たゆんを狩る者よ来たれ!(作者 baron)
#冥海機ヤ・ウマト
#小笠原諸島への空爆阻止作戦
#硫黄島
#飛龍
#小笠原諸島
#空爆
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ディアボロスを撃退して来た、クロノヴェーダの大艦隊がそこに居た。
実に壮観な眺めである。何とは言わないが。
その辺りは議事録から参加メンバーを見て欲しい。
「なるほど。流石は『飛龍様』です」
ディアボロスたちを打ち破った部隊は、みな立派である。何処とは言わないが。
そんな彼女たちから報告を聞いた巫女は、タツノオトシゴ『飛龍様』にお伺いを立てた。
「ディアボロスといえども、この程度ですね。ですが、このまま放置する事は出来ないと『飛龍様』は仰せです」
「小笠原諸島を基地化しようとしています。放置すれば、報告のあった巨大飛行拠点の召喚も行われる可能性があるでしょう」
「硫黄島は翔鶴がいれば十分でしょう。我が艦隊は、小笠原諸島を空爆し、ディアボロスの戦略意図を挫きます」
複数の情報筋から、『飛龍様』は可能性を引き出した。
ディアボロスも一枚岩ではないし、集結できる戦力の問題もある。
そんな中、最もあり得る可能性、あるいはやられたら困る戦略を的確に見抜いて、対処すべきだと判断したのだ。
巫女はそんな素晴らしい『飛龍様』に仕えることを喜び、胸を張った。実に立派である(二度目なので以下略)。
「そう! 『飛龍様』の御力添えによる超遠距離空爆であれば、ディアボロスの警戒範囲外から攻撃が可能です」
「小笠原諸島を灰燼に帰すことが可能なのです」
「この作戦が成功すれば、ディアボロスに対する画期的勝利となり、その功績は比類なきものとなるでしょう。いきますよ」
巫女が号令を掛けると、即座に艦隊が組み直される。
飛龍様直下の空母部隊、その周囲に護衛艦隊という風に編成を書き換えたのだ。
なんと立派な光景であろうか。なんと壮観な光景であろうか。
ディアボロスはソレに立ち向かえるであろうか?
●
「硫黄島攻略前哨戦の結果、ジェネラル級冥海機『飛龍』は硫黄島に戻ることなく……。
小笠原諸島に向けて進撃を開始した模様です。ディアボロスが小笠原諸島を基地化しようとしていると誘導できたようですね」
南河・緋奈子(人間の陰陽師・g03255)が海図と資料を手に説明を始めた。
硫黄島を翔鶴と飛龍という2体の強力なジェネラル級が防衛する状況を阻止し、硫黄島の攻略の道筋を残せただろう。
しかし、小笠原諸島に向かった飛龍艦隊は、強力な『空爆』によって、小笠原諸島をディアボロスの基地ごと、灰燼に帰そうとしているようだ。
「誘導作戦は成功しましたが、小笠原諸島には一般人の住民が多く残されているので、この空爆を放置するわけにはいきません。
急ぎ、飛龍艦隊の元に向かい、空爆を阻止。飛龍艦隊に大きな打撃を与えてください」
そう言って緋奈子は、海図に大きく矢印を描いた。
飛龍を示す太い矢印の周囲に、小さな丸と、そこから伸びる小さな矢印が付け加えられる。
「飛龍艦隊は、小笠原諸島からかなり離れた場所から、『空爆』を行おうとしているようです。
この『空爆』に、例として近いモノは、《七曜の戦》世界樹戦争で行われた攻撃に類似したものですね。
ジェネラル級冥海機『飛龍』の能力で強化された、空母型冥海機による空襲攻撃であるようですが、欠点も存在します」
この『空爆』には準備が必要であり、その間、敵は無防備になってしまう欠点があるようだ。
どうやらディアボロスを撃退したと思い込んでいる飛龍は、その時間があると判断したらしい。
「もちろん相手も愚かでは無いので、速攻を掛けるために不要な戦力は置いて、即座に移動を開始したようですね。
つまり、空爆のみ行うため、動かずのに資源や食料が必要な随伴艦隊は使わず、冥海機だけでの追撃を行っています。
ですが、知っての通りディアボロスはパラドクストレインで即座に移動が可能。こちらにとっては都合の良い状況になります」
パラドクストレインで、飛龍艦隊の索敵範囲外に移動、そこから水中を移動して、気づかれないように飛龍艦隊に接近。
相手が『空爆』儀式の準備中の、飛龍艦隊の空母を強襲して撃沈して欲しいとのことである。
