リプレイ
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
ここまで準備がいいってことは前々からディアボロスが境界を超えてくるのを警戒していたのか
本当に展開が早くて羨ましい限りだよ!
空を飛べるものがお前らだけだと思うな!小さな物の羽ばたきで落ちろ!
【行動】
パラドクス通信を使用して仲間と連絡を取り合い積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使用する
まずはパラドクスを使用して触れると電撃のダメージを与える鱗粉を撒く蝶を製作し
敵に気づかれないように上空に飛ばし待機させておく
盾のフェイク・プリドゥエンや電光警棒で攻撃を受けて防ぎながら
待機させていた蝶を敵の頭上に飛ばして攻撃する
目の前に俺たち復讐者がいるのに蝶なんて気にしないだろうし
上手く攻撃できるだろう
船に穴を開けたくないから海上に移動したいところだが狙いを分散させすぎるのはよくない
相手の勝利条件が船の破壊である以上
海上へ移動しても追って来ずに船に攻撃される可能性だってある
このまま船上で船を守りながら戦おう
必要なら臨機応変に対処する
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
来ましたね!
僕も海戦には多少の心得があるつもりです
船を守り、皆さんと一緒に無事に帰る為に…全力で迎え討ちます!
フライング・ダッチマン号の甲板上に立ち、召喚した小型駆逐艦群を広く展開する陣形を形成
包囲されるのを避けてなるべく共に戦う味方の担当範囲外をカバーします
一度に捌き切れないのであれば、まずは迫る個体のバイクのプロペラ部分を優先的に狙い足止めを
主砲や魚雷による攻撃を絶え間なく浴びせて出せる限りの火力で押し退けましょう
対空戦闘用意、目標は『新撰組パトロール部隊』…打ち方始め!
行動中はフライング・ダッチマン号の保護を最優先に、船が敵の攻撃に巻き込まれないよう注意します
僕を直接狙った反撃は回避せず、「氷盾」を構えて熱風を相殺し、負傷の軽減を
可能であれば敵に向けて小型駆逐艦を突撃させ、盾として使う事で熱風から船を守ります
召喚存在を通じて受けるダメージ含め、自身の多少の負傷は厭いません
【反撃アップ】で敵の攻撃の対処に努めながら冷静に態勢を整え
指揮官の登場まで頑張って耐えます!
●フライング・ダッチマン号への攻撃
船を取り囲んだものたち――新選組パトロール部隊が攻撃をかけてくる。敵の目的は船の撃沈。その意識は船に向いているが、攻撃をかければもちろん反撃はしてくる。
一方的にやられることなどもちろん許すことなく、ディアボロスたちは応戦していた。
小樽の姿を前にして、しかしそこに辿りつくことはなくすでに囲まれている状況。
(「ここまで準備がいいってことは前々からディアボロスが境界を超えてくるのを警戒していたのか」)
荒田・誠司(雑草・g00115)は舌打ちひとつ――本当に展開が早くて羨ましい限りだよ! と攻撃かけてくる新選組パトロール部隊へと向かう。
すでに、誠司は仕掛けていた。
(「空を飛べるものがお前らだけだと思うな! 小さな物の羽ばたきで落ちろ!」)
さあ、痺れさせてこいと、トラップメーカーとゴーグルを接続し特殊な粉を振りまく蝶を製作するパラドクスを発動していた。
その蝶がふりまく特殊な粉は味方にはただの粉だが、敵にとってはそうではない。敵の頭上へと蝶を向かわせる。
その粉が落ちると共に。
「ぐわぁっ!!」
「ぐっ……で、電撃!? どこから……!」
頭上からだ、とわざわざ教える事などもちろんな。誠司の放った蝶たちは攻撃の後に壊れて落ちていく。
「これくらいなんともない! 攻撃だ!」
しかし――やはり数の多さによりすべてに回らない。
フライング・ダッチマン号へとその頭から、その飛行バイクから銃弾が撃ち込まれていく。
そうしながら、誠司へも攻撃をかけてくるのだ。
自分へ向いた銃弾を、フェイク・プリドゥエン構えて誠司は軽減する。
船に穴を開けたくない。しかし、海上に移動して狙いを分散させすぎるのもよくない。
それに囲まれてしまえば危うい。
「相手の勝利条件が船の破壊であるなら……海上に移動しても追って来ずに船を攻撃し続ける可能性がある」
やはりこのまま、船上で守りながら戦うのが良いかと誠司はパラドクス通信で連絡を取り合う。
こちらはどうにか凌いでいる。他方はどうかと。
「こちらも、大きな傷はまだありません!」
三間・勲(漁火・g10186)はその通信に応える。
来た、と船の上から目にした時より戦う心構えはしていた。
海戦には多少の心得がある。勲は皆と一緒に、無事に帰る為にも全力で迎え討っていた。
フライング・ダッチマン号の甲板に立ち、小型駆逐艦群を展開する勲。その小型駆逐艦群は、戦死者達の魂。1/350スケールの駆逐艦群の形で召喚し彼等の力を借りるのだ。
「対空戦闘用意、目標は『新撰組パトロール部隊』……打ち方始め!」
小型駆逐艦群は主砲や魚雷による攻撃を、バイクのプロペラのあたり狙って絶え間なく浴びせ、出来る限りの火力で押し退けようとしていた。
複数人で組んでいる新撰組パトロール部隊は、一人が倒れてもその影から別のひとりが出てくることもある。
「反撃!」
「っ!」
と――、集中砲火のお返しというように新撰組パトロール部隊の一体が跳躍し、そのバイク下部を勲へと向けてきた。船の上まで来る跳躍と共に放たれる熱風。
勲には避けるという選択肢もあった。けれど、それを選ばなかった。
避ければ熱風が船を痛めつけるのだから。氷盾を最大の大きさで構えて、その熱風を凌ぐ。
自身の多少の負傷は厭うものではない。機会があれば反撃仕掛けて、敵を少しでも削り落としていく。
けれどやはり敵が多い。
もちろんたくさんのディアボロスたちも応戦している。しかしそれでも敵はいくつもの部隊で動いており、一部隊抑えても別の部隊が違う方向から穴を埋めるように動いて攻撃の機会を増やしてくる。
敵の攻撃を全て防ぎきるのは、敵をすべて倒し切るのは難しい。
それでも、今出来ることを為していくだけ。
「指揮官が出てくるまでは……頑張って耐えてみせます……!」
勲は反撃! と、先ほど攻撃仕掛けてきた敵を指さし集中砲火を見舞う。それを受け、ぼんっ! と黒い煙をあげた新選組パトロール隊はすぐさま後方へ戻っていく。
だがやはり、また新手がやってくる。
敵の連携がとても上手いことを、戦いの中で感じる。指揮官が的確に指示を出しているのか、そもそもの練度の高さもあるのか。
それを考えてみるも、今は凌ぐことで精一杯の局面だった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
●指揮官、現れる
フライング・ダッチマン号へ攻撃を続ける新選組パトロール隊。
と――小樽の城壁よりまた飛行バイクに乗った一隊が現れ、海の上を滑るように向かってくる。高い位置を飛べば狙われる可能性を見越しているのだろう。
その中心には少し大きめの、二人乗りの飛行バイクだろうか。一人は運転し、一人は指示を出している。
指示を出しているのは指揮官である新選組キャノンヘッドだ。
「よし、いいぞ! そのまま囲み確実に削っていけ! じきに他都市から応援も来る! 数がそろえば一気に畳みかけることもできるぞ!」
その言葉に部下たちの士気も高まる。そして新選組キャノンヘッドはさらなる指示を飛ばす。
「飛ぶ者がいても気にするな! 城壁より撃ち落とす!!」
新選組キャノンヘッドは、とにかく船を狙っていけと部下を鼓舞しつつ状況を見る。
船のダメージは募り削れている。しかし均衡している――ディアボロスの応戦もあり時間がかかりそうだと判断していた。
(「これは……時間稼ぎが必要だな。敵の目的はおそらく情報収集だろう。ならば会話で気を引くことは十分できるとみた。いきなり攻撃される可能性もないとは言えないが……危なくなれば海へ飛び込むか」)
新選組キャノンヘッドは飛行バイクを運転する部下へと指示する。
あの船の近くまでつけろ、と。その指示に、部下はやろうとしていることを察して。
「まさか、おひとりで!?」
「無茶はしない。危なくなれば海へ逃げる。その時は拾ってくれ」
「では少し跳躍します」
新選組キャノンヘッドが船へと乗り込めるように、その飛行バイクは跳躍する。その瞬間、飛行バイクより跳び新選組キャノンヘッドは船の縁へと手をかけ甲板へと乗り込んできた。
「ディアボロスの諸君、小樽へようこそとは歓迎はできない事は既にお分かりだろう。このまま撃沈させてもらうが、何か言い残すことはあるかな?」
少しばかりなら話を聞いてやろうというそぶりで新選組キャノンヘッドは言う。
指揮官が目の前に現れ、会話の中より情報を探れる好機がディアボロスたちに訪れた。
会話をしようという姿勢を見せているのだから、それに乗ったほうが良いだろう。
しかし会話が長引けばフライング・ダッチマン号に重大なダメージがかかる可能性がある。
今を好機と仕掛けて仕留めることも、相手は一体なので可能だろう。そうなれば、おそらく配下であるパトロール部隊も多少動揺し動きも鈍りフライング・ダッチマン号の防衛もしやすくなるだろう。
会話を選ぶか、それとも戦闘を仕掛けここで討ち取ってしまうか――そのタイミングの見極めが重要な局面だった。
ソレイユ・クラーヴィア
組織的に動く彼らに時間を稼がれるのは、あまり良い事では無いのですが
全てが未知のディヴィジョンの情報を得られる機会は逃したくはありませんね
ここは相手の思惑に乗ってみましょう
油断なく鍵盤を構えつつ
たった一人で乗り込んでくるとは、豪胆な指揮官ですね
船を取り囲む隊士の練度といい、天正大戦国やアルタン・ウルクにエルドラードといった強豪にも引けを取らぬ堅固なディヴィジョンという触れ込みは真実だったようです
科学技術面に特化し徹底した支配体制の元で人間を管理、繁殖と利用に長けているのでしたね
海岸線に並ぶ星型区画の人口密度を見るにそれは真実なのでしょう
しかし徹底管理養殖された人類の感情エネルギーは、管理される事なく伸び伸びと育った人類に比べ、一人当たりの感情エネルギーは低そうに見えますね
質を量で圧倒するのが新選組のやり方なのであれば、私達にも対抗手段はありそうです
と、微笑みましょう
推測を語る事で此方がある程度蝦夷の情報を持っているかの様に錯覚させ
何か補足を口走らないか誘ってみます
まあ、口は無いんですけど…
●『推測』と『現実』
指揮官である新選組キャノンヘッドが対話を持ちかけてきた。
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)はそれが時間稼ぎであるとすぐに察する。
(「組織的に動く彼らに時間を稼がれるのは、あまり良い事では無いのですが、全てが未知のディヴィジョンの情報を得られる機会は逃したくはありませんね」)
ここは相手の思惑に乗ってみましょうと、油断なく鍵盤を構えつつ新選組キャノンヘッドへと言葉向ける。
「たった一人で乗り込んでくるとは、豪胆な指揮官ですね」
ソレイユは真っすぐ、新選組キャノンヘッドを見つつ言葉を続ける。
ソレイユが語るのは――今まで得た情報からの推測。
問いかけるような投げ方をすれば何かを探ろうとしていると頑なになるかもしれない。
だから、問いかけるのではなくこちらの推測をソレイユは投げかけた。
「船を取り囲む隊士の練度といい、天正大戦国やアルタン・ウルクにエルドラードといった強豪にも引けを取らぬ堅固なディヴィジョンという触れ込みは真実だったようです」
新選組キャノンヘッドは言葉をはさんだりするような野暮はせず、何を語るのかと話を聞いている。
だから、そのままソレイユは続けていく。
「科学技術面に特化し徹底した支配体制の元で人間を管理、繁殖と利用に長けているのでしたね」
そして、あちらの、と視線を星型の城壁へと向けて。
「海岸線に並ぶ星型区画の人口密度を見るにそれは真実なのでしょう」
しかし徹底管理養殖された人類の感情エネルギーは、管理される事なく伸び伸びと育った人類に比べ、一人当たりの感情エネルギーは低そうに見えますねと告げて。
「質を量で圧倒するのが新選組のやり方なのであれば、私達にも対抗手段はありそうです」
ソレイユは微笑む。やりようはあるのだというように。
推測を語り、ある程度、暗黒世界蝦夷共和国の情報を持っているのだと、新選組キャノンヘッドが思い何か補足を口走らないかと誘いをかける。
(「まあ、口は無いんですけど……」)
そして、その推測を聞いていた新選組キャノンヘッドは少し驚いたようになるほど、と零した。
「さすがは、あらゆるディヴィジョンに侵攻する『イレギュラー』といったところか」
新選組キャノンヘッドが語るのは、おそらく現時点でのディアボロスへの印象なのだろう。最初に見せた驚きは認識を改めなければいけないと思ったからだ。
「脅威度はアルタン・ウルクより一段劣るという評価であったが、その智謀を含めれば、アルタン・ウルクに匹敵するやもしれぬ」
ふむ、と新選組キャノンヘッドはしばし考えて――我慢できぬというように突然、笑い始めた。
「ははは! しかし、一つ勘違いをしているようだな」
「勘違い、とは?」
一体その笑いの意味は何なのか――勝ち誇ったような笑いと共に新選組キャノンヘッドは悠々と語る。
「管理された一般人から得られるエネルギーが低いというのは、既に昔の事」
新選組キャノンヘッドは続ける。現状はこうなのだというように。
「数百年にわたる管理の果てに、最大効率化された、蝦夷共和国の民は、黙っていてもエネルギーを増産し続ける、理想の民となっているのだ」
つまりそれは、と強い言葉で。
「ディアボロスが、たとえクロノヴェーダからの解放を唱えようと、それに呼応する者など、皆無であろうよ」
これまでの世界とは明らかに違う世界だということがつきつけられる。
得ていた情報からの推測よりも、さらに一歩――いや、それ以上進んでいるかもしれない世界。
暗黒世界蝦夷共和国に踏み出すことは、今まで以上の困難が待ち受けている事を予感させた。
🎖️🎖️🎖️🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
…マジでどいつもこいつも例の色と柄の羽織を着てやがる
史実においても余所者の新選組に、北海道が制圧されてるとはな…
心情的には今すぐにでも指揮官をブン殴りたいし
自分ひとりだったら正直、敵を倒せるだけ倒し尽くして強行偵察の皆がそうしたように『漂着』で帰還するのも無しじゃあないが
こんなところでダッチマン号を沈めるわけにはいかねえし、『漂着』なんて帰らせ方はさせたくない仲間が大勢乗ってる
今は些細な事でも貴重な情報だ。指揮官様がお喋りしてくれるなら喋って欲しくはあるが
その間は船を保たせないとな
対話は冷静に話せる仲間に任せ、甲板からバイク部隊の迎撃に混ざる
狙うは敵陣の中ほどにいる飛行バイクのプロペラ。そこに光輪を叩き込み、ひっくり返して大破させる
囲い込みの動きってことは正面に吹っ飛んでも船にぶつかる確率は低い。前の奴に衝突して大破、運が良けりゃ後ろの奴も巻き込んでほしいところ
【パラドクス通信】も活かしてこちらも仲間と連携を取り、船を守ろう
にしてもあぁクソあのヘンテコ頭、直接殴りてえ!
