リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
攻勢に出るべき時が来たな
敵の攻め手を挫いた好機
ブールジュ方面軍への追撃、成功させよう
【PD通信】で仲間と連携を取り、情報共有
戦況を観察しつつ把握し、気づきや危険を伝える
仲間と死角を補いあうように位置取り、援護
なるべく一方向に敵を相手取り、包囲を避ける
歌声にのせPD攻撃
強大な敵にも、凄まじい復讐にも負けぬよう団結と結束を歌い、激しい蒼雷を放ち、ラミア達を打ち据える
音色で捕えて、自身に注意が向けばそれを仲間の好機とする
倒せそうな敵>ダメージの大きい敵の順に狙い撃破
同程度なら近くの個体から攻撃し
仲間の死角を狙う個体がいれば優先
敵が巨体なら、動きは補いあっていこう
取れるトドメは確実に取り、それ以外は削りを担い、仲間の攻撃へ繋ごう
命中アップで少しでも良い当たりを手繰る
敵の攻撃には、蠢く蛇の頭部に対しタワーシールドを構え、刃を面で防いでなるべく直撃を避け、強化コートで軽減
呪詛はサイキックオーラを纏い肉体への浸透に抗う
復讐の念から生まれた魔女達
彼女らの出自は気になるが、今は確実な勝利を
シル・ウィンディア
殿でお出迎え、ね。
しかし、このプレッシャーはすごいね。
でも、わたし達だって負けたりはしないよっ!
…突破して見せるっ!!
世界樹の翼をtype.Bにしてから詠唱開始。
使うのは、六芒星精霊速射砲っ!
狙いは、事前に味方が攻撃を集中させている敵がいるなら、その敵を中心にして攻撃を重ねていくよ。
被害が出ている敵がいないのなら、手近なところから狙っていくっ!!
撃った後は、その場にとどまるよ。
所謂固定砲台モードだね。
…多分、フェイントをかけても通じなさそうだし、それなら、足をしっかり踏みしめて撃ち抜くだけっ!
敵の攻撃は、胴体の胸当てに巻き付きが来るように体勢を変えて防御するよ。
少しでも被弾箇所を防御の厚いところにすれば!
締め付けられたら、悲鳴を上げちゃうよ
いたいっ!くるしいっ!!
さらに抜け出そうともがいて見せるね。
麻痺の効果が取れたら…。
反撃で撃ち抜くっ!!
…痛かったぁ。
ほんとに痛かったからっ!
そういって、再度杖を構えるよ。
…しかし、ほんとに強化されているね。
ガードアップないとしんどかったかも。
●この身朽ちるとも……
「しかし、このプレッシャーはすごいね……!」
明確に自分たちを狙う野生の獣の群れ……とでも形容すべきだろうか。
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が相対するグリーディラミアから発せられる憎悪、殺意……そして復讐心を肌で感じ、気圧されそうになる。
「でも」
撤退するのを良しとせず、殿で宿敵を待ち受けるキマイラウィッチたち。
「……突破して見せるっ!!」
そんな彼女たちを恐れていては何も得られないと、シルは世界樹の翼を銃形態に変形させて詠唱を開始する。
「世界を司る六界の精霊達よ、六芒星に集いてすべてを撃ち抜く力となれっ!!」
敵が襲い掛かってくる前に素早く魔力を高め、放たれる速射砲。
彼女の背中に二対の青白い魔力翼が展開され、砲撃の反動で衝撃を受ける身体を守る間に、手近なところにいたグリーディラミアたちへ六属性の属性エネルギーが降り注いだ。
「!?」
その攻撃に十分な手ごたえがあったシルは、そのまま足を地につけ固定砲台の如く敵の脅威になろうとするが、
「死ね、しね、シネェッ!!」
吹き飛ばしたと思っていたグリーディラミアが、手負いのまま突っ込んできて彼女の体に巻き付いてくる。
「い、いたいっ!」
避けることができないと判断したシルは、胸当て部分が巻き付かれるようにさりげなく誘導して身を守ろうとするも、想像以上の締め付けに思わず悲鳴があがる。
「うぅ……っ!」
何とか抜け出そうともがくものの、苦しさと体に走る痺れ。そして囁かれる呪詛の言葉に、徐々に力が抜けていってしまう。
「Es ist Zeit——dass wir zusammenstehen.」
そんな彼女の危機を救ったのは、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の透き通る歌声だ。
「捉えた。迸れ!」
音色の波長がシルを捕らえるグリーディラミアのそれと共鳴すると、エトヴァは歌声に激しい蒼雷をのせ、体の力を一気に失わせた。
「……痛かったぁ。ほんとに痛かったからっ!」
シルがすかさず自分を締め付けていた個体を至近距離で打ち抜いて、痺れの残る体を手で庇いながら距離をとる。
「ほんとに強化されてる上に……とんでもなく動きがいい?」
そして、杖形態に変形させた世界樹の翼を握りながら回復を待ち、息を整えるのだった。
「異常に攻撃的だな」
今はこちらが攻勢に出る好機。
そう判断して追撃戦を仕掛けたエトヴァたちではあったが、まるで『死なばもろとも』な相手の逆攻勢に戸惑いは隠せない。
「これが復讐の念から生まれた魔女達……か」
想いで負けるわけにはいかないと、彼は一歩引いた立ち位置からひた向きに鼓舞するように歌声を響かせながら、彼女たちがどうやって生まれ、どこへ消えていくのかと思う。
「……今は確実な勝利を」
しかし、今この場でやるべきことはそれではないとその欲求を排し、捨て身で襲ってくる敵を盾で弾き、体をオーラで護り……。
それでも防ぎきれない刃が身に喰いこみつつも、その反動で無防備となったグリーディラミアを1体ずつ地道に倒していくのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
ここまで散々キマイラウィッチは倒してきましたから
復讐の念が益々強化されるのは致し方ありませんね
膨大に膨れ上がった復讐の念さえ打倒して戴冠の戦へと駒を進めるのは、私達ディアボロスです
殿部隊は仲間に任せ、私は撤退する部隊の襲撃に回りましょう
仲間が殿部隊に攻撃を仕掛け、注意がそちらに向いた隙を突ければ幸い
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
白骨を鳴らして嗤う死神を喚び、地の底へと引きずり込めと指揮します
ダメージアップの加護も纏わせ、体力の低いものを優先して狙い
少しずつでも確実に削っていきましょう
可能なら仲間と声を掛け合い、攻撃対象を揃え撃破効率を上げます
ディアボロスに復讐すると息巻いて駆けつけてきたと聞きましたが
随分と聞き分けの良い魔女なのですね
復讐心が薄いんじゃないですか?
軽く挑発して撤退から意識を引き離し足止めを試みます
反撃には守護の青薔薇を展開し直撃を避けて受け流します
貴方の歌はあまり好みではありませんね
音楽家として、歌や音楽では負けられません
更に力を込め演奏を続けます
●覚悟をもって戦う
一方、前線と殿の戦いを横目にすり抜け、撤退するキマイラウィッチの本隊へ奇襲をかけようとするソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。
「ここまで散々キマイラウィッチは倒してきましたから、復讐の念が益々強化されるのは致し方ありませんね」
そして、その強化された念が自分たちを襲い、撃破したとしても再び、三度と付け狙ってくるだろう、
「いきますよ」
それすらもまとめて打倒する。
そんな硬い信念を脳裏に焼き付けたソレイユは、宙に展開した鍵盤に指を置き、死へ誘う舞踏の調べを奏でだす。
「さあ、ここにもあなた方が憎むディアボロスがいますよ」
音楽で呼び出された死神が、後方を進む翼ある聖歌隊を襲い、斬りかかった。
「追撃です! 手筈通りに!」
だが、それは予想の範疇だったのだろう。
彼女たちのごく一部が反転し、死神の刃をいなしつつソレイユと向き合う。
「ディアボロスに復讐すると息巻いて駆けつけてきたと聞きましたが、随分と聞き分けの良い魔女なのですね」
想像していた数の五分の一程も巻き込むことが出来なかったことに眉をひそめつつ、ソレイユは自分を餌にして挑発を試みるが、
「そういうところすら憎らしい! ですが、皆で襲えば思うつぼですから」
翼ある聖歌隊はソレイユの演奏に歌声を乗せ、死神をかき消して自分たちの聖歌で奏者を苦しめ殺そうとする。
「貴方の歌はあまり好みではありませんね」
音楽家のプライドがその音色を拒否し、鍵盤を弾く指に力を入れるソレイユ。
だがその間にもキマイラウィッチの本隊は彼から離れていった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
キマイラウィッチの中には、叙事詩に謳われる「キマイラ」そのものを騙る将が存在していましたか
此度の戦場は正しく、蹂躙戦記イスカンダルの復讐者にお誂え向きの舞台です
人々に仇なす怪物を討ち滅ぼしましょう!
≪神護の輝盾≫で自身と傍らのクロエ様を護りながら戦います
離れた位置の仲間とは【パラドクス通信】で連絡しあって、負傷者が後退する際の支援や互いの隙のカバーを行い、全体の損耗を抑制
精兵が相手ならば用心に過剰はありません
≪神護の長槍≫を敵に突きつけ『邪悪を裂く浄化の光』を発動
敵の最前列とその後ろに控える者を一挙に撃ち抜きます
クロエ様とは同じ敵を狙い、正面から襲い来る光と頭上から飛来する鳥の両面への対処を強要
トループス級ですが2体ずつ火力を集中させ、反撃の傷が嵩まないよう慎重に攻めます
蛇や骨は槍の穂先を振るって払いのけるか盾で受け止めて対処
攻撃を弾いて隙を作れるなら、クロエ様や仲間に声をかけて追撃を願います
不浄の怪物よ、尽きぬ怨嗟と共に消え去りなさい!