空母艦隊への攻撃後は、護衛艦隊であるの戦艦や巡洋艦と戦いつつ、戦域を離脱して欲しいと告げた。
「今回、詳細が判った事ですが、『空爆』は冥海機に不可欠な『海戦』にならない代わりに強力な攻撃です。
ですが、隙が大きく、奇襲が成功すれば飛龍の空母艦隊に致命的な打撃を与える事が出来るでしょう。
そしてこの機を逃さず艦隊を壊滅させれば、飛龍との決戦も可能になると思われます」
改めて説明すると、敵は大きく三つに分かれている。
まず総旗艦である飛龍。そして空母打撃群、その周囲を取り巻く護衛艦隊である。
今回は大外の護衛艦隊を蹴散らしつつ、内側に居る空母打撃群へ攻撃。
その成果により、中心に居る飛龍を目指すという構成に成っていた。
「飛龍を撃破すれば、翔鶴が守る硫黄島の攻略にも道筋をつけることが出来るでしょう」
もちろん翔鶴だって何もしない訳ではないだろうが、重要なのは飛龍が扱っていた基地と言う事だ。
複数のジェネラルの指示のどちらが優先とか以前に、責任者を無視して翔鶴がいろいろ差配するのは難しいだろう。
このまま行けば、翔鶴が有効な手を打つ前に、硫黄島へと迫る事が可能であると予測されたのである。
●
「HAHAHAHA!! こいつはミラクルだ!」
会場で待機する空母型アヴァタール級の下に、タツノオトシゴを思わせる魔法陣が浮かび上がった。
ソレが輝くと同時に、アヴァタール級に力が注がれていく。
「これだけのパワーがああれば、ディアボロスどもを駆逐してやるのも簡単だ」
身震いするだけで、ぶるんと体が戦慄く。
右腕に左腕の筋肉、右足に左足の筋肉。
それ以外の部分にも、力が充填されて揺れ動くほどだった。
ディアボロスたちは彼女たちの脅威に立ち向かわねばならないだろう。
リプレイ
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
なるほど、偽計は成功したか。なによりだ。
あたしは前段には役に立てなかった。考えや実力が及ばずその何というか……パラドクストレインから蹴り出されてな。
さてさて、流石に敵と接触すらしない部分では取り返したいというのが人情だヒトじゃないけど。
と言う訳で【水中適応】を利用し可能な限り海面や海中に気配を立てないよう泳ぎながら作戦区域に接近する。
その間に仲間ともタイミングや撃破対象の規模、戦地の情報の意識合わせをして、次に訪れるであろうよりハードなシチュエーションに備えよう。
【光学迷彩】【パラドクス通信】【イルカ変身】その他、有用な残留効果は遠慮せずお借りする。
……ちょっとメタな話になるけど、『あたしがとりあえず出撃は出来た』って事実が確定しないと、仲間に【水中適応】を使ってもらう事も出来ないんだよな……。余計な事は口に出さず音に出さず態度に出さず、万事慎重にやります。はい。
周防寺・雨季
空母を攻めるには潜航して奇襲、というのは定石ですね。
その分、警戒されて然るべきと雨季は憂慮しますが、今までのところ海中への対策は緩い様子です。
でしたら、今の内に可能な限り打撃を与えておきましょう。
発見されにくい様に、保護色となる暗い色のダイバースーツを着用しておきます。
【水中適応】の効果を借りて、海上から発見され辛い深度を保って目的地に向かいます。
保護色と深海の暗さで身を隠して発見される確率を下げます。【光学迷彩】も使用しておきます。
音響探査を警戒して、なるべく音を立てない様に進みます。魚群等がいれば、紛れて隠れます。
ダイビング様の方位計や深度計、測距計等を用意して利用出来れば、目的地へ迷わず進む為の指針にします。
アドリブ、連携歓迎です。
●
ディアボロスたちは飛龍率いる航空打撃群への対処に掛かった。
つり出した敵戦力に横やりを入れ、基幹部隊を撃滅する構えである。
「なるほど、偽計は成功したか。なによりだ」
鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は陰鬱な顔で呟いた。
別に悩みがあるわけではない。単に作業のし過ぎである。
「あたしは前段には役に立てなかった。考えや実力が及ばずその何というか……パラドクストレインから蹴り出されてな」
抱えている原稿が進まないのであろうか?