●続く攻撃の最中に
「……マジでどいつもこいつも例の色と柄の羽織を着てやがる」
八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)は苦い表情を浮かべ零す。故郷であるからこそ、感じ思う事は人一倍深いのだろう。
「史実においても余所者の新選組に、北海道が制圧されてるとはな……」
ちらりと目に入ったのは、今フライング・ダッチマン号へと乗り込んできた指揮官。
今すぐにでもあの指揮官をブン殴りたい――その想いを堪えて拳握りしめる。
いや、もし自分ひとりだったら正直、敵を倒せるだけ倒し尽くして強行偵察の皆がそうしたように『漂着』で帰還するのも無しではない。
けれど――こんなところでダッチマン号を沈めるわけにはいかねえし、『漂着』なんて帰らせ方はさせたくない仲間が大勢乗っていることもわかっている。
それに今は、些細な事でも貴重な情報。ちらとそちらへ視線を向けつつ、譲二は正面へと向き直る。
「指揮官様がお喋りしてくれるなら喋って欲しくはあるがその間は船を保たせないとな」
対話は冷静に話せる仲間に任せ、甲板よりパトロール部隊の迎撃に加わる譲二。
「先陣を切る! 続けー!」
と、新選組パトロール部隊の中から一人飛び出してくる。激しい電撃を纏っての突撃、それに続く者達の姿。
譲二は敵の中ほどにいる者を、その飛行バイクのプロペラを狙って天使の光輪を複数構えた。その形はブーメランのようになり。
「とりあえずお前の……お前たちの運勢は大凶!」
命中すると同時に割れ、散弾銃のように細かな魔力弾をまき散らしパトロール部隊の飛行バイクに影響及ぼしていく。
先頭を駆けていたものは上手く制御できず海に突っ込み、続いていた者達もバランス崩したりてんやわんや。後ろまで巻き込んでの状況に譲二はよしと頷く。
フライング・ダッチマン号への攻撃をひとつ、崩して。しかし次々現れる敵を全て防ぎきることはできずフライング・ダッチマン号は少しずつ削られていく。
「にしてもあぁクソあのヘンテコ頭、直接殴りてえ!」
そう、譲二が零すと同時に高笑いが聞こえた。それは新選組キャノンヘッドの声。
どうして笑っているのかと思いそちらに視線向けるものの次に迫ってくる敵の存在に気付き、その対処が先かと譲二は背を向けた。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
●選択
新選組キャノンヘッドが告げた言葉は、パラドクス通信によってその場のディアボロスたちへも伝えられる。
管理された一般人から得られるエネルギーが低いというのは、既に昔の事。
数百年にわたる管理の果てに、最大効率化された蝦夷共和国の民は、黙っていてもエネルギーを増産し続ける、理想の民となっているという事。
新選組キャノンヘッドが、ディアボロスが、たとえクロノヴェーダからの解放を唱えようと、それに呼応する者など、皆無と言い切った事。
この情報だけでも、十分価値のあるものだろう。
またこの情報をもって新たな推測をたてたり、もう少し掘り下げたり。はたまた別の情報を引き出すような会話を上手く仕掛ければ、何か零すことがあるかもしれない。
フライング・ダッチマン号の損傷が少し高まるが、もう少し会話を続けることは状況的に可能。
もしくは、今この段階で新選組キャノンヘッドを討ち取る行動にでることもできる。そうなれば新選組キャノンヘッドが再び対話に応じる事はないだろう。あちらからの会話の誘いを切った事になるのだから。
しかしここで討ち取れば、新選組パトロール部隊の連携は崩れ、一気にディアボロス優勢で周辺の敵を掃討することも可能だろう。そうなればフライング・ダッチマン号をこれ以上傷つけられることなくこの場を切り抜けられる可能性もある。
どのような選択をするかは、この場にいるもの達次第。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
キャノンヘッドと会話し情報収集
高度な思想教育の果てに高笑いはするんだな
組としての士気も存在する
「選民」されているのだろうかな
感情的挑発的な会話を仕掛ける
彼らは何をもって選ばれ、他の人々とどう異なるのか……
「思想」の一端を探るのが目的
当然の、正しい思想を再教育願おう
お見事だ。実に選民的で高慢
数百年にわたる管理の果てに、退化を選ぶとはまさに暗黒世界。お先真っ暗だ
貴方がたは「新」しく「選」ばれたも何も……システムの維持に都合のいい人材の寄せ集めなのだろう?
ディヴィジョンの有様とはいえ、残念なものだ
過ぎた科学技術に呑まれて滅びるのが関の山
これでは進化ではなく退化
貴方がたの思想は間違いだらけだ
いや、素晴らしいよ?
徹底的な管理の下、人間でさえ機械の部品の如く扱う緻密なシステム
繁殖も技術の賜物だろう
倫理という言葉すら退化してしまったかな?
表情に怒り滲ませ
貴方がたの「思想」は逆行している
いかに管理しようとも、人というものは――
生き、抗う、生物だからだ
俺を旧い人類と嘲るなら正しい思想をご教授願いたいものだ
●人の在り様を説く
新選組キャノンヘッド――その高笑いにエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は僅かに眉顰めた。
高度な思想教育の果て。しかしこ今、攻撃掛けている新選組パトロール隊を見れば、組としての士気も存在することがわかる。
(「『選民」されているのだろうな」)
エトヴァはそう思いながら、あえて感情的な、挑発的な会話を仕掛けることにした。
(「彼らは何をもって選ばれ、他の人々とどう異なるのか……」)
その『思想』の一端を探れれば、とエトヴァは思う。当然の、正しい思想を再教育願おうと。
「数百年にわたる管理の果てに、退化を選ぶとはまさに暗黒世界。お先真っ暗だ」
エトヴァが向けた言葉に、続けるといいというように新選組キャノンヘッドは促す。
暗黒世界蝦夷共和国――改竄の果ての世界は、クロノヴェーダの在り様の形のひとつとしては、見事と言わねばならぬものだろうと、エトヴァは思う。
しかし、それを受け入れ、認めるわけにはいかないのだ。ディアボロスなのだから。
「貴方がたは『新』しく『選』ばれたも何も……システムの維持に都合のいい人材の寄せ集めなのだろう?」
ディヴィジョンの有様とはいえ、残念なものだと、エトヴァは煽る。
過ぎた科学技術に呑まれて滅びるのが関の山だと。
「これでは進化ではなく退化。貴方がたの思想は間違いだらけだ」
いや、素晴らしいよ? とエトヴァは苦そうに紡ぐ。
徹底的な管理の下、人間でさえ機械の部品の如く扱う緻密なシステム。
繁殖も技術の賜物だろう――けれど。
「倫理という言葉すら退化してしまったかな?」
黙っていてもエネルギーを増産し続ける理想の民――それはどのような形なのかは、今はわからない。
けれどそれはおかしいと、エトヴァは思う。
「貴方がたの『思想』は逆行している。いかに管理しようとも、人というものは――生き、抗う、生物だからだ」
抗う事がない、なんてことはない。
エトヴァが向けた言葉が新選組キャノンヘッドにどう響くのか――彼は、ふむと頷く。
「進化、進化ね。生物の進化の目的は、生き残り子孫を増やす事だ」
これはおかしなことではない、お前たちも理解できるだろう? というように新選組キャノンヘッドは言う。
「産めよ増やせよ地に満ちよ。素晴らしい言葉では無いか。であれば、暗黒世界蝦夷共和国の人間は、生物として確実に進化している」
退化などは、まったくもってないと。そして新撰組キャノンヘッドは、それとも、と投げかける。
「それとも、君達は、人間は普通の生物とは違う。人間の進化は生物の進化とは違うと言うのかな?」
そう言って――いいや、それもまた正しいと新選組キャノンヘッドは紡ぐ。
「人間の進化の目的は『幸福』となる事だ。平和で飢える事が無く、隣人同士が争う事も無い」
彼は、強く言い放つ。『幸福』――それを強調するように。
「そんな世界を作り『幸福』となる事が、人間の進化の目的では無いか」
それは、否定できない言葉だった。それを感じてか、新選組キャノンヘッドはさらに続ける。
「暗黒世界蝦夷共和国の人間は、人間としての進化も、また成し遂げているわけだ」
勝ち誇ったように新選組キャノンヘッドは言い放った。
さて、何か言いたいことはあるかね、というように言葉を待つ。それすらも、時間稼ぎのひとつなのだろう。
だがすぐさま、答えはでてこない。
確かに、理解はできる、そうだと思ってしまうような口ぶりだが――クロノヴェーダの弁だ、おかしいとやはり思う。しかし今ここですぐに反論ができない。
エトヴァは、今は言葉を飲み込んでぐっと拳を握りしめていた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
九重・古安
指揮官自ら前線に出てきたか! この部隊指揮能力と行動力、やはり蝦夷共和国へのみちゆきは一筋縄ではいかないようだな。
だが出てきた指揮官がアヴァタール級ということは、ジェネラル級のような大物がすぐ出陣できる状態で配備されているわけではないと見た。
これ以上の増援が出てくる前に短期決戦で手早く雑兵を討ち払うのみ!
敵の狙いは明確、多少の被害が出ようと船を沈めれば良しという魂胆か。
一方のこちらは流石にこれ以上の被害は無視できん。フライング・ダッチマン号のディフェンスを優先しつつ、船上で迎え撃つぞ。
『残響の嘆奏』での見えない対空射撃であれば十分に攪乱になるはず。突っ込んでくる先頭の一体以外も巻き込んで、少しでも数を減らしに行く。
手数が足りんのがもどかしいが、こちらがディフェンスを続けて反撃込みで根気よく撃ち落としていけば無視はできんはず。
俺へのダメージは覚悟の上、ここが正念場と決めて踏みとどまる!
多勢であれば雑兵でも押し切れると見込んだその判断、高くつくと思え……!
