グアム沖海戦(作者 baron
4


#冥海機ヤ・ウマト  #グアム鎮守府沖追撃戦  #グアム鎮守府 

 冥海機ヤ・ウマトのハワイ、真珠湾。
 その大本営にいる断片の王『超大和』が、グアム鎮守府に向け断片の王だけが使える特別な通信により、大反攻作戦に関わる最終決断を伝えていた。
「我が娘達よ、超大和である」
「多くのジェネラル級が撃破される中、果敢にも戦い続けてきた皆に、大本営の決断を伝える」
「大本営は、現時刻をもって、大反攻作戦の全てのプランを破棄し、総撤退を決定した」
 力強い声が響き渡る。
 その言葉を聞き、ある者は悔しそうに、ある者は悲しそうに、ある者は苦笑しながら肩をすくめた。
「あらゆる可能性を考え、二段三段構えの作戦案であった筈が、その全ての実行が不能となった事は、大本営の失態である」
「事ここに至り、大本営は西太平洋の制海権を一時的に放棄する事を選択した」
「残る全戦力を真珠湾に集中し、戦力の立て直しを図るのだ」
 ここで言葉は一時的に切れる。
 内容が終わったのではなく、話の筋が変わるからだ。
「今後は、同じくディアボロスを敵とする『天正大戦国』『黄金海賊船エルドラード』とも連携を模索していく事となろう」
「グアム鎮守府に集結した総員は、ジェネラル級戦力の保全を最優先として、真珠湾への撤退を実行するのだ」
「これまでの戦いで、多くの娘達を失った。これ以上は、1人たりとも失う事なく、お前達に会える事を希う」
 それは後退ではあるが、ただ無策で下がる為とも思えない。
 この話を予知した案内人の中には、この流れを放置すべきではないと提案する者も居たという。


「北マリアナ諸島の『サイパン沖』の合戦に見事勝利する事が出来ました。これにより、冥海機ヤ・ウマトの『大反攻作戦』は、完全無欠に粉砕する事となったようですね」
 南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が説明を始めた。
 地図には撤退中の敵部隊が描かれ、これを追撃する矢印が書きこまれている。
「既にグアム鎮守府に集結していた大艦隊は、真珠湾に向けて撤退を開始しているようです。敵は、ジェネラル級戦力の保全を最優先にしているようで、グアム島の一般人を盾にするように布陣し、アヴァタール級とトループス級の大軍で、ディアボロスを迎え撃ち、その間に、ジェネラル級を撤退させようというのでしょう。皆さんには撤退を支援する、この部隊に攻撃を仕掛け、ジェネラル級追撃の道を切り開いてください」
 そう言って緋奈子は皆が話を理解するまで待った。

「追撃を成功させる為には、より多くのトループス級の部隊を撃破する事が重要となるでしょう。より多くのトループス級を撃破できれば、撤退するジェネラル級に追いつき、より多くの決戦を挑むことが可能です」
 何といっても敵軍の大部分はトループス級であり、その数は侮れないし、そしてパラドクス以外では倒せないのが問題だ。
 敵が撤退を完了するまでに、どれだけの戦果をあげられるかが重要になる。
「また、民間船などに乗せた一般人を盾として、ディアボロスの追撃を鈍らせようとしているようです。敵との戦いに集中し過ぎて、一般人に被害を出さないように気を配ってください。戦闘と並行して、適当なタイミングで救助する必要があるでしょう」
 そういって敵の編成の不備を指摘する。
 今回の編成は、大規模作戦を中止した物なので、戦力が歪であるからだ。
「敵の大軍の士気は高いようですが、大軍だけに指揮官の存在は重要となっているようです。もし先に部隊の指揮官を撃破できれば、有利に戦えるかもしれません。もちろんそこに戦力を割かずに攻撃し続けることも可能ですので、お好きな方針でどうぞ」
 なんといっても大規模構成の為に集められた多くのトループス級である。
 それをひとまとめにしてアヴァタール級が管理しているので、部下の数に比して指揮官が足りていないのだ。
 もちろん作戦次第では思い切った戦いが考えられるため、それを邪魔する意味でも指揮官狙いの意味は大きいだろう。

「佐世保鎮守府や呉鎮守府の作戦も同時に行われていますので、その戦果も合わされば太平洋の西半分を、ディアボロスの勢力下におく事も可能でしょう。もちろん広い太平洋を掌握するのは困難ですが、台湾島で建造する新型艦艇もその一助になる筈です」
 そういって緋奈子は攻略旅団での提案とその後の頑張りにより、ディアボロス側の船が就航している点を挙げた。
 今までにはそういう物がなく、フライング・ダッチマン号など奪った戦力を流用していた。
 そういった物に頼らずに戦線構築や偵察が出来るのは大きいだろう。
「ここで多数のジェネラル級を撃破すれば、真珠湾の攻略も現実味を帯びて来ます。よろしくお願いしますね」
 そう言って緋奈子は頭を下げ、皆の相談を見守るのであった。


『我々は、最大の好機を失い危機に陥りつつあります。未来に希望を繋げる為には、多くのジェネラル級を真珠湾に帰還させねばなりません』
 その海域を統制するアヴァタール級である『加賀』が、戦闘機を飛ばして部下たちに声をかけていた。
 もちろんエネルギー弾に過ぎないが、その見事な統制射撃は、厚い援護を約束するものだ。
「冥海機ヤ・ウマトの興亡、この一戦にあり。一秒でも長く、敵の攻撃を阻止するのです!」
「「おう!」」
 その声に応じるのは野太い声。
 戦艦のみで構成された重編成の打撃戦闘群が、雄たけびを上げていた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
4
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【悲劇感知】
1
「効果LV×1時間」以内に悲劇が発生する場合、発生する場所に、ディアボロスだけに聞こえる悲劇の内容を示唆する悲しみの歌が流れるようになる。
【未来予測】
2
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【水面走行】
1
周囲の水面が凪ぎ、ディアボロスが地上と同様に走行や戦闘を行えるようになる。ディアボロスと手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人も同行可能。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【コウモリ変身】
1
周囲が、ディアボロスが小型のコウモリに変身できる世界に変わる。変身したコウモリは最高時速「効果LV×50km」で飛行できるが、変身中はパラドクスは使用できない。
【水中適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が水中で呼吸でき、水温や水圧の影響を受けずに会話や活動を行える世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。
【乗物改造】
1
「60÷効果LV」分をかけて馬や馬車など「地上用の乗物」を改造し、最終人類史のオートバイまたは四輪乗用車のような外見に変化させる。改造後のオートバイは最大2人、乗用車は最大「4+効果LV」人まで搭乗可能で、最高時速「100+効果LV✕10」kmで走行できる。改造した乗物は破壊されない限り、24時間後に元の姿に戻る。

効果2

【能力値アップ】LV3 / 【命中アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV7 / 【ガードアップ】LV3 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV2 / 【ダブル】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

baron
baronと申します、よろしくお願いしますね。
今回はグアム沖海戦となります。

●流れ。
 今回は特殊ルールがあるのでご注意ください。
最初のリプレイの執筆後、8時30分を越えてプレイングがない場合、そこで終了になります。
「可能な範囲の敵を倒して撤退した」として、②を執筆して終了となるわけです。

③敵部隊を撃破する。
 足止めを行うために展開している敵部隊を倒します。
🔵の数に応じてジェネラル級との決戦の数が増えます。

④敵指揮官を先に叩いておく。
士気こそ旺盛ですが、指揮官に比して部下が多いので、先に倒しておくと③が楽になります。
具体的に言うと成功ではなく大成功以上が出易くなる感じですね。

①一般人を救出しておく。
戦闘の合間、ないし事前に一般人を救出しておきます。
なお、一般人は足止め用の策でもあるので、救助は邪魔しません。
攻略旅団で期間延長が提案できないように、一般人救出で時間を掛けることは、作戦に合致しますので。

②撤退する。
倒せるだけ倒して、撤退するという流れです。
③クリア後でも構いませんし、その途中でも構いません。
もちろん最初の選択肢のあとに誰もプレイングが無くなれば、こちらでチケットを使って執筆いたします。
128

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


ラキア・ムーン
なるほどな、此方の救助を見越してそれすら時間稼ぎの策として使うか
人の使い方が上手いクロノヴェーダだよ、全く
だが、邪魔をしないというのならしっかり救助させて貰おうか
グアム沖海戦、勝たせて貰う
その為にも、助けられる一般人は最大まで助ける
そこはブレんさ
奴らとは違う事を見せ付けてやろう

水面走行で移動し、民間船へと接触していこう
武装は解除し、敵意を出さないように低姿勢で語り掛け話を聞いて貰おう

此方はディアボロスだ、君たちから見れば敵……になるのだろう
誤解して貰いたくはないが、我々の敵は冥海機であり君たち一般人ではない
……と、言っても口だけでは信じて貰うのも無理か
とりあえず、航行に支障の無い船はこのままこの海域から離れ戦闘に支障が出ない場所まで移動してくれ
後ほど迎えに行く
修理が必要な船があれば、これから修理に向かおう

船に乗り込む前に、海上で話しかけ少しでも安心して貰えるようにしよう
修理が必要な船があれば、修復加速を借り受けて修理
移動が出来るように直して、移動して貰おう

アドリブ連携等歓迎


マユラ・テイル
しかいまあ、一般人の使い方を心得ておる敵じゃのう
それで時間を稼げるのじゃから、まあ妾達もその掌の上という奴なんじゃろうが
じゃが、やると決めたらなとことんやるまでじゃ
出来る限り助けて、憂いは絶っておこうぞ

水面走行を借り受け、民間船へと移動して行こう
修復加速を使用し、修理が必要な船を直していくとするかの

壊れとる船はあるかの?
あるなら遠慮なく言うのじゃ、船修理でりばりーという奴じゃな!
ほれほれ、ちゃっちゃと直していくから早く言わんか

修理が必要な船は随時修理して動けるようにしていくかのー
修理が完了した船はそのままどっちに行けばいいか指示して、後は見送りじゃな
各船にそれぞれ退避方向を指示し、自分達で移動して貰おう

敵も時間稼ぎ目的じゃ
ならそれらしく、移動する民間船の周囲を護衛する形で付いて行こうかの
時間稼げてます感を出して、あぴーるしておくのじゃ

連携あどりぶ等歓迎じゃ!


麗・まほろば
民たちを犠牲にさせるわけにはいかない!
それが例え一人でも、異邦人であっても、どんなに小さなことであってもだ!
それが超々々々弩級戦艦 まほろばの、超々々々弩級戦艦たる矜持だよ!
当然! 民たちの救出が最優先! だね!

【パラドクス通信】を展開!
皆と救出の状況連携を取りつつ、周囲を警戒
「民たちを救出している」という足止めをされている間、攻撃どころか逃げることに集中するだろうけど、することにこしたことはないよね!
そして皆はなにをやるのか、どこを助けているかという情報が共有できればきっと効率的に救出ができるはずさ!

戦場に乗りこんだら極力友好的に接する
やぁやぁ、こんにちわ。そうだよまほろばはディアボロス。冥海機たちにとっての敵だね
だけど敵の民であっても、まほろばがあなたたちの敵であっても「あなたたちが戦火に巻き込まれる」のは許容できない

だいじょーぶ!
たとえ信じてくれなくても、まほろばは安全な場所まであなたたちを避難させるよ
さぁ冥海機たちと反対の方向にいけば少なくとも巻き込まれないはずさ!
両舷全力前進!