フルオートで『膝に矢を受けてしまってな』みたいなノリで話始める。
こういっては何だが、余程の場合、サンダーが悪いわけではない。人数が十分ならよくある事さ。気にしたらメーなのよと誰かフォローして欲しい物である。できれば下心のある下世話な男(稀に同性の女)以外で頼む。
「何はともあれ、空母を攻めるには潜航して奇襲、というのは定石ですね」
そんな話を周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)はスルーした。
生真面目というかウイットに富んだジョークを解しない雨季は、そのまま受けとったのだ。過剰戦力とか多様性は後回しで、必要最低限だったのだろうと、話を真に受けたのでフォローなどしない。
「その分、警戒されて然るべきと雨季は憂慮しますが、今までのところ海中への対策は緩い様子です」
「そりゃまあ広範囲過ぎるし、油断させてるからな。効率が悪いんだろう」
雨季の言葉にサンダーは推測を述べた。
前回がそもそも油断させつつ、釣り出す作戦であったのだ。
だから過剰に索敵しているとは思えないし、警戒しているとしても万全とはいくまい。この広い海原で、四六時中警戒し続けるのか? 非効率であると言うべきであろう。もちろん、乾坤一擲の大作戦ならば別だが、こちらを低く見ているのだから、警戒を厳にしておく理由がないのである。
「でしたら、今の内に可能な限り打撃を与えておきましょう。念の為に迷彩柄を用意しておきました。これに光学迷彩を組み合わせ、更に隠れれば被発見率は違うはずです」
雨季は予め、念の入った準備を行う事にした。
発見されにくい様に、保護色となる暗い色のダイバースーツを着用。
これを使ったうえで海底に隠れ、光学迷彩の残留効果を発動するのだ。この能力は姿を表したら意味がないが、隠れて移動すれば敵面に機能する。相手が視線を向けないのであれば、かなり発見率が落ちるはずであった。
「その辺はこっちもお借りしよう。こっちも水中適応を用意したので使ってくれ」
「遠慮なく」
サンダーと雨季はダイバースーツに着替えて水中を進むことにした。
ピッチリとしたスーツが張り付くが、男性陣が居ないので目が気にならない。特に雨季は気にもしないし、サンダーの方もこの二年で慣れたと言えばそうだ(勝手に改造されたことはともかく、気にしないたちでもある)。
(「さてさて、流石に敵と接触すらしない部分では取り返したいというのが人情だヒトじゃないけど。次に訪れるであろうより……ハードなシチュエーションに備えようか」)
サンダーは海を歩くように流れていく。
サイボーグの体はロボほど重すぎる訳ではないが、泳ぎが得意と言うわけでも無し。
それに相手に見つかってはならないのだから、高速で移動するよりも丁寧に行くべきだ。
「……ふむ。海でも地形があんのな。それで色彩が変るのが面白いといえば面白いが、少し厄介……かな?」
「相応時は魚群を利用しましょう。餌を使うと怪しいので、利用できるならば利用する程度で」
二人は海底の起伏に隠れ、ゆっくり、海面を気にしながら移動する。
急いで音を立ててはならない。相手も音響効果で探査して居るかもしれないのだから。
魚などの、移動している自然のモノを使いながら少しずつ移動して行ったのである。
(「……ちょっとメタな話になるけど、『あたしがとりあえず出撃は出来た』って事実が確定しないと、仲間に【水中適応】を使ってもらう事も出来ないんだよな……。まあ余計な事は言うまいか」)
サンダーは内心で苦笑する。
行動することで、排斥力に抗い、歴史に刻み込まねば意味がない。
残留効果を設置する為、口に出さず音に出さず態度に出さず、万事慎重にやります。はい。
(「方位計や深度計、測距計……新宿の技術は素晴らしい物ですね。これらを利用出来れば、目的地へ迷わず進めるでしょう」)
その間、雨季は新宿で用意した計器を用いて確実に進むことを心掛けていた。
生前の彼女の時代は、母船で移動したら後はカンで修正するだけだ。
これがあったら……と思うと同時に、現在の境遇を思えばなくて良かったなと苦笑するのであった。
「おっ。そろそろだな。あちらさんの影らしきもんが見えて来た」
「注意しながら敵部隊の様子を探りましょう。陣形が把握できれば、戦い易さが変わるはずです」
やがて海面に幾つかの影が見えて来た。
多いディアボロス用の部隊が居て、護衛用のアヴァタール級が居て……。
そして本命の空母打撃群が居る筈であった。
狙うは空母打撃群。
そしそれらを一気に撃破した後に、迫る敵部隊を迎撃することになるであろうか?
