赤き色が中原を焦がす(作者 baron
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#大戦乱群蟲三国志  #大戦乱、許昌の戦い:呉  #気炎の知将・陸遜  #呉 

『進撃せよ! この豊かな地を我らが物とするのだ!』
『オー!』
 呉の軍団が攻め上がる中、一部の兵団が敵集団を回り込んでいく。
 その中でも先方は勢いが強く、周辺に居た兵を蹴散らしてドンドンと回り込み、横合いから攻め立て始めた。
「作戦に従って迎撃せよ。この程度は計画の内よ!」
「お、おう……」
 しかし守る魏軍は大量の一般兵を動員し、戦力としてはあてにならずとも数で圧倒する戦術をとる。
 大兵に戦術要らずとはよく言ったもので、陣を固めて護り、周囲が援軍に動くだけで呉の迂回部隊は孤立し始めた。
『引くな! こやつらは烏合の衆よ。将さえ倒せば……』
『待て。都督からの指示では……なるほどな。むしろ引いて欲しいとのことだ。陣より引きずり出すぞ!』
 蟲将たちを率いていた大将が、上から授かった絹の袋を開ける。
 そこには事細かに指示が書いてあり、雑兵ゆえに当初の命令しか聞けぬので、撤退を偽装せよと記してあったのだ。
 こうして戦いは何度も転機を迎え、戦場は混迷しつつあった。

「合肥の戦いは、ディアボロスの活躍により双方に大被害を出して痛み分けとなりましたが、大きな被害を受けた魏軍が合肥から撤退した事で、呉が合肥の制圧したようですね。合肥を制圧した呉軍は、大都督である、気炎の知将・陸遜 を総大将にして、魏の首都である許昌に向けて進軍を開始しました」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)は地図と資料を手に説明を始めた。
 蜀の関羽も同時期に許昌へと進軍しており、呉・蜀の共同軍による魏侵攻という状況らしい。
「一方で魏軍は華北より数十万の兵士を動員して、呉・蜀軍を許昌で迎え撃とうと待ち構えています。魏は一般兵で時間稼ぎと足止めを行い、呉や蜀が疲弊して動きが取れなくなったところを精鋭部隊で一気に攻め立てようという作戦らしいですね」
 このままでは数十万の一般人の兵士が犠牲となり、その死体を苗床に数万体の蟲将が生まれるという最悪の事態が発生する。
 その前に一般兵の被害を抑えつつ、大乱戦を集結させねばなるまい。
 もちろん首都で守る魏軍を下げることはできないので、必然的に呉や蜀を優先して下がらせることになるという。

「まず、やらねばならないのは、前線で戦う一般人の兵士達の被害を減らす事です。一般人の兵士同士が戦って殺し合うのは、クロノヴェーダを利するだけなので、乱戦の戦いに介入し、被害を減らすように立ち回ってください。今回の戦場では呉の作戦で戦いなれない一般兵たちが大挙して突撃を掛けているので、呉が引き返す前にディボロスが蹴散らすことになります」
 呉の作戦に相乗りして、突撃して来た魏の一般兵を気絶させていく。
 多少は死人も出るかもしれないが、呉の蟲将たちがやってくると大惨事である。
 呉の一般兵たちは蟲将たちがどうなったか判らず動きを止めているので、先に魏軍を叩くことは可能だという。
 もちろん怪我を負わさせずに確実に倒す作戦があれば心る良いのは言うまでもない。
「次に引き返して来た後の蟲将たちを倒すことになります。彼らが主力であり、魏に勝っている部分はここだけです。彼らを撃破すれば後は総崩れになって撤退するでしょう。しかしその事は敵軍も……いえ、大都督である陸遜も気がついて居る筈。時間を掛ければ自ら出撃し、指揮官を倒すのが難しくなるでしょう」
 ここで方策がいくつか存在する。
 一つ目は最初の段階で蟲将たちを速攻で討ち取る算段を立てておくことだ。
 速やかに倒せば陸遜も間に合わないのでやって来ない。これまでの戦いで時間を掛ければかける程、陸遜が現れる可能性が高い事が判っているという。
 二つ目は陸遜に挑んで隙を作り、彼が負傷して引いたところで指揮官を倒す方法である。
 こちらの場合は特に速攻を掛ける必要はなく、また陸遜を負傷させてドンドン追い込んでいきたい場合は、あえて時間を掛ける作戦を立てておくのも良いだろう。

「多数の蟲将が生まれるのを阻止し……いえ、多くの罪の無い一般人が戦乱で命を落とすのを防ぐ為、戦いを早期に終結するようにお願いいたします」
 緋奈子はそう言って一つ付け加えた。
「これまでの戦いで多くの事が判って来ました。参加して協力してくださった方には感謝するとともに、この戦いで呉軍を撃退すれば、呉の大都督である気炎の知将・陸遜を討ち取るチャンスを作れるかもしれません」
 何度か陸遜が前線に出張って来ており、その都度に撤退させることに成功出来たらしい。
 もちろんそうでない戦場もあるだろう。出てこなかった事もあれば、見切りをつけて途中で帰還したこともあるだろう。
 しかし既に何度か刃が届き、心身への負担も、立場的にも追い込むことが出来ているのではないかと言う。
 そんことを告げると緋奈子は軽く頭を下げ、皆の相談を見守るのであった。

「俺たちは勝ってるのか? それとも負けてんのか?」
「判らねえ。蟲将たちもどこか行っちまったし、逃げたのかそれとも作戦なのか……」
「逃げたんなら俺たちも逃げるべきだが……。作戦だったら戻ってきた時に殺されちまう」
 その日の天気も曇り空、肌寒いが雪など降って居ないのが幸いだ。
 呉軍は識別用に赤い布を巻いているが、蟲将たちだけで何処かに行き、突撃したと思ったらまた何処かに行った。
 途方に暮れて待っている間に、気が付けば……。
「魏の連中が動き出したぞ……って、何処に行くんだ?」
「判らねえ。何も判らねえ。こっちに来たら殺すだけだ。俺は死にたくねえ」
「来るな来るな来るな……」
 呉軍もまた農民主体であり、できれば戦闘などしたくないのだろう。
 しかし蟲将たちが恐ろしく、そして魏軍に殺されたくもないので自分達の陣地で固まっていた。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【一刀両断】
2
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【避難勧告】
1
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【セルフクラフト】
1
周囲が、ディアボロスが、一辺が1mの「コンクリートの立方体」を最大「効果LV×1個」まで組み合わせた壁を出現させられる世界に変わる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【温熱適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が、気温摂氏80度までの暑さなら快適に過ごせる世界に変わる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【ドレイン】LV3 / 【ロストエナジー】LV2 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回は許昌を巡る戦いの呉サイドです。

●状況
 魏の大軍を迂回して攻め立てたけど、あまりに多いので孤立してしまった。
 しかし合相手は緊急動員して蟲将も居ないし中間の武将も足りないので、指揮官の最初の命令のまま追い掛けている状態。

●選択肢
①一般兵を蹴散らす
 呉軍が戻ってこない内に蹴散らして解散させます。
ディアボロスは反撃で何人でも攻撃できるのと、一応は手加減ができるので負傷撤退させる事は可能です。
相手に攻撃させる手段があればなお良いでしょう。

③呉の騎兵軍
 トループス級が馬首を返して来襲します。

②陸遜登場の可能性
 これまでの戦いで経過時間+@でやって来る可能性が高まる事が判って居ます。
①③で時間を掛けるような行動が多ければ多い程やってくる可能性が高まり、逆に速攻を掛ければやって来ません。
また③の途中で④を並行して行い、一気に片が付きそうな状況でも見切りをつける可能性は高いでしょう。
この辺りは作戦と運に寄ります。

④指揮官の撃破
 指揮官は騎乗しているのでかなり移動力が高く、もし陸遜が登場するとその間は倒すことが困難になります。
先に陸遜を撤退させるか、陸遜を足止めしている間に、並行して攻撃を掛けるなどの作戦が必要になるでしょう。
もちろん速攻を掛け、陸遜が登場しない場合は普通に戦うことができます。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


弐伊原・祈織
一般人相手なら一般法則破壊を利用して対処できるな
なるべく目立つよう勝鬨の声をあげながら『残像分身現象』で残像を出しながら一般人の群れに突撃

遠くから矢を放ってくるなら好都合
その分だけ反撃として一斉に攻撃を叩き込める……
逆説連鎖戦がクロノヴェーダとディアボロスにしか対応できない由縁だな

反撃は峰撃ちで死なせない様、意識を落とさない様に手加減をして攻撃
撤退する時の余力を残しながら圧倒的な逆説連鎖戦を戦える者の力を見せ、一般人の軍勢を撤退させていくぞ

……後は任せてくれ
ドイツや東京程ではないが、このディヴィジョンも奪還の目戸は進んでいるからね



「一般人相手なら一般法則破壊を利用して対処できるな」
 弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)は敵を追い掛けて移動し続ける魏軍の正面に立った。
「おおお!!」
「敵だ! 敵が来るぞ! 迎え撃て!」
 祈織は残像を強化した術式をまとって敵前へ飛び出した。
 それでなくとも敵は勢いが強く、蟲将たちを数で圧倒しようとしている。
 前に居る者は出来るだけ近づきたくないし、後ろに居る連中は前も見えずに指示されるまま弓や投げ槍で攻撃していた。
「馬鹿め! お前たちは罠にはまったのだ。我ら精鋭部隊でこのまま突き崩せば勝てるぞ! 押し込め!」
「近寄らせるな。敵は小勢だぞ!」
 呉軍が上げそうな勝鬨をあげて突き進む。
 本来であればディアボロスの脚力で一気に接近できるだろう。
 しかし遠距離攻撃というのは好都合であった。
「逆説連鎖戦がクロノヴェーダとディアボロスにしか対応できない由縁だな。可哀そうだが……このまま一気に行かせてもらう!」
 こちらからは一人一人、範囲攻撃でも数名を倒すに過ぎない。
 しかし逆連鎖戦では時間を曲げることで、それぞれに反撃できるので一人でも多くの者を倒せるのだ。
 峰打ちで倒すことに寄り、出来るだけ余力のある状態で魏軍を撤退させるように祈織は戦うのであった。
「ダメだ勝てない!?」
「下がるな、戦え!」
「……後は任せてくれ。ドイツや東京程ではないが、このディヴィジョンも奪還の目戸は進んでいるからね」
 相手の士気はバラバラで、下がるなと言われて立ち止まる小隊長や、崩れて逃げ散る徴募兵。
 祈織はそれらを眺めながら、出来るだけ傷つけないように倒していく。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【一刀両断】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

孫・リア
さて何度目かな?そろそろ王手できそうだけど……とりあえずこの人達を止めるわよ!
【観察】【情報収集】で横合いしてる魏軍と撤退してる蟲将と一般呉兵の場所を確認して更に【地形の利用】して『江水』で川を作って分断!更には戸惑ってる呉兵を戦場外まで押し流しちゃおう!もちろん水圧水流は調整して死なないようにしてね

それにしても心身への負担に立場的な追い込み……いやあの人は名前を奪った顔が性格がそっくりなだけの別人な蟲将……だけどなんか罪悪感あるなぁ……いやそんなの持たなくていいんだしあの人に会ったらどっちかというと怒りが……あー!もう!

