リプレイ
百瀬・珠
九朗(g03801)様と
この時代に相応しい服装に着替えてお祭りを楽しみます
気分はすっかり平安鬼妖地獄変の女性庶民です
九朗様のモブオーラもあるので、自然に馴染めると思います
梅の花の下、梅見茶屋で和菓子を食べませんか?
「すみませーん。ここからここまでの和菓子を全部くださーい
あと梅果汁のお湯割りもお願いします」
リターナーになってから太らなくなった気がするので、たくさん食べられます
九朗様もリターナーですが、どうなんでしょう?
私としてはもう少し太られた方が…とも思いますけど
そういえば、ここには『誓いの梅』というものがあるそうですよ
その木の下で誓いを立てると、叶うそうです
本当に叶うか試しに行きませんか?
赦蜘・九朗
アドリブ歓迎
百瀬さん(g05713)と適度に情報盗み聴きしつつ梅見や
妖刀と刀は手放せんし…この時代の一般武士の服装っちゅうと狩衣?…まぁ、《モブオーラ》使うとるから大丈夫やろ…あ、手袋と包帯は外さんとこ(毒テロ防止)
《高潔・忍耐・忠実》ウチには縁が無いな…その反面、百瀬さんは白梅の《気品》が具現化したみたいやなぁ…(尊)
梅の花見ながらの甘味はええなぁ、ウチもお湯割り一つ…へ!?い、今何と…全種類の間違い…やろ…(汗)
せやけど…うん(自分の腹擦り)やっぱ細いんかなぁ…(胸以外無駄0%の着痩せした筋肉の塊はしょげた)
『誓いの梅』…かぁ、ええで
所で百瀬さんは何誓うん?
ウチは…(誤魔化すように笑った)
春という季節が再び、京の都に巡り来る。
それを告げるのは、ふわり漂う花の香と慎ましやかながらも華麗に咲いた紅白の彩り。
そんな春の足音が聞こえる麗らかな早春の日、人々は梅の花を愛で、思い思いに祭りのひとときを楽しんでいる。
それは勿論、稲荷神社の参道を並んで歩く、百瀬・珠(胡蝶の夢・g05713)と赦蜘・九朗(挿ゲ替エノ曼珠沙華・g03801)も同じ。
此処へと訪れた目的は梅見だけではないにせよ、適度にさり気なく情報収集を兼ねながら、賑やかな喧騒の中を往くけれど。
誰も、ふたりが全く別の世界からやって来たなんて、思いもしないだろう。
いつもとは違った和の装いは、美しい黒を湛える髪や瞳を持つ珠にはよく似合っていて。
からころと下駄の音色を鳴らせば、咲き綻ぶ梅花の如き微笑み。
(「気分はすっかり平安鬼妖地獄変の女性庶民です」)
でも、この時代に相応しい服装に着替えてお祭りを楽しんでいるのは珠だけではない。
(「妖刀と刀は手放せんし……この時代の一般武士の服装っちゅうと狩衣? ……あ、手袋と包帯は外さんとこ」)
彼女の隣を歩む武士……の服装をした九朗も、道行く人たちが何気なく語る情報をそっと盗み聴きしつつも。
(「……まぁ、モブオーラ使うとるから大丈夫やろ……」)
やるべきことや毒テロ防止も忘れずに、極力目立たぬ様抜かりなく心掛けながらも、梅見も勿論楽しむ所存。
そして漂う香りに誘われるようにふと赤の視線を向けた先、可憐に咲く花たちを見つめて。
(「《高潔・忍耐・忠実》ウチには縁が無いな……」)
そう梅の花がもつ花詞に思うけれど。
ある意味、ブラック企業で日々頑張る社畜には、忍耐やある意味忠実さは必要不可欠な気がしないでもない……?
けれど己に対してはそう思う反面、九朗は隣を歩く彼女へと視線を移して。
(「百瀬さんは白梅の気品が具現化したみたいやなぁ……」)
淑やかな和装姿の珠を眺め、しみじみと尊みを感じる。
そんな彼の心内も知らず、珠は彼にこう提案を。
「梅の花の下、梅見茶屋で和菓子を食べませんか?」
「梅の花見ながらの甘味はええなぁ」
そしてすぐに九朗がこくりと頷けば早速、梅見茶屋へと足を運んで。
わくわくそわり、珠は店員を呼び止めて注文を。
「すみませーん。ここからここまでの和菓子を全部くださーい。あと梅果汁のお湯割りもお願いします」
九朗も、そんな彼女に続くけれど。
「ウチもお湯割り一つ……へ!?」
刹那、思わず瞳をぱちくり。
だって、彼女がこう言ったのを確かに聞いたのだから。
「い、今何と……全種類の間違い……やろ……」
そう――ここからここまで全部、と。
それは決して、ひと種類ずつという意味ではない。言葉のまま、全部、である。
だがそんな驚愕している彼の様子にも、珠は柔らかな表情のまま。
「リターナーになってから太らなくなった気がするので、たくさん食べられます」
逆に眼前の彼を見つめ、こてりと首を傾けて続ける。
「九朗様もリターナーですが、どうなんでしょう? 私としてはもう少し太られた方が……とも思いますけど」
確かに、自分も彼女と同じリターナーではあるし。
いつも肌を露出しない格好ばかりでわかりにくいし、地味なくたびれ社畜に見えるのだけれど。
自分の腹をさすさす擦りながらも、九朗はぽつり。
「せやけど……うん。やっぱ細いんかなぁ……」
思わず、そうしょげてしまう。
だって実は、胸以外無駄0%の着痩せした筋肉の塊だったりするのだから。
けれど、ずらりと並べられた大量の甘味をはむはむと楽しむ彼女と共に、九朗も気を取り直して茶屋でのひとときを楽しんで。
「そういえば、ここには『誓いの梅』というものがあるそうですよ」
梅のかたちをした最中を見つめ、ふと聞いた話を思い出す珠。
「その木の下で誓いを立てると、叶うそうです。本当に叶うか試しに行きませんか?」
「『誓いの梅』……かぁ、ええで」
九朗はそんな彼女の言葉に、こくりと頷いてから。
「所で百瀬さんは何誓うん?」
そう問いを投げた後、誤魔化すように笑うのだった。
茶屋の窓から見える紅白の彩りを、ちらりと見遣りながら。
ウチは……と、ただそれだけ紡いで。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
如月・莉緒
壱さんと(g05536)
お花見したいねって話をしていたら丁度よく梅見が出来ると聞いて壱さんをお誘い
めっちゃ綺麗に咲いてる!
あんまり、真剣に見たことなかったから今知ったけど枝に花が咲くんだね
とかお話しながら目指すのは梅見茶屋
せっかくだから綺麗な梅の花も美味しい物も楽しみたい
情報収集も人の多いこういうとこでなら何か聞けるかもだし
壱さん、どれ食べる?
せっかくだから半分こしない?
全種類食べたいけど、全部は食べられないので提案してみる
半分こなら全種類いける!
梅果汁のお湯割りも美味しい~
お茶やお菓子を楽しみつつ、ぼんやりと梅を眺めて
冬のこたつもいいけど、こうやってお外でのんびりもいいよね
アドリブ歓迎
石垣原・壱
莉緒さん(g04388)と
莉緒さんからお誘いを受けて、梅見に行くよ
梅見をしながら『葛の葉』の情報収集をするよ
人の多い所が情報があつまるかな、梅見茶屋に行ってみようか
梅の花も綺麗に咲いているね
紅も白もどちらの梅もいいな
梅は枝に花が咲くよね、この辺桜とはまた違った趣があるなあ
莉緒さん、和菓子をいくつか半分こにする?
半分ずつなら最中と大福とお饅頭とあんみつ、全部食べられるね
梅の御神酒は自分一人で飲む!
莉緒さんはアルコールなしの梅果汁で……
まだ少し寒いから、お湯割りが温かくていいよね
お茶を飲み、和菓子を食べながらのんびりと梅を眺める
寒さも和らいできて、こうやって梅も見られて落ち着くよねえ
アドリブ歓迎
春になれば、様々な花の彩りが鮮やかに咲き誇るだろうけれど。
可憐に咲く紅白の花は、そんな春の訪れをいち早く知らせてくれる。
随分と冬の寒さも和らいであたたかくなってきたから、お花見したいねって。
そう言っていた矢先に届いた、祭りの話。
丁度よく梅見が出来ると聞いた如月・莉緒(恋愛至上主義・g04388)は、石垣原・壱(人間のワールドハッカー・g05536)を誘って、彼と共に足を踏み入れる。
時を超えた平安の世の、春の足音聞こえる京の都へと。
朱の鳥居を潜れば迎えてくれるのは、青空に映える紅白の彩りたち。
「めっちゃ綺麗に咲いてる!」
莉緒は見上げる空とお揃いの色をした瞳にも、見つめる紅白の花を満開に咲かせて。
「紅も白もどちらの梅もいいな」
そう見比べては楽しむ壱の隣で、改めてじいっと眼前の梅の木を見つめてみれば。
「あんまり、真剣に見たことなかったから今知ったけど枝に花が咲くんだね」
「梅は枝に花が咲くよね、この辺桜とはまた違った趣があるなあ」
壱の言う様に、同じ春を思わせる花でも、もう少ししたら咲くだろう桜とは趣が異なる梅の花たち。
そして紅白に彩られた神社の参道を、お喋りしながらも楽しく歩いて。
ふたりがまず足を向ける目的地は。
「人の多い所が情報があつまるかな、梅見茶屋に行ってみようか」
参道の途中にあるという、梅見茶屋。
道中も抜かりなく、梅見をしながらもそっと周囲を窺ってみたり聞き耳を立ててみたりと、情報収集は怠らない。
この神社を占拠し、人々を巧みな言の葉で誑かしているという白狐の妖怪『葛ノ葉』について。
そんな参道も道行く人の声で賑やかではあるのだけれど。
(「情報収集も人の多いこういうとこでなら何か聞けるかもだし」)
莉緒も、より情報が得られそうな壱の提案に、すぐにこくりと頷いてから。
ディアボロスとしてのお仕事も勿論なのだけれど、でもやっぱり。
「せっかくだから綺麗な梅の花も美味しい物も楽しみたいしね」
花も団子も、ふたりで沢山満喫したい気持ち。
そしてやってきた茶屋で、梅が咲く景色を眺められる席に落ち着いてから。
「壱さん、どれ食べる?」
莉緒はお品書きを手に、そうこてりと首を傾けて訊ねてみるけれど。
見つめるメニューも梅の花が満開、どれもこれも美味しそうで。
全種類食べたいけれど、さすがにおなかのキャパシティ的に全部は食べられないのが悩ましい。
でも――ふたりは知っているから。こういう時、どうすればいいかを。
そして仲良く、同時にこう提案し合う。
「せっかくだから半分こしない?」
「莉緒さん、和菓子をいくつか半分こにする?」
そんな互いの声に瞳を瞬かせた後、思わず顔を見合わせて笑ってから。
「半分こなら全種類いける!」
「半分ずつなら最中と大福とお饅頭とあんみつ、全部食べられるね」
協力し合って半分こ、これならば全制覇も達成できそう。
それから壱が次に目を向けるのは、甘味にも合いそうな飲み物たち。
(「梅の御神酒は自分一人で飲む! 莉緒さんはアルコールなしの梅果汁で……」)
和菓子は半分ずつ分け合うけれど、飲み物の注文はひとつずつ。
いつもは度数強めのチューハイをぐいっと呷っている壱だけれど、今日は春らしい梅の御神酒に。
未成年の彼女にも、甘酸っぱい良い香りがする梅果汁のお湯割りを注文して。
「梅果汁のお湯割りも美味しい~」
「まだ少し寒いから、お湯割りが温かくていいよね」
ひとくちお湯割りを飲んでほわりと笑む莉緒に、こくりと頷いて返した後。
くいっと口にしてみた梅の酒も、濃厚でなかなかの美味。
そして茶もいただきつつ、和菓子も半分こ、全種類食べ比べしながらも。
「寒さも和らいできて、こうやって梅も見られて落ち着くよねえ」
「冬のこたつもいいけど、こうやってお外でのんびりもいいよね」
ふたり満開の梅をゆっくりと眺め、一足早い甘やかな春の到来を暫し共に楽しむ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
観月・遙
身軽な水干姿で祭りに溶け込んで
聴覚の鋭い狐耳を傾ければ人々の声を拾うのは易く
敵の出現情報を得られたら…
誓いの梅のもとへ
…平安に、己の守護する主が居て
新宿島の書で、主の末路を知ってしまった
全てを賭してお護りしたい気持ちで苦しく…歪みそうになる
けれど…
光に揺れる梅花を仰ぎ、その中で未だ膨らみかけの蕾を見詰める
想うのは、新宿で出逢った友のこと
歴史を、子孫を一つの過ちも無く受け継がなければ
彼らが生まれないかもしれない
そんなこと、絶対に…
彼らとの友情が、正しい道を示してくれる
こんな情けない話を伝えられはしないけれど
歴史を糺し、平安だけでなく彼ら未来の命までも必ず護ると
惑わぬよう、歪まぬよう
此処に誓いを
賑やかな祭りに彩りを添えるのは、満開の梅の花たち。
ただでさえ訪れた人たちは、可憐に咲き誇る花ばかり夢中で見上げているのだから。
身軽な水干姿の観月・遙(須臾・g00126)が祭りに溶け込むことなど、容易いことで。
ぴこりと聴覚鋭い狐耳を傾ければ、すんなりと拾える人々の声。
「葛ノ葉様が奥の本殿でお言葉を述べられるそうだぞ」
「葛ノ葉様が伝えてくださる稲荷大明神のお告げのおかげで、この地は守られてきたからな」
「夕刻、正時の鐘が鳴る時だよな」
そんな世間話をさり気なく聞いた後、遙は彼らに背を向けて歩き出す。
その行き先にあるのは、一等見事に咲き乱れる春告げの彩り。
ふわり漂う甘やかな香りに導かれるまま――誓いの梅のもとへ。
そして零れ落ちそうなほどに咲いた、立派な大木の枝を飾る花の下へと足を運べば。
(「……平安に、己の守護する主が居て。新宿島の書で、主の末路を知ってしまった」)
刹那心に生じるのは、複雑に入り混じる様々な思い。
全てを賭してお護りしたい気持ちで苦しく……歪みそうになる、と。
――けれど。
ふと遙は顔を上げ、仰ぎ見る。光に揺れる梅花たちを。
それから見つめるのは、その中で見つけた、未だ膨らみかけの蕾。
そして次に想うのは……新宿で出逢った友のこと。
だって遙は知っているのだから。
(「歴史を、子孫を一つの過ちも無く受け継がなければ、彼らが生まれないかもしれない」)
起こり得るそんな可能性を。再び奪われるかもしれないという畏れを。
けれど直ぐに、ふるりと微か首を横に振って呟きを落とす。
「そんなこと、絶対に……」
でも同時に遙は、蕾が綻んで咲かせるそのいろも、よく知っているのだ。
冬から春へと巡り来る季節を告げる、眼前の梅の花のように。
(「彼らとの友情が、正しい道を示してくれる」)
……こんな情けない話を伝えられはしないけれど、なんて。
見つめる紅白の彩りを満開に咲かせた銀の瞳をそっと細めながらも、咲き誇る誓いの梅の下、遙はその心に紡ぐ。
惑わぬよう、歪まぬよう――此処に誓いを。
……歴史を糺し、平安だけでなく彼ら未来の命までも必ず護ると。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
木之・百々夜
もう梅の時期、寒々しい日々もこれでおさらばやな。
常に巫女装束なのですが、神社を歩いていても違和感はないだろうけど
そぐわない場合は普通の着物に身を包んでいくとしようか
茶屋等も出ているのであれば、ひと休憩できましょう
ゆっくりと花見と共に身を休めながら、周りの一般人の話に耳を傾け
なんなら、御神酒や和菓子と共に会話にま有りに行ってしまおうか
『誓いの梅』を見に来たのですが、どういう謂れがあるのやろか
人に話しても大丈夫そうであれば…幸運にもその内容が聞ければ
同じく誓いを立ててみようか
うちの大事な子、見つかるならばこの身を呈して守り抜こうや。
漂う甘やかな香に誘われるように、ふと天へと視線を向ければ。
青空に映えるのは、満開可憐に咲いた紅白の彩りたち。
「もう梅の時期、寒々しい日々もこれでおさらばやな」
木之・百々夜(人龍・g06537)は咲き誇る梅花を眺め、近づく春の訪れを感じながらも。
そうっと念の為、窺うように祭りの風景を見回してみる。
常に巫女装束を纏っている百々夜であるが。
(「神社を歩いていても違和感はないだろう」)
特に着替えずとも思った通り、上手く周囲にも溶け込めているようだ。
そう確認した後、ゆらりと竜の尻尾を揺らしながらも。
暫く参道を歩いていれば見つけた梅見茶屋へと、ひと休みがてら足を運んでみて。
ゆっくりと花見に興じつつ共に身を休めながら、さり気なく周りの人々の話に耳を傾けてみる百々夜。
いや……なんならむしろ、頼んだ梅の御神酒や和菓子と共に。
「『誓いの梅』を見に来たのですが、どういう謂れがあるのやろか」
……会話に混ざりに行ってしまおうか、と。
手っ取り早く世間話をしている人たちに、声を掛けてみることに。
それに、人に話しても大丈夫そうであれば……幸運にもその内容が聞ければ。
(「同じく誓いを立ててみようか」)
そうもちょっぴり、興味も擽られるから。
「おや、旅の人かい? それが、謂れははっきりとはよく分からないのだけれど」
「力を誇っていた豪族が誓いを込めて地に刺した梅の枝が育ったのが、あの梅の木だとか……?」
「あれだけ圧巻に咲いてるんだから、願いも叶いそうだよな。お前さんも願ってみたらどうだい?」
酒と和菓子と会話を一緒に楽しみながらも、百々夜はこう人々に笑んで返す。
「折角やし、何か願いましょうか」
……うちの大事な子、見つかるならばこの身を呈して守り抜こうや、なんて。
そう願いを紡ぐのは、ひときわ立派に咲き誇る誓いの梅の下まで、取っておくことにしながら。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
野本・裕樹
※アドリブ歓迎
お祭りに参加できるとは幸運ですね、稲荷神社なら妖狐が一人くらい混じっていても大丈夫かな?