シル・ウィンディア
一般人を盾にするって、なりふり構わない感じだなぁ…。
でも、すっごく効果的な作戦ではあるよね。
…いやらしいところを突いてくることで。

水面走行の効果を借りて走って一般人の乗っている船へ接近して、一気に乗り込むよ。
船に乗り込んだら、まずは安心させるように声をかけていくよ。
こんなところに入れられて大変だったね。
でも、もう大丈夫だよ。

ここでこんな船にのせられているってことは、冥海機達は盾と自身達の逃げる為の時間稼ぎにしか見ていないってこと。
でも、わたし達はそれを見逃すことはできないから、だから、助ける。

…だから、一刻も早くこの海域から脱出してほしい。
あなた達を巻き込むことは、わたし達の望みじゃないから。
信じる信じないは、あなた達の心に任せるよ。

言ってから、水中適応で水中からも船の問題を探るよ。
補修しないといけない所があれば、みんなに伝えて修理加速を借りられるなら、修理を。
修理不能なら、沈まないように応急処置してから、動ける船に曳航してもらって、少しでも早く脱出してもらうようにするよ。



「一般人を盾にするって、なりふり構わない感じだなぁ……」
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は最初敵がやったことに呆れていた。グアム鎮守府を目指したら、足止めとして一般人を船に乗せて解き放ったのだ。呆れるなという方が難しいだろう。
「でも、すっごく効果的な作戦ではあるよね。……いやらしいところを突いてくることで」
 だが、戦術面・戦略面の両方で的確な手である。
 ディアボロスは一般人を救うために戦っているのだし、味方を説得するにも『エネルギーの為に右往左往するだろう』と言えるのだから、敵味方を動かせるほどに理に叶っている。
「なるほどな、此方の救助を見越してそれすら時間稼ぎの策として使うか」
「しかしまあ、一般人の使い方を心得ておる敵じゃのう」
 ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は『策』としての完成度を理解し、マユラ・テイル(みすてりあすじゃ・g05505)はそのコストパフォーマンスにも目を付けた。ディアボロスが殺さないと判っているのだから、実にコストが良いのだ。
「それで時間を稼げるのじゃから、まあ妾達もその掌の上という奴なんじゃろう」
 最初の作戦立案者である翔鶴さんは、実に抜け目ない。
 同じくらいに長い付き合いだった法正さんと比べて、性格的にも尊敬できそうである。マユラはその辺りも含めて、実に抜け目のない相手であると判断したのである。
「人の使い方が上手いクロノヴェーダだよ、全く」
 死せる翔鶴、ディアボロスをして走らせる……とでも言うべきか。
 ラキアは肩をすくめつつ、キリリと気合を入れ直した。
 関心ばかりはしていられないし、ディアボロスがやるべきことは決まっているのだから。
「だが、邪魔をしないというのならしっかり救助させて貰おうか」
「そうだね。民たちを犠牲にさせるわけにはいかない!」
 ラキアが決意を固めると麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)が力強く宣言した。例え体は小さくともその心意気は超々々々弩級戦艦。決して超大和にも負けてはいない。
「それが例え一人でも、異邦人であっても、どんなに小さなことであってもだ!」
 そう、それこそが! まほろばの……超々々々弩級戦艦たる矜持である!
 当然! 人々の救出が最優先! であろう!
「グアム沖海戦、勝たせて貰う。だが、その為にも、助けられる一般人は最大まで助ける。そこはブレんさ」
 むしろ、違う者など居るまいとラキアは頷く。
 ここに集いし仲間たちはみなそのつもりであり、このグアム沖海戦を戦い抜くつもりであったのだ。クロノヴェーダとは根本から、存在の有り様から違うのだと海の上を走り始める。
「うむ。やると決めたらなとことんやるまでじゃ。出来る限り助けて、憂いは絶っておこうぞ」
 マユラたちは少しずつ広がる様に水面を疾走した。
 残留効果の水上走行があれば移動でも戦闘でも困らない。
 だが戦闘前に人々を救助し、助ける為には一塊になるよりも、バラバラになる方が効率が良いためである。
「んー。『民たちを救出している』という足止めをされている間、攻撃どころか逃げることに集中するだろうけど、することにこしたことはないよね! でも、相手の情報も得られるはず。無駄ではないんだよ! そして! 何度も救助すれば、どこで助けているのか、どんな具合なのかと言う情報が共有できる。そうなればきっと効率的に救助出来る筈さ」
 まほろばはそう言いながらパラドクス通信を使った。
 民間船には専門の船乗りも居り、『どちら方向に移動した』という情報があれば、効率的救助が出来る筈なのだから。また、潮の流れなども聞くことが出来るだろうし、同じ水面を奔るにせよ潮に乗ってショートカットもできるだろう。
「こんなところに入れられて大変だったね。でも、もう大丈夫だよ」
「ひっ。でぃ、ディアボロス!?」
 シルはその言葉を聞いて思わず苦笑した。
 助けに来て恐れられたら精がない。
 だが、それでも助けに来た以上は必ず助けると決めている。
「やぁやぁ、こんにちわ。そうだよまほろばはディアボロス。冥海機たちにとっての敵だね。だけど敵の民であっても、まほろばがあなたたちの敵であっても『あなたたちが戦火に巻き込まれる』のは許容できない」
「はっ。ディアボロスに従えと命令を受けております」
 まほろばは『敵国民』と『冥界機の敵』と言う言葉を使った。
 その上で、人死にが出ることを許容しないと明確に告げた。
 クロノヴェーダの文化圏で育った人々は、エネルギー収穫の為に基本的には生かされる者だ。冥海機の場合は『海戦で死ぬこと』が条件であると特殊だが、それでもやはり無駄死にさせない分化があるので、問題なく通じるのである。そしてその事を事前に説明されて居るからこそ、グアム鎮守府の人々も素直に従っているし、また、こちらの誘導にも従うのだろう。
「ディアボロスは君たちから見れば敵……になるのだろう。誤解して貰いたくはないが、我々の敵は冥海機であり君たち一般人ではない」
 ラキアもまた同じように説明しながら誘導していく。
 こうなる事は予想できたことだ。
 そして繰り返していくことで、同じグアムでの行動もまた慣れていくだろう。
「だいじょーぶ! たとえ信じてくれなくても、まほろばは安全な場所まであなたたちを避難させるよ」
 敵の戦略に乗るという事は、相手の都合よく動く事でもある。
 だが、同時にこちらにも利があることもあり、人々の救助は問題ないのだ。
 ならばあとはスムーズにするだけだし、相手の行動を決め打ちして、別の場所で取り返すだけだと、まほろば達は胸を張って答えたのである。
「利用されてる……うん、そうだね。でも、わたし達はそれを見逃すことはできないから、だから、助ける。……だから、一刻も早くこの海域から脱出してほしい」
 シルは人々の対応にショックを受けつつも、気を引き締めて対応した。
 彼らが困っているのは確かだし、困っているならば助けたいのは同じなのだ。
 そしてこのまま放置すれば巻き込まれる。そう思えばこそ、心を強く持って対応した。
「あなた達を巻き込むことは、わたし達の望みじゃないから。信じる信じないは、あなた達の心に任せるよ」
「は、はい、お願いします」
 ぎこちないが、それでも軍人扱いらしきリーダー格の者たちがシル達の言葉に従っていく。
 それぞれの船ごとに存在しており、彼らもまたどんな状況になっても毅然とするつもりなのだろう。
「奴らとは違う事を見せ付けてやろう。そして、誰一人傷付くことなく導くとしようじゃないか」
「うん。がんばろっ」
 ラキアは仲間たちの行動をパラドクス通信越しに聞いていた。
 シルたちの対応を聞いて最後まで気を抜くまいと避難を誘導していく。
「とりあえず、航行に支障の無い船はこのままこの海域から離れ戦闘に支障が出ない場所まで移動してくれ。後ほど迎えに行く」
 ラキアは達ここで、トリアージを行う事にした。
 全ての船を一律に対応出来などはしない。
 だから、まずは問題のない船を、所定の区域へ一時的に避難させる。
「壊れとる船はあるかの? あるなら遠慮なく言うのじゃ、船修理でりばりーという奴じゃな! ほれほれ、ちゃっちゃと直していくから早く言わんか」
「はあ。ひとまずは問題ないのですが、少し調子が悪くて、一部には恐れている者も居ります」
 マユラは修復加速を用意しているので、応急処置もまた短時間で出来る。
 随時にエンジンやら他の計器を直していくことで、なんとか戦域を離脱させることにしたのだ。
「水の中も対応できるよー。プロペラ……じゃなくてスクリューとか舵かな? おかしかったら言ってね」
「こちらをお願いします」
 水面走行があるならば水中適応もある。
 シルはザパンと水に浸かり、人魚もかくやと言う風に泳ぎ始めた。
 その姿は冥海機でも見られる姿であり、攻撃してこない事からひとまず人々も安心したようだ。
「直したから大丈夫みたいだけど、問題があったら早めに言ってね。無理な場合でも他の船に移れるようにするから」
 敵も壊れ易い船など用意しないし、迂闊に攻撃すると撃沈してしまう。
 だから罠の様にボロボロと崩れるような船はなかった。
 シルはその事に安堵しつつ、冥海機が人々を大切にするタイプで良かったと思わなくもなかった。これがイスカンダルや天正大戦国あたりだと大変なことになっていただろう。
(「敵も時間稼ぎ目的じゃ。ならそれらしく、移動する民間船の周囲を護衛する形で付いて行こうかの。時間稼げてます感を出して、あぴーるしておくのじゃ」)
 そんな中で、マユラは見易い場所で囮になって置いた。
 大丈夫だとは思うが、民間船を救助しないと巻き込むらしい。
 そして、『こちらの思惑の乗っている。やれる』と思わせておいて、一気に行動するつもりだった(自分が出来なくても、仲間がやるだろう)。
「さぁ冥海機たちと反対の方向にいけば少なくとも巻き込まれないはずさ! 両舷全力前進!」
 まほろばもまた同じように、堂々と船を誘導していく。
 体は小さくとも大人物であると自覚しており、策を恐れるよりも、その威風堂々たる姿で人々や仲間を鼓舞するためだ。
(「さて、後はアヴァタール級にどのタイミングで挑むか。あるいは、無視して適度にトループス級を狩るか……だな」)
 その様子をラキアは見守りつつ、この後の戦術に思考を馳せるのであった。
「さあ! これでもう大丈夫! また後でね!」
 シルは力強く声をかけ、この海域から脱出する船団を見送った。
 そして白銀の杖を握り、戦いへと身を躍らせるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水面走行】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【水中適応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!

三間・勲
(連携アドリブ歓迎)

救援機動力で合流、行動中は【水面走行】をお借りします
必要に応じて【パラドクス通信】の効果も借りて周囲と連携します
作戦の目的を果たす為、一体でも多く配下を退けたい所ですが…
ここは一度、指揮官を倒して敵の連携を崩す事を提案します

周囲に残された一般船舶があれば戦闘に巻き込む事が無いよう留意します
味方の救出行動によって作り出された射線を活用させていただきます
敵もこちらを捕捉しやすい立ち位置かもしれませんが、連携と工夫で何とか切り抜けてみましょう

使用するパラドクスは「王佐土砂計」
『加賀』の動きや立ち位置を観察しながら、土石流による攻撃を行います
少しでもこちらが戦いやすくなるように、可能であれば【泥濘の地】で周囲の配下の介入や『加賀』の移動を阻害を試みます
反撃に対しては展開した「氷盾」で受ける事で熱によるダメージの軽減に努めます


ラキア・ムーン
先ずはアヴァタールを叩く
トループス級を一体でも多く倒す為には、指揮官の討伐は必要事項だ
多少無茶をする事になるが……なに、いつもの事だ
楽な戦場等無い、此方の意地を敵に見せ付けてやるだけだ

《RE》Incarnationを構える
水面走行で戦場を駆けながら敵を観察
加賀を探っていこう
敵の姿を捕捉したら、一気に仕掛ける
他のトループス級を完全に無視し、一撃離脱の『突撃』を仕掛けよう
【Call:Breaker_Lance】起動
魔力の槍を穂先に展開
拡張した穂先を前に突き出して、加賀を狙う
そのまま一気に水面を蹴り『貫通撃』!
ダイオウイカ型海戦装ごと、加賀を狙い穿つ!

