「味も割と好きだよ、ハーブ感の主張が潔い!」
 リドリーのように好きな人も勿論多い、根強い人気を誇る味でもある。
 ……けれど。
『さあ、たんとお食べなさい?』
「でも悪者のモドキは好きになっちゃいけないやつ!」
 ふるりと首を横に振ってリドリーが見遣るのは、喋るチョコミントアイス……?
 いや、リドリーの言う様にあくまでモドキ、この会場に現れたクロノヴェーダを指揮するアヴァタール級『チョコミンモドキ』。
 そしてチョコミントアイスを強引に人々に振舞わんとしている彼女の目的は、一般人のクロノヴェーダ化。
 ちなみに、その味に自信を持っているというし、一見甘ったるくも爽やかな香りで美味しそうにも感じるが……実は食べても美味しくないらしい。
 そんなモドキのチョコミントなんて、やはりもっと食べたくはないけれど。
 アリアは全身がアイスで出来ている眼前のアークデーモン、チョコミンモドキへと向けた瞳を細め紡ぐ。
「あ、でもキミは嫌いじゃないよ、可愛いカラーリングだもん」
 チョコミントカラーは、やはり眺めるのは可愛くて好きだから。
 とはいえ、勿論一般人をクロノヴェーダさせる存在を見逃すなんてことはするはずなく。
 何より、折角ハロウィンイベントも盛り上がりをみせているのだから。
 早撃ち自慢のカウボーイ、リドリーがすかさず手にした二丁の引き金を再び引けば。
 ――ぽぽん、ぽんっ!
 瞬間、景気良く鳴り響いて、キラキラと舞う紙吹雪。
『あなた達にもおすそ分け……、っ!?』
 その大きな音に思わずびっくりしつつも、拳銃クラッカーを鳴らした彼へと目を向けるチョコミンモドキ。
 そして、そんな自分のアイスを強引に人々に食べさせようとしている彼女へと。
 リドリーは大きく首を傾げてみせつつも言葉を投げる。
「君、楽しいことに水を差すのは野暮だって知らない? 人に悪いことをさせたらいけないんだって知らない?」
 ――はっきりしてよ、って。
 trickはtrickでも、悪魔のtrick……矢雨のように放たれる変幻自在の悪魔の髪で敵を言貫き、射貫くべく。
 そんな自ら揺れては気儘に囀る悪魔の髪たちを繰り出すリドリーに続いて。
「にゃはは、水を差すどころか仮装として盛り上がりそうじゃけど」
 タオタオは見目は愉快なチョコミンモドキを改めて見て、そう笑うけれど。
『く……さあ、あなたもたんとお食べなさい』
 アイスの翼と腕を伸ばして反撃してくる敵へと教えてやる。
 ……残念だったなあ、タオたち復讐者なもんで、って。
 チョコミントは最初からちょっとノーサンキューであるし、わざわざ美味しくないものを食べさせて貰わなくても、沢山美味なものはもう味わったし。
 何より自分達は、彼女が狙う一般人ではなくディアボロスであるから。
「美味いもん喰ったら運動、ってことで手合わせ願うよ」
 食後の運動という名の、クロノヴェーダ撃破のお仕事の時間です!
 けれど、濃厚な甘ったるい匂いと爽やかな香りが放出されたかと思えば。
『ほら、食べたくなってきたでしょう?』
「うわあベタベタ!! そして冷たい!!」
「うわ、触ったらべたべたになっちゃいそう!」
