リプレイ
瀧夜盛・五月姫
革命や食糧難で、昏く冷たい海、逃げてきた、ニコライさんやソーヤさん、クレスタさん、そして名は知らぬ男性も、姫のこと、覚えてる?
……ん、排斥力。うん、しかたない。しかたない、ね。さみしくは、ない。
聞かせて。あなた達、ここ、きてからの、話、そして、気になっている事の話、を。
姫は、【勝利の凱歌】をつかって、皆を鼓舞、するよ。
帰りたいなら、姫たちは、お手伝い、する、よ。
もちろん、皆、とまではいわない。だけど、勇気ある一歩、なければ、あなた達、いつまでも家族の所、まして、祖国、帰れない。
大丈夫、姫たち、信用してくれるなら、絶対、護る。
それが姫とあなた達、約束。
今度は、排斥力、忘れさせられたく、ない、ね。
エレオノーラ・アーベントロート
ごきげんよう。皆様お揃いでして?
まさかとは思いますけれど、わたくしの顔を忘れた……なんてことはございませんわよね?
思い出していただけたらお話しましょうか。
それで? なんでも面白い夢を見たという話でしたけれど。
あなたたちの大半は革命から逃げてきた、という話でしたけれど、迎えに来る方に心当たりはありまして?
どちらにせよ、帰りたいというのであれば止めはしませんし、お手伝いしても構いませんわ。ちょうど今、いい感じの船が手に入るツテがありますのよ。
今帰るならば連れて行って差し上げられますわよ?
そうそう。ただし、なのですけれど。
ちょっとだけ荒事になりますから、その時はじっとしておいてくださいませ。うふふ。
天夜・理星
曖昧な記憶の回復の促進に絞って、それ以外のやることは他の復讐者を頼ろう。
アタシたちは復讐者です、ってまずは自己紹介。
前にロシアから海に漂流していたあなたたちを助けたんだ。
そして今、海へ向かいたいその意志に応える為に、また戻ってきたよ♪
以上で復讐者関連の記憶が戻りそうなら、感情の波を伝わらせて友達催眠で落ち着いてもらうことで証明にしよう。
上手く行ったら、聞き上手の友達みたいな感じで、夢のお話を聴くよ。本当になんでも、ね。
焦らずゆっくり、急がせないように、を重視しよう。怖い思いをさせないで、寄り添ってあげるのが王様の務めってもんでしょ?
大丈夫、アタシたちがついてる。
何度でも、不安を消してあげよう。
アルラトゥ・クリム
あの時の(独露国境作戦・吸血鬼を救助せよ!)カップルさん
二人で何とか頑張れてるかな…
二人が参加中の集会に(現代風だけど)暖かいボルシチを差し入れて話を聞く
実は、ドイツに潜伏中の吸血鬼さん達が
仲間が迎えに来る夢を見たって聞いたんだけど…
それが本当なら、貴方達は帰りたい?帰りたくない?
今ここで、帰るって決断できるなら。私達も手伝えるけど…どうする?
ただ…確実に、皆が此方に来た時みたいな荒事になるし
『迎え』自体も、偽物や嘘の可能性もあるから…
その人達を信用できるって、私達にも確信できる迄。皆静かに隠れてて欲しいんだ
大丈夫、皆ちゃんと護ってみせる。私達は、最後の希望だからね。
※アドリブ&絡み連携OK
フィーナ・ユグドラシア
ロシアの夢ですか。以前お会いしたお三方もその夢を見たのでしょうか?
ともかく、吸血鬼の方々にはまず挨拶を。どんな時でも礼節は忘れずにです。それから自分達の素性を話し、皆様のロシアへの帰還を手伝いに来た旨を伝えます。
次に近況を伺ってから、「どんな夢を見たのか」と「皆様の中で帰還したい人達がどれだけ居るか」を確認します。
向こうに渡る手段は此方で用意出来ますが、もし同行させて頂けるなら、「私達が貴方達を命の危険から守る事」とそのために「彼方の人達と接触したら、彼らが友好的あるいは信頼出来る人達か教えて欲しい事」、「もし戦闘になったら、こちらの誘導に従って戦場から身を隠して欲しい事」をお願いしてみます。
サティニフィア・ネイバーライト
目的
故郷への想いの強い者を探す
目標
会話を通し故郷への想いをより強くさせる
心情
今まで助けてきた吸血鬼がロシアへの道標に、か
やってた事はちゃんと繋がってたんだな
新宿の皆の想いの強さがアタシ達の戦いを支えてきたのは紛れもない事実だ
皆にも故郷の事をより強く想って貰えるように話すぜ
会話
情報から吸血鬼コミュニティに顔をだし最近夢の話を頻りにし合ってんな、と情報屋らしく話し掛ける
故郷から離れた土地でしかも迫害され息を殺して生きるのは辛ぇだろ?
思い出してくれ、アタシ達ならこの地で助けた様に故郷でお前達を迫害した奴らへ対抗する事が出来る
先ずは渡れなくちゃ始まらねぇ
より多くの同胞を助ける為に故郷へ案内してくれ
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
ミハイルとソーヤは無事に潜伏できているかしら…
それは兎も角、存在が忘却された神様なんて悲惨の一言ね
私達の事を思い出してもらわないと
こんにちわ、吸血鬼の皆
貴方達は海を越えてこの国に亡命したけれど…
どうやって渡って来たか覚えているかしら?
碌な船も無く、寒い北の海に放り出されて…
【熱波の支配者】を使用
多くの吸血鬼が救助の際に体験した“暖かさ”を再現し、彼らの記憶を刺激
ええ、私達はディアボロス
貴方達を助ける為に再び参上したわ
故郷に帰りたい人がいるならロシアの事を知りたい私達にも渡りに船なの
船の調達などで荒事は避けられないから、その時は指示に従ってもらう
その代わり、絶対に貴方達を守り通してみせるわ
「ごきげんよう。皆様お揃いでして?」
「っ、あなた達は一体……?」
吸血鬼達の会合を訪ねて来たディアボロス達。エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)による突然の挨拶に、彼らは驚きと警戒を向けてくる。
「……ん、排斥力。うん、しかたない。しかたない、ね。さみしくは、ない」
「まさかとは思いますけれど、わたくしの顔を忘れた……なんてことはございませんわよね?」
瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)はその反応に少し気落ちした様子を見せるが、すぐに首を振って、気を取り直す。一方でエレオノーラは、あくまで強気に、自信満々に振る舞う。
「一体何を言って……いや……?」
「こんにちわ、吸血鬼の皆。貴方達は海を越えてこの国に亡命したけれど……どうやって渡って来たか覚えているかしら?」
その姿に一部の吸血鬼達は記憶を刺激され、何かを思い出そうとする素振りを見せる。ツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)はそんな彼らに呼びかけながら【熱波の支配者】を使用し、救助の際に体験した『暖かさ』を、思い出させようとしていく。
「碌な船も無く、寒い北の海に放り出されて……その時、どうやって助けて貰ったか、思い出して……?」
「アタシたちはディアボロス。前にロシアから海に漂流していたあなたたちを助けたんだ」
一部の吸血鬼の困惑は、徐々に他の吸血鬼にも広がっていく。天夜・理星(復讐の王・g02264)がそんな彼らに名乗ると、徐々に困惑が理解の色に変わり始め。
「ディア、ボロス……そうだ、あの時、私達は……」
「そうよ、思い出してくれた? 良かった、存在が忘却された神様なんて悲惨の一言だものね」
神様名乗りは自称だが、それはそれとして胸を撫で下ろすツィルニトラ。記憶が戻って来た吸血鬼達を見て、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は用意した鍋を部屋に持ち込む。
「何はともあれ、元気そうで良かった。とりあえず差し入れを持ってきたから、良ければ食べながら、話そう?」
「あ、はい……ありがとうございます」
かつて助けた吸血鬼――ミハイルとソーヤのカップルを見かけると、そう呼びかけ、ボルシチをよそった皿を渡す。故郷を思わせるその香りに、惹き付けられる吸血鬼達。
「うぅ……懐かしい……」
「いくらでも……とは言わないけど、みんなの分もあるから。良かったら遠慮なく食べて」
それはあくまで現代風なので、厳密に言えば彼らの親しんだボルシチとは違うだろうが……それでも、ドイツの料理に比べれば、遥かに故郷に近い。彼らがロシアを後にしてから長くて3ヶ月と言った所だが、それでも強い郷愁の心を刺激され、一心不乱にスプーンを動かす吸血鬼達。中には、涙を零すものすらいる。
そんな彼らの食事が一通り終わると、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が、名乗りの後に話を再開する。
「皆さん。最近はどのように過ごされていますか?」
「……正直、参っています。ロシアから出れば、幸せになれる……なんてのが、甘えだったと思い知らされて」
近況を聞かれると、それに深い溜息を漏らして答えるミハイル。多かれ少なかれ、他の吸血鬼達も同じ考えのようで、ボルシチで里心を刺激された事も有り、素直に故郷への思いを語る。
この場に集まっているのはディアボロスが助けた吸血鬼の一部のようだ。全員と言う訳ではないが、この場にいない者についても、捕まったり殺されたり、と言った話は聞かないと言う……その噂を確かめるだけでも、どれだけの労力を費やしたのやら。
すっかり参った様子の彼らに、サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)が新たな話題を切り出す。
「あんたら最近、夢の話を頻りにし合ってんな?」
「っ、どうしてそれを……?」
驚いて目を丸くするミハイルだが、時先案内の話をしても、彼らには理解し難いだろう。代わりに意味深な笑みを浮かべて誤魔化しておく。
「ま、情報屋だからな、いろいろツテがあんのさ」
「ええ、それで、なんでも面白い夢を見たという話でしたけれど?」
エレオノーラも夢の話を促すと、吸血鬼達はぽつぽつとそれを語り始めた。理星はそんな吸血鬼達に全力で寄り添い、【友達催眠】も用いて、怖い思いをさせないようにと優しく心をひらいていく。
「焦らずゆっくりで良いよ。落ち着いて、アタシ達は、あなた達を助けるために来たんだ」
「あ、ありがとうございます……私達は見たんです。故郷から、故国の軍艦が、私達を探してやってくると言う夢を……」
そうして語られる内容は、時先案内でおおよそ聞いた通りの情報だ。その答えに、エレオノーラは首を傾げつつ、重ねて問うが。
「あなたたちの大半は革命から逃げてきた、という話でしたけれど。迎えに来る方に心当たりはありまして?」
