リプレイ
霧が満ちていた。
改竄世界史境界の霧は全てを覆い隠すように広がっている。遠くに浮かぶ景色は幽玄にも思え、近くの仲間の顔を判別するのも一苦労だ。
そんな霧の中、キマイラウィッチ達は蠢く。
復讐を! 復讐を!
その復讐相手が近くに潜むことに気付かず、彼らはそんな喝采を上げていた。
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
霧がなければサグラダ・ファミリアが見えただろうか
バルセロナを集結地点としていたキマイラウィッチ……
最終人類史への侵攻、この現象は偶然なのか、意図したものであったのか
今は、残党退治を遂行しよう
迷彩コートを纏い、街並みの陰も利用し光学迷彩、平穏結界で偵察移動
敵影を捕捉したら、数や様子を観察
仲間とPD通信でタイミングを合わせて奇襲
獣を引き付け、アラクネ戦の邪魔をさせない
先行率アップ・効果2活用
羽搏きに乱気流を巻き起こし、PD攻撃
できれば全体に満遍なくダメージを与え
相手にも、負傷に応じた善戦ができている感触を
空手のまま、逃げ惑う演技
立ち回りの最中に街並みを利用し、わざと盾にしたり、壁歩きやエアライドで登って逃げ、壊されたら困惑をみせ
よくも大事な建物を壊したな!と慌て
群れの勢いに屈するように
攻撃しては逃げ、追わせるように立ち回り、群れに追い詰められる劣勢を演じ、調子に乗せていこう
攻撃はしっかり決める
敵の攻撃には魔力障壁やコートで全身を守り
飛び掛りや爪牙は腕のタワーシールドを掲げ防ぐ
(「霧が無ければ、サグラダ・ファミリアが見えただろうか」)
バルセロナ市のシンボルにして、天才建築家アントニ・ガウディの未完成品としてあまりにも有名過ぎる巨大教会の名を挙げ、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は嘆息した。
ともあれ、見えないものは仕方ない。仮に見えた場合、キマイラウィッチ達の注目を集める可能性もある。それがどの様な結果に結びつくか判らないが、悪い結果に結びつくのも避けたく、ならば、今は見えずとも良かった、と一人頷く。
(「しかし、このタイミングで最終人類史への侵攻か……」)
偶然か、はたまた故意か。
だが、エトヴァの知見では、その推測は出来ても結論までは至れない。結果、彼は割り切ることにする。
ここは最終人類史。復讐者達の世界だ。彼奴らに好きにさせるわけにいかない。
「集い、踊れ、青き風よ」
青の魔力を込めた翼がはためき、風の刃が踊る。突如と発生したパラドクス攻撃に、トループス級キマイラウィッチ『ジェヴォーダンの獣』達から悲鳴が上がった。
「パラドクス攻撃?!」
「敵襲だ?! ディアボロスか?!」
飛び交う怒号は、流石と言った処か。
だが、彼らが立ち直るより早く、エトヴァは行動を開始した。
自身の呼び覚ましたカマイタチと共に駆ける彼は、そのまま戦場を走り抜ける。
まるで己を誇示するような立ち回りに、ジェヴォーダンの獣達は困惑の声を上げた。
「単騎?!」
「いや、伏兵がいるやもしれん。油断するな!?」
「兎も角撃て! 斬り裂け! 殺せ! 復讐を完遂するのだ!!」
叫びと共に放たれた砲撃はエトヴァを掠め、バルセロナの建屋を貫く。壁を走っていた彼の耳朶を破砕の音が打ち、その刹那、エトヴァは声を上げた。
「よくも大事な建物を!」
「そうかそうか。そこが大事か。ディアボロス!!」
ジェヴォーダンの獣の一体が、我が意を得たりと、にぃっと笑う。
当然、エトヴァのそれは演技で、彼が憤慨した建屋はなんてことの無い存在であったが、それをジェヴォーダンの獣達が知る由も無い。ケタケタと笑い、エトヴァの守ろうとした建屋を一斉に砲撃する。
その都度、エトヴァがよろめき、劣勢を誇示するのだから、ジェヴォーダンの獣達にとっていま現在紡ぐ攻撃は全て、愉悦でしか無かった。
「ほぉら逃げろ逃げろ。ディアボロス。痛いだろう? 怖いだろう?」
「情けない奴め。お前を磔にして、見せしめにしてやんよ!」
空間すら裂く爪はエトヴァのコートを切り裂き、彼が盾と構えるシールドを滅茶苦茶に破壊していく。
それらを受けても逃げ惑うエトヴァは、時折、応戦とパラドクス攻撃を放つも、しかし、調子に乗ったジェヴォーダンの獣達の笑みを崩す事は出来ない。
それが、彼の思惑通りである事に、ジェヴォーダンの獣達は気付けなかった。
(「さて。アラクネの方は上手くやってくれていると良いが」)
出来る限り多くの敵を傷付けるように立ち回りながら、エトヴァは視線を霧の向こうへと向ける。
そこには彼と同じく、敵へ奇襲を仕掛けた仲間達がいるはずなのだ。
「ケタケタケタ! もう終わりかい? ディアボロスちゃんよぉ」
思考は下卑た笑いに中断されてしまう。
刹那に沸き起こった笑みを飲み込み、エトヴァは演技を続けた。
「くっ。この程度で……」
「復讐の糧になるんだな! ディアボロス!!」
全ては彼の掌の上と知らず、ジェヴォーダンの獣が上げた声は歓喜に満ちていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
今なら奇襲を仕掛けられる大チャンス!