じっとしていられず参道を歩いて梅を見て周る、梅の花が満開で若干気分も高揚しているかもしれない。
満開の梅の花!まさに春を告げるですね。
まだ風が冷たい中、寒さに負けない気高さは私も見習いたいものです。
赤い梅は大人っぽいですし、白い梅は上品、ピンクの梅は何だか可愛いですね!
十分に花見を堪能したら茶屋で休憩。
行き交う人と花を眺め、のんびり過ごす。
動かないと寒いので梅果汁のお湯割りを頼む事にした。
温かい…それにやはり香りですね。
見るだけでなく気品のある香りも楽しめる、お祭りになるのも頷けます。
此処を訪れた目的は、復讐者としての任務ではあるのだけれど。
「お祭りに参加できるとは幸運ですね」
……稲荷神社なら妖狐が一人くらい混じっていても大丈夫かな? なんて。
狐耳をぴこっと立ててそっと様子を窺いつつも、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)の尻尾はゆうらりそわり。
きょろりと緑の視線を巡らせてみれば、じっとしてなんていられずに。
「満開の梅の花! まさに春を告げるですね」
咲き誇る紅白の花を見て周るべく、参道を歩き始める裕樹。
だって、眺める景色に咲いている眼前の梅の花たちは、丁度満開の見頃であるのだから。
見事に咲き誇る彩りを目にすれば、若干気分が高揚してしまうのも頷ける。
とはいえ今は、冬から春へと季節が移り変わらんとする時期。
まだぽかぽかあったかな春の陽気……というには至らないのだけれど。
梅は一足早い春の気配を告げる花。
あたたかな春に咲く花は、沢山あるだろうけれど。
「まだ風が冷たい中、寒さに負けない気高さは私も見習いたいものです」
枝を飾るように花開いた凛とした彩りを見つめ、決して派手ではないがどこか強さを感じるその姿を愛でながらも。
同時に、ほわりと湛える紅白のいろたちをひとつひとつ眺め、裕樹は笑み宿す。
「赤い梅は大人っぽいですし、白い梅は上品、ピンクの梅は何だか可愛いですね!」
ぷくりとした花の形はどれも愛らしいけれど。
じっくりと改めて眺めてみれば、それぞれが咲かせる彩りによって、印象がまたがらりと変わって。
その色たちが混ざり合えばまた、織り成されるその景色は美しい。
そんな梅の花を十分に愛で、花見を堪能した後。
沢山歩きまわった裕樹は、見つけた茶屋に立ち寄って休憩することに。
先程までは逸る心のまま、色々な梅をぐるりと見て回ったけれど。
今度は行き交う人と花を眺めながらのんびり過ごすことに。
でも動かないと、やはり吹く風が少し寒いから……注文したのは、梅果汁のお湯割り。
それをそっと口へと運べば、甘酸っぱい味と同時にほっこりと感じる。
「温かい……それにやはり香りですね」
ほわり湯気が立つその温もりと、春の到来を告げる甘やかな香りを。
そして湯呑に満ちる梅の味わいや漂う香りを楽しみながらも。
窓の外を見つめつつ、満開に咲く彩りをまだもう暫く愛でながら裕樹は思う。
(「見るだけでなく気品のある香りも楽しめる」)
……お祭りになるのも頷けます、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
御守・樹
アドリブOK
参道をぶらぶら歩いて花見を。酒は気になるけど見た目で引っかかる可能性あるしなぁ。
東風吹かば、だっけ?彼の菅原道真公の梅の歌。
梅と言えばあとは土方歳三が思い出されるけど、まぁあれは一旦置いといて。
どこで知ったんだったかな、学校か興味本位で調べた歴史だったか。
そういや花見といえば初めは梅の花だったとか話も聞いたっけな。
散策の締めは『誓いの梅』を見にいくか。
誓う事もないからただ眺めるだけになるけど、でも梅の香りはやっぱり好きだな。
春が来たって実感できるし。
散策が終わったらお湯割り飲んで一息つこうかな。
朱の鳥居を潜って神社に足を踏み入れれば、満開に咲く梅の花たち。
ひとことに梅と言っても、赤もあれば白やピンク、その色は様々で。
咲き誇るそれらの彩りが織り成す景色が告げるのは、もうすぐ巡り来る春の訪れ。
そんな参道をぶらぶらと歩いてみつつ、御守・樹(諦念の珪化木・g05753)は花見をしながらも。
ふと目に入ったのは、梅見茶屋。
そして茶屋でいただけると聞いた梅の御神酒は、酒好きとしてはちょっぴり飲んでみたいし。
年齢的には酒を飲んでも全く問題はないのだけれど。
(「酒は気になるけど見た目で引っかかる可能性あるしなぁ」)
学生に間違われることもよくあるから、童顔だという自覚はあるし。
高校生や大学生に間違われるのはまだしも……中学生に間違えられたことがあったりも?
それに自分は成人していると、いちいち説明したり証明したりするのも面倒であるから。
とりあえずまずは、梅の花が咲く参道をふらり巡ってみることにする樹。
そして梅の香を纏うまだ少し冷たい風を感じながらも、ふと思い返す。
「東風吹かば、だっけ? 彼の菅原道真公の梅の歌。梅と言えばあとは土方歳三が思い出されるけど、まぁあれは一旦置いといて」
それから、丁度見頃を迎えている紅白の彩りを改めて見つめてみながらも。
「そういや花見といえば初めは梅の花だったとか話も聞いたっけな」
そこまで言った後、おもむろに首を傾けるのだった。
……どこで知ったんだったかな、学校か興味本位で調べた歴史だったか、と。
そうこう一通り見て回れば、散策の締めとして見に行ってみるのは『誓いの梅』。
一等立派で香り高いこの梅の木の下で誓えば、それが叶うと言われているようであるが。
特に誓ったり願うこともせずに、ただひときわ美しい梅を見上げる樹。誓う事も特に思い当たらないから。
けれどそれでも樹は、『誓いの梅』へと足を運んだ甲斐があったと、そう思う。
(「梅の香りはやっぱり好きだな。春が来たって実感できるし」)
決して派手ではない梅の花であるけれど……可憐に咲く花や香りはやはり、もうすぐ巡り来る春の気配を感じるから。
それでもまだちょっぴり、甘やかな香りを纏う風は冷たさも残してはいるから。
散策を終えた樹は、先程通ってきた参道を少しだけ戻る事にする。
酒はやはりやめておこうと思うけれど……梅見茶屋でお湯割り飲んで一息つこうかな、って。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV3になった!
効果2【フィニッシュ】がLV3(最大)になった!
花塚・夜壱
良空(g05874)と一緒に
梅か、春の訪れを感じられて良いな
良空のワクワク具合も分かる
誓いの梅、早速見に行こう
あぁ、転ばないように気をつけて
これが、誓いの梅…
確かに、今までの梅より一層立派だ、愛らしい
春と言えば、俺は桜のイメージが強かったが…
良空が梅を好きな理由が分かった気がする
可憐で凛々しい、素敵な花だな
ふむ…誓いか、そうだな…
色々と考えてみたが、やはりこれしか浮かばなかった
大事な人達を護る為に、より一層強くなる
…勿論、良空も
人として、たくさんの倖せを掴めるように、護ってあげたいと思う
それが君の倖なら、喜んでお手伝いしよう
良かったらまた、一緒にどこか出かけよう
(これもまた、一つの誓い、だな)
印歌・良空
夜壱君(g00016)と
今年は梅の花見られへんかも思ってたんで嬉しいわぁ
立派っち噂の誓いの梅っちやつを見に行きましょう
…足元、注意いたしますね
道中見てきた梅も綺麗でしたけど……
誓いの梅は一際堂々と咲き誇ってはりますね
でも、やっぱり梅の花は桜より少し小さくて可愛らしいです
寒い中でも凛と咲いてはる姿を見ると元気がもらえる気がします
……あ、折角来たんで誓いを立てへんといけませんね
倖せを届けてあげたいんです
昔の「私」に
やからウチは人として生きていきたいです
夜壱君はいつも誰かの為に頑張っておられますね
ウチはもう既に夜壱君に護っていただいてます
「また」と小さなお約束をしてくださるだけでウチは倖せなんですよ
ふわりと甘やかな早春の香りに誘われるように、朱の鳥居を潜って太鼓橋を渡れば。
印歌・良空(沙羅双樹の子護唄・g05874)が巡らせた琥珀の色にも満開に咲く紅白の彩り。
「今年は梅の花見られへんかも思ってたんで嬉しいわぁ」
まるで眼前に咲く梅の花と同じように、派手な大輪の笑顔こそ咲かせないけれど。
紡がれたその声に確かに咲いているのは、ほわりと弾むような心の色。
「梅か、春の訪れを感じられて良いな」
花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)は早春の柔らかな陽光の下、そう頷きながらも。
見事に咲いた梅の花とそれを眺める彼女を見つめ、思う。
……良空のワクワク具合も分かる、と。
冬の寒さもそろそろ和らいで、再び巡り来る春の季節。
そしていち早くその訪れを告げる花たちを目にすれば、心躍る気持ちも分かる気がするし。
「立派っち噂の誓いの梅っちやつを見に行きましょう」
「誓いの梅、早速見に行こう」
わくわくそわりと逸る様に紡ぐ彼女へともう一言、こう返す夜壱。
「あぁ、転ばないように気をつけて」
満開の梅を見上げながら嬉々と歩むその足が取られぬようにと。
そんな彼の心配りに、良空ははたと一瞬足を止めて。
「……足元、注意いたしますね」
気を取り直し心掛けるのは、楚々と咲く梅の花の如き淑やかな足取り。
だって、ぺしょりと転んでしまっては、折角の風流な梅見もちょっぴり台無しになっちゃうから。
そして無事に転ぶこともなく、ふたりが辿り着いたのは。
「これが、誓いの梅……」
「道中見てきた梅も綺麗でしたけど……誓いの梅は一際堂々と咲き誇ってはりますね」
零れ落ちるように花咲き乱れる、一等立派な梅の木。
その彩りは確かに鮮やかで見事なものであるのだけれど。
良空はどこか愛おし気に、枝を飾るように咲く花たちを見つめながらも紡ぐ。
「でも、やっぱり梅の花は桜より少し小さくて可愛らしいです」
ぷくりと開いた愛らしいその姿に、そっと瞳を細めて。
夜壱も彼女と共に、眼前の誓いの梅を眺めつつも。
「確かに、今までの梅より一層立派だ、愛らしい。春と言えば、俺は桜のイメージが強かったが……」
それからこう続ける……良空が梅を好きな理由が分かった気がする、って。
「可憐で凛々しい、素敵な花だな」
「寒い中でも凛と咲いてはる姿を見ると元気がもらえる気がします」
あたたかくなった春には、沢山の花がきっと咲き誇るだろう。
でも、そんな春をいち早く告げてくれるこの花の芯の強さが、良空は好きなのである。
そんな堂々たる風格漂う梅の木を暫しほわりと、ふたり並んで眺めていれば。
「……あ、折角来たんで誓いを立てへんといけませんね」
耳に届いた良空の言葉に、夜壱は真剣に思案してみて。
それからふと、こう紡いで返す――色々と考えてみたが、やはりこれしか浮かばなかった、と。
「大事な人達を護る為に、より一層強くなる」
……勿論、良空も。
そう、誓いに言の葉を添えて。
そして良空も、紅白の彩間を自由に飛ぶ鳥たちを見つめながら想いを紡ぐ。
「倖せを届けてあげたいんです」
……昔の「私」に、って。
ではそのためにはどうすれば良いか、今の良空にはちゃんと分かっているから。
だから、凛と咲き誇る梅の花の下、こう告げる。
「やからウチは人として生きていきたいです」
うたうように誓う言の葉を。
そしてそれ聞いた夜壱は、改めて思う――護ってあげたいと。
人として、彼女がたくさんの倖せを掴めるように。
だから今の気持ちをそのままに、真っ直ぐ良空へと夜壱は伝える。
「それが君の倖なら、喜んでお手伝いしよう」
そんな彼らしい真摯な姿や言葉に、良空は瞳を細めてから。
「夜壱君はいつも誰かの為に頑張っておられますね」
彼を見つめ、紡いで返す。
……ウチはもう既に夜壱君に護っていただいてます、って。
いや、彼がくれるのは、それだけではない。
「良かったらまた、一緒にどこか出かけよう」
これもまた、一つの誓い、だな……なんて。
そっと心に思いながらも言った彼に、梅の花の如くほわりと心に咲いたあたたかな彩りを良空は告げる。
――「また」と小さなお約束をしてくださるだけでウチは倖せなんですよ、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!
呉鐘・承李
【アドリブ歓迎】【姫様親衛隊】で参加
月下部・小雪(g00930)と合わせプレイング
皆の輪から離れて一人で誓いの梅を眺める。
言い伝えによれば、この木の下で誓ったことは叶う。……らしい。
誓い、か。俺は――
ふと、声を掛けられて視線を落とせば和菓子を抱えている月下部の姿。
何を願ってるのかって?……さぁな。
どこか照れ隠しをするように、少し乱暴に頭を撫でる。
和菓子、ありがたく頂こう。
……やっぱり、こんな情けない誓いは言えないな。
瀧夜盛・五月姫
梅見茶屋で戴いた、梅のお湯割り、一口。
湯で、さらに芳しくなって、とても……落ち着く。
募集? されたときから、何故か、気になった。
そう、気になって――友達? 仲間? 一緒に参加した。
……なぜか、【姫様親衛隊】、祭り上げられた、けど。は、恥ずかしい。
どうしてだろ。懐古、した? それとも、内容?
気にするの、無駄、か。事件は解決、するだけ。
滔々と語られる、面白そうな話、訊きながら。
美味しそうな、素敵なお菓子、戴きながら、暖かさでぽわぽわする。
あれが、誓いの梅?
そう、だね……姫は今、みんなと過ごせてる、今、幸せ。
だからこれ以上は、贅沢、かな。
……本当の願い、隠してるわけじゃない、よ。
や、云わない、よ?
薬袋・透
【姫様親衛隊】梅酒に合わせたおかきやお煎餅等のおつまみを持ち込んで酒盛り気分の浮かれポンチ
昼間から堂々と呑める口実が出来てゆっくりと揺れる尻尾にも現れるくらい分かりやすく喜んでる
基経の椿餅も堪能
みんな素敵な願いね。じゃあ僕は、僕を含めた皆の願いがきちんと叶いますように、って願うことにするわ。一つなんて決められないし、みんなの願いが叶うのは僕も嬉しいから。これが一番効率的だと思ったのよ。
僕の願い?(黙って人差し指を口に)
さてそろそろおいでなさる頃かしら?
アドリブ絡み歓迎
雅諒院・基経
【姫様親衛隊】と連携する。
梅見…か、昔は鞍馬の山でよく眺めていたものだな…
ふと懐古の念に駆られるがそれを振り払う。
梅見茶屋で皆とたわいもない話をしながら梅を眺める。
こっそりと作ってきた椿餅(つばいもち)を皆に振る舞う。当時のお菓子だ、美味しいと思ってもらえたら嬉しい。
誓いの梅…か。
…うむ、僕(やつがれ)はそうだな…皆の健康と、歴史を取り戻せるように祈ろうかな。
さて…英気は養えたな、…では参ろうか、惨劇を避けるためにも…な。
アドリブ歓迎です。
月下部・小雪
【姫様親衛隊】
承李さん(g06193)と合わせ
クロノス級相手のお仕事、ボク初めて、です
過去の事件を、本当に阻止、できるのですね
お花見していたら、お祭りに来ていた年配の方にも和菓子をいっぱい、貰っちゃいました!?
こ、こんなに食べたらぷくぷくになっちゃいます!
誰かにお裾分けしようと思ったら、仲良くしてくれている承李さんが見当たりません?
少し探してみると誓いの梅の傍で発見です!
