リプレイ
イルヴァ・ヘレナ
海上捜索か...冬の海は死ねるな。
見つけた後そいつらが泳ぐ体力があるかもわからん、引っ張って連れて行けるように浮き輪とゴムボート、替えの着替え(サイズは大きいかも)ホッカイロ、あと毛布でも持ち込んでおこう。
このためのパラドクスではないのだがな...
海上から【眼】と【完全視界】を用いて探す。
何かに捕まって漂流してるだけなら良いが波によって水中に引き込まれている可能性がある。そのために水中の方も注意して探そう。
見つけたならば持ってきたゴムボートに引き上げる(空気抜いた状態でも電車に持ち込めないなら浮き輪)そして背中の背嚢の食料を食わせておこう。
喰え、終わったら着替えろ。
暖を取らせながら陸を目指す。
エレオノーラ・アーベントロート
仮にロシアに吸血鬼が暮らすディヴィジョンがあるとして。
吸血鬼はおろかそこの出身の復讐者が新宿島に流れ着いたという話も聞きませんけれど、ディヴィジョンを見つけられたらその時は話は変わってくるのかもしれませんわね。
海で迷子になった可哀そうなお二人を探しに参りましょうか。
えぇえぇ、寒いのは嫌ですものね。
クソどもが目を光らせていますから高空へは行けませんわね。
【熱波の支配者】を使用しながら他の方の【飛翔】で低空を飛行するか、【水面歩行】や乗り物を使わせて頂いて迷子のお二人を探しますわ。
見つけたら他の方に陸地への移送に適した手段があればそちらに任せ、ないようであれば担いで移送しましょう。
今咲・栄華
水面下で動こうな、水上だけど笑
アタシ自身は航空兵だから一人で低空飛行できて素早く飛び回ッて探すよォ
仲間の情報を宛てにしてるー
見つけたら二本の槍を手旗信号にしてサインを出せば静かに且つ完全視界の仲間は気づくかな
はーいお困り?我ら漂流のプロ復讐者ぞ。
弱ってない?水面飛行で歩けるゥ?
『ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行できる』ので両手繋いで歩いて行けるよォ
急がないなら飛ぶより静かじゃないかなァ、弱ってたら担ぐ人に任すか。
イルヴァのボートを牽引する事も…まあ出来るだろ、知らんけど。
運命の酒は余ってたらアタシも欲しい。寒いし。
ルィツァーリ・ペルーンスィン
事前に双眼鏡や暖かい紅茶を入れた水筒と体を拭くタオル、救助用の圧縮されたボートを用意
服装も海の色に合わせた色合いの物を着用
其の上で海に近い高さの低空で『飛翔』する事で少しでも敵に発見されない様に備える
其の上で警戒しつつ海という見渡しやすい『地形を利用』し双眼鏡で周囲を見渡しながら捜索
発見したらボートを取り出し彼等を乗せる
タオルと紅茶を差し出す等のケアも行う
俺の生まれた時代とは違うし吸血鬼が居たって話は俺の時代じゃ聞いた事はないが……其れでも同じ国に生まれた民の窮地を放っておくなんて事は出来はしない
そんな事をしたら騎士を名乗れる訳がないからな
可能な限り早く助けて安全な処へ送り届けてあげたいぜ
ユーベリアル・ヴァルトグラーフ
■連携、アドリブ歓迎
■目的
バルト海は流入河川が多く、塩分濃度が低いことから冬季は海が凍りついてしまう。二人が海中に沈み、海上からの捜索ができなくなる前になんとか決着をつける。
「冬のバルト海は氷で覆われる程に過酷です。一刻も早く保護せねばなりませんね」
■行動
吸血鬼種の二人の捜索に参加。
移動手段として現地で取得可能な小船を探す。
または同行者が移動手段を用意していればそれに便乗を申し出る。
【完全視界】を用いて海霧など発生時視界不良に備えて、周囲の監視に専念する。
操船する者がいなければ補助、または操船担当に名乗り出る。
一里塚・燐寧
吸血鬼って言っても、伝説と違って、流れる水自体がダメなわけじゃないんだねぇ
でもこーんな冷たい海にいたら、そんなの関係なく死んじゃうだろーし、ちゃっちゃか助けないとねぇ!
自身のパラドクスで【飛翔】を発動して
敵の警備に引っかからない低空飛行で海上を移動しつつ
『バードウォッチング用双眼鏡』を使って遠距離まで探知
漂流する吸血鬼を探すよぉ
吸血鬼を見付けたらまずは冷たい水から引き揚げるねぇ
もし吸血鬼が血を吸うと元気になるなら
自分が動けなくならない範囲で飲ませるよぉ
リターナーの血だけどまあ腐ってはないでしょ
他の復讐者が応急処置を終えたら
吸血鬼を一人抱えて【飛翔】で陸まで戻ろう
共闘・アレンジ大歓迎。よろしくー
乾・玄辰
伝承の吸血鬼は流水を渡れぬと聞くけれど、北の海で漂流とは……
民草の悲哀も革命の一幕という訳か。
自動拡張する小型の救命ボートを用立てよう。
使い捨てカイロやタオルも積み、仲間と共有して運用する。
海上を翔ぶ海鳥を見つけ【使い魔使役】で一働きして貰うか。
海鳥の一羽が飛ぼうと怪しまれはしないだろうさ。
【観察】と【情報収集】で使い魔を通し上空からバルト海の海流や風向きを読み
ある程度の目星をつけ捜索する。
首尾良く発見出来たら【飛翔】でボートを牽引。
海面擦れ擦れの低空移動で救助対象の元に駆けつけたい。
同時に使い魔は手近な仲間を探して救出対象の元に先導させる。
救助と安全地帯への退避は手分けして迅速に行うよ。
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
この季節に逃亡を図るなんて、ロシアの革命も余程苛烈なのかしら
捨てる神あれば拾う神あり、魔法の竜神として見捨てられないわ
残留効果【飛翔】の低空飛行で牽引するゴムボートにマス目入り現地地図を用意
捜索範囲が過剰に重複するのは非効率
【パラドクス通信】、あれば【スーパーGPS】の地図上現在地表示で復讐者全体の捜索・担当状況を把握
相互連携効率化を図るわ
個人が通信出来る半径は限度がある
伝言ゲームの様相になりそうね
一番捜索範囲が広い【使い魔使役】の補助となればいいけれど
この区域は空振り、と
全体把握の役割を買って出たけれど、捜索に赴けないのは歯痒いわね…
保護時に濡れた服を脱がす際
風除けと衝立代わりに背の竜翼広げ
ラッツベイン・ホーエンツォレルン
しかし吸血鬼…流れる水を渡れないっていう伝承は真っ赤な嘘でやがりましたね。これなら霧になったりニンニクが嫌いと言うのも嘘っぽいでやがります。
残留効果の飛翔をお借りして見つからぬ様に低空飛行で行きますよ。
パラドクス通信で通信機を作ったので仲間内に渡しておきやがります。
これで有効範囲内で何か見つけたときに連絡し合うことがでやがります。
発見したら、銀糸を投げて捕縛。一気に海から釣り上げやがります。
とったどー。
釣り上げた…もとい保護した吸血鬼には自分たちが保護に来たことを伝えて用意していたタオルを渡して濡れた体を拭くように伝えるでやがります。
※他の参加者との協力やアドリブはOKでやがります。
内方・はじめ
派手な捜索は敵に気取られる可能性大ねえ……【飛翔】する際は、なるべく低空を飛行して、目立ちにくい色の外套でも着込んで
この時期なら……鉛色ならば、ロシアの海と空に紛れられるかしら?
可能ならば、事前にロシア方面のこの時期の海流、季節風の動きを情報収集
無理なら、現地で海流、季節風の動きをみて、ロシア方面から逃げてきた場合に流されそうな方面を絞り込んで捜索しましょ
捜索時は、情報収集、偵察、忍耐力を活かし、敵に見つからないよう警戒しつつ、最近沈んだ船の残骸や、海面を流れる漂流物等にも注視
木材の破片や船の残骸、流れた積み荷等があれば、遭難者が周囲に居るかも
吸血鬼を保護したら、【活性治癒】で回復を後押しして
フルルズン・イスルーン
ロシアかぁ。あの辺の土地今どうなってるのかねぇ。
ふむん、とりあえず漂流した縁で助けようか。
これから結ぼうって縁は大切だよ。
という事で【強運の加護】のオーメン・ゴーレムくんと一緒にお手伝いだ!
そうだね、形はカモメかな。
アートで丸っこくてデフォルメ効いた可愛い造形にするのだ。
海辺でカモメは良いものを運んでくれると相場が決まってるのさ。
そしてゴーレムくんは飛べないけど、代わりに飛んでるみんなが安全なようにお祈りしておくのだ。
んじゃ、観察で周り見ながら手伝いでもしておこうね。
哨戒の注意とか周りの警戒とか荷物持ちとかやるよー。
あ、力仕事はゴーレムくん貸し出すよー。
レイ・シャルダン
1人だとボクっ子
人と話す時は私っ子で敬語です。
絡みやアレンジも歓迎です。
忽ちゃん(g00329)と参加
低空飛行なら大丈夫
それならボクでも問題ないかな?
フライトデバイス『アクロヴァレリア』を起動し
忽ちゃんを抱えて低空を高速飛行して探そう。
サイバーゴーグル【Boeotia】で周辺の生体反応を確認しつつ
吸血鬼の人たちを探しに行こう。
周辺にドイツ国境警備隊がいる場合は飛行を中断して海の中へ
彼らを見つけるまで、大きな騒ぎにするわけにはいかないからね。
吸血鬼を見つけた場合
抱えて飛びそうならそのまま、彼らをドイツまで
難しそうなら仲間にGPSを送って迎えにきてもらおう。
「うっ…あれは関西弁?ボクにはさっぱり」
露木・ささら
んー普通でいいのです。
ふつーに【飛翔】で捜索するですよ。
これが山や森の中ならなー。
海は専門外なのでふつーにやるしかないのです。
なので海面すれすれを飛んで探すのです。
まぁ、双眼鏡くらいは使うけどね。
捜索対象を直に見つけることができなくても何とかなる?
漂流物でもあれば海流の流れから予測はできるかも?
専門外だからだいたいだけどね。
まぁ、何もないよりはいいよね!
後は救助活動に必要な道具の準備もしないとね。
できればゴムボートみたいなのがあればいいんだけど。
無理なら救命胴衣でもいいかな。
後は…引っ張るよのロープも要るよね?
暖かい飲み物やカロリーバーとかもね。
まぁ、たぶんこれでイケるイケるっぽい!
瀧夜盛・五月姫
アドリブ、連携、歓迎、だよ。
空飛ぶアルラトゥ(g05088)さんに、捕まって。
む、海……
【悲劇感知】、っと。
まだまだ本格的ではない、とはいえ、ここは冬の海。もし、入水している、ならば、命の危機。それも、数えるうちに、じゃないかな。
海で歌、聞こえる、だなんて、まるでセイレー……だめだ、遭難に遭わせる、話だ、これ。考えるの、辞めよう。
問題は、有効範囲。
高く飛ぶと見つかる、以前に、空に遭難者、いるわけじゃない、から。低く……低く……。
聴こえるすべての音に、集中……。
アルラトゥさん、あっちの方から、歌、聴こえるかも、しれない。
アルラトゥ・クリム
五月姫さん(g00544)と参加
アドリブ&絡み連携OK
敵の哨戒網や警戒能力に(シナリオの警告事項に)抵触しない場合に限り
単独で無理に広域を探索せず、他の復讐者の探索海域と極力被らぬ様
各人に探索領域を割り当てて探索を行う様提案
自身は自分の翼での飛行か、残留効果《飛翔》でのシースキミングで探索
五月姫さんの《悲劇感知》効果内で
漂流物や波風の向き等の【情報収集】を行い
目標の概ねの位置を見当付ける
対象を発見したら残留効果《浮遊》で、二人を海面から引き揚げて救助
持参した毛布で二人を包み、彼らの手を引きながら
敵の哨戒に見つからぬ様、シースキミングで帰還
「目標の確保完了。対象を護衛しつつ帰投する…なんてね」
遠遠・忽
絡みアドリブ歓迎
レイちゃん(g00999)と参加
吸血鬼やて吸血鬼。わくわくや
「今回接触する吸血鬼はニコライやソーヤ」
「ニコライやそーや?」
「ニコライさんや、ソーヤさん」
……閑話休題
怖いけどレイちゃんに運んでもらうで
プラチナチケットで仲良うなりやすくしよ
第一印象が大事やし時間との勝負や
まずは水と食べ物を渡して、警戒されたらちょっとこっちも食べて大丈夫とアピール
こんな可憐な少女相手なら警戒もされ難いやろ!
