リプレイ
ソラ・フルーリア
※連携アドリブ歓迎します!
岸和田城と千早城、どちらが先に陥落するか……わかりやすくていいじゃない!
とはいえ、貴重な移動要塞!みすみす壊される気はないわ!
迅速に淀殿を撃破して、岸和田城も制圧と行きましょ!
それにしても石田三成なんて、ビッグネームが出てきたわね!
それが淀殿の使いっ走り、なんだか世知辛いわ……。
ともかく、まずは敵の守りを崩さないといけないわね!
頑強そうな装甲ね!だけど、下からの攻撃ならどうかしら!
【白熱と灼熱の気焔万丈!】! 相手の守る陣地全体に魔法陣を出現させて焼き尽くすわよ!
戦場を動き回って相手を少しでも「撹乱」しつつ、【気焔万丈】を「連撃」!
「連続魔法」でスクラップにしちゃうんだから!
相手の攻撃はマジックシールドで防御して戦闘不能だけは避けるわ!
腕の一本や二本構わないわよ!
最後まで立ってればアタシ達の勝ちなんだから!
風祭・天
お正月と言ったら和風、つまり、天正大戦国しか勝たん案件? 5月とかになったらパなさそう☆
と、冗談は置いといて…戦況的には押し込んでるっぽいし、この波を逃さんようにはしたいよね☆
作戦的には、目には目を火力には火力を、って感? とりま、派手にテンアゲできそうだし、天さんも連携でノったー☆ や、流石に近接オンリーだと邪魔になりそう感ありありだから避けようってのもあるけどさ☆
んでんで、私の方は防塁1つに絞って攻撃を仕掛けよっかな☆ 防禦を崩すのなら色んな防塁に浮気するよりも、決めた防塁に一途に攻撃する方が、最終的な防禦陣を早く崩せそうで、いい波に乗れる感☆
攻撃は肆式疆域でゴーゴー☆
砲撃にはもっと凄い砲撃なヤツ☆ 決死の相手にはヤバムズだけれども、少しでも敵の士気を挫けそうな要素があるならやったらんとー☆
それと、基本的には一箇所には留まらず動き続けんね。的を絞っての集中砲火とかはされたくないし、仲間とは別行動の方がよさげな感☆ 避け切れんそうな場合は驀直去って弾いてドーンで直撃は避けんよー☆
「岸和田城と千早城、どちらが先に陥落するか……わかりやすくていいじゃない!」
そう言ったソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)は勇躍し、岸和田城へと乗り込む。
「貴重な移動要塞、みすみす破壊される気はないわ!」
対するは砲戦特化型天魔武者・三筒どもである。
「撃て、撃て! 我らが生き延びるためには、ディアボロスどもを皆殺しにするしかないぞ!」
決死の覚悟を見せる三筒どもは防塁から頭……すなわち砲塔をのぞかせて、砲撃を開始した。辺りには立て続けに砲声が轟き渡る。
しかしソラは襲い来る砲弾にも怯むことなく駆け、
「まずは敵の守りを崩さないといけないわね……!」
と、拡声杖『レゾネイト』を握りしめる。
「頑丈そうな装甲だけど、下からの攻撃ならどうかしら!
季節がいつでも、場所がどこでも! ステージをアツくさせるのが、アイドルの役目よ!」
青いリボンのついた杖に向けて叫ぶと、ソラの声は拡声器を通して城内に響く。
敵陣には、魔法陣が生じた。ソラの力強さに応じるように、魔法陣は色とりどりの炎を吹き上げる。それはさながらステージ演出のようであったが、その熱は比ではない。下から突き上げる炎に焼かれ、三筒どもの車輪は持ち上げられ、そして焼かれていく。
「悪いけど、今日のステージは短いわよ。迅速に淀殿を撃破して、岸和田城の制圧と行きましょ!」
「そうはいくものかッ!」
三筒どもの砲塔が仰角を下げ、ソラに狙いをつける。元来は対空砲ではあるが、水平に発射されたそれは恐るべき威力を持って襲いかかった。
「蜂の巣はごめんだわ……!」
ソラは身を翻したが、背後に着弾した砲弾は千早城の分厚い外壁を撃ち抜いた。
そして至近弾によって周囲は土埃に包まれ、弾けた破片がソラの腕を傷つける。その衝撃に倒れ込んでしまったソラだが、すぐに立ち上がった。血の流れ出る腕は痺れてうまく上がらないが、それでも、
「腕の1本や2本、構わないわよ! 最後まで立ってれば、アタシたちの勝ちなんだから!」
「とはいっても、アイドルが血まみれって訳にはいかないでしょー☆」
笑顔を見せて、ソラを庇うように立ったのは風祭・天(逢佛殺佛・g08672)である。
「破鏡不重照 落花難上枝」
結界術で召喚されたおびただしい重火器が辺りには配された。ドスン、ドスンと重みを持って地面を揺らした火砲の群れが、敵陣に狙いを定めて火を噴いた。
「お正月と言ったら和風。つまり、『天正大戦国』しか勝たん案件?」
その砲声の凄まじさとは裏腹に、天は肩をすくめて敵の防塁を見渡す。
「だったら、5月なんかもパない感じ☆」
「うぬぬ……新手か! 構わぬ、まとめて蜂の巣にせよ!」
「そうくる? だったらこっちも、目には目を、火力には火力を、って感?」
天は不敵に応じて、天魔武者どもへの殺意を露わにする。その身体には紫の稲妻が奔り、火砲の群れは再び敵陣へと狙いを定めた。
「ソラ! 派手にテンアゲしてね☆ さっきみたいに、敵の陣地をまとめて崩してくれる?」
「りょーかい! まとめてスクラップにしちゃうんだから!」
と、裂けた衣装を腕に撒いて止血したソラは、再び拡声杖を構え直す。
発した炎が、三つ鱗の陣を焼く。
「今なら、他の防塁を援護してる余裕はないでしょ☆」
ひとつひとつは致命的とまでは言えないが、敵兵はあちこちから立ち昇る炎に対処するのに手一杯で、確かに他の塁に目を向けているゆとりをなくしている。
「天さんも連携ノッたー☆ もういっかい、もっと凄い肆式疆域でゴーゴー☆」
天はその隙を突いて、こちらに突きだした格好の、第一の防塁に狙いを定める。
「激水の疾くして石を漂わすに至る者は勢なり」と言うように、天はその勢いも険しく一気呵成に防塁を破壊せんと集中砲火を浴びせた。
「おのれぇ~ッ!」
天に向けられた砲身から砲弾が放たれ、それは空中で飛散して天へと襲いかかった。
しかし天は撃つごとに位置を変え、そして虚空に描かれる陰陽太極図がその散弾を防ぐ。小さな傷は数えきれないにしても、致命的なものはひとつもない。
「決死の相手にはヤバムズだけど……やったらんとー☆」
その声をかき消すように、再び砲弾が放たれた。
天の砲弾、そしてソラの炎は敵陣を焼き尽くしていく。その嵐のような時間が過ぎ去った後、ふたりはほとんどが崩れ去った防塁を乗り越えた。足元に転がるのは三筒どもの残骸、そして折れて煤けた「大一大万大吉」の旗指物である。
「石田三成なんて……ビッグネームが出て来たわね!