●耐え忍ぶ時は、今しばらく
新選組キャノンヘッド――その姿を九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)は鋭い視線で射抜いて。しかし、向かってくる新選組パトロール部隊へとすぐに向き直った。
「指揮官自ら前線に出てきたか!」
あちらを気にして戦えるような軽く見ていい相手ではない。
この部隊指揮能力と行動力、やはり蝦夷共和国へのみちゆきは一筋縄ではいかないようだなと、古安は思う。
(「だが出てきた指揮官がアヴァタール級ということは、ジェネラル級のような大物がすぐ出陣できる状態で配備されているわけではないと見た」)
この状況からの推察――しかし、状況は悪いと言える。
敵は時間さえ稼げればいくらでも、近隣から戦力をいくらでも補充できる。
だが、フライング・ダッチマン号に乗るディアボロスはそうはいかない。
これ以上の増援が出てくる前に、短期決戦――けれど、情報を得るために今少しの我慢が必要な場面。
しかしそれさえ、終われば。
「手早く雑兵を討ち払うのみ!」
敵の狙いは明確。この船を沈めれば良しと考えているのだろう。
しかし、フライング・ダッチマン号は被害を重ねていくことは避けたいところ。
「さすがにこれ以上の被害は……無視できん!」
守りに入れるのは、毎回ではない。その確率は低いものだが、それでも一撃でも受ける確率を減らせる。
突っ込んでくる新選組パトロール部隊の前に出て、古安はその突撃を受ける。
上手く構えてはいれた分、衝撃は軽いが――しかしダメージはゼロではない。
痛みを受ける覚悟はしている。だからここは正念場と古安は踏ん張る。
鈍い痛みを感じながらも古安は反撃をかけた。
「そろそろ黙る時間だ。……いや、黙らせるとも!」
振り上げるのは己の得物。
フライング・ダッチマン号を守るのだと、強い感情を込めて渾身の力で振り抜けば、強力な音波が発生される。
その衝撃が、敵の新選組パトロール部隊たちを弾き飛ばした。
根気よく、戦いを重ねていくだけと古安は新選組パトロール部隊の前に立ちふさがる。
「多勢であれば雑兵でも押し切れると見込んだその判断、高くつくと思え……!」
攻撃を一つ防いで、しかしやはりすべては防げないかと古安は舌打ちを落とした。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
●戦況の転換
フライング・ダッチマン号への攻撃はまだ続く。
しかし、すでに指揮官との会話より情報は十分得たと言える。
新選組キャノンヘッドの口ぶりより、得ている感情エネルギーは『幸福』なのだと察することができた。
それに、その考えも――ディアボロスたちに様々な想いをもたらすものだろう。
ここで、戦うことを選ばず撤退をすることもできる。
しかし指揮官はまだ話をする余裕を見せており、逆に言えば討ち取る好機。
そして討ち取れば、残る新選組パロトール部隊を崩すことは容易くなり、撤退時の被害を無くすこともできるだろう。
そして、ディアボロスたちが選ぶのは――
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
会話もここまでですね
あまり悠長にしていると、フライング・ダッチマン号を沈められてしまいそうですから
貴方を倒して、この海域から離脱させて頂きます
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
聖光を束ね剣と成し、相手を刺し貫きます
ダメージ・命中アップの加護を纏わせた光剣は、斬り飛ばされようと何本でも飛ばし続け
相手の体力を削いでいきましょう
可能なら仲間を攻撃タイミングを揃え、挟撃するように打ち込みます
反撃には魔力障壁を展開、急所を避けるように凌ぎます
まずは指揮官を討ち取る事が最優先
多少の負傷は必要経費と割り切り、演奏を続けます
装備している刀ではなくビームキャノンがメイン武器なのですね
つまりその刀は、新選組の誇りの象徴ということでしょうか
効率と合理性を重んる世界でも、誇りはあるというのなら
それだけは共感できるかもしれません
一つだけ教えて差し上げましょう
どんな困難があろうと歴史の奪還を成し遂げてきたのがディアボロスです
蝦夷共和国も例外ではありません
必ず奪還し、人類を解放します
覚えておいてください
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
①の選択肢クリア後に戦闘を開始したい
【心情】
バイク部隊と合流されれば狙いにくくなるし後方へすぐに下がれる
戦場で戦うっていうリスクはあるが、指揮官を倒せれば防衛戦も楽になるはずだ
ここは罠師の腕の見せ所だ
【行動】
パラドクス通信で仲間と連絡を取り合いながら積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使う
話し合いの影に隠れてパラドクスを発動させて準備
踏むと動く物を凍らせるトラップを甲板の端に並べるように設置しておく
敵はいざとなったら海に飛び込んで逃げると言っていた
つまり降りる時は絶対に甲板を通るということだろうと予測し
敵の逃走を防ぐように立ち回る
バイク部隊と合流されたらすぐに下がってしまって厄介そうだからな
罠に引っかかったのを確認してから泥濘の地も発動させて行動を阻害する
敵からの攻撃は盾のフェイク・プロドゥエンや電光警棒で防ぐ
真正面からビームを防ぐと盾の消耗も激しいだろう
出来るなら船に当たらないように気をつけて受け流してみる
必要なら臨機応変に対処する
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
聞きたい事は山程あった
この星型都市は五稜郭モチーフの建造物型クロノオブジェクトか?
開墾史を展示していた札幌時計台は健在か?
百年記念塔は?
だが流石に話しちゃくれなかろうな
今聞ける事はここまでか
指揮官を倒した場合、敵は俺達に対する警戒を強めるだろう
弱さを見せつつ逃げ帰る方が後の攻略が楽になるかもしれん
だが…
だがなぁ!
復讐者としての俺の怒りが、そんな冷静な考えを凌駕していっちまう!!
ネメシス発動。白い翼を広げ跳躍
調理器具乱舞を展開しつつ指揮官へ肉薄
人間で言う急所、心臓や肺、脇腹、喉、それと頭部の銃口を狙ってナイフ型の光輪を投擲
加えて大包丁の一撃を叩きつけに行く
反撃はアーマーとオーラで耐えつつ時に鍔迫り合い
指揮官が海へ逃げるなら【水面走行】で追う
仲間が連携してくれる、ならば前へ征こう
あれだけ舐めた態度取っといて、離脱なんぞ出来ると思うな!
蝦夷の民は復讐者に呼応しない?
結構!
だが、抗う『道民』が皆無だと思うなら…
それは大きな間違いだぞ、ウェンォヤプ(アイヌ語で「悪い他所者」)!!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
譲二さん(g08603)をディフェンス
少し迷いはあります
船と皆の安全を優先するなら早期の撤退を選ぶ道もある
だけど今は…
そうですね、僕達は復讐者
彼等が支配下に置く人々の事を勝手に語るなら
僕は「なかったこと」にされた人々の怒りを勝手に背負って戦います
再び小型駆逐艦群を召喚、目標を指揮官に集中
駆逐艦群で包囲する陣形を成し制圧射撃
トループス級が介入を狙えば阻止、同時に味方の行動機会を作ります
味方と足並みを揃え軍刀と氷盾を用いて援護に入りつつ
距離を詰めれば頭部の砲身目掛け斬り付けます
一瞬でもこちらに注意を向け、味方の一撃をより効果的に通す事が最大の狙いです
反撃が船や味方に当たらないよう氷盾を構え自身や駆逐艦達を盾に
重ねた【反撃アップ】で反撃のタイミングを読み対処します
どこまでも真っ直ぐな感情
なんて美しいんだろう
人を動かすのは、搾取の為に作られた感情であってはならない
例え不合理だとしても、僕はこの人達に世界の未来を賭けたいから
―譲二さん
その怒り、全部ぶつけてやって下さい!
九重・古安
※アドリブ連携歓迎
なるほど、徹底した管理によるエネルギー調達か。
蝦夷共和国がここまで内向きな守りの姿勢に徹しているのも、領土を拡大する必要がないというのであれば納得というものだ。
だが……そちらこそ一つ勘違いしているな。仮に呼応する者がいなかったとしても、ディアボロスは貴様が思う以上にしぶとく食らいつくぞ!
前線に出張ってきた指揮官を逃がす道理は無し、ここで確実に仕留めさせてもらおう。
狙うはハンマーによる全力の殴打……に見せかけて、本命は『残響の嘆奏』による音波と衝撃波だ。
あの頭部からして遠距離戦には自信がありそうだが、だからこそまだ間合いがあると油断させることで一撃を叩きこむ。
水中に逃げ込むというならこちらも飛び込んで【水中適応】で追いすがる。仲間の飛行バイクで逃げるなら遠慮なく撃ち落とすまで。
合理的に判断すれば防戦一方の状況で深追いはすまいと見たのだろうが、その手の無茶をやるのが俺たちだ。
対ディアボロス戦の経験の浅さが仇となったな。判断ミスの代償は高くつくと思え!
月見里・千隼
※連携、アドリブ歓迎
衣装はディアコレ2024空母部門着用
こいつらが故郷の北海道を蝕む新選組か!
本来ならば船と仲間の損傷を最低限に且つ情報を多く持ち帰って速やかに撤退すべきなのだが…
やはり緑豊かな北海道を人々を
ああも悪趣味に魔改造した新選組どもを許せない
貴様らとその所業を見てるとはらわたが煮えくりかえる、目の前の新選組を片っ端から撃破せねば怒り狂いそうなのでまずはあの指揮官を撃破せねば
【水面走行】を発動し海上戦へ、【パラドクス通信】を使い仲間との連携を密に
チャンディラムに騎乗して機動力を上げて
『天満月の剣』の闇と焔の魔力を纏った刀身の天岑昌運で反撃のキャノンビームごと敵を薙ぎ払っていくぞ
(【能力値アップ】【ダメージアップ】使用)
船になるべく被害が出ないように気を付けながらな
もし指揮官が逃げだそうものならば、【泥濘の地】で動きを鈍らせて追撃でばっさりとぶった斬ってしまおう
先祖代々、極寒と自然の脅威に抗い続けた道民を舐めるなよ、新選組!
貴様らは北海道奪還の礎となり消え失せろ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
北海道出身の譲二さんや千隼さんを特に応援
蝦夷を追い続ける勲さんや仲間達と共に
は。では聞くが、その進化の改竄は彼らに頼まれたのかい?
幸福の定義は、あなた方が決めるものではない
異を唱えたものもシステムに呑み込んだのだろう?
進化の過程で、零れた者を選別したのだろう?
……残念だ
あなた方は、自分たちの理想の民を創って残しただけだ
これでは、クローンを創り全員昏睡状態で仮装空間に繋がっててもおかしくないな……
通信障害を張り
PD通信で連携し、仲間達を援護しつつ戦闘
戦況と敵の動きを観察し、把握
敵が甲板に留まれば囲んで死角を作り、飛び出すならば撃ち落とす
両手の銃でPD攻撃
なるべく挟撃を取り、動きを縫い留めるように四肢の付け根から急所を狙い連射
味方との攻防の隙を逃さず看破し、本命の弾丸を撃ち抜こう
敵の攻撃には頭部の砲口に対しタワーシールドを構え
魔力障壁とコートで身を護る
隙を狙われる味方をディフェンス
俺も一撃喰らわせたくなった
創られた幸福を与えて満足かい?
人の自由意思を舐めるのも大概にしろ――!
水上・鏡夜
アドリブ連携歓迎
いやはや、聞きたいことは聞けたようだね
それならこの場に長居は無用、邪魔をされる前に帰ろうか
なに、逃げ帰るのは性に合わなくてね
それに、故郷にかける熱い思いを聞いているんだ
一矢報いてこそ、の復讐者だろ?
囲って叩くのがずるいって言わないでおくれ
先に囲ってきたのはキミらだろってね
動き回れる前にその場に押さえつけようか
影の茨で足を縛りつけられれば狙いやすくなる、だろ?
故郷にかける思いを聞いているからね
だからこそ、なのさ
反撃には鉄扇を盾に急所を庇おう
動けられればいい、相手の的となれば味方も動きやすいだろう
同じ帰還するなら凱旋という形の方が格好もつくからね
その為にも、ここで倒れておくれ
いつか戻ってくる時まで、復讐者を忘れてくれるなよ
クィト・メリトモナカアイス
このすっとこどっこいめ。やーいすっとこどっこい。
民に正しく幸せな生き方を押し付け、それを与えてくれたものへの感謝を強いり、沿わぬものを排除する。
排除された「管理されぬことを幸せだと思う意思」の幸せがどこにあるのか。
多数のために最初からそれを諦めると言うならば。
それを退化していると言っている。
んむ、とりあえず。
聞きたいことを聞くのはここまで。そろそろ我らは帰る……のだけれど。
そのために邪魔するやつを倒さねば。
んむ、汝のこと。
黄金猫拳打棒を手に戦闘開始。
「導なき者への顎」でキャノンヘッドをぶん殴る。
相手の斬撃攻撃に黄金猫拳打棒で打ち合い、離脱しながらの攻撃へは密着し続けてキャノン砲での攻撃がしづらいように。
距離を離されぬように近接戦闘し、キャノン砲を活かさせない戦い方をしよう。
侵入したのは我らだけど……問答無用で仕掛けてきたのはそっち。
ただでは帰さぬというなら、我らもただでは帰さぬ。
飛鳥・遊里
【動力甲冑装備】
なるほどな…話は分かった
しかし俺は、おまえさんが全てを話したとは思わない。話の裏を取ることも今はできないしな
俺は機械屋だ。部品を自分の目で見て、触れて、確かめて、万全の状態であることを確信してから組み立てる、そういうもんだ
だから、俺は改めて蝦夷に入った時に自分自身の目で全てを見て、判断するとしよう。その為には、今、おまえさんにはきっちり退場してもらわないとな!
【バトルスパナ】と【防弾シールド】を構え、突撃。打ち合いながら隙を見つけるように戦う
敵からの反撃は、【防弾シールド】と【操作会得】のサポートを乗せた【迎撃ビット】で迎え撃つ
やつの動きをよく見るんだ。関節の駆動音、頭部砲塔の射撃間隔、機械屋の感覚を研ぎ澄まし、やつの攻撃の隙間を見つけ出だす!
そうしたら、バトルスパナを投棄し、その手に電撃をチャージし【轟雷撃】の準備を開始。シールドを前方に構えてそのまま体当たりをかけ抑え込み、キャノンヘッドの頭を右手で鷲掴みにし、【轟雷撃】を発動!内部機構も回路もまとめて焼き切ってやる!
イツカ・ユメ
平和で飢える事が無く、隣人同士が争う事も無い。
そうね、それは……誰もが願う『幸福』な世界だと思う。
わたしも、幸せを夢見て、いつか叶う、と歌ってきたから。
でも。
それは、苦しくても、悩んでも、自分の意思で掴み取らなければ意味が無いもの。
あなた達は、蝦夷共和国の人間の、人間としての進化を成し遂げてなんかいない。
ただ、進化の機会を奪って、あなた達の都合が良いように利用しているだけじゃない!
…夢をみる幸せを、叶える為に努力する楽しさを、わたしは知っている。
あなた達のやり方は正しくないと、この心が叫ぶから。
【託されし願い】を乗せて歌い、浅葱色に輝く光線にも怯まず突っ込んで全力の一撃を叩き込むよ!
今すぐには、叶わなくたって。
いつか、きっと。
この地の真実を、この目で見て。
この地の人々に、本当の幸福を届けられるように。
わたし達は諦めないから、首を洗っておきなさい!
白石・明日香
アドリブ連携可
ふ~ん、幸福ねぇ・・・・・流石マジモンのディストピアだね。そういうのは飼育というのよ。第一あんた自身がそういう風にしか言えないようにされている可能性も0じゃないしここはあんたを倒してお暇させてもらうよ!
【水中適応】を使用してダッシュで接近。【泥濘の地】で動きを鈍らせておいて一気に間合いを詰めていき相手の頭を注視。
ビーム撃つ以上は予備動作があるはず。それらしい挙動をしたら狙いをつけさせないようにしてさらに加速して間合いに入り込み切れ味とリーチを伸ばす方向で武器改造して早業呪詛、捨て身の一撃で解体してあげる!