承李さん、何かお願い事、ですかと尋ねてみると、くしゃくしゃっと頭を撫でられて
あうあう、髪の毛がぼさぼさになっちゃいますと抗議するけれど、撫でられるのは嫌じゃなくて
和菓子いっぱいもらったので一緒に食べましょうとお誘いしますね
伏見・しろがね
【姫様親衛隊】
各地の稲荷社を流浪する白狐の妖怪とな
わらわのことかと思ったぞい
夜逃げの準備を始めるところじゃったわい
梅見茶屋で和菓子を肴に般若湯(酒)を一服
ある程度酔ったら、かつて母者が語っていた武勇伝を自分の事のように語ることもあろう
曰く、天地開闢とともに生まれた
曰く、殷の皇后となり酒池肉林を尽くしたら反乱されたので夜逃げした
曰く、摩訶陀国の王子を誑かしたら正体を見破られたので夜逃げした
曰く、周の皇后となり諸侯をからかっていたら異民族に足元を掬われたので夜逃げした
曰く、吉備真備と共に遣唐使船に乗ってこの国にやってきた
狐のいう事なぞ大概がホラ話じゃよ
深酔いする前に【狐変身】で世間話を収集するぞい
シル・ウィンディア
【姫様親衛隊】
梅見かぁ…。なんだろ、こういうのって風流っていうのかな?
でも、この風景は落ち着くよね~
梅見茶屋でみんなとおしゃべりしながら
おいしいお菓子に飲み物を頂くよ
綺麗なお菓子で、食べるのがもったいないけど…
でも、食べないのはもったいないしね
一口お菓子を食べたらうれしくなるよね
見た目もよく、おいしいってなんて素敵なんだろっ♪
そういえば、誓いの梅があるみたいだけど…
みんなは、どんな願いをするのかな?
わたしは…
みんなで、今を楽しく過ごすことが願いかな?
大きな事より、小さい、ささやかな願いかもしれないけど
でも、とっても大切だと思うからね
…さて、英気も養ったし
本番、行きましょうか?
御森・白露
【姫様親衛隊】
梅見茶屋で和菓子を色々と食べながら梅の花を愛でるとしよう。
酒が飲めぬ狐には梅のお湯割りが助かるわい……梅の酸味が菓子に合うのう。
一応、耳を欹て祭りの参加者の話を聞き集めはするがな。
うむ、それにしても菓子が美味い……
あとは誓いの梅とやらか。
ほうほう、これはこれは。
見た目華やかであるのは勿論、この距離からでも微かに香る甘き香りよ。
我らにとっては一足早い春の訪れ……いや、新宿でも咲いておるのだったか?
誓いが叶うというならば、皆の無事を祈るとしようかのう。
我の手ではどうにもならぬからな、こればかりは。
……ああ、貴様の討滅は祈らぬよ。祈るまでも無い。
それは我らの手で為すべき事、じゃからな。
一里塚・燐寧
【姫様親衛隊】
いやー、戦ってばっかりいると疲れちゃうよねぇ
たまには仕事にかこつけて遊びまくっちゃおっか~
桜色の着物を着て紙粘土で作ったミニ狐面を髪につけた
浮かれまくりスタイルでお祭りを楽しむよぉ
元締めはクロノヴェーダだけど、そこらへん気にせず楽しんでないとバレちゃうもんねぇ
子供みたいにがやがや騒ぎつつ
茶屋についたら、かなりストレートに近い梅果汁のお湯割りを飲むよぉ
うー、効く~。リターナーになってから味覚が弱いもんで、こーゆーきっつい酸味が好きなんだよねぇ
で、誓いの梅だっけ
誓いはあるにはあるけど、聞かれたらてきとーにはぐらかすよぉ
好きな人を射止めるため自分を変えたいなんて、恥ずかしい話だからねぇ
レオ・レーラー
【姫様親衛隊】【アドリブ歓迎】
お湯割りを飲みながら、色んな種類の和菓子を楽しみつつ、周囲の人々の会話に耳を傾けて【情報収集】変に目立つ訳にもいかないし、この辺りが無難かな。
今はほぼ機械の身体だから食事に関しては栄養補給より娯楽に近いし、太ったりとか気にしなくて良いから、ついつい食べ過ぎてしまうのだけど、別の意味で目立ってもアレだから抑え気味にしとこう、うん、空の器が20超えなきゃセーフ、セーフ、え、駄目?
酒飲み組に関しては飲み過ぎてそうなら【早業】でお湯割りにすり替えとく、お酒は程々にね。
『誓いの梅』に願うなら、少なくとも今ここに来てるみんなが無事に帰れるよう願おうか。
天破星・巴
【姫様親衛隊】【アドリブ歓迎】
呼び方は名字+殿(カナ表記は名前+殿)
普段はいつも巫女服だがよその神社なので着物姿
(他の皆には見慣れぬ姿かも)
妖狐の葛の葉というと安倍晴明の母君という説があったのう
いやいや、難しい顔をして考察などせずに今は楽しまねばならぬのじゃ
成人しているが全くそうは見えないため梅果汁のお湯割りをいただき梅を眺める
お菓子は食べない(年長者としての威厳を保つためにも甘い物を食べて緩んだ顔を見せる訳にはいかないと内心考えていますが、そもそも廻りは威厳を感じていない…
伏見殿の話の狐って白面金毛九尾狐ことでは思いながら相槌を打ち話をきく(同じ日に生まれた者同士会話に花が咲く)
飛鳥・遊里
【姫様親衛隊】
誓いの梅ね…いいな、そういうの。ゲン担ぎっていうのは大事だ
俺は正義のためだとかそんな大層な理由で戦ってるわけじゃないけど、せめて身近にいる人たちの事だけは平穏に、無事に生きて行けるように手を尽くすつもりだ。こればっかりは誰かに願ったり叶えてもらうわけにはいかないけど…そうだな、叶う事ならそのためのブレない心…勇気を貰えるように祈っておこうか
せっかくだし、美味しいものはしっかりいただいていこうか。そうだな、梅のお湯割りでも…!!??間違えた、これ、梅酒か!……うお、俺、酒に弱いんだよな……はは、なんか久しぶりにちょっと酔ったけど…うん、そこまで悪い気はしないな
青天によく映える朱の鳥居や太鼓橋、そんな神社の風景に楚々と彩り咲く可憐な紅白の花たち。
賑やかな声で満ちる祭りの喧騒を歩けば、ふわり漂うのは甘やかな春の香。
冬の寒さもいつしか和らいだ絶好の花見日和の今日、京の稲荷神社で催されているのは梅見の祭り。
そしてひらりと、ご機嫌に揺れる春色。
「いやー、戦ってばっかりいると疲れちゃうよねぇ」
……たまには仕事にかこつけて遊びまくっちゃおっか~、なんて。
紙粘土で作ったミニ狐面をつけた春彩の髪と桜色の着物の袖を、逸る心そのままに躍らせながら。
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は浮かれまくりスタイルで、お祭りを目一杯みんなと楽しむつもり。
「梅見かぁ……。なんだろ、こういうのって風流っていうのかな?」
いつものように大好きな空を見上げたシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、蒼天に咲く紅白のいろを円らな青の瞳にも咲かせながらも、そう小さく首を傾けるけれど。
「でも、この風景は落ち着くよね~」
穏やかな春の気配を感じる彩りたちの只中を歩くと、ほわりと何だか落ち着く心地がして。
ちょっぴり物珍し気に風流な景色を楽しむシルとはまた少し違った心内で梅を眺めるのは、雅諒院・基経(はぐれ者の元天狗・g00191)。
「梅見……か、昔は鞍馬の山でよく眺めていたものだな……」
そう目を向けた眼前の紅白の風景が、ふと急峻な霊験あらたかな山を彩るそれと重なるけれど。
そっとふるり、微か首を横に振る基経。駆られた懐古の念を振り払うように。
そんな皆で歩く参道の梅も満開で見事なものだが、この稲荷神社にはちょっとした名物の梅があるのだという。
その下で誓いを立てれば叶うという、一等立派な『誓いの梅』が。
どのような謂れがあるのかなどは分かっていないようではあるけれど。
「誓いの梅ね……いいな、そういうの。ゲン担ぎっていうのは大事だ」
道行く人が話題にしている声を聞きながら、飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)はそうどこか楽し気な色を宿した瞳を細める。
風流や浪漫に満ちた、春の訪れを感じる梅見の祭り。
けれど……此処にやって来た目的は、春の香に紛れる様に暗躍する存在の尻尾を掴んだのだから。
とはいえ、まだ派手に動き出す時ではない。
「元締めはクロノヴェーダだけど、そこらへん気にせず楽しんでないとバレちゃうもんねぇ」
燐寧はそう言いながらも、子供みたいに無邪気にがやがやと皆と騒ぎつつも祭りを満喫する。
話によれば、クロノス級のクロノヴェーダはパラドクストレインの侵入に気付くことが出来るという話だから。
此方が尻尾を掴んだように、自分達の存在は相手にとって不確かながらも把握されている。
なので動き出す今は、祭りを楽しむことが最善の策。
そんな燐寧の言葉に、仲良しな呉鐘・承李(剣鬼・g06193)の隣で梅の花を眺めながら歩いている月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、ちょっぴり緊張したようにそっと口を開く。
「クロノス級相手のお仕事、ボク初めて、です」
此処に赴く為に皆と乗車した、いつもとは少し違った特別な時の列車のことを思い返しながらも。
……過去の事件を、本当に阻止、できるのですね、って。
そして、そう少しどきどきしている小雪とは逆に、飄々とした様子で笑み宿すのは、伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)。
「各地の稲荷社を流浪する白狐の妖怪とな。わらわのことかと思ったぞい」
今回察知されたクロノス級は、葛ノ葉という名の白狐なのだという。
その存在の話を聞けば、己も平安京の生まれの白狐であるしろがねの興味が擽られるのも頷けるし。
復讐者と歴史侵略者という大きな違いはあれど、妖し狐とは風のように掴みどころなく飄然とした生き物だから。
……夜逃げの準備を始めるところじゃったわい、なんて、笑んでみせるしろがね。
そんな彼女の言葉を聞きながら、余所の神社だからと。
他の皆にとってきっと見慣れぬ姿だろう、いつもの巫女服とは趣の違った着物を纏って臨む天破星・巴(反逆鬼・g01709)は、ふと今回討つべき相手の名を思い返しつつも思案する。
(「妖狐の葛の葉というと安倍晴明の母君という説があったのう」)
見目こそそうは見えないが生まれてから約一世紀であり、やはり同じく平安の世出身である巴にとって、気になることは沢山であるが。
今回同じ名を名乗る白き狐が、その葛の葉と何らかの関係があるのかどうかは定かではないし、今考えてもこたえは出ないことも分かっているから。
(「いやいや、難しい顔をして考察などせずに今は楽しまねばならぬのじゃ」)
巴はふるふると小さく首を振りつつも気を取り直す。
事の解決の為に今やるべきことは、祭りを楽しむことに違いはないから。
そんな皆の話を聞きながら、それが何かは分からないけれど。
(「募集? されたときから、何故か、気になった」)
時先案内人から話を聞いた時からずっと、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は、心に燻る不思議な感覚を確かに自覚はしていて。
だから、気になったから……友達や仲間、中にははじめましての人も一緒に。
特別な時の列車に乗って、こうやって此処へと赴いたわけであるが。
(「……なぜか、姫様親衛隊、祭り上げられた、けど」)
それはちょっぴり……いや結構、恥ずかしいのだけれど。
でも、沢山の皆が一緒に来てくれたことはとても嬉しくて。梅見の祭りも、楽しみで。
賑やかな声に瞳細めながらも、五月姫は己の心に生じる感覚とそうっと向き合ってみる。
(「どうしてだろ。懐古、した? それとも、内容?」)
けれどすぐに、こてりと首を傾けてから。
手招く皆に続いて、てくてくと歩みを進める。
(「……気にするの、無駄、か」)
――事件は解決、するだけ、って。
そんな皆が足を運んだのは、梅を見ながら菓子や飲み物が頂けるという梅見茶屋。
梅の花がよく観える外の店先の縁台に皆で座って。
レオ・レーラー(サイボーグのデストロイヤー・g04422)は甘酸っぱい香りがふわり立つ、梅果汁のお湯割りを口にしながらも。
ぐるりと青の瞳を巡らせれば、卓袱台に並ぶ色々な種類の和菓子。
そして梅のかたちをした可愛らしい落雁をひとつ摘まみ、皆と茶屋でのひとときを楽しみつつも。
(「変に目立つ訳にもいかないし、この辺りが無難かな」)
そっと周囲の人々の会話に耳を傾け、情報収集することも忘れない。
そんなレオと同じく、和菓子を色々と食べながら。
「梅の酸味が菓子に合うのう」
……酒が飲めぬ狐には梅のお湯割りが助かるわい、なんて。
梅の花を愛でながらも尻尾をゆうらり、安心して梅の味わいを楽しむ御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)も。
ぴこりと耳を欹て、周囲の人々の話をさり気なく聞き集めしてみる。
「いやァ、今年も見事に梅が咲いたなァ。これも、葛ノ葉様のお導きのおかげか」
「夕刻、その葛ノ葉様の有難いお言葉が賜れるというのだから、赴かないとだな」
「場所は奥の本殿だったか」
この地の人々はどうやら、すっかり葛ノ葉の甘言に惑わされているようだ。
信仰する稲荷神社が占拠されていることも、稲荷大明神の名代としてなんて語る彼女が狐の妖しであることも、知らずに。
そしてそんな話をさり気なく聞きつつ、白露は梅型の最中をひとつ、ぱくりと口に運んで。
「うむ、それにしても菓子が美味い……」
ほわりと口に広がる甘やかさに、再び狐尻尾をゆうらりゆらり。
そんなご機嫌な尻尾が、もう1本。
「梅を見ながら飲む梅酒、最高ね。あ、ね? 僕もおかきやお煎餅持ってきたから、おつまみに皆もどうかしら?」
薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)のゆっくりと揺れる竜の尻尾を見れば、分かりやすく喜んでいることがありありと現れている。
昼間から堂々と美味しいお酒が呑める口実が出来て。
そして基経も、茶屋で調達した甘味や透の持ってきたおつまみとともに、こっそりと作ってきたものを皆に振舞う。
「椿餅、当時のお菓子だ」
……美味しいと思ってもらえたら嬉しい、と。
「基経の椿餅も美味しそうね。ひとつくれる?」
「綺麗なお菓子で、食べるのがもったいないけど……でも、食べないのはもったいないしね」
透に続いて、シルも椿の葉で包まれた基経手製のお菓子へと手を伸ばして。
はむりと一口食べてみれば、ぱっと咲く笑顔。
「見た目もよく、おいしいってなんて素敵なんだろっ♪」
ふわり広がる甘さや美味しさに、うれしくなって。
そしてレオもはむはむ、あれやこれやと並ぶ甘味を堪能しながらもふと思う。
今はほぼ機械の身体である彼にとって、食事は栄養補給というよりは娯楽に近いのだが。
(「太ったりとか気にしなくて良いから、ついつい食べ過ぎてしまうのだけど」)
……別の意味で目立ってもアレだから抑え気味にしとこう、と。
「うん、空の器が20超えなきゃセーフ、セーフ、え、駄目?」
すでにハイペースで積み上がりつつある器を目の前にして。
そんな甘い物を楽しむ皆と共に、燐寧も頼んだ梅果汁のお湯割りをごくごく。
「うー、効く~。リターナーになってから味覚が弱いもんで、こーゆーきっつい酸味が好きなんだよねぇ」
かなりストレートに近い梅果汁の味は、普通の人ならば根を上げるほどの酸っぱさであるが。
味覚が鈍磨した舌には丁度良く、これくらい刺激的な方が美味しくいただけるのです。
五月姫も一緒に、梅果汁のお湯割りを一口。
「湯で、さらに芳しくなって、とても……落ち着く」
燐寧のとは流石に違って、程よい絶妙な湯加減で割っているものであるが。
それは穏やかな春の香りがして……ほっこりとした心地が、ほわほわと咲き誇る。
巴も、成人しているが全くそうは見えないため、同じ梅果汁のお湯割りをいただいて。
菓子には手を付けずに、満開に咲く梅を眺める。
……いや、甘い物が苦手ではない。むしろ大の甘党だからこそ、巴は食べないでおくのだ。
(「年長者としての威厳を保つためにも甘い物を食べて緩んだ顔を見せる訳にはいかぬのじゃ」)
そう本人は内心思っているのだけれど。
年長者ではあるものの愛らしい幼女な見目をした彼女に対し、そもそも周囲が威厳を感じているかどうかは、定かではない。
そんな皆の楽し気な様子をぐるりと見回して。
「せっかくだし、美味しいものはしっかりいただいていこうか。そうだな、梅のお湯割りでも……」
遊里も水面揺れる器を手に取り、ぐびっと口にしてみれば。
刹那、ほわっとした浮遊感と同時に、何だか顔が急に熱くなって。
「!!?? 間違えた、これ、梅酒か!」
そう気づくも、時すでに遅し……?
