【平安鬼妖地獄変奪還戦】庭しろたへの霜と見えつつ(作者 月夜野サクラ
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#平安鬼妖地獄変  #【平安鬼妖地獄変奪還戦】賀茂黎瞑  #平安鬼妖地獄変奪還戦  #ファーストアタック 

 西暦九七二年、平城京・朝堂院――。
 月光染み渡る内裏は、慌ただしい気配に包まれていた。廊下をどたどたと行ったり来たり走り回るのは、絵巻物から飛び出して来た墨絵のような動物達だ。
「黎瞑さまぁ、此度の戦について、各地の妖怪へはどのようなご指示をなさいますか」
「みな、浮足立っておりますれば、今こそ、黎瞑さまのお言葉を頂きたく」
 黎瞑さま、黎瞑さま。
 みな一様に困った顔をして、動物達はかしましく声を上げ続ける。
「何やら都の四方で怪しげな勢力が動いているとの報告も相次いでいるのです」
「河太郎翁からは『もはや助力無用。われらはわれらのできることをする』との伝言が……」
 黎瞑さま、黎瞑さま。
 呼び掛ける動物達の声を、聞いているのかいないのか。賀茂黎瞑と呼ばれた陰陽師は、淡々と――冷淡と思えるほどに抑揚のない声色で、応じた。
「全て命令通りに、速やかに行うように伝えるがいい」
「黎瞑さま……」
 そう言われましても、と、動物達は困り果てた様子で諸手を挙げた。命令通りにと言われても、彼らはその命令を未だもらえていないのだから。

●さきぶれ
「ついに始まるんだね。平安京を取り返すための戦いが……」
 緊張を露わに息を呑み、獅堂・千陽(Empathic Heart・g06760)は言った。八月二十八日、歴史の奪還戦――新たな新宿断層碑文の出現に、新宿駅グランドターミナルの構内は俄かに色めき立っている。
「前提条件から確認しておこう。まず、平安鬼妖地獄変の王『安倍晴明』は……」
 平安京を支配する断片の王、安倍晴明は、自身のディヴィジョンを隣接するディヴィジョン『天正大戦国』の『織田信長』に売り渡そうとしているようだ。もしこれを許せば、平安鬼妖地獄変は天正大戦国に統合され、同ディヴィジョンが大幅に強化されることは避けられないだろう。勿論、京都や奈良の奪還が遠のくことは言うまでもない。
「そういう状況だから、僕らとしては平安鬼妖地獄変が売り渡される前に、安倍晴明をやっつけて、その領域を最終人類史に奪還しなきゃならない。平安京に元からいた鬼や妖怪だけじゃなく、戦国の天魔武者とも戦わなくちゃいけないから、大変な戦いになるのは間違いないけど……」
 戦争の機先を制するには、何をおいてもこれらの戦力を可能な限り削っておくことが肝要だ。
 そこで、と復讐者達一人一人を見渡し、千陽は続けた。
「みんなに向かってほしいのは、安倍晴明がいる『大極殿』の近くにある『朝堂院』。そこにはジェネラル級クロノヴェーダの『賀茂黎瞑』がいるんだけど――知ってる人もいるかもしれないけど、どうも、彼は晴明の企みに感づいたせいで傀儡化されちゃったらしいんだよね」
 本来ならば彼もまた、戦争に備えて様々な策を弄しているはずだが、そうしたいざこざを経て現在は、安倍晴明からの指示を伝えるだけの存在に成り下がっているらしい。彼の周りで雑用を働く妖かし達も不審には思っているものの、黎瞑の身に何が起こったかまでは理解していないようだ。今回の作戦ではこの黎瞑配下の妖かし達と交戦し、その戦力を削ぐことが目標となる。

 だけどね、と付け加えて、温厚な青年はわずかに表情を曇らせた。
「いきなり、敵の懐に乗り込むことになるんだ。当然、そこには危険だって伴う……万全の状態で本番に挑むためにも、あんまり無茶をしたら駄目だよ」
 有効打を与えたと判断したら、深追いはせず撤退する。引き際の見極めが、いつも以上に重要になるだろう。自分自身をも鼓舞するように両の拳を握り締めて、千陽は言った。
「この戦いに勝てば、また少し、僕達の世界が還ってくるんだ。みんなで力を合わせて、頑張ろう!」
 あなうるはしき、千年の都。その歴史と尊厳を取り戻すための戦いが、始まろうとしている。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【寒冷適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、摂氏マイナス80度までの寒さならば快適に過ごせる世界に変わる。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

