リプレイ
インファントリー・ゾルダートたちは町の中を闊歩する。
どこかに、連れて行くのに丁度良さそうな人間はいないものかと。
肉体労働に向いていそうな屈強なもの。力自慢のもの。
そして見せしめとなりやすいような――弱そうな子供でもいい。
インファントリー・ゾルダートたちは、炭鉱につれていけそうな者を探していた。
鵙目・隆尋
裕福層な服装だと攫われにくいだろうから
出来るだけ質素?粗末?な服装に着替えて
職探ししてる子供を装う
子供、に見えるよね?
ドイツの人は大きいし、東洋人は童顔に見えるし……?
俺、元々……童顔だけど
どこもみんな俺みたいなのは雇ってくれないなぁ
このままじゃ明日のパンも買えやしない……
なんて、独り言も小さく零したりして
彷徨ってみよう
求人の張り紙なんかあったら真剣に読んで
募集対象が自分には該当しない事に落胆してみせたり
敵が攫いやすいように
疲れたって顔で人の少ない路地裏にへたり込んで
もう動けない、みたいな顔で少し咳き込んでみたりしよう
攫われる時は驚いて動揺してる風を装って
軽く抵抗するけど、すぐに諦めてみせよう
街は賑わう場所と、そうでない場所の線引きが明確だった。
敵が求めるようなものは、どちらかというとその境界とそうでない場所にいるものだろう。
賑わう場所は裕福な者達が集うのだから、肉体労働を求めるようなものは少ない。
裕福層な服装だと攫われにくいかな、と鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は考えて、出来るだけ質素な――いや、粗末と思えるような服装に着替えた。
服の端は破れていて、薄汚れたような雰囲気。職を探している子供を装ったのだ。
「子供、に見えるよね?」
自分の姿を見回して、隆尋は大丈夫かなと思う。
(「ドイツの人は大きいし、東洋人は童顔に見えるし……? 俺、元々……童顔だけど」)
と、ため息ひとつ。
とぼとぼと歩きながら隆尋は周囲を伺う。
いた――インファントリー・ゾルダートだ。
「どこもみんな俺みたいなのは雇ってくれないなぁ。このままじゃ明日のパンも買えやしない……」
そう呟きながら、求人の張り紙をみつけては真剣に読んで、でもこれはだめだと肩を落とす。
そうしていると視線を感じる。隆尋は疲れたという顔をしてひとの少ない路地裏へと入りへたり込んだ。
もう動けないという顔で少し咳き込んで動けないというようなふり。
そんな隆尋の上に影が差す。
顔を上げれば手が伸びてきて、がしっと担がれてしまった。
「う、うわ!?」
驚いて、動揺しどこに連れて行くんだと抵抗する。けれど、叶わないとしって諦めた風を装って隆尋は敵の元に潜り込むことに成功した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
虐める為の労働なんて非効率的で馬鹿げたやり方だな、効率なんて求めてないだろうけれど
働きたいっていうのは本心だぞ、攫われた人達の助けになりたいんだ
俺はエルバといいます、どんな事でも頑張るから働ける場所を知りませんか?(演技)
【行動】使用技能:演技、臨機応変、計略、観察、友達催眠
手袋やダボダボの長袖の服、大き目な長靴を履いて機械の手足を隠した上で泥で顔を汚し、真面目に働いてきた弱そうな孤児のふりをする
路地裏へ行って周辺の人を観察、労働者狩りらしき人へ笑顔で就職先を探しているといって話しかける
どんなことでも真面目に働くという事をアピールする
炭鉱での働き手を探す――普通の炭鉱であれば、それは働き口になるもので人々にとってはありがたいことだろう。
しかし、それがゾルダートのものだというのなら、そうはならない。
そして求める働き手もまた――穿ったものだと荒田・誠司(雑草・g00115)は思うのだ。
(「虐める為の労働なんて非効率的で馬鹿げたやり方だな、効率なんて求めてないだろうけれど」)
そう思いながら、誠司は街の様子を見つめる。
手袋にダボダボの長袖の服。大き目の長靴を履いて機械の手足を隠し、泥で顔を汚してきた。
職にあぶれた青年――いや、真面目に働いてきた弱そうな孤児のふりがいいだろうか。
裏路地へ入り、周辺の人を観察していく。
そして、ゾルダートを見つけた。周囲の様子を伺い見定めているようなインファントリー・ゾルダートがいる。
働きたい、と思うのは本心だ。けれどそれはゾルダートの為ではなく攫われた人達の助けになりたいということ。
誠司は、彼らの方へと近づいていく。するとあちらも、気づいたようで何かなと律した態度で接してきた。
「あの、俺はエルバといいます、どんな事でも頑張るから働ける場所を知りませんか?」
あなたたちなら働き口のツテも沢山ありそうにみえたので、と誠司は様子をうかがうようなそぶり。
ダメならすぐに頭を下げて去ろうというような雰囲気を出しつつも。
「どんなことでも真面目に働きます!」
と、笑顔でアピールをする。
するとこれは丁度いいというように彼らは笑顔を向ける。
「良い働き場所を知っている。ノルマさえ果たせばあとは自由時間になる仕事場だ。行くかね?」
「本当ですか? ぜひお願いします」
働き口。それを逃してはというようにぺこりと頭を下げる誠司。
ゾルダートからすれば、得た職を逃さぬように必死に見えるだろう。けれど彼らから見えぬその口元は、僅かに上がっていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
乂八・南
俺が囮になることで
少しでも多く一般の人が救われるならいい
――ううん、本当は復讐者でも
苦しい思いなんてしてほしくないけど
少しずつでも前に進んで
全部を取り戻す為、だから
ねえ、いい働き口はない?
