リプレイ
ラキア・ムーン
みすみす、冥海機共の撤退を許すつもりはないさ
だが、その為に一般人を犠牲にするつもりも無い
敵の思惑に乗るのは腹立たしいが……そこをブレさせる訳にはいかん
まずは救助から、確実に行かせて貰おう
水面走行で民間人の乗る船に接近
念の為武装は解除、両手を上げて敵意の無いのをアピールしながら近付いていこう
敵も足止めの為に用意した人員だ、救助作業中に仕掛けては来ないと思うが……一応敵の様子も確認し攻撃の素振りが無いかを警戒しておこう
一般人へと接触出来たら、戦闘海域外へ移動させていこう
方位を指示し、そちらの方向へと船の進路を変更
移動前に船内の破損等無いかを確認し、問題ないようならそのまま移動してもらおう
何隻か纏めて指示し、移動
此方も水面走行で船の周囲で一緒に移動し、少しでも安心して貰えるように動こう
君たちにとって我々は敵だろう
だが我等の敵は冥海機だ
君たちではない
信用しろとは言わん、だが敵意が無い事は理解してくれ
君達を戦闘に巻き込みたくない
誘導に従ってくれ
連携アドリブ等歓迎
麗・まほろば
民たちを犠牲にさせるわけにはいかない!
それが例え一人でも、異邦人であっても、どんなに小さなことであってもだ!
それが超々々々弩級戦艦 まほろばの、超々々々弩級戦艦たる矜持だよ!
当然! 民たちの救出が最優先! だね!
【パラドクス通信】を展開!
皆と救出の状況連携を取りつつ、周囲を警戒
「民たちを救出している」という足止めをされている間、攻撃どころか逃げることに集中するだろうけど、することにこしたことはないよね!
そして皆はなにをやるのか、どこを助けているかという情報が共有できればきっと効率的に救出ができるはずさ!
戦場に乗りこんだら極力友好的に接する
やぁやぁ、こんにちわ。そうだよまほろばはディアボロス。冥海機たちにとっての敵だね
だけど敵の民であっても、まほろばがあなたたちの敵であっても「あなたたちが戦火に巻き込まれる」のは許容できない
だいじょーぶ!
たとえ信じてくれなくても、まほろばは安全な場所まであなたたちを避難させるよ
さぁ、冥海機たちと反対の方向にいけば少なくとも巻き込まれないはずさ!
ヨーソロー!
月鏡・サヨコ
問題ない。不必要な犠牲を出さずとも、私達には勝利に足る戦略がある
……今回も、それを証明するだけ
【水面走行】を借りて船内に突入
民間人との接触時は【友達催眠】を発動し、説得の効率化を図る
武器は持たず、もし反抗的な行動を取る者がいても徒手での制圧に徹する
縛り上げるにしても余計な傷は付けず、丁重に取り扱おう
あなた達も、現状が期待してきた出征とは全く違うことに気付いているだろう
武装艦艇を与えられず、ただ時間を稼いで死ぬために送り出される
これが今まで捧げてきた忠誠への報いだとしたら、冥海機に従うことに意味はあるのか?
大本営は既にグアム島の放棄を決め、撤退戦に専念している
それは即ち、あなた達が命令に反したところで、罪に問う者もいなくなるということだ
即刻戦域から離脱し、安全圏に退避せよ
冥海機のことだから、食料や燃料を十分に与えないままにして撤退を困難にしているかもしれない
不足しているものを聞いた上で出来るだけパラドクストレインから運び込み、無事にグアム島ないしは安全な近隣の島まで退却できるよう支援する
秋風・稲穂
また随分とオマケを連れて、こっちの嫌がらせをしに来たもんだね
それだけ時間を稼ぎたいんだろうけど…ま、そうならこっちもやる事やるだけか
一般人の被害は出させない
そして時間も稼がせない
どっちもこなして、相手の鼻を明かしてやろう
水面走行は借りて使わせて貰おうかな
そのまま一般人の乗る船に接近していこう
遠巻きでも調子の悪そうな船があったら、そっちを優先的に救助しにいこうかな
一般船舶に接触出来たら、先ずは害意が無い事をアピール
故障して居る様なら、修理の手伝いを申し出よう
まあ、うん敵じゃない敵じゃないって
とりあえずこのまま此処に居たらそれこそ盾にされて無駄死にだし…いや、そっちからしたら盾になるのもやぶさかでは無いの…?
まあ、こっちの目覚めが悪いから勝手に助けるけど
で、船で調子悪い所あるなら教えて
チャチャっと直しちゃうから
故障があるようなら、修復加速を使用して故障を修理
後は戦闘海域から離れるように指示して、次の船に移動しよう
原理は分かんないけど、まあ何か直る
残留効果さまさまだね
水平線の彼方でとけ合う、ふたつの青。
どこまでも続く雲ひとつない蒼穹の下、陽光を浴びて煌めく鮮やかな大海原。
だが、ディアボロスたちの周囲には厚い雲に覆われているかのような重苦しい空気が満ちていた。
パラドクストレインから太平洋の海へ降り立ったディアボロスたちがまず目にしたのは、弱々しく波間を漂う数隻の舟であった。
一見して寄せ集められたものだとわかる、漁船や客船の数々。そして、その向こう――彼方の海には冥海機の大軍勢が犇めいている。
今はまだ、静けさが揺蕩うばかりだけれど――。
戦いが始まれば間違いなく、一般人たちが乗せられた舟は巻き込まれてしまうことだろう。
「――当然! 民たちの救出が最優先! だね!」
麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)は、何の躊躇いもなくそう口にした。
「民たちを犠牲にさせるわけにはいかない! それがたとえ一人でも、異邦人であっても、どんなに小さなことであってもだ!」
それが超々々々弩級戦艦まほろばの、“超々々々弩級戦艦”たる矜持なのだ。
「問題ない。不必要な犠牲を出さずとも、私たちには勝利に足る戦略がある」
まほろばの力強い言葉に、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は静かに頷く。
「……今回も、それを証明するだけ」
冱えた藤の双眸は、確かな怒りを宿して彼方の冥海機を捉えていた。
パラドクスの力が巡り、いくつかの残留効果が場に満ちる。
そのうちのひとつ、水面走行の力により瞬く間に凪いだ海を、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は駆けていく。
(「敵の思惑に乗るのは腹立たしいが……そこをブレさせる訳にはいかん」)
断片の王『超大和』の命令に応じ、今まさに真珠湾の大本営へ逃れようとしている冥海機たち。
それを許すつもりは毛頭ないが、そのために一般人を犠牲にするつもりもないのはラキアも同じ。
たとえ敵の狙い通りに動くことになろうとも、人のいのちは軽々しく捨てられていいものではない。
後顧の憂いなく冥海機たちとの戦いに臨むために、まずは盾にされている人々を確実に救助するのが先決だ。
武装を解除し、両手を挙げて。敵意がないことをアピールしながら漂う舟のひとつに乗り込んでいくラキアに、秋風・稲穂(剣鬼・g05426)も続く。
「ひいっ!! て、敵だあああ
……!!」
不意に現れたディアボロスの姿に、舟に乗る人々が怯えているのは明白だった。
そんな彼らの姿を見つめながら、稲穂は胸中で独りごちる。
(「また随分とオマケを連れて、こっちの嫌がらせをしに来たもんだね」)
そうまでして、冥海機たちは撤退のための時間を稼ぎたいのだろう。
――否、そうすることで時間を稼げると、彼らは知っているのだ。
ディアボロスは決して、この地に生きる人々を見捨てたりはしない。
寧ろ、そう読まれているのならば、こちらとしてもやることをやるだけに過ぎないのだけれど。
一般人の被害は出さない。そして、これ以上の時間も稼がせない。
(「……どっちもこなして、相手の鼻を明かしてやるさ」)
「まほろばたちも――作戦開始だ!」
パラドクス通信の通信機越しに声を響かせながら、まほろばと、そしてサヨコも時を同じくして別の舟へと突入を果たす。
「うわあああっ!! た、頼む、どうか命だけは
……!!」
敵意がないことを示すために武器を持たずに来たのだが、それでも人々はディアボロスを自分たちを殺しに来た敵だと認識しているのか、完全に怯えきっていた。
人々の手元には武器らしい武器もなく、サヨコが懸念していた反抗的な行動を取るような気配も感じられない。
まほろばはそんな彼らと向き合いながらも、周囲の警戒も怠らない。
彼方に見える冥海機の群れは、こちらに近づくでもなく遠ざかっている。
冥海機たちがディアボロスの存在に気づいていないはずはないだろう。だからこそ、ディアボロスが人々を救出するために動くのならば、彼らはこれ幸いとばかりに逃げることに集中するはずだ。
だが、それでも。ディアボロスたちにとっては、人々の救出が最優先だった。
「やぁやぁ、こんにちわ。ディアボロスのまほろばだよ。冥海機たちにとっての敵だね」
まほろばはそう言いながらも極力友好的に名乗りを上げ、真剣な眼差しを人々へと向ける。
この地に生きる人々にとっては、ディアボロスは紛れもなく侵略者だ。この地でずっと――新宿島へ流れ着く以前から戦い続けてきたまほろばは、それを良く知っている。
