リプレイ
ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎
亜人形態の大群も、吸血形態の大型も、なかなか統率が取れているように見えるね
だったら、まずは大型にちょっかいをかけて、目をこっちに向けてもらおうか
融合世界戦の大地に合わせた迷彩服に、荒野の岩を模した模造盾を用意
気付かれにくいように工夫しながら、射程距離まで接近
不意打ちが決まればラッキー、射程に入り次第、東南の風を使おう
【通信障害】で遠距離の情報伝達を遮断しつつ、火矢を混じえた突風で吸血形態に一撃
周囲には亜人形態の目も多くて不利なのは承知の上
それでも、狙いは“気を引くこと”だ
相手がこちらに注意を向け、仲間達が大群を制圧しやすくなるよう動くよ
「敵はここだ!目を離せば、すぐに見失っちゃうぜ?」
呪詛の反撃が来たら、魔法陣の展開を見た瞬間に横跳びや転がって射程外へ退避か、魔力障壁でダメージを軽減する
どこまで目を惹けるか、どこまで混乱させられるかが勝負
一撃一撃に意図を込めて、吸血形態を牽制し続けよう
仲間の背中を守るために、ちょっとだけ目立ってやるよ
草一つすら生えぬ不毛の大地、その上に蠢く大量のアルタン・ウルク。
その中で一際大きい個体に向け、荒野の色に似せた迷彩服に岩を模造した盾構え密かに進むラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)の姿があった。
此度の敵は大群と大型で連携する動きを見せる、故に指揮を執る大型の耳目を引き付け統率を乱すべく彼は進んでいたのだが。
「シュゴォオオオ!」
「っと、不意打ちが決まればラッキーだと思ったけど、そうそう見逃してはくれないよね!」
呻き声を咆哮に、怪しく動く岩を発見した亜人形態をとったアルタン・ウルクが盾を掲げて走り出せば、隠密行動する必要性はなくなったと走り出すラズロル。
一気に指揮官を叩く為に来たと言わんばかりに、標的を吸血鬼形態に定め突き進むがそうはさせぬと数多の亜人形態達が触手を盾の形に変えて、次々と射出する。
物量に物を言わせた猛攻撃、衝突した盾によって速度が落ちるも彼の狙いは敵の引き付ける点にあり、となればここで下がる理由もない。
「くっ、流石に数が多いか、けど!」
自分を鼓舞する様に言葉を発し、迫る盾を打ち払いつつ再び走るラズロル。
そのまま空を浮遊する吸血鬼形態のアルタン・ウルクに向かい腕を一振り、すると突風が巻き起こり、数多の火矢が風に乗って降り注ぎアルタン・ウルクに突き刺さり、その身を焦がし始めていて。
「シュゴォオオオ!」
咆哮、そしてうねる触手が魔方陣を描き上げ、その光が増していく。
膨大な数の亜人形態も速度を上げてラズロルを追い詰めんと走り出す状況、先ほどの火矢による攻撃もさほどダメージを与えたとは言えぬ中、通常の戦いならばまともな戦果とならず即時撤退と言いたい場面だがこれこそが彼の狙い。
「おおっと、いい感じだね。さあ、敵はここだ! 目を離せば、すぐに見失っちゃうぜ?」
挑発する様に笑い声を張り上げ、大きく横に飛び退いて魔力の障壁を形成。
直後、ラズロルを飲み込まんとする程に巨大な呪詛の塊が魔方陣より放たれて、一瞬で彼の姿をかき消すも飛び退いた事が奏功したのか、障壁が崩れ衣服も赤黒い呪いに蝕まれつつラズロルは呪詛の奔流より脱出を果たす。
そのまま走り、再び突風と火矢を放って吸血鬼形態を、そして亜人形態を刺激しながら走るラズロル。
無謀な攻撃を繰り返すように見えるが、その刺激に反応してアルタン・ウルクの大群は彼を包囲する様に大きく、全体が蠢く事にて各所で軍勢の密度が低い場所を生じ、また末端への命令が阻害されていく。
それはまるで耳元で羽音を鳴らす蚊に気を取られ、腕を振るって追い払おうとし足元の蚊に気付かずに刺される経験をするかのようであり。
しかし足元に迫るのは蚊というか弱く、不快感を与える昆虫などではなく強烈な一撃を叩きこむディアボロス、故に指揮系統の乱れを背負わされた大群に容赦ない攻撃が始まる布石は打たれたのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
亜人型の大群かァ。上都で調べた通り人馬型クロノヴェーダがアルタンの元になったなら、亜人型はわりと元の姿に近いってことになるのカナ。でも初期アルタンはただの四つ足なんだよネ。何か嫌だったのカナァ。
