リプレイ
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
躊躇うまでもなく阻止しよう
何度でも助けに来ると、言ったから
惨劇は、もう二度と起こさせない
あらかじめ仲間たちに伝え、担当方面を分担しておく
農村長への伝達はお任せし、俺はキマイラウィッチ達がやってくる方からスタートし、違う方向へ逃げるように住民を避難誘導
拡声器も用いて呼びかけながら、【避難勧告】を発動
恐ろしい獣の群れがこちらへ向かっている
必ずここで食い止めるから、命が惜しければ直ちに安全なほうへ逃げてくれ
逃げ遅れのないように、家族単位で一緒に逃げるように
周囲を偵察、観察し、動けない方を見逃さない
家族や近隣の顔ぶれがそろっているかを尋ね
はぐれた者がいれば、行先や特徴を聞いて探す
ランタンで周囲を照らし、必要なら避難場所まで先導
動けない人には肩を貸し
フライトドローンがあれば借り乗せて速やかに運ぶ
余力のある者は、動きづらい方に肩を貸したり運ぶのを手伝って、助け合ってほしい
荷車などもあれば利用を
全員で、速やかに村の一帯から離れてくれ
安全になったら必ず呼びに行く。どうか今は俺たちを信じて
靫負・四葉
アドリブ・連携歓迎します
イスカンダルの亜人といい、性根の腐った相手の多いこと。
出来る限り被害を抑えましょう。
【フライトドローン】を引き連れて姿を見せます。
分かりやすく異質なモノを連れていれば異常な事態と認識してもらいやすいでしょう。
いきなりで申し訳ありませんが、村長への取次ぎを。火急の用件です。
具体的には、嘲笑いながら一人残さず嬲り殺しにする類の、悪質な一党が近づいています。
まあ、野盗の類とでも思ってください、
自分達は奴らとはいささか因縁が有り、動きを掴んですぐに駆け付けられましたが、もう時間が無い。日が沈めばいつ奴らが現れるか分かりません。
早急に村人全て、避難していただきたい。
……自分たちにとってもこれは好機でして。
ここで、奴らを仕留めておきたいのですよ。
避難の同意を得ればドローンを使って避難の補助。
それと小細工をしておきましょうか。
案山子をひとつ頂き、ドローンの上に固定して適当な場所に隠し、特定の信号で動くように指示。
暗がりですし後で一瞬敵の気を引くくらいは出来るでしょう。
●危急の時
「いきなりで申し訳ありませんが、村長への取次ぎを。火急の用件です」
夕暮れ時、無数のフライトドローンと共に現れ、道行く村人たちにそう告げる少女は靫負・四葉(双爪・g09880)だ。陽に焼けた様な赤茶の肌に映える、鮮やかな青髪青瞳。大きな襟が特徴の水兵用と玖式高次元被膜結界器が展開するフィルムスーツ状の「着る結界」をまとい、左右一対の大型浮遊腕を引き連れた彼女の様子に、只事ならぬ雰囲気を感じて、村人たちは足を止めた。
「えぇと……どのようなご用件でしょうか」
村人の一人が意を決して、四葉へと歩みより、声を掛ける。
「その、自動人形様方……とも少し違うようにお見受け致しますが……」
辺りに浮かぶフライトドローンをチラチラと横目に見ながらそう述べる村人に、四葉は静かにうなづいて、持ち前の軍人口調で簡潔に状況を説明し始めた。
「この村に、嘲笑いながら一人残さず嬲り殺しにする類の、悪質な一党が近づいています。まあ、野盗の類とでも思ってください。自分達は奴らとはいささか因縁が有り、動きを掴んですぐに駆け付けられましたが、もう時間が無い。日が沈めばいつ奴らが現れるか分かりません。早急に村人全て、避難していただきたい。もちろん、自分達もお手伝い致します。何なりとご用命ください」
