リプレイ
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
この期に及んで、まだ民を巻き込むか
これまでの戦いの中で、冥海機らを信じていた民の姿を思い浮かべる
海戦以外で民を殺しても、なんの益も生まれないだろうに
何が狙いかは知らんが、もう民を犠牲にするわけにはいかない
【水面走行】で水面に立ち、〈地形の利用〉で身を隠しつつ接近して索敵
水面の動きにも注意を払う
動きが把握できらば、仲間と共有
攻め時を見極めれば、内なる憤りを朱殷の闘気に静かに練り込み、怒龍を形成
黒龍偃月刀を構えてひと呼吸
〈ダッシュ〉で『フィッシュボーン』の群れへ奇襲を掛ける
民と冥海機を分断する位置でパラドクスを発し、己自身の身も滑り込ませて民を背に
〈連撃〉で畳み掛けて、民から冥海機どもを引き剥がす
反撃には機銃を最低限の身体捌きと大籠手と戦花護紋で急所を守り哨戒に備えれば、殴りつけで突き出される海戦装を偃月刀で〈両断〉して魚雷の発射を妨害することで、ダメージの軽減を
確かに民に危害が及ぶなら、我々は駆け付けるだろう
だが、これで時間稼ぎができると思ったら大間違いだ
エルゼ・シュヴァイツァー
連携・アドリブ歓迎
敵方の後方撹乱を予知できたのは僥倖でした。
されど死兵とはげに恐ろしきもの。
我々も死力を尽くさねばなりませんね。
海での戦は初めてですので少々不安ですが、できる限りのことはやりましょう。
夏侯さんは水面を行くようですので、私は【水中適応】を使い、水中から敵部隊を捜索します。
彼女らも隠密行動をしているようですが、下から見れば影が映ることでしょう。
後方撹乱部隊を発見したら錫杖から【海鳴】を発動させ、攻撃します。
このような時の為に編み出して術です。今こそ存分にふるいましょう。
●
海の上を静かに航跡を出さずに進むフィッシュボーン隊。太平洋の真ん中で余程の事がなければ見つかることはないだろうその動きだが、彼女らは最初からその目論見の通りにはならないだろうと覚悟を決めていた。……そしてその通りに彼女らの前にはディアボロスが立ちはだかる。
「……やはり来てしまいましたか」
彼女らの前には海の上には似つかわしくない古めかしい鎧をまとったディアボロス、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)の姿があった。そして足元からは姿は定かではないものの魚などではない大きな気配も彼女達は感じ取っていた。
「敵の人数は少ない……足止めは私達にまかせて残りはグアムへ」
「行かせん!」
「ここは通しませんよ!」
フィッシュボーン隊の動きに合わせて錬晏と海中から飛び出してきたエルゼ・シュヴァイツァー(渡鴉・g11192)がグアム方面に行こうとする少数のトループス級を止めようとする。しかしその動きを封じるように二人にパラドクスが放たれ、やむを得ず逆説連鎖戦に引きずり込まれる。
「足止めは私達がすると聞いていませんでしたか?」
「せっかく後方撹乱を予知できたというのに」
「逃してしまったものは仕方ない、他の仲間に任せよう」
そうエルゼに言って錬晏は黒龍偃月刀を構える。
「この期に及んで、まだ民を巻き込むか。海戦以外で民を殺しても、なんの益も生まれないだろうに」
脳裏にこのディヴィジョンで出会った人々の顔を思い返す錬晏。その彼らの言はこの領域の支配者である冥海機を慕うものばかり。
「何が狙いかは知らんが、もう民を犠牲にするわけにはいかない」
「そうですね、犠牲にせずに済むのなら越した事はありません」
その意表を突くような返事に彼は眉をひそめ、エルゼが思わず問い返す。
「……それはどういう意味ですか」
「言葉の通りです。彼らを殺すのは手段であって目的ではありません。目的は貴方方なのですから」
魚雷発射装置の安全装置を外しながら彼女らは言う。
「貴方方をグアム方面に引き付ければ、ジェネラル級に追撃するための人員をこちらに割かざるを得ない。欲を言えばもう少しグアムに近い所での接触だと助かったのですが」
言葉を言い切るとそのまま彼女達はディアボロスに接敵し攻撃を再開する。
「それに貴方方の兵站を削る事にだって繋がります。先のグアム沖での戦いはどれ程に無理をしたんですか?」
「くっ! ……だがそれは俺達を甘く見過ぎだ!」
間近で弾ける魚雷の衝撃を大籠手と戦花護紋で防ぎ、水柱を海上から吹き上げさせ敵を纏めて吹き飛ばす錬晏。態勢を崩した彼女らにすかさず追撃をエルゼが放つ。
「死兵となったあなた達は恐ろしきもの。故に我々も死力を尽くしてお相手いたします」
彼女が錫杖を一振すれば波音を凝縮したような音が鳴り響き、それがそのまま力となってフィッシュボーン達を彼女達が投擲しようとしてた爆雷ごと打ち砕く。
「このような時の為に編み出した術です。今こそ存分にふるいましょう」
海へと踏み出すことを決めた彼女が紡いだその術は次々とトループス級を破壊していく。無論魚雷による反撃も尽きないが、その勢いは徐々に弱まっていく。
「……確かに民に危害が及ぶなら、我々は駆け付けるだろう。だが、これで時間稼ぎができると思ったら大間違いだ」
「……間違いかどうか、見られないのは残念ですね……」
足止めに残った最後の一体にとどめを刺した錬晏は、言葉を残し泡に消えていく敵を見送る。しかしまだフィッシュボーン隊は残っている、これがどうなるかはまだ分からない。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
ラキア・ムーン
全く、厄介な事をしてくれる
そこまでして、此方の足を引っ張るか
だが貴様等が一般人を狙うのならば、此方は完璧に守り抜いてみせよう
我等は王道を進む、そして勝ってみせる
地図を広げチャールズ・オースバーンの居た位置と、一般人の居る海域をマーク
直線で結び、最短経路を導き出そう
その経路中心辺りを基点に、敵フィッシュボーンを索敵しよう
敵も時間は掛けたくない筈だ
あまり大きく迂回する事はないだろう
水面走行で水上に立ち、双眼鏡で観察していこう
敵を発見したら駆け、接近戦を仕掛ける
【Call:Flame_Edge】起動
構えた《RE》Incarnationに炎の刃を展開し伸ばす
フィッシュボーンに追いついたら、槍をふり『薙ぎ払い』
伸ばした炎の刃で斬り裂き、燃やす
そのままフィッシュボーンへと接近し、先に進ませないよう進路妨害
海戦装での攻撃を槍で受け止め防御
打撃を捌き、近距離での魚雷からのダメージに備えよう
此処から先には行かせはせん
貴様等も不本意な作戦より、我等とやり合う方が本意だろう?