「分かりません。でも、あれは確かに、故郷の戦艦なんです……」
一般人である彼らは、ロシアの情勢には詳しくないようだ。よしんば何か知っていたとしても、それはディヴィジョンにより『改竄された知識』――正しい情報とはならないだろう。
だが、そんな彼らはしかし、自分達の見た夢がただの夢ではない事だけは、確信している。確かに、故国から来た軍艦が、自分達を探しにやって来たのだと。
「なるほど……じゃあそれが本当なら、貴方達は帰りたい? 帰りたくない?」
「どの程度の方が、帰りたいと思っているのか、お聞きしても?」
それを聞いたアルラトゥやフィーナがそう質問すると、互いを見つめ合う吸血鬼達。おおよそ、その意見は3通りに別れるようだ。
ドイツでこれ以上苦労するよりも、是非ロシアに帰りたい者。ロシアでもっと苦労したので、現状のままドイツに残りたい者。そして、ロシアに帰りたい思いはあるが、不安を隠しきれない者。
「ええ、不安はあります、どうしても……また、襲われてしまうのではないかと」
「帰りたいなら、姫たちは、お手伝い、する、よ」
そんな彼らの不安に寄り添おうと、五月姫は【勝利の凱歌】を奏で始めた。吸血鬼達を勇気づけ、彼らの感じる不安を、少しでも解きほぐそうとしていく。
「大丈夫、姫たち、信用してくれるなら、絶対、護る。それが姫とあなた達、約束」
「ええ。私達が必ず、貴方達を命の危険から守ってみせます」
フィーナもまた、微笑みかけて。決して危険な目に合わせはしないと、力強く頷き、請け負っていく。それに少し不安が消えたのか、顔を上げる吸血鬼達。
「勇気ある一歩、なければ、あなた達、いつまでも家族の所、まして、祖国、帰れない」
「はい……でも、良いのでしょうか、皆さんに助けてもらってばかりで……」
そういった意味での遠慮も感じている吸血鬼は、それを安心させようと、ツィルニトラが頷いた。彼らを助けるのは、何も彼らの事情ばかりではない。
「実のところ、ロシアの事を知りたい私達にも渡りに船なのよね」
「ああ。案内人が欲しいのさ。故郷から離れた土地で、しかも迫害され息を殺して生きるのは辛ぇだろ?」
それに乗るのは、サティニフィア。吸血鬼達の顔をまっすぐに見つめるその顔は、自信に満ちた、勝ち気な笑み。
「アタシ達ならこの地で助けた様に、お前達を苦しめた奴らへ対抗する事が出来る……が、先ずは渡れなくちゃ始まらねぇ」
だからそのためにも、案内が必要なのだと。必ずしも、今この場の吸血鬼の為だけにしている事ではないと、未来も見据えて告げる。吸血鬼達が、より強く故郷を想えるように。
「と言う事だから……お願い出来ないかしら?」
「……わかり、ました。私達で良ければ」
ツィルニトラが再びそう問えば、多くの吸血鬼達が頷いた。やはりドイツに残る者もいるが、少なくとも不安からそれを躊躇う者はもういない。
「大丈夫、アタシたちがついてる」
「ありがとうございます……」
いや、もちろん不安が全て消えた訳ではないが、それには理星が、精一杯に励ます。かつて王と呼ばれ、王と自認する彼女は、全力で相手に寄り添い続け、不安を解きほぐしていく。
「さて、具体的な方法ですけど……ちょうど今、いい感じの船が手に入るツテがありますのよ」
「ツテって……まあ、ちょっとばかり、荒事になるのは避けられないわ」
うふふ、と笑顔で語るエレオノーラに、少し呆れてツッコミを入れるツィルニトラ。そして改めて、吸血鬼に向き直る。
「そういう時は、指示に従ってね。その代わり、絶対に貴方達を守り通してみせるわ」
「はい、もし戦闘になったら、こちらの誘導に従って戦場から身を隠してください」
フィーナも共にそう告げれば、吸血鬼達は大きく頷いた。もちろん、彼らだって戦闘に巻き込まれたくないので真剣だ。
「あとは、彼方の人達と接触したら、彼らが友好的あるいは信頼出来る人達か教えて欲しいのですが」
「それは……もちろん、出来るならば。でも、私達に分かる物なのでしょうか?」
ただ、もう1つのフィーナの願いには、首をひねる。吸血鬼達が感じているのはあくまで、『ロシアからの艦隊が自分達を探しに来ている』と言う事だけ。それが友好的か信頼出来るかは、ディアボロスが自分達で確かめるしかなさそうだ。
「うん、だから、もしその人達に会ったら、信用できるって、私達にも確信できる迄。皆静かに隠れてて欲しいんだ」
「はい、わかりました」
それを踏まえたアルラトゥの願いに関しては、頷き受け入れてくれた。そうして緊張した様子の吸血鬼に、微笑みかける。
「大丈夫、皆ちゃんと護ってみせる。私達は、最後の希望だからね」
「はい……お願いします!」
心強さを感じ、笑みを浮かべて頭を下げる吸血鬼達。そんな会話を見ながら、五月姫は思い出す……先程、吸血鬼が自分達を忘れていた時の、その寂しさを。
「今度は、排斥力、忘れさせられたく、ない、ね」
「まあ、これまでやって来た事は、ちゃんと繋がってたから、さ」
その呟きに反応し、笑みを浮かべるサティフィニア。これまでのディアボロスの行いが、ロシアへの道標になる。自分達がやって来た事の結果を示されると、胸に熱いものを感じる。
「新宿の皆の想いの強さがアタシ達の戦いを支えてきたように。吸血鬼の皆の思いも繋いでいきたいな」
「うん、そう、だね。そのためにも……絶対、守らないと」
仮に彼らに忘れられたとしても、何度でも。それは全てのディアボロス達が、等しく抱く思いだろう。
「さあ、それじゃあいこうか」
「はい、よろしくお願いします」
理星がそう促すと、立ち上がる吸血鬼達。ドイツに残る者とロシアに向かう者達は、互いに息災を祈りながら別れを告げて。
そして彼らと共に、ディアボロス達はロシアへの旅路を歩みだす。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】LV2が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
吸血鬼を連れ、国境にある軍港の一つを訪れたディアボロス達。
物々しい警備が敷かれている筈のその軍港は、明らかに警備が手薄となっている。本来ここに来る筈の戦力は、今頃ベルリンで、他のディアボロス達と激戦を繰り広げているのだろう。
だが当然ながら、もぬけのから、と言う訳でもない。
「私達はここで待機していれば良いのですね? どうかご武運を……」
近くの物陰に、言いつけを守り、息を潜めて隠れる吸血鬼達。ひとまず彼らの安全を確保すると、ディアボロス達は軍港に乗り込んだ。
すぐさまディアボロスを発見したのは、トループス級ゾルダート『ルフトキュラシェーア』。国境を守る精鋭たる、空の騎兵軍団である。
「ディアボロス!? ベルリンに集中していると思えば、こちらにも来たか……!」
「ちっ、手薄と思って甘く見ているならば、我らの力を思い知らせてやる!」
フライトデバイスの機翼を広げ、宙へと舞い上がるゾルダート達。その向こう側には、今回の目的である戦闘艇が見える。
もちろん、後顧の憂いを減らす為にも、吸血鬼達を安全に護衛するためにも、船を奪う前に防衛戦力を全滅させる必要があるだろう。
敵は突然の襲撃にも冷静に、統制の取れた動きで向かってくる――!
内方・はじめ
吸血鬼と話したい人多そうだし、お任せしましょ
敵は航空戦力
ならば、こちらも【飛翔】し応戦かしら
まずは、忍び足、情報収集、偵察を活かし、軍艦が係留されてる港を一望できる建物等から、敵の配置や数、標的の軍艦との位置関係等を確認
その後は、敵に見つからないよう建物の陰等に身を隠しつつ、【飛翔】し敵に近づいて双翼魔弾を叩き込み、敵の注意を空中に向けさせる
これで、地上の吸血鬼や仲間が動きやすくなるはず
交戦時は撹乱、分身、一撃離脱、空中戦を活かし、建物の間を縫うように飛翔し敵を撹乱
敵の突撃は、急降下してやり過ごし、逆にバックを取ってやったり、仲間が待ち受ける場所に敵を引きずり出して、集中砲火したり連携しましょ
シル・ウィンディア
空戦型トループスね…
まぁ、こっちも目的を果たすために全開でいかせてもらうよ
飛翔の効果を使って、空中戦に持ち込むよ
向こうは空戦型だけど…。
それでも、空中戦では負けないっ!
世界樹の翼type.Cからの誘導弾で敵陣の真ん中を撃ち抜いていくね
当たっても痛くないけど、気を惹ければ…
気を惹けたら、残像を生む攪乱機動で翻弄していくよ
その間に味方が取り付ければっ!!
味方に気が行ったら、高速詠唱からの天翔光撃破!
光の精霊の力で落とさせてもらうからっ!
敵の銃撃とかは、残像を生む空中戦の三次元機動で回避
パラドクスに対しては、光の翼での防御(ガードアップ)で防ぎつつ
積極的に反撃を仕掛けるよ
さぁ、船はもらうよっ!
エーリャ・アジーモヴァ
同行
玖珂・駿斗先輩g02136
「まずはこれをちゃんとしなきゃだねっ
吸血鬼や奪取予定の軍船への流れ弾に注意しつつ交戦
【飛翔】[空中戦]で空へ
[偵察][戦闘知識]で敵詳細情報を把握し味方へ
先輩の攻撃の有効度を高めるために弾着観測手を務めるよ
その後は敵攻撃を避けつつ、敵が弾幕を張るべき方向を分散させよう
「乱戦はわたしにお任せなんだからっ
味方が動いている時は[制圧射撃]でフォローをいれていく
先輩の攻撃で崩れたところ
討ち漏らした敵を刈り取るよ!
戦闘後は忘れず船を確保
ちゃんと動くかなー?
玖珂・駿斗
同行:エーリャ・アジーモヴァ(g01931)
「編隊で来られると面倒だけど…そこさえ崩せば。やれるな?エーリャ!」
敵が射程内に入り次第パラドクスを使用し一気に叩く
ここで弱らせる、または編隊を崩してエーリャに乱戦の状況を作りやすくする
その後はエーリャの後ろを取ろうとする、横やりを入れようとする敵を優先的に砲撃して妨害、エーリャのカバーを行う
「乱戦になればエーリャは止められない」
護衛する艦への攻撃は撃ち落とせれば撃ち落とす
別の敵編隊が来る場合は先頭の敵を集中砲火
又、近くの盾に使えそうな施設は積極的に身を隠して敵の攻撃をやり過ごす
天夜・理星
よし、いい子だ。
吸血鬼のみんなは安全に隠れたね?
そしたら…いよいよお掃除の時間だ。
やっぱり空から来るか。
飛翔は確かに重要だ。同じ空に飛べば対抗しやすいからね。アタシも飛び始めて急降下射撃を避ける。
戦闘知識は頭にあるんだ、臨機応変に軌道を変えて上手に空戦飛行なんて出来るかもね?
勝利の凱歌も用いて、勇敢に行こう。
でも、みんなで生きることは尚更重要だ。
議決…刻源、解明。
感情の波を全身から溢れさせて、敵に放って攻撃だ!!
一度じゃない。何度でも! 狙いは彼らのフライトデバイス。破壊技能で故障させたら、まともに飛べないんじゃない?