多くは語らない
目があったならじっとみつめる
左眼を強調するように
こいつは何らかの機械化を受けたなり損ないのサイボーグ
労働力としてなら使える
そう思わせることができたならいい
こんな使い方をしたら
兄ちゃんは怒るかもしれないけど――
…俺のもんだ。どう使ったって、勝手だろ
なんて。聞き分けのない弟で、ごめんね
――今の俺に出来る精一杯を
そう考えたから、此処にいる
…怖くないわけじゃないけど
やるんだ、俺は
震える拳を、ぎゅっと握る
街並みを撫でる乂八・南(WONDERFUL LIFE・g00139)の視線に滲むものは、何だろうか。
俺が囮になることで、と思考にいたる。
それで、少しでも多く一般の人が救われるならいい。それでいいのだと南は思うのだ。
けれど、心に浮き上がるものがある。
(「――ううん、本当は復讐者でも。苦しい思いなんてしてほしくないけど」)
少しずつでも前に進んで。そしてそれは――全部を取り戻す為、だからと南は前をむく。
成すべきことは、あのゾルダートの視界にまずはいる事だ。
彼らは路地裏を歩きながら、どの人間がいいかと見定めている様子。
なら、自分からその視線に入るだけだ。
南はあきらかにひとびとを物色しているようなそぶりを見せる者達の前へと、歩む。
すると近づいてきた者に視線を向けるのは当たり前のことだ。
「ねえ、いい働き口はない?」
多くは語らず、視線があえばじっと反らさず見つめる。
その左眼をぱちと瞬けば、機械であることに気付くだろう。
ほう、なんて思わせぶりな風を装うゾルダートは興味深いというように南の上に視線滑らせた。
何らかの機械化を受けた、なり損ないのサイボーグに見えるだろうか。
労働力に使える、そう思わせることができたならと思っていたが感触はよさそうだ。
けれど、南の心にわずかにきしむものがある。
(「こんな使い方をしたら、兄ちゃんは怒るかもしれないけど――」)
けれど、その兄ちゃんはここにはいなくて。
(「……俺のもんだ。どう使ったって、勝手だろ」)
なんて、聞き分けのない弟で、ごめんねと心の中で紡ぐ。
視線はそらさず、苦いものも飲み込んで――今の俺に出来る精一杯を。
そう考えたから、此処にいるのだから。
その心に怖れがないわけじゃないけれど。
やるんだ、俺はと拳をきゅっと握って震えを押さえこむ。
「幸運だな。働き口なら今、募集中のものを知っている」
ついてくるといいとゾルダートは踵を返す。あとはもう、ついていくだけだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
本郷・夏深
喧嘩している現場を見つけ、そこへ割って入ります
割って入る事でその喧嘩を止められて、更には強い感じも披露できる
まさに一石二鳥というやつです!
流石はカフカ、明晰な頭脳にも恵まれておりますね
はい、そこまで。通りますから退いて下さい
大の大人がこんな所で暴れ回って、でかい図体で道を塞いで
このカフカの邪魔をするとは実に愚かしい!
喧嘩している面々を挑発し、此方を攻撃してきたら適度に加減をしながら臨機応変に反撃を
攻撃を往なしながら力を利用して投げ飛ばしたり、派手に蹴り飛ばして差し上げます
おや?まさか私に勝てると少しでも思ったのですか?
だとしたら愉快愉快!思考回路が似た者同士、これからは仲良くするといいですよ!
