乾坤を賭して(作者 相馬燈
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#平安鬼妖地獄変  #陰陽寮制圧作戦  #陰陽寮  #陰陽師  #安倍晴明  #賀茂一族 

●赫奕女の危惧
「青行燈が討たれ、瀧夜叉姫が新たな京の支配者へと……されど、地獄変が奪われたとなれば」
 平安京の各所に設置された陰陽寮の一つ、その最奥に在る広い板の間である。
 置き畳の上に座した『赫奕女』は、頬に掌を当てて、物思わしげに独りごちていた。
「瀧夜叉姫であれば、安倍晴明様から新たな地獄変を授かることも出来ましょう。けれど時はかかる……」
 ディアボロスの手で地獄変が奪われたことで、平安京を覆っていた恐怖が薄れている。
 瀧夜叉姫も未だ京の支配者と成れてはいない。
 青行燈さえ滅ぼしたディアボロスだ。もし今、この間隙に攻撃を仕掛けてくることがあれば……。
「まことに剣呑なことですね」
 それは恐るべき危機と言えた。

●陰陽寮の制圧へ
「地獄変の奪取が成功したことにより状況が大きく変わりました。まさに好機到来と言えましょう」
 高揚を抑えつつ、宵星・影晃(人間の陰陽師・g03235)は努めて冷静に事件の説明を始めた。
 ジェネラル級である瀧夜叉姫は『地獄変』を手に入れることで京の支配者になろうとしていた。
 しかし藤原邸に潜入したディアボロスが『地獄変』を奪い取ったことにより、瀧夜叉姫の目論見は一時的にせよ妨害されている。支配者不在の今が、平安京を取り戻すための絶好の機会なのだ。
「ここまで辿り着くことができたのは、青行燈の撃破のみならず、京の井戸の地図作成や長岡京の陰陽師との対話など、諸々の努力があったからこそ」
 尽力したディアボロスたちへの深い敬意を込めながら影晃は続ける。
「しかしながらクロノヴェーダ側も傍観してはおりません。瀧夜叉姫は新たな地獄変の入手を目論見、京の支配を確実なものとしているようです。従って、瀧夜叉姫が新たな地獄変を手に入れるまでのこの間に行動を起こすのが吉」
 狙うは平安京に点在する重要施設。
 すなわち、陰陽寮である。
「内部はその名に似つかわしくない敵の拠点と化しています。加茂氏の偽名を用いるクロノヴェーダ『赫奕女』や、その配下である『長者猫の化生』……そしてそれらに従う陰陽師たちがおり、京の支配に影響を及ぼしているとか」
 特筆すべきは、陰陽寮の各所に設置された『勾陣』を模したクロノ・オブジェクトである。
「2m程度ほどの蛇の置物のようです。木製ながら燃やすこともできず、破壊するためには叩き潰すほかありません」
 全ての像の破壊が成功すれば、残骸含めて灰と化すため、目標達成の確認そのものは容易だ。

「今回は長岡京の陰陽師も、陰陽寮制圧のため助力しています。外からの妨害なく制圧戦ができるのはそのためです」
 有力な情報は得られないだろうが、出発前に味方の陰陽師たちと会話をするだけでも、作戦成功のための力となるに違いない。
「平安京の各所に設置された陰陽寮へは、井戸底の道から侵入することが可能となっています。内部に入り込めば敵方の陰陽師が迎撃してくるでしょうが、皆さんにとれば烏合の衆とさえ言えますまい」
 彼らは凄まじい力を与えられたと勘違いしているため、自信を持って攻撃を仕掛けてくる。
「皆さんが圧倒的な力を見せつけて無力化すれば、それ以上の悪さはできなくなるでしょう。放置すれば後々、市民を戦火に巻き込む可能性さえあります。陰陽寮に侵入を果たしたのち、まずそれら不届きな陰陽師どもを無力化して頂きたく」
 殺害してしまうのも一つの方法だが、流石に思う所あるのか影晃は決してそれを口にしなかった。

「その後、陰陽寮のあちこちに設置されたクロノ・オブジェクト……勾陣の像を破壊することとなります」
 勾陣像は陰陽寮内部の各所に点在している。
 像の探索や破壊をしようとすれば、トループス級の妖怪である『長者猫の化生』が妨害してくるだろう。
「ここでの目標は飽くまで『勾陣像の破壊』です。単に長者猫の化生と戦うだけでは不十分な結果となりかねませんので、像の探索と破壊にも力を割いて頂ければと」

 全ての勾陣像が破壊できれば、残るは陰陽寮の奥に潜むアヴァタール級『赫奕女』を討ち取るのみだ。
「赫奕女は貴族の地位に就いており、『賀茂(かもの)姓』を名乗っているようです。偽名に過ぎないでしょうが、どうやら京の政治にも影響を及ぼしてきたらしく、赦しがたい奸賊と言えましょう」
 このアヴァタール級を撃破できれば、クロノヴェーダの平安京支配を大きく揺るがすことが出来るだろう。

「乾坤一擲の戦いが始まろうとしています。……が、占うまでもなく、私は皆さんの勝利を確信しております」
 影晃は力を込めていうと、ディアボロスたちを送り出した。

●驕慢の陰陽師たち
「この陰陽寮を踏み荒らさんとする不届き者、我らが退治してくれようぞ」
 陰陽寮の防衛を担う陰陽師たちは意気軒昂であった。
 年若な者も混じっている彼らは、加茂氏を名乗るクロノヴェーダから与えられた僅かな力を人智を超えたものと勘違いし、驕り高ぶっているのだ。
 超常の力を駆使する、英才の集まり……そんな認識なのだから、思い違いも甚だしい。
 もちろん彼らがどれほどに力を駆使しようとも、ディアボロスには傷一つ与えることができないのだが。
「愚かな侵入者どもよ、いつでも来るがいい。我らの力でたちまち平伏させてやろう」
 その姿、その驕慢、まさしく天に唾するの姿であった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【壁歩き】
2
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【建造物分解】
2
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【アクティベイト】LV2 / 【先行率アップ】LV4 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

相馬燈
 陰陽寮制圧作戦のシナリオをお送りします。
 平安京に点在する陰陽寮の一つに井戸底の道から潜入し、妨害する敵集団を排除しつつ、随所にあるクロノ・オブジェクト『勾陣像(蛇型の木像)』を撃破しましょう。全ての像を壊すと、残骸含め、全てが燃えて灰になるようです。
 そして奥で待ち受けるアヴァタール級を撃破できれば作戦成功となります。
 皆様のご参加をお待ちしております!
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


フェミルダ・フォーゼル
【友達催眠】を使用しておきます。

正義の陰陽師の皆さんに、礼儀正しくご挨拶を。
この度は御助力感謝致します。
どうぞ、よろしくお願い致します。

時間の余裕があれば、京の近況や、これから攻め込む陰陽寮についてのお話なども聞かせて頂きます。真実かは分からない、とも言われていますが、方々がどのように思っているのか知っておきたいです。

それでは、行って参ります。後はお任せ下さい。


「この度は御助力感謝致します。どうぞ、よろしくお願い致します」
 潜入に用いる井戸の周囲を警戒していた陰陽師たちに、フェミルダ・フォーゼル(人間のカースブレイド・g04514)は深々と一礼した。
 陰陽寮の占拠を成功裏に終わらせるため、長岡京の陰陽師たちが、各所でディアボロスたちの支援に当たっているのだ。
 見れば初老や壮年の他に、まだ年若い青年陰陽師の姿もある。彼らはフェミルダを目にすると「おお」と信頼する知己に会ったように顔を綻ばせ、礼を返した。
「我々の方こそ、どうぞ宜しくお願い致しまする。この命にかえても、皆様を支援しますゆえ」
 ディアボロスへの妨害は、彼ら長岡京の陰陽師たちが全力を以て防ぐだろう。サムライたるフェミルダは、身命を賭さんとする彼らの意気を、一人一人の表情や語気から感じ取っていた。
「陰陽寮の制圧は、皆様だけにしか成し遂げられぬこと」
「我々は、我々の役目を果たしぬく所存にございます」
「その陰陽寮についてですが、なにかご存知ですか?」
 敵地に乗り込む前に、敢えてフェミルダは問いかけてみることにした。
(「――真実かは分からない、とも言われていますが。方々がどのように思っているのか知っておきたいですから」)
 問いに、頭立った初老の陰陽師が、慎重に言葉を選びながら応じた。
「陰陽寮と言えば、賀茂氏が中核を成しているものと記憶しております。我らなど足元にも及ばぬ名門と言えましょう」
 その賀茂氏を、今回の討伐対象であるクロノヴェーダが名乗っているというわけだ。
「……そうですか」
 陰陽師たちは、誤った情報を伝えないように、出来るだけ言葉を選んで慎重に話していた。そんな彼らが価値のある情報を口にしているかは、実際のところ定かではない。
 勿論、それはフェミルダも承知の上。けれどこうした和やかな会話そのものが、戦いに赴くディアボロス全体に力を与えるだけではなく、陰陽師たちの士気を高めるのにも一役買っている。それは紛れもない事実だ。
「それでは、行って参ります。後はお任せ下さい」
「どうかご無事で」
「ご武運を!」
 無量の期待を込めて、フェミルダを送り出す陰陽師たち。
 彼らにとって、戦場に突入しゆく少女剣士の姿は、まさしく希望そのものだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!

