千早城転進、大改造作戦
攻略旅団の方針により、大阪城に城取合戦を仕掛けていた『千早城』を撤退させ、美濃国方面に移動させる事となりました。
伊賀国・伊勢国を最終人類史に奪還している為、美濃国には海となっている地域を渡れば移動できます。
まずは敵の追撃を退けて和泉国に撤退、河内国があった海まで移動しましょう。
千早城が海を渡る為の改造については、
最終人類史の技術者によって研究されているので、パラドクストレインの貨物車両で、最終人類史から必要な資材を持ち込んで下さい。
改造と平行して、攻略旅団から提案された千早城改造プランの検討も行われます。
この検討については、複数の攻略旅団の提案で行われるため、多くの閃きが得られます。
実現不可能な事は実現不可能であると判断できる他、最終人類史の技術者の研究よりも優れたプランを思いつけることもあるかも知れません。
なお、千早城の改造完了と美濃国への移動は「6月頃」になります。
改造が大会議で示された内容のみであれば、『地獄変エネルギー』は消費しませんが、さらなる改造を行う場合、エネルギー消費が必要となる可能性があります。
また、攻略旅団で千早城の別の利用が提案・支持された場合、美濃への移動が中止される可能性もあります。
転進、改造、千早城!(作者 聖山葵)
#天正大戦国
#千早城転進、大改造作戦
#千早城
#摂津国
#和泉国
⊕
タグの編集
現在は作者のみ編集可能です。
🔒公式タグは編集できません。
|
🔒
#天正大戦国
|
🔒
#千早城転進、大改造作戦
|
🔒
#千早城
|
🔒
#摂津国
|
🔒
#和泉国
|
「3の丸は、ここまでか撤退!」
苦々しい声が天魔武者の口から洩れた。
「ディアボロスの城を2の丸に引き込んで足止めにまわれ」
「ふん、調子にのって2の丸に攻め込んできた時が、お前達の最後だ」
誰かが指示を飛ばし、誰かが負け惜しみに似たことを口にする。どれもが天魔武者で本意か不本意かに関係なく撤退に移ろうとした時だった。
「な」
「どう、いう……」
天魔武者らは目を疑った。この時点で攻めてきた城が2の丸へと攻め寄せてくることを疑っていなかったのだ、だが。
「なんだと、ディアボロスが逃げようとしている!?」
直接目撃した目撃した仲間の言葉に驚愕を禁じ得ぬ天魔武者も居た。だが、示される先を見れば確かにディアボロスの城、千早城は離脱を始めていたのだ。
「撤退中止! 敵が逃げ出した、我らの勝利だ、すぐに追撃の準備に入れ」
「尻尾をまいて逃げるディアボロスから、千早城を奪い返すのだ!」
口々に叫び、天魔武者らは先ほどとは別の理由で慌ただしくなり始めたのだった。
「ごきげんよう。天正大戦国のディヴィジョンの話なのだけど、攻略旅団の方針によって大阪城の三の丸を征圧した『千早城』は美濃国方面に転進させる事となったそうよ」
とクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)は明かし、説明を始めた。なんでもその美濃国ではジェネラル級天魔武者『濃姫』が織田鉄砲隊による塹壕戦術でディアボロスの侵攻を防ごうとしているらしい、ただ。
「千早城が前線に到着すればそんな障害は踏みつぶして城取合戦を仕掛ける事が可能になるんじゃないかしら」
そう脅威たりえない理由を補足すると、ただと続けた。
「そのためには大阪城からの撤退を成功させ、かつ、千早城で海を渡る準備を行う必要があるのよね」
何事もうまくゆく話だけではないということか。
「まずは敵の攻撃を撃退しつつ、摂津国から退避することね」
城取合戦を仕掛けていた千早城が大阪城から離脱してゆこうとしたなら、当然戦っていた天魔武者らは好機とみて追撃の部隊を差し向けてくるだろう。
「この内大半の相手は退避の支援をしてくれる防衛部隊のひとたちが引き受けてくれると思うけど、追ってくる天魔武者の中には追撃戦のどさくさに紛れて千早城に忍び込み破壊工作を行おうとする天魔武者も居るようなのよね」