本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)の歩みは軽い。薄暗い路地を行けば――いましたいましたと笑み零れる。
それは今にも掴みかかって喧嘩を始めそうな男二人組だ。
丁度いい。割って入る事でその喧嘩を止められて、更には強い感じも披露できる。
「まさに一石二鳥というやつです!」
流石はカフカ、明晰な頭脳にも恵まれておりますねと夏深はふふりと笑み浮かべながら、颯爽とその場に割って入る。
「はい、そこまで。通りますから退いて下さい」
ずずいと、体格の良い男ふたりの間に割り込む夏深。
もちろん、そのふたりは何だお前という視線を向けてくるのだが気にしない。
「大の大人がこんな所で暴れ回って、でかい図体で道を塞いで、このカフカの邪魔をするとは実に愚かしい!」
「お前こそ邪魔だ! この、どっかいきやがれ!」
ひゅっと、ひとりの男が拳を突き出してくる。それを夏深は紙一重でかわしてその突き出された腕を掴んだ。
男が向かってきたその勢いも利用して、掴んで投げ飛ばす。そのまま身を翻して、もう一人を派手に蹴り飛ばした。
「おや? まさか私に勝てると少しでも思ったのですか?」
この野郎! とふたりは再び夏深へと向かってくる。その様子に夏深は楽し気に笑って。
「まだ向かってくるとは、愉快愉快! 思考回路が似た者同士、これからは仲良くするといいですよ!」
二人を軽くあしらって、追い返すと夏深はひらひらと手を振る。
さてこれだけ派手に動けばゾルダートからも注目される。
夏深の前に現れたインファントリー・ゾルダートはお前向きの仕事があると言う。
「カフカ向き? それはさぞ素晴らしくやりがいのある仕事に違いないですね」
もちろん、やりますよ! と答えれ意気揚々と、夏深は彼らについていく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
あるものは攫われ、あるものは自分から仕事を求め、そしてある者はスカウトされというようにルール炭鉱へと連れてこられる。
そして炭鉱に付けば首輪を装着され、さっそく現場へと放り込まれた。
今日のノルマは『新たな坑道を29メートル掘り下げること』と、手にツルハシやスコップを渡され作業現場に。
そこでは疲れ切った顔で労働を強いられている者達がいる。
若い者から、年寄りから。その誰もが疲れて絶望の色を滲ませている。
今日も、ノルマは終わらないと知っているのだ。
それでも働かなければ鞭うたれる。
「さっさと働け! ノルマが終われば自由時間だぞ!」
そんな声を、見張っているインファントリー・ゾルダート、3体が発する。
そして彼らは時折、定時報告とドクトル・マシーネの所へと向かっているようだ。
その動きも、どこにドクトル・マシーネがいるのかもここで働いている者達は毎日見て、知っているだろう。
しかし、首輪がある限り喋ることはできないし、情報収集はできない。
この首輪を外すことはできない為、まずやらねばならないのはノルマの達成。
復讐者の力をもってすれば、それは容易く達成でき、人々にこの後に起こることを知らせることも、そして知っていることを聞く時間も作ることはできるはず。
鵙目・隆尋
犬じゃないんだから……
そう思うけど言葉にはならない
話せないのは厄介だなぁ
ノルマを達成すれば良いだけの事
老人や幼い子供の近くで作業
渡されたスコップに解体を乗せて硬い土を掘り進めていくよ
硬い岩に当たったら、貫攻撃で砕いていく
疑われないように、最初は少しずつ
徐々に慣れてきた風に速度を上げる
老人や子供がよろめいたら支えるし
上手く掘り進められないようなら腕を軽く叩いて
場所を変わる旨をジェスチャーで示す
相手を指差してから
自分の掘っていた場所を指し示し
自分を指し示してから相手が掘っている場所を示して
入れ替わって……
解体や貫攻撃で脆くなった場所を任せる
見張りを刺激しないように注意しながらこれを繰り返していくよ
これをつけろと首にはめられたもの。
(「犬じゃないんだから……」)
その首輪に触れ、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は思うだけにとどめる。
それは言葉にはならなかったからだ。
話せないのは厄介だなぁと思うけれど――ノルマを達成すれば良いだけの事。
渡されたスコップを持って隆尋はよろよろとしている老人、それに幼い子供の近くで作業を始める。
ぐっと、突き立てたスコップに解体の力を乗せ、硬い土を掘り進めていく。
「!」
がつん! と硬い感触は岩だ。
ならそれは貫くように力を乗せて砕いて――最初は少しずつ。
徐々に慣れてきた風に速度を上げていく隆尋。
ざくざくと掘り進める様は早く、今までまったく進まなかったのが嘘のようだ。