「……うお、俺、酒に弱いんだよな……」
ふわふわする心地に苦笑しつつも、今度こそお湯割りを飲もうと遊里が手をのばせば。
すかさずさっと、彼が取ろうとした湯呑を早業ですり替えるレオ。
「お酒は程々にね」
「……はは、なんか久しぶりにちょっと酔ったけど……うん、そこまで悪い気はしないな」
そうほわほわ笑む彼がまた間違えて、梅酒の入った器を取ろうとしたから。
しろがねも和菓子を肴に、般若湯……酒を一服。
揺蕩うように程良く酔いが回れば、ふと語り始める。
――曰く、天地開闢とともに生まれた
曰く、殷の皇后となり酒池肉林を尽くしたら反乱されたので夜逃げした
曰く、摩訶陀国の王子を誑かしたら正体を見破られたので夜逃げした
曰く、周の皇后となり諸侯をからかっていたら異民族に足元を掬われたので夜逃げした
曰く、吉備真備と共に遣唐使船に乗ってこの国にやってきた――。
「狐のいう事なぞ大概がホラ話じゃよ」
ふふ、とそう笑みながら。かつて母者が語っていた武勇伝を自分の事のように。
そんな滔々と語られる面白そうな話を五月姫は興味津々訊きながらも、美味しくも素敵な菓子たちを皆と味わって。
春を告げる梅の花みたいに、楽しさと暖かさもぽわぽわ満開に。
巴も、謡うように語られるしろがねの話をこくこくと相槌を打ち聞きながらも。
(「伏見殿の話の狐って白面金毛九尾狐ことでは」)
そう思いつつ、話に花を咲かせる。
だってふたりは同じ世界出身で、同じ日に生まれた者同士なのだから。
そして深酔いする前にと、ぽむっと白狐へと姿を変えたしろがねは。程良い心地のまま、情報収集へ。
それから皆でお喋りを楽しんでいたシルは、ふと聞いた話を思い出して口にする。
「そういえば、誓いの梅があるみたいだけど……」
満開の梅の花が咲く参道を歩き、ゆっくりと美味しいものが楽しめる梅見茶屋でひと休みすれば。
「あとは誓いの梅とやらか。この後皆で愛でに行くのも良いな」
白露はそう返してから、続ける。
……だがもう少し菓子を堪能してからかのう、なんて、尻尾をゆらりと揺らして。
そんな、茶屋で他の皆がひと休みしている頃。
咲く梅の花を眺めお花見していた小雪は、周囲をきょろきょろ。
そして何故かその両手には、いっぱいの和菓子が。
ふらりと梅をみていたら、お祭りに来ていた年配の人にたくさん貰っちゃいました!?
でもその厚意は嬉しいし、どれも美味しそうではあるのだけれど。
「こ、こんなに食べたらぷくぷくになっちゃいます!」
だから誰かにお裾分けしようと、そう思った小雪なのだけれど。
皆の姿は勿論、先程まで隣にいたはずの、仲良くしてくれている承李の姿さえも見当たりません。
だから賑やかな祭りの中、彼の姿を探してみることにする。
それから少しきょろりと視線を巡らせていれば。
(「承李さん、発見です!」)
程なくして小雪は見つける。皆の輪から離れて一人で誓いの梅を眺めている、承李の姿を。
そんな小雪にはまだ気づかずに、承李はひときわ立派な梅の木を見上げて。
耳に聞こえる周囲の人たちの会話に、そっと銀の瞳を細める。
(「言い伝えによれば、この木の下で誓ったことは叶う。……らしい」)
そしてぽつりと、心の内で言の葉を零す。
(「……誓い、か」)
俺は――と、そう続けんとしたその時。
「承李さん、何かお願い事、ですか」
ふと、声を掛けられて視線を落とせば、そこには和菓子を抱えている小雪の姿が。
それからきょとりと自分を見上げている彼女へと、その手を伸ばして。
「何を願ってるのかって? ……さぁな」
少し乱暴にくしゃり、くしゃくしゃっと頭を撫でる承李。どこか照れ隠しをするように。
「あうあう、髪の毛がぼさぼさになっちゃいます」
小雪はそう一応抗議するけれど。
大きくてあたたかい掌で撫でられるのは、嫌じゃなくて。
そうっと抱えている和菓子を彼にも差し出して、お誘いを。
「和菓子いっぱいもらったので一緒に食べましょう」
そんな声に、承李は小さく頷いて返して。
「和菓子、ありがたく頂こう」
そっと銀色のロケットを握りつつ、にこにこ笑む小雪を見ながら密かに思うのだった。
……やっぱり、こんな情けない誓いは言えないな、って。
それからふたりで仲良く梅見をしながら和菓子を食べていれば、耳に届くのは聞きなれた声たち。
「で、誓いの梅だっけ」
「あれが、誓いの梅?」
同時に首を傾けた燐寧と五月姫に、白露も眼前に花咲き誇る見事な梅の木へと視線を向けて。
「ほうほう、これはこれは。見た目華やかであるのは勿論、この距離からでも微かに香る甘き香りよ」
感心するようにそう紡いでから、やはり彼女達と一緒に首をこてり。
「我らにとっては一足早い春の訪れ……いや、新宿でも咲いておるのだったか?」
この平安の世界にも、そして新宿島にも。梅の花が告げるようにもうすぐ巡り来るのは、本格的な春。
シルも、青空により一層映える『誓いの梅』を見上げた後。
「みんなは、どんな願いをするのかな?」
くりると皆へと視線を移し、そして続ける。
「わたしは……みんなで、今を楽しく過ごすことが願いかな?」
だって、シルは知っているから。
「大きな事より、小さい、ささやかな願いかもしれないけど。でも、とっても大切だと思うからね」
楽しい今みたいな時間は決して、当たり前のものではないということを。
それは彼女だけでなく、復讐者である皆だって同じで。
遊里は言葉を紡ぐシルを見守る様に見つめて。彼女の姿を映す瞳を細め、思いを紡ぐ。
「俺は正義のためだとかそんな大層な理由で戦ってるわけじゃないけど、せめて身近にいる人たちの事だけは平穏に、無事に生きて行けるように手を尽くすつもりだ」
こればっかりは誰かに願ったり叶えてもらうわけにはいかないけど……と口にしつつも。
ふと満開に咲いている誓いの梅を見上げながらも続ける。
「そうだな、叶う事ならそのためのブレない心……勇気を貰えるように祈っておこうか」
「誓いの梅……か」
基経も皆の視線を追うように、眼前に咲き綻ぶ花たちを眺めて。
「……うむ、僕(やつがれ)はそうだな……皆の健康と、歴史を取り戻せるように祈ろうかな」
「『誓いの梅』に願うなら、少なくとも今ここに来てるみんなが無事に帰れるよう願おうか」
「そうじゃのう。誓いが叶うというならば、我も皆の無事を祈るとしようかのう。我の手ではどうにもならぬからな、こればかりは」
レオと白露もその心に抱くのは、やはり同じ思い。
透はそんな紡がれる沢山の誓いの声に、青の瞳を細めて。
「みんな素敵な願いね。じゃあ僕は、僕を含めた皆の願いがきちんと叶いますように、って願うことにするわ。一つなんて決められないし、みんなの願いが叶うのは僕も嬉しいから」
……これが一番効率的だと思ったのよ、なんて笑んでみせるけれど。
「僕の願い?」
ふと訊かれれば、黙って人差し指をそっと口に。
同じく燐寧にも、誓いはあるにはあるのだけれど。でも聞かれれば適当にひらりとはぐらかす。
だって、思うから。
(「好きな人を射止めるため自分を変えたいなんて、恥ずかしい話だからねぇ」)
そして、五月姫もまた。
「そう、だね……姫は今、みんなと過ごせてる、今、幸せ。だからこれ以上は、贅沢、かな」
それからちらりと皆へと目を向けると、こう口にするのだった。
「……本当の願い、隠してるわけじゃない、よ」
――や、云わない、よ? って。
そうこう誓いの梅の下で、賑やかに過ごしていれば。
ふいに戻って来たのは、1匹の白狐。
そしてしろがねが収集してきた世間話や、これまでさり気なくそれぞれが得た情報を共有すれば。
神社に刹那響くのは、正時ごとに鳴らされる鐘の音。
「さてそろそろおいでなさる頃かしら?」
透はその音色を聞きながら、梅の花咲く景色のさらに先へと目を向ける。
葛ノ葉が姿をみせるのは、次にこの鐘が鳴った時だという。場所は、神社の最奥にある本殿。
此処に赴いた目的のひとつ、梅見の祭りは存分に楽しめたから。
「……さて、英気も養ったし。本番、行きましょうか?」
次はディアボロスとしての目的を成す為に、シルがそう紡げば。
基経もこくりと頷き、皆と共に歩き出す。
「……英気は養えたな、……では参ろうか」
惨劇を避けるためにも……な、と。
もうこれ以上、何も奪わせないためにも。
そして零れるように咲き誇る誓いの梅を、白露はもう一度だけ振り返って。
(「……ああ、貴様の討滅は祈らぬよ。祈るまでも無い」)
神社の本殿の方へと改めて目を遣り、甘やかな梅の香に潜む妖の元へと向かう。
……それは我らの手で為すべき事、じゃからな、って。
事件は解決、するだけ――そう思いつつもやはり、どうしても何か不思議な思いが心に生じている五月姫と共に。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV2が発生!
【モブオーラ】がLV4になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV2が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【避難勧告】LV2が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV5(最大)が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
日が傾きかけた夕刻、もうすぐ再び正時を告げる鐘の音が鳴る頃。
狐耳をぴこりと揺らして、その白狐――『葛ノ葉』はふと大きく首を傾ける。
『妾の世界に無理矢理押し入ってきた無粋な者どもが、やはり在るようじゃな』
クロノス級はパラドクストレインの侵入を察知できるのだという。勿論、葛ノ葉も例外なく。
だが彼女が今のところ把握しているのは、何者かが己の世界に入り込んできたということのみ。
けれど正体不明の存在たちに、葛ノ葉が動揺する様子などは全く見られない。
どのみち、やることはいつもと同じでいいのだから。
集まった人々の前でそれらしいことを、稲荷大明神の名のもとに並べて語って。
侵入者を炙り出し捕らえて滅すれば、それで万事解決。
嗾け暴れさせた配下をその者達のせいだと言えば、人々はころりと信じるだろう。
占拠したこの社で母たる慈愛を振り撒き、これまでもそうやってきたのだから。
葛ノ葉は普段通り、己の姿と言の葉を待つ人々の前に姿を現すべく手筈を整える。
特に祭りのこの日はいつもよりも沢山の人の目に触れるだろうから、むしろ侵入者たちが何かしでかしてくれるのは好都合だ。
そして――鐘の音が鳴り始めると同時に、葛ノ葉は人々の前にその姿をみせて。
『妾は汝ら、人の子の味方である。汝らの安寧の為に正しい道を告げようぞ』
鐘が鳴り終わった一瞬の静寂の後、堂々と言の葉を紡ぎ始める。
『妖を嗾け、都の平安を脅かす異物の気配がある。決して信用してはならぬ。其奴らは、主神の名のもと滅すべき存在じゃ』
……さぁ、早う姿をみせるがいい。
配下の白骨夜行をいつでも放てるよう、葛ノ葉は饒舌に語りながらも待ち構える。
己の世界に踏み込んできた侵入者を――復讐者達の皆のことを。
●マスターより
マスターコメントにて、リプレイの進行は②→①→③④の予定と記載していましたが。
選択肢②の参加人数や結果を鑑み、受付を②→①③→④(リプレイ掲載順は①→③)とさせていただきます。
②の結果から①③は、皆様が本殿で待ちかまえ待機しているところに葛ノ葉が現れる状況から始まりとなります。
本殿へ向かう行動や待機中の行動は不要です。
①で葛ノ葉の演説の邪魔をし、復讐者の存在を彼女に認識させて。
葛ノ葉が放ってくる配下③白骨夜行を蹴散らして下さい。
周囲に一般人も沢山おりますが、配下の白骨夜行は皆様を狙って襲ってくるので。
普段通り立ち回れば、一般人に被害は及びません。
①では一般人も皆様の声を聞いているので、葛ノ葉の演説を邪魔をする際も、紡ぐ言葉や行動を工夫してみてください。
①では戦闘行動は行えず、③では演説を邪魔する行動は行えません。各選択肢で指定された行動をお願い致します。
採用は人数次第ですのでお約束はできませんが、①と③どちらも同時にご参加いただくのは勿論OKです。
①と③どちらも成功の目途が立ち次第、MSページにて締切の大まかな予定をお知らせいたします。
雅諒院・基経
【姫様親衛隊】
かんらから、僕(やつがれ)は山伏だ、それなりの修業をしてきたつもりだ。
あなたが神を名乗るのならば、少し僕(やつがれ)と問答をしてくれまいか?勿論神であるならば無視も結構。
だがそれでは他の者たちは納得できまい。皆々様、僕(やつがれ)は山伏でしてな、神というのがなんなのか、聞いてみたいことが山ほどあったのです!(大きな声を出し、注目を集める、逃げられないように、疑わせるように)
人の子の味方ですか…ではなぜ神は人に寄り添わないのですかな?味方だというのならば正しい道など先の話よりも、まずは今の人々を助け、寄り添う事とするのが先では?
…答えられまいな。覚悟せよ邪狐。
野本・裕樹
さて…狐同士化かし合うとしましょうか。
周りの一般人の方の反応を見ながら。
お目にかかれて光栄です、葛ノ葉様。
見事な梅の花ですね、これも葛ノ葉様の御導きの御蔭だと皆言っています。
皆に代わりお礼を、ありがとうございます。
人の子の味方である、と。頼もしい限りです。
しかし驚きました、葛ノ葉様から「主神の名のもと滅すべき」などという御言葉が出るとは。
誰にでも、それこそ敵対するものにも母の様に接するといわれている葛ノ葉様の御言葉とは思えませぬ。
貴女様は本当に葛ノ葉様なのですか?
あの慈愛に満ちた葛ノ葉様は何処に行ってしまわれたの?
…貴女は誰ですか?
ひょっとして信用してはならない異物とは貴女なのではないですか?