攻撃後は即座に離脱
槍を両手で持ち、防御姿勢を取りながらトループス級に囲まれないよう移動して行こう
航空機型エネルギー弾群が飛んで来たら、直撃しないよう槍で牽制しつつ爆撃をジャケットで受け少しでも軽減
しっかり防御しつつ、敵から距離を取ることを最優先に行動しよう

全く、厄介な仕事だ
だが、折角此処までやったんだ完遂してみせるさ

アドリブ連携等歓迎


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

断片の王が直々に出てくる程に追い詰められている状況を逃したくはありませんね
微力ではありますが、加勢させて頂きます
まずは指揮官を討ち取る必要がありそうですね

水面走行を使用
双眼鏡で大軍の様子を観察します
指揮官は戦闘機を飛ばすとの事ですから、戦闘機を飛ばす元を辿れば
おおまかな居場所は掴める筈
仲間と情報を共有し狙いを定めて攻め込みましょう

水上に立ち、宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖なる光を剣と束ね、加賀へと飛ばし貫きます
大軍とはいえ、指揮官からの指示伝達にやや難があるなら
一気加勢に攻め、トループス級全体に反撃の伝達が行き渡る前に加賀を撃破します

攻撃時は同時に複数方向からを意識し、敵の意識を分散させます
反撃には魔力障壁を展開し、急所を外して凌ぐ事を優先
指揮官を落とすかどうかが戦局の分かれ目です
多少の負傷は構わず、攻めを重視しましょう

トループスの反撃が激しい場合は一旦退いて態勢を立て直すことも考慮し、戦況に応じて動きを変えていきます
ディアボロスの追撃を舐めないでくださいね



「通信とはいえ、断片の王が直々に出てくる程に追い詰められている状況を逃したくはありませんね」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)たちは援軍として駆けつけて来た。
 敵は戦力保全の為に断片の王である超大和の号令で総撤退を始め、ディアボロス達が追撃作戦を掛けたからである。
「微力ではありますが、加勢させて頂きます」
「同じく。残留効果はお借りしますね」
 ソレイユに続いて三間・勲(漁火・g10186)もやって来た。
 みな、水面走行で水上を移動し、敵集団の元に向かいつつあった。
「作戦の目的を果たす為、一体でも多く配下を退けたい所ですが……。ここは一度、指揮官を倒して敵の連携を崩す事を提案します」
 追撃戦の真骨頂は放胆な戦線拡大により、雑魚を殲滅していくことだ。
 いつもよりも容易く数が蹴散らせる上、今回は『それ以上』が狙える。
 反抗作戦のために集められたジェネラル級が複数名居ると予想されており、迎えに来る者も居ると考えるならば、相当数のジェネラル級を倒せると踏んだのである。
「そうだな。先ずはアヴァタールを叩く。トループス級を一体でも多く倒す為には、指揮官の討伐は必要事項だ」
 その意見を先行組のラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は肯定していた。
 一頭の獅子に率いられた羊の群れは、羊に率いられた獅子に勝るという。
 更に、空母として援護をかけ続けて来るのだ。やり難い事といったら相当なものだろう。
「多少無茶をする事になるが……なに、いつもの事だ。楽な戦場等無い、此方の意地を敵に見せ付けてやるだけだ」
 ラキアがそう言うと、他の二人も同様の決意であった。
 ディアボロスは連携することで強大な敵を討ち破って来たが、同じことが出来ると相手の事を侮ってはいない。連携の強さを知るがゆえに、先に打ち崩そうとしたのである。
「さて、では加賀を探がすとしようか」
「指揮官は戦闘機を飛ばすとの事ですから、戦闘機を飛ばす元を辿ればおおまかな居場所は掴める筈」
 ラキアが槍を構えて油断なく敵陣へと走ると、パラドクス通信でソレイユが双眼鏡を使うと伝えて来た。
 飛行機を飛ばすにせよその中心に居るのだから。敵の任務は潜伏迎撃ではないので、頻繁に飛ばしている筈だった。
「あの辺り……ですかね。準備は良いですか?」
「ちょっと待ってくださいね。一般人の方の位置を確認してます……問題ないようですね」
 ソレイユが敵の位置を探っている間、勲は一般人が残っていないかを確認していた。
 人間を船に乗せて巻き込む可能性を示唆し、壁にしたものであり、ディアボロスが救助することで時間稼ぎを狙っていた。実際にラキアたちはそのために行動していたのだ。
「間に居た一般人の船がない分、ちゃんと射線が通ってますね。向こうからも捕捉し易いと思いますが、連携と工夫で何とか切り抜けてみましょう」
 勲は戦い易くなっている戦場に気が付いた。
 だが、考えてみればそれは何時ものことだ。
 海洋では遮る物がなく、むしろ発見して有利なポジションに着くまでが重要なのだから。現時点は最もネックだった人質を解放した段階であり、それを越えたのだから、このくらいは我慢しようと嘆くのではなく勝利の道筋を探ろうと発言したのであった。
「ならばあとは仕掛けるのみ!」
 この時、ラキアは既に行動を開始していた。
 相対距離的に攻撃を可能な範囲に入り、相手を捕捉した瞬間に攻撃を掛けたのだ。
『こちらに来るか! 迎え討て!』
「遅い。廻り紡ぐは破壊者の槍……」
 ラキアは槍へ魔力を注ぎ込み、先端に炎を灯すと風の魔力を流した。
 回転する二重の螺旋。それらが相まって、全てを貫く巨大な槍と成ったのである!
『馬鹿め! 我が部隊は、既に放たれているぞ!』
「先刻承知! 穿ち、貫き、後は駆け抜けるだけだ! 行かせてもらおう!」
 敵は旧速発信させた航空機型のエネルギーを向かわせていた。
 天空より放たれる無数の魔力弾を、ラキアはジャケットを翻して防いでいく。
 そしてジャンプしながらダイオウイカの様な海戦装に槍の一撃を浴びせると、全体重を載せてそのまま一撃離脱を掛けたのである。
「引き付けていくが、後は任せる」
「了解しました。では援護と行きましょう」
 ラキアが駆け抜ける中、ソレイユは宙へ鍵盤を映し出していた。
 そしてシラウオの様な指先で、軽やかに音楽を奏で始める。
 さすれば馥郁たる香りと涼やかな風が駆け抜けた後、天空を切裂くように無数の光が走ったのである。
「光あれ、恵みあれ、幸いあれ」
 それは天空より降り注ぐ光の剣であった。
 一瞬遅れて軽やかな鐘が鳴り、雷雨でありながら重低音ではない。
 パパッパと周囲を燦然と照らしたかと思うと、温かな光の様に、慈悲の雨の様に敵と味方の周囲に煌く聖なる光が降り注いでいった。味方には援護と言う福音を、敵には死による解放と言う福音を与えるために。
『敵を逃がすな! そして……薙ぎ払え!!』
(「こちらへの攻撃はともかく……部下への指示には精彩がありませんね。やはりエネルギーの航空機への指示や、トループス級への指示が混在し易いのでしょうか? ならばこのまま敵の意識を撹乱すべきでしょう」)
 敵は海戦装であるダイオウイカの姿から、もうもうとした煙と共に灼熱の炎を吐き出して来た。ソレイユは魔力障壁によってガードしつつも、トループス級への指示が散漫な事に気が付いた。挟み撃ちなり各個撃破なりもっと丹念な支持が出来る筈なのに、大雑把なのはいろいろと問題があるのだろう。
「大丈夫ですか?」
「指揮官を落とすかどうかが戦局の分かれ目です。ここは多少の負傷は構わず、攻めを重視しましょう」
 勲が心配するとソレイユは笑顔で答えた。
 怪我自体はきついが、それでも我慢できないほどではない。
 それに、ここでアヴァタール級を倒せば後が楽になるのだ。下がって治療するよりも、ここで着実に倒すことを提言したのである。
「そうですね。ではこのまま攻撃しましょう。それに、既に作戦は動いているんです。いつまでも、足止めは許されません」
 勲は周辺の海域を泥濘へと変えた後、そのまま土石流を呼び起こした。
 作り上げられた泥濘の中から、岩を含む茶色の奔流が敵を襲う!
『ええい! 動き難い。だが、数はこちらが上なのだ。撃って撃ちまくれ!』
「凄い攻撃ですね。だとしても、ここで怯むわけにはいかないんです。未来を掴む為、押し通らせていただきますね!」
 敵の放つ炎と煙が勲にも遅い掛かって来た。
 そこへ氷の盾を展開しつつ、土石流を操ってトドメを刺しに掛かる。
 一対一ならばとうてい倒せなかっただろうが、ここには仲間達も居るのだ。やがて反撃はなくなり、勲も怪我をしているが大火傷などはなかった。
「ふう。これならまだまだいけますね。なんとかやり抜きましょう」
「全く、厄介な仕事だ。だが、折角此処までやったんだ完遂してみせるさ」
 勲がトループス級の大軍を倒しに向かおうと告げると、ラキアは他の戦線も含めて今後の事を思い浮かべて苦笑した。予想されているジェネラル級の数は多いが、このまま戦線を維持すれば数体は狙えるはずだ。だが、それ以上を狙って確実に捉まえる為……場合によっては迎えに出て来る敵を倒すためには、もっと敵を叩き潰していく戦果が必要だろう。だが、既に決めた……そしてつかみ取った追撃作戦である。ここで引く気はなかった。
「相手も反撃してきますから、油断は禁物です。反撃が激しい場合は一旦退いて態勢を立て直すことも考慮し、戦況に応じて動きを変えていきましょう。ですが……これまでの戦いを潜り抜けて来た我々ならば戦い抜ける筈です。ディアボロスの追撃を舐めないでくださいね」
 ソレイユは幾つものデイヴィジョンとの戦いを思い出して来た。
 何人ものジェネラル級を倒すための連戦であったり、断片の王を見つけて追い込むための連戦にも参加したことがある。こんなところで油断はしないし、また挫けないぞと仲間を励ましながら戦いに赴いていく。

 そして三人が出逢ったのは、戦艦だけで構成された重装の打撃群であった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

瀬川・カグヤ
うっへぇ、実戦の空気コッワ……昼あんなに食べなきゃ良かったな
でもエアプのまんまじゃ居られねぇ理由があるんだ
何たってあの磯臭い奴らをシメないと、沖縄在住のサークル仲間は永遠に戻ってこないんだからな!
瀬川カグヤ、本日リリースだ!

広い海で戦う時は……【水面走行】で走って、他のゾーンを見てる仲間とは【パラドクス通信】で話す、っと
今まで見てきた記録じゃそうやってた気がする
オレはやる前に攻略情報をちょっとつまむのも嫌いじゃない派

んで、敵を見つけたら「リングスラッシャー」をバンバン撃つぜ
しっかりエイムするというよりは大量に輪をばらまいて、どれか避けようとしたら別のに突っ込んじゃう、って状態に追い込みたい
オレは復讐者としちゃまだ経験が浅いから、相手の弱そうなとこだけ狙ってズドン、って芸当はできないしな
取り敢えずは雀の涙でもダメージを与えるのが優先だぜ

うおっと!撃って来やがった、空気の震えがやべー……
でも攻略情報通り連射性能や旋回性能はビミョいみたいだな
全力で後ろに回り込むように動けば被弾を減らせないかな



 グアム沖海戦が始まった。
 遠目に見える敵トループス級クロノヴェーダは全て戦艦で構成されている。
「うっへぇ、実戦の空気コッワ……昼あんなに食べなきゃ良かったな」
 瀬川・カグヤ(A Vengeful Game Nerd・g06570)はその威容に腹がキリキリと痛むのを感じた。何しろ重量級の打撃群と今からガチンコである。
「でもエアプのまんまじゃ居られねぇ理由があるんだ。何たってあの磯臭い奴らをシメないと、沖縄在住のサークル仲間は永遠に戻ってこないんだからな!」
 刻逆によって世界は奪い去られている。
 既に滅亡したのならばともかく、奪還して取り戻した地域も存在するのだ。
 一部の友人は既に帰って来ている者も居るし、沖縄方面などまだまだである場所もあった。だが沖縄は既に取り戻すだけは戻したらしいし、周辺を開放して攻め込まれない可能性が高まれば、戻って来ることもあるだろう。だからこそ、こんな所でイモ引いて逃げ隠れなど出来ないのである。
「瀬川カグヤ、本日リリースだ!」
 カグヤは初陣なので『ゲットレディ!』とは言わなかった。
 まずはこの戦いを潜り抜け、仲間達に『あんなのはシューティングだったぜ』と豪語できるようになってから口にすべきだろうと思ったのだ(まあ、版権もあるので言わない可能性もあるかもしれないが)。
(「広い海で戦う時は……【水面走行】で走って、他のゾーンを見てる仲間とは【パラドクス通信】で話す、っと。今まで見てきた記録じゃそうやってた気がする」)
 カグヤは言葉には出さず、教えてもらった情報を心の中で復唱する。
 昔は飛翔でも良かったが、天使や悪魔が周囲に情報を伝えてからは、高空を飛ぶと危険なので初心者はギリギリまで使ったら駄目だと聞いていたこともあるだろう。
(「よっしゃ! 予習はバッチリだぜ。後は慣れで行けるように気合をいれねーとな」)
 カグヤは攻略サイトには頼らないが、チャットなどで事前情報を集めるのは嫌いではない。
 公式HPにも載っている情報はある訳だし、概要を調べることはまるで冒険者の酒場みたいで好きだったからだ。

