リプレイ
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
エニューオーが授かった神像鎧の策を皮切りに、法正には幾度も手を焼かされてきました
長い旅路の末に訪れた好機にも、当然あの食わせ物の罠は潜んでいるようです
……無論、してやられるつもりはありません
わたし達はミウ・ウルと共に地の果てを越えます!
クロエ様と共にミウ・ウルの上に乗り、現代の軍艦の対空砲のように敵を撃ち落とす役割を担います
戦いの中で船上から落ちそうになった時は【エアライド】の空中跳躍により復帰を
互いの死角と攻撃後の隙を庇い合い、大群を相手に粘り強く戦います
迫りくる敵に向けて勢いよく≪神護の長槍≫を投擲し、『降り注ぐ影の槍』を発動
空中に現れた幾つもの幻影の槍を射出し、あたかも歩兵の隊列が一斉に槍を投げたかのような弾幕を形成して敵を迎え撃ちます
敵を視認する度に投槍で貫き、実際に爆撃が行われる回数を出来るだけ減らしましょう
反撃は≪神護の輝盾≫を構えて防御
包囲の技を警戒し、敵が高度を下げてきたら敵陣の一角に攻撃を集中し、そこを突破口としましょう
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし、共に戦います
愚かなことですね。
秘蔵戦力といえば聞こえはいいですが……与える情報も操作し、都合のいいように操れる駒として準備しておいたものでしょう。
奴らには死に向かって無謀な戦をしている自覚はないのでしょうね。
ですが、それを酌量してやる理由はありません……一体残らず落としましょう。
ミウ・ウルの背に乗り、高所から攻め来る敵を見上げながら【ゴルゴーン・パイオーニアー】を使用、ゴルゴーンを象った植物の怪物を作り出します。
ゴルゴーンの放つ光でルフトキュラシェーアを石化させ、地へと墜としていきましょう。
数は多いですが、これだけ視界が開けていれば集中攻撃もしやすい。エイレーネや他の復讐者と標的を合わせて敵の数を早期に減らし、ミウ・ウルへの被害を減らします。
反撃に対しては避けるのではなく、三相の杖と守護の赤薔薇の結界術で防御。私を狙った攻撃がミウ・ウルへと向かないように。
ミウ・ウルとはここまで長い距離を共に来ました。そう易々と破壊できると思わぬことです。
クィト・メリトモナカアイス
やんのかこらー、ふしゃー!
両手を広げて威嚇のポーズ。
んむ、我らのかわいいミウ・ウルを破壊しようとか良い度胸。
亜人……蟲……ともなんか違う。久々に見かけるやつらだけども関係なし。撃ち落とすべし。
浮遊球形ガジェット「モナカ」射撃型を呼び出して「射撃のスコティッシュフォールド」。モナカ射撃型に飛び乗り、複数のモナカ射撃型による機銃連射の制圧射撃で飛んでくるルフトキュラシェーアを撃ち落とす。
んむ、多い。とても多い。がんがん撃つべし。
敵の反撃の庇い合いながらの射撃はこっちも他の復讐者と一緒に地上から対空砲火。
んむ、我が思うに。こんだけ特攻しておいて、今更連携も何もない。
モナカ射撃型、てー。
ミウ・ウルは並み居るプトレマイオスの軍勢を潜り抜け、イスカンダルへと辿り着いた偉業を成した船。
故に偉大なる猫、ミウ・ウル。
我らのミウは負けぬし、大事なミウを壊そうとするならば全員叩きのめす。
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
あれが蜀の遺将、法正。噂には聞いていたけれど、いかにもな性悪女ね
部下にあそこまで嫌われてるジェネラル級って……見たことがないわ
あいつはゾルダート達を、兵士ではなく消費する矢弾の類と考えているんでしょう
……せめて私は、かつてあなた達が人として持っていた魂の死を悼むわ
敵が上空からミウ・ウルに狙いをつけるのを妨害するため【フライトドローン】を多数展開
流石に船体を完全に覆うのは無理だろうけれど、機関部のような急所を隠すことは出来るかしら
またドローンの内1機は自分の傍に置いて、仲間が地上に落ちた時はそちらに飛ばして救援させましょう
敵機の迎撃には『#高熱 #掃射 #制空権確保』を使用
武装ドローンから放つ無数の機銃弾で敵を包み込み、ミウ・ウルへの強行突破を阻むわ
本来持ち合わせたパラドクスと別に爆発性のクロノ・オブジェクトを落としてくる、なんてことがあっても、機体ごと制圧射撃に巻き込んで空中で誘爆させてあげる
銃撃は≪Schlafplatz≫を展開して眼前に立てて壁とし防御
先輩、贈り物を使わせて貰います!
上空から目標、ミル・ウルを探し爆撃を開始せんとするルフトキュラシェーアの大軍勢。
迎撃にディアボロスが出ればそれもまとめて粉砕すると進む軍勢は、遠方にミル・ウルの姿を見出して。
「目標発見、これより破壊活動を開始する!」
「迎撃のディアボロスが出れば纏めて破壊だ、一気に攻めるぞ!」
ディアボロスごと移動拠点を破壊、今後の活動をさせぬとばかりにカービンライフルを構えた最前線の集団が後方の仲間に声をかけ、自分達の後方を任せての急降下。
出鼻を挫く一撃を見舞わんとしていくがそれを阻むように空中に多数のドローンが展開される。
「これで機関部とかだけでも妨害できるかしら?」
そのドローンを操っていたのはアンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)、勿論彼女もドローンだけでミル・ウルを護衛できるとは思っておらずあくまで狙いを妨害させる程度の位置づけで。
それだけではなく彼女の用いるパラドクスも多数の飛翔するドローンを放つ物、故にその攻撃するドローンと浮遊するだけのドローンを織り交ぜ見極めを困難にする効果を狙っての展開であった。
「チッ、小細工を……構わん、あれごと粉砕して攻撃するぞ!」
次々と浮遊するドローン、だが単なる目くらまし程度と見てルフトキュラシェーアは降下を継続、ドローンごと破壊すべくカービンライフルの狙いを定めたその瞬間。
密集していたドローンが急に散開すればミル・ウルの頭部、最も高い場所が開けそこには両腕を広げ威嚇するようなポーズを決めるクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)の姿が在ったのだ。
「やんのかこらー、ふしゃー!」
「な、なんだあのふざけた奴は!?」
「ええい、構わん、一気に叩け!」
緊迫した場面に似つかわしくない行動、それによって一瞬面食らった軍勢だがそれで攻撃を止めるわけではない。
意表をついての行動だと気を取り直し銃を構え、多量の銃弾をばら撒けば次々とドローンが破損し墜落する。
「んむ、我らのかわいいミウ・ウルを破壊しようとか良い度胸。亜人……蟲……ともなんか違う。久々に見かけるやつらだけども関係なし。撃ち落とすべし」
「了解よ、飛行攻撃端末、展開。標的を排除するわ!」
数に任せての攻撃を仕掛ける軍勢、だがそれらの思うがままにミル・ウルを破壊はさせまいと声を上げたクィトとそれに呼応すアンネリーゼ。
相手が標的を定めて飛び込んでくるのならば此方も迎撃しやすいとばかりにクィトが展開したのは浮遊球形ガジェット『モナカ』とそれに追従する多数の同型機、その内の一つに乗って機銃を上方に向けて迎撃態勢を。
同時にアンネリーゼが展開したのはプロペラにて飛翔する航空機型のドローンが多数、それらが機銃を上方に向けて急上昇し、降下しながら射撃を継続する軍勢を撃墜せんと射撃を開始。
地上付近からと高高度からの急降下、二方向から数多の銃弾が交錯するように放たれれば、地上付近では多数のドローンが破損し墜落。
上空では数多の兵が被弾し、機関部を破損し黒煙を上げながら不規則軌道で墜落を始めるが大軍の中から見れば僅かなもの。
「怯むな、第二陣の突撃まで持ちこたえろ! 一気に押し切れ!」
誰かがそう口にして、被弾しながらも強引な攻撃を継続。
無理矢理にミル・ウルとの距離を詰めカービンライフルを構えなおし、照星と照門を合わせ狙いを定めていくがその先に。
「無茶な動き……せめて私は、かつてあなた達が人として持っていた魂の死を悼むわ」
見えたのは数多の道具を格納するキャリーケースとしても使える盾、Schlafplatzを構えて待ち構えるアンネリーゼの姿。
次々と発砲した銃弾を受け止めながら彼女が思うは、此度の戦いで法正に使い潰される、兵士としてではなく使い捨ての矢弾として考えられるような動きを強いられているゾルダートたちの境遇で。
損耗する事など気にしない、ただ目的を達成できればそれで良いという味方の損害も考えない作戦立案をした法正、噂には聞いていたがいかにもな性悪女の策に踊らされる将兵を悼みつつ。
部下である筈のルフトキュラシェーアも散々な事を言っていた、という情報を思い出しそこまで嫌われるようなジェネラル級など見た事が無い、後々その顔を拝んで何か言ってやろうかと思案しつつも接近する敵に狙いを定め飛翔するドローンを操れば。
「なっ!? しまった、側面からか!?」
「何か爆発物を持っての特攻も考えたけど、貴方は何も持ってないようね。まあ通さないんだけど」
急接近するが故に生じた隙、それを逃さず接近したドローンの射撃を無防備な側面から受け体中に銃創を刻まれてその兵は無残にも墜落し炎上する。
だが一人やられたとて終わりではない、第二、第三の兵が次々と銃撃し、ディアボロスを、そしてミル・ウルを屠らんとしているが。
「その程度! 先輩、贈り物を使わせて貰ってますよ!」
強行突破を阻むようにSchlafplatzで銃撃を受け止めて、被弾しつつもミル・ウル本体への流れ弾を防御。
たった一人でカバーできる範囲は狭いがそれを補うのが仲間だとばかりに目配せすれば、そこには浮遊球形ガジェット『モナカ』を駆り空を見上げるクィトの姿。
「んむ、多い。とても多い。故にがんがん撃つべし」
多数の敵が迫ってくる、ならば狙いを悠長に定めている暇無し。
庇い合って仕掛けてくるのならそのカバーを上回る火力を仲間と共に叩きこむとばかりに追従するモナカも同時に最も近い相手を狙い再度の射撃を敢行する。
凄まじい弾幕、だが庇いあいながらも何とか致命傷を与えてやろうと更に高度を落としつつ、ディアボロスの護衛を引きはがさんとする敵集団。
されど告げられるはクィトによる非情の通告であり。
「んむ、我が思うに。こんだけ特攻しておいて、今更連携も何もない。モナカ射撃型、再射撃、てー」
「ぬ、ぐおおおおお!?」
大軍ゆえに連携をして仲間同士をカバーしたとて、ならば狙える対象はそこかしこに存在する。
更にはミル・ウルを破壊せんと特攻するような攻撃をすれば迎撃側としても標的とする敵兵に目星をつけるのも楽であり、数が多いのならば適当に乱射するだけでも命中弾が期待できるようなもの。
弾幕を受け被弾し、数を減らしながらも何とか打撃を与えんとルフトキュラシェーアは強引な突撃を継続する中、味方を鼓舞すべくクィトは再び両腕広げ、無防備な姿を晒し銃撃を受けながら高らかに宣言を。
「ふん、この程度か。ミウ・ウルは並み居るプトレマイオスの軍勢を潜り抜け、イスカンダルへと辿り着いた偉業を成した船。
故に偉大なる猫、ミウ・ウル。我らのミウは負けぬし、大事なミウを壊そうとするならば全員叩きのめす」
「な、何をっ!」
如何に数を揃えて迫ろうとも叩きのめす、そう宣告し相手を威圧するクィト。
絶対的な自信は何処から来るのか、だがこの数を凌ぎきれまいと第二陣の降下が始まったその時に。
「ミウ・ウルとはここまで長い距離を共に来ました。そう易々と破壊できると思わぬことです」
突如、ミル・ウルの背から大量の植物、否。
植物の蔦が伸び、まるでギリシャ神話の怪物、ゴルゴーンの姿を模した植物の怪物が出現する。
その怪物を操るはクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)であり、被弾しつつも戦闘を継続する第一陣を、そしてその後方をカバーしつつ、別の仲間に死角のカバーを任せ降下を始めた第二陣の姿を見つめていて。
「奴らには死に向かって無謀な戦をしている自覚はないのでしょうね。ですが、それを酌量してやる理由はありません……一体残らず落としましょう」
「ええ、法正にはエニューオーが授かった神像鎧の策を皮切りに、幾度も手を焼かされてきました。長い旅路の末に訪れた好機にも、当然あの食わせ物の罠は潜んでいるようです」
迫る敵軍を迎撃せんと植物のゴルゴーンを操るクロエ、そんな彼女を援護しつつ敵航空戦力を撃ち落とさんと構えるエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)の姿。
互いにカバーし合っての防衛態勢、仲間の機銃掃射で傷つき勢いが減じた敵軍の急降下攻撃を迎撃せんとまず動いたのはゴルゴーンの怪物で。
頭の上に巨大な一輪の花が咲き、そこより放たれるすさまじい光が敵の目を眩ませたかと思えば体の石化が始まって。
「ぐ、おおおっ!? なんだ、体が……うああああ!?」
「ええい、あの光か! クッ、遮る物が……チィ、やられた奴を盾にしろ!」
ダメージと共に体が固まり、力なく落下していく同胞達。
そうなった原因がゴルゴーンから放たれる光と見た者が、最早戦う事すらできなくなった仲間を遮蔽物としそのまま降下、カービンライフルの弾幕を形成して様々な方角からクロエを撃ち抜かんと銃撃を浴びせていく。
無理な軌道をもってして放つ銃弾、流れ弾がミル・ウルに命中しかねぬ攻撃故にクロエはあえて避ける事はせず、むしろ自分からその銃撃を受ける様に飛び跳ねながら三相の杖を振り、赤き薔薇の花を掲げればその棘が防壁のように広がり銃弾を受け止める。
が、それだけでダメージを減らす事は不可能、更に庇いあっていたエイレーネが神護の輝盾で防ごうとミル・ウルの背を跳ねるも仲間のカバーを、そしてミル・ウルそのものを防御しようと庇う対象が増えた状況では全てを完全にカバーする事は不可能。
止む無くミル・ウルへの被弾を抑える様に盾にて受けて、だが接近してきたのならば自らが対空機関砲の如き一撃で相手を落とすとばかりに神護の長槍を力いっぱい空中へと投擲すれば、一本の筈の槍は多数の幻影を周囲に出現させ、歩兵による一斉投擲の如き光景が広がって。
銃弾ではなく投げ槍による弾幕が形成、そしてその槍の幻影は幻であり、されど相手を刺し貫く実体を持つ影の槍。
故に目くらましではなく、急降下を続ける兵に次々と突き刺さり、赤い彩を空中に散らしながらもルフトキュラシェーア達は懸命な反撃を、仲間の数を減らしながらも周囲に広がり多方向からの一斉発射でもってエイレーネに銃弾を浴びせていく。
「流石に数が多いですね、狙い易いと言えばそうですが。クロエ様、そちらは!?」
「与える情報も操作し、都合のいいように操れる駒として準備された兵。秘蔵戦力と言えば聞こえがいい……愚かな者だと思っていましたが実力はありますね」
互いに向かう攻撃を庇えるならば庇いあい、またミル・ウルに向かった流れ弾も出来る限り防御してエイレーネとクロエが言葉を交わす。
倒すだけならば問題はない、だが被害を抑えつつ、更にはこの圧倒的な数の暴力を如何にして凌いでいくか、厳しい戦いになる事を実感しつつ、されど彼女たちに諦めという文字は無い。
「ええ、ですが。無理な突撃をして綻びが出来ていますから」
「集中攻撃、という事ですね」
仲間の銃撃、それを受けつつまた、死角を庇いあっての攻撃。
高所を取って自由自在に飛びながらの攻撃だが、激しい抵抗を受けて一部が突出したり仲間から離れてしまったりと、相手も空中で隊列を完全に維持できないのは確かであり。
ならばその機を逃す事は無い、被弾し黒煙を上げつつ銃撃しながら迫る敵兵とその周囲でカバーに入る敵兵を標的に、クロエがゴルゴーンの怪物に命じれば頭の花が再び輝き、凄まじい光を放つ。
その光を受け、腕を、脚を石化させられつつも銃撃、ゴルゴーンを形成する蔦が千切れ空中に飛び散って、そして術者であるクロエの衣服にも赤い血の色が滲んでいくが怯むことなく彼女はゴルゴーンに命令を続けつつ。
最も消耗している、若しくは纏めて一気に崩せる小隊はあるかと瞬時に空中を見渡し、穴を開けれるポイントを見つけ出し。
「エイレーネ、あちらを」
三相の杖を突き出す先、そこには仲間の銃撃や先の攻防で被弾した敵兵が苦しそうに、されど何とか少しでも打撃を与えんと奮起している姿が在り。
だがその奮戦はさせてはならぬ、そう告げる様に示された敵兵とその周囲を一掃すべく、虚空に投げられた神護の長槍が幻影を伴い飛翔して。
「ぐ、うおおおおおおおお!?」
「しまっ、あああああ!」
最後の突撃を敢行せんとしていた兵、その内二人が刺し貫かれ、無念の叫びと共に墜ちていく。
だがそれでも敵の数は膨大、残留効果が無い状況下でこの数を相手にし、奮起するディアボロス達もまた無傷ではなく、ミル・ウルにも全ての攻撃をしのぐほどの防御があるわけでもない。
細かな傷が増え、されどこのまま数に飲まれてなるかとばかりにエイレーネがドローンを足場に飛び上がり、敵に、そして仲間にも示す様に槍を振るって天翔けて。
「……如何に数が多くとも、してやられるつもりはありません。わたし達はミウ・ウルと共に地の果てを越えます!」
陽光を受け、槍と盾を煌めかせ一台のフライトドローンの上に乗り、敵を威圧し仲間を鼓舞するエイレーネ。
数を相手に互角の戦い、だがここから一気に押し返してみせるとばかりに叫んだ彼女に呼応する様にディアボロス達は奮起して。
だがその抵抗があろうとも、この数を持ってミル・ウルを、そしてディアボロスを倒すとばかりに気炎を上げるルフトキュラシェーアとの戦いはより激しさを増していくのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
【フライトドローン】LV2が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV2が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
エジプトから遥々インドへ抜けていこうというんだ
可愛い猫の成長を見るようだ
敵の狙いはミウ・ウルと復讐者
双方を纏めて狙う動きを妨害し、注意の方向を散らすよう空中戦
敵陣に単身深入りせず、同じく空に上がる仲間がいれば死角をカバーしあうよう連携を呼び掛け、補佐を行う
PD通信あれば活用
敵の突撃を妨害し、陣形を乱すようにミウ側と二面攻撃を
戦況を観察し把握、敵の布陣と動きを看破
下方から地を掠めるように飛翔し
敵がミウを狙う動線と水平方向に入れ違うように、撹乱起動で攻撃
地面側の空間を飛び少数ずつ相手に
変則起動と緩急をつけて射線と注意をそらし、巡らせた糸を絞ってPD攻撃
仲間と狙い合わせ
一撃で倒せる敵>消耗した敵から確実に落とす
多勢に深入りせず手前から落とし
戦況が有利なら上空へ、敵陣を掻き乱し後背や隙を突く
敵の一斉射撃は魔力障壁とコートで身を護り飛び回り
接近戦は変則軌道や後退で間合いをずらしつつ、腕のタワーシールドで受け流す
故国の兵に胸中で十字を切る
これ以上、利用される事のないように
安らかに眠れ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
この船を壊させるわけには行かないんだ!かかってこいよ、蚊蜻蛉!
空はお前らだけのものじゃないと思いしれ!
お前らには戦果はやらねぇがお土産に爆弾をくれてやるよ
【行動】
仲間と声を掛け合いながら積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使用する
まずはパラドクスを使用して爆弾を落とすドローンを製作し飛ばして
影に隠すように待機させておく
高空まであげるとドローンは墜落させられてしまうが
あちらが下がってくれるならドローンが逆に上を取れるかもしれない
自分を囮にして敵が降下してくるのをタイミングを狙い攻撃させる
敵からの攻撃は盾のフェイク・プリドゥエンや電光警棒で受けて防ぐ
ミウ・ウルに流れ弾が来ないように注意する
必要なら臨機応変に対処する
凍雲・雪那
あれは、資料で見たドイツの……成程、航空戦力の隠し玉か。
嫌らしい真似をするな、法正。
ミウ・ウルを破壊されては、困るどころの話じゃない。
全て打ち砕く。
持ち込んだ【飛翔】の残留効果を使い、空に。
普段なら、撃ち落とされるリスクが大きいけど……今は、そんなこと言ってられる、状況じゃないし。
相手が空を飛ぶなら、こっちも空を飛んで、漸くトントン。
味方との連携を重視。
接近戦を仕掛けてくる敵に向かって、更に頭上から雪崩を叩き込んで、墜落させる。
勢いの乗った急降下に、その上からの落雪。
さぞかし派手に、大地との抱擁を楽しんでくれる、だろうね?