月夜野サクラ
お世話になっております、月夜野です。
以下依頼の補足となります。
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●選択肢について
 集団戦①のみのシナリオとなります。
 目的は賀茂黎瞑配下の『丑三つ刻の怪異・『墨』色の妖かし』の撃破ですが、敵の数が多く、すべてを倒すことは不可能なため、ある程度の損害を与えたら撤退してください。
 集団戦ではありますが、戦争の前哨戦ということで、平安京奪還にかける皆様の想いなどがあれば積極的に描写していきたいと思います。

==================
●時間帯と場所
 時間帯は夜半。
 場所は賀茂黎瞑のいる『朝堂院』の内部となります。

==================
●諸注意
・必要成功数を大幅に上回る場合、プレイングの内容に問題がなくても採用できない場合がございます。
・プレイングの受付状況については、MSページも合わせてご確認ください。
・基本的に「個別採用」を予定しています。が、まとめた方がよさそうだなと思ったらまとめる方向に転換するかもしれません。特定の同行者以外の方との絡みがNGの場合は、お手数でもプレイング中でお知らせ下さい。
・武器(アイテム)や技能のみで、パラドクスのような超常的な効果(敵へのダメージ、敵からの攻撃の回避を含む)は得られませんのでご注意ください。
==================

それでは、皆様のご参加をお待ちしております!
151

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ノスリ・アスターゼイン
本で見たことあるなぁ
似た奴

目を瞬いて
きょとんとしたのは一瞬

とんと地を跳ね飛翔

屋根や壁、天井や柱
何処でも足場として蹴り
低空で接敵
或いは上空から急降下

動きを読ませぬよう翻弄しつつ
ナイフで虚空ごと切り裂く

巻物から抜け出たような姿は
愉快だけれど
可愛い見た目に反して優美で無駄の無い動きは
流麗な描線による所為か

熱いのと寒いの、どちらが苦手?

大蛇にも似た一筋の筆跡の上に降り立ち
笑んで断ち切る

凍らせ砕き
灼いて燃やして灰燼と為そう

紙はやっぱり焔が苦手かい

そんな声が最期に聞こえたかどうかは
知らない

共闘者が居るなら声掛け連携
囲まれて孤立しないよう
互いに死角を補おう

戦況の把握に務め
押し寄せる敵で退路が塞がれる前に撤退


花柳・細
京都、奈良を取り返す大戦の前哨戦ってなら
腕も鳴るってもんだわ
べ、別に怪異なんて怖くないわよ
武者震いだってば!

