リプレイ
傅・夕月
三国志、と言われると古代中国というより物語の世界みたいに感じますね。
今回やるのは、つまり魏軍を守って、蜀・呉軍をなるべく犠牲を少なく退けたらいいわけですね。
魏軍に協力すると、どうも悪役に加担してるみたいに思えますね…。
パラドクスを使用し、現実改竄能力を使用して戦場に「森」を顕現させ、展開させましょう。そして【トラップ作成】で草に隠れた木の根に足を取られて転倒させる、枯葉の積もった沼に誤って落ちるようにするとか、自然を利用した罠で兵士たちの行動を阻害しましょう。
魏軍は混乱してるようなので、蜀・呉軍も混乱してもらいましょう。
…問題は、これ、どう考えても敵のクロノヴェーダに見つかる、てことですね…。
神山・刹那
さて、まずは一般兵を無力化しないとな
とはいえ、これだけの乱戦。逃げれば後ろから刺されるだろうし、気を失ってもらうか
生きてようが死んでようが、動けないものは仕方ないからな
戦場についたら猿叫のような大声をあげて両兵士に一瞬の意識の空白を作り、此方に意識を向けさせたら峰打ちで一般兵達を昏倒させて戦闘不能にし、トループス級のところまで一気に駆ける
「死にたくない奴は俺の前に立つな。立つなら覚悟はあると見なして、痛い思いをしてもらうが、その覚悟はあるんだろうなぁ?」
喩・嘉
傾斜が邪魔ならその傾斜を逆手にとり利用してやれば良い
地の利とはなにも高所をとれば良いというものではない
何事も使い方次第だ
羽扇を扇ぎ、
【トラップ生成】で丘に生える草を結んで足をひっかける草結びの罠を出現させる
ただ足を取らせ転ばせるだけのものだが
この場面においては役に立つ
軍の勢いを止めることには貢献できるだろう
夕月と同じ考えか。重ねがけしてやればより範囲は広まる
俺たちが目立つのならそれも利点
反撃で傷つけないよう昏倒させていく
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
関羽が脅威である事は変わりませんが……
救援に現れるというのであれば、以前程の余裕は無い筈。
付け入る隙もあるかも知れませんね。
【飛翔】で上空から丘の上を確認、両軍の境目を補足、すぐに降下出来るよう準備
【焼きつく喝采】を発動、兵士たちの目を向けるため剣戟の音を打ち鳴らす
隙を突いて両軍の境目へ降下し分断を狙います
人鳥さん、捕縛の方はお願いしますね
魏兵へ速やかに逃げる様促し、蜀兵の前へ
お引き取り願えるよう声をかけてみますよ
後ろで控える貴方達の将に用があります。
矛を収めるならば良し、そうで無いのなら……
少々手荒にさせて貰います。
向かってくる兵士は殺傷しないように無力化させていきます
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
関羽か、気が進まねぇ戦場ですこと
あんなバケモンとやりあってたら命がいくつあっても足りねぇぜ
と、言いたい所だが……そういうのすらもぶっ倒さなきゃならねぇのが復讐者だよな
ともかく、乱戦を何とかする方が先か、まずは偵察して割って入る場所を見定めよう……
アイネ、飛翔を使う。うまく一緒に動きてぇ所だな
逃げる時間を稼いでやるために、蜀兵を抑えにかかるか
戦場を観察しながら、上から不意打ち気味に強化魔力糸で捕縛して行くぜ
うまく分断する隙間なんか作れりゃ良さそうだが、そういうのは魔女様に任せるとするか、フォロー頼めるかい?
少し派手に動いて、うまくこっちに目を向けられりゃいいんだがな
守都・幸児
蜀兵の足を止めるぞ
目的は魏軍と蜀軍の分断だ
「除」の花吹雪で蜀兵の視界を遮りながら
兵の持つ武器を切り裂いて破壊して回る
その間に魏兵が逃げてくれりゃあいい
花はなるべく広範囲に撒いて
蟲将たちから兵の様子がよく見えねえようにしておく
俺が狙い撃たれるぶんには構わねえんだが
足を止めた兵たちが蟲将どもに無理矢理前進させられねえようにな
それと逃げてく兵がいたら
その姿も隠してやれるように
植物を使う仲間もいるみてえだから
【植物活性】でちょいとでも戦場の植物たちを元気にしておくかな
攻撃してくる兵は反撃で無力化
昏倒で済むように手加減するぞ
ちょいと眠って頭冷やしておいてくれ
目が覚めるころにはこの戦、終わらせておくからよ
「三国志……と言われると、古代中国の歴史と言うよりは、物語の世界みたいに感じますね」
傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)は彼方まで広がる大陸の風景を見やり、戸惑いを含んだ笑みを浮かべた。
「ふむ」
そういうものだろうか。喩・嘉(瑞鳳・g01517)は曖昧な返事をして押し黙った。彼にとって「ここ」は、生まれ育った現実である。
もっとも、いま眼前に広がっている光景は悪夢と化した代物としか思えないが。
高所に陣取っていた魏の大軍はクロノヴェーダどもの攻撃を受け、恐慌状態に陥っている。その陣に、蜀軍が突っ込んでいった。魏軍は及び腰で迎撃を試みるが、背後を東州蜂兵どもの槍に脅かされた蜀兵はそれを跳ね返し、坂道を登り切る。魏兵たちは悲鳴を上げ、坂を転がり落ちるように逃げ惑った。
「つまり今回は、魏軍を守って蜀軍を退ければいいわけですね。なるべく犠牲を少なくして」
「そういうことだ。……夕月、何か考えがあるように見えるが」
「いえ……私は、まだまだ力を扱うことも苦手で」
「謙遜は無用。言いづらければ……そうだな、手のひらに書いてみようか」
そう言って喩嘉は、筆を執って文字を書く。夕月もそれに倣った。
互いが見せ合った文字は「草」。
「はは、やはり」
ふたりは笑みを交わして、戦場へと踏み込んでいく。
「深き夜に 沿いて臥したる 我が夫の とわにゆめみし 禍鎮久之森」
夕月の周囲に、禍神の妖力に満ちた森が出現する。この森に捕らわれた者は呪詛に蝕まれて朽ち果てていく……が、無論、夕月はそれを狙っているわけではない。
「傾斜が邪魔ならば、それを逆手に取ればよいだけのこと。地の利とは、なにも高所を取ればよいというものではない」
羽扇を扇ぐ喩嘉。進む蜀軍の前には、草を輪に結んだ罠が無数に張り巡らされていたのである。
「うわぁ!」
勢いに乗って坂道を駆け下っていた蜀兵が、それに足を取られて次々と転倒する。前の者に覆い被さるように、後ろの者までが転倒した。
「罠があるぞ!」
夕月が生み出した森もまた、蜀兵の前進を阻んでいる。地面から盛り上がった木の根に足がかかり、枯れ草が積もった沼に落ちる。
蜀軍の足は完全に止まり、魏軍との距離が大きく空いた。
「……問題は、これ、どう考えてもクロノヴェーダに見つかる、ってことですね」
夕月は整った眉を寄せ、首をかしげた。
「見つかるってのは、関羽とか? やれやれ、気の進まねぇ戦場ですこと」
眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は大げさに肩をすくめ、
「あんなバケモンとやりあってたら、命がいくつあっても足りねぇぜ」
と、ぼやいてみせた。
「関羽が脅威であることは変わりませんが……」
アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は細い中指で、わずかにずれた眼鏡を持ち上げる。
「救援に現れるというのであれば、以前ほどの余裕はないはず。以前であれば、配下の動向にさほど関心がありませんでしたから。
つけいる隙も、あるのかもしれません」
「ああいうバケモンすらもぶっ倒さなきゃならねぇのが、ディアボロスだな」
口の端を持ち上げた人鳥は、
「ともかく、乱戦をなんとかする方が先か。割って入る場所を見定めよう。
行こうか、アイネ」
「えぇ」
ふたりは跳躍し、眼下に魏蜀の両軍を捉える。
坂道を下っていた蜀軍は罠によって大いに速度を落としていたが、後に続く者たちが、それを迂回して魏軍を追おうとしていた。
「あそこを抑えにかかるか。うまく隙間を作れりゃよさそうだが……フォロー頼めるかい、魔女様」
「わかりました」
アイネリスは魔力によって無数の刃を生み出し、それを激しく打ち鳴らした。
その澄んだ剣戟の響きに、蜀兵たちは恐れおののいて空を見上げる。
「人鳥さん、捕縛の方はお願いしますね」
「引き受けた」
蜀軍の前に立ちはだかった人鳥は、悪魔の角を模した魔力の糸を繰り出す。人鳥に襲いかかろうとした蜀兵たちを、次々と糸に絡め取って押さえ込んでいく。
「この場はどうか、お引き取りください」
周囲に刃を巡らせたまま、アイネリスは蜀兵たちに呼びかける。
「後ろで控える、貴方たちの将に用があるのです」
蜀兵たちは狼狽し、恐れた様子を見せたが、だからといって止まるわけにもいかない。
「うわぁ!」
悲鳴のような声を上げながら、槍を繰り出してきた。
あっさりとそれを払ったアイネリスは、
「矛を収めるならばよし、そうでないなら……少々手荒にさせてもらうしかありませんね」
「多少の痛い目は、しょうがねぇな」
神山・刹那(梟雄・g00162)は刀を抜き、蜀兵の中に飛び込んでいく。
「この乱戦だ、バタバタ逃げてれば後ろから刺されかねないし、気を失ってもらった方が安全だろうぜ!」
「昏倒するだけで済むよう、手加減しないとな」
守都・幸児(迷子鬼・g03876)もまた、紙符を手に敵中に乗り込んだ。
「咲いて、裂いて、咲き誇れ」
千々に裂いた紙符が、風に舞って広がっていく。それは幸児に襲いかかってきた蜀兵たちの周囲を包んでいった。
とはいえ、彼らを傷つけることは本意ではない。
「蟲将から、少しでも見えなくなるといいんだが……俺が狙い撃たれるぶんには、どうでも構わないとしても、な」
そんな幸児の呟きをよそに、蜀兵たちは雄叫びを上げて槍を繰り出してくる。突如として前に現れたディアボロスたちに恐れおののきながらも、逃げることも能わないという混乱が生んだ叫びである。
「ちょいと眠って、頭を冷やしておいてくれ!」
幸児は左右から繰り出された槍を、それぞれ片手でつかみ取った。そのまま、槍を持つ兵ごと高々と持ち上げると、並ぶ蜀兵目がけて振り回す。
「わぁ!」
「ひぃ!」
まさか仲間の身体がぶつかってくるとは思わなかった兵士たちは、悲鳴を上げながら倒れていく。
まったく無傷のうちにとはいかないが、そこは勘弁してもらうしかない。
そうやって、ディアボロスたちは魏兵を追撃しようとする蜀軍を食い止めていく。
ところが、蜀兵の追撃が止んだ事に気づいた魏兵の中に、踵を返して向かってきた一団がいた。彼らは蜀兵に斬りかかろうとし、また蜀兵も応戦しようとした。
しかしそこで、刹那が甲高い猿叫をあげる。両軍の兵士たちはびくりと身を強ばらせる。
「死にたくない奴は、俺の前に立つな。立つなら、覚悟はあると見なして痛い思いをしてもらう!」
「な、なにを……!」
気圧されながらも、魏兵と蜀兵とが左右から槍を繰り出してくる。
「その覚悟は、あるんだろうなぁ?」
刹那の愛刀は、迫る十数の穂先のすべてを一瞬にして断ち切った。驚愕する兵士たちを次々と峰打ちで昏倒させた刹那は、彼らの背後に視線を巡らせる。
そこには、東州蜂兵どもがいた。東州蜂兵どもは進撃が止まったことを訝り、蜀兵たちの尻を叩くべく前進していた。
「てめぇらが事の元凶だな、そこ動くな!」
刹那は兵士たちを跳び越え、クロノヴェーダどもを目指して一気に駆けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV2が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV3が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
瀬島・大輝
■アドリブ歓迎
ちっ…三国志なんざ俺は知ったことじゃねェが
蟲共が人間を蹂躙しようとするのは頂けねェな
とりあえず、一般兵を襲うトループス級を相手に立ち回るぜ
殺気・大声で俺に注意を向けてそのままドスで突き刺し、粉砕だ
焔魔の焼爪で焼き斬るぜ。…ハッ、蟲を焼いても臭ェだけだろが
大物も奥にいやがるようだが、出で来るなら出てこいや
その思惑ごとぶっ潰してやるよ 俺はいつでも捨て身よ
敵の攻撃なんてもんは、気合いよ気合い(忍耐力)
極道は張り続けたモンが勝つのよ
「死にてェ奴からかかってこいやァッ!!」
ゼット・ノアール
「敵性存在、トループス級蜂兵。……まずは排除する」
クロノヴェーダのせいで強制的に戦わせられるのならば
原因の排除を優先する
人的被害の抑制は信頼できる者がいるようだし任せる
俺は人民を守る戦士。戦って守る
戦場を【飛翔】し、一般兵を追い立てる蜂兵を攫いつつ爆破する
カーレントヴォルムで駆け巡る
衝撃波や念動力操作で鎖を使いつつ蟲将と一般兵を引き離して乱戦状況を打破する
敵の攻撃はフェイントやスパイクウェブで遅延させて軽減する
「戦況が変わるまでは安心できない。…見極めなければ」
※アドリブ大歓迎です
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
とりあえず蜂退治と行きますか
常に戦況は【情報収集】にて把握。
【飛翔】し上空から蜂兵に魔弾をお見舞い。
毒蜂が飛んできたらすかさず《氷雪使い》で凍らせ倒す。
低空飛行と高空飛行を織り交ぜながら敵の攻撃を躱しつつ一般兵へと被害がいかないように注意しながら戦う。
一般兵と蜂兵を分断できそうであれば蜂兵の周りに《氷雪使い》で氷壁を出現させ隔離し倒すようにする。
適宜仲間と連携取るようにしながら動く
使える技能や効果は全て使用
天夜・理星
…ん?
