魔女化する自動人形

 ディアボロスが、断頭革命グランダルメ奪還戦に勝利した事で、グランダルメの自動人形の残党は、周囲のディヴィジョンに漂着し始めているようです。
 奪還戦で戦ったスイスの自動人形は全滅したため、漂着する自動人形はフランス本国に残されていた者達である為、その多くが、火刑戦旗ラ・ピュセルに漂着しているようです。
 既に、初期に漂着した自動人形は、キマイラウィッチの手駒となっており、新たに漂着する自動人形の改修に向かっているようです。

 キマイラウィッチの勢力が、自動人形の残党を繰り入れて戦力を大きく強化する事を阻止する為、自動人形が漂着する、ラ・ピュセルと旧グランダルメの境界地域の海岸に向かい、漂着した自動人形を撃破、更に、その自動人形を回収しようとやってくる、キマイラウィッチの手駒となった自動人形の撃破を行ってください。


『復権慈母』イザベル・ロメ

処刑の理由(作者 大丁
3


#火刑戦旗ラ・ピュセル  #魔女化する自動人形  #断頭革命グランダルメ  #自動人形  #魔女化 


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 荒れ果てた地に多数の自動人形が集められていた。
 一様に頭を垂れ、命令を待つ相手は、ジェネラル級キマイラウウィッチ『復権慈母』イザベル・ロメ。
「あなたたちのディヴィジョンを奪った、ディアボロスへの復讐を強く望みなさい」
 宣言がなされると、集団から呻き声が漏れ始める。
 イザベルは血染めの長衣を引きずり、自動人形たちのあいだを行き来した。やがて、少女型のアヴァタール級のまえで立ち止まると、慈母の眉根が寄せられる。
「……あなたたちの復讐の念は弱すぎます」
「申し訳ありません、イザベル様」
 少女型、『血薔薇の執行人形』が恐縮していると、魔女のジェネラル級はその場に屈んで人形の顎へと指を添え、上を向かせた。
「自動人形では、狂おしいまでの情動が必要な、真の復讐心を持つ事はできないのでしょう」
 整った造作の顔をしげしげと眺める。
「特にあなたは、わずかにある感情をすべて、処刑への歓喜に傾けてしまっている」
 指が離れると、執行人形は再び頭を垂れた。
「ですが、最低限の復讐の念は存在し、それをもって障害を崩壊させ、願いは成就させられます。ここにいる者たちがみな」
 儀式は、次の段階に移った。
「断頭革命グランダルメの地で散った、魔女たちよ、ディアボロスに再び殺された怒りと憎しみを糧に、再び、この地に舞い戻るのです」
 ジェネラル級の呼びかけに、復讐を望む怨嗟の思念が湧き出した。まるで浮遊する悪霊のように。
「依り代の人形は、この場に……。次こそは、願いを成就するのです」
 思念は、自動人形たちに憑りついていく。
 『くるま裂き人形』の一団は、呻き声をいっそう高くすると、のっぺらぼうだった頭部に、ズレた印刷のような形で生身の顔が浮き出てくる。パニエの骨組みは、蜘蛛の節足に変化した。
「うう……ああっ!」
 『血薔薇の執行人形』の変化は右半身に現れる。
 人面は胸に浮かび、手足の刃はカマキリのものとなった。

「断頭革命グランダルメ奪還戦は、最良の勝利を得る事ができました。これも皆様の活躍のおかげです。本当にありがとうございます……」
 時先案内人、ファビエヌ・ラボー(サキュバスの人形遣い・g03369)がお辞儀をすると、二体のぬいぐるみたちもそれに倣う。
「この勝利によって、火刑戦旗ラ・ピュセルのディヴィジョンの本格攻略が可能となりましたわ」
 さっそく、ぬいぐるみたちはパラドクストレインの車内を飛び交った。
 地図や画像など、依頼の資料を掲出していく。
「奪還戦の結果、ラ・ピュセルには、多数の自動人形が漂着しているようで、キマイラウィッチは、その自動人形を『魔女化』して取り込み、戦力にしているようです。皆様には、火刑戦旗ラ・ピュセルと旧グランダルメの国境の海岸に向かい、漂着した自動人形を撃破、漂着した自動人形を回収する為に派遣された、キマイラウィッチの手ごまにされた自動人形を迎え撃ち、これも撃破していただきます」

 案内人は、説明を続ける。
「スイスに集結して奪還戦を戦った自動人形は全滅しているので、漂着している自動人形は、フランス本土に取り残されていた者達のようです。キマイラウィッチは、この漂着した自動人形に、奪還戦で死したキマイラウィッチの復讐の念を植え付ける事で、自動人形を魔女化して、忠実な配下としようとしているのですわ。魔女化した自動人形は、本来の姿のどこかに『人面疽』のようなものが浮かび、体の一部が獣化するといった外見の変化が現れるようです。こうなってしまった自動人形は、キマイラウィッチと同じように『復讐』を求めて戦うようになるでしょう。戦闘能力も引き上げられていますわ」
 仕事を終えたぬいぐるみたちが、もとの位置に戻ってくる。
「いつもお手伝いいただいているおチビさんたちは、ジョスとジュリ。元はクロノヴェーダ『自動人形』です。わたくしたち人形遣いは、操り人形を得る際に、クロノヴェーダの意思は消してしまっているのですが……」
 ファビエヌは二体を抱き上げた。
「強い意志を持つアヴァタール級は、魔女化が不完全である為、その解除が可能なようです。今回遭遇する、『血薔薇の執行人形』も話しかける内容によっては魔女化が解除され、戦闘能力が下がると予知されておりますわ。参考になさってくださいませ」
 今回の依頼では、まず漂着した烏合のトループス級『サンソン式断頭人形』を撃破する。
 サンソン式はラ・ピュセルに回収される前なので、当然ながら魔女化もされていない。彼らを回収にきた魔女化済みのトループス級『くるま裂き人形』とそれを指揮するアヴァタール級『血薔薇の執行人形』を撃破することで依頼は完了する。