長月・夜永
こんにちは、さようなら
悪いけど寝ててもらうね?

「忍法・影渡り」使用
影から奇襲を行い、無駄に傷つけないように、当て身の「早業」&「一撃離脱」で昏倒させて周りします

(パキポキ指を鳴らし)

うん、昔見た必殺ほにゃらら的な時代劇ぽい!!
やっぱこう、暗殺ぽい隠密行動は性に合ってイイネ
ずっと最近無力化で使ってた「紫電」と「影渡り」だと技の練度がダンチだもん

話しながらも隠れている位置を目聡く「看破」して

一瞬で距離を詰め

隠れてやり過ごそうとか甘いよ
影がある限り、、、ボクはどこに居ても会いに行けるからさ

二度と悪さをしないって約束してくれたら楽にしてあげる♪
約束破ったら分かるよね♪


ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎。

「血解・飛翔千変万化」を使用しパーカーを槍の形状にします。

武器、呪符、物理の何れも無意味と思わせる様に徹底的に無力化していきます。

今回は殺傷能力的には低め?の槍を肩口や太腿に突き立て、無慈悲に攻撃します。
殺しはしません、冷徹に、冷血に、片足、片腕をぐりぐりして、相手を恐怖のどん底に叩き落とします。

お痛が過ぎると次は「命が」無いですからね。

残った隠れていそうな場所へ"観察"障子や壁がどのくらい役に立つかを身を持って判らせます。

「みぃつけた☆」
槍を構え直し残ってる残党に対して槍を寸止め気味に突き付け、まだやる?
抵抗するなら槍の穂先を心臓か喉元に突き付けて脅してから気絶攻撃。


「何奴ッ!?」
 陰陽寮の庭に掘られた井戸から軽やかに飛び上がったナイン・スカーレット(赤い月の王・g07595)を目にして、庭に面した広間で警戒していた陰陽師たちが一斉に身構えた。飛翔し板縁の上に着地したナインに呪符を突きつける。
「我らに仇なす不届き者め、そこを動くな!」
「たちどころに成敗してくれる!」
「自信満々だね。でも後ろにも気を付けた方がいいんじゃないかな?」
 符を手挟んだ陰陽師たちは、ナインの意図をはかりかねて、咄嗟に言葉を詰まらせた。
 次の瞬間、彼らが背にしていた広間――その天井から飛び降りた人影が、疾走りながら涼やかな声を響かせる。
「こんにちは、さようなら」
 今にも攻撃を仕掛けようとしていた陰陽師たちの後方から呻き声が起こり、瞬く間に数名が倒れ伏した。倒れた彼らはそれきり、悲鳴一つあげることはない。昏倒しているのだ。
「悪いけど寝ててもらうね?」
「な、何だと!?」
「何処から……!?」
 超常の力を得た筈の陰陽師たちは、影から影へと移りながら当て身を喰らわせる長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)を、視認することさえ出来なかった。
「うん、昔見た必殺ほにゃらら的な時代劇ぽい!!」
 狼狽して辺りを見回す陰陽師たち。その目前に、夜永は音もなく着地する。そして息を吞んで後ずさった彼らの前で、夜永はアレな時代劇よろしくパキポキと指を鳴らしてみせた。
「な、まさか……お主が……」
 青いボブヘアが吹き抜ける風にさらさらと揺れたかと思うと、その姿が消え、陰陽師の意識が瞬く間に刈り取られた。
「馬鹿な……有り得ん……我々は夢でも見ているのか……!?」
 そして板縁に立つナインを前にして、まだ無事な陰陽師のひとりが言った。
 驚くのも無理はない。
 縁側に立っていたナインは、大きめのパーカーを纏っていた筈。
 そしてそのパーカーは白い猫耳がついた可愛らしいものであった筈だ。
 けれど、いま彼女が袖を振って舞うように繰り出すのは、鋭利な武器と化した『槍』だ。
「お、おのれ! 奇っ怪な!」
「臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前! 悪鬼退散!」
 行き過ぎた自信も、戦意を支えるという意味では、多少の役には立つものらしい。超常の力を与えられたと信じ込んだ陰陽師たちは、この期に及んでも最善を尽くせばナインに対抗できると考えていた。
 或る者は式神を飛ばし、或る者は即席の結界を展開する。
 無論、それは恐怖と苦痛を増大させ、長引かせる結果しかもたらさない。
 式神が串刺しにされる。
 ふつり、ふつりと――まるで糸でも断ち切るように、ナインが異形の槍で結界を断ち切っていく。
 肩口を、そして太腿を突かれて苦鳴をあげながら床を転がる陰陽師たち。
「こうすると痛いよねー?」
 敢えて傷口をぐりぐり抉るナインに、大の男が情けない悲鳴を上げる。
「殺しはしないよ、でも」
 彼女がその気になれば、腕や脚を吹き飛ばすなど容易いこと。流石に陰陽師たちも、漸くそれを悟ったようだった。
 へたり込んだ陰陽師たちを睥睨するナイン。
「おイタが過ぎると次は『命が』ないから」
 言う間にも、影から影へと飛ぶ夜永の手により、残る陰陽師たちが床に倒れ伏していく。
「やっぱこう、暗殺ぽい隠密行動は性に合ってイイネ。ずっと最近無力化で使ってた『紫電』と『影渡り』だと技の練度がダンチだもん」
 そうして陰陽師たちの多くが倒されてしまったあと、夜永はナインと話しながら周囲に視線を配った。
「よながが後ろから倒してくれたし、上手く行ったねー。あとは」
「逃げた二人だけ、だね」
 ナインが言い、夜永が目前の板戸に視線を向けた。戸の陰で息を潜めていた年若い陰陽師が悲鳴を上げて廊下を駆け出す。
 夜永は瞬間移動でもするようにその行く手を阻むと、尻もちをついて無様にへたり込んだ年若い陰陽師を見下ろして、
「隠れてやり過ごそうとか甘いよ。影がある限り……ボクはどこに居ても会いに行けるからさ」
「ヒィッ……!? お、お助けを……!」
「そうだなぁ、二度と悪さをしないって約束してくれたら楽にしてあげる♪」
 楽にするという言葉に震え上がる陰陽師。
「約束破ったら分かるよね♪」
 面白いくらいに青ざめて、彼はぶんぶんと首を振った。
 さてもう一人の陰陽師はと言えば、脱兎の如くに床板を蹴って、暗い部屋に飛び込んでいた。そして板壁を背に座り込んでぶるぶる震えていたが、容赦なく歩み寄ってくるナインに目を剥いた。
「みぃつけた☆」
 声さえ上げられないでいる陰陽師の顔の真横をかすめて、槍が壁に突き刺さった。陰陽師がガタガタ震えながら酸欠の金魚のように口を開閉する。
「まだやる?」
 槍で思い知らせた後に、気絶攻撃で昏倒させる……必要はなかった。
 恐怖の余りに気を失った陰陽師が、白目を剥いて気を失ったからである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎

陰陽寮の中の陰陽師たちを無力化は順調みたいだな。あとはクロノヴェーダとの戦闘に備えて、俺は陰陽寮周囲の人払いをしようかな?

陰陽師の本拠地とは言っても、中には陰陽師以外の人間もいるだろう流石にそういった人々を巻き込むわけにはいくまい。

元は神主なので、長岡京の陰陽師達は術師として過去の先達ということで敬意をもって接し、陰陽寮の中の事を尋ねる。
教えてもらった情報を元に、陰陽寮内と周囲に緋揚羽を用いて大量の符をばら撒き【避難勧告】を発動、効果範囲内の人々を戦闘に巻き込まれる前に逃がす

余裕があれば、長岡京の人達に安倍晴明や賀茂家の事を訪ねたり、逃がした人たちのフォローを頼むとしよう


「周辺封鎖の儀につきましては、我々にお任せ下さい。万端、備えておりますゆえ」
 陰陽寮へと続く井戸底の道を松明片手に先導するのは、まだ若年の陰陽師であった。それなりに才ある者と見え、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)と会話を交わしながら、誤った情報を口にせぬよう慎重に言葉を選んでいた。
 陰陽寮は現在、長岡京の陰陽師たちの尽力により、孤立させられている。それ故、ディアボロスたちは外部からの妨害なしに戦いに集中することが可能となっているのだ。
「色々と感謝する。陰陽寮の制圧、必ず成功させてみせよう」
 運命が言うと、陰陽師の青年は軽く微笑し、頷いた。
 神社の跡取りにして神主であった運命だ。術師という立場から見れば、長岡京の陰陽師はみな尊敬すべき過去の先達と言える。井戸の入口を警護していた年配の陰陽師たちも、敬意を持って接する運命に感服し、彼に希望を託して送り出したのだった。
「敵の首魁は賀茂氏を名乗っているようだが、なにか知っていることはあるか?」
 運命は歩みを進めながらも、青年陰陽師に問いかけていた。なにかあればこの者にと、先程、年嵩の陰陽師たちが言っていたのだ。
「我らが言が誤っていれば一大事。やはり滅多なことは口外できませぬが」
 ここに来るまでの間に何度か繰り返した前口上を述べたのち、陰陽師は言った。
「賀茂氏と言えば、力ある陰陽師として夙に名が知られております。陰陽寮の中核を担うのは、まさにその賀茂氏である……というのが私どもの認識です」
「なるほど。安倍晴明についてはどうかな?」
「残念ながら、特別にお伝えできることはありませぬ」
 もたらされる情報は、やはりさほど重要なものではないらしい。が、返答しようとする陰陽師は、言葉を選びながら、少しでも運命の助けになるようにと心を砕いていた。
 やがて井戸底の道は行き止まりとなる。終着点だ。
「この上が陰陽寮の中庭。私が同道できるのは此処までです。どうかお気をつけて」
「ああ、お互いにな」
 頷くと、運命は味方がもたらした飛翔の残留効果を用いて井戸から飛び上がった。
 別の井戸から奇襲をかけた味方が、既に攻撃を開始している。
「避難させるべき者はいない、か。却って敵を引き寄せそうだ」
 陰陽師たちの話では、藤原伊尹などの貴族たちも諸々の根回しに尽力しているとのこと。状況は悪くない。
 冷静に判断を下すと、運命は陰陽寮の板縁に飛び乗って、潜入を果たしたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!