ラズロルが吸血形態の気を引いているうちに、亜人を倒すヨ。可能な限り最速で、でも焦らず油断せズ。難しいけど頑張ろウ。
通信障害を借りて発動。太極扇を開き、亜人型の動きを観察して、連携に動く相手から優先して攻撃するヨ。大型と連携できないとはいえ、行動が乱れたりはしないだろウ。確実に1体ずつトドメを刺して、数を減らしていこウ。
反撃は氷龍の盾で防いで可能な限り軽減。多少の怪我は覚悟して、攻撃優先で戦うヨ。囲まれないよう注意して、味方とも連携し死角をカバーしながら戦おウ。
そういえば亜人型はビームも撃たないんだよネ。毒も亜人っぽくないし、何かヒミツでもあるのカナ。
「亜人型の大群かァ。上都で調べた通り人馬型クロノヴェーダがアルタンの元になったなら、亜人型はわりと元の姿に近いってことになるのカナ。
でも初期アルタンはただの四つ足なんだよネ。何か嫌だったのカナァ」
先んじて仕掛けた仲間が指揮官を、そして軍勢の気を引き付け指揮系統を遮断した様を見遣りつつ、大群に迫るはラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)
可能な限り迅速に、されど戦況を見誤ることなく焦らず指揮系統が切られたとて油断せず、何度の高い戦いをこなさんと接近。
取り出した太極扇を開き、口元を隠しながら目を細め。
見遣る先には他者を先導するかのように、戦うディアボロスを包囲せんと大きく広がる様に動く亜人形態の姿であり。
「アレは放置すると厄介だネ。大型の指揮範囲に入られても厄介だシ」
標的は迂回する軍勢、その先頭を走る個体に定め太極扇を一振りすれば凍てつく風が巻き起こり、その冷気は黒き鳳凰の姿へと転じていく。
そのまま一気に、亜人形態のアルタン・ウルクに向かい飛翔、周囲をぐるぐると飛び回り、耳目を引きつつ冷気を放てば全周囲からじわじわと、そして末端の触手から凍り付き、そして砕けていく。
「シュゴォオオ!!」
標的としたディアボロスではなく、認識の外からの一撃。
思わぬ攻撃に反応し、叫ぶかのような大音声が響かせながら迂回していたアルタン・ウルクの小集団は足を止めて反転、赤き瞳を明滅させてラウムを探し発見すれば、そのまま咆哮しながら触手で出来た盾を掲げていて。
体を大きく弓なりに逸らし、反動を活かして盾を射出、そして集団を形成する他のアルタン・ウルク達もラウムを叩き包囲に戻るとばかりに続けざまに盾を投擲。
迫る黒き質量を前にして、ラウムが咄嗟に腕を翳せば瞬時に薄く透き通る、されど単なる飾りではない薄氷の盾が形成。
両者がぶつかる瞬間に、パリンと音を鳴らし盾が砕け龍の文様刻まれた破片が宙を舞う。
だがその衝突にて僅かに軌道がずれたのだろう、放たれた触手の盾は防御に用いたラウムの片腕を打ち据えるだけに留まり、また衝突の衝撃を利用し地面を転がる事にて追い打ち狙いで投げられた盾を回避。
「やってくれるネ、けれどここからだヨ」
地面を転がりながら、痛む腕に力を込めて地面を叩くラウム。
その反動で起き上がりつつ、再び太極扇を振るい黒き鳳凰を呼び出して、冷気によって攻めに転じたアルタン・ウルク達を凍らせて、その体を砕いていく。
互いに遠方より繰り出された、黒き冷気と質量による攻防。
衝突が二度、三度と繰り返されれば、その都度ラウムの体に痣が増え、代わりにアルタン・ウルクの体が欠損し数を減らし、地面に散らばる触手が増えていき。
やがて迂回包囲を狙った小集団の抵抗は消失、指揮官による命令が下されぬ間に軍勢の削ぎ落しが進行する形となっていた。
「ふう、ちょっと手こずったネ。そういえば亜人型はビームも撃たないんだよネ。毒も亜人っぽくないし、何かヒミツでもあるのカナ」
最初の標的と定めた小集団を壊滅、一息つきながらラウムが零す。
様々な形態を見せるアルタン・ウルク、その形態が今の姿であり、用いる攻撃手段に何か意味があるのかそれとも単なる偶然か。
考えたとて分からぬ疑問、されどより奥へ、アルタン・ウルクのディヴィジョン中枢に至れば何か分かるやもしれぬと考えを切り替え、彼はまた次なる標的を選定するのであった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
パルトロメウ・ローレン
ラズロルお兄ちゃんが大型を引きつける間に、ラウムお兄ちゃんの援護に入るのですっ。
招集された亜人形態は、大型からの命令を忠実にこなして動いている様子なのです。
なので、パルはその命令が実行し難いように、足場をぐっちゃぐちゃにするのですぅ!