この夜空の星みたいに綺麗な感情で、アタシはみんなを護るんだよ!!♪
ラウム・マルファス
防衛してるのは航空部隊カ。面倒な相手だけど船内に立てこもられるよりマシカナ。被害を考えないで済ム。
フライトドローンに乗って空中戦。カラス型ドローンに早業で爆薬搭載。相手が急降下のために上昇したタイミングで突撃させて爆破を狙ウ。当てそこなった相手はギリギリまで引き付けて、飛翔に切り替えて回避。フライトドローンにはカラス型ドローンを1機残しておく。ドカンとトドメ、サ。
船を手に入れたら、武装を解除しておきたいネ。特に砲台とかの攻撃兵器。ロシア船と敵対するつもりはないシ、敵対しても一般武器が役立つ機会はないだろうシ。敵意アリって思われても困るしネ。機械知識でなるべく外して海に捨てちゃおウ。
一ノ瀬・綾音
悪いね、この戦艦はもらって行くと決めたんだ。今さっき決めた。
……だから、そこをどいてもらうよ!
(あくまで吸血鬼の為にとは言わない、吸血鬼の身が危ないだろうから)
【氷魔法】で氷を生成しつつ敵に飛ばしていくよ。
一斉射撃は氷で防いでいき、急降下してきたらそれに合わせて氷をぶつけつつ再生成していく。これを繰り返して氷が絶えないようにするよ。
万が一盾が足りなくなったらフライトドローンを盾代わりにする。あと連携防止に通信障害も使っておくよ。
あと今後のことも考え、艦艇を背にしないなどなるべく艦艇に傷がつかないようにしていくね。
それじゃあ行こうか。
大丈夫、ディアボロスに任せて。君たちを絶対送り届ける。
百鬼・運命
心情
さて、とりあえず船の奪取か…そういえば先日はエジプトでスフィンクスも鹵獲したし、なんだか復讐者も反乱軍っぽくなってきたな(苦笑)
行動
スーツケースで大量の符を持ち込み、パラドクスで鳥の群れのように操ることで敵の機動を制限すると同時に、呪術符による加護の効果で【能力値アップ】を行い、仲間の能力を底上げし援護をしていく
「さて、精鋭だからこそバードストライクの危険性は十分承知しているだろう。まして向こうから突っ込んでくる鳥の群れ、自由に空を飛ぶことが出来るかな?」
アドリブ絡み歓迎
エレオノーラ・アーベントロート
ふぅん。やはりこの辺りの指揮をしているオットー・ヴェディンゲンはおりませんのね。ついでにブチ殺していきたかったのですけれど。
まぁそれならそれで好都合。全員這いつくばらせて差し上げますわ。
あちらが空を獲りに来るならば対空砲火が必要ですわね。
突破をしようとしてくるトループスに対して「第五十の魔弾【寸裂】」を使用し、刃の「弾幕」による対空砲火で制空権を取られないようにしますわ。
一人分の弾幕ですと足りない可能性もありますし、同じ狙いの復讐者が居れば固まって死角を無くしたり弾幕の密度を上げたりで対応力を上げましょうか。
うふふ。さ、鬼の居ぬ間になんとやらですわ。出航いたしましょうか。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
積極的な連携を行う
吸血鬼の方々と約束をしたのか……しっかりと、護り通さなければな
強襲ならば力になれるだろう
王宮襲撃でできた好機……今が活かす時だ
【飛翔】し空中戦を挑む
後のためにも効果を重ねる
可能なら【パラドクス通信】を活用
周囲の状況を偵察し、危険や情報があれば伝達
一撃離脱を基本に
空中戦を挑む仲間の僚機として、死角のカバーに入る
仲間と敵の布陣を、常に観察
一対一では敵わずとも、包囲、挟撃の形に持ち込み、連携を取っていく
地上と空中で立体的な陣を敷く
味方の背後、頭上からの接近は特に注意喚起し
敵を地上へ追い込み、背を狙い、隙を看破し早業の一撃
反撃は魔力障壁で軽減し、フェイントを交え回避
瀧夜盛・五月姫
アルラトゥさん(g05088)と、連携、だよ。
ん、出迎え? 殊勝。関心。
ついでに船、くれると、うれしい、けれど……駄目?
ん、どうしようか。アルラトゥさん。
潰す? 潰しちゃおう。潰す、ね。
アルラトゥさんの攪乱の後、銃撃は【フェイント】で躱し、【呪詛】籠めたパラドクスで“超弩級戦艦 大和”【召喚】。
目的は、予期せぬ、叩き込むことによる、【不意打ち】と【攪乱】。
どこまでつぶれるか、見もの、だね?
船を奪取、した後は操舵室、乗り込み【操作会得】、船を操縦、試みる。
例え、ロックがかかっていても【無鍵空間】使えば、いける、かな。
新たなクロノヴェーダ、来る前に、出航、だよ。
とりーかーじ、いっぱい、よーそろー!
アルラトゥ・クリム
五月姫さん(g00544)と連携
アドリブ&他との絡み連携OK
「んーまあ。その辺は、お任せしよーかねー…(乾笑)」
可能最高度へ飛翔、コネクトでサウンドユニットと『Once Again』を装備
「守備隊の皆、ディアボロスのサプライズ慰問会だよ!まずは私の歌を聴け!」
(IS:禁断のエリクシア)
ユニットで増幅し、更に高空を取る事でPDを極力広範囲へ広げ
敵の意識や思考力等を低下させる
そして…落ちてきた戦艦大和への恐怖を増幅して敵に恐慌を起こし
現場の混乱を助長
攻撃は情報ウィルスでの欺瞞で照準を逸らしつつ
乱数機動(空中戦)で回避
「オープニングセレモニーは気に入って頂けたかな?
さあ、これからがショータイムだ!」
サティニフィア・ネイバーライト
目的
警備部隊の全滅
目標
吸血鬼達により強く希望を持ってもらえるよう堂々と戦う
心情
さぁ吸血鬼達の心は故郷へ傾いた
次は言葉だけじゃなく実力を見せ故郷へ還れる希望をより実感してもらわねぇとな!
敵さんの航空能力は脅威だが、今はそれを正面から受けて立つ…ギャラリーに情けねぇ姿はみせられねぇからな
アタシ達のしっかりした戦いを吸血鬼に見せられたら、より帰れるという思いを持ってもらえるだろう
行動
飛翔を重ね速度をあげ、奴らの陣形、包囲の網を突き抜ける
ドッグファイトで奴らに劣る事はねぇのを見せつけてやらなきゃな!
自動飛盾と速度で掻い潜り魔弾をお見舞いしてやるぜ
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
主戦場はベルリンだって気を抜いていればいいのに…
勤勉な人達は好ましいけれど、敵にいて欲しくはないわね
突っ込んでくるのなら、それ相応に出迎えてあげる!
戦旗を一振り【鉄血弾雨】
彫像の口から大砲を生やして砲撃よ
図書館で読んだ本だと……近接信管……だったかしら?
魔法の竜神の砲弾は直撃しなくても敵が近ければ炸裂するのよ
大人しく神罰を喰らいなさい!
崩れた陣形には機関銃を生やした彫像の制圧射撃で追い打ち&迎撃
私達の狙いが船と看破されて利用されるならいっそ、と沈められるのも不味いわね
簡単に悟られない様にじりじりと攻防を繰り返し、護りの穴が開いた機を見て一気に【飛翔】
船の確保と防御の為の射撃陣地の構築を目指すわ
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
制空戦闘は私の仕事よ。
ベルケの追撃も控えているから、余計な取り巻きを残すと厄介だわ。
●行動
【飛翔】し【空中戦】。【戦闘知識】を活かしてドッグファイトに持ち込む。
残留効果の【通信障害】を利用し敵機同士の連携を阻害。逆にこちらは【パラドクス通信】で味方機との伝達・連携を密に。
増速しながら斜め上方へ旋回するシャンデル機動で敵機を振り切りつつ、高度を取ってから【一撃離脱】で敵の楔型陣形を分断する様に横から急襲。
【制圧射撃】で陣形を組み直せない様に【撹乱】する。
敵機の回避行動も見越した上で、予想進路上にマシンピストルの【弾幕】を張って偏差射撃。
私自身も最低でも一機は落とす位の心づもりで行くわよ。
「主戦場はベルリンだって、気を抜いていればいいのに……」
迫り来るゾルダートの威容に、ぼやくような呟きを零すツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)。帝国にとって国境警備は重要度と優先度の高い任務であり、その士気は高い。
「突撃せよ! ディアボロスを排除するのだ!」
「突っ込んでくるのなら、それ相応に出迎えてあげる!」
そんな、楔形の陣形で突破戦術を仕掛けて来る敵に対し、手にした黒竜の戦旗を一振り。パラドクスによって、ブロンズ製の彫像を召喚するツィルニトラ。
彫像が咥えるのは大砲、そこから放たれる砲撃でゾルダートを迎え撃つ。
「散開……むぅっ!?」
「近接信管、だったかしら? 魔法の竜神の砲弾は直撃しなくても敵が近ければ炸裂するのよ!」
ゾルダートは巧みな機動でそれを回避するが、近くを掠めた瞬間、砲弾は爆発を起こす。その衝撃に揺らいだ所へ、さらに機関銃を咥えた彫像による制圧射撃。二段構えの攻撃が、相手を捕らえ。
「くっ、問題ない、立て直せっ!」
「ああ、もうっ。勤勉な人達は好ましいけれど、敵にいて欲しくはないわね……!」
だがすぐに体勢を立て直し、突撃を再開するゾルダート。精鋭の名に相応しいその技量と性能に、もう1度ぼやきを漏らすツィルニトラ。いくら彫像を展開しようと、一人で出せる弾幕だけでは到底その突撃は止まらない。
もちろん、こちらは一人ではないが。
「やはり空を獲りに来るならば、対空砲火が必要ですわね」
「っ、むぅっ!」
愛用の巨大レールガンから、ゾルダートめがけて弾丸を投射するエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)。魔弾は放たれると同時に、無数の刃へと変化する。
「そちらが編隊を作ると言うのなら、こちらも複数で弾幕を張らせて頂きますわ」
「ありがとう、助かるわ!」
ツィルニトラの方からもエレオノーラと協調しつつ、敵の動きを観察する。船に接近しての防衛も考えたが、完璧に守り切るのは難しい。それよりは流れ弾等を避けるため、このままの戦況を維持した方が良さそうか。
「悪いね、この戦艦はもらって行くと決めたんだ。今さっき決めた」
一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)もまた弾幕に参加すべく、パラドクスの氷魔法で氷塊を生成する。それを思い切り、空中の敵めがけて蹴り上げた。
「さあ、そこをどいてもらうよ!」
「ちっ、ディアボロスめ……!」
陣形の中央に叩き込まれたその塊に、舌打ちしながら散開するゾルダート。そんな彼らに次々と氷塊を撃ち出す綾音は、吸血鬼の事については口を噤む。
相手が知っても、わざわざディアボロスに背を向けてそちらを優先する事はないだろうが。
(「でも、万が一でも危険に晒す訳には、いかないしね……!」)
氷塊は攻撃手段であると同時に、相手のライフルを防ぐ盾ともなる。とはいえ相手も精鋭、氷塊を打ち砕きながら、強引にでもこちらに迫り来るが。
「さて……」