樫谷・都黒
陰陽術は専門外なのですが質問よろしいですか?
この勾陣とはどのような存在なのでしょうか。
知識としてはわかりますけど、これが何の役に立つのかわからないのですよね?
五行で考えると木像より石像の方が良い様な気がするのですけれど。

齧った程度の知識で問う
解答は期待していない

偽物でもガラクタでも物は使い様、彼等が人の為に使うのであれば妖怪相手にはまだ足りないことを教える
パラドクスにてそれを示す

これは妖怪でも何でもありません。
これを止められないのであれば妖怪相手なんて無理と思ってくださいね。

木像家屋を風情のない大型解体重機が木像まで直進

弱者を狙う相手には重機にてトラウマを与える
殺人はしない
人間を止めていれば別


「陰陽術は専門外なのですが、質問よろしいですか?」
 広い板の間に雁首を揃えて、高慢な陰陽師がこちらを見下ろしていた。
 庭園に立った樫谷・都黒(臥し者は独り路に・g00233)は小さく首を傾げて尚も問いかける。
「あなたがたの奥に見える像……勾陣とは、どのような存在なのでしょうか」
 対する陰陽師たちは呪符を手挟んだまま一瞬呆気にとられ、すぐに肩を揺らして嘲笑った。涼やかな顔で物問う侵入者に対する冷嘲が、陰陽師たちの顔に張り付いている。
「京の護りたる勾陣を知らぬとは!」
「斯様な者が我らの前に立つとは、笑止千万!」
「いえ、知識としてはわかりますけど、何の役に立つのかわからないのですよね? 五行で考えると、木像より石像の方が良い様な気がするのですけれど」
 土を司る十二天将が一。そう考えれば、木像でその力を表すのは、道理に合わない気がする。陰陽術については掻い撫でに過ぎないと言う都黒の知識でさえ、陰陽寮とその護りを担う陰陽師たちの在り方は、虚飾に塗れているように感じられた。
「問答も教示も無用であろう。侵入者はここで成敗されるのだからな」
 もとより、都黒は明確な答えなど期待していない。
 異形の手を翳す。
 影がそそり立つ。
 ギシギシと軋む。
 庭に表れたのはまるで異形の龍。威嚇するように首を伸ばす、鋼鉄の怪物。即ち、解体用大型重機であった。
「なっ……面妖な術を!」
「所詮は幻影に過ぎぬであろう! 行けい式神――急急如意令!」
 手挟んだ符に力を込めて放つ陰陽師たち。もし無辜の一般人に向けたなら、それは怪我を負わせるのに十分なものだ。けれど、パラドクスで形作られた重機には通じる道理がない。
 大型重機に符が突き刺さるかと思いきや、それが滑るように弾かれて木の葉のように宙を舞った。
「これは妖怪でも何でもありません」
 アームを持ち上げた重機を見上げながら、都黒は言う。
「これを止められないのであれば、妖怪相手なんて無理と思ってくださいね」
 重機が唸りを上げて前進し、振り下ろしたバケットで陰陽寮の板縁を、そして広間の床を滅茶苦茶に破砕した。
 腰を抜かしてへたりこんだ陰陽師たちの目前で、振り下ろされたバケットがぴたりと止まる。
「人間を止めていなくて良かったですね」
 歩み寄り、冷たく見下ろす都黒。
 陰陽師たちは幸運だった。
 もし、人間でなくなっていたならば。
 都黒は容赦なく彼らを殺していただろう。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

守都・幸児
少し、脅かしてやるか
陰陽師たちを傷つけねえように無力化するぞ

俺が使う技は「危」
【泥濘の地】で陰陽師たちの足を止めてから
なるべく恐い外見にした闇の顎をたくさん呼び出し見せつける
攻撃するふりをして陰陽師たちの影に顎が潜り込んだように見せかけてから消すぞ

お前たちがもう二度とその力を使わねえと約束するなら逃がしてやる
だがもし約束を破れば
この顎が影から現れてお前らに食らいつくぞ
これから振る舞いには気をつけることだな

陰陽師たちが了承したら逃がしてやる
もちろんこの技にそんな持続効果はねえし
俺は別に、ここの陰陽師たちに対して怒ってもいねえ
陰陽師には恩があるからな
俺が怒ってる相手は
陰陽師たちを利用した鬼妖どもだ


「少し、脅かしてやるか」
 陰陽寮の庭に出た守都・幸児(祥雲・g03876)は、そこに仁王立ちして、陰陽師が駆けてくるのを待ち構えていた。
「不届きな狼藉者どもめ! 一人残らず懲らしめてくれん!」
 と、床を駆けてきた彼らの足が突如として沈み込む。驚き慌てて足元を見下ろせば、卦体な光景が目に飛び込んできた。
「これはなんとしたことか」
「幻でも見ているというのか」
 陰陽師たちが足を止めて目を瞬いたのも無理からぬこと。
 泥濘の地と化した床を踏んで首を傾げた彼らは、そして次の瞬間、自分たちが囲まれていることにようやく気付いた。
 何に?
 獣のような、鬼のような、顎を象った凝る闇に、である。
「ひっ……!?」
「落ち着けい! 所詮は小細工。纏めて祓ってくれようぞ!」
 傲岸不遜な陰陽師たちは、狩衣が汚れるのも厭わずに地を踏みしめると、手挟んだ紙符に力を込めた。
 素早く九字を切り、符を投じる。
 けれど、紙符は闇の顎を避けるように逸れ、嵐にでも遭ったかのように吹き飛ばされてしまった。
 鬼の腕を揺らめかせた幸児が陰陽師たちを見据える。
 心胆の底から滲み出す恐怖に、陰陽師たちは身を震わせた。
「ひ、ひぃっ……!?」
 がぱりと口を開けた闇の顎が、陰陽師たちの頭を食らう――と見えたが、もとより彼らを傷つけようと放った攻撃ではなく、恐るべき闇の具現はまさに幻のように消滅していた。
 へたり込む術師たち。
 全力で行使した術さえ何の役にも立たなかったとなれば、戦意を失うのも当然である。
 尻餅をついてへたりこんだ陰陽師たちに、幸児がゆっくりと歩み寄る。陰陽師たちが床を滑るように後ずさるが、板戸に背中が当たり、青ざめた。
「お前たちがもう二度とその力を使わねえと約束するなら、逃がしてやる」
 ぶんぶんと首を縦に振る陰陽師たち。
「だがもし約束を破れば……今の顎が影から現れてお前らに食らいつくぞ」
 まさにきつい灸を据えた形だ。
「これから振る舞いには気をつけることだな」
 すっかり懲らしめられた陰陽師たちをその場に残して、幸児は陰陽寮の奥へと歩いていく。
 もとより、陰陽師に恩がある彼である。はじめから傷つける心算はない。
 怒り。それは彼らに向けられたものではなく。
「待ってろよ、鬼妖ども」
 怒り。それを向ける相手こそ――。
 平安を奪い、そして滅茶苦茶にした鬼妖に他ならない。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

「やはりあのような付け焼き刃の者どもでは、役不足でしたね」
 色彩豊かな着物を衣擦れさせて長者猫の化生たちが言い合う。彼女たちは既に陰陽寮のあちらこちらに散開し、至るところに配置された勾陣の木像を守護しているのだ。
「勾陣像を守るのが我らの務め、手抜かりのありませぬよう」
「像さえ守ることが出来ればそれで良いのですから」
 自分たちに攻撃を集中させ、像から気を逸らすことができれば……それは彼女らの勝利を意味する。
 ディアボロスの目標は、妨害してくる長者猫の化生たちを排除しつつ、像を発見し破壊すること。勿論、味方がそれを十分に達成できると判断できた場合、逸早く奥の間のアヴァタール級・赫奕女に決戦を挑んでも良いだろう。
 長者猫の化生たちが、ディアボロスたちを待ち受ける。
フェミルダ・フォーゼル
勾陣の像を破壊していきましょう。
【パラドクス通信】で仲間と連絡を取り合い、効率的に探索します。
無秩序に設置しているのではなく、何らかの陣に沿って置かれているのなら、「魔術知識」で置かれている場所を推測出来ないでしょうか。館内の間取りや、仲間の見つけた像の位置から推測してみます。陰陽術とルーン魔術の違いはあれど、世界の理は一つの筈です。
発見したら妖刀の抜き打ちで「両断」「粉砕」します。

猫の化生の不意打ちを警戒しておきます。
【神速七手】による高速の斬撃で切り裂きます。
「一撃離脱」の心得で素早く距離を取り、反撃に備えます。


百鬼・運命
さて、像の破壊の妨害に敵が来るなら、その近くに敵が待ち受けているかな?
ならそいつを利用させてもらおうか

まずはパラドクス通信などで参加している皆に呼びかけ…

「それじゃあ、すまないけど一度建物の外に出て目と鼻を押さえてもらえるかな?…ワン、ツー、スリー。トラッピング」

トラップ生成で陰陽寮じゅうに胡椒爆弾を設置し一斉に起爆、陰陽寮を胡椒まみれに

「これで敵はくしゃみ地獄で奇襲どころじゃないだろ、それに妨害するってことは像の近くで待ち構えていたはずだ。くしゃみの聞こえる付近を探せば像が見つかるはず。一石二鳥だよ」

一応マスクも用意しておいて皆に渡しておこうかな?