貴様等は、亜人ではない。
だが、亜人に、この蹂躙戦記に与する、害虫と鉄屑だ。
ならば、それは最早、亜人に等しい。
故に死に絶えろ、クロノヴェーダ共。
勝利も栄光も戦果も未来も、何一つ貴様等に渡すものかよ。
八栄・玄才
俺は地面を走る乗り物は酔うから、ミウ・ウルにはほとんど乗ったことはねーけど、こいつが進んでくれるおかげで救援機動力やパラドクストレインでい~い戦場に駆け付けられてきたからな
今回はあんまり拳士向けの戦場じゃないが、恩返しのため、復讐者として戦おうか!
《防空体制》の効果で素早く敵を察知して、場に溜まった《先行率アップ》の効果も活かし、先手を狙う
今日は拳士として来てねぇから、思いっきり悪魔の力を振るおうかな
敵を見ながらその場で下段突きの型を行い、『魔竜雷鎚』を発動
振り下ろす拳に呼応するように天から雷を落とし、敵を貫く
『不遜ナリ、空(ソコ)ハ天ニ属スル者の立ツベキ場所ナリ』
悪魔の憤懣が鎚となり、敵が空を飛ぶことを許さない
敵の銃弾は雷の籠手・ワードブレイカーと鎧う静電気・静電硬気でガード
仲間と死角をカバーし合える位置に立ち、不意を撃たれないに気を付ける
さて、これで船は守れたか?
じゃあここからは拳士に戻って、オレは趙雲の方に行こうかな?
アイツの方が法正より真っ向殴り合いのやり甲斐がありそうだしよ~!
激戦が続く中、攻め寄せる敵軍を迎撃すべく新たに飛び出すディアボロス。
「この船を壊させるわけには行かないんだ! かかってこいよ、蚊蜻蛉!」
「ああ、そうだな。今回はあんまり拳士向けの戦場じゃないが、恩返しのため、復讐者として戦おうか!」
空を我が物顔で飛び回るルフトキュラシェーアを叩き落してやるとばかりに気炎を上げる荒田・誠司(雑草・g00115)と、これまでにミル・ウルが果たした役割。
ディヴィジョンを突き進んでくれたが故にディアボロスの能力、救援機動力が合わさって戦場に駆け付けられたという実績。
これまで助けられた存在を守り抜くという決意と共に、地上を走り敵軍を見上げる八栄・玄才(実戦拳術最前線・g00563)が飛び出して交戦開始。
「相手が空なら……っ! クッ、数が多すぎるか!?」
「この数だ、察知が早くなっても対処が間に合わない、各個撃破でまずは体勢を整えるぞ」
ミル・ウルの前方を走り、進路を阻む敵を片っ端から撃ち落とすつもりであった玄才が空中の敵を素早く察知できる残留効果、防空体制を用い優位に立ち回らんと試みるが相手の数は膨大。
ごく少数の敵を素早く察知し迎撃する戦いではなく、膨大な数が損害を考えず攻め立ててきた今回のような戦闘では察知速度が速まろうが得れる利益はほぼ無い状況。
となれば早急に敵を倒し数を減らす、その為には消耗した相手か若しくは最も手近な相手を倒していくしかないと誠司が叫び、急降下を仕掛けてきた敵兵を凝視して。
「はっ、如何にディアボロスが奮起しようとこの数を止めれるか!」
「貴様らの足さえ潰せば後はジワジワとなぶり殺しだ!」
移動手段を封じてしまえば勝利だと叫び迫るルフトキュラシェーアの集団の中、先行した二人がカービンライフルの弾幕を形成しながら誠司に向かい急降下。
その進路を阻むように飛び交う数多のドローンは単なる目くらましだと先ほどの交戦で察したのだろう、体をぶつけながら跳ね飛ばしディアボロスだけを狙えば良いと突っ込んで。
誠司に数多の弾丸を浴びせかけてきた瞬間、被弾し銃創を刻まれつつもゴーグルにて隠された視線は何処をみているのか。
上空の、そして自身に銃弾を放つ敵ではなく、その上に移動した一台のドローンを見つけた彼の口元は不敵に笑い、その瞬間に何か冷たいものを感じたルフトキュラシェーア。
「なっ、いかん、離脱しろ!」
死角をカバーし仲間をフォローしていた一人が叫び、急ぎ速度を上げてその場から離れようとするももう遅い。
「空はお前らだけのものじゃないと思いしれ! お前らには戦果はやらねぇがお土産に爆弾をくれてやるよ」
翳した盾にて被弾する銃弾を減らし、数発の弾丸に体を撃ち抜かれながら誠司が叫べば先ほどルフトキュラシェーアが追い越したドローンの一機が爆弾を切り離す。
その爆弾は意思持つかのように動き、そのままルフトキュラシェーアに向かい落下して、離脱が間に合わぬ中で爆発が発生。
不用意に急降下攻撃を仕掛けた存在は哀れ、大きなダメージを負いながらも更なる追撃は避けようと煙の中から飛び出していたのであった。
「ぐっ、不用意に攻めすぎた……だが」
「だが、何だって? 逃げれると思うなよ!」
ダメージは大きい、しかし戦闘続行不可能なほどではない。
ならば一時下がって立て直し、仲間の援護を行い圧力をかけ続けんと下がろうとしたルフトキュラシェーアであったがそれを許さぬとばかりに聞こえるは玄才の叫び。
空中を高速で飛び回り逃げようとする相手に如何なる攻撃を放つのか、目に見える銃器などを持たず素手の彼は大きく息を吸い込んで。
腕を引いて振りかぶり、逃げる敵を凝視しながらの下段突き。
その突きが放たれると同時、晴天にも関わらず小さな一角に暗雲立ち込め雷鳴轟き、稲光が光ったかと思えば空中を飛ぶルフトキュラシェーアに雷が落ち、何が起こったか分からぬままにその身を焼かれ、力なく墜ちていく。
『不遜ナリ、空(ソコ)ハ天ニ属スル者の立ツベキ場所ナリ』
「うげっ、ま~た大言いってやがるぞあいつ」
暗雲から聞こえるおどろおどろしい声、それは玄才に宿りし悪魔の憤懣が言葉となって零れた物か、はたまた彼自身の破壊衝動が形となったものなのか。
詳細は分からぬも力の顕現、それはこの窮地を救う一手となり得る凄まじい破壊力を見せていたが敵の大軍を突き崩すには、まだまだ足りぬ。
「お、おのれおのれ! だが数の上では有利、一気に押しつぶすぞ!」
「了解、我々の力を見せつけてやるぞ!」
仲間が焼け焦げ地に墜ちたが、まだまだ戦力的には自分達が優位。
ならばその圧倒的な物量を持ってしてディアボロスごとミル・ウルを破壊してやるとばかりに銃弾の雨が降り注ぐ。
「うおっと、まだまだ居るか、こうチマチマと撃ち落とすんじゃキリがないぜ!」
雷光纏った籠手を翳し、頭と胴を庇うようにして銃弾を受け止める玄才。
降り注ぐ銃弾から逃れる様に後退し、誠司と背中合わせに立って包囲する敵の銃弾から互いを護りあうような形で立ち、どうするかと尋ねれば。
「このままここで粘るべきだ、幸いに敵は俺達に注力している、ならば」
「なるほど、船は守れるってことか。じゃあ拳士に戻れるように、皆の為にこっちで引き付けるか!」
ここで敵を引き付け続けるべき、と提案がされれば、それに乗ったと応じる玄才。
この場を凌ぎ、敵を殲滅した上で趙雲と抹消面からぶつかりたい、その望みをかなえる為ならばあえて囮の様に立ち回るのも必要だと納得し、二人がミル・ウルの進路前方で敵を引き付けているその時に。
「あれは、資料で見たドイツの……成程、航空戦力の隠し玉か」
「ああ、故国の兵だが。ここで倒そう、これ以上、利用されないように」
圧倒的な数を持って空中に飛び、責め立てて来るのならば此方も空中で迎撃すると飛び上がった凍雲・雪那(報仇雪恨の皓巫姫・g07783)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)
仲間が敵の目を引き付ける事で生じた敵の隊列の乱れ、綻びがあるのならばそこから一気に食い破るとばかりに二人は急上昇、あえて空中で敵を迎撃すべく戦闘へと突入する。
「普段なら、撃ち落とされるリスクが大きいけど……今は、そんなこと言ってられる、状況じゃないし」
「そうだな、しかし他の仲間も居る。深入りしすぎないように俺達は上空から、他の面々にはミル・ウルの地上側からの二面攻撃だ」
遮蔽物なき空中に身を晒す事はリスク、されどこの大規模な数を前に地上で迎撃するだけでは被害が広がり続ける、ならば自分達も飛んでようやく五分だと覚悟を決めて飛ぶ雪那。
その覚悟とリスクを取ってでも戦う必要性は了承し、しかし無理をしては元も子もないと互いにフォローし合うようにと飛ぶエトヴァ。
攻め立てる中で自分達に向かって飛翔する二つの影、即ちディアボロスを認めたルフトキュラシェーアの軍勢は急ぎ迎撃態勢を、即ち急降下攻撃を行いつつ、反撃によって崩れた隊列を組みなおそうと散開するもディアボロスの接近が少しだけ上回る。
「ミウ・ウルを破壊されては、困るどころの話じゃない。全て打ち砕く」
迫る敵を迎撃すべく、ばら撒かれたカービンライフルの銃弾を受けながらも雪那は高度を一気に上げて、降下していた敵とすれ違う形で上を取り。
急降下をしていた敵が反転、体を上空へと向けた時には既に手遅れ、空中には白き雪が生み出され、停止していたように見えたそれは一気に雪崩の如く反転上昇をせんとした敵兵の上へと降り注ぐ。
「snow,fall,burial,――Avalanche」
「おっ、あ、あああッ!!? あぁぁ……」
圧倒的な質量、そして冷気に飲まれた兵は絶叫を上げるもやがてそれは雪の中へと消えていく。
白き塊はそのまま地面へと墜落、轟音と共に周囲に広がればその中に赤い異質な色が見えていて、その赤がじわりと広がり飛び出す影が存在しない、それが巻き込まれたルフトキュラシェーアの絶命を物語っていたのであった。
「勢いの乗った急降下に、その上からの落雪。さぞかし派手に、大地との抱擁を楽しんでくれてる、だろうね?」
「くっ、おのれ、好き勝手やりおって、甘く見るな!」
まず一つ、確実に数を減らす様に立ち回る雪那があえて挑発する様にクスリと笑えば、それに釣られるようにして次々と殺到する敵兵の姿。
誘いに乗った時点で悪手であるが、各々の力量も高い隠し玉としての戦力、そして何よりその数は凄まじい圧力で。
銃弾の雨と共に一気に近づく兵達の圧力は再び生み出す雪崩でもっても全てを防ぐことは不可能、切り込んだ一人の兵のサーベルが振り下ろされれば、咄嗟に雪那は氷の剣でもって受け止めて。
キィンと耳をつんざくような音、それと共に氷の刀身が一部欠けるも斬撃は食い止める。
「フン、やるな、だが!」
「それが何だ? 貴様等は、亜人ではない。だが、亜人に、この蹂躙戦記に与する、害虫と鉄屑だ。ならば、それは最早、亜人に等しい」
切り込んだ兵が押し合いながらまだ攻撃の手はある、そういうと同時に他の兵が雪那を包囲するように距離を取りカービンライフルを構えていた。
だがその危機的状況にあっても彼女は強い姿勢を見せて、敵兵を挑発する様に、そして野蛮な亜人と同等だと切って捨て。
「きっさまぁ! 我々を愚弄するか、ならば血祭りにしてやろう!」
「ふん、吠えるだけか。なら故に死に絶えろ、クロノヴェーダ共。勝利も栄光も戦果も未来も、何一つ貴様等に渡すものかよ」
激昂した敵兵たちが叫ぶも雪那は態度を崩さずに更に挑発、それに乗せられるようにして銃撃と共に多数の敵兵が彼女を倒さんと殺到、全方位から飛び掛かっていく。
だがしかし、前が見えなくなってしまった一瞬こそが心の隙か、殺到する敵兵の内後方を取る様に飛び掛かった兵の眼前に雪那とは違う影、それはタワーシールドを掲げたエトヴァが彼女の後背を護る様に割り込んで。
「妙に集まっていると思えば挑発に乗せられて、か。だが攪乱しやすい状況は出来たか」
振るわれたサーベルをタワーシールドにて防御、それと同時に空いた右手を振るえば銀の糸がまるで蜘蛛の巣のように広がって。
雪那に猛追を仕掛けんとした兵を絡め取りその体を切り裂けば、背部に背負った飛行ユニットと体が分離し信じられぬと言った表情で一人の兵が墜落を。
更には盾を縛り付けた左腕、その手の指からも同様に。
細き糸が伸びていて、エトヴァが手首を振るうと同時、眼前で自身を切り伏せんと迫っていた兵の体に絡み付く。
「ぐっ、ぬ、しまっ!?」
「数の優位があるとはいえ不用意だったな、だが……!」
自らの失態を嘆く敵兵に非情の通告、そのまま手首を返せば眼前にて糸に絡め取られた敵兵の腕に、脚に糸が食い込み、そのまま骨まで達していき。
背部の飛行ユニットにも絡まった糸が金属部分を引き裂いて、血とオイルをぶちまけながら飛行能力を失ったルフトキュラシェーアは無念の表情を浮かべたままに地上に向かい落下を始める。
これで空中にて攪乱は出来た、されど敵兵が数による凄まじい圧力をかけ続けられることに事には変化なく。
「陣形は乱したが、このまま戦闘継続するのは厳しいな、ひとまず高度を下げよう」
「そう、だね。無理して戦えなくなるのは、一番困る」
空中高くでの戦闘を無理に続ける必要はない、陣容が崩れた際に殴り込みで敵をかき乱したのならば再び攻める好機、即ち敵の陣容を乱す様に立ち回り機会を作る方が上策とエトヴァと雪那は言葉を交わし、一気に高度を下げて行き。
「くっ、ああも好き勝手されたまま見逃すわけには! 追え、確実に押しつぶしてしまえ!」
急降下、そして地上付近で横へ、そして再び急上昇と変則的に飛び回るディアボロスを追い立てるルフトキュラシェーア。
少量の銃弾ならば防げるも、流石にその圧力はすさまじく。
被弾を完全には防げず、傷つきながらも変則軌道で飛び回り、敵の耳目を引く二人。
圧倒的な圧力に押されつつあるようにも見えるが、されどミル・ウルへの被害を防ぎつつ、敵の陣容をかき乱す様に立ち回る事で次なる攻撃に繋げる立ち回り、それは数に任せ攻め立てるルフトキュラシェーア達を確実に蝕み、ディアボロス側に戦いの流れを少しずつ引き寄せる呼び水となるのである。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV2が発生!
【フライトドローン】がLV3になった!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【グロリアス】LV1が発生!
一・百
【賽】
ここで法正には退場願おう…
その為に追ってきたんだからな
あいつは人を蟲化させたり非道なことをしたんだ…彼女達の苦しみの分は必ずお返ししよう…
ま、それ以外にも三国志にいた頃から色々あるがな…
計略だったか…さすがに今回は上手い手を巡らせる余裕もなかったか…
しかし、ドイツの敵はよりによってインドに流れていたか…
法正…
これ以上、貴様を野放しにするつもりはない…
死角は庇い合い直撃被弾を極力減らしながらミウ・ウルも護る
仲間と声を掛け合いフライトドローンを足場に行動
紅玉姫を抜き防空体制を敷き神碑幻出で攻撃
フライトドローンを跳び移ながら刀の光輝で設計図を宙に刻み、神殿をミウ・ウルを護るように出現させ刀を振るい砲撃を神殿より放つ
全て…撃ち落とす…
銃撃も全て消し飛ばすつもりで、放った豪炎雷でまとめて薙ぎ払い空をもこがそう
ミウ・ウルには近づけない…
エジプトから共にここまで来たんだ…
まだまだ止まるつもりはない
それに、ちゃんとシャムスと帰る為にも頑張らないとな…
ソレイユ・クラーヴィア
【賽】
連携アドリブ歓迎
嫌らしい手を使うのは、流石法正という所ですね
ミウ・ウルをこんな所で壊させはしません
イスカンダルにまで流れてきて法正の配下として決死部隊をやらされているドイツ兵には多少同情しますが…
まあ、本人たちは楽観的な様子ですから、深くは問わず射ち落してしまいましょう
宙に展開した鍵盤で「熱情」を演奏
上空に焔の星を喚び、頭上から火の雨を降らせてやります
焔に彩られた空に逃げ場はありません
地に墜ちる以外は、ね
仲間と攻撃対象を揃え体力の低い者から各個撃破
上空や前後左右を手分けして死角を補い合う様に警戒し、パラドクス通信で声を掛け合い警戒網を敷きます
可能なら防空体制を借りてミウ・ウルに接近する敵兵をいち早く察知し周知、迎撃しましょう
反撃には魔力障壁を展開して急所を避けるように凌ぎます
私を狙ってくるなら、ミウ・ウルへの被弾は減らせますから
多少の負傷には構わず、少しでも早く敵兵を全滅させられるよう演奏を続けます
全戦力を投入しての作戦が失敗したと分かった時、法正がどんな表情をするのか楽しみですね
シャムス・ライラ
【賽】
戦いもここまでくると様々なディヴィジョンの戦力が入り乱れてきますね
敵も連携してきましたか
死角を庇い合い突出しないのはなかなか荷厄介
しかし、連携であれば我等も負けていない
私は皆の盾となりましょう
《地形の利用》《情報収集》で船の位置を基準に太陽の位置や風向き等を確認
仲間と連絡を取り、戦闘に有利な位置取りを
【星の銀】で無数の盾と剣を生成
盾は船や仲間の防御に
要所に盾の固まった防御ゾーンを展開して損傷を防ぐ
戦闘、防御はあくまで立体的に空間を把握
あるゾーンは上からの攻撃、またあるゾーンは右からの攻撃に備える等
上下左右どこから狙われても対応できるよう配置
《防空体制》も駆使し、臨機応変に守備する
そして隙間を突いて剣を飛ばし鋭く攻撃を
《フライトドローン》も足場として使えば
より変則的な動きとなり攻防の助けとなるでしょう
仲間と狙いを合わせ、一体ずつ確実に倒す
遊撃的に剣で陽光を反射させ、目をくらました所を突くのも良いかと
ミウ・ウルにはこれからもたくさん働いてもらわねばなりませんからね
アドリブ等歓迎
夏候・錬晏
【賽】連携アドリブ歓迎
やっと戦場に姿を現したか『法正』
窮鼠猫を嚙むとは言うが、よりにもよって我らのミウ・ウルを狙うとは、悪手にもほどがある
まだ裏があるのか、それとも単に追い詰められた故の背水の陣か
真意は本人に聞くにしろ、やることは一つ
「ミウ・ウルには手出しさせんぞ!」
黒龍偃月刀に朱殷の闘気で形成した怒龍をからませれば、視認した『ルフトキュラシェーア』へパラドクスを乗せた一閃を放ち、怒龍を解き放つ
それは<衝撃波>とともに『ルフトキュラシェーア』へ襲い掛かり、奴らの陣形を食い破って、戦場での連携を断ち、仲間の攻撃がより効果的なものとなるように立ち回る
反撃の銃撃は、偃月刀で<薙ぎ払い>つつ【フライトドローン】を盾に加えて大籠手と戦花護紋で急所を守り、損傷を最小限にすれば、痛みをものともせずに次の敵へ打ちかかる
お返しとばかりに、絶え間ない攻撃を仲間と共に叩き込み、俺たちの連携を見せつけていけば、飛び回る『ルフトキュラシェーア』達を確実に撃ち落としていく
PとSにはディフェンスを
エレオノーラ・アーベントロート
うふふ、懐かしい眺めですわね。
機械化ドイツ帝国での戦争を思い出しませんこと?
とっくに国を亡くした亡霊たちがわらわらと――もうちょっと指揮官クラスがいれば何を考えて戦っているのか聞いてみたいところだったのですけれど。
十把一絡の鉄屑なんて相手にしても仕方ありませんわ。
鉄屑は鉄屑らしく、地べたに落としてあげましょうか!
電磁レールガン「フェアレーター」を手に「第六十九の魔弾【流星】」を投射。高空を飛翔する敵よりも更に高高度へと弾丸を撃ちあげ、そこから星が墜落するように落ちてくる【流星】の魔弾で攻撃を行いましょう。
【防衛ライン】は……あまり使えそうにありませんわね。有効に使える人がいればそちらに使ってもらいましょう。
陣形を組んで突撃、包囲を行う敵は後続から集中的に狙うことで戦術をブチ壊すことを重視。
ここに流れ着いたせいで頭まで亜人になりましたの?