しかも最終人類史範囲だから残留効果も使い放題…!
【平穏結界】や【光学迷彩】で配置に就きつつ
【パラドクス通信】で他の皆とタイミングを合わせて一気呵成に攻撃するよ
どこまでも広がる星空の中心で夢の奔流に溺れると良いの
ただマリア達にも都合があるからこのまま倒すわけにはいかないんだけど
それを加味しても予想以上に攻撃が通らないと予想はしてるの
そしたら「なんてことなのなの!大技の奇襲で倒せないなんて…!」って慌てたり
まさか威力を増大させるために稼いだ復讐応援度がウィッチ達にも適応されて…?って何かの目論見が失敗したかのように振舞うね
そうすればウィッチの気持ちは
やはり罠だった!って慌てるところから一転
なぜか何時もより力が漲っているせいか
復讐者達の罠を意図せず踏みつぶしてしまったようだな!って
一気にゴキゲンになって
後のウィッチ満足作戦に繋ぎやすくなると思うの
応援に来てくれたモラさんをぎゅって抱きしめ焦っているよう振舞いつつ
満足作戦の成功まで一度待機するね
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎です
この奇襲のチャンス、無駄にするわけにはいかないわね
(「もきゅ!」モラさんも同意して
マリアさんのほうへふわふわ。マリアさんの応援へ)
霧があるからある程度の奇襲はできるとは思うけれども
【平穏結界】【光学迷彩】【パラドクス通信】は使用
【パラドクス通信】で皆とタイミングを合わせて
一気に攻撃致しましょう
音が鳴ると奇襲にならないから【響風】で切り込むわ
演技はマリアさんに合わせるわ
(モラさんもマリアさんと一緒におろおろする
「もきゅー!?」「もきゅ、もきゅー!」)
私も勿論狼狽えるふりをして
「この技が効いていない?そんな……!」とか
「一撃で倒せるはずだったのに、奇襲は失敗してしまったの?」とか
「いけない、マリアさんとエトヴァさんが危険に!」とか
それっぽく後ずさったり致しましょう
キマイラウィッチたちがご機嫌になったら
一度攻撃は中止
次の作戦につなげるべく皆に目配せをするわ
(モラさん、狼狽えるみたいにマリアさんへぎゅー)
「今なら奇襲を仕掛けられる大チャンス!」
「この奇襲のチャンス、無駄にするわけにはいかないわね」
「もきゅ!」
エトヴァがトループス級キマイラウィッチ『ジェヴォーダンの獣』達へ急襲を仕掛けた頃合い。
もう一つ――否、三つの影が、アヴァタール級キマイラウィッチ『アラクネ』へと迫っていく。
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)、そしてシャルロットの使役するモーラット・コミュ『モラさん』であった。
「しかも舞台は最終人類史。全ての残留効果が使い放題なの」
「……まあ、それを鑑みても、キマイラウイッチ達と互角らしいから、気をつけてね」
残留効果に満ちた最終人類史の戦闘は、復讐者を最強格な存在へと昇華させる。だが、それを以てしても互角と言わしめる存在が居る。その一つが此度、最終人類史への侵入を果たしたキマイラウィッチ達なのだ。油断すれば復讐を果たされてしまうだろう。
無論、彼女達にはそんなこと、許すつもりなどなかった。
「さぁ。行こう! ベーダ達に奇襲するよ!」
「ええ。一気に攻撃致しましょう!」
斯くして、少女と淑女の二人は、【光学迷彩】と【平穏結界】を纏い、霧の中へと身を投じて行った――。
「星の瞬きは小さな歌って知ってる?」
空を指差し、マリアラーラは小さく告げる。
そこに広がるのは無限の宇宙。即ち、銀河の星々によって描かれる超巨大魔法陣だ。天球が描くそれを用い、彼女は力を召喚する。
