賀茂神社と貴船神社の探索

 攻略旅団の提案により、京都の北側にある、賀茂神社と貴船神社の探索を行います。
 貴船神社には『平将門の娘である瀧夜叉姫が妖術を授かった』という伝承があり、何かの手がかりが掴めるかもしれません。
 まずは、賀茂川沿いの上賀茂神社の探索を行った後、更に北上して貴船神社に向かって探索を行ってください。

洛北の水は清らかならざりて(作者 蒼深紅
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●平安鬼妖地獄変攻略旅団にて
 ディアボロス達が網羅する『時間』は広く深い。とても単独で全てを把握するのは難しく、それぞれの時間ごとに攻略旅団が編成されているのは、誰でも知っていることだろう。平安鬼妖地獄編でもこれまでの状況から考えて、次なる1手をどこに打つかという提案がなされる。
「平安京より北、貴船神社を目指すのはどうでしょうか?」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)がそう提案した。
「俺も北は調べるべきだと思っていた。呪詛の刃が強化された経緯を考えると、上賀茂神社から更に北へと……野本さんが言うように貴船神社まで足の伸ばして調査するべきなんだろうな」
 百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は静かに言う。
「貴船神社は清らかな水とか、清浄な気とか、京都を守る大事な場所だったのですよね。祭神も有名な神様達ですし……何か呪詛の刃と関係があるのでしょうか?」
 裕樹の言う貴船神社は最終人類史を知る者にとっては当たり前のことだが、ここでは全く状況が異なる。洛中以外に人の住める場所はない。それは本来神域である寺社仏閣でも例外ではない。
「貴船神社は『鞍馬山』にあるからな。鞍馬天狗で有名な場所だ。まだ俺の想像でしかないが、平安鬼妖地獄変の妖怪達にとって重要な地域である可能性も高い」
 運命は貴船神社の建立されている場所にも言及する。二人とも貴船神社には危険を冒してでも赴く価値がある、との思いが強くあるのだ。
「危険があることはわかっていますが、同行していだける人はいませんか?」
「今のうちに……知らないことは知っておかなくてはならない気がする。そうは思わないか?」
 裕樹と運命は呪詛の刃に関して、貴船神社の調査を提案する。

●新宿駅グランドターミナル
 清原・小雛(人間の妖怪博士・g01264)はパラドクストレインに乗り込むディアボロス達に向かって機嫌がよく言った。
「攻略旅団での提案によりまして、京の都の北側にある、賀茂神社と貴船神社の探索を行なうことになりました。今回の調査の目的は、新たに現れたジェネラル級『瀧夜叉姫』の力と思われる『呪詛の刃』に関する調査です。ですが、せっかくの機会でありますので、その他にも重要な情報があれば調査してきていただきたいと思います」
 小雛達のような学究の徒にとって、情報は黄金よりも価値がある。より多く、より深く、より広く、欲してしまうのはどうにも抑えられないし、今後の行動を決めるためにも必要なものなので全ての利害が一致している。
「賀茂神社は賀茂川沿いにある神社で、現在は、妖怪達がたむろしている廃墟となっているようなので、まずは、この地を探索をお願いします。その後、北上して、貴船神社に向かうのが良いのではないかと思います。貴船神社には、瀧夜叉姫の伝承がある他、鞍馬天狗の伝承のある鞍馬山もありますから、何か重要な情報が手に入るかもしれません」
 本当ならば自分もこの目で見たいようなことをボソボソと言った後、今回は探索が目的なので、強大な敵とは発見しても無理に戦わずに撤退し、情報を持ち帰って欲しいと念を押す。

「賀茂神社は廃墟のようになっていますが、妖怪を掃討した後に調査すれば、何かの痕跡を得られるかもしれません。何を探すかを明確にする事で、有益な情報を得られるかもしれません。こういう探索は時間との勝負でもあり、ある程度絞り込みも必要です。漠然と探すといった曖昧な調査方法では、おそらく得られるものは無いでしょう。そういうものなのです」
 小雛の言葉は実体験からくるものなのか、なんとなく言葉に重みがある。
「賀茂神社から北、貴船神社に向かう山道の途中には、敵の姿もあるので、戦闘は避けられないと思います。逆に考えれば、敵が防衛している事から、貴船神社にはなんらかの役割があると想定されます。貴船神社の調査では、まずは、神社の内部を探索して情報を集め、その後、集められた情報を元に、更なる探索を行うのが良いと思います。得られた情報を元に正しい推測を行う事が出来れば、より正確な情報を集めることが出来るかもしれません」
 そうものなのです、と話す小雛の言葉も体験談的重みがある。

「ジェネラル級の『瀧夜叉姫』は、史実の瀧夜叉姫とは別人ですし、改竄前の史実の瀧夜叉姫が妖術を使用できたという事はないと思われます。ですが、クロノヴェーダの瀧夜叉姫が、この伝承を利用している可能性も充分にありえることです。貴船神社や鞍馬山に伝わる伝承などを調べてから、調査に向かうのも良いかもしれません」
 とにかくくれぐれも気をつけて、と、小雛は言った。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わる。全力で力仕事をするならば「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げる事が可能になる。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【避難勧告】
2
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【光学迷彩】
3
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【エイティーン】
1
周囲が、ディアボロスが18歳から「18+効果LV」歳までの、任意の年齢の姿に変身出来る世界に変わる。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【完全視界】
3
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【使い魔使役】
4
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
4
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【書物解読】
4
周囲の書物に、執筆者の残留思念が宿り、読むディアボロスに書物の知識を伝えてくれるようになる。効果LVが高くなる程、書物に書かれていない関連知識も得られる。
【ハウスキーパー】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【通信障害】
3
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
2
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV10(最大) / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV3 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ダブル】LV3 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV2

●マスターより

蒼深紅
 マスターの蒼深紅です。今回は楽しい平安時代のピクニック、ではなく探索行です。この世界の洛北は危険がいっぱいのエリアです。気をつけて、色々と情報を持ち帰りましょう。敵も出現するので、十分に気をつけてください。無事に情報をゲットして新宿島に帰り着くまでが探索行です。気に入った武器と防具、お菓子、智略、体力、幸運を持って出かけましょう!
 賀茂神社周囲には河童さん、貴船神社には魔人が出没します。河童撃破→賀茂神社探索→魔人撃破→貴船神社探索→更なる調査がよろしいのではないかと思います。そうではない行動を取っても構いません。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


野本・裕樹
北への探索、次へ繋げる為にも成功させて吉報を持ち帰りましょう。

上賀茂神社、都の外とはいえ皇城鎮護の神社がこの有様はあまりに…
いつか再建できる時が来ればいいのですけれど。
こんなに妖怪がいてはそれもままなりませんね。

四股を踏むというのは神事において土地の邪気を払う意味があるのですが、理解してやっているのでしょうか?
知っていてやっているのならば最高にたちが悪いですね。

最初だけ相撲に付き合いましょう。
お辞儀したら相手もお辞儀してくれますかね?
【飛翔】と[オーラ操作]して強化した全身で突撃、「ぶちかまし」です。
体勢が崩れたところで「鐵喰」で切り捨てます。

邪気とはアナタ達の事です、払わせてもらいますよ。


●賀茂川のほとり
 そこは人の統べる世界ではなかった。洛中からまっすぐ北へ……清涼なる清き水は見る影もなく穢れ、跳梁跋扈の巣くう場所となり果てた。そのほとりに建立された由緒ただしき神社も手入れする人も寄り付けない故か、すっかり荒れ果てている。
「上賀茂神社、都の外とはいえ皇城鎮護の神社がこの有様はあまりに……いつか再建できる時が来ればいいのですけれど。こんなに妖怪がいてはそれもままなりませんね」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は川から這い上がってくる沢山の『河童』達を見つめていた。ほぼ伝承通りの外見を持つ水棲妖怪だ。それが上流からも下流からもわらわらと進んでくる。
「最初だけ相撲に付き合いましょう。その覚悟で参りました」
 裕樹は敬虔な心で緋袴をはいた両足を広げ、片足を高く上げて大地を踏みしめる。完璧な所作ではないとしても、神事だと理解し土地の邪気を祓う。川から陸に上がった河童の1体が裕樹に向かって突進する。
「ここです! 龍爪!」
 空中を水中を泳ぐようなかのような大胆な軌跡で奔る。いきなりトップスピードに乗った威力を思うままに発揮して妖刀『鐵喰』を突き出し、一撃を放つ。それは裕樹本人でさえ驚くようなクリティカルヒットとなり、串刺しになった河童はぐえぇっと鈍い音鳴らして絶命した。『鐵喰』を払うと、刀身についた血のような体液が地面に飛び散り、どさっと河童のもう動かない体が転がってゆく。
「相撲を取れませんでしたが、そもそも邪気とはアナタ達の事です、払わせてもらいますよ」
 すぐに次の敵が迫る。裕樹は自分の身体の一部のようにも感じられる『鐵喰』を構え直した。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

御守・樹
上賀茂神社に貴船神社かぁ、不謹慎かもしれないけどすごくわくわくする。
オカルト界隈、縁結び=悪縁切りと言う事で貴船神社はまた別意味で有名だけどもさ、このディヴィジョンだとどうなってるんだろ?
つかこんなことなら刻逆前に行った修学旅行で足伸ばせばよかったなぁ…。

こてこての妖怪相手は初めてかもなぁ。
【完全視界】を利用し、河童たちの様子を観察しながら身を隠せるような場所に潜んでパラドクス神立で不意打ち攻撃。(地形の利用・忍び足)
攻撃後は【一撃離脱】の要領で移動して潜んでいる場所を悟られないようにする。
特に背面からの接近には気を付けないと。…どんな相手でも触られる趣味はない。


「上賀茂神社に貴船神社かぁ、不謹慎かもしれないけどすごくわくわくする」
 御守・樹(諦念の珪化木・g05753)はもう高揚を止められなかった。どちらの神社も有名だ。最終人類史での由来とこの場所では違うのだろうか。縁結びや悪縁切りのご利益はどうなっているのだろう。想像するだけで興味が尽きない。
「つか、こんなことなら刻逆前に行った修学旅行で足伸ばせばよかったなぁ……」
 上賀茂神社も貴船神社も京都駅から遠い。修学旅行であちこち回るには、ついつい外されてしまう洛北エリアだ。
 それに……敵はみごとにこてこての妖怪、河童だ。こんな世の中になる前は河童を見つけるとか、捕獲するとか、村おこし町おこしのネタだととかく愛すべきキャラクターであった。しかし、今、樹の目の前にいるのは異形の敵にほかならない。
「こんなに『ザ妖怪』って相手は初めてかもなぁ」
 混戦状態の中、そっと敵の背後に回り込む。
「逃がさない!」
 身を潜めたまま、川からあがったばかりの河童めがけて豪雨のような銃弾を放ち続ける。
「すぐに離脱って!」
「お前を逃がさない!」
 攻撃からすぐに離脱しようとした樹は、だが逃げきれなかった。弾丸で血みどろになった河童たちが背後からまとわりつく。ぴとっとねっとりした感触が服の上からでもある。
「……どんな相手でも触られる趣味はない!」
 すぐに振り払ったのに、ごっそりエネルギーを奪われている。
「きもっ」
 嫌悪感に眉を寄せるが、樹の攻撃で大ダメージを負った河童も憎悪の目を向けてくる。
「絶対、速攻、完勝する!」
 樹は『伊耶那美』を構え直した。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

守都・幸児
賀茂の神社は都の大事な守りだって
世界が変わっちまう前、俺の知ってる陰陽師たちに聞いたことがあるんだが
…そうか
今は廃墟になっちまってるのか
だが、妖怪の巣にはしておけねえ
一体残らず祓ってやる

俺の使う技は「執」
紙符の式を白い烏に変えて河童に放つぞ
一体だって逃すつもりはねえが
あいつらも元は人だったのかもしれねえから
なるべく苦しませねえように倒してやりてえな
式を飛び回らせて敵を【撹乱】したり
死角にいる敵も残さず探し出す
狙いを定めたら【貫通撃】で痛みを感じる間も与えず一気に倒すぞ

神社の社殿や境内も、なるべく荒らさねえように立ち回る
いつかここがまた、都の守りになってくれるかもしれねえから

※アドリブ、連携歓迎


瀬鍔・頼門
賀茂の社も都の安寧を祈る要。それが廃虚とは嘆かわしい。変容を探るためにも調査は必要だろう。とはいえ私のような武者がまずできるのは露払いだ。有効な調査のできる先達の仲間達のため、殲滅する

戦闘前に一念祈り唱える
畏き賀茂別雷神よ、邪な烏合を退けるため、太刀打ち弓箭の業を赦し給え

仲間と連携は積極的に合わせる
【春日ノ御太刀】で河童の群れへと攻撃
【武器改造】【電撃使い】で太刀と弓に電撃を纏わせ、【薙ぎ払い】で河童どもを斬り払い、【貫通撃】で射抜く
【戦闘知識】で囲まれないように立ちまわり、仲間と挟み撃ちにできるよう河童を追い込む

勅使の往き来が叶い、かつての祭儀ができるような安全は確保したいものだ


御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。

神社。本来は八百万の神様を祀る社ですが、この世界では上位のクロノヴェーダ、もしくはそれに類する存在の住処でもおかしくありませんね。
まずは、邪魔な妖怪たちを退けなければ。

肩に乗った琥珀が警戒する中、神社に向かいます。
「そろそろ、ですね」
戦闘時は《呼吸法》で闘気を高め、解放します。
「ミセリコルデ、戦闘を開始します」
パラドクスを発動。目を瞑り《精神集中》周囲の気の流れを読み取ることで背後に回り込む河童たちの攻撃を《残像》と【神速反応】で回避。
「無駄です」
オーラを纏った掌底や蹴撃を叩き込み《衝撃波》で河童達を《粉砕》しながら次々と吹き飛ばしていきます。
「次の相手は誰ですか?」


長月・夜永
『滝行』で参加
アドリブ&絡み連携OK

探索範囲が広いなぁ、、、
まずは忍者らしく『偵察』
【光学迷彩】で姿と気配を消し
賀茂川から廃墟となっている賀茂神社周囲の状況・妖怪の位置などを調査
得られた大まかな情報精査して【パラドックス通信】で仲間に伝えます

むむっ…何あれ?