今何がどうなってるって?
アタシにも教えてよ。
そしたら一切理解できるからさ。
どうしようかなって身体が動き出す。
じゃあ視界の拡張だ。
自在の聖剣、道を拓け。
あっちが惑わしてくるならこっちは真逆、毒霧さえこの完全視界を覆えるのか疑問なんだよねえ!
クロノヴェーダの意識はこっちに向けさせる。
大きく斬りかかっていけば、魏の兵たちも傷付きにくいだろうし。
何より躍起になった蜂兵さんたちはこっちに向かってくるはず。
そこに光使い技能でその視線を逆にこっちから遮りに行って…自然体の姿勢から斬り抜いてあげるよ!
危ないと感じたら浄化技能で自分の肉体から毒を除く!
…みんなと一緒に。
関羽が付け入る暇も与えないよ!!♬
百鬼・運命
さて関羽のこともある。生半可では倒せない以上、他の参加者と同じ残留効果を重ねておきたい所だな
使用するのは【飛翔】の効果を持った浮舟。また前回関羽に挑戦した際は長期戦で削ったことから、同様の戦術は警戒されて短期戦を挑まれた場合に、攻撃チャンスが少なくなりそうなので、一度の攻撃でなるべく与えられるダメージを増やすためにダメージアップを重ねておく
浮舟の歩法で高速移動しつつ敵を斬り倒していくが、全力では動かず関羽戦に備えてやや手加減。倒しきって救援に関羽が現れないことにならないように注意しておく。
アドリブ絡み歓迎
トバリ・ナイトライト
関羽にとって僕達が無視できない存在になっている……か。
僕達も力が増したのです。例え現れたとしても、今度も一太刀与えてやれる筈です。
さぁ、まずは東州蜂兵達を蹴散らしましょう。
一般の兵士達を助けることにも繋がるでしょうしね。
アナイアレイションで、なるべく多くの敵を巻き込みます。
「後ろに控えているだけで、武勲を上げたいとは思いませんか?」
と【挑発】したうえで、腕に隠した携行砲で遠距離からの砲撃です
毒霧は厄介ですが、持ち前の【幸運】で攻撃を察知し【ダンス】の要領でうまく避けたいところです
「恐怖で縛っても士気は上がりませんよ」
仲間とも連携を取って、一般兵に被害が及ばないように攻撃を行っていきましょう。
蜀軍はディアボロスたちに(手加減されつつ)蹴散らされ、壊乱状態に陥っていた。丘の上にある奪い取った魏軍の陣から、四方に散っていく。
空になりつつあった陣に乗り込んだゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)が、南を見て呟く。
「……敵性存在、トループス級『東州蜂兵』」
その言うとおり、
「えぇい、なにをしている! 魏軍を追え!」
「逃げる者は斬るぞ!」
そちらでは東州蜂兵どもが騒ぎ立て、壊乱する蜀兵たちを魏軍に向かわせようとした。
言葉が脅しではないという証拠に、東州蜂兵は逃げようとする蜀兵に槍を突きつける。
しかしその前に、天夜・理星(復讐の王・g02264)と瀬島・大輝(怒りし地獄の閻魔・g06270)が立ちはだかった。
「ちッ!」
舌打ちした大輝は籠手をはめた拳を打ち鳴らし、
「『三国志』なんざ、俺は知ったことじゃねェが。蟲どもが人間を蹂躙しようとするのは、いただけねェな」
蜀兵に向けて突き出された槍の穂先をつかみ、押さえ込んだ。
「なんだ、貴様ら!」
「……ん? いま、何がどうなってるって? アタシにも教えてよ。そしたら、いっさい理解できるからさ」
と、理星はとぼけた口ぶりで東州蜂兵を見返した。東州蜂兵は槍を動かそうとするが、理星の聖剣に押さえつけられたそれは、動かない。
「貴様らは……!」
東州蜂兵どもは怒気を露わに罵声を放ち、狙いをディアボロスたちに定めて襲いかかってきた。
「……まずは排除する」
「おうよ、死にてェ奴からかかってこいやァッ!」
ゼットは背の飛行ユニットを展開して上空へと舞い上がり、大輝は戦場全体に響き渡るほどの大声を張り上げ、ドスを構えて突進した。
繰り出される敵の槍を、軽く首をかしげただけで避ける大輝。
背中に負う閻魔大王から、焔鬼が立ち上っていく。それは大輝の両腕に纏わり付いていき、それぞれが巨大な爪となって、左右から襲い来る東州蜂兵どもを引き裂いた。引き裂くと同時に、その身が焼け焦げる臭いが立ちこめる。
「ハッ! 蟲を焼いても臭ェだけだろが!」
と、大輝は吐き捨てた。
一方のゼットは、上空から敵兵を襲う。
繰り出される槍を掴んだゼットは、そのまま敵兵を空へと連れ去った。
「翔翼の電爆。……駆け抜ける」
両腕から放たれた電撃が敵兵を焼き、ゼットはその身体を地に投げ捨てた。
「……俺は、人民を守る戦士。戦って、守る」
「おのれッ!」
東州蜂兵どもが喚くと、急に周囲の光景が霞み始める。一斉に毒霧を放ってきたのである。それに紛れて、敵は槍を繰り出してきた。
そのうちの1本が大輝の脇腹を割いたが、
「この程度、どうってことはねェ。俺はいつでも捨て身よ!」
と、嘯く。
「だからって、無理はしないでね」
理星は苦笑するものの、
「ちッ! 極道は、張り続けたモンが勝つのよ」
と、大輝はニヤリと笑う。
肩をすくめた理星は、敵群に立ち向かっていく。毒霧は変わらず視界を遮ってはいたが、理星はなんとかそれらを「浄化」しつつ耐え、しのぐ。
「自在の聖剣。道を拓け」
敵が惑わしてくるならば、こちらはその逆を行くまで。聖剣『六聖剣』を手にした理星の視界を遮るものは何もなく、東州蜂兵どもの「殺せ」という口の動きさえ詳細に見えた。
自然体から繰り出される刃は、しかしながら反応することさえ難しい速さで敵を襲い、敵兵の腕を両断した。
東州蜂兵どもはディアボロスたちに対するので手一杯となり、もはや次々と逃げ出していく蜀兵たちを押しとどめるゆとりはない。
「みんな、傷つく心配はなさそうだね」
安堵の息を漏らした理星は再び、剣を構えた。
「さぁ、みんな。このまま一気に!