「だけど敵の民であっても、まほろばがあなたたちの敵であっても――“あなたたちが戦火に巻き込まれる”のは許容できない」
純粋に、ただ助けるためだけに来たのだという想いを言葉に変えて、まほろばは紡ぐ。
「……あなたたちも、現状が期待してきた出征とは全く違うことに気付いているだろう」
友達催眠の力を巡らせながら、サヨコが続いた。
人々の恐怖に怯えていた表情が、心なしか和らいだように見える。
彼らの様子の変化をつぶさに見やりながら、サヨコは淡々と、眼差しと言葉で語りかける。
「武装艦艇を与えられず、ただ時間を稼いで死ぬために送り出される。これが今まで捧げてきた忠誠への報いだとしたら、――冥海機に従うことに、意味はあるのか?」
「そんな……私たちはどうすれば……」
人々は、冥海機たちからの命令とディアボロスの言葉の間で、揺れ動いているようだった。
「……まあ、うん敵じゃない。敵じゃないって」
こちらも完全にディアボロスを恐れる人々へ、稲穂は気さくに声をかける。
(「敵も足止めの為に用意した人員だ、さすがに救助作業中に仕掛けては来ないと思うが……」)
ラキアもまた敵の様子を確認し、こちらへの攻撃の素振りがないかを警戒しつつ、稲穂に続くように人々へ呼びかけた。
「君たちにとって我々は敵だろう。だが我等の敵は冥海機だ。君たちではない。……信用しろとは言わん。だが、敵意が無いことと、君たちを戦闘に巻き込みたくないことは理解してくれ」
「で、でも……」
取り敢えず、ディアボロスだからというだけで拒絶されることはなさそうだった。だが、やはり人々はこの状況に戸惑いを隠せない。
「とりあえずこのまま此処に居たらそれこそ盾にされて無駄死にだし……いや、そっちからしたら盾になるのもやぶさかでは無いの……?」
遠慮がちな稲穂の問いかけに、人々は迷いながらも小さく首を横に振る。
「嫌だ、……こんなところで、死にたくない……!」
人々の答えに、稲穂は笑みを浮かべて続ける。
「――まあ、こっちの目覚めが悪いから勝手に助けるけど。で、船で調子悪い所あるなら教えて。チャチャっと直しちゃうから」
修復加速と舟にあった工具などを利用し、稲穂は手際よく故障した箇所を修理していく。
(「原理は分かんないけど、まあ何か直る。残留効果さまさまだね」)
あっという間に綺麗に直った舟に、稲穂は満足そうな頷きをひとつ。
「私は別の舟を確認しに行くよ」
そう言って他に故障している舟がないか探しに向かった稲穂を見送ったラキアは、周囲の舟に纏めて指示を出し、少しでも安心してもらえるよう、水面走行で一緒に移動しながら戦闘海域外へと連れて行く。
「――こちらは大丈夫だ。戦闘海域から離脱次第、すぐに合流する」
「了解だ」
ラキアからのパラドクス通信を受け取ったサヨコは、改めて目の前の人々へ向き直る。
「……大本営は既にグアム島の放棄を決め、撤退戦に専念している。それは即ち、あなたたちが命令に反したところで、罪に問う者もいなくなるということだ」
「だいじょーぶ! たとえ信じてくれなくても、まほろばは安全な場所まであなたたちを避難させるよ」
まほろばが満面の笑顔で胸を張るのに続き、サヨコは人々へと告げた。
「――即刻戦域から離脱し、安全圏に退避せよ!」
二人を見つめる人々の眼差しに、もう、迷いはなかった。
「ありがとう……感謝します」
「さぁ、冥海機たちと反対の方向にいけば少なくとも巻き込まれないはずさ! ――ヨーソロー!」
まほろばの晴れやかな声と共に、舟は動き出し――周囲に残っていたすべての舟が、戦闘海域から離れていく。
これで、人々が戦闘に巻き込まれる心配はなくなった。
後は可能な限り冥海機たちを倒し、ジェネラル級へと至る道をひとつでも多く切り拓く――ただ、それだけだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
四葩・ショウ
すれ違う舟には振り返らない
仲間達が成し遂げてくれたんだって知っているから
【水面走行】で海原を駆けて
救援機動力でまっすぐに目指すのは
指揮官の『ワシントン』
でも、周りのトループス級達が
簡単に近づけさせてくれないかもしれないから
白のペリースで覆って身を屈めて護って
それでも絶対に止まらないように
派手に暴れたいのなら
わたしの相手、してくれる?
負傷を恐れず、積極的に攻撃するよ
近くの仲間と連携して戦う
ヒットアンドアウェイで海上を動き回って攪乱して狙いをつけにくく
戦闘に集中させることで
彼女がトループス級達に包囲の指示や
的確な統制をとらせないようにしたい
人々を盾にしようとした貴女達をゆるせない
でも
貴女達は覚悟を擁いてここにいるんだ
それが命令だとしても
だったらわたしも、その覚悟に報いなくちゃ
硝子のレガリア(天使の輪)で急所を護って
クイックターンでとびこむように敵との距離を詰め
反撃のひとつきをあげる
吹き飛ばされるのは少しでも身を低くして衝撃を抑えたり
トループス級達がいない方へ飛ばされる様に位置取りを意識する
仲間たちが成し遂げてくれたと、知っているから。
盾として囚われていた人々が乗る舟とすれ違っても振り返ることなく、四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は波ひとつ立たぬ凪いだ海を駆けていく。
仲間たちが人々の救出を優先したことで多少の時間は稼がれただろうが、それも誤差だ。
トループス級冥海機、ローレライサブマリナーたちが織り成す絨毯のような青と金の色彩――その中に咲く一際鮮烈な緑と赤の元へ、ショウは真っ直ぐに飛び込んだ。
「――お待たせ」
白のペリースを優雅に翻し、ショウは強気に微笑んで告げる。
「ハッ、やはりオレを真っ先に狙いに来たな、ディアボロス!!」
撤退指揮を行うアヴァタール級冥海機、ワシントンは、ニヤリと凶悪な笑みを深める。
ディアボロスならば指揮官である己を先に狙いに来ると、向こうも予想していたのだろう。
もはや数え切れぬほどのローレライサブマリナーたちが広大な海を迷わず進めているのも、アヴァタール級たる彼女の指揮があってこそ。
――ならば、その指揮を失えば。残された烏合のトループス級たちがどうなるか、考えるまでもないだろう。
「……派手に暴れたいのなら。わたしの相手、してくれる?」
「望むところだ! 掛かってきな!!」
周囲のローレライサブマリナーたちが動き出すより早く、両者のパラドクスが巡っていた。
「――人々を盾にしようとした貴女たちを、わたしは、ゆるせない」
裡から込み上げてくる怒り。それは紛れもなく、ショウと仲間たちをこの地へと導いたものだ。
ディアボロスの追撃を阻むためだけに無辜の人々を盾にした冥海機たちの行いは、到底許せるものではない。
「……でも。貴女たちは覚悟を擁いてここにいるんだ」
たとえ、それが命令であったとしても。
ひとりでも多くのジェネラルを、真珠湾へ送り届けるために。
ここで命を落とす覚悟が、彼女たちにはあるのだ。
(「だったらわたしも、その覚悟に報いなくちゃ」)
想いを、感情を籠めて白い喉を震わせれば、奏であげられた聖歌が虹光の軌跡を硝子のレイピアへと齎す。
穢れなき献身から繰り出される、揺るぎないひとつき。罪を断つその切っ先が届いた直後――ワシントンが纏うハンマーヘッドシャーク型海戦装のレーダーがショウを捉え、艦砲の砲口が火を噴いた。
「そらよ! 海の藻屑になって消えな!!」
叩きつけるような砲弾の衝撃は、頭上に煌めく硝子のレガリアが齎す護りがあってもなおショウを吹き飛ばすほどのもの。
そして、吹き飛ばされた先へ、ローレライサブマリナーたちがどこからともなく押し寄せてくる。
「ワシントン様のところへは、行かせない……!」
(「……ああ、やっぱり、簡単に近づけさせてくれないか」)
それでも、ショウは止まるつもりはなかった。
向けられる魚雷や機雷をレガリアやペリースで護りを重ねて掻い潜り、ワシントンへとプリズムの軌跡を導く歌声を響かせる。
――巡る、逆説連鎖戦。
この最初の一手が、続く仲間たちへと――繋がってゆく。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
三笠・濃藍
さて、これで一般人は救出した
――これがどれだけ、体裁だけでも一般人を保護していたクロノヴェーダに取って毒であるか、知っているかな?
水中適応で海中にて水中戦を
影という影から影の剣を出現させ、無尽に射出される剣の包囲網を作り出す
命中アップ、ダメージアップで精度と威力を増強させ、先行率アップで先手を取り、ガードアップと海戦装を盾にする事で相手のパラドクスの艦砲射撃を防御しながら言葉をぶつけていく
これで、一般人が生き延びてヤ・ウマト中に話が広まれば……もうおしまいだよ
誰も本当の意味で冥海機を信用しないし信頼しない
私達を追い払って海戦の為の徴兵を行っても、以前の様にはいかない
其れとも、敵対ディヴィジョンのエルドラードや共闘を提案している大戦国の住民を徴兵するかい?