「これが勾陣像ですか。どれほどの数が配置されているのでしょう」
 広間の中心に鎮座していた大蛇の木像が、一刀両断されて床に転がった。
 流麗な所作で妖刀「月喰」を鞘籠めしたフェミルダ・フォーゼル(人間のカースブレイド・g04514)は、床に倒れ伏したまま物言わぬ屍となった長者猫の化生ども一瞥すると、手の中に出現させたパラドクス通信機を耳元に近づけた。
「ただいま像の一つを破壊しました。配置に何らかの法則性を見いだせれば良いのですが」
 陰陽術に基づいた器物とすれば、勾陣の像は無秩序に置かれているのではなく、何らかの法則に基づいているはず――それがフェミルダの推測だった。それを確かなものとするためには、探索や、味方との情報交換が不可欠だ。

「規則性はあるかも知れないな。敵は像の近くで待ち受けていたようだが、多分、他の場所も同じだろう」
 陰陽寮に足を踏み入れた百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)も、パラドクス通信でフェミルダと連絡を取って状況の把握に努めていた。長者猫の化生たちは各所でディアボロスたちを待ち構えているらしく、殺伐たる気配が辺りに漂っている。
「守都さんはどう思う?」
『ああ、敵の布陣はその考えで間違いなさそうだぞ。像の配置はまだよくわからねえが』
 間を置かず、幸児の声が返ってきた。
 防衛すべき対象がある場合、付近にその為の人員を配置しているのが普通である。運命や幸児の予想は、どうやら間違っていなかったらしい。
「だとすれば、そいつを利用させてもらおう。支援は任せてくれ」
 周辺一帯を広く非殺傷性の罠地帯に変えた運命は、陰陽寮の建物を囲む板廊の一角に立って、味方に注意を促す。
「それじゃあ、すまないけど一度建物の外に出て目と鼻を押さえてもらえるかな?」
『了解だよ、運命さん♪』
『巻き込まれたら大変ー』
 夜永やナインをはじめ、応答する声が次々に返ってくる。
 問題ないことを把握すると、マスクを装着した運命がカウントを始めた。
「……ワン、ツー、スリー。トラッピング」
 直後、爆発音と共に、罠地帯にぼふんと粒子状のものが広がった。
 胡椒爆弾である。
 あちらこちらの部屋で長者猫の化生どもの驚く声が響き――耳を澄ませて声のした方角を確かめた運命は、通信機を介してその情報を味方に伝える。
「こ、これはっくしゅん!?」
「けほっけほっ! 目がぁぁ!?」
「鼻がっくしゅん!!」
「お、おのれ、こしゃくしょんっ!!」
 舞い上がった胡椒の猛威に、あちこちでくしゃみを連発する長者猫の化生ども。
「これで敵はくしゃみ地獄で奇襲どころじゃないだろ。そして――」
 刺激の強い胡椒を猫が忌避するのは有名な話であり、口にすればただでは済まず、舐めただけでも害があるという。猫の化性と言ってもクロノヴェーダなのでさしたる害はなさそうだが、運命の狙いは、飽くまで像を探索する味方の支援である。
「――くしゃみの聞こえる付近を探せば像が見つかるはず。一石二鳥だよ」

「戦いやすくなりました。支援に感謝を」
 庭園に降り立って一時退避していたフェミルダは、地を蹴って跳躍すると、板縁の手すりに手をついて軽やかに内部へと再突入をかけた。くしゃみや咳き込む声のした方角へ駆け、気配のする小部屋に素早く踏み込む。
「げほっごほっ……! 敵……!?」
「おのれ、好き勝手な、ろ、ろうぜ、狼藉……っくしゅんっ!」
 胡椒爆弾の罠に引っかかった長者猫の化生どもが、まだ涙目になってくしゃみを連発していた。流石にクロノヴェーダたる妖怪なので戦闘行動には支障なさそうだが、酷い光景である。
「……。容赦はしません」
 敵の必死な姿に少しだけ目を細め、抜刀の姿勢を取るフェミルダ。
「Schneller angriff……」
 駆使するのはゲルマンサムライが駆使する剣技が一。電磁加速の魔術により電光を纏い、超高速の抜刀を実現した彼女は、迎撃しようとした長者猫の化生どもが小刀を振り下ろす前にその胴を薙いでいた。雷槌のような軌跡で虚空に斬撃の光を描いたかと思うと、数名が一度に床に倒れ込んだのだ。
 迅雷の如き剣。
 瞬殺される化性。
 その場に据えられていた勾陣像の首を切り落とし、容赦なく梨割りにして、フェミルダは暫し思索する。パラドクス通信によりもたらされる情報、そして自らの魔術知識を総動員することで閃きを得た彼女は、ひとり呟いた。
「もしかして、五芒星でしょうか……?」
 如何なる思惑によるものかは判らないが、星の頂点に、それぞれ像が配置されていると思しい。
 自らが像を破壊してきた場所も踏まえて、フェミルダは通信機で味方にそれを伝えた。
 その情報は、勾陣像を探す他のディアボロスたちにとって、確かな手がかりとなったのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

守都・幸児
勾陣か
ずいぶんと陰陽師らしい像じゃねえか
だが勾陣はもともと京を守る存在だったはずだ
それとは真逆の手段に利用しやがってるのが気に入らねえ
一つ残らずぶち壊してやる

敵に見つかって騒ぎにならねえよう【忍び足】で
【情報収集】しながら像を探して回るぞ
【完全視界】で敵が物陰にいてもすぐ見つけられるように気をつけとく
敵の気配に注意して
先に敵の姿を見つけられたら【不意打ち】はどっちが得意か勝負してみるか

俺が使う技は「深」
敵が闇夜を行くような足取りで動くなら
その闇そのもので捕まえて、闇に敵を食らわせる
敵がいるってことは近くに像があるはずだ
戦闘後は周囲をよく探し
像を見つけ次第パラドクスを乗せた藍鬼拐で【粉砕】するぞ


(「五芒星を象った像の配置か。奴らのやりそうなことだな」)
 パラドクス通信でフェミルダから情報を得た守都・幸児(祥雲・g03876)は、陰陽寮の一角にある小間に見当をつけて中を窺った。
 蔀戸は閉ざされ、中はまるで塗籠のように暗い。けれど息を潜めて内部を窺った幸児が完全視界の効果を駆使して目を凝らせば、暗がりに長者猫の化生たち、そして部屋の中心に据えられた勾陣像も確かに見えた。
(「ずいぶんと陰陽師らしい像じゃねえか」)
 十二天将が一、凶将にして土神たる金色の蛇――京を守護すると云う勾陣を象り、真逆の手段として悪用しようとする敵の所業は、ディアボロスたる幸児の怒りの火に油を注ぐもの。
(「気に入らねえ。一つ残らずぶち壊してやる」)
 思い、ぎりと強く拳を握りしめる。
「全くなんとしたことでしょう」
「私たちが守らなければ、京の支配も揺るぎましょうよ。怖や怖や」
 怒れる鬼人が間近にいるとも知らずに、長者猫の化生たちはひそひそと言い合っていた。
(「不意打ちと行くか」)
 味方と連携し、慎重に行動したが故に、掴むことができた好機だった。怒りのために慎重さを欠くような幸児ではなく、頃合いを見計らってパラドクスの力を発揮する。
 硬化した鬼の腕が砕け割れ、蠢く闇が、周囲の薄闇を侵食していく。
 それは長者猫の化生たちの足下に広がる薄暗がりに滑っていき、波紋のように揺らめいた。刹那、まるで大鰐でも飛び出してきたかのように影が彼女らの身に食らいつく。悲鳴をあげる間もあらばこそ、猫の化性は、丸呑みにされて砕かれた。
 暗い暗い闇が黒猫の化性を喰らい尽くす――。
「敵……! 不意打ちとは……!」
「像を壊されるわけにはいきません! 皆々様!」
「思い通りにはさせねえ!」
 小刀を閃かせて反撃してきた化性どもであったが、彼女らのそれは本来、敵を翻弄することで大きな威力を発揮するパラドクスだ。既に幸児に奇襲されている以上、奏功することはなく――果敢に抵抗した化性どもの攻撃は虚しく空を切るに留まり、すぐさま闇に呑まれ、砕かれる仕儀と相成った。
「あとは像だけだな」
 京の守護を担う勾陣像。
 その意匠は、陰陽道そのものを悪用し愚弄するもの。多少なりとも陰陽術の心得がある幸児から見れば、世話になった人々が培い、用いていた技術に泥を塗られたようで、殊更に赦し難い。
「容赦はしねえぞ」
 怒りを込めた藍鬼拐の強烈な一撃を受けて、像が砕け、そして吹き飛んだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎。
ねこ対決!