「うちらは、あんたらと似たような立場のもんや。あんたらを助けたいと思うとる。目的は、他の世界の話を聞きたい。でも今は時間がないから、まず無事に隠れられるようにしたいねん。信用してもらえるかな?」
寒風吹き荒ぶ冬の海。このどこかに、吸血鬼が漂流している。
【飛翔】を発動して低空飛行で海に乗り出しながら、周囲を見回す一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。
「吸血鬼って言っても、伝説と違って、流れる水自体がダメなわけじゃないんだねぇ」
「うむ、だがまさか北の海で漂流とは……民草の悲哀も革命の一幕という訳か」
伝承と異なる事で生じた皮肉を口にすれば、乾・玄辰(最後の魔法使い・g01261)もそれに同意する。むしろ流れる水を渡れるからこそ、生じた悲劇と言う訳で。
「これなら霧になったりニンニクが嫌いと言うのも、嘘っぽいでやがります」
ラッツベイン・ホーエンツォレルン(精神破綻した元お嬢様の成れの果て・g04940)も、ちょっと残念そうに呟く。その手には連絡用に【パラドクス通信】の通信機を用意しており、その向こう側と情報を交換して。
「他んとこでもまだ見つかってないようでやがりますなぁ」
「こーんな冷たい海にいたら、そんなの関係なく死んじゃうだろーし、ちゃっちゃか助けないとねぇ!」
その情報を聞き、ますます気合を入れて周囲をぐるぐると見回す燐寧。一方玄辰は、若干浮かない顔で眉を寄せる。
「手頃な海鳥が見つかれば、もっと効率よく探せたんだがね」
「いやがりませんねぇ、鳥。一羽も」
本来、探索には【使い魔使役】を用いるつもりだった玄辰だが、ラッツベインが言う通り、その対象となる生物が一向に見当たらない。いくら寒風吹き荒ぶ冬の海と言えど、鳥の一羽ぐらいいても良さそうなものだが。
「吸血鬼が見つからないのはともかく、その前段階にも手こずるとなりゃ……こりゃあ手が折れそうでやがります」
「まあ、人海戦術でなんとか探すしかない感じかなぁ」
双眼鏡を用い、周囲をぐるりと見回す燐寧。見渡す限り一面の海の水、あとは探索している他のディアボロス……今の所、吸血鬼は影も形も見つからない。
「ディヴィジョンは、何が起こるか分からんな。ともかく上手く見つけたい……のだが、ところで」
気を取り直して周囲に視線を巡らせ、玄辰はふと気づいてラッツベインに視線を向ける。具体的にはその手元。
「……その、さっきから振り回している、針金のようなものは?」
「ん? これでやがりますか? 見つけたら、これで釣り上げやがるですよ」
そうしてラッツベインが見せたのは、人形を操るための銀糸だ。等身大の人形を操るだけあって、人……いや、吸血鬼一人分の体重を支えるだけの頑丈さがある。
あるにはあるが。多分、あまり人を輸送するのには適していない。
「こう、『とったどー!』って感じで」
「……なんか、痛そう」
くいくいと銀糸を引いて釣り上げる素振りをしてみせるラッツベインの仕草に、燐寧が思わずぽつりと漏らす。
「風の流れが、読めないのよね」
内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)もまた、ディヴィジョンの海に手を焼いていた。事前に新宿島で調べて来た海流や季節風の動きが、全く役に立たない。
「もっと外海に出ても、あんまり変わらないって言うし……これは探すのに骨が折れそうだわ」
「それでも、可能な限り早く助けて安全な処へ送り届けてあげたいぜ」
双眼鏡で周囲を見渡しながら、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)は決意と共に口にする。幼くとも、騎士を目指して邁進する彼に、弱者を見捨てると言う選択肢は万に一つもない。
「俺の生まれた時代とは違うし吸血鬼が居たって話は俺の時代じゃ聞いた事はないが……それでも同じロシアの民だしな!」
吸血鬼は、ロシアからやって来たと言う。だとすれば時代は違えと、ルィツァーリにとっては同郷だ。そう思えばより気合が入ると言うもので。
「本人とは言わずとも、何かしら痕跡が見つかれば良いんだけど」
はじめは冷静に、漂流物でもないかと視線を巡らせる。船の残骸等でもあれば、大きな手がかりにある……今のところ、それらしき物は見当たらないが。
「それにしても……上手く隠れられているかしら?」
「今の所、見つかっちゃいないみたいだな」
そんな彼女達が纏うのは、ロシアの海に紛れるような、薄暗い上着。それによって上手く背景に紛れ、見つかりにくいように、と配慮している。
そうして気を使っている分、2人が担当しているのは、国境基地に対してやや近めの海だ。もしこの辺りに吸血鬼が漂流して来てしまった場合、彼らが晒される危険は限りなく大きい。
見つかる可能性の高さより、見つかった時のリスクを考えて、外せない探索場所である。
「まあでも、根気強く探していくしかないわよね、こういうのは」
「俺達が見つけられなくても、誰かが見つければ助かるからな。他の場所は仲間に任せよう!」
自分達にできる事は、この海域の探索の精度を、少しでも上げる事。ルィツァーリの言葉にはじめも同意し、さらに鋭く視線を巡らせていく。
「ロシアかぁ。あの辺の土地今どうなってるのかねぇ」
カモメ型のゴーレムを肩に乗せて探索しながら、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)。
まあカモメ型と言っても飛べないし、宿した【強運の加護】はこういう状況では使えないし、パラドクスに力仕事はさせられないしで、実際の所はあんまり役に立たないのだが。
「可愛いだけで役に立つだろぉ! ほら、ここんとこのアートで丸っこくてデフォルメ効いた感じとか!」
「まあ、別になんでも構いませんけれど」
何も言っていないがそう詰め寄られると、本当に興味なさそうにさらりと流すエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)。まあゴーレムの方は興味ないが、最初の呟きの方には興味がある。
「仮にロシアに吸血鬼が暮らすディヴィジョンがあるとして。出身者が新宿島に流れ着いたという話も聞きませんけれど」
吸血鬼はもちろんとして、人間のディアボロスも、一人たりも確認されていない。無論、ロシアのみならず、現在知る7つのディヴィジョンと新宿島以外を出身とするディアボロスは、存在しない。
「見つけられたらその時は、話は変わってくるのかもしれませんわね」
「ふむん。そのためにもまずは、吸血鬼を助けないとね。とりあえず漂流した縁もあるし」
フルルズンも気を取り直し、意識を探索へと向け直す。まあ確かに多くのディアボロスは……この場の2人も含め、新宿島に漂着した存在である訳で。なるほど、親近感も湧こうと言うものである。
「そうですわね。海で迷子になった可哀そうなお二人を探しに参りましょうか」
「これから結ぼうって縁は大切だよね。頑張ろう!」
と言う訳で、【飛翔】を使って低空を飛びながら、周囲の探索を行う2人。自前で用意せずとも、仲間の【飛翔】があれば飛べるのが、残留効果の良い所だ。
「えぇえぇ、寒いのは嫌ですものね」
「パラドクスであっためても、まだ寒いもんねー」
そう言いつつ、エレオノーラが使う【熱波の支配者】は効果範囲上、他の範囲を探索するディアボロスへの恩恵はやや薄いが。その辺りはまあ、使用者の役得と言うやつである。まああまり範囲が広いと、今度はクロノヴェーダに見つかるし。
「全く、クソどもが一丁前に目を光らせて……ああ、鬱陶しい事!」
「それがなければ、ぱーっと高い所まで飛んで、そこから見つけられれば良いんだけどねー」
クロノヴェーダへの憎しみをこれでもかと露わにするエレオノーラの呟きに、フルルズンも同意する。そうして、肩のカモメ型ゴーレムをそっと撫でた。
「まあ、大丈夫、海辺でカモメは良いものを運んでくれると相場が決まってるのさ」
「だと良いのですけれど……早く見つけて差し上げましょう」
能力的には役に立たないとしても、縁起的にはきっと意味がある筈。そんな祈りを胸に、探索を続ける2人。
「今回接触する吸血鬼はニコライやソーヤ」
探索中、おもむろに、そんな言葉を口にする遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)。
「なんやて、ニコライやそーや? そや、ニコライさんや、ソーヤさん。……なんてな」
「うっ……何言ってるのかさっぱり……」
そんな関西弁の一人漫才に、なんとも言えぬ表情を浮かべるレイ・シャルダン(蒼空を駆ける・g00999)。日本語を理解出来たとしても、冗談のセンスまで理解できる訳ではない。
「いや、堪忍な。やっぱこうやって飛んどるのは怖くてなぁ」
「それなら仕方ない……のかな? 私も、そんなに飛ぶのが得意な訳じゃないけど……」
そういう忽は、レイの腕に抱えられながら飛んでおり、その恐怖を紛らわすための冗談と言う面もある。実際の所は、レイのようにフライトデバイスを介さずとも、残留効果の世界では全く同じように飛べる訳だが……そこは気分の問題である。
何の補助もなく飛べると言うのは、忽にして見ると違和感があるのかもしれない。
「とにかく、吸血鬼の人達を探さないとね」
ぐるりとゴーグル越しに、周囲を見回すレイ。今の所、周囲に何かしらの反応は見当たらない。
「まあ、国境警備隊の人達もいないのは、良い事かな」
今の状況でもし見つかれば、危険だ。忽を抱えたまま戦うのは無謀だし、吸血鬼への警戒も強まるだろう。そう思えば、何も見つからないのも、あながち不運と言う訳ではない……と言うのが見つからない誤魔化しではない程度に、敵との接触は非常に危険だ。
「忽ちゃんも、ちゃんと見ててね!」
「分かっとる。吸血鬼なんてわくわくや、わくわく。見逃さんで!」
眼鏡の奥でキラキラと、好奇心の瞳を輝かせる忽。そんな彼女をしっかりと抱え直しながら、レイはフライトデバイスにさらなる【飛翔】の力をこめ、加速していく。
「海上捜索か……冬の海は死ねるな」
「冬のバルト海は氷で覆われる程に過酷です。一刻も早く保護せねばなりませんね」
まさに凍てつくような周囲の気候に、吸血鬼の無事を願うイルヴァ・ヘレナ(寡黙な全身鎧の戦士・g05698)とユーベリアル・ヴァルトグラーフ(天籟の妖精人形遣い・g00107)。
幸い、今は海が凍結しているような事はないが、どちらにせよ、急速に体温を奪われる寒さである事に変わりはない。
「何かに捕まって漂流しているだけなら良いが……波によって水中に引き込まれていたら、まずいな」
「そうなれば、海上からの捜索は難しくなりますからね」
言ってユーベルアルは魔眼を輝かせ、【完全視界】を発動する。海霧などの悪影響は、これさえあれば一時のうちに晴らす事ができるだろう。
「このためのパラドクスでは、ないのだがな……」
イルヴァも嘆息を漏らしながら、ジッとその瞳に力をこめる。本来は、獲物を決して逃さぬための、殺意を篭めた眼力なのだが。
「だが、まあ仕方あるまい。その程度の拘りなど、任務をこなせぬ愚に比べればな」
「ええ。とにかく見つけて救出する事が最優先です。手遅れになる前に、なんとか決着をつけましょう」
時間が経過すればするほど、吸血鬼達の生命の危険も、探索の難易度も急激に上昇していく。それを思えば、手段など考えている場合ではない。周囲に油断なく視線を巡らせ、見逃すまいと探索を続ける。
「見つからないように水面下で動こうな。水上だけど」
自分のくだらない冗談に自分で笑う、今咲・栄華(ゲットワイルド退職・g00910)。まあその冗談のセンスは多分にさておくとしても、航空兵としての技量は本物だ。低空飛行でびゅんびゅんと飛び回り、周囲を探索する。
「そんじゃま、こっちの方にはそれらしき反応なし、と。連絡よろしくー」
ある程度を探索すると、少し離れた所にいる露木・ささら(流血の狩人・g02257)に【パラドクス通信】を送る。二本の槍で手旗信号を送ろうかと思っていたが、こっちの方が俄然早くて正確だった。静音性に関しても、叫ぶならともかく通信機に喋るくらいなら問題ないだろう。
「了解っぽいー。……手慣れてるなー」
そんな手際の良い栄華の探索を、双眼鏡で遠くから見つめるささら。狩人である彼も探索自体は決して不得手ではないが、それは基本、陸地での話。海の上での探索は専門外である。
「これが山や森の中ならなー。まあふつーにやるしかないのです」
漂流物の流れから海流を読んでみようとしたりもするが、その辺りも付け焼き刃、何もないよりはマシと言った所。それでも最大限の努力を払い、吸血鬼を探索する。
「この季節に逃亡を図るなんて、ロシアの革命も余程苛烈なのかしら」
わざわざ冬の海に漕ぎ出すなんて、と吸血鬼の行動に思いを馳せるツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)。
「捨てる神あれば拾う神あり、魔法の竜神として見捨てられないわ」
そう言いつつ、彼女は直接の探索には、赴いていない。代わりに用意したゴムボートの上で、【パラドクス通信】によって各ディアボロスの連携連絡に努めていく。
現状の【パラドクス通信】はレベル2、探索範囲全体をカバーできるものではないので伝言ゲームの様相にはなるが。それでもせっかく、集まったディアボロスの数が多いのだ。人海戦術の効率を上げるのは、非常に有用な手段だろう。
「……分かったわ。この区域は空振り、と」
また一つ連絡が来ると、即席の海図に×をつけた。探索範囲が過剰に重複しないよう、一つひとつ丁寧に潰していく。海図と言ってもこの場で作れる物となると本当に些細な物だが、無いよりは遥かにマシだ。できる努力はなるべく、可能な限りしておきたい。
「ただ、自ら買って出た事とはいえ、捜索に赴けないのは歯痒いわね……」
何しろ請け負った役割の性質上、集まってくるのは空振りの連絡ばかりになる訳で。海図に×が増える度、焦燥が募る。
だが、できる事は仲間と、幸運を祈る事だけ。もどかしい思いで連絡を待つ。
「む、海……もし、入水している、ならば、命の危機……それも、数えるうちに、じゃないかな」
「うん、早く助けたい所だね……」
吸血鬼の無事を強く願い、海上を探索する瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)とアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)。
頼りとするのは、五月姫の展開した【悲劇感知】だ。1時間以内に悲劇が襲う場所に、ディアボロスのみが聞こえる悲しみの歌が流れるようになる……現状では間違いなく、大いに役に立つだろう。
だが、一つ問題が有るとすれば。
「海で歌、聞こえる、だなんて、まるでセイレー……だめだ、遭難に遭わせる、話だ、これ」
「冗談になってないね、それ」
ぶんぶんと首を振り、考えを振り払う五月姫。アルラトゥとしても、あまり今の時点で聞きたい話ではない。
「うん。考えるの、止めよう」
「……っと、こっちの方面は探索済みだって」
その話から、耳をそらすため……と言う訳では別にないのだが、【パラドクス通信】で受け取った通信機に話しかけるアルラトゥ。彼女もまた、他のディアボロスとの連携を考え、探索海域の重複を最小限に抑える事を提案している。
後方のツィルニトラとは特に綿密に――と言っても距離の都合上伝言ゲームになるが――連絡を取っていた。