 ファビエヌは、ジョスとジュリを抱いたまま、プラットホームへと降りた。
「ナポレオンが自動人形を『器』と称したようですが、『魔女化』とはまさに、自動人形という『器』に、キマイラウィッチという『中身』を注いだという所でしょう。どこかに、この儀式を行っている黒幕がいるのではないかと予想していますわ」

 海岸に打ち上げられている断頭台が数個。
 それらが、むくりと起き上がる。いや、黒っぽい自動人形に背負われていたのだ。
「何という事だ、断頭革命グランダルメが強奪されてしまうとは」
「我らサンソン家はどうなってしまうのだろう……」
 悲観する一族に対して、励まそうとする個体もいる。
「もちろん処刑を続けるのである! 立つのである!」
「ここって、火刑戦旗なんじゃねーの? 断頭を許してくれっかなー。知らんけど」
 やる気に水を差す個体も。
 総じてまとまりがなく、漂着した『サンソン式断頭人形』は烏合の衆であった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【動物の友】
1
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【熱波の支配者】
2
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【スーパーGPS】
1
周囲のディアボロスが見るあらゆる「地図」に、現在位置を表示する機能が追加される。効果LVが高ければ高い程、より詳細な位置を特定できる。
【無鍵空間】
1
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【植物活性】
2
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV3 / 【反撃アップ】LV1 / 【アクティベイト】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

大丁
 オープニングをお読みいただきありがとうございます。
 マスターの大丁です。

 今回は、『火刑戦旗ラ・ピュセル』において、『断頭革命グランダルメ』からの漂着者とそれを回収にきた自動人形(魔女化)を撃破するシナリオとなっております。

 漂着した烏合のトループス級『サンソン式断頭人形』の居場所は予知されているので、回収部隊よりも先に到着できます。まず、撃破してください。
 すぐに、哨戒任務中のトループス『くるま裂き人形』とアヴァタール級『血薔薇の執行人形』が現れます。共に『自動人形(魔女化)』ですが、『血薔薇の執行人形』のみ、【魔女化】解除を試みることができます。解除しなくても撃破は可能です。
 アヴァタール級の撃破でシナリオ完結となります。

 戦いに、冒険に。そして、ドキドキを。
 みなさまの素晴らしいプレイングをお待ちしております。
60

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

人形達の後始末……
断頭革命グランダルメは奪還され、自動人形達のデイヴィジョンはもうない
違うものへの変質を望むかどうかはわからないが……
戦うさだめなら、自動人形のまま、戦いたいと望むだろうか

現場の海岸へ
迷彩コートを纏い、岩など遮蔽物があれば利用し、忍び足で接近
環境を観察しつつ把握
敵影を見定めたら、PD発動
眩い光熱のエネルギーを乗せた熱風を解き放つ
熱砂の大地の神々を思わせる光と熱
嵐のごとき風にのせて、断頭人形達を焼き尽くす

仲間と声掛けあい狙いを合わせ
一撃で倒せる敵>消耗した敵を優先
逃走防止に、海へ追い詰めるように位置取りを
速やかに倒しきろう

陰鬱な歌には、平和への祈りで忍耐
最終人類史のパリ……その明るいイメージで対抗し上書きする
戦いの果てに、確かに平和があるならば
俺はそれを守りたいと思う

仲間との攻防の隙を看破し攻撃
俺も光風で敵の目を眩ませて、仲間の方へ隙を作る

さあ、断頭の時間はおしまいだよ
シャルル・アンリ・サンソンも七曜の戦ですでに倒れた
処刑の音はもう響かない……
君達もおやすみ


ファギー・ルヴァン
※連携アレンジ歓迎

自分のいた世界が壊されても、在るべき理由もなくしても、なんとなく呼ばれた世界でまた続けようとするのですね。
なんと愚かで、悲しい…
今度こそ、終わらせてあげないと…

戦闘位置:常に後方を維持
コロロを偵察行動に向かわせ、身を隠せそうな瓦礫を移動しながら、敵機動隊に近づきます
できるだけ背後を狙える距離ギリギリまで近づいて、パラドクスを発動

世界が変わっても、私たちの行うことは変わらない… さあ、見惚れながら、焼かれてしまいなさい。

前衛で攻めるディアボロスがいれば、支援攻撃を行います
反撃されそうな場合は、距離をとりながら回避行動を試みますが、難しければ火炎魔法か杖による殴打攻撃で対処

あなたたちが処刑するものはここにもありません。
ここに来ても、あなたたちが存在し続ける理由はない。いくら動いたってあなたたちが崇めていたサンソンはもういないんです。
だから…何も考えないで。燃やされて灰となって、そして…安らかに眠りなさい。


エルゼ・シュヴァイツァー
連携・アドリブ歓迎

【人物】
ドイツ先住民族の一つ、『鴉の民』の最後の生き残りとなったシャーマン。
性格は基本的に大人しく友好的。

【行動とか】
……どうやら、元の世界を追われた者とは岸辺に打ち上がるようですね。
私もそうでした。 彼らも戸惑っていることでしょう。
しかし、また処刑を続けるとは聞き捨てなりません。
ファギーさんとエトヴァさんが密かに接近するようなので、私は敵の注意を引くといたします。