ビームが飛んで来たら武器ではじいておくよ。
しかし改めてみると武器頭って奇特な見た目だよね。全身がメカというわけでもなさそうだし・・・・ま、今はさっさと逃げるとしましょうか。
●討つべき、敵
仕掛けるなら、おそらく今だろう。会話から十分、情報を得ることはできたとディアボロスたちは思う。
「会話もここまでですね」
ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は宙に展開した鍵盤に指を走らせる。
戦いの意志を見せた事で新選組キャノンヘッドは、もう話をやめてしまうのかねと肩をすくめてみせた。
「貴方を倒して、この海域から離脱させて頂きます」
あまり悠長にしていると、フライング・ダッチマン号を沈められてしまいそうですから――そう言って、ソレイユは微笑むと軽やかな音の跳躍を、聖なる光と変えて新選組キャノンヘッドへと向ける。
聖光を束ね、剣として振り下ろす。
「ぐあっ……!」
その攻撃を受け、反撃の体勢を新選組キャノンヘッドはとる。頭部のビームキャノンから浅葱色の光線を広範囲に。
ソレイユは魔力障壁を展開し、急所を避けるように凌ぐ。多少の負傷は必要経費と割り切って、傷を負う事厭わず演奏を続けた。
その腰にある刀ではなくビームキャノンでの攻撃。それを目に、ソレイユは思う。
その刀は、新選組の誇りの象徴ということでしょうか、と。
効率と合理性を重んじる世界でも、誇りはあるというのならそれだけは共感できるかもしれない――けれど、共感できるだけで相容れない世界であるのは間違いない。
「一つだけ教えて差し上げましょう」
「何を……ご教授いただけるのかな?」
「どんな困難があろうと歴史の奪還を成し遂げてきたのがディアボロスです」
それは、暗黒世界蝦夷共和国も例外ではないとソレイユは紡ぐ。
「必ず奪還し、人類を解放します。覚えておいてください」
「はは! できるものなら!」
そのためにまずは、ここで倒れていただきますと視線が言う。この人数に囲まれては不利かと新選組キャノンヘッドは海へと身を投げようとする。
しかし、その前に振り下ろされる一撃がある。
「なるほど、徹底した管理によるエネルギー調達か」
蝦夷共和国がここまで内向きな守りの姿勢に徹しているのも、領土を拡大する必要がないというのであれば納得というものだと、九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)は紡ぎながらハンマーを振り抜いた。
しかしそれは全力の殴打に見せて、強力な音波と衝撃波による一撃。
前線に出張ってきた指揮官を逃がす道理は無し、ここで確実に仕留めさせてもらおうと古安は全力の殴打をブラフとして使ったのだ。
「だが……そちらこそ一つ勘違いしているな。仮に呼応する者がいなかったとしても、ディアボロスは貴様が思う以上にしぶとく食らいつくぞ!」
放たれた衝撃によって、新選組キャノンヘッドが揺らぐ。
「くっ!」
ビームキャノンでの反撃をどうにか行うがそれは狙い逸れて古安にはあたらない。あの頭からして遠距離戦には自信がありそうだと踏んで仕掛けた衝撃波。
もし逃げるなら、追いかけるつもりの古安。
水中に逃げ込むなら飛び込んで追いすがる。もし仲間の飛行バイクで逃げるなら遠慮なく撃ち落とすまで。
合理的に判断すれば防戦一方の状況で深追いはすまいと見たのだろうが、その手の無茶をやるのが俺たちだと古安は紡いで。
「対ディアボロス戦の経験の浅さが仇となったな。判断ミスの代償は高くつくと思え!」
しかし新選組キャノンヘッドも一方的にやられてなるものかと、その頭よりビームを放つ。古安へ反撃かけ、身を翻そうとするが――すでに罠の中に新選組キャノンヘッドはいた。
「なっ!?」
こっから先は通行止めだ――ここは罠師の腕の見せ所と、荒田・誠司(雑草・g00115)がすでに仕掛けていた氷の罠。それは踏めば動くものを凍らせるトラップ。
パトロール部隊と合流されれば狙いにくくなるだろうし、後方へすぐ下がってしまうだろう。そうなれば、厄介だ。
リスクもあるが、指揮官を倒せれば防衛線も楽になるはずと誠司が仕掛けていたのだ。
いざとなったら海に飛び込むと。だから、その際に通る場所を予測し逃走を塞ぐように準備していたのだ。
この罠を張ったのは――お前かというように新選組キャノンヘッドは再びビームを放つ。それを盾のフェイク・プロドゥエンで受け流し、空へと誠司は弾いた。
真正面からビームを防げば盾の消耗も激しいだろう。であれば、フライング・ダッチマン号に当たらぬように気を付けて受け流すのが最善。
弾かれたその軌跡に新選組キャノンヘッドは唸る。しかし、そちらに意識をずっと向けている暇などはなかった。
「なるほどな……話は分かった」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)はしかし、と紡ぐ。
「しかし俺は、おまえさんが全てを話したとは思わない。話の裏を取ることも今はできないしな」
あくまで、おまえさんから見ての話しなのだろうと遊里は紡ぐ。
遊里は、自分自身を機械屋だと、定義している。
部品を自分の目で見て、触れて、確かめて。万全の状態であることを確信してから組み立てる――そういうもんだと、遊里は思うのだ。
「だから、俺は改めて蝦夷に入った時に自分自身の目で全てを見て、判断するとしよう。その為には、今、おまえさんにはきっちり退場してもらわないとな!」
その手にはバトルスパナと防弾シールドを持って、新選組キャノンヘッドへと突撃する。
応戦とばかりにその刀を抜いた新選組キャノンヘッドが、バトルスパナの一撃をどうにか受けて耐えた。
(「やつの動きをよく見るんだ。関節の駆動音、頭部砲塔の射撃間隔、機械屋の感覚を研ぎ澄まし、やつの攻撃の隙間を見つけ出だす!」)
そして、その瞬間を遊里は見逃さなかった。
バトルスパナを放り投げ、その手にチャージするのは電撃。シールドを前方に構えそのまま体当たりを駆け抑え込みその手を伸ばす。
頭を鷲摑みにした瞬間、一気に叩きこまれる超高圧電流。
内部機構も回路もまとめて焼き切ってやるのだと、遊里は重い一撃を流し込んだ。
その攻撃の痛みは深く新選組キャノンヘッドへと入る。
ふらつく体。その頭をふり、それでもまた新選組キャノンヘッドは己を保ち、この状況を切り抜けようとしていた。
そして、足のとまった新選組キャノンヘッドの前にすちゃっとクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は立って。
「このすっとこどっこいめ。やーいすっとこどっこい」
その一言目に新選組キャノンヘッドは何!? とすぐ反応する。それは先程の超高圧電流でまだ意識が浮ついているからか、冷静さを失っているのかもしれない。
「民に正しく幸せな生き方を押し付け、それを与えてくれたものへの感謝を強いり、沿わぬものを排除する」
排除された「管理されぬことを幸せだと思う意思」の幸せがどこにあるのか――相容れぬ、とクィトは思いながら、分かりやすく言い変えてやろうと紡ぐ。
「多数のために最初からそれを諦めると言うならば。それを退化していると言っている」
「退化など!」
鼻で笑う様に返す新選組キャノンヘッド。それは自負があるからなのだろうか。
しかしこれ以上問うても、きっと同じ問答が繰り返されるだけだとクィトは割り切る。
「んむ、とりあえず。聞きたいことを聞くのはここまで。そろそろ我らは帰る……のだけれど」
そのために邪魔するやつを倒さねば、とすちゃと戦端が肉球の形をした純金製の棒、黄金猫拳打棒を構えて。
「――それは私のことか?」
「んむ、汝のこと」
いや、汝らかとクィトは黄金猫拳打棒をもって素早い連撃を繰り出す。
「この棒は罪人のみを打ち据える。流れた血が汝の罪」
新選組キャノンヘッドは反撃と羽織翻し斬りつけてくるが、黄金猫拳打棒で受け切れば距離取れずキャノン砲が封じられるような戦いをしかけられ舌打ちのような音零す。
「侵入したのは我らだけど……問答無用で仕掛けてきたのはそっち」
ただでは帰さぬというなら、我らもただでは帰さぬ――お前を討ち取る、新選組パトロール部隊もすべて平らげるという気迫をクィトは見せていた。
そして言いたいことがあると、イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)も言の葉紡ぐ。
「平和で飢える事が無く、隣人同士が争う事も無い。そうね、それは……誰もが願う『幸福』な世界だと思う」
「そう思うのであれば、下ればよいではないか!」
わたしも、幸せを夢見て、いつか叶う、と歌ってきたから――でも、とイツカは続ける。
「それは、苦しくても、悩んでも、自分の意思で掴み取らなければ意味が無いもの。あなた達は、蝦夷共和国の人間の、人間としての進化を成し遂げてなんかいない」
イツカは努力を知っている。自分の意思で掴み取っていくことも知っている。
だから、暗黒世界蝦夷共和国の在り方は違うと思うのだ。
「ただ、進化の機会を奪って、あなた達の都合が良いように利用しているだけじゃない!」
そして、それと同時に得られるものも、知っている。
「……夢をみる幸せを、叶える為に努力する楽しさを、わたしは知っている」
あなた達のやり方は正しくないと、この心が叫ぶから――イツカはその心を燃やし、歌う。
託されし願いを乗せ、その心のままに浅葱色に輝く光線にも怯まず突っ込んで、全力の一撃を叩きこむ。
今すぐには、叶わなくたって。いつか、きっと――と。
「この地の真実を、この目で見て。この地の人々に、本当の幸福を届けられるように――わたし達は諦めないから、首を洗っておきなさい!」
それは新選組キャノンヘッドへ、その後ろに見える暗黒世界蝦夷共和国すべてに向けて放たれる言葉だった。
この新選組キャノンヘッドを倒すことに、少し迷いがある三間・勲(漁火・g10186)。
フライング・ダッチマン号と皆の安全を優先するなら早期の撤退を選ぶ道も、あった。
(「だけど今は……」)
すでに新選組キャノンヘッドへの攻撃はしかけられている。それは仲間たちの意思でもあった。
「そうですね、僕達は復讐者」
彼等が支配下に置く人々の事を勝手に語るなら、僕は「なかったこと」にされた人々の怒りを勝手に背負って戦いますと勲も戦う意思を向ける。
再び小型駆逐艦群を召喚し、目標を指揮官に。勲は包囲する陣形を成し制圧射撃を行う。
そこへ月見里・千隼(硝煙と魔弾の騎手/現代ラストジョッキー・g03438)もタイミングあわせた。
「こいつらが故郷の北海道を蝕む新選組か!」
フライング・ダッチマン号の周辺に多数みられる敵の姿。
千隼も、本来ならこの船と、そして仲間たちの損傷を最低限に、且つ情報を多く持ち帰るべく速やかに撤退すべきであることは――わかっていた。
けれど、その胸にくすぶる想いがあった。
(「やはり緑豊かな北海道を人々を、ああも悪趣味に魔改造した新選組どもを許せない」)
貴様らとその所業を見てるとはらわたが煮えくりかえる、目の前の新選組を片っ端から撃破せねば怒り狂いそだと千隼は新選組キャノンヘッドへと向かう。
無双馬『チャンディラム』へと乗り、その機動力を活かす。仲間の頭上を飛び越えて新選組キャノンヘッドの正面へとその蹄が打ち下ろされた。その足首の焔の魔力を撒き散らし、新選組キャノンヘッドの身の上で燃え上がらせる。
そして闇と焔の魔力を纏った刀身の天岑昌運でもって薙ぎ払った。
その頭身に、鈍い感覚――新選組キャノンヘッドの身を打ち据えた感覚だろうか。
「先祖代々、極寒と自然の脅威に抗い続けた道民を舐めるなよ、新選組!」
貴様らは北海道奪還の礎となり消え失せろと千隼は言い放った。
しかし新選組キャノンヘッドも引くわけにはいかぬのだと、矜持を見せる。
ここまでやられて、撤退は難しいのならたとえひとりでも多く、その力奪っておくのみというように。
新選組キャノンヘッドはビーム砲を放って、ディアボロスたちの力を削ごうとする。
そんな新選組キャノンヘッドの前へと水上・鏡夜(添星・g09629)は立ち笑いかける。
「この場に長居は無用、邪魔をされる前に帰ろうか」
聞きたいことはすでに聞けた。なら長居は無用と紡いだ言葉の通りに分かっている。
「帰らず沈んでくれていいのだがね!」
「なに、逃げ帰るのは性に合わなくてね。それに、故郷にかける熱い思いを聞いているんだ――一矢報いてこそ、の復讐者だろ?」
新選組キャノンヘッドへ、沈んでやるわけがないと鏡夜は紡ぐ。
「囲って叩くのがずるいって言わないでおくれ。先に囲ってきたのはキミらだろってね」
動き回られる前に、影の茨がその場に満ちる。新選組キャノンヘッドへと伸びるそれは鏡夜の陰。
足を縛り付ければその場に釘付けになり狙いやすくなるだろう。
「故郷にかける思いを聞いているからね。だからこそ、なのさ」
それに――と鏡夜は紡ぐ。
「同じ帰還するなら凱旋という形の方が格好もつくからね」
その為にも、ここで倒れておくれと鏡夜は茨で締め上げた。
ぎりぎりと、その棘も食い込み深く刺さる。新選組キャノンヘッドが痛みに呻きつつ反撃仕掛ける。苦し紛れのビームキャノン砲を鉄扇盾にし弾いて告げる。
「いつか戻ってくる時まで、復讐者を忘れてくれるなよ」
でもここで倒れてしまえば、忘れるもなにもないかと鏡夜は笑って、お前の終わりが近づいているのだと示す。
そして、その前に再び、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は立つ。先程の問答の続きだと、いうように。
「は。では聞くが、その進化の改竄は彼らに頼まれたのかい?」
幸福の定義は、あなた方が決めるものではない。
「異を唱えたものもシステムに呑み込んだのだろう? 進化の過程で、零れた者を選別したのだろう?」
新選組キャノンヘッドは、それがお前の言い分かと言葉を聞きはするが響いている様子は全くない。
「……残念だ。あなた方は、自分たちの理想の民を創って残しただけだ」
これでは、クローンを創り全員昏睡状態で仮装空間に繋がっててもおかしくないな……と、エトヴァはぽつりと呟く。
そして、新選組キャノンヘッドが足向けた方へと先回りし、活かせないと両手の銃を向けた。
「俺も一撃喰らわせたくなった。創られた幸福を与えて満足かい?」
急所めがけて十字型に五つの銃弾を連射するエトヴァ。いくらでも、言いたいことはある。しかし今、この相手に向ける言葉ならこれだけだ。
「人の自由意思を舐めるのも大概にしろ――!」
連続射撃の後に、本命の一弾を狙いすまし、撃ち放った。その動きを縫い留めるかのように、足を打ち抜く。それで止まる相手でもなかろうが、多少は動きも鈍るだろう。
「く……! 幸福であるというのに、それを認めないというのか……!」
「ふ~ん、幸福ねぇ……流石マジモンのディストピアだね」
それは幸福ではないと白石・明日香(弔いの狩人・g02194)は否定する。
「そういうのは飼育というのよ。第一あんた自身がそういう風にしか言えないようにされている可能性も0じゃないしここはあんたを倒してお暇させてもらうよ!」
もうそろそろ、終わりにしてもいいんじゃない? と明日香は新選組キャノンヘッドへと言って一気に距離詰める。
「この素晴らしさをわからぬとは……!」
新選組キャノンヘッドの動きは鈍らされている。
明日香はビームを撃つ以上は予備動作があるはずと、明日香はそれを踏まえて距離詰める。
新選組キャノンヘッドのそのビーム砲が自分へ向いたなら、さらに加速して一気に間合いへ。
そうしながら自らの身体に武器を突き立て、その地を纏わせリーチを伸ばす。
明日香が嘗て属した組織は己の体を戦闘特化した適応を施す術に長けていた。しかしその中にあっても、明日香の技は異端。
「解体してあげる!」
血の刃が、間合いを詰めて新鮮食いキャノンヘッドの身を斬り裂いた。
浅い、と明日香は再度仕掛けるべく詰める。そして改めてみると――武器頭って奇異な見た目と思うのだ。
「全身がメカというわけでもなさそうだし……ま、今はさっさと逃げるとしましょうか」
新選組キャノンヘッドが
聞きたいことは山程あったのだ。
この星型都市は五稜郭モチーフの建造物型クロノオブジェクトか?