こちらの担当は君たちと言うことになる。尚、その場合戦うことになるのは、伊賀忍軍上忍。伊賀忍軍で特に優れた忍び達で、忍術だけでなく槍の扱いにも長けているらしい。
「忍び込んでの破壊工作となると、やっぱり忍者になるのかしらね?」
ともあれ、この敵を撃破せずとも撤退自体は可能だろうが、この場合破壊工作によって千早城に被害が出ることが予想される。
「そうして何とか撤退した後は和泉国の海岸まで移動して美濃国に向かう為の改造に着手することになると思うの」
もちろん改造に着手と言ってもいきなり作業に入るという訳にはいかない。
「まずは『どのように海を渡るのか』といった基本方針を決めた上で工事の内容や追加したい機能などを提案して欲しいわ」
この提案を元にして実際に工事が行われる予定な訳だが、工期は1か月程度を予定しているそうなので美濃国に向かうのは6月に入ってからとなるだろう。
「それから、美濃国への移動の開始には間に合わないけれど……攻略旅団の提案にあった『ゴルディアスの結び目』や『岸和田城の機能』を千早城に実装する為の考察も行えるわ」
今回の考察では、実装が可能か否か、可能であれば、必要な工期やエネルギーなどを知ることが出来る。
「不可能だったなら何故不可能なのか、可能とするにはどうすればよいかといったアイデアを得る事もできるかもしれないわね」
攻略旅団の提案によって得ら得れた折角の機会。いろいろ考えてみたらどうかしらとクリスティーヌは言う。
「改造、何か素敵な響きよね? わたくしなら大砲をいっぱい……は、置いておいて」
うっとりとした表情でトリップしかけたクリスティーナは頭を振ると正気に戻り。
「千早城が撤退した後の大阪城は防衛部隊を全て撃退すれば再度、攻略を始める事もできるかもしれないけど……城取合戦を行わない限りは大阪城を力押しで攻め落とすのは難しいかもしれないわね」
こちらは千早城無しで攻略する為の作戦案が必要になると思われるものの、もはや賽は投げられた。
「千早城をどう改造して、何を知りえて、それをどう活かすかが重要なんじゃないかしら?」
良い成果が出ることを期待しているわねと元軍人らしくクリスティーヌは敬礼して見せたのだった。
リプレイ
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
千早城も、いよいよ改造の時が来たね。
でもその前に、先ずは撤退を無事に完了させなければ。
千早城への破壊工作か。
敵は精鋭、伊賀忍軍で特に優れた忍び達であるとの事、
何処から忍び込んでくるかも分からない。
そして千早城を建造したのは秀吉だ、構造も熟知されているのだろう。
だが奴らの思惑通りに破壊なんて絶対にさせるものか。
千早城は今はもう俺達の大事な城、現状の地の利も此方にある。
【トラップ生成】で防犯カメラの様な、
侵入者を探知して密かに術者へ知らせる罠を、千早城全域に仕掛けておき、
敵の動きを素早く察知して、仲間と連携して速やかに対処したい。
敵の動きを掴み、『斬糸結界』のパラドクス使用。
千早城への破壊攻撃を庇って、千早城への被害を防ぎつつ、
【ダメージアップ】な斬糸の罠で、敵を逃さず切断し撃破する。
敵の任務は千早城の破壊だ、
接敵しても城への攻撃を優先したり
反撃の竜巻も千早城を巻き込む形で起こそうとするだろう。
動作を素早く見極めて千早城を庇い、
パラドクスの糸で相殺しつつ確実に倒していこう。
野本・裕樹
※アドリブ・連携歓迎
二の丸を目前にしながら撤退……口惜しいですがやむを得ませんね。
本来の歴史においても大阪城は難攻不落の城でした。
ですが一度退いてもいずれ機会は訪れるはず、大阪の陣のように。
次へ繋ぐためにもまずは千早城の安全確保が優先ですね。
何をするにも破壊されてしまっては困ったことになるでしょう。
天魔武者の好きにはさせませんよ。
使う刀は《飛妖刀『霊花』》です。
千早城に迫る伊賀忍軍上忍を待ち構え城へ乗り込まれる前に一気に殲滅を狙いましょう。