関羽には、つけいる暇も与えないよ♪」
「関羽か……生半可では倒せない以上、注意しておく必要はあるな」
百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は太刀を振るいながら眉を寄せた。襲い来る槍の穂先と渡り合い、弾き返していく。
「僕たちも、力が増したものです」
トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)が戦場を一望しつつ、笑う。
「関羽にとって、無視できない存在になっている……か」
もし現れたのならば、今度も一太刀を浴びせてやろう。
「そうね。
でも、とりあえずは蜂退治といきますか」
舌を出してぺろりと唇を舐め、桜・姫恋(苺姫・g03043)は地を蹴った。
「えぇ。蹴散らしてやりましょう」
ゆっくりと頷いたトバリは東州蜂兵どもを見渡し、
「後ろに控えて兵士たちをけしかけるばかりではなく、自身で武勲をあげたいとは思いませんか?」
と、笑みを浮かべた。その笑みの中に怯懦を笑う嘲りを見た東州蜂兵どもは、
「我らを侮るとどうなるか、教えてくれよう!」
怒りを露わにして槍を振り回した。その風に乗るかのように、毒霧が流れてくる。
しかしトバリは軽やかな足取りで間合いを外し、腕の中に隠していた携行砲を敵兵どもに向けた。
立て続けに放たれた砲弾は敵群の中央を穿ち、辺りは巻き上げられた砂塵に包まれる。
「恐怖で縛っても、士気は上がりませんよ?」
トバリは目を細めてみせた。
一方、混乱の極にある敵群の上を、姫恋が飛ぶ。
「まだいまのところ、関羽の姿は見えないようだけど……」
思案しつつも、姫恋は東州蜂兵どもが散らばらぬよう、術を放って陣の中に氷壁を生み出していく。
「これからは逃れられないわよ」
高低を駆使して飛び、敵の槍、そして押し包んでくる毒霧を避けながら、姫恋は両の手のひらを敵にかざした。
放たれる魔弾。それは、同時に放たれた幻覚を見せられた敵兵には、まるで星のように見えたことであろう。それらは彗星のごとく尾を引き、東州蜂兵どもを貫いていく。
そして高く舞い上がった姫恋の下を、運命が低く跳ぶ。いや、飛ぶ。
肉体も、身につけた装備の重みもまったく感じさせない軽さで、運命は歩を進める。その軽さは宙さえも疾駆し、一瞬にして東州蜂兵どもの眼前に迫った。
「我ガ脚、阻メズ……!」
抜き放った太刀は、構えた槍ごと敵の胸を深々と斬り裂く。続く敵兵が槍を打ちつけてきたが、運命はそれを弾き返し、軽々と跳躍して避けた。
見事な手並みである。が、
「……?」
姫恋は首をかしげた。運命ほどの猛者であれば、続く兵ごと斬り倒すことも出来ように。
「関羽戦に備えてだ。あまり早く片付けすぎて、救援にやってこないんじゃ面白くない」
その視線に気づいた運命が答える。
「なるほど、そういうことですか」
トバリもまた、小首をかしげた。
もし関羽と相対することになれば、今度浴びせるのは一太刀で終わらせないという自負はある。
魏兵が去り、蜀兵が逃げ散り、そして東州蜂兵どもがことごとく骸となった陣の中で、ディアボロスたちは南へと視線を向けた。そこには、許昌を窺う蜀軍の旌旗が翻っていた。
そして。
「……未だに敵陣を陥れることができんと?」
報告を受けた関羽が、髭を扱く手を止める。
「は、それが……。
一度、わが軍は魏軍を追い散らしたのです。しかし、何者かの介入によって人間どもの部隊は逃げ散り、後詰めをしていた東州蜂兵の部隊とも連絡が取れなくなり……」
報告に現れた兵は、冷や汗を垂らしながら関羽の前で頭を垂れる。
急に立ち上がった関羽は、びくりと身を震わせる兵をよそに、傍らに立てかけていた青龍偃月刀を握りしめる。
「『奴ら』よ。またしても、わしの前に現れおったか」
血が熱く滾ることを感じながら、関羽は赤兎馬の背に乗った。
「ゆくぞッ!」
その声の響きが消える前に、関羽と赤兎馬は蜀の陣を飛び出していた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
【完全視界】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV4が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
神山・刹那
よう、関羽
久しぶりだな。頭の傷はもう治ってるみたいだな
この前は渾身の一太刀を止められた
だからって、俺のすることは変わらん
この刀に、示現の技を載せて、一太刀に全てを込めて打ち込むだけよ
刮目せよ、これが我が太刀筋なり
赤兎馬天駆で関羽が天空に登るより先に関羽の頭上を取り、そこから大上段に構え、大地も砕けよと言わんばかりの渾身の一太刀を打ち込む
関羽が赤兎馬で駆けたら本能で攻撃箇所を推察し、受け止める
「チェェストォォォォォッ!」
喩・嘉
来るか、関羽
幾度も近くで戦っていたが、俺は実際対面するのは今回がはじめてだ。
その力の強さは承知している。決して侮ることはない。
関羽の姿が見えたら、すぐさま「晴天炯計」を使用
雲を払い、天の光で目を焼く。まずはその目を塞いで出鼻をくじくことが目的だ
いくら馬に騎乗しているとはいえ、光を防ぐ手段はない。
この攻撃を主軸に仲間の攻撃を畳み掛けてもらう。
関羽がWIZ攻撃をしてきた場合は幸児をディフェンスする。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
【ヨアケ】で参加
ポジションは後衛
前衛の皆を守ったりサポートする形で関羽へ立ち向かう
2度目ましてかしらね。関羽。悪いけどあなたにこれ以上介入されたくないからこちらも成長したのを見せてあげるわよ。
残留効果の【完全視界】を借り視界は確保。【飛翔】にて飛び立ち《空中戦》にて仲間をサポート。
パラドクスにて蝶と桜の花びらの幻覚を生み出し《氷雪使い》で生み出した氷と共に《風使い》に合わせて放ち関羽への目くらましや味方への攻撃を撃ち落としていく
通じるか通じないかは分からないけど少しでも仲間たちの攻撃が当たるように隙を作らせてもらうわよ!!!
やられっぱなしは性に合わないのよ
使える効果は全て使用
守都・幸児
あいつが関羽か
俺も近くで戦ったことはあるが、直接対面するのは今回が初めてだ
はは、でかいな、強そうだっ
喩嘉の光が関羽の目を焼いたら
その隙に関羽を攻撃するぞ
ただし攻撃が放たれるのは俺からじゃねえ
使うパラドクスは「開」
喩嘉の光でより濃くなった関羽自身の影の闇を利用する
関羽のでかい図体の影
乗ってる赤兎馬の腹の下の影
そこから闇の刃を発生させて【不意打ち】するぞ
そうすりゃ派手に反撃をくらっても関羽に一撃入れられるはずだ
俺自身が囮の【捨て身の攻撃】だな
赤兎馬を怯ませて、その走りを一時でも止めてやれりゃあ嬉しいぞ
そこからさらに他の仲間に攻撃を繋げてもらう
関羽がPOW攻撃をしてきた場合は喩嘉をディフェンスするぞ
傅・夕月
みなさん、何かわざと関羽と戦うために、殲滅を遅らせてませんでした…?
どれだけ戦闘狂なんですか…そりゃ、いつかは倒さないといけない相手かもしれないですけど…。
とりあえず少しでも足止めか行動を阻害できるようにパラドクスを使用します。相手が騎馬なら、森で周囲を取り囲み、木や枝や根で行動を阻害すれば騎馬の機動力を削いで有利になるはず。
騎馬部隊を森の中で引き込んでゲリラ戦で倒すのは常套手段のはず…!
最悪はパラドクス同士のぶつかり合いで、顕現させた森の木々を盾にして攻撃をガードしましょう。以前、ジェネラル級にぶつけた時はあっさり薙ぎ払われましたけど…。
と、とにかく倒すより時間稼ぎ…ですよね…?
ゼット・ノアール
【ヨアケ】で参加
「敵性存在、『関羽』……久しぶりだ。本来の目的とは違うが、挑ませてもらう」
前回とは違い、俺達を倒しに来たか
それに足る相手と見てくれたのはいいが、俺も前回とは違う
前衛で関羽と戦う
俺の技能、全力のゼットンを受けてもらおう
赤兎馬もろともな
代わりにお前の突きも受けよう
バリアシステム4重とスフィアスリーゼで金属を集め、
仕込み鎖も使ってガードしてみる
力を感じ取り、来るべき決戦の糧にしよう
「力比べなど、この場において意味の無い事だ。だがやろう。関羽」
この攻防が少しでも仲間の援護となれば良い
攻撃後は桜(g03043)をディフェンスだ
※アドリブ大歓迎です
「おのれ、よくも私の軍勢を……!」
蜀兵は逃げ散り、東州蜂兵は壊滅し、この地点での蜀の攻勢は完全に頓挫していた。
手勢を失った胡蝶婦人は眉間に深い皺を刻み、撥を握りつぶさんばかりに力を込めて丘の上を睨みつける。
「こうなれば、私が自ら……」
その上を、一騎の武者が跳び越えた。
「関羽将軍!」
「情けない事よ! この無様な有様、覚えておくぞ。貴様はさっさと、軍を立て直せ!」
言葉を失って青ざめる胡蝶婦人など見向きもせず、関羽は赤兎馬を駆って丘を目指す。
「来るか、関羽」
「あいつが関羽か。はは、でかいな。強そうだ!」
丘の上で待ち受けるのは、喩・嘉(瑞鳳・g01517)と守都・幸児(迷子鬼・g03876)である。
「これまでの数々の戦いにおいて、その中心にいたのは関羽だ。幾度も近くで戦っていたが……実際に対面するのは初めてだな」
「そういや、そうだな。意外な感じもするが……遠慮はしないぜ」
と、応戦の構えを見せる。
一方で傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)は、
「出てきてしまいましたね……」
緊張で乾いた唇を一度舐め、関羽の姿を見下ろした。将も馬も、ひときわ目立つ堂々たる体躯である。
ため息をつき、
「みなさん、わざと敵の殲滅を遅らせてませんでした……? 関羽と戦うために」
と、仲間たちを見やる。
「そんなつもりは、ない」
ゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)は言うが、その視線は夕月からは離れている。
夕月はもう一度ため息をつき、小さな声で。
「どれだけ戦闘狂なんですか……そりゃ、いつかは倒さないといけない相手かもしれないですけど」
「イケナイ相手なら、いまがチャンスってことよ。やられっぱなしは、性に合わないもの」
桜・姫恋(苺姫・g03043)が耳ざとくそれを聞き、肩をすくめた。
「そういうことだ。めんどくせー相手は、ここらで片付けておきたいな」
神山・刹那(梟雄・g00162)が刀を抜く。
彼らは、関羽と刃を交えたことがある。それ故に強さも知っているし、なんとしても止めねばならぬ相手だということもわかっている。
「伝え聞くだけでも、その強さは承知している。侮りはしない」
喩嘉は羽扇で天を指し示すと同時に、幸児は敵将目がけて突進している。
「天の光も、度が過ぎれば禍となる」
喩嘉が向けた羽扇に払われるように雲が晴れると、戦場には陽光が降り注いだ。しかしそれは、あまりに眩すぎる光であった。
「ぬぅッ!」
視界を焼かれた関羽が思わず、赤兎馬を止める。
「いかな猛将であれ、光を防ぐ手段はない。これぞ『晴天炯計』だ」
「こしゃくな!」
関羽はよろめきつつも青龍偃月刀を振り上げ、「気」を発する。無数の龍のごとく、それは喩嘉に襲いかかった。
吹き飛ばされた喩嘉だったが、羽扇で口元を隠しながら着地し、
「こちらは気にするな」
とばかりに、幸児に目配せする。
「わかった!」
頷いた幸児が、敵将に迫る。
関羽はその姿を捉え、青龍偃月刀を一閃する。跳び下がって避けた幸児だったが、
「攻撃が放たれるのは、俺からじゃねぇ」
拓く、開く、須らく。その両腕が、歪んでいく。歪みに歪んで、周囲の闇に溶けて混ざっていく。喩嘉の放った閃光によって生まれた、関羽自身の影に。
赤兎馬の腹の下から発した闇の刃が、関羽の太股を深々と抉った。
「味な真似を!」
大音声とともに繰り出される刃を、幸児は受け止め、避ける。しかしすべては防ぎきれず、肩に刃が食い込んだ。鮮血のしたたる傷口を押さえながらも、
「赤兎馬の走りを一時でも止めてやったんだから、嬉しいぞ」
と、幸児は嘯く。
「俺自身が囮のようなものだろ。なぁ?」
「おう」
幸児と入れ替わるように、刀を八相に構えた刹那が斬り込んでいく。
その太刀を、掲げた得物で受け止めた関羽は、怪訝そうな顔を見せた。刹那が笑う。
「よう関羽、久しぶりだな。頭の傷は、もう治ってるみたいだが」
「む……?」
記憶を甦らせようとするように、関羽が髭を扱く。刹那は口の端を持ち上げ、
「この前は、渾身の一太刀を止められたが……だからって、俺のすることは変わらん。
この刀に、示現の技を載せて、一太刀にすべてを込めて打ち込むだけよ!」
「ははは、ならば見せてみよ!」
関羽は鷹揚に笑うと、赤兎馬の腹を蹴る。まるで翼が生えたかのように、赤兎馬が大きく跳躍する。
しかし、刹那の跳躍はそれさえも上回った。
「刮目せよ、これが我が太刀筋なり!