伏見・しろがね
【姫様親衛隊】
アドリブ、連携歓迎
【狐変身】で白狐の姿で神社の最奥にある本殿に入り、葛ノ葉の宣言の直後に飛び出して人の姿に戻る
「否。わらわこそが汝ら、人の子の味方である。稲荷大明神に油揚げを捧げよ。さすればご利益があろうぞ」
平安の魔女狩りが三文芝居に成り下がった瞬間
葛ノ葉の威光はガタ落ちじゃ
道化として問答に応えることもあろう
「神は神託を行う。備えよ、この場に白骨の怪異が現れよう」
「力ある神、力なき神、人に寄り添う神、人の都合を無視する神。神にもいろいろある。人に寄り添う神は既に寄り添っておる」
「飢饉については『アレが精いっぱいだった。すまぬが今後はそちらでも飢饉に備えてくれ』と神託を承っておる」
祭りを訪れる者達が最も多くなる灯点し頃、本殿に姿を現したのは、一匹の白き狐であった。
稲荷大明神の名の元、その有難き神託を告げる者『葛ノ葉』……であると、本人は名乗っているが。
占拠した神社で高らかと言の葉を並べる彼女の目論見は勿論全く別のところにあった。
人々を巧みな言動で唆し己を脅かす存在を炙り出して、いわゆる平安の世においての魔女狩りを行なう。
そして、ゆくゆくは――。
ふっと口元に笑み宿した葛ノ葉は、己を待ち望む者達の前に堂々たる姿を見せて。
慈愛に満ちた響き纏う甘言を、集まった民の前で今宵も饒舌にすらりと紡ぎ始める。
『妾は汝ら、人の子の味方である。汝らの安寧の為に正しい道を告げようぞ』
……妾の言葉を聞けばよい、汝ら人の子に祝福を、と。
けれど今宵の演説には、得体の知れぬ存在があることも、葛ノ葉は分かっている。
彼女は、パラドクストレインの侵入を察知できるクロノス級。
だから逆にその様な輩も全て炙り出し、そして滅する為に。
ぐるりと聴衆を見回した後、続ける。
『妖を嗾け、都の平安を脅かす異物の気配がある。決して信用してはならぬ。其奴らは、主神の名のもと滅すべき存在じゃ』
刹那、ざわりとどよめく人々。
そんな人々に紛れ、周りの一般人の反応を見ながらも機会を窺っているのは、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)。
都の平安を脅かす異物……葛ノ葉が言うこの存在は自分たちのことであろう。
下手な行動を取れば、葛ノ葉の甘言に言いくるめられた人々が彼女を信用し動き辛くなってしまうし。
葛ノ葉自身、むしろ自分達を炙り出そうとしているのも分かっているから。
(「さて……狐同士化かし合うとしましょうか」)
ぴこりと狐耳を揺らした後、慎重に動きをみせる時を見極めて。
『そう不安がることはない、先程告げたように妾は人の子の味方じゃ。稲荷大明神の名代として、妾が汝らの心の安寧を齎そうぞ』
さぁ、何か不安などがあれば申してみよ、と。
慈愛に満ちた微笑みを宿し葛ノ葉が告げた言葉を受け、打って出る裕樹。
「お目にかかれて光栄です、葛ノ葉様。見事な梅の花ですね、これも葛ノ葉様の御導きの御蔭だと皆言っています」
……皆に代わりお礼を、ありがとうございます、と。
まずは慎重に、犠牲者が出ない事を優先することを心掛け、葛ノ葉の意識を自分へと向ければ。
『ふふ、そうじゃろう。これも稲荷大明神からの賜り物じゃ』
「それに葛ノ葉は、人の子の味方である、と。頼もしい限りです」
ご機嫌に笑う白狐へとそう言った後、ふと裕樹は大きく首を傾けてみせて。
何気に葛ノ葉だけでなく、自分へと視線を向けている人々にも働きかける様に、こう言葉を返す。
「しかし驚きました、葛ノ葉様から「主神の名のもと滅すべき」などという御言葉が出るとは」
……誰にでも、それこそ敵対するものにも母の様に接するといわれている葛ノ葉様の御言葉とは思えませぬ、と。
そんな裕樹の声に、再び騒めく周囲の人々。
だが葛ノ葉は微か瞳を細め、そして平然とした口ぶりで告げる。
『それは全て汝らの安寧の為じゃ。そして汝の言う敵対する者達とは、敵対すれど人の子。だが異物は別物じゃ。その様な邪な存在を放っておくわけにはいくまい』
けれど、裕樹はふるりと首を大きく横に振ってみせた後。
真っ直ぐに葛ノ葉を見つめ、彼女へと問う。
「貴女様は本当に葛ノ葉様なのですか?」
……あの慈愛に満ちた葛ノ葉様は何処に行ってしまわれたの? と。
これは狐の化かし合い。そう悲哀に満ちた響きの声で。
そんな裕樹と葛ノ葉のやり取りに、途端にざわつき始めた周囲の者達であるが。
「かんらから、僕(やつがれ)は山伏だ、それなりの修業をしてきたつもりだ」
すかさず次に声を上げるのは、高らかに笑い告げる山伏。
その山伏……雅諒院・基経(はぐれ者の元天狗・g00191)は、それから葛ノ葉へと視線を向け、こう持ち掛けてみる。
「あなたが神を名乗るのならば、少し僕(やつがれ)と問答をしてくれまいか?」
『汝と問答とな? それに何の意味があるというのじゃ?』
「勿論神であるならば無視も結構」
そんな葛ノ葉からの返答を聞いた基経はそうは返すものの。くるりと視線を巡らせた後、続ける。
……だがそれでは他の者たちは納得できまい、と。
それから再び、かんらからからと豪快に笑ってみせて。
よく響く大きな声で、周囲の人々へと向けて口にする。
「皆々様、僕(やつがれ)は山伏でしてな、神というのがなんなのか、聞いてみたいことが山ほどあったのです!」
聴衆の注目を集め、逃げられないように、そして疑わせるように。
けれど相手は口の達者な女狐、しれっと一般人を言いくるめんと言い訳を口にする。
『妾は汝ら、人の子の味方である。なれど妾は稲荷大明神の名の元、正しい道に導く為にそのお言葉を告げる存在じゃ。稲荷大明神のお告げは、先に告げた通り。汝と此処で問答の必要があるとは思えぬが?』
「人の子の味方ですか……ではなぜ神は人に寄り添わないのですかな?」
けれど葛ノ葉の言葉に、基経は大きく首を捻ってみせつつも間を置かずそう返してから。
人々の耳にも届くような大きな声で紡ぐ。
「味方だというのならば正しい道など先の話よりも、まずは今の人々を助け、寄り添う事とするのが先では?」
そして、そのタイミングでぴょこりっと本殿の奥から聴衆の前へと飛び出したのは、1匹の白狐。
瞬間、白き狐は人型を成して。
『!? ……不届きな侵入者か!』
「否。わらわこそが汝ら、人の子の味方である。稲荷大明神に油揚げを捧げよ。さすればご利益があろうぞ」
驚愕しつつも咄嗟に言った葛ノ葉を、伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)は否定し、人々へと告げた後。
問答を所望する山伏・基経へとくるりと視線を向けて。
「わらわは問答にも応えよう。正しい道に導くよりもまずは、人々を助け寄り添う。それが味方ではないかと、そこの山伏は申しておるが」
しろがねはこくりと頷いた、そしてこう紡ぐ。
「力ある神、力なき神、人に寄り添う神、人の都合を無視する神。神にもいろいろある。人に寄り添う神は既に寄り添っておる」
『妾はこれまで幾度も稲荷大明神のお言葉を伝えてきたのじゃ、それを、急に出てきた白狐が何を……』
「飢饉については『アレが精いっぱいだった。すまぬが今後はそちらでも飢饉に備えてくれ』と神託を承っておる」
そう己へと言い放つ葛ノ葉にも構わず、しろがねは稲荷大明神の言葉を人々に告げて。
葛ノ葉よりも、まさに自分達に寄り添ってくれていると感じるしろがねの姿や神託の方に、目に見えて傾き始めている民の心。
それを見回したしろがねは確信する。平安の魔女狩りが三文芝居に成り下がった瞬間を。
(「葛ノ葉の威光はガタ落ちじゃ」)
それから最後に、ダメ押しの言の葉をしろがねは口にするのだった。
「神は神託を行う。備えよ、この場に白骨の怪異が現れよう」
『……!』
何者かが己の世界に侵入していることは察していたが、自分の行動を完全に知られているとは予想外であったのだろう。
葛ノ葉が微か動揺をみせた瞬間を見逃さず、裕樹は彼女への一般人の疑心を擽るように声を上げる。
「……貴女は誰ですか? ひょっとして信用してはならない異物とは貴女なのではないですか?」
そして騒めく周囲の声に疑いの色が濃くなってきたことを耳にしながら、基経は葛ノ葉を見遣る。
……答えられまいな。覚悟せよ邪狐、と。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】がLV2になった!
【友達催眠】がLV4になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
薬袋・透
【姫様親衛隊】アドリブ絡み歓迎
呼称:五月姫→さっちゃん
都の平安を脅かす異物……自己紹介してるのかしら??ま、それはおいといて。シルちゃんとさっちゃん達が気を引き付けてる間に僕達は骸骨をなんとかしとかないとね
【エアライド】で奇襲し不意打ち、骨の関節等弱点を狙い影打ちで貫通擊しては去るヒット&アウェイ戦法
距離を取る敵には【泥濘の地】で足止めしパラドクス、高速の蹴りで風圧を起こし鎌鼬の如く切断力を持った飛ぶ蹴りの【一刀両断】
(殺気、風使い、両断、早業、斬擊)
さあ、自作自演は、そこまでよ?嘘つき狐さん!
御森・白露
【姫様親衛隊】
アドリブ連携歓迎
皆が女狐の気を引いておるうちに雑兵は纏めて潰しておかねばな。幸い、無辜の民は目に無いらしい。
しかし此奴等、ガタガタガタガタと五月蝿いのう……
やはり骸は叩いて砕くに限る。忌椿、形状変化――偃月。
【泥濘の地】を敵の足元に展開、足を鈍らせた後に広範囲の【二ノ刻】にて凍てつかせる。
後は一体一体【エアライド】と【未来予測】で最適な道を選び、一撃離脱を心掛けながら、呪詛を纏わせた偃月刀で両断するも良し、粉砕するも良し。
白骨の洞なぞ知った事か。壁も天蓋も打ち壊すのみよ。
下らん三文芝居にもそろそろ飽いてきた、いい加減主役にご足労願おうか?
月下部・小雪
【姫様親衛隊】
仲良く和菓子を食べてえいきは十分、です!
五月姫さんやシルさん達が狐さんの演説を邪魔するので、ボク達は出てくる骸骨退治、ですね。
あの、えっと、カタカタ、う、うるさい、です。
カタカタにはもきゅもきゅで対抗、です!
【百モラ夜行】で分身したコダマに飛び乗って
【泥濘の地】で移動速度が落ちた骸骨達をどんどん跳ね飛ばしていきますね。
お菓子をくれたり、みんないい人なのに狐さんに騙されて可哀そう、です。
お祭りに来ている人は、ボク達が守ります!
※アドリブや連携も大歓迎
レオ・レーラー
【姫様親衛隊】
アドリブ連携歓迎
こっちを優先して狙うとはいえ、一般人を狙わないとも限らないから【未来予測】で一般人が狙われるのが分かったなら【ダッシュ】と【エアライド】で駆け付けて骸骨の攻撃から、戦闘に余程支障が出ない限りは身体を盾にしてでも守る。
この手の相手は痛覚無いから面倒だけど、基本は殴って砕いて破壊する、ついでに『炎舞』の炎で焼き尽くす。
とはいえせっかく綺麗な梅の花に
被害が行ってはダメだから、相手の体を掴んでそこから一気に焼き尽くす。ついでに敵が固まっているところがあるなら、そちらにぶん投げてやろう。
さあ、そろそろ幕引きの時間だよ?
飛鳥・遊里
【姫様親衛隊】
アドリブ・連携OK
数だけは多いけど、それだけだ。邪魔するやつはまとめて消し飛ばす、文字通り、骨も残さずな
まずは、【アイス・パワーセル】を起動。アイスキューブを64分割して射出。遠巻きに立ち回りながら相手の出方を見る
次に125分割、次に216分割とだんだんとキューブを細かく割って、回避が難しくなるようにしていく。俺の目的は、【足止め兼仲間が相手の立ち回りを観察する時間を稼ぐ】ことだ。ひたすら嫌がらせに徹する
最後は、1000分割…さながら凍結弾体の嵐……すべてを凍てつかせ、その呪いの炎を消し去る、季節外れの猛吹雪だ
『春の雪ってのもなかなかオツなもんだろ?たっぷり堪能してくれ』
呉鐘・承李
【姫様親衛隊】
……さて、珍しくゆっくりとさせてもらった。
その分の代金はキッチリと払うとしよう。
悪いが、不甲斐ないところは見せられないのでな。
最初から本気を出させてもらう。
薫風抜刀――剣鬼、参る。
狙うは急所、一刀にて断つ。
本来、骸骨如きには勿体無い剣技だが……なに、釣りはいらない。
遠慮せずに、再び浄土へと旅立つがいい。
天破星・巴
【姫様親衛隊】
アドリブ連携歓迎
祭りを台無しにする五月蠅い骨はわらわ達が悉く退治してくれるのじゃ
呪いに塗れの骨共わらわの光の爪で黄泉に送り返してくれるのじゃ
【光使い】で集めた光を三光爪の型の一つ三指「飛爪」を連続で飛ばし敵を切り裂いていく
優先目標は一般人に遅いかかろうとする固体
第二に味方に襲い掛かろうとする固体
近接戦闘になったら光爪を束ねて伸ばす四指「刀爪」を両手に展開して【斬撃】
【トラップ生成】で蜘蛛の巣の【捕縛】【罠使い】
【泥濘の地】を合わせて発動し敵を足止め一般人に被害が行かない【結界術】を行使
【勝利の凱歌】を響かせ一般人が恐怖でパニックにならないように勇気を湧きあがらせる
何者かがこの世界に侵入していることは知覚していた葛ノ葉であったが。
侵入者……ディアボロス達が、どれほど己の目論見を把握しているのかまで気を回せておらず、少々動揺してしまったけれど。
だが、彼女は人の子を誑かすことに長けた狐。
そっと合図を出し、聴衆の元へと放つのは、気付けば日も落ちた宵闇を闊歩する白骨の兵士たち。
そしてすかさず、こう葛ノ葉は声を上げる。
『何故白骨の怪異の出現がその者には分かったか、それは妖を嗾けた張本人だからじゃ。人の子らよ、決して信用してはならぬ!』
刹那、骸骨たちの出現に阿鼻叫喚、一斉に混乱の中を逃げ惑う人々。
葛ノ葉はこの『白骨夜行』の出現をディアボロス達の差し金だと告げるけれど。
ならば、人々にその目で確かめて貰えばいい。この白骨兵士が誰の手下なのかを。
「……さて、珍しくゆっくりとさせてもらった。その分の代金はキッチリと払うとしよう」
「仲良く和菓子を食べてえいきは十分、です!」
呉鐘・承李(剣鬼・g06193)の言葉に、こくりと月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)も大きく頷いてから。自分達が担う役割を改めて口にする。
「狐さんの演説をみんなが邪魔する間、ボク達は出てくる骸骨退治、ですね」
葛ノ葉が配下を繰り出してくることは事前に分かっているから。
「祭りを台無しにする五月蠅い骨はわらわ達が悉く退治してくれるのじゃ」
「数だけは多いけど、それだけだ。邪魔するやつはまとめて消し飛ばす、文字通り、骨も残さずな」
まずは、この『白骨夜行』を全て倒すこと。それが自分達の成すべきことだと。
これまで潜んでいた天破星・巴(反逆鬼・g01709)と飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)も、現れた骸骨の群れを迎え撃つ。
周囲に被害が出ないように、そして、葛ノ葉を討つために。
『このような恐ろしい妖を嗾けるとはのぅ……其奴らこそ稲荷大明神の神託の、都の平安を脅かす異物にほかならぬ!』
……主神の名のもと滅すべき存在じゃ! と。
混乱の最中、尚も人々を言いくるめんと声を上げる葛ノ葉であるが。
「都の平安を脅かす異物……自己紹介してるのかしら??」
薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)は大きく首を傾けてみせつつ言いながらも。
カラカラガタガタと明らかに自分達ディアボロス目掛け向かってくる敵の群れを見遣ってから。
「ま、それはおいといて。みんなが気を引き付けてる間に僕達は骸骨をなんとかしとかないとね」
骸骨よりも先に空中へと飛び上がれば、貫くように狙い撃つは、相手の弱点であろう骨の関節。
そして牽制後、瞬時に敵の群れから離れるヒット&アウェイ戦法で立ち回らんとする透。
(「皆が女狐の気を引いておるうちに雑兵は纏めて潰しておかねばな。幸い、無辜の民は目に無いらしい」)
御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)も一般人ではなく自分達へと迫る骸骨たちの動向を確りと見極めつつも。
『カチャリカチャリカチャリ――』
『カタカタカタカタカタ――』
『ガラガラガラガラガラ――』
「しかし此奴等、ガタガタガタガタと五月蝿いのう……」
カチャカチャカタカタガラガラガタガタと耳障りな音を立てる骨たちを一瞥してから。
「やはり骸は叩いて砕くに限る」
……忌椿、形状変化――偃月。
呪詛を喰らいより破壊力に特化した忌椿の刃が弓張り月の如き弧を描けば刹那、喧しい骸どもを容易く薙ぎ潰さんと閃く。
そんな骸骨たちを早急に滅することは勿論であるけれど。
(「こっちを優先して狙うとはいえ、一般人を狙わないとも限らないから」)
そう未来予測を駆使しつつも敵の群れの動きを注視していたレオ・レーラー(サイボーグのデストロイヤー・g04422)は、人々が逃げる方向に迫る骸骨の姿にいち早く気付いて。大きく地を蹴り、最適な最適な移動経路を見出し戦場を駆け、人々の盾になるべく身を挺し、敵との間に割り込んで立ちはだかる。
それは当然誰一人として怪我人を出さないためでもあり、また、自分達こそ人々を守る存在であると。
そう一般人へと示すには、何よりも効果的である。
そして、恐ろしい妖怪どもを蹴散らすその姿は、一体誰が本当の味方であるかを明白に物語る。
「悪いが、不甲斐ないところは見せられないのでな。最初から本気を出させてもらう」
……薫風抜刀――剣鬼、参る。
瞬間、紡ぐ言の葉と共に承李が抜き放つは、薫風の太刀。
其れはあかしま流、十の型・暴風――今宵は梅香纏いし太刀風が先の先を取り、刹那逆巻くあからしま風となりて。
『カタカタカタカタカタ……ッ、!』
狙うは急所、暴風の斬撃に切れぬモノ無し。一刀の閃きにて、敵を容赦なく断つ。
さらに戦場に吹き荒れるは、一陣の風。
少し距離があったって、飛ぶ蹴擊の前には何ら問題などない。
泥濘へと変じた地が敵の足を止めた、その一瞬を決して見逃さずに。
ただでさえ強靭な透の尾と脚が、さらに魔力によって研ぎ澄まされた瞬間。
「ハァ!!」
『――カタカタカタ、ッ!』
相手が身動きひとつもできぬほど一瞬にして。敵を一刀両断、ぶった斬った鋭き一閃は、素早く繰り出された鎌鼬の如き高速の蹴り。
さらに――ブースター・オン!
