リプレイ
十野・樞
アドリブ連携歓迎
有用な残留効果はありがたく利用
久々過ぎて、ジョブが『浦島太郎』とかになっちまってるような気もするぜ……
ま、俺の冬眠はともあれ、仲間の足を引っ張らねえよう、気を付けねえとな
仲間と手分けして偵察といくか
離れた場所の仲間との情報共有手段として【パラドクス通信】が使えねえ場合は
『光使い』で事前に符丁を決めておく(地を這うような、なるべく目立たねえよう光を使う)
【使い魔使役】で野鼠や野兎などのそこにいてもおかしくねえ小動物を使役
使い魔も俺自身木立や岩影に低く身を潜め、敵に気取られねえよう叶う限り気配を消すぜ
探るのは目に見えるバカでかい骨の囮からやや離れた周囲、
もし骨に攻撃するなら背を向けちまう、視界から外れちまうような場所と距離にあるあたりかね
発見すれば敵・地形をすぐに情報共有
敵とはいえ、ちょいと味のあるヤツのようだ
さてさて、酒の肴になるような戦いができるのか、悪酔いになっちまうのか
瀬鍔・頼門
坂東の野を天魔武者はおろか、鬼妖に闊歩させておくのは嘆かわしい。
もしこの辺りが川越付近であるなら、古つはもの達が的を置き弓箭を磨いた的場なる名の土地もあったと記憶している
こたびは鬼妖を的に北武蔵の平定をはじめよう
連携共有と協力できる行動は積極的に。
無双馬を駆り【光学迷彩】を使用しての隠密を意識した哨戒索敵行動。【光学迷彩】が切れてしまいそうな場所は下馬してなるべく迷彩を維持
敵が囮を出すならわかりやすい街道をまず警戒。少し外れた脇を草叢や木立の影を伝い監視
敵を発見次第、その隊列の厚みや伏兵の配置や数を、近付き過ぎずに回り込み、確認報告する
同じく周囲の河川による起伏も伏兵の有無と位置を確認していく
小川の位置も足を取られかねない場所として共有。
坂東のつはものとして戦で馬を躓かせるは名折れだ
広がりのある草叢地帯も警戒し探りを入れる
北武蔵は季節がら赤城おろしも吹き荒ぶ頃であろう。強風の影響で草場であっても姿の露わになる敵影の位置と数を捉えたい
我らに神風ならんことを赤城山の神と風神に祈念し動こう
●
「久々過ぎて、ジョブが『浦島太郎』とかになっちまってるような気もするぜ……」
十野・樞(束の間の・g03155)は欠伸をするよりも先に、瓢箪を揺らした。
無類の酒好きを自称する彼にとって、酒の無い人生は苦痛だ。
そして重要なのは、以前に入れておいた酒が空に成っているかどうかである。既に飲んでしまった可能性もあるからだ。
「ま、俺の冬眠はともあれ、仲間の足を引っ張らねえよう、気を付けねえとな。ここは手分けして偵察といくか」
瓢箪を揺らすとピチャンピチャンと音がする。
水よりも酒を重視する彼の事、中身が酒であることは確信している。
今回の資料は暗記して済ませてあるので、これで準備万端と言えるだろう。
「坂東の野を天魔武者はおろか、鬼妖に闊歩させておくのは嘆かわしい」
同じ列車でやって来た瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)はこの地を駆けた武人たちに思いを馳せる。
坂東武者は武人として世に知られ、扱い難いがツワモノとして限り無しと言われた物だ。
「もしこの辺りが川越付近であるなら、古つはもの達が的を置き弓箭を磨いた的場なる名の土地もあったと記憶している。こたびは鬼妖を的に北武蔵の平定をはじめるとしよう」
そういって頼門はパラドクストレインを降りると無双馬を出現させた。
綾目草は静かに嘶き、いつでも戦えるぞと主張する。
その時間を上手く使い、樞は頼門に声を掛けるタイミングを計った。
「よう。連携するとしてパラドクス通信がねえようだし、ちょっとしたサインを決めねえか?」
「なるほど。良いですね。どうせ連携するならば積極的に行くということで」
樞の提案に頼門は乗ることにした。
残留効果は有用であるが、それだけに優先順位というものが存在する。
パラドクス通信もまた有用なのだが、探索自体には影響がなく、代用手段が多いので後回しにされることが多いのだ。それゆえに樞は不足を補う事を提案し、頼門は受け入れたという事である。
そして光や電撃を発生させ、いわゆる発光信号を用いる事で二人は合意した。
詳細を求めるために集合を要求するサインの他、方向性などを決めてから別れたのだ。
「んじゃ、さっそく探索を開始するか。お前ら、ちょいと頼みたいことがあってな」
樞は林に向かい保存食を撒くと、やって来る小動物を見繕った。
敵は飛行物体や動物を警戒していると聞くので、程よいサイズの物を選ぶ。
出来れば森に隠れ易い、常日頃から存在する生き物が良いだろうと選んで、送り出したのである。
「さて、敵が囮を出すなら判り易い街道をまず警戒するべきか。姿を消すにしても、森か林に紛れるべきだな……」
同時刻、頼門は綾目草に乗って街道筋を探っていた。
その方が無双馬の脚力を活かせるし、第一目標を探ってから、本命を見つけても良いのだ。
そして光学迷彩を活かすべく、相手に見つからないように隠れる場所を求めた。この残留効果は、隠れていないと機能しないのである。
「居た居た。あっちも……だな。まあ囮は隠れる気はねえし、そんなもんか。その上で本命は何処に居るかねぇ」
やがて、樞は野兎を操ると視界を共有しつつ歩いていた。
先行した兎は森に隠れて巨大な骨を見挙げている。
頼門の法でも巨大な骨を見つけたというサインを出しているので、樞本体もその内に見つけるだろう。
「おっ。敵の大将は予知通りにあそこか……吞んでるのは酒か茶か……。敵とはいえ、ちょいと味のあるヤツのようだ。さてさて、酒の肴になるような戦いができるのか、悪酔いになっちまうのか」
隠れていないこともあり、樞は巨骨の肩にアヴァタール級を見つけた。
おそらくは最初は眺めているか、こちらを襲おうと降りてくる気なのだろう。
「カマイタチだけにカマけるつーわけじゃねえが、もし骨に攻撃するなら背を向けちまう。視界から外れちまうような場所と、距離にある辺りかね。後は詳しい地形を調べて相談だな」
車の事故に良く使う言葉だが、『カマを掘る』と言うのは、別に事件の用語でも淫語ではない。
この場合のカマは『かまける』という呪術用語であり、興味などに意識が誘導されるという意味でもある。この場合は『挟撃作戦に向いた場所から襲って来る』という意味にでもなるだろうか?