「なかなか見つからないね。そろそろ、いい加減に見つかって欲しい所なんだけど……」
「しっ……アルラトゥさん」
ふぅ、と深くため息を漏らし、五月姫に声をかけるアルラトゥ。だが、五月姫はそんな彼女を、片手で制し。
「あっちの方から、歌、聴こえるかも、しれない」
【悲劇感知】の情報は、アルラトゥから他のディアボロスを経由しツィルニトラへ、そこからさらに別方面のディアボロスへと、迅速に共有される。そうして、歌の聞こえる方に向かうディアボロス達。
「低く、低く……歌がちゃんと、聴こえるように……」
とはいえ、大音響で聴こえる訳でもない。あまり離れれば、波音にかき消される。見つかる見つからない以前に、少しでも音を拾えるようにと、五月姫は限界まで低空飛行を取っていく。
「……こっち……うん、こっちから、聴こえる……」
「っ、五月姫さん! あそこっ!」
その少し上から海を見渡していたアルラトゥが、ようやくそれを発見する。小さな板切れと、そこにくっついた腕……その先に繋がる男性と、その男性が必死に手を握る女性。
「っ……目標、確保……!」
「ぅ……ぁ……?」
すぐさまその手を握り、【浮遊】で海から引き上げるアルラトゥ。まるで、氷を持ち上げたような感触。身体が冷え切っている。意識も朦朧としており、現状を把握していないようだ。
「とにかく。他のみんなと、合流。応急措置、しないと」
「そうね……急がないと」
見つかったとはいえ、まだ危機は脱していない。一応毛布は用意してあったが、そういう段階ではないだろう。とはいえ幸い、迅速な連絡もあり、他のディアボロスとの合流は難しくない。まず近づいてくるのは玄辰達だ。
「こっちでやがりますよー!」
「ああ、分かった……!」
ラッツベインの先導を受け、全速力の低空飛行で近づいてくる玄辰。わざわざそんな移動をしたのは、救命ボートを牽引して来たからだ。
ひとまず、その上に吸血鬼2人の身体を寝かせる。浮遊させておくよりは大分安定する。
「こりゃあまあ、なかなか酷い有様でやがりますな」
「発見が遅れていれば、危なかっただろうね」
その後は2人のタオルで、濡れた身体を拭いていく。身体の水気を拭き取れば良い……が、やはり服が濡れていると限度があるもので。
「む、脱がせるのか……女性の方は、同性に任せた方が良いか?」
何分、今の所は玄辰がこの場唯一の男性なので、なんとなく気まずい雰囲気になったりする。もちろん命がかかっている以上、そんな事は言っていられないが。
「分かったわ、ほら、あっちを向いていて」
「ああ……助かる」
幸い、その辺りを考えていたツィルニトラが合流し、竜翼を衝立代わりにして脱がせていく。背を向けながら、ほっと安堵に胸を撫で下ろす玄辰。脱がせた後は、こちらも合流したルィツァーリのタオルを巻きつけておく。
「備えあれば憂いなしっぽい。救助活動に必要な道具の準備は万端ですよ!」
「……少し多い気もするがな」
その2人と、後から合流して来たささらやイルヴァの用意した、五台のボートを繋げて足場を確保する。1台だと吸血鬼を寝かせるので精一杯、【飛翔】か栄華の【水上歩行】で作業するしかないので、これで幾分か楽になるだろう。
「大丈夫……でしょうか」
「まあ、これだけ手を尽くせば、なんとかなる……と思うわよ。大きな怪我もないみたいだし」
心配そうなルィツアーリに返しながら、2人の様子を伺うはじめ。全身の至る所に小さな傷はもあったが、幸い、後に残る怪我はないようで、【活性治癒】を施せば、小さなキズはおおよそ消える。
、外傷に関してはおおよそ消えている。エレオノーラの【熱波の支配者】で多少なりとも寒さも緩和すれば、かなり楽になるだろう。
「あとは体力的な問題……ですわねぇ」
「だったら、栄養補給した方が良いかしらぁ」
ならば、と燐寧は服をずらし、そのうなじを晒す。朦朧とした吸血鬼達の前に、グッと突きつけた。
「ん……リターナーの血だけどまあ、腐ってはないでしょ」
「ぁ……」
朦朧とした状態の2人の吸血鬼は、ほとんど意識しないまま、その首筋に牙を突き立てた。貪るように、その血を吸い上げ始める。
「……っと、こんな所で良いかなぁ。これ以上はあたしが動けなくなるしぃ」
そうして有る程度飲ませた所で離れ、様子を伺えば……大分血色も良くなって来た。うっすらと、男性――ミハイルの方が目を開ける。
「ん……ここ、は……うっ……あ、あなた達は……?」
「うちらは、あんたらと似たような立場のもんや。あんたらを助けたいと思うとる」
まだ混乱しているのだろう、少し警戒を見せるミハイル。そこに、忽がずいっと顔を突き出した。【プラチナチケット】、はあまり役に立たないが――こういう時は、【友達催眠】の方が適切だろう――親しみやすい笑顔で警戒心を解こうとする。
「目的は、他の世界の話を聞きたい。でも今は時間がないから、まず無事に隠れられるようにしたいねん」
「ほ、他の世界……?」
ただ、警戒は解けても、混乱の方は解けないようだが。一般人にディヴィジョンの概念は分からないので、何が何やらと困惑の表情を浮かべる。
「あー……とにかく、こんな可憐な少女を、是非信用して欲しいって訳や!」
「安心して欲しい。我ら漂流のプロ、復讐者ぞ!」
栄華も、請け負うようにドンと胸を叩く。いや、漂流のプロはあんまり安心出来ないような気もするが、まあ、それはそれとして。混乱の最中、ハッとした表情を浮かべるミハイル。
「はっ、それより、ソーヤはっ
……!?」
「大丈夫、無事無事」
まあ事態がよく分からなくとも、ソーヤが無事と言うただそれだけが、彼にとっては最も大事なのだろう。栄華の示した先にいるソーヤを見ると、心底ほっとして胸を撫で下ろす。まだ意識は戻っていないが、大分血色は良い。命の心配はないだろう。
「ともかく、喰え。体力を回復したら、暖を取らせながら陸まで連れていく」
「あ……は、はい……あ、ありがとうございます……」
安堵した様子のミハイルに、イルヴァは背嚢から食料を取り出し、ぶっきらぼうに押し付ける。その態度には少し怯える様子を見せるが、食料を見れば先程の吸血――どうやら覚えてはいないようだ――では足りなかったのか、恐る恐る受け取る。
誠意は伝わったのか、それとも単に、殺されるならとっくに殺されていると言う開き直りか、ゆっくりと口に含み、咀嚼していく。
「紅茶もありますよ、よろしかったら」
「カロリーバーとかもね。栄養補給は必要っぽい!」
騎士らしい口調で相手に接するルィツァーリや、元気にいろいろ取り出すささらも、自分が用意した食料、そして飲料を与えていく。それでひと心地つくと、改めて、ディアボロス達を見回すミハイル。
「ありがとうございます……とにかく、皆さんは……私達を助けに来てくれた、と言う事で良いんです、ね?」
「ええ、その通りです」
ルィツァーリが頷き応えれば、それを信じると頷くミハイル。およその所は、信頼を勝ち得たと言っても良さそうだ。
それを確認すると、周囲を警戒していたレイが呼びかける。
「ともかく、話の続きは陸地でしましょう。あまり長居して国境警備隊に見つかるのはまずいです」
「海の上で戦いになっては、ひとたまりも有りませんからね」
ユーベリアルもそれに同意し、頷いた。とすると後は、どうやって陸地に移動するかどうか、だが。
「弱ってない? 水面飛行で歩けるゥ? ……無理そ?」
「水面を……? え、ええ、よくわかりませんが、歩くなら、もう少し休んでからにしたいですね」
陸地まではそれなりに距離がある。今まで溺れていたミハイルや、まだ目覚めていないソーヤに歩かせるのは酷だろう。それならどうするか、と栄華が視線を巡らせると、ささらがロープを用意して。
「これで飛びながらボートを牽引していけばいいですよ。たぶんこれでイケるイケるっぽい!」
「それでは、まずは私が牽いていきましょうか。ある程度交代で良いでしょう」
その提案にも同意したユーベリアルは、ロープを手に【飛翔】する。イルヴァもそれを手伝うように無言でグッと引っ張り始め、レイは周囲に油断なく目を向けて。
「じゃあ私は周辺の哨戒を。戦闘が起こるにしても、できれば到着した後が良いですからね」
「それじゃあ、陸に向けてしゅっぱーつ!」
そして何故かしらないが、フルルズンがそう仕切って。ミハイル達を連れ、陸を目指して移動を始めるディアボロス達。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV2が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【水面歩行】LV1が発生!
【飛翔】LV4が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV2が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV4が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV3が発生!
【アヴォイド】LV3が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
そうして幸い、ゾルダートに遭遇する事もなく陸地に到着したディアボロス達。その間にソーヤも目を覚まし、2人揃って頭を下げて来る。
「ありがとうございます……なんとお礼を言って良いか
……!?」
だが、助かったとのんびりしている場合では、もちろんない。海の上では遭遇しなかったが、陸地までくれば、もう見つからないのは無理な話。
空中から、ゾルダートの部隊が急接近してくる。
『ブリッツ1より各機。目標、ディアボロス。これより戦闘に入る』
サンダーブリッツ、またの名を双雷。空中戦闘用のトループス級は、まさに雷の如きスピードでこちらに迫ってくる。
「こ、こっちに近づいてくる
……!?」
「な、何なの、あれ
……!?」
うろたえるミハイル達は、当然ゾルダートを見るのは初めてなのだろう。幸い、ゾルダートの狙いはディアボロスだ、戦場から遠ざければ問題はなさそうである。
ゆっくり話を聞くためにも、まずはこの空挺部隊を倒さなければ。
ゼット・ノアール
「敵性存在、サンダーブリッツ捕捉。これより排除する」
兵士はいつだって弱きを助ける。
ドイツにはあまり来たくなかったが……そんな場合ではない。
安全確保の為に戦闘機に陽動を仕掛ける。
追尾弾相手に無視はできないだろう。
視界も良好そうだしゼットカルヴァリンで撃ち落とす。
【飛翔】か【水面歩行】で待機できればいいが
ゴーストスキンによる潜伏からまずは不意打ちを狙い、単発ずつだが隙間を与えず追跡する。
相手も高速による接近が得意なようだが機械知識と電撃を駆使して反撃を狙っていこう。
センサーの誤作動までは望めないだろうが、やるだけタダだ。
他の復讐者の支援になるかもしれんしな。
※アドリブ・連携大歓迎です。
ヒース・クリフ
【ディア】
「俺達はお前に会いに来たんだぜ、双雷。一体残らず破壊してやるぜ!」
二つの雷を名に付けたから双雷。このネーミングセンスに俺は心当たりがある。
とはいえ、今は余計な事を考えてる場合じゃねえ。俺達は名前なんかよりもよっぽど重要な人物を背負ってるんだ、負けるわけにいかねえな!
「俺が引き寄せる!」
魔力流入型電磁手袋【超電磁圧】に魔力を流し込み、電磁力を発生させ【破壊の創造】により、電磁力を更に強化して相手を磁力で引き寄せる。または樹の震脚で吹っ飛ばされた敵を引き寄せる。
「今だ!一気に叩き込め!」
全員の攻撃の最後に両手を前に突き出した状態で全力の一撃を放つ。
「食らえ!これが俺の荷電粒子砲だ!」
御守・樹
【ディア】
基本名前呼び捨て
これはまためんどくさい相手だな。空飛ぶのもそうだし動き方もな。
邪魔にならんように動かないとな(ヒースとボタンをチラ見)。覚悟も何もかも俺には足んねぇんだし。
しょうがないから落ちてくるの待つか。周囲を見渡せる場所にあえて身を晒して待つ。
ヒースが敵を引き寄せられるってんならそれに乗ってもいいな。
どんな動き方をしてても、こっちめがけて落ちてくるっていうのなら最終地点は変わらない。
その時を【戦闘知識】で【看破】して全力で回避するしかねぇ。なるべくひきつけるために【忍耐力】でその時を待つ。
んでその落ちてきた瞬間にパラドクスを叩き込む。
葵・牡丹
【ディア】
あのロボ変形するね。すごいや。
1体持ち帰って新宿島に変形する立像として飾りたいなぁ。
きっと子供や成人男性の間で人気になると思うんだ。
まずは相手を【観察】して弱点となる動作や脆そうな部位の【看破】から始めるよ。
管理人さんが引き付けてくれてるからそのすきを狙って攻撃をしていこうね。
高度な技術を持つ敵には、伝承として語り継がれた妖狐の必殺技で対抗してみようかな。
樹くんの邪魔をしないように気を配りつつ、狐火を相手に向かって放つね。
狐火で熱暴走とか装甲の剥離とかまでできれば上々かな。
一通り攻撃し終えたら管理人さんへお返しするよ。
それじゃあ、最後は管理人さんよろしくねー。
アンゼリカ・レンブラント
ミハイル達から遠ざけるように
敵を引きつけつつ相対して攻撃
【飛翔】の残留効果を受け、
敵を攪乱するよう動きながら
パラドクスの光剣をめいっぱい叩き込むっ!
【両断】【貫通撃】の力強い一撃となるといいね
相手の反撃も【オーラ操作】で固くしたクラッシュ障壁に防具、
それから鍛えた腹筋と【勇気】で懸命に耐え、
前線で相手を抑えていくよ!
時には【グラップル】で組み付いて相手を抑え、
共に戦う仲間にパラドクスを打ち込んでもらったりとか
臨機応変を心がけ、戦っていこう
コンビネーションはディアボロスだってできるさ!
相手が弱ってきたのを確認したら、
【呼吸法】で力を整え、全力の《光剣収束斬》で斬る
全力の光剣……いっけぇええっ!!
エレオノーラ・アーベントロート
まことに遺憾ですけれど、これが今のドイツ流のお出迎えですわ。
もう、躾がなっていませんわね。
あら、吸血鬼が狙いかと思っていましたけれど、こちらを見ていますわね。
さんざん国境で虐めてきましたし、もしかしてそのせいですこと?
まずは【通信障害】でトループス級とアヴァタール級の通信を遮断しましょうか。ほんの少しでも時間稼ぎになればよしですわ。
戦闘はこちらも【飛翔】で空中戦を。フェアレーターからの砲撃で牽制し、トループス級同士の通信も阻害してうまく連携をとれないようにしたところに「第六十五の魔弾【轟雷】」をブチ込みますわ。
鬱陶しい蠅はまとめて落とすに限りますわ。
露木・ささら
ロボなのかー。
ロボは血が出ないから好きじゃないのです。
狩りには流血が必要だと思うの。
テンション上がらないけどこれもお仕事。
戦いは全力でやってやるですよ!
とは言ったものの…空飛ぶ敵はあまり得意ではないの。
狩人として鳥とかも狩ることはあるんだけどね。
こいつら通常攻撃が効かないからなー。
射撃がダメとなると大変なのです。
空中戦で何とかなるかな?
なんとか<天彗箒星>を叩き込まないとなー。
射撃が当たれば衝撃で体勢を崩せるっぽい?
高速移動してるなら姿勢制御は繊細だよね、たぶん。
うん、きっとイケるイケる!
血の銃撃と衝撃波で追い込んでドーンとやってやるの!
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
折角、凍える海から助け出したんですもの
貴方達ゾルダートの冷たい手にあの二人は渡さない、魔法の竜神がお相手するわ!