比較的最新の時代のディヴィジョンである事が、仇になりそうだけどね
そう言って砲撃と影の剣の弾幕を撃ち合いながら、言葉をぶつけていく
いずれにせよ、そこまではいかない
真珠湾で、全ては終わるからね
「さて、これで一般人は救出した。――これがどれだけ、体裁だけでも一般人を保護していたクロノヴェーダに取って毒であるか、知っているかな?」
挑発するような響きを帯びた三笠・濃藍(藍色の静寂・g09861)の言葉に、ワシントンは怪訝そうに眉を寄せる。
わからないかい?と、そう言いながら微笑んで、濃藍は続ける。
「これで、一般人が生き延びてヤ・ウマト中に話が広まれば……もうおしまいだよ。誰も本当の意味で冥海機を信用しないし、信頼しない。私たちを追い払って海戦の為の徴兵を行っても、以前のようにはいかない」
――環境抽出兵装、投影完了。其れは万象の陰から影を引き出し、剣を形どる射影を生み出す兵器。その抽出を以て敵を滅せよ。
力ある言葉によって描き出される濃藍のパラドクス――環境抽出兵装・絶対竜王たる影の剣(ニライカナイ・シャドウロワイヤル)。
影という影から無尽蔵に生み出された影の剣。場に巡る残留効果によって常よりも力を増したそれらが一斉にワシントンへと襲いかかった。
凄まじい攻撃の余波で、凪いだ海面にいくつもの波飛沫が上がる。
だが、直後に放たれた反撃の砲弾は、視界が遮られていてもなお寸分の狂いもなく濃藍を狙っていた。
濃藍は動じることなく海戦装を盾にして威力を軽減させながら、畳み掛けるようにワシントンへと言葉をぶつけていく。
「それとも、敵対ディヴィジョンのエルドラードや共闘を提案している大戦国の住民を徴兵するかい? ……比較的最新の時代のディヴィジョンであることが、仇になりそうだけどね」
刹那の間に繰り返される、砲撃と影の剣の弾幕の撃ち合い。
ディアボロスたちの猛攻は、確実にワシントンを追い詰めつつあった。
「いずれにせよ、そこまではいかない。――真珠湾で、全ては終わるからね」
「……ハッ、そんなのオレの知ったことかよ!」
ワシントンはそう、鼻で笑い飛ばしながら、ハンマーヘッドシャーク型の主砲、その砲口を濃藍へと向ける。
それは言い換えるならば、己はここで死ぬのだと――既に悟っているかのようでもあった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【影忍び】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
月鏡・サヨコ
大量のトループス級が残存した状況下で、先行してアヴァタール級を撃破する
相手が撤退指揮に気を取られているとはいえ、簡単な作戦にはなり得ない
……覚悟して往こう
【水面走行】を使用して海上を移動
仲間と【パラドクス通信】でそれぞれが目視した情報を共有し、トループス級の集団が比較的疎らな所から突入して、一気に指揮官に肉薄
出来る限り横槍が少ない位置で攻撃を行い、敵が撤退指揮から戦闘指揮に移行する前の迅速な決着を目指す
【先行率アップ】の加護を受けて海上を素早く駆け抜け、『月鏡流抜刀術・連波』を敢行
《電磁投擲鞘『斗號』》により抜刀を加速した《対艦軍刀『銀鉤』》の斬撃を見舞おう
仲間より先に動くなら、胴を狙う居合と切り返しの連撃に対する反応を強いることで、後続の攻撃が直撃しやすい状況を整える
逆に既に仲間の技で敵が損傷、或いは隙が出来た状況なら、傷を更に深く抉るように斬り付けて決定打を狙おう
反撃の砲弾は出来るだけ《海戦装用増設防盾》で受け直撃弾を減らす
あなたもまた、将のための捨て石か
……波に抱かれて、静かに眠れ
――人々の退避を見届けたディアボロスたちは、大量のトループス級が残存している状況下にあって、先行してアヴァタール級を撃破することを選んだ。
現にトループス級のローレライサブマリナーは、ディアボロスに対する包囲網を形成しつつある。
しかし、ディアボロスの猛攻はそれよりも早く、撤退指揮を行うアヴァタール級冥海機――ワシントンを追い詰めつつあった。
(「……覚悟して往こう」)
最後まで油断せず攻め切り、迅速に決着をつけるべく、救援機動力で即座に戦場へと至った月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)は、トループス級の集団が比較的疎らな所を瞬時に見出し突入する。
そして、残留効果の加護を得て一気にワシントンへ肉薄すると、電磁投擲鞘『斗號』に内蔵された電磁誘導加速機構により抜刀を加速した対艦軍刀『銀鉤』の斬撃を放った。
「チッ、ここにも
……!!」
「――遅い」
月鏡流抜刀術・連波(ツキガガミリュウバットウジュツ・レンパ)――ワシントンが気づいた時にはもう、サヨコのパラドクスは形をなしていた。
繰り出すは神速の刃による連撃。抜刀の瞬間に逆袈裟に斬り上げて姿勢を崩し、間髪をいれずに返す刃で袈裟斬りを見舞う。
「ッ、畜生
……!!」
狙いを定めたのは既に仲間たちの攻撃によって損傷した箇所であり、刻まれた傷を残留効果の加護により威力を増した刃によって更に深く抉られれば――冥海機といえど一溜まりもなかった。
「すまねぇな、お前ら……後は……」
「ワシントン様
……!!」
周囲のローレライサブマリナーたちが悲痛な声を上げる中、ごふりと血を吐いたワシントンが身に纏うハンマーヘッドシャーク型海戦装。その砲門がサヨコへ向けて火を噴くことはなかった。
「あなたもまた、将のための捨て石か」
だからといって、同情はしない。
どのような境遇であっても、相手が冥海機であるならば――ディアボロスにとっては倒すべき存在に、変わりはないから。
だから、サヨコはただ、力を失って深い海へと沈みゆくワシントンへ静かに告げるだけ。
「……波に抱かれて、静かに眠れ」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
一里塚・燐寧
わーお。噂にゃ聞いてたけど凄い数だねぇ
ふつーの人達がしっかり逃げてくれた今、この海はあたし達にとっちゃ選り取り見取りの狩り場だよぉ
さぁさぁ。あのカメくん達みーんな鼈甲細工にしてやろうじゃん!
【水面走行】を借りて海上を移動
【パラドクス通信】で散開した仲間と連絡を取り合うよぉ
手分けして撤退する奴らを索敵して、ある程度まとまった集団の居場所が分かったら包囲して逃げ場を潰そう
追跡行の中で、もし水面を走るより速いなら集中攻撃を受けない超低空の【飛翔】も使うねぇ
敵を捕捉したら『呪式:魂業輪罪』をブッ放すよぉ
逃げ去る背中を追いかけて飛ぶ、鋭い刃がびっしり揃った回転ノコギリ弾
まずは亀型海戦装のヒレ部分を斬り裂いて減速させ、続けて背中の上に乗った本体を狙おう
きみ達を竜宮城に招待したげるよぉ。海の底においでませっ!