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
作戦通り接近出来たなら、そのままセオリー通り供回りを削るよう攻め込んで行こう。
使うパラドクスはエコーチェンバー。
レパルスとは英語でRepulse、「排撃」だな。ここまで攻撃的なお名前の軍艦はなかなか類を見ない。
【水中適応】その他、海の中で有利を齎す残留効果は全部お借りする。
……何しろあちらさんは軍艦がモデルだ。人間ベースのあたしらが互角にやり合うにはそのぐらいハンデが無いと無理ってもんさ。
トループス級とは言え対ディアボロスを初めから想定している以上舐めてはかかれない。配置を観察し、敵総員を包囲できる位置に移動できるよう指揮したい。
トループス級相手に後れを取るとすればタコ殴りされるって事。それさえ避ければ最悪でも地力でゴリ押しできる。敵味方の配置は常に気にかけ、多対一にされる状況は声掛けや自分自身の突撃で避けていきたい。
周防寺・雨季
戦闘開始ですね。
まだこちらに気付かれていないのならば、慎重に奇襲のタイミングを探りましょう。
まずは護衛艦隊への攻撃を狙いましょうか。すり抜けて空母だけを狙う事も可能かもしれませんが、包囲されては攻撃に専念出来ません。穴を抉じ開けましょう。
隠密状態を維持しつつ、敵の布陣や動きを観察し、旗艦に邪魔されず護衛を狙える好機を探ります。
仲間とタイミングを合わせて一斉攻撃を仕掛けます。
【航戦打撃陣】使用。
小型の攻撃潜水艦を無数に召喚。敵との間に密集射撃陣形で呼び出します。
召喚と同時に魚雷一斉発射。奇襲に対応する時間を与えない面攻撃です。初手でどれだけ打撃を与えられるかが勝負です。
潜水艦群を盾にして反撃に対処。潜り抜けてくる攻撃は、念動式防御障壁で受け止めてダメージを最小限に抑えます。
時間をかけてはいられません。仲間と攻撃対象を重ねて確実に数を減らしていきます。
●
海中より敵の下方に移動、無事にこちらが先に発見した。
ここから作戦そのものは同じだが、タイミングに関して幾つか判れる。
具体期には、空母打撃群と護衛艦隊との位置関係である。
(「レパルスとは英語でRepulse、『排撃』だな。ここまで攻撃的なお名前の軍艦はなかなか類を見ないな。さて……」)
鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)は敵の位置関係を探った。
その中で、敵種別を過去のアーカイブから確認する。
言葉には出さず、相手の状況を把握した。
(「少し空母に近い、かな? トループス級とは言え、敵は対ディアボロスを初めから想定している以上舐めては掛かれない。トループス級相手に後れを取るとすればタコ殴りされるって事」)
サンダーは仲間に向けて掌と指でサインを送った。
空母を叩けなくもないが、邪魔される可能性が高いと踏んだのだ。
(「それさえ避ければ最悪でも地力でゴリ押しできる。こちらが包囲すべきで、包囲されるのは願い下げだ」)
(「なるほど、了解です」)
サンダーが指での囲みを何度か動かすと、周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)は納得した。
メイド喫茶でもあるまいし、指でハートマークを作っているとは思えない。
だとするばらば、こちらが包囲するという意味だろう。
(「まずは護衛艦隊への攻撃を狙いましょうか。すり抜けて空母だけを狙う事も可能かもしれませんが、包囲されては攻撃に専念出来ません。穴を抉じ開けましょう」)
(「おーけー。伝わったな」)
雨季が状況を整理して護衛艦隊の方を指さすと、サンダーは判り易く頷いた。
敵が攻撃に割り込んだり、こちらに突撃したら目が当てれない。
幸いにも、まだ魔法陣らしきものは完成して居ないのだ。ならばここで合わせるよりも、確実に行くべきだろう。
(「まだこちらに気付かれていないのならば、慎重に奇襲のタイミングを探りましょう」)
(「ああ」)
雨季は水中でも使える時計を指さし、二本の指を少し開いた。
少し待って攻撃しようという意味なのだが、感受性の高いサンダーは即座に頷く。
二人は光学迷彩もあって隠密状態の維持には事欠かないし、無数にいるトループス級はともかく、単艦であるアヴァタール級が近くに居ないタイミングを狙えるのだ。
やがて二人はタイミングを合わせ、アヴァタール級が離れた時に攻撃を掛けたのである。
「戦闘開始ですね。総機発艦! 攻撃開始!」
雨季は周囲にエイ型の潜水艦群を呼び寄せた。
そしてそのまま魚雷を発射し、面制圧で敵部隊を狙ったのである。
『敵襲!?』
「逆連鎖戦での反撃は覚悟の上。初手でどれだけ打撃を与えられるかが勝負です」
雨季は発射と同時に潜水艦群を敵に向けて突撃させる。
それは攻撃と言うよりは、反撃を相殺させる構えであった。
敵は即座に推進器を切り離し、こちらに向けて来るので途中で爆破させ、余波を念動による障壁で出来るだけ防ぎながら空母に向かって行ったのである。
「良い塩梅だ。借りれる力は全部借りるとして、……何しろあちらさんは軍艦がモデルだ。人間ベースのあたしらが互角にやり合うにはそのぐらいハンデが無いと無理ってもんさ」
ぼぼ同じタイミングでサンダーは攻撃を仕掛けていた。
敵周辺を結界で覆い、そのまま攻撃を掛けている。
ノイズを走らせ電磁やら衝撃波を内側に向けて反射させ、相手を押しつぶしに掛かった。
『ディアボロスは殺せ!』
「こっちに来るかい? ああ、それで良い。供回りに残られちゃその方が迷惑だ。そのまま掛かって来い」
敵が切り離した推進器はサンダーに向かって突撃して来る。
それを何とか防ぎつつ、一番気を付けているのは包囲されて倒される事だ。
孤立を避けて仲間と共同で、少しずつ敵を倒していったのである。
「多対一にされる状況は避けて、このまま行く。指揮官の横槍は、こっちが突撃していけば置き去りに出来る」
「ええ。時間をかけてはいられません。確実に数を減らしていきましょう。空母まで後少しです」
サンダーと雨季はそのまま確実に戦っていった。
そしてトループス級を殲滅すると、指揮官が割って入らぬ内に空母打撃群を目指したのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
鳩目・サンダー
アドリブ、連携歓迎です。
打ち明けた話、残留効果【パラドクス通信】を確立する為だけの攻撃だ。
一気呵成にとは言われたが、無防備な相手に対して最大火力をぶつける必要がある、とまではいわれていない。
……屁理屈なのはわかっているがね。
『たゆん』を狩りたいディアボロスが居るんだろう?