何よ案外可愛い姿してんじゃない
なーんて
頭数減らす目的は忘れてないわよ

ハッ、呪い?私に?今更だわ
力得る為に武器も選んじゃいないの
呪傷だなんだ
そんなもん誤差よ

撒き散らかされる墨を
攻撃に合わせ払い乍らも
受けた分は意に介さず
馬上でも地上でも
蹂躪せんと武器を振う

但し顔だけは
避けの払いの鉄壁防御
今此の顔狙った奴
覚悟しなさい

広げた翼からも葉や花飛ばし

大体さぁ
主の様子が変ってなら
調べた方が良いんじゃない
頼るあんたらを
蔑ろにするよな奴だったの?
なんてさ、思ったワケ

退く時はちゃんと退くわ
まだ本番じゃないもの


「京都、奈良を取り返す大戦の前哨戦ね。腕も鳴るってもんだわ」
 銀に波打つ鬣の美しい白馬の鞍上。氷柱にも似た三又の矛を握り締め、花柳・細(非花・g07664)を大路の先を睨んだ。長い睫毛に縁取られた真っ赤な双眸には、これより挑む朝堂院の大きな門がくっきりと映り込んでいる。しかし細くしなやかなその指は、矛を携え微かに震えているように見えた。
「――はっ」
 視線を感じて弾かれたように振り返り、細は肩をいからせる。
「べ、別に怪異なんて怖くないわよ。武者震いだってば!」
「まだ何も言ってないんだけど?」
 大人びた見た目に反して、可愛らしいことを言うものだ。ノスリ・アスターゼイン(共喰い・g01118)は思わず噴き出しそうになるのを堪えて、こほんと小さく咳払いする。
 何かが起こりそうな夜とは、きっとこんな夜を言うのだろう。晩夏の風が冷やかに背筋を撫でて行き過ぎる街並みはひと気が失せてうら寂しく、虫の鳴く声さえ聞こえない。
 そんな無音の静寂を破ったのは、足音だった。
「……来たわね」
 こくりと小さく息を呑んで、細は矛を握り直す。堂々と聳える大門をくぐってどやどやと押し寄せるのは、大小さまざまの獣達――さらりと流れるような筆致で描かれた、墨絵の妖しだ。話に聞いて想像していたよりも愛嬌のあるその姿に、ノスリは意外そうに瞳を瞬かせる。
「本で見たことあるなぁ――似たような奴」
 鳥獣戯画と言ったろうか。この国の古い絵巻物に、確かそんなものがあったはずだ。なんだと心なしか安心したように吐息して、細は俄然強気な笑みを浮かべた。
「何よ、案外可愛い姿してんじゃない。だからって手加減はしないけどね!」
 決戦は、既に始まっている。この場で可能な限り敵の戦力を削いでおくことが、ディアボロス・ウォーの趨勢を決めるのだ。
 とんと軽やかに砂地を蹴って黒い琥珀の翼を広げ、ノスリは夜空へ舞い上がる。路に沿って延々と続く壁を蹴り、軽やかに反転するその先には、烏帽子を被り琵琶を抱えた兎や蛙達が屯っている。
「……まるで巻物から抜け出してきたみたい」
 これがクロノヴェーダでさえなかったなら、きっと愉快な光景だっただろうに――残念、と嘯いて、男は水晶の刃を握り直した。急降下して振り抜けば、獣達は見た目に反して無駄のない動きで散開する。これが描き手の画力の成せる業だとすれば、大したものだとノスリは思う。
「熱いのと寒いの、どちらが苦手? 紙ならやっぱり、焔かな」
 問えど、答えを待つ気はない。艶やかな笑みと共に振り下ろした猛禽の爪は、形を失してするり解けた大蛇の如き墨色を、凍らせては砕き、灼いては燃やして色のない塵へと還していく。小夜ならと囁いた声は、消えゆく獣の耳にも届いたろうか?
 黒い焔に姿を変じた獣達を見渡して、細はハッと鼻を鳴らした。
「呪い? 私に? ――そんなもん、今更だわ」
 カースブレイド。呪われし武具の使い手たる彼女にしてみれば、呪傷も呪炎も誤差の範囲だ。燃えようが、爆ぜようが恐るるに足らぬ――が。
「!」
 思い切り手綱を引くと、白い無双馬が驚き嘶いた。咄嗟に顔を庇った腕に墨色の焦げ跡が広がり、細はぎりりと奥歯を鳴らす。
「ちょっとお、今顔狙った奴! 覚悟しなさい!」
 藤の花房か柳にも似た翼が、夜にふわりと舞い上がる。伸びる枝葉は剣に似て、散る花弁は刃に似て――目の前の敵を切り刻む。
「大体さぁ、主の様子が変ってなら、調べた方が良いんじゃない? 頼るあんたらを蔑ろにするよな奴だったの?」
 なんて、私には関係ないけどね――呟くように口にして、振り抜く矛は月光を透かし、星彩が如き煌めきを零す。死角を補い合うように自然と背に背を合わせて立ち、復讐者達は笑みを交わした。
「まだいけるでしょ」
「勿論、まだまだ!」
 いざ蹂躙せん――人の世の歴史を蝕む者どもを。冷えた大地を踏み締め見やるその先で、そびえ立つ大門からは黒い獣が溢れ出す。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV2が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

アンゼリカ・レンブラント
賀茂黎瞑の軍、本来なら強敵だったろうけど――
憐憫は失礼だね、私達は務めを果たすよ
攻めるのは好機、出来る限り戦力を削るよっ

仕掛けるタイミングを仲間と合わせ、パラドクスの砲撃っ!
打ち込んだ後は反撃を耐えすぐに一撃離脱し
集中攻撃を浴びないように備えるよ

撃ち込む時は、なるべく倒せそうな相手から
数を減らし囲まれるのを防ぐっ
逆に仲間と挟み込むよう攻撃していこう
ディフェンスし合い消耗を減らしながら、押していくよー!