チェェェストォォォォォッ!」
大上段に振りかぶった刃を、有らん限りの力を込めて振り下ろす。雲を切り、大地を裂かんとさえ思える凄まじい太刀。
関羽は得物を振り上げて受け止めたものの、その重さに耐えきれず、太刀は関羽の肩を裂く。
中空で姿勢を崩した関羽だったが、赤兎馬は体勢を立て直して地を蹴り、刃が刹那を襲う。
「ち……!」
とっさに持ち上げた刀の柄で、それを受け止める。もはやそれは本能である。しかしさすがに腕は痺れ、刹那はよろめきながら退いた。
「挑戦も、此度で終わりにしてくれよう!」
関羽は逃さじと、なおも迫ってくる。
ところがそこに、突如として鬱蒼とした森が生じた。
「深き夜に 沿いて臥したる 我が夫の とわにゆめみし 禍鎮久之森」
みるみるうちに背丈を超えた木々は太い根をあちこちに張り巡らし、関羽を取り囲んでいく。
「騎馬部隊を森に引き込んで倒すのは、常套手段のはず……!」
「ちぃ!」
夕月が生み出した禍々しき森は妖力に満ちあふれ、関羽さえもたじろがせる。
赤兎馬の足を止めた関羽は、森に響き渡る裂帛の気合いとともに刃を繰り出してきたが、夕月も懸命に木々を茂らせて、それを防ぎきった。
「な、なんとか……」
冬だというのに、額から汗が流れ落ちる。それをぬぐった夕月は、
「時間稼ぎは、出来ましたよね……?」
「十分だ」
ゼットと姫恋とが、関羽へと挑みかかる。
「敵性存在、『関羽』。この戦い本来の目的とは違うが、挑ませてもらう」
「悪いけど、これ以上あなたに介入されたくはないの!」
ゼットはそのまま距離を詰め、姫恋は途中で足を止めた。
「こちらも成長したのを見せてあげるわよ!
通じるか通じないか、分からないけど、少しでも……」
跳躍した姫恋は周囲に氷を生み出し、そして突風を巻き起こしてそれらで関羽を包み込んだ。
関羽の髭に霜が降りるが、敵将は張り付く氷をものともせず、姫恋を睨みつける。
その眼光に幾分たじろぎながらも、
「本命はこっちよ。蝶花桜舞『蝶桜』!」
風とともに舞うのは、此度は毒蝶の群れと桜の花びら。関羽の姿が、幻覚の中に沈んでいく。
「俺の全力を、受けてもらおう。
全エネルギー収束、最大パワー……吹き飛べ」
機械化したゼットの全身に流れるエネルギーが一点に集まっていく。エネルギーは高熱の球体となって放出され、関羽を真正面から捉えた。
閃光と爆発とが周囲を包み込む。木々の葉が飛ばされ、辺りはもうもうとした砂煙に包まれた。
「やった!」
姫恋が歓声を上げる。だが、
「桜、避けろ!」
ゼットが姫恋の手を掴み、引き倒す。砂塵の中から、関羽と赤兎馬が姿を現す。
その肉体はあちこちが裂けていたが、爛々と輝く複眼にはまったく衰えがない。
「なかなか面白い真似をする!」
関羽の刃が立て続けに襲いかかり、姫恋を庇うように立ちはだかったゼットは防戦を強いられた。
多種のバリア装置を使って攻撃をしのぐが、防ぎきれなかった刃がゼットを傷つけ、火花が散る。
「力比べなど、この場においては意味のないことだ。……だが、やろう関羽。
この攻防が、仲間の援護となればいい」
ゼットがちらりと、後方に視線を巡らせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【トラップ生成】がLV3になった!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
一里塚・燐寧
【工房】連携
んふふ、あたしのウリはしぶとくてうざったい所だからねぇ
相手が手強いからこそ、みんなのチャンスのために自分の戦い方を貫くよぉ!
関羽に隙を作るために足止めを引き受けるねぇ
『呪式:報仇絶恨』を発動し防御力と怯み耐性を上昇
そこに【肉体改造】による筋骨の強化を重ね
巨大鎖鋸剣≪テンペスト・レイザー≫を手に関羽に斬りかかるねぇ
【精神集中】で苦痛を無視して
【神速反応】で敵の技を見ながら持てる【戦闘知識】を総動員し
出来るだけ長く関羽と打ち合うよぉ
自分の身体かパラドクスの効果時間の限界が見えたら
紅いオーラを剣に纏わせて鬼火の刃で関羽に強く斬りつけ
振り抜きの勢いそのままに跳び上がって【飛翔】で逃げるねぇ
無堂・理央
【工房】で参戦。
こっちも関羽が出張って来たんだね。
それじゃ、張り切って対応しちゃおう!
無双馬『クロフサ』に騎乗して、クロフサにはパラドクスの力で空中を駆けて貰うよ。
関羽を退けるのに生半可な火力じゃ返り討ちに合うだけ。
なら、一撃に全てを賭ける!
ボク達のパラドクス含めて【飛翔】で上がれるだけ上空に上がってから、馬上槍を大上段に構えて最大速度で垂直降下!
他の人が関羽と白兵戦してるなら好都合!
後で文句を言われそうだけど、味方の巻き込みを一切気にせず、垂直降下の勢いを全て乗せた馬上槍の振り下ろしを関羽に叩き込む!!
これが今のボクの最大パワーだよ!!
一撃叩き込んだら、関羽の反撃を利用して後退しちゃおう。
眉立・人鳥
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】で引き続き動く
どうやら無事、引き摺り出せたようだな
まー、随分とヤル気になってくれちゃって……
俺は後衛で行く
光学迷彩と飛翔で太陽を背に上空から前衛の援護だ
仕掛けるタイミングで不意打ち、チェイサーを使用
光爆槍の貫通撃。貫き、爆ぜよってな!
凱歌も使うか
光の槍を降らせ続けながら、完全視界で観察の目は途切れさせねェ
特に今回はアイネが接近戦で粘るみたいだからな……
切先を放った後の反撃に合わせる
治癒活性を使いつつ、降らせてる光槍を1本掴んで
神速反応と飛翔使って突撃、捨て身で割り込むぜ
必ず護ってみせる!ディフェンスだ
関羽!伝説の武将だろうが、うちの大事な魔女様に傷をつけるのは許さんぞ
シル・ウィンディア
【工房】で参戦
関羽、この前ぶりだね。
前とは少し違うから、期待しててねっ!
わたしは後方から遠距離戦だね。
世界樹の翼をtype.Cに変形させてから
誘導弾の連射で青龍偃月刀を狙って吹き飛ばしを試みるよ
これでどうにかなる相手じゃないけど、少しでも取り付く隙を作れたらっ!
前衛が取り付いたら
世界樹の翼をtype.Aに戻してから六芒星精霊収束砲の詠唱開始
放つタイミングは…
味方前衛が隙を作った場合、もしくは前衛が弾かれて関羽がフリーになった場合に
全力魔法の六芒星精霊収束砲を撃ち放つよっ!
前とは違う、わたしの今の全て…
生半可なもので受け止められると思わないでねっ!
フルパワー、いっけーっ!!
ア・ンデレ
【工房】の人と共闘。
強敵のあるところ、アンデレちゃんがやってくる。
友達と一緒に、やってくる。
「アンデレちゃんが、きた!」
技能大声で名乗りを上げる。
【飛翔】をつかって飛び掛かり、鬼神変により巨大化させた腕で関羽にギュッと抱き着く。
「アンデレちゃんのあいのほうようだよ。うけとりな。」
腕に力を入れて関羽の体を押しつぶして攻撃する。
技能捕縛で、絶対に放してあげない。
味方の攻撃が来ても離さない。
「アンデレちゃんごと、やっちゃえ。」
安藤・優
【工房】で参加
アドリブ連携歓迎
「げえっ 関羽…なんて言うとでも思ったか!」
見敵必殺、鉄塊剣やその辺で拾った武器等を駆使した接近戦を仕掛けるよ
目的は関羽の足止め、仲間の強力な攻撃を確実に当てるために【ストリートストライク】での時間稼ぎだ。
卑怯搦手なんでもござれ、味方の作った武器の残骸の利用、トラップ生成で足止め用の罠、飛晶剣クレアシオンによる遠隔攻撃、残像によるフェイントでの撹乱、味方の攻撃で生まれる隙等、戦闘知識を活かして戦場にあるもの全てを使った臨機応変な戦いを挑むよ。
アウロラには勝利の凱歌を歌ってもらってみんなの勇気を奮い立てるよ。
僕達ディアボロスは、どんな状況でも絶対に諦めたりはしない!
天夜・理星
…やっぱ来るか。
ま、そうなるとは思ってたけど。
前はどうもありがとうございました関羽さんや。
今回も、アタシたち【ヨアケ】があなたを退けてあげよう…
…無茶する人多すぎなんだよなマジで。
まーじーで! ねえ!?
後衛に着いて、活性治癒を効かせてみんなが少しでもその活路を見出せるように計らう。仲間が少しでも傷付かないように連携で戦うよ!
関羽には今回も黙っていてもらおう♪
完全視界に勝利の凱歌もよーし。周りをよく見て、みんなを支える。
もし関羽がこっちに来たら。
アタシも感情の波を再アップデートして、パラドクスを盛大にぶつけるよ。
…オーラでどうにかなると思うなよ?
アタシの心、育ってんだよ前よりもさあ!!♬
ベアストリア・ヴァイゼンホルン
【工房】連携
関羽……演義かしら……?正史かしら……?