アドリブ連携等歓迎
●
過半数をディアボロスの足止めに取られたフィッシュボーン隊。しかし一般人相手なら余程広範囲でなければあまり戦力の数は必要としない。現地までにたどり着ければ任務の達成は可能なはずだ。そう考えて彼女達は海路を急ぐ、しかしその先に立ちはだかっているものがあるのに気づいてしまった。漁船などではない、あれは。
「全く、厄介な事をしてくれる。そこまでして、此方の足を引っ張るか」
「ディアボロス! こっちでも待ち構えていたわ!」
フィッシュボーン隊の道を塞いでいたのはラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)。彼女は少数となった彼女らに言う。
「貴様等が一般人を狙うのならば、此方は完璧に守り抜いてみせよう。我等は王道を進む、そして勝ってみせる」
「……今更、それを選ばせないように仕向けてきた貴女達に対する恨み辛みを言っても仕方ないわ。ここで貴女を倒してやるべきことをやるだけよ」
機銃を乱射しつつ捨て身の突破を試みるためにラキアに向かってくるフィッシュボーン隊。そんな彼女らの前で手の中に炎の刃を形成する。
「此処から先には行かせはせん。貴様等も不本意な作戦より、我等とやり合う方が本意だろう?」
「それは……そう!」
ラキアは銃弾を炎で受け止め、次弾の魚雷に備える。ラキアの読み通り彼女らの次の攻撃は魚雷であったが、しかし。
(「近い……! 相打ち狙いか!」)
「私達の一人でもここを通れば!」
咄嗟に刃を引き戻し防御を試みるものの、爆風がラキアの体を吹き飛ばす。彼女が怯んでいる間でも少しでもグアムに近づこうというのか沈んでいく仲間を振り向かずにフィッシュボーン隊は進もうとする。
「く……、だが……! 通さないと言ったはずだ!」
ラキアは尚早く海の上を駆け炎の刃を横向きに構える。
「追撃だ、振り切れ!」
「逃しはしない! 焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ!」
伸びた炎が残るフィッシュボーン隊を纏めて焼き切る。切られた彼女達は突破の勢いのままに海面に力なくぶつかり水飛沫を上げ、それが収まった後も上がってこない。
「……こちらはなんとか終わったか」
練度が思いの外に高く士気が低いはずなのに手強い部隊だった。恐らく本体の方はより厄介だろう。後方撹乱部隊の全滅を確認した彼女は態勢を立て直すために一旦引き返すのだった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【水面走行】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
やっと日本を出て行ってくれる気になったようで何よりだよ。めでたい門出にはお土産を持たせてあげなくちゃあね。
遅ればせながら助太刀申し上げる。
【水面走行】【水中適応】を両方ともお借りして、海面海中両対応できる態勢を整えて、まずは供回りのラピッドデストロイヤーを掃討しよう。
敵の動きを<観察>、<偵察>し側面や背面からの攻撃を警戒。仲間と共に全体を包囲する陣形で攻撃する。
回り込もうとする動きや陣形を組もうとする動きは、<衝撃波><結界術>をパラドクスに組み込んで阻害する。
あたしに対しての反撃はラピッドスラッシュか。高速で切り刻んで来る奴を何体も相手するのはおっそろしいが……。
もっとおっかない奴が控えているんだ、そう思えば怯んでなどいられない。
あたしは勝利するためにここに来たんじゃない。お前らが改竄した全てを真っ平になるまで否定するためにやって来たんだ。
全力で抗い、それでも力を出し切れぬままに、藻屑となるがいい。
月鏡・サヨコ
ここで助けた人々は奪還が成れば消えてしまう
76年後に存命の者がいたとしても、ディヴィジョンの歴史と最終人類史は別物だ
それでも仲間達は、全てを護り抜く道を選んだ
……ならば私も、同じ大義のために往こう
【水面走行】を借りて海戦に臨む
桂はパラドクスによる攻撃時以外は【水中適応】状態で、浅い海中に潜水した状態で追従させ、潜航して接近して来る敵への警戒を担当
乱戦の中で足下から奇襲されることがないよう注意を払おう
護衛部隊の殲滅には『人狗一心・散兵戦術』を使用
手始めに≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫から連続砲撃を行い、砲弾の炸裂と立ち上る水柱で敵の逃げ場を潰す
砲撃を生き残った敵の意識が私への対処に向いたら、桂の出番だ
≪怪力光線砲『狗號』≫を海面から飛び出させ、敵が注意していない方向から狙撃を行う
隙を突く大出力砲で胸を貫いて沈めよう
敵が放つ砲は≪海戦装用増設防盾≫を向けてガード
高速移動で回り込まれたり肉薄されるのを防ぐため、距離を取り続けながら応戦する
……名誉も忠誠も、死を招く口実にしかならないなら、空しいだけ
伏見・萬
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
喰われてェ奴からかかってきやがれ
酒のツマミにしてやるよ
(スキットルを持ち込み、酒を飲みながら)
【水面走行】を使わせて貰い、基本的には水上戦
前に出るが、突出しすぎないように注意
周囲の仲間と連携し、互いの隙や死角をできるだけカバーする立ち回りを心掛ける
敵の消耗状態や残数、動き等の情報を共有し、討ち漏らしや回り込まれての攻撃を防ぐ
【水底の闇】使用。「遮断」に特化した呪詛の靄で敵を包む攻撃
撃破可能な敵個体>消耗している敵個体、の順に優先し、該当する敵個体が攻撃可能な範囲にいなければ、敵が密集している所を狙い、連携を妨害する
「効率よく敵の数を減らす」を重視
敵の攻撃は、『墨絵の獣』(主に胸の傷跡から溢れ出る呪詛の靄)で防御
囲まれた・集中攻撃を受けた場合は一時的に【水中適応】を利用して水中へ退避。その後、水中から水上に上がる際には、敵に不意打ちを仕掛ける
てめェらは、死んだ事はあるか
暗くて冷てェ所で、ただ横になってた事はあるか
海の底と、どっちが暗くて冷てェんだろうな
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
まるで『未来の』歴史書で学んだ天一号作戦や菊水作戦を思わせる。敗戦が間近に迫った者たちの悲哀は身につまされるわね。
彼らを無駄死にだとは思いたくはない……けれど、手心を加えるつもりも毛頭無いわ。
●行動
攻撃行動は全てパラドクス。
【地形の利用】を応用したシースキミング機動で波間を掻き分ける様に【飛翔】し、対空砲火を掻い潜り接近。
友軍の砲撃による水飛沫等も遮蔽物として活用。
周囲の友軍と攻撃目標を合わせる等して連携し、敵戦力の各個撃破を狙う。
敵艦眼前でのポップアップ、直上での反転・逆落としの急降下爆撃から、引き起こしのGを乗せた爆撃槌をフルスイング。
【一撃離脱】を意識し速力を活かして距離を取り、再度反転・反復攻撃へ。
空飛ぶ魚雷には【戦闘知識】より射線・機動を読み、引き付けてからチャフ/フレアグレネードを放出しての目晦ましと同時に【空中戦】技能を活かした高G旋回で回避行動を取り、避け切れない分はシールドを掲げて直撃や致命打を避ける。
初撃で信管の作動距離が分かれば回避・防御に役立てられるかしら。
●
太平洋上、チャールズ・オースバーン率いるディアボロス迎撃隊。彼女らは周囲を警戒しながら必ず来るであろう敵を待っていた。
(「……フィッシュボーン隊は、良くて時間稼ぎ程度にしかならないだろうな」)
それは確信である。そしてまだ見えていない事実である。彼女がそう思った数分後に部下の一人の声が張り上げられる。
「水上に人影発見! 装備から恐らくディアボロス!」
「各員先頭陣形! ここから先は一歩も通すな! 接敵まで索敵を怠るなよ、海中も忘れるな!」
目の前で自分達ディアボロスの動きを察知した敵の動きを見た洋上の二人、鳩目・サンダー(R-18フルカラーリアライザ・g05441)と伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)は似たような笑みを浮かべる。