「お察しの通り、ここは火刑戦旗。
そして断頭は許しません。
来世はもっとマシな道具に生まれ変わるがよろしい」

敵は何やら得物を振り回し、陰鬱な歌にて精神を攻撃するとか。
偏向式霊気障壁と【精神集中】で抗うとしましょう。

「あなた方もこちらへ着いた矢先でしょうが、お次は彼岸へ参りなされ……」

そしてパラドクス【水蛇】にて海から召喚した二匹の水の大蛇に海へ連れていかせます。

澄む水の 深きにおわす 夫婦神


「……どうやら、元の世界を追われた者とは岸辺に打ち上がるもののようですね」
 かすかな波音が聞こえてきたころ、エルゼ・シュヴァイツァー(最後の大鴉・g11192)が呟いた。
 奇しくも同行者たちの多くに、新宿島への漂着経験があった。
 そこからの生き方が、いまの当人たちをつくっている。
「人形達の後始末……」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は呻く。
「断頭革命グランダルメは奪還され、自動人形達のデイヴィジョンはもうない。違うものへの変質を望むかどうかはわからないが……。戦うさだめなら、自動人形のまま、戦いたいと望むだろうか」
 ディアボロスは、時先案内でかすかな未来を知っている。
 介入がなければ、『サンソン式断頭人形』は魔女化されるだろう。だが、漂着した人形たちは先を知りようがないのだ。
 声音に同情の念を滲ませる、ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)。
「そうかもしれません。自分のいた世界が壊されても、在るべき理由もなくしても、なんとなく呼ばれた世界でまた続けようとするのですね。なんと愚かで、悲しい。今度こそ、終わらせてあげないと……」
 海岸と人影が目に入り、ディアボロスたちは姿勢を低くする。
 ファギーとエトヴァは、秘かに接近する任につき、エルゼが敵の注意を引くこととなった。
「お察しの通り、ここは火刑戦旗。そして断頭は許しません。来世はもっとマシな道具に生まれ変わるがよろしい」
 大声でトループスたちに呼びかける。
 座ったり、うな垂れたりしていた人形も含めて、彼らは曲がりなりにも立ち上がり、戦闘態勢をとった。エルゼは召喚魔術を唱える。
「『澄む水の 深きにおわす 夫婦神』……。『水蛇(スイジャ)』!」
 海から二匹の大蛇が現れた。
 エルゼと対峙した自動人形は、真後ろから水蛇に襲い掛かられる。巻き付かれ、海へと戻されそうになるので、黒っぽい人型はじたばたと抵抗した。エルゼは浜を歩いていって、自動人形を追い詰める。
「じ、『自動断頭』ー!」
 水没しかけの一体が、背負った断頭台を『自律形態』に変形させ、水蛇のうろこを削った。
「やっぱ、火刑戦旗かー。魔女かー」
 戒めを解かれたサンソン式断頭人形だったが、それほど戦意は高まっていない。
 エルゼは、偏向式霊気障壁を展開して刃に備える。
(「世界を追われた者……。私もそうでした。彼らも戸惑っているのでしょう。しかし、また処刑を続けるとは聞き捨てなりません」)
 水蛇もエルゼも、断頭台の刃に抗うたびに、その前方に障壁が薄く映った。
「おまえらディアボロスのはいらねーけど、魔女の奴らの承認はいるだろー? 頼み込んででも、やったほーがいいのか? オレの断頭台は鈍っちゃいねーし」
 確かに、切れ味はある。
 けれども、トループス全体での動きはバラバラだ。エルゼは防戦一方のように見せかけて、敵を波打ち際に足止めする。
 海岸といってもなだらかなリゾートビーチではない。
 エトヴァとファギーは、岩盤の隆起した跡を遮蔽に使いながら忍び足で移動し、戦場を半円に包めるよう、左右に別れて接近していた。エトヴァは迷彩コートを纏い、ファギーはモーラット・コミュの『コロロ』に経路探しを手伝ってもらっている。
 位置についたところで、エトヴァから熱風による攻撃を開始した。
 眩い光熱のエネルギーが、自動人形を炙る。タイミングを合わせて、ファギーの隠れ場所からは炎の魔法が飛ぶ。
 烏合の衆は、混乱に拍車をかけた。
「囲まれている! ディアボロスに囲まれてしまっているぞ!」
「歌だ、『浄罪哀歌』を歌え!」
 イメージの焼き付けによる精神攻撃。だが、コーラスがうまく合わずにいる。
 一体だけ、独唱でがんばっていた。
「我らサンソン家が得られるエネルギーは、人間の『死』そのもの。魔女や淫魔のように感情で増減などしない。罪人への裁きを家業として、過去から粛々と受け継いできたのだ」
 陰鬱な歌にのせ、歴史改竄者はほざく。エトヴァは、平和への祈りで耐え忍ぶ。
「戦いの果てに、確かに平和があるならば、俺はそれを守りたいと思う!」
 最終人類史のパリ、その明るいイメージで対抗し上書きするように。
 『ホルアクティ・ストーム』は、熱砂の大地の神々を思わせる光と熱を帯び、嵐のごとき風にのせて、断頭人形を焼き尽くす。残った個体を声で指示し、ファギーとエルゼが殲滅に動いた。
 独奏者は倒れ、別の一体が抱き起している。
「同族たちよ、立つのである! 『死』を贈ることこそ、我らが勤め!」
「あなたたちが処刑するものはここにもありません」
 ファギーは、歌からの回避は難しいとみて、杖による殴打が可能な距離まで接近していた。
「ここに来ても、あなたたちが存在し続ける理由はない。いくら動いたってあなたたちが崇めていたサンソンはもういないんです。だから……何も考えないで。燃やされて灰となって、そして……安らかに眠りなさい」
「あなた方もこちらへ着いた矢先でしょうが、お次は彼岸へ参りなされ……」
 殴打を避けても、エルゼの水竜に呑まれる。
「さあ、断頭の時間はおしまいだよ」
 エトヴァは、彼らの終局を悟った。
「シャルル・アンリ・サンソンも七曜の戦ですでに倒れた。処刑の音はもう響かない。……君達もおやすみ」
 光風で敵の目を眩ませる。それがファギーに、詠唱の時間を与えた。
「世界が変わっても、私たちの行うことは変わらない……。さあ、見惚れながら、焼かれてしまいなさい。『咲かせるは、狐百合(フィーレグロリオーザ)』!」
 杖が掲げられた。
 グロリオサをイメージした花々が頭上に咲き、火炎攻撃はその花から発せられていた。
「花よ、今こそ満天の星の如く、美しく咲き乱れよ……」
「……ギギギ……死……し……」
 トループス級『サンソン式断頭人形』は、黒煙をあげながら機能を停止する。
 そんな姿であっても、迎え入れるべき同胞だったとアヴァタール級魔女化自動人形には判ったようだ。
「間に合わなかったカ。オノレ、ディアボロス!」
 右半身がカマキリを思わせる変異をとげた少女人形。
 蜘蛛と融合した『くるま裂き人形』を伴い、内陸側から姿を現した。ディアボロスたちは、案内人が提供した画像との違いに気が付く。
 『血薔薇の執行人形』は、出現報告の複数あるオートマタだった。この場にも、直接戦った者がいるくらいに。クロノス級の分身ゆえ、個体差や状況にもよるが、資料はグランダルメ時代の依頼を統合して作られたものだ。
 そこにあった笑みが、いまはない。
「オノレ、ディアボロス!」
 もう一度叫ぶと、口はへの字に曲がって閉じられる。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