……それが淀殿の使いっ走りなんて、なんだか世知辛いけど」
見下ろしたソラがため息をつく。
「それも人生だね☆ 冗談はおいといて、戦況的には押し込んでるっぽいし、この波を逃さんようにはしたいよね☆」
天はそう言って、敵将のいるであろう城の奥へと視線を向けた。
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効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
風祭・天
次は私らが守勢に回る感?
攻めたり守ったり目まぐるしくてぱおん。大暴れしてる感はパなくてテンアゲできるんだけど、ちゃけば、忙しないよねー☆
今回も仲間との連携は張り切っていくよー☆ さっきの戦いで、マジでいい波に乗れた感ありありだし☆ ウェーイ☆
抜刀部隊が相手だから私も抜刀術で、って言いたいとこなんだけどさー。防衛戦で敵多数で、ってなると…シチュ的にしごでき感があんま出せないと言うか☆
そんなこんなで、パラドクスは重力砲なー☆ もち【泥濘の地】で、抜刀隊の突撃の勢いを弱めつつからのー…釣瓶撃ちからのー…敵殲滅、な流れでゴー☆ 戦闘の動き的には私を目掛けて攻撃してくれる方がいいから、特段身を隠したりはせずに、向かっておいで、って挑発的なノリね☆ あ、それと…とりま、敵との距離はあった方がよきよきなパーティン☆
岸和田城を落とした後のことも考えんと、千早城の損耗も少ない方がいいもんねー。こう、お城を集めてったら…そのうち合体とかせん?
…とか思うと、結構ソワるよね?
さて、そんじゃ、ま…レッツパーリィ☆
文月・雪人
※アドリブ連携歓迎
攻め込んだ仲間達の活躍に頼もしさを感じつつ
俺もまた負けてはいられないね
幾度もの防衛を重ねて、修復を重ねてきた千早城。
俺個人としても思い入れはひとしおだ。
最初に作ったのが秀吉だろうと誰だろうと関係ないさ、
この城はこれから先もきっと、人々を助ける為の大きな力となってくれる筈。
千早城はもう俺達の城だ、破壊なんてさせてなるものか。
ここから先へは一歩たりとも通さない!
強い決意と共に、連結部分に雪月花の刀を突き立てて
【先行率アップ】で『ディバインゲイザー』のパラドクスを使用する
攻撃は最大の防御でもある
【防衛ライン】を発動し、敵軍の行く手を阻みつつ
守護の信念を具現化させた龍の如きエネルギーの奔流で
【ダメージアップ】な攻撃として、敵軍を叩き、貫く!
敵もまた決死の覚悟で攻めて来るだろう、油断は勿論禁物だ
素早い観察と【反撃アップ】そして地の利を活かして敵の動きの先を読み、攻撃を看破
紅弁慶の刀で往なしつつ、ディバインゲイザーの奔流で飲み込み反撃する
仲間と連携しフォローし合って防衛線を支えよう
ソラ・フルーリア
※連携アドリブ歓迎します!
さてと、防衛の兵たちはやっつけたけど、今度は千早城を攻撃しようとするのも居るんだったかしら。
ま、アタシ達のやることは変わらないわ!出てきた敵を倒すだけ!
相手が向かってくるんだからより分かりやすいわね!
あら、天が敵を引き付けてくれるのね!
だったらアタシは【飛翔】で上から攻撃しちゃおうかしら!
レゾネイトを剣形態のレゾネイト・エッジにして、【鮮麗と天翔の輝光線刃!】!
ふふん、相手の得意なジャンルで勝ってこそアイドルってものよ!
勿論相手に集中攻撃されるリスクは有るけど、それで味方への注意が逸れれば狙い通り!
なおかつアタシも大きく動き回って敵軍を「撹乱」して、足並みを乱れさせれば攻撃も上手く決まりそうね!
攻撃はレゾネイトで弾いたりいなしたり、またはマジックシールドで防いで致命傷だけは負わないように!
淀殿にはまだまだ遠そうだし、生き埋めにされた人たちも助けなくちゃ!
そのためにはこんなところで倒れるわけには行かないわ!