それを迎え撃つべく、持ち込んだスーツケースを広げる百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)。中にはぎっしりと詰まった符、それをパラドクスで式神に変える。
「精鋭だからこそ、バードストライクの危険性は十分承知しているだろう?」
「っ、ちっ……!?」
その式神は、まさに鳥の群れの如く。運命の意のままに飛び、壁を作って相手の急降下を遮りにかかる。相手が動きを鈍らせれば、そのまま取り囲み、殺到し。
「まして向こうから突っ込んでくる鳥の群れ、自由に空を飛ぶことが出来るかな?」
「我らを、その辺りの雑兵と一緒にしてもらっては困るっ!」
一方の相手も、精鋭らしい機動力で式神を回避し、ライフルで撃ち落として来る。とはいえ全ては防がれず、触れれば呪詛が相手を蝕んで、動きを鈍らせて。
「今度こそ……ほらっ!!」
「がっ!?」
そうして少しでも動きが鈍った所へ、綾音の氷塊が思い切り激突、撃墜する。相手も墜ちながらライフルを放ってくるが、【フライトドローン】すら壁にして凌ぎ。
「それにしても……ふぅん。やはりこの辺りの指揮をしているオットー・ヴェディンゲンはおりませんのね」
そんな戦いの最中、敵の動きを観察して呟くエレオノーラ。相手の動きは十二分に統制が取れているが、上位の指揮者の存在は見受けられない。
いや、むしろいないからこそ、この作戦が実行されたと言うべきか。ベルリンの件がなければ、オットーを討ち取っての強行突破作戦となった事だろう。
「そちらも興味もありましたが……まあこれはこれで好都合。代わりに全員、這いつくばらせて差し上げますわ」
「符ならいくらでも用意した。尽く、撃ち落としてあげようか」
言ってエレオノーラがさらなる魔弾を放って攻撃すれば、運命も符を追加で展開する。攻撃は新たな残留効果を産み出し、展開された符の呪力が、仲間達の力を高めていく――。
「吸血鬼とは、上手く会話出来たみたいね」
一方、こちらは空中戦。内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)は高速で【飛翔】しながら、突撃して来る相手と攻防を繰り広げる。
吸血鬼との会話には、さほど興味はない。したい者がすれば良い。自分の目的はあくまで、敵を倒す事だ。
「とはいえ、流石に精鋭よね……!」
「逃しはせんっ!」
そんな敵の機動は、【飛翔】を重ねたこちらに引けを取らない。そもそもここは敵の軍港、地の利を取るのは難しい。物陰に隠れようにもなかなか見逃して貰えず、楔形陣形で突っ込んで来る相手から、建物を利用して逃げ回る。
『そのまま。2つ先の倉庫まで直進して』
「あら……ええ、分かったわ」
そんな彼女の手元に現れるのは、【パラドクス通信】の通信機。小さく笑みを浮かべて返すと、一気に直進で加速する。当然ゾルダートは、それをまっすぐに追撃し――。
「そこよ!」
「っ……くっ!?」
その倉庫の影から、相手の横合いへと【飛翔】突撃を仕掛けるのは、エリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)。手にしたマシンピストルで、パラドクスを用いた偏差射撃を直撃させる。
相手も、撃たれつつ立て直しながら反撃を狙ってくるが、シャンデル機動での回避。速度を高度に変えて、敵を引き離す。
「ほら、こっちからもよっ!」
「ぐ……うっ!!」
さらにそちらに気を取られたゾルダートには、はじめがアームキャノンからの砲撃を放つ。回避を図る相手を、追尾し捉える悪魔の魔弾。
「周辺警戒! どこにディアボロスどもが潜んでいるか分からん!」
「流石に、統制が取れているわね……」
だが相手は突然の攻撃を受けながらも、すぐに立て直し、急上昇する。エリザベータの【パラドクス通信】で連携するこちらと違い、あちらには【通信障害】を仕掛けているのだが……どうやらそれを織り込んだ上で、口頭による連携を図っているようだ。
「それでも、制空戦闘は私の仕事よ……仕掛けるわ、合わせて!」
『ああ、分かった』
そんな統制を崩すべく、逆にこちらから急降下を仕掛けるエリザベータ。その通信機の向こうはエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)――こちらは地上付近の低空【飛翔】、上空のエリザベータと連携し、立体的な挟撃を仕掛けて。
「背後警戒! 半数は回頭しろ!」
「強襲ならば力になれるだろう……行くぞ」
すぐさま、こちらにライフルを向けてくる敵ゾルダート。対してこちらは、中指の指輪から魔力を放ち、その威力を軽減する。
同時に天使の翼をはためかせ、放つは無数の光輪……相手の機動を制限するように撃ち込んで。
「っ……」
「そこだっ!」
避けきれず、動きを鈍らせた相手の額を、エリザベータの弾丸が正確に撃ち抜く。相手の回避も先読みし、まるで吸い込まれるような弾丸の一発。
その相手は耐えきれずに墜落するが、他のゾルダートは、仲間の撃墜にも怯む事はない。
「ベルケの追撃も控えてるのに、余計な取り巻きを残すと厄介ね……」
「……次が来るぞ、上からだ……!」
そうして改めて降下してくる敵を、すぐさま散開して回避する。なおも追ってくる相手から後退し、今度ははじめとの合流を図るエトヴァ。
「吸血鬼の方々と約束をしたのだろう……なら、しっかりと、護り通さなければな……」
「そうね、そのためにも……せいぜい、こっちに目を引きつけてあげましょうかっ!」
後退するエトヴァとすれ違うように、敵への突撃を仕掛けるはじめ。当然、相手もこちらへ突撃して来る。真正面からほぼ衝突コース……その直前での急降下。
「むっ……!?」
「さあて、挟み撃ちよ」
はじめが下にいくのに合わせ、エトヴァは急上昇。下からの魔弾と上からの光輪が、相手を挟撃し、逃さない。
「王宮襲撃でできた好機……今が活かす時だ」
「隙を見せたなら、食い破ってあげるのが礼儀よね?」
相手の陣形を崩すべく、ありったけの火力を撃ち込む2人。敵からの攻撃が来る前に、建物の影に飛び込んで回避していく。
「ん、出迎え? 殊勝。関心。ついでに船、くれると、うれしい、けれど……駄目?」
「ディアボロスめ、好きにはさせん!」
カービンライフルを構え、迫り来るゾルダート達。瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)はそれに声をかけるが、もちろん受け入れられる訳もない。
「ん、どうしようか。アルラトゥさん。潰す? 潰しちゃおう。潰す、ね」
「んーまあ。その辺は、お任せしよーかねー……」
呼びかけられたアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は乾いた笑いでそう答えると、先んじて一気に上空へと飛翔する。右手甲の魔導触媒が輝けば、サウンドユニットを接続し、レスポールタイプのエレキギターを構えて。
「守備隊の皆、ディアボロスのサプライズ慰問会だよ! まずは私の歌を聴け!」
「むっ……!?」
奏でるは音、響かせるは高らかな歌声。だがもちろん、戦場での歌声がただの歌である筈もない。パラドクスがその音に乗せるのは、情報ウイルス。相手の聴覚から思考を侵食し、生命力を削り取る。
「ちっ……止めさせろっ!」
相手は苦痛に頭を抑えつつも、カービンライフルを構え、歌うアルラトゥへと迫り――そんな彼女の頭上に、巨大な影が現れる。突然の出来事に、慌ててそちらへの警戒を図るゾルダート達だが。
「っ、なんだ……!?」
「それじゃ、いくよ。どこまでつぶれるか、見もの、だね?」
召喚されたのは、巨大な戦艦。五月姫がパラドクスで呼び出した、亡國――大日本帝国の遺物たる戦艦大和。
もちろん、どれほど音を広げようが、どれほど大きな物を呼び出そうが、それが特別な効果を発揮する事はないし、パラドクスの効果を越えて相手を捉える事もない。
ない、が――。
「……はっ、か、回避っ!」
「もう、間に合わない、よ……」
突然目の前に巨大戦艦が降ってくると言う視覚的効果は、どんな特別な効果よりも相手を困惑させ得る。ましてや彼らは、アルラトゥの奏でる――彼らにとって――耳障りな歌に気を取られていたのだから、なおのことだ。
精鋭たるルフトキュラシューアをして、一瞬動きを止めてしまい……我に帰った時には、すでにその艦底が着弾していた。
「くっ、妙な技を……!」」
「まだまだ。オープニングセレモニーは気に入って頂けたかな?」
直撃を受けて一機が墜落すれば、困惑を隠して体勢を立て直すゾルダート達。そんな彼らに、アルラトゥは満面の笑みを浮かべてギターを構える。
「でも、まだまだライブは始まったばかり。これからがショータイムだ!」
「これ以上はやらせんっ!」
新たに歌を奏でようとするアルラトゥに、再び突撃をかけようとするゾルダート。だがそこへ新たに、サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)が地上から【飛翔】し、急上昇・急接近する。
「さぁ吸血鬼達の心は故郷へ傾いた……次は言葉だけじゃなく、実力を見せてやらねぇとな」
それでこそ、故郷へと還る希望を持てる筈だ。そのためにもと、彼女は真っ向からゾルダートへ突撃する。
吸血鬼達は物陰に隠れているし、そもそも彼らの目で空戦をどこまで理解出来るか。だからこそ、遠目に見ても目立つように、悪魔の翼をはばたかせ、全力で飛翔して。
「ふん、正面からなど、舐められたものだっ!」
「あんたらにドッグファイトで劣るつもりはねぇって事だっ!」
盾を構えながら突き進むサティニフィアに対し、敵もまた、突撃によって反撃を仕掛けてくる。それと真正面から激突し、突き抜けながら魔弾を叩き込み。
「さあ、退けぇっ!!」
「国境防衛の精鋭を、随分と舐めたものだ……!」
相手の陣は厚く、動きは鋭い。巧みにこちらの突進を受け止め、包囲にかかって来るゾルダート達。その包囲をなんとか、強引に突破しようとして。
「さて、空戦の知識は頭にある……なんとか上手い事やるとするかね」
「むっ……!」
その包囲陣に、新たに横合いから【飛翔】で接近するのは天夜・理星(復讐の王・g02264)。相手と本格的に接敵する前に、ちら、と地上に視線を向ける。
「みんな、安全に隠れたみたいだね? いい子だ」
この高度からと言う事もあるが、その姿を見つけるのは難しい。それに安堵し、彼らを守る事を胸に誓う。吸血鬼も、ディアボロスも、みんなで生きる事、その感情の波を、強く認識して。
「議決……刻源、解明」
「ちっ……!?」
そうして彼女の感情の波は、光に変わる。奪われた未来の可能性を奪還する、パラドクスによる創生。人類にとっては美しく、ゾルダートにとっては忌々しい光が、相手を包み込んでいく。
「ち、ぃっ……!」
「今だ……いくぜっ!!」
クロノ・オブジェクトであるフライトデバイスの破壊は流石に不可能だが、それでもダメージを受け、怯むゾルダート。その隙をついて、サティニフィアが目の前の敵を突破して包囲を抜ける。