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
人の女性に獅子、山羊、蛇……まさに、といった姿ですね。
周囲の取り巻きもラミアーの名を持つ蛇の怪物。
蹂躙戦記イスカンダルを奪還した後も、こうして伝承の中のような戦いをすることになるとは。
えぇ、怪物退治としましょう。あなたの道は私が照らします。
敵はこちらを積極的に狙ってきています。
孤立しないように戦い、包囲されたり集中的に攻撃を受けたりすることがないように。少数ずつ仕留める2体攻撃で焦ることなく戦いましょう。
ストレリチアの種に魔力を込め【ステュムパーロスバーズ・ストレリチア】。ステュムパーロスの鳥を模した怪物たちを羽ばたかせ、頭上から敵を狙います。
エイレーネと標的を合わせ、敵がエイレーネの槍に対処すべくそちらを見ているタイミングで狙うことでより攻撃が直撃しやすいようにします。
蛇身での締め上げは「守護の赤薔薇」の茨の防壁で防御し、締め上げ敵も動きが取りづらいところを他の復讐者や鳥に攻撃をしてもらいます。
死ぬのはお前たちです、怪物ども。
●人に仇名す怪物
「この憎悪……少し懐かしい感覚ですね」
次々と襲い掛かるグリーディラミアを≪神護の輝盾≫で弾きながら、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は、
「そうですね……蹂躙戦記イスカンダルのようです」
傍らで≪三相の杖≫を構えて魔力を周囲に張り巡らせるクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)に視線を向ける。
「私たちの大地を奪還した後も、こうして伝承の中のような戦いをすることになるとは」
そのクロエは自らとエイレーネを赤薔薇咲き誇る茨の防壁で覆い、お互いにしっかり防御を固めて徐々に前進していった。
「叙事詩に謳われる「キマイラ」そのものを騙る将」
「人の女性に獅子、山羊、蛇……まさに。といった姿ですね」
愛する二人が『一対』となって見据えるのは、その奥で隙あらばと自分たちを狙わんとする、いくつもの動物が『一体』となった『合成獣キメラ』。
「その周囲も、ラミアーの名を持つ蛇の怪物たち」
それらの姿は同じ個体ではないにせよ、彼女たちが生き、戦い抜いてきたイスカンダルを蹂躙する亜人どもに酷似していた。
「わたしたちにはお誂え向きの舞台です。人々に仇なす怪物を討ち滅ぼしましょう!」
「えぇ、怪物退治といきましょう。あなたの道は私が照らします」
ならば、こちらの対処も慣れたものだ。
エイレーネとクロエはお互いがお互いを庇いながら、次々襲い掛かる敵を焦らず1体ずつ減らしていこうとする。
「種子に宿るは我が悔やみ、芽吹け『ステュムパーロスバーズ・ストレリチア』!」
クロエが取り出したストレリチアの種は、彼女の魔力と後悔の感情を餌にギリシャ神話の怪物『ステュムパーロスの鳥』を象った植物を生み出し、
「シネ、シネシネ死ね!」
それらは不用意に襲い掛かってくるグリーディラミアを貫き、斬り裂いた。
「死ぬのはお前たちです、怪物ども」
さらには手負いになりつつも動き続け、彼女を執拗に付け狙う個体を絡め取ると、
「聖なる光よ、この地を脅かす闇を消し去りたまえ!」
エイレーネは渾身の力を込めて槍を突き込み、穂先から黄金色の破壊光線を放ってその体を散り散りに分解する。
「はぁ……はぁ……この憎悪も懐かしいですね」
キマイラウィッチたちが向けてくる感情は、亜人たちが彼女たちに向けてきたそれに近いものがある。
違いと言えば、亜人と対する際の女性特有の危機は無いことか。
その先に望むものこそ亜人とは違えど、その過程が似ているのなら倒すための対処も難しくはない。
「とはいえ……ここまで執拗だと、先にこちらが参ってしまいます」
だが、キマイラウィッチたちは葬っても葬っても、尽きることない感情に突き動かされ、二人の身を狙い襲い掛かってくる。
「不浄の怪物よ、尽きぬ怨嗟と共に消え去りなさい!」
攻防一体の動きで堅く守りながら、彼女たちの復讐心ごとねじ伏せていくが……。
キマイラウィッチたちの攻撃はどんどん苛烈になり、二人が防御を固めた上から次々と迫られ、巻き付かれ、呪詛を囁かれて疲弊していくのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
新世代ウィッチと聞いてゴキゲン伺いに来てみたんだけど…
予想通りとってもご機嫌斜めなんだね
そんな事を呟きつつ
数多の復讐の念から生み出されたというウィッチ達を観察させてもらうね
どれほど混ざってしまってどこまで濁ってしまっているのか
【パラドクス通信】を借りてマリアが何をするつもりか伝えつつ
丁々発止に戦ってる仲間の隣へ行って「きゃぁ☆」とか言いながらつまづいてみるよ
不意に転がり込んだ復讐のチャンス
でも目の前の復讐者とパラドクスをぶつけ合ってる最中にマリアに注意を向けすぎたら
大きな隙を晒してしまうことになる
普通のベーダなら欲張りすぎずマリアに牽制の一撃を入れるくらいだけど
混ざりベーダは…ううん
復讐に唸る「混ざってきた方」は他人の命に乗っかってる存在
なら次の瞬間に隙を突かれて命を失う場面だとしても
全力でマリアを攻撃させてしまうんじゃない?
だから伸びてきた骨パラドクスにマリアのこちょこちょを拮抗させなきゃいけないのは一瞬だけ
助けてくれた仲間にお礼を言いつつ混ざりベーダの性質を考察するね
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎
(モラさん、マリアさんのほうへ転がるようにもきゅもきゅ)
(マリアさんと一緒に行動したいのねって見送る)
…正直、逃げる敵を追いたくはないのよね
とは言え、ここはラ・ピュセル
全滅させてもさせなくても「復讐」は伝播する
本当に厄介よね
バイオリンで勇ましいメロディを弾きながら
皆様の活躍をお祈りしつつ
私は浮いた剣を躍らせるわ
マリアさんが観察しやすいように一体一体斬って
私も様子を観察しましょう
同じ「復讐」でもジル・ド・レ軍とは系統が違う…
それは純粋な「復讐」から生まれた魔女と
歴史上の「復讐」から生まれた魔女の違い、かしら
もし、キメラが純粋な「復讐」から生まれたとしたら
復讐心のまま殺したら、大きな思いがばらまかれるかも?
…とりあえず、今は様子見ね
ガードアップでこちらを堅めて、参りましょう
モラさん、遊んでばかりでマリアさんを困らせたら駄目よー
(「もきゅー」という声がする)
「新世代ウィッチと聞いてゴキゲン伺いに来てみたんだけど……」
ディアボロスへの復讐心から新たに生み出されたというキマイラウィッチ。
彼女たちが今までの敵と何か違うのか。そうではないのか確かめようと、マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)は引いた位置から戦場を俯瞰する。
「予想通りとってもご機嫌斜めなんだね」
まるでおいしい餌を前にした獣のように襲い掛かる彼女たちの様子を伺いながら、仲間たちと連絡を取り合い、自分の作戦を伝えた。
「もきゅ♪ もきゅ♪」
そこへ飛んできたのは、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)の相棒、モーラット・コミュ『モラさん』。
(「モラさん、マリアさんと一緒に行動したいのね」)
シャルロットは瞬く間にマリアラーラへ飛んでいくモラさんを、視線だけ追いかけて見送ると、
「……正直、逃げる敵を追いたくはないのよね」
ラ・ピュセルの、キマイラウィッチの特性を頭に入れて悩ましそうに逡巡する。
逃がしてもまた後で敵となるし、全滅させたとしても「復讐」は伝播して別の個体の力となる。
「本当に厄介よね」
とはいえ、降りかかる火の粉は振り払わないといけない。
シャルロットがバイオリンで勇ましいメロディを弾き始めると、
「きゃぁ☆」
マリアラーラはモラさんの目の前で派手に躓いてしまった。
「もきゅ!」
慌てて駆け寄るモラさんだったが、
「シネ死ね死ねしね死ねしね死ね!」
それよりも早く目ざといグリーディラミアが彼女に迫り、大きな隙をさらしたマリアラーラに巻き付き、締め付けようとした。
「読み通り、なの」
多くのクロノヴェーダは、罠であることも警戒しつつ一気にとどめを刺そうとはしてこないだろう。
「だけど、混ざりベーダは……ううん。復讐に唸る「混ざってきた方」は他人の命に乗っかってる存在」
だが、正解かは解らないが、彼女たちをそう解釈したマリアラーラは、
「どんな場面でも最大限の威力ある攻撃で、命を奪いに来るはずなの」
彼女の『つなぎ目』に手を伸ばし、一瞬だけこちょこちょっと指を動かした。
「シネ゛ェ゛ッ!」
それで稼げる時間はほんの僅かで、再びマリアラーラは危機にさらされる。
「奏で求めるは光の剣 意思を持ち敵を斬り裂き給え!」
しかし、その一瞬の間隙に己の演奏で呼び出した聖なる剣を宙に踊らせ、
「このまま倒してしまうと、危険な気もするけれど……仲間の危機に振れない剣なんて、何の価値もないわ」
躊躇なくグリーディラミアを一刀両断した。
「同じ「復讐」でもジル・ド・レ軍とは系統が違う……?」
非常に強い復讐心に突き動かされ、獣の如く襲い掛かるキマイラウィッチたちを観察しながら、シャルロットは考える。
「それは純粋な「復讐」から生まれた魔女と、歴史上の「復讐」から生まれた魔女の違い、なのかしら?」
だとすれば、このまま殺すことでさらに厄介なことにもなりかねない。
「でも、どれも可能性の話なのよね」
仮に調べるとしても、どうすれば調べられるだろう?