「日本脱出パーティの準備はできてるようだね」
「いいツマミでも並べてくれてればいいが」
「そりゃあるんじゃない? なんてったって彼女らの新しい門出だ、何なら大物が主催者なんだ」
「なら上等だ、惜しむらくは酒が持ち込みって事だな」
萬はスキットルの中身を一気に煽り戦いの準備を行う。そんな彼らの更に後ろ、二人を壁にして敵に戦力を悟られぬように追うのは月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)とエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)だ。彼女達は前衛の接敵開始と共に動けるようにギリギリの速度で、さらに塊となっていた。その距離なら緊張をある程度弛緩させる程度の雑談なら交わせる。
「まるで『未来の』歴史書で学んだ天一号作戦や菊水作戦を思わせるわね」
エリザベータの、機械化ドイツ帝国の軍人だった彼女は当然最終人類史における戦史にも目を通していた。そしてその作戦の名前は当然サヨコも、いや真っ先に当たった文献にもあったものだ。
「最期の作戦か。……運良く私達はそうはならなかったが、経験はある」
「そうね、敗戦が間近に迫った者たちの悲哀は身につまされるわね。だから彼らを無駄死にだとは思いたくはない……けれど、手心を加えるつもりも毛頭無いわ」
追い詰められて殺される、ディヴィジョン出身のディアボロスならば差異はあれど必ず経ている経験だ。
「手心を加える動機ならこれまでも今もあった。ここで助けた人々は奪還が成れば消えてしまうのもその一つだ」
かつて戦った断片の王が同じ旨を今際の際に発した事がある。それは確かに事実ではあった。
「76年後に存命の者がいたとしても、ディヴィジョンの歴史と最終人類史は別物だ。それでも仲間達は、全てを護り抜く道を選んだ。……ならば私も、同じ大義のために往こう」
「……ええ」
自身の生まれたディヴィジョンと決着を付けた女と、これからそこに向かう少女は共に往く。彼女達が言葉を交わしている間に、前衛との戦端が開かれようとしていた。
●
「日本から離れていくあなたたちにようやくお土産を渡せる機会が来たんでね、遠路はるばる来てあげたよ」
「遠くからのご足労痛み入る。パーティ海上は海の中だ、我らの同胞もそこで待っているから先に向かってくれ」
サンダーの言葉にラピッドデストロイヤーと共に動きながらチャールズ・オースバーンは返す。彼女の返事に萬は眉をひそめる。
「ああ? わざわざ水商売の店にまで行って飲む気はねェよ」
「残念だ。エントランスたるこの海の上でお帰り願おう。そちらも海の底だがね」
チャールズ・オースバーンが手を上げると複数の方面から砲撃が彼に放たれる、それらは絶妙に防ぎづらい角度とタイミングで放たれており少なくない砲弾が彼の体にめり込む。
「クソが!」
「助太刀に……おっと!?」
萬のフォローに入ろうとしていたサンダーには接近戦を挑んでくるトループス級が割り込み彼女の体を切り裂いていく。それぞれの攻撃は並のトループス級程度の威力だが、彼女らを指揮するジェネラル級の腕によってあらゆる精度が上がっていた。
「まずは供回りからとは思っていたけど」
「こっちが本命かよ、歯ごたえがあらァな」
当初ディアボロスが考えていた、あるいは多くのパターンの戦いではここまで護衛のトループス級を駆使する戦いを行うジェネラル級は多くはなかった。だがこのチャールズ・オースバーンはこのような艦隊戦こそを得意とする敵であった。
「ジェネラル級と言えど私自身はしがない駆逐艦に過ぎないのでね。使えるものは全て使って君達と戦える、と言ったところだ」
「謙遜もそこまで言えば厭味でしかねェよ」
「ははは、それは褒め言葉として受け取っておこう」
「まあでも、あたし達もこれだけって話でも無くてね」
ジリジリと押されている萬とサンダー、しかしサンダーの言う通りこの戦場にいるディアボロスはこの二人だけではない。
「充分引き付けてくれた! 往こう、桂!」
海中から突如現れたサヨコが敵軍の側面を突くように動きパンツァーハウンドの桂と共に食らいつく。即座に敵指揮官は部下を動かし被害の分散を試みる。
「損耗率の高い船は下がれ! 海中からの……」
「やはり空戦に疎いようね!」
水中から水しぶきを上げて飛び出してきたサヨコを目眩ましに、更に空中へ飛び出していたエリアベータが逃れようとしていた冥海機に目掛けて急降下しながら爆撃槌を叩きつける。反撃で放たれる空中魚雷にチャフやフレアを散布しつつ海面スレスレを飛行し脱出する。
「……これは参ったな」
●
防衛線の一角を崩されたチャールズ・オースバーンはディアボロスの瞬間的な攻勢に唸る。元々トループス級との連携を含めてできる限りの時間を稼ぐ方針だったのだろう、しかし数の限られたトループス級の撃沈は一気に趨勢が怪しくなる。
「……名誉も忠誠も、死を招く口実にしかならないなら、空しいだけ」
「これは手厳しい。一旦排除したはずの君達から言われるとその重さも分かるというもの」
サヨコに返しながらもチャールズ・オースバーンにはもはや余裕を見せる、虚勢で誤魔化すという表情もない。戦力を減らされたと言えども前線指揮官として彼女は機能し確かにディアボロスに痛打を与えてはいるものの、次々とトループス級が沈んでいく。
「おっかない奴だとは思っていたけど、これなら」
チャールズ・オースバーンはサンダーの言葉にそのまま恐れていてくれと思った。最もサンダーはその前から傷つく事を厭わずに波を荒らして接触事故を大量に引き起こしてはいたが。そしてまた一体、今度は萬に呪詛を受けて倒される。
「てめェらは、死んだ事はあるか。暗くて冷てェ所で、ただ横になってた事はあるか」
「……分かりませんね、何せ生まれる前の事ですから」
「そうか、海の底と、どっちが暗くて冷てぇんだろうな」
その答えが返ってくる前に彼女は海に消えていく。それほどの問いかけができる程度にはトループス級の数は減じていた。
「これ程の戦闘力と情報収集能力と機動力……。想像以上だ」
また一体エリザベータに跳ね飛ばされた部下が派手に水しぶきを上げながら海に叩き込まれていく。このディアボロスの攻勢は彼女の出現が始まりだった。最早部下も残る一体となり、彼女も今サンダーに倒された。
「……ついに私だけか。ここまでやるとはずっと前から勝敗は決していた、と見るべきだな」
「違うね」
残る一体になったチャールズ・オースバーンにサンダーは指を突きつける。
「あたしたちは勝利するためにここに来たんじゃない。お前らが改竄した全てを真っ平になるまで否定するためにやって来たんだ」
真っ直ぐに向けられる指と視線と言葉。
「全力で抗い、それでも力を出し切れぬままに、藻屑となるがいい」
「………」
彼女の言葉に耳を傾けていたチャールズ・オースバーンはふぅとため息を付きディアボロス達を見据える。
「そうだな、その言葉の通り全力で抗わせてもらう。最も海の藻屑となるのはお前達の方だがな!」
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
【水中適応】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
最後に啖呵を切った手前、その勢いで話が出来れば。
ああおっかない。指揮の手腕は確かなものだった。あんたが一緒に前に出てきてたらあたしらは今頃、間違いなく海の藻屑になってただろう。
だがそうできない事情があるよな。この大規模撤退は、断片の王様の命令だろう?
藻屑にし合う前に、王様の自慢話を聞かせてくれないか?
あんたらが忠誠を誓う偉大な王様がどんな人物なのか、知っておきたい。
あんたらクロノヴェーダは上下関係が絶対と言うのは分かっている。上司には何があっても逆らえない。
でも今までクロノヴェーダと戦ってきた中で、同じ上司でも人徳の有無があるのは見て来た。しょうもない上司には、部下はいやいやしぶしぶ従ってた。立派な上司に仕える部下は手強かった。
……あんたは手強い。戦う前でもそれだけは分かる。
あたしを打ち砕くつもりなら、冥途の土産を持たせてくれないか?