開墾史を展示していた札幌時計台は健在か?
百年記念塔は?
けれど、流石にそれをひとつずつご丁寧に話してはくれないことを八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)は分かっていた。
「今聞ける事はここまでか」
故郷ゆえに、この地への想いはひと際強く。
この指揮官、新選組キャノンヘッドを撃破したなら、おそらく敵はディアボロスに対する警戒を強めるだろう。
(「弱さを見せつつ逃げ帰る方が後の攻略が楽になるかもしれん」)
その選択も出来ただろう。けれど、譲二はディアボロスだ。
「だが……だがなぁ!」
復讐者としての譲二の怒り。それが冷静な考えを凌駕して、その体を動かしていた。
ネメシス形態となり、白い翼を広げ譲二は跳躍する。
「喰らってみやがれッ!!」
無数の光輪を、包丁などの調理器具に変えて一斉に放ち新選組キャノンヘッドへと肉薄する。
狙いは人間で言う急所。調理器具が心臓や肺、脇腹などへ。そしてナイフ形のものは頭部の銃口へむけ放たれた。
「くっ……! ここで倒れてなるものか!!」
苦しい状況だがそれでもというように新選組キャノンヘッドは動く。反撃とその攻撃を譲二へと向けるが――させません! と勲がその間に入り守った。
それはどこまでも真直ぐな感情だと勲は思う。
なんて美しいんだろうと、敵に向かう譲二の姿を視線で追いかける。
だからこそわかるのは、人を動かすのは、搾取の為に作られた感情であってはならないということ。
例え不合理だとしても、僕はこの人達に世界の未来を賭けたいから、その背を押す一助に勲はなる。
「――譲二さん、その怒り、全部ぶつけてやって下さい!」
この機会を失う訳にはいかない。
「あれだけ舐めた態度取っといて、離脱なんぞ出来ると思うな!」
譲二はすでに大包丁の一撃を叩きつけるべく接していて。
「蝦夷の民は復讐者に呼応しない? 結構! だが、抗う『道民』が皆無だと思うなら……それは大きな間違いだぞ、ウェンォヤプ!!」
それはアイヌ語で悪い他所者を意味する。
振り下ろした大包丁の一撃が新選組キャノンヘッドのからから深く入り――その身を地に落とした。
指揮官たる新選組キャノンヘッドが倒れ――ディアボロスたちはそこで喜ぶことはなく、すぐに切り替える。
まだ、敵はいるのだから。
案の定、指揮官が討たれ新選組パトロール隊は浮足立ち乱れた。
このまま攻撃を続けるか、それとも撤退するか――そんな逡巡が見られる今なら、海上に出て仕掛け、蹴散らす余裕もあるだろう。
今まではフライング・ダッチマン号を守るための戦いだったが、その様相は一転する。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【泥濘の地】がLV2になった!
【水面走行】LV1が発生!
【託されし願い】LV2が発生!
【水中適応】がLV2になった!
【士気高揚】がLV2になった!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【浮遊】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【能力値アップ】LV2が発生!
【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV2が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
さぁ、親玉は倒した。あとはお前らを倒すだけだ!
俺たちの力を甘く見たな!これでも諦めは悪いんだよ
【行動】
パラドクス通信を使用して仲間と連絡を取り合い積極的に連携していく
残留効果は使えるものは全て使用する
まずはパラドクスを使用
可燃性物質を巻き上げる風を起こした後に着火し爆発する弾丸を製作
それをエレメントリボルバーで撃つことで攻撃
盾のフェイク・プリドゥエンや電光警棒で攻撃を受けて防ぐ
まだ相手の勝利条件が船の破壊である以上は油断できない
このまま船上で船を守りながら戦おう
爆破なら広範囲を巻き込めるはずだ
必要なら臨機応変に対処する
飛鳥・遊里
さて、司令塔が倒れた今、立場が逆転するな?ここからは防衛戦じゃない、掃討戦だ
戦闘用バイク【テンザン】に乗り、アクセルをふかす。海上のライディング勝負…面白いじゃないか
左手に【レールガン】を構え、ブレーキを解除し、アクセル全開で【ライディングアクセル】にて甲板から飛び出し、【水面走行】を使って突撃!
先陣を切ってきた奴からまずはレールガンで狙い撃つ!相手の攻撃を回避しつつ、相手が避ける方向をあらかじめ予測しながら、偏差射撃を行う。俺の騎乗テクニックと度胸の見せ所だ
首尾よく敵集団の中に入り込めたら、レールガンを投棄、【バトルスパナ】を抜刀して白兵戦に切り替える
アクセルを爆音で吹かして敵の注意を引き付け、船からはできるだけ引き離しながらバトルスパナで敵をぶっ叩いていく。俺の方に少しでも敵が寄ってくれば船の防衛も楽になるからな
程よく暴れたあとは、【操作会得】の補助を乗せた【迎撃ビット】を起動して敵の反撃を妨害しつつ離脱する
「さあ、リサイクル屋のお通りだ!スクラップになりたい奴から、かかってこい!」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
さあ、形勢逆転に持ち込もう
管理。効率。随分と身勝手な理想だ
よくできたシステム程、破綻すると全壊するものだ
通信障害を張り、PD通信で仲間と連携を取る
水面走行を活用し海上へ
敵方には泥濘の地も補助にし、跳躍も念頭に
船を狙う敵を優先しつつ、先に仕掛けて陣形を積極的に掻き乱し、主導権を握れるように
戦況を観察し把握
PDの銃撃に煙幕弾を交え、視界に撹乱を仕掛けつつ連携攻撃
先の交戦で弱った敵を把握し
仲間と狙いを合わせ、基本は一撃で倒せる個体>消耗した個体の順に崩す
船からは離れ過ぎず
両絃側や周囲で状況を報せあい、船にも隙を作らない
近くの仲間と包囲や分断し集中撃破
敵方の連携妨害を意識し
バイクの進路を狂わせるよう動力部を巻き込み
方向転換の隙を逃さず狙い、役割交代の隙や、指揮官撃破の乱れも看破し撃ち抜く
敵の攻撃には、魔力障壁で身を守り
跳躍に合わせて頭上にEis-Spiegelを配し熱風を凌ぐ
接近時はタワーシールドで受け防ぐ
未知の世界が既知となる、大きな一歩
無事に情報を持ち帰り、新たな船出となそう
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
指揮官の言葉を反芻する。人間は幸福を追い求める…確かにそれ自体は間違っちゃいない
問題はその方法だ。詳しくは聞けなかったが、大体察せた事がある
このディヴィジョンは『両脚羊』の牧場だ。
最終人類史における酪農家の方々は、家畜が幸福でいられるよう日々努力していたが
クロノヴェーダの傾向から見て、ここでは奴等の定義した幸福の枠組みに人類をはめ込んでいる事は想像に難くない
そりゃ北海道に牧場はあって然るべきだが、こんな冒涜があるか。飼い殺しの何が幸福なものか
そういうのは理想郷の逆…ユートピアの真逆、ディストピアって言うんだよ!!
どこまでも、どこまでも北海道の特色だった『自然』を淘汰しちまいやがって!
恥を知れ!
恥を知れーーーッ!!!
引き続きネメシスはまだ解けない
天使の光輪を多数召喚、残っているバイク連中に片っ端からリングスラッシャーを放つ
自分の負傷にはあまり気が回らない。感情のぶつけ先として眼前敵の殲滅に集中する
少なくとも、仲間からの撤退指示が出るまでは。
水上・鏡夜
アドリブ、連携歓迎
さ、指揮官を倒したんだ
あとは大手を振って帰るだけ
連携が崩れたのなら、大穴を開けるくらい、訳ないだろう
士気が高いのはいいことだ
だが、それは一度瓦解すれば脆い物でもある
立て直される前に潰してしまおうか
必要であれば【水面走行】も使い、確実に敵を倒していこう
突出したり、動きが鈍くなったりする敵が出てくるだろうからね
【パラドクス通信】で連携を取りつつ、各個撃破できるように、だ
指揮官を倒したんだ、異常ありって何かしら動きがあるだろうからね
手早く仕留めないと危ないだろう
頭部狙いでいけば反撃される前に落とせるか?
反撃は急所を庇うように鉄扇と煙管で受け流そう
動けなくともパラドクスは使えるからね
致命傷さえ受けなければそれでいいのさ
もう少しだけ耐えておくれ、ボクらの船よ
戻ったら丁寧にメンテナンスしてあげるからさ
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
流石に隙を見せましたね
ここは攻め時です
今まで好き勝手にフライング・ダッチマン号を攻撃してきた報いは受けて頂きましょう
貴方達が狩る側だと思っていたら大間違いです
水面走行で海上に出てパトロール部隊撃破します
通信障害も発動し増援の到着を少しでも抑制
宙に展開した鍵盤で「蜜蜂」を演奏
飛び回る蜜蜂の群れを喚び、ダメージ・命中アップで強化された毒針で敵を刺せと指揮します
優先は体力の低い者・一撃で仕留められる者>船を攻撃しようとした者、の順
先行率アップで敵が船攻撃へ動く前に攻撃し、注意を此方に引きます
仲間と攻撃対象を揃え、出来るだけ早く船に群がる邪魔者を排除しましょう
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎます
フライング・ダッチマン号に流れ弾がいかないよう攻撃は受け流し優先
多少の負傷は必要経費と割り切り、早く撃破する事を優先します
隊長を失った程度で士気が乱れるとは、まだまだ管理統制が足りてないんじゃないですか?
敵陣のど真ん中に飛び込んでくる隊長といい、少々私達を舐めすぎましたね
クィト・メリトモナカアイス
実のところ。
聞きたい情報は聞けたし、指揮官は倒しているのだしで戦闘しなくても今ならいい感じに引き返せる気はする。
都市の規模を考えるとたぶんまだまだ出てくるだろうから制圧とかは難しいだろうし。
それはそれとして。
とりあえず敵を倒しておかない理由もなし。
やーるぞー。
目には目を、バイクにはバイクをということで。いくぞ「モナカー」!
金と青のカラーのバイクに乗って【水面走行】で海上を駆ける。
銃器化した頭部とバイクからの機関銃はモナカーを左右にドライブすることで避け、敵の周囲を回りながら接近。
んむ、円卓の間以来の実戦投入だけども。
中々のどらいぶてくにっく。さすが我。
黄金猫拳打棒を手にモナカーの運転を行い、新選組パトロール部隊とすれ違いざまに「ライディングアクセル」で攻撃。バイクの速度も乗せて黄金猫拳打棒でぼかーんと殴る。
んむ、我らは強い。
のんびりと帰るためにもー、とりあえず汝らだけでも全員沈めてから我らは帰る。
月見里・千隼
※連携、アドリブ歓迎
指揮官は撃破した。
次はこの世にいるだけで北海道を冒涜し続ける貴様らを殲滅してやろう。
引き続き【水面走行】を使用して
【パラドクス通信】で仲間達との連携をし、
【通信障害】を使い増援の阻害や敵どもの連携を崩していこうか。
『明う暗う猫』の猫マジムン達よ、
古より獣とカムイ達が住まう自然豊かな北海道は
今や新選組どもによって鋼鉄のディストピアと成り果ててしまった…
ん?どうやら俺の怒りは彼らにも伝染したようだ。
いつも以上に怒り狂い、容赦なく敵に喰らいつき噛み、鋭利な爪で切り裂いてるな。
奇天烈な水上バイクでよくもまぁこんな曲芸紛いの反撃が出来るものだ。
貴様らの熱風は俺と猫マジムンの怒りの炎に油を注ぐ行いにも等しいぞ!