僕は前に出て、関羽の目を引く行動をしなきゃいけないね。
高火力のパラドクスをぶつける形でいくわ。
パラドクス【Mjölnir】を制限無しに放ち、釘付けにするように。
また、動きは単調ではなく、中距離から近距離まで臨機応変に動き、的を絞らせないようにするね。
ふふふ……演舞を……しているようね……。
釣りだと思われる行動は直ぐに看破してあげる。
釣られたふりをして、そこをしっかり攻めるようにするね。
避けられないような攻撃には、マイナスドライバーで受けきれるか分からないけど、犠牲にして防御するよ。
さて……どうかしらね……?これでも………他を……助けにいける?
白水・蛍
【工房】で参戦。
アドリブ・連携歓迎
使える残留効果は適宜使用。
味方と一緒ですもの。怖くはありませんわ。
後方担当。
≪妖弓琴≫で後ろから矢と<演奏・歌唱>にて、魔力を放って攻撃。
矢・魔力攻撃には<風使い・吹き飛ばし>の力を乗せて敵の武器狙って弾く事をはかります。
少しでも隙を作りましょう。
味方が取り付いたら、矢・魔力攻撃に乗せるのは<風使い・捕縛>の力に切り替えます。
少しでも相手の動き鈍らせたいですね。
そして、味方の砲撃に合わせて、私も【パラドクス】にて射撃致します。
一意専心。かわせるものならかわしてみなさい!
そして、私の攻撃をかわしたとて。味方の攻撃はいかがでしょうね!
飛鳥・遊里
【工房】連携
【可変装甲ギガント】、【ハイパワーパック】装着の重装装備で前衛担当
【マテリアルビルダー】を起動して、近接用大型武器をありたっけ製造する弁慶スタイルで突撃
目的は、【関羽に絶え間なく攻撃を浴びせ続け、脚を止めさせて意識をこちらに向け続ける事】だ
両腕と、ハイパワーパックのパワーアーム、合わせて4本の腕で製造した近接兵装…大剣、ハンマー、アックス等をフル装備して、
武器が破壊されたら即座に次の武器を製造し、タコ殴りにし続ける
関羽をがんじがらめにしておけば、他の仲間の仕事もやり易くなる
対関羽以外に意識を向けることが難しくなるけど、連携してる仲間がきっと何とかしてくれる。止まるんじゃねえぞ俺!
月下部・小雪
【工房】のみんなと一緒、です。
関羽はす、すごく強いけど、みんなで戦えばなんとか、なります!
コダマにお願いして、前衛のみんなと一緒に関羽の邪魔をして、もらいます。
みんなの影から飛び出して牽制したり、赤兎馬に体当たりしてやってくだ、さい!
そうやって時間を稼いでもらってるうちに、ゆ、勇気を出してアクマから魔力を引き出していきますね。
十分に魔力を引き出せたら【飛翔】で飛び上がって、上空から薙ぎ払うように【魔砲《破滅の運び手》】で攻撃、です。
は、反撃は「ピンポイント魔力障壁」を張って、な、なんとか耐えてみせます!
※アドリブや連携も大歓迎
呉鐘・承李
【工房】で参加【アドリブ・連携歓迎】
「剣鬼、参る……!」
前に出て6本の刀をフルで使い、インファイトを行う。
大振りの攻撃で相手を崩すのではなく、相手の攻撃後の隙や、味方の攻撃に差し込んで攻撃を行うことで、相手を崩していく。
どちらかというと、自分が十全に動くより、相手を十全に動かさないことに重きを置くスタイル。
足止めされている間に胡蝶婦人が倒されるのではという焦り、
思うようにディアボロスを薙ぎ払えない苛立ち。
どのような屈強な精神を持つ武人でも持ち合わせる、それらのかすかな積み重なりが生んだ一瞬の隙。
それを見逃さずに、暴風を叩き込む。
「それを――待っていた」
百鬼・運命
【ヨアケ】
作戦
関羽が一度見た技を覚えている噂もあるので、前回旅団で挑んだ時と前衛後衛を入れかえ挑戦。赤兎馬の挙動にも注意
行動
前回は後衛で呪術を使ったので今回は大太刀で前衛
【完全視界】【神速反応】で反応速度を上げ、仲間と連携
『浮舟』の歩法と【飛翔】で三次元的な近接白兵戦を挑む
『浮舟』は二連撃による二体攻撃パラドクスだが、一体に使用しても一体分の攻撃しか判定されない逆説連鎖戦の法則を利用
あえて一体に二体攻撃分の二連撃を繰り出し、虚実織り交ぜたフェイントではなく、どちらも実のフェイント攻撃を行う。更に【ダブル】による本当の二連撃も絡めて行く
「せっかくだ。一太刀分で二太刀喰らってけ」
アドリブ絡み歓迎
アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎
【ヨアケ】
出てくるのなら叩くまで……せいぜい恐れ慄いて貰いましょう。
今回は前に出ます。すみませんが後ろはお願いしますね。
前衛で攻めていきます
攻撃重視、【連続魔法】で剣刃を常に生成し続け、幾度弾かれ砕かれようとも厭わず斬りかかる
味方や自身の攻撃の合間に【一撃離脱】、【飛翔】の速度を利用して死角へ回り込み【不意打ち】を仕掛けながら攻撃を継続
今の飛翔の速度であれば、至近距離で虚をつくことも無理ではない筈
多少の負傷は気にせず猛攻を掛け
僅かでも綻びが見えたら【撫で摩る切先】を放ち、強引に防御を崩し仕留めに行く
避けるも防ぐもお好きにどうぞ。
隙さえ見せれば喰らいつく、私たちはそういうものよ。
トバリ・ナイトライト
【ヨアケ】
お久しぶりです、関羽様。
以前に比べ、僕らも強くなりました。
是非試してみてください。
前衛で、仲間と共に戦闘です。
最初から出し惜しみなしで、全力で攻撃です
【飛翔】し状況を確認しながら、仲間の攻撃の合間を狙います。
こちらに注意を引かせながら【一撃離脱】をすれば、相手の注意を引いて仲間の攻撃の隙を生み出しやすくもなるはずです。
そしてそれは僕も同じ。関羽が他の仲間に注意を向けているなら【不意打ち】です
それすら打ち破ってきたとしても、なんとか食らいついて、仲間の攻撃チャンスを作ります
「一騎当千の猛将であっても、仲間との絆で結ばれた僕らを全て見切れるとは、思ってほしくないものです!」
「そういうことだね」
「出てくるなら、叩くまで。……せいぜい恐れおののいてもらいましょう」
ゼットが打ち合っている隙に、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)とアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)とが左右から関羽を押し包んだ。
「やっぱ、来るか。ま、そうなるとは思ってたけど……」
と、天夜・理星(復讐の王・g02264)は髪をかき上げて苦笑する。
「前はどうもありがとうございました、関羽さんや。
今回も、アタシたち【ヨアケ】があなたを退けてあげよう」
運命の大太刀が叩きつけられ、アイネリスが魔力で生み出した刃が宙を舞う。
こうなっては、さすがの関羽もゼットを追うことは出来ず、青龍偃月刀を大きく回転させて刃を打ち払っていく。
双方はいったん距離を取って離れたが、
「恐れる? わしが、汝らをか? ははは、戯言も度が過ぎれば人を怒らせることになるぞ」
アイネリスの言葉に関羽はひとしきり笑い、
「……身の程というものを、教えてくれよう」
と、得物を構え直した。赤兎馬が、一声いななく。
ディアボロスたちは関羽を囲み、身構える。
「まー、随分とヤル気になってくれちゃって……」
張り詰めた空気が辺りを包む中、眉立・人鳥(約束を背負いし翼・g02854)は笑みを浮かべてみせる。
「お久しぶりです、関羽様。
ですが、以前に比べて僕らも強くなりました。是非、試してみてください」
トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)は拳を握りしめて宙を舞う。
姫恋の放つ風雪に顔をしかめながら、
「ふん、口だけでなければよいがな!」
と、関羽は嗤った。
トバリの繰り出した突きは関羽の刃とぶつかり合い、両者はたたらを踏みながら、いったん間合いを離した。
「前に出ます。すみませんが、後ろはお願いしますね」
「任せろ!」
低空を高速で飛ぶアイネリス。それに応じた人鳥もまた上空に舞い上がり、
「地の果てにだって追い詰めるぜ。逃がしゃしねぇよ!」
と、幾本もの光槍を空に生み出す。
わずかに目を細めたアイネリスは、しかし後ろは振り返らず、ただ一点、関羽のみを見据えて突き進む。
「靡いて、斬り裂け」
アイネリスが秘める魔力の限界まで生み出した無数の剣刃。それが関羽の青龍偃月刀と激しくぶつかり合う……かと思えた、その瞬間。アイネリスは大きく向きを変えて敵将の脇腹を狙う。
「ぬぅッ!」
さすがに関羽と言うべきか。とっさの挙動でありながら、石突きで初撃を受け止め、次々と襲い来る刃さえも弾き返していく。
「さすが。だが、こいつはどうだ。貫き、爆ぜよってな!」
上空から人鳥の放った光の槍が、関羽を赤兎馬ごと地に縫い付けんとばかりに襲いかかる。
跳躍した赤兎馬だが、光の槍はそれを追うように襲いかかり、関羽の肩を貫く。突き刺さった槍は激しく爆発し、その隙を、アイネリスが狙った。
「隙さえ見せれば喰らいつく。私たちは、そういうものよ」
アイネリスの刃はついに関羽の防ぎをかいくぐり、脇腹に深々と食い込む。
「おのれ!」
関羽は怒声を放つと、「この程度の傷などどうということもない」とでも言いたげに、大きく青龍偃月刀を振り回してみせる。
だが、その背後からトバリは襲いかかった。
「その力、意思。すべて包み、消しましょう!」
闇夜の翼を広げ、全身を魔力で覆う。その突進は赤兎馬の跳躍よりも速く、関羽の背を打つ。
「ガハッ……!」
「一騎当千の猛将であっても、仲間との絆で結ばれた僕らを、すべて見切れるとは思って欲しくないものです!」
「おのれ、こしゃくな!」
赤兎馬の背に伏した関羽はすぐに身を起こし、刃を構える。傷つけられた怒りか、あるいは強者に相対する高揚感か。
ともあれ、その体躯は一段と膨れあがったように見え、全身からは湯気が立ち上っているのが分かった。
関羽は、再び仕掛けてこようとするアイネリスとトバリ目がけて突進する。
アイネリスの刃が再び関羽を抉るが、浅い。そしてトバリが闇の翼を広げるよりも速く、関羽の刃は襲いかかる。
その突きをとっさに受け止めたトバリだったが、すべてを防ぎきることは出来ず肩を貫かれ、その衝撃で吹き飛ばされた。
跳躍した赤兎馬はアイネリスの側背に着地する。
「……ッ!」
眼鏡の奥の瞳が見開かれ、大上段から振り下ろされる刃を見つめた。
「伝説の武将だろうがなんだろうが、うちの大事な魔女様に傷をつけるのは許さんぞ!」
人鳥はとっさに光槍を放ち、青龍偃月刀の切っ先に命中させた。そのまま急降下して両者の間に割り込む。
「他の者など、気にしておる場合か?」
関羽の放った気が、人鳥を吹き飛ばす。宙を舞った身体は、放置されたままになっていた荷車を粉々に砕きながら、地に叩きつけられた。
それでもディアボロスたちは身を起こし、関羽を囲みつつ挑みかかっていく。
「あー、もぉ! 無茶する人、多すぎなんだよな、マジで。
まーじーで! ねぇ?」
理星は戦意旺盛な仲間たちに半ば呆れ、肩をすくめる。
「……相手が関羽ほどの強敵なら、多少の危険はやむを得ないが」
運命が、つられたように苦笑いを浮かべた。
「まぁねー。でも、アタシはみんなには傷ついて欲しくないかな。だから関羽、黙っててもらうよ」
戦場に響き渡る【勝利の凱歌】。頼もしき、『ヨアケの星』の戦友たち。煌めく星々が集えば、たとえ関羽といえど恐ろしくはない。
仲間を、この世界を救いたい。
理星の心に強く強く満ちている感情が、溢れていく。
「議決……刻限、解明」
関羽はそれに抗するように刃を振り上げ、凄まじい「気」を放ってきた。
理星は、その衝撃に顔をしかめながらも踏みとどまり、
「……この程度で、どうにかなると思うなよ?