みるく(白)・きなこ(茶トラ)・あんこ(黒)のねこくっしょんズを展開して対応します。
きなことあんこが攻撃&けん制、みるくは防御と必殺用で使用していきます。

仲間の立ち位置で配置を変え、きなことあんこの攻撃を味方の防衛に回って貰ったりして対応したりもします。

敵が隙を見せた瞬間に懐に入って、みるくに魔力を注ぎ込み、巨大ねこになって貰い巨大ねこパンチを叩き込みます。
上記は戦闘に入った場合の対応になります。

クロノ・オブジェクトに関しては、ねこくっしょんズのねこパンチでぼこぼこに壊して対応します。


長月・夜永
ほうほう、ねこ対決
ボクも乗ろうかな?このビックウェーブ♪

踊るように周囲の影を踏み
高速の「早業」で印を結んで術を組み上げ『暗天に、舞え』と口にして
【黒猫】の実体を与え、無数の猫影分身として使役

さぁ【黒猫部隊】行っといで♪

陰陽寮内のクロノ・オブジェクトの捜索に向かわせます

戦闘時は周囲を警戒しながら立ち回り、背面攻撃に対して自身の影を媒介に姿を与えた【長靴を履いた騎士猫】でガード
反撃を行います

オブジェクトの破壊は、影を打撃武器の形状に変え
ぶっ叩いて破壊します


「私たちが守護している以上、好きにはさせません!」
「この陰陽寮を踏み荒らす狼藉者には、死あるのみ!」
 美しい女人の姿を取った長者猫の化生どもが二人のディアボロスを迎え撃つ。
 ナイン・スカーレット(くっしょんきんぐ・g07595)と、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)が見当をつけたのは、陰陽寮の一角にある広間だった。
「ねこ対決!」
 敵が猫耳をはたりと揺らしたのを見るや、ナインは広間の入り口で、如何にも柔らかそうなモノを艶やかな床に降ろした。ぽすん、ぽすんと着地したそれらこそ、ねこくっしょんズである!
 白猫のみるく、黒猫のあんこ、そして茶トラのきなこ――ふわっふわな三匹には高機動パワーユニットなるものが搭載されており、防御のための陣形を取ろうとした長者猫の化生たちを前に、毛を逆立てるように震えだした!
「まあ、なんと面妖なこと」
「ここは私たちの領域。決して容赦は致しません。八つ裂きにしてくれましょう」
 対抗意識なのかどうかは分からないが、長者猫の化生たちが眼前のねこくっしょんズにあからさまな殺気を向ける。
「行って、きなこ、あんこ」
 ナインの号令一下、まず茶トラのきなこと黒猫のあんこが左右の化生どもに突っ込んだ。そのもこもこの体からは想像できないほど強烈な突進で、身構えた敵を吹き飛ばし、強かに板戸に叩きつける。
 そして白猫のみるくはと言えば……。
「ひっ……!?」
「ひえ……!?」
 二足歩行でずーんと体を伸ばし、その影を長者猫の化生たちに落としていた。
「ほうほう、ねこ対決。ボクも乗ろうかな? このビックウェーブ♪」
 夜永は敵を翻弄し、舞うように駆け跳んで暗がりを踏み、目にも留まらぬ早業で印を結びながら術を組み上げていた。
 平安の時代に照明器具の類はそう多くない。昼日であっても、屋内の奥まった箇所は薄暗いものである。従って影は至るところにあり、それは忍法を駆使する夜永にとって、まさに恰好の条件と言えた。
『暗天に、舞え』
 声が木霊するように室内に響き渡り、呼応して夜永の足元の影が波紋のように揺らめいた。刹那、影絵のような黒猫の群れが立ち現れ、威嚇の姿勢を取りながらざわざわと毛を逆立てる。
「さぁ黒猫部隊、行っといで♪」
 影の黒猫が室内を飛び交う。そして夜永を導くように、広間と繋がる塗籠――真っ暗な小間へと飛び込んでいった。
「なるほど、こんなところに隠してたわけだね」
「くっ、像を守るのです……!」
 周囲を壁で仕切られた塗籠の中にも、勾陣像があった。潜んでいた長者猫の化生たちが守ろうとするが、忍法・操影の効果を存分に活かした夜永の目には、敵も、像もはっきりと捉えることができた。決して逃がすものではない。
「させません!」
「この像は我が命にかえても……!」
 パラドクスを駆使し、隠し持っていた小刀を閃かせて背後から襲いかかろうとする長者猫の化生たち。
「残念、来るのは分かってたよ!」
 けれど卓越した忍たる夜永の不意を突くことは、猫の化性である彼女らにも不可能だった。
 影が長靴を履いた騎士猫を象って化性どもを驚かせ、影の黒猫たちが襲いかかる。
「ひっ……ぎゃぁぁぁっ!?」
 恐るべき影猫の群れが、短刀を手にした長者猫の化生たちを容赦なく切り裂いていった。
「さてと、後は像を破壊するだけだね♪」
 妨害する者が全て倒れた後、夜永は勾陣像を破壊しようと影を武器に変える。

 一方その頃、残る長者猫の化生どもを、ナインが広間で引き受けていた。
 猫の化性どもは、自分より大きな白猫のみるくに圧倒されて身の毛をよだたせる。
 きなことあんこに翻弄され、直立してぶんぶん腕を振るうみるくの猫パンチによって薙ぎ倒されていく化生の群れ。
「なんて恐ろしい猫……!」
 楚々として余裕のあった化性どもの表情が、追い詰められて鬼気迫る形相に変わっていた。見る間に黒い化け猫の姿へと身を変じさせ、ねこくっしょんズの使役者であるナインに攻撃を仕掛ける!
 だが暴れ回るねこくっしょんズはそれさえも寄せ付けず、巧みな連携により、瞬く間に返り討ちにしてしまった。
「像もこれで大丈夫かなー?」
 夜永に破壊されてごろんごろん転がってきた勾陣像の一部分――大蛇の頭も、ネコチャンたちの玩具のようにされてボロボロになったのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

樫谷・都黒
猫の相手は得意な方にお任せしておきましょうか。

他者と連携が取れるなら指示を受けつつ目的地を目指す
不明な場合は【避難勧告】にて逃げ出す一般人陰陽師の逃亡ルートから逆読みし像の位置を推定する
先に引き続き解体用重機の天井に乗り【建造物分解】にて家屋の壁を突き破り目的地に直進

確か金剋木と言いましたかね。
木像であれば金属の解体道具は陰陽術の仕掛けがあれば効果はありそうですね。
只の人の仕掛けた式がどれだけ効果あるのかわかりませんけれど。
まぁ、効果が無くても壊す事には問題はありませんが。

猫:
飛び出すな。車は急に止まれない。
クロノヴェーダであれば止まる気はそもそも無いが。


「猫の相手は得意な方にお任せしたいですが」
 陰陽寮の各所で戦闘が起こり、長者猫の化生の狼狽する声や悲鳴がそこら中から聞こえてきていた。
 パラドクス通信でもたらされた情報によれば、破壊対象の勾陣は、この陰陽寮の各地点に五芒星を象るように配置されているとのこと。
 そのうちの一箇所に向け、樫谷・都黒(臥し者は独り路に・g00233)は呼び出した解体用重機の天井に載ったまま、蔀戸や障子を破壊しつつ突き進む。
 塗籠めいた小間の奥に隠されていた像が、容赦なく破壊の限りを尽くす重機と都黒の前に、その姿を現した。
「げほっ、ごほっ!?」
「なっ、なっ……!? これは一体……!?」
 像を守るために集い合っていた長者猫の化生が驚いたのは当然である。腰を抜かさなかっただけでも、流石に先程の陰陽師たちよりはマシであったが、不意を打たれ、機先を制されたのには間違いない。
「ぞ、像を守るのです!」
「フッーーッ!!」
 人のかたちを取っていた化性どもが、見る間に黒々とした魔猫の群れへと変じ、毛を逆立てる。
 けれどその様は、蟷螂が斧を以て隆車に向かうの図にも似ていた。
 解体用重機の前進は止まらない。
 化生に情けをかける都黒ではない。
「邪魔です」
 曰く――飛び出すな。車は急に止まれない。
 突っ込んだそのままの勢いで猫の化性どもを轢き潰していく解体用重機。容赦のない突撃は『破壊する』という目的において、無類の威力を発揮した。
「確か金剋木と言いましたかね」
 陰陽五行の相剋を頭に思い浮かべる都黒。
 鎌首をもたげる勾陣像を見下ろしながら、都黒は呟いた。
「木像であれば、金属の解体道具は効果がありそうです」
 アタッチメントの変更で、バケットだったものがハンマーに取り替えられていた。駆動音をたててアームが持ち上がり、勢いよく振り下ろされた金属の大槌が、巨大な蛇を象った木像に振り下ろされる。
 瞬く間にひしゃげ、粉砕される勾陣像。
「脆いですね」
 最後の一つが破壊された証に、都黒の前で――そして陰陽寮の各所で、勾陣像が破片もろとも灰と化したのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