そう言って、四葉はドローンの一つを操作して見せる。
「そんな、まさか……と、とにかく、向こうで詳しい話をお聞かせください」
唐突な話に目を丸くした村人に案内され、四葉は村の奥へと歩を進める。
(「まずは一歩前進……ここからは時間との勝負、ですか。後の為に小細工の一つでも仕掛ける時間が取れれば最良ですが……」)
人を呼ぶために方々に散っていく村人たちの背中を見送りながら、四葉は今後の算段を脳裏に巡らせるのだった。
夕闇が迫る農村の上空に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。
「恐ろしい獣の群れがこちらへ向かっている。必ずここで食い止めるから、命が惜しければ直ちに安全なほうへ逃げてくれ。逃げ遅れる者が出ないよう、家族単位で一緒に逃げるように」
拡声器を手にした若い天使の男 ―― エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)は、避難をうながす為に声を張り上げた。晴天を映した青い髪に、強い意思の煌めきを秘めた蒼穹の瞳。身にまとう純白の長衣『Geheimhalten』が、青き翼の羽ばたきに呼応して清浄な光風をまとい、より一層人々の耳目を引き付ける。
「安全になったら必ず呼びに行く。どうか今は俺たちを信じて、全員速やかに村の一帯から離れてくれ」
拡声器で呼びかけながら、エトヴァは周囲に目を配り、ゆっくりと家々を訪ね歩いてゆく。【避難勧告】は既に発動した。おもだった村人への事前説明は先行した四葉が済ませている。住民たちが村を離れるのも時間の問題だ ―― が、犠牲者をゼロにするためには、もう一押しが必要だった。
「余力のある者は、動きづらい者に肩を貸したり、荷車を使って移動を手伝ってほしい。家族や隣人とはぐれた場合や、人を運ぶ手が足りない時は、速やかに知らせてくれ」
村の中を丹念に見回りながら、エトヴァはそう声を掛けてゆく。【避難勧告】は人々に自力避難をうながす残留効果だ。故に、何らかの理由で自力避難が困難な者が居た場合、取り残される恐れがある。それを見逃さないように、彼は家々を訪ねて回り、声を張り上げて呼びかけ続けた。
(「―― 惨劇は、もう二度と起こさせない」)
誓いを胸に、エトヴァは最後の病人を四葉が用意してくれたフライトドローンに乗せ、指示を与えて送り出す。
……魔女たちが到着するまで、あと少し。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
POW
※①攻略後を前提として行動
※味方との協力・連携可
※天狗のお面を着用
いきなり弱いもの虐めとはいちいちやる事為す事が陰湿ですこと
ならば私も陰湿な手段をもって真似させていただきましょう
光学迷彩で姿を隠し地形や建物の死角を利用して潜伏しつつ敵の動向を探る
視覚内に敵を捉えたら別方向へマジックグレネードを投擲・爆破して敵の注意をそちらに引き付け
敵の意識が爆発場所に集中してるところをヴィラネスト・アイスブランドで奇襲
魔力で生成した氷剣による斬撃で敵群の首を刈り取っていく
味方と連携する場合は手負や隙だらけの敵を一撃離脱戦法で撹乱していき、味方の攻撃機会を作れるよう立ち回り
敵群の集団攻撃には展開していたフライトドローンをぶつけて攻撃の妨害を試みたり、反射的にマジックグレネードを投擲・爆破しての脅かしで耐え凌ぐ
反撃にはヴィラネスト・アイスブランドの氷剣で串刺しにして差し上げましょう
もしくは四肢をズタズタにされるのがよろしくて?
いずれにせよ強さを尊ぶ天狗の糧としてその首を置いていきなさいな
オホホホホ!