千早城に近い相手から討ち取ろうとします、千早城にはそう簡単に触れさせはしません。
伊賀忍軍上忍は忍法で炎を巻き起こすみたいですね、ならばこちらはパラドクスで発生させた水の渦で炎を打ち消そうとしましょう。
そのまま伊賀忍軍上忍も渦の中に引きずり込んで撃破を狙います。
炎で千早城が被害を受けないように十分注意、もし千早城へ炎が届きそうならば例え隙を作ることになってもそちらの消火を優先します。
「二の丸を目前にしながら撤退……口惜しいですがやむを得ませんね」
外の景色が、揺れる。多脚の城が動いているのだから、その中にあるなら無理からぬことかもしれない。嘆息と共に言葉を吐き出した野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)は本来の歴史における大阪城とそれをめぐる攻防のことを思い出す。それは、難攻不落とされた城であり。
(一度退いてもいずれ機会は訪れるはず、大阪の陣のように)
これまでの戦いを一度目の冬の陣に見立て再戦の決意を胸に何をせねばならないかを考えれば。
「次へ繋ぐためにもまずは千早城の安全確保が優先ですね」
意識はおのずと撤退中の城へ向く。
「千早城も、いよいよ改造の時が来たね」
とは文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)の言だが、大阪城との攻防ではなくこれから城へ手を加えることに思いを馳せていた雪人にとっても意見は近しい。
「でもその前に、先ずは撤退を無事に完了させなければ」
「そうですね。何をするにも破壊されてしまっては困ったことになるでしょう」
雪人の言葉に同意した裕樹は卍型の刀身を持つ飛妖刀の持ち手を密かに握りしめる。
「天魔武者の好きにはさせませんよ」
少なくとも、時先案内人から天魔武者らが追撃のどさくさに紛れて忍び込み破壊工作を行おうとすることは聞いていた。細部こそ明確でなくとも敵の目的と行動がある程度わかっているのは、阻止をする側として、大きい。
「千早城への破壊工作か」
と口にした雪人も時先案内人の話を思い出す。
(敵は精鋭、伊賀忍軍で特に優れた忍び達であるとの事、何処から忍び込んでくるかも分からない。そして千早城を建造したのは秀吉だ、構造も熟知されているのだろう)
情報があるからこそ理解する相手の厄介さと言うものもあった、だが。
「奴らの思惑通りに破壊なんて絶対にさせるものか」
天魔武者らの目論見をくじかんとする思いに関しては雪人もまた同じ。
「千早城は今はもう俺達の大事な城、現状の地の利も此方にある」
城の内部を非殺傷性の罠が隠された罠地帯としてゆけば、忍びこまれた時の備えとなり。
「侵入されたとしても、これで罠にかかればわかる筈だよ」
「可能なら城へ乗り込まれる前に一気に殲滅したいものですね」
それが可能かは現段階で裕樹にもわからない。ただ、雪人の仕掛けた罠に後背を任せ、城の外を警戒し始め。
「……来ました」
情報の齎すところは大きい。あらかじめ知りえて、待ち構えた故に裕樹は城へ乗り込まれる前に迫るいくつかの影に気づいた。
「千早城にはそう簡単に触れさせはしません。呑み込め、『霊花』!」
「「グワーッ!」」
分裂して飛ばされた飛妖刀が城へ最も近づいていた二体の影へ命中し悲鳴をあげさせた。
「馬鹿な?!」
「追撃に紛れて接近された我らが何故気取られるのだ?!」
後続の影、伊賀忍軍上忍らから驚きの声が漏れるも、そこは精鋭。
「伊賀忍法火遁の術! イヤーッ!」
飛妖刀が当たった上忍が飛妖刀の回転が生じた水の渦に巻き込まれ、斬り裂かれながら炎を巻き起こす。
「アバ……ここは我らが! おぬしらは城へ行くのだ!」
ズタボロになりながらも炎に照らされて一体の上忍が仲間へ言い。
「ここはこの命に代えてもこやつに――」
裕樹の方へ視線を戻そうとしたところで見てしまった。
「すまん」
自身に告げて裕樹を迂回しようとした仲間が駆け出す途中でバラバラになったところを。
「「アバーッ! サヨナラーッ!」」
