リプレイ
奴崎・娑婆蔵
●黄泉王・唯妃(g01618)とクルーズデート
ツレの唯妃と共にやって参りやしたぜ、海のバカンス――もとい『ヴァカンス』!(巻き舌)
そうそう、喧嘩に逸るばかりがディアボロス稼業というわけでなし
たまにゃァこんな時間も悪かねえ
組長の立場ァ?
なに、言われるほど常に襟をピシッと正し通しというわけでもなし
諸々差配下さるお前さんのお陰で楽させて頂いておりやすぜ、カハハ
●やりたいこと:釣り
(実は:釣り好き)
(釣り関連の遊びがあったりしたらドップリ入り浸るくらい好き)
(マイ釣具持参、唯妃に「一緒に甲板縁から釣り糸垂れよ」って誘う)
よござんすか、唯妃?
釣りってェのはな、いかに天地と一体になり、水の流れを読み、魚の呼吸を悟るか、そこに尽きるんでさァ――
竿を握る手は『無』に、そして伸びる糸の先に『心』を乗せる
すると水底に揺蕩う魚群がこちらの針の真偽を――
(常にフワフワと観念的なことばっか語るが経験値はあるのでうまいこと釣る)
ってお前さん、糸の繰り方が妙にこなれておりやせん?
アアそうか!糸の扱いならむしろ領分か!
黄泉王・唯妃
奴崎・娑婆蔵(g01933)とクルーズデート。
呼び方は娑婆蔵さん。
(背伸びなどしつつ)
ん~! いい潮風ですね娑婆蔵さん。
たまには戦闘や都会の喧騒を離れてゆっくり過ごすのもいいですよね。
それだけ皆の戦いがこういう平和な時間を生み出せてるって事ですし。
まあ、組に居ても2人で過ごせますけどやっぱり皆の目があるとちょっと。
娑婆蔵さんには組長の立場もありますしね。
それでなにして過ごします?
釣り、ですか。そう言えば娑婆蔵さんが釣り堀なんかでやってるのを見たことありますけど私はやったことなかったですね。
それじゃあ折角ならゆっくり教わりながら釣ってみますか。
とか言いながら【神速反応】使って本気でやります。
と甘いムードに勢い勇んでみるわけですが、まあ恋人と船上で2人きり。
何も起きないわけもなく、とか思ってるので注意は散漫、気配はそぞろで釣れるわけないんですよね。
……チートですね娑婆蔵さん!
釣りチート! どこの女神と契約したんですか!?
いや釣ってる姿は凄くかっこいいですけど!
それはそれ! これはこれ!
●『しんじゅく』クルーズデート
パラドクストレインから降り立てば、そこは海路を進む輸送艦『しんじゅく』の上。燦々と輝く太陽に潮風、遠くを見れば白波が幾つもたっているのが見えた。
「ん~! いい潮風ですね娑婆蔵さん」
背伸びをしながら黄泉王・唯妃(アトラク=ナクアの娘・g01618)が隣に立つ奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)を見れば、なるほど、なるほど、と甲板からの景色を見渡して娑婆蔵が頷く。
「これぞ海のバカンス――もとい、『ヴァカンス』!」
フランス語に則って協調するように巻き舌で言うと、唯妃がくすくすと笑いながら同じようにヴァカンスと口にした。
「ええ、ヴァカンスで、クルーズデートというやつですね」
さらりとそう言うと、娑婆蔵が何か言う前に再び唯妃が言葉を紡ぐ。
「たまにはこうやって、戦闘や会の喧騒を離れてゆっくり過ごすのもいいですよね。それだけ皆の戦いがこういう平和な時間を生み出せてるって事ですし」
ね? と唯妃が笑うと娑婆蔵がそうそう、と柔らかく目を細める。
「喧嘩に逸るばかりがディアボロス稼業というわけでなし、たまにゃァこんな時間も悪かねえ」
何せ、クルーズデートでござんすからねと、唯妃の言葉をなぞるように娑婆蔵が言う。
「まあ、組に居ても2人で過ごせますけどやっぱり皆の目があるとちょっと」
どうしたって、遠慮してしまう部分は出てしまうもの。それに、と唯妃が娑婆蔵を見る。
「娑婆蔵さんには組長の立場もありますしね」
「組長の立場ァ?」
寝耳に水、と言ったような声を上げ、娑婆蔵が組んでいた腕を解いて頭を掻いた。
「なに、言われるほど常に襟をピシッと正し通しというわけでもなし。諸々差配下さるお前さんのお陰で楽させて頂いておりやすぜ、カハハ」
何時も助かっているのだと柔らかな視線と共にそう言われ、唯妃が小さく首を横に振る。
「私が好きでやっていることですからね」
それがあなたの助けになるのであれば何よりですと、目尻をほんのりと赤く染めて微笑んだ。
「それで、なにして過ごしますか?」
照れ隠しに咳払いをひとつして、唯妃が娑婆蔵に問う。折角のクルーズデートだ、組のことも少しの間忘れて遊んだって罰は当たらないはず。
「海の上に船ひとつ、更にその甲板でやることなんざ、決まってございやすでしょう」
娑婆蔵の言葉に、唯妃が何だろうかと考える。デッキチェアに寝そべって優雅なひと時? バーベキューセットを借りて二人きりで海鮮を楽しむ? 改めて考えると何だかドキドキしてきて、正解を求めて唯妃が娑婆蔵を見遣った。
「それは――釣りでさァ!」
どこから取り出したのか、娑婆蔵が釣具一式を唯妃に見せる。
「釣り、ですか」
目を瞬かせながら渡された釣り竿を受け取って、そう言えばと唯妃が言う。
「娑婆蔵さんが釣り堀なんかでやってるのを見たことありますけど、私はやったことなかったですね」
「だろう? あっしと一緒に甲板縁から釣り糸垂れよ」
「ふふ、いいですね」
そのお誘いに乗りましょう、と唯妃が娑婆蔵と共に甲板縁へと向かった。
「それじゃあ折角ならゆっくり教わりながら釣ってみますか」
簡易的な椅子に座り、隣に座る娑婆蔵に釣餌の付け方を教わると釣り糸を海へと垂らす。
「よござんすか、唯妃?」
「はい」
「釣りってェのはな、いかに天地と一体になり、水の流れを読み、魚の呼吸を悟るか、そこに尽きるんでさァ――」
日差しは柔らか、潮騒がさざめき、見える範囲に人影は無し。なんともロマンチックなロケーションの中で、娑婆蔵は唯妃に釣とは何かを滔々と語る。
「竿を握る手は『無』に、そして伸びる糸の先に『心』を乗せる。すると水底に揺蕩う魚群がこちらの針の真偽を――っと」
くん、と糸が引いた感触に娑婆蔵がタイミングを見計らって糸を巻く。
「ざっとこんなもんでさァ」
「……チートですね、娑婆蔵さん!」
見事に釣り上げた魚をクーラーボックスに入れ、娑婆蔵が唯妃の言葉に笑う。
「経験の差ってやつですかねえ」
まだまだこれからが本番、再び釣り糸を垂れてふわふわとした概念めいたことを語っているうちに、ひょいひょいと釣果を上げていく。
「釣りチート! どこの女神と契約したんですか!?」
「あっしにそんなチートはござんせんが」
「いや釣ってる姿は凄くかっこいいですけど! それはそれ! これはこれ!」
「そんなに褒められると照れやすねえ」
恋人の前で良い所を見せられたなら重畳と、娑婆蔵が目を細めつつ、再び釣り糸を垂れた。
「むむ……これは負けるわけにはいきませんね」
勝負ではないのだけれど、なんとなく。
ああ、でも、と唯妃がちらりと隣で機嫌よさげに釣り糸を垂れる娑婆蔵を見遣る。――恰好、いいんですよね……。糸を繰りつつ唯妃がそんな事をこっそりと思う。
なんたって恋人と船上で二人きり、どことなく甘いムード、何も起きないわけもなく――! なんて思っていたからだろうか、糸が引いた瞬間に反応したはずなのに、するりと魚が逃げて行ってしまったのだ。
「ああー……」
「今一歩でしたねえ……ってお前さん、糸の繰り方が妙にこなれておりやせん?」
釣りが初めてという割には、玄人の動きだったと娑婆蔵が首を傾げ、アアそうか! と声を上げた。
「糸の扱いならむしろ領分か!」
合点がいったと娑婆蔵がしきりに頷くと再び引いた唯妃の糸に、そらっと声を掛けながら彼女の後ろに付いた。
「!?」
「糸の繰り方は申し分ねえ、あとはタイミングってやつでさァ」
「あああ、はい、レクチャー、レクチャーですね!」
後ろから伸びてきた娑婆蔵の腕が唯妃と共に釣竿を掴み、糸を巻くタイミングを見計らう。
「唯妃、今」
短く指示された言葉に、どきまぎしながらも唯妃が糸を巻き引き上げれば立派な魚が釣れていた。
「……釣り、いいですね」
「お前さんも釣りの良さに気が付いたでござんすか?」
互いの言う良さは多分ちょっぴり違ってはいたけれど、輸送艦『しんじゅく』クルーズデートに二人が満足していたのは間違いないはず――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
カラタチ・リッカ
【ふたり座】◎
トレインだけじゃなくて
大っきい船でも移動できるなんて
時代って進んでるような〜
のんびり海を眺めてられるけど何しようか
ビーチチェアに大きなパラソルも
並んだらヴァカンスっぽく見える?
ミアちゃんの名案!サングラス〜
お揃いで掛けたらカッコよくなりそー
…あ、そうそう俺様そう言えば
ちょっとやってみたい事が〜と
艦内のキッチンを借りて
珈琲を淹れたグラスにアイスも乗っけって
じゃ〜ん!コーヒーフロート…!
をミアちゃんの好きなアイスココアと並べてみたり
サクランボ乗せるのも良いなぁと
無敵の夏ドリンク満喫しちゃお〜
甲板からのんびり海面を眺めているのも
そのうち時間も経てば…移り変わる空の色
海からの夕陽はちょっと違う顔にも見えたりして
わぁ一番星どこ何処〜?
と夜には他にも星を探して
天体観測も向いてそうだよねぇ
…それよりお腹は晩御飯のが先かなぁ
新鮮な海産物も美味しそうで気になるよう
名案そのに!…に尻尾を揺らして
食後の時間もお楽しみ〜で
夜の海色ヴァカンスを過ごそうかぁ
知ってる星も見つかると良いねぇ
ミア・メア
【ふたり座】◎
本当ですね
日々諸々がぱわーあっぷしている気がします
感謝しつつのんびり過ごしましょうっ
ふっふ、海と来ればヴァカンス!
カラ、それです!
早速チェアとパラソルを借りて
サングラスも用意しました!
ヴァカンスってサングラスなイメージありません?
そう思って2つあります!
ほうほう、やってみたいこと
何でしょう?
キッチンにはミアも向かいます
アイスココアを作りたくて!
生クリームを盛り盛り、最後にサクランボをちょん
うん、完成です!
カラは……おおお、コーヒーフロート!!
アイスココアと並んだ姿は清涼感ばっちり
ふたつそろって無敵の夏ドリンク
満喫は間違いなしですね
夏ドリンクにサングラス装備でチェアに横たわれば
…これはクセになってしまいそうですね…
空の色が変化してきましたね
以前ならば慄いていた呑み込まれそうな夕焼けも
独りでないから今は大丈夫
あ、一番星みーつけた
んふふー、ではキッチンへ戻りますか
ミアもお腹空いてきました
その後は夜用にホットなココアとコーヒーで
天体観測と参りませんか
今日はどんな星が見えるでしょうね
●ふたり色ヴァカンス
さっきまでパラドクストレインに乗っていたのに、今はもう船の上だなんて不思議な気分だねぇ、とカラタチ・リッカ(空言・g05558)が笑う。
「トレインだけじゃなくて大っきい船でも移動できるなんて、時代って進んでるような~」
「本当ですね」
カラタチの隣で頷くミア・メア(璃々・g07746)も、絶え間なく聞こえる波音にエルフ特有の尖った耳をふるりと動かして笑みを返す。
「日々諸々がぱわーあっぷしている気がします」
台湾島で造船されたこの船も、ディアボロス達にとって確かな力になるもの。どんな強敵が現れようとも、きっとこれからもそれらに負けないだけの力を手に入れていくのだろう――なんて、ほんの少しばかり感慨深げに頷きながらミアが波間からカラタチへ視線を向けた。
「そんな日々に感謝しつつ、のんびり過ごしましょうっ!」
「そうだねぇ。んー、俺様的にはこのままのんびり海を眺めてられるけど、何しようか?」
何もしなくたってきっとその時間は楽しいものだろうけれど、何かしたい事があるなら一緒にしようとカラタチがミアに問う。
「ふっふ、海と来ればヴァカンス!」
「ヴァカンス……」
ヴァカンス、ヴァカンス、と何度か口の中で転がす様に呟いて、そうだ! とカラタチが思い付いたことを言葉にしていく。
「ビーチチェアに大きなパラソル、間にミニテーブルなんかも並べたらヴァカンスっぽく見える?」
「カラ、それです!」
海のヴァカンスに相応しいと、ミアが楽しそうに笑った。
「では、早速借りに行きましょう」
普段であれば『しんじゅく』に供えは無かったかもしれないけれど、何せ今回はヴァカンスと銘打って来ているのだ。気を使ってか、その類のものはバリエーション豊かに揃っていた。
「このデッキチェア、座り心地よさそー」
「こちらのパラソル、フリンジがついていてお洒落ですよ」
二人はあれがいいこれがいいと自分達に似合うものを選び、甲板へと戻ってくると早速セッティングを開始する。
「……完璧じゃない?」
「……ほぼ完璧ですね」
ほぼ、と言われてこれ以上必要な物ってなにがあるだろうかとカラタチが首を傾げると、ミアがにっこりと笑ってサングラスを取り出した。
「ヴァカンスってサングラスなイメージありません?」
「ミアちゃんの名案! サングラス~お揃いで掛けたらカッコよくなりそー」
「そう思って二つあります!」
「さっすがミアちゃん……!」
これで完璧なヴァカンスに挑めるはず、とミアが胸を張って笑えばカラタチも笑顔で頷いた。
「……あ、そうそうミアちゃん」
「はい?」
「俺様、そう言えばちょっとやってみたい事があって」
「ほうほう、やってみたいこと、何でしょう?」
こてん、と首を傾げたミアに向かって、百聞は一見に如かずだよ~と笑ってカラタチが再び『しんじゅく』の中へと向かう。それを後ろから追い掛けていけば、到着したのはキッチンであった。
「キッチンですか?」
「そー、あったあった。えっとね、これをこうして……っと」
カラタチが見つけたフロートグラスに氷を入れ、アイスコーヒーを注ぎ入れた上にそっとバニラアイスを載せる。
「じゃ~ん! コーヒーフロート……!」
「おおお、コーヒーフロート!」
なんて魅惑的なのかとミアが胸をときめかせ、ならば自分はアイスココアを作ろうと同じようにフロートグラスに氷を入れた。カラン、と涼しげな音がしたグラスの中にアイスココアを注ぎ入れ、生クリームをソフトクリームのように盛るとちょこんとサクランボを添えた。
「うん、完成です!」
「サクランボのせるのも良いなぁ~」
溶けない内に急いでと、二人で甲板に戻りテーブルにドリンクを並べれば――。
「ふふ、清涼感ばっちりですね! ふたつそろって無敵の夏ドリンクです!」
「すっごくいいねぇ、無敵の夏ドリンク満喫しちゃお~」
「満喫は間違いなしですね」
デッキチェアに座り背凭れに身を預け、サングラスをしてドリンクを手にすれば、これぞ完璧な海のヴァカンス!