エルゼ・シュヴァイツァー
※連携・アドリブ歓迎

……新手が来ましたか。
それにしても、一思いに首を落とすならともかく、車裂きとは悪辣。
自動人形とはげにおぞましき輩……。

「それにしても随分と憎まれたものです。植え付けられた復讐心の成せる業でしょうか。
憐れと言えば憐れ」

何やら車輪を使って攻撃してくる様子。
偏向式霊気障壁で身を守りつつ、【フェイント】で躱す方向をごまかしながら避けましょう。

「悪趣味な。よほど処刑がお好きなようで……。
ならば我らが弔いの業、ご覧になるがよろしい」

魔術にて光源より光を集めて凝縮し、それを光の花弁として散らし、【散華】を発動します。

清らかな 水面に映えて 散る華を 死出の門出の 風に手向けや


ファギー・ルヴァン
※連携アレンジ歓迎
もう、増援が来たの…!?
キリがありませんね…ここから一気に片付けるよ、コロロ!

戦闘位置:後方を常に維持
車輪を投げて動きを妨害するんですね。なら、燃やしてしまえば…鉄製だとしても、炎の熱で溶かしてしまえば問題ありません…!
コロロに撹乱行動を指示し、その間急いで【高速詠唱】でパラドクス準備
撹乱で隙を見せたところを狙ってすかさずパラドクスを発動

先程は空からでしたが、今度は直接見せてあげますね。
このランタンから溢れる炎は、貴方たちにはどう見えますか?

味方が狙っていて残り体力の少ない敵を優先的にターゲット。
反撃が来た場合は、対応するパラドクスで反撃に対応、もしくは回避行動を試みます。
可能な範囲で、味方陣営の連携と支援行動を行い、攻撃の効率化を図ります。

