リプレイ
クィト・メリトモナカアイス
おおぉぉう……とんでもないところに来てしまった気がする。
ジェネラル級3隻からの援護砲撃とか冗談ではない。
んんーむ、とはいえ。
前線には出て来ぬので今は撃破できぬとはいえ。「今は」というのは今後機会はあるかもというお話。
戴冠の戦で重要になる戦力を出すだけの価値がこの作戦と次の反抗作戦にはあり。
次につなげるためにも頑張る。
何よりも。
ここはエジプトではないけれど。それでも我は民の守護者。
民を死地に追いやり、背中から刺す。
その罪が許されることはなし。
んむ、というわけで。
モナアーマー装着!ゆくぞー。
フロートユニット「モナアーマー」を装備して【水面走行】で水面を走り、戦闘艦艇へと接近開始。
飛んでくる砲撃を黄金猫拳打棒で弾き、戦闘艦艇の大砲とかに対して反撃の「落涙告げる鋭き星辰」。モナカ突撃型との連携攻撃でどかどかと破壊していく。
とりゃやー。とりゃー。
武装を破壊して戦えぬようにし、撤退を促そう。
汝らに。ここでできることは何もなし。
冥海機に大砲が効かぬように、我らにもこんなものは効かぬ。
んむ、これでよき。
「おおぉぉう……とんでもないところに来てしまった気がする。ジェネラル級3隻からの援護砲撃とか冗談ではない」
パラドクストレインで情報を聞いてそう呟くのは銀髪に茶色の肌が美しいクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「んんーむ、とはいえ。前線には出て来ぬので今は撃破できぬとはいえ。「今は」というのは今後機会はあるかもというお話」
そう、この戦いを乗り越えることができれば、当該ジェネラル級と決戦を行える目も出てくる。
「戴冠の戦で重要になる戦力を出すだけの価値がこの作戦と次の反抗作戦にはあり。次につなげるためにも頑張る」
そうやる気を出して、クィトは【水面走行】で海面を駆け、戦闘艦艇へと向かう。
「何よりも」
そして、クィトにはもう1つ、この戦いにおけるモチベーションがあった。
「ここはエジプトではないけれど。それでも我は民の守護者。民を死地に追いやり、背中から刺す。その罪が許されることはなし」
それは冥海機達がこの戦いの裏で進行しているもう1つの作戦の事。
意図的に戦闘艦艇を沈め、冥海機を生み出そうという試み。
戦闘艦艇に乗っているのは皆軍人ではあるが、元を糺せば民間人だ。
そんな彼らを戦いの場に連れ出すだけに飽き足らず、意図的に沈めるなど、クィトに許せることではなかった。
「んむ、というわけで。ゆくぞー」
水上滑走補助装置『フロートユニット「モナアーマー」』を装着して戦闘艦艇に接近するクィトに、駆逐艦の零式英霊機達が気付き始める。
「もう敵か! 予想会敵時間より早いぞ!」
駆逐艦の砲塔が動き始め、一斉にクィトに向けて砲撃を始める。
クィトは飛んでくる砲弾を先端が肉球の形をした純金製の棒『黄金猫拳打棒』で弾き、一般法則破壊で無力化し、そのまま駆逐艦の1隻に向けて突撃する。
「疲れるけど民のため、頑張る」
パラドクスを発動し、『浮遊球形ガジェット『モナカ』突撃型』を敵の大砲に向けて突撃させ、自身も『黄金猫拳打棒』で以て連携攻撃を放つ。
クィトの高い戦闘技量と集中力によりガジェットと自身の連携攻撃を可能としている。
「とりゃやー。とりゃー」
駆逐艦の武装を破壊したクィトはそのまま艦橋に飛び乗り、艦長以下クルーの零式英霊機に向けて警告を発する。
「汝らに。ここでできることは何もなし。冥海機に大砲が効かぬように、我らにもこんなものは効かぬ」
即ち、武装は全て破壊した。直ちに撤退せよ、と。
「や、やむをえん。早期に戦線に復帰できるよう、母港に戻り、修理を受ける」
艦長は逡巡の後、絞り出すようにその答えを発すると、その駆逐艦は戦域を離れるように移動し始める。
「んむ、これでよき」
あとはこれを繰り返すだけだ。
とはいえ、クィトだけで全てをこなすのは大変だ。もう一人くらい助けがあると良いのだが。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
佐伯・啓志
…レイテには縁がある。主に嫌な縁がね
だがそうも言っていられない
あと一手、ならば手を貸す、それまでだ
【水面走行】を借り敵艦艇に接近。…見覚えがある船影だ。あれは十月末の海だったか。不思議な感覚だ
まあ、今はそんな事気にしている場合ではない
射程内に入り次第、搭乗員を言霊縛りの【罪縛りの鎖】で拘束、船へと乗り込んでやろう
――挨拶も無しなのは無礼だね。お邪魔します。
そして、今ここに名乗ろう
見よ「同類」。…佐伯啓志、零式英霊機の復讐者だ
お前達のゆく先は、冥海機や英霊機への生まれ変わりだけではない。覚えておけ
初めは目についた者、哨戒にあたっていた者から。次に指揮官、連絡員等、指揮に携わる者を優先し鎖で捕えよう
搭乗員の無力感を施した後、艦艇の武装を破壊。使い物にならなくしてやる
武装を解除させた後は、操舵手等の船の操行に関わる者を解放
…伝えろ。この船は使い物にならなくなった、撤退する、と
逃げるがいい。遥か遠くまで
…お前達は、ここで散るべき命ではないのだから
「……レイテには縁がある。主に嫌な縁がね」
そう言いながらパラドクストレインをおり、【水面走行】を有効にし、海面に降り立つのはアンニュイな表情の佐伯・啓志(啓蒙の眼・g10396)だ。
「だがそうも言っていられない。あと一手、ならば手を貸す、それまでだ」
啓志は海面を駆けて、一気に駆逐艦の艦上に乗り込む。
同時、パラドクスを発動し、【罪縛りの鎖】を有効にして、周囲に鎖つきの枷を多数出現させ、周囲の搭乗員である零式英霊機を拘束していく。
「――挨拶も無しなのは無礼だね。お邪魔します」
そう言って、目についた者を片っ端から拘束していく。
「うおおお、冥海機様のために!!」
一部の零式英霊機は手持ちの火器で抵抗を試みたが、ディアボロスに通常の攻撃は通用しない。