●怨獣魔女の通り道
遥かに望むピレネー山脈の向こうに陽が沈み、村が夜のとばりに包まれた頃。街道を駆ける人ならざる者達の集団が、月明かりの下に浮かび上がる、その陰影に気が付いた。
「アッハハハ、村ダ、村ガアル!」
月下に響く、歓喜の声。朗報は瞬く間に伝播し、上位者による制止が出ないと知るや、マンティコアウィッチ達は獲物を見つけた猛獣が如く、夜闇に沈む村へと殺到する。
―― その足元で閃光が炸裂し、爆音が轟いた。
「ッ、ハハッ! 敵かァ!?」
高速で飛散するマジックグレネードの金属片をものともせずに、即座に散開するマンティコアウィッチ達。そこへ、凍てついた一撃が放たれた。
「氷蒼霊剣!渦巻く殺気溢るる凍れる刃!」
氷の魔力を集積し、生成された氷剣。その鋭い斬撃が閃いて、2体のマンティコアウィッチの首が落ちる。
「いきなり弱いもの虐めとは……いちいちやる事為す事が陰湿ですこと。ならば私も、陰湿な手段をもって、真似させていただきましょう」
凍てつく氷剣を手にそう告げる天狗面の女性は、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)だ。月光を受けて輝く金髪の隙間から、白鳥の羽根を模したイヤーカフが顔を覗かせている。
「アハッ、ディアボロス! 我ラガ、仇敵ィイィィィ――!」
ナイナの姿を認めたマンティコアウィッチ達が喜悦の笑みを浮かべながら、彼女を引き裂かんと前脚を振り上げ、一斉に跳び掛かった。
「次は串刺しにして差し上げましょうか。もしくは四肢をズタズタにされるのがよろしくて? 」
対するナイナはマジックグレネードによる目くらましと、フライトドローンを盾や足場に使って、敵の猛攻を捌いてゆく。
「いずれにせよ、強さを尊ぶ天狗の糧として、その首を置いていきなさいな。オホホホホ!」
高笑いを響かせながら、ナイナは再び氷剣を振り上げた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
靫負・四葉
アドリブ・連携歓迎します
無事、避難は完了した様子ですね。
とは言え、冬の夜。
病人もいたようですし、あまり時間を掛けてはいられません。
早急に片付けて村に戻してあげなければ。
【光学迷彩】で夜陰に身を潜め、奇襲を狙いましょう。
出来れば村の建物に大きな被害は出さないようにしたいところです、都合のいい待ち伏せ場所があればいいのですが。
使えそうならば小細工で用意した案山子付きドローンを囮に。
複雑な動きは出来なくても、物陰で息を殺して隠れているようには見せられるでしょう。
奴等は嗜虐心が強いようです。運が良ければ喰いついてくれるかもしれません。
獣らしく群での狩りですか。単純な数は厄介ですね。
あちらは四つ足に二本の腕。自分は二本足に四つの腕。個と個であれば対等でしょう。
まあ、爪の大きさ、強さ、鋭さでは自分の方が有利そうです。ならば多少の数の不利は何とかしてみせましょう。
……戦力評価が不満ですか?で、あれば戦いぶりで覆してみせることです。
―― ガサリ。
道端の茂みが不自然に揺れて、葉擦れの音を響かせる。マジックグレネードの爆発で足を止め、周囲に意識を向けていたマンティコアウィッチ達は、その異変を見逃さなかった。
「アハッ、そこダァ!」
燃える花を模した杖を横薙ぎに振るって、怪しげな茂みを薙ぎ倒す。何かが砕ける音がして、案山子の残骸が宙を舞った。
「次元干渉式・赤 ―― 起動」
どこからともなく、靫負・四葉(双爪・g09880)の凛とした声が響き、マンティコアウィッチ達の身体に赤い光が走る。
「あまり時間は掛けられませんので。早急に片付けさせて頂きます」
対象を空間ごと切断する次元干渉式 ―― 赤の断絶。差し込まれた別次元に弾き飛ばされて、2体のマンティコアウィッチの身体が宙を舞った。
「ディアボロス、居タッ! 八ツ裂キにシてヤル!」
マンティコアウィッチ達が牙を剝き、四葉に集団で襲い掛かる。
「そちらが四足二腕なら、自分は二足四腕……爪の大きさ、強さ、鋭さも加味すれば、自分が有利かと。ならば、多少の数の不利は何とかしてみせましょう」
特殊な観測装置と演算器をフル稼働させ、左右一対の大型浮遊腕を自在に操り、立て続けに振り下ろされる強烈な爪撃に対して、拮抗して見せる四葉。先に仕掛けたナイナとは逆側から押し込み、敵の群を挟撃する態勢へと持ち込んでゆく。
「戦力評価が不満ですか? で、あれば戦いぶりで覆してみせることです ―― できるのもなら、ですがね」
腕甲型の弐六式次元調律器が鳴動し、次元干渉が開始される。月明かりが照らす戦場に、赤い軌跡が再び踊った。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【ダブル】がLV2になった!