それは夢の奔流。プラネタリウムパラドクスだ。まるで頭上から降り注ぐ戦鎚の如き奔流の洪水に飲み込まれ、アラクネが潰れた蛙のような悲鳴を発した。
「剣に乗せて歌う唄、藤のようにたおやかに」
マリアラーラの放つ奔流に、シャルロットの剣技が重なった。
高速に振動する刃はアラクネを抉り、更なる悲鳴を引き出す。無防備な身体に刻まれた対のパラドクスは、彼女にどれ程の損害を与えたであろうか。
それを確かめるべく、二人はアラクネに視線を向けた。
「ディアボロス!」
(「あー。これは怒っているわね?」)
突如パラドクスで殴られ斬られたのだから、結果として当然なのだが、しかし、と二人は唸ってしまう。
どうも、二人が行使したパラドクス攻撃は、二人の予想以上に、アラクネへ損害を与えたようなのだ。
プスプスと煙らしき何かが全身から発せられているのは、怒り故か、それともパラドクス攻撃の余波が理由なのか、判らなかったけれども。
ともあれ、奇襲そのものは大成功に終わった様だ。
ならば、とマリアラーラは声を張り上げた。
「なんてことなのなの! あの大技の奇襲で倒せないなんて……!」
「まさか! 全然効いていないなんて! 一撃で倒せるはずだったのに?!」
演技な悲鳴にシャルロットが追随し、モラさんもまた「もきゅ?! もきゅ?!」と困惑の声を上げている。
無論、それらは演技で、二人とも、自身等が失敗したなどと心にも思っていない。
だが。
「あーはっはっはっは! この程度で私達がどーにか出来ると思うなよ? ディアボロス!!」
高笑いが響いた。
手の甲を口元に当てていそうなほど、見事な高笑いであった。
「お前達がもぬけの空にした街に罠を張ることなど、先刻お見通しよ! そしてこの程度の奇襲で私を倒せるとか、キマイラウィッチを舐めすぎじゃ無いか? ああんっ?」
一通り笑って気が済んだのか、次は凄みを出してくる。その全身にはパラドクス攻撃の後が判りやすいぐらいに刻まれていたが、その損傷よりも精神的優位の方が優るのか。勝ち誇った笑みだけが、辺りに響いていた。
「と言う訳で、お前達の目論見はここに潰えた! 覚悟しろ、ディアボロス!」
「きゃあああっ」
「わああああっ」
「もきゅーーーーっ」
二人と一体が悲鳴を上げて逃げ惑う様に、アラクネは更なる哄笑を重ねた。
機は熟され、復讐者達に狙い撃たれた。キマイラウィッチ達が受けた損傷は、彼らが理解する以上に彼らを蝕み、暗い影を落としていた。
だが、それでも、敵は復讐を信望する異端魔女達。その復讐心は途切れる事無く、如何に最終人類史の復讐者であれ、油断すれば飲み込まれることは必至だ。
戦いは未だ、始まったばかり。
勝利の女神が微笑む先は魔女か復讐者か。どう考えても奇襲を制した後者のような気がするが、それでもまだ、決まっていないのだ!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【修復加速】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
シャルロット・アミ
マリアさんがキマイラウィッチを満足させてくださるから
私も満足させつつ敵を殲滅致しましょう
今回の鍵はモラさん!(「もきゅ?」)
【響風】で接敵致しましょう
モラさんもしっかりついてきてね?
マリアさんも言っていたけれども、貴方たちはずるいわ
どうして、どうして私たちは敵わないの?
悔しい、悔しい
そう嘆きながら、狙いすました一撃を放って
敵の数を減らさないうちに
モラさん、上手に敵の中に入ってね(「もきゅ!」)
そうして、いかにもモラさんが敵にやられたように
召喚解除!(「もーきゅー」)
あああ、私のモラさん!モラさんをよくも、よくも!