勇敢な、あるいは、無謀な零式英霊機もほどなく、そして速やかに拘束されていく。
その次は哨戒を行っている者、次に指揮官や連絡員、と重要な役職のものを拘束する方針へと切り替える。
「そして、今ここに名乗ろう。見よ「同類」。…佐伯啓志、零式英霊機の復讐者だ」
拘束された人々の横たわる艦橋でよく通る声で啓志はそう宣言する。
「お前達のゆく先は、冥海機や英霊機への生まれ変わりだけではない。覚えておけ」
そう言い終えると、無力感に苛ませる零式英霊機を尻目に、今度はパラドクスで武装を破壊し始める。
主砲、魚雷発射管、爆雷投射機、とにかく駆逐艦に搭載された全ての武装を、啓志は1つ残らず、その力ある言葉で破壊していく。
そうして、駆逐艦の武装解除が全て完了したのを確認すると、再び啓志は艦橋に戻り、操舵手の拘束を解除し、告げる。
「……伝えろ。この船は使い物にならなくなった、撤退する、と」
操舵手は判断に迷い艦長に視線を向けるが、言葉を発せない艦長は無力感のままにただただ頷くしか出来ない。
それを承認と判断した操舵手は。
「この船は使い物にならなくなった、撤退する」
と伝声管で、艦内に通達しつつ、駆逐艦を海域から離脱させる航路を取る。
それを見て頷いた啓志はそのまま駆逐艦を降り、海面から離脱していく駆逐艦を見て呟く。
「逃げるがいい。遥か遠くまで、……お前達は、ここで散るべき命ではないのだから」
そう告げると、すぐに次の駆逐艦を選定し、またパラドクス効果を発動させながら甲板に飛び込んでいく。
2人のディアボロスの分担行動により、海域にいる全ての駆逐艦は海域を離脱していったのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
クィト・メリトモナカアイス
離脱ヨシ!
というわーけーでー。
……んむ。覚悟を決めねば。やるかー。
引き続き「モナアーマー」を着て【水面走行】を使った水中戦……だけでなく、【水中適応】を使うことで水面下にも潜る選択肢を増やそう。
水上を滑走するだけでなく、水中に潜ったり水上にとび出たりと自在に動くことで、こっちの動きを読まれづらくしてどっかからの援護砲撃を直撃しづらいように。
戦闘は【ガードアップ】も残して更に防御の構え。
こんなどっかんどっかーんいってる中じゃまともに戦えぬ。まずは砲撃がどっから飛んでくるか、の様子見をしつつ、直撃を避ける回避・防御よりの戦闘。
とはいえ我もただ柄付き爆雷で殴られるだけではない。「始めに織られしは水葬の矢」でJK型海防艦をぶん殴り、反撃は的確にしていこう。
んむむむむ、どっかんどっかんと……どんな射程でどんな精度だととても思う。んんーむ、ジェネラル級の高い能力、直接戦闘よりもこんな風に活かされる方が我らにとってはつらい。
頑張れ我。
「離脱ヨシ!」
全ての駆逐艦群が戦域を離脱していくのを確認し、そう呟くのはクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「というわーけーでー」
次に視線を向けるのはこちらに接近しつつあるトループス級冥海機『JK型海防艦』。
「……んむ。覚悟を決めねば。やるかー」
敵の砲撃支援の中戦闘する。その覚悟を決めていよいよクィトが戦場へと飛び込んでいく。
「ディアボロスを発見!」
『JK型海防艦』がこちらに接近するディアボロスを発見し、そう宣言する。
同時、ジェネラル級の砲撃支援が始まり、海面に水柱が立ち始める。
(「【水面走行】を使った水中戦……だけでなく、【水中適応】を使うことで水面下にも潜る選択肢を増やそう」)
用意するパラドクス効果は【水中適応】。水上を滑走するだけでは狙われる、と。必要に応じて水中に潜ったりそこからさらに水上に飛び出したり、と言うトリッキーな動きを交え、援護砲撃の回避を試みる。
戦闘に関係ない動きは戦闘そのものの判定を不利にはするが、攻撃を回避する意味では多少の気休めにはなる、のかもしれない。
「こんなどっかんどっかーんいってる中じゃまともに戦えぬ」
故に、砲撃がどこから飛んでくるのかをしっかりと様子見しつつ、防御や回避を主体とした可能な限り負傷を抑える戦い方を試みる。
それでは『JK型海防艦』に十分なダメージを与えられないが、こうして砲撃を可能な限り誘発させれば、それだけ、今後の弾道予測がしやすくなるはずだ。
敵が守勢に回ったと見ると、『JK型海防艦』は砲撃支援を受けつつ、一斉に能動的な攻撃を開始する。
彼らが一斉に構えるは、柄付き爆雷。彼らはクィトに肉薄し、爆雷を叩きつけるようにクィトに向ける。
「我もただ柄付き爆雷で殴られるだけではない」
クィトも敵の攻撃姿勢を見ると同時、力を貯める動作に入り、クィトの方から加速して敵へ突撃。手にした『黄金猫拳打棒』で反撃を敢行する。
柄付き爆雷と『黄金猫拳打棒』がぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
とはいえ、敵は砲撃支援を受けており、数に勝る敵に対しなんとか反撃をしている状態。
結果は敵側に優勢で、クィトの与えた負傷は少なく、クィトの受ける負傷は大きい。
「んむむむむ、どっかんどっかんと……どんな射程でどんな精度だととても思う。んんーむ、ジェネラル級の高い能力、直接戦闘よりもこんな風に活かされる方が我らにとってはつらい」
【ガードアップ】で防御力を上げる事でジェネラル級の砲撃支援と『JK型海防艦』の攻撃のダメージを多少は軽減しているが、戦況は明確に不利と言えた。
「頑張れ我」
だが、この不利な戦いも決して無駄ではない。こうして敵の砲撃を誘発させればさせるほど、弾道予測がしやすくなるはずだ。
必ず逆転するタイミングは訪れる。それまでの辛抱だ。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
麗・まほろば
超々々々弩級戦艦はドシンと構えてこそ!