遊里が起動するは、アイス・パワーセル。
作り出された瞬間凍結特性のみを持ったアイス・キューブが64分割され、巨大可変武装システム・マルチウェポンデバイスから射出。
『ガタガタガタ――』
『カタカタカタカタカタ、』
『カタカタガタガタッ』
次に125分割、さらには216分割と――回避困難なほど細かく割られていくキューブが、雨霰の如く敵の群れへと撃ち出される。
そんな遊里の目的は、敵を打ち倒すことではない。
(「俺の目的は、足止め兼仲間が相手の立ち回りを観察する時間を稼ぐことだ」)
だから遊里は徹底的に、ひたすら嫌がらせに徹する。
ひとりではなく協力し戦える、それが自分達ディアボロスの強さだから。
そして最後は、1000分割……それはさながら、凍結弾体の嵐。
「すべてを凍てつかせ、その呪いの炎を消し去る、季節外れの猛吹雪だ」
『……!』
そんな敵の群れを凍えさせるかの如く射出されるアイス・キューブたちの弾氷が容赦なく見舞われる中。
――刃の波濤に溺れ潰えよ。
ひらりと翻るは冷ややかな白狩衣の袖。地を泥濘と化し動きが鈍った敵の群れへと白露が繰り出すは、月玲燐殿・二ノ刻。
繊月の如き鋭撃が五百重波となりて、咲き誇る忌椿の刃に宿りし燃え盛る憎悪は贄を求め狂い哭く。
その荒魂は狂涛が如く荒れ狂い、冷気纏う斬撃にて敵を凍てつかせ叩き斬る。
『ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!』
そして新手の這い出る骸骨たちが、空すら覆う高き迷宮となりて襲いくるも。
「白骨の洞なぞ知った事か」
……壁も天蓋も打ち壊すのみよ。
白露は空を駆け最適な道を選びながらも、再び偃月を成した刀を揮い一撃離脱。
呪詛を纏わせた刀で敵を両断し粉砕せんと斬撃を放ち立ち回る。
『カチャリカチャリカチャリカチャリカチャリ――』
白骨の兵士がその手に握るのは血に錆びた槍。
その鋭き刃をもって、あくまでも葛ノ葉に言われた通り従順に。
排除するべき侵入者の心の臓を貫かんと、耳に五月蠅い音を鳴らし襲い掛かってくる。
そんな骸骨には痛覚などないだろう。
そこは多少面倒ではあるものの……でも、破壊して焼き尽くせばいいだけ。
――胸部動力炉『獅子心王』超過駆動開始、コード『炎舞』!!
瞬間、胸部動力炉『獅子心王』から生み出した炎を纏ったレオが白骨兵士たちへと繰り出すのは、反撃の炎舞。
『カチャリカチャリカチャリ……!』
1体目を炎の拳でぶん殴って粉砕し容赦なく焼き焦がせば。
伸ばした逆手で、続く2体目の骸骨の顔面をガッと掴んで。
(「とはいえせっかく綺麗な梅の花に被害が行ってはダメだから、ここから一気に焼き尽くす」)
『……!』
風が逆巻き、凍てつく衝撃が奔る戦場に、次は猛火を滾らせる。
そして炎の骸と化し燃え盛る手中のをそれを、レオはぶんっと勢いをつけ放り投げる。
ついでにと、梅の花に被害が及ばぬ、敵が固まっている場所へと。
『カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ……!』
そして躰を捨てた髑髏が臓物を喰らわんと、カタカタカタカタ迫りくるけれど。
「あの、えっと、カタカタ、う、うるさい、です」
小雪はそうそっと何気に苦情を言いつつも。
骸骨が『白骨夜行』だというのならば。
「カタカタにはもきゅもきゅで対抗、です!」
だったらこっちは、もっきゅもきゅな『百モラ夜行』で反撃です!
210匹にも分身したモーラット・コミュの群れにぴょんっと飛び乗って。
――コダマ、突撃、です!
そうびしっと小雪が言い放てば、いざ、もきゅー!
泥濘の地に足を取られ移動速度が落ちた骸骨達へと、百モラ夜行が突撃!
『カタカタカタ――!?』
物量を武器に、どんどんばしばし白骨夜行を跳ね飛ばしていきます!
そんなディアボロス達の猛攻を受け、夜行ができるほどであったその数も瞬く間に減っていって。
カチャリカチャリと、懲りずに血錆びの槍を放たんとする残党の骸骨も。
「呪いに塗れの骨共わらわの光の爪で黄泉に送り返してくれるのじゃ」
巴が刹那飛ばす光たちが次々と連なり敵を切り裂いていく。
戦場に満ちるその輝きは、太陽・月・星――天の三光。
そして戦場を飛ぶその光は、三光爪の型の一つ三指「飛爪」。
生み出された光が敵を斬り裂く鋭利な爪と成り、人に害をなす骸骨をただの動かぬ骨へと変えていって。
鋭利な槍を揮ってくる白骨兵士へと近距離から見舞う反撃の斬撃は、光爪を束ね伸ばした四指「刀爪」の強撃。
闇夜を闊歩する骸骨たちは、成す術もなく動かぬ屍となっていく。
「春の雪ってのもなかなかオツなもんだろ? たっぷり堪能してくれ」
「本来、骸骨如きには勿体無い剣技だが……なに、釣りはいらない。遠慮せずに、再び浄土へと旅立つがいい」
遠巻きに立ち回りながら相手の出方を見つつも、再び細かく分割したアイスキューブを射出し嫌がらせをする遊里に合わせて。
隙をみせた敵の群れへと、其の疾きこと風の如く……承李の冴えた閃きが鮮やかに敵を叩き斬っていけば。
「お菓子をくれたり、みんないい人なのに狐さんに騙されて可哀そう、です」
……お祭りに来ている人は、ボク達が守ります!
そうコダマに乗った小雪も、再びモーラット達とともに、もきゅっと果敢に突撃!
そして敵の数を減らすことは勿論、巴が白骨どもへと仕掛けるのは、蜘蛛の巣の罠。
同時に泥濘の地を展開し、一般人に被害が行かないよう結界術を行使して、敵の足止めを試みつつも。
「心配はいらぬ、わらわたちに任せるのじゃ」
逃げる人々が恐怖でパニックにならないように巴は声を掛ける。勇気を湧きあがらせるべく、勝利の凱歌を響かせながら。
さらに、切断力を誇る高速の蹴りでまた1体、骸骨を真っ二つに両断しつつも。
「さあ、自作自演は、そこまでよ? 嘘つき狐さん!」
透が見遣り言い放つは、差し向けた手下が殲滅されんとしている戦況に唇を噛む事の元凶。
白露とレオも残り僅かとなった白骨達へと、凍てつく斬撃や燃え盛る一打を叩き込みながらも。
「下らん三文芝居にもそろそろ飽いてきた、いい加減主役にご足労願おうか?」
「さあ、そろそろ幕引きの時間だよ?」
化かし合いはもう終わり。
手を抜くことなく邪魔者の排除を完遂させるべく立ち回る。姑息な主役を、表舞台に引き摺り出すべく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】がLV4になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV3になった!
シル・ウィンディア
【姫様親衛隊】
ねぇ、神様って、何でもできるの?
例えば、どんなことができるのかな?
と、無邪気に聞いてみるね
骸骨が出てきたら
ねぇ神様、みんなを守ってくれるんだよね
まさか、試練とか言って
骸骨に襲われている人を見捨てとかないよね?
あれ?なんで骸骨を何とかしてくれないの?
もしかして…
これ、あなたの仕業じゃないの?
だから、この骸骨を倒せないんだよね。
違うなら証拠見せてよ?
この神様、結局はみんなを助けてくれないんだって
だって、力を使えば簡単に抑えられるはずなのにね?
わたし達をどうにかするよりも…
ほら、疑っている人々…
こっちの方が先じゃないかな
どう取り繕うんだろうね~。
…さ、茶番はおしまい。
覚悟を決めてね?
瀧夜盛・五月姫
【姫様親衛隊】
稲荷大明神といえば、豊穣の、神様。
……ふふ、本当に神様、在してるなら、みんな飢えた……なんてことは……、いや、これは姫の話。
んん。(咳払い)
貴女は名代、そう、云った。
だけど、それ、なに。
従う骸骨、痩せて骨と肉、どころか骨、だけ。
皆の衆、ごらん?
姫たちに、刃を向ける。それはいい。
だけど、遣われて、付かされて、尽させられて、使われた果て、あなた達も、そう、なる。
絞りカスになる。
甘露な言霊だけ、操って、人を使って、脅威を退ける。
人に豊穣、齎す神様、すること、かな。
貴方達、されてるのは、搾取。富どころか、貧、そのものだよ。
さて、貴女。
貴女が、信仰を詐取して、やろうとしてるのは、何、かな?
ネリリ・ラヴラン
【姫様親衛隊】
梅見には間に合わなかったみたいだよ。悲しいね。
避難誘導用に拡声器を準備してくね。
【パラドクス通信】で連絡を取って、現状の様子は把握したいわ。
乗り込む気だったけど、葛ノ葉さんがこちらを敵って言い張ってるなら、寧ろ行かない手もあるね。【飛行】で見渡せる高さに登って、偶然持ってた拡声器とPDの魔法陣を使って声を飛ばすよ。
マイクテスト…こちらディアボロスのネリリだよ。
あれ、マイクじゃなくて拡声器だったわ…まあ、いいかな?
えっと…道が解らないから、ちょっと村の方に行って聞いてくるね。
手薄な村に悪い奴が向かうって言ってるんだもの。
守る気なら配下さんはこっちに向けないといけないんじゃないかな。
突如現れた白骨の群れに、混乱に陥る本殿に集まった人々。
そしてカタカタと暴れ回る妖たちを、仲間達がすかさず殲滅してくれている間に。
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、さらに畳みかけるように葛ノ葉へと訊ねてみる。
「ねぇ、神様って、何でもできるの? 例えば、どんなことができるのかな?」
そんな無邪気に問われた言葉に、葛ノ葉は慈愛に満ちた声で言いくるめるように紡ぐ。
『稲荷大明神は人の子に、そして京の都に、平安を齎してくれるのじゃ。その為に異物は排除せねばならぬ』
けれど、その化けの皮はいとも容易く剥がれる。
(「乗り込む気だったけど、葛ノ葉さんがこちらを敵って言い張ってるなら、寧ろ行かない手もあるね」)
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)はパラドクス通信で皆と連絡を取り、現状の様子を把握しつつも。
頃合いを見計らい、空へと飛んで見渡せる高さまで登れば。
避難誘導用にと準備していた拡声器を、すちゃりと手にして。
『マイクテスト……こちらディアボロスのネリリだよ』
空に浮かぶ魔法陣を使い、声を飛ばす。恐怖に慄く守るべき人々の心を躍らせ彩るように。
それからふとネリリは拡声器から口を離して、こてりと小さく首を傾けるけれど。
「あれ、マイクじゃなくて拡声器だったわ……まあ、いいかな?」
声を届けるものというニュアンスは伝わっているはず。大丈夫、きっと何も問題ない。
ということで、改めてすちゃりと拡声器という名のマイクを構えて。
『えっと……道が解らないから、ちょっと村の方に行って聞いてくるね』
そう伝えるやいなや、ネリリは高台からぴょんと平地に降り立ち、村のある方向へと進み始める。
それからくるりと一度、周囲を見回してみて。
(「梅見には間に合わなかったみたいだよ。悲しいね」)
ちょっぴり遅れたけれど……でも、宵色に美しく咲く梅の花と香りをそっと堪能しながらも。
村の方へと駆けつつも、葛ノ葉を振り返ってみる。
そんな白狐は、ネリリのことはもう眼中にはないようである。
それも当然、別に彼女が村の方へと道を聞きに行こうが、葛ノ葉にとっては何ということでもないのだから。
でも……それが、人々の信頼をさらに落とすことだということに女狐は気付いてはいない。
(「手薄な村に悪い奴が向かうって言ってるんだもの。守る気なら配下さんはこっちに向けないといけないんじゃないかな」)
人の子の味方であるというその言の葉と実際の行動が、全く噛み合っていないのだから。
そしてそんな葛ノ葉に、シルは大きく首を傾けてみせて。
「ねぇ神様、みんなを守ってくれるんだよね。まさか、試練とか言って、骸骨に襲われている人を見捨てとかないよね?」
周囲の人々にも聞こえるように続ければ。
『ぐ、この骸骨を差し向けているのは異物どもじゃ! 奴等をまずは捕らえて滅するべき……』
「あれ? なんで骸骨を何とかしてくれないの?」
必死に言い訳をせんとする葛ノ葉の声を遮るように言った後。
シルは、ずばりと言い逃れ出来ぬ真実を突き付ける。
「もしかして……これ、あなたの仕業じゃないの?」
『! 何を言う、この妖は異物の……』
「だから、この骸骨を倒せないんだよね。違うなら証拠見せてよ?」
それから、自分達の話を聞いている人々をぐるりと見遣って。
あくまで無邪気に、シルは皆へと告げる。
「この神様、結局はみんなを助けてくれないんだって」
……だって、力を使えば簡単に抑えられるはずなのにね? って。
「稲荷大明神といえば、豊穣の、神様。……ふふ、本当に神様、在してるなら、みんな飢えた……なんてことは……」
……いや、これは姫の話、と。
瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は青い瞳をそっと細めた後。
んん、と咳払いして気を取り直してから、葛ノ葉へと向き合う。
「貴女は名代、そう、云った。だけど、それ、なに」
『妾はいかにも稲荷大明神の名代じゃ。それとは何のことかのぅ』
「従う骸骨、痩せて骨と肉、どころか骨、だけ」
あくまでも惚ける気の葛ノ葉に言った後、五月姫は仲間が討伐にあたってくれている『白骨夜行』どもを見回して。
『何を言う、従う骸骨じゃと? あれは汝ら異物が嗾けた妖であろう!』
「皆の衆、ごらん? 姫たちに、刃を向ける。それはいい。だけど、遣われて、付かされて、尽させられて、使われた果て、あなた達も、そう、なる」
……絞りカスになる、と。
懲りずに嘘を重ねる葛ノ葉ではなく、五月姫は人々へと訴えかける。
あの骸骨と戦う仲間を見れば、誰が差し向けて誰が守ってくれているのか、それは明白だろうから。
「甘露な言霊だけ、操って、人を使って、脅威を退ける。人に豊穣、齎す神様、すること、かな」
五月姫は聴衆の心に燻り始めた疑心を、はっきりと言の葉として紡ぐ。
「貴方達、されてるのは、搾取。富どころか、貧、そのものだよ」
『くっ、稲荷大明神も告げておっただろう! 異物の気配がある、決して信用してはならぬと。其奴らは、主神の名のもと滅すべき存在じゃ!』
「わたし達をどうにかするよりも……ほら、疑っている人々……こっちの方が先じゃないかな」
どう取り繕うんだろうね~、なんて言うシルに唇を噛みしめる葛ノ葉。
そして改めて周囲の民へと声を荒げて告げる。
『どうした、汝らの平安のためにその異物どもを捕らえるのじゃ!』
「あなた達も、早く、安全な場所に、避難して」
けれど葛ノ葉のものではなく、同時に言った五月姫の言葉に従って。
人々は皆、安全な場所へと駆け出していくのだった。
それから最後の骸骨が仲間の手で打ち砕かれ、白骨夜行が殲滅された様を見てから葛ノ葉へと告げるシル。
「……さ、茶番はおしまい。覚悟を決めてね?」
そして、事件は解決するだけ、その思いは勿論変わらないけれど。
でも不思議とこの案件を聞いた時……何故かとても気になった気持ちを、いまだ心に秘めたまま。
「さて、貴女」
五月姫は、眼前の葛ノ葉へと言の葉を紡ぐ。
――貴女が、信仰を詐取して、やろうとしてるのは、何、かな? って。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
●決着の時
葛ノ葉が差し向けた『白骨夜行』を全て退け、一般人も皆安全な場所へと避難した後。
『汝ら……妾の顔をよくもまぁ、これほどまでに潰してくれたものじゃな』
周囲にディアボロスしか最早いない状況を察した葛ノ葉は、本性を現す。
追い詰められはしているものの、だが、彼女はクロノス級。
いまだ余裕の笑みは絶やさず、飄々とした態度でディアボロス達にさえ、甘言を囁く。
『汝らが此処で退けば、妾もこの稲荷神社から去ろう。どうじゃ?』
だがどのみち葛ノ葉にとっては、この場所ではもう人々の信頼を回復することはできないだろう。
それにこの場から去っても、同じことをまた別の神社でやるに違いないし。
何より、ディアボロス達が今回成すべきは、尻尾を掴んだクロノス級を滅すること。
だから葛ノ葉へと返す復讐者のこたえは決まっている。
梅の花が浮かび香る早春の夜――いまこそ、強大な力を誇る敵を討ち取る好機。
ひとつの大きな目的の完遂まで、あともう少しであるのだから。
伏見・しろがね
【姫様親衛隊】
アドリブ、連携推奨
パラドクス「妖変物品替」を使用。
空の酒瓶と水晶を入れ替える。
神刀と思うて振っていた酒瓶が壊れた時の葛ノ葉の表情は見ものじゃった。
すかさず【狐変身】して水晶を咥えて逃走。
うひゃー、九十九の狐が迫ってきよる。
九の狐火を自身の姿にして身代わりを……数が足りなさ過ぎて、どれもすぐに咬み千切られたのう。
そして葛ノ葉、わらわより速くないか?