敵陣に有効打を与えたと判断できたら、
もしくはジェネラル級が現れたら無理せずに撤退だよ
取り残される仲間がいないよう注意っ

退く前に呼吸を整えた全力の《天輪輝星》を敵陣に叩き込むね!
さぁ、あとは本番だ!


影守・玲奈
※連携、アドリブ歓迎

平安は
よく知る子達が
取り戻そうと頑張ってた地なんだよね

普段は支援に徹しているけど
まあ、こっそり手伝ってもバチは当たるまい
…力を貸してくれるね、パッチ?
「ぷきゅ!」

切った張ったは正直、得意じゃない
戦闘の中心から離れ身を隠し
『不意打ち』の機を待とうか

その間は『情報収集』を
…動く墨絵の仕組みが気になるけれど
術式の分析は一先ず置いといてっと

敵の陣形や動き、狙い等
【パラドクス通信】で味方に共有して
戦いを有利に進められるよう尽力
皆、大きな怪我なく戻るのが大前提だからね

気が熟し次第、パラドクスで攻撃

賀茂黎瞑には気の毒だが
彼が傀儡で助かった
仮に指揮能力があったら
より苦戦していただろうからね


鉄・暁斗
※連携・アドリブ歓迎
基本的に無表情

傀儡化か、気の毒なことだね
正気なら配下の妖かし達をもっと上手く動かせたのだろうけれど…
でも、これも戦いだから
それにしても、墨色の妖かしの姿は皆ユニークで可愛いな
…うん。でも戦争だからね、手加減はしない