…無駄口を叩かないタイプなのかしら
怪訝な反応が返ってこないも拍子抜けだわ
(名乗りを突っ込まれるのに慣れてしまった悲しき自称・魔法の竜神)
【飛翔】しての空中戦は私の得手
簡単に有利なポジションは取らせないわよ
戦旗を振るって放った【灰燼竜炎】を制御
蛇の様にのたうつ炎を幾つも操って敵の急降下の軌道を制限
(火炎使い)
炎を収束させて巨大な火炎の竜を形作り、ある程度纏まった敵機達を纏めて竜のブレスで迎撃
抱えた弾薬が誘爆する程の高温の炎で呑み込むわ
飛んで火に入る鉄騎達…綺麗な花を咲かせなさい!
ラッツベイン・ホーエンツォレルン
今回冷たい海に行くことが分かっていやがりましたのでお嬢様は連れてきていやがりませんよ。冷たい潮風や海水にお嬢様が触れたと思うと(注:自動人形)
…許せぬクロノヴェータ。
あ、でもお嬢様と海…真夏…水着…アバンチュール…ぐふふふ…(注:自動人形)
おっと、未来の光景を見るなんてさすがディアボロスという奴でやがります(注:妄想)
地上、空中…なら海中は却下なので真向から迎撃しやがりますよ。
敵のパラドクスに対し天衣無縫で対抗しやがります。
銀糸で敵を捕縛、そのまま無理やり操って他のクロノヴェータへそのミサイルランチャーをうっちゃいやがります。汚い花火だ。
※他の参加者との連携やアドリブは歓迎します。
アルラトゥ・クリム
五月姫さん(g00544)と参加
アドリブ&絡み連携OK
「編隊を組んでの連携攻撃かあ。OK、弱み見ーつけた!」
残留効果《完全視界》を併用した【情報収集】で敵編隊の先頭か
可能なら編隊リーダー機を捕捉
該当機体の機動制御機構をPDでハッキングして、コントロールを乱します
亜音速、或いは超音速での編隊機動で
チームの誰かが予定の機動を取れなかったら…危ない所じゃ済まないよね?
大事故起こして自滅してくれたら最高だけど…
編隊が乱れて泡食ってくれるだけでも、充分重畳!
敵機のミサイルや機銃は、残留効果《飛翔》での【空中戦】戦技
急加速と急減速による乱数機動で回避
「さあ五月姫さん、仕込みは済んだよ。トドメ宜しく!」
瀧夜盛・五月姫
アルラトゥ(g05088)と、同行。
……っ?! 見つかった?
海岸に止めていた、【ケッテンクラート】の【牽引砲台】の脚を固定。
砲身をやってきた、クロノヴェーダに向ける、よ。
でも、この砲台。高速で動く編隊には、命中精度の問題で、当たりにくい?
だから、ここはアルラトゥさんの活躍、期待。
統率の取れない、編隊なら、狙える、かも?
合図を【パラドクス通信】で、待つよ。
砲身の先で動きを【追跡】、よく狙いを定め、【制圧射撃】。
当たるかは【強運の加護】に、託すよ。
ん、ありがと、アルラトゥさん。
これなら、姫でも、狙える、よ。
内方・はじめ
やれやれ……変形ロボっぽいのも居るのね
男の子が喜びそうだわ
じゃあ、こちらも【飛翔】して、【パラドクス通信】で仲間と戦況や敵位置等の情報を交換しつつ応戦
できるだけ吸血鬼ふたりから敵を引き離すように動きつつ、こちらは空中戦、一撃離脱等を活かし小回りでの急上昇に急降下、急旋回と航空機ではやりづらい挙動で、敵を撹乱
隙をみて、迅雷の魔弾を敵群に叩き込む
攻撃時は砲撃、弾幕、誘導弾等を活かし確実に敵に当てるように
敵が機銃掃射仕掛けてくるなら、敢えて敵群に突入し、敵射線上に他の敵機が入り込むように動いて
こうすれば……敵は誤射での同士討ちを恐れて、攻撃の手が弛むかも
その隙を逃さず、仲間に火力支援要請しつつ攻撃を
フルルズン・イスルーン
メカメカしてるのが来た!
えーいかわいいカモメくんに対抗して、有能そうでかっこいい見た目をしてくれちゃってもー。
え? そんな事実はない? ボクがそう決めたの!
ゴーレムクラフターとしては負けてられないのだ!
トネリコ召喚! これなるは北欧大神の肖り、ハングドマン・ゴーレム!
槍しかないウッドゴーレムで何ができるかって?
むしろ、スピードで惑乱して本命を隠す相手だから呼んだのさ。
未来予知とまでは言わないけど、観察と看破で相手の予測をして、
槍投げ投擲で撃ち落としてやるのだ!
外れても召喚で槍を戻してどんどん投げるよー!
こっちに来たら強打で叩き落としだ!
「敵性存在、サンダーブリッツ捕捉。これより排除する」
まず戦端を開いたのは、最初から陸地に潜伏していたゼット・ノアール(群青の傭兵・g01952)の一撃だった。迷彩姿で息を潜め、クロノヴェーダとディアボロスと激突すると言うその瞬間、それを逃さず、腕に取り付けたミサイルキャノンから、エネルギー弾を射出した。
「他の復讐者の支援も行わねばな」
『下方より攻撃を確認』
サンダーブリッツは急な奇襲にも対応し、散開してそれの回避を図る。だがその一方でエネルギー弾もまた、そのうちの一機を目標に定めて追尾を開始した。
『カルヴァリン砲』とは、ラテン語における『蛇のような』に由来する。その尾を引く軌道、執念深く獲物を追いかける様は、まさしく蛇の如く。機銃による迎撃を掻い潜りながら、目標に迫る。
『迎撃困難。高速突撃形態に移行』
「む、来たか……」
ならば、と敵機は戦闘機に変形し、地上のゼットへと急降下を開始する。こちらも名の如く、まさにその軌道は、地上に降り注ぐ稲妻だ。
「だが、こちらも容易にやられは……む」
『左方から攻撃……ジ……ガガ……』
その稲妻を撃ち落とそうと、再びキャノンを構えるゼット。だがそんな稲妻めがけ、先んじて新たな雷が飛来する。巨大な電磁レールガンからそれを放った魔弾の射手は、エレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)だ。
「鬱陶しい蠅は、まとめて落とすに限りますわ」
『ギギッ
……!!』
六十五番目の魔弾は空中で爆ぜて散弾となり、周囲のサンダーブリッツを巻き込んで襲いかかる。同時に発生する【通信妨害】と共に、敵陣に大きな混乱を巻き起こした。
『通信途絶……回復、不能……ガッ!!』
そしてその隙を、蛇は逃さない。追尾して来たその弾丸が、サンダーブリッツの背中に喰らいつき、撃墜する。敵が体勢を立て直す前に、さらに別の敵機にももう1発。
「まことに遺憾ですけれど、これが今のドイツ流のお出迎えですわ。もう、躾がなっていませんわね」
「そのようだな。全く、ドイツにはあまり来たくなかったが……」
近づいてきたエレオノーラの言葉に頷き、苦々しげに呟くゼット。自身の記憶の欠落への恐れから、このディヴィジョンから遠ざかっていた彼だが――。
その欠落を恐れ、このディヴィジョンから遠ざかっていたが。
「だが、兵士はいつだって弱きを助ける」
「ええ、クソどもに手出しはさせませんわ」
吸血鬼達を、クロノヴェーダの好きにはさせない。その思いは、彼が、そしてディアボロスが共有するものだ。エレオノーラもまた乱暴に吐き捨てながら、巨大レールガン片手に【飛翔】する。
『陣形再編。敵戦力の迎撃を再開』
「こちらを狙って来ますわね……さんざん国境で虐めてきましたし、もしかしてそのせいですこと?」
そんな彼女にも新たなサンダーブリッツが追ってきて、それを迎え撃ちながら呟くエレオノーラ。敵の狙いはあくまでディアボロス、吸血鬼には目もくれていない――と言う訳でもない。
「いえ、こちらを先に落としてしまえば、と言う所ですかしら」
結局の所、一般人にはクロノヴェーダへ抗う術などない。ディアボロスさえ排除すれば、後はどうにでもなる。だから後回しで良い。
ゾルダートに限った話ではない。多くのクロノヴェーダが、戦場で一般的に行う思考だ。
「だとすれば、ええ。そんな舐めた事を考えているクソどもには、報いを差し上げなくては」
言って凄絶な笑みを浮かべ、サンダーブリッツを睨みつけるエレオノーラ。そうした戦闘は、戦場のあちこちで繰り広げられる。
「編隊を組んでの連携攻撃かあ。OK、弱み見ーつけた!」
敵陣を観察していたアルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)は、笑みを浮かべてその一機に視線を止める。
【通信妨害】からの混乱回復に際し、特に大きな役割を果たしていたその一体。指揮官機か、それに類する者か。
「そういうのを落としたら、効果は大きいよね!」
『ガガッ……敵、確認。戦闘……開始』
手元のタブレットを介し、その機体へとハッキングを仕掛けるアルラトゥ。とはいえもちろん、ゾルダート相手へのハッキングなど、通用する筈がない――本来は。
『変速空戦形態に移こ……移行、移行する、移行、移行?』
「よーし、捕まえたっ! 思いっきり混乱しちゃえっ!」
その不可能を実現する者をこそ、ワールドハッカーと呼ぶ。世界を書き換え、存在を書き換える人智を超えたハッキング技術が、敵機のコントロールを狂わせた。
複雑な空中軌道を要する変速空戦形態において、コントロールが阻害される。その危険性は言うに及ばず。
『ギ、ギ
……!?』
『アサルト1、どうした……ガ、ギッ!?』
混乱し、周囲にミサイルを乱射しながら、錐揉み回転で転落していく機体。墜落前になんとか立て直しを図っているようだが、敵陣の混乱は大きい。
「さあ五月姫さん、仕込みは済んだよ。トドメ宜しく!」
『ん、ありがと、アルラトゥさん。これなら、姫でも、狙える、よ』
効果を確認すると、【パラドクス通信】の通信機に向けて叫ぶアルラトゥ。その向こうから声を返す瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)も、もちろん状況は確認済みだ。
彼女が乗っているのは、海岸に停めていた半装軌車。かつて鹵獲し改造したそれには、88mmの高射砲……俗に言うアハト・アハトが牽引されており、それの狙いを敵機定める。
「高速で動く編隊には、命中精度の問題で、当たりにくい。けど、今なら、狙える、かも?」
これは五月姫の問題と言うよりは、武器そのものの問題だろう。本来のドイツの兵器は、音速で自在に飛び回るゾルダートを撃ち落とす事など想定していない。
だが、指揮系統が混乱している今ならば。飛び方が単調で、緩急自在に程遠い相手であるならば。いや、もちろんそれでも本来は不足。だがそれをパラドクスで撃ち出せば。
「……発射」
『ッ……砲弾飛来……ガッ!』
そうして、撃ち出される弾丸が、サンダーブリッツに着弾する。連射速度は数秒に1回と言う所だが、火力には決して不足もない。
『陣形、再編……指揮権、譲渡……』
「っ、危ない……」
だが相手の方も、なんとか陣形回復を図りつつ、こちらに機銃を掃射してくる。幸いにして未だ音速空戦には程遠いため、慌ててアクセルを踏み、発車して回避する五月姫。
「もうちょっと泡食っててもらおうかな!」
アルラトゥの方にも当然ミサイルが飛んでくるが、巧みに【飛翔】し、それらを引き離す。反撃のハッキングを重ね、混乱を助長しにかかっていく。
「さあ、こっちだよっ!」
そんな状況で、敵陣めがけて深く切り込むアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)。近接戦闘でさらに敵を撹乱すべく、高速の【飛翔】で飛び回る。
『迎撃……高速戦闘形態に移行』
「っ、そう、こっち……追ってきてっ!」
そうして、追跡して来るサンダーブリッツ達を、背面飛行で挑発する。狙いはミハイル達から、この敵を引き離す事だ。直接狙われていないとはいえ、近くで戦えば巻き込まれないとも限らない。
「着いて来たね……それじゃあ、こうだっ!!」
そうして接近して来た相手めがけ、パラドクスで生み出した光の剣をめいっぱいに叩き込む。その装甲を突き破るほどの、強烈な一撃。
『損傷中。強行突破可能』
「っ、ふぐぅぅっっ
……!!」
だがその一方で、相手は強引な突破を見せてくる。光剣を押し返され、その身に撃ち込まれる強力な突撃。ずしり、と重い衝撃に呻きが漏れる。
「くぅ……ぐっ、流石に、重い……!」
それでも、身に張り巡らせたオーラと、鍛え抜かれた腹筋でなんとか受け止め、弾けるように後ろに下がる。当然、相手は追撃を図り、さらに突進して来るが。
「ここでボクが行くっぽーい!」
そこに地上から一気に【飛翔】して来るのは、露木・ささら(流血の狩人・g02257)。その手から血の弾丸を放ち、敵機を牽制する。
『損傷皆無。支障なし』
「あー、もー、こいつら通常攻撃が効かないからなー!」
まあ分かっていた事とはいえ、面倒だと眉を寄せるささら。空を飛ぶ鳥なら狩人の獲物だが、空を飛ぶクロノヴェーダを相手にするのはあまり得意ではない。
「テンション上がらないけど、これもお仕事。やってやるですよ!」
『音速空戦形態に移行。排除する』
それでもなんとか気合を入れれば、相手の方も気合を入れた……と言う訳ではなかろうが、変形し、加速して来る。氷を纏うほどの音速で迫りながら、機銃を撃ち込んで来るサンダーブリッツ。
「そんなに速いなら、姿勢制御は繊細なはず! たぶん!」
だと良いなーとかそんな感じの勢いで、さらに弾丸を撃ち込もうとするささら。サンダーブリッツはそれを高速起動で回避し、装甲表面の氷壁で弾いてくる。
「コンビネーションなら、ディアボロスだってできるさっ!」
『荷重微増。支障なし』
その動きをさらに止めようと、アンゼリカもさらに飛びついていく。組み付いた所でそのまま飛ばれ、さしたる負荷にはならないが、なんとかググッと引っ張って、軌道を変えようとして。
「今っぽいっ。ドーンとやってやるの!」
「いっけぇええっ!!」
その軌道の真正面へと、ささらが真っ直ぐに突っ込んでいく。空を蹴るように【飛翔】して踏み込むと、思いっきり飛び蹴りを叩きこみ、それに合わせてアンゼリカも光剣を叩き込み。合わさった二撃によって、墜落していく敵機。
『戦力減少。しかし、戦闘続行可能』
「えーい、有能そうでかっこいい見た目をしてくれちゃって、もー! このメカメカめー!」
そうして数を減らしてなお、整然とした動きを保つサンダーブリッツ。その機敏な動きと鋭角なフォルムに文句を言うのはフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)だ。
いや、若干別ベクトルにズレた文句だが。
