リプレイ
伊藤・真九郎
最終人類史への特攻、物的被害以上に、民に与える動揺が深刻だろう。
断固阻止せねばなるまい。
物陰に隠れつつ、霧の発生を観測する部隊の死角に回る。
敵の作戦を知る為にも会話なりすべきやも知れんが、彼奴等からは大した話も聞けまい。
気取られる前に奇襲を仕掛けよう。
鉄鞘に納めた太刀を構え、【不弓之射】にて不可視の矢を射掛ける。
仲間と攻撃開始の機を合わせ、初撃にて最大効果の打撃を与えよう。
反撃に襲い掛かってくるならば、即座に太刀を抜き放ち、両手に構えた太刀と鞘にて受け払う。
一つ所に居着かず、戦場を駆け回り包囲を避けつつ、片端から撃ち倒してくれよう。
(「最終人類史への特攻、万が一にも成されてしまったら、物的被害以上に民に与える動揺が深刻だろう。断固阻止せねばなるまい」)
言葉には出さずに呟きながら、伊藤・真九郎(剣客・g08505)は霧の発生を観測するトループス級天魔武者『井芹党』の陣へと忍び寄る。
(「……敵の作戦を知る為にも会話なりすべきやも知れんが、彼奴等からは大した話も聞けまい。連携する仲間がいればよかったが、迂闊に躊躇していて霧が出てしまったら厄介だ。単身とはいえ、ここは先手を利して仕掛ける」)
腹を据えると、真九郎はパラドクス「不弓之射(イラズノユミ)」を発動。鞘に納めた太刀を弓の如く構え矢を射る動作をする事で、視界内の複数の対象を不可視の矢で穿つ弓術の極意を放つ。
(「南無八幡大菩薩!!」)
むろん言葉には出さず、真九郎は気合を籠めて不可視の矢を連射する。櫓の上で境界海を観測していた『井芹党』のうち三体が、何が起きたのかもわからず、反撃もできないまま倒れ伏して絶命する。
「こ、これは!?」
「敵襲だ! 妖しの技で攻撃してくる敵がいるぞ!」
「ディアボロスだ! 霧は出ていないが、ディアボロスが来ているぞ!」
さすがに警戒はしていたようで、残りの『井芹党』はすぐさま口々に騒ぎ立て、何体かが詰め所らしき建物から飛び出してきて、刀を抜いて油断なく周囲を見回す。まだ発見されてはいないようだが、次の攻撃に対してはおそらく反撃があるだろう、と、真九郎は顔面を覆う兜の面頬の下で改めて表情を引き締める。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
なんというか、最近は随分と井芹党と縁がある気がするな
……欠片程も嬉しくないのはお互い様だろうけど…
さて、戦端が既に開かれているなら俺に気付いていようがいまいが攻撃すれば反撃が飛んでくるのが逆説連鎖戦だし、どう攻撃した所で極端な有利不利はないだろう
今回は残留効果を優先するとするさ
まずは先行している方々に【パラドクス通信】で状況を確認します
そして《うにうに召喚》を発動
井芹党を纏めて蹴散らします
(「…なんというか、最近は随分と井芹党と縁がある気がするな……欠片程も嬉しくないのはお互い様だろうけど…」)
戦場に駆けつけた嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は言葉には出さずに呟き【パラドクス通信】で戦況を確認する。そして、基本的には見ての通りであるという返答を得て、パラドクス「うにうに召喚(ウニウニコーリング)」を発動する。
「う~にうにっ! う~にうにっ!」
「うわああああああああ、な、なんじゃこりゃあああああああっ!」
暁翔が召喚した動く巨大プリンのような謎の存在「うにうに」を前にして『井芹党』はちょっと意外なほど狼狽恐怖した叫びをあげ、反撃のパラドクス「背水の陣」を発動。対抗策のつもりなのだろうか、タコだのイカだのイソギンチャクなどを召喚して「うにうに」にぶつける。一応それでもパラドクス攻撃なので、多少のダメージは生じるが「うにうに」は平然として(?)全ダメージを召喚者の暁翔へと流す。