ディアボロスたちが防塁を越えてきた。
「うぬ……!」
戦況を見据えていた才覚の忠臣・石田三成は、手にした采配をへし折らんばかりに力を込め、歯噛みする。
しかし表向きは平静を装い、
「突き進め、千早城を破壊せよ!」
と、配下に指図した。
「抜刀ーッ!」
天魔武者・抜刀剣客隊どもは号令とともに、腰の刀を抜く。そして、ただ一直線に岸和田城へと乗り込んできた。
「来たか。俺も、負けてはいられないね」
仲間たちの奮戦は頼もしいばかりである。文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)はそれに触発されるように愛刀『雪月花』を抜いて、迫る抜刀隊どもを睥睨した。
これまで、幾度も城の防衛に加わってきた雪人である。たとえ元々は敵の城であっても、その思い入れは深い。
「千早城はもう、俺たちの城だ。最初に作ったのが秀吉だろうと誰だろうと、関係はないさ」
左右から斬りかかってくる抜刀隊ども。雪人はその、ほんのわずかの時間差を看破して刀を振るい、まず一太刀をかいくぐり、続く一太刀を受け止めた。
「むうッ……!」
「やるね。油断は禁物だ」
刀を持つ手に渾身の力を込めて、雪人は敵を押し返す。
敵がたたらを踏んでいる間に、雪人は刀を地に突き立てる。守護の信念は奔流となって地より噴出し、敵群へと襲いかかった。
その様はさながらうごめく龍のように、飲み込まれた抜刀隊どもは為す術なく吹き飛ばされ、岸和田城の城壁に叩きつけられた。
「おのれ……かかれーッ!」
号令とともに抜刀隊どもは左右に散り、雪人を包み込むように斬りかかってきた。『雪月花』を抜く間もなく、雪人は懐刀を抜き放って、その刃を受け止めた。金属の打ち合う激しい音が鳴り、雪人の手が痺れる。
なんとか一太刀は止めたが、次の一太刀は……。
「なになに? 次は私らが守勢に回る感?」
「むッ!」
風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は二尺八寸の刀を振るい、両者の間に割って入る。敵は咄嗟に跳び下がり刃は空を切ったが、その隙に雪人は『雪月花』を構え直した。
「敵も、決死の覚悟で攻めてきているからね」
と、まだまだゆとりを見せて微笑む。
「攻めたり守ったり、めまぐるしくてぱおん」
天はわざとらしいため息を吐きつつ、かぶりを振る。
「大暴れしてる感はパなくて、テンアゲできちゃうんだけど。ちゃけば、忙しないよねー☆」
「ま、アタシたちのやることは変わらないわ! 出て来た敵を倒すだけ! 相手が向かってくるんだから、よりわかりやすいわね!」
と、ソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)は拡声杖『レゾネイト』を構える。
「そうね。さっきの戦いで、マジいい波に乗れた感ありありだし☆
そんじゃ、ま……レッツパーリィ☆」
天とソラは「ウェーイ☆」とハイタッチして、敵勢を睨みつつ左右に散る。
「かかれ、かかれぃッ!」
抜刀隊どもは嵐のごとき勢いで突進して斬りかかってくる。
「おっとぉ☆」
次々と襲い来る敵の刃を、天は『主殿司宗光』で受け止める。金属同士が打ち合う激しい音が幾度も響き渡る。
「こしゃくなッ!」
横薙ぎにされた刃を身を屈めて避けると、髪の毛が一房、宙に舞った。
「あら、天が敵を引きつけてくれるのね!」
そう言って笑ったソラが、地を蹴って跳躍した。
「いや、抜刀隊が相手だから私も、と言いたいところなんだけどさー。
防衛線で、敵も多数でってなると……しごでき感が、あんま出せないというか☆」
顔をしかめて髪の毛先に触れた天は刀を納め、敵の注意が空に舞い上がったソラに向く隙に、大きく跳び下がる。
「とりま、敵との距離はあった方がよき? そんなこんなで、パラドクスは重力砲なー☆」
その言葉が終わるかどうかのうちに、天を中心にして凄まじい重力の波動が放たれた。いま、まさに天に迫らんとしていた敵の刃、そして抜刀隊どもの腕が重力の波に呑まれ、捻れて折れる。
一方でソラは、剣の形に変じた拡声杖『レゾネイト』を構え、渾身の力で横一文字に振るった。その軌跡は光り輝く刃となって敵群に襲いかかり、その胴を次々と薙ぐ。
「ふふん、相手の得意なジャンルで勝ってこそ、アイドルってものよ!」
と、ポーズをキメて「ばちこーん」とウインクしてみせるソラ。
「まだまだ! 釣瓶打ちからのー……敵殲滅、な流れでゴー☆」
天は再び敵を見据え、重力波を放つ。
「怯むな! 我らに後退はない。立ちはだかるディアボロスどもを、膾にしてやるのみよ!」
抜刀隊どもは身体の各所から機械油を流し、あるいは腕や首がねじくれていようとも、千早城を破壊せんと突進を繰り返す。
「ここから先は、一歩たりとも通さない!」
しかし雪人も負けじとその前に立ちはだかる。両者の間に引かれた白線が敵の侵攻を食い止め、放たれたエネルギーの奔流が敵を飲み込んでいく。
「この城は、これから先もきっと人々を助けるための大きな力となってくれるはず。……破壊なんて、させるものか!」
「だねー☆ こう、城を集めていったら……そのうち合体とか、せん? そう思うと、けっこうソワるよね?」
「なにそれ、面白すぎ」
天の言葉に笑ったソラは、
「でもま、淀殿にはまだまだ遠そうだし、生き埋めにされた人たちも助けなくちゃ。
そのためには、まだまだこんなところで倒れるわけにはいかないわ!」
光の刃が再び、敵群を薙ぎ払った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
風祭・天
おけおけ☆ 大分敵の数も減らせたし、天さんも近接戦に切り替えるぞい☆
さっきは髪の毛も斬られちゃったし、結構ヤバちぃな敵なんは承知済み。けれど、私の捌式抜刀もポイしたもんじゃないんだよねー☆
そんなこんなからのー…参る!!