泣き真似しながら怒りを爆発させたように
ばんばん敵を倒していきましょう
とは言え、敵も調子に乗っているところ
油断すればやられるわね
何しろ、首を刎ねても襲われるとのこと
滅多斬りしかないのかしら、嫌ねえ
アドリブ、連携歓迎です
「どうして……どうして……」
シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)が滲ませる感情。それは怒りであり嘆きであった。
彼女の浮かべる憤怒に、悲嘆に、しかし、トループス級キマイラウィッチ『ジェヴォーダンの獣』はケタケタ笑う。
宿敵たる復讐者が嘆き悲しんでいる。或いは怒りに身を震わせている。その光景こそ、彼らにとっては極上の美酒であった。
「貴方たちはずるいわ! どうして私たちは敵わないの? 悔しい、悔しい!」
剣を振るい、ジェヴォーダンの獣達を牽制していく。
震える切っ先はキマイラウィッチ達を切り裂き、真紅の血を空に舞わせる。だが、それでも、彼らを滅するに至らない。梳るのみのそれに、ジェヴォーダンの獣達はニタリと笑い、嬲るように距離を詰めていく。
「おやおや。可愛らしいお嬢さん。勇ましく戦場に立つも、腕は振るえているぜ?」
「後方に控えているディアボロスなんてこんなもんだろうよ」
ケケケとした笑いは、まさしく哄笑であった。
その哄笑から彼女を守るべく、白い塊が戦場へと乱入してくる。
シャルロットのサーヴァント、モーラット・コミュのモラさんであった。
「モラさん?!」
刹那に浮かぶシャルロットの歓喜の声。しかし――。
「邪魔だっ!」
「もきゅっ?!」
まさしく一蹴であった。
牽制のように放たれた砲撃に弾き飛ばされ、そのままモラさんは消し飛んでしまう。まさしく一撃必殺の攻撃であった。
「あああ、私のモラさん! モラさんをよくも、よくも!」
「安心しな! あの獣と同じようにお前も惨めったらしくブッ殺してやるよ!!」
シャルロットの涙は何処に消え行くのか。
そして彼女は悲しくも儚く散ってしまうのか。
その答えを知る獣たちは、下卑た笑みを浮かべ、己が唇をペロリと舐め上げるのであった――。
さて。
説明しなければならないだろう。
当然、全てはシャルロットの演技であった。
シャルロットの手が震えているのはそもそも、シャルロットのパラドクスが振動剣であるが故で、斬り裂かれていったジェヴォーダンの獣達は、それぞれが致命に至らないだけで、結構な損害を被っていた。
そして、駄目押しのモラさんである。
彼が一瞬で消滅したのは、ダメージ過多による損害ではない。シャルロットの意志で消失したからであり、それもまた演技の延長線上であった。
彼女の演技が何を引き起こしたか。それは最早明確であった。
――ジェヴォーダンの獣達は調子に乗っていた。自身等の立ち位置が本当は何処にあるのか。それを冷静に判断する余地は、彼らに残されていなかった。
「ふぅ。これでいいかしら?」
ほぼ壊滅したジェヴォーダンの獣を前に、シャルロットは嘆息を零す。その傍らでは消滅した筈のモラさんが「もきゅ」といい声で鳴いていた。
「ば、馬鹿な。俺達はお前を追い詰めて……げふぅ」
末期の言葉は最後の最後まで、状況を理解出来ないとの不可解さに彩られていた。
ともあれ、と、懐紙で剣を拭いながら、シャルロットは肩を竦める。狙いは的中し、トループス級の殲滅は完了した。それが彼女の行った功績だ。
「首を刎ねても襲われるとか、滅多斬りしかなかったの、嫌ねえ」
後はアヴァタール級キマイラウイッチ『アラクネ』である。
その前に一仕事を仲間達が行っている筈だ。
果たしてそれはどうなっただろう。
だが、結果を追うまでも無いと、シャルロットはモラさんに向かって頭を振るう。
「だって、上手く行っているに決まっているものね」
浮かぶ微笑は信頼の証。対して「もきゅぅっ」と同意の声が響き渡った。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
仲間が追い詰められるのを見て物陰から悲痛な叫びを上げるよ
そしてズルいよおかしいよって恐慌状態な演技して
ベーダ達に聞こえる声量でデタラメな恨み言を呟くの
ベーダ達の作戦目的は3つ
本拠地施設を攻撃して復讐者陣営の勢いを直接削る
人間を殺し復讐を煽る
そこから復讐者にも復讐の念を抱かせ募らせる
だから何もさせないよう奇襲で一撃でって指示だった
そう一撃で絶対倒せるって
おかしいよ!
マリア達が七曜の戦で決死偵察隊を敵陣に送り込んだ時は
すぐに皆殺されて…
それは生き残れる目が無い…生に執着できないから当たり前の話って
そして今回のベーダ達はあの時と一緒
復讐者の本拠地から逃げられるわけ無いから生への執着が薄いはずだと
だから奇襲で倒せるはずと
そういう話だったのに!
それどころかこうしてマリア達の方が追い詰められて…!
なんで?合せ鏡のように復讐を糧にする同士
ベーダとマリア達の何が違うというの!
そんな勘違いや覚悟の違いだってドヤりたくなる嘘でベーダを持ち上げてあげれば
とっても満足して復讐の念も薄れると思うの
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
キマイラウィッチの復讐の念……
ここで晴らしてしまおう
ふむ、あと一押しかな
演技続行しよう
獣たちに追われるまま、【トラップ生成】で、行く手の街並みの間に罠を仕掛けまくって罠地帯にし、そこへ飛び込む
……かかったな! キマイラウィッチ!!
我こそはバルセロナの守護者
この街を護るのが、ディアボロスの務めだ……!
やはり街に張った罠があったのかと見破られつつ
軽めの落とし穴や、容易に引きちぎれる投網や、非殺傷性の罠を無効化されていく
なぜ罠が効かない!?