敵の歌に対しては、手にした≪テンペスト・レイザー≫のエンジンを起動
チェーンソーの激しい駆動音を敢えて耳元で聞き、その凄まじい騒がしさで歌を掻き消すよぉ
鼓膜にゃ悪いけど沈められるよりマシだよねぇ~
「わーお。噂にゃ聞いてたけど凄い数だねぇ」
断片の王『超大和』の命令に応じるべく、真珠湾へ逃げ果せようとしている冥海機。
海の彼方まで埋め尽くさんばかりの大群を眺めやりながら、一里塚・燐寧(粉骨砕身リビングデッド・g04979)は暢気な声で呟く。
眼前に犇めくトループスの包囲網。これを崩していくことで、ジェネラルへと至る道が拓かれる。
――ならば、後は全力で暴れるだけだ。
小さくも鋭い刃をびっしりと帯びたチェーンソー大剣――テンペスト・レイザーを手に、燐寧は駆け出していく。
「さぁさぁ。あのカメくんたちみーんな、――鼈甲細工にしてやろうじゃん!」
「ディアボロスっ……!」
指揮官であるワシントンを失いながらもローレライサブマリナーたちは逃げようとせず、それどころか戦意を失うことなくディアボロスを迎え撃つ。
自分たちはジェネラル級を逃がすための捨て駒なのだと、理解しているのだろう。もっとも、そのような事情はディアボロスにとっては関係のないこと。
冥海機たちが盾にしようとしていた人々が戦いの領域から離れた今、この海はディアボロスにとって選り取り見取りの“狩り場”だと言っても過言ではない。
海面を飛ぶように駆け、一息にローレライサブマリナーの元へ至った燐寧は、すぐさま力を巡らせた。
「きみたちを竜宮城に招待したげるよぉ。海の底においでませっ!」
呪式:魂業輪罪(ヘクスアーツ・ヘイローハンター)――パラドクスによって形を成すのは、体内から湧き上がる呪詛。生み出された幾つもの禍々しい紫色をした回転ノコギリ状の弾が、ローレライサブマリナーたちが乗るウミガメ型海戦装の鰭に突き刺さり、あるいは本体を次々に斬り裂いて沈めていく。
「きゃあっ!」
「怯んじゃだめ……! みんな、囲んで!」
ローレライサブマリナーの声が飛び交う。だが、ワシントンの指揮がない彼女たちは、やはり上手く動けずにいるようだ。
「ほらほら、こっちだよぉ~」
挑発するように言いながら敵の間を縫うように翔ける燐寧を、ローレライサブマリナーたちはすぐに捉えることが出来ない。
すると、ローレライサブマリナーのひとりが、大きく息を吸い込んだ。
響く魔性の歌――それは水中だろうと妨げられることのない、聞いた者を魅了し溺れさせるもの。
燐寧はすかさずテンペスト・レイザーのエンジンを起動させ、チェーンソーの叩きつけるように激しい駆動音を敢えて耳元で唸らせることにより、その凄まじいほどの騒がしさで半ば無理矢理ローレライの歌声を掻き消してみせた。
「……鼓膜にゃ悪いけど、沈められるよりマシだよねぇ~。じゃ、どんどん行くよぉ~!」
ひとつ息をついた燐寧は再びパラドクスの力を巡らせ、呪詛の弾丸を編み上げていく。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
マルゲリータ・ディオンブラ
グアム鎮守府沖追撃戦の情報をまとめていたら、この戦場でのリスクに気が付いちゃったよ
夜中に攻撃が完了して朝になったら敵が撤退しちゃう
ここはボクがいくしかないね
もう使わないと思っていた潜水型海戦装だけど、ちょうど海戦だから頑張ろう
アヴァタール級が倒されて混乱してるトループス級にこっそり近づいて渦潮魚雷襲で攻撃
ボクは装備も技能も色々と足りてない感じがするけど付け焼き刃で水中戦だ
クロノヴェーダに容赦は無用
太平洋の藻屑になってもらう
1番2番装填よし、発射!
この騒がしい海にウミガメの子供?
ちょっとおかしくないかな
水中適応を駆使して念のため避けておくよ
まだ攻撃は始まったばかり
気合入れていくよ
ディアボロスと冥海機たちの激しい戦いが繰り広げられているグアム鎮守府沖。その戦場のひとつへ救援機動力で駆けつけたマルゲリータ・ディオンブラ(🍨・g11056)は、水中適応を用いて素早く海へ潜り、状況を確認する。
夥しい数のローレライサブマリナーたちが犇めいているが、指揮官が倒されたからであろう、その動きはお世辞にも統率が取れているとは言い難い。
「ひとつひとつ着実に進んでいかないとね。よし、ボクも頑張るよ」
身に纏うのは――もう使わないと思っていた潜水型海戦装。
けれど、久方ぶりに身につけてみれば存外馴染むものだし、今がまさにその力を揮う時だと、マルゲリータは知っている。
マルゲリータはそのまま水中を移動しながら混乱しているローレライサブマリナーたちに忍び寄り、呼吸をひとつ、海戦装にパラドクスの力を巡らせた。
クロノヴェーダ相手に手加減するつもりなど毛頭ない。
「太平洋の藻屑になってもらうよ。1番、2番、装填よし、――発射!!」
直後、放たれたいくつもの魚雷が渦潮を描くように水中を駆け抜けて、次々にローレライサブマリナーへと突き刺さる。
「――っ、敵襲! こっちにも!」
声を上げながらローレライサブマリナーたちが放つのは何の変哲もないウミガメの仔。
――否、そうではないと、マルゲリータは直感で気づいていた。
「この騒がしい海にウミガメの子供? ちょっとおかしくないかな」
すぐさま回避行動を取ったマルゲリータだが、予想通り――瞬時に空間を超えて迫った子亀はマルゲリータの身体を掠めた瞬間に爆発した。
「やっぱり魚雷だね。でも、次は騙されないよ」
――まだ、戦いは始まったばかり。
一体でも多くの敵を倒し、一体でも多くのジェネラル級を戦場に引き摺り出すために――。
気合いを入れ直し、マルゲリータは再びローレライサブマリナーたちへと狙いを定め、渦潮魚雷を解き放った。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
ラキア・ムーン
さて、では此処で可能な限りトループス級を落とす
大本営に立て直しの機会を与えん
出来る限り多くのジェネラル級を戦場へ引きずり出し、倒し切る!
此処から先は、意地の見せ所だ
より多くの敵を落とす!
《RE》Incarnationを構えて戦闘態勢
まだ敵の数が多い、突っ込み過ぎず外縁の敵を中心に狙いを定めよう
水面走行で水上を駆ける
未来予測で敵の動きを見て参考にし、攻撃の軌跡をイメージ
【Call:Flame_Bullet】起動
先行率アップで少しでも敵より早く動けるように、祈ろう
炎弾を形成
先にイメージした軌跡で射出
射出後は敵の回避行動に合わせて炎弾を誘導・追尾させて、当てていこう
攻撃後は敵の機雷に対象
機雷を放ってきたら、手近なものか槍で『薙ぎ払い』随時爆破
近接での爆破ダメージをジャケット越しに受けて、しっかりと防御
態勢を崩さないように注意しながら、攻撃を受け捌いていこう
流石に数が多いが……まだ、やれるな
指揮官が居ない以上、普段よりは統率に欠くはずだ
戦えるさ
アドリブ連携等歓迎
再誕の名を冠しする突撃槍――《RE》Incarnationを構え、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は海面を駆ける。
指揮官たるワシントンが斃れた今、残されたローレライサブマリナーたちは戦意こそ失ってはいないものの、明らかに統率が乱れているのが見て取れた。
ここでこのローレライサブマリナーたちを可能な限り倒し、出来る限りのジェネラルたちを引き摺り出して、倒し切る。
ディアボロスたちの想いと力を重ね、繋いで、先へ――この冥海機ヤ・ウマトの奪還へと続く道を、切り拓く。
――ここから先は、意地の見せ所だ。
「大本営に立て直しの機会など与えん。――炎弾、広域掃射!」
まだ敵の数は多い。言い換えればどこから狙っても良いということにもなるが、ラキアは冷静に外縁の敵へと狙いを定め、先手を取ってパラドクスを編み上げた。
僅か数秒先を読み、イメージ通りに描いた軌跡にいくつもの炎の弾丸を射出する。
Call:Flame_Bullet(コール・フレイムバレット)――回転を伴う炎の魔力で構成された炎弾は、ラキアのイメージ通り軌跡に沿って飛び回りながらローレライサブマリナーたちを追尾し、寸分の狂いもなく次々に急所を貫いていった。
「ディアボロス! こっちにも……!」
思ったとおり、ローレライサブマリナーたちは戦況をすぐに把握できていない。
だが、油断せず防御態勢を取ったラキアを狙い、卵型の魚雷が放たれる。
――くるり、くるりとウミガメ型海戦装の上で軽やかに舞い踊るローレライサブマリナー。
それはともすれば魅了されてもおかしくないほどに蠱惑的なものであっただろう。
だが、ラキアは彼女たちの舞に惑わされることはなかった。
空中に浮かぶ機雷を槍で薙ぎ払って爆発させ、襲い来る爆風の衝撃をミリタリー調の武装ジャケット越しに受け流し、ダメージを可能な限り抑えながら――ラキアは既に次の敵群へと狙いを定めていた。
