リプレイ
フルルズン・イスルーン
ラスプーチンの狙い? どっちかというと冬将軍が何してるかが気になるけどね。本命は本来死んでる方より生き残るはずだった方だし。
居ようが居まいが冬将軍は身を隠してた訳で。協調も本命を隠すための陽動でしょ。
あの手合いは自分の見られ方を自覚しているものだ! と、ポロジノ会談見て思ったのであった。
んじゃ、ボックス・ゴーレムくん。ポケット広げていこうね。
【アイテムポケット】で1立法mの梱包支援物資詰めてゆくぞー!
口福? ボク向いてないからしょうがないね。誰か持ってるんじゃない? 誰かに頼れるときは頼るもんだ。
"ココツェフ配下"も手伝ってくれてるわけで。
じゃ、ササっとその場の資材と持ち込みグッズで配給所でっち上げてゲリラ配給開始!
うわ列作ってるすご。渡す回転早くなるのはいいけど。
んー添える扇動ねぇ。"ココツェフ配下"が功績持ってくだろうから、互助自立心高揚と反体制煽りかな。
「体制が頼りない時こそお互いに頼りあわないとね! はい、おじさんがんばってね!」
見た目の活用とは言え35がいうセリフじゃないよー!
冰室・冷桜
さーて、無事に?会談も終わったことですし、話し合いの時間が絵に描いた餅のにならんよう程々に頑張っていきましょうか
だいふくと一緒にリュックを背負い、【アイテムポケット】も発動して支援用の食料に暖を取るための毛布とか布とかを用意して持ち込めるだけ持ち込んでいきましょう
しかし、死んだことになっててもここまで統制が取れてるとはラスプーチンの手腕にもびっくりね
ま、使えるもんは使っていく感じでひとまずは今は支援優先ってー感じで
市民を集めて並べてくれるんなら、その辺りはやってもらいましょう
表向きは市民の人らに物資を手渡しつつ、ラスプーチン派閥の奴らや市民の人らの話に聞き耳を立てておきましょう
モスクワを解放した後、役に立つこととかも聞けるかもしれんし
はいはい、慌てず騒がず、物資は逃げませんからねー
今は辛いでしょうが、それももう少しの辛抱ですから
共に頑張っていきましょう、ね?
レイラ・イグラーナ
ラスプーチンの真意は測りかねますが……彼らの助力により助かる方々がおられるのも事実。
今は感謝をしておきましょう。
それでは【口福の伝道者】は私が用意いたしましょう。
皆様が【アイテムポケット】で持ち込んだ食材を調理し、温かいスープ等の炊き出しを行います。
りょうは十分にございます。どうぞごゆっくりお召し上がり下さい。
ココツェフ配下への感謝を述べられたなら、否定いたします。
お言葉は感謝いたします。ですが私たちは協力関係はございますが、ココツェフの配下ではございません。
私たちは革命軍。北欧より皆様をご支援に参りました。
私は指導者に就かせて頂いております、レイラ・イグラーナと申します。お困りのことがあれば何なりと。
革命軍を名乗りココツェフ配下に名声が一点集中するのを防ぎつつ、革命軍指導者を名乗ります。
私たちの記憶は薄れていきますが……こうしておけば、今後仮にラスプーチンが革命軍の名声を乗っ取ろうと首魁を名乗っても、違和感を感じてくれることでしょう。
キーラ・パーヴェルファング
【龍棘】
ヒルタと私も、飢えた市民達への支援に努めるわ
新宿島から持ち寄った物資を寄せ集めて、シチーを作りましょうか。ヒルタが
……? 私は、さほど料理が得意ではない。長けている人が、作るべきだと思うけれど?
この風土の口に合う料理なら、やっぱりシチー
私達二人が持ってこれるだけの食料をただ配っても、全員に配ることは難しい
だけどスープなら、一杯として均等に割り振って配給できるから、大勢に渡りやすい
温かいものなら、満足感も高くきっと求心も得やすいわ
……それと、私はいくつか粉ミルクも持ち込んでおく
人間だった頃の私も、きっと親と呼ばれるものが育てたのだろうから、脆い命なりに、彼ら親を尊重する
私がこんなか弱い存在だったとは、信じられないわ
ええ、人間だった頃を良かったと思っていない。脆弱で、無力だった
私は私の得意を。
兎螺刺で燃料になりそうな倒木や枯木を割いて、使いやすい薪を作る
それに、【平穏結界】を発生させることで、配給の奪い合いなどが起きないよう市民達をコントロールして、炊き出しを円滑に行えるようにするわ
ルドベキア・ヒルタ
【龍棘】
キーラさんとの共同戦線だなっ!
まずは一般人への食糧支援か……。
ふっふっふ。我らがいれば勝利は必定!
待っていろ!我らが行くっ!!
なるほど、キーラさん。我に任せてくれ!我は料理の腕に覚えがあるっ!
ふむふむ、キーラさんはシチーを希望するのだな。面白い。
たしかに我らのパフォーマンスを最大限に活かすにはもってこいの料理だ!
食べる者のことをしっかり考えられるキーラさんはその気になれば良き料理人になるだろうな。
気持ち多めにお肉を持っていくとするか。市民達のたんぱく質をきらすわけにはいかんだろうしな。
キーラさんが作ってくれた薪を利用して【ドラゴニアン式超調理術】【おいしくなあれ】でとんでもなく凄いシチーを作る。
さぁさぁ、みんな!栄養たっぷり、とーってもあったかい料理だぞ!なに遠慮はいらないどんどん食べてくれ!