(姿を消しつつ仲間の背後を取る河童を木の上から観察)

えっ!?掌でお尻を…!?
キモい顔でなんかしてる!?
へ、変態じゃん!?

ヤラせるかぁ!!
助走をつけて『一撃離脱』『早業』のドロップキック!!

着地後、ボク自身も背後を取られた瞬間【忍法・空蝉】を発動
逆に背後を取り

『痴漢河童に鉄槌を!!』

華麗なバックドロップを決めて頭の皿を叩き割ってやります


一里塚・燐寧
【滝行】
アドリブ/連携○

へー、河童ってやっぱりお相撲が好きなんだぁ?
でも生憎、そっちの土俵で戦ってやる義理なんかちっとも無いんだよねぇ
近づかれる前に殺しちゃお~っと

【完全視界】を発動して視野をクリアにしつつ
少し離れた所から敵に狙いを定めて、先制攻撃を狙うよぉ
肩に担いだ巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー≫を振り下ろして放つは
『呪式:飛翔怨斬』!
突然に放たれる遠隔【斬撃】で敵の陣容を切り崩し【攪乱】するねぇ

反撃に対しては大きな得物を盾代わりにして受けたり
相手が組み付く前に【突撃】で姿勢を崩すのを試すよぉ

一秒でも早く、調査の方に移りたいでしょ
こんな序の口のトループス級には、さっさと黒星つけちゃうよぉ!


瀧夜盛・五月姫
【滝行】、だよ。

河童?
お辞儀でもして、皿の水、零させればいい、のかな?
もちろん、クロノヴェーダに、“河童の弱点”、それが通じるとは、思わないけれど、だからこそ、正攻法。

水妖、どうでしょう? なーんて。

【白鐸図】から“蟹坊主”、召喚。
なにも、水辺が得意な妖怪、河童だけ、違う。
河童をハサミで攻撃すること、命ずる、よ。
そう、それは、クラーブハーンマー。
【気絶攻撃】をするつもりで、【強打】して、あわよくば、頭の皿ごと、【粉砕】する、よ。
腕を掴まれる、なら、はさみで、【両断】、狙うのもいい、かもしれない。

貴船、お百度参り、丑の刻参りでも、有名な場所。
あまり、遅くならないうちに、向かわないと、ね。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

賀茂神社、そろそろ夏越えの大祓の時期だけど
今は廃墟という事は、長く行われていないのだろうね
せめて祝詞の一つも上げたいけれど
その前に、河童達を何とかしなければ

『虚実潜霊』発動
虚空を切り裂き現れるのは
クダ吉にも似た狐型の妖の群れ
素早く敵の影に潜り
密やかに動きを観察・情報収集、弱点を看破する

河童なだけに水場に強い様子だが
逆に渇きは苦手だろうか
本来水は火に相剋
しかし火に火を重ねれば相侮となり
火侮水、逆に火が水を侮る事も出来る

河童が背後を取りに来た時が狙い目だ
妖達が狐火使い影からの不意打ちを仕掛け
そこに自身の火炎使いの炎の呪詛を合わせて火侮水とし
皿の水も体も干し上げて
皿ごと刀で両断する


百鬼・運命
アドリブ絡み大歓迎
【滝行】で参加

さて青行燈との決着をつけたのはいいが…おそらく呪詛の刃の持ち主に目をつけられたよなぁ。厄介な攻撃だ。なるべく早いうちに祖の居場所を掴んでおきたい所だな

まあなにはともあれ、まず河童の排除
鳥を使い魔使役して視界をリンク。先行させて上方から賀茂神社を偵察。敵の配置と後で探索を行う際に何か情報が手に入りそうな場所がないかを予めチェックして絞りこんで起き、調査の時間効率を上げる

「かの有名な賀茂神社がこのありさまとはなあ…神主としては複雑だ」

戦闘では偵察した情報を元に的屋味方の位置関係を把握して、味方と連携。敵を奇襲をしたり奇襲に気を付けながら群鳥で敵をまとめて駆逐


アンゼリカ・レンブラント
【滝行】

※連携・アドリブ歓迎
調査を進めるため河童の退治からだね

攻撃を仕掛けるタイミングを仲間と合わせ、
パラドクスの衝撃波で河童を攻撃っ!
【エアライド】も駆使して動きを変則的にし、
攻撃を見切られないようにしていくよ
相手からの反撃も、背後を取られる前に
すかさず抑えつけよう
鍛えてるしグラップルの技量もあるんだよ
近接戦なら負けない!

一度に多くの攻撃を受けないよう絶えず動いていくね
時には隙を作り出すようかく乱狙いの通常攻撃をしたり
押さえつけるのに専念して仲間の攻撃を当てやすく動く
臨機応変に動くんだっ!

私にどばどば湧く勇気は、
生命エネルギーを奪われたくらいじゃ消えないっ!

全力の《破軍衝》で掃討完了だーっ!


シルヴァーナ・ガラッシア
後々の調査の為に【使い魔使役】を発動させておきましょう!
アイスエイジブリザードで河童さんを攻撃しますね
豪雨に対して、吹雪の一撃をお見舞いしちゃいます

反撃対策には…雨宿りです!
大きな樹など地形の影響を受けにくいところへ退避して
再び魔法を使う機会を伺いますっ

ところで…何を護っているのか河童さんは聞かされているのでしょうか?
命令で護らされているのだとしたら上司の名前をポロっとするかもしれないので
「こんな辺鄙なところに配置されて可愛そうですね! 都へは行けないんですか?」
と挑発してみましょう
口の軽い河童さんが反応してくれるといいのですが…!


 裕樹が一撃で河童を屠ったのが戦いの火蓋を切ったかのようであった。川の神社側のそこここでディアボロスVS河童の戦いが繰り広げられる。
「せめて茅の輪を立てたり祝詞の一つも上げたいけれど、その前に、河童達を何とかしなければならないみたいだね」
 陰陽師らしい白の狩衣姿の文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は少し憂いを含んだ表情を見せる。ここが賀茂神社ならば、そろそろ夏越えの大祓の時期なのだ。けれどこの様子では神事などは長く行われていないのだろう。
「虚を裂き咲きて、潜みしモノよ、実を結べ」
 迫る河童たちを冷静に見つめ手刀で虚空を切り裂いて、狐型の妖の群れを召喚する。すぐに妖たちは影に潜み広く散らばってゆく。
「……そうか。今は廃墟になっちまってるのか」
 守都・幸児(祥雲・g03876)に残る微かな記憶。それが正しいのであれば、賀茂の神社は都の大事な守りだって、彼の知る陰陽師達から聞いたことがあった。おぼろげな、でも大事な記憶だから、あの陰陽師達が大切に思っていただろう場所をこのままにはしておけない。
「一体残らず祓ってやる」
 決意と同時に身体が動く。ぎこちない動きだった所作は随分とマシになった筈だ。
「鳥の手執りて、獲ってこい」
 紙符の式は、真っ白な烏となって翼を広げ、滑るように空を渡り河童の頭上から襲い掛かった。
「うわっ!」
「皿を狙うぞ!」
 2体の河童が次々に烏に襲われる。ごろごろと転がって烏の攻撃を避けた河童が幸児めがけて走る寄る。直前で立ち止まって四股を踏み、それから幸児に体当たりし、投げ飛ばしてくる。
「だめだ!」
 大きく投げられた幸児の身体が空中で弧を描く。背後には朽ちた神社の建物があった。このままでは自分の身体で壊してしまう。幸児は空中で無理矢理姿勢を変え、敷地外の木立に激突した。痛みで目がチカチカしたが、すぐに立つ。
「神社の社殿や境内も、なるべく荒らさねえようにしたいんだよ。いつかここがまた、都の守りになってくれるかもしれねえから」
 そんな切なる幸児の気持ちなど河童には伝わらない。手負いも含めて次々と迫ってくる。

 御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)と瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)の思いはほぼ同じだった。今は見る影もなくボロボロになっているけれど、上賀茂神社を大切に思う心、廃墟となった無念。そして何を為すにも邪魔な妖怪たちを排除殲滅しなくてはならないと決意しているところも同じだ。
「私のような武者がまず出来るのは露払いだ」
 頼門は朽ちかけた拝殿に目礼する。
「畏き賀茂別雷神よ、邪な烏合を退けるため、太刀打ち弓箭の業を赦し給え」
 祭神に許しを請うと闘気をはらんでくるりと向き直った。
「駆け参る……!」
 愛刀に雷電を纏わせ、神の使いである神鹿が駆け跳ねるが如く、河童どもを斬り払う。強烈な攻撃に河童が逃げ惑うが切っ先が敵を切り裂いた。瞬く間に4体が切り伏せされた。しかしどれも絶命には至らない。
「相撲じゃ、相撲!」
「四つ相撲じゃ」
 意味をはき違えた河童が4体、頼門に取つき押したり引いたり、投げたりする。柔らかい土ではない硬い地面に何度も身体を打ちすえられた。口の中に砂利が紛れる。
「そろそろ……いえ、もう始まっていますね」
 頼門と河童たちの戦いを見ると、肩に琥珀を乗せた風花が独特の呼吸をする。とたんに風花の持つ雰囲気が変わり、スッと戦闘モードになる。
「ミセリコルデ、戦闘を開始します」
 すぐにパラドクスが発動する。
「私は逃げない。真正面から打ち破る」
 一度、目を閉じて精神を研ぎ澄ませる。周囲を警戒していただろう琥珀の事、ディアボロス達の戦況、河童のこと、何もかもがこの一瞬だけは全てを掌握した、そんな気がする。
「無駄です」
 オーラをまとった纏った掌底を肉薄した河童の腹に叩き込んだ。衝撃が河童の体を破壊する。
「ゆ、ゆるさん」
 身体を欠いた河童が風花の背後に回り、手から直接力を奪う。
「離れろ!」
 2体にエナジードレインされる風花。そこに頼門の剣が閃き、雷電をまとった剣技が河童を斬る。悲鳴をあげて敵が倒れた。
「大丈夫か?」
 膝をついた風花に頼門が得物を持たない手を差し出す。
「はい。ありがとうございます。では、次の相手は誰ですか?」
 風花は河童たちを見て、静かに言った。

「へー、河童ってやっぱりお相撲が好きなんだぁ?」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は河童を観察し、なんとなく感心していた。伝承や伝説なんて時代とともにフェイクニュースになってしまっているのかと思っていたけれど、正しく伝わっていることもあるんだなぁ、と。
「でも生憎、そっちの土俵で戦ってやる義理なんかちっとも無いんだよねぇ。近づかれる前に殺しちゃお~っと」
 にっこりと屈託のないように見える天使の微笑みと、言葉や態度が離反している。でも、燐寧はそれに違和感はない。無造作にも見える動きで肩に担いだ巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー≫を振り下ろした。
「呪式、飛翔怨斬! んふ、大剣の間合いを見誤ったようだねぇ」
 何もない場所を斬るようにして得物を振りぬく。禍々しい紫色の剣閃には大げさな詠唱も仕草も必要ない。ただ、使いたいと思えばいい。突然放たれた離れた距離からの攻撃が河童2体を切り裂いた。
「小娘が!」
「神聖なる相撲で場外に投げ飛ばしてやる!」
 ぱっくりと傷が開いた河童が四股を踏んで襲い掛かる。
「やだやだやだ!」
 得物で防いでも得物ごと投げ飛ばされて土がつく。
「もうやだ! 一秒でも早く、調査の方に移りたいでしょ」