 カグヤは躊躇せずに海上を走ったこともあり、やがて敵集団と正面から戦う事になったのである。
『居たぞ! 撃て、ウテ、うてえええ!』
「んじゃ、おっぱじめるとすっか!」
 会敵するや双方ともに攻撃を始めた。
 カグヤは天使の翼をはためかせ、回転する無数の光を放っていた。
 回転する光は輪の形をした刃であり、敵の放つ主砲と交差していく。
「エイムする暇ねえからな。ここはFPSとしゃれこむぜ!」
 カグヤはバンバンと次々にぶっ放し、相手の移動方向に被せておいた。
 相手も移動しながら射撃するから直撃するし、こちらも狙い撃ちする様な腕前はまだ持っていないからだ。
「オレは復讐者としちゃまだ経験が浅いから、相手の弱そうなとこだけ狙ってズドン、って芸当はできないしな。取り敢えずは雀の涙でもダメージを与えるのが優先だぜ……っ!?」
 興奮が冷めてきたところで、自分が震えているのに気が付いた。
 膝が笑っているとかではない、あまりの衝撃に振るえているのだ。
 周辺へ至近弾が落ち、ついにはカグヤにも大砲の弾がぶつかったのである。
「うおっと! 撃って来やがった、空気の震えがやべー……。でも攻略情報通り連射性能や旋回性能はビミョいみたいだな」
 当たると痛いし、掠っただけでもダメージを喰らう。
 だが、相手は戦艦なので命中精度も連○○度も低いのだ。
 それでも命中しているのは、それが敵のパラドクスであるからである。逆連鎖戦は必中なのだが……当たり判定に差はあるのだ。
「んうーむう。絶対命中だが、ヒット率は違うのか。なら、全力で後ろに回り込むように動けば被弾を減らせねーかな? ここはいっちょ機動戦と行きますかね」
 カグヤは基本的に海の上を走りつつ、リングスラッシャーでの攻撃時や、素早く移動するためにショートカットする時のみ飛翔した。そうして敵の正面を避け、後続の仲間に託しつつ、自身は後方へと回って攻撃を続けたのである。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

周防寺・雨季
ここからは殲滅戦ですね。
可能な限り、残敵を削っていきましょう。

救援機動力で急行します。
【水面走行】を借りて、スラスターによるホバー移動で水上移動。
【パラドクス通信】で仲間と交信し状況を把握、連携して敵を取り逃がさない様に布陣します。

敵群は打撃戦艦群。数が多い為、まともにぶつかるとこちらの被害も大きくなると雨季は憂慮します。
まずは防御力を高め、戦線を安定させます。
【塞級海戦装】を使用し、防御性重視の頑強な海戦装を召喚、装着。【ガードアップ】します。
主砲及び副砲からの砲撃で敵軍を攻撃。仲間と攻撃対象を重ね、確実に数を減らしてゆきます。
海上を高速移動し続ける事で、反撃の砲撃に対抗します。砲門の旋回性能の低さを突く様に横移動。直撃を避けます。
かわしきれない打撃は、海戦装の装甲と霊子障壁でダメージを減らします。


一騎塚・喜一
一般人の方々は無事脱出、そして指揮官は撃破
実にお見事ですね
残すは多数のトループス級、これまで尽力された皆様の為にも
微力ながらお力添えしたく思います

救援機動力で到着後、移動には【水面走行】をお借りします
『スラッグ級戦艦』…なるほど、砲身がウミウシのツノっぽくなってるんですね
本物のウミウシは可愛らしいのに、こちらは随分と厳ついです
どっかんどっかんぶっ放しそう
こんな時こそ冷静に、集中して挑みましょう
となれば使う武器は手に馴染んだ刀、そして使うパラドクスは【瞬華】です
頭部、背中、腰にと明らかにヤバそうな大砲がくっついてるので
指の機銃の方が幾分かは戦いやすいかな?と
重連装機銃の弾幕に限りませんが戦場の視界が悪くなりそうなので
後の戦いのためにも【完全視界】を展開しておきます
防御は【ガードアップ】頼み…という名のノーガード戦法です
体力が許す限り攻撃あるのみ、そして攻撃は最大の防御ということで

これは後続の味方に繋げる為の戦い
私に出来る事をやり切ったら即座に【水中適応】をお借りして戦線離脱します



「一般人の方々は無事脱出、そして指揮官は撃破。実にお見事ですね」
 援軍として駆けつけた一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)は状況を把握した。
 グアム沖海戦では一般人が肉の壁に使われていたのだが、既に誘導され、指揮と援護を行っていたアヴァタール級はもういない。言葉通りの状況ではあるが、自分で見ると聞くとでは大違いである。
「ここからは殲滅戦ですね」
「ええ。残すは多数のトループス級、これまで尽力された皆様の為にも、微力ながらお力添えしたく思います」
 同行して来た周防寺・雨季(海戦装姫・g10969)の言葉に、喜一は頷き戦闘準備を整えた。刀は抜かずいつものように腰だめに構えて水面を走り始める。
「可能な限り、残敵を削っていきましょう。となれば同じ場所からではなく、少し離れて同じ相手を狙い撃ちにする方が良いですね」
 雨季は水面を滑るように移動し、スラスターで微調整しながらホバー移動。
 パラドクス通信を使って喜一と連絡を取り合い、射線を集中させつつも、囲まれないような位置取りを目指す。
「敵群は打撃戦艦群。数が多い為、まともにぶつかるとこちらの被害も大きくなると雨季は憂慮します。まずは防御を向上させて行きましょう。海戦装、換装!」
 雨季はそう言いながら装備の中から、防御に優れた要塞級を呼び寄せた。
 召喚された海戦装が装着され、頑丈な装甲のみならず周囲に影響を与え始める。
「むう。『スラッグ級戦艦』……なるほど、砲身がウミウシのツノっぽくなってるんですね。本物のウミウシは可愛らしいのに、こちらは随分と厳ついです」
 喜一は敵の姿を遠目に見て、少しだけがっかりした。
 なんというかゴッツイマッショであり、どっかんどっかんぶっ放しそうである。
 なお、ウミウシって気持ち悪くない? と思った人はアメフラシと混同している。一体一体を冷静に眺めると、ウミウシはカラフルで綺麗な色をしている事が多い。

 そして二人は敵と相対距離を縮め、一気に攻撃を掛けたのである。
(「頭部、背中、腰にと明らかにヤバそうな大砲がくっついてるので、ここは懐に飛び込んで指の機銃を相手にするべきですね。幾分か戦い易そうです」)
 喜一は無策で突っ込んだのではなく、戦艦に対して小型艦が肉薄するという戦法を踏襲したのだ。懐に飛び込んでさえしまえば、その巨砲は扱い難いのだから。
『馬鹿め。俺達に死角なんざねーよ!』
(「……ここは視界を確保して駆け抜けるのみですね」)
 敵は指を拡げて無数の重機関銃を放ちまくった。
 接近戦でも死角なし! その状況でも喜一は冷静である。
 片手の指で鯉口を切り……。
「参ります!」
『ぬあ!? 抜けられた? だが!』
 喜一はすかさず抜刀! 走り抜けながら弾幕の中を走り抜けたのである。
 残像を纏いながら放つ一撃! そこへ遅れて見舞われる重機関銃!
 バラバラと最初は外していくが、流石にその弾幕は凄まじい。いつしか喜一に追いついて行った。
「流石に全部は避けられませんよね。ですが、このくらいは覚悟の上……」
「いいえ、まだです! まだだと雨季は進言します」
 喜一がダメージを受けて、あとどれくらい戦えるだろうかと思った時のこと。
 雨季が機関砲を放ちながら援護を始めたのである。
 周囲に展開される残留効果はガードアップ、喜一が頼るはずだった一枚に重ねて、二枚目の効果発動であった!
「防御は【ガードアップ】頼み……という名のノーガード戦法だったのですが、これは助かりましたね。ありがとうございます」
「お礼よりも、戦果を御願いしますね。では、こちらも! 撃ち方、始めます!」
 喜一はお礼を言うが、雨季は当然のことをしたに過ぎない。
 要塞級海戦装より機関砲を放ち続け、敵を撃ちまくったのである。
『うっとおしいぜ! これでも喰らいなあ!』
「迎撃を続行します。このまま敵を減らしつつ、可能な限り戦い抜きましょう」
 雨季は機関砲の利を活かし、走り続けながら射撃を続けた。
 敵は大砲を放ち、予備の副砲も動員している。
 だが大物であり、機動戦は不得意な筈だ。対してこちらは機動戦に向いた機関砲であり、仲間の喜一も移動しながら使う高速の居合であった。
「喰らうのは覚悟の上。ですが回避も防御も可能な限り積み上げて、出来るだけ戦いましょう」
「体力が許す限り攻撃あるのみ、そして攻撃は最大の防御だとは思うけれど……そこは主義と得意分野の差だね。どちらにせよ、これは後続の味方に繋げる為の戦い。やり切ってから戦線離脱しようか」
 雨季は避けれないと判っているので、障壁も張りながら移動していた。
 傷つきながらも戦おうとする彼女に付き合って、喜一も可能な範囲で戦いを続ける。
 そしてトドメを刺したり反撃しながら、二人は適当な所で海に潜って撤退したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【コウモリ変身】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!

マルゲリータ・ディオンブラ
はいはーい
ここも波状攻撃が途切れそうだね
それじゃボクが続けて攻撃に行こう

隠れて魚雷撃つのも飽きてきたから今回は海上から攻撃だ
自撮り棒にスマホを取り付けて戦場の状況を動画撮影
ジンバル付き自撮り棒で敵をしっかりと映し続けるからね
敵戦艦群に水面走行で走って接近して水雷戦隊よろしく魚雷攻撃……に見せかけて敵が砲撃体制を整えたところでパラドクスで一気に接近、至近距離から自撮り棒をモーニングスターのように振って先端のスマホで敵を全力でぶっ叩く!

いい絵が撮れたね
おっと、お客さんがお怒りだ!
その腰の物騒なモノを乙女に向けないでくれないかな!
当たったら痛そうだから水中適応で海中に逃げるよ

ひとまず繋ぎはできたかな?
後はよろしく!