隆尋が掘る掘ったものを運び出す人手が必要だと、近くにいた者達は動き出す。
その視界の端でよろめく影を捕え、隆尋はさっと手を伸ばして支える。
そしてそのまま、腕を軽く叩いて場所を変わるように動きで示した。
自分の掘っていた場所を指示し、ここを掘ってと示して。
そして自分はそっちを掘ると示す。
すると気付いたのだろう。場所を入れ替わってその掘り易さに作業も捗る。
そこはすでに、隆尋に砕かれて柔らかく、脆くなっているのだから。
掘りやすくなっていることに驚きながら、作業を進めていく。
その姿を見つつ、隆尋も己の目の前を砕くようにスコップを振るう。
見張りが巡回している気配。刺激をしないようにしつつ、作業を繰り返していく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
宇都宮・行
人々を救う為にも、排斥力の突破のためにも、早急に攻略しましょう
ゾルダードが見ていない隙に【活性治癒】を発動し、作業員の皆様の回復を行います
続けて残留効果の【操作会得】と復讐者の力にて、ツルハシを壊れにくくかつ効率的に振るい、そして岩盤を運び着実にノルマ達成を目指します
ノルマ達成後、改めて【活性治癒】にて皆様を労りつつ「私達は皆様を助けに来た者です」と伝え、信用を得て【情報収集】を行います
炭鉱の管理者の居場所の情報を最優先に、特に地理関係の情報を集め、効率よく侵入できるようにします
最後に「もう間もない内に、必ず首輪が壊れます。その際は鉱山が崩落しますので、速やかに脱出してください」と必ず伝えます
秋風・稲穂
うーん、さっさとノルマを達成するのが吉かなこりゃ
手伝うから、今日のノルマさっさと達成しよう
ま、これが最後のノルマになるんだけどさ
力仕事は得意だし、他の人には運搬を任せて掘り進めていこう
硬い所があったら言って、ちょっと無理矢理だけど力任せに『破壊』していくから
あんまり派手にするのはよろしくないんだろうけど…まあこれくらいなら許容範囲内か
剣ならもう少し綺麗に出来るんだろうけど…まあ、ツルハシでもやれるか
破片も運びやすいよう細かく『両断』して、作業員の皆が少しでも楽になるように気を遣おう
ノルマが達成したら平穏結界の中で皆に敵の巡回ルートや鉱山内の地形を聞き取り
後はタイミングを見て逃げてって言っとこう
こっちだと突き飛ばすようにゾルダートは人々を鉱山へと連れていく。
その列の中のひとりとして、宇都宮・行(一般的な地方公務員・g03895)も潜入していた。
(「人々を救う為にも、排斥力の突破のためにも、早急に攻略しましょう」)
言葉は、首輪によって奪われている。
早く作業しろという声にひとびとは手を動かし始める。
行も手を動かしつつ、ゾルダートが見ていない隙に、人々の回復を行う。
それはすぐ目に見えて効果が現れるものではないが、じわりと癒していく力。
そうしながら、ツルハシを振り下ろす。
岩盤を砕くために効率的に振るい、砕いては運びとノルマ達成を目指していく。
そして人々の様子を見つつ、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)も動き始める。
(「うーん、さっさとノルマを達成するのが吉かなこりゃ」)
重そうな、自分よりも大きな台車を押して掘り出したものを運ぼうとする子を稲穂は手伝う。
全く進まなかったものが軽く進んで、小さな子は驚いたが稲穂にぺこりと頭下げた。
手伝うから、今日のノルマさっさと達成しようと稲穂はその表情で告げる。
けれど終わるはずがないと、その子は思って力なく笑うのだ。
(「ま、これが最後のノルマになるんだけどさ」)
荷台を空にして掘り進める場所に戻る。
力仕事は得意と、稲穂は運搬を他の人に任せて、硬い岩盤に苦心している者達の所へ。
変わってと身振り手振り。
(「ちょっと無理やりだけど……」)
力任せに破壊を。あんまり派手にするのはよろしくないんだろうけど、と思いつつ振り下ろすツルハシ。
それは今まで砕ける事なかったのに稲穂の一撃で簡単に崩れていく。
それに周囲のひとびとは驚いて、けれどすぐ運び出すと素早く動き始める。
しかし稲穂はと言えばうーんと、その手にあるツルハシを見詰めていた。
(「剣ならもう少し綺麗に出来るんだろうけど……まあ、ツルハシでもやれるか」)
砕いたまま、大きい欠片をどう運ぶかと考えている人たちには待つように伝えて。
ツルハシ振り下ろし、それを運びやすいように両断していく。
皆の作業が少しでも楽になるように稲穂は気を遣う。
いつもは苦しい作業。
けれど今日は、何かが違っていた。
そして――復讐者たちの力により29メートルというノルマが果たされる。
ゾルダートもノルマが果たされたなら、何も言うことはない。