「不注意だね。相手が一人と思ったかい?」
鋭い切れ味を持つ極細の糸を張り巡らせていた雪人は手負いの伊賀忍軍上忍に問う。
「罠に反応がなかったから様子を見に来たよ」
などとは敵の手前、口にすることはない、だが。
「助かりました。敵もさるものですね」
礼を言いつつ飛妖刀『霊花』を構えなおしたまま裕樹は炎の残滓に目をやる。城の破壊を狙って炎に巻き込むことを懸念したのだが、見つかったことで伊賀忍軍上忍は裕樹の始末を優先したらしい。城には炎は届いておらず。
「ドーモ、はじめまして。ディアボロス=サン。伊賀忍軍上忍です」
両手を合わせオジギしてから伊賀忍軍上忍は言う。
「よもや我らがこのようなところで捕捉されるとは見事と言っておこう。されど我らにも意地はある。ここは力づくでも押し通らせてもらう」
開き直ったと見るか糸で切り刻まれた仲間を見て強行突破はかえって味方を損なうと判断したのか、あるいは。
(これもこちらの注意を惹くため……ってことはなさそうだね)
一瞬だけ気にした城の方で罠の起動した気配はなく、別動隊の存在をナシと踏んだ雪人は再び斬糸を張り巡らせて行く。
「既に手負いの者も居る、確実に倒していこう」
「そう簡単にいくと思うな!」
吼えてかえしたものの伊賀忍軍上忍がすぐさま雪人に襲い掛からないのは斃された味方のことがあってだろう、ただ。
「それなら――」
雪人ばかりに気を取られていた伊賀忍軍上忍を襲ったのは裕樹の操る飛妖刀だ。
「アバ―ッ!サヨナラーッ!」
手負いの上忍は立ち続けること能わず、崩れ落ちると爆散し。こうして上忍らは徐々に数を減らしてゆく。
「ひ、怯むな!」
「たかだか二人、二人だぞ! まだわれらの方が数はうグワーッ!」
「確かに多かったですが、それもそろそろ終わりでは?」
逃げ隠れ出来る城の中に侵入できずに迎撃される形になったのも天魔武者側からすると痛かったのか。
「うおおおおっ! アバーッ!」
二人を無視して城へ侵入しようとした上忍が斬糸結界にかかってバラバラになって仲間の後を追うと、残った伊賀忍軍上忍はディアボロスと同数。数の上で上回って同数まで減らされたのだ。
「侵入は防げましたね」
一体も城へ侵入することすらできず全滅するのにそこからたいして時間は要さなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
千早城への侵入を狙った伊賀忍軍上忍らは全滅し、潜入した天魔武者に破壊工作されることを免れた千早城はその多脚でずんずんと進んでゆく。目指すは、河内国の海岸。
「水中移動の改造を行うにしても海辺についてからで十分だろうからね」
到着したなら今後の改造プランなどを練るもよし。先ほど伊賀忍軍上忍らと戦った場所はとうに見えなくなっており、なおも城は歩み続け。
「あれは……」
そうして目的の海岸へとたどり着いた。
文月・雪人
岸和田城の人柱システムの機能は大きく分けて
『人柱からエネルギーを調達する機能』と
『エネルギーを消費して城主の力を強化する機能』
の二つの側面があるのかな。
それぞれ分けて考えてみよう。
先ずはエネルギーの調達について。
ヒルコ達を犠牲にする訳にはいかないし、使用には代替のエネルギー源が必要だ。
先ず考えられるのは『地獄変』だけど、消費は極力抑えたいよね。
『円卓の間』の使用にはオブジェクトの大きさが気になる所。
可能ならエネルギーを蓄積するコア部分だけでも分離してトレインで運べたら嬉しいけど、難しいだろうか。
ならば第三の手段として
『ヒルコではなく復讐者をシステムに繋いで、力を注入する形』を検討したい。
もし復讐者の力をオブジェクトの運用エネルギーとして直接変換出来るなら、
例えば結び目の機能の一時的使用にも流用出来るかもしれない。
城主を大幅に強化する機能については、城取合戦に活用出来るとありがたいな。
例えば復讐者の遠距離攻撃を超強化して、離れた城に砲撃戦を仕掛けたり、前線の仲間を援護する事は可能だろうか。
「うーむ」