やむなく応戦を始めるも、追いつかない感じに逃げ
こちらは無勢
囲まれたり、絶体絶命のピンチに陥るように見せかけ
魔力障壁や盾で身を護りつつ、かわしつつも攻防し
逃げ惑う
……ッ
キマイラウィッチがまだ強くなっている……!
そんな事あるはずがない
さっきの奇襲で倒せるはずだったのに
それに、罠も効かないなんて……
あー痛い
もうだめ……
うちの本拠地の近くに侵入を許してしまうなんて……!(嘘)
膝をつき倒れる所まで
建物は後で建物復元を
今は盛大に暴れ回り、勝ち誇って頂こう
さて、時は少しだけ遡る。
復讐者達が恐慌――正確に言えば恐慌の演技をしながら――トループス級キマイラウィッチ『ジェヴォーダンの獣』と大立ち回りを演じていた頃合いに、悲鳴を上げながらアヴァタール級キマイラウィッチ『アラクネ』から逃げ惑う人影があった。
マリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)である。
「ズルいよっおかしいよっ」
その声量や斯くや。沸き立つ悲鳴に、あーはっはっはとアラクネが哄笑を浮かべた。
「様ぁないね。ディアボロス!」
笑いと共に呪詛を帯びた糸を飛ばし、マリアラーラの身体を穢していく。だが、その糸が彼女そのものを捕らえる事は無い。肩口、腕、足、頬。掠めるように飛ばす様は、何処からどう見ても嬲りに徹しているとしか思えなかった。
事実、アラクネは攻撃を控えていた。じわじわと追い詰め、恐怖と共に殺す。そうでなければ、彼女の復讐心は満たされないと言わんばかりに。
「獣がっ」
横合いから飛び出たエトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が拳銃を撃つも、アラクネの足は止まらない。蜘蛛脚を穿ち、幾多の体組織を地面へぶちまけたが、致命には程遠かった。
故に。
「ウザいディアボロスだね! 先に血祭りに上げて上げようか?!」
怒りを買い、攻撃と走破の矛先はエトヴァへと向いてしまう。
だが、これはエトヴァの作戦でもあった。
「掛かったな! キマイラウィッチ!」
彼の周囲に敷かれたのは、【トラップ作成】によって作られた幾多の罠だった。その内の一つ、落とし穴を踏み抜き、僅かにアラクネは体勢を崩す。
「やったぁ!」
「我こそはバルセロナの守護者。この街を護るのが、ディアボロスの務めだ……!」
マリアラーラの歓喜とエトヴァの勝ち誇った宣言が重なったその瞬間だった。
「ああ。痛いねぇ。痛いわぁ」
聞こえたのはくぐもった声。そして、嘲笑じみた笑いだった。
「まさか、効いてない――?」
「そんな馬鹿なっ」
二人から上がる狼狽の声すら飲み込み、アラクネから高圧的な笑いが響き渡った。
「この程度で守護者を名乗るのが、片腹痛いって言っているのさっ」
「――ッ!」
ちなみに【トラップ作成】で生成される罠は全て非致死性であり、多くの場合、歴史侵略者達へ痛痒を与えることすら難しい。守護者を名乗る復讐者が其れを理解していないのだ。最早、アラクネの笑みは哄笑どころか狂笑に近かった。
「まさか、キマイラウィッチ達の力が強くなっている――?」
「おかしいよ! だって、マリア達が《七曜の戦》で決死偵察隊を敵陣に送り込んだ時は、直ぐに皆殺されて、だから、こっちの陣営に乗り込んできたキマイラウィッチは奇襲で全て倒せるって、そういう話だったじゃない!」
マリアラーラの悲鳴はむしろ、復讐者を下げ、キマイラウィッチを持ち上げる為のそれだったが、アラクネは別の捉え方をしたようだった。
曰く――。
「おやおや? ここに来て仲間割れかい? 安心しなよ。仲良く死体を並べてやるからさぁ」
エトヴァに対する非難と受け取ったようだった。思わず絶句し、言葉を失うマリアラーラ。その様子を図星と捉えたアラクネは、更に言葉を重ねる。
「そうだそうだ。数少ない仲間なんだからさぁ。お手々取り合って、傷を舐め合いながら立ち向かってきなよ。もしかしたら勝てるかもしれないよ? もしかしたらねぇ」
「くっ!」
挑発によって弾けたエトヴァの射撃が、マリアラーラの声魔術がアラクネを強襲する。
だが、それらは彼女に届かない。銃弾は明後日の方向に飛んでいき、声はその耳朶を揺さぶるに留まっていた。返す刀と放たれた粘着性の糸は二人を絡め取り、そのままアラクネの元へと引き摺り出される。
響くリップ音はむしろ、祝福だっただろうか。死の接吻を刻まれた二人は何とか粘着質の糸から脱出。唇を拭いながら、アラクネを睨め付ける。