今日は終わりだと、引きあげていく。
そして人々は、久しぶりの己の声を耳にする。
「あんた、すごくはたらいていた……あんたの、おかげだ」
そんな風に、行に声をかけてくる若者はふらつきながらも嬉しそうだ。長い間ここに居るがノルマが終わったのは初めてだと。
そんな彼を労りつつ、行はよく聞いてくださいと紡ぐ。
「私達は皆様を助けに来た者です」
だから知っていることを教えてほしいと訊ねる。
稲穂も、助けてくれてありがとうと礼を言われつつ、情報を得る。
巡回ルートとかわかる? と聞くが作業時間が終われば宿舎に入ってすぐ寝るからわからないという。
毎日疲れて、泥のように眠っていたからと。
けれど、炭鉱の管理者の居場所。それを問えば、すぐにわかると彼らは言う。
ゾルダートたちは道なりに進んだ先の小屋、というには頑強な。しかし館というには小さな建物にいるという。
それはひとつしかないので、すぐにわかるとみんなが口々に言う。
行はありがとうございますと告げて、それからと言葉続ける。
「もう間もない内に、必ず首輪が壊れます。その際は鉱山が崩落しますので、速やかに脱出してください」
「タイミングを見て逃げて」
これからこの炭鉱を支配しているものを倒してくるからと、稲穂はひらりと手を振る。
労働者たちをその場に残し、復讐者たちはゾルダートのいる場所へと、向かう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
「ノルマをこなした? ほほう、29メートルなら達成可能でしたか」
今日の報告を聞いて、ドクトル・マシーネはやればできるではありませんかと零す。
それは復讐者たちの力があったことをもちろん気付かぬままに。
私の目にかなうものでもいるのでは? とドクトル・マシーネは機嫌よくなり思い至る。
ならば、いまから改造に見合うものを見繕いに行きましょう! と――炭鉱で過ごす館から出ていくドクトル・マシーネ。
それにインファントリー・ゾルダートが三体、ついていく。
ドクトル・マシーネが見繕ったものたちを運ぶためにだろうか。
しかし、館から出てきたのは好都合。復讐者たちは炭鉱の物陰に身を隠しながら近づいていた。
館から炭鉱までは開けた場所となっており戦いを仕掛けるのに支障はない。
そしてドクトル・マシーネたちは復讐者たちが潜んでいることに気付いてはいない。
奇襲をかけることもできそうだ。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携、アドリブ歓迎
仲間がつけてくれた経路で潜入
労働者狩りに、首輪で自由を奪い、強制労働……この炭鉱を、このままにする訳にはいかないんだ
仲間が入手した情報を得て
ゾルダート達の対処へ向かい、首魁への道を拓こう
情報が得られれば不意打ちをかける
様子を手早く偵察
3体はいると聞いているが、相手の配置と人数を観察
隙を看破し次第、早業で仕留めていく
2体以上が同時に向かってくる時はフラッシュ弾で牽制
隙を逃さずリングスラッシャーの貫通撃を
相手の砲撃は壁や地形を遮蔽物としつつ、飛翔の移動速度も利用し回避
防御に魔力障壁を展開しておく
おとなしく聴いてやる道理もない
銃撃で応戦し、撹乱しよう
強運の加護、幸運と臨機応変を供に
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
普通なら29mも1日で掘れるかってんだ
力があまり無いから作業は任せてしまったけれどお陰で罠を張れた
無力な一般市民がいたと思ったか?残念ながら大外れ、後悔しながら壊れろ
【行動】使用技能:罠使い、機械知識、暗殺、捕縛、地形の利用、早業、斬撃、電撃使い、計略、看破、観察、演技、残留効果の利用できる物全て
坑道の地形を利用して指定パラドクスの罠を設置
その後、敵が近づいてくるのを確認したらあえて音を出して罠の場所まで誘導
蜘蛛の巣の罠にかかれば、機械知識を応用して弱点を看破
左腕に収納されたワイヤーで切ったり電気を流すなどして暗殺
これを繰り返して敵を減らしていく
鵙目・隆尋
お前達に邪魔されたくはないから
先に倒させて貰うよ
契約召喚でアークデーモンを召喚して攻撃
同時にダッシュで接近して魔晶剣で斬撃も交えた貫攻撃
解体も出来ればいいけど、望み過ぎは良くないよね
手堅く行こう
敵の意識をこちらに集中させない為に天の廻りで攻撃
少しでも煩わしいと思ってくれたらいいかな
他の人と攻撃対象は可能な限り合わせて
迅速に確実に数を減らしていくよ
敵に著しく破損してる箇所があるならその箇所を狙って攻撃する
敵の攻撃はダッシュと残像で回避
念の為に狂獄の檻も展開してガードしておくよ
この後に本命が居るんだから
お前達に好き勝手させる訳ないじゃない?