海岸に至って文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)は動きを止めた千早城を見上げていた。これから岸和田城の機能を『千早城』に積む為の検討を行う訳だったが。
「岸和田城の人柱システムの機能は――」
おさらいする様に声を出して振り返る。
「『人柱からエネルギーを調達する機能』と『エネルギーを消費して城主の力を強化する機能』の二つの側面があるのかな」
それぞれ分けて考えてみよう、と続けた雪人がまず考え始めるのは、人柱からエネルギーを調達する機能の方だった。
「ヒルコ達を犠牲にする訳にはいかないし、使用には代替のエネルギー源が必要だ」
時折資料やデータと睨めっこをし、最初に思い至ったのは、地獄変。
「消費は極力抑えたいよね」
とも言うものの、調べてみると地獄変のエネルギーを供給する事は可能と思われ。
「なら次は『円卓の間』を利用できないかを考えてみよう。オブジェクトの大きさが気になる所だけど」
可能ならエネルギーを蓄積するコア部分だけでも分離してトレインで運べたらとも考えてみた雪人だったが、こちらは色々と問題がありそうで。
「攻略旅団の提案外だからね、『円卓の間の研究』は」
今回攻略旅団が提案したのは『岸和田城』や『ゴルディアスの結び目』についてだ。円卓の間の機能や分解と運搬などを本格的に研究するのであれば、同様の手順を踏む必要があるかもしれない。
「となると最後は『ヒルコではなく復讐者をシステムに繋いで、力を注入する形』だけど」
こちらに関してはヒルコの代わりにディアボロスが犠牲になる危険がありそのまま試してみるのは余りに危険で。
「現時点で代用できそうなエネルギーは、地獄変のものだけかな」
雪人からすると消費を気にしていた地獄変ではあるが、運用の為の代価エネルギーが一つ見つかったと考えるなら進展があったとも言える。
「次は『城主を大幅に強化する機能』についてだね」
城取合戦に活用出来るとありがたいなと調べてみたところ、岸和田城の城主を大幅に強化する機能は城内で戦う場合に城主とともに戦う護衛を同時に強化するモノであったらしい。
「あくまで城内で戦う場合の強化となると、『復讐者の遠距離攻撃を超強化して離れた城に砲撃戦を仕掛ける』のは難しそうだね」
長射程パラドクスによる攻撃は時空に関与する力が減衰してしまうため、敵や味方にダメージを与えない。故に城外に攻撃を飛ばすとなると、エゼキエル戦争のカテドラルやグランダルメのチューリッヒ要塞など全く別のクロノ・オブジェクトの効果となる。
「岸和田城の機能では実現できたらよかったけど、無理ってことなら……岸和田城の人柱システムについてはエネルギー源は変更するとしても効果の方は現状のモノで何か運用方法を考えるしかないのかもね」
とはいえこの結論も色々調べ考えたからこそ出た結論で、活用方法を見出せるかは雪人やここまでの検討結果を知ったディアボロスたち次第なのかもしれなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
文月・雪人
次はゴルディアスの結び目についてだね
先ずは機能を再確認
本来の結界兵器の機能は無理として
追加機能である『周囲に霧を発生させる効果』と『謎かけで内部への侵入を拒む効果』は
防衛に使えたらありがたいよね
特に千早城は
水中移動後の浮上時は敵に狙われると危険なので上陸場所を選ぶ必要があるとの話もあったけど
一時的にでも強固な防衛が可能なら、運用の幅を広げられるかもしれない
例えば、海や堀を超えて奇襲したり
城取り合戦の連結後、敵の侵入を阻む事は可能だろうか
エネルギーについては
地獄変を使った場合、消費量はどれくらいなのだろう
防衛機能の常時展開は無理にしても
どれぐらいの消費量で、どれぐらいの効果を、どれぐらいの期間維持できるのか
岸和田城の人柱システムをそのままの効果で使う場合の消費量とも合わせて確認し、比較したい
大きさはどれぐらいなのだっけ?