猫マジムンと光の魔力の刀身纏う天岑昌運と闇の弾丸の餌食にしてやろうか。
たとえ形勢逆転していても
船の防衛を最優先し、弱った敵と船に攻撃する卑劣な敵から即始末。
今回の船旅にて北海道奪還の大きな足がかりとなる貴重な情報を多く得た。
ここで船を沈めるわけにはいかないからな。
●攻めの時
指揮官が倒され、新選組パトロール部隊は浮足立った。
攻撃を続けるか、撤退するのか。それを指示できるものは、今いない。
まだフライング・ダッチマン号を囲むほどの人数はいるのだが、その攻撃の手が止まっていた。
水上・鏡夜(添星・g09629)は新選組パトロール部隊のそんな様子をすぐさま捉える。
浮ついているのは見るだけでわかる。
どうするのか、誰が指揮をとるのかと戸惑いが見てとれる。なら、それが定まる前に討ち取ってしまえばいい。
「さ、指揮官を倒したんだ。あとは大手を振って帰るだけ」
今なら、と口端に笑み乗せて。
「大穴を開けるくらい、訳ないだろう」
そう言って、海上へと飛び出す。
士気が高いのはいいことだ。だが、それは一度瓦解すれば脆い物でもあることを鏡夜は知っている。
「立て直される前に潰してしまおうか」
指揮官を倒したんだ、異常ありって何かしら動きがあるだろうからねと瞳細めて、しかし今は好機であることも確かだ。
手早く仕留めないと危ないだろう。狙うのは、あの頭部。頭部狙いで行けば反撃される前に落せるか? と煙管をその手に躍らせる鏡夜。
白檀の煙を弾丸のように固めて撃ちだせば新選組パトロール部隊の中を跳ねながらの攻撃に。
叶うならその頭をと、弾丸が撃つが一撃ではまだ倒れない様子。
「っ! 攻撃だ! 反撃しろ!」
そして攻撃を受け、ふたたび戦いに意識を向け始めるがそれでも、先程までの勢いはない。
あの指揮官がいなくなったことは、大きく響いているようだ。
それでも当たればその攻撃はダメージとなる。鏡夜は急所を鉄扇と煙管で庇い、その身に傷を受けても気にせず動く。致命傷さえ受けなければそれでいいのだから。
「もう少しだけ耐えておくれ、ボクらの船よ。戻ったら丁寧にメンテナンスしてあげるからさ」
僅かにフライング・ダッチマン号を振り返る。
船への攻撃は先ほどまでより緩んでおり、早く片付けてしまおうと鏡夜は次の敵へと駆けた。
そして、月見里・千隼(硝煙と魔弾の騎手/現代ラストジョッキー・g03438)もまた敵へと向かう。
指揮官は撃破した。次はこの世にいるだけで北海道を冒涜し続ける貴様らを殲滅してやろうと、千隼は召喚した者達へと語り掛ける。
「『明う暗う猫』の猫マジムン達よ、古より獣とカムイ達が住まう自然豊かな北海道は今や新選組どもによって鋼鉄のディストピアと成り果ててしまった……」
猫マジムンたちと共に海の上へ。千隼の抱いた憤りは、十分猫マジムン達にも伝わっていて。
新選組パトロール部隊へと噛みつき、爪で斬り裂き。そして千隼も光の魔力でできた刀身の天岑昌運で薙ぎ払う。
しかし、いつもよりも猫マジムン達の動きは激しく、苛烈に見えた。
「ん? どうやら俺の怒りは彼らにも伝染したようだ」
容赦なく敵に喰らいつき、噛みついて。その暴君っぷりに千隼は小さく笑い零した。
けれど、彼等にも伝わるほどに千隼はこの暗黒世界蝦夷共和国へ強い想いを抱えている。
「くそっ! 全て熱風で吹き飛ばせ!」
と、新選組パトロール部隊も動きを乱しつつも攻撃してくる。
それを浴びつつも、怯むほどではないと千隼は射抜くような視線を向ける。
「奇天烈な水上バイクでよくもまぁこんな曲芸紛いの反撃が出来るものだ。貴様らの熱風は俺と猫マジムンの怒りの炎に油を注ぐ行いにも等しいぞ!」
猫マジムンと光の魔力の刀身纏う天岑昌運と闇の弾丸の餌食にしてやろうか、と紡いで己の攻撃を向ける。
新選組パトロール部隊も攻撃を返され海の中へ。千隼はそれを一瞥し、次の相手へと向き直る。
たとえ形勢逆転していても、船を狙う者がいる。そんな卑劣な敵から即始末だと猫マジムンと共に。
「ここで船を沈めるわけにはいかないからな」
今回の船旅にて、北海道奪還の大きな足掛かりとなる貴重な情報を多く得ることができた。この船があったからこそ、この地にこれたのだと千隼は感謝して――だからこそ、今を切り抜けなければいけない。
そして船を守るべく海上へ赴いた者もいれば。
「さぁ、親玉は倒した。あとはお前らを倒すだけだ!」
荒田・誠司(雑草・g00115)は船上から、戸惑い見せる新選組パトロール部隊へと攻撃をかけていた。
構えたエレメントリボルバーをもって嵐を巻き起こし、弾丸を製作し打ち放つ。
「嵐だけだと思うなよ!」
その嵐は可燃性物質を集め舞い上がらせる風。着火と同時に、新選組パトロール部隊の上で爆発が続けて起こった。
常ならば、先程までと状況が同じなら爆発にも上手く対応していたかもしれない。しかし新選組パトロール部隊は今、それを為されるままに受けるしか出来ない様子。
その様を見つつ、まだ油断はできないなと誠司はこのまま船上で守りながら戦うことにする。
爆破なら広範囲を撒き込めるはずと、海上に向けて攻撃をかける誠司。
新撰組パトロール部隊はものの見事に巻き込まれじたばたとしていた。
しかし中には勢い失わぬものもいるのだ。
フライング・ダッチマン号の守りは任せてくれと誠司はパラドクス通信で皆へと告げる。
零れたものはこちらで対処すると。
「つ、潰せー! まだ命令は果たされていない!!」
自分だけでもというように周囲を鼓舞し動こうとする新選組パトロール部隊もいる。
今まさに飛行バイクを操り、船へと攻撃を仕掛けようとするひとり。その前に飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)が躍り出る。
「さて、司令塔が倒れた今、立場が逆転するな? ここからは防衛戦じゃない、掃討戦だ」
戦闘用バイク、テンザンに乗りアクセルをふかす。今なら、敵をかき回すことも効くだろう。
「海上のライディング勝負……面白いじゃないか」
左手にレールガンを構え、ブレーキを解除し、アクセル全開で甲板から海の上へと飛び出していた。
そのまま敵の中へと突っ込んでいく遊里。正面、先陣切ってきた敵から狙い撃つ。しかし撃たれると敵も構え避けることを予想して、偏差射撃を仕掛けた。
「俺の騎乗テクニックと度胸の見せ所だな」
外さないと撃ち抜けば、その一弾は敵を打ち抜く。そのままアクセルを踏歌詞敵の中へと突っ込めば、レールガンを放り投げバトルスパナで殴りかかる戦法に。
遊里めがけて飛び掛かる新選組パトロール部隊もいる。自分に気を向けてフライング・ダッチマン号への意識が消えているようだ。
「さあ、リサイクル屋のお通りだ! スクラップになりたい奴から、かかってこい!」
敵の中を乱すように遊里は動いていた。
連携が崩れていく新選組パトロール部隊。今ならば、ディアボロスが圧しきることも十分可能。
さあ、形成逆転に持ち込もうと、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は通信障害を張って敵の動きの阻害を進める。
そして船から、海面へ。水面走行をもって、海の上で戦うものは今、多数。
エトヴァの狙いは、まだ船を狙おうとしている敵だ。
銃を両手に構えたなら、煙幕弾を交え攪乱していく。あと一撃で倒せそうな敵を狙いつつ、エトヴァも敵の中をかき回していく。
煙幕弾で視界をあやふやに。その中に着弾すれば炸裂する銃弾を混ぜ込んで。
「まだ多いな……」
けれど倒せぬ数ではない。
未知の世界が既知となる、大きな一歩――無事に情報を持ち帰り、新たな船出となそうと、此処で果てるつもりなど毛頭ないとエトヴァは自分へと向かう敵へと向き直る。
エトヴァは自分の上に跳躍した敵へ向け、魔力障壁と。そして頭上にEis-Spiegelを排し熱風を防ぐ。
その熱を耐えたならば、再びその銃弾を。飛行バイクの動力部を撃ち抜けば、上手く飛べなくなったが慌てた様子だ。
そこをすかさず、叩くものがいる。
ひゅっと飛ぶ無数の光の輪が新選組パトロール部隊の身を斬り裂く。それを放ったのは八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)だ。
譲二は指揮官の言葉を反芻していた。
(「人間は幸福を追い求める……確かにそれ自体は間違っちゃいない」)
けれど、この暗黒世界蝦夷共和国は間違っていると譲二は思う。
問題はその方法だ。詳しくは聞けなかったが、大体察せた事がある。
このディヴィジョンは『両脚羊』の牧場だ――譲二はそんな印象を得ていた。
最終人類史における酪農家の方々は、家畜が幸福でいられるよう日々努力していたが――クロノヴェーダの傾向から見て、ここでは奴等の定義した幸福の枠組みに人類をはめ込んでいる事は想像に難くない。そう、譲二は思う。
「そりゃ北海道に牧場はあって然るべきだが、こんな冒涜があるか。飼い殺しの何が幸福なものか」
真っ白な翼を羽ばたかせつつ紡がれる譲二の言葉。それには故郷への思いが滲んでいた。
「そういうのは理想郷の逆……ユートピアの真逆、ディストピアって言うんだよ!! どこまでも、どこまでも北海道の特色だった『自然』を淘汰しちまいやがって!」
北海道の在り様に譲二はその想いの儘を叫び、そして新撰組パトロール部隊へとぶつける。
「恥を知れ! 恥を知れーーーッ!!!」
天使の光輪を多数召喚し残っている新選組パトロール部隊へと片っ端からそれを放つ。
反撃も勿論くる。しかしそれで負う傷を気に留めることなく譲二は攻撃を続けていた。
眼前の敵の殲滅に集中し、譲二は攻撃続ける。周囲にいる新選組パトロール部隊へと自分の憤りをぶつけるように。
敵の動きは乱れ切っている。
流石に隙を見せましたね、とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は呟きつつ、攻め時にはきっちりと。
「今まで好き勝手にフライング・ダッチマン号を攻撃してきた報いは受けて頂きましょう」
貴方達が狩る側だと思っていたら大間違いですとソレイユは宙に展開した鍵盤を撫でる。
その軽やかな調べは蜜蜂を思わせるもの。穏やかに軽やかに花から花へと舞い踊る蜜蜂も――悪しき意思には容赦はない。
ソレイユの指揮のままに毒針が新選組パトロール部隊を刺し貫く。
「痛っ!」
「何、蜂!?」
慌てふためいて叩き落とそうとするが軽やかにかわして。新選組パトロール部隊は慌てるも、ソレイユが操っていることに気付いてバイクを持って跳躍する。この熱風で蜜蜂ごと――そんな考えだろうか。
しかし魔力障壁展開して、フライング・ダッチマン号へと流れ弾が行かないようにしつつ受け流す。
自分の身が削られるのは必要経費。それよりも早く、倒しきることを優先と再び鍵盤の上で指を躍らせる。
「隊長を失った程度で士気が乱れるとは、まだまだ管理統制が足りてないんじゃないですか?」
ソレイユへと、新選組パトロール部隊は声を返す間もなく倒れて、蜜蜂たちは次の敵へと向かう。
「敵陣のど真ん中に飛び込んでくる隊長といい、少々私達を舐めすぎましたね」
最初は確かに、新選組パトロール部隊のほうが優勢であっただろう。
フライング・ダッチマン号を守る戦いを、そして敵から情報を得るべく、会話をもってそれを行っていたのだから。
けれどもう、倒すだけとなれば――状況は違う。
新選組パトロール部隊をまた一人倒し、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)は次の相手と向き直る。
実のところ、聞きたい情報は聞けた。
(「指揮官は倒しているのだしで戦闘しなくても今ならいい感じに引き返せる気はする」)
実際、この場にいる敵の数は減っているが、都市の規模を考えるとたぶんまだ出てくるとクィトは思う。制圧というのはどう考えても難しそうだ。
しかし、それはそれとして、だ。とりあえず敵を倒しておかない理由もなし。
「くっ! 撤退! 撤退だ!」
そしてこの形勢に逃げようとするものも。けれどそれをクィトは逃さない。
「やーるぞー」
のんびりした声だけれど、やる気は一杯。目には目を、バイクにはバイクをと、クィトは海の上を駆ける。
「いくぞ『モナカー』!」
金と青のエジプトカラーが特徴的なバイクでの水面走行。
逃げる新選組パトロール部隊を追いかけて、そして追い抜いた。
「は、早い! 攻撃してかわしてっ……!」
「右っ、いや左か!?」
「んむ、円卓の間以来の実戦投入だけども」
新撰組パトロール部隊の切羽詰まった声。機関銃での攻撃をモナカーを左右にドライブし避けたなら回り込みながら距離詰めるクィト。
「中々のどらいぶてくにっく。さすが我」
黄金猫拳打棒を手に、すれ違いざまバイクの速度ものせて次々と殴っていく。
「んむ、我らは強い」
今まで重ねられたダメージも相まって、新選組パトロール部隊はぐはっと声あげて海の中へと沈んでいった。
「のんびりと帰るためにもー、とりあえず汝らだけでも全員沈めてから我らは帰る」
と、沈んでいく様をクィトは見つめ、そして周囲を見回せば。
「……汝らで最後だったようだ」
他に新選組パトロール部隊の姿は見えない。ディアボロスたちは自分の周囲にはもういないとパラドクス通信でそれぞれ確認しあう。
そして――んむ、とクィトは頷いた。ではのんびり帰ろうと。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【乗物改造】LV2が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
【飛翔】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
【建造物分解】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV5になった!