氷結輪を[誘導弾]とし、瞬影も使い敵の気を散らす
言葉でも動揺を誘えるかな
「―ねぇ、君達の大将は具合でも悪いの?命令が行き届いてないようだけれど」

隙を見て【神蝕呪刃】を使用
哭切、一体でも多く削り取れ

少しでも戦力を減らせるといいのだけれどね
俺の幼馴染が気にかけているんだ
この世界を、この短刀と同じ銘の刀を持つあの人を
なら、俺も自分にできることをしないとね

頃合いを見て撤退


「黎瞑さま! われらはどうすればよいのですか!」
「どうかご指示を! 黎瞑さま!」
 月を背負った社殿の屋根からは、前庭を右往左往する獣達がよく見える。その姿は敵ながら哀れにも見えて、アンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)は複雑そうに眉を寄せた。
「賀茂黎瞑の軍……本来なら強敵だったんだろうけど……」
「いや、まったく。だけど、彼が傀儡で助かったよ」
 屋根の縁に組んだ脚を遊ばせて、影守・玲奈(Mechatromagus・g03719)が言った。月光に蒼く染まった白衣の肩には一匹のモーラットが停まり、てんやわんやの前庭を覗き込んでいる。
「賀茂黎瞑には気の毒だが、仮に指揮能力があったら私達はより苦戦していただろうからね」
「うん。彼が正気なら、あの妖し達をもっと上手く動かせたんだろうし……」
 淡々と同意を示して、鉄・暁斗(鉄家長男・g07367)が言った。可愛らしい外見に反して、墨絵の獣達の力は侮りがたい。頭を失った烏合の衆となってさえそうなのだから、これが緻密な連携を取って向かってきたら大きな脅威となっていたはずだ。
 それにしても、と言葉を切って、少年は続けた。
「あの妖し達、みんなユニークで可愛いな」
「確かに、愛嬌がある。どうやって動いてるのか、仕組みが気になるところだけど――」
 よく分からない理屈や仕組みを目の前にするとつい気になってしまうのは、科学者である玲奈らしい。とはいえ悠長に分析している場合でもないと気を取り直して、少女は言った。
「表立って切った張ったするのは、正直得意じゃないんだけどさ」
 この地を取り戻そうと必死に力を尽くして来た人々がいることを、彼女はよく知っている。普段は後方支援に徹しているが、ことここに及んでは、こっそり手伝っても罰は当たるまい。
 肩の上の毛玉の喉――どこが喉なのかはさておき――を指の背中でごろごろと鳴らして、玲奈は微笑った。
「力を貸してくれるね、パッチ?」
「ぷきゅ!」
 身体の割に細く小さな手をピシッとおでこに当てて、モーラットは勇ましく応じた。これは戦争だ――遊びでもなければゲームでもないのだから、手加減は無用。同情も無用。たとえ敵の弱みに付け入ることになろうとも、好機は逃さず攻めるのみだ。
「憐憫は失礼だね。私達は、務めを果たすよ!」
 行こう、と呼び掛けるアンゼリカの声に応じて、復讐者達は動き出す。前庭の中ほど、途方に暮れる獣達の真後ろに降り立って、暁斗は言った。
「ねぇ、君達の大将は具合でも悪いの? ……命令が行き届いてないようだけれど」
「うわあ、出た!」
 突然、背後から掛かった声に驚いたのか、一匹の蛙が振り向きざまに跳び退る。墨絵のお化けにお化けのような言われ方をする筋合いもないのだが――多少の不本意は顔には出さず、暁斗は逆手に持った短刀に力を込めた。
「哭切」
 名を呼べばすべての光を吸い込む漆黒の刀身を、復讐の呪詛が取り巻いていく。この世界を取り戻そうと挑む誰かがいて、それを気にかける誰かがいる――戦場に身を投じるには、十分過ぎる理由だ。
(「俺も、自分にできることをしないとね」)
 かくなる上は、一体でも多く削り取るまで。振り上げた短刀を墨絵の獣達へと振り下ろせば、瞬間、そびえる社殿と広い前庭を真昼のように照らして、金色の光が降り注ぐ。輝きの呼ぶ方へと視線を送るとそこには、光る拳を掲げたアンゼリカの姿があった。
「我が手に集う裁きの光よ、すべての邪悪なる者を――焼き尽くせっ!」
 夜天に突き立てた拳が、カッと目映い閃光を放つ。飛散した獣達の身体から迸る墨色の炎が渦を巻いて向かってくるが、避けるまでもない――耐えてみせる。ふ、と呼吸を詰めて腹筋に力を込め、受け止めれば脚甲の踵が地を削った。耐え抜いたところで一気に後方へ離脱し、アンゼリカは仲間達へ呼び掛ける。
「なるべく倒せそうな相手からいこう! 囲まれないように気をつけて、押してくよー!」
 これはあくまでも前哨戦。現時点で敵を殲滅する必要はなく、そのためにこちらが深手を負わされでもしたら本末転倒だ。そうだねと応じる玲奈は社殿の屋根に潜んだまま、耳元のインカムに手を添え、続けた。
「皆、大きな怪我なく戻るのが大前提だ。無理は禁物、安全第一で行こうじゃないか」
 とはいえ、ここまで来て何もしないのも芸がない。パッチ、と呼べばその肩から飛び出したモーラットが猛スピードで地上へと突進し――敵陣の只中で、爆ぜた。
「ぷっきゅ――!」
 バチバチと弾ける火花に当てられて、一匹、また一匹と、墨絵の獣達が倒れていく。二ッと唇の端を上げて、白衣の娘は言った。
「ナビゲーションは任せてくれて構わないよ?」
 勝利を引き寄せるための戦いは、まだ始まったばかり。群れを成す墨獣達の只中へ、復讐者達は臆することなく飛び込んでいく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

紀・雪名
此度の戦いは僕にとっても大事なものとなりましょうが…
どのようなものが来ても、打ち払ってしまいましょう。
嗚呼、地獄絵図にならなければいいですが…なんて、心躍りますね。

【臨機応変】に敵の行動を注視しながら、墨の妖しの行動を伺い
なるべく散らからないよう、アイテム:形代【水符、土符、光符】
白虎(二体)、青牛頭、赤牛頭のデカイお子達で縦横無尽に駆けてもらい
【エアライド】移動経路を見出し【不意打ち】も交え、最善の動きを
攻撃には十分距離をとり、呪には【浄化】【光使い】で白虎に食べて貰いましょうか

なるべく多く、なるべく残らず、倒しておしまい。
切りのいいところで引きますよ。次は倒しきりたいところですね。


ライカ・ネイバー
連携アドリブ大歓迎
(戦闘中はダッシュ、ジャンプ、空中戦、地形の利用で常に走り回ります)

いや〜、クロノヴェーダの皆様も殺伐としてますなぁ。
かと言って加減なんかしませんけども。
アンブッシュするにはちょうど良い混乱っぷりですしね〜

まずは近づかないと話になりませんねぇ
壁と柱を伝って天井からダイナミックエントリー!
敵陣へ【不意打ち】を仕掛けちゃいますよ
上から来るぞ気をつけろってね〜
射撃で牽制しながら【召喚】、着地と共に『戦技:屠殺場』で一気に攻め込みまーす
敵が浮き足立ってる間に骨の手も借りながらばさりばさりと叩っ斬って行きましょ