「私が作戦を組むなら、こんなところか。しかし聞きしに勝る地形の悪さだな。ふっ、我ながら新宿に慣れたものだ」
頼門の方が馬を使えるので、距離と高さを利用し易い。
樞が使い魔を敵の近くに送り込んで居る間に、あちこちを巡っていたのだ。
そして現地の状況を確認すると、平らに見えて馬を走らせ難い事実に気が付いた。だが、同時に思うのだ。戦国に生きた彼にとって、このくらいの悪路ならば難所とも呼ばない。あくまで新宿の価値観で言えば悪路に見えるだけであった。
「とはいえ、この起伏を利用して隠れているというべきだろうな。現代には存在せぬ小川も多い。後で報告するとして、存念するとしよう。坂東のつはものとして戦で馬を躓かせるは名折れだ」
現代人には悪路でも、戦国感覚では普通。
同時にその起伏をどれだけ把握するかは現地人が勝るのは確かである。
ソレこそが敵の手段であり、他所からやって来た者が等しく掛かる罠と言えた。現代人が甘く見易い草叢も含めて、頼門は鋭く観察して行った。
「あそこか……。北武蔵は季節がら赤城おろしも吹き荒ぶ頃であろう。我らに神風ならんことを……赤城山の神と風神の御加護あれ」
頼門は起伏に隠れ、草叢を抜けて移動できる場所を見つけた。
最初は隠れて待ち構えることができ、走って移動する時も見つかり難い。
巨大な骨に意識を向けているとしたら、その発見率もかなり下がるだろう。
そしてその情報を共有し、念の為に使い魔で探ってくれるように集合を促すのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
●
戦場となる地形と、敵の配置が周知された。
巨大な骨とその肩に乗るアヴァタール級は、川越城の辺りから街道筋を南下して来る。
その上にある起伏へ、体の小ささを活かしカマイタチが四つん這いの態勢で待機。
ディアボロスが街道で戦うと、草叢やら林を通って、後ろから強襲を掛けるという算段である。
この策が悪辣なのは、ディアボロスが横槍を浴びせようと回り込んでも、小川なり森を通ってカマイタチは移動可能。
大きく迂回することで、ディアボロスの更に後ろへ回れるという事だ。
だが、これは巨大な骨を攻撃中に、後ろから攻撃されることを警戒して居ない場合の話である。
カマイタチを先に潰しても良し、あるいは巨大な骨に攻撃を掛けている時に、向かって来るカマイタチに一撃入れて止めても良い。ディアボロス側の戦力と作戦次第で、色々と考えられるであろう。もちろん、少人数であったり連携がとり難いならば、カマイタチの方を先に潰した方がやり易いと言える。
十野・樞
アドリブ連携歓迎
有用な残留効果はありがたく利用
仲間の秀逸な活躍もあって伏兵は発見、と
祝杯に向け一歩前進だな
さて、それでは伏兵に気付かぬふりをする仲間の援護をすべく
俺は骨と戯れるとするかね
memento mori――
死の舞踏、死との舞踏とシリアスに行きてえところだが
どうもこう、敵の口調が純朴ぽくてアレだな……
カマイタチには警戒し背後からはすぐに襲われぬように
【光学迷彩】も駆使し隠れ木立を背にするなど位置取る
そしてカマイタチに気付かぬふりで粗骨の進路に横槍をいれるよう奇襲するぜ
Stat sua cuique dies.