【飛翔】【エアライド】の最適逃走経路だけでは追い付かれそう。
下手をうったかもしれぬ。あの忌々しい狸親父殿の高笑いが聞こえてきそうじゃわい。わらわ大ピンチ。
しかしそこでは他のディアボロス達が待ち構えていて──
ネリリ・ラヴラン
【姫様親衛隊】
一方、その頃──。
村へ飛ぶフリをしただけのネリリちゃんは、梅見会場跡地にむかって【モブオーラ】の力も借りて身を隠しながら向かうのでした。
そこにいなかった、のは上手に使いたいね。
到着しても姿は隠したまま、攻撃に合わせ【罪縛りの鎖】を狙うよ。
捕える為じゃなく避けて貰う為、だね。
まだ誰かいるって思わせておいて”月光の鏡”を【高速詠唱】。
複製品のわたしで飛び掛かって華麗なキックをお見舞いするわ。
不意打ちを察知してくれても良いわ。残念、それは本体じゃないの。
で、その間に【パラドクス通信】で五月姫ちゃんに連絡入れておくね。
こちらネリリだよ、ちょっと葛ノ葉さんと遊んでくるね。
あとは…任せるわ!
薬袋・透
【姫様親衛隊】呼称:前回のプレイングと同上
要は見逃せってこと?神を騙る上に命乞いだなんて、嘘つき狐の言うことを誰が信じると思うの?
一瞬の隙をついてパラドクス使用、うろこちゃんを召喚し不意打ち。【未来予測】で一秒先の未来へ向けて攻撃
さあ、食事の時間よ。武器ごと食べていいけど、ちゃんとさっちゃんの分は残してね?
更に葛の葉の周囲を【泥濘の地】と【トラップ生成】の罠で囲み逃げられないように少しずつ追い詰めていく
捕縛出来れば良し、出来ずとも罠があるだけで身動きは取りにくいはず
仲間への攻撃は高速詠唱の結界術で防ぐ
アドリブ絡み歓迎
瀧夜盛・五月姫
【姫様親衛隊】、だよ。
思い……出した。やっと、思い出した。
ふふ、父上、云ってた。
都に、神と謀り、人心、誑かす狐、在るって。
あなた、あなたがそう、だったんだね。
お蔭で、不審感渦巻き、混沌する都。
お上に怪異(クロノヴェーダ)、討伐の招集、取り付けられなかった。
あなたに遅れ、取った。
嗚呼、嗚呼、赦さない。許さないよ。
あなたたちさえ、いなければ、父上は……っ!
――彼女は衆敵を一瞥すると声高らかに名乗りを上げた!
姫は、逃げも隠れも、しない。
ただあなた、倒す――それだけの為。来たんだから、逃さない、よ。何、甘えてる?
薙刀を交わし、撃を躱し、そして分(あか)たす。
父上。これで1つ、恨み、晴らせた、かな……?
シル・ウィンディア
【姫様親衛隊】で参戦
ふふ、人の子にやられた気持ちはどうかな?
それと、勘違いしているみたいだけど…
わたし達は、あなたを、滅ぼしに来ただけだから
だからね…
あなたの出番は、ここでおしまい。
幕引きと行きましょうかっ!
敵パラドクスは…
瘴気に囲まれているなら、気をしっかり持って…
楽しいことをたくさん考えるんだ
おいしい食べ物、大切な人の事…
それがあるから、そんなもので同行できるとは思わないでっ!
攻撃をやり過ごしたら
高速詠唱からの全力魔法での六芒星精霊収束砲!
あったれーーーっ!
…防いだと思った?
残念だけど、わたしのは前座だよ
真打はあとからやってくるからっ!!
…五月姫さん、あとは任せるよっ!
雅諒院・基経
【姫様親衛隊】と協力する。
さて、行くぞ邪狐、その罪を裁く時だ。
相手は腕力頼みではなく、妖術を使う様子…であればこちらの分野というものだ。素早く印を書き妖術を打ち消していく。
…なるほど、結界か…ふ、好都合よ…姿が見えにくくなり僕(やつがれ)が何をしているかがわからんだろうからな!
素早く口を覆い瘴気を吸わぬよう注意しながら呪言を唱える。
どちらも厄介だが1つ宝具を貰うぞ…悪鬼撃滅・金剛杵(ヴァジュラ・フィダナ)!!
水晶の方を狙いその右腕ごとぶち抜く。
さぁ、瀧夜盛さん!後は任せたぞ!!
御森・白露
【姫様親衛隊】
違うな、貴様が去るのは社からでは無い。この世からだ。
……まあ、幕引きは縁のある五月姫殿――姫様に任せるとして。
我は隙を作ることに注力しよう。
簡単な道理じゃ、手が足らぬなら増やせばよろしい――【七ノ刻】ッ!
残影と共に突撃、繰り出される眷属共を【未来予測】にて見極め、【両断】しながらも葛ノ葉に接近。
さあさあさあ!一気呵成に畳みかけようぞ!
【精神集中】し【呪詛】を佩びた忌椿で無数に【斬撃】を放つ。残像と入れ替わりながらも葛ノ葉の周囲を決して動かず、視界を遮り意識を集中させ、時が来れば【一撃離脱】で退避じゃ。
細工は流々、仕掛けは上々、後は――五月姫殿ッ!
――仕上げの程は、語るまでも無し。
飛鳥・遊里
【姫様親衛隊】
ようやく首魁とのご対面だ。一応聞いておくよ。最後までやるかい?はっきり言うけど、あんたに勝ち目なんて万に一つもないよ?強さがどうこうじゃない。俺たちを…姫を敵に回した時点でアンタはとっくに終わってたんだよ
ま、幕引きは俺の仕事じゃないけどな
プラズマ・パワーセルで、プラズマキューブを顕現。10000分割の散弾にして、【気絶攻撃】を載せたスタン性能特化の、プラズマ弾体の嵐を浴びせる。まともに喰らえば動くことすらままならないはずだ。それでも動こうとするなら同じようにプラズマ弾を浴びせ続ける。屈辱かい?いいようにされ続けるのは。俺たちは正々堂々の決闘しに来たんじゃないんだ、諦めてくれよな?
天破星・巴
【姫様親衛隊】
これが本気になったクロノス級かえ
クロノス級と相まみえるのは初めてじゃが
確かに他のクロノヴェータとは異なる存在のようじゃな
影移動を利用した一撃離脱の不意打ち攻撃を主に仕掛ける
攻撃に都合の良い位置に影が出来るように光使いで光を調整
「光有る所、影も有り、何人も己の影からは逃れらぬ。
影を渡るわらわから逃れる術はないのじゃ」
最期仲間が止めを刺す時には手だを敵の影から出して足を掴み攻撃から逃れ等逃れられないように捕縛
「逃しはせぬ、お主の運命はここで行き止まりじゃ」
月下部・小雪
【姫様親衛隊】
人々を騙す、もふもふの悪い、狐さん、です。
あれは五月姫さんのパパ上さんの敵、なのですか?
は、はい、ボクももちろんやっつけるのを、手伝います!
敵が悪い狐さんをいっぱい呼び出すならボクはコダマで対抗、です!
葛ノ葉を守る妖狐はボクがやっつけて、葛ノ葉への道を切り開き、ます!
再び【百モラ夜行】で増えたコダマで妖狐をどんどん弾き飛ばしていきますね。
狐1匹にコダマが2体、ま、負けるはずがありません!
い、今です、五月姫さん!
クロノス級の歴史改竄なんて、絶対許しちゃダメ、です!
※アドリブや連携も大歓迎
レオ・レーラー
【姫様親衛隊】
連携・アドリブ歓迎
勘違いしてるみたいだけど、こっちはお前を倒しに来たんだ、退く道理は無いよ。
狙いは相手の攻撃手段の一つである水晶の破壊、又は一時的にでも使用出来なくする事。
【未来予測】を使用しながら【フェイント】や【残像】を残す【ダッシュ】で攻撃を避けながら、相手の動きを【観察】する。
他に水晶を狙ってる人もいるようだから、攻撃を合わせて、こっちも【デストロイスマッシュ】で水晶、又は変化させた武器を狙って拳と共に【念動力】叩きつける。
逃走を図るようなら、【デストロイスマッシュ】の要領で【念動力】を相手に放って【捕縛】する。
これで決まりだ。
最後は任せたよ、瀧夜盛さん。
一里塚・燐寧
【姫様親衛隊】
へぇー、そーゆー話だったんだ?
親友の父さんの因縁の相手ってことは、あたしの宿敵も同然だねぇ
その綺麗な毛皮を、グチャグチャのズタズタにしたげるよぉ!
『呪式;慟刻業刃』を発動するよぉ
【呪詛】の鬼火を纏った巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー・バーストモード≫を手に
突進してくる妖怪狐を斬り払いながら敵に迫るねぇ
あは。そんなちっちゃな狐火じゃ、あたしの鬼火に飲み込まれちゃうよぉ?
敵にある程度近づいたら
【残像】を曳く迅速な踏み込みから
剣を敵の胴体に突き込んで串刺しにして
体内を斬り刻み焼き焦がしながら拘束を試みるよぉ
これでまだ息があるんだ。そりゃ好都合だねぇ
五月姫ちゃん、カッコよく決めちゃって!
葛ノ葉の姿を見たい、その声を聞きたいと、沢山の人が集まっていた神社最奥の本殿であるが。
先程まであれほど響いていた五月蠅い骸骨が鳴る音も、人々の阿鼻叫喚な声も、最早今はもうすでになく。
今この場に在るのは、目論み通りにいかず苦々しい表情を宿す葛ノ葉と、彼女の企みを潰したディアボロス達のみ。
『汝ら……妾の顔をよくもまぁ、これほどまでに潰してくれたものじゃな』
誑かす対象である一般人がいなくなった状況下、言動を取り繕う必要のなくなった葛ノ葉は、そう大きく息をついてみせつつも。
スッとさり気なく手にするのは、神具である水晶。
そして、人の子の味方であると稲荷大明神の神託を告げ、自分のお株を完全に奪った白狐――伏見・しろがね(鬼斬り稲荷🦊・g01292)へと、水晶を変じさせた神刀で斬りかかる。
けれど、そんな葛ノ葉へと先にしろがねが仕掛けていたのは、幻術の悪戯。
『……!?』
刹那、葛ノ葉は驚いた様に思わず大きく目を見開いてしまう。
ぱりんっと、振るっていた神刀があっけなく割れて砕け散ってしまったのだから。
いや……それは、しろがねの展開した『妖変物品替』の妖術によるもの。
葛ノ葉が振るっていたのは神刀ではなく、しろがねが入れ替えた酒瓶であったのだ。
そして葛ノ葉に浮かんだ驚愕の表情に、してやったりと笑むしろがねは、ぴょんっと白狐へと姿を変えて。
すり替えた水晶を咥え、逃走しようとするも。
『ふ、汝は狐と言うよりも、泥棒猫の方がお似合いじゃな』
そう易々とはさせぬと、葛ノ葉が一瞬先に水晶を取り返して。
(「うひゃー、九十九の狐が迫ってきよる」)
代わりに葛籠から解き放つのは、妖怪狐の眷属達。
しろがねも九の狐火を自身の姿にして身代わりにと、反撃にうって出るも。
(「数が足りなさ過ぎて、どれもすぐに咬み千切られたのう」)
数多の妖怪狐の強靭な顎や牙によって、あっさりと引き千切られ咬み砕かれて。
『さて、悪戯が過ぎる本体もズタズタにしてやろうかの』
(「そして葛ノ葉、わらわより速くないか?」)
飛翔を駆使し空を翔け、見出した最適逃走経路を辿るだけでは、追い付かれるのも時間の問題だ。
素早い突進を仕掛けてくる妖怪狐がすぐそばまで迫り、そしてしろがねは悟る――下手をうったかもしれぬ、と。
(「あの忌々しい狸親父殿の高笑いが聞こえてきそうじゃわい」)
これは所謂、絶体絶命の大ピンチというもの。
このままでは、身代わりにした狐火の如く咬み千切られる……だろうけれども。
それはあくまで、しろがねが今、単騎で此処にいたのならばの話。
しかしそこに待ち構えていたのは、仲間のディアボロス達であった。
「伏見殿、無事かえ?」
天破星・巴(反逆鬼・g01709)は、間一髪であったしろがねへとそう声を掛けながらも。
彼女へと放たれた数多の妖怪狐達や葛ノ葉自身の動きを目の当たりにし、改めて実感する。
(「これが本気になったクロノス級かえ」)
これまで幾度となくクロノヴェーダと相まみえてきた巴であるけれど。
だからこそ、分かるのだ。
「クロノス級と相まみえるのは初めてじゃが、確かに他のクロノヴェータとは異なる存在のようじゃな」
本能的にぶわっと尻尾の毛が逆立つのを感じながら、眼前の敵が今までの敵とは違う強さを誇るということを。
けれど葛ノ葉は、駆け付けたディアボロス達をぐるりと見回して。
まるで母のような慈愛に満ちた微笑みや声色で、こう提案を持ちかけてくる。
『まぁ、皆揃ってそう怖い顔をするでない。汝らが此処で退けば、妾もこの稲荷神社から去ろう。どうじゃ?』
それにいち早く反応を返したのは、薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)であった。
「要は見逃せってこと?」
そしてふるりと首を振った後、はっきりと葛ノ葉へと紡ぐ。
「神を騙る上に命乞いだなんて、嘘つき狐の言うことを誰が信じると思うの?」
「人々を騙す、もふもふの悪い、狐さん、です」
月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)もコダマと一緒に、透の言葉にこくこくと頷きつつも続いて。
『双方にとって、悪い話ではなかろう? 今すぐ退けば、妾もこの社から去ると約束しよう』
ディアボロス達すら丸め込もうと、懲りずに甘い囁きを向ける葛ノ葉。
だが勿論、盾に首を振るわけなどなく。
「違うな、貴様が去るのは社からでは無い。この世からだ」
「勘違いしてるみたいだけど、こっちはお前を倒しに来たんだ、退く道理は無いよ」
御森・白露(放浪する転寝狐・g05193)とレオ・レーラー(サイボーグのデストロイヤー・g04422)も、彼女の甘言をばさりと切り捨てる。
そんな、自分の言葉に迷いも見せず靡かない者達に、葛ノ葉は大きく溜め息をついてみせて。
『言っておるじゃろう? 妾は人の子の味方である、と。妾とて、人の子を無闇に傷つけたくないのじゃ』
そう、それらしいことをこの後に及んでしれっと口にするけれど。
「ふふ、人の子にやられた気持ちはどうかな?」
いくら何を今更言っても、化かし合いの勝負はすでに先程ついているのだ。
だから、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は葛ノ葉へと改めて教えてあげる。
「それと、勘違いしているみたいだけど……わたし達は、あなたを、滅ぼしに来ただけだから」
「一応聞いておくよ。最後までやるかい?」
……ようやく首魁とのご対面だ、と。
シルに続いて飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)も、化けの皮など当に剥がれている元凶の狐を見遣り、告げる。
「はっきり言うけど、あんたに勝ち目なんて万に一つもないよ?」
『は、まさか汝ら、この妾に勝てるとでも思うておるのか?』
「強さがどうこうじゃない。俺たちを……姫を敵に回した時点でアンタはとっくに終わってたんだよ」
「だからね……あなたの出番は、ここでおしまい」
そして遊里と視線を合わせ、こくりとひとつ頷き合ってから。
――幕引きと行きましょうかっ!
シルは、これ以上何を言っても無駄だという事実を突きつけるように葛ノ葉へと言い放つ。
皆で手向ける葛ノ葉の幕引き。
そういう点では、大きく言えばその通りなのであるが。
(「ま、幕引きは俺の仕事じゃないけどな」)
(「……まあ、幕引きは縁のある五月姫殿――姫様に任せるとして。我は隙を作ることに注力しよう」)
遊里と白露がふと見つめる先に在るのは、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)の姿。
この案件を時先案内人から聞いて以来、五月姫の心にはずっと生じていた。正体不明である妙な気持ちが。
けれど、それが何か。
「思い……出した。やっと、思い出した」
五月姫は、思い出したのである。
それから眼前の葛ノ葉をふと見遣って。
「ふふ、父上、云ってた。都に、神と謀り、人心、誑かす狐、在るって。あなた、あなたがそう、だったんだね」
『父上?』
首を傾ける彼女との、結ばれしその宿縁を口にする。
「お蔭で、不審感渦巻き、混沌する都。お上に怪異、討伐の招集、取り付けられなかった。あなたに遅れ、取った」
五月姫と葛ノ葉が顔を合わせたのは、今回が初めてである。
だが、彼女にとって葛ノ葉は、父の死と関わり深い宿敵であったのだ。
葛の葉は過去、復讐者の信頼を根こそぎ失墜させ、人々の不信を煽って。
果ては、五月姫の父がクロノヴェーダ討伐の為の結集を朝廷に取り付けることができなかった原因となり――そしてその為、彼女の父は別の存在の手にかけられたのである。
だから、ようやく尻尾を掴んだ今――五月姫にとって葛ノ葉は、此処で討ち取りたい因縁の敵。
そして紡がれたそんな宿縁に、小雪は瞳をぱちりと瞬かせて。
「あれは五月姫さんのパパ上さんの敵、なのですか?」
「へぇー、そーゆー話だったんだ?」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)も改めて葛ノ葉を見遣ってから続ける。
「親友の父さんの因縁の相手ってことは、あたしの宿敵も同然だねぇ」
「……っ、しっ、親友……あ、あるが、ありがと…… 」
ちょっぴり噛みつつも、燐寧へとそう返す五月姫。慣れないけれど、でも、とても嬉しくて。
そして燐寧は、宿る呪詛を全開に解放した巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー・バーストモード≫を手にして。
唸りを上げる紫の鬼火纏いしその凶刃をもって齎す。
「その綺麗な毛皮を、グチャグチャのズタズタにしたげるよぉ!」
親友の因縁の宿敵へと、惨たらしい死を。
そして葛ノ葉が再び戦場に妖怪狐を放つ中、雅諒院・基経(はぐれ者の元天狗・g00191)も怯むことなく迎え撃つ。
「さて、行くぞ邪狐、その罪を裁く時だ」
「は、はい、ボクももちろんやっつけるのを、手伝います!」
小雪は大きく頷いた後、迫りくる九十九の狐の群れへと視線を向けて。
「敵が悪い狐さんをいっぱい呼び出すならボクはコダマで対抗、です!」
――コダマ、突撃、です!