「ラスプーチンの真意は測りかねますが……彼らの助力により助かる方々がおられるのも事実ですね」
今は一応感謝しておきましょう、とやや不本意そうに呟くレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)。利害の一致を否定するつもりはないが、クロノヴェーダは全て、いずれは倒す敵だ。
「どっちかというと冬将軍が何してるかが気になるけどね。本命は本来死んでる方より生き残るはずだった方だし」
フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は首を捻りつつ、ラスプーチン派の思惑を思案する。とはいえまあいくら予想を立てようとも、ここで真実が見える訳でもない。
「無事に? 会談も終わったことですし、話し合いの時間が絵に描いた餅にならんよう程々に頑張っていきましょうか」
「そうだね、今はそっちが先か。んじゃ、ボックス・ゴーレムくん。ポケット広げていこうね」
冰室・冷桜(ヒートビート・g00730)が【アイテムポケット】を発動すれば、フルルズンもまたそれを広げて。中に入っているのは、新宿島でありったけ詰め込んだ支援物資。それらを取り出し、配布の準備を整えていく。
「ヒルタと私は、料理を用意するわね」
「キーラさんとの共同戦線だなっ! ふっふっふ。我らがいれば勝利は必定! 待っていろ! 我らが行くっ!!」
キーラ・パーヴェルファング(大公の牙・g08440)とルドベキア・ヒルタ(絶対正義・g02506)は、食材を用意し、料理の準備を整える。
「それじゃあ、シチーを作りましょうか。ヒルタが」
「なるほど、我に任せてくれ!」
まあ実際に料理をするのはヒルタで、キーラは全く手を付けないが。丸投げされるヒルタが全く疑問を抱かず喜んで請け負うのだから、特に問題はない。
「私は、さほど料理が得意ではない。長けている人が、作るべき」
「ああ、安心してくれ。我は料理の腕に覚えがあるっ! しかしキーラさんはシチーを希望するのだな」
シチーは、ロシア料理の代表。キャベツをベースとした野菜スープだ。ロシア国民にとってはもはや、国民食と言っても良い。モスクワの民に対して配給するなら、風土の口に合う料理に。
「それに汁物なら、大勢に配りやすい。温かいものなら、満足感も高くきっと求心も得やすいわ」
「面白い。たしかに我らのパフォーマンスを最大限に活かすにはもってこいの料理だ!」
キーラの提案に感心した様子で、大袈裟なほどに頷くヒルタ。実際、考え方としては適切だろう。炊き出しに温かい物は定石だ。
「食べる者のことをしっかり考えられるキーラさんは、その気になれば良き料理人になるだろうな」
「……? 私が……?」
考えた事もなかったとばかりに、首を傾げるキーラ。一方でヒルタは思い浮かんだ本心をそのまま告げただけなので、こちらも何故不思議そうなのかと首を傾げる。
「……ともあれ、早く料理を用意しましょう。皆、お腹を空かせているでしょうから」
「おっと、そうだな、任せてくれ!」
まあいつまでもそうしていても仕方ないとキーラが言えば、ヒルタは頷いて料理に入る。材料には、気持ち多めに肉を用意して。
「市民達のたんぱく質をきらすわけにはいかんだろうしな」
「じゃあ私は……こっちね」
その間にキーラは手早く、燃料や器具を用意する。元は現地で燃料を調達するつもりだったが、【アイテムポケット】を借りて新宿島から持ち込めるなら、そちらの方が断然早い。
「ありがとう、キーラさん! さあ、凄いシチーを作って見せるぞ!」
そうしてヒルタは思う存分、その料理の腕を振るっていく。程なくして完成すれば、他のディアボロス達も集まって来た。
「おお、美味しそう。それじゃあ早速増やすとしようか。……ボクは持ってきてないけど、向いてないからしょうがないね」
「ええ、私が用意してあります。ご安心ください」
そのまま配れば、鍋一つ分の量にしかならない。だがレイラが持ってきた【口福の伝道者】があれば、1人前が400人分に増える。この場の5人で食べれば、それだけで2000人分。この地区の住民達に行き渡らせるには十分だ。
「これがシチーね……ん、美味しい」
「そうか、口にあって何よりだ! たくさん食べてくれ、その方が人々に多く行き渡るからな」
それを行使するためにもまず、一足先に味見を兼ねてディアボロス達が食事を取っていく。ロシア国民にとっては国民食とも言えるシチーだが、他の国の住民にとっては、必ずしも舌に合うと言えるものでもない。
だが、ヒルタが存分に料理の腕を振るい、おまけに【おいしくなあれ】までも使ったそれは、現代日本人である冷桜の舌にも十分に合うものだ。
「うむうむ。美味しいに越したことはないからね! ……っと?」
満足気に舌鼓を打っていたフルルズンだが、そこに匂いに釣られた市民達がやって来る。すぐに食事を終えて一気に増えたシチーを、用意した即席配給所に並べていくディアボロス達。
そして集まってきた市民達はその配給所に、特に揉める事なく規則正しく並んでいく。
「うわ、列作ってるすご。流石“ココツェフ配下”は統制が取れてるねぇ」
「ええ、死んだことになっててもここまで統制が取れてるとは、ラスプーチンの手腕にもびっくりね」
フルルズンのやや含みのある言葉に、冷桜も頷きを返す。みな相当に腹を空かせているだろうに、揉め事のような物は見受けられない。
そもそも、料理を始めたのはしばらく前なのに、ちょうど【口福の伝道者】の準備が終わる後にやって来た、と言う辺りが都合が良すぎる。一応キーラが【平穏結界】で外から把握されにくい空間を作ったが、30mだって結構な範囲だ。
その市民の混乱を抑え統制しているのは無論、ラスプーチンの意を受けたトループス級である『諜報員』達。協力者としては心強いが、素直にそれを享受しにくいのも確かだ。
「ま、今の所使えるもんは使っていく感じでいいけど」
「……そうですね」
その辺りを冷桜は割り切る一方で、レイラは複雑そうな表情を滲ませる。とはいえ実際、助かっているのもまた事実。今は感情を呑み込んで、集まってきた人々に料理を配給していく。
「さぁさぁ、みんな! 栄養たっぷり、とーってもあったかい料理だぞ! なに遠慮はいらないどんどん食べてくれ!」
「ありがたやありがたや……ああ、腹いっぱい食えるなんていつ以来かね」
『ドラゴニアンはこうあるべき』と言う信念に従い、市民達を勇気づけるように、元気よく声を張り上げるヒルタ。心底感謝しきった表情を浮かべる市民達に、誇らしさと救う事が出来た安堵、そして市民をここまで飢えさせたカーミラ達への怒りを滲ませる。
「むぅ、許せないな。早くモスクワを解放して、人々を救いたいものだ」
「はいはい、慌てず騒がず、物資は逃げませんからねー。」
冷桜は食事と一緒に、暖を取るための毛布や布なども用意し、配布していく。【アイテムポケット】も使って持てるだけ持ち込んだので、その量は十分だ。
渡す時に触れた市民達の手は、すっかり冷え切った物。それを勇気づけるように、精一杯強く呼びかけていく。
「今は辛いでしょうが、それももう少しの辛抱ですから。共に頑張っていきましょう、ね?」
「おお……噂は本当なんだな? ありがたや、ありがたや……」
それに強い希望を感じ、表情を明るくする市民達。だが、レイラにとってはそれは、やや聞き捨てならない言葉だ。
モスクワの解放をココツェフ配下が計画している、と言うその噂。それはラスプーチンが自身の影響力を高めるために流しているに違いない、と彼女は考えている。