俺はお前達と違って犬じゃないのに首輪とか
やめてよね、ホント
彼らの会話を耳に、荒田・誠司(雑草・g00115)は今日のことを思う。
(「普通なら29mも1日で掘れるかってんだ」)
いくら労働の手が多くても、ひとができる子とには限界がある。それでも、今日為すことができたのは復讐者の力があったからこそだ。
こんなことは毎回続かない。いや、そもそもそれは今日で終わりになるのだ。
しかし、力があまり無いから作業は任せてしまったけれどお陰で罠を張れたと誠司は距離を詰める。
ドクトル・マシーネとインファントリー・ゾルダートが三体。
誠司は近づいてくるのを目に、わざと音をたてた。誘い込むために。
「おや? 物音がしましたね。元気な労働者が遊んでいるのかもしれません」
そんな労働者がいるなら、改造のしがいがありそうですねとドクトル・マシーネの足はそちらへ。インファントリー・ゾルダートは用心のためと先を行く。
狙い通り、誘われてくれたほうだ。
(「無力な一般市民がいたと思ったか? 残念ながら大外れ、後悔しながら壊れろ」)
その場所へ踏み込めば――蜘蛛の巣の罠。そのワイヤートラップに掛かってしまえば、暫くは身動きができなくなるもの。
先を進んでいたインファントリー・ゾルダートが一体、それに見事に引っかかった。
「な、なんだ!?」
動けばそのワイヤーがきりきりと身を切ろうとし、きつく締まっていく。そして巡らせた罠もだが、誠司は左腕に収納されたワイヤーを走らせ攻撃仕掛ける。
触れると共に流される電気は、インファントリー・ゾルダートの挙動に不具合を起していた。
やがて、攻撃畳みかけられたその一体は動かなくなる。
何かが起こっている。それは敵も理解したのだろう。けれどまだ、状況を理解しきれていない様子。
「お前達に邪魔されたくはないから、先に倒させて貰うよ」
だから、それは一瞬のこと。
アークデーモンを召喚すると同時に、鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は走り込む。
その手には魔晶剣。それを持ち走りぬけるとともに、インファントリー・ゾルダートの身を貫いた。
本当はその身を解体してしまいたいが、望み過ぎは良くない。だから、手堅く行こうと仕掛けた。
この場で、攻撃されるなどと思っていなかったインファントリー・ゾルダートは虚をつかれた格好となる。
そこへエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が続く。
三体のうち一体は倒れている。残り二体――ドクトル・マシーネは戦いに参加する様子はない。
お前たちで片づけなさいと高みの見物のようだ。残るものたちを倒し、首魁への道を拓くべくエトヴァは動く。
労働者狩り。首輪で自由を奪い、強制労働――ここはそんな場所。
「……この炭鉱を、このままにする訳にはいかないんだ」
その背の翼を羽ばたかせながら、回転する無数の光の輪をエトヴァは出現させる。
そしてそれは、インファントリー・ゾルダートたちへと放たれる。
敵が砲撃をかけるよりも早く。隙を逃さずその身貫くように。
そして防御に魔力障壁を巡らせて敵の砲火の交響曲をかわす。
その曲をおとなしく聴いてやる道理もないのだから。奏でている最中でも、応戦し攪乱する。
そして、それに合わせ天の巡りを放って意識を散らばせる隆尋。対するように右腕の砲から放たれる徹甲弾を避けて、距離詰めた。
今、と隆尋はアークデーモンに攻撃促す。アークデーモンより強大な魔法はなたれインファントリー・ゾルダートの身を貫いた。
迅速に、確実に――一体ずつ。
この後に本命が居るんだからと隆尋はドクトル・マシーネへと視線向ける。
「我々に反抗するとは……!」
インファントリー・ゾルダートの声に隆尋は眉寄せて。
「お前達に好き勝手させる訳ないじゃない?」
俺はお前達と違って犬じゃないのに首輪とか――やめてよね、ホント、と次の一撃を乗せた。
そこを誠司が絡め取り、エトヴァの放った一撃が貫く。それはインファントリー・ゾルダートの身体の中心。そのまま膝をつき、その場に崩れ落ちた。
インファントリー・ゾルダートたちとの戦い。その決着がつくのはあっという間の事だった。
攻撃重なりその場に倒れたインファントリー・ゾルダート。
そしてこの場に残ったのはドクトル・マシーネのみであった。
「ふむ。なかなかやる労働者たちですね」
よろしい、ではお相手をしましょう!
「叩き伏せるのも監督者の役目。何、終わったあと生きていたら、立派に改造して差し上げますからご安心を!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
ルチルーク・フレンツェン
あと少しで人々を苦しめ死なせてきたルール炭鉱全体を終えられます
今の捕まっている人々を助ける為にも負けられません
取り巻き撃破はエトヴァ様にお任せして、当機はマシーネと相対します
奇襲と同時に『ロケットフィスト』の【怪力無双】で出来るだけマシーネを突き飛ばして、取り巻きとの距離を離します
マシーネが倒されたら逃げ出す取り巻きですから共闘する確率は低いですが、マシーネの悪知恵に利用される可能性は無くは無いですからね
マシーネからの攻撃には体を解体されない為にニードルガンでアームに撃って少しでも動きを鈍らせたり、最悪当機の体から伸ばしたハッキングツールをアームに絡ませて回避します
ツールは買い直せば良いです
さぁ、かかってくると宜しいと余裕を見せるドクトル・マシーネ。その姿を、隠れて見詰める影がひとつ。
あと少し――ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は思うのだ。
あと少しで、人々を苦しめ死なせてきたルール炭鉱全体を終えられると。
(「今の捕まっている人々を助ける為にも負けられません」)
取り巻きとの戦いを避けたルチルークは奇襲をかける。ドクトル・マシーネはルチルークの存在にまだ気づいていないのだから、好機だ。
ドクトル・マシーネの見えぬ方から自身の拳を噴射し、ドクトル・マシーネを突き飛ばした。
攻撃受けたドクトル・マシーネはふらついて、けれど楽しそうではある。
「おやおや、元気なお嬢さんですね!」
改造のし甲斐がありそうだと手術用アームをドクトル・マシーネは伸ばしてくる。
捕まえようと伸ばされたそれに捕まるわけにはいかない。
そのアームを、ニードルガン撃って、ルチルークは弾いて動きを鈍らせる。
もし捕まったら、最悪――ハッキングツールをアームに絡ませて回避すればいいと思いながら。
ツールは買い直せばいい。ここで負けないために失うものがあっても、それは覚悟の上なのだから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
鵙目・隆尋
……人生楽しそうだね
真似したいとか見習いたいとは、思わないけど
何より、終わった後生きてるのは俺達だから
改造は叶わぬ夢だよ、ごめんね?