岸和田城と違って、少なくとも電車で運べるサイズなのだよね
円卓の間でもエネルギーをチャージする事は可能だろうか
実装方法は注連縄みたいに結ぶ感じでいいのかな
工期も含め確認したい
野本・裕樹
搭載したいのは追加機能である霧の発生や謎かけによる要所要所での防衛力向上ですね。
搭載の課題はエネルギーをどうするか。
追加機能の利用に『ゴルディアスの結び目』はエネルギーを蓄えるクロノ・オブジェクトと組み合わせる必要があると大会議では言われていました。
このクロノ・オブジェクトは千早城の動力炉で良いのでしょうか。
千早城修復時のエネルギー供給は、ディアボロスが千早城に滞在し、千早城にエネルギーを供給したいと願う事で、新宿島に蓄えられたエネルギーの一部が千早城に注入されていく、という流れでした。
願うことで千早城と同様に『ゴルディアスの結び目』にエネルギー供給可能であれば『地獄変』を現地に持参する必要がなくなりそうです。
機能に関しても。
ゴルディオンでの様子から謎かけの内容は哲学的あるいは数学的な謎かけが発せられると思われますが、この問い掛け内容の追加・改変を試みたいです。
問い掛けに答える事ができなければ、侵入者は永遠に霧の中から自力で脱出する事ができないことを利用し情報収集は出来ないでしょうか。
「次はゴルディアスの結び目についてだね」
そう口にした文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)へ野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)はええと頷く。
「私が搭載したいのは、追加機能である霧の発生や謎かけによる要所要所での防衛力向上ですが――」
「先ずは機能を再確認してみよう」
裕樹の言に雪人が提案したことで作業に移る二人だったが、すぐ問題にぶち当たる。
「これはちょっとあれこれ欲張りすぎたかな」
作業の手を止めて唸ったのは、雪人だった。調べてみたいことに関して全てを確認するのであれば二人ではとても手が足りないというのが問題の内容であった。いくつかの案に関しては、研究・実験に類するものなので行いたい場合は攻略旅団の提案を行う必要があるといった別種の問題も付随していたが、それはそれ。
「少数に、可能なら『これだけは』という一つに絞ったらよかったのかもですね」
全部網羅しようとすると、一つ一つの確認作業の制度が残念なことになったり最後まで終わらないと言った事態がどうしても起こってしまうのだ。無理して確認作業に時間を割くと今度は得たデータから予測を行う時間の方が不足する。
「全部に答えが欲しければ、案だけの人数を揃えればまだ状況が変わっていた可能性もあったのかな」
もっとも、提案内容によってはこの場で答えが出なかったり先の問題のように「攻略旅団へ提案を行う必要がある」場合も出てくることは考えられるのだが。
「あとはアプローチの仕方とかもだよね」
どのような機能をどのような方法で搭載するかのアイデアを提示し、このアイデアが実現可能かどうかや実現可能な場合の必要なエネルギー、実装に掛かる工期などの予測をしてゆくというのが基本的な検討の流れなわけだが、これをまるっと無視して独自の方法で検討を行おうとすればうまくいかなくても仕方ない。
「とりあえず、千早城と関係の無い調査の準備はやめるとしまして、その分のリソースを割いて一つの項目に集中させれば何かわかることもあるかもしれません」
「やむを得ないね。予測してみたいことはいろいろあったけど」
雪人は残念そうであったが、そうして検討を始めていけば判明することも出てくる。
「なるほど。そもそも移動拠点に使用すること自体が難しかったんだね」
ゴルディアスの結び目が齎す霧はどうやら千早城が動くと消えてしまうらしい。最も重要な『城取合戦』中の運用も敵の城に突っ込んで敵からも丸見えになるため、無意味な状態となる訳で。
「となると、当初の運用案のいくつかはどだい無理なモノとして……城取り合戦の連結後、敵の侵入を阻む事は可能だろうか?」
動かなくなった後ならどうかと考えた雪人だが、色々試してみたところ城取合戦の連結後は連結した相手の城も千早城の一部という扱いになるようだと判明する。
「これでは有効には働かないだろうね」
嘆息した雪人だが。
「ですが、移動しない拠点でしたら利用価値があるかもしれませんね」
舞鶴鎮守府とかと裕樹は具体例を口にし。