「お言葉は感謝いたします。ですが私たちは協力関係はございますが、ココツェフの配下ではございません」
今はそれで良い、だが将来を見据えれば、ラスプーチンが力を持ちすぎるのは決して良い事ではない。そう考えた彼女はラスプーチンの影響力を削ぐべく、市民達の思い込みを否定しようとして。
「私たちは革命軍。北欧より皆様をご支援に参りました」
「かくめ……?」
もちろんそれは虚偽の身分ではあるが、『ココツェフの元配下』に声望を集めさせぬようにと、そう名乗っていくレイラ。だが市民達はいまいち、その言葉にピンと来ていない様子だ。
「よくわかんねぇけど……つまりココツェフ様のお仲間って事だろ? やっぱりココツェフ様は偉大なお人だなぁ」
「ココツェフ様がお亡くなりにならなければ、こんな事にはならなかったんだ。あんた達には期待してるよ!」
ここで情報操作を行おうとしても、どうやらその影響は望みにくいようだ。言葉を尽くそうにも配給の手を疎かにする訳にはいかないし、ディアボロスが去れば排斥力で記憶が失われる事も踏まえれば、効果はほぼないと言っても良い。
とはいえ自分の策が不調に終わっても、レイラが抱くのは失望よりもむしろ安堵だ。
(「提案を通しておいて、良かったですね……」)
すでに攻略旅団は情報操作の案を採択しており、後続の依頼ではその機会も訪れるはず。ディアボロス一人で出来る事はたかが知れていても、攻略旅団の力を借りれれば、出来る事は大きく広がる。
そうなれば排斥力を突破して、住民の意識を変える事も出来るかもしれない。もちろん試みる事が出来ると言うだけで、実際に効果を表すか、そもそもそれを行うべきかは、やってみなければ分からないが。
ともあれ、今は出来る事を。配給を続けながら、フルルズンも笑顔で市民達に呼びかける。
「体制が頼りない時こそお互いに頼りあわないとね! はい、おじさんがんばってね!」
「おお、ありがとうなぁ、お嬢ちゃん」
配下の支持を得る事が難しいなら、せめて自立心と反骨心を植え付けようと、明るく笑顔で声をかけ。シチーを受け取った相手の男性は、感謝と共に微笑ましい物を見る目で見下ろして来て。
「お嬢ちゃん……いや、まあ、うん。確かに見た目を活かしてやってる訳で、間違ってはいないけども」
「ん? どうした、お嬢ちゃん?」
その反応にいろいろと複雑な感情を抱き、視線を彷徨わせるフルルズン、35歳。だがリターナーである彼女は、死んだ時の10歳の姿から変わる事はない。
……たぶん。リターナーとか関係なく、ただただ成長しない体質と言う事ではない。と思う。きっと。おそらく。
「コホン。なんでもないよ!」
「そうか? お嬢ちゃんも大変だろう、頑張れよぉ」
むしろ逆に応援されてしまった。いや、まあ別に悪い事ではないのだが。
「すみません、粉ミルクがあれば、頂けませんか……」
「もちろん。遠慮しないで」
その一方、赤子を連れた母親に願われ、粉ミルクを用意していくキーラ。母親は痩せこけ、赤子の方も元気がない。お腹を空かせているだろうに静かなのは、泣く体力すら残っていないのか。
「ああ、ありがとうございます、ありがとうございます……!」
深い感謝を示し、その粉ミルクを赤子に与えていく母親。それを見ながらキーラは、少し複雑な表情で呟きを零す。
「……脆い命。私がこんなにか弱い存在だったとは、信じられないわ」
彼女は、吸血鬼だ。だが主に血を吸われる前は――この姿で心身が止まる前は、人間だった。もう大分昔の事だけれど、その時の自分を、彼女は決して好ましく思っていない。
「私は、脆弱で、無力だった」
そうして昔を思い起こすと、気分が沈んでいきそうになる。その思いを首を横に振って払い、配給に集中していく。昔の、そんな脆弱な自分も、きっと親と言う物に育てられたのだろう。ならばその命を尊重し、その助けとなれるように。
「すまん、余っておればで良いのじゃが、わしにも粉ミルクを分けてくれんかのう?」
「……? うん、大丈夫。まだあるわ」
ただ、そうやって粉ミルクを求めるのは、赤子を連れた親ばかりではない。消化がよく栄養価も高い粉ミルクは、衰弱して固形物の取りにくい者達、特に老人などにとっても有用だ。
「なるほど。流石はキーラさんだ。目の付け所が良いな!」
「そういうつもりは、なかったのだけれど」
家で寝たきりの夫に分けてやりたいと言う老婆に渡せば、何度も頭を下げて感謝された。それを見て感心した様子のヒルタに、キーラは微妙な表情で首を傾げて。
だがヒルタは気にせず、笑顔で大きく頷いた。
「そうなのか? まあ役に立ったのなら良いじゃないか!」
思い悩むキーラに対して、ヒルタは明るく、豪放磊落だ。いや、実際は自分がそうあるようにと、理想を演じているだけなのだけれど、今はそれで構わない。
「さあさあ、まだ食べていない者はいないか! おかわりもあるぞ!」
人々を勇気づけるためにも、元気よく声をかけ、やって来た人たちにシチーを渡していく。そうこうするうちに、増やしたシチーもすっかり数を減らして。
「さて、そろそろ全員に行き渡った、か?」
「そうですね。……全く、手際の良い事で」
首を傾げるヒルタに、冷桜がやや皮肉げに頷いて見せる。こうして一切の問題なくスムーズに配給を終えられたのも、諜報員達の誘導や列整理があっての事。
助かった事に代わりはないが、その手際の良さはすなわち、ラスプーチンの統制力の現れでもある。ディアボロスを支援しろなどと言うクロノヴェーダにとってはイレギュラーな命令に対し、拒否感のような物は一切伺えない。
もちろん住民を虐げたり、乱暴に扱うような事もしていない。極めて物腰丁寧に、それでいて横入りは咎めるなど、甘やかす事もなく。
「まあ、統治能力がなくて奪い返したモスクワが荒れ果てた、なんて事になるよりは良いですかね」
ともあれ余った配給物資も必要な住民に全て分け与え、設営した机などは【アイテムポケット】に入れ直す。片付けは迅速に。
何しろ、これほど手際が良いのだから――『次』の準備も、すでに整えているはずなのだから。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV2が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
「お前達、何をしている! 許可なき集会は認めていない!」
腹も満たされ温まり、すっかり落ち着いた様子の市民達。だがそこに鋭い叫びが響き渡ると、一気に緊張が走る。
現れたのはトループス級ヴァンパイアノーブル、『皇帝官房第三部』。カーミラ配下としてモスクワを見回っていた警官である彼女達は、配給所の存在を知り、すぐに駆けつけて来た。
「む、お前達は……やはり現れたか、ディアボロス! カーミラ様のご慧眼の通りだな!」
ディアボロスの姿を見やるとすぐに、敵意をこちらに向けてくる警官達。……実際には、こうやって見つかる事自体が作戦通り。そもそも警官達にここの存在を知らせ誘き寄せたのは、ラスプーチン派の『諜報員』達なのだから。
その諜報員達はすでに、住民達の避難誘導に移っている。相変わらず極めて手際がよく、この様子なら万に一つも市民達を戦闘に巻き込む心配はなさそうだ。
「お前達の死体を、カーミラ様の元に捧げてくれる!」
とはいえ、警官達の威嚇に市民が怯えているのも事実。ここはただ戦うだけではなく、彼ら市民を鼓舞し勇気づけるため、強さを強調して戦うと良いだろう。
レイラ・イグラーナ
許可など必要がありません。
見てお分かりになりませんか?