まほろばは【水面走行】で水上に立ち、砲身を構えるよ!
もちろんこれには意味がある
「まほろばを狙ってくる砲撃ならば、移動してもしなくても中たることにはかわりない」のが逆説連鎖戦の常だ
アウトレンジからの砲撃がこの法に則るのかはわからないけれど、だったら目の前の敵にまずは集中しつつ、回避ではなく防御を固めることにしようか
盾代わりの【51センチまほろば砲】を背に、パラドクスを発動
全門開花! 目標、トループス級! 照準、あわーせー!
正面からの援護射撃なら巻き込みながら撃ち落としてしまうよ!
放てー!!
トループス級の砲撃には【15.5センチまほろば砲】を盾にすることで急所を避ける
……そういえば、最終人類史のレイテ沖では反攻作戦に出た側が壊滅状態になったんだったかな?
だけど、まほろばたちはそうはならない
この難局を切り抜けて、ヤ・ウマトの民たちの歴史を取り戻すんだ……!
「超々々々弩級戦艦はドシンと構えてこそ!」
そう言いながら、【水面走行】で水上に立ち、巨大な主砲『51センチまほろば砲』と副砲『15.5センチまほろば砲』を大太刀と小太刀のように構えるのは、金髪に特徴的な虹彩の緑色の瞳を持つ元気いっぱいの零式英霊機のディアボロス、麗・まほろば(まほろばは超々々々弩級戦艦ですっ!・g09815)だ。
(「もちろんこれには意味がある」)
決してただかっこいいからとか、『51センチまほろば砲』が重いから立っているのがやっとだとか、そう言うことではないらしい。
(「『まほろばを狙ってくる砲撃ならば、移動してもしなくても中たることにはかわりない』のが逆説連鎖戦の常だ。
アウトレンジからの砲撃がこの法に則るのかはわからないけれど、だったら目の前の敵にまずは集中しつつ、回避ではなく防御を固めることにしようか」)
つまり、回避より防御を。
まほろばは『51センチまほろば砲』を背中に展開、盾代わりにして、飛んでくる支援砲撃を受け止めつつ、目の前のトループス級冥海機『JK型海防艦』に向けてパラドクス発動の準備を取る。
「これだけは使いたくなかったけどね。蒸散、熔融、崩潰。好きなもの、選んでいいよ?」
背後の空間より出現するのは戦艦の艦首。その艦首は蕾のように開かれる。
「全門開花! 目標、トループス級! 照準、あわーせー!」
まほろばの言葉通り、開花した艦首はその中心に取り付けられた超大口径の砲塔を露出。
「放てー!!」
右手を前に突き出し、号令するまほろばの言葉に従い、黒く輝くビームが放射される。
放たれた黒く輝くビームは周囲の『JK型海防艦』を吸い寄せながら突き進み、正面から飛んできた支援砲撃をも撃ち落とす。
パラドクス『吾妻はや』だ。
当然、『JK型海防艦』もただではやられない。お互いに連携しつつ、一斉に単装砲による砲撃を敢行する。
まほろばはこれを『15.5センチまほろば砲』を盾にすることで急所を避けつつ、攻撃を受け止めていく。
結果は、拮抗。『JK型海防艦』とまほろばは痛み分けに終わった。
いや、まほろばの方は、支援砲撃を受けている上、『吾妻はや』でエネルギーを大きく消耗しているため、むしろまほろば側が負けているとも言えるかもしれない。
「……そういえば、最終人類史のレイテ沖では反攻作戦に出た側が壊滅状態になったんだったかな?」
そんな状況で、ふとまほろばは史実のレイテでの戦いのことを思い出す。
「だけど、まほろばたちはそうはならない。この難局を切り抜けて、ヤ・ウマトの民たちの歴史を取り戻すんだ……!」
こんなところで負けられない、とまほろばは二つの砲を盾として使いながら、激しい敵の攻撃と支援砲撃に耐えていく。
そうすることできっと、打開策が見えてくるはずだから。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【修復加速】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
白水・蛍
アドリブその他諸々歓迎
水面走行・水中適応常に適応
……随分とまあ、どんどん迫ってくる砲撃だことで。
いいですわよ。精度上げる為にどんどん受けてやろうではございませんか!
しかし、ただ、受けるのも芸がありませんので、
パラドクスで撃ち落として直撃避けつつ攻撃するのも兼ねましょう。
――我が声に応えて来たれ、光輪よ波濤となりて押し寄せよ!!
この力は光の輪。元々距離は関係ないとはいえ、光であるならば届く距離ならどこまでも!