【アドリブ共闘歓迎】


杏・紅花
これ以上、この世界を蟲だらけにはしない
それに
大切な仲間の、大切なひと
その名を汚すのも、もうさせない

気が引けている呉の兵たちを後ろに残して魏軍に突撃
伸ばした絹糸で、一般兵の足を搦めて転ばせる

びっくりするでしょ、ころぶとお腹見せることになって、もう負けた気持ちになるでしょ、だから逃げていいよ!あたし追っかけないから!
【避難勧告】でぴかぴか光れば、あたしの顔も怖く見えるかな
でも追っかけないから
逃げる人たちに、鋭い鉤爪構えて見せて威嚇

引き裂いちゃうぞーっ!
生きたくないのかーっ!



「これ以上、この世界を蟲だらけにはしない」
 許昌へと向かう道すがら、魏の大軍と呉の軍勢が戦っている。
 呉は劣勢を挽回する為に馬へ騎乗した蟲将たちが囮となって引っ張っていた。
 勇敢と言えるがそれもこの地に集った徴募兵たちを虐殺し、蟲将へと変えるためなのだ。虐殺を止めるという意味でも、クロオヴェーダの陰謀を止めるという意味でも放置はできなかった。
「それに……。大切な仲間の、大切なひとその名を汚すのも、もうさせない」
 杏・紅花(金蚕蠱・g00365)はその愛らしい口元をキュっと引き結んだ。
 いつもは笑顔がこぼれる唇を戦いの為に気を引き締め……そして視線は友人の元へと流れていく。
「さて何度目かな?そろそろ王手できそうだけど……とりあえずこの人達を止めるわよ!」
 孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)の笑顔はいつも明るい。
 だが時々、無理をしてはいないかと心配になるのだ。
「それにしても心身への負担に立場的な追い込み……」
 呉と蜀が行っている許昌攻めへの介入は、魏が計画した作戦を流用している。
 前線のテコ入れのために出張って来るジェネラル級を拘束し、精鋭部隊で撃つというモノだが……。
 理にはかなって居ても心理的に許容できるかは別物だ。ましてや相手は完全に見知らぬ相手ではない。紅花がリアを心配するのもその辺りであった。
「いやあの人は名前を奪った顔が性格がそっくりなだけの別人な蟲将……だけどなんか罪悪感あるなぁ……」
 ジェネラル級に限らずクロノヴェーダは実在の人物を上書きした存在だ。
 容姿や性格を奪い、場合によっては複数に分割して消化している(複数の人物を喰らい因子が足されている場合もあるが)。どうしても関係者から見ると、身内ではないかという印象になってしまうのである。
「いや、そんなの持たなくていいんだし、あの人に会ったらどっちかというと怒りが……あー! もう!」
「リアさん。……なんだかDVする夫を弁護する妻の図になってるヨ?」
「え!?」
 だから身内の存在を奪った相手を追い詰める場合の印象は複雑だ。
 復讐しているともとれるし、外見や性格は同じなのだから自分で自分の大切な人の、その弱い部分をあえて追い詰めているのだという複雑さがそこにあった。
「今は困ってる人の為に、生きてる人を死なせないために戦う……。で、いいんじゃないかな」
「うん。そーだね。その為に全力を尽くそうか!」
 既に頑張ってる人間に、それ以上頑張れと言うのはツライ事もある。
 また気を抜けと言っても無理だろう。だから紅花はリアに対して別の見方を示した。
 友人の思いを受け入れて、リアもまた目の前の戦いに向き合う事にしたのだ。
「それでそれでどうすんの? 急いで合流しに来たから作戦知らないんダヨ」
「魏軍と撤退してる蟲将と一般呉兵の場所をそれぞれ確認して川を作って分断! 全部を無理な場合は呉軍優先だね。横合いから吸収して、戦場の外まで押し流しちゃおうと思うんだ。もちろん水圧や水流は調整して死なないようにしてね」
 ぽくぽくぽく……。
 チーン!
「よーするに水計で何とかするんだね! よーし援護を頑張るぞ! あたしは魏軍を足止めして来るヨ!」
 体育会系の紅花は作戦をこう解釈した。
 旅団の仲間に任せてる時は、大抵こんな感じのまとめが付いてくる。

 きっと間違いないはずだと考えて、友人が水を用意している間に走り出した!
「そこだー!!」
 紅花は絹の糸を戦場に延ばすと、蟲将を追い掛けて飛びだしている魏軍に向き合った。
 先に糸を放って準備して、意図が触れた相手の攻撃だ!
「何だこれは? 女! 邪魔をするな!」
「びっくりするでしょ、転ぶとお腹見せることになって、もう負けた気持ちになるでしょ、だから逃げていいよ! あたし追っかけないから!」
 紅花は糸が触れた相手に攻撃し、また彼女が立ち塞がり邪魔したことに対して向こうからも攻撃を放って来る。
 今度は知れに対して反撃し直し、次々に転がせて言った。
「……向こうも始めたみたいだね。じゃあ行くよ! ここは水溪。故郷の川、遥か東に佇む大河の光景!」
 リアは濁流を放ち呉軍へと攻撃していく。
 多少心配になるが大丈夫だろう。なにしろ江東の兵はこの水と共に育っているのだ。
 それゆえに倒しきれないかもしれないが、できれば手加減したいので、ダメージが乗らないのはむしろ望むところだ。
「下がりなさい! こんな所で命を散らすこともないでしょう!」
「引き裂いちゃうぞーっ! 生きたくないのかーっ!」
 一人は魏に向けて、一人は呉に向けて。
 リアと紅花は異なる場所で戦いつつも、何もない場所に友人の呼吸を感じた。
 これで何度目かになる戦場だ、きっと相手も同じ事を考えていると信じて戦い抜いた。
 攻撃を鉤爪で反撃し威嚇しながら、あるいは薙刀を振って縦横無尽に駆けて気絶させていく。
 こうしてディアボロス達は一般人同士の戦いに介入を果たすのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【水源】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!


『敵も味方も崩れておるではないか、腰抜けめ!』
『仕方あるまい。どちらも数ばかりの連中よ。我ら蟲将こそが本命』
 偽装撤退という計略全般で難しいのは、いつの間にか有利な方が本当に崩れてしまう事だった。
 この時代は兵や小隊長の質が悪く、訓練荒れた兵が兵を率いる場合は良いが……。
 村で一番という若者がこれに当たると『自分たちが負けているのではないか』と勝手に判断して逃げてしまうのである。何しろ徴募されて仕方なく戦っている者が多く、何時でも逃げて故郷の村に帰りたいと思う者が多いのだから。
『指示は?』
『敵陣崩れたる時は強く当たるべし。堅陣動かざる時は後策の為に柔く当たり動きを留めるべし。味方崩れたる時は戦いに固執せず状況を掌握すべし。との事』
 下された司令官の指示はそれぞれ妥当なのだが、一つの問題がある。
 その全てが起き得る場合には流石に備えてはいないのだ。
 そしてもう一つ、重要な事があった。
『魏は崩れておるな。では俺に続け! 一気に突き崩すぞ!』
『『おおー!』』
 しばしば蟲将たちが一般兵を低く見る事であった。
 勇猛なものほどその傾向は強く、むしろ陸遜の様に崩れた味方の事まで心配している者は少ない。
 勝手に死ねば蟲将として作り直せば良いのだから当然と言えよう。つまりこの場合の『味方』とは蟲将たちが無事かどうかなのだ。呉軍は作戦が成功したものとして、アヴァタール級を戦闘に魏軍へ突き進んでいったのである。
平良・明
崩れてしまうとはなさけなくない
そのままちりぢりに、逃げるといいでしょう

しっかり足止めして、追わせはしません
勇猛な蟲将、大歓迎です
全力で蟲を散らしていきます

「時焦」を使いつつ、そこら辺の空間を殴りつけ
ひび割れた世界に蜘蛛の巣を写します
この地図の上に、人の行く道沢山、時に全てが崩れ去る
割り砕き舞い踊る世界の破片で翻弄し、切り刻みます

埋め尽くす、光の粉吹雪、派手にいきましょう


弐伊原・祈織
残像分身現象、発動
それと同時に1トンの流水を戦場にまき散らして敵の気を逸らし、その間に精神集中で迷彩状態の虫将の居場所を見極め、逆に奇襲を仕掛ける
奇襲は虚を突かれたり奇襲があると相手側に理解された途端、死地に参る愚策となる
奇襲を仕掛けてくると分かっていれば、対抗する戦術をこちらも立てるとも
奇襲を仕掛けようとした時に起きた出来事で虚を突かれている内にまずは一人その首を跳ね飛ばす
次に流れるように隣にいた敵の心臓に切っ先をねじ込み、反撃の余地もなく一撃で屠りながら戦場を駆け抜ける
そのパラドクスは奇襲用のものだろう?
だからと言って油断はしないが、直接戦闘ではどこまで真価を発揮できるかな?