寒さに震え、飢えに嘆く人民の皆様はやっと生気を取り戻されました。
これは生きるための行動です。
貴女たちは……死妖姫カーミラは、それも否定しようというのでしょうか?
ならば私も、私たちも抗いましょう。
私たちの血を流させようというなら、貴女たちの血で以て!
口上を述べ、銀の針を手に【天上奉仕・熱狂】。針を指揮棒のように振るい、革命の楽曲を響かせます。
勇壮な楽曲で敵の精神に圧を与え、押しつぶしましょう。
残留効果は特に【グロリアス】と【ガードアップ】を用い、武装を奪われ、逆に重圧をかけられても攻撃を軽減、あるいはダメージを回復することで敵の攻撃を何でもないように立って見せ、苦戦する姿を見せず、人民の皆様を勇気づけましょう。
貴女たちが私たちが生きることを認めないならば、そのような者が上に立ち、私たちを支配し生きることを認めるわけには参りません。それが革命と……革命家の在り様です。
フルルズン・イスルーン
もう大年寄りなのに変わらんのはどうかって?
新宿島に流れ着いたらなんやかんやだよゴーレムくん。
種族の話だけって? んー。わかんないや!
よーし闘争の時間だ! アイス・ゴーレムくん!
みなぎる冷気の力を今解き放ってーの。
最近本当の寒さを忘れてんじゃないのーアタック!
ダブルバイセップスだ! ラットスプレッドだ! サイドチェストだ!
氷雪魔法の塊たるゴーレムくんの全身からほとばしる冷気を見たか! これが魔法の言葉だ!
やたらに避難の手際が良いから全力全開だ!
なに? 何か不満があるのかい?
ならば迫撃戦に移行して肉弾攻撃を叩き込むぞよ。もちろんゴーレムくんが!
まーしかし横道蛇の道は苦手そうだね。この手の扇動綺麗に刺さるのはエジプトとは雲泥の差だ。
カーミラはお貴族のおままごとは出来そうだけど、人民はどうでも良いという扱いの差が見えるのだ。
排斥力頼りなのもあるんだろうけど、だからこそそれを踏まえた作戦を立てられる頭の巡りの良い"ココツェフ派"がいるのが怖い怖い。
ルドベキア・ヒルタ
【龍棘】
(直接戦闘かぁ……)
……そうだな、我に任せておけ!
ドラゴニアンたるもの、敵陣にて武をふるい皆の士気を上げてみせよう!!
な…な、なにを!?不安になんてなって無いぞぉ!?
でも、すっごく頼りにしてるからっ!
【戦覇横掃】を使用しクロノヴェーダと相対する
なるべくド派手に目立つように戦って勝ち我らの力を民衆にもクロノヴェーダにも見せつけよう
上手く立ち回わり民衆の【士気高揚】を狙っていく
我は、ドラゴニアンの無双武人!
ルドベキア・ヒルタだぁ!!
命が惜しくなければかかってこい!!
キーラ・パーヴェルファング
【龍棘】
やっと、わかりやすくなったわね
鼓舞ね……ヒルタが得意そうだから良かったわ
大丈夫、私も一緒に戦うから、不安にならなくていい
……脈拍で、わかる。私、吸血鬼
悔千切で【神速反応】を発動させつつ、クロノヴェーダを迎え撃つ
鋼鉄の鎖が出たら回避でなくその場で撃墜に集中し、神速反応を活用して断ちましょう
先に残留しているガードアップとダメージアップがあれば、より効果が上がるはずよ
そこからヒルタの戦覇横掃に動きを合わせ、敵の警官に踏み込みましょう
そうね……なるべく、クロノヴェーダは苦しませたいわ
背中でも断とうかしら
誰が見ても勝者がわかるように。それに、まだ残っている敵とラスプーチンの配下に、選択を誤ればこうなるという見せしめの意味も込めて
貴女はこれから見せしめになって死ぬのよ……ヴァンパイアノーブルらしいでしょう?
「許可など必要がありません。見てお分かりになりませんか?」
「何を、だ?」
警官達の言葉に対し、真っ直ぐに反論するレイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)。怪訝そうな表情を浮かべる警官に対し、不安そうにこちらを見守る人々の姿を示す。
「寒さに震え、飢えに嘆く人民の皆様はやっと生気を取り戻されました。これは生きるための行動です」
そう、その不安は、希望あっての事。どうせ死ぬと言う諦念ではなく、生きる事ができると言う希望あってこそ、それを失いたくないと言う不安。
「貴女たちは……死妖姫カーミラは、それも否定しようというのでしょうか?」
「何を……当然の事を。全ての一般人の命は、我らヴァンパイアノーブルの為にある」
そしてその儚い希望と不安を、警官達は嘲笑う。人々など、命尽きる瞬間まで自分達に『従属』していれば良いと。
「ならば私も、私たちも抗いましょう。 私たちの血を流させようというなら、貴女たちの血で以て!」
そしてその儚い希望と不安をこそ守らなければならないと、レイラは叫ぶ。手にした針をさながら指揮棒の如く振るい、響き渡らせるは革命の楽曲。
「くっ、なんだ、この曲は――止めろ、そのような力を振るう事を、我らは認めない!」
曲を聞いた警官達は精神的な重圧を受け、頭を抑えてレイラを睨み指差す。そして反撃のパラドクスで、こちらの力を再現し、曲を奏で始めた。
もちろん彼女達は、高らかな革命など謳わない。奏でられる圧政の軍歌がレイラの心を拉がんとする。
「貴女たちが、私たちが生きることを認めないならば……」
だが、レイラは決して屈しない。無論、ダメージを受けていない訳ではない。それでも彼女はいかなる圧政の前にも、膝を折ることを決して良しとしない。
「そのような者が上に立ち、私たちを支配し生きる事を認めるわけには参りません。それが革命と……革命家の在り様です」
「くっ……生意気な……ディアボロスめっ……!」
その毅然とした態度に、奏でられる楽曲の熱に、気圧され、一歩を後ずさる警官達。戦場を満たすは革命の熱なれど、彼女達が感じているのは背筋を走る冷気。
「よーし闘争の時間だ! アイス・ゴーレムくん!」
「っ
……!?」
いや、精神のみならずその肉体に、物理的な冷気がまとわりつく。それを放つのはフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)がパラドクスで生成した、アイスゴーレムだ。
「最近本当の寒さを忘れてんじゃないのーアタック!」
「くっ、何を……がっ
……!?」
冬将軍が力を弱めて以来、吸血ロマノフ王朝は正常な気温を取り戻している。それでも当然まだまだ冬は寒いが……その程度ではなかったと、思い出させるような、凍てつく冷気。
いや、パラドクスの冷気である以上は当然、無差別な寒気よりさらに冷たい。熱気に怖気づいて下がった警官達の脚を、冷たく凍結させていく。
「ダブルバイセップスだ! ラットスプレッドだ! サイドチェストだ! 見たか! これが魔法の言葉だ!」
「ふざけっ……た、真似をっ、小娘っ……貴様の全てを詳らかにしてくれるっ……!」
激しい熱を帯びていようと、おちゃらけていようと、パラドクスは等しく効果を発揮する。ゴーレムがポーズを取る度に、失われていく警官達の体温。
だがそれに対して反撃の尋問が、フルルズンを射抜いて。
「え、いや、その、まあボクは確かに大年寄りだけど、新宿島に流れ着いたらなんやかんやだよゴーレムくん……うぐぐ」