そんな上空を飛んでいれば陣形もクソもありませんわ。
そちらからこちらが見えやすいように、こちらからも丸見え――叩き落して欲しいならそうして差し上げますわ。
ロキシア・グロスビーク
アドリブ連携ご自由に
はいはいっ、ロキシアくん参上っと
戦況は……五分?成程、ここまで戦ってきただけはあるってこと
知略に秀でた蟲将らしさを感じる采配。んで性格が出てるかんじか
じゃ、残留効果駆使して大群をバッサバッサ捌こうか
【パラドクス通信】で相互連絡。個々人の技を活かしやすい配置について
敵の接近や攻撃ごとの撃ち漏らしなどを共有、効率化を図ります
【防空体制】を用い察知する精度を上げて、
相手から攻撃される前に撃ち落とせる体制を敷こう
相手は常時飛んでるし、反撃とかで敵を見失ったときにも便利かな
そんでもって【防衛ライン】
迫る敵の速度を少しでも抑え一塊になったところを処すように、
味方全体が攻撃ごとに手早く狙って倒すを早められるよう進めて行こうか
それじゃあ僕も……
“比翼連理”から一振を抜き
残る三振を宙に護衛と配置する迎撃の構えより
お役目を果たすよっ!
戦場の熱狂を薪とし、刀に纏った闘志の炎を振り抜く!
反撃に際しては宙の三振を自動迎撃に
気合い十分、じゃないのっ!
掃射すべてを身体で素受けしないよう守りに入るよ
「敵も連携してきましたか。死角を庇い合い突出しないのはなかなかに厄介」
「嫌らしい手を使うのは、流石法正という所ですね。ミウ・ウルをこんな所で壊させはしません。しかしその連携も」
「ええ、皆のおかげで崩れつつある。そして連携であれば我等も負けていない。私は皆の盾となりましょう」
数に任せ、圧力をかけ続ける事によってディアボロスと互角に張り合うルフトキュラシェーアの大軍勢、そして連携もしてくる厄介さ。
その力を認めつつ、されど自分達も連携では負けぬ、そして仲間が突き崩してくれた敵の陣容の綻びを更に突き、勝機を引き寄せるとばかりにシャムス・ライラ(極夜・g04075)とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が言葉を交わす。
「ここで法正には退場願おう……その為に追ってきたんだからな」
「ああ、窮鼠猫を嚙むとは言うが、よりにもよって我らのミウ・ウルを狙うとは、悪手にもほどがある」
そして同じく、一・百(気まぐれな狐・g04201)と夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が法正をここで逃がさぬと。
これまで行ってきた数々の悪行を、人を人の体より蟲に改造し苦痛を与えた事を、そしてディヴィジョンをまたぐ前から行ってきた事を思う百と。
策士としてまだ裏があるのか、あるいは既に余裕なくなりふり構わず事を起こしているのかと思案しつつも、直接質せば良いと思考す錬晏も加わって、激戦繰り広げるルフトキュラシェーアを見上げつつ。
「これ以上、ミウ・ウルには手出しさせんぞ!」
そう錬晏が叫ぶと同時、4人はディアボロス側に傾きつつある戦いの流れを一気に引き寄せるべく飛び出していたのであった。
一同の中で真っ先に仕掛けたのは突撃の合図となる叫びを発した錬晏、彼が握るは龍の透かしが入った黒き偃月刀である黒龍偃月刀、そしてそれに絡み付く様に。
彼の体から噴き出す朱色の闘気が怒龍の形を成して纏わりつけば、地を駆ける彼は跳躍。
そして乱戦の中に浮遊する数多のドローンを足場にし、一つ、二つと飛び上がって高度を上げればその先にはカービンライフルを構え弾幕を形成し、接近を阻まんとするルフトキュラシェーアの姿が見えていて。
「反応したのは見事だな、しかし」
「ぐ、ぬおおおお!! 隊列を乱すな、ディアボロスを迎撃するんだ!」
振るう刃に纏わりつくオーラが衝撃波となり、間合いに入った敵兵の体を引き裂き、そして凄まじい勢いで吹き飛ばす。
その強烈な一撃を受け、されどこれ以上押し込まれてなるかと別の兵が銃弾を浴びせかける中で籠手にて頭部に迫る銃弾の数発を受け止めて。
隊列を組みなおす暇は与えぬとばかりに再び振るわれる偃月刀の一撃が兵の体を吹き飛ばし、そのまま別の兵へと叩きつけていたのであった。
「まず一つ、喰いついた。広げるのは」
「ああ、隊列を組みなおすなど無意味な事だと教えてやろう」
「ここに来るまでに本人たちは楽観的な様子でしたし、深くは問わず射ち落してしまいましょう」
被弾しつつも連携の始まり、敵の隊列を乱す猛攻を錬晏が仕掛けた直後、生じた綻びを致命的な物へと変化させるべく動いた百とソレイユ。
他のディアボロスとの交戦も相まって各所に出来た隊列の空白地帯にドローンを飛ばし、足場にしながら敵中にその身を滑り込ませつつ百が紅玉姫の刀身を翳すと同時、その煌めきが広がって。
空中に描くは巨大な砲を持つ神殿の設計図、そして設計図の通りに幻影の神殿がミル・ウルを護る様に出現し、これ以上の攻撃はさせぬとばかりに鎮座する。
「ふふ、地上には神殿ですか、なら上空からは焔の雨を降らせるとしましょう」
地上における守り、それを象徴するような幻影があるのなら。
空中から相手を追い詰める動きは自分がすると告げるはソレイユ、そんな彼が腕を振るえば空中には巨大なピアノの鍵盤、その幻影が出現し。
激しく、そして勇ましく、フォルティシモのように指を力強く動かせば、指の動きに合わせ鍵盤が上下に動き、ピアノの音色が鳴り響けば天高く出現した焔の星が礫を撒き散らしながら降ってきて。
「ぬ、おおおああああ!? な、なんだ、これはディアボロスの幻影か!?」
「いや、違う! 実体を伴っているぞ、各員、散開し被害を最小限に……ぐおあああああ!?」
ディアボロスが生み出した一種の目くらましだとしたいルフトキュラシェーア、だが要塞から放たれた砲撃と仲間を巻き込み、燃やしながら墜ちる星。
それが単なる幻影ではなく、一時的にせよ実体を伴った攻撃となっていることを認めざるを得ない状況、ダメージを受け墜ちる同胞を見て急ぎ散開、各々が手にしたカービンライフルの弾幕を形成し百とソレイユを撃ち抜かんと反撃を試みる。
しかし攻撃に集中する者だけで攻めるのが連携ではない、飛来する数多の銃弾の前に突如、浮遊する無数の盾が割り込んで。
全ての銃弾を防ぐことは出来ぬが数発ずつ、仲間に迫る銃弾を減らしダメージを抑え込むように動いていたのであった。
「なん、だぁ!?」
「クッ、うろたえるな、操っている奴を探し倒せ!」
「おや、まだ冷静に判断できる余裕のある人がいますか、しかし。私は皆の盾、破れますか?」
思わぬ妨害、それによって致命傷を与えられなかった事に憤慨しつつ、この盾を操る者を倒せば良いと声を荒げたルフトキュラシェーア。
乱戦、そして仲間が次々と討たれる中で戦況を見る余裕のある兵が居るのは敵軍の膨大さ故かと思いつつ、されどその物量をもってしても自分を突破し仲間に深手を負わせることはさせぬと告げるシャムスが操るは変幻自在の金属によって形成された数多の盾、そして剣であり。
宙を舞う盾は密集、堅牢な守りであると主張する様に空中に数か所ずつ防御の為の空間を形成、それは流れ弾でミル・ウルが傷付かぬように、そして戦う仲間を護れるようにゆるりと時間を駆けつつ場所を変え。
空中各所に視線を動かし、消耗した敵兵に狙いを定めシャムスが腕を振るうと同時、膨大な数の剣が四方八方から飛び掛かる。
「くっ、こんな、こんな……ぐおあああああ!」
何とか回避しようと試みるルフトキュラシェーア、右へ左へ軌道を変えて、手にしたカービンライフルの銃弾を無茶苦茶にばら撒いて。
幾本かの剣の軌道を変える事には成功するも、全てを撃ち落とすなどもとより不可能、哀れ上下左右、斜めと多数の方向から鋭い刀身に刺し貫かれ絶命し、悔し気な表情と共に地上に向かい墜ちていく。
だがしかし、多数の数を有する軍勢、仲間の多くが倒され流れが傾いたとてこのまま押し切られてなるものか。
そして何より、ディアボロスに報復する機会でこのまま倒されてしまうものかと士気を高め、再び奮起し多数の兵が犠牲を顧みず急降下を開始して。
「なるほど、数を減らしてでもまだやる気か」
「ええ、しかし流れは此方にありますから。船を守りつつ確実にいきましょう」
強引に攻撃を再開する敵兵の動き、いまだに心折れずディアボロスに一泡吹かせる、いやむしろ消耗しつつある相手に残る火力を集中させ一気に押し返さんとする様子を見て錬晏がその士気の高さを感心しつつ、されどその攻撃があろうともミル・ウルを守り抜くとシャムスが返す。
「まだ数は多いですからね、察知が早まっても対応しきれない程に」
「だがミウ・ウルには近づけない……エジプトから共にここまで来たんだ……まだまだ止まるつもりはない」
その言葉を実行するように、ソレイユが上空から迫る敵の動きに辟易するが百はここで足止めなどされてたまるか、確実に守り抜くと力強く返答し、皆が身構えたその瞬間。
「はいはいっ、ロキシアくん参上っと。戦況は……五分? いや、そこから流れがこっちに来てるけどここまで戦ってきただけはあるってことか」
「うふふ、懐かしい眺めですわね。あの姿を見れば機械化ドイツ帝国での戦争を思い出しませんこと?」
ディアボロス達の耳に届いた声、それはトループス級とは言え練度が高く、ここまで奮戦してきた敵軍をここぞというタイミングで一網打尽にしてみせると語るロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)と。
敵軍の編成、出身が機械化ドイツ帝国の兵、ならば過去の大規模な戦いを思い出すとこの戦場そのものを愉しんでいる空気を隠す事をしないエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)の声であった。
流れは此方に在り、そして敵が苦境を打破せんと火力を集中させた今こそ一気に殲滅、あるいは奮起する敵軍に再起不能の痛打を与える好機到来。
先ずは反撃で流れを引き戻さんと隊列を組みなおしているルフトキュラシェーアを見上げつつエレオノーラが不敵な笑みを浮かべていて。
「とっくに国を亡くした亡霊たちがわらわらと……もうちょっと指揮官クラスがいれば何を考えて戦っているのか聞いてみたいところだったのですけれど。十把一絡の鉄屑なんて相手にしても仕方ありませんわ」
巨大な電磁レールガン、フェアレーターを構え砲身を上空へ。
敵兵を鉄屑と評した彼女は、鉄屑らしく地べたに墜ちるのがお似合いとフェアレーターの出力を上昇、砲身がバチバチと帯電すれば狙いは敵軍……ではなくさらにその上空。
即ち高所を取った敵兵の更に上から何らかの降下物による攻撃を狙うのであり。
「上からブチかまして墜としますわ、防衛ラインは……上手く使える方が何かして下されば」
「じゃあそれは僕にお任せさ、ひょいひょいっとね」
狙いを定めたエレオノーラが通信機に声をかければ、それに応じたロキシアが腕を振るう。
すると地上に10mの白線が瞬時に引かれ、防衛ラインが形成される、それは空を飛ぼうが1分はその場で足止めを受けるものであり、一直線に進む軍勢の数人が見えない壁に当たったかのように動きを止めていた。
「ぐっ、なんだ、前に進めんぞ!?」
「俺達は飛べる……違いは地上のあの妙な白線か、あれを避けろ!」
突然の進軍停止、一体何が起こったか面食らった兵が声を上げ、異変の原因を探る者が現れて。
自分との違いは何か、変化したとすれば地上に突如現れた白線とその上で立ち往生するように止まった仲間、その状況からそれが原因だと推測する事は出来ていたがディアボロスによる攻撃、それも痛打となる一撃を見舞うには十分すぎる時間が生み出されていたのであった。
「流星、解放……さあ、綺麗に墜ちて下さいませ」
「おおー、それじゃ僕も……灼かれて、落ちろ!」
帯電したレールガン、フェアレーターから高速で上空に射出された弾丸は敵兵の合間を縫ってより高き高度に向かい飛翔して。
その射撃から次なる一撃、降り注ぐ流星が如き一射となる事を確信したロキシアは4振りある刀型武器、“比翼連理”の内から一振りを抜刀。
するとその抜刀の勢いのままに炎の波が生み出され、隊列を乱されたルフトキュラシェーア達に襲い掛かっていたのであった。
「ぐっ、炎と……外した弾丸はどうなった!?」
「上からだ、俺達を通り抜けてから……ぐ、ぐおおおおおお!!」
真っ先に迫りくる炎、それに身を焼かれつつ外れた、否。
あえて外した弾丸の意図は何処にあるかと誰かが声を上げれば、被弾していなかった者が体を反転、上空に顔を向けその動きを確かめんとした直後、急降下してくる魔弾に体を貫かれ身をもって攻撃の形を証明しつつ、無残にも地面に叩きつけられる。
更に、放たれた魔弾も炎も、それぞれが一人を狙ったものではなく隊列を組みなおしつつある軍勢そのものを狙った範囲攻撃、故に複数の兵がその攻撃に巻き込まれ、炎に焼かれ地面に墜とされる結果となっていたのであった。
だがしかし、まだここで諦めてなるかと一部の兵は攻撃を掻い潜り隊列を再構築、ある集団は楔型陣形をくみ上げエレオノーラに向かい急降下を、そして別の隊は縦横無尽に飛び回り、ロキシアに向かい銃弾を浴びせかけながらの反撃を敢行する。
追い詰められつつある中での凄まじい猛反撃、窮鼠猫を噛むがごとき攻撃であるが反撃を受けるエレオノーラは涼し気な、ロキシアもこの程度のダメージなど想定の範囲内とばかりに残る3振りの刀を開放、自らの周囲に浮かべ盾の様に扱って。
「あらあら、陣形を組んで戦術を考えてご苦労な事ですこと、ですけど」
ドンッとフェアレーターの銃床を地面に押し当て、盾の様に扱いながら迫る銃弾の一部を防ぎエレオノーラが血を流しながら嗤いつつ。
「追い込まれながらもこの動き、気合十分、じゃないの!」
浮かぶ刀で全弾直撃、それだけは避けながらも同じように敵の奮起による激戦を愉しむロキシア、だが被弾しつつも両者は次なる一撃を。
そう、この猛反撃を行う敵の心を圧し折る次なる攻撃に備えていて。
「ここに流れ着いたせいで頭まで亜人になりましたの? そんな上空を飛んでいれば陣形もクソもありませんわ」
「それはそう、数が多いから何とかなってるようだけど……減ってきたらさぁ!」
立て直しを図り猛攻に転じた敵軍を挑発し、そして既に数に任せた空中戦が破綻しつつあることを告げて行き。
エレオノーラは流血しつつフェアレーターを振り上げ、ロキシアは浮かぶ刀を追従させて飛び出して。
「そちらからこちらが見えやすいように、こちらからも丸見え……叩き落して欲しいならそうして差し上げますわ」
「そういうことで、これでお役目は十分に果たせたかな!」
再び放たれた魔弾と炎、それは戦いの流れを自分達に引き戻そうと奮戦するルフトキュラシェーアの抵抗を圧し折る一撃となり得ていて。
降り注ぐ弾丸に巻き込まれ墜ちる兵、炎に飲まれ墜ちる兵、それによって生じていた綻びは致命的な物へと変化して。
塞ぎきれない戦線の崩れ、それを逃さず各所にて奮戦するディアボロス達の猛攻が始まれば戦線の維持はおろか、生存者を出す事は絶望的。
逃げられぬことを悟ったか、されど無抵抗にディアボロスに倒されるわけにはいかぬと各所で銃声が鳴り響くも時間と共にその音は少なくなり、やがて完全に消失し。
ディアボロス達はミル・ウルの破壊を狙い襲来した空中部隊、その猛攻より守り切る事に成功していたのであった。
「ふー、ひとまず何とかなったけど。知略に秀でた蟲将らしさを感じる采配。んで性格が出てるかんじか」
消耗しつつ、脅威を排除した事を確認したロキシアが此度の敵の立ち回り、それを思い返しながら遠くを見遣る。
恐らくそこには法正が待つのであろう、この戦いの趨勢を、飛行部隊によってミル・ウルの破壊を、それが不可能であろうとも伏兵による攻撃を狙うその采配が崩れつつある策士の姿を思いつつ。
「ええ、嫌らしい相手です。しかし全戦力を投入しての作戦が失敗したと分かった時、法正がどんな表情をするのか楽しみですね」
相手の性格に対し同意を示す様にソレイユが頷いて、同じ方向に視線を向ける。
だがしかし、相手は軍師タイプとはいえジェネラル級、そして更に護衛として武人タイプのジェネラル級が控える布陣であり、油断はまだまだ出来ない状況で。
「まだ何かあるかもしれません、油断せずに行きましょう。ミウ・ウルにはこれからもたくさん働いてもらわねばなりませんからね」
「ああ、計略だったか……さすがに今回は上手い手を巡らせる余裕もなかったように見えたが……」
戦いの余波でダメージはありつつも致命的な破損は無いミル・ウルを気遣いながら法正の動きを警戒するシャムスと、これまでに比べ力押しのような形に見える策から追い詰められつつあることは確かだと百が推測。
このまま野放しにはしないと視線を遠くに向ける。
「まずは一つ、だがここからが本番という事か」
「そうですわね、けど……うふふ、何故でしょう、とても愉しい時間になりそうですわね」
トループスは排した、だがジェネラル級の護衛を引きはがす必要性のある戦い、より一層激しくなることを見越し錬晏が静かに呟く隣では。
武人として、強敵として立ちはだかる趙雲の存在が、逆に愉しみでもあるとエレオノーラが応じていて。
更なる激戦の予感を抱きつつ、ディアボロス達は法正に向かい進んでいくのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【防空体制】がLV3になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV4になった!
【神速反応】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【先行率アップ】がLV5になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
法正の隠し戦力であり、ミル・ウルを破壊する事を命じられた軍勢は壊滅した。
遠方より聞こえる戦闘音が徐々に激しく、そしてミル・ウルが健在のままに小さくやがて消えたという事は遠方より指揮をする法正にも、その護衛である趙雲にも壊滅の事実を伝えるものであり。
「策士、法正による次の策。どうやら失敗に終わったように見えますが」
「……まだだ、まだ伏兵がある。強攻するのなら私自ら、先の戦いでの損害から立て直すならば伏兵による奇襲で奴らを潰してくれる」
航空戦力の損失、だがまだミル・ウルの破壊を諦めぬ、余裕を失った法正を冷めた目で見る趙雲。
完全に策が破綻したわけではない状況だがどうするか。
信用ならぬ法正ではあるも、ディアボロスを足止めできる可能性があるのならばもう少し、されど命をかけてまで戦い続ける必要は無い。
見限る理由が出来れば切り捨て迅速に離脱する算段を考えながら槍を構える趙雲が思案する中、何かを感じ取った法正がもとより鋭い目を更に細め趙雲を睨みつけ。
そんな視線はどこ吹く風、命じられた任務を果たすだけと淡々とした様子の趙雲を見て、法正はより苛立ちを増すのであった。
八百陣・葵漆
法正との決戦を前に決戦を前に、あまり消耗はしたくないね
出来れば交渉で引かせたいところだけど……
まあ戦いながら声をかけてみようかな
『足止めの軍略・弐』と【泥濘の地】で白龍の機動力を妨害するよ
趙雲相手では気休め程度かもしれないけれど
確実に足は鈍るはずさ
なるべく距離を取るように立ち回りながら
遠距離攻撃で削りつつ声をかけるよ
回避最優先、少しでも削れれば御の字だ
なるほど流石は趙雲殿だ
この足場でこれほどの動きとはすさまじい武芸だね
もっとも、こんなところでディアボロスの相手をしていていいのかな?
存在しない別動隊の存在を匂わせて
趙雲にそちらを止めるために移動するという大義名分を与えようか
一度裏切った者はまた裏切るものさ
ましてや二度も裏切るなら……
そんな将を守る意味がどれほどあるのかな?
リグ・ヴェーダに本当に忠誠を誓うのであれば、むしろ……ね
それから法正を切り捨てるように、趙雲を誘導していくよ
白石・明日香
さてと・・・・一当てやっちゃいましょうか!
やる気がないとはいえ手を抜いてくれるわけじゃないし全力で行かないとね!
周りには法正以外はいないし真っ向から間合いを詰めていくか。追い詰められていないとはいえこいつの動きがのろまなわけがない。
【神速反応】で即座に動けるようにして相手の動きを注視しながら間合いを詰めていって・・・流石に追い詰められていない状況であろうと鈍いなんてありえないから攻撃の挙動を見せたら即座に残像で攪乱しながらダッシュで接近して一気に懐に入り込んで切れ味と強度を重視して武器改造して戦場に漂う怨念すら取り込んで早業呪詛、捨て身の一撃で解体してあげる!