粗骨の進路にあわせ魔導糸を展開
向かって来るってなら、それは自ら地獄へ突き進むと同義
魔導糸の中の『魔』のカルシウム摂取に貢献しやがれ
同時に【トラップ生成】
草結び・落とし穴などで合流妨害
少しでも敵の攻撃力削ぐ
か弱い魔術師崩れのおっさんだ
到底荒事には向いてねえよ
飛び散る骨片やら敵突進攻撃を『観察』『看破』しそれに備え
気休めだろうが『結界術』で結界張りつつ防御体勢もとっとくぜ
●
「仲間の秀逸な活躍もあって伏兵は発見、と」
十野・樞(束の間の・g03155)は修正された地図を眺める。
川越城方面から巨大な骨が向かって来るが……そちらへ向かうと後ろから敵が来る手筈に成っているのだ。しかもこちらが横合いに回ると、その更に後ろへ回り込めるように判り難い道を使って移動するらしい。
「せっかくの伏兵もバレてちゃ無意味だ。祝杯に向け一歩前進だな」
知られて居ないならば驚かし、弱い部分を突ける。
だが気がついているなら、挟み撃ちとしての形を採るだけで、戦力を分けているのだから意味が薄い。
「さて、それでは伏兵に気付かぬふりをする仲間の援護をすべく、俺は骨と戯れるとするかね」
ディアボロス側の作戦自体は簡単だ。
こちらは片方で防戦しつつ、もう片方で不意打ち気味に攻撃して各個撃破を狙えるという訳だ。
この方法ならば背中を晒してしまう事や、迎撃に向かってすれ違ってしまう様なミスはないだろう。場合によっては地形に籠って障害物の分だけ有利に戦えると言っても良い。
やがて樞は川越から向かって来る巨骨と出逢った。
『でぃあぼろす。倒す! オデ、ジェネラルに、成る!』
(「memento mori――死を思え。死の舞踏、死との舞踏とシリアスに行きてえところだが、どうもこう、敵の口調が純朴ぽくてアレだな……」)
樞は木々に隠れ、カマイタチなどに遠距離攻撃を受けぬよう光学迷彩を使っていた。
敵の様子を間近くで確認するが、なんだか憎めない奴と出逢った気分だ。
戦争だから奇襲して不意打ちするだけだし、相手もやっているのだからお互い様なのだが……ああいう利用されてるだけの相手を見ると、どこか申し訳なく感じてしまう。
(「ま、散々通った道だ、ここで善人ぶる訳にゃあいくまい。やるなら俺の役目だ」)
樞は暗い過去と向かいう事で、憎めない敵を始末する覚悟を決めた。
学級の徒として形而上化学……魔法の道を志した過程で、暗部にもかなり手を染めたものだ。ならばここで躊躇するよりも、さっさと葬って弔ってやる方が良いと割り切る。
「見つけたぞ! ……Stat sua cuique dies」
『い、イタ。居た! オデ、倒す。あいつタオス!』
樞が飛び出したことで巨骨も気が付いた。
だが、彼はさりげなく位置取りをしている。
敵に対して横槍として奇襲するつもりで見つかったフリをしているが、カマイタチの位置からは見えない場所を最優先に選んだだけだ。
『おう。坊、遊んでやんな』
『少し待っテ、号流、じゅん備できタ。い、イクぞ!』
肩の方から声が下かと思うと、巨骨は周囲から骨の軍団を呼び出した。
一緒に成って快進撃、周囲を埋め尽くしながら攻撃して来る。
「向かって来るってなら、それは自ら地獄へ突き進むと同義。糸に封じられし『魔』のカルシウム摂取に貢献しやがれ」
『あで? トモダチ居ないよ? オデの、アシ……が』
樞は事前にトラップをし掛け、草を結んだり落とし穴で妨害していた。
物理法則破壊があるのでダメージはないが、合流も進撃もタイミングがずれる。
当然ながら樞への攻撃も少し遅れるし、逆に紛れ込ませた魔の糸から逃れるタイミングも逸するだろう。
『ふうん。でぃあぼろすってのは、随分と洒落てやがるじゃねえか』
「か弱い魔術師崩れのおっさんだ。到底荒事には向いてねえよ」
声が近くから聞こえた気がしてゾッとするような気がする。
だが、敵の気配はまだ肩の上辺りのままだ。
その話術で翻弄されない様に気を付けて、結界を張って気休めながら骨の破片や突撃を防いだ。
「さあ、もうちっと付き合ってもらうぜ」
樞はそう言って奈落の糸で敵を喰らいつつ、時間を稼ぎながら戦うのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
●
川越城方面でディアボロスが巨大な骨と戦い始めた頃。
ディアボロス達の背後から迫る者が居た。
『掛かった!』
『だが場所がワリィ。押し駆けるぞ』
『おうよ!』
彼らはカマイタチ。
後ろから忍び寄り、草叢であったり林を駆け抜け、場合によっては谷間を抜ける。
そして仲間の妖怪と挟撃し、喰らいついて切り裂こうとしていたのである。
ただし、ディアボロスたちはその動きを知っているのであるが。
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人達とも積極的に連携を取っていくわ
3年かかったわ
やっっと、川越まで辿り着いたわよ!
後は彼奴等追い出して家族を返してもらうんだから!
刻逆でサキュバスになってしまった現代川越市民
と、意気込んでは見たものの、まずは露払いといきましょう
妖精さん達を召喚して、起伏や物陰に待機させ、わざと目立つように私はドローンに乗って骨の方を偵察でもする素振りを見せるわね
先に偵察してくれた二人に感謝
敵の策をそっくり返してあげましょう
親分は兎も角、鎌鼬まで、まさか、同じ策を敵が使ってくるとは思わないでしょ?
鎌鼬が接近してきたか、攻撃仕掛けてきた辺りで妖精小隊突撃〜!
みんな、鎌鼬を狙って制圧射撃〜!