 堪らず声を上げてしまう。
 あくまでチョコミント風な、モドキアイスを飛ばしてくる敵の攻撃に。
 でもリドリーの軽やかなクラッカーな音を耳にすれば、アリアはそれに重ねてぽいぽい。
「全部洗い流してやるのだぜ」
 ――爆ぜろ、満たせ、地の果てまで。
 フィンガースナップと共に現れた紺色の青い柘榴のピンを、躊躇なく抜いて放り投げれば。
 ボンッ! と鼓膜を劈く爆音が轟くと同時に、溢れ出した青き奔流が全てを流し去る水流となる。
 そしてべたべたを嫌がるリドリーのことを気に掛けていたタオタオは、彼を庇って咄嗟に前に出たものの。
「うぇ、チョコミントの味するぅ……」
 代わってアイスを浴びればやはりべったり、嫌な顔。
 そしてさっとすかさず己の背中に避難したリドリーへとこう続ける。
「でも大丈夫だ元から美味くねえから!!」
 美味しいと思えないのは、どちらにせよ元からだから。
 それに、美味しくないアイスを浴びてベタベタなったって、大した問題ではないのだ。
「多少汚れようともアリアも洗い流してくれそうだしな」
 だからタオタオは一気にチョコミンモドキへと目掛け、これ幸いと地を蹴って。
 敵を切り裂き刻むべく振るうは蠍の鋏角の鋭利な刃。
 そしてアリアも皆を援護するべく、手榴弾を模した水の魔武器を追加で投擲!
「アイスだ、水でも溶けるでしょ! 綺麗になって一石二鳥!」
 べっちょりアイスの攻撃を防ぐのにも有効利用して。
 リドリーは、アリアの豪快な水芸にやんやの喝采!
 そしてチョコミンモドキに轟音と衝撃をお見舞いしつつも、ふとふたりの姿を見遣ってアリアは紡ぐ。
 ……いやぁ二人ともよく接近戦を選んだ、と。
 べとべとになったその身体を洗い流してあげながらも。
「はい、お家に帰りな、皆の楽しみ邪魔しちゃだーめ」
 カツンとヒールを鳴らして、楽しみに水をさす無法者は保安官が追い払います!
 それから、んべっと。
「甘く見ると痛い目見るんデスヨ」
 舌を出してそう挑発するタオタオを見て。
「ほら、この人、齧る気満々だよ!」
 ……早く観念しちゃってね! なんて、敵に忠告してあげるリドリーだけれど。
『か、齧らないで……ほら、たんとお食べなさい?』
「え、あれ美味しい? お腹壊さない?」
 思わずチョコミンモドキをじいっと見つめて、瞳をぱちりと瞬かせるアリアの言葉に。
 瞳を大きく見開きつつ、タオタオはすかさず続ける。
「……って、いや待て喰わんぞ!」
 でも、美味くないもん……と言いかけて。
 ふと敵をちらりと見遣りつつも思うだった。
「いやデーモンだから喰えるか……?」
 そしてそんなチョコミンモドキを同じく眺めながらも。
「ボク様元デーモンイーターだけど遠慮しとく」
 元々辛党だし、喰らうのはちょっと遠慮して。
 大きく首を捻るタオタオを見守ることにするアリアであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV6になった!
【活性治癒】がLV2になった!
【水源】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!