相手が反撃してきたら武器で受け流してそらし躱しながら【防衛ライン】を趙雲との間に引いて動きを制限してそのまま後退するよ。
八栄・玄才
法正にはこちらを狙ってこないかの最低限の注意のみを払いつつ、本命はお前だとばかりに趙雲に【突撃】
オレぁ、策士よりもおたくみたいな正面から真っ当に強そうなヤツの方が敵としては好みでね!
さあ、闘ろうかっ!
雷の籠手・ワードブレイカーを纏い、『立樹の体』で応戦
重さには鍛えた身体の堅さでもって踏ん張り耐え、鋭さにはしなやかな動きで籠手で受け流すように【臨機応変】に対処する
敵の攻撃を受け止めれば、そこから素早く掌底や蹴撃につなぎ【強打】を食らわせる
武技を交えながら、嬉々として話しかける
ああ、ジェネラル級の蟲将と闘うのなんていつぶりかな
お前はリグ・ヴェーダに行って強くなったりしたのか?
向こうの優れた将と修行とかしてんのかよ?
アーディティヤが勢力として強いのは知っているが、やっぱ個としても強いのかね!
さあ、お前の武を通して、お前と、その奥にいるヤツ等の強さをオレに感じさせてくれよ、なあっ!!
(玄才は純粋な興味から話しかけているが、そのダル絡みに対して趙雲が辟易して帰ってはくれないか?)
苛立つ法正と落ち着き払った趙雲、対照的なジェネラル級の二人。
双方が置かれた立場の違いと戦局によるものだろうが、命を懸けて連携しているわけでもないならばディアボロスにとっての好機であり。
「法正との決戦を前に決戦を前に、あまり消耗はしたくないね。出来れば交渉で引かせたいところだけど……」
「まあそう思ってもあっちが応じてくれないとね、なら応じる気になるように……一当てやっちゃいましょうか!」
遠方にいるにもかかわらず感じる威圧感、死力を尽くし戦うしかない法正とは違い、さほどやる気を感じない趙雲を撤退に追い込む目的だが簡単にはいかぬと感じる八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)と白石・明日香(弔いの狩人・g02194)が言葉を交わしつつ。
一戦交えディアボロスが望む展開へと持ち込むべく、ジェネラル級蟲将との距離が近づいていくのであった。
「よし、それじゃ。やる気がないとはいえ手を抜いてくれるわけじゃないし全力で行かないとね!」
「ああ、まずは足止めといこう。趙雲相手では気休め程度かもしれないけれど確実に足は鈍るはずさ」
槍を構えディアボロスの迎撃に動き出す趙雲、上位者だからこそ全力で此方も全力で当たると明日香が言えば、まずはその機動力を落とすとばかりに葵漆が羽扇を一振り。
すると彼女の後方より奇妙な絡繰り兵器が多数飛び出し、趙雲の周辺に次々と着地する。
「足が速い? 近接戦闘なら自信がある? この泥沼に嵌まってしまっては、もはやそんなものには意味が無いね」
「ほほう、奇妙な物を使いますね、ふむ」
絡繰り兵器の着地と同時、そこを中心として趙雲を包み込むように。
地面が急激に軟化しまるで泥の沼の如き形に変化して、自由に移動させぬとばかりに地形が変化、並みの兵ならば足を取られ抜け出す事も困難な地形が形成される。
されどその変化を前にして落ち着き出方を伺う趙雲を攻め立てるかのように、別の絡繰り兵器を葵漆は次々と展開、それらが放つは矢や砲弾、目を眩ませる閃光弾など多種多様な射撃兵器の数々で。
沼に足を取られ立ち尽くす趙雲、その体を飲み込むかのように爆風が、閃光が広がって絡繰り兵器の攻撃が命中、先ずは幸先よく戦いの流れを支配したい所であるがそれを許さぬのがジェネラル級というものか。
水面を叩くような音が響くと同時、閃光が収まれば広がる煙の中より飛び出したのは白き馬に騎乗し槍を振るう趙雲の姿。
一直線に迫る趙雲の愛馬白龍、だが脚を付くと同時に趙雲は馬腹を蹴って、その動きに呼応した白龍は突進の軌道を斜めにずらす。
直後、葵漆の操る絡繰り兵器の放つ数多の射撃武器が軌道をずらさねばそこを通っていたであろう場所に炸裂、誰も居ない空間の地面を抉り、泥水が撒き散らされるのを背に趙雲は彼女に向かって肉薄し槍を一振り。
穂先で刺し貫くのではなく、棒術の如く振り回す事で葵漆を操る絡繰り兵器ごと吹き飛ばし、更なる追撃を仕掛けんと手綱を引いたその瞬間。
「追撃はさせない、わ……よ!」
相手の動き、攻撃の挙動や予備動作、動きの癖。
戦う中で自身が攻め立てるに有利となる情報を見切らんとしていた明日香が仲間への猛追はさせぬと声を発しつつ血を吐けば、彼女は自らの体に双剣を突き立てながら趙雲に迫っていて。
攻撃する前より自分自身を傷つける動き、だが何らかの意図があると見た趙雲が馬首を巡らせその攻撃に対応するより早く、明日香は残像を残しつつ趙雲の側面。
槍を持たぬ左側へと素早く踏み込み、相手の反撃が来ようとも強烈な一撃を見舞うと捨て身の攻撃を敢行する。
「なるほど、見に回っていた成果はあるようです」
反応間に合わぬ踏み込み、そして身を守りながらの戦いでは有効打を与えられぬと覚悟を決めて強引に当てる事だけに注力し。
自らの血液と戦場にて散った存在、先の戦いにて果てた敵兵の怨念すら取り込んだように禍々しく、彼岸・此岸の刀身は不気味に赤く輝いて。
明日香の振るう刃は趙雲の体に突き立てられて、飛び散る鮮血が彼の白き衣服を、そして愛馬の白龍を赤く汚していたのであった。
だがしかし、相手の胆力は強大、仲間の砲撃に加え自らの刃が届いたとて抑え込めるはずが無いと覚悟していた明日香の読み通り。
突き立てた刃を持つ手を捩じり、その傷をより深くせんとした瞬間、趙雲は刃が刺さった部位に力を込めてその捩じる動きを抑え込みつつ力任せに槍を一振りしていたのであった。
「グ……ッ!? くっ、読めてたけど、やっぱり重たい、か!」
想定の範囲内、追い詰められればより力を増すという猛将の一撃。
戦いは始まったばかり、故に力はまだ高まっていないとも言えるがその状況でも動きが鈍く、また力が弱いわけでもないと油断なく当たっていた明日香が双剣の片割れ、最初に突き立てた彼岸に続き追撃か、はたまた反撃に備えて持っていた此岸で受け止めるもそれで反撃の勢いが殺せる筈も無く。
受け流すことは出来なかった現実を前に、されどこれ以上の猛追は受けられぬと大きく後方へと退いたそこにあったのは一本の白い線。
それは先んじて葵漆が仕掛けた際、砲撃や閃光の合間に相手に気取られぬように仕掛けていた防衛ラインであり、それを超えての後退を。
「逃げますか、いや……成程、これは邪魔ですね」
一気に追撃せんと白龍を走らす趙雲、だが防衛ラインを瞬間的には超えられず、されど白龍を真横に大きく跳躍させて防衛ラインの範囲外に回り込ませることにて追撃を続行する。
ほんの一瞬、前進を阻む残留効果。されど積み重ねた力は弱く、生み出せたラインの距離は短く身体能力に優れる敵ならば即座に迂回できるようなもの。
動きを制限できたとはいえ一秒未満であり、その間に武器を構え攻撃を受け止めんとした明日香であったがそこへ割り込む一つの影。
「オレぁ、策士よりもおたくみたいな正面から真っ当に強そうなヤツの方が敵としては好みでね! さあ、闘ろうかっ!」
それは戦いの大局など知らぬ、ただ強敵と戦いたいだけだとあえて主張し敵の注意を引きつけんとした八栄・玄才(実戦拳術最前線・g00563)であり。
滾る雷撃のエネルギー、それを両の腕に籠手のように纏わせながら迫る趙雲に向かって何らかの策など見せずに突撃し。
趙雲が槍を振り上げ彼を力任せに打ち据えんとするならば、此方はその攻撃を受け止め切ってやるとばかり雷を纏った腕を翳し両者の距離が肉薄する。
直後、鳴り響くは硬い物同士をぶつけわせた鈍く、されど凄まじい力でもってぶつかった事を示すかのように、低く大きい音であり。
「ぐ、ううう……一本は折れたかも、なっ!」
「それでも立ち向かう覚悟、その姿勢には感服しますよ」
打ち据えられた槍の一撃を翳した腕で受け止めた玄才、だが走る強烈な痛みから腕の骨が折れたかと感じつつ、だがこれで終わらず攻めるとばかりに趙雲の槍を右の手で握りしめ。
そのまま腕を引く事で槍を介して両者の距離を更に近づけながら左腕引き、そして繰り出す掌底で趙雲が馬上で揺れたその刹那。
一瞬背後に走る冷たい気配、それはこのまま殴り合う事は危険と本能が示したのだろうか、槍を掴んだ右手の力を緩めてから蹴りを放って、その反動で飛び退く玄才。
直後、趙雲の槍が地面に叩きつけられたかと思えば轟音と共に地面が砕け、そのまま槍を握っていれば叩き砕かれたのは玄才であったかもしれぬ事が示されていたのであった。
三人による連続攻撃、されどそれでは揺るぎもせぬ所を見せた趙雲。
そのまま更なる攻防が繰り広げられんという空気であったが、突如趙雲は馬首を巡らせ三人から離れるかのような姿を見せた。
「おっとぉ、流石は趙雲殿だ。この足場でこれほどの動きとはすさまじい武芸、そしてこの動き、こんなところでディアボロスの相手をしていていいのかと判断したかい?」
直後、声をかけたのは葵漆。
相手の意図は分からぬが自分達と戦う事とは違う何か、を選んだことは容易に想像がつく、ならばここで存在せぬ別動隊が居る事をちらつかせ判断を乱そうとしていたのだ。
「おいおい、待ってくれよ。ジェネラル級の蟲将と闘うのなんていつぶりかなって感じだったのにさ」
そこに加わるのは玄才、別動隊への対応、即ち移動しようとするのならばもう少し付き合えとばかりに再び走り近づけば。
「お前はリグ・ヴェーダに行って強くなったりしたのか? 向こうの優れた将と修行とかしてんのかよ? アーディティヤが勢力として強いのは知っているが、やっぱ個としても強いのかね!」
ディヴィジョンを移動したジェネラル、別のディヴィジョンに降る形となったがそれは相手の武が自分以上であった事だろう。
ならば今、趙雲の武を通じ彼自身の力を、そしてその背後に居るであろうより強き存在の力を見せてくれと絡む玄才は相手の足止めと同時、自分の欲を満たさんとした面倒な奴だ、と思わせる作戦を。
これ以上相手をすることには辟易する、と趙雲が感じてくれればと考え絡んでいたのであった。
「ふむ、そう言われましても。私の役割は策士の護衛、故に離れすぎるわけにもいきませんからね。ああ、戦いたいのなら離れすぎない場所でならもう一当て応じますよ?」
疑念を抱かせての揺さぶり、辟易させてやる気を削ぐ言動、二種を組み合わせたディアボロスの仕掛けだがそれに対しても涼しい顔で答える趙雲。
元からそこまでこの護衛にやる気が無かったのだろう、あまり効果が見られぬなかでならば別の手だと葵漆が更に告げていく。
「なるほど、しかし。策士殿は裏切った経験があるでしょう? 一度裏切った者はまた裏切るものさ。
ましてや二度も裏切るなら……そんな将を守る意味がどれほどあるのかな? リグ・ヴェーダに本当に忠誠を誓うのであれば、むしろ……ね」
趙雲は信用ならぬと評する法正、ならばその点を突き考えを揺さぶらんとする葵漆。
告げられた言葉に一理あるか、と顎に手を当て、されどその言葉だけで即時撤退を決断させるほどに戦況が傾いているわけでもなく、趙雲は無言で白龍を走らせディアボロスから離れていく。
「上手くいなされたわね……けど、ちょっとでも状況が違ったら」
その後ろ姿を見遣りつつ呟くのは明日香。
もしも趙雲のやる気がもっと高ければ? 護衛ではなく撤退許されぬディアボロスとの決戦という戦況であったのなら?
先の戦いで積み上げてきた残留効果による能力の底上げが少なかったら?
何かが少し違えば、互角に撃ちあい相手が一旦下がったこの戦況ではなく、逆にディアボロス側が押し込まれ苦境に立たされた可能性も高い。
油断ならぬ強敵だという事をこの攻防で感じた明日香の言葉、それを持って如何なる覚悟と立ち回りをするべきか、という問いが一同に示されるのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
エレオノーラ・アーベントロート
戦いが目的ではないのでしたら、わたくしのお悩み相談にでも付き合ってくれませんこと?
話している間はわたくしは法正を狙えないことですし。
うふふ、感謝いたしますわ。
わたくし、関羽と戦い、討ってからというもの群蟲三国志でそれなりに戦ってきましたの。
ひとえに愉しい戦いの為――おかげで呉とも魏とも愉しい戦いができましたわ。
けれど――蜀とは奪還戦でちょっと戦ったばかり。蜀の武将とはあまり戦えておらず不満なんですの。
――ねぇ、どうしたらいいと思いまして?
獰猛に微笑んで電磁レールガン「フェアレーター」を向け「第二十五の魔弾【惨劇】」を投射しますわ。
うふふ、お悩み相談に付き合ってくれたんですもの、解消にも付き合ってくださいませ!
ちょっと傷つけて帰ってもらうとか、会話で撤退させるとか、しゃらくさいのですわ。
追いつめられる方が本気が出せるというなら、本気が出せるようにして差し上げますわ――!
槍捌きをフェアレーターでガードしつつ、ブチ殺すつもりで【惨劇】の魔弾で趙雲を狙いましょう。
後退し法正と合流せんと動く趙雲、それと並走する形で一気に距離を詰めたのはエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)であった。
「戦いが目的ではないのでしたら、わたくしのお悩み相談にでも付き合ってくれませんこと? 話している間はわたくしは法正を狙えないことです」
「悩みの相談、ですか。そういうものは知恵ある策士殿の方が向いていると思いますがね。まああの性格、真っ当な返答は期待できないと思いますが」
ひとまず話は聞こうという姿勢の趙雲。
ディアボロス一人程度ならばいなせるという余裕があっての事なのだろう、護衛の任もあるので周囲への警戒は怠らず、エレオノーラと目は合わせずに白龍を進ませて。
「うふふ、感謝いたしますわ。わたくし、関羽と戦い、討ってからというもの群蟲三国志でそれなりに戦ってきましたの」
「関羽殿が討たれた時は衝撃でした、まさかディアボロスによってとは」
まるで懐かしい思い出を語り合う恋人同士の様に、攻撃はせず並び立って進む二人。
ただ話す内容は血なまぐさい戦いと命のやり取りになるのだが。
「ひとえに愉しい戦いの為……おかげで呉とも魏とも愉しい戦いができましたわ。けれど……蜀とは奪還戦でちょっと戦ったばかり。蜀の武将とはあまり戦えておらず不満なんですの」
「そればかりはディアボロスが呉を、魏を攻め立て劉備様が断片の王となられたが故、でしょう」
戦いの結末を、三国が相食む中で名だたる将兵と顔を合わせることは出来た。
されど蜀の武将とは思う存分戦えなかったと零す不満にディアボロスの選択とその結果が故だと素っ気ない態度で返す趙雲。
「ねぇ、どうしたらいいと思いまして?」
「なるほど、つまり……そういう事ですか。ならば私に相談したのも頷ける!」
どうすればいいか尋ねつつ、巨大な電磁レールガンであるフェアレーター持つ手に力が込められたことを見逃さず。
エレオノーラの目的は強者との戦い、それもディアボロスと長期に渡って戦う事の無かった蜀の武将の力を確かめたいというのを見抜いたのだろう。
自身に向けられたレールガンの砲身から身を逸らし、槍を振り上げた趙雲が接近し思惑が見抜かれるも、エレオノーラは獰猛さを隠さず、されど目的を達せられる喜びから微笑みを崩さずに。
「うふふ、お悩み相談に付き合ってくれたんですもの、解消にも付き合ってくださいませ!」
「やれやれ、あまり付き合いたくはないのですが逃がしてはくれなさそうですね」
少し傷つける程度の調整や、会話でもって撤退の大義名分を与えて返すなどしゃらくさい。
追い詰められれば本気を出すのならば、本気で殺すつもりで攻撃仕掛け本気を出せる様にしてやるとばかりに放たれた砲弾は凄まじい貫通力を誇る一射、その弾丸は身を捩じった趙雲の甲冑、その表面を簡単に抉り取り。
堅牢な甲殻の表面すらそぎ落とすも、内部の肉を抉る事は出来ず致命傷とはなり得ずに。
逆に繰り出された趙雲の鋭き槍、その穂先をフェアレーターを盾として何とか逸らそうとしたエレオノーラだが凄まじい膂力によって押し込まれ、砲身の上を火花を散らしながら迫る槍を前にしてフェアレーターを手放し飛び退くが。
「ッ、流石ですわね」
「まあこれでも武力には自信があるほうでして。今日はこれで満足いただければと」
手放し飛び退くのが間に合わず、鬼の腕に刻まれたのは槍によって刺し貫かれた傷跡で。
ひとまずお悩み相談はここまでと遠のく趙雲、その後ろ姿を見送りつつ命のやり取りはまた今度、と楽しみは後に取っておくとばかりに微笑むエレオノーラであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
無堂・理央
蜀の五虎将が残る最後の将。
程々で退くとは言え、やり合いたくてうずうずしちゃうよ。
無双馬『クロフサ』に騎乗して戦場を駆け抜ける。
狙うは法正!と動けば趙雲は否応なく守りに入るよね?
そんな事しなくても法正の近くでならやり合ってくれるだろうし、小細工はあんまり必要ないかな?
演義でも槍の名手と謳われた名を持つ蟲将なら槍の腕も凄いだろうね。
関羽とやり合った時と同じ感覚を趙雲でも味わえるかな?
ボクとジェネラル級の間に大きな差があるのは承知の上!その上で正面から挑む!
槍を構えたら真正面から趙雲と白竜に突撃!
クロフサ!出し惜しみ無しで最初から全力で駆けて!!
槍が届く範囲に趙雲を捉えたら全力で突きを見舞う!!
ボクの槍が届くと言う事は趙雲の槍も確実に届くし、突きを放つ際には全神経を研ぎ澄ませて趙雲の槍の動きを見る。
逆説連鎖戦もあるし、趙雲の槍を完全にかわし切れるとは思わない。
けど、身体の真芯は穿たせない!放つ突きの威力を落とさず、されど趙雲の槍は身体を捻って急所だけは避ける!肉を切らせて骨を断つ、だよ!!