妖精達の攻撃で、動きが鈍ったり、隙が出た個体から手元のハートの誘導弾で各個撃破してくわね
以後も、鎌鼬からの包囲や背後からの攻撃に気をつけてはおくわよ
攻撃は、下からの攻撃に警戒し、ピーター君(念動式隔壁)で敵の動き牽制しつつ、シールドと衝撃で防ぐ感じね
意味もなくドローンには乗らないわよ
●
これは少し前の頃。
ディアボロスが敵の策を察知し、巨骨と戦うちょっと前の事である。
「3年かかったわ」
宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)は刻逆が起きた日から忘れたことはない。
東京と埼玉、僅かな距離でしかない。
なのに容易く行くことも出来ず、迂遠な戦いを重ねてようやく京都以外の日本にも関与できた。
「やっっと、川越まで辿り着いたわよ!」
そして七曜の戦を経て、ようやく埼玉へ接敵。
こちらから進軍し、隙あらば奪還できる状況が整ったのである。
「後は彼奴等追い出して家族を返してもらうんだから!」
みんな落ち着けという。ここで死んでは、滅びては何にもならない。
だから落ち着いて奪還し、っ買う実に取り返して行こうというのだ。
それが正しい事は判る。だが、その間、アリスが家族の事を忘れた時は無かった。仲間たちのバカ騒ぎに顔を出した時も、カラ元気で応じていたものだ。むしろ、その辛さを忘れるために参加して居たと言っても良い。
「……と、意気込んでは見たものの、まずは露払いといきましょう。先に偵察してくれた仲間に感謝ね」
これまで散々待ったのだ、ここで落ち着けぬはずはない。
確実に敵を倒し、確実に埼玉を奪還、特に川越市を取り戻さねばなるまい。
そしてアリスは敵と味方が交戦、カマイタチが動き出すのを待っていたのだ!
『居たぞ。殺せ!』
(「来たわね。……もう少し、もう少しよ。妖精さん達、お願いね」)
アリスがドローンに乗って巨骨の方に向かっていると、カマイタチが迫って来る。
悠長に浮かんで偵察しようとするのを、後ろから攻撃しようというのだろう。
だが、アリスは既に妖精さん達を召喚し、展開して隠していたのだ。
(「敵の策をそっくり返してあげましょう。親分は兎も角、鎌鼬まで、まさか、同じ策を敵が使ってくるとは思わないでしょ? それじゃ、妖精さん達、突撃よ!」)
アリスはドローンから降りる準備をしつつ、身を守ることにした。
防御を固めながら、召喚した妖精さん達に攻撃を任せる。
無数のドローンはそのまま空中に待機し、アリスは使わないが妖精さん達と共に連携して戦ってもらおう。
『おひけえなすって。手前ら渡世のアヤカシ』
『カマイタチというチンケなもんでござい』
『ま、なんでもいいや。挨拶すんだし、シネヤアア!』
二匹が走るなか、既に一匹が助走して飛び掛かって来る。
見え難い位置から一匹、見え易い位置に二匹。
基本的な不意打ちであり、もしアリスが理解して居なければ喰らったかもしれない。だがしかし!
「目標は各自お任せで、撃て~。Fire!」
『な、なんだこりゃあああー!?』
アリスの合図で妖精さん達が砲撃を開始する。
ドパパパと雨霰の攻撃が決まり、斬り掛かっていたカマイタチが踊るように倒れた。
『あ、アニキ~!?』
『くそう! バレてやがったか!』
「そうよ。貴方たちが……三匹じゃないって事もね?」
そのまま囮を続けるカマイタチは無視し、別方向から迫るカマイタチにアリスはハートを投げつけた。まさかこっちに気が付くまい、カマイタチは三匹セットという構図を突く奇襲。だが、知られて居ては意味がない。
『くそっタダじゃやられねえ。これでもここいらじゃ知られた身!』
「あら、怖そうな攻撃ね。ピーター君にお願いしちゃおうかしら」
逆連鎖戦なので当然ながらアリスにも攻撃が迫る。
それを金属板を操る妖精さんに念動隔壁で防いでもらい、防御を固めて戦い続けるのであった。
こうしてディアボロスたちは、妖怪たちの挟撃を見事に対処。
一見がっぷり四つに組んだように見せて、優位に戦いを続けるのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
瀬鍔・頼門
仲間の動きに早速かかっているようだな。私も背を見せて残りのかまいたちどもを誘い込んでいくとしよう
連携行動ができれば積極的に。
無双馬を駆り、敵の囮へ向かうふりをして疾走
追ってくる数がまとまってきたら重藤の弓に矢をつがえ【龍田ノ息吹】で攻撃開始。
無双馬を駆けさせながら、「押し捻り」の体勢、洋式で云うパルティアンショットの要領で上体のみを後方へ振り返りつつ、かまいたちどもに射かけていく。
敵勢が怯むならばさらに駆け回り込み、今度は私が敵勢の横腹や背を狙いさらに射かけていこう。
有利に追い込んでいけるなら、犬追物でもするかのように追い立てては射抜いていく。
さあどうした、犬追物の犬代わりのままでは我らの首は獲れぬぞ。
調べあげた地形の情報も基に無双馬を駆けさせ、手綱さばきで隙のない戦闘機動を心がけたい。
かまいたちどもの攻撃を受けるにも回避に努め最低限に抑えたいものだ。
こやつらの首領たるアヴァタール級の首級もとらねばならぬからな。
●
後方から襲撃して来たカマイタチをディアボロスは迎撃。
挟撃態勢にこそあるが、判って居れば守りを固めて反撃できる。
そうなればむしろ各個撃破できると言い換えても良いだろう。
「出て来たか! ならばこれ以上は遠慮無用というもの!」
瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は無双馬の綾目草に乗って疾走していた。
だがフライトドローンに乗った仲間へカマイタチが攻撃を始めたのを見て、彼は馬首を返した。
その頃には仲間は反撃を終えており、共に攻撃を掛けることに成ったのだ。
「落つることなく、弾むことなく、逸るることなく!」
龍田大社の龍は風の神としてしられる。
その加護を祈り、三本の矢を指に挟んだ。
一本目から三本目まで、見事に敵に当る様に、神に祈りつつ風の道を作り上げる。放たれた矢に宿りし旋風が、その小道を通って敵に放たれたのだ。
『ぐげっ。こいつ? 後ろへ?』
『命取るまで、油断するなや! 殺せ―!』
もしローマの住人であればパルティアンショットと言う技を思い浮かべるだろう。
馬上にて移動しながら射撃する技であり、必要ならば後ろに向けて放つ技だ。
かの地は軽弓騎兵の蹂躙にとって悩まされており、ライバルの将軍たちが現れれば恐れたものだ。そして放たれる風の矢も合わせてカマイタチを穿ち始めるが、それでただ死んでいくわけもない。
『命取ったる!』
「この後に予定が詰まっている。そうはいかないな!」
繰り出される尻尾の大鎌!