「流石に数が多いが……まだ、やれるな」
ディアボロスたちの猛攻により敵は着実に減り始めているが、それでもまだまだ大軍と呼んでいいほどの数が残っている。
だが、指揮官を失い、統率の取れていないローレライサブマリナーたちは最早烏合の衆と言っても過言ではない。
このまま攻め続けていけば、望む戦果をあげることも――きっと叶うはずだ。
「まだまだ戦えるさ。――行くぞ!」
ラキアは再び炎の魔力を弾丸と変え踊らせて、襲い来るローレライサブマリナーたちを撃ち抜いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
救援機動力で先行する仲間たちに合流
【飛翔】は高度を低く、一気に懐深くに切り込み【先行率アップ】のパラドクスで強襲を仕掛ける
「復讐者・錬晏、推参!我らの勢い、止められるものなら止めてみせよ!」
一喝して己に注目を集め、囮となるような大立ち回りで、仲間が攻撃する隙を作る
渾身の力で黒龍偃月刀を水面に叩きつけ、【ダメージアップ】の咆哮が鳴り響き<衝撃波>で『ローレライサブマリナー』たちを吹き飛ばし、連携を断つ
さらに【泥濘の地】で移動速度を低下させることで、態勢立て直しまでの<時間稼ぎ>を
仲間と連携して、より一体でも多くの冥海機らを沈めるのが肝心
【ドレイン】と【ガードアップ】の力も借り、広く相手取りながらも、一切の躊躇なく猛攻を仕掛け続ける
「悪いが舞いだのの芸術には疎くてな」
戦闘中に気を抜くはずもなく、卵型機雷を正しく認識すれば
そこら中にいる他の『ローレライサブマリナー』の亀の身体を盾に、死角に使いつつ、ダメージを軽減
こんなものか?と挑発に乗ってくる奴らを、容赦なく切り捨てていく
――ディアボロスと冥海機の激しい戦いが繰り広げられているグアム鎮守府沖。
救援機動力を用い、数多の戦場で見事な大立ち回りを演じる夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は、ローレライサブマリナーの大群を前に愛刀たる黒龍偃月刀を天高く掲げながら叫んだ。
「復讐者・錬晏、推参! 我らの勢い、止められるものなら止めてみせよ!!」
その声はさながら龍が咆哮するような鋭さと力強さをもって響き、敵の注目を瞬く間に集めた錬晏は、陽光に輝いた黒刃を閃かせながらそのまま一気に敵陣の懐深くへと斬り込んでいく。
「――咆えろ!!」
渾身の力を籠めて黒龍偃月刀の柄を凪いだ水面へ叩きつければ、地鳴りのような咆哮が轟き、飛沫を帯びた衝撃波がローレライサブマリナーたちを吹き飛ばす。
「くっ……!」
錬晏を迎え撃とうと構えたローレライサブマリナーたちは、衝撃波と黒龍の咆哮に身を怯ませ、仕掛けると同時に錬晏が広げた残留効果によって瞬時に泥濘へと変じた海面に、忽ちの内にその動きを縫い留められた。
それでもなお戦意を失うことなく、反撃に転じるローレライサブマリナー。
ウミガメ型海戦装の上で舞いながら、いくつもの卵型機雷をばら撒いてくるけれど――。
「悪いが、舞いだのの芸術には疎くてな」
蠱惑的な舞に心奪われることなく機雷を認識した錬晏は、素早くローレライサブマリナーたちのウミガメ型海戦装を盾にするかのようにその死角に紛れ、あるいは機雷そのものを黒龍偃月刀で斬り裂いて衝撃をやり過ごした。
「きゃあっ!」
すかさず黒龍偃月刀の柄で水面を叩き、再度黒龍の咆哮を響かせながら、錬晏は挑発めいた笑みを浮かべて告げる。
「どうした、お前たちの力はこんなものか?」
「許さない
……!!」
指揮官たるワシントンを、仲間を失い、ローレライサブマリナーたちは怒りを滲ませる。
だが、怒りを覚えるのは復讐者たる錬晏とて同じこと。
寧ろこの戦場に降り立ってから、錬晏の裡に宿る怒りは勢いを増して燃え上がるばかりであった。
より一体でも多く、冥海機たちを沈めるために。
場に満ちる残留効果を余すところなく駆使しながら、一切の躊躇も容赦もなく。
錬晏は囮となって立ち回り、仲間たちが攻撃する隙を作りながら、自身もまた猛攻を仕掛けていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
シル・ウィンディア
ここも激戦だね…。
でも、わたし達にできることってそんなにないから。
だからこそ、出来ることを、しっかりやるだけだねっ!
水面走行で海上を走りつつ、ダメージを追っている敵がいればその敵を中心に。
いなければ近くの敵を中心に攻撃を仕掛けるよ。
使うパラドクスは天翔残影砲。
パラドクスを撃つ前に、世界樹の翼type.Bから誘導弾を敵に当たらないように、水面へ着弾させてから即座にパラドクスを撃つよっ!
一撃は低いけど、今の状況なら持って来いっ!
敵反撃や攻撃に対しては、パラドクス発動時に発現する光の翼で体を覆うようにして防御。
撹乱は、走ったり水面ぎりぎりを超低空飛行しスピードで攪乱を。
もっとはやく、もっと鋭く…。
どんどん敵の陣形を切り崩すようにしてパラドクス砲撃の攻撃を仕掛けるね。
ディフェンスでの庇いが可能な人がいるならディフェンスを行うよ
まだ減らないけど、でも、数があるならいつかは終わりは来る…。
そこまであきらめずに削るだけだね。
無理はせず、危なそうなら一時離脱も視野に。
行けるならどんどん攻撃を仕掛けるね。
「ここも激戦だね……」
砲撃の音が幾重にも重なり合って轟くグアム鎮守府沖。
ディアボロスと冥海機による激しい戦いが繰り広げられている、その戦場のひとつに降り立ったシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は、眼前に広がる光景に思わずそう呟いていた。
真珠湾へ逃れようとするジェネラル級をひとりでも多くこの地で倒すために、冥海機の大軍を相手に多くのディアボロスが奮闘しているのだ。
敵の数はまだまだ多い。
だからこそ、やるべきことも出来ることもとてもシンプルで――しっかりと、やるだけだ。
「いくよっ!」
風翼と藍鉱石の装飾が美しい白銀の長杖、世界樹の翼の形状を銃のそれへと切り替えて、シルは誘導弾でローレライサブマリナーたちの意識を惹きつける。
「光よ、我が手に集いて、すべてを撃ち抜く力を……、――最大稼働、乱れ撃つよっ!」
まばゆい光の軌跡が海面へ呑み込まれると同時、シルは背に二対の光の翼を広げ、敵群の間を縫うように海面と接するか否かの位置を飛翔しながら“本命”のパラドクスを解き放っていた。
「一撃は低いけど、今の状況なら持って来いっ!」
天翔残影砲(シルエット・ブラスト)。短時間のチャージにより連射して撃ち出される魔力砲撃は、海面を埋め尽くさんばかりの勢いで犇めくローレライサブマリナーたちを次々に撃ち貫いていった。
「誰か……そいつをつかまえて!」
シルの凄まじい機動力による撹乱にすっかり翻弄されているローレライサブマリナーたちは、それでも何とかシルを食い止めようと美しい歌声を響かせる。
それは水中だろうと妨げられることなく届き、聞いたものを魅了して水に溺れさせる魔性の歌。
「そんなもので、わたしは止まらないよっ!」
光の翼で体を覆うようにして防御しながら、歌を掻き消さんばかりの勢いでシルは敵群の間を翔け回り、絶えず光の魔力砲撃を連射していく。
(「もっと速く……もっと鋭くっ!」)
ジェネラル級の影はまだ見えない。
だが、アヴァタール級、そしてトループス級による護りの壁は、ディアボロスたちの猛攻の連鎖によって着実に崩されつつある。
「数があるなら、いつかは終わりが来る……なら、わたしは諦めないっ!」
シルは光の翼を力強く羽ばたかせながら、迫る敵群を迎え撃つ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
瀬川・カグヤ
軍艦と美少女の組み合わせって、ゲーオタ的には見慣れたやつなんだけどなぁ
殺し合う敵として見ることになるなんて、刻逆の前は想像もしなかったぜ
……ぶっちゃけ実戦にはビビるけど、やるしかないよな
だってヤ・ウマトぶっ倒して沖縄取り戻さなきゃ、サークル仲間が1人帰ってこないんだ!
【飛翔】のレベルを上げて、カトンボみたいに落とされないように海面ギリギリを飛んで偵察だ
敵を見つけたら【水面走行】に移行して一旦停止
【パラドクス通信】でで仲間に現在位置を伝え、一人で殲滅するのがキツそうなら救援機動力で来てくれるよう頼みこむぜ
オレはディアボロスとしちゃnoobもいいとこだから、深入りはせず慎重に戦う
死に覚えゲーはどんとこい!でもマジで死んだら次がないからな
グアム方面に向けて泳ぎ去るのに必死な敵の後ろから「リングスラッシャー」!
経験不足でエイム力が低い分は弾幕の厚みで補おうと、無数のワッカをどんどん連射だ。逃がさねぇ!
ちっ、耳障りな歌だな!