なら、そのための泥くらい被ってやるさ。
『空爆を止める』のが重要なのはわかっている。だが、なんというか魂が疼くんだ。最短手順が最良ではないって。
……レパルスちゃん達には、リアライズペイントで応じてやるべきだったかな、ってちょっと今、不思議な後悔をしている。でもディアボロスならわかってくれるんじゃないかな、この不思議な非合理を求める気持ち。
それにあたしも、アイテムの補正が一切ない素のパラドクスの威力って奴をちょっと試してみたくもあったしねえ。まあ前段はそれをやろうとしてパラドクストレインから蹴とばされたんだけど。
な訳で使うパラドクスは「量志通神拳」。
きっちり連携し、空爆準備を一網打尽にする前準備を整える。
周防寺・雨季
護衛機は一先退けましたが、すぐに増援や指揮官が集まって来るでしょう。
今この時だけが好機です。全力を空母の破壊に注ぎます。
水中装甲のスクリューとスラスターを全開にして、抉じ開けた敵陣形の穴に突撃します。
【全砲斉射】のパラドクスを使用。
主砲や副砲、魚雷や機銃まで、海戦装の全砲火を展開。
連続攻撃を組み立てている暇はありません。反動等は無視して、全ての砲火を一斉発射します。
念動力で火線を制御し、空母の機関部に当たる箇所に一点集中攻撃し、撃沈を狙います。
【パラドクス通信】が使えるなら、仲間と連携し、突撃や攻撃のタイミング、攻撃箇所等を合わせて効果を高めます。
色々と考えている様子ですが、戦場においても人間性を失わないのは良い事だと雨季は考えます。
人間のフォローをするのがロボットの務めです。雨季は全力で任務を遂行しましょう。
アドリブ、連携歓迎です。
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「護衛機は一先退けましたが、すぐに増援や指揮官が集まって来るでしょう」
ディアボロスたちは自らを狙う、敵の護衛部隊を退けた。
周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)は即座に動き出し、驚く空母打撃群へと向かった。
「今この時だけが好機です。全力を空母の破壊に注ぎましょう」
雨季はそう言って水中装甲に付属するスクリューとスラスターをフル回転させた。
ジェット水流にも似たエネルギーが後方へと流れ、高速で駆け抜けていく。
(「打ちゃけた話、隙を見せた相手への攻撃……もはや残留効果を確立する為だけの攻撃だ」)
そんな中で鳩目・サンダー(ハッカーインターナショナル同人絵描き・g05441)はある種の寂寥感を感じた。
これで任務を成し遂げる筈なのだが……何か、物足りないような気がしたのだ。
(「一気呵成にとは言われたが、無防備な相手に対して最大火力をぶつける必要がある、とまではいわれていない。……屁理屈なのはわかっているがね」)
口には出さないが、それだけに釈然としないナニカが口から洩れそうであった。
代わりにサンダーは己のはちきれんばかりの筋肉と、胸部装甲に力を入れる。
ダイバースーツを剥ぎ取ると、様々な装備をついでに剥落。
(「なあ。『たゆん』を狩りたいディアボロスが居るんだろう? なら、そのための泥くらい被ってやるさ」)
サイボーグ化された各改造部位に刻まれた『Owned』の文字が見え隠れする。
その体を追うのはパッツパツのディアンドルであり、実に馴染む油である。
豊満な肉体は日々のバランスの良い食事を伺わせるが、それでも足り無い物は体は幾度も試したサプリメントで補われているのだろう。一言で言えば、彼女もまた『たゆん』なのかもしれない。そう彼女は、たゆんを狩る者を呼び寄せんと、武器ではなくその体を敵にぶつけて、くんずほぐれつの肉弾戦で倒そうとしたのである。
(「そうだ。『空爆を止める』のが重要なのはわかっている。だが、なんというか魂が疼くんだ。最短手順が最良ではないって」)
こうも思うのだ……レパルスちゃん達には、リアライズペイントで応じてやるべきだったかな、ってちょっと今、不思議な後悔をしている。でもこだわりのあるディアボロスなら判ってくれるんじゃないかな、この不思議な非合理を求める気持ち。
「それにあたしも、アイテムの補正が一切ない素のパラドクスの威力って奴をちょっと試してみたくもあったしねえ!」
解放された若い肉体と共に、サンダーの意志が溢れ始める!