「ふうん、護衛の仕事はしっかりするんだ、なら。狙うは法正!」
「やれやれ、またですか。思った以上に大変ですね」
護衛の任についているのならば、法正狙いで動けば対応してくるだろうと踏んで戦場に乗り込んだのは無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)
その様子に辟易しつつも任務は任務と白龍を走らせ、理央の駆る無双馬クロフサと並走する形で趙雲が槍を振り上げ牽制する。
法正狙いと見せかける小細工せねば応じぬかと思いはしたが、戦う姿勢を見せれば即座に応じた姿に安心し。
蜀の五虎将と呼ばれた者達、その最後の一人である趙雲と戦えるのを前に体の疼きが止められぬのが顔に出ていたのだろうか。
「随分と嬉しそうですね」
「そう? 顔に出ちゃったかな。関羽とやり合った時と同じ感覚を趙雲でも味わえるかな? って思ってたからさ!」
「関羽殿、ですか。あの方はやはりそれだけ名が知れていたのですね」
名のある武将、その名を奪ったという事は実力あるジェネラル級という事。
強大な存在に挑めるという喜びを見透かされるも、だが戦いに応じてくれるのならばその程度は些細な事と馬上槍を一振りする理央。
ジェネラル級との力の差がある、それは十分承知だがそれでもあえて真正面から勝負だとばかりに馬腹を蹴れば、クロフサは一旦趙雲から離れる様に、並走した体勢から大きく膨らむ形で走っていき。
それに呼応する様に趙雲も白龍を大きく距離を取るように、此方も弧を描く形で走らせ馬首を巡らせ、互いが正面で向き合う形になっていて。
「クロフサ! 出し惜しみ無しで最初から全力で駆けて!!」
「いいでしょう、それがお望みならばお受けしますよ」
向かい合う状態から両者、馬を駆っての騎馬戦に。
互いの馬が地面を蹴って土と小石を巻き上げて、蹄の音を響かせながらの急接近。
共に槍を武器とした騎兵、ならば武器と兵科による有利不利が無い、という事は互いの技術が、覚悟が勝敗を決める事となろう。
振るう槍同士が空中ですれ違い、触れる事無く互いに操る者同士に向かい伸びていく。
瞬きする間に繰り広げられた互いの一撃、それは閃光のように一瞬で。
「くっ、お互いに届く距離、完全にかわしきれるとは思っていなかったけど……」
「当てようとする事、それと私の槍を避けんとする事、両方を同時にこなそうと狙っていたのならば。侮られた、と返したい所ですが」
理央の槍は先ほどの攻防で破損した甲冑と甲殻の隙間、そこに刺されば御の字であったのだがやはり相手は力あるジェネラル級。
甲冑の上を滑らせ穂先を逸らし、腕の肉に刺さりつつも致命傷を避けた趙雲と。
何とか見切り、体の芯さえ外せれば。急所だけは外せれば、いわゆる肉を切らせて骨を断つ。
攻撃を当てつつ、ダメージは受けるもそれを許容するとして放った理央であったのだが、その狙いは看破されていたのだろう。
あえて急所を外す様に体を捻ってくるのならば、それを見越して急所以外を、そして馬まで纏めて刺し貫く様にすれば良いと穂先を地面に突き立てるかのように。
上方から放たれたそれは理央の体ごとクロフサまでもを刺し貫き、ガクリと脚を曲げさせるまでの衝撃を伝えていたのだから。
だが、腕を傷つけられたのは十分な成果とも言えるだろう。
「ひとまずはこれで。覚悟は見事ですが中途半端な動きではどちらも叶わぬ事もありますよ」
「ああ、そうかもね、けど次は……こうはいかないから」
槍を引き抜き馬首を巡らせる趙雲と、動かずされど、戦意衰えず相手を睨むクロフサの上にて言葉を返す理央。
互いに受けた傷の大きさに差はあれど、武人同士としての邂逅はこれにて終わるのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
【賽】
流石は音に聞こえた武人
此方も出し惜しみはしません
ネメシス化し全力で食らいついてやります
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
命中・ダメージアップを付与した聖光束ねし剣を多数展開
趙雲を刺し貫けと飛ばします
プターハと攻撃タイミングを揃え
仲間が付けた傷があれば、そこを重点的に狙います
倒せない云々ではありません
侵略者は私達ディアボロスの天敵
それは何処に所属していようと変わりなく
会敵すれば全力を賭して戦うのが私の矜持です!
反撃には魔力障壁を展開し指だけは護ります
強敵相手に負傷など計算の内と割り切りましょう
いつ裏切るとも知らぬ法正にどこまで付き合うのですか?
貴方がこの戦いで負傷すれば、それこそ法正の狙い通りでしょうね
傷ついた仲間を利用して己が利となす策を練るなど、彼女の得意とする所でしょう
ついでに良い事を教えてあげましょう
断片の王イスカンダルは最終兵器たるクロノオブジェクト「ゼウスの雷」を発動すると決めたそうです
断片の王ですら一撃で仕留める必殺の兵器、リグ・ヴェーダは欲しがるのでは?
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
【賽】
ソレイユと錬晏にディフェンス
錬晏の会話の妨げにならぬよう心得え行動
挨拶がてら先ず、ソレイユと連携して渾身の一撃を
幻たる王の威光で攻撃
故郷エジプトの神々を呼び、幻惑した上で
愛馬白龍の足をメルセゲル(仕掛け鞭)で絡め機動力を下げ
ソレイユの攻撃の一助となれれば幸い
将を射んと欲すれば先ず馬を射よ
と申しますでしょう?
反撃は仲間と連携して耐え抜き
少しは気を引けたでしょうか?
復讐者のプターハと申します、以後お見知りおきを
信用置けない者の護衛というのも大変ですね
護衛というより、監視役という所でしょうか?
今まで裏切り続けディヴィジョンを渡り歩くかの策士が
また寝返らないとも限りません
2度あることは三度ある
ですから「裏切ろうとしたから捨て置いた」としても
咎められぬ筈
それに、今まで散々期待をさせて置きながら
ミウ・ミルに傷の一つもつけられぬ体たらく
既に失策している策士が「策」でこの状況を乗り越えられないのならば
何の価値があるのでしょう?
決裂の兆しあれば、仲間との連携し全力でお相手しましょう
ディアボロスの猛攻をいなし、護衛に戻らんとする趙雲。
だがそれをさせまいと更なる攻撃を加えるのはソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)とプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)の二人であった。
「流石は音に聞こえた武人、此方も出し惜しみはしません」
「そうですね。将を射んと欲すれば先ず馬を射よ、と申しますでしょう?」
仲間の猛攻によって傷ついた部位を狙うソレイユと、移動を担保する白龍の脚を止める事で後続の仲間に繋げんとするプターハ。
ここで相手を消耗させ撤退にまで追い込めれば、法正を守る盾は失われ討伐の好機となる。
ならば後先を考えず一気に、倒しきる気概で攻め立てるとばかりにソレイユは力を開放、空中に鍵盤を出現させ、激しく、フォルティシモの如き指使いで弾けばその音色に呼応して。
光り輝く剣が空中に多数出現、これで情報から攻め立てるとばかりに見せつけて。
それと同時、プターハは己が出身地であるエジプト、その地に根差す数多の神々。
獣の頭部と人の体を持つ者が多い、神々のに姿を地上に多数出現させれば、此方は地上より敵を攻め立てるという姿勢を見せる。
「やれやれ、どうしても私を倒したいのか、はたまた邪魔だからどうにかしたいのでしょうか、ね」
地上と上空、二方向から攻め立てる姿勢を見せるディアボロス。
これまでの戦いで消耗している事も相まって、辟易したように、されどもう少し働こうかと槍を一振りしながら馬腹を蹴れば、愛馬白龍もそれに応じる様に嘶いて。
地上を飛び跳ねる様に、前へ横へと縦横無尽、複雑怪奇な軌道を見せてソレイユとプターハを退けんと突撃を開始する。
だがその突進があるからといってあっさりと引き下がるような考えではそもそも相対する事などしない、その機動力を殺し戦場より退けてやるとばかりにピアノの音色が激しさ増せば、空中の剣が次々と趙雲目掛けて降り注ぎ。
同時に地を進む神々の幻影が行く手を阻むように広がり、包囲する形にて趙雲をその場に留めんと動いていて。
ならばその妨害など跳ね除けて見せるとばかり、地に降る光の剣を打ち払い、ソレイユに向けて大きく飛び跳ねた白龍。
されどそれこそが好機、隙を見逃さずプターハが神々の幻影に続き前進し、手にした棒を一振りすればそれは瞬時に鞭の姿へと変じ、白龍の脚を絡め取り地上に向けて引き寄せて。
「むっ、小賢しい事を……しかし!」
縦横無尽に駆け巡る機動力、それを一瞬だけでも阻害され、降り注ぐ光の剣をいなしきれずに幾本かがその身に、そして白龍へと突き刺さる。
されどそれだけでは止まれぬと手綱を引けば意図を察したか、白龍は鞭が絡まる脚を力任せに引く事で自身をを拘束するプターハを鞭ごと強引に間合いへと引き込んで。
本来ならば手を離し引き込みを避けたい場面、されど自分に注意を引き寄せておきたいとあえてそのまま間合いへと引き寄せられるプターハに繰り出された槍の一撃。
その攻撃を受けた時には既に白龍は走り出し、ソレイユに向かって突撃し。
「くっ、守り切れないですか」
「しかし十分、です」
仲間を守ろうと狙うプターハ、しかしそれより早くソレイユに近づいた趙雲が繰り出した槍の一撃。
咄嗟に魔力の障壁を展開する時間は取れた、手を、指を守れれば良いとその身で受けたソレイユが血を流しながら後退すれば、鞭による拘束を解いた趙雲と白龍もまた、ソレイユ、プターハと距離を取り相対する。
暫しの沈黙、その拮抗を破ったのは相手を揺さぶり、護衛の任から外そうと狙うディアボロスの側であり。
「流石です。ああ、申し遅れました、復讐者のプターハと申します、以後お見知りおきを」
「ええ、その力は凄まじい。ですがいつ裏切るとも知らぬ法正にどこまで付き合うのですか? 貴方がこの戦いで負傷すれば、それこそ法正の狙い通りでしょうね、傷ついた仲間を利用して己が利となす策を練るなど、彼女の得意とする所でしょう」
互いに一旦、刃は収めて言葉を交わそうと提案するかの様にプターハが名乗ればそれに合わせ、実力を称賛するようにソレイユが言葉を続ける。
そして、性格が悪く悪辣な策を考える相手にいつまで付き合うのかと尋ねていた。
「信用置けない者の護衛というのも大変ですね。護衛というより、監視役という所でしょうか?」
そこに続く様にプターハは、護衛ではなく監視ではないかとの推測を。
その言葉を聞き無言で顎に手を当てて、此方からは何もない、好きに話すと良いと促す様に槍の穂先を地面に向ける趙雲。
「ではもう少し。今まで裏切り続けディヴィジョンを渡り歩くかの策士がまた寝返らないとも限りません。2度あることは三度ある、ですから「裏切ろうとしたから捨て置いた」としても咎められぬ筈」
「ええ、いつ裏切るとも知らぬ法正にどこまで付き合うのですか? 貴方がこの戦いで負傷すれば、それこそ法正の狙い通りでしょうね。傷ついた仲間を利用して己が利となす策を練るなど、彼女の得意とする所でしょう」
信用ならぬ相手の護衛をいつまで続けるのか、プターハの問いかけと離反の可能性に加え、ソレイユも趙雲を切り捨てる策を弄しているのでは、と疑念を呈する。
何かを考え込む様子の趙雲、ならばここで更に畳みかける様に情報を伝えれば。
決定的な決断を後押しする言葉があればとソレイユとプターハの言葉は紡がれる。
「ついでに良い事を教えてあげましょう。断片の王イスカンダルは最終兵器たるクロノオブジェクト「ゼウスの雷」を発動すると決めたそうです……断片の王ですら一撃で仕留める必殺の兵器、リグ・ヴェーダは欲しがるのでは?」
「貴方が守っている相手は今まで散々期待をさせて置きながらミウ・ミルに傷の一つもつけられぬ体たらく。既に失策している策士が「策」でこの状況を乗り越えられないのならば何の価値があるのでしょう? 見限り今の情報を持ち帰るだけでも十分、貢献できているのでは?」
断片の王が用いるというクロノオブジェクトに対する情報は手土産になるだろう、と事を伝えるソレイユと。
護衛している策士、法正は既に策士としての力を発揮できていない、無価値な者であるが故に見限り撤退してもリグ・ヴェーダの将達に貢献できていると伝えるプターハ。
両者の言葉を無言で聞き、思案していた趙雲であったがやがてその口を開いていた。
「なるほど、ふむ。しかし……そう易々と他ディヴィジョンの情報を伝えるものでしょうか。まあ策士殿が信用ならないのは事実、ですがね。さて、もう少し見極めさせてもらいましょうか」
二人の言葉がどれだけ信用できるのか、法正への評価に関しては同意できると頷くも他ディヴィジョンの決戦兵器、クロノオブジェクトについて今ここで自分に語るのはどういうことか。
欺瞞情報を持ち帰らせる思惑があるのか、はたまた別の思惑があるのか。
撤退するにはもう十分ではある程に護衛として戦ったがもう少し、余力がある間は実力も情報も見極めんとする趙雲は再び槍を一振り。
されど必要以上に時間はかけぬ、もう一押しで引き上げるであろう雰囲気をディアボロスは感じ取るのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
夏候・錬晏
「待たれよ」
白龍に跨り背を向ける『趙雲』に声を掛ける
闘いたい者もいるようだが、俺は話してみたい
一介の武人として
左手に持つ黒龍偃月刀は柄を地に突き、闘争心に蓋を
「復讐者・錬晏と申す。貴殿の去就を問いに来た」
蟲将だけではない様々なディビジョンの強敵らと渡り合ってきた
胆力ならこちらもあると堂々と振る舞う
「悪いが『法正』はここで討ち取る。故に、貴殿には独りでリグ・ヴェーダへ帰っていただく」
"護衛"の他にも役目があっただろう
「策士の策を悉く破り、予想を超える――…我らの戦い方を知りたくはないか」
復讐者の情報を持ち帰り『カーリー』へ"報告"すれば
"護衛"という役割を果たせなくとも極刑はないだろう
乗ってくるかは賭けだが、揺るがぬものもある
「これ以上『法正』を逃がす気はない。どちらにせよ"護衛"の役割は果たせん
ならば俯瞰して我らのことを存分に見て、持ち帰られよ」
もちろん身をもって知りたいというなら、全力でお相手しよう
『法正』を討ち取る強い意思に、黒の靄が身体を包みネメシス化
朱殷の怒龍が咆哮を上げる
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
ならば攻めるのみだ
本気の戦いの最中に大義名分を見せる
リグ・ヴェーダに帰す以上、余計な情報は出さぬように
離れる趙雲へ攻撃を仕掛ける
この好機は逃すまい!
銃を抜きPD攻撃、まず愛馬を狙い動きを留め
愛馬の動きや退路を断つよう位置取り、PD通信で味方と連携
既に味方が当てているか、足止めが成れば、本体へ弾丸を連射
ダメージアップを加え、威力を研ぎ澄ます
魔力障壁で身を護りつつ、愛馬白龍の動きに翻弄されぬよう観察、獲物をタワーシールドで受け流すように
刺突のほか振り回しにも注意を
戦いの合間に零す
……正直、貴方の方が法正より厄介なんだよ
リグ・ヴェーダに溶け込んだ、武勇に秀でた屈指の戦闘力を持つ将
あちらに、他の蟲将が流れているとしたら……貴方の存在は大きいだろう
策ばかりで部下から信もない法正より脅威だ
のこのこ法正などの護衛に現れたなら好機
ここで貴方だけは倒す
そうすれば、リグヴェーダにとって強烈な痛手だ
趙雲が法正よりも有用な将だと強調
戦闘で追い返す目的に加え
護衛ではなく、本命の敵を趙雲と悟らせる
法正の護衛、その中でディアボロスと戦い何かを見出しつつあった趙雲。
白龍を駆り走る中、撤退に追い込むとばかりに猛攻を仕掛けんとするのはエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)であった。
「……捉えた、この好機は逃すまい!」
左右の手に持つ銃器を構え、白龍走らす趙雲の動きを見切りその足元へと撃ち込まれる数多の銃弾。
それは機動力を生かし此方を翻弄する動き、それを抑制する為に打たれた布石であり、進路を阻む位置取りから放つ事で相手の移動先を制限し。
白龍が大きく飛び跳ね、邪魔する存在。
即ち、射手たるエトヴァを蹂躙し進路を切り開かんと突撃を開始する中、彼は怯まず銃撃を継続すれば両者の距離は肉薄し。
「まったく、ディアボロスとはかくも厄介な存在ですね」
「そうか……だが正直、貴方の方が法正より厄介なんだよ」
命を懸けるほどの戦場ではない、されどそんな場でありながら此方と互角に張り合うディアボロスの実力を認めつつ、そろそろ潮時かと思案する趙雲が槍を振るうその最中
心に厄介な蟲将とは趙雲だと告げながら、銃を手放しタワーシールドを引き抜いて。
振り回しによる打撃を受け止め、その衝撃で後方へと弾かれて。
そこから繋げる刺突攻撃、鋭き槍の切っ先を盾で急所より逸らしつつ、脚を切られたエトヴァが瞬きする間に趙雲は白龍走らせ彼の隣を駆け抜けて反転、追撃を仕掛けるか否か、戦況を見極めんとしていたのだ。
一時的に攻撃は止んだ、ならば今こそ言葉を紡ぐ好機、そう考えたエトヴァは手放した銃を拾い上げ、いつでも発砲できるという姿勢を取って相対し。
「リグ・ヴェーダに溶け込んだ、武勇に秀でた屈指の戦闘力を持つ将。あちらに、他の蟲将が流れているとしたら……貴方の存在は大きいだろう、策ばかりで部下から信もない法正より脅威だ」
「部下からの信用、ですか。策士殿よりあると評していただき光栄ですね」
互いに距離を開けて言葉を交わす両者。
善戦にて戦う将と後方から味方の犠牲も顧みない策を用いる策士、どちらが信に値するかはわかり切った事だがあえてそれを強調する様にエトヴァは告げて称賛し。
「この場にのこのこ法正などの護衛に現れたなら好機、ここで貴方だけは倒す。そうすれば、リグヴェーダにとって強烈な痛手だ」
「なるほど、そう考えますか。確かに新参の策士殿が加わり逆に私が倒れれば動揺も誘えましょう」
エトヴァの言い分、信に値する者が倒された方がディヴィジョン的に損失が大きいだろうという考え。
趙雲と法正、能力の形に違いはあれど突然現れた新参の者に、クロノヴェーダとして命令はされようが心服し、自ら進んで命を懸けてまで戦うかどうか、という点ではこの戦いの始まる前。
既に壊滅した航空部隊でも法正が嫌われていた時点で大きな差がある事は明白で。
「そういう事だ、護衛するのならばそちらは両者倒れる事になるが……俺達にとっては願ったりの展開でね」
真の狙いは趙雲だ、指揮官としては其方が生存する方が厄介でこれ以上戦うのならば護衛である趙雲も、そして法正も討ち取るつもりだと告げるエトヴァ。
その言葉を聞き、無言で白龍の馬首を巡らせ背を向けた趙雲。
だが白龍は法正の方を向き、そのまま走れば合流するであろうようにも見えていて。
「待たれよ」
移動を始めんとした趙雲、その背に向かい夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が声をかけたのは今まさにその時で。
左手に持つ黒龍偃月刀、その刃は相手に向けず石突きを地面に突き立てガンッと音を響かせて、斬りかかるつもりはなく話す意思があると告げれば背を向けたまま趙雲は白龍を止め、次の言葉を待っていた。
「復讐者・錬晏と申す。これまでの戦いと言葉を聞いた上で、貴殿の去就を問いに来た」
「私の、ですか」
動かぬ趙雲に堂々と、自分は武を振るうのではなく言葉でもって相対するという意志を示す錬晏。
その言葉を聞きながら、白龍に跨ったままゆっくりと、体と首を捻らせ趙雲は彼を見つめ更に言葉を促していた。
「蟲将だけではない様々なディビジョンの強敵らと渡り合ってきた。胆力ならこちらもある」
「そうでしょうね、でなければ此度のような事にはなっていないでしょう」
ディアボロスの実力、それは既に多くのジェネラル級を討ち取ってきた実績が物語る。
今回の法正が軍勢ごとリグ・ヴェーダに降ると申し出たのもディアボロスがイスカンダル軍を大敗させた事が原因であり、現実味を帯びた言葉として伝わって。
「悪いが『法正』はここで討ち取る。故に、貴殿には独りでリグ・ヴェーダへ帰っていただく。無論、戦い続けるのならば彼の言葉の通りに貴殿の命も奪う事になるが」
趙雲も倒せるならば倒す、いやむしろ仲間は指揮官として優秀な趙雲を屠りたいと思っている。
戦い続けるのならばその命も奪う事になると告げ。
「"護衛"の他にも役目があっただろう。策士の策を悉く破り、予想を超える…………我らの戦い方を知りたくはないか」
これでどうか、此方の思惑に、言葉に乗るか。
ある種の賭けではあるが、既に仲間との交戦でディアボロスの実力は十分に示せている、となれば後は心情的に。
そして趙雲が撤退した際にある程度の情報は持ち帰れた、とカーリーを始めとした諸将に申し開けるに十分な言い分となる、少なくとも極刑になどはならないだろうと示す錬晏。
返答なく、そして移動もせずに自分達を警戒する様に、そして戦場全体を見渡す趙雲、ならばここで最後のひと押しだとばかりに錬晏は身に纏った闘気を立ち昇らせる。
「これ以上『法正』を逃がす気はない。どちらにせよ"護衛"の役割は果たせん。ならば俯瞰して我らのことを存分に見て、持ち帰られよ……もちろん身をもって知りたいというなら、全力でお相手しよう」