レイ・シャルダン
連携・アドリブ歓迎です。
村の人たちは、仲間の皆さんが避難させてくれたみたいですね。
ほっと一息。
これでボク達は敵の迎撃に専念できます。
なるべく村の建物に被害は出したく無いですから
可能ならば村の手前で敵を迎撃したい所です。
味方が奇襲する瞬間を狙い、攻撃を合わせて行います。
ゴーグル型電脳デバイス『Boeotia』のテンプルを弾いて起動
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
『Boeotia』と精神と全武装をリンクさせ
人と機械が互いを補い合い、相乗効果を発揮した『人機一体』の状態へ。
その超視覚で常に敵の動きの【観察】を行い
最も適切な攻撃の軌道を算出、そこに乗せる様にパラドクスを発動します。
手には蒼き粒子と魔術を組み合わせた灯火を、機械魔導弓『ACRO』に番え引き絞り
一撃必殺の電撃戦の一矢を放ちます。
敵の反撃は『アルヴァーレ』『シャルダント』から発生する
二重の防御壁の【結界術】を駆使し、毒の針の軌道を逸らせて直撃を防ぎます。
村の手前で待ち構えていた銀髪の少女 ―― レイ・シャルダン(SKYRAIDER・g00999)は騒がしく押し寄せる一団を認め、ゴーグル型デバイスのテンプルを弾いて『Boeotia』を起動した。
≪ - 人機接続:Lynx of Boeotia - ≫
寒暖にも強いサイバースーツの上に羽織った、周辺の環境に溶け込むためのマントの下。随所に装着された全武装が一斉に目を覚まし、接続を開始する。
(「村の人たちは避難させてくれたみたいですね。これでボク達は敵の迎撃に専念できます」)
彼女の背には、生活感を残して人の気配だけを失った、無人の村。
(「確実に、ここで仕留め切りましょう。なるべく村の建物に被害を出したく無いですからね」)
そこに再び人々の営みを戻す為、レイはこの場で敵を仕留め切る決意を固くする。
精神と各種武装の同期が完了し、レイは人と機械が互いを補い合い、相乗効果を発揮する『人機一体』の状態へ。ナノマギアで組み上げた機械魔導弓『ACRO』に、蒼き粒子と魔術を組み合わせた灯火を番え、必殺の一矢を引き絞る。
「アッ……ハ?」
マジックグレネードが爆ぜ、氷剣と赤光が舞い、なし崩し的に乱戦へと雪崩れ込む状況で、1体のマンティコアウィッチが村の方角に灯る一筋の雷火に気が付いた。
―― だが、もう遅い。
「君は逃げられない、ボクが狙ったんだ、必ず貫くよ」
『Boeotia』の人工知能が弾き出した最適解を『ACRO』のオートエイムがなぞり、2つの力を混ぜ合わせた矢を解き放つ。
「ギィイィィ!?」
蒼き粒子の尾を曳く一条の雷火に射貫かれ、マンティコアウィッチが断末魔の叫びと共に崩れ落ちた。
「来るなら、どうぞ。もとより、逃げるつもりも、逃がすつもりも、ありません」
緑の瞳で敵群を見据え、淡々(たんたん)と告げる、レイ。猛り、駆け寄って来るマンティコアウィッチ達に備えて、二重の防御壁を展開しつつ、レイは次の一矢を弓に番えた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【防空体制】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
エトヴァ・ヒンメルグリッツァ
連携アドリブ歓迎
人を人とも思わぬ所業……怨嗟を抱く獣の魔女
人々に慈悲を与えるつもりもない癖に……どれだけ態度を取り繕っても、本質は隠せまい
手加減無用の相手だ。全力をもって倒す
他の仲間と連携を取り、包囲の立ち位置へ
波状攻撃となるように、味方の攻撃の合間を縫うように攻撃し動きを取りにくくさせ
敵の動きと戦況を観察
仲間と畳みかけるように、リボルバーに塗料弾を籠めPD攻撃
敵の攻撃は精神攻撃に似ているか……落ち着いて対処する
アイスクラフトの氷を浮かべ足場にし
錯覚には呼吸を数えることに集中し忍耐、対処しよう
いくら水没させようとも、反撃の弾丸を撃ち返すことはできる
観察を続け、ディアドラの隙を看破し、狙い澄ました一撃を穿つ
氷の華を咲かせる弾丸に
相手の炎よりも激しい冷気を穿ち
その身ごと凍てつかせ、打ち砕こう
まさに悪魔の行軍であったな
長く続いた増援阻止戦も、ここが大詰めだ
増援を完全に断てれば、次の動きも取りやすい
決してグランダルメの地を、キマイラウィッチ共に踏み躙らせはしない……
さあ、イベリア半島を取り戻そう
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
味方との協力・連携可
ネメシスモード「凍れる妖精賢者」発動!