「崩れてしまうとはなさけなくない」
 クロノヴェーダやディアボロスの前には一般人は壁にすらならない。
 平良・明(時折の旅行者・g03461)は逃げていく魏軍を見守り、彼らを守るべく蟲将たちを迎撃する。
「そのままちりぢりに、逃げるといいでしょう。しっかり足止めして、追わせはしません」
 人々が無為に死ぬのはどうかと思う。
 彼らが心の底からそう思って奮起するなら見守るのもやぶさかではないが、無理やり連れて来られて殺されるのはどうかと思う。だから明は戦うのだ。
『殿は少数だ。仕留めて追撃に掛かれ!』
『猛者かもしれませぬが時間も大事! ここは我らにお任せを! 御大将はお先へ!』
 蟲将たちは一丸となって突進していたが、配下の兵が指揮官の前に飛び出した。
 その様子を見て指揮官はニヤリと笑って赤い馬に天を翔けさせる。
『それでこそ江東の若武者よ。先にくろうておるが、食い尽くしても恨むなよ』
『なんの、サクと片付けて追いつきましょう』
 ハイヤーっと駆ける赤き馬。
 別動するは血の汗を流す千里馬。
 共に赤き軍勢の猛り狂う荒くれ者であった。
「勇猛な蟲将、大歓迎です。全力で蟲を散らしていきます」
「来たか」
 明の言葉に先に戦闘態勢を整えていた仲間が目を見開いた。
 心も体も既に十分。ならば今が戦い時だと即座に動き出したのだ。
「剣。刻を分かち、水を分かつ」
 弐伊原・祈織(黒白二元剣術流祖・『二意天双流』・g01487)は戦場に鮮烈なる飛沫を迸らせた。
 サっと一振り水飛沫を上げて、仲間の放った水流に積み増しを行い、戦場全体を覆い尽くし始める。
(「……ふむ。即座に攻撃するでなく、足止め用と……相手の判別ですかね? まあ丁度良いので放っておきましょう」)
 明はその様子を見て特に止めるでなく、先制攻撃に動くことも無く見守っていた。
 敵は迷彩カラーで姿を隠すとか。ならばこの戦術は納得できる。
 水の勢いで馬の動きも鈍くなり、魏軍の一般人が少しでも助かるかもしれないと思ったからだ。もう一つ……彼の友人が一つの決意を固めているから。その出逢いは友人の顔を苦境に染めるのだが、すでに決意を固めて居るならば見守るのが彼の流儀である。多分ね。

 気が付けば敵の一部が姿を隠し、他の敵が散る事で軍勢の動きを隠していた。
『シネ……』
「知って居るか? 奇襲は虚を突かれたり奇襲があると相手側に理解された途端、死地に参る愚策となる」
 祈織は隠れ潜む敵の姿ではなく、水面に映る波紋を見ていた。
 バシャバシャと馬が走り、ソレを覆い隠す光の流れも、水面の動きには及ぶまい!
「奇襲を仕掛けてくると分かっていれば、対抗する戦術をこちらも立てるとも。私が見据える間、君は私を見据えたか? これがその差だ!」
 祈織は白と黒の双刀を振るい、鋭い突きと共に現れた蟲将を切り落とした。
 一撃に見えて二撃。身をかわして通り過ぎた後には死体が一つ。
『クソ! 見破られたか、だがこちらは多勢だぞ!』
「そのパラドクスは奇襲用のものだろう? だからと言って油断はしないが、直接戦闘ではどこまで真価を発揮できるかな?」
 敵の攻撃は景色に埋伏し、軍勢の中に埋伏する。
 しかして彼女の攻撃は時間の中に埋伏し、鶴翼する刃の包囲網!!
 過去に置いた二斬、現在の二斬、未来より戻る二斬が同時に見舞われている!
 首を切り落とし、心臓へねじ込み、胴を払って切り倒す!1
「ああ、やはりそうですね。何処かで嗅いだ匂い。カタツムリの様にゆっくりと、確実に進む。それこそは時間と言う名の旅人。誰もが朝をまちこがれている」
 明は空間を殴りつけ、殴りつけ、その結果が今に現われる。
 ひび割れた世界は蜘蛛の糸の様、あるいは万華鏡の様だと識者は唄うだろうか?
 この地図の上に、人の行く道沢山、時に全てが崩れ去る。割り砕き舞い踊る世界の破片で翻弄し、切り刻むのだ。
「埋め尽くす、光の粉吹雪、派手にいきましょう」
 ふと、明の脳裏に泣いている仲間の顔が浮かんだ。
 無理する微笑みで覆い隠し、人々が助かったことでようやく安堵の笑みを浮かべる姿。
 後、何回戦えば良いのか……そう自問する友人の姿に、明は何を告げるのだろうか?

 いずれにせよ、戦いは続いている。
 揺らぐ未来の中で、現れるかもしれぬ、現れぬかもしれぬと花占いをするかのように未来は揺れていた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【温熱適応】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

シャナオウ・ナラシャ
・墨染

さて、一丁暴れるか…
えーっと、まずはこの蜂?を排除するか…

敵の攻撃を【不動城壁】で牽制…もしくは抑えているうちに
師匠がなんかやるらしい

一般人が居るんなら
とりあえず不動城壁の向こう側へ移動してもらう
普通に邪魔だからな

その間俺は
念動力を貫通と斬撃効果のある風に変換し、敵を吹き飛ばすさ
同じく、念動力を光に変換させて衝撃波でもいいな

そうだなスフィンクスは…
光使いで残像でもう発生させてなぎ払いでもさせるかな

アドリブ連携はお任せ


吉祥天・華瑞月
【墨染】

ふむ、守りは紗那に任せて
わっちは攻撃に総力を注ぐのじゃ

まずはわっちの周囲に結界術を張り
紗那が呼び出した不動城壁の上にて
魔導書を広げて、陰陽札にそれぞれ「電撃使い、氷雪使い、光使い、風使い」を「召喚術」を使い「オーラ操作」をしながら「高速詠唱」「全力魔法」と「連続魔法」を放つじゃよ

敵の攻撃には「残像」や「結果術」等で回避に努める
ちなみに「倶利伽羅」は自律運動で万が一、敵が空でも飛んで突っ込んできたり、流れ弾?などからわっちを守ることじゃろう

アドリブや連携等はご自由にじゃな



「さて、一丁暴れるか……」
 シャナオウ・ナラシャ(『-紗那皇-』・g02191)は戦場を見渡すと、水の上で戦う敵味方を見た。
「えーっと、まずはこの蜂?を排除するか……」
「あやつらはまかせた。わっちはする事があるのじゃ」
 シャナオウの吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)が相槌を打った。
 周辺に結界を敷いて、僅かに後ろに移動する。
 そこはシャナオウが色々と用意しようとしていたところなのだが、長い付き合いで察したのだろう。
「了解だ。師匠が何かやるなら、それを支えるのが弟子と言う物だな」
 そういってシャナオウが黄金の胸鎧を輝かせ、拳に付けた手甲を唸らせた。
 さすれば天が割れ、地が砕けて足元からナニカが現れ出でる!
 それは壁、いや王である彼が作り上げるならば既に城壁と呼べるだろう!
『何もない場所に壁だと?』
「悪いがこの先は通行止めだ」
 シャナオウは壁を使って相手を防ぎ留め、拳を振って衝撃波を放つ!
 念動力による風、あるいは光に変換されて敵を目指すのだ。
『しゃらくさい。燃え尽きろ!』
 これに対して放たれるは炎の洗礼。
 敵兵の周辺が俄に活気付き、灼熱の流れが足元の水すら煮やしながら迫って来る!
 衝撃波と炎が交差し、あるいは拳と刃が牽制を行いながらせめぎ合う。
「ふむ、守りは紗那に任せて、わっちは攻撃に総力を注ぐのじゃ」
 城壁の上はアマキツネ、天の狐であり龍たるモノの住処である。
 華瑞月は作り上げられた壁の上で既に術の配列を始めていた。
 広げた書を中心にバラバラと捲れ上がったページから、札が足元へと張り付いてナニカを呼び出し始める。
『シネ!』
「……すまぬが既にそこは我が術の内よ。傷つきはするがそれだけのこと」
 四方に張った炎の結界が、揺らぐことで姿を隠した敵の動きを察しさせた。
 華瑞月は城壁を登って来た敵に対し、電撃と氷雪を束ねて足止めしつつ、光を曲げて自分の残像をおいて風によって高速移動で難を逃れた。流石に無傷とは言わぬが、この程度では困りはせぬ。むしろ触媒として血を用意する手間が省けたというもの!
「大いなる流動、無垢なる氷刃、我が手に集い、凍てつく刃を穿て」
 華瑞月の言葉に寄り、敵の足止めに使った電流と氷雪が束ねられて一気に冷却された。
 いわゆる超電導現象で、過冷却されている部分に電流が迸る!
 そしてソレは氷の刃となって城壁の上に花を咲かせ、水を伝って他の蟲将へと解き放たれるのだ。
「む。支障が動き出したな。なら俺も行くか。……いけエニシェンラフィス」
 シャナオウはその様子を見て攻勢に出るべき時だと判断した。
 スフィンクスを従者に残る敵を葬る為に進軍を開始したのである。
 威風堂々と薙ぎ払い、僅か二人と一頭の軍勢が蟲将たちを蹴散らしていったのだ!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!

杏・紅花
陸遜サンと戦いたいの。
だから、孫堅サン。ちょーっと、戦いましょ!
明サンと大歓迎の圧かける

雷が地に落ちるのを、龍が空を舞ってるかのようだと思ったのは、いくつのときだっけ
雷、雨、そして巡る生まれ変わるような晴れわたる空
それを齎す龍舞、には至らないけれど
ゆったり御相手、どうぞよろしく

翅のこすれる音は耳障りで
楽(ガク)とは言えないけどまあゼータク言わない
惑わされないように精神集中して
雷の光や落雷による土煙も、残像に利用できたらいい

隙を見て瞬時に肉薄
蹴りあげて一撃離脱

ねえ、戦況不利なら、陸遜サンは出てくるんでしょ
どっかで陸遜サン見てるのなら
出てきなさあーい!!