物量にはもっと多くの物量でと、分身したモーラット・コミュの群れにすかさず飛び乗って。
突撃してくる敵に負けじと、突撃の百モラ夜行!
「あは。そんなちっちゃな狐火じゃ、あたしの鬼火に飲み込まれちゃうよぉ?」
燐寧もけたたましい轟音を鳴らす紫の鬼火纏う刃をぶん回し、突進してくる妖怪狐を暴走寸前の濃密な呪力で猛毒の如き呪詛で侵しながらも。
容赦なくバッサバサと斬り払っていきながらも迫る。狙う首魁、葛ノ葉を壊さんと。
そして基経も、群れで襲いくる妖の獣どもを見据えて。
(「相手は腕力頼みではなく、妖術を使う様子……であればこちらの分野というものだ」)
さらりと素早く書き綴って対抗する。邪狐の妖術を打ち消す印を。
だが、差し向けた妖怪狐の突撃や牙で倒れる気配のないディアボロス達を見遣る葛ノ葉は。
『ふふ、なかなかやりおるではないか、人の子よ』
クロノス級なだけあり、複数の復讐者を相手取っているにも関わらず余裕な様子。
けれど刹那、何かに気付き、ひらりと身を躱して。
突如出現した、生き物のように動く鎖つきの枷の拘束から咄嗟に逃れる。
『! まだ新手がおるのか』
そして周囲を見回す葛ノ葉へと瞬間見舞われるのは、また別の場所から放たれた華麗なキック!
それは、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)が繰り出したもの。
いや、葛ノ葉へと飛び掛かったのは、正確に言えば……まだ誰かいると思わせておいて。
ネリリが高速詠唱から展開した”月光の鏡”によって作り出された、彼女によく似た複製品のネリリである。
『く、何人おるのじゃ? 目障りじゃの……!』
(「そこにいなかった、のは上手に使いたいね」)
本殿で葛ノ葉の相手をしていた仲間とは別に、村へと飛ぶフリをしただけのネリリは、気取られぬようにそうっと。
梅見会場跡地にむかって身を隠しながらも舞い戻って、葛ノ葉の不意をつくべく行動していたのだ。
そして生み出した罪縛りの鎖も、捕える為ではなく避けて貰うためのもの。
放った不意打ちのキックだって、察知してくれても構わない。
だって、蹴りの反撃にと葛ノ葉が成した瘴気に満たされた結界が捕らえたのは。
「残念、それは本体じゃないの」
ネリリではなく、ネリリの複製品なのだから。
そしてその間にすかさず五月姫にパラドクス通信で連絡入れておく。
「こちらネリリだよ、ちょっとわたしも葛ノ葉さんと遊んでるね」
複数の伏兵を引き続き装いながらも、予めこの場にいた皆と同様に本殿へと合流したことを仲間にだけは告げて。
そして、目の前のディアボロス達を言いくるめることができないということを完全に悟れば。
『やはり汝らは排除すべき異物。ほれ、汝への手向けじゃ。涙して受け取るが良いぞ』
葛ノ葉は小細工を施した言の葉ではなく、その強大な力を誇る牙を復讐者達へと向けて来る。
瞬間、再び正気を失うような瘴気が満ちる結界が成され、閉じ込めた者の意識を容赦なく刈らんとしてくるけれど。
(「気をしっかり持って……楽しいことをたくさん考えるんだ」)
シルはふるりと首を振って、瘴気なんかに正気を奪われぬよう思い描く。
おいしい食べ物、大切な人の事……これまでのことは勿論、皆で過ごした梅見祭りのことも。
大切な人やかけがえのない人達のこと、沢山の大事なもののことを。
だから、シルは地を踏みしめ、瘴気に負ける事なく戦場に立ち続ける。
「それがあるから、そんなものでどうこうできるとは思わないでっ!」
今ここにいるみんなと一緒に、成すべき事があるから。
それは、基経も同じ。
「……なるほど、結界か……ふ、好都合よ」
容易く邪狐の術中になど嵌りはしない。
むしろ逆に、それを利用してやろうと。
(「……姿が見えにくくなり僕(やつがれ)が何をしているかがわからんだろうからな!」)
素早く口を覆い瘴気を吸わぬよう注意しながらも、すかさず唱えるは呪言。
そして、帝釈天の加護を得た光纏う独鈷杵で狙うのは。
「どちらも厄介だが1つ宝具を貰うぞ……悪鬼撃滅・金剛杵(ヴァジュラ・フィダナ)!!」
――食らうがいい、帝釈天の一撃を……!!
そう……神の鉄槌かと見紛うほどの威力を持つ得物へと自在に変じる水晶。
いや、狙い定め投擲された巨大化した独鈷所は、その宝具だけでなく。
それを持つ敵の右腕ごとぶち抜いて撃滅するべく、唸りをあげて。
同時に動いたレオも基経と攻撃を合わせ、狙うは同じく水晶の破壊。
破壊できずとも、敵の攻撃手段の一つである神具を一時的にでも使用出来なくすること。
そのために未来予測を用い、フェイントや残像を残すように立ち回りつつ戦場を駆けて。
攻撃を避けることを試みながらも相手から目を離さずにその動きを観察し、巨大化した基経の独鈷所が投擲されるタイミングに合わせ、満を持して叩きつける。
魂に満ちる衝動を打ち砕く念動力に変えた、強烈な拳の一撃を。
『ぐっ、そう易々とはさせぬのじゃ!』
葛ノ葉は見舞われた衝撃に顔を顰めるも、神具を破壊されぬよう咄嗟に刀に変えて斬撃を振るい返して。
加えてすぐさま、戦場へと妖怪狐たちを解き放つけれど。
「簡単な道理じゃ、手が足らぬなら増やせばよろしい――七ノ刻ッ!」
さらに残影と共に突撃、繰り出される眷属共の動きを予測し見極めながらも。
白露は贄を求め狂い哭く弦呪の裂刃をもって次々と燃ゆる狐火を両断して。
――揺れ惑え、幽玄。
地を蹴り眼前へと迫るは勿論、討つべき首領・葛ノ葉。
刹那、精神を集中し呪詛を佩びた忌椿をもって白露は繰り出す。
「さあさあさあ! 一気呵成に畳みかけようぞ!」
成した残像と共にその一切の守りを嘲笑い殺到し、魂荒ぶるままに閃かせた無数の斬撃を。
その後も残像と入れ替わり立ち替わり、葛ノ葉の周囲を決して動かずに、意識を集中させるべく視界を遮り立ち回って。
不意にゆうらりと瞬間揺らめくは、戦場に伸びる影。
いや、ただの影ではない。それは巴が光を調節して成されたもの。
良い位置に影ができれば……仕掛けるは、葛ノ葉への一撃離脱の不意打ち。
「光有る所、影も有り、何人も己の影からは逃れらぬ。影を渡るわらわから逃れる術はないのじゃ」
それは、鬼を封じた百鬼夜行絵巻が一篇、影を操る『鬼御影』の鬼術。
繋げた影と影を巧みに移動し、そして巴は葛ノ葉の死角をつき、攻撃を放つ。
『――!』
……逃れられぬ影からの攻撃受けるが良い、と。
そんな巴の不意打ちにて生じた一瞬の隙を決して逃さずに。
――さぁ、おいで。ご飯の時間よ。たんとお食べ。
透は、予測した一秒先の未来へと向けて、召喚した魚型人造魔物を解き放つ。
それから、むしゃむしゃせんと牙を剥く、空腹状態の悪食で暴食なうろこちゃんへとこう付け加える。
「武器ごと食べていいけど、ちゃんとさっちゃんの分は残してね?」
満腹になるまで食べ続けても構わないけれど、でも最後のとっておきの一口は……彼女のために。
『ええい、鬱陶しい! 妾の邪魔をする異物共め』
向けた強烈な攻撃は確かにディアボロス達へと衝撃を与えているというのに、倒れるどころか反撃してくる。
そんな戦況に苛立ち、苦々しい表情を宿す葛ノ葉。
けれど、さらに嫌がらせをするかのように。
――ブースター・オン!
遊里が顕現させたのは、展開したプラズマ・パワーセルで成したプラズマキューブ。
それを10000分割の散弾にして、容赦なく浴びせるのはプラズマ弾体の嵐。
(「まともに喰らえば動くことすらままならないはずだ」)
スタン性能特化の数多のキューブたちが、一斉に葛ノ葉目掛け戦場へと撃ち出されて。
『……く!』
相手はクロノス級、そんな激しいプラズマキューブの嵐の中でも動かんと足掻くけれど。
ならばと、同じようにプラズマ弾を浴びせ続けるのみ。
だがそんな状況下からも尚、葛ノ葉は反撃に打って出る。
『集え、妾の子どもたちや。彼奴らめを燃やしつくせ』
戦場へと九十九の眷属を召喚して。
でも、妖怪狐たちに邪魔をさせるわけにはいかないのだ。
「葛ノ葉を守る妖狐はボクがやっつけて、葛ノ葉への道を切り開き、ます!」
だから小雪は眷属たちをどんどん弾き飛ばすべく、再び百モラ夜行でコダマを増やして。
「狐1匹にコダマが2体、ま、負けるはずがありません!」
いざ突撃、物量で押し切ります!
『くっ、人の子風情が……妾の邪魔をするなど、何という罰当たりじゃ』
「まだ神を騙るの? 嘘つき狐さん」
「隙を見て逃走しようとしてるみたいだけど、無駄だよ」
仲間への攻撃を防ぐ一助になればと高速詠唱し結界術を施しながらも、透が地をぬかるませ、逃げられないように周囲を罠で囲めば。
レオも念動力を相手に放ち、捕縛を試みる。
技能は万能ではないのでパラドクスの効果を若干高められるかもしれない程度のものではあるし。
(「捕縛出来れば良し、出来ずとも罠があるだけで身動きは取りにくいはず」)
さらに一気に距離を詰めた燐寧も、残像を曳く迅速な踏み込みから、握る巨大鎖鋸剣を容赦なく葛ノ葉へと突き込んで串刺しにし、体内を斬り刻み焼き焦がしながらの拘束を試みる。
得物を振るうのみの攻撃は歴史侵略者にダメージを与えることは叶わないが。
だが、牽制程度であっても、今はそれでいいのだ。
だって自分達はひとりではないし。ひとつの因縁の幕引きの手助けをするべく、此処へと赴いたのだから。
シルはそのために、皆の牽制によって隙をみせた葛ノ葉へと、全力でぶっ放す。
――闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれっ!
高速詠唱し、その背に二対の青白い魔力翼が展開された刹那。
「あったれーーーっ!」
『!!』
属性エネルギーを一点に収束させて放つ、最大威力にまで増幅させた砲撃魔法を。
けれど相手は、クロノス級のクロノヴェーダ。
『ぐぅっ、この……人の子風情がっ』
それでも仕留めるには至らず、忌々し気にディアボロス達を睨めつける葛ノ葉。
でもそれも想定内のこと。
「これでまだ息があるんだ。そりゃ好都合だねぇ」
「……防いだと思った?」
今まで皆で積み重ねてきたのは、幕引きのための布石なのだから。
「残念だけど、わたしのは前座だよ。真打はあとからやってくるからっ!!」
「逃しはせぬ、お主の運命はここで行き止まりじゃ」
巴も手だけを敵の影から出して葛ノ葉の足を掴み、攻撃から逃れられないように捕縛を試みて。
「屈辱かい? いいようにされ続けるのは。俺たちは正々堂々の決闘しに来たんじゃないんだ、諦めてくれよな?」
遊里の言葉に唇を噛む葛ノ葉を後目に、白露は声を上げる。
「細工は流々、仕掛けは上々、後は――五月姫殿ッ!」
「五月姫ちゃん、カッコよく決めちゃって!」
「い、今です、五月姫さん! クロノス級の歴史改竄なんて、絶対許しちゃダメ、です!」
燐寧も小雪も勿論、彼女の手で宿縁を断ち切ることを望んで、これまで手助けしてきた皆が。
「あとは……任せるわ!」
「さぁ、瀧夜盛さん! 後は任せたぞ!!」
「……五月姫さん、あとは任せるよっ!」
ネリリに基経にシル、全員でその背中を押して、そして見守る。
「さっちゃん、今よ!」
「これで決まりだ。最後は任せたよ、瀧夜盛さん」
「今こそ因縁を晴らす時がきたようじゃの」
透やレオやしろがねの言う様に、その時が今こそきたのだ。
ひとりだと到底成せないことを皆の手で、そして最後は彼女の手で。
そして白露は皆で後押ししてきた五月姫を見つめ託す――仕上げの程は、語るまでも無し、と。
自分達がディアボロスとなった、その根幹にあるもの。
「嗚呼、嗚呼、赦さない。許さないよ。あなたたちさえ、いなければ、父上は……っ!」
それは、クロノヴェーダに対する怒りなのだ。
だから、己がディアボロスとして在る、その感情のままに。
刹那戦場に響かせるのは、鼓膜が破れんかと思うほどの叫声。
「遠からん者は、音にも、聞け! 近くば寄って目にも、見よ! やあやあ、姫こそ、日の本より、参った。姓は瀧夜盛、名は五月姫。だよ!」
――彼女は衆敵を一瞥すると声高らかに名乗りを上げた!
そしてそれは、小細工や姑息な手は一切無くただ正々堂々と、宿敵へと一騎討ちを仕掛ける鬨の声。
「姫は、逃げも隠れも、しない。ただあなた、倒す――それだけの為。来たんだから、逃さない、よ」
『は、たかが小癪な小娘が、妾と一騎打ちじゃと? じゃが妾は慈悲深い存在、今退くならば見逃してやってもよいぞ』
「姫、言ったこと、聞こえなかった? 何、甘えてる?」
それから、この後に及んでまだ口先だけの言の葉を紡ぐ葛ノ葉へと、五月姫は改めて言い放つ。
――赦さない、よ……って。
そんな返答に笑って。
『愚かな小娘め、よかろう』
葛ノ葉は水晶から変じさせた薙刀を手にし、一騎打ちを受けて立つ。
だが五月姫こそ、幕引きを行なうに相応しき真打……決して侮ることなかれ。
刹那、葛ノ葉が全力をもって放つは、神の鉄槌かと見紛うほどの強烈な一撃。
その衝撃は五月姫の身を斬って、鮮やかな赤を飛沫かせるけれど。
彼女から目を離すことなかれや――其れは小さな娘の形姿をした復讐鬼ぞ。
『……!? なっ』
瞬間、葛ノ葉の瞳が大きく見開かれて。
急所を外して撃を躱し、薙刀を交わし……その手で果たし、そして迎える。
『な、人の子なぞに……妾が……ぐぅっ!』
父の仇である葛ノ葉を討ち――宿敵と分たす、その時を。
五月姫は、地に崩れ落ち沈む葛ノ葉の事切れた姿を見遣ってから。
駆け寄る仲間をくるりと見回した後、ふと春の夜の空を見上げて。
「父上。これで1つ、恨み、晴らせた、かな……?」
静寂を取り戻した本殿の中、そっと細める。特に見事に咲き誇る、誓いの梅を見つめたその瞳を。
それから、この世界が崩壊するその前に。皆と共に帰還するべく、迎えに現れた刻の列車へと歩みを進める。
これでひとつ、そして次にまた――己が果たすべきことを、この手で成すために。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】がLV2になった!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
【クリーニング】がLV3になった!
【活性治癒】がLV3になった!
【神速反応】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【スーパーGPS】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV8になった!
【ドレイン】がLV5(最大)になった!
【凌駕率アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】がLV3になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2022年04月03日 |
宿敵 |
『裏見果つも彼子覓む狛『葛ノ葉』』を撃破!
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