アタシの心、育ってんだよ。前よりもさぁッ!」
爆発的な感情の発露。その感情は光となって放たれ、関羽の放った「気」すらも弾き返す。
「我ガ脚、阻メズ」
『浮舟(ウキフネ)』。古武術の歩法で、運命は敵将の懐まで一気に間合いを詰める。
「ふッ!」
「ぬうッ!」
鋭い呼気とともに繰り出された大太刀の刃を、関羽は青龍偃月刀で受け止めた。ぶつかり合った刃が火花を散らす。
運命はわずかに口元を緩め、
「せっかくだ。もう一太刀喰らってけ!」
素早く刃を引き、横薙ぎに関羽の胴を切り裂いた。
「むぅ……なかなか、やりおるわ。わしが直々に出向いてやる価値はあるようだ!」
関羽は傲然と言い放つも、馬首を巡らせてその腹を蹴り、丘を駆け下って魏陣の跡地から離れようとした。いったん体勢を整えようという腹づもりであっただろうが。
「そうはいかないよッ!」
疾駆する赤兎馬に、無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)の駆る無双馬『クロフサ』が並んだ。2騎は競うように、急な坂道を駆け下る。
「ちッ!」
理央の槍、そして関羽の青龍偃月刀が激しくぶつかり、両者は弾かれるように距離が離れる。
「げぇッ、関羽! ……なんて、言うとでも思ったか! 待ちかねたよ!」
「えぇ。皆と一緒ですもの、猛将といえど怖くはありませんわ」
安藤・優(名も無き誰かの代表者・g00472)は声を張り上げるや、魏兵がうち捨てていった戈を投げつけた。そして白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は『妖弓琴』の弦を引き絞り、関羽目がけて矢を放つ。
「この前ぶりだね、関羽。前とは少し違うから、期待しててねッ!」
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が白銀の長杖を銃のように構えると、立て続けに弾丸を放った。
戈は赤兎馬の足元に突き立ち、関羽は手綱を絞る。矢に対してはゆとりをもって得物で弾こうとしたが、渦巻く風とともに飛来した矢は、その切っ先を大きく弾き飛ばした。
とっさに両腕を交差させて身構えるも、シルの放った弾丸を受けた衝撃で、赤兎馬がたたらを踏む。
「うぬ!」
「それッ、いまだよ!」
その隙を逃すまいと、飛びかかるア・ンデレ(すごいぞアンデレちゃん・g01601)。
「きょうてきのあるところ、アンデレちゃんがやってくる! ともだちといっしょに、やってくる!」
ア・ンデレに呼応するように、
「いくぞ、関羽!」
「剣鬼、参る……!」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)と呉鐘・承李(剣鬼・g06193)が、関羽に挑みかかった。
「製造開始」
遊里は自らの持つ知識を総動員し、次々と武装を作り上げていく。自らの両腕、さらにハイパワーパックのアームに、巨大な剣、鎚、そして斧を構え、次々と敵将に叩きつけていく。そして承李は、6本も帯びた刀を繰り出していく。
「んふふ、足止めは引き受けるよぉ!」
一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は赤兎馬の鼻先に立ちはだかり、「にぃ」と笑みを浮かべた。その全身を、紫色のオーラが包んでいく。
「コダマ、行って……!」
月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)も、モーラット・コミュ『コダマ』をけしかけた。『コダマ』は、横合いから赤兎馬に体当たりして牽制してみせる。
「ち、次から次へと!」
「関羽……演義かしら、それとも正史かしら……?」
ベアストリア・ヴァイゼンホルン(ジャンカー系眼鏡女子・g04239)はふと、小首をかしげた。
関羽の生年は不明だが、劉備よりも年長であったというならば、この時点では齢60を過ぎる老将のはずだ。
もっとも、ここでディアボロスたちに相対しているのは、名が同じだけのクロノヴェーダ。老耄にはほど遠く、右に左にと青龍偃月刀を振るい、歴戦のディアボロスたちと渡り合っている。
さすがに、関羽。
「だからって、僕たちディアボロスは、どんな状況でも絶対に諦めたりはしない!」
オラトリオ『アウロラ』に励まされた優は、うち捨てられていた魏の軍旗をつかみ取って振るい、関羽の視界を奪った。生まれた隙をついて繰り出した魔晶剣が、敵将の脇腹を抉る。
「ぬぅッ!」
関羽は青龍偃月刀を繰り出すが、優はすでに跳び下がり、今度は柵に立てかけられていた戈を、両手に抱えられるだけ抱えている。
青龍偃月刀を回して投げつけられる戈を払い、飛びかかってくる『コダマ』を石突きであしらった関羽が、空を見上げる。
「ひ……」
睨まれ、ビクリと身をすくませた小雪だったが、
「関羽は、す、すごく強いけど、みんなで戦ってるんだから、なんとか、なります!」
と、己を奮い立たせた。自身に憑依する大悪魔から引き出した魔力は、十分な量が溜まっている。
「み、見様見真似だけど、これがボクの全力全開の魔砲、ですッ!」
何物でもない、ただ純粋な魔力が小雪の手のひらから放たれる。それは衝撃も何もなく、関羽の脇腹の肉をこそげ取った。
「ぬおおッ!」
「きゃあ」
赤兎馬が跳躍し、刃が小雪に襲いかかる。小雪はぎゅっと目を閉じ、魔力障壁を展開してそれを食い止めた。が、衝撃までは防ぎきれず、ころころと転がる。
「ふふふ……演舞を、しているようね」
間合いを詰めていたベアストリアは、敵の刃をいったん大きく跳び下がって避けた。
表情を変えずに笑声だけ放ち、ベアストリアは手にするガジェットウエポンに封じられたモノの力を臨界まで高めていく。
ふわりと浮き上がった得物は青白い光を放ちながら敵将に狙いを定め、粒子を加速させていく。
「すべてを……粉砕する……雷神の鎚……受けてみなさい……!」
閃光が、敵味方を問わず目を灼く。
さすがの関羽もこれには耐えられず、赤兎馬ごと倒れて土にまみれた。
「さて、どうかしらね……? これでも、他を助けに行ける?」
ほぼ同時に放たれた関羽の「気」に、ベアストリアもまた倒される。しかし、痛む肋を押さえながらも、ベアストリアはマイナスドライバーをくるくると回して鼻を鳴らした。
「……ちぃ」
起き上がった関羽の視線がディアボロスたちを、そして一瞬だけ自らの陣を巡る。
「それを……待っていた」
たとえ強者との戦いに気を昂ぶらせていても、関羽は一軍の将。捗らぬ戦には、苛立ちがあろう。一隊を預けた属将が討たれれば、攻勢は頓挫してしまうのだ。
わずかに逸れた注意を、承李は見逃さなかった。
「あかしま流……秘奥、十の型。……暴風」
帯びた精霊刀のひとつ、『薫風』。それに宿る暴風が、刀身を形作る。承李の鋭い呼気ととも振り下ろされた刃は、刀の間合いのはるかかなたから関羽を暴風で斬り裂いた。
「この……!」
「どうせ、『この程度』とか言うんでしょぉ?」
肩から腹を割かれてよろめく関羽を、燐寧は目をすがめて睨みつけた。
「ぬかせッ!」
関羽は大声を放ちつつ刃を繰り出した。それは燐寧の肩を深々と貫き、オーラを霧散させた……かに見えたが。
それは鮮血のごとき紅に変じ、鬼火の刃となって鎖鋸剣へ凝縮していく。
「復讐者の本当の恐ろしさは、ここからだよぉ!」
貫かれた肩は、剣の重さにも悲鳴を上げている。しかし燐寧はそれをおくびにも出さず、関羽目がけて一撃を繰り出した。
遊里は大剣を手に、関羽に打ちかかる。関羽は鮮血をまき散らしながらも、それを弾き返した。しかし、遊里は惜しげもなくへし折れた剣を投げ捨て、代わって大槌を叩きつける。関羽の放った「気」に吹き飛ばされながらも、
「しぶとく喰らいついてりゃ、仲間がきっとなんとかしてくれる。
……止まるんじゃねぇぞ、俺!」
と、額の血をぬぐいながら立ち上がった。
「死に損ないどもめ……!」
「んふふ、それはどうも。あたしのウリは、しぶとくてうざったいところだからねぇ」
燐寧が笑う。
「じゅうぶん役に立ってると思うけどぉ? ねぇ?」
「えぇ、それはもう十分に」
「離れて。いくよッ!」
蛍が目を細めて微笑む。そしてシルはふたたび杖の形状を変え、詠唱を始めた。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ、暁と宵を告げる光と闇よ……。
六芒星に集いて全てを撃ち抜きし力となれッ!」
「一意専心。かわせるものなら、かわしてみなさい!」
弓弦を引き絞った蛍の唇から、英雄を讃える詩がこぼれ出る。いつしか英雄たちと蛍とは渾然一体となり、その妙技は、蛍自身の力となった。
「我が声に応えて降りよ。我はその御業を再現する者なり!」
放たれた矢は風を切り裂き空を穿って、関羽の胸に深々と突き刺さった。
それでも関羽は手綱を握りしめ、踏みとどまろうとしたが。
「たとえ、それに耐えたとて……」
仲間の攻撃はいかがでしょうね? 蛍が言い終える前に、シルの放った魔法が関羽に襲いかかる。
「フルパワー、いっけーッ!」
一点に収束した属性エネルギーは空を斬り裂き、関羽を閃光の中に押し包んだ。反動でシル自身までもが吹き飛ばされそうになるが、青白く輝く魔力の翼が、その小さな身体を支えた。
「前とは違う、わたしの今のすべて。生半可なもので、受け止められると思わないでねッ!」
もうもうと立ちこめる砂塵の向こうを見据え、シルが声を張り上げる。
「やった……?」
ア・ンデレが呆気にとられたように呟いた。しかし。
「……いや、まだだね」
その言葉の通り、関羽は未だ倒れてはいなかった。鎧は半ば吹き飛んで肌脱ぎした有様となり、黒光りする骨格もあちこちが裂けてひび割れ、全身は血に濡れていたが。
それでも、関羽は肩を大きく上下させながら、青龍偃月刀を握りしめていた。
「よくぞ、ここまでわしを苦しめたものよ!」
その怒気が、空気を震わせる。怒りが形となったかのように、振り上げた青龍偃月刀からは龍のごとくにうねり渦巻く「気」が放たれ、シルや蛍へと叩きつけられた。
「きゃあ!」
「くッ……!」