回転しながら突撃して来るカマイタチの攻撃を強引に速力でかわす。
逆連鎖戦ゆえに回避は無理だが、無双馬に騎乗したまま攻撃したことで、強引に離れながら攻撃し、致命傷を避けているのだ。
「む……圧が緩んだか? ならば追撃を掛ける時だ!」
仲間と共に反撃、あるいは攻撃している為、徐々に敵の勢いが落ちていく。
離れながらであったり斜めに受け流しながらであったが、途中で真横へ移動しつつ徐々に反転!
「さあどうした、犬追物の犬代わりのままでは我らの首は獲れぬぞ」
『おぶっ!? すまねえ大将。だが、このままじゃあ終われねえ!』
攻守は逆転し、下がり始める敵を頼門は負い始めた。
だが油断は禁物、可能な限り足は止めず、矢は外さないようにして追い込んでいく。
(「大将か……。そうだな。こやつらの首領たるアヴァタール級の首級もとらねばならぬ」)
今回の戦いは誘い出されたものだが、同時に北武蔵を制圧するための戦いでもある。
この部隊の指揮官であるアヴァタール級を倒し、この地域の制圧を果たさねばならぬ。
頼門は川越城を奪う前に、ひとまず出来る限り負傷を追わぬようにカマイタチを片付け、挟撃状態を終わらせに掛かったのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人との連携も積極的に取っていくわよ
鎌鼬は撃破出来たみたいね
挟撃の心配もなくなったし、このまま親分さんとの距離を詰めましょう
ここまで来たら、一分一秒惜しい感じよ
と言っても、親分さんの前にいる骸骨を片付けないととだめみたいね
場も温まってきたことだしリピートベインの使い所ね
さっきの戦闘で呼んでたドローンをそのまま残して(【フライトドローン】使用、妖精さんは帰ってます)、周囲に展開
「目標は各自お任せで、撃て~。Fire!」と、さっきと同じ掛け声でリピートベインで攻撃と同時にドローンも接近させる
さっきの戦いを見て、それなりに知能があれば、ドローンを警戒してくれるだろうから囮にするわよ
喋り方通りの感じなら、ドローンを弾除けにしてく感じで
攻撃はリピートベインで敵と同種の攻撃を再現し相殺する方向で
他にも有効攻撃があったら適宜再生
相殺できない分は、シールドと障壁で防御
念動隔壁のピーター君には、親分から援護を警戒してもらうわ
●
ディアボロスたちは挟撃部隊を見事に打倒した。
後方に居る仲間が守りに徹した状態で上手く敵の攻撃を捌き倒したのである。
「鎌鼬は撃破出来たみたいね。挟撃の心配もなくなったし、このまま親分さんとの距離を詰めましょう」
その防衛役を担当した宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)は荒い息を吐く。
毅然とした表情からはこの戦いに勝ち抜き世界を取り戻すと言う気概が見て取れた。
「ここまで来たら、一分一秒惜しい感じよ。と言っても、親分さんの前にいる骸骨を片付けないとと駄目みたいね」
凛々しさすら感じられる表情からは、とうてい彼女が人妻サキュバスとは思えない。
それはこの先にある川越城周辺が彼女の故郷であり、家族が存在した場所だからだ。
先の戦いで自分の代わりの的であり、足場代わりに用意したフライトドローンをそのまま伴い前線を目指す。
だがそこには巨大なトループス級が存在した。
何体かは倒されて消えたようだが、少数精鋭型らしくまで無事に残っている奴も居る。
また肩にあたりから感じる存在感から、アヴァタール級が高みの見物ならぬ、援護をしているように思われたのだ。
「場も温まってきたことだし『アレ』の使い所ね。目標は各自お任せで、撃て~。Fire!」
そして率いているドローンをそのまま突っ込ませることで、宣戦を布告したのであった。
だが当然ながら敵は反応するし、援護している指揮官も反撃を受けぬように攻撃ではなく助言で援護を始めたのである。
『坊。気ぃ付けな。先からそいつを使って悪さしてきやがるぜ。足元には注意だ』
『あ、あい! みんなで合流チテ、倒すどー!』
先く同じ初動で、同じ掛け声をアリスは使用した。
ゆえに監視していた敵指揮官はそのことを助言するし、もし知らなかったらアリスは苦戦した筈だ。敵は地形を利用し状況を利用して攻撃してくるというが、まったく厄介な作戦といえるだろう。
(「上手く引掛かってくれたわね。この作戦に対するには、先に気が付くしかない……確かにそのとおりよ。だからこんなことが出来る」)
アリスはあえて先ほどと同じ動きをしたことで、状況を引き込めたのを把握する。
敵は周囲から自分と同じ召喚して集団戦を挑んできているが、それはドローンと共に戦った妖精さんを警戒しての事だ。もし元気いっぱいに殴ってきたら、そっちのほうがアリスは苦戦しただろう。
『お、オデがジェネラル、成る為に、死んでほしいん。だな!』
「あら、いけない子ね。そんな暴れん坊が一杯じゃこまっちゃうわ。だから……皆を呼ばせてもらうわね!」
踏みつけながら攻撃する巨大な骨の群れに対し、アリスは健全なるサキュバスたちを呼んだ。
それだけではない、明日の夜明けを告げる鐘とでもいうべき集団、あるいは聖なる森に住まう小さい子たちや、映画を愛する仲間たちが現れたのだ。みんな手を振って、アリスと共に進撃して来た。彼らは所詮幻影で作られた偽者に過ぎないが、偽者だからこそ骨が砕けても進撃し続けるだろう!