ヘッドホンをつけてアクションゲームの激しいBGMを大音量で流して無視すっぞ
「軍艦と美少女の組み合わせって、ゲーオタ的には見慣れたやつなんだけどなぁ……」
ウミガメ型の海戦装に乗る、ローレライサブマリナーの群れ。
その姿を見て、瀬川・カグヤ(A Vengeful Game Nerd・g06570)は改めて、眼前に広がる光景が現実なのだと認識していた。
「……殺し合う敵として見ることになるなんて、刻逆の前は想像もしなかったぜ」
生粋のゲーマーにして自身もまた同人ゲームの制作に携わるカグヤは、これまでに様々なゲームをプレイしてきた。
軍艦と美少女を組み合わせたゲームに触れたことも、一度や二度ではない。
だから、カグヤにとって眼前の光景は言ってしまえば、ゲームのように非現実的なものだ。
けれど、そうではない。
ありふれた日常は刻逆によって瞬く間に非日常へと塗り替えられてしまった。
多くを失い、多くを奪われ――けれど、カグヤはディアボロスとしての力を得た。
他のディアボロスたちがそうであるように、カグヤもまた奪われてしまったものを取り戻すために、ディアボロスとして戦わなければならないという現実の中にある。
(「……ぶっちゃけ実戦にはビビるけど、やるしかないよな」)
冥海機ヤ・ウマトの領土の一部となっていた沖縄に住む大切な仲間の帰還を、胸を張って迎えるためにも。
心の中で意を決した呟きを零し、カグヤは真っ直ぐにローレライサブマリナーたちを見据え――駆け出した。
「オレはディアボロスとしちゃnoobもいいとこだが……死に覚えゲーはどんとこいだ!」
仲間たちが激戦を繰り広げている戦場へ、カグヤも黒い天使の翼を羽ばたかせながらディアボロスのひとりとして飛び込んでいく。
「――でもマジで死んだら次がないからな、オレ!」
震える心を笑い飛ばすように声を上げ、カグヤは巡らせたパラドクスの力でいくつもの光輪を編み上げる。
同時に、場に満ちる残留効果の加護がカグヤに普段以上の力を齎してくれていた。
「これがディアボロスだけが使えるバフってやつか……これなら、オレにも!」
命中アップの恩恵により、ローレライサブマリナーたちの動きが不思議とよく見える。
「へっ、逃がさねぇよ!」
カグヤは狙いを定め、弾幕のように視界いっぱいに溢れた無数の光の輪を解き放った。
「きゃあっ!」
回転する光輪に斬り裂かれ、ローレライサブマリナーたちが悲鳴を上げる。
手応えは十分。だが、攻撃を受けたローレライサブマリナーたちは、すぐさま反撃に転じてきた。
「――、……♪」
重なり合って響く、美しい歌声。
それは聞く者を等しく溺れさせる魔性の歌であり、僅かな旋律だけでも耳にしただけで、まるで心が軋むような感覚がカグヤへ襲いかかった。
「……ちっ、耳障りな歌だな!」
ヘッドホンを装着したカグヤはボリュームを最大限まで上げて、鼓膜を揺さぶる音を聞き慣れたアクションゲームのBGMで書き換えて。
(「勿論、深入りするつもりはねーさ。……こっちだって一人じゃないんだ」)
そう、カグヤは一人ではない。
周囲には多くの同胞たちがいて、共に戦っているのだ。
それでも、ディアボロスとして――先へと続く道を拓く、その力となるために。
カグヤは真っ直ぐに前を向き、再び、眩い光輪を踊らせた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
フィーア・オルリア
……追撃
倒せるときの、流れに乗るのが流行を追う者としての宿命
攻撃の波を止めない様に、どんどんいこう
海だけに
……今のはちょっと流行らなさそう、失敗だね
水面走行でローレライサブマリナーの居る戦場に合流
攻撃を仕掛けていこう
敵部隊の配置を確認して、まずは最外縁の敵を中心に狙いを付けていこうかな
のーぱそくん、戦術術式04起動
術式展開、風のリングを展開して射出
《念動力》で軌道を操作
ギリギリまで海面近くを這うように進ませ、敵に此方の攻撃軌道を気取られないようにしよ
せこく小細工していくのが、今の流行戦術
……多分
歌
こういう概念系っぽい攻撃は厄介
のーぱそくん、流行の音楽ガンガンかけていこう
激しめのロックとか良さげ
聞く音楽くらいは、自分で選びたいよね
という訳で、聞きたい曲流して相手の歌を聞かない様にしよう
音量上げて爆音流してこ
多少聞くくらいなら、水死まではいかないだろうしね
さて、どんどん敵を倒していこー
全部倒すまでの根競べ
勿論、負けるつもりは無いよ
連携アドリブ等歓迎
「……追撃」
広大な海原の至るところでディアボロスと冥海機の激しい戦いが続いている、グアム鎮守府沖。
フィーア・オルリア(大流行・g05428)は眼の前の光景を前に、ぽつりと呟いた。
「倒せるときの流れに乗るのが、流行を追う者としての宿命」
敵を倒せば倒すほど、この先にいるジェネラル級へ手が届くのだ。
この好機を、逃すわけにはいかないだろう。
「攻撃の波を止めないように、どんどんいこう、――海だけに」
きりっと表情をいつもよりちょっぴり引き締めて、そう呟いたフィーアであったが――。
「……今のはちょっと流行らなさそう、失敗だね」
小さく息をつき、つい彼方の空を見つめてしまうのであった。
「のーぱそくん、戦術術式04起動」
気を取り直してローレライサブマリナーたちへと向き直ったフィーアはざっと敵部隊の位置と動きを確認し、愛用のノートパソコンを手に最も外側にいる集団へ狙いを定める。
「戦術ロード、広域攻撃開始」
術式により展開する、無数の円盤状の風のリング。
フィーアは回転するそれらの動きを念動力で自在に操り、海面近くを這うように飛ばしてローレライサブマリナーたちを攻撃する。
「きゃあっ!?」
「せこく小細工していくのが、今の流行戦術。……多分」
フィーアの巧みな操作によって、攻撃の軌道が読めなかったのだろう。
回避行動を取る間もなく斬り裂かれたローレライサブマリナーたちは、けれど、すぐに大きく息を吸い込んだ。
――美しい歌声が響く。
(「……こういう概念系っぽい攻撃は、厄介」)
不意に襲いかかってくる、胸が締め付けられるような感覚。
フィーアは僅かに眉を寄せながらも、すぐにノートパソコンへ呼びかける。
「のーぱそくん、音量上げて流行の音楽ガンガンかけていこう。激しめのロックとか良さげ」
息をつく間もない激しい戦いの最中だ。聴く音楽くらいは、自分で選びたいもの。
ローレライサブマリナーが紡ぐ魔性の歌を聞かないように、爆音で響き渡るBGMに耳を傾けながら。
「さて、どんどん敵を倒していこー。……勿論、負けるつもりはないよ」
この先にいるであろうジェネラル級だって、ディアボロスたちは一人たりとも逃すつもりはないのだ。
無論、フィーアもそう思っている。
ディアボロスたちの尽力により、敵の数は、着実に減ってきている。
あとは――全部倒すまでの、根競べだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
四葩・ショウ
――一気に行くよ
硝子のレイピアを振り抜いて
【水面走行】で駆けトループス級の群れへ
わたしにもきかせてよ、海亀のレディ
そうじゃないと――ジェネラル級を斃しにいっちゃうよ?
積極的に近く仲間と連携を図る
ピンチの仲間がいるなら加勢に向かうけど
そうじゃないなら、統率を欠いたレディ達の危機感を煽って
より多くの敵が残る方へ
魚雷は【ガードアップ】にも期待しつつ、
天使の輪が降らす魔力の雨でダメージ軽減を行う
いちばん深く傷ついた敵に狙いを定め、周囲の敵を巻き込んで
手早く敵を撃破していく
敵を倒すたび【グロリアス】の恩恵があるから
一体でも多く、一秒でも早く斃す為にも
一般人を巻き込む策をこれ以上使わせない為にも
覚悟を燃やして傷を躊躇わず、熾烈に攻めてみせる
包囲しようと動く敵がいるなら
【泥濘の地】でその邪魔をしつつ離脱を図って、そうはさせない
息を吸いこんで、聖歌を響かせる
微笑んでみせたなら
わたしに溺れさせてしまおう
その胸へと硝子のレイピアを突きたてて、さよなら
さぁ
使命に殉じた誉を擁いて、海へおかえり
おやすみ、レディ達
「――一気に行くよ」
硝子のレイピアを振り抜き、海を駆けて。
ローレライサブマリナーたちの前に姿を見せた四葩・ショウ(After the Rain・g00878)は、挑戦的な笑みを浮かべて告げる。
「わたしにも歌をきかせてよ、海亀のレディ」
ディアボロスたちの猛攻により、数の上では圧倒的に有利であったはずのローレライサブマリナーたちは、今やその数を大きく減らしていた。
それだけではない。ディアボロスとの本格的な戦いが始まった時には既に指揮官たるワシントンは倒されており、彼女たちは統率を欠いたままの戦いを余儀なくされている。
今この瞬間にも、至る所で多くの仲間たちが沈められているのだ。自分たちが押されていることは、理解しているだろう。
「……そうじゃないと、――ジェネラル級を斃しにいっちゃうよ?」
「だめっ……!」
「そんなことは、させないわ!」
ゆえに危機感を煽る言葉を投げかければ、ローレライサブマリナーたちはいとも容易く食いついた。
纏めて惹き付ければ、そのぶん仲間たちが戦いやすくなるだろう。その狙い通りに、群れのひとつがショウへと狙いを定める。
――けれど。
「……っ!」
ショウを包囲しようと動いたローレライサブマリナーは、ウミガメの足を泥濘に取られ――。
「そうはさせないよ」
その一瞬を逃さず素早く包囲網から距離を取ったショウはそんな彼女たちへ柔らかく微笑み、嫋やかな手を差し伸べながら静かに息を吸い込んだ。
巡るパラドクスの力。あたたかな加護の光が、ふわりと揺蕩うドレスのようにショウを包み込んで。
静謐なる歌声で紡がれる聖歌が海風に乗って、やさしいララバイのように響き渡る。
まるで子守唄に包まれたいとし子のように、ローレライサブマリナーたちは、瞬く間にショウの歌声に聴き入って――。
「――さよなら」
“溺れた”のだと気づいた時にはもう、透き通る硝子のレイピアで心臓を穿たれていた。
時間が止まったように感じられたのは一瞬。
「……さぁ。使命に殉じた誉を擁いて、海へおかえり」
一体でも多く、一秒でも早く、斃すために。
頭上に煌めく硝子のレガリアから降りしきる魔力の雨と、強固に重ねられた護りの加護で爆ぜる子亀の魚雷の勢いを削いで、ショウは続けざまに聖歌を奏で上げる。
「おやすみ、レディたち」
――罪なき人々のいのちをこれ以上、海で散らせたりなどしない。
たとえ深く傷ついても、彼女たちを沈めることさえ出来れば、戦場に広がるグロリアスの恩恵が癒してくれるから。
胸の裡で烈火の如く燃え上がる覚悟と怒りの焔を力に変えて、ショウは傷つくことも躊躇わず熾烈に攻め立てていく。
そうすることで守ることが出来る誰かが、誰かの未来や世界があると、信じているから。
(「だって、この力は――」)
――そのために、在るのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
サヤ・ジルキナ
イーリャ…イーリャ…
サヤ。彼の敵を打ち払いたいの
協力してくれる?イーリャ
サヤはパラドクス「ダンスマカブル」を使って、蝋人形であるイーリャ(イリヤ・ジルキン)を操り戦闘するわ
イーリャはいつだって弱いサヤのことを気遣ってくれるし、痛いことから護ってくれる
決してひどいことや無理はしないわ
まだまだ戦闘にも慣れていない私たちがたくさん敵を倒せるとは思わない
だけどすこしでも打ち払うため、わたしたち2人の幸せな時間を取り戻すためならなんだってするのよ
ね?イーリャ
だから今日はたくさんダンスをしましょう
回って回って踊って踊って敵を闇に沈めましょう
すこしでも、わたしはお役に立てたかしら。ね、イーリャ?