 グアム沖海戦が始まって暫く、まだまだ最初の佳境に差し掛かった段階である。
「はいはーい。ここも波状攻撃が途切れそうだね、それじゃボクが続けて攻撃に行こう」
 マルゲリータ・ディオンブラ(🍨・g11056)は素早く状況を確認すると、継続しているディアボロスの攻勢を見極めた。続いてはいるが、決して分厚い包囲を敷いているわけではない。散発的に、誰かが攻撃しているという感じである。
「隠れて魚雷撃つのも飽きてきたから今回は海上から攻撃だ。まずは、こうやってーと」
 マルゲリータは自撮り棒に形態を取り付けて、戦場の状況を動画撮影しながら海上を走る。ちなみに取り付けられたジンバルは補正機能であって、楽器のシンバルではない、注意しておいてね♪
「我、砲雷戦を敢行スー……。とか言いながら……とっつげきー」
『けっ。また来やがったか。接近する前に、その綺麗な顔をふっ飛ばしてやるぜ!』
 マルゲリータは魚雷を装備した海戦装のまま走って敵の懐に飛び込むフリをすると、途中で一気に加速した。相対位置を調整する巡航速度から、白兵戦用のレンジへ最大戦速への緊急加速をかけたのだ。縮地という歩法は幾つかあり、その中に緩急を誤魔化して相手の認識を撹乱する者が在るのだが、これもその一種かもしれない。少なくとも画像に関して言えば、大幅に縮尺された事だろう(殴ったので当たり前だが)。
「でいやー!」
『ぐはっ!? くそが!』
 魚雷を撃つと思わせての白兵戦である。
 しかも自撮り棒にくっつけた携帯でブンなぐるという暴挙であった。
 調整装置を付けた高価な携帯をモーニングスターの様に振り回してブン殴るとは、お釈迦さまでも思うまい(お釈迦様が電話を知っているかは別にして)。
「いい絵が撮れたね。おっと、お客さんがお怒りだ! その腰の物騒なモノを乙女に向けないでくれないかな!」
 調整機能が付いているので、確かに写真は取れるだろう。
 しかし、壊れることを想像しなかったのだろうか?
 もしかしたら内容の良い保険に入っているとか、あるいは高額の予算を掛けて壊れ難い機能を持たせたクロノオブジェクトにしているのかもしれない。というか、今ピンチだよね!? だから、にーげるんだお~!
『しね! シネ!! 死ね!!!』
「わっ。怒ってる? でも、ひとまず繋ぎはできたかな? 後はよろしく!」
 マルゲリータは自分の役目を終えると、水中へスタコラサッサ。
 魚雷を付けた水中用の海戦装はこの為なのさっ。
 反撃とばかりに副砲を撃たれて衝撃で体が痛い様な気がするが、追撃を喰らって大怪我をするよりは良いと、さっさと撤退したのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

ラキア・ムーン
さて、続けて攻めさせて貰おう
指揮官を潰したんだ、たとえ戦艦級トループス級が何体いようが付け入る隙はあるさ
貴様等を倒しきり、ジェネラル級との戦端を開かせて貰う

水面走行で水上を駆け、スラッグ級戦艦の様子を確認
ダメージを受けている個体や、周囲と連携の取れていない敵に狙いを付けよう
《RE》Incarnationを構え、狙いを付けた敵に対して駆けだしていく
先行率アップで、少しでも敵より早く動けるように願おう

駆け出しある程度接近したら、後は一気に距離を詰めながら【Call:Assault_Edge】起動
魔力の刃を槍に纏わせ、すれ違いざまに連続攻撃を叩きこむ!
そしてその勢いを保ったまま駆け抜け、敵との距離を取ろう

距離を取ったら敵の攻撃に備え、槍を構える
副砲から放たれる斉射を防御
正面から来るものは槍で弾き、少しでも此方に当たる数を減らす
側面、後方はジャケット越しに弾を受け少しでも威力を軽減
敵の斉射で姿勢を崩さない様に防御して、次の行動に繋げよう

此方もまだ倒れる訳にはいかんからな
まだ、付き合って貰うぞ?


夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎

冥海機どもを一体でも多く沈めるため、少しばかり助力させていただく
救援機動力で先行する仲間と合流し、【水面走行】を利用して戦場に立つ

朱殷の闘気が群狼を形成すれば、黒龍偃月刀を携えて一斉に<ダッシュ>で畳み掛ける
近接する勢いそのままに【ダメージアップ】の一閃を『スラッグ級戦艦』へ叩き込めば、【泥濘の地】と合わせて海面へ引き倒す
【ダブル】の効果で、間髪入れずに朱殷の狼たちが群がり、その船体へ牙を穿ち、血肉を引きちぎって息の根を止めていく

それはさながら、狼の狩りのように

仲間と連動するように『スラッグ級戦艦』の群れの一角を削り取る立ち回りで、囲まれないようにしつつも、撤退の道筋を確保しておく

反撃には、副砲の向きに注意を払いつつ、屠った冥海機を盾に使ったり、偃月刀での一閃の<衝撃波>で砲撃を相殺して、ダメージの軽減を
【ガードアップ】で耐えきれば、すかさず次の獲物へ向かっていく

出来る限りで多くの冥海機を沈め、ジェネラル級を引っ張り出す
"人の世"を取り戻すための礎になってもらうぞ…!



 グアム沖海戦もいよいよ佳境を越え、ディアボロスたちは勝利を掴みに動く。
「さて、続けて攻めさせて貰おう。指揮官を潰したんだ、たとえ戦艦級トループス級が何体いようが付け入る隙はあるさ」
 敵指揮官を倒して来たラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は反転、トループス級へと向かっていった。
「冥海機どもを一体でも多く沈めるため、少しばかり助力させていただく」
 そこへ増援として夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)も駆けつけ、いよいよこの海域での戦いも大詰めとなった感を受けた。何しろ、同じような戦いがグアムの他でも起きているのだから。
『けっ。ディアボロスどもがウヨウヨと!』
「ふん。貴様等を倒しきり、ジェネラル級との戦端を開かせて貰う」
 行く手を塞ぐ戦艦のトループス級は威勢の良い事を言って銃口を向けて来る。
 だがその様子を眺めたラキアは、ダメージを受けている個体が多いのを見て、倒せない訳ではない事を理解した。
「トドメを刺しつつ、孤立した敵を倒していこう。此処は確実に行くべきだ」
「了解した。互いの背を守りつつ、こちらは連携だな」
 ラキアの提案に錬晏は頷き、黒き偃月刀を構えて水上を疾走する。
 そして二人は肩を並べて敵陣へと突入したのであった。
『てめえら、近づくんじゃねえよ!』
「接近させ無い気か? 逃さん」
 敵が副砲を周辺に打ち込んで牽制気味に砲火を上げると、朱殷は黒い刃に朱殷色の輝きを宿した。
 偃月刀を振るい闘気と衝撃波の入り混じった攻撃を放ち、自身もそのまま突撃を敢行。
 雄たけびの如き衝撃で闘気を放ち、あるいは刃そのもので切り刻んでいったのである。
「このまま次へっ!」
 錬晏の放ったと雨季は朱殷の狼。
 戦場を駆け抜ける衝撃波は狼の咆哮。
 群狼が敵群を引き千切り、さながら狼の仮の様に駆け抜けていった。
『死ねよ!』
「そうはいかん。……そろそろ交代時か」
 錬晏は可能な限り回避しようとし、倒した敵の死体を盾とした。
 もちろんパラドクスは回避しきれないので、そこはガードアップで守りながら戦い抜く。
 そしてあらかじめ確保して置いた場所から一度抜け、仲間と交代する様に動いたのである。
「今だ!」
 そこへラキアは風と炎を纏ってすれ違っていった。
 パラドクスは一瞬の出来事であり、刹那のタイミングを見切っての交代劇である。
『死ね! 死ね! 死ね!』
「ここは……こうするべきだな。焔の連撃、叩き込む!」
 ラキアは先ほどの戦いから継続して槍を構え、特に炎の力を強化して斬撃を放った。
 最初は他の技を使おうかと思ったが、用意しているのは炎の魔力であった。
 敵も重機関砲を売っていたこともあり、強烈な斬撃で弾幕ごと切裂かんとしたのである。
「副砲なら怪しかったが……弾幕ではなあ!」
 ラキアは槍で弾き、無理な弾はジャケットで防御した。
 可能な限り被弾面積を減らしつつ、直撃弾を減らしたのである。
 敵の指先から放たれる重機関砲は確かに強烈だが、全てを喰らわねばそれほど恐ろしい物ではない。
「此方もまだ倒れる訳にはいかんからな。まだ、付き合って貰うぞ?」
 ラキアはそう言うと、次なる敵を見定めて傷ついた敵、あるいはこちらに攪乱され孤立した敵を狙う。
「出来る限りで多くの冥海機を沈め、ジェネラル級を引っ張り出す。人の世を取り戻すための礎になってもらうぞ……!」
「そこか! 援護する!」
 折しも錬晏が後退しながら奮戦していたところであり、ラキアは援護を兼ねて挟み撃ちを掛けに行ったのである。

 こうしてグアム沖での戦いは、徐々にディアボロス側有利に進行して行った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【狼変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!

バトラ・ヘロス
敵の数が多過ぎますね。
出来るだけ減らしていきましょう。

【水面走行】を借りて海上戦です。
無双馬に騎乗して、長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えます。
【パラドクス通信】で集まった仲間達と交信し、戦況を確認。敵味方の位置や動きを把握して、援護の必要な箇所へ向かいます。

【盾槍陣】を使用し、槍と盾の複製を無数に具現化、展開します。
【ガードアップ】で強化した盾を前方に並べ立て、ファランクス陣形を形成。そのまま騎馬突撃を仕掛けます。
盾で機銃弾幕を防御しながら、最短距離を突進。撃ち抜かれない様に盾を傾斜させて弾丸をそらし、直撃を避けます。火砲の類いは自分達の世界にはありませんでしたが、弩砲や投石機の矢弾を潜り抜けてきました。そう簡単に撃ち落とされはしません。
騎馬突撃の勢いを乗せ、盾を叩き付けるシールドバッシュで体勢を崩し、盾の隙間から打ち出す槍衾で刺し貫いていきます。

騎馬の機動力を活かして戦場を駆け回り、撤退阻止しつつ遊撃的に敵を殲滅。
可能な限り打撃を与えて、ジェネラルを引き摺り出しましょう。


ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

良い調子ですね
この勢いのまま、追撃していきましょう

水面走行で水上に立ち宙に展開した鍵盤で「月虹」を演奏
月の化身たる猫を喚び、襲い掛かれと指揮します
ダメージ・命中アップの加護も使い、砲塔を潰していきましょう
仲間とパラドクス通信で連携し、攻撃対象を揃え集中攻撃で数を減らします
敵の数が多いですから、囲まれぬように常に動き回り
仲間と死角を補い合うように声を掛け合います
水上からだけでなく、水中からの攻撃にも警戒
此方も水上、水中を切り替え、仲間と挟撃できるように動きます

ジェネラル級を逃がす為の捨て石となる覚悟は認めましょう
しかし此方も歴史を奪還するという悲願があります
貴方達を倒し、ジェネラル級も追いついてみせますよ
その道は開けて頂きます

反撃には魔力障壁とガードアップを展開して直撃を避け受け流します
グロリアスで回復しつつ戦線を出来るだけ長く維持し、一体でも多くの敵を撃破しましょう

そういえば、断片の王・超大和は娘達、と語り掛けていましたね
このトループス級も実は女性なのでしょうか…!?