吹き飛ばされた2人は、背を大樹の幹に叩きつけられ、呻いた。
「なんてやつ」
優が思わず言葉を漏らす。あれだけの傷を受けながら、まったく闘志を衰えさせないとは。
「まだまだぁッ! アンデレちゃんたちだって、まけてないよ!」
ア・ンデレが声を張り上げる。その声に、関羽の奮闘にしばし圧倒されていた仲間たちも気を取り直し、再び挑みかかった。
その先頭を行くのは、もちろんア・ンデレである。
「死ねぃッ!」
繰り出される青龍偃月刀が、飛びかかるア・ンデレの頭をかすめる。しかしア・ンデレは血で視界を遮られながらも、足を止めなかった。その両腕が、鬼の血によって異様な形に巨大化していく。
「ぬぅッ!」
「アンデレちゃんの、あいのほうようだよ。うけとりな!」
馬上に跳び上がったア・ンデレは大きく手を広げ、関羽を両腕ごと抱きしめた。そのまま、骨よ軋めと締め上げる。
「ぬおおおッ!」
関羽はかろうじて動く片腕で得物を動かし、石突きをア・ンデレの背に打ち付ける。
しかしそれでも、ア・ンデレは手を離さない。
「アンデレちゃんごと、やっちゃえ」
その視線の、先には。天高く跳躍する、『クロフサ』がいた。
「その手、離さないでね~ッ!」
はるか上空から、理央の声が降ってくる。【飛翔】できる限界まで高く舞った理央は、馬上槍を構え直すと関羽目がけて急降下した。
息が苦しくなるほどの垂直降下。突き出された槍の穂先から衝撃波が生まれて、彼方まで衝撃音を響かせる。
「これが、今のボクの最大パワーだよ。これで、トドメだーッ!」
敵も味方も巻き込む、凄まじい衝撃。木々の枝がへし折れて飛び散り、地はひび割れるほどに大きく震える。
「わぁ!」
吹き飛ばされたア・ンデレがごろごろと、坂道の下まで転がり落ちた。
理央自身も、反動で大きく吹き飛ばされた。『クロフサ』から投げ出され、背をしたたかに打つ。
呼吸が止まりそうな衝撃から、『クロフサ』の鐙を掴んでなんとか起き上がる理央。
その眼前にあったのは。
信じられぬといった顔で、自らの腹を貫いた槍を見下ろす関羽の姿だった。
「馬鹿な。この、わしが……!」
無理矢理に槍を引き抜いた関羽の身体が、大きく傾く。
しかしそのとき、赤兎馬がいなないた。首にもたれかかる関羽を乗せたまま、竿立ちになるかのように大きく足を振り上げる。
そして、力強く地を蹴った赤兎馬は、目にも留まらぬ速さで彼方へと走り去った。
関羽はまだ、生きている。時が経てば再び、前に立ちはだかってくるだろう。
そうは思っても、後を追うことは出来なかった。赤兎馬に追いつく馬などいないことが、ひとつ。そしてもうひとつは、激戦を繰り広げたディアボロスたちは、全員が精根尽き果てていたことである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】がLV7になった!
【活性治癒】LV2が発生!
【クリーニング】がLV2になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
【修復加速】LV2が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【一刀両断】がLV4になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【アヴォイド】がLV3になった!
【ドレイン】LV3が発生!
【能力値アップ】LV3が発生!
【ガードアップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
傅・夕月
ああ…まずいまずい。みんな関羽と戦うのが本命になって、肝心の蜀の将のアヴァタール級のこと忘れてる…。あれを倒さないと、この場の戦争が終わらないのに…。
とりあえず私は関羽の足止め役は終わって、関羽との戦闘は大規模旅団で派手にしてくれてるから、その間に胡蝶婦人を探してせめて足止めはしましょう。
【飛翔】を借りて空から探して、見つけ次第、パラドクスを使って交戦状態に入ります。
私1人じゃ倒すのは無理なのはわかっていますので、木の根で捕縛したり、森を生み出して姿を隠して進行を邪魔したりととにかく遅滞戦闘に努めましょう…そういうのは得意ですから。
速く誰か来て~。
「おのれ、人間ども……」
胡蝶婦人は顔を歪め、馬を駆る。軍勢の立て直しを関羽に命じられたものの、蜀兵はすでに遁走している。それに追いつき、捕らえ、再び魏兵に向かわせる……不可能だ。
「このままでは、関羽将軍のおしかりを受けてしまう……!」
青ざめた顔で、胡蝶婦人は駆ける。
そのとき、魏陣のあった丘の方から発せられた轟音が、胡蝶婦人の耳朶を打った。
「な、なにごと……!」
傅・夕月(禍鎮久之森ノ娘・g05975)が胡蝶婦人の姿を上空から捉えたのは、ちょうどそのときだった。
「みんな関羽に夢中になって、肝心のアヴァタールを忘れてるような……」
関羽の足止めを終えた夕月は、「まずい、まずい」と呟きながら蜀将・胡蝶婦人を捜し求めていたのである。
この戦乱の中心となっているのは今のところ、関羽の動向と言ってもよい。故に、なんとしても討ち取ってくれようという気持ちが強いのであろう。
しかし、それはそれとしてこの場の戦いも収めねばなるまい。
「おまえは!」
胡蝶婦人も夕月の姿を認め、馬首を巡らす。一度、手にした撥を高く振り上げた。
わずかに早く、夕月が仕掛ける。
「ちが下に しのびはうるは あまた根の 積みてはほろぶ 賽の石塚」
夕月の言葉とともに、旧き禍神の眠る森から顕現した大樹の根が辺りに張り巡らされていく。地中に伸びたそれは、突如として地上……胡蝶婦人の足元から噴出した。
絡みつく根は敵将の身体に食い込み、生命力を吸い上げていく。
胡蝶婦人は顔を歪めながらも、悲しげな旋律を奏で始めた。凍てつく恋の歌に夕月は身震いし、慌てて樹間に身を隠す。
そうしながら、自在に根を動かしては敵将を狙った。
「……こういうのは、得意ですから。私ひとりじゃ、倒すのは無理だって分かってますからね」
襲い来る氷雪を避けながら、
「誰か早く来て~」
と、心の中では仲間たちを呼んでいた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
喩・嘉
お前を守ってくれる者はもういないようだ。
戦乱を引き起こす元凶を滅してやる。
関羽は強かった。初めて直に戦ってみて、それは実感した。
だが皆で関羽と戦った時間は、この胡蝶婦人には驚異的なものに違いない
俺たちディアボロスは、攻撃を重ねる毎に強くなっていく。
普段は霧の中を秘密裏に近づいていく「五里霧計」だが
此度は翅を広げ【飛翔】し、俊速で接近し、その首筋に毒針を差し込む。
蓄積した残留効果の強さ、存分に活用させてもらう
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
共闘・アレンジ大歓迎
関羽を集団で追い詰めたおかげで、残留効果が蓄積されて助かったわ
これならアヴァタール級を相手取るのも楽になる……さて、仕上げの時間よ
【トラップ生成】によって
敵が乗る馬の足元にトラバサミや落とし穴などの罠を次々と発生させるわ
罠そのものは非殺傷性……
馬が勝手に脚を挫いたりしない限りはダメージは入らないにしろ
足止めもしくは混乱の効果は期待できるはずよ
罠によって隙が出来たなら
重ね掛けされた【飛翔】の全速力で飛び、急激に敵に肉薄するわ
すれ違いざまの一瞬に光剣≪リヒトシュヴェーアト≫を起動して『アサシネイトキリング』を発動
敵に光熱の刃で斬りつけつつ【飛翔】を続けて即座に離脱するわ
天夜・理星
…なんか聞こえますね…
もうちょい休ませてって言いたくないけど、こればっかりあれだ、もうちょい休ませて。だって関羽強くて。
というか恋の歌そんなひんやりしてたか…?
…飛翔、行きますか。
時速350km、マジで新幹線じゃん。これなら味方のもとにすぐ追いつく。
歌だけはのん気に聞くけど、その実クロノヴェーダそのものと攻撃には全力で対応、紅の聖剣に火炎使いで火を灯し、その楽器ごと斬撃だ!
低温で奪われた活力は活性治癒で身体の感覚ごと取り戻していこう。
そして、最後はすっとスムーズに。
一刀両断をさらに重ね掛けして、パラドクスでぶった斬る!
刻は昨夜! 御眠りくださいっ!!
蝶々が歌えるって?
歌んない方が綺麗だよ♪
百鬼・運命
「人間どもの浅知恵か…さて掌で踊らされているのは誰なのだろうな?」
蜀も呉も関羽、陸遜と名だたる武将が出ているのに魏は出してこない。そもそもアヴァタール級以下は無条件にクロノス、ジェネラル級以上の支配下に置かれる以上、いなければ戦いにすらならないのに…何か企んでいるか、それとも出せない理由があるのか…どちらにしても魏には何かがあるようだ…
さて、それはさておき、とりあえずはここを率いる将を落とすか。
「形無き物を斬り祓う『祓乃太刀』。この世にならざる魑魅魍魎すら斬り伏せるのに、この世の音程度が斬り祓えないとでも?」
関羽と闘うため残留効果の貯蔵は十分。一気呵成に攻めて斬り伏せます。
絡みアドリブ歓迎
守都・幸児
てめえも大将なら関羽を見習って
最初から自分で先陣を切れよ
嫌がってる兵に無理矢理戦わせるんじゃなくてな
飛翔する仲間たちのために
俺は敵の注意を下に向ける
【泥濘の地】と同時に「危」を発動
馬の足を泥と闇の合わせ技で絡め取って
敵を【捕縛】し【時間稼ぎ】だ
飛翔する皆の攻撃が始まり敵の注意が上に向いたら
俺も敵に近接
馬の影から馬上の敵を【不意打ち】
直接拐で攻撃して【一撃離脱】
また敵の注意を下に向ける
飛翔する皆の姿は
きっと目にも止まらねえ速さだろう
残留効果ってのはすごいな、って改めて思う
馬はただ主を乗せてるだけだから
あんまり傷つけずにおいてやりてえんだが
戦いが終わって馬に敵意がねえなら
【活性治癒】してやれるかな
シル・ウィンディア
関羽、強かったけど通じた…。あとは、あなただけだね。
全力で戦ったから、正直ふらふら…
でも、まだあなたがいるから、がんばらないとね?