対応しきれなくなる前にトンズラです
【ダッシュ】で駆け抜けて逃げますね〜


「いや~、クロノヴェーダの皆様も殺伐としてますなぁ。決戦を前にして親分からのフレンドリーファイアなんて、レイメイ様とやらも哀れというかなんというか」
 額に手を当てて月明かりの前庭を一望し、ライカ・ネイバー(エクストリームお手伝い・g06433)は飄々と言った。賀茂黎瞑を名乗るクロノヴェーダが潜む朝堂院は、慌てふためく墨絵の獣達と対峙する復讐者達が入り乱れ、いよいよ阿鼻叫喚の様相を呈している。
 まあ、とへらり笑って右手のチェーンソーを構え、ライカはあっけらかんとして言った。
「あちらさんの事情がどうあれ、加減なんかしませんけども」
「そうですね。どのような状況であれ戦は戦……手心を加える理由にはなりません」
 少女の数歩後ろに控えて立ち、紀・雪名(雪鬼・g04376)が応じる。戦場の喧騒などどこ吹く風か、美しい青年はたおやかに微笑して、続けた。
「此度の戦いは僕にとっても大事なものとなりましょうが……どのようなものが来ても、打ち払ってしまいましょう」
 墨絵の獣も、傀儡の陰陽師も分け隔てなく。吹き込んだ一陣の夜風に流れる白銀の長髪を流して、雪鬼は藍玉が如き双眸を柔らかく――そして酷薄に細めた。
「嗚呼、地獄絵図にならなければいいですが……なんて、心躍りますね?」
 縹色の袷より、取り出し広げたるは三色の形代。おいでなさいと呼ぶ声の、不純物のない氷のように透き通った響きに呼応し姿を現したのは、二頭の白虎と青馬頭、赤牛頭――宵闇にぬらりと立ち上がった四つの巨体を左右に侍らせて、美しい鬼は小花柄の番傘を開き、ゆったりと肩に立てかけた。
「仔細は任せます。ただ――あまり散らかさぬように」
 なるべく多く、なるべく残らず、倒しておしまい。
 微笑む主の命に応えて、式鬼神達が咆哮する。翻弄そして破壊、それこそが、縦横無尽に戦場を駆ける彼らの生業だ。走り出した式達に並走して、ライカは掴みどころのない笑顔で言った。
「アンブッシュするにはちょうど良い混乱っぷりですよね~、とはいえまずは近づかないと話になりません」
 なればと軽やかに地を蹴って、少女は躍んだ。今はここにない太陽の色をしたネクタイをひらめかせ、白壁を蹴って大門の壁を駆け上がるや空中へと飛び出して――そして一気に、落ちる。
「そーれ、ダイナミックエントリーッ!」
 不意に翳った地面のわけに、獣達が気付いた時にはもう遅い。月光を遮るものを振り仰げば、黒く小さな瞳には金色の娘と、肉の削げ落ちた骸の戦士達が映り込んだ。
「上から来るぞ、気をつけろ~ってね!」
 もはや避ける術などないことを承知の上で、からかうように少女は告げる。着地と同時に唸る刃を振り下ろせば、獣達を形作っていた墨汁はぱしゃりと弾け、黒い焔を撒き散らした。しかし構うことなく戦場を突き抜けて、ライカはくるりと反転する。
「さー、どんどん叩っ斬っていきましょー!」
 倒し切るには至らずとも、退くにもまだ早い。肩を並べる仲間達を鼓舞するように呼び掛けて、少女は決して立ち止まることなく夜半の戦場を駆け抜ける。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!

金刺・鞆
わたくしは平安の刻、信濃の生まれにて。遠き故国はこの改竄世界史に含まれておりませなんだが……なれども、取り戻したい家族も民も平安の世の一部である、のです。
此度は刻を、いつかは土地を。この大いくさ、常以上に負けられぬ。

物陰に潜み、『雪弓』にて一体ずつ攻め立てようかと。弱った敵から狙い、数を削ぐことを優先いたしましょう。夜半ということであれば、不意を打つことも可能……でしょうか?
であれば、曲射を用いて射手の位置を悟らせ難くし、潜む位置もまめに変えて翻弄できたなら、僥倖。