「出てこないね。まだ味方の危機だと思ってないのかな?」
 少女は友人に声を掛けた。
 返事はない。まるで屍の様だと思ったが……よく見ると少し離れているようだ。
 流石は時間神官、油断も隙も無い。
「まだ圧が足りないのかな。じゃあ私たちで大歓迎の圧を掛けないとね」
 杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は仲間の誰かが援軍に来てくれると信じて戦う事にした。
 それに、これは自分の役目であると思うのだ。
 他に戦いたい相手が居るのに、だからといって今から戦う相手へ牽制のプレッシャーを掛けるだけの戦いを挑ませる。相手が相手にだけにちょっと違う気がする。だからこれは自分の役目だと、紅花は腰を浮かせて踊る様に近づいた。
「陸遜サンと戦いたいの。だから、孫堅サン。ちょーっと、戦いましょ!」
 紅花の言葉は雷鳴に消えていく。
 何故ならば彼女の接近と共に、彼方から稲妻の気配がしたからである。
 戦いたいのは炎の気配何だけどな……と少し残念に思う他はなかった。
『小娘。死に来たのか? それとも仲間が先に死んで貴様だけ辿り着いたのか? 死にたくなければ失せろ』
「そんな筈ないじゃない。どっちも嫌よ」
 戦士の気配に馬首を返して赤い影が戻って来る。
 その後ろに棚引く雷光は、目の前の男が発生させる闘気だ。
 強い、一目でそう判る相手に紅花は息を吞んだが怯えはしなかった。
『そうか、では死ね。生憎と俺は手加減は知らぬのでな』
(「速い……。雷が地に落ちるのを、龍が空を舞ってるかのようだと思ったのは、いくつのときだっけ。雷、雨、そして巡る生まれ変わるような晴れわたる空」)
 紅花はドーンと響く音と主に、自分が空中へと投げ出されたのを感じた。
 走馬灯のように過去の光景が脳裏に浮かぶが、管狐の天が目に見えた瞬間にキック。
 お互いの足と足を打ちあわせ、空中機動を掛けて反転する。クルクルと回転しながら地面に伏せて、低い体勢から奔り出した!
「それを齎す龍舞、には至らないけれど。ゆったり御相手、どうぞよろしく。欢迎──見ててね」
 脳内で加速する思考は音を置き去りにする。
 翅のこすれる耳障りな音が後ろへと消え、楽(ガク)が聞こえないのは寂しいな……と思った時には、蹴り足が相手の頭を捉え、剣が自分の腹を貫くのが見えた。鉤爪で抑えて抜けないようにして、もう一発蹴りを食らわせると抜けて落ちる。
(「アレ……血が足りない? 後で美味しい物食べないと。……ねえ、戦況不利なら、陸遜サンは出てくるんでしょ。どっかで陸遜サン見てるのなら……」)
 意識が飛びそうになるのを感じながら、紅花は必死に繋ぎ留めて蹴りを放っていた。
 なお、彼女が預かり知らぬ事実を一つだけ語ろう。
 陸遜が駆けつける条件の一つは……純粋に時間である。
「出てきなさあーい!!」
 間に合わないならば出てこない、そして……。
 間に合うならば、当初の『予定位置』に攫われるであろう。
 叫ぶ彼女は……赤い壁の向こうで、妙に歓声を上げる呉の兵を見つけた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!


 その時、世界が灼熱に染まった。
 場所は遠く、もし眼だけで見ていれば最初は判らなかっただろう。
 戦場を覆う水の一部が茹で上がり、煮えたぎって蜃気楼すら起こしそうな勢いであった。
 思えばこの戦いには一つの分水嶺が存在する。
 やがて来るナニカと戦いたくなければ速やかに敵を葬る必要がある。
 やがて来るナニカを迎え討ちたいのであれば、時間を掛けておびき寄せる必要がある。
「なんだ? 何が起きている?」
「おらたちの向こうに見えない壁が出来てるぞ?」
「蟲将さまたちが帰って来たのか?」
 ディアボロスたちは狙ったわけではないが、まずは足止め、あるいは時間を掛けて術を行使していった。
 ゆえにこれから起きることは、ある種の必然であったろう。
 ただ……誰もが思わなかった誤算が一つだけ存在した。
 これより現れる『彼』は崩れていく呉軍を守り、立て直すための位置に現われたのだ。
 蟲将たちとディアボロスにとっては意外なほどに優しい事が誤算であった、『彼』は人間を味方として計算していた。
 そして『彼』にとっての誤算は、蟲将たちが人間を無視して突撃してしまった事だ。
 人間という肉壁もまた、蟲将たちを守る盾なのだと説明すれば良かったか? 現に魏はそうして居るのに。
「炎だ! 炎の壁だ!」
「おらたちを炎の壁が守ってくれるぞ!」
「炎の壁が! 赤い壁が! あれは……」
「陸遜様だ!」
 もし、ディアボロスが速攻を掛けて居れば孫堅を倒せていたはずの時間帯。
 その時、陸遜は呉の兵たちを守るためにこそ現れた。
 彼から見れば、後で使うための兵士たちと共に蟲将たちもここに後退している筈の予定であったからだ。
『少々予定と違いますが……間に合ったようですね』
 陸遜は苦笑しながらも赤兎馬と呼ばれる馬を走らせた。
 速度特化したクロノオブジェクトはたちまちの内に孫堅を守るために距離を縮める。
 それは同時に、彼を押し留めなければ孫堅を倒せなくなったという事でもあった。
 誰にとって予定通りであったのか、予定通りでは無かったのか……依然として不明なまま戦いは仕切り直されたのである。
シル・ウィンディア
知将ってことは、戦略とかそういう読みがすごいんだよね
でも、邪魔するなら…
乗り越えさせてもらうよっ!

左手に創世の小剣を持って、ダッシュで接敵して
すれ違いざまに斬撃を繰り出して、そのまま離脱っ!
その後は、世界樹の翼type.Cからの誘導弾で牽制を行うよ
まぁ、これで戦闘スタイルをごまかせるとは思わないけど…

本命は、高速詠唱で隙をできるだけ減らしてから…
全力魔法での六芒星精霊収束砲!!
弱点とか隙とか…
そんなの知らないっ!
わたしは、これで駆け抜けてきたんだ
だから、あなたにもこれで挑むよっ!

…さぁ、全部持っていけーーっ!!

これだけで何とかなるとは思ってないよ
でも、少しは、効いてくれたらいいけどね


杏・紅花
いったあ〜……
でも、戦いたいなあ、陸遜サン
血が!足りないけど!(ばたーん)


「あたし」が倒れたら、ネメシスの「アタシ」が目覚めて交代、後退、陸遜に向かう
(見た目はネメシスイラスト参照、口調が変化します)

莫迦な小娘。
でもアタシだって死ぬのはもうごめんだもの
陸遜だっけ?
とりあえずアタシの身体でもあるものを傷つけた腹いせはアナタにするわ

嫌がらせに痺れさせて動きにぶらせてやるわよ
甘い香りにどうぞ我を忘れて
痺れさせたらアタシはもう用はないわ
これ以上この身体を傷つける訳にいかないし
あとはほかの人が好きにすればいい


(むにゃむにゃ)
(夢の中で戦ってるきぶん)
みんな〜…!やっちゃえ〜…!


平良・明
言葉違いというのはどうにも度し難いものです
蟲将も言葉を使う限り、逃れ得ない苦しみ
すこしだけ同情してしまいそうです

それもまた、言葉違い
歴史侵略者と復讐者に語り合う言葉は無し
どうぞ本日もお帰り下さい

ふわりと宙を舞い
陸遜へ向かい落下して
タイミングを合わせて全力の蹴り

反撃には「斥力」でお互い弾き飛ばして一撃離脱
何度でも、何度でも、仕切り直しです



「知将ってことは、戦略とかそういう読みがすごいんだよね」
「まあ、そうですね」
 シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が首を傾げると平良・明(時折の旅行者・g03461)は頷いた。
 少し意味は違うが読みが鋭くとも、当たらなければどうと言う事はない。
「本来であれば陸遜の指示は当たっていたでしょう。言葉違いというのはどうにも度し難いものです。蟲将も言葉を使う限り、逃れ得ない苦しみ」
 呉のおびき寄せ作戦が成功した時は勿論の事……。
 魏が動かない場合やディアボロスする時は、後方で再編成して陸遜が逆襲に手を貸す予定だろう。
 しかし実際には蟲将たちは自分達だけ居れば良いと一般兵を無視したし、かといって兵は肉壁だからと言えば……多分、騎馬兵なのに一般兵の後ろに隠れていたと思うのだ。その辺りの可能性を考えると、本当に言葉は難しい。
「すこしだけ同情してしまいそうです。それもまた、言葉違い。ですが歴史侵略者と復讐者に語り合う言葉は無し。どうぞ本日もお帰り下さい」
 そう言って明は戦場に現われた陸遜を見つめ、彼方で荒い息を吐く仲間へ視線を流す。
 白い装束を流れる血でいつも以上に赤く染めている。
「いったあ? ……でも、戦いたいなあ、陸遜サン」
 杏・紅花(金蚕蠱・g00365)は厳しい戦いの末、腹を貫かれて血を流していた。
 雷で焼かれているのでドクドクと派手には流れないが、だからこそ筋肉で引き締め布で縛ったとしても塞がってはくれない。
「血が! 足りないけど! みんなと……」
 そこまで口にしたところでバタンと倒れるのを感じる。
 意識が売れ始め『ここまでなの? あー悔しいな』と思うよりも先に、意識が変容して心の仲がモゾモゾする自分を感じた。未成年なのでお酒を飲んだことはないが、酔っぱらうというのはこんな感じだろうか?
「助けなくていいの? 同じ旅団の人だよね?」
「ディアボロスにとってソレはコインのようなモノ。おもてと、うら。いつものように、どこかで起きる事」
 シルは明の言葉に首を傾げない。明もシルの言葉に頷かない。
 ディアボロスはそれほど弱くはない。倒れたからと子供の様に手は貸さない。
 そっと見守る青年は、保護者だとしたら厳しい方なのかもしれない。でも仲間であるとしたら、一々手を差し伸べず、立ち上がると信頼してくれる方がありがたい。
「……莫迦な小娘。でもアタシだって死ぬのはもうごめんだもの」
 ここで紅花がムクリと起き上がる。
 内側から花開くように艶やかな笑みを浮かべ、装束を染めていった紅色を吸収して傷を僅かに塞いでいった。そして口元の血に小指を当て、唇に紅を引いて鮮やかに笑う。