「いててて…しかも、なんかぬめぬめしいな…」
顔を顰めてぼやく暁翔を尻目に「うにうに」は『井芹党』と召喚された水産物(?)を無雑作にまとめて容赦なく触手で絡め取り、叩き潰す。トループス級の中には必死で刀を振るって「うにうに」の触手に切りつけるものもいたが、そのダメージもすべて暁翔へと流される。
「いててててて…少しは躱すとか何かしろよ…」
暁翔は更にぼやくが、結局ダメージはさほど深刻なものではなく「うにうに」は果敢に(?)触手を振るってトループス級を全滅させると、用は済んだとばかりに姿を消した。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
伊藤・真九郎
さて。井芹党どもを倒せば本隊が出て来るという事だったか。
未だ某の姿は捉えられていない様子だが、最早奇襲は通じまい。
真っ向から突入し、迅速に護衛共を薙ぎ払うが良手と見た。
【パラドクス通信】で仲間と交信、連携し突入致す。
駆け込みつつ、鉄鞘に納めた太刀を構え【鉄風迅擂法】にて鉄砂混じりの旋風を巻き起こす。
現れる白山共を纏めてなぎ倒し、削り払ってくれよう。
降り注ぐ火箭、何するものぞ。鉄風で軌道をそらし直撃を避け、【ガードアップ】で強化した武者鎧で爆風に耐え抜く。
「……来たか」
霧の発生を観測するトループス級天魔武者『井芹党』が全滅した直後。山側に見えている急拵えの砦から、トループス級天魔武者『寒冷地戦闘対応型天魔武者・白山』の一群が飛び出してくるのを認め、伊藤・真九郎(剣客・g08505)は小さく呟く。
「……護衛のみか。主将のアヴァタール級は出てきておらぬか。もしかすると、物見なのかもしれぬな……いずれにしても、迅速に薙ぎ払うが良手と見た。出るぞ」
真九郎は【パラドクス通信】を通じて味方へと告げ、パラドクス「鉄風迅擂法(テップウジンライホウ)」を発動。掲げた鉄鞘を中心に、砂鉄の嵐を巻き起こす。
「地霊土尊御助力御願い奉る!」
気合を籠めて言い放つと、真九郎はパラドクスの効果で大地を抉り土砂を巻き上げながら、トループス級の集団へと突入する。
「!!!!!」
パラドクスの力が籠められた砂鉄の嵐に接した途端に、強固なはずの全身をみるみるうちに削られ『白山』はたちまち爆発して粉微塵になる。しかし、自爆寸前に反撃のパラドクス「肩部ミサイルランチャー拡散発射」を発動。砂鉄の嵐に削られながらも、こちらもパラドクスの力が籠められたミサイルは拡散して飛び、そこらじゅうで爆発を起こす。
「降り注ぐ火箭、何するものぞ!」
広範囲に放たれる多数のミサイルを真九郎は敢えて躱そうとはせず、砂鉄の嵐で直撃、至近のみを防ぎ、それ以外は強化した武者鎧で耐える。ミサイルの数が多いので相応のダメージは受けるが、深刻に受け止めるほどの事態ではない。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【建物復元】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
嵐柴・暁翔
本日の天気は晴れ時々ビーム、午後からの激しいミサイルの雨の後は突然の雷に注意しましょう…なんてな
昔なら天気予報は外れてばかりだったから気象庁気象庁と唱えておけば被弾しないとかいう胡散臭いお呪いもあったとか聞いたような気もするけど、昨今なら天気予報は結構当たるし、そんなお呪いをすれば逆に危なそうだな…
《伝承顕現》で雷霆を作り出して攻撃します
見るからに分厚い装甲だし寒冷地仕様なら水や温度変化には強そうだけど、電撃には耐えられるのかな?