セフィー・ステラ
引き続き魔法少女の衣装で

色んな人をトループス級に変えてた黒幕はあなただね!
許さないんだから!

アイスは好きだけど、少し怖い感じがするよ…
でも、アンと勇気を出して戦うよ!

魔楽器や弓矢で攻撃していこうかな?
うわぁ!アイス飛ばしてきた!?
(当たったら大変そう…)

きゃあ!翼と腕に捕まちゃった!?
ベタベタしてるよぅ…それに変な香りも…

ひゃあっ!?どんどんアイスに埋もれさせてくるよ!?
(このままじゃ身体が凍えちゃうし、アイスに頭も埋もれさせられちゃうよ!)
うぅ…放して!パラドクス発動☆

アイスに恨みはないけど、切り裂いて、そして、光の剣でアイスを溶かすよ!
もし、余裕があったら【水源】でベタベタも洗い流すよ!


 戦闘員を説得撃破して一般人へと戻した後、見つけた敵の指揮官へと。
「色んな人をトループス級に変えてた黒幕はあなただね!」
 ……許さないんだから! って。
 そうすかさずびしっと言い放つのは、花と音楽そして流星の魔法少女!
 引き続き魔法少女に扮する、セフィー・ステラ(星の魔力をもつエルフの小さき演奏家・g06416)である。
 それから、改めて眼前の敵『チョコミンモドキ』をじっと見つめてみれば。
『ふふ、あなた達にもおすそ分けよ?』
「アイスは好きだけど、少し怖い感じがするよ……」
 チョコミントアイスみたいなのに何だか不気味なその姿に、思わず呟きを零すセフィーだけれど。
 でも今は何て言ったって魔法少女、アンジェリカと勇気を出して戦います!
 とはいえやはり、近づいて攻撃するのはちょっと気が引けるから。
「魔楽器や弓矢で攻撃していこうかな?」
 そう七色に変わり輝く魔楽器や星の矢を射る弓矢を手にせんとするものの。
『さあ、たんとお食べなさい?』
「うわぁ! アイス飛ばしてきた!?」
 アイスを食べさせようと飛ばしてくるチョコミンモドキの攻撃に、思わず声を上げつつ。
 当たったら大変そう……なんて、そう思っていれば。
 ぐんっと伸びてきたのは、アイスの翼と腕。
 そして。
「きゃあ! 翼と腕に捕まちゃった!?」
 がしっと掴まれてしまったセフィー。
 いや、これが美味しいチョコミントアイスであるならばまだしも。
「ベタベタしてるよぅ……それに変な香りも……」
 あくまでチョコミンモドキ、彼女自身はその味にも自信を持っているようだが……実際は香りも味も微妙すぎるのだという。
 なのに、そんな美味しくないというアイスの胴体に。
「ひゃあっ!? どんどん埋もれさせてくるよ!?」
 捕まえられたセフィーは埋もれてしまいそうに……!?
(「このままじゃ身体が凍えちゃうし、アイスに頭も埋もれさせられちゃうよ!」)
 そう……まさに、ピンチに陥ってしまうのだけれど。
『遠慮なく食べていいのよ?』
「うぅ……放して!」
 不味いアイスにこのまま埋もれるわけにはいきません!
 だからすかさず、反撃のパラドクス発動☆
 ――星々の光よ集まれ! そして剣を成し、敵を切り裂け!
『な……うぐっ!』
「アイスに恨みはないけど、光の剣で溶かすよ!」
 キラキラ綺麗な星々の光を集結させ成した星光の剣が、チョコミンモドキを切り裂いて溶かして。
 身体についたベタベタだって、湧かせた水源でさっぱりと洗い流しちゃいます!
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!

一里塚・燐寧
【燐五】

んふふ、アヴァタール級のお出ましみたいだねぇ
にしてもアイスのクロノヴェーダかぁ
じゃあさ、溶かし尽くしちゃおうよぉ。あたし達の愛の熱でさっ!

血まみれのエプロンを着たまま登場
これならアイスで服汚れづらいし良いよねぇ

≪テンペスト・レイザー≫を担ぎ、全速力【飛翔】で敵に突っ込むよぉ!
五月姫ちゃん、背中は任せたっ
『呪式:刃速火断』を発動し激突の瞬間に更に急加速!
紫色の火炎を纏った鎖鋸で、ザクッとやっちゃうよぉ!

反撃のアイス弾を得物で切り払った後、頬に濡れた感触を覚える
流れ弾か……えあっ、五月姫ちゃんっ!?
えと、その。今ぺろってした、よねっ?