飛翔で空に舞い上がってからの空中戦っ!
体力は消耗しているけど、これくらいでへたばってたまるかっ!
世界樹の翼をtype.Cにして誘導弾を連射
狙うは敵の足元
動きを少しでも制限出来たら!!
関羽戦を見ていたから、バレているけど…
でも、だからといって出し惜しみするつもりはないよ
誘導弾で動きを固めつつ
一瞬の隙を見つけたら、高速詠唱で隙を減らしてから
本日二回目の六芒星精霊収束砲!
出力がさっきより低いっ!?
く、くぅ、限界
ううん、限界なんか超えるっ!
全力魔法で出力を上げて撃つよっ!
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎
さぁ、関羽はいなくなったわあとはあなただけね?
空中から戦いを挑む仲間たちのために地上にて敵の動きを止める役目を担う
縛神帯‐桜‐とパラドクス狂縛法を合わせて地面から無数の布を出現させ敵を《捕縛》し少しでも敵が攻撃できないように時間稼ぎをする
縛神帯を使い《不意打ち》で敵を直接攻撃したり《一撃離脱》で攻撃して敵の注意を引きつけ仲間たちが少しでも攻撃する隙を作るようにする。
ねぇ、どこ見てるの?あなたの相手は私よ?余所見している暇なんてないわよ?
と言いながら狂縛法で強く締め上げる
「ほほほ。この悲しき恋の歌で、身も心も凍てつかせてやりましょう!」
「あぁ、もう……!」
胡蝶婦人の歌が、夕月に襲いかかる。夕月は木々の陰に身を隠して、吹き付けてくる氷雪と悲しみの歌声から逃れていた。
そのときである。
「悪い、悪い。忘れてたわけじゃないんだぜ!」
高速で飛び込んできた守都・幸児(迷子鬼・g03876)が、胡蝶婦人に打ちかかった。
「な……!」
敵将はとっさに撥を構え、その打撃を受け止める。
「ち……!」
舌打ちした幸児は距離を置きつつ『藍鬼拐』をくるりと回し、構え直した。
「こればっかりはあれだ、もうちょい休ませて。だって、関羽強くて」
天夜・理星(復讐の王・g02264)が大げさに肩を回し、首をかしげながら姿を現す。それでいて、
「……そうも言ってられないかぁ」
と、得物を構えた。
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)も白銀の杖を構えながら、
「全力で戦ったから、正直わたし、まだふらふら……でも、がんばらないとね」
そう言って微笑む。
自分たちの力は確かに通じた。その自信が、シルを鼓舞してくれる。
「関羽。確かに、最強とも思える蟲将だった。初めて直に戦ってみて、それは実感した」
羽扇で口元を隠した喩・嘉(瑞鳳・g01517)は敵将を見やり、
「お前を守ってくれる者は、もういないようだ。戦乱を引き起こす元凶を滅してやる」
それでこの戦は終わりだ、と目を細める。
「あぁ。ここを率いる将を落とすとしよう」
喩嘉の傍らで、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)が愛刀を抜く。
「身の程を知らぬ物言いを!」
まるで、関羽にお守りをされているかのように言われた胡蝶婦人は眉をつり上げ、撥を振り上げる。
「果たして身の程知らずかどうか、試してみろ。俺たちディアボロスは、攻撃を重ねるごとに強くなっていく」
喩嘉が地を蹴る。
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)もそのひとり。狐の耳をピンと立て、
「これならアヴァタール級を相手取るのも楽になる。……さて、仕上げの時間よ」
アンネリーゼは手にしたミサイルランチャーの引き金を引く。胡蝶婦人は馬を巧みに操って襲い来るミサイルを避けるが、
「逃がさない」
その足元には無数のトラバサミが仕掛けられていた。胡蝶婦人は顔をしかめてそれを避けようとしたが、馬の足が、草で巧みに覆われていた穴に沈む。
「あッ!」
その隙を突いて、空へと舞い上がったディアボロスたちが敵将へと襲いかかる。
「連戦になるけど、これくらいでへたばってたまるかッ!」
手にした杖を魔力銃へと変え、シルが飛ぶ。凄まじい速さに、シルは思わず目を細めた。
胡蝶婦人は空を見上げ、迎え撃とうとした。
「ねぇ、どこを見てるの? あなたの相手は、私よ?」
その視界を苺色の布が覆い尽くした。敵将が声を上げる間もなく、それは全身を締め上げていく。
「よそ見している暇なんて、ないわよ?」
桜・姫恋(苺姫・g03043)は『縛神帯』を引き絞り、わずかに伸ばした舌で、唇を舐める。
「関羽もいなくなったのだし、あとはあなただけ。さっさと片付けさせてもらうね?」
その声を合図としたかのように、地面から鎖が放たれて敵将を騎馬ごと絡め取っていく。
「狂わずに耐えられるかしら?」
と、姫恋はなおも敵を締め上げた。胡蝶婦人は顔を歪めながらも姫恋に狙いを定めようとした。だがそれよりも速く、姫恋は大きく跳び下がっていったん距離を取った。
「間に合ってよかった。続きはお任せね」
「おう! 怪し危うし、危ねえぞ!」
それと入れ替わるように、幸児は敵将の懐に飛び込んでいる。
「すげぇ速さだな」
飛翔する仲間たちに感嘆しつつも、その両腕は暗き闇へと変じて敵将へと纏わり付き、獲物を飲み込む顎を開き、その脚に喰らいついた。
苦悶の表情を浮かべながらも、敵将は大声を放って琵琶をかき鳴らした。勇壮な歌声が、幸児に襲いかかる。
幸児は顔をしかめながらも、
「なかなか力強いじゃねぇか。てめぇも大将なら、関羽を見習って最初から自分で先陣を切れよ。
嫌がってる兵に、無理矢理戦わせるんじゃなくってな!」
と、敵将を煽る。
「人間どもの浅知恵というが……さて、掌で踊らされているのは、誰なのだろうな?」
運命の、眼鏡の奥の瞳が光る。
「なに……?」
「蜀も呉も、関羽、陸遜と名だたる将が軍を率いているというのに、魏は出してこない。この戦いでは、アヴァタール級さえ。
雑兵をどれだけ配置したところで、これでは戦いにすらならないのに……。
……何か企んでいるのか、それとも出せない理由があるのか」
いずれにせよ、魏には何か思惑があるのではないか?
初めは胡蝶婦人を揶揄するかのような調子だったが、やがて運命は自らの思考に没頭しつつあった。
「関羽に従うだけの奴に聞いたところで、たいして考えてもないだろうよ!」
幸児が嗤う。
「それもそうだ」
と、運命も頬を緩ませた。
「私を、嘲るつもりか!」
胡蝶婦人の叫びが、悲痛な色を帯びる。悲しげな歌が身も心も凍てつかせようとするが、運命はそれを斬り裂くように刀を振るいながら前進する。
「形無き物を斬り払う『祓乃太刀』。この世ならざる魑魅魍魎すら斬り伏せるこの刃が、この世の音程度を斬り祓えないとでも?」
などと嘯きつつ跳躍し、敵将の腹を、深々と横薙ぎにした。
「おおお……ッ!」
胡蝶婦人は斬られた腹を押さえて呻く。その指の隙間からは止めどなく血がしたたり落ち、裳(しょう)を瞬く間に染め上げていく。
敵将は怒りを込めた眼で運命を睨みつけ、再び撥を振り上げた。
胡蝶婦人の歌声と琵琶の音色が、ディアボロスたちに襲いかかる。ディアボロスたちもそれに怯むことなく、次々と攻撃を仕掛けていく。
そしてそのとき、戦場を濃い霧が覆い尽くしていった。
常であれば、霧に紛れて近づくことこそ喩嘉の用いる『五里霧計』の真髄。
しかし此度の喩嘉は翅を広げて飛翔し、一気に距離を詰める。
胡蝶婦人が琵琶をかき鳴らし、すべての者たちを悪夢へと誘う音色で押し包もうとするよりも速く。
「ひぎぁぁッ!」
その首筋に、喩嘉の羽扇から引き抜かれた毒針が、深々と突き立てられた。
「限界なんか、超えるッ!」
霧の向こうからシルの声が響く。敵将の目が次に捉えたのは、シルが放った精霊魔術の光であった。
「『本日』、二度目の六芒星精霊収束砲ッ!」
全力で放たれた魔法が敵将を貫く。その衝撃に吹き飛ばされ、胡蝶婦人は血の跡を残しながら地を転がった。
「お、のれ……!」
それでも胡蝶婦人は立ち上がり、撥を振り上げようとした。
が、その指先が痺れる。
「ふふ、もはや動くこともままならないだろう」
喩嘉が口元を隠し、笑う。
「さぁ、計の仕上げだ」
「オッケー、ぶった切るッ!」
剣を構え、理星が飛ぶ。アンネリーゼもまた、地を蹴って跳躍した。
「速い!」
自分の出す速度に、理星は思わず叫んだ。
「これ、時速350キロは出てる? マジで新幹線じゃん!」
「私たちは戦うほど強くなる……本当ね。
これも、皆が関羽を追い詰めたおかげ。戦いやすくなって助かるわ」
アンネリーゼも内心では速さに驚きつつ、敵将のみを見た。
胡蝶婦人の歌声が悲痛な叫びとなって理星の心を凍てつかせようとした。だが、理星はそれを断ち切るように剣を振り、一気に間合いを詰める。
「刻は昨夜! 御眠りくださいッ!」
渾身の叫びとともに振り下ろされる刃。敵将はとっさに琵琶を掲げて受け止めようとしたが、理星にとって、その堅さもこの戦いの苦しさも「まるで昨夜の出来事」。
琵琶は粉々に砕け、刃は敵将の胸を深々と斬り裂いた。
「な……!」
驚愕と苦痛とで、目を見開く胡蝶婦人。
その真横を一陣の風、アンネリーゼが駆け抜ける。その手には、光剣『リヒトシュヴェーアト』が握られている。瞬時に発した高熱の刃は、敵将の首を驚愕の表情のまま宙に舞わせた。その乗馬は胴体だけとなった胡蝶婦人を乗せたまま、何処かへと駆けていく。
理星は恨みがましい顔で虚空を睨む敵将の首を見下ろし、
「蝶々が歌えるって? 蝶々は、歌わない方が綺麗だよ♪」
と、肩をすくめてみせた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【一刀両断】がLV6になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
【クリーニング】がLV3になった!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV6になった!
【フィニッシュ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV4になった!