「……これはクセになってしまいそうですね……」
「贅沢なのんびりだよねぇ」
たまには良いよね、と笑い合って波音に耳を傾け、何処までも広がる海を眺め、ドリンクのお代わりを作ったりとしていれば、いつしか空の色がゆっくりと変わっていく。
「空の色が変化してきましたね」
「陽が落ちていくのが見えるかなぁ?」
ゆっくりとグラデーションが掛かったように空が青から薄紫、橙へと変わって、次第にその色が濃くなっていくのが見えた。
「あ、夕陽があっちに落ちてくよ」
「……すごいですね」
以前なら慄いていた吞み込まれそうな夕焼けも、独りでは無いから今は大丈夫だと、ほんの少しだけミアがサングラスの奥の瞳を細める。
「海からの夕陽はちょっと違う顔にも見えたりするねぇ」
「違う顔、ですか?」
「うん、新宿島で見るのとはまた違う感じだなぁって」
そう言われて再び見遣った夕焼けは、さっきよりもずっと恐くないものに見えた気がして、ミアがそうですねと呟いた。
あっという間に夕陽は水平線の向こうへと消えていき、まだ少し名残がある中でミアが煌めく星に目を留める。
「あ、一番星みーつけた」
「わぁ、一番星どこ何処~?」
指で示された方を向き、綺麗だねとカラタチが笑う。
「もっと暗くなったら、天体観測も良さそうだよねぇ」
「いいですね、パラソルを仕舞って夜空を眺めましょうか?」
「……それよりお腹は晩御飯のが先かなぁ」
くぅ、と鳴いたカラタチのお腹に、ミアが笑う。
「んふふー、ではキッチンへ戻りますか。ミアもお腹空いてきました」
「うんうん、星空も気になるけど新鮮な海産物も気になるよう」
腹が減っては戦は出来ぬ、天体観測の前に腹ごしらえだと立ち上がりパラソルを閉じる。
「では、お夕飯を頂いたらその後は夜用にホットなココアとコーヒーで天体観測と参りませんか」
「名案そのに!」
完璧なプランだね、とカラタチが楽し気に尻尾を揺らして歩き出す。
「食後の時間もお楽しみ~で、夜の海色バカンスを過ごそうかぁ」
「楽しみですね、今日はどんな星が見えるでしょう」
「知ってる星も見つかると良いねぇ」
知らない星ばっかりでも、勝手に星座を作っちゃえばいいんじゃない? と、カラタチが言うのをミアが名案そのさん! ですねと笑うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
ヒュー・ハルウェル
【鮪食べ隊】
そういう八千代様も食べる気満々ではありませんか。
(かく言うヒューもアロハシャツにサングラスの満喫スタイル。お嬢様もサングラスをちょこんと頭に乗せ、八千代の肩に飛び移る)
お嬢様、尻尾が焦げてしまいますぞ。
…いえ、八千代様に任せておけば大丈夫でしょう。よろしくお願い致します。
私はこちらで野菜の下拵えなどしておきましょう。
皆様は好き嫌いなく食べてくださいますが、せっかくならお嬢様にも美味しく召し上がっていただきとうございます。
じゃがいもと玉ねぎは皮ごとじっくり焼いて……ピーマンはナムルに、胡瓜は塩ダレで和えましょう。
おや、真人様にもこ嬢。おかえりなさいま…
何ですか、それは。
いえ、種名ではなく。学名でもなく。
それに加えて真人様の腰に括られている縄は一体…鵜飼?もしや鵜飼なのですか?
失礼、取り乱しました。
お任せいただけるのであれば、何としてでも美味しく仕上げてご覧に入れましょうとも。
お嬢様もパイナップルジュースを選んでご機嫌な……
いけませんお嬢様、もこ嬢のお顔に傷がついてしまいます…!
諷和・もこ
【鮪食べ隊】
今日はみんなでBBQなんだよ!
えへへ、海でBBQなんて初めてだから楽しみなんだよ
やちよお兄さんがマグロ食べたい(意訳)って言ってたから
真人さんとボクは釣りチーム
…え?何このロープ…10分で引っ張るの?
ん、わかったんだy…真人さん!?!?
海に飛び込んじゃった真人さんを見送って
日焼け止めのストールを体に巻きつつ待つこと10分
そろそろかな?
えーーい!
鬼の胆力で一気に引き上げるんだよ!
…って、ひゃわぁぁぁ!?
すごく大漁なんだよ!
二人で分担してヒューさんとやちよお兄さんの元へ
さりげなくやちよお兄さんに乗ってるお嬢様を引っぺがして自分の頭に乗せつつ
お魚(とかイカとか)を捌いてもらってる間に食器や飲み物の準備
お嬢様もいっしょにお手伝いする?
それじゃあ、乾杯はどのジュースでするか選んでほしいんだよ
皆がそろえばジュースで乾杯して
両手がお皿とお嬢様のお口にお魚(とお野菜)を運ぶので塞がってるのを言い訳に
やちよお兄さんに食べさせてもらうため
お口をあーんしてみたりして
ドキドキ
緊張で味しないかもだけど
四十万・八千代
【鮪食べ隊】
何だかんだ言っても調査だろう?
あんまり浮かれるのもどうかと思うがな。
(半袖デニムシャツ&ハーフパンツ&サンダル&サンバイザー、トングを構えた浮かれた姿で)
(いそいそと持ってきたコンロ等BBQ用セットを準備しつつ)
さぁ、遠慮なくどんどん釣ってこい。
マグロでも構わないぞ。
全て捌いて食べ頃に焼いてみせようじゃないか。
肩に乗るお嬢様は今日も可愛いな。サングラスがセレブのバカンス感。
野菜もヒューが美味しく食べれるようにしてくれているから後で一緒に食べような。
……だが本当にマグロを捕まえてくるとは思わないだろ……ワイルドすぎないか。
まぁ、2人ともお疲れ様。後は俺とヒューが捌いて焼くから皿持って待機してくれ。
一番の功労者な真人には焼いたマグロの頭丸ごと乗せ、
両手塞がっているもこには口に入れるのに丁度いいサイズの炙った切り身を運んでやろう。
ほら、ヒューも作ってばかりでは食べ尽くされてしまうぞと焼けた物を皿に乗せて……
勿論自分も焼きながら摘み食いを楽しもう。
天原・真人
【鮪食べ隊】
なるほど、俺の担当は海域調査ですね
お任せください、泳ぎには自信があります
と、もこさんと一緒に海域調査に向かいます
輸送艦『しんじゅく』から借りてきた?ワイヤーロープを体に巻きつけ
端をもこさんに渡す、10分ぐらいしたら引っ張って下さい
準備運動したら用意万端、海に飛び込みましょう
しかし泳いでいるはずなんですがどうにも沈んでいく、不思議です
沈みつつ、魚を捕まえていきます
確かあの大きいのは鮪だったはず
何だか大きなイカが捕まえた鮪を狙ってますね
…なるほど、お前も喰われたいのか
時間になって引き上げれれば
片手に鮪、片手に着ていたシャツを袋代わりに包んだ魚や蛸
口には巨大なイカの足
…足一本で逃げられてしまいました
惜しいことをした、もう少しだったのに…
捕ってきた獲物を両手にもこさんと一緒にBBQチームのもとへ
巨大なイカの足をお嬢様に進めたりしつつ、BBQの準備を見守ります
準備ができたらジュースで乾杯
鮪の頭やイカの足を焼いてもらってBBQを満喫しましょう
●奇想天外バーベキュー!
輸送艦『しんじゅく』の甲板の上、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)はどこまでも続く青い海に小さく歓声を上げ、ふわりとスカートの裾を揺らして振り向いた。
「今日はみんなでバーベキューなんだよ! えへへ、海でバーベキューなんて初めてだから楽しみなんだよ!」
全身で楽しみだと言うように、ぴょんっともこが飛び跳ねる。
「何だかんだ言っても調査だろう? あんまり浮かれるのもどうかと思うがな」
気だるげに、ともすればもこの発言に釘を刺す様な四十万・八千代(悪食ハッカー・g00584)の言葉に、共にやってきたヒュー・ハルウェル(猫狂いの老執事・g04975)と彼が仕えるスフィンクスの『お嬢様』、そして天原・真人(Unknown Apollon・g03172)はもこと顔を見合わせる。その表情は完全に『おまいう』であった。
何故かと言えば、八千代が半袖デニムシャツにハーフパンツ、サンダルにサンバイザーというどう見ても四人の中で一番浮かれた格好をしていたからだ。
「説得力のない恰好ですね」
「真人様、八千代様にも建て前というものがあるのです」
「出オチみたいな本音した格好してるのに? ヒューさんもだけど」
アロハシャツにサングラスという、海のヴァカンスを満喫しようというスタイルのヒューが、郷に入っては郷に従えですよと笑う。
「やちよお兄さんもやる気で、ボクも嬉しいんだよ!」
真人言うところの出オチみたいな本音をした格好の八千代はいそいそとコンロやテーブルに椅子を設置し、バーベキューの準備を進めていた。
「自前のコンロです、相当楽しみにしておられたのでしょう」
「さすが食べるのが好きと言うだけありますね」
火を熾し、トングで炭を追加していた八千代がヒューと真人、そしてもこを見遣る。
「さぁ、遠慮なくどんどん釣ってこい」
「八千代様、食べる気満々ではありませんか」
「調査どこいったんですか」
「これも調査だろう?」
「……なるほど? そうなると俺の担当は海域調査ということですね」
何せ泳ぎには自信がある、と真人が頷く。
「ああ、マグロでも構わないぞ。全て捌いて食べ頃に焼いてみせようじゃないか」
「やちよお兄さん、マグロ食べたいの?」
それならと、もこが立候補するように手を上げた。
「ボクも真人さんと一緒に釣りしてくるんだよ!」
真人がもこを真似するように手を上げ、共に甲板縁へと駆けていく。
「では、私は八千代様と共に料理の準備をしましょうか」
ヒューが役割分担というやつですね、と笑うとサングラスをちょこんと頭にのせたお嬢様が軽やかに八千代の肩に飛び乗った。
「お嬢様は今日も可愛いな」
サングラスがセレブのバカンス感を演出しているようだと八千代が頷く。それから、釣りに向かった二人の釣果に期待しつつ再び準備を始めることにした。
「もう少し火を熾しておかないとな」
炭火に風を送る八千代の肩の上、お嬢様が尻尾とゆらゆらと優雅に揺らす。
「お嬢様、尻尾が焦げてしまいますぞ」
心配するようなヒューの声に、お嬢様がちらりと視線を向けるけれど、揺れる尻尾は止まらない。
「……いえ、八千代様に任せておけば大丈夫でしょう。よろしくお願い致します」
「任された」
お嬢様の尻尾を焦がさぬよう、絶妙な距離を保ちつつコンロの炭火を育てていく。その様子を微笑まし気に眺めつつ、ヒューが野菜の下ごしらえを始めた。
「気合が入ってるな」
「皆様は好き嫌いなく食べてくださいますが、せっかくならお嬢様にも美味しく召し上がっていただきとうございますからね」
じゃがいもと玉ねぎは皮ごとじっくりと、旨味を閉じ込めるように焼いて。ピーマンは苦味を感じさせないようにナムルに、胡瓜は塩ダレで合えて、と食べる者の事を考えて丁寧に仕込んでいく。
その姿をお嬢様が不思議そうに、それでいて興味深げに眺めているように見えて八千代が頭を撫でながら言う。
「野菜もヒューが美味しく食べれるようにしてくれているから後で一緒に食べような」
その言葉への返事のように、お嬢様が八千代の肩を尻尾でぽふんと叩いたのであった。
さて、その頃の釣りチームがどうしていたかというと――何故かラジオ体操をしていた。
「魚釣りなのにラジオ体操……?」
「準備運動は必要ですからね」
そう言われてみれば釣りにも準備運動が必要なのかもしれないと、もこは大人しく真人と共にラジオ体操を最後まで終える。
「終わったんだよ! これで釣りができるんだよね?」
「はい。ここに輸送艦『しんじゅく』から借りてきたワイヤーロープがあります。これを体に巻き付けます、そして端をもこさんに渡します」
「……え? 何このロープ……」
もこが思っていた釣りと何かが違う気がすると、困惑したように首を傾げるけれど真人は真顔のまま言葉を続ける。
「もこさん、これを十分くらいしたら引っ張ってください」
「十分で引っ張るの? ん、わかったんだ」
よ、を言う前に、真人がノーモーションで海へと飛び込んだ。
「……真人さん!?!?!?」
海の中へと消えていった真人とロープの先を見比べて、素潜り……? と目を瞬く。
「きっとこれが真人さんの命綱なんだよ……大丈夫、ボクがしっかり掴んでるんだよ!」
だから真人さんはお魚を! と言いつつ、もこは日焼け止めにとストールを身体に巻き付けた。一方、海へと飛び込んだ真人は水中適応の効果により水圧などをものともせず泳ぎ――沈んでいた。
泳いでいる筈なのに沈んでいくなんて不思議です、なんて思いながら真人は近くを泳いでいる魚を見遣った。あの大きいのは確かマグロのはず、とガッチリと片手で捕まえれば、真人よりも大きなイカが捕まえたマグロを狙っている様子。
なるほど、と真人は思う。お前も喰われたいのか――! その殺気を感じ取ったのだろうか、一瞬怯んだイカに手を伸ばしたのだった。
「そろそろかな?」
多分そろそろ、十分経ったはず。
「よーし、鬼の胆力で一気に引き上げるんだよ!」
ぐっとロープを掴み、一本釣りをするかのようにロープを一気に引き上げる! その勢いは凄まじく、海から姿を現した真人が空中へと浮き上がるほど。一瞬の浮遊感のあと、真人がくるんと回転を入れ勢いを殺し甲板へと降り立った。
「真人さ……ってひゃわぁぁぁ!?」
片手にマグロ、片手に来ていたシャツを袋代わりしたのだろう、魚の尻尾や蛸の足がうねうねと覗いていたし、何より口には巨大なイカの足を咥えていたのだから、思わずもこが悲鳴を上げたのも仕方ないというもの。
「す、すごく大漁なんだよ!」
甲板に魚を下ろし、口に咥えていたイカの足を手にし、真人が口惜しそうな顔をする。
「ど、どうしたのかな?」
「……足一本で逃げられてしまいました」
「え?」
「惜しいことをした、もう少しだったのに……巨大イカ」
そう言われ、もこはぽかーんとするよりない。
「足でも充分だと思うんだよ……?」
「そうですか? そうか……うん、それじゃ運びましょうか」
きっと首を長くして待っているはずですからね、と真人がマグロを担ぎイカの足を持つ。それに続くようにもこがシャツを持ち上げると、蛸足がぴちりと跳ねた。
「ただいまなんだよー!」
「ただいま」
「おや、真人様にもこ嬢。おかえりなさいま……何ですか、それは」
「マグロ、あとイカと蛸と魚が色々」
「いえ、そうではなく」
ヒューの言葉に真人が首を傾げ、再び口を開く。
「スズキ目・サバ科マグロ族マグロ属のマグロ?」
「いえ、種名ではなく」
「トゥンヌス?」
「学名でもなく……それに加えて真人様の腰に括られている縄は一体」
「もこが引っ張り上げたんだよー!」
「……鵜飼? もしや鵜飼なのですか?」
鵜飼いかどうかと言われれば、鵜飼いみたいなものだったんだよ……と、もこは八千代に持っていた袋状のシャツを渡しながら思う。
「やちよお兄さん、マグロなんだよ!」
「いや……うん、マグロだな……? だが本当にマグロを捕まえてくるとは思わないだろ……ワイルドすぎないか」
その言葉に真人がブイサインをして見せた、表情が乏しいながらもどことなく嬉しそうだ。
「まぁ、二人ともお疲れ様。後は俺とヒューが捌いて焼くから皿持って待機してくれ」
「ええ、そうですね。失礼、取り乱しましたがお任せいただけるのであれば、何としてでも美味しく仕上げてご覧に入れましょうとも」
「わかったんだよ!」
いいお返事をしつつ、もこがさり気なくお嬢様を八千代から引っぺがし、自分の頭へとのせると食器や飲み物を準備しようと動く。そんな彼女の肩をお嬢様が尻尾で叩くものだから、もこは笑いながらお嬢様に問う。
「お嬢様もいっしょにお手伝いする?」
頷く様に振られた尻尾に、それじゃあともこが頭にのせていたお嬢様を腕に抱く。
「乾杯はどのジュースでするか選んでほしいんだよ」
並んだジュースを前にして、お嬢様が選んだのはパイナップルジュース。
「パイナップルジュース? 海のバカンスにぴったりなんだよ!」
「お嬢様もパイナップルジュースを選んでご機嫌な……」
「お嬢様はセンスがいいですね。巨大イカの足、食べますか?」
はい、と真人に差し出された巨大イカの足を怪訝そうに前足でお嬢様がつつく。
「せめて焼いてからに致しませんか?」
生はちょっと、とヒューがマグロをカルパッチョにしながら言えば、お嬢様もそうだというように前足でイカを押し退けた。
「じゃあ、焼いてもらいましょうか」
巨大イカの足を八千代に手渡すと、真人はもこの手伝いをしようとお皿を配った。
「よし、できたぞ」
八千代の声を合図に皆がジュースを片手に持ち、顔を見合わせる。
「それじゃ――」
乾杯! と、声を揃えてそう言うとグラスを合わせてジュースを楽しむ。それから、お皿を手にした真人ともこがコンロの前へと並んだ。
「一番の功労者な真人にはこれだ」
こんがり美味しそうに焼けたマグロの頭を丸ごと載せてやると、真人がおお……と感嘆の声を小さく上げた。
「もこは……両手が塞がってるのか」
片手にお皿を持ち、お嬢様の口へお魚と野菜を運ぶのに忙しそうなもこを見て、八千代がどうしたものかなと考える。それを見つつ、もこが思い切ってあーん! と口を開けた。
「ああ、なるほど」
食べさせてやればいいのかと、八千代が丁度いいサイズの炙った切り身を運んでやる。
「ふわぁぁ……!」
憧れのあーん、にもこがドキドキと高鳴る胸を落ち着かせながら目を閉じ唇を寄せ――。
「あっ、いけませんお嬢様! もこ嬢のお顔に傷がついてしまいます……!」
「ふえ? わ、わわわ!」
目を開けてみれば、その切り身は私のものよ? と言わんばかりにお嬢様が前足で切り身をハント!