 ディアボロス達が明確な殺意と闘志を固めた頃……。
 陸遜もまた呉の兵たちを立て直して後方へと下げ、アヴァタール級を救うべく前線へと出撃した。
『呉の尊父を守る為、何より勝利の為に。貴方達には引いていただきます』
「それはこちらも同じこと! 邪魔するなら……乗り越えさせてもらうよっ!」
 赤兎馬により瞬時に出て来たところへ、シルは小剣を翻して走り込む。
 二歩・三歩と進むうちに宙を駆け出して、天を翔けながらすれ違いざまに斬撃を浴びせる。
 これに対して陸遜は剣を合わせて受け流しつつ、手には炎を宿してシルが去り際に放った魔力を迎撃していった。ドンドンと撃ち込まれていく誘導弾を、サっと一振りした炎で焼気払う。
「まぁ、パラドクスを使ってないし牽制ってのはバレてるよね。……さて、これで戦闘スタイルをごまかせるとは思わないけど……」
 シルは片手に小剣、片手に杖を持つ魔法戦士スタイルで攻めてみた。
 しかしあくまで牽制、本命は別にある。陸遜の対応力を試し同時にこちらの本命を隠し通すため。仕掛けるその時まで魔力の高まりを抑えながら好機を待った。
「陸遜だっけ? とりあえずアタシの身体でもあるものを傷つけた腹いせはアナタにするわ」
『どうぞ。呉の尊父が行いは、全ての呉の将兵が引き継ぐものです』
 例え名前を奪っただけの、それも部下のアヴァタールであろうとも陸遜は貴び下にはおかない。
 いつも紅花ならば友人の事を思ってクラリと頭痛を覚えそうなものだが、今日の彼女は一味違う。口の中に残る血の味を増幅しながら、笑って『あ、そう』と仕掛け始めた。
「じゃ、そうさせてもらうわ」
 紅花は投げキッスで含んだ血に毒を載せて放った。
 仙懴香の清新で甘やかな薫りを漂わせているが、その中には体の自由を奪う成分が含まれている。
 花香るような艶やかな笑み、その甘い香りにどうぞ我を忘れてくださいな。
『申し訳ありませんがこれでも妻のある者。誘惑に負けるわけには参りません』
 陸遜は己ごと焼くような炎で、周囲に漂った甘い香りを焼き払った。
 風上に移動して香りを無効化するのではなく、炎によって風を起こして焼きながら吹き払うのだ。
「ワォ! でも。、アタシにだけ夢中に成ったら駄目よ? 再見!」
 だが紅花もその程度の対応力は理解している。
 仲間が動く隙を作る為の一手に過ぎなかった。傷付いた体でもあり、一時的に主導権を握った彼女の一部分。ならばこれ以上傷付けさせまいと、炎から逃れるように間合いを空ける。いや、仲間が飛び込むための隙間を空けたといおうか。後はほかの人が好きにすればいい!
「と言う訳で好きにさせていただきます」
『どうぞ。男子は軽々に言葉を翻さぬものです。もっとも必要ならば話は別ですけどね』
 明はここで割って入り、仲間と入違う様に飛び蹴りを放った!
 剣で受け止められた瞬間に斥力で反発し、跳ね飛ぶと今度は地面へ反重力として機能させて瞬時に戻って来る。ここで回し蹴り気味に食らわせて、引力も同時に使い加速させた!
「自体は全て、おもてうら。表が出ようと裏が出ようと、それは結果に過ぎません。ならば何度でもコインを弾くだけの事。いえ、果たしてコインは弾かれたのでしょうか」
『神は骰子を振りませんよ。私にとっての神は水神ではありますが』
 引力と斥力を利用した明の猛攻に対して、陸遜は何度でも弾いて見せた。
 そこに明が使いこなすという理論があるのであれば、方策があるはずだと、無ければ次までに組み立てれば良いと少しずつ工夫して防いでいく。二度目は更に、三度目はもっともっと。流石は陸遜、武技は得手ではないのに中々だ。いや、これもまた知略のなせる業なのか?
「と言う訳で注意してください。この人は平気で対応してきますので。弱点とかあったら大変です」
「弱点とか隙とか……。そんなの知らないっ! わたしは、これで駆け抜けてきたんだ。だから陸遜、あなたにもこれで挑むよっ!」
 ……さぁ、全部持っていけーーっ!!
 明が繰り返す宙の舞踏の中で、シルはそれを貫くように飛び込んで来た。
 全魔力を一点に集中させて、しかも白兵戦だと思わせるために零距離で放つ!
 その様子に夢見る乙女の紅花は『みんな? ……! やっちゃえ? ……!』と心の中で応援していた。きっと夢の中で彼女も戦っているのだろう。
『恐ろしい威力ですね。しかし食らうと判って居ればどうと言う事はありません』
「これだけで何とかなるとは思ってないよ。でも少しは、効いてくれたかな?」
 そして陸遜は剣を代償にその一撃を防いだ。
 明の強烈な蹴りを防ぎ続けていたこともあり、剣は中ほどから折れて居たという
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【グロリアス】LV1が発生!

大和・恭弥 (サポート)
心情
『大切な人たちは自分で護りたい。ただ、それだけなんだ』
人間のカースブレイド×クダギツネ、15歳男です
口調は(俺、~さん、だ、だな、だろう、なのか?)、仲間には丁寧語です
敵には 藍雪花染(俺、お前、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)

武器は妖刀『藍雪花染』
かつて悔いや悲哀、絶望を喰って糧にしていましたが、
今は使い手により救いのため使われる刀です。
抜刀した瞬間に呪詛が解放、無念の想いが力となります。

クダギツネの晴彦は隠密行動が得意で、時には晴彦と連携して攻撃したり、仲間の援護を行います。

パラドクスは指定した物をどれでも使用可能。
公序良俗に反することはいたしません。アドリブ・連携はお任せです


無堂・理央
蜀の関羽ばかり戦ってて、陸遜とは一度もやり合ってなかったね。
彼に譲られた赤兎馬の力も見たいし、一手ご教授願おうかな?


無双馬『クロフサ』に騎乗して参戦だよ。
陸遜見たさのポッと出だけど、戦う以上は気を引き締めていくよ。
火計への対策は正直思い付かないし、全力で投げ捨てる。
ボク達が出来る事は全速力で駆ける位だし、真っ直ぐ突っ込んでぶっとばーす。
炎が戦場に回る前に必要なら炎の壁を突っ切ってでも最大速度で陸遜との間合いを詰めて、馬上槍の一撃を放つ。
今回は防御や追撃を考えずに一撃に全てを込める!
一撃を放ったらそのまま最大速で離脱して、炎に巻かれないようにするよ。

対陸遜戦を行う他の人とは可能な範囲で連携する。



「蜀の関羽ばかり戦ってて、陸遜とは一度もやり合ってなかったね」
 無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)はこれまでの戦歴を振り返り呟いた。
 どうしても赤兎馬と言えば関羽・呂布というイメージがあるのだが、あくまで兎の様に脚優れたる馬の総称であり他にも居るのだ。関羽が千里馬である赤兎馬に乗るので、従者の周何とかさんが可哀そうだからと九百里走る馬を買ってやったという逸話もあるくらいである(間に合わないので結局担いで追い掛けたそうだが)。
「彼に譲られた赤兎馬の力も見たいし、一手ご教授願おうかな?」
 なにが言いたいかと言うと赤兎馬は増やせるという事だ。
 後には汗血馬と言う優れた馬が繁殖され(史実と浪漫を指摘するならば逆で、こちらが先のはずだが)た程なので、関羽を捉えた後で確保した赤兎馬の一族が居た筈なのだ。それを受け継いだ、優れた将ならば背を許すという事だろう。
「そうか。俺は大切な人たちは自分で護りたい。ただ、それだけなんだ」
 大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)としては参戦の理由は違う。
 牙持たぬ人を守る為、あるいは見知った仲間たちの為に戦うのだ。

 そして見れば戦いの様相が変わろうとしていた。
 ここで前に出ることで陸遜を抑えておくべきだろう。
「行くよクロフサ!」
 理央はいつものように無双馬のクロフサに声を掛けると疾駆した。
 対するは炎を自在威操る男、陸遜だ。
 炎を操る名将だと聞いたが……正直対策は思い付かないので、生兵法では無く自分の信じる手段に頼る事にした。古来、策士を打倒するのはパワーであることが多い。
『真っすぐ駆けて来るだけとは』
「悪いけど、ボクはそれ以外知らないからね!」
 余計な事は全力で投げ捨てて、全力でなすべきことは速力だと傾注した。
 ここは三国志の古代中国であるというならば、騎兵突撃こそが華だろう。ボク来々、理央来々!!
『その意気や良し。ですが間に合いますか?』
「炎が実を焦がすよりも先に駆け抜けて見せる! 必要ならその炎だって操って見せるよ!」
 陸遜が手を掲げると、周辺がボンと燃え広がり始めた。
 その最中を理央は駆け抜け、避ける陸遜に馬上槍を食らわせながら駆け抜けていく。
「仕掛けるならば此処かな、さあ晴彦」
 恭弥は妖刀を抜くと管狐の晴彦に声をかけ、仲間の代わりに戦いを引き継いだ。
 彼自身は走り込んで前に出るが、晴彦は姿を隠して影より穿つ!
「悪いけれどここで下がってもらう」
『そうはいきません。まだまだ孫呉も僕も道半ば。呉の勝利のために戦わねばならぬのです』
 恭弥は呪詛により己の心を吸い上げて、刃の力を強化する。
 かつては悲哀や絶望を食らったこの妖刀も、彼の思いや人々の希望を得てその存在を変えていた。
「はっ!」
『おお!』
 恭弥の振う鋼の刃に対し、陸遜は炎を刃として練り固めた。
 先ほどの仲間が剣を砕いたので、即席の武器と言う訳だ。
「おおっと、ボクも忘れちゃ困るよ」
「合わせる!」
 引き替えして来た理央と連携して、恭弥は人々の無念を刃に宿して振い続けた。
 馬上槍の鋭い一撃が穿たれ、あるいは翻る刃が逆巻く炎の中で何度も交差する。
 爆ぜる炎が、炎の刃が戦場を彩り、中原を赤く紅く染め上げていく。
 こうして戦いは、ようやく半ばに達しようとしていた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【腐食】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!