……まあパラドクスにはそういう理屈は通じない場合が多いんだけどな…
相手のミサイルの弾幕や爆発の余波を全て避けるのはまず無理だろうし、相手の懐に飛び込んで被害を減らします
(「本日の天気は晴れ時々ビーム、午後からの激しいミサイルの雨の後は突然の雷に注意しましょう…なんてな…昔なら天気予報は外れてばかりだったから、気象庁気象庁と唱えておけば被弾しないとかいう胡散臭いお呪いもあったとか聞いたような気もするけど、昨今なら天気予報は結構当たるし、そんなお呪いをすれば逆に危なそうだな…」)
っていうか、新宿島というか最終人類史の天気予報って、今、誰が管轄してどう予測してるんだっけ、と、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は首を傾げる。いくら世界を奪回しても気象観測衛星とかは(たぶん)回復してないはずだし、富士山レーダーのある静岡県・山梨県もまだ未奪回…いや、富士山レーダーは刻逆前に廃止されたんだっけ?
などと、いささか迂遠というか場違いな思いを巡らせながら、暁翔は目の前に殺到、展開してくるトループス級天魔武者『寒冷地戦闘対応型天魔武者・白山』に対しパラドクス「伝承顕現(レジェンダリーウェポン)」を発動。実に皮肉なことに、つい先日新宿島を狙ってクロノヴェーダが発動させた超越的に強力無類なクロノオブジェクト兵器とまったく同名同設定のゼウスの雷霆「ケラウノス」を顕現させて投擲する。
(「見るからに分厚い装甲だし寒冷地仕様なら水や温度変化には強そうだけど、電撃には耐えられるのかな?
……まあパラドクスにはそういう理屈は通じない場合が多いんだけどな…」)
声には出さずに暁翔が投げつけた雷霆は、凄まじいパラドクスの雷電を放って複数の『白山』を粉砕する。しかし粉砕される寸前に、トループス級は反撃のパラドクス「肩部ミサイルランチャー拡散発射」を発動し、多数のミサイルを四方八方へと発射する。そのほとんどは雷電に巻き込まれて爆発するが、パラドクス効果を持つ爆発の余波が暁翔にも及び、多少のダメージを与える。
(「…まあ、やたらに広範囲に余波が飛んでるからなあ。これは、避けようにも避けられないよな」)
爆発する『白山』にヘタに近づくと余波が強まりそうなので、暁翔はやや後退気味に動きながら声には出さずに呟く。見るところ、ごく少数だが山側の砦から出てきたばかりの『白山』が残っており、その一方、アヴァタール級はまだ砦の中にいるのか、姿を現さない。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
零識・舞織
まだ敵は残り大将は未だ出て来ずとなればその残敵処理を行うまでです。
天魔武者に作用されるかは不明ですが機械と云えば水に弱い。
ということで此度は水のパラドクスでもってあの者らに引導を渡すとしましょう。
貴方方を呑み込むのは蛟が生み出す激流、暴れ河とも言います。
いかに寒冷地仕様とはいえ耐える事は出来ないでしょう。
相手の波動エネルギーは避ける術も無いので受けるしかないですがあの大槌で直接殴られエネルギーを叩き込まれるよりかはマシだと割り切りましょう。
ここまですれば籠りの大将も引きずり出せるはずです。
「まだ敵は残り大将は未だ出て来ず。となれば、その残敵処理を行うまでです」
言い放って、零識・舞織(放浪旅人・g06465)がパラドクス「妖怪写蛟暴流陣(ヨウカイウツシミズチボウリュウジン)」を発動。戦況が見えているのかいないのか、山側の砦から突進してくる残り少ない生き残りのトループス級天魔武者『寒冷地戦闘対応型天魔武者・白山』に向かって、パラドクスの激流を叩きつける。
「貴方方を呑み込むのは蛟が生み出す激流、暴れ河とも言います。いかに寒冷地仕様とはいえ耐える事は出来ないでしょう……妖に落ちぶれし水神よ。その哀しみを激流に変え妨げる者を流し尽くせ!」
「グオオオオオオーン!」