「お、お嬢様ったら!」
「しょうがないな、ほら」
お嬢様にも一切れ、もこにも一切れ、と八千代が手際よく食べさせていく。
「……あーんっていうより、給餌なんだよ……?」
解せぬ、という顔をしつつも食べさせて貰ったマグロの炙りは美味しくって、これはこれでともこがふにゃりと笑った。
「ほら、ヒューも作ってばかりでは食べ尽くされてしまうぞ」
「ありがとうございます、八千代様」
焼けた魚を皿に貰い、ヒューが合間合間に摘まんでは笑みを浮かべる。
「八千代さん、イカもお願いします」
「わかったわかった」
真人のリクエストに応えつつ、八千代自身もしっかりと摘まみ食いをして。それぞれが、それぞれの海上バーベキューを楽しんだのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV3になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
ジェイ・スオウ
六宮g01325と二人で!
海だ船ダ!!
六宮と船旅デス。楽しみデス。
いっぱい用意してキマシタ
緑茶3種、紅茶沢山、烏龍茶沢山
お茶請け各種これで六宮を飽きさせないゾ~💜
六宮は何するんダ?
釣り?大きいので頼むナ?カジキ的なヤツデ!
調理器具も食材もあるので色々焼くゾ💜おにぎり用意シヨ💜
って魚ハ??
ドユコト?そこに直レ?
罰の覚悟はイイナ?
今日は就寝時間までオレの半径1m以内に必ず居ロ
それで許してヤル。
お茶ホイ。焼けたお肉ハイ。ソーセージは?
魚はナイゾ。お前のせいだからナ?
焼きおにぎりもアルゾ?美味シ?
オカワリハ?
次お魚捕れなかったら猫化シテ肉球&モフモフの刑するゾ🐾
真っ暗になったらお茶とデザート食べながら星一緒に見テ。
本物の星空をネ?
クルーズみたいな船ならまだしもサ。
オレちょっと海苦手ダカラ、オマエがいなかったらこんな旅しようとも思わなカッタ。オマエといると本当に色んな体験できるナ。
船旅も悪くナイ。なんなら世界一周したいクライ。お前がいるならナ。
朝はオマエがコーヒー淹れてヨ。…ナンテナ?
六宮・フェリクス
ジェイ(g10376)とバカンス…ヴァカンス?ここ拘った方がいい?ってのは置いといて!
ほほーこれが『しんじゅく』…マジで船造っちまうとか新宿島すげー…
って待て!
いつもの事だけどそんな種類用意してんの!?茶だけで腹膨れるわ!一日一種で!
オレちゃんは…ちょっと忙しかったもんで、気が…抜けて…
釣りでもしとくかな〜、ぼんやりしててもなんとかなるだろ
あと地味にあんまやったことない!
でけぇ魚は無理〜…って
あっ。エサ取られてら!だっはは!
…そんな目で見んなよぉ!罰とかナシ!つーかどうせ一緒だし!
飯はめっちゃ食う。魚は許せっ
けどホントになんでも出すなァ!?食い切れねえって、夜にちょっと取っとくぞ!
…オレにとっちゃ、海は好きだし、星空もわりといつもの景色だけどさー
…ジェイにとって特別なら、オレにとっても特別だな
世界一周、やる?全部取り戻してから
たっぷり時間かけて旅すんの。最初はオーストラリアで!
んで。いつもの豆持ってきてるから勿論!朝はコーヒーで昼は茶。イイじゃん?
帰ってからもこれ日課にすっか?アッハハ♡
●盛りだくさんを、君と
待ちきれず、扉が開いた瞬間にパラドクストレインから飛び出せば、そこは台湾島で建造されたクロノ・オブジェクトである輸送艦『しんじゅく』の上。
「海だ船ダ!!」
ジェイ・スオウ(お茶友・g10376)が思わずそう叫んでしまっても、仕方のないことだと言えよう。
「ほほー、これが『しんじゅく』……マジで船造っちまうとか新宿島すげー……」
共にやってきた六宮・フェリクス(An die Freude・g01325)も、思っていたよりも随分を大きな船に感心するばかりだ。
「六宮と船旅デスネ。楽しみデス」
「海のバカンス……ヴァカンス? ここ拘った方がいい?」
「ヴァカンスはフランス語デ、フランス人の長期休暇の過ごし方を言うらしいデス」
バカンス、ヴァカンス、英語ではバケーションと言うけれどフランスのスタイルが出典となるので、フランス語で言うのがメジャーなのだとか。
「詳しいな……じゃ、やっぱヴァカンスって言うべきだな」
「ドチラデモ。楽しんだもの勝ちデス」
そう言われれば、確かにその通りだとフェリクスが笑った。
「楽しむためにいっぱい用意してキマシタ」
船旅を楽しむ為のものってなんだ? とフェリクスが首を傾げれば、ジェイがどこからともなくずらりとお茶の缶を取り出す。
「緑茶三種、紅茶沢山、烏龍茶沢山」
玉露、煎茶、雁金。ダージリン、アールグレイ、ウバ、アッサム、その他。凍頂烏龍茶、鉄観音、台湾烏龍茶、各種。
「って待て! いつもの事だけどそんな種類用意してんの!?」
「お茶請けも各種あるゾ💜」
これだけあればフェリクスを飽きさせる事はないはずと、ジェイが胸を張る。
「いやいやいや、茶だけで腹膨れるわ! 一日一種で!」
「遠慮しなくていいゾ💜」
「遠慮じゃねえわ!」
折角の船旅だ、もっとこうお茶以外のもので腹を膨らませたい。いやもちろんお茶が悪いというわけじゃないが、とフェリクスがバタバタするとジェイが口元に手を当てて笑い出した。
「アハハ、心配しなくても大丈夫ダヨ。ちゃんとその時にあったお茶を出すカラ」
「まぁ、それなら……?」
結局各種飲まされるのだが、それはそれ、これはこれだ。
「六宮は何するんダ?」
「オレちゃんは……」
何をしようか、とフェリクスが少し悩みながら海を見遣る。
「ちょっと忙しかったもんで、気が……抜けて……」
だからこそ、海のヴァカンスを楽しみに来たというのもあるのだろう。
「ん-、釣りでもしとくかな~ぼんやりしててもなんとかなるだろ。あと地味にあんまやったことない!」
「釣り? 大きいので頼むナ? カジキ的なヤツデ!」
「でけぇ魚は無理~……ってカジキ!?」
期待に満ちた瞳をしたジェイがいそいそとバーベキューの準備を始めるのを見て、責任重大だな……とフェリクスが釣竿を借りるべく艦内へと向かった。
ヴァカンスというだけあって、貸し出されたのは釣竿に釣餌、長丁場を見越しての簡易椅子などなど。それらを手にし、甲板縁にフェリクスがどっかりと座り込む。初心者に毛が生えた程度のあれだが、なんとかなるだろうと釣り糸を垂れた。
「静かだな~……」
聞こえてくるのは波音とジェイがバーベキューの用意をしている音、時折楽し気な声が聞こえてくるのもいい。新宿島にいる時とはまた少し違う風情に、フェリクスはじんわりとこれがヴァカンスってやつなのかと実感してきて、思わず笑みを浮かべた。
釣竿を手にした彼の後ろ姿を眺めつつ、ジェイが肉や野菜を手際よく準備し、おにぎりを用意しようと艦内へと足を運ぶ。艦内のキッチンに備え付けられた炊飯器には炊き立てのご飯がぎっしりと詰まっていて、ご自由にどうぞとある。
「これで沢山おにぎりが作れるゾ💜」
肉の味を邪魔しない、塩で握っただけの塩むすびは定番として、あとは焼きおにぎりもいいだろうかと準備して戻ると、いい具合に炭火が燃えていてジェイが機嫌よく鼻歌を歌いながら焼きおにぎりを網の上へと置いた。
「じっくり焼くのが美味しさの秘訣だからナ」
炭火でじっくりとなると、それなりに時間がかかるのだ。
そうこうしているうちに、すっかりのんびりとしていたフェリクスの方でも動きがあった。
「あれ、糸引いてるか?」
くん、と引くような手応えがあった気がすると糸を巻いていく。
「あっ。餌取られてら! だっはは!!」
いやいやまだまだ餌もあるし、時間もあると再び釣り糸を垂れるけれど、何故か不思議と餌だけが取られていくのだ。
「いやーこんだけ釣れねえと逆に笑えてくるな!」
「笑ってる場合じゃナイヨ」
「おわっ!?」
「こっちは準備万端だゾ、って魚ハ??」
「いやー、それが一匹もだな」
「ドユコト? そこに直レ?」
当てにしていた魚が一匹もいない惨状に、ジェイがフェリクスへと詰め寄る。
「……そんな目で見んなよぉ!」
「罰の覚悟はイイナ?」
「えっ罰とかナシ! ヴァカンスだぞ!?」
ホールドアップとばかりに両腕を上げてフェリクスが言うと、ジェイが目を細めて口を開く。
「今日は就寝時間までオレの半径1m以内に必ず居ロ、それで許してヤル」
「それって罰になんのか? つーかどうせ一緒だし!」
だから許せと笑いながら、フェリクスが釣りを諦めてジェイと共にすっかり準備が整ったバーベキューコンロの方へと向かった。
「お茶ホイ」
「ん」
「焼けたお肉ハイ」
「お、これめっちゃ美味い」
「ソーセージは?」
「いる」
至れり尽くせりとは正にこのこと、塩むすびも程良い塩気でなんと食の進むことか。
「魚はナイゾ。お前のせいだからナ?」
「魚は許せっ」
時折挟み込まれる魚への恨み言に笑って、肉を頬張る。
「焼きおにぎりもアルゾ?」
「食う!」
香ばしく焼き上げられたおにぎりはそれだけで主役級の美味しさで、フェリクスが二個目に手を伸ばした。
「美味シ?」
「めちゃくちゃ美味いぞ! けどホントになんでも出すなァ!?」
「オカワリハ?」
「いやさすがにそろそろ食い切れねえって、夜にちょっと取っとくぞ!」
ふむ、という顔をしてジェイが頷く。
「次お魚捕れなかったら猫化シテ肉球&モフモフの刑するゾ🐾」
それは罰なのかご褒美なのか、やりたいだけなのかというような事をジェイが言い、ふふんと笑った。
バーベキューが終わり、片付けをしてのんびりしていたらあっという間に夜がくる。満天の星の下、二人はデッキチェアを並べて座り、お茶とデザートをお供にして夜空を見上げていた。
「綺麗だな」
「本物の星空ダネ」
ジェイがお茶を口にし、星空を見上げ、フェリクスを見遣る。
「クルーズみたいな船ならまだしもサ」
「うん」
「オレちょっと海苦手ダカラ、オマエがいなかったらこんな旅しようとも思わなカッタ。オマエといると本当に色んな体験できるナ」
ジェイが零した屈託のない笑みに、フェリクスも柔らかく笑って言葉を紡ぐ。
「……オレにとっちゃ、海は好きだし、星空もわりといつもの景色だけどさー。……ジェイにとって特別なら、オレにとっても特別だな」
「そうダナ、特別ダ。船旅も悪くナイ、なんなら世界一周したいクライ」
「世界一周、やる? 全部取り戻してから。たっぷり時間かけて旅すんの、最初はオーストラリアで!」
「お前がいるならナ」
「オレと行かないでどうするんだよ」
「……ウン」
ウン、と何度も頷くジェイにフェリクスが笑いながら、このお茶美味いなと一口飲んだ。
「美味シ? じゃあ、朝はオマエがコーヒー淹れてヨ。……ナンテナ?」
「ん? いいぜ。いつもの豆持ってきてるから勿論! 朝はコーヒーで昼は茶。イイじゃん?」
朝はオレが淹れて、昼はジェイが淹れて、とフェリクスは乗り気だ。
「うん、イイな。帰ってからもこれ日課にすっか? アッハハ♡」
良い考えだよなこれ、と屈託のない笑みでフェリクスが笑うから、ジェイも一緒に笑いだす。星空の下、眠くなるまで二人の楽し気な声が響いていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【猫変身】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【グロリアス】LV1が発生!
雪定・千草
百合さん(g05341)と
沖ノ鳥島に着くまでのんびり過ごせるの嬉しいな
ここはひとつ、百合さんが経験ないお魚釣りでもしましょうか
俺は大分昔の家族と少しやったぐらい…
上手く出来るか分からないけれど、楽しむのが一番です
生餌は百合さんが苦手かもしれないので、ルアーで
多分こうやって付けて…
後は海に向かって投げて、お魚が引っかかるのを待つだけ
勢い良く始めた百合さんの可愛さに胸押さえながら
美味しいお魚釣ってご飯にしましょうね
シンプルに塩だけの味付けでも良いですし
百合さんの得意のお料理でも
静かに波の音を聴いていると、ちょっとうとうと…ハッ
もしかして今、ルアー反応ありました?
…気のせいだったようです
わわ、百合さんの釣り糸引っ張られてませんか?
いそいそ網を持って待機
落ち着いてリールを回してください…って
あわわ…!大丈夫ですか?
尻もちついた百合さんに手伸ばして、一緒に釣り竿握り締めます
わぁい、大きなお魚ゲットです
釣ったお魚は美味しく頂くとしましょう
釣りでは俺が先生でしたが
ここから先、お料理は百合先生の出番です
犬神・百合
恋人の千草ちゃん(g03137)と
まぁ…!
これが「しんじゅく」豪華客船とまた違った迫力があって素敵ね
ふふ、のんびり過ごせる時間って案外久しぶりかも
そうです、お魚釣り!一度でいいからやってみたかったの目一杯楽しんじゃう
よろしくお願いします千草先生
いきえ…?今回はそれじゃないのね苦手って何故かしら?
ルアーを見れば目を輝かせ
このルアーっていうのもキラキラしてて可愛いね
ふむふむ…こうやって海の方へ──
てやーーっ!
勢い良いのは声だけちょっと頼りなく水面へポチャン
待ってる時間もきっと楽しい
うん、大きいお魚さん釣れたらいいね
がんばった分きっと美味しくお料理できちゃうわ
波の音落ち着くね…あれ?千草ちゃんねてる?
確かにうとうとしちゃいそう、ふふっ。
!!あれ?
わ、わ、本当だわ!なんだか引っ張られてる~
リールこれだよね?!急ぎ過ぎちゃ駄目、だめ…落ち着いて──えい!
思わず尻もちついて転んでしまったり
えへへ、先生交代ね
うーんどんなメニューがいいかしら
まだ時間もあるしアクアパッツアとかどう?