「そう、貴方がたが此処に来たということは……良い状況とは言えませんね」
 陰陽寮の最奥に在る広間。
 広々とした板敷きの部屋の、更に奥――置き畳に座した赫奕女(かぐやめ)が、しゅるりと衣擦れの音をさせて立ち上がった。
 平安前期に成立したとされる、日本最古の物語。その登場人物を思わせる彼女は、美貌の中に悪辣さを秘めて、打ち払うべき敵を睨む。
「台無しにされてしまったことは最早、仕様がありません。けれど……生きて此処を出られるとは思わないでくださいね?」
 慇懃な言葉に殺意を込めて、赫奕女が妖気を迸らせる――!
龍統・光明
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』

ドラゴニアンのガジェッティア × レジェンドウィザード

特徴:基本冷静沈着。行動の際は【残像】【忍び足】を使用
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う

基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う

常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている

『例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません』

よろしくおねがいします(連携大歓迎・NG:ギャグ・コミカル)


「挨拶もなしに踏み入ってくるなんて、無礼千万ですよ」
 雅な装束を纏った赫奕女は、龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)を前にして不機嫌そうに眉を寄せた。
 銀髪赤眼、そして壮麗な銀の竜翼を広げた光明は対象的に眉一つ動かさぬまま、冷静な面持ちで討つべき敵を見据える。
「討ち取らなければならない相手だ。遠慮などをする必要はないだろう」
 双剣遣い独特の抜刀の構えを取ると共に剣気(オーラ)が立ち昇った。
 天羽々斬・布津御霊――二振りの神刀の柄に籠手に覆われた手をかけて、光明は告げる。
「その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……」
「調子に乗らないで下さいね。好き勝手にできるとでも?」
 対する赫奕女の意思に応じて、竹を象った二刀が彼女の周囲を旋回し始めた。
 竹の持ち手に、月光の鍔と輝ける刃が目を引く超常の二振りである。
 剣技を操る者同士の戦いだ。その性質は違えど、自然、剣と剣の斬り合いとなる。
「その首、切り飛ばして差し上げましょう」
「――!」
 目を見開いた光明は床を蹴り、目にも留まらぬ神速の抜刀で二振りの神刀を振り抜いていた。だが相手もパラドクスを行使する超常の存在である。光明の攻撃に合わせて、赫奕女の操る弱竹の月光刃が左右から斬りかかる!
 左、打ち下ろし。光明は左腕を以て之を防いだ。
 右、首を狙う斜め下からの振り上げ。残像に惑わされた敵刃が空を切った。
「腕を犠牲にしたのですか……!?」
「虚空を舞う刀か。なるほど、尋常の剣技ではないが」
 既に間合いだ。
 振り抜いた神なる双剣が、赫奕女の胴を斬撃する――!
「くっ……」
 着物を切り裂かれ、鮮血をしぶかせながらよろめく赫奕女。致命傷にはまだ遠いが、クロノヴェーダたる彼女の顔には怒りと苛立ちが表れていた。
「貴様の相手は俺一人ではない。逃れられるとは思わないことだ」
 背後から近付いてくるディアボロスたちの気配を感じながら、光明はその赤き瞳で赫奕女を見据えた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

守都・幸児
陰陽寮も、賀茂の名も
返してもらうぞ

単純に殴り合う
俺が使う技は「瞑」
藍鬼拐にパラドクスを乗せて敵の竹槍を【粉砕】するぞ
敵が使う技が光なら
俺の使う闇を日除け代わりにして防げばちょうどいいだろ
【完全視界】も使って視覚をやられねえようにする
もしそれでも視覚を奪われたら
残りは嗅覚で補う
俺は山育ちだから鼻はいいんだ
操ってる竹の匂いや、貴族の真似事をしてるなら香の匂い
そういう皆とは違う匂いが敵からしてるはずだ
それを追うぞ
どんなに光を放たれようが
竹槍が刺さろうが
その竹槍をぶち砕いて敵に【突撃】する
【捨て身の一撃】を躊躇わねえ程度には怒ってんだ

覚えとけ
勾陣は京の守りだ
てめえらが支配する京じゃなく
本当の京の都のな


フェミルダ・フォーゼル
勾陣の像が全て破壊された以上、もはや貴女の敗北だというのに、往生際の悪い事ですね。
……良いことだと思いますよ。命ある限り、何時でも敗北は覆せるものです。
ですからその命、断たせて頂きますね。

仲間と連携し包囲。逃げ道を塞ぎ波状攻撃を仕掛けます。
【月輪の太刀】使用。「ダッシュ」「両断」。霞の構えから、攻撃の初動を見せず一気に間合いを詰め斬撃を放ちます。
突進の勢いを殺さず駆け抜け、距離を取り反撃に備えます。「一撃離脱」の心得です。
月光刃の攻撃を妖刀で受け流し、防御します。二刀を受けきれなければこちらも小太刀を抜き、咄嗟の二刀流で捌きます。
腕に依らない理外の剣技、お美事です。見切ってみせましょう。


樫谷・都黒
重機は送還
擬態解除

人も木も用意された駒は無くなりました。
あとはあなたを終わらせるだけですね。
どうせ、別の所に生えてくるのでしょうけれど。
竹の様に。あれの根はしつこいですからね。

右目を閉じ敵に対して生身ではない義眼義躰を向け月光を防御
【戦闘知識】から月光のタイミングを【看過】し光の影響を可能な限り抑える
自身は攻撃せずパラドクスで呼び出した物で攻撃
呼び出す道具は鋸、鉈、型落ちしたチェーンソー
ついでにさっき拾っておいた勾陣の像も混ぜておく
竹や樹を斬る為に生まれ後継に場所は譲り隠居したが機能は未だ十全
『御前様』の影響により意志無き妖器物となった道具

そういえば竹が切れても中の姫は無事でしたか御伽噺では。


百鬼・運命
アドリブ絡み歓迎

「さて、前衛は十分か?なら俺は後衛に回るとしようかな?」

水月鏡花を使用し、戦場に無数の鏡を作り出すことで敵を幻惑。戦場を俯瞰しつつ、味方の姿をある時は隠し、ある時は増やして敵を攪乱し、鏡で敵の操る光を反射することで味方を守る。

ここぞという所で【照明】の残留効果を発動。敵が攻撃に使う光を照明の光で押しつぶし(反撃アップ)、さらに目潰しを仕掛けることで味方が攻撃する隙を作り出す

「なるほど月光を操る敵か。その力を存分に生かすためにこんな薄暗い所に陣取ったのだろうが、月の光は太陽の前では消え去るものだよ?」


長月・夜永
ナインちゃんと連携

今回は赫奕女の使い手の意思で自在に飛び回る「弱竹の月光刃」に対し、「忍法・影渡り」を使うことで、背後の影から飛び出し認識外から、氷の刃を振るい、神速の一撃離脱を行います

また【アイテムポケット】をフルに有効活用

術発動前に、小型化した状態のナインちゃんのくっしょんズを預かり、影を渡っての一撃離脱の退避の際に、落とすように背後に設置

こうする事で、斬撃を掻い潜り、ナインちゃんのターンで巨大化&追撃の有効打を与えるのを狙います

他の仲間とも連携して戦える場合は、率先して連携を取ります

影から影へと渡るボクの十八番の能力
見抜けるなら見抜いてみろ!!と絶対の自信を持っています


ナイン・スカーレット
アドリブ・連携歓迎。
長月・夜永(g03735)と連携はしっかり行います。
「この敵厄介…」

ポシェットから小型化した状態の「ねこくっしょんズ」を魔力を込めてサイズを大きくして配置します。

攻撃・攪乱の「茶トラねこのきなこ」と「黒ねこのあんこ」を攻撃に「白ねこのみるく」で防御・必殺(トドメ)で対応します。

アヴァタール級という事もあり、「刻逆」を使ってくる事を想定して対応します。

攻撃時、一度くっしょんズを小さくして、パートナーの夜永の影渡りのパラドクスを使って貰い、きなことあんこを敵背後へ移動させ奇襲を掛けます。

ぴかぴかの光攻撃には"完全視界"で対応。
"飛翔"で僅かに浮いた状態で高速回避を試みます。


●対峙
「こんな人数で押し入るなんて、全く酷い方々ですこと。相応の罰を与えなければなりませんね」
 日本最古の物語を思わせる綺羅びやかな装束に身を包んだ赫奕女(かぐやめ)は、柳眉を逆立て、鈴を転がすような声でディアボロスたちを非難した。盗人猛々しいとはまさにこのこと、この陰陽寮は我がものとばかりの傲慢な口振りである。
「陰陽寮も、賀茂の名も返してもらうぞ」
 京を支配するために悪用された陰陽寮という名、そして陰陽道の大家たる賀茂の名――悪辣な野望の為にそれらをほしいままにしてきたクロノヴェーダだ。燃え立つ怒りを闘志に変えて守都・幸児(祥雲・g03876)は藍鬼拐の柄を握り締める。
「人も木も用意された駒は無くなりました。あとはあなたを終わらせるだけです」
 解体用重機を『還し』た樫谷・都黒(臥し者は独り路に・g00233)は、今や継接ぎの躰を隠そうともしない。左半身を構成するのは魔骸の義躰。義腕を掲げ、義眼を向けて、都黒は倒すべき敵と対峙する。
「どうせ、別の所に生えてくるのでしょうけれど」
 アヴァタール級――如何に強大な力を持とうとも、それは所詮、何度も現れ出る似姿に過ぎないのだろう。
「竹の様に。あれの根はしつこいですからね」
「勾陣の像が全て破壊された以上、もはや貴女の敗北だというのに。往生際の悪い事ですね」
 飽くまで抵抗を試みようとする赫奕女に、フェミルダ・フォーゼル(人間のカースブレイド・g04514)はさらりと言った。状況が悪くなっても最後まで戦おうとするのは如何にもアヴァタール級らしい在り方だが、フェミルダは敢えてそれを否定しない。
「……良いことだと思いますよ。命ある限り、何時でも敗北は覆せるものです」
 両手を交差させて柄を握り、刀を側頭辺りにまで掲げて切っ先を敵に突きつける――いわゆる霞の構えを取り、フェミルダは剣気を迸らせた。
「ですからその命、断たせて頂きますね」
「出来るものならどうぞ。もし仕損じたら逆にその首を頂くことになりますけれど」
 物語の登場人物を思わせる赫奕女は、月光の太刀を煌めかせながら、迎撃の態勢を取った。