「良い調子ですね。この勢いのまま、追撃していきましょう」
 敵指揮官を倒して来たソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は残存戦力へと向かった。ただ『残』という漢字に関して、やや疑問が残る。
「とはいえ数と言う意味では、まだ大多数の敵が残って居ますか」
「ええ。敵の数が多過ぎますね。出来るだけ減らしていきましょう」
 ソレイユの言葉に増援組のバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が答える。
 敵は戦艦のみで構成された打撃群とはいえ、総数の半分もまだ倒してはいないのだ。
「周囲から少しずつ崩して、各個撃破と言った所でありますか?」
 バトラは騎兵なので独自の戦術感……ドクトリンを持っている。
 騎兵と言う物は大軍を撹乱するか、少数を蹂躙するかなのだ。
 ゆえに無双馬の青嶋に騎乗しつつ、いつでも突撃できるように海の上を残留効果で疾走する。
「そういう事ならば私が先制しましょうか。広域でも良いのですが、ここは狙っていくとしましょうか」
 ソレイユは宙に映し出した鍵盤へ指先を這わせた。
 奏でる曲は月光。そして現れる存在は……瞳に月を有する存在、猫である。
「さあ、出番ですよ。踊りなさい漣よりも気まぐれに、高潮よりも荒々しく。時に闇夜に潜み、時に液体のように忍び込む」
 ソレイユの言葉と指先に合わせて、月光で造られた猫を動かした。
 走り去る閃光が海の上を駆けて行き、敵へと飛びついたかと思うと、今度はごろりと敵の後ろへと回り込んだ。同時にソレイユは別方向に移動し、まとめて砲撃されないように動き回る。月光の刃が敵の砲塔を抉る様に切裂いて行った。
『邪魔なんだよ! うろちょろせずに弾け飛べ!』
 敵はこれに対して主砲を斉射。
 近過ぎる敵に苦労しながらも計算ずくの砲撃を掛けていた。
 それは狙ってやったというよりは、旋回性能が低いゆえに、仕方なく追い込んだとも言える。
「自分達ごと巻き込んだ? いえ、パラドクスは誤射しませんが……ですが、ジェネラル級を逃がす為の捨て石となる覚悟は認めましょう」
 その砲撃は猫を巻き込み、召喚者であるソレイユにも打撃を与えた。
 だが、直撃ではなく一部のフィードバックなので直撃には遠い。
 魔力障壁やガードアップもありかなり軽減されていたと言える。ソレイユは敵の覚悟を感じ取りつつも、まだまだ戦えると判断したのだ。
「しかし此方も歴史を奪還するという悲願があります」
「貴方達を倒し、ジェネラル級も追いついてみせますよ」
「その道は開けて頂きます。そして……今がチャンスです、後はお願いしますね」
 ソレイユは荒い息を突きながらも、状況を的確に判断した。
 傷は致命傷にはほど遠く、そして敵の方こそ傷ついている。
 まして陣形が乱れており、好機であるのは確かだろう。そこでパラドクス通信で語り掛け、仲間に攻勢を促したのである。
「いざ、参るであります!」
 バトラは仲間の要請を受けて海の上を疾走。
 長槍を構え魔力盾を用いて武装し、突撃しながらパラドクスを行使したのである。
「集え、同じ鉄より別たれし兄弟たちよ。ファランクス、アグレシオ!」
 バトラは無数の槍と盾を呼び出した。
 それは彼女が持つ得物の複製とも言える存在であり、空中を自動的に舞った。
『それがどうした! まとめて叩き潰してやるぜ!』
「これこそがファランクスの真骨頂! はああ!」
 敵が指の重機関砲を放つと、バトラは無数の盾に任せて防御した。
 そして自ら槍で突き込みつつ、同じように槍の群れを突入させていく。
 ガードアップで強化された盾が相手の弾幕を斜めに弾き返し、その間に槍を喰い込ませていく。
「自分たちの時代には無いなんとも濃密な攻撃ですね。ですが、決して弩砲や投石器に臆したことはありません」
 パラドクスは必中なので避けられないが、ガードして置けばダメージは減らせる。
 バトラは覚悟を決めて突っ込んでいたこともあり、痛みなどには構わず走り抜けた。
 かつても矢弾の雨を潜り抜けて来たのであり、臆して足を止めるよりも、走り去る方が有益だと知っていたのだ。
「このまま出来る限り……可能な限り打撃を与えて、ジェネラルを引き摺り出しましょう」
「回復しつつ戦線を出来るだけ長く維持し、一体でも多くの敵を撃破しましょうか。戦果が多ければ多い程にジェネラル級も捕捉できそうですしね」
 バトラの言葉にソレイユは応じながら与えたダメージの一部を回復にあてた。
 そんな中でふと思うのだ。
「そういえば、断片の王・超大和は娘達、と語り掛けていましたね。このトループス級も実は女性なのでしょうか……!?」
「トループスは数に入ってないのでは? あるいは船は女性としてカウントすると聞いたことがあるであります」
 ソレイユが天然気味にボケると、生真面目なバトラはナチュラルに突っ込みを入れたのである。
 そこに逆の余地はなく、シリアスと言うよりは……朝飯前の軽いノリのシリアルであったのかもしれない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!

フィリス・ローラシア
※アドリブ、連携ok

さて、此方の海域では掃討戦の流れになっているみたいですね。
私もお手伝い致しますよ。

足止めのつもりみたいなので逃げないとは思いますが、万一にも逃走されるのは困るので、この勢いのまま、殲滅する気で行きましょう。

リュカには周囲の警戒をして貰っておいて、私は『心の鎖』をばら撒いて、手当たり次第に敵勢を締め上げていきましょう。
味方だけは巻き込まないように注意ですね。

基本は水面走行を利用。緊急回避の時は飛翔しますが、低空飛行を厳守し目立たぬよう注意ですね。

戦闘では『心の鎖』を敵集団に放射し、締め上げて動きを止める序でに薙ぎ払います。
味方と攻撃タイミングを合わせられるなら、其方と目標を合わせて、敵の動きを止めるなどして援護ですね。
優先目標は逃走を図る敵、次いで弱った敵。対象が複数居るなら近くの敵から纏めて薙ぎ払います。

敵の三連射はまともに受けるのも危険ですね。
リュカに迎撃して貰うか、鎖や長杖で切り払いますが、迎撃しきれない分は、魔力障壁で砲撃の衝撃を受け流しつつ、直撃弾を回避です。



 ちょうどこの前後で戦いの分水嶺を越えた。
 勝利の天秤が傾いたと言っても良い。
「さて、此方の海域では掃討戦の流れになっているみたいですね。私もお手伝い致しますよ」
 グアム沖海戦は、とうとう逆転を果たした。
 増援としてやって来たフィリス・ローラシア(夢現の竜使い・g04475)は、戦いが相手を打ち破る段階から、逃がさずに戦う段階へと移行したことを悟る。
「相手からすると足止めのつもりみたいなので逃げないとは思いますが……。万一にも逃走されるのは困るので、この勢いのまま、殲滅する気で行きましょう」
 まだまだ数は多いし、そもそも敵の作戦は時間稼ぎである。
 時間を稼げば稼ぐほどにジェネラル級は撤退できるし、情勢に応じて追いつかれても有利に戦えると思っている筈だ。それゆえに逃げないと思うのだが、既に戦いはこちらの有利な状況に進行している。万が一を考慮し、一気に決める気で攻め立てることにした。
「リュカ、死角の監視を御願いしますね」
 フィリスはミニドラのリュカに背中を任せると、自らは周辺へと魔術を放った。
 本来は形のない過去の記憶や、今の思いを魔術によって具現化して行く。
 それは鎖である。敵を捕らえ、決して離さないと心に決めた思いの発露であった。
「我が心を持って鎖となし、その未来をここに示し定めよ……!」
 フィリスの攻撃は周辺全体に及び、そこから巻き取る力を発揮する段階で絞られていく。
 狙いは彼女の眼前でははなく、最も逃げ易い位置にいる敵であった。
 あまり近いと突入している仲間を巻き込むかもしれないという警戒もあっただろう。
『馬鹿め。この距離は俺の距離なんだよ!』
「……敵の三連射はまともに受けるのも危険ですね。ここは!」
 敵が主砲を放つと、フィリスはここぞとばかりに飛翔した。
 出来るだけその場を離れ、低空飛翔で回避しようとする。直撃しそうな弾道だけ鎖や杖で防ぎ、その間に鎖を巻ききりダメージを与えていくのだ。
『うおお!?』
「ふう。何とかなりましたね。次は確実に倒すべく、負傷した敵を狙いますか」
 魔力障壁を張っていたこともあり、フィリスにはそれほどのダメージは残っていない。
 敵のうち何体かにトドメが入っている事と、体の調子を確かめた後、慎重に周囲を確認して再び動き始めた。
「リュカ、行きますよ!」
 そして狙うべき敵を見定めると、戦いを終わらせる戦いへと再び飛び込んでいく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV6になった!

マルゲリータ・ディオンブラ
説明しよう!
マルゲリータ・ディオンブラの自撮り棒とスマホは分類:武器のクロノオブジェクトなのだ
従って組み合わせてモーニングスターのように敵に振り下ろすのは何の問題もない
むしろそういう使い方をする物ですらある

そしてこれから海上突撃に使う電動アシスト付き自転車もまたクロノオブジェクトである
ママチャリの外見とは裏腹にナナハンもかくやという爆速が出る逸品だ
あの自撮り棒とスマホの組み合わせをまるで馬上槍のように自在に操り、水面走行で文字通り爆走して敵陣に切り込んだら、たちどころにトループス級を蹴散らすのである

さて、前回の補足とリプレイのダイジェストも終わったし、それじゃ本番といこうかな
趣旨明瞭プレイングで今日のMSさんは得したね
ハンドルをひねって(!)自転車で急加速、そのまま敵の砲撃をかいくぐって攻撃だ
何かおかしいかな?
この子は自転車としても使えるんだ
そして装備はすべてクロノオブジェクト
多少の被弾じゃびくともしないからね
さあ見せてあげるよ
超音速の騎士の走りを!
このセルフィ・ストライクを受けてみろ!



「説明しよう!」
 その動画が始まると同時に高らかな声が鳴り響く。
 パンパパカンパパーン♪ と軽やかな音楽と共に、一人の少女が映し出された。
「マルゲリータ・ディオンブラの自撮り棒とスマホは分類:武器のクロノオブジェクトなのだ」
「従って組み合わせてモーニングスターのように敵に振り下ろすのは何の問題もない」
「むしろそういう使い方をする物ですらある」
 次々と繰り出される言葉の猛威。
 だが、その抑揚は音声出力ソフトではプログラムできない熱さが宿っていた。
 その少女の名前はマルゲリータ・ディオンブラ(🍨・g11056)、本動画の配信者である。配信者である(大切な事なので二回言った。あるいはエコー)。
「そしてこれから海上突撃に使う電動アシスト付き自転車もまたクロノオブジェクトである」
 新たな言葉と共にデータが表示される自転車。
 ピッピッピと映し出され各部がクローズアップされていく。
 全体画像はともかく、そのスペックシートはどうした? もちろん『こんなこともあろうかと!』事前に録画して他に決まってるじゃない。
「ママチャリの外見とは裏腹にナナハンもかくやという爆速が出る逸品だ」
 マルゲリータは決め顔で言った。
 そこに映し出されたママチャリが、その瞬間に格好良い物であるような気がする。
 まるでドイツ語でクーゲルシュライバーと言ったらボールペンが格好良く聞こえるかのように、マルゲリータのキメ顔は癖になる(多分)。
「あの自撮り棒とスマホの組み合わせをまるで馬上槍のように自在に操り、水面走行で文字通り爆走して敵陣に切り込んだら、たちどころにトループス級を蹴散らすのである」
 まるでオリジナル・ディアボロス・アニメに付属する五分間ムービーにようにマルゲリータは高らかに話し切った。そこに収録時間の制限などはない。だってボクが決めてボクが演出し、ボクが演じるのだ。この時くらいはボクがヒーロー誤字ではない)で良いじゃない。

 そんな解説と共にギコギコやると、本当に超高速で水上を走り始めた。
「さて、前回の補足とリプレイのダイジェストも終わったし、それじゃ本番といこうかな」
 趣旨明瞭プレイングで今日のMSさんは得したね。
 小ネタ込みで盛り盛りにしたので配信者も得したね。
 良かったね良かったねと妖精さん達のように頷き合った。え、妖精さんが善人であるなんてナイーブな気持ちは捨てろ? あ、ハイ。
『また来やがったか! いくら来ても返り討ちにしてやるぞ!』
「おおっと。そうはいかないよ」
 マルゲリータはノリノリで敵の砲撃を避けていく。
 実際には命中して居るのだが、後で編集する絡む問題。
 ハンドルをひねって(!)自転車で急加速、そのまま敵の砲撃をかいくぐって攻撃だ!!
『何を笑ってやがる! 死ね、死ねよ!』
「何かおかしいかな? この子は自転車としても使えるんだ。そして装備はすべてクロノオブジェクト。多少の被弾じゃびくともしないからね」
 実際にはバカスカ喰らいながらもマルゲリータは気にせずに微笑んだ。
 逆連鎖戦では互いの攻撃は必中でも、ダメージは我慢できるし、事前に録画したで画像も何とかなるさ。
「さあ見せてあげるよ」
「超音速の騎士の走りを!」
「このセルフィ・ストライクを受けてみろ!」
 マルゲリータとママチャリは走り抜ける。
 凄まじい速度で海上を駆け抜け、敵の攻撃をものともせずに、自家製モーニングスターこと自撮り棒と携帯さんで殴りつけて行った。
「次だ! 今日の撮れ高が規定に達していないからね!」
 ナナハンの馬力をEVに宿し、唸れホイール!
 アクセル全開! リニアモーターオーバーロード!
 電動アシスト付き自転車の形をしたモンスターマシンの爆速でグアム沖を駆け、敵を次々と葬って行ったのである。スラッグ級戦艦たちはしめやかに吹っ飛び、海の藻屑となったという。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【乗物改造】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

麗・まほろば
錨を上げよ! 砲を向けよ!
ここで追いつめれば冥海機にとってかなりの痛手になるのは間違いない!
この海に共に立ちし勇者たちよ!
奔放横恣な冥海機どもを逃がさ出ないぞ!