滾る闘気の根源は怒り、これまで数多の策略と非道な行いで人々を苦しめてきた法正。
悪辣なる蟲将を討つという猛き意思に呼応するかのように、錬晏の身に纏う朱色の闘気は龍の形を取り咆哮し、そして彼の体は黒き霧に包まれて。
倒すべき蟲将を、そしてそれを守るという者が居るのならば共に討ち果たすとばかりに別の姿に変異し始めていた。
「……やれやれ、随分と恨みを買ったようですね。まあいいでしょう」
交戦の意思を示す錬晏を見て言葉を漏らす趙雲。
だがその声色からは呆れと共に、交戦中にあった強い力は失われているように感じられ。
「まあいいでしょう、十分に護衛の任は果たしましたし潮時ですね、私が引き上げる言い分も与えてくれて感謝しますよ」
手にした槍を構えなおして白龍の馬腹を蹴れば、嘶きと共に蹄が小石を巻き上げ走り出す白龍。
その方向は法正の立つ戦場の後方、だが趙雲は法正から離れる様に弧を描く形で白龍を走らせて、戦場よりの離脱を始めていたのであった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
「なっ!? 趙雲、貴様!」
自らの護衛である趙雲の戦いとディアボロスとのやり取り、それらを見ていた法正がその意図に気付き声を出す。
「見聞きしていたのでしょう、ならば私のやる事はお分かりかと」
護衛ではなく戦場からの離脱、大きく離れた場所で白龍を止めた趙雲が今生の別れとばかりに言葉を紡ぐ。
「真に役に立つ蟲将は誰か、と大言を吐いたのにこの体たらく、結末が見えた以上護衛の任はここまでという事で」
「趙雲め、劉備様の仇も取らずに、リグ・ヴェーダに尻尾を振った裏切者が! 唯々諾々と流れに飲まれたお前に何の信念が、信用があろうものかよ!」
最早離脱は決定的、ディアボロスの追撃を警戒しつつゆるりと白龍を歩ませて。
作戦が失敗となり後がない相手、ならばこれ以上付き合いきれぬと離れていく趙雲を遠目に怒りを隠す事の無い法正。
繰り出される罵詈雑言も涼しい顔で受け流し、呆れた様に頭を振って煽ってみせて。
「だが、お前の敵前逃亡の罪は、必ず取らせて見せよう。私がミウ・ウルを撃破した時は、お前を今の地位から退きづり下ろしてやるよ。本来なら私の手で八つ裂きにしてやりたいところだが覚えておけ、ディアボロス相手にお前の力を使い潰してやるからな!」
「やれやれ、そういう所ですよ、貴女が嫌われ信用されないのは。まあそうならない事を願いますが……ミル・ウルだけは破壊して貴女が討たれてくれれば一番いいのですが、ね」
煽られた事に激高、この戦いで勝利しリグ・ヴェーダに合流すれば此度の行為に死でもって報いてやりたいが、ディアボロスへの復讐を。
劉備の仇を取るために趙雲を使い潰してやると宣言する法正を尻目に更に煽る様に言葉を紡ぎ馬腹を蹴れば、白龍は一気に加速。
法正を戦場に取り残し趙雲は離脱を果たすのであった。
「ディアボロスめ、護衛が無くなったとてどうにか出来ると思うなよ? 貴様らを葬り仇を取り、ミル・ウルも撃破してくれるわ!」
怒りを、憎しみを隠さず鞭を振るい地面を打つ法正。
ここでディアボロスを退け、伏兵でもって逃げるミル・ウルを破壊した成果を持ってリグ・ヴェーダに加わって。
趙雲を、更には新たなディヴィジョンの力でもって復讐を行ってくれるとばかりに戦意を高め、法正はディアボロスと相対するのであった。
エイレーネ・エピケフィシア
法正のような曲者の言には全幅の信頼を置けませんね
「聞く意味はあるが、答えが曖昧でも大きな問題はない」問いを持ち出すべきでしょう
謎かけめいた話ですが心当たりはあります
七曜の戦でリグ・ヴェーダと戦った将で唯一音沙汰がない『コイノス』の行方です
法正が戦後インド方面に移ってから、二人の間にやり取りがあったかもしれません
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を油断なく構えながら、法正に声をかけます
法正よ。あなたの心に信義の一欠片すらないことは、じきにリグ・ヴェーダの諸将にも知れ渡ります
今日の戦いを生き延びたとしても、国の要としては扱われず、捨て石の末路を辿るでしょう
あなたはここで、無価値と見なして連れてこなかったコイノスより先に滅びるのです
彼と共にアルタン・ウルクの動向を監視していた方が、まだ命を永らえられたでしょうね
……尤も、あの忠臣と共に立って国土を護るなど、変節漢には無理な相談ですか
コイノスの忠義と対比して法正の不忠を詰り……
彼が生きているか、どこにいるか推測する材料ぐらいは引き出せればよいのですが
クロエ・アルニティコス
法正はスサの大灯台でアルタン・ウルクの研究をしていました。
復讐者がアルタン・ウルクを脅威とみなし、法正を逃がしてリグ・ヴェーダにアルタン・ウルクと戦わせよう……と考えれば自由に動ける法正に有利。
私たちをアルタン・ウルクに苦戦させようとするための虚偽は入るでしょうが、戦わせるための情報は出すのでは。
三国志では役に立たず、イスカンダルでもお前はアルタン・ウルクとの戦いで兵を浪費し……スサの大灯台で研究も進めていたようですが成果もなく。
イスカンダルもお前の知を期待外れだと思ったことでしょう。
こちらは私たちの拠点の専門家により、奴らがエネルギーとする感情はもちろん、その生態も把握しています。
お前一人の知など知れているということです。
知りたいのは虚偽が確実に入る法正の研究などではなく感情エネルギー。
アルタン・ウルクのエネルギーとする感情がおそらく守護であるというのはある程度確かな情報ですが、私たちがそう予測していることは法正には未知。
法正もそれを前提で話せば、少なくともその裏付けにはなるでしょう。
護衛を失いされどディアボロスへの勝機を諦めぬ蟲将、法正。
その前に槍と盾を構え油断なく近づくのはエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)と、何かを思案するような姿のクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)であった。
「法正よ。あなたの心に信義の一欠片すらないことは、じきにリグ・ヴェーダの諸将にも知れ渡ります。今日の戦いを生き延びたとしても、国の要としては扱われず、捨て石の末路を辿るでしょう」
「信義が無い、だと? 早々に逃げ帰った趙雲のような者の方が信頼など置けんだろうよ」
これまで仕える相手を変えてきた経歴、それを指摘し捨て石にしかなれる末路だと語るはエイレーネ。
だが信義無く、信頼されぬは任務を途中で放り出した趙雲だと法正は言い返す、しかしここまでは狙い通り、会話の場へと引きずり出すのはエイレーネも、クロエも同じ。
曲者かつ、返答に全幅の信頼を置けないとはエイレーネの評。
此方を利用する、自分の望むように動くよう誘導すべく、虚偽の内容も語るだろうと警戒するクロエ。
如何なる形で法正から会話にて情報を引き出すかは彼女らの言葉にかかっていた。
「もし趙雲がそう扱われるとしても、信頼されないのは事実。あなたはここで、無価値と見なして連れてこなかったコイノスより先に滅びるのです。彼と共にアルタン・ウルクの動向を監視していた方が、まだ命を永らえられたでしょうね。
……尤も、あの忠臣と共に立って国土を護るなど、変節漢には無理な相談ですか」
信用できぬ存在、同じく国境警備にて防衛に当たっていたコイノスを引き合いに、忠義あるコイノスと不忠の法正、対照的すぎる二人だからこそ協力も出来ず、今まさに孤立しているのが現実だろうと詰めるエイレーネ。
だがその名を、コイノスの名と共に忠臣と呼ばれたことを聞き、法正は呆れたような表情に変化して。
「コイノスが忠臣? あれは、考えが足りないだけだ。だからこそ上から言われた事をそのままするだけだったのさ」
忠臣などではなく考えられる頭が無い、故に妄信的に命令に従っていただけだと切って捨て。
「こうなった状況も理解できんかったんだろう、ここからではイスカンダルと合流も出来ず、いずれどこかで野垂れ死ぬだけだろうよ」
既に行方も分からぬ相手、だが本国とも距離が離れ、敵対するリグ・ヴェーダとも近いここからでは合流も困難。
何らかの情報を引き出したいエイレーネではあったが、分かったのは居場所どころか生死すらも分からぬと切り捨てられた事実だけであった。
もっとも、相手が智謀に優れた策士であり、虚実をないまぜにしてくる事も考えられる為にこの情報が全て真実かは分からぬ、ならば鵜吞みに出来ない。
されど全くの出まかせとも思えぬ意見、コイノスの状況を推測する材料としては十分とも言えよう。
「なるほど、今どこに居るかも、生きているかもわからない。それは考えが足りない役立たずだったから仕方ない、というのですね」
「そういう事だ、そんな奴を忠臣などと評するとはな」
法正の言葉を確認する様にして返したエイレーネ。
その言葉に頷き、ディアボロスも相手を見る目が無いと見下したかのような法正であったのだが、そこに割り込むように口を挟むのはクロエであった。
「コイノスは役立たず、そういう貴方も三国志では役に立たず、イスカンダルでもお前はアルタン・ウルクとの戦いで兵を浪費し……スサの大灯台で研究も進めていたようですが成果もなく。イスカンダルもお前の知を期待外れだと思ったことでしょう」
他者を役立たずと見下したが、自分も役に立つことなく兵力を失い、研究も中途半端。
むしろ法正自身が無能で役立たずではないのかと挑発的な言葉をかけていき。
「こちらは私たちの拠点の専門家により、奴らがエネルギーとする感情はもちろん、その生態も把握しています。お前一人の知など知れているということです」
知略に優れる存在であろうともその力は大した事は無い、知恵者として振舞っていた事こそが滑稽だと言わんばかりの言葉を紡ぐ。
だが法正はその挑発を聞き、されど逆にディアボロスを嘲笑うかのように。
「安い挑発だな、イスカンダルを見渡しても、私以上の智者など存在しない。そしてアルタン・ウルクが糧とする感情……などと言っている時点で、低能なのが透けて見える」
蹂躙戦記に自分以上の優秀な頭脳は居らず、そしてアルタン・ウルクについて知っている、と語ったが。
実態をまるで分っていないとばかりに法正は言葉を続ける。
「一般人など生き延びていない世界で、どうやって、感情をエネルギーにするというのだ? ディアボロスも存外、間抜けな事だ」
アルタン・ウルクの目的やエネルギーとする感情は何か、ディアボロスの予測を法正が知らぬ状況で自信満々に知っていると語る事で反応を引き出そうとしたクロエ。
クロエが心に隠したディアボロスの予測、アルタン・ウルクのエネルギー源たる感情は守護だという考え。
予測が正しいかはさておき、それを相手に知らせぬままに自分達は法正より知見を得ていると語り、虚偽が入りにくいであろうアルタン・ウルクの事を聞き出さんとしていたのだ。
無論、その中でも偽りの、苦戦を強いるような甘言が入る事はあり得るがディアボロスへの復讐を狙う法正。
ならば脅威として認識するアルタン・ウルクですら利用し、戦わせるためには法正の知り得た事実をある程度は語るだろうとの予測通り、法正はディアボロスを見下しつつ情報を語ったのであった。
「私の智が劣ると言い切った割にはお粗末だな、ディアボロス。アルタン・ウルクについて知ったつもりで、都合のいい解釈でもしたのだろう。
だからこそコイノスのような考え無しを忠臣と誤認する……こんな連中に追い詰められたとはな、情けない……だが! だからこそ、突破口はあるという事か」
追い詰められた状況、だがディアボロスに見えた思考の穴。
突破口を開き、ミル・ウルを破壊しリグ・ヴェーダに降る道筋はまだ描けると法正は武器を構え、迫るディアボロスを跳ね除けんと動き出していた。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建物復元】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
八栄・玄才
イテテっ
う~ん、やっぱり片腕折れているか
まあ、負傷があってもできる戦いをするのが実戦流だ
最後まで戦いぬこうかっ!
折れた腕を狙って来るか?
それとも腕を庇って動くのを見越して、反対から狙って来るか?
策士相手に策で闘っちゃあいけねぇ
こういう時は変に敵の読みは意識せず、ダッシュ&【ジャンプ】で速度と反射神経でもって敵の鞭を回避せんと
あとは【ガードアップ】も重ねておこう
そうして多少のダメージを負っても敵の懐へ
腕がダメでも脚がある
『柱礎崩し』で相手の軸足を【粉砕】してバランスを崩す
そしてそこから、折れてない方の腕で、敵を空中に打ち上げるようなアッパーカットを決める
法正のやってきた所業を目の当たりにして胸が悪くなったことも何度かあったが、オレはそこまで義憤で戦うタイプじゃあねぇんだ
だから、キメはそういうのを力にできるタイプの仲間に任せよう
理想は法正を宙に打ち上げたら、そうでなくても相手のバランスを崩せたら、素早く飛び退く
さあ、今こそ憤懣をブツける時だぜ!
思いっきりやってやれ!!
「イテテっ。う~ん、やっぱり片腕折れているか」
「フン、趙雲め。片腕どころか両腕、いや。首を圧し折っておけばよかったものを」
一時の静寂、会話を見守っていた中から飛び出しながら、腕の具合を確かめる八栄・玄才(実戦拳術最前線・g00563)を見て法正が悪態をついていた。
だがしかし、万全でないままでも戦い抜くのが実践流と構える玄才は左手を握り、開くを何度か繰り返して具合を確かめながら法正に向かい突撃を。
負傷した腕は此方だと見せつけながらの急接近、相手はその弱い場所を狙うのか、はたまた腕を庇う事を見越して逆側を攻めてくるのか?
そういった読み合いは自分が不利、ならば反応速度に任せて攻撃を加える方が最適との判断をした玄才は一直線に突き進み、そして地面を蹴って飛び跳ねて。
直線的に、強引に一撃加える事を狙った動き、だからこそ見切りやすいと法正が振るう鞭が音速を超え風切り音と共に玄才に伸びていて。
「愚かな、勢い任せの攻撃でどうにかなるものかよ!」
「ぐ、おおおおお! そ、そいつはどう、かな!?」
バッと空中に咲く赤は、身を切り裂かれた玄才より飛び散る鮮血。
されどダメージは覚悟の上、そして腕がやられようとも別の攻撃手段があるとばかりに体を切り刻まれながらも彼は懐へと踏み込んで。
拳を突き出すと見せかけての踏み込み、それは鍛冶師が踏鞴を踏むかのような強烈な踏み込みであり、攻勢に出た法正の軸足を狙った物。
赤い血しぶきが舞い散る中に響いた鈍い音、靴底から伝わる確かな感触は玄才に踏み付けの命中を、法正と自らがほぼ密着した位置で止まっていることを実感させていて。
「ぐっ、きさ、まっ!」
「元から避けたり守りきれるつもりじゃないんでね、コイツをくらえ!」
踏み付けから身を屈める様に腰を回し、力任せの右アッパー。
しかし、先の突撃を迎撃した一撃で身を刻まれた際に右腕も大きく傷ついていた玄才、万全な状況でなかったのが災いしたか、顔を守ろうとした法正の掌が拳を受け止め衝撃を与えたその瞬間。
右腕の傷が大きく開き、周囲に血飛沫を撒き散らしつつも法正は大きく吹き飛び、玄才は逆方向に飛び退く中で力なく両腕を下げながらも目は死なず、仲間に向かい叫びを上げる。
「さあ、今こそ憤懣をブツける時だぜ! 思いっきりやってやれ!!」
戦いの中で出鼻を挫く一発は叩きこんだ。
自分は義憤で戦うタイプじゃない、胸糞悪い光景は見せられたがより強い怒りを持つ皆に託すとの思いを込め叫んだその言葉。
それに呼応する様に、吹き飛びながら空中で態勢を立て直す法正に別のディアボロスが向かっていた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
エレオノーラ・アーベントロート
国の柱である陸遜の死は呉の早期敗退を決定づけた。
荀彧は己を捨て石にして曹操を逃がそうとした。
諸葛亮の策は劉備を断片の王にし、奪還戦でも厄介な策を立てた。
――さて、全く存じ上げないのですけれど、あなたはどこで何をしていたどなたでしたっけ?
うふふ、わたくしをブチ殺せたらその時はお名前を憶えて差し上げますわ!
電磁レールガン「フェアレーター」を手に戦闘。
法正を狙い「第二十五の魔弾【惨劇】」を投射しましょう。
他の復讐者が湧き出てくるグンタイアリを突破しようとするなら中~遠距離よりそれを援護しつつ、特に【惨劇】の魔弾を撃った直後は反撃のグンタイアリに警戒。
グンタイアリの攻撃はフェアレーターを盾に受け止めましょう。
うふふ、これを砕きたいなら趙雲の槍は超えてもらいませんと。
包囲されそうな場合は一時的に【飛翔】でグンタイアリの頭上を飛び越えるようにして離脱。
いい殺意。そこは命を懸けるつもりのなかった趙雲より上ですわね。
けれど――殺意ならわたくしも負けていませんわ。そのでっかい頭、ブチ抜いて差し上げますわ!
「国の柱である陸遜の死は呉の早期敗退を決定づけた。荀彧は己を捨て石にして曹操を逃がそうとした。諸葛亮の策は劉備を断片の王にし、奪還戦でも厄介な策を立てた」
「過去の事を振り返る、随分と唐突だな」
受け身を取って着地した法正、その眼前に立ち大戦乱群蟲三国志にて名だたる策士であった者の事を語るエレオノーラ・アーベントロート(Straßen Fräulein・g05259)
思わぬ一撃を受けたが十分に持ち直せると構えた相手に一切怯まず、そして見下すような笑みを浮かべエレオノーラは言葉を続ける。
「……さて、全く存じ上げないのですけれど、あなたはどこで何をしていたどなたでしたっけ? うふふ、わたくしをブチ殺せたらその時はお名前を憶えて差し上げますわ!」
「貴様……私の実力を、智謀を知りもせず、いや。知っていての安い挑発か。そして殺せば覚えているも何もなかろうよ!」
智謀を用いた他の者と違い、自らの記憶にない以上、何ら国に貢献など出来ていないと挑発するエレオノーラ。
自らの力に自信のある法正は一瞬頭に血が上ったかのようになるもすぐに挑発と看破して、上げ足を取る様に告げ鞭を振るってエレオノーラとの距離を詰め。
「あらあら、直ぐに見抜いてしまわれましたか。まあ戦うしか能の無い、武力一辺倒の面子とはやはり違うご様子で」
見抜かれるのは想定通り、更に相手の殺意を引き出そうと挑発しつつ巨大な電磁レールガン、フェアレーターを構えて言葉を紡ぎ、その砲身を向けて行き。
いつでも放てるとばかりに狙いを定めるエレオノーラと、ならばズタズタに引き裂いてやると鞭を振り上げる法正。
「いい殺意。そこは命を懸けるつもりのなかった趙雲より上ですわね」
「ふん、任務を放棄し敵前逃亡をするあんなやつと一緒にしてもらっては困るな」
両者の距離が縮まりながら言葉が交わされ、ならばこれを見舞うまでと笑いながらエレオノーラが引き金を引くと同時。
バチバチと帯電したレールガンが一層強く輝いて。
「けれど……殺意ならわたくしも負けていませんわ。そのでっかい頭、ブチ抜いて差し上げますわ!」
強烈な閃光と共に放たれた魔弾、特殊な力を持たぬ代わりに凄まじい貫通力を与えられたそれは直撃すれば致命傷を受けかねない危険な代物。
向けられた殺意、それを察知した法正が首を傾け、否。
首を傾けるだけでは回避は出来ぬと腰も曲げて体をくねらす不自然な回避態勢をとってしても、砲弾は肩を掠めて衝撃波が発生し。
法正の首筋を、肩口を、そして顔に消えぬ傷を刻み込む。
「ぐっ、貴様! だがな!」
思わぬダメージ、だがこれは受けられるかと無理な態勢から法正が自らの鞭を振り回し反撃と見せた瞬間、エレオノーラの足元が。
いや、正確には周囲の地面が歪み、飛び出してきたのは数多のグンタイアリの群れ。
法正は自らを囮とし距離を詰め、攻撃を放った虚を突いての反撃を見舞っていたのだ。
次々と飛び掛かるグンタイアリは致命傷を与えんと首を、顔を中心に飛び掛かるも反撃がくると見ていたエレオノーラは咄嗟にフェアレーターを翳し顔を、首を防御して。
首筋や頭部への噛みつきを凌ぎつつ、体に纏わりつき噛みつく攻撃を受けながら空中へと逃れ、そして後方へと飛び退いて。
「良い不意打ち、ですわね。けど……うふふ、これを砕きたいなら趙雲の槍は超えてもらいませんと」
「ハッ、強がりか。いいだろう、私がリグ・ヴェーダに降った暁には、あいつを使い潰したうえでお前の奇妙なそれを砕いてやるよ!」
纏わりつくグンタイアリを振りほどくエレオノーラの挑発、それに乗る形で法正が強い言葉を返していた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV7になった!
ロキシア・グロスビーク
葵漆さん(g01007)と!アドリブ連携ご自由に
そーね。策士なら人心掌握まで考えるところ
用兵は紙上でやるもんじゃあないんだよ
学ぶお手本なんて、三国志に沢山居ただろうにさ!
ここまで生き残れば、何かしら柱が生まれるもの
崩すに足る知略を僕らも携えましょうか
“魔槍”を手に機動し、攻撃タイミングを計る
葵漆さんの攻防からの合図を皮切りに
決戦兵器Ⅰ号(ファルス・ワン)、伝承5種開放!
コマンドワードを唱え、剣呑なオーラを穂に纏わせ
いざ攻撃!をさせる。法正に
服下で這わせたMoon-Childを硬質化
蟻達の攻撃に備えるが、たまらず槍を取り落とし
くっそ!こんなところで……
なんて。生憎、地中からの攻撃は慣れてるんだ
相手はジェネラル級、強がり半分なのは否定しない
それでも経験は裏切らないから
きみみたいな、やつの相手も、ねっ!