激しい水流に巻き込まれた『白山』は、物理的な水の勢いではなく包含するパラドクスの力によって破壊され、一体も残さず爆散、全滅する。しかし潰れる寸前に反撃のパラドクス「波動鎚」を発動して、波動エネルギーを舞織へと放つ。激流に翻弄されて潰れる寸前の攻撃なので狙いは定まらず、舞織をまともに直撃することはなかったが、攻撃波動の余波が掠めて多少のダメージを生じる。
そして『白山』が全滅すると同時に、山側の砦からアヴァタール級天魔武者『尼子勝久』とおぼしき、細身ではあるが凄まじい殺気…いや、むしろ静かではあるが触れたらそれだけで斬れそうな「剣闘気」を帯びた天魔武者が姿を現す。
そして『尼子勝久』は、激流でどろどろぐしゃぐしゃになった山道を一跳びで跳び越え、ディアボロスたちの近く…ではあるが一閃で攻撃を届かせることは難しい、絶妙の間合いへと降り立つ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
嵐柴・暁翔
尼子勝久に話しかけてみます
戦国武将も戦端を開く前に口上を述べたりするし、相手方にしてもこうなってしまえば即座に戦おうが多少の無駄話をしようが大した違いもないだろう
まずは一応このまま戦うのか確認してみます
境界を越えて突入して自爆するという作戦は襲撃されている以上既に破綻しているのは分かっているだろうしな
後は本当に無駄話にしかならないかもしれないけど、自爆特攻についてどう考えているのか聞いています
どこかの傾奇者みたいに乗り気なのかそうでもないのか、或いは工廠で爆弾を取り付けられていた方々のように既におかしくなっているのか…
「一応、尋ねる。このまま戦うつもりか?」
声は通るが、パラドクス攻撃を除く刀槍の攻撃は躱されそうな位置へ降り立ってきたアヴァタール級天魔武者『尼子勝久』に対し、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が警戒しながら声を掛ける。
すると『尼子勝久』は、物憂げな口調で応じる。
「無論だ。それともお前たちは、戦うつもりでもないのにここまで押しかけてきて、雑兵どもを薙ぎ払ったのか?」
「そういうわけじゃないが…俺達の目的は、あんた方がこっちの領土に飛び込んできて、一般人相手に自爆特攻するのを防ぐことだからな。あんたが引き上げると言うなら、追うことはしない」
まあ、引き上げる気など毛頭なさそうだけど、と、内心呟きながらも、暁翔は言葉を続ける。
「そもそも、あんた、帰還手段無しの片道自爆特攻なんて無茶苦茶な作戦、どういうつもりで引き受けたんだ? 命令だから仕方なく、か?」
「いや。我は戦うことが好きなのでな。強敵相手に引くことなく死ぬまで戦うしかない死地というのは、命じられればいつでも赴くところだ」
物憂げにぼそぼそと、しかし話したくないことを無理に話している様子ではなく、意外に流暢に『尼子勝久』は応じる。
「我が倒れた後で自爆する絡繰りが仕込まれたなどというのは、我の知ったことではない。そこで民が巻き添えになるかどうか、などもな。我はただ、強敵との戦いを求めるのみ。……他にすることもないしな」
「…そうか」
史実の尼子勝久は、出家していたのを山中鹿介たちに懇願されて還俗し、尼子家再興に身を投じたわけだけど、この世界では山中鹿介が勝手に(?)豊臣秀吉麾下の国主になってるわけで、アヴァタール級の『尼子勝久』は最初から立場ないよなあ、と、暁翔は声には出さずに呟いた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
嵐柴・暁翔
まあクロノヴェーダの中でもアヴァタール級は特性や立場が特殊だし、刹那的な方が多くなりそうではあるけど、なんというか、随分な武闘派というか任務に合った性質を持っているんだな…
無駄話に意味があるのかは知らないけど、ただ見敵必殺だけを繰り返すというのも味気ないだろう
此方は自爆特攻なんて物騒な真似は見逃せないし、其方も引くつもりがない以上この後殺し合いになるのは確実なんだし、その前に少し位は刃以外でも語り合ってもいいだろう
「…他にすることがない? そんなふうには見えないけどな」