仲間よ、友よ、戦友よ、今征くぞ!! パラドクス通信で吠えながら、己の力を解放する!
はちきれんばかりの肉体が、いま東……小笠原の海に燃えている!
「連続攻撃の計画をを組み立てている暇はありません。反動等は無視して、全ての砲火を一斉……!」
敵に突っ込みながら、雨季が全ての砲門を解き放とうとした時。
後ろから凄まじい気配がしたような気がする!
主砲や副砲に匹敵するほどの威容……もしかしたらミサイルでも付いていそうなナニカが駆けて来たのだ!
「ただ貫く。仲間の為に道を切り拓く。それは……光より速い、そう信じる」
それはサンダーが繰り出した、ただのパンチである。
シャコ海老のパンチはトン単位だというが、それを上回るサンダーの拳!
それは空爆の為にエネルギーを抱えていた敵を、ふっ飛ばすに値したのである!
「今だ!」
「一斉射撃の好機ですね! 全火砲展開!!」
まるで車海老が吹っ飛ぶような一撃を目にした雨季であるが……。
仲間の攻撃であることは一目瞭然。パラドクス通信もあり、連携して当たるべきだと判断。
ひるむことなく、そして頼る事も無く、ただ全力全開で攻撃を仕掛けたのであった!
「全弾持って行きなさい。残りを全て差し上げます!」
『サノバビッチ!! ファァァッキィインン、ジャアアアアアアップ!?』
雨季は砲門だけではなく、機銃や魚雷まで全てを放った。
海戦装の全砲火を展開し、計算などせず、一気にまとめて薙ぎ払ったのだ。
それも残心とかそういう心構えどころか、トドメを刺しているかもしれない場所へ、延々と叩き込んでいく! その強い意志に、サイコキネシスの力が載せられて周辺を吹き飛ばしたのである。
「まだ……足りないのかな。いや、それでいいのか? あたしには判んねえ」
(「色々と考えている様子ですが、戦場においても人間性を失わないのは良い事だと雨季は考えます」)
サンダーは何事かを呟いている。
思えば、先ほども何かを考えている様だった。
雨季はその様子を眺めながら、静に見守っている。己は機械、人の心は不要。そしてするべきはそのサポートであると考えたのだ。
(「人間のフォローをするのがロボットの務めです。雨季は全力で任務を遂行しましょう」)
そして言葉には出すことなく、視線を新たなレーダーの反応……敵に向けた。
体は敵を迎え討ち、心はサイコキネシスで残弾を補充する。
いまだに考えが抜けないサンダーの分まで、新たな戦いに備えようと雨季は考えます。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【寒冷適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV2が発生!
●
『やってくれたな。やってくれやがったな!』
その時、ようやく敵指揮官がやって来た。
アヴァタール級は恐るべき相手であるがゆえ、巡回コースで遠くへ行ったときに狙った為である。
『このオトシマエは着けてやる! 他の空母もやらせはしねえ!』
怒りに震えているが、それでも任務だ。
この戦いは火力次第でもう数隻狙えたであろうが、敵指揮官はそれをさせまいと割って入ったのだ。
あえてディアボロスに奇襲するのではなく、遅れた自分が、これ以上は仲間をやらせないように、我が身を盾にしたのであった。
『ぶっころしてやんよ!』
その豊かな胸に殺意を込めて、その背中に使命を載せて。
アヴァタール級クロノヴェーダ、ワシントンはディアボロスの前に立ち塞がったのである!
周防寺・雨季
アドリブ、連携歓迎です。
指揮官が来ましたか。これ以上の打撃を与えるのは難しそうですね。
ですが、波状攻撃の戦果としては充分と雨季は考えます。後は他の部隊に任せて、速やかに障害を排除、撤収しましょう。
弾薬も魚雷も撃ち尽くしましたが、この状況でも継戦能力を維持する為の実験機が雨季です。超能力戦、開始します。
【霊撃】発動。
パラドクスで強化された「念動力」で、周囲の海水を操ります。
自然現象を超えた渦巻で敵を包み込み、高水圧で「粉砕」。水圧とは即ち水の質量です。パラドクスの効果で海水の質量を増し「ダメージアップ」します。
反撃は、敵との間に「念動式防御障壁」を展開して防御。
恐らく高機動で障壁の隙間を狙ってくるでしょう。海水による「捕縛」で移動力を抑え込み、「ソナー」で敵の位置を把握。パラドクス効果を乗せた「霊子障壁」で受け流します。
ところで雨季は一つ気になっていたのですが。「たゆん」とは何でしょう?
呉守・晶
アドリブ歓迎
さて、遅れちまったが……まだ仕事は残ってるようだな
それなら残ってる仕事に全力を尽くさせてもらうぜ!
名前がワシントンで3連装砲が3基……ノースカロライナ級戦艦2番艦か?