その答えが出ないまま、彼女はマリアラーラへと向かった周囲のグリーディラミアをすべて倒し、
「モラさん、遊んでばかりでマリアさんを困らせたら駄目よー」
「もきゅー」
戦いの中、仲間の緊張をほぐすためふよふよと踊っていたモラさんに、戦いが一区切りついたから気を抜きすぎないようにお願いする。
「ぐあぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
次の瞬間、体の芯まで震え上がりそうな合成獣キメラの大きな雄たけびが周囲を包み込み、てこずりながらも配下を全滅させ、緩みかけた緊張の糸がピンと張りなおされるのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
あなた達の怨嗟が何度でも蘇るとしても、復讐者は勝利を諦めはしません
無辜の民と彼らの故郷を救うために戦い抜きましょう
怪物が真の滅びを迎え、平和が訪れるその瞬間まで、只管に!
追撃の機を作るためにまずは敵を追い詰めます
クロエ様と肩を並べ、互いの攻撃後の隙や死角を庇い合いながら戦います
二人で正面からの勝負に注力すれば、異なる方向より意識外からの攻撃を狙う仲間も動きやすいでしょう
『奮い立つ正義の一閃』を発動し≪神護の長槍≫に聖なる炎の刃を点火
クロエ様より先に動く時は肩の獣頭2つや山羊の脚4本を横に薙ぎ払い、ケンタウロスの矢に応じる防御や立ち回りを妨害します
後詰に回る場合は掲げた得物を敵の胴体を両断するように振り下ろし、体の中心を焼き斬って痛撃を加えましょう
反撃に対しては咆哮に怯まぬ勇気を保ち、炎々たる火焔を盾で受け止めると共に爪も防ぎます
盾の縁を越えて爪を肌に届かせて来るなら、咄嗟に身を逸らして急所には当てさせません
――忌まわしき者よ、覚悟なさい!
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
出てきましたか、怪物。
随分と血気盛んですが、忘れてはいないでしょうね。
この戦い、お前たちが私たちを殺しに来たのではなく、私たちがお前たちを殺しに来たのだと。
敵の殺意や気迫に負けぬよう、こちらも闘志を漲らせエイレーネと共に戦いに臨みます。
敵の攻撃は肉弾戦が主体のようです。エイレーネとは常に側で戦い、お互いを守りお互いが攻撃で敵の隙を作れればすぐにそれを突けるように。
【ケンタウロス・タクスス】を使用し、ケンタウロスを象った植物の怪物を作り出します。戦闘の中でも冷静に、ケンタウロスの持つイチイの弓で敵を射させます。
エイレーネより先に動く場合は脚や腕を狙って行動を阻害し、後に動く場合は人間の体、その胸や背を狙い大きなダメージを与えられるようにしましょう。
反撃の疾走と突進に対しては「守護の赤薔薇」で身を守り、引き付けて飛び退くことで直撃は避けられるように。
英雄ならぬこの身ですが……あなたと共に在れるなら、怪物退治も成し遂げてみせましょう。
●狩りの獲物
「出てきましたか、怪物」
合成獣キメラが最初に目をつけたのはクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)だ。
その鋭い殺気を身に受けた彼女は「守護の赤薔薇」を纏いつつ、
「その汚らわしい指を、クロエ様には触れさせません!」
すかさず≪神護の輝盾≫を掲げ、庇うように前に出るエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の影で闘志を漲らせる。
「随分と血気盛んですが、忘れてはいないでしょうね」
そして、獅子の咆哮を響かせながら突撃し、炎を放つ爪を突き立てようとしてくるキメラをエイレーネが抑えながら、クロエは挑発した。
「この戦い、お前たちが私たちを殺しに来たのではなく、私たちがお前たちを殺しに来たのだと」
この場で『狩る側』なのは、『自分たち』だ。
その言葉を認めたくないキメラは威嚇するように、周囲の空気が潰れてしまうほどの大音量で叫ぶ。
そして自らの力を誇示し、相手を屈服させるために、恣意的で派手な攻撃を繰り出してきた。
「ただの力押しでは、わたしは崩れませんよ」
――そんな相手の攻撃を受け止めることは、エイレーネにとって難しいことではない。
(「ただ屈服させに来るだけなら……可愛いものです」)
これまでの戦いの中で強烈に浴びせかけられた様々なドス黒い感情。
それと比べれば、自分たちを恨み、その思いだけで自らを突き動かして殺しに来るのは……全く怖くなかった。
「あなた達の怨嗟が何度でも蘇るとしても、復讐者は勝利を諦めはしません」
彼らがどれだけ繰り返し復讐を誓おうとも、それは自分たちも同じ。
「無辜の民と彼らの故郷を救うために戦い抜きましょう。怪物が真の滅びを迎え、平和が訪れるその瞬間まで、只管に!」
何度跳ね返されようが敵を打ち倒し、それがどれだけ繰り返されようが勝利を重ねる。
そのために、エイレーネは≪神護の長槍≫を左手に握り、自らの強い想いを聖なる炎の刃として点火する。
「ぐおぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
そして、爪に炎を宿して大きく振りかぶるキメラの一撃に合わせ、
「――忌まわしき者よ、覚悟なさい!」
槍の穂先で薙ぎ払う!
「種子に宿るは我が哀傷――」
それと同時にクロエはイチイの種へ自らの魔力と、絶望を味わった人々の悲しみを注ぎ、
「芽吹け『ケンタウロス・タクスス』!」
ギリシャ神話の怪物『ケンタウロス』を象った植物の怪物を作り出し、
「英雄ならぬこの身ですが……あなたと共に在れるなら、怪物退治も成し遂げてみせましょう」
エイレーネの槍とキメラの爪が衝突する瞬間、ケンタウロスの持つイチイの弓がアネモネの花を象った矢を放ち、角や胸元、脚と獅子以外の部位を射抜いていく。
「があぁぁぁぁっ!」
その傷はそこまで深いものではない。
だが、自分の思うように行かない状況に業を煮やし、雷撃を撒き散らしながらクロエを踏み砕こうと力強く突進してくる。
「くっ! ここは通しません!」
盾を構えて弾き返そうとするエイレーネ。しかし、キメラの蹄は盾を踏み越えて彼女の肌に傷痕を残そうとした。
「守護の赤薔薇を……」
エイレーネは咄嗟に身を逸らして鎧が守る部分で攻撃を受け止め、クロエが赤薔薇で彼女の身を守ることで、なんとか反撃の被害を抑え込むのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV4になった!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
ネメシス化
黒鍵翼のマエストロに変身
予想以上にお行儀の良い魔女達のようですね
しかし、易々と逃がすわけには行きません
引き続き追撃します
宙に展開した鍵盤で「月虹」を演奏します
ダメージ・命中アップの加護を宿した猫の姿にも似た月の化身を喚び、敵を切り裂けと指揮します
体力が低いものを優先し、1体でも多く撃破していけるように狙いましょう
もし敵郡の中で冷静に周囲の仲間へ離脱を指示している個体がいるなら優先して攻撃します
相手の冷静さを崩して撤退を阻止しましょう
復讐を吠える割には力が弱いのではないですか?
援軍に向かったものの、大した力も士気も無いせいで間に合う事もできず
ディアボロスが目の前に居るというのに背を向ける事を恥ずかしいとも思わないキマイラウィッチの恥さらし
好きなだけ逃げればいいですよ
弱い力にどれだけ復讐エネルギーを重ねた所でたかが知れてます
反撃には守護の青薔薇にガードアップを展開
急所を避けるように凌ぎます
グロリアスでHPを維持しつつ演奏に集中して出来うる限りの敵を倒していきましょう
●耐え忍ぶという力
一方、撤退する翼ある聖歌隊たちを追撃するソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は、
「予想以上にお行儀の良い魔女達のようですね」
彼女たちを挑発しながら黒鍵翼のマエストロの姿に変化する。
「復讐を吠える割には力が弱いのではないですか?」
そして幻想ソナタ「月虹」を奏で、彼女たちを荒々しい狂気に包み、言霊と合わせて正常な判断力を奪おうとした。
「援軍に向かったものの、大した力も士気も無いせいで間に合う事もできず、ディアボロスが目の前に居るというのに背を向ける事を恥ずかしいとも思わないキマイラウィッチの恥さらし!」
恨めしいディアボロスからの屈辱的な言葉に、彼女たちはソレイユに襲いかかりたい。そんな衝動にかられているのが見て取れた。
だが、そんな思いすらディアボロスへの感情に変え、キマイラウィッチたちは無闇矢鱈に攻勢に出ようとしない。
「好きなだけ逃げればいいですよ。弱い力にどれだけ復讐エネルギーを重ねた所でたかが知れてます」
その様子に内心焦りながらも挑発を続けるソレイユ。
「好きなだけ達者な口を動かすが良いわ。その間に同胞たちは逃げられるのだから」
彼は一切動じず自分の仕事をこなす翼ある聖歌隊を闇照らす光の中で確実に屠り、
(「これも一つの復讐心を増幅させる術でしょうか……厄介ですね。このまま追いかけるべきかどうか……」)
そう考えながら先を行く部隊へと向かうのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
新発売な今のうちに新世代ウィッチは失敗だったと魔女達に認識させないと
いずれ復活魔女だらけになってマリア達の負けが決まっちゃう
何とかしないと
新世代ウィッチは「魔女化した魔女」と変わんないね
ガッカリなの
モラさんをぎゅってしつつ理詰めでダメ出し挑発するよ
他人から受け継いだ復讐心でシネシネした所で
殺したいのはマリアじゃなく「復讐者なら誰でもいい」なんでしょ?