「おやおや。怖い怖い。で? 次の手は? 面白い手を見せておくれよ。無ければこのまま……死ぬのみだねぇ」
ペロリと己の唇を舐め、アラクネが表情を歪ませる。
何処までも醜悪で、何処までも醜怪。そんなアラクネの狂笑に、しかし、二人は為す術も無い。
圧倒的な力の差が、そこに在ったのだ――。
――ちなみに。
懸命なる諸姉諸兄の皆ならば、マリアラーラとエトヴァのそれが演技である事に気付いただろうか。
正面から戦うだけが、戦闘ではない。此度のそれも、二人に取っては重要な戦いであった。
曰く。
(「勘違いや覚悟の違いだってドヤりたくなる嘘でベーダを持ち上げてあげれば、とっても満足して復讐の念も薄れると思うの」)
表情で恐怖を形成しながら、内心でにふふと笑うマリアラーラ。齢9歳にしてこの演技力、そしてこの内心である。将来がとても恐ろしい。
(「今は盛大に暴れ回り、勝ち誇って頂こう」)
致死性の罠が痛痒にも至らないなど百も承知で、だからこそ、それを策と縋る滑稽さを演じたエトヴァは、膝を突きながら己が内心を押し殺す。気を抜けば笑いそうだったが、それを表に出す彼ではない。心で笑い、表情では泣く。その演技力は芸術的ですらあった。
「もう、駄目だ。うちの本拠地の近くに敵の侵入を許してしまうなんて……!」
「な、何とかしないと! マリア達が倒れたら、ベーダが最終人類史に入って来ちゃう!! それは絶対駄目なのっ!!」
諦観(の演技)に崩れ落ちるエトヴァと、それでもなお立ち向かおうと(演技する)マリアラーラが得物を構える。
だが、震える二人に投げつけられたのは、有りと有らゆる罵倒、そして嘲笑だった。
「あー。可笑しい。あー。様ぁ無い! こんな奴らに復讐しようとしていた自分達が愚かすら思えてくるわ! こんな程度がディアボロスなんてねぇ!!」
現実は残酷だ。
それがどちらにとって残酷だったのかはさておき、アラクネは新たな糸を紡ぐべく、腕を振り上げる。
浮かぶ狂笑は何時しか、勝利の確信に染まっていた。
そう。現実は本当に残酷で、そして、厭らしく牙を剥く物でもあった――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【平穏結界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
マリアラーラ・シルヴァ
共闘アドリブ歓迎
シャルロットとモラさんが合流したら
部下ベーダをやっつけたの?凄いの!って褒めつつ
ベーダに宣言するよ
「貴女が馬鹿にした絆の力なら復讐に対抗できるんだよ!」
「大勢の復讐者部隊が到着すれば貴女なんてやっつけられちゃうんだから!」
自分が倒されるフラグを提示された時に
可能な限り調子づかせたベーダは
どういう風に復讐心の方が上だって反論するか観察するね
復讐って個人のものだから
無駄死にしかねない復讐者本拠地への突撃なんて普通は容認しないし
大勢の復讐者に袋叩きなんて一番避けたいはず
死ぬ事で復讐の念が強まるとしてもそれはウィッチ全体の話で
自身の復讐が遂げられるわけでもない
なら死ぬこと自体が手段であり目的になるんだけど
死ぬときに復讐ウィルスばらまくとか…さすがに無いよねー
最高潮に有頂天なベーダなら
大勢の復讐者何するものぞって彼女達の復讐感について
盛大に語ってくれないかなって
後はモラさんも含めた絆の力を見せつける協力パラドクスすれば
急な眠気で復讐心を鈍らせつつベーダを納得させながら倒せると思うの
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
まあ蜘蛛らしい嬲り方だな
手の内に乗ってはみたが、醜悪なものだ
では、お手々取り合って、立ち向かおうか
この程度の攻撃は、痛くもないのだろうな
敵の動きを観察、仲間と挟撃や半包囲くらいに立ち位置を取る
PD通信で連携し、糸を切るなど援護
相手も手負いだ
勝利に酔い痴れた隙や、負傷で動きが鈍る箇所などの乱れを的確に突き、踏み込んだり引いて仕留めよう
X-Machinaで糸を断ち切りながら、PDの斬撃を見舞う
劣勢演技とフェイント交え、誘い込み一閃
なるべく苦しめず、不利を悟らせず、重い太刀を重ねて一気に仕留める
この期に及んで、復讐心を募らせられては……単に面倒だしな
敵の攻撃には、罠糸をブレードで断ち、魔力障壁で絡まりを防ぎつつ
顔の動きを観察し、盾を押し付け口づけを防ぐ
最終人類史へ踏み入った不届き者を、始末する