貴方たちも、そのまま焼かれて…眠ってしまいなさい。ここに在るべき理由は、もうないのだから。

…貴方が先導したトループス軍団は私達ディアボロスが全て倒しました。
あとは貴方だけです。さあ、覚悟を決めてくださいね。


 配下はもともと、感情のみえない白い顔のはず。
 いまは、歪んだ人面を張り付けられていた。
 トループス級魔女化自動人形、『くるま裂き人形』が、車輪を転がしながら、ディアボロスたちのいる波打ち際にむかって駆け下りてくる。
 ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は、『コロロ』が跳ねている岩場まで戻った。
「もう、増援……!?」
「……新手が来ましたか。一思いに首を落とすならともかく、車裂きとは悪辣。自動人形とはげにおぞましき輩……」
 エルゼ・シュヴァイツァー(最後の大鴉・g11192)は、魔女化でなくとも身震いした。
「恨めしい、殺す、コロス……!」
 もちろん、人面疽の部分から吐かれる言葉も、聞いて気分のいいものではない。
 車輪の横列が増えるごとに、呪いの声も高まっていく。
「随分と憎まれたものです。植え付けられた復讐心の成せる業でしょうか。憐れと言えば憐れ」
「キリがありませんね……ここから一気に片付けるよ、コロロ!」
 モーラット・コミュを、トループスへとけしかける。エルゼは、人形たちの変化に気がつき、叫んだ。
「ファギーさん。敵は何やら車輪を使って攻撃してくるご様子」
「投げて動きを妨害する気ですね。なら、燃やしてしまえば……鉄製だとしても、炎の熱で溶かしてしまえば問題ありません……!」
 少し錆びたランタンを掲げる、ファギー。
 その手首の横を、車輪がかすめた。避けられたつもりだったが。
「糸……?」
 白いフワフワしたものが纏わりついたかと思うと、たちまち紡がれて鎖の形になる。
 魔女化によって生物要素が加わったからだろうか。車輪から放たれた鎖が、蜘蛛の糸と中途で混ざっていた。注意を促したエルゼも、手足に糸と鎖を結わえられ、車輪がそれを巻き取っている。
「悪趣味、な……」
 抵抗しても、ずるずると引き寄せられるばかりだ。
 磔にされるか、裂かれるか。
 『偏向式霊気障壁』に、フェイントを混ぜた回避。いずれも車輪の縛めを防ぐには足らなかった。
「復讐心……魔女化による戦闘能力の引き上げ、でしょうね……」
 ディアボロスたちの危機を、離れた位置から眺めている、アヴァタール級。あれにも、能力が付加されているかもしれない。エルゼが歯をくいしばると、その視界を『コロロ』が横切った。
 ファギーのために処刑人形たちを攪乱している。
「篝火よ、道照らす灯に、切り開く焔となれ……」
 出来た隙に、主人は高速詠唱を済ませる。
 つかまった片手を無理矢理に掲げた。
「先程は空からでしたが、今度は直接見せてあげますね。このランタンから溢れる炎は、貴方たちにはどう見えますか?」
 『導きは唯一つの灯に因りて(ルーチェトゥリード)』、魔女化自動人形の数体が、発火する。
「貴方たちも、そのまま焼かれて……眠ってしまいなさい。ここに在るべき理由は、もうないのだから」
 残っていた機械部分から、油の匂いをさせながら、崩れ去った。
「クルマ裂キ、ノ、刑ニショス!」
 まだ動く人形が、法か私怨かわからぬ宣言をしている。
「よほど処刑がお好きなようで……。ならば我らが弔いの業、ご覧になるがよろしい」
 エルゼは、ファギーが放ったランタンの灯りを借りる。
 光源より光を集めて凝縮するのだ。
 その過程で、ディアボロスたちの手足に絡んだ蜘蛛糸まじりの鎖は、魔力に耐えきれず千切れ飛ぶ。鎖を引き絞っていたので、魔女化車輪は勢い余り、バタバタと倒れた。
「『清らかな 水面に映えて 散る華を 死出の門出の 風に手向けや』……!」
 光の塊は、エルゼの詠唱に応える。
 いっきに拡散し、無数の小さな花弁となった。触れた車輪は燃え上がる。
 高熱の花弁で焼く術、『散華(サンゲ)』は魔女化人形たちにもふりかかり、最期は人形らしく灰となって崩れていく。
「恨めしい、ディアボロス、ドモ……!」
 トループス級が、復讐の念を残して滅びるのは、仕方なかろう。感傷に浸る間もなく、アヴァタール級と対峙させられる。
 彼女に入り込んだ念こそ、さらに積み重なるかもしれないのだ。
「……貴方が先導したトループス軍団は私達ディアボロスが全て倒しました。あとは貴方だけです。さあ、覚悟を決めてくださいね」
 ファギーはあえて、『血薔薇の執行人形』を挑発しておく。
「ウググ、キイイッ」
 眉間の皺と、曲がった口元。よもや、撤退はしないだろうが。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【熱波の支配者】がLV2になった!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!

エルゼ・シュヴァイツァー
※連携・アドリブ歓迎

なんという修羅の形相。
たとえ植え付けられたものであっても復讐心には変わりないということでしょうか。
それともそのように振舞っているだけか……。

「随分と我々が憎いようですが、それはあなたの本心ですか?
どうせ魔女にでも言われたのでしょう、復讐を強く望め、とでも」

「他人に強制される復讐心がどこにありますか?
それで得するのが誰か考えたことがありますか?
……お分かりでしょう、あなたは踊らされているだけ。もうその辺でやめておきなさい、お互いにとって益はありません、魔女が嗤うだけです」

「……もっとも、あくまでグランダルメの兵として我々を討つと言うならば我々としてもそれに応じるまで。
自動人形は自動人形。操り人形にあらずと言うのであれば……」

その方がこちらもまだ納得できるというもの。


シル・ウィンディア
まぁ、ナポレオンを討って、ディヴィジョンを取られたっていうと感じているのなら、確かに怒るとは思うけど…。
でも、それは本心かな?植え付けられたものなら、しっかりとってあげるよ。

アヴァタール級へ話しかけるよ。
ね、薔薇の貴女。
あなたのほんとにしたいことってなに?よかったら教えてくれないかな。
植え付けられた復讐心じゃない、本音の所を…。

すでに自我がないのなら、そのままキマイラウィッチの策に溺れたらいいよ。
でも、グランダルメの自動人形として存在したいなら…。
そのうえつけられた復讐心はポイしちゃって。

処刑をしたいって気持ち、わたしは認めたくないけど、でも、それがあなたらしいのなら…。
あなたの意志で、わたし達を処刑しにくればいいよ。
でも、わたし達はそれをはねのけてあげるから。

操られて処刑するか、自分の意志で処刑を行うか…。
それは、空っぽの器ではないあなたが決めること。

さ、覚悟ができたなら、かかっておいで?
…それじゃ、やりましょうか。終わらせるための戦いを!


エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎

復讐の念、か
無理やり引き出すものでも、植え付けるものでもなかろうに……
いくら自動人形とはいえ、もっていた性質を容易く変えられるわけでもないだろう
自動人形のエネルギー回収は処刑によるもの……か

多くの処刑を行ってきたのだろうな……
その事を決して許しはしないが
処刑者よ
……どんな気分だった?
無抵抗の人々にその刃を向けた時は
あるいは、それよりもよほど手ごたえのある獲物が、目の前にいるならば、どうだ?

観察し見極めながら、深手を避けるように身をかわしつつ
牽制攻撃で誘い、執行人形に刃を振るわせ、薄く切らせる
左半身側へ回りつつ、なるべく魔女化していない方の刃で
刃で刻む手ごたえで、思い出すものがあろうか
処刑に高揚するほど、夢中になれば……

どこに高揚したのかな
処刑対象を見下ろす万能感?
刃を振り下ろす時の嗜虐?
それとも、大陸軍と皇帝陛下に尽くせる歓喜かな?