 色々考えたいことはあるし、先行してやっておきたいこともある。
「まあ、なにはともあれ、まず河童の排除だな」
 今、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)たちの目の前にある障害は賀茂川から溢れるように出現し、襲ってくる河童たちであった。それをどうにかしなくては落ち着いた状態で賀茂神社を探索することも出来そうにない。
「群鳥ノ簇ガリテ鶉如セ」
 大量の符を烏の形を持つ式神として飛ばし、視界をリンクさせる。上から神社内を偵察し、敵の有無や探索での時間短縮が目的だ。パッと見で神社はほぼ朽ちかけていた。長年、人の手が入らず補強も修繕もされていない。雨風にさらされ、障子も戸もはずれ、畳もいくつかは境内に転がっている。屋根も大きな穴が開き、壁も崩れかけている。
「かの有名な賀茂神社がこのありさまとはなあ……神主としては複雑だ」
 しかし具体的に『何か情報が手に入りそうな場所』にあてがあるわけではない。それに運命がいるのは戦場の真っ只中だ。
「なんだ、ぼーっと立ってやがって!」
「こうしてやる!」
 視界を封じて戦場にいた運命は豪雨のような水流を頭から強く浴び去られ、リンクを切った。目の前には、いや、周囲をぐるりと河童に包囲されていた。
「奇襲には気をつけようと思っていたんだがな」
 運命の前後左右からの妖気をはらんだ水流が降る。水とはいえ、形を変えればナイフのような切れ味を持つ武器に変わる。
「わっ、運命くんがピンチだよ!」
 燐寧からは見えるけれど、助けに行くには距離がある。
「水妖、どうでしょう? なーんて」
 真面目なのかふざけているのか、真面目にふざけているのか。のんびりとした口調でそう言いながらも瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼/大怨霊の愛し姫・g00544)は白鐸図を開いた。そこには多種多様な妖怪達が描かれている。
「なにも、水辺が得意な妖怪、河童だけ、違う。来て……っ!」
 五月姫はそこから蟹坊主を喚び出した。リアルで大きな化け蟹だ。蟹坊主は五月姫が何も言わなくても意を汲んで河童達へを横歩きで進み、巨大なハサミを振り下ろす。1体の河童がペシャンコになって地面の赤い染みになった。恐るべし、蟹パワーだ。
「間に合った! このタイミングだね!」
 走り込んできたアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)は黄金に輝く流れ星のように薄暗い戦場を横切り沈む。そして、右、そして左の拳がそれぞれに2体の河童の腹を下から上に強大な強大な衝撃波とともに打ち出した。ギュルギュルと回転しながら河童の体が跳ね上がり、そして地面に落ちる。
「こ、このままでは……」
 すかさずアンゼリカは河童との間合いをとるが、気持ち悪いほど必死に河童はアンゼリカの背後へと回り込む。
「差し出せ、尻子玉」
「喰らわせろ、その力!」
 2体の河童がアンゼリカを背後から襲う。
「ヤラせるかぁ!!」
 今までその場にはいなかったはずの長月・夜永(は普通の女のコである・g03735)がどこからともなく出現していた。河童の攻撃は最初から最後まで夜永に取ってはアウトだった。仕草も顔も表情も、『へ、変態じゃん!?』である。なので、その気持ちのままに勢いよくドロップキックをお見舞いする。躊躇は一切ない。アンゼリカから無理矢理離された河童たちは次なる標的を、当然ながら着地したばかりの夜永へと向ける。手負いのくせに驚くほど敏捷に移動し夜永の背後に回り込む。
「ならばお前から奪ってやる」
「尻子玉を奪ってやる!」
 ぬらりとした河童の手が夜永に触れる、その瞬間『忍法空蝉』が発動した。ドロンとばかりに夜永の姿は消え、代わりに氷人形が出現する。
「え?」
 意表を突かれて動きを止めた河童の背後から今度は夜永が腰をガッチリと掴む。
「痴漢河童に鉄槌を!!」
 思いっきり力を解放し、見事な姿勢でバックドロップを決め河童の脳天を皿ごと一気に粉砕した。すぐに運命の周囲にいた河童たちが斃されてゆく。
「みんなを信じていたから、つい先に目を飛ばしてしまった。申し訳ない」
 運命は素直に詫びる。彼女達が間に合うように救援にくるだろうとわかっていても、心穏やかではいられなかっただろう。
「今度やったらお仕置きだよ」
「そうそう。思わず泣いちゃうぐらいのお仕置きです」
 アンゼリカと五月姫がすぐに言う。
「こんな序の口のトループス級には、さっさと黒星つけちゃうよぉ!」
 河童は随分と数を減らしているけれど、まだ殲滅できたわけではない。少し遠くで戦う燐寧は明るい色の髪を揺らして手を振っている。
「じゃ、ボクももっと悪い河童を倒しにいくよ」
 言うなりもう夜永の姿はない。
「俺も働くか」
 運命は再び式を飛ばした。

 シルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)のアイスエイジブリザードが発動し、河童たちへと氷混じりの暴風が吹きつけた。季節外れの氷雪風がぬらりとした河童達の体に突き刺さる。たくさんの傷から体液を待ち散らしながら、河童達は恨みがましい顔でシルヴァーナを睨め付け、こちらも指を掲げて激流のような雨を呼ぶ。
「お、お、お見通しです、そんな雨!」
 本当は豪雨なんて好きにはなれないから、シルヴァーナは1番大きいけれど元気のない木の下に退避している。『雨宿り』作戦だが、4体4方向からの水流は枯木ぐらいでは防げない。
「や、やめてください。翅も髪もこれも濡らしたくありません!」
 枯木の周りを逃げ回ったのがよかったのか、シルヴァーナはほとんど傷を負っていない(濡れてしまったけれど)。シルヴァーナの琥珀色の瞳は内側から燃えるように闘気を燻らす。怒っているだろうに、シルヴァーナはニコニコと河童に向かって微笑んだ。
「ところで……何を護っているのか皆さんは聞かされているのでしょうか?」
 問いかけなど想定外であったのか、急に河童たちは不思議そうに互いを見合う。どうやら誰も答えを知らないようだ。
「こんな辺鄙なところに配置されて可愛そうですね! 都へは行けないんですか?」
 小馬鹿にしたようなシルヴァーナの問いかけに河童達はあっさり憤慨した。
「無礼な小娘!」
「殺してしまえ!」
 少し離れた場所にいた河童達も一緒になって騒ぎ出す。
「殺せ!」
「アホウめ!」
「あの小娘も、此奴も尻子玉を引き抜いた後、八つ裂きにして食らってしまえ!」
 河童たちはシルヴァーナだけではなく、無防備そうに背を向けて立つ……ように見える雪人の背後へも踊りかかった。しかし、それは自分を囮に使うような雪人の策だった。ぬらぬらと濡れた河童達の手が雪人に届く前に、その身体は影から出現した妖たちの狐火が襲い掛かり、振り返った雪人もまた炎の術を行使する。炎は水を凌駕し、水棲妖怪である河童の体を燃やしつくし、カラカラに干しあげてゆく。それでも河童はしぶとく絶命しない。地面に倒れ込みながら雪人の背後に回り、直接触れて力を吸い取ってゆく。
「おしゃべりしてくれないようなので、倒しますね」
 雪人の背後にいた河童たちがシルヴァーナに氷雪風を吹きつけられ、たまらず遠くへ飛ばされてゆく。
「ありがとう。やっぱり一人より仲間と協力、だね」
「わたしも助かりました。敵を惹きつけてもらえましたから」
「じゃあ、もうちょっと一緒に頑張ろうか」
「はい」
 雪人とシルヴァーナは敵の密集しているところへと走り出した。

 ディアボロス達の活躍により、河童の大群はほぼ撃退されわずかに生き残ったモノたちは賀茂川へと退却していった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【書物解読】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【使い魔使役】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【グロリアス】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

アルラトゥ・クリム
私は良く知らないけど…有名なお社、だったんだよね。
それが今や、妖怪の巣窟かあ…

ディヴィジョンの違いによる改変等の可能性も承知の上で
新宿島で入手できた『上賀茂神社の見取り図』を参考に探索
見取り図を随時修正しつつ、鍵が掛かった扉や箱は無錠空間で解錠して
扉の先や箱の中身を確認
持ち出せる物量や大きさの書物等は回収し、無理な物は在処を書き留め
発見した資料類は詳しい人に解読・解析を任せる
「読める事と理解できる事は、別だからね…」

探索中は完全視界も併用して周囲を観察しながら
妖怪の動向を密かに情報収集
妖怪が襲ってくるなら、剣形態のブレードガンで撃ち払い
効果が無い様ならPDを用いて撃退する

アドリブ&絡み連携OK


白水・蛍
アドリブ/連携○
使える残留効果は全て使用。

此処、神様がいる加茂神社ですよね……
それと加茂なら斎院がおわすところですよね……
何で妖怪の根城になってるのか……分かりませんわねえ。

廃墟になってる理由も妖怪の根城になってる理由も分かりませんわ……
兎に角痕跡、書物、何でも構いません。
探しましょう。よおく周囲を<観察>。
【なぜ此処に妖怪である河童がいる理由】
【此処が妖怪の拠点となり廃墟となった理由】
を調べましょう。
他の方が得た情報とつなぎ合わせて見える事もあるかもしれません。
【パラドクス通信】で逐一連絡を取りたいところ。
小さな証拠も逃がさないようにしたいですわね。


「此処、神様がいる加茂神社ですよね……それと加茂なら斎院がおわすところですよね……」
 上賀茂神社の境内に足を踏み入れた白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は不思議そうな表情を浮かべた。ここは蛍の知る上賀茂神社とは随分と様子が違う。
「私は良く知らないけど……有名なお社、だったんだよね。それが今や、妖怪の巣窟かあ……」
 この境内に入ってから、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)はなんだかモヤモヤするような気がしていた。パラドクストレインで色々な事件が起こっている時間に向かうけれど、こうして一箇所に長い時間をかけて調査をすることは珍しい。
「斎院はどうなっているのでしょう。何で妖怪の根城になってるのか……分かりませんわねえ」
 アルラトゥの言葉は蛍の疑問でもあった。どうして、神域であってもおかしくはない場所が朽ち果て、廃墟となっているのだろう。しかも、境内の外は河童の妖怪がうじゃうじゃしている。
「何故、こんなことになっているのか、調べられる限り調べましょう」
 蛍は下げたまま右手で小さく拳を握る。
「これ、役に立つかな?」
 アルラトゥは蛍にも見え易いように持ってきた紙を広げる。それは新宿島で入手した『上賀茂神社の見取り図』だった。
「そうですね」
 蛍は見取り図を見たり、朽ちかけてはいるがまだかろうじて残っている境内の建造物を見比べる。そして、ふわりと硬質な美貌に笑みを浮かべる。
「大変参考になります」
 楼門を入って中門に至るまでの右側に祈祷殿、左に授与所、その奥にあるはずの高倉殿はない。中門から入れば、左右が別々の回廊となっていて、奥には右に本殿、左に権殿が左右対称に作られている。この時代の上賀茂神社も大まかには同じような建物がある。ただ、破邪の朱色は褪せて材木などもボロボロではある。
「とにかく、探しましょう」
 蛍は楼門を潜りいきなり最奥の本殿の中へと入った。
「鍵はかかってない……って、暗いね」
 アルラトゥは左右に開く扉の左側だけを押して入る。内部は薄暗い。かろうじ残る壁や屋根が外部からの光を遮断し、そして室内に灯りはない。
「この辺りは少し明るいでしょうか」
 所々壁に大きな穴が空いている。そこまで行けば外の光がさしていて、随分と視界が広がる。木製の棚がたくさんあって、そこには和綴だったろう紙の束が平積みされている。
「そっとだったら触っても大丈夫かな?」
 アルラトゥは手近な1冊の端に指を触れる。そうしても紙は原型を留めている。
「大丈夫そうですね。少し拝見してしてもいいでしょうか」
 蛍が取り上げた紙束には人の名前が連なっていた。達筆ではっきりとはしないが、寄進の内容を記しているらしい。米などの穀物、海産物、馬、などがその時々に奉納されている。どれも子供の7歳の祝い、結婚、病気平癒、無病息災……当たり前のありふれた願いが込められている。
「持ち出せそうなら持っていくよ。読める事と理解できる事は、別だし、時間をかけたらもっとよくわかることがあるかもしれないから、ね」
「そうですね」
 アルラトゥは比較的状態の良さそうな紙束を物色する。これが重要な情報になるのかはわからないが、今の時点では重要な情報がどれかなんて誰もわかる人はいない。
「横には権殿もありますが、今のところ上賀茂神社がどうしてこうなったのか、はっきりとした理由は見えてきません」
「そうだね。ここって特別で有名な神社なんだよね」
「……はい」
 アルラトゥの問いに蛍は考えこんだ。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【命中アップ】がLV3になった!

八百陣・葵漆
ここが賀茂神社か……
妖怪の根城となっていたようだけど……

『どのような妖怪がいたか?』を中心に痕跡を探そうか
河童のように、河のあやかしが多いのかな?
それは、賀茂川の影響かな?

足跡、破壊痕、食べ残しとか
そういったものを調べれば、ある程度は解るかな?
そこから傾向なりが掴めると良いけれど
(『万全の備え』で『アイテムポケット』からルーペやピンセットその他いろいろ取り出して調査)

妖怪に傾向があればそこから考察するとして
何も無ければ『妖怪の住処になった原因』みたいなものを探してみるのもよさそうかな?