一見無雑作に、しかし実際にはけっこう慎重に語彙を選びながら、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はアヴァタール級天魔武者『尼子勝久』に向けて言葉を継ぐ。
「あんたの技量は、相当なもんだと思う。そこまで腕を磨くには、並ならぬ研鑽があったんじゃないか? それをたった一回の無謀な作戦で完全に無に帰していいのか?」
「買いかぶりだ。天魔武者に研鑽などない。生まれ出た瞬間に、既にこの技量を持ち、既に強敵への渇望を植え付けられ、他のことをする意志を持たされていない」
面白くもなさそうに『尼子勝久』は応じる。
「そして我にとって、今日の戦いが初の実戦だ。九州の方では天魔武者同士が戦っていると聞くが、北条の殿は配下にそんな真似はさせない…良くも悪くもな」
「…そうなのか」
まあクロノヴェーダの中でもアヴァタール級は特性や立場が特殊だし、更に天魔武者は自動人形とかに近い「理屈も理由もなく、そのように作られた存在」なのかもしれないけどな、と、暁翔は声には出さずに呟く。
そして暁翔が更に言葉を継ごうとした時『尼子勝久』はぼそぼそとした口調のまま指摘する。
「どうやら、待ちに待った霧が出てきたようだ。我はお前たちを斃し、お前たちの領域に乗り込み、命じられた使命を果たす。阻めるものなら、阻んでみせるがよかろう」
「…もちろんだ」
ここでディヴィジョン境界が揺らぐ霧が出るとは間が悪いと言うか、むしろ霧の発生前に妨害が間に合ったと言うべきか、と、暁翔は声には出さずに呟きながら身構える。いや、もしかすると、ディアボロスたちがパラドクストレインでディヴィジョン境界を突破し妨害に来たからこそ、このタイミングで霧が出たのかもしれない。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
伊藤・真九郎
成る程、後も先も無く誰此時の斬り合いのみを求めるか。
それもまた剣の道。自体を否定はせぬよ。
鞘に納めた太刀を居合に構え、対峙致す。
最早語る事もあるまい。寧ろ、迂闊に語り合えば術中に嵌まる悪寒がする。
一刀に専念すべしと見た。
【天龍抜刀術】にて参る。
刹那の居合で、斬り込むという過程を飛ばし、切断という結果のみをもたらす奥義。
先読みや防御を抜き、逆袈裟に斬り裂いてくれよう。
反撃は、糸を伝い刃を届ける必中の技か。
ならば、糸を見切れば其れを辿って来る刃を捉えられるやも知れぬ。太刀筋を見切り、己が太刀で受け止め威力を抑えよう。
神山・刹那
尼子勝久か
中国地方の大名だったか?まぁ、良いか。元がなんであれ、お前らは俺たちの敵で、俺たちはお前らを討たずにはいられない
闘う理由としてはそれで十分だろ
さぁ、闘ろうか。俺かあんた、勝った方の総取りだ。ガチで行かせてもらう!
月下氷刃で赤い糸が繋がって攻撃してくるのなら、繋がろうが攻撃が後から来ようが勇気で被弾を恐れず、残像が残る速さで最短距離を一気に駆け抜け、間合いに入ったら跳躍し雲を裂き、大地よ砕けよと言わんばかりの渾身の一太刀で斬り捨てる
「なかなか面白い技だった。楽しい勝負だったぜ。またやろう」
フィリス・ローラシア
※アドリブ、連携ok
話には聞いていましたが、何とも無茶苦茶な事を考えたものですね。
実用間近みたいですが、ここで止められたのは僥倖でしょう。
遅れ馳せながら、私もお力添えしますね。
最終人類史へは踏み入らせません。
戦闘ではリュカと力を合わせて攻撃です。
魔力を集中して『重唱』の術式を発動、遠距離からリュカと一緒に砲撃して、敵をその場に足止めします。
敵の動きを止めれば、それだけ味方も攻撃をし易いでしょうしね。
接近戦を行う味方が居たら、此方の砲撃に巻き込まぬよう注意しつつ、援護射撃です。
しかし、怨嗟の声を自分の武器にする、ですか。
戦場である以上、怨嗟の声は消えないでしょうが、死後まで利用される謂れはないでしょう。
敵を倒す確固たる意志、魂の死後の安息を願う意志、それぞれを籠めて魔力障壁を張り、敵の呪詛に対抗です。
敵の剣技は、距離を詰めるなら居合いの類でしょうか?