とりま、今までの戦いで結構ぴえんにダメージを負ってる敵が多いだろうし、パラドクスの一撃一撃を大事にして、確実に仕留めていくぜぃ☆ さっきソラも言ってたけど、こんなとこで倒れるわけにはいかんしねー☆ 「確実性=速度」的な感覚でゴーゴー☆
パラドクスは初式抜刀だよ。動き捲る予定なんで、残留効果の【泥濘の地】を抜刀剣客隊に指定して速度を鈍らせちゃう感じ☆ ワンテンポでも敵の動きを鈍らせられたら、安心感とか爆アゲ案件じゃん? 後は、私の後ろに【防衛ライン】を引いて突破される心配も解消させつつってとこ☆
やっぱ、心の余裕とかは技の冴えに繋がる…みたいなやつ☆
生き埋めにされてる人たちはどこー? って訊きたいけど、多分知らないよね…ぱおん。やっぱ、足で探すしかないかにゃー…。うん、頑張ろう☆
「ぐああッ!」
光の刃を浴びた天魔武者・抜刀剣客隊どもは断末魔の叫びを上げて倒れるが、まだ命のある者は刀を杖として立ち上がり、千早城を破壊せんと押し寄せてくる。
「決死の覚悟……というか、これは単に斬りたいだけだねー。 けっこう、ぴえんにダメージ負ってる敵も多いのに☆」
切られた毛先をいじって眉を寄せた風祭・天(逢佛殺佛・g08672)であったが、
「おけおけ☆ なら天さんも近接戦に切り替えるぞい☆ 私の捌式抜刀も、ポイしたもんじゃないんだよねー☆」
と、一度は納めた二尺八寸の鯉口を切る。
「キェエエエエイッ!」
抜刀隊どもは声を張り上げて襲い来るが、
「生死悠々として定止なしッ!」
敵の刃が振り下ろされるよりも速く、天の刀は鞘から抜かれた。斜め下から襲いかかった刃は、鋼で作られた天魔武者の胴体であろうとも飴のように容易く両断する。
「斬れ、斬れぃッ!」
残る抜刀隊どもは多くない。しかし多くの同胞の骸を無造作に踏んで天に斬りかかる。
敵の刃は目の前、わずか1寸というところを通り過ぎたが、後ろには雪人が引いた【防衛ライン】もあり、天は口の端を持ち上げてわずかに微笑みさえ見せた。
囲まれてはならじと天が素早く退くと、敵は足元の泥を跳ね上げて追ってくる。いつしか、敵の足元は泥濘に飲み込まれていた。
天は呼吸を整えて構え直すと、再び抜刀術で敵を袈裟懸けにする。
「やっぱ、心の余裕は技の冴えに繋がる……みたいなやつ☆」
残る敵は1体。もはや退く必要もなく、天は敵が構えるよりも速く懐に跳び込んだ。
敵兵が崩れ落ちる。それを見下ろした天は、
「生き埋めにされてる人たちはどこ?」
と、言葉をかけたが、敵兵は呻きながらも刀を掴もうとし、そして事切れる。
「……ぱおん。やっぱ、みんなに任せるしかないかにゃー」
かぶりを振った天は敵の城を見つめ、
「頑張って☆」
と、微笑んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
喩・嘉
※アドリブ・連携歓迎
人柱として生き埋めとは、随分とひどいことをする
まあ……クロノヴェーダはひどいことしかしない、と言えばその通りなのだが
仲間たちが戦う中、隙をついてヒルコたちの救出へ向かおう
周囲を警戒しながらできるだけ目立たないように行動
現地に着いたらヒルコの体を傷つけないように白壁を破壊し、救出
「もう大丈夫だ、今までよく頑張ったな」と労おう
持ってきた水を渡し、少しでも体力の回復を図ってもらおう
本当は何か腹に入れた方がいいのかもしれないが、あまりのんびりはできないからな
その場で簡単な治療ができ、足の怪我など、手当をした方が迅速に動けるようなら、軽く手当を済ませてしまう。
自力で歩けない者は鳳凰の【フライトドローン】に乗せて移動させる
万が一敵に見つかってしまった場合は
【泥濘の地】を活用して敵の動きを遅くし、ヒルコたちが逃げる時間を稼ぐ。
守都・幸児
※アドリブ・連携歓迎
…酷いことするよな
生き埋めがどんなに苦しいか
喩嘉と一緒にヒルコの救出へ向かう
この城は前に一度潜入しているから、その経験を参考にして出来うる限り多くのヒルコを救出してえ
接敵を避けて隠密に潜入
万が一敵に遭遇しちまった場合は
騒がれる前に鬼神変でぶちのめして黙らせる
少しでも早くヒルコたちの元に辿り着くことが最優先だ
到着したら【怪力無双】で壁を破壊して救出するぞ
もちろんヒルコに怪我させねよう細心の注意を払ってな
壁の壊し方は新宿島の現場で学んでる
壁の構造を確認し、頑強な部分を武器の鉄骨で、細かいとこは手で慎重に壊す
ヒルコの体を安全に包むための毛布も持っていこう
「すぐにここから連れ出してやるからな、皆で帰るぞ」
生き埋めにされてる姿を見るとなんでか俺まで息が苦しくなっちまうから
早く、とにかく早く助け出す
喩嘉と一緒にヒルコたちの手当てを済ませたら、安全な場所に連れてくぞ
ドローンに乗りきらねえ面子は担いだり背負ったりするぞ
敵に遭遇しても交戦は極力避け
【泥濘の地】で足止めしてる間に突破する
ソラ・フルーリア
※連携アドリブ歓迎します!
千早城に来る敵はもう大丈夫みたいね!
それじゃ、ヒルコ達の救出をしていきましょ!
城内は敵に見つからないように静かに、でも急いで進むわ!