喩・嘉
【鳳】
ついに来たか、陸遜
お前を待っていた
次の戦いでお前に引導を渡すために
ここで王手をかけてやる

陸遜とは今まで幾度か戦ってきたが
見切られないように新技を披露してやろう

「如法暗計」を使用
辺りを地から生み出した闇に沈める
俺自身を囮にしながら、放った間者の幻影に死角から攻撃させる

戦いながら【セルフクラフト】で適宜障害物を作成し、赤兎馬の足を止めたり
攻撃を避けるための壁にする

※アドリブ歓迎


守都・幸児
【鳳】
孫堅に陸遜か
どっちもいい将だってことは知ってる
こいつはまた手強そうな組み合わせだな
さあ、俺は皆と一緒に陸遜に挑むとするか

陸遜の「知将の策略」は、避けるのが難しそうだ
なら、喜んで受けてやるぞ
喩嘉の間者の幻影に続いて【不意打ち】させてもらうかな
暗いのは苦手だが
喩嘉が作った闇なら、なんでかあんまり怖くねえ

俺が使う技は「建」
藍鬼拐で陸遜に殴りかかり
攻撃を受ける瞬間、闇の盾を作って受け止める
そのまま陸遜の攻撃を反射して
同じ攻撃を返してやるよ
当たりゃいいってもんじゃねえぞ、陸遜

皆が戦いやすいように
残留効果を借りて【温熱適応】も発動させとく
火計で燃えた戦場は【水源】で少しでも消火して足場を作っておくぞ


フラフィ・デュール (サポート)
『ボクに撃たれたい奴から出ておいで!』
人間のレジスタンス諜報員×戦列歩兵、10歳の女です。
普段の口調は「調子乗りガンナー(ボク、~君、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」
真剣な時は「任務遂行中(自分、あなた、~さん、だ、だな、だろう、なのか?)」

基本的には自信家な性格ですが、卑怯な手や逃げることも必要に応じては躊躇なく行います
二丁拳銃での早撃ち、乱れ打ちが得意です

パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「ついに来たか、陸遜」
「孫堅に陸遜か。どっちもいい将だってことは知ってる、こいつはまた手強そうな組み合わせだな」
 喩・嘉(瑞鳳・g01517)と守都・幸児(迷子鬼・g03876)は仲間の作った隙を衝く為に現れた。
 戦場を赤兎馬で駆け回る陸遜を捕捉し、自在にはさせず固定させる為だ。
 丁度陸遜は剣を失い、やろうと思えば孫堅を強襲できるタイミングであったが……。
「お前を待っていた。次の戦いでお前に引導を渡すためにここで王手をかけてやる」
 喩嘉たちにとってこの戦いは望んだ局面だ。
 対抗しえないならまだしも、周囲に水の結界を張って何とかできる状態。
 撤退させる為だけにアヴァタール級を討つつもりなどなかったのである。
「さあ、皆で一緒に陸遜に挑むとするか」
「ああ、奴とは今まで幾度か戦ってきたが、見切られないように新技を披露してやろう」
 今回はかねてより仕込みをしてきた、あるいは打つ手を変える用意をしてきた。
 幸児も喩嘉も新たな策を用意する。
「ボクは援護すればいいんだね? でも倒しちゃってもいいんでしょ?」
「おうおう、構わねえぞ。手加減するよかそっちの方が俺ら好みだ」
 フラフィ・デュール(メトロポリタンガンナー・g00977)が銃でテンガロンハットを持ち上げながら尋ねると、幸児は笑って背中を叩く。
 とはいえ鬼の剛力ではなく、ソっと触れる優しさがあった。
 あくまで景気付け、イザ強敵と戦う前に皆で笑っておこうという気づかいだ。

 そして態勢を立て直し、部下を呼んだ陸遜に一同は相対して戦い始める。
「ボクに撃たれたい奴から出ておいで!」
『臆する必要はありません。突撃です』
 まずは援護役のフラフィが銃をバンバカぶっ放して宣戦布告。
 陸遜が呼び寄せた精鋭部隊を抑え、仲間達に突破口を開こうと二丁拳銃を駆使して戦う。
「さえ、本来ならば戦場では間に合わぬ策ではあるが……」
 喩嘉は1m平方の障害物を呼び出した。
 仲間にも頼んで同時に幾つか用意し、盾とすることで戦場に隙間を作る。
「……夜が来る。闇に紛れ、使命を果たせ。幸児、終わらないこの夜から目を反らすな」
 喩嘉は墓石の様に並び立つ障害物の影に進み、赤兎馬が走り回れないように……。
 という工夫を凝らしたようにみせ、自分自身を囮にした。
 実際にはその影を用い、己と言う囮に隠して間者を呼び寄せたのだ。この石はただの障害物にあらず、現代社会で見た摩天楼。ビル影に潜む人々を思い起こさせる結界であり、心象風景である。
「ああ、偽りに満ちたこのおかしな時間を止めてやろうぜ! 喩嘉!」
 幸児は喩嘉が造りがした光景の中に突き進み、間者たちに紛れて戦いを挑んだ。
 力では数に押される、技では炎に巻かれる。
 ならば知恵を駆使して戦おう。軍師相手に負けるのは当然、だがそんな事は最初から判っているのだ。知恵比べは喩嘉に任せることで、自身はあえて罠の中に踏み込んでいく!
「行け」
「避けるのは難しいよな。なら、喜んで受けてやるぞ」
 喩嘉は周囲に張った水の結界を起動させ、炎に対抗しながら視線を塞いだ。
 その陰に潜む間者たちと共に歩み出た幸児は、対抗して配置された兵士や腕自慢を抑えに掛かる。
 時折に陸遜自身が前に出て戦うが、相手の方が上なのは承知の上だ。いつもが双であるように恐れもしないが、今回ばかりは相手の方が一枚も二枚も上である事を前提に、あえて喰らって受け止めて、それでも前に出たのだ!
「暗いのは苦手だが、喩嘉が作った闇なら、なんでかあんまり怖くねえ」
 幸児の心には日差しが挿している。
 以前に戦った恐ろしい相手に、喩嘉が手を貸してくれたことは記憶に新しい。
 だから壊れないことだけが自慢の拐を握り、相手の力で腕が砕かれ、鬼の血が溢れることを前提にして戦い続けた!
「断ちて、絶ちて、立ち昇れ。青ざめた日はもう来ねえ! 何時までも続く夜なんてねえ、いつか明けるんだ!」
「強過ぎる光は遮ればいい、暗過ぎる場所なら照らせば良い。人生は重い荷物を背負いたる如しと言うが……何、そんな物は仲間と共に、友と共に、同じ道を行く朋と共に分け合えばよいのだ」
 二人は障害物を盾に戦い、己を囮に伏兵で、あるいは仲間と共に戦い抜いた。
 重要なのはここで圧倒する事ではない。
 確実に追い詰めて、回り込んだ仲間と共に包囲網を築いて追い込むことである。
「ガンガン行くよ!」
『……しまった。時間稼ぎですか。しかし尊父は今だ無事?』
 フラフィも参加して果敢に攻め立てる中、陸遜は事態に気が付いた。
 此処までの事が仕込みであるとするならば、何かしらの策謀があるはずなのだ。
「判んねえだろうな……あいつじゃねえ、だからと言って……」
「そうだ。俺たちの狙いは奴ではない、お前ではない。だが、お前ではない……お前なのだ」
 その時、包囲網が完成した。
 狙うべきは縦に横に、幾重にも積み重なる時間軸。
 時の流れは縦に流れる川の様であり、複数に並行して跨る川の様でもある。
「来たわね……予定とは違ったかも知れないけど私には予定通りよっ!」
 何処かで聞いた少女の声が鳴り響く!
 ああ、そうだ。その声は何処かで聞いた……。
 時の川を越えて巡る因果がやって来る!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!

孫・リア
来たわね……予定とは違ったかも知れないけど私には予定通りよっ!
(心の中で「あとDVとか本当のあの人はしないからねっ!」とか思ってる)

皆と連携して行くわよ、最後まで油断なんてしないから……!


皆の攻撃が続いたらいくらあの人でも隙がでる!そこを【捨て身の一撃】で 『乱舞』を叩き込むわよ!
私がこんなに必死なのも理解できないでしょうね……!
こっちは大切な人の名前も顔も性格も奪われたのよ!

【アドリブ歓迎】


吉祥天・華瑞月
心情
こうなることは想定していなんしたよ
わっちは、アレと対立したことはありんせんが
資料は見ておりんしたし
奴の情報収集も兼ねておるんざんしょうな

しかし、なんとう云う熱でござうんすか
ふむ、わっちはサポートにまわりんしかね

奴との闘いを望む彼等の邪魔にならぬように
攻撃をするのでありんし

奴は火、なら…氷かのう
風、いや火を煽ってしまいんす
氷、砂、光…雷

あとは天候予測とかして
氷を炎で溶かして雨でも降らせればいいんしょうか

あとは…
砂を水で固めて結界中で囲えば足場にするとかでござんすかね?

あとはその場に臨機応変に
術を構築するのでささんす

アドリブ連携はお任せしんす



「やっと、やっとここまでこれた……」
 時の川を越え、失われた故郷の大陸へやって来た。
 この中原の地で『彼』と再会した。正確には彼にそっくりな別人。
(「これであの人を傷つけたり傷つけられたりも最後。ううん、あと一回かな? でもでも、DVとか本当のあの人はしないからねっ! 私も逆DVしないし!」)
 孫・リア(勇武と炎を胸に秘めて・g03550)はここまでやって来たのだ。
 その途中で何度も止まりそうになった。あの人にそっくりな彼は、自分の事を知らないようで……女将を助けに来たりしたらどうしようかと思ったが、幸いにもそんなことは無くて良かったと思ってみたり。あー……そういうのはもうよいのだ、考えない様にしよう(あの人は他人あの人は他人あの人は他人)。
「最後まで油断なんてしないから……!」
 リアは己の乙女チックな部分にケリ付け、決着をつけるための最後の一歩に踏み出すことにした。
 ここに至るまでに友人たちと戦った日々の為にも!
「こうなることは想定していなんしたよ。わっちは、アレと対立したことはありんせんが……」
 そんな思いを知ってか知らずか、吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)はサポートに徹することにした。
「資料は見ておりんしたし、奴の情報収集も兼ねておるんざんしょうな」
 しかし、なんとう云う熱であろうか。
 陸遜が放つ炎もだが、必ず追い詰めてやろう、そのためには何度でも立ち上がろうとするディアボロスの仲間達。その熱意には頭が下がる思いだ。
『あなた方とばかり関わっている余裕はありません。魏を倒し、呉の旗を立てるためにも……』
「奴は火、なら……氷かのう。とはいえそのまま放てば掻き消えしまいんす」
 単純に氷では駄目、では風で吹き払おうとしたが、火を煽ってしまうと華瑞月は思い直した。
 陸遜が放つ炎の壁に対し、天に雲を呼び嵐を起こし稲妻を降らせていく。
 そして最後には氷の世界で対抗しようとしたのだ。順番に扱う事で徐々に冷気の強さを高め、炎を退けてから戦うために。
「後は砂を水で固めて兵を囲えば……足場にするとかでござんす」
「ありがと! いくわよ! 退きなさいお前たち!」
 華瑞月が砂を操り、仲間が用意した障害物も使って道を作る。
 複数建てられた障害物をさらに増やすことで、陸遜が呼び寄せている兵士たちの邪魔をしながらリアは迫る!
「私がこんなに必死なのも理解できないでしょうね……!」
『……』
「……っ!」
 こっちは大切な人の名前も顔も性格も奪われたのよ!
 そう叫びたくなるリアに対し、陸遜はふうわりと微笑んで手を掲げた。
 何か言いたげであったが、口をつぐんで兵士たちに矢を撃たせ、槍で囲んで終わらせようとする。槍衾の中を突き進み、血を吐き出す思いで……実際に傷付いて血を流しながら陸遜に挑むのだ。
(「でも、覚えて居たらどうしよう。私では無い私を追い求め、私の妻を返してくれと言われたらどうしよう」)
 リアを殺すのに武装は要らぬ。
 そう言われたら心が死にそうな気がするが、不思議と陸遜はそんな嘘を並べ立てて攻撃などはしなかった。
 きっとそういうのは男らしくないとか、格好良くないとかではなく……単純に優しい人なので、武力で片を付けるべきだと、将であれば兵を操って倒すべきだと精鋭部隊をぶつけて来るに違いない。
「敵陣に穴を空けるといたしんしょう。……あらゆる現象の根源にある心、あまねく心を一つにすること、それ即ち……」
 後少しか? 華瑞月はそう判断して陸遜の周辺へ援護の一撃を放つ。
 これまで用意した全ての属性を束ね、創世の光を……。
 凄まじき光を、槍の形状に押し固めて投げつけたのだ。槍衾の全てを粉砕しながら踏破して、ディアボロスを抑え込もうとした陸遜の試みを粉砕する。
「行くわよ! これが私の勇武の炎よ! ……偽りの運命なんかに、負けないんだから!」
 リアは炎を呼び出しまとうと、薙刀で敵陣を一掃し槍を構えて飛び出した。
 炎こそは活気の象徴、敵陣をと言うよりも、陸遜の元へ飛び出す勇気を固めて……吶喊した!
『……策。敗れましたか……。仕方ありません。此処は立て直して根本的な解決を図りましょう』
 これまで反撃のみに徹し、呉を守って来た陸遜は撤収することにした。
 迂闊に引く様子を見せれば危険だろう、侮られるだろう。
 しかしあえて毅然と引くことで、次なる策で打倒しようと決意を固めて撤収していった。
「大丈夫でいんし?」
「多分?」
 華瑞月の言葉にリアはふらふらと立ち上がる。
 きっとこの脱力は、血が抜け過ぎたせいだと思い込みながら。
 列車に向かう足取りは、軽くて重い。出迎える友人たちの姿の何とありがたい事だろうか?
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!