ならば下手に受け止めるより、長杖で受け流して刃の勢いと軌道を逸らし、直撃を避けた方が良いですね。
空いた背中には、リュカのブレスをお見舞いです。
嵐柴・暁翔
やれやれ…
旅団『風の団』も『TRPG同好会』も横須賀に旅団出張所があるから、このまま境界を越えられると真っ先に駆り出される立場なんだよな…
……まあ、どちら側にいたとしてもやることは変わらないにしても、こちら側で戦った方が被害を気にする必要がない分だけましか…
生まれた瞬間から植え付けられている技量と借り物の技量、どちらもどれだけの価値があるのかは相手次第だろうけど、この場での決着だけは直ぐにつくだろうさ
《天元突破冒険者》を発動させて全力で突っ込み『風牙』で斬りつけます
戦う相手と糸を繋ぐというのはお互いに逃げられなくなるし狙いも分かり易くなるけど、その分必中な訳か…
どうせなら運命の赤い糸的なものをどこかのかわいい女の子とでも繋いで欲しいもんだ
(「やれやれ…旅団『風の団』も『TRPG同好会』も横須賀に旅団出張所があるから、このまま境界を越えられると真っ先に駆り出される立場なんだよな……まあ、どちら側にいたとしてもやることは変わらないにしても、こちら側で戦った方が被害を気にする必要がない分だけましか…」)
声には出さずに呟きながら、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はアヴァタール級天魔武者『尼子勝久』を見据え、パラドクス「天元突破冒険者(ランディ)」を発動する。
「……俺の太刀に、斬れぬもの無し。……全てを斬れ……雷光烈斬牙…!」
「ほう…これは…」
凄まじい雷撃を帯びた愛刀「風牙」を振るって真っ直ぐに突っ込んできた暁翔を『尼子勝久』は反撃のパラドクス「月下氷刃」を発動させて迎え撃つ。お互いに、相手のレベルが低ければ一撃で両断して斃すことができる必殺のパラドクスだが、双方ともにパラドクスの力が強すぎて「刃で斬って断つ」という現象が生じない。目に見える状況としては、アヴァタール級はどこも斬られていないが全身を雷電で灼かれて黒焦げになり、暁翔は肩口から脇腹にかけて着衣と皮膚と筋肉を切られ、瞬時、激しく出血するが、骨や内臓に損傷はなく筋肉を引き締めて出血を止める。
(「…戦う相手と糸を繋ぐというのはお互いに逃げられなくなるし狙いも分かり易くなるけど、その分必中な訳か…どうせなら運命の赤い糸的なものを、どこかのかわいい女の子とでも繋いで欲しいもんだ」)
声には出さずに暁翔は嘯く。生まれた瞬間から植え付けられている技量と借り物の技量、どちらにどれだけの価値があるのかは相手と状況次第だろうが、少なくともこの場では互角だったようだ。
そして暁翔の一見無謀とも思える突撃と相討ち(?)は救援機動力を発動させたようで、フィリス・ローラシア(夢現の竜使い・g04475)と神山・刹那(梟雄・g00162)の二人が戦場に飛び込んでくる。
「話には聞いていましたが、何とも無茶苦茶な事を考えたものですね。実用間近みたいですが、ここで止められたのは僥倖でしょう」
言い放って、フィリスが『尼子勝久』を見据える。
「遅れ馳せながら、私もお力添えしますね。最終人類史へは踏み入らせません」
「言葉や意気込みだけでは我は止められぬぞ。力を見せるがよい、ディアボロスよ」
ぼそぼそと応じるアヴァタール級に向け、フィリスはパラドクス「術式『神竜と精霊に依る息吹の重唱』(アンサンブルブレス・ブレイカー)」を発動する。
「リュカ、本気で行きましょう。……私に続いて下さいね……!」
フィリスの声に応じてサーヴァントのミニドラゴン『リュカ』が一時的に巨大化。フィリスの氷の精霊魔術と光の神竜と化した『リュカ』の息吹を混合した合体魔法が『尼子勝久』に向かって放たれる。それに対してアヴァタール級は反撃のパラドクス「月下哭刃」を発動。本来は、戦場に流れた血や命の数だけ怨嗟の声を集めて敵対者を呪縛して斬るパラドクスだが、相手が