水面切り裂くうねる波の如く押し寄せる力を捌いてご覧あそばせ!と挑発もかねて。……声届くかしらね。届いたらいいな。まあ、聞いてる護衛艦はいるから届くでしょう。
それと装備・ガードアップで防御も固めて耐えます。そこはね。きちんとしなければ。機を見て反撃する為にも損耗を少しでも防ぎませんとね。
依然、支援砲撃は止まることなく、どこからともなく砲撃が飛んできては、水柱を立てている。
「……随分とまあ、どんどん迫ってくる砲撃だことで」
その様子にそう呟くのは黒い髪と黒い瞳に対して色白の肌が美しい人間のディアボロス、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)だ。
「いいですわよ。精度上げる為にどんどん受けてやろうではございませんか!」
その声に反応して、というわけではないだろうが、複数の砲撃が蛍を捉える。
(「しかし、ただ、受けるのも芸がありませんので」)
「――我が声に応えて来たれ、光輪よ波濤となりて押し寄せよ!!」
音に魔力を乗せて光の輪をいくつも呼び寄せる。
光の輪は幾重にも出現し、まるで波の如く押し寄せていく。
パラドクス『喚来光輪波濤』だ。
砲撃と光の輪がぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
「この力は光の輪。元々距離は関係ないとはいえ、光であるならば届く距離ならどこまでも! 水面切り裂くうねる波の如く押し寄せる力を捌いてご覧あそばせ!」
その挑発は砲撃で水柱高く立ち上る海でもよく響き、戦場内に響き渡る。
(「……声届くかしらね。届いたらいいな。まあ、聞いてる護衛艦はいるから届くでしょう」)
砲撃を行うジェネラル級に対してまで挑発が効いたのかは客観的には分からないが、トループス級冥海機『JK型海防艦』には効いたようだ。
「大きな口を叩くな、ディアボロス! この砲撃支援の前で我々に勝てるとでも!」
『JK型海防艦』が一斉に肩に魚雷発射管を担ぎ、魚雷を発射する。
無数の魚雷が航跡を残しながら蛍に迫る。
蛍は魚雷に対しても、パラドクス『喚来光輪波濤』を発動。幾重もの光の輪を放ち、魚雷と拮抗。再び時空が軋みを上げる。
結果は砲撃支援を受けている『JK型海防艦』側に有利。
蛍のパラドクスは減衰して『JK型海防艦』に届き、蛍にはより急所に近い位置に魚雷が迫る。
これを蛍は【ガードアップ】と装備品を用いて守りを固めて防御する。
(「機を見て反撃する為にも損耗を少しでも防ぎませんとね」)
確実に『JK型海防艦』に負傷を与えているとはいえ、支援砲撃の前にまだまだディアボロスは不利な戦況が続いている。
だが、耐えなければ。耐え続ければきっと、この状況を打開するための弾道計算が完成し、反撃の時がくるはずなのだから。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
月鏡・サヨコ
今までの戦いで、砲撃の弾道にはある程度の予想が立った
完璧な特定には至らないにせよ、足りていない情報は体を張って稼げばいいだろう
……これより、敵砲弾の弾道解析を開始する
【水面走行】状態で作戦に参加
ここまでの戦いで砲撃が多く飛んできた方位に《海戦装用増設防盾》を向けて防御を固めながら、詳細な観測を開始する
《試製型攻性電探》のレーダー機能で移動を続ける敵の反応を探知しつつ
双眼鏡を手に目視での観測を行い、砲弾の散布界や敵の移動の癖を掴んでいこう
もしクロノ・オブジェクトの砲ではなく各個体のパラドクスを使っているなら、それぞれ砲弾の種別や、攻撃の手法も異なるかもしれない
敵の戦い方を慎重に観察して適切な対応を取れるように考えよう
自分も砲撃に巻き込まれるだろうけれど、その時は反撃を行う
倒せないにしろ「反撃が飛ぶ方向」を見ておくことで、敵の挙動を把握しやすくなるかもしれないから
十分に情報を得たなら【パラドクス通信】で仲間に連携
傍受されることがない以上、こちらの具体的な対処方針を敵がすぐに知るのは難しいはず
「今までの戦いで、砲撃の弾道にはある程度の予想が立った」
そう言いながらこれまで戦線から少し離れたところで情報を集めていたのは灰色の髪に紫色の瞳が美しい零式英霊機のディアボロス、月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)だ。
「完璧な特定には至らないにせよ、足りていない情報は体を張って稼げばいいだろう」
サヨコは情報をより多く集めるため、あえて戦線へと加わる道を選ぶ。
「……これより、敵砲弾の弾道解析を開始する」
海面を駆けながら、サヨコはこれまで砲撃が多く飛んでくる傾向にあった方位に『海戦装用増設防盾』を向けて防御を固めつつ、砲撃の観測を開始する。
『試製型攻性電探』のレーダー機能で周囲の敵の動きと、飛んでくる砲撃の動きを捉える。
さらに双眼鏡も添え、目視で観測を行うことで、砲弾の散布界や射点移動の癖を分析していく。
そして、戦線に加わった以上は、サヨコもまた、支援砲撃の対象になることは避けられない。
周囲に大きく水柱が立ち上る。砲撃が夾叉したのだ。
次に本命の一撃が来る、とサヨコは海戦装の側面に装着された増加装甲『海戦装用増設防盾』を海戦装自体の可動と合わせて稼働させることで砲撃を受け止める準備をする。
そして、本命の支援砲撃を受け止めたサヨコは、その砲撃に対し、逆説連鎖戦を仕掛け、パラドクスを発動する。
「燃え尽きて、溶け落ちろ」
発動するパラドクスは『高出力殺傷電波砲「Z」』。先ほどまで探知に使っていた『試製型攻性電探』のもう一つの機能が解放され、強烈な指向性電磁波を放つ。
それは、電子レンジのような原理で標的を急速に加熱し、最高のコンディションであれば冥海機の装甲すら融解させ、体内まで破壊する強力な熱線砲である。