そして突破後振り向きざまに、リボルバーから放つ魔弾。
「ギャラリーに情けねぇ姿はみせられねぇからな!!」
「ぐっ!! ええい、忌々しい……」
そうして崩れた陣形を立て直し、再び突撃してくるゾルダート。それにサティニフィアも、何度でも突撃を仕掛けていく。もちろんその背を押すように、理星もまた感情の波を迸らせて。
「その光を止めろ……!」
「止めないよ、何度でも! この夜空の星みたいに綺麗な感情で、アタシはみんなを護るんだよ!!」
当然ゾルダート達は、そんな彼女にもライフルで、そしてサーベルで攻撃を仕掛けてくる。精一杯の空中機動で回避を図りつつ、理星が止まる事はない。
「だから、邪魔するなら……片っ端から、お掃除させてもらうっ!」
吸血鬼を守り切り、故郷に還し、そして皆で帰る。その思いが耐えぬ限り、理星の心は、光を放ち続ける。
「こっちも目的を果たすために、全開でいかせてもらうよ!」
【飛翔】し、ゾルダート達に接近するシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)。風翼と藍鉱石の蕾をあしらった、白銀の長杖を敵陣へと向ける。
「さあ……いけっ!」
「む、なんだ……!?」
それを魔力銃とする事で放つ、魔力の弾丸。もちろんパラドクスではないそれが、相手を傷つける事はない。だが、例えダメージがなくとも、攻撃を受ければそちらに気を取られる。
「向こうは空戦型トループスだけど……それでも、空中戦では負けないっ!」
「ちっ……ちょこまかと……!」
さらにそこへ接近し、相手を撹乱するような高速機動。カービンライフルによる敵の射撃を回避しながら、撹乱を図り。
「まずはこれをちゃんとしなきゃだねっ」
「編隊で来られると面倒だけど……そこさえ崩せば。やれるな? エーリャ!」
そうしてシルが気を引いている間に、エーリャ・アジーモヴァ(冬の天使・g01931)と玖珂・駿斗(人間の一般学生・g02136)もまたゾルダートへと立ち向かう。まずは駿斗が、敵の射撃を防ぐため壁に隠れつつ、大型のキャノン砲の砲口を相手――の、頭上に向けた。
「さて、俺からだ……!」
「むぅっ……!?」
そうして放たれた弾丸は、爆撃の雨となって敵に降り注いだ。流星を思わせるそれで、相手の頭を押さえつけにかかる。
シルに気を取られていた相手は、回避し損ね、体勢を崩して……その弾着を見届けると、高高度から一気に急降下を仕掛けるエーリャ。
「さあ、乱戦はわたしにお任せなんだからっ!」
「くっ……迎え撃てっ!」
相手はカービンライフルによる射撃で、そんなエーリャを迎え撃ってくる。それを阻むように黄金のオーラを身に纏いながら、威嚇的な風切り音とともに、パラドクスで敵陣へ突っ込むエーリャ。
同時に放つは、アサルトライフルによる射撃。敵陣を薙ぎ払いながら突き抜け、そしてもう1度急上昇を図る。
「さあ、どんどん行くよっ」
「ちっ、好きにさせるかっ!!」
もちろん、ゾルダートも黙っては見ていない。エーリャを追いかけながら、ライフルで彼女を狙っていく。オーラはあくまで攻撃の副産物、相手の弾丸を受け止め続けられるものではないが。
「おっと、乱戦になればエーリャは止められない」
「むぅっ……!?」
そんなエーリャの死角を埋めるのが、駿斗の役目だ。エーリャの背後に回ろうとする相手の動きを、砲撃によって牽制する。
エーリャは止められない、エーリャを止めさせない。降り注ぐ爆撃弾が、敵を妨害して。それによって生まれた隙に、さらに加速して飛び回るエーリャ。
「まだまだっ、刈り取るよ!」
「くっ……!!」
落下の勢いを乗せて放たれる弾丸が、敵陣を切り裂きながら、相手に撃ち込まれる。巧みな連携に翻弄され、相手はそれを捉えられない。
とはいえ、敵も精鋭、その状況を黙って看過はしてくれない。壁に隠れた駿斗に対し、それを迂回して突撃を仕掛けてくる。
「むっ……!?」
「先輩っ!?」
すぐさまエーリャがその背を狙って急降下突撃を仕掛ける……が、それで全て止められるものでもない。駿斗も砲撃で先頭の相手を牽制するが、相手はそれを突破し――。
「やらせないよっ!」
「ちっ、邪魔だっ!!」
その前に立ちはだかりつつ、二対の光の翼を発現させるシル。全力の飛行で相手の一斉射撃を回避しつつ、かすめたそれは、【ガードアップ】で受け止めて。
「これで、落とさせてもらうよっ!」
「っ、ぐぅぅっ……!?」
反撃として放つのは、その杖から放つ光の斬撃。今度のそれは先程とは違い、敵を落としうるパラドクスだ。強烈な攻撃を受けた相手は、大きく体勢を崩していく。
「防衛してるのは航空部隊カ。面倒な相手だけど船内に立てこもられるよりマシカナ。被害を考えないで済ム」
そこへ追撃に向かうのは、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)。自身はカラス型の【フライトドローン】に乗って飛び立ちながら、パラドクスでさらに攻撃用ドローンを生み出し、けしかけていく。
「それじゃあ、撃ち落とすとしようカ」
「落とせるものならな……!」
急上昇のタイミングで攻撃を仕掛けるが相手はそれを巧みに掻い潜りながら、こちらに急降下を仕掛けてくる。
その動きは機敏で、捉えるのは容易ではない。なんとか放たれるライフルを回避するが、抜刀されたサーベルで斬りかかられれば、ドローンでは避けきれない――。
「流石だネ。まあそれも考慮のうちなんだけどサ」
「むっ……!?」
その瞬間、【飛翔】に切り替え、ドローンの背を蹴って離脱するラウム。ゾルダートはそれを追撃しようと、方向転換を試みる。
その瞬間……ドローンに取り付けていた爆薬が起動して。
「ドカン、とネ」
「がはっ……!?」
パラドクスで仕込んだその爆薬に、吹き飛ばされるゾルダート。先程のシルから受けたダメージと合わさって、粉々に砕け散った。
「さぁ、船はもらうよっ!」
「く、ぅぅっ……我ら、ルフトキュラシェーアが、このよう、なぁっ……!」
そうして次々と、ディアボロスに討ち取られていくゾルダート達。シルの宣言に屈辱の表情を浮かべながら、また一機、墜落していく。
程なくして、全てのゾルダートを倒したディアボロス達。とはいえ、のんびりしている暇はない。すぐに、敵船の奪取を行う。
「ちゃんと動くかなー?」
「まあ、動かなきゃ困るだろう」
興味津々でその戦闘艇を見やるエーリャ。幸いと言うか当然と言うか、駿斗の言葉通り、特に故障なども見受けられない。
「それじゃあ行こうか。大丈夫、ディアボロスに任せて。君たちを絶対送り届ける」
「ああ、絶対還してやるからさ」
理星とサティニフィアは隠れていた吸血鬼達を連れて来て、その船に乗せていく。手際よく進む船の奪取に、少し苦笑を浮かべる運命。
「そういえば先日はエジプトでスフィンクスも鹵獲したし、なんだか復讐者も反乱軍っぽくなってきたな……」
「だが、武装は解除しておきたいネ……せめて目立つものだけデモ」
ロシア船を警戒させない事を考慮した、ラウムの意見も取り入れられる。そもそも、もし相手がクロノヴェーダであるならば、一般的な兵装など意味もない。
まあそもそも外せない物もあるし、そうした物を全て解除するには、流石に時間が足りないが。
「……うん、だいたい、分かった。簡単」
操縦を行うのは、マニュアルを読み終えた五月姫だ。それほど専門的な知識を要さない上に、1レベルとはいえ【操作会得】もあるので、航行に困る事はないだろう。
「うふふ。さ、鬼の居ぬ間になんとやらですわ。出航いたしましょうか」
「うん。とりーかーじ、いっぱい、よーそろー!」
エレオノーラの言葉に頷き、出港する五月姫。そうしてディアボロスと吸血鬼達は、北の海へと漕ぎ出す。
果たしてその先に、何が待つのか――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV8になった!
【隔離眼】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【フライトドローン】LV2が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【ガードアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV2が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
港から、大分離れた所までやって来たディアボロス達。そろそろ陸地も見えなくなってくる……かと言う所で。
「目標を確認。接近する」
空にぽつんと現れた小さな影が、急速にこちらに近づいてくる。軍服を身に纏い、フライトデバイスを展開したその影は、ドイツ帝国が放った追手。空軍のエース、オズワルド・ベルケに他ならない。
この船でかの敵の追撃を振り切るのは、当然不可能だ。なんとしても迎撃しなければ、船を沈められて、北の海のど真ん中で立ち往生となるだろう。いや、そもそも船より人の方が無事では済むまいか。
「敵、第一目標、ディアボロス」
だが、多くのクロノヴェーダがそうであるように、戦場におけるベルケの第一の狙いはディアボロスである。そのため船を守るならば、逆に船から離れた方が効果的だ。
むしろ、下手に近くに待機して相手の攻撃を受けようとすると、流れ弾で船や吸血鬼を危険に晒す事になりかねない。空中で迎撃し、そのまま空中戦を行うのが上策だろう。
「すみません……皆さん、また、頼みます……!」
「これより戦闘を開始する」
とはいえ相手は、正しき歴史においては『近代空中戦の父』と讃えられた者の名を持つ、精鋭中の精鋭ゾルダートだ。
不安そうに、だが勇気をもって吸血鬼が見守る中、ディアボロス達は空軍のエースへと、空中戦を挑む――!
ノイン・クリーガー
オズワルド・ベルケか。
敵はエース中のエース。
しかし負けるわけにはいかん。
F-9を装備して【飛翔】し、【空中戦】を行う。
数の優位を活かし、包囲するように動き、M22で攻撃する。
ベルケが誰かを狙っているなら背後に周り、自分が狙われている時は【フェイント】を掛けて回避行動をとりつつ囮になる。
F-9は水中戦にも対応している。
太陽の位置から攻撃を仕掛けられたら眩惑されるのを防ぐため海中に潜り、その後海中から【不意打ち】を仕掛ける。
天夜・理星
エースが…なんだって?
アタシは王様だ。
感情はいっぱい溢れてる。夜空の星みたいに。
ぶつけたくて…たまらない!
はい飛翔で飛ぼうねー。
今度は同じ軌道は使わない。
先の戦闘知識に基づいて…フェイントをかけて飛翔速度を下げたり上げたりすることでオーバーシュートでも狙ってみる?
追い越させて味方に上手く敵を攻撃させよう。
パラドクス通信も用いてみんなで連携して立ち向かえば怖くない!
そして仕上げはこうだ。
光源による幻惑も、勝利の凱歌で自分をみんなを元気づけて乗り越えて…!!