胸にドキドキが燃え盛って
あたしが溶かされちゃいそーだよぉ


瀧夜盛・五月姫
【燐五】

白装束に鉄輪、蝋燭を頭、つけたまま。
そして、地獄の炎、焦熱の炎蛇、纏うよ。

大きな、アイス。
食べ物を無駄にする。それは、勿体ないけれど……。ん、クロノヴェーダなら、仕方ない。
熱い炎で溶かして、もとい、燃やしてしまおう。

ん、預かった。
この背中、大切に、絶対に護りきる。
そして姫も、燐さんに託す。
これほどに頼もしい、背中はない、ね。

薙刀を手に、突っ込む。
炎の刃、アイスクリームによく、馴染む、だろう。
所詮は砂糖の塊、玉ねぎのように、こんがり、燃え尽きてっ。

む、燐さん。
ほっぺた、返り血。違う、返りアイス、付いてる…………ぺろり。
はじめて、だったけど……冷たくて甘い、ね。チョコミント。


 とびきり美味しくてとっても甘いスイーツを、ふたりで食べさせあいこし終えた頃。
 盛り上がりをみせている会場からふいに聞こえるのは、楽しそうな声とはまた違った騒がしさ。
 けれど、それはある意味計画通り。
「んふふ、アヴァタール級のお出ましみたいだねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)がそう笑みつつも向けた視線の先にいるのは。
「にしてもアイスのクロノヴェーダかぁ」
「大きな、アイス。食べ物を無駄にする。それは、勿体ないけれど……。ん、クロノヴェーダなら、仕方ない」
 聞いた話によれば、実は美味しくないらしいとはいえ。
 瀧夜盛・五月姫(失つし世《うつしよ》の滝夜叉姫・g00544)は大きなアイスこと会場に現れた『チョコミンモドキ』を見つつ頷くけれど。
 燐寧はそんな彼女に、こう提案する。
「じゃあさ、溶かし尽くしちゃおうよぉ」
「熱い炎で溶かして、もとい、燃やしてしまおう」
 そして勿論、それに同意する五月姫。
 でも……熱い炎でも、だけれど。
 燐寧はぐっと気合いを入れて続ける――あたし達の愛の熱でさっ! って。
 そんなあつあつなふたりは、お化け屋敷で客を驚かしていた時よりもバージョンアップ?
「これならアイスで服汚れづらいし良いよねぇ」
 燐寧は血まみれで真っ赤なエプロンを着たまま、いざチョコミンモドキの前に登場!
 頭にちょこりと乗せているのは、チェーンソーの角が生え、兇悪な印象の謎の生物・チェーンソーザウルスの顔を模したお面。
 そして五月姫も引き続き、白装束に鉄輪、蝋燭を頭につけたまま……さらには、地獄の炎と焦熱の炎蛇まで纏って、怨霊度ましましです!
 とはいえ、素直に驚いていた一般人とは違い、相手はアヴァタール級のクロノヴェーダ。
『ほら、アイスを食べたくなってきたでしょう?』
 ふたりを恐れることなく、一般人をクロノヴェーダにするべくアイスを食べさせんと飛ばそうとするも。
 チョコミンモドキを驚かすことが目的ではない。倒すことがディアボロスとしての任務であるから。
「五月姫ちゃん、背中は任せたっ」
 刹那けたたましく唸りを上げ回転する、呪詛と怨念を宿すチェーンソー大剣『テンペスト・レイザー』を担いで。
 天へと飛び上がり全速力で翔けながら、敵に向かって突っ込む燐寧。
 そんな風に燐寧が心置きなく突っ込めるのは、絶大な信頼を持っているから。
「ん、預かった。この背中、大切に、絶対に護りきる」
 こくりと大きく頷いて返す五月姫に。
 そしてそれは、五月姫だって同じ。
「そして姫も、燐さんに託す」
 ……これほどに頼もしい、背中はない、ね、って。
 だからふたりはそれぞれの得物を手に、同時にチョコミンモドキへと突っ込んでいく。
「さあ、ザクッとやっちゃうよぉ!」
「所詮は砂糖の塊、玉ねぎのように、こんがり、燃え尽きてっ」
 ――瞬きしてる間に、あの世まで特急便で送ったげるよぉ!
 ――地獄のような、怨火に、焦がされて。
 呪詛と怨念によって形作られた紫の怪火が激しく噴射された刹那、激突の瞬間に更に急加速!
 紫色の火炎を纏った鎖鋸で、まさにザクッと必殺の一閃を繰り出す燐寧と共に。
(「炎の刃、アイスクリームによく、馴染む、だろう」)
 五月姫が繰り出す呪詛にまみれた蛇の様な獰猛な業火が、大焦熱地獄かの如き激しい熱を生み出して。
 紫色の怪火とじゃれ合うかのように、容赦なくクロノヴェーダを溶かさんと熱く燃え盛る。
 そんな炎に身体を溶かされかけながらも。
『う、ぐっ……あなた達にもおすそ分けよ?』
 チョコミンモドキが全方位に向かって連射してくるのは、様々な味のアイスの玉。
 やはりそれはどれも総じて美味しくないらしいし、当たると非常に冷えるみたいだけれど。
 ふたりの愛の熱はむしろ冷えるどころか、燃え盛る一方だから。
 燐寧はすかさず、反撃のアイス弾を握るテンペスト・レイザーで振り払うも。
 一瞬ひやりと頬に濡れた感触を覚えて。
 反撃にと伸びてきたアイスの翼と腕を揮う刃で薙いだ後、ふと燐寧に歩み寄った五月姫は。
「む、燐さん。ほっぺた、返り血。違う、返りアイス、付いてる」
 …………ぺろり。
「流れ弾か……えあっ、五月姫ちゃんっ!?」
 今度はまた全く違う頬への感触に、燐寧は思わず声を上げてしまう。
 だって、アイスのついた自分の頬を――。
「えと、その。今ぺろってした、よねっ?」
 そう言いつつ瞳を見開いたり瞬いたりと忙しい燐寧に、五月姫はそっと柔く瞳を細めて紡ぐ。
「はじめて、だったけど……冷たくて甘い、ね。チョコミント」
 ……いや、五月姫は冷たいって、そう言っているけれど。
 燐寧はぺろっとされた感触が残る火照った頬に手を当て、はあっと大きく熱い溜息をつく。
 だって、こんなにも胸にドキドキが燃え盛って――あたしが溶かされちゃいそーだよぉ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV2が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV8になった!