――Autoscopy
展開された電脳の影法師が“魔槍”を拾い上げ矢の如く駆け
策を穿つは。禍えり裂く赤棘の槍(ゲイ・ボルグ)
残留効果の導きが因果を紡ぐさまを見届けつつ
三段目。必殺の槍撃で締め括る
八百陣・葵漆
ロキシア君(g07258)と組んで戦うよ
裏切りを繰り返すのも策の内ではあるけれど
それに加えて他者を使い捨て信を失えば
何れこうなるのも必然だね
追い詰めたといっても相手は策士
策を重ねて何とか勝利をもぎ取るとしよう
攻撃は『戦刃爆裂鞠』にて
先ずは鞠に仕込んだ刃を当てるのを狙うけど
あの鞭捌きじゃあみんな迎撃されそうかな?
それでも爆発(中身火薬で爆発威力重視)すればそれ自体も攻撃で、視界が悪くなってもこちらは自動感知しての攻撃機能はあるからね
ロキシア君と連携して戦いつつ、次の策の機を伺うよ
攻撃の最中には法正の失策を嘲笑して挑発するよ
駒に見捨てられての窮地、裏切りも結局ディアボロスに劣勢になって逃げただけ
いくらでもいう言葉はあるね
怒り=恨みで強化されても、攻撃が雑になれば十分さ
もっとも怒りの演技すらもしてきそうだから
そこはきっちり敵を観察して見極めよう
適度なところで中身が接着剤の鞠を壊させ、その鞭の動きを鈍らせるよ
それが攻撃のチャンスだ
ロキシア君に必殺の一撃をお見舞いしてもらおう
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)をディフェンスし共闘
あなたはディオゲネスをスサに留めて逃げ、主君を裏切り、己が栄光のためだけに命を繋いできました
人々を残忍な実験に供し、仲間を平然と棄てる……数多の蛮行に、終に裁きの日が訪れたと心得なさい
ええ、クロエ様。共に参りましょう
――魔女の導きの下に、勝利を!
黄金鎧纏うネメシスを解放
≪神護の長槍≫に炎を纏わせ『奮い立つ正義の一閃』を発動
長い炎刃で地を大きく薙ぎ払い、法正と共に蟻も斬撃に巻き込みます
地に潜むなら土を熱して蒸し、草叢に隠れれば茂みごと焼却
クロエ様と協力して広範囲を焼き隠れ場所を潰します
反撃には≪神護の輝盾≫を構えて対処
蟻の牙や毒は盾で防ぎつつ背後や足下からの出現にも注意
包囲されそうなら【エアライド】で跳び越えて仕切り直しを
ディフェンス成功時は現れた蟻ごと法正を焼き斬ります
攻防の末に敵が隙を生じたら、渾身の力で刃を振り下ろして一閃の下に両断を狙います
我が一撃に宿るは、虐げられし万民の怒り!
――その邪悪なる魂を、三つ目の大地に至らせはしません!
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)をディフェンスし、共に戦います
スサの街、研究所、大灯台。それぞれでお前が置いていった"研究結果"、あるいは"研究材料"は見せてもらいましたよ。
人を蹂躙するということにおいて、ある種お前は亜人も越えていると言っていいでしょう。
いきましょう、エイレーネ。悍ましい研究を終わらせるために。あなたの道は私が導きます。
【三界巡る冥府の火】で三相の杖に冥府の火を灯し戦闘。
戦闘の序盤は地を這うようにして冥府の火を法正へと向けて放ち、エイレーネを援護しながら攻撃を行います。
反撃で振るわれる刃の鞭は三相の杖で防ぎ急所への命中は避け、エイレーネへと刃の鞭が振るわれるなら積極的にディフェンスし、刃の鞭づたいに冥府の火を伝わせ逆に法正を焼きます。
道が開けたならエイレーネとともに法正へと接近、刃の鞭の間合いの更に内側へと入り込み、冥府の火を灯した三相の杖で直接法正を打ち付け、焼き尽くしましょう。
誰が許そうと、私たちはお前の成したことを許しません。
悪逆の報いを受け、冥府へと墜ちなさい!
クィト・メリトモナカアイス
信念とか確執とか忠誠とか。
まーその辺りのお話は置いておくとして。我らには関係ないし……
んむ、汝が我らを劉備の仇だと言うのはとてももっとも。
それは事実であるし、それで恨まれるのから逃げるつもりはない。
けれど、それで我らの大事な戦友を壊させるわけにはいかぬ。
成長した守護者の姿のネメシス形態で戦闘。
「天河顕現」で黄金猫拳打棒に神々しい光を纏わせる。
法正の召喚した巨大グンタイアリを他の復讐者とともに突破しよう。
唐突に地中から現れるグンタイアリはジャンプで緊急回避から【エアライド】のもういっかいジャンプで体勢を立て直して素早く叩き伏せる。
強靭な顎による攻撃は黄金猫拳打棒でガード。
周囲の敵全てに対応するよりは一点突破。グンタイアリの元を抜け、法正の元へと辿り着いたら風化と滅びの呪詛を纏う黄金猫拳打棒の一撃を頭部に叩き込もう。
汝忠あり知あり、仁なきもの。
もし汝にそれがあれば、結果は違ったかもしれぬけど。
今はここで滅ぶべし。
んむ。ミウ・ウル。汝の名は偉大なる猫。まだまだともに進むのだ。
「信念とか確執とか忠誠とか。まーその辺りのお話は置いておくとして。我らには関係ないし……」
「ハッ、随分と自由気ままに。生きやすいものだな、ディアボロスというのは」
怒りを隠さぬ法正、その境遇を思い言葉を漏らすクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が姿を見せ、何もなく生きれるディアボロスを羨むような言葉を。
されど一切感情籠らぬ言葉を返す法正。
「んむ、汝が我らを劉備の仇だと言うのはとてももっとも。それは事実であるし、それで恨まれるのから逃げるつもりはない」
その言葉を聞きながら、法正の根幹にある復讐心。
劉備の仇としての行動理念が、恨みの思いを肯定するクィトだが、だからといって彼女はその想いを成就させるわけにはいかぬ、と更に言葉を続ける。
「けれど、それで我らの大事な戦友を壊させるわけにはいかぬ」
「フン、それが叶うかどうかはお前たちの実力次第さ」
黄金色に輝き、そして先端の打撃部分が猫の手になった黄金猫拳打棒を振り上げるクィト。
エジプトの神官を思わせる姿となった彼女はぴょんと軽く飛び跳ねて、黄金の輝きを武器に纏わせミル・ウルを遠く背にして傷つけ壊させはしないと示していて。
さてどうやって突破してやろうかと法正が構えた中、その突破は出来ないと近づくディアボロスの姿が在った。
「あなたはディオゲネスをスサに留めて逃げ、主君を裏切り、己が栄光のためだけに命を繋いできました。人々を残忍な実験に供し、仲間を平然と棄てる……数多の蛮行に、終に裁きの日が訪れたと心得なさい」
「スサの街、研究所、大灯台。それぞれでお前が置いていった"研究結果"、あるいは"研究材料"は見せてもらいましたよ。人を蹂躙するということにおいて、ある種お前は亜人も越えていると言っていいでしょう」
これまでの行為を糾弾するかのように、黄金の鎧に身を包み槍と盾を構えて立つエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)と。
三相の杖に暗き炎を灯してエイレーネに並び立つクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)
「いきましょう、エイレーネ。悍ましい研究を終わらせるために。あなたの道は私が導きます」
「ええ、クロエ様。共に参りましょう……魔女の導きの下に、勝利を!」
互いに補い合い進む事、それにより立ちはだかるジェネラル級蟲将ですら乗り越えてみせんとした二人。
信じ支え合う姿だが、それを鼻で笑うかのように法正は見下すような態度で眺めていて。
「フン、そんな導きとやらで勝てるものかよ。勝つ為に、目的を果たす為に取れる手段を全て取る、それこそが勝つ為に必要な事だろうが」
地面に鞭を叩きつけるのが交戦の合図、ディアボロスと共に進んできた存在を、そしてディアボロス同士で守り合う者達を叩き潰すべく法正が飛び出せば。
その考えを、これまでの非道を許さずここで終わらせると、エイレーネとクロエが同時に動く。
前衛を務めるエイレーネが盾を構え攻撃を受け止める姿勢を見せて、その後方にてクロエが杖を一振り。
三相の杖の先端に灯された冥界よりの黒き炎は地を這う様にうねりながら伸びて行き、法正の体を焼き払わんとしていくが。
即座に振るわれた蟻刃鞭、音速を超えて聞こえた風切り音と共に数多の刃から複雑に絡み合う衝撃波が発生、炎を散らしながらクロエを切り刻むように迫っていく。
だが今まさにその刃がクロエに当たらんとした瞬間、聞こえた音は肉を打ち切り裂く音ではなく金属がぶつかった甲高い音、それはエイレーネが咄嗟に回り込み、神護の輝盾で刃の多くを受け止めて。
それでもたわみ、変則的に動き回り込んだ刃までは止められず、信ずる仲間を守った事を示す音であったのだ。
「エイレーネ、大丈夫ですか?」
「クロエ様、ご安心を。この程度ならば……さあ、義憤の灯よ、我が刃に宿りて道を照らせ。人々を照らす標となれ!」
直撃ではないとはいえ、多くの刃に身を裂かれ激痛が走る中で気丈に振舞うエイレーネ。
そのまま神護の長槍を大きく振るえば巨大な炎が、先の冥界の炎とは違う輝く炎が波打つように地面に広がり、法正を、そして展開しているであろうグンタイアリごと焼き払わんと伸びていく。
散らしたはずの炎に、そして新たに生み出された炎、二種の炎が戦場に広がって、それに法正が飲まれた瞬間。
だが攻撃を受けるこのタイミングを計ったかのように、互いに護りあうディアボロス、エイレーネとクロエの後方の地面が蠢く。
「はははっ、お互い護り合う、か。なら二人そろって死ぬが良い!」
それは自らが攻撃を受けてでも、潜ませた伏兵……グンタイアリの猛攻で相手を屠らんとした法正の反撃。
次々と飛び出すグンタイアリが一斉に、エイレーネを強力な噛みつきと毒針で蝕まんと飛び掛かる。
咄嗟に庇おうと身を投げ出すクロエ、だが互いを守り合おうと試みていたとしても常に庇えるわけではなく、ましてや相手は強力なジェネラル級。
互いをカバーし合うという狙いが崩れ、ダメージが重なったエイレーネがよろめき、膝を付きかけた瞬間を見逃さず一気に攻め立てここからディアボロスを突き崩すとばかりに法正が蟻刃鞭を振り上げ、二人に向かって身を焦がしながらの急接近。
振るわれた鞭が、そして周囲から飛び出すグンタイアリが両者を蹂躙せんとする猛攻、だがそれを許さぬと割って入るは黄金の煌めきで。
「んむ、好機を逃さぬ眼力と思い切りは見事、だが自ら近づいてきてくれて助かるぞ」
輝く炎と暗き炎が、そして数多のグンタイアリも入り混じる混沌とした中に飛び込んだクィト。
乱戦となってきたがそれ故に近接攻撃を当てる好機、自らを狙い飛び掛かるグンタイアリに組み付かれつつも移動を阻害されてなるものかと地面より新たに這い出た蟻を飛び越える様に跳躍。
更に空中でもう一度、更なる情報へと飛び上がり、自由落下の速度を加えて黄金猫拳打棒を振り下ろす。
見出した勝機、故に敵味方のパラドクスが入り乱れる戦況にて混戦となり新手の接近を許してしまった法正が苦虫を噛み潰したかのような表情をしたがもう遅い。
陽光受けて輝く黄金猫拳打棒が、より一層輝く炎と、逆に怪しく他者を魅了するような黒き炎を反射して法正の顔面を叩きつければ衝撃に負けたのか、前へと進んでいたその体は前方へとつんのめり振るう鞭の軌道が乱れていて。
「助かりました。エイレーネ、いけますか?」
「ええ、クロエ様。この好機は逃せません……我が一撃に宿るは、虐げられし万民の怒り! その邪悪なる魂を、三つ目の大地に至らせはしません!」
「では参りましょう……誰が許そうと、私たちはお前の成したことを許しません。悪逆の報いを受け、冥府へと墜ちなさい!」
猛追、それを遅らすクィトの一撃。
ほんの僅かに生じた機会に気遣うクロエとそれに応じ立ちあがったエイレーネ。
二人だけならば逆に押し返されかねなかった中で、仲間との共闘にて塞いだ綻び、ならばそれを再び広げられぬように攻め立てられるときには攻めるとばかりに距離を詰め。
クロエが炎を先端に灯した杖の殴打を、エイレーネが穂先に炎を纏わせた槍の一振りを。
互いに放った一撃、それを受けて炎に飲まれ、身を切り裂かれ大きく後方へと跳ね飛ばされつつもディアボロスへの殺意で振るう鞭は伸び。
クロエの体を行きがけの駄賃とばかりに斬り裂き、また多数のグンタイアリが飛び出した事で二人の追撃はここで中断、ならばまだ動ける自分がもう一撃入れるとばかりに今度はクィトが猛追を。
「汝忠あり知あり、仁なきもの。もし汝にそれがあれば、結果は違ったかもしれぬけど。今はここで滅ぶべし」
「ハッ、滅ぶのはお前たちだ、ディアボロス」
再び振るうは風化と滅び、その呪詛の籠った黄金の煌めき。
黄金猫拳打棒を横凪ぎにして相手を打ち据えんとした一撃、だがそれを腕一本で受け止めて、更にもう一本の腕で掴み拘束していって。
クィトをその場に、武器を介してつなぎとめた法正が地中より呼び出したグンタイアリが襲い掛かり、クィトに絡み付くグンタイアリがその数を増していく。
「ミウ・ウル。汝の名は偉大なる猫。まだまだともに進むのだ。故に我は倒れぬ」
だがしかし、その攻撃で倒れはしない、偉大なる友を守ると過密化ら部位から、即ち全身から血を吹き出しつつも倒れぬクィト。
厄介だがこれ以上コイツに付き合いきれぬと判断した法正は拘束していた手を離し、鞭を振るいながらグンタイアリを呼び出し後退する。
「流石は策士殿、僕達の動きを警戒、もとい察したようだね」
「そうだね、けど察した所で……ってコトにしちゃおうか」
その後退を許さぬ、追撃を加えると攻め立てるのは八百陣・葵漆(勝利こそが正義・g01007)とロキシア・グロスビーク(啄む嘴・g07258)の二人。
されど単なる連携、互いをカバーし合う動きだけで攻めるのならば先の攻防からも分かるようにジェネラル級の力量と、そして法正の持つ知力を前にすれば看破される可能性が高い。
如何にして強烈な攻めを見舞うか、試される状況にもかかわらず二人は策で、そして力でこの強敵に挑むのを心底楽しんでいるような空気であり。
「しかし……裏切りを繰り返すのも策の内ではあるけれど。それに加えて他者を使い捨て信を失えば、何れこうなるのも必然だね」
「そーね。策士なら人心掌握まで考えるところ。用兵は紙上でやるもんじゃあないんだよ、学ぶお手本なんて、三国志に沢山居ただろうにさ!」
距離を詰めつつ挑発的な言葉を紡ぎ、法正を煽っていき。
追い詰めつつあるとはいっても有力な策士、ならばその策を打ち破るべく重ねた策ありと軍配羽扇を振るう葵漆と。
これまで生き残り、戦い続けて築かれた確固たる柱、それを突き崩す知略ありと赤き“魔槍”を構えて前に出るロキシア。
そんな二人の連携など打ち破る、自分を倒す事など出来はしないと自らを鼓舞する様に鞭を振り、迎撃せんと立つ法正。
「フン、大層な事を言う。ならば見せて見ろ、ディアボロスが学んだ策とやらをな!」
音速を超えて振るわれる鞭、だがその鞭裁きを超えてでも一撃は入れてみせるとロキシアの後方に位置する葵漆。
力量高いジェネラル級、だがそれでもディアボロスとの力量差を埋める手段はあるとばかりに彼女は自身の周囲に多量の鞠を生成し、次々と射出しつつ挑発を続行する。
「駒に見捨てられての窮地、裏切りも結局ディアボロスに劣勢になって逃げただけ。それで優秀な策士と言えるのかな?」
「ほざけ、その状況下でも目的を達する、その為の手段は用意しているさ。だが私をコケにしてくれた報いは受けてもらうぞ!」
置かれた現状、護衛を失い失策続きを煽ってみせるが、この状況でもまだミル・ウルを破壊し逃げおおせる手段はあると豪語する法正。
事実、ミル・ウルの退路遮断を目的とした伏兵はまだ健在、即ち今自分自身を狙うディアボロスを退けさえできれば目的を達成できるという勝ち筋が残っているのだから。
故に怒りを見せたその言葉、ある意味怒り状態という隙を晒した演技の可能性を考えつつもそれに乗ってこそ自分達の策が生きると判断したか。
次々と放たれた鞠が刃を出して法正を襲う中、怒りで隙を見せた、好機が来たと前のめりになったように見せかけて、軍配羽扇を振るいつつ。
「おおっと、流石の鞭捌き。けど攻めすぎじゃないかな!?」
更に鞠を追加で射出、ディアボロスを倒そうと攻めに偏ったと判断した所への猛攻撃。
仮に攻めに偏っていて隙が生じ、命中すればそれでよし。
相手の演技で此方の攻撃を誘っての猛反撃であっても、それはそれで次の策、ロキシアの攻撃に繋げられるとして放った鞠を打ち払い、鞭の刃が伸びて来て。
葵漆の体を打ち据え、衣服を破きその身を引き裂いた瞬間に。
「なるほど……けどそれで対処したつもりかい? それっ! ここで自爆だよ!」
「チィ!? 誘っていたか……だが!」
自らが傷付きながらも飛ばした鞠が、法正の鞭によって打ち払われるより早くに自爆。
煙が広がり視界が遮られ、そして粘着質の液体……所謂接着剤が鞭に付着、高速で振り回し付着物を振りほどくまでの間だけ、動きが鈍ったその時間こそが次なる策を成す時間。
「葵漆さん、後はお任せあれ! 決戦兵器Ⅰ号、伝承5種開放!」
攻撃の機会は出来た、その機を逃さぬと構えた槍の穂先に禍々しく、赤いオーラを滾らせて。
この一撃で刺し貫くとばかりに飛び出し、接近戦を挑まんと一直線に突っ込むロキシア。
だが折角の好機を、そんな直線的な動きで無駄にするかとあざ笑うかのように法正は鞭を振るい、そして地中からは大量のグンタイアリが飛び出して。
「愚かな……だが時間が惜しいが故にそう動くしかなかったようだな!」
体を覆うほどに大量のグンタイアリがロキシアの体に纏わりつき、容赦なく全身に噛みつき、毒針を突き立てれば彼の体の各所から夥しいほどの出血が見て取れる。
身を守るべき衣服の下に這わせ、高質化させ守りを固めたMoon-Childを貫いての猛攻、あの出血ではこの戦では再び立てぬほどの傷ではと誰もが思う程の光景で。
「くっそ! こんなところで……」
「良い誘いと連携だったがそこまでだ、ディアボロス!」
槍を手放し崩れゆくロキシアを見下ろしつつ、次なる標的を排除せんとグンタイアリを更に呼び出し、ロキシアの体を埋め尽くさんとしていく法正。
だが倒した筈のロキシアから突如、朧げに揺らめく影法師が分離、取り落とした“魔槍”を拾い法正に向かって飛び出して。
「なんて、ね。生憎、地中からの攻撃は慣れてるんだ」
倒れ伏した体勢から、顔だけ法正に向けるロキシア。
グンタイアリに覆われつつある中で、眼孔が鋭く光りそれに射抜かれたと同時、槍を持った影法師と法正の距離は肉薄し。
「ふふ、これじゃ足りないね。司馬懿のはもっと痛かった、よ? あの経験……そう、それでも経験は裏切らないから。きみみたいな、やつの相手も、ねっ!」
「なっ、ぐ、おあああああ!?」
一段目、葵漆による挑発と妨害。
二段目、自らが槍を持っての突撃。
三段目、自らが倒れる事を前提に因果律が槍の命中を決定づける様を見届ける。
過去に相対し、自らに深手を負わせた相手の攻撃がより効いた、これでは不足と強がり半分で紡いだロキシアの槍撃は法正の腹部を刺し貫き。
苦痛を伴う絶叫を上げ法正は大きく後退、肩で息をしながらディアボロス達を忌々し気に睨みつけるのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【浮遊】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV5になった!
【一刀両断】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【植物活性】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV9になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV2になった!