樫谷・都黒
こじつけの域をでませんけれど、賀茂神社には葵祭という物があるみたいですね。
どうも起源に駆競をしたこともあったとか。
いまさらかもですが、鬼馬の群れと関わりでもあったのでしょうか。

祭に関する資料を捜索する
残った資料をきちんと読むために【操作会得】する

併せて葵祭の斎王列の参加者名簿も確認する
この狂った歴史であればもしかすると本来あり得ない参加者がいた可能性を確認する。
即ち源氏物語にて光源氏が役を勤めた歴史の有無の確認
人の想像、恐怖、想いが具現化した妖怪が湧きだすこの歴史ならば
創作上の人物が歴史としてあり得る事を考慮する

わたしの妄想が過ぎた考えすぎなら良いのですけれどね。


シルヴァーナ・ガラッシア
平安京のあたりは最終人類史では外国人観光客に大人気だそうで…
持ち込んだパンフレットの説明文がとても分かりやすいです!
えーっと、この神社が祀ってるのは「賀茂別雷大神」さま、なんですよね
今でもこちらの雷の神様を祀っているのかどうかを
普通に参拝するための手水舎などが打ち壊されてないかや
神様の紋章である二葉葵が刻まれた装飾が残っているかで確認します!
【使い魔使役】で野鳥や鼠などいれば調査仲間を増やします!

屯している妖怪たちが神様に興味なくて寂れてしまったのか
それともわざと信仰できないように(あるいは別のモノを信仰させるように)しているのか
状況を「壊れた」~「壊した」の差で確認します!


守都・幸児
いてて
結構やるなあ、あの河童たち

【完全視界】の力を借りて
邪魔な瓦礫なんかは【怪力無双】で慎重に退かしながら手がかりを探すぞ
隠し部屋とかもねえか念のため探してみる

斎王…はいるわけねえか
賀茂の斎院、斎王の起こりのきっかけになった事件は
平安京を平城京に再遷都しようとしたこと、だったと思う
だから、ここにそんな由来に関わる何か
伝承の書物とか絵巻物とか、そういう物がねえか探してえ
あれば【書物解読】の力を借りるぞ
平城京は敵の拠点にされちまってるみてえだが
本来の歴史と、どこまで変わっちまってるんだろう

あと
河童以外に誰かいた痕跡とか残ってねえかな
足跡とか新しい物とか
不自然なもんを探してみるぞ

※アドリブ、連携歓迎


御門・風花
上賀茂神社こと賀茂別雷神社。京都の四神相応で玄武が守護し、五社めぐりの一つ。
本来の歴史とは違うこの世界では一体何が眠っているのでしょう?

琥珀と一緒に他ディアボロスと協力し捜索。
「琥珀、重要な物品が残されているかもしれません。注意して進みましょう」
使い方が分からないもの、隠し部屋、隠し扉、触れたら壊れそうなものなどは【操作会得】を使用。
優しく指先で触れ、残留思念を読み取り、開閉方法や使い方、どうしてこうなってしまったのかを理解します。
「これは?」「この先にまだ進めそうですね」「なるほど」

敵の奇襲は【神速反応】で回避し「復讐の刃」で召喚した短剣を投擲したり、右手に持ち敵を《両断》する。
「邪魔です」


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

上賀茂神社といえば加茂祭(葵祭)だけど
嘗ての賑やかな様子を知るだけに
この荒廃ぶりは流石に寂しさを感じるね

神への信仰の裏側には、祟りに対する畏怖もある
加茂祭もまた、飢餓疫病の祟りを鎮めるべく始まったと聞くし
恐怖を糧とする鬼妖達に悪用されてなければいいのだけれど
呪詛の痕跡が無いか確認するべく境内の邪気を探ろう

気の集まる『岩上』や、依代の『立砂』に異変はないだろうか
『ならの小川』の様子も確認したい
上流には貴船神社、何かあるなら影響が出ているかもしれない

一通り調査を終えたら
改めて柏手を打ち『共鳴結界』で周囲の邪気を祓う
今はまだ嘗ての様にとはいかないけど
せめて祝詞だけでも上げられたらと


瀧夜盛・五月姫
上加茂神社……実はこちらは、生前も来たこと、ない、から、よくわからない。
だけど、たむろするだけの、理由、あったりする?

そういえば、この神社には、地下へ通じる井戸、あったのだろうか。
地下を通って、鬼妖たちは、移動、している。
しかし、地下に常にいる、わけでも、なかろう。
ここがその起点、というのは、警戒されてないことから、予想する、けれど、少なくとも、平安京の外からも通じている、ことになる、だろう。

あとは……そうだね、【ハウスキーパー】で、少しくらい、キレイ、しよう、かな。
廃墟になろうと、何もなかろうと、ここは、神様のお住みになる、ところ。
きれいになったら、二礼二拍手一礼して、次、貴船に向かおう。


●朽ちゆく聖域
「ここが賀茂神社か……妖怪の根城となっていたようだけど……」
 境内に入った八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は、僅かな妖怪の気配もないと思いつつ、周囲を確認する。賀茂川からはあれほど多くの河童がいたのに、今ここには一体たりとも見当たらない。
「んー、ここは妖怪達が占拠している場所なんだよね」
 葵漆はこの場所に『どのような妖怪がいたか?』を中心に痕跡を探そう、その痕跡を見つけようと地面のを見つめる。足跡、破壊痕、食べ残しとか……今はいなくてもそのような生活の跡のようなものを発見すれば、ここに何がいたのかある程度は類推することができるだろう。葵漆は賀茂川の影響もあり、河童のような河のあやかしが多いのではないか、と予想していた。予想が合っているのかいないのか、それはきめ細やかで根気のいる現場の調査でのみ判明することだ。
「あ、これは!」
 さっそく葵漆が見つけたのは、骨だった。小さくて噛み砕かれた魚の骨だ。そんな小骨ばかりが集まっている。
「これは、多分……魚を食べた跡だね」
 ルーペを手にして地面を観察していた葵漆は身体を起こして言う。つまり、妖怪かどうかはわからないが、川魚を主食にしている何かがこの境内で生活をしていた、らしいということだ。
「やっぱり、河童みたいな水棲の妖怪っていうのが僕の見たてかな?」
 河童ではなかったとしても、やはり同様の水棲妖怪だろう。

●賀茂祭
「平安京のあたりは最終人類史では外国人観光客に大人気だそうで……」
 最終人類史の新宿島から持ち込んだパンフレットを手にシルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)は境内にいた。
「この説明文がとても分かりやすいです!」
 どうやらシルヴァーナの持つパンフレットは濃いマニア向けではなく、入門書的なものだったらしい。小難しい祭神の名前にはきちんとルビがふってある。
「えーっと、この神社が祀ってるのは『賀茂別雷大神』さま、なんですよね。今でもこちらの雷の神様を祀っているのでしょうか」
 パンフレットに書いてあるお参りの作法に則り、まずは手や口をすすぐ手水舎へと向かう。しかし、ここも朽ちていた。水も涸れている。
「でも、二葉葵の紋章は、ありますね」
 地面に落ちてしまった手水舎の屋根にはにょきっと2枚の葉が伸びているような文様が描かれている。かつては明るい色だったのかもしれないが、今は線描が残るだけだ。
「これは……壊した、ではありませんね。壊れたのでしょう」
 ボロボロに砕けるようになった接合部を視れば、それが壊れたのか、壊されたのかがわかる。一部分にだけ強い力が加わった要素はない。
「屯している妖怪たちが神様に興味なくて寂れてしまったのか。それともわざと信仰できないように……あるいは別のモノを信仰させるようにしているのか、まだ結論を出すのには情報が足りませんね」
 シルヴァーナはパンフレットとリアルを見比べながら、慎重に進んでいく。

「上賀茂神社といえば賀茂祭だけど、嘗ての賑やかな様子を知るだけに、この荒廃ぶりは流石に寂しさを感じるね」
 人っこ1人いない境内を眺めながら、文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は言った。この国の神には大まかに2つの顔がある。和魂と荒魂だ。
「神への信仰の裏側には、祟りに対する畏怖もある。賀茂祭もまた、飢餓疫病の祟りを鎮めるべく始まったと聞くし、恐怖を糧とする鬼妖達に悪用されてなければいいのだけれど」
 ここにはもう人はいないけれど、恐れる心の残渣が呪詛となってはいないだろうか。考えすぎかも知れない、と思いつつも雪人は境内に邪気が残っている場所がないかと探し始める。
「候補はいくつかあるけど……」
 最初は『岩上』に向かい、次は『立砂』に異変がないか確認する。最後に向かったのが『ならの小川』つまりは境内を流れる御手洗川だった。川の上流には貴船神社があるのだから、何らかの影響が出ているかもしれないからだ。
 一通り見て回った後、雪人は改めて柏手を打ち、その音と響きで邪気を払った。音が広がるたびに重苦しい雰囲気が払拭され、清浄な空気が戻ってくる。その後で雪人は祝詞をあげてホッと息を着いた。
「それにしても、何もない、ね。びっくりするぐらい何もないね」
 最終人類史を知る雪人はこの神社の由来を知っているし、賀茂祭の存在も知っている。けれど、驚くほどに賀茂祭の痕跡がない。重要な神社であったはずなのに、全くそれらしくないごく普通の朽ちかけた神社なのだ。
「これは、どういうことなのかな?」

 樫谷・都黒(臥し者は独り路に・g00233)は楼門を入ったところで足を止めて考え込んだ。
「これはわたしのこじつけの域をでませんけれど、賀茂神社には葵祭という物があるみたいですね。どうも起源に駆競をしたこともあったとか。いまさらかもですが、鬼馬の群れと関わりでもあったのでしょうか」
 今のままでは『こじつけ』に過ぎない。これを定説にするには信ぴょう性の高い一次資料が必要になる。だから、都黒の最初の目的は葵祭に関する資料を捜索し、それをきちんと読むことだった。資料が読めたら情報はもっと多くなる。
 ここは妖怪の根城になっているはずだが、今はその気配はない。自由に境内を探索した。しまくった。けれど……権殿からまろび出た都黒はその場でしゃがみ込んだ。
「どうしてでしょう。そもそも、葵祭の記述がありませんね。当然ながら斎王列に参加した人の記録もありません」
 本来ならばあり得ない創作上の人物が歴史に介在しているのかもしれない、と、いう予測も成立しない。しかし、葵祭そのものがこの世界では消えていた。
「わたしの妄想が成立さえしないなんて、とんでもない歴史改ざんですね。
 都黒はやや不満げだ。

●幻の斎王院
「いてて、結構やるなぁ、あの河童達」
 言うほど身体も辛そうではないのに、守都・幸児(祥雲・g03876)は肩や腰を手で触って、様子を見ながら境内の奥へと進んでゆく。歩くほどに、ここがもうかろうじて残っているだけの遺物であることがわかる。神社にいただろう人々もなく、祀られていた神に願いをかける人もいない。
「本当にもう、誰もいねぇんだな」
 倒壊していた大木を退けて、さらに奥へと進む。この先にあるのは双子のように並んでいる本殿と権殿だ。
「斎王……は、いるわけねえか」
 わかっていたけれど、幸児は現実を突きつけられたような気分だった。最終人類史では正史とされていても、ここでは異なる歴史が存在する。
「ここじゃ平安京だ平城京だって再遷都はないことにされているんだろうなあ」
 一体、どんなターニングポイントでここの歴史と最終人類史の歴史は乖離してしまったのだろう。それを知るための手がかりが、ここに隠されていないだろうか。
「伝承の書物とか、絵巻物とか、そういうありがてぇモンがねえか探してえ!」
 そんな物を探してれば、わからなかった事がパァッと分かるんじゃないか思えてくる。
「それにしても、女っ気の全くない場所だな。今ここに斎王がいないとしても、前はいたんじゃないのか?」
 女性が使っていただろう家具、女物の衣装、女の主人のためにしつらえた建物……そんなものはどこにもない。
「なんだか、消されちまったみてえで、気分が悪いぜ」
 幸児は不機嫌そうに眉を寄せた。

●北方の守護
 上賀茂神社の境内で御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)南を見る。ここから建物が見えるわけではないけれど、南南西には王城があるはずだ。そして北に目を向ければさらに緑が深い山々が見える。それは京都を守護する鎮守の聖域、四神相応では玄武の領域だ。
「最終人類史では上賀茂神社こと賀茂別雷神社は五社めぐりの一つでしたけれど、本来の歴史とは違うこの世界では一体何が眠っているのでしょう?」
 ただ、四神相応や玄武という事柄は忘れずに覚えておかなければならないような、そんな気がした。特に理由があるわけではないし、上賀茂神社やその境内にそれらしい物があるわけではない。なんというか、風花の勘のようなものだった。
「でも、今はこの神社の調査ですね。琥珀、重要な物品が残されているかもしれません。注意して進みましょう」
 風花は肩のあたりにいる『琥珀』に声をかけながら、ゆっくりと歩く。かつては壮麗であっただろう建物はすっかり朽ちかけていて、扉も半分ほど開いたままで斜めに外れかかっているものが多い。だから風花が入れないような場所はなかった。その1つ1つに入っては、隠された部屋や扉がないかどうか、そっと指先で触れて探ってゆく。それは随分と精神を研ぎ染ませていなくてはならない作業で、集中しては休憩してまた始める。
「あまりはかどりませんけど、本来調べものとはこういう地味な作業の積み重ねなのでしょうね」
 肩の『琥珀』は肯定するかのように少しだけ風花に寄り添い、頬に触れる。
「大丈夫です。まだ疲れ果てているわけではありません」
 風花はニコリと笑った。

 瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼/大怨霊の愛し姫・g00544)は境内の掃除をしていた。あちこちに食べ残しやたき火の後、寝起きした跡も残っていた。それらを手早く片付ける。
「廃墟になろうと、何もなかろうと、ここは、神様のお住みになる。ところ」
 それだで動く理由には十分だった。
 ふいに空を見る。低く鈍色の雲が垂れこめている。
「上賀茂神社……実はこちらは、生前も来たこと、ない、から、よくわからない」
 言ったとたんに閃いた。この神社には、地下へ通じる井戸があったのだろうか。
「地下を通って、鬼妖たちは、移動、している。しかし、地下に常にいる、わけでも、なかろう」
 長い柄の箒を置いて井戸を探す。近くにはない。河童たちは水棲の妖怪で近くに川があるので、移動のためにも飲料のためにも井戸を必要としていなかったのしかもしれない。初めから井戸がなければ、そもそも井戸を掘るという発想がないのかもしれない。石で埋まった涸れ井戸はあったが、これでは地下から地上には出られない。
「とにかく、きれいにしましょう、か」
 五月姫は境内を掃き清め、それから本殿の方を向いて二礼二拍手一礼した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【操作会得】LV2が発生!
【使い魔使役】がLV3になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV8になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

八百陣・葵漆
やはり本命は貴船神社の方かな?
防衛のクロノヴェーダがいるならば、それだけ重要拠点なのだろう?
こちらの調査は期待出来そうだね

まあそのためにも、邪魔な魔人は排除しないとね
『幻影氷結陣』を発動させ、絡繰り兵器から出した幻影で敵を誘引しよう
僕自身は残留効果の『光学迷彩』で隠れておくよ
いくら強力な光線も、幻影相手に撃つだけなら怖くないね

ある程度敵を集めたところで、絡繰り兵器から極低温を発生させるよ
まとめて凍り付けにしてしまおうか

しかし、この敵は水棲とは無関係のようだね
この先の調査は水よりも別の所に目を向けるべきか……うーん……


守都・幸児
俺は今ちょいと機嫌が悪いんだ
魔人だか何だか知らねえが
邪魔をするなら遠慮なく壊させてもらうぞ

武器の鉄骨をぶん回して敵を砕いてやる
使う技は悪鬼粉砕撃
文字通り【粉砕】してやるぞ

敵の大剣の一撃は、食らえば痛えんだろうが
寸でのところで避けられれば、隙を突けるはずだ
散弾だろうが光線だろうが
怖くなんかねえ
【捨て身の一撃】で攻撃を潜り抜けて懐に飛び込んで
でかい一撃を見舞ってやる

無かったことにされる、ってのは
気に入らねえ
てめえらが何のために賀茂の神社にまつわるもんを消しやがったのかは知らねえが
…気に入らねえんだよ
この先にてめえらが何を隠してるのか
絶対暴いてやるからな
そこを通しやがれ土人形ども

※アドリブ、連携歓迎


瀬鍔・頼門
佳きものはなかったことに、か
この先の貴船の社はかつて私も主の奥方や姫君の折々の参詣に御供したことがある場所…
いや、何が覆されていようと我ら『復讐者』はここに居る。憶えている。この土人形どもが己の居場所と騙るなら我らの想いと共に斬り砕いてみせよう

ネメシスモードで完全武装の大鎧姿に。兜内から憤怒の面頬が下がり紅の眼光が灯る
【飛翔】【神速反応】を使用

連携できる仲間がいるなら向かう
【武器改造】【電撃使い】で太刀へ電撃を帯びさせ、【春日ノ御太刀】で敵へ切り込む
【戦闘知識】【勇気】で前に出て【薙ぎ払い】【貫通撃】で以て敵と打ち合いつつ、囲まれないように動きたい
さらに囲まれていそうな仲間の援護にも回っていく


●洛北へと続く路
 道もまた人の手が入らなければ草木に覆われ、自然に帰る。そのすれすれの獣道のような微かな道を北へと向かう。どれほど進んだのか、まだ樹々の向こうに目指す貴船神社は見えてもいないのに、道の左右から敵が現れた。それは、ボロボロに朽ちかけた人よりも少し大きいくらいの副葬品のような人型であった。そして、なんとはなくだが上賀茂神社の周辺に出没していた河童たちよりも強そうに見える。魔人は道しるべらしき小さな石碑の様なものを破壊しつつ出現した。砕かれた石には六角形が連なる文様が彫り込まれている。
「やはり本命は貴船神社の方かな?」
 八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)は軍配羽扇で口元をそっと隠しながら、幸せそうに笑った。
「頑丈そうな防衛のクロノヴェーダがいるならば、それだけ重要拠点なのだろう? こちらの調査は期待出来そうだね」
 そのためには邪魔な魔人はしっかりと排除しなくては、ゆっくりと落ち着いて調査をすることも出来ないだろう。そう、これは必要な戦闘なのだ。決して、求めて戦っているわけでは、ない。たぶん、ない。
「ふふふ……かかったね。それじゃあ、骨の髄まで凍て付いて貰おうか!」
 幻影を発生させる絡繰り兵器群が出現した魔人の前をゆらゆらして視界を遮る。一瞬、魔人が不思議そうに立ち止まって、それで十分だった。絡繰りから極低温の空気が流れだし、近くにいた4体の魔人の足元を凍り付かせた。しかし、上体の自由は失われていない。魔人たちはぽっかりと空いた洞窟のような双眸から熱線をほとばしらせる。その熱い光線は狙いを違わず葵漆へと向かい、腕や足をかすめて焼いてゆく。
「僕の位置がバレてる? 『光学迷彩』が役に立ってないよ、これ」
 文句を言いながらもすれすれで回避し、大きなダメージは負っていない。
「しかし、この敵は水棲とは無関係のようだね。この先の調査は水よりも別の所に目を向けるべきか……うーん……って、あちっ!」
 考え込むと回避が鈍る。4体目の魔人の熱線を少し長く浴びてしまった葵漆の背に痛みが走る。

 飛翔する大鎧姿のディアボロスが葵漆と魔人の間に飛びこんだ。面頬で隠された顔の表情はわからない。けれど、両方の目は煌々と赤く光っている。それは瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)のネメシスモードだった。
 少し前、背門はなんとなくこの道を懐かしいと思って歩いていた。はっきりとではないおぼろげな記憶がこの道を、空気を、雰囲気を知っていた。かつて、もはや何時とはわからない時の彼方で、自分はこの道を歩いていたはずだ。その時には主の奥方様や姫様の供をしていた……そんな淡い追憶は魔人の出現で台無しになった。
「佳きものはなかったことに、か」
 上賀茂神社しかり、美しく雅な御方々、何もかも誰も彼も消されようとしている。瀬門は小さく首を振った。何が覆されていようと、我ら『復讐者』はここに居る。忘れない、憶えている。必ず、今は記憶の中だけの彼らを取り戻して見せる。そのためなら……。
「駆け参る……!
 葵漆に殺到していた魔人4体はことごとく瀬門の間合いに入っている。抜き身のギラリと光る太刀に雷電を纏わせ、神鹿の駆け跳ねるが如く高く跳躍し、魔人の真上から下へと太刀を振り下ろす。葵漆の攻撃で手負いだった魔人たちは瀬門に一刀両断され、真っ二つになって地面に転がる。
「俺は今ちょいと機嫌が悪いんだ」
 全身の膂力を攻撃力として巨大な鉄骨に籠めた守都・幸児(祥雲・g03876)がぶんぶんと振り回す。うなりをあげて風が生まれ音が響く。その強烈な一撃が全く無傷であった魔人1体を粉々に粉砕した。
「邪魔をするなら遠慮なく壊させてもらうぞ」
 言い終わる前に魔人はすっかり粉々となって壊れている。反撃もない。
「そこを通しやがれ、土人形ども」
 壊れ果てた敵の残骸など目もくれず、幸児は次なる敵へと向かって前に進む。わかっている。こんな『雑魚』を10体たおしても、100体倒してたとしても、大勢は変わらないだろう。それでも、この一帯に出没するクロノヴェーダ達を野放しには出来なかった。過ぎてきた上賀茂神社のありようも、この先にみえてくるだろう貴船神社にあるかもしれない秘密も、このままにはしておけない。
「てめぇらも、このままにしちゃいけねぇんだ!」
 幸児の鉄骨がうなりおあげて空を切る。リミッター解除で思うままに筋力を使い、強烈な一撃を敵に見舞う。
「ガッ」
 悲鳴のような声とともに魔人が半壊する。しかし、まだかろうじて立っている。魔人はバランスを崩しながらも犠牲者の血で汚れさびついた大剣を無造作に振り上げた。その動きで自分の体を崩壊させながらも、強い力で幸児へと振り下ろした。
「バレバレだぜ、その動きじゃな!」
 ケレン味のない素直な太刀筋は避けやすい。薄皮一枚斬らせながらも、幸児は寸でのところで回避する。
「この先にてめえらが何を隠してるのか、絶対暴いてやるからな」
 更なる敵へと幸児の歩みは止まらない。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【使い魔使役】がLV4になった!
【隔離眼】LV1が発生!
【通信障害】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV9になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【グロリアス】がLV2になった!

アンゼリカ・レンブラント
【滝行】のみんなと連携

貴船神社の調査をするために、
まずはあのでかいハニワを粉砕だね
ネメシス形態の天使風姿となるよ!

飛翔で近づき、小回りを生かし攪乱するよう
素早く動きつつ、パラドクスの突撃戦法でアタック!
攻撃タイミングを仲間と合わせ、
隙を作らないように、より深刻なダメージを
与えてやろうっ!

敵が自分の体を砕いて散弾を撒き散らしてくるなら、
高速移動で避け、あるいは水形状のオーラで凌ぎ
動きを止めないよ!
私の勇気、そのくらいで消えると思うなー!

敵の消耗が分かれば、
呼吸を整え全力の《光輝勇突撃》っ
フルパワーで体をぶつけ粉砕だー!

終わったら仲間の無事を確認して進もう
神社に何が出るのかな?油断しないで行こうね


瀧夜盛・五月姫
【滝行】、だよ。

貴船……。そう、ここを抜ければ……。
帰って、これたんだね。この先、何が待ってる、かな。
……待ってたのはでかい埴輪、だった。
夜叉(鬼)姿のネメシス化、して、薙刀をちゃきりと構える。
フルパワーで、ここを押し通る、よ。
ここはあなたたち、何度も何度も何度も何度も、荒らしていい、御山では、ない。
そこ……どいてっ!

その“山を穿つための大剣”はとても、やっかい。
【神速反応】と【怪力無双】。
薙刀で受け止め、受け流し、勢いを殺そう。
そして大剣を振り下ろした頭に、隙、できれば、【エアライド】で空を蹴り、薙刀を叩きつける。

砕けてッ――面ェンッ!!


アルラトゥ・クリム
【滝行】で連携
アドリブ&絡み連携OK

さて。次のお社を調べる為に、あの埴輪を…
…え、埴輪?平安時代に?

さて置き
見た目からして、少々硬そうなのが面倒だから
これで対抗させて貰おうかな

PDで召喚したデモンドラゴンに攻撃可能範囲一杯にブレス攻撃させ
一定のスパンでブレスの属性を
灼熱と(火炎使い)極寒(氷雪使い)とに切替え
膨張と収斂で敵の体が脆くならないか試す
最悪ブレスのダメージは入る筈なので、やって損はない程度の感で
万一効果があれば、仲間に知らせぶっ叩いて貰う

敵の反撃は咄嗟に地に伏せて散弾の大半を避け
更に地を転がる事で、下方に散った少数の飛散物を回避
それで避けきれぬ分は、デモンドラゴンの仮の身体に庇わせる


一里塚・燐寧
【滝行】で参加
共闘アレンジ歓迎

あは、ずいぶんと威圧感たっぷりなハニワくん達だねぇ
こんなのがゾロゾロいて守ってるなら、きっと貴船には面白いものがあるんでしょ
さっさとブッ殺して一早く拝ませてもらうよぉ!

≪テンペスト・レイザー≫を手にネメシス形態へと変化
頭上に天使じみた光輪を浮かべ、ブレザー制服一式を纏う姿になるよぉ
背中を押してくれる力を感じて、心に【情熱】が宿っちゃう

そして『呪式:虚心断壊』を発動
【斬撃】で空間を断ってのショートカットで一瞬にして敵の懐に肉薄
続けて【飛翔】で高度を調整して喉元を狙いに行くよぉ
そして土の巨体を芯まで削り尽くすように、回転鋸刃を突き立てるねぇ
ハニワ魔人め、死んじゃえっ!


シルヴァーナ・ガラッシア
いざ山道を鞍馬山へ…!
埴輪…じゃなくて魔人なんですね?!
これも個人的興味で調査したくはありますが…今はその時ではありませんっ

水月で大剣と斬り合います!
叩きつけの直撃を喰らわないように、インパクトの瞬間に躱すことを意識
フェイントを加えられたとしても、止まった時がねらい目です!
ギリギリまで引き付けてスマートな居合いでスパっとやります!