先程のあれやこれやの影響でもだもだと答えをごまかすと、呼吸ができなくなり、顔を真っ赤に染めるフルルズン。息苦しさに目を見開き、その口から唸りが漏れる。
……一応本気で苦しんでいるのだが、どうにもコミカルに見えるのはどういった訳か。まあ深刻に苦戦して見えるよりは、良いかもしれない。
「がっ
……!!」
「……ぶはあっ、ぜぇ、ぜぇ……な、なんだいその目は、ゴーレムくん。……この姿の事はわかんないよ!」
最終的には敵陣に乗り込んだゴーレムが、凍りかけた警官を拳で打ち砕いた。窒息から解放され、懸命に酸素を取り込みながらも、ゴーレムからの視線――多分気の所為――を感じて視線を彷徨わせる。
「これ以上ふざけた真似をさせるものか。全員、ディアボロスを取り押さえよ!」
「直接戦闘。やっと、わかりやすくなったわね」
まあ当然そんなコントに、いつまでも付き合ってくれる警官達ではない。強い敵意を示す彼女達を前に、だがキーラ・パーヴェルファング(大公の牙・g08440)は、炊き出しよりも分かりやすいと頷いて。
「一般人の鼓舞も……ヒルタが得意そうだから良かったわ」
「……そうだな、我に任せておけ! ドラゴニアンたるもの、敵陣にて武をふるい皆の士気を上げてみせよう!!」
そのキーラの信頼を受けたルドベキア・ヒルタ(絶対正義・g02506)は、高らかに言い放つと、その右手にハンマーを構える。……そして空いた左手を、キーラがそっと握り締めた。
「大丈夫、私も一緒に戦うから、不安にならなくていい」
「な…な、なにを!? 不安になんてなって無いぞぉ!?」
その言葉に動揺し、思わずビクンと身体を跳ねさせるヒルタ。だがキーラはふるふると首を横に振り、ヒルタの瞳をじっと見据える。
「……脈拍で、わかる。私、吸血鬼」
「……う。うぁぅ」
心の中を見透かされている事に、思わず顔を赤くし、意味のない呻きが口から漏れる。だが、こちらを握るヒルタの手は、決して不快ではない。身体を縛る焦りが、消えていくように感じられて。
「……うん、すっごく頼りにしてるからっ!」
「任せて。私も、頼りにしてるけどね」
わずかに素を見せてそう口にしたヒルタに、キーラは強く頷き、警官達を見据える。
逆説連鎖戦は、時間の概念を歪める。まるでこの会話が一瞬だったかのように、今まさに、警官達の敵意が解き放たれた。
「武器を捨て! 地面に伏せ! お前達を逮捕する!」
放たれるはパラドクスの縛鎖。それが2人の身体を拘束せんと、真っ直ぐに迫り来る。逮捕などと言う、生易しいものではない。肉を拉ぎ骨をへし折らんとする、死の鎖。
それを前にしてキーラは、一歩を前に踏み込む。こちらのパラドクスによって生じるは、腕に巻き付く有刺鉄線。
「断るわ。あなた達に従う理由はない」
「っ……拒否権は認めない!」
そのまま繰り出す手刀が、迫る鎖を撃ち落とす。もちろん全てを防ぎきれるものではないが、ダメージを最小限に抑えながら、警官達めがけて踏み込んで。
当然それに並走し、ヒルタも真っ直ぐに突き進む。彼女のその確かな疾走に、もはや恐れはない。
「我は、ドラゴニアンの無双武人! ルドベキア・ヒルタだぁ!! 命が惜しくなければかかってこい!!」
「何を……我らに逆らう者には、罰を与える!」
彼女の身体にも、当然縛鎖は巻き付き、その骨を軋ませる。だがその拘束にも怯む事なく、真っ直ぐに突き進むヒルタ。ドラゴニアンとは、勇士である。彼女はそう信じ、そう有ろうと心がけている。
なればこそ、民を背に負ったこの戦い、情けない所など見せられない。横のキーラから得た勇気を、そのまま人々に伝播させるように。
「我が前に立ちはだかると言うのなら、砕け散れ――っ!」
「がっ
……!!?」
振り回されるハンマーが、警官達の身体にめり込んで。豪快に薙ぎ払うような一撃で、相手の身体を吹き飛ばす。
【士気高揚】は逃げる人々に影響させるには効果範囲が不足しているが、その姿を見せつけるだけなら射程範囲など存在しない。
目にも見よ、音にも聞けと、勇壮なる戦いを披露するヒルタ。そしてそれは一般人を勇気づけるため、だけではなく。
「ディアボロスごときが小癪な。我らヴァンパイアノーブルに逆らうな、ごっ
……!?」
「――そうね、逆らうわ。何か問題でもあるかしら?」
そちらに警官達が気を取られたその隙に、いつの間にか彼女達の背後に回ったキーラが、有刺鉄線の手刀で背を切り裂く。
なるべく苦痛が増すように。傷口を抉り、血を搾り取らんとする。
「クロノヴェーダは、なるべく苦しんで死んでもらわないと」
「か、はっ……がっ
……!?」
ハンマーによる殴打を受けた相手の、その命脈を断ち切らんとめり込む手刀。警官は血の塊をその口から吐き出し、目を見開いて、その場に崩れ落ちた。
その背に刻まれた傷跡は、思わず目を背けたくなるほどに凄惨な物だ。まあ避難中の一般人からは、遠くてそこまではっきりとは見えないだろうが――。
「……選択を誤れば、あなた達もこうなるのよ?」
その呟きも、誰に聞かせるものではない。けれど向けられた相手は無論、人々を避難させる諜報員達だ。彼女達の視力ならば、この傷口も視認出来よう。その意図も、理解しよう。
「さあ、貴女達も。これから見せしめになって死んでもらうわ……ヴァンパイアノーブルらしいでしょう?」
「何を……見せしめとなるのはお前達の方だ、ディアボロス! 抵抗を止め、大人しく拘束されるがいい!」
その挑発的な言葉にいきり立ち、鎖を放って来る警官達。シーラも手刀でそれを迎え撃ち、攻め込んで――そうして激しい戦いが続く中で、警官達の高圧的な態度に肩を竦めるフルルズン。
「まーしかし横道蛇の道は苦手そうだね。この手の扇動綺麗に刺さるのは、エジプトとは雲泥の差だ」
あのディヴィジョンでは住民感情を味方につけるのに、それはもう苦労した。それに比べてカーミラのやっている事は、所詮貴族のおままごとだと切り捨てて。
「まあだからこそ、それを踏まえた作戦を立てられる頭の巡りの良い“ココツェフ派”がいるのが怖い怖い」
やたらと手際の良い避難活動に視線を向け、小さく呟くフルルズン。まあすぐに警官からパラドクスが飛んできて、ぐぇーとか唸ったりもするけれど。
「我が武をもって、民に勇気を示す! 人々の希望の、礎となるがいい!」
「おのれ、ディアボロスっ……」
だが、そんな警官達の反撃も、そろそろ限界だ。前線で傷も厭わず立ち回るヒルタが、相手を次々と薙ぎ払う。そしてもちろん戦場には、レイラの奏でる楽曲が響き続けている。警官達が心折れればそれを鎚が砕き、傷つき膝をつけば立ち上がる気力を奪い去り。
「これは、証明です。あなた方の圧政を、私たちは、人々は、決して受け入れる事はない。その証です」
「おの……れ……ぐっ……ぁぁ……」
そうしてレイラの凛とした宣言と共に、楽曲は締めくくられて。
人々の避難も済んだ戦場に、ディアボロス以外の立っている者は、存在しなくなった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【能力値アップ】LV3が発生!