「かわいいカモメくんに対抗しようったって、そうはいかないからなー! ゴーレムクラフターとして負けない!」
もちろんそんな事はないが、フルルズンの中ではそういう事になっており、パラドクスを用いてトネリコ樹からゴーレムを生成していく。槍を携えし、片目のトネリコ樹。
「どうだ! これなるは北欧大神の肖り、ハングドマン・ゴーレム! この勇壮なフォルムを――」
『パラドクス反応有り。脅威度を認定』
だが、それを自慢するより早く、敵機がミサイルを雨のように降り注がせて来た。ゴーレム自慢には、どうやら付き合ってくれそうにない。
「あわわっ!? えーい、ゴーレムくん、撃ち落とせー!」
慌ててゴーレムの影に隠れながら、ゴーレムに槍を投擲させるフルルズン。トネリコの槍が投じられ、空中を飛び回るサンダーブリッツを狙う。回避されても次の槍を召喚し、また次の槍を狙って撃ち出していく。
「まったくもー、危ないなー。どんどん投げろ、ゴーレムくん! ……って」
「お嬢様と海……真夏……水着……アバンチュール……ぐふふふ……」
そんなゴーレム狂いのフルルズンに負けず劣らず、自分の世界に入っているラッツベイン・ホーエンツォレルン(精神破綻した元お嬢様の成れの果て・g04940)。周囲にミサイルが降り注いでいる事に気づいているのかいないのか、怪しい笑みを浮かべている。
「大丈夫ー?」
「……はっ。ええ、ええ、もちろんですとも。お嬢様を冷たい潮風や海水に触れさせるなど、そのような事は」
目の前でぱたぱたと手を振られ、ようやくはたと我に帰る。今回は冬の海と言うこともあり、お嬢様を連れては来なかったのだが……それはそれで、妄想たくましくひと夏のアバンチュール的な物を思い浮かべていたようだ。
ちなみにお嬢様は、自動人形である。
「未来の光景を見るなんてさすがディアボロスという奴でやがります」
ただの妄想なのだが、それを未来と決めつけたラッツベインは、それを邪魔しようと言うサンダーブリッツを睨みつける。さっきから冤罪ばっかりかけられている気がするが、まあ敵なので構わないだろう。
「と言う訳で、輝かしい未来を阻む敵は排除しやがりますよ」
『……ギギ。駆動に異常発生。兵装管理システムに異物混入』
そうして、妄想中にパラドクスで密かに張り巡らせた見えざる銀糸が、サンダーブリッツに絡みついた。その装甲の隙間から内部に入り込むと、物理的に掌握し、誤作動を起こさせる。
ラッツベインに放たれるべきミサイルが、味方機に誤爆し、先程の槍のダメージと合わせて爆散した。
『ガガッ……!』
「やれやれ、汚い花火だ」
ふっ、と皮肉げに首を振りつつ、さらに銀糸を放つラッツベイン。サンダーブリッツ達は地上の罠から逃れるべく、空を舞い。
「折角、凍える海から助け出したんですもの。貴方達ゾルダートの冷たい手にあの二人は渡さない!」
ならばその空に蓋をするように、、ツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)はサンダーブリッツの頭上を取る。手にしたハルバードを高々と掲げ、高らかに胸を張り。
「魔法の竜神がお相手するわ!」
『新たな敵を確認。高速戦闘形態で排除する』
その名乗りに対し、敵機は変形し、彼女の上を取り返そうと一気に飛翔する。……その無機質な反応に、なんだか微妙な表情を浮かべるツィルニトラ。
「……無駄口を叩かないタイプなのかしら。怪訝な反応が返ってこないも拍子抜けだわ」
最近名乗りを突っ込まれるのに慣れてしまったらしい。若干悲しい。まあ、それはそれとして、そんな呑気を言っている場合でもないので、すぐに気を取り直すが。
「空中戦は私の得手。簡単に有利なポジションは取らせないわよ!」
ハルバードが黒竜の戦旗を掲げると、それを一振り……魔法の火炎が、傍から迸った。炎はさながら蛇のように、うねりながら敵陣を取り囲む。
『高熱源体による包囲。突破困難』
「さあ、捕えた……!」
そうして敵を囲んだ炎は、収束し、竜となる。自らの胴に捕らえた獲物めがけ、高熱のブレスを吐き出した。
「飛んで火に入る鉄騎達……綺麗な花を咲かせなさい!」
『機体温度上昇、限界突破……ガガ、ガッ!!』
囲んだ機体の一部は、自らの爆薬に引火し、内部から爆散した。だが残りは焼かれながらも、変形して脱出を図る。
『音速空戦形態に移行』
「やれやれ……変形ロボっぽいのも居るのね。男の子が喜びそうだわ」
その変形シーンに対し、そんな感想を漏らす内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)。そのまま凄まじいスピードで迫ってくる相手を、大きく沈み込むように【飛翔】して回避する。
「さて……着いてこれるかしら?」
『追跡。機銃掃射』
最高速に優れる相手に対し、こちらは小回りを生かした動きで引き離そうとするはじめ。対するサンダーブリッツは、無駄は多いが速度に任せ、高速で飛び回ってはこちらに機銃を掃射して来る。
巧みに回避を続けるが、このまま撃ち続けられるのはなかなか厄介で。
「なら、これでどう?」
『――掃射停止』
そこで逃げるのではなく、敢えて前に踏み込むはじめ。敵群の真ん中に飛び出しせば、相手はすぐさま機銃を停止した。同士討ちを防ぐ為であろうが。
「そうよね。あなた達の戦い方は正確だから、付け入りやすいわ!」
『……ガガッ!!』
その停止の隙を、逃す理由などあろうものか。魔弾を放ち、その迅雷をもって敵機を撃ち抜くはじめ。
一機を撃墜するが……一手では済ませるつもりはない。
「火力を集中して!」
「ええ、分かったわ!」
【パラドクス通信】を通しての号令に、ツィルニトラの龍炎を始めとし、近くにいた他のディアボロスも火力を集中する。一気呵成に放たれた無数の弾丸が、敵陣を薙ぎ払い、撃墜した。
『味方戦力低下……プランE(エー)。戦闘続行』
だがその一方で、残った機体は合流し、指揮系統を再編して戦闘続行の意志を見せた。むしろ、数が少ない分だけより迷いなく、ディアボロスへの攻撃を図る。
その前に立ちはだかるのは、ヒース・クリフ(達人【生き方】・g00411)。
「俺達はお前に会いに来たんだぜ、双雷。一体残らず破壊してやるぜ!」
他のディアボロスにとっては、ただのトループス級。だが彼にとっては、それだけではない。二つの雷を名に付けたから双雷――そのネーミングセンスには、心当たりがある。
とはいえ、余計な事を考えている余裕もない。今は戦闘中、しかも護衛中だ。
「俺達は名前なんかよりもよっぽど重要な人物を背負ってるんだ、負けるわけにいかねえな!」
その手袋に魔力を流し込めば、バチバチと飛び散る火花。その電力を媒体に、パラドクスを起動する。破壊を想像し、創造する、具現の魔力。
『攻撃反応あり。高速突撃形態にて撃破する』
「っと。これはまためんどくさい相手だな」
そのヒースに対して突進を図るサンダーブリッツを見やり、御守・樹(目指すは无二打・g05753)は眉を寄せてぼやく。空飛ぶ敵は苦手だし、その稲妻のような機動も厄介だし、何より――。
「覚悟も何もかも俺には足んねぇんだし。邪魔にならないように動かないとな」
ヒースをちらりと横目で見つめ、ふぅ、と一つ息を吐き出して構えを取る。そこに凄まじいスピードで落下してくる、サンダーブリッツ。まさしく雷が落ちるが如く、見切るに難い突進――。
「――ふっ!」
『ガガッ……!』
それに呼吸を合わせ、静かに一歩を踏み込んだ。僅かでも早くばこちらの攻撃は届かず、僅かでも遅くば相手の攻撃がこちらを貫く。その刹那を見切り、地面を強く踏みしめる。
そうして生まれたパラドクスの衝撃が周囲へと発し、墜ち来る雷を揺らがせた。高速の機動であっただけに、大きく体勢を崩すサンダーブリッツ達。
「よし、いったぞ!」
「ああ。引き寄せる!」
そうして吹き飛ばした相手は、ヒースの方へと飛んでいく。その、飛んできた機体を、パラドクスが生み出した電磁力で捕獲しにかかるヒース。鋼鉄の装甲から、バチバチと火花が飛び散る。
「今だ! 一気に叩き込め!」
「よーし、任せて、管理人さん!」
その言葉に応じるのは、葵・牡丹(超狐・g05299)。しゃなりしゃなりと九尾扇を手に舞えば、周囲に浮かぶは松明のような、無数の怪火。
ついたり消えたりを繰り返し、怪しく瞬くその狐火が、ふわふわとサンダーブリッツに迫っていく。
『熱源接近。正体不明』
「これぞ、伝承として語り継がれた妖狐の必殺技! 高度な技術にも負けないよっ!」
そう自信満々に言い放つが通り、サンダーブリッツを捉える狐火。炎はゆらめきながらも高温で、装甲を融解させ、剥離させていく。
一方で敵機は、その炎や電磁力から逃れるべく、その機体を変形させ。
『変速空戦形態に移行』
「うわ、変形した! すごいや、1体持ち帰って新宿島に変形する立像として飾りたいなぁ」
その姿を見れば、かっこいいなぁ、と目を輝かせる牡丹。まあ確かに、いかにも浪漫と言うべき機体ではあるが。
「きっと子供や成人男性の間で人気になると思うんだ」
「……言ってる場合か?」
牡丹もまたその『子供』に含まれるのではないか、と疑問を浮かべる樹。何よりも降り注ぐミサイルが、周囲で爆発する。
「うん、まあ言ってる場合じゃないかも!」
「だろうな……!」
ひゃあ、と慌てて頭を抱え、周囲に防御結界を張り巡らせながら逃走する牡丹。逆に樹は冷静に、もう一歩を踏み込み、追い打ちをかけて敵機を破壊する。
「それじゃあ、私の攻撃は済んだから、お返しするね! 最後は管理人さんよろしくねー!」
「……そうだな。今日はヒースに乗らせてもらうぜ」
その残骸に電磁力が伝わると、さらなる磁力をもって周囲の敵機を引き寄せる。一方でその敵機は、高速突撃形態を保ったまま、磁力の結界ごとヒースを貫こうとして。
「食らえ! これが俺の荷電粒子砲だっ!」
『――ッ!』
それを迎え撃つのは、ヒースの、前に突き出された両手から放たれる極大の電撃。それが、近づく敵機を貫き、撃墜した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【書物解読】LV2が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【熱波の支配者】がLV2になった!
【未来予測】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【完全視界】がLV3になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV5になった!
「……あ、ありがとうございます」
戦闘が終わり、再びミハイル達の元に戻ったディアボロス達。とりあえず周囲にゾルダートの姿はない。
いずれアヴァタール級の襲撃があろうが、それまで、まだ猶予がある。
「一体、何が起こっているんでしょうか……さっきのあれは……そもそもここはどこなのでしょう……?」
吸血鬼2人は、何も分からない、と言った表情で、激しく困惑を露わにする。全く状況を理解出来ない様子だ。この猶予時間の間に状況を説明する必要があるだろう。
さて、何から説明しようか……適当な説明は出来ない。この説明が、彼らの今後の生死を分けるのだから。
レイ・シャルダン
忽ちゃん(g00329)と参加
絡みやアレンジも歓迎です。
海を泳いでこっちまで来ようだなんて凄い気概ですねぇ。
とりあえずお疲れ様でした。
落ち着くまではまずはボク達の自己紹介から
ディアボロスについての簡単な説明を。
落ち着きました?
なら次は貴方たちの今の境遇について。
ここはドイツ、吸血鬼なんて種族は居ないんだ。
だからあなた達は狙われる可能性があります。
ボク達が問題を解決するまでの少しの間
目立たないような生活を送って欲しいんです。
何処か田舎のホテルかどこかで
カリーブルストでも食べながら
話に納得頂けたら預かっているお金をお渡しします。
そう言えば、あなた達が来た所って
今どういう状態なんです?
ラッツベイン・ホーエンツォレルン
ぐふふふふ…用意するならアレとコレと…ああ来年の夏が待ち遠しいでやがります。ちょっと時間とばすパラドクスってないでやがりますかねぇ(いまだ妄想に片足突っ込んでる)
おっと、そんなこと言ってる場合でもありやがりませんでしたね。
保護した吸血鬼…ミハイル様、ソーヤ様の保護のお仕事が残ってやがりましたね。
見事なカーテシーで挨拶しつつ、自己紹介とドイツ帝国と自分たちの関係性をかいつまんで紹介して、内陸の方へ移動を行いやがりましょう。
海風が忌々しいサイボーグ部分にキビいでやがりますし(機械パーツを見せながら)吸血鬼は居やがりませんが、この国にはこー言うのも居やがりますよ。
瀧夜盛・五月姫
アドリブ、連携、歓迎、だよ。
アルラトゥ(g05088)さんと、一緒に。
敵は、去った、かな。
さて、【熱波の支配者】で暖、取りながら、お話、しよ?
まず、現状確認。
【友達催眠】で、耳、傾けてくれる限り、続ける、よ。
今日、何年何月何日だと、思う?
(返答を待って)
ん、1918年12月xx日、だよ。
さっきも云った、けど、ここはドイツ。
でも、あなた、知ってるドイツとは、少し、違うかも?
ここは、あなたたちの国に勝った“ことになっている”、ドイツ、だよ。
そう、今のあなた達、敗戦国からの不法入国者。
とても、とても、危険。
だから、選んで?
逃げるか。
隠れるか。
後は、他の人、お任せ、する、よ。
エレオノーラ・アーベントロート
ふぅ。クソどもを綺麗にした後は気分がいいですわね。そう思いませんこと?
他の方から現状の説明が終わった後で、まずは大事なことを確認しましょうか。
あなたたちはこの後どうするおつもりでして?
このままドイツで暮らすのか、ロシアに戻るのか。
ロシアに戻るのでしたら長くて3か月、短くて1か月ほどドイツに潜んでもらって、わたくしたちの送る準備が整ってからお送りいたしますわ。
……先月は気合いで帰って行った人もいましたけれど、冬も厳しくなりましたしお勧めはしませんわね。
そういえば、先ほどのような戦い……逆説連鎖戦、なんて呼んでいるのですけれど、見るのは初めてでして?