復讐心の欠片も残さぬように
ここは、俺達の、大切な場所だ
護るべき場所だ
負ける訳がないだろう
招かれざる闖入者は、霧と共に去るといい
撤収前に建物復元して帰る
不思議と……
どの街も、愛しく感じるんだ
シャルロット・アミ
アドリブ、連携歓迎です
復讐心を持たれて死なないためにも
最期まである程度の演技はしたほうがよいかしら
観察などはマリアさんにお任せして
最期まで演技を貫き通しましょう
(モラさんがもらもらよろよろとマリアさんのほうへ)
(「もきゅー」と頼りない声で鳴く)
モラさんも演技上手ね……じゃなくて
あちらは、なんとか片付けたわ……
最後に、アラクネをやっつければ、私たちの勝ち
少しふらふらとしながら、それでも微笑みましょう
パラドクス通信で状況を把握して
【響風】を引き抜くわ
さあ、最後はあなたの番
今度こそ、退治してみせるわ
大事な私たちの、世界のためにも
恐怖で手が震えてるように見せたり(=振動剣)
モラさんは怖くてマリアさんの傍でぶるぶるしてたり(=マリアさん大好き)
敵が「こいつは弱そう」と思えるふりをして
皆の絆で追い詰めていくわ
最後まで不利を悟らせないのがポイントね
精一杯戦って、互角だった…って思わせるのがいい感じ
ここは最終人類史だもの
貴女たちの好きにはさせないわ
ああ、バルログ。力強き悪鬼よ。
何処から来て何処に行くのか。それは誰にも判らないけれども。
ああ、バルログ。力強き悪鬼よ。
業火の如く吹き荒れ、消え行く鬼は、何処にも存在し、何処にも存在しないのだ。
(「さて。実際のところ、もう逆転は済んでいる気がするけど……復讐心が蘇っちゃうと困るしなぁ」)
高々と笑うアラクネの姿に、シャルロット・アミ(金糸雀の夢・g00467)はふむ、と思考する。
先程まで演技で追い詰められた風を演出していたのは、懸命なる諸兄諸姉の皆様にはご承知の通りだが、その通りに復讐者達はほぼ無傷だ。対するアラクネは、シャルロットやマリアラーラ・シルヴァ(コキュバス・g02935)の不意打ちを受け、結構な被害を有していた。
それでもアラクネが高らかに笑っているのは、復讐者達の方が被害が大きいと踏んでいるからだろう。肉体的には兎も角、精神的には優位。そう捉えた笑みは、バルセロナの夜に高らかと響き渡っていた。いやはや、本気になった復讐者達の演技力とは恐ろしい。
(「と言う訳で、最期まで演技を貫きましょうか」)
(「そうだな」)
アラクネに悟られないためか、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)の賛同は、殆ど囁き声と言うべき声量だった。
だが、その表情は何処か渋い。苦虫を噛み潰したような表情と言えば、そうである。やはり、弱者の演技に思うところがあるのだろうか。
(「その割にノリノリだったけれども」)
(「いや、そうではなく、蜘蛛らしい嬲り方だな、と思ってな」)
アラクネの醜悪さの方に嫌悪を覚えていたらしい。何処か彼らしいな、とも思ってしまう。
(「じゃあ、マリアからいくよ」)
最後の戦いを仕掛けるべく、マリアラーラがこくりと頷く。
そして、バルセロナを巡る戦いの終局が紡がれようとしていた。
這々の体を装い、それでも立ち上がったマリアラーラがびしりとアラクネを指差す。そして、小さな身体に見合わない大声を彼女へと叩き付けた。
「貴女が馬鹿にした絆の力なら復讐に対抗できるんだよ!」
「ほぅ」
ニタリとアラクネが笑う。肉食獣斯くやの哄笑に、しかし、マリアラーラは己が主張を断と紡ぎ出す。
曰く――。
「大勢のディアボロス部隊が到着すれば貴女なんて、簡単にやっつけられちゃうんだから!」
何処からどう見ても負け惜しみであった。これにはアラクネも大笑いするしかなかった。
「あっはっはっは。かも知れないねぇ。だけど――」
糸が飛ぶ。粘着糸と鋼糸。その双方が混じった糸が飛び、マリアラーラの頬を裂く。身体を拘束する。それらを夢魔法で相殺しながら、マリアラーラは唇を噛む。
調子に乗ったアラクネから何らかの言動を引き出す。それが彼女の目的だった。
「だけど、それは今じゃないねぇ!」
「そりゃ、そうだけど――」
ケタケタ笑うアラクネは、ただパラドクスを紡ぎ、マリアラーラへと蜘蛛糸の雨嵐を降らせていた。無数の蜘蛛糸を避け、躱しながらマリアラーラはアラクネに問うた。
「最終人類史に乗り込んできて、何をするつもり?」