ただ、相手はジェネラル級の上、この距離だ。見えないので分からないが、十分な負傷を与えられたとは思えない。
だが。
(「なるほど、そちらに飛んだか」)
サヨコは反撃の飛んでいった方向でさえ、貪欲に情報としてインプットする。
『試製型攻性電探』が向いた方向に敵がいるはずなのだから。
(「とはいえ、まだ情報が足りないな」)
サヨコは 【パラドクス通信】を準備していた。傍受されることのない【パラドクス通信】は、こちらの具体的な対処法を知られずに味方に対処法を教えることが出来るからだ。
だが、サヨコ1人で現状の情報量では、まだ完全な弾道予測は出来そうにない。
「あと一歩で弾道予測が完了する。それまで耐えてくれ」
故に、サヨコが通信機を介して行った通信は、そういった内容になった。
あともう少しで弾道予測も可能だと思うのだが。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
モリオン・スモーキー
アドリブその他諸々歓迎
水面走行、水中適応どちらも常に適応。
もう少し、もう少しで観測も可能でしょうか。
では、味方を信じ、目の前の敵を引き付けておきましょう。
ガードアップ・反撃アップで防御を固めつつ、敵をパラドクスで攻撃しましょう。
相手も爆発、こちらも爆発。派手な戦いになりそうですね。
爆発で敵を引き付けて少しずつ距離を離しながら戦います。
お互いが孤立するように動きます。そうすれば味方への影響も少し減りますでしょうか。
相手の反撃は残留効果と装備で耐えてこちらも反撃。守りを固めて機を見て反撃。これが大事です。さ、お相手お願いしますよ。
「もう少し、もう少しで観測も可能でしょうか。では、味方を信じ、目の前の敵を引き付けておきましょう」
月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)からの【パラドクス通信】を受け、そう言って、戦線に立つのは灰色の瞳に漆黒の髪がよく似合うエルフのディアボロス、モリオン・スモーキー(存在奪われし魔術発明家・g05961)だ。
弾道予測は本当に後一歩というところまで来ているらしい。ならばここで耐えるのは意味のあることのはずだ。
モリオンはこれまでディアボロスが重ねてきた【ガードアップ】の効果で守りを固めつつ、周囲に偽りの『金貨』を具現化、トループス級冥海機『JK型海防艦』の頭上から降らせ始めた。
「なにこれなにこれ」
「何かの金貨?」
『JK型海防艦』が突然降り注ぐ金貨に困惑すると、それは即座に爆発し、『JK型海防艦』に牙を向く。
「よくもやりましたね!」
「反撃だー!」
攻撃を受けた『JK型海防艦』が一斉に柄付き爆雷を構えて突撃する。
普段のモリオンなら容易く急所へ至る攻撃も回避出来るはずの単純な突撃だが、タイミングを合わせて周囲の海面が支援砲撃により叩かれ、大きな水柱が上がる。
それがモリオンの足元と視界を不安定にし、回避の隙を奪う。
結果は拮抗。お互い痛み分けのダメージを負う。
だが、モリオンはそうしてこちらに攻撃してくる『JK型海防艦』を惹きつけることで、あえて孤立するように動き始める。
そうすることで、支援砲撃がお互いに影響することを避けようというのだ。
確かに、味方同士で固まっていれば、支援砲撃はそこに集中することが考えられるので、これは一理ある工夫と言えるだろう。
「まだまだ行きますよ!」
『JK型海防艦』が今度は能動的に柄付き爆雷を構えて攻撃を行う。
モリオンもそんな彼女らの頭上から爆発する偽りの『金貨』を降らせる。
爆発対爆発。
お互いがお互いを爆破する派手な戦いが繰り広げられ始める。
『JK型海防艦』は砲撃とタイミングを合わせて攻撃することでその威力を最大化しようとしているようだ。
モリオンは『JK型海防艦』の攻撃こそ見抜いたが、支援砲撃と連続して攻撃されることで、『JK型海防艦』はその不利を覆して見せる。
だが、とはいえ、『JK型海防艦』もここまでのディアボロスの奮闘の前に消耗していた。
モリオンの攻撃や反撃で、確実に撃沈されるモリオン『JK型海防艦』が現れ始めている。
戦いはもうしばらく続き、痛み分け続きの戦いの中で、ディアボロスはなんとか、、『JK型海防艦』を殲滅することに成功したのだった。
とはいえ、アヴァタール相手に同じことをするのは危険だろ、万が一苦戦しようものなら、作戦失敗の危険性もある。
『JK型海防艦』らとの戦いで十分情報も集まったはず。
ディアボロス達は砲撃に耐えながら、弾道予測をしているディアボロスからの情報を待った。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
三間・勲
(連携アドリブ歓迎)
遅れてすみません!ちょっと準備をしてました
皆さんが安全に戦えるよう頑張りますね
【水面走行】を使い、後方で支援砲撃を観測しやすい場所に移動です
使用するのは手持ちの単眼望遠鏡、新宿島から用意した紙の地図と方位磁石に筆記用具
地図の内容はヤ・ウマトのものと異なりますが、冥海機は基本的に実在する土地を改造して拠点に使っているので
フィリピンを構成する主要な島々の位置が分かれば、大まかな拠点の位置は把握できるはずです
地図と磁石で観測する方位と位置を確認したら、望遠鏡で弾道を観察
【パラドクス通信】で前線に居る味方と情報を共有し、手帳や地図に記録します
夾叉する砲撃を確認…なるほど
時間差で前後する着弾箇所の点を繋いだ直線の先に、敵が居たかもしれませんね
これも利用して敵が居た方角を絞れないでしょうか
五感を研ぎ澄ませて砲撃に反応できるよう【神速反応】も使用しつつ
観測と記録と情報の集積を重ねて3体の動きの規則性を探ります
予測が纏まれば通信で味方に予測の結果を伝えます
きっとこれで大丈夫なはず…!