夏候・錬晏
【賽】連携アドリブ歓迎
プターハとソレイユにディフェンス
怒りを露わにする『法正』に、逆にこちらが冷静な心持ちになる
自業自得だ。掛ける言葉もない
静かに地から石突きを離し、黒龍偃月刀を構えれば、一層濃さを増した黒の靄が身を包み、肌から血の気が抜ける
朱殷の闘気は偃月刀に溶け込み、より大きく、より鋭い形に<武器改造>
軽く腰を落とせば、恐れなどないと一気に近接して【先行率アップ】と【ダメージアップ】を付与した渾身の一閃をパラドクスと共に見舞う
そのまま近接したまま猛攻を仕掛け続け、仲間が攻撃を穿つ隙間を作り出す立ち回りを
反撃の軍隊蟻の出現にも冷静に対応
毒ならば多少は耐えてみせると蟻らを<衝撃波>で吹き飛ばし、ダメージの軽減
【ガードアップ】で怯まず近接し続ける
ひとりの主に忠誠を誓い、己の才を使い続けたことは、俺自身にも身に覚えがある
…主以外はどうでもいいと、そういう感情も含めて
今なら、それが間違いだと知っている
これまで"人"を踏みにじった報いだ
飛び切りの引導を渡してやろう
"痛み"を知って、去れ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
【賽】
プターハと錬晏へディフェンス
部外者である私が言うのもなんですが、同郷とは思えない程に冷めた関係ですね…
これまでの行い云々はありますが、趙雲にも法正と似た利己主義を感じます
もしかして、仲が悪いのも同族嫌悪ゆえかもしれませんね…
貴方を逃がせば、更なる災禍をリグ・ヴェーダの人々へとまき散らすだけでしょう
ここで終わらせます
引き続きネメシス化
黒鍵翼のマエストロ姿に変化
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖光を束ねて剣と成し、次々と法正へと飛ばし刺し貫きます
策を弄する事に長けた相手ですから、此方は下手に小細工せず正面から正々堂々と仕掛けましょう
仲間と攻撃タイミングを揃え、ダメージ・命中アップの加護を備えた最大火力を叩き込みます
念の為、逃走を警戒し包囲配置
反撃の鞭には魔力障壁を展開し、急所を避け凌ぎます
ディアボロスとして滅ぼしたディヴィジョンの者から恨まれているのは承知しておりますが
貴方も大概だと思いますよ
卑劣な策を重ねた因果が廻ったのです
逃れる事はできません
その身で受けてください
プターハ・カデューシアス
連携アドリブ歓迎
【賽】
ソレイユ・錬晏にディフェンス
三国志から逃げ、流れ 流れてリグ・ヴェーダ?
帰しませんよ、ここで引き止めて見せます
「兵士」に嫌われた「女王蟻」ほど、悲しいものはないですね
兵士も、護衛にも見捨てられた 今
散々好き勝手してくれたイスカンダルで、その罪を精算していきましょう?
錬晏は近接で相対し、ソレイユが後方から逃走予防線を張るのなら
私は空を封じます
翼候の名の通り窮したら空へ逃げるかも知れませんしね
【飛翔】して俯瞰より戦況を冷静に分析し見極め
気がついたことがあれば【パラドクス通信】で仲間と共有
彼女は策士
ミウ・ミルへの伏兵以外にも、罠を準備しているかも知れません
油断なく観察
私は、ネメシス化して竜翼翔破で攻撃
仲間とタイミングを合わせた波状攻撃で
逃走やミウ・ミルを攻撃する隙を与えぬよう、攻め立てます
反撃の虎威の報復には、群がる蟻達を
で高く飛び上がり、きりもみ飛行で振り落としてダメージを減らしましょう
さぁ
逃げ回るのはお仕舞です
それほど敬愛するのならば
主、劉備の元に行きなさい、お嬢さん
一・百
【賽】
仲間とは情報交換、連携を意識し行動
攻撃の機を合わせ互いの死角を補う位置取りをする
三国から、その知を持ってここまで来たようだが終わりだ…
お前が行った所業、あれでどれだけの人が犠牲になったと思う…
しかも今度はリグ・ヴェーダから人柱をイスカンダルに持ち込んだか…
随分と節操がないな…
ネメシスモード
十代くらいの金色長髪の妖狐の姿になり
紅玉姫を抜く
高まる妖気に刀は赤く輝く
女王蟻のようだが、お前の為に働くものはいないようだな…
知略に長け劉備の参謀であったなら分かるだろ…この状況が…
お前は、どこまでいっても一人だ…
憐れむように飛桜舞姫を発動させ刀を振るい
妖気の花弁を花吹雪のように散らせ、その花弁の全てで斬りつける
鞭を振るうならば扱いにくいだろう懐へと飛び込み、花弁を操り近距離から浴びせ斬りつけよう
さて、狐につままれた気分はどうだ…?
仇と言うが、お前は劉備の元を最後離れただろう…
劉備の元へ送ってやろう、ここから先にお前はいらない…
王を失ったあの日、軍師法正は既に死んでいたんだ…
迷える魂を冥府へ送ろう
シャムス・ライラ
【賽】
流転の謀将、法正
ここで、倒れていただこう
とはいえ正攻法は難しいからからめ手を
あまり綺麗な戦法とは言えないが
今までの事を想えば施す慈悲は欠片もない
ネメシスモード
仲間と情報共有、攻撃タイミングを合わせ
【囁き】を発動
仲間との戦闘に気を取られる敵の頭の中に邪念を吹き込む
いや、すでにあり得る未来になっているのかもしれない
「ああ、また一人だけ残った
ここで諦めたら生き残った意味が…
しかし、イスカンダルに
リグ・ヴェーダに実力を示して地位を得ようとしても
今、すでにこの状態
超雲も去った
何処へ流れても、信を得ることなどできはしないではないか
劉備様の仇
仇を討ったとて
劉備様は
もう、戻っては来ない
周りは敵だらけで
何が目的だったのかすら、もう…
分かっているんだろう
分かっている
もう、どうにもならない
囁き
囁き
囁け…」
戦いの中で一瞬でも気を逸らせばそれは命取り
悪い予感は、すぐにでも現実になるだろう
今まで苦しめた人々の分まで苦痛を味わうがいい
敵の鞭は、《ガードアップ》を利用しつつ、間合いを取り損害を減らす
アドリブ等歓迎
「おのれ、ディアボロスめが……」
追い詰められつつも戦意は衰えず、怒りを、憎しみを込めた目で睨みつける法正。
ディアボロスが優位な状況にも関わらず、そして武人ではなく策士型だが放つ威圧感はやはりジェネラル級であうが故。
されどその威圧感に飲まれぬように、相対するディアボロスもまた強い決意と共に向かい合う。
「三国志から逃げ、流れ。流れてリグ・ヴェーダ? 帰しませんよ、ここで引き止めて見せます」
「三国から、その知を持ってここまで来たようだが終わりだ……お前が行った所業、あれでどれだけの人が犠牲になったと思う……」
静かに滾る怒りを持って、終わりの地はここだとばかりに告げるプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)と一・百(気まぐれな狐・g04201)
「しかも今度はリグ・ヴェーダから人柱をイスカンダルに持ち込んだか……随分と節操がないな……」
「これまでの悪事に加えて、更なる悪行。流転の謀将、法正。ここで、倒れていただこう」
更に百が、リグ・ヴェーダの助力を受けてイスカンダルにて行った新たな悪事、節操なく事を起こす姿勢を嘲笑い、ならばこれ以上の悪事は阻止するとシャムス・ライラ(極夜・g04075)が頷いて。
相手がここまでの外道ならば搦め手を、正攻法とは違う。
綺麗とは決して言い難い戦法だが今までの事を考えれば、逆に慈悲をかけずに手を下せると安堵して。
「部外者である私が言うのもなんですが、同郷とは思えない程に冷めた関係ですね……しかし貴方を逃がせば、更なる災禍をリグ・ヴェーダの人々へとまき散らすだけでしょう、ここで終わらせます」
「…………」
これまでの行いを思い、そして冷め切った関係であった趙雲とのやり取り。
ある意味、似通ったものを、利己主義のような。同族嫌悪のようなものがあったように感じつつソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)が宣言すれば、最早かける言葉も見つからぬ。
こうも追い詰められ、切り捨てられたのは自業自得とした言いようがないと無言で示す夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)が見つめていた。
語る事など最早無し、石突きを地面に当てていた黒龍偃月刀をそっと持ち上げ構えなおせば、黒い靄が濃さを増し彼の体を包み込み。
血の気が引いて、まるで幽鬼の如き様相へと変化する錬晏、その辺かを皮切りに他の4人もまた武器を構え、また肉体を変化……否。
ネメシス形態、肉体変化を伴うディアボロスからは逸脱した体への変容を果たし、ここで法正を討ち取らんと睨みつける。
「ハッ、お前らを殺す為に手を打った私を殺す、そのためならば人間離れした姿になるのも当然と言いたそうだな。手段を択ばんのなら、お前らも私と似たようなものだよ!」
その辺かを見遣りつつ、挑発的な言葉を紡いだ法正。
だがそんなものに乗せられて冷静さを失う事は無い、ここで確実に倒す、それだけだとばかりにディアボロス達は各々の持つ力でこの悪辣なる策士を葬るべく動き出す。
攻めるは5人、応じるは一人、だがそれでも確実に屠る為。
空中に飛ぶプターハ、地上より近づき近接戦を狙う錬晏と百が左右から挟み込むように、そして後方からの射撃にてソレイユが動きを阻害し、シャムスがその穴を埋めるように敵の動きを阻害できるように控える布陣。
対する法正は各所に潜ませた数多のグンタイアリを用い、自らは蟻刃鞭にて迫る相手を、攻撃を凌ぐ構え。
最初に攻撃を見舞わんと動くのは虚空に光る……否。
ピアノの黒き鍵盤、それだけを抽出したような黒い鍵盤を翼として背部に浮かばせ後方に控え、手元には光る鍵盤を出現させてそれを指で弾く事にて済んだ音色を戦場に響かせたソレイユで。
「ディアボロスとして滅ぼしたディヴィジョンの者から恨まれているのは承知しておりますが、貴方も大概だと思いますよ」
「ほざけ、私は目的の為に成すべきことをしたまでだ!」
互いの立ち位置を、そして行いを語りつつ、音色が光りへ、そしてその光が重なり合って光る剣に変化して。
下手な小細工は不要、仲間と共に真正面から策士に挑むと数多の光る剣を射出するソレイユの攻撃を受けながら法正はあえて敵中に。
左右から錬晏と百が迫る中、完全包囲される事も覚悟の上でソレイユとの距離を詰める形で前進する。
結果、鞭を振るって打ち払うも複数の光る剣に刺し貫かれ、鮮血を散らしながらも尚前へ。
そしてディアボロスに囲まれ逃げ場無き状況になりつつも攻撃が届く距離まで近づく法正。
「なるほど、傷つく事などここに至れば厭わない、と。ですが卑劣な策を重ねた因果が廻ったのです、逃れる事はできません……その身で受けてください」
振り上げた蟻刃鞭、だがそれが振るわれるより早く。
この突撃を見越して動く仲間の姿、故にこれまでの行いが返ってきたと告げるソレイユ。
その声と同時、先ずは法正の左側より切り込んだのは金色の妖狐となった百。
黄金に輝く長髪揺らし、赤く輝く妖刀、紅玉姫を引き抜きながら急接近。
「女王蟻のようだが、お前の為に働くものはいないようだな……知略に長け劉備の参謀であったなら分かるだろ……この状況が……」
「「兵士」に嫌われた「女王蟻」ほど、悲しいものはないですね。兵士も、護衛にも見捨てられた今。散々好き勝手してくれたイスカンダルで、その罪を精算していきましょう?」
いつでもこの刃を届かせられる、そう告げるかのように追い詰められている事を語る百。
同時に空中からはプターハが、女王蟻でありながら既に兵士も護衛も見限った、故に終わりだと宣言を。
「お前は、どこまでいっても一人だ……」
そしてその、プターハの宣言が意味するところは何か。
それは法正がたった一人、共に立ち歩む者など居ない、それはこれまでの行いが故だと百が告げ。
彼の声が聞こえた直後、気を引く様に語った仲間の声に気配を隠したかのように。
百の反対側からは錬晏が、身に纏う朱殷の闘気を手にする偃月刀の刃に取り込み、よりその刃を大きく禍々しく形状変化させながら踏み込んで。
今は語る事は無い、故に全力で一撃を見舞うのみ。
迫る仲間の次なる攻撃、その機会たる隙を生み出せれば十分と地面を砕く力強い踏み込みと同時、轟音が鳴り響き。
上空からの攻撃に気が向いている今ならば、同一方向からとなる振り下ろしではなく逆方向からの攻撃とばかりに地面を切り裂きながら迫る偃月刀の刃。
身をよじった法正だったが背部より伸びた、蟻の形状をした長い腹部が切り裂かれ体液が噴き出せば。
「紅玉姫、俺と共に……散れ、永久の眠りへ……」
妖気を放ちながら百が振るう妖刀、紅玉姫。
法正が蟻刃鞭で受け止めたと同時、赤き刃からは妖気がまるで花びらのように飛び散って、その一つ一つが刃となって法正の身を切り刻む。
「さて、狐につままれた気分はどうだ……? 仇と言うが、お前は劉備の元を最後離れただろう……」
単なる刃の一撃ではない、変幻自在に攻め手を変えた攻撃を仕掛け百が法正を揺さぶるように言葉をかける。
だが法正はそれに無言で応じず、何かを図るかのような姿勢であり。
「まだ何かありますか? しかし、逃げ回るのはお仕舞です。それほど敬愛するのならば主、劉備の元に行きなさい、お嬢さん」
追い詰められた状況を打破する何か、それを使われる前に決めるとばかりに空中からプターハが急降下。
背に生えた竜の翼を羽ばたかせ、波状攻撃で一気に勝負を決する強烈な打撃を前に法正は腕を交差し受け止めて。
柔らかいものと同時、硬い何かを砕く感触がプターハの拳に伝われば、それは防御に回した法正の腕を圧し折った事を示す現実で。
各々が次々と攻撃を仕掛ける中、ディアボロスの見せた仲間の身を案ずるような視線の動き、それらを見ていた法正だからこそこの攻撃の中に活路を見出していたのだろうか。
「クッ、はははっ! いや、まだだな、ここからだ!」
苦境にあってこそ反撃の好機、蟻鞭刃を振るいその刃がソレイユと百を、そしてこの攻撃を受ける最中に動かしていたのだろう、多量のグンタイアリが各所より錬晏とプターハに飛び掛かる。
各々が反撃への対処を、そして仲間を庇いダメージを抑えようとした動き。
互いにカバーしあう動きは上手くいけばダメージをコントロールできるが、されど仲間を庇うという行為は常に出来る事ではなく、ましてや対象が広がり敵味方が激しく位置を変えつつ行われる攻防の中ではより困難。
結果、誰か一人にダメージが集中したり庇おうとする動きによって生じた包囲の隙間、その綻びから一気に突き崩せると猛反撃が行われ、4人の攻勢が抑え込まれあわや突破口が開かれんとしていたが、そこが法正の攻勢限界であったのだろう。
もしも残留効果の蓄積が少なく、ディアボロスの力の高まりが不足していたならば。
法正の状態が万全であったり、護衛が残っていたり、他の兵力がまだ健在で戦場に介入していたとしたならば。
この綻びを見逃さず、楔を打ち込む追撃ができたであろうがそれまでする余力はなく、むしろ攻勢を押し返したのが最後の輝きといった所だったのだろう。
「ひとりの主に忠誠を誓い、己の才を使い続けたことは、俺自身にも身に覚えがある……主以外はどうでもいいと、そういう感情も含めて。
この攻勢こそ、その想いがなせる業ということか」
「ハッ、不忠者だと罵ったディアボロスどもが、何を言い出すのやら」
逆にディアボロスを押し返さんとした法正の凄まじい反撃、そこに思う事があったのか錬晏が言葉を紡げばそれに言い返す法正。
仲間が傷付き血を流し、取り付くグンタイアリの毒に蝕まれる中で向かい合い、そして自分もまた包囲が弱まり押し返されようとした中で。
だが既に十分、時は来た。ならばもう少しの暇をと錬晏は法正に更に言葉をかけていく。
「俺は今なら、それが間違いだと知っている……これまで"人"を踏みにじった報いだ、飛び切りの引導を渡してやろう……"痛み"を知って、去れ」
そう告げると同時、錬晏は役割を終えたとばかりに偃月刀を翳し仲間を守る様にして後退を。
緩んだ包囲網、それの意味するところが何かと法正が周囲を見渡したが、既に最後の一手は打たれていたのだ。
「ああ、また一人だけ残った。ここで諦めたら生き残った意味が……」
不意に法正の耳奥に響いた声、これまでの事を思い起こさせるような囁きはシャムスの声だが首を回してもその姿は見つからず。
それはこれまで4人との激しい攻防、包囲すらも押し返し拮抗状態にまで持ち込まんと死力を尽くしたが故、そこに生じた隙間に差し込まれた邪念であったのだから。
「しかし、イスカンダルに……リグ・ヴェーダに実力を示して地位を得ようとしても、今、すでにこの状態。超雲も去った、何処へ流れても、信を得ることなどできはしないではないか」
激闘の最中に行われ、送り込まれたシャムスの呪詛。
思考を阻害する一種のノイズ、それは知略を用い相手を追い詰める法正にとってどれだけ厄介なものだっただろうか?
「劉備様の仇。仇を討ったとて……劉備様はもう、戻っては来ない」
「ええい、黙れ、私の中で囁くな!」
聞こえるノイズ、頭を振って周囲を見渡し、シャムスの姿を見つけた法正は蟻刃鞭を振るい彼の体を打ち据えて。
多量の出血を強いて、深々と傷を付けるが既に入り込んだ呪文は、ノイズは止まる事は無い。
ダメージを受けたシャムスが黒衣の裾を揺らしつつ、地面に血の跡を刻みながら下がっていくが法正の脳裏には彼の言葉が続いていて。
「周りは敵だらけで、何が目的だったのかすら、もう……分かっているんだろう、分かっている。
もう、どうにもならない……囁き、囁き、囁け……」
激戦の中、一瞬どころかこうも思考を乱されればそれは致命的な隙となる。
悪い予感、結末、考えられる最悪の可能性を思考の中に割り込まされ、そして苦境がその予感を現実になると示していく。
それはこれまで苦しめた人々の分の苦痛を今、ここで味わえと。
悪辣な攻めを躊躇なくシャムスに選択させた、法正の行いの結果だと彼は無言で見つめていた。
「ぐ、ぬあ、あああああ! 私は、私は! 劉備様、劉備様! 申し訳……!?」
精神に異常を来たすような思考への攻撃、そして追い詰められた状況。
正常な思考が出来ぬ中、運動機能までもが鈍る法正をディアボロスが再び包囲していく中、法正は何を見たのか。
苦しむ中、仕えた主の名を叫び、頭に当てていた手を下ろしふっとディアボロスに向かい歩き出す。
「劉備様、ディアボロスの攻撃が飛び交う中で、あなた様を差し置いてどうして私如きが避け、下がる事が出来ましょうか」
最早存在しない、ディアボロスによって討たれた主。
劉備がさも近くに居る様に、そして見えぬ主を守るかのように法正は前に出る。
「クッ、くく……私が、このような場で幻覚とは、な」
「これは……劉備の元へ送ってやろう、王を失ったあの日、軍師法正は既に死んでいたんだ……」
現実と幻覚、猛攻受け追い込まれ、精神に、思考に影響を受ける攻撃の果てに見えた主の姿。
その主が下がらぬのならば、諫める為に前に出て。
身を挺して庇い、下がる様に促すべきと幻覚の中で動き、されどそれが自らの願望が見せていると自認して。
己の不足を嘆きつつ、最後まで戦うのみと蟻刃鞭を振り上げた法正をみて百が言葉を紡いでいて。
「こうなれば、為すべきことは一つ……迷える魂を冥府へ送ろう」
そう百が呟けば、グンタイアリをけしかけ鞭を振るう法正に様々な攻撃が降りかかる。
遠方よりの射撃に加え、近づく者が放つ刃が、打撃を受けて、傷だらけになりながらも法正は引かず武器を振るい、グンタイアリを使役する。
幻覚の中に見出した劉備、自らの君主を守るという意識と、そして死んでいる事を認めつつその仇を取らねばならぬという強烈な衝動と。
そのどちらも果たせない無力感、猛攻を受ける中で膝を付き、そして倒れ伏す中で。
「ぐ、う……劉備、さま……如何なる、手でも、使いました、が……あなた様の仇をとれず、申し訳ありま……せん」
そう言い残し、うつぶせに倒れた法正は最早指一本すら動かさず。
断片の王に会い、命令受ければ逆らえぬ身でありながらも劉備の仇を取るという目的が。
法正の根底には強い劉備への忠誠心、その為に如何なる手段を取る事にも躊躇なかった悪辣なる策士の最後は目的果たせず、悔いる言葉を紡ぐ姿であった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【一刀両断】がLV3になった!
【アイテムポケット】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
【狐変身】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV4になった!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ダメージアップ】がLV10(最大)になった!
最終結果:成功 |
完成日 | 2024年08月08日 |
宿敵 |
『翼侯・法正』を撃破!
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