効率的に探すために手分けして探して、見つけたら【パラドクス通信】で呼びかければ早いわね!
ヒルコ達を見つけたら声をかけつつ、【念珠操術】の威力を調整しつつ周囲から徐々に壁を壊していってヒルコ達を助け出すの!
辛かったわよね、でももう大丈夫!だってアタシが来たんだもの!
かなり衰弱してるわよね。
持ってきた水筒の中の水を飲んで貰って、逃げる準備をしてもらうわ!
アタシはこういう時こそ笑顔!皆に不安を与えないようにするわね!
自力で歩けない人が居たら背負って一緒に逃げるわよ!
どんなときもファンに寄り添うのがアイドルの努めってもの!
敵が後ろから追ってきたら【防衛ライン】で足止めして、全員安全に逃がすんだから!
ふふん、皆も無事逃がせたし、千早城へのダメージも防げたわ!
覚悟は良いかしら、石田三成!
息を切らせながら、ソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)は駆ける。
千早城の守りはもはや十分のはずだ。そう判断したソラは岸和田城内に潜り込み、捕らわれているというヒルコたちの姿を求めていた。
城内にはまだ、敵の兵が数多くいる。互いに城を攻め落とさんと、両軍が激しくぶつかり合っている。廊下の向こうから現れた敵兵の一団を、ソラは脇道へと跳び込んでやり過ごし、足音を潜めて先に進んだ。
そして、地下に無数のヒルコたちが捕らわれているのを発見した。
場所としては土台、すなわち石垣の内部に設けられた空間のようである。そのため厳密には地下ではないが、窓はひとつもなく、ソラが入ってきた階段からわずかに光が差し込むだけである。
ヒルコたちは意識をなかば失っているのか、項垂れている者ばかりである。わずかに、呻く者もいる。
「辛かったわよね、でももう大丈夫! だってアタシが来たんだもの!」
とはいえ、ひとりでこの人数は……。ソラが仲間に連絡を取ろうとした、そのときである。
「すまないな、遅くなった」
振り返ると、そこには灯りを手にした喩・嘉(瑞鳳・g01517)がいた。守都・幸児(祥雲・g03876)も一緒である。
「悪い、敵に遭遇しないようにするのが大変だったんだ。もちろん、出くわしたらぶちのめしてやるつもりだったんだが」
幸児は「それで騒ぎになっても面倒だからな」と、ヒルコたちが埋められている壁を見やった。
「……酷いことするよな。生き埋めが、どんなに苦しいか!」
「あぁ。人柱とは、随分と酷いことをする。
まぁ、クロノヴェーダは酷いことしかしない、と言えばその通りなのだが」
羽扇で口元を隠していても、喩嘉の表情が苦り切っているのは十分すぎるほどにわかる。
「幸児、いけそうか?」
「任せろ」
喩嘉の方には顔を向けず、ジッと壁を見据えて応える幸児。
ヒルコたちを捕らえている壁は、漆喰を分厚く塗り固めているように見える。
「新宿島じゃ、こんな漆喰は今どき珍しいな。
埋められても死なない程度に済まされているあたり、ただの壁じゃないかもしれないが……」
力を込めて得物を押しつけてみると、壁材は抉れて小さく穴が空いた。木材や竹、あるいは得体の知れない物質の下地はなさそうで、壁そのものも壊せないような素材ではないらしい。
「ふんッ!」
幸児がその怪力で手にした鉄骨を壁の端に叩きつけると、大きくヒビが入り崩れていく。
「アタシはこっちからやるね!」
「おう、頼む!」
ソラも逆の端からエネルギー弾を撃ち込み、壁を砕いていく。
ヒルコが埋められている近くを、喩嘉は素手で慎重に砕いていく。そして、まずはひとりを壁から救い出した。
「うぅ……」
「もう大丈夫だ、今までよく頑張ったな」
幸児から毛布を受け取った喩嘉は微笑みを見せ、やせ細ったヒルコの身体を包んでやる。懐から取り出した水筒を口元に持って行ってやると、ヒルコはわずかにそれを含んだ。
普通ならば絶命している日数を壁の中で過ごしていたようだが、
「人柱と言いつつ、死なない程度には城からエネルギーが与えられているのか……」
それは、命を奪われるよりも苦しいであろう。
足が痛むらしく、喩嘉はその足首に当て木をしてやり、布を巻く。
「あり、がとう……」
ヒルコはかすかに口の端を持ち上げたが、それだけで疲れを覚えるらしく、その弱々しさに幸児は思わず胸を押さえた。
しかし、ソラは満面の微笑みを浮かべ、
「大丈夫だからね! ほら、みんなももうすぐよ!」
と、壁のヒルコたちに声をかける。
彼らの痛々しい姿を見ているのは、もちろんソラとてつらい。だが、こういうときだからこそと、笑顔を見せているのだ。
「幸児」
「おう! とにかく、早く助け出すだけだ!