何、ただの自慢話で全然いいんだ、どうせやり合うならヤ・ウマトのてっぺんに思いを馳せながら、殺意を交わそうじゃないか。
夏候・錬晏
※アドリブ歓迎
グアム方面から【飛翔】で『チャールズ・オースバーン』と対峙する仲間と合流すれば
油断なく黒龍偃月刀を構えて、今にも襲い掛かりそうな『オースバーン』の動きをけん制
鳩目殿の話の流れを潰さないように、こちらからも問いかけを
「――…断片の王『超大和』は大局を見る目がないようだな。ここで10体ものジェネラル級を捨て駒に、撤退戦を繰り広げるとは。
行先は真珠湾か?だが、10の戦力を失えば、もう他に戦力など残っていないだろうに」
口を滑らせやすいよう、すこし挑発も交えながら
断片の王『超大和』の元に集まろうとしている戦力の情報を探ろうと試みる
規模でも、方面でも
俺達が把握できていない、隠れた戦力がないだろうか
「他のジェネラル級も、すでにいくつかは沈んでいる。それに『エンタープライズ』や『ヨークタウン』も、我らの仲間が喉元まで迫っている。…お前もあとを追うだけだ」
一機も逃がす気はない、と強い意志を示し、偃月刀を構え直す
挑発した分、向こうにも勢いが出てしまうだろうから、一層気合をいれる
さあ、決着の時だ
●
「ああおっかない。指揮の手腕は確かなものだった。あんたが一緒に前に出てきてたらあたしらは今頃、間違いなく海の藻屑になってただろう」
チャールズ・オースバーンの返事に改めて肩を竦める鳩目・サンダー(R-18フルカラーリアライザ・g05441)。もしグアム鎮守府沖追撃戦でこのジェネラル級がいたならば、その手腕を持って大きな障壁となっていただろう。――しかし、そうはならなかった。
「だがそうできない事情があるよな。この大規模撤退は、断片の王様の命令だろう?」
そこまで彼女が疑問を呈した所で戦場にたどり着いた男がいた。グアム方面に向かっていたフィッシュボーン隊を撃破してきた夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)だ。
「チャールズ・オースバーン。お前の送った後方撹乱部隊は潰してきた。悪足掻きも此処迄だ」
黒龍偃月刀を構えた錬晏はその切っ先と顛末を敵将に突き付ける。しかし対する彼女は波間に立っているというのに動じない。
「そうか。私が最後となったか」
「――……断片の王『超大和』は大局を見る目がないようだな。ここで10体ものジェネラル級を捨て駒に、撤退戦を繰り広げるとは。行先は真珠湾か?だが、10の戦力を失えば、もう他に戦力など残っていないだろうに」
その彼の言葉には眉を少しだけ動かし、彼女は返す。
「違うな。撤退の判断自体は正しい、しかし其の為には順序を決めねばならん。最も残さなければならないものの為に我々はお前達の前に出てきただけに過ぎん。それは我らジェネラル級が責任を以て定めた事だ」
「……そこまで頭が回るあんたらが忠誠を誓う偉大な王様がどんな奴なんだい?」
2人の出方を窺っていたサンダーがふと問いかける。このディヴィジョンのジェネラル級は概して規律に忠実である。
「藻屑にし合う前に、王様の自慢話を聞かせてくれないか?」
「それを聞いてどうする?」
「単なる興味だ。……あんたらクロノヴェーダは上下関係が絶対と言うのは分かっている。上司には何があっても逆らえない。でも今までクロノヴェーダと戦ってきた中で、同じ上司でも人徳の有無があるのは見て来た。しょうもない上司には、部下はいやいやしぶしぶ従ってた。立派な上司に仕える部下は手強かった」
「それこそ興味深い話だな」
彼女達のやり取りに耳を傾けつつも此処は戦場であり、錬晏は矛を降ろさない。ただ緊張感の中にも情動の応酬があった。
「……あんたは手強い。戦う前でもそれだけは分かる。あたしを打ち砕くつもりなら、冥途の土産を持たせてくれないか?」
「今から負けるつもりか?」
「いいや、言葉の綾ってやつだ。ただの自慢話で全然いいんだ、どうせやり合うならヤ・ウマトのてっぺんに思いを馳せながら、殺意を交わそうじゃないか」
サンダーの言う通り冥海機ヤ・ウマトの断片の王、超大和については確かに情報が少なすぎるのは事実でもあった。それはこれまで冥海機達が伏せてきたというのもあるのだろうが。
「良いだろう。いずれにせよ互いに無事ではいられまい。……理由を答えるならば崇敬に値する存在だからだ、という結論だ」
「尊敬、ということか」
錬晏が促しチャールズ・オースバーンは頷く。
「まあそんな所だ。お前達ディアボロスに対する大反抗作戦も、お前達はそうは思えないかも知れないがあの状況で最良の作戦だった。そして多くの冥海機が生き残るために撤退の決断を示してくれた。いずれにせよ上に立つものとしての采配の正しさと度量を見せてくれている。その役割を果たしている人物に不信など抱かぬよ」
「成程、あんたらが手強い理由が良く分かったよ」
彼女の返事を得たサンダーは満足とばかりに戦いの構えを取る。戦いと戦いの間隙はそろそろ終わろうとしている。それに合わせて錬晏は武器を持つ手に力を込める。
「だがお前と同じように感じているだろう他のジェネラル級も、すでにいくつかは沈んでいる。それに『エンタープライズ』や『ヨークタウン』も、我らの仲間が喉元まで迫っている。……お前も後を追うだけだ」
「そこまで手を伸ばしているのか、ディアボロスというのは恐ろしいものだな」
TOKYOエゼキエル戦争での調査から始まり大戦乱群蟲三国志奪還戦ではっきりと結ばれたこのディヴィジョンとの因縁。生まれた地での戦いから遠く離れた海の上で趨勢を決める戦いの場にいるのは奇縁だろうか。
「だが、そこまで聞いて士気が下がる程気弱ではないのでな」
「そうでないと。良い殺し合いにしよう」
海原に殺意が広がりその場にいた全ての者の戦意が溢れ出す。その意思が言葉となって放たれる。
「さあ、決着の時だ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
鳩目・サンダー
ネメシスモード発動。
感謝するぜ……あんたが有能な指揮官だったお陰で、あたしはまた限界を超えられる。
これが追い詰められたディアボロスだけに許される奥の手、ネメシスモードだ。
ネメシスモードとは何か、なんて訊くなよ?『あんたはなぜチャールズ・オースバーンなのか』って問うのと同じくらい明白で、かつ答えの無い問いだからな。
リアライズペイントをベースにしたパラドクス『ディープフェイク』で勝負。
奴の姿を写し取り、似ているが決して彼女ではありえないあたしだけの偽物を創り出すのだ。
あたしは奴ほどうまく泳げない。奴ほどうまく魚雷も撃てず、奴ほどの指揮能力も無い。
だが、『チャールズ・オースバーン』はそうじゃない。
より太くより厚く、より速くより鋭敏に。より注意深く賢明にと改良を施す。あたしに出来ないことを実現するため何度でも何度でも描き直してやる。
このパラドクスは大抵の奴がいいリアクションを誘発してくれる。
仲間の攻撃をカモフラージュしたりと、ただぶつけるだけで終わらないよう工夫して放つ。
アドリブ、連携歓迎です。
伏見・萬
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
…話は、済ンだか。
それなら、先にいった奴らと同じとこに、てめェも沈んでいけ
暗くテ、黒クて、静かデ、冷てェ…海ノ底カ、そレともコイツ(呪詛)の腹ノ中、カ
(一度戦闘の構えを解いて無防備な様子を見せ、胸の傷跡からどす黒い呪詛の靄が溢れ出て全身を包む。靄は巨大な黒狼の姿をとる(ネメシス化))
【水面走行】を使わせて貰っての水上戦を基本とするが
攻撃を受けたら【水中適応】を借りて一時的に水中へ退避し、敵の足元や背後を狙って浮上して不意打ちを仕掛ける、を繰り返す
仲間とは可能な限り連携し、隙や死角を減らす
敵の動きや攻撃の妨害、仲間が攻撃を叩き込む為の隙作りを目標とする。水上・水中を動き回りながら、敵を齧り取っていく
【捕食者の追跡】使用
【ダメージアップ】を乗せ、できるだけ効率よくダメージを重ねる
敵の攻撃は水中へ退避にかかるか、呪詛の靄で受ける。【ガードアップ】も使わせて貰い消耗を抑え、動ける限りは攻撃し続ける
…喰ワセロ。モッと喰ワレて、塗リ潰サレテ…俺ト、同じニなレ…!