『っ!? こいつはいけねえ。百鬼夜行か! 坊!』
「もう遅いわよ!」
集まれ、我らが仲間よ!
宇佐美アリスに続けとばかりに無数のディアボロスの幻影たちが戦い続ける。
エロエロなんてなくたって生来のサキュバスではないアリスは困らない。世界を取り戻すという夢で結ばれた仲間たちが、十二使徒や百鬼夜行などに収まらないほどに居るのだ。一人一人の力は砂の様にちっぽけでも、みんなが集まれば砂漠となるだろう!
そして打撃戦の果ての果て、妖精さんが立てた障壁に寄り掛かりながらもアリスは巨大な骨たちを撃退し、指揮官を地上に降ろしたのであった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
●
『おおっと、こいつはいけねえなあ。今、何時だい? こいつらが迷わねえうちに弔ってやりたいんだがねぇ』
崩れ去る巨大な骨たち。
その一体の肩口から、ひょいっとばかしに老人が居りてきた。
こちらに背を向けてナンマンダブと唱える姿は好々爺だ。
だが、決して油断できぬと思わせるナニカがあった。
『そういやあ、ここいらが何で川越って言われてるか知ってっるかい? 生憎と儂はしらねえでなあ』
『洪水とか川霧でも関係してるんじゃねえかと思うんだが……』
『カカカ。まあ爺の戯言だ。ちょいと遊んでいきねえ。退屈はさせねえからよお』
煙管を咥えてぷうと吐き出すが、そこに紫煙はない。
見れば最初から火は点けておらず、それどころか握っているのは刀であった。
たかだがパントマイムでこの有様。油断したら胴と首が泣き別れに成りかねまい。
十野・樞
アドリブ連携歓迎
川越、ねえ…
三途の川を越えたところ、とでも言ってほしかったのかい、爺さん?
残念ながら三途の川の渡守とは昵懇でね、川辺をふらつきゃ、容赦なく現し世に叩き返してくれるだろうさ
ぬらりくらりとした喰えねえ爺さんだろうが
只者じゃねえって事ぐらいは
か弱い魔術師崩れのおっさんでもわかる
妖怪どもの束ねの一角には間違いねえだろうさ
油断せず気を引き締め、仲間と連携し攻撃
Veritas liberabit vos――
敵の存在情報を看破把握分析
敵攻撃を歪曲・反射し、同時に敵を撃滅するもっとも効果的な魔導/物理手段を見出だし、捨て身の一撃/全力魔法をもって攻撃するぜ
同時に己を攻撃・防御の演算装置と化して余計な感情の動きを遮断し、敵攻撃に対抗
『観察』『看破』も乗せて敵攻撃と防御を見抜き
己の力が足りぬなら、その情報を仲間と共有し敵撃破に努めよう
大事なものを取り溢す?
そうさ、俺はかつて失った――
だから、もう一度掬い上げる為に俺はここにいる、
そして爺さん、その言葉はおまえさんにそっくり返すぜ?
宇佐美・アリス
アドリブOK
諸説あって、どれかしら?でも、大して気にしてないんでしょ?
遊んでる暇はないからさっさと済ませましょ?
他の人達とも積極的に連携を取っていくわよ
樞さんとか私よりも本業ぽいし、彼の隙を埋めたりするのがメインって感じかしら?でも、隙あらば当然殴るわよ
攻撃は水の剣舞
【フライトドローン】は継続、配下戦で召喚系の印象を強くしてたけど、流石に無理かしら?でも、裏を読みすぎて、注意の一部が割かれれば御の字よ
ドローンでフェイント(パラドクス使うフリ)
妖精達のブレスと味方との連携した上で斬撃が本命よ
ずるいとか言わないでね?
非力な主婦ですもの、使えるもの何でも使うわよ。それに、策を使うのはお互い様でしょ?