「遅れてすみません! ちょっと準備をしてました。皆さんが安全に戦えるよう頑張りますね」
そう言って戦場から少し引いたところに到着し、仲間達に声をかけるのは茶色の髪に黒い瞳が似合う人間のディアボロス、三間・勲(漁火・g10186)だ。
【水面走行】を使い、支援砲撃を観測しやすい場所に移動、準備してきたアイテムを取り出す。
まずは、真鍮で縁どられたレトロな雰囲気の手持ち望遠鏡。勲の愛用の品だ。
そして、新宿島で用意した紙の地図と方位磁針と筆記用具達。
新宿島の地図はこの『冥海機ヤ・ウマト』のそれとは完全に一致するものではないだろうが、
(「冥海機は基本的に実在する土地を改造して拠点に使っているので、フィリピンを構成する主要な島々の位置が分かれば、大まかな拠点の位置は把握できるはずです」)
という想定によるものである。
地図と磁石で観測する方位と位置を確認しつつ、『単眼望遠鏡』で弾道を観測。
手帳や地図に丁寧に記録していく。
既に現地で弾道解析をしていた月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)とも【パラドクス通信】でやり取りを行い、情報を共有し、その内容も記録していく。
「夾叉する砲撃を確認……なるほど」
サヨコの丁寧な報告を聞きつつ、勲が頷く。
「時間差で前後する着弾箇所の点を繋いだ直線の先に、敵が居たかもしれませんね」
丁寧にまとめられた情報は少しずつ、ジェネラル級が砲撃を行っている地点を割り出していく。
ジェネラル級も移動しながら砲撃しているはずではあるが、大きく方位が変わるほどの動きはしていない様子だ、と勲は分析する。
そうして、予測は導き出される。
三体のジェネラル級が砲撃してくる方位は絞り込まれた。
あとは、この方位を意識しつつ……例えば砲撃がくる方位に敵がいるようにするなどの工夫をしつつ戦闘すれば、砲撃の影響を最小限に抑えた状態で戦う事が可能そうだ。
当然、こちらの動きが制約される事には違いはないため、完全にこれまで通り戦えるとは言えないが、それでも善戦がせいぜいだったこれまでよりは圧倒的に有利に戦えるはず。
「きっとこれで大丈夫なはず……!」
予測がまとまった勲はすぐさま【パラドクス通信】で前線の味方に連絡を入れる。
いよいよディアボロスの反撃の時だ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!
ソラス・マルファス
兄貴(g00862)と
水面走行を使って海上を行こう。
パラドクス通信も使って兄貴や味方と連携しながら戦おう。砲撃の射線を意識し、カサブランカを間に挟むように立ち回るぜ。砲撃が完全に止むとは限らんから、支援砲撃が直撃しないように方角は意識はしておこう。だが、よそ見しながら勝てる相手じゃねぇからな。当たっても怯まねぇよう、腹は括っておくとしよう。ありがたいことにガードアップもあるからな、多少の衝撃は耐えきるぜ。
大剣に風を纏い、一息に斬り込むぜ。避けられたり支援砲撃の射線から外れた場合は、低空の飛翔も使ってフェイントを織り交ぜつつ、狙いがバレないように立ち回り、位置を調整するぜ。
ラウム・マルファス
ソラ(g00968)と
水面走行で海上へ行くヨ
天使や悪魔は出てこないんだネ。撤退中の艦艇を一方的に攻撃するのは海戦判定にならないノカ。それとも乗員の士気の問題なのカナ?なんにせよ、あとはアヴァタールを倒すだけだネ。
パラドクス通信で情報を聞き、味方とも連携しながら戦うヨ。このアヴァタールも砲撃が来る方向は知ってるだろうし、そう簡単に狙い通りの動きはさせてくれないだろウ。味方に支援砲撃の情報を確認。射線上に敵がいるときに砲撃が止まるのか、止まるならどれくらいの時間か知っておこウ。
敵や支援砲撃を観察しながら戦うヨ。観測を続けてるフリをした方がジェネラルが対応を変えないだロウ。砲撃が予測されたとバレて、無意味だと逃げてくれるなら良いけど、連射とかされても面倒ダ。
カラス型ドローンに爆薬搭載。回り込ませてアヴァタールの行動範囲を阻害し、敵を射線上にくぎ付けにしよウ。攻撃するときも敵を射線上に吹き飛ばしたり、爆煙でジェネラルからの視界を塞ぐことを意識して立ち回るヨ。
「天使や悪魔は出てこないんだネ。撤退中の艦艇を一方的に攻撃するのは海戦判定にならないノカ。それとも乗員の士気の問題なのカナ?」
時先案内人の案内に出てきた戦闘艦艇を沈めようと画策するアークデーモンと大天使の事を気にしながら、戦場に降り立つのはメガネが似合う悪そうな顔をしたデーモンのディアボロス、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)だ。
彼の言う通り、武装を破壊されて撤退しているところを沈めても「海戦中の撃沈」とはならないために、襲われないのだろう。ディアボロスは確実に『冥海機ヤ・ウマト』の人々を救っているのだ。
「なんにせよ、あとはアヴァタールを倒すだけだネ」
「あぁ、兄貴」
そう言って、隣に立つもう1人のディアボロスに視線をやると、視線を向けられた眼光鋭いワイルドな顔立ちをした天使のディアボロス、ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)が頷く。
この2人は兄弟である。