そんな曖昧な殺意じゃ何も怖くない
なのに復讐の衝動は厄介すぎ
今でさえ軍の統制を乱すじこちゅーさんなのに
もし3週目を迎えたら更に衝動が抑えられない
そしたら復讐者の陽動に全部引っかかる厄介ウィッチに大躍進!
作戦行動してる部下の足を引っ張りつづけ
煮詰まった復讐心は邪魔って評価される
貴女の在り方は
制御できず破綻する復讐心を広めてしまい
魔女軍に絶望を齎しちゃうの
…失敗作だね☆
復讐心が死ぬくらいじゃ折れないのはウィッチ自身が体現してる
なら混ざってきた方の対処は
復讐を遂げさせてあげるか…
主人格から疎ましく扱わせつつ絶望で折るしかないのかなって
●偽りの失敗作
(「新発売な今のうちに、新世代ウィッチは失敗だったと魔女達に認識させないと……」)
強烈な復讐心を持つキマイラウィッチに強い警戒感を覚えるマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)。
(「いずれ復活魔女だらけになって、マリア達の負けが決まっちゃう」)
今はまだ戦うことが出来ているが、彼女たちが復讐心の純度を高めて何度も立ちはだかるとなれば、いつか手のおえない存在になるかもしれない。
「新世代ウィッチは「魔女化した魔女」と変わんないね。ガッカリなの」
だから、そんな未来を迎えさせないために、マリアラーラは思惑を一切隠してため息を付き、
「もきゅーっ」
真似してドヤ顔でため息を付いた、シャルロットの相棒『モラさん』をぎゅっと抱きしめつつ、キメラたちがどれだけダメダメなのか、言葉を飾り立てる。
「他人から受け継いだ復讐心でシネシネした所で、殺したいのはマリアじゃなく「復讐者なら誰でもいい」んでしょ?」
ディアボロスが憎い。
その想いは鋭く伝わってくるが、
「マリアを殺したい。って思うほどの殺意じゃないと、何も怖くないの」
その矛先が自分に向いていないのであれば、感じることはなにもないと嘯いた。
「それに、今でさえ軍の統制を乱すじこちゅーさんなのに、更に新たな生を受けたとしても、その感情が制御できるはず無いよ」
いくら戦闘能力が高いと言っても、たった一人で数多くのディアボロスを相手にするのは不可能。
それは、かつて敗れた数々の断片の王の存在が証明している。
「そしたら、マリアたちの陽動に全部引っかかって仲間の足を引っ張り続け、煮詰まった復讐心が邪魔になってしまう」
だから、キメラのような進化の方法は、どれだけ復讐心を高めたとしても『獣』としての強さでしか無い。
「魔女軍に絶望を齎す……失敗作だね☆」
……と、理屈をこねて彼女たちの力を否定することで、あえてその力を誇示させるよう仕向ける。
その上で、こちらは頭を使って立ち回り、集団で一気に撃破してやれば良い。
(「復讐心が死ぬくらいじゃ折れないのなら、復讐を遂げさせてあげるか……その感情が疎ましく扱われるよう折るしかないの」)
彼女たちの力が一時的に増すことは許容しつつ、マリアラーラは相手の動きを読みやすいよう動きを縛り付けたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
純粋な復讐心から魔女達が生み出されるならば……その母体は人ではないのだろうか?
ディアボロスへの復讐が凝り固まったような存在
ならば一分の油断もなく向き合おう
出し惜しみはなしだ
青き炎の六翼のネメシス化
シルさん(g01415)と挟撃位置を取るように立ち回り
PD通信で合図しあい連携
タワーシールドを構え、Liber(剣)で攻防一体のPD攻撃
敵の動きを観察し、挙動に合わせ攻撃に即応し防御、連撃で隙を作り出すように刺突を繰り出す
盾で攻撃を凌ぎながら耐え、敵を引きつけて、押し込むように攻撃しつつ、仲間の攻撃の隙を作り出す
復讐に前のめりになる瞬間、シルさんの攻防の隙、全力攻撃の後の反応や姿勢を看破し、隙を逃さずに貫く
突きやかわしにあわせて角度を変え、背を仲間に向けるよう誘い込もう
彼女に注意が向けばその隙を穿つ
攻撃後は反撃に備え
敵の攻撃には、毒蛇の動きを観察し、回り込む動きにも注意、蛇頭に盾を合わせて噛み付きを防ぐ
噛みつかれれば即盾で振り払い、コートで軽減
シルさんをSPDでディフェンスし、確実に一撃を返そう
シル・ウィンディア
復讐心を増して、力を増強させているジェネラル級…。
正直厄介すぎる。
けど、だからこそここで討たないとね。
ネメシスモード開放。
銀髪銀目の天使モードでいくよっ!
敵を中心にして、エトヴァさん(g05705)と逆方向へ移動して挟撃を行えるような位置取りを。
出来るなら後ろを取るような動きをするけど、後ろを取ることにこだわりすぎずに動くね。
わたしに意識が向くなら、エトヴァさんにパラドクス通信等で合図し仕掛けてもらう。
エトヴァさんへ意識が行くなら、わたしの方から大きなものをプレゼントっ!
高速詠唱を行ってからの十芒星精霊収束砲っ!
撃つ時は、しっかりを足を踏みしめてから…。
さぁ、わたしの全力を遠慮せずにもってけーっ!
攻撃後は常に挟撃の位置をとれるような動きを意識。
敵攻撃の踏みつけに対しては、両手で世界樹の翼type.Aをもって、杖で攻撃を受けるようにして防御を。
お、重い…。でも、積み重ねたガードアップは伊達じゃないっ!!
ディフェンスはエトヴァさんへWIZで行うね。
ディフェンス後は反撃でズドンっと撃ち抜くっ!
●全力の一撃を
(「純粋な復讐心から魔女達が生み出されるならば……その母体は人ではないのだろうか?」)
マリアラーラの挑発によって冷静さを失っているキメラに対し、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はそう考えながら、
「出し惜しみはなしだ」
全力で立ち向かうために青き炎の六翼を大きく広げる。
「正直、厄介すぎるよ」
復讐心を増して、力を増強させているジェネラル級のキマイラウィッチ。
獣のように動き回り、戦いやすくなっているとはいえ、その力は自分だけではどうにも出来ないだろう。
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)はそう判断し、
「わたしも、最初から全力でいくよ!」
エトヴァとアイコンタクトすると銀髪銀目の天使の姿に変容した。
「来い!」
タワーシールドを構え、睨みつけるようにキメラの動きを見つめ、エトヴァは観察する。
「ぐおぉぉぉぉっ!」
そこへ躊躇なく雄叫びをあげながら突進し、蛇の腕を伸ばして横から殴り飛ばそうとするキメラ。
「そこだな」
その動きは鋭いものの直線的で、完全に躱すのは難しくとも盾で凌ぐことは可能だ。
「せいっ」
防ぎきった瞬間、Liberを振るって反撃を試み、彼女の注意を引き付けながら敢えて隙を作り、さらなる攻撃を誘発させる。
「エトヴァさんにばかり気を取られているなら、わたしの方から大きなものをプレゼントだよっ!」
そこへエトヴァと挟撃するような立ち位置を取るシルは、自分に背を向けたキメラに強烈な一撃を浴びせるべく、
「世界を司る六界の精霊達よ、宇宙に集いし天体の守護者達よ、過去と未来を繋ぐ時よ――」
周囲に漂う魔力を一気に自分の内へと集め、火・水・風・土・光・闇の6属性の力を体内でぶつけあい、
「集いて力となり全てを撃ち抜きし虹光となれっ!」
消滅した際に生じる純魔力エネルギーを身体から腕へ、腕から世界樹の翼『ユグドラシル・ウィング』へと伝わせる。
「撃つ時は、しっかりと足を踏みしめてから……」
強力な十芒星精霊収束砲。その反動に備えてシルは地面を力強く踏みしめ、一対の光の翼を大きく広げて羽ばたかせながら、
「さぁ、わたしの全力、遠慮せずにもってけーっ!」
激しい光とともに魔力の奔流を迸らせた。
「ぐがぁぁぁっ!!」
背後から強烈な攻撃を受けたキメラは雄叫びをあげながら深い傷を負っていく。
「よしっ!」
ユグドラシル・ウィングを杖に変形させたシルは手応えを感じつつ、
「ぐおぉぉぉぉっ!!!」
猛然と間合いを詰め、山羊の脚で踏みつけようとしてくる敵の攻撃を懸命に受け止める。
「お、重い……っ」
気を抜けば杖がへし折られてしまいそうな重圧に、シルはしっかり地面につけたはずの足がじわじわと後退するのを感じていた。
「こっちにも、いるぞ?」
だが、今度は自分への警戒が薄くなったエトヴァが抜け目なく動き、銀光に輝く刃に魔力をこめ、蛇の頭を鋭く切り落とす。
ディアボロスへの復讐が凝り固まったような存在。
他に理性や指導があるならそれは非常に脅威。
「正直、今のままなら怖くはない。が」
とはいえ、彼女はただの獣ではない。
今はマリアラーラの言葉に踊らされ、我を失っていたずらに傷を増やしてはいるが……。
「あまり時間をかけると危険だな」
相手の肉体的、精神的な余力を考えると、もう一押し何かがほしいところだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎
(モラさん、嫌な予感を感じてマリアさんのほうへふよふよ)
(大変いい笑顔で話しかける)
さて、キメラさん
マリアさんも言うとおり
貴女は「魔女化した魔女」失敗作だわ
復讐を眼の前にして理性的な判断もできない
それは全体から見るとひどい足手まといよ
復讐は憎しみを超えるための手段
超えた先は憎しみと一緒に転げ落ちるだけ
なのに、貴女たちは「憎しみ」を持っていない
結局中途半端な存在
どうして私達が「復讐」で走るのかと言えば
私達は「復讐」の先に「未来」を見ることができるから
人々が笑う、明るい未来
憎しみの先の、未来
ねえ、貴女たちにはそんな未来が見える?