「霧の発生に必要なエネルギーは『範囲』と『強度』で変化するようですが、都市の中心部のみに霧を発生させて謎を解かなければ接近できない効果を発揮させたとするのでしたら、運び込んで実装するのに1000エネルギー。その後、毎月200エネルギーくらいで実装出来るかもしれません」
判明した予測を読み上げつつ、裕樹はただと続ける。
「運用できたとしても、この霧の謎解きですが……普通に知性のあるクロノヴェーダにはあまり効果が無さそうです。おそらく普通に謎が解かれてしまうので、効果があるとしたらアルタン・ウルク等の知性の低い敵でしょうね」
「なるほど、となると運用するとしても場所や相手を選ぶってことだね」
「ええ。それから先ほど触れた運用するためのエネルギーについてですが、他所での運用となると前提が異なってきますね」
裕樹は裕樹でディアボロスが千早城に滞在し、千早城にエネルギーを供給したいと願う事でゴルディアスの結び目にエネルギー供給を行う案を用意してはいたものの、ゴルディアスの結び目が固定拠点向けのモノであるとするなら確認する意味合いは薄い。可能か不可能かと言うならばおそらく可能であろうとは思われたが、採用されることもなく。
「後は判明した結果をどう活かすかと」
「美濃国に向かう為の改造ですね」
顔を見合わせて二人は互いに頷きあった。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【操作会得】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
野本・裕樹
・基本方針
『海の底を歩いて移動する』方針を選びます。
・工事の内容
この方針で美濃国へ移動するなら奪還済みで海となった地域の海底を歩くことが想定されます。
ディヴィジョン領域外の海底は真っ平な海底が広がり水深も200メートル程あるとのこと、防水工事もそれにしっかり耐えられるように行いたいですね。
防水工事に関しては最終人類史の横須賀であれば海で活動する水上艦や潜水艦に詳しい方もいらっしゃるかと思います、勝手は違うかもしれませんが専門知識のある方に工法をご教示いただいた上で必要な資材を持ち込みます。
浮上するための装置は大会議で研究されていたものを利用、他に良い手段が見つかればそちらに協力します。
・追加機能
海路移動時にディアボロスが水中でも千早城の外へ出撃できるハッチを設置しておきたいです。
残留効果があればディアボロスが動いた方が良い場面というのはきっとあるのではないでしょうか。
千早城の進路の先行偵察、上陸地点の安全確保、万が一の襲撃への対応……他にもあるかもしれませんが備えて損は無いと思います。
鈍・長巻
文月に人手が欲しいと聞いたのだけど、城の改造現場はここか。
まあ、やれるだけの事はやってみよう。
という事で文月、貸しだからな貸し!
方針については、俺も『海の底を歩いて移動する』のがいいと思う。
防水加工の方法に関しては、先ずは専門家達に詳しく話を聞きたい。
千早城の外壁は、クロノオブジェクトとして頑丈な作りにはなっている様に思うけど、
その隙間を防水素材で埋めていく形になるのだろうか。
【操作会得】で専用工具も使って作業。
何しろ城は大きいし、高所作業には【飛翔】も使いたい。
追加機能に関してだけど、
巨大な浮きで水上に浮いた後は、文字通り地に足のつかない状態になる。
そのまま立ち往生してもいられないしな、
可能なら水中で姿勢を保つ為の、重量バランスを調節可能なバラストタンクと、
陸へ向けて進む為の大型スクリューも付けられないだろうか。
最終人類史には大型船の造船技術もあるのだし、
そこから流用する形で実装出来ないか、専門家達と相談したい。
城が海を歩いて渡るとか、よくよく考えると凄い話だな。
上手くいく事を祈ろう。
「『海の底を歩いて移動する』方針ですね」
改造方針として出された二つの選択肢のうち、野本・裕樹(刀を識ろうとする者・g06226)が採ったのはそちらだった。
「この方針で美濃国へ移動するなら、奪還済みで海となった地域の海底を歩くことが想定されます」
この場合、城内各所の大規模な防水工事などが必要となる訳だが。
「防水工事もそれにしっかり耐えられるように行いたいですね」
振り返った先には改造を待つ千早城が鎮座しており、裕樹はすぐに持ち込んだ資材の運び出しにかかる。
「しかし、当初の想定と幾らか違ってしまったのは想定外でした」