●影渡る忍びと緋眼の王
「この月光の太刀に命脈を絶たれること、光栄に思いなさい」
 月夜の描かれた雅な扇子を手に、赫奕女が舞うように足を運ぶ。
 頭上の光輪が煌めきながら回転し、伴って二振りの美麗な太刀が護るように旋回し始めた。
「自在に飛び回る刀とはねー」
 広間の床を蹴って素早く駆け回りながら、長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)は隙を探る。竹の柄に月光の鍔を持つ輝ける太刀――それらが使い手の意思で飛ぶとなれば、間合いの取り方も尋常の剣士相手とは大きく異なる。忍びの俊敏さで戦場を駆け、警戒しつつ、夜永は同時に味方の立ち位置さえも正確に把握していた。
「この敵厄介……」
 竹の柄から伸びる月光の刀。それを意のままに操る赫奕女の剣を前に、ナイン・スカーレット(くっしょんきんぐ・g07595)は呟いていた。超常の力を持つディアボロス一人ひとりの実力を大きく凌駕するのがアヴァタール級だ。ナインに油断する気は毛頭なく、それゆえ、既に布石も打っていた。
 信頼出来る仲間がこれほど集っているのだ。連携しない手はない。
 三匹のねこくっしょんズに魔力を注ぎ込んだ彼女は、それらを床に解き放ってあとを夜永に任せる。
 その間に、幸児が藍鬼拐を、フェミルダが妖刀「月喰」を手に、赫奕女の左右から挟撃を仕掛けていた。浮遊する太刀を操ってそれを寄せ付けぬまま赫奕女が夜永を睨んだ。
「動き回るだけでこの私を倒せるとでも?」
 赫奕女の挑発に、不敵な笑みを浮かべる夜永。
「ははっ、まさか。ただ動き回ってるだけだと思った?」
 忍法への絶対の自信が揺らぐことはない。
 相手が条理の埒外にある剣使いであろうとも、影から影へと渡る術法が引けを取るものか――!
(「ボクの十八番の能力、見抜けるなら見抜いてみろ!!」)
 パタリと扇子を閉じた赫奕女が、二振りの刀を夜永に飛ばした。しかしそれより早く印を結んでいた夜永は影から影へと瞬時に移動する。首と足を斬り飛ばそうと迫ってきた刃は、ただ虚しく空を切るのみだ。
 忍法・影渡り。
「何処に……!?」
 背後の影から跳び出した夜永が、吟吹雪の柄を握り込んで力を送り込んだ。
 瞬時に形成された氷刃を閃かせ、背に斬撃を見舞う!
「瞬神一撃!!」
「あ、っ……!?」
 着物の背もろともに深く裂かれ、赫奕女の鮮血が、竹色の生地を赤く彩る。
「あとは任せたよ、ナインちゃん♪」
 素早く一撃離脱する夜永。
 赫奕女の目が大きく見開かれる。その竹色の瞳が映し出したのは、いつの間にかそこにいた、ねこくっしょんズ。きなことあんこが、絶好の位置で赫奕女に襲いかかろうとしていたのだ!
「さ、みんな行くよー」
 ナインがここぞと魔力を注ぎ込めば、高機動パワーユニットを搭載したねこくっしょんズが唸りを上げる。
 長者猫の化生を倒した先程の戦いと同様に、役割分担は明確だ。
 攻撃と撹乱を担うのは、茶トラのきなこと黒猫のあんこ。さて、もう一匹は何処に――?
「小細工を!」
 二振りの月光刃が、ナインを斬り刻もうと迫る!
「どれだけ光輝かせたって無駄だよ」
 すぐさまホバー走行するように飛翔して距離を取るナイン。その間へ白猫のみるくが割って入る。きなことあんこが赫奕女を翻弄し、飛び交う月光刃を引き付けた白猫のみるくが、がら空きになった赫奕女の胴めがけて突っ込んだ!
「か、はっ……!」
 余りの威力に板壁に叩きつけられる赫奕女。
 俊敏な動きで攻撃を仕掛けた夜永、そして攻めを切らさず引き継いだナインが連携して大打撃を与えたのだ。
「禁忌の外法を使ったクロノヴェーダ……赦しはしないよ」
 ふわふわした雰囲気の中に鋭さを覗かせ、ナインがその赤き瞳で赫奕女を見据えた。

●戦いの行方
「さて、前衛は十分だな」
 黒縁の眼鏡を通して戦況を見極めた百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は、激戦の中で冷静に判断を下す。
「なら俺はやはり支援に徹するとしよう」
 赫奕女は月光の刀身を持つ二振りの太刀を操り、浅からぬ傷を負いつつもディアボロスたちを圧倒していた。その舞うような身のこなしは未だ健在であり、卓越した技能を駆使してパラドクスを放ってくる。
「そう簡単にやらせると思うのですか?」
 大勢のディアボロスを相手にしながらも、赫奕女は流石にそれぞれの攻撃に対応していた。運命の思い通りにはさせぬと両手を広げた彼女は、そのパラドクスの力を解放して、暗夜を照らし出すかの如き煌々たる月光を放射したのだ。
「なるほど月光を操るか。その力を存分に活かすためにこんな薄暗い所に陣取ったのだろうが」
 それを見越して虚空に手をかざしていた運命は、流れるような唱え言と共に呪力を解き放ってパラドクスを発動する。
 円を描くように出現したのは、磨き上げられた鏡、鏡、鏡――間もなく赫奕女を囲むようにドーム状に組み上げられた曇りなき数多の明鏡が、赫奕女の放つ光輝を反射させた。
 御神体として祀られることもある神鏡は、太陽神の象徴である。
「月の光は太陽の前では消え去るものだよ?」
「きゃぁっ……!」
 甲高い悲鳴を上げながら思わず服の裾で両目を塞いでしまう赫奕女。
 月光を以て戦う相手に、運命のそれはまさにうってつけのパラドクスと言えた。
 少なからぬダメージを負った赫奕女は、そればかりでなく、大きな隙を晒してしまうこととなったのだ。まさしく、撹乱を狙った運命の狙いが図に当たった形だ。
「光はより強い光の前に塗り潰される。月が太陽に優るなんて思わないことだ」
 運命は眼鏡のブリッジを指で押し上げながら、赫奕女に言葉を突きつける。
 神鏡を操るその御業を以て、彼は攻め掛かるディアボロスたちを援護したのだ。
「面倒なことを……貴方たちさえいなければ……!」
 立て続けの攻撃を受けて、赫奕女の顔にもようやく焦りの色が見え始めていた。自身の手勢と、そして京の支配に影響を及ぼしていたクロノ・オブジェクトまでもが破壊されてしまった今の今である。此処で自身が倒れれば大局に影響する――京を巡る戦いが乾坤を賭したものであるのは、ディアボロスも、そしてクロノヴェーダ側も同じだ。
「我が光輝の前に平伏しなさい!」
 赫奕女はその不可視の力に和服をはためかせ、満身から光を迸らせる。月光を思わせる冴え冴えとした冷たい光は、眼前の都黒を包み込んでその心に強制力を働かせる――筈だった。
「来るのは分かっていました」
 右目を閉じ。
 生身ではない義眼義躰を赫奕女に向けて都黒はその光を受ける。
 ぐらり、と都黒のその躰が傾いだかと思うと、態勢を崩すようにして、金属めいた腕や片膝が床についた。
 にやと口の端を歪める赫奕女。
 精神を苛む光の波を受けて、都黒が半身を軋ませながら地に手を突いたが、それだけだ。その顔は俯くことなく、その義眼は偽りの天人を確りと見据えている――。
「竹を切るとなればそれ相応の道具を以てしましょう」
 パラドクスの行使により虚空から飛来したのは、鋸、鉈、そして錆びついたチェーンソーだった。
(「消え果てていなければ勾陣の像も加えたいところでしたが」)
 それらは曰く――『御前様』の影響により意志無き妖器物となった道具たち。後継にその座を譲り渡しても、まだ『切断する』という役目を果たすことの出来る道具の数々。
「これ、は……そんな……!」
 攻め来たる刃にその身を切り裂かれ、血をしぶかせる赫奕女。
「そういえば竹が切れても中の姫は無事でしたか、御伽噺では」
 何事もなかったかのように立ち上がって見せながら、都黒は言った。
「逃しはしねえぞ!」
 歯噛みして飛び退いた赫奕女に、藍鬼拐を手にした幸児が迫る。
 平安の歴史を改竄し、京の都を意のままに支配してきたクロノヴェーダは、まさに不倶戴天の仇敵に他ならない。
 希望の光は既に見えていた。それさえ暴力的な輝きによって塗り潰さんとする赫奕女を睨んだ幸児は、相手がパラドクスの力を行使するのにも構わず突っ込んだ。
 ディアボロスさえ平伏させかねない赫奕女は、確かに陰陽寮を任されるだけの力の持ち主と言えよう。けれど百戦を経て練磨されてきた幸児だ。必ず勝利してみせると、恐れも躊躇いもなく踏み込む。
 美しさの中に高慢さを秘めた赫奕女は、不快げに幸児を睨んだ。
「寄らないで!」
 舞うように着物を翻した赫奕女の目の前、即ち幸児の足元からパラドクスで生成された無数の竹槍が剣山もかくやと飛び出してきた。
 硬化した鬼の両腕が闇を纏う。
 突き立つ竹槍の動きを読みながら、幸児はパラドクスの力を籠めた藍鬼拐でそれらを粉砕していく。けれど竹を煌々と輝かせたという、かの物語を改竄するかのように、竹槍は爆ぜ飛びながら光を撒き散らした。
 射干玉(ぬばたま)の夜闇も怖いが、度を越した光もまた一種の暴力である。パラドクスとなれば言うまでもない。
 光が全てを塗り潰す。
(「俺は山育ちだから鼻はいいんだ」)
 だが竹の匂い、そして何より赫奕女の放つ香の匂いを感じ取った幸児は、まさに肉を切らせて骨を断つの言葉通りに捨て身の突進を敢行した。
「そんな……!?」
「勾陣は京の守りだ」
 守るべき都を奪還するために、幸児は行く。パラドクスの力を籠めて藍鬼拐を振り抜く!
「てめえらが支配する京じゃなく、本当の京の都のな!」
 まさか無数の竹槍の刺突と光の猛威を切り抜けられるとは――驚愕の表情を顔に張り付かせたまま、赫奕女は藍鬼拐の強烈な横薙ぎをまともに受けることとなったのである。
「ぐっ……」
 何とか受け身を取った赫奕女の竹色の瞳が、突っ込んでくるサムライを映した。
「これでお仕舞いにしましょう」
 霞の構えからタッと艶やかな床を蹴るフェミルダ。
「させません……月光刃よ!」
 月光の輝きを放つ二振りの太刀が斬りつけてきた。まるで二人の剣豪が変幻自在の斬撃を繰り出してくるのに等しい猛攻だ。その斬撃を払い、受け流し、脇腹を狙う突きを小太刀さえも用いて逸してのけたフェミルダは、傷を負って鮮血を虚空に散らしながら突進していた。
「腕に依らない理外の剣技、お美事です。でも」
 致命傷では、ない。
 全ての斬撃は逸した。
 ならば後は只斬るのみ。
「見切りましたよ」
 パラドクスの力を解放しての斬撃は、まさに瞬間に放たれた。
 その剣技は名を月輪の太刀(モーナトシュトライテン)。
 弦月をなぞるように描かれた剣閃が、遂に赫奕女の胴に吸い込まれるようにして走り、余りに深い傷を刻んだのだ。
 すれ違う両者。
 吐息して残心するフェミルダ。
 よろめき、地に倒れ伏す赫奕女。
「がふっ……ここまで、ですか……。ああ……」
 口から血を流して赫奕女が事切れるのと、フェミルダが妖刀を血振りして振り向いたのは、同時だった。
「私たちの勝ちです」
 私たち――それはディアボロスだけでなく、制圧戦を支援した陰陽師たちや貴族たちをも含んだものだろう。
 赫奕女が討ち果たされ、勾陣像も全てが灰燼に帰した。
 かくして陰陽寮の制圧は成功し、ディアボロスたちは帰還の途につく。
 この大勝利もまた、平安鬼妖地獄変の情勢を大きく動かすものとなるに違いない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【一刀両断】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
【壁歩き】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV4になった!