如月・莉緒
総二さん(g06384)と

よし、後はあのアイスみたいなのを倒すだけだね

じっとチョコミンモドキを見据えて
仕込み刀と明石国行を手に取る

美味しかったなら盛り上がったのに美味しくないんだもんね
長引かせたくはないし、さくっと終わらせちゃおう

総二さんと合わせながら、【ダッシュ】で間合いを詰めていく
連射してきたアイスは【未来予測】、【神速反応】、【飛翔】を使って躱して、すれ違うように通り抜けて【フェイント】

間違って通り過ぎたんじゃなく、わざとだよ?

総二さんの一撃が入った直後に背後から【神屠】で
その身体を【両断】するような【斬撃】を放って

あなたたちのハロウィンはここでおしまいだよ!


神刀・総二
莉緒(g04388)と同伴

あらかた一般人も助けたし
パリピ共も片付いたみたいだな……

残ったチョコミンモドキを見て
莉緒の隣に並んで構えながら

どうせならハロウィン風で美味しいアイスクリームを
提供してくれればよかったんだが

味は美味しくない上に……だからな
来て早々に悪いがさっさと終わらせて貰う!

莉緒と同時に敵の方へ【ダッシュ】で駆けだして距離を詰め
【看破】で敵のアイスの玉を回避
莉緒が敵を通り抜けていき、それに気取られた一瞬の隙をついて
思い切り【強打】するように【撃震掌】で攻撃

相手は一人じゃないんだ、よそ見してる暇はないぞ?

それに楽しいハロウィンにお前の出番はないんでな!