復讐に燃える配下はそのまま灰になられましたわよ
次はあなたの番でしてよ
光学迷彩で姿を隠し、敵が味方の攻撃に気を取られている隙を狙ってヴィラネスト・モラルブロークンバレット
呪詛の力を宿した魔力弾を魔銃より撃ち込み、言の葉の暴力や言葉責めという精神攻撃をダメージアップと命中アップ込みで六発分叩き込む(貫通撃)
ディアボロスへの怨嗟はそんなものではないでしょう?
ほら、大きな声で恨み節を吐いてしまいなさい
できなければ一方的にチクチク攻めるだけでしてよ
味方との連携時にはこちらへ引きつける目的で立ち回り
敵への挑発を混ぜ込んで見せましょう
敵の攻撃で水没林が発生してきたら自身の体ごとフライトドローンで浮上
目の錯覚で水没してしまいそうになったらマジックグレネードの爆破による爆風の反動で自分の体ごと上空へ押し上げる
多少の傷は覚悟しますが緊急離脱ですわ!(ガードアップ込み)
靫負・四葉
アドリブ・連携歓迎します
怨敵と吼えるのは、こちらの権利ですよクロノヴェーダ。
お前達がやっていいことではない。
ああ、言葉は不要です。これ以上獣に言葉を吐かれても不快なだけ。
速やかに配下たちの所へ送って差し上げます。
お前達にこの地は踏み躙らせません。
炎が何処までも追って来るというのなら、爪で引き裂いて散らしましょう。
次元干渉式・青なら間合いはもちろん、炎の厚みも関係ありませんし。
そして残り火程度ならば結界の出力を上げて防げるでしょう。
仲間の動きを見つつ敵の逃げ道を制限するよう刻みながら、可能ならば決定的な一撃を狙います。
覚悟しろ、などとは言いません。
お前達はどうせ最後まで生き汚く、被害者面をして足掻くに決まっているから。
何を期待することもない。交わす言葉もない。
ただ速やかに死んでください。
報告書によれば、今回でラ・ピュセルからの派兵経路のほぼ全てを潰せたはず。半島の解放までは、あともう少しですね。
●怨讐の牙を折れ
「出ましたわね! 我らが怨敵、ディアボロス!」
ディアボロスの姿を認めた獣の下肢を持つお嬢様 ―― レディ・ディアドラは、倒れ伏すマンティコアウィッチ達に目もくれず、夜闇を引き裂くように飛び掛かった。
「怨敵と吼えるのは、こちらの権利ですよクロノヴェーダ」
観測機のホロ・ディスプレイ越しに、青く鋭い眼差しで睨みつけながら、靫負・四葉(双爪・g09880)が言葉を紡ぐ。
「ああ、返答の言葉は不要です。これ以上、獣に言葉を吐かれても不快なだけ。速やかに配下たちの所へ送って差し上げます」
余剰次元演算器がうなりを上げて次元構造を読み解き、両腕の調律器が次元干渉を開始する。
「次元干渉式・青――起動」
次元が歪み、四葉の前で世界が『厚み』を失い始めた。
「消し炭にして差し上げますわ!」
レディ・ディアドラが生み出す、青い炎。それが平面となった視界を埋め尽くしてゆく。
「覚悟しろ、などとは言いません」
冷たい声音で、四葉は告げる。どうせ最後まで生き汚く、足掻くに決まっているから。脚部の次元安定器が世界を捕らえ、踏みしめる。
「ただ速やかに死んでください」
次元を切り裂く鉤爪が、狙いを過たず振り下ろされた。まるで写真を引き裂くかのように、鋭い光が眼前に迫った燃え盛る炎ごと視界を切り裂き、青く輝く爪痕を刻み込んでゆく。
「お前達に、この地は踏み躙(にじ)らせません」
千々に引き裂かれてもなお、纏わり付いてくる青い炎片は、フィルムスーツ状の「着る結界」を生み出す結界器の出力を上げて耐えしのぎ。四葉は決意を込めて、力強く宣言した。
「復讐に燃える配下はそのまま灰になられましたわ。次はあなたの番でしてよ」