まだこの時代ですから、移動が一部川上りになる可能性を踏まえて【水面歩行】も利用して
山を駆け巡って敵の攻撃を避けたり、敵の足元である低所からの攻撃に活かしますっ
(パンフレットをまだ有効活用しようとしている)


御門・風花
連携やアドリブ歓迎します。

いろいろと気になることはありますけれど、今は
「目の前の敵に対処します」
ネメシス形態とパラドクスを併用発動。
「全力で行きますよ、琥珀」
琥珀を憑依させることで、金髪赤眼に変化し、狐の耳と尻尾が生え、オーラが炎のように激しく燃え上がります。
「逃げ場がないなら、正面から潰すまでよ!」
表情や口調も強気な少女らしいものに変わります。

土塊の散弾に対し、両手から《呪詛》が込められた炎を放ち《粉砕》していきます。
「燃やし尽くしてあげる!」
敵の攻撃のすきを狙い、敵の背後に《暗殺》術で回り込み、両手にまとった灼熱の鉤爪で十字に《両断》します。
「邪魔よ」
そのまま、敵を切り裂いていきます。


文月・雪人
※アドリブ連携歓迎

まさか加茂祭や斎院について痕跡すらないとはね
その意味を見極める為にも先へと進もう
調査はまだ続いているのだから

立ち塞がる魔人達を前に『真理の矢』のパラドクス使用
素早く観察して情報収集、その攻撃の弱点を看破する

古風な姿をして目からビームとは、なかなかやるね
まともに当たればダメージも相当だろう
だが当てるには敵の位置を知り狙いを定める必要がある
ならば取るべき作戦は

火炎使いの符術で煙幕を張り、敵の視界を塞ぐ
【光学迷彩】で煙に紛れつつ【飛翔】で飛び回り此方の位置は掴ませない
逆に向こうの動きは【完全視界】でお見通しだ
闇雲な攻撃は【神速反応】で回避し
攻撃直後の隙を狙い不意打ちの斬撃で両断する


野本・裕樹
その出で立ちだと防衛しているのは神社ではなく古墳になってしまいそうですね。
此処を調べる為に来たのです、何者だろうと立ち塞がるというのなら押し通るまでです。

人型ですし硬そうな相手ですから関節の継ぎ目を狙わせてもらいましょうか。
関節…主に首や肩に「鐵喰」を「曼珠沙華」に形態変化させて思い切り叩き斬る!
斬れるのが一番ですが、関節部が潰れるだけでも上出来でしょう。
関節の可動に物理的な問題を発生させるのが目的です。
攻撃の小回りが利きにくくなれば戦いやすくなる筈。

【飛翔】で上や背中を取る事を狙いながら[衝撃波]による牽制で隙を探し[両断]。
狙える機会があるならば脳天から真っ二つに『嚙み砕いて』いきます。


菱神・桐梧
アドリブ連携大好き
戦闘中は適度に煽って【挑発】

調査だなんだってのは門外漢だが、荒事と来りゃ乗らない手は無えな。
ひと暴れさせて貰うぜ!

まずは初っ端から群れに【突撃】
なるべく向こうが身構える前に適当に一体、パラドクスで取っ捕まえ武器を現地調達だ
捕まえた敵を壁や地面へ叩きつけ【粉砕】
頃合いを見てお仲間の真っ只中へ【投擲】し返してやろう
独りでバラバラになるのは可哀想だしな

……奴らの剣も気になる、少し借りてみるか
叩きつけてくる剣を限界まで引き付け【ダッシュ】で躱し手元を【強打】
剣を落とさせ奪い取り試し斬りだ
わざわざ切れ味確かめてやってんだ、泣いて喜べよ

バカスカ割れるのは気持ちが良いぜ、追加も寄越しな!


●帰還
「さて。次のお社を調べる為に、あの埴輪を……え、埴輪? 平安時代に?」
 自分の目で見たものなのに、1回では納得できず、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は2回も見直した。けれど、貴船神社へと続く草木に埋め尽くされそうな道の左右から出てきたのは、どこからどう見ても埴輪テイストの強い魔人だった。
「あは、ずいぶんと威圧感たっぷりなハニワくん達だねぇ」
 一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は愉快、愉快っといった様子で笑っている。河童よりも魔人の方が1体ずつの能力や攻撃力は強そうに見えるのだが、アルラトゥも燐寧も緊張した様子はない。

 仲間と一緒にここまで来た瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼/大怨霊の愛し姫・g00544)は感情が胸の奥底から激しく湧き上がるのを止められなかった。
「貴船……。そう、ここを抜ければ……。帰って、これたんだね。この先、何が待ってる、かな」
 長い長い時間が過ぎたような気がする。ほんの僅かな時間だったような気もする。望んでも求めても、何もかもカチッとピースが収まったような気がしない。今も大きな違和感が残っていて、でもこの先にはきっと……。
「グオオぉぉ!」
 五月姫の視界を遮ったのはたくさんの魔人達だった。貴船神社の守護を担っているのか、道を塞ぐように左右の木々を押しのけて群がってくる。それを見た時、何かが弾けた。一瞬で五月姫はネメシス形態へと移行する。朱いツノが額から突き出た、鬼人のような姿で大薙刀を構えて吠える。
「ここはあなたたち、何度も何度も何度も何度も、荒らしていい、御山では、ない。そこ……どいてっ!」
 荒れ狂う波のように、五月姫が走る。
「あれ、五月姫もネメシス形態だね。ほら、私もだよ」
 飛翔するアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)はまさにルネッサンス期の宗教画に描かれているような、神々しく清らかな、子供と大人の端境期のような天使の姿だった。ただ、五月姫はアンゼリカの声に気づくこともなく、魔人の群れに突進しすぐに埋もれてしまう。
「早くしないと五月姫が全部倒しちゃうかもしれないね。よし!」
 背の白い可憐な翼を広げてアンゼリカは飛ぶ。ひらひらと身体を覆う白い布がはためいた。
「勇気を胸に! めいっぱい叩き込むよ。さぁ、勝負だーっ!」
 溢れる勇気と共に、眩く美しい光がまぁるくアンゼリカの身体を包む。そして、そのまま魔人の群れに突っ込んだ。両腕を挙げて顔を庇っただけで狙った魔人に体当たりを敢行する。ドタグシャドーンと破壊の音がして、アンゼリカは勢い余って地面に転がった。
「行き過ぎたよ。あれ?」
 素早く立ち上がると、そこの地面は盆地状に窪んでいる。周囲の魔人達がジリジリと逃げ越しでアンゼリカの足元には残骸しか残っていない魔人が転がっている。
「ちょっとやり過ぎちゃった、かな?」
 いたずら天使のようなアンゼリカはニカっと笑い、気が付いて燐寧を見た。
「なんだ、燐寧も天使だね」
 17歳の燐寧が着ていても違和感のない高校生らしい紺のブレザーとスカート姿で、頭上には天使のように輪が浮かび、手には紫色の鬼火を纏った鎖鋸大剣をしっかりと構えている。ネメシス形態だ。
「あは。距離感がバグってるって~? たまに言われるよぉ」
 燐寧は『虚無の剣』に「存在否定」の呪詛を組み込む。鬼火に仄明るく光る刀身が魔人達の脇を掠める。確かに武器と敵との間には空間があった。しかし、それは否定され消滅する。
「グアっ」
「ぎゃあ」
 短い悲鳴をあげて2体の魔人が転がった。四肢は完全に切断されてあちこちに散らばり、僅かな反撃さえ不可能な状態だ。
「あれ? 死ねなかった? おっかしいぁなぁ?」
 告死天使のように微笑んで魔人を見る。

「デモンドラゴン……少しの間だけ、実体をあげるよ」
 アルラトゥも自分の中にある魔力の源であり、アルラトゥを喰らおうとした悪魔『デモンドラゴン』を喚ぶ。仮初のカラダを与えられた悪魔はアルラトゥの支配から脱出しようとするのか身を震わせて動かない。
「さあ、私に従え!」
 有無を言わせない強制力をアルラトゥが行使する。デモンドラゴンは飛翔し敵へとなだれ込みレーザーブレスを吐いた。3体の魔人が巻き込まれるようにしてブレスに焼かれ、体の半分以上を吹き飛ばされる。しかしまだ動ける。手負いの魔人はさらに体の表層を崩壊させ、それを礫にして撒き散らした。数個は回避したが、小さな、でも無視出来ない痛みがアルラトゥの背や肩、左腕の背面、あちこちがアザになる。

●鞍馬のきざはし
「いざ山道を鞍馬山へ……!」
 機嫌よく細く小石や雑草、木の根で盛り上がった道を歩くシルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)が元気よく宣言するよりも、細い獣道めいた道の両端からわらわらと魔人達が押し寄せてくる方が早かった。
「その出で立ちだと防衛しているのは神社ではなく古墳になってしまいそうですね」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)がそのように思うのも無理はない。
「埴輪…じゃなくて魔人なんですね?! これも個人的興味で調査したくはありますが……今はその時ではありませんっ」
 裕樹やシルヴァーナが言うように、魔人の姿は最終人類史を知るものならば、学校の授業や博物館などで知る副葬品、つまり埴輪に酷似していた。古墳時代から時間を飛び越えてやってきたようなクロノヴェーダは意思のない虚無の目を面貌に隠し、ただ、近づくものを排除しようと襲ってくる。しかし、ディアボロス達にも引き返すわけにはいかない理由がある。
「此処を調べる為に来たのです、何者だろうと立ち塞がるというのなら押し通るまでです」
 敵は模しているとはいえ人の形をしているのだから、対人同様に戦えばいい。
「嚙み砕け、『鐵喰』」
 裕樹は愛刀の銘を呼ぶ。その途端に力を解放された刀身は巨大化して妖刀となり、肉体を強化した裕樹でも扱いが難しい。暴れ馬のような『鐵喰』は形を変えて『曼珠沙華』となり、ぐっと力を込めた裕樹は振りかぶり、少しスライスさせて振り下ろした。狙うのは魔人の首だ。思ったよりも楽に力がそのまま刀身に流れる。力を込めているのに、力が無理にかからない絶妙な速度と角度がある。それに従って打ち下ろせばコロリと魔人の首が落ちた。草だらけの地面に落ちて転がってゆき、遅れてゆっくり胴体が崩れ落ちる。
「上出来すぎますね」
 だから、別の魔人が迫って来ているのも冷静に視界の端に映っていた。反動も使わずに空へと飛び、回避する。
「その攻撃は私が受け止めます」
 誰かの古い血で汚れた魔人の大剣はシルヴァーナの宝石剣にガシッと留められた。一瞬の力比べ。面貌の奥で暗く見据える魔人の目がその時だけ生気のような活気に揺れる。
「そんなに戦いを渇望するのですか? わたしは違います」
 武器で強く押して魔人をのけぞらせた隙にシルヴァーナはパラドクスを使う。
「こんなにも近いのに、水面に映る月は偽物なの。だけど、偽物なりに使い道はあって、ね?」
 風も光も、何も変わらないのにシルヴァーナの眼前にいた魔人の胴は上と下とに分たれ、それぞれが地面に転がった。それだけではない。その奥にいた魔人もコロリと胴を一刀両断されて転がっている。
「今日の水月、怖くらいの切れ味です。変ですね」
 自分でも驚くほどの剣技だが、言葉よりも態度はずっと嬉しそうだ。
 道の逆側でも戦いは始まっていた。
「目の前の敵に対処します」
 御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)は首すじに優しい『琥珀』の温もりを感じつつ、視線は木々を薙ぎ倒して現れた魔人へ向けた。一瞬で心は内側へ向く。普段は押し込めている本当の力を感じて、外への出口を作る。それだけで風花は琥珀と一つに溶け合い、髪は日輪のように輝き、瞳は血のように赫くなる。狐の耳と尾が生えてオーラは炎のように風花の身体から激しく吹き出して燃え上がる。まるで生まれ変わるように琥珀の力を取り込んで、新しい自分が出現した。
「全力で行きますよ、琥珀」
 高揚感が風花を突き動かす。
「逃げ場がないなら、正面から潰すまでよ!」
 炎が凝って生まれた神仏であるかのように、たおやかに雅やかに、風花はしなやかな両腕を挙げた。その間も恐れを知らない魔人達が風花へと集まってゆく。
「燃やし尽くしてあげる!」
 両手からは琥珀から受け取った呪詛を込めて炎を放たれる。一瞬遅れて、魔人からも自らの体を崩壊させて作った土くれ散弾が全方位に撒き散らかれる。しかし、オーラに守られた風花の身体に当たるのは僅かな物だけだ。
「ネメシス形態っていつも思うけど、すごいね。ねぇ、クダ吉」
 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は狩衣姿ながら機敏に草まみれの道らしき場所を走る。空の色とも海の色とも見える青い瞳で敵を視る。集団で襲ってくる魔人だが、連携をしているわけでもないし、後方で指揮をしているモノがいるような動きでもない。ただ、個々がそれぞれに手近な敵に襲いかかっているだけだ。それが判れば撃つ標的が分かる。
「正鵠を」
 立ち止まる、構えて狙う、そして放つ。一連の行動は流れるように的確で正確ですぐに撃ち抜かれた魔人1体が胴に大きな穴をあけ、驚いたようにその大穴を見下ろした後ゆっくりと後ろに倒れて……もう動かない。
「それにしても、まさか加茂祭や斎院について痕跡すらないとはね」
 この平安鬼妖地獄編の時間では帝から任命された尊い血筋の姫はおらず、彼女がいた痕跡もない。賀茂祭も葵祭もない。けれど、まだ調査は続いている。
「おっと」
 幾体目かの魔人が壊れかけの体をかろうじて起こし、面貌の下の瞳から高熱の光線を雪人めがけて放った。翻した衣の裾が焼かれ、その下の腕にも酷い火傷が線のように記される。
「古風な姿をして目からビームとは、なかなかやるね」
 符術の煙幕でも光学迷彩でも、魔人の攻撃を100%受けずに済むとはいかない。
「でも、これ以上喰らうつもりもないからね」
 雪人は狩衣の裾、袖をなびかせながら飛ぶ。魔人の攻撃を回避しつつ攻撃の隙を狙うつもりだ。