相手の攻撃が分かりにくいから、障壁は常時展開、ピーター君を死角に配置でもって、上下二択はシールドと剣で捌けると良いんだけど
ぬらりひょん名乗るなら、民家に忍び込んで煙草ふかすだけにしておけば良かったのにね
親分名乗るなんて、誰の知識なのかしらね
兎も角、みんな待っててね。
瀬鍔・頼門
さて人類史の川越か、この大戦国の川越の由来を問うているのか
とはいえ太刀抜き対峙しているならばその言の葉ひとつひとつがまやかしも同然
いつまでも好きに騙らせてはおけぬ
仲間との連携行動を積極的に。
無双馬を駆り敵の周囲を駆け巡って味方を含む攻撃の機会を模索。馬上からの太刀打ちで敵へ【鞍馬ノあかとき】を仕掛ける
妖刀の呪力による闇で敵のあやかしまやかしすら呑み込ませ、その首元を薙ぐことを狙う
仲間の発する残留効果【泥濘の地】を含む搦め手の手段を活用しながら逃がさず追い込んでいく
機を得られるなら妖刀の闇に怯んだ敵へ馬上から跳び付き組み打ち、太刀の峰を押さえて首を掻こう
七党を称し武蔵野を駆けるならば、いざ組み打とうぞ
●
「川越、ねえ……三途の川を越えたところ、とでも言ってほしかったのかい、爺さん?」
十野・樞(束の間の・g03155)は現れるなり戯言を言い出した爺に戯言で返した。
まともに相対する気はない、応じても斜に構えて自分が良い様に言うだけなのだから相手にするだけ無駄だと告げる。
「残念ながら三途の川の渡守とは昵懇でね、川辺をふらつきゃ、容赦なく現し世に叩き返してくれるだろうさ」
『なんでい奪衣婆のコレか? 六文銭くらいはくれてやらあな。ちょいと遊んでいきなよ』
敵は樞の言葉に自らの懐に手を突っ込む。
銭を出す話の流れだが、出てきたのは饅頭だ。
饅頭怖い? それともヨモツヘグリあたりを意識させるというところか? 酒の入った瓢箪でなくて良かったと思う樞であった。
『そちらさんはどうでい?』
「さて人類史の川越か、この大戦国の川越の由来を問うているのか」
問われた瀬鍔・頼門(あかときの影ぼうし・g07120)は視線を固定して軽く首を振る。
敵からの施しは受けないし、そも何をし掛けられるか分からない。
(「とはいえ太刀抜き対峙しているならば、その言の葉ひとつひとつがまやかしも同然。いつまでも好きに騙らせてはおけぬ」)
敵が武装して居るならば、こちらも武装して返すまでだ。
妖刀を構えて警戒態勢を取ると無双馬の綾目草に、いつでも突撃できるように自分達だけで通じる仕草を行った。
仲間達との連携次第で、いつでも強襲を掛ける心算だ。
『最後に嬢ちゃんは?』
「あら、嬉しいわね。諸説あって、どれかしら?」
爺から見れば二十代後半でもお嬢さんかもしれない。
とはいえ宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)としては良く言われる事だし、三十超えてないので年甲斐もなくハシャグと言う訳でもない。ここは当たり前に返して置こう。
「でも、大して気にしてないんでしょ? 遊んでる暇はないからさっさと済ませましょ?」
アリスはそう言うと、剣を大地に突き刺して妖精たちを呼び出した。
それらは水の妖精たちであり、遊ぶこともあれば、人を連れ去る事もある。
全ては術者が居るかどうか、清い子供が居るかどうかが分かれ目だ。
(「樞さんとか私よりも本業ぽいし、彼の隙を埋めたりするのがメインって感じかしら? でも、隙あらば当然殴るわよ。召喚系術者の印象を強くしておいたけど、流石に無理かしら? でも、裏を読みすぎて、注意の一部が割かれれば御の字ってところよ」)
アリスは周囲を油断なく確認しつつ、突き立てた剣に軽く片手を乗せた。
バニーガールがステッキを持つ仕草だが、剣をいつでも抜ける態勢でもある。
白兵戦のチャンスがあれば行うし、相手が切り掛かって来ればガードするためだ。
『おう、いいぜ。ところでよ、ちょいと確認だが、呼び返しの瓢箪って知ってっか?』
「「「っ
!?」」」
流れるような話術とはこのことだろうか?
他愛ない話の果てに、『罠』である可能性を潜ませる。
いや、罠ではないかと疑っていたのだ。
『答えた奴を吸い込む唐の国のお宝なんだがよ。もし儂が、それを持って居るとしたら……お前さん達、用心が足りねえんじゃねえか、ね! と!』
「やらせぬ!」
まさか答えること自体が罠であったとは!
そう思った所で思考に一瞬の間が出来る訳だが、頼門はからくも防ぎ留めた。
というよりも、馬上の利を生かして先制攻撃を掛けたのだ。太刀が持つ怨敵追滅の呪詛を押さえつけながら、敵を斬り裂こうと押し返していく。
『カカカ。そんなんでどこまで防ぎ切れるかねぇ? つーか、いつから儂が全力を出していないと思った?』
「その細身で何と言う剛力……。だが、最も昏き夜闇こそ、最も猛き来光に通ず……!」
敵の斬撃は酷く遅い、なのにその動きがなんとも重い。
頼門は馬上であるのに押し返されそうになるが、妖刀の呪力を解放して対抗する!
暗い闇で周囲を見たし、その一瞬の後、目もくらむような暁の光を放ったのだ!!
(「ぬらりくらりとした喰えねえ爺さんだな。只者じゃねえって事ぐらいは、か弱い魔術師崩れのおっさんでも判る。妖怪どもの束ねの一角には間違いねえだろうさ。油断せず気を引き締めておくべきだな」)
樞は一連の攻防にゾクリと背筋に走る物を感じた。
知識を引き込み、感心のある言葉を投げつけて、思考が固まった所を狙われたのだ。
頼門が反応出来たのは、もしかしたら問答に興味がないからこそかもしれない。そう思うと、敵の底れなさに警戒心が走るというものだ。
「とはいえ、警戒すればそれに合わせて利用するんだろうよ。Veritas liberabit vos――」
樞は考えても無駄だと悟り、意識を切り替えて攻撃に専念することにした。
だが、それではやはり敵に利用されるだろう。
ゆえに、攻防一体の陣を敷き、心に余裕を持たせつつ攻撃へと向かうのだ。合気で迫る相手に、合わせておれぬ。
『心を捨てたか? 青いのう、それだから大事なものを取り溢すのじゃ。捨拾選択の果てに、何が残ろうか』
「大事なものを取り溢す? そうさ、俺はかつて失った――」
敵が放つ言葉の揺さぶりに、樞は予め決めておいた返事を返す。
後悔は過去に置いて来た。取り戻すことの出来る歴史と、そうでない物の差などとうに知っている。
「だから、もう一度掬い上げる為に俺はここにいる」
幸いにも、取り返せるモノは存在する。
ただ全てではない、過去の過去にはそれ以上戻れはしない。
ディヴィジョン落ちならぬクロノヴェーダ落ちをする気が無いので、それ以上は無理だ。だからこそ、その努力で奪い返せる物は、残らず取り返すのだと手を伸ばす!