世界を書き換える力と感情全部込めて、顔面を1発強打、海に吹き飛ばして沈めますか!!
船は護る、みんなで生きる。
…ほら、アタシたちのお通りだ♪
エリザベータ・シゲトヴァール
『I Have Control.……ユサール、発艦する。』
コールサイン:ユサール
艦の甲板から飛び立ち、【飛翔】
【空中戦】【戦闘知識】をフル活用してベルケと相対する
【弾幕】と【制圧射撃】での牽制を交え、上昇しつつ擦れ違い、
高度を取ってから、位置エネルギーを速力に変換しつつ斜め下方へ旋回するスライスバック機動で、ベルケの背後に回り込む
耐Gスーツと強心剤も併用したハイGターンで強引に旋回。貴方の格言通り『後方から攻撃』し『仕掛けた攻撃は必ず完遂』するわ
【パラドクス通信】で周囲の友軍機との連携を意識
ベルケが誰かを狙って追尾している場合や、艦艇を追跡する場合は、その背後に回って射撃位置につかせない様に
一ノ瀬・綾音
悪いけど、これ以上船には近寄らせない。
追撃に来たつもりだろうけど、逆に墜落してもらおうか!
まずは飛翔で飛び、相手を視界内にとらえつつ船も見逃さない位置を取る。
そこから破竜剣を構えて突撃――と見せかけて、【綺羅星の星光】を発動!
恐らく相手は飛んで火にいる夏の虫とばかりに編隊を飛ばしてくるだろうけど、私の狙いはむしろそっちだ!編隊が出次第1本の光以外は全てそっちに向けさせる!飛翔で高速移動して翻弄しつつ自慢の航空兵を不意打ちで跡形もなく消し去ってあげる!
…残りの1本?決まっている。それのターゲットは君だ、オズワルド!
編隊が消えたら残りの光は全てオズワルドに集中!
さぁ、ゲームオーバーの時間だよ!
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
神様の務めは人を救い、導く事
例え力無くても、魔法の竜神を名乗るなら吸血鬼達を護り抜かないと、ね
船への追撃はさせるものですか
【飛翔】し空中戦で迎撃
部下達の連携を阻害する【通信障害】は有難く使わせて貰うわ
これだけで勝てる程、甘くはないか…
なら、これはどうかしら!
戦旗を振って【竜鱗壁】
敵航空兵達の飛行進路に突如、魔法障壁を展開
相手の速度が増す程に威力を増す衝突エネルギーとそれを吸収した幻影竜のブレスの反撃で数を減らしてゆくわ
空に竜の“壁”が出来た気分はどうかしら、隊長さん!
この空はもう貴方達の物ではないわ!
弾丸を弾く障壁を戦旗を頂点に突撃槍の如き円錐状に展開
他の障壁で飛行ルートを制限された敵に突撃よ
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
そうそう簡単に諦めてはくれませんか。ですが襲ってくるなら追い払うまでです。
まずは飛翔して船から十分に離れ、船や吸血鬼さん達を巻き込まぬようにします。
基本的には距離を取って『極光の波動』での射撃戦です。精霊達と歌を紡いで敵勢に波動を放ち、敵の足止めと前衛の援護に努めます。
敵が呼ぶ編隊に対しては、一箇所に立ち止まらず、常に戦場を動き回ることで狙いを絞らせないようにしつつ、精霊達と協力して波動を編隊に放出、敵の動きを阻害します。
後は孤立する味方が出ないように、また、相手に連携させないよう注意して動きます。
その他、波動を放ったり攻撃を回避する際、他の味方を巻き込まぬよう注意します。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
通信障害を使用
使えればパラドクス通信、密に連携を
船から離れた場所を戦場に
ベルケが相手か……
気を引き締めて行こう
何よりもまず、彼らを護り通すことが先決だ
【飛翔】し空中戦
味方の僚機として、死角をカバーするように動く
戦況を偵察、相手の動きを観察
敵と味方の位置を把握し、敵の死角を取るようにする
味方の攻撃で生れた隙を看破し、確実に突いていく
クロスボウの貫通撃で足止め、狙い澄まして爆破
一撃ずつ、確実に射止めていく
……好機は逃さない
史実通りではないが、格言も参考に動きの予測を試みる
移動は立体的不規則に変則軌道を交え、軌道を読ませない
反撃に備え観察
魔力障壁を展開し防御し、飛翔の最高速度で回避
シル・ウィンディア
エース出撃…
いい響きだなー。でも、わくわくが止まらないよねっ♪
さぁ、いくよーっ!!
船の甲板を蹴って上空へ思いっきり舞い上がってから敵と対峙するよ
以降は、空中戦機動で相手の空中機動に付き合うよっ!
左手に持った創世の小剣ですれ違いざまに斬りつけて、距離を置いたなら、世界樹の翼type.Cからの誘導弾で気を惹いていくよ
敵の注意を惹いて、味方のとりつく隙を作るね。
味方に気が行ったなら…
世界樹の翼をtype.Aに変形させてから高速詠唱
隙を減らして、でも、じっくり詠唱した六芒星精霊収束!
全力魔法のフルパワーだ
空中戦のお代は、わたしの全力全開の砲撃でお支払いだよっ!
…さようなら、エースさん。
エレオノーラ・アーベントロート
あら、あまりに遅いのでもう来ないものかと思いましたわ。
来てしまったものは仕方ありませんわね――この海の藻屑にして差し上げますわ。
こちらも【飛翔】を用いた「空中戦」で対抗しましょうか。これだけの残留効果が積み重なれば十分対抗できますわ。
空戦はそちらの専売特許ではございませんわよ?
空を飛びながら「フェアレーター」からの砲撃を放って「攪乱」し、他の猟兵が攻撃する隙を作っていき、敵が太陽を背にするよう移動するのであれば、こちらはより高高度を取り、敵を眼下に収めることで対抗しますわ。
敵の頭上を取り攻撃のチャンスを生み出せたら「第二十五の魔弾【惨劇】」でブチ抜いて差し上げますわ。
アンゼリカ・レンブラント
空軍戦、私も力となるよ!
【飛翔】し艦から離れ戦うよ
こちらも単騎で挑むわけじゃないから
培った戦闘知識を駆使し仲間と連携
死角を作らないよう布陣していざ挑む!
相手も光源を背負うよう動くと思うけど、
こちらも光使いでの残像を使い
敵を幻惑したところで距離を詰めパラドクスの光剣で
しっかり斬撃を叩き込もう
叩きこんだら反撃をオーラ操作も駆使して
凌ぎつつすぐに離脱
また敵の隙を窺って攻撃していくよ
基本的に距離を保つけど、
敵の注意が他の仲間に向くようなら一気にとりついて
グラップルを駆使した至近距離戦で消耗させるっ
遠距離攻撃の仲間の邪魔にならないよう動くよう注意だね
相手の消耗に合わせ、全力の《光剣収束斬》でとどめだっ!
「エース出撃……いい響きだなー。でも、わくわくが止まらないよねっ♪」
真っ直ぐにこちらへ接近するベルケに対し、不謹慎とは自覚しながら胸躍らせるシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)。船の甲板を蹴って上空へ思いっきり【飛翔】する。
「さぁ、いくよーっ!!」
「目標確認。編隊を展開する」
対するベルケはパラドクスによって航空兵を展開し、一斉攻撃を仕掛けて来る。小剣を手に斬りかかろうとするシルだが、近接戦闘を挑む隙がない。
航空兵の接近から、距離を取りつつ白銀の魔力銃からの射撃で牽制を仕掛けるのが精一杯。
「攻撃手は一人で良い。残りの機体は退路を断て」
「流石エース……とりつく隙もないっ!」
航空兵の性能自体は、所詮パラドクスによる召喚戦力。だがベルケの格言を叩き込まれ、彼の指揮の元に行動されれば、その厄介さは段違いだ。
まさに、空軍のエース。ただ空中戦に長けているだけではない。
「ベルケが相手か……気を引き締めて行こう」
「ええ。相手がエースだろうと、船への追撃はさせるものですか!」
その連携を少しでも妨害すべく、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)やツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)は残留している【通信妨害】を発動する。
対するベルケは口頭指揮に切り替えるが、通信に比べれば制約は多い。だが動揺の様子は見えず、冷静によく通る声を響かせ、新たな航空兵を召喚する。
「常に、優位な戦力差を維持せよ」
「流石にこれだけで勝てる程、甘くはないか……」
それを見ながら呟くと、戦旗を握り前に出るツィルニトラ。航空兵は一気にこちらを取り囲むと、そのうちの一機が射撃を仕掛けて来て。
「なら、これはどうかしら!」
その瞬間、戦旗を振れば、展開されるのは魔力障壁。黒竜の竜鱗が銃弾を受け止め、幻影竜のブレスとして反射された。直撃を受け、航空兵の一人が消滅する。
そこを突くようにして、槍の如き円錐状に展開した障壁を押し立て突撃する。
「空に竜の“壁”が出来た気分はどうかしら、隊長さん! この空はもう貴方達の物ではないわ!」
「空は誰のものでもない。障壁を迂回し、後方から襲撃せよ」
それでもやはりベルケは冷静だ。動じる事に意味がないと指示を送り、その突撃を、別方向からの攻撃で阻止しようとする。
だが、そうしてツィルニトラの背後を取ろうとする航空兵を射抜くのは、エトヴァの放つ特注のクロスボウ。
「完全に史実通りではないが、格言も動きの参考になる」
狙い済ましての二連速射。一射目で魔力媒体を撒き、二射目をもって航空兵を爆破する。そんな彼の迎撃に、初めてベルケは眉を寄せる。これでもう、ツィルニトラは止まらない。
「神様の務めは人を救い、導く事よ……!」
「む……!」
初めて僅かな動揺を見せながら、後退を図るベルケ。だが極限まで重ねられた【飛翔】によるツィルニトラの突進は、その後退より早い。
「例え力無くても、魔法の竜神を名乗るなら、この手で吸血鬼達を護り抜くわ!」
「っ……ぐっ!! 問題、ない……指令に影響なし」
強い意気込みと共に繰り出した鋭い障壁の槍が相手の肉体を貫くと、苦悶の呻きを漏らしながらさらに後退するベルケ。だが苦悶しつつも彼が航空兵への指示を止める事はない。エトヴァへと航空兵を殺到させる。
「知られているからと常道を崩す事こそ、愚策」
「ふむ、流石はエースの部隊……」
変則軌道によって相手を引き離そうとするエトヴァだが、航空兵は巧みな連携でこちらの動きを制限する。数の利を生かした航空戦術によって、徐々に空で逃げ場を失って。
「だが、連携ならこちらも負けてはいない」
「そっちに目が行ってるなら、今度はわたしが……!」
だがその隙に、シルは魔力銃を長杖に戻し、空に六芒星を描き出していく。それぞれの頂点には、それぞれの属性。6属性が中心へ収束し、強い輝きを発する。
「待て、目標は必ず完遂せよ!」
「遅い……!」
その輝きに刹那、目を奪われる航空兵。ベルケが咄嗟に指示を送るが、それが行き渡るより早く、エトヴァがクロスボウを放って爆発を起こし。
「空中戦のお代はっ! わたしの全力全開の砲撃でお支払いだよっ!」
「っ……ぐぅぅぅっ!」
その爆発で体勢を崩したベルケへ撃ち込まれる、シルの砲撃。6属性の閃光が、ベルケの全身を包み込んだ。空中で大きく体勢を崩し、落下するベルケ……だが、すぐに立て直し、再浮上する。
「損害、中程度。だが戦線に異常なし」