「当然、復讐に決まっているだろう! ディアボロスを殺し、ディアボロスの協力者を殺し、この改竄世界史を乗っ取る。――お前達もやっていることじゃないか!」
「……いやまぁ、確かに、そう要約されると、『そうだな』と言わざる得ないのだけども」
呻くような言葉はエトヴァから。白銀の輝きと共に戦場を舞う彼は、「いや、流石に協力者を殺してはいないが」と憮然と呟きながら、蜘蛛糸を斬り裂いていく。
確かにアラクネの主張は、復讐者達の作戦を大雑把に集約したものだ。正しいか間違っているかはさておき、大筋は一致している。パラドクストレインを有さない彼女らにしてみれば、出現した境界線の霧こそが、復讐者達の有するパラドクストレインそのものなのだ。
(「まぁ、その上、最終人類史に乗り込むとパワーアップするみたいだし」)
対する復讐者側が残留効果を最大レベルで使えることは、彼女達の認識の範疇か否かは判らない。
だが、もしも、彼女達が己の強化にしか眼を向けていなければ、確かに勝機を持って攻めてきていることは間違いないのかな、とシャルロットもまた、内心で頷いていた。
アラクネの主張を要約すれば。
――つまり、大きな作戦が有るわけでは無い、と言う事だろうか。
「さあ! 仕上げだ! お前達を殺し、この街を我らが橋頭堡とさせて貰おうか!」
「あんまり声高に主張されると、少し癇に障っちゃうわね」
攻め入った改竄世界史に己の足場を構築し、足掛かりにするのは定石だ。つまり、復讐者達もやっている。猿真似とまでは言わないが、ここでそう主張されると、厭味にも聞こえてしまう。
シャルロットの嘆息は、そんな意味合いと共に零れていた。
「まあ、やっていることは間違っていないが……それを俺達が許すと思うな」
語る時間は終わったとエトヴァはアラクネへ飛び込み、太刀を振るう。もはや時間を稼ぐ意味も無い。新たな復讐心を抱く暇を見出させないと彼は剣戟を紡ぎ、アラクネの身体に手傷を負わせていった。
「そうね。今度こそ、貴方を退治してみせる」
同意とばかりにシャルロットもまた剣を振るい、アラクネの身体に刀傷を負わせていく。
振動剣の性、相変わらず手は震えていたが、アラクネの視線はそれを捉え、無様と笑う。その隙に身体を刻まれていることなど、まるで彼女の埒外の如くに。
「もう休んじゃって良いんだよ」
そこに重なるマリアラーラの夢魔法はアラクネの意識を奪い、白濁とさせていく。
「――ッ?!」
己の上体を大きく傾げた後、アラクネはぎりりと歯噛みした。
三重に重ねられたパラドクスは彼女の身体を穿ち、梳り、血肉を撒き散らしていく。追い詰められている筈の復讐者が紡ぐパラドクスにしては重厚なそれを、彼女はまさか、と呻き受け止めた。
――これは、窮鼠の一撃などではない。
「お前達――」
蜘蛛糸を吐く。双槍を振るう。だが、それでも己が身体に刻まれた傷が癒える訳でも無い。時間を取り戻せる訳でも無い。
そしてようやく気付いた。
謀られた、と。
「ディアボロス!!」
「うん。遅いよ」
叫びに返すのは、マリアラーラの微笑。そして、無数のパラドクスであった。
夢魔法が、白銀の煌めきが、藤色の音色に導かれた剣技がアラクネを切り裂き、その命を奪っていく。衣服が、外皮が斬り裂かれ、そして、その中身まで断っていく。
かはり、と零れた吐息こそが断末魔の叫びであった。
斬り裂かれ、そのまま地面に崩れ落ちた彼女は、最後の最後まで復讐心を抱き続けられたのか。眼は見開き、ビンと伸びた手足はそのままゆるりと弛緩していく。流石に終焉ともあれば穏やかな死に顔とは行かなかったが、しかし、悪鬼の如く禍々しいそれ、とも言い難い表情でもあった。
「ここは、俺達の、大切な場所。護るべき場所だ。負ける訳がない。招かれざる闖入者は、霧と共に去るといい」
「そう。ここは最終人類史だもの。貴女たちの好きにはさせないわ」
葬送と紡がれたエトヴァとシャルロットの言葉と共に、アラクネの遺骸はさらさらと崩れ、光の粒と化していく。
それが、全ての終局であった。
悪鬼は滅び、街は救われた。
悪鬼を呼び込んだ霧は未だ晴れず、街を覆っていた。だが、その霧もいつか晴れるのだろう。復讐者達の活躍がそうしたように、悪鬼の侵入を何時までも是とする理由は何処にもない。
そこに街はある。あり続ける。復讐者達の守ろうとした街が、そこに残されている。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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