【先行率アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
●帰還
この場にとどまれば、おそらく新たな一団がきてまた戦闘になるだろう。そうなればフライング・ダッチマン号の損傷も重なる。
戦闘になる前に離れたほうが良さそうだ。 暗黒世界蝦夷共和国で得た情報も持ち帰らなければならないから。
今、フライング・ダッチマン号は損傷は多少あるが問題なく動ける。
そして周囲に部隊もなく、戦いの気配はない。落ち着いて安全に離脱ができそうだ。
離脱の為にはふたたびディヴィジョン境界へ。フライング・ダッチマン号はそちらへ進む。
と――進む先にふわと霧が現れている。フライング・ダッチマン号はそちらへと自然と進んでいた。
このディヴィジョンにいるのもあとしばしの事。それぞれ、この地への想いを胸に抱いていた。
飛鳥・遊里
戦闘用バイク【テンザン】に乗って水面走行でフライング・ダッチマン号と並走する。当面の危機は去ったけど、不測の事態には備えないと。帰るまでが遠征だ。ないとは思うが、連中が水中機雷とかを残してた可能性もありえるしな…
ふう…ずっと緊張しっぱなしでさすがに疲れたな…。しかし、実際にやつらと戦闘してそのデータを得られたのは大きな収穫だ。蝦夷の現状も、連中のフィルターがかかっているだろうとは思うがおぼろげながら見えて来たしな
…俺なりにまとめた結果は、やっぱり再び現地に赴いて自分の目で全てを見てみないと…だな
もちろん、連中の語った蝦夷の現状に憤ってる人は多いだろう。俺だって思うところがないわけではない。それでも、だからこそ、今は冷静に
…海風が気持ちいいな。海面をバイクで駆けるってのもなかなかいいもんだ。できれば、任務じゃないときに味わってみたいもんだ
パラドクス通信で仲間に周辺状況の確認と、労いの言葉をかけておく。あの猛攻をしのげたのは紛れもなくみんなの連携と努力の賜物だ。お疲れ様だ、みんな
●自分なりに
戦いが終わり、一息といったところ。
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)は変わらず、戦闘用バイク【テンザン】に乗り水面走行用いてフライング・ダッチマン号に並走していた。
「当面の危機は去ったけど、不測の事態には備えないと」
帰るまでが遠征だと遊里はまだ気を引き締めている。
「ないとは思うが、連中が水中機雷とかを残してた可能性もありえるしな……」
けれど、その心配も杞憂のようだ。
海は平穏で何の障害もない。
「ふう……ずっと緊張しっぱなしでさすがに疲れたな……」
しかし、と遊里は零す。
実際に、暗黒世界蝦夷共和国の者たちを戦闘し、そのデータを得ることができたのは大きな収穫。
「蝦夷の現状も、連中のフィルターがかかっているだろうとは思うがおぼろげながら見えて来たしな」
それは今後、どうするのか考えるための糧にもなるだろう。
遊里はこれまでのことを思い返して。
「……俺なりにまとめた結果は、やっぱり再び現地に赴いて自分の目で全てを見てみないと……だな」
そして自分が今、どう感じているのかをひとつずつ整理していた。
(「もちろん、連中の語った蝦夷の現状に憤ってる人は多いだろう。俺だって思うところがないわけではない。それでも、だからこそ、今は冷静に」)
ふ、とひとつ息を吐いて、遊里は顔を上げる。
「……海風が気持ちいいな。海面をバイクで駆けるってのもなかなかいいもんだ」
できれば、任務じゃないときに味わってみたいもんだと遊里は苦笑して、周囲の状況をディアボロスたちへとパラドクス通信で告げる。
海に変わりはないと――そして、共に戦った事への労いを。
「あの猛攻をしのげたのは紛れもなくみんなの連携と努力の賜物だ。お疲れ様だ、みんな」
それを告げて、遊里もまたフライング・ダッチマン号へと戻る。
もうすぐ霧の中へと突入し、帰還となるから。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】がLV5になった!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
随分と損傷させてしまいましたね…
お疲れ様でした、とフライング・ダッチマン号の船べりを撫で
念のため、見張り台からの警戒につきましょう
用心するに越したことはありませんから
見張りつつ考えるのは蝦夷共和国への上陸について
それなりの数の防衛部隊と隊長を全滅させたわけですから
今後は境界付近の防衛は更に厳しくなるでしょう
人々を幸福エネルギーを利用した徹底統制から解放するにしても
まずは現状をもっと詳しく知る必要があります
今回は叶わなかった上陸をどう達成するか、考えなくてはいけませんね…
人はみな幸福になる権利があると思います
しかし統制され幸福を与えられるだけの人類は、本当に幸福と言えるのでしょうか
幸福だと思い込んでいる人々を解放するという事は、不幸や苦しみを知る世界へ導くということ
それをどれだけの人が受け入れられるのか…
…もしこれが薬を使っての幸福管理であれば、また別の問題になるのですが、今はそこまでは考えないでおきます
問題は山積みですが、一つずつ解決できるよう頑張ってみましょう
●確実な一歩をひとつずつ重ねて
「随分と損傷させてしまいましたね……」
この傷はなかったはずとソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)はフライング・ダッチマン号の船べりを撫で、お疲れ様でしたと労う。
敵が追ってくる気配はないけれど、念のためと見張り台からの警戒につくソレイユ。
用心するに越したことはないとは、きっと誰もが思っている事だろう。
見張りをしつつ穏やかな海だと思いながら、ソレイユは視線を小樽の方へ向けた。
暗黒世界蝦夷共和国への上陸――それなりの数の防衛部隊、そして隊長を全て沈めた。
ということは、おそらく今後は境界付近の防衛は更に厳しくなるだろう。
人々を幸福エネルギーを利用した徹底統制から解放するにしてもまずは現状をもっと詳しく知る必要があるとソレイユは瞳細める。
「今回は叶わなかった上陸をどう達成するか、考えなくてはいけませんね……」
あの星型の城壁の向こうはどうなっているのか。
ディアボロスたちはそれをまだ知らない。しかし、対した指揮官の紡いだ言葉から考えられる事は沢山あった。
「人はみな幸福になる権利があると思います……しかし統制され幸福を与えられるだけの人類は、本当に幸福と言えるのでしょうか」
幸福だと思い込んでいる人々を解放するという事は、不幸や苦しみを知る世界へ導くということ。
ディアボロスが為すのは、人々にとってはそういうことだろう。
「それをどれだけの人が受け入れられるのか……」
ソレイユは瞳伏せて一つ息を吐く。
「……もしこれが薬を使っての幸福管理であれば、また別の問題になるのですが、今はそこまでは考えないでおきましょう」
あの中に足を踏み入れなければわからぬ事。
問題は山積みですが、一つずつ解決を頑張ってみましょうとソレイユは紡ぐ。
さしあたっては、まず無事に境界を越える事ですねとディヴィジョン境界の霧を見詰めていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
九重・古安
敵指揮官を撃破し敵の包囲部隊も殲滅できた。……とはいえ、相手方も黙って見送ってはくれまい。
得られた情報を持ち帰るためにも長居は無用だな。敵側の増援が到着する前に蝦夷共和国から離脱しよう。
周辺に敵影はなさそうだが一応の警戒を。あと、ここから見える範囲で周辺の地形や星形の建築物が集中している地域などを確認しておこう。
霧を突破しても油断は禁物。この海域からの離脱を急ぐとともに、境界を越えての追撃が無いことを確認しておく。
流石に事前の準備無しに境界を越えての侵攻は無いと思うが、念のため。
しかしここからが難題だな。
本当に蝦夷共和国の人々が完全に管理されていて、ディアボロスが介入できるような事件すら発生しないような状態だとしたら、パラドクストレインでの時空間移動は難しいということか?
……そしてもう一つ気になるのは、あの指揮官の服装。
おそらくは最終人類史でいうところの旧幕府軍か新政府軍のものだろうが、俺のネメシス形態――全盛期の姿に似ているのは偶然だろうか。
いや、その辺りを考えるのは帰還してからだな。
イツカ・ユメ
やばやばな状況だったけれども、皆の頑張りのおかげで情報も手に入ったし、敵陣も突破できたし、
これ以上応援を呼ばれないうちに撤収だよ!
おもかじ?とりかじ?とにかくいっぱーい!!
無事に帰るまで気を抜かずに。
【防空体制】で念の為空への警戒もしつつ、
可能なら霧に突入するまでの間に陸や海、周囲の様子をスマホで撮影しておくね。
あとで映像を見て、何か気がつく事もあるかもしれないし。
…他のディヴィジョンみたいに、人々を力で無理矢理支配しているのなら、助ける方法はいくらでもあるのに。
幸福による支配から解放するのは、一筋縄ではいかない予感。
でも。
霧が現れて、わたし達を蝦夷に招いてくれたってことは。
きっと、今まで閉ざされていた蝦夷の土地を解放したい、助けてほしいって願う誰かがいるのだと、信じたいから。
いつか、きっと。
この地を取り戻すと、誓いと縁を刻むように。
助けを願う誰かが、夢や希望を持てるように。
この地の皆が、本当の幸福を得られるように。
最初の霧の調査の合間に口ずさんでいた民謡を、また歌う。
何度も、何度も。
●縁を信じて
「やばやばな状況だったけれど、なんとかなったね!」
それに皆の頑張りのおかげで情報も手に入ったし、敵陣も突破できたしとイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は、疲れているけれど笑顔を浮かべ明るい声だ。
撤退の動きに自分のできることをひとつずつなしていくイツカ。
「これ以上応援を呼ばれないうちに撤収だよ! おもかじ? とりかじ? とにかくいっぱーい!!」
敵指揮官を撃破しその包囲部隊も殲滅できた。その事実は喜ばしい事だろうと九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)は思う。
「……とはいえ、相手方も黙って見送ってはくれまい」
得られた情報を持ち帰るためにも長居は無用。周囲に敵影はないと古安は告げつつ、見える範囲での地形や、星型の建築物の地域を改めて確認を。
私も、とイツカも周囲をスマートフォンので撮影しておく。
「あとで映像を見て、何か気がつく事もあるかもしれないし」
無事に帰るまで気を抜かずにいこう、とイツカも頷く。
「霧を突破しても油断は禁物だな。境界を越えての追撃はなさそうだが……」
流石に事前の準備無しに境界を越えての侵攻は無いだろうが、念のためと古安は気を巡らせていた。
「しかしここからが難題だな」
古安も得た情報を反芻する。
「本当に蝦夷共和国の人々が完全に管理されていて、ディアボロスが介入できるような事件すら発生しないような状態だとしたら、パラドクストレインでの時空間移動は難しいということか?」
「……他のディヴィジョンみたいに、人々を力で無理矢理支配しているのなら、助ける方法はいくらでもあるのに」
うーんとイツカもうなる。
「幸福による支配から解放するのは、一筋縄ではいかない予感。でも、霧が現れて、わたし達を蝦夷に招いてくれたってことは」
と、イツカは小樽の方を見る。
「きっと、今まで閉ざされていた蝦夷の土地を解放したい、助けてほしいって願う誰かがいるのだと、信じたいから」
小樽に、この北海道の地にきっといるはずとイツカは信じている。
ね、と微笑みかける彼女へと、そうだなと頷き僅かに表情ゆるめつつも古安にはもうひとつ――気になる事があり、考えていた。それはあの指揮官の服装。
(「おそらくは最終人類史でいうところの旧幕府軍か新政府軍のものだろうが、俺のネメシス形態――全盛期の姿に似ているのは偶然だろうか」)
思案に沈みそうになる。けれどそれを古安は振り払う。
「いや、その辺りを考えるのは帰還してからだな」
小さく零す。と、歌が聞こえてきた。それはイツカが紡ぐ歌。
いつか、きっと。
この地を取り戻すと、誓いと縁を刻むように。
助けを願う誰かが、夢や希望を持てるように。
この地の皆が、本当の幸福を得られるように。
この地とゆかりのある民謡を、イツカはまた歌っていた。何度も、何度も。
それを耳にしつつ、古安は周囲へと視線巡らせる。今は、無事に帰りつくことが一番なのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【防空体制】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
八雲・譲二
※アドリブ連携歓迎
一旦の眼前敵が全て沈んだところで漸く落ち着き、ネメシス形態から元の茶翼の姿に戻る
存分に戦えたが…スッキリは…しないな、あんな連中に支配された故郷を思うとやはりどうしても気分は沈む
だが情報は得た。大きな前進だ
猛吹雪の中でもルート工作は出来る。試される大地が投げつけてきた新しい試練だ、今後も全力で当たってやろう
兎も角撤退だ
来た時はどの段階で発見されたかわからんが、可能な限り『境界の霧を容易に越えられる船』で来たことは隠したい
【通信障害】を使いつつ全速力で船を待避させ、追手がいない又は距離が遠いことを確認したら【平穏結界】で船を隠す
そこからさらに移動して、然るのちに霧越えをしよう
……さあ、仕事がひと段落したら飯だ飯!
手持ちのメディカルバッグで軽く皆の負傷の手当てをしたら、消費したカロリーの補給を考えよう。バターコーンラーメンでも茹でようかね
来た時と同じで帰りも時間は少しかかるだろ、何か食べたい物があれば言ってくれよな
【パラドクス通信】にそう言い残して船の厨房に引っ込むとしよう
白石・明日香
正直上陸してもう少し内部を探りたかったけど今回はここまでか・・・・増援が来たら流石にまずいしね。
ダッチマンは転進させてそのまま霧へと向かうか。
しかし本来の北海道にあれだけの規模の人間がいるはずがない。どうやって増やしたんだろうね?クローン培養?であれば教育するのは容易いか?
けど諦めるわけにはいかない。必ず入り込める方法があるはず・・・・
ワタシ達は絶対に諦めない。必ず舞い戻ってやるからね!
小樽に向かって大見得切ってやる!