人々が泣き叫んで死んでいって
その人々も死に絶えて、同士討ちがいいところじゃないかしら
復讐ってね
あんたたちみたいに生ぬるいもんじゃないのよ、よく知りなさい!!
(モラさん、びっくりしてマリアさんの後ろに隠れる)
反論?いらないわ
否定したかったら勝つことね?(小悪魔の笑み)
●「復讐」とは
「さて、キメラさん。少しは頭が冷えたかしら?」
一連の攻防で深手を負ったキメラに、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は冷ややかな視線を向けて近寄る。
「もきゅ……っ」
なんとなく嫌な予感を感じながら、マリアラーラの腕の中に収まる相棒のモーラット・コミュ『モラさん』に心配しないで。と視線を向けてから、
「マリアさんも言うとおり、貴女は「魔女化した魔女」……の失敗作だわ」
キメラは復讐を眼の前にして理性的な判断もできない。キマイラウィッチたちから見てもひどい足手まといになっていると指摘する。
「ぐ、ぅ……」
現に、パワーでは圧倒できるはずのディアボロスに苦戦をしていた彼女は、突っぱねることが出来なかった。
「復讐は憎しみを超えるための手段……だけど、超えた先は憎しみと一緒に転げ落ちるだけよ」
現に、シャルロットも、他の仲間達もそれを受け入れ、覚悟してクロノヴェーダとの戦いに身を投じているのだ。
「なのに、貴女たちは「憎しみ」を持っていない……結局中途半端な存在よ」
その「覚悟」の差が、ただの獣と復讐者の違いなのだと、シャルロットはキメラを追い詰めていく。
「どうして私達が「復讐」に走るのかと言えば、私達は「復讐」の先に「未来」を見ることができるから」
人々が笑う、明るい未来。
憎しみの先の、未来。
たとえ自分が憎しみに転げ落ちたとしても、それで救われる存在が……助けを求めて待っているのだ。
「……ねえ、貴女たちにはそんな未来が見える?」
キマイラウィッチの「復讐」の先に待つのは、人々が泣き叫んで死んでいく未来でしかない。
「その人々も死に絶え……みんな滅んでしまうわ」
最終的に滅ぶ未来なら、良くて同士討ちがいいところじゃないだろうか?
シャルロットの言葉は的確に、彼女たちの「復讐」の矛盾を、突かれたくないところを抉っていく。
「復讐ってね、あんたたちみたいに生ぬるいもんじゃないのよ、よく知りなさい!!」
そして、彼女は魔女を狩るための銀色の大鎌をドン! と地面に突き立てながら、自らの持つ復讐心をむき出しにして怒りの魂を言霊に変え、
「もきゅっ!」
思わずびっくりしたモラさんが、マリアラーラの後ろに隠れるほどの迫力でキメラに迫る。
「わ、私は……」
ここまで獣のように振る舞ってきたキメラが、人が理解できる言葉を発するが、
「なあに? 反論? ……いらないわ」
シャルロットは小馬鹿にしたように小悪魔な笑みを浮かべ、
「否定したかったら勝つことね? 無理だと思うけれど」
欠片も残らないほどに彼女の矜持を踏みにじり、その殺意を一身に受け止めた。
シャルロットに狙いを定めたキメラは、再び冷静になるまでその矛先を変えないだろう。
けしてその時間は長くないが、その間に大きなダメージを与えることで勝負を決める事ができるかもしれない。
ディアボロスたちは、小悪魔に狂った「復讐心」を植え付けられた獣を狩るべく、再び動き出した。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
好機が訪れましたね。クロエ様!
将を確実に討つにせよ、兵の殲滅を狙うにせよ、今が趨勢を決する瞬間です
渾身の一撃を以てシャルロット様の勇気に応えましょう!
殺意に猛るキメラの視界の外で、黄金の鎧を纏うネメシス形態を解放
≪オレイカルコスの聖槍≫を握りしめ、ただ一人に目を奪われた敵の注目外から一撃を加えます
全力で駆けて敵に肉薄し、疾走する勢いのまま『先陣駆ける女神の聖槍』を行使
鋭い穂先で人体と馬体の継ぎ目を貫き、体内に破壊的な光の奔流を解き放ちます
クロエ様より先に動くなら可能な限り長く槍を敵の胴に突き刺したままにして動きを鈍らせ、切り開いた傷の中に更なる痛撃を加えて頂きます
後に動く場合は、クロエ様の技で敵の動きが鈍った隙に畳みかけて威力向上を
左手で槍を操りつつ右手は≪神威の聖盾≫を駆使して、同時に襲い来る反撃の火を遮り爪を弾きましょう
ペーガソスの翼がなくとも、ラ・ピュセルに挑む勇者達は只管に歩み続けてこの戦いへと至りました
その次なる一歩を導きます!
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎
ネメシスモード発動 白の角、羽、尻尾の姿に
…そういう事なのね
モラさんはマリアさんに預けるわ
私は大鎌【歌響】で藤紫の唄を歌い
キメラの攻撃を惹きつける
マリアさんには一言だけ
「このキメラだけは、復讐のまま死なせないで」
きっとその言葉だけで聡いマリアさんは気づいてくれるわ
一番よいのは相打ち
でも私だけ先に倒れるなら
しっかり布石を遺していくわ
ねえ、キメラさん
貴女は他のキマイラウィッチの「復讐」から生まれた
だから、貴女の「復讐」は仲間の「復讐」
仲間のための「復讐」
きっと…憎しみに堕ちてもいいと思えるほどの
貴女は、私たちに近かったのね
貴女の勝ちよ
きっと先行して逃げた仲間は
貴女の献身で、助かっているはず
…「私たちに近い復讐」を持ったキマイラウィッチが
増産なんてされたら
私たちはキマイラウィッチを殺せば殺すほど
私たちの首を締めていく
だから、ここで私たちは誑かす
キメラは「失敗作だった」と
ジャンヌに知らしめるために
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし共に戦います
ええ、エイレーネ。この機を逃す手はありません。
私たちの手で怪物と戦い続けた者たちに、勝利を齎しましょう。
冥府の神衣を纏うネメシス形態に変身。
エイレーネと共にキメラの意識外から攻撃を仕掛けます。
三相の杖を手に【三界巡る冥府の火】。三相の杖へと冥府の火を灯します。
エイレーネより先に動く場合は後衛より冥府の火をキメラに向けて放ち、体を焼くことでダメージを与えつつ動きを鈍らせ、エイレーネの攻撃へと繋ぎ、後に動く場合はエイレーネの後ろから私も接近。エイレーネが穿った傷へと炎を灯す杖を直接撃ち込み、傷口から体内を直接焼きましょう。
どちらの場合でも畳みかけるように攻撃を仕掛け、敵が集中力を欠いているうちに大きなダメージを与えられるように。私たちの一撃が止めとならずとも、戦いの趨勢を一気にこちらへと傾け次へと繋げます。
反撃の突進は三相の杖を掲げて防御し、大きな傷を負わないように。
私の英雄、そしてこの地の勇者たちへと、魔女の務めを果たしましょう。
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
追撃の援護が来てくださったようですし
私は救援機動力を使い、キメラ撃破に向かいましょう
引き続きネメシス化
貴方が守りたかった部隊は狩ってきましたよ
復讐はジャンヌの元で巡るといえど、貴方やラ・イルを見るに即座ではないのは分かりました
ならば、復活する暇を与えず倒し続けるだけです
過去より強くなるのは魔女のみの特権と思わないでください
ディアボロスも日々強く、未来を掴む為に進化していますから
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖光を束ねて剣と成し、キメラの周囲に展開
上下左右、見切らせぬ角度から刺し貫いて差し上げます
仲間と攻撃の機を揃え、冷静になる前に一気に畳み掛けます
本当は敵の意識を散らして、一人に負担が集中するのは避けたいのですが
今はできるだけ早く撃破することで、負担を軽くできるように努めます
反撃にはガードアップと守護の青薔薇を展開して凌ぎます
演奏の要たる指は守り、演奏を続けます
トドメを刺せそうであれば、相打ちの演技
まさか、こんな所で…!
と、絶望の表情で
吹き飛ばされ、血を吐いて沈みます
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
シルさん(g01415)と共に
青炎の六翼の全力のネメシス
パラドクス通信の範囲なら、聖歌隊の追撃に向かった皆にも状況を共有
キメラの負傷や憎しみの強化状況を伝え、討伐判断の一助に
二人の会話で生まれた好機、繋いで見せるよ
行こう、シルさん。ここが勝負所だ!
火刑戦旗の復讐者の言動を交えて演技
その姿……かつて火刑に処した魔女達が、融合して蘇ったか?
魔女は最後まで狩り尽くさねば!