トループス級を、勇猛な戦いで全滅させたディアボロス達。市民は諜報員に連れられてすでに戦場を離脱したが、きっと彼らに、この圧政からの解放と言う希望を与える事が出来たはずだ。
「おのれ、ディアボロスめ……やはり現れおったか!」
だが、もちろんカーミラ派のヴァンパイアノーブルも、この状況を黙って見てはいない――いや、正確に言えば、黙って見ていないように、こちらが仕向けた訳だが。
まんまと誘き出されたとも知らず、アヴァタール級『血を望む魔女バーバ・ヤガー』は、憎々しげに吐き捨てるようにディアボロスを見回し睨む。
「だが、おぬしらが現れることなど、ひい様はとうにお見通しじゃ。狼藉を働くのもここまでと知れぃ!」
少女のような見た目に反し、老婆のような口調で怒りを露わにするバーバ・ヤガー。スラブ民話に伝わる魔女の名を奪ったヴァンパイアノーブルは、その血を触媒に魔術を行使し、ディアボロスを殲滅しようとしてくる。
だが、カーミラの首に手を届かせるためにも、殲滅されるのはどちらであるかはっきりと思い知らせてやらねば。
レイラ・イグラーナ
当然です。
私たちが解放したモスクワに乗り込んできて、我が物顔で人民を虐げ始めたのは貴女たちでしょう。
貴女たちがいる限り、私たちはどこへでも現れましょう。
銀の針を両手に持ち【手製奉仕・爪】を使用。鉤爪のように針を振るい近接戦闘、バーバ・ヤガーを切り裂きます。
血による醜悪な魔術を恐れず踏み込み、【命中アップ】で急所を狙います。
他の復讐者に接近戦を挑むものがいれば多方向から同時に攻撃するようにしてより攻撃が当たりやすいように。
反撃の炎の魔術は魔術強化繊維のコート「Chat Noir」にガードアップでの防護を重ねて燃え広がるのを防ぎます。パラドクスの炎を抑えることはできませんが……何もしないよりはましでしょう。
食人儀式に拷問遊戯、死妖姫カーミラの思い通りになったことなど、これまでただの一つもございません。
無論、これからも。
人民を苦しめるこの圧政、突き崩しましょう。
フルルズン・イスルーン
んむー。じじむさい言葉遣い。真似るべきかどうか。
いやまだ流石に早いかなぁ。見た目に引っ張られてるギャップある分あるからねぇ。
でも威厳も欲しい。
ゴーレムくんはいるだけで威圧感があるのが良いところだ。
峻厳なる氷を起せ! グレイシャー・ゴーレム!
炎の血。鮮血魔術の定石だね。最も身近にある赤き熱量だ。十字系の宗教的にも意義深くある。血の恩寵は奇跡の拠り所だ。
ま、使いやすいというだけで強いかは別だけどこれはパラドクス。魔術の道理も蹴飛ばす代物というわけだ。
その上を行くのがボクのゴーレムくんだけどね!
構え盾ー! 突撃ー! 何事も攻防揃えた戦術が一番だ!
氷の剣の鋭さは生半可な炎じゃ鈍らないぞー!
さあ、儚き熱量を大自然の前に差し出す愚行を知れ!
氷河の凍てつき、凍土の硬さ、それを打ち破る程であると思うのであればして見せるがいい!
んー。手下働き。革命軍がいた頃と変わらぬのだ。
ま、頭が違ってたからそれはそうなんだけど。困るねえ、色々と。
さて、どうするべきか。
ルドベキア・ヒルタ
【龍棘】
市民の離脱は成功したようだな
一番気にしていた所が上手く行ってほっとしたぞ
そしていよいよ出たか、魔女
来い!我の正義をぶつけてやるぞっ!!
(内心ビビりつつも精一杯強がっているうちにだんだんハイになってくる)
お前のその曲がった根性を我が叩きなおしてやる!
【ダメージアップ】の残留効果をのせて【ドラゴニアン式超制裁撃】を使用
ただ、相手をハンマーで思いっきり殴りつけるだけだが、このひと振りにすべてを込める
状況によるが攻撃の瞬間を合わせるなどしてキーラと連携して戦闘を行う
ここでお前に打ち勝ち、市民たちの希望をより強いものとする
我らの一撃はやがてカーミラにも迫るものとなるだろう!!