 南側から北側へ、敵の真っただ中を蹴散らしながら進むのは菱神・桐梧(喧嘩屋・g05613)だった。
「ひと暴れさせて貰うぜ!」
 神社の調査や探索には興味はあっても門外漢でやり方もわからない。それよりも、ただ目的地を塞ぐ敵を蹴散らす、なんて荒事なら慣れてもいるし結構手際もいい、と、思っている。そう、まずは先手必勝で敵より初手分、1回多くボコるのがセオリーだ。敵も身構える前ならやわいはずだ。
「俺と遊ぼうぜ! お前がバットな!」
 手ぶらで戦場にやってきたのには理由がある。一番近い敵へ突っかかって掴みかかる。
「結構もろいじゃねぇか! 役に立つのか? お前! まぁいいか」
 掴んだ場所の表層がハラハラと崩れ落ちたのだ。それでも気落ちせず、敵の身体を武器の様に振りかぶって別の魔人2体を横薙ぎにぶちかます。
「あっ」
 思わず武器にしていた魔人がすっぽ抜けて、ぶつけた魔人2体とともに木々をなぎ倒して地面をこすり、壊れながら転がってゆく。
「わりぃ、わりぃ。俺がちゃんと持ってなかったぜ」
 桐梧は追いかけるようにして駆け寄ると、半壊の魔人を見てため息をつく。
「てめぇら、もう使いモンにならねぇな。仕方ねぇ……この剣も気になるし、少し借りてみるか」
 地面に落ちている一番壊れてなさそうな大剣を手に取った。
「わざわざ切れ味確かめてやってんだ」
 言葉よりも先に大剣がうなりをあげる。新たに迫る魔人へと桐梧は無造作に大剣で叩き斬った。それでもう興味を失ったのかガランと放りだし、愛用の眼鏡を丁寧にはずした。
「泣いて喜べよ」
 眼鏡に傷や汚れがついては大変だ、と、ばかりに桐梧はケースにそっとしまって懐にしまうと、また楽しそうに敵を求めて走り出した。
 河童たちよりも数段上の実力を持つはずの魔人たちは、ディアボロス達の総攻撃を受け短時間の間に掃討され、そして皆の前には青々と茂る木々の葉が落とす淡い光に浮かぶ道、それは貴船神社へと続く路だった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
【水面歩行】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【書物解読】がLV2になった!
【エイティーン】LV1が発生!
【通信障害】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【リザレクション】LV1が発生!

●無人の貴船神社
 まだ誰も境内に足を踏み入れていない。ここにはもうディアボロス達以外に、人も妖もクロノヴェーダもいない。今だけかもしれないけれど、ここには誰もいなかった。残された建物の外観は上賀茂神社よりはずっと保たれているようだった。ここからでは内部まではわからない。境内の中央にはまぁるい2メートルほどの石があった。何か紋様が描かれているようだが、詳しいことや、石の材質はわからない。
「あれ、これも模様だ」
 誰かの足元にある壊れた道しるべみたいなものにも、模様がある。
「蜂の巣みたいですね」
「反物の柄みたいだな」
 それもこれも、詳しく調べるには近くで調査してみるしかない。他にも何か有力な情報が、ここには隠されているのかもしれない。 
百鬼・運命
【滝行】で参加

【無鍵空間】等を使い、神社内を調査。絵馬や文献や鍵をかけてまで保管していたものを回収。上賀茂神社の文献や道中の道標も併せ【書物解読】等を使い解析を行い情報を読み取る。

「寄進帖や絵馬の最後の日付から賀茂神社等が放棄された平安鬼妖地獄変ディヴィジョンの成立年代がわかるはず…そこから葵祭や賀茂祭が存在しない理由や街頭の年代の事件から断片の王等についても推測できるだろう」

「あとは六角形の紋の入った道標…埴輪型クロノヴェーダが気にせず破壊していたことを見ると、奴ら以外が設置したものなのだろうが。神社の大きな丸石にも同じ紋様か…ひょっとして【無鍵空間】で開くかな?」

アドリブ絡み歓迎


守都・幸児
俺は境内にある「六角形が連なる文様」について【情報収集】するぞ
まずは「壊れた道しるべ」の痕跡を探して追いかけるぞ
どこに繋がる道しるべなのか可能なだけ辿る
こいつは亀甲紋なのか?
賀茂神社や貴船神社の神紋とも違うよな
何を意味する印なんだろう

念のため【悲劇感知】を使っておいて
もし歌の聞こえる場所があれば
皆にも知らせて気をつけて調べるぞ

謎の石に攻撃を試す仲間がいれば
その前にちょいと外見や材質を調べさせてもらうぞ
もし動かしたり壊したりしないほうがよさそうなら
石をどうするか皆と相談しよう
動かす場合は【怪力無双】で手伝うぞ

もし何か危険な仕掛けとかが発動したら
パラドクス「建」の盾で皆を守るぞ

※アドリブ、連携歓迎


瀧夜盛・五月姫
【滝行】、だよ。

とりあえず、【一刀両断】、謎の石に試す。(もちろん、調べる人が調べてから、だ)
クロノ・オブジェクトなのか、否か。
或いは【怪力無双】で運べる、なら、持ち帰ることも、考えよう。
帰ってから調べられるなら、今、考えることではない、かな。

ようやく来れた、懐かしき地。
貴船といえば、瀧……姫、橋姫、和泉式部、女性にまつわること、なにかと、多い神社。丑の刻参り、絵馬の発祥、なんていわれたりもする。人がいないなら、望み薄かも、だけど、痕跡、探してみる。
そして、姫が気になる、のは、奥宮、その下にあるという、龍穴。
貴船で何かを企むに、これほど適した場所は、ない?
なんとか入って、探索はできない、かな。


野本・裕樹
呪詛、丑の刻参りとくれば真っ先に調べるべきは御神木。
『呪詛の刃』を放つとして、貴族の心臓をあれだけ的確に狙えるのなら痕跡がありそうだと思うのですが。

気のせいかもしれませんが先程のパラドクスの出来が良かったのも気になります、パラドクスを増幅する効果が何処かにあるかもしれません。
『呪詛の刃』にも関係が?
空打ちして試してみたいのですができるでしょうか。

滝夜叉姫は『力を取り戻した』とも青行燈は言ってましたね、貴船でそういった効果がありそうな御神水や龍穴も異常が無いか調べたいです。

龍穴は本殿の下の筈ですから調べられるか判りませんけれど、【飛翔】【完全視界】等利用できるものは全て利用しましょう。


御門・風花
境内や神社の内部を探索。

「あれは亀の甲羅、亀甲模様ね」
(上賀茂神社で感じた玄武、四神相応で北、そして水を司る存在)
と考えを巡らせ【使い魔使役】で境内に住み着いたネズミを使役し探索を手伝わせます。
「お願いね」
念のため【光学迷彩】で気配を消し、ネメシスで強化された聴覚や視覚で怪しい物(特に石や道しるべと同じ紋様や模様、玄武についての記述)や隠し扉がないか調べます。
【クリーニング】で埃や文章の墨塗りの除去と【操作会得】で見つけた物品や隠し扉の使い方の理解と【書物解読】使用。
「なるほど」

巨石や道しるべに対し【操作会得】で使い道の確認【書物解読】で模様や紋様の解読を、塗り潰しがあれば【クリーニング】使用


雅諒院・基経
【滝行】

…さて、麓とはいえ戻ってきてしまった…わが故郷…だが存外哀愁などは感じぬものよ。

これは…亀甲…?貴船にはなかったはずだが…玄武岩…まさかな。

僕(やつがれ)は、上司であった鞍馬僧正の事について調べたいところだな。貴船は鞍馬山にある、せっかくならば調べねばならん。

裏の森の中から山を登っていく。【完全視界】で木の葉や結界術、幻術の類などを看破する。元は僕もこの山で修行をしていた。慣れた場所とはいえ、おそらくはクロノヴェーダの本拠地の様相を呈しているはず…気は抜かぬぞ。

…待てよ、確か鞍馬僧正のお屋敷があったはずだ。そこへ行けば現状はつかめずとも何かが分かるかもしれん…行ってみようぞ。


八栄・玄才
貴船神社ってーと、噂の瀧夜叉姫もそうだし、あとは頼光四天王・渡辺綱を相手に善戦したっていう宇治の橋姫なんかも力を授かったところだよな
宇治の橋姫、けっこー有名な鬼女だけどクロノヴェーダになってたりするのかな?

鬼女の伝承に則って「オレに力を分けてくれー」って詣でてみるか
オレは修行っていう一番確実に力を身につける方法を知っているから、別に貴船の神様だかに力を分け与えてもらう必要はないけど、なにか反応があるかもしれないし
どうせなら丑の刻にやりたいけど、それまでここに待機するのは難しいかな?

時間があったら周囲の森をフラフラして、現代でいうところの"丑の刻参り"の釘の痕でもないか【完全視界】で探してみるか


シルヴァーナ・ガラッシア
まずは所在地の確認です…!
このカメイワ、本来は「船形石」あるいは「鏡岩」があるはずのところだったりしないでしょうか
この辺りで採れる貴船石とは違うのか、成分が分かる程度に削って持ち帰ったり
岩肌や周囲の様子を撮影して、仲間に聞いてみたり詳細に確認できるデータを持ち帰りましょう

そして怪しいハニカム模様がどこまでこの神社を浸食しているか、徹底追跡です!
賀茂神社の調査同様、今回は高龗神さまや磐長姫命さまといった
本来祀られている神々のお作法に反してないかチェックします!
何か役割を持たされているのなら、妙な儀式の痕跡や設置物などあるはずですしね

【過去視の道案内】で近日龍穴に向かった人が居ないかも確認です!


文月・雪人
仲間と連携調査する

水神を祀る地に亀甲柄の石
もしや材質も玄武岩?
京の北を護る玄武を象って見えるけど
丸石に残る気の聖邪を見極めつつ
クロノオブジェクトか否か確認したい
破壊や封印の痕跡や
滝夜叉姫の気の痕跡もないだろうか

同じく気になるのが書物について
境内に残された書物を探し
仲間が見つけた上賀茂神社の書物とも合わせ調査する
出来れば重ねた【書物解読】で関連情報まで調べたい

上賀茂神社も貴船神社も平安京を護る要の地
朝廷からの寄進もあっただろう
可能なら歴代天皇について確認したい

人々の帝への無関心さはいつからだろう
鬼妖共の本拠地は平城京だ
平城上皇と嵯峨天皇の対立と再遷都
斎院とも関係深い810年の薬子の変への改竄は?


瀬鍔・頼門
古より呪詛というものは土の人形を使ったものだとかつて主より聞いたことがある。そうした呪詛を過剰になるたび禁じた御代もあったと。
まさか先ほどの土人形ども…クロノヴェーダではあったが、ここで扱われた呪詛の呪物の形を騙っていたのか?