【泥濘の地】を使いましょう
大型の命令に従って動こうとした瞬間に…どどどどどぉっ!と、進行方向を土石流が襲うのです
亜人形態の足元が崩れ、次の一手がズレて、ちぐはぐに…なったらいいな、なのです
パルは敵の反撃で飛んでくる盾に、ひゃっ!?と小さな悲鳴をあげながら、地面を転がって回避します。泥にまみれながらも、全力で応戦するのです
仲間達の行動とタイミングを見て、攻撃が集中しそうな場所を狙って土石流をぶつけるのです。混乱が広がれば、連携も崩れて、大型の指揮に乱れが生じるはずなのです。
勇気を出して。泥の中に足を踏み込んで。怖くても――進むのです。
立て直される前に、少しでも多くの亜人形態を飲み込んで、仲間が戦いやすくなるように、パルは全力で道を切り崩すのですぅ
ラズロル・ロンド
僕は、出し惜しみはしない主義でね
ネメシス化し、頭・腕・足を白狐化した半獣の姿へ――口元から青白い火を洩らし、喉を唸らせるように、四脚で地を駆けて吸血形態の注意を引く
でも、狙いは――
「……おあつらえ向きに並んでるね?」
仲間達が抑えてくれていた、大群の亜人形態に向けて、雪娘の国を使おう!
無数の雪だるま達を呼び出し、寒波で凍てつかせるよ
【冷気の支配者】で行動を鈍らせるのは吸血形態も同様
翻弄させるように見せかけた旋回から、そのまま流れるように亜人形態へ寒波を叩きつけよう
触手盾の反撃は、軌道を読めるものは回避し、避けきれないものは魔力障壁で弾いて軌道を逸らす
致命傷を避けながら、ダメ押しの寒波攻撃で亜人形態を着実に倒していこう
アルタン相手にネメシス化の機会は少ない。だからこそ、
めいっぱい楽しむつもりで暴れまわるよ!
……とはいえ、大型が控える状況。油断せず、命令干渉のリスクも視野に
ネメシスの力で押し返しながら、確実に倒していこう
「ラズロルお兄ちゃんが大型を引きつける間に、ラウムお兄ちゃんの援護に入るのですっ」
先んじて大型に、そして大群に攻撃を仕掛けたディアボロスによって統率が乱れ、各個撃破で数を減らしつつあるアルタン・ウルク。
そこへ容赦ない追撃を加え更に戦力を削るべく、パルトロメウ・ローレン(星巡り・g10813)が小集団の立ち回りを分析し、攻撃を仕掛けていく。
「招集された亜人形態は、大型からの命令を忠実にこなして動いている様子なのです。なので、パルはその命令が実行し難いように、足場をぐっちゃぐちゃにするのですぅ!」
大型の気を引いた仲間に対応した亜人形態の動きと迂回中に倒された小集団の動きを比較、命令伝達の有無による立ち回りの差異を最大限に生かすにはどうするか。
それは敵同士を分断し、合流を阻むことが最善と判断したパルトロメウがパンと手を叩けばそれが計略の合図、アルタン・ウルクの行軍とは違う轟音が鳴り響き、荒れ果てた大地が隆起。
同時にひび割れ砕ければ、隙間から水を吹き出し土石流が合流せんと進む亜人形態のアルタン・ウルク達を飲み込んで。
「シュゴォオオオ!!」
土砂が流れる轟音に混ざり聞こえた咆哮、それと同時に黒き触手にて構成された円形の盾が濁流の中から放たれて。
相打ち覚悟の猛反撃、狙い違わず飛来する黒き盾はパルトロメウに直撃し、彼を後方へ吹き飛ばす。
更に攻勢を続けんと、土砂に飲まれ足を取られながらも別のアルタン・ウルクが仲間の攻撃にておおよその狙いを定め、次々と盾を射出。
一気にパルトロメウを倒そうと強引な攻撃を続ける中、初撃にて吹き飛ばされたパルトロメウは地面を転がり、また自分の力で生じた泥に汚れつつ。
「ひゃっ、ひゃあああ! ちょ、ちょっと数が多いのです! けれども! 怖くても……進むのです」
追撃の盾を避け、地面に着弾する事で飛び散った泥を浴びながら立ち上がり。
彼の見据える先には泥濘にて足を取られ、行軍速度が鈍り合流を阻まれた集団と、それらを無視して合流を目指す小集団。
このままでは移動する軍勢が合流し、態勢を立て直す時間を与えてしまう、ならば其方の妨害を重視すべくパルトロメウは泥の中へと足を踏み入れ、腕を振り上げ再攻撃。
「次の一手、それを思い通りには……させないのです!」
掲げた腕を振り下ろせば、再び地面が隆起。
そして土石流にて少数の敵を押し流し、地面を泥で覆い尽くしてアルタン・ウルクの行軍が阻まれて。
それ以上の妨害は許さぬと黒き触手の盾が宙を舞い、術者であるパルトロメウを打ち倒さんと凄まじい反撃が始まるも、これによって大群の動きは統率取れた形から場当たり的な動きに変化を余儀なくされる。
となれば、それはディアボロス達が付け入る大きな隙。