そちらではこんな戦いは起きていませんの?
アルラトゥ・クリム
五月姫さん(g00544)と参加
アドリブ&絡み連携OK
さて、どうしようかな…私は『聞きたい事』特に無いんだよね…
とりあえず、温かくてなるべく美味しい【料理】を差し入れようかな
体調的に重たい物はキツそうなので
魔法瓶に入れてきたポテトポタージュを差し入れます
身体が冷たいと、心も冷えちゃうしねー
ドイツとロシアの文化差も、良くは知らないけど…
とりあえず、現状のドイツで手に入りやすい食材や調味料に
調理器具と使用燃料、飲んで良い水と駄目な水は調べて教えときます
後はお医者だけど…身分の都合、正規の医者は頼り辛いだろから
ディアボロスと気心の知れた闇医者か
可能なら医者をやってるディアボロスを紹介しようかと
内方・はじめ
とりあえず、【活性治癒】で吸血鬼ふたりの応急手当とかして、体調を整えて貰って
本調子じゃないと、普段ならすんなり理解できることも、頭に入らなかったりするしね
そのうえで、しばらくはドイツの地方都市に潜伏して、周囲の者に吸血鬼だとばれないように振る舞うよう勧めて
ドイツ当局に見つかったら……殺されるわよ
そうね……吸血鬼とばれそうな外見的特徴は、なるべく他人に見えないように注意して
あと、血を吸ったりするのもできるだけ避けて
生命維持にどうしても必要なら……人間以外の小動物等で我慢できない?
家畜なら市場等で一頭丸ごと買えるでしょうし
それか……ドイツには、豚の血の腸詰めがあったわよね
それで我慢できないかしら?
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
数か月前、ドイツはポーランドとの戦争に“勝利した事になっていて”、その影響で各地の鉄道網が民間に開放されているの
私達が国境方面に脚を伸ばせるのもこれが理由の一つよ
詮索には“田舎から初めて鉄道を利用して観光に”と答えれば地理の疎さを誤魔化せるわ
怪しまれたら…
(二人を見て)
“駆け落ちを実家に知られたくない”と勿体ぶって伝えるの
吸血鬼の秘密から目を逸らさせる為よ
勿論これは最終手段
当局に通報される前に直ぐに逃げた方が良いし、立場の弱い観光客である事も伏せた方がいいわ
世の中に親切な人は確かにいるけれど、悪人は善意を装って近づいてくるのよ
(朧な記憶由来か、翼広げ「食べられてしまうわよ」と実感込めて脅かし)
遠遠・忽
レイちゃん(g00999)と参加
絡み・アドリブ歓迎です
何とか第一歩は成功やな
気を抜かんときちんとやってこ
必要なのは衣食住!
服装はここの一般人風のをちょっと汚すか、古着屋で買ってこよ
着替も潤沢にすることはできへんけど、それも逆に‘らしく’なるやろ
住は地方のホテルっつーことで
食の話は(厳密には違うけど)地元民のレイちゃんにお任せや
なるべく信用してもらえるよう、柔らかく伝えるように心掛けるで
ところで吸血鬼のひとの食事は普通に食べ物でええんやろか?
復讐者の血ぃ飲んだら覚醒したりせぇへん?
「敵は、去った、かな」
周囲を確認しながら、【熱波の支配者】をさらに重ねていく瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)。ここまで重ねれば、この圏内では温度に困る事はないだろう。
アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)も魔法瓶からポテトポタージュを振る舞い、身体の内から彼らを温めようとしていく。
「身体が冷たいと、心も冷えちゃうしねー」
「ありがとうございます……」
それを受け取り、ゆっくりと飲んでいくミハイル達。まだ緊張した様子だが、少しはそれも解れて来たようだ。
「それじゃ、お話、しよ?」
「は、はい」
ただ、五月姫がそう切り出すと、また少し強張った表情を浮かべる。助けてくれたディアボロス達の事は信頼して来れているが、それでもやはり状況に混乱しているのだろう。
「ふぅ。クソどもを綺麗にした後は気分がいいですわね。そう思いませんこと?」
「え、ええと……」
まあそれは、朗らかな笑みでクロノヴェーダを罵倒するエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の問いかけに、どう反応して良いのかと困惑していたり――。
「ぐふふふふ……用意するならアレとコレと……ああ来年の夏が待ち遠しいでやがります」
あとは、怪しく笑うラッツベイン・ホーエンツォレルン(精神破綻した元お嬢様の成れの果て・g04940)の姿が、ちょっと怖かったのも有るかもしれない。自分とお嬢様のひと夏のアバンチュールに思いを馳せて、と言うか妄想している。
「時間とばすパラドクスってないでやがりますかねぇ……と、そんなこと言ってる場合でもありやがりませんでしたね」
だが幸いにして、ラッツベインははたと我に返る。そして振り向くと、一転して見事なカーテシーを見せた。ちょっとほっとした様子のミハイル達。
「自分達はディアボロス。機械化ドイツ帝国と戦っていやがりますよ」
「ドイツ? ここはドイツなんですか?」
やはりこれまでの吸血鬼同様、自分がドイツに流れついたとは理解していなかったようだ。驚きを隠さず、目を丸くするミハイル達。
「うん。この国はさっきみたいなのに征服されていてね。私達は、彼らと戦って、人々を守るのが役目なんだ」
「なるほど……」
レイ・シャルダン(蒼空を駆ける・g00999)もディアボロスについて語れば、目を丸くするミハイル達。すっかり混乱した様子だが、それでも努めて現状を把握しようとしている。そんな彼らに、改めて問いかける五月姫。
「今日、何年何月何日だと、思う?」
「12月……海に出た後は数えていなかったので、何日かまでは、覚えていませんが」
その問いかけに首を捻りながら、答えるミハイル達。暦に関しては、どうやらあまり把握していない。ロシアの一般人は教育の度合いが低く、あまり難しい事は分からないようだ。
あるいは、ディヴィジョンの改竄による影響によるものも、少しはあるのかもしれない。
「……うん。確かに、12月。さっきも言った通り、ドイツ。でも、あなた、知ってるドイツとは、少し、違うかも?」
「違う……?」
その言葉に、不思議そうに首を傾げるミハイル達。五月姫はそれにさらに頷いて。
「ここは、あなたたちの国に勝った“ことになっている”、ドイツ、だよ」
「ええ。数か月前、ドイツはポーランドとの戦争に“勝利した事になっている”の」
ツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)も言葉を重ねる……が、その辺りの反応はどうにも鈍い。少し困ったように、顔を見合わせる2人。
「私達は、生きる事に精一杯だったので……戦争とか、国の関係とか、難しい事は良く分かりません」
「ドイツの事も、良く知っている訳ではないので……」
彼らにとってはあくまで、ドイツは『ロシアではない国』程度の把握のようだ。そのような状況ですら、なんとかロシアを出ようとしたのだから、相当に苦労していたのだろう。
「……うん、戦争をしてたの。今のあなた達、敗戦国からの不法入国者。とても、とても、危険」
「それに、このドイツには、吸血鬼なんて種族は居ないんだ。だからあなた達は狙われる可能性があります」
そんな彼らに、五月姫は、そしてレイもそう告げると、緊張した表情を浮かべるミハイル達。その上で、と五月姫は重ねて尋ねる。
「だから、選んで? 逃げるか。隠れるか」
「あなたたちはこの後どうするおつもりでして? このままドイツで暮らすのか、ロシアに戻るのか」
エレオノーラもそう尋ねかければ、ミハイル達はお互いに顔を見合わせる。そして小さな声で話し合った後、ミハイルの方が硬い表情ながら、決意を固めて告げた。
「……ロシアには、戻りたくないです。いえ、戻れるかどうかも分かりませんし」
「まあ、先月は気合いで帰って行った人もいましたけれど……冬も厳しくなりましたしお勧めはしませんわね」
以前出会った吸血鬼を思い出し、そう告げるエレオノーラ。まあ、その時の吸血鬼は無事ドイツに着いており、今回の吸血鬼は過酷な漂流を経験している、と言う違いもあるかもしれない。どちらにせよ、彼らに泳いで戻る気はないようだ。
「それにしても、海を泳いでこっちまで来ようだなんて凄い気概ですねぇ。よっぽどロシアが嫌だったんですか?」
「あ、いえ。別に泳いで来た訳では」
レイの言葉には慌てて首を振り、そう答えるミハイル。あくまで船で来た上で、途中で船を失い漂流していたらしい。
「まあそういう事なら、余計に泳ぐのは嫌でしょうねぇ」
エレオノーラもなるほどと、納得したように頷いた。ドイツに残る事を決断する彼らに、今後の指針を告げる。
「では、長くて3か月、短くて1か月ほどドイツに潜んでもらいましょう」
「地方都市にでも潜伏して、周囲の者に吸血鬼だとばれないように振る舞うよう勧めて」
彼らに【活性治癒】を施していた内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)も、神妙な表情で告げた。ミハイル達はこくこくと必死な様子で頷き、自然と口元を隠すような仕草を見せる。それを見てはじめも満足気に頷いて。
「そうやって、外見的特徴は、なるべく他人に見えないように注意して。あと、血を吸ったりするのもできるだけ避けて」
それでもどうしても必要なら……とさらに付け加える。吸血鬼にとって吸血がどのような意味を持つのかは知らないが。
「人間以外の小動物等で我慢できない? ……家畜なら市場等で一頭丸ごと買えるでしょうし」
「か、家畜!?」
家畜から血を吸う自分達を想像し、目を丸くする2人。その反応に、ダメかしら、と首を傾げるはじめ。
「それか……ドイツには、豚の血の腸詰めがあったわよね。それで我慢できないかしら?」
「い、いえっ。血を吸う必要はないので! 大丈夫です!」
2人とも、ぱたぱたと慌てて両手を振る。必死に否定するのは、それだけ家畜のインパクトが強かったようだ。
「そう? まあそれなら何よりね」
「吸血鬼のひとの食事も、普通の食べ物でええんやねぇ」
会話を聞いていた遠遠・忽(抜きっぱなしの伝家の宝刀・g00329)も、なるほど、と頷く。それから、と疑問と好奇心を向けて。
「復讐者の血ぃ飲んだら覚醒したりせぇへん?」
「覚、醒……? いえ、良く分かりませんが」
そういえばさっき血を飲んでいたが、特にそういう事はないらしい。まああくまで、栄養補給を血でも行える、程度のようだ。
「だったらとりあえず、食事についてはいろいろ教えておくね!」
「はい、ありがとうございます」
アルラトゥはそんな彼らに、現状のドイツの食生活を教える。手に入りやすい食材や調味料、調理器具と使用燃料、飲んで良い水ダメな水――そういった基本的な事を、しっかりと叩き込む。
「旅して一番大変なのは、食事が変わる事だって言うしね」
「そやな、必要なのは衣食住やで!」
うんうん、と納得した様子で、それに同意する忽。『食』の次は『衣』と、予め用意していた古着を差し出した。
「真新しいの着てると、怪しまれるからな。着替も潤沢にすることはできへんけど、それも逆に“らしく”なるやろ」」
「何から何まで……ありがとうございます」
感謝の表情で、それらの服を受け取るミハイル達。そもそもタオルを巻きつけている程度であった事を思い出し、少し顔を赤くする。
ちなみに、さっき脱がせた濡れた服は回収してあるが……大分ボロボロで、使い物になるとは言い難いだろう。
「気にせんといて。怪しまれないのは大事や」
「ドイツ当局に見つかったら……殺されるわよ」
ともあれはじめにも改めて脅され、神妙な表情でこくこくと頷くミハイル達。ラッツベインも、自身のサイボーグ部分を見せつけ、コツコツと叩いてみせる。
「吸血鬼は居やがりませんが、この国にはこー言うのも居やがりますよ」
「わ……は、はいっ……本物です、よね」
先程ゾルダートを見たとはいえ、改めてサイボーグを間近で見ると、目を丸くするミハイル達。ラッツベインのその身体を凝視する。
「本物でやがりますよ。触りやがりますか?」
「い、いえ……すみません、まじまじと見てしまって」
そう重ねて見せつければ、慌てて首を振る。そんな2人の様子を見て、ふと疑問を抱くエレオノーラ。
「そういえば、先ほどのような戦い……逆説連鎖戦、なんて呼んでいるのですけれど、見るのは初めてでして?」
「逆説……?」
その疑問に対し、ミハイル達は不思議そうに首を傾げる。あまり心当たりはないようだ。
「そちらではこんな戦いは起きていませんの?」
「無い……と思います、すみません」
とはいえ、本当に戦いが起きていないのか、彼らが知らないだけなのか、その辺りは分からない。特にディアボロスの行動周りは、ディヴィジョンの改竄や排斥力の影響も受けやすいのだ。
(「そういう意味では、お医者を紹介するのも難しいよね……」)
その事実を思い出し、考え込むアルラトゥ。ディヴィジョンには基本的に『ディアボロスの知り合い』はいないし、ましてディアボロスの医者がディヴィジョン内に滞在し続ける事も出来ない。もし医者が必要となったら、自分でなんとかしてもらう必要があるだろう。
(「まあ数ヶ月、ホテルに籠もっている程度なら、なんとかなるかな……」)
「ともあれ、ボク達が問題を解決するまでの少しの間、目立たないような生活を送って欲しいんです」
そんな逸れつつある話題から話を戻し、レイは時先案内人から預かった財布を差し出した。このお金があれば、当面の生活に困る事はないだろう。
「そうですね、何処か田舎のホテルかどこかで、カリーブルストでも食べながら」
「そうね、詮索されたら“田舎から初めて鉄道を利用して観光に”と答えれば地理の疎さを誤魔化せるわ」
ツィルニトラは、潜伏の時のためのアドバイスを送る。各地の鉄道網の事情については……先程の反応を見れば詳細に教えてもよく理解出来ないだろうと、かいつまんで。
「怪しまれたら、そうね……“駆け落ちを実家に知られたくない”と勿体ぶって伝えるの」
「か、駆け落ち……いえ、その……」
その言葉には、顔を赤くするミハイル達。そんな初々しい反応に、ツィルニトラのみならず、ディアボロス達も温かな視線を向ける。
どうやら彼らは恋人同士――と言うのは予想がつく通りだが、付き合ってあまり日が経っていないようだ。
「まあ、これは最終手段。当局に通報される前に直ぐに逃げた方が良いし、立場の弱い観光客である事も伏せた方がいいわ」
とはいえそんな様は微笑ましいが、油断してはダメと、改めて念を押すツィルニトラ。バサッ、と悪魔の翼を広げ、2人を威圧する。
「世の中に親切な人は確かにいるけれど、悪人は善意を装って近づいてくるのよ」
「は、はい……!」
緊張感を取り戻し、ガクガクと必死に頷く2人。その様子を――ミハイルがソーヤを必死に守ろうとする様子を見れば、彼らが迂闊な行動を取る事はないだろう。
「そろそろ説明は良いでやがりますかね。海風が忌々しいサイボーグ部分にキビしいでやがりますし」
一通り説明は済んだかと、首を傾げて告げるラッツベイン。【熱波の支配者】で冷たさは緩和されていても、吹き付ける風と含まれた塩分ばかりはどうにもならない。
「そう、だね。そろそろ、移動した方が、良い」
「そやねぇ。一歩目が成功したからって、気ぃ抜かんと……おっと」
その言葉に同意し、頷く五月姫や忽。だが、この場を後にする、その前に――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
【友達催眠】LV1が発生!