「『JK型海防艦』が殲滅されたか。あの砲撃支援の中で、殲滅し切るとは……、ディアボロスも侮れんな」
そんな2人と対峙したアヴァタール級冥海機『カサブランカ級航空母艦』が呟く。
「だが、こちらには砲撃支援がある。この私相手にも同じように倒せると思わん事だ」
既にディアボロスによって砲撃の観測が行われ、その方位を見抜かれているとも知らず、『カサブランカ級航空母艦』が銃とシャチ型の艦載ユニットを展開する。
だからまだ、『カサブランカ級航空母艦』は気付かない。マルファス兄弟が【パラドクス通信】で情報支援を受けつつ、砲撃の射点と自分たちの間に『カサブランカ級航空母艦』が入るように回り込んでおり、『カサブランカ級航空母艦』自身が作った砲撃地点の死角に今ディアボロスが回り込んでいる、などと言うことには。
「風纏い、旋風!」
先手を取ったのは弟のソラス。
『呪詛の大剣』を中心に旋風を巻き起こし、『カサブランカ級航空母艦』に向けて一気に迫る。
「爆撃機部隊、爆撃開始」
対する『カサブランカ級航空母艦』はシャチ型の艦載ユニットから無数の爆撃機型のエネルギー群を展開する。
「空を覆い尽くす程の爆撃機か。だがな!」
爆撃機型のエネルギーは速やかに爆撃を開始する。
だが、ソラスはそれを旋風を巻きつけた『呪詛の大剣』で切り払う。
爆撃と旋風纏し大剣。二つのパラドクスがぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
砲撃支援を受けている状況であれば、拮抗か反撃側有利だったところを、今は、『カサブランカ級航空母艦』を盾にしているために砲撃支援の影響外だ。
結果は攻撃側有利。ソラスが一気に踏み込んで、『カサブランカ級航空母艦』に斬撃を浴びせる。
「くっ、支援砲撃とタイミングを併せ損なったか」
『カサブランカ級航空母艦』が悔しげに呻く。まだ、敵は今の状況を偶然だと思っているようだ。
「支援砲撃はそうなるんだネ」
その様子を後ろで観察していたラウムは、支援砲撃を防ぐ手立てが実際に有効である事を確認。
『カサブランカ級航空母艦』が砲撃射線上にいる場合、砲撃支援はそれを迂回するために大きくズレた位置に弾着している事を見抜く。
当然、ラウムもただ黙って観測していたわけではない。
「換装完了。さァ、行っておいデ」
カラス型のドローンに爆薬を搭載し、発進させる。パラドクス『薬災運ぶ自律機構』だ。
「そちらも爆撃をしてくるか。ならば。戦闘機部隊、発進せよ」
対する『カサブランカ級航空母艦』も右手に構えた銃から航空機型のエネルギーを放ち、ドローンに向けて機銃掃射を敢行する。
カラス型ドローンと戦闘機が空中でぶつかり合い、時空が軋みを上げる。
この時、ラウムはドローンをやや回り込ませるような軌道を描かせ、『カサブランカ級航空母艦』が支援砲撃の射線上に移動するように工夫して放っていた。
故に、今回も支援砲撃の影響は現れない。
「くっ、またか。さっきまで『JK型海防艦』はうまくやっていたと言うのに、情けない」
負傷を負いながらも、自身を叱責する『カサブランカ級航空母艦』。
戦術こそ固定されているものの、不利はかなり覆った事を改めて確認出来た。
反撃はまだ始まったばかりだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【怪力無双】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
月鏡・サヨコ
勝利に必要な条件は揃った。後は決着をつけるだけ
……これより、敵戦隊旗艦を撃滅する
敵の砲撃の射線上に敵を入れる、と考えた時に最も明快な方法は「接近戦を挑む」こと
動きに追従して肉薄し続け、影が縺れ合うような状況を保てれば、遠距離から私だけを狙うのは容易ではない
同じ考えの仲間がいれば位置取りが難しくなるけれど、今回に関して言えば問題は小さいだろう
敵ジェネラル級とアヴァタール級と私の3点を繋ぐ線上を進むように、敵との距離を詰めていく
その挙動に対する相手の反応を先んじて潰すべく、≪電気投擲鞘『斗號』≫を起動
――『月鏡流抜刀術・零之太刀』
電磁加速で刹那の内に鞘走る≪対艦軍刀『銀鉤』≫の一閃で、装甲や海戦装で護られていない部分を斬り裂く
反撃に対しては≪巡洋戦艦海戦装『黒姫』≫の対空砲と機銃で爆撃機を迎撃
投下される爆弾の量を減らした上で、≪海戦装用増設防盾≫を展開して直撃を防ごう
配下の実力を評価し、後方で逃げ回る上官の代わりに前線で戦い抜く姿勢には敬意を表する
せめて魂だけは……波に抱かれて、静かに眠れ
クィト・メリトモナカアイス
もしもーし。こちらモナカアイスに愛されし守護者。
弾道予測ありがとー。
んむ、我も反撃に移る。
引き続き「モナアーマー」を装着し、【水面走行】を用いて戦闘。
二人の予測してくれたジェネラル級の砲撃の射線上にカサブランカ級航空母艦を入れるようにして、中距離で戦闘を行う。
シャチ型艦載ユニットや航空機型の小型ドローンを引き離すように水面を滑る。ジェネラル級の射線上には出れぬのであんまり逃げるのは難しい。たぶん逃げ切れないだろうからその時は傷を覚悟して逆に突っ切ってカサブランカ級航空母艦の方へ。にくをきらせてほねを断つべし。
こっちの攻撃のチャンスを作ったら三連装猫爪魚雷より魚雷発射。敵を追いかけ、着弾後大爆発する「雷撃のボンベイ」で攻撃しよう。