「僕は、出し惜しみはしない主義でね」
大型の、吸血形態を相手取り大軍を引き寄せ統制をかき乱したラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)が淡々と言葉を紡ぐ。
その体は先の戦いで傷ついてはいるも、戦闘継続は問題なく、一気に数を減らすとばかりに揺らめく陽炎が彼を覆えばヒトの姿からケモノの姿へと変化して。
前屈姿勢、白色の体毛を持った狐の形へ頭部、腕部、脚部が変化、その鋭い眼光は命令に従い合流急ぐ亜人形態のアルタン・ウルクに向けられる。
「……おあつらえ向きに並んでるね?」
仲間が押さえ、自分が囮となってまで引き寄せて、動きをコントロールした大群のアルタン・ウルク。
それらが合流を急ぐあまり並び、固まった状況ならば広範囲を一気に叩く、そう判断した彼は前屈姿勢から更に上体を下げ四足歩行に。
遠くから見れば巨大な獣と見まがう姿勢で一気に荒野を駆け抜けて、集結始める軍勢との距離を詰め。
「アルタン相手にネメシス化の機会は少ない。だからこそ、めいっぱい楽しむつもりで暴れまわるよ!」
強大な敵を相手取ってのネメシス化、リスクも大きい選択肢。
されど中々に行う機会もない戦い方が出来る好機、ある種の戦闘狂な言葉を発し、ラズロルは敵軍との距離を詰め口から狐火を吹き出せば。
その炎に誘われるように、まるで雪だるまかと見まがうような雪の精が一つ、二つと顔を見せ、その数を増やしていけばやがてそれらは標的と定めたアルタン・ウルクの集団を取り囲むような数となる。
「シュゴォオオオ!」
包囲された状況、だがそんな物を跳ね除けてやるとばかりに吠えるアルタン・ウルクであったがそれは空しい叫び、次の瞬間強烈な寒波が精霊たちから放たれて、黒き触手の体が凍り付き。
強引に前へと踏み出した瞬間に足が砕け、反撃せんと盾を振り上げ構えを取れば反動にて凍り付いた右腕が脱落する。
それでもなお、無理矢理に。
最後の力を振り絞り、体を崩壊させながら放たれた触手の盾は地を駆けるラズロルに命中、されど強引過ぎた反撃か威力は低く、また咄嗟に展開した魔力の障壁にて軌道が僅かに逸れたのだろう。
上手く体を捻り、体の上を滑らす形で衝撃を逃がしダメージを最小限に抑えたラズロルは前足から着地。
巨大な尻尾を振るう事にてバランス取って態勢整え、しっかりと四肢で地面を踏みしめて。
ぐっと身を屈め力を込めて、まるで引き絞られた弓から矢が放たれるかのように、白き軌跡を描きながらの再疾走。
「さあ、もう一度だ! ここで一気に数を減らすよ!」
「おお、流石ラズロルお兄ちゃんなのです。パルも負けてられないのです」
再び広がる冷気にて集結始めたアルタン・ウルクが凍り付き、身を砕かれて数を晴らす様を遠くに見遣り、ならば自分は敵の行動を妨害し続ければより効果的だとみたパルトロメウ。
急ぎ合流する必要のある中、眼前の障害を取り除く事に躍起になっている小集団を泥濘にて妨害しつつ、自由に走れる小集団を足止めする様に土石流を生み出して。
妨害と殲滅、2種の攻撃を繰り広げ、亜人形態のアルタン・ウルク達は徐々にその数を減らしていき、その脅威度は大きく減ずる事となっていた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ラウム・マルファス
大群もある程度減ってきたし、囮も兼ねて吸血形態に挑むヨ。
太極扇を開き、黒い鳳凰を飛ばそウ。
挑発するように吸血形態の周囲を飛ばし、意識をこちらに引きつけるヨ。
アルタンって寒いの嫌いだし、言葉の挑発は要らないカナ……?そういえばアルタンってこっちの言ってることわかるのカナ、融合決戦型とは多少会話が通じたっぽいけどこの辺の敵には個別の意志っぽいのも感じないんだよネ。
反撃の呪詛は氷龍の盾をかざして軽減。呪詛だからどこまで防げるかは分からないけどお守りみたいなものサ。多少の怪我は覚悟の上、味方が大群を仕留めるまでは無理せず、敵の視界内に居ることと継戦できることを優先しよウ。
ディアボロスの猛攻を受けながらも数多の戦力を縦横に操り損害抑え、逆に痛打を与えてきたアルタン・ウルク吸血形態。
気を抜けば此方が敗走しかねない、配下を用い戦線を押し上げる軍勢ごと叩くのは通常ならば悪手。
されど、それに明確な目的があるのなら。
「大群もある程度減ってきたし、囮も兼ねて吸血形態に挑むヨ」
亜人形態のアルタン・ウルクを振り切って、一気に戦線を突破し巨大な吸血形態に迫るはラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)