【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!
目標、トループス級クロノヴェーダ!
照準、あわーせー!

1匹たりとも逃すつもりはない
そのためにはどうすればいいのか
「まほろばを倒さなきゃこの戦場からは逃れられない!」って思わせればいいんだ
そのためには姿を晒すし、隙も見せよう!
ただし! まほろばは超々々々弩級戦艦!
そうやすやすと沈んでくれると思うなよ! 冥鬼ども!!
砲撃開始ッ!!!

敵の攻撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にして致命傷をなるべく避ける
いずれにせよパラドクスをすべて避けることはできない
ならウェルカーム! からの【13mmまほろば機銃】斉射でハチの巣だよねっ!
敵の攻撃が1人に集中するようなら、それを掃うために援護射撃
まほろばたちは1人で戦っているわけじゃない!
みんなでこの戦場を駆け抜けるよ!



「錨を上げよ! 砲を向けよ!」
 デンドンデンドンデンドン!
 パッパラーパッパヤパラララー♪
「ここで追いつめれば冥海機にとってかなりの痛手になるのは間違いない!」
「この海に共に立ちし勇者たちよ!」
「奔放横恣な冥海機どもを逃がさ出ないぞ!」
 麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は腕を組んだまま水中から現れた。
 まるで脅威の新型戦艦が登場し、あるいは不死身の戦艦が再生されたかのように。
「総反撃だ! 全砲門開け。砲雷戦用意!」
 その言葉と共に、全ての武装が立ち上がる。
 砲塔が旋回し、海水が流れ落ちるのが早いか。
 あるいは熱き砲身が蒸発させる方が早いか。
【13mmまほろば機銃】!
【15.5センチまほろば砲】!
【51センチまほろば砲】!
 行くて遮るならばクロノオブジェクトの壁すら叩いて砕く!
 砕け散る戦闘艇、沈みゆく航空母艦。
 さあ、垣間見よ。超々々々弩級戦艦の雄姿を!
「目標、トループス級クロノヴェーダ! 照準、あわーせー!」
 1匹たりとも逃すつもりはない。
 そのためにはどうすればいいのか。
 まほろばは! 少したりとも悩む気はなかった。
 否、悩んでいる暇などはない!
(「ん。『まほろばを倒さなきゃこの戦場からは逃れられない!』って思わせればいいんだ。そのためには姿を晒すし、隙も見せよう!」)
 ただし! まほろばは超々々々弩級戦艦!
 そう易々と沈んでくれると思うなよ! 冥鬼ども!!
 例え敵が巨獣だとしても、例え敵がジェネラル級だとしても! まほろばが狼狽えることなどありえない!

 そして並みいる重戦艦に向けてまほろばは正面から挑む!
「砲撃開始ッ!!!」
『しゃらくせえ! てめえあ、撃って撃って撃ちまくれ!』
 まほろばは全ての武装を用い、持てる力を全て動員した。
 放たれる巨砲はそれだけで重低音のサラウンドを奏でる。
 余剰な音を消し去るほどで、敵が放つ重機関銃など豆鉄砲だと言わんばかりだ。
 実際には強烈な衝撃がまほろばを襲うのだが、そんな弾幕な効かぬとばかりに、15.5センチまほろば砲を盾代わりにして防ぐ。いかなる痛みにも負けないぞ!
『ぶちかましてやる!』
「ならウェルカーム! からの機銃斉射でハチの巣だよねっ!」
 敵は肉薄しながら重機関砲で戦い続ける。
 それに対してまほろばも機銃を駆使して戦いながら、仲間が戦い易いように追い込み始めた。
「まほろばがこの海を護るんだ!!!!」
「……ううん。違う!」
「まほろばたちは1人で戦っているわけじゃない!」
 例え一人一人は小さな希望の火だとしても!
 ディアボロス達は手を取り合って戦い抜くだろう。
 いつか世界を取り戻す日が来るまで!
「みんなでこの戦場を駆け抜けるよ!」
 倒せクロノヴェーダ!
 負けるな、まほろば!
 みんなの未来を切り拓いて!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

フィーア・オルリア
敵の数も大分減ってるね
美味しい所はしっかりゲットするのが流行る戦い方
最後の一踏ん張りをして、沢山のジェネラル級を戦場へと引きずりだそー

救援機動力で戦場へと合流
水面走行で水上に立ち、敵残存トループス級を確認しよ
もう数えられる程かな?
ならダメージが大きそうな敵をしっかり狙って、確実に数を減らそー
のーぱそくん、戦術術式04実行
プログラム実行、風のリングを複数形成してシュート
『念動力』で軌道を操作し、海面スレスレで敵からの視認性を少しでも軽減
それでゴーゴー
そのまままずは足辺りをズバーっといっちゃおう
ふふん、足を斬られると結構辛い
体格が良いからより辛そう

敵の砲塔が動き出したら、のーぱそくんを一旦しまって防御しよう
ただでさえ海上の、精密機械にはよろしくない環境
砲撃までくらって壊れたら、修理代金が凄い事になっちゃう
何より修理中は……トレンドを追えない、これは流行に乗り遅れる
と言う訳で、のーぱそくんを耐水バッグにしまって庇いながら敵の砲撃を耐えよう
流石は戦艦型、砲撃が苛烈
でも、数が減ってるから耐えられる


マユラ・テイル
さて、ではそろそろ〆にかかるかのう
ちなみに妾は、〆は雑炊派じゃ!
兎も角、数も大分減っておる
残りを倒しきり、次に備えるかのう

水面走行で駆けながら、敵すらっぐ級戦艦との距離を詰めてゆくぞ
竜爪【Dragon’s Blood】へ魔力を注ごう
炎の魔力を燃え上がらせる
燃えよ竜爪……爆炎爪!
狙いはつけぬ
とにかく目に付く手近な敵を《突撃》しながら切り裂き、そして燃やしながら敵を引っ掻き回すのじゃ
ほれほれ、妾は此処じゃぞ
はよう倒さんと、貴様等自身が全滅してしまうぞ?

そのまま駆け、敵の弾幕に備えるのじゃ
銃口が指に付いておるのう
水上も狙えるとは便利じゃが……それでも効率は落ちよう
弾幕を張り出したら、水面走行を解除し水中適応へ
気休めじゃが、あのまま海上におるよりは少しは防御しやすくなろう
竜爪で弾幕を防御し耐えてやり過ごすのじゃ
弾幕が引いたら、浮上し再度水面走行へ
残念ながら、ここで沈んでやる訳にはいかんからのう
もしや撃沈したかと思ったか?残念じゃったのう

連携あどりぶ歓迎じゃ


シル・ウィンディア
この海域もあと少し…。
このまま一気に押しきっちゃおうかっ!
それじゃ、行くよっ!!

水面走行で海上をダッシュ。
孤立しないように注意しつつ高速詠唱を開始。
弱っている敵が見つかればいいけど、居なければ近いところにいる敵を狙って…。
使うは、八芒星精霊収束砲!
纏めて撃ち抜かせてもらうからっ!!

攻撃後も足は止めずに移動を行うよ。
所謂、移動砲台みたいな立ち回りだね。

初撃後は、ダメージを追っている個体を中心に攻撃を仕掛けていくよ。
敵数は多いけど、でも、いつかは尽きるはず…。
だから、一体ずつ確実に落とさせてもらうからねっ!

敵のパラドクスは、左手に創世の光剣を構えて体の中心線への攻撃を防いでいくよ。
それ以外は足と超低空の飛翔のスピードで回避行動を行うね。
完全回避は出来なくても、やらないよりはやってみるのが一番だしね。

あなた達の砲撃も強いけど…。わたしの砲撃も負けちゃいないからっ!
さぁ、どんどん押していくからねっ!

…ふぅ、これでこのあたりはおしまいかな?
さ、次の戦線に行きましょうか…。



 グアム沖海戦も終局へと差し掛かった。
 既に多くの戦艦が各個撃破され、他の戦線でも足止めの為の防衛網へ綻びが出始めている。
「兎も角、数も大分減っておる。残りを倒しきり、次に備えるかのう」
 敵の数を数えた筈のマユラ・テイル(みすてりあすじゃ・g05505)はもう一度数え直した。
 残り一体、仮に仲間が倒し切っておらずトドメがまだの個体を合わせても二・三体でしかない。
「さて、ではそろそろ〆にかかるかのう。ちなみに妾は、〆は雑炊派じゃ!」
「確かに大分減ってるね。美味しい所はしっかりゲットするのが流行る戦い方、最後の一踏ん張りをして、沢山のジェネラル級を戦場へと引きずりだそー」
 マユラの言葉にフィーア・オルリア(大流行・g05428)は頷いた。
 先に言っておくが、決して鍋の〆に雑炊を推しているわけではない。
 彼女もまた、敵を調べて残りが一体だと確認したところである。
「この海域もあと少し……。このまま一気に押しきっちゃおうかっ!」
 一般人の誘導を終えたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は、『それじゃ、行くよっ!!』と声をかけて仲間たちと共に水上を走って行った。三つの規制が海の上に刻まれ、これを迎え討とうとする敵を捕捉する。
『うおおおお! ヤ・ウマト。万歳!』
 敵は一歩も引く気はない様だ。
 主砲を天へとぶっ放し曲射射撃を行いつつ、指先にある重機関砲を向けて来た。
「その意気や良し。じゃが、玉砕覚悟では意味が無いのじゃよ」
 マユラは接近しつつ、その手に魔力を注いだ。
 竜を倒すために竜の形をした爪に炎が灯る。
「焔の爪の力、とくとみるのじゃ。燃えよ竜爪……爆炎爪!」
 マユラは真っ先に敵の元に飛び込むと、両手を振るった。
 鉤爪に宿る炎が敵を真横に切裂いて行く。
 どうやら敵は僅かに体を引いたようだが、逆連鎖戦ともあって避け損ねたようだ。
「ほれほれ、妾は此処じゃぞ。はよう倒さんと、貴様等が守るはずだったジェネラル級が全滅してしまうぞ?」
『おのれ!』
 マユラは敵が逃げないように挑発しつつ爪を振るっていく。
 それもあえて踏み込むというよりは、可能な限り命中させて、相手の態勢を崩しつつ体力をも削り取ろうとする算段である。
『死ね!』
(「銃口が指に付いておるのう。水上も狙えるとは便利じゃが……それでも効率は落ちよう。気休めじゃが、このまま海上におるよりは少しは防御し易くなろう」)
 マユラは倒れ込むように水面装甲を解除。
 水中へと適応して海へと潜って行った。
 そして竜の爪でガードすることで、少しでもダメージを減らそうとしたのである。
「流石に戦艦はタフだけど弱ってるみたいだね。逃がさないように戦おっか」
「そうだね。まずはその辺で行こうか」
 シルの言葉にフィーアは頷き敵の姿を再度眺めた。
 巨漢であり、あの姿をもってすればトループス級なのに戦艦と言われても納得できる。
「のーぱそくん、戦術術式04実行。戦術ロード、広域攻撃開始」
 フィーアは愛用のノートパソコンを拡げるとちゃかぽこと連打した。
 幾つもの命令を瞬時に書き込み、視線誘導入力とコマンドの両方を起動して最終調整を掛ける。
(「生成成功。そのままゴーゴー」)
 フィーアが作り出したのは風の輪であり、刃となって切り刻む物だ。
 それを海面すれすれで指定軌道を取らせることで、相手の視認を妨げている。
『なんだこいつは!? うざってええなあ!』
「(そのまままずは足辺りをズバーっといっちゃおう」)
 フィーアは海面ぎりぎりに作った刃を敵の足へとぶつけた。
 風の輪が回転するだけで敵の足が切り刻まれる。
「ふふん、足を斬られると結構辛い筈。体格が良いからより辛そ……あ、忘れてた」
『お前か! しねよクソが!』
 あまりにも上手く決まったので忘れいたが、敵も反撃できるんだ。
 降り注ぐ弾丸にフィーアはノートパソコンをしまっておいた。
 何しろ海上だものね。精密機械にはよろしくない環境である。
『おらおらおら!』
「痛たたた。でも間に合って良かった」
 掛けてある予算が違うので、砲撃まで喰らって壊れたら修理代金とかすごく大変である(自分の傷は考えないものとする)。何より修理中は……トレンドを追えない、これは流行に乗り遅れる。これは彼女にとって致命的なのだ。関心のない事ならいくら 遅れても無問題だが、関心ある事だから許せないというのもある(それはそう)。
「流石は戦艦型、砲撃が苛烈。でも、数が減ってるから耐えられる」
「うむ。海に潜って居る者も居らん。残り一体ではそんなものじゃろう」
 フィーアが大事そうに防水バック内のノートパソコンを労わっていると、マユラが海の中から顔を出した。残念ながら、ここで沈んでやる訳にはいかんからのう。もしや撃沈したかと思ったか? 残念じゃったのう。
『てめえら全部、まとめて撃ち殺してやらあ!』
「わわっ。凄い攻撃!? でも、最後の一人。撃ち抜かせてもらうからっ!!」
 敵が遮二無二砲撃して接近できなさそうな激しさだ。
 だがシルはめげることなく接近し、水飛沫を貫くように援護攻撃を放っていた。
 その姿はまるで移動砲台であろう。
「敵数は多いけど、でも、いつかは尽きる。それが今! 逃がさないよっ! 確実に落とさせてもらうからねっ!」
 シルは超低空で飛翔しつつ、片手に光の剣を構えて相手の攻撃を防御していた。
 それは回避するというよりも、最低限のダメージで抑えるやり方だ。
 逆連鎖戦では攻撃は必中なのだが、こういった努力は決して無駄ではない。それは直撃を避ければダメージが減るし、逆に精度をあげ直撃させられれば僅かにでもダメージが増えるからである。
『うおおおお!!?』
「あなた達の砲撃も強いけど……。わたしの砲撃も負けちゃいないからっ! オクタドライブ……エレメンタル・ブラスト!!」
 シルは背中の羽に魔力を注いで反動に備えると、魔法陣に様々な属性の力を集めて放つ。それは敵へと直撃し、その周囲を薙ぎ払って行った。もし敵の一部が死んだふりをしていたとしても、必ず葬ったであろう。
「……ふぅ、これでこのあたりはおしまいかな?」
「私が確認した範囲ではそうじゃな」
 シルが尋ねるとマユラが頷く。
 敵は戦艦であり巨大なので、生き残りが居たら判り易いからだ。
「さ、次の戦線に行きましょうか……」
「そうだね。せっかくだからスコアを稼いで、パーツの強化代に充てようかな」
 シルの言葉に頷いてフィーアも次のパラドクストレインを目指した。
 新たな一つの戦線で敵を打ち破り、ジェネラル級を追い掛けるための包囲網を築く為に!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
【命中アップ】がLV4になった!
【能力値アップ】がLV3になった!