敵陣の奥深く、危険の多いいくさばゆえ。多少の余力を残した状態、安全に帰還できる程度で撤退判断を。
本番はこの後にございますれば。


ガーデニア・ラディーチェ
連携、アドリブ◎

ゲンジモノガタリに、マクラノソウシに
ヘイアンって、歴史的にも有名な文学作品やハイクが数多く創られた場所なのでしょう?
ニホンの物語は気になる、から……絶対に取り戻さなくちゃ、なの

あらあら、可愛らしいスミの動物たちね?
スミもフデも気になるけれど、勉強はまたの機会に
今は倒さないと、なの

物陰に隠れて、少数の敵がやってきたのを見計らって攻撃しましょう
一撃目から飛ばして行くわよ
大波を引き起こして、敵を【吹き飛ばし】つつ……上手く不意をつけたら、そのまま【連撃】で攻め立てるわ
敵の攻撃は、生み出した波をそのまま盾代わりにして受け止めるの

ある程度倒したら、囲まれる前に撤退よ


竜城・陸
初めてこの土地に訪れた時は
痩せて貧しい村々の惨状に胸を痛めたものだ
――あんな光景を生み出す者たちを
これ以上この土地にのさばらせてはおけない

仲間と互いに声を掛け合い
突出・孤立のないよう心掛けよう

氷晶編んで成した旋律は、氷の災禍を招く歌
広範囲を巻き込む氷嵐の魔術を以て敵を討つとしよう
攻撃の際は仕掛ける機を揃え、息を合わせて
可能な限り数を減らすよう心掛ける

相手の動きは目で捉え難いだろうけれど
無防備に喰らわぬように備え
確りと反撃の機に繋げるように心がけよう
周囲に他の味方もいるのなら、必要に応じて《ディフェンス》も行う