手足のように用いる戦力を自分に引き寄せ立ち回りを制限する、そして仲間の攻撃に繋げると太極扇を開き一振りすれば、凍てつく冷気が広がって。
「アルタンって寒いの嫌いだし、言葉の挑発は要らないカナ……?」
敵を引き付けるならば攻撃で問題ない、むしろ言葉による挑発が通用する存在なのか。
以前戦った事のある、別の性質を持つ個体……融合決戦型とは多少会話が通じたっぽいと感想を抱いたラウムであったが、眼前の敵からは個別の意志など感じない。
刺激に対する反応を返してきた、単なる反射にしか見えぬと太極扇を更に振るえば、冷気は黒い鳳凰の形へと変化。
一直線に浮遊する吸血形態のアルタン・ウルクに向かうがその攻撃を阻むかのように、亜人形態のアルタン・ウルクが壁となって冷気を受け止め吸血形態に届く冷気を減じていく。
「シュゴォオオオオ……」
配下を利用しダメージを減らし、そして反撃体勢を整えたアルタン・ウルクが数多の触手を振り回し、攻め手であるラウムに赤き瞳を向けて行き。
一際強く、その瞳を輝かせれば無秩序に振り回されたように見えた触手の軌跡が複雑怪奇な魔方陣を描き出し、巨大な黒き呪詛が一気に噴出、ラウムの体を飲み込まんとしていくのであった。
「ッ!? ハハ、呪詛だからどこまで防げるかは分からないけどお守りみたいなものと思ってたけどサ。ここまで大きいとほとんど意味がないかナ」
咄嗟に翳した薄く煌めく氷龍の盾、その防御も関係ないと広がり、そして全周囲から侵食してくる呪詛に体を蝕まれつつ、不敵に笑うラウム。
自分を狙うかのように、攻撃を仕掛けた吸血形態に従い回り込もうと数を減じた亜人形態が行軍を開始、触手で出来た盾を投擲する構えを見せるが十分に耳目は引いた、そして何より時間は稼いだ。
一人を標的に大きく動く、すると必然的に軍勢の視線は前方、つまりはラウムに向けられたが故に後背より迫るディアボロスに対する反応はどうしても一手遅れる。
視線の先、吸血形態に率いられ自身に向かい行軍する亜人形態が触手の盾を投げつけたと同時、最後尾の者が大きく空中へ跳ね上げられる光景を見たラウムは策の成功を確信。
次々と投げつけられた触手の盾を受け止めつつ、体を呪詛にて黒く染め上げながらもその場に踏みとどまり再度太極扇を一振りし。
「サア、もう少し付き合ってもらうヨ。もっとも、後ろのアルタンはそんな場合じゃないだろうけどネ」
再び生み出された黒き鳳凰が、奮起するラウムを鼓舞するかのような甲高き鳴き声を上げ飛翔。
上空から冷気を振りまき、旋回しつつ範囲を飛び回り気を引き付けながら、軍勢の脚をその場に留める一手となっていた。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)が抑えてる間に、残る大群を片付けるとしよう。
大型に1番近そうな集団から攻撃を開始。大型の支援に入りそうな奴を引きつけつつ、残る集団がなるべく時間差で当たるよう、残留効果も使いながら立ち回ろう。とはいえパラドクスを使われれば時間も距離も無意味になるからな、油断はしないぜ。
大剣に風を纏い、一息に斬り伏せる。反撃の槍は、致命的なものだけ大剣の腹で受け流す。攻撃を優先し、手早く仕留めて次の集団に備えよう。
数を減じつつ、吸血形態に率いられディアボロスを包囲し攻め立てんとしていた亜人形態のアルタン・ウルク達。
命令に従い行軍し、隙だらけとなった軍勢へ痛打を見舞う好機を得てソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)が一気に距離を詰めていた。
「兄貴が抑えてる間に、残る大群を片付けるとしよう。あんまり長く無理はさせられないしな」
常人が担ぐには大きすぎる、そう思われても不思議ではない呪詛の大剣を担ぎ駆け、標的となるアルタン・ウルクを見定めて。
可能ならば大型である吸血形態の近くに居る集団、即ち支援に入らんとする個体を狙いたいがまだ距離は遠い、そして近くには足止め、惹きつけを担う兄を狙い迂回せんと行軍。
後背に隙を晒した小集団が居る、ならば好機逃さずこの小集団を叩くのみ。
「風纏い、旋風!」
ソラスが吼えると同時、担いだ大剣が纏うは強烈な旋風。
そのまま地面が砕けん程の凄まじい踏み込みと同時、大上段から振り下ろせば反応が遅れたアルタン・ウルクは回避も防御も間に合わず、真っ二つに叩き斬られて吹き飛んで。