「イーリャ……イーリャ……」
己を抱き上げる蝋人形を愛おしむように見つめながら、サヤ・ジルキナ(“愛”され続けた倒錯の幼姫・g04819)は問いかける。
「サヤ、彼の敵を打ち払いたいの。……協力してくれる? イーリャ」
イーリャと呼ばれた人形の男は表情ひとつ動かすことなく、ただ無機質な瞳にサヤを映すだけ。
それでも彼が肯定してくれたように思えて、サヤは行きましょう、とあどけない笑みを綻ばせる。
ちいさな十指に結んだ糸は、サヤとイーリャを確かに繫ぐもの。
彼はいつだって傍にいてくれて、サヤのことを気遣ってくれるし、痛いことや怖いことからも護ってくれる。
だから、サヤは戦えると、そう思うのだ。
「……ね? イーリャ。今日はたくさんダンスをしましょう」
ふたりは時に手を取り合って舞いながら、ローレライサブマリナーたちを翻弄するように戦う。
イーリャがいるとはいえ、サヤはまだ戦うことに慣れてはいない。だから、無謀な戦いはしないと決めていた。
刻逆に、そしてクロノヴェーダに奪われた、ふたりの幸せな時間を取り戻すために。
胸に燈る想いを、怒りと呼ぶ感情を、力に変えて。
ひとりでも、ふたりでも。少しでも打ち払うことが出来れば、それでよい。
回って、回って、踊って、――踊って。
敵の抵抗も激しく、刹那の攻防を経て沈められた敵はそう多くはないし、こちらの負傷も決して小さくはないけれど。
「……すこしでも、わたしはお役に立てたかしら。ね、イーリャ?」
戦線を離脱するその時、人形へと向けたサヤの表情は――とても満ち足りたものであっただろう。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【壁歩き】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
追撃の手は緩めません!救援機動力で加勢します
行動中は【水面走行】を使用、【パラドクス通信】もお借りして味方との連携を図ります
小型駆逐艦を複数召喚し、敵群を囲うように広く陣形を形成します
砲撃と雷撃戦の号令を発しつつ包囲を徐々に狭めて追い込みます
味方の攻撃の合間を繋ぐように攻撃を仕掛け、敵を一か所にまとめる事で皆さんが戦いやすくなるよう援護を
辰狐さん、ジルキナさんをディフェンスし、小型駆逐艦を盾にするか、自らが間に入る事でダメージを肩代わりします
敵の誘惑を伴う攻撃に心を奪われないよう気持ちを強く持ちます
民間の方が戦いに利用された事を思い出せば、自然と怒りで目が覚めるでしょう
味方と声を掛け合うのも良いかもしれません
直接の攻撃は氷盾を構えて致命傷を避け、【ガードアップ】や【グロリアス】等の効果も借りて耐えてみます
なるべく戦場を広く見渡しながら戦い、誰一人欠ける事が無いよう行動します
お疲れ様です!これだけ多くの方に協力していただけたのですから、この先もきっと上手く行くはずです
辰狐・彌珠
辰狐・彌珠!ぼくもいかせてもらうよ!
ガジェットウェポンから放つ天狐印の冷凍ミサイル!えっとなんていうんだっけ…そうっ、フリージングミサイルだ!
ぼくはまだまだみんなに比べて弱いからね。…まあぼくは発明家だし?しかたないところだけど、でもぼくだって復讐者だからね、活躍はしたいんだよね
まあ弱い弱いぼくだけど先輩方のフォローになれば御の字さ!
幸い「未来予測」が3秒もできるらしい。天才のぼくの頭にかかれば、それだけの時間があれば尻尾を巻いて逃げることを考えるくらいできるはずさ。はっはっはー!
だけどただで逃げるつもりはないさ。クロノヴェーダのひとりやふたり、やっつけてくれようじゃないか!
「辰狐・彌珠! ぼくもいかせてもらうよ!」
高らかにそう声を上げながら、辰狐・彌珠(天狐印のオーパーツ・インベンター・g03468)は得意げな顔で手製のガジェットウェポンを構える。
「存分に味わうといいよ、天狐印の冷凍ミサイル! えっとなんていうんだっけ……そうっ、フリージングミサイルだ!」
ガジェットウェポンに取り付けられた凍結弾精製装置から放たれる、真夏の風さえ凍てつかせるほどの冷気を封じたミサイル。
青空を裂くように奔ったひとすじの煌めきが、ローレライサブマリナーたちが駆るウミガメ型の海戦装に深々と突き刺さる。
同時に放たれたウミガメの仔。その姿は一見愛らしくもある。
だが――。
「知っているよ、それがきみたちの武器なんだろう?」
そう、子亀でありながらその正体は紛れもなく魚雷。
場に満ちる残留効果で何とか反撃を凌ぐことが出来たものの、戦いの経験が浅い彌珠ひとりでは、そう長くはもたないだろう。
(「ぼくはまだまだみんなに比べて弱いからね。……まあぼくは発明家だし?」)
熟練の同胞たちと比べれば、どうしたって積み上げてきた経験の差はすぐには埋まらない。
それは仕方のないところではあるけれど――彌珠とて、ひとりの復讐者だ。
(「だけどまあ、少しだって活躍はしたいんだよね!」)
僅かな一瞬のような間でも未来を読む力を駆使してローレライサブマリナーたちの攻撃を掻い潜りながら、彌珠は再びガジェットウェポンを構える。それでも完全に回避しきれるはずはなく、そのほんの数秒の間に彌珠の身体にはいくつもの傷が刻まれているけれど――彌珠は臆することなく、悠然と告げた。
「ぼくだってただで逃げるつもりはないさ。クロノヴェーダのひとりやふたり、やっつけてくれようじゃないか!」
――その時であった。
「援護します!」
誰一人欠けることなく、帰るために。
救援機動力で駆けつけた三間・勲(漁火・g10186)が彌珠の前に躍り出て、ローレライサブマリナーたちが攻撃に移るより早くパラドクスを編み上げていた。
「先輩!」
「お待たせしました。あと一息、頑張りましょう!」
スピリットフリートによって召喚されるのは、海で散った者たちの魂からなる無数の小さな駆逐艦群。
「――主砲、魚雷、一斉射!」
勲は砲撃と雷撃戦の号令を発しながら駆逐艦たちで包囲を徐々に狭め、仲間たちが狙いやすいよう、ローレライサブマリナーたちを一箇所に纏めて追い込んでいく。
「これ以上、は……!」
勲が喚び出した駆逐艦群によって、自分たちが追い込まれていることに気づいたローレライサブマリナーたちは、それでも勲を沈めようと揃って口を開く。
――美しい声で紡がれる、魔性の歌。
「……いいえ、惑わされたりなど、しません」
勲は、胸に燈る怒りを改めて想う。
罪なき人々が戦いに利用されていた――彼らを見殺しにしようとした冥海機たちを思えば、更なる怒りがこみ上げて、力が湧いてくる。
心を強く持ってローレライソングの誘惑を振り切った勲は、再び駆逐艦群を喚び出した。
「ぼくも続くよ、先輩!」
勲の攻撃に合わせ、彌珠も全力を籠めたフリージングミサイルを解き放つ。
多くの想い、多くの力が合わさり、先へと繋がっている。
ならば、上手くいかない理由などないだろう。
勲は静かに、彼方の海を見つめる。
戦いに烟る大海原、その先にいるであろうジェネラルを、射抜くように。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
アンゼリカ・レンブラント
救援機動力で駆けつけ参戦だよ
【パラドクス通信】で現場の仲間と連絡を取り合い
可能な限りタイミングを合わせ攻撃開始!