相手が態勢を整え切るまでが勝負だろう
引き際は見誤らぬよう
包囲される前に皆に合図し撤退を


「ヘイアンって、歴史的にも有名な文学作品やウタが数多く創られた場所なのでしょう?」
 ゲンジモノガタリに、マクラノソウシ。耳慣れぬ本のタイトルを指折り数えて唇に乗せ、ガーデニア・ラディーチェ(クチナシの花護り・g03839)は言った。傍らに立つ美しい人形は黙して語ることはないが、生前、方々から取り寄せた本を開いては、宝石のような青い瞳を少年のように輝かせていたその姿を、ガーデニアは今でもはっきりと憶えている。遥か極東の地で紡がれた物語に彼女が思い馳せるのと同じように、彼もまた、その内容を知りたがったに違いない。
「ニホンの物語も気になる、から……絶対に取り戻さなくちゃ、なの」
 ね、と水を向ければ此方を振り返って、モーラットを腕に抱いた金刺・鞆(虚氏の仔・g03964)はこくりと頷き、そして再び夜半の朝堂院へと向き直った。
「わたくしは信濃の生まれにて。遠き故国はこの改竄世界史に含まれておりませなんだが……なれども、取り戻したい家族も民も平安の世の一部である、のです」
 この大いくさ、常以上に負けられぬ。
 いとけない声音で紡ぐ言葉は、小さな身体で背負うにはあまりにも重く響いた。主の緊張が伝わるのだろうか、白く長い袖に抱かれたモーラットもまた、どことなく神妙な面持ちで騒乱の庭を見つめている。
 奪還戦の前というのは、いつもこうだ――取り戻せるかもしれないという期待と、取り戻せなかったらどうなるのかという不安が同時に押し寄せて、いずこへと逃がすこともできない想いが胸に重苦しく降り積もっていく。
 ふう、と小さな溜息と共に緊張を吐き出して、竜城・陸(蒼海番長・g01002)は蒼い竜翼を広げた。
「俺達も、行こう」
 視線を交わして頷き合い、復讐者達は静かに動き出す。先を行く少女達の背の先に続く都は整然として美しいが、それよりさらに向こうには、荒涼とした大地が広がっている。初めてこの時代へやってきた時に訪れた、あの貧しく痩せた村の人々は、今頃どうしているのだろうか?
(「あんな光景を生み出す者たちを、これ以上この土地にのさばらせてはおけない――」)
 思い出せば今なお疼く胸の痛みに蓋をして、陸はゆるりと首を振った。この世界から、侵略者達を排除する――そのために、彼らは今夜ここに立っているのだ。今は、逡巡する時間すら惜しい。
 大きく翼をはためかせて、青年は社殿の陰から舞い上がった。
「孤立しないように気をつけよう。引き際は見誤らないように」
「ええ」
「勿論、本番はこの後にございますれば」
 言葉少なに頷いたガーデニアに続いて、鞆はむんと拳を握った。そこへ――小さな妖し達が、群れを成してやって来る。あらと褐色の頬に手を添えて、ガーデニアが言った。
「思ったよりも可愛らしい動物たちね?」
 流れるようなタッチで描かれた墨絵の獣は、兎に蛙、狐に猫と様々で、敵ながらどことなく愛嬌のある顔をしている。どうやって描くのかしらと少女は首を捻ったが、勉強はまたの機会にだ。
(「スミのことも、フデのことも気になるけれど……今は倒さないと、なの」)
 胸の前で組んだ手に額をつけて、祈り、呼び寄せるのは巨大な波。水泡と帰する定めを知って、愛する人を海の底に引きずり込んだ――或る『人魚姫』の慟哭だ。
 どこからともなく立ち上がった水の壁は形を失した墨色を飲み込んで、互いにぶつかり合いながら消滅した。しかし墨絵の獣達は一匹屠ればまた一匹と、次々に迫り出してくる。翼を一打ち上空へと舞い上がり、陸は大きく息を吸い込んだ。その呼吸に合わせるかのように、冷えゆく大気は竜の周囲に無数の氷晶を編んでいく。
「響け。遠く、涯てまで」
 絶えることなく、響け。
 呼ぶ声に誘われ揺れる氷の粒は、互いに擦れ合いシャラシャラと透き通った音を重ね合う。その旋律が招くのは氷の災禍――広範囲に降り注ぐ、氷嵐の魔術だ。
「逃げ場はないよ」
 硝子の破片のように鋭い氷の礫が、獣達の頭上から一斉に注いだ。まずい、逃げろと慌てふためく獣達を狙って、鞆は手にした弓を引き絞る。番えるのは奇しくも陸が操るのと同じ、透き通って夜に紛れる氷の矢だ。
「ゆきます」
 ふ、と短く息を吐くのと同時、風を鳴らして翔んだ矢は大きく曲がって墨絵の獣を突き通す。ナイス、と一声掛けて少女の隣に降り立つと、陸は前庭の奥に聳える社殿をじろりと見据え、そして言った。
「相手が態勢を整え切るまでが勝負だろうね」
「いかにも。敵陣の奥深く、危険の多いいくさばゆえ」
 けれど――今はまだ、もう少し。
 深い海の彩にも似た藍玉の瞳をきりりと吊り上げて、鞆は次の矢を弓に番えた。
「かならず、取り戻してみせるのです」
 この刻を、あの土地を、必ずやこの手で。決意を乗せて放つ矢は月明かりに煌めいて、墨色の呪を打ち祓った。
 決戦の日は、もうすぐそこにまで迫っている。奪われた歴史の断片を求める戦いの結末は、今はまだ、誰も知らない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【寒冷適応】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年08月26日

【平安鬼妖地獄変奪還戦】賀茂黎瞑

 このシナリオは【平安鬼妖地獄変奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 平安鬼妖地獄変のジェネラル級と、断片の王・安倍晴明の手引きで侵攻してきた、天魔武者の軍勢に、戦闘を仕掛けます。
 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、平城京の中枢である『朝堂院』で全軍を統括し、陰陽師の長としても働いていたジェネラル級【賀茂黎瞑】です。
 本来ならば、戦争の準備の為に様々な策を動かしている筈の『賀茂黎瞑』ですが、現在は、安倍晴明からの指示を伝えるだけの存在となっているようです。
 彼の周りで雑用を働く『丑三つ刻の怪異・『墨』色の妖かし』達も不審に思っているようですが、その原因に心当たりは無いようです。
 『朝堂院』は、安倍晴明が籠る『大極殿』に近く、ここの戦力を減らすことが出来れば、安倍晴明撃破に一歩近づくことが出来るでしょう。
『丑三つ刻の怪異・『墨』色の妖かし』と戦闘を行います。
「成功したシナリオ数×5%」だけ、「賀茂黎瞑」の敵残存率を低下させます。


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#平安鬼妖地獄変
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#ファーストアタック


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選択肢👾大群のトループス級『丑三つ刻の怪異・『墨』色の妖かし』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。