お刺身も良いわね、ふふ
●本日デートは海の上
「まぁ……!」
パラドクストレインから降り立った犬神・百合(ラストダンス・g05341)が、思わず感嘆の声を上げて振り返る。
「これが『しんじゅく』なのね。豪華客船とはまた違った迫力があって素敵ね、ねぇ千草ちゃん」
「そうですね、輸送艦というだけあって飾り気はあまりないですが迫力がありますね」
だだっ広い甲板の上、思い思いに過ごす人々に軽く視線を向けつつ雪定・千草(霞籠・g03137)が頷く。
「何より、沖ノ鳥島に着くまでのんびり過ごせるのが嬉しいな」
「ふふ、そうね。のんびり過ごせる時間って案外久しぶりかも」
新宿島でも心休まるひと時はあれど、海の上でのんびりと過ごすのはまたひと味もふた味も違うだろう。
「では、ここでしか出来ないことを楽しみましょうか」
「素敵! 何がいいかしら?」
なんだって出来そうな気がしてくるわ、と百合が微笑む。
「ここはひとつ、百合さんが経験したことがないと言っていたお魚釣りでもしましょうか」
どうですか? と千草が問えば、百合が小さく手を叩いてこくこくと頷く。
「そうです、お魚釣り! 一度でいいからやってみたかったの。千草ちゃんはやったことあるの?」
「俺は大分昔の家族と少しやったぐらい……」
初心者よりはマシなはずだと千草が言うと、百合がぴっと背筋を正す。
「よろしくお願いします、千草先生」
「先生……なんだかくすぐったい響きですね」
顔を見合わせてくすりと笑い、それでは準備をしましょうと千草が艦内へと向かった。
海のヴァカンスだと案内人が言っていた通り、輸送艦『しんじゅく』にはヴァカンスに欠かせないものが様々揃っていて、二人は釣りに必要な道具を借りると甲板へと戻る。
「こんなにも海が近いのね」
甲板縁に簡易な椅子を設置して二人で座ると、百合が目の前に広がる海に目を瞬かせた。
「綺麗ですね」
「ええ、とっても! 波音も素敵だわ」
天然のBGMが響く中、千草が釣竿をひとつ手渡す。
「これで釣るのね?」
「はい、生餌は百合さんが苦手かもしれないので、ルアーで」
「いきえ……? 今回はそれじゃないのね、苦手って何故かしら?」
生餌の説明を軽く聞き、なるほどと百合が頷く。確かに生きたままの餌を付けるのは大変そうだ。
「このルアーっていうのもキラキラしてて可愛いね、小さなお魚さんを模したものなのね」
「そうです。多分こうやって付けて……」
キラキラとした、綺麗な小魚の形をしたルアーを千草が取り付けていく。その横で、手にしたルアーを見様見真似、時に千草の手を借りながら百合も取り付ける。
「できたわ!」
「上出来です。後は海に向かって投げて、お魚が引っ掛かるのを待つだけ」
「ふむふむ……こうやって海の方へ――」
ルアーを手にし、百合が勢いよく投げ入れる!
「てやーーーっ!」
勢いのいい声に反してルアーは少しばかり頼りなく、ポチャン……っと水面へ落ちていく。それでも初めての釣りへの第一歩に、満足そうな百合が千草に向かって笑みを浮かべた。
「……っ」
「どうしたの、千草ちゃん」
「いえ、なんでもないです……上手く釣れるか分からないけれど、楽しむのが一番ですから」
勢いよく始めた百合のとんでもない可愛さに、思わず千草が胸を押さえつつ返事をする。びっくりした、可愛すぎてびっくりした、なんて思っているとは露知らず、百合が釣れるかしらと水面へと視線を落とす。
「そうね、待ってる時間もきっと楽しいわ」
でも、と千草が同じように水面を見つめながら、ゆったりとした時間を楽しむように言葉を紡ぐ。
「美味しいお魚が釣れたら、ご飯にしましょうね」
「うん、大きいお魚さん釣れたらいいね」
「シンプルに塩だけの味付けでも良いですし、百合さんの得意のお料理でも」
「ふふ、がんばった分きっと美味しくお料理できちゃうわ」
釣ったばかりのお魚は、きっとどんなふうに調理しても美味しいに違いないと百合が想像を巡らせて笑った。
暫くの間、他愛もない話をしていたけれどいつの間にか響く波音に、言葉少なになって。
「波の音、落ち着くね……」
返事を期待したわけではないけれど、律儀に相槌を打ってくれていた千草の声がないことを不思議に思い、隣を見てみれば――。
「あれ? 千草ちゃんねてる?」
「あ、すみません。静かに波の音を聴いていると、ちょっとうとうとと……」
「確かにうとうとしちゃいそう、ふふっ」
少し眠たそうにしている千草が可愛らしいと、百合が口元を隠して笑う。
「ハッ、もしかして今、ルアー反応ありました?」
「どうかしら?」
「……気のせいだったようです」
波の揺れだったのかと釣竿の先を見れば、百合の釣り糸が引っ張られているようで。
「わわ、百合さんの釣り糸引っ張られていませんか?」
「!! あれ? わ、わ、本当だわ! なんだか引っ張られてる~」
どうしよう、と慌てる百合の横で千草が網を持ち、声を掛ける。
「落ち着いてリールを回してください」
「リール、これだよね!? 急ぎすぎちゃ駄目、だめ……落ち着いて――えい!」
勢いよく釣り上げようとすると、その反動で百合が椅子ごと後ろへと倒れ、ぺたりと尻もちをついて転ぶ。
「……って、あわわ……! 大丈夫ですか?」
「大丈夫、お魚は!?」
「まだです、タイミングを合わせましょう」
尻もちをついたままの百合の後ろに回り、支えるようにして一緒に釣竿を握りしめるた。
「いいですか……今です!」
「えいっ!」
今度こそ、と魚の動きに合わせて釣り上げれば、糸の先には大きな魚。すかさず網に入れ、千草が百合に向かって見せた。
「わぁい、大きなお魚ゲットです」
「やったぁ! 張り切ってご飯を作らなくっちゃね」
百合を助け起こし、立ち上がった二人が釣り道具を片付けるとキッチンへ向かう為に歩き出す。
「釣りでは俺が先生でしたが、ここから先、お料理は百合先生の出番です」
「えへへ、先生交代ね。うーん、どんなメニューがいいかしら」
こんなに立派なお魚だもの、と百合が千草の持つ網の中を見遣る。
「まだ時間もあるし、アクアパッツァとかどう?」
「いいですね、魚の旨味がたっぷり詰まってそうです」
「でしょう? あとはお刺身も良いわね。後は……最初に言ってたみたいに、シンプルな塩焼きも!」
ふふ、と楽しそうに笑った百合が千草の舌を唸らせるのはすぐのことであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
ラトリア・ブルーアローゾ
これまで取るに足らない小島として各地で激戦が行われる中で誰も気にしていなかった。
だが、冥海機の一大反抗作戦が判明し、その中央に位置する沖ノ鳥島は一躍脚光を浴びることとなり、何らかの重大な秘密が隠されているに違いないと攻略旅団で提案を通して調査に来た!
色々と端折られ気味な地図にちゃんと載っているという怪しさもMAXだ!
それなのに――そこへ向かう調査船の船内はリア充であふれていた!
おのれクロノヴェーダ!
だが俺は常在戦場の心意気で決して油断はしない。
沖ノ鳥島には恐るべき大部隊が伏兵として待機しているに違いない。
いつ艦隊決戦になってもいいように直庵機として待機するぜ。
これまでの経験から把握した安全高度で「しんじゅく」の周囲を警戒しながら哨戒し、敵潜水艦や偵察部隊に目を光らせるぜ!
さあどこからでもかかってきやがれ冥海機!
なお、アプラウドはサングラスの似合う今年の新作トレンド水着を着てビーチチェアに寝そべりながら日光浴をして、全力でヴァカンスを満喫していた!
●調査もヴァカンスに含まれますか?
潮風と潮騒を真っ向から受け止めながら、ラトリア・ブルーアローゾ(餅が好きすぎて上官にコールサインを『餅』にされた男・g10730)は輸送艦『しんじゅく』の甲板に立っていた。
「向かう先は沖ノ鳥島……」
これまで、取るに足りない小島として、各地で激戦が行われる中で誰も気にすることのなかった島の名である。
「だが、俺はどうしても気になるんだ」
ラトリアがオラトリオ『アプラウド』へと独白するかのように語り掛ける。勿論、返事はないが。
「何らかの重大な機密が隠されているに違いない」
ラトリアがそう考えるのには理由がある、何せ冥海機の一大反抗作戦が判明し、その中央に沖ノ鳥島が位置していたからだ。
「どう考えても怪しいよな?」
その思いから、冥海機ヤ・ウマトの攻略旅団で提案をしたのが何を隠そう隠さないがラトリアなのだ。その甲斐あってか、提案は見事に通り、調査と相成ったのである。
「勿論、俺の勘だけじゃない。色々と端折られ気味な地図にちゃんと載っているという点も怪しさMAXだ!」
そう、根拠としては充分だとラトリアは踏んでいる。それなのに、だ。
「――そこへ向かう調査船の船内も甲板もリア充であふれていた!! おのれクロノヴェーダ!」
これもクロノヴェーダってやつのせいだとしか思えない、思えないったら思えない!
ぐっと握りしめた拳を緩め、ラトリアは己の手をじっと見つめる。
「だが俺は常在戦場の心意気で決して油断はしない」
ラトリアの予想では、沖ノ鳥島には恐るべき大部隊が伏兵として待機して、ディアボロスを待ち構えているはずなのだ。
「いつ艦隊決戦になってもいいように、直掩機として待機するぜ」
輸送艦『しんじゅく』の護衛機として、その役目を果たすのだとラトリアは固く心に誓う。
「これまでの経験から把握した安全高度で『しんじゅく』の周囲を警戒しながら哨戒し、敵潜水艦や偵察部隊に目を光らせるぜ!」
案内人も言っていた、無暗に飛行するのは危険だが、『しんじゅく』と同程度の高度であれば問題はないだろうと――! 飛翔の力を借り、ラトリアが甲板から浮かび上がる。
「さあ、どこからでもかかってきやがれ冥海機!」
この俺が撃墜してやるぜ! とラトリアが『しんじゅく』の周囲を警戒しているその時、彼のオラトリオたるアプラウドはといえば――サングラスの似合う今年の新作トレンド水着を着て、甲板に置かれたビーチチェアに寝そべっていた。
サングラスを軽く持ち上げ、太陽の光を全身に浴びるその姿はヴァカンスを正しく満喫していると言っても過言ではない。ラトリアがヴァカンスを楽しむアプラウドに気付くのは、もう暫く後のこと――。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
ギィース・エレクレ
【彩縁筆】
わぁー、船だぁ!
とっても船の上って気持ちいいね!
釣り?
おぉ、楽しそう!うん、勝負いいよ
ふふっ、了解!負けないよ
ん?あぁ、このウネウネしたの着けるの難しいよね
餌を彼女と自分のを着けて、はいどうぞ
じゃ、お互い頑張ろー
レジーナちゃん、一匹目おめでとう!
鱗は綺麗だよね!でもヒレは毒がある子もいるから気をつけてね
ん?俺はコレが釣れたよー
そういえば、ブラシちゃんとトトって何処に…
あっ!二人ともこっそりと釣りしてる!
(勝負の結果はお任せ)
あー、釣った!釣った!
そうだね、美味しく頂こう
捌くの?商品に魚とかも扱ってるから出来るよー
ふふっ、じゃ頑張ったご褒美にコースを!
和と洋と中
どれが御所望ですかお客様?
和だね!
ん?じゃ一緒に作ろうか?
レジーナ・ネイサン
【彩縁筆】
船でやれる楽しみって言ったらこれだろう。釣りだ!
そうだ、釣った数で勝負しない?
ただ勝負っていうのも何だし
負けた方は勝った方のいう事をひとつ聞くっていうのはどう?
それじゃ勝負開始イヤその前に!
ギィース、ヘルプ!ヘルププリーズ!!
スミマセン餌を針に付けてもらえマスカ…
ありがとう
このね、針に刺すってのが勇気が要るんだよね…
よし準備万端、気を取り直して勝負開始!
うわッもう引いてる
ふふん、早速一匹目をゲット
しかしヒレといい鱗といい、魚って綺麗だな…
と、いけない。勝負中だった
ギィースはどう…うわ早ッ、そして大きい
こっちも負けてらんないね
え、ブラシとトト?
さっきは向こうでカモメを見てたはず…あれ、二人も釣るの?
ふふ、手加減しないよ?
(勝負の結果お任せ)
釣った釣った
まだ小さい魚っぽいのは海に戻して
釣ったからにはキチンと命を頂かないとだな
先ずは魚を……ギィース…
魚って、捌ける…?
さっすが商売人!頼りになる
コースまで選べるの?じゃ、和でお願いします!
あ、そうだ
魚の捌き方も教わってもいいかな
●彩り豊かな釣り勝負!
パラドクストレインから降りてみれば、四方見渡す限りの海にギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)がラウンドサングラスの奥にある瞳を見開いて、わぁー! と声を上げた。
「海だぁ! 船だぁ!」
電車を降りた先が船――輸送艦『しんじゅく』だというのも不思議な気持ちになるけれど、それよりもキラキラと陽光を反射して煌めく海に目を奪われる。
「海だな……!」
どこを見ても海、海、海、海だとレジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)もギィースに負けず劣らず楽しそうな表情をしていて、ギィースが笑みを零す。
「とっても船の上って気持ちいいね!」
暑すぎるということもなく、薄っすら汗をかいても潮風が拭うように吹き抜けていくのは気持ちいい。
「俺、ずっと眺めていられそうだよ」
「それもいいけど、折角の船だよギィース」
船の上だからこそ楽しめることがいっぱいあると、レジーナが言う。
「ん-、たとえば?」
「船でやれる楽しみって言ったらこれだろう。釣りだ!」
「釣り?」
言われてみれば、釣りを楽しんでいる人影が甲板縁に見える。釣れているのかいないのかはわからなかったが、のんびりと楽しそうな雰囲気だ。
「いいね、釣り!」
「だろう? そうだ、釣った数で勝負しない?」
「おぉ、楽しそう! うん、勝負いいよ」
そうこなくっちゃとレジーナが笑い、釣り道具を借りに行こうと艦内へと向かう。釣り道具は充実した品ぞろえで、あれとこれ、と借りて戻ってくる頃には二人の手はすっかりと塞がっていた。
「楽しみだね、どれくらい釣れるんだろうね?」
「こればっかりは釣ってみないとわからないかな……そうだ、ただ勝負っていうのも何だし、負けた方は勝った方のいう事をひとつ聞くっていうのはどう?」
「ふふっ、了解! 負けないよ」
甲板縁に椅子を置き、クーラーボックスを互いの横に据えて日差し除けのパラソルだって立てて。海のヴァカンスの始まりを感じさせる風情に、二人が楽しげに笑って釣竿を手に椅子へと座った。
「それじゃ、勝負開始……イヤその前に! ギィース、ヘルプ! ヘルププリーズ!!」
「ん?」
どうしたのかと彼女を見れば、なんだかちょっぴり必死な顔をしていてギィースが首を傾げる。
「スミマセン餌を針に付けてもらえマスカ……」
若干早口にそういう彼女が生餌の入った容器と共に、釣竿をギィースにそっと差し出した。
「あぁ、このウネウネしたの付けるの難しいよね」
「ウン、まぁ難しいっていうかなんて言うか、ウン」
ちょっと待ってね、とギィースが気にした様子もなくレジーナと自分の生餌を釣り針に付けていく。
「はい、どうぞ」
「ありがとう。このね、針に刺すってのがまた勇気が要るんだよね……」
一万歩くらい譲って、生餌を手に取るのはいいとしてもね、とレジーナが遠い目をする。
「そっかー、じゃあ俺が全部付けてあげるね」
「天使かな?」
「残念サキュバスだよー」
しかもデーモンイーターのね、なんて笑いながらギィースが準備完了と釣竿をしっかりと手にした。
「よし、準備万端、気を取り直して勝負開始!」
「じゃ、お互い頑張ろー」
いざ、と海に向かって釣り糸を垂らしてみれば、くんっと糸を引く感覚がレジーナの手に伝わってくる。
「うわッもう引いてる」
「はやーい!」
あれよあれよという間にレジーナが一匹目を釣りあげて、ぴちぴちと跳ねる魚を手に取った。
「ふふん、早速一匹目をゲットだよ」
「レジーナちゃん、一匹目おめでとう!」
「ありがとう、しかしヒレといい鱗といい、魚って綺麗だな……」
海を泳ぐ為に特化した生き物は、流線形の中に秘めた美しさを持っているとレジーナが見つめる。
「鱗は綺麗だよね! キラキラしてる。あ、でもヒレは毒がある子もいるから気を付けてね」
魚によっては死に至る毒を持つものもあるのだと、ギィースが注意を促す。
「毒があるものほど美しかったりするんだよね……と、いけない。勝負中だった」
アーティストとしての血が騒いでしまったけれど、今は勝負中。負けるわけにはとレジーナがギィースを見遣る。
「ギィースはどう……」
「ん? 俺はコレが釣れたよー」
「うわ早ッ、そして大きい……!」
次を釣らなくては、と意気込みつつレジーナが餌を付けて貰っていると、そういえば……とギィースが顔を上げる。
「ブラシちゃんとトトって何処に……」
「え、ブラシとトト?」
この甲板にやってきた時点で、ギィースのクダギツネ『トト』とレジーナのモーラット・コミュ『ブラシ』は楽しそうにカモメを見上げていたはず、とレジーナが言う。
「あっちの方で……あれ?」
いない、ときょろきょろと見渡せば、いつの間にか二匹が釣りを始めているではないか。
「あっ! 二人ともこっそりと釣りしてる!」
「二人も釣るの?」
器用だね、と顔を見合わせて笑い、ギィースとレジーナも再び釣り糸を垂れた。
「ふふ、手加減しないよ?」
「それはこっちのセリフだよー」
なんて言い合いながらも、レジーナが一匹釣ればギィースも一匹釣れてと入れ食い状態だ。餌がなくなる頃には二人が食べるのに困らないくらいの魚が釣れていた。
「勝敗は?」
「えーっと、レジーナの方が二匹多いね。おめでとう!」
「やった!」
「いう事ひとつ聞くんだっけ?」
「そう! でも今は思いつかないから、またあとでね」
何がいいか考えておかなくちゃだね、と笑いながらレジーナが釣り道具を片付けだすと、どんなお願いがくるのか楽しみだなぁとギィースが笑った。
「あー、釣った! 釣った!」
「釣った釣った、まだ小さいのは海に戻して、と」
食べる分だけ残そうと、小さな魚を海へと帰す。
「釣ったからにはキチンと命を頂かないとだな」
「そうだね、美味しく頂こう」
クーラーボックスを抱えてキッチンへ向かいながら、何がいいかと二人で盛り上がる。キッチンへ到着し、いざ魚を捌くという段階になってレジーナがハッと顔を上げた。
「……ギィース」
「ん?」
「魚って、捌ける……?」
すっかり忘れていたけれど、魚を調理するのであればある程度の下処理をしなくてはいけないと、レジーナがギィースを見遣る。
「捌くの? 商品に魚とかも扱ってるから出来るよー」
「さっすが商売人! 頼りになる!」
「ふふっ、じゃ頑張ったご褒美にコースを! 和と洋と中、どれが御所望ですかお客様?」
恭しく頭を垂れてみせ、ギィースが笑う。
「コースまで選べるの? じゃ、和でお願いします!」
「和だね!」
任せてと包丁を手にしたギィースが魚を手に取るのを見て、レジーナがそうだと口を開く。
「ギィース、魚の捌き方も教わっていいかな?」
「ん? じゃ一緒に作ろうか?」
「! 一緒に作ろう!」
きっとその方が、何倍にも美味しく感じられるはず。
レジーナがギィースに魚の捌き方を教わる横で、トトとブラシがどんな料理が出来上がるのかと興味津々で眺めるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【水中適応】がLV4になった!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV2になった!