普段の汝らの行動がどうとか、普段民たちに何をしているとか。
大反抗作戦がどうとかそんなことはとりあえず置いておくとして。
今回の作戦は許されるものではない。
故に。
汝の名は語られず、刻まれず。
ただ水底に沈むべし。
「もしもーし。こちらモナカアイスに愛されし守護者。弾道予測ありがとー」
後方で弾道観測をしてくれたディアボロスに【パラドクス通信】でお礼を述べつつ、海面を駆けるのはこの戦いに最初から加わっていたクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「勝利に必要な条件は揃った。後は決着をつけるだけ。……これより、敵戦隊旗艦を撃滅する」
そう言って、同じく海面を駆けるのは前線に出て弾道観測をしていた月鏡・サヨコ(水面に揺らぐ月影・g09883)だ。
「んむ、我も反撃に移る」
2人は支援砲撃が飛ぶ海上をうまく移動しつつ、アヴァタール級冥海機『カサブランカ級航空母艦』が砲撃地点と自分たちの間に入るように回り込んでいく。
(「敵の砲撃の射線上に敵を入れる、と考えた時に最も明快な方法は『接近戦を挑む』こと」)
サヨコの戦術はこうだ。
(「動きに追従して肉薄し続け、影が縺れ合うような状況を保てれば、遠距離から私だけを狙うのは容易ではない」)
もし同じ考えの仲間が複数いれば、その位置取りは難しくなるだろうが、現在は2組のディアボロス達が交互に攻撃しているような状況。
サヨコとペアのクィトは中距離戦を仕掛けるつもりでいるし、もう一組も近距離戦と中距離戦のペアだ。
故に、一気に距離を詰める。
「ちっ、近づかれると支援砲撃が届きにくい!」
ようやくディアボロスの作戦の一旦に気付いたらしい『カサブランカ級航空母艦』がシャチ型の艦載ユニットから爆撃機を発艦させようとする。
「――見切った!」
だが、その動きを隙とみて、サヨコは後の先を取る。
『電気投擲鞘『斗號』』がそのチャージされた電流を解放し、『対艦軍刀『銀鉤』』が電磁加速により射出される。
パラドクス『月鏡流抜刀術・零之太刀』。電磁加速による超高速の抜刀により、後の先を取る技である。
先手を取られた『カサブランカ級航空母艦』も反撃としてパラドクスを発動。シャチ型の艦載ユニットから爆撃機を発艦させ、サヨコに向けて爆撃を開始する。
サヨコは『海戦装用増設防盾』で防御し、直撃を避けつつ、『カサブランカ級航空母艦』に張り付き続ける。
「くっ、近すぎる……。後方から援護している方を叩く」
『カサブランカ級航空母艦』はクィトの方へと狙いを定める。
クィトの位置ならまだ支援砲撃と合わせられるかもしれない、と『カサブランカ級航空母艦』は考えたのだ。
シャチ型艦載ユニットが戦闘機型の小型ドローンを放ちながら、クィトに向けて突撃する。
クィトは艦載ユニットと小型ドローンを引き離すように水面を駆けるが。
「それ以上は支援砲撃の効果範囲に入る恐れがあります」
後方で弾道観測をしてくれていたディアボロスからの警告が飛ぶ。
(「ジェネラル級の射線上には出れぬのであんまり逃げるのは難しい」)
ならば、とクィトは思考を切り替える。
(「にくをきらせてほねを断つべし」)
クィトは突如反転。シャチ型艦載ユニットの側を通り抜け、小型ドローンの突撃にダメージを負いつつも、一気に『カサブランカ級航空母艦』へ接近する。
「三連装猫爪魚雷、うてー」
『フロートユニット「モナアーマー」』に備えられた三連装猫爪魚雷から一斉に魚雷が発射される。パラドクス『雷撃のボンベイ』だ。
「魚雷か!」
それは回避起動を取る『カサブランカ級航空母艦』を追尾し、着弾後大爆発を起こして、『カサブランカ級航空母艦』にダメージを与える。
今のは、反撃。つまり、クィトにはまだ能動的な攻撃をする猶予がある。
「普段の汝らの行動がどうとか、普段民たちに何をしているとか。大反抗作戦がどうとかそんなことはとりあえず置いておくとして、今回の作戦は許されるものではない」
クィトは『カサブランカ級航空母艦』にさらに接近しつつ、語りかける。
それは、恐らく意図的に戦闘艦艇を沈め、一般人を殺戮せしめようとしたことについてだろう。
「故に」
魚雷が放たれる。
「汝の名は語られず、刻まれず。ただ水底に沈むべし」
魚雷が炸裂する。
『カサブランカ級航空母艦』から放たれる反撃をクィトは受け止めつつ、その最期を見る。
何せ、『カサブランカ級航空母艦』にはサヨコが張り付いている。全員のパラドクス行使が終わったなら、手番は最初に戻るものだ。
もう1組のディアボロスによるパラドクス攻撃が敢行された後。
「配下の実力を評価し、後方で逃げ回る上官の代わりに前線で戦い抜く姿勢には敬意を表する。せめて魂だけは……波に抱かれて、静かに眠れ」
再び、電磁加速された『対艦軍刀『銀鉤』』による超高速の抜刀が放たれる。
「申し訳、ありません」
『カサブランカ級航空母艦』は上官へのものと思われる謝罪の言葉と共に、海中へと沈んでいった。
支援砲撃下の厳しい戦い。まだ戦いは続いてるが、少なくともこの海域での戦闘はディアボロスの勝利に終わった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【水面走行】がLV2になった!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!