史実で硫黄島に艦砲射撃を行って硫黄島の地形を変えたとかいう戦艦の名を持つ冥海機が、硫黄島所属艦隊にいるとか皮肉がすげぇな
あと、敢えて何処がとは言わないが俺の方がデカいぞ!
残留効果の【水中適応】【光学迷彩】を借りて、ワシントンの真下から水飛沫と共に飛び上がって奇襲して斬りかかるぜ!
なにせ水面歩行の残留効果がないから、斬りかかるならこれしかねぇ!?それでも【寒冷適応】で海中から出た途端に凍えるのは防ぐぜ
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させつつ、水中から飛び上がった勢いと共に叩き斬るぞ!
剣の間合いなら敵の火砲も幾らか使いにくいだろ!まぁ撃たれたとしても肉を切らせて骨を断つの精神でぶった斬らせてもらうがな!
(何処とは言わないが)噛み千切れ、アークイーター!
バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。
空母の破壊は十分に行えたようでありますね。
ここからは撤収戦です。ディアボロスは寡兵であります。戦術目標を果たしても、全員で生きて帰らないと次に繋がりません。
敵陣のど真ん中まで踏み込んで好き勝手に暴れて、生きて帰るには排斥力を利用するしかありません。目の前のこいつを倒せば発動するでしょう。帰還のお手伝いをするであります。
他敵戦力の集中砲火を受けない程度の高度で【飛翔】し、ワシントンを上空から狙います。
【槍撃ち】のパラドクスを使用。
ジャベリンを構え、全身の捻りを加えて投射。旋転しながら一直線に飛ぶジャベリンの「貫通撃」で、海水や胸部装甲などのあらゆる障害を貫いて攻撃するであります。
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『残りの艦隊をやらせはしねえ! ここがてめえらの墓場だぜ』
「指揮官が来ましたか。これ以上の打撃を与えるのは難しそうですね」
現れた敵アヴァタール級を周防寺・雨季(霊戦試挑体・g10969)は迎え撃つ。
連戦になるが、この場所で行う最後の戦いと成れば、もうひと踏ん張りだ!
「さて、遅れちまったが……まだ仕事は残ってるようだな」
「……空母の破壊は十分に行えたようでありますね」
増援として現れた呉守・晶(TSデーモン・g04119)は即座に戦闘態勢を整え、バトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)は現状把握を優先する。この手の作戦は何が重要なのかを見極めるのが大切だ。小笠原の人々を襲う空母は既に倒されており、戦果を稼ぐ必要がある段階ではない。
「名前がワシントンで3連装砲が3基……ノースカロライナ級戦艦2番艦か? 史実で硫黄島に艦砲射撃を行って硫黄島の地形を変えたとかいう戦艦の名を持つ冥海機が、硫黄島所属艦隊にいるとか皮肉がすげぇな」
仲間が周囲を確認する間、晶はいつでも戦える状態で敵を眺める。
戦艦などの情報は頭に叩き込んで来たが、硫黄島に関する逸話に苦笑した。
ただ皮肉と言えば、日本の都市を焼き払った爆撃隊の隊長が、日本の勲章をもらったりするような運命の皮肉もあるので、今更だと思っておこう。
「ここからは撤収戦です。ディアボロスは寡兵であります。戦術目標を果たしても、全員で生きて帰らないと次に繋がりません」
空母をした以上は、長居をする意味がない。
次に護衛であるトループス級も倒しており、即座に追われることはなかった。
バトラが言うように、即座に倒して撤退すれば問題ないだろう。
「確かに、波状攻撃の戦果としては充分と雨季は考えます。後は他の部隊に任せて、速やかに障害を排除、撤収しましょう」
「それなら残ってる仕事に全力を尽くさせてもらうぜ!」
先んじて戦っていた雨季が頷くと、晶ははポキポキと拳を鳴らした。
昔は肩を動かしたり、掌に拳を打ち付けたりしたが、今はあまりやらない。
何でかって? 言わせんなよ。
「あと、敢えて何処がとは言わないが俺の方がデカいぞ!」
「「?」」
晶が敵に向かって豪語したセリフに他の二人は思わず首を傾げた。
敵意をむき出しにして挑発することは珍しくないが、何を比較したのか分からないのだ。
何処がかって? 言わせんなよ。
「ともあれ敵陣のど真ん中まで踏み込んで好き勝手に暴れて、生きて帰るには即座に撤収するか……排斥力を利用するしかありません。上手く行けば、目の前のこいつを倒しても発動するでしょう。帰還のお手伝いをするであります」
良く分らないままにバトラは最後の任務に向き合った。後はこちらに重傷を負わせて新宿送りに出来るアヴァタール級を倒しつつ、この辺りを守る排斥力を突破する事が最後の目標であった(倒されても重傷で復帰できるが、今後の戦いに良い影響を与えまい)。
「問題ありません。弾薬も魚雷も撃ち尽くしましたが、この状況でも継戦能力を維持する為の実験機が雨季です。超能力戦、開始します」
雨季は連戦の疲れや精神的なストレスを既にパージしている。
弾薬などの消費は存在しているが、そのために超能力を基幹としているのだ。
手持ちの弾が尽きたならば、その辺りに在る物を武装とするまでである!!