ラズロル・ロンド
アドリブ歓迎
恋人のエトヴァ(g05705)と船旅を楽しむよ
『しんじゅく』に乗って船旅!いいね!
何処までも続く青い海原を背に
エトヴァを見上げてニッコニコだ
さてさて何をしようかな
海賊風水着で海風を浴び
先ずは釣をして美味しい魚を堪能しよう
釣りたての魚、のどぐろやカワハギは刺身に…肝醤油を付けて
新鮮な刺身を堪能し
アジは叩いて味噌や薬味を混ぜてなめろうに
アイテムポケットに詰めた調味料を駆使して
ブイヤベースもいいね、貝にトマトに取れた魚ごちゃまぜ~
獲れた先から一緒に調理して、一緒に食べて、お酒も飲んで、うんま~っ!のご満悦フルコース
食べたら休憩とシエスタタイム
おっと、このまま寝たらエトヴァの肌真っ赤になりそう
日焼け止めを塗り合って…その間にウトウトするエトヴァにクスリ
パラソルを調整して僕も隣でスヤスヤ~
目が覚めれば日の傾きに気付き
エトヴァを揺り起こす
夕日が綺麗だよ
手を繋ぎそのまま満点の星空の夜に変わり行くのを見上げて星空観賞
カクテルを受取り乾杯
こんなのんびりした時間…いいね
エトヴァと来られて良かった
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
アドリブ歓迎
恋人のラズ(g01587)と船上ヴァカンスだ
潮風に吹かれて、青い海原と空に包まれる
ラズへふわりと笑み
いい船旅になりそうだ
南国の海と空の色の水着に、白いパーカーを羽織る
釣り糸を垂らせば
お、すごい……すごく引いてる!
活きのいい魚を釣り上げては、ラズにお料理お願いっと
なにこれ美味しい……刺身に肝醤油に、なめろうも新鮮だなぁ
俺はブイヤベース作ろうか
手伝いあって共同作業だ
一緒に調理して、食べて、酒を飲んでまったり
白ワインを注いで、乾杯
うまいな。酒も進んでしまう
食後は、甲板のビーチセットに寝そべって昼寝
そうだったな。エジプトで焼けたのを思い出すよ
日焼け止め、塗ってくれる?
お互い塗りあい、塗ってもらううちに
陽射しも風も心地よくて、うとうと
寄り添って、午睡を堪能しよう
起こされてみれば、絶景のサンセット
わあ……
二人手を繋いで見入る
黄昏にはブルーラグーンのカクテルを作り、ラズに届けて乾杯
語らううちに満天の星空
笑いあいながら、星空を仰ぎ見て
ゆったりした時間を共に
……綺麗だ
俺も、ラズと来られて最高だ
●船上ヴァカンスを共に
台湾島でディアボロス達の手によって造船された輸送艦『しんじゅく』、それは勿論普通の輸送艦などではなくクロノ・オブジェクトである。パラドクストレインでの移動が可能で、今もなおディアボロス達が行き来をしている――そんな中、ラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)もまた、のんびりとした船旅を楽しもうとやってきた二人であった。
「いい船旅になりそうだ」
「うん、『しんじゅく』に乗って船旅! いいね!」
何処までも続く青い海原は美しく、ラズロルは恋人であるエトヴァの言葉に頷き、彼を見上げては視線を海に戻すことを繰り返している。そんな彼の可愛らしさに思わず笑みを浮かべて、エトヴァも海の青と空の青に包まれるような感覚に目を細めた。
海と言えば水着、甲板の上ではあるけれど動きやすい服の代わりにと二人が水着に着替えてくる。
「さてさて何をしようかな」
折角の船旅だ、好きなことをしなくちゃだよねと海賊風の水着を着たラズロルが笑う。
「時間はたっぷりあるからな、したいことを片っ端からするにもいいんじゃないか?」
南国の海と空の色をした水着に、白いパーカーを羽織ったエトヴァが何にだって付き合うと言うように笑みを返した。
「それなら……先ずは釣りをして美味しい魚を堪能しよう」
「釣りか、いいな」
善は急げとばかりに釣り道具一式を借りてくると、早速甲板縁に簡易椅子を置いて釣りの態勢を整えた。
「何が釣れるかな」
「そも、釣れるのか……?」
わくわくとしたラズロルの隣で、少し心配そうにエトヴァが釣り糸を垂れるが――その心配が驚きに変わるのはすぐで。
「お、すごい……すごく引いてる!」
「こっちもだよ!」
あっという間に一匹目が釣れ、二匹三匹と立て続けに釣れていく。入れ食い状態とはこういう事を言うのだろう、一時間後には借りたクーラーボックスは二人が釣った魚でいっぱいになっていた。
「いっぱい釣れたな」
「だね、釣りたての魚……どうしてくれようかな」
「活きがいいうちに食べてみたいな、ラズ」
お願い、というようなエトヴァの視線にラズロルが笑って、任せてとその場を少し離れる。すぐに戻ってきた彼が持ってきたのはバーベキュー用のコンロに鍋、それから魚を捌く為の調理道具一式だ。
「青空の下で料理……ロケーションは最高だね」
先ずは刺身かな、とラズロルがのどぐろやカワハギを刺身にするべく包丁を滑らせる。その間に、エトヴァはバーベキューコンロの火を熾していた。
炭火が熾る頃にはラズロルが捌いた魚と共に肝醤油を添えて、大きなパラソルの下に設置したテーブルへと並べていく。
「エトヴァ、食べてみてよ」
はい、と渡された割りばしを受け取って、エトヴァが椅子に座るとラズロルに向かっていただきますと微笑んだ。
「美味しそうな刺身だな」
程よく脂の乗った刺身を肝醤油に付けて食べると、甘みと旨味が口いっぱいに広がって、あっという間に胃の中へと落ちていく。
「なにこれ美味しい……」
「どれどれ、僕も一口……ん、美味しい!」
新鮮な刺身はあっという間に二人のお腹へ消えていき、ラズロルが慌てて次を準備してテーブルへと置いた。
「これは?」
「それはアジのなめろうだよ」
アジの身を叩いて滑らかにし、味噌や薬味を混ぜたもの。何せアジは足が早い魚だ、一番美味しい瞬間は釣ったその時。船の上で漁師が釣ったばかりの魚を調理した事で生まれたと言われている料理、美味しくない訳がない。
「なめろうも新鮮だなぁ」
これは米が欲しくなる味だと言いつつ、二人でぺろりと平らげた。
「次は何がいいかな、塩焼きもいいしムニエルもいいし」
「なら、俺はブイヤベースを作ろうか」
「ブイヤベースもいいね、貝にトマトに獲れた魚をごちゃまぜ~」
少し大きめの鍋に艦内のキッチンから貰って来た玉ねぎにセロリ、ニンニクを炒めるとトマトと白ワインを入れて柔らかくなるまで煮る。それから下処理を済ませた魚や貝を放り込み、ひたひたになるまで水を入れて調味料を入れるのだ。
「ハーブが少し足りないかな」
「じゃーん、こんなこともあろうかと!」
ラズロルがアイテムポケットに詰めた調味料を取り出し、ブイヤベースに深みが出るようにあれこれと入れていく。
「さすがラズだな」
褒められて嬉しそうに笑ったラズロルが他の魚も捌いて刺身や塩焼きにしている間に、エトヴァがブイヤベースの見張り番だ。
「灰汁を取って、と」
浮いてきた灰汁を丁寧にボウルに取り、いい具合に煮詰めれば魚介の旨味がたっぷり詰まった海鮮スープの出来上がり。追加のお刺身も塩焼きも綺麗に皿に盛られ、再び二人でお酒を交えつつ食べていく。
「うまいな。酒も進んでしまう」
「白ワインが合うね~」
追加の料理もすっかり胃袋に消え、片付けを終えたら次は休憩がてらシエスタタイム。甲板に設置されたビーチセットに寝そべって、優雅なお昼寝だ。
「ここでお昼寝なんて贅沢だね……っと、このまま寝たらエトヴァの肌、真っ赤になりそう」
「そうだったな。エジプトで焼けたのを思い出すよ。日焼け止め、塗ってくれる?」
危ない所だった、とエトヴァが身を起こすと、ラズロルがアイテムポケットを探って日焼け止めを取り出す。
「もちろん!」
丁寧に塗り残しがないように確認しながら塗り合い、エトヴァがラズロルの背中を塗り終わると交代して日焼け止めを塗っていく。うつ伏せに寝そべったところへ、軽いマッサージも兼ねたように背に日焼け止めを塗ってもらっていると、陽射しも風も心地よくてエトヴァがうとうとと目を閉じる。
その様子にクスリと笑って、塗り終わるとパラソルを調整して日陰を作り、ラズロルもエトヴァの隣に寝転んだ。寄り添うように眠って、ラズロルが目を覚ますと日が傾きだしているのが見えた。
「エトヴァ、起きて」
この絶景を彼にも見せようと、ラズロルがエトヴァを揺り起こす。
「ん……もう夕方か」
「うん、夕陽が綺麗だよ」
言われて視線を向けると、オレンジ色に染まった空の下、地平線の向こうに消えていこうとしている太陽が見えた。
「わあ……綺麗だな……」
起き上がり、ふっと触れたラズロルの指先をそのまま握りしめて、二人は空が夜の帳を下ろしていくのを眺めていた。
「ラズ、少し待っていてくれるか?」
「? いいよ、待ってる」
すぐ戻る、と言ったエトヴァを待ちつつ、ラズロルが空を見上げていると戻ってきた彼がそっとカクテルグラスを渡す。
「わ、綺麗だね!」
「ブルーラグーンのカクテルだ」
ブルーキュラソーの鮮やかな色合いに、オレンジやレモンのスライスが美しい。
「乾杯」
「乾杯~」
二人でグラスを合わせ、満天の星を眺めては他愛のない話をして。
「こんなのんびりした時間……いいね」
月明かりに照らされたラズロルが、エトヴァに向かって笑う。その笑みはカクテルに少し酔ったのか、いつもより艶やかに見えた。
「……綺麗だ」
「うん、月も星も綺麗だ」
それだけではなかったけれど、言うのも野暮かとエトヴァが口を噤む。
「僕、エトヴァと来られて良かった」
「……俺も、ラズと来られて最高だ」
それだけ言うとエトヴァはラズロルの手を握り、ラズロルはその手を握り返す。互いの温もりを感じながら、二人は夜空を見上げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
ケペシュ・ナージャ
クーガ(g05079)と釣り遊び
乾杯に応じてソーダを一口
青い海に冷たいソーダ、最高の夏ですね
とはいえ、やるからにはうんと立派なのを釣り上げないと
どうせなら勝負しましょうよ、どっちがより大きい魚を釣るか
ぼんやりと海を眺めて、水の音を聞いているだけでも洗われるようですね
ほら、俺って基本汚れてるんで
……って、そういう意味じゃありませんから
海の癒し効果で今日だけは素直になってしまうかもしれませんよ
魔法のように泡が昇っていくのを思わず目で追いかけて
粋なこと考えますね
こんなに大きいときっと一生かかっても飲みきれないな
誰かさんが手伝ってくれるなら話は別ですが
ふふ、贅沢なオアシスですね
うわ、大きいのがかかったんじゃないですか…!
俺が竿を引き上げるので、網は任せました
いきますよ、せーの
2人で協力して釣り上げた魚は、サイズがどうであれ立派に見えます
この場合、勝負は引き分けかな
……なんてね
クーガ・ゾハル
ケペシュ(g06831)と釣り遊び
せーの、で飛ばす釣り糸が
海に吸いこまれたら、クリームソーダでカンパイだ
そのショーブ、のった
ゴーカ・カイセン・ランチをめざすぞ
とおりすぎる波の音をききながら
? よごれてるようには、見えないが
両ソデでケペシュの頬をゴシゴシしつつ
へへ、今日も明日も、スナオでいいのに
むずかしいやつだな
そういえば
今日はいいもの持ってきたんだ
ポケットから出した小さなボトル
フタについたフシギな棒をひとふりすれば
青い空を、でかい雲めがけてシャボン玉がのぼっていく
へへへ、どうだ
世界一でかい、しゅわしゅわクリームソーダだぞ
てつだってやるから、だいじょうぶだ
おれたちの、でかいオアシスにしよう
――ん?