一撃で終わりではない、まだまだ軍勢を壊滅させるまで打ち込むとばかりにソラスが振り下ろしの勢いにて生じた反動を利用、ふわりと飛んで次なる標的に狙いを定め今度は袈裟懸けに振り下ろし、アルタン・ウルクも盾を翳して防御する。
互いの武器が激しく衝突、鈍い金属音を響かせながらアルタン・ウルクの体に限界が来たのだろう、盾が形を維持できずバラバラの触手となって飛び散り、旋風に巻き上げられれば盾を失った体はひとたまりもない。
「シュ、シュゴ、シュゴォオオ!!」
抗う意思を示し、されど体がついていかない。
ただ、激しい唸り声を上げるだけしかできぬまま、体を切り裂かれたアルタン・ウルクはそのまま風に巻き上げられ、空中を舞うと同時にバラバラに四散し絶命。
不意を打った強烈な攻撃にて数を減らし、されど反撃に転ずるとばかりに一体の亜人形態が槍を掲げソラスに突撃。
毒を用いた穂先による一撃で屠らんとしたその攻撃を、ソラスは大剣を傾け剣の腹にて軌道を逸らせば、穂先は体を掠めるに留まって致命の一撃にはなり得ない。
「お前にそこまで時間はかけられないんでね。もっとも……あっちから来てくれたみたいで助かるって場面かね、これは」
相手の攻撃をいなしつつ、周囲を見渡すソラス。
その視線の先には強襲に反応、残存戦力でこの脅威を排除せんと迫る最後の亜人形態の集団が見えていて。
好都合、多少のダメージなど気にせず早急に叩き大型の吸血形態への横槍はさせぬと踏み込み、大剣を振り回すソラス。
されど相手も必死か、はたまた与えられた命令に盲従するだけなのか、亜人形態の集団は攻撃に怯むことなく一気に包囲し、多方向から槍を、触手を伸ばしソラスに猛攻を加えていく。
だがそれでも、一体、また一体と確実に、傷を増やしながらも大剣を薙ぎ、振るい、叩きつけ、ソラスは迫る集団を完全に排除。
ここに、連携の要となる軍勢を壊滅させ戦いの趨勢はディアボロス優位に大きく傾く事となっていた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
仲間の奮闘に更なる勢いを加えるため
復讐者・錬晏、推して参る
救援機動力で合流すれば、ソラスへ任せたとアイコンタクトを送り【エアライド】で大群の亜人形態の群れを抜け、一気に大型の『アルタン・ウルク吸血形態』へ迫る
迸る戦意が黒龍偃月刀を研ぎ、朱殷の闘気が刃を一層巨大化
見た目通り【ダメージアップ】が付与された一閃を、ラウムの鳳凰と共に大型へ叩きつける
触手が迫れば【エアライド】で不規則に動くなかで偃月刀で叩き斬り、残りは引き千切って深手を避ける
いくら血肉引き千切られようとも、我らが戦意が打ち砕けると思わないことだ!
後退する事なく果敢に攻め立て、懐深くに刃を突き立てる
増援が如何ほど来るかわからない以上は、殲滅が確認でき次第、速やかに撤退しよう
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
大群の殲滅後に仕掛ける
仲間に感謝しつつ、通信障害を展開
大型相手、気を引き締めていこう
上都の調査でアルタンの輪郭くらいは明らかになった
吸血形態も随分と見慣れたが、アルタンも変わっていくのだな
姿ばかりか、性質までも
戦況を観察し、大型の動きを把握
声を掛け合い連携を取ろう
仲間とは角度をつけ、敵方の注意を散らすように対峙
PDにて攻撃
見えない魔力糸を張り巡らせ、大型の動きを縛り
動かそうとする触手から断ち切り、機先を制すよう妨害
仲間が動きやすいように
注意を引ければその位置で攻防を重ねて仲間の側にわずかなりと隙を作り
味方が注意を逸らせば隙を狙って縛った本体を断つ
大型の反撃に備え
敵の攻撃には描かれた魔法陣に対しタワーシールドを構え、荊の魔力障壁を重ねて魔力と物理で防御
呪詛の放出を凌ぎ、影響を減じよう
怯まずに戦闘を継続
一手先んじれば、戴冠戦線の援護になる
ハマル=ダバンも、最終人類史を守るロシアの戦線も重要だ、気合を入れないとな
中枢に斬り込むのは、大群を相手取ること
その覚悟はしている
まだまだ斬り込んでいくさ!
ラズロル・ロンド
アドリブ連携歓迎
ネメシス化継続中で
後回しにして悪かったね
冗談のように言ってみせるけど、声の奥には、終わらせる意志を宿し吸血形態に向き直る
仲間が大群を討ち果たしてくれた所で
吸血形態へ、最後の一押しを叩き込もう
タドミールマルトゥを使い
荒野に風を巻き起こし、螺旋の力で巨大な破壊槌を形成
仲間の攻撃にタイミングを合わせ
牙に、目に、爪に――わずかにでも脆さを感じた箇所へ、渾身の一撃を振り下ろす
穿て!!