●
「……話は、済ンだか」
チャールズ・オースバーンとの会話が終わった直後、恐ろしいほどに静かに伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)が前に出た。先程まで言葉を交わしていた鳩目・サンダー(R-18フルカラーリアライザ・g05441)は軽く頷いて彼の言葉に同意した。そしてその姿が先程までトループス級と戦っていたものとは違うものに変化していく。
「感謝するぜ……あんたが有能な指揮官だったお陰で、あたしはまた限界を超えられる」
「それがお前達の、ディアボロスとやらの本気か」
「これが追い詰められたディアボロスだけに許される奥の手、ネメシスモードだ」
彼女の体が変じると同時にチャールズ・オースバーンとディアボロス、双方が海上を走る。既にジェネラル級の初弾である魚雷は放たれており、サンダーの足と同じくらいに素早くペンが走っている。
「ネメシスモードとは何か、なんて訊くなよ? 『あんたはなぜチャールズ・オースバーンなのか』って問うのと同じくらい明白で、かつ答えの無い問いだからな」
「戦場でそれを聞いて勝てるのならばいくらでも聞くだろうから、手間が省けて助かる」
「話は済ンだはずなのに、随分と饒舌だな?」
速度を生かし、接近を試みる萬。駆けている間にその姿は人狼のような黒い姿となる。
「話をする暇があるンなら、先ニいった奴ラと同じとこニ、てめェも沈んでいケ」
「残念だがそれには応えられない。ビーバーが単に獣に食われるだけの小動物と思わない事だ」
迫りくる萬と自身の間を塞ぐように駆逐艦の艦隊の幻影が取り囲む。
「それに物語で狩られるのはビーバーではなく狼の役割だ。……撃て!」
銃弾代わりの砲雷撃が萬に向けられている間にも回避行動を行っていたはずのサンダーの足元が爆発する。それは彼女の進行方向を予想していた敵の先読みに先読みを重ねた一撃だ。
「痛っ……!」
「何をしていたかは分からんが、そのまま実力を出せないままに沈むが良い」
揺らいだ彼女に向けて止めとなる次弾を放つチャールズ・オースバーン。しかし次に彼女の顔に浮かんだのは驚愕の表情だった。
「何……!? それは私か
……!?」
「ラフを描くのに手間取ってね、あんたより強くするために」
パラドクスによって空中に描かれた『チャールズ・オースバーン』は、サンダーに向かってくる魚雷に自身の魚雷をぶつけ互いに爆発する。しかし彼女の驚きはそれだけでは留まらない。すぐ眼前には萬が来ていた。
「選ベ。暗くテ、黒クて、静かデ、冷てェ……海ノ底カ、そレともコイツ(呪詛)の腹ノ中、カ」
「あの中を抜けてきたか。思ったより早いな!」
駆逐艦の砲火を受けながらも突破してきた萬が、近くの海中から現れ肉薄していた。そして鋭く腕を彼が振るうと、敵の頑丈なはずの肉体に鋭く深い傷を与える。
「……喰ワセロ。モッと喰ワレて、塗リ潰サレテ……俺ト、同じニなレ……!」
「くっ……!」
一旦距離を取ろうと下半身のサメ部分を動かすチャールズ・オースバーン。しかしその進行方向には魚雷が『置かれていた』。
「厄介な、ここまで再現するか!」
「私じゃあんたを捉えることができない、だからあんたにあんたを攻撃してもらった。それだけの話さ」
サンダーは会心の作品に目をやり口元に笑みを浮かべた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
ラキア・ムーン
さて、では決着を付けよう
足止めの為にわざわざ残ったんだ、どちらが落ちるまでやり合うつもりだろう?
此方は誰一人、逃すつもりは無い
勝たせて貰うさ、チャールズ・オースバーン
限定解除、形状変換
再誕の槍よ、更なる先へ
《RE》Incarnation:Extend……顕現!
水面走行で駆け、敵へと迫ろう
突撃態勢で槍を構え、前へと進む
距離を置くつもりは無い、ただ前へ突き進む
【Call:0_0_0】起動
槍の力を開放、輝く光の槍を展開
タイミングを見計らう、味方と連携が取れそうなら即席で連携
攻撃タイミングは揃え、敵に休む間を与えない様に攻撃し続ける
一気に駆け『突撃』し、そのまま槍を突き立て穿つ!
アオザメ型海戦装に阻まれ本体に届かなくとも問題はない
先ず敵の勢いを削る、それが最優先事項だ
敵とは距離を置かず、なるべく近接間合いを維持
そもそもの距離が近ければ、突撃も多少はマシになる
被弾は覚悟のうえで乱射された魚雷を槍で払い、近接で爆破
爆破をジャケットで受け防御態勢を取り、攻撃を凌いでいこう
アドリブ連携等歓迎
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
冥海機らは一枚岩のような結束力ということか
広大な領地を有しているんだ。当然と言えば当然か
『チャールズ・オースバーン』の士気に当てられ、己も戦意を昂る
黒の靄が全身から噴出すれば、籠手や佩楯、胸当てが形成され、肌から血の気が抜けて、ネメシス形態に
朱殷の闘気は牙剝く群狼を形成し、黒龍偃月刀も鋭さを増す
【水面走行】で水面を駆け、仲間の攻撃に乗じて一気に近接すれば、【先行率アップ】を活用して先制攻撃を叩き込む
相手はジェネラル級。何度も攻撃が出来るとは限らない
一撃に全てを込める、とネメシス化で底上げした能力値と【ダメージアップ】を付与し、渾身の力で黒龍偃月刀を一閃すれば
群狼も一斉に襲い掛かり、その四肢や装甲に牙を突き立て破壊していく
そのまま『オースバーン』に食らいついて猛攻を続け、仲間の攻撃行動に集中させないような立ち回りを
反撃は、指揮内容から駆逐艦の挙動を見極め、偃月刀の一閃で波状攻撃のいくつかを相殺しダメージの軽減を
防具と【ガードアップ】で踏ん張る
近くの仲間にはディフェンスを
●
決戦へと移行した大海原の上、ディアボロスに配下を討たれ囲まれても戦意を失わぬ敵将、『チャールズ・オースバーン』。明らかな劣勢の中でも揺らがない士気を目の当たりにした夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は駆逐艦からの攻撃の中を掻い潜りながら思う。
(「冥海機らは一枚岩のような結束力ということか。広大な領地を有しているんだ。当然と言えば当然か」)
クロノヴェーダは大まかな役割はあるものの、その結束の仕方はまちまちである。このディヴィジョンにおいてはそれは強固なものであると理解し気を引き締める。戦う意思を更に高めた彼の武具は黒の霧を固めたものとなり、肌は青白くなっていく。その抜けた赤みは得物に向けられたのか、朱殷の闘気は群狼となり黒龍偃月刀には赤い竜が取り巻く。幻影の駆逐艦を払いながら進む先には一歩早く敵の間近に踏み込んでいたラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)がチャールズ・オースバーンと対峙していた。
「さて、では決着を付けよう。足止めの為にわざわざ残ったんだ、どちらが落ちるまでやり合うつもりだろう?」
「どちらか、ではないな。お前達が落ちる迄、だ」
高速で動き出す敵将に合わせてラキアもまた水飛沫を上げて疾走する。
「此方は誰一人、逃すつもりは無い。勝たせて貰うさ、チャールズ・オースバーン」
「それはこちらの台詞だ、ディアボロス」
まずは魚雷を乱射しラキアの攻撃の準備を妨げようとするチャールズ・オースバーン。しかしその目論見を潰すべく、駆逐艦群を抜けてきた錬晏が横から食らいついてきた。
「それ以上はさせん」
「あの中をこの早さで突破してきたか……!」
攻撃を中断しチャールズ・オースバーンは一旦離れるが、それに追いつく速度で彼は彼女に追随する。彼と彼女が追走劇を繰り広げている間にラキアの戦闘準備は完了する。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ、更なる先へ。《RE》Incarnation:Extend……顕現!」
リミッターを解除した彼女の槍が光を吹く。それを以て追われている敵に向かって突撃を敢行するラキア。
「来たか……! だが思い通りには!」
駆逐艦隊の指揮を取りつつ自身の艤装の砲口をラキアに向ける敵。しかし同時に2人の相手を行う事によって生じる隙を、錬晏が見逃すはずが無かった。
「逃さん」
彼の意志と言葉に応え。朱い闘気の牙が敵の鮫部分に噛みついた。その衝撃で敵の速度は鈍りラキアに更に大きな隙を見させた。
「再誕の槍の名の下に……我は世界を穿つ者也!」
Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)。強大な敵を討つための必滅術式。光の槍が敵を突き通し、合わせて振るわれた黒龍偃月刀が敵を激しく凪ぐ。
「……損害状況は……まだ、問題ない」
だがチャールズ・オースバーンは未だ健在。火器と駆逐艦群を操り明確にダメージを与えてきた二人を追い払う。
「流石はジェネラル級、という所か」
「だが敵の勢いは削れている。行けるはずだ」
長柄の武器を持った二人は敵の次の動きに気を払いつつ戦いを続行する。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
アンゼリカ・レンブラント
【CCTS】
救援機動力で駆けつけ
仲間達を援護に来たよ!