マルゲリータ・ディオンブラ
よし、戦闘終了っと
継戦限界じゃなくてまさか敵の全滅で終わるなんてお釈迦様でも思うまい
というか最後の一発を最初に撃てばそれで終わったんじゃないかな

ちゃんと動画は取れてるかな
サムネも大事だからね
さすがジンバル付き、水平もばっちりとれてる
構図も完璧だ
早く帰って編集しなきゃ
見出しは「グアムは燃えているか」で決まり
最終人類史に栄光あれー

というか今のところ殲滅ペースなんだけど、このまま本当に全滅させてしまいそうだね
スイスでは怒涛の快進撃だったし、さぞかしあの男が頭を抱えていることだろう
こりゃあ一本とられたってね
でもこの後に立ちはだかるジェネラル級による真の壁はきっと高い
心してかからないと

それじゃあ「しんじゅく」に帰ろう
そう、ボクには帰る場所があるんだ
こんなに嬉しいことはない

色々と盛り込んでみたよ
今日のMSさんは得したね
勝利の凱歌を響かせて自転車こいで帰るよー



「よし、戦闘終了っと」
 マルゲリータ・ディオンブラ(🍨・g11056)は今まで録画していた携帯を確認し始めた。
 もしうまく撮れて居なかったら加工する必要があるし、音が悪ければウグイス嬢になる必要はある。
「継戦限界じゃなくてまさか敵の全滅で終わるなんてお釈迦様でも思うまい」
 正直な話、グアム戦線での戦いはどれも程ほどに戦って撤退を予定されていた。
 みんな頑張るだろうが、経戦の限界に達した所で撤収するのが正しい計算である。
 だが、蓋を開けてみればマルゲリータの言う通り殲滅が継いている。『努力と根性!』で戦った仲間達に脱帽である。
「というか最後の一発を最初に撃てばそれで終わったんじゃないかな」
 そんな中でマルゲリータは魔砲少女と呼ばれた子の画像に微笑みを浮かべた。
 ちゃんと動画は取れてるね。サムネも大事だからね。
 このまま使っても良いし、戦っていた自分や他のメンバーを出しても良いだろう。選択肢は重要。
「さすがジンバル付き、水平もばっちりとれてる。構図も完璧だ。早く帰って編集しなきゃ」
 当たり前だが、戦闘リポートをそのまま上げても面白くはない。
 嘘になり易いので加工は出来るだけ避けたいが、画面の前の視聴者にドキドキしてもらうためには、編集して面白くするのは当然であろう。書こうと編集は違う言葉だ。
「見出しは『グアムは燃えているか』で決まり。ふふふ、最終人類史に栄光あれー」
 マルゲリータは前髪をクルクルやりながら今後の事を考えた。
 まずは動画の伸びであり、次にジェネラル級との戦いだ。
「というか今のところ殲滅ペースなんだけど、このまま本当に全滅させてしまいそうだね。もしかしたら迎えに出て来るジェネラル級も行けるんじゃないかな」
 っていうか、そもそも何人のジェネラル級が居たのさ?
 なんてことを思いながら、幾つもの戦線でのレポートを取り出してみた。
 あの戦いも、この戦いも!? 殲滅ペースで続いている。最終人類史の復讐心は半端ないね。
「スイスでは怒涛の快進撃だったし、さぞかしあの男が頭を抱えていることだろう。こりゃあ一本とられたってね」
 流石に『馬鹿め』と言えるような状況ではあるまい。
 もし最低人数で盾にされた人々を少しずつ回収して終わるような、微妙な戦果だったら別だが。
「でもこの後に立ちはだかるジェネラル級による真の壁はきっと高い。心してかからないと」
 とはいえマルゲリータも思うのだ。
 足止めを殲滅していけば、グアムに居たジェネラル級とは戦えるだろう。
 だが、それはチャンスを得たに過ぎないのだ。必ず勝てると決まったわけではない。勝つと信じているけれどね?
「それじゃあ『しんじゅく』に帰ろう」
「そう、ボクには帰る場所があるんだ」
「こんなに嬉しいことはない」
 すったもんだの挙句……。
 マルゲリータは愛用の自転車ナナハンを漕いで帰って行く。
 戦い終わればスッキリとノーサイド。
 完勝でも辛勝でもこんなもんだ、みんなでやったもんだと帰って行く。
 勝利の凱歌を響かせて、自転車をこいで帰って行った(なお、帰りの便はもちろんパラドクストレインである)。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2024年08月04日

グアム鎮守府沖追撃戦

 北マリアナ諸島のサイパンでの決戦に勝利した事で、冥海機の重要拠点の一つ『グアム鎮守府』への道が切り開かれました。
 既に硫黄島やフィリピンが失陥し、日本の佐世保&呉方面でもディアボロスが優勢です。
 各方面で冥海機勢力がディアボロスに敗北を喫しつつあることを受け、冥海機ヤ・ウマトの断片の王『超大和』は、『大反攻作戦』に参加するためグアムに集結していた『ジェネラル級冥海機』に対し、ジェネラル級の戦力を保全しつつ、『真珠湾』へ撤退する命令を下しました。

 グアムに駐留していたジェネラル級冥海機達は、この命令に従い、真珠湾への撤退を開始しています。
 グアム在住の一般人、基地整備要員、随伴艦の艦隊戦力、トループス級戦力などを盾にした足止めの為の様々な策を打ち破り、追撃を行って、敵ジェネラル級戦力に対する決戦を挑んでください。

※特殊ルール
・この事件は攻略旅団の提案による【攻略期限の延長】を行うことができません。
・攻略期限時点での選択肢「グアム鎮守府沖追撃戦」の🔵数(全シナリオ合計)に応じ、「決戦を挑めるジェネラル級の数の増加」「情報の獲得」などの影響が生じます。
・生じる影響の内容は「8月分の冥海機ヤ・ウマト攻略旅団の提案」により変化します。
 8月分の提案は、この事件の状況を踏まえた内容に出来ると、より良い結果となるでしょう。

断片の王「超大和」

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#冥海機ヤ・ウマト
🔒
#グアム鎮守府沖追撃戦
🔒
#グアム鎮守府


30




選択肢『盾にされた一般人の救出』のルール

 戦闘海域に曳航された一般船舶に乗せられた一般人の救出を行います。
 ディアボロスの足止めの為に連れてきている為、積極的に船を沈める事はありませんが、ディアボロスが一般船舶を無視して追撃してくるようならば、容赦なく撃沈してきます。
 この選択肢で、このシナリオの『グアム鎮守府沖追撃戦』で獲得した『🔵』の数の四分の一以上の『🔵』を獲得する事が出来れば、一般人の被害を防ぐことが出来るでしょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

※補足
 この選択肢で、このシナリオの『グアム鎮守府沖追撃戦』で獲得した『🔵』の数の四分の一以上の『🔵』を獲得する事が出来れば、一般人の被害を防ぐことが可能です。
(上記が達成できなかった場合でも、得た『🔵』の分だけ、一般人の被害を減らすことが出来ます)

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『グアム追撃戦の終了』のルール

 グアム追撃戦を終了します。
 この選択肢は『グアム鎮守府沖追撃戦』の特殊ルールが発生するか、或いは、8月9日以降の任意のタイミングで執筆されます。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵が撤退し、シナリオは成功で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾グアム鎮守府沖追撃戦『スラッグ級戦艦』のルール

 ジェネラル級の撤退を支援する為に、ディアボロスを迎え撃つ決死隊となった『トループス級冥海機』と戦闘を行います。
 より多くの敵を撃破する事ができれば、決戦を挑めるジェネラル級の数が増えるなどの効果が期待できるでしょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

※特殊ルール
・この選択肢はクリアしなくても、シナリオ成功となります。
・この事件が攻略期限を迎えた時点で、全シナリオの『グアム鎮守府沖追撃戦』の選択肢で獲得した『🔵』の合計数により、グアムから撤退するジェネラル級冥海機との決戦の状況が変化します。
・『この選択肢の最初のリプレイが公開された翌日』以降、各日の朝8時30分の時点で『グアム鎮守府沖追撃戦』の有効なプレイング数が0となった場合、この選択肢のリプレイは執筆できなくなります。
 その後は、必要ならば一般人の救出を行った上で「グアム追撃戦の終了」を行ってください。


 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿撤退指揮を行っているアヴァタール級を撃破する『加賀』のルール

 グアムの撤退戦の指揮をとる、アヴァタール級との戦闘を行います。
 この選択肢の🔵が👑に達すると、指揮官であるアヴァタール級は撃破され、以降の『グアム鎮守府沖追撃戦』の判定が大きく有利になり、判定で、苦戦(🔵🔴🔴🔴)、失敗(🔴🔴🔴🔴)が発生しなくなります。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「呉守・晶」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。