千早城の改造において、水中でも千早城の外へ出撃できるハッチの設置を考案していた裕樹だったが、千早城は潜水艦のような密閉空間では無い。
「そもそもハッチは必要ないのですね」
水没させた千早城の上に水中適応したディアボロスが乗ってるような形で移動する為、出撃は城の上から離れていけばいい。実にシンプルである。
「ですが、これなら千早城の進路の先行偵察、上陸地点の安全確保、万が一の襲撃への対応……問題なく行えそうではありますし」
浮上するための装置は大会議で研究されていたものを利用するつもりで居る。もっとも、他の改造計画の参加者がより良いアイデアを持っていればこの限りではなく。
「人手が欲しいと聞いたのだけど、城の改造現場はここか」
鈍・長巻(ある雨の日の復讐者・g03749)が現れたのは作業が始まる前のこと。
「改造に関わってるのは……一人だけなのか?」
「今は私だけですね」
周囲を見回して目に留まった裕樹に尋ねればそう答えは返ってきて。
「他の工程では逆に参加しなかったこともありましたし――」
敢えて後半をぼかした裕樹の言葉に、なるほどなと漏らした長巻は千早城を仰ぎ。
「まあ、やれるだけの事はやってみよう」
そう請け負って。
「という事で、貸しだからな貸し!」
裕樹の居ない方に向いて口にしたのは誰に向けての言葉か。
「それで、話は戻すが改造の方針は決まってるのか?」
「『海の底を歩いて移動する』方針を選んでいますが」
「ならちょうどいいな。方針については、俺も『海の底を歩いて移動する』のがいいと思ってた」
気を取り直しての質問に結果としてそっぽを向いたまま、長巻は僅かに口の端を綻ばせて。方針を巡って争わないが故になかなか作業に入れないなどと言うことはなく。
「そうですか。では、他に何か改造案などは」
「ああ、それだったら……」
話を振られて長巻は明かす、二つほど追加しようと思ったモノがあることを。
「『水中で姿勢を保つ為の重量バランスを調節可能なバラストタンク』ですか」
「それと陸へ向けて進む為の大型スクリューだな。専門的な話を聞いて色々学んでは来たんだ、取り付けることも可能だと思う」
「でしたら、早速作業に移りましょうか」
他の参加者に案があるのであれば、それを聞きより良いものなら協力しつつその案を採用して作業を進めてゆくつもりもあった裕樹だ。長巻の明かしたアイデアを拒む筈もなく、むしろ促しつつ持ち込んだ資材の元まで行く。
「勝手は違うかもしれませんが、私も専門知識のある方に工法をご教示いただいてますから」
改造作業において何も問題はないということだろうか。当人の技術や知識的なモノか用意された材料についてかまでは言わず、裕樹は資材を運び始める。その一方で長巻が運ぶのは自身の発案であるバラストタンクや大型スクリューの一部となる品々だ。
「城が海を歩いて渡るとか、よくよく考えると凄い話だな」
運びながら戻って来れば歩行の為の脚部がある城が再び大きくなってきて、長巻の視線はつい千早城の脚にとまり。
「上手くいく事を祈ろう」
と続けて資材を置くとまだ元の場所の方に残る資材を取りに引き返す。
「ではそろそろ改造作業に移るとしましょうか」
「そうだな」
そんなことを何度も続けた後で資材の大半を運び込めば、裕樹の言葉に頷いた長巻は専用工具を手に空へ舞い上がった。
「高所の作業は任せてくれ」
「では、そちらはお願いしますね」
空を仰いで長巻を見上げた裕樹もすぐさま改造作業に取り掛かる。
「スクリューを取り付けるのはこの辺りでしたね」
「当初の予定から手を加えたところだからな。想定外の欠陥が出ないようにしたいところだが」
懸念は杞憂に終わり、防水加工を施された千早城にトラブルもなく大型スクリューは取り付けられてゆく。
「しかし、もっと悪戦苦闘するかと思ったが、専門家達に詳しく話を聞いた成果かもな」
「素人が手探りだったらとてもこんなペースで作業は進まなかったかもしれませんね」
トンテンカンと作業の音が響いて。
「バラストタンクも取り付けられた。後の改造は当初の予定通りに」
「ですね」
こうして改造は順調に進み、やがて完成したのは海底の移動にも耐え、海中で姿勢制御も可能な千早城である。追加した大型スクリューによって水中での移動速度も増していると思われる。
「あとは美濃国に向かうだけだな」
見上げる長巻たちの視線を浴びながら千早城は再び動き出すのをただじっと待っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!