「あら、落ちてくださっても構いませんのに。と言うかあまりにも遅いので、もう来ないものかと思いましたわ」
そんな動きに対し、不満そうに言い放つのはエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)。右腕の電磁レールガンから、砲撃を繰り返して牽制する。
「来てしまったものは仕方ありませんわね――この海の藻屑にして差し上げますわ」
「そのつもりはない」
限界まで【飛翔】を重ねた分、速度はこちらの方が早いが、相手はそれを戦術と技術で補う。太陽を背負わせまいと高高度を取るこちらに対し、ベルケは水平移動を巧みに交え、こちらに頭上を取らせてくれない。
「ああ、もう、ぶんぶんと蝿のようですわね!」
「だったら空軍戦、私も力になるよ!」
エレオノーラの苛立ち混じりに罵倒を吐き捨てた所で、戦場へ飛び込んでくるアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)。1人で優位を取れないなら、今度は2人でと、その手にパラドクスの巨大な光剣を握り、一気に接近を仕掛ける。
「いざいくよっ、エースさんっ!」
「エースが……なんだって? アタシは王様だ!」
そして天夜・理星(復讐の王・g02264)もまた、それに合わせての接近を仕掛ける。アンゼリカと挟撃するように迫りつつ、
「みんなで連携して立ち向かえば怖くない!」
「数が増えても同じ事だ」
だが、それでもなお、ベルケは容易に隙を見せない。アンゼリカが幻惑するように飛んでも冷静に正対し、理星の、オーバーシュート――追い越させを狙う誘いにも、簡単には乗ってくれない。
ベルケの格言は、航空戦術の発展に大きく貢献したと言う。ならば、こちらが用いる航空戦術も、おおよそはベルケの既知である。
「私の裏をかくには、至らない」
「冷静だね……アタシは、感情はいっぱい溢れてるってのに」
そんな相手の精密な空中機動に対し、静かに、だが熱く声をかけるのは理星。戦術で及ばないなら、後の手段は一つ。
「そう、夜空の星みたいに。ぶつけたくて……たまらない!」
「む……」
それは、勇気を持って踏み込む事だ。相手に撃たれる危険も顧みず、真っ直ぐに突き進む。当然ベルケは、そんな彼女を迎撃すべく、銃を向けてくる。
その際、太陽を背負う事で、彼女の眼を幻惑しようと――。
「今っ、お願いっ!」
「ええ、ええ。空戦は、あちらの専売特許ではございませんわよね?」
それを妨害するのは、エレオノーラ。ベルケを理星と挟む位置に飛ぶ事で、逆にこちらが太陽を背負う。こうなると、理星を撃つのはエレオノーラに背を向ける事。『敵の後方から攻撃すること』を鉄則とするベルケは、それを嫌って位置取りを変えようとするが。
「今だぁっ! 逃さないっ!!」
そこに突撃するのはアンゼリカ。意図的に減速した理星に先んじて、ベルケへと真っ直ぐに突っ込み、右手の剣を振りかぶる。そしてそのまま――突き出すのは左手。
「捕まえたっ!」
「……っ!」
ベルケの軍服を掴み、動きを止めようとするアンゼリカ。もちろん、パラドクスではない掴み技など、容易く振りほどかれる程度のものだ。
だが、僅かでも動きを止めればそこに、再加速した理星が間合いを詰めて。
「こいつを……喰らえぇっ!!」
「がっ!!」
そうしてベルケの頬めがけて叩き込まれるのは、溢れる思いを力に変えた右拳。強烈な殴打を受けたベルケは、吹き飛ばされ、空中で姿勢を立て直しにかかる。
「ほぉら、ブチ抜いて差し上げますわ!」
「ぐ、ふぅっ……!」
だが当然、エレオノーラはその隙を逃さない。必殺の魔弾が、ベルケめがけて放たれた。当然あちらも迎撃を図るものの、エレオノーラの立ち位置は、相手の言葉を奪うように、太陽を背にしており――結果、高貫通・高火力の一撃が、ベルケの胸を深く貫く。
「今度は、こっち――!」
「っ……がっ」
そうして完全に体勢を崩した状態では、もはやアンゼリカの光剣を回避する余裕などあろう筈もない。鍛えたボディから力強く繰り出される光の大剣の一閃は、ベルケを大きく吹き飛ばした。
「言ったろ、連携して立ち向かえば怖くない、ってさ」
「ぐ……」
その流れるような連携を生み出したのは、【パラドクス通信】による、密かで、綿密な会話だ。体勢を立て直すベルケへ、理星は笑みを浮かべて言い放つ。
「船は護る、みんなで生きる。……ほら、アタシたちのお通りだ♪」
「ならば、ディアボロスは墜とす。船は沈める。それで終わりだ」
その見栄にそう返したベルケは、時間を稼ごうと言うのか、航空編隊を再召喚して来た。それに対処すべくフィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)が紡ぐのは、美しき歌だ。
「そうそう簡単に諦めてはくれませんか。ですが襲ってくるなら追い払うまでです」
海上に広がるその歌声は三精霊の魔力と重なり、四重奏となってオーロラの領域を生み出した。放出される波動が、迫り来る編隊を迎撃する。
航空兵達は迂回する事でこちらを狙い、対してフィーナは飛び回る事でこちらを捉えさせまいとする。お互いに激しく飛び回り、相手の隙を狙う航空戦。
「いいや、追い払うだけじゃ済まない。追撃に来たつもりだろうけど、逆に墜落してもらおうか!」
その合間を縫ってベルケへと突き進むのは、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)だ。白く輝く剣を構えると、真っ直ぐに【飛翔】する。
「各機、包囲するのだ。ただし、敵の策略には惑わされてはならぬ」
当然ベルケは、そんな綾音に対しても航空兵をもって迎撃して来る。そしてそれは予想通り……急停止した綾音は、即座に前方に向けて全力の光魔法を解き放った。そのターゲットは、召喚されたばかりの航空兵。
「私の狙いは、むしろそっちだ!」
「想定内だ。散開せよ」
が、偽装突撃だけで欺けるほど、甘い相手でもない。相手はこちらを侮る事なく、無謀な突撃は策があると判断して来る。そして航空兵は降り注ぐ光線を回避し、改めて綾音への包囲を図って来て。
「流石エース、いやになるほど冷静だねっ……でも逃しはしないっ!」
だが綾音の方も、これで策が尽きた訳ではない。放った光魔法は光線して、回避した航空兵を追尾する。
巧みな機動で光を引き離す航空兵と、それを執拗に追いかける6本の光。そしてその攻防は、飛び回るフィーナの軌跡と重なっていく。
「相手に、連携させる訳にはいきませんね……」
「むしろ一緒にそいつらも落とそうか?」
2つの編隊の合流を阻止するように、波動を放つフィーナ。全力の光で、航空兵を狙い続ける綾音。そしてベルケはそんな2人を狙うべく、巧みな指揮で航空兵に指示を送る。
航空戦の攻防は拮抗し……いや、エースの指揮を受けた相手の方が、徐々にこちらを追い詰めて来て――。
「さて、ところであと1本、残ってるんだけどね……オズワルド!」
「っ……!」
そこで、残しておいた最後の光を放つ綾音。指揮に気を取られたベルケの身体を、全力の光が貫いた。その衝撃に体勢を崩し、ベルケの指揮に隙が出来た瞬間、フィーナも一気に、波動を全力で解き放つ。
「これが、我々の想いです……吸血鬼さんを、守ってみせます!」
「ぐっ……!」
周囲の航空兵を、一気に消し飛ばす極光。そこから逃れた航空兵も、綾音の光からは逃れられない。さらに極光はベルケを焼き……2つの光に包まれた相手は、フライトデバイスから煙を噴いて落下し。
「全く、タフな攻防だね……けれどこれで、ゲームオーバーの時間だよ!」
「いや……まだだ」
だが、その墜落の最中、強引に立て直して再上昇する。相当なダメージを負っている筈だが、一切それを感じさせない巧みな空中機動。
「しぶといな……流石オズワルド・ベルケ。エース中のエースか」
その動きに、感嘆の声を漏らすノイン・クリーガー(ゴースト・g00915)。多目的動力甲冑『F-9』で【飛翔】しながら、接近を仕掛ける。手にした武器は航空機関砲、薙ぎ払うような掃射で、相手の動きを制限しようとして。
「I Have Control. ……ユサール、発艦する」
同時にエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)も、マシンピストルで牽制を仕掛けながら間合いを詰める。航空突撃兵としての卓越した技量をもって、相手の隙を伺いながら飛び。
「大した腕だ。だが背後を取らせるつもりはない」
「ええ、そうでしょうね……!」
こちらが包囲を試みても、巧みな軌道で軸をずらして来るベルケ。数の差の影響を最小限に抑え、仕掛ける隙をなかなか与えてくれない。その一方でこちらも、容易に背後は取らせない。
背後を取る事の優位、取らせる事の危険性……両陣営はまさしく、『ベルケの格言』の通りに動く。
『……俺に策がある。仕掛けるぞ』
『ユサール、了解。タイミングは合わせるわ』
そんな拮抗状態の最中、【パラドクス通信】に声を忍ばせるノイン。エリザベータの返答と同時、一気にベルケへ間合いを詰める。
「何か策があるのか、だが……」
対してベルケは策を警戒しつつも、一気に急接近する事でそれを潰しにかかってくる。ノインを真正面に捉え、太陽を背にした至近での射撃。ノインにどんな策があろうと、なるほどこれは避けようがない――。
「だが、これは読めまい……!」
「っ……!」
――空戦である限りは。F-9は『多目的』動力甲冑……その利を存分に活かし、海へと一気に沈むノイン。空軍のエースであるからこそ、海の中は完全な認識外であり、その思考の間隙を突いて。
「取ったぞ……!」
「ぐっ……!!」
次の瞬間、水中から再び浮上したノインが、ベルケの足元から機関砲の弾丸を撃ち込む。不意を突かれての攻撃に大きく体勢を崩すベルケ。
それでもなお、体勢を立て直そうとしてくるが……当然、エリザベータがすでに間合いを詰めて。
「っ……」
「ええ、貴方の格言通りよ」
咄嗟に放たれたベルケの迎撃射撃。それはこの状況とは思えない程正確であったが……エリザベータはそもそも、真正面からは近づかない。相手の横をすれ違うと、スライスバック機動で強引に旋回する。
「ぐっ……!!」
当然、相当無理な空中機動となり、全身にかかる強烈なG。それを耐Gスーツはもちろん、薬物すら使って耐えて見せる。構えるはデモリッションガン、破壊力重視の破砕砲。これを当てられるタイミングは、きっと今しかなく。
「――『後方から攻撃』し『仕掛けた攻撃は必ず完遂』するわ」
「……見事」
己の格言通りの一撃を心臓に叩き込まれたベルケは、ただ一言、そう言い残し。
全ての力を失い、海へと沈んでいった。
「……何度も、ありがとうございます。本当に助かりました」
ベルケを退けたディアボロス達は、再び戦闘艇での北上を再開するする。もう、こちらを追ってくるゾルダートはいない。ベルリンの状況もあり、こちらに戦力を差し向ける余裕がよほど無いのだろう。
そして――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV11になった!