通信や目配せで連携を取り
タワーシールドを構えてシルさんと挟撃の位置へ、剣で攻防
以降は変化をつけ、シルさんが引きつける間に俺は柔軟に死角を取りPD攻撃
敵が負傷や怒りで眩んだ隙は逃がさず、傷を深め抉るよう狙い澄ました一撃を
聖歌隊の討伐で復讐がいや増すならば、抑え切ろう
反撃の毒蛇の腕は、剣で斬り払って狙いを逸らし
コート越しに噛ませ軽減
仕込んだ血糊を噴き上げて呻く
トドメまたは後へ繋ぐ際に、相打ちの演技を
流血に憔悴しよろめき、蛇の毒が回り切った様子で、両膝を落とし
ぐっ……力が入らな……
苦し気に息をし、脱力するように地に転がり動かなくなる
シル・ウィンディア
エトヴァさん(g05705)と共闘だよ。
ここまで来たら、一気に押させてもらうっ!!
さぁ行くよ、キメラっ!!
ネメシスモード発動。
銀目銀髪の天使モードになって挑ませてもらっ!
このチャンスはしっかりつかむっ!
うん、勝負所…。
確実にこの好機を活かして見せるっ!
さっきの手はさすがに通じないかな?
それなら、わたしは固定砲台モード。
しっかりと足を大地に踏みしめて、撃ち続けるっ!!
使うのは七芒星精霊収束砲だよっ!
撃った後も敢えて動かずでいくね。
きっとこっちに注意が向いたのなら、エトヴァさんなら逃さずに攻撃を仕掛けてくれると思うから。
敵攻撃は、背中の白の翼で体を覆って防御を。
ガードアップの硬さは伊達じゃないんだっ!!
攻防を繰り返していって、エトヴァさんが倒れる(演技)に合わせて悲鳴を上げるよ。
う、うそでしょ…。
こんなところでやられるなんて…。
キッとキメラを見据えて
…あなた、絶対に許さないからっ!!
涙を流しながらフルパワーで七芒星精霊収束砲を撃つよっ!
ここまで見せかけたら少しは本当のことらしく見えるかな?
●ケモノの戦いの果て
強烈な悪意と殺意が場を支配し、その矛先は一人の小悪魔に向けられる。
そんな小悪魔……角が白色へと変色し、背中から羽を、そして尻尾を生やしたシャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)は、
(「……そういう、事なのね」)
合成獣キメラという、新しいタイプのキマイラウィッチの危険性を理解して、
「……もきゅ」
相棒のモーラット・コミュ『モラさん』に伝言を頼み、マリアラーラに託した。
「もきゅー! (『このキメラだけは、復讐のまま死なせないで』)」
モラさんがしっかりとマリアラーラに伝えたのを確認すると、
(「大丈夫。聡いマリアさんなら気づいてくれるわ」)
魔女を狩る大鎌【歌響】を振るいながら藤紫の唄を歌い、キメラの毒蛇を惹きつける。
(「一番よいのは相打ち」)
そうすれば相手を倒しつつ、自分を倒した分だけ復讐心が失われる。
「だけど……」
ここまで怒らせたキメラの猛攻を耐えて、そこまで持っていく自信は――ない。
それでも余裕の表情を崩さず済んだのは、すでに布石は「もきゅー」と託したこと。
そして……。
「好機が訪れましたね。クロエ様!」
「ええ、エイレーネ。この機を逃す手はありません」
シャルロットがキメラを惹きつけたことで、その背中には大きな隙が生まれる。
「ここまで来たら、一気に押させてもらうっ!!」
「行こう、シルさん。ここが勝負所だ!」
それを仲間たちが見逃すはずはなく……、
「貴方が守りたかった部隊。そして貴方自身もこのまま無駄に狩りとります」
撤退する部隊を追いかけていた仲間も合流して、総攻撃が仕掛けられるのだった。
「渾身の一撃を以てシャルロット様の勇気に応えます!」
ここが戦いの趨勢を決する瞬間だ。
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)はその空気を敏感に読み取り、黄金の鎧と盾。そして翼を纏う守護者となり、
「アテーナー様! 大神ゼウス様の姫神にして、戦の先駆けたる女神よ! どうかこの槍に、人々の敵を貫く力をお与えください!」
ただ一人に目を奪われた敵の背に視線を合わせ、左手で≪オレイカルコスの聖槍≫を握りしめて全力で駆ける。
「私たちの手で怪物と戦い続けた者たちに、勝利を齎しましょう」
その背後で、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)は冥府の神衣を纏い、右手に三相の杖を握り、
「冥府の女神にして魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目をかけて頂けるなら、どうかこの杖に神話の灯火を!」
黒く燃え上がる冥府の炎を3つの宝石に灯し、3色の黒い光が英雄を導く。
「ペーガソスの翼がなくとも、ラ・ピュセルに挑む勇者達は只管に歩み続けてこの戦いへと至りました。その次なる一歩を導きます!」
一足先に動いたエイレーネは、疾走する勢いのまま鋭い穂先で人体と馬体の継ぎ目を貫き、体内に破壊的な光の奔流を解き放ち、
「私の英雄、そしてこの地の勇者たちへと、魔女の務めを果たしましょう。ヘカテー・ダーロス!」
その後ろからクロエも接近。エイレーネが穿った傷を炙るように炎を灯す杖を直接撃ち込み、傷口から体内に冥府の炎を直接延焼させた。
「復讐はジャンヌの元で巡るといえど、貴方やラ・イルを見るに即座ではないのは分かりました」
巧みな撤退戦術を演じていた翼ある聖歌隊たちは殲滅したとハッタリを言う、黒鍵翼のマエストロ姿のソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。
彼はキマイラウィッチたちの「復讐」について自分なりに解釈をして、その弱点となりそうな点を推測する。
「ならば、復活する暇を与えず倒し続けるだけです」
そして、どれだけ強くなろうとも、何度でも倒す。
「過去より強くなるのは魔女のみの特権と思わないでください。ディアボロスも日々強く、未来を掴む為に進化していますから」
そのたびに自分たちは強くなり、復活したクロノヴェーダをも凌駕する力を得るのだから。
「光あれ、恵みあれ、幸いあれ」
宙に展開した鍵盤で奏でられる幻想ロンド「福音」。
その音色とともに天より降り注ぐ聖光は束ねられ剣を成し、
「悪しき心を光で貫きます」
無防備なキメラの側面を次々と串刺しにしていった。
「二人の会話で生まれた好機、繋いで見せるよ」
翼にブルーフレイムが宿り、両翼は三対の翼に変わる。
青炎の六翼を背負ったエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、
「その姿……かつて火刑に処した魔女達が、融合して蘇ったか?」
復讐心をむき出しにする獣。キメラに対し、火刑戦旗でキマイラウィッチと戦っていた復讐者の言動を交えて演技する。
理性を失い、その想いを弄ぶ小悪魔に心奪われた彼女には、その言葉は届かないけれど、
「魔女は最後まで狩り尽くさねば!」
殺気だけで相手を殺せるほどに、ディアボロスとしての誓いを強く持ってタワーシールドと剣を両手に握る。
「さぁ行くよ、キメラっ!!」
一方、エトヴァと2人でキメラを挟むように位置どったシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)。
「うん、ここが勝負所……確実にこの好機を活かして見せるっ!」
彼女は銀目銀髪の天使の姿。その銀色の輝きをより強くして、次の一撃に全ての想いを乗せる。
「祈り、願い、輝ける光に変えて」
タワーシールドを構え、キメラの毒蛇を弾きながら接近するエトヴァ。
彼は冷静にその動きを見極め、先端が見えないほどに透き通った青い炎に蓄えられた膨大な魔力を剣に纏い、
「焼き尽くせ!」
シルとタイミングを合わせて描かれる、青き鳥の舞うが如き軌跡の剣筋が、キメラの毒蛇を切り裂き、火焔に染めていく。
一方、ユグドラシル・ウィングを変形させながら、シルは周囲の数々の属性の精霊の力を借り、そのエネルギーを杖に集めていく。
「でも……」
先程と全く同じ魔砲では、読まれてしまうかもしれない。
「それならっ!」
シルは集める力を変更し、一撃ではなく立て続けに打ち続けるため、風精の羽靴に土属性の精霊の力を宿し、身体と地面をガッチリ固定すると、
「精霊の力も借りた固定砲台モード。しっかりと足を大地に踏みしめて、撃ち続けるっ!!」
6属性のエネルギーを集め、
「六芒星に集いし六界の精霊達よ、過去と未来を繋ぎし時の力よ…。七芒星に集いて虹の輝きとなり、すべてを撃ち抜きし光となれっ!!」
時の力を乗せて虹色の光でキメラの胴体を貫く。
「まだまだっ!」
すかさずその反動を背中の白の翼で体を覆うことで抑制し、反撃でほとばしる電撃も弾き返した。
それからしばらくの攻防を繰り返し、じわじわとキメラを追い詰めていくディアボロス達。
「これで終わりだ!」
手を緩めず、トドメとばかりに襲いかかるエトヴァだったが、
「ぐっ……」
最後の一撃を放つ直前、苦し気に息をし、脱力するように地に転がってしまう。
「力が入らな……」
蛇の毒が回り切った様子で藻掻き苦しみ、そのうち動けなくなる。
……仕込んだ血糊を口から吐きながら、そんな姿をキメラに見せつけた。
「う、うそでしょ……? こんなところでやられるなんて……」
その姿に示し合わせたシルは狼狽し、その隙に繰り出された山羊の蹄に踏み潰され、悲鳴を上げてその場にへたり込んでしまう。
「……あなた、絶対に許さないからっ!!」
だが、弱気は一瞬で復讐心に変わり、涙を流しながらフルパワーで七芒星精霊収束砲を放つ!