大分敵が減ってるね、この調子で片づけていこう!
水面走行で戦場を駆け、
お見舞いするはパラドクスの雷光衝撃波!
ここでジェネラルを沢山――いや、グアムにいた全てを倒すつもりだから!
私達で全部やっつけるんだよっ!
そんな気合いを以て相手の卵型機雷を
障壁と盾、雷光のオーラで弾き落し
魅了なんてされずにまたパラドクスを重ねていく
ここまで仲間が積み上げた残留効果は財産さ
心強い気持ちで戦い抜くね
出来るだけ倒せそうな敵を巻き込むよう叩き込み、
【グロリアス】の恩恵を受け体力を回復させながら
何度も斬りこんでいくよっ!
仲間とは通信で連絡を密にし、敵を挟撃したり
攻撃を重ねたりしていこう
誰かが集中攻撃されるようなら、救援に割って入るよ
平和な海を人々に帰すため
笑顔溢れる奪還の日を迎えるため
お前達に止まっている暇なんてないんだよーっ
気合いを乗せ、全力の《雷剣閃波》で倒していくね!
私達のありったけ、受けてみろーっ!
シル・ウィンディア
あと少しっ!
みんな、あと少しだから頑張ろっ!
わたしも気合を入れなおして。
…。
それじゃ、全力全開、行かせてもらうよっ!!
水面走行で水面をダッシュして移動。
味方と敵の位置を確認しつつ、一気に押させてもらうよ!
高速詠唱で隙を減らしてからの八芒星精霊収束砲!
こっちは実戦初投入だけど…。
広域型攻撃だし、持って来いだねっ!
撃った後も移動する足は止めずに動き回るよ。
動いては、パラドクスを撃って、動いては撃ってを繰り返していくね。
ふふふ、ダメだよ。
よそ見してちゃ。よそ見していると遠慮せずに撃ち抜いちゃうからっ!
攻撃対象は、攻撃を受けた敵で損害が多い相手を中心にして攻撃を仕掛けていくよ。
敵攻撃は、パラドクス発動時に発現する光の翼で体を覆っての防御態勢をとるよ。
さっきより強いね、防御の加護。
これが、わたし達ディアボロスの力だよ。
積み重ねた想いが、あなた達クロノヴェーダを討つんだ!
…どんなジェネラルが待っていても、ここを攻略したのと同じ感じでしっかり倒してあげるからっ!
だから、ここで止まってられないんだーっ!
どこまでも澄み渡る空の下――大海原に響く、砲撃の音。
刹那の時を積み重ねて、そうしてどれほどの間、戦い続けてきただろう。
グロリアスの加護が齎す癒しにふ、と一息ついたシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が見やる先、最初は途方もないほどに多かったローレライサブマリナーの数は目に見えて減っていた。
「――あと少しっ! みんな、あと少しだから頑張ろっ!」
同じ戦場で戦う仲間たちへパラドクス通信の通信機越しにそう呼びかけて、シル自身もまた大きく頷き、気合いを入れ直す。
「――シル!」
「アンゼリカさん!」
その時、シルの声に答えるように救援機動力で現れたアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は、友の姿に晴れやかに笑って。
「大分敵が減ってるね、この調子で片づけていこう!」
互いに頷きを交わし、凪いだ水面を駆けていく。
この戦場に残るローレライサブマリナーは、あと僅かと言っても過言ではない。
だが、ディアボロスたちが求めるものは、更にその先にある。
「ここでジェネラルをたくさん――いや、グアムにいた全てを倒すつもりだから!」
そう、真珠湾へは誰ひとりとして辿り着かせるつもりはない。
気迫に満ちた声を上げながら雷光のオーラを纏ったアンゼリカが振るうは雷剣閃波(ライトニングフラッシュ)。
「私たちで全部――やっつける!」
力強い一閃と共に放たれる眩い雷光と衝撃波が、ローレライサブマリナーたちを一息に薙ぎ払う。
「……それじゃ、全力全開、行かせてもらうよっ!!」
アンゼリカの強烈な一撃に重ねるように、シルも間髪をいれずに詠唱を開始する。
「四界を統べる精霊たちよ、宇宙に集いし天体の守護者たちよ、過去と未来を繋ぐ時よ……」
力ある言葉を紡ぎながら、シルは火、水、風、そして土の四つの属性のエネルギーを衝突させることにより純粋な魔力エネルギーを練り上げ、更にこの純魔力エネルギーを、同時に描き出された太陽、星、月の属性の力を持つ魔法陣によって高めていく。
凄まじいエネルギーの収束に危険を察知したローレライサブマリナーたちが退避行動を取ろうとした時には――既にパラドクスは完成していた。
背に一対の大きな光の翼を広げ、シルは限界を超えて高められた魔力エネルギーの前に、時属性の魔法陣を重ねて力強く叫ぶ。
「――集いて力となり、すべてを撃ち抜きし虹の光となれっ!」
直後、広範囲に渡って撃ち出された眩い砲撃の光が、次々にローレライサブマリナーたちを跡形もなく消し飛ばした。
高出力砲撃魔法――八芒星精霊収束砲(オクタドライブ・エレメンタル・ブラスト)。
それは、まさしく敵に滅びを齎すもの。
「実戦初投入だけど……広域型攻撃だし、持って来いだねっ!」
新たに編み出したパラドクスの威力に確かな手応えを感じたシルは、けれどすぐに仲間たちが成す術もなく一瞬で消え去ったのを目の当たりにしたローレライサブマリナーが一斉に喉を震わせるのを見て、光の翼で身体を覆って防御態勢を取りながら駆けていく。
(「……さっきより強いね、防御の加護」)
それは多くの仲間たちがこの地で戦い、想いを重ね、繋いできたからこそ。
光の翼を大きく羽ばたかせながら、シルは叫ぶ。
「これが、わたしたちディアボロスの力だよ。積み重ねた想いが、あなたたちクロノヴェーダを討つんだ!」
皆がここまで積み上げてきた残留効果――それは財産であるとアンゼリカも感じていた。
同じ戦場で今もなお戦い続けている仲間たちを思えばそれだけで心強く、更なる力が湧き上がってくる。
卵型機雷をばら撒きながら、ウミガメ型海戦装の上で軽やかに踊るローレライサブマリナー。
その蠱惑的な舞は、見る者を魅了するという――けれど。
「そんなもの、効かないよっ!」
気魄に満ちた叫びと共に、アンゼリカは放たれた卵型機雷を叩き落とし、勢いのままに斬り込んでいく。
――冥海機の舞に惑わされることなどない。
だって、アンゼリカはもっと美しい舞を、知っているのだ。
「平和な海を人々に帰すため、笑顔溢れる奪還の日を迎えるため、――お前たちに構っている暇なんてないんだ!」
晴天を切り裂く雷光が、アンゼリカの剣に集う。
「……どんなジェネラルが待っていても、しっかり倒してあげるからっ!」
シルは再び詠唱を編み上げ、八芒星の光を燦然と輝かせる。
「どんな相手もこの雷剣で斬り倒す! 私たちのありったけ、受けてみろーっ!!」
「わたしたちは、ここで止まってられないんだーっ!!」
交錯するふたりの光。
その鮮烈な輝きは、戦いの終わりを告げるに相応しいものであっただろう。
かくして、ディアボロスたちは――。
数多の想いと力を繋ぎ、重ねて、アヴァタール級冥海機ワシントンが率いていたローレライサブマリナーの大群を撃滅したのだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!

浅野・紅葉
(トレインチケット)
「終わった……か。皆、お疲れ様」
束の間の静寂を取り戻した海を見つめ、浅野・紅葉(鬼狩人・g03177)は呟いた。
倒し切ることが想定されていなかったはずの冥海機の大群を前に攻撃の連鎖を途切れさせることなく繋げ、結果として誰一人として欠けることなく大戦果を上げた同胞たち――。
もしもの時に備えていた紅葉にとっても、それはとても誇らしいものであった。
――凪いだ海に立ち込めていた硝煙が、海風に誘われるように緩やかに消えていく。
だが、彼方の海から聞こえてくる砲撃音は、未だ止むことはない。
今もなおこの海の何処かで戦い続けている同胞を想いながら、紅葉はパラドクストレインへ引き返していく。
グアム鎮守府沖。この地における戦いがどのような未来へ繋がっていくかは、まだ誰にもわからない。
けれど、ディアボロスたちの奮戦は、必ずや大きな勝利へ――この冥海機ヤ・ウマトの奪還へと近づくものであるはずだと、紅葉は信じている。
今までも、そしてこれからも――紅葉は思うのだ。
(「……クロノヴェーダに敗する気は、微塵もないんだ」)
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!