【建造物分解】がLV3になった!
【操作会得】がLV2になった!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV3になった!
【クリーニング】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV4になった!
【グロリアス】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【リザレクション】LV1が発生!
『そこの船舶! 停止せよ!』
そしてついに、ディアボロス達は、それと遭遇した。ロシアの国旗を掲げた、数隻の軍艦と。
その甲板上から、拡声器によって声が響く。
『本艦はロシア海軍である! 突如海となったドイツ方面の探索と、行方不明のロシア国民の捜索を目的としている!』
甲板に立つその男は、どうやらクロノヴェーダではないようだ。整った美貌を持ち、軍服を身にまとった――その言葉を信じるなら、ロシアの軍人である。
『こちらに戦闘の意思はない。そちらの船籍、および目的を述べられよ!』
軍艦の横には小型艇が用意されている。もし交渉に応じるなら、それで臨検のためにこちらへやってくるようだ。上手く会話を行えば、情報を得る事が出来るかもしれない。吸血鬼達の助けがあれば、よりスムーズな会話が望めるだろう。
もちろん、質問の内容は、警戒されないようによく吟味する必要があるが。
あるいは吸血鬼を引き渡さないなど、他の選択を取るのも一つの手段ではある。どのような選択を取るかは、ディアボロス次第である。
天夜・理星
出来る限りのことをしてみよう。
護るって言った手前、彼らがもし今こちらが保護している吸血鬼たちが害を受けるのはよろしくない。
だから本当に引き渡す吸血鬼たちに害を加えたりしないか、その確認を取れれば。
こちらも質問されたら嘘はつかないよ。
…質問は、そうだ。
ロシアでは何が起きているの?
抽象的にはなっちゃうけど、これだけは把握しないといけない気がする。
多少しか情報を得られないんであれば、それでもいい。なんなら吸血鬼たちにも手伝ってもらおう…。
…もし向こうに不審な動きがあると判断したら、
引き渡しを中止することも考えよう。
誰一人死なないのがベストなんだ、本当は。
少しでも、
フレンドリーな交渉になるといいね…?
アルラトゥ・クリム
私個人にとっては『吸血鬼さん達の安全』が最上位
…約束、したからね。
友好的接触可能ならその方が良いけど…
臨検の交渉時に先方の『正式な所属』を尋ねて
『何処の』は兎も角『正規の軍か』位は確認したい
その辺詳しい人は何人も居そうだし
その上で、保護した難民に危害を加えないという確約を得られるなら
臨検を受け入れてもいい
但し【プラチナチケット】も併用して礼儀は厳守するけど
臨検には常に同行して、コネクトは袖に隠して常に励起
もし吸血鬼に攻撃する様なら
即DSとドールを召喚展開して皆を護る
間に合わない可能性が塵でもあるなら、自分の身体も張るよ
「護るって、約束したんだ。私は、最後の希望だからね」
※アドリブ&絡み連携OK
一ノ瀬・綾音
臨検は受け入れよう。
そのうえで、まず挨拶をしないとね。
船籍とかは下手に名乗らないようにしつつ、個人やディアボロスとしては素性を名乗る。曖昧な知識で相手を混乱や警戒させたくはない。
そのうえで聞きたい事としては、まずロシア国民が行方不明となっているとはどういうことか、今ロシアでは何が起こっているのか。
あとは自分たちが善意で吸血鬼達を助けているということを示したうえで向こうの助けにもなれないか問いかけてみるよ。
私達がもし皆様方の助けになれそうであれば、ぜひ助けてあげたいんです。お願いします!
ただしもし吸血鬼達の身に何か危害がありそうと判断したら吸血鬼達のケアを優先していくね。引き渡しの中止も考える。
未知の勢力との、初めての接触。
緊張が高まる中、まず一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)が、声を張り上げ名乗りを上げる。
「私達はディアボロス。海で遭難していた吸血鬼達を、保護させて貰っているよ!」
『なんと……! それは感謝する。是非引き渡し願いたい!』
その言葉に、相手は目に見えて喜色を浮かべ、そう返答を返してきた。少なくとも見た限りでは、悪意や敵意のような物は見受けられない。
一般人である事もあり、ディアボロス、と言う言葉にも反応はない。これ以上の事情――例えばドイツ帝国と敵対している、などと言ったこと――は、下手に告げればむしろ混乱させたり、警戒させるだけだろうか。
「分かった! 臨検を受け入れるよ、こちらに来て欲しい!」
『了解した。これより船を送る!』
すぐに小型艇に乗って、こちらの船にやってくる軍人達。ここまでは殊の外、スムーズに進んでいる。だがそれでも、こちらとしては警戒せずにはいられない。
(「とにかく、『吸血鬼さん達の安全』が最上位……護るって、約束したんだ」)
特にアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)はそう強く決意して袖に魔術触媒を隠しながら、こちらの船に上がってくる相手を出迎える。もし敵対するならば、身を挺してでも止める……そんな覚悟さえもって、立ちはだかり――。
「乗船を歓迎するよ。……ところで、あなた達の正式な所属を教えて貰っても構わないかな?」
「む? 先程も述べた通り、我々はロシア海軍に所属している」
その覚悟とは裏腹に、相手は何の敵意もなく、あちらの軍艦に掲げられたロシア国旗を指差した。身分を隠したり、誤魔化したりといった悪意は、少なくともその言動からは感じられない。
もちろん、巧妙にそれらを隠している可能性がないとは言わないが……身分証明を見せられた所で、その真贋を確かめる方法もない。
(「吸血鬼さん達は……?」)
ならば、と視線をそちらに向けるが、吸血鬼達も、軍人に対して不審の様子は抱いていないようだ。むしろ、ようやく帰れるのだと、期待と安堵の色が強い。
「……彼らに危害を加えないと、約束して欲しい」
「もちろんだ。彼らは我がロシア国民、責任をもって送り届けよう」
念押ししてそう告げれば、力強く頷く軍人。むしろ、何故そんな事を問うのか、という疑問さえ感じられる。だとすれば、引き渡さない理由はないだろう。もちろん警戒を解くつもりはないが。
「大丈夫そうかな? それじゃあみんな。あちらに引き渡すけど、良いね?」
「はい、ここまで、本当にありがとうございました」
天夜・理星(復讐の王・g02264)が吸血鬼達にそう告げれば、彼らは改めてこちらに頭を下げ、強い感謝の意を示す。トラブルも警戒していたが、交渉は予想以上に、平和的に進行している。
(「このままフレンドリーな交渉で終わると良いね……」)
誰も死なないならそれに越したことはない。そんな思いを抱きながら、引き渡しの様子を伺う理星。
問題が起こる気配は全くないが、それはそれとして手続きや確認に時間はかかる。質問をするなら今だろう。
「ロシア国民が行方不明となっている……ってどういう事なの?」
「ああ。詳しくは分からんが、今、我が国では、多くの国民が行方不明になっていてな……」
綾音の言葉に、深い憂慮の表情を浮かべながら答える軍人。詳しい事情は知らないようだが、本当に国民を案じている様子だ。
「我々はその捜索、そして調査を命じられているのだ」
これ以上……例えば国家情勢などに踏み込めば、スパイと判断される可能性もある。何より彼らは一般人であるのだから、ディヴィジョンの真実や仕組みなどについては、詳しく知らないだろう。
「なんと……ドイツはそのような事になっていたのか!」
一方で引き渡しの手続きを見守っていた理星やアルラトゥ達は、吸血鬼達と軍人達との会話を漏れ聞く。どうやら軍人達も吸血鬼のようで、同族らしく会話はスムーズに進んでおり……そして、こちらの吸血鬼達がドイツでの事情を説明した瞬間、軍人達は強い怒りと憤りの声を上げた。
「司令官のいう事は正しかった……やはりこのままドイツに攻め込むべきだな」
「「……!」」
その言葉に、ディアボロス達の間に緊張が走る。もしその言葉が本当であるなら、ロシアからの侵攻が間近だと言う事だ。彼ら軍人にどのような意図があるにせよ、それはディヴィジョン間の衝突と言う事になる。
「……私達も皆様方の助けになれませんか? 吸血鬼の皆様を是非助けてあげたいんです。お願いします!」
「おお、協力に感謝する。ならば、協力者として我が国の軍艦に迎えよう」
そんな緊張を隠して、そう申し出る綾音。すると軍人は笑顔を浮かべ、こちらを歓迎してくれる。『ロシア艦への同乗を求めたい』と考えていたディアボロスは多くいた。これは渡りに船、と言えるだろう――。
「当方の上官達の前で、もう少し詳しい話を聞かせて欲しい」
――が。彼ら軍人の『上官達』とは。相手の戦艦に待っている者達が、一体何者であるのか。それを考えれば、その申し出を受け入れる事は出来ない。
もし敵艦でクロノヴェーダと戦闘になれば、無事に帰還できる可能性は、極限まで低下するのだから。
「……申し訳ない。こちらもすぐに帰還しなければならない都合があるんだ」
(「私達だけならまだ良い。でも吸血鬼を巻き込む訳にはいかない……私達は、最後の希望なんだ」)
理星が慌てて断りを入れ、アルラトゥもそれに同意する。もちろんクロノヴェーダに吸血鬼を引き渡すのには不安が残るが、彼らにとって自国民は貴重な資源。それを無駄に害する事はないだろう。
少なくとも、ここで引き渡しを拒否して戦闘になるよりは、間違いなく安全だ。
「む、そうか、ならば仕方ない……ともあれ、我が国民の保護と引き渡し、感謝する!」
「皆さん、本当にお世話になりました。どうかお元気で!」
そうして軍人達はこちらに敬礼してそう告げ、吸血鬼達も改めて礼を言い。臨検の船に乗って、あちらの軍艦に戻っていった。
それを見送るとディアボロス達はすぐに船を回頭させた。吸血鬼達が無事ロシアに帰り着く事を祈りつつ、得た情報を新宿島に持ち帰る為にも、パラドクストレインの元へと急ぎ帰還する。
こうして、未確認艦隊――ロシア軍との接触は終了した。ロシアとドイツの接触、そして激突は、どうやら近いようだ。それはもちろん、ディアボロスとロシアとのそれ、と言う事でもある。
正しき歴史を取り戻す為の新たな戦いが、始まろうとしている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【アクティベイト】LV1が発生!