最終結果:成功

完成日2022年07月20日

陰陽寮制圧作戦

 青行燈の撃破、藤原伊尹の保護、藤原邸に隠されていた『地獄変』の奪取。
 ディアボロスの活躍により、平安京はクロノヴェーダの意図した状況から大きく外れて来ています。
 新たな京の支配者となろうとしていたジェネラル級の鬼『瀧夜叉姫』は、地獄変をディアボロスに奪われた事で、平安京を掌握できていません。
 この機を逃さず、敵の重要拠点である『陰陽寮』に攻め込み制圧すれば、平安京をクロノヴェーダから解放できるかもしれません。

『陰陽寮』は史実と異なり、鬼や妖怪に対抗する役所として、平安京内に幾つもの拠点を設けています。
 ですが、実はそれぞれの拠点に、平安京を掌握するためのクロノ・オブジェクトが配置され、クロノヴェーダのエネルギーとなる感情を拡大する働きを担っていることが判明しました。
 そこで、ディアボロスが襲撃を仕掛け、全ての『陰陽寮』の建物を制圧します。

『陰陽寮』には、クロノヴェーダから力を与えられた一般人であり、人々に偽りの希望を与えるのに利用されている『陰陽師』達も多くいます。
 パラドクスを使えないため、ディアボロスの障害にはなりませんが、一般人にとっては大きな脅威となりえるので、彼らの対策も必要かもしれません。

 この作戦には、芦屋道満をはじめとする長岡京の正義の陰陽師達や、藤原伊尹をはじめとする貴族達も、情報提供や周辺の封鎖、邪魔が入らないような根回しといった形で協力してくれています。
 そのため、陰陽寮内にいる者達以外の邪魔は一切入りません。

※特別ルール

 このシナリオタイプは、攻略旅団の「期限延長」提案の対象になりません。


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🔒
#平安鬼妖地獄変
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#陰陽寮制圧作戦
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#陰陽寮
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#賀茂一族


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選択肢『陰陽師を無力化する』のルール

 陰陽寮制圧の邪魔になる、陰陽寮の陰陽師達を無力化します。
 陰陽寮の陰陽師達は、自分が妖怪を倒せるエリートであると思い込んでおり、侵入者であるディアボロスに、攻撃を仕掛けてきます。
 彼らは、クロノヴェーダから与えられた力で、パラドクスもどきの術を使えますが、あくまでも「もどき」に過ぎず、逆説連鎖戦を戦う事は出来ません。
 ディアボロスが、わざと攻撃に当たろうとしなければ術は当たらず、そして当たってもダメージを受けません。

 一時的に、陰陽師達を無力化するのは難しくありません。
 しかし、一時的な無力化の場合、ディアボロス帰還後に問題が発生する危険が残ります。
 陰陽師達が、ディアボロスに負けた腹いせに京の都で暴れれば、パラドクスもどきの力によって一般人に被害が出るでしょう。
 逆に、雪辱を果たす為に、自分よりも弱い妖怪を倒して修行しようとすれば、今度は、妖怪によって簡単に殺されてしまいます。

 彼らが腹いせに暴れたり、修行してディアボロスに勝利しようと思わない程に、圧倒的な力を示し、陰陽師を無力化できれば、後の被害を抑えることが出来るでしょう。
 勿論、あとくされなく殺してしまっても問題ありません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【攻略旅団】長岡京の正義の陰陽師との会話』のルール

 陰陽寮の攻略の為に、長岡京の正義の陰陽師も協力してくれます。
 彼らから得られる情報は、オープニングで説明されているので、そちらを確認してください。
 今回の作戦とは直接関わらない質問を行ったり、交流を深める為に会話をしたいという場合は、突入前に、彼らと話をする事も出来るでしょう。
 それほど長く会話は出来ませんが、正義の陰陽師達はディアボロスを信頼して協力的ですので、真摯に対応してくれる筈です。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

!注意!
 正義の陰陽師達がもつ情報は、クロノヴェーダによって植え付けられた改竄後の情報が多く混じっています。
 彼らに、ディアボロスを騙す意図は全くありませんが、彼ら自身が『正しい情報だと信じて、嘘の情報を話してしまう』可能性があるので、情報の取り扱いには注意してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『登場人物(NPC)との会話に専念する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾陰陽寮のクロノ・オブジェクトを破壊せよ『長者猫の化生』のルール

 平安京を支配していたクロノヴェーダの陰謀の中枢である『陰陽寮』には、平安京を掌握するためのクロノ・オブジェクトが随処に設置されています。
 クロノ・オブジェクトは、玄武・白虎といった幻獣や、狐狸などの動物、鬼の像などの像の形をしているので、建物内を制圧しつつ、見つけ次第破壊していきましょう。
 クロノ・オブジェクトを護る為に、トループス級が陰陽寮内を警備しているので、その対策も必要です。
 複数の陰陽寮の建物にある全てのクロノ・オブジェクトを破壊し、制圧できれば、平安京をクロノヴェーダの支配から解放できるでしょう。

 この選択肢の成否判定は「クロノ・オブジェクトの捜索や破壊」の達成度で判定されます。
 トループス級との戦闘しか行っていなかった場合は『🔵🔴🔴』や『🔴🔴🔴』判定となるので注意してください。
 ただしトループス級を多く撃破すれば、以降の判定は成功しやすくなるので、先行して多くの敵を倒すプレイングも、全くの無駄にはならないかもしれません。
 詳細は、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、敵の大規模な作戦に影響を及ぼす。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『赫奕女』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「八栄・玄才」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。