たいへんだ、サオがすごくあばれだしたぞ
お、おう、まかせろ
いそいでアミとバケツをかまえる
へへ、ひきわけもいいが
これならどっちも大ショーリ、かな
●海色クリームソーダ
キラキラと白波の立つ海を目の前にして、ケペシュ・ナージャ(砂蠍・g06831)とクーガ・ゾハル(墓守・g05079)は釣竿を手にして顔を見合わせる。
「準備はいいですか?」
「おう、いいぞ!」
甲板縁に陣取って、釣竿の邪魔にならないように立てたパラソルの下、二人が海へと視線を向けた。
「せーの、でいくぞ」
「いつでもどうぞ」
「せー……のっ!」
クーガの掛け声と共に、二本の釣り糸が海へと吸い込まれるように落ちていく。釣り糸の先が見えなくなると、クーガとケペシュが次に視線を向けたのは互いを挟んだ間に置かれたミニテーブル。その上には汗をかいたフロートグラスが二人の手に取られるのを待っていて、どちらからともなくごくりと喉が鳴った。
「これぞクリームソーダ! って感じだな」
「たっぷりの氷にブルーソーダ、その上にはバニラアイスにさくらんぼですからね」
そう言いながらクーガとケペシュがグラスを手にし、その冷たさに笑みを零す。
「ケペシュ、カンパイだ!」
「海のヴァカンスに?」
いいな、とクーガが笑うとグラスをケペシュが持つグラスへと近付ける。
「海のヴァカンスにカンパイ!」
「乾杯」
青と白のストライプが可愛らしいストローを咥え、ちゅっと吸い込めば甘く冷たいブルーソーダがしゅわしゅわと弾けながら喉へと落ちていく。
「青い海に冷たいソーダ、最高の夏ですね」
「このソーダであわあわになってるアイスも、おいしいんだぞ」
ロングスプーンでアイスをひと掬いして、クーガがその冷たさにぎゅっと目を閉じた。
「釣りも忘れては駄目ですよ。とはいえ、やるからにはうんと立派なのを釣りあげないと……そうだ、どうせなら勝負しましょうよ。どっちがより大きい魚を釣るか」
「そのショーブ、のった」
俄然やる気を出したクーガがグラスを置いて、釣竿をしっかりと握りしめる。
「ゴーカ・カイセン・ランチをめざすぞ」
「釣ったばかりの魚は新鮮で美味しいでしょうね」
刺身に塩焼き、ムニエルに香草焼き、マリネにしてもいいとケペシュが言えば、でかいのを釣るぞとクーガが目を輝かせた。
とはいえ、釣りに焦りは禁物。クーガとケペシュはぼんやりと海を眺め、波音に耳を傾けながらのんびりと釣り糸を垂れ、時折クリームソーダへと手を伸ばすという、贅沢な時間を楽しんでいた。
「ぼんやりと海を眺めて、水の音を聞いているだけでも洗われるようですね」
贅沢な時間は心の洗濯に一役買うのだろう、いつもより心が弾むような気がする。
「?」
クーガがこてんと首を傾げてこちらを見遣るので、ケペシュが小さく笑って言葉を続ける。
「ほら、俺って基本汚れてるんで」
「よごれているようには、見えないが」
でも、お前が汚れているというのならそうなのだろうと、クーガが釣竿を竿受けに置くと両の手を袖の中にくいっとしまい、ぽふっとケペシュの頬を包み込む。
「ク、クーガ?」
戸惑うような声を上げたケペシュを気にすることなく、クーガが彼の頬をゴシゴシと擦りだす。
「あ、あの?」
「よごれているって言うから」
拭いているのだと、至極真面目にクーガが答えた。
「……って、そういう意味じゃありませんから」
頬から手を離させ、まったく……とケペシュが笑いだす。そんな君だから、俺はきっと――そっと目を伏せ、次に目を開いた瞬間にはいつも通りのケペシュが釣竿を軽く揺らしながら軽口を叩く。
「海にはマイナスイオンがあるそうですからね、海の癒し効果で今日だけは素直になってしまうかもしれませんよ」
「まいなすいおん? へへ、今日も明日も、スナオでいいのに。むずかしいやつだな」
おれはいつだってスナオだぞ、とクーガが胸を張って笑った。
「そういえば」
「どうしました?」
「今日はいいもの持ってきたんだ」
いいもの、と言いながらクーガがポケットから取り出したのは小さなボトル。手のひらにすっぽりと収まるそれは、まるで香水瓶のようにも見えた。
「見てろ」
蓋を開ければ、それには小さな棒が付いていて、クーガがまるで魔法の杖のように振るう。すると青い空と大きな白い雲をめがけるようにして、シャボン玉がぷかぷかと飛んでいく。
「へへへ、どうだ」
「魔法みたいだ、粋なことを考えますね」
思わず目で追い掛けて、弾けて消えるキラキラのシャボンに笑みを浮かべる。
「世界一でかい、しゅわしゅわクリームソーダだぞ」
「こんなに大きいと、きっと一生かかっても飲みきれないな。誰かさんが手伝ってくれるなら話は別ですが」
「おれがてつだってやるから、だいじょうぶだ」
二人なら、きっと飲みきれると笑う。
「おれたちの、でかいオアシスにしよう」
ケペシュがソーダ水を小さなオアシスのようだと魅せられているのを知っているからこそ、クーガがそう言って笑う。
「ふふ、贅沢なオアシスですね」
本当に、なんて贅沢なオアシスなのだろうか。この世界のどこを探したって、これ以上に贅沢なオアシスは見付からないだろうとケペシュは思う。ああ、でも。ちらり、とクーガを見遣って、もしかしたら彼の隣であれば、これ以上のアオシスが見つかってもおかしくないかもしれないと口元に笑みを浮かべた。
暫くの間シャボン玉の吹き棒を楽し気に振っていたクーガが、ふっと動きを止める。
「――ん?」
「どうかしましたか?」
「たいへんだ、ケペシュ。サオがすごくあばれだしたぞ」
「うわ、大きいのがかかったんじゃないですか……! クーガ、俺が竿を引き上げるので、網は任せました」
「お、おう、まかせろ」
テーブルの上にシャボン玉のボトルを置き、慌ててタモを握りバケツを持てばケペシュが掴む竿の糸の先がぐいぐいと引いた。
「いきますよ、せーの!」
タイミングを合わせて糸を巻き、ここぞというところで竿を持ち上げれば勢いよく跳ねる魚の姿。すかさずクーガが魚を網に入れ、バケツへと移動させる。
「やりましたね、クーガ」
「すごい、思ったよりでかいぞ!」
「ふふ、そうですね。二人で協力して釣り上げた魚は、サイズがどうであれ立派に見え……本当に大きいですね?」
「そうだぞ!」
バケツの中で狭そうにしている魚を見て、ケペシュが目を瞬かせる。
「この場合、勝負は引き分けかな……なんてね」
「へへ、ひきわけもいいが」
バケツを抱え、クーガが笑う。
「これならどっちも大ショーリ、かな」
「ええ、大勝利です。刺身にしても、焼いても美味しそうじゃないですか」
「ゴーカ・カイセン・ランチだな! おなかもすいてきた気がするぞ」
「じゃあ、キッチンを借りて調理としましょうか」
「さんせいだ!」
はしゃぐクーガが艦内に向かうのを、ケペシュが楽し気にその後を追うのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
【猫変身】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
●沖ノ鳥島
約一週間という船旅の到着地点は沖ノ鳥島、東京都心から南へおおよそ1700kmにある、サンゴが積み重なってできた島である。輸送艦『しんじゅく』の甲板の上から見えるのは広く青い海の中、エメラルドグリーン色をしたサンゴ礁を抱いた海であった。
満潮時には畳五枚ほどの大きさの島が見え、干潮時には周囲の岩礁が姿を見せるだろう。上陸は難しそうではあるが、流されないように『しんじゅく』としっかり紐付けた大型のフロートを浮かべ、サンゴ礁の海を楽しむことが出来そうだった。
ダイビングをするもよし、海水浴を楽しむもよし、大型のフロートの上でぷかぷかと浮かぶもよし……調査を兼ねたヴァカンスを楽しもうと、ディアボロス達は沖ノ鳥島へと向かうのだった。
六宮・フェリクス
ジェイ(g10376)と〜!
ヒュゥ!!なかなか絶景!!
最初はこんなちっさかったんだなーこの島。最終人類史とは大違い!
…あー…そういやジェイには前もって聞かせてなかったな…
これ島。(指差し)
陸がちょっとでもありゃ島なんだよ、たぶん!
まだシーズンはもうちょい先だろーけど…今でこんだけ綺麗なら、夏本番だとどうなるんだろーな〜?
…ってオイ。景色だけ撮れ景色だけ!オレを被写体にすんな!!
ほら、どーせならお前も一緒に泳…あー…お前水ダメだったか
ま、それ以外でも楽しめるならいーけど…オレ撮ってて楽し?
…楽しいならいーや。
んぇ。魚。取り放題…?で、何この棒。
…?? あっ!?いや待てバカーー!!
考えてること丸わかりなんだよっやめろやめろ魚の気持ちになれっ!!エレクトロフィッシャーだなそれ!?おいおいおい!!
オレちゃん標的でやろうとしてんな!?洒落にならんぞコラぁ!?
生態系とオレそのもの破壊しかねないからマジで止めろォ!!
…か、考えなおそ?な?今なら怒んないから、な?
……。
にげていい!?!!
ジェイ・スオウ
みゃ(六宮:g01325)と!
ヴァカンスの目的地に着イタ〜〜!って
…島?ドコ?
‥‥これが 島?
流石にコレハ‥敵サンも島認定はしてネーンじゃネ?
でも通常なら触れないみたいだから触っトコ
ま、イイヤ。
凄い珊瑚礁!燦々日差しに透明蒼い海にキラキラの天使様!ッサイコー!映えルナ〜💜写真撮っトコ💜
天使様が1番の目当てダガ、写真📱
あ、天才なこと思いツイタ
なーなー、誰もいないときにコッソリお魚沢山捕らナイ?良いパラドクスがアルんダヨ
釣りでは捕れない大きいヤツラも一網打尽にデキル筈ダヨ。
ホイ。その鉄の棒持って離れてハナレテ☆
そのダイバースーツ?ゴム製だヨナ?
いよっし!六宮にオイシーお魚を食わせるゾ
運が悪かったなお魚共!六宮の糧と笑顔の素になれることを光栄に思うがイイ!
六宮がナニか言ってル?聞こえナイナ?
気絶させるだけダカラ!手加減できるカラ!‥多分、お魚もにっこりダヨ、‥多分。
痺れとけョ?電撃✫
焼いたりバターで炒めたり味噌汁の具トカ?干したりお土産にしたりシヨナ💜ってあ、れ?‥みゃ?
お、こってる?
●刺激的ヴァカンス
輸送艦『しんじゅく』に揺られ、到着したのは珊瑚礁の海が煌めく沖ノ鳥島。島と言っても珊瑚礁で出来ている為、『しんじゅく』が寄港できるような港はない。その為、沖ノ鳥島の珊瑚礁を傷付けない位置で停泊していた。
「ヴァカンスの目的地に着イタ~~!」
「ヒュゥ!! なかなか絶景!! 最初はこんなちっさかったんだなーこの島。最終人類史とは大違い!」
珊瑚礁――沖ノ鳥島がある辺りは海の色が違って見え、アクアマリンのような輝きを放っているようにも思える。六宮・フェリクス(An die Freude・g01325)がその景色を楽しんでいると、ジェイ・スオウ(お茶友・g10376)が紫色の髪を揺らして首を傾げる。
「って……島? ドコ?」
見渡す限り島なんて見えないと、ジェイがフェリクスを見遣る。
「……あー……」
「アー?」
「そういやジェイには前もって聞かせてなかったな……」
クエスチョンマークを飛ばすジェイに向かって、フェリクスがうんうんと頷いた。
「いいか? よ~く聞けよ?」
「ウン」
「これ、島」
これ、とフェリクスが指さした先は周囲の色よりも薄い色をした海。
「……コレ?」
「島」
「……島?」
どう見ても島には見えない、そんな視線を向ければフェリクスが楽しげに笑う。
「陸がちょっとでもありゃ島なんだよ、たぶん!」
「少しすぎナイ?」
それもそのはず、今は満潮に近い時間であり島部分は五畳程度しか見えないのだ。干潮時には周囲の岩礁が見えるので、いささかマシではあるが。
「流石にコレハ……敵サンも島認定はしてネーンじゃネ?」
「……多分?」
「ま、イイヤ。調査はついでデモ良いみたいダシ」
ということは、することは一つ。船旅のヴァカンスは充分に楽しんだから、海水浴ヴァカンスである。さっそく二人は『しんじゅく』から小舟代わりのフロートを下ろし、珊瑚礁へと向かう。
「凄い珊瑚礁!」
「だな、まだ本格的な海水浴シーズンはもうちょい先だろーけど……今でこんだけ綺麗なら、夏本番だとどうなるんだろうな~?」
まるで透明な水に水色のインクを落としたような色をした海に、二人のテンションは上がっていく。
「燦々日差しに透明蒼い海にキラキラの天使様! ッサイコー! 映えルナ〜💜 写真撮っトコ💜」
「記念写真か? いいじゃ……ってオイ」
沖ノ鳥島を撮っているのかと思えば、ジェイが向けたレンズの先には自分がいて、フェリクスが眉根を寄せる。
「景色だけ撮れ、景色だけ! オレを被写体にすんな!!」
そんなフェリクスの声もなんのその、シャッター音が波音と共に響く。
「聞いてんのか!? ったく……しょうがねえな」
まあいいか、とすぐに切り替えてフェリクスがフロートの上から海へと飛び込む。
「水温も丁度良くて気持ちいいぞ。ほら、どーせならお前も一緒に泳……あー……お前水ダメだったか」
「気にしなくてイイヨ、見てるだけでジューブン楽しいカラネ!」
そう言いながら、ジェイが再びシャッターを切る。その先には珊瑚礁もあるけれど、やっぱりフェリクスがいて。
「ま、それ以外でも楽しめるならいーけど……オレ撮ってて楽し?」
「天使様が一番の目当てダガ、写真」
景色はオマケとばかりにジェイがきゃらきゃらと笑った。
「……楽しいならいーや」
半ばさじを投げたように言い、フェリクスが珊瑚礁を楽しむように泳ぐ。そしてジェイはそれを写真に収めて満足気にし、ぷかぷかと海の上を楽しんでいた。
暫くすると、フェリクスが休憩がてらフロートへと戻ってくる。その姿もしっかりと撮ると、ふっとジェイが顔を上げた。
「あ、天才なこと思いツイタ」
「ん?」
あんまりいい予感がしないのは気のせいか? と思いつつフェリクスが先を促す。
「なーなー、誰もいないときにコッソリお魚沢山捕らない? 良いパラドクスがアルんダヨ」
「んぇ。魚?」
「そう、釣りでは捕れない大きいヤツラも一網打尽にデキル筈ダヨ、取り放題ダヨ」
「一網打尽? 取り放題……?」
「ホイ」
にんまりと笑ったジェイがフェリクスに鉄の棒を渡す。
「で、何この棒」
「その鉄の棒持って離れてハナレテ☆」
「……??」
今度はフェリクスが首を傾げる番だ、よくわからないままに鉄の棒を持って距離を置く。
「ところデネ、そのダイバースーツ? ゴム製だヨナ?」
「素材までは知らないが」
すいすい、と泳いでフロートから離れつつ、そう答える。
「ウン、多分ゴム製ダヨ! いよっし! 六宮にオイシーお魚を食わせるゾ! 運が悪かったなお魚共! 六宮の糧と笑顔の素になれることを光栄に思うがイイ!」
「……あっ!? いや待てバカーー!!」
待てと言われて待つような男ではない、マズイマズイとフェリクスが慌てる。
「六宮がナニか言ってル? 聞こえナイナ?」
「嘘つけお前、聞こえてんだろ!!」
「大丈夫! 気絶させるだけダカラ! 手加減できるカラ!」
「考えてること丸わかりなんだよっやめろやめろ魚の気持ちになれっ!! エレクトロフィッシャーだなそれ!? おいおいおい!!」
なんて事しようとしてるんだ! とフェリクスが叫ぶ。
「……多分、お魚もにっこりダヨ、……多分」
「多分が多すぎなんだよ!! オレちゃん標的でやろうとしてんな!? 洒落にならんぞコラぁ!? 生態系とオレそのものを破壊しかねないからマジで止めろォ!!」
エレクトロフィッシャーといえば、電撃で魚を気絶させ浮いたところを捕獲する漁だ。しかし生態系に少なからず影響があるとかなんとか、実際にやるのであれば国かどこかに許可をなんたら、みたいな問題も発生する。
「……か、考えなおそ? な? 珊瑚礁とかに影響出たらマジでシャレになんないし、今なら怒んないから、な?」
フェリクスの声が聞こえているのかいないのか――ジェイがとてもいい笑顔でパラドクスを行使しようとしている。
「あああ、良い笑顔しやがって! くそ、こうなったら!」
せめて海に悪影響だけは……! という気持ちで鉄の棒を持ったフェリクスが飛んだ。
「痺れとけョ? 電撃☆」
「ワアアアアアア!!!」
ビリビリ来た!!! とフェリクスが叫ぶ。
「焼いたりバターで炒めたり味噌汁の具トカ? 干したりお土産にしたりシヨナ💜 って……あ、れ? ……みゃ?」
お魚浮いてない、どうしてとフェリクスを探せば、空中からこわーい顔でジェイを見ていて。
「ジェーイー!」
「お、こってる?」
何故怒られないと思ったのか――!
「お説教だ!」
「こんな海の上デ!?」
ヤダー! と叫ぶジェイに正座をさせ、フェリクスが滾々とジェイにお説教を始めるのだが、まあそれも長く続くものではない、はず。きっと――!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV2になった!