怨嗟の焔の魔力を魔晶剣や天の廻りに纏わせて使うよ
まずは天の廻りを投擲して攪乱
さっき見られてたしね、効果はあまり期待できないかな
それでも、よそ見してると痛い目に遭う……かもね?
戦場の皆の動きには気を付けて
俺自身はダッシュで接近して貫攻撃で一撃離脱
狙うのは背中のアームと腕
手術マニア……改め改造マニアが改造出来なくなったら
それは結構な精神的ダメージになりそうだもの
敵の攻撃はガードアップも利用しつつ残像で回避
回避不能時は狂獄の檻を展開
飛翔も使ってダメージ軽減を狙っていくよ
己の攻撃が上手に処されても、ドクトル・マシーネはご機嫌だ。
「んんっ! これでこそ改造のし甲斐があるというもの!」
「……人生楽しそうだね」
真似したいとか見習いたいとは、思わないけど、と鵙目・隆尋(幼年期の終わり・g00735)は半眼で見遣って紡ぐ。
「何より、終わった後生きてるのは俺達だから――改造は叶わぬ夢だよ、ごめんね?」
魔晶県と天の廻りに喰らったクロノヴェーダの魔力を纏わせる。
先ず放たれた天の廻りだが、ドクトル・マシーネはそれをアームで弾いてしまう。
さっき見られていたし、効果はあまり期待できないかなと思っていた隆尋にとって、それは痛手にはならない。
「よそ見してると痛い目に遭う……かもね?」
そう呟いて隆尋は、皆の動きを見つつ走りこみドクトル・マシーネへと一撃を。その身を貫く一撃は、背中のアーム。
相手は手術マニア――改め改造マニア。それが出来なくなったら結構な精神的ダメージになりそうと思って仕掛けたのだ。
「悪い事する手は切り裂いてあげますよ!」
そこへドクトル・マシーネはレーザーメスを投げつけてくる。けれど狙った先に隆尋はいない。それは残像で、すでにそこにはおらず次の手を打っているのだから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
改造なんてごめんだ、これ以上の機械の体は手に余るもんでね
俺ばっかりに気を取られてていいのか?爆撃注意だ
【行動】使用技能:発明、計略、演技、時間稼ぎ、忍耐力、爆破、斬撃、電撃使い、地形の利用、残留効果の利用できる物全て
まずは指定パラドクスを使用し、ボムドローンを製作
敵の死角へ移動するまでは左腕に内蔵されたワイヤーでの斬撃や電撃を使い牽制したり、忍耐力で攻撃から耐えたりして時間稼ぎ
敵からの攻撃は出来るだけ機械の手足で防ぐ
所定の位置へ到達したボムドローンの攻撃が敵に当たったら俺も攻勢に出る
ドクトル・マシーネの、そのアームを見つつ荒田・誠司(雑草・g00115)は思う。
(「改造なんてごめんだ、これ以上の機械の体は手に余るもんでね」)
誠司は今の己の身体以上を求めていない。そもそも、改造なんてされる気はない。
「ここはこいつの出番だな」
誠司はボムドローンを生み出して、ドクトル・マシーネへと巡らせる。
己のできること、全てでもって仕掛けるのだ。
「おや、おもしろいものを! 良いですね、あなたも改造してもっと強くしてさしあげますが!」
「俺ばっかりに気を取られてていいのか? 爆撃注意だ」
あなたを改造するのも楽しそうですと零すドクトル・マシーネは己に降り注ぐ爆撃をアームで弾く。けれど全てからは逃れられず、その身にダメージを受けていく。
そこへ、左腕に内蔵されたワイヤーを放って斬撃を繰り出す。
爆破で柔くなったアームを捕まえて、それを切り裂けば砕かれた。
攻勢に出て、ドクトル・マシーネを追い詰めるように誠司は動く。
ドクトル・マシーネは受ける攻撃に表情を歪めた。己が押されているのを感じているのだろう。
誠司はこのまま押し切るとばかりに、ドローンを向かわせる。降り注ぐ爆撃は、ドクトル・マシーネの視界をも奪っていく。
大成功🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
九十九・静梨
あいにく、わたくしはこの立派な筋肉がありますので機械改造などお断り致しますわ!