「はぁ、はぁ……」
直後、シルは魔砲を打ち切ったことでそんな気力も尽き、うなだれるように静かに倒れ、
(「ここまで見せかけたら、少しは本当のことらしく見えるかな?」)
そう考えながら、息を潜めた。
その傍らではエイレーネとクロエに毒蛇の腕が絡みつき、
「は、離しなさい!」
もがく2人にキメラは獅子の咆哮を響かせながら、エイレーネの盾を弾き飛ばして爪と炎の一撃を鎧の隙間に食い込ませ、
「これがジェネラル級の底力……ですか」
蹄からほとばしる雷撃にその身を焼かれたクロエは抵抗力を失い、その場に倒れ込んでしまう。
「クロエ様! そ、そんな……」
続いてエイレーネも、クロエを助けようと手を伸ばすものの叶わず、深い傷を受けたまま毒蛇に絡め取られ、意識を失った。
(「これで、良いでしょうか?」)
(「大丈夫です。素晴らしい演技でしたよエイレーネ」)
ように見せかけたクロエとエイレーネは、無防備な状態でキメラに追撃を受け、本当の危険に曝されないよう安全な地面の上に倒れながら、戦いの行く末を見守る。
そしてソレイユには、自らの旋律が発する光がキメラの力を溶かしながらも、彼女が発した雄叫びとともに、その光に似た電撃を放たれる。
「演奏の要たる指だけは、守り抜きますよ」
彼は鍵盤と指を守るように身体と守護の青薔薇を全面に押し出した。
「ぐっ……」
しかし、キメラの勢いは止まらず、飛び跳ねながら繰り出される重い山羊脚の踏みつけによって、
「まさか、ここまでお膳立てが整っていながら……こんな所で……!」
地面に倒れこんでしまう。
「ぐぅっ!」
そして、山羊脚に踏み潰されながら血を吐き、絶望の表情に染まりながら吹き飛ばされ、そのまま意識を失い微睡むように沈む振りをした。
生命の危機に陥ったディアボロスたちが力をたぎらせながらも、キメラには弾き返されてしまう。
自分が隙を作る間に彼女を倒すはずだった仲間たちがことごとく返り討ちにあって倒れる(振りをした)様子に、
「ねえ、キメラさん」
シャルロットは彼女への殺気を緩め、藤紫の唄を歌い終えて唇を開いた。
「貴女は他のキマイラウィッチの「復讐」から生まれた。だから、貴女の「復讐」は仲間の、仲間のための「復讐」。きっと……憎しみに堕ちてもいいと思えるほどの」
それは、シャルロットが、ディアボロスが持つものに近いものがある。
「きっと先行して逃げた仲間は、貴女の献身で助かっているはず……貴女の勝ちよ」
彼女はそう言いながらすべてを諦め……、
「でも、貴女はこれ以上先には進ませない」
たふりをして、鋭く大鎌【歌響】を振るい、キメラに致命傷を浴びせた。
「があぁぁぁっ!」
その言葉を聞いて、彼女は内容を理解できていたのだろうか。
キメラはシャルロットの首を毒蛇の腕で絞め、意識を失わせる。
(「……「私たちに近い復讐」を持ったキマイラウィッチが増産なんてされたら、私たちはキマイラウィッチを殺せば殺すほど私たちの首を締めていく」)
沈みゆく意識の中、シャルロットはマリアラーラに視線を向ける。
((「「だから、ここで私たちは誑かす(の)」」))
意図を察した彼女はその意志を受け継ぎ、
((「「キメラは「失敗作だった」と、ジャンヌに知らしめるために」」))
全てを賭した「たぶらかす」を仕掛けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【託されし願い】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
ピオニア・フィングストローゼ
なにやら難しい局面のようですね……助太刀に参じました
民草に害為す魔女は狩られるが運命
覚悟して下さい
逃げる聖歌隊を追いかけます
両手に装着した≪流麗銀爪≫を使い、【ルナティックファング】で攻撃します
飛んでいれば目立つでしょうか
無防備に向けた背や、急所に類する部分を狙い、刺し貫きます
【ダメージアップ】で深く爪を突き立てましょう
空を飛ぶ聖歌隊にはジャンプし爪を揮います
他の聖歌隊を逃がそうと立ちはだかる者がいれば、優先して排除します
他のディアボロスと連携できる場合は、協力して追い込み、狙いを揃えて一気に殲滅します
地を走り先に逃げる者があれば【泥濘の地】を使い、それで空へ逃げれば狙いやすくなります
翼ある聖歌隊の【閃光の槍】に対し、降り注ぐ槍の直撃を避けるようにダッシュし、次なる敵と距離を詰めます
急所を狙った攻撃を続け、獲物を素早く仕留めます
私に警戒が向く事で、他の復讐者にとっても狙う隙が生じる事を意図します
あなた達を帰しはしません
連携歓迎です
ユーフェミア・フロンティア
離脱しようとしている相手を追撃ですか。
復讐のため、今より先を見据えることができるのは、中々厄介ですね。
それならば、少しでも離脱する戦力は削りませんとね。
聖歌隊を見据えて、神火浄炎刃で攻撃を仕掛けます。
狙いは少しでも傷を負っている相手が見つかればその相手を中心にして攻撃を仕掛けますよ。
見つからなければ…。
近い敵から攻撃ですね。
奥に見える敵を攻撃することも大切ですが、きっとカバーが厚いと思いますし、ここは確実にダメージを与えること、そして、数を減らすことを優先して選択です。
相手の攻撃には、気を強く持って対抗を。
気を強く持つだけでダメなら、矢で太もも辺りを突き刺して、痛みで覚醒を試みますね。
…これくらいの痛みは何ともありませんよ。
貴女達の復讐心はきっとこれくらいじゃないのでしょうから。
それなら、その復讐心を上回る覚悟で立ち向かうだけです。
時間の許す限り、数を減らすようにして動いていきますね。
ディフェンスは恋人のアンゼリカ(g02672)をWIZで指定。
簡単には通してあげませんよ・
一里塚・燐寧
ブールジュと言えば、カエサルとガリアの指導者ウェルキンゲトリクスが戦ったアウァリクムが前身だよねぇ
そしてカエサルは史上最後のファラオ・カエサリオンのパパ!
そゆわけでエジプトからスペシャルゲストのあたしが来たよぉ
んふふ。古代の歴史にも縁がある街、早く見たいからさ
【パラドクス通信】の範囲を広げて、離れた敵を追う仲間やキメラ戦組と通信が途切れるのを防ぐよぉ
で、キメラがもう満身創痍、とか雑魚狙いなら今がラストチャンス、って状況になったら通信で教えて貰おっか
一番いいタイミングで全滅させられるようにねぇ
≪DCブラスター≫の銃口を逃げる敵に向け『闇雷収束咆・天眼通』をブッ放す!
執拗にホーミングする光弾の嵐で、逃げる敵を背中から穴だらけにしてやろーじゃん
逃げ切りそうな奴を見つけたら挑発して後ろ髪を引くよぉ
あは。元気な時は復讐復讐うるさいのにさ、今は逃げるだけなのぉ?
きみ達の恨みなんて所詮は我慢できる程度なんだねぇ?あははは!!
『聖歌』の音を塗り潰して心を護る意図も込めて嘲笑の声を上げ、敵を追い続けるよぉ
アンゼリカ・レンブラント
救援動力で駆けつけ戦闘に参加
決戦で戦う仲間がキメラを心置きなくやっつけられるよう
きっちり聖歌隊を殲滅させちゃおうか!
ここまでキマイラウィッチを追い詰めてきた友の一助となるよっ
【パラドクス通信】で仕掛けるタイミングを戦場の仲間と合わせ
剣を振るいパラドクスの閃光と衝撃波をお見舞いっ
攻撃を叩き込んだら反撃を凌ぎ
足を止めず一撃離脱、敵からの集中攻撃を受けないよう駆け
また仲間の攻撃に重ねるようパラドクスを叩き込んでいくね
狙うのは倒せそうな個体を最優先に、
敵の数が減っていくのに合わせ、徐々に動いて
撤退を阻むよう進行方向を塞ぐよう布陣していけるといいかな
恋人のユーフェミア(g09068)をディフェンス指定
キマイラウィッチに大切な人を傷つけさせはしないよっ
相手の大鎌を【ガードアップ】で厚くなった盾でしっかり受け止め、
そして攻撃を凌いだら反撃で倍返し!
奪還戦はきっと近いけど、私達ならきっと平気
困難な道を拓いてきた仲間達を信じ渾身の力を籠め
今こそ最大まで輝け私達の光
《光剣閃波》を叩き込んで殲滅だよ
いっけー!
●追い詰めるか、逃げ切るか
一方、ブールジュへと撤退する本隊を追いかけるディアボロス達。
「ブールジュと言えば、カエサルとガリアの指導者ウェルキンゲトリクスが戦ったアウァリクムが前身だよねぇ」
そしてカエサルは史上最後のファラオ・カエサリオンのパパ!
と、楽しそうにこの土地に感じる縁を語る一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)。
「そゆわけでエジプトからスペシャルゲストのあたしが来たよぉ。んふふ。古代の歴史にも縁がある街、早く見たいからさ」
そのためには撤退する敵を追い立てなくてはならない。
「おっけー。今がラストチャンス。一番いいタイミングだねぇ」
キメラが瀕死で何も出来ず、翼ある聖歌隊を倒したとしても面倒な事態にはならないであろうこのタイミングを仲間たちと連絡して確認し、燐寧は動き出した。
「執拗にホーミングする光弾の嵐で、逃げる敵を背中から穴だらけにしてやろーじゃん」
ダブルチェーンソー・ブラスターの銃口を逃げる敵に向け、
「怨み募りし魂よ、群がり集いて荒れ狂え。汝ら、怨敵を逃さず。輪廻の果てまでも追い詰めん……な~んてね、ドドヒューンっていくよぉ!」
クロノヴェーダに命や存在を奪われた犠牲者たちの怨念をエネルギーとして、強い追尾性を持った無数の光弾ミサイルとしてブッ放した!