【コウモリ変身】LV1が発生!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
カラタチ・リッカ
【ふたり座】◎
しんじゅくの船に揺られて
沖ノ鳥島とやらに到着ー?
難しそうな調査は任せちゃって
引き続きヴァカンス楽しみたいところ~
ひとまず俺様は浮輪でぷかぷかしてたいなぁと
水着は準備万端うみのうえ~
自分でジタバタ泳ぐよりかは
波間に漂ってたい性分なんだけど
あんまり余所見してても何処までも
流されちゃったりするから困りものだよねぇ
ミアちゃんはそう言うとこは
しっかりしてそうかも~なんとなくねぇ
多分どこか繋いでおいたら二人分のオモイで…
やっぱりお任せしておこうっと
クラゲごっこも優雅っぽいけど
この辺りはサンゴ礁ってのも有名らしく~
水中適応…便利!ってことで
また海中散歩も楽しみに行っちゃう?
ざぶんと海のなか~
サンゴって何かに似てるようなと思ってて
実際見てみると森があるみたいだったり
色とりどりなサカナが沢山なのも
なんだか不思議な光景だよねぇ
…は!
此処でも命名のチャンスなのでは…!
何か名案あったりとか~……ミアカラの森…?
うんうん思い入れのあるところ
増えていくのは楽しいねぇ
ミア・メア
【ふたり座】◎
とうちゃーく!ですの
此処が沖ノ鳥島、可愛らしい島ですね
大賛成です!まだまだヴァカンス続けましょうっ
同じくばっちり水着は用意しております!
浮き輪ぷかぷか良いですねえ…大変優雅な感じがします
ミアもやってみましょう、と浮き輪に身を任せ
ふおお…ふわふわぷかぷか、とっても楽しいですの
段々と眠くなってしまいそう
え、流され…ああっ
確かに島からどんどん離れていってしまいますね!?
そ、そうでしょうか
しっかりしてそうに見えます?(嬉しい)
ふふふん!ならば確りするのはミアに任せて頂いて
思う存分ぷかぷかして頂いても大丈夫ですよ、カラ!
そう言えばこの島もサンゴ礁なのでしたっけ
いいですね!以前の深海探検とは違った景色が楽しめそうですの
水中適応でざんぶと潜りますよ
わ、わわ
本当にサンゴって森のようです
故郷は森の中だったので、海に親しみを覚えちゃいますの
魚もカラフルで愛らしくて、海といっても様々なのですね
本当に不思議です
…!名案その4ですよカラ!
ここはミアカラの森!
またひとつ思い入れのある場所が出来ました!
●ふたり色珊瑚礁
輸送艦『しんじゅく』に揺られてのんびり船の旅、とうとう目的地へと到着だとカラタチ・リッカ(空言・g05558)とミア・メア(璃々・g07746)は甲板の上で船が速度を落とし、停泊するのを待っていた。
「あ、止まったね。到着ー?」
「とうちゃーく! ですの」
二人で沖ノ鳥島はどこだと見渡せば、深く青い海の中で色が違うところがひとつ。美しいグラデーションを描く様に、中央に向けて薄水色になっている。
「あれが沖ノ鳥島とやら?」
「ええ、そのようですの。なんだか可愛らしい島ですね」
島と聞いて思い浮かべるのは小さな山のようになっていて、気が生い茂っているようなものが一般的。それとは全く違うけれど、珊瑚礁で出来た島であれば不思議ではないのだろう。
「さてさて~難しそうな調査は任せちゃって、引き続きヴァカンスを楽しみたいところ~」
「大賛成です! まだまだヴァカンス続けましょうっ」
船の上のヴァカンスは目一杯楽しんだけれど、海の上のヴァカンスはまだ。となれば、この美しい海で海水浴ヴァカンスを楽しまなくては勿体ない!
「水着の準備は~?」
「ばっちり用意しております!」
抜かりはないとミアが笑って答えると、カラタチもまた同じように笑う。
「じゃあ、水着に着替えたら再び集合だねぇ」
「急いで着替えてまいりますね!」
「俺様も~」
急いで、の言葉通り十分もしない内に二人は再び甲板の上に集合していた。先程と違うのは二人が水着姿である事と、手にはしっかりと浮き輪を持っていた事だ。
「ひとまず俺様は浮き輪でぷかぷかしてたいなぁ」
「浮き輪ぷかぷか良いですねえ……大変優雅な感じがします」
「でしょ~? それじゃあいざ、うみのうえ~」
それ、とカラタチが浮き輪を手にして海へと踏み出す。水温は丁度良く、透き通るような海は海底まで見渡せるよう。浮き輪でぷっかりと浮きながら、カラタチは満足そうだ。
「ミアもやってみましょう」
ぷかぷか浮かぶカラタチを真似するべく、ミアもしっかり浮き輪を身に着け海へと泳ぎ出す。
「ふおお……ふわふわぷかぴか、とっても楽しいですの」
「だよねぇ。俺様、自分でジタバタ泳ぐよりかは波間に漂ってたい性分なんだー」
「ええ、ええ、わかります。これはとても楽しくて、それになんだか段々と眠くなってしまいそうな……」
ふわふわ、ぷかぷか。まるで海の揺り籠のようだと、ミアがすっかり浮き輪に身を預けながら、きらきら輝く海底を覗き込む。時折、小さくあくびをしているのをカラタチが見て、あくびが移っちゃうねぇと口元を隠して笑った。
「気持ちいいですねえ……海も綺麗……」
「綺麗だねぇ。でもあんまり余所見してても、何処までも流されちゃったりするから困りものだよねぇ」
「そうですね……え? 流され……ああっ」
カラタチの言葉に半分うとうとしていたミアがパッと目を見開く。
「確かに島からどんどん離れていってしまいますね!?」
輸送艦『しんじゅく』も気持ちさっきよりも遠くに見える、とミアが島の方へ戻るべくチャパチャパと足を動かす。
「ミアちゃんはそう言うとこはしっかりしてそうかも~」
「そ、そうでしょうか」
今うっかり、二人して流されかけましたけれども。
「しっかりしてそうに見えます?」
そうなら嬉しいと、ミアがカラタチの浮き輪を掴んで元の場所へとさり気なく戻した。
「なんとなくねぇ」
「ふふふん! ならば確りするのはミアに任せて頂いて、思う存分ぷかぷかして頂いても大丈夫ですよ、カラ!」
「さすがミアちゃん。多分ねぇ、どこか繋いでおいたら二人分のオモイで……やっぱりお任せしておこうっと」
ミアがさっそく自分の浮き輪に付いていた紐をカラタチの浮き輪に括り付けているのを見て、任せて安心! 俺様は心置きなくぷかぷかしようとカラタチが心に決めた。
暫しの間二人でぷかぷかと楽しんでいると、カラタチがそういえばと顔を上げる。
「クラゲごっこも優雅っぽいけど、この辺りはサンゴ礁ってのも有名らしく~」
「この島もサンゴ礁なのでしたっけ」
色鮮やかな珊瑚ではないけれど、ラムネ色をした海から見える白い珊瑚は宝石にも思えた。
「そこで水中適応……便利! ってことで、また海中散歩も楽しみに行っちゃう?」
「いいですね! 以前の深海探検とは違った景色が楽しめそうですの」
顔を見合わせ、いちにのさんでざぶんと海の中。海底の砂地に足を付け、海中散歩を二人で楽しむ。
「サンゴって何かに似てるようなと思ってて」
「そういえば……何となく見覚えがあるような」
「うん、実際見てみると森があるみたいだったり」
そんな風に見えないだろうかと、カラタチが足を止めてミアに微笑む。
「わ、わわ……! 本当にサンゴって森のようです」
言われてみれば、確かに海中における森のようにも見える。珊瑚の合間で身を休める魚は枝で休む小鳥のように、海の中をすいすいと泳いでいく魚は空を飛ぶ鳥のように。
「ミア、故郷は森の中だったので、海に親しみを覚えちゃいますの」
「いいねぇ、親近感」
あっちの森にも行ってみよう、と歩き出せば色とりどりの魚が珊瑚から珊瑚へと泳いでいく。
「魚もカラフルで愛らしくて、海といっても様々なのですね」
「色とりどりなサカナが沢山なのもなんだか不思議な光景だよねぇ」
「はい、本当に不思議です」
綺麗で不思議で、それから楽しいとミアが嬉しそうに笑う。その笑顔を見て、何かに気が付いたようにカラタチが立ち止まった。
「……は! 此処でも命名のチャンスなのでは……!」
折角ここまで来たのだから、何か記念になるような。
「何か名案あったりとか~……ミアカラの森……?」
「……! 名案その四ですよカラ! ここはミアカラの森!」
カラタチの言葉を待っていたミアが、彼の命名に一も二もなく頷く。
「またひとつ、思い入れのある場所が出来ました!」
「思い入れのあるところが増えていくのは楽しいねぇ」
大事な思い出が増えていく、夏の始まり。
ミアカラの森と名付けた珊瑚の森の中、二人は時間が許す限り海底散歩を楽しんだのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】がLV5になった!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
ラズロル・ロンド
アドリブ歓迎
エトヴァ(g05705)と海中ヴァカンス
【水中適応】で海に潜るよー
準備運動を軽くして、フィンを足に付け、背中から落ちるように飛び込めば広がる色とりどりの珊瑚と魚達の景色に目を輝かせる
ふぁ〜〜〜!
すごいね、エトヴァ。
ここ、日本なんだよね?
こんなに綺麗な海があるなんて思ってもみなかったよ
南国の海に潜ったみたい
手を握って2人で泳げば
気になる場所へ行っては珊瑚の隙間を覗き込んだり
トンネル状になった場所を進んでみたり
迷路に迷い込んだみたい
エトヴァーこっちこっちーと、珊瑚越しに手を振り
手を取って引き寄せたりと
器用に泳いでは、エトヴァとの遊泳を楽しむよ
あそこなんか居る?
動くものに気付いて近付けばウミヘビにびっくりなんてことも
海でもヘビは苦手ぇ〜
【動物の友】で驚かせてゴメンネと見送り
大きな海亀の甲羅に捕まらせてもらったり
海の中の生き物とも楽しそうに和気あいあいと過ごそう
疲れたらフロートに上がって波に揺られて
…あ、これ寝たら気持ちいいやつ〜
船旅というシエスタ旅〜
隣で仲良くスヤスヤしちゃうね
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
ラズ(g01587)と
水中適応で海中ヴァカンス
アドリブ歓迎
調査として、島の様子を確認したら
よーし、泳ごう!
フィンを装着、水着で飛び込めるのはディアボロスならではかなぁ
わ……
広がる色彩の世界に目を奪われる
すごいよ、ラズ。見て……!
嬉しそうに顔を見合わせ
日本の最南端だそうだし、南国らしいのもうなずける
手を繋いで、南国の海を楽しもう
ここにも魚がいるかも?
トンネルを二人で潜ったり
素敵な迷路だな
珊瑚の向こうに手を振る君のもとへ
手を繋いだら、ずっと握っているかも
珍しい魚の群れに、見て見てと手を引いて
笑いながら、泳いで時、日差しを浴びて
遊泳を楽しもう
なんだろう?
ウミヘビなんているのか……ほんと蛇みたいだ
蛇が苦手なラズを庇うように引き寄せて
大丈夫、ほら
悪いことはしないよな
動物の友を発動したなら、ラズと一緒に顔をみあわせて笑い
わあ、大きなウミガメだ
イルカもいるかな?
海の生き物たちと、戯れるように泳いでいよう
泳ぎ疲れたら、フロートに上がって一休み
二人で寝そべって
うん、気持ちいいな
軽くうとうとしてしまうかも
●君と海中ヴァカンス
船旅の間も美しい海の青は堪能してきたけれど、沖ノ鳥島を目前にして停泊した甲板から見る色は空の色を映したような色をしていて、水着姿で眺めていたラズロル・ロンド(デザートフォックス・g01587)とエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)はその水色に自然と笑みを零す。
「綺麗だね、エトヴァ!」
「そうだな。島の様子は……」
どれどれ、とエトヴァが双眼鏡を構え軽く四方を覗くが不審なものは見当たらず、大丈夫そうだなと双眼鏡を下ろす。
「敵影もなし、不審物も無し」
「ってことは~?」
「うん、泳ごう!」
やったー、と手を叩くラズロルに、エトヴァが準備運動をしようと誘う。ディアボロスとはいえ油断は禁物、泳ぐ前には準備運動! と、二人で準備運動を始め深呼吸で締める。次に手にしたのは足に装着するフィンで、しっかりと履いて準備完了だ。
「よーし、それじゃ潜るよー」
水中適応の残留効果を適用し、いざ! とばかりにラズロルが背中から落ちるように飛び込んでいく。それを追い掛けるように、エトヴァもまた水着で飛び込めるのはディアボロスならではだなと思いながら飛び込んだ。
海に飛び込んだ二人を待っていたのは海色に染まる白い珊瑚に時折覗く鮮やかな珊瑚達で、思わずラズロルが感嘆の声を上げる。
「ふぁ~~~!」
「わ……」
目を輝かせる彼の横で、エトヴァも知らぬうちに小さく口を開けて広がる海の世界に目を奪われていた。
「すごいよ、ラズ。見て……!」
「すごいね、エトヴァ……!」
派手な珊瑚礁というわけではないけれど、空の色を染め取ったような海の中で見る風景は心の琴線に触れるような美しさを持っていて、どちらからともなく寄り添いながら暫しの間その素晴らしさを楽しみ、嬉しそうに顔を見合わせる。
「ここ、日本なんだよね?」
「確か、東京都小笠原村に属していたはずだ」
エトヴァの博識さに、ラズロルがよく知ってるんだねと瞳を煌かす。
「こんなにきれいな海があるなんて思ってもみなかったよ。南国の海に潜ったみたい」
「日本の最南端だそうだし、南国らしいのもうなずけるな」
それほどに、澄んだ水色をしている。太陽の光が海底まで届き、ゆらゆらと光る様子はずっと見ていても飽きない程だ。
「折角だ、海中散策といこうか」
「行く!」
迷子にならぬように、と笑いながら手を繋ぎ沖ノ鳥島と輸送艦『しんじゅく』から離れすぎない距離を二人で歩く。まるでグラデーションを掛けたように、沖ノ鳥島を少し離れれば海の色は深くなり、それだけでも散策するのが楽しいとラズロルがはしゃぐ。
「エトヴァ、あっちに行ってみよう」
気になる場所があれば互いに手を引いて、あっちこっちと見て回る。
「ここにも魚がいるかも?」
「どれ……あ、いた!」
珊瑚の隙間を覗き込んでいたラズロルが魚と目が合ったと笑うと、エトヴァもそっと顔を寄せて覗き込む。
「本当だ、目が合ったな」
「だよね!」
他にもいないかと探して歩けば、珊瑚が複雑に入り組んだ場所を見つけて二人で進む。
「トンネルみたいだな」
「うん、それに迷路みたいにも見えるよ」
トンネルのように見える場所を泳いで潜り抜け、気になる珊瑚や魚を探す。気が付けばラズロルが隣ではなく珊瑚の向こうにいて、エトヴァへ手を振っていた。
「エトヴァー、こっちこっちー!」
「ラズ」
呼ばれるままに向かうと、ラズロルが笑いながら手を取って引き寄せるから、エトヴァは繋いだ手を離さないとばかりに握りしめた。
互いに手を握り合ったまま海中散策を楽しんでいると珍しい魚の群れを見つけ、エトヴァが手を引く。見て、と言うようなその動きにラズロルが視線を向ければ光を反射するように光って泳ぐ魚が見えて、魚の群れが通り過ぎるのを二人で待った。
フィンを装着した二人はまるで人魚のようにすいすいと海を泳ぎ、時々水面に顔を出して日差しを浴びては再び潜ってを繰り返す。
「エトヴァ、あそこなんかいる?」
岩陰に動く何かを見つけ、ラズロルが指さした。
「なんだろう」
確かに何かが動いていると二人で近付けば、ウミヘビが泳いでいて。
「わぁっ」
「大丈夫か? ウミヘビなんているのか……ほんと蛇みたいだ」
「海でもヘビは苦手ぇ~」
「大丈夫、ほら。悪いことはしないよな」
蛇が苦手だという彼を庇うように引き寄せ、動物の友を発動させるとウミヘビがどこかへ向かうのを見送る。
「ラズだけじゃなくウミヘビも驚いていたみたいだな」
「ほんとだ、驚かせてゴメンネ」
その思いが伝わったのか、ウミヘビが一度こっちを見て、いいよと言うように消えていった。
「他にも海の生き物いるかな?」
「探してみようか」
何かしらいるだろう、と辺りを泳いでいると大きなウミガメが見えて、二人が攻撃の意思はないと伝えつつ近寄っていく。
「わあ、近くで見ると随分と大きいな」
「ほんとだ、甲羅も大きいね」
少しの間、甲羅につかまらせてもらったりと遊んでもらっていると、今度はイルカの姿が見えて二人はそちらへと向かう。
「わ、一緒に泳いでくれるみたいだよ」
「折角のお誘いだ、泳いでいこうか」
手を繋ぎ、イルカに紛れて青い海を泳ぐ。なんて贅沢なんだろうと笑い、離れていくイルカを見送った。
「疲れてないか、ラズ」
「そういえば……ちょっと疲れたかも」
エトヴァと泳いで遊ぶのが楽しくて、すっかり時間を忘れてしまっていたけれど、海中散策を始めてからそれなりに時間が経っている筈。輸送艦『しんじゅく』の方へ向かって泳ぎ、繋がれているフロートに二人で上がる。
「んー、思ってたより疲れてたみたいだね」
フロートの上に寝そべったら、なんだかもう動きたくない気分だ。
「……あ、これ寝たら気持ちいいやつ~」
「うん、絶対に気持ちいいだろうな」
波に揺れるフロートはぷかぷかゆらゆら、聞こえてくる波音は睡魔を誘うオーケストラのよう。二人がうとうとしだすのに時間はかからず、どちらからともなく瞼が閉じていく。
「船旅というシエスタ旅だね~……」
「そう……だな……」
たくさん遊んで、仲良くスヤスヤひとやすみ。
起きたらまた遊ぼうねと、ラズロルは楽しそうにエトヴァの寝顔を眺め、意識を手放したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【動物の友】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダブル】がLV4になった!