複数、かつ(主として巨大化した『リュカ』が)見るからに手強いと判断したらしく、怨嗟のオーラをむしろ防御的に使い、ドラゴンの息吹をいなして間合いを詰め、フィリスではなく『リュカ』へと斬りつける。
「!」
瞬間、フィリスは『リュカ』の召喚を解き、サーヴァントが受けたダメージを引き受けながら、精霊魔法を『尼子勝久』へと叩きつける。『リュカ』への斬撃は痛手ではあったが致命傷にはならず、結果的に『尼子勝久』は(初見だから仕方ないが)外見に惑わされて「強そうなサーヴァント」に気を取られて「弱そうな召喚者」から手痛い攻撃を受けたことになる。
そしてアヴァタール級が自分のミスに気づくより早く、刹那がタイミングを図って巧みに割って入る。
「尼子勝久か。中国地方の大名だったか? まぁ、良いか。元がなんであれ、お前らは俺たちの敵で、俺たちはお前らを討たずにはいられない。闘う理由としてはそれで十分だろ。さぁ、闘ろうか。俺かあんた、勝った方の総取りだ。ガチで行かせてもらう!」
「望むところだ!」
大義名分とか命を受けたとか何かを守るとかではなく、ただ純粋単純に闘って決着するという刹那の姿勢に何か強く感じるものがあったのだろうか。『尼子勝久』は不意に鋭く激しい闘志の籠もった叫びを放つ。刹那はパラドクス「雲耀の太刀(ウンヨウノタチ)」を発動し、委細構わず全速全力の一撃を叩き込む。
「この切っ先に一擲を成して乾坤を賭せん!」
「受けて…立つ!」
咆哮とともに『尼子勝久』はパラドクス「月下氷刃」で反撃。刹那の、雲を斬り大地を裂く一撃を受けて身体を半壊させられながらも、天魔武者ならではの頑強さで踏みとどまり、赤い糸を通じて必中の斬撃を返す。しかし刹那の頑強さもアヴァタール級の想定を遥かに超えており、斬撃は届いたものの両断には遠く至らず、暁翔を切った時と同様に装束と皮膚と筋肉を多少傷つけるに留まる。
(「肉を斬らせて骨を断つ…か」)
内心思ったものの口には出さず、刹那は筋肉を引き締めて瞬時に出血を止め『尼子勝久』へと告げる。
「なかなか面白い技だった。楽しい勝負だったぜ。またやろう」
「ああ……また、やりたいな…次はもっと…もっと強く…強く…」
半壊した身体からバチバチと激しく火花を飛ばしながら、アヴァタール級は半ば譫言のように応じる。
そこへ、静かに戦況を見ていた伊藤・真九郎(剣客・g08505)が進み出る。
「成る程、後も先も無く誰此時の斬り合いのみを求めるか。それもまた剣の道。自体を否定はせぬよ」
相手に告げるというよりは、半ば独言のように呟き、真九郎はパラドクス「天龍抜刀術(テンロウバットウジュツ)」を発動させる。
「……因と果の理以て此の世の全てを斬る」
因と果の理を破るのがパラドクスではあろうが、それがしには理外の理を操るほどの鬼才はない。斬らずして断つ境地には至らぬが、能うる限りの迅速にて斬って断つ、と呟き、真九郎は神速の居合で『尼子勝久』を見事に両断する。しかし同時に『尼子勝久』はパラドクス「月下氷刃」を発動。赤い糸を通じて必中の斬撃を真九郎へと届かせるが、もはや力が足りず、鎧の一部を割り皮膚の表面を浅く裂く程度に留まった。
「必中、必ずしも必殺ならず…」
真九郎が呟いた時、両断されたアヴァタール級天魔武者『尼子勝久』の身体ががらりと崩れて粉々に砕ける。同時に、アヴァタール級の消滅により排斥力が発動。作戦に参加したディアボロス全員が新宿島へ帰還するパラドクストレインへと強制移送される。
そして、境界海に発生しそうになっていた妖しい霧は、一陣の突風に吹き散らされてあっけなく消えた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
【一刀両断】LV2が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV1が発生!