『なんだか良く分らねえが! 喧嘩は買うぜ。掛かって来な!』
これに対して敵は砲塔を全開にして砲戦を開始。
ディアボロスの心意気を買ったというよりは、元から喧嘩早いのだろう。
そして両者の距離は縮まっていき、どちらともなく開戦の火ぶたが再び上がった!
「ブレリゲ! 行くであります!」
バトラは最も早い事もあり、無双馬の青縞に騎乗し水の中を進んだ。
目立たない程度にザパン! と浮上して、ジャベリンを構えて投擲態勢だ。
魔力を投槍器に注ぎこみ、青縞の動きと彼女自身の捻りを載せて投擲を始めたのである。
『見え見えなんだよ! 吹っ飛ばせ!』
「その動きは理解しているであります。いやあああああああああああっ!」
バトラが投げた槍は、魔力により途中で回転機動を強化された。
体の捻りや投槍器の機構もあるが、全てを合わせて槍が螺旋状に回転していく。
それはワシントンが放つ弾幕や、巻き上げる水飛沫を貫通して行った!
「好機です。霊能試行戦、開始します!」
雨季はこのタイミングを逃さず、念動力で周囲の水を動かした。
既に待機状態にあった事もあり、淡い光に包まれて敵に襲い掛かって行く!
最初は漣の様な動きであったが、次第に大きく成り津波となって重量をそのまま叩きつけたのだ!
『甘いぜ! 上が駄目だとしても横があらあな!』
「高速移動! ですが、そのような動きは予測の範囲です!」
雨季は津波全ての水を操らず、一部をまとめて渦巻に変えた。
大質量全てを操るエネルギーを、一部に絞って巻き込んだのだ!
『なら強行突破……いや、砲雷撃戦よお!』
「っ! 止まりましたね? 今が好機です! トドメを!」
敵は高速機動を諦め停止して射撃を敢行した。
雨季はソナーでそれを悟ると、障壁で弾丸を防御しつつ仲間につなげたのである。
そう、渦巻く水は敵の生命力を削り落とすだけではなく、同時に動きを束縛する物だったのだ!!
(「今だ! 魔剣アークイーター、第二封印解除。変異開始、コード捕食剣『貪リ喰ラウモノ』っ! はああ!」)
晶は仲間動きに合わせて一度水面に潜っていたが、ここで浮上しつつ大ジャンプ!
水面走行の残留効果が無いので、無理やりの突撃である(なおパラドクスは視界内攻撃OKだが気分である)。
「噛み千切れ、アークイーター!」
魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異!
右の肩口からたゆんを通り越し、腹の位置でグルンと回転! 左のたゆんを切裂いたのだ!
何処をパクパクした(切った)のかって? 言わせんなよ!
『クソが! てめえも道連れだ!』
「剣の間合いなら敵の火砲も幾らか使い難いだろ! つーか……肉を切らせて骨を断つの精神。これが大和魂だぜ!」
その時、ワシントンの砲撃が晶に放たれた!
砲弾は放った瞬間はそれほどでもなく、爆発させる信管も遅い筈!
などと強がりを言って、揺れ過ぎて痛む胴中央(?)を抑えるのであった。
「敵旗艦の死亡を確認……いえ、撃破を確認したのであります」
「ではそろそろ撤退しましょうか。……ところで雨季は一つ気になっていたのですが。『たゆん』とは何でしょう?」
バトラが敵に対して最後まで残心していると、雨季は最初頷いていた。
だが、ところどころで気になっていたフレーズを思い出し、首を傾げるのであった。
先ほどの晶の斬撃が『V』の字であったとするならば、雨季の首は『J』のようだったとでも言う所か?
「なっ
……。……胸の事だよ」
晶は二人が男性ではない事と、同性趣味の女性でないことを確認。
周囲を見渡してから、少しだけ恥ずかしそうに口にした。
「ああ。あれば買い物で便利な時もあると、雨季も聞いたことがあります」
「戦闘では邪魔ではありませんか? ……でも、後方ではそういうのも……評価対象であると聞いた事もあります」
他人事のように雨季は自分の胸部装甲を眺める。
バトラの方は自分に無い物なので、あくまで戦闘での経験を話しつつ……奴隷としての評価ポイントをおぼろげながらに思い出そうとした。だが、全ては遠い過去の事だ。懐かしいというよりは、もう一度主人に合えれば良いのにと……死んでも新宿に戻れるディアボロスの能力に思いを馳せた。
「だからっ! 言わせんなよ。……帰るぞ!」
「そうですね。撤退です」
「了解であります」
そっぽを向いた晶が逃げるように帰ろうとすると、残り二人も新宿へと帰還するのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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