境内地の周辺の山森の木々に呪物めいたものがないか、クロノオブジェクトに相当するものがないか【完全視界】で確かめていく
何かあれば収集し【操作会得】で確認。さらに文字などがないか、あれば【書物解読】で何が書かれているのか確かめ探っていく
【使い魔使役】で周辺動物にも探ってもらおう
同じような調査をしている同行者がいれば手分けしてやっていきたい

収集物は【アイテムポケット】に収納


十野・樞
アドリブ・連携歓迎

できれば昼と丑の刻にも調査したい

六角形の連なりと言えば、まず思い浮かぶのが亀甲紋様、亀だが……
貴船神社の祭神は高龗神、かの神は亀で水神と言えば玄武、しかし『龍神』とも言われていたと思うが、さて

看破・観察・伝承知識・魔術知識・書物解読使用し
六角形の連なりの形・六角形の中に何かが描かれていないか確認

道標の壊れ方も観察
貴船神社から放たれた力によって壊れているように見えるのか否か
前者なら亀甲紋に象徴される何かに書き換えられようとする事に抗っていると推測できる、それなら斎院が消されたのも頷けるのだが

円い岩の材質、紋様やそれを取り巻く空気にも注意観察
不用意には近付かず、結界術で結界を張る


樫谷・都黒
この石はあからさまに怪しいのですけれど。
石、岩。
ここの祭神の一柱に磐長姫。
歴史といえば選ばれなかった方。
とはいえ、平安時代よりも昔の話、ディビジョンへの影響を考えると悩ましい所ですね。

石に【操作会得】を使用する
誰かが使う前提の物なのか、ただそこに存在するだけの物なのかパラドクスの発動を利用して判定
何かしら用途がある道具としての置石であれば反応があると想定
道具の一種であればその目的を特に確認

縣神社の状況が少し気になりますがここからだと真逆の方向となりますか。

その他確認事項
・石がクロノオブジェクトかどうか
・床の紋様が掘り込みか絵具などで顔料の使用か
・顔料自体がクロノオブジェクトか否か


「ようやく来れた、懐かしき地」
 万感の思いを込めて、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼/大怨霊の愛し姫・g00544)はつぶやく。そのつぶやきは誰も聞いていなかったけれど、それでも構わなかった。この大地が、空が、空気が、水が、果てしない遠い時間を経た帰還を喜んでくれているようだった。たとえ、ここが本当の『帰るべき場所』ではなかったとしても。

●貴船神社の北の森
 ディアボロスの仲間達は魔人の大軍を追払い、続々と貴船神社の境内へと入っていった。それを見ながら、しかし雅諒院・基経(天狗道からの使者・g00191)はそうはせずに北を見る。ここはもう近過ぎて山の形を見ることは出来ない。
「さて、麓とはいえ戻ってきてしまった…わが故郷…だが存外哀愁などは感じぬものよ」
 基経の足は自ずと北へ向く。コツンと足に当たったのは少し大きな石だった。石には紋様が彫り込まれていて、本来ならばもっと大きな物のカケラのようだった。
「これは……亀甲…? 貴船にはなかったはずだが……玄武岩、まさかな」
 石の事も気になるが、それよりも今は安否の気になる人がいた。近くには他にディアボロスは誰もいないが、千載一遇の好機を逃すことはできなかった。基経は一人、森の中を北へ向かって歩き出した。
 八栄・玄才(井の中の雷魔・g00563)は境内に入る手前で貴船神社を見つめていた。内部に入るよりも、外から眺めた方が全体像はよくわかる。
「貴船神社ってーと、噂の瀧夜叉姫もそうだし、あとは頼光四天王・渡辺綱を相手に善戦したっていう宇治の橋姫なんかも力を授かったところだよな」
 そう思って見ているからか、この周囲は他とは違ってなんだか強い力が停滞しているような気がする。歴代の有名人が貴船神社で力を得ていたとしても、不思議ではないパワーがありそうな気がしてくる。
「宇治の橋姫、けっこー有名な鬼女だけどクロノヴェーダになってたりするのかな?」
 もしそうなら、そんな強い敵といつかどこかで遭遇したいような気もしてくる。どうにもワクワクが抑えられない。
「どうせなら、鬼女の伝承に則って『オレに力を分けてくれー』って詣でてみるか?」
 だが、本気ではない請願などで神だかなんだかの反応はあるだろうか。
「そういう実験は丑の刻にやりたいけどなぁ」
 それまで時間を潰すことはできるだろうか? パラドクストレインに置き去りにされる未来も嬉しくはない……と、貴船神社の周囲の森を当てもなくふらふらと歩く。
「ん?」
「あなたも何かをお探しですか?」
 瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)が声を掛けた。自分と同じように、鞍馬山へと続く森に何かが遺されているのではと探していると思ったのだろう。
「いや、オレはそこまで当てがあるわけじゃないっていうか、な」
 照れ笑いのように表情を崩して玄才は言う。
「オレのことより、アンタはどうなんだ? 何か探し物かな?」
 玄才が聞くと瀬門は小さくうなずいた。
「貴船神社の境内だけではなく、このあたりの木々に呪物めいたものがないか……クロノオブジェクトに相当するものがないか、確かめておいた方がいいのかと思って探しています」
「なるほど。じゃあオレも手伝おうかな」
「それは助かります」
 すぐに瀬門は玄才は右を見てもらおうように頼み、自分は左を注視しながら北へと向かう。そこには先客がいた。
「あれは……」
 森の北辺で立つ基経に気が付くと同時に、このあたりが貴船神社の周囲よりも強くクロノヴェーダの力を感じることに気が付いた。
「どうにもここから進めぬのだ」
 少し悲しそうに基経は振り返って言う。
「先ほどの『魔人』たちも本来はこの辺りにいたのかもしれないですね。存在の痕跡は貴船神社の近くよりも、この辺りの方が多いそうです」
 それは周囲に住まう動物たちから得た情報なのか、瀬門は基経や玄才にも情報を伝えた。

●力の痕跡
「ご神木、は、どこだかわかりませんでしたね」
 野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は奥宮近くの森を一通り捜索したが、丑の刻参りに使われたと思われる『ご神木』は見つけられなかった。
「ここでは『丑の刻参り』は流行らなかったのでしょうか? それとも痕跡が消えてしまうほど過去か小規模にしか行われなかったのでしょうか?」
 考えてもわからないが、丑の刻参りではなかったとしても、実際に貴族は呪われている。『呪詛の刃』があれほど的確に貴族の心臓を狙えるのなら、術を使ったモノは力のある存在なのだろう。
「何か、痕跡がありそうだと思うのですが……」
 裕樹は貴船神社から洛中のある南へと歩いていた。貴船神社が起点ならばその南に痕跡があるはずだからだ。とはいえ、どのような痕跡があるのかはわからない。
「痕跡、痕跡……一体どんな痕跡が、あれ?」
 なんとなく、強いクロノヴェーダの力を感じるところと感じないところがあるような気がした。それは今敵がいるというわけではなく、名残のような残り香のような淡い、どんどん希薄になっていくようなもので、なんとも説明のし難い感覚だ。

●貴船神社境内にて
「お願いね」
 御門・風花(静謐の凶鳥/ミセリコルデ・g01985)は境内に住みついたネズミ達に探索のお手伝いを頼んだ。こういう場合は手が多いほうが成果も期待できるのだ。ネメシスモードの風花は感覚も強化されている。ネズミ達とは別に独自に文様について調べてゆく。
「だって、あれは亀の甲羅、亀甲模様だったものね」
 思い当たることは上賀茂神社でもあった。そしてここは洛中から見て北だ。だから風花にはみつけたいモノ、探したいモノは決まっている。
「なるほど」
 自分での探索、そしてネズミ達からの報告。それは風花の見つけたいものは無い、という結果だった。
「これだけ探してもないのなら、亀甲模様はあの石にしかなかったってことね。あの石だけ、この貴船神社の中で異質な存在、仲間外れのオブジェなんだわ」
 どこか別の場所から運ばれ、貴船神社の祭神ではない別の何かから力を得ていたモノ。そして今は力を失ったモノ、だ。

●石
「まだ石は無事だったか。間に合ったな」
 貴船神社の外から境内に入ってきた守都・幸児(祥雲・g03876)は本宮の一番目立つ場所に機嫌よく小走りに近寄ってくる。外の道しるべはほとんど壊れていて、どこからどこへ連なっているのか判然としなかったが、東西ではなく南北に配置されているのはわかった。しかし、貴船神社の内部には明らかな『六角形が連なる文様』は見つからない。この大きな石を除いては、だ。
「調べる人が調べてから、だよ」
 五月姫は感情のわかりにくい表情で抜き身のままの愛刀『小烏丸』を構えている。あまりこの石は好きではないようだ。
「調査が終わったらぶった切る気、まんまんだな」
 幸児は興味深そうに石と五月姫を交互に見る。
 石は本宮の境内のほぼ真ん中あたりにあって、どこから見ても見えるような位置にドンと置かれていた。近寄ってみると色は随分と黒くて大きな亀裂が入っている。
「この石はあからさまに怪しいのですけれど」
 まずは外観、とばかりにあれこれ眺めていた樫谷・都黒(臥し者は独り路に・g00233)が言った。石といえば岩。岩といえば貴船神社には連想される神が祀られている。
「とはいえ、平安時代よりも昔の話ですから、悩ましい所ですね」
 何周かしたあとで、やっぱり都黒は石に刻まれた大きな裂け目の正面に立つ。
「ギザギザの切り口ですね。何かの操作が必要なものではないみたいですが……」
 都黒は言うと、裂け目をそっと撫でてみた。やはりそれはただの石だった。高さは2メートルほどもあるのに、一枚岩のようにつなぎ目はない、ただの石だ。
「中は空洞だな。俺だとちょっと窮屈か?」
 都黒の横で幸児も亀裂を覗く。裂け目から見える石の内部は表面と同じ鈍色で、何もないがらんとした空洞になっている
「女性や小柄な人が1人ぐらいなら、入っていても不思議ではない大きさですね」
 都黒も負けずと亀裂から内部を覗いてみる。内部に灯りなどはないが、今のこの一帯はディアボロスなら視界が強化されている。
「わたしの見立てだと、この石はクロノオブジェクトではないですね。なんだか不思議ですけど、ただの石って感じです。もう役目を終えたものでしょうか」
 触っても叩いても弾いても、危険は感じられないと都黒は言う。
「大きな石ですけど、このあたりで取れる貴船石とは違う物なのでしょうか?」
 シルヴァーナ・ガラッシア(スイーツハンター・g02348)は石の表面を小さなナイフで削ってみた。それほど柔らかくはないけれど、力を込めると表面に傷がついて黒っぽい粉が採取できる。
「新宿に持ち帰ったら材質がわかると思います。」
 その他にも表面の様子を書き記し、写真も撮る。
「この石、もしかしたら材質は玄武岩、かな?」
 文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は滑らかな石の表面にそっと触れてみた。冷たくて……何の力も感じられない。これが聖なる物なのか、邪悪な物なのか、抜け殻のように力の感じられない石では判断がつかない。ただ、はっきりと刻まれた亀甲柄にはそうしなくてはならない理由があったように感じられる。
「怪しいハニカム模様ですね。これは貴船神社の内部だとこの石にしかありませんでしたけど、どうして仲間外れなんでしょう?」
 ざっと見回っただけだが、結宮にも奥宮にも『怪しいハニカム模様』はどこにも描かれていなかった。
「そうなんだ。俺も探したがこういう模様はこの石と、あとは外の道しるべだけなんだ」
 シルヴィーナと一緒に幸児も揃って可愛く小さく首を傾げる。シルヴィーナのさらりと銀糸のような髪が肩に溢れて、幸児の黒髪はほとんど動かない。
「すまないが、俺にも近くで見せてくれ」
 外から今入ってきた十野・樞(division by zero・g03155)が石へと歩み寄る。なんとなく大人の男の自然な威圧に幸児もシルヴァーナも自然と左右に避け、文様がよく見える場所を樞に譲る。
「ありがとう」
 柔らかい低音で硬質の顔に笑みを浮かべて礼を言うと、樞は石に刻まれた六角形が連なる文様を観察した。もちろん、その前にきちんと防御の結界を使っている。
「六角形の中に文字や図形はない。規則正しく配列されている、か」
「なにかわかりますか?」
 考え込む樞の邪魔にならないよう、シルヴィーナは小声で聞く。
「そうだな。外も回ってきたが、六角形の模様は書き加えられたり、書き換えられたりはしていないように見える。道しるべは壊れ方もバラバラで規則性はない。それに貴船神社よりも北の方にまで続いていたから、ここを目的地とした道しるべではないのかもしれない」
 樞は北を見る。
「俺はもう一度社殿を回って、書類探しをしてくるよ」
 ある程度、石の調査は済んだようで雪人は本殿へと歩き出す。
「じゃ、一刀両断、していいね」
 背後からノリノリでウキウキな五月姫の声が聞こえてきた。

●古き墨痕
 山の中、うっそうと茂る木々の奥に最初に見えるのは本宮だ。百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は上賀茂神社よりもよほど建物として立派に残っている社殿を回り、寄進帳や絵馬を探していた。どこにもそれらを一括して保存しているところはなかったが、時折、奇跡のようにぺらりと褪せた墨で書かれた和紙が出てきたり、絵馬が転がっていたりする。
「天禄2年ばかりだね。この絵馬は天禄2年の正月とあるな」
 触ったら砕けてしまいそうな絵馬にはほんのわずか、輪郭のような薄い馬の絵が描いてあり、かろうじて日付が読めた。しかし、願い事などの文字は解読できなかった。
「その時、ここにお参りに来ていた人たちが無事でいるのなら、少しは救われるんだがな」
 運命は淡く唇をほころばせる。
 別の場所では雪人が床に乱雑にばらまかれた和紙を丁寧にめくっては読んでいた。そのどれもが参拝や寄進の記録で、特に妖しいところはない。こちらも年代は天禄年代が多いが、もっと古い記述もある。
「あまり偉い人の記録はないけど、おかしなところは全然ないね」
 おそらく、これらの遺物はディヴィジョンの歴史が改竄される前の物が、改竄されずに残された物なのだろう。ここからは神社に人が来なくなった時期は類推されるが、それ以上の事はわからない。資料としての価値はない評価され、放置されていたのかもしれない。
 社殿を出ると雪人と運命はばったり出くわした。
「大きな石はこっちだっけか?」
 運命が聞くと雪人はなんともいえない表情になった。
「あの石に用があるなら急ぐといいよ。早くしないと一刀両断に……」
「ちょ、ちょっとまったぁ!」
 運命は飛ぶように走り出した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
【悲劇感知】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV3になった!
【操作会得】がLV4になった!
【完全視界】がLV3になった!
【避難勧告】がLV2になった!
【過去視の道案内】LV1が発生!
【書物解読】がLV4になった!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV10(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV7になった!

最終結果:成功

完成日2022年06月18日