【熱波の支配者】がLV3になった!
【プラチナチケット】がLV3になった!
【活性治癒】がLV2になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV9になった!
【ロストエナジー】がLV6になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
「連絡が途絶えたので来てみれば……やはり貴様達か、ディアボロス!」
そんな声が響き渡り、姿を現す巨漢のゾルダート。ディアボロスに対する憎しみを露わに、頭部の炎を燃え上がらせる。
アヴァタール級『ブレンメン・メンシュ』……国境要塞の下士官であり、先程退けたサンダーブリッツ達の、直接の上官である。
「我ら機械化ドイツ帝国に逆らう、愚かな敵! その存在、許し難い!」
吸血鬼に対してよりも、ディアボロスへの執着と怒りを向け、地響きのような足音を立ててこちらに迫ってくるブレンメン。
とはいえこれを退けない限り、ミハイル達の安全を確保する事も出来ない。ディアボロスが倒された後、ミハイル達も殺されるだけだろう。なんとしても、この戦いに勝利するのだ!
アルラトゥ・クリム
五月姫さん(g00544)と参加
アドリブ&絡み連携OK
確かにあの人、重そうだから。泳ぎは苦手そうだね…
上手く行ったらお慰み。試してみようか!
五月姫さんと呼吸を併せ易い様に、先回りしてPD起動
地面を【ハッキング】して、いつでも敵の足下の地表を
変質できる様に準備
敵の姿勢に対して常に【情報収集】を行い
敵が海に背面を向け、更に五月姫さんが薙刀を投擲可能な体勢となる
タイミングを見計らい、五月姫さんへの合図と共に敵の足下の地表を操作
敵と地面との摩擦をゼロにして
踏ん張る事もバランスを取る事も出来ない状態に追い込み
敵を海へ転落させる
敵の反撃は把握済の地面を隆起させ
壁を作って受け止め、更に受け流しながら躱します
瀧夜盛・五月姫
アドリブ、連携、歓迎、だよ。
アルラトゥ(g05088)さんと、一緒に。
鉄塊のゾルダートが炎使い。
そして、おあつらえ向きに、広がる大海。
「どうぞ、海に落としてください」ということ、かな。ね、アルラトゥさん。
姫は型を構え、薙刀で【連撃】、しながら、アルラトゥさんと、連携。
クロノヴェーダが海に背を向ける様に誘導、するよ。
そして、アルラトゥさんの合図で、薙刀を胸元へ【投擲】。
衝突による慣性のまま、文字通り、海へ“突き”落とす、よ。
その薙刀は、姫からの、餞別。
そのまま、沈んで、サンゴ礁となって、観光名所にでもなればいいん、だよ。
露木・ささら
責任の持てないことはしない!
時には行動しないことが正解。
そーゆーこともあると思うの。
その代わり戦闘はがんばるですよー。
とゆーことで突撃するっぽい!
まぁ、アヴァタール級が相手なんで正面からはいかないけどね。
ちゃんと隙ができるのを待って突撃するですよ。
仲間の行動に合わせて仕掛けるといい感じかも。
短時間の【未来予測】でもタイミングを合わせるには十分。
いい感じの時に<天彗箒星>を叩き込むっぽい!
衝撃波を利用して周囲を跳ねまわって攻撃を重ねていくですよ。
【飛翔】【エアライド】を組み合わせればイケるイケる!
あと衝撃波は敵の攻撃に対しても有効だと思うの。
盾代わりや粒子を吹き飛ばすのにも使えるっぽい!
御守・樹
頭から水かけたら早く終わんねーかな。
もしくは氷漬けしたら活動自体止められそうだ。
どっちも俺は出来ねぇから地道にするしかないけどな。
【泥濘の地】で相手の動きを阻害しつつ気配を消して【忍び足】で接近、パラドクスを叩き込む。【衝撃波】も合わせて周囲の粒子を散らすようにできれば幸い。
正直相手の反撃には対処しきれるかわからんが【熱波の支配者】を逆に利用、自分の周りから熱気を避けるように操作する。
この手のものは火による直接的なダメージより、爆発による衝撃の方がでかいもんだけど熱を伴うなら何とかなるんじゃないか、多分な。
ラッツベイン・ホーエンツォレルン
とりあえず、こっちに意識が向いていやがりますね。ミハイル様とソーヤ様は今のうちに安全な場所へ下がっていていやがりなさい。
機械のくせに冷静さを失うなんて、見た目通りのあたまボーボーでやがりますね。
『未来予測』の効果による2秒の予知を利用して敵の可燃性のある粒子とやらの隙に回避しつつ銀糸で縛って『捕縛』しやがります。
では、その動きを止めた一瞬に『屍山血河』で鏢(メイド服のどこからに隠して)で急所に刺して行動を封じやがります。
ちょこっと、チクっとしやがりますよ♪
ラッツはパラドクスや銀糸の捕縛など味方の攻撃のアシストに専念しやがります。
では、ブレンメン・メンシュ様…よい来世を…。
フルルズン・イスルーン
あ、改造人間だ。
ボク、ここだとロボ兵器しか見た事ないから新鮮だねぇ。
しかし文字通り頭から火が出てるのだ。
とりあえず湿気でも足しとく?
【泥濘の地】で軟化させてーの、液状地面からマッドなリキッドゴーレムくん参戦だ!
あらゆる方向で足を引っ張るぞぅ!
まずは脚に絡み付いて動きにくくした後、あの繊細そうなパーツの隙間にドバッと被さってドロを詰めてしまえー!
そのまま動作不良で破壊だー!
ついでに氷雪使いで相手の熱量も下げてしまおうか。
冬場はやっぱり寒くないとねぇ。
頑張って泥乾かさないとどんどん寒くなって動けなくなっちゃうよ?
まあゆっくり泥遊びしていってくれると助かるけどねぇ。
エレオノーラ・アーベントロート
うふふ、許さなかったらどうだと言いますの?
他者を意のままにしようとするなら、その相手より強くある必要がありますのよ。身の程を知りなさいませ。
相手の方が環境に適応していそうですし、【熱波の支配者】はしばらく切っておきましょうか。
【飛翔】で空を飛び空中戦、空から「フェアレーター」の砲撃で援護いたしますわ。
時には低空も飛行し、敵の体から噴き出す火炎や熱気、蒸気を避け、蒸気等によって敵の姿が視認しづらくなったなら【完全視界】で視界を確保しつつ「第十三の魔弾【愛執】」を。
どこに隠れようと、何を盾にしようと、わたくしの魔弾からは逃れられませんわよ。
ツィルニトラ・プリルヴィッツ
人命救助の為の緊急避難…という事で領海侵犯は許して貰いたいのだけど、そもそも侵略者は貴方達の方だったわね
その炎、魔法の竜神が消し飛ばしてあげる!
戦旗を翻して【光刃衝角爪】を使用
蒸気の視界不良は【完全視界】
熱気による悪影響は【温熱適応】で軽減するわ
火炎が直撃すれば気休めにもならないけれどっ…!
旗を振って飛ばす半月の光刃で牽制しつつ【飛翔】しての急降下で突撃
【未来予測】でタイミング図り【エアライド】の空中ジャンプで落下軌道変更し火炎放射を回避
懐に飛び込んで光の刃纏わせた槍斧で熱帯びた身体を強打
体勢を崩し
光と熱なら…私も負けていないわよ!
頭の角の間に光を収束
角のように伸ばした巨大光刃を振り下ろすわ
内方・はじめ
あら……そんな、頭から火が出るほど怒らなくていいじゃない
……元々ですって?
これは失礼したわ
【飛翔】して敵に捕捉されないよう動きつつ、隙をみて報復の魔弾を敵へ叩き込み攻撃
攻撃時は砲撃、弾幕、誘導弾、一撃離脱等を活かし確実に敵に当てるように
捕捉されそうなら敵の残骸や岩陰等にに身を隠す等し、物陰で体勢を立て直したり、物陰に身を隠し別の場所から仕掛ける等しながら、【パラドクス通信】で仲間と連携し敵を翻弄
一張羅焼かれたら大変だし
仲間がピンチなら……敵を側面や直上、直下等から急襲し、一気に距離を詰めるよう見せ牽制
仲間が立て直す時間を稼ぐ等フォロー
さあ、惨劇の犠牲者達の無念、恐怖、怨嗟をその身で味わいなさい
アンゼリカ・レンブラント
さて、ミハイル達には避難勧告して。
安全を確保するためにも、
アヴァタール級やっつけるよ!
【飛翔】の効果を受けつつ力いっぱい突撃し、
パラドクスでの【両断】の一撃ッ!
お見舞いしたら反撃を【オーラ操作】を突き出すように使い
間合いを離してダメージの減少を試みるね
確かにお前の攻撃は熱いけど!
私の【勇気】も負けじと熱いよっ!
共に戦う仲間とは【パラドクス通信】も使い連携し、
時には私が【フェイント】を使い
仲間の攻撃をうまく当てるよう仕向ける、など
臨機応変に闘っていけると嬉しいな
相手の消耗が見えてきたら、
【呼吸法】で力を整えての、光剣での突撃――
《光剣収束斬》の攻撃で仕留めることを狙うよっ
この一撃、どうだぁーっ!
「とりあえず、こっちに意識が向いていやがりますね。今のうちに安全な場所へ下がっていていやがりなさい」
「大丈夫、あいつは私がやっつけるよ!」
ラッツベイン・ホーエンツォレルン(精神破綻した元お嬢様の成れの果て・g04940)とアンゼリカ・レンブラント(黄金誓姫・g02672)の言葉に頷き、慌てて巻き込まれないように逃げていくミハイル達。ブレンメンはそちらに一瞥すらくれずに、ディアボロスを睨みつける。
「許し難い? うふふ、許さなかったらどうだと言いますの?」
「無論、焼き尽くしてくれるわ!」
そうしてエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の挑発に、相手はその頭部の炎を激しく燃え盛らせる。全身からは、その巨体を覆い隠す程の蒸気も勢いよく吹き上がって。
「灰の一欠すら残さぬ!!」
「他者を意のままにしようとするなら、その相手より強くある必要がありますのよ。身の程を知りなさいませ!」
放たれる炎が空を舐めれば、【飛翔】して舞い上がる事でそれを回避する。だが炎はどこまでもそれを追って来て……そんなブレンメンへ横から射撃を加える内方・はじめ(望郷の反逆者・g00276)。
「あら……そんな、頭から火が出るほど怒らなくていいじゃない?」
「我が憤怒を顕すならば、この程度の炎では足りぬわ!」
轟、と唸りを上げて繰り出される業火は、辺り一帯を火の海に変えんばかりに。はじめが隠れていた鋼の残骸も、容易に融解させていく。
「あら、これは失礼したわ。でも一張羅を焼くのは勘弁願いたいわね!」
チリリと肌を焼く熱気を感じながら、その物陰から飛び出すように下がる事で炎を回避するはじめ。離れながらの引き撃ちで、アームキャノンから砲撃を叩き込む。硬い鋼鉄の装甲に叩き込まれる、呪詛の魔弾。
「さあ、惨劇の犠牲者達の無念、恐怖、怨嗟をその身で味わいなさい!」
「ちぃっ、小賢しい真似をっ!」
侵略者への報復の意志が強靭な肉体を黒く蝕み、じわじわと広がっていく。ダメージを蓄積させるも、それはブレンメンの苛立ちと怒りをさらに増す。ぐるんぐるんと頭を回せば周囲を焼き尽くさんばかりに炎が広がり【飛翔】によってその範囲から逃れていくはじめ。
そうして炎と熱が周囲に広がるほど、蒸気も立ち込め、ブレンメンの姿を隠していく。
「あらあら、丸見えでしてよ?」
「ぬぐぅっ!」
だがそんな蒸気も【完全視界】の前ではさしたる意味もない。エレオノーラはしっかりとブレンメンを見据え、レールガンから魔弾を放つ。追尾させるまでもない。真っ直ぐに吸い込まれるように、ブレンメンの頭部に直撃する魔弾。
「どこに隠れようと、何を盾にしようと、わたくしの魔弾からは逃れられませんわよ!」
「ぐぅぅぅ、逃げるとすれば、それは貴様ら全てを焼き尽くしてからだ!」
鋼鉄の頭部に小さくヒビが入り、唸りを漏らすブレンメン。されどその火力も蒸気も、ますます増していくばかり。空をも焼かんばかりに燃えれば、空に逃げても安全とは言い難い。
「確かにお前の攻撃は熱いけど! 私の【勇気】も負けじと熱いよっ!」
そんな燃え盛る炎の領域めがけ、まっすぐ、全力で突っ込んでいくアンゼリカ。全身に纏うオーラの壁でその身を守り、それでも肌をチリチリと焼かれながら。
「いっけぇぇぇぇっ!」
「ぬぅ、んっ!!」
強引に振り下ろす、光剣の一撃。まさに渾身の一撃が、ブレンメンの鋼鉄の胸板を斬りつけた。そのタイミングでさらに魔弾2種の追い打ちもかかれば、大きく揺らぐブレンメン。
「まだだっ!辺り一面、焦土に変えてくれよう!」
「うわっ、と!」
だがそこでグッと踏み止まられ、蒸気を噴き上げて来る。慌ててアンゼリカが飛び退けば、相手は周囲に、可燃性の粒子をぶちまけて来た。こうなればなかなか近づけず、粒子が爆ぜれば弾丸とてそうは届かない。
「ったく……頭から水かけたら早く終わんねーかな」
そうして滾る炎によって、際限なく上昇していく気温。額の汗を拭い、うんざりと、ぼやきを漏らすのは御守・樹(目指すは无二打・g05753)だ。
【冷気の支配者】でもあれば、もう少しマシに――いや、その程度では到底足りないか。仮に氷漬けにしても、瞬く間に溶けてしまいそうだ。
「まあ、どれも俺は出来ねぇから地道にするしかないけどな……」
有っても意味はなかろうが、そもそも有りもしない物にすがる意味もない。彼が頼れるのはただ一つ、鍛え抜いたその五体ばかり。幸いにしてこの爆音と爆煙立ち込める戦場で、気配を消して近づくなどあまりに容易い。熱気の中を掻い潜り、ブレンメンへと接敵する。
「殴りつけるにゃ随分……硬そうな相手だが、なっ!」
「ぐぬぅぅっ!!」