すぐにここから連れ出してやるからな。皆で帰るぞ!」
大きく深呼吸した幸児は、鉄骨を握る手に、さらに力を込めた。
一度ヒビが入り始めれば、後は早い。作業は順調に進み、まもなく全員を救い出すことが出来た。
「本当は、なにか少しは腹に入れた方がいいのかもしれないが……あまりのんびりもできないか」
立ちはだかる敵勢を薙ぎ払ったとはいえ、城にはまだ敵の兵が数多くいる。
「急ごう。……瑞鳳、来たれり!」
喩嘉はフライトドローンを呼び出すと、動けないヒルコをそれに乗せた。幸児とソラもそれに倣う。
しかし操れる3機ではとうてい足りず、喩嘉はその背にひとりを負う。幸児に至ってはひとりを背に負い、さらに両脇にひとりずつを抱えた。
ソラもひとりを背負う。
「無理はするな。もうひとりくらい、俺が抱えてもいい」
そう言う喩嘉に、ソラはニッと笑みを見せた。
「どんなときもファンに寄り添うのが、アイドルの努めってものよ!」
「ははッ、流石だな。さぁ、いつまでもこんなところに用はない。さっさと引き上げよう!」
幸児は笑って、狭い梯子のような階段を慎重に上って外に出た。
折悪しく、そこを敵兵どもに見咎められてしまったが、あとは逃げるだけである。
泥を蹴立てて追ってくる敵兵どもを振り切り、一行は千早城まで逃げ込んだ。
「ふふん、皆も無事に逃がせたし、千早城へのダメージも防げたわ!」
千早城の櫓から敵の城を見据え、ソラは腕を組んで胸を張る。
「覚悟はいいかしら、石田三成!」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
喩・嘉
※アドリブ・連携歓迎
俺は最終人類史に至ったあと、色々な国の色々な歴史を学んだ。日本の歴史もその中の一つ。
『戦国時代』と呼ばれる時の中で、一番気にいったのが『石田三成』という人物だった。
存在を乗っ取るクロノヴェーダ。そのことに改めて嫌悪感を覚えるよ。
彼の思想を多少なりとも真似ているのがなおのこと腹がたつ。
その名を少しでも汚さぬように、潔く死ね
仲間のきりひらいた道を通り、城に突入。
羽扇を振るい、幻影の工兵たちを召喚し、指揮。
幻衡軛陣を使用し、
素早く戦闘を終わらせるようにさらに重ねた【ダメージアップ】を活性化。
敵の召喚した幻影の兵士もろとも、不意をついて投擲させる爆撃で滅する。
幸児がSPDかWIZで攻撃された場合はディフェンス。
反撃でさらにダメージを稼ぐ。
守都・幸児
※アドリブ・連携歓迎
俺はこの名の将のことを知らねえが
喩嘉がそこまで言うなんて、よっぽどすごい将だったんだろうな
ならとっととその名を取り戻すとするか
おい天魔武者
せめて少しでも、その名に恥じねえ戦いを見せてくれよ
仲間の切り拓いた道を辿り、城に突入
喩嘉がPOWで攻撃された場合はディフェンス
敵の召喚した幻影の兵は喩嘉の工兵たちに任せて
俺は、敵の召喚した島左近を名乗る天魔武者の相手をする
たぶんこいつも幻影だよな
ったく…召喚した兵にばっか戦わせてねえで
てめえが前に出てこいよ
俺の使う技は「サンライズキャノン」
武器の鉄骨にパラドクスを込めて思いっきりぶん回す
ヒルコたちが埋められてた壁に比べりゃ
てめえらなんざ脆いもんだ
あまり時間をかけるつもりはねえ
喩嘉の工兵たちの爆撃に続くようにして、畳みかける
【ダメージアップ】をさらに重ね
パラドクスの放つ光で島左近の幻影を少しでも怯ませられたら
その隙に敵本体をぶん殴るぞ
こいつはヒルコたちのぶんだ
てめえらが奪ったもんは全部返してもらうし
この岸和田城も、俺たちが獲ってみせる
ソラ・フルーリア
※連携アドリブ歓迎します!
さてと、この調子でアヴァタール級も倒して、淀殿に迫る足掛かりにさせてもらおうかしら!
そういえば、石田三成の旗印は「大一大万大吉」だったかしら!
ワンフォーオール、オールフォーワン!
良い言葉だけど、クロノヴェーダのアナタが使うと途端に薄っぺらく感じるわね!
さっさと史実の本人に返上してもらおうかしら!
敵のパラドクスは三成の想いが強いほど強化される、ね!
なら、その想いがちょっとでも揺らげば隙が出来るかしら!
心を動かすのがアイドルのお仕事!
杖兼マイクのレゾネイトで呼びかけて、隙を作ってみるわ!
淀殿の使いっ走りの気分はどうかしら、三成!
いや、捨て石って言ったほうが良かったかしら!
ま、楽々突破されてちゃその意味もないようだけど!
三成の想いが揺らがなくても、「撹乱」が出来ればOK!
敵の攻撃はレゾネイトやマジックシールドで弾いて、隙を見逃さず攻撃!
「全力魔法」の【熱狂と湧然の四元光芒!】で塵すら残さないんだから!
人のことを考えない「大一大万大吉」なんて笑わせるわ!
リーリカ・リスタルート
微力ながら助太刀に参りました!
石田三成。強敵なれど、退きはしません、逃がしもしません。
ここで討ちましょう!
っと、その前に島左近とやらを倒しておきますか
三成、おそらく助言なんていらない将だとは思うのですが、助言されることが厄介であることに変わりなし
島左近を討った後は三成です
軍師タイプのようですが本人の戦闘能力が低いなどと油断はしません
警戒して、全力で挑みます!
常に動き回って狙いを絞らせないように攪乱
走りながらも敵の動きは警戒し、二刀で受け流し防御
隙を見つけたら素早く踏み込み、轟断剣を叩き込みにいきますよ!
風祭・天
天さん、戦闘開始に遅刻かましそうになった悪寒だけど…セーフ?
や、独り城外から此処までガンダはマジきびついって…。多分、飛脚の人もぱおんなレベルだよ…。
ま、そんなこんなだけど、石田三成のとこまで来れたからおけおけ。治部的な淀殿の推しポイントとか、刑部とマブダチってマ、とか、色々と聞きたいことあるんだけど…とりま、私、名乗る価値のある敵には名乗ることにしてるんだ☆
…風祭天。参る!!
私の狙いは三成本人になるかな。三成に過ぎたる者の相手とかは他の人に任せんよー☆ とは言え、絶対に邪魔はして来るだろうから、他の人との連携とか私の動き出すタイミングとかはちゃんと考えておかないとぱおんだぜぃ☆
んで、此処まで来たら小細工不要っしょー☆ 陸式抜刀でガン攻めだぜ☆
後はソラの言うように三成の想いとか平静が揺らいだらいい波来てん感がマシマシじゃん? さっき言ってた訊きたいことで気を逸らしたりとか、今まで戦って来た天魔武者の感じ的に想う淀殿イメージとかを、武将の正道的にどうなん? 的なのをぶつけたらいいかにゃー?