フロッシュ・ギルアダー
足止めを、してもらっている間に……【命中率アップ】を信じて、超速ジャンプからの、突撃蹴りをかます!
続けて嵐の異能【JET】で、衝撃波のごとき爆風を、連射して叩きつけるじゃん!
よそ見するな!

移動力が高いなら、それこそハンミョウである、アタシの出番!小回りならこっちに分がある……はず!ジグザグを意識しながら、安全地帯めがけ、ダッシュし続ける!
あるいは早業の連撃で、受け流す!焦るな、学んだ呼吸法を、ここで活かせ。

おー、よーやく気づいた?そーさ、時間稼ぎ、してたんじゃん!
ここから全力疾走!大量の残像を作ってから、パラドクスによる貫通撃を、叩き込む!
風使い、なめるなよ……その音、暴風で緩和して、貫くぜ!


喩・嘉
退いたか、陸遜。これが次につながる大いなる一手になる。

残りは孫堅だけだ
蟲将であっても、お前が良い将であることは知っている
お前の戦い方も
手加減はしない。全力で行くぞ

羽扇をふるい、「幻鶴翼陣」で幻影の兵士を召喚
孫堅の呼び出した兵士たちと直接ぶつける
こいつらの足止めは俺が請け負う
本体へのとどめは任せたぞ

※アドリブ、連携歓迎


守都・幸児
じゃあな、陸遜
またな。
でもって、待たせたなあ孫堅

俺も孫堅のことはけっこう気に入ってる
いい将だよな
だから負けられねえ
さあ、全力で行くぞ

俺は武器を鉄骨に持ち替えてぶん回しながら
正面から派手に突っ込むぞ
【呼吸法】を使って
孫堅の咆哮には咆哮で返す
俺は兵を出せねえが
そいつは喩嘉がやってくれる
俺はただ止まらず突っ走るだけだ
孫堅の翅音に対抗する策として俺が使うのは「黙」
武器を交える瞬間闇を放つ
今回の闇の使い道は目くらましじゃあねえぞ
目的は音を消すことだ
もちろん闇を割く雷が相手だ、ただじゃすまねえだろうが
覚悟の上の【捨て身の一撃】だ
その雷ごと喰らってやるよ
止まらず思いっきり鉄骨を振り抜くぞ

※アドリブ、連携歓迎


平良・明
頭いいと、単純なことがわからなくなったり
逆に阿呆のように、無理をしたりするものです

陸遜は間違いなくその阿呆
この孫堅はどちらでしょう

私は単純にありたいのです
身に闘気を巡らせ
余りの速さに
その姿見えずとも殴る

何かが動けば震えがはしる
衝撃波をそのまま拳にのせてお返しします
無明のフルスイングにぶち当たれ


吉祥天・華瑞月
心情
しかし、なんともハイカラな蟲将でささんすな…
皆の話を聞くに、良き大将とのことでござうんすが

此処が戦乱の世でなければ
どのような人柄なのか知れたかもしれなんし

戦闘
魔力障壁を発動させ
-流転氣-…闘気を纏い
倶利伽羅を防御に徹しさせ
哪吒羅紗…風火輪を装着し
戦闘知識をもってクンフーと
陰陽札と御神刀を持って相手となりんす

見えんじゃろうが
これでもわっちは数多の戦場(刻逆前のことも踏まえて)を
駆け抜けてきたのじゃ…
多少は貴様と渡り合えると思うてりんしよ

いざ、尋常に…参ります

刻神蝶を召喚し目くらましぐらいには使えるかのう?


戦闘アドリブ連携はお任せしなんすよ



「退いたか、陸遜。これが次につながる大いなる一手になる」
 感無量といった風情で喩・嘉(瑞鳳・g01517)は頷いたがそれ以上は何も言わなかった。
 言うべき存在は自分ではなく、ならば目の前の敵を処理するのが役目だと任じたのだ。
「頭いいと、単純なことがわからなくなったり、逆に阿呆のように、無理をしたりするものです」
 平良・明(時折の旅行者・g03461)はしみじみとこれまでの戦いを思い返した。
 阿保とは巨大過ぎて荒唐無稽な存在である宮殿を元とした言葉である。
「陸遜は間違いなくその阿呆」
 そもそも呉の全体戦略が厳しい状況なのだ。
 それを無理して攻め立てて、自分が犠牲に成って戦線を支えれば良いと陸遜が無理していただけのこと。まさしく大き過ぎる苦労であり、背負い切ぬ者をやってしまったのが陸遜という男の優しさだろう。せめて兵士の消耗を切り捨てれば気楽であった物を。
「この孫堅はどちらでしょう」
「どっちでもいいさ。やる事は代わりねえ。……じゃあな、陸遜。またな。でもって、待たせたなあ孫堅」
 明の言葉は一般兵を考慮もしてないアヴァタール級に向けた物だ。
 どちらかと言えば前者に聞こえるが、守都・幸児(迷子鬼・g03876)はあえて気にしないことにした。
 目の前に敵が居るならば全力を振うのが彼であるし、時として将とは部下を非情に扱わねばならぬことを知っているからでもある。
「残りは孫堅だけだ。蟲将であっても良将であることは知っている。その戦い方もな。手加減はしない。全力で行くぞ」
「いい将だよな。だから負けられねえ。さあ、全力で行くぞ」
 孫堅のことはけっこう気に入ってるが、それとこれとは別だ。
 喩嘉と幸児は頷き合うと、既に再開されている戦場へと向かった。

 そこでは激しい打突音と、唸りを上げる剣閃が交錯している!
「うおおお!」
『ぬうん!』
 フロッシュ・ギルアダー(ソニック・ホリック・g00750)は陸遜を他の仲間が足止めしている間に孫堅へと仕掛けた。
 猛烈な勢いで突撃し、超速のジャンプから蹴りをかましている。
 対するは意を持って威をまき散らし、神なる雷を待とう武人であった。
『む。貴様ばかりに手を取られる訳にもいかぬようだな』
「よそ見するな!」
 フロッシュは着地と同時に拳を動かして、立ち上がりながらドンドンと衝撃波を放っていく。
 烈風の拳圧が孫堅へと叩き付けられ、チっと舌打ち交じりに腕を振えば、雷電がそれを切り落とす大気の剣となった。
『貴様……』
「おー、よーやく気づいた?そーさ、時間稼ぎ、してたんじゃん!」
 フロッシュは小刻みに走り抜けながら衝撃波を放ち、ジグザグ機動で騎兵突撃を避けていた。
 強固な姿勢で構成に出ている割りには安全策を取っているのは、全て仲間を待つためだ。
「だが、もう遅せえ!」
 連続で放たれる衝撃波!
 これが格闘漫画であれば負けフラグだが、生憎と世界はそんなに狭くはない。
 フロッシュが立っているのは戦場であり、そこには共に戦う仲間が居るのだから。
『フーアハッハ! 良い! 時此処に至れば些細な事よ。掛かって参れ!』
「おう!」
 そんな思惑であれど孫堅は笑って済ませた。
 雷電を全身から放って広範囲の衝撃波を無力化し、迫る蹴りに剣で対応して見せる。
「しかし、なんともハイカラな蟲将でささんすな……」
 吉祥天・華瑞月(姫神 -ヒメガミ-・g02230)はその様子を眺めながら援護の機会を伺っていた。
 一人でアヴァタール級相手に善戦しているようだし、迂闊に手を出せば近郊を崩すからだ。
「皆の話を聞くに、良き大将とのことでござうんすが。此処が戦乱の世でなければどのような人柄なのか知れたかもしれなんし」
 華瑞月が残念だと思うのは、今が一局面であるという事だ。
 無数の選択肢の果てに下される判断に人格が浮き出てくる。
 その様相を知るには世界はあまりに狭かった。孫堅と言う人格を理解して、どう捉えるかを見るには時間が無さすぎるのだ。
「私は嫌いではありませんけどね。ええ、私は単純にありたいのです」
「そうでありなんすな。ここは戦場、目の前の敵を切って捨てれば十分でありんす」
 いつの間にかこちらに戻って来た明の言葉に、華瑞月は魔力障壁を展開して前に出る。
 もはやここまで来れば迷っている暇などないだろう。
 後は悔いなきように戦うまでだ。
『来たか! 幾らでも来るが良い。江東の水は此処にあり! 我が思うゆえにあるならば……我が兵もまた此処にある! のう、我が精鋭たちよ!』
『『『応!』』』
 孫堅が吠えればそれだけで稲妻が天より落ちる。
 それは足元の水に跳ね返り、ビリビリと侵食しながら誰かの姿を作り上げていった。
 見よ、これこそは江東に孫呉の爪痕を残せし、虎の軍団成り!
「見えんじゃろうが、これでもわっちは数多の戦場を駆け抜けてきたのじゃ……。多少は貴様と渡り合えると思うてりんしよ」
『良い! 今更おやかくいうのは無粋よ! 戦の祀り愉しもうぞ!』
 いざ、尋常に勝負と気勢を挙げる華瑞月の周囲に妖狐の魔力が立ち上り、炎が尻尾の様に巻き起こる。
 足元には仙界由来の車輪が火花を挙げて回転する。それを迎え討つ孫堅指揮下の精鋭たち!
 舞い踊る蝶の如き動き、剣戟と共に交わされる霊符と雷撃が交互する!
「良い頃合いです。そろそろ決着を付けましょう」
 明もその戦いに参戦し、その身に闘気を巡らせて何もないはずの場所を殴りつけた!
 そこにあるは確かな手ごたえと……。
『ひとーつ!』
「いえ、まだまだです」
 凄まじき機動速度で迫る孫堅。
 対する明は切りつけられながらも拳を震わせていた。
 否、震えていたのは空気である。孫堅は気が付かなったが、このタイミングでフロッシュは衝撃波を放つのを止めていたのだ。目にも止まらぬ動きであろうとも、大気が震えれば気が付こう。