さぁ大一番、油断なく戦おうっ!
【パラドクス通信】を駆使し連携を取り
仕掛けるタイミングを仲間と合わせ攻撃開始っ
【水面走行】で近づきパラドクスの剣撃を豪快に叩き込むよ
反撃をしっかり盾で受け止め、そのまま接近戦を継続ッ
ガードアップで厚くなった衝撃で猛攻を凌ぎ
致命打を避けつつ戦うよ!
ディアボロスは恐ろしい相手と認識しているからこそ
きっと使える戦術は全て用いてくるはず
惑わされず勝利を掴もう
相手の動き、狙う相手、消耗具合等は逐次仲間と情報共有
近距離で戦いつつ敵の動きに注視しつつ攻撃を重ねるね
【CCTS】の仲間にPOWでディフェンスを行うね
反撃の機会を得てさらに痛打を浴びせていこうっ
(自身のHPが残り1/4以下の時は行わないよ)
相手の強さ、覚悟
それらを乗り越えていけるのは、重ねた残留効果、友の絆
奪還まではこの先もまだまだあるんだ、負けるわけないよ、そうだよね!
味方のラッシュに合わせ全霊の《獅子剛重斬》を叩き込むよ
吼えろ、獅子の剣。勝利を掴めぇーっ!
レイ・シャルダン
【CCTS】
連携・アドリブ歓迎です。
コールサイン:SKYRAIDER
CCTS航空班『SKYRAIDER』これより戦闘に加わります。
友軍機ユサール、彼女の飛翔を援護します。
飛行ユニット『アクロヴァレリア』
その出力のリミッターを解除します。
CODE:GipfelManöver
噴射炎の中に広がるは無限の宇宙、その星の一つ一つが極限を迎え赤色超巨星となる時
この噴射炎は青色から赤色へとその様相を変える。
莫大なエネルギーを推進力に、速度の壁を越え
狙うはチャールズ・オースバーン!!
世界の認識をぶれさせるほどの速度で【飛翔】を行い
発生した分身体と共に隊列を組んで敵の注意を引いて撹乱します。
手には蒼き粒子の灯火、機械魔導弓『ACRO』に番え
必中の念を込めて撃ち放ちます。
反撃の幻影には同じく幻影兵をぶつけて相殺
高速の空中戦を展開しましょう。
そちらの指揮能力と、こちらの制御能力果たしてどちらが上か
ボク自身は『アルヴァーレ』と『シャルダント』の2重防御壁で威力を緩和
ボクの役割はここまで
さぁ…勝利は、どちらの手に
●
「CCTS航空班『SKYRAIDER』これより戦闘に加わります」
「さぁ大一番、油断なく戦おうっ!」
激しい攻撃を受けるチャールズ・オースバーンに対し、このまま一気に押しつぶそうと【CCTS】のメンバーが戦闘に参加する。その先鋒となるのはレイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)とアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)だ。見た目は年若い少女達だがその実最終人類史の中でも指折りの強者だ。
「確実に取りに来たか。だが、駆逐艦だと思って簡単に沈むとは思わない事だ!」
瞬間的に彼女達の力量を見計らったジェネラル級はまず空中から迫ってくるレイを牽制するために駆逐艦の幻影を召喚する。
「集結せよ、リトル・ビーバーズ!」
「CODE:GipfelManöver」
レイの装備であるアクロヴァレリア、その吐く炎が蒼から赤へと変じ、その速度が音を超え攻撃能力のある残像が現れる。パラドクスによる超常現象、通常の弾丸ならまず捉えることはできまい。だが。
「駆逐艦の仕事が魚雷を撃つだけではない事を見せてやれ! 対空砲火、撃て!」
その音速の彼女の体を黒い弾丸の嵐が容赦なく叩きつけられる。これは逆説連鎖戦、あらゆる異能も技術も魔法も相手を打ち倒すための技術としては等しい。
「くっ
……!?」
駆逐艦からの対空攻撃によって次々と幻影は撃ち落とされ、本体である彼女にも防御を突き破り浅からぬダメージが入る。それも指揮を執るチャールズ・オースバーンの腕前あってのものだろう。だがそんな敵艦の合間を縫って彼女に近づく影がある。アンゼリカだ。
「駆逐艦である私に接近戦を挑むか!」
「できるはず! 私達なら!」
彼女の姿を認めたジェネラル級は指揮を任せ魚雷を放ちながら前へと出る。放たれた魚雷はアンゼリカの近くで連続して弾け、剣で防御させることで攻撃を封じている。
「威力は防げるけど……!」
「反応できる分だけやるようだが……本命はこちらだ!」
一気に加速したチャールズ・オースバーンは間近から砲塔を全てアンゼリカに向けて零距離射撃を行う。その全弾が無防備になった彼女の胴に命中し、その体が大きく揺らぐ。
「ぐぅぅ!?」
「砕けない、か。これで倒れてもらえないのは中々厳しいな」
大ダメージを受けながらも膝をつかないアンゼリカを見て彼女は眉をひそめる。
「あなたの強さ、覚悟。……それらを乗り越えていけるのは、重ねた残留効果、友の絆」
剣の柄を血だらけの手で握りアンゼリカは強敵を見据えて構え直す。
「奪還まではこの先もまだまだあるんだ、負けるわけないよ……そうだよね!」
「!」
チャールズ・オースバーンが驚いたのはアンゼリカの言葉ではない、自分の真上に降りた影に気づいたからだ。即座に振り返ることなくスピードを上げて移動を始めるが、遅い。
「この空を駆ける、これがボクの……機動戦闘の極致だ!」
全身傷だらけのレイが激しい対空砲火を掻い潜って作り出したチャンス。必中の念を込めて放たれた光の一矢が、離れようとする敵を貫いた。そしてそれに合わせてアンゼリカが飛び出していた。
「吼えろ、獅子の剣! 勝利を掴めぇーっ!」
彼女の叫びと共に夜明けの獅子の銘を持つ大剣が振り下ろされる。それはバランスを崩していた敵の体を捉えて、大きな傷を与える。そして敵が怯んでいる内にレイが撤退の意思をアンゼリカに伝える。
「ボク達の役割はここまで。さぁ……勝利は、どちらの手に」
「ユサール、待ってるよ!」
激しく傷ついた2人の体ではそれを見届けることは難しい、戦場に残る仲間達の活躍を信じ彼女達は新宿島へと一足先に脱出するのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
【CCTS】
コールサイン:フェーデル
超大和は崇敬に値する存在か……
戦況をみた判断、将の振舞い、全力でやりあうに相応しい相手
戦場の敬意をもち相対する
ユサール(エリザベータさん)を中心に味方の動きを援護
戦況を観察しつつ把握
PD通信を用い、声掛け連携を取る
仲間と多角的に仕掛けられるよう、角度をつけ位置取りを調整
主眼は援護の動き、オースバーンの動きを縫い止めるように両手の銃を連射しパラドクス攻撃
水面への跳弾も交えて、予測しづらい攻撃を仕掛ける
戦闘は水面走行を用いて行動、状況により水中適応も使用
負傷の大きい1名をディフェンス