反撃の兆しに魔法陣が浮かべば、すぐに魔力障壁を展開
直撃は避け、流れを切らさぬように備え直す
今は無理な突撃は控え
仲間との連携を軸に、確実に削る意識で動いていこう
――君には、もう命令を下せる手足はないよ
この地に拠点を築く
それはつまり、僕らが中枢を射程に収めるということ
精鋭揃いのディアボロスが、一手一手を穿ち込んでいけば
やがてこの世界そのものを貫けるかもしれない
この一撃も、その流れの中にある一手――
ここが突破口、絶対に負けられない
「シュゴォオオオ…………」
配下を全て失えど、零れる呻き声に変化は無く。
吸血形態のアルタン・ウルクは宙に浮かび、ディアボロスを全て排除せんと巨躯をゆるりと動かし近づいてきた。
「助かった、ソラス。後は此方でカタをつける」
ゆらりゆらりと揺蕩う様に、ディアボロスに近づくアルタン・ウルクを見遣りつつ、倒れ飛散した触手の残骸を飛び越え一気に仕掛けんと距離を詰める夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が戦線に合流。
配下を足止めした仲間に礼を、そして奮闘に報いる勝利を掴むべく闘気を滾らせ駆け抜けて。
「ああ、残るは大型相手、だが一体とはいえ気を引き締めていこう」
並走する様に合流したエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が語り、残留効果で生み出した通信機を用い数多の配下を相手取った仲間へ感謝を告げつつ敵を見る。
上都の調査で判明した情報を反芻し、アルタン・ウルクのディヴィジョン、その輪郭がおぼろげながらに見えてきたと思いつつ。
幾度も見かけた吸血形態、姿だけでなく性質までも変化した存在も居る、即ち相手も変わっていくものかと感想を抱きながら進めばアルタン・ウルクの瞳が明滅。
それは接近する二人を見つけた事を示すかのようで、二人そろって攻撃に巻き込まれる立ち回りをする事も無いとどちらともなく両者は散開。
数多の触手が縦横無尽に振るわれ仕掛けて来るならば即座に反撃してみせる、と姿で示すアルタン・ウルクであったのだが、その後背から迫る白き影。
「後回しにして悪かったね。けれど――君には、もう命令を下せる手足はないよ」
冗談めいた、されど奥底から力強く、この攻防にて勝負を決めるとばかりに強い意志の籠った言葉を紡ぐラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)
妖狐の姿を取った彼が後方から、そして前方から迫った錬晏とエトヴァが散開した事で三方向から仕掛ける形を取ったディアボロスに対し、数多の触手を振るい、全身の目を光らせ反応するアルタン・ウルク。
ならばその攻撃を、全周に張り巡らせた警戒の目を潰すとばかりに仕掛けるエトヴァ。
「あいつの好きにはさせん、その間に仕掛けてくれ」
両の手を広げ、十の指をバラバラに、そして細かく動かせば。
指の先より伸びる魔力の糸が不可視の檻を作り出し、浮かび迫るアルタン・ウルクを包み込む。
視えぬ糸に触手が触れた瞬間こそが仕掛ける好機、エトヴァは全ての指を一気に動かし、その動きに連動して糸の檻が縮まって。
「――捕らえた」
「シュゴォオオ!!」
触手を絡め、斬り裂き、羽に絡まり、強引に地面に向けて引き寄せて。
動きを阻害するその一撃に、呻き声を咆哮に変えアルタン・ウルクが瞳を赤く明滅させ反撃せんと糸を引き千切って触手を振るうがそうはさせまいと地を駆けるラズロル。
「させない! 操るは破壊 貫き穿て阻塞を破れ タドミールマルトゥ!」
吼えると同時、彼の体を纏うかのように凄まじい風が巻き起こり、砂を巻き上げ砂塵となって渦を成す。
それが巨大に練り上がり、螺旋状の槌となればラズロルから離れアルタン・ウルク目掛けて放たれて。
直撃と同時、巨体を構成する黒き触手が破城槌の一撃にて爆ぜるかのように抉れ、飛び散り、めり込んで。
「シュゴォオオオ!」
自由を奪われ、体を穿ち抉られて、ならばと触手が振り回されて巨大な魔方陣が次々と形成。
一気に纏めて殲滅するとばかりに膨大な量の呪詛がぶちまけられて、糸で拘束していたエトヴァを、そして突撃しつつ攻撃放ったラズロルを飲み込む黒い奔流が押し寄せる。
魔方陣の生成と同時、エトヴァは背負ったタワーシールドを引き出し前面に、ラズロルは魔力の障壁を展開しそれぞれ防御態勢に。
気休め程度にしかならぬやもしれぬが、耐え忍ぶ手を撃ち戦う意思は砕けぬと見せつけながら、二人が呪詛に飲まれる中で奮われた触手を、そして飛び交う呪詛を避けつつ一気に近づく錬晏が黒龍偃月刀を一振り。