燐寧の光弾を皮切りに、集まったディアボロスたちは息を合わせて一斉に攻撃を開始する。
「民草に害為す魔女は狩られるが運命。覚悟して下さい」
ピオニア・フィングストローゼ(一凛華・g11346)は逃げる翼ある聖歌隊を追いかけ、
「あなた達を帰しはしません」
獣性を解放することで満月の如き輝きを纏い、両手に装着した≪流麗銀爪≫の刃を月の輝きで閃かせて一気に間合いを詰め、連続攻撃を浴びせかける。
「飛んでいれば目立つでしょう?」
彼女の矛先は空を飛ぶ個体に向けられ、狼が獲物を狩るがごとくジャンプして、爪をふるった。
「!」
だが、その聖歌隊は地に落とされながらピオニアの身体に腕脚を絡ませて、
「私はここまでね。でも……あなたも落ちてもらうわよ!」
天上より降り注ぐ閃光の槍をその身に受け、ピオニアごと串刺しにして大地に突き立てる。
「あなた達を、行かせはしない!」
そんな魂の叫びが槍に伝わり、ピオニアは苦悶の表情を浮かべる。
「これは、難しい局面ですね……」
けして致命傷ではないが、動きは確実に鈍らされた。
一人の犠牲で多数を逃がそうとして絶命した聖歌隊の亡骸に視線を向けながら、彼女は小さく呟くと、動ける限り敵を追撃しようと再び走り出す。
「ここまでキマイラウィッチを追い詰めてきた友の一助となるよっ」
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は黄金で装飾された分厚い大剣を握り、
「決戦で戦う仲間がキメラを心置きなくやっつけられるよう、きっちり聖歌隊を殲滅させちゃおうか!」
周囲の光を剣に集める。
「復讐のため、今より先を見据えることができるのは、中々厄介ですね」
その隣で ユーフェミア・フロンティア(光彩聖姫・g09068)は統制が徹底された動きに歓心しつつ、
「それならば、少しでも離脱する戦力は削りませんとね」
追撃の手が伸びるたび、最後尾の敵が少数迎撃に周り、本隊は撤退を優先する。
冷静に難しい戦局を分析して、できる限り力を尽くして敵を減らしていこうと、神火で鍛えられた万能包丁に神火の炎で出来た刃を纏わせて一本の刀となす。
「おっけー。なら、私達は確実に。だね!」
恋人の分析に頷いたアンゼリカは光を纏った大剣を横薙ぎに振るって斬撃と共に閃光と衝撃波を放ち、最前列で自分たちを抑えようと向かってくる翼ある聖歌隊を一気に吹き飛ばす。
「神の炎よ、炎の刃となりて悪しき者に浄化を……。炎の刃で浄化しますっ!」
そして、体勢が崩れた個体を狙い、ユーフェミアは刀を踊らせてその周囲に複数の神火の刃を作り出し、一斉に斬り掛かって炎で焼き斬った。
「キマイラウィッチに大切な人を傷つけさせはしないよっ」
一方、敵からの反撃を予測したアンゼリカは勇気の光盾をしっかりと構えてユーフェミアの前に出ると、彼女を庇うように身体を大きく見せて迎撃準備をする。
「~♪」
だが、その攻撃は盾を、アンゼリカを乗り越え、音波の形でユーフェミアに襲いかかる。
気を強く持ってそれに耐えようとするユーフェミア。
だが、それだけでは意識を保てず、傍に居る大切な人に害を与えてしまいかねない。
「……!」
そこで、彼女は矢で太もも辺りを突き刺して、痛みで覚醒を試みた。
「ちょ、ユーフェミア!?」
その様子を間近で見ていたアンゼリカは慌てて矢を持つ手を太ももから引き離すが、
「……これくらいの痛みは何ともありませんよ」
ユーフェミアはにっこり微笑んで彼女を安心させた。
「キマイラウィッチ達の復讐心は、きっとこれくらいじゃないのでしょうから。それなら、その復讐心を上回る覚悟で立ち向かうだけです」
そして、自分たちの猛攻を捨て身で凌ぎ、撤退していくキマイラウィッチたちに敬意に似た気持ちを持って、時間の許す限り、数を減らすように攻撃を続けた。
「……終わったら、しっかり手当てするんだからね!」
恋人の想いを無下にするわけには行かないが、そこだけは譲れないとアンゼリカは言うと、
「いっけー!」
今まで以上の力を大剣にこめ、輝く光を刃に変えて、迎撃に来る敵を殲滅していった。
度重なる猛攻で、確実に敵の数は減っていく。
だが、多人数で一気に襲いかかり、全滅を狙うディアボロスに対して、キマイラウィッチたちは戦力を小出しに。かつ時間を稼ぐことを優先して立ち回ることでそれを許さない。
「あは。元気な時は復讐復讐うるさいのにさ、今は逃げるだけなのぉ? きみ達の恨みなんて所詮は我慢できる程度なんだねぇ? あははは!!」
燐寧は挑発しながら、溜めを程々にして、『闇雷収束咆・天眼通』を連射する。
「なんとでも言いなさい……」
もちろん、屈辱感が無いわけではない。
むしろ、彼女たちはそれを噛み締め力に変えながら、燐寧たちとの距離を開いていくのだった。
「……奪還戦はきっと近い。けど、私達ならきっと平気だよ」
これ以上の追撃が不可能になったところで足を止めたアンゼリカは、十分な戦果はあげられたはずだと笑顔を見せる。
「最後は、困難な道を拓いてきた仲間達を信じるだけだね!」
そして、ユーフェミアの傷を手当てするためバタバタと駆け寄るのだった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【狼変身】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV4になった!
【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
シャルロット(g00467)をディフェンス
違和感があるの
キメラ達は何かが違うよ
・失敗作って挑発には激怒しない
・シャルロットの挑発には素が出ちゃうほど反応する
・キメラベーダはジルドレ達とは系統が違う新世代のウィッチ
それなら色眼鏡を外すように視点を改めて
キメラベーダは今までのウィッチ達とは別って考えると…
だ…だめだめ!今はシャルロットがピンチだから助けないと!
パラドクス黄金騎士団による威嚇射撃!
キメラベーダの注意を惹こうとするよ
今までのウィッチと違うとしても
皆が魅せてくれたようにカッカしてる所へ陽動を混ぜ
隙を狙うのが有効なのは変わらない
…けど
違和感がぬぐえない
復讐強化性だけなら外様ベーダをプロトコルした方が良い
集めた憎悪から生まれるならもっと早くから戦線投入されてるはず
失敗作と言われて怒らないのは自覚してるから?
ならウィッチ達にとって「魔女化に成功した魔女」って…?
そんなマリアに
シャルロットから声がかかって…
狙いは分かるけど不安でモラさんをギュってするね
シャルロット頑張って!
●その「復讐心」を引き継ぐのは
満身創痍で致命傷を受けたとはいえ、まだ動けるキメラ。
彼女は周りに倒れるディアボロス達を見渡し、探し求める。
――まだ道連れにできる敵はいるか? と。
(「……」)
その視線に映ったのは、まだ立っている最後のディアボロス。
真剣な眼差しでシャルロットが倒れるのを見つめていたマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)……のはずだった。
「もきゅ!」
だが、そこに一人立つのはシャルロットの相棒のモラさん。
「きゅ! きゅ! もきゅーん……」
つやつやに輝くリンゴ飴を振るって応戦するものの、あえなく倒され『モラさんは重傷を負った』ように見せかけて姿を消す。
その様子を隠れて見ていたマリアラーラは、先程までシャルロットが不安でギュってしていたモラさんを、もう一度ギュってしたくてたまらなくなった。
(「でも、この作戦は……マリアがモラさんに甘えてたらだめなの」)
そんな負の感情を抱いたままではいけないと、彼女はゆっくり息を吐いて意を決する。
(「シャルロットたちがこれだけ頑張って作った『舞台』。それにふさわしい役を任されたのだから」)
だから、今だけは。自分はおこさまではなく一人の少女としてその役を演じきろうと、インスタント錬金術により一体の黄金騎士を錬成した。
その姿は凛々しい少女の騎士……最終人類史のパリにある、『本物』のジャンヌ・ダルクを模した物。
「良くぞ数々のディアボロスを倒してくれました。素晴らしいわ」
そんな黄金騎士は意識も視界も朦朧とするキメラに、心地よい言葉をかける。
「貴女は良く頑張りました。もうゆっくりおやすみなさい? ……後は、私達がその役目を引き継ぎます」
そう言いながら『ジャンヌ・ダルク』はキメラの傷口に馬上槍を当てて最期を看取りつつ、憎きディアボロス達のもとへ向かい、止めを刺して回る。
少なくとも、そう見えたキメラは満たされた想いとともに考えることを止め、静かに目を閉じ眠りにつく。
……その影で、心臓をバクバクさせながら少女の声を演じたマリアラーラの姿に気づくことはなかった。
「良かった、の」
キメラが倒れ、その身体が大地に返り始めると、仲間たちは死んだふりを止めて起き上がり、マリアラーラもようやく肩の荷をおろしてその場に座り込む。
キメラたちのことについて、考えたいことは色々あった。
だけど、自ら死地に飛び込んだシャルロットたちを助けるほうが大切で……、
「もきゅーっ!」
それにこのほうが良かったかもしれない。
飛び込んできたモラさんをギュっとしながら、彼女は笑顔を浮かべるのだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2025年04月06日 |
| 宿敵 |
『合成獣キメラ』を撃破!
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