そうして相手の背骨に拳を撃ち込み、衝撃で周囲の粒子を噴き散らす。闘気を纏った破壊的な拳が、鋼鉄の装甲にヒビを入れる。受けたブレンメンは呻きを漏らしながらも、グッと踏みとどまって。
「いつの間に……ええい、焼き散らしてやるわ!」
「っ……!」
その頭部をグルンと回すと、粒子に着火を図って来る。散らした分直撃は避けられるとはいえ、あまり喰らいたいものではない。咄嗟に身を引こうとするが――。
「機械のくせに冷静さを失うなんて、見た目通りのあたまボーボーでやがりますね」
「むぅっ!?」
その姿を【未来予知】していたラッツベインが、張り巡らせた銀糸で動きを阻害する。もちろん、それで拘束出来るのは一瞬程度、すぐに糸は溶けてしまうが。
「一瞬あれば十分でやがりますよ。ちょこっと、チクっとしやがるので、我慢しやがってください♪」
「っ、ぐぅぅっ!」
その隙をつき、メイド服の袖から放つ、隠し武器。鏢は先程樹が穿った背中の傷に、狙い違わず突き立った。ちょこっとでは済まない衝撃が内部に伝われば、ブレンメンの骨格が軋み、動きが鈍り……その隙に離脱する樹。
「悪ぃ、助かった」
「いえいえ、ラッツの方こそ。狙いやすい傷を付けて頂き感謝でやがりますよ」
樹の礼に軽くこちらも会釈して答えながら、半ば溶けた銀糸を巻き取るラッツベイン。当然ブレンメンは怒りに燃え、さらなる粒子を放ち、大地を、空気すらも焼き焦がす。
「この程度で我は止まらぬ! 我が炎に燃え狂うが良い!」
「っと、しつこいでやがりますね」
慌てて後ろに逃れながら、銀糸で嫌がらせを仕掛け続けるラッツベイン。それは相手の怒りを誘い、念入りに放たれる粒子の嵐。着火すればもはやそれは、爆発の壁とばかり。しかもそれが一気に迫り来て。
「今こそ、突撃するっぽーい!」
「ぬっ!?」
そうして一方に意識が集中した所を、逃さず露木・ささら(流血の狩人・g02257)が飛びかかる。吸血鬼へのアドバイスなど、小難しくて責任が取れない。彼に出来るのは戦う事。狩人として、敵を狩る事。
「ちぃっ、やらせはせぬっ!」
慌ててそちらにも粒子を向けるブレンダンだが、急な方向転換もあって、その爆発は狙いが定まらない……と言っても、大雑把にその辺りを爆破されるだけでも、十分な脅威ではある。こちらの突進の軌道上に、ばらまかれる爆発の嵐。
「このまま爆ぜ飛んでしまうが良い!」
「大丈夫、イケるイケる!」
それに対してささらは、自身の周囲に衝撃波を展開する。力の籠もった血煙を散らしながら、その衝撃によって自らの軌道を変え、爆発を回避しながら接近し。
「ぬぅぅ、ならばこうするまでだっ!」
「おぉっとっ!」
その避ける隙間がないほどに、大量の爆発が吹き荒れれば……その時は、【エアライド】で空を蹴る。爆発ごと跳び越えると、背後に回り、相手のヒビ割れた背中に、渾身の蹴りを叩き込んだ。
「がっ……貴様っ!」
「割といい感じっぽーい!」
それ以上の反撃を受ける前に、大きく跳んで離れるささら。衝撃波によって、追ってくる粒子を噴き散らす。
「どいつもこいつもちょこまかと……全て焼き尽くしてやるわっ!」
「うーん、ボクが会ったのはロボロボしたヤツばっかだから、いかにもな改造人間は新鮮だねぇ」
撃たれれば撃たれるほどさらに炎を燃やすブレンメンを見ながら、首を傾げるフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)。ゾルダートはその全てがサイボーグから改造される改造人間だが、脳まで改造されたようないかにもなメカと出会う事が多いため、逆に改造人間らしい改造人間は、彼女にとっては珍しい。
「けど文字通り頭から火が出てるねぇ。とりあえず湿気でも足しとく?」
そしてそんな改造人間に対して、相手の足元の【泥濘の地】――それ自体は、動き回らない相手なので効果が薄いが――から、泥状のゴーレムを生み出していく。ドロドロとした肉体で文字通りに相手の足を引っ張り、さらにその水分によって相手の熱を奪いにかかって。
「いけっ、マッドなリキッドゴーレムくん! あらゆる方向で足を引っ張るぞぅ!」
「ちぃ、鬱陶しいっ!! 我が機械化ドイツ帝国の技術力を舐めるなッ!!」
もちろん通常ならば、ゾルダートは泥程度で動きを止める事はない。だがそれがパラドクスで生み出したゴーレムの泥ならば、当然話は別だ。部品の合間に挟まり、その動作を阻害していくゴーレム。
「燃えつきろッ!」
「あっ、大事なゴーレムくんに何するんだー!」
当然ブレンメンはそのゴーレムを炎と熱で焼き乾かし、引き剥がして来るが。激しく抗議するフルルズンだが、もちろん聞き入れては貰えない。
「鬱陶しい、燃え尽きるが良い!」
「わわわっ!」
さらに激しく燃え盛る炎から、わーっ、と慌てて逃れようとするフルルズン。それとすれ違うように、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)が間合いを詰める。
「さあ、いく、よ」
「ちっ、次から次へとっ!」
パラドクスの力を全身に張り巡らせ、鋭く繰り出す大薙刀の連撃。正中線に対し十字に、脱力したようなその構えから、上中下段に散らすように、怒涛の連撃を突き放つ。
「だがっ、その程度でこの我を倒すつもりなら、なんとも舐められたものよっ!」
「っ……!」
当然、相手はその炎と蒸気をもって、反撃を繰り出してくる。炎が燃え盛り、蒸気が吹き上がるほど、その熱に焼かれ唇を噛み締める五月姫。
「このまま、焼き尽くしてくれるわ……っ!」
「っ、そう、は……いかない……」
それでもその熱に耐え、巧みな薙刀使いで攻撃を続ける。と同時にさりげない横移動で、相手を海の近くに位置取らせ。
「……今っ!」
「ぬっ!?」
そうしてその薙刀を、相手の胸元めがけて投擲する。グッと腰を落として受け止めるブレンメンだが、その足が滑り、後退して。
「地面との摩擦をゼロにする!」
「ぬぅ、なん、だっ
……!?」
その足元に干渉するのは、アルラトゥ・クリム(現代の魔法使い・g05088)のパラドクス。地面の存在を書き換えて操作する事で、相手の足を滑らせていく。五月姫の全力の投擲の衝撃そのままに、後方へ滑っていくブレンメン。
「鉄塊のゾルダートが炎使い。おあつらえ向きに、広がる大海。『どうぞ、海に落としてください』ということ、だよね」
「いかにも重そうだから、泳ぎは苦手そうだね……上手く行ったらお慰みっ!」
ズルズルと滑り続けるその先は、国境の海。踏ん張ろうとするブレンメンだが、泥濘に足を取られて後退し続ける。そうしてついにはドボン、と水音を立てて、海へと滑り落ちた。
「っ……ぐぅぅぅっ……舐めるなぁっ!」
「おおっとっ!?」
とはいえもちろん、クロノヴェーダはパラドクスでしか倒せないのが原則、海水がダメージになる事はない。屈辱と怒りがさらなる炎を滾らせ、海水を蒸発させる程の熱を発するブレンメン。
その燃え盛る炎は、彼が滑った大地を逆走するように、アルラトゥへと迫って行く。
「こんなふざけた芸で、この我を倒せると思っているのか……っ!」
「流石にそうそう上手くはいかないか。けどっ!」
だがすでにアルラトゥは、近辺の地面を把握している。彼女にとってそれは、書き換えられるプログラムでしかない。地面を隆起させることで壁を作り、炎を防いで。
「そっちだって、こんな炎で私を倒せると思ってるのかなっ!」
「ちぃっ、そんなチャチな壁ごときでっ! ……ぬぅっ!?」
海の水をさらに蒸発させ、蒸気を噴き上げながら、海から上がろうとするブレンメン。だがその足が動く事はない。怪訝と驚きで足元を見れば、そこに絡まるのはリキッドゴーレム。
「マッドゴーレムくん1号の仇だよっ!」
「ええいっ……また貴様かっ!」
当然それを、すぐさま蒸発させようとするブレンメン。だがこちらも当然、他のディアボロスが、その隙を黙って見ている筈もない。
「人命救助の為の緊急避難……という事で領海侵犯は許して貰いたいのだけど、そもそも侵略者は貴方達の方だったわね」
ハルバードをパラドクスで戦旗に変え、空中から【飛翔】して迫るツィルニトラ・プリルヴィッツ(自称/捏造 魔法竜神・g02012)。その戦旗を振るえば、竜爪の如き半月の光刃が、ブレンメンを襲う。
「その炎、魔法の竜神が消し飛ばしてあげる!」
「ふんっ、我が炎、貴様らごときに消し飛ばせるものかっ!」
当然、それを迎え撃つように炎を燃やすブレンメン。海上であろうと変わらず、激しく猛り狂い、燃え上がる。
彼の頭上全てを覆い尽くさんばかりのそれが、ツィルニトラの全身を呑み込まんとする。直撃すれば、【温熱適応】など気休めにもならない――。
「当たれば、だけどねっ!」
「ぬぅぅっっ!?」
だが、そこで【エアライド】を仕掛け、落下軌道を変えて回避する。その機敏な動きに呻きを漏らしつつ、炎で追いかけようとするブレンメン。
「もう1度仕掛けるっぽーい!」
「ちぃっ!?」
だがそこへささらも、再びの突撃を仕掛けていく。こちらも【エアライド】で軌道を変え、同時に撹乱を仕掛ける2人。
これで狙いが分散された所に、さらにアンゼリカ。
「突撃ぃーっ!」
「っ
……!?」
こちらは撹乱はない、最短距離での突進。丹田に力をこめ、光の剣を体内から迸らせる。緩急をつけた動きに対応していたブレンメンは、突然の高速突撃に対応しきれず。
「この一撃、どうだぁーっ!」
「ぐぬぅぅぅぅっっ!?」
強烈な一撃を胸に貰い、大きく揺らぐブレンメン。先程、五月姫の薙刀がこじ開けた傷跡が、さらに広がり、胸に大きな穴を開ける。
「ちぃ、まだ、だっ……」
「こっちも、まだだよっ!」
それでも止まらず炎が噴き上がっていくが、その反撃より早く、素早く飛び離れるアンゼリカ。その直後、タイミングを合わせたささらの蹴りももう1度、力強く叩き込まれた。
「うん、イケるイケる!」
「ぐぅぅっ!? この
……!!」
そうしてダメージを受けながら、いや、ダメージを受ける程に、ブレンメンはなおも怒りで炎を燃え上がらせる。されど海上でそうして炎が燃える程に、海水が蒸発し、辺りに立ち込める蒸気。視界はどんどん不明瞭になる一方。
「まあ、こっちには丸見えでやがりますが」
「ああ、むしろ容易すぎて、逆に拍子抜けだな」
だが、ディアボロスの【完全視界】にとっては、それは一切問題にならない。むしろそれに紛れ、攻撃を加えるラッツベインと樹。ブレンメンだけが、自身の放つ水蒸気に撹乱されていく。
「そのまま、沈んで、サンゴ礁となって、観光名所にでもなればいいん、だよ」
「おの、れぇっ!!」
海に落とした張本人である五月姫を……いや、正確にはその声のする方を睨むブレンメン。だが完全な劣勢を悟ると、自ら海に身を投じようとする。
「あら、逃げる気ですの? 前言を翻す姿、滑稽ですわね!」
「がっ!」
その背に正確に叩き込まれる、エレオノーラの魔弾。それが足を止めた所に、はじめの魔弾も追い打ちをかけて。
「味わう気になったかしら、無念を、恐怖を、怨嗟を」
「おの、れぇ……っ!?」
苛立ちと憎しみを露わに顔を上げたブレンメン……の頭上に、挿し込む影。咄嗟にその影に向けて、彼は業火を解き放つ。
だがその炎を斬り裂くように、振るわれる光刃。
「光と熱なら……私も負けていないわよ!」
「ッ
……!?」
振るうはツィルニトラ。光刃纏う槍斧は、炎を真っ向から両断し、その身体に一撃を叩き込む。そうして振り切ったその勢いのまま、角の間に光を収束して。
「だからこれで……終わりなさいっ!!」
「ガッ
……!!」
頭頂から巨大な角のように伸びたその光は、ブレンメンの鋼鉄の身体に食い込み、そして振り切られ。
袈裟懸けに両断されたその身体は、ドボン、と重い音を立てて、海に沈んでいった。
「では、ブレンメン・メンシュ様……よい来世を……」
海の藻屑と消えたブレンメンへ、祈りを捧げるラッツベイン。もっとも所詮分身に過ぎぬアヴァタール級に、来世など有りはしないだろうが。
「皆さん、本当にありがとうございました」
退避していたミハイル達の元に向かえば、彼らは深くディアボロスに頭を下げる。頼る物のない未知の土地、未だ不安は隠しきれないようではあるが。
「このご恩は決して、忘れません」
「私もです。本当に、本当にありがとうございました」
それでも彼らは、ディアボロスへの信頼を胸に、教えられた事を頼りにしようと決意を固めたようだ。そうして地方都市に向けて立っていく彼らを見送ると、ディアボロス達はパラドクストレインで新宿島へと帰還する。
彼らが今後、どうなっていくのか。そしてディアボロス達は、ロシアの大地にたどり着く事が出来るのか。
その連鎖の先は、まだ誰も知らない――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
【怪力無双】がLV2になった!
【エアライド】がLV2になった!
【モブオーラ】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【飛翔】がLV6になった!
【温熱適応】LV1が発生!
【エイティーン】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
【リザレクション】がLV2になった!