「そして爺さん、その言葉はおまえさんにそっくり返すぜ?」
『ぬ? おぬしに儂の何が判ろうというのか……いや、いかんな。儂としたことが乗ってしもうたか。明鏡止水とはいかぬものよ』
敵にも取り戻したいモノ、手に入れたいモノはあるのだ。
樞は言葉を返して『呪詛返し』とし、相手が構成する情報を喰らう。
このアヴァタール級『ぬらりひょん』と呼ばれた男が持つ後悔、嘆き、取り戻したいモノの情報を奪おうとしたのだ。欠けた情報が痛いからこそ、敵の心には『瑕』が伺える。
「ぬらりひょん名乗るなら、民家に忍び込んで煙草ふかすだけにしておけば良かったのにね……」
負傷したかのように顔をゆがめる敵に対し、アリスは声を掛けた。
そも『ぬらりひょん』という存在は大した妖怪ではないのだ。
平安の大妖怪たちにはおよばず、山ン本や青行灯のような江戸期に有名になった妖怪とも違う。ただ、そこにいるだけの食えない老人でしかなかったはずなのだ。もし、真実そうであるならば……案外、新宿の茶の間で笑って一緒に過ごせたのではないかと思う。
『違う。違うんだよ嬢ちゃん。儂の事を慕ってくれる誰かが居るならば、最後までその勤めを果たすのが親分ってもんさ』
大親分ぬらりひょんはそういって笑みをを浮かべた。
諧謔の作り笑いではない、清々とした笑みである。
誰かが望み、誰かが答えたからこそ、そこに親分としての『ぬらりひょん』が居るのだと答えたのだ。
「親分名乗るなんて、誰の知識なのかしらね。水の妖精さん、力を貸して……ずるいとか言わないでね?」
『構わねえよ。もし、ジェネラルであれと誰かが望んだのなら……狙ってみるつもりなんだぜ? そのくらいで怒りゃあしねえよ』
アリスは敵の様子に子供と遊ぶ老人の姿を見た。
案外、何処かの子供が遊びに来る好々爺を妖怪だと思ったのかもしれない。
それならば確かに老人のアヤカシは親分にも見えるだろう。時代劇だってそうなんだし。そう思いつつ、フライトドーロンの陰に遊ばせながら妖精たちに動員をかける。
『しゃっ!』
「下!? 私に構わないで!」
すり足から転がる様な体術。
転がる仕草が強化されて居るなら、起き上がる仕草も強化されている。
ただの下段斬りではないが、アリスは突き立てた剣を抜いて防御した。乗じ張って置いた念動障壁を重ね、その間に妖精さん達に水流を放たせたのだ。
「私はまだ耐えられるから、この機を逃がさないで!」
「仕方ねえ。援護する! トドメは任せたぜ!」
アリスは舞うように剣を振りかざして敵と切り結び、樞は敵が持つ情報を欠落させて援護する。
僅かな動きですら剛力となる妖怪の剣術を妖精たちと共に防ぎ止め、あるいは逆撃を浴びせた。そして戦って成し遂げたいという欲望の根源を削り取り、勝利を求める意欲を欠落させていった。
「七党を称し武蔵野を駆けるならば、いざ組み打とうぞ」
『妖怪相手に組打ちたあ随分と剛毅だねぇ。腕だろうが素っ首だろうが選び放題だぜ? 砕けろ!』
頼門が太刀をひらめかせ、馬上から敵に飛びついた。
ぬらりひょんはこれに対し、自らが持つ刀を砕いて徒手空拳で応じる。
刀があった所に紫煙が立ち登り、そうかあれはマヤカシかと思う間もなく、頼門は渾身の力で刀の峰を押さえつけた。その際に妖刀の呪力で紫煙を飲み込み、その後に発するまばゆい閃光と共に強引に敵を押さえつけ、有無を言わさず首を掻いたのだ。技だのなんだのは、平和な江戸時代に確立した物でしかないのだろう。
『ぬかった。戦場組手ってやつかい。ま、仕方ねえな。負けは負けだ。立つ鳥、跡を濁さずってね』
クロノヴェーダには死体を残すものと、掻き消えてしまう者がいる。
喉を切られたこいつは、その言葉と共にドロンと消えた。
死に際しても飄々としているので、狐につままれたような気分になるところであった。
「最後まで厄介な奴だったな。ただ……」
「ええ。策士や手妻使いには乗らぬが鉄則。変幻自在の相手には、押し切る方が相性が良い。口の回る軍師ならば別なのでしょうが」
肩をすくめる樞の言葉に、頼門は苦笑いで応じる。
ああ言えばこう言うと決めている者に対しては、話さぬか話し続けるか方針を決めて居るくらいの方が良いのだろう。
「勝ったのだから喜ぶとしましょうか。……兎も角、みんな待っててね」
そんな中でアリスは川越城の辺りを睨む。
この地は取り返した。宿縁を持つ敵に存在を食われているわけでも無い。
後は埼玉全土を取り返し、奪還する日を待つだけであろうと、その日の為に進むことを決めたのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!