復讐の器に成り下がるには、もったいない感情だったろうな

防具で護り深手は避ける
処刑への歓喜と、自動人形の矜持を思い出させよう
復讐よりも強い感情を


 エルゼ・シュヴァイツァー(最後の渡鴉・g11192)は、敵の出方を待った。
「なんという修羅の形相。たとえ植え付けられたものであっても復讐心には変わりないということでしょうか」
「まぁ、ナポレオンを討って、ディヴィジョンを取られたって感じているのなら、確かに怒るとは思うけど……でも、それは本心かな?」
 頷きつつも、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は疑問を口にする。
 魔女化した自動人形は、エルゼが評したとおりにひどい表情だが、内に秘められたものを推しはかるのは容易ではなさそうだ。カマキリの足と刃物の足を交互に動かしながら、ディアボロスのいる海岸側へと降りてくる。
 壊れてちらばった車輪のことなどお構いなしに。
「復讐の念、か」
 エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は唸る。
「無理やり引き出すものでも、植え付けるものでもなかろうに……。いくら自動人形とはいえ、もっていた性質を容易く変えられるわけでもないだろう」
「それともそのように振舞っているだけでしょうか……」
 エルゼが漏らしたのは、操り人形のこと。名をつけて可愛がっているものの、糸をくられての芝居と、あの人形遣いは自他ともに認めている。
「もし、植え付けられたものなら、しっかりとってあげるよ」
 敵は攻撃を仕掛けてくるが、シルの言葉にディアボロスたちは同意した。
 時先案内人が示唆したように、魔女化の解除を試みる。
 アヴァタール級『血薔薇の執行人形』は、高速移動ののちに、エルゼにむかって蹴りを放ってきた。刃と節足を使いわけてくる。
 少なくとも、そのどちらにも殺意がこもっていた。
「随分と我々が憎いようですが、それはあなたの本心ですか?」
 エルゼは、反撃を控えて距離をとり、被害を減らしながら会話を試みる。
「どうせ魔女にでも言われたのでしょう、復讐を強く望め、とでも。他人に強制される復讐心がどこにありますか? それで得するのが誰か考えたことがありますか?」
「グギギ……!」
 相手は、歯を食いしばったまま、その隙間から声を発している。
「復讐こそ魔女の源……ギギギ」
「……お分かりでしょう、あなたは踊らされているだけ。もうその辺でやめておきなさい、お互いにとって益はありません、魔女が嗤うだけです」
「魔女……、いまは、わたしが魔女ダ! ディアボロスどもへの復讐を願ウ!」
 踊らされている、と言われたからなのか、優雅さのない激しい回転で、鎌と刃を振りかざしてきた。
 ひとりでは防ぎきれないところを、シルが援護にはいってくる。
「ね、薔薇の貴女。あなたのほんとにしたいことってなに? よかったら教えてくれないかな。植え付けられた復讐心じゃない、本音の所を……」
「何度でも言ってやル。心の底から復讐したいのダ!」
 同じ回答に、シルは諦めない。
「すでに自我がないのなら、そのままキマイラウィッチの策に溺れたらいいよ。でも、グランダルメの自動人形として存在したいなら……。うえつけられた復讐心はポイしちゃって」
「そう、グランダルメの兵として我々を討つと言うならば、我々としてもそれに応じるまで!」
 エルゼも、元のディヴィジョンについての言及を加えた。
 ほんのわずかだが、魔女化自動人形の歯ぎしりが緩む。
「グランダルメ……キマイラウィッチから侵攻してディアボロスに殺された地のはず。いや、わたしは最初から処刑のための人形で……?」
 記憶の混濁があるかのような口ぶりだった。
 少女の姿をした敵が、何かを取り戻しかけている。そう、エルゼには思えた。
「自動人形は自動人形。操り人形にあらずと言うのであれば……こちらもまだ納得できるというもの」
「操り……? 操り人形などであるものですか! わたしは魔女なのダ!」
 明らかに動揺しはじめた。復讐心はすんなりと肯定するのに。
「自動人形のエネルギー回収は処刑によるもの……か」
 エトヴァは、敵の複合的な戦闘法を観察するうち、思い至る。
「多くの処刑を行ってきたのだろうな……。その事を決して許しはしないが、処刑者よ……どんな気分だった?」
 問いかけながら、振るわれる刃に身を晒した。
「無抵抗の人々にその刃を向けた時は。あるいは、それよりもよほど手ごたえのある獲物が、目の前にいるならば、どうだ?」
 血のすじが宙を流れた。
 深手ではないものの、エトヴァの負傷に仲間たちは援護に入ろうとする。本人は、わずかな目配せでそれを拒否する。
 かわりに、『血薔薇の執行人形』の左半身側に回り込み、なるべく魔女化していない方の刃で、わざと切らせた。
(「刃で刻む手ごたえで、思い出すものがあろうか。処刑に高揚するほど、夢中になれば……」)
 また血が飛ぶ。
「エトヴァっ」
「はっ……! シルさん、執行人形の足を見てください!」
 エルゼに示されて、シルも気付く。
「踊ってるの……?」
 カマキリ側の右半身を置いてきぼりにするように、刃の左足で跳ねているのだ。エトヴァも判っていた。
「どこに高揚したのかな。処刑対象を見下ろす万能感? 刃を振り下ろす時の嗜虐? それとも、大陸軍と皇帝陛下に尽くせる歓喜かな?」
「すべて違います。けど、答えはあなたが表しているわ」
 自動人形が笑った。
 エトヴァの並べたことごとくを否定したのに、正答に至ったのだと。
「華は散るところも美しいわね」
 それは、散った血がつくる、薔薇を指していた。
「処刑への歓喜か」
「そう、処刑を通じて、血の華を咲かすことが、何よりも美しい。鮮やかな赤こそわたし、『血薔薇の執行人形』にとっての喜びなのです」
 冷ややかな笑顔だが、まさに資料で見た姿だ。
「美的感覚だったとは……。復讐の器に成り下がるには、もったいない感情だったろうな」
 傷口を押さえて下がる、エトヴァ。エルゼがその肩を支える。
 シルが前に立って、思いを伝えた。
「処刑をしたいって気持ち、わたしは認めたくないけど、でも、それがあなたらしいのなら……。あなたの意志で、わたし達を処刑しにくればいいよ。でも、わたし達はそれをはねのけてあげるから」
 操られて処刑するか、自分の意志で処刑を行うか。空っぽの器ではない当人が決めること。
 アヴァタール級自動人形は、シルに答えた。
「うえつけられた復讐心を捨てて、と言いましたね。わたしもこの歓喜を取り戻したからには、邪魔な感情にかまけているヒマはありません」
 悪霊のような影が、煙のように湧いてすぐに消えた。
 両手両足にそろった刃で、『血薔薇の執行人形』は優雅にダンスを踊る。相手の覚悟を見届け、シルはあらためて構えた。
「……それじゃ、やりましょうか。終わらせるための戦いを!」
超成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!