敵の攻撃には、魔力障壁と対衝撃コートで身を護りつつ
魚雷に対しタワーシールドを構えて爆破を凌ぐ
敵方向のほか、自身の未来位置のほうを注意し
先手の場合は低空飛翔で浮き、海面からの魚雷に注意を
粘り強く援護を続け、隙を生み、仲間に繋げる
誇り高き将を艦隊に敬意を
エルゼ・シュヴァイツァー
連携・アドリブ歓迎
【CCTS】
コールサイン:レイヴン
クロノヴェーダとは単に上の者が下の者を隷属させているだけと思っておりましたが、冥海機は一味違うようですね。お互いの信頼で成り立っているようです。
どこぞのヴァンパイア・ノーブルも……見習ってもらってはこちらが困りますね。
「覚悟の程はしかと承知しました。ここからは私も全霊を以ってお相手仕ります」
目隠しを外し、ネメシスモードを発動。
黒いオーラの翼で【飛翔】します。
そして味方へ通信。
「こちらレイヴン。助太刀致します」
かの軍事企業に所属はしておりませんが、多少は縁のある身。
我が【黒い火の烏】を以って一助となりましょう。
「大鴉 おいでおいでと 鳴くならば 思ふことなく 征けよ、征けよ」
黒い炎で身を包み、燃える烏に変じて
オースバーンに突撃し、黒い火炎で焼きます。
勇将とは言え、もはや多勢に無勢。
せめてその最期は見届けましょう。
”泡沫に 消ゆる運命と 知りつつも 信に背いて 寄せる岸なし“
●
「超大和は崇敬に値する存在か……」
【CCTS】の応援として来たエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は足止めに出向いてきたチャールズ・オースバーンや彼女と同じ様にディアボロスへの迎撃に出てきたジェネラル級を考え気を引き締める。
「クロノヴェーダとは単に上の者が下の者を隷属させているだけと思っておりましたが、冥海機は一味違うようですね。お互いの信頼で成り立っているようです」
「ああ、そうだな。このタイプの敵は経験上、手強くしぶとい」
エトヴァはこれまで戦ってきたジェネラル級や断片の王の事を思い返しつつエルゼ・シュヴァイツァー(渡鴉・g11192)に返す。最後の最後まで全く気の抜けない行動をしてくる事が多い。
「………どこぞのヴァンパイア・ノーブルも……見習ってもらってはこちらが困りますね」
「レイヴン、そこまでにしておこう」
「あ、そうですね、フェーデル。スカイレイダーやユサールも既に交戦状態ですし、行きましょう」
2人もまた決死の相手を追い詰めるべく戦場へと飛び込む。
「こちらレイヴン。助太刀いたします」
ジェネラル級との激しい戦いが繰り広げられる中、黒い炎の烏となったエルゼが戦場の空に現れる。最早それを止めるトループス級はおらず、直接ジェネラル級へと向かってくる。
「カミカゼか。……だがそんな直線的かつ狙いが見え透いているのなら」
即座にエルゼの空中でのルートを分析した敵は魚雷を置くように放ち近づかせまいとする。彼女の目論見通り大鴉は追い払われる、しかし上に目が行っていたチャールズ・オースバーンは海中への意識が疎かになっていた。
「一人で多くの敵を相手にし過ぎたな」
「しまった!」
不意に彼女の近くの海中から現れたのはエトヴァ。無数に放たれた弾丸は波に跳ね、回避不可能の全方位攻撃となってチャールズ・オースバーンを狙う。そしてそれを察した敵は即座に魚雷を至近距離から直接放ち、エトヴァの体を持っていた盾ごと吹き飛ばす。しかしダメージを受けたはずのエトヴァはいやに落ち着き払って敵を見つめている。そしてその意味を彼女はその身を以て直ぐに知る。
「大鴉 おいでおいでと 鳴くならば 思ふことなく 征けよ、征けよ」
瞬間チャールズ・オースバーンの体は黒い炎に包まれる。それをもたらしたのは黒い鳥と化したエルゼ。自身の放った炎で身を焦がす敵に彼女は言う。
「勇将とは言え、もはや多勢に無勢。せめてその最期は見届けましょう」
「勝ったつもりか? ディアボロスは中々に詰めが甘いようだ」
「いや。貴女のように誇り高き将と艦隊だ、最後まで気が抜けんよ」
自身やエトヴァとの僅かな会話の中でも伝わってくるチャールズ・オースバーンの意思。絶体絶命の中においても戦いの意思を崩さない敵将の姿を認めたエルゼの脳裏には次のような句が浮かぶ。
泡沫に 消ゆる運命と 知りつつも 信に背いて 寄せる岸なし
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【ダブル】LV1が発生!
エリザベータ・シゲトヴァール
●心情
まさに31ノットバーク。猛将と名高いアーレイ・バーク大将の化身ね。
果たすべき使命と仕えるべき主君の為に我が身を擲つその姿勢も、敵ながら称えるに値するわ。
なればこちらも、私の全身全霊を以て相対するのが礼儀というもの。
二重帝国海軍航空隊、エリザベータ・シゲトヴァール……コールサイン『ユサール』推して参る!
●行動
【CCTS】
連携歓迎
攻撃行動は全てパラドクス。
対空砲火を掻い潜るべく、シースキミングでの【飛翔】は継続。
V-EXTRAを発動しスピード勝負と行きましょう。
敵艦隊の波状攻撃はチャフ/フレアグレネードとパラドクスの余波で生じる【残像】で眩惑させ、
シールドに浅い角度で滑らせて受け流しつつ強引に突破。
【空中戦】技能をフル活用して姿勢制御し、最大戦速のまま肉薄、相打ち覚悟で吶喊。
機銃とマシンピストルをありったけ掃射した後、運動エネルギーをそのまま乗せた爆撃槌を擦れ違い様に振り抜いて飛び抜ける。
彼女は偉大な指揮官だった。出来る事ならば、違った形で出会いたかったものね。
誇り高き魂に、敬礼。
三間・勲
【CCTS】
(連携アドリブ歓迎)
CCTS暗号名:イサリビ
仲間や上官を信じる気持ちも大切ですが
一切の疑いを捨ててしまっては、見落とす物も増えるでしょう
少しでも新たな犠牲が増えないように、ここで貴方を止めなくてはなりません
戦闘中は【水面走行】【パラドクス通信】をお借りして行動
周囲と動きを合わせ、攻撃を重ねる事でユサール(g00490)や機動力を駆使して戦う味方の援護を
海上に機械兵器群を広く展開し攻撃を行います
後方からの一斉掃射で『チャールズ・オースバーン』の余裕を奪ってみます
可能であれば砲撃で海面を叩いて水飛沫を上げ、標的に迫る他の味方の姿を悟らせない工夫も加えてみましょう
立ち続けられる限り態勢を整え、攻撃を叩き込みます
敵の魚雷攻撃に対し「氷盾」で身体の中心部を重点的に守り、可能な限り防御を
必要最小限の動きに留めつつ致命傷となるダメージを避けます
僕の半端な機動力で下手に動き回れば、すぐに追い込まれてしまうかもしれない…
ですがユサール、貴方なら行けるはず
これが僕達の信頼と連携です!