「城を守る大砲も、攻めてきた剣客も、どっちも片付けたわ!
この調子で敵将も倒して、淀殿に迫る足がかりにさせてもらおうかしら!」
敵群を薙ぎ払ったソラ・フルーリア(歌って踊れる銀の星・g00896)は意気揚々と進撃し、ついに敵将・石田三成へと迫った。
「おのれ、我が精兵がともに敗れるとは……!」
石田三成は狐面でもわかるほどに怒りをにじませ、采配を握りしめている。大きく息を吐いて天を仰いだのは、配下どもを悼んでいるのだろうか。
「俺は最終人類史に至ったあと、色々な国の色々な歴史を学んだ。日本の歴史もそのひとつ」
しばし敵将を見据えていた喩・嘉(瑞鳳・g01517)が小さく息を吐き、羽扇を弄ぶ。
「『戦国時代』と言われる時代で、俺が一番気に入ったのが、石田三成という人物だった」
「へぇ。さすが、勉強熱心だな」
守都・幸児(祥雲・g03876)が感心すると、喩嘉は「半ば、趣味のようなものだ」と苦笑した。
だが、『平安鬼妖地獄変』出身の幸児にとっては、その知識は常識ではない。
「あいにくと俺は、その武将のことは知らないが……喩嘉がそこまで言うなんて、よっぽどすごい将だったんだろうな」
「あぁ。残念ながら、敗れたゆえに高く評価されているとは言い難いが……。
存在を乗っ取るクロノヴェーダ、そのことに改めて嫌悪感を覚えるよ」
「さて。俺のほかに、どこに『石田三成』がいるというのか」
うそぶいた三成は、
「ひとりは万人のため、万人はひとりのために尽くす。さすれば、天下は太平となろう!」
と、采配を高々と掲げた。すると、
「おぉッ!」
という歓声も力強く、おびただしい将兵の幻影が湧き出て、槍を並べて突進してきた。
「さぁ、淀殿の御為、我らは死力を尽くそうではないか!」
「それ、それだ。彼の思想を、多少なりとも真似ているのが、なおのこと腹が立つ!」
顔をしかめた喩嘉は負けじと羽扇を振るい、歴史の中に消えた工兵たちの幻影を呼び出した。
「つまりは、ワンフォーオール、オールフォーワンね!
いい言葉だけれど、クロノヴェーダのアナタが使うと、とたんに薄っぺらくなるわね!」
拡声杖『レゾネイト』を手にしたソラは、
「おんためなんて言っちゃって、淀殿の使いっ走りにされてる気分はどうかしら?
いや、捨て石って言ったほうがよかったかしら?」
「なに!」
「ま、ご自慢の兵が楽々と突破されてちゃ、その意味もないようだけど!」
「小癪な、かかれ!」
三成は兵どもを押し出してくるが、ソラは退きつつ杖で敵兵どもの槍を打ち払う。
敵兵どもの槍は鋭く、紙一重のところを幾度も穂先がかすめた。
「共感はできないけど、想いが強いのは確かのようね。でも、アタシだって心を動かすのが仕事のアイドルよ!」
「工兵部隊、投擲開始!」
喩嘉の号令とともに、工兵たちが爆弾を放つ。突進してきた敵兵どもの、そして三成の頭上で爆弾は炸裂し、その破片が襲いかかる。
「ぐ、ぬ……ッ!」
その隙に、ソラは杖を高々と掲げる。
「人のことを考えない大一大万大吉なんて笑わせるわ!
これがアタシのとっておきよ! 4つの力、まとめて一気に喰らいなさい!」
上空に出現した魔法陣に、四大元素のエネルギーが集約されていく。そこから放たれた魔力はおびただしい熱量を持つ奔流となって、敵群、そして三成に襲いかかった。
「その名を少しでも汚さぬように、潔く死ね」
「さっさと史実の本人に、その名前も言葉も返上してもらおうかしら!」
喩嘉の率いる兵が放った爆弾は辺りに濛々とした土埃も巻き上げたが、ソラの放った魔力砲がそれを一直線に貫き、三成までの道を拓いた。
「幸児」
喩嘉がそちらに視線を向けるよりも速く、幸児は一直線に敵将へと向かっていた。その背で、
「任せろ!」
と、応じる。渾身の力で振るわれた鉄骨には、太陽を思わせる膨大なエネルギーが込められている。それを叩きつけられた三成は体をくの字に曲げて吹き飛ばされた。
胴を大きくへこませた三成であったが、よろめきつつも立ち上がる。
辺りには、ソラの魔力が生み出した清水が滔々と湧き出ていた。そこに、三成の身体から流れ出た機械油が混じる。
三成は機械油のあふれるこめかみを押さえ、
「左近!」
と、呼ばわった。その背後にはいつのまにか鎧姿の偉丈夫が寄り添っており、
「正面の雑兵は我にお任せあれ。治部殿は、兵でもって敵を押し包まれるとよい」
「さすがに左近、我が意を得たりよ」
肩を揺すった三成は落ち着きを取り戻したか、爆風と魔力砲でボロ布となった羽織を脱ぎ捨てて、力強く采配を振るった。
幸児の振り下ろす鉄骨を、刀を抜いた左近は受け止めた。
「ち。やるじゃねぇか……!」
「左近、手早く片付けよ。者ども、かかれ!」
幻影の兵どもが鬨の声を上げながら、ディアボロスたちに襲いかかる。
「俺の陣を抜けるものなら、抜いてみるがいい」
喩嘉が傍らを振り返って小さく頷くと、幻影の工兵もそれに応えて頷いた。途端に敵兵どもの足元が炸裂し、進路を阻む。
左右から襲いかかる兵どもを、喩嘉とその兵たちが抑えている。
それどころか、
「押し返せ!」