ファギー・ルヴァン
※連携アレンジ歓迎
どうやら解除できたようですね。
あとは…正気に戻った貴方を倒すだけ。いきます!

戦闘位置:後方を維持
コロロには撹乱行動を指示し、その間【高速詠唱】でパラドクスの準備
常に【パラドクス通信】を使用し、密に連携を取れるようにします
可能な範囲でWIZによるディフェンスも行いましょう

魔女でなくなった貴方は、貴方らしく戦える…いえ、私たちを処刑しようとしてくるのでしょう。でも…私たちは、そうはさせません。
私たちも…それぞれの願いや想いを抱えた復讐者ですから。

準備が整い、目標に隙ができた所を狙いを定め、『駆け抜けるは、決意の花』を発動
さあ、執行人形さん…この蔓草に絡まり、踊らされているうちに…そのまま、焼かれてしまいなさい!

……終わりました、か。
魔女化…とても恐ろしいですね…他にも発生しているようですし、なにか対策を考えておかないといけないですね。
コロロも、お疲れ様…家に帰ったら、しっかり洗ってあげるね

※シルさん(g01415)には「シルちゃん」、それ以外の方は「名前+さん」呼びです


シル・ウィンディア
※ファギーさん→ファギーおねーちゃんと呼びます。

処刑をすることを喜ばれるのは、ちょっと抵抗あるけど…。
でも、自分の意志なら、それはそれでいいのかな?
…終わらせるよこの戦いをっ。

創世の光剣を左手に構えてから、高速詠唱でのパラドクス砲撃を!
まずは号砲として受け取ってっ!!

初撃後は、ダッシュで敵の周りを時計回りに動いて撹乱行動を行うよ。
今ので砲撃型って思われるけどわたしができるのはこれだからっ!
移動しつつパラドクス砲撃を繰り返すよ。

ディフェンスはWIZで可能ならば積極的に。
簡単には通してあげないからね。

移動しつつ敵の動きを観察していくよ。
弱りだしたりしたらパラドクス通信でみんなと情報を共有。
そして、一気に決めるために動くよ!

剣を片手にもって、高速詠唱を行いつつ敵に向ってダッシュで突っ込むよ。
剣の間合いに入った時に所持している剣を真上に放り投げて、敵の視線を誘導。
その隙に懐に潜り込んで、敵のおなか部分に両掌を当てて
全力魔法の七芒星精霊収束砲!

手向けにわたしの全力をあげるよ。
遠慮せずもってけーっ!


エルゼ・シュヴァイツァー
※連携・アドリブ歓迎

……処刑の愉悦については敢えて何も申しません。
処刑装置として造られたのであれば、むしろ正常でしょう。
しかし魔女化は防げたようですが、善悪は別として信念を以って戦う者は強い。
こちらも覚悟を決めましょう。

それにしても刃物だらけ。なにもそこまで得物を持たずとも……。
偏向式霊気障壁の属性は火とします。 

「属性偏向、火」

見た目通り切り合いが得意そうですね。
一人くらいはそれに付き合った方が他の方も動きやすいでしょう。
とは言え私は剣技にはさほど長けるわけではありません。
儀式短剣から紫色の光の刀身を伸ばし、【武人返し】を発動して魔剣士の祖霊を我が身に降ろし、あとは先人にお任せしましょう。