キーラ・パーヴェルファング
【龍棘】
ヴァンパイアノーブルは、搾取を以て己の糧とする
貴女の命も、カーミラの命も、奪ってあげる
ふぅん、貴女の血も燃えるのね
私も、ラーシュガーニャ・ティマツェで対抗し、残留効果と反撃アップを合わせて火力で迎え撃つ
彼女のそれは的が二体に別れるようだから、目の前の一人に対象を絞ったこちらは密度で勝負する
ヒルタと連携すれば、さらに瞬間的に火力を上げられるかも
私のこれは、厳密には燃える血じゃない。血が触れたものを燃やすのよ
そしてこれは、本来は私の力でもない。本物と比べれば三割といったところかしら
ヒルタのハンマーの勢いを利用して、一撃の爆発力で押し切るわ
勝利を得るなら私の腕ごとでも構わない
……この帝国は、私にはもう、救う価値すら計れない故郷だけれど
貴女達のように尽力してくれるディアボロスがいること、きっと今の私は嬉しく思っているわ
「市民の離脱は成功したようだな」
ちらりと背後に目をやって、小さく安堵のため息を漏らすルドベキア・ヒルタ(絶対正義・g02506)。一番の懸念が解決した今、後顧の憂いはもはやない。恐れを振り払い、バーバ・ヤガーを真っ直ぐに見据える。
「そしていよいよ出たか、魔女。来い! 我の正義をぶつけてやるぞっ!!」
「はっ、正義を騙るか、ディアボロス如きが。陛下に逆らいし叛逆者が!」
そんな高らかな名乗りに対し、魔女は苛立ちと怒りを露わにする。だがその言葉こそ看過出来ないと、レイラ・イグラーナ(メイドの針仕事・g07156)は毅然とした態度を取り。
「私たちが解放したモスクワに乗り込んできて、我が物顔で人民を虐げ始めたのは貴女たちでしょう」
「解放。はっ、火事場強盗がいっぱしに、よう言うわ。どこにでも鼠のように現れおって」
そんな宣言は、魔女に些かの感銘も与えない。実際、ココツェフ伯爵の暗殺はあくまで政治機能の一時的麻痺を狙った物であり、それを解放と言うのはやや強弁ではある。
だが、今回は違う。こうしてカーミラの戦力を削ぎ取り、正攻法を持ってクレムリンを制圧する。その先にこそ、真にモスクワの解放がある。
そもそもそれを言うならば、カーミラによる『統治』こそ、強弁であろうと言う話だ。
「貴女たちがいる限り、私たちはどこへでも現れましょう」
「なればその尽く、儂が駆除してくれるわ。そぉら、蛙の王女の願いなるぞ!」
語らえば、どこまで言っても平行線。なればもはや実力行使と、魔女は己の鮮血を周囲に撒き散らす。さながら油を巻いたかのように、血は燃え上がり業火となって。
そして魔女の敵を、レイラを焼き尽くさんと、その炎が押し寄せる。
「骨も残さぬ! 燃え尽きよ!」
「そのような醜悪な魔術で、革命の志が燃え尽きる事はありません」
だがその業火を前にしても、レイラが怯む事はない。魔術強化繊維のコートを頼りに、真っ向から炎の壁へと突き進む。
無論、パラドクスの炎はそれで防ぎきれるものではなく、肌を焦がし肉焼く痛みに表情を歪め。それでもなお、その歩みが止まる事はない。指の間に握り込んだ銀の針を、さながら鉤爪の如く振り下ろす。
「人民を苦しめる圧制者よ、民の怒りをその身に受けなさい……!」
「っ、ぐっ……! 愚民の怒りなどどうでも良いのじゃ……!」
針とは思えぬ切れ味が、魔女の肉を裂き、新たな血を流させる。忌々しげに呻きつつ、後ろに跳び下がらんとする魔女。レイラはそれを追ってさらに間合いを詰めるが、魔女の血はさらに燃え盛り、接近を阻まんとする。
「ふぅん、貴女の血も燃えるのね」
それを見て呟いたキーラ・パーヴェルファング(大公の牙・g08440)は、狼のレリーフが彫られたナイフで、己の腕を切り裂いた。
自傷によって霧のように噴き上がる鮮血が、燃え上がり、魔女めがけて突き進む。
「なら、貴女も燃やしてあげるわ」
「っ、ぐぅっ……おのれっ……燃やし尽くされるのはおぬしの方じゃ!」
対する魔女も炎をキーラに向け、互いの身体を焼き尽くさんとする炎。魔女の口から苦痛の呻きを漏らさせる一方、キーラも唇を噛み締め耐える。
炎はさらに燃え盛り、周囲を火の海に変えんとして――。
「お前のその曲がった根性を我が叩きなおしてやる!」
「っ、ちぃっ!? 余計なお世話じゃ!」
そこへハンマーを手にしたヒルタが、炎の合間を縫って魔女へと迫る。舌打ちした魔女は咄嗟に新たな鮮血を溢れさせ、それを夥しい数の血の槍へと変えると、こちらを迎え撃たんとして。
「串刺しにしてくれる!」
「いいや――そうは、いかないっ!」
こちらを狙う無数の切っ先を見れば、普段のヒルタなら怯んでいたかもしれない。だが、今のヒルタは戦いの高揚に煽られて、一時、その怯懦を忘れる。
あるいは周囲を包む炎――特にキーラの放つそれの熱が、魂を熱しているのか。僅かたりとも歩みを緩めず、振り上げたハンマーを、渾身の力を持って振り下ろす。
「ドラゴニアンの、勇猛なる制裁を受けよっ!!」
「がっ……ぐぅぅっっ!?」
無銘の戦鎚の重みを、ドラゴニアンの怪力を持って振り下ろす。ただそれだけの単純な、しかして破壊的な一撃が、魔女の肋をへし折り、その身体を吹き飛ばす。
当然、反撃の血槍は降り注ぎ、ヒルタの全身を貫くが――。
「まだだっ! 我らは止まらぬ! ここでお前に打ち勝ち、市民たちの希望をより強いものとしよう!」
すっかり高揚した彼女は、もはや痛みすら感じない。その目の焦点すらやや合わぬ程に興奮し、魔女へと戦鎚を突きつけて宣言する。
「我らの一撃はやがてカーミラにも迫るものとなるだろう!!」
「そうね。ヴァンパイアノーブルは、搾取を以て己の糧とする……ならば、貴女の命も、カーミラの命も、奪ってあげる」
そんなヒルタの士気に煽られ、あるいは【攻撃力アップ】が効果を発揮し、キーラの炎もさらに火力を増していく。魔女の肉を焼き骨を焦がさんとする、鮮血の業火。
「私のこれは、厳密には燃える血じゃない。血が触れたものを燃やすのよ」
それを振るいながらキーラは、よく通る声で静かに告げていく。燃え盛る炎とは裏腹の、どこまでも冷たい、動じぬ声音。
「そしてこれは、本来は私の力でもない。本物と比べれば三割といったところかしら」
「ハッタリをっ……だいいち、貴様の力の所以なぞ、儂の知ったことではないわ」
一方の魔女はむしろさらに熱く滾り、ディアボロスを火の海に飲み込まんとする。その怒りを燃料にして、さらに燃え盛る炎。
冷静であっても、激情であっても。どちらに感情が振れようとも、パラドクスの炎は燃え盛る。その一方で魔女の殺気は、戦場を凍てつかせんほどにディアボロスへと向けられて。