 ペンギン好きが認めたくないほど不気味なペンギン風戦闘員も、やかましい爆音鳴らした迷惑でしかない輩達も。
「あらかた一般人も助けたし、パリピ共も片付いたみたいだな……」
 神刀・総二(闘神・g06384)がぐるりと確認してみれば、自分達や他の復讐者の手によって全て倒したようだ。
 戦闘員達も十分な説得が効いて、ハロウィンイベントを楽しまんと元の一般人へと無事に戻ったが。
 でも、まだ終わりではない。
『チョコミント、食べたくなってきたでしょう?』
「よし、後はあのアイスみたいなのを倒すだけだね」
 如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)がじっと円らな青の瞳で見据えるのは、敵の指揮官であるアヴァタール級。
 全身がアイスで出来たアークデーモン『チョコミンモドキ』である。
 そんな敵の目論見は、盛り上がっているイベント会場にいる人達に自分のアイスを食べさせ、クロノヴェーダ化させること。
 勿論、それを許すわけなんてないから。
 仕込み刀と明石国行を莉緒に取る莉緒の隣に並んで、総二も残ったチョコミンモドキを見つつ構えながらも。
「どうせならハロウィン風で美味しいアイスクリームを提供してくれればよかったんだが」
 そう微かに首を傾けつつ口にする。
 きちんと美味しい普通のチョコミントであれば、逆に総二の言う通りハロウィンにむしろうってつけだったかもしれないが。
「美味しかったなら盛り上がったのに美味しくないんだもんね」
「味は美味しくない上に……だからな」
 チョコミンモドキ本人は味に自信があるらしいが……実は食べても美味しくないらしい。
 莉緒と総二は、そんな残念すぎるクロノヴェーダへと改めて視線を向けて。
『……さあ、あなた達もアイスを食べましょう?』
「来て早々に悪いがさっさと終わらせて貰う!」
「長引かせたくはないし、さくっと終わらせちゃおう」
 他の復讐者から受けたダメージが既に大きいと見てわかる敵をきっちりと倒すべく、同時に駆け出す。
 このイベント会場には一般の人々も沢山いるし、それに折角ハロウィンイベントもこれだけ盛り上がってきたのだから。
 だが、チョコミンモドキがすかさず全身から発射するのは。
『あなた達にもおすそ分けよ?』
 様々な味だというアイス玉。
 けれどこれらも総じて美味しくない上に当たると非常に冷えるという、迷惑以外のなにものでもないシロモノである。
 だからふたりダッシュしながらも、未来予測と神速反応をもって天へと飛びあがり駆け、そしてその軌道を看破して回避を試みて。
 間合いを詰めた莉緒が、すれ違うようにふっと敵の横を通り抜けていけば。
『……あら、チョコミントが食べたくなったのかしら?』
 そんな行動に首を傾け、チョコミンモドキが一瞬気を取られたその時であった。
「間違って通り過ぎたんじゃなく、わざとだよ?」
『わざと? ……ッ、あうっ!』
 ――この拳で打ち砕く!!
 全力を乗せ思い切り強打するように。敵へと、凄まじい衝撃と振動を与える一撃をお見舞いする総二。
 そのダメージは直接身体やその内部、内臓へと響くほど強烈で。
「相手は一人じゃないんだ、よそ見してる暇はないぞ?」
 もろに撃震掌の衝撃を貰い、ぐらりと堪らず揺らぐチョコミンモドキへと総二は続ける。
「それに楽しいハロウィンにお前の出番はないんでな!」
『がはっ……く、みんなチョコミントを、食べたいはずでしょ?』
 そう、ひとりではないのだ。
 だから今度は、総二へと視線を向けた敵の背後から莉緒が放つのは。
 神を屠る名に相応しく残虐であり、そして華麗さすら宿す、ありったけの一撃。
 その衝撃をもって、体勢を大きく崩したチョコミンモドキへと莉緒は引導を渡す。
「あなたたちのハロウィンはここでおしまいだよ!」
 挫けぬ心と斬り裂く意志を込めた、アイスで出来たアークデーモンの全身を容赦なく両断する『神屠』の一閃で。
 ……そして。
『ぐ……ベリアルさ、ま……っ』
 まるで溶けたアイスのように、ついにチョコミンモドキは地に沈むのだった。
 そんなクロノヴェーダたちの目論見も打破し、任務も無事完遂すれば。
 莉緒と総二は再び並んで歩き出す――かなりの盛り上がりをみせている中野区のハロウィンを、まだまだもっと一緒に楽しむために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【怪力無双】がLV3になった!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年11月01日