「化性め、処刑への歓喜だかは知らぬが、よもや我が首も易々と落とせるとは思うまいな?」

我が剣と障壁、【エアライド】を駆使して攻撃を捌きつつ、斬り結びます。


 刃を振り回しながらの舞踏は、荒れた海岸であっても苦にならないようだ。
「……処刑の愉悦については敢えて何も申しません」
 エルゼ・シュヴァイツァー(最後の渡鴉・g11192)は、儀式短剣を抜く。
「処刑装置として造られたのであれば、むしろ正常でしょう。しかし魔女化は防げたようですが、善悪は別として信念を以って戦う者は強い。こちらも覚悟を決めましょう」
「うん、わたしも処刑することを喜ばれるのは、ちょっと抵抗あるけど……。エルゼさんの言うように、自分の意志なら、それはそれでいいのかな?」
 シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は、自動人形のダンスを目で追う。
 歓喜の顔つきもそうだが、身体をつかった表現はのびのびとしていた。
「どうやら解除は完全なようですね。あとは……正気に戻った貴方を倒すだけ。いきます!」
 ファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)は、『血薔薇の執行人形』へと宣言した。同時にパラドクス通信に声が通り、その思いはディアボロスたちに共有される。
「まずは号砲として受け取ってっ!!」
 シルは両手を突きだすと、パラドクス砲撃を行なった。エルゼは、偏向式霊気障壁を準備する。
「属性偏向、火。それにしても刃物だらけ。なにもそこまで得物を持たずとも……」
「魔女でなくなった貴方は、貴方らしく戦える……いえ、私たちを処刑しようとしてくるのでしょう。でも……私たちは、そうさせません」
 戦闘位置を後方に維持し、ファギーは自動人形をにらんだ。
「私たちも……それぞれの願いや想いを抱えた復讐者ですから」
 モーラット・コミュの『コロロ』に撹乱行動を指示する。初撃後のシルもそれに加わり、敵の周りを時計回りに走った。
 四方八方から仕掛けられるよう、他のディアボロスたちは波間から離れて敵を取り囲む。
 踊るといっても、舞台の上を好きに跳ねられるわけではないのだ。コロロたちに知らず追い込みをかけられ、『血薔薇の執行人形』に隙ができる。
「さぁ、花よ咲き乱れ、炎よ燃え上がれ!」
 ファギーは奥義魔法、『駆け抜けるは、決意の花(エバーフラワーオンザグリーンズ)』を発動する。
 植物で構成された槍状の突出物を精製し、相手を捕らえる。すかさず火炎魔法を唱えることで、導火線の如く炎が蔓草を走り対象を焼き尽くすのだ。
 しかし、この自動人形は、蔓も炎も衣装のように纏ったまま、さらに激しく身体をくねらせた。
「あなたたちも花を愛でる♪ 火の花、血の花、美しいわ♪」
 回転しながらスカート部分の刃をつかい、切り刻みにくる。撹乱戦をいどんだ一人と一匹を狙ってきた。
 『コロロ』が流しているのは、ファギーの血だ。
「私の……願いと覚悟」
「わたしができるのはこれだからっ!」
 シルは、詠唱を続けるが、散る血は自動人形を喜ばせる。
「ああ、あああ、美しいわよぉ♪」
「執行人形さん……この蔓草に絡まり、踊らされているうちに……そのまま、焼かれてしまいなさい!」
 ファギーは、込める魔力を増やした。
 二種の魔法を操る複雑さゆえ、負担はさらに大きくなる。
 そのあいだに場所を変えたシルは、またパラドクス砲撃を繰り返す。ブレインデバイスに引っかけた通信端末にコールがあった。
「シルちゃん、人形から受けた傷は大事ないでしょうか?」
「ファギーおねーちゃん? ……うん、平気だよ。蔓草が効いているうちに一気に決めたいくらい」
 敵の舞踏は、勢いを減じているようだ。
「ええ。私はこのまま魔法を維持しましょう」
「魔女化の解けたあの人形は、見た目通り切り合いが得意そうですね」
 エルゼからも通信だ。
「それに付き合った方が、陽動になるかもしれません。私に用意があります」
「お願いします、エルゼさん」
「剣だね、エルゼ。わたしもダッシュで突っ込むよっ!」
 作戦が決まり、ディアボロスたちは一斉に動きを変えた。シルは淡い碧色の刀身を持つショートソード、『創世の光剣』を左手に握ると、高速詠唱を行いつつ敵に向かう。
 エルゼは通信に拾われない小声で。
「とは言え私は剣技にはさほど長けるわけではありません」
 儀式短剣から紫色の光の刀身を伸ばした。
「あとは『先人』にお任せしましょう」
 突撃したシルにアヴァタール級自動人形は、再び刃のスカートを合わせてくる。
 間合いに入った瞬間、シルが所持していた剣は、真上に高く放り投げられた。人形の顎は、指を添えられでもしたように上を向く。
「……は!」
「手向けにわたしの全力をあげるよ」
 視線を誘導しておいてシルは、敵の懐に潜り込み、人形のおなか部分に両掌を当てた。
 『七芒星精霊収束砲(ヘプタクロノス・エレメンタル・ブラスト)』を放つ。
「遠慮せずもってけーっ!」
 超高出力型複合魔力砲撃の美しき輝きは、ゼロ距離のためにほとんど見られなかった。シルの身体を反動から支えるための四対の魔力翼だけが、『血薔薇の執行人形』の鼻先を撫でる。
「ああ、奇麗だわ……。あなたの血も」
「シルちゃん!」
 ファギーが、禁を破って駆け寄った。突っ立っているシルは、魔力翼に支えられているだけのようなのだ。傷は深かったのか。『コロロ』も跳ねて近づく。
 人形は上を向いたままだった。
 シルの収束砲を受けた腹部が大きくえぐれている。生身の部品はひとつも入っていない。軋みながら歯車が回り、脚部を持ち上げた。
 狙いはモーラットではなく。
 宙を見ていたのは、エアライドを駆使し、跳躍してくるエルゼの姿を捉えるため。
「さぁ咲かせて、綺麗な華を……」
「『化性め、処刑への歓喜だかは知らぬが、よもや我が首も易々と落とせるとは思うまいな?』」
 口調が変わっている。
 『武人返し』で、魔剣士の祖霊を降ろしたエルゼは、霊気の刀身を巧みに操った。アヴァタール級自動人形『血薔薇の執行人形』の刃が、華を咲かせることはもうない。
 空中で数合斬り結んだのち、人形はバラバラに斬られて、完全な物体に還った。
「……終わりました、か」
「ん……ファギーおねーちゃん?」
 抱きとめられたシルはやはり、大事なかった。
 集まってきたディアボロスたちもホッと、胸をなでおろす。
「魔女化……とても恐ろしいですね……他にも発生しているようですし、なにか対策を考えておかないといけないですね」
 ファギーの言葉に、皆が頷く。
 ともかく、処刑の理由は明かされ、それも防いだのだ。
「コロロも、お疲れ様……家に帰ったら、しっかり洗ってあげるね」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年05月27日