この炭坑もそろそろ完全に開放させて頂きますわ!
肉体変異で首から下を筋骨隆々化
雷気大槍を実体化させ筋肉で振り回しての◆薙ぎ払いや
◆グラップルによる肉弾戦で戦闘
敵が手術用アームで攻撃をしてきたら雷気大槍で受け止め、
すかさず槍から電気を放射
機械の腕だろうと生身であろうと電気で動けなくなるのは共通ですわ!
すかさずパラドクスを発動し
敵を拳で◆強打し内部に闘気を流し込む事で、
機械も生身も◆粉砕◆破壊致しますわ
身の上で起こる爆発にドクトル・マシーネが表情歪めた所へ、九十九・静梨(魔闘筋嬢・g01741)は踏み込んでいた。
その動きをドクトル・マシーネは見ていたのか、それとも反射か。アームを振り下ろしてくる。
けれどそれは静梨には届かない。
デモニックスピリッツランス『雷気大槍』――魔力と気力を合わせて作り出した槍で受け止め、弾いた。
「あいにく、わたくしはこの立派な筋肉がありますので機械改造などお断り致しますわ!」
肉体変異でもって首から下は筋骨隆々。静梨にアーム弾かれドクトル・マシーネはその力によろめいた。
「この炭坑もそろそろ完全に開放させて頂きますわ!」
その言葉を、想いを込めて拳をその身にめり込ませる。
「このっ、お転婆さんですな!」
振り下ろされるアーム。それを再び雷気大槍で受け止め、電気を放射する。
その一撃にドクトル・マシーネはうぐっと呻いてその動きを鈍らせた。
「機械の腕だろうと生身であろうと電気で動けなくなるのは共通ですわ!」
そして今が、その時。
「九十九家家訓、『事はさり気なく為すべし』。時には静かに、それでいて激しく、ですわ」
己の気を腕内部に充填し拳で撃ち抜く。
その瞬間、流し込まれた闘気がドクトル・マシーネの身の内を巡った。それは機械の身も、生身も粉砕、そして破壊する一撃。
大成功🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
本郷・夏深
首輪だの改造だの解体だの
そんなものでカフカを飼い慣らせると本気で思っているなら、甘い考えですよねえ
敵がアームを伸ばしてきたら、その懐へ一気に潜り込み
広げた扇にて【ダメージアップ】を載せた斬撃を至近距離からお見舞いしたく
敵の反撃は扇を盾に、なるべく距離は空けずに凌ぎます
おや、良いものをお持ちですね!
そのアーム、様々な事に活かせそうで素晴らしい
ええ、ええ、本当に羨ましいですよ
欲しい
足払いして転ばせ、踏みつけ、継ぎ目へ斬撃を捻じ込めば切り落とせるでしょうか
距離を空けなかったのもご立派なアームを切り落としたいが為
私は手に入れられるものは全て欲しいのです
しかし最後は立派に殺して差し上げますからご安心を!
ぐい、と首にあるそれを引っ張って。
「首輪だの改造だの解体だの。そんなものでカフカを飼い慣らせると本気で思っているなら、甘い考えですよねえ」
本郷・夏深(逢魔が夏・g00583)はドクトル・マシーネのアームの下を潜り抜け接敵する。
そして夏深が広げるのは扇。それは猛攻を防ぐ強靭さを誇る盾であり、 開けば切り裂き閉じれば貫く鋭さを纏う刃でもあるもの。
踏み込んで至近距離。斬撃を見舞えば唸り声と共にアームが振り下ろされる。
それを扇を盾にして距離開けずに夏深は凌ぐ。
「おや、良いものをお持ちですね! そのアーム、様々な事に活かせそうで素晴らしい」
「でしたら改造してつけて差し上げますよ! 羨ましいでしょうからね」
なんて、ドクトル・マシーネの言葉に夏深は笑って。
「ええ、ええ、本当に羨ましいですよ」
欲しい――だから、と足払いをかける。
ドクトル・マシーネはバランス崩し転んだ。そこへ思い切り足を振り下ろし踏みつけ、アームの継ぎ目へと斬撃を捻じ込む夏深。
距離を空けなかったのはこの立派なアームを切り落としたいが為。
「私は手に入れられるものは全て欲しいのです」
しかし、と夏深は言葉続ける。
「最後は立派に殺して差し上げますからご安心を!」
貪欲な扇を広げ、切り裂くように攻撃かける。雅に舞い踊るように、本能のままに。
その攻撃でドクトル・マシーネは事切れる。
それと同時に――炭鉱はぐらぐらと揺れ始め崩壊が始まる。首輪が外れた人々も脱出し、この炭鉱も終わりを迎えるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】がLV3になった!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!