擬装を解いたナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)がレディ・ディアドラへと銃口を向けて狙いを定める。そこに輝く金髪の面影は無い。凍てつく六花、氷のバラ、氷雪をまとうその姿は「凍れる妖精賢者」―― ネメシス形態と呼ばれる、ディアボロスの奥の手だ。
「心撃暴殺! 言の葉で紡ぐ怨嗟の弾丸!」
ナイナが握る、魔銃【SR45型・エレンスゲ】に魔力が満ちる。言葉は力だ。暴言・中傷・侮蔑等の言葉の暴力を彼女は魔力弾として生成する。
「ディアボロスへの怨嗟はそんなものではないでしょう? ほら、大きな声で恨み節を吐いてしまいなさい」
ナイナが立て続けに引き金を引いた。言葉には言霊が宿り、それは容易に呪詛となる。「相手の戦意を根こそぎ挫く呪いの言葉」を込められた弾丸の六連射がレディ・ディアドラの死角から放たれた。
「なっ、ン……貴女、本当にディアボロス?」
姿を変え、マンティコアウィッチを葬った時よりも力を増したナイナに、レディ・ディアドラが疑問を投げかける。少なくとも、彼女が知るディアボロスにこれ程の力は備わっていなかった。もっとも、その問いの答えは、ここに居るディアボロス自身も持ってはいないが。
「その力を処刑儀式に捧げられないのが口惜しいですが……夢幻の水底に沈みなさい!」
レディ・ディアドラが杖をかざすと視界が滲み、ナイナの周囲の景色が水没林へと塗り替えられてゆく。
「っ、緊急離脱ですわ!」
瞬く間に水位を上げてゆく水から逃れようと、ナイナは宙へと跳んだ。本来の現実を強く意識し、そこに在るはずのフライトドローンへと手を伸ばす。
「っ……さぁ、トドメはお任せ致しますわ!」
現と幻の狭間で息を整えながら、ナイナはもう一人の仲間へと合図を送った。
「千載一遇の機会、確かに受け取った」
ギミックリボルバーの照準を合わせた、エトヴァ・ヒンメルグリッツァ(韜晦のヘレーティカ・g05705)が応えを返す。装填されているのは、氷の華を咲かせる魔術塗料弾だ。
「―― 青く、凍てつき、華と成せ」
エトヴァが引き金を引くと、周囲の温度がにわかに下がった。冷却の魔力を帯びる青き塗料を籠めた弾丸が、空気を凍てつかせながら、標的へと飛来する。
「なッ、このぉ……ッ!」
レディ・ディアドラが気づき、振り返った。エトヴァの視界に水が満ち始め、水没林の風景が幻視されてゆく。だが、放たれた弾は止まらない。
「ア゛ァアァァ!?」
弾丸がはじけ、氷片の華が炸裂し、その身を穿った。魔術塗料が浸透し、内部から心身を凍てつかせる。
「人を人とも思わぬ所業、怨嗟を抱く獣の魔女よ ―― これで終わりだ」
いつの間にかに、エトヴァ手には再装填を済ませたリボルバーが握られていた。
「まッ、待ちなさ――ッ!?」
レディ・ディアドラが言葉を紡ぎきるより早く、追撃の魔弾が放たれる。鉱石めいた青い輝きがほとばしり、氷の華が咲き乱れた。
「ァ゛ア゛ァァァァ――……」
氷の華が全身を覆い尽くし、断末魔の叫びすらも氷の中へと閉じ込めてゆく。
「グランダルメの地は決して踏み躙(にじ)らせはしない……イベリア半島、必ず取り戻させてもらおう」
全ての脅威が沈黙したことを確認して、エトヴァは青い眼差しを月明かりに浮かぶピレネー山脈の彼方へと向けた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【影忍び】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!