ギィース・エレクレ
【彩縁筆】
小さな島だね!
でも立派な島だよ
レジーナちゃんの水着姿!眩しい!!
はーい!じゃじゃーん!服を脱げばそのまま水着姿に!
自分も海に飛び込んで
とっても気持ちいいね
トトは…浮き輪が必要かな?
エメラルドグリーンの海だけど透き通っても見えるよね、不思議
小さな魚、色鮮やかだね
大きな海のキャンパスに沢山色があるね
俺の頭目立つかな?
レジーナちゃんはとても綺麗だからキラキラしててすぐわかるよ
俺達もそのキャンパスの一面に入れたかな?
ん?そういえば勝負して何でもだったね!
よーし!何でもこーい!!
えっ?俺の瞳?
いいよとにっこり笑ってサングラスを外す
その瞳でじっと彼女をみつめる
んー、レジーナちゃんの二色の彩は綺麗だね
キャッ、恥ずかしい!とサングラスをかける
そうだね、でもレジーナちゃんの瞳は魅入られちゃうもの!
綺麗って言ってくれてありがとう
俺は子供頃は好きじゃなかったけどね
綺麗なモノには毒(呪い)があるっていうでしょ?
あははっ、レジーナちゃんてば本当に男前だね
惚れちゃうなぁと何処か嬉しそうに笑って
レジーナ・ネイサン
【彩縁筆】
へえ!この小さいのが島?
水着に着替えて海にダイブ!
ギィースもトトも早くおいでよ
はは!そっちも準備万端じゃないか
トトはブラシが乗ってる浮き輪に一緒に乗る?
水中適応を使って潜れば
エメラルドグリーンの海とサンゴ礁が広がって
合間を様々な色形の魚が泳いでいる
揺蕩いながら眺めるのは気持ちがいい
ああ、本当にひとつひとつ違うんだよね
面白いな
大きな海がキャンパスとは良い事を言うね
しかし海のなかでもギィースの髪は目立つね
うん、遠くからでもよくわかる
そう?私は灰色だから結構紛れると思うんだけどな
そうだ
先程の勝負の願い事、考えていたんだけど…
そのサングラスは外してもらっても平気?
瞳の色、一度じっくり見てみたいな、って
グラス越しじゃない瞳を間近で見つめる
ふーん…本当に綺麗だね
漸く本当に目が合わせられた気がする、なんてね
あ!もうサングラスかけちゃうの?早いよ
ええー、あなたの方が鮮やかで綺麗だよ
そうなの?
でも私は好きだよ
絵描きってのは
例え毒があっても綺麗と感じるものから目が離せないものさ
ふふん、そうでしょ?
●海色、燦々
島が見えた! と、輸送艦『しんじゅく』に乗った誰かが叫んだのが聞こえ、ギィース・エレクレ(誘惑の道化師・g02447)はどこだろうかと甲板から海を見渡す。
「どこだろうね? あの辺り、海の色が変わって見えるけど」
島っぽいものは見えないと首を傾げると、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)も沖ノ鳥島はどこだろうかと同じように首を傾げた。
「……あれ、やっぱりあそこみたいだよレジーナちゃん」
他のディアボロス達がそちらに向かって行くのを見て、ギィースが目を凝らす様に見たその先――。
「あっ! 小さな島が見えるよ!」
ぽっかりと水面に顔を出した小さな小さな島を発見し、あそこだと指をさす。
「へえ! この小さいのが島?」
「小さいね、でも立派な島だよ」
少しでも海から顔を出している陸地があれば、それは島だとギィースが笑った。
「よし、早速行こうじゃないか」
もちろん水着に着替えてからね! とレジーナが言うと艦内へと駆けていく。その後ろを追い掛けるように、待ってるねとギィースが声を掛けた。
待ってるね? と思いはしたけれど、レジーナの頭の中は海でいっぱい。早く着替えて戻らなくてはと、水着を着るとブラシの為の浮き輪と共に甲板へと戻った。
「わあ、レジーナちゃんの水着姿! 眩しい!!」
日差しより眩しいと、ギィースが手でひさしを作るようにしてレジーナの水着姿を褒める。
「ありがと! さあ、海にダイブだよ!」
迷いなくレジーナが甲板から海へ足を踏み出せば、綺麗なフォームで落ちていく。それに続いて浮き輪をしたブラシが飛び込むと、レジーナが海から顔を出してギィースとトトを誘う。
「ギィースもトトも早くおいでよ」
「はーい!」
でも、水着は? という顔で見上げてくるレジーナに笑い、ギィースがすっとチャイナボタンに手を掛けた。
「じゃじゃーん! 服を脱げばそのまま水着姿に!」
「はは! そっちも準備万端じゃないか」
服を脱ぎ捨てたギィースがトトを連れてレジーナの待つ海へと飛び込むと、すぐに海面に顔を出して笑う。
「とっても気持ちいいね!」
「でしょ? ところで……トト、大丈夫?」
ギィースの首にしがみ付く様に巻き付いているトトに、レジーナが問う。
「うーん……トトは浮き輪が必要かな?」
「それなら、ブラシが乗ってる浮き輪に一緒に乗る?」
そう言うと、ブラシがトトの方へ寄っていく。それを見たトトが少しだけ躊躇った後、しゅるりと浮き輪に巻き付いた。
「これなら溺れないね」
「それじゃあ、俺達は海に潜るとしようか!」
水中適応を使って潜れば、呼吸もできるし水温や水圧の影響を受ける事無く会話も可能。使わない手はないと、ギィースが水中適応を発動させる。
「行こう、レジーナちゃん!」
手を引いて、とぷんと潜ればエメラルドグリーンの海の中、珊瑚礁が広がっていて。まるでひとつの風景画のような、それでいてゆらゆらと光が揺らめいているからか、生きているのだとも感じられる。
「エメラルドグリーンの海だけど透き通っても見えるよね、不思議」
「少し向こうに行けば、もっと違う色にも見えるね」
様々な青が揺蕩う海の中、泳ぎながら珊瑚礁を眺めていれば合間を色々な魚が泳いでいるのが見えた。
「小さな魚、色鮮やかだね」
「ああ、本当にひとつひとつ違うんだよね。珊瑚礁が白いから、余計にそう見えるのかもしれない。面白いな」
その白も、海の中から見れば海色に染まっているかのようにも見える。海の中を揺蕩いながら眺めるのは気持ちいいと、レジーナが甘やかな溜息をつくように呟いた。
「なんだか大きな海のキャンパスに沢山色があるみたいだね」
同じ魚でも、まったく同じ色や模様ではないように。海の色も、一歩進めば違うように見えるように。
「大きな海がキャンパスとは良い事を言うね」
確かにこれは広大なキャンバスのようだ、とレジーナが笑う。
「しかし海のなかでもギィースの髪は目立つね」
「俺の頭、目立つかな?」
「うん、遠くからでもよくわかる」
海の中でも、街中でも、それはきっと変わらないとレジーナは思う。
「レジーナちゃんはとても綺麗だからキラキラしててすぐわかるよ」
「そう? 私は灰色だから結構紛れると思うんだけどな」
灰色だと言うけれど、今この瞬間も彼女の髪は光を受けてキラキラしているとギィースは思う。でもそれを知っているのは自分だけでもいいかな、と笑いながら揺らめく海に視線を向ける。
「俺達もそのキャンパスの一面に入れたかな?」
「そうか、そうだね。私達もキャンパスの一部だね」
揺れる赤も煌めく灰色も、今この瞬間はきっと。顔を見合わせて笑っていると、レジーナがふと思い出したように目を瞬く。
「そうだ、勝負の願い事、考えていたんだけど……」
「ん? ああ、そういえば勝負して何でもいう事をひとつ聞くんだったね!」
願いごと思い付いた? とギィースが問うと、レジーナがこくりと頷く。
「よーし! 何でもこーい!!」
「そのサングラスは外してもらっても平気?」
「サングラス?」
「うん、瞳の色、一度じっくり見てみたいな、って」
「えっ? 俺の瞳?」
駄目かな? とレジーナがギィースを見ると、駄目じゃないよと彼が笑う。
「はい」
気負うこともなく、何気ない仕草でサングラスを外すとギィースが遮るものが何もない瞳でレジーナを見つめた。
「ふーん……本当に綺麗だね」
グラス越しじゃない瞳を覗き込み、海の中でも負ける事のないエメラルドのような瞳を見つめ返す。
「んー、レジーナちゃんの二色の彩は綺麗だね」
「ええ。あなたの方が鮮やかで綺麗だよ。なんだか漸く本当に目が合わせられた気がする、なんてね」
「キャッ、恥ずかしい!」
なんて言いながらサングラスを掛けると、レジーナが声を上げた。
「あ! もうサングラスかけちゃうの? 早いよ」
「そうだね、でもレジーナちゃんの瞳は魅入られちゃうもの!」
これ以上は俺が見てられないと、ギィースが両手で顔を覆うようにして、指の間からレジーナを見る。
「でも、綺麗って言ってくれてありがとう」
「そう思ったからね」
何でもない事のように答えたレジーナに、ギィースが笑う。
「俺は子どもの頃は好きじゃなかったけどね」
「そうなの?」
「綺麗なモノには毒があるっていうでしょ?」
毒という名の呪いが、と言葉には出さずにギィースが言うと、レジーナが何でもない事のように言葉を紡ぐ。
「でも私は好きだよ。絵描きってのはたとえ毒があっても綺麗と感じるものから目が離せないものさ」
そう言った彼女の表情は綺麗で、格好良くて。
「あははっ、レジーナちゃんてば本当に男前だね!」
「ふふん、そうでしょ?」
得意気に笑う彼女に、惚れちゃうなぁと何処か嬉しそうにして、ギィースが笑う。
「そろそろ上に戻ろうか、トトとブラシちゃんが何してるか気になるし」
「そうだね、戻ろうか」
最後にもう一度、この広大な海の中のキャンバスを目に焼き付けてから――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
【水中適応】がLV6になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ガードアップ】がLV4になった!
ラトリア・ブルーアローゾ
アドリブ歓迎
ついに来たぜ沖ノ鳥島!
大海原を埋め尽くす冥海機の大艦隊が……いない!
もしや群狼作戦ばりの潜水艦部隊か!?
【水中適応】と【完全視界】で海中を捜索し、敵影を探すぜ!
島は海上だと海に浮かぶ陸地だが海底からそびえたつ山の山頂でもある。
周囲の深い海に敵が待ち構えて……いない!
くっ、これほどの好立地の拠点を敵が押さえていないはずがない。
もしや海底に基地か!? 基地があるのか!?
海中の山肌(?)を探索して横穴とか不自然な地形はないか精査するぜ。
これだけ探しても見つからないとは俺としたことが冥海機を侮っていたぜ!
こっちの位置を暴露しちまうが最終手段、Ping(アクティブソナー(映画とかで潜水艦が敵の探知用にピコーンってやるアレ)のこと)――打て!
感あり!
4時方向、巨大な……クジラ!
だがまだ油断できん。
きっと融合してる人影とか武装が――
すぐそばには「マスター、もう帰りましょうよ」と言いたげなアプラウドの姿があった!
海面から降り注ぐ陽光に照らされた水着姿は人魚姫のように華やかであったという。
●調査もヴァカンスに含まれます!
海の旅もいよいよ終わりを迎え、いよいよ沖ノ鳥島へと到着する――ラトリア・ブルーアローゾ(餅が好きすぎて上官にコールサインを『餅』にされた男・g10730)は改めて気を引き締め、その瞬間に挑もうとしていた。
輸送艦『しんじゅく』がゆっくりと動きを止め、沖ノ鳥島より少し離れた場所に停泊する。
「ついに来たぜ、沖ノ鳥島!」
きっとこの島を拠点とし、大海原を埋め尽くすほどの冥海機の大艦隊が!!!
「……いない!!」
あれ? とラトリアが首を傾げる中、『しんじゅく』から海遊び用のフロートが下ろされていく。
「ハッ! もしや群狼作戦ばりの潜水艦部隊か!?」
敵が見える位置にいるとは限らない、とラトリアは水中適応を発動させると海へと飛び込んだ。
「沖ノ鳥島は海上だと海に浮かぶ陸地だが、海底からそびえたつ山の山頂でもある。という事は周囲の深い海に敵が待ち構えて……」
完全視界を使用したラトリアの目には、敵の姿が――!
「……いない!!!!」
目の前に広がるのは何処までも美しいコバルトブルーの海、そして珊瑚礁と優雅に泳ぐ魚の姿だ。
「くっ、これほどの好立地の拠点を敵が押さえていないはずがない……!」
ならば何処に……? 考えろ、考えるんだとラトリアがフル回転で思考する。
「もしや海底に基地か!? 基地があるのか!?」
今度こそ当たりだろうとラトリアは海中の珊瑚礁を見て回り、怪しそうな場所や不自然そうな地形を徹底的に精査していく。
「この横穴が怪しいな」
えい、と手を突っ込んでみれば魚が慌てたように逃げていくのみ。
「おかしい……これだけ探しても見つからないとは、俺としたことが冥海機を侮っていたぜ!」
こうなればこちらの位置を晒すことになってしまうが、最終手段だとラトリアが覚悟を決める。
「Ping――打て!」
その言葉と同時に放たれたのはアクティブソナー、音響探信音である。跳ね返ってくる音を感知し、四時の方向へとラトリアが向かい見たものは――!
「巨大な……クジラ!」
これだけやっても敵影ひとつ見つけられないとは、とラトリアが敵ながら天晴と不覚にも感心を抱く。
「だがまだ油断できん」
きっとほら、あれだ、あれ。融合してる人影とか武装がチラッと見えたりするんだ。映画とかによくあるやつだ、ヴァカンスを楽しむ人々に迫る影的な――!
なんて、ラトリアが次なる探索方法を考えているすぐそばでは、物言いたげなアプラウドの姿があった。それはまるで、『マスター、もう帰りましょうよ』とでも言うようで。
キラキラと輝く陽光に照らされたアプラウドの姿はまるで人魚姫のように華やかで、美しい。けれどラトリアはそれに気付くことなく愚直なまでに、最後まで調査を行い続けたのだ。
その結果、ラトリアが考察したのは以下の事柄である。
「うむ、どうやらこの沖ノ鳥島……冥海機は特に意識していないようだな。なんらかの判定により、冥海機ヤ・ウマトの領域だと判定されたという事なのだろう」
それはフローラリアの女王のダーナが自分のディヴィジョンに、ニュージーランドなどの離島が含まれているか知らなかったように。同じように、キングゴンドワナもマダガスカルがゴンドワナの領域かどうか認識していないだろう。つまりは、そういうことなのだ。
敵の前線基地は存在せず、戦略的に大きな意味が無い事が確認できた。これはこれで、大きな収穫といえなくもないはず――!
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV5になった!