「おぬしら如きが、ひい様を害せるとでも思ったか。ひい様の手を煩わせるまでもない。ここで、火刑に処してくれるわ!」
「んむー。じじむさい言葉遣い。真似るべきかどうか」
そんな殺気を前にして、場違いなほど能天気な姿を見せるフルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)。彼女はいつだって、普段通りだ。
「いやまだ流石に早いかなぁ。見た目に引っ張られてるギャップある分あるからねぇ。でも威厳も欲しい」
どうしようかゴーレムくん、と首を傾げていると、そこに魔女のジロリと鋭い視線が向けられる。彼女は常にこんなものだが、敵がそれを許すかどうかはまた別の話。
魔力溢れる鮮血が、宙に溢れ、新たな形を作っていく。
「余計な心配などする必要はない。おぬしはここで死ぬのじゃ!」」
「おおっと、そうはいかないよ。峻厳なる氷を起せ! グレイシャー・ゴーレム!」
対してこちらは氷のゴーレムを押し立て、盾を構えさせるフルルズン。その冷たい巨体の影に隠れると、彼女の知る魔術の知識を滔々と語りだす。
「炎の血。鮮血魔術の定石だね。十字系の宗教的にも意義深くある。血の恩寵は奇跡の拠り所だ」
無論、魔女の振るうそれがパラドクスである以上、どこまでそれに当てはまるかは怪しいが。実際のところ、彼女がそれを告げるのは、分析と言うよりはただの趣味ではある。
「氷の剣の鋭さは生半可な炎じゃ鈍らないぞー! さあ、儚き熱量を大自然の前に差し出す愚行を知れ!」
「はっ、そのような木偶人形、否、氷人形に何が出来る!」
魔女もそんな解説を気にする事はなく、鮮血に頭蓋骨の形を取らせる。こちらが振るうパラドクスに対応する、禍々しき灯火の魔術。
「……おや?」
つまり炎ではないのだが。首を傾げてそれを見つめ、僅かばかり考え込む素振りを見せるフルルズン。そして頷くと、ゴーレムめがけて勇ましく指示を飛ばした。
「構え盾ー! 突撃ー! 何事も攻防揃えた戦術が一番だ!」
まあ結局の所は逆説連鎖戦である以上、相手のパラドクスが何であろうとやる事はあまり変わらないのだ。真っ直ぐにゴーレムを突貫させれば、魔女もそれを砕かんと魔力を振るい。
「その氷人形ごと撃ち貫いてくれるわ!」
「氷河の凍てつき、凍土の硬さ、それを打ち破る程であると思うのであればして見せるが――ぎゃー!」
頭蓋の眼窩から放たれる光は、収束し、ゴーレムを貫通してフルルズンを貫く。悲鳴を上げて倒れるフルルズンだが、幸いにしてゴーレムで威力が減衰されているので、致命傷には至らない。
「……ぐぅぅっ!?」
そして、一箇所に穴が空いた程度でゴーレムは止まらず、氷の剣を魔女に叩きつける。鋭さよりは重量によって叩き斬らんとする一撃が、魔女の身体を断ち、傷口を凍てつかせた。
「そっちの魔術がいかに強力だろうと、その上を行くのがボクのゴーレムくんなのだ!」
「調子に乗るでないわ……!」
倒れたまま得意げなフルルズンを睨みつけながら、己の傷を裂き、さらなる血を吐き出す魔女。鮮血を媒介にした魔術は、ディアボロスの命を刈り尽くさんとさらなる猛威を振るい。
「このモスクワはひい様の物。ディアボロス如きに、傷つけられると思うな!」
「食人儀式に拷問遊戯、死妖姫カーミラの思い通りになったことなど、これまでただの一つもございません」
そんな燃え盛る激情に対し、冷水を浴びせていくレイラ。カーミラとも何やら、長い付き合いにはなった物だが。その思惑を叶えてやって良いと思ったことなど、一度もない。
「無論、これからも。人民を苦しめるこの圧政、突き崩しましょう」
「そうだ。我らがカーミラを打ち砕き、モスクワを解放してみせる!」
同調してヒルタも、高らかに叫びをぶつけていく。いや、同調しているのは言葉だけではない。一心不乱に戦鎚を振りおろすヒルタの隙を埋めるように、レイラが針爪を振るっていく。フルルズンのゴーレムも合わせ、魔女へと畳み掛けるように猛攻を仕掛けるディアボロス達。
「おぬしら如き叛逆者が! 正義面をして吠えるでないわぁ!!」
一方で魔女の側も激情を燃え立たせ、その魔力を高めて苛烈な攻撃を繰り出してくる。周囲を取り巻く2人と1体を排除しようとする魔女を、キーラは冷たく見据え。
「……この帝国は、私にはもう、救う価値すら計れない故郷だけれど」
手にしたナイフをその左腕に突き立てると、斬り落とすが如き勢いで自傷する。今まで以上の鮮血がその噴き上がり、それが周囲の空気を燃え上がらせて。
「尽力してくれるディアボロスがいること、きっと今の私は嬉しく思っているわ。だから――」
「っ、が、ああああっ!?」
炎は魔女へと降り注ぎ、その身体を焼き尽くさんとする。全ての傷口から体内へと炎が入り込み、身体の内外から魔女を焼き尽くし、そして――。
「ここで、燃え尽きなさい」
「ひ、ひい様……も、もうし……わ、けぇぇぇ……!」
そんな、悲鳴と共に。魔女の身体は燃え尽きて灰となり、モスクワの寒風によって吹き散らされていった。
「よし、これで終わりだな! ……だ、大丈夫か、キーラさん」
「ええ。勝利を得られるなら、私の腕なんて安いものよ」
戦闘が終わり、深く息を吐き出すヒルタ。興奮が過ぎ去ると、忘れていた身体の痛みが戻ってくる――以上に、キーラの左腕の惨状に青褪める。まあディアボロスである以上、どちらの傷もすぐに回復するので問題はないが。
「んー。手下働き。革命軍がいた頃と変わらぬのだ。ま、頭が違ってたからそれはそうなんだけど」
フルルズンは肩を竦め、クレムリンのある筈の方向を見やる。このまま攻略を続ければ、いずれカーミラの首に手が届くのは間違いない。
「困るねえ、色々と。さて、どうするべきか」
「……そうですね、どうするべきでしょうか」
問題は、その後。いつまでラスプーチンと手を組み続けるか。レイラは深く考え込むように、そう思案する。
クロノヴェーダと永遠に手を組める道理はない。さりとてこの過酷なロマノフの地で、ディアボロス単独で全てを解放し全てを守り切るのも、決して容易な事ではない。
果たしてこの後、いかなる手段を持って奪還を目指すか。ディアボロスは常に、選択と決断を迫られている。どれほど考えても、何が正しき回答かは、未だ見通す事は出来ない。
それでも一歩ずつ、先に進むしかない。その決意だけは揺らぐ事なく、ディアボロスは次の戦いへ赴くため、新宿島に帰還する――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【アイスクラフト】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!