合理とかで判断するあいつらにはわからないことでしょうけどワタシは諦めるということ知らないのよ。
絶対わからせてやる!
クィト・メリトモナカアイス
これぞUターン訓練の成果!
おもかじ……とりかじ?
どっちがどっちか分からぬ。
ともかく、明日とヤ・ウマトに向かって撤退ー。
んむんむ、とりあえずこのディヴィジョン、「暗黒世界蝦夷共和国」について分かったことを纏めるとー。
一つの都市に十万人を超える人口がいると予測され、人口という観点では広大なディヴィジョンをも凌駕する可能性あり。
エネルギー源としている感情は「幸福」で、民に反攻の気持ちを抱かせぬくらい徹底的に管理しているっぽい。
んむ、七曜の戦でじっとしていたのも頷ける。内政特化型のディヴィジョンとみた。
どこからどう攻めたものか。
まずは我らのトレインを乗り付ける場所を確保せねば……どこか新選組の拠点になっていないところがあれば良いのだけども。
☆型拠点も立てられない小さな離島とか……?
とりあえず。
効けばもうけということでー、皆で勝利を喜びながら帰ろう。
こう……新選組取るに足らず!戴冠の戦でも勝てる相手!みたいな雰囲気で。
実際には来月にでもまた攻め込みたいけど、油断してくれればらっきー。
えいえいおー。
荒田・誠司
アドリブなど歓迎
【心情】
速攻で指揮官連れて対処しにくるとか思っていなかったなぁ
今度から新しくいく場所には俺たちが来ると想定しているって考えたほうがいいのかもしれない
船が守れてよかった
次は本土の状況を確かめてみたい。取っ掛かりでも残っていてくれたらいいが...
【行動】
パラドクス通信で仲間と連絡を取り合いながら積極的に連携していく
使える残留効果は全て使用
ずっとここにいても被害が増えるだけだ
撤退に向けて行動しつつ完全視界で索敵しておこう
問題ないとは思うが何かあればすぐに連絡できるようにしておいても損はないだろう
それから船を見てまわって損傷具合を記録しておこう
こうしておけば脆い部分とか危ない部分とかあった時は大変だし補強とか出来ればいいんだがなぁ
やっておくだけ損はないだろうし気休めとしてはいいだろう
必要なら臨機応変に対処する
水上・鏡夜
アドリブ歓迎
偵察としては充分の成果を得られただろうね
いやはや、ここまで魔改造されていたとは思わなかった
情報を持ち帰ってこその偵察だからね
帰り道も安全に配慮しつつ全速力で撤退だ
故郷を想う面々には堪えただろうね
あんまりな姿なんだからさ
キミらの怒りは正しいよ
新選組もまた後世で改竄された部分があれど、あそこまでじゃなかったしね
……友人に伝えるにしても、だな
彼が求めてる人物が見つかってからでもいいか
今はまだその土を踏まずとも、必ず戻ってこよう
ディストピアにはもったない物が多く残っているのだから
取り戻さないとね
警戒されるかもしれないが、復讐者は此処にありと示せたんだ
戦果として充分すぎるだろうよ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
平穏結界、通信障害を展開
離れる大地と周囲の観測と記録を続け
観測機器や双眼鏡で敵への警戒と偵察を、方面を手分けして行おう
クロノヴェーダに定義された幸福の感情か
現地の縁を手繰るのが難しかった訳だ…
俺は、獣神王朝エジプトの戦いを思い出したよ
死者の書の間のシステムは強烈だった
根源の信仰から仕組まれたものであれ、それが人の願いを叶えるものだったから
自発的な服従だった
あれも幸福の形を、利用していたのだろう……
だからこそ、俺にも譲れない想いがある
……高度な管理社会が、それより強固であるとは思わない
いずれ再び霧を呼び、越えるため
今一度、感情の同調を試みよう
【託されし願い】に触れてみる
あるのは俺達の願いばかりだろうか?
この地にも……
進化と多様性……人の本能が生きている事を祈り願う
この地にも抗う者がいたことを
今は信じよう
……どこにも『故郷』と呼ぶ者がいる
北海道を故郷とする仲間の想いを聞いていた
その想いは
俺にもよくわかるんだ
戴冠の戦は近い
その願いが叶うように
誰かの故郷を取り戻せますようにと願う
●きっとまたこの地へ
敵の姿が見えなくなり――いや、沈んだところで八雲・譲二(武闘派カフェマスター・g08603)は漸く落ち着きを取り戻し、白い翼は元の茶の翼の姿へと戻る。
深い息を、一つ吐いた。
存分に戦えた。戦えはしたが、しかしその心にはまだもやりとしたものがあった。
「……スッキリは……しないな」
あんな連中に支配された故郷を思うとやはりどうしても気分は沈む。
だが情報は得ることができた。それは大きな前進であると譲二は思う。
その想いを後押しするようにタイミングよく、水上・鏡夜(添星・g09629)が紡ぐ。
「偵察としては充分の成果を得られただろうね。いやはや、ここまで魔改造されていたとは思わなかった」
鏡夜は肩をすくめてみせる。そして情報を持ち帰ってこその偵察だからね、と帰還への手伝いを。帰り道も安全に配慮しつつ全速力で撤退だねと動く。
「速攻で指揮官連れて対処しにくるとか思っていなかったなぁ」
荒田・誠司(雑草・g00115)も戦いを終えて一息。小樽へと到着して、そしてすぐに対処された。
また同じようなことがあるかもしれないと誠司は思う。
「今度から新しくいく場所には俺たちが来ると想定しているって考えたほうがいいのかもしれない」
しかし、とにもかくにもと誠司は船を見上げる。
守れてよかった、と。
そしてその視線は、陸の方へと向けられる。
「次は本土の状況を確かめてみたい。取っ掛かりでも残っていてくれたらいいが……」
そう零しつつ、今は撤退かと誠司も動く。
ずっとここにいても被害が増えるだけ。それは皆、認識している。
完全視界で索敵しつつ、何かあればすぐに連絡すると誠司は告げる。
「問題ないとは思うが注意するにこしたことはないしな」
そして誠司は船を見回り、損傷具合を記録してくると動く。
「脆い部分とか危ない部分とかあった時は大変だし補強とか出来ればいいんだがなぁ」
しかしこのフライング・ダッチマン号はクロノ・オブジェクト。もしかしたらまだ、知らぬ事もあるのかもしれない。
「やっておくだけ損はないだろうし、気休めだが……」
誠司は船の各所をみつつ、周囲の警戒を。
クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)はしゅばっと船を操舵して、船はゆるりと霧の方へと向かっていく。
「これぞUターン訓練の成果! おもかじ……とりかじ?」
そこでクィトは首をかしげた。おもかじ、とりかじ――どっちがどっちへいくのか。
「……どっちがどっちか分からぬ。ともかく、明日とヤ・ウマトに向かって撤退ー」
離れていく陸地。それを白石・明日香(弔いの狩人・g02194)も見つめて。
「正直上陸してもう少し内部を探りたかったけど今回はここまでか……増援が来たら流石にまずいしね」
もう少し、と思うけれど現状それが難しいことも分かっている。だから今ある情報で明日香は考察を重ねていた。
「しかし本来の北海道にあれだけの規模の人間がいるはずがない。どうやって増やしたんだろうね?」
たしかに、それは謎だなと譲二も頷く。嘗ての北海道を知っているからこそもあった。
「クローン培養? であれば教育するのは容易いか?」
どのようなディヴィジョンなのか。その手掛かりは掴んだ。けれど、実際にどうなのかはまだ目にしていない。
だがどうであれ、明日香はディアボロスである。この改竄された世界をこのまま放っておくわけにはいかないから。
「けど諦めるわけにはいかない。必ず入り込める方法があるはず……」
「んむんむ、とりあえずこのディヴィジョン、『暗黒世界蝦夷共和国』について分かったことを纏めるとー」
と、クィトは指折り数えていく。
「一つの都市に十万人を超える人口がいると予測され、人口という観点では広大なディヴィジョンをも凌駕する可能性あり」
それから、ともうひとつ。
「エネルギー源としている感情は 『幸福』で、民に反攻の気持ちを抱かせぬくらい徹底的に管理しているっぽい」
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)も頷いて、考え巡らせる。観測機器の傍で双眼鏡を片手に、この周辺の記録をとっていたその手を止めて。
「クロノヴェーダに定義された幸福の感情か。現地の縁を手繰るのが難しかった訳だ……」
「んむ、七曜の戦でじっとしていたのも頷ける。内政特化型のディヴィジョンとみた」
どこからどう攻めたものかとクィトもうぬぬと唸る。
「まずは我らのトレインを乗り付ける場所を確保せねば……どこか新選組の拠点になっていないところがあれば良いのだけども」
今までのディヴィジョンよりとっつきにくい。そんな印象をクィトは受けていた。そして考えた末にひとつ、閃いたのは。
「☆型拠点も立てられない小さな離島とか……?」
そんな離島あるー? と北海道が故郷の者達へ尋ねてみたり。
何も知らぬ状況は終わりだ。僅かでも得た情報から、これから手繰り寄せて行けばよい。
「猛吹雪の中でもルート工作は出来る。試される大地が投げつけてきた新しい試練だ、今後も全力で当たってやろう」
できることはあると譲二は気分を切り替えるように笑う。今は兎も角撤退だと
来た時はどの段階で発見されたかわからないが、可能な限り『境界の霧を容易に越えられる船』で来たことは隠したい――通信障害を巡らせつつフライング・ダッチマン号は小樽より離れていく。
霧はもう見えている。あれを越えれば、暗黒世界蝦夷共和国から脱出なのだから。
そうしながらも会話は続いて。エトヴァも自分の考えを紡ぐ。
「俺は、獣神王朝エジプトの戦いを思い出したよ。死者の書の間のシステムは強烈だった」
根源の信仰から仕組まれたものであれ、それが人の願いを叶えるものだったから――自発的な服従だった。そう、エトヴァは言ってしばし沈黙する。
「あれも幸福の形を、利用していたのだろう……」
だからこそ、俺にも譲れない想いがあるとエトヴァは胸の内へすでに刻んでいる。
「……高度な管理社会が、それより強固であるとは思わない」
零した言葉。いずれ再び、霧を呼び、越えるため――今一度、感情の同調を試みる。
それは託されし願いに触れてみること。しかし、ふと思う。
(「あるのは俺達の願いばかりだろうか?」)
エトヴァは祈り願う。
(「この地にも……進化と多様性……人の本能が生きている事を……そして、この地にも抗う者がいたことを」)
今は信じるだけだ。
と、エトヴァの瞳に撤退の為周囲をみて、作業を行う譲二の姿が映る。
どこにも『故郷』と呼ぶ者がいる。彼の故郷が、この北海道だ。
だから抱えているその想い――よくわかるとエトヴァは瞳細める。
この地を取り返したいと。
戴冠の戦は近い。故郷を取り戻す、そのその願いが叶うように。誰かの故郷を取り戻せますようにとエトヴァも今はただ願うばかりだ。
そして同じように鏡夜も、譲二を目にして思う。
(「故郷を想う面々には堪えただろうね。あんまりな姿なんだからさ」)
キミらの怒りは正しいよ、と鏡夜はその想いを肯定する。
「新選組もまた後世で改竄された部分があれど、あそこまでじゃなかったしね」
ふ、と息吐いて。鏡夜にはひとつ、個人的な小さな困りごとが生じていた。
「……友人に伝えるにしても、だな。彼が求めてる人物が見つかってからでもいいか」
このディヴィジョンの姿を伝えることに戸惑いがある。
直接見て感じたからこそ、胸の内にあるものをはたして上手に伝えられるかというところも。
今はまだその土を踏まずとも、必ず戻ってこよう――鏡夜がそう思っていると。
「ワタシ達は絶対に諦めない。必ず舞い戻ってやるからね!」
フライング・ダッチマン号のへりにとんと明日香は飛び乗って、小樽に向かって大見得を切る。
(「合理とかで判断するあいつらにはわからないことでしょうけどワタシは諦めるということ知らないのよ」)
だから、絶対わからせてやる! と明日香は強く抱いていた。
鏡夜もその通りだねと笑い零す。
「ディストピアにはもったない物が多く残っているのだから、取り戻さないとね」
「とりあえず」
と、クィトはどんと胸張って。
「効けばもうけということでー、皆で勝利を喜びながら帰ろう」
敵の事を知るとう収穫は十分。そして戦闘にも勝ったのだ。
新選組取るに足らず! 戴冠の戦でも勝てる!
その言葉に鏡夜は、警戒されるかもしれないが、復讐者は此処にありと示せたんだと紡ぐ。
「戦果として充分すぎるだろうよ」
そう、その通りとクィトは頷き、ぐっと拳握る。またすぐにでも攻め込みたいけれど、油断してくれればらっきーと。
「えいえいおー」
クィトが拳を上げると同時に、フライング・ダッチマン号は霧の中へと突入する。
その視界が晴れたならヤ・ウマトの海域に戻っているだろう。
最後に一度、故郷の大地を見て、譲二は様々な想いを抱えながら声をあげる。
「……さあ、仕事がひと段落したら飯だ飯!」
消費したカロリーの補給をしないとな、と譲二は考える。そして今食べたいと、一番に思い浮かんだのは。
「バターコーンラーメンでも茹でようかね」
「バターコーンラーメン、いいね。俺も食べたい」
エトヴァが俺もと手を上げれば自分もと他の皆からも手があがる。任せろと己の料理人たる本分を譲二は改めて思い出し笑って。
「来た時と同じで帰りも時間は少しかかるだろ、何か食べたい物があれば言ってくれよな」
そう譲二は皆へと伝えつつ、厨房へと向かう。
皆の腹を満たすこと。それが今、自分が出来る一番の事だから。
暗黒世界蝦夷共和国への偵察は成功し、かのディヴィジョンの情報を持ってディアボロスたちは帰還するのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV2が発生!
【断末魔動画】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV8になった!
【ドレイン】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV6になった!