月鏡・サヨコ
【CCTS】
コールサイン:ツクヨミ
あなたの忠誠心は生まれ持った美質であって、超大和の支配のみに起因するものではないのだろう
……尤も、ヤ・ウマトの在り方を善しとする限り、その忠義が市民に利することはない
身を護る術もなく放り出され、統治者の手で殺戮されようとしていた人々のために……あなたを討つ
ユサール、水上戦闘は私達に任せて
【パラドクス通信】で空や海中からの攻撃を行う仲間とも連携
私と桂は【水面走行】で正面きっての撃ち合いを演じ、仲間が痛撃を浴びせる隙を作りに行こう
『人狗一心・怪力光線砲』を実行
まずは《巡洋戦艦海戦装『黒姫』》の各砲門の連続砲撃で牽制を行い、敵の進路を塞ぐように爆風と弾片を撒き散らそう
駆逐艦型たる敵の機動性を制限してこそ、桂と仲間の追撃が活きる
突如、【水中適応】状態で海中に身を潜めていた桂を飛び出させ《怪力光線砲『狗號』》を発射
敵が砲撃の隙間に潜り込もうと、精密な狙撃で撃ち抜かせる
突撃は《海戦装用増設防盾》を構えて防ぎ、私に迫る敵を僚友に頭上から狙って貰おう
……ユサール、往け!
●
大勢は既に決している。しかしそこも含めての作戦であるとチャールズ・オースバーンは理解している。一秒でも長く立ち、一体でも多くのディアボロスと刺し違える。元からそのような戦いであった。……しかし、その戦いの最後も直ぐ目の前にまで近づいていた。だがそうだとして武器を手放すような諦めには彼女は自身を委ねない。
「あなたの忠誠心は生まれ持った美質であって、超大和の支配のみに起因するものではないのだろう」
その士気の源泉を月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は砲火に乗せて指す。鋭いその攻撃を駆逐艦ならではの機動力で回避しつつジェネラル級は彼女に接近する。
「成程、敵からの言葉ならば相応の説得力がある。しかし、だからどうした? 今更情に絆される訳でもあるまい」
「……ヤ・ウマトの在り方を善しとする限り、その忠義が市民に利することはない。身を護る術もなく放り出され、統治者の手で殺戮されようとしていた人々のために……あなたを討つ。――桂!」
サヨコに接近していたチャールズ・オースバーンの斜め後方の海中からパンツァーハウンドの桂が現れて、その背中の砲塔から光条を放つ。その存在に気づいた彼女は直ぐ様回頭し避けようとするが、掠めた攻撃がジェネラル級の体を半回転させながら吹き飛ばす。
「くっ!」
「仲間や上官を信じる気持ちも大切ですが。一切の疑いを捨ててしまっては、見落とす物も増えるでしょう」
その先に待っていたのは三間・勲(漁火・g10186)。彼の背の向こうには大量の機械兵器群が並んでおり、チャールズ・オースバーンが砲撃の勢いから立ち直るまでの僅かな間に包囲していた。
「……囲まれたか。お前の位置も見過ごしていた、と」
「駆逐艦である貴女を抑えるのはこの手段が一番だと考えました」
片方の手で氷の盾を構え、もう片方の手を上げる勲。
「少しでも新たな犠牲が増えないように、ここで貴方を止めなくてはなりません。……撃て!」
機械兵器群の包囲網内に大量の攻撃が放たれ、無数の水柱が上がる。その衝撃は中心にいるチャールズ・オースバーンはもとより、その範囲外にも爆風と海水を巻き上げてその威力を指し示す。だが。
「囲んだ程度で私を沈められると思うな!」
激しい攻撃の嵐の中でも彼女の冷静な判断は勲を見落とさない、海域が水飛沫で白く染まる中でも雷撃を放ちこの包囲の術者である勲を撃破しにいく。そして彼女は更に別の敵にも同じく雷撃を加える。
「そこだ!」
「!」
それは包囲されたチャールズ・オースバーンに追撃を加えようとしていたサヨコに向けてだ。彼女は不意に包囲網から抜け出してきた敵に張り付かれ、構えた防盾も弾丸で穴だらけになる。近い内に防具は無数の鉄片にされるだろう。
「先に逝った部下達の手向けになってもらうぞ!」
そのままサヨコを討とうしたチャールズ・オースバーン、しかしサヨコの突然の叫びが響き渡り、それに彼女は小さな驚きと、大きな警戒を抱く。
「……ユサール、往け!」
「ユサール、貴方なら行けるはず!」
イサリビ――勲の言葉を受け取って水上をユサールとコードで呼ばれたエリザベータ・シゲトヴァール(聖イシュトヴァンの剣・g00490)は行く。通信機からツクヨミ――サヨコの声も届いた。空を駆ける者は常に光を必要とする、ディヴィジョンという闇の中ならなおさらだ。その闇の守り手とも言えるチャールズ・オースバーンに彼女は感じていたことがある。
(「果たすべき使命と仕えるべき主君の為に我が身を擲つその姿勢も、敵ながら称えるに値するわ。なればこちらも、私の全身全霊を以て相対するのが礼儀というもの」)
既にチャールズ・オースバーンはさらなる追撃を防ぐための駆逐艦の幻影を障壁として呼び出していた。しかし海と空の間の騎兵と化した彼女は巨大なビーバー達の足元と攻撃を滑るように抜けていく。
(「まさに31ノットバーク。猛将と名高いアーレイ・バーク大将の化身ね」)
追い詰められているはずの敵を相手にしているのに何一つ油断がならない、チャフやフレアでごまかしているものの、霞めた弾丸の数は数十は超えていた。それでもかかった時間は長くて一分程度だ、最後の艦を交わした時にはサヨコの盾が形を無くす寸前。エリザベータは後のことなぞ考えずに真っ直ぐに、翔んだ。
「二重帝国海軍航空隊、エリザベータ・シゲトヴァール……コールサイン『ユサール』推して参る!」
弾丸を瞬間的に撃ち切り銃を捨て、爆撃槌を速度のまま文字通りチャールズ・オースバーンの横っ腹に叩きつける。そして太平洋に轟音が響き渡った。
「……終わりましたか」
しん、と凪いだ太平洋の上、勲が力なく浮かんでいる最後の冥海機の姿を見て呟いた。彼だけではなくこの戦場にいた全てのディアボロスが突然現れた静寂で戦いが終わったのを認識している。勲はそのまままだ沈みきっていないチャールズ・オースバーンの元に行く。
「これが僕達の信頼と連携です、どうでしたか」
「完敗だ。我々の方が上だと自負していたのだが」
その全てが終わるというのに晴れやかな微笑みを浮かべる敵にサヨコは問う。
「悔しくはないのか」
「そんな事はない、そんな事はないが……全てを出し切ってこれなのだ。ならば受け入れるしかあるまい」
そこに最後の一撃を与えたエリザベータが現れる。その姿を見てチャールズ・オースバーンは呟く。
「最後の赤いのはお前か、派手に決めてくれたな」
「チャールズ・オースバーン。貴女は偉大な指揮官だった。出来る事ならば、違った形で出会いたかったものね」
「我々が出会えるのは戦場だけだ、お前がディアボロスではなく冥海機であったならそうなったかも知れんな」
そしてチャールズ・オースバーンの体は徐々に沈んでいく。その彼女に向かってエリザベタは襟を正す。
「誇り高き魂に、敬礼」
「……お前達ディアボロスの健闘と、我ら冥海機の勝利を祈る。……ではな」
そして海はこの場にいた最後の冥海機を飲み込んだ。ディアボロス達は彼女達の沈んだこの海域の向こうの水平線に目をやった。そこには冥海機達が守りたかったものが在る。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV4になった!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【命中アップ】がLV2になった!