と、巧みに敵勢の勢いを殺した喩嘉は、反撃にさえ転じた。爆弾が次々に放たれ、三成に襲いかかる。
さらに、
「微力ながら、助太刀に参りました!」
「天さん、遅刻かましそうになった悪寒だけど……セーフ?」
リーリカ・リスタルート(断竜の銀光・g03160)と風祭・天(逢佛殺佛・g08672)も駆けつけ、敵兵どもの槍を次々と打ち払う。
「ひとりで場外からここまでガンダは、マジきびついって……たぶん、飛脚の人もぱおんなレベルだよ」
二尺八寸の『主殿司宗光』を振るって槍の穂先を切り飛ばしつつ、天は大げさにため息をついた。
すると、同じく連戦してきたソラが笑う。
「なに言ってんの。ファイナルステージに立たないなんて、あり得ないでしょ」
「まーね☆ 大変だったけど、石田三成のところまで来られたから、おけおけ。
淀殿の推しポイントとか、刑部とマブダチってマ? とか、いろいろと聞きたいことあるんだけど……」
「それどころではありませんね。では、まずは島左近とやらを倒しておきますか」
リーリカは苦笑し、無銘の刀をふた振り握りしめて、島左近へと挑みかかる。
幸児は抱えるほどの鉄骨を軽々と振り回して打ち掛かるが、対する島左近も劣らぬ剛力を見せ、得物と得物とが撃ち合う音はすでに十数度に及んでいた。
そこにリーリカも加わる。さすがに受け難いと感じたか、島左近は一歩退いた。
「たぶん、こいつも幻影だよな?
ったく……召喚した兵にばっか戦わせてねぇで、てめぇが前に出てこいよってんだ」
目を凝らしつつ、幸児が唇を尖らせる。
「はは……」
苦笑するしかないリーリカではあったが、
「三成自身は軍師タイプのようですが、戦闘能力が低いなどと油断はしません。警戒し、全力で挑みます」
「おう、そのとおりだな!」
二人は左右から島左近に襲いかかった。その間に、
「じゃ、私の狙いは三成本人かな。『過ぎたるもの』の相手は任せんよー☆
……風祭天、参る!」
天は敵兵も左近もくぐり抜け、敵将へと迫った。
「治部殿!」
島左近は振り返ろうとしたが、
「よそ見をしているゆとりがありますか?」
リーリカが打ちかかり、敵は舌打ちしつつ向き直った。ひとつ、ふたつと襲いかかる刃を弾き返す。
「三成自身、助言を必要としない策士だとは思うのですが……助言されることが厄介なことに、変わりはありませんからね!」
振り下ろされる刃を、リーリカは二刀を斜めに構えて受け流す。なおも追いすがってくる敵だったが、リーリカは身を翻してその鋭鋒を避けた。
そこに、幸児が飛び込んだ。
「ヒルコたちが埋められてた壁に比べりゃ、てめぇらなんざ脆いもんだ!」
再び叩きつけられる、膨大なエネルギーの込められた圧倒的な一撃。それは猛将の幻影を吹き飛ばし、三成へと襲いかかった。
「ぐふッ……!」
「こいつはヒルコたちのぶんだ!
てめぇらが奪ったもんは全部返してもらうし、この岸和田城も俺たちが獲ってみせる!」
「おのれ……!」
一度は薙ぎ払おうと、島左近はしょせん幻影に過ぎぬ。三成は再びそれを呼び出そうとしたが、
「それそれッ☆」
天の猛攻がそれを許さない。三成は采配で天の刃を打ち払うが、流れ出るおびただしい機械油は受けてきた傷が深手であることを示し、防戦にゆとりのないことを明らかにしていた。
「今まで戦ってきた天魔武者の感じから私が思ってるイメージだけど……武将の正道的に、どうなん?」
「……なにが言いたい?」
「そこまで命がけで推すほどの相手かにゃー? って……わぁ!」
「黙れッ!」
振り回された采配を、天は首をすくめて避けた。采配とはいえ、天満武者の力で振るわれるそれは岩すら砕くであろう。
「ここで我らが戦うことが淀殿の、そして秀吉様のためとなるならば、そこに生死など関係があろうか」
主を思う心はかくのごとしであった。もっともそれはクロノヴェーダゆえの、上位に従う性根によるものかもしれないが。
喩嘉が、なんとも言えない微妙な表情を浮かべた。
「なるほどねー。んじゃ、あとは小細工不要っしょー☆」
「はい。強敵なれど、退きはしません。逃しもしません。ここで討ちましょう!」
天とリーリカとは並び、敵将に打ち掛かる。
「く……! 左近、左近!」
三成はなんとか隙をついて島左近を再び呼び出すが、その振り下ろされる剛刀を、リーリカと天は左右に散って避ける。三成はとっさに采配を振るおうとしたが、
「力で断ちましょう!」
身を低くして素早く踏み込んだリーリカ。その力強い踏み込みは、敷石を砕くほどの重みがある。
速さと鋭さ、そして重みを得た刃が、三成の腕に襲いかかる。技ではなく力による一撃は、肉を潰し、骨を砕き、敵将の右腕を肉塊と変えて宙に跳ね上げる。
「ぐあッ……!」
「電光影裏に春風を斬る……ッ!」
いちど刀を納めた天が、体ごとぶつかるように三成へと迫る。追いすがった島左近の刃が天の脇腹を裂いたが、抜き放たれた刃は流水のごとく滑らかに動き、「それ」を斬った。
天は懐紙で刀身を拭ったのち、鞘に納める。その眼前で、三成の首が地に転がった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!