 無明のフルスイングが、明を切り裂いて走り抜けようとした孫堅を捉えた。
 叩きつけられた衝撃波と共に、灯と、それらを作り出したナニカを再現しながら孫堅の体を走り抜けたのだ!
「このタイミングだ。行くぞ」
「おう!」
 喩嘉が羽扇を振えば幸児は鉄骨抱えて振り回す。
 まさに大車輪の活躍であろう。
「精鋭部隊か。それもまた良し。しかし戦場は数だよ」
『ぬかせ。数とは心振るわせる仲間の事よ』
 喩嘉の指揮の元、無数の兵が現れて孫堅軍を包囲し始める。
 鶴翼にて相手の動きを止め、遊撃兵が首を狩る為に回されてきた。そこを孫堅は部下を率いて斬り捨て始めたのだ。
「こいつらの足止めは俺が請け負う。本体へのとどめは任せたぞ」
「任せるでありなんし! 剣戟想像、夢想一閃、無心の一太刀……閃け!」
 喩嘉の呼び寄せた幻影の兵士に交じり、華瑞月は神刀を振るい札を貼り付け縦横に振るう。
 孫堅の稲妻は符を焼いて霧散し、その刃が届くまでの時間を稼いだ。
『ぬおおお!!!』
「おおおお! 俺には何も出来ねえ、他視したことは出来ねえ! だが、オレに出来ることもある! ああそうだ……暗い、喰らい、夜が来たぞ」
 幸児は周囲を蝕む雷の中を駆け抜けていた。
 身を焼く稲妻を強固な闇が代わり溶けて護って居る。
 蒸発するのは彼の腕を覆っていたナニカだ。ああ、気が付かなかったがコレは闇だ。闇は雷を喰らって暗い夜になる。
 しかして彼は気が付かなかったが……それは恐怖の象徴なのだ。子供が夜中に箪笥の隅を、窓枠を、欄間を見上げて震える恐怖。ソレから己を守ろうとするのは、恐怖の結晶である。身を守るのではない、心を守るのではない。自分が震えていた過去と決別し……立ち上がろうとする勇気が、敵の攻撃に耐えさせてくれるのだ!
「俺には何も出来ねえ。体がデカイばかりで何も出来ねえ、学もねえ運もねえ、だけど! そうだ、それでも一緒に戦ってくれる仲間がいる!」
「冒険者は段取り八分。最後の武装は仲間と言います。私たちは冒険者ではないのですが、まあ似た様なモノです」
 稲妻を食らう事で相手の動きを止める幸児の向こうで、代わりに明が拳を握っていた。
 光明はそこに有り。誰もが一人で戦う訳ではない。
「そうだ。俺たちはちっぽけだ。だがそれを自覚すれば先がある。知っているか? 江東には無い砂漠と言う物を。砂が集まれば大河よりも大きくなるのだ」
『ハーハッハー! 良かろう、次の生があるならば……その全てを垣間見て、その全てを手に入れてやろうぞ!』
 喩嘉の兵士たちに稲妻の兵たちも数を減らしていく。
 この期に及んで勝てるとは思うまい。しかし孫堅は孫呉の兵は屈強であり、死に恐れを抱かぬという伝説の為にこそ立ち続ける!
『来るか、ワッパ!』
「ガキじゃねえよ! 風使い、なめるなよ……その音、暴風で緩和して、貫くぜ!」
 此処に来てフロッシュは広く浅く、足止めの為に放っていた衝撃波を小さく束ねた。
 衝撃波の槍が残像の中から本体を目指し貫くのだ!
「わっちらの勝利でありなんし……」
 華瑞月は絶ったまま倒れる孫堅を見て、仲間たちの代わりに勝利を祝うのであった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ガードアップ】がLV2になった!

最終結果:成功

完成日2022年04月13日

大戦乱、許昌の戦い:呉

 合肥で行われた魏軍と呉軍の戦いは、ディアボロスの介入によって双方ともに大きな打撃を受ける結果となりました。
 魏軍が撤退した事で、呉軍が合肥を制圧する事になりましたが、勝利とは程遠い状況なのは間違いありません。
 しかし、呉軍は、ジェネラル級『気炎の知将・陸遜』を大都督(全軍の指揮官)とし、魏の首都である『許昌』への進軍を開始したのです。

 これは、蜀の『関羽』軍が樊城周辺を既に制圧しており、呉・蜀の連合による許昌攻めが可能であるという判断であると思われます。

 魏軍は、この蜀と呉の侵攻を、華北から動員した大兵力で迎え撃とうとしています。
 このままでは『大戦乱・許昌の戦い』によって、数十万人の一般人が死亡し、その死体を苗床として、数えきれない数の蟲将が生み出されてしまうでしょう。

 この大戦乱は、許昌を陥落させるか、攻め込んだ呉と蜀の軍勢を撤退させれば終結させることができます。

 許昌を陥落させる場合は、数十万の魏軍を壊滅させた上で、許昌の住人の多くを犠牲にし、更に、魏王曹操を筆頭とする魏の主力を討ち取る必要があり、現実的ではありません。

 そのため、許昌に攻め寄せる『陸遜』率いる呉軍を撤退させる事が重要となります。
 呉の陸遜は、火計を得意とする武将で、彼一人で数万の兵士を焼き殺す事が可能です。
 陸遜が戦場に出てきた場合は、一般人に対して火計を使わせないよう、立ち回る要があるかもしれません。

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🔒
#大戦乱群蟲三国志
🔒
#大戦乱、許昌の戦い:呉
🔒
#気炎の知将・陸遜
🔒
#呉


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選択肢『乱戦の戦場』のルール

 一般人の兵士同士が大規模な戦闘をしている場に乱入します。  戦場では、どちらか片方、あるいは、双方の一般人の兵士の命を守りつつ、戦いが激化しないようにコントロールしてください。
 事件の解決には直接影響しませんが、一般人同士の戦闘の勝敗に影響を与えたり、双方の死傷者の数を減らすことが出来ます。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『許昌の戦い、陸遜の来襲』のルール

『気炎の知将・陸遜』は、呉を代表するジェネラル級の蟲将であり、『大戦乱、許昌の戦い』では、軍勢の先頭に立って許昌に攻め入っています。
 陸遜は、自軍の蟲将が危機に陥った場合に駆け付け、戦線を維持できるように救援を行ないます。
 陸遜の救援が行われる前に、指揮官の蟲将を撃破して撤退する事ができれば、この選択肢をクリアする必要はありません。
 陸遜の来襲が発生した場合、その状況がリプレイで描写されます。
 他の選択肢でのリプレイで、陸遜の来襲が発生するまで、この選択肢のリプレイは執筆されません。

 救援が行われた場合は、陸遜に戦闘を仕掛けつつ、隙をついて、指揮官の蟲将の撃破を目指しましょう。
 指揮官の蟲将を撃破すると、陸遜は、この戦場での敗北を認め、別の戦場へと転戦する為に去っていきます。

 この選択肢では、陸遜を撃破する事は出来ません。
 また、この選択肢をクリアしていなくても、陸遜に隙を作ることが出来たと判定された場合、指揮官の蟲将と戦い、撃破する事も可能です。

『大戦乱、許昌の戦い』の終結時に、4シナリオ以上で『許昌の戦い、陸遜の来襲』の選択肢をクリアしていた場合、陸遜との決戦を行う事が可能になります。

 戦場に現れた際に、陸遜が使用する攻撃は以下の通りです。これ以上の情報は分かっていません。
==========================
・精鋭号令(POW)
 呉の精鋭部隊の影を召喚し、号令と共に攻撃を行わせます。
・極焔火計(SPD)
 灼熱の炎を生み出し戦場を炎に包み燃やし尽くします。
・知将の策略(WIZ)
 敵対する相手の戦い方や癖を瞬時に記憶し、その弱点を突くような攻撃を行います。
==========================


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾騎乗するトループス『呉軍鋭蜂兵』のルール

 馬などに騎乗したトループス級のクロノヴェーダです。
 騎乗する事で、高い移動速度と、人馬一体の戦闘を行なうことが出来ますが、総合的な戦闘力は通常と大きく変わりません。
 騎乗した敵に対応した戦い方を工夫すれば、有利に戦う事が可能でしょう。
 詳細は、オープニングやリプレイで確認してください。

※補足
 騎乗している馬などを狙って攻撃しても、ダメージはクロノヴェーダ本体が引き受ける為、個別に撃破する事は出来ないようです。
 また、クロノヴェーダを撃破すると、騎乗していた馬などは消滅してしまいます。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿騎乗するアヴァタール『江東の虎・孫堅』のルール

 馬などに騎乗したアヴァタール級のクロノヴェーダです。
 騎乗する事で、高い移動速度と、人馬一体の戦闘を行なうことが出来ますが、総合的な戦闘力は通常と大きく変わりません。
 騎乗した敵に対応した戦い方を工夫すれば、有利に戦う事が可能でしょう。
 詳細は、オープニングやリプレイで確認してください。

※補足
 騎乗している馬などを狙って攻撃しても、ダメージはクロノヴェーダ本体が引き受ける為、個別に撃破する事は出来ないようです。
 また、クロノヴェーダを撃破すると、騎乗していた馬などは消滅してしまいます。


 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「孫・リア」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。