体を覆う朱殷の闘気を得物に宿し、それによって刃を一際大きくさせて地面を蹴って跳躍、地表に引き寄せられたアルタン・ウルクの上を取って急降下。
重力加速を乗せた一撃、その攻撃を阻もうとアルタン・ウルクが触手を動かし、身を守る盾のように展開しようとした瞬間、黒い影が冷気を伴い触手に触れるほどの距離にてすれ違えばその冷気にて動きが鈍り、ほんの僅かに隙間が生じる。
「ラウムよ、助かった。これで抵抗を断ち切る!」
先に仕掛け、消耗した仲間の援護。
それによって生まれたほんの僅かな隙間をすり抜けアルタン・ウルクの本体に肉薄、渾身の力によって黒龍偃月刀を振り下ろせば先ずは触手を、そして体表を刃が滑りそのまま赤い瞳をも切り裂き多量の体液が噴出。
これまでの蓄積により相当のダメージとなったのだろう、今まで攻撃の反動にて揺らいだ程度の巨体が明らかに不自然に。
激しく胎動したかと思えば末端から触手が崩れ、崩落を始めるがそれを無理矢理つなぎとめるかのように不気味な咆哮が木霊して。
「シュ、シュゴオオ、シュゴォオオ!」
重なり合う声、それは伸びた口持つ触手たちが次々と叫んだ事によるもの。
多方向から、体を切り裂くこのディアボロスを排除せんと伸びた数多の触手が吼えながら錬晏に迫り、噛みつき、巻き付き、その動きを拘束しつつ一際巨大な触手が大口開き、飲み込み噛み砕かんと迫っていく。
致命的な一撃、ならばそれを逆に利用するまでと錬晏は自らを縛る触手を力任せに引きちぎり、武器を振るって吹き飛ばし何もない虚空を蹴って再度飛び、巨大な触手に向け自ら飛び込む。
「いくら血肉引き千切られようとも、我らが戦意が打ち砕けると思わないことだ!」
あえて触手の口腔に飛び込みながら、黒龍偃月刀を真横に振るう。
巨大な闘気の刃は触手の顎を上下に斬り裂く事となり、彼を飲み込むようにしていた口は一瞬だけ閉じ、されど即座に上下に開かれて。
中に立つ錬晏が両の腕で上顎押し上げ、そして渾身の力でもって下顎蹴れば、先の一撃で生じた傷が広がる形で大口持った触手が引き裂かれ、体液をぶちまけながら機能を失う。
その頃には、先に放った呪詛の奔流も収まって中に飲まれた二人も再度、容赦ない攻撃を始めていて。
「中枢に斬り込むのは、大群を相手取ること。その覚悟はしている……まだまだ斬り込んでいくさ!」
再び放たれた不可視の糸、エトヴァが叫びボロボロになったアルタン・ウルクを縛り、再度引き寄せせば既に抗う力は無く地面に叩きつけられ轟音を上げる漆黒の巨体。
そのまま触手を拘束する中、錬晏は黒龍偃月刀を振り回して触手の切れ目を作り出し、そこを目指して跳躍離脱。
「この一撃も、その流れの中にある一手――ここが突破口、絶対に負けられない」
そして仲間を巻き込む可能性が無くなったと見るや、ラズロルが生み出した砂塵の破壊槌が上空から迫ればアルタン・ウルクに抵抗の手段はない。
数多の触手を切り裂かれ、残る動く触手も糸によって拘束、結果盾のように扱う事も出来ず破壊槌は何の抵抗も受けず、赤き巨大な瞳に吸い込まれるように命中。
そのまま体の奥深くまで捻じ込まれ、内部でらせんに蠢く砂塵が暴れまわり、その力によって触手の結束が崩れたのだろうか次々と細切れとなった触手が飛び散って。
「シュゴ、オォオオオオ……」
最後は力なく呻き声を上げ、羽も触手も失ってアルタン・ウルクの体はバラバラに崩壊。
ここに、数多の軍勢を手足のように用い、そして自らも強大な力を持ったアルタン・ウルクは消滅していた。
「終わったか……増援が如何ほど来るかわからない以上は、殲滅が確認できた以上、速やかに撤退しよう」
静まり返った周囲を確認、残存戦力も居ない事を察した錬晏が通信機を用い亜人形態と戦っていた仲間に呼びかけ撤退を促す。
その言葉に一同は同意、速やかに戦場から離れて行けば、何処からともなく風に乗り、小さくアルタン・ウルクの呻き声が聞こえて来る。
だがその数は少なく、そしてあまりに遠方なのだろうか今すぐにこの場を再制圧する様なものではない、ならば此度の勝利にて多大な損害を与えた事は明白で。
「一手先んじれば、戴冠戦線の援護になる。ハマル=ダバンも、最終人類史を守るロシアの戦線も重要だ、ここから先も気合を入れないとな」
「そうだね、このままこの地に拠点を築く。それはつまり、僕らが中枢を射程に収めるということ」
エトヴァが言葉を紡ぎ、これより先に想いを馳せればラズロルもそれに応じ、敵中枢に向けての一手となったと確信を。
このまま皆が、一手一手を穿ち込んでいけば……やがてこの世界そのものを貫けるかもしれないと手ごたえを感じつつ、一同は戦場を後にするのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!